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2018年度 宮城県 前半の概要
医薬品の本質と品質管理に関する正誤判定
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 添付文書 / 市販後調査 / 医薬品医療機器等法
医薬品の本質に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 購入者が医薬品を適切に使用するためには、効能効果、用法用量、副作用等の必要な情報が適切に伝達されることが必要であるため、一般用医薬品には添付文書や製品表示に必要な情報が記載されている。 b 一般用医薬品の添付文書や製品表示に記載された内容を見れば、効能効果や副作用について誤解や認識不足を生じることはない。 c 医薬品は、市販後にも、医学・薬学等の新たな知見、使用成績等に基づき、その有効性、安全性等の確認が行われる仕組みになっている。 d 医薬品医療機器等法では、健康被害の発生の可能性がある場合のみ、異物等の混入、変質があってはならない旨を定めている。
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解答
2
解説
医薬品は有効性と安全性が十分に評価されて市場に出されますが、期待される効果とともに好ましくない副作用を生じる本質的なリスクを持っています。一般生活者が適正に使用するためには正確な情報提供が不可欠であり、市販後も継続的な安全性の確認が行われます。また、法律上、健康被害の発生可能性の有無にかかわらず異物の混入や変質は一切認められません。
解き方
- 記述aについて:添付文書や外箱表示に必要な情報が記載されているため「正」と判定します。
- 記述bについて:添付文書を見ても一般生活者では専門用語の誤解や認識不足を生じることがあるため「誤」と判定します。
- 記述cについて:医薬品は市販後も使用成績等に基づき有効性・安全性の再確認が行われるため「正」と判定します。
- 記述dについて:健康被害の有無を問わず、不良医薬品(異物混入や変質など)の製造・販売等は禁止されているため「誤」と判定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bおよびdの内容が誤っているため、すべて「正」とする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤の正しい組み合わせとなっています。
- 選択肢 3不正解
- 記述aは正しく、記述bは誤りであるため本選択肢は不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bは誤りであり、記述cは正しいため本選択肢は不適切です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aおよびcは正しく、記述dは誤りであるため本選択肢は不適切です。
覚えるポイント
- 添付文書があっても購入者が誤解を生じる恐れがあるため専門家の関与が必要
- 医薬品医療機器等法において異物混入や変質は健康被害の可能性に関わらず禁止
間違えやすいところ
- 「健康被害の可能性がある場合のみ禁止」という限定表現を見落として正しいと判断してしまうミス
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律および「試験問題作成に関する手引き」第1章(医薬品の本質)
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.1 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医薬品のリスク評価と各種基準に関する正誤判定
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · リスク評価 / GCP / 用量-反応関係 / GVP / LD50
医薬品のリスク評価に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a ヒトを対象とした臨床試験における効果と安全性の評価基準として、国際的に Good Clinical Practice(GCP)が制定されている。 b 医薬品の効果とリスクは、薬物曝露時間と曝露量との積で表現される用量-反応関係に基づいて評価される。 c 新規に開発される医薬品のリスク評価は、Good Vigilance Practice(GVP)に準拠して行われる。 d 動物実験により求められる50%致死量(LD50)は、薬物の毒性の指標として用いられる。
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解答
4
解説
医薬品の安全性試験には厳格な基準が定められており、非臨床試験(動物実験等)はGood Laboratory Practice(GLP)、ヒトを対象とした臨床試験はGood Clinical Practice(GCP)に準拠して実施されます。一方、Good Vigilance Practice(GVP)は製造販売後の安全管理基準です。また、効果や毒性は投与量と生体反応の関係(用量-反応関係)に基づいて評価されます。
解き方
- 記述aについて:ヒトを対象とした臨床試験の基準はGCP(医薬品の臨床試験の実施の基準)であるため「正」と判定します。
- 記述bについて:効果とリスクは曝露時間と曝露量の積で表される用量-反応関係に基づき評価されるため「正」と判定します。
- 記述cについて:新規開発される医薬品のリスク評価(動物実験等の非臨床試験)はGLPに準拠して行われるため「誤」と判定します(GVPは製造販売後安全管理基準)。
- 記述dについて:50%致死量(LD50)は急性毒性等の毒性の指標として用いられるため「正」と判定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bは用量-反応関係に関する正しい記述であるため、これを誤りとする本選択肢は不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 記述bおよびdは正しく、記述cは誤りであるため本選択肢は不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aおよびdは正しく、記述cは誤りであるため本選択肢は不適切です。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正の正しい組み合わせとなっています。
- 選択肢 5不正解
- 記述aおよびbは正しいため本選択肢は不適切です。
覚えるポイント
- GLP:非臨床試験の安全性基準(優良試験所基準)
- GCP:ヒトを対象とする臨床試験の基準
- GVP:製造販売後安全管理基準
- GPSP:製造販売後調査及び試験の実施基準
間違えやすいところ
- GLP(非臨床安全性試験基準)とGVP(製造販売後安全管理基準)の頭文字混同
出題の前提:「試験問題作成に関する手引き」第1章(医薬品のリスク評価)
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.1 ↗(www.pref.miyagi.jp)
健康食品の分類と定義に関する正誤判定
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 健康食品 / 栄養機能食品 / 機能性表示食品 / サプリメント
健康食品に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 健康食品の安全性や効果を担保するデータは、医薬品と同等でなければならない。 b 「栄養機能食品」については、各種ビタミン、ミネラルに対して「栄養機能の表示」ができる。 c 健康補助食品(いわゆるサプリメント)の中には、医薬品と類似した形状で発売されているものも多く、誤った使用法により健康被害を生じた例が報告されている。 d 機能性表示食品は、疾病に罹患していない者の健康の維持及び増進に役立つ旨又は適する旨(疾病リスクの低減に係るものを除く。)を表示するものである。
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解答
5
解説
健康食品は法令上の明確な定義はなく広く食品として扱われます。医薬品のように厳密な有効性・安全性の担保データが求められているわけではありません。保健機能食品には「特定保健用食品」「栄養機能食品」「機能性表示食品」があり、栄養機能食品は特定のビタミン・ミネラルについて定められた規格基準を満たせば機能表示が可能です。また機能性表示食品は事業者の責任において科学的根拠を基に健康維持増進の表示を行いますが、疾病リスク低減表示は認められていません(特定保健用食品の一部のみ認められる)。
解き方
- 記述aについて:健康食品は食品であり、医薬品と同等の安全性や効果を担保するデータが求められているわけではないため「誤」と判定します。
- 記述bについて:栄養機能食品は国が定めた規格基準に基づき各種ビタミンやミネラルの栄養機能表示ができるため「正」と判定します。
- 記述cについて:錠剤やカプセル剤など医薬品と類似した形状のサプリメントは過剰摂取等の誤用により健康被害の報告があるため「正」と判定します。
- 記述dについて:機能性表示食品は未成年者や妊産婦を除く健常者(疾病に罹患していない者)を対象とし、疾病リスク低減表示を除く健康維持増進の表示を行う制度であるため「正」と判定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは誤りであり、記述cおよびdは正しいため本選択肢は不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 記述bおよびdは正しいため本選択肢は不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cはサプリメントによる健康被害事例に関する正しい記述であるため、これを誤りとする本選択肢は不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは誤りであり、記述bおよびdは正しいため本選択肢は不適切です。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正の正しい組み合わせとなっています。
覚えるポイント
- 健康食品に医薬品と同等のデータは求められていない(食品扱い)
- 機能性表示食品は疾病リスク低減表示を除く健康維持増進の旨を表示可能
間違えやすいところ
- 特定保健用食品(トクホ)と機能性表示食品の違い(疾病リスク低減表示の可否など)の混同
出題の前提:「試験問題作成に関する手引き」第1章(健康食品)
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.2 ↗(www.pref.miyagi.jp)
アレルギー(過敏反応)に関する正しい組み合わせ
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 副作用 / アレルギー / 添加物 / 素因
アレルギー(過敏反応)に関する記述について、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 医薬品の有効成分だけでなく、基本的に薬理作用がない添加物もアレルギーを引き起こす原因物質となり得る。 b アレルギーには、体質的・遺伝的要素はない。 c 医薬品の副作用は、薬理作用によるものとアレルギーに大別される。 d 医薬品によりアレルギーを起こしたことのない人は、病気に対する抵抗力が低下している場合でも、アレルギーを生じることはない。
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解答
2
解説
アレルギー(過敏反応)は、生体の免疫反応が特定の抗原に対して過剰に働くことによって生じます。有効成分だけでなく着色料や賦形剤などの医薬品添加物も抗原となり得ます。アレルギーの発症には体質的・遺伝的な素因が関与しており、また過去に起きたことがない人であっても体調不良や免疫系の状態変化により突然アレルギーを発症することがあります。
解き方
- 記述aについて:医薬品添加物もアレルゲン(抗原)となってアレルギーを引き起こすことがあるため「正」と判定します。
- 記述bについて:アレルギーには体質的・遺伝的な素因(アレルギー体質など)が強く関与するため「誤」と判定します。
- 記述cについて:医薬品の副作用は主作用以外の薬理作用に基づくものと、免疫応答によるアレルギー反応に大別されるため「正」と判定します。
- 記述dについて:過去に発症経験がなくても、過労や抵抗力低下などの体調変化に伴ってアレルギーを生じることがあるため「誤」と判定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2正解
- 記述aおよびcがともに正しい記述であるため正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bおよびdがともに誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述dが誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- 有効成分だけでなく「薬理作用のない添加物」もアレルゲンになり得る
- 副作用の分類:薬理作用によるものとアレルギーによるものに大別
間違えやすいところ
- 「これまでアレルギーを起こしたことがない人は発症しない」と誤認してしまうこと
出題の前提:「試験問題作成に関する手引き」第1章(副作用)
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.2 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医薬品の副作用の特性に関する正誤判定
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 副作用の回避 / 初期症状 / 相互作用・合併症 / 一般用医薬品の優先順位
医薬品の副作用に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 副作用を回避するためには、副作用が起きる仕組みや起こしやすい要因の認識、また、それらに影響を与える体質や体調等をあらかじめ把握し、適切な医薬品の選択、適正な使用が図られることが重要である。 b 医薬品を使用する人が副作用を初期段階で認識することにより、副作用の種類に応じて速やかに適切に処置し、又は対応し、重篤化の回避が図られることが重要となる。 c 一般用医薬品を使用する際は、通常、重大な副作用を回避することよりも、その使用を中断することによる不利益を回避することが優先される。 d 複数の疾病を有する人の場合、ある疾病のために使用された医薬品の作用が、その疾病に対して薬効をもたらす一方、別の疾病に対しては症状を悪化させたり、治療を妨げたりすることがある。
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解答
4
解説
一般用医薬品は生活者が自己の判断で使用するものであるため、副作用の兆候が現れた場合には重大な副作用を回避することが最優先され、直ちに使用を中断して専門家に相談することが基本となります。また、副作用の初期症状に気付いて迅速に対処することや、基礎疾患への悪影響(相互作用等)を把握して医薬品を選択することが求められます。
解き方
- 記述aについて:副作用の回避には体質・体調の把握や適正使用の徹底が重要であるため「正」と判定します。
- 記述bについて:副作用の重篤化を防ぐには初期段階での認識と迅速な対応が不可欠であるため「正」と判定します。
- 記述cについて:一般用医薬品においては「使用中断による不利益」よりも「重大な副作用の回避」が最優先されるため「誤」と判定します。
- 記述dについて:ある病気の治療薬が別の持病を悪化させることがあるため「正」と判定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bは正しく、記述cは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびbは正しいため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cは誤りであり、記述dは正しいため不適切です。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正の正しい組み合わせとなっています。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは正しく、記述cは誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- 一般用医薬品の使用では「重大な副作用の回避」が常に最優先される
- 初期症状の段階で使用を中止し、専門家への相談を促す
間違えやすいところ
- 医療用医薬品の継続治療の重要性と一般用医薬品の原則を混同してしまうこと
出題の前提:「試験問題作成に関する手引き」第1章(副作用)
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.3 ↗(www.pref.miyagi.jp)
不適正な使用と有害事象に関する正しい組み合わせ
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 不適正使用 / 薬物乱用 / 小児への用法用量 / 専門家の関与
医薬品の不適正な使用と有害事象等に関する以下の記述について、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 一般用医薬品は、乱用を繰り返しても臓器障害は発生しない。 b 小児への用量が定められていない医薬品を、小児に使用する場合は、大人用の用量を半分にして飲ませれば有害事象につながる危険性はない。 c 一般用医薬品の場合、その使用を判断する主体が一般の生活者であることから、適正な使用のためには販売時における専門家の関与が特に重要である。 d 一般用医薬品であっても、乱用した場合には薬物依存を生じることがある。
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解答
4
解説
医薬品は定められた用法・用量を遵守して適正に使用されなければならず、乱用によって精神的・身体的依存や重篤な臓器障害を引き起こすことがあります。また、小児は成人と異なり解毒・代謝・排泄機能が未発達であるため、自己判断で成人用量を減量して服用させてはならず、販売時の登録販売者等の専門家による情報提供と確認が不可欠です。
解き方
- 記述aについて:一般用医薬品であっても過量服用の継続や乱用により肝障害や腎障害等の臓器障害が発生するため「誤」と判定します。
- 記述bについて:小児の用法用量が設定されていない薬を大人の半分等に減量して服用させる行為は極めて危険であり「誤」と判定します。
- 記述cについて:購入・使用の主体が生活者自身であるため、販売時に適正使用を促す専門家の関与が重要であることから「正」と判定します。
- 記述dについて:一般用医薬品に含まれる成分(コデイン類、エフェドリン類など)によって薬物依存を生じるおそれがあるため「正」と判定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよびbがともに誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4正解
- 記述cおよびdがともに正しい記述であるため正解です。
覚えるポイント
- 小児の用量が設定されていない医薬品を自己判断で減量して使用してはならない
- 一般用医薬品でも乱用により依存性や臓器障害を引き起こす
間違えやすいところ
- 大人用を半分に割れば子どもにも安全に使えると思い込んでしまう誤認
出題の前提:「試験問題作成に関する手引き」第1章(不適正な使用と有害事象等)
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.3 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医薬品と食品の相互作用に関する正誤判定
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用 / アルコール / 健康食品 / 外用薬
医薬品と食品の相互作用に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 酒類(アルコール)をよく摂取する者では、肝臓の代謝機能が低下していることが多いため、医薬品の代謝に影響を与えることがある。 b 食品中に医薬品の成分と同じ物質が存在するために、それらを含む医薬品と食品を一緒に服用すると過剰摂取となるものがある。 c いわゆる健康食品は、医薬品と併用しても相互作用を生じない。 d 食品は、外用薬の作用や代謝に影響を与えることはない。
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解答
5
解説
医薬品は食品や嗜好品と相互作用を起こすことがあります。慢性的に酒類を摂取する習慣がある人では、肝臓の薬物代謝酵素が誘導されて代謝機能が「高まっている」ことがあり、薬効が減弱したり毒性代謝物が増加したりします。また、食品中に含まれる成分(カフェイン等)との重複による過剰摂取、健康食品(ハーブ類など)との相互作用、さらには食品成分が血流や全身を介して外用薬の作用に影響を与える可能性もあります。
解き方
- 記述aについて:日常的にアルコールを摂取している人では肝臓の代謝機能が「高まっている」ことが多いため「誤」と判定します。
- 記述bについて:カフェインなど食品中にも含まれる成分と医薬品を併用すると過剰摂取となることがあるため「正」と判定します。
- 記述cについて:セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)等の健康食品は医薬品との重大な相互作用を引き起こすため「誤」と判定します。
- 記述dについて:外用薬であっても経皮吸収された成分が生体内で代謝されるため、食品がその代謝や作用に影響を与えることがあり「誤」と判定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよびcが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 記述a、c、dが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは正しく、記述dは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよびdは誤りであり、記述bは正しいため不適切です。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが誤の正しい組み合わせとなっています。
覚えるポイント
- 慢性的な飲酒者は肝臓の薬物代謝機能が「高まっている」ことが多い
- 健康食品や食品も医薬品(外用薬を含む)と相互作用を生じ得る
間違えやすいところ
- アルコール常用者で肝機能障害=「代謝機能が低下」と早合点してしまうミス(酵素誘導により代謝亢進となる)
出題の前提:「試験問題作成に関する手引き」第1章(他の医薬品や食品との相互作用)
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.4 ↗(www.pref.miyagi.jp)
小児の生理的特性と医薬品に関する正しい組み合わせ
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児の定義 / 小児の生理特性 / 血液脳関門 / 情報提供
小児と医薬品に関する以下の記述について、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 医薬品の使用上の注意において、小児という場合の年齢区分は、おおよその目安として12歳未満をいう。 b 小児は大人と比べて身体の大きさに対して腸が長く、服用した医薬品の吸収率が相対的に高い。 c 小児は血液脳関門が未発達であり、中枢神経系に影響を与える医薬品で副作用を起こしにくい。 d 小児への使用を避けることとされている医薬品の販売等に際しては、想定される使用者の把握に努めるなど、積極的な情報収集と、それに基づく情報提供が重要である。
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解答
3
解説
小児における医薬品の使用上の年齢区分はおおよその目安として「15歳未満」と定められています。小児は成人と比較して体の大きさに対する腸の長さが相対的に長く、有効成分の吸収率が高い傾向があります。また、血液脳関門が未発達であるため、中枢神経系に作用する医薬品が脳に移行しやすく、副作用を起こしやすいという特性を持っています。
解き方
- 記述aについて:医薬品の使用上の注意における小児の区分はおおむね「15歳未満」であるため「誤」と判定します(12歳未満ではない)。
- 記述bについて:小児は体格に対して腸が長く医薬品の吸収率が相対的に高いため「正」と判定します。
- 記述cについて:小児は血液脳関門が未発達なため中枢神経系に作用する成分で副作用を「起こしやすい」ことから「誤」と判定します。
- 記述dについて:小児への使用を避ける医薬品の販売時には、実際の使用者が小児でないか確認・情報提供することが重要であるため「正」と判定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびcがともに誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3正解
- 記述bおよびdがともに正しい記述であるため正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述cが誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- 小児の年齢区分:おおよその目安として「15歳未満」
- 小児は身体に対して腸が長く吸収率が高い
- 血液脳関門が未発達なため中枢神経系の副作用を「起こしやすい」
間違えやすいところ
- 小児の年齢区分を「12歳未満」と混同するミス(12歳未満はジヒドロコデイン等の禁忌年齢と混同しやすい)
出題の前提:「試験問題作成に関する手引き」第1章(小児・高齢者等の生理的特性)
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.4 ↗(www.pref.miyagi.jp)
小児の医薬品使用に関する安全性と適正使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児への医薬品使用 / 誤飲防止 / 年齢区分
小児と医薬品に関する次の記述a〜dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 医薬品によっては、形状等が小児向けに作られていないため、小児に対して使用しないことなどの注意を促している場合がある。 b 5歳未満の幼児に使用される錠剤やカプセル剤は、服用時に喉につかえやすいので注意するよう添付文書に記載されている。 c 乳児向けの用法用量が設定されている一般用医薬品であれば、使用の適否が見極めやすいので、医師による診療よりもこのような一般用医薬品の使用が優先される。 d 小児の誤飲・誤用事故を未然に防止するには、家庭内において、小児が容易に手に取れる場所や小児の目につく場所に、医薬品を置かないようにすることが重要である。
解答・解説を表示
解答
2
解説
小児は身体の各器官が未発達で誤飲や窒息のリスクが高く、重篤な疾患を隠している可能性もあるため、医師の診療を優先すべき基本原則があります。
解き方
- 各記述の内容を小児の身体的特徴や医薬品の安全管理に関する原則に照らして吟味する。
- 乳児の体調不良は急変しやすいため、一般用医薬品の使用よりも医師の診療を受けることが最優先である点からcを誤りと判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが誤り、記述dが正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが正しく、記述cが誤りであるため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bは正しい記述であるため、誤りを含むこの組み合わせは適当ではありません。
- 選択肢 5不正解
- 記述aおよびdが正しく、cが誤りであるため、この組み合わせは誤りです。
覚えるポイント
- 乳児(生後4週以上1歳未満)は体調が急変しやすいため医師の診療を優先する
間違えやすいところ
- 用法用量が定められている場合でも乳児に対する自己判断での投薬優先は不可である
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」小児等への配慮
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.5 ↗(www.pref.miyagi.jp)
高齢者における医薬品使用の特性と留意点
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 高齢者への配慮 / 生理機能の低下 / 嚥下障害
高齢者に関する次の記述a〜dのうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 持病(基礎疾患)を抱えていることが多く、一般用医薬品の使用によって基礎疾患の症状の悪化や、治療の妨げとなることがある。 b 喉の筋肉が衰えて飲食物を飲み込む力が弱まっている(嚥下障害)場合があり、内服薬を使用する際に喉に詰まらせやすい。 c 生理機能の衰えの度合いは個人差が小さいので、年齢から副作用のリスク増大の程度を判断できる。 d 医薬品の使用上の注意において、おおよその目安として60歳以上を高齢者という。
解答・解説を表示
解答
1
解説
高齢者は生理機能の低下や持病により副作用リスクが高まりますが、機能低下の度合いには大きな個人差があり、年齢のみで一律に判断することはできません。
解き方
- 高齢者の身体的特性(基礎疾患、嚥下機能低下)に関する記述a・bの妥当性を確認する。
- 生理機能の衰えにおける個人差の大きさと、使用上の注意における高齢者の定義年齢(65歳以上)に照らし合わせてc・dの誤りを特定する。
- 選択肢 1正解
- aおよびbはいずれも高齢者の特性として正しいため、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述dにおいて医薬品の使用上の注意での高齢者の目安はおおむね65歳以上であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述cにおいて生理機能の衰えの度合いは個人差が大きいため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述cおよび記述dはいずれも誤りであるため適当ではありません。
覚えるポイント
- 医薬品の使用上の注意における「高齢者」の目安はおおよそ65歳以上である
間違えやすいところ
- 高齢者の生理機能の低下には大きな個人差があるため年齢のみで判断してはならない
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」高齢者への配慮
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.5 ↗(www.pref.miyagi.jp)
妊婦等に対する医薬品使用の安全性と胎盤関門
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 妊婦への配慮 / 胎盤関門 / ビタミンA / 瀉下薬
妊婦又は妊娠していると思われる女性に関する次の記述a〜dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 便秘薬のように、配合成分やその用量によっては流産や早産を誘発するおそれがあるものがある。 b 胎児は、誕生するまでの間、母体との間に存在する胎盤を通じて栄養分を受け取っている。 c ビタミンA含有製剤のように、妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると胎児に先天異常を起こす危険性が高まるとされているものがある。 d 母体が医薬品を使用した場合に、医薬品の成分の胎児への移行が血液-胎盤関門によって、どの程度防御されるかは、すべて解明されている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
胎盤には血液-胎盤関門が存在しますが、すべての物質の通過を完全に阻止できるわけではなく、その移行防御機構は未解明な部分が多く残されています。
解き方
- 記述a、b、cの便秘薬の影響、胎盤の役割、ビタミンAの催奇形性リスクについて確認し、いずれも正しいと判断する。
- 記述dの血液-胎盤関門による薬物移行防御に関する科学的知見の現状を確認し、「すべて解明されている」を誤りと判断する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bは正しく、記述dは誤りであるため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aは正しい内容であるため、誤りとしているこの組み合わせは適当ではありません。
- 選択肢 4不正解
- 記述cは正しく、記述dは誤りであるため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述a、b、cが正しく、dが誤りであるため適当ではありません。
覚えるポイント
- 血液-胎盤関門による胎児への薬物移行防御機能は完全ではなく未解明な部分も多い
間違えやすいところ
- ビタミンAの過剰摂取は妊娠前後の一定期間において胎児奇形リスクとなる
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」妊婦等への配慮
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.6 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医療機関受診者等に対する一般用医薬品使用時の留意点
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 受診者への配慮 / 併用禁忌・相互作用 / 慢性疾患
医療機関で治療を受けている人等の医薬品の使用に関する次の記述a〜dのうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 購入しようとする医薬品を使用することが想定される人が医療機関で治療を受けている場合には、疾患の程度やその医薬品の種類等に応じて、問題を生じるおそれがあれば使用を避けることができるよう情報提供がなされることが重要である。 b 医療機関・薬局で交付された薬剤を使用している人については、登録販売者において一般用医薬品との併用の可否を判断することが義務づけられている。 c 過去に医療機関で治療を受けていたとしても、現在、治療を受けていなければ、一般用医薬品の使用について特に注意する必要はない。 d 生活習慣病等の慢性疾患の種類や程度によっては、一般用医薬品の使用により、その症状が悪化することがある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
治療中の疾患がある人や過去に重大な疾患を経験した人は、一般用医薬品の併用により基礎疾患の悪化や相互作用を生じるリスクを常に考慮する必要があります。
解き方
- 治療中の疾患や慢性疾患に対する一般用医薬品の影響を検討し、aとdを正しいと判定する。
- 処方薬との併用の判断は主治医や薬剤師に相談するよう促すべきであり義務ではないこと、および既往歴の重要性からbとcを誤りと判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bにおいて登録販売者に併用の可否判断が法的に義務づけられているわけではないため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aおよびdはいずれも適切であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bおよびcはいずれも誤った記述であるため適当ではありません。
- 選択肢 4不正解
- 記述cにおいて過去に治療を受けていた疾患であっても再発や副作用リスクに関わるため誤りです。
覚えるポイント
- 処方薬を使用中の場合は勝手に自己判断させず主治医・薬剤師に相談を促す
間違えやすいところ
- 現在治療中でない過去の疾患であっても一般用医薬品使用時の注意対象となる
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」医療機関等で治療を受けている人等への配慮
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.6 ↗(www.pref.miyagi.jp)
プラセボ効果の発生要因と特性
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · プラセボ効果 / 暗示効果 / 客観的変化
プラセボ効果(偽薬効果)に関する次の記述a〜dのうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 医薬品を使用したとき、結果的又は偶発的に薬理作用によらない作用を生じることをプラセボ効果という。 b 医薬品を使用したこと自体による楽観的な結果への期待(暗示効果)や、条件付けによる生体反応、時間経過による自然発生的な変化(自然緩解など)等が関与して生じると考えられている。 c プラセボ効果によってもたらされる反応や変化は、望ましいもの(効果)のみであるため、プラセボ効果を目的として医薬品が使用されるべきである。 d プラセボ効果は、主観的な変化であり、客観的に測定可能な変化としては現れない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
プラセボ効果は心理的暗示や自然緩解などにより生じ、望ましい効果だけでなく望ましくない副作用様の反応や客観的数値の変化としても現れます。
解き方
- プラセボ効果の定義(薬理作用によらない偶発的作用)と要因(暗示や自然緩解等)を確認し、aとbを正と判定する。
- プラセボ効果を目的とした医薬品使用は不適切であること、客観的変化も現れることから、cとdを誤りと判定する。
- 選択肢 1正解
- aおよびbはいずれも正しい記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述dにおいてプラセボ効果は客観的に測定可能な変化としても現れるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述cにおいてプラセボ効果を目的として医薬品が使用されるべきではないため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述cおよび記述dはいずれも誤った記述であるため適当ではありません。
覚えるポイント
- プラセボ効果には望ましくない反応(有害事象)も含まれ客観的変化も生じる
間違えやすいところ
- プラセボ効果を目的とした医薬品の意図的・欺瞞的な使用は認められない
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」プラセボ効果
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.7 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医薬品の品質保持と適正な保管・陳列
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 品質保持 / 使用期限 / 保管環境
医薬品の品質に関する次の記述a〜dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 医薬品は、適切な保管・陳列がなされたとしても、経時変化による品質の劣化は避けられない。 b 表示されている「使用期限」は、開封されても品質が保持される期限である。 c 適切な保管・陳列がなされなければ、人体に好ましくない作用をもたらす物質を生じることがある。 d 医薬品が保管・陳列される場所については、清潔性が保たれるとともに、高温、多湿、直射日光等の下に置かれることのないよう留意される必要がある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品は経時劣化する性質を持つため適切な保管が必要であり、表示された使用期限は「未開封状態」で指定条件に従い保管された場合を前提としています。
解き方
- 医薬品の経時変化、分解生成物による健康被害、適切な保管環境について確認し、a、c、dを正と判断する。
- 使用期限の定義が未開封状態を前提としている点に照らし、開封後も保持されるとしたbを誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤りで、記述cおよびdが正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤りで、記述dが正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正しく、記述bが誤りであるため、この組み合わせは適当ではありません。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは正しい記述であるため、誤りとしているこの組み合わせは適当ではありません。
覚えるポイント
- 表示されている使用期限は「未開封状態で適切に保管された場合」の期限である
間違えやすいところ
- 開封後は湿気や空気、微生物の混入により品質劣化が早まるため使用期限通りではない
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」医薬品の品質
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.7 ↗(www.pref.miyagi.jp)
一般用医薬品の役割とセルフメディケーションの基本概念
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · セルフメディケーション / 一般用医薬品の役割 / 受診勧奨
一般用医薬品の選択及びセルフメディケーションに関する次の記述a〜dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 体調の不調や軽度の症状等について、一般用医薬品を使用して対処し、一定期間若しくは一定回数使用して症状の改善がみられない場合であっても、一般用医薬品を継続して使用することが重要である。 b 一般用医薬品で対処可能な範囲は、医薬品を使用する人によって変わってくるものであり、例えば妊婦では、通常の成人の場合に比べ、その範囲は限られてくることにも留意される必要がある。 c 一般用医薬品の役割の一つとして、「健康状態の自己検査」がある。 d セルフメディケーションの主役は一般の生活者であり、一般用医薬品の販売等に従事する専門家においては、購入者等に対して常に科学的な根拠に基づいた正確な情報提供を行い、セルフメディケーションを適切に支援していくことが期待されている。
解答・解説を表示
解答
5
解説
セルフメディケーションは一般の生活者が自らの健康を主体的に管理することですが、一定期間使用しても改善しない場合は医療機関を受診することが不可欠です。
解き方
- 一定期間使用して改善しない場合は使用を中止して医師の診療を受ける必要があるため、記述aを誤りと判断する。
- 一般用医薬品の対象範囲(使用者ごとの制約)、役割(健康状態の自己検査等)、専門家の支援役割に関する記述b・c・dをいずれも正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りで、記述cおよびdが正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りで、記述bが正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述dは正しい記述であるため、誤りとしているこの組み合わせは適当ではありません。
- 選択肢 4不正解
- 記述bおよびcはいずれも正しいため、誤りとするこの組み合わせは適当ではありません。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 一般用医薬品を一定期間使用しても改善しないときは漫然と使用を継続せず受診勧奨を行う
間違えやすいところ
- セルフメディケーションの主役は専門家ではなく「一般の生活者自身」である
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」セルフメディケーション
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.8 ↗(www.pref.miyagi.jp)
専門家による適切な情報提供とコミュニケーション
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 情報提供 / コミュニケーション / 常備薬の購入
一般用医薬品の販売等に従事する専門家が行う情報提供に関する次の記述a〜dのうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 購入者側に情報提供を受けようとする意識が乏しい場合には、情報提供を行うためのコミュニケーションを図る必要はない。 b 家庭における常備薬として医薬品を購入する者に対しては、販売時に情報提供を行う必要はなく、使用時に改めて添付文書等に目を通すよう促すことでよい。 c 医薬品の販売に従事する専門家は、購入者等が自分自身や家族の健康に対する責任感を持ち、適切な医薬品を選択して適正に使用するよう働きかけていくことが重要である。 d 専門家からの情報提供は、単に専門用語を分かりやすい平易な表現で説明するだけでなく、説明した内容が購入者等にどう理解され行動に反映されているかなどの実情を把握しながら行うことにより、その実効性が高まる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
専門家は購入者の意識の有無や常備薬等の購入目的にかかわらず、積極的な対話を通じて理解度を確認しながら適切な情報提供を行う責任があります。
解き方
- 購入者側の意識や家庭用常備薬の購入時であっても、専門家からの積極的な働きかけと情報提供が必要である点から、aとbを誤りと判断する。
- 自己管理への働きかけおよび理解度の把握を行いながら説明する点から、cとdを正しいと判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよびbはいずれも専門家の果たすべき役割として誤っています。
- 選択肢 2不正解
- 記述aにおいて購入者の意識が乏しい場合でも専門家から働きかける必要があるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bにおいて常備薬の購入時であっても販売時に適切な情報提供を行う必要があるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- cおよびdはいずれも適切な記述であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 常備薬目的や情報提供を受ける意識が薄い購入者に対しても積極的な対話を行う
間違えやすいところ
- 専門家からの情報提供は一方的な説明にとどまらず相手の理解度や行動の把握が重要である
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」適切な情報提供とセルフメディケーション
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.8 ↗(www.pref.miyagi.jp)
薬害及び医薬品の副作用の本質
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史と発生機序 / 副作用の不可避性・未知の副作用
薬害や副作用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 薬害は、医薬品が十分注意して使用されれば、起こり得ないものである。 b 医薬品は、人体にとって本来異物であり、治療上の効能・効果とともに何らかの有害な作用(副作用)等が生じることは避けがたいものである。 c 副作用は、それまでの使用経験を通じて知られているもののみならず、科学的に解明されていない未知のものが生じる場合がある。 d 一般用医薬品として販売されていた製品により薬害事件が発生したことはない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品は生体にとって異物であり、注意深く適正に使用されても予期せぬ副作用や薬害が生じるリスクを完全に排除することはできません。また、一般用医薬品も薬害の原因となった歴史が存在します。
解き方
- 記述aおよびdについて、薬害の発生要因や一般用医薬品(キノホルム等)が関与した歴史的事実に基づき正誤を判定する。
- 記述bおよびcについて、医薬品の異物性や未知の副作用が生じる可能性に関する記述の正誤を判定し、正しい組み合わせを選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りであるため不適です。十分注意して使用されても副作用や薬害の発生を完全に防ぐことはできません。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびdの双方が誤りであるため不適です。スモン事件の整腸剤キノホルムなど一般用医薬品による薬害も起きています。
- 選択肢 3正解
- 記述b、cともに正しい記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述dが誤りであるため不適です。一般用医薬品として販売されていた製品でも薬害が発生した事例があります。
覚えるポイント
- 医薬品は本来生体にとって異物であり、副作用の完全な排除は困難であること
- スモンの原因となったキノホルム製剤のように一般用医薬品でも薬害は発生していること
間違えやすいところ
- 「十分に注意すれば副作用や薬害は絶対に起こらない」と思い込んでしまう誤り
- 薬害は医療用医薬品のみで起こるものと誤認してしまうこと
出題の前提:手引き「医薬品の本質」および「薬害の歴史」
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.9 ↗(www.pref.miyagi.jp)
サリドマイドおよびサリドマイド訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · サリドマイド訴訟 / 光学異性体 / サリドマイド胎芽症
サリドマイドに関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a サリドマイド訴訟とは、サリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常(サリドマイド胎芽症)が発生したことに対する損害賠償訴訟である。 b サリドマイドは、催眠鎮静成分として承認された。 c サリドマイドの血管新生を妨げる作用は、その光学異性体のうち、一方の異性体(S体)のみが有する作用であり、もう一方の異性体(R体)を分離して製剤化すると催奇形性を避けることができる。 d サリドマイド製剤による薬害事件は、日本でのみ発生しており、サリドマイド製剤による催奇形性が報告されて、すぐに販売停止及び回収措置が行われた。
解答・解説を表示
解答
4
解説
サリドマイドは催眠鎮静成分等として販売されましたが、胎児に催奇形性を引き起こしました。光学異性体のうちR体のみを投与しても生体内でS体へと相互変換するため、催奇形性を回避することはできません。また世界的被害が生じ、日本の回収対応は遅れました。
解き方
- 記述aおよびbがサリドマイドの適応や胎芽症の症状について正しく述べているか確認する(ともに正)。
- 記述cの光学異性体の分離による催奇形性回避の可否を判定する(生体内変換があるため誤り)。
- 記述dの被害発生地域および日本における販売停止措置の迅速性を判定する(世界的に発生し対応は遅れたため誤り)。
- 選択肢 1不正解
- aが正、dが誤であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bが正、cが誤、dが誤であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが正、cが誤であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤で整合しており正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤であるため不適です。
覚えるポイント
- サリドマイドはR体とS体が生体内で相互に変換するため、光学異性体を分離しても催奇形性を防げない
- 西ドイツのレンツ警告後、日本での回収・出荷停止対応は大幅に遅れた
間違えやすいところ
- 「R体のみを精製すれば安全に使用できる」と錯覚してしまう誤り
- サリドマイド薬害は日本特有の事件であると誤認してしまうこと
出題の前提:手引き「薬害の歴史(サリドマイド)」
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.9 ↗(www.pref.miyagi.jp)
スモン訴訟とその影響
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · スモン訴訟 / キノホルム / 医薬品副作用被害救済制度
以下のスモン訴訟に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 「スモン訴訟は、( a )として販売されていた( b )を使用したことにより、亜急性脊髄視神経症に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。サリドマイド訴訟、スモン訴訟を契機として、1979年、医薬品の副作用による健康被害の迅速な救済を図るため、( c )が創設された。」
解答・解説を表示
解答
3
解説
スモン(亜急性脊髄視神経症)は整腸剤として販売されていたキノホルム製剤が原因です。このスモン訴訟とサリドマイド訴訟を契機として、1979年に医薬品副作用被害救済制度が創設されました。
解き方
- スモンの原因となったキノホルムの薬効群(整腸剤)を特定し、aとbを確定する。
- 1979年にサリドマイド・スモン訴訟を契機として創設された制度(医薬品副作用被害救済制度)を特定し、cを選択する。
- 選択肢 1不正解
- スモンの原因物質は小柴胡湯ではなくキノホルム製剤であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cの制度は医薬品・医療機器等安全性情報報告制度ではなく医薬品副作用被害救済制度であるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが整腸剤、bがキノホルム製剤、cが医薬品副作用被害救済制度であり、記述と一致します。
- 選択肢 4不正解
- キノホルムは催眠鎮静剤ではなく整腸剤であり、cも医薬品副作用被害救済制度であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- キノホルムは催眠鎮静剤ではなく、原因物質も小柴胡湯ではないため誤りです。
覚えるポイント
- スモン=整腸剤キノホルム製剤=亜急性脊髄視神経症
- サリドマイド訴訟・スモン訴訟を契機として1979年に「医薬品副作用被害救済制度」が創設された
間違えやすいところ
- キノホルムの効能を催眠鎮静剤と取り違える誤り
- 1979年に創設された制度を「安全性情報報告制度」と混同する誤り
出題の前提:手引き「薬害の歴史(スモン)」
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.10 ↗(www.pref.miyagi.jp)
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · CJD訴訟 / ヒト乾燥硬膜 / プリオン / 生物由来製品の安全対策
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a CJD訴訟を一因として、2002年に行われた薬事法改正に伴い、生物由来製品の安全対策強化が行われた。 b ヒト乾燥硬膜の原料が採取された段階でプリオンに汚染されている場合があり、プリオン不活化のための十分な化学的処理が行われないまま製品として流通し、脳外科手術で移植された患者にCJDが発生した。 c CJDの症状としては、初期には腹部の膨満感から激しい腹痛を伴う下痢を生じ、次第に下半身の痺れや脱力、歩行困難が現れる。 d CJDの原因となるプリオンは、細菌の一種である。
解答・解説を表示
解答
1
解説
CJDは異常プリオンタンパク質(細菌やウイルスではなくタンパク質)が原因で脳の組織が海綿状になり急速に認知症や運動障害が進行する疾患です。ヒト乾燥硬膜の移植によって感染被害が発生し、2002年の薬事法改正で生物由来製品の安全対策が法制化されました。
解き方
- 記述aおよびbの内容(薬事法改正での生物由来製品対策、ヒト乾燥硬膜移植によるプリオン感染)の真偽を確認する(ともに正)。
- 記述c(腹部膨満感や下半身の麻痺等はスモンの症状)およびd(プリオンは細菌ではなくタンパク質)の誤りを特定する。
- 選択肢 1正解
- 記述a、bともに正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述dが誤りです。プリオンは細菌ではなくタンパク質性の感染粒子です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが誤りです。腹痛を伴う下痢や下半身の痺れはスモンの症状です。
- 選択肢 4不正解
- 記述c、dともに誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- CJDの原因は「異常プリオンタンパク質」(細菌やウイルスではない)
- ヒト乾燥硬膜移植が原因で発症し、2002年薬事法改正で生物由来製品の安全対策が導入された
- CJDの症状は認知症様症状や不随意運動(ミオクローヌス)など中枢神経系の急激な退行
間違えやすいところ
- スモンの神経・消化器症状(下痢・下肢麻痺)とCJDの症状を混同する誤り
- プリオンを細菌やウイルスなどの微生物と誤解すること
出題の前提:手引き「薬害の歴史(CJD)」
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.10 ↗(www.pref.miyagi.jp)
かぜ及びかぜ薬の本質と特徴
主な医薬品とその作用 · かぜの定義と原因 / かぜ薬の目的と対症療法
かぜ及びかぜ薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a かぜは単一の疾患ではなく、上気道の急性炎症の総称である。 b かぜの約8割は細菌の感染が原因であるが、それ以外にウイルスの感染や、まれに冷気や乾燥、アレルギーのような非感染性の要因による場合もある。 c かぜ薬とは、ウイルスの増殖を抑えたり、ウイルスを体内から除去する医薬品の総称である。 d 発熱、咳、鼻水など症状がはっきりしている場合には、解熱鎮痛薬、鎮咳去痰薬、鼻炎を緩和させる薬などを選択することが望ましい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
かぜの約8割はウイルス感染による上気道の急性炎症です。かぜ薬(総合感冒薬)はウイルスそのものを退治するものではなく、諸症状を緩和する対症療法薬です。症状が特定されている場合は単一成分等の適切な薬を選ぶことが望まれます。
解き方
- 記述aおよびbを検討する。かぜの約8割は「ウイルス」感染が原因であるためbは誤り、aは正しい。
- 記述cおよびdを検討する。かぜ薬はウイルスの除去ではなく対症療法であるためcは誤り、症状がはっきりしている場合に単症状向けの薬を選ぶdは正しい。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤りです。かぜの原因の約8割は細菌ではなくウイルスです。
- 選択肢 2正解
- 記述a、dともに正しい記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述b、cともに誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述cが誤りです。かぜ薬はウイルスの排除や抑制を目的とするものではありません。
覚えるポイント
- かぜの原因の約8割は「ウイルス」感染である
- 一般用のかぜ薬は諸症状を緩和する対症療法薬であり、抗ウイルス作用はない
- 症状が単一・明確なときは総合感冒薬よりも各症状に対応した単独薬を選択するのが望ましい
間違えやすいところ
- かぜの原因の約8割を「細菌」と取り違える誤り
- かぜ薬自体がウイルスを直接殺す薬であると誤認してしまうこと
出題の前提:手引き「かぜ及びかぜ薬」
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.11 ↗(www.pref.miyagi.jp)
かぜ薬に配合される有効成分の作用
主な医薬品とその作用 · ベラドンナ総アルカロイド / アドレナリン作動成分 / チペピジンヒベンズ酸塩 / セミアルカリプロティナーゼ
かぜ薬に配合される成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a ベラドンナ総アルカロイドは、鼻汁分泌やくしゃみを抑えることを目的として配合される場合がある。 b アドレナリン作動成分は、痰の切れを良くすることを目的として配合される場合がある。 c チペピジンヒベンズ酸塩は、咳を抑えることを目的として配合される場合がある。 d セミアルカリプロティナーゼは、鼻粘膜や喉の炎症による腫れを和らげることを目的として配合される場合がある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
抗コリン成分(ベラドンナ総アルカロイド)は鼻汁分泌を抑制し、アドレナリン作動成分は気管支拡張作用により咳を鎮めたり鼻粘膜充血を抑えます(去痰目的ではない)。チペピジンヒベンズ酸塩は非麻薬性鎮咳成分、セミアルカリプロティナーゼは抗炎症酵素成分です。
解き方
- 記述aのベラドンナ総アルカロイドの作用を確認する(抗コリン作用により鼻汁分泌抑制:正)。
- 記述bのアドレナリン作動成分の作用を確認する(気管支拡張等であり痰の切れではない:誤)。
- 記述c(チペピジンヒベンズ酸塩=鎮咳成分:正)および記述d(セミアルカリプロティナーゼ=消炎酵素成分:正)を確認する。
- 選択肢 1不正解
- bが誤り、dが正であるため組み合わせとして不適です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aおよびdが正であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、bが誤、cが正であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cおよびdが正であるため誤りです。
覚えるポイント
- アドレナリン作動成分は気管支拡張(鎮咳)や鼻粘膜血管収縮(充血除去)を目的とする
- チペピジンヒベンズ酸塩は非麻薬性鎮咳成分
- セミアルカリプロティナーゼは抗炎症作用(腫れを和らげる)をもつ酵素成分
間違えやすいところ
- アドレナリン作動成分を去痰成分(グアイフェネシンなど)と混同する誤り
- 抗コリン成分と抗ヒスタミン成分の鼻水抑制メカニズムの違いの混同
出題の前提:手引き「かぜ薬の主な配合成分とその作用」
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.11 ↗(www.pref.miyagi.jp)
化学合成された解熱鎮痛成分(NSAIDs)の作用機序と副作用
主な医薬品とその作用 · プロスタグランジン / アスピリン喘息 / 解熱鎮痛成分の適応と副作用
化学的に合成された解熱鎮痛成分(アセトアミノフェンを除く。)に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 悪寒・発熱時の解熱のほか、頭痛、関節痛に用いられるが、筋肉痛、肩こり痛には用いられない。 b 末梢におけるプロスタグランジンの産生抑制は、腎血流量を減少させるため、腎機能に障害があると、その症状を悪化させる可能性がある。 c アスピリン喘息は、アスピリン特有の副作用であり、他の解熱鎮痛成分では生じない。 d イブプロフェンは、プロスタグランジンの産生を抑制することで消化管粘膜の防御機能を上昇させる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
NSAIDsはプロスタグランジンの産生を抑えることで抗炎症・鎮痛・解熱作用を示します。しかし、プロスタグランジンは胃粘膜保護や腎血流維持も担っているため、胃粘膜障害や腎障害を引き起こします。また、アスピリン喘息はアスピリンに限らず他の解熱鎮痛成分でも生じます。
解き方
- 記述aの適応症を確認する(筋肉痛や肩こり痛にも用いられるため誤り)。
- 記述bの腎血流低下と腎障害の悪化機序を確認する(正しい)。
- 記述cのアスピリン喘息の発生対象成分を確認する(他の解熱鎮痛成分でも誘発されるため誤り)。
- 記述dの消化管粘膜への作用を確認する(プロスタグランジン抑制により防御機能は低下するため誤り)。
- 選択肢 1不正解
- aが誤り、bが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aおよびdが誤りであるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが誤で整合しており正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bが正、cが誤であるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- a、c、dが誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- プロスタグランジン抑制は胃粘膜防御を「低下」させ、胃腸障害の原因となる
- アスピリン喘息はアスピリンだけでなく、他の合成解熱鎮痛成分全般で生じ得る
間違えやすいところ
- アスピリン喘息という名称からアスピリン単独の特有症状と思い込んでしまう誤り
- NSAIDsによるプロスタグランジン抑制が胃粘膜を保護すると取り違える誤り
出題の前提:手引き「解熱鎮痛薬」
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.12 ↗(www.pref.miyagi.jp)
各種解熱鎮痛成分の特徴
主な医薬品とその作用 · アスピリン / イソプロピルアンチピリン / アセトアミノフェン / イブプロフェン
解熱鎮痛成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a アスピリンは、専ら小児の解熱を目的として、一般用医薬品の坐薬に配合される。 b イソプロピルアンチピリンは、解熱及び鎮痛の作用は弱いが、抗炎症作用は強いため、他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合される。 c アセトアミノフェンは、主として中枢作用によって解熱・鎮痛をもたらすため、末梢における抗炎症作用は期待できない。 d イブプロフェンは、まれに重篤な副作用として、肝機能障害を生じることがある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
アスピリンはライ症候群のリスクから小児への使用が禁忌です。イソプロピルアンチピリンは解熱鎮痛作用が強いものの抗炎症作用が弱いため他成分と配合されます。アセトアミノフェンは中枢性作用が主で末梢抗炎症作用は弱く、イブプロフェンはまれに重篤な肝機能障害を生じる副作用があります。
解き方
- 記述aを確認する。アスピリンは15歳未満の小児に使用禁忌であるため誤り。
- 記述bを確認する。イソプロピルアンチピリンは解熱・鎮痛作用が強く、抗炎症作用が弱いため記述が逆で誤り。
- 記述c(アセトアミノフェンの作用部位と抗炎症作用の欠如)および記述d(イブプロフェンの重篤な肝機能障害リスク)が正しいことを確認する。
- 選択肢 1不正解
- 記述a、bともに誤りであるため不適です。アスピリンは小児禁忌です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤りです。イソプロピルアンチピリンは解熱鎮痛が強く、抗炎症が弱いです。
- 選択肢 4正解
- 記述c、dともに正しい記述であり、適切な組み合わせです。
覚えるポイント
- アスピリンはライ症候群の危険があるため小児(15歳未満)禁忌
- イソプロピルアンチピリンは「解熱・鎮痛作用が強いが、抗炎症作用は弱い(ピリン系)」
- アセトアミノフェンは中枢に作用し、末梢の抗炎症作用はほとんど期待できない
間違えやすいところ
- 小児用坐薬にアスピリンが使われると勘違いする誤り(小児の坐薬等にはアセトアミノフェンが用いられる)
- イソプロピルアンチピリンの「解熱鎮痛」と「抗炎症」の強弱を逆にしてしまうこと
出題の前提:手引き「解熱鎮痛成分」
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.12 ↗(www.pref.miyagi.jp)
催眠鎮静薬に配合される成分の性質と注意事項
主な医薬品とその作用 · 催眠鎮静薬 / 抗ヒスタミン成分 / 鎮静成分 / 生薬成分
催眠鎮静薬に配合される成分に関する次の記述について、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 小児及び若年者では、抗ヒスタミン成分により眠気とは反対の神経過敏や中枢興奮などが現れることがある。 b ブロモバレリル尿素は、胎児に障害を引き起こす可能性があるため、妊婦又は妊娠していると思われる女性は使用を避けるべきである。 c 神経の興奮・緊張緩和を期待して配合されることのあるチョウトウコウは、クロウメモドキ科のサネブトナツメの種子を基原とする生薬である。 d アリルイソプロピルアセチル尿素を含む催眠鎮静薬の服用時には、特段飲酒を避ける必要はない。
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解答
1
解説
催眠鎮静薬は中枢神経系を抑制して緊張や不眠を緩和します。抗ヒスタミン成分では小児等で逆説的な中枢興奮が現れる場合があり、鎮静成分は胎児障害のリスクやアルコール併用による作用増強に注意が必要です。
解き方
- 各記述の正誤を成分の薬理作用や基原、使用上の注意に基づいて個別に判定します。
- a(正)、b(正)、c(誤:サネブトナツメはサンソウニン)、d(誤:飲酒は避ける)を確認し、該当する選択肢1を特定します。
- 選択肢 1正解
- aとbの記述がともに正しいため、この組み合わせが正解となります。
- 選択肢 2不正解
- 記述cにおいて、サネブトナツメの種子を基原とする生薬はサンソウニンであり、チョウトウコウではないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述dにおいて、鎮静成分とアルコールの併用は中枢抑制作用が増強されるため飲酒を避ける必要があり誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述c(生薬の基原の誤り)と記述d(飲酒の制限に関する誤り)がともに誤っているため不適です。
覚えるポイント
- ブロモバレリル尿素は胎児障害の恐れから妊婦禁忌
- サネブトナツメの種子はサンソウニン
間違えやすいところ
- チョウトウコウ(カギカズラ)とサンソウニン(サネブトナツメ)の基原混同に注意
出題の前提:手引き「第3章 精神神経に作用する薬 催眠鎮静薬」
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.13 ↗(www.pref.miyagi.jp)
眠気防止薬及び有効成分の特徴
主な医薬品とその作用 · 眠気防止薬 / カフェイン / 補助成分 / 相互作用
眠気防止薬及びその有効成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a カフェインには、胃液分泌亢進作用があり、その結果、副作用として胃腸障害(食欲不振、悪心・嘔吐)が現れることがある。 b 妊娠中にカフェインを摂取した場合、吸収されて循環血液中に移行したカフェインの一部は、血液-胎盤関門を通過して胎児に到達することが知られている。 c 眠気防止薬には、眠気を抑える成分として、チアミン塩化物塩酸塩、タウリンが配合されている場合がある。 d かぜ薬やアレルギー用薬などを使用したことによる眠気を抑えるために、眠気防止薬を使用するのは適切ではない。
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解答
1
解説
カフェインは脳幹や大脳皮質を興奮させて眠気や倦怠感を一時的に除去しますが、胃液分泌亢進や胎盤通過性などの注意点があります。ビタミン等は疲労回復等の助勢目的で配合され、眠気を直接抑える成分ではありません。
解き方
- a・b・c・dの各記述の正誤を検討します。
- cについて、チアミンやタウリンは主作用の助勢成分であり「眠気を抑える成分」ではないため誤りと判定します。
- 正・正・誤・正の並びである選択肢1を選びます。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり、記述の正誤の組み合わせとして正解です。
- 選択肢 2不正解
- bは胎盤通過性があり正しく、cは助勢成分であるため誤りなので不適です。
- 選択肢 3不正解
- cは誤りであり、dは眠気を防ぐ目的での併用は避けるべきで正しい記述なので不適です。
- 選択肢 4不正解
- aおよびbはいずれも正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- aは胃液分泌亢進による胃腸障害が生じうるため正しい記述であり不適です。
覚えるポイント
- カフェインは胎盤を通過して胎児へ到達する
- ビタミンB群やタウリンは眠気防止薬の助勢成分
間違えやすいところ
- かぜ薬や抗ヒスタミン薬による眠気を眠気防止薬で相殺しようとする服用は避けるべき
出題の前提:手引き「第3章 精神神経に作用する薬 眠気防止薬」
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.13 ↗(www.pref.miyagi.jp)
乗物酔い防止薬に配合される成分の作用機序
主な医薬品とその作用 · 鎮暈薬 / ジフェニドール塩酸塩 / メクリジン塩酸塩 / ジフェンヒドラミンテオクル酸塩 / ブロモバレリル尿素
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)に配合される成分に関する以下の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
1
解説
乗物酔い防止薬には、自律神経や前庭神経を調節する成分、延髄の嘔吐中枢や前庭を抑制する抗ヒスタミン成分、不安や緊張を和らげる鎮静成分、胃粘膜の局所麻酔成分などが目的に応じて配合されます。
解き方
- 各選択肢の成分名と作用機序の記述を照合します。
- 1はジフェニドール塩酸塩の正確な作用説明です。
- 2のメクリジン塩酸塩は作用発現が遅く持続時間が長い成分です。
- 3のジフェンヒドラミンテオクル酸塩は抗ヒスタミン成分であり、鎮静成分の説明となっています。
- 4のブロモバレリル尿素は鎮静成分であり、胃粘膜への局所麻酔作用を示す成分(アミノ安息香酸エチル等)ではありません。
- 選択肢 1正解
- ジフェニドール塩酸塩は内耳の前庭神経の調節作用および内耳への血流改善作用を示すため正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- メクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比較して作用が現れるのが遅く、持続時間が長いのが特徴です。
- 選択肢 3不正解
- ジフェンヒドラミンテオクル酸塩は抗ヒスタミン成分であり、不安や緊張を和らげるのは鎮静成分の役割です。
- 選択肢 4不正解
- ブロモバレリル尿素は鎮静成分であり、胃粘膜への局所麻酔作用をもつのはアミノ安息香酸エチルなどです。
覚えるポイント
- ジフェニドール塩酸塩は前庭神経調節作用と内耳血流改善作用
- メクリジン塩酸塩は作用発現が遅く持続が長い
間違えやすいところ
- 局所麻酔成分(アミノ安息香酸エチル)と鎮静成分(ブロモバレリル尿素)の役割混同
出題の前提:手引き「第3章 精神神経に作用する薬 鎮暈薬(乗物酔い防止薬)」
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.14 ↗(www.pref.miyagi.jp)
鎮咳去痰薬に配合される生薬成分の基原と薬効
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / 生薬 / キョウニン / ナンテンジツ / セネガ / キキョウ
鎮咳去痰薬に配合される生薬成分の基原及び作用に関する次の記述について、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a キョウニンは、オオバコ科のオオバコの花期の全草を基原とする生薬で、去痰作用を期待して用いられる。 b ナンテンジツは、メギ科のシロミナンテン(シロナンテン)又はナンテンの果実を基原とする生薬で、知覚神経・末梢運動神経に作用して咳止めに効果があるとされる。 c セネガは、ヒメハギ科のセネガ又はヒロハセネガの根を基原とする生薬で、鎮咳作用を期待して用いられる。 d キキョウは、キキョウ科のキキョウの根を基原とする生薬で、痰又は痰を伴う咳に用いられる。
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解答
3
解説
鎮咳去痰薬に配合される生薬には、中枢性あるいは末梢性に咳を鎮める生薬と、気道分泌を促して痰を排出しやすくする生薬があります。それぞれの生薬の科名・薬用部位・主な薬効を正確に区別することが求められます。
解き方
- aのキョウニンはバラ科のアンズ等の種子が基原であるため誤りと判断します。
- bのナンテンジツはメギ科の果実で咳止めに用いられ正しいと判断します。
- cのセネガはヒメハギ科の根ですが、作用は鎮咳ではなく「去痰作用」であるため誤りと判断します。
- dのキキョウはキキョウ科の根で、去痰・鎮咳に用いられるため正しいと判断します。
- 正しい組み合わせはbとd(選択肢3)となります。
- 選択肢 1不正解
- aのキョウニンはバラ科のアンズ等の種子であり、オオバコの花期の全草はシャゼンソウであるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りであり、またcのセネガは鎮咳ではなく気道分泌を促進する「去痰作用」を期待して用いられるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- b(ナンテンジツ)とd(キキョウ)の記述は基原および作用ともに正しいため正解です。
- 選択肢 4不正解
- cのセネガの作用が鎮咳作用となっている点が誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- キョウニンはバラ科アンズの種子
- セネガはヒメハギ科の根で去痰作用
間違えやすいところ
- セネガやオンジが鎮咳薬ではなく去痰薬である点を取り違えやすい
出題の前提:手引き「第3章 呼吸器官に作用する薬 鎮咳去痰薬」
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.14 ↗(www.pref.miyagi.jp)
鎮咳去痰薬における非麻薬性鎮咳成分
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / 非麻薬性鎮咳成分 / ノスカピン
鎮咳去痰薬に配合される次の成分のうち、延髄の咳嗽中枢に作用して咳を抑えることを目的とする非麻薬性鎮咳成分として正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
中枢性鎮咳成分には、習慣性・依存性のある麻薬性鎮咳成分(コデインリン酸塩、ジヒドロコデインリン酸塩)と、麻薬性を持たない非麻薬性鎮咳成分(ノスカピン、デキストロメトルファン、ジメモルファン、チペピジン等)があります。
解き方
- 各選択肢の薬効群を分類します。
- 1は麻薬性鎮咳成分、2は非麻薬性鎮咳成分、3は去痰成分、4は抗炎症成分、5は抗ヒスタミン成分です。
- 「非麻薬性鎮咳成分」に該当するノスカピン(選択肢2)を選択します。
- 選択肢 1不正解
- ジヒドロコデインリン酸塩は延髄の咳嗽中枢に作用しますが、「麻薬性」鎮咳成分に分類されます。
- 選択肢 2正解
- ノスカピンは延髄の咳嗽中枢に作用して咳を抑える「非麻薬性鎮咳成分」であるため正解です。
- 選択肢 3不正解
- ブロムヘキシン塩酸塩は粘液分泌促進や線毛運動亢進などにより痰の排出を促す去痰成分です。
- 選択肢 4不正解
- トラネキサム酸は抗プラスミン作用を示す抗炎症成分です。
- 選択肢 5不正解
- クロルフェニラミンマレイン酸塩はヒスタミン受容体を遮断する抗ヒスタミン成分です。
覚えるポイント
- 麻薬性鎮咳成分:コデイン、ジヒドロコデイン
- 非麻薬性鎮咳成分:ノスカピン、デキストロメトルファン等
間違えやすいところ
- 麻薬性鎮咳成分と非麻薬性鎮咳成分の区別を怠らないこと
出題の前提:手引き「第3章 呼吸器官に作用する薬 鎮咳去痰薬」
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.14 ↗(www.pref.miyagi.jp)
口腔咽喉薬・含嗽薬の一般的注意事項
主な医薬品とその作用 · 口腔咽喉薬 / 含嗽薬 / 剤形ごとの注意点 / 使用方法
口腔咽喉薬やうがい薬(含嗽薬)の一般的な注意事項に関する次の記述について、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a トローチ剤やドロップ剤は、口中に含み、噛み砕いた後、すぐに飲み込むようにして使用されることが重要である。 b 噴射式の液剤は、息を吸いながら噴射すると気管支や肺に入ってしまうおそれがあるため、軽く息を吐いたり、声を出しながら噴射することが望ましい。 c 含嗽薬は、水で用時希釈又は溶解して使用するものが多いが、調製した濃度が濃い方が効果的である。 d 口内炎などにより口腔内にひどいただれがある人では、刺激感等が現れやすいほか、循環血流中への移行による全身的な影響も生じやすくなる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
口腔咽喉薬や含嗽薬は口腔内や咽頭などの局所に作用させる製剤です。局所での有効濃度を維持し全身移行や副作用を防止するために、正しい用法用量・吸入防止法・希釈倍率を守ることが極めて重要です。
解き方
- aのトローチ剤等の使用法を検討:噛み砕かずに徐々に溶かす必要があるため誤りです。
- bの噴射式液剤の使用法を検討:誤嚥防止のため軽く息を吐きながら噴射するのが正しく適切です。
- cの含嗽薬の濃度を検討:濃すぎると局所刺激を招くため指示濃度を守る必要があり誤りです。
- dの口腔粘膜病変時の注意を検討:ただれがある部位からの全身吸収増加や刺激感があるため正しい記述です。
- したがって正しい組み合わせはbとd(選択肢3)です。
- 選択肢 1不正解
- aのトローチ剤・ドロップ剤は噛み砕いたり飲み込んだりせず、口の中でゆっくり溶かして用いるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcがいずれも誤った記述であるため不適です。
- 選択肢 3正解
- bおよびdの記述はいずれも正しいため、この組み合わせが正解となります。
- 選択肢 4不正解
- cにおいて、濃度の濃い含嗽薬は粘膜の荒れなどを生じる恐れがあり、定められた希釈倍率を守るべきであるため誤りです。
覚えるポイント
- 噴射式液剤は軽く息を吐きながら使用する
- トローチ剤は噛み砕かずに口の中で徐々に溶かす
間違えやすいところ
- 含嗽薬は濃いほど効き目が強くなると誤解しやすい点に注意
出題の前提:手引き「第3章 呼吸器官に作用する薬 口腔咽喉薬・含嗽薬」
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.15 ↗(www.pref.miyagi.jp)
含嗽薬に配合される成分の相互作用と副作用
主な医薬品とその作用 · 含嗽薬 / クロルヘキシジン / クロルフェニラミン / ポビドンヨード / 相互作用
含嗽薬に配合される成分の相互作用又は副作用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a クロルヘキシジングルコン酸塩が配合された含嗽薬では、まれにショック(アナフィラキシー)のような全身性の重篤な副作用を生じることがある。 b 咽頭における局所的な作用を目的としてクロルフェニラミンマレイン酸塩が配合されるが、結果的に抗ヒスタミン成分を経口的に摂取することとなり、内服薬と同様な副作用が現れることがある。 c ポビドンヨードが配合された含嗽薬では、甲状腺におけるホルモン産生に影響を及ぼす可能性がある。 d ヨウ素が配合された含嗽薬は、レモン汁やお茶などに含まれるビタミンC等の成分と反応すると殺菌作用が増強されるため、そうした食品を摂取した直後に使用することが望ましい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
含嗽薬は局所適用薬ですが、粘膜吸収や誤嚥・嚥下により全身作用が現れることがあります。ヨウ素系成分は甲状腺への影響や食品中の還元性物質(ビタミンC等)との反応による失活に注意が必要です。
解き方
- a:クロルヘキシジングルコン酸塩のアナフィラキシー様ショックは重要副作用であり「正」。
- b:抗ヒスタミン成分の局所製剤でも飲み込み等により眠気や口渇等の全身性副作用が現れうるため「正」。
- c:ヨウ素の過剰摂取は甲状腺ホルモン産生に影響を与えるため「正」。
- d:ビタミンC等の還元物質と反応するとヨウ素が還元され殺菌作用が低下するため「誤」。
- 組み合わせ「正・正・正・誤」である選択肢3を選びます。
- 選択肢 1不正解
- cは正しく、dは誤りであるため組み合わせとして不適です。
- 選択肢 2不正解
- bは抗ヒスタミン成分の全身性副作用が現れることがあるため正しい記述であり不適です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- a、b、cが正しく、dが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- aは正しい記述であるため不適です。
覚えるポイント
- ヨウ素はビタミンC(アスコルビン酸)等の還元性物質と反応すると失活する
- ポビドンヨードは甲状腺疾患に注意
間違えやすいところ
- ビタミンCとの併用で殺菌作用が「増強」されると錯覚しやすい
出題の前提:手引き「第3章 呼吸器官に作用する薬 口腔咽喉薬・含嗽薬」
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.15 ↗(www.pref.miyagi.jp)
健胃薬に配合される生薬成分の特徴と基原
主な医薬品とその作用 · 健胃薬 / 苦味健胃生薬 / 芳香性健胃生薬 / センブリ / リュウタン / チンピ / オウバク
健胃薬に配合される生薬成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a センブリは、リンドウ科のセンブリの開花期の全草を基原とする生薬で、苦味による健胃作用を期待して用いられる。 b リュウタンは、クマ科のヒグマその他近縁動物の胆汁を乾燥したものを基原とする生薬で、苦味による健胃作用を期待して用いられるほか、消化補助成分として配合される場合もある。 c チンピは、ミカン科のウンシュウミカンの成熟した果皮を基原とする生薬で、香りによる健胃作用を期待して用いられる。 d オウバクは、ミカン科のキハダ又はフェロデンドロン・キネンセの周皮を除いた樹皮を基原とする生薬で、苦味による健胃作用を期待して用いられる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
健胃薬に配合される生薬には、味覚神経を刺激して胃液分泌を促す苦味健胃生薬(センブリ、リュウタン、オウバク、ユウタン等)や、嗅覚を刺激する芳香性健胃生薬(チンピ、ケイヒ等)があります。生薬名と基原動物・植物の正確な知識が必要です。
解き方
- aのセンブリ(リンドウ科開花期全草、苦味健胃)は「正」。
- bのリュウタンの基原を照合:ヒグマ等の胆汁乾燥物はユウタン(熊胆)であり、リュウタン(竜胆)はリンドウ科植物の根・根茎であるため「誤」。
- cのチンピ(ウンシュウミカンの成熟果皮、香り健胃)は「正」。
- dのオウバク(キハダ等の周皮を除いた樹皮、苦味健胃)は「正」。
- 正・誤・正・正の組み合わせである選択肢4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aおよびdはいずれも正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- bのリュウタンの基原に関する記述が誤っているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りで、cが正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aが正しく、bが誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- リュウタン(竜胆)はリンドウ科植物の根・根茎
- ユウタン(熊胆)はクマ科動物の胆汁乾燥物
間違えやすいところ
- リュウタン(植物性生薬)とユウタン(動物性生薬)の混同に注意
出題の前提:手引き「第3章 胃腸に作用する薬 健胃薬」
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.16 ↗(www.pref.miyagi.jp)
止瀉薬の配合成分とその特徴
主な医薬品とその作用 · 止瀉薬 / 次没食子酸ビスマス / タンニン酸アルブミン / ロペラミド塩酸塩 / 炭酸カルシウム
止瀉薬に配合される成分に関する記述について、正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 次没食子酸ビスマス等のビスマスが配合された止瀉薬は、通常1ヶ月以上継続して使用することで効果が発現する。 b タンニン酸アルブミンに含まれるアルブミンは、牛乳に含まれるタンパク質(カゼイン)から精製された成分であるため、牛乳にアレルギーがある人では使用を避ける必要がある。 c ロペラミド塩酸塩は、抗菌作用を示すため、主に細菌感染による下痢の症状を鎮めることを目的として用いられる。 d 炭酸カルシウムは、腸管内の異常発酵等によって生じた有害な物質を吸着させることを目的として用いられる場合がある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
止瀉薬は収れん成分、吸着成分、腸管運動抑制成分、抗菌成分などに大別されます。ビスマス製剤は収れん作用により腸粘膜を保護しますが長期間の連用は避ける必要があります。タンニン酸アルブミンは牛乳アレルギー禁忌、ロペラミド塩酸塩は中枢抑制・腸管運動抑制作用があり感染性下痢には禁忌であるなど、個々の特性を把握することが重要です。
解き方
- 記述aのビスマス製剤の使用期間を確認し、短期使用が原則であり1ヶ月以上継続するものではないため誤りと判断します。
- 記述bのタンニン酸アルブミンの基原を確認し、牛乳カゼイン由来のアルブミンを含むため牛乳アレルギー禁忌であることから正しいと判断します。
- 記述cのロペラミド塩酸塩の作用機序を確認し、抗菌作用ではなく腸管運動抑制成分であり細菌感染性下痢には適さないため誤りと判断します。
- 記述dの炭酸カルシウムの薬効を確認し、有害物質を吸着させる吸着成分であるため正しいと判断します。
- 正しい記述はbとdの組み合わせ(選択肢3)であると結論づけます。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りでbが正しいため、この組み合わせは誤りです。ビスマス製剤は1週間以上の継続使用を避ける必要があります。
- 選択肢 2不正解
- aとcの両方が誤りであるため、この組み合わせは誤りです。ロペラミド塩酸塩に抗菌作用はありません。
- 選択肢 3正解
- bとdがともに正しい記述であるため、選択肢3が正答となります。
- 選択肢 4不正解
- cが誤りでdが正しいため、この組み合わせは誤りです。ロペラミドは腸管運動抑制成分です。
覚えるポイント
- タンニン酸アルブミンは牛乳アレルギー禁忌。
- ロペラミド塩酸塩は腸管運動抑制作用であり感染性下痢には使用を避ける。
- ビスマス製剤は1週間以上の連用を避ける。
間違えやすいところ
- ロペラミド塩酸塩を抗菌性物質(ベルベリン等)と混同しないようにする。
- タンニン酸アルブミンを卵アレルギー(リゾチーム等)と混同しないようにする。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」止瀉薬
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.16 ↗(www.pref.miyagi.jp)
瀉下薬におけるヒマシ油の特徴
主な医薬品とその作用 · 瀉下薬 / ヒマシ油 / 小腸刺激性 / 中毒
ヒマシ油に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
4
解説
ヒマシ油はトウダイグサ科のトウゴマの種子を圧搾して得られた脂肪油であり、小腸刺激性瀉下成分に分類されます。作用が急激かつ強力であるため3歳未満の乳幼児には禁忌です。また、油分により脂溶性物質の吸収を促進してしまうため、脂溶性物質の中毒時には使用を避ける必要があります。
解き方
- 選択肢1を確認:ヒマシ油は大腸刺激性ではなく小腸刺激性瀉下成分であるため誤りです。
- 選択肢2を確認:ヒマシ油の基原はトウダイグサ科トウゴマの種子であり、ドクダミではないため誤りです。
- 選択肢3を確認:ヒマシ油は作用が激しいため、3歳未満の乳幼児には使用を避けることとされており誤りです。
- 選択肢4を確認:脂溶性物質の中毒に用いると有害物質の吸収を助長するため禁忌とされており、記述内容は正しいため4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- ヒマシ油は大腸ではなく小腸を直接刺激して排便を促す小腸刺激性瀉下成分です。
- 選択肢 2不正解
- ヒマシ油はトウダイグサ科のトウゴマの種子を圧搾して得られる脂肪油です。
- 選択肢 3不正解
- ヒマシ油は作用が非常に激しいため、3歳未満の乳幼児には使用を避ける必要があります。
- 選択肢 4正解
- 防虫剤や殺鼠剤などの脂溶性物質を溶かして体内への吸収を促進してしまうため、使用を避ける必要があります。
覚えるポイント
- ヒマシ油はトウダイグサ科トウゴマの種子由来。
- 小腸刺激性瀉下成分であり、3歳未満の乳幼児には使用を避ける。
- 脂溶性物質中毒には吸収を促すため禁忌。
間違えやすいところ
- センナやダイオウなどの大腸刺激性と混同しやすいが、ヒマシ油は小腸刺激性である点に注意する。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」瀉下薬(ヒマシ油)
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.17 ↗(www.pref.miyagi.jp)
胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分とその特徴
主な医薬品とその作用 · 胃腸鎮痛鎮痙薬 / メチルオクタトロピン臭化物 / オキセサゼイン / パパベリン塩酸塩 / ブチルスコポラミン臭化物
胃腸鎮痛鎮痙薬に配合される成分に関する記述について、正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。 a メチルオクタトロピン臭化物は、吸収された成分の一部が母乳中に移行することが知られている。 b オキセサゼインは、局所麻酔作用のほか、胃液分泌を抑える作用もあるとされ、胃腸鎮痛鎮痙薬と制酸薬の両方の目的で使用される。 c パパベリン塩酸塩は、消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用を示すとされるが、眼圧を低下させる作用も示すことが知られている。 d ブチルスコポラミン臭化物は、交感神経の伝達物質であるアセチルコリンと受容体の反応を妨げることにより、胃痛を鎮める。
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解答
1
解説
胃腸鎮痛鎮痙薬には、副交感神経の伝達物質であるアセチルコリンを遮断する抗コリン成分、消化管平滑筋に直接作用するパパベリン塩酸塩、局所麻酔作用を持つオキセサゼインなどがあります。抗コリン成分やパパベリン塩酸塩は眼圧上昇作用(緑内障悪化のリスク)を持つ点や、神経系の伝達物質の対応関係を正確に把握する必要があります。
解き方
- 記述aを確認:メチルオクタトロピン臭化物は抗コリン成分であり、母乳中に移行して乳児の脈拍増加等を引き起こすおそれがあるため正しいと判断します。
- 記述bを確認:オキセサゼインは局所麻酔作用と胃液分泌抑制作用を持ち、胃腸鎮痛鎮痙薬および制酸薬に用いられるため正しいと判断します。
- 記述cを確認:パパベリン塩酸塩は眼圧を低下させるのではなく、眼圧を「上昇」させる作用があるため誤りと判断します。
- 記述dを確認:アセチルコリンは「交感神経」ではなく「副交感神経」の伝達物質であるため誤りと判断します。
- 正しい組み合わせはaとb(選択肢1)であると導かれます。
- 選択肢 1正解
- aとbがともに正しい記述であるため、選択肢1が正答です。
- 選択肢 2不正解
- aは正しいですが、cはパパベリン塩酸塩が眼圧を「上昇」させるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しいですが、dはアセチルコリンが「副交感神経」の伝達物質であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cとdの両方が誤りであるため、不適切です。
覚えるポイント
- オキセサゼインは局所麻酔作用と胃液分泌抑制作用を併せ持つ。
- 抗コリン成分やパパベリン塩酸塩は眼圧を上昇させる。
- アセチルコリンは副交感神経系の伝達物質である。
間違えやすいところ
- 眼圧低下と眼圧上昇の取り違えに注意する(緑内障患者には禁忌・相談事項)。
- 交感神経と副交感神経の神経伝達物質(ノルアドレナリンとアセチルコリン)の混同に注意する。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」胃腸鎮痛鎮痙薬
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.17 ↗(www.pref.miyagi.jp)
浣腸薬の特徴と注意事項
主な医薬品とその作用 · 浣腸薬 / グリセリン / 溶血 / 急性腹症
浣腸薬に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。
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解答
3
解説
浣腸薬は直腸粘膜を刺激して排便反射を促す外用薬です。グリセリンは浸透圧差によって腸管壁から水分を引き出して蠕動を促しますが、粘膜損傷や出血部位から体内に吸収されると赤血球破壊(溶血)や腎不全を引き起こす危険性があります。そのため、出血や損傷がある場合は使用してはなりません。
解き方
- 選択肢1を確認:浣腸薬の定義として正しいため誤りではありません。
- 選択肢2を確認:注入剤の正しい使用方法であるため誤りではありません。
- 選択肢3を確認:グリセリンに血管修復作用はなく、出血部位から血中へ移行すると溶血を起こす危険があるため「使用してはならない(禁忌)」であり、この記述が誤り(正答)です。
- 選択肢4を確認:激しい腹痛や嘔吐を伴う急性腹症疑いの場合は腸管破裂等のリスクがあり悪化のおそれがあるため正しい記述です。
- 誤っている記述である選択肢3を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 直腸内に適用され排便を促すという記述は正しいため、選択肢として不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 薬液だまりの部分を絞って押し込むように注入するという使い方は正しいため、選択肢として不適切です。
- 選択肢 3正解
- 粘膜に損傷や出血がある場合、グリセリンが血中に移行して溶血を引き起こす危険があるため使用を避けるべきであり、記述は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 急性腹症の疑いがあるときは腸穿孔などを引き起こすおそれがあるため使用を避けるべきであり、記述は正しいです。
覚えるポイント
- グリセリン浣腸薬は、肛門・直腸粘膜に出血や傷がある場合は溶血の危険があるため使用を避ける。
- 激しい腹痛や嘔気・嘔吐がある場合は急性腹症の疑いがあるため浣腸薬を使用しない。
間違えやすいところ
- グリセリンの外用による「保護・修復作用」と混同し、浣腸薬において出血時に使用できると誤認しないようにする。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」浣腸薬
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.17 ↗(www.pref.miyagi.jp)
駆虫薬の配合成分とその作用対象
主な医薬品とその作用 · 駆虫薬 / サントニン / パモ酸ピルビニウム / 回虫 / 蟯虫
駆虫薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 腸管内に生息する虫体にのみ作用し、虫卵や腸管内以外に潜伏した幼虫(回虫の場合)には駆虫作用が及ばない。 b 複数の駆虫薬を併用しても駆虫効果が高まることはなく、副作用が現れやすくなる。 c サントニンは、蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示すとされる。 d パモ酸ピルビニウムは、回虫の自発運動を抑える作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。
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解答
3
解説
駆虫薬は消化管内の成虫に作用し、虫卵や組織に移行した幼虫には無効です。また、併用しても効果は高まらず毒性が増大します。サントニンは回虫の自発運動を抑制して体外へ排泄させる成分であり、パモ酸ピルビニウムは蟯虫の呼吸や代謝を阻害して殺虫作用を示す成分です。
解き方
- 記述aを確認:駆虫薬は腸管内の虫体にのみ作用し、虫卵や腸管外の幼虫には効果が及ばないため正と判断します。
- 記述bを確認:複数の駆虫薬を併用しても効果の増大はなく、副作用が増強するため正と判断します。
- 記述cを確認:蟯虫の呼吸・代謝を抑制するのはパモ酸ピルビニウムであり、サントニンは回虫の自発運動を抑える成分であるため誤と判断します。
- 記述dを確認:回虫の自発運動を抑えるのはサントニンやカイニン酸であり、パモ酸ピルビニウムは蟯虫に作用する成分であるため誤と判断します。
- a:正、b:正、c:誤、d:誤となる組み合わせ(選択肢3)を選択します。
- 選択肢 1不正解
- cとdが誤りであるため、すべて正とする選択肢1は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bは正しく、dは誤りであるため、選択肢2は誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤の正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、dは誤りであるため、選択肢4は誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aとbは正しく、cは誤りであるため、選択肢5は誤りです。
覚えるポイント
- サントニン・カイニン酸:回虫の自発運動を抑制する。
- パモ酸ピルビニウム:蟯虫の呼吸や栄養分代謝を抑えて駆除する(便が赤くなる)。
- 虫卵や腸管外の幼虫には駆虫薬の効果は及ばない。
間違えやすいところ
- サントニン(回虫)とパモ酸ピルビニウム(蟯虫)の作用機序および対象寄生虫を混同しやすいので注意する。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」駆虫薬
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.18 ↗(www.pref.miyagi.jp)
強心成分と劇薬指定
主な医薬品とその作用 · 強心薬 / センソ / 劇薬 / 有効域
強心薬に用いられる成分のうち、有効域が比較的狭い成分であり、1日用量として5mgを超えて含有する医薬品が劇薬に指定されているものはどれか。
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解答
2
解説
センソ(蟾酥)は心筋の収縮力を高める強力な強心作用を持ちますが、有効域が極めて狭く中毒域に近いため、安全性の観点から一般用医薬品では1日最大用量が5mg以下に制限され、これを超える含有量の製剤は劇薬として扱われます。
解き方
- 問題文の「有効域が比較的狭い」「1日用量として5mgを超えて含有する医薬品が劇薬に指定されている」という条件を確認します。
- 選択肢に挙げられた強心生薬(ジャコウ、センソ、ロクジョウ、ゴオウ、リュウノウ)の毒性と用量基準を照合します。
- 1日用量5mg超で劇薬に指定されている生薬は「センソ」であるため、正答を2と決定します。
- 選択肢 1不正解
- ジャコウはシカ科のジャコウジカの雄の麝香腺分泌物で、5mg超で劇薬指定される生薬ではありません。
- 選択肢 2正解
- センソは有効域が狭く、1日用量として5mgを超えて含有する医薬品は劇薬に指定されています。
- 選択肢 3不正解
- ロクジョウはシカ科のマンシュウアカジカ等の幼角を用いた生薬で、劇薬指定の基準には該当しません。
- 選択肢 4不正解
- ゴオウはウシの胆のう結石を基原とする生薬であり、5mg超で劇薬指定されるものではありません。
- 選択肢 5不正解
- リュウノウはリュウノウジュの樹脂等から得られた結晶で、気付けや通竅作用を持ちますが該当しません。
覚えるポイント
- センソは1日用量5mgを超えると劇薬指定される。
- センソはヒキガエルの毒腺分泌物由来で有効域が狭い。
間違えやすいところ
- ジャコウやゴオウなど他の動物生薬と劇薬指定基準の数値を混同しないようにする。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」強心薬(センソ)
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.18 ↗(www.pref.miyagi.jp)
高コレステロール改善薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 高コレステロール改善薬 / ソイステロール / リノール酸 / パンテチン / ビタミンE
高コレステロール改善薬に配合される成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 大豆油不鹸化物(ソイステロール)には、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされる。 b リノール酸は、肝臓におけるコレステロールの代謝を促す効果を期待して用いられる。 c パンテチンは、低密度リポタンパク質(LDL)等の異化排泄を促進し、リポタンパクリパーゼ活性を高めて、高密度リポタンパク質(HDL)産生を高める作用があるとされる。 d ビタミンEは、コレステロールからの過酸化脂質の生成を抑える作用があるとされる。
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解答
1
解説
高コレステロール改善薬に配合される成分の作用機序は多岐にわたります。ソイステロールは腸管からのコレステロール吸収を阻害し、リノール酸は肝臓での代謝・排泄を促進、パンテチンはLDLの異化排泄とHDLの産生促進、ビタミンE(トコフェロール)は抗酸化作用によりコレステロールからの過酸化脂質生成を抑制します。
解き方
- 記述aを確認:ソイステロール(大豆油不鹸化物)は腸管でのコレステロール吸収を抑制するため正と判断します。
- 記述bを確認:リノール酸などの多価不飽和脂肪酸は肝臓でのコレステロール代謝を促すため正と判断します。
- 記述cを確認:パンテチンはLDLの異化排泄促進およびリポタンパクリパーゼ活性化によるHDL産生促進作用を持つため正と判断します。
- 記述dを確認:ビタミンEは抗酸化作用により過酸化脂質の生成を抑える作用があるため正と判断します。
- すべて正(正・正・正・正)である組み合わせ(選択肢1)を選択します。
- 選択肢 1正解
- a、b、c、dの記述はすべて正しいため、選択肢1が正答です。
- 選択肢 2不正解
- aとcも正しいため、選択肢2は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bも正しいため、選択肢3は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cとdも正しいため、選択肢4は誤りです。
- 選択肢 5不正解
- すべての記述が正しいため、すべて誤とする選択肢5は誤りです。
覚えるポイント
- ソイステロール:腸管におけるコレステロール吸収抑制。
- リノール酸:肝臓でのコレステロール代謝促進。
- パンテチン:LDLの異化排泄促進、リポタンパクリパーゼ活性化によるHDL産生促進。
- ビタミンE:過酸化脂質の生成抑制。
間違えやすいところ
- パンテチンの作用(LDL異化排泄促進・HDL産生促進)におけるLDLとHDLの記述を取り違えないように注意する。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」コレステロール改善薬
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.19 ↗(www.pref.miyagi.jp)
ユビデカレノンの特徴と作用
主な医薬品とその作用 · ユビデカレノン / コエンザイムQ10 / 心筋収縮力 / ビタミンB群
ユビデカレノンに関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 肝臓や心臓などの臓器に多く存在し、エネルギー代謝に関与する酵素の働きを助ける成分である。 b 摂取された栄養素からエネルギーが産生される際に、ビタミンKとともに働く。 c 心筋の酸素利用効率を高めて収縮力を高めることによって、血液循環の改善効果を示すとされる。 d 軽度な心疾患により日常生活の身体活動を少し越えたときに起こる動悸、息切れ、むくみの症状に用いられる。
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解答
4
解説
ユビデカレノン(コエンザイムQ10)は、細胞内のミトコンドリアにおいてエネルギー産生に関与する補酵素です。特に心臓や肝臓などの高エネルギーを要する臓器に多く存在し、エネルギー産生時にはビタミンB群とともに働きます。心筋の収縮力を高め血流を改善することで、軽度な心疾患に伴う動悸や息切れ、むくみを緩和します。
解き方
- 記述aを確認:ユビデカレノンは心臓や肝臓などの臓器に多く存在しエネルギー代謝を助けるため正と判断します。
- 記述bを確認:エネルギー産生時に協働するのは「ビタミンB群等」であり「ビタミンK」ではないため誤と判断します。
- 記述cを確認:心筋の酸素利用効率を高め収縮力を向上させる作用機序は正しいため正と判断します。
- 記述dを確認:軽度な心疾患による動悸、息切れ、むくみに用いられる効能・効果の記述は正しいため正と判断します。
- a:正、b:誤、c:正、d:正の組み合わせ(選択肢4)を選択します。
- 選択肢 1不正解
- bは誤りでdは正しいため、選択肢1は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが正しいため、選択肢2は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aとcとdが正しく、bが誤りであるため、選択肢3は誤りです。
- 選択肢 4正解
- a:正、b:誤、c:正、d:正の組み合わせであり正答です。
- 選択肢 5不正解
- bは誤りでcは正しいため、選択肢5は誤りです。
覚えるポイント
- ユビデカレノンはビタミンB群等とともにエネルギー産生を助ける。
- 心筋の酸素利用効率を高めて収縮力を向上させる。
- 軽度な心疾患に伴う動悸・息切れ・むくみに用いられる。
間違えやすいところ
- エネルギー産生の補酵素として働く相手がビタミンKではなく「ビタミンB群」である点に注意する。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」強心薬(ユビデカレノン)
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.19 ↗(www.pref.miyagi.jp)
外用痔疾用薬の配合成分の作用
主な医薬品とその作用 · 外用痔疾用薬 / 抗炎症成分 / 局所麻酔成分 / 刺激成分
外用痔疾用薬に配合される成分とその作用に関する記述について、正しいものの組み合わせを選びなさい。
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解答
1
解説
外用痔疾用薬は痔核や裂肛に伴う痛み・痒み・腫れ・出血を緩和するために用いられ、ステロイド抗炎症成分、抗ヒスタミン成分、局所麻酔成分、血管収縮成分、冷感刺激成分などが配合されます。
解き方
- 各記述の成分名と期待される薬効分類(抗炎症、抗ヒスタミン、刺激、局所麻酔など)を照合する。
- 正しい記述(a、b)と誤った記述(c、d)を判別し、正しい組み合わせを選択する。
- 選択肢 1正解
- aとbがともに正しい記述であるため、正答となります。
- 選択肢 2不正解
- aは正しいですが、dのリドカインは局所麻酔成分であり血管収縮作用ではないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しいですが、cのカンフルは冷感刺激・鎮痛等を目的とする成分であり感染防止ではないため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cおよびdがともに誤った記述であるため不適です。
覚えるポイント
- ヒドロコルチゾンはステロイド抗炎症成分、リドカインは局所麻酔成分、カンフルは刺激成分です。
間違えやすいところ
- リドカインなどの局所麻酔成分と、テトラヒドロゾリン等の血管収縮成分の作用を混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成30年度宮城県登録販売者試験問題・午前の部(問41)
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.20 ↗(www.pref.miyagi.jp)
婦人薬および月経等の特徴
主な医薬品とその作用 · 婦人薬 / 月経異常 / 女性ホルモン成分 / 膣適用製剤
婦人薬と月経等に関する記述について、正しいものの組み合わせを選びなさい。
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解答
1
解説
婦人薬は更年期障害や月経不順等の諸症状改善に用いられます。女性ホルモン成分には血栓症などの注意があり、不規則な不正出血や異常な帯下は重大な疾患の恐れがあるため医療機関への受診勧奨が基本です。
解き方
- 記述a・cの受診勧奨および女性ホルモン成分の副作用(血栓症)についての妥当性を確認する。
- 記述b(局所適用の全身吸収)およびd(おりものの生理的現象と受診の要否)の誤りを指摘する。
- 選択肢 1正解
- aとcがともに正しい記述であるため、正答となります。
- 選択肢 2不正解
- aは正しいですが、dのおりものは正常な生理現象としても分泌されるため、少量あるだけで一概に受診勧奨とするのは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cは正しいですが、bの膣粘膜に適用する薬剤は成分が吸収されて循環血液中に移行することがあるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bおよびdがともに誤った記述であるため不適です。
覚えるポイント
- 膣粘膜からの薬物吸収は良好であり全身作用を及ぼし得ること、女性ホルモン長期連用時の血栓症リスクを覚えておきましょう。
間違えやすいところ
- おりものが正常時にも分泌される生理的現象であることを失念し、異常と決めつけないようにしましょう。
出題の前提:平成30年度宮城県登録販売者試験問題・午前の部(問42)
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.20 ↗(www.pref.miyagi.jp)
婦人病に伴う諸症状に用いられる漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 婦人薬 / 当帰芍薬散
次の漢方処方製剤のうち、「女性の月経や更年期障害に伴う諸症状の緩和」に用いるものとして正しいものを選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
女性の月経や更年期障害の諸症状に用いられる三大婦人科漢方薬には、当帰芍薬散、加味逍遙散、桂枝茯苓丸があります。体力虚弱で冷えや貧血傾向がある場合に当帰芍薬散が適しています。
解き方
- 各漢方処方製剤の主たる効能・適応症を確認する。
- 月経や更年期障害に伴う諸症状の緩和を適応とする当帰芍薬散を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 十味敗毒湯は、皮膚疾患や化膿性皮膚疾患・蕁麻疹等に用いられる漢方処方製剤です。
- 選択肢 2不正解
- 小青竜湯は、気管支炎、気管支ぜんそく、鼻炎、アレルギー性鼻炎等に用いられる漢方処方製剤です。
- 選択肢 3正解
- 当帰芍薬散は、女性の月経や更年期障害に伴う諸症状の緩和に用いられる代表的な漢方処方製剤です。
- 選択肢 4不正解
- 乙字湯は、体力中等度以上で大便が硬い便秘傾向のある痔核(いぼ痔)、きれ痔、便秘等に用いられます。
- 選択肢 5不正解
- 猪苓湯は、排尿異常、残尿感、排尿痛、頻尿、むくみ等の泌尿器系の症状に用いられます。
覚えるポイント
- 婦人科漢方三大処方は「当帰芍薬散(虚弱・冷え)」「加味逍遙散(中等度・精神神経症状)」「桂枝茯苓丸(実証・瘀血)」です。
間違えやすいところ
- 乙字湯は痔疾用、猪苓湯は利尿・泌尿器用、十味敗毒湯は皮膚用とそれぞれの適応領域を明確に区別しましょう。
出題の前提:平成30年度宮城県登録販売者試験問題・午前の部(問43)
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.20 ↗(www.pref.miyagi.jp)
鼻炎用内服薬の配合成分と留意点
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用内服薬 / 抗ヒスタミン成分 / アドレナリン作動成分 / 抗コリン成分
鼻炎用内服薬に配合される成分に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
鼻炎用内服薬には、くしゃみ・鼻汁を抑える抗ヒスタミン成分や抗コリン成分、鼻粘膜の充血・腫れを抑えるアドレナリン作動成分が配合されます。成分ごとの薬理作用と禁忌・使用上の注意を把握することが重要です。
解き方
- a、bの抗ヒスタミン成分の眠気による運転禁止や抗コリン性副作用の記述を確認する(ともに正)。
- cのプソイドエフェドリン塩酸塩の交感神経刺激に伴う基礎疾患禁忌を確認する(正)。
- dのヨウ化イソプロパミドがアドレナリン作動成分ではなく抗コリン成分であることを確認する(誤)。
- 選択肢 1正解
- a、b、cが正しく、dが誤りであるため正答です。
- 選択肢 2不正解
- aおよびbは正しく、dは誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- cは正しく、dは誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- bは正しく、dは誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- aおよびbは正しい記述であるため不適です。
覚えるポイント
- ヨウ化イソプロパミドは抗コリン成分(鼻汁分泌抑制)であり、アドレナリン作動成分ではありません。
間違えやすいところ
- プソイドエフェドリン塩酸塩は交感神経刺激により血圧上昇等を招くため、心臓病や高血圧などのある人は禁忌となります。
出題の前提:平成30年度宮城県登録販売者試験問題・午前の部(問44)
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.21 ↗(www.pref.miyagi.jp)
鼻炎用点鼻薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用点鼻薬 / 肥満細胞脱顆粒抑制薬 / 殺菌消毒成分 / アドレナリン作動成分
鼻炎用点鼻薬に含まれる成分に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを選びなさい。
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解答
1
解説
点鼻薬には抗アレルギー成分(クロモグリク酸ナトリウム)、抗炎症成分(グリチルリチン酸二カリウム)、陽性界面活性殺菌消毒成分(ベンザルコニウム塩化物等)、血管収縮成分が配合されます。点鼻薬であっても鼻粘膜から吸収されて全身作用を及ぼすことがあります。
解き方
- a(抗アレルギー作用)、b(抗炎症作用)、c(陽性界面活性成分の殺菌スペクトル)が正しいことを確認する。
- dの局所投与成分が鼻以外の循環器等に影響を与えないという記述の誤りを判定する。
- 選択肢 1正解
- a、b、cが正しく、dが誤りであるため正答です。
- 選択肢 2不正解
- aおよびbは正しい記述であり、dは誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- cは正しく、dは誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- bおよびcは正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- aは正しい記述であるため不適です。
覚えるポイント
- アドレナリン作動成分(ナファゾリン等)は局所投与でも血流に移行し、血圧上昇や動悸等の全身性副作用を起こすおそれがあります。
間違えやすいところ
- 外用薬・点鼻薬は局所作用のみで全身影響がないと誤認しやすい点に注意しましょう。
出題の前提:平成30年度宮城県登録販売者試験問題・午前の部(問45)
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.21 ↗(www.pref.miyagi.jp)
眼科用薬に配合される成分の作用
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / コリンエステラーゼ阻害成分 / 抗炎症成分 / 血管収縮成分
眼科用薬に含まれる成分に関する記述について、正しいものの組み合わせを選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
眼科用薬では、ピント調節改善(ネオスチグミンメチル硫酸塩)、抗炎症作用(プラノプロフェン、アズレンスルホン酸ナトリウム)、充血除去(ナファゾリン塩酸塩等のアドレナリン作動成分)など目的に応じた成分が配合されます。
解き方
- 記述aの調節機能改善作用およびcの組織修復促進作用が正しいことを確認する。
- 記述bのプラノプロフェン(非ステロイド性抗炎症成分)とdのナファゾリン塩酸塩(血管収縮成分)の薬効の誤りを判断する。
- 選択肢 1不正解
- aは正しいですが、bのプラノプロフェンは抗炎症成分であり乾燥を防ぐ成分ではないため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aとcがともに正しい記述であるため、正答となります。
- 選択肢 3不正解
- bおよびdがともに誤った記述であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- cは正しいですが、dのナファゾリン塩酸塩はアドレナリン作動性血管収縮成分であるため誤りです。
覚えるポイント
- ネオスチグミンメチル硫酸塩はコリンエステラーゼの働きを抑えて目の調節機能を改善します。
間違えやすいところ
- プラノプロフェンをコンドロイチン等の乾燥防止成分と混同したり、ナファゾリンを抗炎症成分と取り違えないようにしましょう。
出題の前提:平成30年度宮城県登録販売者試験問題・午前の部(問46)
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.22 ↗(www.pref.miyagi.jp)
外皮用薬の使用法と留意事項
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / 剤形別の使用法 / 貼付剤 / エアゾール剤
外皮用薬に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを選びなさい。
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解答
4
解説
外皮用薬は表皮の角質層が軟化している入浴後の適用が効果的です。軟膏等は清潔な手にとって塗布し、貼付剤はかぶれ予防のために貼り替え時に位置を少しずらし、エアゾール剤は凍傷防止等のため患部から離して短時間(3秒以内)噴霧します。
解き方
- 記述a(入浴後の適用効果)、b(手の甲等にとって塗布)の適切性を確認する(正)。
- 記述c(貼付部位の連続貼付とかぶれ)、d(スプレーの噴霧時間・距離)の適切性を確認する(正)。
- 選択肢 1不正解
- aおよびdも正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aおよびbも正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- cおよびdも正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 4正解
- a、b、c、dの記述はいずれも正しいため、正答となります。
- 選択肢 5不正解
- bおよびcも正しい記述であるため不適です。
覚えるポイント
- エアゾール剤の連続噴霧は「3秒以内」とし、凍傷を防ぐため患部から十分に離して噴霧します。
間違えやすいところ
- チューブから直接患部に塗布するのではなく、一度清潔な手の甲等に取ってから塗ることが望ましい点を確認しましょう。
出題の前提:平成30年度宮城県登録販売者試験問題・午前の部(問47)
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.22 ↗(www.pref.miyagi.jp)
きず口等の殺菌消毒成分の特定
主な医薬品とその作用 · 外用殺菌消毒薬 / マーキュロクロム / 有機水銀化合物
化膿菌に作用するが真菌・ウイルス等には無効で、有機水銀の一種であり口の周りや乳頭等への使用を避ける必要がある殺菌消毒成分として、正しいものを選びなさい。
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解答
3
解説
マーキュロクロム(赤チン)は有機水銀系殺菌消毒成分で、連鎖球菌や黄色ブドウ球菌などの化膿菌に作用しますが、真菌やウイルスには効果がありません。水銀中毒防止の観点から口周辺や乳頭への使用は避けます。
解き方
- 問題文の「有機水銀の一種」「口の周りや乳頭への使用を避ける」という特徴的な記述に着目する。
- 選択肢の中から有機水銀系消毒成分であるマーキュロクロム(3番)を特定する。
- 選択肢 1不正解
- ヨードチンキはヨウ素系の殺菌消毒成分であり、真菌やウイルスにも効果を示します。
- 選択肢 2不正解
- アクリノールはアクリジン系の色素系殺菌消毒成分で、黄色い色素が特徴です。
- 選択肢 3正解
- 有機水銀化合物で、化膿菌に効き口周りや乳頭への使用を避ける成分はマーキュロクロムです。
- 選択肢 4不正解
- オキシドールは過酸化水素水製剤であり、カタラーゼにより分解して生じる酸素で殺菌します。
- 選択肢 5不正解
- クロルヘキシジングルコン酸塩はビグアナイド系の殺菌消毒成分です。
覚えるポイント
- マーキュロクロムは「有機水銀系」「化膿菌に有効・真菌やウイルスには無効」「口周りや乳頭への使用を避ける」が重要キーワードです。
間違えやすいところ
- ヨードチンキなどのヨウ素系成分と有機水銀系成分の作用範囲や注意点を混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成30年度宮城県登録販売者試験問題・午前の部(問48)
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.23 ↗(www.pref.miyagi.jp)
口内炎及び口内炎用薬の特徴と副作用
主な医薬品とその作用 · 口内炎用薬 / 抗炎症成分 / 生薬成分 / ステロイド成分
口内炎及び口内炎用薬に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
口内炎は口腔粘膜に生じる炎症の総称で、栄養不足やストレス、物理的刺激のほか、医薬品の副作用によっても生じることがあります。外用治療薬には抗炎症成分、組織修復成分、殺菌消毒成分、生薬成分などが配合されます。
解き方
- 各選択肢に記載された成分の効能、ステロイド使用時の注意、口内炎の成因と副作用に関する記述を精査する。
- 選択肢4において口内炎の原因が限定され、かつ医薬品の副作用として生じないとしている点が明確な誤りであると判断する。
- 選択肢 1不正解
- グリチルレチン酸は口腔粘膜の炎症を和らげる目的で口内炎用薬に配合される抗炎症成分であり正しいです。
- 選択肢 2不正解
- トリアムシノロンアセトニドなどのステロイド成分を含む場合、免疫低下を招くおそれがあるため長期連用を避ける必要があります。
- 選択肢 3不正解
- シコン(紫根)はムラサキ科のムラサキの根を基原とし、組織修復促進や抗菌等の作用を期待して用いられる生薬で正しいです。
- 選択肢 4正解
- 口内炎はウイルス感染だけでなく疲労やストレス等多様な原因があり、医薬品の副作用としても発症するため誤りです。
覚えるポイント
- 口内炎は医薬品の副作用としても生じることがあるため、問診時に発症時期の確認が大切です。
間違えやすいところ
- ステロイド性抗炎症成分配合の口内炎薬は、局所適用であっても含有量に関わらず長期連用を避ける必要があります。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」口内炎用薬
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.23 ↗(www.pref.miyagi.jp)
歯槽膿漏内服薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 歯槽膿漏内服薬 / ビタミンE / 銅クロロフィリンナトリウム / ビタミンC
歯槽膿漏内服薬に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
1
解説
歯槽膿漏内服薬には、歯肉の血行を改善するビタミンE、コラーゲン合成を助け毛細血管を強化するビタミンC、止血を促すカルバゾクロムやフィトナジオン、炎症や口臭を抑える銅クロロフィリンナトリウムなどが配合されます。
解き方
- 提示された各成分の薬理作用(血行促進、消炎・口臭抑制、コラーゲン代謝、止血)と選択肢の説明を照合する。
- ビタミンEが歯周組織の血行促進効果を持つという選択肢1が正しく、他成分の説明は入れ替えられていることを確認する。
- 選択肢 1正解
- ビタミンE(トコフェロール酢酸エステル等)は血行を促進して組織修復を助けるため正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 銅クロロフィリンナトリウムは抗炎症作用や歯肉炎に伴う口臭を抑える効果を期待して配合されるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 口臭を抑える効果が期待されるのは銅クロロフィリンナトリウム等であり、ビタミンCではないため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- コラーゲン代謝改善や毛細血管強化の作用があるのはアスコルビン酸(ビタミンC)であり、フィトナジオンではないため誤りです。
覚えるポイント
- 銅クロロフィリンナトリウムは口臭抑制・消炎、ビタミンCはコラーゲン代謝改善・毛細血管強化です。
間違えやすいところ
- ビタミンCの働きであるコラーゲン合成・毛細血管強化をビタミンK(フィトナジオン)と取り違えないように注意が必要です。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」歯槽膿漏薬
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.23 ↗(www.pref.miyagi.jp)
滋養強壮保健薬の定義と配合成分
主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / 医薬部外品 / ゴオウ / ビタミン主薬製剤
滋養強壮保健薬に関する以下の記述 a ~ d の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 滋養強壮保健薬は、体調の不調を生じやすい状態や体質の改善、特定の栄養素の不足による症状の改善又は予防等を目的としている。 b 医薬部外品の保健薬の効能・効果の範囲は、滋養強壮、虚弱体質の改善、病中・病後の栄養補給等に限定されない。 c ゴオウの配合は、医薬品においてのみ認められている。 d 1種類以上のビタミンを主薬とし、そのビタミンの有効性が期待される症状及びその補給に用いられることを目的とする内服薬をビタミン主薬製剤という。
解答・解説を表示
解答
2
解説
滋養強壮保健薬は肉体疲労時などの栄養補給や体質改善を目的とします。医薬部外品として認められる保健薬の効能・効果の範囲はあらかじめ限定されており、ゴオウなどの一部生薬は医薬品にのみ配合が認められています。
解き方
- 記述a、c、dがそれぞれ滋養強壮保健薬、生薬ゴオウの規制区分、ビタミン主薬製剤の定義として正しいことを確認する。
- 記述bについて、医薬部外品の保健薬の効能・効果の範囲は一定の範囲に限定されているため誤りであると判断する。
- 正・誤・正・正の組み合わせとなっている選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- bの記述が誤りであるため、すべて正とする選択肢1は不適です。
- 選択肢 2正解
- a(正)、b(誤)、c(正)、d(正)の組み合わせが適切です。
- 選択肢 3不正解
- cおよびdの記述が正しいため、これらを誤りとする選択肢3は不適です。
- 選択肢 4不正解
- aの記述は正しく、bは誤りであるため選択肢4は不適です。
- 選択肢 5不正解
- aおよびdの記述が正しいため、これらを誤りとする選択肢5は不適です。
覚えるポイント
- 医薬部外品保健薬の効能効果は限定されています。また、ゴオウは医薬品にのみ配合可能です。
間違えやすいところ
- ビタミン主薬製剤は1種類以上のビタミンを主薬とする内服薬であり、単一ビタミンに限られません。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」滋養強壮保健薬
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.24 ↗(www.pref.miyagi.jp)
赤血球形成と神経機能に関わるビタミン成分
主な医薬品とその作用 · ビタミン成分 / ビタミンB12 / シアノコバラミン / 造血機能
第1欄の記述の( )の中に入れるべき字句として正しいものを第2欄から1つ選びなさい。 第1欄 ( )は、赤血球の形成を助け、また、神経機能を正常に保つために重要な栄養素である。 第2欄 1 ビタミンA 2 ビタミンB1 3 ビタミンB2 4 ビタミンB12 5 ナイアシン
解答・解説を表示
解答
4
解説
水溶性ビタミンであるビタミンB12(シアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン等)は、葉酸とともに赤血球のヘモグロビン合成・造血に関与し、中枢神経および末梢神経の機能維持に不可欠な栄養素です。
解き方
- 問題文中の「赤血球の形成を助ける」「神経機能を正常に保つ」という特徴的な働きを確認する。
- 該当するビタミンがビタミンB12(シアノコバラミン等)であることを特定し、選択肢4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- ビタミンAは視力の維持や皮膚・粘膜の健康維持に関与する脂溶性ビタミンです。
- 選択肢 2不正解
- ビタミンB1は糖質代謝や神経機能の維持に関与し、赤血球形成の主たる説明ではありません。
- 選択肢 3不正解
- ビタミンB2は脂質代謝や皮膚・粘膜の維持に関与する栄養素です。
- 選択肢 4正解
- ビタミンB12は赤血球の形成を助け、神経機能を正常に保つために重要な栄養素であり正解です。
- 選択肢 5不正解
- ナイアシン(ニコチン酸アミド等)は生体内酸化還元反応の補酵素として働きます。
覚えるポイント
- 「赤血球の形成を助ける」「神経機能を正常に保つ」といえばビタミンB12(シアノコバラミン等)です。
間違えやすいところ
- 造血に関わるビタミンとして葉酸やビタミンB12、神経伝達や糖代謝に関わるビタミンB1を混同しないように整理しましょう。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」ビタミン成分
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.24 ↗(www.pref.miyagi.jp)
滋養強壮薬に用いられる動物生薬の基原
主な医薬品とその作用 · 生薬成分 / ハンピ / マムシ / 滋養強壮
強心薬・滋養強壮薬等に用いられる生薬成分のうち、「内臓を取り除いたマムシを基原とし、強壮、血行促進、強精(性機能の亢進)等の作用を期待して用いられるもの」として正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
ハンピ(反鼻)はマムシの内臓を取り除いて乾燥した生薬で、古くから滋養強壮、血行改善、性機能亢進などを期待して配合されます。動物性生薬は基原動物と使用部位の正確な一致が問われます。
解き方
- 問題文に示された基原「内臓を取り除いたマムシ」と効能「強壮、血行促進、強精」を確認する。
- 選択肢に並ぶ生薬の基原(ロクジョウ=鹿の幼角、ジオウ=植物根、トウキ=植物根、ハンピ=マムシ、インヨウカク=植物地上部)を照合してハンピを特定する。
- 選択肢 1不正解
- ロクジョウ(鹿茸)はシカ科の雄のまだ角化していない幼角を基原とします。
- 選択肢 2不正解
- ジオウ(地黄)はゴマノハグサ科のアカヤジオウ等の根を基原とする植物生薬です。
- 選択肢 3不正解
- トウキ(当帰)はセリ科のトウキ等の根を基原とする植物生薬です。
- 選択肢 4正解
- ハンピ(反鼻)は内臓を除いたマムシを基原とし、強壮や血行促進等の作用があるため正解です。
- 選択肢 5不正解
- インヨウカク(淫羊藿)はメギ科のホザキノイカリソウ等の地上部を基原とする植物生薬です。
覚えるポイント
- ハンピ(反鼻)=マムシの内臓を除いて乾燥したもの。強壮・強精・血行促進。
間違えやすいところ
- 同じ強精・強壮生薬でも、ハンピ(動物マムシ)とインヨウカク(イカリソウの地上部)の基原を混同しないようにします。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」滋養強壮保健薬(生薬成分)
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.24 ↗(www.pref.miyagi.jp)
漢方処方製剤の鑑別(防已黄耆湯)
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 防已黄耆湯 / 肥満症 / 水太り
第1欄の記述に該当する漢方処方製剤として正しいものを第2欄から1つ選びなさい。 第1欄 体力中等度以下で、疲れやすく、汗のかきやすい傾向があるものの肥満に伴う関節痛、むくみ、多汗症、肥満(筋肉にしまりのない、いわゆる水ぶとり)に適すとされる。構成生薬としてカンゾウを含む。 まれに重篤な副作用として肝機能障害、間質性肺炎、偽アルドステロン症が起こることが知られている。 第2欄 1 黄連解毒湯 2 防已黄耆湯 3 防風通聖散 4 大柴胡湯 5 清上防風湯
解答・解説を表示
解答
2
解説
肥満症に用いられる漢方処方製剤は体質(体力充実度)により使い分けられます。体力充実で便秘がちな太鼓腹には防風通聖散、体力が充実して脇腹からみぞおちの苦しさがある場合は大柴胡湯、体力中等度以下で色白・筋肉にしまりのない水太りには防已黄耆湯が適します。
解き方
- 体力規定「体力中等度以下で疲れやすく、汗のかきやすい傾向」と症状「筋肉にしまりのない水ぶとり、むくみ、関節痛」を確認する。
- 肥満に適応のある代表方剤のうち、体力中等度以下・水太りに対応する防已黄耆湯を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 黄連解毒湯は体力中等度以上で、のぼせ気味で顔色赤く、イライラ等がある人に適します。
- 選択肢 2正解
- 防已黄耆湯は体力中等度以下、疲れやすく汗かき、水太り、むくみ等に適するため正解です。
- 選択肢 3不正解
- 防風通聖散は体力充実して腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちな人に適します。
- 選択肢 4不正解
- 大柴胡湯は体力充実して脇腹からみぞおちにかけて苦しく便秘傾向がある人に適します。
- 選択肢 5不正解
- 清上防風湯は体力中等度以上で赤ら顔、ニキビなどがある人に適します。
覚えるポイント
- 防已黄耆湯=体力中等度以下・疲れやすい・汗かき・水太り・関節痛。
間違えやすいところ
- 肥満に用いる漢方として、体力充実・便秘の「防風通聖散」と、体力中等度以下・水太りの「防已黄耆湯」の体力を混同しないようにします。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」肥満症に用いられる漢方処方製剤
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.25 ↗(www.pref.miyagi.jp)
生薬成分の作用と正誤
主な医薬品とその作用 · 生薬成分 / ブシ / カッコン / サイコ / サンザシ
生薬成分に関する以下の記述 a ~ d の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a ブシは、心筋の収縮力を高めて血液循環を改善する作用を持つ。 b カッコンは、解熱、鎮痙等の作用を期待して用いられる。 c サイコは、利尿の作用を期待して用いられる。 d サンザシは、健胃、消化促進等の作用を期待して用いられる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
生薬の薬効に関して、ブシは強心・鎮痛・体を温める作用、カッコンは発汗・解熱・鎮痙作用、サイコは抗炎症・鎮痛・解熱作用、サンザシは健胃・消化促進作用を有します。各生薬の代表的薬効を把握することが重要です。
解き方
- a(ブシの心筋収縮力増大・循環改善)、b(カッコンの解熱・鎮痙)、d(サンザシの健胃・消化促進)が正しいことを確認する。
- cについて、サイコ(柴胡)は消炎・鎮痛・解熱等に用いられ、利尿を主作用としないため誤りと判断する。
- 正・正・誤・正となる選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- cは誤りで、dは正しいため選択肢1は不適です。
- 選択肢 2不正解
- aは正しく、cは誤りであるため選択肢2は不適です。
- 選択肢 3不正解
- bは正しく、cは誤りであるため選択肢3は不適です。
- 選択肢 4不正解
- a、b、dはいずれも正しい記述であるため選択肢4は不適です。
- 選択肢 5正解
- a(正)、b(正)、c(誤)、d(正)の組み合わせであり正しいです。
覚えるポイント
- ブシは心筋収縮・強心、サイコは消炎・鎮痛、サンザシは消化促進・健胃です。
間違えやすいところ
- サイコ(消炎・解熱等)と、ソウハクヒやブクリョウ、カセキなどの利尿薬とを取り違えないようにします。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」生薬成分
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.25 ↗(www.pref.miyagi.jp)
感染症の防止と消毒薬の基礎知識
主な医薬品とその作用 · 消毒薬 / 食中毒 / 微生物の抵抗性 / 集団感染防止
感染症の防止と消毒薬に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 一般に、夏はウイルスによる食中毒が、冬は細菌による食中毒が発生することが多いと言われている。 b 食中毒は、手指や食品、調理器具等に付着した細菌やウイルス等が、経口的に体内に入って増殖することで生じる。 c 消毒薬の溶液中で生存、増殖する微生物はいない。 d 食中毒の流行時期には、集団感染を防止するため念入りに、消毒薬を用いた処置を行うことが有効である。
解答・解説を表示
解答
4
解説
食中毒は細菌性とウイルス性に大別され、高温多湿な夏期は細菌性が多く、冬期はノロウイルス等のウイルス性が多発します。また、緑膿菌などの一部の微生物は消毒薬の溶液中でも生存・増殖することが知られています。
解き方
- 記述aについて、一般に夏は細菌性、冬はウイルス性の食中毒が多いため記述が逆で誤りと判断する。
- 記述bについて、食中毒の感染経路と増殖機序として正しく適合することを確認する。
- 記述cについて、低水準消毒薬(ベンザルコニウム塩化物等)液中などで生存・増殖する菌(緑膿菌など)が存在するため誤りと判断する。
- 記述dについて、適切な消毒薬を用いた環境処置が集団感染防止に有効であるため正しいと判断し、bとdの組み合わせ(選択肢4)を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aとcがともに誤りの記述であるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りでdが正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- bが正しくcが誤りの記述であるため不適です。
- 選択肢 4正解
- bとdの記述がともに正しいため正解の選択肢です。
覚えるポイント
- 食中毒の発生傾向は「夏=細菌性」「冬=ウイルス性(ノロ等)」です。
間違えやすいところ
- 「消毒薬の溶液中ではいかなる微生物も生存できない」と思い込まず、液中で増殖する菌もいる点に注意します。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」公衆衛生用薬(消毒薬)
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.26 ↗(www.pref.miyagi.jp)
殺菌消毒成分と取扱い上の注意
主な医薬品とその作用 · 消毒薬 / クレゾール石鹸液 / 次亜塩素酸ナトリウム / エタノール / 誤飲時の応急処置
殺菌消毒成分及びその取扱い上の注意に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 日本薬局方に収載されているクレゾール石鹸液は、刺激性が強いため、原液が直接皮膚に付着しないようにする必要がある。 b エタノールは、脱脂による肌荒れを起こしやすく、皮膚へ繰り返して使用する場合には適さない。 c 次亜塩素酸ナトリウムは、強い酸化力により一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対する殺菌消毒作用を示す。 d 消毒薬を誤って飲み込んだ場合、一般的な家庭における応急処置として、通常は多量の牛乳などを飲ませる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
殺菌消毒成分はそれぞれの殺菌スペクトルや刺激性、適応部位が異なり、誤飲時や原液付着時の適切な安全対策や応急処置を把握しておく必要があります。
解き方
- 記述aについて、クレゾール石鹸液は原液の腐食性・刺激性が高いため皮膚に直接付着させず用時希釈して用いる点を確認する(正)。
- 記述bについて、エタノールは脱脂作用により手荒れ・皮膚荒れを生じやすいため頻回使用に適さない点を確認する(正)。
- 記述cについて、次亜塩素酸ナトリウムは酸化作用によりウイルスや一般細菌、真菌に広い効果を示す点を確認する(正)。
- 記述dについて、消毒薬誤飲時には消化管粘膜の保護や毒性緩和のため多量の牛乳等を飲ませる応急処置が推奨されている点を確認する(正)。
- 選択肢 1正解
- a、b、c、dの記述はいずれも正しく、適切な組み合わせである。
- 選択肢 2不正解
- aとdが誤りとなっているため不適切である。クレゾール石鹸液は原液付着を避ける必要があり、誤飲時は牛乳を飲ませる応急処置が正しい。
- 選択肢 3不正解
- bとcが誤りとなっているため不適切である。エタノールには脱脂作用があり、次亜塩素酸ナトリウムはウイルス全般に有効である。
- 選択肢 4不正解
- a、b、cが誤りとなっているため不適切である。3記述とも手引きに合致した正しい内容である。
- 選択肢 5不正解
- cとdが誤りとなっているため不適切である。次亜塩素酸ナトリウムの殺菌スペクトル、誤飲時の牛乳摂取ともに正しい記述である。
覚えるポイント
- クレゾール石鹸液は原液の刺激性が強いため希釈して使用する。
- 消毒薬誤飲時は胃粘膜保護と成分吸着のため牛乳などを多量に飲ませる。
間違えやすいところ
- 次亜塩素酸ナトリウムはノロウイルス等のウイルスにも有効である点を見落としやすい。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(消毒薬の成分と取扱い上の注意)
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.26 ↗(www.pref.miyagi.jp)
殺虫剤・忌避剤と衛生害虫の防除
主な医薬品とその作用 · 防除用医薬部外品 / 忌避剤 / シラミ / ハエの幼虫(ウジ)
殺虫剤・忌避剤と衛生害虫に関する以下の記述について、正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 殺虫剤・忌避剤のうち、人体に対する作用が緩和な製品については医薬部外品として製造販売されている。 b 忌避剤には、虫さされによる痒みや腫れなどの症状を和らげる効果がある。 c シラミの防除は、医薬品による方法以外にはない。 d ハエの幼虫(ウジ)の防除法としては、通常、有機リン系殺虫成分が配合された殺虫剤が用いられる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
衛生害虫の防除には、薬剤による化学的防除だけでなく環境衛生や物理的防除法が存在し、忌避剤は害虫の接近を防ぐもので刺傷後の治療効果はありません。
解き方
- 記述aについて、人体に対する作用が緩和な殺虫剤・忌避剤は防除用医薬部外品として扱われるため正しいと判定する。
- 記述bについて、忌避剤は害虫を近寄らせないためのものであり、刺された後の痒みや腫れを鎮める作用はないため誤りと判定する。
- 記述cについて、シラミ防除にはすきぐしによる梳き取りや熱湯消毒等の物理的方法も存在するため誤りと判定する。
- 記述dについて、ウジの防除には有機リン系殺虫成分の散布が通常用いられるため正しいと判定する。
- 選択肢 1不正解
- bが誤りであるため不適切である。忌避剤に虫刺されの症状を緩和する効果はない。
- 選択肢 2正解
- aおよびdの双方が正しい記述であり、適切な選択肢である。
- 選択肢 3不正解
- bおよびcがともに誤りであるため不適切である。シラミ防除には熱湯処理などの物理的防除もある。
- 選択肢 4不正解
- cが誤りであるため不適切である。シラミは医薬品以外にも物理的方法で防除可能である。
覚えるポイント
- 忌避剤は害虫の吸血等を防ぐ目的であり、虫刺され後の治療効果はない。
- 衛生害虫の防除は医薬品による化学的防除と物理的防除を組み合わせて行う。
間違えやすいところ
- シラミの駆除方法が医薬品(フェノトリン等)によるものだけに限定されると誤認しやすい。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(衛生害虫の防除)
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.27 ↗(www.pref.miyagi.jp)
殺虫成分・忌避成分の特徴
主な医薬品とその作用 · カーバメイト系 / フェノトリン / 有機リン系 / ディート
殺虫成分・忌避成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a カーバメイト系殺虫成分は、アセチルコリンを分解する酵素(アセチルコリンエステラーゼ)と可逆的に結合する。 b フェノトリンは、シラミの駆除を目的とする製品の場合において、殺虫成分で唯一人体に直接適用されるものである。 c 有機リン系殺虫成分の殺虫作用は、アセチルコリンエステラーゼの働きを増強することによる。 d ディートは、忌避成分として最も効果的で、効果の持続性も高いとされている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
殺虫成分には作用機序の違いがあり、有機リン系やカーバメイト系はアセチルコリンエステラーゼを阻害することで殺虫作用を示します。
解き方
- 記述aについて、カーバメイト系はアセチルコリンエステラーゼと可逆的に結合して阻害するため正と判定する。
- 記述bについて、フェノトリンはシラミ駆除薬として唯一人体に直接塗布・使用できる殺虫成分であるため正と判定する。
- 記述cについて、有機リン系はアセチルコリンエステラーゼと不可逆的に結合してその働きを「阻害(低下)」させるため誤りと判定する。
- 記述dについて、ディートは忌避成分として最も広く用いられ効果や持続性が高いとされているため正と判定する。
- 選択肢 1正解
- a正、b正、c誤、d正となっており、正しい組み合わせである。
- 選択肢 2不正解
- cが正、dが誤りとなっているため不適切である。有機リン系は酵素を阻害し、ディートは効果が高い。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りとなっているため不適切である。フェノトリンは人体に直接適用される唯一の殺虫成分である。
- 選択肢 4不正解
- a、b、dが誤りとなっているため不適切である。いずれも正しい記述である。
- 選択肢 5不正解
- aが誤り、cが正となっているため不適切である。カーバメイト系は可逆的阻害であり、有機リン系は酵素活性を増強しない。
覚えるポイント
- 有機リン系は不可逆的、カーバメイト系は可逆的にアセチルコリンエステラーゼを阻害する。
- フェノトリンはシラミ駆除薬として唯一人体に直接使用される。
間違えやすいところ
- 有機リン系殺虫成分がコリンエステラーゼの働きを「増強」すると誤読・誤解しやすい。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(殺虫成分・忌避成分)
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.27 ↗(www.pref.miyagi.jp)
妊娠と妊娠検査薬の機構及び使用上の留意点
主な医薬品とその作用 · 一般用検査薬 / 妊娠検査薬 / hCG / 擬陽性 / 環境温度
妊娠と妊娠検査薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 妊娠が成立すると、妊婦の脳下垂体からヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)が分泌され始める。 b 妊娠していても尿中のhCGが検査薬の検出感度に達していないことがある。 c 高濃度のタンパク尿や糖尿の場合、非特異的な反応が生じて擬陽性を示すことがある。 d 検査操作を行う場所の室温が極端に高いか、又は低い場合、正確な検査結果が得られないことがある。
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解答
2
解説
妊娠検査薬は受精卵が着床した胎盤絨毛組織から分泌されるhCGを抗原抗体反応で検出するものであり、ホルモン分泌時期や尿性状、室温の影響を受けます。
解き方
- 記述aについて、hCGは脳下垂体ではなく受精卵が着床して形成される胎盤の「絨毛組織」から分泌されるため誤りと判定する。
- 記述bについて、妊娠初期では分泌量が少なく尿中hCG濃度が検出感度未満となる場合があるため正と判定する。
- 記述cについて、高度の蛋白尿や糖尿では非特異的反応により擬陽性を示す場合があるため正と判定する。
- 記述dについて、試薬の抗原抗体反応や酵素反応は極端な高温・低温環境下で正常に進行しないため正と判定する。
- 選択肢 1不正解
- dが誤りとなっているため不適切である。極端な室温下では正確な検査結果が得られないことがある。
- 選択肢 2正解
- a誤、b正、c正、d正となっており、正しい組み合わせである。
- 選択肢 3不正解
- aが正、cが誤りとなっているため不適切である。hCGは胎盤絨毛組織から分泌され、蛋白尿で擬陽性となることがある。
- 選択肢 4不正解
- b、c、dが誤りとなっているため不適切である。3記述とも手引きに記載された正しい内容である。
- 選択肢 5不正解
- aが正、bが誤りとなっているため不適切である。分泌開始初期には検出感度に達しないことがある。
覚えるポイント
- hCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)は脳下垂体ではなく胎盤の絨毛から分泌される。
- 極端な室温、タンパク尿、糖尿、血尿などは検査結果に影響を与える。
間違えやすいところ
- hCGの分泌部位を脳下垂体前葉の性腺刺激ホルモンと混同しやすい。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(一般用検査薬:妊娠検査薬)
出典:宮城県『2018年度 宮城県 前半』
午前(PDF:421KB) p.28 ↗(www.pref.miyagi.jp)
2018年度 宮城県 前半
参照した公式資料
宮城県が公開した2018年度 宮城県 前半の問題・解答資料です。
- 午前(PDF:421KB) ↗ — www.pref.miyagi.jp(PDF・28ページ)
- 解答(PDF:54KB) ↗ — www.pref.miyagi.jp(PDF・1ページ)

