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2017年度 宮城県 前半の概要
医薬品の本質
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 医薬品の定義 / 有効性と安全性
医薬品の本質に関する次の記述 a 〜 d の正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品は、人の疾病の診断、治療若しくは予防に使用されること、又は人の身体の構造や機能に影響を及ぼすことを目的とする生命関連製品である。 b 医薬品は、効能効果、用法用量、副作用等の必要な情報が適切に伝達されることを通じて、購入者が適切に使用することにより、初めてその役割を十分に発揮するものである。 c 医薬品は、知見の積み重ねによって、有効性、安全性等に関する情報が集積されており、随時新たな情報が付加されるものである。 d 医薬品が人体に及ぼす作用は複雑かつ多岐に渡るが、一般用医薬品については、そのすべてが解明されている。
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解答
3
解説
医薬品は生命関連製品として人の健康に直接関わるため、製品自体だけでなく適正な情報提供が不可欠です。また、承認後も作用機序や副作用に関する情報の収集・評価が継続して行われます。
解き方
- 記述a、b、cがいずれも医薬品の本質および情報伝達の重要性についての正確な説明であることを確認する。
- 記述dについて、一般用医薬品であってもすべての作用が解明されているわけではない点を確認し誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bとcが正しく、dが誤りであるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cは正しく、dは誤りであるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 3正解
- a:正、b:正、c:正、d:誤の組み合わせであり、公式正答と合致します。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは生命関連製品としての正しい定義であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述a、bは正しく、dは誤りであるため誤った組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- 医薬品は人の疾病の診断・治療・予防や身体の構造・機能への影響を目的とする生命関連製品であり正しい記述です。
- b:正
- 医薬品は効能効果や用法用量、副作用等の適正使用情報が伝達され、正しく使用されて初めて役割を発揮するため正しいです。
- c:正
- 医薬品は市販後も含めた知見の集積により、有効性・安全性等の新たな情報が随時付加されるものであるため正しいです。
- d:誤
- 一般用医薬品であっても、人体に及ぼす複雑かつ多岐にわたる作用のすべてが解明されているわけではないため誤りです。
覚えるポイント
- 医薬品の作用は一般用医薬品であってもすべてが完全に解明されているわけではない。
間違えやすいところ
- 『一般用医薬品は作用が緩和だからすべて解明されている』と誤解しないよう注意する。
出題の前提:試験実施要領・手引き(平成29年度登録販売者試験問題)
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.1 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医薬品のリスク評価
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品のリスク評価 / GLP / 用量-反応関係 / 中毒量・致死量
医薬品のリスク評価に関する以下の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
医薬品の投与量と反応の間には用量-反応関係が存在し、治療量の上限を超えると有害な反応が顕著となる中毒量、さらに最小致死量、致死量へと進行します。効果とリスクは暴露時間と暴露量の積で評価されます。
解き方
- 選択肢1のGLPは非臨床安全性試験の基準であり、臨床試験の基準はGCPであることを確認する。
- 選択肢2の安全性基準は食品よりも医薬品の方が高い基準が求められること、選択肢3の用量-反応関係は「和」ではなく「積」であることを確認する。
- 選択肢4の用量推移(無作用量→治療量→中毒量→最小致死量→致死量)が正しいことを確認する。
- 選択肢 1不正解
- ヒトを対象とした臨床試験の基準はGCP(Good Clinical Practice)であり、GLPは非臨床試験基準のため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 医薬品は生命関連製品として、食品よりもはるかに厳しい安全基準が要求されるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 用量―反応関係において効果とリスクは、薬物暴露時間と暴露量の「和」ではなく「積」で表現されるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- 医薬品は治療量上限を超えると中毒量となり、最小致死量を経て致死量に至るため正しい記述です。
覚えるポイント
- GLPは非臨床試験、GCPは臨床試験の基準。効果とリスクは暴露時間と暴露量の『積』。
間違えやすいところ
- 暴露時間と暴露量の『和』と『積』を読み違えやすいので注意する。
出題の前提:試験実施要領・手引き(平成29年度登録販売者試験問題)
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.1 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医薬品のリスク評価と各種基準
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 慢性毒性 / GVP・GPSP / LD50 / 医薬品毒性試験法ガイドライン
医薬品のリスク評価に関する次の記述 a 〜 d の正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品は、少量の投与でも長期投与されれば慢性的な毒性が発現する場合がある。 b 医薬品に対しては製造販売後の調査及び試験の実施の基準としてGood Vigilance Practice(GVP)と製造販売後安全管理の基準としてGood Post-marketing Study Practice(GPSP)が制定されている。 c 薬物の毒性の指標として、50%致死量(LD50)が用いられる。 d 医薬品毒性試験法ガイドラインに沿って、単回投与毒性試験や反復投与毒性試験等の毒性試験が厳格に実施されている。
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解答
5
解説
医薬品の安全性評価では、急性毒性のみならず長期投与による慢性毒性試験が不可欠です。また市販後においても、安全管理基準(GVP)および市販後調査等の実施基準(GPSP)が定められています。
解き方
- 記述aが慢性毒性に関する正しい説明であることを確認する。
- 記述bのGVP(製造販売後安全管理)とGPSP(製造販売後調査・試験の実施基準)の対応関係を確認し、互いに入れ替わっているため誤りと判断する。
- 記述c(LD50)および記述d(毒性試験ガイドライン)が正しいことを確認する。
- 選択肢 1不正解
- 記述cとdも正しいため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは正しく、bは定義が逆転しているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤りで、dが正しいため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 5正解
- a:正、b:誤、c:正、d:正の組み合わせであり、公式正答と合致します。
答えの内訳
- a:正
- 少量の投与であっても長期投与により体内に蓄積するなどして慢性毒性が現れることがあるため正しいです。
- b:誤
- 製造販売後安全管理の基準がGVPであり、製造販売後の調査及び試験の実施の基準がGPSPであるため記述が逆転しており誤りです。
- c:正
- 動物実験等において投与群の半数が死亡する用量を示す50%致死量(LD50)が毒性の指標として用いられるため正しいです。
- d:正
- 医薬品毒性試験法ガイドラインに基づき、単回投与毒性試験や反復投与毒性試験などが厳格に実施されているため正しいです。
覚えるポイント
- GVP=製造販売後安全管理基準、GPSP=製造販売後調査及び試験の実施基準。
間違えやすいところ
- GVP(Vigilance=監視・安全管理)とGPSP(Study=調査・試験)の略称の定義を逆に覚えないようにする。
出題の前提:試験実施要領・手引き(平成29年度登録販売者試験問題)
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.2 ↗(www.pref.miyagi.jp)
健康食品の分類と特徴
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 健康食品 / 機能性表示食品 / 栄養機能食品 / サプリメント
健康食品に関する次の記述 a 〜 d の正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品を扱う者は、いわゆる健康食品は医薬品とは異なるものであることを認識し、消費者に指導・説明を行わなくてはならない。 b 機能性表示食品は、疾病に罹患している者の健康の維持及び増進に役立つ旨又は適する旨を表示するものである。 c 栄養機能食品については、各種ビタミン、ミネラルに対して栄養機能の表示ができる。 d 健康補助食品(いわゆるサプリメント)は、錠剤等の医薬品と類似した形状のものも多く、誤った使用法により健康被害を生じた例も報告されている。
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解答
1
解説
いわゆる健康食品は食品であり医薬品とは異なります。機能性表示食品は健常者(疾病に罹患していない者)の健康維持・増進を目的とし、事業者の責任において科学的根拠を届け出る制度です。
解き方
- 記述a、c、dが健康食品および保健機能食品に関する正しい説明であることを確認する。
- 記述bについて、機能性表示食品の対象が「疾病に罹患していない者」であることを確認し誤りと判定する。
- 選択肢 1正解
- a:正、b:誤、c:正、d:正の組み合わせであり、公式正答と合致します。
- 選択肢 2不正解
- 記述cの栄養機能食品に関する説明は正しいため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは誤りで、cとdが正しいため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは正しく、bは誤りであるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは正しく、bは誤りであるため誤った組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- 登録販売者等の専門家は健康食品と医薬品の違いを正しく認識し、消費者に適切な説明を行う義務があるため正しいです。
- b:誤
- 機能性表示食品は「疾病に罹患していない者(未成年者、妊産婦、授乳婦を除く)」を対象とした制度であるため誤りです。
- c:正
- 栄養機能食品は、規格基準に適合した各種ビタミンやミネラルについて栄養機能を表示できるため正しいです。
- d:正
- サプリメントはカプセルや錠剤など医薬品類似の形状が多く、過剰摂取等による健康被害事例が報告されているため正しいです。
覚えるポイント
- 機能性表示食品の対象は『疾病に罹患していない者』である(疾病に罹患している者は対象外)。
間違えやすいところ
- 特定保健用食品の『疾病リスク低減表示』や特別用途食品の『病人用食品』と混同しないようにする。
出題の前提:試験実施要領・手引き(平成29年度登録販売者試験問題)
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.2 ↗(www.pref.miyagi.jp)
WHOによる副作用の定義
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 副作用の定義 / WHO
以下の医薬品の副作用に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 世界保健機関(WHO)の定義によれば、医薬品の副作用とは、「疾病の予防、診断、治療のため、又は身体の機能を( a )ために、人に( b )量で発現する医薬品の有害かつ( c )反応」とされている。
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解答
4
解説
世界保健機関(WHO)における医薬品副作用の定義は、「疾病の予防、診断、治療のため、又は身体の機能を正常化するために、人に通常用いられる量で発現する医薬品の有害かつ意図しない反応」と規定されています。
解き方
- aに入る語句を検討し、身体の機能を「正常化する」であることを特定する。
- bに入る用量を検討し、過量投与等ではなく「通常用いられる」量であることを特定する。
- cに入る反応の性質を検討し、「意図しない」反応であることを特定して組み合わせを導く。
- 選択肢 1不正解
- bは「通常用いられる」、cは「意図しない」が正しいため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aは「正常化する」、cは「意図しない」が正しいため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aは「正常化する」、bは「通常用いられる」が正しいため誤りです。
- 選択肢 4正解
- a:正常化する、b:通常用いられる、c:意図しない、の組み合わせで正しいです。
- 選択肢 5不正解
- bは「用いられる最小」ではなく「通常用いられる」が正しいため誤りです。
答えの内訳
- a:正常化する
- WHOの副作用の定義文において「身体の機能を正常化するために」が入るため正しいです。
- b:通常用いられる
- WHOの副作用の定義文において「人に通常用いられる量で発現する」が入るため正しいです。
- c:意図しない
- WHOの副作用の定義文において「有害かつ意図しない反応」が入るため正しいです。
覚えるポイント
- WHOの副作用定義:『正常化する』『通常用いられる』『意図しない』。
間違えやすいところ
- 中毒量での反応ではなく『通常用いられる量』で生じる反応である点に注意する。
出題の前提:試験実施要領・手引き(平成29年度登録販売者試験問題)
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.3 ↗(www.pref.miyagi.jp)
アレルギー(過敏反応)の特徴
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · アレルギー / 免疫機構 / 体質的・遺伝的素因 / 外用薬
アレルギーに関する次の記述 a 〜 d の正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 免疫機構が過敏に反応して、体の各部位に生じる炎症をアレルギー症状という。 b アレルギーには体質的な要素はあるが、遺伝的な要素はない。 c 普段は医薬品にアレルギーを起こしたことがない人でも、病気等に対する抵抗力が低下している状態等の場合には、医薬品がアレルゲンになりやすくなり、思わぬアレルギーを生じることがある。 d 医薬品のアレルギーは、内服薬によって引き起こされるものであり、外用薬によって引き起こされることはない。
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解答
1
解説
アレルギーは生体の免疫機能が特定の異物に対して過剰に反応することで生じます。体質的・遺伝的な素因が関与し、内服薬だけでなく外用薬によっても接触皮膚炎やアナフィラキシーなどが誘発されます。
解き方
- 記述aがアレルギーの基本的な定義として正しいことを確認する。
- 記述bについて、アレルギー発症には遺伝的素因も関与するため誤りと判定する。
- 記述c(体調変化による発症リスク)が正しいことを確認する。
- 記述dについて、外用薬でもアレルギーが起こるため誤りと判定する。
- 選択肢 1正解
- a:正、b:誤、c:正、d:誤の組み合わせであり、公式正答と合致します。
- 選択肢 2不正解
- 記述bとdが誤りで、cが正しいため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは遺伝的要素もあるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは正しく、dは外用薬でも起こるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aとcは正しい記述であるため不適切です。
答えの内訳
- a:正
- 免疫機構が過敏に反応して生じる生体防御反応による炎症をアレルギー症状と呼ぶため正しいです。
- b:誤
- アレルギーには体質的な要素だけでなく、遺伝的な要素も関与しているため誤りです。
- c:正
- 普段アレルギーを起こさない人でも、体調不良や抵抗力低下時には医薬品がアレルゲンとなり発症することがあるため正しいです。
- d:誤
- 医薬品アレルギーは内服薬のみならず、塗り薬や点眼薬などの外用薬によっても引き起こされるため誤りです。
覚えるポイント
- アレルギーには遺伝的要素も関与する。外用薬でもアレルギー症状は生じる。
間違えやすいところ
- 『外用薬だから全身性のアレルギーは起きない』と誤解しないようにする。
出題の前提:試験実施要領・手引き(平成29年度登録販売者試験問題)
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.3 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医薬品の相互作用の機序と特徴
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用 / 薬物動態学的相互作用 / 薬力学的相互作用 / 成分の重複
医薬品の相互作用に関する次の記述 a 〜 d の正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 複数の疾病を有する人では、疾病ごとにそれぞれ医薬品が使用される場合が多く、医薬品同士の相互作用に関して特に注意が必要となる。 b 相互作用を回避するには、ある医薬品を使用している期間やその前後を通じて、その医薬品との相互作用を生じるおそれのある医薬品や食品の摂取を控えなければならないのが通常である。 c 医薬品が吸収、代謝、分布又は排泄される過程で起こり、医薬品が薬理作用をもたらす部位では起こらない。 d 一般用医薬品は、一つの医薬品の中に作用の異なる複数の成分を組み合わせて含んでいることが多く、他の医薬品と併用した場合、同様な作用を持つ成分が重複することがあり、作用が強く出過ぎたり、副作用を招く危険性が増すことがある。
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解答
3
解説
医薬品の相互作用には、吸収・分布・代謝・排泄に影響する薬物動態学的相互作用と、薬理作用を示す標的部位で作用が増強・減弱する薬力学的相互作用の両方があります。
解き方
- 記述a、b、dが相互作用の注意点や配合剤の重複リスクとして正しいことを確認する。
- 記述cについて、薬理作用をもたらす部位(受容体等)でも相互作用が起こるため誤りと判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは正しく、cは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 記述bは正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 3正解
- a:正、b:正、c:誤、d:正の組み合わせであり、公式正答と合致します。
- 選択肢 4不正解
- 記述bは正しく、cは誤り、dは正しいため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは正しい記述であるため不適切です。
答えの内訳
- a:正
- 複数の疾病を抱える患者は多剤併用になりやすいため、医薬品同士の相互作用に特に留意が必要であり正しいです。
- b:正
- 相互作用の回避には、服用中のみならずその前後も含めて相互作用を起こす薬・食品の摂取を控える必要があるため正しいです。
- c:誤
- 相互作用は吸収・代謝・分布・排泄の過程だけでなく、作用部位(受容体等)での競合・相加・相乗等によっても生じるため誤りです。
- d:正
- 一般用医薬品は配合剤が多く、併用により同一効能の成分が重複して副作用のリスクが高まることがあるため正しいです。
覚えるポイント
- 相互作用は『体内動態(吸収・分布・代謝・排泄)の過程』だけでなく『作用部位』でも起こる。
間違えやすいところ
- 『作用部位では起こらない』という限定表現を見逃さないようにする。
出題の前提:試験実施要領・手引き(平成29年度登録販売者試験問題)
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.4 ↗(www.pref.miyagi.jp)
アルコールとアセトアミノフェンの相互作用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 食品と医薬品の相互作用 / アルコール / アセトアミノフェン / 肝臓代謝
以下の酒類(アルコール)と医薬品の相互作用に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 酒類(アルコール)は、医薬品の吸収や代謝に影響を与えることがある。アルコールは、主として( a )で代謝されるため、酒類(アルコール)をよく摂取する者では、その代謝機能が( b )ことが多い。その結果、アセトアミノフェンは、通常よりも代謝( c )なり、体内からの消失が( d )なるため、十分な効果が得られなくなることがある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
アルコールを日常的に摂取する者では、肝臓の代謝酵素活性が高まっている(酵素誘導)ため、アセトアミノフェンなどの薬物が速やかに分解・消失して薬効が低下したり、有害な代謝産物による肝障害リスクが高まります。
解き方
- アルコールの主代謝器官が「肝臓」であることからaを特定する。
- 日常的な飲酒者では肝代謝酵素が誘導され機能が「高まっている」ことからbを特定する。
- 酵素誘導によりアセトアミノフェンが代謝「されやすく」なり、消失が「速く」なって効果が得られにくくなることからc・dを特定する。
- 選択肢 1不正解
- アルコール代謝の主器官は小腸ではなく「肝臓」であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 主器官は肝臓であり、代謝機能は低下ではなく高まっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cは「されにくく」ではなく「されやすく」なるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- a:肝臓、b:高まっている、c:されやすく、d:速く、の組み合わせで正しいです。
- 選択肢 5不正解
- bは「高まっている」、dは「速く」が正しいため誤りです。
答えの内訳
- a:肝臓
- アルコールは主に「肝臓」で代謝されるため適切です。
- b:高まっている
- 日常的に飲酒する習慣がある人では、肝臓の薬物代謝酵素が誘導され代謝機能が「高まっている」ため適切です。
- c:されやすく
- 代謝酵素の活性上昇に伴い、アセトアミノフェンは通常より代謝「されやすく」なるため適切です。
- d:速く
- 速やかに代謝・不活性化されることで、血中から消失する速度が「速く」なり効果が減弱するため適切です。
覚えるポイント
- 常習飲酒者では肝代謝機能が『高まっている』ため、アセトアミノフェンの消失が『速く』なる。
間違えやすいところ
- アルコールによる急性影響(競合阻害)と、慢性飲酒による酵素誘導(代謝亢進)の違いを意識する。
出題の前提:試験実施要領・手引き(平成29年度登録販売者試験問題)
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.4 ↗(www.pref.miyagi.jp)
小児の生理的特徴と医薬品の使用上の注意
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児と医薬品 / 年齢区分 / 誤飲事故防止
小児と医薬品に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 家庭内の医薬品の保管場所については、いつでも取り出せるよう、小児が容易に手に取れる場所や、小児の目につく場所とすることが適切である。 b 医薬品の使用上の注意において、おおよその目安として、乳児は1歳未満、幼児は5歳未満、小児は12歳未満との年齢区分が用いられている。 c 小児は、肝臓や腎臓の機能が未発達であるため、医薬品成分の代謝・排泄に時間がかかり、作用が強く出過ぎたり、副作用がより強く出ることがある。 d 5歳未満の幼児に使用される錠剤やカプセル剤等の医薬品では、服用時に喉につかえやすいので注意するよう添付文書に記載されている。
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解答
4
解説
小児は成人と比較して肝臓や腎臓などの臓器が未発達であり、医薬品の代謝・排泄能力が低いため副作用が起こりやすいです。また誤飲事故を防ぐ保管方法や剤形ごとの年齢制限・注意事項を理解する必要があります。
解き方
- 各記述の正誤を検討する。aは誤飲防止の観点から小児の手の届かない場所への保管が必要であるため誤りです。
- bの年齢区分は乳児(1歳未満)、幼児(7歳未満)、小児(15歳未満)であるため誤りです。
- cの未発達な機能による副作用リスク、dの5歳未満への喉のつかえ防止注意喚起はともに正しく、正解は4と判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述a及び記述bがともに誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りであるため不正解です。保管場所は小児の手の届かない場所とする必要があります。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤りであるため不正解です。幼児は7歳未満、小児は15歳未満が一般的な目安です。
- 選択肢 4正解
- 記述cおよび記述dの内容がいずれも正しいため、これが正答となります。
覚えるポイント
- 小児の区分:乳児は1歳未満、幼児は7歳未満、小児は15歳未満を目安とします。
間違えやすいところ
- 小児の年齢区分(幼児7歳未満・小児15歳未満)を小児運賃などの12歳未満と混同しないように注意しましょう。
出題の前提:手引き「小児等の医薬品の使用」に基づく標準的な出題内容です。
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.5 ↗(www.pref.miyagi.jp)
高齢者の生理的特徴と医薬品使用時の留意点
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 高齢者と医薬品 / 副作用リスク / 服薬管理
高齢者に関する以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
高齢者は加齢に伴い肝臓の代謝能や腎臓の排泄能が低下するため、血中濃度が上昇・維持されやすく、副作用リスクが若年者よりも高くなります。また複合的な疾患や喉の機能低下にも留意が必要です。
解き方
- 各選択肢の正誤を確認する。選択肢1は『副作用が生じるリスクは若年時と比べて低くなる』としており明らかに誤りです。
- 選択肢2(基礎疾患への影響)、選択肢3(口渇と誤嚥リスク)、選択肢4(服薬遵守と家族の支援)はすべて適切な記述であることを確認します。
- 選択肢 1正解
- 高齢者は代謝・排泄機能の低下により体内動態が変化し、副作用のリスクは若年者よりも高くなるため、この記述は誤り(設問に対する正解)です。
- 選択肢 2不正解
- 基礎疾患の薬と一般用医薬品の相互作用等により治療を妨げる場合があるため、記述は正しく誤りではありません。
- 選択肢 3不正解
- 抗コリン作用等による唾液分泌抑制(口渇)は嚥下困難や誤嚥を誘発しやすいため、記述は正しく誤りではありません。
- 選択肢 4不正解
- 認知機能の低下等による飲み忘れへの配慮として家族等の協力が重要であるため、記述は正しく誤りではありません。
覚えるポイント
- 高齢者は肝・腎機能低下により血中濃度が下がりにくく、副作用が生じるリスクが高くなります。
間違えやすいところ
- 『作用が強く現れやすい』と『副作用リスクが低くなる』という矛盾した文脈を見落とさないようにしましょう。
出題の前提:手引き「高齢者の医薬品の使用」に基づく標準的な出題内容です。
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.5 ↗(www.pref.miyagi.jp)
妊婦・授乳婦における医薬品使用の留意点
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 妊婦と医薬品 / 授乳婦と医薬品 / 血液胎盤関門 / 乳汁移行
妊婦若しくは妊娠していると思われる女性又は母乳を与える女性(授乳婦)に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 胎盤には、胎児の血液と母体の血液が混ざり合う仕組みがある。 b 医薬品の種類によっては、授乳婦が使用した医薬品の成分の一部が乳汁中に移行することが知られており、母乳を介して乳児が医薬品の成分を摂取することになる場合がある。 c 一般用医薬品においては、妊婦が使用した場合における安全性に関する評価は容易であるため、妊婦の使用については「相談すること」としているものが多い。 d 乳幼児に好ましくない影響が及ぶことが知られている医薬品については、授乳期間中の使用を避けるか、使用後しばらくの間は授乳を避けることができるよう、積極的な情報提供がなされる必要がある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
胎盤では母体と胎児の血液は直接混ざり合わず、血液胎盤関門を介して物質交換が行われます。また妊婦に対する臨床試験は倫理的に困難なため安全性評価は確立しておらず、授乳婦では乳汁移行による乳児への影響に配慮する必要があります。
解き方
- 記述aを検証:母体と胎児の血流は直接混ざり合わない(組織で隔てられている)ため誤りです。
- 記述bを検証:母乳中への薬物移行により乳児へ影響を与える場合があるため正しい記述です。
- 記述cを検証:妊婦における安全性評価は容易ではなく極めて困難であるため誤りです。
- 記述dを検証:乳幼児への悪影響を避けるため授乳回避等の情報提供が必要であり正しい記述です。
- 以上より正解の組み合わせは(b、d)の3と判定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤り(母体と胎児の血液は直接混じり合わない)であるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよび記述cがともに誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3正解
- 記述b及び記述dがともに正しい記述であるため、これが正解となります。
- 選択肢 4不正解
- 記述cが誤り(妊婦を対象とした臨床試験は困難であり安全性評価は確立されていない)であるため不正解です。
覚えるポイント
- 胎盤では母体血と胎児血が混ざり合わないこと、妊婦の安全性評価は容易ではない(困難である)ことを押さえましょう。
間違えやすいところ
- 血液胎盤関門があっても完全な防壁ではなく、多くの薬物が通過し得る点に注意しましょう。
出題の前提:手引き「妊婦又は妊娠していると思われる女性、授乳婦」に基づく標準的な出題内容です。
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.6 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医薬品の品質とその管理・取扱い
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の品質 / 使用期限 / 変質・変敗 / 不良医薬品の販売禁止
医薬品の品質に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品の外箱等に表示されている「使用期限」は、開封された後も、記載されている期日まで品質が保証されるものである。 b 医薬品は、適切な保管・陳列がなされない場合は、人体に好ましくない作用をもたらす物質を生じることがあるが、医薬品の効き目が低下することはない。 c 一般用医薬品では、薬局又は店舗販売業において購入された後、すぐに使用されるとは限らず、家庭における常備薬として購入されることも多いことから、外箱等に記載されている使用期限から十分な余裕をもって販売等がなされることが重要である。 d 品質が承認された基準に適合しない医薬品や全部又は一部が変質・変敗した物質から成っている医薬品は、販売等が禁止されている。
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解答
4
解説
医薬品の使用期限は「未開封状態」で適切に保管された場合の期限です。また、品質劣化により有害物質が生じるだけでなく有効成分の分解により効き目の低下も生じます。変質・変敗した医薬品の販売は法律で厳格に禁止されています。
解き方
- 記述aを検証:使用期限は「未開封」の場合の品質保証期限であるため「開封された後も」とする本記述は誤りです。
- 記述bを検証:保管不適切により有害物質の生成だけでなく効き目の低下(失活)も起こるため誤りです。
- 記述cを検証:家庭で常備薬として保管されるケースが多いため、使用期限に十分な余裕をもって販売することが重要であり正しい記述です。
- 記述dを検証:医薬品医療機器等法第56条に基づき、基準不適合や変質・変敗した医薬品の販売等は禁止されているため正しい記述です。
- 以上より正解は4(c、d)と判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよび記述bがともに誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りであるため不正解です。使用期限は未開封状態における保証期間です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤りであるため不正解です。不適切な保管等により効き目の低下も生じます。
- 選択肢 4正解
- 記述c及び記述dがともに正しい内容であるため、これが正答となります。
覚えるポイント
- 使用期限は「未開封」状態で適切に保管された場合の品質を保証する期日です。
間違えやすいところ
- 開封後も表示された使用期限まで使えると誤認しないように注意しましょう。
出題の前提:手引き「医薬品の品質」に基づく標準的な出題内容です。
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.6 ↗(www.pref.miyagi.jp)
一般用医薬品の定義(法第4条第5項第4号)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 一般用医薬品の定義 / 医薬品医療機器等法
第1欄の記述は、一般用医薬品の定義に関するものである。( )の中に入れるべき字句として正しいものを第2欄から1つ選びなさい。 【第1欄】 一般用医薬品は、医薬品医療機器等法第4条第5項第4号において「医薬品のうち、その効能及び効果において人体に対する作用が著しくないものであつて、( )から提供された情報に基づく需要者の選択により使用されることが目的とされているもの(要指導医薬品を除く。)」と定義されている。 【第2欄】 1 登録販売者 2 医師若しくは薬剤師 3 医師若しくは歯科医師 4 薬剤師その他の医薬関係者 5 供給者
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用医薬品は、医師等による処方ではなく「薬剤師その他の医薬関係者から提供された情報に基づく需要者の選択により使用されることが目的とされているもの」として法律上定義されています。
解き方
- 医薬品医療機器等法第4条第5項第4号の条文定義を確認する。
- 条文中の情報提供の主体は「薬剤師その他の医薬関係者」と規定されているため、選択肢4が正答となります。
- 選択肢 1不正解
- 条文上の正確な文言は「薬剤師その他の医薬関係者」であり、「登録販売者」単独ではありません。
- 選択肢 2不正解
- 条文上の正確な文言は「薬剤師その他の医薬関係者」です。
- 選択肢 3不正解
- 条文上の正確な文言は「薬剤師その他の医薬関係者」です。
- 選択肢 4正解
- 医薬品医療機器等法第4条第5項第4号に規定された条文通りの字句であり正しいです。
- 選択肢 5不正解
- 「供給者」ではなく「薬剤師その他の医薬関係者」が法文上の正しい文言です。
覚えるポイント
- 一般用医薬品の定義:「薬剤師その他の医薬関係者から提供された情報に基づく需要者の選択により使用されることが目的」
間違えやすいところ
- 「薬剤師」単独や「登録販売者」ではなく、「薬剤師その他の医薬関係者」という包括的な法定表現を正確に覚えましょう。
出題の前提:医薬品医療機器等法第4条第5項第4号の条文定義に基づく出題です。
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.7 ↗(www.pref.miyagi.jp)
一般用医薬品の果たす役割
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 一般用医薬品の役割 / セルフメディケーション / 生活習慣病予防 / QOL向上
一般用医薬品の役割に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 重篤な疾病に伴う症状を改善する。 b 生活習慣病等の疾病に伴う症状発現を予防(科学的・合理的に効果が期待できるものに限る。)する。 c 生活の質(QOL)を改善・向上する。 d 健康を維持・増進する。
解答・解説を表示
解答
5
解説
一般用医薬品の役割は「軽度な疾病に伴う症状の改善」「生活習慣病等の症状発現予防」「生活の質(QOL)の改善・向上」「健康の維持・増進」などであり、重篤な疾患への対処は医療機関の受診対象となります。
解き方
- 記述aを検証:一般用医薬品が対象とするのは『軽度な疾病に伴う症状の改善』であり、『重篤な疾病』ではないため誤りです。
- 記述bを検証:科学的・合理的に効果が期待できる生活習慣病等の予防は役割の一つであるため正しい記述です。
- 記述cを検証:生活の質(QOL)の改善・向上は役割の一つであるため正しい記述です。
- 記述dを検証:健康の維持・増進も一般用医薬品の果たす役割に含まれるため正しい記述です。
- よって、a:誤、b:正、c:正、d:正の組み合わせである5が正解です。
- 選択肢 1不正解
- 記述dが誤りとなっているため不正解です。健康の維持・増進も重要な役割です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが正、記述bが誤りとなっているため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが正、記述cが誤りとなっているため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正、記述b及びcが誤りとなっているため不正解です。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 一般用医薬品が対象とするのは「軽度な」疾病に伴う症状の改善です(重篤な疾患は受診勧奨)。
間違えやすいところ
- 「重篤な疾病」というキーワードを見逃して正と判断してしまわないように注意しましょう。
出題の前提:手引き「一般用医薬品の役割」に基づく標準的な出題内容です。
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.7 ↗(www.pref.miyagi.jp)
セルフメディケーションと専門家の支援
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · セルフメディケーション / 専門家の役割 / 受診勧奨
一般用医薬品の選択及びセルフメディケーションに関する以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
登録販売者等の専門家は、個人の主観や独自の経験則だけに頼るのではなく、公認された科学的知見や添付文書等の客観的根拠に基づいた適切な情報提供を行う責任があります。
解き方
- 各選択肢を吟味する。選択肢2の『常に自己の経験だけに基づいた情報提供』という表現は、科学的根拠を欠く主観的な対応であり不適切です。
- 選択肢1(セルフメディケーションの概念)、選択肢3(個人差・対象者による対処範囲の制限)、選択肢4(改善がみられない場合の受診勧奨)はすべて正確な記述です。
- 選択肢 1不正解
- セルフメディケーションの理念に関する適切な記述であるため、誤りではありません。
- 選択肢 2正解
- 科学的根拠に基づいた客観的知見による支援が求められるため、『自己の経験だけに基づいた』とする本記述は誤り(正解)です。
- 選択肢 3不正解
- 乳幼児や妊婦等では対処可能範囲が成人に比べて限定されるため、適切な記述です。
- 選択肢 4不正解
- 漫然と使用を続けず早期に医療機関を受診させるべきであるため、適切な記述です。
覚えるポイント
- 医薬品の情報提供は専門家の個人的な経験だけでなく、科学的根拠に基づく客観的情報で支援します。
間違えやすいところ
- 「自己の経験だけに基づいた」という限定表現の不適切さを見逃さないようにしましょう。
出題の前提:手引き「セルフメディケーションと専門家の役割」に基づく出題です。
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.8 ↗(www.pref.miyagi.jp)
販売時のコミュニケーションと情報提供
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 販売時のコミュニケーション / 使用者の特定 / 平易な言葉での説明
販売時のコミュニケーションに関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 購入者が、自分自身や家族の健康に対する責任感を持ち、適切な医薬品を選択して、適正に使用しようとするよう、働きかけていくことが重要である。 b 一般用医薬品の場合、必ずしも情報提供を受けた当人が医薬品を使用するとは限らないことを踏まえ、販売時のコミュニケーションを考える必要がある。 c 購入者に対し、正確な情報提供を行うため、説明した内容が購入者にどう理解され、行動に反映されているか等の実情を把握することなく、添付文書や製品表示に記載された内容どおりに専門用語を用いて説明することが適切である。 d 情報提供を受ける購入者が医薬品を使用する本人で、かつ、現に症状がある場合には、言葉によるコミュニケーションから得られる情報のほか、その人の状態や様子全般から得られる情報も、状況把握につながる重要な手がかりとなる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品の適正使用のためには、購入者の自己決定を支援し、代理購入の可能性に留意するとともに、相手の理解度を確認しながら専門用語を避けて分かりやすい表現で説明することが重要です。
解き方
- 記述aを検証:購入者自身が責任感を持って適正使用するよう働きかけることは適切であり正しい記述です。
- 記述bを検証:家族などの代理人が購入することも多いため、実際の使用者を意識したコミュニケーションが必要であり正しい記述です。
- 記述cを検証:相手の理解度を把握せず専門用語を一方的に読み上げる説明は不適切であるため誤りです。
- 記述dを検証:本人の顔色、動作、話し方などの状態全般も重要な情報源であるため正しい記述です。
- よって、a:正、b:正、c:誤、d:正の組み合わせである2が正解です。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤、記述cが正となっているため不正解です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが正、記述dが誤となっているため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが誤となっているため不正解です。代理購入への配慮は必須です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aおよびbが誤となっているため不正解です。
覚えるポイント
- 専門用語をそのまま並べるのではなく、購入者の理解度を確認しながら平易な言葉で説明します。
間違えやすいところ
- 添付文書通りの言葉遣いが必ずしも購入者にとって適切とは限らない点に注意しましょう。
出題の前提:手引き「適切な医薬品選択と受診勧奨」「コミュニケーション」に基づく出題です。
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.8 ↗(www.pref.miyagi.jp)
サリドマイド及び薬害訴訟の経緯
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · サリドマイド / 薬害訴訟 / 血液胎盤関門 / 催眠鎮静剤
サリドマイドに関する次の文中の( a )~( c )内に入るべき字句の正しい組み合わせを選びなさい。 「サリドマイドは、妊娠している女性が摂取した場合、( a )を通過して胎児に移行する。 サリドマイド訴訟は、( b )等として販売されたサリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常(サリドマイド胎芽症)が発生したことに対する損害賠償訴訟である。 サリドマイドによる薬害事件は、我が国のみならず世界的にも問題となったため、WHO加盟国を中心に( c )の副作用情報の収集の重要性が改めて認識され、各国における副作用情報の収集体制の整備が図られることとなった。」
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解答
4
解説
サリドマイドは催眠鎮静成分や胃腸薬の配合成分として販売されましたが、血液胎盤関門を通過して胎児に手足の欠損等の先天異常を引き起こしました。これを機にWHOを中心に市販後安全対策の重要性が認識されました。
解き方
- 母体から胎児への薬物移行に関与する関門が「血液胎盤関門」であることを確認します。
- サリドマイド製剤の本来の用途が「催眠鎮静剤」等であり、解熱鎮痛薬ではないことを同定します。
- 世界的な安全対策として重視される契機となったのが「市販後」の副作用情報収集体制であることを確認します。
- 選択肢 1不正解
- aが血液脳関門、bが解熱鎮痛剤、cが市販前となっており、すべての語句が誤りです。正しくは血液胎盤関門、催眠鎮静剤、市販後です。
- 選択肢 2不正解
- bが解熱鎮痛剤となっている点が誤りです。サリドマイド製剤は催眠鎮静成分や胃腸薬として販売されていました。
- 選択肢 3不正解
- cが市販前となっている点が誤りです。サリドマイド事件を契機にWHO加盟国を中心に整備されたのは市販後の副作用情報収集体制です。
- 選択肢 4正解
- aに血液胎盤関門、bに催眠鎮静剤、cに市販後が入り、手引きの記述と完全に一致する正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aが血液脳関門となっている点が誤りです。胎児への移行を阻止する役割を持つ部位は血液胎盤関門です。
覚えるポイント
- サリドマイドは血液胎盤関門を通過する催眠鎮静成分で、市販後副作用情報収集の契機となった。
間違えやすいところ
- 血液胎盤関門と血液脳関門の混同、あるいは市販前と市販後の安全対策の混同に注意が必要です。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成29年版)第1章「医薬品の副作用等による主な健康被害と救済制度」サリドマイド訴訟
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.9 ↗(www.pref.miyagi.jp)
キノホルム製剤とスモン訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · キノホルム / スモン訴訟 / 整腸剤 / 医薬品副作用被害救済制度
キノホルム製剤とスモン訴訟に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a スモン訴訟とは、解熱鎮痛薬として販売されたキノホルム製剤を使用したことにより、亜急性脊髄視神経症(スモン)に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。 b キノホルム製剤は、一般用医薬品として販売されたことはない。 c スモン患者に対しては、治療研究施設の整備、治療法の開発調査研究の推進、施術費及び医療費の自己負担分の公費負担、世帯厚生資金貸付による生活資金の貸付、重症患者に対する介護事業が講じられている。 d スモン訴訟をひとつの契機として、医薬品の副作用による健康被害の迅速な救済を図るため、医薬品副作用被害救済制度が創設された。
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解答
4
解説
キノホルム製剤は整腸剤として一般用医薬品にも用いられ、下肢の痺れや視覚障害を伴うスモンを引き起こしました。訴訟の和解に伴い恒久的な患者救済策が講じられ、1979年に医薬品副作用被害救済制度が創設されました。
解き方
- キノホルムの薬効群が解熱鎮痛薬ではなく「整腸剤」である点、一般用医薬品としても広く販売されていた点からaとbを誤りと判断します。
- スモン患者に対する医療費公費負担等の救済措置(c)と、医薬品副作用被害救済制度の創設の契機となった事実(d)が正しいことを確認します。
- したがって正しい組み合わせはc、dであり、選択肢4を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aとbはともに誤りです。キノホルム製剤は解熱鎮痛薬ではなく整腸剤であり、一般用医薬品としても販売されていました。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りで、cが正しい記述です。キノホルムは整腸薬として承認・販売されていました。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りで、dが正しい記述です。キノホルム製剤は一般用医薬品としても薬局等で販売されていました。
- 選択肢 4正解
- c、dともに正しい記述です。スモン患者に対する恒久対策が実施され、副作用被害迅速救済制度の創設契機となりました。
覚えるポイント
- キノホルム=整腸剤(一般用医薬品もあり)→スモン(亜急性脊髄視神経症)→医薬品副作用被害救済制度創設。
間違えやすいところ
- キノホルムの効能を解熱鎮痛剤と取り違えないこと、一般用医薬品としても流通していたことに注意します。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成29年版)第1章「医薬品の副作用等による主な健康被害と救済制度」スモン訴訟
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.9 ↗(www.pref.miyagi.jp)
HIV訴訟と恒久対策
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · HIV訴訟 / 血液凝固因子製剤 / 和解 / 恒久対策
HIV訴訟に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 血友病患者が、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が混入した原料血漿から製造された血液凝固因子製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。 b 国及び製薬企業を被告として、1989年5月に大阪地裁、同年10月に東京地裁で提訴され、未だ和解に至っていない。 c HIV訴訟を契機に、血液製剤の安全確保対策として、検査や献血時の問診の充実が図られた。 d 国は、HIV感染者に対する恒久対策として、エイズ治療研究開発センター及び拠点病院の整備や治療薬の早期提供等の様々な取り組みを推進してきている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
HIV訴訟は血友病患者が非加熱血液凝固因子製剤の投与によりHIVに感染した事件です。1989年に提訴され、1996年3月に国および製薬企業との間で実質的な和解が成立しました。以降、安全確保対策や拠点病院の整備などの恒久対策が進められています。
解き方
- aの感染原因(非加熱血液凝固因子製剤)が正しいことを確認します。
- bの訴訟の現状について、1996年3月に既に和解が成立しているため「未だ和解に至っていない」が誤りであると判断します。
- c(血液製剤の安全性対策)およびd(恒久対策等の取組)が手引きの記載通り正しいことを確認します。
- 正・誤・正・正の組み合わせである選択肢3を選びます。
- 選択肢 1不正解
- bはすでに和解が成立しているため誤りで、cは安全確保対策として正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bは和解済みのため誤りで、dの恒久対策に関する記述は正しいため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤(1996年3月に和解成立)、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aは血友病患者への血液凝固因子製剤投与による感染であり正しく、bは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aおよびdは正しい記述であるため誤りです。
覚えるポイント
- HIV訴訟は1989年提訴、1996年3月に和解成立。血液法改正やエイズ治療・拠点病院整備につながった。
間違えやすいところ
- HIV訴訟は未解決ではなく1996年に和解が成立している点に注意します。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成29年版)第1章「医薬品の副作用等による主な健康被害と救済制度」HIV訴訟
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.10 ↗(www.pref.miyagi.jp)
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)とその訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · CJD訴訟 / プリオン / ヒト乾燥硬膜 / 生物由来製品感染等被害救済制度
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)とその訴訟に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a CJDは、ウイルスの一種であるプリオンが脳の組織に感染することによって発症する。 b CJDは、次第に認知症に類似した症状が現れ、死に至る重篤な神経難病である。 c CJD訴訟は、脳外科手術等に用いられたヒト乾燥硬膜を介してCJDに罹患したことに対する損害賠償訴訟である。 d CJD訴訟は、生物由来製品による感染等被害救済制度が創設される契機のひとつとなった。
解答・解説を表示
解答
5
解説
CJDの病因物質であるプリオンはウイルスではなく「タンパク質の一種」です。脳外科手術で用いられたヒト乾燥硬膜を通じて感染が広がり、認知症様症状を経て死に至る難病です。本訴訟の和解を契機に、安全対策の強化や生物由来製品感染等被害救済制度の創設が行われました。
解き方
- aの病原体について、プリオンはウイルスではなく異常型タンパク質であるため誤りと判断します。
- bの症状(認知症様症状で死に至る重篤な神経難病)が正しいことを確認します。
- cの原因物質(ヒト乾燥硬膜)が正しいことを確認します。
- dの創設制度(生物由来製品による感染等被害救済制度)が正しいことを確認します。
- したがって誤・正・正・正の組み合わせである選択肢5を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aが正、cが誤と判定されているため誤りです。プリオンはウイルスではなくタンパク質であり、cは正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- aが正、b・c・dが誤と判定されているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが正、b・dが誤と判定されているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが誤と判定されているため誤りです。CJDは次第に認知症に類似した症状が現れ死に至る重篤な神経難病です。
- 選択肢 5正解
- aが誤(プリオンはタンパク質)、bが正、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- プリオンは「ウイルス」ではなく「タンパク質の一種」。CJD訴訟=ヒト乾燥硬膜、生物由来製品感染等被害救済制度。
間違えやすいところ
- プリオンを「ウイルスの一種」とする誤記述は頻出の引っ掛けポイントです。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成29年版)第1章「医薬品の副作用等による主な健康被害と救済制度」CJD訴訟
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.10 ↗(www.pref.miyagi.jp)
かぜ(感冒)の概念と特徴
主な医薬品とその作用 · かぜの定義 / 非感染性の要因 / ウイルスの種類 / 受診勧奨
かぜ(感冒)に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 単一の疾患ではなく、主にウイルスが鼻や喉等に感染して起こる上気道の急性炎症の総称である。 b 冷気や乾燥、アレルギーのような非感染性の要因により発症する場合はない。 c 季節や時期等によって原因となるウイルスや細菌の種類は異なる。 d よく似た症状が現れる疾患は多数あり、急激な発熱を伴う場合や、症状が4日以上続くとき、又は症状が重篤なときは、かぜではない可能性が高い。
解答・解説を表示
解答
5
解説
かぜは上気道の急性炎症の総称であり、大半はウイルス感染ですが、冷気・乾燥やアレルギーなど非感染性の要因によって起こることもあります。急激な発熱や4日以上の長期化、重篤症状がある場合はかぜ以外の疾患を疑い受診勧奨が必要です。
解き方
- a(上気道の急性炎症の総称)が手引きの定義通り正しいことを確認します。
- bについて、冷気や乾燥、アレルギー等の非感染性の要因によっても発症することがあるため「発症する場合はない」を誤りと判断します。
- c(季節や時期による原因病原体の違い)が正しいことを確認します。
- d(急激な発熱、症状が4日以上続く場合はかぜでない可能性が高い)が受診勧奨の基準として正しいことを確認します。
- 正・誤・正・正の組み合わせである選択肢5を選びます。
- 選択肢 1不正解
- bは非感染性の要因でも発症するため誤りであり、dは4日以上続く場合等の受診基準として正しいため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bは誤り、cおよびdは正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aおよびcは正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aは正しい記述、bは誤りの記述であるため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤(非感染性要因でも発症する)、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- かぜの原因は主にウイルスだが、冷気・乾燥・アレルギー等でも発症。症状が4日以上続けば受診勧奨。
間違えやすいところ
- かぜの原因は感染性のみと勘違いしないよう、非感染性の要因も含まれる点に留意します。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成29年版)第3章「かぜ薬」
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.11 ↗(www.pref.miyagi.jp)
かぜ薬の配合成分と目的
主な医薬品とその作用 · かぜ薬 / サリチルアミド / メキタジン / ノスカピン / グアイフェネシン
かぜ薬に含まれる成分とその成分を配合する目的との関係について、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a サリチルアミド ――― 発熱を鎮め、痛みを和らげる b メキタジン ――――― くしゃみや鼻汁を抑える c ノスカピン ――――― 痰の切れを良くする d グアイフェネシン ―― 鼻粘膜や喉の炎症による腫れを和らげる
解答・解説を表示
解答
1
解説
かぜ薬の各有効成分は作用機序ごとに分類されます。サリチルアミドは解熱鎮痛成分、メキタジンは抗ヒスタミン成分(鼻症状改善)、ノスカピンは非麻薬性鎮咳成分(咳止め)、グアイフェネシンは気道分泌を促進する去痰成分です。
解き方
- a(サリチルアミド=解熱鎮痛成分)の配合目的が正しいことを確認します。
- b(メキタジン=抗ヒスタミン成分によるくしゃみ・鼻汁の抑制)が正しいことを確認します。
- cについて、ノスカピンは「鎮咳成分(咳を抑える)」であり、去痰成分ではないため誤りと判断します。
- dについて、グアイフェネシンは「去痰成分(痰の切れを良くする)」であり、抗炎症成分ではないため誤りと判断します。
- 正しい組み合わせはa、bであり、選択肢1を選びます。
- 選択肢 1正解
- a(解熱鎮痛成分)およびb(抗ヒスタミン成分)ともに正しい対応関係です。
- 選択肢 2不正解
- cが誤りです。ノスカピンは咳を鎮める鎮咳成分であり、痰の切れを良くする去痰成分ではありません。
- 選択肢 3不正解
- dが誤りです。グアイフェネシンは気道分泌を促して痰を排出しやすくする去痰成分です。
- 選択肢 4不正解
- cとdはともに作用が取り違えられており、誤った記述です。
覚えるポイント
- ノスカピン=鎮咳成分、グアイフェネシン=去痰成分、メキタジン=抗ヒスタミン成分、サリチルアミド=解熱鎮痛成分。
間違えやすいところ
- 鎮咳成分(ノスカピン、デキストロメトルファン等)と去痰成分(グアイフェネシン、グアヤコール等)を混同しないようにします。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成29年版)第3章「かぜ薬」
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.11 ↗(www.pref.miyagi.jp)
解熱鎮痛成分の作用と特徴
主な医薬品とその作用 · アスピリン / イブプロフェン / イソプロピルアンチピリン / アセトアミノフェン
解熱鎮痛成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a アスピリンは、他の解熱鎮痛薬に比較して胃腸障害を起こしにくい。 b イブプロフェンは、プロスタグランジンの産生を促進することで消化管粘膜の防御機能を亢進させる。 c イソプロピルアンチピリンは、解熱及び鎮痛の作用は比較的強いが、抗炎症作用は弱い。 d アセトアミノフェンが配合された製剤には、内服薬のほか、専ら小児の解熱に用いる坐薬もある。
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解答
1
解説
アスピリンやイブプロフェンなどのNSAIDsはプロスタグランジンの生合成を「抑制」するため、胃粘膜保護機能が低下して胃腸障害を起こしやすいです。イソプロピルアンチピリンはピリン系で抗炎症作用が弱く、アセトアミノフェンは小児用坐薬としても用いられます。
解き方
- aについて、アスピリンは胃腸障害を起こしやすい代表的な成分であるため誤りと判断します。
- bについて、イブプロフェンはプロスタグランジンの産生を「抑制」し消化管粘膜の防御機能を低下させるため誤りと判断します。
- cについて、イソプロピルアンチピリンは解熱鎮痛作用は強いが抗炎症作用が弱いピリン系成分であるため正しいと判断します。
- dについて、アセトアミノフェンには小児の解熱用坐薬が存在するため正しいと判断します。
- 誤・誤・正・正の組み合わせである選択肢1を選びます。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正であり、手引きの記述に合致する正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aとbが正、cとdが誤と判定されているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aとbが正、dが誤と判定されているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが正、cが誤と判定されているため誤りです。イブプロフェンはプロスタグランジン産生を抑制します。
- 選択肢 5不正解
- aが正と判定されているため誤りです。アスピリンは胃腸障害を起こしやすい成分です。
覚えるポイント
- NSAIDs(アスピリン、イブプロフェン)=プロスタグランジン産生抑制により胃腸障害が起きやすい。イソプロピルアンチピリン=抗炎症作用弱い。
間違えやすいところ
- プロスタグランジンの作用(胃粘膜保護、発熱・発痛の媒介)と、解熱鎮痛成分による阻害作用を混同しないようにします。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成29年版)第3章「解熱鎮痛薬」
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.12 ↗(www.pref.miyagi.jp)
カフェインの薬理作用と副作用
主な医薬品とその作用 · カフェイン / 心筋興奮作用 / 利尿作用 / 胃液分泌亢進
カフェインの働きに関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。
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解答
2
解説
カフェインは中枢神経系を興奮させて眠気や倦怠感を抑えるほか、心筋興奮作用(動悸の原因)、腎臓における水・電解質の再吸収抑制による利尿作用、胃酸分泌「亢進」作用を示します。また長期・反復摂取による依存性(習慣性)があります。
解き方
- 各選択肢のカフェインの薬理作用を確認します。
- 1は反復摂取による習慣性・依存性があるため誤りです。
- 2の心筋興奮作用および副作用としての動悸は手引きの記述通り正しいため正解と判断します。
- 3は再吸収抑制による尿量増加(利尿作用)であるため誤りです。
- 4は胃液分泌「促進(亢進)」作用であるため誤りです。
- 選択肢 1不正解
- カフェインを反復摂取すると習慣性・依存性を形成することがあるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- 心筋を興奮させる作用を示し、過剰摂取等により副作用として動悸が現れることがあるため正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 腎臓において水分の再吸収を抑制するため、利尿をもたらし尿量を増加させます。
- 選択肢 4不正解
- 胃液分泌を亢進(促進)させる作用があり、胃酸過多や胃腸障害を起こすことがあるため誤りです。
覚えるポイント
- カフェイン=心筋興奮(動悸)、腎尿細管での再吸収抑制(利尿)、胃液分泌亢進、反復摂取による依存性あり。
間違えやすいところ
- カフェインの利尿作用を「再吸収促進」と誤読したり、胃液分泌を「抑制」と取り違えないようにします。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成29年版)第3章「眠気防止薬」カフェイン
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.12 ↗(www.pref.miyagi.jp)
鎮暈薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 鎮暈薬 / 抗コリン成分 / 抗ヒスタミン成分 / 抗めまい成分
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)の代表的な配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。 a 抗コリン成分は、中枢に作用して自律神経系の混乱を軽減させるとともに、末梢では消化管の緊張を低下させる作用を示す。 b 抗ヒスタミン成分は、延髄にある嘔吐中枢への刺激や内耳の前庭における自律神経反射を抑える作用を示す。 c 抗ヒスタミン成分として、ジフェニドール塩酸塩が配合されている場合がある。 d 抗コリン成分であるスコポラミン臭化水素酸塩は、消化管から吸収されにくく、抗ヒスタミン成分であるメクリジン塩酸塩と比べて作用の持続時間は長い。
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解答
1
解説
乗物酔いは平衡感覚の乱れによる自律神経の失調や嘔吐反射が原因となるため、中枢神経や自律神経系を安定させる抗コリン成分、抗ヒスタミン成分、抗めまい成分などが配合されます。
解き方
- 記述a・bの抗コリン成分および抗ヒスタミン成分の薬理作用が正しいことを確認します。
- 記述cのジフェニドール塩酸塩は抗めまい成分であり抗ヒスタミン成分ではないため誤りと判断します。
- 記述dのスコポラミン臭化水素酸塩は速やかに吸収され作用持続が短い成分であるため誤りと判断し、正答を1と導きます。
- 選択肢 1正解
- aとbがともに正しい記述であるため正解となります。
- 選択肢 2不正解
- aは正しいですが、cはジフェニドール塩酸塩が抗めまい成分であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しいですが、dはスコポラミン臭化水素酸塩が速効性で持続時間が短いため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cとdはともに誤った記述であるため誤りです。
覚えるポイント
- ジフェニドール塩酸塩は抗めまい成分、メクリジン塩酸塩は持続性の長い抗ヒスタミン成分です。
間違えやすいところ
- スコポラミン臭化水素酸塩は消化管からよく吸収されて速やかに作用し、持続時間は短いです。
出題の前提:手引き(平成27年4月版)第3章「鎮暈薬」
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.12 ↗(www.pref.miyagi.jp)
小児鎮静薬(小児の疳を適応とする生薬・漢方製剤)
主な医薬品とその作用 · 小児鎮静薬 / 小児の疳 / 漢方処方製剤
小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)に関する記述のうち、正しいものの組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。 a 保護者側の安眠を図ることを優先して使用することが適当である。 b 症状の原因となる体質の改善を主眼としているものが多く、比較的長期間(1ヶ月位)継続して服用されることがある。 c 鎮静作用のほか、血液の循環を抑制させる作用があるとされる生薬成分を中心に配合されている。 d 主な漢方処方製剤としては、柴胡加竜骨牡蛎湯、抑肝散や小建中湯がある。
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解答
3
解説
小児鎮静薬は、小児の疳(神経過敏や夜泣き等)に対し、体質改善や血液循環の促進などを目的として生薬や漢方処方が用いられます。保護者の都合優先での使用は不適切です。
解き方
- 記述aは育児都合での安易な使用を戒める基本姿勢に反するため誤りと判断します。
- 記述bの体質改善を主眼として比較的長期に服用される特徴を確認します。
- 記述cの血液循環を「抑制」ではなく「促進」させる生薬が中心である点から誤りと判断します。
- 記述dの疳の適応を持つ代表的漢方処方を確認し、正答を3と導きます。
- 選択肢 1不正解
- bは正しいですが、aは保護者の安眠優先で使用するものではないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- a及びcがともに誤った記述であるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- bとdがともに正しい記述であるため正解となります。
- 選択肢 4不正解
- dは正しいですが、cは血液循環を促す作用であるため誤りです。
覚えるポイント
- 小児鎮静薬の漢方製剤には抑肝散、柴胡加竜骨牡蛎湯、小建中湯などがあります。
間違えやすいところ
- 血液循環を「抑制」ではなく「促進」させる生薬成分(チョウトウコウ、ジャコウ等)が用いられます。
出題の前提:手引き(平成27年4月版)第3章「小児鎮静薬」
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.13 ↗(www.pref.miyagi.jp)
鎮咳去痰薬の配合成分の分類と特徴
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / チペピジンヒベンズ酸塩 / ジメモルファンリン酸塩 / コデインリン酸塩 / デキストロメトルファンフェノールフタリン塩
鎮咳去痰薬の代表的な配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a チペピジンヒベンズ酸塩は、延髄の咳嗽中枢に作用して咳を抑える成分である。 b ジメモルファンリン酸塩は、依存性がある成分であり、麻薬性鎮咳成分とも呼ばれる。 c コデインリン酸塩は、胃腸の運動を低下させる作用を示し、副作用として便秘が現れることがある。 d デキストロメトルファンフェノールフタリン塩は、主にトローチ剤・ドロップ剤に配合される鎮咳成分である。
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解答
5
解説
鎮咳成分には、中枢に作用して咳を鎮める麻薬性(コデイン類)と非麻薬性(デキストロメトルファン、チペピジン、ジメモルファン等)があり、依存性や副作用のプロファイルが異なります。
解き方
- 記述aのチペピジンヒベンズ酸塩が中枢性鎮咳成分である点を確認します(正)。
- 記述bのジメモルファンリン酸塩は非麻薬性鎮咳成分であり依存性はないため誤りと判断します。
- 記述cのコデインリン酸塩による胃腸運動低下と便秘の副作用を確認します(正)。
- 記述dのトローチ・ドロップ剤に用いられるデキストロメトルファンフェノールフタリン塩を確認します(正)。
- 選択肢 1不正解
- aの記述が正しい(誤とされている)ため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが正、bが誤、cが正であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤、dが正であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが誤、c及びdが正であるため誤りです。
- 選択肢 5正解
- a:正、b:誤、c:正、d:正の組み合わせが正解となります。
覚えるポイント
- ジメモルファン、デキストロメトルファン、チペピジン、ノスカピンは非麻薬性鎮咳成分です。
間違えやすいところ
- コデインやジヒドロコデインは麻薬性鎮咳成分に分類され、便秘や依存性に注意が必要です。
出題の前提:手引き(平成27年4月版)第3章「鎮咳去痰薬」
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.13 ↗(www.pref.miyagi.jp)
気管支平滑筋に直接作用する気管支拡張成分
主な医薬品とその作用 · 気管支拡張成分 / キサンチン系成分 / ジプロフィリン
次の1~5で示される気管支に作用する成分等のうち、自律神経系を介さずに気管支の平滑筋に直接作用して弛緩させ、気管支を拡張させるものとして正しいものを1つ選びなさい。
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解答
2
解説
気管支拡張成分には、交感神経系を刺激して気管支を広げるアドレナリン作動成分と、自律神経系を介さず平滑筋に直接作用するキサンチン系成分(ジプロフィリン等)があります。
解き方
- 問題文の「自律神経系を介さずに直接作用して弛緩させる」という特徴からキサンチン系成分を特定します。
- 選択肢1、3、4、5はアドレナリン作動成分(生薬含む)であることを確認します。
- キサンチン系成分であるジプロフィリン(選択肢2)を正答として導きます。
- 選択肢 1不正解
- マオウはエフェドリン類を含み、交感神経系を刺激して作用するため誤りです。
- 選択肢 2正解
- ジプロフィリンは気管支平滑筋に直接作用して弛緩させるキサンチン系成分であるため正解です。
- 選択肢 3不正解
- トリメトキノール塩酸塩は交感神経のβ受容体を刺激して拡張させるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- メチルエフェドリン塩酸塩はアドレナリン作動成分であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- メトキシフェナミン塩酸塩はアドレナリン作動成分であるため誤りです。
覚えるポイント
- ジプロフィリンはキサンチン系成分で、自律神経系を介さず直接平滑筋を弛緩させます。
間違えやすいところ
- エフェドリン類やトリメトキノール、メトキシフェナミンはアドレナリン作動成分です。
出題の前提:手引き(平成27年4月版)第3章「鎮咳去痰薬」
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.14 ↗(www.pref.miyagi.jp)
鎮咳去痰薬として用いられる漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / 漢方処方製剤 / 神秘湯 / 甘草湯 / 麦門冬湯 / 柴朴湯
鎮咳去痰薬として用いる漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 神秘湯は、体力中等度あるいはそれ以上で、咳、喘鳴、息苦しさがあり、痰が少ないものの小児喘息、気管支喘息、気管支炎に用いられる。 b 甘草湯は、短期間の服用に止め、連用しないこととされている。 c 麦門冬湯は、まれに重篤な副作用として間質性肺炎、肝機能障害を生じることが知られている。 d 柴朴湯は、むくみの症状のある人に適すとされる。
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解答
3
解説
咳や喘息に用いられる漢方処方製剤には、体力や痰の性状に応じた使い分けがあります。また構成生薬により注意すべき副作用や連用制限が定められています。
解き方
- 記述aの神秘湯の適応(体力中等度以上、喘鳴・息苦しさ、痰少)を確認します(正)。
- 記述bの甘草湯はカンゾウのみからなり、短期間の服用にとどめ連用を避ける点を確認します(正)。
- 記述cの麦門冬湯における間質性肺炎・肝機能障害のリスクを確認します(正)。
- 記述dの柴朴湯はカンゾウを含み、むくみのある人では偽アルドステロン症を生じやすいため適さず誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- a及びbが正しく、dが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- cの記述が正しいため不適切です。
- 選択肢 3正解
- a:正、b:正、c:正、d:誤の組み合わせが正解となります。
- 選択肢 4不正解
- bが正しく、dが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aが正しく、dが誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- 甘草湯は激しい咳や咽頭痛に用いられますが、連用せず短期間の使用に限られます。
間違えやすいところ
- カンゾウを含む製剤(柴朴湯など)は、むくみのある人では偽アルドステロン症悪化の恐れがあります。
出題の前提:手引き(平成27年4月版)第3章「鎮咳去痰薬」
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.14 ↗(www.pref.miyagi.jp)
口腔咽喉薬及び含嗽薬の使用法と特徴
主な医薬品とその作用 · 口腔咽喉薬 / 含嗽薬 / トローチ剤 / うがいの方法
口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
口腔咽喉薬や含嗽薬は局所の炎症改善や殺菌を目的としますが、成分が吸収されて全身的作用や副作用をもたらすことがあります。トローチ等は口内で徐々に溶かして局所濃度を保つ必要があります。
解き方
- 選択肢1について、口腔咽喉薬にも鎮咳成分や気管支拡張成分が配合されるものがあるため誤りと判断します。
- 選択肢2について、トローチ剤は噛み砕かず舐めて溶かす必要があるため誤りと判断します。
- 選択肢3について、粘膜吸収や誤飲により全身的影響を生じることがあるため誤りと判断します。
- 選択肢4の効果的なうがい手順の記述が正しいことを確認します。
- 選択肢 1不正解
- 口腔咽喉薬には鎮咳成分や気管支拡張成分が配合されている場合もあるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 噛み砕くと局所にとどまる時間が短くなり効果が低下するため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 成分が吸収されたり飲み込まれることで全身的な影響を生じることがあるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- 咽頭の奥まで行き渡るようガラガラうがいを繰り返すのが効果的であり正しい記述です。
覚えるポイント
- トローチ剤やドロップ剤は噛み砕かず、口の中でゆっくり溶かして用います。
間違えやすいところ
- 局所適用薬であっても、ヨウ素系成分や抗コリン成分等により全身的影響が生じることがあります。
出題の前提:手引き(平成27年4月版)第3章「口腔咽喉薬、含嗽薬」
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.14 ↗(www.pref.miyagi.jp)
口腔咽喉薬及び含嗽薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 口腔咽喉薬 / 含嗽薬 / アズレンスルホン酸ナトリウム / ウイキョウ / ポビドンヨード / グリセリン
口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)の配合成分等に関する記述のうち、正しいものの組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。 a アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)は、炎症を生じた粘膜組織の修復を促す作用を期待して配合されている。 b ウイキョウは、咽頭の粘膜に付着したアレルゲンによる喉の不快感等の症状を鎮めることを目的として配合される。 c ポビドンヨードは、口腔内や喉に付着した細菌等の微生物を死滅させたり、その増殖を抑えることを目的として用いられる。 d グリセリンは、咽頭粘膜をひきしめる(収斂)作用のほか、抗菌作用がある。
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解答
2
解説
含嗽薬や口腔咽喉薬には、組織修復成分(水溶性アズレン)、殺菌消毒成分(ポビドンヨード等)、生薬成分、清涼化剤などが目的別に配合されています。
解き方
- 記述aの水溶性アズレンによる組織修復・抗炎症作用を確認します(正)。
- 記述bのウイキョウは芳香性生薬でありアレルゲンを鎮める目的ではないため誤りと判断します。
- 記述cのポビドンヨードの殺菌消毒作用を確認します(正)。
- 記述dのグリセリンは保湿・粘膜保護や溶解補助等を目的としており、収斂や抗菌作用はないため誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aは正しいですが、bはウイキョウの作用説明が誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2正解
- aとcがともに正しい記述であるため正解となります。
- 選択肢 3不正解
- b及びdがともに誤った記述であるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- cは正しいですが、dはグリセリンの作用説明が誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- 水溶性アズレンは粘膜組織の修復を促進し、ポビドンヨードは広範な殺菌消毒作用を示します。
間違えやすいところ
- 収斂作用を持つのはミルラやラタニアなどの生薬成分であり、グリセリンではありません。
出題の前提:手引き(平成27年4月版)第3章「口腔咽喉薬、含嗽薬」
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.15 ↗(www.pref.miyagi.jp)
胃腸薬の配合成分(制酸成分)
主な医薬品とその作用 · 胃腸薬 / 制酸成分 / 合成ヒドロタルサイト / 胃酸中和
次の1~5で示される成分等のうち、中和反応によって胃酸の働きを弱めること(制酸)を目的として配合されるものとして正しいものを1つ選びなさい。
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解答
1
解説
制酸薬はアルカリ性の無機化合物等を含み、過剰に分泌された胃酸を化学的中和によって弱め、胃粘膜刺激や胸やけ等の症状を和らげます。
解き方
- 問題で求められている「中和反応によって胃酸の働きを弱める制酸成分」を確認します。
- 選択肢1の合成ヒドロタルサイトがアルミニウム・マグネシウムを含む制酸成分であることを特定します。
- 他の選択肢(ウルソデオキシコール酸=利胆、ピレンゼピン=胃液分泌抑制、ジメチルポリシロキサン=消泡、ゲンチアナ=苦味健胃)の役割を照合し除外します。
- 選択肢 1正解
- 合成ヒドロタルサイトは化学的中和反応により胃酸を中和する制酸成分であるため正解です。
- 選択肢 2不正解
- ウルソデオキシコール酸は胆汁分泌を促進する利胆成分であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- ピレンゼピン塩酸塩は胃液分泌抑制成分(胃酸の分泌自体を抑える)であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- ジメチルポリシロキサンは消化管内のガスを排除する消泡成分であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- ゲンチアナは苦味によって胃液分泌を促す苦味健胃生薬であるため誤りです。
覚えるポイント
- 合成ヒドロタルサイト、炭酸水素ナトリウム、水酸化アルミニウムゲル等は制酸成分です。
間違えやすいところ
- ピレンゼピン塩酸塩は胃酸を「分泌抑制」する成分であり、「中和」する制酸成分ではありません。
出題の前提:手引き(平成27年4月版)第3章「胃の薬」
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.15 ↗(www.pref.miyagi.jp)
大腸刺激性瀉下成分等の特徴と誤り
主な医薬品とその作用 · 大腸刺激性瀉下成分 / センノシド / ダイオウ / ビサコジル / アロエ
大腸刺激性瀉下成分等に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
3
解説
大腸刺激性瀉下成分(センノシド、ダイオウ、センナ、アロエ、ビサコジル、ピコスルファートナトリウムなど)は、大腸粘膜を刺激して排便を促します。一方、坐剤として炭酸ガスを発生させて直腸を刺激する成分(炭酸水素ナトリウム配合坐剤など)とは作用機序が明確に異なります。
解き方
- 各大腸刺激性瀉下成分(センノシド、ダイオウ、ビサコジル、アロエ)の作用メカニズムと注意点を確認する。
- 選択肢3において『炭酸ガスの微細な気泡を発生して直腸を刺激する』という記述がビサコジルではなく炭酸水素ナトリウム等の坐剤の説明であることを見抜く。
- 選択肢 1不正解
- センノシドは大腸の腸内細菌によってレインアンスロン等に代謝・分解され、その生成物が大腸を刺激して蠕動運動を促すため正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- ダイオウを含む漢方処方製剤と他の瀉下薬を併用すると瀉下作用が増強し、腹痛や激しい下痢を引き起こしやすくなるため正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- 直腸内で炭酸ガスを発生させて刺激するのは炭酸水素ナトリウム等の坐剤です。ビサコジルは大腸粘膜や神経叢を直接刺激する成分であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- アロエはアントラキノン系化合物(バルバロイン等、センノシド類似物質)を含み、大腸を刺激して瀉下作用を発揮するため正しい記述です。
覚えるポイント
- ビサコジルは大腸粘膜を直接刺激する大腸刺激性成分で、炭酸ガスを発生させるのは炭酸水素ナトリウム配合坐剤です。
間違えやすいところ
- 坐剤として用いられるビサコジル坐剤と炭酸ガス発生坐剤の刺激機序の混同に注意が必要です。
出題の前提:手引き(平成27年4月版・平成28年3月一部改訂)胃腸薬・瀉下薬の項
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.15 ↗(www.pref.miyagi.jp)
腸の不調に対する受診勧奨
主な医薬品とその作用 · 受診勧奨 / 止瀉薬 / 瀉下薬 / 過敏性腸症候群 / 感染性下痢
腸の不調に対する受診勧奨に関する記述 a〜d の正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品の使用中に原因が明確でない下痢や便秘を生じた場合は、安易に止瀉薬や瀉下薬によって症状を抑えようとせず、その医薬品の使用を中止して、医師や薬剤師等の専門家に相談するよう説明するべきである。 b 瀉下薬が手放せなくなっているような慢性の便秘については、漫然と継続使用するよりも、医師の診療を受ける等の対応が必要である。 c 過敏性腸症候群の便通障害のように下痢と便秘が繰り返し現れるものもあり、症状が長引くような場合には、医師の診療を受ける等の対応が必要である。 d 下痢に発熱を伴う場合は、食中毒菌等による腸内感染症の可能性があるため、安易に止瀉薬を用いて症状を一時的に鎮めようとするのでなく、早期に医療機関を受診して原因の特定、治療がなされるべきである。
解答・解説を表示
解答
5
解説
腸の不調(下痢・便秘)は他の疾患の症状や医薬品副作用として現れることがあります。発熱を伴う下痢(細菌性感染症の疑い)では有害物質の排出を妨げないため止瀉薬を安易に使わず受診を勧めます。また慢性の便秘や過敏性腸症候群などの場合も漫然と一般用医薬品を連用せず受診勧奨を行います。
解き方
- 各設問文a〜dの受診勧奨に関する状況と対応を確認する。
- 医薬品使用中の副作用の可能性(a)、慢性便秘の連用回避(b)、過敏性腸症候群等の長期症状(c)、感染性下痢への安易な止瀉薬投与の危険性(d)がいずれも適正な指導であることを確認する。
- すべて正(正 正 正 正)である組み合わせ5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- dも正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcも正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bおよびcも正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- a, b, dもすべて正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dの記述はいずれも適切であり、すべて正(正・正・正・正)となります。
覚えるポイント
- 発熱を伴う急性の下痢や血便がある場合、安易な止瀉薬の使用は禁忌であり、早期の受診勧奨が必要です。
間違えやすいところ
- 医薬品使用中の下痢や便秘を単なる体調不良と決めつけず、医薬品副作用の可能性を考慮して使用中止を勧める必要があります。
出題の前提:手引き(平成27年4月版・平成28年3月一部改訂)胃腸薬・止瀉薬・瀉下薬の項(受診勧奨)
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.16 ↗(www.pref.miyagi.jp)
胃腸鎮痛鎮痙薬の平滑筋直接作用成分
主な医薬品とその作用 · 胃腸鎮痛鎮痙薬 / パパベリン塩酸塩 / 抗コリン成分
第1欄の記述に該当する胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分として、正しいものを第2欄から1つ選びなさい。 【第1欄】 消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用を示すとされる。抗コリン成分と異なり、胃液分泌を抑える作用は見出されない。 【第2欄】 1 ロートエキス 2 ジサイクロミン塩酸塩 3 オキセサゼイン 4 パパベリン塩酸塩 5 オキシフェンサイクリミン塩酸塩
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解答
4
解説
胃腸鎮痛鎮痙薬のうち、自律神経(副交感神経)のアセチルコリン受容体を遮断する抗コリン成分(ロートエキス、ジサイクロミン塩酸塩、オキシフェンサイクリミン塩酸塩など)は消化管収縮とともに胃液分泌も抑制します。一方、パパベリン塩酸塩は平滑筋に直接作用して痙攣を抑えるため、胃液分泌抑制作用は見出されません。オキセサゼインは局所麻酔作用により鎮痛鎮痙および胃液分泌抑制を示します。
解き方
- 第1欄の特徴である「平滑筋直接作用」「胃液分泌抑制作用は見出されない」という性質を確認する。
- 選択肢の各成分の分類を検討する:ロートエキス・ジサイクロミン・オキシフェンサイクリミンは抗コリン成分、オキセサゼインは局所麻酔成分、パパベリン塩酸塩は平滑筋直接作用成分である。
- 条件に合致する「パパベリン塩酸塩」(選択肢4)を特定する。
- 選択肢 1不正解
- ロートエキスは抗コリン成分であり、消化管平滑筋の運動抑制とともに胃液分泌抑制作用も示します。
- 選択肢 2不正解
- ジサイクロミン塩酸塩は合成抗コリン成分であり、胃液分泌抑制作用も有します。
- 選択肢 3不正解
- オキセサゼインは胃粘膜への局所麻酔作用により疼痛を緩和し、ガストリン分泌を抑えて胃液分泌を抑制します。
- 選択肢 4正解
- パパベリン塩酸塩は消化管平滑筋に直接作用して鎮痙作用を示し、胃液分泌を抑える作用は見出されないため正しいです。
- 選択肢 5不正解
- オキシフェンサイクリミン塩酸塩は合成抗コリン成分であり、胃液分泌抑制作用も有します。
覚えるポイント
- パパベリン塩酸塩は「平滑筋直接作用」「胃液分泌抑制なし」がキーワードです。
間違えやすいところ
- 抗コリン成分(ジサイクロミン等)と平滑筋直接作用成分(パパベリン)の違いを整理しておく必要があります。
出題の前提:手引き(平成27年4月版・平成28年3月一部改訂)胃腸鎮痛鎮痙薬の項
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.16 ↗(www.pref.miyagi.jp)
浣腸薬の特徴と適切な使用方法
主な医薬品とその作用 · 浣腸薬 / グリセリン / 坐剤 / 注入剤 / 禁忌・妊婦
一般用医薬品の浣腸薬に関する記述 a〜d のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 坐剤を挿入することにより直腸粘膜を傷つけるおそれはないため、その硬さを考慮する必要はない。 b 注入剤を使用する際は、薬液を人肌程度に温めておくと、不快感を生じることが少ない。 c 一般に、直腸の急激な動きに刺激されて流産や早産を誘発するおそれがあるため、妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避けるべきである。 d 便秘以外のときに直腸内容物の排除を目的として用いることは、使用方法として適切である。
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解答
3
解説
浣腸薬や坐剤は直腸局所に適用され、直腸を刺激して排便を誘発します。注入液が冷たいと不快感や腹痛の原因となるため人肌程度に温めるのが適当です。また、強い腸管収縮や刺激は子宮収縮を誘発し流産・早産のおそれがあるため、妊婦では原則として使用を避けます。直腸粘膜を傷つけない配慮や、便秘以外の目的で使用しないことが求められます。
解き方
- aの記述を検討:硬すぎると直腸粘膜を傷つけるおそれがあるため「考慮する必要はない」は誤り。
- bの記述を検討:体温程度(人肌)に温めておくと刺激・不快感が少なくなるため正しい。
- cの記述を検討:子宮収縮を誘発して流早産のリスクがあるため妊婦は使用を避けるべきであり正しい。
- dの記述を検討:浣腸薬を便秘以外の目的で繰り返し使用することは依存や粘膜損傷を招くため誤り。
- 正しい組み合わせは b, c(選択肢3)となる。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- aおよびdが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3正解
- bおよびcの記述が正しいため、この組み合わせが正解となります。
- 選択肢 4不正解
- dが誤りであるため不正解です。
覚えるポイント
- 浣腸薬は人肌程度に温めて使用し、妊婦や妊娠の疑いがある人では流早産のおそれがあるため使用を避けます。
間違えやすいところ
- 坐剤は硬すぎると直腸を損傷する危険があるため、手で少し温めるなど硬さの調整が必要です。
出題の前提:手引き(平成27年4月版・平成28年3月一部改訂)浣腸薬の項
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.17 ↗(www.pref.miyagi.jp)
駆虫薬の対象寄生虫と服用法・相互作用
主な医薬品とその作用 · 駆虫薬 / 回虫 / 蟯虫 / 条虫 / 空腹時服用 / 併用禁忌
駆虫薬に関する記述 a〜d のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 一般用医薬品が対象とする寄生虫は、回虫、蟯虫と条虫である。 b 腸管内に生息する虫体及び虫卵に作用する。 c 食事を摂って消化管内に内容物があるときに使用すると、駆虫成分の吸収が高まることから、空腹時に使用することとされているものが多い。 d 複数の駆虫薬を併用しても駆虫効果が高まることはなく、副作用が現れやすくなり、また、組み合わせによってはかえって駆虫作用が減弱することもある。
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解答
4
解説
一般用医薬品の駆虫薬は回虫・蟯虫の駆除を目的としており、条虫(サナダムシ)等は対象外です。また駆虫成分は腸管内の成虫や幼虫などの虫体に作用し、虫卵には効果がありません。成分が消化管から全身に吸収されると副作用の原因となるため、吸収を抑えて腸管内に留める目的で空腹時服用が基本です。作用機序の異なる駆虫薬の併用は効果が増強せず副作用が増加します。
解き方
- aを検討:一般用駆虫薬の対象は回虫と蟯虫であり、条虫は含まれないため誤り。
- bを検討:虫卵には作用しないため誤り(卵が孵化する時期を見計らって再投与する)。
- cを検討:消化管からの吸収を抑えて腸管内の虫体に作用させるため空腹時服用とされており正しい。
- dを検討:駆虫薬の併用は効果を高めず副作用を招きやすくなり、作用が減弱することもあるため正しい。
- 正しい記述は c, d(選択肢4)である。
- 選択肢 1不正解
- a(条虫は対象外)とb(虫卵には無効)がともに誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4正解
- cおよびdの記述が正しいため、この組み合わせが正解です。
覚えるポイント
- 一般用駆虫薬の対象は回虫・蟯虫のみ(条虫は対象外)、虫卵には無効、空腹時に服用します。
間違えやすいところ
- 虫卵まで駆除できると誤解しやすいですが、虫卵には作用しないため再感染防止や反復駆虫が必要です。
出題の前提:手引き(平成27年4月版・平成28年3月一部改訂)駆虫薬の項
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.17 ↗(www.pref.miyagi.jp)
動悸及び息切れの機序と特徴
主な医薬品とその作用 · 強心薬 / 動悸 / 息切れ / 心臓機能低下 / 代償機序
動悸及び息切れに関する記述 a〜d のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 不安やストレス等の精神的な要因で起こることはない。 b 動悸は、心臓の働きが低下して十分な血液を送り出せなくなり、脈拍数を増やすことによってその不足を補おうとして起こる。 c 息切れは、心臓から十分な血液が送り出されないと体の各部への酸素の供給が低下するため、呼吸運動によって取り込む空気の量を増やすことでそれを補おうとして起こる。 d 体調不良時でも平静にしていれば起こることはない。
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解答
3
解説
心臓のポンプ機能が低下して心拍出量が減少すると、生体は代償機序として脈拍数を増加させて血液循環を保とうとし(動悸)、同時に組織への酸素供給不足を補うため呼吸運動を促進します(息切れ)。動悸・息切れは心疾患のみならず、貧血や自律神経失調、精神的ストレスや過労・緊張などによっても発生します。
解き方
- aを検討:精神的ストレスや不安によって自律神経が刺激され動悸・息切れが起こるため誤り。
- bを検討:心臓の機能低下による拍出量低下を補うため脈拍が増加して動悸が生じるため正しい。
- cを検討:酸素供給不足を代償するために呼吸回数や換気量を増やすことで息切れが生じるため正しい。
- dを検討:安静時(平静時)であっても症状が現れる重篤な場合があるため誤り。
- 正しい組み合わせは b, c(選択肢3)である。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- aおよびdが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3正解
- bおよびcの記述が正しいため、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 4不正解
- dが誤りであるため不正解です。
覚えるポイント
- 動悸・息切れは心機能低下を補う代償機序の現れであり、精神的ストレスや安静時にも生じ得ます。
間違えやすいところ
- 「平静にしていれば起こらない」と限定する記述は、安静時にも起こり得る重篤な病態を見落とすため誤りです。
出題の前提:手引き(平成27年4月版・平成28年3月一部改訂)強心薬の項
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.18 ↗(www.pref.miyagi.jp)
血中コレステロールと改善成分の働き
主な医薬品とその作用 · 高コレステロール改善薬 / コレステロール代謝 / リノール酸 / LDL・HDL / 大豆油不鹸化物
血中コレステロールと高コレステロール改善成分の働きに関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
3
解説
コレステロールの生合成・代謝は主として「肝臓」で行われます。LDLは肝臓から末梢組織へコレステロールを運ぶ悪玉、HDLは末梢組織からコレステロールを回収して肝臓へ運ぶ善玉です。大豆油不鹸化物(ソイステロール)は腸管でのコレステロール吸収抑制作用を示し、リポタンパクリパーゼ活性化によるLDL異化排泄促進・HDL産生亢進は「パンテチン」の作用です。
解き方
- 選択肢1を検討:コレステロール産生・代謝は主として「肝臓」で行われるため「膵臓」は誤り。
- 選択肢2を検討:末梢組織から肝臓へ運ぶのは「高密度リポタンパク質(HDL)」であり、LDLの説明ではないため誤り。
- 選択肢3を検討:リノール酸はコレステロールエステルを形成して代謝を促進するため正しい。
- 選択肢4を検討:LDL異化排泄促進・リポタンパクリパーゼ活性化・HDL産生亢進は「パンテチン」の働きであり、ソイステロールは腸管からの吸収抑制作用であるため誤り。
- 選択肢 1不正解
- コレステロールの産生および代謝が主として行われる臓器は「肝臓」であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 末梢組織のコレステロールを取り込んで肝臓へ運ぶのは「高密度リポタンパク質(HDL)」であるため誤りです(LDLは肝臓から末梢へ運ぶ)。
- 選択肢 3正解
- リノール酸等の多価不飽和脂肪酸は、コレステロールと結合して代謝されやすいコレステロールエステルを形成するため正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- LDL等の異化排泄促進やHDL産生を高める作用は「パンテチン」の特徴です。ソイステロールは腸管におけるコレステロールの吸収抑制作用を示します。
覚えるポイント
- LDL(肝臓→末梢)、HDL(末梢→肝臓)、パンテチン(リポタンパクリパーゼ活性化)、ソイステロール(腸管吸収抑制)。
間違えやすいところ
- パンテチンと大豆油不鹸化物(ソイステロール)の作用機序の入れ替え出題に注意が必要です。
出題の前提:手引き(平成27年4月版・平成28年3月一部改訂)高コレステロール改善薬の項
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.18 ↗(www.pref.miyagi.jp)
貧血用薬の微量金属成分とビタミンB12
主な医薬品とその作用 · 貧血用薬 / コバルト / ビタミンB12 / 硫酸コバルト
貧血用薬(鉄製剤)の配合成分に関する記述について、( )の中に入れるべき正しい字句を1つ選びなさい。 ( )は、赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12の構成成分であり、骨髄での造血機能を高める目的で、その硫酸塩が配合されている場合がある。
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解答
5
解説
貧血用薬には鉄成分(フマル酸第一鉄等)のほか、造血を助ける微量金属が配合されます。コバルト(硫酸コバルト)はビタミンB12の構成元素であり造血機能を高めます。一方、銅(硫酸銅)はヘモグロビン合成過程で鉄の利用を助け、マンガン(硫酸マンガン)は糖質・脂質・タンパク質代謝を介して造血を支援します。
解き方
- 問題文の『ビタミンB12の構成成分』『骨髄での造血機能を高める』というキーワードを確認する。
- ビタミンB12(シアノコバラミンなど)を構成する元素はコバルト(Co)である。
- 選択肢5の「コバルト」を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 銅(硫酸銅)は、ヘモグロビン合成において鉄の利用を促進する微量元素であり、ビタミンB12の構成成分ではありません。
- 選択肢 2不正解
- マンガン(硫酸マンガン)は、代謝に関与してエネルギー合成や造血反応を助ける成分です。
- 選択肢 3不正解
- 亜鉛は創傷治癒や味覚機能に関与しますが、ビタミンB12の構成成分ではありません。
- 選択肢 4不正解
- カルシウムは骨や歯の形成等に関与する無機質であり、ビタミンB12の構成成分ではありません。
- 選択肢 5正解
- コバルトはビタミンB12の構成元素であり、硫酸コバルトとして造血機能を高める目的で配合されるため正しいです。
覚えるポイント
- コバルトはビタミンB12の構成成分、銅は鉄のヘモグロビン合成への利用促進です。
間違えやすいところ
- コバルト(ビタミンB12構成成分)と銅(鉄の利用促進成分)の役割を混同しないように整理しましょう。
出題の前提:手引き(平成27年4月版・平成28年3月一部改訂)貧血用薬の項
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.18 ↗(www.pref.miyagi.jp)
外用痔疾用薬の配合成分と留意点
主な医薬品とその作用 · 外用痔疾用薬 / 局所麻酔成分 / 刺激成分 / 収斂成分 / 全身的影響
外用痔疾用薬に関する記述について、正しいものの組み合わせを下から1つ選べ。 a 痔に伴う痛みや痒みを和らげることを目的として用いられるリドカインやジブカイン塩酸塩が局所麻酔成分として配合された坐剤では、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)を生じることがある。 b 局所への穏やかな刺激により痒みを抑える効果を期待して、カンフルやメントール等が配合される場合がある。 c デカリニウム塩化物やイソプロピルメチルフェノールは、粘膜表面に不溶性の膜を形成することによる、粘膜の保護や止血を目的として配合される場合がある。 d 坐剤及び注入軟膏は、局所に適用されるものであるため、全身的な影響を考慮する必要はない。
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解答
1
解説
外用痔疾用薬は局所の疼痛・痒み・出血・腫れを和らげる目的で局所麻酔成分、抗炎症成分、殺菌消毒成分、収斂成分等が配合されます。直腸粘膜等から成分が吸収されて全身的な副作用を生じる可能性にも留意が必要です。
解き方
- 各記述の正誤を判断する。aのリドカイン等によるショック(アナフィラキシー)は正しい記述である。
- bの冷感刺激等による痒み抑制成分(カンフル、メントール)は正しい記述である。
- cのデカリニウム塩化物等は殺菌消毒成分であり、皮膜形成による収斂作用の記述は誤りである。
- dの外用痔疾用薬(坐剤や注入軟膏)は直腸から成分が吸収され全身的な影響を生じることがあるため、考慮不要とする記述は誤りである。以上より正解は1と定まる。
- 選択肢 1正解
- a及びbの双方が正しい記述であるため、これが正答となる。
- 選択肢 2不正解
- aは正しいが、cのデカリニウム塩化物等は殺菌消毒成分であり誤りである。
- 選択肢 3不正解
- bは正しいが、dは直腸吸収による全身的影響を考慮する必要があるため誤りである。
- 選択肢 4不正解
- c及びdの双方が誤った記述であるため不適である。
覚えるポイント
- 坐剤や注入軟膏でも成分が血中に移行して全身性副作用を生じる可能性がある。
間違えやすいところ
- デカリニウム塩化物は殺菌消毒成分であり収斂成分と混同しないようにする。
出題の前提:手引き(平成27年4月)第3章 外用痔疾用薬
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.19 ↗(www.pref.miyagi.jp)
内用痔疾用薬の配合成分とその目的
主な医薬品とその作用 · 内用痔疾用薬 / セイヨウトチノミ / ビタミンE / カイカク / オウゴン
内用痔疾用薬に配合されている成分等とその期待される効果に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選べ。 a セイヨウトチノミは、殺菌作用を期待して配合される。 b ビタミンEは、鬱血の改善を期待して配合される。 c カイカクは、止血効果を期待して配合される。 d オウゴンは、抗炎症作用を期待して配合される。
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解答
4
解説
内用痔疾用薬には、肛門周囲の鬱血を改善するビタミンEや生薬成分、炎症を鎮める抗炎症成分、出血を抑える止血成分等が配合され、体内から痔症状の改善を促します。
解き方
- 各記述の成分と効能効果を照合する。aのセイヨウトチノミは抗炎症作用等を期待して配合される生薬であり、殺菌作用ではないため誤り。
- bのビタミンE(トコフェロール酢酸エステル等)は末梢血行を促進して鬱血を改善するため正しい。
- cのカイカク(槐花)は止血作用を期待して配合される生薬であるため正しい。
- dのオウゴン(黄芩)は抗炎症作用等を期待して配合される生薬であるため正しい。以上より「誤・正・正・正」の4が正解である。
- 選択肢 1不正解
- aが正、cが誤りとなっているため不適である。
- 選択肢 2不正解
- aが正、b及びcが誤りとなっているため不適である。
- 選択肢 3不正解
- aが正、b及びdが誤りとなっているため不適である。
- 選択肢 4正解
- aが誤り、b・c・dが正しく、正しい組み合わせである。
- 選択肢 5不正解
- dのオウゴンは抗炎症作用を期待して配合されるため誤りとした記述は不適である。
覚えるポイント
- カイカクは止血、セイヨウトチノミやオウゴンは抗炎症作用を期待して用いられる。
間違えやすいところ
- 内用痔疾用薬に殺菌成分が配合されることは基本的になく、生薬の作用を混同しない。
出題の前提:手引き(平成27年4月)第3章 内用痔疾用薬
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.19 ↗(www.pref.miyagi.jp)
泌尿器用薬に用いられる生薬の基原
主な医薬品とその作用 · 泌尿器用薬 / ウワウルシ / モクツウ / ブクリョウ / カゴソウ
泌尿器用薬として用いられる生薬に関する記述について、正しいものの組み合わせを下から1つ選べ。 a ウワウルシは、ツツジ科のクマコケモモの葉を基原とする生薬である。 b モクツウは、アケビ科のアケビ又はミツバアケビの蔓性の茎を、通例、横切りにしたものを基原とする生薬である。 c ブクリョウは、ユリ科のケナシサルトリイバラの塊茎を基原とする生薬である。 d カゴソウは、クワ科のマグワの根皮を基原とする生薬である。
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解答
1
解説
生薬の名称とその基原植物・使用部位を正確に把握することが重要です。泌尿器領域では利尿作用や尿路殺菌作用を期待してウワウルシ、モクツウ、カゴソウ、ブクリョウなどが用いられます。
解き方
- 各生薬の基原を確認する。aのウワウルシはツツジ科クマコケモモの葉であり正しい。
- bのモクツウはアケビ科アケビ等の蔓性の茎を横切りにしたものであり正しい。
- cのブクリョウはサルノコシカケ科のマツホドの菌核であり、ユリ科ケナシサルトリイバラの塊茎(バッカツ)ではないため誤り。
- dのカゴソウはシソ科のウツボグサの花穂であり、クワ科マグワの根皮(ソウハクヒ)ではないため誤り。したがって1が正解。
- 選択肢 1正解
- aとbがともに正しい記述であるため正答となる。
- 選択肢 2不正解
- aは正しいが、dのカゴソウの基原はウツボグサの花穂であるため誤りである。
- 選択肢 3不正解
- bは正しいが、cのブクリョウの基原はマツホドの菌核であるため誤りである。
- 選択肢 4不正解
- c及びdはともに基原の記述が誤りであるため不適である。
覚えるポイント
- ブクリョウはマツホドの菌核、カゴソウはウツボグサの花穂が基原である。
間違えやすいところ
- ソウハクヒ(マグワの根皮)やバッカツ(ケナシサルトリイバラの塊茎)と混同しないようにする。
出題の前提:手引き(平成27年4月)第3章 その他の泌尿器用薬
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.20 ↗(www.pref.miyagi.jp)
泌尿器症状に用いられる漢方処方製剤の鑑別
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 排尿異常 / 猪苓湯 / 八味地黄丸 / 竜胆瀉肝湯
示された漢方処方製剤のうち、「体力に関わらず、排尿異常があり、ときに口が渇くものの排尿困難、排尿痛、残尿感、頻尿、むくみに適す」とされるものはどれか。
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解答
4
解説
泌尿器症状に用いる漢方処方製剤では、体力規定(証)と症状の特徴(口渇の有無、冷えの有無など)が鑑別のポイントとなります。猪苓湯は「体力に関わらず」広く用いられる代表的な処方です。
解き方
- 問題文の縛り表現「体力に関わらず」と適応症状「ときに口が渇くものの排尿困難、排尿痛、残尿感、頻尿、むくみ」を確認する。
- 牛車腎気丸・八味地黄丸・六味丸は「体力中等度以下」、竜胆瀉肝湯は「体力中等度以上」である。
- 「体力に関わらず」使用される猪苓湯が問題文の記述に完全に合致する。よって4が正解。
- 選択肢 1不正解
- 牛車腎気丸は体力中等度以下で、冷えやすく下肢痛や浮腫を伴うものに適する。
- 選択肢 2不正解
- 八味地黄丸は体力中等度以下で、疲れやすくて四肢が冷えやすいものに適する。
- 選択肢 3不正解
- 六味丸は体力中等度以下で、胃腸障害がなく手足の冷え感がないものに適する。
- 選択肢 4正解
- 猪苓湯は体力に関わらず、ときに口渇があり排尿痛や残尿感があるものに適する。
- 選択肢 5不正解
- 竜胆瀉肝湯は体力中等度以上で、下腹部に熱感や痛みがあるものに適する。
覚えるポイント
- 猪苓湯は「体力に関わらず」口渇・排尿困難・残尿感などに適する。
間違えやすいところ
- 地黄を含む処方(八味地黄丸、牛車腎気丸など)は体力中等度以下の虚証向けである点に注意する。
出題の前提:手引き(平成27年4月)第3章 その他の泌尿器用薬
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.20 ↗(www.pref.miyagi.jp)
婦人薬として用いられる主な漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 婦人薬 / 当帰芍薬散 / 四物湯 / 桂枝茯苓丸 / 加味逍遙散
婦人薬として用いられる主な漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選べ。 a 当帰芍薬散は、体力中等度又はやや虚弱で冷えがあるものの胃腸炎、腰痛、神経痛、関節痛、月経痛、頭痛、更年期障害、感冒に適すとされる。 b 四物湯は、体力虚弱で、冷え症で皮膚が乾燥、色つやの悪い体質で胃腸障害のないものの月経不順、月経異常、更年期障害、血の道症、冷え症、しもやけ、しみ、貧血、産後あるいは流産後の疲労回復に適すとされる。 c 桂枝茯苓丸は、比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷え等を訴えるものの、月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症、肩こり、めまい、頭重、打ち身(打撲症)、しもやけ、しみ、湿疹・皮膚炎、にきびに適すとされる。 d 加味逍遙散は、体力中等度以上で、のぼせて便秘しがちなものの月経不順、月経困難症、月経痛、月経時や産後の精神不安、腰痛、便秘、高血圧の随伴症状(頭痛、めまい、肩こり)、痔疾、打撲症に適すとされる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
婦人薬の漢方処方製剤は、体力(実証・虚証)や症状(皮膚乾燥、のぼせ、冷え、精神神経症状等)により使い分けられます。各処方の適応体質・症状を正確に区別することが必須です。
解き方
- aの当帰芍薬散は体力虚弱で冷えや貧血傾向があるものに適し、記述にある「胃腸炎、腰痛、関節痛、感冒」等は五積散などの説明であり誤り。
- bの四物湯は体力虚弱で皮膚乾燥・色つや悪く胃腸障害のないものに適するため正しい。
- cの桂枝茯苓丸は比較的体力があり下腹部痛やのぼせ足冷え等を訴えるものに適するため正しい。
- dの加味逍遙散は体力中等度以下で精神不安等があるものに適し、「体力中等度以上でのぼせて便秘しがち」は桃核承気湯の説明であり誤り。
- したがって「誤・正・正・誤」の5が正解である。
- 選択肢 1不正解
- bとcが正しい記述であり、dが誤りのため不適である。
- 選択肢 2不正解
- aは誤った記述であり、bとcが正しいため不適である。
- 選択肢 3不正解
- aは誤りでcは正しいため不適である。
- 選択肢 4不正解
- dは桃核承気湯の説明であり誤っているため不適である。
- 選択肢 5正解
- a:誤、b:正、c:正、d:誤であり、正しく判定されている。
覚えるポイント
- 加味逍遙散は体力中等度以下、桃核承気湯は体力中等度以上でのぼせ・便秘傾向に適する。
間違えやすいところ
- 加味逍遙散と桃核承気湯の体質(実証・虚証)と便秘の扱いを取り違えやすい。
出題の前提:手引き(平成27年4月)第3章 婦人薬
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.21 ↗(www.pref.miyagi.jp)
抗ヒスタミン成分の薬理と副作用
主な医薬品とその作用 · 抗ヒスタミン成分 / ジフェンヒドラミン / 抗コリン作用 / メキタジン / 作用機序
抗ヒスタミン成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選べ。 a ジフェンヒドラミンを含む成分については、吸収されたジフェンヒドラミンの一部が乳汁に移行して乳児に昏睡を生じるおそれがある。 b 抗ヒスタミン成分は、抗コリン作用を示さず、排尿困難の症状の悪化を招くことは少ない。 c メキタジンは、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)、肝機能障害、血小板減少を生じることがある。 d クロルフェニラミンマレイン酸塩は、血小板から遊離したヒスタミンが肥満細胞と反応するのを妨げることにより抗ヒスタミン作用を示す。
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解答
4
解説
抗ヒスタミン成分は、ヒスタミン受容体(H1受容体)を遮断してアレルギー症状を抑制しますが、抗コリン作用も有するため排尿困難や緑内障を悪化させることがあります。また乳汁移行やショック等の重篤な副作用にも注意が必要です。
解き方
- aについて、ジフェンヒドラミンは乳汁移行により乳児に昏睡を生じるおそれがあるため正しい。
- bについて、多くの抗ヒスタミン成分は抗コリン作用も併せ持つため、排尿困難等の悪化を招くおそれがあり誤り。
- cについて、メキタジンはまれにショック、肝機能障害、血小板減少を生じるため正しい。
- dについて、抗ヒスタミン成分は肥満細胞から遊離したヒスタミンが受容体に結合するのを阻害するものであり、記述は誤り。
- したがって「正・誤・正・誤」の組み合わせである4が正解となる。
- 選択肢 1不正解
- cが誤り、dが正と判定されているため不適である。
- 選択肢 2不正解
- bが正、cが誤りと判定されているため不適である。
- 選択肢 3不正解
- aが正であるにもかかわらず誤りと判定されているため不適である。
- 選択肢 4正解
- a:正、b:誤、c:正、d:誤であり、すべて正しい判断である。
- 選択肢 5不正解
- aが誤り、bおよびdが正と判定されているため不適である。
覚えるポイント
- 抗ヒスタミン成分は抗コリン作用を併せ持ち、排尿困難や眼圧上昇を招くことがある。
間違えやすいところ
- ヒスタミンは肥満細胞から遊離して受容体に結合する。血小板から遊離するわけではない。
出題の前提:手引き(平成27年4月)第3章 鼻炎用点鼻薬・内服アレルギー用薬
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.22 ↗(www.pref.miyagi.jp)
鼻炎用点鼻薬の特徴とアドレナリン作動成分
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用点鼻薬 / 局所作用 / アドレナリン作動成分 / 二次充血 / 対応範囲
鼻炎用点鼻薬に関する記述について、正しいものの組み合わせを下から1つ選べ。 a 鼻腔内に適用される外用液剤であり、全身的な作用を目的としている。 b アドレナリン作動成分は、鼻粘膜を通っている血管を収縮させ、鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的に用いられる。 c アドレナリン作動成分が配合された点鼻薬は、過度の使用でも、鼻づまり(鼻閉)がひどくならない。 d 一般用医薬品での対応範囲は、急性又はアレルギー性の鼻炎及びそれに伴う副鼻腔炎であり、慢性のものは対象となっていない。
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解答
3
解説
鼻炎用点鼻薬は鼻腔粘膜に対する局所作用を目的としています。アドレナリン作動成分の過剰使用は血管が反応しなくなる二次充血(リバウンド)を招き、症状を悪化させます。一般用医薬品の対象は急性の症状です。
解き方
- aを検討する。鼻炎用点鼻薬は鼻粘膜に対する局所的な作用を目的としているため誤り。
- bを検討する。アドレナリン作動成分は血管を収縮させて充血や腫れを抑えるため正しい。
- cを検討する。過度の使用により二次充血を招き、かえって鼻づまりがひどくなるため誤り。
- dを検討する。一般用医薬品の対応範囲は急性・アレルギー性鼻炎等であり、慢性のものは対象外であるため正しい。
- したがって正しい組み合わせは(b、d)の3である。
- 選択肢 1不正解
- aは局所作用を目的とするため誤りであり不適である。
- 選択肢 2不正解
- a及びcがともに誤った記述であるため不適である。
- 選択肢 3正解
- b及びdがともに正しい記述であるため正答となる。
- 選択肢 4不正解
- cは過度使用により二次充血で鼻閉が悪化するため誤りである。
覚えるポイント
- 点鼻薬のアドレナリン作動成分の連用・過剰使用は二次充血による鼻づまり悪化を招く。
間違えやすいところ
- 慢性副鼻腔炎(蓄膿症)などの慢性疾患は一般用点鼻薬の対象外である。
出題の前提:手引き(平成27年4月)第3章 鼻炎用点鼻薬
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.22 ↗(www.pref.miyagi.jp)
眼科用薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / コンドロイチン硫酸ナトリウム / クロモグリク酸ナトリウム / ビタミンA / スルファメトキサゾールナトリウム
眼科用薬の配合成分とその目的とする作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選べ。 a コンドロイチン硫酸ナトリウムは、眼粘膜のタンパク質と結合して皮膜を形成し、外部の刺激から保護する作用を期待して用いられる。 b クロモグリク酸ナトリウムは、花粉、ハウスダスト(室内塵)等による目のアレルギー症状(結膜充血、痒み、かすみ、流涙、異物感)の緩和を目的として用いられる。 c ビタミンAは、アミノ酸の代謝や神経伝達物質の合成に関与していることから、目の疲れ等の症状を改善する効果を期待して用いられる。 d スルファメトキサゾールナトリウムは、ブドウ球菌や連鎖球菌による結膜炎やものもらい、眼瞼炎等の化膿性の症状の改善を目的として用いられる。
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解答
1
解説
眼科用薬には角膜保護成分、抗アレルギー成分、ビタミン成分、抗菌成分などが目的に応じて配合されます。成分ごとの具体的な生理作用や適応症を正しく把握することが求められます。
解き方
- aを検討する。コンドロイチン硫酸ナトリウムは角膜の保水・保護を目的とし、タンパク質と結合して皮膜形成するのは硫酸亜鉛等の収斂成分であるため誤り。
- bを検討する。クロモグリク酸ナトリウムは肥満細胞からのヒスタミン遊離を抑えアレルギー症状を緩和するため正しい。
- cを検討する。アミノ酸代謝等に関与するのはビタミンB6(ピリドキシン塩酸塩)であり、ビタミンAではないため誤り。
- dを検討する。スルファメトキサゾールナトリウムはサルファ系抗菌成分で、ものもらい等の化膿性症状に用いられるため正しい。
- したがって「誤・正・誤・正」の1が正解である。
- 選択肢 1正解
- a:誤、b:正、c:誤、d:正であり、正しい組み合わせである。
- 選択肢 2不正解
- aが正、bが誤りと判定されているため不適である。
- 選択肢 3不正解
- aが正、dが誤りと判定されているため不適である。
- 選択肢 4不正解
- cが正、dが誤りと判定されているため不適である。
- 選択肢 5不正解
- aが正、dが誤りと判定されているため不適である。
覚えるポイント
- コンドロイチン硫酸ナトリウムは角膜乾燥防止・保護、ビタミンAは視機能維持や角膜保護に働く。
間違えやすいところ
- アミノ酸代謝に関与するビタミンB6の記述をビタミンAと混同しないようにする。
出題の前提:手引き(平成27年4月)第3章 眼科用薬
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.23 ↗(www.pref.miyagi.jp)
きず口等の殺菌消毒成分の殺菌スペクトルと配合成分の特徴
主な医薬品とその作用 · 外用殺菌消毒薬 / ヨウ素系殺菌消毒成分 / 陽イオン界面活性剤
きず口等の殺菌消毒成分に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
2
解説
外用殺菌消毒成分はその種類によって有効な微生物の範囲(殺菌スペクトル)が大きく異なります。ヨウ素系成分は広範なスペクトルを持ちますが、アクリノールや逆性石鹸(ベンザルコニウム塩化物等)、クロルヘキシジングルコン酸塩などは真菌やウイルス、結核菌には無効または効果が限定的です。
解き方
- 各成分の殺菌対象(一般細菌、真菌、ウイルス、結核菌等)の有効範囲を照合する。
- 界面活性剤(石鹸)との相互作用や不活性化の性質を確認し、正しい記述を特定する。
- 選択肢 1不正解
- アクリノールは一般細菌(特に化膿菌)に対する殺菌作用はありますが、真菌、ウイルス、結核菌に対しては効果がありません。
- 選択肢 2正解
- ポビドンヨードなどのヨウ素系殺菌消毒成分は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスに対して幅広い殺菌消毒作用を示します。
- 選択肢 3不正解
- 陽イオン界面活性剤であるベンザルコニウム塩化物は、陰イオン界面活性剤である石鹸と混ざると殺菌効果が大幅に低下します。
- 選択肢 4不正解
- クロルヘキシジングルコン酸塩は一般細菌類には有効ですが、結核菌、真菌類、ウイルスに対する殺菌作用はありません。
覚えるポイント
- ヨウ素系成分は結核菌・真菌・ウイルスにも有効な広い殺菌スペクトルを持つ
- 逆性石鹸(ベンザルコニウム等)は普通の石鹸と混ざると効果が著しく低下する
間違えやすいところ
- ベンザルコニウム塩化物やクロルヘキシジンがウイルスや結核菌にも有効であると誤認しやすい
出題の前提:試験問題の原文および公式正答一覧に基づき作成。
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.23 ↗(www.pref.miyagi.jp)
創傷及び火傷(熱傷)に対する適切な応急手当と対応
主な医薬品とその作用 · 皮膚疾患用薬 / 創傷の処置 / 熱傷の処置
一般的な創傷や熱傷への対応に関する記述 a ~ d の正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 出血しているときは、創傷部に清潔なガーゼやハンカチ等を当てて圧迫し、止血するが、このとき、創傷部を心臓より高くして圧迫すると、止血効果が高い。 b 火傷(熱傷)の場合は、速やかに、水道水等で熱傷部を冷やすことが重要である。 c 火傷(熱傷)による水疱(水ぶくれ)は、ただちに滅菌した器具で破り、浸出液を取り除く必要がある。 d 創傷部に殺菌消毒薬を繰り返し使用すると、かえって治癒しにくくなったり、状態を悪化させることがある。
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解答
4
解説
外傷の止血では直接圧迫止血を行い、患部を心臓より高く保つことで血流を抑えます。火傷では直ちに冷却することが最優先ですが、水疱は感染防止の天然のバリアであるため破ってはなりません。また過度な消毒薬の使用は創傷治癒に必要な組織細胞を傷害します。
解き方
- 記述a:心臓より高くして圧迫する止血法が正しいかを確認する(正)。
- 記述b:受傷後速やかに流水等で冷却することの妥当性を確認する(正)。
- 記述c:水疱を破る処置の是非を判断する(破らないのが原則であり誤)。
- 記述d:殺菌消毒薬の過剰使用による治癒阻害リスクを判断する(正)。
- 選択肢 1不正解
- bの冷却に関する記述が誤りとされているため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤り、cの水疱を破る記述が正とされているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- a、b、dの正誤判定が誤っているため不適です。
- 選択肢 4正解
- aは正、bは正、cは誤(水疱は破らない)、dは正であり、この組み合わせが正しいです。
- 選択肢 5不正解
- bが誤り、cが正とされているため不適です。
覚えるポイント
- 火傷の水疱(水ぶくれ)は雑菌の侵入を防ぐため破らずに保護する
- 消毒薬を頻回に使用すると正常組織を傷害して皮膚再生を遅らせる
間違えやすいところ
- 水疱の液を出すために針などで破るのが適切な処置だと勘違いしやすい
出題の前提:試験問題の原文および公式正答一覧に基づき作成。
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.24 ↗(www.pref.miyagi.jp)
白癬菌による皮膚真菌症(みずむし・たむし)の病態と治療薬の選択
主な医薬品とその作用 · みずむし・たむし用薬 / 白癬菌 / 外用薬の剤形選択
みずむしやたむし等に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a みずむし、たむし等は、皮膚糸状菌(白癬菌)という真菌類の一種が皮膚に寄生することで起こる疾患である。 b いんきんたむしは、輪状の小さな丸い病巣が胴や四肢に発生し、発赤と鱗屑、痒みを伴う。 c 爪白癬は、爪内部に薬剤が浸透しにくいため難治性で、医療機関(皮膚科)における全身的な治療(内服抗真菌薬の処方)を必要とする場合が少なくない。 d 治療薬の剤形の選択に関して、一般に、皮膚が厚く角質化している部分には、クリームが適する。
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解答
2
解説
みずむし・たむしは真菌である皮膚糸状菌(白癬菌)の角質層感染症です。股部に生じるものを「いんきんたむし」、胴や四肢に生じるものを「ぜにたむし」と呼びます。爪白癬は外用薬が浸透しにくく内服治療が必要な例が多いです。また、皮膚が厚く角質化している部位には角質浸透性に優れる液剤が適しています。
解き方
- 記述a:病原体が皮膚糸状菌(白癬菌)という真菌であるかを確認する(正)。
- 記述b:胴や四肢に輪状病巣を生じる疾患名がいんきんたむしか確認する(ぜにたむしの説明であり誤)。
- 記述c:爪白癬の特徴と内服抗真菌薬の必要性を評価する(正)。
- 記述d:角質化した部位に適した剤形を確認する(液剤が適しており誤)。
- 選択肢 1不正解
- bの記述はいんきんたむし(頑癬)ではなく「ぜにたむし(体部白癬)」に関する説明であるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- a、cともに正しい記述であり、この組み合わせが正答となります。
- 選択肢 3不正解
- bはいんきんたむしではなくぜにたむしの説明であり、dも剤形の適性が誤っているため不適です。
- 選択肢 4不正解
- dの記述において、皮膚が厚く角質化している部分には一般に浸透性の高い「液剤」が適するため誤りです。
覚えるポイント
- 胴や手足の輪状病巣は「ぜにたむし」、股部は「いんきんたむし」
- 皮膚が厚く角質化した患部には液剤、ジュクジュクした湿潤病巣には軟膏が適する
間違えやすいところ
- いんきんたむしとぜにたむしの好発部位や病変形状を混同しやすい
- 角質化した硬い部分にクリームや軟膏が最も適すると誤認しやすい
出題の前提:試験問題の原文および公式正答一覧に基づき作成。
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.24 ↗(www.pref.miyagi.jp)
毛髪用薬の法的位置づけ及び配合成分の薬理作用
主な医薬品とその作用 · 毛髪用薬 / カルプロニウム塩化物 / 生薬成分(カシュウ・チクセツニンジン)
毛髪用薬及びその配合成分等に関する記述 a ~ d の正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 「壮年性脱毛症」、「円形脱毛症」等の疾患名を効能・効果に掲げた毛髪用薬は、医薬品及び医薬部外品として製造販売されている。 b カシュウは、抗菌、血行促進、抗炎症等の作用を期待して用いられる。 c カルプロニウム塩化物は、末梢組織(適用局所)においてアセチルコリンに類似した作用(コリン作用)を示し、頭皮の血管を拡張し、毛根への血行を促す。 d チクセツニンジンは、血行促進、抗炎症等の作用を期待して用いられる。
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解答
3
解説
医薬部外品の毛髪用薬は脱毛の予防や育毛等を目的とし、「壮年性脱毛症」等の特定の疾患名を掲げることはできません(医薬品のみ可能)。成分としては、カルプロニウム塩化物は局所コリン作用による血管拡張作用を示します。カシュウは頭皮の脂質代謝促進・余分な皮脂除去を目的とし、チクセツニンジンは血行促進や抗炎症作用を目的として配合されます。
解き方
- 記述a:脱毛症の疾患名を掲げられる区分が医薬品のみであるかを確認する(医薬部外品は不可なので誤)。
- 記述b:カシュウの主な作用(脂質代謝促進等)と照合する(抗菌・抗炎症等はヒノキチオール等の説明であり誤)。
- 記述c:カルプロニウム塩化物のコリン作用による血管拡張機序を確認する(正)。
- 記述d:チクセツニンジンの血行促進・抗炎症作用の妥当性を確認する(正)。
- 選択肢 1不正解
- aとbの記述が正とされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが正、cとdが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aは誤、bは誤、cは正、dは正であり、この組み合わせが正しいです。
- 選択肢 4不正解
- bが正、cが誤りと判定されているため不適です。
- 選択肢 5不正解
- bが正、dが誤りと判定されているため不適です。
覚えるポイント
- 壮年性脱毛症などの疾患名を効能・効果に掲げられるのは医薬品のみ(医薬部外品は不可)
- カルプロニウム塩化物はアセチルコリン類似(コリン作用)により末梢血管を拡張する
- カシュウは脂質代謝の促進、チクセツニンジンは血行促進・抗炎症作用
間違えやすいところ
- 医薬部外品の育毛剤でも脱毛症などの病名を表示できると誤認しやすい
- カシュウとチクセツニンジンなどの生薬の効能・目的を取り違えやすい
出題の前提:試験問題の原文および公式正答一覧に基づき作成。
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.25 ↗(www.pref.miyagi.jp)
歯槽膿漏薬のビタミン成分
主な医薬品とその作用 · 歯槽膿漏薬 / ビタミンE / トコフェロール酢酸エステル
歯槽膿漏薬に配合されるビタミン成分のうち、歯周組織の血行を促進する効果を期待して配合される成分として、正しいものを1つ選べ。
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解答
4
解説
外用歯槽膿漏薬や内服歯槽膿漏薬において、ビタミンE(トコフェロール酢酸エステル等)は末梢血管を拡張して血流量を増やし、歯周組織の血行を促すことで組織の代謝・修復を助ける目的で配合されます。
解き方
- 問題文に示された各ビタミンの主な作用(血行促進、粘膜保護、骨代謝等)を整理する。
- 歯周組織の血行促進を目的として歯槽膿漏薬に配合される成分がビタミンE(トコフェロール)であることを特定する。
- 選択肢 1不正解
- ビタミンAは視力保持や皮膚・粘膜の健康維持に関与するビタミンであり、歯周組織の血行促進目的では配合されません。
- 選択肢 2不正解
- ビタミンB6はアミノ酸代謝に関与し、口内炎薬等で粘膜修復補助として用いられますが、主目的は血行促進ではありません。
- 選択肢 3不正解
- ビタミンDは腸管からのカルシウム吸収を助けて骨形成に関与するビタミンであり、血行促進目的ではありません。
- 選択肢 4正解
- ビタミンEは末梢血行障害を改善し、歯周組織の血行を促す効果を期待して歯槽膿漏薬に配合されます。
- 選択肢 5不正解
- ビタミンKは血液凝固因子の生合成に関与するビタミンであり、歯周組織の血行促進成分ではありません。
覚えるポイント
- 歯槽膿漏薬で血行促進といえばビタミンE(トコフェロール)
間違えやすいところ
- 組織修復や消炎を促す成分(アラントイン等)や止血作用を示す成分(カルバゾクロム等)と混同しないようにする。
出題の前提:手引き(平成28年3月改訂版および試験実施時点)
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.25 ↗(www.pref.miyagi.jp)
禁煙補助剤の特徴と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 禁煙補助剤 / ニコチン製剤 / 使用上の注意
ニコチンを有効成分とする禁煙補助剤に関する記述について、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a うつ病と診断されたことのある人では、使用を避ける必要がある。 b 妊婦又は妊娠していると思われる女性、母乳を与える女性では、摂取されたニコチンにより胎児又は乳児に影響が生じるおそれがあるため、使用を避ける必要がある。 c 禁煙補助剤を使用する際は、喫煙を完全に止めず、徐々に喫煙の頻度を減らしていくことで、結果的に禁煙達成につながる。 d 咀嚼剤では、口腔内がアルカリ性になるとニコチンの吸収が低下する。
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解答
1
解説
ニコチン置換療法に用いられる禁煙補助剤は、禁煙に伴う離脱症状を緩和する目的で短期間使用されます。使用中は完全禁煙が必要であり、精神症状の悪化や胎児・乳児への悪影響を避けるため、うつ病の既往や妊婦・授乳婦では使用を避ける必要があります。
解き方
- 各記述の正誤を判定する。aはうつ症状悪化の恐れがあるため使用を避けるので正しい。bは妊婦・授乳婦禁忌のため正しい。
- cは禁煙補助剤使用時は完全禁煙が原則であるため誤り。dは口腔内が酸性になると吸収が低下するため誤り(弱アルカリ性で吸収されやすい)。
- 正しい記述の組み合わせ(a、b)を選択肢1と判断する。
- 選択肢 1正解
- 記述a、bがともに正しいため、この組み合わせが正解となります。
- 選択肢 2不正解
- 記述cは「喫煙を完全に止めず」としている点が誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述dは口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が低下するため誤りであり、不正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述cとdはいずれも誤った内容を含んでいるため不正解です。
覚えるポイント
- 禁煙補助剤の使用時は完全禁煙(併用喫煙は過量摂取になり危険)
- ニコチン咀嚼剤は弱アルカリ性で吸収促進され、酸性飲料で吸収が低下する
間違えやすいところ
- タバコの本数を徐々に減らす減煙のために禁煙補助剤を併用してよいと誤認しやすい。
- ニコチンの口腔内吸収において、酸性側で吸収が低下しアルカリ側で促進される関係を取り違えやすい。
出題の前提:手引き(平成28年3月改訂版および試験実施時点)
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.25 ↗(www.pref.miyagi.jp)
滋養強壮保健薬の成分と過剰症
主な医薬品とその作用 · ビタミンA / ビタミンB2 / アミノエチルスルホン酸 / システイン
滋養強壮保健薬に配合される成分に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。 a ビタミンAは、妊娠3ヶ月以内の妊婦、妊娠していると思われる女性及び妊娠を希望する女性は過剰摂取に留意する必要がある。 b ビタミンB2の摂取により、尿が黄色くなることがある。 c アミノエチルスルホン酸は、骨の形成を助ける栄養素であるが、過剰症として高カルシウム血症、異常石灰化が知られている。 d システインは、骨格筋の疲労の原因となる乳酸の分解を促す等の働きを期待して用いられる。
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解答
4
解説
ビタミンAは催奇形性リスクがあるため妊娠初期の過剰摂取に留意が必要です。ビタミンB2(リボフラビン)は尿を黄色に着色させます。高カルシウム血症や異常石灰化を招くのはビタミンDの過剰症です。乳酸の分解を促すのはアスパラギン酸塩などの特徴であり、システインはメラニン産生抑制や肝臓の解毒作用等に関与します。
解き方
- 記述a:妊娠3ヶ月以内のビタミンA過剰摂取は催奇形性リスクがあるため「正」。
- 記述b:ビタミンB2(リボフラビン)は排泄に伴い尿が黄色くなるため「正」。
- 記述c:骨形成を助け過剰症に高カルシウム血症・異常石灰化があるのはビタミンDであり、アミノエチルスルホン酸(タウリン)の記述ではないため「誤」。
- 記述d:乳酸分解を促すのはアスパラギン酸等であり、システインの記述ではないため「誤」。
- 正・正・誤・誤の組み合わせである選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aとbが誤とされているため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、dが正とされているため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤、dが正とされているため不正解です。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- cとdが正とされているため不正解です。
覚えるポイント
- ビタミンAは催奇形性リスクがあるため妊婦の過剰摂取注意
- ビタミンB2は尿が黄色くなる
- 高カルシウム血症・異常石灰化はビタミンDの過剰症
間違えやすいところ
- アミノ酸系成分であるアミノエチルスルホン酸(タウリン)やシステイン、アスパラギン酸のそれぞれの働きを混同しないようにする。
出題の前提:手引き(平成28年3月改訂版および試験実施時点)
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.26 ↗(www.pref.miyagi.jp)
肌荒れ・いぼに用いる生薬成分
主な医薬品とその作用 · ヨクイニン / ハトムギ / 生薬成分の基原と作用
示された生薬成分のうち、イネ科のハトムギの種皮を除いた種子を基原とし、肌荒れやいぼに用いられるものとして、正しいものを1つ選べ。
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解答
1
解説
ヨクイニンはイネ科のハトムギ(Coix lacryma-jobi var. ma-yuen)の種皮を除いた種子を基原とする生薬で、利尿作用や消炎作用、抗腫瘍作用などを持ち、皮膚のターンオーバーを整えることから肌荒れやいぼに用いられます。
解き方
- 問題文に示された基原(イネ科ハトムギの種皮を除いた種子)および効能(肌荒れ、いぼ)を確認する。
- 該当する生薬がヨクイニン(選択肢1)であることを特定する。
- 選択肢 1正解
- ヨクイニンはイネ科のハトムギの種皮を除いた種子を基原とし、肌荒れやいぼに用いられる生薬成分です。
- 選択肢 2不正解
- オウギはマメ科のキバナオウギ等の根を基原とし、滋養強壮等に用いられます。
- 選択肢 3不正解
- ゴミシはマツブサ科のチョウセンゴミシの果実を基原とし、鎮咳去痰や滋養強壮に用いられます。
- 選択肢 4不正解
- タイソウはクロウメモドキ科のナツメの果実を基原とし、滋養強壮や健胃に用いられます。
- 選択肢 5不正解
- サンシュユはミズキ科のサンシュユの偽果の果肉を基原とし、滋養強壮等に用いられます。
覚えるポイント
- ヨクイニン=イネ科ハトムギの種子=肌荒れ・いぼ
間違えやすいところ
- 滋養強壮や漢方薬によく使われる他の生薬(オウギ、タイソウなど)と基原や効能を取り違えないように注意する。
出題の前提:手引き(平成28年3月改訂版および試験実施時点)
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.26 ↗(www.pref.miyagi.jp)
漢方処方製剤の特徴と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 証 / 重篤な副作用 / 乳児への使用制限
漢方処方製剤に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 患者の「証」に合わないものが選択された場合には、効果が得られないばかりでなく、副作用を招きやすくなる。 b 作用が穏やかであるため、間質性肺炎や肝機能障害のような重篤な副作用は起きない。 c 漢方医学は古来に中国から伝わったもので、現代中国で利用されている中医学に基づく薬剤を漢方処方製剤として使用している。 d 用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合でも、生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととされている。
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解答
4
解説
漢方処方製剤は個人の体質や病態である「証」に合わせて用いられるため、証に合わないと効果が出ないだけでなく副作用を生じやすくなります。自然由来の生薬構成であっても間質性肺炎や肝機能障害などの重篤な副作用が起きることがあります。また、日本の漢方医学は古来中国から導入された後、日本独自に発展した伝統医学であり、現代中国の中医学に基づく生薬製剤(中成薬等)とは異なります。年齢制限に関して、用法用量に下限がない場合でも生後3ヶ月未満の乳児には使用しません。
解き方
- 記述aについて検討する。証に合わない漢方薬の使用は効果が得られないだけでなく副作用を招きやすいため「正」と判定する。
- 記述bについて検討する。漢方処方製剤でも間質性肺炎や肝機能障害などの重篤な副作用が生じる恐れがあるため「誤」と判定する。
- 記述cについて検討する。漢方処方製剤は日本独自に発展した漢方医学に基づくものであり、現代中国の中医学に基づく製剤ではないため「誤」と判定する。
- 記述dについて検討する。下限の規定がない場合でも生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととされているため「正」と判定する。
- 「正・誤・誤・正」の組み合わせである選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが正、記述dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤、記述b・cが正とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが誤、記述cが正、記述dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- 記述a(正)、記述b(誤)、記述c(誤)、記述d(正)の組み合わせとして正しいです。
- 選択肢 5不正解
- 記述b・cが正、記述dが誤とされているため誤りです。
覚えるポイント
- 漢方処方製剤でも間質性肺炎や偽アルドステロン症、肝機能障害などの重篤な副作用が起こり得る。
- 用法用量に年齢下限がなくても生後3ヶ月未満の乳児には使用しない。
間違えやすいところ
- 生薬や漢方薬は作用が穏やかで重篤な副作用がないと誤認しやすい。
- 漢方医学と現代中国の中医学を混同しやすい。
出題の前提:平成29年度宮城県登録販売者試験 午前問57(試験問題及び正答一覧)
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.27 ↗(www.pref.miyagi.jp) / 解答(PDF:51KB) p.1 ↗(www.pref.miyagi.jp)
衛生害虫の生態と防除
主な医薬品とその作用 · 衛生害虫 / ツツガムシ / トコジラミ / ゴキブリの防除
代表的な衛生害虫に関する次の記述a~dのうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 外敵から身を守るために人体に危害を与えることがあるもの(ハチ、ドクグモ等)は衛生害虫に含まれる。 b ツツガムシによる保健衛生上の害は、主に吸血された時の痒みである。 c トコジラミは、シラミの一種でなくカメムシ目に属する昆虫で、ナンキンムシとも呼ばれる。 d ゴキブリの燻蒸処理を行う場合、その卵は医薬品の成分が浸透しない殻で覆われているため、3週間位後に、孵化した幼虫の駆除のため再度燻蒸処理を行う必要がある。
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解答
4
解説
衛生害虫は感染症の媒介や吸血などの直接的な危害を与える生物を指し、ハチやドクグモのように防御のために刺す・咬む生物は通常対象外とされます。ツツガムシの害はツツガムシ病リケッチアの媒介です。トコジラミ(ナンキンムシ)はシラミではなくカメムシ目に属します。ゴキブリの卵は硬い殻(卵鞘)に包まれて殺虫成分が浸透しないため、約3週間後に孵化した幼虫を再度燻蒸等で駆除する必要があります。
解き方
- 記述aについて検討する。ハチやドクグモのように外敵から身を守るため危害を与えるものは衛生害虫の対象外とされるため「誤」と判定する。
- 記述bについて検討する。ツツガムシによる害は刺咬による痒みではなくツツガムシ病(病原体リケッチアの媒介)であるため「誤」と判定する。
- 記述cについて検討する。トコジラミはシラミではなくカメムシ目(別名ナンキンムシ)であるため「正」と判定する。
- 記述dについて検討する。ゴキブリの卵は薬剤が浸透しないため、孵化する約3週間後に再度燻蒸処理を行う必要があるため「正」と判定する。
- 正しい記述の組み合わせ(c、d)に該当する選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- a及びbはともに誤った記述です。
- 選択肢 2不正解
- aは誤った記述、cは正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- bは誤った記述、dは正しい記述です。
- 選択肢 4正解
- c及びdはともに正しい記述です。
覚えるポイント
- トコジラミはシラミではなくカメムシ目(ナンキンムシ)。
- ゴキブリの卵(卵鞘)には薬剤が効かないため、約3週間後に再度燻蒸処理を実施する。
- ツツガムシは病原体(リケッチア)を媒介してツツガムシ病を引き起こす。
間違えやすいところ
- トコジラミの名称からシラミ目と誤解しやすい。
- ハチや毒グモを衛生害虫に含めてしまう誤りが多い。
出題の前提:平成29年度宮城県登録販売者試験 午前問58(試験問題及び正答一覧)
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.27 ↗(www.pref.miyagi.jp) / 解答(PDF:51KB) p.1 ↗(www.pref.miyagi.jp)
一般用検査薬の意義と限界
主な医薬品とその作用 · 一般用検査薬 / 擬陰性・擬陽性 / 対象範囲 / 尿糖・尿蛋白
一般用検査薬に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 一般の生活者が正しく用いて原因疾患を把握し、一般用医薬品による速やかな治療につなげることを目的として用いられる。 b いかなる検査薬においても擬陰性・擬陽性を完全に排除することは困難である。 c 一般用検査薬の対象には、悪性腫瘍、心筋梗塞や遺伝性疾患等、重大な疾患の診断に関係するものが含まれる。 d 尿糖値に異常を生じる要因は、一般に高血糖と結びつけて捉えられることが多いが、腎性糖尿等のように高血糖を伴わない場合もある。
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解答
1
解説
一般用検査薬は、生活者が健康状態を把握したり、受診の目安とするための自己検査用試薬です。確定診断や原因疾患の把握、自己治療を目的とするものではなく、早期の受診勧奨につながるものです。悪性腫瘍や遺伝性疾患のような重大な疾患の診断に関係するものは一般用検査薬の対象外とされています。また、測定原理や検体条件により偽陰性・偽陽性を完全にゼロにすることは困難です。尿糖は高血糖だけでなく、腎臓の糖再吸収機能低下による腎性糖尿等でも陽性となることがあります。
解き方
- 記述aについて検討する。一般用検査薬は原因疾患の把握や治療に直接つなげるものではなく、医療機関受診の目安等とするものなので「誤」と判定する。
- 記述bについて検討する。どのような検査薬でも偽陰性・偽陽性を完全に排除することは不可能であるため「正」と判定する。
- 記述cについて検討する。悪性腫瘍や心筋梗塞、遺伝性疾患等の重大な疾患の診断に関わる検査は一般用検査薬の対象から除外されているため「誤」と判定する。
- 記述dについて検討する。尿糖は高血糖以外の要因(腎性糖尿など)でも生じることがあるため「正」と判定する。
- 「誤・正・誤・正」の組み合わせである選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- 記述a(誤)、記述b(正)、記述c(誤)、記述d(正)の組み合わせとして正しいです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが正、記述bが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正、記述bが誤、記述cが正、記述dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述bが誤、記述cが正とされているため誤りです。
覚えるポイント
- 一般用検査薬の結果のみで確定診断や治療を行わず、医療機関への受診につなげる。
- 悪性腫瘍、遺伝性疾患等の重大疾患の診断に関わるものは一般用検査薬の対象外。
間違えやすいところ
- 一般用検査薬を一般用医薬品による自己治療のためのツールと勘違いしやすい。
- 尿糖陽性=必ず高血糖(糖尿病)であると思い込みやすい。
出題の前提:平成29年度宮城県登録販売者試験 午前問59(試験問題及び正答一覧)
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.28 ↗(www.pref.miyagi.jp) / 解答(PDF:51KB) p.1 ↗(www.pref.miyagi.jp)
妊娠検査薬の原理と取扱い
主な医薬品とその作用 · 妊娠検査薬 / hCG / 検体採取 / 保管方法
妊娠検査薬とその検体に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 一般的な妊娠検査薬は、月経予定日が過ぎて概ね1週目以降の検査が推奨されている。 b 検体としては、尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)が検出されやすい早朝尿(起床直後の尿)が向いているが、尿が濃すぎると、かえって正確な結果が得られないこともある。 c 採取した尿は、なるべく採尿後速やかに検査がなされることが望ましい。 d 検査薬は、その検出感度を維持するため、開封するまで冷蔵庫内で保管し、開封後速やかに使用するのが望ましい。
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解答
4
解説
妊娠検査薬は尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)を検出するもので、一般的には月経予定日を概ね1週間過ぎた頃から十分な濃度に達するためこの時期以降の検査が推奨されます。検体は早朝尿が適していますが、濃すぎると高濃度hCGによるフック効果等で正確な判定が得られないことがあります。尿検体は速やかに検査に供する必要があります。検査薬の保管は室温保存が基本であり、冷蔵庫等で冷やすと結露等により性能が劣化することがあるため推奨されません。
解き方
- 記述aについて検討する。妊娠検査薬は月経予定日の概ね1週間後以降の使用が推奨されているため「正」と判定する。
- 記述bについて検討する。早朝尿が向いているが、尿が濃すぎると正確な結果が得られないことがあるため「正」と判定する。
- 記述cについて検討する。採取した尿は成分の変化を防ぐため速やかに検査することが望ましいため「正」と判定する。
- 記述dについて検討する。妊娠検査薬は通常「室温」で保管することとされており、冷蔵庫内保管は不適切であるため「誤」と判定する。
- 「正・正・正・誤」の組み合わせである選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- a・b・cが誤、dが正とされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cが誤、dが正とされているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- 記述a(正)、記述b(正)、記述c(正)、記述d(誤)の組み合わせとして正しいです。
- 選択肢 5不正解
- b・cが誤とされているため誤りです。
覚えるポイント
- 一般的な妊娠検査薬の使用時期は月経予定日を過ぎて概ね1週目以降。
- 妊娠検査薬は室温保存であり、冷蔵庫保管は結露の原因となるため避ける。
間違えやすいところ
- 医薬品や検査薬を品質保持のために何でも冷蔵庫保管すべきと思い込んでしまう。
- 尿が濃いほど正確な結果が得られると誤解しやすい。
出題の前提:平成29年度宮城県登録販売者試験 午前問60(試験問題及び正答一覧)
出典:宮城県『2017年度 宮城県 前半』
午前(PDF:492KB) p.28 ↗(www.pref.miyagi.jp) / 解答(PDF:51KB) p.1 ↗(www.pref.miyagi.jp)
2017年度 宮城県 前半
参照した公式資料
宮城県が公開した2017年度 宮城県 前半の問題・解答資料です。
- 午前(PDF:492KB) ↗ — www.pref.miyagi.jp(PDF・28ページ)
- 解答(PDF:51KB) ↗ — www.pref.miyagi.jp(PDF・1ページ)

