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2016年度 静岡県 前半の概要
医薬品の本質と作用機序の解明度
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 作用機序 / 安全性情報の集積
医薬品の本質に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
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解答
3
解説
医薬品は人体にとって外来の異物であり、目的とする効果だけでなく望ましくない副作用を生じる可能性があります。生体に及ぼす薬理作用は複雑多岐であり、全容が完全に解明されているわけではないため、科学的な知見の集積と慎重な適正使用が不可欠です。
解き方
- 医薬品の本質(異物性、体内での作用、情報の集積性)に関する基本事項を確認する。
- 作用機序の解明度について「すべて解明されている」とする誤った記述を特定する。
- 選択肢 1不正解
- 医薬品は多くの場合、経口投与や外用等により生体内に取り込まれて生理機能に作用し効果を発現します。正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 医薬品の成分は生体本来の構成成分ではないため、人体にとっては異物(外来物)として認識・処理されます。正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- 医薬品の作用は多岐にわたり、生体反応のすべてが完全に解明されているわけではないため誤り(正解)となります。
- 選択肢 4不正解
- 医薬品は市販後も含めた知見の集積によって有効性や安全性に関する情報が更新され、随時添付文書等に付加されます。正しい記述です。
覚えるポイント
- 医薬品の作用機序や体内動態のすべてが解明されているわけではない。
間違えやすいところ
- 承認された医薬品であっても未知の生体反応や副作用が潜んでいる可能性を忘れてしまうこと。
出題の前提:手引き「医薬品の本質」
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.3 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品の定義と品質・適正使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 生命関連製品 / 市販後安全対策 / 適正使用 / 品質管理
医薬品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
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解答
5
解説
医薬品は人の生命や健康に直接影響を与える生命関連製品です。市販後も使用成績等の新たな知見に基づいて有効性・安全性が再評価され、承認基準が見直されることがあります。また、健康被害の有無にかかわらず異物混入等の変質は法令で厳格に禁止されています。
解き方
- 各記述a〜dの正誤を薬事制度および手引きの記載に照らして判定する。
- bにおいて市販後の知見に伴い承認基準が見直されることがある点から誤りと見抜く。
- a(正)、b(誤)、c(正)、d(正)に一致する選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤、bが正となっているため誤りです。aは正しく、bは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bが正、cが誤となっているため誤りです。bは承認基準が見直されることがあるため誤りで、cは正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- dが誤となっているため誤りです。dは法で不良医薬品の製造・販売が禁止されているため正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、bが正、cが誤となっており正誤判定が一致しないため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aは正、bは承認基準が見直されることがあるため誤、cは正、dは正であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 医薬品は市販後も安全性等の確認が行われ、承認基準が見直されることがある。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品はリスクが相対的に低いため専門家の関与や科学的理解が不要であると誤認すること。
出題の前提:手引き「医薬品の本質」
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.3 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品のリスク評価と用量‐反応関係
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 用量‐反応関係 / 慢性毒性 / 安全性基準 / GCP
医薬品のリスク評価に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
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解答
3
解説
医薬品の効果とリスクは「暴露時間×暴露量(積)」で表される用量‐反応関係に基づいて評価されます。生体に直接作用する医薬品には、食品よりもはるかに厳しい安全基準が求められ、臨床試験の実施基準としてGCP(Good Clinical Practice)が国際的に定められています。
解き方
- aの数式表現(和か積か)を確認し、「和」が誤りであることを判定する。
- bの慢性毒性の発現可能性について正しいことを確認する。
- cの安全性基準が食品と同程度か食品より厳しいかを確認し、誤りと判定する。
- dのGCPの定義が正しいことを確認し、bとdの組み合わせである3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りであるため不正解です。用量‐反応関係は暴露時間と暴露量の「積」で表現されます。
- 選択肢 2不正解
- aとcの両方が誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3正解
- b(少量長期投与による慢性毒性)およびd(臨床試験基準GCP)はいずれも正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- cが誤りであるため不正解です。医薬品には食品よりもはるかに厳しい安全性基準が要求されます。
覚えるポイント
- 用量‐反応関係は暴露時間と暴露量の「積」で表現される。
間違えやすいところ
- 用量‐反応関係の算出において「和(足し算)」と「積(掛け算)」を取り違えること。
出題の前提:手引き「医薬品のリスク評価」
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.4 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
保健機能食品と健康食品の定義・表示
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 栄養機能食品 / 特定保健用食品 / 機能性表示食品 / 健康補助食品
健康食品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
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解答
2
解説
健康食品は食品に分類されますが、機能性を表示できる保健機能食品(特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品)が制度化されています。いわゆるサプリメントであっても過剰摂取や医薬品との相互作用等により健康被害が発生した事例が報告されています。
解き方
- a(栄養機能食品のビタミン・ミネラル表示基準)を正と判定する。
- b(特定保健用食品の保健機能表示)を正と判定する。
- c(サプリメントによる健康被害報告の有無)を誤と判定する。
- d(機能性表示食品の対象者と疾病リスク低減表示の除外)を正と判定する。
- 正・正・誤・正の組み合わせである2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤、cが正、dが誤となっており正誤判定が一致しないため誤りです。
- 選択肢 2正解
- a(正)、b(正)、c(誤:健康被害の報告例はある)、d(正)で正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤、cが正、dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤となっているため誤りです。栄養機能食品はビタミンやミネラルの機能表示が可能です。
- 選択肢 5不正解
- bが誤、cが正となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 機能性表示食品は疾病リスク低減表示は認められていない(特定保健用食品の一部のみ可)。
間違えやすいところ
- 健康補助食品は食品であるため健康被害が生じた報告例は存在しないと思い込むこと。
出題の前提:手引き「健康食品」
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.4 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
世界保健機関(WHO)による副作用の定義
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 副作用の定義 / WHO / 通常用いられる量
第1欄の記述は、医薬品の副作用の定義に関するものである。( )の中に入れるべき字句は第2欄のどれか。 第1欄 ( )の定義によれば、医薬品の副作用とは、「疾病の予防、診断、治療のため、又は身体の機能を正常化するために、人に通常用いられる量で発現する医薬品の有害かつ意図しない反応」とされている。 第2欄 1 国際連合教育科学文化機関(UNESCO) 2 医薬品医療機器等法 3 独立行政法人医薬品医療機器総合機構法 4 世界貿易機関(WTO) 5 世界保健機関(WHO)
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解答
5
解説
世界保健機関(WHO)の定義において、医薬品の副作用とは「疾病の予防、診断、治療のため、又は身体の機能を正常化するために、人に通常用いられる量で発現する医薬品の有害かつ意図しない反応」と規定されています。誤用や過量投与による中毒は厳密にはこれと区別されます。
解き方
- 問題文に示された副作用の引用文を確認する。
- 手引きに記載されている「世界保健機関(WHO)の定義」に合致することを確認し、5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- UNESCOは教育・科学・文化の発展を目的とする国際連合専門機関であり、副作用の定義元ではありません。
- 選択肢 2不正解
- 医薬品医療機器等法における定義文ではなく、本問題文の字句はWHOによる国際的な定義です。
- 選択肢 3不正解
- PMDA法における副作用被害救済の定義等とは文言が異なり、引用文はWHOの定義です。
- 選択肢 4不正解
- WTOは貿易ルールを扱う国際機関であり、医薬品の医学的副作用を定義する機関ではありません。
- 選択肢 5正解
- 設問の定義は世界保健機関(WHO)によって策定された副作用の公的定義に完全に合致します。
覚えるポイント
- WHOの副作用定義:「人に通常用いられる量で発現する有害かつ意図しない反応」
間違えやすいところ
- 日本の医薬品医療機器等法の法文上の定義と混同してしまうこと。
出題の前提:手引き「副作用」
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.5 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品の副作用とアレルギー発現機序
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · アレルギー / 自覚症状 / 原材料アレルギー / 遺伝的要素
医薬品の副作用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
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解答
2
解説
副作用には自覚症状として自覚されにくい肝機能障害や血液障害なども存在します。また、アレルギー(過敏反応)は医薬品の薬理作用とは無関係に外用薬等でも生じ、原材料(鶏卵・牛乳等)由来のものもあります。アレルギー素質には体質的・遺伝的な要素が関与します。
解き方
- aについて、自覚症状が明確に現れない副作用(検査値異常など)があるため誤りと判定する。
- bについて、薬理作用とは無関係に外用薬でも生じ得るため正しいと判定する。
- cについて、鶏卵や牛乳由来成分(リゾチームやカゼイン等)によるアレルギー注意は正当と判定する。
- dについて、アレルギーには遺伝的要素も存在するため誤りと判定する。
- bとcの組み合わせである2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りであるため不正解です。自覚症状が現れず検査値で初めて判明する副作用もあります。
- 選択肢 2正解
- b(外用薬でも生じるアレルギー)およびc(添加物・原材料によるアレルギー)はいずれも正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- dが誤りであるため不正解です。アレルギーには体質的要素だけでなく遺伝的な要素も関与します。
- 選択肢 4不正解
- aとdの両方が誤りであるため不正解です。
覚えるポイント
- 副作用には自覚症状が乏しいものもある。アレルギーには遺伝的要素もある。
間違えやすいところ
- 「外用薬だからアレルギーは起きない」「アレルギーに遺伝は無関係」と思い込んでしまうこと。
出題の前提:手引き「副作用」
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.5 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品の適正使用と不適正使用・依存性
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 過量服用の危険性 / 小児の用量 / 薬物依存 / 乱用・急性中毒
医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
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解答
2
解説
用法用量を超えた過量服用は急性中毒や重篤な有害事象を招きます。小児への使用が禁じられている大人用医薬品を半量にして服用させることは極めて危険です。また、一般用医薬品にもコデイン類等の習慣性・依存性を有する成分が含まれているものがあります。
解き方
- a(用法用量超過による有害事象の危険性)を正と判定する。
- b(大人用の薬を半分にして小児に与えることの危険性)を誤と判定する。
- c(一般用医薬品における習慣性・依存性成分の有無)について、含有するものがあるため誤と判定する。
- d(目的外の意図的な過量服用による急性中毒リスク)を正と判定する。
- 正・誤・誤・正の組み合わせである2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤、cが正となっているため誤りです。過量服用は危険であり、依存性成分を含む一般用医薬品も存在します。
- 選択肢 2正解
- aは正、bは誤、cは誤、dは正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bが正、dが誤となっているため誤りです。大人用の安易な減量投与は危険です。
- 選択肢 4不正解
- bが正、cが正、dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、bが正、cが正となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 大人用を分割して小児に与えてはならない。一般用医薬品にも依存性成分がある。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品はすべて作用が穏やかで依存性成分は一切含まれていないと誤解すること。
出題の前提:手引き「不適正な使用と副作用」
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.6 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品の相互作用と適正使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 受診時の併用確認 / 相互作用の機序 / 同種成分の重複併用 / 専門家の役割
医薬品に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
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解答
3
解説
一般用医薬品であっても、複数の異なる薬効群(かぜ薬、解熱鎮痛薬、アレルギー用薬など)で抗ヒスタミン成分や解熱鎮痛成分等の同種・同効成分が重複配合されていることが多く、併用によって過量投与となり副作用リスクが高まるため併用は原則禁止・回避されます。
解き方
- 選択肢1(受診中の医師・薬剤師への確認の必要性)が正しいことを確認する。
- 選択肢2(体内動態学的および薬力学的相互作用の分類)が正しいことを確認する。
- 選択肢3において、成分の重複する医薬品群の併用を「併用してもよい」としている誤りを特定する。
- 選択肢4(一般用医薬品の選択主体と専門家の関与の重要性)が正しいことを確認する。
- 選択肢 1不正解
- 処方薬との重複や相互作用を防止するため、治療担当の医師や調剤薬剤師への確認が不可欠です。正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 体内動態(吸収・代謝・分布・排泄)の段階で起きるものと作用部位で起きるものがあります。正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- 成分や作用が重複し副作用リスクが著しく高まるため併用は避けるべきであり、記述は誤り(正解)です。
- 選択肢 4不正解
- 生活者自身の判断で使用される一般用医薬品だからこそ、販売時における専門家の適切な情報提供が重要です。正しい記述です。
覚えるポイント
- かぜ薬、解熱鎮痛薬、鎮静薬、鎮咳去痰薬などの併用は成分重複のため避ける。
間違えやすいところ
- 「作用が穏やかな一般用医薬品だから併用しても問題ない」と誤認してしまうこと。
出題の前提:手引き「相互作用」
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.6 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
小児の医薬品使用に関する記述の正誤
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児等の注意 / 血液脳関門 / 代謝・排泄機能
小児への医薬品の使用に関する記述について、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
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解答
3
解説
小児は各器官の生理機能が未発達であり、血液脳関門の未完成や肝臓・腎臓の代謝排泄機能の未熟さ、体重に対する腸の長さなどにより、大人と比べて医薬品の作用や副作用が強く現れやすくなります。
解き方
- 各記述の正誤を小児の年齢区分および生理的特性に基づき確認します。
- aは乳児の年齢区分(1歳未満)が誤り、cは腸の長さと吸収率の記述が誤りであることを判定します。
- 正しい記述であるbとdの組み合わせ(選択肢3)を特定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは乳児の定義が1歳未満であるため誤りであり、記述cも腸が相対的に長く吸収率が高いため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bは正しいですが、記述cは小児の腸が大人に比べて相対的に長く吸収率が高いため誤りです。
- 選択肢 3正解
- 小児は血液脳関門が未発達で中枢神経系の副作用が生じやすく(b)、肝臓・腎臓の未発達により代謝排泄が遅延しやすい(d)ため、ともに正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 記述dは正しいですが、記述aは乳児のおおよその目安が「1歳未満」であるため誤りです。
覚えるポイント
- 医薬品の使用上の注意における年齢区分:新生児(生後4週未満)、乳児(1歳未満)、幼児(7歳未満)、小児(15歳未満)。
- 小児は大人と比べて体の大きさに対して腸が相対的に長く、医薬品の吸収率が相対的に高くなります。
間違えやすいところ
- 「乳児」と「幼児」の年齢区分を混同しないように注意が必要です(乳児は1歳未満、幼児は7歳未満)。
- 小児の腸の長さは大人に比べ相対的に「短く吸収率が低い」と誤認しやすいので、「相対的に長く吸収率が高い」と覚えましょう。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」IV.小児・高齢者等の配慮
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.7 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
高齢者の医薬品使用に関する記述の正誤
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 高齢者の注意 / 生理機能の低下 / 基礎疾患
高齢者の医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
医薬品の使用上の注意において「高齢者」はおおむね65歳以上を指します。高齢者は生理機能の低下や持病を抱える傾向があり、認知・視覚の衰えに伴う誤服用や相互作用への配慮が不可欠です。
解き方
- 記述aの高齢者の年齢定義(65歳以上)を確認し、60歳以上としている点を誤りと判定します。
- 記述b、c、dの配慮事項、基礎疾患悪化リスク、取り違え・飲み忘れの傾向が正しいことを確認します。
- 「誤、正、正、正」の並びとなる選択肢4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 高齢者の年齢定義は65歳以上のためaは誤りであり、取り違えや飲み忘れを起こしやすい傾向があるためdは正しく、不適です。
- 選択肢 2不正解
- aは誤りであり、一般用医薬品の使用で基礎疾患が悪化することがあるためcは正しく、不適です。
- 選択肢 3不正解
- aは誤りであり、理解力低下や文字の見えづらさへの特段の配慮が必要なためbは正しく、不適です。
- 選択肢 4正解
- 高齢者の目安はおおよそ65歳以上であるためaは誤りであり、b、c、dはすべて適切な記述です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aにおける高齢者の年齢目安は60歳以上ではなく「65歳以上」であるため誤りです。
覚えるポイント
- 医薬品の使用上の注意等における「高齢者」はおおよその目安として「65歳以上」を指します。
間違えやすいところ
- 定年退職年齢等の連想から高齢者を「60歳以上」と誤解しやすいため、「65歳以上」であることを確実に覚えましょう。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」IV.小児・高齢者等の配慮
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.7 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
妊婦・授乳婦の医薬品使用に関する記述の正誤
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 妊婦・授乳婦 / 血液-胎盤関門 / 母乳移行
妊婦・授乳婦の医薬品の使用に関する記述について、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
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解答
2
解説
妊婦に対する一般用医薬品の安全性評価は確立されていないものが多く、胎児への移行や子宮収縮による流早産リスクがあります。また、授乳婦が服用した医薬品成分は母乳へ移行し乳児に影響を及ぼすことがあります。
解き方
- 記述aの一般用医薬品の安全性評価が確立されているという記述を誤りと判断します。
- 記述b(血液-胎盤関門)および記述c(母乳への移行)が正確な記述であることを確認します。
- 記述dの流産や早産を誘発するおそれのあるものはないという記述を誤りと判断します。
- 正しい記述であるbとcの組み合わせ(選択肢2)を導きます。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは、妊婦における一般用医薬品の安全性評価は確立されていないものが多いため誤りです。
- 選択肢 2正解
- 血液-胎盤関門の存在(b)および医薬品成分の母乳移行の可能性(c)はともに正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 記述dは、子宮収縮を促して流産や早産を誘発するおそれのある医薬品も存在するため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよび記述dはいずれも事実と異なり誤った記述です。
覚えるポイント
- 胎盤には母体血液と胎児血液が混ざり合わない血液-胎盤関門がありますが、多くの薬物が通過します。
- 一般用医薬品であっても、子宮収縮を誘発して流産・早産を引き起こすおそれのある成分が存在します。
間違えやすいところ
- 「一般用医薬品だから安全性が確立されており妊婦も自由に使用できる」と思い込む誤りに注意してください。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」IV.小児・高齢者等の配慮
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.8 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
プラセボ効果(偽薬効果)に関する記述
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · プラセボ効果 / 自然緩解 / 暗示効果
プラセボ効果(偽薬効果)に関する記述について、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
プラセボ効果は、薬理作用によらない生体反応であり、心理的影響に加えて病気そのものの自然経過(自然緩解など)も関与して現れます。効果だけでなく有害な副作用として現れることもあります。
解き方
- 選択肢1〜3が手引きにおけるプラセボ効果の定義、作用形態(効果・副作用)、客観的変化および不確実性に関する正しい記述であることを確認します。
- 選択肢4において「自然発生的な変化(自然緩解など)は関与していない」と否定している点を確認し、これが誤りであると判断します。
- 選択肢 1不正解
- 薬理作用によらない作用を生じる現象をプラセボ効果と呼ぶため、正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- プラセボ効果には望ましい効果だけでなく、不都合な副作用様の反応も現れるため、正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 血圧変動など客観的変化として現れることもありますが、不確実であるためこれを目的として使用すべきではありません。
- 選択肢 4正解
- 時間経過による自然発生的な変化(自然緩解など)もプラセボ効果に関与していると考えられているため、誤りです。
覚えるポイント
- プラセボ効果には、心理的作用だけでなく「時間経過による自然発生的な変化(自然緩解など)」も関与しています。
間違えやすいところ
- プラセボ効果は「主観的な変化しか生じない」「望ましい効果しか出ない」と誤認しやすいですが、客観的変化や不都合な反応(副作用)も生じます。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」III.適切な医薬品選択と受診勧奨
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.8 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品の品質に関する記述の正誤
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の品質 / 経時変化 / 使用期限
医薬品の品質に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
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解答
5
解説
医薬品は時間経過とともに徐々に品質が低下する経時変化を免れません。そのため適切な保管環境を維持し、未開封状態で品質が保持される期限(使用期限)に十分な余裕をもって販売する必要があります。
解き方
- 記述a(保管場所の清潔性・品質保持環境)が正しいことを確認します。
- 記述bの「適切な保管・陳列がなされれば、経時変化による品質の劣化はない」という記述を誤りと判定します(適切に保管しても経時変化は避けられません)。
- 記述c(家庭常備薬としての余裕ある販売)および記述d(使用期限は未開封状態が前提)が正しいことを確認します。
- 「正、誤、正、正」の組み合わせである選択肢5を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 保管場所の環境配慮(a)は正しく、経時変化による劣化はないとするbは誤りであるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 適切に保管しても経時変化による品質劣化は生じるためbは誤りであり、cは正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 使用期限は未開封状態で保管された場合に品質が保持される期限であるため、dは正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- aおよびcは正しい記述であり、bは誤りの記述であるため不適です。
- 選択肢 5正解
- 医薬品は適切に保管しても経時変化による劣化を避けられないためbのみが誤りで、a、c、dはすべて正しいです。
覚えるポイント
- 医薬品は適切な環境で保管・陳列されても、時間の経過に伴う品質の劣化(経時変化)は避けられません。
- 表示されている使用期限は「未開封状態」で適切に保管された場合の品質保証期限です。
間違えやすいところ
- 「適切に保管していれば半永久的に品質が劣化しない」と錯覚しないように注意してください。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」I.医薬品の本質
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.9 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
一般用医薬品の役割に関する記述の正誤
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 一般用医薬品の役割 / セルフメディケーション / 自己検査
一般用医薬品の役割に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
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解答
5
解説
一般用医薬品の役割には、軽度な疾病の改善だけでなく、生活習慣病に伴う症状発現の予防、QOLの改善・向上、さらには一般用検査薬による健康状態の自己検査などが含まれます。
解き方
- 記述a(生活習慣病等の症状発現の予防)が役割に含まれることを確認します。
- 記述b(軽度な疾病に伴う症状の改善)が役割に含まれることを確認します。
- 記述c(生活の質[QOL]の改善・向上)が役割に含まれることを確認します。
- 記述d(健康状態の自己検査)が役割に含まれることを確認します。
- すべて正(正、正、正、正)である選択肢5を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 健康状態の自己検査(一般用検査薬)も一般用医薬品の役割に含まれるため、dを誤りとするのは不適です。
- 選択肢 2不正解
- 生活の質(QOL)の改善・向上も役割に含まれるため、cを誤りとするのは不適です。
- 選択肢 3不正解
- 軽度な疾病に伴う症状の改善は一般用医薬品の基本的役割であるため、bを誤りとするのは不適です。
- 選択肢 4不正解
- 生活習慣病に伴う症状発現の予防も科学的効果が期待できるものとして役割に含まれるため、aを誤りとするのは不適です。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dはいずれも一般用医薬品の果たすべき役割として示されている項目であり、すべて正しい記述です。
覚えるポイント
- 一般用医薬品の役割:症状の改善、生活習慣病の症状予防、健康状態の自己検査、QOLの改善・向上など。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品の役割は「治療・症状緩和」のみに限定されると考え、予防や自己検査を除外してしまう間違いに注意しましょう。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」III.適切な医薬品選択と受診勧奨
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.9 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
一般用医薬品の定義と適切な使用に関する記述の正誤
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 一般用医薬品の定義 / セルフメディケーション / 受診勧奨
一般用医薬品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
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解答
1
解説
一般用医薬品は作用が著しくないもので需要者の選択により使用されます。重い症状時は直ちに受診すべきであり、専門家のアドバイスを受けつつ適切に利用することがセルフメディケーションの基本です。
解き方
- 記述aの法的な一般用医薬品の定義(要指導医薬品を除く)を確認し、正しいと判定します。
- 記述bの症状が重いときでも受診せず一般用医薬品を用いるとする記述を誤りと判定します。
- 記述cのセルフメディケーションにおいて専門家のアドバイスを受けないと定義する記述を誤りと判定します。
- 記述dの一定期間使用しても改善しない場合の医療機関受診勧奨が正しいことを確認します。
- 「正、誤、誤、正」となっている選択肢1を選択します。
- 選択肢 1正解
- aの定義文およびdの受診勧奨は正しく、b(重症時の自己治療)とc(専門家の助言拒否)は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aは条文通りの正しい定義であり、症状が重いときは受診が優先されるためbは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- セルフメディケーションは専門家のアドバイスを適切に受けることが重要であるため、cは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、重症時に受診しないとするbは明確に誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- aおよびdが正しい記述であり、cは誤りの記述であるため不適です。
覚えるポイント
- セルフメディケーションとは、自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調を手当てすることですが、専門家の支援・助言を適宜得て行われます。
間違えやすいところ
- セルフメディケーションを「医療関係者の介入を完全に排除した独断での自己判断」と誤解しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」III.適切な医薬品選択と受診勧奨
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.10 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
販売時のコミュニケーションに関する記述
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 販売時のコミュニケーション / 情報提供 / 購入者の状況把握
販売時のコミュニケーションに関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
一般用医薬品の販売において専門家は、購入者の状況や使用目的を的確に把握し、購入者側に積極的な情報収集の意識が乏しい場合であっても必要な情報提供やコミュニケーションを図るよう努める責務があります。
解き方
- 選択肢1〜3が、専門家による購入者の状況把握、常備薬かどうかの確認、適正量販売による接客機会確保の観点から正しいことを確認します。
- 選択肢4において「情報提供を受けようとする意識が乏しい場合にはコミュニケーションを図る必要はない」と述べている点に着目します。
- 意識が乏しい相手にこそ専門家からの積極的な関与が必要であるため、選択肢4が誤りであることを判定します。
- 選択肢 1不正解
- 安全かつ適正な使用のため、購入者個々の状況(症状や併用薬など)を把握する努力は極めて重要です。
- 選択肢 2不正解
- 常備薬として購入される場合もあるため、直ちに使用するのか等を確認することは適切な対応です。
- 選択肢 3不正解
- 乱用防止や状況変化に対応するため、一時期に必要な数量のみを販売し接客機会を確保することは重要です。
- 選択肢 4正解
- 情報提供を受ける意識が乏しい購入者に対しても、専門家から積極的にコミュニケーションを図る必要があります。
覚えるポイント
- 購入者側に情報提供を受けようとする意識が乏しい場合でも、専門家は適切なコミュニケーションを図る努力を怠ってはなりません。
間違えやすいところ
- 「本人が聞きたがらないのだから説明を省略してよい」という誤認に注意してください。医薬品の安全確保のため専門家からの関与が求められます。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」III.適切な医薬品選択と受診勧奨
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.10 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
サリドマイド訴訟
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害 / サリドマイド訴訟 / 光学異性体
サリドマイド訴訟に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 妊娠している女性が、催眠鎮静剤等として販売されたサリドマイド製剤を使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常が発生したことに対する損害賠償訴訟である。 b 血管新生を妨げる作用は、サリドマイドの光学異性体のうち、一方の異性体であるS体のみが有するため、もう一方の異性体であるR体のサリドマイドを分離して製剤化すれば催奇形性は避けられる。 c この訴訟は製薬企業のみを被告として提訴され、1974年に和解が成立した。 d 日本では、1961年12月に西ドイツ(当時)の企業から勧告が届いており、かつ翌年になってからもその企業から警告が発せられていたにもかかわらず、出荷停止は1962年5月まで行われず、販売停止及び回収措置は同年9月であるなど、対応の遅さが問題視された。
解答・解説を表示
解答
1
解説
サリドマイド訴訟は、鎮静作用等をもつ医薬品により胎児に四肢欠損等の先天異常が生じた薬害事件です。生体内でのラセミ化により異性体分離による催奇形性の回避はできない点、国と製薬企業双方が被告となった点、対応の遅延が裁判で追及された点などの歴史的経緯を把握する必要があります。
解き方
- 各記述の正誤を検討する。aは正、bは体内で光学異性体が相互変換するため誤、cは被告に国も含まれるため誤、dは対応遅延の経緯として正である。
- 正・誤・誤・正の組み合わせとなっている選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aは正、cは誤であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aは正、bは誤であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- cは国も被告に含まれるため誤であり、組み合わせとして不適です。
- 選択肢 5不正解
- aは正、bは誤、dは正であるため誤った組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- サリドマイド製剤を妊娠中の女性が催眠鎮静剤や胃腸薬として服用した結果、出生児に四肢欠損や耳の障害等の重篤な先天異常が発生したことに対する訴訟です。
- b:誤
- サリドマイドの光学異性体は生体内で相互に変換(ラセミ化)するため、催奇形性のないR体のみを分離して製剤化しても催奇形性を避けることはできません。
- c:誤
- サリドマイド訴訟は、製薬企業だけでなく国(当時の厚生省)も被告として提訴され、1974年に和解が成立しました。
- d:正
- 日本では西ドイツ企業からの勧告や警告の後も出荷停止が1962年5月まで行われず、販売停止・回収は同年9月となるなど対応の遅れが大きな問題となりました。
覚えるポイント
- サリドマイドは生体内でR体とS体が相互変換するためR体単独でも催奇形性は回避不能です。
間違えやすいところ
- 訴訟の被告が「製薬企業のみ」と書かれていれば誤りで、国も被告です。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成28年3月)「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 III 薬害の歴史」
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.11 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
スモン訴訟の原因医薬品
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害 / スモン訴訟 / キノホルム
第1欄の記述は、スモン訴訟に関するものである。( )の中に入れるべき字句として最も適切なものを第2欄から1つ選びなさい。 第1欄 ( )として販売されていたキノホルム製剤を使用したことにより、亜急性脊髄視神経症(英名Subacute Myelo-Optico-Neuropathyの頭文字をとってスモンと呼ばれる。)に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。スモンは、その症状として初期には腹部の膨満感から激しい腹痛を伴う下痢を生じ、次第に下半身の痺れや脱力、歩行困難等が現れる。麻痺は上半身にも拡がる場合があり、ときに視覚障害から失明に至ることもある。 第2欄 1 鎮咳去痰薬 2 抗アレルギー剤 3 解熱鎮痛剤 4 催眠鎮静剤 5 整腸剤
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解答
5
解説
スモン訴訟は、整腸剤として使用されていたキノホルム製剤により亜急性脊髄視神経症(スモン)を発症したことに対する訴訟です。下痢などの消化器症状の後に下半身の麻痺や感覚障害、視覚障害・失明などを生じるのが特徴です。
解き方
- 問題文第1欄のキノホルム製剤がどのような用途で販売されていたかを確認する。
- キノホルム製剤は整腸剤として販売されていたため、第2欄の「整腸剤」(選択肢5)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- キノホルム製剤は鎮咳去痰薬ではなく整腸剤として販売されていました。
- 選択肢 2不正解
- キノホルム製剤は抗アレルギー剤ではなく整腸剤として販売されていました。
- 選択肢 3不正解
- キノホルム製剤は解熱鎮痛剤ではなく整腸剤として販売されていました。
- 選択肢 4不正解
- 催眠鎮静剤等として販売されていたのはサリドマイド製剤です。
- 選択肢 5正解
- キノホルム製剤は整腸剤として販売されていたため正解です。
覚えるポイント
- スモン訴訟の原因薬は「整腸剤」として販売されたキノホルム製剤です。
間違えやすいところ
- サリドマイド(催眠鎮静剤等)とキノホルム(整腸剤)の薬効群を取り違えないように注意します。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成28年3月)「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 III 薬害の歴史」
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.11 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
HIV訴訟
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害 / HIV訴訟 / 血液製剤
HIV訴訟に関する記述について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 血友病患者が、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が混入した原料血漿から製造された血液凝固因子製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。 b この訴訟を契機に、医薬品副作用被害救済制度が創設された。 c この訴訟を契機に、血液製剤の安全確保対策として検査や献血時の問診の充実が図られた。 d この訴訟の和解を踏まえ、国は、HIV感染者に対する恒久対策として、エイズ治療研究開発センター及び拠点病院の整備や治療薬の早期提供等の様々な取り組みを推進している。
解答・解説を表示
解答
5
解説
HIV訴訟は、非加熱血液凝固因子製剤によって多数の血友病患者がHIVに感染した薬害事件です。この和解を契機に血液製剤の安全対策や恒久対策、生物由来製品に関する安全対策が強化されました。一方で、医薬品副作用被害救済制度の創設契機はスモン訴訟である点との識別が重要です。
解き方
- 各記述の正誤を判断する。aは病態・背景として正、bはスモン訴訟の契機であるため誤、cは血液安全対策として正、dは恒久対策の内容として正である。
- 正・誤・正・正の組み合わせである選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aは正、bは誤であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bはスモン訴訟が契機であるため誤、cは正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- dの恒久対策に関する記述は正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aは正、bは誤であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- 血友病患者がHIV混入原料血漿から製造された非加熱血液凝固因子製剤の投与により感染したことに対する損害賠償訴訟です。
- b:誤
- 医薬品副作用被害救済制度の創設の契機となったのはスモン訴訟であり、HIV訴訟ではありません。
- c:正
- HIV訴訟を契機として、血液製剤の安全確保対策のための検査導入や問診充実等の法整備・施策が推進されました。
- d:正
- 和解を踏まえ、国はエイズ治療研究開発センターや拠点病院の整備、治療薬の早期提供等の恒久対策を進めています。
覚えるポイント
- 医薬品副作用被害救済制度の創設契機はスモン訴訟であり、HIV訴訟ではありません。
間違えやすいところ
- 各薬害事件を契機に創設・改正された制度(副作用救済制度はスモン、感染被害救済制度・生物由来製品規定はHIV/CJD)の対応を混同しないようにします。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成28年3月)「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 III 薬害の歴史」
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.12 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
CJD訴訟の原因物質と病態
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害 / CJD訴訟 / プリオン / ヒト乾燥硬膜
CJD訴訟に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入る。 ( a )外科手術等に用いられた( b )乾燥硬膜を介してクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。CJDは、( c )の一種であるプリオンが原因とされ、プリオンが( a )の組織に感染し、次第に認知症に類似した症状が現れ、死に至る重篤な神経難病である。
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解答
1
解説
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)訴訟は、脳外科手術等に用いられたヒト乾燥硬膜を介して感染した薬害事件です。CJDの原因はウイルスではなく、タンパク質性感染粒子である異常型プリオンタンパク質であり、中枢神経系(脳)組織を冒して海綿状変性を引き起こします。
解き方
- 空欄aには手術の種類およびプリオンが感染する臓器である「脳」が入る。
- 空欄bには移植された乾燥硬膜の由来である「ヒト」が入る(ウシではない)。
- 空欄cにはプリオンの本態である「タンパク質」が入る(ウイルスではない)。
- a:脳、b:ヒト、c:タンパク質の組み合わせである選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- aに脳、bにヒト、cにタンパク質が正しく入っています。
- 選択肢 2不正解
- bが「ウシ」となっているため誤りです。ヒト乾燥硬膜が原因です。
- 選択肢 3不正解
- aが口腔、cがウイルスとなっており誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが口腔、bがウシとなっており誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cが「ウイルス」となっているため誤りです。プリオンは異常タンパク質です。
答えの内訳
- a:脳
- CJD訴訟は脳外科手術等に用いられた乾燥硬膜が原因であり、プリオンは脳組織に感染します。
- b:ヒト
- 原因となった医療材料は「ヒト乾燥硬膜」です。
- c:タンパク質
- 病因であるプリオンはウイルスや細菌ではなく、異常化した「タンパク質」の一種です。
覚えるポイント
- CJDの原因はウイルスではなく「タンパク質」の一種であるプリオンです。ヒト乾燥硬膜が原因原料です。
間違えやすいところ
- プリオンを「ウイルス」と誤認する出題パターンに注意します。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成28年3月)「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 III 薬害の歴史」
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.12 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
かぜ及びかぜ薬の基礎知識
第3章 主な医薬品とその作用 · かぜ / かぜ薬 / インフルエンザ / 副作用 / アルコール相互作用
かぜ及びかぜ薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a インフルエンザ(流行性感冒)は、ウイルスの呼吸器感染によるものであるが、感染力が強く、また、重症化しやすいため、かぜとは区別して扱われる。 b かぜ薬は、ウイルスの増殖を抑えたり、ウイルスを体内から除去するものである。 c かぜ薬の重篤な副作用として、まれに、ショック(アナフィラキシー)、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症等が起きることがある。 d アルコールは医薬品の成分の吸収や代謝に影響を与えるため、かぜ薬の服用期間中は、飲酒を控える必要がある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
かぜ(感冒)はウイルスの呼吸器感染症ですが、一般用医薬品のかぜ薬はウイルスの駆除・増殖抑制作用はなく、生じる諸症状を緩和する対症療法薬です。解熱鎮痛成分や抗ヒスタミン成分等の配合により重篤な皮膚粘膜障害やアナフィラキシーのリスクがあり、アルコール併用による代謝への影響にも注意を要します。
解き方
- 記述aを検討:インフルエンザはかぜと区別して扱われるため正。
- 記述bを検討:かぜ薬はウイルスの増殖抑制・除去作用はないため誤。
- 記述cを検討:ショック、SJS、TEN等の重篤な副作用があるため正。
- 記述dを検討:アルコールとの併用回避は適正使用上正。
- a正、b誤、c正、d正の組み合わせである選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aは正、bは誤、dは正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bは誤、cは正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- dは正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aは正、bは誤、cは正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- インフルエンザはウイルスの感染力や重症化のリスクが高いため、一般的なかぜとは区別して扱われます。
- b:誤
- かぜ薬(総合感冒薬)は諸症状の緩和を目的とする対症療法薬であり、ウイルスの増殖抑制や体内からの除去を行うものではありません。
- c:正
- かぜ薬の重篤な副作用として、ショック(アナフィラキシー)、皮膚粘膜眼症候群(SJS)、中毒性表皮壊死融解症(TEN)などが生じることがあります。
- d:正
- アルコールは成分の吸収や代謝に影響を与え、副作用が増強される危険があるため、服用期間中は飲酒を控える必要があります。
覚えるポイント
- 一般用のかぜ薬は対症療法薬であり、ウイルスの排除や根本治療を行う薬ではありません。
間違えやすいところ
- かぜ薬がウイルスの増殖を抑えるという誤った説明文に引っかからないようにします。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成28年3月)「第3章 主な医薬品とその作用 I 精神神経に作用する薬 1 かぜ薬」
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.13 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
かぜに用いられる漢方処方製剤のマオウ含有
第3章 主な医薬品とその作用 · かぜ薬 / 漢方処方製剤 / マオウ / 生薬成分
かぜの症状緩和に用いられる漢方処方製剤のうち、構成生薬としてマオウを含むものはどれか。
解答・解説を表示
解答
3
解説
マオウ(麻黄)はエフェドリン類を含み、交感神経刺激作用を有するため、高血圧や心臓病、甲状腺機能障害等のある人では注意が必要です。かぜに用いられる代表的漢方のうち、葛根湯や麻黄湯、小青竜湯などはマオウを含みますが、小柴胡湯、半夏厚朴湯、麦門冬湯、香蘇散などはマオウを含みません。
解き方
- 各選択肢の漢方処方の構成生薬を確認する。
- 小柴胡湯、半夏厚朴湯、麦門冬湯、香蘇散にはマオウが含まれない。
- 葛根湯にはマオウが含まれているため、選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 小柴胡湯(サイコ、ハンゲ、ショウキョウ、オウゴン、タイソウ、ニンジン、カンゾウ)はマオウを含みません。
- 選択肢 2不正解
- 半夏厚朴湯(ハンゲ、ブクリョウ、コウボク、ソヨウ、ショウキョウ)はマオウを含みません。
- 選択肢 3正解
- 葛根湯は構成生薬としてマオウを含んでいるため正解です。
- 選択肢 4不正解
- 麦門冬湯(バクモンドウ、コウベイ、ハンゲ、タイソウ、ニンジン、カンゾウ)はマオウを含みません。
- 選択肢 5不正解
- 香蘇散(コウブシ、ソヨウ、チンピ、カンゾウ、ショウキョウ)はマオウを含みません。
覚えるポイント
- 葛根湯、麻黄湯、小青竜湯、麻杏甘石湯などは構成生薬に「マオウ」を含みます。
間違えやすいところ
- 香蘇散や小柴胡湯など、他のかぜ用漢方処方製剤とマオウの有無を混同しないように整理します。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成28年3月)「第3章 主な医薬品とその作用 I 精神神経に作用する薬 1 かぜ薬」
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.13 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
かぜ薬の配合成分とその目的
第3章 主な医薬品とその作用 · かぜ薬 / ブロムヘキシン塩酸塩 / プソイドエフェドリン塩酸塩 / メキタジン / グリチルリチン酸二カリウム
かぜ薬に配合される成分とその成分を配合する目的との関係の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 (配合成分) - (配合目的) a ブロムヘキシン塩酸塩 - 発熱を鎮め、痛みを和らげる。 b プソイドエフェドリン塩酸塩 - 鼻粘膜の充血を和らげ、気管・気管支を拡げる。 c メキタジン - 痰の切れを良くする。 d グリチルリチン酸二カリウム - 炎症による腫れを和らげる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
かぜ薬には多様な薬効群の成分が複合的に配合されます。ブロムヘキシン塩酸塩(去痰)、プソイドエフェドリン塩酸塩(アドレナリン作動・鼻充血除去・気管支拡張)、メキタジン(抗ヒスタミン)、グリチルリチン酸二カリウム(抗炎症)など、成分名と薬効群・配合目的を正しく対応させて覚える必要があります。
解き方
- aブロムヘキシン塩酸塩は去痰成分であるため誤。
- bプソイドエフェドリン塩酸塩はアドレナリン作動成分で鼻粘膜充血改善・気管支拡張を示すため正。
- cメキタジンは抗ヒスタミン成分であるため誤。
- dグリチルリチン酸二カリウムは抗炎症成分であるため正。
- 誤・正・誤・正の組み合わせである選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aは誤、bは正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- dは正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aは誤、bは正、cは誤であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bは正、cは誤であるため誤った組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- ブロムヘキシン塩酸塩は解熱鎮痛成分ではなく、気道分泌を促進して痰の切れをよくする去痰成分です。
- b:正
- プソイドエフェドリン塩酸塩は交感神経刺激(アドレナリン作動)成分であり、鼻粘膜充血の改善や気管支拡張の目的で配合されます。
- c:誤
- メキタジンは去痰成分ではなく、抗ヒスタミン成分であり、鼻水やくしゃみ症状を抑える目的で配合されます。
- d:正
- グリチルリチン酸二カリウムは抗炎症成分であり、のどの炎症による腫れや痛みを和らげる目的で配合されます。
覚えるポイント
- ブロムヘキシン=去痰、メキタジン=抗ヒスタミン、グリチルリチン酸=抗炎症です。
間違えやすいところ
- 去痰成分と抗ヒスタミン成分、解熱鎮痛成分の対応を混同しないようにします。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成28年3月)「第3章 主な医薬品とその作用 I 精神神経に作用する薬 1 かぜ薬」
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.14 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
眠気防止薬とカフェインの薬理・用量
第3章 主な医薬品とその作用 · 眠気防止薬 / カフェイン / 上限摂取量 / 禁忌・副作用
眠気防止薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。 a カフェインは、脳に軽い興奮状態を引き起こし、一時的に眠気や倦怠感(だるさ)を抑える効果がある。 b 成長期の小児の発育には睡眠が重要であることから、小児用の眠気防止薬はない。 c カフェインには、胃液分泌を抑制する作用がある。 d 眠気防止薬におけるカフェインの1回摂取量は、カフェインとして500mg、1日摂取量は1,200mgが上限とされている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
カフェインは中枢神経刺激薬であり、大脳皮質を興奮させて一時的な眠気・倦怠感を軽減します。胃粘膜刺激(胃液分泌促進)や心機能亢進(動悸)、利尿作用などの作用も持ちます。小児には成長への影響等から使用されず、上限量は1回200mg・1日500mgと厳格に定められています。
解き方
- 記述aを検討:カフェインの基本作用として正しい(正)。
- 記述bを検討:成長期の小児用眠気防止薬はないため正しい(正)。
- 記述cを検討:カフェインは胃液分泌を亢進(促進)するため「抑制」は誤り(誤)。
- 記述dを検討:上限量は1回200mg、1日500mgであるため500mg/1200mgは誤り(誤)。
- aとbが正しいため、選択肢1(a、b)を選択する。
- 選択肢 1正解
- aとbがともに正しい記述であり、正解の組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cは胃液分泌を「亢進(促進)」させるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- c及びdはともに誤った記述です。
- 選択肢 4不正解
- dの上限量(1回200mg、1日500mg)の数値が誤りです。
答えの内訳
- a:正
- カフェインは中枢神経系を刺激して軽い興奮状態を起こし、一時的に眠気や倦怠感を抑えます。
- b:正
- 睡眠が発育に重要である成長期の小児向けには、小児用の眠気防止薬は存在せず、15歳未満の使用は認められていません。
- c:誤
- カフェインには胃液分泌を「促進」する作用があり、胃酸過多や胃潰瘍の症状を悪化させるおそれがあります。
- d:誤
- 一般用医薬品の眠気防止薬におけるカフェインの用量上限は、1回摂取量200mg、1日摂取量500mgです。
覚えるポイント
- カフェインの摂取上限量は「1回200mg、1日500mg」です。胃液分泌を促進します。
間違えやすいところ
- 1回摂取量の上限(200mg)と1日摂取量の上限(500mg)の数値を入れ替えた誤文に注意します。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成28年3月)「第3章 主な医薬品とその作用 I 精神神経に作用する薬 3 眠気防止薬」
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.14 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
解熱鎮痛成分の作用機序と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 解熱鎮痛成分 / イブプロフェン / アスピリン / サザピリン / ACE処方
解熱鎮痛成分に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a イブプロフェンは、局所のプロスタグランジンの産生を抑制する作用により、体の各部(末梢)での痛みを鎮める。 b アスピリンには血液を凝固しにくくさせる作用があるため、胎児や出産時の母体への影響を考慮して、出産予定日12週間以内の使用を避ける。 c サザピリンは、ライ症候群の発生が示唆されており、15歳未満の小児に対しては、いかなる場合も一般用医薬品として使用してはならない。 d アセトアミノフェン、コデイン、エテンザミドの組み合わせは、それぞれの頭文字から「ACE処方」と呼ばれる。
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解答
4
解説
解熱鎮痛薬はプロスタグランジン産生抑制による鎮痛・解熱作用と、血小板凝固能抑制や消化器・胎児への影響など禁忌事項を正しく把握することが重要です。
解き方
- 記述a・b・cの作用機序や小児・妊婦に対する使用制限が適正か判定します。
- 記述dのACE処方を構成する3成分の組み合わせを確認し、誤りを見分けます。
- 選択肢 1不正解
- a及びbの記述が正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- b及びcの記述が正しく、dの記述が誤っているため選択できません。
- 選択肢 3不正解
- cの記述が正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤りであり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aの記述が正しく、dの記述が誤っているため選択できません。
覚えるポイント
- ACE処方はアセトアミノフェン、カフェイン、エテンザミドの3成分です。
- アスピリンやサザピリンなどのサリチル酸系は15歳未満の小児に使用禁忌です。
間違えやすいところ
- ACE処方のCをコデインと勘違いしないように注意しましょう。
出題の前提:手引き第3章「解熱鎮痛薬」の解熱鎮痛成分および使用上の注意に関する記述。
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.15 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
鎮暈薬の配合成分とその特徴
主な医薬品とその作用 · 鎮暈薬 / メクリジン塩酸塩 / プロメタジン / スコポラミン臭化水素酸塩 / ジフェニドール塩酸塩
鎮暈薬に用いられる成分に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a メクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが早く作用時間が短い。 b プロメタジンを含む成分については、外国において、乳児突然死症候群などのような致命的な呼吸抑制を生じたとの報告があるため、15歳未満の小児では使用を避ける必要がある。 c スコポラミン臭化水素酸塩は、乗物酔い防止に古くから用いられている抗コリン成分で、肝臓での代謝が緩やかなため、抗ヒスタミン成分と比べて作用の持続時間は長い。 d ジフェニドール塩酸塩は、排尿困難の症状がある人や緑内障の診断を受けた人では、その症状を悪化させるおそれがある。
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解答
4
解説
乗物酔い防止薬(鎮暈薬)の成分は、各成分の作用発現の速さ・持続時間、抗コリン作用に伴う注意点、小児への禁忌などを正確に整理して理解します。
解き方
- メクリジンとスコポラミンの作用持続時間および代謝速度の記述の正誤を判定します。
- プロメタジンの小児使用制限およびジフェニドールの抗コリン様作用に関する禁忌を確認します。
- 選択肢 1不正解
- aは誤りでbは正しい記述であるため、不適となります。
- 選択肢 2不正解
- dは正しい記述であるため、不適となります。
- 選択肢 3不正解
- aとcはいずれも誤った記述であるため、不適となります。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bが正しく、cは誤った記述であるため、不適となります。
覚えるポイント
- メクリジン塩酸塩は作用発現が遅く持続時間が長いです。
- スコポラミン臭化水素酸塩は肝臓で速やかに代謝され作用持続時間が短いです。
間違えやすいところ
- メクリジン塩酸塩とスコポラミン臭化水素酸塩の持続時間の長短を取り違えやすいので注意が必要です。
出題の前提:手引き第3章「乗り物酔い防止薬(鎮暈薬)」の配合成分に関する記述。
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.15 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 小児の疳 / 小児鎮静薬 / 漢方処方製剤 / 乳児への使用
小児の疳及び小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 小児では、特段身体的な問題がなく、基本的な欲求が満たされていても、夜泣き、ひきつけ、疳の虫等の症状が現れることがある。 b 用いられている生薬成分はいずれも古くから伝統的に用いられているので、購入者等が安心して使用できるよう、「作用が穏やかで小さな子供に使用しても副作用は無い」と積極的な情報提供を行うことに努める必要がある。 c 症状の原因となる体質の改善を主眼としているものが多く、比較的長期間(1ヶ月位)継続して服用されることがある。 d 漢方処方製剤は、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合にあっては、生後1ヶ月の者に使用することができる。
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解答
2
解説
小児の疳に対する製剤であっても医薬品である以上副作用のリスクは存在し、また漢方処方製剤は原則として生後3ヶ月未満の乳児には適用されません。
解き方
- 小児の疳の病態(記述a)および体質改善を主眼とした継続服用(記述c)が正しいことを確認します。
- 医薬品における副作用の有無の説明(記述b)および乳児への最低適用月齢(記述d)の誤りを指摘します。
- 選択肢 1不正解
- bは「副作用は無い」と断言している点が誤りであるため不適です。
- 選択肢 2正解
- aとcの組み合わせが正しいため、これが正解となります。
- 選択肢 3不正解
- bおよびdはいずれも誤った記述であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- dは生後3ヶ月未満の乳児には使用しないため誤りです。
覚えるポイント
- 漢方処方製剤は用法用量に年齢下限の記載がない場合でも生後3ヶ月未満の乳児には使用しません。
- 「作用が穏やかだから副作用はない」という誤った情報提供は禁止されています。
間違えやすいところ
- 年齢下限が記載されていない場合に新生児・乳児すべてに使えると誤認しないようにしましょう。
出題の前提:手引き第3章「小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)」に関する記述。
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.16 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
鎮咳去痰薬の配合成分の作用と注意点
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / ジヒドロコデインリン酸塩 / メチルエフェドリン塩酸塩 / グアイフェネシン / 抗ヒスタミン成分
鎮咳去痰薬に配合される代表的な成分に関する記述のうち、正しいものを1つ選べ。
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解答
4
解説
鎮咳去痰薬の配合成分には中枢性鎮咳成分(麻薬性・非麻薬性)、交感神経刺激による気管支拡張成分、気道分泌促進や粘液溶解を行う去痰成分、抗ヒスタミン成分などがあり、各機序を理解する必要があります。
解き方
- 選択肢1(依存性の有無)、選択肢2(自律神経の種別)、選択肢3(分泌抑制か分泌促進か)の誤りを順次確認します。
- 選択肢4の抗ヒスタミン成分の配合目的が正しいことを判定します。
- 選択肢 1不正解
- ジヒドロコデインリン酸塩は連用により依存性を生じるおそれがあるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- メチルエフェドリン塩酸塩は「交感神経系」を刺激するため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- グアイフェネシンは気道粘膜からの粘液の分泌を「促進」するため誤りです。
- 選択肢 4正解
- 咳や気道炎症がアレルギーに起因する場合に対応するため抗ヒスタミン成分が配合されることがあり、正しい記述です。
覚えるポイント
- コデイン・ジヒドロコデインはモルヒネと同じ骨格を持ち、依存性や便秘の副作用があります。
- グアイフェネシンは気道分泌を促進して痰を出しやすくします。
間違えやすいところ
- 気管支拡張薬は交感神経刺激作用であり、副交感神経刺激と混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き第3章「鎮咳去痰薬」の配合成分に関する記述。
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.16 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
口腔咽喉薬・含嗽薬の特徴と使用法
主な医薬品とその作用 · 口腔咽喉薬 / 含嗽薬 / トローチ剤 / ヨウ素系成分
口腔咽喉薬、含嗽薬に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 口腔咽喉薬は、口腔内又は咽頭部の粘膜に局所的に作用して、それらの部位の炎症による痛み、腫れ等の症状の緩和を主たる目的とするもので、鎮咳成分や気管支拡張成分、去痰成分が配合されている。 b 噴射式の液剤では、息を吸いながら噴射することが望ましい。 c トローチ剤やドロップ剤は、有効成分が速やかに吸収されるように、噛み砕いて服用する。 d ヨウ素は、レモン汁やお茶などに含まれるビタミンC等の成分と反応すると、殺菌作用が失われるため、ヨウ素系殺菌消毒成分が配合された含嗽薬では、そうした食品を摂取した直後の使用や混合は避けることが望ましい。
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解答
4
解説
口腔咽喉薬や含嗽薬は局所への作用を期待する製剤であり、噴霧時に息を吸い込まないことやトローチを噛み砕かないこと、食品中の還元性物質(ビタミンC等)によるヨウ素の失活に注意します。
解き方
- 記述a(口腔咽喉薬には鎮咳・気管支拡張成分は配合されない)、記述b(吸い込み防止)、記述c(噛み砕かない)の誤りを判定します。
- 記述dのビタミンC等の還元物質によるヨウ素の殺菌力低下が正しいことを確認します。
- 選択肢 1不正解
- aとbは誤り、dは正しいため不適です。
- 選択肢 2不正解
- bとcは誤り、dは正しいため不適です。
- 選択肢 3不正解
- cは噛み砕かずに口中で徐々に溶かすため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが誤、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aは誤りでdは正しいため不適です。
覚えるポイント
- 噴射式液剤は、気管支や肺へ入るのを防ぐため、声を出しながら(または息を吐きながら)噴射します。
- ヨウ素系殺菌成分はビタミンC(還元性物質)と反応すると殺菌作用が失われます。
間違えやすいところ
- トローチ剤は速やかな吸収を目的とするのではなく、口中に長く留めて局所作用を期待するものです。
出題の前提:手引き第3章「口腔咽喉薬、含嗽薬」に関する記述。
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.17 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
胃の薬と透析療法における禁忌成分
主な医薬品とその作用 · 胃の薬 / 胃粘膜保護成分 / スクラルファート / 透析療法 / アルミニウム
胃の薬に配合される成分のうち、透析療法を受けている人では使用を避ける必要があるものはどれか。
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解答
2
解説
アルミニウムを含む制酸成分や胃粘膜保護成分は、透析患者では排泄が滞り体内に蓄積してアルミニウム脳症等を起こす危険があるため禁忌となっています。
解き方
- 各選択肢の成分についてアルミニウムを含有しているか確認します。
- スクラルファートがアルミニウム塩であることを特定し、透析療法受療者で禁忌であると判断します。
- 選択肢 1不正解
- テプレノンはアルミニウムを含まず、透析療法受療者における禁忌ではありません。
- 選択肢 2正解
- スクラルファートはアルミニウムを含むため、透析療法を受けている人は使用を避ける必要があります。
- 選択肢 3不正解
- セトラキサート塩酸塩はアルミニウムを含まないため不適です(血栓のある人等に注意)。
- 選択肢 4不正解
- ソファルコンはアルミニウムを含まず、透析療法受療者の禁忌ではありません。
- 選択肢 5不正解
- アズレンスルホン酸ナトリウムはアルミニウムを含まないため不適です。
覚えるポイント
- スクラルファート、合成ケイ酸アルミニウム、水酸化アルミニウムゲル等は透析患者に使用禁忌です。
間違えやすいところ
- 胃粘膜保護成分のうち、スクラルファートがアルミニウムを含む成分である点を見落としやすいです。
出題の前提:手引き第3章「胃の薬」の配合成分および第5章「してはいけないこと(透析療法)」に関する記述。
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.17 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
浣腸薬及びその配合成分の作用と安全性
主な医薬品とその作用 · 浣腸薬 / グリセリン / 炭酸水素ナトリウム坐剤 / 急性腹症 / ショック
浣腸薬及びその配合成分に関する以下の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 腹痛が著しい場合や便秘に伴って吐きけや嘔吐が現れた場合には、急性腹症(腸管の狭窄、閉塞、腹腔内器官の炎症等)の可能性があり、浣腸薬の配合成分の刺激によってその症状を悪化させるおそれがある。 b 肛門や直腸の粘膜に損傷があり出血しているときは、グリセリンが配合された浣腸薬を使用することが望ましい。 c 炭酸水素ナトリウムを主薬とする坐剤では、まれに重篤な副作用としてショックを生じることがある。 d グリセリンは、直腸内で徐々に分解して炭酸ガスの微細な気泡を発生することで直腸を刺激する作用を期待して用いられる。
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解答
4
解説
浣腸薬は腸管への強い刺激を与えるため、急性腹症の疑いがある場合や直腸出血時(グリセリンの溶血作用)には使用を避ける必要があります。
解き方
- 記述a(急性腹症の悪化リスク)および記述c(炭酸水素ナトリウム坐剤のショック)が正しいことを確認します。
- 記述b(出血時の禁忌)および記述d(気泡発生機序の取り違え)が誤りであることを判定します。
- 選択肢 1不正解
- aが正しく、bが誤りであるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- dは炭酸水素ナトリウム坐剤に関する記述であり誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- aが正しく、bとdが誤りであるため不適です。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bとdが誤りでcが正しいため不適です。
覚えるポイント
- グリセリンが出血部位から血流に入ると溶血や腎不全を起こす危険があります。
- 炭酸ガスの微細な気泡で刺激するのは炭酸水素ナトリウム配合の坐剤です。
間違えやすいところ
- グリセリンと炭酸水素ナトリウムの排便促進作用の機序を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:手引き第3章「浣腸薬」の配合成分および使用上の注意に関する記述。
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.18 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
駆虫薬の作用機序と服用の注意点
主な医薬品とその作用 · 駆虫薬 / ピペラジンリン酸塩 / パモ酸ピルビニウム / ヒマシ油 / 服用タイミング
駆虫薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 駆虫薬は腸管内に生息する虫体にのみ作用し、虫卵や腸管内以外に潜伏した幼虫(回虫の場合)には駆虫作用が及ばない。 b 駆虫薬は、消化管内容物の消化・吸収に伴って駆虫成分の吸収が高まることから、食後に使用することとされているものが多い。 c ピペラジンリン酸塩は、アドレナリン伝達を妨げて、回虫及び蟯虫の運動筋を麻痺させる作用を示し、虫体を便とともに排出させることを目的として用いられる。 d パモ酸ピルビニウムは、水に溶けにくいため消化管からの吸収は少ないとされているが、ヒマシ油との併用は避ける必要がある。
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解答
4
解説
駆虫薬は腸管内の成虫に局所的に作用させ、人体への吸収を避けるために空腹時服用とされたり、吸収を助長する油性瀉下薬(ヒマシ油)との併用が禁忌とされています。
解き方
- 記述a(虫卵・幼虫への効果なし)および記述d(ヒマシ油併用禁忌)が正しいことを確認します。
- 記述b(食後ではなく空腹時等)および記述c(アドレナリンではなくアセチルコリン伝達阻害)の誤りを判定します。
- 選択肢 1不正解
- bは駆虫薬の全身吸収を防ぐため空腹時に服用することが多いため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bおよびcはいずれも誤った記述であるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- cはアセチルコリン伝達を妨げる作用であるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aとdの組み合わせが正しいため、これが正解となります。
覚えるポイント
- 駆虫薬は虫卵には作用しないため、一定期間をおいて再投与が必要な場合があります。
- パモ酸ピルビニウム等の駆虫成分はヒマシ油と併用すると吸収が増大し副作用の危険が高まります。
間違えやすいところ
- ピペラジンリン酸塩の作用部位はアドレナリンではなくアセチルコリン伝達系です。
出題の前提:手引き第3章「駆虫薬」の配合成分および使用上の注意に関する記述。
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.18 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
強心薬及びその配合成分
主な医薬品とその作用 · 強心薬 / センソ / ロクジョウ / ゴオウ
強心薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
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解答
2
解説
強心薬は疲労やストレス等による軽度の心機能の乱れを整える薬です。センソは作用が強力であるため1日用量が5mg以下と定められ、局所麻酔作用があるため噛まずに服用する必要があります。
解き方
- 記述aについて、一般用医薬品のセンソの1日用量上限が5mg以下であるかを確認します。
- 記述bについて、センソの舌麻痺作用と内服固形製剤の服用時の注意点を確認します。
- 記述cについて、ロクジョウとゴオウの基原および作用の記述を照合して誤りを判断します。
- 記述dについて、一般用医薬品としての強心薬の目的と適応範囲を確認します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤、cが正、dが誤となっており正誤の組み合わせが誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤、cが正、dが誤となっており正誤の組み合わせが誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤となっており正誤の組み合わせが誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bが誤、cが正となっており正誤の組み合わせが誤りです。
覚えるポイント
- センソの1日最大量は5mg以下で噛まずに服用すること、ロクジョウは鹿の角でゴオウは牛の胆石であることを整理して覚えましょう。
間違えやすいところ
- ウシの胆嚢結石であるゴオウと、シカの幼角であるロクジョウの基原や作用を取り違えないように注意しましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成28年3月改訂)
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.19 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
高コレステロール改善薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 高コレステロール改善薬 / パンテチン / ビタミンE / ソイステロール
高コレステロール改善薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
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解答
1
解説
高コレステロール改善薬において、パンテチンはLDLの異化排泄を促進しリポタンパクリパーゼを活性化してHDL産生を高めます。ビタミンEは末梢血行改善、ソイステロールは腸管からのコレステロール吸収を抑制します。
解き方
- 記述aについて、ポリエンホスファチジルコリンの作用(肝臓でのコレステロール代謝促進等)を確認し誤りと判断します。
- 記述bについて、パンテチンのHDLとLDLに対する作用の向き(LDLの異化促進、HDL産生促進)を確認し誤りと判断します。
- 記述cおよびdがそれぞれビタミンEおよびソイステロールの正確な効能・作用であるかを確認します。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正の組み合わせであり正しいです。
- 選択肢 2不正解
- aが正、cが誤となっており誤った組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aおよびbが正、cおよびdが誤となっており誤った組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aおよびbが正、dが誤となっており誤った組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bが正となっており誤った組み合わせです。
覚えるポイント
- パンテチンは低密度リポタンパク質(LDL)の排泄を促し、高密度リポタンパク質(HDL)産生を高める作用を持ちます。
間違えやすいところ
- パンテチンの作用機序におけるHDLとLDLの役割の記述が入れ替えられて出題される点に注意しましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成28年3月改訂)
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.19 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
貧血用薬及びその配合成分
主な医薬品とその作用 · 貧血用薬 / 鉄製剤 / 硫酸マンガン / ビタミンC
貧血用薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。
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解答
3
解説
鉄製剤は空腹時のほうが吸収率が高いものの胃腸障害を軽減するため食後服用が推奨されます。またビタミンCは鉄の還元を助け吸収を促進します。未吸収の鉄により便は黒色になります。
解き方
- 記述aの鉄製剤服用による便の色の変化(赤ではなく黒)を検討します。
- 記述bのビタミンB12の構成成分(マンガンではなくコバルト)を検討します。
- 記述cの鉄の吸収効率と胃腸障害軽減のための食後服用の妥当性を確認します。
- 記述dのビタミンCによる鉄の吸収促進作用を確認し、cとdの組み合わせを選択します。
- 選択肢 1不正解
- a(便は黒くなる)とb(ビタミンB12の構成成分はコバルト)はいずれも誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bは誤りの記述を含んでいるため不適です。
- 選択肢 3正解
- cとdはいずれも正しい記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aは誤りの記述を含んでいるため不適です。
覚えるポイント
- 鉄製剤服用時の便は黒色になること、ビタミンB12の構成成分はコバルトであることを確実に記憶しましょう。
間違えやすいところ
- 貧血用薬に配合される微量金属であるマンガンとコバルトの役割の違いを混同しないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成28年3月改訂)
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.20 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
痔の病態
主な医薬品とその作用 · 痔疾 / 痔核 / 裂肛 / 痔瘻
痔の病態に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
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解答
3
解説
痔には血管群の鬱血等による痔核(いぼ痔)、上皮が裂ける裂肛(切れ痔)、肛門腺窩の化膿から瘻管が生じる痔瘻(あな痔)の3種類があり、それぞれの病態定義を正確に区別することが重要です。
解き方
- 記述aの生活習慣病としての痔の成因を確認します(正)。
- 記述bの裂肛の定義と別称(切れ痔、裂け痔)を確認します(正)。
- 記述cの「血管群の拡張・いぼ状の腫れ」は痔核の説明であり痔瘻ではないため誤りと判断します。
- 記述dの「肛門腺窩の化膿」は痔瘻の説明であり痔核ではないため誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aとbが誤、cとdが正とされており正誤がすべて逆です。
- 選択肢 2不正解
- bが誤、dが正とされているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤であり正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- cが正とされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、cとdが正とされているため誤りです。
覚えるポイント
- 痔核=血管のうっ血によるいぼ状の腫れ、裂肛=上皮の裂傷、痔瘻=肛門腺窩の細菌感染による化膿と瘻管形成です。
間違えやすいところ
- 痔核といぼ痔、痔瘻とあな痔の定義が逆転して出題されるパターンの見落としに注意しましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成28年3月改訂)
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.20 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
外用痔疾用薬の成分
主な医薬品とその作用 · 外用痔疾用薬 / エフェドリン塩酸塩 / リドカイン / アラントイン / クロタミトン
外用痔疾用薬の成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
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解答
1
解説
外用痔疾用薬には、血管収縮による止血成分(エフェドリン塩酸塩等)、局所麻酔成分(リドカイン等)、組織修復成分(アラントイン等)、鎮痒成分(クロタミトン、メントール等)が配合されます。
解き方
- 記述aのエフェドリン塩酸塩の血管収縮・止血作用を確認します(正)。
- 記述bのリドカインの知覚神経伝達可逆的遮断作用を確認します(正)。
- 記述cのアラントインの作用(殺菌消毒ではなく組織修復)を判断します(誤)。
- 記述dのクロタミトンの刺激特性(冷感刺激はメントール等、クロタミトンは軽度の温感刺激等)を判断します(誤)。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤であり正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、cが正とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aおよびbが誤、cおよびdが正とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aおよびbが誤、dが正とされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bが誤とされているため誤りです。
覚えるポイント
- アラントインは傷口組織の修復を促す成分であり、冷感刺激成分にはメントールやカンフルが該当します。
間違えやすいところ
- アラントインを殺菌消毒成分と誤認したり、クロタミトンを冷感刺激成分と誤認しないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成28年3月改訂)
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.21 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
鼻炎用点鼻薬及びその配合成分
主な医薬品とその作用 · 点鼻薬 / ナファゾリン塩酸塩 / ベンザルコニウム塩化物 / クロモグリク酸ナトリウム
鼻炎用点鼻薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
1
解説
鼻炎用点鼻薬は鼻粘膜局所への適用ですが成分が循環血液中に移行し全身性の副作用を起こすことがあります。クロモグリク酸ナトリウムは肥満細胞からのケミカルメディエーター遊離抑制作用を示します。
解き方
- 選択肢1のナファゾリン塩酸塩の血管収縮作用・適応を確認します(正しい)。
- 選択肢2のベンザルコニウム塩化物の抗菌スペクトル(結核菌・ウイルスには無効)を確認します(誤り)。
- 選択肢3の点鼻薬の全身性移行の可能性(鼻粘膜から吸収され全身作用が生じ得る)を確認します(誤り)。
- 選択肢4のクロモグリク酸ナトリウムの作用機序(受容体遮断ではなく遊離抑制)を確認します(誤り)。
- 選択肢 1正解
- ナファゾリン塩酸塩は交感神経刺激により血管を収縮させ、鼻粘膜の充血や腫れを改善します。
- 選択肢 2不正解
- 陽イオン界面活性剤であるベンザルコニウム塩化物は結核菌やウイルスには効果がありません。
- 選択肢 3不正解
- 点鼻薬の成分は鼻粘膜から速やかに吸収されて血流に移行し、全身性の影響を生じることがあります。
- 選択肢 4不正解
- ヒスタミンが受容体に結合するのを妨げるのは抗ヒスタミン成分であり、クロモグリク酸は遊離自体を抑制します。
覚えるポイント
- クロモグリク酸ナトリウムは肥満細胞からの化学伝達物質遊離抑制薬であり、抗ヒスタミン薬とは機序が異なります。
間違えやすいところ
- 第4級アンモニウム塩(ベンザルコニウム等)が結核菌やウイルスにも効くと誤認しないように注意しましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成28年3月改訂)
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.21 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
漢方処方製剤の利尿作用
主な医薬品とその作用 · 利尿作用 / 漢方処方製剤 / 牛車腎気丸 / 猪苓湯 / 小青竜湯
次の漢方処方製剤のうち、尿量増加(利尿)作用を期待して用いられるものとして、誤っているものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
5
解説
牛車腎気丸、八味地黄丸、猪苓湯、竜胆瀉肝湯などの泌尿器系に作用する漢方処方製剤は、排尿困難や残尿感、むくみなどの症状改善に利尿作用を期待して用いられます。
解き方
- 各漢方処方製剤の主たる薬効分類と適応症状を確認します。
- 1〜4は排尿異常やむくみなどの改善に利尿作用を期待して用いられる処方であることを確認します。
- 5の小青竜湯は鼻炎や感冒などの呼吸器症状・アレルギー症状に用いられる処方であるため、誤っている選択肢として特定します。
- 選択肢 1不正解
- 牛車腎気丸は下肢痛、腰痛、しびれ、排尿困難、むくみ等に用いられ利尿作用を期待します。
- 選択肢 2不正解
- 八味地黄丸は排尿困難、夜間尿、頻尿、むくみ等に用いられ利尿作用を期待します。
- 選択肢 3不正解
- 猪苓湯は排尿困難、排尿痛、残尿感、頻尿、むくみ等に用いられ利尿作用を期待します。
- 選択肢 4不正解
- 竜胆瀉肝湯は排尿痛、残尿感、尿の濁り等に用いられ利尿作用を期待します。
- 選択肢 5正解
- 小青竜湯は薄い水様の痰を伴う咳嗽や鼻水、鼻炎等に用いられる処方であり、利尿目的ではありません。
覚えるポイント
- 小青竜湯はアレルギー性鼻炎や感冒の処方であり、泌尿器用薬の利尿目的漢方と明確に区別しましょう。
間違えやすいところ
- 竜胆瀉肝湯や猪苓湯などの泌尿器用漢方の名前と、呼吸器・鼻炎に用いる小青竜湯の区別を曖昧にしないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成28年3月改訂)
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.22 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
主な有効成分の作用と副作用
主な医薬品とその作用 · プソイドエフェドリン塩酸塩 / ジフェンヒドラミン塩酸塩 / 抗ヒスタミン成分 / メチルエフェドリン塩酸塩
一般用医薬品において用いられる主な有効成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
3
解説
プソイドエフェドリンは中枢興奮作用により不眠等を引き起こすことがあります。ジフェンヒドラミンは母乳中に移行し乳児に影響を与える可能性があります。抗ヒスタミン成分の抗コリン作用やエフェドリン類の依存性も重要です。
解き方
- 記述aのプソイドエフェドリン塩酸塩の中枢興奮性副作用(不眠等)を確認し誤りと判断します。
- 記述bのジフェンヒドラミン塩酸塩の母乳移行性と授乳婦への注意点を確認し誤りと判断します。
- 記述cの抗ヒスタミン成分の抗コリン作用に伴う排尿困難・緑内障悪化リスクを確認します(正)。
- 記述dのエフェドリン系成分の長期連用による依存性のリスクを確認します(正)。
- 選択肢 1不正解
- aとbが正、cとdが誤とされており逆の判断です。
- 選択肢 2不正解
- bが正、dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正であり正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- cが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが正、cとdが誤とされているため誤りです。
覚えるポイント
- プソイドエフェドリンは中枢興奮による不眠のリスクがあり、抗ヒスタミン成分は母乳へ移行するため授乳中は避けます。
間違えやすいところ
- エフェドリン類に依存性があることや、抗ヒスタミン成分が抗コリン作用を持つことを見落とさないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成28年3月改訂)
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.22 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
眼科用薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / 抗ヒスタミン成分 / サルファ剤 / ビタミンB2 / 充血除去成分
眼科用薬及びその配合成分に関する以下の記述a〜dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a アレルギー用点眼薬は、花粉、ハウスダスト等による目のアレルギー症状(流涙、目の痒み、結膜充血等)の緩和が目的である。 b スルファメトキサゾールは、細菌感染による結膜炎やものもらい、眼瞼炎などの化膿性の症状の改善を目的として用いられる。 c リボフラビンの活性体であるフラビンアデニンジヌクレオチドは、ビタミンB2欠乏が関与する角膜炎に対して改善効果を期待して用いる。 d テトラヒドロゾリン塩酸塩は、結膜を通っている血管を収縮させて目の充血を除去することを目的として配合されている場合がある。
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解答
5
解説
眼科用薬は、目の炎症、感染症、アレルギー、調節機能低下などの諸症状を局所的に改善する成分が配合されます。抗菌成分(サルファ剤)、抗アレルギー成分、充血除去成分、ビタミン成分等の役割を正しく理解する必要があります。
解き方
- 記述aについて、アレルギー用点眼薬の効能効果の定義と合致しているため「正」と判定します。
- 記述bについて、スルファメトキサゾールが化膿性疾患に用いられる抗菌成分であることから「正」と判定します。
- 記述cについて、フラビンアデニンジヌクレオチドが角膜炎改善に用いられる活性型ビタミンB2であることから「正」と判定します。
- 記述dについて、テトラヒドロゾリン塩酸塩が血管収縮による充血除去成分であることから「正」と判定します。
- すべて「正」となる選択肢5を正解と決定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述dが誤りとなっているため不適です。テトラヒドロゾリン塩酸塩は充血除去を目的として配合されます。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが誤りとなっているため不適です。フラビンアデニンジヌクレオチドはビタミンB2活性体として正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤りとなっているため不適です。スルファメトキサゾールは化膿性症状の改善を目的とします。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤りとなっているため不適です。アレルギー用点眼薬の説明として正しい内容です。
- 選択肢 5正解
- 記述a、b、c、dのすべてが正しい内容であり、選択肢5が正解です。
答えの内訳
- a:正
- アレルギー用点眼薬は、花粉やハウスダスト等による目のアレルギー症状(痒み、充血、流涙等)の緩和を目的としています。
- b:正
- スルファメトキサゾールはサルファ系抗菌成分であり、結膜炎、ものもらい、眼瞼炎などの化膿性疾患の改善に用いられます。
- c:正
- フラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)は活性型ビタミンB2であり、角膜の組織代謝を促し、角膜炎等の改善効果を期待して用いられます。
- d:正
- テトラヒドロゾリン塩酸塩は血管収縮作用を示し、結膜の血管を収縮させて充血を除去する目的で配合されます。
覚えるポイント
- スルファメトキサゾールは細菌による化膿性眼疾患に有効なサルファ剤です。
間違えやすいところ
- テトラヒドロゾリンなどの血管収縮成分は連用によりかえって充血を招くおそれがあります。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」眼科用薬
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.23 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
目の調節機能を改善する成分の作用機序
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / ネオスチグミンメチル硫酸塩 / コリンエステラーゼ
目の調節機能を改善する配合成分に関する次の記述について、( a )〜( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選べ。 自律神経系の伝達物質であるアセチルコリンは、水晶体の周りを囲んでいる毛様体に作用して、目の調節機能に関与している。目を酷使すると、アセチルコリンを分解する酵素(コリンエステラーゼ)の働きが( a )、目の調節機能が低下し、目の疲れやかすみといった症状を生じる。 ネオスチグミンメチル硫酸塩は、コリンエステラーゼの働きを( b )作用を示し、毛様体におけるアセチルコリンの働きを( c )ことで、目の調節機能を改善する効果を目的として用いられる。
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解答
5
解説
アセチルコリンは副交感神経系の伝達物質であり毛様体筋を収縮させてピントを調節します。目を酷使するとアセチルコリン分解酵素(コリンエステラーゼ)が過度に活性化するため、ネオスチグミンメチル硫酸塩がその酵素を阻害してアセチルコリンの作用を持続・回復させます。
解き方
- 目の酷使時にコリンエステラーゼの働きがどう変化するかを確認し、aには「活発になり」が入ると判断します。
- ネオスチグミンメチル硫酸塩の薬理作用を確認し、コリンエステラーゼの働きをb「抑える」と判断します。
- その結果、伝達物質アセチルコリンの働きをc「助ける」ことになると判断します。
- a:活発になり、b:抑える、c:助けるの組み合わせである選択肢5を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aが「衰え」、bが「助ける」、cが「抑える」となっており、作用機序の記述がすべて逆です。
- 選択肢 2不正解
- aが「衰え」となっている点が誤りです。酷使によりコリンエステラーゼの働きは活発になります。
- 選択肢 3不正解
- aが「衰え」、bが「助ける」となっている点が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが「助ける」、cが「抑える」となっている点が誤りです。ネオスチグミンは酵素を抑えて伝達物質を助けます。
- 選択肢 5正解
- a:活発になり、b:抑える、c:助ける、という組み合わせが正確です。
答えの内訳
- a:活発になり
- 目の酷使によってコリンエステラーゼの働きが活発になると、アセチルコリンの分解が促進されてしまいます。
- b:抑える
- ネオスチグミンメチル硫酸塩は抗コリンエステラーゼ成分であり、コリンエステラーゼの活性を抑える(阻害する)作用を持ちます。
- c:助ける
- アセチルコリンの分解を抑えることで、毛様体におけるアセチルコリンの働きを助け、ピント調節機能を改善します。
覚えるポイント
- ネオスチグミンメチル硫酸塩=コリンエステラーゼ阻害=アセチルコリンの働きを助ける。
間違えやすいところ
- コリンエステラーゼそのものを「助ける」のではなく「抑える」成分であることに注意します。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」眼科用薬
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.23 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
毛髪用薬に用いられる配合成分
主な医薬品とその作用 · 毛髪用薬 / カルプロニウム塩化物 / カシュウ / ヒノキチオール
頭皮・毛根に作用する配合成分に関する記述のうち、誤っているものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
4
解説
毛髪用薬の成分には、血行促進成分(カルプロニウム塩化物、センブリ抽出液等)、局所刺激成分、抗炎症・殺菌成分(ヒノキチオール等)、ホルモン成分(エストラジオール等)、生薬成分(カシュウ等)などがあります。各成分の基原と作用を整理して識別します。
解き方
- 選択肢1、2、3の記述が手引きの記載と一致しているか確認し、いずれも正しいことを確認します。
- 選択肢4の記述を確認すると、「タイワンヒノキ、ヒバ等から得られた精油成分」はヒノキチオールの説明であり、カシュウ(タデ科のツルドクダミの塊根)の説明ではないため誤りと判断します。
- 誤っている記述として選択肢4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 正しい記述です。男性ホルモンの過剰な働きを抑えるため、女性ホルモン成分(エストラジオール等)が配合されることがあります。
- 選択肢 2不正解
- 正しい記述です。毛髪用薬は頭皮に適用し、脱毛予防、発毛・育毛促進、ふけ・痒みの抑制等を目的とします。
- 選択肢 3不正解
- 正しい記述です。カルプロニウム塩化物はコリン作用により末梢血管を拡張させ、毛根の血行を促進します。
- 選択肢 4正解
- 誤った記述です。タイワンヒノキ等から得られる精油成分はヒノキチオールです。カシュウはツルドクダミの塊根を基原とします。
覚えるポイント
- ヒノキチオールはヒバ等の精油成分で殺菌・血行促進。カシュウはツルドクダミの塊根です。
間違えやすいところ
- 生薬成分のカシュウと精油成分のヒノキチオールの特徴を取り違えないようにします。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」毛髪用薬
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.24 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
皮膚用薬の抗菌成分
主な医薬品とその作用 · 皮膚に用いる薬 / 抗菌成分 / クロラムフェニコール
次の皮膚に用いられる医薬品成分のうち、抗菌作用を目的として配合される成分として正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
外皮用薬において細菌の感染・増殖による化膿を防ぐために抗菌成分(バシトラシン、フラジオマイシン硫酸塩、クロラムフェニコール、スルファジアジン等)が用いられます。抗ヒスタミン成分や抗真菌成分と明確に区別して覚える必要があります。
解き方
- 各選択肢の薬効群を確認します。
- 1、4、5(ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミンマレイン酸塩、イソチペンジル塩酸塩)は抗ヒスタミン成分です。
- 2のクロラムフェニコールは細菌感染症に用いられる抗菌成分(抗生物質)です。
- 抗菌作用を目的とする成分として選択肢2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- ジフェンヒドラミンは痒みやアレルギー反応を抑える抗ヒスタミン成分です。
- 選択肢 2正解
- クロラムフェニコールは抗生物質であり、化膿性皮膚疾患等において細菌の増殖を抑える抗菌作用を示します。
- 選択肢 3不正解
- ジフェニルイミダゾールは抗菌作用を目的とする抗生物質・サルファ剤ではありません。
- 選択肢 4不正解
- クロルフェニラミンマレイン酸塩は抗ヒスタミン成分であり、皮膚の痒み等を和らげる目的で配合されます。
- 選択肢 5不正解
- イソチペンジル塩酸塩は抗ヒスタミン成分であり、抗菌作用を目的とするものではありません。
覚えるポイント
- 外皮用薬の抗生物質配合成分:クロラムフェニコール、フラジオマイシン硫酸塩、バシトラシン、コリスチン硫酸塩。
間違えやすいところ
- 「クロル〜」「ジフェン〜」で始まる抗ヒスタミン成分と抗生物質クロラムフェニコールを混同しないようにします。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」皮膚に用いる薬
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.24 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
外皮用薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / ステロイド性抗炎症成分 / 抗真菌成分 / 殺菌消毒成分 / ヘパリン類似物質
外皮用薬の配合成分に関する以下の記述a〜dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a デキサメタゾンは、ステロイド性抗炎症成分であり、痒みや発赤などの皮膚症状を抑えることを目的として用いられる。 b ブテナフィン塩酸塩は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げることにより、その増殖を抑える。 c ヨードチンキに含まれるヨウ素の殺菌力は、アルカリ性になると増強する。 d ヘパリン類似物質は、血液凝固作用を有している。
解答・解説を表示
解答
3
解説
外皮用薬には抗炎症薬(ステロイド・非ステロイド)、抗真菌薬、殺菌消毒薬、保湿・血行促進薬等が配合されます。各成分の基本薬効とともに、pHによる殺菌力変化や血液凝固に対する影響などの特徴的性質を把握することが重要です。
解き方
- 記述aについて、デキサメタゾンはステロイド性抗炎症成分であるため「正」と判定します。
- 記述bについて、ブテナフィン塩酸塩は細胞膜生合成阻害による抗真菌成分であるため「正」と判定します。
- 記述cについて、ヨードチンキのヨウ素殺菌力はアルカリ性で「低下」するため「誤」と判定します。
- 記述dについて、ヘパリン類似物質は血液凝固「抑制(抗凝固)」作用を持つため「誤」と判定します。
- 正・正・誤・誤の組み合わせである選択肢3を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aとbが誤り、cとdが正となっており、すべての判定が逆です。
- 選択肢 2不正解
- bが誤り、dが正と判定されているため不適です。
- 選択肢 3正解
- a:正、b:正、c:誤、d:誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- cが正となっている点が誤りです。ヨウ素の殺菌力はアルカリ性で低下します。
- 選択肢 5不正解
- aが誤り、cとdが正となっている点が誤りです。
答えの内訳
- a:正
- デキサメタゾンは副腎皮質ホルモン(ステロイド性抗炎症成分)であり、強い抗炎症作用により痒みや発赤を抑えます。
- b:正
- ブテナフィン塩酸塩はベンジルアミン系抗真菌成分で、細胞膜成分(エルゴステロール)の生合成を阻害して真菌の増殖を抑えます。
- c:誤
- ヨウ素の殺菌力はアルカリ性になると低下します(酸性側で強くなります)。
- d:誤
- ヘパリン類似物質は血液凝固を「抑制」する抗凝固作用や保湿作用・血行促進作用を有するため、出血性血液疾患では使用を避けます。
覚えるポイント
- ヘパリン類似物質は「抗凝固作用(血液凝固抑制)」を持ち、出血傾向のある部位・患者には禁忌です。
間違えやすいところ
- ヨードチンキ等のヨウ素はアルカリ性で殺菌力が低下する点を「増強する」と誤認しないようにします。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」皮膚に用いる薬
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.25 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
皮膚に用いる薬の適正な使用法
主な医薬品とその作用 · 皮膚に用いる薬 / 外皮用薬の使用法 / スプレー剤
皮膚に用いる薬に関する記述のうち、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
3
解説
外皮用薬の適切な使用方法に関する設問です。汚染防止(二度付け禁止)、皮膚への過度な負担防止(貼付部位の変更、スプレーの噴霧時間制限)、塗布のタイミング(入浴後で清潔かつ角質が軟らかい時)などの基本ルールが定められています。
解き方
- 選択肢1について、一度患部に触れた指を直接容器に戻すと薬液・軟膏が汚染されるため誤りと判断します。
- 選択肢2について、同じ部位に連続して貼付するとかぶれ等の皮膚障害を生じやすいため誤りと判断します。
- 選択肢3について、スプレー剤は凍傷等を防ぐため十分離して3秒以内とする手引きの記載と一致し、正しいと判断します。
- 選択肢4について、角質が軟らかく清潔な状態になるのは入浴「後」であり、「入浴前」とする記述は誤りと判断します。
- 正しい記述である選択肢3を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 患部に触れた指を再び容器に入れると容器内が細菌等で汚染されるため、繰り返すことは避けるべきです。
- 選択肢 2不正解
- 同じ部位に連続して貼り続けると皮膚呼吸が妨げられたり刺激を受けたりして、かぶれを生じる原因となります。
- 選択肢 3正解
- スプレー剤は局所の急激な冷却や凍傷を防ぐため、患部から十分離して連続3秒以内とします。
- 選択肢 4不正解
- 皮膚が清潔になり角質が軟らかくなるのは「入浴後」であり、入浴前に塗布すると入浴で流れてしまいます。
覚えるポイント
- 外皮用スプレー剤は十分離して噴霧し、連続噴霧は3秒以内を守ります。
間違えやすいところ
- 塗布のタイミングは「入浴前」ではなく「入浴後(水分を拭き取った後)」です。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」皮膚に用いる薬
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.25 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
歯痛・歯槽膿漏薬の配合成分とその特徴
主な医薬品とその作用 · 歯痛・歯槽膿漏薬 / グリチルリチン酸二カリウム / 銅クロロフィリンナトリウム / フェノール
歯痛・歯槽膿漏薬に関する以下の記述a〜dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 歯周組織の炎症を和らげることを目的として、グリチルリチン酸二カリウムが配合されている外用薬がある。 b 銅クロロフィリンナトリウムは、炎症を起こした歯周組織の修復を促す作用のほか、歯肉炎に伴う口臭を抑える効果も期待して配合されている場合がある。 c 内服で用いる歯槽膿漏薬は、同じ又は同種の成分が配合されたかぜ薬、胃腸薬等が併用された場合、作用が弱くなるおそれがある。 d フェノールは、齲蝕を生じた部分における細菌の繁殖を抑えることを目的として用いられるが、粘膜刺激を生じることがあるため、歯以外の口腔粘膜や唇に付着しないように注意が必要である。
解答・解説を表示
解答
5
解説
歯痛・歯槽膿漏薬には、外用薬(局所麻酔、殺菌消毒、抗炎症、組織修復等)と内服薬(抗炎症、止血、ビタミン等)があります。内服薬は他のかぜ薬や胃腸薬と成分が重複して副作用が増強するおそれがあるため、併用時の注意が重要です。
解き方
- 記述aについて、グリチルリチン酸二カリウムが抗炎症成分として配合される記述は「正」と判定します。
- 記述bについて、銅クロロフィリンナトリウムの組織修復および口臭抑制作用の記述は「正」と判定します。
- 記述cについて、同種成分の併用で「作用が弱くなる」としている点は誤りで、過剰摂取により「作用や副作用が強くなる」ため「誤」と判定します。
- 記述dについて、フェノールの齲蝕細菌抑制作用と粘膜付着注意の記述は「正」と判定します。
- 正・正・誤・正の組み合わせである選択肢5を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤り、cが正、dが誤りとなっており不適です。
- 選択肢 2不正解
- bが誤り、cが正となっており不適です。
- 選択肢 3不正解
- aが誤りとなっているため不適です。グリチルリチン酸二カリウムは正しく配合されます。
- 選択肢 4不正解
- bが誤り、cが正、dが誤りとなっており不適です。
- 選択肢 5正解
- a:正、b:正、c:誤、d:正の組み合わせであり、選択肢5が正解です。
答えの内訳
- a:正
- グリチルリチン酸二カリウムは抗炎症成分として、歯肉の炎症や腫れを抑える目的で外用薬等に配合されます。
- b:正
- 銅クロロフィリンナトリウムは組織修復を促すとともに、歯肉炎に伴う口臭を抑える効果があります。
- c:誤
- 同種成分を含むかぜ薬等と併用すると、作用が弱くなるのではなく、作用や副作用が強くなりすぎるおそれがあります。
- d:正
- フェノールは虫歯部分の細菌繁殖を抑えますが、局所粘膜刺激性があるため歯以外の口腔粘膜や唇に付着させない注意が必要です。
覚えるポイント
- 銅クロロフィリンナトリウムは歯周組織の修復作用と口臭抑制作用を併せ持ちます。
間違えやすいところ
- 同種成分の重複による相互作用は「作用減弱」ではなく「作用・副作用の増強」です。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」歯痛・歯槽膿漏薬
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.26 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
口内炎及び口内炎用薬に関する知識
主な医薬品とその作用 · 口内炎用薬 / シコン / 茵蔯蒿湯 / 口内炎の原因
口内炎及び口内炎用薬に関する記述のうち、誤っているものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
1
解説
口内炎は物理的刺激だけでなく、栄養障害、ウイルス感染(ヘルペス等)、医薬品の副作用(抗がん薬等)など多様な原因で発症します。口内炎用薬には抗炎症薬、生薬(シコン等)、漢方薬(茵蔯蒿湯、半夏瀉心湯等)が用いられます。
解き方
- 選択肢1を確認すると、「疱疹ウイルスの口腔内感染や医薬品の副作用により口内炎を生じることはない」とあり、これらも口内炎の原因となるため明確な誤りと判断します。
- 選択肢2のシコン(紫根)の作用(組織修復促進、抗菌等)は正しいことを確認します。
- 選択肢3の茵蔯蒿湯の体力区分・適応症および下痢しやすい人に対する注意は正しいことを確認します。
- 選択肢4の口腔内清浄化や他剤との併用間隔に関する記述は正しいことを確認します。
- 誤っているものとして選択肢1を選択します。
- 選択肢 1正解
- 誤った記述です。ヘルペスなどの疱疹ウイルス感染や医薬品の副作用によっても口内炎は引き起こされます。
- 選択肢 2不正解
- 正しい記述です。シコンはムラサキ科の生薬で、組織修復促進や抗菌作用を期待して用いられます。
- 選択肢 3不正解
- 正しい記述です。茵蔯蒿湯はダイオウを含み瀉下作用があるため、胃腸虚弱や下痢しやすい人には不向きです。
- 選択肢 4不正解
- 正しい記述です。患部を清浄にしてから適用し、含嗽薬などを併用する場合は薬液が流れないよう間隔を置きます。
覚えるポイント
- 口内炎はウイルス感染(ヘルペス性口内炎)や医薬品の副作用でも起こります。
間違えやすいところ
- 「〜することは絶対にない」といった極端な否定表現がある選択肢は誤りである可能性が高いです。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」口内炎用薬
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.26 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
禁煙補助剤(ニコチン製剤)の作用と使用上の注意
第3章 主な医薬品とその作用 · 禁煙補助剤 / ニコチン / ニコチン置換療法
ニコチンを含む禁煙補助剤に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
ニコチン咀嚼剤は口腔粘膜からニコチンを吸収させて禁煙時の離脱症状を緩和しますが、口腔内のpHが酸性に傾くとニコチンの吸収が著しく低下します。
解き方
- 各選択肢の禁煙補助剤に関する記述の正誤を検討する。
- 選択肢4において、口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が「促進される」と記載されている点が誤りであると判断する。
- 選択肢 1不正解
- 禁煙補助剤の使用中や使用直後に喫煙すると、体内へのニコチン摂取が重複して血中濃度が急激に高まるおそれがあるため禁忌です。
- 選択肢 2不正解
- ニコチンは胎盤通過性や母乳移行性があり、胎児や乳児に心血管系等の悪影響を及ぼすおそれがあるため使用を避けます。
- 選択肢 3不正解
- ニコチン置換療法は、喫煙以外の方法でニコチンを補給して離脱症状を和らげ、段階的に減量して完全な禁煙へ導く方法です。
- 選択肢 4正解
- コーヒーや炭酸飲料などの摂取により口腔内が酸性になると、ニコチンの吸収が低下するため促進されるとする記述は誤りです。
覚えるポイント
- 酸性飲料(コーヒー・炭酸飲料等)の摂取直後はニコチンの吸収が低下する
間違えやすいところ
- 口腔内が酸性になると吸収が良くなると勘違いしやすい
出題の前提:手引き「禁煙補助剤」の項目に基づく。
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.27 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
ビタミン成分の主な働き
第3章 主な医薬品とその作用 · ビタミン成分 / ビタミンC / アスコルビン酸
ビタミン成分に関する記述のうち、ビタミンCの記述にあたるものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
ビタミンC(アスコルビン酸等)は抗酸化作用やコラーゲン産生促進作用を有し、皮膚や粘膜の健康維持、メラニン色素沈着の防止等に用いられます。
解き方
- 各選択肢に記載されているビタミン成分の働きを照合する。
- 1はビタミンB6、2はビタミンD、3はビタミンA、4はビタミンCの説明に合致します。
- 選択肢 1不正解
- タンパク質の代謝に関与し、皮膚・粘膜や神経機能の維持に重要な栄養素であるとする内容はビタミンB6(ピリドキシン)の記述です。
- 選択肢 2不正解
- 腸管でのカルシウム吸収や尿細管での再吸収を促して骨の形成を助ける栄養素であるとする内容はビタミンD(エルゴカルシフェロール等)の記述です。
- 選択肢 3不正解
- 夜間視力の維持や皮膚・粘膜機能の正常保持に重要な栄養素であるとする内容はビタミンA(レチノール等)の記述です。
- 選択肢 4正解
- 体内の脂質を酸化から守る作用(抗酸化作用)を示し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つ働きはビタミンC(アスコルビン酸等)の記述に該当します。
覚えるポイント
- ビタミンCは抗酸化作用やメラニン色素沈着抑制、コラーゲン形成に関与する
間違えやすいところ
- 抗酸化作用からビタミンEのみを連想しビタミンCの該当性を見落とすこと
出題の前提:手引き「滋養強壮保健薬・ビタミン主薬製剤」の項目に基づく。
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.27 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
滋養強壮保健薬の配合成分と漢方処方
第3章 主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / 補中益気湯 / アスパラギン酸 / コンドロイチン硫酸
滋養強壮保健薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a カルシウムを含む成分は、胃腸薬等、カルシウムの補給を目的としない医薬品においても配合されており、カルシウム主薬製剤との併用によりカルシウムの過剰摂取を生じることがないように留意する必要がある。 b 補中益気湯は、体力虚弱で元気がなく、胃腸の働きが衰えて、疲れやすいものの虚弱体質、疲労倦怠、病後・術後の衰弱、食欲不振、寝汗、感冒に適すとされる。 c アスパラギン酸ナトリウムは、米油及び米胚芽油から見出された抗酸化作用を示す成分で、ビタミンE等と組み合わせて配合されている場合がある。 d コンドロイチン硫酸ナトリウムは、肝臓の働きを助け、肝血流を促進する働きがあり、全身倦怠感や疲労時の栄養補給を目的として配合されている場合がある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
滋養強壮保健薬に配合される各成分(アミノ酸、軟骨組織成分、抗酸化成分など)や漢方処方の固有の作用・適応を正しく把握することが重要です。
解き方
- a:制酸薬等にカルシウムが含まれるため、過剰摂取への留意が必要であり正しい。
- b:補中益気湯の体力虚弱・胃腸衰弱・疲労倦怠等の適応に関する記述であり正しい。
- c:米油・米胚芽油から見出された抗酸化成分はガンマ-オリザノールであり誤り。
- d:肝血流促進や肝機能補助作用を示すのはグルクロノラクトン等であり誤り。
- したがって「正・正・誤・誤」の組み合わせである3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aとbが正、cとdが誤であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bは補中益気湯として正しい記述であり、誤とする本選択肢は不適切です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤となっており、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- cのアスパラギン酸ナトリウムに関する記述はガンマ-オリザノールの説明であり誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aは正しく、cとdは誤りであるため不適切な組み合わせです。
覚えるポイント
- ガンマ-オリザノール:米油・米胚芽油由来の抗酸化成分
- コンドロイチン硫酸ナトリウム:関節軟骨等の結合組織構成成分
間違えやすいところ
- アスパラギン酸(アミノ酸代謝)とガンマ-オリザノールの説明を取り違えやすい
出題の前提:手引き「滋養強壮保健薬」の項目に基づく。
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.28 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
生薬・漢方処方製剤の基本的知識と法的位置づけ
第3章 主な医薬品とその作用 · 生薬 / 漢方処方製剤 / 効能効果の標榜 / 相互作用
生薬及び漢方処方製剤に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
漢方薬は個人の体質や症状を総合的に判断した「証」に合わせて用いられます。また、医薬品として承認されていない食品に医薬品的な効能効果を表示・標榜することは法律上厳しく禁止されています。
解き方
- 生薬および漢方処方製剤に関する各選択肢を精読する。
- 1〜3は漢方の基本原理、重篤な相互作用事例、エキス製剤の流通形態として正しい。
- 4は無承認無許可医薬品の規制に反し、食品では医薬品的な効能効果を標榜できないため誤りと特定する。
- 選択肢 1不正解
- 漢方薬は個人の体質や病態を示す「証」に合わせて用いることで効果が期待でき、副作用を回避するためにも重要です。
- 選択肢 2不正解
- 小柴胡湯とインターフェロン製剤の併用により重篤な間質性肺炎を引き起こす相互作用は広く知られています。
- 選択肢 3不正解
- 現代の一般用漢方処方製剤の多くは、煎じ液(浸出液)を濃縮乾燥させたエキス粉末を顆粒剤や錠剤などに加工して流通しています。
- 選択肢 4正解
- 生薬成分を食品として流通させる場合、医薬品的な効能効果の標榜は認められず(無承認医薬品とみなされる)、標榜が必要とする記述は明白に誤りです。
覚えるポイント
- 食品として販売される生薬由来物に医薬品的な効能効果は標榜できない
間違えやすいところ
- 食品であっても情報提供として効能を標榜できると誤解すること
出題の前提:手引き「生薬製剤・漢方処方製剤」の項目に基づく。
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.28 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
生薬成分の鑑別(ブシ)
第3章 主な医薬品とその作用 · ブシ / トリカブト / 生薬成分 / 強心作用 / 鎮痛作用
次の記述にあてはまる生薬成分として、正しいものを1つ選びなさい。 キンポウゲ科のハナトリカブト又はオクトリカブトの塊根を減毒加工して製したものを基原とする生薬であり、心筋の収縮力を高めて血液循環を改善する作用を持つ。血液循環が高まることによる利尿作用を示すほか、鎮痛作用を示すが、アスピリン等と異なり、プロスタグランジンを抑えないことから、胃腸障害等の副作用は示さない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
ブシ(附子)はキンポウゲ科の植物の塊根を弱毒処理したもので、心筋収縮力増強、血行改善、利尿、プロスタグランジン産生抑制を伴わない鎮痛作用を持ちます。
解き方
- 問題文の基原植物「キンポウゲ科のハナトリカブト又はオクトリカブトの塊根を減毒加工」に着目する。
- 強心、血行改善、利尿、胃腸障害を示さない鎮痛作用の記述から「ブシ」を選択肢4から選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- ボウフウはセリ科のボウフウの根及び根茎を基原とし、発汗、解熱、鎮痛等の作用を持ちます。
- 選択肢 2不正解
- サイコはセリ科のミシマサイコ等の根を基原とし、抗炎症、解熱、鎮静などの作用を持ちます。
- 選択肢 3不正解
- カッコンはマメ科のクズの周皮を除いた根を基原とし、発汗、解熱、鎮痛などの作用を持ちます。
- 選択肢 4正解
- ハナトリカブト等の塊根を減毒加工した生薬で、心機能強化やプロスタグランジン非阻害性の鎮痛作用を持つのはブシです。
- 選択肢 5不正解
- サンザシはバラ科のサンザシ等の偽果を基原とし、健胃、消化促進などの作用を持ちます。
覚えるポイント
- ブシ(附子):キンポウゲ科ハナトリカブト等の塊根(減毒加工)、強心・鎮痛
間違えやすいところ
- 解熱鎮痛の生薬であるカッコンやボウフウと基原・作用メカニズムを混同しやすい
出題の前提:手引き「生薬成分(ブシ)」の項目に基づく。
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.29 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
漢方処方製剤とその適応症・体質の対応
第3章 主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 防已黄耆湯 / 清上防風湯 / 黄連解毒湯 / 防風通聖散
漢方処方製剤とその適用となる症状・体質との関係のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 (漢方処方製剤) a 防已黄耆湯 - 体力中等度以下で、疲れやすく、汗のかきやすい傾向があるものの肥満に伴う関節痛、むくみ、多汗症、肥満(筋肉にしまりのない、いわゆる水ぶとり) b 清上防風湯 - 体力中等度以上で、赤ら顔でときにのぼせがあるもののにきび、顔面・頭部の湿疹・皮膚炎、赤鼻(酒さ) c 黄連解毒湯 - 体力充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの高血圧や肥満に伴う動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘、蓄膿症、湿疹・皮膚炎、ふきでもの、肥満症 d 防風通聖散 - 体力中等度以上で、のぼせぎみで顔色赤く、いらいらして落ち着かない傾向のあるものの鼻出血、不眠症、神経症、胃炎、二日酔い、血の道症、めまい、動悸、更年期障害、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみ、口内炎
解答・解説を表示
解答
1
解説
漢方処方製剤は体力(虚実)および特徴的な症状(水ぶとり、赤ら顔のにきび、腹部皮下脂肪、のぼせ・いらいら等)に対応して使い分けられます。
解き方
- a:防已黄耆湯は「体力中等度以下」「いわゆる水ぶとり」に適応し正しい。
- b:清上防風湯は「体力中等度以上」「赤ら顔のにきび」に適応し正しい。
- c:記述は「体力充実して腹部に皮下脂肪が多く」という防風通聖散のものであり誤り。
- d:記述は「のぼせぎみで顔色赤く、いらいらして」という黄連解毒湯のものであり誤り。
- 正しいものの組み合わせは(a、b)となるため1を選択する。
- 選択肢 1正解
- a、bともに処方名と適用となる体質・症状の記述が完全に一致しており正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cの記述は防風通聖散の内容であるため誤りを含んでいます。
- 選択肢 3不正解
- dの記述は黄連解毒湯の内容であるため誤りを含んでいます。
- 選択肢 4不正解
- cとdは互いの説明文が入れ替わっているため、ともに誤りです。
覚えるポイント
- 防已黄耆湯:体力中等度以下・水ぶとり・多汗症
- 防風通聖散:体力充実・腹部皮下脂肪・便秘がち
- 黄連解毒湯:体力中等度以上・のぼせ・いらいら
間違えやすいところ
- 防風通聖散と黄連解毒湯の「体力充実〜中等度以上」の適応表現を混同しやすい
出題の前提:手引き「肥満症、皮膚用薬、精神神経等に用いられる漢方処方製剤」に基づく。
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.29 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
感染症の予防と消毒薬の特徴
第3章 主な医薬品とその作用 · 消毒薬 / 殺菌・消毒の定義 / クレゾール石鹸液 / ジクロルイソシアヌル酸ナトリウム
感染症の防止と消毒薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 殺菌・消毒は物質中のすべての微生物を殺滅又は除去することである。 b 消毒薬を誤って飲み込んだ場合は、一般的な家庭における応急処置として、通常は多量の牛乳などを飲ませるが、手元に何もないときはまず水を飲ませる。 c クレゾール石鹸液は、強い酸化力により一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対する殺菌消毒作用を示す。 d ジクロルイソシアヌル酸ナトリウムは、塩素臭や刺激性、金属腐食性が比較的抑えられており、プール等の大型設備の殺菌・消毒に用いられることが多い。
解答・解説を表示
解答
3
解説
すべての微生物を殺滅・除去することは「滅菌」の定義です。また、消毒薬の抗菌スペクトルは成分によって異なり、クレゾール石鹸液等のフェノール系は結核菌・一般細菌・真菌には有効ですがウイルスには無効です。
解き方
- a:物質中の「すべての微生物」を殺滅・除去するのは滅菌であり、消毒・殺菌ではないため誤り。
- b:家庭での誤飲応急処置として牛乳や水を飲ませて胃粘膜を保護・希釈するのは正しく適切。
- c:クレゾール石鹸液はタンパク変性作用によるもので強い酸化力はなく、ウイルス全般には無効のため誤り。
- d:ジクロルイソシアヌル酸ナトリウムは塩素系としてプール等に汎用されるため正しい。
- したがって「誤・正・誤・正」の組み合わせである3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- cが誤、dが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aは滅菌の説明であり誤、bは応急処置として正しいため不適切です。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正となり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- a、b、c、dの正誤判定が複数誤っています。
- 選択肢 5不正解
- aは滅菌の定義であるため誤りです。
覚えるポイント
- すべての微生物を殺滅・除去=滅菌(消毒は病原微生物を減らすこと)
- クレゾール石鹸液:一般細菌・真菌・結核菌に有効、ウイルスには無効
間違えやすいところ
- 「滅菌」と「殺菌・消毒」の厳密な用語定義の混同
出題の前提:手引き「公衆衛生用薬(消毒薬)」の項目に基づく。
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.30 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
有機リン系殺虫成分の作用機序と中毒症状
第3章 主な医薬品とその作用 · 有機リン系殺虫成分 / アセチルコリンエステラーゼ / 不可逆的阻害 / 縮瞳
有機リン系殺虫成分に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 殺虫作用は、アセチルコリンを分解する酵素(アセチルコリンエステラーゼ)と( a )に結合してその働きを阻害することによる。これらの殺虫成分は、ほ乳類や鳥類では速やかに分解されて排泄されるため毒性は比較的( b )。ただし、高濃度又は多量に曝露した場合(特に、誤って飲み込んでしまった場合)には、神経の異常な興奮が起こり、( c )、呼吸困難、筋肉麻痺等の症状が現れるおそれがある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
有機リン系殺虫成分はアセチルコリンエステラーゼと不可逆的に結合して阻害します。その結果アセチルコリンが過剰となり、急性中毒では副交感神経刺激症状である縮瞳や分泌過多、筋痙攣・麻痺などが生じます。
解き方
- a:有機リン系は酵素と「不可逆的」に結合する(カーバメート系は可逆的)。
- b:温血動物では速やかに代謝・排泄されるため毒性は比較的「低い」。
- c:アセチルコリン過剰(副交感神経優位)により瞳孔括約筋が収縮し「縮瞳」が起こる。
- a=不可逆的、b=低い、c=縮瞳が揃っている選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- aに不可逆的、bに低い、cに縮瞳が入る正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 温血動物に対する毒性は比較的低く、中毒症状では散瞳ではなく縮瞳が現れます。
- 選択肢 3不正解
- 可逆的に結合するのはカーバメート系であり、有機リン系は不可逆的です。
- 選択肢 4不正解
- 有機リン系の酵素阻害様式は可逆的ではなく不可逆的です。
- 選択肢 5不正解
- アセチルコリン受容体が刺激されると瞳孔は縮小するため散瞳ではなく縮瞳です。
覚えるポイント
- 有機リン系:不可逆的阻害、中毒時は縮瞳
- カーバメート系:可逆的阻害
間違えやすいところ
- 有機リン系(不可逆的)とカーバメート系(可逆的)の特徴の取り違え
- 中毒症状における散瞳と縮瞳の混同
出題の前提:手引き「衛生害虫用薬(殺虫成分)」の項目に基づく。
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.30 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
衛生害虫の生態と防除法
第3章 主な医薬品とその作用 · 衛生害虫 / 殺虫剤 / ゴキブリ / シラミ / イエダニ / ハエ
衛生害虫に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを一つ選びなさい。 a 燻蒸処理は、ゴキブリの卵に対して殺虫効果を示さない。 b 医薬品によるシラミの防除の方法は、殺虫成分としてフェノトリンが配合されたシャンプーやてんか粉が用いられる。 c イエダニの防除には、殺虫剤による燻蒸処理等が重要であり、宿主動物であるネズミを駆除することは重要ではない。 d ハエの防除の基本は、ウジの防除であり、ウジの防除法としては、通常、有機リン系殺虫成分が配合された殺虫剤が用いられる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
衛生害虫の防除では、各害虫の生活環(卵・幼虫・成虫)や生息環境、媒介経路・宿主に応じた適切な殺虫成分および防除対策を選択する必要があります。
解き方
- 各記述の正誤を検討する。ゴキブリの卵鞘には燻蒸剤が効かないためaは「正」。
- シラミ防除にはフェノトリン製剤が用いられるためbは「正」。
- イエダニはネズミに寄生するためネズミの駆除も必須でありcは「誤」。
- ハエ防除の基本は幼虫(ウジ)の駆除であり有機リン系が用いられるためdは「正」。
- 以上より、「正・正・誤・正」の組み合わせである選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- cが正、dが誤と判定されているため誤りです。実際にはcが誤でdが正です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正の正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤、cが正と判定されているため誤りです。シラミにはフェノトリンが有効です。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、cが正と判定されているため誤りです。ゴキブリの卵には燻蒸処理が効きません。
- 選択肢 5不正解
- すべての記述を正としており、誤りを含むcが正とされているため誤りです。
覚えるポイント
- ゴキブリの卵は硬い殻(卵鞘)に覆われており燻蒸処理の効果が及ばないため、孵化の時期を見計らって再度燻蒸を行う。
- イエダニはネズミを宿主とするため、ダニ自体の駆除と同時にネズミの駆除が不可欠である。
間違えやすいところ
- イエダニの防除で燻蒸処理だけで十分と考え、宿主動物であるネズミ駆除の重要性を見落とすミスが多い。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」公衆衛生用薬(衛生害虫の防除)
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.31 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
一般用検査薬の販売時における留意点
第3章 主な医薬品とその作用 · 一般用検査薬 / 一般用検査薬の留意点 / 専門的診断との違い
一般用検査薬の販売時の留意点に関する記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
一般用検査薬は利用者が自己の健康状態を把握し、早期に医療機関を受診するきっかけとするための補助的手段であり、医師による確定診断や専門的診断の代わりになるものではありません。
解き方
- 一般用検査薬の役割と販売時の説明事項を確認する。
- 記述3は「専門的診断におきかわるもの」としているが、実際には確定診断の代わりにはならないため誤りであると判断する。
- 記述1、2、4はいずれも適切な情報提供内容であるため正しい。
- 選択肢 1不正解
- 正しい記述です。医療機関を受診中の場合は、検査薬の結果に関わらず通院治療を優先・継続させる必要があります。
- 選択肢 2不正解
- 正しい記述です。検査結果(陽性・陰性など)の判定やその見方について分かりやすく説明します。
- 選択肢 3正解
- 誤った記述です。一般用検査薬は医師による確定診断や専門的診断に代わるものではありません。
- 選択肢 4不正解
- 正しい記述です。適切な検査結果を得るために、検体の採取時期・時間帯やその意義を説明することが重要です。
覚えるポイント
- 一般用検査薬は確定診断を下すものではなく、専門的診断に代わるものではない。
間違えやすいところ
- 一般用検査薬で陽性が出れば病気が確定すると誤認したり、医療機関の診断が不要になると考えてしまう誤解。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」一般用検査薬(購入者等への情報提供)
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.31 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
尿糖・尿タンパク検査薬の取り扱いと留意点
第3章 主な医薬品とその作用 · 尿糖検査薬 / 尿タンパク検査薬 / 検体採取法 / 中間尿
尿糖・尿タンパク検査薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを一つ選びなさい。 a 尿糖検査薬を長い間尿に浸していると検出成分が溶け出してしまい、正確な検査結果が得られなくなることがある。 b 尿タンパクの検査結果に影響を与える要因として採尿に用いた容器の汚れがある。 c 尿タンパクの検査の場合、食後2~3時間を目安に採尿を行う。 d 中間尿では、尿道や外陰部等に付着した細菌や分泌物が混入することがあるため、出始めの尿を採取して検査することが望ましい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
尿糖・尿タンパク検査薬では、試験紙の正しい浸漬時間、清潔な採尿容器の使用、および雑菌や分泌物の混入を避けるための中間尿採取が正確な判定のために求められます。また、尿糖は食後2〜3時間、尿タンパクは早朝尿(起床直後の尿)を検体とするのが原則です。
解き方
- aを検討:検査薬を尿に長く浸すと試薬が溶出するため「正」。
- bを検討:容器の洗剤や汚れ等が試薬と反応して誤差の原因になるため「正」。
- cを検討:食後2〜3時間を目安とするのは尿糖であり、尿タンパクは原則として起床直後の早朝尿等を用いるため「誤」。
- dを検討:出始めの尿は外陰部などの分泌物が混入しやすいため、途中の「中間尿」を採取すべきであり「誤」。
- したがって、正しい組み合わせは(a、b)である選択肢1となる。
- 選択肢 1正解
- aとbの組み合わせが正しいため、これが正解肢です。
- 選択肢 2不正解
- cが誤りであるため不正解です。食後2〜3時間の尿を採取するのは尿糖検査です。
- 選択肢 3不正解
- cとdの両方が誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- dが誤りであるため不正解です。検体には中間尿を採取します。
覚えるポイント
- 尿糖検査は食後2〜3時間の尿、尿タンパク検査は起床直後の早朝尿を採取する。
- 尿道口や外陰部の雑菌等の混入を防ぐため、出始めの尿を捨てて「中間尿」を採取する。
間違えやすいところ
- 尿糖と尿タンパクの検体採取のタイミング(食後か早朝か)を取り違えるミスが多い。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」一般用検査薬(尿糖・尿タンパク検査薬)
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.32 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
妊娠検査薬の仕組みと使用上の注意
第3章 主な医薬品とその作用 · 妊娠検査薬 / hCG / 検体採取 / 偽陽性 / 保管条件
妊娠検査薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを一つ選びなさい。 a 実際に妊娠が成立してから1週目前後における尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)濃度を検出感度としている。 b 検体としては、尿中のhCGが検出されやすい早朝尿(起床直後の尿)が向いているが、尿が濃すぎると、かえって正確な結果が得られないこともある。 c 高濃度のタンパク尿や糖尿の場合でも、擬陽性を示すことはない。 d 検査薬は高温になる場所に放置されたり、冷蔵庫内に保管されていたりすると、設計どおりの検出感度を発揮できなくなるおそれがある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用妊娠検査薬は、胎盤の絨毛細胞から分泌されるhCGを抗原抗体反応により検出します。検出感度は月経予定日の約1週間後以降の尿中hCG濃度に合わせて設計されており、保管温度や尿の濃縮・混入物質(タンパク、糖)の影響を受けることがあります。
解き方
- aを検討:受精・着床(妊娠成立)から1週目前後ではなく、月経予定日を過ぎて概ね1週目以降(受精から約3週以降)の濃度を検出するため「誤」。
- bを検討:早朝尿が適しているが、濃すぎる尿では偽陰性などの誤判定を招くことがあるため「正」。
- cを検討:高濃度のタンパク尿や糖尿では非特異的反応により擬陽性を示すことがあるため「誤」。
- dを検討:極端な高温や冷蔵庫内(冷温・結露)保管では抗体の活性が低下し感度が低下するため「正」。
- したがって、正誤の組み合わせは「誤・正・誤・正」となり選択肢4が正解である。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤と判定されているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- dが誤と判定されているため誤りです。不適切な温度保管は性能低下を招きます。
- 選択肢 3不正解
- aとcが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- a(誤)、b(正)、c(誤)、d(正)の正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bが誤、cが正と判定されているため誤りです。
覚えるポイント
- 妊娠検査薬の検出感度は、月経予定日を過ぎて概ね1週間以降の尿中hCG濃度を基準としている。
- 高度の糖尿やタンパク尿、血尿などがある場合、偽陽性を示すことがある。
間違えやすいところ
- 妊娠検査薬の判定基準時期について「妊娠成立から1週目」と「月経予定日から1週目」を取り違える誤りが多い。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」一般用検査薬(妊娠検査薬)
出典:静岡県『2016年度 静岡県 前半』
平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) p.32 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
2016年度 静岡県 前半
参照した公式資料
静岡県が公開した2016年度 静岡県 前半の問題・解答資料です。
- 平成28年度(前半) (PDF 435.2KB) ↗ — www.pref.shizuoka.jp(PDF・34ページ)
- 平成28年度(正答) (PDF 42.3KB) ↗ — www.pref.shizuoka.jp(PDF・1ページ)

