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2016年度 長野県 前半の概要
医薬品の定義(法第2条第1項)
薬事に関する法規と制度 · 医薬品の定義 / 日本薬局方 / 条文解釈
医薬品医療機器等法第2条第1項における「医薬品」の定義条文の空欄( a )~( c )に入る字句の組み合わせとして正しいものを1つ選びなさい。 第二条 この法律で「医薬品」とは、次に掲げる物をいう。 一 ( a )に収められている物 二 人又は動物の疾病の( b )に使用されることが目的とされている物であつて、機械器具等(機械器具、歯科材料、医療用品、衛生用品並びにプログラム(電子計算機に対する指令であつて、一の結果を得ることができるように組み合わされたものをいう。)及びこれを記録した記録媒体をいう。)でないもの(医薬部外品及び再生医療等製品を除く。) 三 人又は動物の身体の( c )に影響を及ぼすことが目的とされている物であつて、機械器具等でないもの(医薬部外品、化粧品及び再生医療等製品を除く。)
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解答
1
解説
医薬品医療機器等法第2条第1項において、医薬品は第1号「日本薬局方に収められている物」、第2号「疾病の診断、治療又は予防を目的とする物」、第3号「身体の構造又は機能に影響を及ぼす目的の物」と規定されています。
解き方
- 第1号の規定を確認し、公定書として収載されている対象が「日本薬局方」であることを特定します。
- 第2号の疾病に対する使用目的が「診断、治療又は予防」の3要素であることを確認します。
- 第3号の身体に対する影響目的が「構造又は機能」であることを確認し、組み合わせを選びます。
- 選択肢 1正解
- aに日本薬局方、bに診断、治療又は予防、cに構造又は機能が正しく入る適切な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bにおいて「予防」が欠落しているため条文の規定として誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cにおいて「構造又は」が欠落して「機能」のみとなっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが医薬品医療機器等法施行令別表となっており、またb及びcの記述も不足しているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが医薬品医療機器等法施行令別表となっており、cの「構造又は」が欠落しているため誤りです。
覚えるポイント
- 医薬品の定義第1号は「日本薬局方」、第2号は「診断、治療又は予防」、第3号は「構造又は機能」
間違えやすいところ
- 第2号の目的に「予防」が含まれることを見落とさないように注意する
出題の前提:医薬品医療機器等法第2条第1項
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.4 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品及び要指導医薬品の法定表示事項
薬事に関する法規と制度 · 法定表示事項 / 容器の記載事項 / 指定第二類医薬品
一般用医薬品及び要指導医薬品の直接の容器又は直接の被包への法定表示事項として、正しい記述の組み合わせを1つ選びなさい。 a 製造業者の氏名又は名称及び住所 b 製造番号又は製造記号 c 指定第二類医薬品にあっては、枠の中に「2」の数字 d 配置販売品目にあっては「配置専用」の文字
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解答
4
解説
医薬品医療機器等法第50条に基づき、医薬品の直接の容器等には製造販売業者の氏名・住所、製造番号等の法定表示が義務づけられています。区分表示や配置販売の文字表記等の細則も正確に把握する必要があります。
解き方
- 記述aについて、表示が義務づけられているのは「製造業者」ではなく「製造販売業者」の氏名・名称及び住所であるため誤りと判断します。
- 記述bの製造番号又は製造記号は法定表示事項であるため正しいと判断します。
- 記述cの指定第二類医薬品の「2」を枠で囲む表示は法定義務であるため正しいと判断します。
- 記述dについて、配置販売品目に記載すべき文字は「配置専用」ではなく「配置用」であるため誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りであるため、この組み合わせは不適当です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りであるため、この組み合わせは不適当です。
- 選択肢 3不正解
- aおよびdがともに誤りであるため、この組み合わせは不適当です。
- 選択肢 4正解
- bおよびcの記述はいずれも正しく、適切な組み合わせです。
覚えるポイント
- 容器表示の主体は「製造販売業者」、配置用医薬品の表記は「配置用」
間違えやすいところ
- 製造業者と製造販売業者の表記の混同、配置専用という誤記に引っかかること
出題の前提:医薬品医療機器等法第50条
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.4 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
毒薬の指定と取扱い規制
薬事に関する法規と制度 · 毒薬 / 譲受証の手続き / 毒薬の表示
毒薬に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 毒性が強いものとして厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて指定する医薬品である。 b 一般用医薬品で毒薬に該当するものがある。 c 毒薬を一般の生活者に対して販売する際には、当該医薬品を譲り受ける者から、品名、数量、使用目的、譲渡年月日並びに譲受人の氏名、住所及び職業が記入され、署名又は記名押印された文書等の交付を受けなければならない。 d 直接の容器又は被包に、白地に黒枠、黒字をもって、当該医薬品の品名及び「毒」の文字が記載されていなければならない。
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解答
4
解説
毒薬は厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて指定します。容器等には「黒地に白枠、白字」で品名と「毒」を記載しなければならず、販売時には必要事項を記載した文書(譲受証)の交付を受ける必要があります。
解き方
- 記述aについて、毒薬の指定手続きの記述として正しいと判定します。
- 記述bについて、一般用医薬品および要指導医薬品には毒薬・劇薬に該当するものはないため誤りと判定します。
- 記述cについて、毒薬の譲渡手続き(譲受証の受領義務)として適正な内容であるため正しいと判定します。
- 記述dについて、毒薬の表示は「黒地に白枠、白字」であり、白地に黒枠・黒字ではないため誤りと判定します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤、bが正、dが正と判定されているため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤と判定されているため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- cが誤、dが正と判定されているため不適当です。
- 選択肢 4正解
- aは正、bは誤、cは正、dは誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bが正、cが誤と判定されているため不適当です。
覚えるポイント
- 毒薬は「黒地に白枠・白字」、劇薬は「白地に赤枠・赤字」。一般用医薬品に毒薬・劇薬はない
間違えやすいところ
- 毒薬と劇薬の表示色の組み合わせを逆に覚えてしまうこと
出題の前提:医薬品医療機器等法第44条(毒薬劇薬の表示等)
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
店舗販売業の業務と管理者の責務
薬事に関する法規と制度 · 店舗販売業 / 店舗管理者 / 兼歴制限 / 調剤の制限
店舗販売業に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 店舗販売業においては、薬剤師が従事していれば調剤を行うことができる。 b 店舗販売業者は、要指導医薬品、第一類医薬品及び指定第二類医薬品については、必ず薬剤師に販売又は授与させなければならない。 c 店舗管理者は、保健衛生上支障を生ずるおそれがないように、その店舗の業務につき、店舗販売業者に対して必要な意見を述べなければならない。 d 店舗管理者は、その店舗の所在地の都道府県知事(その店舗の所在地が保健所を設置する市又は特別区の区域にある場合においては、市長又は区長。)の許可を受けた場合を除き、その店舗以外の場所で業として店舗の管理その他薬事に関する実務に従事することができない。
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解答
3
解説
店舗販売業では調剤を行うことは認められていません。また、指定第二類医薬品の販売・授与は登録販売者も行うことができます。店舗管理者には意見具申義務や実地に管理するための兼歴制限が規定されています。
解き方
- 記述aについて、調剤を行えるのは薬局であり、店舗販売業では薬剤師が従事していても調剤はできないため誤りと判断します。
- 記述bについて、指定第二類医薬品を含む第二類医薬品および第三類医薬品は登録販売者も販売できるため誤りと判断します。
- 記述cについて、店舗管理者の店舗販売業者に対する意見具申義務の記述として正しいため正と判断します。
- 記述dについて、店舗管理者の兼歴禁止(知事等の許可がある場合を除く)に関する規定として正しいため正と判断します。
- 選択肢 1不正解
- dが誤と判定されているため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- bが正、cが誤、dが誤と判定されているため不適当です。
- 選択肢 3正解
- aは誤、bは誤、cは正、dは正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、cが誤と判定されているため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- aおよびbが正、dが誤と判定されているため不適当です。
覚えるポイント
- 店舗販売業では調剤不可。指定第二類医薬品は登録販売者も販売できる
間違えやすいところ
- 指定第二類医薬品の販売を第一類と同様に薬剤師限定と誤認すること
出題の前提:医薬品医療機器等法第25条、第28条、第35条等
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
化粧品の定義条文の空欄補充
薬事に関する法規と制度 · 化粧品の定義 / 医薬品医療機器等法第2条第3項
医薬品医療機器等法における化粧品の定義に関する次の記述の空欄( a )~( c )に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 人の身体を清潔にし、( a )し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪を( b )に保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、人体に対する作用が( c )なものをいう。
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解答
3
解説
化粧品は、「人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つために…人体に対する作用が緩和なもの」と定義されています。
解き方
- 条文前半の「清潔にし、( a )し」に入る語が「美化」であることを確認します。
- 「皮膚若しくは毛髪を( b )に保つ」に入る語が「健やか」であることを確認します。
- 「人体に対する作用が( c )なもの」に入る語が「緩和」であることを特定します。
- 選択肢 1不正解
- bが「自然」となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cが「無害」となっているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが美化、bが健やか、cが緩和となっており、法律の条文と一致します。
- 選択肢 4不正解
- aが「保護」、cが「無害」となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが「保護」、bが「自然」、cが「強力」となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 化粧品の作用は「緩和」。美化し、健やかに保つことが目的
間違えやすいところ
- 医薬部外品の定義表現や日常語(「保護」「自然」など)と取り違えること
出題の前提:医薬品医療機器等法第2条第3項
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
要指導医薬品・一般用医薬品の特性と区分
薬事に関する法規と制度 · 要指導医薬品 / 一般用医薬品 / スイッチOTC / 効能効果の表現
医薬品に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 要指導医薬品には、注射等の侵襲性の高い使用方法のものも含まれる。 b 一般用医薬品のリスク区分の見直しは、新たな副作用が発生した場合のみ行われる。 c 効能効果の表現に関し、要指導医薬品及び一般用医薬品では、一般の生活者が判断できる症状で示されている。 d 医療用医薬品において使用されていた有効成分を、一般用医薬品において初めて配合したものを、いわゆるスイッチOTCという。
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解答
4
解説
要指導医薬品および一般用医薬品は、需要者の選択や適正使用のため、一般の生活者が判断できる症状で効能効果が表示され、侵襲性の高いものは除外されます。また、医療用から転用された成分を含むものはスイッチOTCと呼ばれます。
解き方
- 記述aについて、要指導医薬品・一般用医薬品には人体に直接注入する注射剤等の侵襲性の高い投与経路のものは含まれないため誤りと判断します。
- 記述bについて、リスク区分の見直しは「副作用が発生した場合のみ」に限らず、安全性情報の集積等に基づき適宜行われるため誤りと判断します。
- 記述cについて、生活者が自らの判断で使用できるよう、診断名ではなく症状で効能効果が表現されているため正しいと判断します。
- 記述dについて、医療用医薬品の有効成分を転用して初めて配合した一般用医薬品をスイッチOTCと呼ぶため正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aおよびbがともに誤りであるため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 4正解
- cおよびdがともに正しい記述であり、適切な組み合わせです。
覚えるポイント
- 要指導・一般用医薬品の効能効果は生活者が判断できる症状で表現される。注射剤等の侵襲性の高いものは除外
間違えやすいところ
- リスク区分の見直し契機を「重大副作用の発生時のみ」と限定解釈すること
出題の前提:医薬品医療機器等法第2条第4項、第5項、手引き第4章
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品等適正広告基準の遵守事項
薬事に関する法規と制度 · 医薬品等適正広告基準 / 誇大広告 / 使用前使用後 / 専門家の推薦禁止
医薬品等適正広告基準に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 「天然成分を使用しているので副作用がない」といった事実に反する広告表現は、過度の消費や乱用を助長するおそれがあるだけでなく、虚偽誇大な広告にも該当する。 b 医師による診断・治療によらなければ一般に治癒が期待できない疾患について、一般用医薬品により自己治療が可能であるかのような広告表現は認められない。 c 医薬品の効果をわかり易く伝えるため、使用者の使用前・使用後を示した図画や写真等を掲げて説明することが認められている。 d 医療機関や医薬関係者が公認・推薦等している旨の広告を行うことは、事実であったとしても、原則として不適当とされている。
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解答
2
解説
医薬品等適正広告基準では、虚偽・誇大広告の禁止、効能効果を保証するかのような「使用前・使用後」の写真・図画の制限、医療関係者等の推薦広告の制限などが定められています。
解き方
- 記述aについて、副作用がないと誤認させる表現は虚偽誇大広告に該当するため正と判断します。
- 記述bについて、自己判断・自己治療が不可能な疾患の治癒を謳う広告は認められないため正と判断します。
- 記述cについて、使用前・使用後等の図画や写真を用いて効能効果を表現することは認められていないため誤りと判断します。
- 記述dについて、関係者の推薦等は仮に事実であっても一般に過度の信頼を与えるため原則不適当とされており、正と判断します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤、cが正、dが誤と判定されているため不適当です。
- 選択肢 2正解
- aは正、bは正、cは誤、dは正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤、cが正と判定されているため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- aが誤と判定されているため不適当です。
覚えるポイント
- 効能効果に関する使用前・使用後の図画・写真は不可。専門家等の推薦も原則不可
間違えやすいところ
- 「事実であれば医療機関の推薦を広告してもよい」と勘違いすること
出題の前提:医薬品等適正広告基準
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
特定販売(インターネット販売)のルール
薬事に関する法規と制度 · 特定販売 / 要指導医薬品の除外 / 掲示事項 / 相談応需体制
医薬品医療機器等法に基づき、薬局開設者がインターネットを利用して特定販売を行う場合に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 当該薬局に貯蔵し、又は陳列している一般用医薬品及び要指導医薬品を販売することができる。 b ホームページに表示しなければならない写真として、薬局の主要な外観のみを表示すればよい。 c 特定販売を行うことについてインターネットを利用して広告をするときは、都道府県知事及び厚生労働大臣が容易に閲覧できるホームページで行わなければならない。 d 対面又は電話による相談応需の希望があった場合、当該薬局において医薬品の販売又は授与に従事する薬剤師又は登録販売者が、対面又は電話で情報提供を行わなければならない。
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解答
5
解説
特定販売(ネット販売等)の対象となるのは一般用医薬品のみであり、対面指導が義務付けられている要指導医薬品は対象外です。また、ウェブサイトには外観だけでなく内部の陳列状況等の写真の表示が義務づけられています。
解き方
- 記述aについて、要指導医薬品は対面販売が必要であり特定販売では販売できないため誤りと判定します。
- 記述bについて、表示すべき写真は外観だけでなく、医薬品の陳列設備や特定販売の設備の状況等も含まれるため誤りと判定します。
- 記述cについて、知事および厚労大臣が閲覧できる環境での広告が求められるため正と判定します。
- 記述dについて、購入者からの相談希望があれば薬剤師または登録販売者が適切に応じる体制が必要であるため正と判定します。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが正、dが誤と判定されているため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- aが正、dが誤と判定されているため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- aが正、bが正、cが誤と判定されているため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- bが正、cが誤と判定されているため不適当です。
- 選択肢 5正解
- aは誤、bは誤、cは正、dは正であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 要指導医薬品は特定販売(インターネット販売)不可。写真は外観と内部の陳列状況が必要
間違えやすいところ
- 要指導医薬品もネット販売可能であると誤認してしまうこと
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第15条の6等(特定販売の実施方法等)
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の適正な販売方法等の遵守事項
薬事に関する法規と制度 · 医薬品の販売方法 / 組み合わせ販売 / 無許可出張所 / 医薬品の授与
医薬品の販売方法等に関する記述のうち、正しいものはどれか。
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解答
3
解説
医薬品は適正に使用されない場合に健康被害をもたらすリスクがあるため、許可を受けた正規の店舗以外での貯蔵・陳列・販売は厳しく禁じられています。組み合わせ販売や景品としての授与、多量購入時にも適切な安全管理と専門家による確認が求められます。
解き方
- 各選択肢に記載された医薬品の販売方法や管理の規定を確認します。
- 店舗外での貯蔵陳列販売の禁止、組み合わせ販売時の要件、試供品授与の特例、濫用防止の確認義務等に照らして正誤を判別します。
- 選択肢 1不正解
- 医薬品の組み合わせ販売は、保健衛生上の観点から合理的な理由がある場合に限られ、どのような組み合わせでも認められるわけではありません。
- 選択肢 2不正解
- 組み合わせ販売に使用する外箱等の容器の外側から、内部に収められた個々の医薬品等の法定表示が明瞭に見える状態である必要があります。
- 選択肢 3正解
- 許可を受けた正規の店舗以外の出張所等に医薬品を貯蔵又は陳列して販売の拠点とすることは、無許可営業となり医薬品医療機器等法の規定に違反します。
- 選択肢 4不正解
- 一般用医薬品を懸賞や景品として授与することは原則禁止されていますが、試供品(サンプル品)を必要最小限度で提供することは認められています。
- 選択肢 5不正解
- 医薬品の濫用や転売を防止するため、医薬品を大量・頻回に購入しようとする者に対しては、専門家が理由や事情を尋ねて適切に対処する必要があります。
覚えるポイント
- 店舗外の出張所での貯蔵・陳列・販売は無許可営業として違法となります。
間違えやすいところ
- 試供品の授与は条件を満たせば認められますが、漫然とした景品・懸賞提供と混同しないよう注意が必要です。
出題の前提:医薬品医療機器等法および厚生労働省通知(薬事監視・適正販売等の通知基準)に基づく。
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の販売業等の規制
薬事に関する法規と制度 · 医薬品販売業の許可 / 許可の有効期間 / 分割販売 / 薬局の管理者
医薬品の販売等に関する記述の正誤について、医薬品医療機器等法の規定に照らし、正しい組み合わせはどれか。
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解答
3
解説
医薬品の販売業は許可制であり、その種類によって一般生活者への販売権能が異なります。また、許可の有効期間は6年と定められ、あらかじめ容器を開封して小分けしておく行為は無許可製造等とみなされ禁止されています。
解き方
- 記述aについて卸売販売業が一般の生活者へ販売可能かを確認します(不可のため誤)。
- 記述bについて医薬品販売業許可の更新期間が何年かを確認します(6年であるため誤)。
- 記述cについて医薬品の事前のあらかじめ小分け販売が製造に当たるかを確認します(正しい)。
- 記述dについて薬局開設者が薬剤師でない場合の管理者指定義務を確認します(正しい)。
- 選択肢 1不正解
- a及びbが正とされているため誤りです。卸売販売業は一般人へ販売できず、許可期間は6年です。
- 選択肢 2不正解
- bが正、cが誤とされているため誤りです。事前の小分け販売は無許可製造等に該当し禁止されます。
- 選択肢 3正解
- a(誤)、b(誤)、c(正)、d(正)の正しい組み合わせとなっています。
- 選択肢 4不正解
- aが正とされているため誤りです。卸売販売業は一般の生活者に対して医薬品を販売できません。
- 選択肢 5不正解
- a及びbが正、c及びdが誤と判定されているため誤りです。
覚えるポイント
- 医薬品販売業の許可の有効期間は6年であり、卸売販売業は一般生活者への直接販売が認められていません。
間違えやすいところ
- 分割販売自体は認められていますが、あらかじめ小分けして保管しておく行為は無許可製造等とみなされる点に注意します。
出題の前提:医薬品医療機器等法第24条、第26条、第7条に基づく。
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬関係者の責務(医薬品医療機器等法第1条の5)
薬事に関する法規と制度 · 医薬関係者の責務 / 有効性 / 安全性 / 情報提供
次の記述は、医薬品医療機器等法第1条の5の条文の抜粋である。医薬関係者の責務として( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。 第一条の五 医師、歯科医師、薬剤師、獣医師その他の医薬関係者は、医薬品等の( a )及び( b )その他これらの適正な使用に関する知識と理解を深めるとともに、これらの使用の対象者( 略 )及びこれらを購入し、又は譲り受けようとする者に対し、これらの適正な使用に関する事項に関する正確かつ適切な情報の提供に努めなければならない。
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解答
3
解説
医薬品医療機器等法第1条の5において、医薬関係者には医薬品等の「有効性」及び「安全性」に関する知識と理解を深め、購入者等に対して適切な情報提供に努める義務(責務)が明文化されています。
解き方
- 医薬品医療機器等法第1条の5の医薬関係者の責務の条文規定を想起します。
- 条文中の空欄aには「有効性」、空欄bには「安全性」が当てはまることを確認し、組み合わせを選択します。
- 選択肢 1不正解
- 法第1条の5の条文における字句は「有効性及び安全性」であり、「品質及び毒性」ではありません。
- 選択肢 2不正解
- 空欄aには「品質」ではなく「有効性」が入るため不適切です。
- 選択肢 3正解
- 条文通りaには「有効性」、bには「安全性」が入り、適正使用に必要な情報提供責務を定めています。
- 選択肢 4不正解
- 空欄bには「品質」ではなく「安全性」が入るため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- 空欄bには「毒性」ではなく「安全性」が入るため不適切です。
覚えるポイント
- 法第1条の5の医薬関係者の責務では「有効性及び安全性」に関する理解の深化と情報提供が規定されています。
間違えやすいところ
- 第1条(目的)の「品質、有効性及び安全性の確保」と混同し、品質を入れてしまわないよう文脈を正確に把握します。
出題の前提:医薬品医療機器等法第1条の5に基づく。
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
健康食品の位置づけと表示規制
薬事に関する法規と制度 · 健康食品の定義 / 無承認無許可医薬品 / 医薬品的な効能効果の標榜 / 健康被害
健康食品に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
4
解説
健康食品は法令上の明確な定義を持たない通称であり、医薬品的な効能効果を表示・標榜することは無承認無許可医薬品の取締り対象となります。また、未承認の医薬品成分が違法に含まれて重篤な健康被害を生じた事例が多数存在します。
解き方
- 記述aを検証:健康食品には法令上の定義がないため誤りです。
- 記述bを検証:肥満改善効果の標榜は医薬品的な効能効果とみなされるため正しいです。
- 記述cを検証:二日酔い改善効果の標榜も疾病等の治療・予防とみなされ医薬品的効果に該当するため誤りです。
- 記述dを検証:違法な医薬品成分混入による重篤被害が実際に報告されているため正しいです。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りであるため組み合わせとして不適切です。健康食品は法令で定義されていません。
- 選択肢 2不正解
- a及びcがともに誤りであるため不適切です。二日酔い改善は医薬品の効能効果を暗示します。
- 選択肢 3不正解
- aが誤りであるため組み合わせとして不適切です。
- 選択肢 4正解
- bとdが正しい記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- cが誤りであるため組み合わせとして不適切です。
覚えるポイント
- いわゆる健康食品に法令上の定義はなく、病気や身体の特定症状への治療・改善表示は医薬品とみなされます。
間違えやすいところ
- 二日酔い改善や肥満改善など、日常的な悩みに関する表示であっても医薬品的な効能効果の標榜に該当します。
出題の前提:医薬品医療機器等法に基づく「無承認無許可医薬品の指導取締りについて」に基づく。
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
配置販売業の業務形態と規制
薬事に関する法規と制度 · 配置販売業の形態 / 第一類医薬品の販売者 / 配置販売品目基準 / 分割販売の禁止
配置販売業に関する記述のうち、医薬品医療機器等法の規定に照らし、正しいものの組み合わせはどれか。
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解答
5
解説
配置販売業は「先用後利」を基本とし、あらかじめ医薬品を預けておき次回訪問時に使用分を代金回収する形態です。配置できる医薬品は配置販売品目基準に適合するものに限られ、容器の開封による分割販売は禁止されています。
解き方
- 記述aを確認:配置販売は未使用医薬品を買い取る形態ではなく先用後利のため誤りです。
- 記述bを確認:第一類医薬品の販売・情報提供は薬剤師のみ可能であり、登録販売者は行えないため誤りです。
- 記述cを確認:経年変化の起こりにくい配置販売品目基準に適合した一般用医薬品のみ扱うため正しいです。
- 記述dを確認:配置販売業者は医薬品を開封して分割販売することが禁じられているため正しいです。
- 選択肢 1不正解
- a及びbはともに誤った記述であるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤った記述であるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤った記述であるため不適切です。登録販売者は第一類医薬品を販売できません。
- 選択肢 4不正解
- bが誤った記述であるため不適切です。
- 選択肢 5正解
- cとdがともに正しい記述であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 配置販売業では、医薬品を開封して分割販売することは禁止されています。
間違えやすいところ
- 区域管理者が薬剤師であっても、従事する登録販売者が第一類医薬品の販売や情報提供を行うことはできません。
出題の前提:医薬品医療機器等法第30条~第33条に基づく。
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.9 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
リスク区分に応じた情報提供および相談対応
薬事に関する法規と制度 · 第二類医薬品の配置販売 / 要指導医薬品の情報提供者 / 第三類医薬品の相談対応義務 / 第一類医薬品の販売者
要指導医薬品又は一般用医薬品のリスク区分に応じた情報提供等に関する記述のうち、正しい組み合わせはどれか。
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解答
4
解説
一般用医薬品等のリスク区分に応じ、情報提供の義務や担当できる資格者が規定されています。要指導医薬品や第一類医薬品の販売・情報提供は薬剤師に限定され、相談があった場合の対応はすべてのリスク区分において義務とされています。
解き方
- 記述aを確認:第二類医薬品の情報提供は専門家による努力義務であるため正しいです。
- 記述bを確認:要指導医薬品の情報提供・指導は「薬剤師」に限定され、登録販売者は行えないため誤りです。
- 記述cを確認:第三類医薬品であっても、購入者から相談があった場合の対応は法律上の義務であるため誤りです。
- 記述dを確認:第一類医薬品の書面を用いた情報提供を行わせる相手は「薬剤師」に限られるため誤りです。
- 選択肢 1不正解
- b及びcが正とされているため誤りです。要指導医薬品は登録販売者が扱えず、相談応需は全区分で義務です。
- 選択肢 2不正解
- b及びdが正とされているため誤りです。第一類医薬品の情報提供は薬剤師の義務です。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、c及びdが正とされているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- a(正)、b(誤)、c(誤)、d(誤)の正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 購入者等から相談があった場合の対応は、要指導医薬品・一般用医薬品(第三類を含む)すべてで義務となります。
間違えやすいところ
- 第二類医薬品の情報提供は努力義務ですが、購入者から相談を受けた場合は第三類医薬品も含めて義務となる点に注意します。
出題の前提:医薬品医療機器等法第36条の9、第36条の10等に基づく。
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.9 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
特定保健用食品の保健機能成分と表示内容
薬事に関する法規と制度 · 特定保健用食品 / 保健機能成分 / パラチノース / 歯の健康維持
特定保健用食品における保健機能成分と認められる表示内容に関する次の組み合わせのうち、正しいものはどれか。
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解答
4
解説
特定保健用食品(トクホ)では、有効性や安全性が科学的に審査され、特定の保健の用途(整腸作用、血圧、血糖、骨、歯の健康維持など)に関する表示が個別の成分ごとに認められています。
解き方
- 各選択肢の成分と保健用途の関連性を照合します。
- ビフィズス菌はおなかの調子、難消化性デキストリンは血糖や整腸、ラクトトリペプチドは血圧、大豆イソフラボンは骨の健康維持に対応することを確認します。
- パラチノースが「歯の健康維持に役立つ」に対応していることを確認します。
- 選択肢 1不正解
- ビフィズス菌は腸内環境を整え「おなかの調子を整える」旨の表示が認められています。
- 選択肢 2不正解
- 難消化性デキストリンは「食後の血糖値の上昇を緩やかにする」や整腸等であり、「血圧が高めの方に適する」ではありません。
- 選択肢 3不正解
- ラクトトリペプチドは「血圧が高めの方に適する」旨の表示が認められています。
- 選択肢 4正解
- パラチノースはむし歯の原因菌に利用されにくいため、「歯の健康維持に役立つ」表示が認められています。
- 選択肢 5不正解
- 大豆イソフラボンは骨からのカルシウム溶出を抑えるため「骨の健康維持に役立つ」旨の表示が認められています。
覚えるポイント
- パラチノース・キシリトール=歯、大豆イソフラボン=骨、ラクトトリペプチド=血圧、ビフィズス菌=整腸です。
間違えやすいところ
- 大豆イソフラボン(骨)とおなかの調子(乳酸菌やオリゴ糖など)を混同しないように整理して覚えます。
出題の前提:健康増進法に基づく特定保健用食品の表示許可基準に基づく。
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.9 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
化粧品の効能効果の範囲
薬事に関する法規と制度 · 化粧品の効能効果の範囲 / 口唇の荒れ / 化粧品と医薬品の違い
次のうち、化粧品の効能効果の範囲として、誤っているものはどれか。
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解答
3
解説
化粧品の効能効果の範囲は告示等で厳格に定められており、人体に対する作用が緩和なものに限られます。「治す」「治療する」といった表現は医薬品の効能効果に該当し、化粧品で標榜することは認められません。
解き方
- 提示された5つの効能効果の表現を化粧品の効能効果の範囲表と照合します。
- 1、2、4、5は化粧品の効能効果として認められている表現であることを確認します。
- 3の「口唇の荒れを治す」は治療効果であり、化粧品では「防ぐ」しか認められないことを判別します。
- 選択肢 1不正解
- 「頭皮、毛髪を清浄にする」は化粧品の効能効果の範囲として認められています。
- 選択肢 2不正解
- 「フケ、カユミを抑える」は化粧品の効能効果の範囲として認められています。
- 選択肢 3正解
- 化粧品で認められるのは「口唇の荒れを防ぐ」であり、「口唇の荒れを治す」という治療的表現は範囲外で誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 「ムシ歯を防ぐ(使用時にブラッシングを行う歯みがき類)」は化粧品の効能効果の範囲として認められています。
- 選択肢 5不正解
- 「口臭を防ぐ(歯みがき類)」は化粧品の効能効果の範囲として認められています。
覚えるポイント
- 化粧品で認められるのは「荒れを防ぐ」までであり、「治す」という治療的表現は一切認められません。
間違えやすいところ
- 薬用化粧品(医薬部外品)や医薬品のリップクリームと混同し、化粧品でも「治す」と言えると勘違いしやすい点に注意します。
出題の前提:化粧品の効能の範囲の改定について(平成23年7月21日薬食発0721第1号厚生労働省医薬食品局長通知)に基づく。
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
店舗販売業者に対する行政庁の監督処分
薬事に関する法規と制度 · 行政処分 / 店舗販売業 / 変更命令
行政庁が医薬品医療機器等法に基づいて店舗販売業者に対して行うことができる行政処分として、適切でないものはどれか。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品医療機器等法に基づく行政処分には、業務体制の整備命令、構造設備の改善命令、業務停止命令、不正・不良医薬品の回収・廃棄命令、管理者等の変更命令などがありますが、私人間の雇用関係を強制終了させる解雇命令を出す権限はありません。
解き方
- 法に基づき行政庁が店舗販売業者に対して命令・処分できる規定(改善命令、変更命令、停止命令等)を整理する。
- 選択肢の「解雇命令」は労働法規や雇用契約に関わる事項であり、医薬品医療機器等法に定められた行政処分の権限に含まれないことを確認する。
- 選択肢 1不正解
- 薬事に関する法令遵守体制や業務体制に不備がある場合、行政庁は業務体制の整備を命じることができます。
- 選択肢 2不正解
- 薬局や店舗の設備が基準に適合しなくなった場合、行政庁は構造設備の改善を命じることができます。
- 選択肢 3正解
- 行政庁が命ずることができるのは店舗管理者等の「変更」であり、私法上の雇用契約を解約させる「解雇」を命じることはできません。
- 選択肢 4不正解
- 法令違反や不正行為があった場合、期間を定めて業務の全部又は一部の停止を命じることができます。
- 選択肢 5不正解
- 不良医薬品や承認を受けていない医薬品の疑いがある場合など、公衆衛生上の危害防止のため回収や廃棄を命じることができます。
覚えるポイント
- 行政庁ができるのは管理者等の「変更命令」であり、「解雇命令」ではない点に注意する。
間違えやすいところ
- 変更命令と解雇命令を混同し、管理者を排除できるから解雇命令も可能と誤解しやすい。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第71条~第75条(監督処分)
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬部外品・化粧品・食品の定義と規制
薬事に関する法規と制度 · 医薬部外品 / 化粧品 / 食品の区分 / 特定保健用食品
医薬部外品、化粧品、食品等に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。 a 医薬部外品は、医薬品的な効能効果を表示・標榜することが一切認められていない。 b 化粧品は、医薬品的な効能効果を表示・標榜することが一切認められていない。 c 食品とは、医薬品、医薬部外品及び再生医療等製品以外のすべての飲食物をいう。 d 特定保健用食品は、身体の生理学的機能等に影響を与える保健機能成分を含む食品で、医薬品と同様に医薬品医療機器等法で規定されている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬部外品は承認を受けた一定の効能効果を表示可能です。化粧品は医薬品的な効能効果を標榜できません。食品は食品衛生法において医薬品・医薬部外品・再生医療等製品以外のすべての飲食物と定義され、特定保健用食品等の保健機能食品は健康増進法や食品表示法等に基づきます。
解き方
- 各記述の正誤を判定する:aは承認範囲内で効能標榜が認められているため「誤」、bは医薬品的な効能標榜が一切認められないため「正」。
- cは食品衛生法上の食品の定義であり「正」、dは特定保健用食品が健康増進法等に基づく食品分類であるため「誤」。
- 正誤パターン(誤、正、正、誤)から「b、c」の組み合わせを選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが含まれるため誤りです。医薬部外品はあらかじめ承認された範囲内で医薬品的な効能効果の表示・標榜が認められています。
- 選択肢 2不正解
- aが含まれるため誤りです。医薬部外品は効能効果の標榜が一切認められていないわけではありません。
- 選択肢 3正解
- bとcの記述がともに正しいため、この組み合わせが正答となります。
- 選択肢 4不正解
- dが含まれるため誤りです。特定保健用食品は医薬品医療機器等法ではなく健康増進法等に規定されています。
- 選択肢 5不正解
- dが含まれるため誤りです。特定保健用食品の根拠法令は健康増進法等です。
覚えるポイント
- 特定保健用食品などの保健機能食品は食品基準(健康増進法や食品表示法など)に基づく制度である。
間違えやすいところ
- 医薬部外品も一切の効能表示ができないと化粧品と混同して誤認しやすい。
出題の前提:医薬品医療機器等法第2条、食品衛生法第4条第1項、健康増進法
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品のリスク区分
薬事に関する法規と制度 · 第一類医薬品 / 第二類医薬品 / 指定第二類医薬品 / 第三類医薬品
一般用医薬品のリスク区分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 第三類医薬品は、第一類医薬品及び第二類医薬品と異なり、保健衛生上のリスクがなく、副作用も認められない一般用医薬品である。 b 第二類医薬品は、副作用等により身体の変調・不調が起こるおそれはあるが、日常生活に支障を来す程度ではない、保健衛生上のリスクが比較的低い一般用医薬品である。 c 第三類医薬品に分類されている医薬品が、日常生活に支障を来す程度の副作用を生じるおそれがあることが明らかとなった場合、第一類医薬品に分類が変更されることもある。 d 第二類医薬品のうち、「特別の注意を要するものとして厚生労働大臣が指定するもの」を「指定第二類医薬品」としている。
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解答
5
解説
一般用医薬品は副作用等によるリスクに応じて第一類、第二類、第三類に区分されます。第三類であっても医薬品である以上リスクや副作用は存在します。また、安全性の知見が集積された結果としてリスク区分の変更が随時行われます。
解き方
- 各記述を検討:aは医薬品である以上副作用やリスクが皆無ではないため誤り。
- bは日常生活に支障を来す程度ではない比較的低いリスクという第三類医薬品の定義を第二類と記述しているため誤り。
- cは安全性情報の集積により第一類など上位区分へ見直されることがあるため正しい。
- dは指定第二類医薬品の定義として条文通りで正しい。
- 正誤の組み合わせは「誤、誤、正、正」となり、選択肢5が該当する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- a、bが正、dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dが誤となっているため誤りです。指定第二類医薬品の定義は正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- a、bが正、cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正で合致しているため正解です。
覚えるポイント
- 第二類医薬品は日常生活に支障を来す程度の健康被害が生じるおそれがある区分である。
間違えやすいところ
- 第三類医薬品を「リスクや副作用が全くない医薬品」と誤認しやすい。
出題の前提:医薬品医療機器等法第36条の7
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の範囲に関する基準(4要素)
薬事に関する法規と制度 · 医薬品の範囲に関する基準 / 無承認無許可医薬品 / 4要素判定
「医薬品の範囲に関する基準」における医薬品に該当する要素に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a アンプル剤等の医薬品的な形状であること b 成分本質(原材料)が、専ら医薬品として使用される成分本質を含むこと(食品添加物と認められる場合を除く。) c 医薬品的な効能効果が標榜又は暗示されていること(製品表示や添付文書によるほか、チラシ、パンフレット、刊行物、インターネット等の広告宣伝物等による場合も含む。) d 服用時期、服用間隔、服用量等の医薬品的な用法用量の記載があること(調理のために使用方法、使用量等を定めている場合を除く。)
解答・解説を表示
解答
2
解説
無承認無許可医薬品の指導取締りにおいて、「物の成分本質(原材料)」「効能効果の標榜」「形状」「用法用量の標榜」の4要素に基づき総合的に医薬品に該当するか否かが判断されます。
解き方
- 医薬品該当性の判断要素である「成分本質」「効能効果」「用法用量」「形状」の4要件を想起する。
- a(アンプル剤等の形状)、b(専ら医薬品の成分本質)、c(効能効果の標榜・暗示)、d(医薬品的な用法用量)がいずれも該当要素の基準通りの内容であることを確認する。
- すべての記述(a~d)が「正」であるため、選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bおよびdを誤りとしているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- a、b、c、dのすべての記述が正しいため、この組み合わせが正答となります。
- 選択肢 3不正解
- a、c、dを誤りとしているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aを誤りとしているため誤りです。アンプル剤等の医薬品特有の形状は判断要素となります。
覚えるポイント
- 医薬品の該否判定は「成分本質」「効能効果」「形状」「用法用量」の4要素で行われる。
間違えやすいところ
- 食品の形状規制緩和により「アンプル剤」も自由化されたと誤解しないよう注意する(アンプル剤は原則医薬品扱い)。
出題の前提:昭和46年薬発第476号「無承認無許可医薬品の指導取締りについて」(医薬品の範囲に関する基準)
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の本質と基本的な特性
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 副作用 / 専門家の役割
医薬品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 医薬品は、人体に対して使用されないものは含まれない。 b 医薬品は必ず期待される有益な効果(薬効)のみをもたらすものである。 c 一般用医薬品には、添付文書や製品表示に、効能効果、用法用量、副作用等の必要な情報が記載されている。 d 一般用医薬品は、効能効果や副作用等について誤解を生じることもあるため、専門家が専門用語を分かりやすい表現で伝えることが必要である。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品には体外診断用医薬品や衛生害虫の防除薬のように人体に直接使用されないものも含まれます。また、医薬品は主作用だけでなく好ましくない副作用をもたらす可能性が常にあり、生活者が適正に使用できるよう専門家による平易な情報提供が不可欠です。
解き方
- aを判定:体外診断用医薬品や殺虫剤等も医薬品に含まれるため誤り。
- bを判定:医薬品には薬効だけでなく副作用が伴うため誤り。
- cを判定:添付文書等に効能効果や用法用量、副作用情報が法定記載されているため正しい。
- dを判定:一般生活者が正しく理解できるよう専門家が分かりやすく説明する必要があるため正しい。
- 「誤、誤、正、正」の組み合わせである選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- bが正、c・dが誤となっており誤りです。
- 選択肢 2不正解
- dが誤となっており誤りです。平易な説明は必須です。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正で正しく対応しています。
- 選択肢 4不正解
- aが正、cが誤となっており誤りです。
- 選択肢 5不正解
- a・bが正、dが誤となっており誤りです。
覚えるポイント
- 検査薬や殺虫剤のように人体に直接使用しないものも医薬品に分類される。
間違えやすいところ
- 医薬品は必ず効果のみをもたらすと過信し、副作用のリスクを見落とさないこと。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識)
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の特性と市販後安全性確保
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 一般用医薬品のリスク / 市販後調査 / 製品回収情報
医薬品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 一般用医薬品の保健衛生上のリスクは医療用医薬品と同等である。 b 医薬品は、知見の積み重ねによって、随時新たな情報が付加されるものである。 c 医療用医薬品は、市販後にも、その有効性、安全性等の確認が行われる仕組みになっているが、一般用医薬品にはその仕組みはない。 d 医薬品は、製造販売業者による製品回収等の措置がなされることもあるので、製造販売業者等からの情報に日頃から留意しておくことが重要である。
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用医薬品は自己判断で使用されるため、医療用医薬品に比べて保健衛生上のリスクは相対的に低く抑えられています。また、販売開始後も安全性情報の収集・市販後調査が継続して行われ、必要に応じて回収等の措置が講じられます。
解き方
- aを検討:一般用医薬品のリスクは医療用と同等ではなく相対的に低いため誤り。
- bを検討:使用経験や研究の蓄積により添付文書改訂など新情報が付加されるため正しい。
- cを検討:一般用医薬品にも製造販売後調査や副作用報告制度があるため「仕組みはない」は誤り。
- dを検討:品質不良や安全性上の問題から製品回収等が行われるため、日頃から情報収集が重要であり正しい。
- 正誤パターンは「誤、正、誤、正」であり、選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aおよびcが正となっており誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが正、dが誤となっており誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cが正となっており誤りです。一般用医薬品にも市販後の情報収集の仕組みが存在します。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正で正解の組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bが誤、cが正となっており誤りです。
覚えるポイント
- 一般用医薬品も市販後に副作用報告や安全性確認の仕組みが法律で義務づけられている。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品には市販後調査が存在しないと誤解しやすい点に注意する。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(第1章 医薬品の本質、適正使用情報)
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品のリスク評価と用量-反応関係
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 用量-反応関係 / 50%致死量(LD50) / リスク評価
医薬品のリスク評価に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品の効果や毒性リスクは、投与量だけでなく体内への暴露時間にも左右され、薬物暴露時間と暴露量の「積(掛け算)」で表現される用量-反応関係に基づいて科学的に評価されます。
解き方
- 選択肢1~3が治療量上限、慢性毒性、LD50(半数致死量)に関する正しい記述であることを確認する。
- 選択肢4において「暴露時間と暴露量との和」と記載されている点に着目し、正しくは「積」であることを確認して誤り(本問の正解)と判定する。
- 選択肢 1不正解
- 投与量が治療量上限を超えると、効果の上昇よりも毒性・有害反応の増大が上回るため正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 単回投与では無害な少量であっても、長期連用によって蓄積し慢性毒性を発現することがあるため正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 動物実験で求められるLD50(半数致死量)は、薬物の急性毒性の強さを示す指標として用いられるため正しい記述です。
- 選択肢 4正解
- 用量-反応関係における効果とリスクは、暴露時間と暴露量との「和」ではなく「積」で表現されるため誤り(これが正解の選択肢)です。
覚えるポイント
- 医薬品の暴露評価は「時間×量(積)」によって決まる。足し算(和)ではない。
間違えやすいところ
- 「和」と「積」の言葉のすり替え問題は見落としやすいため注意深く確認する。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(第1章 医薬品のリスク評価)
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
健康食品の区分と取扱い・安全性
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 栄養機能食品 / 機能性表示食品 / 健康補助食品 / 医薬品との違い
健康食品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 栄養機能食品は、各種ビタミン、ミネラルに対して栄養機能の表示をすることができる。 b 医薬品を扱う者は、いわゆる健康食品は医薬品とは異なるものであることを認識し、消費者に指導・説明を行わなくてはならない。 c 健康補助食品は健康増進等を目的として広く国民に使用されるようになったが、誤った使用法により健康被害を生じた例も報告されている。 d 機能性表示食品は、疾病に罹患していない者の健康の維持及び増進に役立つ旨又は適する旨(疾病リスクの低減に係るものを除く。)を表示するものである。
解答・解説を表示
解答
5
解説
健康食品は医薬品とは異なり食品に位置づけられます。栄養機能食品は特定の栄養成分(ビタミン・ミネラル等)の機能表示が可能であり、機能性表示食品は科学的根拠に基づき事業者の責任で健康維持増進の機能性を表示できます(疾病リスク低減表示は除く)。過剰摂取等による健康被害防止のため適正な説明が必要です。
解き方
- aを検討:栄養機能食品の規格基準対象成分(ビタミン、ミネラル等)に栄養機能表示ができるため正しい。
- bを検討:健康食品と医薬品の混同を防ぐための適切な指導・説明が求められるため正しい。
- cを検討:過剰摂取や医薬品との相互作用等で健康被害の発生事例があるため正しい。
- dを検討:機能性表示食品の対象(未成年者・妊産婦・授乳婦および疾病罹患者を除く健常者、疾病リスク低減表示を除く)の定義通りであり正しい。
- a~dすべてが「正」であるため、選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- dを誤りとしているため誤りです。機能性表示食品は疾病リスク低減に係る表示は対象外です。
- 選択肢 2不正解
- cを誤りとしているため誤りです。健康食品による健康被害事例は報告されています。
- 選択肢 3不正解
- bを誤りとしているため誤りです。専門家による適切な指導・説明が必要です。
- 選択肢 4不正解
- aを誤りとしているため誤りです。ビタミン・ミネラル等の栄養成分表示が可能です。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dのすべての記述が正しいため正解です。
覚えるポイント
- 機能性表示食品は健常者を対象としており、「疾病リスクの低減」表示は認められていない(特定保健用食品の一部のみ許可)。
間違えやすいところ
- 機能性表示食品でも病気のリスク低減を表示できると誤解しやすい。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(第1章 健康食品の取扱い)
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.13 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品のアレルギー(過敏反応)の特性
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · アレルギー / アレルゲン / 添加物 / 体質
アレルギーに関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 内服薬だけでなく外用薬等でも引き起こされることがある。 b 近い親族にアレルギー体質の人がいる場合は、注意が必要である。 c 医薬品の添加物は、アレルギーを引き起こす原因物質(アレルゲン)とはならない。 d 医薬品にアレルギーを起こしたことがない人は、病気等に対する抵抗力が低下している状態でも、アレルギーを生じることはない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
アレルギーは医薬品の薬理作用とは無関係に、生体の免疫反応が特定の成分に対して過剰に働くことで生じます。有効成分だけでなく添加物も抗原になり得、体調変化によっても発症リスクが変動します。
解き方
- 投与経路(外用薬等含む)や体質的背景による発症リスクの有無を整理します。
- 添加物がアレルゲンとなり得ること、体調や抵抗力の変化により新たに発症し得る点を確認し、各肢の正誤を判定します。
- 選択肢 1不正解
- bが正、cが誤、dが誤であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bが正、dが誤であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、dが誤であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aが正、bが正、cが誤であるため誤りの組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- 医薬品によるアレルギーは内服薬のみならず外用薬や注射薬等でも引き起こされることがあります。
- b:正
- アレルギーには遺伝的素因が関与するため、近い親族にアレルギー体質の方がいる場合は注意が必要です。
- c:誤
- 主薬となる有効成分だけでなく、製剤に含まれる賦形剤や着色料等の添加物もアレルゲンになり得ます。
- d:誤
- 過去にアレルギーを起こした経験がなくても、過労や体調不良等で抵抗力が低下しているときに初めて発症することがあります。
覚えるポイント
- 医薬品の添加物(黄色4号やゼラチンなど)もアレルゲンとなる。
間違えやすいところ
- これまで経験がなければ将来も絶対に発症しないと誤認しやすい。
出題の前提:平成28年度登録販売者試験の手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識)
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.13 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の副作用に関する基本的認識
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 副作用 / 自覚症状 / 適正使用 / リスク管理
医薬品の副作用に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 医薬品が人体に及ぼす作用は、すべてが解明されているわけではない。 b 医薬品は、十分注意して適正に使用すれば、副作用が生じることはない。 c 副作用は、血液や内臓機能への影響のように、直ちに明確な自覚症状として現れないこともある。 d 一般用医薬品の使用においては、通常は、その使用を中断することによる不利益よりも、重大な副作用を回避することが優先される。
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解答
2
解説
医薬品は常に期待される薬効だけでなく好ましくない副作用のリスクを併せ持ちます。十分な注意を払って適正使用を行っても副作用を完全に防ぐことはできず、異常が疑われる場合は重大な副作用を避けるため直ちに使用を中断することが原則です。
解き方
- 人体に対する医薬品の未知の作用や、適正使用下における副作用発現の不可避性を確認します。
- 自覚症状に乏しい副作用の存在や、使用中断と重篤な副作用回避の優先順位から各記述の正誤を導きます。
- 選択肢 1不正解
- bが誤、cが正であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが正、bが誤であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- dが正であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正であるため誤りの組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- 医薬品が人体に及ぼす作用機序や反応の全容は、現代の科学水準でもすべてが完全に解明されているわけではありません。
- b:誤
- 医薬品は適正に使用したとしても、個々人の体質や健康状態等の差異により副作用が生じる可能性を完全には排除できません。
- c:正
- 肝機能障害や血液障害などのように、初期には明確な自覚症状を伴わず検査等で初めて把握される副作用も存在します。
- d:正
- 一般用医薬品は重篤な副作用の兆候が見られた場合、服用を中止する不利益より重大な健康被害の回避を最優先とします。
覚えるポイント
- 適正使用しても副作用はゼロにはならない。疑わしいときは使用中止が最優先。
間違えやすいところ
- 用法用量を正しく守っていれば副作用は絶対に起こらないと混同しやすい。
出題の前提:平成28年度登録販売者試験の手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識)
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の不適正使用と有害事象
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 過量服用 / 受診勧奨 / 小児用量 / 有害事象
医薬品の不適正な使用と有害事象に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 「薬はよく効けばよい」と短絡的に考えて、定められた用量を超える量を服用すると、有害事象につながる危険性が高い。 b 選択された医薬品が適切ではなく、症状が改善しないまま使用し続けている場合、適切な治療の機会を失うことがある。 c 小児への使用を避けるべき医薬品であっても、大人の用量の半分以下であれば、服用させても有害事象にはつながらない。
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解答
2
解説
医薬品は適正な用法・用量でのみ安全性が確保されます。自己判断による過量摂取や漫然とした連用は有害事象や治療遅延を招き、小児に対して使用が禁じられている成分は減量しても決して投与してはなりません。
解き方
- 過量服用の危険性および症状不改善時の連用による治療遅延のリスクを検討します。
- 小児禁忌の成分について用量を減らせば安全に使用できるか否かを判定します。
- 選択肢 1不正解
- cが誤であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが正、cが誤であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bが正であるため誤りの組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- 定められた用量を超えて過量に服用すると、薬効の上昇以上に毒性や副作用の発現リスクが著しく高まります。
- b:正
- 不適切な一般用医薬品を漫然と連用し続けると、医療機関における適切な診断・早期治療の機会を逸する恐れがあります。
- c:誤
- 小児に対して禁忌とされている医薬品は、大人用量を減量して服用させても重大な有害事象を引き起こす危険があります。
覚えるポイント
- 小児への使用を避けるべき医薬品は減量しても投与してはならない。
間違えやすいところ
- 大人の半量や小児換算なら小児禁忌薬でも飲ませてよいと誤認しやすい。
出題の前提:平成28年度登録販売者試験の手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識)
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
薬物依存の定義
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬物依存 / 精神的依存 / 強迫的欲求
薬物依存に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。 薬物依存とは、ある薬物の( a )作用を体験するために、その薬物を連続的、あるいは( b )に摂取することへの強迫(欲求)を常に伴っている行動等によって特徴づけられる精神的・身体的な状態のことである。
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解答
4
解説
薬物依存とは、特定の薬物がもたらす精神的な変容や快の作用を求め、その薬物を連続的あるいは周期的に摂取し続けずにはいられない強迫的な欲求に駆られる状態を指します。
解き方
- 薬物依存の引き金となる作用(精神的な作用)を同定します。
- 摂取形態に関する記述(連続的あるいは周期的に摂取する強迫)を照合して組み合わせを確定します。
- 選択肢 1不正解
- aは「精神的な」、bは「周期的」が入るため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aは「身体的な」ではなく「精神的な」が入るため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは「一時的」ではなく「周期的」が入るため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aに「精神的な」、bに「周期的」が入り、定義通りの正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:精神的な
- 薬物依存の定義では、ある薬物の「精神的な」作用を体験するため、という文言が入ります。
- b:周期的
- 薬物を連続的、あるいは「周期的」に摂取することへの強迫(欲求)を伴う状態と規定されています。
覚えるポイント
- 薬物依存の定義:「精神的な」作用を体験するため、「連続的」あるいは「周期的」に摂取。
間違えやすいところ
- 薬物依存の動機を「身体的な作用」と取り違えないように注意する。
出題の前提:平成28年度登録販売者試験の手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識)
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品とアルコールの相互作用(アセトアミノフェン)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用 / 飲酒 / アルコール / アセトアミノフェン / 肝代謝
医薬品と酒類(アルコール)に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。 酒類をよく摂取する者では、( a )の代謝機能が( b )場合があるため、アセトアミノフェンは、通常よりも( c )ことがある。
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解答
3
解説
習慣的なアルコール摂取により肝臓の薬物代謝酵素が誘導されると、肝代謝を受けるアセトアミノフェンなどの薬物は分解が早まり、通常より体内から速く消失して薬効が減弱したり、毒性代謝物の産生が増加したりする恐れがあります。
解き方
- アルコールによって代謝能が変動する中核臓器(肝臓)を特定します。
- 慢性飲酒に伴う酵素誘導により代謝機能が「高まっている」こと、およびその結果生じる「体内から速く消失する」変化を結びつけます。
- 選択肢 1不正解
- 代謝機能が高まると薬物は速く分解されるため、「体内に長くとどまる」は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 酒類を頻繁に飲む人では酵素誘導により代謝機能が「高まっている」ため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aに「肝臓」、bに「高まっている」、cに「体内から速く消失する」が入り、正解です。
- 選択肢 4不正解
- 代謝酵素の主座は「肝臓」であり、代謝機能は高まるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 主座は「肝臓」であり、消失速度も速くなるため誤りです。
答えの内訳
- a:肝臓
- アルコールの常飲によって代謝酵素の誘導が起きる主な臓器は「肝臓」です。
- b:高まっている
- 日常的に飲酒する人では、肝臓の薬物代謝酵素が誘導されて代謝機能が「高まっている」場合があります。
- c:体内から速く消失する
- 肝臓での代謝機能が高まっていると、アセトアミノフェンは速やかに代謝されて「体内から速く消失する」ことがあります。
覚えるポイント
- 常習飲酒者では肝代謝酵素が誘導され、アセトアミノフェンが体内から速く消失しやすい。
間違えやすいところ
- 代謝が高まることと体内に長くとどまることの因果関係を逆にしてしまいがち。
出題の前提:平成28年度登録販売者試験の手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識)
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.15 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の相互作用(外用薬・食品等)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用 / 外用薬 / 多剤併用 / カフェイン / ビタミンA
医薬品の相互作用に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 外用薬は、食品によって作用や代謝に影響を受けない。 b 複数の疾病を有する人では、疾病ごとにそれぞれ医薬品が使用されるため、注意が必要である。 c 食品中に含まれるカフェインやビタミンAは微量であるため、それらを含む医薬品を一緒に服用しても過剰摂取にならない。
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解答
2
解説
医薬品の相互作用は内服薬同士のみならず外用薬と食品、または食品中の成分(カフェインやビタミンA等)と医薬品との間でも起こります。複数の疾病治療で併用薬が増えるほど相互作用のリスクは高まります。
解き方
- 外用薬が全身循環に移行して食品の影響を受ける可能性を確認します(a判定)。
- 複数疾病を持つ患者における併用薬の相互作用リスクを検討します(b判定)。
- 食品由来の日常摂取成分(カフェイン等)と医薬品の併用による過量摂取リスクを検討します(c判定)。
- 選択肢 1不正解
- bが正、cが誤であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、bが正であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、cが誤であるため誤りの組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 外用薬であっても、経皮吸収されて全身循環に入った成分は食品成分によって代謝や作用に影響を受けることがあります。
- b:正
- 複数の疾患を抱える患者は複数の医薬品を併用することが多く、相互作用や副作用の重複に注意が必要です。
- c:誤
- コーヒーや緑茶(カフェイン)やレバー等(ビタミンA)を含む食品と同成分の医薬品を併用すると過剰摂取となる危険があります。
覚えるポイント
- 外用薬でも食品の影響を受けることがあり、食品中カフェイン等の重複過剰摂取にも注意。
間違えやすいところ
- 外用薬だから全身や食品との相互作用は一切ないと決めつけない。
出題の前提:平成28年度登録販売者試験の手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識)
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.15 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
小児における医薬品の体内動態と特徴
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児 / 血液脳関門 / 腸管吸収 / 肝腎機能 / 誤飲防止
小児の医薬品の使用に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 血液脳関門が未発達であるため、中枢神経系に影響を与える医薬品で副作用を起こしやすい。 b 小児は大人と比べて身体の大きさに対して腸が長いが、服用した医薬品の吸収率は相対的に低い。 c 肝臓や腎臓の機能が未発達であるため、医薬品の成分の代謝・排泄に時間がかかり、副作用がより強く出ることがある。 d 医薬品によっては、形状等が小児向けに作られていないため小児に対して使用しないことなどの注意を促している場合がある。
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解答
2
解説
小児は器官の発達が未熟であり、血液脳関門の透過性亢進、体格比で長い腸管による高い吸収率、肝・腎機能の未発達による代謝・排泄遅延など、成人と大きく異なる薬物動態を示します。
解き方
- 中枢移行性(血液脳関門)および腸管吸収率に関する成人と小児の差異を整理します。
- 小児の代謝・排泄能と製剤形状に伴う窒息・誤飲等の安全上の配慮を確認し、各記述を判定します。
- 選択肢 1不正解
- bが誤、dが正であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが正であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、bが誤、cが正であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- cおよびdが正であるため誤りの組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- 小児は血液脳関門が未発達なため、中枢神経系に作用する成分が脳内に移行しやすく副作用を引き起こしやすいです。
- b:誤
- 小児は大人と比べて体格に対する腸の長さの比率が大きく、医薬品の吸収率は相対的に高くなります。
- c:正
- 小児は肝臓の代謝酵素や腎臓の排泄機能が未熟なため、体内からの消失が遅れて作用や副作用が強く現れることがあります。
- d:正
- 錠剤やカプセル剤など、喉に詰まらせる恐れがある形状の製剤は小児への使用を避ける旨の注意がなされています。
覚えるポイント
- 小児は体格に対して腸が長く医薬品の吸収率は「相対的に高い」。
間違えやすいところ
- 小児の腸管が未熟だから吸収率も低いと逆に思い込みやすい。
出題の前提:平成28年度登録販売者試験の手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識)
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.15 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
高齢者の医薬品使用の特徴と注意点
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 高齢者 / 服薬管理 / 嚥下機能 / 基礎疾患
高齢者の医薬品の使用に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 医薬品の使用上の注意においては、おおよその目安として 65 歳以上を「高齢者」としている。 b 飲み忘れを起こしやすい傾向があり、家族の理解や協力を含めた配慮が重要となることがある。 c 喉の筋肉が衰えて飲食物を飲み込む力が弱まっている場合があり、内服薬を服用する際に喉に詰まらせやすい。 d 基礎疾患を抱えている場合が多く、一般用医薬品の使用によって基礎疾患の症状を悪化させてしまうことがある。
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解答
5
解説
高齢者(概ね65歳以上)は生理機能の衰え(肝腎機能低下、嚥下障害等)や認知機能の変化、多疾患・併用薬の存在により、医薬品による副作用や誤用、基礎疾患悪化のリスクが高いため特段の配慮が求められます。
解き方
- 高齢者の年齢目安(65歳以上)の定義を確認します。
- 服薬管理上の注意、身体機能低下に伴う嚥下時の配慮、および基礎疾患への影響について検討します。
- 選択肢 1不正解
- bおよびdも正であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cおよびdも正であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aも正であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bも正であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dの記述はいずれも正しく、正解の組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- 医薬品の添付文書等の使用上の注意では、一般的におおよそ65歳以上を「高齢者」の目安としています。
- b:正
- 高齢者は認知機能の低下等により飲み忘れや誤用を起こしやすいため、家族等の協力を含めた配慮が重要です。
- c:正
- 嚥下機能の低下に伴い、カプセル剤や錠剤などの固形製剤を喉に詰まらせたり誤嚥したりしやすくなります。
- d:正
- 複数の慢性基礎疾患を有していることが多く、一般用医薬品の成分が基礎疾患を悪化させる危険性があります。
覚えるポイント
- 使用上の注意における「高齢者」の目安は65歳以上。
間違えやすいところ
- 高齢者の定義年齢を70歳や75歳と混同しないようにする。
出題の前提:平成28年度登録販売者試験の手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識)
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
妊婦・授乳婦に対する医薬品使用上の留意点
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 妊婦および授乳婦への配慮 / 胎盤関門 / 母乳移行 / 催奇形性
妊娠又は妊娠していると思われる女性もしくは母乳を与える女性(授乳婦)に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 胎盤には、胎児の血液と母体の血液とが混ざり合う仕組みがある。 b 便秘薬には、配合成分やその用量によっては流産や早産を誘発するおそれがあるものがある。 c 医薬品の種類によっては、授乳婦が使用した医薬品の成分の一部が乳汁中に移行することが知られている。 d ビタミンA含有製剤は、妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると胎児に先天異常を起こす危険性が高まるとされている。
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解答
1
解説
妊婦や授乳婦では、母体だけでなく胎児や乳児への薬物移行と影響を考慮する必要があります。胎盤では血液同士が直接混じり合わず選択的な透過機構が存在し、母乳への移行性や胎児毒性にも注意を払います。
解き方
- 記述aについて、母体と胎児の循環器系は胎盤を介して隔てられており血液が直接混ざり合うことはないため誤りと判断します。
- 記述b・c・dについて、刺激性瀉下成分による子宮収縮誘発、母乳への薬物移行、妊娠前後のビタミンA過剰摂取による催奇形性リスクの記述はいずれも適切であると判断します。
- 正誤の並び「誤、正、正、正」に対応する選択肢1を正解と決定します。
- 選択肢 1正解
- aが誤り、b、c、dが正しい記述であり、正しい組み合わせとなっています。
- 選択肢 2不正解
- 便秘薬(瀉下薬)の成分や用量によって流産・早産を誘発する恐れがあるため、bを誤りとする点が不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 胎盤で母子血液は直接混ざり合わず(aが誤)、母乳移行は知られており(cが正)、ビタミンAの過剰摂取リスクも存在するため(dが正)不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aは誤り、bおよびcは正しい記述であるため、正誤の組み合わせが誤っています。
- 選択肢 5不正解
- cの母乳移行およびdのビタミンAによる催奇形性リスクは正しい事実であるため不適切です。
覚えるポイント
- 胎盤では母体と胎児の血液は直接混ざり合わないこと、ビタミンA過剰摂取は催奇形性リスクがあることを押さえましょう。
間違えやすいところ
- 胎盤関門が存在しても多くの医薬品成分が胎盤を通過可能である点と混同しないように注意しましょう。
出題の前提:手引き(平成27年4月)第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」妊婦又は妊娠していると思われる女性、授乳婦
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
プラセボ効果の特徴と注意点
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · プラセボ効果 / 偽薬効果 / 心理的要因 / 副作用
プラセボ効果に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a プラセボ効果は、条件付けによる生体反応によってのみ起こる。 b プラセボ効果は不確実であり、それを目的として医薬品が使用されるべきではない。 c プラセボ効果によってもたらされる反応や変化には、不都合なもの(副作用)はない。 d プラセボ効果は、医薬品を使用したとき、結果的又は偶発的に薬理作用によらない作用を生じることをいう。
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解答
3
解説
プラセボ効果とは、薬理作用によらない暗示や条件付け等の複合的要因によって生じる心身の反応です。好ましい効果だけでなく望ましくない副作用様症状(ノセボ効果)も生じ得ること、効果が不確実であるため目的として利用すべきでないことを理解します。
解き方
- 記述aについて、暗示効果などの心理的要因や自然緩解など複数の要因が関与するため「条件付けによってのみ」は誤りと判断します。
- 記述bについて、プラセボ効果は発現が不確実であり意図的に治療目的で使用すべきではないため正しいと判断します。
- 記述cについて、プラセボ効果により悪心やめまいなどの不都合な反応(副作用様症状)が現れることもあるため誤りと判断します。
- 記述dについて、薬理作用によらない作用を生じる現象としての定義に合致するため正しいと判断します。
- 正誤の並び「誤、正、誤、正」に対応する選択肢3を正解と決定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述dはプラセボ効果の定義として正しいため、dを誤りとする本肢は不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 記述bは正しく、記述cは不都合な反応も生じるため誤りであり、正誤が逆になっています。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正となり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aは「のみ起こる」が誤りで、bは正しいため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aは誤りであり、cも副作用様症状が生じるため誤りであることから不適切です。
覚えるポイント
- プラセボ効果には望ましい効果だけでなく、不都合な反応(副作用)も含まれ、目的として使用してはならないとされています。
間違えやすいところ
- 「プラセボ効果には副作用はない」と誤認しやすいので注意が必要です。
出題の前提:手引き(平成27年4月)第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」プラセボ効果
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.17 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の役割とセルフメディケーション
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 一般用医薬品の役割 / セルフメディケーション / QOL / 高齢化
一般用医薬品の役割に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 近年、急速な( a )の進展や生活習慣病の増加など疾病構造の変化、( b )の向上への要請等に伴い、自分自身の健康に対する関心が高い生活者が多くなっている。そのような中で、専門家による適切なアドバイスの下、一般用医薬品を利用する「( c )」の考え方がみられるようになってきている。
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解答
1
解説
現代の医療環境において、高齢化や生活習慣病の増加に伴い、自らの健康に責任を持ち軽度な不調を手当てする「セルフメディケーション」と生活の質(QOL)の維持向上が重視されています。
解き方
- 文脈より、生活習慣病の増加と並ぶ社会構造の変化としてaには「高齢化」が入ることを確認します。
- 向上への要請としてbには生活の質を意味する「QOL(Quality of Life)」が適切であると判断します(GCPは医薬品の臨床試験の実施基準)。
- 適切なアドバイスの下で一般用医薬品を利用する考え方としてcには「セルフメディケーション」が入ることを確認します。
- したがって組み合わせは「a:高齢化、b:QOL、c:セルフメディケーション」の選択肢1となります。
- 選択肢 1正解
- aに高齢化、bにQOL、cにセルフメディケーションが入り、文脈として完全に一致します。
- 選択肢 2不正解
- aが「少子化」、bが治験の基準である「GCP」となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bが「GCP」となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- a、b、cのすべてが文脈と合致しておらず誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cが「リスクコミュニケーション」となっているため誤りです。
覚えるポイント
- セルフメディケーションはWHOにより「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」と定義されています。
間違えやすいところ
- QOL(生活の質)とGCP(医薬品の臨床試験の実施の基準)等の略語の意味を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:手引き(平成27年4月)第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」一般用医薬品の役割、セルフメディケーション
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.17 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品販売時のコミュニケーションと情報提供
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 情報提供 / コミュニケーション / 受診勧奨 / 状態観察
一般用医薬品の販売に従事する専門家の対応に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 購入者が医薬品を使用する状況は随時変化する可能性があるため、販売時のコミュニケーションの機会が継続的に確保されることが望ましい。 b 情報提供は、説明した内容が購入者にどう理解され、行動に反映されているか、などの実情を把握しながら行うことにより、その実効性が高まる。 c 情報提供を受ける購入者が医薬品を使用する本人で、現に症状等がある場合には、その人の状態や様子全般から得られる情報も、状況把握につながる重要な手がかりとなる。
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解答
1
解説
専門家による医薬品販売時のコミュニケーションは、一方的な情報伝達ではなく、購入者の理解度や背景、本人の外見的な観察情報などを総合的に捉えながら双方向で行う必要があります。
解き方
- 記述aについて、使用者の体調や併用薬の変化に対応するため販売時の継続的な対話機会の確保が望ましく、正しいと判断します。
- 記述bについて、理解度や実際の行動状況を確かめながら情報提供を行うことで実効性が高まるため、正しいと判断します。
- 記述cについて、本人が来店している場合は顔色や話し方など全身の状態から得られる情報も状況把握に直結するため、正しいと判断します。
- すべて正しい記述(正、正、正)であるため、選択肢1を正解と決定します。
- 選択肢 1正解
- a、b、cの記述はいずれも適切であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは適切であるため、aを誤りとする本肢は不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aおよびbはいずれも適切であるため、これらを誤りとする本肢は不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bおよびcはいずれも適切であるため、これらを誤りとする本肢は不適切です。
覚えるポイント
- コミュニケーションは一方通行ではなく、相手の反応の確認や観察(非言語情報)を交えた双方向性が不可欠です。
間違えやすいところ
- 言葉でのやりとりのみならず、使用者の顔色や仕草等の全身の観察情報も重要である点を見落とさないようにしましょう。
出題の前提:手引き(平成27年4月)第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」適切な医薬品選択と受診勧奨
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.17 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の歴史的薬害事件と制度改革
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / サリドマイド / スモン / 副作用被害救済制度 / HIV訴訟
薬害に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a サリドマイドによる薬害事件は、日本国内だけで問題となった。 b 過去の薬害の原因となった医薬品は、医療用医薬品のみである。 c 医薬品副作用被害救済制度は、サリドマイド訴訟、スモン訴訟を契機として創設された。 d HIV(ヒト免疫不全ウイルス)訴訟の和解を踏まえ、国は、エイズ治療研究開発センターを整備した。
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解答
4
解説
薬害事件の教訓から医薬品の安全性確保や被害者救済の制度が整備されてきました。過去の薬害には一般用医薬品も関与しており、国内外の重大な歴史的背景を正しく把握することが重要です。
解き方
- 記述aについて、サリドマイド事件は西ドイツ(当時)をはじめ世界的に被害が発生した事件であるため誤りと判断します。
- 記述bについて、キノホルム製剤やサリドマイド製剤は一般用医薬品としても販売されていたため「医療用医薬品のみ」は誤りと判断します。
- 記述cについて、サリドマイド訴訟やスモン訴訟を契機として1979年に医薬品副作用被害救済基金法が成立し制度が創設されたため正しいと判断します。
- 記述dについて、HIV訴訟の和解に基づきエイズ治療・研究開発センター等の整備が行われたため正しいと判断します。
- 正誤の並び「誤、誤、正、正」に対応する選択肢4を正解と決定します。
- 選択肢 1不正解
- a・bは誤り、c・dは正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aは誤りであり、cは正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- bは一般用医薬品も存在したため誤りであり、dは正しいため不適切です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bは誤りであり、cは正しい記述であるため不適切です。
覚えるポイント
- サリドマイドやキノホルムは一般用医薬品としても販売され、薬害は医療用医薬品だけに起因するものではない点に注意しましょう。
間違えやすいところ
- 薬害の原因医薬品が「医療用医薬品に限られる」と誤認しないようにしましょう。
出題の前提:手引き(平成27年4月)第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」薬害の歴史
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.18 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
スモン訴訟の原因と救済措置
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · スモン訴訟 / キノホルム / 亜急性脊髄視神経症 / 公費負担
スモン訴訟に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 ( a )として販売されていたキノホルム製剤を使用したことによる( b )に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。スモン患者に対しては、医療費の自己負担分の( c )、重症患者に対する介護事業が講じられている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
スモン(Subacute Myelo-Optico-Neuropathy:亜急性脊髄視神経症)は、整腸剤キノホルムによって下肢のしびれや歩行障害、視覚障害が生じた薬害です。和解に基づく恒久対策として医療費の公費負担等が行われています。
解き方
- キノホルム製剤が使用されていた用途として、aには「整腸剤」が入ると判断します。
- スモンの正式名称として、bには「亜急性脊髄視神経症」が入ると判断します。
- 和解に基づく救済措置において、医療費の自己負担分は全額が「公費負担」とされるため、cには「公費負担」が入ります。
- 以上より、「整腸剤、亜急性脊髄視神経症、公費負担」の組み合わせである選択肢1が正解です。
- 選択肢 1正解
- aに整腸剤、bに亜急性脊髄視神経症、cに公費負担が入り、すべて正確です。
- 選択肢 2不正解
- bの疾患名は亜急性脊髄視神経症であり、cは公費負担であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aのキノホルムは整腸剤として使用され、bは亜急性脊髄視神経症であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aは整腸剤であり、cは一部補助ではなく公費負担であるため誤りです。
覚えるポイント
- キノホルム=整腸剤=スモン(亜急性脊髄視神経症)=医療費自己負担分の公費負担、の結びつきを完璧に暗記しましょう。
間違えやすいところ
- キノホルムの用途を抗菌剤や抗生物質と混同しないようにしてください。
出題の前提:手引き(平成27年4月)第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」スモン訴訟
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.18 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
HIV訴訟の概要と対策
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · HIV訴訟 / 血液凝固因子製剤 / 血友病 / 誓いの碑
HIV訴訟に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 国及び都道府県を被告として、大阪地裁、東京地裁で提訴された。 b 「誓いの碑」の竣工式には厚生大臣(当時)が出席し、関係患者団体等を招いて行われた。 c HIV訴訟の和解を踏まえ、国は、HIV感染者に対する恒久対策のほか、医薬品の副作用等による健康被害の再発防止に向けた取り組みを進めた。 d 血友病患者が、HIVが混入した原料血漿から製造された免疫グロブリン製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。
解答・解説を表示
解答
4
解説
HIV訴訟は、血友病患者が加熱処理されない血液凝固因子製剤の投与によりHIVに感染したことに対する損害賠償訴訟です。被告は「国及び製薬企業」であり、和解後は安全対策の抜本的見直しや「誓いの碑」建立などの再発防止策が講じられました。
解き方
- 記述aについて、被告は国及び「製薬企業」であり、都道府県ではないため誤りと判断します。
- 記述bについて、厚生労働省中庭の「誓いの碑」竣工式には当時の厚生大臣が出席して行われたため正しいと判断します。
- 記述cについて、HIV感染者への恒久対策や医薬品副作用等による健康被害の再発防止への取り組みが進められたため正しいと判断します。
- 記述dについて、原因製剤は「血液凝固因子製剤」であり免疫グロブリン製剤ではないため誤りと判断します。
- 正誤の並び「誤、正、正、誤」に対応する選択肢4を正解と決定します。
- 選択肢 1不正解
- aおよびdは誤り、bは正しいため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- dの原因製剤は免疫グロブリン製剤ではなく血液凝固因子製剤であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- a・c・dの正誤判定がすべて誤っています。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aは誤りであり、cは正しい記述であるため不適切です。
覚えるポイント
- HIV訴訟の原因医薬品は「血液凝固因子製剤(非加熱製剤)」であり、被告は「国及び製薬企業」です。
間違えやすいところ
- 血液製剤の種類(血液凝固因子製剤と免疫グロブリン製剤や乾燥血液製剤等)を混同しないように注意しましょう。
出題の前提:手引き(平成27年4月)第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」HIV訴訟
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.18 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
CJD訴訟と生物由来製品対策
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · CJD訴訟 / ヒト乾燥硬膜 / プリオン / 医薬品医療機器総合機構
CJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)訴訟に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 脳外科手術等に用いられていた( a )を介してCJDに罹患したことに対する損害賠償訴訟である。CJDは、( b )の一種であるプリオンが脳の組織に感染し、死に至る重篤な神経難病である。 本訴訟の和解を踏まえ、国は、生物由来製品の安全対策強化、( c )による生物由来製品による感染等被害救済制度の創設を行った。
解答・解説を表示
解答
5
解説
CJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)は、異常プリオンタンパク質により脳が海綿状に変性する疾患です。脳外科手術等で用いられた「ヒト乾燥硬膜」を介して感染拡大し、その和解を契機に医薬品医療機器総合機構による生物由来製品感染等被害救済制度が創設されました。
解き方
- 原因となった生体材料として、aには「ヒト乾燥硬膜」が入ると判断します(くも膜ではない)。
- 病原体プリオンの本態として、bには「タンパク質」が入ると判断します(ウイルスや細菌ではない)。
- 救済制度の創設・実施主体として、cには「(独)医薬品医療機器総合機構」が入ると判断します。
- したがって「a:ヒト乾燥硬膜、b:タンパク質、c:(独)医薬品医療機器総合機構」となる選択肢5が正解です。
- 選択肢 1不正解
- aが「ヒト乾燥くも膜」、bが「ウイルス」となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが「ヒト乾燥くも膜」、cが「厚生労働省」となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが「ヒト乾燥くも膜」となっているため誤りです。硬膜が正解です。
- 選択肢 4不正解
- bが「ウイルス」、cが「厚生労働省」となっているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aにヒト乾燥硬膜、bにタンパク質、cに(独)医薬品医療機器総合機構が入り、完全に一致します。
覚えるポイント
- CJDの原因物質はヒト乾燥硬膜、プリオンはタンパク質、救済制度はPMDA(医薬品医療機器総合機構)が担います。
間違えやすいところ
- プリオンをウイルスや細菌などの微生物と誤認しないように注意しましょう。
出題の前提:手引き(平成27年4月)第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」CJD訴訟
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.19 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
消化器系の構成(消化管と消化腺)
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 消化管 / 消化腺
消化器系に関する記述について、正しいものの組み合わせを1つ選べ。
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解答
4
解説
消化器系は、食物を運搬・消化・吸収・排泄する一続きの管である消化管と、消化液を分泌して化学的消化を補助する付属器官である消化腺に大別されます。
解き方
- 消化管(口腔、咽頭、食道、胃、小腸、大腸、肛門)と付属器官の消化腺(唾液腺、肝臓、胆嚢、膵臓)を分類します。
- 記述a〜dを照らし合わせ、正しい記述の組み合わせである「b、d」を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは胆嚢が消化管ではなく消化腺(付属器官)であるため誤りで、記述cは腎臓が泌尿器系であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは胆嚢が消化管に含まれるとしている点が誤りであり、正しい組み合わせではありません。
- 選択肢 3不正解
- 記述cは腎臓を消化腺としている点が誤りであり(腎臓は泌尿器系)、正しい組み合わせではありません。
- 選択肢 4正解
- 記述b(胃、小腸、大腸、肛門は消化管)と記述d(肝臓、膵臓は消化腺)はともに正しく、適切な組み合わせです。
覚えるポイント
- 消化管は口腔・咽頭・食道・胃・小腸・大腸・肛門の一連の管路で、胆嚢や肝臓・膵臓は消化腺・付属器官です。
間違えやすいところ
- 胆嚢を消化管と混同したり、泌尿器系である腎臓を消化腺と混同しないように注意します。
出題の前提:手引き(平成27年4月)「第2章 人体の働きと医薬品」Ⅰ 消化器系
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.20 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
食道の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 食道 / 蠕動運動 / 括約筋
食道に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
5
解説
食道は咽頭と胃をつなぐ管状器官で、消化液の分泌は行わず粘液で滑りを良くし、平滑筋の蠕動運動により食物を胃へ移送します。
解き方
- 食道の解剖学的特徴(直径1〜2cm、長さ約25cm)と括約筋による逆流防止機能を確認します。
- 食道における消化液分泌の有無(なし)および食塊移送の機序(重力ではなく蠕動運動)を確認し、各記述の正誤を判定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述a、b、c、dの判定が異なっており誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cは重力ではなく蠕動運動によって送り込まれるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aは正しい記述であり、記述bは消化液分泌腺がないため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bは食道に消化液の分泌腺はないため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aは正、bは誤(消化液分泌腺はない)、cは誤(蠕動運動で運ばれる)、dは正であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 食道には消化液の分泌腺はなく、食物は重力ではなく食道の蠕動運動によって胃へ送り込まれます。
間違えやすいところ
- 食物が胃に落ちるのを「重力」によるものと錯覚しやすいですが、横になっていても蠕動運動で胃に送られます。
出題の前提:手引き(平成27年4月)「第2章 人体の働きと医薬品」Ⅰ 消化器系(食道)
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.20 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
歯の構造と組織
人体の働きと医薬品 · 歯 / エナメル質 / 象牙質 / 歯髄
歯に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
歯は歯周組織(歯肉、歯根膜、歯槽骨、セメント質)により顎骨に固定されます。歯冠表面は人体で最も硬いエナメル質で覆われ、その下層の象牙質が血管・神経を含む歯髄を保護しています。
解き方
- 歯の支持構造(歯周組織、歯槽骨、歯根、歯冠、歯頚)に関する定義を確認します。
- 歯の層構造(最外層=エナメル質、中間層=象牙質、中心=歯髄)を整理し、記述c・dの誤りを見抜きます。
- 選択肢 1不正解
- 記述bは正しい記述であり、記述cは表面を覆うのが象牙質ではなくエナメル質であるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aは正、bは正、cは誤(最外層はエナメル質)、dは誤(象牙質が歯髄を取り囲む)であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aは正しく、記述cはエナメル質の誤りであるため正しくありません。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは正しく、記述cおよびdは層の名称・位置関係が誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述bは正しく、記述dは象牙質の下に石灰質があるとする点が誤りです。
覚えるポイント
- 体で最も硬いのは歯冠表面のエナメル質で、その内側に象牙質があり、中心の歯髄を取り囲みます。
間違えやすいところ
- エナメル質と象牙質の位置関係や、それぞれの硬さの記述を入れ替えたひっかけに注意します。
出題の前提:手引き(平成27年4月)「第2章 人体の働きと医薬品」Ⅰ 消化器系(歯)
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.20 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
小腸の構造と働き
人体の働きと医薬品 · 小腸 / 十二指腸 / 膵液 / 胆汁 / ペプシノーゲン
小腸に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
1
解説
小腸は全長6〜7mで、十二指腸・空腸・回腸の3部分から成ります。十二指腸には膵管と総胆管が開口し、消化液が分泌されます。ペプシノーゲンは胃粘膜主細胞から分泌され胃酸によりペプシンに活性化されます。
解き方
- 小腸の区分(十二指腸、空腸、回腸)を確認し、盲腸は大腸の起点であることを判定します(aは誤)。
- 十二指腸の形状(C字型、約25cm)および膵管・胆管の開口部について確認します(b、cは正)。
- ペプシノーゲンは胃液に含まれ胃酸で活性化されることを確認し、膵液・腸液とする記述を判定します(dは誤)。
- 選択肢 1正解
- aは誤(盲腸は大腸)、bは正、cは正、dは誤(ペプシノーゲンは胃液成分)であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cは十二指腸に膵管と胆管が開口するため正しく、誤りとした本選択肢は不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aは盲腸を小腸に含めているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは盲腸が含まれ誤り、記述dはペプシノーゲンが胃液に含まれるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは誤りで、記述cは正しいため、この組み合わせは誤りです。
覚えるポイント
- 小腸は十二指腸・空腸・回腸の3部構成です。盲腸は大腸の一部です。
間違えやすいところ
- 胃液の消化酵素(ペプシノーゲン→ペプシン)と、膵液や腸液の消化酵素(トリプシン等)を混同しないようにします。
出題の前提:手引き(平成27年4月)「第2章 人体の働きと医薬品」Ⅰ 消化器系(小腸)
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.21 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
呼吸器系の構成と役割
人体の働きと医薬品 · 呼吸器系 / 咽頭 / 肺 / 防御機構
呼吸器系に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選べ。
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解答
3
解説
呼吸器系は鼻腔から気管支までの「気道」と、ガス交換を行う「肺」から構成されます。空気中の塵埃や病原体などの侵入を阻止・排除するため、鼻毛、粘膜の粘液分泌、線毛運動などの多重な防御機構を備えています。
解き方
- 呼吸器系を構成する解剖学的器官として、気道の一部である「咽頭」とガス交換器官である「肺」を特定します。
- 呼吸器が異物や病原体の侵入経路となることから備わっている機能として「防御機構」を当てはめます。
- 選択肢 1不正解
- aの口腔は通常消化器系に分類され、bの横隔膜は呼吸筋であり、cの機能としても不適切です。
- 選択肢 2不正解
- bに横隔膜が入っている点が誤りです。呼吸器系を構成する終末器官は「肺」です。
- 選択肢 3正解
- aに「咽頭」、bに「肺」、cに「防御機構」が入るため、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aの口腔およびcの代謝機能はいずれも呼吸器系の説明として不適切です。
- 選択肢 5不正解
- bの横隔膜およびcの代謝機能がいずれも不適切です。
覚えるポイント
- 呼吸器系は鼻腔、咽頭、喉頭、気管、気管支、肺からなり、異物排除のための防御機構が発達しています。
間違えやすいところ
- 咽頭と喉頭の順序(上から咽頭→喉頭)や、肺と横隔膜(横隔膜は呼吸筋)の区別に注意します。
出題の前提:手引き(平成27年4月)「第2章 人体の働きと医薬品」Ⅱ 呼吸器系
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.21 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
赤血球とヘモグロビン
人体の働きと医薬品 · 赤血球 / ヘモグロビン / 骨髄 / 貧血
赤血球に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
赤血球は骨髄で産生され、中央部がくぼんだ円盤状の無核細胞です。鉄分を含むタンパク質であるヘモグロビンを含み、酸素分圧の高い肺胞で酸素と結合し、末梢組織で酸素を解離して運搬します。
解き方
- 赤血球の形状(中央部が「くぼんだ」円盤状)と血液に占める割合(約40%)を確認します(aは誤)。
- ヘモグロビンの性質(酸素の多い場所で結合し少ない場所で放出)を確認します(b、cは正)。
- 赤血球の産生部位が「骨髄」であることを確認し、リンパ節とする記述を判定します(dは誤)。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは中央部が突出ではなくくぼんでおり、約40%を占めるため誤りです。またbは正しい記述です。
- 選択肢 2正解
- aは誤(くぼんだ円盤状で約40%)、bは正、cは正、dは誤(骨髄で産生)であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述cはヘモグロビンの正常なガス運搬機能であり正しく、記述dは骨髄の誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述a、c、dの判定がすべて誤っています。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは誤りであり、記述cは正しいため不適切です。
覚えるポイント
- 赤血球は中央がくぼんだ円盤状で骨髄で産生され、ヘモグロビンにより酸素を全身へ運びます。
間違えやすいところ
- 赤血球の産生場所を骨髄ではなくリンパ節と混同しないように注意します(リンパ球の一部がリンパ組織で成熟)。
出題の前提:手引き(平成27年4月)「第2章 人体の働きと医薬品」Ⅲ 循環器系(血液)
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.21 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
眼球の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 目 / 角膜 / 房水 / 水晶体 / 強膜
目に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。
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解答
4
解説
眼球の前方中央は透明な角膜が覆い、その他の大部分は白色不透明な強膜が覆います。角膜や水晶体には血管がなく房水や涙液から栄養を受けます。虹彩は瞳孔を調節して入光量を加減し、遠近調節は毛様体による水晶体の厚み変化で行われます。
解き方
- 眼球外層の構造を確認し、黒目部分が角膜、白目部分が強膜であることを確認します(aは誤)。
- 房水の役割(眼圧の維持、栄養供給)を確認します(bは正、dは血管が通らないため誤)。
- 遠近調節を行う器官が毛様体であることを確認し、虹彩は光量調節であることを判定します(cは誤)。
- 紫外線による角膜上皮障害の有無を確認します(eは正)。正しい組み合わせはbとeです。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは黒目部分が角膜であるため誤りで、記述cは遠近調節を行うのが毛様体(水晶体)であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは強膜と角膜の記述が誤りで、記述dは角膜や水晶体には血管が存在しないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述dは角膜や水晶体には血管がなく房水から栄養を得ているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- 記述b(房水が眼圧を生じさせる)と記述e(紫外線による角膜障害)はともに正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述cは虹彩が遠近の焦点調節を行うとしている点が誤りです(虹彩は入光量の調節を担当)。
覚えるポイント
- 角膜と水晶体には血管がなく房水や涙液から栄養を得ます。虹彩は光量調節、毛様体は遠近焦点調節です。
間違えやすいところ
- 虹彩の機能(光量調節・瞳孔径の変更)と毛様体の機能(水晶体の厚み調整・遠近調節)を混同しがちです。
出題の前提:手引き(平成27年4月)「第2章 人体の働きと医薬品」Ⅳ 感覚器官(目)
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
鼻の構造と機能(鼻出血と嗅覚)
人体の働きと医薬品 · 鼻 / 鼻中隔 / キーゼルバッハ部位 / 嗅覚 / 副鼻腔
鼻に関する記述について、誤っているものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
鼻中隔の前下部(キーゼルバッハ部位)は、複数の動脈網が集まり毛細血管が密に分布しているうえ粘膜が非常に薄いため、軽微な外力でも血管が破綻して鼻出血を起こしやすい特徴があります。
解き方
- 鼻中隔前部の構造的特徴(毛細血管の密度と粘膜の厚さ)を確認します。
- 毛細血管が豊富で粘膜が薄く鼻出血しやすい部位であるため、「毛細血管が少ない」「粘膜が厚い」「出血しにくい」とする選択肢2が誤りであると判定します。
- 選択肢 1不正解
- 嗅覚は鋭敏ですが順応(疲労)しやすく、同一のにおいに慣れて感じにくくなるため正しい記述です。
- 選択肢 2正解
- 鼻中隔前部は毛細血管が豊富で粘膜が薄く、傷つきやすく鼻出血を起こしやすい部位であるため、本記述は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 嗅覚と味覚が脳で統合されて風味として認識されるという記述は正しいため、誤りを探す問題の解として不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 副鼻腔と鼻腔をつなぐ自然口は狭く、粘膜腫脹により開口部が閉塞して副鼻腔炎を起こしやすいため正しい記述です。
- 選択肢 5不正解
- 鼻炎の定義および主症状(鼻汁過多、鼻閉など)についての記述は正しいため、誤りを探す問題の解として不適切です。
覚えるポイント
- 鼻中隔前部は毛細血管が豊富で粘膜が薄いため、傷つきやすく鼻出血(キーゼルバッハ部位からの出血)を起こしやすいです。
間違えやすいところ
- 「毛細血管が多い/少ない」「粘膜が厚い/薄い」という正反対の表現に注意して読み取ります。
出題の前提:手引き(平成27年4月)「第2章 人体の働きと医薬品」Ⅳ 感覚器官(鼻)
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
耳の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 感覚器系 / 耳の構造 / 聴覚・平衡感覚
耳の構造および機能に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 外耳道を伝わってきた音は、鼓膜を振動させる。鼓室の内部では、互いに連結した3つの耳小骨が鼓膜の振動を増幅して、内耳へ伝導する。 b 鼓室は、耳管という管で鼻腔や咽頭と通じている。小さな子供では、耳管が太く短くて、走行が水平に近いため、鼻腔からウイルスや細菌が侵入し感染が起こりやすい。 c 耳介は軟骨組織が皮膚で覆われたもので、外耳道の軟骨部に連なっている。軟骨部には耳毛が生えていて、空気中の埃等が入り込むのを防いでいる。 d 蝸牛は渦巻き形をした器官で、内部は硝子体という透明のゼリー状組織で満たされている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
耳は外耳・中耳・内耳に大別され、外耳からの音振動は中耳の耳小骨で増幅されて内耳(蝸牛)のリンパ液に伝わり聴覚細胞を刺激します。硝子体は眼球内部を満たす組織です。
解き方
- 中耳の耳小骨の役割と、耳管の構造的特徴・小児の中耳炎リスクに関する記述a、bを正と判断します。
- 外耳道軟骨部の耳毛の防御機能に関する記述cを正と判断します。
- 蝸牛の内部を満たす液体(リンパ液)と眼球の硝子体を混同している記述dを誤りと判断し、正誤の組み合わせを特定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよびbは正しい内容であるため、誤りとする本選択肢は不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびcは正しい内容であり、dは誤りであるため不適です。
- 選択肢 3正解
- 記述a、b、cが正しく、dのみが誤りであるため、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述cは外耳道の構造として正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述bは小児の耳管の特徴として正しく、dは誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- 蝸牛の内部はリンパ液で満たされ、硝子体は眼球の内部組織です。
間違えやすいところ
- 小児の耳管は「太く短く水平に近い」ため中耳炎を起こしやすい点を取り違えないように注意しましょう。
出題の前提:手引き(人体の働きと医薬品)感覚器系・耳の構造と機能
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
外皮系の構成と皮膚の構造
人体の働きと医薬品 · 皮膚 / 外皮系 / 汗腺 / 皮膚のバリア機能
外皮系に関する次の記述a~cの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 身体を覆う皮膚と、汗腺、皮脂腺、乳腺等の皮膚腺、爪や毛等の角質を総称して外皮系という。 b 汗腺には、腋窩(わきのした)などの毛根部に分布するアポクリン腺(体臭腺)と、手のひらなど毛根がないところも含め全身に分布するエクリン腺の二種類がある。 c 真皮は、細胞膜が丈夫な線維性のタンパク質(ケラチン)でできた板状の角質細胞と、セラミド(リン脂質の一種)を主成分とする細胞間脂質で構成されており、皮膚のバリア機能を担っている。
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解答
4
解説
皮膚は外側から表皮、真皮、皮下組織から構成されます。角質細胞と細胞間脂質によるバリア機能は表皮(最外層の角質層)が担い、真皮は膠原線維(コラーゲン)等からなる結合組織層です。
解き方
- 外皮系の定義(皮膚および付属器官の総称)に関する記述aを正と判断します。
- アポクリン腺とエクリン腺の分布や特徴に関する記述bを正と判断します。
- バリア機能やケラチン・細胞間脂質を持つ層は真皮ではなく表皮(角質層)であるため、記述cを誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは正しく、記述cは誤りであるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述bは正しく、記述cは誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aおよびbは正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが正、cが誤りであるため、この組み合わせが正解です。
覚えるポイント
- 角質層(ケラチン・セラミド)によるバリア機能は表皮の役割です。
間違えやすいところ
- 真皮(コラーゲン線維・エラスチン)と表皮(角質層)の特徴を混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き(人体の働きと医薬品)皮膚・外皮系
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.23 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
筋組織の分類と支配神経
人体の働きと医薬品 · 筋組織 / 骨格筋 / 平滑筋 / 自律神経系 / 体性神経系
筋組織に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 筋組織は、筋細胞(筋線維)とそれらをつなぐ結合組織からなり、その機能や形態によって、骨格筋、平滑筋、心筋に分類される。 b 骨格筋は、筋線維を顕微鏡で観察すると横縞模様(横紋)が見えるので横紋筋とも呼ばれる。 c 意識的にコントロールできる筋組織を随意筋といい、骨格筋と平滑筋は随意筋である。 d 随意筋は自律神経系で支配されるのに対し、不随意筋は体性神経系に支配されている。
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解答
2
解説
筋組織は骨格筋(横紋筋・随意筋・体性神経支配)、平滑筋(不随意筋・自律神経支配)、心筋(横紋筋・不随意筋・自律神経支配)に分類され、意識的制御の可否と支配神経が対応しています。
解き方
- 筋組織の分類(骨格筋・平滑筋・心筋)に関する記述aを正と判断します。
- 骨格筋の横紋構造に関する記述bを正と判断します。
- 随意筋は骨格筋のみであり平滑筋は不随意筋であるため、記述cを誤りと判断します。
- 随意筋は体性神経系、不随意筋は自律神経系支配であるため、記述が逆になっているdを誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは筋組織の基本分類として正しい内容であるため不適です。
- 選択肢 2正解
- 記述a、bが正しく、c、dが誤りであるため、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述a、bが正しく、c、dが誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bは正しく、cは平滑筋が不随意筋であるため誤りであり不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述cおよびdはいずれも誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- 骨格筋は随意筋で体性神経支配、平滑筋・心筋は不随意筋で自律神経支配です。
間違えやすいところ
- 随意筋と不随意筋の支配神経系(体性神経系と自律神経系)が逆転して出題される点に注意しましょう。
出題の前提:手引き(人体の働きと医薬品)筋組織の分類と特徴
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.23 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
中枢神経系(脳と脊髄)の働き
人体の働きと医薬品 · 中枢神経系 / 延髄 / 血液脳関門 / 脳の代謝
中枢神経系に関する次の記述a~cの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 脊髄には、心拍数を調節する心臓中枢、呼吸を調節する呼吸中枢がある。 b 脳の毛細血管が中枢神経の間質液環境を血液内の組成変動から保護するように働く機能を血液脳関門という。 c 脳において、酸素の消費量は全身の約20%と多いが、ブドウ糖の消費量は全身の約5%と少ない。
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解答
3
解説
中枢神経系において、心拍や呼吸の中枢は延髄にあります。また、脳は血液脳関門によって有害物質の侵入を防いでおり、エネルギー消費が極めて旺盛でブドウ糖を全身の約25%消費します。
解き方
- 心臓中枢・呼吸中枢の局在(脊髄ではなく延髄)を確認し、記述aを誤りと判断します。
- 血液脳関門の定義と機能に関する記述bを正と判断します。
- 脳のエネルギー消費量(酸素は約20%、ブドウ糖は約25%)を確認し、ブドウ糖が約5%と少ないとする記述cを誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bは正しく、記述cは誤りであるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびcは誤った内容を含んでいるため不適です。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは誤りであり、bは正しいため不適です。
覚えるポイント
- 呼吸中枢・心臓中枢は延髄にあり、脳のブドウ糖消費量は約25%です。
間違えやすいところ
- 延髄の自律機能中枢を脊髄と混同しないように注意しましょう。
出題の前提:手引き(人体の働きと医薬品)中枢神経系
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.23 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
自律神経系の機能と神経伝達物質
人体の働きと医薬品 · 末梢神経系 / 交感神経系 / 副交感神経系 / 神経伝達物質
自律神経系の働きに関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 自律神経系は交感神経系と副交感神経系からなる。概ね、交感神経系が( a )に対応した態勢をとるように働き、副交感神経は( b )となるように働く。交感神経の節後繊維の末端から神経伝達物質の( c )が放出され、副交感神経の節後繊維の末端から神経伝達物質の( d )が放出される。ただし、汗腺を支配する交感神経繊維の末端では、例外的に( d )が伝達物質として放出される。
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解答
5
解説
交感神経系は活動・緊張時に優位になり節後線維末端から主にノルアドレナリンを放出します。副交感神経系は休息・安息時に優位になりアセチルコリンを放出します。汗腺支配の交感神経は例外的にアセチルコリンを用います。
解き方
- 交感神経と副交感神経の優位となる状態(a:緊張状態、b:安息状態)を特定します。
- 交感神経節後線維末端の伝達物質(c:ノルアドレナリン)を特定します。
- 副交感神経節後線維末端および汗腺支配交感神経の伝達物質(d:アセチルコリン)を特定し、選択肢5を選び出します。
- 選択肢 1不正解
- cがアセチルコリン、dがノルアドレナリンとなっており伝達物質が逆であるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aとbの緊張状態と安息状態の記述が逆であるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- cおよびdの神経伝達物質にセロトニンやドパミンは当てはまらないため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 状態の対応および神経伝達物質の名称がともに誤っているため不適です。
- 選択肢 5正解
- すべての空欄の字句が正しく当てはまっているため正解です。
覚えるポイント
- 交感神経=ノルアドレナリン(汗腺例外:アセチルコリン)、副交感神経=アセチルコリン
間違えやすいところ
- 交感神経と副交感神経の末端伝達物質の組み合わせを取り違えないようにしましょう。
出題の前提:手引き(人体の働きと医薬品)自律神経系
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.24 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の生体内吸収経路
人体の働きと医薬品 · 薬の生体内運命 / 消化管吸収 / 口腔粘膜吸収 / 直腸吸収
薬の吸収に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 内服薬の有効成分は主に小腸で吸収される。消化管からの吸収は一般に濃度の高い方から低い方へ受動的に拡散していく現象である。 b 禁煙補助剤のニコチン(咀嚼剤)は主に食道から有効成分を吸収し全身作用を現す。 c 咽頭の粘膜に適用する含嗽薬(うがい薬)等は、その多くが唾液や粘液によって食道へ流れてしまうため、アレルギー性副作用が生じることは無い。 d 坐剤は、肛門から挿入すると直腸内で溶け、有効成分が容易に循環血液中に入るため、内服の場合よりも全身作用が速やかに現れる。
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解答
2
解説
内服薬は主に小腸で受動拡散により吸収されます。咀嚼剤は口腔粘膜から吸収され、坐剤は直腸粘膜から直接静脈叢へ吸収されるため初回通過効果を一部回避して速やかに効果を発現します。局所外用薬でもアレルギーを生じる可能性はあります。
解き方
- 内服薬の小腸における受動拡散吸収に関する記述aを正と判断します。
- ニコチン咀嚼剤は食道ではなく口腔粘膜から吸収されるため、記述bを誤りと判断します。
- 含嗽薬等の局所適用薬でもアレルギー性副作用が起こり得るため、記述cを誤りと判断します。
- 直腸からの坐剤の速やかな全身作用に関する記述dを正と判断し、正誤の組み合わせを導きます。
- 選択肢 1不正解
- 記述bは食道ではなく口腔粘膜からの吸収であるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述cは誤りであり、dは正しいため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは正しく、bは誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは正しく、bおよびcは誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- ニコチン咀嚼剤は口腔粘膜吸収、坐剤は直腸粘膜から吸収されます。
間違えやすいところ
- 「局所適用薬だからアレルギー性副作用は生じない」という誤った思い込みに注意しましょう。
出題の前提:手引き(人体の働きと医薬品)薬の生体内運命・吸収
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.24 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
薬の体内動態(代謝と排泄)
人体の働きと医薬品 · 代謝 / 排泄 / 血漿タンパク結合 / 腎機能低下
薬の代謝と排泄に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 薬の有効成分は未変化体のままで、あるいは代謝物として、腎臓から尿中へ、肝臓から胆汁中へ、又は肺から呼気中へ排出される。 b 薬の有効成分の多くは血液中で血漿タンパク質と結合して複合体を形成しており、その結合は速やかかつ可逆的である。 c 腎機能が低下した人では、正常な人と比べて有効成分の尿中への排泄が促進され医薬品の効き目が十分に現れず、副作用も生じにくい。 d 小腸などの消化管粘膜や腎臓には薬の代謝活性がない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品の排泄経路には尿中・胆汁中・呼気中等があります。血漿タンパク質との結合は可逆的で遊離型のみが薬効を示します。腎機能低下時は排泄遅延により血中濃度が上昇し、肝臓だけでなく消化管や腎臓にも代謝能があります。
解き方
- 排泄経路(尿、胆汁、呼気)に関する記述aを正と判断します。
- 血漿タンパク質との可逆的結合に関する記述bを正と判断します。
- 腎機能低下時は排泄が遅延して副作用リスクが高まるため、記述cを誤りと判断します。
- 主たる肝臓以外に消化管粘膜や腎臓にも薬物代謝活性があるため、記述dを誤りと判断します。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは正しく、cは排泄遅延により副作用が増加するため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは正しく、dは代謝活性を有するため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよびbは正しい内容であるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述bは正しく、cは誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- 腎機能が低下すると排泄が遅れ、血中濃度が上昇して副作用が出やすくなります。
間違えやすいところ
- 薬物代謝は肝臓だけで行われるのではなく、消化管粘膜や腎臓などでも行われる点に留意しましょう。
出題の前提:手引き(人体の働きと医薬品)薬の生体内運命・代謝と排泄
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.25 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の剤形と使用上の注意点
人体の働きと医薬品 · 剤形 / 顆粒剤 / 外用剤の選択 / 経口液剤の乱用
医薬品の剤形と使用方法に関する次の記述a~cの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 顆粒剤は粒の表面がコーティングされているものもあるので、噛み砕かずに水などで食道に流し込む。 b 軟膏剤、クリーム剤、外用液剤、貼付剤、スプレー剤は、有効成分が同じであれば患部の状態に関わらず、いずれの剤形を選択しても問題はない。 c 経口液剤は有効成分の血中濃度が上昇しやすいため、習慣性や依存性がある成分が配合されているものは、本来の目的と異なる不適正な使用に注意する必要がある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
顆粒剤には腸溶性等のコーティング製剤があるため噛み砕かず服用します。外用剤は患部の乾燥やびらん・浸出液の有無により軟膏やクリーム等を使い分ける必要があります。経口液剤は吸収が速く依存性成分の乱用に注意が必要です。
解き方
- 顆粒剤のコーティング保護と服用方法に関する記述aを正と判断します。
- 外用薬の剤形選択は患部の状態(ジュクジュク・カサカサ等)に左右されるため、記述bを誤りと判断します。
- 経口液剤の急速な血中濃度上昇と依存性成分の乱用リスクに関する記述cを正と判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは正しく、bは患部状態に応じた選択が必要なため誤りであり不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびcは正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bは誤りであり、cは正しいため不適です。
覚えるポイント
- 外用剤は有効成分だけでなく、患部の乾湿状態に合わせて適切な剤形を選択します。
間違えやすいところ
- 有効成分が同じであっても、剤形ごとの基剤の性質により適用可能な患部の状態が異なることを見落とさないようにしましょう。
出題の前提:手引き(人体の働きと医薬品)適切な剤形等の選択、剤形ごとの特徴
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.25 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
呼吸器系に現れる副作用(間質性肺炎と喘息)
人体の働きと医薬品 · 間質性肺炎 / 医薬品誘発性喘息 / 呼吸器系の副作用
呼吸機能に現れる医薬品の副作用に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。 a 間質性肺炎は、気管支又は肺胞が炎症を生じたものである。 b 喘息は、内服薬のほか、坐薬や外用薬でも誘発されることがある。 c 間質性肺炎は、悪化すると肺線維症(肺が線維化を起こして硬くなる状態)に移行することがある。 d 喘息は、原因となる医薬品を使用して短時間(1時間以内)で、鼻水・鼻づまりが起こり、続いて咳、喘鳴及び呼吸困難を生じる。
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解答
5
解説
一般的な肺炎が気管支や肺胞腔内の炎症であるのに対し、間質性肺炎は肺胞の壁(間質)に生じる炎症であり、進行すると不可逆的な肺線維症に移行します。また、解熱鎮痛成分などによる医薬品誘発性喘息は内服のみならず坐薬や外用薬でも発症し、投与後短時間で急速に呼吸症状が悪化します。
解き方
- 間質性肺炎の病態定義を確認し、肺胞腔の炎症(一般の肺炎)ではなく間質の炎症であることを確認してaを誤りと判定する。
- 坐薬や外用薬でも成分が吸収されて喘息が誘発される点、悪化により肺線維症へ移行する点、短時間で発症する経過を確認してb、c、dを正と判定する。
- 選択肢 1不正解
- aは間質の炎症であるため誤りであり、cは肺線維症へ移行し得るため正しい記述です。したがってこの組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bは坐薬や外用薬でも喘息が誘発されるため正しい記述です。したがって誤とするこの組み合わせは不適です。
- 選択肢 3不正解
- aは誤り、bは正しい記述、dも短時間で進行するため正しい記述です。したがってこの組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aは誤りであり、cおよびdは正しい記述であるため、正誤の判定が一致せず誤りです。
- 選択肢 5正解
- aのみが誤りで、b・c・dはいずれも手引きの記述に合致する正しい内容であるため、正解となります。
覚えるポイント
- 間質性肺炎は肺胞腔ではなく間質(肺胞壁)の炎症であり、進行すると肺線維症になる。
- アスピリン喘息などの医薬品誘発性喘息は外用薬・坐薬でも生じ、1時間以内に急速発症する。
間違えやすいところ
- 外用薬や坐薬なら局所作用だから全身性喘息は起きないと誤解しやすい点。
- 一般的な肺炎(気管支・肺胞腔の炎症)と間質性肺炎(間質・支持組織の炎症)の病変部位を取り違えやすい点。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の呼吸機能に現れる副作用(間質性肺炎、喘息)の項目に基づく。
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.26 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
重篤な皮膚粘膜障害(スティーブンス・ジョンソン症候群とTEN)
人体の働きと医薬品 · 皮膚粘膜眼症候群 / 中毒性表皮壊死融解症 / 重篤な副作用
重篤な皮膚粘膜障害に関する次の文章の空欄( a )、( b )に入る字句の正しい組み合わせを1つ選べ。 「( a )の症例の多くが皮膚粘膜眼症候群の( b )とみられ、いずれも一旦発症すると多臓器障害の合併症等により致命的な転帰をたどることがある。」
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品による重篤な皮膚障害として皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群:SJS)と中毒性表皮壊死融解症(ライエル症候群:TEN)があります。TENは病変が体表面積の10%以上に広がる極めて重篤な病態で、SJSの進展型と考えられています。
解き方
- 文中の「皮膚粘膜眼症候群」と深く関連し、多臓器障害を伴う重篤な皮膚粘膜障害として中毒性表皮壊死融解症を特定する(a=中毒性表皮壊死融解症)。
- 中毒性表皮壊死融解症はSJSから症状が進行して拡大した型であることから、「進展型」を特定する(b=進展型)。
- 選択肢 1正解
- aに中毒性表皮壊死融解症、bに進展型が入る組み合わせが手引きの定義と完全に合致します。
- 選択肢 2不正解
- 光線過敏症は光(紫外線)照射によって生じる皮膚炎であり、SJSの進展型ではありません。
- 選択肢 3不正解
- 光線過敏症は多臓器障害を主徴とする重篤な皮膚粘膜障害ではなく、文脈に合いません。
- 選択肢 4不正解
- 中毒性表皮壊死融解症はSJSの「原型」ではなく、病態が悪化・拡大した「進展型」とされています。
覚えるポイント
- 中毒性表皮壊死融解症(TEN)は皮膚粘膜眼症候群(SJS)の「進展型」である。
- いずれも発症すると致命的な転帰をたどる可能性があり、初期症状の把握が重要となる。
間違えやすいところ
- SJSがTENの進展型であると主語・述語の関係を逆に取り違えてしまうこと。
- 光線過敏症などの他の皮膚障害用語と名称を混同してしまうこと。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の皮膚粘膜眼症候群および中毒性表皮壊死融解症の解説に基づく。
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.26 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の副作用(精神神経系・無菌性髄膜炎など)
人体の働きと医薬品 · 精神神経系副作用 / 無菌性髄膜炎 / 循環器系副作用
医薬品の副作用に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。 a 医薬品の副作用によって中枢神経系が影響を受け、不眠、不安、震え(振戦)、興奮、眠気、うつ等の精神神経症状を生じることがある。 b 眠気を催すことが知られている医薬品を使用した後は、乗物や危険な機械類の運転操作に従事しないよう十分注意することが必要である。 c 医薬品の副作用が原因である場合の無菌性髄膜炎は、全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病、関節リウマチ等の基礎疾患がある人で発症リスクが高い。 d 心臓や血管に作用する医薬品により、頭痛やめまい、浮動感(体がふわふわと宙に浮いたような感じ)、不安定感(体がぐらぐらする感じ)等が生じることがある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品の副作用は全身のあらゆる器官に現れます。精神神経系では興奮や鎮静などの多彩な症状が出現し、運転操作等の回避が求められます。また、医薬品性無菌性髄膜炎はSLE等の基礎疾患保有者でリスクが高く、心臓・血管系への作用では血圧変動等からめまいや浮動感を生じます。
解き方
- 精神神経系症状の内容(a)および眠気時の注意事項(b)が手引きの基本事項通り正であることを確認する。
- 無菌性髄膜炎の基礎疾患(全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病など)のリスク(c)が正しいことを確認する。
- 循環器系副作用に伴う浮動感・不安定感等の記述(d)が正しいことを確認し、すべて「正」と判定する。
- 選択肢 1不正解
- a、c、dも手引き通りの正しい記述であるため、誤とする本選択肢は不適です。
- 選択肢 2不正解
- a、b、cがいずれも正しい記述であるため、誤とする本選択肢は不適です。
- 選択肢 3不正解
- cは自己免疫疾患などの基礎疾患がある患者で発症リスクが高いため正しく、誤とする本選択肢は不適です。
- 選択肢 4正解
- a、b、c、dの記述はいずれも正確であり、すべて正とする本選択肢が正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- a、b、dはいずれも正しい記述であるため、本選択肢の判定は誤りです。
覚えるポイント
- 医薬品による無菌性髄膜炎は、全身性エリテマトーデス(SLE)や混合性結合組織病などの基礎疾患がある人でリスクが高い。
- 心臓や血管系への影響により、血圧低下等から浮動感やめまいを生じることがある。
間違えやすいところ
- 無菌性髄膜炎は感染症以外では起こらないと誤解しやすい点。
- 眠気を催す医薬品服用後の機械運転禁止規定を見落とすこと。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の精神神経系、循環器系等に現れる副作用の項目に基づく。
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.26 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
ショック(アナフィラキシー)の特徴と対応
人体の働きと医薬品 · アナフィラキシーショック / 即時型アレルギー / 緊急対応
ショック(アナフィラキシー)に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。 a ショック(アナフィラキシー)は、生体異物に対する遅効性のアレルギー反応の一種である。 b ショック(アナフィラキシー)は、一旦発症すると、病態は急速に悪化することが多く、適切な対応が遅れるとチアノーゼや呼吸困難等を生じ、致命的な転帰をたどることがある。 c ショック(アナフィラキシー)を発症した患者は、直ちに救急救命処置が可能な医療機関を受診する必要がある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
ショック(アナフィラキシー)は、生体異物に対する即時型アレルギー反応であり、医薬品投与後数分〜数十分の短時間で急激に発症します。血圧低下、呼吸困難、チアノーゼなどを引き起こし生命を脅かすため、直ちに救急医療機関での救命処置が必要です。
解き方
- ショック(アナフィラキシー)が「遅効性」ではなく「即時型」のアレルギー反応である点からaを誤りと判定する。
- 発症後の病態悪化の急速性と致死的な転帰の可能性からbを正と判定する。
- 直ちに救命救急処置が可能な医療機関を受診する必要があることからcを正と判定する。
- 選択肢 1正解
- aが誤り、bとcが正しい記述であるため、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 2不正解
- bおよびcは正しい記述であるため、すべて誤とする本選択肢は不適です。
- 選択肢 3不正解
- aは遅効性ではなく即時型であるため誤りであり、bは正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aは誤りであり、cは医療機関への緊急搬送・受診が必要であるため正しく、本選択肢は誤りです。
覚えるポイント
- アナフィラキシーは「即時型」のアレルギー反応であり、短時間で急速に進行する。
- 発症時は直ちに救急搬送など救命救急処置が可能な医療機関を受診させる。
間違えやすいところ
- アナフィラキシーを遅効性(遅延型)アレルギーと混同すること。
- 症状が軽微に見えても急激に悪化するため、様子見をして医療機関受診を遅らせてしまうこと。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」のショック(アナフィラキシー)に関する項目に基づく。
出典:長野県『2016年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:764KB) p.27 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
2016年度 長野県 前半
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