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2016年度 長野県 後半の概要
かぜ薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · かぜ薬 / 解熱鎮痛成分 / 抗ヒスタミン成分 / 鎮咳成分
あるかぜ薬の処方(4カプセル中:イソプロピルアンチピリン300mg、アセトアミノフェン450mg、クロルフェニラミンマレイン酸塩7.5mg、ジヒドロコデインリン酸塩12mg、dl-メチルエフェドリン塩酸塩60mg、カンゾウエキス末118mg、無水カフェイン75mg)に関する記述a~cの正誤の正しい組み合わせを選びなさい。
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解答
5
解説
総合感冒薬(かぜ薬)には、解熱鎮痛成分、抗ヒスタミン成分、鎮咳成分、気管支拡張成分、抗炎症成分、カフェイン類などが症状に合わせて配合されており、各成分の薬効と目的を正確に把握することが重要です。
解き方
- 各成分の薬効群を確認する(イソプロピルアンチピリン=解熱鎮痛、クロルフェニラミン=抗ヒスタミン、ジヒドロコデイン=鎮咳)。
- 記述a・b・cの目的と照合し、aは誤、bは正、cは誤と判断する。
- 正誤の組み合わせ(誤・正・誤)に対応する選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよびcの配合目的が誤っているため、全て正とする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cのジヒドロコデインリン酸塩は鎮咳を目的とするため、正としている点が誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aは解熱鎮痛目的であり、bは抗ヒスタミン作用で正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aを正、記述bを誤としており、両者の正誤が逆であるため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aは解熱鎮痛成分のため誤、bは抗ヒスタミン作用のため正、cは鎮咳成分のため誤となり正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- イソプロピルアンチピリンはピリン系解熱鎮痛成分である。
- ジヒドロコデインリン酸塩は麻薬性中枢性鎮咳成分である。
間違えやすいところ
- ジヒドロコデインリン酸塩を解熱鎮痛成分と混同しないよう注意する。
出題の前提:手引き第3章「主な医薬品とその作用」かぜ薬の配合成分
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.4 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
かぜの病態とかぜ薬の役割
主な医薬品とその作用 · かぜ症候群 / インフルエンザ / 総合感冒薬の役割
かぜ及びかぜ薬に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。
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解答
1
解説
かぜ(かぜ症候群)は上気道の急性炎症の総称であり、一般用医薬品のかぜ薬はウイルスの駆除ではなく諸症状の緩和(対症療法)を目的とします。症状が特定されている場合は単一効能の医薬品を選択することが望まれます。
解き方
- 記述a〜dの内容を手引きのかぜの基礎知識と照合する。
- a(定義)、b(インフルエンザとの差異)、c(かぜ薬の目的)、d(症状に応じた薬の選択)がすべて正しいことを確認する。
- 全問正(正・正・正・正)である選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- 記述a、b、c、dはすべて手引きの記述に合致しており、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびdはいずれも適切な説明であるため、誤とする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bおよびcはいずれも適切な説明であるため、誤とする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述cのかぜ薬の緩和目的の説明は適切であるため、誤とする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述dの症状に応じた薬の使い分けの説明は適切であるため、誤とする本選択肢は誤りです。
覚えるポイント
- かぜ薬はウイルスの増殖抑制や体内排除を行うものではなく諸症状の緩和を目的とする。
- 症状が明確な場合は総合感冒薬よりも解熱鎮痛薬や鎮咳去痰薬などの単効能薬が推奨される。
間違えやすいところ
- かぜ薬自体にウイルスを退治する抗ウイルス作用があると思い込まないこと。
出題の前提:手引き第3章「かぜ薬」基礎知識
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
解熱鎮痛薬の配合成分と確認事項
主な医薬品とその作用 · イブプロフェン / エテンザミド / ブロモバレリル尿素 / 乾燥水酸化アルミニウムゲル
ある解熱鎮痛薬(2錠中:イブプロフェン144mg、エテンザミド84mg、ブロモバレリル尿素200mg、無水カフェイン50mg、乾燥水酸化アルミニウムゲル66.7mg)の販売時に確認すべき事項に関する記述のうち、誤っているものを選びなさい。
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解答
5
解説
解熱鎮痛成分や胃粘膜保護成分、鎮静成分にはそれぞれ禁忌や受診勧奨事項が定められています。アルミニウムを含む制酸成分は腎障害患者で透析脳症や骨症、高アルミニウム血症のリスクがあります。
解き方
- 選択肢1〜4の各成分(イブプロフェン、エテンザミド、ブロモバレリル尿素)の確認事項の正否を確認する。
- 選択肢5の乾燥水酸化アルミニウムゲルに関する注意対象の疾患を確認する。
- アルミニウム排泄障害に関連する疾患は肝臓病ではなく腎臓病であるため、5が誤りと判定する。
- 選択肢 1不正解
- プロスタグランジン産生抑制による胃粘膜防御低下や潰瘍悪化の恐れがあるため正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 胎児動脈管収縮のおそれがあるため、妊娠後期(出産予定日12週以内)は禁忌であり正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- サリチル酸系であるエテンザミドはライ症候群のリスクから小児のインフルエンザ等で禁忌であり正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 鎮静成分であるブロモバレリル尿素は胎児毒性の懸念があるため妊婦への確認が必要であり正しい記述です。
- 選択肢 5正解
- アルミニウムの排泄低下および体内貯留が懸念される基礎疾患は「肝臓病」ではなく「腎臓病」です。
覚えるポイント
- アルミニウム含有製剤は腎臓病患者で排泄遅延・貯留のおそれがある。
- イブプロフェンは出産予定日12週以内の妊婦には使用禁忌である。
間違えやすいところ
- アルミニウムの蓄積リスクを腎臓病ではなく肝臓病と取り違えやすい点に注意する。
出題の前提:手引き第3章「解熱鎮痛薬」および第5章「使用上の注意」
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
ヒスタミン及び抗ヒスタミン成分の働きと特徴
主な医薬品とその作用 · ヒスタミン / 抗ヒスタミン成分 / 催眠鎮静薬 / 睡眠改善薬
ヒスタミン及び抗ヒスタミン成分に関する記述a~cの正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。
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解答
3
解説
ヒスタミンは脳内で覚醒維持の働きを担うため、中枢へ移行する抗ヒスタミン成分は眠気を催します。これを利用した一般用睡眠改善薬は一時的な不眠の緩和を対象とし、慢性の不眠には適応がありません。また、若年者では逆の中枢興奮が現れることがあります。
解き方
- 記述aを検討:中枢におけるヒスタミンの覚醒維持作用について正しい記述と判断する。
- 記述bを検討:小児・若年者における中枢興奮や神経過敏の発現について正しい記述と判断する。
- 記述cを検討:一般用睡眠改善薬の適応対象(一時的な症状に限り、慢性不眠は除外)を確認し、誤りと判断する。
- 正・正・誤の組み合わせである選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aのヒスタミンの覚醒機能に関する説明は正しいため、誤とする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが正しく、かつ記述cが誤りであるため、本選択肢の組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3正解
- aは正、bは正、cは一時的な不眠が対象で慢性不眠には用いられないため誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aとbはともに正しい内容であるため、誤とする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述cは一般用医薬品の睡眠改善薬の適用範囲に関する説明が誤っているため誤りです。
覚えるポイント
- 一般用医薬品の睡眠改善薬(ジフェンヒドラミン等)は一時的な不眠症状の緩和にのみ用いられる。
- 小児や若年者では抗ヒスタミン薬により中枢興奮や神経過敏が現れることがある。
間違えやすいところ
- 睡眠改善薬が慢性的な不眠症の治療にも使えると誤認しないように注意する。
出題の前提:手引き第3章「催眠鎮静薬」
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
アリルイソプロピルアセチル尿素の特徴
主な医薬品とその作用 · アリルイソプロピルアセチル尿素 / 鎮静成分 / 依存性
アリルイソプロピルアセチル尿素に関する記述a~cの正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。
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解答
2
解説
アリルイソプロピルアセチル尿素やブロモバレリル尿素などの鎮静成分は、中枢神経系を抑制して脳の興奮を抑え、鎮痛効果を高めます。副作用として強い眠気や、連用による薬物依存が生じるおそれがあります。
解き方
- 記述aを検討:脳の興奮を「促す」のではなく「抑える」作用であるため誤りと判断する。
- 記述bを検討:反復摂取による依存性の形成について正しいと判断する。
- 記述cを検討:少量でも眠気を催しやすい特徴について正しいと判断する。
- 誤・正・正の組み合わせである選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述cの催眠作用に関する説明は正しいため、誤とする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 2正解
- aは興奮を抑える作用のため誤、bは依存性があるため正、cは眠気が出やすいため正であり適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aを正、記述cを誤としており正誤が逆であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aを正、記述bを誤としており正誤が逆であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは脳の興奮を促すとしている点が誤りであるため、本選択肢は誤りです。
覚えるポイント
- アリルイソプロピルアセチル尿素は脳の興奮を抑制して鎮静作用を示す。
- 催眠鎮静成分・鎮痛補助成分には依存性と眠気の副作用がある。
間違えやすいところ
- 中枢興奮薬(カフェインなど)と混同して脳の興奮を促すと誤読しないこと。
出題の前提:手引き第3章「解熱鎮痛薬」「催眠鎮静薬」
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
催眠鎮静薬に配合される生薬成分
主な医薬品とその作用 · カノコソウ / チョウトウコウ / サンソウニン / 相互作用
眠気を促す薬に配合される生薬成分に関する記述a~cの正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。
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解答
4
解説
催眠鎮静を目的とする生薬成分(カノコソウ、チョウトウコウ、サンソウニン等)は、生薬のみからなる製剤であっても漫然とした長期連用は避ける必要があります。また、セントジョーンズワートなどのハーブ食品との併用による相互作用にも注意が必要です。
解き方
- 記述aを検討:生薬成分のみの製品であっても長期連用は推奨されず短期間の使用にとどめるため誤りと判断する。
- 記述bを検討:サンソウニン等とセントジョーンズワート含有食品の相互作用に関する記述を正と判断する。
- 記述cを検討:カノコソウ等の食品としての流通性(効能非標榜時)に関する記述を正と判断する。
- 誤・正・正の組み合わせである選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aの長期連用を前提とする説明が誤っているため、本選択肢は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤り、記述cが正しい記述であるため、本選択肢は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが誤り、記述bが正しい記述であるため、本選択肢は誤りです。
- 選択肢 4正解
- aは生薬のみでも長期連用は避けるため誤、bは相互作用の説明で正、cは食品流通可能で正であり正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述bの相互作用に関する記述は正しいため、誤とする本選択肢は誤りです。
覚えるポイント
- 生薬主体の催眠鎮静薬であっても漫然とした長期連用は避ける。
- セントジョーンズワート(西洋オトギリソウ)は薬効や副作用に影響を与える食品として注意が必要である。
間違えやすいところ
- 生薬だから長期連用しても問題ないと誤解しないようにする。
出題の前提:手引き第3章「催眠鎮静薬」生薬成分
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
眠気防止薬におけるカフェインの摂取上限量
主な医薬品とその作用 · 眠気防止薬 / カフェイン / 1回摂取量 / 1日摂取量
眠気防止薬におけるカフェインの摂取量に関する記述について、( a )、( b )の中に入る数値の正しい組み合わせを選びなさい。 「眠気防止薬におけるカフェインの1回摂取量はカフェインとして( a )mg、1日摂取量は( b )mgが上限とされている。」
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解答
5
解説
カフェインは延髄の呼吸中枢や大脳皮質を興奮させて眠気や倦怠感を抑えますが、過剰摂取により胃腸障害、頻脈、振戦などの副作用が生じるため、一般用医薬品の眠気防止薬では1回200mg、1日500mgの上限が定められています。
解き方
- 眠気防止薬に配合されるカフェインの用量基準を想起する。
- 1回摂取量の上限が200mg、1日摂取量の上限が500mgであることを確認する。
- a=200、b=500の組み合わせである選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- カフェインの基準値(1回200mg、1日500mg)と異なるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 数値が過小であり、法定の承認基準値と一致しないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 数値が低く設定されており、カフェインの上限量基準と合致しないため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 1回100mg・1日250mgは眠気防止薬のカフェイン上限量ではないため誤りです。
- 選択肢 5正解
- 眠気防止薬におけるカフェインの1回摂取量上限は200mg、1日摂取量上限は500mgであり正確です。
覚えるポイント
- カフェインの一般用眠気防止薬上限:1回200mg、1日500mg。
- 短時間での多量摂取や連用は急性中毒や依存の原因となる。
間違えやすいところ
- かぜ薬に含まれる無水カフェイン量と混同せず、眠気防止薬の特有の上限量(200mg/500mg)を正確に覚える。
出題の前提:手引き第3章「眠気防止薬」カフェインの配合基準
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)の配合成分
主な医薬品とその作用 · 鎮暈薬 / ジフェニドール塩酸塩 / メクリジン塩酸塩 / アリルイソプロピルアセチル尿素
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)に配合される成分に関する記述a~dのうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。
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解答
4
解説
乗物酔い防止薬には、自律神経反射を抑える抗コリン成分、前庭神経の興奮を抑える抗ヒスタミン成分、中耳血流を改善するジフェニドール塩酸塩、不安を抑える鎮静成分などが配合されます。メクリジン塩酸塩は抗ヒスタミン成分の中でも作用持続時間が長い特徴を持ちます。
解き方
- 記述aを検討:前庭神経の調節・血流改善作用はジフェニドール塩酸塩の特徴であり、ジフェンヒドラミンテオクル酸塩ではないため誤りと判断する。
- 記述bを検討:ジメンヒドリナートはジフェニドール塩酸塩の一般名ではないため誤りと判断する。
- 記述cを検討:メクリジン塩酸塩の遅効性・持続性に関する正しい特徴と判断する。
- 記述dを検討:乗物酔いに伴う不安や緊張を和らげる目的でのアリルイソプロピルアセチル尿素配合について正と判断する。
- 正しい記述の組み合わせ(c、d)である選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよびbはいずれも誤った説明であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aはジフェニドール塩酸塩の説明であり誤っているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bの一般名に関する記述が誤っているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- 記述c(メクリジン塩酸塩の持続性)と記述d(鎮静成分による不安緩和)がともに正しく適切な組み合わせです。
覚えるポイント
- メクリジン塩酸塩は抗ヒスタミン成分の中で作用発現が遅く持続時間が長い。
- 前庭神経調節および中耳血流改善作用を示すのはジフェニドール塩酸塩である。
間違えやすいところ
- ジフェニドールとジフェンヒドラミン、ジメンヒドリナートの名称と薬効を混同しないように整理する。
出題の前提:手引き第3章「鎮暈薬(乗物酔い防止薬)」
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
咳や痰の発生機構と鎮咳去痰薬の作用
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / 呼吸器系 / 咳の発生機序
咳や痰が生じる仕組み及び鎮咳去痰薬に関する以下の記述 a、b、c の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 咳は、気管や気管支に何らかの異変が起こったときに、その刺激が中枢神経系に伝わり、脊髄にある呼吸中枢の働きによって引き起こされる反応である。 b 気道粘膜に炎症を生じたときには咳が誘発され、また、炎症に伴って喘息を生じることもある。 c 鎮咳去痰薬は、咳を鎮める、痰の切れを良くすることを目的とするが、喘息症状を和らげる効果をもつものはない。
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解答
5
解説
咳は気道への刺激が延髄の呼吸中枢(咳嗽中枢)に伝達されて起こる防御反射です。鎮咳去痰薬には気管支拡張成分などが配合され喘息症状の緩和を目的とする製品もあります。
解き方
- 記述aの呼吸中枢の所在を確認し、脊髄ではなく延髄であるため誤りと判断します。
- 記述bの気道粘膜炎症による咳や喘息の誘発機序を確認し、正しいと判断します。
- 記述cについて、鎮咳去痰薬には喘息症状の緩和を目的とする製品もあるため誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが正となっているため誤りです。鎮咳去痰薬には喘息症状を和らげる効果をもつものもあります。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが正、bが誤となっているため誤りです。呼吸中枢は延髄に存在し、炎症で喘息が誘発されることもあります。
- 選択肢 3不正解
- 記述aおよびcが正、bが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正となっているため誤りです。呼吸中枢は脊髄ではなく延髄にあります。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが誤の組み合わせであり、これが正解となります。
覚えるポイント
- 咳の反射中枢(呼吸中枢・咳中枢)は「延髄」に存在します。
間違えやすいところ
- 延髄にある呼吸中枢を「脊髄」とすり替える引っかけに注意しましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」呼吸器官に作用する薬(鎮咳去痰薬)
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
鎮咳去痰薬の配合成分の特徴と注意点
主な医薬品とその作用 · ジプロフィリン / ナンテンジツ / 五虎湯 / マオウ
鎮咳去痰薬に関する以下の記述 a、b、c の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 気管支拡張成分として配合されるジプロフィリンは、自律神経を介して気管支の平滑筋を弛緩させ、気管支を拡張させる。 b 生薬成分として配合されるナンテンジツは、知覚神経・末梢運動神経に作用して咳止めに効果があるとされる。 c 漢方処方製剤である五虎湯はマオウを含むため、心臓病の診断を受けた人では使用により症状を悪化させるおそれがある。
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解答
1
解説
ジプロフィリンなどのキサンチン系成分は自律神経系を介さずに直接気管支平滑筋を弛緩させます。五虎湯は交感神経刺激作用をもつエフェドリンを含むマオウを含有するため心臓病患者で注意が必要です。
解き方
- ジプロフィリンの作用機序を確認し、自律神経を介さず「直接」作用するためaを誤りと判断します。
- ナンテンジツの作用機序を確認し、知覚神経・末梢運動神経に作用するためbを正しいと判断します。
- 五虎湯の構成生薬にマオウが含まれ、心臓病患者で悪化リスクがあることからcを正しいと判断します。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが正、cが正の正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが誤と判定されているため誤りです。五虎湯はマオウを含むため心臓病で悪化のおそれがあります。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤と判定されているため誤りです。ナンテンジツは知覚神経・末梢運動神経に作用します。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正、bが誤と判定されているため誤りです。ジプロフィリンは自律神経を介しません。
覚えるポイント
- ジプロフィリン(キサンチン系)は「自律神経を介さず直接」気管支平滑筋を弛緩させます。
間違えやすいところ
- アドレナリン作動成分(交感神経を介する)とキサンチン系成分(直接作用する)の作用経路の違いを混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」鎮咳去痰薬(気管支拡張成分・漢方処方製剤)
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
口腔咽喉薬及び含嗽薬の成分と注意点
主な医薬品とその作用 · 水溶性アズレン / ヨウ素系殺菌消毒成分 / ビタミンC / 咽喉漢方薬
口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)は、炎症を生じた粘膜組織の修復を促す作用を期待して配合される。 b ヨウ素系殺菌消毒成分を有効成分として含む場合、橋本病の診断を受けた人では、その治療に悪影響(治療薬の効果減弱など)を生じることはない。 c 主として喉の痛み等を鎮めることを目的とし、咳や痰に対する効果を標榜しない漢方処方製剤として、桔梗湯、白虎加人参湯、響声破笛丸があるが、これらはいずれも構成生薬としてダイオウを含む。 d ヨウ素は、レモン汁やお茶などに含まれるビタミンC等の成分と反応すると脱色を生じて殺菌作用が失われるため、ヨウ素系殺菌消毒成分が配合された含嗽薬では、そうした食品を摂取した直後の使用は避けることが望ましい。
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解答
2
解説
水溶性アズレンは組織修復成分です。ヨウ素は甲状腺ホルモンに関連するため橋本病など甲状腺機能障害のある人では注意が必要であり、還元性のあるビタミンCと反応して脱色・失活します。
解き方
- 記述aの組織修復作用の記述が正しいことを確認します。
- 記述bについて、ヨウ素系成分は甲状腺疾患(橋本病等)の治療に悪影響を与えるおそれがあるため誤りと判断します。
- 記述cについて、桔梗湯や白虎加人参湯にはダイオウが含まれないため誤りと判断します。
- 記述dについて、ビタミンC等の還元物質によりヨウ素が脱色・失活する記述が正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが含まれるため誤りです。桔梗湯や白虎加人参湯にダイオウは含まれていません。
- 選択肢 2正解
- 記述aとdはともに正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが含まれるため誤りです。ヨウ素系成分は橋本病等の甲状腺疾患患者に影響を与えます。
- 選択肢 4不正解
- 記述cが含まれるため誤りです。
覚えるポイント
- ポビドンヨードなどのヨウ素系成分は「甲状腺疾患(橋本病等)」と「ビタミンCなどの還元物質」に注意します。
間違えやすいところ
- 桔梗湯や響声破笛丸の構成生薬にダイオウが含まれると誤認しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」口腔咽喉薬・含嗽薬
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.9 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
強心薬に含まれる生薬成分とその基原
主な医薬品とその作用 · 強心生薬 / センソ / ジャコウ / ゴオウ / ロクジョウ
強心薬に含まれる生薬成分と、その基原の関係について、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 生薬成分 ― 基原 a センソ ― シナヒキガエル等の毒腺分泌物 b ジャコウ ― 雄ジャコウジカの麝香腺分泌物 c ゴオウ ― マンシュウアカジカの幼角 d ロクジョウ ― ウシの胆嚢中に生じた結石
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解答
1
解説
生薬の基原において、ゴオウはウシの胆嚢結石、ロクジョウはマンシュウジカやマンシュウアカジカの雄のまだ角化していない幼角です。
解き方
- センソがシナヒキガエル等の毒腺分泌物であることを確認し、aを正しいと判断します。
- ジャコウが雄ジャコウジカの麝香腺分泌物であることを確認し、bを正しいと判断します。
- ゴオウとロクジョウの基原を確認し、cとdの記述内容が互いに入れ替わっているため誤りと判断します。
- 選択肢 1正解
- a(センソ)とb(ジャコウ)の基原の組み合わせが正しいため、これが正解です。
- 選択肢 2不正解
- cが誤りです。マンシュウアカジカの幼角を基原とするのはロクジョウです。
- 選択肢 3不正解
- cが誤りです。ゴオウはウシの胆嚢中に生じた結石です。
- 選択肢 4不正解
- dが誤りです。ウシの胆嚢中に生じた結石を基原とするのはゴオウです。
覚えるポイント
- ゴオウ=牛の胆のう結石、ロクジョウ=鹿の幼角(まだ角化していない幼角)。
間違えやすいところ
- ゴオウとロクジョウの基原が逆になって出題される典型パターンに注意しましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」強心薬(生薬成分)
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.9 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
高コレステロール改善薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · ソイステロール / リノール酸 / パンテチン / ビタミンE
高コレステロール改善薬に含まれる成分に関する以下の記述 a、b、c、d の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 大豆油不鹸化物(ソイステロール)には、腸管におけるコレステロールの吸収を高める働きがあるとされる。 b リノール酸は、コレステロールと結合して、代謝されやすいコレステロールエステルを形成するとされ、肝臓におけるコレステロールの代謝を促す効果を期待して用いられる。 c パンテチンは、高密度リポタンパク質(HDL)等の異化排泄を促進し、リポタンパクリパーゼ活性を高めて、低密度リポタンパク質(LDL)産生を高める作用があるとされる。 d ビタミンEは、コレステロールから過酸化脂質の生成を抑えるほか、末梢血管における血行を促進する作用があるとされる。
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解答
3
解説
大豆油不鹸化物はコレステロールの腸管吸収を抑制します。パンテチンはHDL(善玉)の産生を高め、LDL(悪玉)等の異化排泄を促進して血中脂質バランスを改善します。
解き方
- 記述aを確認し、ソイステロールは吸収を「抑える」ため誤りと判断します。
- 記述bを確認し、リノール酸のエステル形成による代謝促進の記述は正解と判断します。
- 記述cを確認し、パンテチンはLDLの異化排泄促進・HDL産生増加であるため逆の記述で誤りと判断します。
- 記述dを確認し、ビタミンE(トコフェロール)の抗酸化・血行促進作用の記述は正解と判断します。
- 選択肢 1不正解
- aとcが誤りであるため誤った選択肢です。
- 選択肢 2不正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤と判定されているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正の組み合わせであり正解です。
- 選択肢 4不正解
- aが正、bが誤と判定されているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cが正、dが誤と判定されているため誤りです。
覚えるポイント
- パンテチンは「HDL産生を高め、LDL異化排泄を促進」します。
間違えやすいところ
- HDLとLDLの作用方向(どちらを増やしどちらを減らすか)を取り違えやすいので整理しておきましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」コレステロール改善薬
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
貧血用薬(鉄製剤)の基本的作用と使用法
主な医薬品とその作用 · 鉄製剤 / 鉄欠乏性貧血 / 便の変色 / 服用タイミング
貧血用薬(鉄製剤)に関する以下の記述 a、b、c の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 貧血用薬(鉄製剤)は、鉄欠乏性貧血に対して不足している鉄分を補充し、造血機能の回復を図る医薬品である。 b 鉄製剤を服用すると、便が黒くなることがある。 c 鉄分の吸収は空腹時のほうが高いとされているが、消化器系への副作用を軽減するには、食後に服用することが望ましい。
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解答
1
解説
貧血用薬は鉄欠乏性貧血に用いられます。未吸収の鉄分により便が黒変することがあります。鉄は空腹時のほうが吸収が良いものの胃腸障害を避けるため食後服用が推奨されます。
解き方
- 記述aについて、貧血用薬の目的(鉄補充による造血回復)を確認し正しいと判断します。
- 記述bについて、未吸収の鉄が酸化されて黒色便となることを確認し正しいと判断します。
- 記述cについて、胃部不快感などの副作用軽減のために食後服用が望ましいことを確認し正しいと判断します。
- 選択肢 1正解
- a、b、cすべて正しい記述であり、正解です。
- 選択肢 2不正解
- cが誤と判定されているため誤りです。胃腸障害軽減のため食後服用が望まれます。
- 選択肢 3不正解
- aとbが誤と判定されているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bとcが誤と判定されているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aとcが誤と判定されているため誤りです。
覚えるポイント
- 鉄製剤服用による「便の黒変」は病的な出血ではなく異常ではありません。
間違えやすいところ
- 鉄分の吸収自体は空腹時の方が高いですが、副作用軽減のため食後服用が望ましい点を確認しておきましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」貧血用薬(含鉄製剤)
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
循環器用薬に含まれるユビデカレノンの特徴
主な医薬品とその作用 · ユビデカレノン / コエンザイムQ10 / 心筋収縮力 / 適用年齢
循環器用薬に含まれるユビデカレノンに関する以下の記述 a、b、c、d の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 別名コエンザイムQ10 とも呼ばれる。 b 心筋の酸素利用効率を高めて収縮力を抑えることによって、血液循環の改善効果を示すとされる。 c 副作用として、胃部不快感、食欲減退、吐きけ、下痢、発疹・痒みが現れることがある。 d 小児において心疾患による動悸、息切れ、むくみの症状があるような場合には、医師の診療を受けることが優先されるべきであるが、15 歳未満の小児向けの製品も存在する。
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解答
4
解説
ユビデカレノン(コエンザイムQ10)は心筋の酸素利用効率を高めて収縮力を高めることで血液循環を改善します。一般用医薬品としては15歳未満の小児向け製品はありません。
解き方
- 記述aの別名(コエンザイムQ10)を確認し、正しいと判断します。
- 記述bについて、収縮力を「抑える」のではなく「高める(改善する)」ため誤りと判断します。
- 記述cの消化器症状や皮膚症状などの副作用の記述を確認し、正しいと判断します。
- 記述dについて、一般用医薬品のユビデカレノン製剤に15歳未満の小児向け製品はないため誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが正と判定されているため誤りです。収縮力を抑えるのではなく高めます。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが誤、dが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが誤、bが正、cが誤、dが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤の組み合わせであり正解です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが誤、bが正、dが正と判定されているため誤りです。
覚えるポイント
- ユビデカレノン製剤は15歳未満の小児に使用されるものはありません。
間違えやすいところ
- 心筋の収縮力を「抑える」と「高める」を読み違えないように注意しましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」循環器用薬(ユビデカレノン)
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
婦人薬に用いられる漢方処方製剤とカンゾウの含有
主な医薬品とその作用 · 婦人薬 / 漢方処方製剤 / 桂枝茯苓丸 / カンゾウを含まない処方
女性の月経や更年期障害に伴う諸症状の緩和に用いられる次の漢方処方製剤のうち、構成生薬としてカンゾウを含まないものはどれか。
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解答
4
解説
婦人薬として用いられる三大処方のうち、当帰芍薬散と桂枝茯苓丸はカンゾウを含みません。加味逍遙散、温経湯、柴胡桂枝乾姜湯にはカンゾウが含まれています。
解き方
- 各漢方処方製剤の構成生薬におけるカンゾウの有無を確認します。
- 温経湯、加味逍遙散、柴胡桂枝乾姜湯にはカンゾウが含まれていることを確認します。
- 桂枝茯苓丸にはカンゾウが含まれていないため、4が正解と判断します。
- 選択肢 1不正解
- 温経湯は構成生薬としてカンゾウを含みます。
- 選択肢 2不正解
- 加味逍遙散は構成生薬としてカンゾウを含みます。
- 選択肢 3不正解
- 柴胡桂枝乾姜湯は構成生薬としてカンゾウを含みます。
- 選択肢 4正解
- 桂枝茯苓丸はカンゾウを含まない漢方処方製剤です。
覚えるポイント
- 婦人科の代表的漢方のうち「当帰芍薬散」と「桂枝茯苓丸」はカンゾウを含みません。
間違えやすいところ
- 加味逍遙散はカンゾウを含みますが、桂枝茯苓丸や当帰芍薬散と混同しないように整理しましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」婦人薬(漢方処方製剤)
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
アレルギー及び内服アレルギー用薬の基本知識
主な医薬品とその作用 · 内服アレルギー用薬 / アレルギー発症機構 / ヒスタミンの作用
アレルギー及び内服アレルギー用薬に関する記述a~cについて、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a アレルゲン(抗原)が皮膚や粘膜から体内に入り込むと、その物質を特異的に認識した免疫グロブリン(抗体)によって肥満細胞が刺激され、細胞間の刺激の伝達を担う生理活性物質であるヒスタミンやプロスタグランジン等の物質が遊離する。 b ヒスタミンは、器官や組織の表面に分布する特定のタンパク質(受容体)と反応することで、血管収縮、血管透過性低下等の作用を示す。 c アレルギー症状が現れる前から予防的に一般用医薬品のアレルギー用薬を使用することは適当であるが、薬剤師又は登録販売者の指導の下で行われる必要がある。
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解答
3
解説
アレルギー反応は肥満細胞から遊離したヒスタミン等の伝達物質が受容体に結合し、血管拡張や血管透過性亢進を引き起こすことで生じます。一般用アレルギー用薬は対症療法であり予防的使用は推奨されません。
解き方
- 記述aの抗原抗体反応による化学伝達物質の遊離機序を確認し、正しいと判定する。
- 記述bのヒスタミンの血管作用(拡張・透過性亢進)と問題文(収縮・透過性低下)を照合し、誤りと判定する。
- 記述cの一般用医薬品のアレルギー用薬における予防的使用の可否を確認し、誤りと判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bとcが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが誤の組み合わせであり正しいです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは正しく、bとcが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは正しいため不正解です。
答えの内訳
- a:正
- 抗原が抗体(IgE等)と結合して肥満細胞を刺激し、ヒスタミンやプロスタグランジンなどの化学伝達物質が遊離する機序は正しい記述です。
- b:誤
- ヒスタミンが受容体に結合すると、血管拡張および毛細血管の血管透過性亢進(上昇)を引き起こすため誤りです。
- c:誤
- 一般用医薬品の内服アレルギー用薬は、症状が現れた後に緩和する目的で使用するものであり、症状が現れる前の予防的使用は適当ではありません。
覚えるポイント
- ヒスタミンの主な作用は血管拡張と血管透過性亢進である点をおさえます。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品のアレルギー薬を医療用抗アレルギー薬の初期療法(予防的投与)と混同しないように注意します。
出題の前提:手引き(平成27年4月版)第3章「内服アレルギー用薬」
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
鼻づまり・鼻炎に用いられる漢方処方製剤の鑑別
主な医薬品とその作用 · 鼻に用いる薬 / 漢方処方製剤 / 葛根湯加川芎辛夷
次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものを1つ選びなさい。 「比較的体力のあるものの鼻づまり、蓄膿症、慢性鼻炎に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱い人、発汗傾向の著しい人では、悪心、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。」
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解答
3
解説
葛根湯加川芎辛夷は葛根湯にセンキュウとシンイを加えた処方で、マオウを含有するため体力充実~中等度(比較的体力がある)の人を対象とし、虚弱者には不向きです。
解き方
- 問題文の主訴(鼻づまり、蓄膿症、慢性鼻炎)と体力規定(比較的体力がある)を確認する。
- マオウ配合製剤特有の注意点(体の虚弱な人、胃腸が弱い人、発汗傾向の著しい人に不向き)を確認する。
- 選択肢の中から鼻疾患に適応する葛根湯加川芎辛夷を選定する。
- 選択肢 1不正解
- 当帰芍薬散は体力虚弱で冷えや貧血傾向がある婦人科系諸症状等に用いられる処方です。
- 選択肢 2不正解
- 猪苓湯は体力に関わらず使用でき、排尿異常や残尿感等に用いられる処方です。
- 選択肢 3正解
- 問題文の記述は葛根湯加川芎辛夷の特徴および使用上の注意と一致しています。
- 選択肢 4不正解
- 八味地黄丸は体力中等度以下で疲れやすく四肢が冷えやすい人の頻尿や夜間尿、腰痛等に用いられる処方です。
覚えるポイント
- 葛根湯加川芎辛夷は「比較的体力がある」「鼻づまり・蓄膿症」に適応します。
間違えやすいところ
- 小青竜湯(体力中等度またはやや虚弱)と葛根湯加川芎辛夷(比較的体力がある)の体力基準の差に注意します。
出題の前提:手引き(平成27年4月版)第3章「鼻に用いる薬(漢方処方製剤)」
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
点鼻薬及びその配合成分に関する知識
主な医薬品とその作用 · 点鼻薬 / ベンザルコニウム塩化物 / 適用範囲
点鼻薬とその成分に関する記述a~cについて、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 点鼻薬は局所(鼻腔内)に適用されるものであり、全身的な影響を生じることはない。 b ベンザルコニウム塩化物は陰性界面活性成分で、黄色ブドウ球菌、溶血性連鎖球菌又はカンジダ等の真菌類に対して殺菌消毒作用を示すほか、結核菌やウイルスに対しても効果がある。 c 一般用医薬品の鼻炎用点鼻薬の対応範囲は、急性又はアレルギー性の鼻炎及びそれに伴う副鼻腔炎の他、蓄膿症などの慢性のものも対象となる。
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解答
5
解説
外用点鼻薬であっても成分の体内吸収による全身作用が現れる可能性があります。また、逆性石鹸であるベンザルコニウム塩化物は結核菌やウイルスには無効であり、一般用点鼻薬は慢性疾患を自己治療の対象としていません。
解き方
- 記述aについて、外用剤であっても粘膜吸収による全身影響の可能性があることを確認し、誤りと判定する。
- 記述bについて、ベンザルコニウム塩化物の性質(陽性界面活性剤)と殺菌スペクトル(結核菌・ウイルスには無効)を確認し、誤りと判定する。
- 記述cについて、一般用点鼻薬の適応範囲(慢性副鼻腔炎・蓄膿症は対象外)を確認し、誤りと判定する。
- 選択肢 1不正解
- 全記述が誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述bも誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aおよびcは誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bおよびcは誤りであるため不正解です。
- 選択肢 5正解
- a、b、cのすべてが誤りであり、正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 点鼻薬の成分(特に血管収縮成分など)は鼻粘膜から吸収されて血流に移行し、全身的な影響を生じることがあるため誤りです。
- b:誤
- ベンザルコニウム塩化物は「陽性」界面活性成分(第四級アンモニウム塩)であり、結核菌やウイルスには効果がないため誤りです。
- c:誤
- 一般用医薬品の鼻炎用点鼻薬の適応は急性鼻炎、アレルギー性鼻炎又は副鼻腔炎による諸症状であり、慢性の蓄膿症は対象外であるため誤りです。
覚えるポイント
- 陽性界面活性剤(ベンザルコニウム・ベンゼトニウム)は結核菌・ウイルスに無効です。
間違えやすいところ
- 外用薬だから全身性の副作用は一切起こらないと思い込まないようにします。
出題の前提:手引き(平成27年4月版)第3章「鼻に用いる薬(点鼻薬)」
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用検査薬の基本的特徴と判定
主な医薬品とその作用 · 一般用検査薬 / 検体 / 偽陽性・偽陰性
一般用検査薬に関する記述a~dについて、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 一般用検査薬の検査に用いる検体は、尿、糞便、鼻汁、唾液、涙液など採取に際して侵襲のないものである。 b 一般用検査薬の対象には、遺伝性疾患の診断に関係するものが含まれている。 c 医療用検査薬と比べ、一般用検査薬は検査結果が明確であることから、販売を行う際に、購入者等に対し検査結果の判定について説明をする必要はない。 d 検体中に対象物質が存在しているにもかかわらず、検出反応が起こらなかった場合を擬陽性という。
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解答
1
解説
一般用検査薬は生活者が自己管理や健康状態の把握のために使用するもので、侵襲のない検体を用います。確定診断を下すものではなく、偽陽性・偽陰性の可能性を含めた適切な情報提供が必要です。
解き方
- 記述aの検体の非侵襲性を確認し、正しいと判定する。
- 記述bの遺伝性疾患に関する検査薬の対象除外規定を確認し、誤りと判定する。
- 記述cの販売時の説明義務について確認し、誤りと判定する。
- 記述dの対象物質存在下で反応が出ない現象の定義(偽陰性)を確認し、誤りと判定する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが誤の組み合わせであり正しいです。
- 選択肢 2不正解
- 記述dは偽陽性ではなく偽陰性であるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aは正しく、bとdが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bとcは誤りであるため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは正しく、bは誤りであるため不正解です。
答えの内訳
- a:正
- 一般用検査薬の検体は、尿や糞便、唾液などのように採取に際して侵襲のない(身体を傷つけない)ものに限られています。
- b:誤
- 遺伝性疾患の診断や重篤な疾患の診断に関係するものは一般用検査薬の対象外とされています。
- c:誤
- 一般用検査薬の判定は確定診断ではなく目安であり、結果の解釈や専門医受診勧奨など適切な説明が求められます。
- d:誤
- 対象物質が存在するのに検出反応が起こらない場合は「偽陰性(ぎいんせい)」と呼ぶため誤りです。
覚えるポイント
- 検体に対象物質が存在するのに陰性と判定されるのは「偽陰性」です。
間違えやすいところ
- 偽陽性(ないのに陽性と出る)と偽陰性(あるのに陰性と出る)を逆に覚えないように注意します。
出題の前提:手引き(平成27年4月版)第3章「一般用検査薬」
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
胃の薬に含まれる成分の作用と副作用
主な医薬品とその作用 · 胃の薬 / アルジオキサ / ピレンゼピン塩酸塩 / テプレノン / セトラキサート塩酸塩
胃の薬に含まれる成分に関する記述a~dについて、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a アルジオキサは、透析を受けている人では使用を避ける必要がある。 b ピレンゼピン塩酸塩は、排尿困難の症状がある人では、症状の悪化を招くおそれがある。 c テプレノンは、まれに重篤な副作用として肝機能障害を生じさせることがある。 d セトラキサート塩酸塩は、血栓を起こすおそれのある人では、生じた血栓を分解されにくくすることが考えられる。
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解答
2
解説
胃腸薬の各成分には固有の薬理・副作用プロファイルがあります。アルミニウム含有成分は透析禁忌、抗コリン成分は排尿困難禁忌・慎重投与、トラネキサム酸を生じる成分は血栓症への注意が必要です。
解き方
- 記述aのアルジオキサ(アルミニウム含有)と透析禁忌の関係を確認し、正しいと判定する。
- 記述bのピレンゼピン(消化液分泌抑制型抗コリン薬)の抗コリン作用による排尿困難悪化リスクを確認し、正しいと判定する。
- 記述cのテプレノンの重篤な副作用(肝機能障害)を確認し、正しいと判定する。
- 記述dのセトラキサート塩酸塩の体内動態(トラネキサム酸への分解)と血栓形成への影響を確認し、正しいと判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよびdも正しいため不正解です。
- 選択肢 2正解
- a、b、c、dのすべてが正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bも正しいため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述a、b、cも正しいため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- 記述b、c、dも正しいため不正解です。
答えの内訳
- a:正
- アルジオキサはアルミニウムを含む成分であるため、アルミニウム脳症・骨症のリスクから透析中の人は使用を避ける必要があります。
- b:正
- ピレンゼピン塩酸塩は抗コリン作用を有するため、排尿困難のある人では症状が悪化するおそれがあります。
- c:正
- 胃粘膜保護修復成分であるテプレノンの重篤な副作用として、まれに肝機能障害が知られています。
- d:正
- セトラキサート塩酸塩は体内でトラネキサム酸に代謝されるため、抗プラスミン作用により血栓を分解されにくくするおそれがあります。
覚えるポイント
- セトラキサート塩酸塩は生体内でトラネキサム酸に分解されるため血栓症に注意します。
間違えやすいところ
- ピレンゼピン塩酸塩は胃液分泌を抑える目的ですが、抗コリン成分特有の排尿困難・眼圧上昇などの注意点があります。
出題の前提:手引き(平成27年4月版)第3章「胃の薬」
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.13 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
止瀉薬の処方構成成分の作用
主な医薬品とその作用 · 止瀉薬 / 木クレオソート / ゲンノショウコ / オウバク
ある止瀉薬の処方成分(12錠中:日局木クレオソート 270 mg、日局ゲンノショウコ末 300 mg、オウバク乾燥エキス 300 mg)に関する記述a~cについて、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 日局木クレオソートは、過剰な腸管の運動を正常化し、あわせて水分や電解質の分泌を抑える止瀉作用がある。 b 日局ゲンノショウコ末は、整腸作用を期待して配合されている。 c オウバク乾燥エキスは、腸管内の異常発酵によって生じた有害な物質を吸着させる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
木クレオソートは運動正常化と分泌抑制により下痢を改善します。ゲンノショウコは収斂・整腸作用を持ち、オウバクはベルベリンを含む殺菌・消炎成分であり、吸着薬ではありません。
解き方
- 記述aの木クレオソートの作用機序(運動正常化・水分分泌抑制)を確認し、正しいと判定する。
- 記述bのゲンノショウコ末の作用(整腸作用)を確認し、正しいと判定する。
- 記述cのオウバク乾燥エキスの作用(殺菌・消炎)と吸着作用の説明を比較し、誤りと判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは正しいため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述bは正しく、cは誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aは正しく、cは誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは正しく、cは誤りであるため不正解です。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが正、cが誤の組み合わせであり正しいです。
答えの内訳
- a:正
- 木クレオソートは、腸の蠕動運動を完全に止めずに過剰な運動を正常化し、水分・電解質の分泌を抑制する作用を持ちます。
- b:正
- ゲンノショウコ(フウロソウ科)は、タンニン類を含み収斂・整腸作用を期待して配合されます。
- c:誤
- オウバクはベルベリンを含み、主に抗菌・抗炎症作用を期待して用いられます。有害物質を吸着するのは吸着成分(炭酸カルシウム、薬用炭など)の働きです。
覚えるポイント
- オウバク(キハダ)の主成分はベルベリンで、殺菌・消炎・止瀉に働きます。
間違えやすいところ
- 生薬の殺菌成分(オウバクなど)と吸着成分(薬用炭、ケイ酸アルミニウムなど)を取り違えないようにします。
出題の前提:手引き(平成27年4月版)第3章「腸の薬(止瀉薬)」
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.13 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
瀉下薬配合成分の特徴と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 瀉下薬 / センナ / ダイオウ / 無機塩類瀉下薬
瀉下薬に含まれる成分に関する記述a~dについて、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a センナは、流産・早産を誘発するおそれがある。 b ダイオウは、吸収された成分の一部が乳汁中に移行し、乳児に下痢を生じさせるおそれがある。 c 硫酸マグネシウムは、腎臓病の診断を受けた人では、高マグネシウム血症を生じさせるおそれがある。 d 硫酸ナトリウムは、血液中の電解質のバランスが損なわれ、心臓の負担が増加し、心臓病を悪化させるおそれがある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
大腸刺激性瀉下成分(センナ、ダイオウ)は子宮収縮や乳汁移行の危険があり妊婦・授乳婦に注意が必要です。また無機塩類瀉下薬は腎疾患での高マグネシウム血症や、循環動態への負荷から心臓病の悪化につながるリスクがあります。
解き方
- 記述aのセンナと子宮収縮(流産・早産リスク)の関係を確認し、正しいと判定する。
- 記述bのダイオウの乳汁移行と乳児の下痢リスクを確認し、正しいと判定する。
- 記述cの硫酸マグネシウムと腎不全患者における高マグネシウム血症リスクを確認し、正しいと判定する。
- 記述dの硫酸ナトリウム(ナトリウム負荷・電解質不均衡)と心疾患悪化リスクを確認し、正しいと判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述dも正しいため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述b、c、dも正しいため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述a、c、dも正しいため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述a、bも正しいため不正解です。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dのすべてが正しい記述です。
答えの内訳
- a:正
- センナ(センノシド)は子宮収縮を誘発して流産・早産を招く危険があるため、妊婦等は使用を避ける必要があります。
- b:正
- ダイオウ(アントラキノン系)は母乳中に移行して乳児に下痢を起こすおそれがあるため、授乳中は避けるか授乳を中断します。
- c:正
- 腎機能低下時にはマグネシウムの排泄が滞り、高マグネシウム血症を引き起こすおそれがあります。
- d:正
- 硫酸ナトリウムなどの塩類瀉下薬は電解質バランスを崩し、心臓の負担を増して心臓病を悪化させるおそれがあります。
覚えるポイント
- マグネシウム塩類は腎臓病、ナトリウム塩類は心臓病・高血圧で注意が必要です。
間違えやすいところ
- 塩類瀉下薬は全身吸収されないと思われがちですが、微量に吸収されたイオンが腎・心機能障害患者に影響を及ぼします。
出題の前提:手引き(平成27年4月版)第3章「腸の薬(瀉下薬)」
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
胃腸鎮痛鎮痙薬の成分と安全性
主な医薬品とその作用 · 胃腸鎮痛鎮痙薬 / 局所麻酔成分 / アミノ安息香酸エチル / オキセサゼイン
胃腸鎮痛鎮痙薬に含まれる成分に関する記述a~cについて、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a アミノ安息香酸エチルは、緑内障の診断を受けた人では、症状の悪化を招くおそれがある。 b ブチルスコポラミン臭化物は、メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあり、6歳未満の小児への使用は避ける必要がある。 c オキセサゼインは、小児における安全性が確立されていない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
アミノ安息香酸エチルは局所麻酔成分でありメトヘモグロビン血症のリスクから6歳未満禁忌です。抗コリン成分(ブチルスコポラミン等)は散瞳による眼圧上昇(緑内障悪化)を引き起こします。
解き方
- 記述aの緑内障悪化リスクとアミノ安息香酸エチル(局所麻酔成分)を照合し、抗コリン成分の説明であるため誤りと判定する。
- 記述bのメトヘモグロビン血症・6歳未満禁忌とブチルスコポラミン臭化物を照合し、アミノ安息香酸エチルの記述であるため誤りと判定する。
- 記述cのオキセサゼインの小児における安全性未確立を確認し、正しいと判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびbが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが誤、cが正の組み合わせであり正しいです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが誤りで、cが正しいため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aおよびbが誤りで、cが正しいため不正解です。
答えの内訳
- a:誤
- 緑内障を悪化させるおそれがあるのは抗コリン成分であり、局所麻酔成分であるアミノ安息香酸エチルには抗コリン作用はありません。
- b:誤
- メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあり6歳未満の小児への使用を避ける必要があるのは、ブチルスコポラミン臭化物ではなくアミノ安息香酸エチルです。
- c:正
- オキセサゼインは局所麻酔作用とともにガストリン分泌抑制作用を持ち、小児に対する安全性が確立されていないため小児には使用されません。
覚えるポイント
- アミノ安息香酸エチル=メトヘモグロビン血症(6歳未満使用不可)と整理します。
間違えやすいところ
- 胃腸鎮痛鎮痙薬の副作用として、抗コリン作用(散瞳・口渇)と局所麻酔成分の作用を混同しないようにします。
出題の前提:手引き(平成27年4月版)第3章「胃腸鎮痛鎮痙薬」
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
浣腸薬及び配合成分の特徴
主な医薬品とその作用 · 浣腸薬 / グリセリン / ビサコジル
浣腸薬及び浣腸薬に含まれる成分に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
1
解説
浣腸薬は直腸壁への物理的刺激や浸透圧作用で排便を促しますが、粘膜損傷部位からの吸収による重篤な全身性副作用や連用による感受性低下に留意が必要です。
解き方
- グリセリン浣腸における直腸粘膜損傷時の禁忌および副作用(溶血・腎不全)を確認します。
- ビサコジル、連用時の耐性、注入後の適切な待機時間に関する各記述の正誤を判定します。
- 選択肢 1正解
- 直腸粘膜に損傷や出血がある場合、グリセリンが血中に吸収されて溶血を起こし、急性腎不全を誘発するおそれがあります。
- 選択肢 2不正解
- 直腸内で微細な炭酸ガス気泡を発生するのは炭酸水素ナトリウムなどであり、ビサコジルは大腸粘膜を刺激して蠕動を促す成分です。
- 選択肢 3不正解
- 浣腸薬を連用・反復使用すると直腸の感受性が低下(慣れが生じる)し、効果が得られにくくなるため乱用を避けます。
- 選択肢 4不正解
- 坐剤挿入後すぐに排便を試みると薬剤だけが排出されて効果が得られないため、便意が強まるまでしばらく我慢する必要があります。
覚えるポイント
- 痔出血や直腸損傷時のグリセリン浣腸は溶血と腎不全のリスクがあるため禁忌です。
間違えやすいところ
- 炭酸ガス発生成分(炭酸水素ナトリウム等)と接触刺激成分(ビサコジル)を混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き(平成27年4月版)第3章 腸の薬(浣腸薬)
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
腸の薬(止瀉薬・整腸薬)の配合成分
主な医薬品とその作用 · ビスマス製剤 / トリメブチンマレイン酸塩 / ロペラミド塩酸塩 / タンニン酸アルブミン
腸の薬に含まれる成分に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
2
解説
止瀉成分には収斂作用、運動抑制作用、抗菌・収斂併有など多彩な機序があり、成分ごとのアレルギー誘発性や連用制限等の注意点を正確に把握する必要があります。
解き方
- 各成分(トリメブチン、ビスマス、ロペラミド、タンニン酸アルブミン)の固有の薬理作用と安全性情報を照合します。
- 記述2がビスマス製剤の精神神経系副作用および連用制限(1週間以内)と一致していることを判断します。
- 選択肢 1不正解
- 牛乳タンパク(カゼイン)から精製され牛乳アレルギーのある人で禁忌となるのはタンニン酸アルブミンです。
- 選択肢 2正解
- 次没食子酸ビスマス等のビスマス製剤は、海外で長期連用により精神神経症状が現れた報告があり、1週間以上継続して使用してはなりません。
- 選択肢 3不正解
- ロペラミド塩酸塩は腸運動を強く抑制するため、病原菌や毒素の排泄を遅らせる恐れがある食あたり・水あたりには適しません。
- 選択肢 4不正解
- 平滑筋に作用して消化管運動を調整するのはトリメブチンマレイン酸塩であり、タンニン酸アルブミンは粘膜収斂作用を示します。
覚えるポイント
- ビスマス塩類は1週間以上の連用禁止、タンニン酸アルブミンは牛乳アレルギーで禁忌です。
間違えやすいところ
- ロペラミド塩酸塩は感染性下痢(食あたり・水あたり・発熱を伴う下痢)には使用しない点に注意しましょう。
出題の前提:手引き(平成27年4月版)第3章 腸の薬
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.15 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
胃腸に用いられる漢方処方製剤の鑑別
主な医薬品とその作用 · 安中散 / 六君子湯 / 桂枝加芍薬湯
漢方処方製剤に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 安中散は、体力中等度以下で腹部筋肉が弛緩する傾向にあり、胃痛又は腹痛があって、ときに胸やけや、げっぷ、食欲不振、吐きけなどを伴うものの神経性胃炎、慢性胃炎、胃腸虚弱に適すとされる。 b 六君子湯は、体力中等度以下で腹部膨満感のある人のしぶり腹、腹痛、下痢、便秘に適すとされる。 c 桂枝加芍薬湯は、体力中等度以下で、胃腸が弱く、食欲がなく、みぞおちがつかえて疲れやすく、貧血性で手足が冷えやすいものの胃炎、胃腸虚弱、胃下垂、消化不良、食欲不振、胃痛、嘔吐に適すとされる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
胃腸疾患に用いられる漢方処方製剤は、体力規定(中等度以下等)に加え、「腹部筋肉弛緩・胃痛・げっぷ(安中散)」「しぶり腹・便通異常(桂枝加芍薬湯)」「みぞおちのつかえ・食欲不振(六君子湯)」等の特徴的所見で鑑別します。
解き方
- 記述aの「腹部筋肉弛緩・胃痛・げっぷ・神経性胃炎」が安中散の適応と合致することを確認します(正)。
- 記述bの「しぶり腹、腹痛、下痢、便秘」は桂枝加芍薬湯の記述であり誤りと判断します。
- 記述cの「みぞおちがつかえて疲れやすく、貧血性で手足が冷えやすい」は六君子湯の記述であり誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは正しく、記述bは桂枝加芍薬湯の内容であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは正しく、記述cは六君子湯の内容であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが正しいため、全て誤りとする組み合わせは不適です。
- 選択肢 4正解
- aのみ正しく、b(桂枝加芍薬湯の説明)およびc(六君子湯の説明)は誤りです。
覚えるポイント
- 安中散=腹部筋肉弛緩・神経性胃炎、桂枝加芍薬湯=しぶり腹、六君子湯=みぞおちのつかえ・食欲不振。
間違えやすいところ
- 桂枝加芍薬湯と六君子湯の症状説明が入れ替わって出題されるパターンに注意しましょう。
出題の前提:手引き(平成27年4月版)第3章 胃の薬/腸の薬
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.15 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
痔疾用外用薬の配合成分の作用
主な医薬品とその作用 · 痔の薬 / ヒドロコルチゾン酢酸エステル / テトラヒドロゾリン / リドカイン / クロルヘキシジン
ある痔の薬(坐剤)に含まれている成分[ヒドロコルチゾン酢酸エステル、塩酸テトラヒドロゾリン、リドカイン、l-メントール、アラントイン、トコフェロール酢酸エステル、クロルヘキシジン塩酸塩]に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a ヒドロコルチゾン酢酸エステルは、痔による肛門部の炎症を和らげる。 b 塩酸テトラヒドロゾリンは、止血効果を期待して配合されている。 c リドカインは、痔疾患に伴う局所の感染を防止する。 d クロルヘキシジン塩酸塩は、痔に伴う痛み・痒みを和らげる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
痔疾用薬には、抗炎症成分(ステロイド等)、血管収縮成分(止血目的)、局所麻酔成分(鎮痛鎮痒)、殺菌消毒成分などが組み合わされて配合されています。
解き方
- ヒドロコルチゾン酢酸エステルが抗炎症成分(a正)、塩酸テトラヒドロゾリンが血管収縮による止血成分(b正)であることを確認します。
- リドカインは局所麻酔成分(c誤)、クロルヘキシジン塩酸塩は殺菌消毒成分(d誤)であることを判定します。
- 選択肢 1正解
- a(抗炎症)とb(血管収縮による止血)の双方が正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- リドカインは局所麻酔作用により痛みや痒みを和らげる成分であり、感染防止ではありません。
- 選択肢 3不正解
- リドカインは局所麻酔成分であるため、感染防止とするcは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- クロルヘキシジン塩酸塩は殺菌消毒成分であり、痛み・痒みを和らげる局所麻酔作用はありません。
- 選択肢 5不正解
- c(局所麻酔成分)とd(殺菌消毒成分)は作用の説明が互いに入れ替わっており、ともに誤りです。
覚えるポイント
- リドカインは局所麻酔成分、クロルヘキシジンは殺菌消毒成分、テトラヒドロゾリンは血管収縮(止血)成分です。
間違えやすいところ
- 局所麻酔成分と殺菌消毒成分の役割を取り違えないように注意しましょう。
出題の前提:手引き(平成27年4月版)第3章 痔の薬
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
痔の薬に含まれる成分・生薬の作用
主な医薬品とその作用 · 痔の薬 / カイカ / セイヨウトチノミ / イソプロピルメチルフェノール / カルバゾクロム
痔の薬に含まれる成分に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a イソプロピルメチルフェノールは、粘膜の保護を期待して配合されている。 b カイカは、主に止血効果を期待して配合されている。 c セイヨウトチノミは、主に抗炎症作用を期待して配合されている。 d カルバゾクロムは、鬱血を改善する効果を期待して配合されている。
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解答
3
解説
痔疾用内服薬・外用薬に含まれる生薬および有機成分について、止血(毛細血管補強)、抗炎症、殺菌消毒、組織修復などの薬理作用を正しく結びつけることが重要です。
解き方
- イソプロピルメチルフェノールが殺菌消毒成分(a誤)であることを確認します。
- カイカがルチン等を含み毛細血管補強・止血効果を期待されること(b正)、セイヨウトチノミが抗炎症作用を期待されること(c正)を確認します。
- カルバゾクロムは毛細血管を強化して出血を抑える止血成分であり、鬱血改善ではないこと(d誤)を確認します。
- 選択肢 1不正解
- イソプロピルメチルフェノールは殺菌消毒成分であり、粘膜保護成分ではありません。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りであるため、組み合わせとして不適です。
- 選択肢 3正解
- カイカ(主に止血効果)とセイヨウトチノミ(主に抗炎症作用)の組み合わせが正しいです。
- 選択肢 4不正解
- カルバゾクロムは毛細血管を補強して出血を抑える止血成分であり、鬱血改善ではありません。
- 選択肢 5不正解
- 記述dが誤りであるため、組み合わせとして不適です。
覚えるポイント
- カイカ・カルバゾクロム=止血、セイヨウトチノミ=抗炎症、イソプロピルメチルフェノール=殺菌消毒。
間違えやすいところ
- カルバゾクロム(止血)を鬱血改善作用と混同しないように整理しておきましょう。
出題の前提:手引き(平成27年4月版)第3章 痔の薬
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
眼科用薬の配合成分の作用機序
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / ビタミンB6 / L-アスパラギン酸カリウム / ネオスチグミンメチル硫酸塩 / ナファゾリン塩酸塩
ある眼科用薬に含まれている成分[ビタミンB6、アラントイン、L-アスパラギン酸カリウム、クロルフェニラミンマレイン酸塩、ネオスチグミンメチル硫酸塩、ナファゾリン塩酸塩]に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a ビタミンB6は、アミノ酸の代謝や神経伝達物質の合成に関与していることから、目の疲れ等の症状を改善する効果を期待して配合されている。 b L-アスパラギン酸カリウムは、結膜を通っている血管を収縮させて目の充血を除去することを目的として配合されている。 c ネオスチグミンメチル硫酸塩は、目の調節機能を改善する効果を目的として配合されている。 d ナファゾリン塩酸塩は、新陳代謝を促し、目の疲れを改善する効果を期待して、配合されている。
解答・解説を表示
解答
5
解説
点眼薬の成分には、ピント調節機能を改善するコリンエステラーゼ阻害成分、血管を収縮させて充血を除くアドレナリン作動成分、組織代謝を活性化するアミノ酸・ビタミン成分などがあります。
解き方
- ビタミンB6がアミノ酸代謝等を介して目の疲れを改善すること(a正)を確認します。
- L-アスパラギン酸カリウムはアミノ酸類であり組織呼吸・新陳代謝を促す成分であるため、血管収縮とするbは誤りです。
- ネオスチグミンメチル硫酸塩がコリンエステラーゼ阻害によりピント調節機能を改善すること(c正)を確認します。
- ナファゾリン塩酸塩はアドレナリン作動成分で血管収縮により充血を除去する成分であるため、新陳代謝促進とするdは誤りです。
- 選択肢 1不正解
- bおよびdの説明が誤っているため、すべて正しいとする組み合わせは不適です。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcが正しく、bが誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- aは正しく、dは誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- bおよびdが誤りであり、cは正しいため不適です。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤となり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- ネオスチグミン=ピント調節機能改善、ナファゾリン=血管収縮・充血除去、アスパラギン酸塩=新陳代謝促進。
間違えやすいところ
- 血管収縮成分(ナファゾリン等)と新陳代謝促進成分(アスパラギン酸塩等)の役割を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:手引き(平成27年4月版)第3章 眼科用薬
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.17 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
点眼薬の適正使用と副作用・留意点
主な医薬品とその作用 · 点眼薬 / 点眼方法 / コンタクトレンズ / 全身性副作用 / 緑内障
点眼薬に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 点眼後、目頭を押さえると、薬液が鼻腔内へ流れ込むのを防ぐことができる。 b ソフトコンタクトレンズを装着したままで防腐剤が配合された点眼薬を点眼すると、角膜に障害を引き起こすおそれがある。 c 点眼薬の全身性の副作用として、皮膚に発疹、発赤、痒みが現れることがある。 d 緑内障の症状は、一般用医薬品の点眼薬により、改善を期待できる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
点眼薬は鼻涙管への流出を防ぐため目頭を押さえます。防腐剤はソフトコンタクトレンズに吸着・濃縮され角膜障害のリスクとなり、一般用点眼薬は緑内障を治療できず禁忌・慎重投与となる成分も多いです。
解き方
- 点眼後に目頭(涙嚢部)を軽く押さえて鼻腔への流出を防ぐ手技を確認します(a正)。
- 防腐剤(ベンザルコニウム等)がソフトコンタクトレンズに吸着して角膜を傷めるリスクを確認します(b正)。
- 鼻粘膜等から吸収されて全身性の発疹等のアレルギー反応を起こし得ること(c正)を確認します。
- 一般用医薬品の点眼薬は緑内障の改善を目的としない(むしろ抗コリン成分等で悪化リスクがある)ことを確認します(d誤)。
- 選択肢 1不正解
- bおよびcが正しく、dが誤りであるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aが正しく、dが誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- bは正しく、dは誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aおよびbが正しいため不適です。
- 選択肢 5正解
- a、b、cが正しく、dのみ誤りであるため、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 点眼後は目頭を押さえる、ソフトコンタクトレンズ装着時の防腐剤入り点眼は避ける、緑内障治療は不可。
間違えやすいところ
- 緑内障の症状は一般用点眼薬では改善できない(医療機関での専門的治療が必要)点を見落とさないようにしましょう。
出題の前提:手引き(平成27年4月版)第3章 眼科用薬
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.17 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
皮膚用薬(抗真菌成分・抗菌成分・角質軟化成分)
主な医薬品とその作用 · テルビナフィン塩酸塩 / ピロールニトリン / スルファジアジン / フラジオマイシン硫酸塩
皮膚に用いる薬に含まれる成分に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
2
解説
外用抗真菌薬(アリルアミン系等)は細胞膜合成阻害等の固有の標的を持ち、抗菌薬(アミノグリコシド系やサルファ剤)、角質軟化薬(イオウ・サリチル酸等)と明確に区別されます。
解き方
- 各成分(ピロールニトリン、テルビナフィン、スルファジアジン、フラジオマイシン)の作用機序を検討します。
- テルビナフィン塩酸塩が真菌細胞膜成分の産生阻害によるものであることを確認し、選択肢2を正答と判定します。
- 選択肢 1不正解
- 患部を酸性にすることで皮膚糸状菌の発育を抑えるのはウンデシレン酸や安息香酸などの作用であり、ピロールニトリンは菌の呼吸系を阻害します。
- 選択肢 2正解
- テルビナフィン塩酸塩は、真菌の細胞膜構成成分であるエルゴステロールの生合成を妨げることで発育・増殖を抑えます。
- 選択肢 3不正解
- スルファジアジンはサルファ系抗菌成分(葉酸合成阻害)です。角質ケラチンを変質させ軟化させるのはイオウやサリチル酸などです。
- 選択肢 4不正解
- 硫酸フラジオマイシンはアミノグリコシド系抗生物質であり、細菌のタンパク質合成を阻害することで抗菌作用を示します。
覚えるポイント
- テルビナフィン=エルゴステロール(細胞膜)生合成阻害、フラジオマイシン=タンパク質合成阻害。
間違えやすいところ
- 抗生物質の作用機序(タンパク質合成阻害とDNA合成阻害)や、酸性化による抗真菌作用(ウンデシレン酸等)の記述のすり替えに注意しましょう。
出題の前提:手引き(平成27年4月版)第3章 皮膚に用いる薬
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.18 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
頭皮・毛根に作用する配合成分
主な医薬品とその作用 · 外用薬 / 毛髪用薬 / カルプロニウム塩化物 / 女性ホルモン成分
頭皮・毛根に作用する配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。 a カルプロニウム塩化物は、頭皮の血管を拡張、毛根への血行を促すことによる発毛効果を期待して配合されている。 b エストラジオール安息香酸エステルは、女性ホルモンによる脱毛抑制効果を期待して配合されている。 c チクセツニンジンは、頭皮における脂質代謝を高めて、余分な皮脂を取り除く作用を期待して配合されている。 d カシュウは、血行促進、抗炎症作用を期待して配合されている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
毛髪用薬(発毛促進薬等)には、末梢血管拡張による血行促進成分(カルプロニウム塩化物等)や男性ホルモン拮抗作用を期待した女性ホルモン成分(エストラジオール安息香酸エステル等)、血行促進や毛根刺激を目的とする生薬成分(カシュウ、チクセツニンジン等)が配合されます。
解き方
- カルプロニウム塩化物(末梢血管拡張)とエストラジオール安息香酸エステル(女性ホルモン作用)の作用機序を確認し、aとbが正しいことを判定する。
- チクセツニンジン(局所刺激・血行促進等)とカシュウ(頭皮の過酸化脂質生成抑制・毛根賦活等)の作用説明を精査し、cとdの記述の誤りを確認する。
- 正しい記述a・bの組み合わせである選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- aおよびbの記述がともに正しいため、これが正解の組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aは正しいですが、cのチクセツニンジンの説明が誤っているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- bは正しいですが、cのチクセツニンジンの説明が誤っているため不適です。
- 選択肢 4不正解
- bは正しいですが、dのカシュウの説明が誤っているため不適です。
- 選択肢 5不正解
- cおよびdの記述がともに誤っているため不適です。
覚えるポイント
- カルプロニウム塩化物は副交感神経刺激様作用により血管拡張を促す成分です。
- エストラジオール安息香酸エステルは脱毛を抑制する女性ホルモン成分です。
間違えやすいところ
- チクセツニンジンなどの生薬成分の作用(血行促進等)を脂質代謝改善と取り違えないように注意が必要です。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・毛髪用薬)の記載に基づく。
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.18 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
歯槽膿漏薬の配合成分と配合目的
主な医薬品とその作用 · 歯槽膿漏薬 / 抗炎症成分 / 殺菌消毒成分 / 組織修復成分
ある歯槽膿漏薬の成分表(100g中:トコフェロール酢酸エステル2.0g、ヒノキチオール0.1g、セチルピリジニウム塩化物水和物0.05g、グリチルリチン酸二カリウム0.4g、アラントイン0.3g)に含まれる成分と、その主な配合目的の組み合わせのうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
外用歯槽膿漏薬には、抗炎症成分(グリチルリチン酸二カリウム等)、殺菌消毒成分(ヒノキチオール、セチルピリジニウム塩化物水和物等)、組織修復成分(アラントイン等)、血行促進成分(トコフェロール酢酸エステル等)がそれぞれの目的に応じて配合されます。
解き方
- 提示された各成分の薬効群(抗炎症、殺菌、組織修復、血行促進)を確認する。
- グリチルリチン酸二カリウムが抗炎症作用を有していることを照合する。
- 他の選択肢で配合目的が入れ替わっていることを確認し、正答を3と決定する。
- 選択肢 1不正解
- ヒノキチオールは殺菌消毒作用などを目的として配合される成分であり、組織修復作用ではありません。
- 選択肢 2不正解
- セチルピリジニウム塩化物水和物は殺菌消毒成分であり、止血作用ではありません。
- 選択肢 3正解
- グリチルリチン酸二カリウムは、炎症を鎮める抗炎症成分として配合されており正しいです。
- 選択肢 4不正解
- アラントインは傷んだ組織の修復を促す組織修復成分であり、殺菌消毒作用ではありません。
覚えるポイント
- グリチルリチン酸二カリウムは抗炎症作用を示します。
- アラントインは組織修復作用、セチルピリジニウム塩化物は殺菌消毒作用を示します。
間違えやすいところ
- 組織修復成分(アラントイン)と殺菌消毒成分(ヒノキチオール、セチルピリジニウム塩化物)を混同しないように整理します。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・歯槽膿漏薬)の記載に基づく。
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.18 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
禁煙補助剤の作用と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 禁煙補助剤 / ニコチン / 咀嚼剤の用法 / 禁忌・注意事項
禁煙補助剤に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a ニコチンは交感神経系を抑制させる作用を示し、アドレナリン作動成分が配合された医薬品との併用により、その作用を減弱させるおそれがある。 b 咀嚼剤は、菓子のガムのように噛み、唾液を多く分泌させながら使用することで、吐きけや腹痛の副作用が現れにくくなる。 c うつ病と診断されたことのある人は、禁煙時の離脱症状により、うつ症状を悪化させることがあるため、使用を避ける必要がある。 d 咀嚼剤は、口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が低下するため、炭酸飲料を摂取した後しばらくは使用を避けることとされている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
禁煙補助剤のニコチンは交感神経系を興奮させ、アドレナリン作動成分の作用を増強させるおそれがあります。咀嚼剤は口腔粘膜から吸収させるため、ゆっくりと断続的に噛む必要があり、口腔内が酸性になると吸収が低下します。また、離脱症状によるうつ悪化を防ぐため、うつ病の診断を受けた人は使用を避けます。
解き方
- 記述a:ニコチンは交感神経系を刺激(興奮)するため「抑制・減弱」は誤り。
- 記述b:ガムのように急速に噛むと唾液とともに飲み込まれ胃腸障害の原因となるため誤り。
- 記述c:うつ病既往者では離脱症状で症状悪化のおそれがあるため正しい。
- 記述d:炭酸飲料や酸性飲料の摂取後は吸収が低下するため避ける必要があり正しい。
- 判定「誤・誤・正・正」より選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- bが誤り、dが正しいため、この組み合わせは不適です。
- 選択肢 2不正解
- aおよびbが誤り、cが正しいため、この組み合わせは不適です。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正で正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤り、cおよびdが正しいため、この組み合わせは不適です。
- 選択肢 5不正解
- aが誤り、dが正しいため、この組み合わせは不適です。
覚えるポイント
- ニコチン咀嚼剤は強く噛まず、噛んでは頬と歯茎の間に挟む「ゆっくりとした使用」が基本です。
- 酸性飲料(炭酸飲料・コーヒー等)はニコチンの口腔粘膜吸収を妨げます。
間違えやすいところ
- ニコチンが交感神経を刺激してアドレナリン作動薬の作用を「増強」させる点を「抑制・減弱」と誤読しないようにします。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・禁煙補助剤)の記載に基づく。
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.19 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
滋養強壮保健薬のビタミン成分
主な医薬品とその作用 · ビタミン成分 / ビタミンD / ビタミンA / ビタミンE
滋養強壮保健薬に含まれる成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a ビタミンDの過剰症として、高カルシウム血症、異常石灰化が知られている。 b 一般用医薬品におけるビタミンAの1日分量は 10000 国際単位が上限となっている。 c ビタミンEは下垂体や副腎系に作用してホルモン分泌の調節に関与するとされており、ときに生理が早く来たり、経血量が多くなったりすることがある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
ビタミンDの過剰症には高カルシウム血症や軟組織の異常石灰化があります。ビタミンAの一般用医薬品における1日上限量は4,000国際単位(妊娠前3か月から妊娠3か月までの女性等)から上限は最大5,000国際単位と規定されています。ビタミンEはホルモン調節に関与し、経血量増加や生理周期変動の副作用が知られています。
解き方
- 記述a:ビタミンD過剰症(高カルシウム血症・異常石灰化)の記述は正しい。
- 記述b:一般用医薬品におけるビタミンAの1日分量上限は5,000国際単位(IU)であるため、「10000国際単位」は誤り。
- 記述c:ビタミンEの内分泌系への関与と月経関連の副作用の記述は正しい。
- したがって「正・誤・正」の組み合わせである選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bが誤りでcが正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- bのビタミンAの1日上限量(正しくは5,000国際単位)が誤っているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- aおよびcが正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが正の正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aが正、bが誤、cが正であるため不適です。
覚えるポイント
- 一般用医薬品におけるビタミンAの1日摂取上限量は5,000国際単位です。
- ビタミンDの過剰症は高カルシウム血症と異常石灰化です。
間違えやすいところ
- ビタミンAの上限量5,000IUと他の数値(10,000IU等)を取り違えないように注意します。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・滋養強壮保健薬)の記載に基づく。
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.19 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
肥満症・皮膚疾患等に用いる漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 防風通聖散 / 防已黄耆湯 / 黄連解毒湯
漢方処方製剤に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 防風通聖散は、体力中等度以上で、赤ら顔でときにのぼせがあるもののにきび、顔面・頭部の湿疹・皮膚炎、赤鼻(酒さ)に適すとされるが、胃腸の弱い人では食欲不振、胃部不快感の副作用が現れやすい等、不向きとされる。 b 防已黄耆湯は、体力中等度以下で、疲れやすく、汗のかきやすい傾向があるものの肥満に伴う関節痛、むくみ、多汗症、肥満(筋肉にしまりのない、いわゆる水ぶとり)に適すとされる。 c 黄連解毒湯は、体力中等度以上で、のぼせぎみで顔色赤く、いらいらして落ち着かない傾向のあるものの鼻出血、不眠症、神経症、胃炎、二日酔い、血の道症、めまい、動悸、更年期障害、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみ、口内炎に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)では不向きとされる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
清上防風湯は体力中等度以上で赤ら顔のにきび等に適します。防風通聖散は体力充実して腹部に皮下脂肪が多い肥満症等に適します。防已黄耆湯は体力中等度以下で水太りや多汗症に適します。黄連解毒湯は体力中等度以上でのぼせ・いらいら・胃炎・不眠などに適します。
解き方
- 記述aの「赤ら顔でときにのぼせがあるもののにきび、顔面・頭部の湿疹…」は清上防風湯の説明であり、防風通聖散ではないため誤り。
- 記述bの防已黄耆湯(体力中等度以下、水太り、汗かき、肥満に伴う関節痛)は正しい。
- 記述cの黄連解毒湯(体力中等度以上、のぼせぎみで顔色赤く、いらいら等)は正しい。
- 「誤・正・正」の組み合わせである1を選択する。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが正、cが正の正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りでcが正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- bおよびcが正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aが誤りでbが正しい記述であるため不適です。
覚えるポイント
- 防風通聖散は「体力充実、腹部に皮下脂肪が多い肥満症・便秘」に適します。
- 「赤ら顔でにきび」は清上防風湯の特徴的縛りです。
間違えやすいところ
- 防風通聖散と清上防風湯はいずれも「防風」を含みますが、適応症(肥満症か、にきび・顔面湿疹か)が異なります。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・漢方処方製剤)の記載に基づく。
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.20 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
生薬成分の基原と作用
主な医薬品とその作用 · 生薬成分 / カッコン / ショウマ / ブクリョウ / ブシ
生薬成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a カッコンは、キンポウゲ科のハナトリカブト又はオクトリカブトの塊根を減毒加工して製したものを基原とする生薬であり、心筋の収縮力を高めて血液循環を改善する作用を持つ。 b ショウマは、マメ科のクズの周皮を除いた根を基原とする生薬で、解熱、鎮痙等の作用を期待して用いられる。 c ブクリョウは、サルノコシカケ科のマツホドの菌核で、通例、外層をほとんど除いたものを基原とする生薬で、利尿、健胃、鎮静等の作用を期待して用いられる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
カッコンはマメ科のクズの周皮を除いた根で解熱・鎮痙等の作用があります。ハナトリカブト等の塊根を加工したものはブシ(附子)です。ショウマはキンポウゲ科のサラシナショウマ等の根茎です。ブクリョウはサルノコシカケ科のマツホドの菌核で利尿・鎮静等の作用があります。
解き方
- 記述aの「ハナトリカブト等の塊根を減毒加工」はブシの説明であるため誤り。
- 記述bの「マメ科のクズの根」はカッコンの説明であるため誤り。
- 記述cの「マツホドの菌核で利尿、健胃、鎮静等」はブクリョウとして正しい。
- したがって「誤・誤・正」の組み合わせである2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aおよびbの基原に関する記述が誤っているため不適です。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが誤、cが正の正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤りでcが正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aおよびbが誤りでcが正しいため不適です。
- 選択肢 5不正解
- cのブクリョウに関する記述が正しいため不適です。
覚えるポイント
- カッコン=クズ(マメ科)の根で解熱・鎮痛・鎮痙作用。
- ブシ=ハナトリカブト等の塊根を減毒加工、ブクリョウ=マツホド(菌類)の菌核。
間違えやすいところ
- 基原植物と生薬名の組み合わせ(クズ=カッコン、トリカブト=ブシ)を取り違えないように注意します。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・生薬成分)の記載に基づく。
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.20 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
消毒薬の成分と特徴
主な医薬品とその作用 · 消毒薬 / クレゾール石鹸液 / イソプロパノール / 次亜塩素酸ナトリウム / ジクロルイソシアヌル酸ナトリウム
消毒薬に含まれる成分に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。 a クレゾール石鹸液は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスに対して広い殺菌消毒作用を示す。 b イソプロパノールは、脱脂による肌荒れを起こしやすく、皮膚へ繰り返して使用する場合には適さない。 c 次亜塩素酸ナトリウムは、プラスチックやゴム製品を劣化させないが、金属を腐食させる。 d ジクロルイソシアヌル酸ナトリウムは、プール等の大型設備の殺菌・消毒に用いられることが多い。
解答・解説を表示
解答
4
解説
クレゾール石鹸液はウイルスには効果がありません。イソプロパノールはエタノールより脱脂作用が強く皮膚への反復使用には適しません。次亜塩素酸ナトリウム等の塩素系殺菌消毒成分は金属腐食性だけでなく、プラスチックやゴム製品を劣化させる性質も持ちます。ジクロルイソシアヌル酸ナトリウムは大型設備やプールの消毒等に広く用いられます。
解き方
- 記述a:クレゾール石鹸液はウイルスや芽胞に対して効果がないため誤り。
- 記述b:イソプロパノールは脱脂作用が強く肌荒れを起こしやすいため正しい。
- 記述c:次亜塩素酸ナトリウムはプラスチックやゴム製品も劣化させるため誤り。
- 記述d:ジクロルイソシアヌル酸ナトリウムはプールの消毒等に用いられるため正しい。
- 正しい記述b・dの組み合わせである選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aのクレゾール石鹸液に関する記述(ウイルスに有効とする点)が誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcの記述がともに誤っているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- bは正しいですが、cの次亜塩素酸ナトリウムに関する記述が誤っています。
- 選択肢 4正解
- bおよびdの記述がともに正しいため、これが正解の組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- dは正しいですが、cの次亜塩素酸ナトリウムに関する記述が誤っています。
覚えるポイント
- クレゾール石鹸液は結核菌には有効ですがウイルスには無効です。
- 次亜塩素酸ナトリウムは金属腐食性とともにプラスチック・ゴムも劣化させます。
間違えやすいところ
- 塩素系消毒薬がプラスチックやゴムを「劣化させない」と誤認しないようにします。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・消毒薬)の記載に基づく。
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.21 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
殺虫剤・忌避剤の作用機序
主な医薬品とその作用 · 殺虫剤 / ピレスロイド系 / 有機リン系 / 昆虫成長阻害成分 / カーバメイト系
殺虫剤・忌避剤に含まれる成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a フェノトリンは、アセチルコリンを分解する酵素と不可逆的に結合してその働きを阻害する。 b ジクロルボスは、神経細胞に直接作用して神経伝達を阻害する。 c ジフルベンズロンは、アセチルコリンを分解する酵素と可逆的に結合してその働きを阻害する。 d プロポクスルは、脱皮時の新しい外殻の形成を阻害して、幼虫の正常な脱皮をできなくする。
解答・解説を表示
解答
4
解説
殺虫成分の作用機序:ピレスロイド系(フェノトリン等)は神経細胞膜のナトリウムチャネルに作用。有機リン系(ジクロルボス等)はアセチルコリンエステラーゼと不可逆的に結合して阻害。カーバメイト系(プロポクスル等)は同酵素と可逆的に結合して阻害。昆虫成長阻害成分(ジフルベンズロン等)はキチン合成阻害により脱皮を阻害します。
解き方
- 記述a:フェノトリンはピレスロイド系であり、神経細胞に直接作用するため誤り(有機リン系の説明)。
- 記述b:ジクロルボスは有機リン系であり、アセチルコリンエステラーゼ阻害作用であるため誤り(ピレスロイド系の説明)。
- 記述c:ジフルベンズロンは昆虫成長阻害成分(キチン合成阻害)であり誤り(カーバメイト系の説明)。
- 記述d:プロポクスルはカーバメイト系であり誤り(昆虫成長阻害成分の説明)。
- すべて誤りであるため「誤・誤・誤・誤」の4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- b、c、dはいずれも作用機序の記述が誤っているため不適です。
- 選択肢 2不正解
- cおよびdの作用機序の記述が誤っているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- aおよびcの作用機序の記述が誤っているため不適です。
- 選択肢 4正解
- a、b、c、dの記述がすべて誤り(それぞれ別の系統の説明となっている)であるため、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- a、b、dの記述がすべて誤っているため不適です。
覚えるポイント
- ピレスロイド系=神経細胞に直接作用(Naチャネル)。
- 有機リン系=コリンエステラーゼ不可逆的阻害、カーバメイト系=可逆的阻害。
- ジフルベンズロン・メトプレン=昆虫成長阻害(脱皮阻害・幼若ホルモン様)。
間違えやすいところ
- 4つの系統の説明が綺麗にクロスして入れ替えられているため、各成分の系統分類を正確に確認することが重要です。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・殺虫剤・忌避剤)の記載に基づく。
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.21 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の添付文書の基本事項
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書の記載事項 / 改訂年月 / 受診時の持参
一般用医薬品の添付文書に関する記述a〜dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 添付文書の重要な内容が変更された場合には、改訂年月を記載するとともに改訂された箇所を明示することとされている。 b 添付文書の販売名の上部には、「使用にあたって、必要に応じてこの説明文書を読むこと。また、必要な時に読めるよう大切に保存すること。」の文言が記載される。 c 添付文書の内容は、医薬品の有効性・安全性等に係る新たな知見、使用に係る情報に基づき、3年に1回定期的に改訂がなされる。 d 一般用医薬品を使用した人が医療機関を受診する際には、その添付文書を持参し、医師や薬剤師に見せて相談がなされることが重要である。
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用医薬品の添付文書は、医薬品を安全かつ適正に使用するための実用的な情報提供文書です。販売名の上部には「使用にあたって、この説明文書を必ず読むこと。また、必要なときに読めるよう大切に保管(保存)すること」等の文言が記載されます。添付文書の内容は、有効性・安全性等に関する新たな知見や情報に基づき、定期的ではなく「随時(必要に応じて速やかに)」改訂されます。
解き方
- 記述aを検証:添付文書の重要事項が変更された際は改訂年月を記載し、改訂箇所を明示するため正。
- 記述bを検証:「必要に応じて」ではなく「必ず読むこと」と記載されるため誤。
- 記述cを検証:「3年に1回定期的」ではなく、新たな知見等に基づき随時改訂されるため誤。
- 記述dを検証:副作用等の疑いで受診する際、添付文書を持参して専門家に見せることは適切であり正。
- 正・誤・誤・正の組み合わせとなっている選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせである。
- 選択肢 2不正解
- cが正、dが誤とされているため誤りである。
- 選択肢 3不正解
- bが正、dが誤とされているため誤りである。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、cが正とされているため誤りである。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤とされているため誤りである。
覚えるポイント
- 添付文書は「必要に応じて読む」ではなく「必ず読むこと」と記載される。
- 添付文書の改訂は定期年数ごとではなく随時行われる。
間違えやすいところ
- 定期改訂(例:3年ごと等)という架空の期間設定に騙されないように注意する。
出題の前提:手引き「第5章 医薬品の適正使用・安全対策」添付文書の記載事項
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の適正使用情報と製品表示
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書の表現 / 適正使用情報の意義 / 法定記載事項
医薬品の適正な使用のために必要な情報に関する記述a〜dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 要指導医薬品の添付文書や製品表示に記載されている適正使用情報は、医師、薬剤師、登録販売者等の専門家だけが理解できるような表現で記載されている。 b 医薬品は、効能・効果、用法・用量、起こり得る副作用等、その適正な使用のために必要な情報を伴って初めて医薬品としての機能を発揮するものである。 c 医薬品には、それに添付する文書又はその容器若しくは包装に、「用法、用量その他使用及び取扱い上の必要な注意」の記載が義務づけられている。 d 一般用医薬品の添付文書や製品表示において、薬効名及びリスク区分の記載は省略されることがある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用医薬品や要指導医薬品は、一般の生活者が自らの判断と責任で使用することが基本となるため、その添付文書や製品表示は、専門家だけでなく一般の生活者が平易に理解できる表現で記載されなければなりません。また、薬効名やリスク区分、用法・用量等の法定表示事項は適正使用のために必須であり、省略することは認められません。
解き方
- 記述aを検証:一般の生活者が理解しやすい平易な表現で記載されるべきであるため誤。
- 記述bを検証:医薬品は必要な情報が伴って初めて機能を発揮するという基本理念に合致し正。
- 記述cを検証:医薬品医療機器等法第52条等の規定により、用法・用量その他使用及び取扱い上の注意等の記載が義務づけられており正。
- 記述dを検証:薬効名やリスク区分は適正使用に必須の情報であり、省略されることはないため誤。
- 誤・正・正・誤の組み合わせとなっている選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤、dが正とされているため誤りである。
- 選択肢 2不正解
- aが正、cが誤とされているため誤りである。
- 選択肢 3不正解
- bが誤、dが正とされているため誤りである。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤であり、正しい組み合わせである。
- 選択肢 5不正解
- bが誤とされているため誤りである。
覚えるポイント
- 一般用・要指導医薬品の情報は一般生活者が理解できる平易な表現で書かれる。
- リスク区分や薬効名は重要な必須記載事項であり省略できない。
間違えやすいところ
- 要指導医薬品であっても一般生活者が使用するため、専門家向けのみの難解な専門用語だけで書かれるわけではない。
出題の前提:手引き「第5章 医薬品の適正使用・安全対策」適正使用情報の重要性
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
添付文書の「使用上の注意」の構成と記載
医薬品の適正使用と安全対策 · してはいけないこと / 相談すること / 重篤な副作用の既往歴
一般用医薬品の添付文書の使用上の注意に関する記述a〜dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 使用上の注意は、「してはいけないこと」、「相談すること」及び「その他の注意」から構成され、適正使用のために重要な項目は後段に記載されている。 b 「相談すること」の項に、「薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある人」と記載がある医薬品では、他の医薬品でアレルギーの既往歴があるがその医薬品でアレルギーの既往歴がない人は、相談の対象とならない。 c 重篤な副作用として、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症が掲げられている医薬品では、アレルギーの既往歴がある人は使用しないこととして記載されている。 d 医療機関で治療を受けている人が、医療用医薬品と併用する場合、治療のために処方された医薬品の使用を自己判断で控えることは適当でないため、「相談すること」の項において、「医師(又は歯科医師)の治療を受けている人」等として記載されている。
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解答
4
解説
一般用医薬品の使用上の注意では、最も重要かつ厳重な注意が必要な「してはいけないこと」が冒頭(前段)に配置され、次いで「相談すること」、「その他の注意」と記載されます。皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)や中毒性表皮壊死融解症(TEN)などの重篤な副作用が掲げられている医薬品では、過去にその医薬品によるアレルギー等を生じたことがある人は「してはいけないこと」として使用を避けるよう記載されています。
解き方
- 記述aを検証:重要な項目(してはいけないこと)は前段(冒頭)に記載されるため誤。
- 記述bを検証:他の医薬品でアレルギー症状を起こしたことがある人も「相談すること」の対象となるため誤。
- 記述cを検証:当該医薬品によるアレルギーの既往歴がある人等は「次の人は使用しないこと」等と記載されるため正。
- 記述dを検証:処方薬との相互作用や疾患への影響を避けるため、「医師等の治療を受けている人」が相談することに記載されているため正。
- 誤・誤・正・正の組み合わせとなっている選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが正とされているため誤りである。
- 選択肢 2不正解
- aが正、cおよびdが誤とされているため誤りである。
- 選択肢 3不正解
- bが正、cが誤とされているため誤りである。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組み合わせである。
- 選択肢 5不正解
- aが正、bが正、dが誤とされているため誤りである。
覚えるポイント
- 使用上の注意は重要な項目(してはいけないこと)ほど前段に配置される。
- 他の医薬品によるアレルギー歴がある場合も「相談すること」の対象となる。
間違えやすいところ
- 「後段に記載」と「前段に記載」の順序関係を取り違えないようにする。
出題の前提:手引き「第5章 医薬品の適正使用・安全対策」添付文書の使用上の注意
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.23 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
添付文書における使用上の注意(小児・運転操作)
医薬品の適正使用と安全対策 · 小児の禁忌 / 運転操作の注意 / 併用禁忌
一般用医薬品の添付文書の使用上の注意に関する記述a〜cの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 小児に使用される医薬品の「してはいけないこと」の項には、「服用前後は飲酒しないこと」といった小児では通常当てはまらない内容は記載されていない。 b 小児が使用した場合に特異的な有害作用のおそれがある成分を含有する医薬品では、通常、「次の人は使用(服用)しないこと」の項に「15 歳未満の小児」、「6歳未満の小児」等として記載されている。 c 異常なまぶしさを引き起こす成分が配合されている場合は、重大な事故につながるおそれがあるため、その症状の内容とともに「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと」の旨が記載されている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用医薬品の添付文書では、小児にも使用される医薬品であっても、成人(大人)も服用しうる製剤であれば「服用前後は飲酒しないこと」などの注意事項が記載されます。また、小児特有の重大な副作用がある成分については「次の人は服用しないこと」に年齢区分が明記され、散瞳等によるまぶしさを引き起こす成分(抗コリン成分等)を含む場合は運転操作を避ける旨が明記されます。
解き方
- 記述aを検証:小児にも使用される医薬品であっても、大人が服用する場合も想定されるため「服用前後は飲酒しないこと」等が記載されている場合があり誤。
- 記述bを検証:年齢による特異的副作用を防ぐため「15歳未満の小児」等の禁忌が記載されるため正。
- 記述cを検証:抗コリン成分等により目のかすみや異常なまぶしさが生じる恐れがある場合、運転操作をしないことと記載されるため正。
- 誤・正・正の組み合わせとなっている選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが正、cが正であり、正しい組み合わせである。
- 選択肢 2不正解
- aが正、bが誤、cが誤とされているため誤りである。
- 選択肢 3不正解
- cが誤とされているため誤りである。
- 選択肢 4不正解
- bが誤とされているため誤りである。
- 選択肢 5不正解
- aが正、bが誤とされているため誤りである。
覚えるポイント
- 小児も服用可能な医薬品であっても、成人も服用するものであれば飲酒に関する注意等も記載される。
- 目のかすみ・異常なまぶしさを生じる成分は運転操作の回避が指示される。
間違えやすいところ
- 小児用専用製剤と、小児も服用可能な大人共通の製剤の違いを意識する。
出題の前提:手引き「第5章 医薬品の適正使用・安全対策」してはいけないこと
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.23 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
添付文書の副作用および添加物の記載
医薬品の適正使用と安全対策 · 軽微な副作用の対応 / 一般用検査薬の陰性時 / 添加物の表示 / 副作用の記載
一般用医薬品の添付文書に関する記述a〜dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 抗ヒスタミン薬を服用した際の眠気のような薬理作用から発現が予測され、容認される軽微な症状が持続又は増強した場合には、使用を継続しつつ専門家に相談するよう記載されている。 b 一般用検査薬では、検査結果が陰性であっても何らかの症状がある場合は、再検査するか又は医師に相談する旨等が記載されている。 c 一般用医薬品の添加物として配合されている成分は、医薬品医療機器等法の定めではなく、製薬企業界の自主申し合わせに基づいて記載されている。 d 一般用医薬品を使用した際に生じる軽微な症状のうち容認されるものについては、「次の症状が現れることがある」として記載されている。
解答・解説を表示
解答
5
解説
抗ヒスタミン成分による眠気や口渇など、薬理作用から予測される容認可能な軽微な症状であっても、持続又は増強した場合には「服用(使用)を中止し、専門家に相談する」よう記載されます(服用を継続してはいけません)。添加物の記載は、アレルギー等の予見のため製薬業界の自主申し合わせに基づいて全成分表示が実施されています。
解き方
- 記述aを検証:軽微な症状であっても持続又は増強した場合は「服用を中止して」相談するため誤。
- 記述bを検証:一般用検査薬で陰性であっても症状がある場合は再検査や受診を勧める記載があるため正。
- 記述cを検証:添加物の添付文書への記載は、法規上の規定ではなく製薬企業界の自主申し合わせによるため正。
- 記述dを検証:容認される軽微な症状は「次の症状があらわれることがあるので、このような症状の持続又は増強が見られた場合には、服用を中止し…」の形式で記載されるため正。
- 誤・正・正・正の組み合わせとなっている選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤、cが誤とされているため誤りである。
- 選択肢 2不正解
- cが誤とされているため誤りである。
- 選択肢 3不正解
- bが誤、dが誤とされているため誤りである。
- 選択肢 4不正解
- aが正、bが誤、dが誤とされているため誤りである。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正であり、正しい組み合わせである。
覚えるポイント
- 症状が増強・持続する場合は「使用を中止して」相談する。
- 添加物の表示は製薬業界の自主申し合わせに基づく。
間違えやすいところ
- 軽微な症状だからといって「使用を継続しながら」相談するわけではない。
出題の前提:手引き「第5章 医薬品の適正使用・安全対策」添付文書の記載事項
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.24 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
添付文書の各項目の記載要領
医薬品の適正使用と安全対策 · 効能・効果 / 用法・用量 / 相談窓口 / 保管及び取扱い上の注意
一般用医薬品(一般用検査薬を除く。)の添付文書に関する記述a〜dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 「効能又は効果」には、一般の生活者が自ら判断できる症状、用途等が示されている。 b 「用法及び用量」には、年齢区分、1回用量、1日の使用回数等について一般の生活者に分かりやすく、表形式で示されるなど工夫して記載されている。 c 「消費者相談窓口」には、製造販売元の製薬企業において購入者等からの相談に応じるための窓口担当部門の名称、電話番号、受付時間等が記載されている。 d 「保管及び取扱い上の注意」には、医薬品を旅行や勤め先等へ携行する場合、別の容器に移すことがあるため、「携行時には他の容器に入れ替えて保管すること」と記載されている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品の「保管及び取扱い上の注意」には、誤用(誤飲等)を防止し品質を保持するため、「他の容器に入れ替えないこと」と記載されます。携行時であっても原則として他の容器への詰め替えは推奨されず、添付文書に「入れ替えて保管すること」と記載されることはありません。
解き方
- 記述aを検証:効能効果は一般生活者が自ら判断できる症状・用途で示されるため正。
- 記述bを検証:用法用量は表形式などで一般生活者に分かりやすく記載されるため正。
- 記述cを検証:消費者相談窓口には企業の担当窓口の名称、電話番号、受付時間等が記載されるため正。
- 記述dを検証:誤用の原因になったり品質が変わるため「他の容器に入れ替えないこと」と記載されるので誤。
- 正・正・正・誤の組み合わせとなっている選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bが誤、dが正とされているため誤りである。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、cが誤とされているため誤りである。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤であり、正しい組み合わせである。
- 選択肢 4不正解
- bが誤、cが誤、dが正とされているため誤りである。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、dが正とされているため誤りである。
覚えるポイント
- 医薬品は「他の容器に入れ替えないこと(誤用の原因になったり品質が変わる)」。
間違えやすいところ
- 携行時の利便性のために他の容器への入れ替えを肯定的に記載することはない。
出題の前提:手引き「第5章 医薬品の適正使用・安全対策」保管及び取扱い上の注意
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.24 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
外箱等の製品表示の規定
医薬品の適正使用と安全対策 · 製品表示 / アルコール含有量 / 使用期限の法的義務
医薬品の製品表示に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 専門家への相談勧奨に関する事項については、記載スペースが狭く小さい場合には、「使用が適さない場合があるので、使用前には必ず医師、歯科医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください」等と記載されている。 b 1回服用量中 0.01 mL のアルコールを含有する内服液剤(滋養強壮を目的とするもの)については、アルコールを含有する旨及びその分量が記載されている。 c 使用期限の表示については、適切な保存条件の下で製造後2年を超えて性状及び品質が安定であることが確認されている医薬品において法的な表示義務はない。 d 表示された「使用期限」は、未開封状態で保管された場合に品質が保持される期限である。
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解答
2
解説
滋養強壮内服液剤において、アルコールを含有する旨及びその分量の表示が求められるのは、1回服用量中「0.1 mLを超える」アルコールを含有する場合です(0.01 mLではありません)。また、使用期限の表示義務は、適切な保存条件の下で「3年」を超えて安定な医薬品については法的な義務はありません(2年ではありません)。未開封状態での保管期限が使用期限です。
解き方
- 記述aを検証:外箱等の表示スペースが狭い場合は要約した相談勧奨文が記載されるため正。
- 記述bを検証:アルコールの表示義務基準は1回服用量中「0.1 mL超」であるため0.01 mLは誤。
- 記述cを検証:法的表示義務が免除される基準は製造後「3年」を超えて安定な医薬品であるため「2年」は誤。
- 記述dを検証:使用期限は「未開封状態」で適正に保管された場合の期限であるため正。
- aとdが正しい組み合わせの選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bは0.01 mLではなく0.1 mL超であるため誤りである。
- 選択肢 2正解
- a及びdの記述がともに正しいため正解である。
- 選択肢 3不正解
- b及びcの記述がともに誤りであるため不適である。
- 選択肢 4不正解
- cは2年ではなく3年であるため誤りである。
覚えるポイント
- アルコール表示は「1回服用量中0.1mL超」。
- 使用期限の法的表示義務免除は「3年」を超えて安定なもの。
間違えやすいところ
- 0.1mLと0.01mLの桁数の違い、2年と3年の年数の違いに注意する。
出題の前提:手引き「第5章 医薬品の適正使用・安全対策」製品表示
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.25 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
安全性速報・緊急安全性情報などの安全性情報
医薬品の適正使用と安全対策 · 緊急安全性情報(イエローレター) / 安全性速報(ブルーレター) / 製造販売業者の情報提供努力義務
医薬品等に係る安全性情報に関する記述a〜dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 緊急安全性情報は、医療用医薬品や医家向け医療機器について情報提供するためのものであり、一般用医薬品に関係する情報が発出されることはない。 b 緊急安全性情報は、A4サイズの青色地の印刷物で、ブルーレターとも呼ばれる。 c 安全性速報は、医薬品、医療機器又は再生医療等製品について、一般的な使用上の注意の改訂情報よりも迅速な注意喚起が必要な場合、又は適正使用のための対応の注意喚起が必要な場合に作成される。 d 医薬品の製造販売業者は、医薬品の有効性及び安全性に関する事項その他医薬品の適正な使用のために必要な情報を収集し、検討するとともに、薬局開設者、店舗販売業者、配置販売業者及びそこに従事する薬剤師や登録販売者に対して、提供するよう努めなければならない。
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解答
5
解説
緊急安全性情報(イエローレター)は黄色地の印刷物(A4サイズ)で、一般用医薬品に関係する情報(小柴胡湯とインターフェロンの併用による間質性肺炎、小児向け解熱鎮痛剤等)が発出された実績もあります。一方、安全性速報(ブルーレター)は青色地の印刷物(A4サイズ)で、迅速な注意喚起が必要な場合に配布されます。医薬品の製造販売業者には、適正使用に必要な情報を収集・検討し、専門家(登録販売者等を含む)へ提供する努力義務があります。
解き方
- 記述aを検証:緊急安全性情報は一般用医薬品にも発出されることがあるため誤。
- 記述bを検証:緊急安全性情報は黄色地(イエローレター)であり、青色地は安全性速報(ブルーレター)であるため誤。
- 記述cを検証:安全性速報の説明として定義通りであり正。
- 記述dを検証:製造販売業者の情報提供等の努力義務(法規上の規定)に合致し正。
- 誤・誤・正・正の組み合わせとなっている選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、cが誤とされているため誤りである。
- 選択肢 2不正解
- aが正、bが正、dが誤とされているため誤りである。
- 選択肢 3不正解
- bが正、dが誤とされているため誤りである。
- 選択肢 4不正解
- bが正とされているため誤りである。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組み合わせである。
覚えるポイント
- 緊急安全性情報=黄色地(イエローレター)、安全性速報=青色地(ブルーレター)。
- 一般用医薬品にも緊急安全性情報(イエローレター)が発出された過去事例がある。
間違えやすいところ
- イエローレター(緊急安全性情報)とブルーレター(安全性速報)の名称・色の混同に注意する。
出題の前提:手引き「第5章 医薬品の適正使用・安全対策」安全性情報の伝達
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.25 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
副作用情報等の収集
医薬品の適正使用と安全対策 · 製造販売業者等の報告義務 / 医薬関係者の協力 / 安全性定期報告制度
医薬品の副作用情報等の収集に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 製造販売業者は、製造販売をし、又は承認を受けた医薬品について、その副作用等によるものと疑われる健康被害の発生を知ったときは、その旨を定められた期限までに都道府県知事に報告することが義務づけられている。 b 薬局開設者、医療施設の開設者、医薬品の販売業者又は医師、歯科医師、薬剤師その他の医薬関係者は、製造販売業者が行う情報収集に協力するよう努めなければならない。 c 登録販売者には医薬品・医療機器等安全性情報報告制度に基づく副作用等の報告義務はない。 d 血液製剤等の生物由来製品を製造販売する企業に対して、当該企業が製造販売する生物由来製品の安全性について評価し、その成果を定期的に国へ報告する制度が導入されている。
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解答
4
解説
医薬品等の副作用等による健康被害については、製造販売業者に厚生労働大臣への報告義務(企業報告)が課せられているほか、医薬関係者(登録販売者を含む)も国(総合機構)への報告に努めることが規定されています。また、生物由来製品には定期的な安全性評価の報告制度(感染症定期報告等)が存在します。
解き方
- 記述aについて、製造販売業者の報告先が「都道府県知事」ではなく「厚生労働大臣」であることを確認し誤りと判定する。
- 記述bについて、医薬関係者の製造販売業者への情報収集協力努力義務が規定されていることを確認し正しいと判定する。
- 記述cについて、医薬品・医療機器等安全性情報報告制度の対象に登録販売者も含まれており、報告に努める必要があるため誤りと判定する。
- 記述dについて、生物由来製品等における安全性定期報告制度の記述が正しいことを確認する。
- 選択肢 1不正解
- aおよびcの正誤判断が誤っています。正しくはa:誤、c:誤です。
- 選択肢 2不正解
- aの正誤判断が誤っています。報告先は都道府県知事ではなく厚生労働大臣です。
- 選択肢 3不正解
- a、b、cの正誤判断が誤っています。正しくはa:誤、b:正、c:誤です。
- 選択肢 4正解
- aは誤、bは正、cは誤、dは正であり、この組み合わせが正しいです。
- 選択肢 5不正解
- cおよびdの正誤判断が誤っています。正しくはc:誤、d:正です。
覚えるポイント
- 製造販売業者の副作用等報告先は厚生労働大臣である。
- 安全性情報報告制度において登録販売者も報告を行う医薬関係者に含まれる。
間違えやすいところ
- 製造販売業者の報告先を身近な都道府県知事と混同しやすい点に注意する。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」医薬品等による副作用等報告制度
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.26 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
健康被害が疑われる場合の報告及び副作用
医薬品の適正使用と安全対策 · 無承認無許可医薬品の報告 / 副作用の特性 / 安全性情報報告
医薬品等による健康被害が疑われる場合の報告又は副作用に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 無承認無許可医薬品又は健康食品によると疑われる健康被害については、(独)医薬品医療機器総合機構に連絡することとなっている。 b 医薬品の副作用には、その医薬品の適応症状と見分けがつきにくい副作用の症状もあるので、注意が必要である。 c 複数の専門家が医薬品の販売に携わっている場合であっても、その医薬品の副作用等によると疑われる健康被害の情報に直接接した専門家1名からの報告書が提出されれば十分である。 d 薬局開設者は、保健衛生上の危害の発生又は拡大防止の観点から、報告の必要性を認めた場合においては、医薬品医療機器等法で定められた期限内に、報告書を(独)医薬品医療機器総合機構に送付することとされている。
解答・解説を表示
解答
5
解説
無承認無許可医薬品等の健康被害は保健所等へ連絡します。医薬関係者による副作用等報告制度には製造販売業者のような明確な法定報告期限(15日以内・30日以内等)は定められておらず、適宜速やかに報告書を総合機構(PMDA)に送付することとされています。
解き方
- 記述aについて、無承認無許可医薬品による健康被害等の相談・通報先は最寄りの保健所(衛生主管部局)等であるため誤りと判断する。
- 記述bについて、副作用が原疾患の症状と類似・見分けがつきにくいことがあるため正しいと判断する。
- 記述cについて、複数関与していても直接把握した専門家1名から提出されれば十分であるため正しいと判断する。
- 記述dについて、医薬関係者による安全性情報報告制度には法的な期限(日数制限)の定めはないため誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- a、bの正誤判断が誤っています。
- 選択肢 2不正解
- a、c、dの正誤判断が誤っています。
- 選択肢 3不正解
- a、b、dの正誤判断が誤っています。
- 選択肢 4不正解
- c、dの正誤判断が誤っています。
- 選択肢 5正解
- aは誤、bは正、cは正、dは誤であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 無承認無許可医薬品等の健康被害は最寄りの保健所等に通報・相談する。
- 医薬関係者による副作用等報告には明確な法定提出期限はない。
間違えやすいところ
- 企業報告の法定報告期限(15日以内・30日以内)と、医薬関係者報告を混同しないようにする。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」医薬品等による副作用等報告制度
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.26 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の副作用と救済制度等の概要
医薬品の適正使用と安全対策 · 副作用の不可避性 / 副作用被害救済制度の適用条件 / HIV感染者救済事業
医薬品の副作用等に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 医薬品は、最新の医学・薬学の水準においても予見しえない副作用が発生することがある。 b 医薬品は、副作用が起こり得ることが分かっていても、医療上の必要性から使用せざるをえない場合がある。 c 医薬品が適正に使用されたか否かにかかわらず副作用による一定の健康被害が生じた場合に、被害者の迅速な救済を図ろうというのが、医薬品副作用被害救済制度である。 d (独)医薬品医療機器総合機構は、公益財団法人友愛福祉財団(旧財団法人友愛福祉財団)からの委託を受けて、血液製剤によるHIV感染者・発症者に対する健康管理費用の支給等を行っている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品副作用被害救済制度は、医薬品を「適正に使用したにもかかわらず」発生した副作用による健康被害(入院を要する程度の疾病、日常生活が著しく制限される程度の障害、死亡等)を迅速に救済する公的制度です。適正使用でない乱用や不適正な使用による被害は対象外となります。
解き方
- 記述aについて、医薬品の特性として予見しえない副作用があり得るため正しいと判断する。
- 記述bについて、医療上のベネフィットがリスクを上回る場合に副作用を許容して使用することがあるため正しいと判断する。
- 記述cについて、「適正に使用されたか否かにかかわらず」ではなく、「適正に使用されたにもかかわらず」生じた被害が救済対象であるため誤りと判断する。
- 記述dについて、PMDAが友愛福祉財団から受託してHIV感染者等への健康管理費用等の支給業務を行っているため正しいと判断する。
- 選択肢 1正解
- aは正、bは正、cは誤、dは正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aおよびbの正誤判断が誤っています。
- 選択肢 3不正解
- a、b、c、dすべての正誤判断が誤っています。
- 選択肢 4不正解
- aおよびdの正誤判断が誤っています。
- 選択肢 5不正解
- cの正誤判断が誤っています。救済制度は適正使用された場合が対象です。
覚えるポイント
- 副作用被害救済制度の対象は「医薬品を適正に使用したにもかかわらず」生じた健康被害に限られる。
- PMDAは友愛福祉財団からの委託によりHIV感染者等への支給業務も担う。
間違えやすいところ
- 救済制度が「使用方法の適否を問わず救済される」と誤認しないようにする。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」医薬品副作用被害救済制度
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.27 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品副作用被害救済制度の対象と給付制限
医薬品の適正使用と安全対策 · 個人輸入医薬品 / 軽度健康被害の除外 / 除外医薬品 / 請求期限
医薬品副作用被害救済制度に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 個人輸入により入手した医薬品の使用による健康被害は、救済給付の対象に含まれる。 b 医療機関での治療を要さずに寛解した軽度の健康被害は、救済給付の対象に含まれる。 c 一般用医薬品の殺虫剤及び殺鼠剤は、救済制度の対象とならない医薬品である。 d 給付の種類のうち、医療費及び医療手当については請求期限が定められていない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品副作用被害救済制度では、日本国内で正規に流通した医薬品が対象であり、個人輸入医薬品や一部の対象除外医薬品(殺虫剤、殺鼠剤、精製水など)は対象外です。また給付対象となる健康被害は原則「入院治療を必要とする程度」以上であり、医療費等の請求には5年以内の請求期限があります。
解き方
- 記述aについて、個人輸入により入手した医薬品による被害は救済給付の対象外であるため誤りと判断する。
- 記述bについて、医療機関での治療を要さずに寛解した軽度の健康被害は救済給付の対象外であるため誤りと判断する。
- 記述cについて、殺虫剤や殺鼠剤等は救済制度の対象から除外されているため正しいと判断する。
- 記述dについて、医療費・医療手当には実費支払い時から「5年以内」の請求期限が定められているため誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- a、c、dの正誤判断が誤っています。
- 選択肢 2不正解
- a、b、dの正誤判断が誤っています。
- 選択肢 3正解
- aは誤、bは誤、cは正、dは誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- b、cの正誤判断が誤っています。
- 選択肢 5不正解
- aおよびdの正誤判断が誤っています。
覚えるポイント
- 個人輸入医薬品、殺虫剤・殺鼠剤・消毒用エタノール等の特定製剤は救済制度の対象外である。
- 医療費・医療手当の請求期限は「請求に係る医療費を支払った時から5年以内」である。
間違えやすいところ
- 入院を要しない通院のみで済んだ軽微な健康被害まで救済給付に含まれると誤認しないようにする。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」医薬品副作用被害救済制度
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.27 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品副作用被害救済制度の業務フロー
医薬品の適正使用と安全対策 · 救済制度の流れ / PMDA / 薬事・食品衛生審議会 / 製造販売業者
医薬品副作用被害救済制度に関する概略図において、( a )、( b )、( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。 [図の概要] ・健康被害者から( a )に給付請求を行い、( a )から結果通知と給付が行われる。 ・( a )は厚生労働大臣に判定の申出を行い、厚生労働大臣は( b )に諮問し答申を受ける。 ・( c )は( a )に一般拠出金・付加拠出金を拠出し、国(厚生労働省)は事務費補助金を交付する。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品副作用被害救済制度において、請求受付・給付決定・支払いはPMDA(総合機構)が行い、医学的因果関係の判定は厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会に諮問して決定します。救済給付の財源となる拠出金は許可を受けたすべての医薬品製造販売業者が負担します。
解き方
- 請求を受け付け、給付を行う窓口機関(a)が「総合機構(PMDA)」であることを確認する。
- 厚生労働大臣が医学的評価について諮問を行い、答申を出す審議機関(b)が「薬事・食品衛生審議会」であることを確認する。
- 制度の救済費用として拠出金(一般拠出金・付加拠出金)を納付する主体(c)が「医薬品製造販売業者」であることを確認する。
- 選択肢 1不正解
- bは薬事・食品衛生審議会、cは医薬品製造販売業者であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- a、b、cのすべてが誤っています。
- 選択肢 3正解
- a:総合機構、b:薬事・食品衛生審議会、c:医薬品製造販売業者であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aは総合機構、cは医薬品製造販売業者であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bは薬事・食品衛生審議会であるため誤りです。
覚えるポイント
- 救済制度の実施主体はPMDA(総合機構)、医学的判定の諮問先は薬事・食品衛生審議会である。
- 給付費用の財源拠出者は「医薬品製造販売業者」であり、販売業者ではない。
間違えやすいところ
- 拠出金を負担する「製造販売業者」を「販売業者(薬局・ドラッグストア等)」と取り違えないようにする。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」医薬品副作用被害救済制度の仕組み
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.28 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の安全対策の歴史
医薬品の適正使用と安全対策 · 小柴胡湯と間質性肺炎 / アンプル入りかぜ薬 / PPAの代替成分切り替え / 一般用かぜ薬と間質性肺炎
一般用医薬品の安全対策に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 小柴胡湯とインターフェロン製剤の併用例による鬱血性心不全が報告されたことから、小柴胡湯についてインターフェロン製剤との併用を禁忌とする旨に使用上の注意が改訂された。 b 解熱鎮痛成分としてアミノピリン、スルピリンが配合されたアンプル入りかぜ薬の使用による重篤な副作用が発生したことを踏まえ、厚生省(当時)は関係製薬企業に対し、アンプル入りかぜ薬製品の回収を要請した。 c フェニレフリン塩酸塩が配合された一般用医薬品による脳出血等の副作用症例が複数報告されたため、厚生労働省は関係製薬企業等に対して、代替成分としてメチルエフェドリン塩酸塩への速やかな切替えを指示した。 d 一般用かぜ薬の使用によると疑われる間質性肺炎の発生事例が報告されたことを受け、厚生労働省は一般用かぜ薬全般につき使用上の注意の改訂を指示した。
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用医薬品の過去の安全対策として、小柴胡湯とインターフェロン製剤の併用による「間質性肺炎」、アンプル入りかぜ薬(アミノピリン・スルピリン等)のショック事故による回収要請、フェニルプロパノールアミン(PPA)の脳出血症例に伴う代替成分(プソイドエフェドリン等)への切り替え、かぜ薬による間質性肺炎の注意喚起などが重要事項です。
解き方
- 記述aについて、小柴胡湯とインターフェロン製剤の併用による重篤な副作用は「間質性肺炎」であるため、鬱血性心不全とする記述を誤りと判断する。
- 記述bについて、アンプル入りかぜ薬によるショック等重大な副作用に伴い回収要請がなされた歴史的事実を確認し正しいと判断する。
- 記述cについて、脳出血症例が問題となったのは「フェニルプロパノールアミン(PPA)」であり、フェニレフリン塩酸塩ではないため誤りと判断する。
- 記述dについて、一般用かぜ薬全般において間質性肺炎の発生事例を踏まえた添付文書改訂が指示された事実を確認し正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- bおよびcの正誤判断が誤っています。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcの正誤判断が誤っています。
- 選択肢 3不正解
- bおよびcの正誤判断が誤っています。
- 選択肢 4正解
- aは誤、bは正、cは誤、dは正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aおよびbの正誤判断が誤っています。
覚えるポイント
- 小柴胡湯+インターフェロン製剤=間質性肺炎(併用禁忌)。
- PPA(フェニルプロパノールアミン)=脳出血の副作用によりプソイドエフェドリン塩酸塩等へ代替。
間違えやすいところ
- 小柴胡湯で問題となった副作用を心不全と混同しないようにする(正しくは間質性肺炎)。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」一般用医薬品の安全対策
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.29 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
添付文書の使用上の注意(授乳婦)
医薬品の適正使用と安全対策 · 授乳中の注意 / テオフィリン / センノシド / ロートエキス
一般用医薬品の添付文書の「してはいけないこと」の項において、「次の人は使用(服用)しないこと」の項目欄に「授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること」と記載されている一般用医薬品と、その理由に関する次の組み合わせのうち、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
1
解説
授乳婦が服用を避けるか、服用時に授乳を避けるべき医薬品成分として、乳汁移行による乳児への影響が知られているものがあります。テオフィリンは乳児に神経過敏、センノシド・ダイオウ等は乳児に下痢、ロートエキスは乳児に頻脈を起こすおそれがあります。
解き方
- 選択肢1について、テオフィリンは母乳移行により乳児に神経過敏を起こすおそれがあるため正しいと判断する。
- 選択肢2について、センノシドは母乳中に移行して乳児に「下痢」を起こすおそれがあるため誤りと判断する。
- 選択肢3について、ロートエキスは母乳中に移行して乳児に「頻脈」を起こすおそれがあるため誤りと判断する。
- 選択肢4について、イブプロフェンは「授乳中の人は服用しないか授乳を避ける」の禁忌ではなく「相談すること」に分類されるため誤りと判断する。
- 選択肢 1正解
- テオフィリンは乳汁移行により乳児に神経過敏を引き起こすおそれがあるため、服用しないか授乳を避けることとされており正しいです。
- 選択肢 2不正解
- センノシドが授乳を避ける理由は、乳児に「下痢」を起こすおそれがあるためです。
- 選択肢 3不正解
- ロートエキスが授乳を避ける理由は、乳児に「頻脈」を起こすおそれがあるためです。
- 選択肢 4不正解
- 乳児に頻脈を起こすおそれがある成分はロートエキス等であり、イブプロフェンではありません。
覚えるポイント
- テオフィリン:乳汁移行により乳児の神経過敏を引き起こす。
- ロートエキス:乳汁移行により乳児の頻脈を引き起こす。
- センノシド・ダイオウ:乳汁移行により乳児の下痢を引き起こす。
間違えやすいところ
- 成分と乳児に現れる症状(神経過敏、頻脈、下痢)の組み合わせを取り違えやすい点に注意する。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」別表(してはいけないこと:授乳中の人)
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.29 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
プソイドエフェドリン塩酸塩の「してはいけないこと」
医薬品の適正使用と安全対策 · プソイドエフェドリン塩酸塩 / 心臓病 / 糖尿病 / 胃潰瘍 / 喘息
プソイドエフェドリン塩酸塩が配合されている鼻炎用内服薬の添付文書の「してはいけないこと」の項への記載に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 徐脈又は頻脈を引き起こし、心臓病の症状を悪化させるおそれがあるため、心臓病の診断を受けた人は服用しないよう記載されている。 b 喘息発作を誘発するおそれがあるため、喘息を起こしたことがある人は服用しないよう記載されている。 c 胃液の分泌が亢進し、胃潰瘍の症状を悪化させるおそれがあるため、胃潰瘍の診断を受けた人は服用しないよう記載されている。 d 肝臓でグリコーゲンを分解して血糖値を上昇させる作用があり、糖尿病を悪化させるおそれがあるため、糖尿病の診断を受けた人は服用しないよう記載されている。
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解答
5
解説
プソイドエフェドリン塩酸塩などのアドレナリン作動成分は、交感神経系を刺激するため、心臓病、高血圧、糖尿病、甲状腺機能障害の診断を受けた人に対して「してはいけないこと(服用しないこと)」として記載されています。気管支喘息の禁忌(アスピリン喘息関連)や胃潰瘍の悪化(胃粘膜防御低下)は解熱鎮痛成分等の特徴です。
解き方
- 記述aについて、心臓病の診断を受けた人で心臓病症状の悪化を招くため「服用しないこと」とされているのを確認し正しいと判断する。
- 記述bについて、プソイドエフェドリンは気管支拡張作用を有し、喘息発作を誘発する成分ではないため誤りと判断する。
- 記述cについて、プソイドエフェドリンは胃潰瘍の禁忌とはされていないため誤りと判断する。
- 記述dについて、アドレナリン作動作用により肝臓でのグリコーゲン分解を促し血糖値を上昇させるため「服用しないこと」とされているのを確認し正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- bおよびcが正とされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cが正、dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、cが正とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、bが正とされているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aは正、bは誤、cは誤、dは正であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- プソイドエフェドリンの禁忌診断:前立腺肥大、高血圧、心臓病、甲状腺機能障害、糖尿病。
- アドレナリン作動成分はグリコーゲンを分解して血糖値を上昇させる。
間違えやすいところ
- 解熱鎮痛成分(NSAIDs)の禁忌項目(喘息、胃・十二指腸潰瘍)と混同しないように整理する。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」別表(してはいけないこと:プソイドエフェドリン塩酸塩)
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.30 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
アルミニウム含有成分の長期連用に関する注意
医薬品の適正使用と安全対策 · してはいけないこと / アルミニウム脳症 / アルミニウム骨症 / 胃粘膜保護成分
アルミニウム脳症及びアルミニウム骨症を生じるおそれがあるため、一般用医薬品の添付文書の「してはいけないこと」の項目に「長期連用しないこと」と記載されている成分として、正しいものを1つ選べ。
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解答
2
解説
アルミニウムを含む成分(アルジオキサ、スクラルファート、合成ケイ酸アルミニウムなど)は、長期間継続して摂取すると体内にアルミニウムが蓄積し、アルミニウム脳症やアルミニウム骨症を発症するリスクがあるため、添付文書の「してはいけないこと」に「長期連用しないこと」と記載されています。
解き方
- 提示された各選択肢の成分がアルミニウムを含有しているか確認する。
- アルジオキサがアルミニウム含有成分であり、長期連用禁止の対象であることを特定する。
- 選択肢 1不正解
- セミアルカリプロティナーゼは抗炎症酵素成分であり、アルミニウム脳症やアルミニウム骨症を理由とする長期連用禁止の規定はありません。
- 選択肢 2正解
- アルジオキサはアルミニウムを含む成分であり、アルミニウム脳症やアルミニウム骨症のおそれから「長期連用しないこと」と記載されています。
- 選択肢 3不正解
- 次硝酸ビスマスは収斂成分・止瀉成分であり、アルミニウム脳症やアルミニウム骨症の直接的な原因とはなりません。
- 選択肢 4不正解
- タンニン酸アルブミンは止瀉成分(収斂作用)であり、アルミニウムを含まないためアルミニウム脳症・骨症の注意表記は該当しません。
覚えるポイント
- アルミニウム含有成分(アルジオキサ、スクラルファート等)は長期連用によりアルミニウム脳症・骨症のおそれがあるため連用禁止。
間違えやすいところ
- 透析療法を受けている人に対する「使用しないこと(禁忌)」と、一般使用者に対する「長期連用しないこと」の区別を混同しないように注意する。
出題の前提:医薬品医療機器等法に基づく平成28年度登録販売者試験実施要領
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.30 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
添付文書の「相談すること」における特定の症状
医薬品の適正使用と安全対策 · 相談すること / 出血傾向 / ブロメライン / 抗炎症酵素成分
一般用医薬品の添付文書の使用上の注意において、特定の症状がある人が服用しようとする場合に、専門家に相談するよう注意が求められている成分とその症状の組み合わせとして、正しいものを1つ選べ。
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解答
2
解説
一般用医薬品の「相談すること」欄には、持病や特定の症状がある人が服用した際に症状の悪化や予期せぬ副作用を招くリスクのある組み合わせが指定されています。抗炎症酵素成分(ブロメライン、セミアルカリプロティナーゼ等)は血小板凝集抑制等の作用により出血傾向を助長するおそれがあります。
解き方
- 各選択肢の成分の作用機序および副作用リスクを整理する。
- ブロメラインが出血傾向のある人において出血を促すおそれがあることから相談対象となっていることを確認する。
- 選択肢 1不正解
- ロペラミド塩酸塩で相談することとされる症状には「発熱を伴う下痢、血便のある人又は粘液便の続く人」等があり、けいれんは該当しません。
- 選択肢 2正解
- ブロメラインは抗凝固作用や線溶系の亢進を介して出血傾向を強めるおそれがあるため、「出血傾向」のある人は相談することとされています。
- 選択肢 3不正解
- ピペラジンリン酸塩水和物は駆虫成分であり、神経系障害や肝臓病・腎臓病等の人が相談対象となりますが、排尿困難は該当しません。
- 選択肢 4不正解
- イソプロパミドヨウ化物は抗コリン成分であり、相談することとされる症状は「排尿困難」等であり、激しい腹痛ではありません。
覚えるポイント
- ブロメラインやセミアルカリプロティナーゼなどの抗炎症酵素成分は「出血傾向」のある人で相談すること。
間違えやすいところ
- 抗コリン成分(イソプロパミドヨウ化物など)で注意すべき症状が「排尿困難」であることと他の成分の注意を混同しないようにする。
出題の前提:医薬品医療機器等法に基づく平成28年度登録販売者試験実施要領
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.30 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
添付文書の「相談すること」における「高齢者」の対象医薬品
医薬品の適正使用と安全対策 · 相談すること / 高齢者 / グリセリン / スコポラミン臭化水素酸塩
次の医薬品のうち、添付文書の「相談すること」の項目において「高齢者」と記載されているものの正しい組み合わせを1つ選べ。 a グリセリンが配合された浣腸薬 b ビタミンA主薬製剤 c 副腎皮質ホルモンが配合された鎮痒消炎薬 d スコポラミン臭化水素酸塩が配合された鎮暈薬
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解答
2
解説
高齢者は生理機能(肝・腎機能、循環器系、自律神経系など)が低下しているため、医薬品の副作用が現れやすくなっています。グリセリン浣腸薬は過度の血圧変動による立ちくらみのおそれがあり、抗コリン成分であるスコポラミン臭化水素酸塩は排尿困難や便秘、緑内障悪化などのリスクがあるため、高齢者が服用・使用する際は事前の相談が必要です。
解き方
- a〜dの各医薬品成分について、高齢者が相談対象として指定されているか判定する。
- a(グリセリン浣腸薬)およびd(スコポラミン臭化水素酸塩配合鎮暈薬)が高齢者相談対象であるため、組み合わせとして2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aは正しいですが、cの外用副腎皮質ホルモン製剤は「高齢者」として一律に相談対象として記載される規定ではありません。
- 選択肢 2正解
- aのグリセリン浣腸薬(立ちくらみ等の循環器系影響)とdのスコポラミン臭化水素酸塩配合鎮暈薬(抗コリン作用)は、ともに高齢者が相談することとされています。
- 選択肢 3不正解
- bのビタミンA主薬製剤およびcの副腎皮質ホルモン外用薬は、いずれも「相談すること」の項に「高齢者」と特掲されてはいません。
- 選択肢 4不正解
- dは正しいですが、bのビタミンA主薬製剤において「高齢者」が相談することとは規定されていません。
覚えるポイント
- グリセリン浣腸薬や抗コリン成分(スコポラミン等)を含む医薬品は、高齢者への影響が大きいため「相談すること」に高齢者が記載されている。
間違えやすいところ
- ビタミンA製剤で相談対象となるのは妊娠・妊娠希望女性等であり、高齢者ではない点に留意する。
出題の前提:医薬品医療機器等法に基づく平成28年度登録販売者試験実施要領
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.31 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
添付文書の「相談すること」における「肝臓病」の注意
医薬品の適正使用と安全対策 · 相談すること / 肝臓病 / ピペラジンリン酸塩 / 体内蓄積
一般用医薬品の添付文書の「相談すること」の項において、「次の診断を受けた人」の項目欄に「肝臓病」と記載される主な成分・薬効群と、その理由の組み合わせとして、正しいものを1つ選べ。
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解答
3
解説
肝臓病の診断を受けた人に対する注意喚起には、①肝代謝能の低下により成分が体内に蓄積して副作用が生じやすくなる場合(ピペラジンリン酸塩など)や、②肝機能障害そのものを悪化させるおそれがある場合、③既往症としてのリスクなどがあります。ピペラジンリン酸塩は肝臓での代謝遅延・体内蓄積による神経系副作用の増強が注意の理由です。
解き方
- 各選択肢の成分・漢方処方と「肝臓病」に関連する注意および理由を照合する。
- ピペラジンリン酸塩は肝機能低下による体内蓄積と副作用増強が理由であることを確認し、3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 小柴胡湯で肝臓病が注意されるのは、重篤な肝機能障害や間質性肺炎の報告等に関連して慎重な判断が必要とされるためであり、記述の理由は該当しません(なおインターフェロン併用時は禁忌)。
- 選択肢 2不正解
- アスピリンの肝臓病に関する注意理由は、肝機能低下により代謝が遅延して副作用が出やすくなることや出血傾向等であり、間質性肺炎ではありません。
- 選択肢 3正解
- ピペラジンリン酸塩は、肝臓での代謝低下により体内へ蓄積して副作用(神経症状等)が現れやすくなるため、「肝臓病」の人は相談することとされています。
- 選択肢 4不正解
- ナトリウム貯留やカリウム排泄促進による浮腫はカンゾウ(グリチルリチン酸)に関する記述であり、ガジュツ末・真昆布末製剤の肝臓病の理由ではありません。
覚えるポイント
- ピペラジンリン酸塩は肝臓病の診断を受けた人で「体内蓄積による副作用の増強」を防ぐため相談することとされている。
間違えやすいところ
- 肝臓病と腎臓病での体内蓄積の機序の違い(肝代謝の低下か、尿中排泄の低下か)を混同しないようにする。
出題の前提:医薬品医療機器等法に基づく平成28年度登録販売者試験実施要領
出典:長野県『2016年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:824KB) p.31 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
2016年度 長野県 後半
参照した公式資料
長野県が公開した2016年度 長野県 後半の問題・解答資料です。
- 試験問題 午後(PDF:824KB) ↗ — www.pref.nagano.lg.jp(PDF・32ページ)
- 正答一覧(PDF:72KB) ↗ — www.pref.nagano.lg.jp(PDF・1ページ)

