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2017年度 長野県 後半の概要
かぜ及びかぜ薬の基礎知識
主な医薬品とその作用 · かぜ薬 / かぜの病態 / 対症療法
かぜ及びかぜ薬に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a かぜとは、主にウイルスが鼻や喉などに感染して起こる上気道の急性炎症の総称で、通常は数日~1週間程度で自然寛解し、予後は良好である。 b かぜの約8割はウイルス(ライノウイルス、コロナウイルスなど)の感染が原因で、細菌の感染は原因とはならない。 c かぜとよく似た症状が現れる疾患に、喘息、アレルギー性鼻炎、リウマチ熱、関節リウマチ、肺炎、肺結核、髄膜炎、急性肝炎、尿路感染症等がある。 d かぜ薬は、ウイルスの増殖を抑えたり、ウイルスを体内から除去するものではなく、咳で眠れなかったり、発熱で体力を消耗しそうなときなどに、それら諸症状の緩和を図る対症療法薬である。
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解答
5
解説
かぜ症候群の大部分はウイルス感染が原因ですが、細菌感染によるものやウイルス感染後の二次感染も存在します。また、かぜ薬は原因療法ではなく諸症状を和らげる対症療法薬です。
解き方
- 記述a:かぜの定義と自然寛解に関する正しい記述であることを確認します。
- 記述b:原因の約8割はウイルスですが、残りは細菌等の感染や二次感染も原因となり得るため「細菌は原因とならない」が誤りであると判断します。
- 記述c:かぜと類似した初期症状を示す鑑別疾患の例示として正しいことを確認します。
- 記述d:かぜ薬はウイルスの除去ではなく対症療法を目的とする薬であるため正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述cおよびdの内容も正しいため、誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが誤りで、記述dが正しいため、誤った組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aおよびcが正しく、記述bが誤りであるため、誤った組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正しく、記述bが誤りであるため、誤った組み合わせです。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正となり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- かぜの約8割はウイルス原因だが細菌性かぜや二次感染もある
- かぜ薬は原因療法薬ではなく対症療法薬である
間違えやすいところ
- かぜ薬がウイルスを死滅させると誤認すること
- 細菌感染がかぜの原因になり得ないと誤解すること
出題の前提:手引き(平成27年4月作成版・厚生労働省)第3章「かぜ薬」の範囲に基づく。
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.4 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
かぜ薬の配合成分とその作用機序
主な医薬品とその作用 · かぜ薬 / 抗ヒスタミン成分 / 鎮咳成分 / トラネキサム酸
次の表は、あるかぜ薬(6錠中)に含まれている成分の一覧である。 ・アセトアミノフェン 900 mg ・d-クロルフェニラミンマレイン酸塩 3.5 mg ・デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物 48 mg ・dl-メチルエフェドリン塩酸塩 60 mg ・無水カフェイン 75 mg ・ヘスペリジン 60 mg ・トラネキサム酸 420 mg このかぜ薬に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a d-クロルフェニラミンマレイン酸塩は、抗ヒスタミン作用によってくしゃみや鼻汁を抑える成分である。 b デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物は、咳を抑える成分である。 c トラネキサム酸には、凝固した血液を溶解されにくくする作用もある。
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解答
1
解説
かぜ薬には症状に応じて複数の成分が配合されます。d-クロルフェニラミンは抗ヒスタミン成分、デキストロメトルファンは非麻薬性鎮咳成分、トラネキサム酸は抗炎症作用とともに抗プラスミン作用(血栓溶解抑制)を持ちます。
解き方
- 記述a:d-クロルフェニラミンマレイン酸塩が抗ヒスタミン作用で鼻症状を抑えることを確認し、正と判定します。
- 記述b:デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物が延髄の咳嗽中枢に作用して咳を抑える鎮咳成分であることを確認し、正と判定します。
- 記述c:トラネキサム酸は抗炎症成分ですが、プラスミンの働きを抑えてフィブリン溶解(血栓分解)を阻害するため、凝固した血液を溶解されにくくする作用があることを確認し、正と判定します。
- 選択肢 1正解
- a、b、cすべて正しい記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcも正しいため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bおよびcも正しいため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aおよびbも正しいため誤りです。
覚えるポイント
- トラネキサム酸は抗プラスミン作用により血栓を溶解されにくくするため血栓症患者に注意が必要
間違えやすいところ
- トラネキサム酸の抗プラスミン(抗血栓溶解)作用を抗凝固作用と混同すること
出題の前提:手引き(平成27年4月作成版・厚生労働省)第3章「かぜ薬」の範囲に基づく。
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.4 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
解熱鎮痛薬の適用と適正使用
主な医薬品とその作用 · 解熱鎮痛薬 / 内臓痛 / 成分の重複 / 対症療法
解熱鎮痛薬に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 腹痛を含む痙攣性の内臓痛に対し、一部の漢方処方製剤を除き、解熱鎮痛薬の効果は期待できない。 b 解熱鎮痛薬は、発熱や痛みの原因となっている病気や外傷を根本的に治すものである。 c 一般用医薬品の解熱鎮痛薬は、複数の有効成分が配合されている製品が多く、他の解熱鎮痛薬やかぜ薬等が併用されると、同じ成分又は同種の作用を持つ成分が重複して、効き目が強く現れすぎたり、副作用が起こりやすくなったりするおそれがある。 d 解熱鎮痛薬は、頭痛に対し、症状が軽いうちに服用すると効果的であるので、予防として発症する前から積極的に使用するべきである。
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解答
2
解説
一般用医薬品の解熱鎮痛薬は頭痛や筋肉痛、月経痛などに用いられますが、内臓の痙攣性疼痛(腹痛等)には無効です。また、あくまで対症療法薬であり原因を根本治療するものではなく、予防的な事前服用は行いません。
解き方
- 記述a:痙攣性の内臓痛には効果が期待できず、芍薬甘草湯などの一部漢方製剤等を除き無効であるため正しいと判断します。
- 記述b:解熱鎮痛薬は対症療法薬であり根本治療薬ではないため誤りと判断します。
- 記述c:複数成分配合薬が多く、かぜ薬等との重複服用による過量投与・副作用増大のリスクがあるため正しいと判断します。
- 記述d:発症前の予防的使用は不適当であり、症状が現れてから服用すべきものであるため誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが根本治療と述べており誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤で正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが誤とされている点、およびb・dが正とされている点が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよびcが正しく、bおよびdが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aおよびcは正しいため不適切です。
覚えるポイント
- 解熱鎮痛薬は痙攣性内臓痛(胃痛・腹痛)には効果がない
- 発症予防目的での服用は行わない
間違えやすいところ
- 痛くなる前に予防薬として前もって服用してよいと考える誤り
出題の前提:手引き(平成27年4月作成版・厚生労働省)第3章「解熱鎮痛薬」の範囲に基づく。
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
解熱鎮痛成分の特徴と副作用
主な医薬品とその作用 · アセトアミノフェン / イソプロピルアンチピリン / イブプロフェン
解熱鎮痛薬に含まれる成分に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a アセトアミノフェンの作用には、解熱及び鎮痛をもたらす末梢作用と、抗炎症をもたらす中枢作用がある。 b イソプロピルアンチピリンは、解熱及び鎮痛の作用は比較的強いが、抗炎症作用は弱いため、他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合される。 c イブプロフェンは、プロスタグランジンの産生を抑制することで消化管粘膜の防御機能を低下させるため、潰瘍性大腸炎やクローン氏病の既往歴がある人では、それらの疾患の再発を招くおそれがある。
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解答
4
解説
アセトアミノフェンは主に中枢作用によって解熱鎮痛をもたらし、末梢での抗炎症作用はほとんどありません。イソプロピルアンチピリンはピリン系成分で抗炎症作用が弱いため他剤と併用されます。イブプロフェン等のNSAIDsは胃腸粘膜障害や炎症性腸疾患の再発リスクを持ちます。
解き方
- 記述a:アセトアミノフェンは主に中枢神経系に作用して解熱・鎮痛を示し、末梢における抗炎症作用はほとんど期待できないため誤り(中枢と末梢の記述も逆)と判定します。
- 記述b:ピリン系のイソプロピルアンチピリンは解熱鎮痛作用が強いものの抗炎症作用が弱いため複合配合されるという記述は正と判定します。
- 記述c:イブプロフェンはプロスタグランジン生合成抑制により消化管粘膜を荒らし、潰瘍性大腸炎やクローン病の再発を招くおそれがあるため正と判定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りで、記述bが正しいため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りで、記述cが正しいため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bおよびcは正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- アセトアミノフェンは主に中枢作用、末梢での抗炎症作用は極めて弱い
- イブプロフェンは潰瘍性大腸炎・クローン病の既往がある人で再発のおそれ
間違えやすいところ
- アセトアミノフェンに強い末梢抗炎症作用があると誤認すること
出題の前提:手引き(平成27年4月作成版・厚生労働省)第3章「解熱鎮痛薬」の範囲に基づく。
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
眠気を促す薬(睡眠改善薬等)とその配合成分
主な医薬品とその作用 · 催眠鎮静薬 / 抗ヒスタミン成分 / ブロモバレリル尿素 / 抑肝散 / サンソウニン
眠気を促す薬及びその成分に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬は、慢性的に続く睡眠障害の緩和に適している。 b ブロモバレリル尿素を含有する催眠鎮静薬は、胎児に障害を引き起こす可能性がないため、妊婦の睡眠障害の緩和に適している。 c 抑肝散は体力中等度をめやすとして、神経がたかぶり、怒りやすい、イライラなどがあるものの神経症、不眠症、小児夜なき、小児疳症、歯ぎしり、更年期障害、血の道症に適すとされる。 d 神経の興奮・緊張緩和を期待して配合される生薬成分のサンソウニンは、クロウメモドキ科のサネブトナツメの種子を基原とする。
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解答
5
解説
一般用医薬品の睡眠改善薬(抗ヒスタミン成分)は一時的な不眠症状を対象とし、慢性的な不眠症には適しません。ブロモバレリル尿素は胎児障害のおそれがあり妊婦には禁忌です。抑肝散やサンソウニンは神経の高ぶりや不眠に用いられます。
解き方
- 記述a:抗ヒスタミン系睡眠改善薬は「一時的な睡眠障害(不眠)」の緩和に用いられ、慢性不眠には適さないため誤りと判定します。
- 記述b:ブロモバレリル尿素は胎児障害のリスクがあるため妊婦等への使用は避けることとされており、適しているとする記述は誤りと判定します。
- 記述c:抑肝散の体力規定(中等度)および効能効果の記述として正と判定します。
- 記述d:サンソウニン(酸棗仁)はクロウメモドキ科のサネブトナツメの種子を基原とする生薬であり、正と判定します。
- 選択肢 1不正解
- aおよびbが誤りで、dが正しいため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aおよびbが誤りで、cが正しいため誤った組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- cの記述が正しいため誤った組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bが誤りで、dが正しいため誤った組み合わせです。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 抗ヒスタミン成分の催眠鎮静薬は一時的な不眠用であり慢性的な睡眠障害には不可
- ブロモバレリル尿素は催奇形性・胎児障害のおそれがあるため妊婦禁忌
間違えやすいところ
- OTCの睡眠改善薬を慢性的な不眠症の治療に使い続けてよいと誤解すること
出題の前提:手引き(平成27年4月作成版・厚生労働省)第3章「眠気を促す薬」の範囲に基づく。
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
カフェインの薬理作用と副作用
主な医薬品とその作用 · 眠気防止薬 / カフェイン / 利尿作用 / 依存性
カフェインに関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
3
解説
カフェインは中枢神経系を刺激して眠気や倦怠感を抑えるほか、腎血管を拡張させ尿細管でのナトリウムおよび水分の再吸収を抑制することにより利尿作用をもたらします。
解き方
- 選択肢1:大脳皮質を刺激して興奮させ、一時的に眠気や倦怠感を軽減するため正しい記述です。
- 選択肢2:習慣的な反復摂取により精神的依存を形成するため正しい記述です。
- 選択肢3:再吸収を促進して尿量を減らすのではなく、「再吸収を抑制して尿量を増加(利尿作用)」させるため誤りです。
- 選択肢4:胃液分泌亢進による胃腸障害(胸やけ、悪心など)を生じるため正しい記述です。
- 選択肢 1不正解
- 中枢興奮作用による一時的な眠気・倦怠感の抑制に関する正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 連用による依存性の形成に関する正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- ナトリウムイオンおよび水分の再吸収を「抑制」して尿量を増加させるため誤りの記述です(設問の誤り選択肢として正解)。
- 選択肢 4不正解
- 胃液分泌促進とそれに伴う胃腸障害の副作用に関する正しい記述です。
覚えるポイント
- カフェインは尿細管でのナトリウム・水分の再吸収を抑制して利尿作用を示す
間違えやすいところ
- 再吸収の抑制と促進を取り違えて尿量が減少すると誤認すること
出題の前提:手引き(平成27年4月作成版・厚生労働省)第3章「眠気を防ぐ薬」の範囲に基づく。
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
乗物酔い防止薬(鎮暈薬)に含まれる成分
主な医薬品とその作用 · 鎮暈薬 / 抗コリン成分 / ジフェニドール塩酸塩 / スコポラミン臭化水素酸塩
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)に含まれる成分に関する記述のうち、正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a 眠気を促す作用があるため、乗物の運転操作をするときは、抗コリン成分を含む乗物酔い防止薬の使用を控える必要がある。 b ジフェニドール塩酸塩は、抗ヒスタミン成分と共通する類似の薬理作用を示し、海外では制吐薬やめまいの治療薬として使われてきた。 c 抗コリン成分の主な副作用として、縮瞳がある。 d スコポラミン臭化水素酸塩は、抗ヒスタミン成分と比べて作用時間が長い。
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解答
1
解説
乗物酔い防止薬に配合される抗コリン成分は散瞳や目のかすみ、眠気等を引き起こすため運転操作が禁止されます。スコポラミン臭化水素酸塩は肝臓で速やかに代謝されるため作用時間は短いです。
解き方
- 記述a:抗コリン成分や抗ヒスタミン成分等は眠気や目のかすみを生じるため運転操作を控える必要があり、正と判定します。
- 記述b:ジフェニドール塩酸塩は抗ヒスタミン成分と類似の薬理作用を示し制吐薬等として使われてきたため正と判定します。
- 記述c:抗コリン成分の眼に対する副作用は瞳孔散大(散瞳)による異常なまぶしさや目のかすみであり、「縮瞳」は誤りと判定します。
- 記述d:スコポラミン臭化水素酸塩は抗ヒスタミン成分と比べて肝臓で速やかに代謝されるため作用時間は「短い」ので誤りと判定します。
- 選択肢 1正解
- aとbがいずれも正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- dのスコポラミンの作用時間は抗ヒスタミン成分より短いため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cの抗コリン成分による副作用は散瞳であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cおよびdはいずれも誤りの記述です。
覚えるポイント
- 抗コリン成分の副作用は散瞳(散瞳によるまぶしさ・かすみ目)
- スコポラミンは代謝が速く抗ヒスタミン成分より作用持続が短い
間違えやすいところ
- 抗コリン作用による眼の症状を「縮瞳」と誤認すること
- スコポラミンの作用持続時間を「長い」と誤認すること
出題の前提:手引き(平成27年4月作成版・厚生労働省)第3章「乗物酔い防止薬」の範囲に基づく。
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
小児鎮静薬(小児の疳を適応とする製剤)
主な医薬品とその作用 · 小児鎮静薬 / 柴胡加竜骨牡蛎湯 / ゴオウ / 小建中湯
小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 小児の疳は、乾という意味もあるとも言われ、痩せて血が少ないことから生じると考えられており、鎮静作用のほか、血液の循環を促す作用があるとされる生薬成分を中心に配合されている。 b 柴胡加竜骨牡蛎湯を小児の夜泣きに用いる場合、1週間位服用しても症状の改善がみられないときには、いったん服用を中止して、専門家に相談する等の対応が必要である。 c ゴオウは、ジンチョウゲ科のジンコウ、その他同属植物の材、特にその辺材の材質中に黒色の樹脂が沈着した部分を採取したものを基原とする生薬で、鎮静、健胃、強壮などの作用を期待して用いられる。 d 小建中湯は、体力虚弱で疲労しやすく腹痛があり、血色がすぐれず、ときに動悸、手足のほてり、冷え、ねあせ、鼻血、頻尿及び多尿などを伴うものの小児虚弱体質、疲労倦怠、慢性胃腸炎、腹痛、神経質、小児夜尿症、夜なきに適すとされる。
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解答
2
解説
小児鎮静薬は疳や夜泣きに用いられます。ゴオウはウシの胆嚢結石が基原であり、ジンチョウゲ科植物の材を基原とするのはジンコウ(沈香)です。漢方処方製剤を小児の疳等に用いる場合は1週間程度服用しても改善しないときは専門家に相談します。
解き方
- 記述a:小児の疳の概念と生薬配合の考え方に関する正しい記述であることを確認します。
- 記述b:柴胡加竜骨牡蛎湯等の小児の夜泣きに対する使用では1週間位で改善が見られない場合は中止・受診勧奨を行うため正しいと判断します。
- 記述c:記述内容は「ジンコウ(沈香)」の解説であり、ゴオウは「ウシの胆嚢中に生じた結石」であるため誤りと判断します。
- 記述d:小建中湯の体力規定(体力虚弱)および小児夜尿症、夜なき等の効能に関する正しい記述であることを確認します。
- 選択肢 1不正解
- cが誤りで、dが正しいため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aおよびbが正しく、cが誤りであるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aおよびdが正しく、cが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- bの記述が正しいため不適切です。
覚えるポイント
- ゴオウはウシの胆のう結石
- ジンコウ(沈香)はジンチョウゲ科植物の材に樹脂が沈着した部分
間違えやすいところ
- 生薬ゴオウとジンコウの基原を取り違えること
出題の前提:手引き(平成27年4月作成版・厚生労働省)第3章「小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤」の範囲に基づく。
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
鎮咳去痰薬の配合成分とその作用・副作用
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / コデインリン酸塩 / ジヒドロコデインリン酸塩 / メチルエフェドリン塩酸塩 / マオウ
鎮咳去痰薬に含まれる成分に関する次の記述a〜dのうち、正しいものの組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。 a コデインリン酸塩は、妊娠中に摂取された場合、吸収された成分の一部が血液-胎盤関門を通過して胎児へ移行することが知られている。 b ジヒドロコデインリン酸塩には、胃腸の運動を低下させる作用があり、副作用として便秘が現れることがある。 c メチルエフェドリン塩酸塩は、副交感神経系を刺激して気管支を拡張させる作用を示し、呼吸を楽にして咳や喘息の症状を鎮めることを目的として用いられる。 d マオウの中枢神経系に対する作用は、同じ気管支拡張成分であるメトキシフェナミン塩酸塩に比べ弱く、依存性の心配はない。
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解答
1
解説
鎮咳成分であるオピオイド系のコデイン類は延髄の咳嗽中枢に作用するほか、腸管運動を抑制して便秘を引き起こし、胎盤関門を通過する性質があります。一方、アドレナリン作動成分(交感神経刺激成分)であるエフェドリン類や生薬マオウは交感神経系を刺激して気管支を拡張させますが、中枢興奮や依存性にも注意が必要です。
解き方
- 記述aを評価:コデインリン酸塩は血液-胎盤関門を通過して胎児へ移行することが知られており正しい記述です。
- 記述bを評価:ジヒドロコデインリン酸塩は消化管の運動を低下させるため便秘の副作用があり正しい記述です。
- 記述cを評価:メチルエフェドリン塩酸塩は交感神経系を刺激して気管支を拡張させるため、「副交感神経系を刺激」とする本記述は誤りです。
- 記述dを評価:マオウに含まれるエフェドリン類は中枢興奮作用を示し依存性に注意が必要であるため誤りです。以上より正答は1となります。
- 選択肢 1正解
- aとbの記述がともに正しいため、正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- aは正しいですが、dが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- bは正しいですが、cが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- cとdの記述がともに誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- コデイン類は麻薬性鎮咳成分に準じた作用があり、胎盤通過性や便秘の副作用に注意する。
間違えやすいところ
- 気管支を拡張させる自律神経は交感神経系であり、副交感神経系と混同しないようにする。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・鎮咳去痰薬)に基づく。
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
循環器用薬の配合成分とその作用機序
主な医薬品とその作用 · 循環器用薬 / コウカ / ユビデカレノン / ルチン
循環器用薬及びその成分に関する次の記述a〜cの正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 日本薬局方収載のコウカを煎じて服用する製品は、高血圧等における毛細血管の補強、強化の効果を期待して用いられる。 b ユビデカレノンは、肝臓や心臓などの臓器に多く存在し、エネルギー代謝に関与する酵素の働きを助ける成分で、摂取された栄養素からエネルギーが産生される際にビタミンB群とともに働く。 c ルチンは、ニコチン酸が遊離し、そのニコチン酸の働きによって末梢の血液循環を改善する作用を示すとされる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
循環器用薬において、ユビデカレノンはミトコンドリアでのエネルギー産生を助けて心機能を高める成分です。毛細血管補強作用を持つのはルチンなどのフラボノイドであり、コウカは末梢血行改善(冷え症、血色不良の改善等)に用いられます。ニコチン酸が遊離して血行を改善するのはヘプロニカートやニコチン酸トコフェロールです。
解き方
- 記述aを評価:毛細血管の補強・強化を期待されるのはルチン等であり、コウカは冷え症や血色不良の改善等を目的とするため誤りです。
- 記述bを評価:ユビデカレノンは細胞内エネルギー産生酵素を助け、ビタミンB群とともに働く成分であるため正しい記述です。
- 記述cを評価:体内でニコチン酸が遊離して末梢血管を拡張するのはヘプロニカートなどの説明であり、ルチンの説明ではないため誤りです。以上より正誤は誤・正・誤となります。
- 選択肢 1不正解
- aとcの記述が誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りで、bが正しいため不適切です。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが誤で正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- bが正で、cが誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- ユビデカレノンは心筋等のエネルギー代謝を改善する補酵素(コエンザイムQ10)である。
間違えやすいところ
- ルチンは毛細血管補強成分であり、ニコチン酸誘導体と取り違えないように注意する。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・循環器用薬)に基づく。
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
口腔咽喉薬及びうがい薬の使用方法と成分
主な医薬品とその作用 · 含嗽薬 / トローチ剤 / クロルヘキシジン塩酸塩
口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)に関する次の記述a〜cの正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 含嗽薬の使用後すぐに食事を摂ると、殺菌消毒効果が薄れやすい。 b トローチ剤やドロップ剤は、有効成分が口腔内や咽頭部に行き渡るよう、噛み砕いてから飲み込んで使用する。 c 炎症を生じた粘膜組織の修復を促す作用を期待して、クロルヘキシジン塩酸塩が配合されている場合がある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
口腔咽喉薬や含嗽薬は局所的な作用を目的としており、薬剤が患部粘膜に一定時間接触・滞留することが重要です。そのため含嗽直後の飲食は効果を減弱させ、トローチ剤等は口の中で徐々に溶かして使用する必要があります。また、成分の薬効群(殺菌消毒成分と組織修復成分など)を正確に判別することが求められます。
解き方
- 記述aを評価:使用直後に食事を摂ると成分が洗い流されて効果が薄れるため、正しい記述です。
- 記述bを評価:トローチ剤やドロップ剤は噛み砕かずに口の中で徐々に溶かすように使用するため誤りです。
- 記述cを評価:クロルヘキシジン塩酸塩は殺菌消毒成分であり、粘膜組織修復成分(アズレンスルホン酸ナトリウム等)ではないため誤りです。以上より正誤は正・誤・誤となります。
- 選択肢 1不正解
- aが正しく、cが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが誤で正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- aが正しく、bが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- bとcが誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- トローチ剤・ドロップ剤は噛み砕かず口の中で徐々に溶かして局所に作用させる。
間違えやすいところ
- クロルヘキシジン塩酸塩は殺菌消毒成分であり組織修復成分ではない点に注意する。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・口腔咽喉薬、含嗽薬)に基づく。
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
強心薬及び配合生薬の基原・規制区分
主な医薬品とその作用 · 強心薬 / センソ / キキョウ / ロクジョウ / ジャコウ
強心薬及びその成分に関する次の記述a〜dの正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 1日用量中センソ5mgを超えて含有する医薬品は劇薬に指定されている。 b キキョウやボタンピは、心筋に直接刺激を与え、その収縮力を高める作用(強心作用)を期待して用いられる。 c ロクジョウは、ヒキガエル科のシナヒキガエル等の毒腺の分泌物を集めたものを基原とする生薬で、微量で強い強心作用を示す。 d ジャコウは、シカ科のジャコウジカの雄の麝香腺分泌物を基原とする生薬で、強心作用のほか、呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高めたり、意識をはっきりさせる等の作用があるとされる。
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解答
3
解説
強心生薬として、センソはヒキガエル科のシナヒキガエル等の皮膚腺・耳下腺分泌物から製したものであり、毒性が強く1日用量5mg超で劇薬となります。ジャコウはジャコウジカの雄の腺分泌物で強心・中枢興奮作用があります。ロクジョウはシカ科のマンシュウアカジカ等の雄の幼角を基原とします。
解き方
- 記述aを評価:センソは1日用量中5mgを超えて含有する場合、劇薬に指定されているため正しい記述です。
- 記述bを評価:キキョウ(去痰等)やボタンピ(駆瘀血等)は強心作用を期待して心筋を収縮させる成分ではないため誤りです。
- 記述cを評価:ヒキガエル科の毒腺分泌物を基原とするのはセンソであり、ロクジョウ(シカの幼角)ではないため誤りです。
- 記述dを評価:ジャコウはジャコウジカの雄の麝香腺分泌物で、強心作用や呼吸中枢刺激作用を有するため正しい記述です。以上より正誤は正・誤・誤・正となります。
- 選択肢 1不正解
- b、c、dの正誤判断が誤っているため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- bとdの正誤判断が誤っているため不適切です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正で正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- a、c、dの正誤判断が誤っているため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- cの記述が誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- センソはヒキガエルの分泌物で1日5mg超は劇薬、ロクジョウはシカの角である。
間違えやすいところ
- センソとロクジョウの基原生薬を取り違えて覚えないように注意する。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・強心薬)に基づく。
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.9 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
口腔咽喉薬及び含嗽薬の適正使用と配合成分
主な医薬品とその作用 · 口腔咽喉薬 / 含嗽薬 / トラネキサム酸 / ポビドンヨード
口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 噴射式の液剤では、息を吸いながら噴射すると気管支や肺に入ってしまうおそれがあるため、軽く息を吐いたり、声を出しながら噴射することが望ましい。 b 口腔咽喉薬は、口腔内や咽頭における局所的な作用を目的とする医薬品であるため、全身的な影響はない。 c トラネキサム酸は、声がれ、喉の荒れ、喉の不快感、喉の痛み又は喉の腫れの症状を鎮める目的として用いられる。 d ヨウ素系殺菌消毒成分が配合されたものでは、まれにショック(アナフィラキシー)、アナフィラキシー様症状のような全身性の重篤な副作用を生じることがある。
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解答
5
解説
口腔咽喉薬や含嗽薬は局所適用薬ですが、有効成分が粘膜から吸収されたり誤嚥されたりすることで全身作用や副作用を引き起こす可能性があります。
解き方
- 噴射式製剤の使用法を確認し、気管支への流入を防ぐため声を出しながら噴射することが適切であると判断します。
- 局所適用薬であっても成分吸収により全身性の影響を生じ得るため、bの記述を誤りと判定します。
- トラネキサム酸の抗炎症作用およびヨウ素系成分によるショックの可能性を確認し、正誤の組み合わせを導きます。
- 選択肢 1不正解
- bが誤り、c及びdが正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bが誤り、cが正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- a及びcが正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- a及びdが正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組合せです。
覚えるポイント
- 噴射式液剤は声を出しながら噴射し、誤嚥を防ぐ。
間違えやすいところ
- 外用・局所製剤であっても全身的な副作用が生じないわけではない点に注意する。
出題の前提:試験問題の原文および手引きの記述に基づく。
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.9 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
血中コレステロール及び高コレステロール改善薬の基礎知識
主な医薬品とその作用 · 血中脂質 / リポタンパク質 / 高コレステロール改善薬 / 脂質異常症
血中コレステロール及び高コレステロール改善薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 高コレステロール改善薬は、血中コレステロール異常の改善、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害(手足の冷え、痺れ)の緩和等を目的として使用される医薬品である。 b コレステロールの産生及び代謝は、主として腎臓で行われる。 c リポタンパク質は比重によっていくつかの種類に分類されるが、そのうち高密度リポタンパク質(HDL)は、コレステロールを腎臓から末梢組織へ運ぶリポタンパク質である。 d 医療機関で測定する検査値として、HDLが 140 mg/dL 以上、低密度リポタンパク質(LDL)が 40 mg/dL 未満、中性脂肪が 150 mg/dL 以上のいずれかである状態を、脂質異常症という。
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解答
3
解説
コレステロールの生合成と代謝は肝臓で行われます。HDLは末梢から肝臓へコレステロールを回収し、LDLは肝臓から末梢へ運びます。
解き方
- 高コレステロール改善薬の効能・効果を確認し、aが正しいことを判定します。
- コレステロール代謝の主たる臓器が肝臓であることから、腎臓とするbを誤りと判定します。
- HDLとLDLの運搬方向(HDLは末梢から肝臓へ回収)を確認し、cを誤りと判定します。
- 脂質異常症の基準値(LDLが140mg/dL以上、HDLが40mg/dL未満など)と照合し、dを誤りと判定します。
- 選択肢 1不正解
- b及びcが誤った記述であるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- a以外のb、c、dがすべて誤った記述であるため不適切です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- aは正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- cは誤った記述であるため不適切です。
覚えるポイント
- HDLは末梢組織から肝臓へ回収し、LDLは肝臓から末梢組織へ運ぶ。
間違えやすいところ
- コレステロールの代謝臓器を腎臓と混同しないように注意する。
出題の前提:試験問題の原文および手引きの記述に基づく。
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
貧血及び貧血用薬の配合成分と特徴
主な医薬品とその作用 · 貧血用薬 / 鉄製剤 / 硫酸コバルト / ビタミンC
貧血と貧血用薬及びその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 鉄分の摂取不足が生じた場合、直ちにヘモグロビン量が減少し、貧血の症状が現れる。 b 鉄製剤を服用すると、便が黒くなることがある。 c 骨髄での造血機能を高める目的で、貧血用薬に硫酸コバルトが配合されている場合がある。 d ビタミンC(アスコルビン酸等)は、消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つことを目的として用いられる。
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解答
4
解説
鉄分の摂取不足が生じると、まず体内の貯蔵鉄が消費され、それが枯渇した後にヘモグロビンが減少して貧血症状が現れます。
解き方
- 鉄分不足時の生体内動態(まず貯蔵鉄が消費されるため直ちには減少しない)から、aを誤りと判定します。
- 鉄製剤の代謝・排泄に伴う便の着色(黒色便)について確認し、bを正しいと判定します。
- 硫酸コバルトの造血刺激作用およびビタミンCによる鉄の還元・吸収促進作用を確認し、cとdを正しいと判定します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤り、b及びdが正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤り、cが正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aが誤り、b及びcが正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- dは正しい記述であるため不適切です。
覚えるポイント
- 鉄不足時はまず貯蔵鉄(フェリチン等)が減少する。
間違えやすいところ
- ビタミンCは鉄の吸収を阻害するのではなく促進する成分である。
出題の前提:試験問題の原文および手引きの記述に基づく。
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
婦人薬に配合される成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 婦人薬 / 女性ホルモン成分 / サフラン / カノコソウ / オウレン
婦人薬に含まれる成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 女性ホルモン成分を長期連用することにより血栓症を生じるおそれがあり、また、乳癌や脳卒中などの発生確率が高まる可能性もあるため、定期的な検診を受けるなどの対応が必要である。 b 鎮静、鎮痛のほか、女性の滞っている月経を促す作用を期待して、サフラン、コウブシが配合されている場合がある。 c 利尿作用を期待して、カノコソウが配合されている場合がある。 d 胃腸症状に対する効果を期待して、オウレン、ソウジュツが配合されている場合がある。
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解答
2
解説
婦人薬には、ホルモンバランスの乱れに伴う諸症状に対応するため、ホルモン成分のほか通経作用や鎮静作用、健胃作用などをもつ多様な生薬が配合されます。
解き方
- 女性ホルモン成分の長期連用によるリスク(血栓症や悪性腫瘍のリスク上昇)から、aを正しいと判定します。
- 通経・鎮静作用をもつサフランやコウブシの記述を確認し、bを正しいと判定します。
- カノコソウは鎮静作用を期待して配合される生薬(利尿作用ではない)であるため、cを誤りと判定します。
- オウレンやソウジュツなどの胃腸症状を改善する苦味健胃・芳香性健胃生薬を確認し、dを正しいと判定します。
- 選択肢 1不正解
- a及びbが正しく、cが誤った記述であるため不適切です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- a及びdが正しく、cが誤った記述であるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- cは誤った記述であるため不適切です。
覚えるポイント
- カノコソウは利尿ではなく鎮静作用を期待して配合される。
間違えやすいところ
- 婦人薬に配合される生薬のそれぞれの主な作用目的(利尿、健胃、鎮静など)を混同しない。
出題の前提:試験問題の原文および手引きの記述に基づく。
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
アレルギーの症状及び内服アレルギー用薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · アレルギーの機序 / ジフェンヒドラミン塩酸塩 / グリチルリチン酸
アレルギーの症状及び内服アレルギー用薬に含まれる成分に関する記述について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a アレルゲンが皮膚や粘膜から体内に入り込むと、その物質を特異的に認識したヒスタミンによって、肥満細胞が刺激され、細胞間の刺激の伝達を担う生理活性物質である免疫グロブリンが遊離する。 b ジフェンヒドラミン塩酸塩は、ヒスタミンの働きを抑える作用により、蕁麻疹や鼻炎等に用いられる。 c 皮膚や鼻粘膜の炎症を和らげることを目的として、グリチルリチン酸が配合されている場合がある。
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解答
4
解説
アレルギー反応では、アレルゲンと結合した免疫グロブリン(IgE抗体)が肥満細胞を刺激し、ヒスタミン等の化学伝達物質が遊離することでくしゃみや痒みなどの症状が引き起こされます。
解き方
- 記述aにおける『ヒスタミン』と『免疫グロブリン』の役割と遊離プロセスの正誤を判定する。
- 記述bのジフェンヒドラミン塩酸塩の薬効分類と適応症状を確認する。
- 記述cのグリチルリチン酸の抗炎症作用の有無を確認する。
- 選択肢 1不正解
- bの記述が正しいため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りで、cが正しいため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤りで、b及びcが正しいため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正の正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- aの記述が誤っているため誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- アレルゲンを特異的に認識するのは免疫グロブリン(抗体)であり、肥満細胞から遊離される生理活性物質がヒスタミンであるため記述が逆です。
- b:正
- ジフェンヒドラミン塩酸塩は抗ヒスタミン成分であり、ヒスタミン受容体を遮断して蕁麻疹や鼻炎等の症状を鎮めます。
- c:正
- グリチルリチン酸は抗炎症作用を持ち、皮膚や鼻粘膜の炎症症状を和らげる目的で配合されます。
覚えるポイント
- 肥満細胞から遊離するのはヒスタミン等の生理活性物質であり、抗原を認識するのは免疫グロブリンです。
間違えやすいところ
- ヒスタミンと免疫グロブリンの主語と述語を入れ替えた引っかけ問題に注意しましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」アレルギー用薬
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
皮膚疾患・蕁麻疹等に用いられる漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 茵蔯蒿湯 / 漢方処方製剤 / 瀉下作用
次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものを1つ選びなさい。 「体力中等度以上で口渇があり、尿量少なく、便秘するものの蕁麻疹、口内炎、皮膚の痒みに適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人では、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。」
解答・解説を表示
解答
1
解説
茵蔯蒿湯はインチンコウ、サンシシ、ダイオウから構成され、熱を冷まし湿熱を除く処方です。ダイオウを含むため、便秘傾向の実証向けであり、軟便や下痢をしやすい人には適しません。
解き方
- 体力中等度以上、口渇、尿量減少、便秘という証の条件を確認する。
- 蕁麻疹や口内炎、皮膚の痒みに対する適応と、激しい腹痛を伴う下痢の注意(ダイオウ含有)から茵蔯蒿湯を同定する。
- 選択肢 1正解
- 記述の特徴(体力中等度以上、口渇、便秘、皮膚の痒み等、胃腸虚弱者に不向き)に完全に合致します。
- 選択肢 2不正解
- 十味敗毒湯は体力中等度なものの化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期や蕁麻疹等に適します。
- 選択肢 3不正解
- 消風散は体力中等度以上の湿疹・皮膚炎、痒み等に適しますが、分泌物が多い傾向がある場合に用いられます。
- 選択肢 4不正解
- 当帰飲子は体力中等度以下で冷え症や乾燥傾向のある皮膚疾患に用いられます。
- 選択肢 5不正解
- 荊芥連翹湯は体力中等度以上で皮膚が浅黒く手足の裏に脂汗をかきやすい人の慢性鼻炎や扁桃炎等に適します。
覚えるポイント
- 茵蔯蒿湯は『口渇・尿量減少・便秘』を伴う蕁麻疹等に適し、ダイオウを含むため胃腸虚弱・下痢しやすい人には不向きです。
間違えやすいところ
- 皮膚疾患に用いる漢方製剤(消風散、十味敗毒湯、当帰飲子など)の体力の目安と特徴を混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」皮膚疾患用薬・アレルギー用薬漢方処方製剤
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
鼻に用いる薬(点鼻薬)の配合成分
主な医薬品とその作用 · アドレナリン作動成分 / 抗ヒスタミン成分 / クロモグリク酸ナトリウム / 局所麻酔成分
鼻に用いる薬及びその成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a アドレナリン作動成分が配合された点鼻薬を過度に使用すると、鼻粘膜の血管が反応しなくなり、逆に血管が拡張して二次充血を招き、鼻づまり(鼻閉)がひどくなりやすい。 b くしゃみや鼻汁等の症状の緩和を目的として、ケトチフェン等の抗ヒスタミン成分が配合されている場合がある。 c クロモグリク酸ナトリウムは、アレルギー性でない鼻炎や副鼻腔炎に対しても有効である。 d 鼻粘膜の過敏性や痛みや痒みを抑えることを目的として、リドカイン、リドカイン塩酸塩等の局所麻酔成分が配合されている場合がある。
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解答
5
解説
鼻炎用点鼻薬において、アドレナリン作動成分の乱用は二次充血による鼻づまり悪化を招きます。また、抗アレルギー成分(肥満細胞膜安定化)であるクロモグリク酸ナトリウムはアレルギー性鼻炎に対してのみ効果を示します。
解き方
- 記述aの点鼻薬における血管収縮剤の過度使用による二次充血の正誤を確認する。
- 記述bのケトチフェン等の抗ヒスタミン作用を確認する。
- 記述cのクロモグリク酸ナトリウムが非アレルギー性鼻炎に有効か確認する(無効)。
- 記述dのリドカインの配合目的を確認する。
- 選択肢 1不正解
- aが正しく、cが誤っているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- a及びdが正しいため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- b及びdが正しく、cが誤っているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cの記述が誤っているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正の正しい組合せです。
答えの内訳
- a:正
- 点鼻薬中のアドレナリン作動成分を長期連用・過度に使用すると、二次充血(血管の拡張)を招き、点鼻薬性鼻炎を引き起こします。
- b:正
- ケトチフェンフマル酸塩などの抗ヒスタミン成分は、くしゃみや鼻汁の緩和を目的として配合されます。
- c:誤
- クロモグリク酸ナトリウムは肥満細胞からのヒスタミン等遊離を抑制する成分であり、アレルギー性でない鼻炎や副鼻腔炎には効果が期待できません。
- d:正
- リドカイン等の局所麻酔成分は、鼻粘膜の過敏性や不快感、痛みや痒みを緩和する目的で配合されます。
覚えるポイント
- クロモグリク酸ナトリウムはアレルギー性鼻炎にのみ有効であり、感染性や非アレルギー性の鼻炎・副鼻腔炎には効果がありません。
間違えやすいところ
- アドレナリン作動薬の連用による二次充血と、クロモグリク酸ナトリウムの適応範囲を正しく区別しましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」鼻に用いる薬
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用検査薬の特性と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 検体採取の侵襲性 / 擬陰性 / 尿糖・尿タンパク検査薬 / 妊娠検査薬
一般用検査薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 検査に用いる検体は、尿、糞便、鼻汁、唾液、涙液など採取に際して侵襲(採血や穿刺等)のないものである。 b 検体中に存在しているにもかかわらず、その濃度が検出感度以下であったり、検出反応を妨害する他の物質の影響等によって、検査結果が陰性となった場合を擬陰性という。 c 尿糖・尿タンパク検査薬の結果により、直ちに疾患の有無や種類を判断することができる。 d 一般的な妊娠検査薬は、月経予定日が過ぎて概ね1週目以降の検査が推奨されている。
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解答
4
解説
一般用検査薬は、消費者が健康管理の補助としてスクリーニングを行うものであり、診断を目的とするものではありません。検体は非侵襲的なものに限定され、結果には偽陰性や偽陽性の可能性があります。
解き方
- 記述aの一般用検査薬の対象となる検体の基準(非侵襲性)を確認する。
- 記述bの擬陰性の定義を確認する。
- 記述cの一般用検査薬による確定診断の可否(直ちに判断は不可)を確認する。
- 記述dの妊娠検査薬の推奨使用時期を確認する。
- 選択肢 1不正解
- aが正しく、cが誤っているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cが誤りで、dが正しいため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bが正しく、cが誤っているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正の正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- cの記述が誤っているため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 一般用検査薬の検体は、血液等の侵襲的なものは認められておらず、尿や便など採取に際して侵襲のないものに限られます。
- b:正
- 対象物質が存在するにもかかわらず陰性と判定される現象を擬陰性(偽陰性)と呼びます。
- c:誤
- 一般用検査薬は確定診断を行うものではなく、検査結果のみで直ちに疾患の有無や種類を判断することはできません。
- d:正
- 一般的な一般用妊娠検査薬(hCG検出)は、月経予定日の概ね1週間後以降の使用が推奨されています。
覚えるポイント
- 一般用検査薬は病気の確定診断を行うものではなく、受診の目安とするスクリーニングのためのものです。
間違えやすいところ
- 擬陽性(実際にはないのに陽性)と擬陰性(実際にはあるのに陰性)の定義の取り違えに注意しましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」一般用検査薬
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.13 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
胃腸鎮痛鎮痙薬の処方構成成分の作用
主な医薬品とその作用 · ジサイクロミン塩酸塩 / 乾燥水酸化アルミニウムゲル / 酸化マグネシウム / 制酸成分
次の表は、ある胃腸鎮痛鎮痙薬に含まれている成分の一覧である。 〔1包(1 g)中〕 ジサイクロミン塩酸塩 5 mg 乾燥水酸化アルミニウムゲル 400 mg 酸化マグネシウム 200 mg この胃腸鎮痛鎮痙薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a ジサイクロミン塩酸塩は、副交感神経の伝達物質であるアセチルコリンと受容体の反応を妨げることで、胃痛、腹痛を鎮める。 b 乾燥水酸化アルミニウムゲルは、消化管内容物中に発生した気泡の分離を促すことを目的として配合されている。 c 酸化マグネシウムは中和反応によって胃酸の働きを弱めることを目的として配合されている。
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解答
2
解説
胃腸鎮痛鎮痙薬には、痙攣を抑える抗コリン成分のほかに、胃酸過多による刺激痛を和らげる制酸成分(アルミニウム塩やマグネシウム塩)が配合されることがあります。消泡成分とは作用機序が異なります。
解き方
- 記述aのジサイクロミン塩酸塩の抗コリン作用機序を確認する。
- 記述bの乾燥水酸化アルミニウムゲルの作用(制酸作用であり消泡作用ではない)を判別する。
- 記述cの酸化マグネシウムの制酸作用機序を確認する。
- 選択肢 1不正解
- bの記述が誤っているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正の正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- aが正しく、bが誤っているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- a及びcが正しいため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- ジサイクロミン塩酸塩は抗コリン成分であり、アセチルコリンと受容体の結合を阻害して消化管運動を抑制し、痛みを鎮めます。
- b:誤
- 乾燥水酸化アルミニウムゲルは制酸成分です。消化管内の気泡の分離を促す(消泡作用)のはジメチルポリシロキサン(ジメチコン)です。
- c:正
- 酸化マグネシウムは制酸成分であり、胃酸を中和して胃粘膜への刺激を和らげます。
覚えるポイント
- 乾燥水酸化アルミニウムゲルは制酸成分、消化管内の気泡を破泡・分離するのはジメチルポリシロキサンです。
間違えやすいところ
- 制酸成分と消泡成分(ガス駆除成分)の役割を混同しないように整理しましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」胃腸共通用薬・胃腸鎮痛鎮痙薬
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.13 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
制酸薬・胃粘膜保護薬の配合成分と注意点
主な医薬品とその作用 · 無機塩類の排泄 / ロートエキス / 乳児の頻脈 / ソファルコン
次の表は、ある制酸薬に含まれている成分の一覧である。 〔1包(1.3 g)中〕 炭酸水素ナトリウム 200 mg ケイ酸アルミン酸マグネシウム 300 mg ロートエキス3倍散 30 mg(ロートエキスとして 10 mg) ソファルコン 100 mg この制酸薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 腎臓病の診断を受けた人では、ナトリウム、マグネシウム等の無機塩類の排泄が遅れたり、体内に貯留しやすくなるため、使用する前にその適否につき、治療を行っている医師等に相談すべきである。 b ロートエキスは、吸収された成分の一部が母乳中に移行して乳児の脈が遅くなるおそれがある。 c ソファルコンは、まれに重篤な副作用として肝機能障害を生じることがある。
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解答
3
解説
抗コリン成分は副交感神経を遮断するため、心拍数を増加(頻脈)させます。母乳を通じて乳児へ移行した場合も頻脈の原因となります。また、無機塩類は腎臓で排泄されるため腎障害時に体内蓄積のリスクがあります。
解き方
- 記述aの腎臓病患者における無機塩類蓄積のリスクと相談事項を確認する。
- 記述bのロートエキスが母乳に移行した際の乳児への影響(脈が速くなる/頻脈)を確認する。
- 記述cのソファルコンの重篤な副作用(肝機能障害)を確認する。
- 選択肢 1不正解
- bの記述が誤っているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが正しく、bが誤っているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正の正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- cの記述が正しいため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- a及びcが正しく、bが誤っているため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 腎機能低下時には無機塩類(ナトリウム、マグネシウム、アルミニウム等)の排泄が低下し、高マグネシウム血症やアルミニウム脳症等のリスクがあるため相談が必要です。
- b:誤
- ロートエキスなどの抗コリン成分が母乳中に移行すると、乳児の脈が速くなる(頻脈)おそれがあります。
- c:正
- 胃粘膜保護成分であるソファルコンは、まれに重篤な副作用として肝機能障害を生じることが知られています。
覚えるポイント
- 抗コリン成分の母乳移行により、乳児に生じるのは『脈が速くなる(頻脈)』です(徐脈ではありません)。
間違えやすいところ
- 脈が「遅くなる」のか「速くなる」のかの記述の引っ掛けに注意しましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」制酸薬・胃粘膜保護修復薬
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
瀉下薬の配合成分と作用機序
主な医薬品とその作用 · プランタゴ・オバタ種皮 / センノシド / ジオクチルソジウムスルホサクシネート
次の表は、ある瀉下薬に含まれている成分の一覧である。 〔3包(6 g)中〕 プランタゴ・オバタ種皮 2,100 mg センノシド(センノシドA・Bとして 36 mg) 55.4 mg ジオクチルソジウムスルホサクシネート(DSS) 100 mg この瀉下薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a プランタゴ・オバタ種皮は、主成分である麦芽糖が腸内細菌によって分解(発酵)して生じるガスによって便通を促すとされている。 b センノシドは、小腸でリパーゼの働きによって生じる分解物が、小腸を刺激することで瀉下作用をもたらすと考えられている。 c ジオクチルソジウムスルホサクシネート(DSS)には、腸内容物に水分が浸透しやすくする作用があり、糞便中の水分量を増して柔らかくすることによる瀉下作用を期待して用いられる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
瀉下成分には、水分を抱え込んで便容積を増す膨張性(プランタゴ等)、腸管を刺激する大腸刺激性(センノシド等)や小腸刺激性(ヒマシ油)、便の表面張力を下げる界面活性・湿潤性(DSS)などがあります。
解き方
- 記述aの作用機序(発酵によるガス発生)がマルツエキスの記述であることを見抜く。
- 記述bのリパーゼ分解および小腸刺激がヒマシ油の記述であることを見抜く。
- 記述cのジオクチルソジウムスルホサクシネート(DSS)の浸潤作用を確認する。
- 選択肢 1不正解
- a及びbの記述が誤っているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- a及びbが誤りで、cが正しいため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤りで、cが正しいため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bの記述が誤っているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが誤、cが正の正しい組合せです。
答えの内訳
- a:誤
- プランタゴ・オバタ種皮は腸管内で水分を吸収して膨潤する膨張性瀉下成分です。記述の発酵ガスで便通を促す成分はマルツエキスです。
- b:誤
- センノシドは大腸細菌によって分解され、大腸を刺激して排便を促します。小腸でリパーゼにより分解・刺激されるのはヒマシ油です。
- c:正
- DSS(ジオクチルソジウムスルホサクシネート)は界面活性作用により便に水分を浸透させて軟らかくする浸潤性瀉下成分です。
覚えるポイント
- センノシドは大腸で大腸内細菌により分解、ヒマシ油は小腸でリパーゼにより分解されます。
間違えやすいところ
- 各瀉下成分(膨張性、刺激性、浸潤性、糖類)の作用部位(小腸・大腸)と代謝経路の入れ替えに注意しましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」瀉下薬
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.15 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
止瀉薬に含まれる配合成分の作用と適応
主な医薬品とその作用 · 次没食子酸ビスマス / ロペラミド塩酸塩 / 木クレオソート / 収斂成分
止瀉薬に含まれる成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 次没食子酸ビスマスは、腸粘膜のタンパク質と結合して不溶性の膜を形成し、腸粘膜をひきしめる(収斂)ことにより、腸粘膜を保護することを目的として用いられる。 b ロペラミド塩酸塩は、食あたりや水あたりによる下痢については適用対象でない。 c 木クレオソートは、腸管内の異常発酵等によって生じた有害な物質を吸着させることを目的として用いられる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
収斂成分は粘膜を被覆保護し、止瀉作用を発揮します。ロペラミド塩酸塩は運動麻痺作用が強いため感染性下痢には使用しません。吸着薬(薬用炭等)と木クレオソート等の自律神経・局所作用成分は区別されます。
解き方
- 記述aの次没食子酸ビスマスの収斂作用・粘膜保護機序を確認する。
- 記述bのロペラミド塩酸塩が食あたり・水あたりに適用外である理由を確認する。
- 記述cの木クレオソートの作用機序(吸着成分ではない)を確認する。
- 選択肢 1不正解
- bの記述が正しいため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bが正しく、cが誤っているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aの記述が正しいため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが正、cが誤の正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- a及びbが正しく、cが誤っているため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 次没食子酸ビスマスは収斂成分であり、腸粘膜のタンパク質と結合して保護皮膜を形成し、刺激を和らげます。
- b:正
- ロペラミド塩酸塩は強力に腸運動を抑えるため、食あたりや水あたり(感染性下痢の疑い)に使用すると原因物質の排出を妨げ悪化させるおそれがあり適用対象外です。
- c:誤
- 木クレオソートは過剰な腸運動の正常化や殺菌等の作用を示します。有害物質を吸着するのは薬用炭や天然ケイ酸アルミニウム等の吸着成分です。
覚えるポイント
- ロペラミド塩酸塩は『食あたり・水あたりによる下痢』には適用対象外です。
間違えやすいところ
- 吸着作用をもつ成分(炭酸カルシウム、薬用炭等)と木クレオソートの薬理作用を混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」止瀉薬
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.15 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分とその特徴
主な医薬品とその作用 · 胃腸鎮痛鎮痙薬 / 局所麻酔成分 / 抗コリン成分・筋直接作用成分
胃腸鎮痛鎮痙薬に含まれる成分に関する記述のうち、正しい組合せを1つ選びなさい。 a アミノ安息香酸エチルは、メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、6歳未満の小児への使用は避ける必要がある。 b 抗コリン成分であるパパベリン塩酸塩は、副作用として、自律神経系を介して眼圧を上昇させる作用を示す。 c オキセサゼインは、局所麻酔作用のほか、胃液分泌を抑える作用もあるとされ、胃腸鎮痛鎮痙薬と制酸薬の両方の目的で使用される。
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解答
2
解説
胃腸鎮痛鎮痙薬には、副交感神経伝達を遮断する抗コリン成分だけでなく、平滑筋に直接働く成分(パパベリン塩酸塩)や、胃粘膜の知覚神経を麻痺させて痛みを遮断・胃液分泌を抑える局所麻酔成分(オキセサゼイン、アミノ安息香酸エチル)が用いられます。
解き方
- アミノ安息香酸エチルの小児に対する禁忌年齢(6歳未満)および重大な副作用(メトヘモグロビン血症)を確認し、記述aを正と判定する。
- パパベリン塩酸塩の薬理機序(平滑筋直接作用であり自律神経系を介さない抗コリン作用とは異なる)を確認し、記述bを誤と判定する。
- オキセサゼインの局所麻酔作用および胃液分泌抑制作用の二重効果を確認し、記述cを正と判定して選択肢2を導き出す。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤りであるため、すべて正としている本選択肢は不適です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤りで、記述cが正しいため、この組合せは不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは正しいため、aを誤とする本選択肢は不適です。
覚えるポイント
- パパベリン塩酸塩は自律神経を介さず消化管平滑筋に直接作用する成分です。
間違えやすいところ
- パパベリン塩酸塩をロートエキスなどの抗コリン成分と混同しないよう注意が必要です。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分より
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
浣腸薬(注入剤)の成分と適切な使用方法
主な医薬品とその作用 · 浣腸薬 / グリセリン / 使用上の注意
浣腸薬(注入剤)及びその成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 注入する薬液は十分冷やしておくと、不快感を生じることが少ない。 b 半量を使用するような場合、残量を再利用すると感染のおそれがあるので使用後は廃棄する。 c グリセリンは、直腸内で徐々に分解して炭酸ガスの微細な気泡を発生することで直腸を刺激する作用を期待して用いられる。 d 薬液を注入した後すぐに排便を試みると、薬液のみが排出されて効果が十分得られないことから、便意が強まるまでしばらく我慢する。
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解答
3
解説
浣腸薬は直腸粘膜への刺激や浸透圧作用により排便を促す外用剤です。冷たい薬液は不快感や腹痛を誘発するため体温近くに温めて注入し、注入後は十分な排便効果を得るために便意が強まるまで数分間排便を我慢します。
解き方
- 注入液の温度について、冷やすのではなく人肌程度に温めて使用することを確認し、aを誤と判断する。
- 衛生面から残液の再利用禁止を確認し、bを正と判断する。
- グリセリンの作用機序(浸透圧による水分移行・蠕動刺激)と炭酸ガス発生坐剤の違いを確認し、cを誤と判断する。
- 注入直後の排便は薬液のみ排出されるため我慢することを確認し、dを正と判断して選択肢3を導く。
- 選択肢 1不正解
- aおよびcが誤りであるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcが誤りで、dが正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 3正解
- a:誤、b:正、c:誤、d:正の組合せが正答です。
- 選択肢 4不正解
- bが正しく、cが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- bおよびdは正しい記述であるため不適です。
覚えるポイント
- 浣腸薬は人肌程度に温めて使用し、注入後すぐに排便せず便意が強まるまで我慢します。
間違えやすいところ
- 炭酸ガスを発生させて直腸を刺激する作用は炭酸水素ナトリウム配合坐剤の特徴です。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」浣腸薬より
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
駆虫薬の配合成分とその作用機序
主な医薬品とその作用 · 駆虫薬 / ピペラジンリン酸塩 / パモ酸ピルビニウム
駆虫薬及びその成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 駆虫薬は腸管内に生息する虫体にのみ作用し、虫卵には駆虫作用は及ばない。 b 複数の駆虫薬を併用することで駆虫効果が高まる。 c ピペラジンリン酸塩は、アセチルコリン伝達を妨げて回虫及び蟯虫の運動筋を麻痺させる作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。 d パモ酸ピルビニウムは蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示すとされる。
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解答
2
解説
一般用医薬品の駆虫薬は腸管内に存在する虫体に作用し、虫卵には効きません。ピペラジンリン酸塩は運動筋を麻痺させて排便により排泄させ、パモ酸ピルビニウムは呼吸や栄養代謝を阻害して駆除します。併用は副作用増大のため禁忌的です。
解き方
- 駆虫薬は虫卵には効果がなく虫体のみに作用することを確認し、aを正とする。
- 複数の駆虫薬の併用は効果増強にならず副作用の危険が増すため避けるべきであり、bを誤とする。
- ピペラジンリン酸塩の作用機序(運動筋麻痺による体外排出)を確認し、cを正とする。
- パモ酸ピルビニウムの蟯虫に対する代謝・呼吸抑制作用を確認し、dを正として選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤りであるため不適です。
- 選択肢 2正解
- a:正、b:誤、c:正、d:正の組合せが正しいです。
- 選択肢 3不正解
- aおよびdは正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aおよびcが正しく、bが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- a、c、dが正しく、bが誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- 駆虫薬は虫卵には効果がなく、複数の駆虫薬の併用は避けなければなりません。
間違えやすいところ
- 併用によって相乗効果が得られると誤認しないように注意が必要です。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」駆虫薬より
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.17 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
外用痔疾用薬の成分とその薬理作用
主な医薬品とその作用 · 外用痔疾用薬 / 組織修復成分 / 殺菌消毒成分 / 収斂成分
外用痔疾用薬及びその成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 外用痔疾用薬は局所に適用されるものであるが、坐剤及び注入軟膏では、成分の一部が直腸粘膜から吸収されて循環血流中に入りやすく、全身的な影響を生じることがある。 b 痔による肛門部の創傷の治癒を促す効果を期待して、デカリニウム塩化物のような組織修復成分が用いられる。 c 粘膜表面に不溶性の膜を形成することによる、粘膜の保護・止血を目的として、タンニン酸が配合されている場合がある。 d 痔疾患に伴う局所の感染を防止することを目的として、アラントインのような殺菌消毒成分が配合されている場合がある。
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解答
4
解説
痔疾用外用薬では、直腸吸収による全身作用に留意する必要があります。配合成分では、アラントインやアルミニウムクロルヒドロキシアラントイネートが組織修復成分、デカリニウム塩化物やセトリミドが殺菌消毒成分、タンニン酸などが収斂成分に分類されます。
解き方
- 直腸粘膜からの吸収による全身的影響の可能性を確認し、aを正とする。
- デカリニウム塩化物が殺菌消毒成分であることを確認し、組織修復成分としているbを誤とする。
- タンニン酸の不溶性皮膜形成による収斂・止血作用を確認し、cを正とする。
- アラントインが組織修復成分であることを確認し、殺菌消毒成分としているdを誤と判断して選択肢4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- bおよびdが誤りで、cが正しいため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcが正しく、bが誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- aが正しく、dが誤りであるため不適です。
- 選択肢 4正解
- a:正、b:誤、c:正、d:誤の組合せが正答です。
- 選択肢 5不正解
- bおよびdが誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- デカリニウム塩化物は殺菌消毒成分、アラントインは組織修復成分です。
間違えやすいところ
- 組織修復成分と殺菌消毒成分の代表的な物質名を逆に取り違えないようにします。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」外用痔疾用薬より
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.17 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
内用痔疾用薬の成分及び生薬・漢方処方
主な医薬品とその作用 · 内用痔疾用薬 / カルバゾクロム / 乙字湯 / 芎帰膠艾湯
内用痔疾用薬及びその成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 肛門周囲の末梢血管の血行を促して、鬱血を改善する効果を期待して、ビタミンDが配合されている場合がある。 b カルバゾクロムは、毛細血管を補強、強化して出血を抑える働きがあるとされている。 c 乙字湯、芎帰膠艾湯のいずれも、構成生薬としてカンゾウを含む。
解答・解説を表示
解答
2
解説
内用痔疾用薬では、末梢血行改善にビタミンE、毛細血管補強による止血にカルバゾクロムが用いられます。痔に用いられる漢方処方製剤(乙字湯、芎帰膠艾湯)には、いずれも抗炎症・鎮痛などの目的でカンゾウが含まれています。
解き方
- 血行促進・鬱血改善に用いられるビタミンがビタミンEであることを確認し、aを誤とする。
- カルバゾクロムの毛細血管補強作用・止血作用を確認し、bを正とする。
- 乙字湯と芎帰膠艾湯の構成生薬にカンゾウが含まれることを確認し、cを正として選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りであるため不適です。
- 選択肢 2正解
- a:誤、b:正、c:正の組合せが正しいです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bおよびcが正しいため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤りで、記述cが正しいため不適です。
覚えるポイント
- 血行促進による鬱血改善はビタミンE、毛細血管補強・止血はカルバゾクロムです。
間違えやすいところ
- 血行促進作用を持つビタミンとしてビタミンDとビタミンEを取り違えないようにします。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」内用痔疾用薬より
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.18 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
点眼薬の正しい使用法と注意事項
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / 点眼方法 / 緑内障 / コンタクトレンズ
眼科用薬に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
点眼薬は1滴で結膜嚢の保持容量を満たします。点眼後は目を閉じ、目頭(鼻涙管の開口部付近)を軽く圧迫することで、薬液が鼻腔や口腔へ流出し全身性の副作用を起こすのを防ぎ、眼所での滞留・効果を高めます。
解き方
- 各選択肢の記述内容を点眼手技および注意事項と照合する。
- 選択肢3において「目頭は押さえない方が効果的」とあるが、正しくは鼻涙管からの流出防止のため目頭を軽く押さえるべきであるため、これを誤りと判定する。
- 選択肢 1不正解
- 汚染防止のため容器先端をまぶたやまつ毛に触れさせないことは正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 多滴点眼はあふれ出て鼻粘膜等から吸収され副作用の原因となるため、正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- 点眼後は薬液の全身への流出を防ぐため、目頭(涙嚢部)を軽く押さえるのが正しいため、本記述は誤り(正解)です。
- 選択肢 4不正解
- 一般用点眼薬に緑内障治療薬はなく、抗コリン成分等で悪化する恐れがあるため正しい記述です。
- 選択肢 5不正解
- 防腐剤の吸着や変形等を防ぐため、使用可能と明記されていない限りコンタクト装着時の点眼は避けるべきであり、正しい記述です。
覚えるポイント
- 点眼後はまぶたを数秒閉じ、目頭(鼻涙管)を軽く押さえて鼻腔への流出を防ぎます。
間違えやすいところ
- 点眼後にまばたきを激しく繰り返すと、薬液が涙道へ排出されやすくなるため推奨されません。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」眼科用薬より
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.18 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
点眼薬の成分と目の調節機能改善作用
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / パントテン酸カルシウム / 目の調節機能
点眼薬に含まれる次の成分のうち、自律神経系の伝達物質の産生に重要な成分であり、目の調節機能の回復を促す効果を期待して含まれるものはどれか。
解答・解説を表示
解答
4
解説
ビタミン成分のうち、パントテン酸カルシウムは補酵素コエンザイムAの構成成分としてアセチルコリン合成を助け、ピント調節に関わる毛様体筋の働き(調節機能)を回復させる目的で点眼薬に配合されます。
解き方
- 自律神経伝達物質(アセチルコリン)の生合成に関わり調節機能回復を促す成分を特定する。
- パントテン酸カルシウムがこれに合致することを確認する(イプシロン-アミノカプロン酸は抗炎症、ヒドロキシプロピルメチルセルロースは増粘・保湿、スルファメトキサゾールは抗菌)。
- 選択肢 1不正解
- イプシロン-アミノカプロン酸は抗プラスミン作用を示す抗炎症成分です。
- 選択肢 2不正解
- ヒドロキシプロピルメチルセルロースは薬液の粘性を高めて保湿・滞留性を保つ成分です。
- 選択肢 3不正解
- スルファメトキサゾールは細菌の増殖を抑えるサルファ系抗菌成分です。
- 選択肢 4正解
- パントテン酸カルシウムは神経伝達物質の合成に関与し、目の調節機能の改善を促す成分です。
覚えるポイント
- パントテン酸カルシウムはアセチルコリン産生に関わり、目のピント調節機能を回復させます。
間違えやすいところ
- ネオスチグミンメチル硫酸塩(コリンエステラーゼ阻害)と並び、調節機能改善成分としてパントテン酸カルシウムが問われます。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」眼科用薬より
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.18 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
外用非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs)の識別
主な医薬品とその作用 · 皮膚に用いる薬 / 非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs) / ステロイド抗炎症成分
皮膚に用いる薬に含まれる次の抗炎症成分のうち、非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs)であるものの正しい組合せを1つ選びなさい。 a デキサメタゾン b ジクロフェナクナトリウム c プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル d ピロキシカム e ヒドロコルチゾン
解答・解説を表示
解答
3
解説
皮膚疾患・外用鎮痛鎮痒に用いられる抗炎症成分は、副腎皮質ホルモン骨格を有するステロイド抗炎症成分(プレドニゾロン、デキサメタゾン、ヒドロコルチゾンなど)と、プロスタグランジン産生を抑制する非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs:インドメタシン、フェルビナク、ジクロフェナクナトリウム、ピロキシカムなど)に大別されます。
解き方
- 提示された成分をステロイド成分と非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs)に分類する。
- a(デキサメタゾン)、c(プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル)、e(ヒドロコルチゾン)はステロイドであると特定する。
- b(ジクロフェナクナトリウム)とd(ピロキシカム)が非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs)であることを確認し、組合せ3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aのデキサメタゾンはステロイド抗炎症成分であるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aとcはどちらもステロイド抗炎症成分であるため不適です。
- 選択肢 3正解
- bのジクロフェナクナトリウムとdのピロキシカムはいずれもNSAIDsであり正解です。
- 選択肢 4不正解
- cとeはどちらもステロイド抗炎症成分であるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- eのヒドロコルチゾンはステロイド抗炎症成分であるため不適です。
覚えるポイント
- ジクロフェナクナトリウム、ピロキシカム、フェルビナク、インドメタシンはNSAIDsです。
間違えやすいところ
- プレドニゾロンなどの「〜ゾン」「〜ロン」のつくステロイドとNSAIDsを混同しないようにします。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」皮膚に用いる薬より
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.19 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
抗真菌薬及びその成分
主な医薬品とその作用 · みずむし・たむし用薬 / 剤形の選択 / ウンデシレン酸 / テルビナフィン塩酸塩
抗真菌薬及びその成分に関する記述について、正しい組合せを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
みずむし・たむしは白癬菌(皮膚糸状菌)による真菌感染症であり、患部の皮膚状態に応じた剤形選択と各抗真菌成分の作用機序の理解が重要です。
解き方
- 患部の湿潤・乾燥に応じた外用剤形の適性を確認し、aの正誤を判定する。
- 受診勧奨の基準(広範囲の感染、内服薬の必要性)を確認し、bの正誤を判定する。
- ウンデシレン酸およびテルビナフィン塩酸塩の作用機序を確認し、cとdの正誤を判定する。
- 選択肢 1正解
- a、b、c、dの記述はいずれも正しく、適切な組合せです。
- 選択肢 2不正解
- dの記述が誤りとなっているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- b、c、dの記述が誤りとなっているため不適です。
- 選択肢 4不正解
- a、cの記述が誤りとなっているため不適です。
- 選択肢 5不正解
- cの記述が誤りとなっているため不適です。
答えの内訳
- a:正
- みずむし等の患部がじゅくじゅくと湿潤している場合は、刺激の強い液剤を避け、軟膏又はクリームが適しています。
- b:正
- ぜにたむしやいんきんたむしで患部が広範囲に及ぶ場合は自己治療の範囲を超えるため、医療機関の受診が必要です。
- c:正
- ウンデシレン酸は患部を酸性に保つことによって、皮膚糸状菌の発育を抑制する作用を示します。
- d:正
- テルビナフィン塩酸塩はアリルアミン系抗真菌成分で、細胞膜成分(エルゴステロール)の生合成を阻害して増殖を抑えます。
覚えるポイント
- 湿潤患部には軟膏やクリームを用い、刺激の強い液剤は避ける
- ウンデシレン酸は酸性化により真菌の発育を抑制する
間違えやすいところ
- びらんやただれのある部位にアルコールを含む液剤を使用して悪化させること
- テルビナフィン塩酸塩などのアリルアミン系とイミダゾール系成分の作用機序を取り違えること
出題の前提:手引き平成27年4月版(主な医薬品とその作用:皮膚に用いる薬)
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.19 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
口内炎及び口内炎用薬の成分
主な医薬品とその作用 · 口内炎の成因 / 受診勧奨 / アクリノール
口内炎と口内炎用薬に含まれる成分に関する記述について、正しい組合せを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
口内炎用薬には抗炎症成分、組織修復成分、殺菌消毒成分、局所麻酔成分などが配合されます。それぞれの成分の薬効分類と受診勧奨基準を正しく区別します。
解き方
- 口内炎の病因としてウイルス感染や医薬品の副作用が含まれるか確認し、aを正と判断する。
- 症状の経過と食事摂取困難時における受診勧奨の妥当性を確認し、bを正と判断する。
- アクリノールの薬効群(殺菌消毒成分)を確認し、組織修復成分ではないためcを誤と判断する。
- 選択肢 1不正解
- cが正となっているため誤りです。アクリノールは殺菌消毒成分です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、cが正となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- a、bが誤、cが正となっているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが正、cが誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- bが誤となっているため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 口内炎は栄養障害や疲労のほか、ヘルペスウイルス(疱疹ウイルス)等の感染、医薬品の副作用などでも生じます。
- b:正
- 通常は1〜2週間で寛解しますが、多発して食事摂取に著しい支障を来す場合は医療機関を受診すべきです。
- c:誤
- アクリノールは殺菌消毒成分であり、組織修復を促す成分(アラントインやアズレンスルホン酸等)ではありません。
覚えるポイント
- アクリノールは黄色色素の殺菌消毒成分である
- 組織修復成分にはアズレンスルホン酸ナトリウムやアラントインがある
間違えやすいところ
- アクリノールを抗炎症や組織修復成分と混同すること
- 口内炎はすべて自然治癒するとして受診勧奨の必要性を見落とすこと
出題の前提:手引き平成27年4月版(主な医薬品とその作用:口内炎用薬)
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.19 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
禁煙補助剤及びニコチン
主な医薬品とその作用 · ニコチン咀嚼剤の使用法 / 口腔内pHと吸収 / 自律神経系への作用
禁煙補助剤及びその成分に関する記述について、正しい組合せを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
禁煙補助剤(咀嚼剤)は口腔粘膜からニコチンをゆっくり吸収させる設計です。唾液分泌亢進や嚥下を防ぐ噛み方、口腔内酸性化による吸収低下に留意します。
解き方
- 咀嚼剤の正しい使用方法(菓子のガムのように噛まない)を確認し、aを誤と判断する。
- 口腔内pHが酸性になると吸収が「低下」することを確認し、bを誤と判断する。
- ニコチンの自律神経節・副腎への作用から交感神経興奮をもたらす点を確認し、cを正と判断する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- a、bが正となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bが正、cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが正となっているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが誤、cが正であり、正しい組合せです。
答えの内訳
- a:誤
- 咀嚼剤は菓子のガムのように噛むと唾液とともにニコチンが飲み込まれて効果が落ち、胃痛等の副作用を招くため、ゆっくり断続的に噛みます。
- b:誤
- 口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が低下するため、コーヒー等の酸性飲食物を摂取した直後は使用を避けます。
- c:正
- ニコチンはニコチン受容体に結合して副腎髄質からアドレナリン放出を促し、交感神経系を興奮させます。
覚えるポイント
- ニコチン咀嚼剤はゆっくり噛んで頬と歯茎の間に挟んで吸収させる
- 酸性飲料(コーヒー・炭酸等)はニコチンの口腔粘膜吸収を低下させる
間違えやすいところ
- 口腔内が酸性になると吸収が上がると勘違いすること
- 菓子のガムと同じように噛み続けてしまうこと
出題の前提:手引き平成27年4月版(主な医薬品とその作用:禁煙補助剤)
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.20 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
滋養強壮保健薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · ガンマ-オリザノール / アスパラギン酸塩 / システイン / グルクロノラクトン
滋養強壮保健薬に含まれる成分に関する記述について、正しい組合せを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
滋養強壮保健薬に配合されるアミノ酸成分やビタミン様物質には、肝機能補助、代謝改善、自律神経調整などの固有の作用があります。
解き方
- カルシウム代謝に関わる成分はビタミンDであり、ガンマ-オリザノールではないため、aを誤と判断する。
- アスパラギン酸の乳酸分解促進等の働きを確認し、bを正と判断する。
- システインのアセトアルデヒド代謝促進作用を確認し、cを正と判断する。
- グルクロノラクトンの肝機能改善・血流促進作用を確認し、dを正と判断する。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- aが正、b・c・dが誤となっているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- aが正、bが誤となっているため不適です。
- 選択肢 4不正解
- cが誤となっているため不適です。
- 選択肢 5不正解
- aが正、dが誤となっているため不適です。
答えの内訳
- a:誤
- 記述はビタミンD(エルゴカルシフェロール等)の説明です。ガンマ-オリザノールは米油等から抽出され自律神経機能の調整等に働きます。
- b:正
- アスパラギン酸ナトリウムはアミノ酸の一種で、エネルギー産生を助け、筋肉疲労の原因となる乳酸の分解を促します。
- c:正
- システインは含硫アミノ酸で、アルコール代謝酵素を助けアセトアルデヒドと反応してその代謝を促す働きがあります。
- d:正
- グルクロノラクトンは肝臓の解毒作用や働きを助け、肝血流を促進して疲労時の栄養補給に用いられます。
覚えるポイント
- ガンマ-オリザノールは米胚芽油由来で自律神経系に作用する
- グルクロノラクトンは肝血流促進と解毒機能を助ける
間違えやすいところ
- ガンマ-オリザノールとビタミンDの骨代謝促進作用を取り違えること
- システインのメラニン抑制作用のみを覚え、アルコール代謝補助作用を忘れること
出題の前提:手引き平成27年4月版(主な医薬品とその作用:滋養強壮保健薬)
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.20 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
漢方処方製剤の基礎知識・防已黄耆湯・大柴胡湯
主な医薬品とその作用 · 防已黄耆湯 / 証の概念 / 小児の用法(生後3ヶ月未満禁忌) / 大柴胡湯の構成生薬
漢方処方製剤に関する記述について、正しい組合せを1つ選びなさい。
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解答
5
解説
漢方処方製剤は「証」に基づいて選択され、乳児(生後3ヶ月未満)への禁忌やダイオウ・マオウ・カンゾウ等の含有生薬に起因する注意点が存在します。
解き方
- 防已黄耆湯の適応体質(水ぶとり・虚証)を確認し、aを正と判断する。
- 漢方医学における「証」の重要性を確認し、bを正と判断する。
- 全般的な漢方処方製剤における生後3ヶ月未満使用禁忌の原則を確認し、cを正と判断する。
- 大柴胡湯の構成生薬にダイオウが含まれることを確認し、dを正と判断する。
- 選択肢 1不正解
- aとdが誤となっているため不適です。
- 選択肢 2不正解
- a、c、dが誤となっているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- aが誤となっているため不適です。
- 選択肢 4不正解
- bとcが誤となっているため不適です。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dの記述はいずれも正しく、適切な組合せです。
答えの内訳
- a:正
- 防已黄耆湯は体力中等度以下で疲れやすく汗をかきやすい水ぶとり(肥満症、関節痛、むくみ)に適します。
- b:正
- 漢方処方製剤は個人の体質や病態を表す「証」に合わせて用いることが有効性・安全性の確保に必須です。
- c:正
- 用法用量に年齢下限がなくても、漢方処方製剤は生後3ヶ月未満の乳児には使用してはなりません。
- d:正
- 大柴胡湯は瀉下作用を持つダイオウを含むため、他の瀉下薬との併用を避ける必要があります。
覚えるポイント
- 漢方製剤は原則として生後3ヶ月未満の乳児には使用しない
- 大柴胡湯は実証向きでダイオウを含む
間違えやすいところ
- 防已黄耆湯を実証(体力充実)向きの防風通聖散と混同すること
- 大柴胡湯と小柴胡湯の生薬構成(大柴胡湯にはダイオウが含まれる)を混同すること
出題の前提:手引き平成27年4月版(主な医薬品とその作用:漢方処方製剤)
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.21 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
胃腸症状に用いる漢方処方製剤の鑑別
主な医薬品とその作用 · 安中散 / 六君子湯 / 平胃散 / 大黄甘草湯
次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものを1つ選びなさい。 「体力中等度以下で腹部筋肉が弛緩する傾向にあり、胃痛又は腹痛があって、ときに胸やけや、げっぷ、食欲不振、吐きけなどを伴うものの神経性胃炎、慢性胃炎、胃腸虚弱に適するとされる。」
解答・解説を表示
解答
1
解説
胃腸に用いられる漢方処方製剤は、体力(虚実)や特徴的所見(腹部筋肉の弛緩、みぞおちのつかえ、消化不良など)によって鑑別されます。
解き方
- 問題文の体質「体力中等度以下で腹部筋肉が弛緩する傾向」に着目する。
- 主な適応症状「胃痛又は腹痛、胸やけ、げっぷ、神経性胃炎」等を確認する。
- 各選択肢の適応と照合し、安中散の記述であると特定する。
- 選択肢 1正解
- 問題文の記述は安中散(体力中等度以下、腹部筋肉弛緩、胃痛・腹痛、胸やけ等)に完全に合致しています。
- 選択肢 2不正解
- 六君子湯は体力中等度以下で胃腸が弱く、みぞおちがつかえ、疲れやすく手足が冷えやすいもの等に適します。
- 選択肢 3不正解
- 平胃散は体力中等度以上で、胃がもたれて消化が悪く、腹部膨満感があるもの等に適します。
- 選択肢 4不正解
- 大黄甘草湯は体力を問わず広く用いられる便秘のための処方です。
覚えるポイント
- 安中散:体力中等度以下、腹部筋肉弛緩、胃痛・胸やけ・神経性胃炎
- 六君子湯:みぞおちのつかえ・食欲不振・手足の冷え
間違えやすいところ
- 安中散の「腹部筋肉の弛緩」と六君子湯のみぞおち症状のキーワードを取り違えること
- 平胃散が中等度以上(実証寄り)の処方であることを見落とすこと
出題の前提:手引き平成27年4月版(主な医薬品とその作用:胃の薬)
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.21 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
消毒薬及びその成分・誤飲・眼混入時の応急処置
主な医薬品とその作用 · クレゾール石鹸液 / サラシ粉 / 消毒薬誤飲時の応急処置 / 眼混入時の応急処置
消毒薬及びその成分に関する記述について、正しい組合せを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
消毒成分ごとに殺菌スペクトルと人体への使用可否が異なります。また誤飲や眼混入などの事故時には、中和反応による発熱を避け、希釈や速やかな流水洗浄を行う必要があります。
解き方
- クレゾール石鹸液がウイルスに対して無効であることを確認し、aを誤と判断する。
- サラシ粉(塩素系)は人体に使用しない器具・設備用消毒薬であるため、bを誤と判断する。
- 誤飲時の応急処置として牛乳や水を飲ませる対応が適切であるため、cを正と判断する。
- 目に入った際の中和は禁忌(中和熱の危険)であり流水洗浄すべきであるため、dを誤と判断する。
- 選択肢 1不正解
- bとdが正となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- aとdが正、cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aとbが正、cが誤となっているため誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- クレゾール石鹸液は一般細菌類や真菌類には効果を示しますが、ウイルスには効果がありません。
- b:誤
- サラシ粉などの塩素系殺菌消毒成分は皮膚刺激性が極めて強いため、人体の消毒には使用されず器具や環境消毒に用いられます。
- c:正
- 誤飲時の応急処置として胃粘膜保護と毒性希釈のため多量の牛乳や卵白、手元にない場合は水を飲ませます。
- d:誤
- 目に入った際に中和を行おうとすると中和熱で組織障害が悪化するため、直ちに清浄な流水で十分に洗い流します。
覚えるポイント
- クレゾール石鹸液はウイルスに無効
- 目に入った消毒薬は絶対に酸・アルカリで中和せず大量の水で洗眼する
間違えやすいところ
- サラシ粉などの次亜塩素酸塩製剤を皮膚の消毒薬と誤解すること
- 眼混入時に中和剤を探して洗浄が遅れたり熱傷を起こしたりすること
出題の前提:手引き平成27年4月版(主な医薬品とその作用:消毒薬)
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
殺虫剤・忌避剤及び衛生害虫
主な医薬品とその作用 · 殺虫剤・忌避剤の法的区分 / ハエ蛆症 / フェノトリン / 屋内塵性ダニの駆除
殺虫剤・忌避剤及び衛生害虫に関する記述について、正しい組合せを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
衛生害虫用薬には医薬品と防除用医薬部外品があり、対象害虫(シラミ、ダニ、ハエ等)の生態と住環境に応じた適切な剤形選択が求められます。
解き方
- 殺虫剤・忌避剤には医薬品も存在するため、すべて医薬部外品とするaを誤と判断する。
- ハエ蛆症の病態定義を確認し、bを正と判断する。
- シラミ駆除薬の有効成分がフェノトリンであることを確認し、cを正と判断する。
- 屋内塵性ダニの駆除で水希釈・粉剤は適さずエアゾール等が望ましい点を確認し、dを誤と判断する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、cが誤となっているため不適です。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- aとdが正、bが誤となっているため不適です。
- 選択肢 4不正解
- cが誤、dが正となっているため不適です。
答えの内訳
- a:誤
- 殺虫剤・忌避剤には医薬品として承認されているものと、防除用医薬部外品として扱われるものがあります。
- b:正
- ハエ蛆症とはハエの幼虫(ウジ)が人の体内や傷口・皮膚等に侵入して直接的障害を与える疾患です。
- c:正
- アタマジラミ等の防除にはピレスロイド系殺虫成分であるフェノトリンのシャンプー剤や粉末(てんか粉)が用いられます。
- d:誤
- 屋内塵性ダニに対しては、虫体や糞の飛散・吸入を避けるため水で希釈する薬剤や粉剤を避け、エアゾールやくん蒸剤等を用います。
覚えるポイント
- 人体に直接適用するシラミ駆除成分はフェノトリン(ピレスロイド系)
- 屋内塵性ダニ対策では水希釈液や粉剤の散布は避ける
間違えやすいところ
- すべての殺虫剤が医薬部外品であると勘違いすること
- 屋内塵性ダニに対して粉剤や水希釈剤が適していると誤認すること
出題の前提:手引き平成27年4月版(主な医薬品とその作用:殺虫剤・忌避剤)
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の添付文書に関する記述
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書の記載事項 / 適正使用情報
一般用医薬品の添付文書に関する記述について、正しいものの組合せを1つ選びなさい。 a 開封時に一度目を通せば十分である。 b 各製品に応じたリスク区分は記載されていない。 c 重要な内容が変更された場合、改訂年月が記載されるとともに改訂された箇所が明示されている。 d 医薬品を使用する人に、その製品の概要を分かりやすく説明することを目的として、製品の特徴が記載されている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
添付文書は医薬品を使用する都度参照されるべき実用的な情報提供文書であり、リスク区分や改訂履歴、製品の特徴などが分かりやすく記載されています。
解き方
- 各記述の正誤を判断する:aは「開封時だけでなく使用する都度確認すべき」なので誤り。
- bは「リスク区分は記載されている」ため誤り。
- cおよびdは添付文書のルール通りの正確な説明であるため正しい。
- 正しい組み合わせはcとdであり、選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよび記述bはいずれも誤った内容です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは誤りですが、記述dは正しい内容です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは誤りですが、記述cは正しい内容です。
- 選択肢 4正解
- 記述c、dともに正しく、適切な組合せです。
覚えるポイント
- 添付文書は必要な時にいつでも読めるように大切に保管し、使用の都度確認する。
間違えやすいところ
- 添付文書にはリスク区分が記載されていないと思い込むミスに注意。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」一般用医薬品の添付文書
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.23 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
添付文書の使用上の注意に関する記述
医薬品の適正使用と安全対策 · 使用上の注意 / してはいけないこと / 相談すること
一般用医薬品の添付文書の使用上の注意に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 重篤な副作用として皮膚粘膜眼症候群が掲げられている医薬品では、この医薬品の成分によるアレルギーの既往歴がある人等は使用しないこととして記載されている。 b 医師の治療を受けている場合、要指導医薬品を使用するときは治療を行っている医師に相談することが必要であるが、一般用医薬品を使用するときであれば自己判断で使用し、医師に相談しなくてよい。 c 漢方処方製剤では、継続して使用されることにより効果が得られるとされているものが多いが、長期に使用される漢方処方製剤を長期連用する場合には、専門家に相談する旨が記載されている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
一般用医薬品であっても医師の治療を受けている場合は相互作用や疾患への影響を避けるため「相談すること」とされています。漢方処方製剤の長期連用時も同様に専門家への相談が求められます。
解き方
- aを評価:重篤な副作用歴やアレルギー既往歴がある成分は「してはいけないこと」に該当し正しい。
- bを評価:一般用医薬品であっても医師の治療を受けている人は「相談すること」とされているため誤り。
- cを評価:漢方処方製剤を長期連用する場合は漫然とした使用を避けるため専門家に相談することとされており正しい。
- 正・誤・正の組合せである選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが誤りとされているため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが正しいとされているため不適切です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよび記述bの正誤が逆です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが誤り、記述bが正しいとされているため不適切です。
覚えるポイント
- 医師の治療を受けている人は、要指導・一般用に関わらず使用前に相談が必要。
間違えやすいところ
- 漢方薬は安全だから長期連用しても相談不要と誤認しないこと。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」使用上の注意の記載内容
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.23 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
添付文書における副作用の記載順序等に関する記述
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書 / 副作用の記載様式
一般用医薬品の添付文書の使用上の注意に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 「相談すること」の項の副作用に関する記述において、まず、まれに発生する重篤な副作用について記載され、そのあとに続けて、一般的な副作用について記載されている。 b 一般的な副作用として記載されている症状であっても、重篤な副作用の初期症状である可能性があるものも含まれている。 c 一般用医薬品を使用した際に生じる軽微な症状のうち容認されるものは、記載されない。
解答・解説を表示
解答
5
解説
副作用の項では、まず部位別に一般的な副作用が記載され、その後に「まれに重篤な症状が起こることがある」として重篤な副作用が掲げられます。容認される軽微な症状も記載の対象です。
解き方
- aを評価:「一般的な副作用」が先に記載され、続けて「まれに発生する重篤な副作用」が記載されるため、順序が逆で誤り。
- bを評価:発疹や発熱などの一般的な症状であっても、重篤な副作用(ショックや皮膚粘膜眼症候群等)の初期症状の可能性があるため正しい。
- cを評価:軽微な症状であっても日常生活に支障を来すようなものや容認されるべき症状も注意喚起のため記載されるため誤り。
- 誤・正・誤の組合せである選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤りとされているため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが正しいとされているため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが正しいとされているため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正、記述bが誤りとされているため不適切です。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが誤であり、正しい組合せです。
覚えるポイント
- 添付文書の副作用欄は「一般的な副作用」→「まれに起こる重篤な副作用」の順に記載。
間違えやすいところ
- 重篤な副作用が一番上に記載されていると思い込みやすいので注意。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」使用上の注意(相談すること)
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.24 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の添付文書の記載項目
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書の記載事項 / 相談窓口 / 養生法
一般用医薬品の添付文書に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 消費者相談窓口として、製造販売業者に許可を与えた都道府県の許可担当部門の名称、電話番号が記載されている。 b 有効成分が不明な場合は、成分及び分量の項目については記載されていない。 c 医薬品の使用のみに頼ることなく、日常生活上、どのようなことに心がけるべきかなどについて、記載されていることがある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
添付文書には製造販売業者の名称や問い合わせ窓口が記載されます。成分・分量は必ず記載され、また必要に応じて日常生活上の注意(養生法)も記載されます。
解き方
- aを評価:記載される相談窓口は都道府県ではなく、製造販売業者の窓口(お客様相談室等)であるため誤り。
- bを評価:一般用医薬品として承認・販売されている以上、有効成分が不明であることはなく、全有効成分とその分量が記載されるため誤り。
- cを評価:健康維持や症状改善のために日常生活上の心がけ(養生法など)が記載されることがあるため正しい。
- 誤・誤・正の組合せである選択肢4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが誤りとされているため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが正しいとされているため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aおよびbが正しく、cが誤りとされているため不適切です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが誤、cが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- 記述bが正しく、cが誤りとされているため不適切です。
覚えるポイント
- 相談窓口は製薬企業の窓口が記載される(都道府県の窓口ではない)。
間違えやすいところ
- 有効成分の記載が省略できる例外があると思い込む誤りに注意。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」添付文書の記載事項
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.24 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の保管及び取扱い上の注意
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品の保管 / 誤飲・誤用防止
一般用医薬品の保管及び取扱い上の注意に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a カプセル剤は、冷蔵庫内から取り出したときに湿気を帯びるおそれはなく、冷蔵庫内での保管が適当である。 b すぐに使用できるよう、小児用解熱鎮痛薬を小児の枕元に保管することは適当である。 c 医薬品を別の容器へ移し替えると、誤用の原因となるおそれがある。 d 点眼薬は、長期間の保存に適さないので、家族で共用し、できる限り早期に使い切ることが望ましい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品は室温・遮光・防湿を基本とし、小児の手の届かない場所に保管します。容器の移し替えは誤用や品質低下の原因となり、点眼薬の共用は感染症の伝播につながるため禁忌です。
解き方
- aを評価:カプセル剤を冷蔵庫で保管すると、出し入れ時の結露により湿気を帯びて品質低下を招くため誤り。
- bを評価:小児の誤飲事故を防ぐため、枕元などに置かず小児の手の届かない場所に保管すべきなので誤り。
- cを評価:他の容器に移し替えると誤用や品質変化の原因となるため正しい。
- dを評価:点眼薬の共用は眼感染症の汚染・感染拡大につながるため避けるべきであり誤り。
- 誤・誤・正・誤の組合せである選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよび記述bが正しいとされているため不適切です。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bおよび記述dが正しいとされているため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよび記述dが正しいとされているため不適切です。
覚えるポイント
- 点眼薬は細菌感染等を防ぐため絶対に共用してはならない。
間違えやすいところ
- なんでも冷蔵庫に保管すれば良いと過信しない(結露による吸湿リスク)。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」保管及び取扱い上の注意
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.25 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品等に係る安全性情報
医薬品の適正使用と安全対策 · 緊急安全性情報 / 安全性速報 / 医薬品・医療機器等安全性情報 / PMDAメディナビ
医薬品等に係る安全性情報に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 緊急安全性情報は、医薬品、医療機器又は再生医療等製品について緊急かつ重大な注意喚起や使用制限に係る対策が必要な状況にある場合に、作成される。 b 安全性速報は、A4サイズの黄色地の印刷物で、イエローレターとも呼ばれる。 c 厚生労働省は、医薬品、医療機器等による重要な副作用、不具合等に関する情報をとりまとめて、「医薬品・医療機器等安全性情報」として、医薬関係者向けに情報提供を行っている。 d 厚生労働省は、医薬品・医療機器の安全性に関する特に重要な情報を電子メールにより配信する医薬品医療機器情報配信サービスを行っている。
解答・解説を表示
解答
5
解説
イエローレターは緊急安全性情報(黄色)、ブルーレターは安全性速報(青色)です。また医薬品医療機器情報配信サービス(PMDAメディナビ)は総合機構(PMDA)が実施しています。
解き方
- aを評価:緊急安全性情報(イエローレター)の定義として正しく記述されているため正しい。
- bを評価:安全性速報は青色地の印刷物(ブルーレター)であり、イエローレターは緊急安全性情報であるため誤り。
- cを評価:厚生労働省が医薬関係者向けに毎月発行している情報誌の記述として正しい。
- dを評価:医薬品医療機器情報配信サービス(PMDAメディナビ)を行っているのは厚生労働省ではなく総合機構(PMDA)であるため誤り。
- 正・誤・正・誤の組合せである選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤り、記述bが正しいとされているため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが誤り、記述dが正しいとされているため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが正しいとされているため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤りでb・dが正しいとされているため不適切です。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤であり、正しい組合せです。
覚えるポイント
- イエローレター=緊急安全性情報(黄色)、ブルーレター=安全性速報(青色)、配信はPMDA。
間違えやすいところ
- 安全性速報(ブルーレター)と緊急安全性情報(イエローレター)の色や名称の取り違えに注意。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」医薬品等の安全性情報
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.25 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品医療機器総合機構(PMDA)のウェブサイト掲載情報
医薬品の適正使用と安全対策 · PMDAウェブサイト / 情報提供業務
次のうち、(独)医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されている情報の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 医療機関等から報告された、医薬品による副作用が疑われる症例情報 b 患者向医薬品ガイド c 医薬品・医療機器等安全性情報 d 医薬品の承認情報
解答・解説を表示
解答
1
解説
PMDAのホームページでは、添付文書情報や承認情報、患者向医薬品ガイド、医薬品・医療機器等安全性情報、副作用症例情報など幅広い医薬品安全性情報が公開されています。
解き方
- aを評価:副作用が疑われる症例情報データベースが広く公開されており正しい。
- bを評価:患者や家族向けに分かりやすく解説された患者向医薬品ガイドが掲載されており正しい。
- cを評価:厚生労働省発行の医薬品・医療機器等安全性情報も転載・掲載されており正しい。
- dを評価:新薬等の審査報告書や承認情報も掲載されており正しい。
- 全て正(正・正・正・正)である選択肢1を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- a、b、c、dすべてが総合機構のホームページに掲載されている情報であり、正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは掲載されているため誤りではありません。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは掲載されているため誤りではありません。
- 選択肢 4不正解
- 記述cは掲載されているため誤りではありません。
- 選択肢 5不正解
- 記述dは掲載されているため誤りではありません。
覚えるポイント
- PMDAのウェブサイトには承認情報から副作用情報、安全性情報、患者向けガイドまで網羅的に掲載される。
間違えやすいところ
- 副作用の疑い症例情報は非公開であると誤解しないこと。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」総合機構のホームページ
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.26 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
副作用等情報の収集・報告義務
医薬品の適正使用と安全対策 · 製造販売業者の報告義務 / 生物由来製品の感染症定期報告 / 安全性定期報告 / 販売業者の協力義務
副作用情報等の収集に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 製造販売業者は、その製造販売をした医薬品について、その使用によるものと疑われる感染症の発生等を知ったときは、その旨を定められた期限までに厚生労働大臣(情報の整理を(独)医薬品医療機器総合機構に行わせることとした場合は、(独)医薬品医療機器総合機構)に報告しなければならない。 b 血液製剤等の生物由来製品を製造販売する企業は、当該企業が製造販売する生物由来製品の安全性について評価し、その成果を定期的に都道府県知事へ報告しなければならない。 c 医療用医薬品で使用されていた有効成分を一般用医薬品で初めて配合したものは、承認条件として承認後の一定期間の安全性に関する調査及び調査結果の報告は求められていない。 d 医薬品の販売業者は、製造販売業者が行う副作用等の情報収集に協力するよう努めなければならない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
製造販売業者には副作用・感染症報告義務があり、生物由来製品の安全性定期評価報告は厚生労働大臣に行います。スイッチOTC等には製造販売後調査の報告義務が課され、販売業者等には情報収集への協力努力義務があります。
解き方
- aを評価:製造販売業者による感染症報告義務の規定として正しく、厚生労働大臣(またはPMDA)へ報告するため正しい。
- bを評価:生物由来製品の感染症定期報告は都道府県知事ではなく厚生労働大臣に行うため誤り。
- cを評価:新規一般用医薬品(スイッチOTCなど)は承認後の一定期間(通常3年間程度など)、安全性に関する調査および報告が承認条件として求められるため誤り。
- dを評価:薬局開設者や医薬品の販売業者は情報収集に協力するよう努めなければならない(努力義務)ため正しい。
- 正・誤・誤・正の組合せである選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが正しいとされているため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが正、記述dが誤りとされているため不適切です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤り、記述bおよびcが正しいとされているため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが誤り、記述bが正しく、記述dが誤りとされているため不適切です。
覚えるポイント
- 生物由来製品の定期報告の宛先は「厚生労働大臣」(都道府県知事ではない)。
間違えやすいところ
- スイッチOTCの市販後調査・報告義務が免除されていると誤解しないこと。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」副作用等情報の収集
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.26 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
副作用情報等の評価及び措置に関する記述の空欄補充
医薬品の適正使用と安全対策 · 安全性情報報告制度 / 行政措置 / 安全対策の仕組み
副作用情報等の評価及び措置に関する次の記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組合せとして適切なものを1つ選べ。 医薬品・医療機器等安全性情報報告制度等により集められた副作用情報については、( a )において専門委員の意見を聴きながら調査検討が行われ、その結果に基づき、( b )は、( c )の意見を聴いて、使用上の注意の改訂の指示等を通じた注意喚起のための情報提供や、効能・効果や用法・用量の一部変更、調査・実験の実施の指示、製造・販売の中止、製品の回収等の安全対策上必要な行政措置を講じている。
解答・解説を表示
解答
5
解説
収集された医薬品の副作用情報は、まず総合機構(PMDA)において専門家の意見を交えて評価・検討され、それをもとに厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を聴取して必要な安全対策上の措置を講じる仕組みとなっています。
解き方
- 収集された副作用情報の調査検討を行う機関が独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)であることを特定します。
- 安全対策上の行政措置を講じる主体が厚生労働大臣であり、諮問を受ける審議機関が薬事・食品衛生審議会であることを確認して選択肢5を導きます。
- 選択肢 1不正解
- cに入るべき機関は薬事・食品衛生審議会であり、製造販売業者ではないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 調査検討を行うaは総合機構(PMDA)であり、cは薬事・食品衛生審議会であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 安全対策上の行政措置を講じる主体であるbは都道府県知事ではなく厚生労働大臣であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aは総合機構(PMDA)、bは厚生労働大臣、cは薬事・食品衛生審議会が入るため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aに(独)医薬品医療機器総合機構、bに厚生労働大臣、cに薬事・食品衛生審議会が正しく当てはまります。
覚えるポイント
- 副作用情報の調査検討は総合機構(PMDA)、行政措置の決定は厚生労働大臣(薬事・食品衛生審議会の意見聴取)が行う。
間違えやすいところ
- 調査検討機関を日本製薬団体連合会と混同したり、行政措置の主体を都道府県知事と取り違えたりしないように注意する。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」における副作用情報等の評価及び措置の記述に基づく。
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.27 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品副作用等報告制度の報告対象及び手続
医薬品の適正使用と安全対策 · 副作用等報告制度 / 登録販売者の義務 / 報告手順
医薬品による副作用等が疑われる場合の報告に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 医薬品との因果関係が明確でない場合は、報告の対象とならない。 b 医薬品の誤用によるものと思われる健康被害は、報告の対象とならない。 c 報告様式は、(独)医薬品医療機器総合機構のホームページから入手できる。 d 医薬品の販売等に従事する専門家は、報告の必要性を認めた日から起算して、15日以内に報告しなければならない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品等安全性情報報告制度では、因果関係が不明確な場合や誤用による健康被害も報告対象となります。報告期限は一律の日数(15日以内など)は定められておらず、速やかに報告を行うこととされています。
解き方
- 因果関係が明確でなくても疑いがあれば報告対象となり、誤用による被害も対象となるためaとbを「誤」と判断します。
- 報告様式はPMDAのウェブサイトから入手可能であるためcを「正」と判定します。
- 医薬関係者からの副作用等報告には15日以内などの具体的期限は規定されておらず(適宜速やかに報告)、dを「誤」と判断します。
- 選択肢 1不正解
- a、b、dの記述が誤りであるため正しくありません。
- 選択肢 2正解
- aは誤、bは誤、cは正、dは誤であり、正しい組合せとなっています。
- 選択肢 3不正解
- aは因果関係が明確でなくても対象となるため誤り、cは正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- dについて専門家からの報告期限に「15日以内」といった日数規定はないため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bは誤用・過量使用による健康被害も報告対象となるため誤り、cは正しい記述です。
覚えるポイント
- 医薬品等安全性情報報告は、因果関係が必ずしも明確でない症例や誤用による被害も報告対象となる。
間違えやすいところ
- 製薬企業に課される15日以内の報告義務と、医薬関係者(登録販売者等)の自発的報告(期限の具体的な日数定めなし)を混同しないようにする。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」における医薬品等安全性情報報告制度に関する規定に基づく。
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.27 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品副作用被害救済制度の概要と請求要件
医薬品の適正使用と安全対策 · 副作用被害救済制度 / 給付請求 / 請求期限 / 証明書類
医薬品副作用被害救済制度に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 医薬品の適正使用の有無にかかわらず、副作用によって一定程度以上の健康被害が生じた場合に、医療費等の諸給付を行うものである。 b 健康被害を受けた本人又は家族が給付請求できる。 c 医療手当の請求は期限がない。 d 一般用医薬品の使用による副作用被害への救済給付の請求に当たっては、医師の診断書を添付すれば、その医薬品を販売等した薬局開設者、医薬品の販売業者の作成した販売証明書を添付しなくてよい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品副作用被害救済制度は、医薬品を「適正に使用したにもかかわらず」発生した重篤な副作用被害を迅速に救済する制度です。請求権者は本人または遺族等であり、各種給付には請求期限が定められ、一般用医薬品では販売証明書などの添付が必要です。
解き方
- aについて、適正使用が給付の必須要件であるため「誤」と判断します。
- bについて、被害を受けた本人や遺族等が請求権者となるため「正」と判断します。
- cについて、医療手当の請求期限は医療費の支給対象となる医療を受けた日の属する月の翌月の初日から5年以内と定められているため「誤」と判断します。
- dについて、一般用医薬品による被害の請求では販売証明書等の添付が必要であるため「誤」と判断します。
- 選択肢 1不正解
- bが正しく、dは販売証明書等の添付が必要であるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aは誤、bは正、cは誤、dは誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- aは「適正に使用された場合」に限られるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- a、c、dがいずれも誤った記述であるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aは誤り、bは正しく、cは期限が定められているため誤りです。
覚えるポイント
- 救済制度の適用は大前提として「適正な使用」が必須であり、各種給付には請求期限(医療費・医療手当は5年以内等)がある。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品の請求時に販売証明書(購入を証明する書類)が省略できると誤認しないように注意する。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」における医薬品副作用被害救済制度に関する規定に基づく。
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.28 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品PLセンターの性格と業務内容
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品PLセンター / 製造物責任法 / 相談業務 / ADR
医薬品PLセンターに関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a (独)医薬品医療機器総合機構により、製造物責任法の施行と同時に開設された。 b 医薬品及び医療機器に関する苦情を受け付けている。 c 医薬品副作用被害救済制度の対象とならないケースのうち、製品不良など、製薬企業に損害賠償責任がある場合には、医薬品PLセンターへの相談が推奨される。 d 苦情を申し立てた消費者が製造販売元の企業と交渉するに当たって、裁判による解決に導くことを目的としている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品PLセンターは、日本製薬団体連合会(日薬連)がPL法(製造物責任法)施行に合わせて開設した裁判外紛争解決(ADR)機関です。対象は医薬品および医薬部外品であり、医療機器は対象外です。
解き方
- aについて、開設主体は総合機構ではなく日本製薬団体連合会(日薬連)であるため「誤」と判定します。
- bについて、対象は医薬品・医薬部外品であり医療機器は対象外であるため「誤」と判定します。
- cについて、製品不良等で製薬企業に賠償責任がある場合の相談先として適切であるため「正」と判定します。
- dについて、裁判外で中立的にあっせん・和解解決を図る機関であるため「誤」と判定します。
- 選択肢 1不正解
- bおよびdの記述が誤っているため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aおよびdが誤りで、cが正しいため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aが開設主体を誤っているため不適切です。
- 選択肢 4正解
- aは誤、bは誤、cは正、dは誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- aおよびbが誤りで、cが正しいため不適切です。
覚えるポイント
- 医薬品PLセンターは日薬連が開設した裁判外紛争解決機関であり、対象は医薬品と医薬部外品(医療機器は含まない)。
間違えやすいところ
- 医薬品副作用被害救済制度(公的救済)とPLセンター(企業責任による裁判外紛争解決)の役割分担を混同しないようにする。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」における医薬品PLセンターに関する記述に基づく。
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.28 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品副作用被害救済制度の対象品目と除外品目
医薬品の適正使用と安全対策 · 救済制度対象外医薬品 / 殺菌消毒剤 / ワセリン / 漢方処方製剤
医薬品副作用被害救済制度の対象となる次の一般用医薬品の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 殺菌消毒剤(人体に直接使用しないもの) b 漢方処方製剤 c 禁煙補助剤 d 日本薬局方収載の白色ワセリン
解答・解説を表示
解答
1
解説
人体に直接使用しない殺菌消毒剤、殺虫剤・忌避剤、一般用検査薬、精製水や日本薬局方収載の白色ワセリンなどの製品は副作用被害救済制度の対象から除外されています。漢方処方製剤や禁煙補助剤は対象となります。
解き方
- 人体に直接使用しない殺菌消毒剤は対象外医薬品に指定されているためaを「誤」と判断します。
- 漢方処方製剤および禁煙補助剤は制度の対象内であるため、bとcを「正」と判断します。
- 日本薬局方収載の白色ワセリンは対象除外品目に該当するためdを「誤」と判断します。
- 選択肢 1正解
- aは誤(対象外)、bは正(対象)、cは正(対象)、dは誤(対象外)であり正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- bの漢方処方製剤は対象となる医薬品であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aは対象外(誤)、bとcは対象(正)であるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aとdは救済制度の対象外品目であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cの禁煙補助剤は対象であり、dの白色ワセリンは対象外であるため不適切です。
覚えるポイント
- 救済制度対象外:人体に直接使わない消毒薬、殺虫剤、検査薬、日本薬局方白色ワセリン、精製水など。
間違えやすいところ
- 漢方処方製剤や生薬製剤も適正使用による重篤な健康被害が生じた場合は救済制度の対象となる点を見落とさないようにする。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」における救済制度の対象除外医薬品に関する規定に基づく。
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.29 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品に関する主な安全対策の歴史的経緯
医薬品の適正使用と安全対策 · アンプル入りかぜ薬 / 小柴胡湯 / PPA / 安全対策の歴史
一般用医薬品に関する主な安全対策に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a アンプル入りかぜ薬の使用による重篤な副作用(ショック)で死亡例が発生したことを踏まえ、厚生省(当時)は関係製薬企業に対し、アンプル入りかぜ薬製品の回収を要請した。 b 慢性肝炎患者が小柴胡湯を使用してライ症候群が発症し、死亡を含む重篤な転帰に至った例もあったことから、厚生省(当時)は関係製薬企業に対して緊急安全性情報の配布を指示した。 c 2003 年5月までに、一般用かぜ薬の使用によると疑われる出血性脳卒中の発生事例が、計26例報告され、厚生労働省は、一般用かぜ薬全般につき使用上の注意の改訂を指示した。 d 塩酸フェニルプロパノールアミンが配合された一般用医薬品による偽アルドステロン症の副作用症例が複数報告され、厚生労働省は、代替成分としてプソイドエフェドリン塩酸塩等への速やかな切替えにつき指示した。
解答・解説を表示
解答
2
解説
アンプル入りかぜ薬はショック等による死亡例から回収要請が出されました。小柴胡湯による重篤な副作用は「間質性肺炎」であり、塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)で問題となったのは「出血性脳卒中」です。
解き方
- aについて、アンプル入りかぜ薬の重篤な副作用と回収要請の記述は正しい(正)。
- bについて、小柴胡湯で緊急安全性情報が配布された副作用は「間質性肺炎」でありライ症候群ではないため「誤」と判定します。
- cおよびdについて、出血性脳卒中のリスクで代替成分(プソイドエフェドリン等)への切替えが指示されたのは塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)であり、偽アルドステロン症ではないためいずれも「誤」と判定します。
- 選択肢 1不正解
- b、c、dに誤った副作用名や経緯の混同が含まれるため不適切です。
- 選択肢 2正解
- aは正、bは誤、cは誤、dは誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- aは正しい歴史的事実であり、cとdは内容が誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- cは一般用かぜ薬全般ではなくPPA含有医薬品に関する措置であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが正しく、bが間質性肺炎の誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- 小柴胡湯は「間質性肺炎」、塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)は「出血性脳卒中」により安全対策措置が講じられた。
間違えやすいところ
- 小柴胡湯とライ症候群(アスピリン等のサリチル酸系製剤で問題となる)を結びつける誤りに注意する。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」における主な安全対策の歴史に基づく。
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.29 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の適正使用のための啓発活動
医薬品の適正使用と安全対策 · 薬と健康の週間 / ダメ。ゼッタイ。普及運動 / 乱用防止 / 青少年への啓発
医薬品の適正使用のための啓発活動に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 保健衛生の維持向上に貢献することを目的とし、毎年10月17日からの1週間を、「薬と健康の週間」として、広報活動やイベント等が実施されている。 b 薬物乱用防止を一層推進するため、毎年6月20日からの1ヶ月間、「ダメ。ゼッタイ。」普及運動が実施されている。 c 医薬品の適正使用の重要性等に関しては、認識や理解が必ずしも十分とはいえない小中学生には積極的に啓発すべきではない。 d 薬物乱用は、社会的な弊害は生じないが、乱用者自身の健康を害する。
解答・解説を表示
解答
3
解説
適正使用の啓発として「薬と健康の週間(10月17日〜23日)」や「ダメ。ゼッタイ。普及運動(6月20日〜7月19日)」が行われています。小中学生への啓発も極めて重要であり、薬物乱用は個人の健康だけでなく社会全体にも深刻な害を及ぼします。
解き方
- aについて、10月17日からの1週間が「薬と健康の週間」であるため「正」と判断します。
- bについて、6月20日からの1ヶ月間が「ダメ。ゼッタイ。」普及運動であるため「正」と判断します。
- cについて、小中学生の段階からの適正使用の教育や啓発が重視されているため「誤」と判断します。
- dについて、薬物乱用は犯罪を誘発するなど社会的弊害も甚大であるため「誤」と判断します。
- 選択肢 1不正解
- bは正しい記述であり、cは小中学生へも積極的に啓発すべきであるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aは正しい日程であり、cは誤った記述であるため不適切です。
- 選択肢 3正解
- aは正、bは正、cは誤、dは誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- aおよびbが正しく、dは社会的弊害も生じるため誤りです。
覚えるポイント
- 「薬と健康の週間」は10月17日からの1週間、「ダメ。ゼッタイ。」普及運動は6月20日からの1ヶ月間。
間違えやすいところ
- 薬物乱用が「個人の健康被害にとどまり社会的弊害はない」とする誤った記述に惑わされないように注意する。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」における啓発活動に関する記述に基づく。
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.30 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
「してはいけないこと」における出産予定日12週以内の妊婦の禁忌成分
医薬品の適正使用と安全対策 · してはいけないこと / 妊婦への禁忌 / イブプロフェン / 動脈管早期閉鎖
次のうち、それを含有することにより一般用医薬品の添付文書の「してはいけないこと」の項において、「次の人は使用(服用)しないこと」の項目欄に「出産予定日12週以内の妊婦」と記載することとされている成分として正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
5
解説
解熱鎮痛成分のイブプロフェンは、妊娠後期(出産予定日12週以内)に使用すると、胎児の動脈管早期閉鎖、子宮収縮抑制、分べん遅延などのリスクがあるため、「してはいけないこと」として使用が禁止されています。
解き方
- 「出産予定日12週以内の妊婦」が服用禁忌となる添付文書の記載要件を想起します。
- 提示された成分のうち、解熱鎮痛抗炎症成分であり当該禁忌に該当するイブプロフェン(選択肢5)を選択します。
- 選択肢 1不正解
- ブチルスコポラミン臭化物は抗コリン成分であり、「出産予定日12週以内の妊婦」を禁忌とする成分ではありません。
- 選択肢 2不正解
- ウルソデオキシコール酸は利胆成分であり、出産予定日12週以内の妊婦の禁忌記載の対象ではありません。
- 選択肢 3不正解
- ピレンゼピン塩酸塩は胃液分泌抑制成分であり、出産予定日12週以内の妊婦に対する禁忌記載成分ではありません。
- 選択肢 4不正解
- スクラルファートは胃粘膜保護成分であり、出産予定日12週以内の妊婦の禁忌記載の対象ではありません。
- 選択肢 5正解
- イブプロフェンは、胎児の動脈管収縮のおそれ等のため「出産予定日12週以内の妊婦」は使用しないことと記載されます。
覚えるポイント
- イブプロフェンは「出産予定日12週以内の妊婦」に対して服用禁忌(動脈管早期閉鎖などのリスク)。
間違えやすいところ
- 妊婦全般への相談事項と、「出産予定日12週以内の妊婦」に対する完全な禁忌(してはいけないこと)を区別して覚える。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」別表(してはいけないこと)に基づく。
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.30 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
解熱鎮痛薬の配合成分と禁忌(小児等の年齢制限)
医薬品の適正使用と安全対策 · サザピリン / アスピリン喘息 / ライ症候群 / してはいけないこと
次の表に示す解熱鎮痛薬(2包中:アセトアミノフェン 600mg、サザピリン 1,000mg、アリルイソプロピルアセチル尿素 100mg、無水カフェイン 80mg)の添付文書における「してはいけないこと」の「次の人は服用しないこと」欄に記載されている事項として、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
4
解説
サザピリンやアスピリンなどのサリチル酸系解熱鎮痛成分は、水痘やインフルエンザにかかっている15歳未満の小児に投与した際にライ症候群を引き起こすリスクがあるため、15歳未満の小児には使用が禁忌とされています。
解き方
- 処方成分を確認し、サザピリンがサリチル酸系解熱鎮痛成分であることを把握する。
- サリチル酸系製剤における小児の禁忌年齢基準(15歳未満)に照らし合わせて選択肢を判定する。
- 選択肢 1不正解
- サザピリンを含有する製剤における禁忌区分は「15歳未満」であり、3歳未満ではありません。
- 選択肢 2不正解
- サザピリンを含有する製剤における禁忌区分は「15歳未満」であり、6歳未満ではありません。
- 選択肢 3不正解
- サザピリンを含有する製剤における禁忌区分は「15歳未満」であり、12歳未満ではありません。
- 選択肢 4正解
- サザピリンはサリチル酸系成分であり、ライ症候群の発症リスクがあるため「15歳未満の小児」は服用しないこととされています。
覚えるポイント
- サスピリン、アスピリン、エテンザミド等のサリチル酸系成分は15歳未満の小児への禁忌設定に注意する。
間違えやすいところ
- アセトアミノフェンが含まれていることから小児可能と誤認せず、併包されたサザピリンの基準を最優先で適用する。
出題の前提:試験実施日時点(平成29年度)の手引きおよび添付文書使用上の注意記載要領
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.30 ↗(www.pref.nagano.lg.jp) / 正答一覧(PDF:72KB) p.1 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
制酸薬の配合成分と相談すること(診断名)
医薬品の適正使用と安全対策 · セトラキサート塩酸塩 / 血栓症 / 相談すること
次の表に示す制酸薬(9錠中:セトラキサート塩酸塩 600mg、ロートエキス 30mg、合成ヒドロタルサイト 1,200mg、炭酸水素ナトリウム 600mg)の添付文書における「相談すること」の「次の診断を受けた人」欄に記載されている事項として、正しいものを1つ選べ。
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解答
1
解説
セトラキサート塩酸塩は体内でトラネキサム酸へと代謝されるため、血栓を溶解されにくくする抗プラスミン作用を示します。このため血栓症(脳血栓、心筋梗塞、血栓性静脈炎等)の既往がある人やそのおそれがある人は相談事項となります。
解き方
- 配合成分のうち、特異的な相談事項をもたらす成分(セトラキサート塩酸塩)に着目する。
- セトラキサート塩酸塩が生体内でトラネキサム酸に代謝され、血栓形成リスクに配慮が必要であることを想起して選択肢を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- セトラキサート塩酸塩は体内でトラネキサム酸に分解され抗プラスミン作用を示すため、血栓症を起こすおそれのある人は相談することと記載されます。
- 選択肢 2不正解
- 甲状腺疾患はプソイドエフェドリン等の交感神経刺激成分やヨウ素系成分における注意喚起であり、本処方の主要な診断名項目ではありません。
- 選択肢 3不正解
- 糖尿病はアドレナリン作動成分等で主に問題となる項目であり、本製剤の診断名注意欄の対象ではありません。
- 選択肢 4不正解
- 高血圧の注意はナトリウム含有や交感神経興奮成分で設定されますが、本問の選択肢の中ではセトラキサート塩酸塩由来の血栓リスクが正答となります。
覚えるポイント
- セトラキサート塩酸塩は体内でトラネキサム酸になるため、抗プラスミン作用=血栓症注意と覚える。
間違えやすいところ
- ロートエキスが含まれているため緑内障や心臓病に目が行きやすいが、選択肢中にあるセトラキサート塩酸塩の固有リスク(血栓症)を見落とさないようにする。
出題の前提:試験実施日時点(平成29年度)の手引きおよび添付文書使用上の注意記載要領
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.31 ↗(www.pref.nagano.lg.jp) / 正答一覧(PDF:72KB) p.1 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
鎮咳去痰薬の配合成分と相談すること(診断名)
医薬品の適正使用と安全対策 · ジプロフィリン / てんかん / 中枢興奮作用 / 相談すること
次の表に示す鎮咳去痰薬(3錠中:ジプロフィリン 225mg、dl-メチルエフェドリン塩酸塩 18.75mg、ノスカピン 30mg、ジフェンヒドラミン塩酸塩 45mg)の添付文書における「相談すること」の「次の診断を受けた人」欄に記載されている事項として、正しいものを1つ選べ。
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解答
3
解説
ジプロフィリン等のキサンチン系成分は、気管支平滑筋を直接弛緩させる一方で中枢神経刺激作用を併せ持ちます。この中枢刺激作用により痙攣を誘発・悪化させる危険があるため、てんかん患者では医師への事前相談が必要です。
解き方
- 処方成分に含まれるジプロフィリン(キサンチン誘導体)の薬理作用と禁忌・慎重投与対象を想起する。
- 中枢神経興奮による発作誘発のリスクから「てんかん」が該当すると判断する。
- 選択肢 1不正解
- 胃・十二指腸潰瘍は解熱鎮痛成分等の消化管傷害性成分で問題となる項目であり、本製剤のジプロフィリンに特異的な主項目ではありません。
- 選択肢 2不正解
- 血液凝固異常は抗凝固成分やサリチル酸系成分などで問題となる診断名です。
- 選択肢 3正解
- ジプロフィリンは中枢神経系に対する興奮作用を有するため、てんかんの診断を受けた人では発作を誘発するおそれがあり、相談することと記載されます。
- 選択肢 4不正解
- 肝臓病も一般的な慎重投与項目として挙げられることはありますが、ジプロフィリン特有の中枢刺激に基づく診断名としては「てんかん」が正確です。
覚えるポイント
- ジプロフィリン(キサンチン系)=中枢神経興奮=てんかん患者で相談事項。
間違えやすいところ
- メチルエフェドリンからの心臓病・高血圧・糖尿病・甲状腺機能障害等ばかりを探して、ジプロフィリンの「てんかん」を見落とさないようにする。
出題の前提:試験実施日時点(平成29年度)の手引きおよび添付文書使用上の注意記載要領
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.31 ↗(www.pref.nagano.lg.jp) / 正答一覧(PDF:72KB) p.1 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
モノアミン酸化酵素阻害剤併用時の相談成分
医薬品の適正使用と安全対策 · プソイドエフェドリン塩酸塩 / MAO阻害剤 / セレギリン塩酸塩 / 相互作用
含有することにより、一般用医薬品の添付文書の「相談すること」の項において、「モノアミン酸化酵素阻害剤(セレギリン塩酸塩等)で治療を受けている人」と記載することとされている成分として、正しいものを1つ選べ。
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解答
1
解説
プソイドエフェドリン塩酸塩などの交感神経刺激成分は、神経伝達物質の分解を阻害するモノアミン酸化酵素阻害剤(セレギリン塩酸塩等)と併用すると、カテコールアミンが過剰に蓄積し、急激な血圧上昇や頻脈などの交感神経興奮症状を増悪させる危険があります。
解き方
- モノアミン酸化酵素阻害剤(MAO阻害剤)と強い相互作用を引き起こす作用機序(交感神経刺激作用・カテコールアミン放出)を持つ成分を特定する。
- 選択肢の中からプソイドエフェドリン塩酸塩を選択する。
- 選択肢 1正解
- プソイドエフェドリン塩酸塩は交感神経刺激作用を持ち、MAO阻害剤の併用により血圧上昇等のリスクが高まるため、「モノアミン酸化酵素阻害剤で治療を受けている人」が相談事項とされています。
- 選択肢 2不正解
- ピコスルファートナトリウムは大腸刺激性瀉下成分であり、MAO阻害剤との相互作用に関する固有の記載事項はありません。
- 選択肢 3不正解
- トリメトキノール塩酸塩は交感神経刺激成分ですが、添付文書上「MAO阻害剤(セレギリン塩酸塩等)で治療を受けている人」の指定成分は主にプソイドエフェドリン塩酸塩です。
- 選択肢 4不正解
- フェルビナクは非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs)の外用薬であり、MAO阻害剤との相互作用に関する記載はありません。
- 選択肢 5不正解
- アルジオキサは胃粘膜保護修復成分であり、MAO阻害剤との相互作用に関する記載はありません。
覚えるポイント
- プソイドエフェドリン塩酸塩=モノアミン酸化酵素阻害剤(セレギリン塩酸塩等)併用注意・相談事項。
間違えやすいところ
- 同じアドレナリン作動成分でも、MAO阻害剤の具体的な併用注意対象として出題されるのはプソイドエフェドリン塩酸塩である点を取り違えないようにする。
出題の前提:試験実施日時点(平成29年度)の手引きおよび添付文書使用上の注意記載要領
出典:長野県『2017年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:787KB) p.31 ↗(www.pref.nagano.lg.jp) / 正答一覧(PDF:72KB) p.1 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
2017年度 長野県 後半
参照した公式資料
長野県が公開した2017年度 長野県 後半の問題・解答資料です。
- 試験問題 午後(PDF:787KB) ↗ — www.pref.nagano.lg.jp(PDF・32ページ)
- 正答一覧(PDF:72KB) ↗ — www.pref.nagano.lg.jp(PDF・1ページ)

