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2017年度 長野県 前半の概要
日本薬局方の規定と改定頻度
薬事に関する法規と制度 · 日本薬局方 / 医薬品医療機器等法第41条
日本薬局方に関する次の文中の( a )~( c )に入る語句・数値の組み合わせとして正しいものはどれか。 「日本薬局方とは、医薬品医療機器等法第41条第1項の規定に基づいて、厚生労働大臣が医薬品の性状及び( a )の適正を図るため、薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて、保健医療上重要な医薬品について、必要な規格・基準及び( b )等を定めたものである。厚生労働大臣は、少なくとも( c )年ごとに日本薬局方の全面にわたって薬事・食品衛生審議会の検討が行われるように、その改定について薬事・食品衛生審議会に諮問しなければならない。」
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解答
1
解説
日本薬局方は、厚生労働大臣が医薬品の性状及び品質の適正を図るため定める規格書であり、保健医療上重要な医薬品の規格基準や標準的試験法等を定めています。医薬品の進歩や国際調和に対応するため、少なくとも10年ごとに全面的な改定の検討が行われます。
解き方
- 日本薬局方の目的に関する条文から(a)が「品質」であることを確認する。
- 規定内容に関する条文から(b)が「標準的試験法」であることを特定する。
- 改定諮問の周期に関する条文から(c)が「10」年ごとであることを確認する。
- 選択肢 1正解
- aが品質、bが標準的試験法、cが10年であり、条文の規定通りで正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bは効能効果ではなく標準的試験法であり、cは15年ではなく10年であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- a・bは正しいですが、全面改定の検討周期cは15年ではなく10年であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aは性能ではなく品質、bは効能効果ではなく標準的試験法であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aは性能ではなく品質であり、cは15年ではなく10年であるため誤りです。
覚えるポイント
- 日本薬局方は医薬品の性状及び品質の適正を図るもので、改定検討は少なくとも10年ごとに行われます。
間違えやすいところ
- 改定周期を10年ではなく15年や5年と混同しないように注意しましょう。
出題の前提:医薬品医療機器等法第41条(平成29年度試験時点の出題基準)
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.4 ↗(www.pref.nagano.lg.jp) / 正答一覧(PDF:72KB) p.1 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
要指導医薬品及び一般用医薬品の区分と指定
薬事に関する法規と制度 · 要指導医薬品 / 一般用医薬品 / リスク区分
要指導医薬品及び一般用医薬品に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 要指導医薬品は、厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて指定する。 b 毒薬は、要指導医薬品の指定の対象とはならない。 c 第二類医薬品のうち、「特別の注意を要するものとして厚生労働大臣が指定するもの」を指定第二類医薬品としている。 d 第三類医薬品は、保健衛生上のリスクが比較的低い一般用医薬品であり、第一類医薬品に分類が変更されることはない。
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解答
4
解説
要指導医薬品は厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて指定し、毒薬や劇薬に該当するものも対象となります。一般用医薬品のリスク区分は新たな知見等に基づいて見直され、第三類から第一類等へ変更されることもあります。
解き方
- 記述aについて、厚生労働大臣が審議会の意見を聴いて指定するため「正」と判断する。
- 記述bについて、毒薬・劇薬であっても要指導医薬品に指定されうるため「誤」と判断する。
- 記述cについて、指定第二類医薬品の定義と合致するため「正」と判断する。
- 記述dについて、リスク区分は固定ではなく変更されることがあるため「誤」と判断する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、dが誤であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが正、bが誤、dが誤であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 4正解
- a:正、b:誤、c:正、d:誤となり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bが誤、cが正であるため誤った組み合わせです。
覚えるポイント
- 一般用医薬品のリスク区分(第一類~第三類)は、副作用報告等に基づき相互に変更されることがあります。
間違えやすいところ
- 要指導医薬品には劇薬や毒薬が含まれることがある点を見落としやすいので注意しましょう。
出題の前提:医薬品医療機器等法第4条第5項、第36条の7
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.4 ↗(www.pref.nagano.lg.jp) / 正答一覧(PDF:72KB) p.1 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
毒薬及び劇薬の取扱いと表示・管理
薬事に関する法規と制度 · 毒薬 / 劇薬 / 譲受書 / 保管管理
毒薬及び劇薬に関する記述のうち、正しいものはどれか。
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解答
1
解説
毒薬・劇薬は毒性が強いため、厳格な保管管理・表示・販売規制が課されています。14歳未満への交付禁止、所定の標示(毒薬:黒地に白枠白字、劇薬:白地に赤枠赤字)、毒薬の施錠保管、譲受文書への職業記載などが義務づけられています。
解き方
- 選択肢1:登録販売者が管理者の店舗では毒薬の開封販売は認められないため正しいと判断する。
- 選択肢2:14歳未満の者への交付は禁止されているため12歳への交付は誤りである。
- 選択肢3:劇薬は「白地に赤枠、赤字」で表示するため誤りである。
- 選択肢4:業務上劇薬を取り扱う場合の保管場所施錠は劇薬では義務ではなく、施錠義務は毒薬であるため誤りである。
- 選択肢5:譲受書には氏名・住所・職業等の記載が必要であるため誤りである。
- 選択肢 1正解
- 登録販売者が店舗管理者である店舗販売業者においては、毒薬を開封して販売することは認められていません。
- 選択肢 2不正解
- 14歳未満の者には毒薬及び劇薬を交付することは禁止されています。
- 選択肢 3不正解
- 劇薬の容器等には「白地に赤枠、赤字」をもってその品名及び「劇」の文字を記載しなければなりません。
- 選択肢 4不正解
- 貯蔵・陳列場所にかぎを施すことが義務づけられているのは「毒薬」であり、劇薬は区別して貯蔵陳列すれば足ります。
- 選択肢 5不正解
- 一般生活者に劇薬を販売する際の譲受文書には、品名・数量・使用目的・譲受人の氏名・住所とともに「職業」の記載が必要です。
覚えるポイント
- 毒薬の表示は「黒地に白枠白字」、劇薬の表示は「白地に赤枠赤字」です。鍵の義務は毒薬のみです。
間違えやすいところ
- 劇薬の表示色を赤地に白枠白字(毒薬の逆)と誤認する間違いが多く見られます。
出題の前提:医薬品医療機器等法第44条、第46条、第47条
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp) / 正答一覧(PDF:72KB) p.1 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
生物由来製品の定義と対象範囲
薬事に関する法規と制度 · 生物由来製品 / 感染症リスク / 指定除外
生物由来製品に関する次の文中の( a )~( c )に入る語句の正しい組み合わせはどれか。 「生物由来製品は、『人その他の生物(( a )を除く。)に由来するものを原料又は材料として製造をされる医薬品、医薬部外品、( b )のうち、保健衛生上特別の注意を要するものとして、厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて指定するもの』と定義されており、現在の科学的知見において、( c )の発生リスクの蓋然性が極めて低いものについては、指定の対象とならない。」
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解答
3
解説
生物由来製品は、人その他の生物(植物を除く)に由来するものを原料・材料として製造される医薬品、医薬部外品、化粧品又は医療機器のうち、保健衛生上特別の注意を要するものとして厚生労働大臣が指定します。感染症発生リスクの蓋然性が極めて低いものは対象から除かれます。
解き方
- 生物由来原料から除外される生物(a)が「植物」であることを確認する。
- 定義に含まれる品目群(b)が医薬品、医薬部外品、「化粧品又は医療機器」であることを確認する(再生医療等製品は独立した法区分)。
- 特別の注意を払う理由となるリスク(c)が「感染症」であることを特定する。
- 選択肢 1不正解
- bが「医療機器又は再生医療等製品」となっている点が誤りです(条文上は化粧品又は医療機器)。
- 選択肢 2不正解
- bが化粧品又は医療機器でなく、cも副作用ではなく感染症であるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが植物、bが化粧品又は医療機器、cが感染症であり、条文の規定通りで正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aは植物、bは化粧品又は医療機器、cは感染症であるためすべて誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが菌類及び細菌類となっている点が誤りです(植物が除外対象)。
覚えるポイント
- 生物由来製品の原料から「植物」は除外されます。対象品目は医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器です。
間違えやすいところ
- 生物由来製品の対象品目に再生医療等製品を混同して含めないように注意しましょう。
出題の前提:医薬品医療機器等法第2条第10項
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp) / 正答一覧(PDF:72KB) p.1 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
要指導医薬品及び一般用医薬品の直接の容器等の記載事項
薬事に関する法規と制度 · 直接の容器等の記載事項 / 法定表示 / 医薬品医療機器等法第50条
医薬品医療機器等法第50条の規定に基づく要指導医薬品及び一般用医薬品の直接の容器又は直接の被包への記載事項として、正しいものの組み合わせはどれか。 a 製造販売業者の氏名、住所及び電話番号 b 重量、容量又は個数等の内容量 c 要指導医薬品にあっては、「要指導医薬品」の文字 d 一般用医薬品にあっては、「一般用医薬品」の文字
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解答
3
解説
法第50条では直接の容器・被包への法定記載事項が定められています。製造販売業者の氏名又は名称及び住所は必須ですが「電話番号」は法第50条の義務記載事項ではありません。また、要指導医薬品は「要指導医薬品」、一般用医薬品は「第一類医薬品」「指定第二類医薬品」「第二類医薬品」「第三類医薬品」のリスク区分を記載することになっており、「一般用医薬品」という文字を記載するわけではありません。
解き方
- 記述a:製造販売業者の電話番号は法第50条の法定表示事項ではないため誤りと判断する。
- 記述b:重量、容量又は個数等の内容量は法定記載事項であるため正と判断する。
- 記述c:要指導医薬品にあっては「要指導医薬品」の文字を記載するため正と判断する。
- 記述d:一般用医薬品は各リスク区分名(第○類医薬品等)を表示するため「一般用医薬品」の文字ではないため誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- aが含まれているため誤りです(電話番号は法第50条の法定記載事項ではありません)。
- 選択肢 2不正解
- aとdの双方が誤りであるため誤った選択肢です。
- 選択肢 3正解
- 内容量(b)及び要指導医薬品の文字(c)が正しい法定記載事項であるため正解です。
- 選択肢 4不正解
- dが含まれているため誤りです(一般用医薬品は各リスク区分の文字を表示します)。
覚えるポイント
- 一般用医薬品の外箱等には「一般用医薬品」ではなく「第○類医薬品」という各リスク区分の表示義務があります。
間違えやすいところ
- 製造販売業者の住所・氏名は法第50条記載事項ですが、電話番号は同条の法定記載事項に含まれない点に注意が必要です。
出題の前提:医薬品医療機器等法第50条
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp) / 正答一覧(PDF:72KB) p.1 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
化粧品の効能効果の範囲
薬事に関する法規と制度 · 化粧品 / 効能効果の範囲
化粧品の効能効果の範囲として、正しいものはどれか。
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解答
3
解説
化粧品の効能効果は人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つ作用の範囲内(56項目)に限られます。パーマ剤の効果(パーマ液は医薬部外品)、皮膚の殺菌・消毒、わきが防止・制汗などは医薬部外品の効能効果です。
解き方
- 選択肢1の「くせ毛等をのばし保つ」はパーマネント・ウェーブ用剤(医薬部外品)の効能効果であるため除外する。
- 選択肢2の「皮膚の殺菌・消毒」は医薬部外品(薬用石けん等)の効能効果であるため除外する。
- 選択肢3の「日やけを防ぐ」は化粧品に認められる56の効能効果の範囲内であるため正当と判断する。
- 選択肢4の「わきが、制汗」は医薬部外品(制汗剤・防臭剤)の効能効果であるため除外する。
- 選択肢 1不正解
- ウェーブをのばし保つ効能は医薬部外品(パーマネント・ウェーブ用剤)の範囲です。
- 選択肢 2不正解
- 「殺菌、消毒」は化粧品の効能効果の範囲を逸脱しており、医薬部外品の範囲です。
- 選択肢 3正解
- 「日やけを防ぐ」「日やけによるシミ、ソバカスを防ぐ」等は化粧品に認められた効能効果です。
- 選択肢 4不正解
- わきが(腋臭)、皮膚汗臭、制汗は医薬部外品(防臭剤・制汗剤)の効能効果です。
覚えるポイント
- 化粧品で標榜できるのは「皮膚を清浄にする」までであり、「殺菌・消毒」は医薬部外品になります。
間違えやすいところ
- 「日やけを防ぐ」は医薬部外品専用の効能と誤解されがちですが、化粧品の効能効果として明記されています。
出題の前提:化粧品の効能の範囲の改定について(薬食発第0721第1号)
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp) / 正答一覧(PDF:72KB) p.1 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
食品の定義と保健機能食品等の分類
薬事に関する法規と制度 · 食品衛生法 / 特定保健用食品 / 栄養機能食品 / 保健機能食品
食品に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 食品とは、医薬品及び医薬部外品以外のすべての飲食物をいう。 b 特定保健用食品は、内閣総理大臣から特定の保健の用途に資する旨の表示の許可等を受けたものであり、消費者庁の許可等のマークが付されている。 c 栄養機能食品における栄養成分の機能表示に関しては、消費者庁長官の許可を要さない。 d 特別用途食品、栄養機能食品、機能性表示食品を総称して「保健機能食品」という。
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解答
4
解説
食品衛生法上の食品は「医薬品、医薬部外品及び再生医療等製品」以外のすべての飲食物を指します。保健機能食品は「特定保健用食品」「栄養機能食品」「機能性表示食品」の3つから構成され(特別用途食品は別個の制度枠組み)、栄養機能食品は国の基準を満たしていれば個別の許可を要さない自己認証制です。
解き方
- 記述a:食品の除外対象には「再生医療等製品」も含まれるため誤りである。
- 記述b:特定保健用食品は内閣総理大臣の許可等を受けて消費者庁マークが付されるため正しい。
- 記述c:栄養機能食品は規格基準型であり、個別の消費者庁長官の許可は不要であるため正しい。
- 記述d:保健機能食品に含まれるのは特別用途食品ではなく特定保健用食品であるため誤りである。
- 選択肢 1不正解
- b及びcが正しく、dが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りで、cが正しい記述であるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- bは正しい記述であるため不正解です。
- 選択肢 4正解
- a:誤、b:正、c:正、d:誤となり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤り、bが正しい記述であるため不正解です。
覚えるポイント
- 保健機能食品=特定保健用食品(トクホ)、栄養機能食品、機能性表示食品の3つです。特別用途食品の中にトクホが含まれます。
間違えやすいところ
- 食品の定義において「医薬品及び医薬部外品以外」だけでなく「再生医療等製品」も除かれている点を見落としやすいです。
出題の前提:食品衛生法第4条第1項、食品表示法第4条
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp) / 正答一覧(PDF:72KB) p.1 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬部外品の定義・承認・販売・表示規定
薬事に関する法規と制度 · 医薬部外品 / 製造販売承認 / 販売業の許可 / 表示事項
医薬部外品に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 吐きけその他の不快感又は口臭若しくは体臭の防止のために使用される物は、医薬部外品から除かれている。 b 医薬部外品を製造販売する場合には、厚生労働大臣が基準を定めて指定するものを除き、品目ごとの承認は不要である。 c 医薬部外品を販売する場合には、販売業の許可は不要である。 d 医薬部外品は、直接の容器又は直接の被包に、「医薬部外品」の文字の表示は不要である。
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解答
5
解説
医薬部外品は、吐き気や口臭等の防止を目的とする物を含みます。製造販売には品目ごとの承認が必要(基準が指定されたものは届出等で足りる)であり、販売にあたっては許可は不要です。容器や被包には「医薬部外品」の文字表示が義務づけられています。
解き方
- 記述a:口臭・体臭・吐き気の防止等の目的物は法第2条第2項第1号に規定される典型的な医薬部外品であるため「誤」と判断する。
- 記述b:医薬部外品の製造販売は原則として品目ごとの承認が必要であるため(記述は逆)「誤」と判断する。
- 記述c:医薬部外品の販売には医薬品のような販売業許可は不要であるため「正」と判断する。
- 記述d:医薬部外品の直接の容器・被包には「医薬部外品」の表示が必要であるため「誤」と判断する。
- 選択肢 1不正解
- a・b・dが誤りでcが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bが誤り、cが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bおよびdが誤りであるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤りであるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 5正解
- a:誤、b:誤、c:正、d:誤となり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 医薬部外品は一般小売店でも販売業の許可なく自由に販売することができます。
間違えやすいところ
- 製造販売の品目ごとの承認について「原則不要で指定されたもののみ必要」と主客を取り違えるミスに注意してください。
出題の前提:医薬品医療機器等法第2条第2項、第14条、第59条(準用規定)
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp) / 正答一覧(PDF:72KB) p.1 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
薬局の定義及び管理体制に関する法規制
薬事に関する法規と制度 · 薬局 / 医療提供施設 / 薬局管理者
薬局に関する記述について、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 調剤を実施する薬局は、医療法における医療提供施設として位置づけられている。 b 薬局に勤務する登録販売者は、要指導医薬品の販売等において、購入者等への情報提供や相談対応を行うことができる。 c 病院又は診療所の調剤所は、薬局として開設の許可を受けなければ、薬局の名称を付してはならない。 d 薬局開設者が薬剤師でないときは、その薬局で薬事に関する実務に従事する薬剤師のうちから管理者を指定して実地に管理させなければならない。
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解答
2
解説
薬局は調剤を行う場所であり医療法上の医療提供施設に該当します。開設者が薬剤師でない場合は管理者となる薬剤師を置く必要があります。また要指導医薬品の情報提供は薬剤師に限定されます。
解き方
- 各記述の正誤を検討する。aは医療法上の位置づけとして正しい。
- bは要指導医薬品の販売・情報提供を行える専門家の規定であり、薬剤師に限られるため誤り。
- cは名称制限の適用除外規定(病院・診療所の調剤所は除外)に照らして誤り。
- dは非薬剤師開設者による薬局管理者指定の規定として正しい。
- 正しい記述の組み合わせ(a、d)を選択肢2とする。
- 選択肢 1不正解
- aは正しいですが、bは登録販売者が要指導医薬品の情報提供を行えないため誤りです。
- 選択肢 2正解
- a(医療法上の医療提供施設)およびd(管理者指定の規定)はともに正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- b(登録販売者の業務範囲)およびc(調剤所に関する名称独占の適用除外)はともに誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dは正しいですが、cは病院等の調剤所は名称独占規定から除外されているため誤りです。
覚えるポイント
- 薬局は医療提供施設であり、要指導医薬品の情報提供は薬剤師のみ可能です。
間違えやすいところ
- 病院や診療所の調剤所は「薬局」の名称独占の禁止規定から除外されている点を見落としやすいです。
出題の前提:医薬品医療機器等法第1条の4、第2条第12項、第7条、第8条の4、医療法第1条の2
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
店舗販売業の管理者要件及び許可基準
薬事に関する法規と制度 · 店舗販売業 / 店舗管理者 / 医薬品小分け / 許可更新期間
店舗販売業に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 店舗に従事する薬剤師は、医薬品をあらかじめ小分けし、販売することができる。 b 医薬品医療機器等法第28条第2項において、「店舗管理者は、厚生労働省令で定めるところにより、薬剤師又は登録販売者でなければならない」とされている。 c 店舗販売業の許可は、5年ごとに、その更新を受けなければ、その期間の経過によって、その効力を失う。 d 要指導医薬品を販売し、授与する店舗において、一定の条件を満たす場合には、その店舗において医薬品の販売又は授与に関する業務に従事する登録販売者を店舗管理者とすることができる。
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解答
5
解説
医薬品のあらかじめの小分け販売は原則禁止されています。店舗販売業の許可更新は6年ごとです。店舗管理者は薬剤師または登録販売者であり、例外的に登録販売者が管理代行できる特例規定が存在します。
解き方
- aを検討:需要者の求めに応じる場合を除きあらかじめ小分けしておくことは不可なので誤り。
- bを検討:医薬品医療機器等法第28条第2項の規定通りであり正しい。
- cを検討:店舗販売業の許可有効期間は「6年」であるため、5年とする本記述は誤り。
- dを検討:要指導医薬品を扱う店舗でも一定条件を満たせば登録販売者を店舗管理者とできる規定があり正しい。
- 正誤の組み合わせ(誤、正、誤、正)から選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤りとなっているため不適です。
- 選択肢 2不正解
- dが誤りとなっているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤り、cが正となっているため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aとcが正、dが誤りとなっているため不適です。
- 選択肢 5正解
- a:誤、b:正、c:誤、d:正の組み合わせが正しいです。
覚えるポイント
- 薬局・店舗販売業・配置販売業の許可有効期間は「6年」です。
間違えやすいところ
- 薬局等の許可有効期間を毒物劇物等の5年と混同しないように注意が必要です。
出題の前提:医薬品医療機器等法第24条第2項、第28条第2項、施行規則第14条
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
配置販売業の業務規則と配置員の届出
薬事に関する法規と制度 · 配置販売業 / 配置員届出 / 要指導医薬品の取扱い / 区域管理者
配置販売業に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 店舗販売業において、過去5年間のうち、登録販売者として業務に従事した期間が通算して3年ある者は、配置販売業における第二類医薬品を販売する区域の区域管理者になることができる。 b 配置販売業者の配置員は、医薬品医療機器等法第32条の規定に基づき、その氏名等の所定の事項を、医薬品の配置販売に従事してから30日以内に、配置販売に従事している区域の都道府県知事に届け出なければならない。 c 配置販売業者は、厚生労働大臣が定める基準に適合する要指導医薬品の販売が認められている。 d 店舗販売業者が、配置による販売又は授与の方法で医薬品を販売しようとする場合には、別途、配置販売業の許可を受ける必要がある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
配置販売業では要指導医薬品を販売できません。配置員は事前に都道府県知事へ届け出る必要があります。店舗販売業者が配置販売を行うには別途配置販売業の許可が必要です。
解き方
- aを検討:過去の実務経験要件を満たしているため区域管理者になれるので正しい。
- bを検討:配置員の届出は従事後30日以内ではなく「あらかじめ」行う必要があるため誤り。
- cを検討:配置販売業では要指導医薬品の取り扱いは一切認められていないため誤り。
- dを検討:店舗販売業と配置販売業は別個の許可形態であるため、別途許可が必要で正しい。
- 正誤の組み合わせ(正、誤、誤、正)より選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- a:正、b:誤、c:誤、d:正の組み合わせが正しいです。
- 選択肢 2不正解
- bとcが正、dが誤りとなっているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- aが誤り、bが正、dが誤りとなっているため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aが誤り、cが正となっているため不適です。
- 選択肢 5不正解
- bが正となっているため不適です。
覚えるポイント
- 配置員の氏名届出は「あらかじめ」届出を要し、配置販売業での要指導医薬品販売は不可です。
間違えやすいところ
- 事後30日以内の届出事項(変更届など)と配置員の事前届出義務を混同しないようにします。
出題の前提:医薬品医療機器等法第30条、第31条の2、第32条
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
要指導医薬品の販売記録事項
薬事に関する法規と制度 · 要指導医薬品 / 販売記録 / 厚生労働省令 / 記載保存義務
医薬品医療機器等法第9条に基づき、薬局開設者が要指導医薬品を販売したときに書面に記載し、保存しなければならないものとして厚生労働省令で定められているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
1
解説
要指導医薬品を販売等した際、品名、数量、販売等の日時、情報提供を行った薬剤師の氏名、購入者等の確認事項などを書面に記載し保存する義務が課されています。
解き方
- 法第9条および薬機法施行規則第15条の9に定められた書面記載事項を照合する。
- 記載事項には「品名」「数量」「販売等の日時」「情報提供薬剤師の氏名」等が含まれる。
- 使用期限、購入者の年齢・症状、開設者氏名は省令で定める義務的記載事項ではない。
- したがって選択肢1の「医薬品の数量」が該当する。
- 選択肢 1正解
- 医薬品の数量は、要指導医薬品の販売記録に記載・保存しなければならない事項です。
- 選択肢 2不正解
- 医薬品の使用期限は、販売時に書面へ記録・保存すべき事項としては規定されていません。
- 選択肢 3不正解
- 購入者の年齢は確認事項ではありますが、書面記録の法定保存事項ではありません。
- 選択肢 4不正解
- 購入者の症状は確認・相談内容に関わりますが、書面への記録保存義務事項ではありません。
- 選択肢 5不正解
- 情報提供等を行った「薬剤師の氏名」は記載事項ですが、薬局開設者の氏名は含まれません。
覚えるポイント
- 要指導医薬品の販売記録事項:品名、数量、日時、情報提供薬剤師氏名、確認内容等。
間違えやすいところ
- 情報提供を行った薬剤師の氏名と、薬局開設者の氏名を混同しないように注意します。
出題の前提:医薬品医療機器等法第9条、医薬品医療機器等法施行規則第15条の9
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
リスク区分に応じた情報提供及び相談対応
薬事に関する法規と制度 · 情報提供義務 / 指定第二類医薬品 / 第三類医薬品 / 相談応需
要指導医薬品又は一般用医薬品のリスク区分に応じた情報提供等に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 配置販売業者が第一類医薬品を配置する場合、医薬品の配置販売に従事する薬剤師又は登録販売者に、書面を用いて必要な情報を提供させなければならない。 b 店舗販売業者が指定第二類医薬品を販売する場合、指定第二類医薬品を購入する者がその医薬品の使用について薬剤師又は登録販売者に相談することを勧める旨を確実に認識できるようにするために必要な措置を講じなければならない。 c 店舗販売業者は、医薬品医療機器等法第 36 条の 10 第3項の規定に基づき、第三類医薬品を販売する場合には、薬剤師又は登録販売者に、必要な情報提供をさせなければならない。 d 店舗販売業者は、その店舗において第二類医薬品を購入した者から相談があった場合には、医薬品の販売又は授与に従事する薬剤師又は登録販売者に、必要な情報を提供させることが望ましい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
第一類医薬品の情報提供は薬剤師に限られます。指定第二類医薬品では専門家への相談推奨の掲示等措置が必要です。第三類医薬品の情報提供は不要(規定上は努力義務なし)、相談があった場合の対応は義務です。
解き方
- aを検討:第一類医薬品の情報提供は薬剤師のみ可能であり、登録販売者は行えないため誤り。
- bを検討:指定第二類医薬品の相談推奨について認識させる措置は義務付けられており正しい。
- cを検討:第三類医薬品の販売時の情報提供は義務ではなく任意(法律上の情報提供義務なし)のため誤り。
- dを検討:購入者等から相談があった場合の対応は義務であり、「望ましい(努力義務)」ではないため誤り。
- 正誤の組み合わせ(誤、正、誤、誤)より選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤り、cが正となっているため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aとdが正となっているため不適です。
- 選択肢 3正解
- a:誤、b:正、c:誤、d:誤の組み合わせが正しいです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、bが誤りとなっているため不適です。
- 選択肢 5不正解
- bが誤り、cとdが正となっているため不適です。
覚えるポイント
- 購入者から相談があった場合の応答は、リスク区分にかかわらず常に「義務」です。
間違えやすいところ
- 第三類医薬品の販売時情報提供義務の有無と、相談応需義務(全区分で義務)の混同に注意します。
出題の前提:医薬品医療機器等法第36条の10、法施行規則第159条の5等
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.9 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の陳列方法及び陳列区画の基準
薬事に関する法規と制度 · 医薬品の陳列 / 要指導医薬品陳列 / 第一類医薬品陳列 / 閉鎖義務
医薬品の陳列方法に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 薬局開設者が要指導医薬品を陳列するときは、必ずかぎをかけた陳列設備に陳列しなければならない。 b 店舗販売業者が第一類医薬品を陳列するときは、薬局等構造設備規則に規定する「情報提供を行うための設備」から7メートル以内の範囲に陳列しなければならない。 c 店舗販売業者は、開店時間のうち、第一類医薬品を販売し、又は授与しない時間は、第一類医薬品を通常陳列し、又は交付する場所を閉鎖しなければならない。 d 配置販売業者は、一般用医薬品を陳列するときは、第一類医薬品、第二類医薬品及び第三類医薬品の区分ごとに陳列しなければならない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
第一類医薬品等は情報提供設備から1.2メートル以内に陳列するか鍵付き設備等に収める必要があります。販売時間外の陳列区画閉鎖、およびリスク区分ごとの陳列が義務づけられています。
解き方
- aを検討:要指導医薬品の陳列は鍵付き陳列設備のほか、一般人の手が届かない陳列等の方法もあるため「必ず鍵」は誤り。
- bを検討:情報提供設備からの距離基準は「1.2メートル以内」であり、7メートルではないため誤り。
- cを検討:第一類医薬品を販売しない開店時間帯における陳列場所の閉鎖義務として正しい。
- dを検討:リスク区分に応じた区分陳列義務として正しく配置販売業にも適用される。
- 正しい組み合わせ(c、d)から選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aとbはともに誤った距離や要件が記述されているため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aは誤り、dは正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- bは誤り、cは正しい記述です。
- 選択肢 4正解
- c(販売時間外の場所閉鎖)およびd(リスク区分ごとの陳列)はともに正しい記述です。
覚えるポイント
- 第一類医薬品等の陳列は情報提供を行うための設備から「1.2m以内」です。
間違えやすいところ
- 指定第二類医薬品の情報提供設備からの距離「7m以内」と第一類の「1.2m以内」の混同に注意します。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第218条の3、第218条の4、構造設備規則
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.9 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
特定販売(インターネット広告・表示事項)の基準
薬事に関する法規と制度 · 特定販売 / ウェブサイト表示事項 / 店舗外観写真 / 救済制度
店舗販売業者がインターネットを利用して特定販売を行うことについて広告をするとき、ホームページに見やすく表示しなければならない情報として、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 店舗の主要な外観の写真 b 情報提供場所の写真 c 店舗の管理者の氏名及び住所 d 医薬品による健康被害の救済制度に関する解説
解答・解説を表示
解答
2
解説
インターネット等で特定販売の広告を行う際、実店舗の外観写真、陳列の状況を示す写真、店舗管理者の氏名、医薬品副作用被害救済制度の解説などを表示する必要があります。
解き方
- aを検討:店舗の主要な外観写真は省令で定められた必須表示事項であり正しい。
- bを検討:写真は一般用医薬品の「陳列の状況を示す写真」等であり、情報提供場所の写真ではないため誤り。
- cを検討:管理者の「氏名」は表示必要だが、「住所」は表示義務事項ではないため誤り。
- dを検討:医薬品被害救済制度の解説はホームページ上の必須表示事項であり正しい。
- 正しい組み合わせ(a、d)より選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aは正しいですが、cは管理者の住所表示が不要であるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- a(店舗の外観写真)およびd(副作用被害救済制度の解説)はともに正しい表示事項です。
- 選択肢 3不正解
- bおよびcはともに規定と異なるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dは正しいですが、bは規定と異なるため誤りです。
覚えるポイント
- 特定販売サイトには店舗外観写真や医薬品陳列状況の写真、救済制度の解説などを表示します。
間違えやすいところ
- 店舗管理者の「氏名」は表示対象ですが、「住所」は表示義務に含まれません。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則別表第1の2(特定販売に関する規定)
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.9 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
特定販売の対象となる医薬品の範囲
薬事に関する法規と制度 · 特定販売 / 一般用医薬品 / 要指導医薬品 / 劇薬の取扱い
薬局開設者が特定販売で取り扱うことができる医薬品として、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 指定第二類医薬品 b 要指導医薬品 c 劇薬 d 第一類医薬品
解答・解説を表示
解答
2
解説
特定販売(通信販売・ネット販売等)の対象となるのは、一般用医薬品(第1類・第2類・指定第2類・第3類)及び薬局製造販売医薬品です。要指導医薬品や劇薬等は対面販売が原則であり特定販売は禁止されています。
解き方
- aを検討:指定第二類医薬品は一般用医薬品に含まれるため、特定販売が可能(正しい)。
- bを検討:要指導医薬品は対面での情報提供が必須とされ、特定販売の対象外(取り扱い不可)。
- cを検討:劇薬は対面販売を要し、特定販売で取り扱うことは禁止されている(取り扱い不可)。
- dを検討:第一類医薬品は一般用医薬品であり、特定販売の対象となる(正しい)。
- 特定販売が可能な組み合わせ(a、d)から選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aは可能ですが、cの劇薬は特定販売では取り扱えません。
- 選択肢 2正解
- a(指定第二類医薬品)とd(第一類医薬品)はともに一般用医薬品であり特定販売の対象となります。
- 選択肢 3不正解
- bの要指導医薬品およびcの劇薬はともに特定販売で取り扱うことができません。
- 選択肢 4不正解
- dは可能ですが、bの要指導医薬品は対面販売が必要であり特定販売は不可です。
覚えるポイント
- 特定販売で販売できるのは一般用医薬品または薬局製造販売医薬品に限られます。
間違えやすいところ
- 要指導医薬品と一般用医薬品の第1類医薬品の特定販売可否の相違を混同しないようにします。
出題の前提:医薬品医療機器等法第37条第1項、施行規則第158条
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
誇大広告等の禁止条文(法第66条)の穴埋め
薬事に関する法規と制度 · 医薬品等の広告規制 / 医薬品医療機器等法第66条 / 誇大広告の禁止
医薬品医療機器等法第66条の条文に関する次の記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 第六十六条 ( a )、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器又は再生医療等製品の名称、製造方法、( b )に関して、明示的であると暗示的であるとを問わず、( c )な記事を広告し、記述し、又は流布してはならない。 2 医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器又は再生医療等製品の( b )について、医師その他の者がこれを保証したものと誤解されるおそれがある記事を広告し、記述し、又は流布することは、前項に該当するものとする。 3 ( a )、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器又は再生医療等製品に関して堕胎を暗示し、又はわいせつにわたる文書又は図画を用いてはならない。
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解答
5
解説
医薬品医療機器等法第66条(誇大広告等の禁止)は、何人に対しても、医薬品等の名称・製造方法・効能効果性能に関する虚偽誇大な広告等を禁止しています。対象者は医薬関係者に限られず「何人も」であることが特徴です。
解き方
- 第66条第1項・第3項の主体について、「何人も」が当てはまることを確認する。
- 規定されている対象事項について、名称、製造方法に並ぶのは「効能、効果又は性能」であることを確認する。
- 禁止される記事の内容について、「虚偽又は誇大」であることを確認し、組合せとして選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aが「医薬関係者は」ではなく「何人も」であり、bも「効能、効果又は性能」であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが「医薬関係者は」ではなく「何人も」であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aは「何人も」、cは「虚偽又は誇大」でなければならず、いずれも誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bは「効能、効果又は性能」、cは「虚偽又は誇大」でなければならず誤りです。
- 選択肢 5正解
- a「何人も」、b「効能、効果又は性能」、c「虚偽又は誇大」の組合せが条文通りで正しいです。
覚えるポイント
- 法第66条の広告規制の主語は「何人も」であり、一般人も含むすべての人に適用される。
間違えやすいところ
- 医薬関係者のみを規制した規定と誤認しやすいが、一般消費者や広告代理店を含む「何人も」が規制対象である点に注意する。
出題の前提:医薬品医療機器等法第66条第1項・第2項・第3項
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品等適正広告基準に関する正誤
薬事に関する法規と制度 · 医薬品等適正広告基準 / 漢方処方製剤の広告 / 承認外効能の標榜禁止 / 併記広告
医薬品等適正広告基準に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 効能効果に一定の前提条件(いわゆる「しばり表現」)が付されている漢方処方製剤の広告を行う場合、そのしばり表現を省いて広告することは原則として認められていない。 b 一般用医薬品について、同じ有効成分を含有する医療用医薬品の効能効果をそのまま標榜することは、承認されている内容を正確に反映した広告とはいえない。 c チラシの同一紙面に、医薬品と医薬品ではない製品を併せて掲載することはできない。 d 漢方処方製剤の効能効果は、配合されている個々の生薬成分が相互に作用しているため、それらの構成生薬の作用を個別に挙げて説明することは不適当である。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品等適正広告基準では、承認された効能効果の範囲を正確に反映した広告が求められます。チラシ等で医薬品と他の商品を併せて掲載すること自体は禁止されていませんが、誤認を与えない明確な区別が必要です。
解き方
- 記述a:漢方製剤のしばり表現を省略した広告は原則認められておらず、正しい。
- 記述b:一般用医薬品に医療用医薬品の効能効果を標榜することは承認内容を正確に反映していないため、正しい。
- 記述c:同一紙面に医薬品と医薬品以外の製品を掲載すること自体は可能(境界を明確にする等の配慮が必要)であるため、誤り。
- 記述d:漢方処方製剤の構成生薬の作用を個別に挙げて説明することは不適当とされており、正しい。
- 以上の正誤(正・正・誤・正)から選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが正、記述cが誤であるため不適当です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正となり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 記述dが正であるため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正、記述cが誤であるため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが正、記述cが誤、記述dが正であるため不適当です。
覚えるポイント
- 医薬品と食品・日用品等の同一チラシへの掲載は禁止されておらず、誤認混同を防ぐ境界線の明示等が求められる。
間違えやすいところ
- チラシでの医薬品と他製品の併載が一律禁止されていると勘違いしやすい点に注意する。
出題の前提:医薬品等適正広告基準とその解説
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の適正な販売方法(景品提供・組合せ販売)に関する正誤
薬事に関する法規と制度 · 適正な販売方法 / 景品付き販売 / 組合せ販売 / 授与の制限
医薬品の販売方法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a キャラクターグッズ等の景品類を提供して販売することは、不当景品類及び不当表示防止法の限度内であっても認められていない。 b 異なる複数の医薬品を組み合わせて販売する場合、組み合わせることに合理性が認められるものでなければならず、効能効果が重複する組合せは不適当である。 c 組み合わせた個々の医薬品の外箱に記載された医薬品医療機器等法に基づく記載事項は、組み合わせ販売のため使用される容器の外から明瞭に見えるようになっている必要がある。 d 医薬品を懸賞や景品として授与することは、一切認められていない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品の販売に際してキャラクターグッズ等の景品類を提供する行為は景品表示法の範囲内であれば認められます。一方、医薬品を懸賞賞品とすることは認められませんが、適正な試用・試供のための授与は認められています。組合せ販売では重複等のない合理性および法定表示の視認性が要求されます。
解き方
- 記述a:景品表示法の限度内であれば医薬品販売時の景品提供は認められるため、誤り。
- 記述b:組合せ販売では効能効果の重複がなく合理性があることが必要であるため、正しい。
- 記述c:外包の外部から個々の法定記載事項が明瞭に見える必要があるため、正しい。
- 記述d:懸賞の賞品としての授与は認められないが、試用等の目的で正当に授与することは認められており、「一切認められていない」は誤り。
- 正誤が誤・正・正・誤となる選択肢4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤、記述bが正、記述dが誤であるため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤、記述b・cが正であるため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが誤であるため不適当です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤となり、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- 記述cが正、記述dが誤であるため不適当です。
覚えるポイント
- 医薬品を懸賞の賞品等として提供することは禁止されているが、試供品等としての授与は認められている。
間違えやすいところ
- 景品表示法の範囲内での景品添付販売が全面的に禁止されていると誤認しないようにする。
出題の前提:医薬品の適正な販売方法に関する通知及び手引き
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
行政庁の監視指導及び処分等に関する正誤
薬事に関する法規と制度 · 薬事監視員 / 立入検査 / 収去 / 構造設備改善命令
医薬品医療機器等法に基づく行政庁の監視指導及び処分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 都道府県知事は、薬事監視員に薬局開設者が医薬品を業務上取り扱う場所に立入り、従業員に質問させることはできるが、従業員以外の関係者に質問させることはできない。 b 医薬品の販売業者が、命ぜられた報告を怠った場合であっても、薬事監視員による立入検査や収去を拒まない限り、その行為に対する医薬品医療機器等法に基づく罰則を科せられることはない。 c 都道府県知事は、薬事監視員に無承認無許可医薬品、不良医薬品又は不正表示医薬品等の疑いのある物品を、試験のため必要な最少分量に限り、収去させることができる。 d 都道府県知事は、薬局開設者に対して、その構造設備が厚生労働省令で定める基準に適合せず、又はその構造設備によって不良医薬品を生じるおそれがある場合、その構造設備の改善を命じることができる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
都道府県知事等は、薬事監視員に立入検査を行わせ、従業員その他の関係者に質問させることができます(法第69条)。また報告義務違反にも罰則があります。疑いのある物品の無償収去(最少分量)や構造設備改善命令(法第72条)が認められています。
解き方
- 記述a:質問の対象は従業員だけでなく「従業員その他の関係者」であるため、誤り。
- 記述b:命ぜられた報告を怠ったり虚偽の報告をした場合も罰則の対象となるため、誤り。
- 記述c:試験のため必要な最少分量に限り収去させることができるため、正しい。
- 記述d:構造設備が基準に適合しない場合等には改善を命じることができるため、正しい。
- 正誤が誤・誤・正・正となる選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤、記述cが正であるため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤、記述c・dが正であるため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤、記述cが正であるため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが誤、記述dが正であるため不適当です。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正となり、正しい組合せです。
覚えるポイント
- 立入検査時の質問対象は「従業員その他の関係者」であり、報告の拒否・虚偽報告にも罰則がある。
間違えやすいところ
- 収去の対象は「疑いのある物品」であって、試験に必要な最少分量に限定されることや、無償で行われる点を整理しておく。
出題の前提:医薬品医療機器等法第69条、第72条、第87条等
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の本質に関する正誤
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 医薬品の定義 / 副作用 / 品質保証
医薬品の本質に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 医薬品が人体に及ぼす作用は複雑、かつ、多岐に渡り、そのすべてが解明されていないため、必ずしも期待される有益な効果(薬効)のみをもたらすとは限らず、好ましくない反応(副作用)を生じる場合がある。 b 医薬品は、市販後にも、医学・薬学等の新たな知見、使用成績等に基づき、その有効性、安全性等の確認が行われる仕組みになっている。 c 医療用医薬品は、人の疾病の診断、治療若しくは予防に使用されること、又は人の身体の構造や機能に影響を及ぼすことを目的としており、一般用医薬品は、人の疾病の治療又は予防のみを目的としている。 d 医薬品は、人の生命や健康に密接に関連するものであるため、高い水準で均一な品質が保証されていなければならない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用医薬品も医薬品医療機器等法第2条第1項に定義される医薬品であり、診断(一般用検査薬など)や人の身体の構造・機能に影響を及ぼす目的のものも含まれます。「治療又は予防のみ」とする記述は誤りです。
解き方
- 記述a:医薬品の作用の複雑性と副作用の発現に関する記述であり、正しい。
- 記述b:市販後安全対策・再審査・再評価等を通じて確認される仕組みがあるため、正しい。
- 記述c:一般用医薬品には一般用検査薬等の診断用具も含まれるため、「治療又は予防のみを目的としている」は誤り。
- 記述d:生命や健康に密接に関わるため均一な品質保証が求められ、正しい。
- 正・正・誤・正の組合せである選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが正、記述cが誤、記述dが正であるため不適当です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正となり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが正、記述cが誤であるため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正、記述cが誤であるため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが正、記述dが正であるため不適当です。
覚えるポイント
- 一般用医薬品には、疾病の治療や予防だけでなく、尿糖・尿蛋白検査薬や妊娠検査薬などの検査薬(診断目的)も含まれる。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品が治療や予防の目的だけに限定されていると誤解しないよう注意する。
出題の前提:医薬品医療機器等法第2条第1項、試験問題作成に関する手引き
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の品質確保と製品回収情報の穴埋め
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の品質 / 医薬品医療機器等法 / 回収情報 / 製造販売業者
医薬品に関する次の記述について、( a )、( b )の中に入れるべき字句の正しい組合せを1つ選びなさい。 ( a )では、健康被害の発生の可能性の有無にかかわらず、医薬品に異物等の混入、変質等があってはならない旨を定めており、( b )による製品回収等の措置がなされることもあるので、日頃から( b )からの情報には十分に注意しておくことが重要である。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品医療機器等法では不良医薬品等の販売・製造等を禁じています。不適正な製品が流通した場合は、品質管理・製造販売後安全管理の第一次的責任を負う製造販売業者が回収(リコール)を実施するため、製造販売業者からの情報提供に注意を払う必要があります。
解き方
- ( a )について、不良医薬品の販売・製造等の禁止を規定している根拠法令は「医薬品医療機器等法」であることを確認する(薬剤師法ではない)。
- ( b )について、製品の出荷後の回収等の第一次的な義務・責任を負い情報を発出する主体は「製造販売業者」であることを確認する。
- a:医薬品医療機器等法、b:製造販売業者の組合せである選択肢1を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- aに「医薬品医療機器等法」、bに「製造販売業者」が入り、文意として適切です。
- 選択肢 2不正解
- aが「薬剤師法」となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bが「日本中毒情報センター」となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが「薬剤師法」、bが「都道府県」となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 製品回収の措置を主として実施し直接情報を発信するのは「製造販売業者」であるため誤りです。
覚えるポイント
- 回収措置(リコール)を主体的に行い、直接の注意情報を提供する主たる責任者は「製造販売業者」である。
間違えやすいところ
- 不良医薬品の基準や禁止を定めている法律を薬剤師法と取り違えないようにする。
出題の前提:医薬品医療機器等法第56条、第68条の11、試験問題作成に関する手引き
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品のリスク評価(用量-反応関係・毒性試験・GLP/GCP/GPSP)に関する正誤
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品のリスク評価 / 用量-反応関係 / 毒性試験 / 安全基準(GPSP等)
医薬品のリスク評価に関する次の記述の正誤について、正しい組合せを1つ選びなさい。 a 医薬品の効果とリスクは、薬物暴露時間と暴露量との和で表現される用量-反応関係に基づいて評価される。 b 投与量と効果又は毒性の関係は、薬物用量を増加させるに伴い、「治療量」から「無作用量」に至り、無作用量上限を超えると、「中毒量」、「最小致死量」を経て、「致死量」に至る。 c 新規に開発される医薬品のリスク評価は、薬効-薬理試験や一般薬理作用試験の他に、医薬品毒性試験法ガイドラインに沿って、毒性試験が厳格に実施される。 d 医薬品の製造販売後安全管理基準として、Good Post-marketing Study Practice(GPSP)が制定されている。
解答・解説を表示
解答
5
解説
用量-反応関係における薬物暴露は「時間と暴露量(濃度)の積」で表されます。用量の増加に伴い無作用量→治療量→中毒量→最小致死量→致死量と推移します。医薬品の製造販売後安全管理基準はGVP(Good Vigilance Practice)、製造販売後調査等の実施基準はGPSPです。
解き方
- 記述a:暴露時間と暴露量との「積」であるため、「和」とする本記述は誤り。
- 記述b:薬物用量を増加させると、まず「無作用量」があり、次いで「治療量」に至るため、順序が逆であり誤り。
- 記述c:医薬品毒性試験法ガイドラインに沿って単回投与毒性試験・反復投与毒性試験等が厳格に実施されるため、正しい。
- 記述d:製造販売後安全管理基準はGVP(Good Vigilance Practice)であり、GPSPは製造販売後の調査及び試験の実施基準であるため誤り。
- 正誤が誤・誤・正・誤となる選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述a・bが誤、記述cが正であるため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- 記述a・b・dが誤、記述cが正であるため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤であるため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- 記述cが正、記述dが誤であるため不適当です。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが誤となり、正しい組合せです。
覚えるポイント
- 薬物暴露時間と暴露量との「積」で評価される。
- GVPは製造販売後「安全管理」基準、GPSPは製造販売後「調査及び試験」の基準。
間違えやすいところ
- 無作用量と治療量の出現順序を混同しないようにする(最初は効果の出ない無作用量から始まる)。
- GVPとGPSPの略称と定義を取り違えやすい点に注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き 第1章(医薬品のリスク評価)
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.13 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
薬害訴訟(HIV訴訟)の背景に関する穴埋め
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / HIV訴訟 / 血友病 / 血液凝固因子製剤
HIV訴訟に関する以下の記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組合せを1つ選びなさい。 ( a )患者が、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が混入した原料( b )から製造された( c )の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。
解答・解説を表示
解答
5
解説
HIV訴訟は、血友病患者が加熱処理等が行われていなかった非加熱血液凝固因子製剤(原料はヒト血漿)の投与を受けてHIVに感染した薬害に関する訴訟です。なお、フィブリノゲン製剤による感染被害はC型肝炎訴訟の対象です。
解き方
- 対象疾患( a )を確認する:HIV訴訟の対象疾患は「血友病」である。
- 原料( b )を確認する:血液凝固因子製剤の原料は「血漿」である。
- 原因医薬品( c )を確認する:HIV訴訟の原因となった医薬品は「血液凝固因子製剤」である(フィブリノゲン製剤はC型肝炎訴訟)。
- a:血友病、b:血漿、c:血液凝固因子製剤の組合せである選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- cが「フィブリノゲン製剤」(C型肝炎訴訟の原因製剤)となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが「白血病」、bが「白血球」、cが「フィブリノゲン製剤」であり全て誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bが「白血球」、cが「フィブリノゲン製剤」となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが「白血病」、bが「白血球」となっているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- a「血友病」、b「血漿」、c「血液凝固因子製剤」の組合せが正しいです。
覚えるポイント
- HIV訴訟=血友病患者、原料血漿、血液凝固因子製剤。
- C型肝炎訴訟=出産や手術時の大量出血、フィブリノゲン製剤・血液凝固第IX因子製剤。
間違えやすいところ
- HIV訴訟(血液凝固因子製剤)とC型肝炎訴訟(フィブリノゲン製剤)の原因医薬品を取り違えないように注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き 第1章(薬害の歴史 - HIV訴訟)
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.13 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
アレルギー(過敏反応)の発生機序と特徴
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · アレルギー(過敏反応)
アレルギー(過敏反応)に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a アレルギーは、強い薬理作用を持つ医薬品成分によって、特に起こりやすい傾向がある。 b アレルギーには体質的・遺伝的な要素もあり、アレルギーを起こしやすい体質の人や、近い親族にアレルギー体質の人がいる場合には、注意が必要である。 c 病気等に対する抵抗力が低下している状態などの場合には、普段は医薬品にアレルギーを起こしたことのない人でも、医薬品がアレルゲンになりやすくなり、思わぬアレルギーを生じることがある。 d アレルギー症状とは、免疫機構が過敏に反応することにより、体の各部位に生じる炎症をいう。
解答・解説を表示
解答
4
解説
アレルギー(過敏反応)は生体の免疫機能が過敏に反応して生じる炎症であり、医薬品の薬理作用の強さや投与量とは無関係に微量でも発症し得ます。遺伝的素因や体調の低下なども発症の重要な要因となります。
解き方
- 記述aについて、アレルギーの発生と薬理作用の強さの関係性を確認し、無関係であるため誤りと判断します。
- 記述b・c・dについて、体質・抵抗力低下による影響、およびアレルギー症状の定義に合致しているか確認し、すべて正しいと判断します。
- 正誤の並び「誤、正、正、正」に対応する選択肢4を導き出します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが正、記述c・dが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが正、記述b・dが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが正とされているため誤りです。薬理作用の強弱は関係ありません。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- アレルギーは医薬品の薬理作用の強さとは無関係に、免疫反応として生じるため誤りです。
- b:正
- アレルギーには体質的・遺伝的な要素があり、家族にアレルギー体質がいる場合は注意が必要です。
- c:正
- 病気等で抵抗力が低下しているときは、通常アレルギーを起こさない人でも発症することがあります。
- d:正
- アレルギー症状は、生体の免疫機構が過敏に反応して各部位に生じる炎症反応を指します。
覚えるポイント
- 医薬品アレルギーは薬理作用の強弱や投与量の多寡とは関係なく生じる。
間違えやすいところ
- 強い薬効を持つ医薬品ほどアレルギーを起こしやすいと誤解しないよう注意する。
出題の前提:平成29年度登録販売者試験問題・午前の部(問25)
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の副作用の定義と対応
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 副作用の定義 / 一般用医薬品の安全使用
医薬品の副作用に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを1つ選べ。 a 世界保健機関(WHO)で定義する医薬品の副作用には、疾病の診断のために、人に通常用いられる量で発現する医薬品の有害かつ意図しない反応は含まれていない。 b 一般用医薬品は、その使用を中断することによる不利益よりも、重大な副作用を回避することが優先される。 c 医薬品の作用には未知の部分が多いが、十分に注意して適正に使用されれば副作用が生じることはない。 d 眠気や口渇等の比較的よく見られるものも、副作用として扱われる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬品の副作用とは、適正な使用であっても意図しない有害な反応が生じることを指し、WHOの定義では予防・診断・治療のすべてを含みます。一般用医薬品は対症療法が主であるため、副作用回避が中断による不利益より優先されます。
解き方
- 記述aのWHOの副作用定義を確認し、「診断」も含まれているため誤りと判断します。
- 記述bの一般用医薬品における副作用回避の優先度を確認し、正しいと判断します。
- 記述cの適正使用下での副作用発現の可能性を確認し、適正使用でも副作用は生じ得るため誤りと判断します。
- 記述dの比較的軽度な症状の副作用該当性を確認し、正しいと判断します。
- 正しい組み合わせ(b、d)である選択肢5を導き出します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤り、bが正しい記述であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcがいずれも誤りであるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤り、dが正しい記述であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bが正しく、cが誤りであるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 5正解
- b及びdがともに正しい記述であり、適切な組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- WHOの定義では「疾病の予防、診断、治療のため」に用いられる場合が含まれており誤りです。
- b:正
- 一般用医薬品では、使用中断の不利益よりも重大な副作用を回避することが優先されます。
- c:誤
- 十分注意して適正に使用された場合であっても、副作用が生じる可能性は排除できません。
- d:正
- 眠気や口渇など、比較的頻繁に見られる軽度な症状であっても副作用として扱われます。
覚えるポイント
- 適正に使用しても副作用は発生し得る。一般用医薬品は副作用回避が最優先される。
間違えやすいところ
- 眠気や口渇などの日常的な軽微症状は副作用に含まれないと勘違いしないこと。
出題の前提:平成29年度登録販売者試験問題・午前の部(問26)
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の適正使用と乱用防止
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の適正使用 / 薬物乱用 / 販売時の対応
医薬品の適正使用に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 医薬品の乱用の繰り返しによって、慢性的な臓器障害等を生じるおそれがある。 b 一般用医薬品は、緊急時の場合、早く効かせるために、定められた用量を超える量を服用してもよい。 c 一般用医薬品には、習慣性・依存性がある成分が含まれているものはない。 d 医薬品の販売等に従事する専門家においては、必要以上の大量購入や頻回購入を試みる不審な購入者には慎重に対処する必要があり、積極的に事情を尋ねたり、状況によっては販売を差し控えるなどの対応が図られることが望ましい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品は定められた用法・用量を遵守して初めて有効性と安全性が担保されます。一般用医薬品にも乱用や依存につながる成分が含まれているため、販売者は不適正な使用を防ぐ確認・対応が義務づけられています。
解き方
- 記述aの乱用による慢性臓器障害のリスクを確認し、正しいと判断します。
- 記述bの緊急時の過量服用の可否を確認し、いかなる場合も過量服用は認められないため誤りと判断します。
- 記述cの依存性成分の含有有無を確認し、一般用医薬品にも依存性成分があるため誤りと判断します。
- 記述dの販売時の大量・頻回購入への対応方針を確認し、正しいと判断します。
- 正誤の組み合わせ「正、誤、誤、正」に対応する選択肢3を導き出します。
- 選択肢 1不正解
- bが正、dが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cが正、dが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、b・cが正とされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、bが正とされているため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 医薬品の乱用を繰り返すことで、慢性的な臓器障害等の健康被害を招くおそれがあります。
- b:誤
- 緊急時であっても定められた用法・用量を超えて服用してはなりません。
- c:誤
- 一般用医薬品にもコデイン類など習慣性・依存性をもたらす成分が含まれるものがあります。
- d:正
- 不審な大量・頻回購入者に対しては事情を確認し、必要に応じて販売を差し控えるべきです。
覚えるポイント
- 一般用医薬品にも依存性・習慣性のある成分(鎮咳去痰薬等)が存在する。
間違えやすいところ
- 効果を急ぐあまり用量を増やして服用することは認められない点に注意する。
出題の前提:平成29年度登録販売者試験問題・午前の部(問27)
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の相互作用の機序と回避策
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用の概念 / 相互作用の回避
医薬品の相互作用に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 相互作用により、医薬品の作用が増強することはあるが、作用が減弱することはない。 b 相互作用は、医薬品が吸収、代謝(体内で化学的に変化すること)、分布又は排泄される過程でのみ起こる。 c 相互作用を回避するには、ある医薬品を使用している期間やその前後を通じて、その医薬品との相互作用を生じるおそれのある医薬品や食品の摂取を控えるのが通常である。
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬品の相互作用は、体内動態(吸収・分布・代謝・排泄)の段階だけでなく、作用部位での反応(薬力学的相互作用)によっても生じます。作用が増強する場合と減弱する場合の両方があり、影響を避けるため服用期間および前後の併用を避けます。
解き方
- 記述aについて作用の減弱も起こり得るか確認し、「減弱することはない」は誤りと判断します。
- 記述bについて相互作用が起こる機序を確認し、動態過程「でのみ起こる」は誤りと判断します。
- 記述cについて相互作用の一般的な回避方法を確認し、正しいと判断します。
- 正誤の組み合わせ「誤、誤、正」に対応する選択肢5を導き出します。
- 選択肢 1不正解
- a・bが正、cが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが正とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが正、cが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが正とされているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが誤、cが正であり、正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 相互作用によって作用が増強する場合だけでなく、作用が減弱する場合もあります。
- b:誤
- 薬物動態学的過程だけでなく、作用部位(受容体等)での薬理学的な相互作用も起こります。
- c:正
- 相互作用を回避するため、使用中やその前後の相互作用を起こす医薬品・食品の摂取を控えます。
覚えるポイント
- 相互作用には作用の増強だけでなく減弱もあり、動態面と作用部位の両面で生じる。
間違えやすいところ
- 「〜でのみ起こる」という限定表現は受容体レベルの相互作用を見落としているため誤り。
出題の前提:平成29年度登録販売者試験問題・午前の部(問28)
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.15 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品と食品・アルコールとの相互作用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 食品との相互作用 / アルコールの影響 / 生薬と食品
医薬品と食品の相互作用に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a アルコールは、主として肝臓で代謝されるため、酒類(アルコール)をよく摂取する者では、その代謝機能が低下していることが多い。 b 外用薬や注射薬であっても、食品によって医薬品の作用や代謝に影響を受ける可能性がある。 c 生薬成分が配合された医薬品と、同じ生薬成分を含む食品を合わせて摂取すると、その医薬品の効き目や副作用を増強させることがある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
食品やアルコールは医薬品の薬物代謝酵素や作用部位に影響を与えます。日常飲酒者では酵素誘導により医薬品の代謝が亢進することがあり、また経口投与以外の剤形でも吸収後に相互作用を受け得ます。
解き方
- 記述aの日常飲酒者の代謝機能の変化を確認し、酵素誘導により機能が高まっていることが多いため誤りと判断します。
- 記述bの外用薬・注射薬における食品との相互作用の有無を確認し、影響を受ける可能性があるため正しいと判断します。
- 記述cの同一生薬成分を含む医薬品と食品の併用による影響を確認し、作用増強のリスクがあるため正しいと判断します。
- 正誤の組み合わせ「誤、正、正」に対応する選択肢3を導き出します。
- 選択肢 1不正解
- aが正、cが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが正、bが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cが誤りとされているため誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- 日常的に酒類を摂取する者では、肝臓の薬物代謝酵素が誘導されて代謝機能が高まっていることが多いです。
- b:正
- 外用薬や注射薬であっても、全身循環に入れば食品成分によって作用や代謝に影響を受けることがあります。
- c:正
- 同一または類似の生薬成分を食品から重ねて摂取すると、過量摂取となり作用や副作用が増強します。
覚えるポイント
- 日常的な飲酒者は肝代謝酵素が誘導され、医薬品の代謝が促進されることが多い。
間違えやすいところ
- 内服薬だけでなく外用薬や注射薬も食品による相互作用の影響を受けることに留意する。
出題の前提:平成29年度登録販売者試験問題・午前の部(問29)
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.15 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
幼児及び小児への医薬品使用と生理的特徴
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児の年齢区分 / 小児の生理機能 / 血液脳関門
幼児及び小児の医薬品の使用に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 医薬品の使用上の注意において、幼児という場合の年齢区分は、おおよその目安として、3歳未満をいう。 b 医薬品によっては、形状等が小児向けに作られていないため、小児に対して使用しないことなどの注意を促している場合もある。 c 小児は大人と比べて身体の大きさに対して腸が短く、服用した医薬品の吸収率が相対的に低い。 d 小児は、血液脳関門が未発達であるため、吸収されて循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しやすく、中枢神経系に影響を与える医薬品で副作用を起こしやすい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
小児の年齢区分はおおよその目安として「乳児:1歳未満、幼児:1歳以上7歳未満、小児:7歳以上15歳未満」です。小児は体格に比して腸が長く吸収率が高いほか、血液脳関門や代謝・排泄機能が未発達なため副作用リスクが高くなります。
解き方
- 記述aの幼児の年齢区分を確認し、「3歳未満」ではなく「1歳以上7歳未満」であるため誤りと判断します。
- 記述bの剤形・形状による小児への使用制限を確認し、正しいと判断します。
- 記述cの腸の相対的長さと吸収率を確認し、「腸が短く吸収率が低い」は逆であるため誤りと判断します。
- 記述dの血液脳関門の未発達と中枢神経系副作用について確認し、正しいと判断します。
- 正誤の組み合わせ「誤、正、誤、正」に対応する選択肢4を導き出します。
- 選択肢 1不正解
- aが正、dが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- a・cが正、b・dが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが正とされているため誤りです。幼児は1歳以上7歳未満です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- cが正とされているため誤りです。小児は腸が相対的に長いです。
答えの内訳
- a:誤
- 医薬品の使用上の注意における年齢区分では、幼児はおおよその目安として「1歳以上7歳未満」を指します。
- b:正
- 錠剤の大きさ等、誤嚥や窒息の危険から小児に対して使用を避ける旨が記載されている場合があります。
- c:誤
- 小児は大人と比べて身体の大きさに対して腸が長く、医薬品の吸収率が相対的に高いです。
- d:正
- 小児は血液脳関門が未発達なため、薬物が中枢神経系へ移行しやすく副作用が起きやすいです。
覚えるポイント
- 幼児は1歳以上7歳未満。小児は大人に比べて身体に対して腸が長く吸収率が高い。
間違えやすいところ
- 小児の腸が短いと誤認しやすいが、体格比では腸が長く吸収率が高い点に注意する。
出題の前提:平成29年度登録販売者試験問題・午前の部(問30)
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
高齢者の医薬品使用における特徴と配慮
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 高齢者の生理機能 / 服薬管理 / 情報提供
高齢者の医薬品の使用に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 生理機能が衰えている高齢者は、若年者と比べると副作用を生じるリスクが高くなるため、一般用医薬品の販売に携わる専門家は、定められた用量よりも少ない量から服用を始めるよう説明することが義務づけられている。 b 高齢者は、医薬品の取り違えや飲み忘れを起こしやすい傾向があり、家族や周囲の人の理解や協力も含めて、配慮が重要である。 c 高齢者でも基礎体力や生理機能の衰えの度合いは個人差が大きいので、一般用医薬品の販売に際しては、実際に使用する高齢者の個々の状況に即して、適切に情報提供や相談対応をすることが重要である。
解答・解説を表示
解答
3
解説
高齢者は肝・腎機能等の低下により医薬品の代謝・排泄が遅れ副作用が出やすいものの、機能低下の度合いには個人差があります。用法・用量は添付文書に従う必要があり、販売者が勝手に減量を義務づけられることはありません。
解き方
- 記述aの専門家による減量服用の指示義務を確認し、そのような義務規定はないため誤りと判断します。
- 記述bの服薬管理における周囲の協力の重要性を確認し、正しいと判断します。
- 記述cの高齢者の生理機能の個人差と個別対応の重要性を確認し、正しいと判断します。
- 正誤の組み合わせ「誤、正、正」に対応する選択肢3を導き出します。
- 選択肢 1不正解
- aが正、cが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが正、bが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bが誤りとされているため誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- 専門家が定められた用量より少ない量から始めるよう説明することが義務づけられているわけではありません。
- b:正
- 高齢者は誤薬や服薬忘れを起こしやすいため、周囲の家族等の理解や協力が不可欠です。
- c:正
- 高齢者の生理機能の低下度合いには大きな個人差があるため、個々の状態に応じた対応が重要です。
覚えるポイント
- 一般用医薬品の用法・用量は遵守が原則であり、減量指示が義務づけられているわけではない。
間違えやすいところ
- 高齢者への配慮として専門家が自己判断で減量を指示できる・義務づけられていると混同しない。
出題の前提:平成29年度登録販売者試験問題・午前の部(問31)
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
妊婦・授乳婦の医薬品使用に関する安全性
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 胎盤関門 / ビタミンA過剰症 / 授乳婦と母乳移行
妊婦・授乳婦の医薬品の使用に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを1つ選べ。 a ビタミンA含有製剤は、妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると、胎児に先天異常を起こす危険性が高まるとされている。 b 胎盤には、胎児の血液と母体の血液とが混ざる仕組みがある。 c 便秘薬には、流産や早産を誘発するおそれがあるものがある。 d 服用した医薬品の成分が乳汁中に移行することはない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
胎盤では母体と胎児の血液が直接混ざることはなく、物質交換のみが行われますが、多くの薬物は胎盤を通過して胎児へ移行します。また、ビタミンAの過剰摂取は催奇形性リスクがあり、瀉下薬の子宮収縮作用や母乳移行にも留意が必要です。
解き方
- 記述aのビタミンAの催奇形性リスクを確認し、正しいと判断します。
- 記述bの胎盤の構造(母体血液と胎児血液の混合有無)を確認し、直接混ざり合わないため誤りと判断します。
- 記述cの便秘薬による子宮収縮と流早産リスクを確認し、正しいと判断します。
- 記述dの薬物成分の母乳移行性を確認し、乳汁移行するものがあるため誤りと判断します。
- 正しい記述の組み合わせ(a、c)である選択肢2を導き出します。
- 選択肢 1不正解
- aは正しいですが、bが誤りの記述であるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- a及びcがともに正しい記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤り、cが正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bおよびdがいずれも誤りの記述であるため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 妊娠前後のビタミンA大量摂取は、胎児の催奇形性(先天異常)リスクを高めることが知られています。
- b:誤
- 母体と胎児の血液は血液-胎盤関門によって隔てられており、直接混ざり合う仕組みではありません。
- c:正
- センナやヒマシ油等の便秘薬は腸管だけでなく子宮収縮を誘発し、流産・早産のリスクがあります。
- d:誤
- 母親が服用した医薬品の成分の一部は、血液から乳汁中へ移行することがあります。
覚えるポイント
- 母体と胎児の血液は直接混ざり合わず、血液-胎盤関門を介して物質交換が行われる。
間違えやすいところ
- 血液が直接混ざり合って胎児へ供給されていると誤認しないこと。
出題の前提:平成29年度登録販売者試験問題・午前の部(問32)
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
プラセボ効果の特徴と発生機序
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · プラセボ効果 / 暗示効果 / 副作用
プラセボ効果に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
1
解説
プラセボ効果は、薬を使用したことによる心理的な暗示効果や自然治癒力などが複雑に関与して生じるもので、期待される好ましい効果だけでなく不都合な副作用の形で現れることもあります。
解き方
- プラセボ効果の定義(薬理作用によらない偶発的な作用)を確認します。
- 暗示効果の関与や、好ましくない反応(副作用)も生じ得るという特徴に照らして正誤を判断します。
- 選択肢 1正解
- 記述の通り、医薬品を使用した際に結果的又は偶発的に生じる薬理作用によらない作用をプラセボ効果といいます。
- 選択肢 2不正解
- プラセボ効果には、医薬品を使用したこと自体による楽観的な結果への期待等の心理的影響(暗示効果)が深く関与しています。
- 選択肢 3不正解
- 医薬品を使用した際にもたらされる生体の反応や変化には、薬理作用によるもののほかプラセボ効果によるものも含まれます。
- 選択肢 4不正解
- プラセボ効果によってもたらされる反応には、望ましい効果だけでなく、不都合な反応(副作用)が現れることもあります。
覚えるポイント
- プラセボ効果には暗示効果が関与し、望ましい効果だけでなく不都合な反応(副作用)も生じることがあります。
間違えやすいところ
- プラセボ効果は「良い効果だけ」と誤解しやすいですが、副作用のような悪影響が出ることもある点に注意しましょう。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」プラセボ効果
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.17 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の品質と保管方法・使用期限
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の品質 / 保管陳列 / 使用期限
医薬品の品質に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a 医薬品に配合されている成分(有効成分及び添加物成分)には、高温や多湿によって品質の劣化(変質・変敗)を起こすものがあるが、光(紫外線)によって品質の劣化を起こすものはない。 b 適切な保管・陳列がなされなければ、医薬品の効き目が低下したり、人体に好ましくない作用をもたらす物質を生じることがある。 c 適切な保管・陳列がなされたとしても、経時変化による品質の劣化は避けられない。 d 表示されている「使用期限」は、開封状態で保管された場合に品質が保持される期限である。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品は熱・湿度・光などの影響を受けやすく、未開封で適切に保管された場合の使用期限が定められていますが、時間の経過による劣化を完全に避けることは不可能です。
解き方
- 各記述の品質劣化要因(熱、光など)や使用期限の条件(未開封か開封後か)を確認します。
- a(誤)、b(正)、c(正)、d(誤)を特定し、正しい組合せ(b、c)を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りでbが正しいため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りでcが正しいため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- a、dともに誤りであるため選択できません。
- 選択肢 4正解
- b及びcの記述がいずれも正しいため、これが正解となります。
- 選択肢 5不正解
- bは正しいですが、dが誤りであるため不適当です。
答えの内訳
- a:誤
- 医薬品の成分には、高温や多湿だけでなく光(紫外線)によって品質の劣化(分解や変質)を起こすものも多数あります。
- b:正
- 適切な保管・陳列がなされない場合、薬効の低下や人体に有害な物質の生成につながるおそれがあります。
- c:正
- 医薬品は化学物質であるため、適切に保管・陳列されていても経時変化による品質の劣化を完全に避けることはできません。
- d:誤
- 外箱等に表示されている使用期限は、「未開封状態」で適切な環境で保管された場合に品質が保持される期限です。
覚えるポイント
- 医薬品の使用期限は「未開封状態」かつ適正な保管条件下での品質保持期限です。
間違えやすいところ
- 紫外線などの「光」によって分解・変質する成分も多く存在するため、「光で劣化するものはない」を正しいと見誤らないように注意しましょう。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」医薬品の品質
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.17 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の本来の役割
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 一般用医薬品の役割 / セルフメディケーション / QOL
一般用医薬品の役割に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。 a 生活の質(QOL)の改善・向上 b 健康状態の自己検査 c 重度な疾病に伴う症状の改善 d 生活習慣病の治療(科学的・合理的に効果が期待できるものに限る。)
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用医薬品の役割には、軽度な症状の改善、生活の質(QOL)の向上、健康維持や症状発現の予防、自己検査などが含まれますが、重度な疾患や生活習慣病の根本的な治療は対象外です。
解き方
- 一般用医薬品が担う役割(QOL向上、自己検査、軽度な症状の改善・予防など)を整理します。
- 重度な疾患の改善や生活習慣病の治療は医師の領域であるため、cとdを誤りと判定します。
- 選択肢 1正解
- aとbの双方が一般用医薬品の果たす役割として正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- aは正しいですが、重度な疾病の改善を謳うcが誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しいですが、cが誤りであるため選択できません。
- 選択肢 4不正解
- bは正しいですが、生活習慣病の治療を対象とするdが誤りです。
- 選択肢 5不正解
- c及びdのいずれも一般用医薬品の役割としては誤った内容です。
答えの内訳
- a:正
- 日常生活における不調を和らげ、生活の質(QOL)を改善・向上させることは一般用医薬品の役割の一つです。
- b:正
- 一般用検査薬のように、健康状態の自己チェック・自己検査を可能にすることも一般用医薬品の役割です。
- c:誤
- 一般用医薬品が対象とするのは「軽度な疾病に伴う症状の改善」であり、重度な疾病の治療は医療機関で行うべき領域です。
- d:誤
- 生活習慣病の「治療」は医師の管理下で行われるべきであり、一般用医薬品の役割としては症状発現の予防等にとどまります。
覚えるポイント
- 一般用医薬品は「軽度」な不調への対処や予防、QOLの向上が目的であり、重度疾患の治療は対象外です。
間違えやすいところ
- 生活習慣病に関しては「予防やリスク軽減」が目的であり、一般用医薬品による「治療」は認められていません。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」一般用医薬品の役割
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.17 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
セルフメディケーションの理念と専門家の役割
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · セルフメディケーション / WHOの定義 / 登録販売者の役割
セルフメディケーションに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 a セルフメディケーションの主役は、一般用医薬品の販売に従事する登録販売者である。 b 登録販売者は、購入者等に対して常に科学的な根拠に基づいた正確な情報提供を行い、セルフメディケーションを適切に支援していくことが期待されている。 c 一般用医薬品で対処可能な症状の範囲は、医薬品を使用する人によって変わってくるものであり、乳幼児では、通常の成人の場合より、その範囲は広くなる。 d 世界保健機関(WHO)によれば、セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」とされている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
セルフメディケーションの主体は個々の生活者自身です。登録販売者は科学的情報提供を通じて支援を行いますが、小児や高齢者等の要配慮者では一般用医薬品で自己対処できる範囲は狭くなります。
解き方
- 主体が「生活者」自身であるか確認し、aを誤りとします。
- 乳幼児などリスクの高い対象者では自己対処できる範囲が限られるため、cを誤りと判断します。
- 専門家の支援責務(b)とWHOの定義(d)が正しいことを確認し、「誤、正、誤、正」を選びます。
- 選択肢 1不正解
- a及びcが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りで、bが正しいため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- b及びdが正しく、cが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組合せです。
答えの内訳
- a:誤
- セルフメディケーションの主役は「自分自身の健康管理を行う一般の生活者」であり、登録販売者はそれを支援する立場です。
- b:正
- 専門家として科学的根拠に基づく的確な情報提供を行い、購入者の適切な自己管理を支援することが求められます。
- c:誤
- 状態が急変しやすい乳幼児などでは、一般用医薬品で対処可能な範囲は成人と比較してむしろ限られ(狭く)なります。
- d:正
- WHO(世界保健機関)によるセルフメディケーションの定義として正確な記述です。
覚えるポイント
- セルフメディケーションの主役は一般の生活者本人であり、小児・乳幼児では対処できる範囲が狭くなります。
間違えやすいところ
- 「登録販売者が主役である」とする記述は典型的なひっかけですので、主役は生活者自身であると覚えましょう。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」セルフメディケーション
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.18 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品販売時の確認事項
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 購入者への確認事項 / 適正使用 / 受診勧奨
一般用医薬品の販売に従事する専門家が購入者から確認しておきたい基本的なポイントに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 a 何のためにその医薬品を購入しようとしているか(購入者側のニーズ、購入の動機) b その医薬品を使用するのは、情報提供を受けている当人か、又はその家族等が想定されるか c その医薬品を使用する人として、小児や高齢者、妊婦等が想定されるか d その医薬品を使用する人が医療機関で治療を受けていないか
解答・解説を表示
解答
3
解説
一般用医薬品を安全かつ適切に使用してもらうため、専門家は購入動機、使用者の属性(本人か他者か、年齢・妊娠状態等)、病歴や併用薬・受療状況を漏れなく把握する必要があります。
解き方
- 各記述(購入動機、実際の使用者、特別な配慮を要する対象者、併用・治療状況)を確認します。
- いずれも販売時の確認事項として基本となる重要項目であるため、すべて「正」と判定します。
- 選択肢 1不正解
- c及びdも必須の確認事項であり「正」となるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- b及びdも確認すべき重要な事項であるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- a、b、c、dの記述はすべて適切であり、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- a及びcも正しい記述であるため不適当です。
答えの内訳
- a:正
- どのような症状や目的で購入しようとしているのかを確認することは、適切な医薬品選択のために必須です。
- b:正
- 窓口に来た本人ではなく家族等が服用する場合もあるため、実際の服用者が誰かを確認する必要があります。
- c:正
- 小児、高齢者、妊婦などは生理機能や安全性への配慮が必要となるため、重要な確認事項です。
- d:正
- 医療機関での治療内容や処方薬との相互作用・重複を防ぐため、受療状況の確認が欠かせません。
覚えるポイント
- 誰が・何のために使うのか、年齢や妊娠・持病・通院歴の有無など、使用者の基本情報はすべて確認ポイントです。
間違えやすいところ
- 来店者が必ずしも使用者本人とは限らないため、家族や他人の代理購入も常に意識する必要があります。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」適切な医薬品の選択と受診勧奨
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.18 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
薬害訴訟(サリドマイドの薬効と副作用)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · サリドマイド訴訟 / 血管新生阻害作用 / 催眠鎮静剤 / 先天異常
サリドマイドに関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組合せはどれか。 サリドマイドは、( a )等として販売されたが、副作用として血管新生を( b )作用もあったことから、妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の( c )が発生した。
解答・解説を表示
解答
2
解説
サリドマイドは催眠鎮静成分として広く使用されましたが、血管新生を妨げる副作用により、胎児の四肢欠損や小耳症などの重篤な先天異常(催奇形性)を引き起こしました。
解き方
- サリドマイドの元の効能効果が「催眠鎮静剤」であることを確認します。
- 作用機序として血管新生を「妨げる」こと、生じた害が「先天異常」であることを特定し、選択肢2を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 血管新生を「妨げる」であり、障害は生まれつきの「先天異常」であるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aに「催眠鎮静剤」、bに「妨げる」、cに「先天異常」が入る正確な組合せです。
- 選択肢 3不正解
- サリドマイドは催眠鎮静剤であり、また血管新生を妨げる作用によるものであるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- サリドマイドは解熱鎮痛剤ではなく、出生児の障害は後天異常ではなく先天異常です。
答えの内訳
- a:催眠鎮静剤
- サリドマイドは副作用が少なく安全な催眠鎮静剤(胃腸薬にも配合)として販売されました。
- b:妨げる
- 血管新生を妨げる(阻害する)作用によって、胎児の四肢などの正常な発育が阻害されました。
- c:先天異常
- 妊娠初期の胎児器官形成期に母体が摂取することで、胎児に四肢欠損や耳の障害などの先天異常が生じました。
覚えるポイント
- サリドマイド = 催眠鎮静剤、血管新生阻害(妨げる)、四肢欠損・耳の障害などの先天異常。
間違えやすいところ
- キノホルム(整腸剤)やクロイツフェルト・ヤコブ病と混同しないよう、成分ごとの適応と副作用を明確に分けましょう。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」薬害の歴史(サリドマイド訴訟)
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.18 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
薬害訴訟(スモン及びスモン訴訟)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · スモン訴訟 / キノホルム / 整腸剤 / 医薬品副作用被害救済制度
スモン及びスモン訴訟に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 a スモン訴訟とは、亜急性脊髄視神経症の治療薬として販売されたキノホルム製剤を使用したことにより、副作用が発生したことに対する損害賠償訴訟である。 b スモンの症状は、初期には腹部の膨満感から激しい腹痛を伴う下痢を生じ、次第に下半身の痺れや脱力、歩行困難等が現れる。 c スモン訴訟は、各地の地裁及び高裁において和解が勧められているが、いまだ全面和解には至っていない。 d スモン訴訟を契機として、生物由来製品による感染等被害救済制度の創設がなされた。
解答・解説を表示
解答
2
解説
スモン訴訟は整腸剤キノホルムによる神経障害被害に関する訴訟であり、1979年に全面和解が成立しました。これを契機に医薬品副作用被害救済制度が創設されました。
解き方
- キノホルムが「整腸剤」であることを確認し、aを誤りとします。
- スモンの初期症状と神経障害の推移を記述したbを正しいと判断します。
- 全面和解が成立している点(c誤)、救済制度が「副作用被害救済制度」である点(d誤)を判定し、「誤、正、誤、誤」を選びます。
- 選択肢 1不正解
- c及びdがいずれも誤りであるため不適当です。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- a及びcが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- bが正しく、c及びdが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- a及びdが誤りで、bが正しいため不適当です。
答えの内訳
- a:誤
- キノホルム製剤は「整腸剤」として販売されていたものであり、亜急性脊髄視神経症(スモン)はその副作用によって引き起こされた病気です。
- b:正
- スモンは初期に腹痛や下痢などの腹部症状が現れ、その後下半身の痺れ、脱力、歩行困難、視力障害等へ進行します。
- c:誤
- スモン訴訟は、1979年(昭和54年)9月に国および製薬企業との間で全面和解が成立しています。
- d:誤
- スモン訴訟を契機として創設されたのは「医薬品副作用被害救済制度」です。
覚えるポイント
- スモン訴訟 = 整腸剤キノホルム、1979年全面和解、医薬品副作用被害救済制度の創設の契機。
間違えやすいところ
- キノホルムはスモンの治療薬ではなく原因薬(整腸剤)である点、および生物由来製品の感染救済制度ではなく副作用救済制度の創設契機である点に注意しましょう。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」薬害の歴史(スモン訴訟)
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.19 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
薬害訴訟(クロイツフェルト・ヤコブ病)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · CJD訴訟 / ヒト乾燥硬膜 / プリオン / 生物由来製品
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 a CJD訴訟は、脳外科手術等に用いられていたウシ乾燥硬膜を介してCJDに罹患したことに対する損害賠償訴訟である。 b CJDは、プリオンが脳の組織に感染し、次第に認知症に類似した症状が現れ、死に至る重篤な神経難病である。 c プリオン不活化のための十分な化学的処理が行われないまま製品として流通し、脳外科手術で移植された患者にCJDが発生した。 d CJD訴訟を契機に、(独)医薬品医療機器総合機構による医薬品副作用被害救済制度の創設がなされた。
解答・解説を表示
解答
5
解説
CJD訴訟は脳外科手術等で移植された「ヒト乾燥硬膜」に混入したプリオンによる感染被害に関する訴訟です。これを契機として生物由来製品の安全確保対策や感染等被害救済制度が整備されました。
解き方
- 原料が生体組織(ヒト乾燥硬膜)であることを確認し、ウシ乾燥硬膜とするaを誤りとします。
- プリオンによる病態(b)および不活化不十分な流通経緯(c)が正しいことを確認します。
- 副作用被害救済制度はスモンが契機であるためdを誤りとし、「誤、正、正、誤」を導きます。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りで、cが正しいため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- a及びdが誤りで、bが正しいため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- aが誤りで、bが正しいため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- dが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤であり、正しい組合せです。
答えの内訳
- a:誤
- CJD訴訟の原因となったのはウシ乾燥硬膜ではなく、「ヒト乾燥硬膜」です。
- b:正
- 異常プリオンタンパク質が脳組織を侵し、認知症様症状等を経て死に至る重篤な神経難病です。
- c:正
- プリオンを不活化するための十分な処理が行われないまま流通したヒト乾燥硬膜が移植されたことで感染が発生しました。
- d:誤
- 医薬品副作用被害救済制度創設の契機となったのはスモン訴訟であり、CJD訴訟やHIV訴訟等を契機に創設されたのは生物由来製品等による感染被害救済制度です。
覚えるポイント
- CJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)訴訟 = ヒト乾燥硬膜、プリオン感染、生物由来製品の安全対策。
間違えやすいところ
- 「ウシ乾燥硬膜」という記述の誤り(正しくはヒト由来)を見落とさないように注意しましょう。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」薬害の歴史(CJD訴訟)
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.19 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
口腔(舌および唾液の働き)
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 口腔 / 舌 / 唾液 / 消化酵素
口腔に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 a 舌の表面には、舌乳頭という無数の小さな突起がある。 b 舌は味覚を感知するほか、咀嚼された飲食物を攪拌して唾液と混和させる。 c 唾液は、味覚の形成にも重要な役割を持つ。 d 唾液には、タンパク質を分解するトリプシンが含まれている。
解答・解説を表示
解答
5
解説
口腔は咀嚼と唾液分泌により消化の第一歩を担います。唾液中のプチアリンは炭水化物を分解し、タンパク質分解酵素トリプシンは膵臓から分泌されます。
解き方
- 舌の形態(舌乳頭)および機能(味覚、攪拌・混和)に関する記述a、bが正しいことを確認します。
- 唾液が味物質の溶解を助け味覚形成に関与する記述cが正しいことを確認します。
- 唾液に含まれる酵素はプチアリン(アミラーゼ)であり、トリプシンは膵液に含まれるため記述dを誤りと判定します。
- 選択肢 1不正解
- cが誤り、dが正とされていますが、正しくはcが正、dが誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bが誤り、dが正とされていますが、正しくはbが正、dが誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aおよびcが誤りとされていますが、正しくはどちらも正です。
- 選択肢 4不正解
- a、bが誤り、dが正とされていますが、正しくはa、bが正、dが誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤りであり、正しい組合せです。
答えの内訳
- a:正
- 舌の表面には舌乳頭と呼ばれる無数の突起があり、味覚を感じる味蕾が分布しています。
- b:正
- 舌は味覚受容だけでなく、咀嚼された食物を口腔内で攪拌し唾液と混和させる運動機能も担います。
- c:正
- 味覚物質が唾液に溶解して味蕾に届くため、唾液の分泌は味覚形成に不可欠です。
- d:誤
- 唾液に含まれる消化酵素はデンプンを分解するプチアリン(唾液アミラーゼ)であり、トリプシンは膵液に含まれます。
覚えるポイント
- 唾液の消化酵素はプチアリン(デンプン分解)
- トリプシンは膵液に含まれるタンパク質分解酵素
間違えやすいところ
- トリプシンやペプシンなどのタンパク質分解酵素と唾液アミラーゼの分泌場所を混同しないように注意する。
出題の前提:手引き(人体の働きと医薬品 - 消化器系)
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.20 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
肺の構造と呼吸運動
人体の働きと医薬品 · 呼吸器系 / 肺 / 胸郭運動 / 間質
肺に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 a 肺は、胸部の左右両側に1対ある。 b 肺は、筋組織でできており、自ら膨らんだり縮んだりする。 c 肺胞と毛細血管を取り囲んで支持している組織を間質という。
解答・解説を表示
解答
2
解説
肺は自ら運動する筋組織を持たず、横隔膜や肋間筋が弛緩・収縮して胸腔内圧が変化することで換気が行われます。
解き方
- 肺の解剖学的位置として左右両側に1対ある記述aを正しいと判定します。
- 肺自体には筋組織がなく自ら動くことができないため記述bを誤りと判定します。
- 肺胞壁や毛細血管を支持する組織が間質である記述cを正しいと判定します。
- 選択肢 1不正解
- bが正、cが誤りとなっており誤った組合せです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、bが正となっており誤った組合せです。
- 選択肢 4不正解
- aおよびcが誤りと判定されており誤った組合せです。
答えの内訳
- a:正
- 肺は胸腔の左右両側に1対存在し、右肺は3葉、左肺は2葉に分かれています。
- b:誤
- 肺自体には筋肉組織がなく自力で膨張・収縮できないため、横隔膜や肋間筋などの呼吸筋の運動によって受動的に拡張・収縮します。
- c:正
- 肺胞とそれを取り囲む毛細血管を支持している結合組織を間質と呼びます。
覚えるポイント
- 肺自体には筋肉がなく自力で動けない
- 呼吸運動は横隔膜や肋間筋の収縮・弛緩によって行われる
間違えやすいところ
- 肺自身が筋肉で収縮・拡張していると誤認しやすいので注意する。
出題の前提:手引き(人体の働きと医薬品 - 呼吸器系)
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.20 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
膵臓の構造と機能(内外分泌)
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 膵臓 / 膵液 / 内分泌 / インスリン
膵臓に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 a 肝臓で産生された胆汁を濃縮して蓄えている。 b アルカリ性の膵液は、胃に分泌されて消化を助けている。 c 脂質を消化する酵素のみを供給している。 d インスリンを血液中に分泌している。
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解答
4
解説
膵臓は十二指腸へ膵液を分泌する外分泌機能(三大栄養素の分解酵素を含む)と、血液中へインスリン等を分泌する内分泌機能の両方を併せ持ちます。
解き方
- 胆汁を蓄える器官は胆嚢であるため記述aを誤りと判定します。
- 膵液が分泌されるのは胃ではなく十二指腸であるため記述bを誤りと判定します。
- 膵液は三大栄養素(炭水化物・タンパク質・脂質)すべての消化酵素を含むため記述cを誤りと判定します。
- ランゲルハンス島からインスリンを内分泌する記述dを正しいと判定します。
- 選択肢 1不正解
- a、bが正とされていますが誤りであり、dが誤とされていますが正です。
- 選択肢 2不正解
- a、bが正とされていますが、正しくはどちらも誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cが正とされていますが、膵液は脂質以外の酵素も供給するため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが誤、cが誤、dが正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- b、cが正とされ、dが誤とされていますが、正しくはb、cが誤、dが正です。
答えの内訳
- a:誤
- 肝臓で産生された胆汁を濃縮して蓄えるのは胆嚢であり、膵臓ではありません。
- b:誤
- 弱アルカリ性の膵液は膵管を通じて十二指腸へ分泌され、胃酸を中和します。
- c:誤
- 膵液には脂質分解酵素(リパーゼ)だけでなく、デンプン分解酵素(アミラーゼ)やタンパク質分解酵素(トリプシノーゲン等)も含まれます。
- d:正
- 膵臓のランゲルハンス島からインスリンやグルカゴンなどのホルモンが血液中に分泌されます。
覚えるポイント
- 胆汁を蓄えるのは胆嚢
- 膵液は十二指腸に分泌され三大栄養素すべてを分解する
- インスリンやグルカゴンを内分泌する
間違えやすいところ
- 膵液の分泌先が胃ではなく十二指腸であることを忘れないようにする。
出題の前提:手引き(人体の働きと医薬品 - 消化器系)
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.20 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
胃の構造と消化作用
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 胃 / 胃の運動 / 滞留時間
胃に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 a 上腹部にある中空の臓器である。 b 内壁には輪状のひだがあり、その粘膜表面は柔突起に覆われている。 c 食道から送られてくる内容物を、自らの運動によって胃液と混和する。 d 胃内の内容物の滞留時間は、脂質分の多い食品より炭水化物主体の食品の方が比較的長い。
解答・解説を表示
解答
3
解説
胃は上腹部にあり、蠕動運動で内容物と胃液を混和します。絨毛(柔突起)があるのは小腸であり、胃内滞留時間は脂質の方が炭水化物より長くなります。
解き方
- 胃の解剖学的特徴(上腹部の中空臓器)である記述aを正しいと判定します。
- 輪状のひだや柔突起(絨毛)を持つのは小腸であるため記述bを誤りと判定します。
- 胃壁の運動により内容物を胃液と混和する記述cを正しいと判定します。
- 胃内滞留時間は炭水化物より脂質の方が長いため、記述dを誤りと判定します。
- 選択肢 1不正解
- bが正、cが誤とされていますが、正しくはbが誤、cが正です。
- 選択肢 2不正解
- bおよびdが正、cが誤とされていますが、正しくはbが誤、cが正、dが誤です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、dが正と判定されていますが誤った組合せです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、bおよびdが正とされていますが誤った組合せです。
答えの内訳
- a:正
- 胃は上腹部に位置する中空の嚢状器官であり、食物を一時的に保持します。
- b:誤
- 内壁に輪状のひだがあり粘膜表面が柔突起(絨毛)に覆われているのは小腸の特徴です。
- c:正
- 胃は蠕動運動などの自らの筋運動によって、食道から送られた内容物と胃液を混和して粥状にします。
- d:誤
- 胃内での滞留時間は炭水化物主体の食品の方が比較的短く、脂質分の多い食品の方が比較的長いです。
覚えるポイント
- 柔突起(絨毛)があるのは小腸
- 胃内滞留時間:炭水化物(短い)< 脂質(長い)
間違えやすいところ
- 小腸粘膜の微細構造(柔突起・絨毛)を胃の構造と混同しないこと。
出題の前提:手引き(人体の働きと医薬品 - 消化器系)
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.21 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
循環器系の構造と働きに関する正誤判定
人体の働きと医薬品 · 心臓 / 血管系 / 門脈 / 血圧
循環器系に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
5
解説
循環器系は心臓をポンプとして血液を全身および肺へ循環させ、物質の運搬や血圧の維持を担っています。体循環と肺循環の経路、動脈と静脈の構造的差異、門脈を介した肝臓への血流経路の正確な理解が不可欠です。
解き方
- 記述aについて心室収縮時と拡張時の血圧の定義を確認し、最大血圧と最小血圧の相違を判断する。
- 記述bについて肺循環の血液の流れ(肺動脈→肺→肺静脈→左心房→左心室→大動脈)を確認する。
- 記述cについて四肢静脈の弁構造の有無と逆流防止機能を確認する。
- 記述dについて消化管から吸収された物質が最初に通過する臓器(肝臓・門脈系)を確認して組み合わせを特定する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、cが誤、dが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bが正、cが誤と判定されているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが正、cが誤、dが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが誤の組み合わせであり正しいです。
答えの内訳
- a:誤
- 心臓が収縮したときの血圧は最大血圧(収縮期血圧)と呼ばれます。最小血圧(拡張期血圧)は心臓が拡張したときの血圧です。
- b:誤
- 肺でガス交換が行われた血液は、肺静脈を通って左心房に入り、左心室から大動脈を経て全身に送り出されます。
- c:正
- 四肢を通る静脈では、血流の逆流を防ぐために一定の間隔で薄い帆状のひだである静脈弁が発達しています。
- d:誤
- 消化管で吸収された物質は、門脈を通ってまず肝臓へと運ばれ、代謝や解毒を受けた後に全身を循環します。
覚えるポイント
- 心臓収縮期は最大血圧、心臓拡張期は最小血圧である。
- 消化管で吸収された栄養素等は門脈を通って肝臓に集まる。
間違えやすいところ
- 肺循環で酸素化された血液が戻るのは「左心房」であるが「右心房」と取り違えやすい。
- 門脈系で消化管から運ばれる先を「腎臓」と取り違えやすい。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の循環器系(心臓、血管系)の記載に基づく。
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.21 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
血液の成分とその機能に関する正誤判定
人体の働きと医薬品 · 赤血球 / 白血球 / 血小板 / 血漿タンパク質
血液に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
5
解説
血液は血球成分(赤血球・白血球・血小板)と液性成分(血漿)から成り、呼吸器ガス運搬、生体防御、止血などの重要な機能を分担しています。各血球の構成比率や特徴、血液凝固カスケードにおけるフィブリノゲンとフィブリンの関係を正確に整理しておく必要があります。
解き方
- 記述aについて二酸化炭素の主たる運搬形態(血漿中での炭酸水素イオン)を確認する。
- 記述bについて白血球各成分(好中球は約60%、最大細胞は単球)の割合と性質を確認する。
- 記述cについて免疫グロブリンが抗体として働く点を確認する。
- 記述dについてフィブリノゲン(前駆体)がフィブリン(線維)になる反応関係を確認して組み合わせを特定する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、cが誤、dが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bが正、cが誤と判定されているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが正、dが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが誤の組み合わせであり正しいです。
答えの内訳
- a:誤
- 二酸化炭素の多くは血漿中に溶解し、主に炭酸水素イオンとして肺へ運ばれます。ヘモグロビンと結合して運ばれる割合は一部です。
- b:誤
- 好中球は白血球の約60%を占める最多の成分です。白血球の中で最も大きく強い食作用を持つのは単球(マクロファージ)です。
- c:正
- 血漿タンパク質のグロブリンの多く(免疫グロブリン)は、体内に侵入した抗原を特異的に認識する抗体として機能します。
- d:誤
- 血液凝固の過程では、水溶性のフィブリノゲンがトロンビン等の作用で重合し、不溶性の線維状タンパク質であるフィブリンとなります(主語と述語が逆です)。
覚えるポイント
- 好中球は白血球の約60%を占め、感染初期の食作用を担う。
- 凝固過程では可溶性のフィブリノゲンが不溶性のフィブリンへと変化する。
間違えやすいところ
- 酸素運搬(ヘモグロビン結合)と二酸化炭素運搬(主に炭酸水素イオンとして溶解)の機序を混同しやすい。
- フィブリノゲンとフィブリンの生成関係を逆にしてしまうミスが多い。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の血液の成分と働きに基づく。
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
泌尿器系の構造と機能に関する正誤判定
人体の働きと医薬品 · 腎臓 / ネフロン / 副腎 / 尿細管での再吸収
泌尿器系に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
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解答
4
解説
泌尿器系では、腎臓の基本単位であるネフロン(腎小体+尿細管)によって血液がろ過され、必要な栄養成分・水分が再吸収されて尿が形成されます。また副腎は皮質と髄質で産生するホルモンが異なり、厳格に区別して理解する必要があります。
解き方
- 記述aについて腎小体と尿細管からなる単位の名称(ネフロン)とボウマン嚢の定義を確認する。
- 記述bについてアドレナリン・ノルアドレナリンが分泌される部位(副腎髄質)を確認する。
- 記述cについて体液量維持・血圧維持における腎臓の機能を確認する。
- 記述dについて尿細管における栄養分・水分・電解質の再吸収機能を確認し、正しい組み合わせを選択する。
- 選択肢 1不正解
- aおよびbはともに記述が誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤り、dが正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤り、cが正しい記述です。
- 選択肢 4正解
- cおよびdが正しい記述の組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 腎小体と尿細管とで構成される腎臓の基本的な機能単位は「ネフロン」です。ボウマン嚢は糸球体を包む袋状組織であり、糸球体とともに腎小体を構成します。
- b:誤
- アドレナリンやノルアドレナリンが産生・分泌されるのは「副腎髄質」です。副腎皮質からはコルチゾールやアルドステロンなどのステロイドホルモンが分泌されます。
- c:正
- 腎臓は尿の生成を通じて体液の量や電解質組成を調節し、血圧を一定範囲内に維持する重要な役割を担っています。
- d:正
- 糸球体でろ過された原尿から、グルコースやアミノ酸などの有用成分や必要な水分・電解質が尿細管で血液中に再吸収されます。
覚えるポイント
- 腎小体(糸球体+ボウマン嚢)+尿細管=ネフロンである。
- 副腎皮質はステロイドホルモン、副腎髄質はカテコールアミン(アドレナリン等)を分泌する。
間違えやすいところ
- ボウマン嚢とネフロンの用語の階層関係を取り違えやすい。
- 副腎皮質と副腎髄質から分泌されるホルモンを取り違えやすい。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の泌尿器系(腎臓、副腎)の記載に基づく。
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
感覚器官(目・耳・鼻)の構造と生理に関する正誤判定
人体の働きと医薬品 · 視覚器 / 副鼻腔 / 角膜と房水 / 内耳と外耳
目、耳、鼻などの感覚器官に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
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解答
4
解説
目・耳・鼻などの感覚器系では、刺激受容に関わる微細構造と各器官の解剖学的区分(外耳・中耳・内耳の区分など)、および血管を持たない透明組織(角膜・水晶体)の栄養供給システムを正確に整理しておく必要があります。
解き方
- 記述aについて暗所での光受容に必要なビタミン(ビタミンA)を確認する。
- 記述bについて副鼻腔の解剖学的位置関係と鼻腔への開口部を確認する。
- 記述cについて血管のない角膜・水晶体への房水による栄養供給機序を確認する。
- 記述dについて蝸牛・前庭が属する部位(内耳)を確認して組み合わせを決定する。
- 選択肢 1不正解
- aが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが正、bおよびcが誤と判定されているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤、dが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤の組み合わせであり正しいです。
- 選択肢 5不正解
- bおよびcが誤、dが正と判定されているため誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- わずかな光でも敏感に反応する視細胞(桿体細胞)の光受容物質(ロドプシン)の合成・反応には、ビタミンCではなくビタミンAが不可欠です。
- b:正
- 副鼻腔は目と目の間、額、頬の下、鼻腔の奥にある空洞で、いずれも細い管(自然口)で鼻腔とつながっています。
- c:正
- 角膜と水晶体は透明性を保つため血管が通っておらず、眼房水が循環することで酸素や栄養分が供給されています。
- d:誤
- 蝸牛(聴覚器官)や前庭(平衡器官)は「内耳」を構成する器官です。外耳は耳介と外耳道からなります。
覚えるポイント
- 光を感じる視細胞の反応にはビタミンAが不可欠である。
- 角膜と水晶体には血管がなく、房水によって栄養分や酸素が供給される。
- 蝸牛(聴覚)と前庭・半規管(平衡覚)は内耳にある。
間違えやすいところ
- 暗所視に必要なビタミンAをビタミンC等と取り違えやすい。
- 蝸牛や前庭を内耳ではなく外耳や中耳と誤認しやすい。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の感覚器官(目、耳、鼻)の記載に基づく。
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
外皮系の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 皮膚の構造 / 皮脂腺 / 汗腺
外皮系に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
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解答
5
解説
皮膚付属器官である汗腺には体温調節に関わるエクリン腺と体臭の原因となるアポクリン腺があり、皮脂を分泌する皮脂腺とは区別されます。
解き方
- 選択肢1から4が真皮、皮脂、角質層、メラニンに関する正しい記述であることを確認する。
- 選択肢5のアポクリン腺とエクリン腺が皮脂腺ではなく汗腺の分類であることを確認し、誤りであると判断する。
- 選択肢 1不正解
- 真皮は結合組織からなり、毛細血管や知覚神経の末端が通っています。
- 選択肢 2不正解
- 皮脂の分泌が低下すると角質層の水分保持機能が衰えて皮膚が乾燥し、皮膚炎や湿疹を起こしやすくなります。
- 選択肢 3不正解
- 皮膚に摩擦などの物理的刺激が反復されると、角質層が肥厚して胼胝(たこ)や鶏眼(うおのめ)を形成します。
- 選択肢 4不正解
- メラニン色素は表皮基底層(最下層)にあるメラノサイトで産生され、紫外線から組織を防御します。
- 選択肢 5正解
- アポクリン腺とエクリン腺は汗腺の種類であり、皮脂腺の説明ではないため誤りです。
覚えるポイント
- エクリン腺は全身、アポクリン腺は腋窩等に分布する汗腺である。
間違えやすいところ
- 皮脂腺と汗腺の役割や分類を混同しないように注意する。
出題の前提:手引き(平成29年版)「第2章 人体の働きと医薬品」の皮膚の構造と機能に関する記述に基づく。
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.23 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
骨格系及び筋組織の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 筋組織 / 骨の代謝 / 神経支配
骨格系及び筋組織に関する記述について、正しいものの組合せはどれか。 a 腱は筋細胞と結合組織からできており、伸縮性に富む。 b 骨格筋は、筋線維を顕微鏡で観察すると横縞模様(横紋)が見えるので横紋筋とも呼ばれる。 c 骨は生きた組織であり、成長が停止した後も一生を通じて破壊(骨吸収)と修復(骨形成)が行われている。 d 随意筋(骨格筋)は自律神経系で支配されるのに対して、不随意筋(平滑筋及び心筋)は体性神経系(運動神経)に支配されている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
骨格筋は体性神経系に支配される横紋筋(随意筋)であり、腱は伸縮性に乏しい結合組織です。また骨は一生を通じて骨代謝を繰り返します。
解き方
- 記述a:腱は結合組織のみで構成され伸縮性に乏しいため誤りと判断する。
- 記述b:骨格筋は横紋構造を持つ横紋筋であるため正しいと判断する。
- 記述c:骨吸収と骨形成が生涯行われるため正しいと判断する。
- 記述d:随意筋は体性神経系、不随意筋は自律神経系の支配であるため誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りで記述bが正しいため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aと記述dはいずれも誤りであるため、この組合せは誤りです。
- 選択肢 3正解
- 記述bと記述cはいずれも正しいため、この組合せが正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述cは正しいですが、記述dが誤りであるため、この組合せは誤りです。
覚えるポイント
- 骨格筋は体性神経支配の随意筋、平滑筋・心筋は自律神経支配の不随意筋である。
間違えやすいところ
- 腱は伸縮性に富むと誤解しやすいが、実際には伸縮性に乏しい。
出題の前提:手引き(平成29年版)「第2章 人体の働きと医薬品」の骨格系及び筋組織に関する記述に基づく。
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.23 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
自律神経系(交感神経系)の効果器反応
人体の働きと医薬品 · 自律神経系 / 交感神経 / 効果器の反応
交感神経系が効果器に及ぼす反応に関する組合せのうち、誤っているものはどれか。 効果器 - 反応 1 膀胱 - 排尿抑制 2 目 - 瞳孔散大 3 腸 - 運動亢進 4 心臓 - 心拍数増加
解答・解説を表示
解答
3
解説
交感神経系は活動・闘争状態に適した生体反応(瞳孔散大、心拍数増加、消化管運動低下、排尿抑制など)を引き起こします。
解き方
- 交感神経興奮時の各臓器の反応を想起する。
- 腸(消化管)は活動時には運動が抑制・低下するため、運動亢進とする3が誤りであることを特定する。
- 選択肢 1不正解
- 交感神経系刺激により膀胱排尿筋が弛緩し括約筋が収縮するため、排尿は抑制されます。
- 選択肢 2不正解
- 交感神経系刺激により瞳孔散大筋が収縮し、瞳孔が散大します。
- 選択肢 3正解
- 交感神経系刺激により腸の運動は低下(抑制)します。亢進するのは副交感神経刺激時です。
- 選択肢 4不正解
- 交感神経系刺激により心拍数は増加し、心筋の収縮力も増強します。
覚えるポイント
- 交感神経刺激で消化管運動は低下し、副交感神経刺激で亢進する。
間違えやすいところ
- 膀胱機能において排尿抑制(弛緩)と排尿促進の交感・副交感の作用を取り違えやすい。
出題の前提:手引き(平成29年版)「第2章 人体の働きと医薬品」の自律神経系の働きに関する記述に基づく。
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.23 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
薬が働く仕組みと作用区分
人体の働きと医薬品 · 局所作用と全身作用 / 薬物動態 / 経皮吸収製剤
薬が働く仕組みに関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 a 局所作用を目的とする医薬品の場合、全身性の副作用が生じることはない。 b 体内に吸収された有効成分が全身を巡って薬効をもたらすことを全身作用という。 c 医薬品が体内で引き起こす薬効と副作用を理解するには、薬物動態に関する知識が不可欠である。 d 有効成分が循環血液中に移行して全身作用を示すことを目的とした経皮吸収製剤が存在する。
解答・解説を表示
解答
3
解説
局所適用薬であっても有効成分が血液循環へ吸収されて全身性の副作用を起こすことがあります。貼付剤の中には全身作用を狙ったものもあります。
解き方
- 記述a:局所作用を目的とする医薬品でも成分が循環血中に移行して全身性副作用を生じることがあるため「誤」とする。
- 記述b:吸収された成分が全身を巡って効果を発現することを全身作用と呼ぶため「正」とする。
- 記述c:薬効や副作用を理解するには体内動態の理解が不可欠であるため「正」とする。
- 記述d:貼付剤や経皮吸収テープ剤等に全身作用を期待する製剤があるため「正」とする。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤、cが誤となっており誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cとdが誤となっており誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正となっており正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、bが誤、dが誤となっており誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bとdが誤となっており誤りです。
覚えるポイント
- 外用薬・局所作用薬であっても全身性の副作用が現れることがある。
間違えやすいところ
- 局所作用目的の外用剤からは全身作用や副作用が一切生じないと誤解しやすい。
出題の前提:手引き(平成29年版)「第2章 人体の働きと医薬品」の薬の働く仕組みに関する記述に基づく。
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.24 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
薬の体内での作用機序と標的分子
人体の働きと医薬品 · 受容体 / トランスポーター / タンパク質 / 副作用
薬の体内での働きに関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組合せはどれか。 「循環血液中に移行した有効成分は、血流によって全身の組織・器官へ運ばれて作用するが、多くの場合、標的となる細胞に存在する( a )、酵素、( b )などの( c )と結合し、その機能を変化させることで薬効や( d )を現す。」
解答・解説を表示
解答
2
解説
薬効成分の標的分子には受容体、酵素、トランスポーターなどの生体タンパク質があり、結合することで目的の薬効や意図しない副作用を生じます。
解き方
- 標的分子の例として受容体、酵素、トランスポーター(輸送体)が挙げられる。
- これらはすべて生体内のタンパク質分子であるためcはタンパク質となる。
- 有効成分が標的の機能を変化させることで生じる反応は薬効や副作用であるため、dは副作用となる。
- 選択肢 1不正解
- cがアミノ酸、dが相互作用となっているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが受容体、bがトランスポーター、cがタンパク質、dが副作用となり文意に一致します。
- 選択肢 3不正解
- bが複合体、cがアミノ酸、dが相互作用となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが細胞核、bが複合体となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが細胞核、dが相互作用となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 薬物の結合標的(受容体・酵素・トランスポーター)はタンパク質である。
間違えやすいところ
- 標的分子そのものを「アミノ酸」と誤認しないように注意する。
出題の前提:手引き(平成29年版)「第2章 人体の働きと医薬品」の薬の体内での働きに関する記述に基づく。
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.24 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の剤型とその特徴
人体の働きと医薬品 · 散剤・顆粒剤 / 腸溶錠 / 口腔内崩壊錠 / スプレー剤
医薬品の剤型に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 a 錠剤のように固形状に固めず、粉末状にしたものを顆粒剤という。 b 錠剤には、腸内での溶解を目的として錠剤表面をコーティングしているものがある。 c 口腔内崩壊錠は、口の中の唾液で速やかに溶ける工夫がなされているので、水なしで服用することができる。 d スプレー剤は、手指等では塗りにくい部位や広範囲に適用する場合に適している。
解答・解説を表示
解答
3
解説
散剤は粉末状、顆粒剤は粒状に造粒した製剤です。腸溶錠は胃で溶けず腸で溶けるよう被膜され、口腔内崩壊錠は唾液で崩壊します。
解き方
- 記述a:粉末状にしたものは散剤であり、粒状にしたものが顆粒剤であるため誤りと判断する。
- 記述b:腸内溶解を目的とした腸溶錠が存在するため正しいと判断する。
- 記述c:口腔内崩壊錠は唾液で速やかに崩壊し水なしで服用可能であるため正しいと判断する。
- 記述d:スプレー剤は広範囲や手指が届きにくい部位への適用に適しているため正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤、cが誤となっており誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cとdが誤となっており誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正となっており正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、bが誤、dが誤となっており誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bとdが誤となっており誤りです。
覚えるポイント
- 粉末状の製剤は散剤、粒状に調製した製剤は顆粒剤である。
間違えやすいところ
- 散剤(粉末)と顆粒剤(粒状)の定義の相違に注意する。
出題の前提:手引き(平成29年版)「第2章 人体の働きと医薬品」の医薬品の剤型に関する記述に基づく。
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.24 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
薬物血中濃度と薬効・安全域
人体の働きと医薬品 · 血中濃度 / 最小有効濃度 / 中毒域 / 有効域
薬の体内での働きに関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 a 医薬品の有効成分の代謝・排泄の速度が吸収・分布の速度を上回ると、医薬品の有効成分の血中濃度は上昇する。 b 医薬品の有効成分の血中濃度が、ある最大有効濃度を超えたときに生体の反応としての薬効が現れる。 c 一度に大量の医薬品を摂取して血中濃度を高くしても、ある濃度以上になるとより強い薬効は得られなくなる。 d 全身作用を目的とする医薬品の多くは、使用後の一定期間、その有効成分の血中濃度が、無効域と中毒域の間の範囲に維持されるよう、使用量及び使用間隔が定められている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
薬効は最小有効濃度を超えたときに現れ、受容体の飽和により効果は上限に達します。また有効域は無効域と中毒域の間に設定されます。
解き方
- 記述a:代謝・排泄が吸収・分布を上回ると血中濃度は低下するため誤りと判断する。
- 記述b:薬効が現れる基準となる濃度は「最小有効濃度」であるため誤りと判断する。
- 記述c:受容体結合等の飽和により一定濃度以上では薬効が頭打ちになるため正しいと判断する。
- 記述d:安全かつ有効に作用させるため血中濃度が無効域と中毒域の間に維持されるよう用法用量が定められているため正しいと判断する。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正の正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- bが正となっているため誤りです(正しくは最小有効濃度)。
- 選択肢 3不正解
- aが正、bが正、dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、cが誤となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 薬効が発現する境界は「最小有効濃度」であり、最大有効濃度ではない。
間違えやすいところ
- 代謝・排泄速度が吸収速度を上回る場合は血中濃度が低下する点を見落とさない。
出題の前提:手引き(平成29年版)「第2章 人体の働きと医薬品」の血中濃度と薬効の関係に基づく。
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.25 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
重篤な皮膚粘膜障害(SJS・TEN)
人体の働きと医薬品 · 皮膚粘膜眼症候群 / 中毒性表皮壊死融解症 / 初期症状
皮膚粘膜眼症候群及び中毒性表皮壊死融解症に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。 a 皮膚粘膜眼症候群はスティーブンス・ジョンソン症候群とも呼ばれる。 b 中毒性表皮壊死融解症の症例の多くが、皮膚粘膜眼症候群の進展型とみられる。 c 中毒性表皮壊死融解症は、一旦発症すると多臓器障害の合併症等により致命的な転帰をたどることがある。 d 両眼に現れる急性結膜炎は、中毒性表皮壊死融解症の前兆である可能性がある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
皮膚粘膜眼症候群(SJS)と中毒性表皮壊死融解症(TEN)は全身の皮膚・粘膜に生じる重篤な薬疹であり、両眼の充血や結膜炎が初発・前兆症状となることがあります。
解き方
- 記述a:皮膚粘膜眼症候群はスティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)の別名であるため正しいと判断する。
- 記述b:TEN症例の多くはSJSから急速に進展した重症型とみなされるため正しいと判断する。
- 記述c:広範囲の表皮剥離や多臓器障害を合併し死に至ることがあるため正しいと判断する。
- 記述d:両眼の充血や結膜炎、びらん等の眼症状は発症の前兆症状となるため正しいと判断する。
- 選択肢 1正解
- a、b、c、dの記述はいずれも正しく、適切な組合せです。
- 選択肢 2不正解
- a、c、dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- a、b、dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- b、cが誤とされているため誤りです。
覚えるポイント
- 両眼の激しい充血や急性の結膜炎症状はSJSやTENの重要な前兆である。
間違えやすいところ
- SJSとTENを別系統の疾患と誤認せず、TENがSJSの進展型とみなされる点を押さえる。
出題の前提:手引き(平成29年版)「第2章 人体の働きと医薬品」の重篤な副作用(SJS及びTEN)に関する記述に基づく。
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.25 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
偽アルドステロン症の病態と特徴
人体の働きと医薬品 · 副作用 / 偽アルドステロン症 / グリチルリチン酸
偽アルドステロン症に関する記述のうち、正しいものの組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a 副腎皮質からのアルドステロン分泌が増加することにより生じる。 b 主な症状としては、筋肉痛、喉の渇き、倦怠感、血圧上昇等がみられる。 c 体内にカリウムが貯留し、体からナトリウムが失われたことに伴う症状である。 d 複数の医薬品や、医薬品と食品との間の相互作用によって起きることがある。
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解答
5
解説
偽アルドステロン症は、副腎皮質からのアルドステロン分泌が増加していないにもかかわらず、電解質代謝異常(ナトリウム・水貯留、カリウム排泄促進)により低カリウム血症や高血圧等が生じる病態です。
解き方
- 偽アルドステロン症の成因(アルドステロン分泌量は正常または低下)と電解質動態(ナトリウム貯留・カリウム喪失)を確認します。
- 主な臨床症状(血圧上昇、筋力低下、手足の脱力、こむら返り、むくみなど)および甘草・グリチルリチン等による相互作用要因を判定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが「正」となっているため誤りです。偽アルドステロン症ではアルドステロン分泌は増加していません。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが「正」、dが「誤」となっているため誤りです。実際にはカリウムが失われ、複数の医薬品等の重複で起きます。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが「誤」、cが「正」となっているため誤りです。低カリウム血症に伴い筋力低下や血圧上昇が生じます。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが「正」、bが「誤」、cが「正」、dが「誤」となっているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aは誤、bは正、cは誤、dは正であり、正しい正誤の組合せとなっています。
覚えるポイント
- 偽アルドステロン症はナトリウムと水の貯留、カリウムの排泄増大(低カリウム血症)が本態です。
間違えやすいところ
- アルドステロン自体の分泌が増加する「原発性アルドステロン症」と混同しないように注意が必要です。
出題の前提:平成29年度登録販売者試験問題・午前(長野県)問57
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.26 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
消化器系に現れる副作用の症状と特徴
人体の働きと医薬品 · 副作用 / 消化性潰瘍 / イレウス様症状 / 浣腸剤
消化器系に現れる医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a 消化性潰瘍は、消化管出血に伴って糞便が黒くなる。 b イレウス様症状は、普段から下痢傾向がある人において発症のリスクが高い。 c 浣腸剤や坐剤の使用によって現れる一過性の症状に、肛門部の熱感等の刺激、排便直後の立ちくらみなどがある。 d イレウス様症状が悪化すると、腸内容物の逆流による嘔吐が原因で脱水症状を呈することがある。
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解答
4
解説
消化管出血では血液中の鉄が酸化して黒色便(タール便)が生じます。また、腸管運動が麻痺するイレウス様症状は便秘傾向者や高齢者等で発症リスクが高くなります。
解き方
- 消化性潰瘍における消化管出血の特徴(上部消化管出血による黒色便)を確認します。
- イレウス様症状(腸閉塞様症状)のリスク要因が便秘傾向であること、悪化時の嘔吐と脱水症状を評価します。
- 局所適用される浣腸剤や坐剤による一過性の刺激症状や迷走神経反射に伴う血圧低下・立ちくらみを確認します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが「正」、cが「誤」となっているため誤りです。イレウス様症状のリスクが高いのは便秘傾向の人です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが「誤」、bが「正」、dが「誤」となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが「誤」、dが「誤」となっているため誤りです。消化性潰瘍では便が黒くなり、イレウスでは嘔吐による脱水が生じます。
- 選択肢 4正解
- aは正、bは誤、cは正、dは正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aおよびcが「誤」となっているため誤りです。
覚えるポイント
- イレウス様症状は「下痢傾向」ではなく「便秘傾向」の人で発症リスクが高いです。
間違えやすいところ
- 上部消化管からの出血では便が赤色ではなく黒色(タール便)になる点を取り違えないようにします。
出題の前提:平成29年度登録販売者試験問題・午前(長野県)問58
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.26 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
呼吸器系に現れる副作用(間質性肺炎・喘息)
人体の働きと医薬品 · 副作用 / 間質性肺炎 / 喘息 / アスピリン喘息
呼吸器系に現れる医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a 間質性肺炎は、かぜや気管支炎の症状との区別が容易である。 b 喘息は、一般的に原因となる医薬品の使用から1~2週間程度で起きることが多い。 c 間質性肺炎を発症すると、息切れ、空咳、発熱等の症状を呈する。 d 医薬品で喘息発作を起こしたことがある人は、同種の医薬品の使用を避ける必要がある。
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解答
3
解説
間質性肺炎は肺胞の壁(間質)で炎症が起こる重篤な疾患で、初期症状はかぜと鑑別しづらい特徴があります。医薬品による喘息は投与後短時間で発症し、重篤化しやすいため原因薬や同種薬の再使用を避けます。
解き方
- 間質性肺炎の臨床的特徴(空咳、発熱、息切れ、かぜとの初期鑑別の難しさ)を照合します。
- 医薬品による喘息の発症時期(短時間で急激に発症し、1〜2週間ではない)と、同種薬の回避原則を確認します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが「正」、bが「正」、cが「誤」となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが「正」、dが「誤」となっているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aは誤、bは誤、cは正、dは正であり、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが「正」、cが「誤」となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述bが「正」、dが「誤」となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 間質性肺炎は「息切れ・空咳・発熱」を呈しかぜと鑑別困難、喘息は「投与後短時間」で急激に発症します。
間違えやすいところ
- 間質性肺炎の発症時期(1〜2週間程度)と喘息の発症時期(使用後短時間)を取り違えないようにします。
出題の前提:平成29年度登録販売者試験問題・午前(長野県)問59
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.27 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
皮膚等に現れる副作用(薬疹・光線過敏症・接触皮膚炎)
人体の働きと医薬品 · 副作用 / 薬疹 / 光線過敏症 / 接触皮膚炎
医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組合せとして適切なものを1つ選びなさい。 a 薬疹は、医薬品ごとに生じる発疹の型が決まっている。 b 光線過敏症は、貼付剤を剥がした後でも発症することがある。 c 接触皮膚炎は、医薬品の触れた部分だけでなく全身に広がって重篤化する可能性がある。 d 光線過敏症の症状が現れた場合は、患部は洗浄せずそのままの状態で、清潔な白い生地等で覆い医師の診療を受ける必要がある。
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解答
2
解説
外用薬による光線過敏症は、皮膚に成分が残留していれば剥がした後でも日光照射で発症します。一方、接触皮膚炎は触れた部位に限定して生じるのが特徴で、発症時は薬剤を直ちに洗い流すことが重要です。
解き方
- 薬疹の発疹病型の多様性(同一医薬品でも様々な発疹の型が生じる)を判定します。
- 光線過敏症の機序(成分残留により貼付剤除去後も発現し得ること、患部は速やかに洗浄して遮光すること)を確認します。
- 接触皮膚炎の局所性(薬剤が直接触れた部分に限定して発症する)を確認します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが「正」、dが「正」となっているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aは誤、bは正、cは誤、dは誤であり、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが「誤」、cが「正」、dが「正」となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが「正」、bが「誤」となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 接触皮膚炎は「触れた部分のみ」に限定され、光線過敏症の対処は「直ちに洗い流して遮光する」です。
間違えやすいところ
- 光線過敏症は貼付剤を剥がせば直ちに安全になるわけではなく、皮膚に残留した成分によって後から発症することがあります。
出題の前提:平成29年度登録販売者試験問題・午前(長野県)問60
出典:長野県『2017年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:661KB) p.27 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
2017年度 長野県 前半
参照した公式資料
長野県が公開した2017年度 長野県 前半の問題・解答資料です。
- 試験問題 午前(PDF:661KB) ↗ — www.pref.nagano.lg.jp(PDF・28ページ)
- 正答一覧(PDF:72KB) ↗ — www.pref.nagano.lg.jp(PDF・1ページ)

