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2016年度 宮城県 前半の概要
医薬品の本質と基本概念
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 一般用医薬品の定義と特徴 / 添付文書
医薬品の本質に関する記述(a~d)について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品は、多くの場合、人体に取り込まれて作用し、効果を発現させるものである。 b 医薬品は、人の疾病の診断、治療若しくは予防に使用されること、又は人の身体の構造や機能に影響を及ぼすことを目的とする。 c 一般用医薬品は、医療用医薬品と比較すればリスクは相対的に低いと考えられるが、科学的な根拠に基づく適切な理解や判断によって適正な使用が図られる必要がある。 d 一般用医薬品には、製品に添付されている文書(添付文書)や製品表示に必要な情報は記載されていない。
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解答
4
解説
医薬品は人の生命や健康に直接影響を与える物質であり、適切な使用法や注意事項を記載した添付文書などの情報提供と一体となって初めて効能効果が安全に発揮されます。
解き方
- 記述a、b、cについて、医薬品医療機器等法における医薬品の定義及び一般用医薬品の特性と照合し、すべて正しい記述であると判断します。
- 記述dについて、一般用医薬品に添付文書や製品表示などの情報提供手段が義務付けられている事実と照らし合わせ、誤りであると判定します。
- 選択肢 1不正解
- aとcが誤、dが正とされていますが、正しくはaとcが正、dが誤であるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- bとcが誤とされていますが、正しくはbとcともに正であるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- bとcが誤、dが正とされていますが、正しくはbとcが正、dが誤であるため不適切です。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤となっており、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、dが正とされていますが、正しくはaが正、dが誤であるため不適切です。
覚えるポイント
- 一般用医薬品は添付文書や外箱等の製品表示を通じて適正使用に必要な情報が提供される。
間違えやすいところ
- リスクが相対的に低い一般用医薬品であっても、適正な使用や情報提供が不要になるわけではない。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第2条第1項、試験の手引き(医薬品の本質)
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.1 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医薬品の安全性情報と販売者の責務
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 安全性情報の集積 / 専門家の役割 / 人体に直接使用されない医薬品
医薬品の本質に関する記述(a~d)について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品は、有効性、安全性等に関する情報が集積されており、随時新たな情報が付加されるものである。 b 一般用医薬品の販売に従事する専門家は、医薬品に関する新たな情報の把握に努めるべきである。 c 人体に対して使用されない医薬品は、人体がそれに曝(さら)されて健康を害するおそれはない。 d 医薬品の販売を行う者は、製造販売業者等からの情報に日頃から留意しておくことが重要である。
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解答
3
解説
医薬品は市販後も有効性や安全性に関する新たな情報が集積され続けるため、専門家は常に最新情報を把握し、人体に直接使用しない医薬品の安全性にも配慮する必要があります。
解き方
- 記述a、b、dについて、医薬品情報の集積性および登録販売者等の専門家が果たすべき情報把握・留意の責務を確認し、正しいと判断します。
- 記述cについて、殺虫剤や消毒薬などの人体に直接使用されない医薬品でも、誤用や曝露によって健康被害を及ぼすリスクがあることを確認し、誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aとdが誤、cが正とされていますが、正しくはaとdが正、cが誤であるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- bが誤、cが正とされていますが、正しくはbが正、cが誤であるため不適切です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正となっており、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bが誤、cが正、dが誤と判定されているため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aが誤と判定されているため不適切です。
覚えるポイント
- 人体に直接使用されない医薬品(殺虫剤や体外診断用医薬品等)でも使用時に健康を害するおそれがある。
間違えやすいところ
- 医薬品は発売された時点で情報が完成するわけではなく、販売後も新たな安全性情報が付加される点を見落としやすい。
出題の前提:試験の手引き(医薬品の本質)
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.2 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医薬品のリスク評価の基礎と基準
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 用量-反応関係 / GLP / 無作用量・治療量 / 医薬品のリスク評価
医薬品のリスク評価に関する記述(a~d)について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品は、使用方法を誤ると健康被害を生じることがある。 b 医薬品の効果とリスクは、薬物暴露時間と暴露量との和で表現される用量-反応関係に基づいて評価される。 c 医薬品の投与量と効果の関係は、薬物用量を増加させるに伴い、効果の発現が検出されない「無作用量」から、最小有効量を経て「治療量」に至る。 d 新規に開発される医薬品のリスク評価は、安全性に関する非臨床試験の基準であるGood Laboratory Practice(GLP)に準拠して実施されている。
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解答
3
解説
医薬品の効果と毒性は投与量(暴露量)と暴露時間の「積」に比例する用量-反応関係に従います。また非臨床試験にはGLPが適用されます。
解き方
- 記述bについて、用量-反応関係における曝露条件が「暴露時間と暴露量の積」であるか確認し、「和」となっている記述を誤りと判定します。
- 記述a、c、dについて、誤用による健康被害、用量と効果の推移(無作用量→最小有効量→治療量)、非臨床試験の安全基準GLPの定義と照合し、すべて正と判定します。
- 選択肢 1不正解
- bが正、cが誤と判定されているため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- a、dが誤、bが正と判定されているため不適切です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正となっており、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤と判定されているため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- bが正、dが誤と判定されているため不適切です。
覚えるポイント
- 医薬品の効果や毒性は薬物暴露時間と暴露量の「積」で評価される。
間違えやすいところ
- GLP(優良試験所基準:非臨床試験基準)とGCP(優良臨床試験基準:臨床試験基準)を混同しやすい。
出題の前提:試験の手引き(医薬品のリスク評価)
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.3 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医薬品のリスク評価と毒性指標
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · LD50 / GVP / 安全性基準 / 医薬品の毒性
医薬品のリスク評価に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
医薬品は病気の治療等の利益をもたらす一方で人体に危害を及ぼす内在的リスクを持ち、食品よりもはるかに厳しい安全性基準のもと各種試験によって評価されます。
解き方
- 選択肢1・2・3を順に検証し、少量でも毒性を生じる可能性、臨床試験基準はGCP(GVPは製造販売後安全管理基準)であること、食品より厳格な安全基準が求められる点から各誤りを特定します。
- 選択肢4について、LD50(半数致死量)が毒性の強さを表す客観的指標であることを確認し、正解と判定します。
- 選択肢 1不正解
- 少量の投与であっても、長期連用や特定の物質により発がん作用や胎児毒性を生じる場合があります。
- 選択肢 2不正解
- ヒトを対象とした臨床試験の基準はGCP(Good Clinical Practice)です。GVPは製造販売後安全管理基準です。
- 選択肢 3不正解
- 医薬品は生命や健康に直接影響を与えるため、食品よりもはるかに厳しい安全性基準が要求されます。
- 選択肢 4正解
- 投与された動物群の50%を死亡させる用量であるLD50は、薬物の急性毒性評価の代表的指標です。
覚えるポイント
- GCP=臨床試験の基準、GLP=非臨床試験の基準、GVP=製造販売後安全管理基準。
間違えやすいところ
- 医薬品は食品と同等ではなく「食品よりもはるかに厳しい基準」が求められることを見逃しやすい。
出題の前提:試験の手引き(医薬品のリスク評価)
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.3 ↗(www.pref.miyagi.jp)
健康食品と機能性表示食品
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 健康食品 / サプリメント / 機能性表示食品 / 保健機能食品
健康食品等に関する記述(a~d)について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 健康増進や維持の助けとなる食品は、一般的に「健康食品」と呼ばれる。 b 健康補助食品(いわゆるサプリメント)の中には、カプセル、錠剤等の医薬品と類似した形状で発売されるものも多い。 c 近年、セルフメディケーションへの関心が高まるとともに、健康補助食品(いわゆるサプリメント)などが健康推進・増進を目的として広く国民に使用されるようになった。 d 機能性表示食品は、疾病に罹患している者の健康の維持及び増進に役立つ旨又は適する旨を表示するものである。
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解答
5
解説
健康食品やサプリメントはあくまで食品であり、機能性表示食品を含む保健機能食品も「疾病に罹患していない者」の健康維持・増進を目的とするものです。
解き方
- 記述a、b、cについて、一般的な健康食品の概念、サプリメントの形状や普及の経緯を確認し、正と判定します。
- 記述dについて、機能性表示食品の対象が「疾病に罹患していない者」であり、疾病罹患者を対象とするものではないことを確認し、誤りと判定します。
- 選択肢 1不正解
- cが誤、dが正とされているため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aとcが誤と判定されているため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤、dが正とされているため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- a、bが誤、dが正と判定されているため不適切です。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤となっており、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 機能性表示食品は「疾病に罹患していない者」を対象としており、治療目的の食品ではない。
間違えやすいところ
- 医薬品に類似した錠剤やカプセル剤の形状であっても、健康食品は医薬品ではなく食品に分類される。
出題の前提:試験の手引き(健康食品等の基本的知識)
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.4 ↗(www.pref.miyagi.jp)
WHOによる副作用の定義
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · WHOの定義 / 副作用 / 通常用量
医薬品の副作用に関する以下の記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 世界保健機関(WHO)の定義によれば、医薬品の副作用とは「疾病の( a )、診断、治療のため、又は身体の機能を正常化するために、人に( b )量で発現する医薬品の( c )かつ意図しない反応」とされている。
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解答
3
解説
WHOの副作用の定義は、「人に対して通常用いられる用量」において生じる「有害かつ意図しない反応」を指し、過量投与による中毒等と明確に区別されます。
解き方
- WHOの定義文「疾病の( a )、診断、治療のため」の空欄aに当てはまる「予防」を特定します。
- 「人に( b )量で発現する」の空欄bに「通常用いられる」、意図しない反応を表す空欄cに「有害」を当てはめ、正解を3と導きます。
- 選択肢 1不正解
- bは「通常用いられる」、cは「有害」であるべきであり不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aは「予防」であるべきであり不適切です。
- 選択肢 3正解
- aが予防、bが通常用いられる、cが有害であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aは予防、bは通常用いられる、cは有害であるべきであり不適切です。
- 選択肢 5不正解
- cは「有害」であるべきであり不適切です。
覚えるポイント
- WHOの定義:副作用は「通常用いられる量」で生じる「有害かつ意図しない反応」。
間違えやすいところ
- 通常用量ではなく過量投与で生じる症状は急性中毒などに分類される。
出題の前提:試験の手引き(副作用)
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.4 ↗(www.pref.miyagi.jp)
免疫反応とアレルギーの本質
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 免疫反応 / アレルギー / アレルゲン / 体質と体調
免疫とアレルギー(過敏反応)に関する記述(a~d)について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 免疫は、本来、細菌やウイルスなどが人体に取り込まれたとき、人体を防御するために生じる反応である。 b 通常の免疫反応の場合、炎症やそれに伴って発生する痛み、発熱等は、人体にとって有害なものを体内から排除するための必要な過程である。 c 医薬品にアレルギーを起こしたことがない人でも、病気等に対する抵抗力が低下している場合には、医薬品によるアレルギーを生じることがある。 d 人体にとって、アレルゲンとなり得る物質は、特定の物質に限られている。
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解答
5
解説
アレルギーは生体防御機能である免疫反応が過剰・異常に現れた状態であり、どのような医薬品・添加物であっても抗原(アレルゲン)になり得ます。
解き方
- 記述a、b、cについて、免疫の本来の生体防御機能、炎症・発熱の意義、抵抗力低下に伴うアレルギー発現リスクを確認し、すべて正と判定します。
- 記述dについて、アレルゲンは特定の物質に限定されず、あらゆる物質がなり得ることから誤りと判定します。
- 選択肢 1不正解
- bが誤、dが正と判定されているため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- cが誤、dが正と判定されているため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aが誤と判定されているため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、dが正と判定されているため不適切です。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤となっており、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- あらゆる物質がアレルゲンとなり得るため、特定の物質に限定されない。
間違えやすいところ
- これまでアレルギーを起こした経験がない人であっても、体調不良や抵抗力低下時に発症することがある。
出題の前提:試験の手引き(アレルギー)
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.5 ↗(www.pref.miyagi.jp)
薬理作用と副作用への対応
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬理作用 / 副作用の不可避性 / 受診勧奨 / 併発疾患への影響
薬理作用に関する記述(a~d)について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 薬物が生体の生理機能に影響を与えることを薬理作用という。 b 医薬品は、十分注意して適正に使用すれば、副作用を生じることはない。 c 医薬品による副作用の状況次第では、登録販売者などの専門家は、購入者等に対し、医療機関を受診するよう勧奨する必要がある。 d 複数の疾病を有する人の場合、ある疾病のために使用された医薬品の作用が、その疾病に対して薬効をもたらす一方、別の疾病に対しては症状を悪化させたり、治療が妨げられたりすることもある。
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解答
5
解説
医薬品は適正に使用された場合であっても体質や生理状態等によって副作用を生じるリスクがあり、必要に応じて早期に医療機関の受診勧奨を行うことが求められます。
解き方
- 記述bについて、医薬品は十分注意して適正に使用したとしても副作用を完全に防ぐことはできない点から誤りと判定します。
- 記述a、c、dについて、薬理作用の定義、重篤化防止のための受診勧奨の必要性、併発疾患への相互的悪影響の可能性を確認し、正と判定します。
- 選択肢 1不正解
- bが正、cが誤と判定されているため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- cとdが誤と判定されているため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、bが正、dが誤と判定されているため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aが誤と判定されているため不適切です。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正となっており、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 適正に使用しても副作用を完全に排除することはできない。
間違えやすいところ
- 「適正使用=副作用ゼロ」という誤った思い込みに注意する。
出題の前提:試験の手引き(医薬品の副作用、適切な選択と受診勧奨)
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.6 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医薬品の不適正な使用と薬物依存
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の適正使用 / 薬物依存 / 青少年の薬物乱用
医薬品の不適正な使用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 一般用医薬品には、習慣性・依存性がある成分を含んでいるものはない。 b 一般用医薬品は、みだりに他の医薬品や酒類等と一緒に摂取するといった乱用がなされると、過量摂取による急性中毒を生じる危険性が高くなり、慢性的な臓器障害等を生じるおそれがある。 c 医薬品の販売等に従事する専門家は、薬物乱用の危険性に関する認識や理解が必ずしも十分ではない青少年が、好奇心から身近にある薬物を興味本位で乱用することがあるので、注意が必要である。 d 薬物依存とは、ある薬物の精神的な作用を体験するために、その薬物を連続的、あるいは周期的に摂取することへの強迫(欲求)を常に伴っている行動等によって特徴づけられる精神的・身体的な状態のことである。
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解答
4
解説
一般用医薬品であっても習慣性や依存性を持つ成分が存在し、用法用量を逸脱した乱用は急性中毒や慢性的な臓器障害、薬物依存につながるため専門家による適切な管理と啓発が求められます。
解き方
- 一般用医薬品に含まれる依存性成分(コデイン類、エフェドリン類等)の有無を確認して記述aの正誤を判断する。
- 乱用の危険性、青少年の乱用事例、薬物依存の定義に関する記述b、c、dの妥当性を確認し、組み合わせを選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、cが誤となっているため誤りの組み合わせです。aは誤り、cは正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- aが正、bが誤、cが誤となっているため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤、dが誤となっているため誤りの組み合わせです。bとdはいずれも正しい記述です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正であり、すべて正しく判定された組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aが正、dが誤となっているため誤りの組み合わせです。aは誤り、dは正しい記述です。
覚えるポイント
- 一般用医薬品にも依存性・習慣性のある成分が含まれること、薬物乱用防止への配慮事項を整理する。
間違えやすいところ
- 「一般用医薬品だから依存性のある成分は一切含まれていない」と思い込まないように注意する。
出題の前提:手引き「医薬品の本質(適正使用、薬物乱用、薬物依存)」
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.7 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医薬品と食品の相互作用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用 / 食品・嗜好品との相互作用 / 代謝
次の記述は、医薬品と食品の相互作用に関するものである。正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 外用薬や注射薬であれば、食品によって医薬品の作用や代謝に影響を受ける可能性がない。 b カフェインを含む総合感冒薬とコーヒーを一緒に服用すると、カフェインの過剰摂取となるものもある。 c 酒類(アルコール)をよく摂取する者では肝臓の代謝機能が低下していることが多いので、医薬品の代謝に影響を与えることがある。 d 生薬成分が含まれた食品(ハーブ等)を合わせて摂取すると、生薬成分が配合された医薬品の効き目や副作用を増強させることがある。
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解答
3
解説
食品や嗜好品に含まれる成分は、消化管吸収だけでなく肝臓の代謝酵素活性などに影響を与え、内服薬のみならず全身に分布する医薬品全般の作用を増減させることがあります。
解き方
- 内用薬以外の投与経路(外用・注射)における相互作用の可能性を吟味して記述aを誤りと判定する。
- アルコール常用による肝薬物代謝酵素の誘導(活性亢進)を考慮して記述cを誤りと判定する。
- カフェイン併用による過剰摂取(b)およびハーブ・生薬の重複による作用増強(d)が正しいことを確認する。
- 選択肢 1不正解
- aが含まれているため誤りです。外用薬等であっても吸収されれば食品成分による代謝影響を受けます。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcが含まれているため誤りです。習慣的飲酒者では代謝機能が亢進していることが多いです。
- 選択肢 3正解
- bとdが正しく、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- cが含まれているため誤りです。酒類をよく摂取する者では代謝機能が高まっていることが多いとされます。
覚えるポイント
- 慢性的飲酒者では肝代謝機能が亢進し、外用薬であっても体内移行後は食品との相互作用が起こり得ること。
間違えやすいところ
- 慢性飲酒で肝機能が「低下」すると即断せず、酵素誘導により医薬品の代謝が亢進する点を見落とさない。
出題の前提:手引き「医薬品の相互作用(食品との相互作用)」
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.7 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医薬品の使用上の注意における年齢区分(幼児)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児等の年齢区分 / 幼児 / 使用上の注意
第1欄の記述は医薬品の使用上の注意の記載に関するものである。( )の中に入れるべき字句は第2欄のどれか。 【第1欄】 医薬品の使用上の注意等において幼児という場合は、おおよその目安として、( )未満を指すものとされている。 【第2欄】 1 3歳 2 4歳 3 5歳 4 6歳 5 7歳
解答・解説を表示
解答
5
解説
小児の医薬品使用において、身体の成熟度や代謝機能の発達段階に応じて安全な用法用量を設定するため、公的基準により明確な年齢区分が定められています。
解き方
- 医薬品の使用上の注意における各年齢区分の定義(乳児:1歳未満、幼児:7歳未満、小児:15歳未満)を想起する。
- 空欄に適合する年齢が「7歳」であることを確認し、選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 3歳未満という特定の年齢区分は使用上の注意の目安として定義されていません。
- 選択肢 2不正解
- 4歳未満という規定は該当しません。
- 選択肢 3不正解
- 5歳未満という規定は該当しません。
- 選択肢 4不正解
- 6歳未満(就学前など)と混同しやすいですが、医薬品の定義では7歳未満です。
- 選択肢 5正解
- 幼児はおおよその目安として7歳未満を指すため正しい選択肢です。
覚えるポイント
- 新生児=生後4週未満、乳児=1歳未満、幼児=7歳未満、小児=15歳未満。
間違えやすいところ
- 学校教育法上の就学前年齢(6歳未満)と医薬品安全基準の幼児(7歳未満)を混同しやすい。
出題の前提:手引き「小児・高齢者等の医薬品使用(小児等の年齢区分)」
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.8 ↗(www.pref.miyagi.jp)
小児等への医薬品の使用と生理的特徴
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児への医薬品使用 / 血液脳関門 / 誤飲防止
次の記述は、小児等への医薬品の使用に関するものである。正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 乳児は一般用医薬品の使用の適否が見極めやすく、乳児向けの用法用量が設定されている一般用医薬品による対処を最大限に行うことが望ましい。 b 小児は大人と比べて身体の大きさに対して腸が短く、服用した医薬品の吸収率が相対的に低い。 c 小児は血液脳関門が未発達であるため、中枢神経系に影響を与える医薬品で副作用を起こしやすい。 d 小児の誤飲・誤用事故防止には、小児が容易に手に取れる場所や目につく場所に医薬品を置かないようにすることが重要である。
解答・解説を表示
解答
4
解説
小児は血液脳関門や肝腎機能が未発達であり、体重当たりの腸管長が長く薬物吸収率が高いため、医薬品による影響を受けやすく誤飲・誤用の予防も含めた格別の配慮が必要です。
解き方
- 乳児の病状変化の急激性と一般用医薬品による安易な対処の危険性を踏まえ、記述aを誤りと判断する。
- 小児の消化管の解剖学的特徴(相対的に腸が長く吸収率が高い)を確認し、記述bを誤りと判断する。
- 血液脳関門の未発達(c)および保管時の誤飲防止対策(d)が正しいことを確認して組み合わせを決定する。
- 選択肢 1不正解
- aおよびbが含まれているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが含まれているため誤りです。乳児は状態が見極めにくく、医師の診療を受けることが基本です。
- 選択肢 3不正解
- bが含まれているため誤りです。小児は腸が相対的に長く、吸収率が相対的に高いです。
- 選択肢 4正解
- cとdが正しく、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 小児は大人と比べて身体の大きさに対して腸が「長く」、医薬品の吸収率が「高い」。
間違えやすいところ
- 「小児は体が小さいから腸も短い」と単純に考えて大人に対する比率(相対的長さ)を見誤らない。
出題の前提:手引き「小児・高齢者等の医薬品使用(小児等の生理的特徴)」
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.8 ↗(www.pref.miyagi.jp)
高齢者への医薬品の使用と身体的変化
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 高齢者への医薬品使用 / 肝・腎機能の低下 / 嚥下障害 / 副作用
高齢者への医薬品の使用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 肝臓や腎臓の機能が低下していると医薬品の作用が強く現れやすく、若年時と比べて副作用を生じるリスクが高くなる。 b 実際に医薬品を使用する高齢者の個々の状況に即して、適切に情報提供や相談対応がなされることが重要である。 c 喉の筋肉が衰えて飲食物を飲み込む力が弱まっている(嚥下障害)場合があり、内服薬を使用する際に喉に詰まらせやすい。 d 医薬品の副作用で口渇を生じた場合、誤嚥を誘発しやすくなる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
高齢者では生理機能の低下により薬物の代謝・排泄能が落ちて副作用リスクが高まるほか、運動機能や嚥下機能の低下、唾液分泌減少に伴う誤嚥リスクにも十分注意が必要です。
解き方
- 高齢者の薬物動態学的特徴(肝腎機能低下による作用増強・副作用リスク増)からaを正と判断する。
- 個別性に合わせた情報提供の重要性からbを正と判断する。
- 嚥下障害による喉の詰まり(c)や、口渇による誤嚥誘発リスク(d)が生理的特徴と一致することを確認し、全肢正の選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- dが誤となっているため誤りの組み合わせです。口渇は誤嚥を誘発しやすくなります。
- 選択肢 2不正解
- cが誤となっているため誤りの組み合わせです。嚥下障害により喉に詰まらせやすくなります。
- 選択肢 3不正解
- bが誤となっているため誤りの組み合わせです。個々の状況に即した対応が必要です。
- 選択肢 4不正解
- aが誤となっているため誤りの組み合わせです。生理機能低下により副作用リスクは高くなります。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dすべて正しい記述であり、正解です。
覚えるポイント
- 高齢者は肝腎機能低下だけでなく、嚥下機能低下や口渇による誤嚥誘発にも留意すること。
間違えやすいところ
- 口渇と誤嚥の関連性を疑ってdを「誤」としてしまわないように注意する。
出題の前提:手引き「小児・高齢者等の医薬品使用(高齢者への配慮事項)」
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.9 ↗(www.pref.miyagi.jp)
高齢者及び妊婦等への医薬品使用の注意点
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 高齢者の定義 / 妊婦への医薬品使用 / ビタミンA / 瀉下薬
高齢者、妊婦又は妊娠していると思われる女性への医薬品の使用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 医薬品の使用上の注意等においては、おおよその目安として65歳以上を高齢者としている。 b ビタミンA含有製剤は、妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると胎児に先天異常を起こす危険性が高まるとされている。 c 便秘薬は、その配合成分や用量によっては流産や早産を誘発するおそれがあるものがある。 d 妊娠の有無やその可能性については、購入者側にとって他人に知られたくない場合もあることから、一般用医薬品の販売において専門家が情報提供や相談対応を行う際には、十分に配慮する必要がある。
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解答
1
解説
妊婦等への投薬は胎盤を通過した胎児への影響(催奇形性等)や子宮収縮刺激のリスクを考慮する必要があり、高齢者の年齢区分(65歳以上)の把握とともに繊細な対人配慮が不可欠です。
解き方
- 医薬品上の高齢者の定義(おおむね65歳以上)を確認し、aを正と判断する。
- ビタミンAの過剰摂取による催奇形性リスク(b)と刺激性下剤等による流早産リスク(c)を確認し、いずれも正と判断する。
- 購入者の心理的・プライバシー的配慮に関するdの妥当性を確認し、全肢正の1を選択する。
- 選択肢 1正解
- a、b、c、dの記述はすべて正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bおよびcが誤となっているため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aおよびdが誤となっているため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- dが誤となっているため誤りの組み合わせです。相談対応時には十分な配慮が必要です。
- 選択肢 5不正解
- すべての記述が誤りとなっているため不適切です。
覚えるポイント
- 高齢者の目安は65歳以上。ビタミンAの大量摂取は胎児の奇形リスクがある。
間違えやすいところ
- 高齢者を70歳以上や75歳以上と勘違いしないように注意する。
出題の前提:手引き「小児・高齢者等の医薬品使用(妊婦等及び高齢者の定義・注意点)」
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.10 ↗(www.pref.miyagi.jp)
プラセボ効果(偽薬効果)の機序と特徴
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · プラセボ効果 / 暗示効果 / 客観的変化
プラセボ効果(偽薬効果)に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 医薬品を使用したときにもたらされる反応や変化には、薬理作用によるもののほか、プラセボ効果によるものも含まれている。 b プラセボ効果によってもたらされる反応や変化に、不都合なもの(副作用)はない。 c プラセボ効果は、医薬品を使用したこと自体による楽観的な結果への期待(暗示効果)や、条件付けによる生体反応、時間経過による自然発生的な変化(自然緩解など)等が関与していると考えられる。 d プラセボ効果は主観的な変化であり、客観的に測定可能な変化として現れることはない。
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解答
1
解説
プラセボ効果は心理的暗示や自然緩解など複合的要因で生じ、望ましい効果だけでなく不都合な症状(副作用)としても現れることがあり、客観的・生理的な測定可能変化も伴います。
解き方
- 医薬品使用時の効果構成(薬理作用+プラセボ効果)および発生要因からaとcを正と判断する。
- 不都合な症状(ノーセボ効果/偽薬による副作用症状)も生じ得ることからbを誤りと判断する。
- プラセボ効果が生理的・客観的指標(血圧や自律神経指標など)にも反映されることからdを誤りと判断する。
- 選択肢 1正解
- a:正、b:誤、c:正、d:誤で正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bが正、cが誤となっているため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、dが正となっているため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、bが正となっているため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- cが誤、dが正となっているため誤りの組み合わせです。
覚えるポイント
- プラセボ効果でも不都合な反応(副作用)が生じ得ること、客観的変化としても現れること。
間違えやすいところ
- プラセボ効果は「主観的な気分の問題だけ」と誤解して客観的変化を否定しないようにする。
出題の前提:手引き「プラセボ効果(定義・メカニズム・発現する変化)」
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.11 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医薬品の品質保持と使用期限
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の品質 / 使用期限 / 変質・変敗医薬品
医薬品の品質に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 医薬品は、適切な保管・陳列をすれば、経時変化による品質の劣化は起こらない。 b 表示されている「使用期限」は、開封後であっても品質が保持される期限である。 c 一般用医薬品は、購入後、すぐに使用されるとは限らず、家庭における常備薬として購入されることも多いことから、外箱等に記載されている使用期限から十分な余裕をもって販売されることが重要である。 d 品質が承認された基準に適合しない医薬品、その全部又は一部が変質・変敗した物質から成っている医薬品は、販売が禁止されている。
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解答
5
解説
医薬品は適切な環境下でも時間とともに変質・劣化する特性があり、明記された使用期限は「未開封状態」を前提とした基準であるため、開封後の保管や販売時の残存期限に留意が必要です。
解き方
- 化学物質である医薬品の本質(適切な保管でも経時変化・劣化は不可避)から記述aを誤りと判定する。
- 外箱記載の「使用期限」が未開封を前提としている点から記述bを誤りと判定する。
- 常備薬としての販売上の留意点(c)および不良医薬品の販売禁止規定(d)が正しいことを確認して選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aおよびbが正となっているため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aおよびbが正、cおよびdが誤となっており不適切です。
- 選択肢 3不正解
- bが正、dが誤となっているため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- cが誤となっているため誤りの組み合わせです。常備薬購入への配慮は正しい記述です。
- 選択肢 5正解
- a:誤、b:誤、c:正、d:正であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 使用期限は「未開封」状態で適切に保管された場合の期限であること。
間違えやすいところ
- 「適切な保管をしていれば全く劣化しない」と考えて記述aを正と誤認しない。
出題の前提:手引き「医薬品の品質(品質の劣化、使用期限の定義、不良医薬品の取扱い)」
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.12 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医薬品による副作用等に対する基本的考え方
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の副作用 / 安全性確保 / 登録販売者の責務
医薬品による副作用等に対する基本的考え方に関する記述 a~d について、正誤の正しい組み合わせを 1 つ選びなさい。 a 副作用については、医薬品の販売に従事する専門家を含め、関係者が医薬品の安全性の確保に最善の努力を重ねることが重要である。 b 副作用は、それまでの使用経験を通じて知られているもののみならず、科学的に解明されていない未知のものが生じる場合もある。 c 副作用には、日常生活に支障を来すほどの重大なものはあるが、死亡に至った例はない。 d 一般用医薬品の販売等に従事する者においては、医薬品の副作用等による健康被害の拡大防止に関して、医薬品の情報提供、副作用報告等を通じて、その責務の一端を担っている。
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解答
1
解説
医薬品は適正に使用された場合であっても副作用が生じるリスクがあり、重篤な場合には日常生活への支障だけでなく死亡に至る事例も報告されています。関係者全員が安全確保に努めるとともに、未知の副作用の発見や被害拡大防止のため情報収集・報告体制を維持することが不可欠です。
解き方
- 記述a:関係者が安全性確保に最善の努力を重ねる重要性を述べ、正しい。
- 記述b:未知の副作用が生じうることを述べ、正しい。
- 記述c:副作用で死亡に至った例はないとしているが、実際にはアナフィラキシーや重篤な皮膚粘膜眼症候群等で死亡に至った事例が存在するため誤り。
- 記述d:販売従事者が情報提供や副作用報告等を通じて被害拡大防止の責務を担う旨を述べ、正しい。
- 正誤の組み合わせは「正、正、誤、正」であり、選択肢1が正解と決定される。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正の組み合わせであり、正しい正誤判定です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、cが正となっており誤りです。死亡に至る重篤な副作用事例は存在します。
- 選択肢 3不正解
- aとbが誤、cが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが誤と判定されているため誤りです。未知の副作用が生じることもあります。
- 選択肢 5不正解
- cが正、dが誤と判定されているため誤りです。販売従事者も責務を担っています。
覚えるポイント
- 副作用には死亡に至る重篤な事例も含まれること
- 未知の副作用も生じうること
間違えやすいところ
- 「一般用医薬品では死亡例はない」と思い込まないこと。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識)
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.13 ↗(www.pref.miyagi.jp)
サリドマイドとサリドマイド訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / サリドマイド / サリドマイド胎芽症
サリドマイドとサリドマイド訴訟に関する以下の記述 a~d のうち、正しいものの組み合わせを 1 つ選びなさい。 a サリドマイド訴訟は、サリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常(サリドマイド胎芽症)が発生したことに対する損害賠償訴訟である。 b 日本では、サリドマイド製剤の催奇形性について海外から警告が発せられた後、直ちに出荷停止、回収措置がとられた。 c 催眠鎮静成分であるサリドマイドには、副作用として血管新生を妨げる作用もある。 d サリドマイド製剤には、一般用医薬品として販売された製品はない。
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解答
2
解説
サリドマイドは鎮静・催眠成分として発売され、妊婦のつわり等にも用いられましたが、血管新生阻害作用により胎児に四肢欠損等の奇形(サリドマイド胎芽症)を引き起こしました。西ドイツでの警告後、日本での回収措置が遅れたことが社会問題となりました。また、一般用医薬品としても販売されていました。
解き方
- 記述a:胎児に四肢欠損や耳の障害等の先天異常が生じた薬害に対する訴訟であり、正しい。
- 記述b:海外での警告から日本での回収措置までに約10ヶ月を要し、対応が遅れたため誤り。
- 記述c:サリドマイドには血管新生を妨げる副作用があり、これが胎芽不全に関与したため正しい。
- 記述d:日本では催眠鎮静剤のほか、胃腸薬など一般用医薬品としても販売されたため誤り。
- 正しい組み合わせは a, c であるため、選択肢2が正解となる。
- 選択肢 1不正解
- bが含まれているため誤りです。日本では直ちに回収措置が取られず遅延しました。
- 選択肢 2正解
- 記述aおよびcがともに正しいため、これが正解です。
- 選択肢 3不正解
- bおよびdが含まれており、ともに誤った記述です。
- 選択肢 4不正解
- dが含まれているため誤りです。サリドマイドは一般用医薬品としても販売されました。
覚えるポイント
- サリドマイドは一般用医薬品としても販売されていた
- レンツ警告から日本での回収措置までは遅れがあった
間違えやすいところ
- サリドマイド製剤が医療用医薬品限定であったと誤認すること。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第1章 薬害の歴史)
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.13 ↗(www.pref.miyagi.jp)
HIV訴訟の概要と対策
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / HIV訴訟 / 血液凝固因子製剤
HIV訴訟に関する以下の記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを 1 つ選びなさい。 ( a )が、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が混入した原料血漿から製造された( b )の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。国及び製薬会社を被告として、1989年5月に大阪地裁、同年10月に東京地裁に提訴し、1996年3月に両地裁で和解が成立した。 国は、HIV感染者に対する恒久対策として、エイズ治療研究開発センター及び拠点病院の整備や治療薬の早期提供等の様々な取組みを推進している。また、血液製剤の安全確保対策として、検査や( c )の際の問診の充実が図られた。
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解答
5
解説
HIV訴訟は、血友病患者がHIVに汚染された非加熱血液凝固因子製剤を投与されたことによって感染した事件に関する損害賠償訴訟です。和解後に血液製剤の安全性確保として献血時の問診や検査の充実、拠点病院の整備が進められました。
解き方
- aの特定:対象となった主な患者は「血友病患者」である。
- bの特定:原因となった製剤は「血液凝固因子製剤(非加熱製剤)」である。
- cの特定:血液製剤の安全確保対策として検査とともに充実されたのは「献血」の際の問診である。
- 以上より、a=血友病患者、b=血液凝固因子製剤、c=献血となる選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- cが「手術」となっているため誤りです。正しくは「献血」です。
- 選択肢 2不正解
- aが「白血病患者」となっているため誤りです。正しくは「血友病患者」です。
- 選択肢 3不正解
- bが「アルブミン製剤」となっているため誤りです。正しくは「血液凝固因子製剤」です。
- 選択肢 4不正解
- aが「白血病患者」、bが「アルブミン製剤」、cが「手術」で全て誤りです。
- 選択肢 5正解
- a(血友病患者)、b(血液凝固因子製剤)、c(献血)の組み合わせが全て正確です。
覚えるポイント
- HIV訴訟は血友病患者と非加熱血液凝固因子製剤が対象
- 安全確保策として献血時の問診充実が図られた
間違えやすいところ
- 血友病と白血病を混同しないこと。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第1章 薬害の歴史)
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.14 ↗(www.pref.miyagi.jp)
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)とCJD訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / クロイツフェルト・ヤコブ病 / ヒト乾燥硬膜 / プリオン
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)とCJD訴訟に関する以下の記述 a~d の正誤について、正しい組み合わせを 1 つ選びなさい。 a CJDは、タンパク質の一種(プリオン)が原因物質とされている。 b CJDは、認知症に類似した症状が現れる神経難病である。 c CJDは、心臓外科手術の際に、原因物質に汚染されたヒト乾燥硬膜が用いられたことにより発生した。 d CJD訴訟は、生物由来製品による感染等被害救済制度の創設にあたっての契機のひとつとなった。
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解答
3
解説
CJDはプリオンと呼ばれる異常タンパク質が脳に蓄積して発症する神経難病で、認知症様症状等を呈します。薬害CJD訴訟は、脳外科手術等でプリオンに汚染されたヒト乾燥硬膜を移植されたことが原因で発症した患者による訴訟であり、生物由来製品による感染等被害救済制度創設の契機となりました。
解き方
- 記述a:原因物質はタンパク質の一種であるプリオンとされており、正しい。
- 記述b:認知症に類似した症状が現れ、急速に進行する神経難病であるため、正しい。
- 記述c:汚染されたヒト乾燥硬膜が用いられたのは「脳外科手術」等であり、「心臓外科手術」ではないため誤り。
- 記述d:CJD訴訟の和解等を機に、生物由来製品による感染等被害救済制度が創設されたため、正しい。
- 正誤の組み合わせは「正、正、誤、正」となり、選択肢3が正解となる。
- 選択肢 1不正解
- dが誤と判定されているため誤りです。感染等被害救済制度創設の契機となりました。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、cが正と判定されているため誤りです。移植が行われたのは脳外科手術等です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正の組み合わせであり、全て正しく判定されています。
- 選択肢 4不正解
- aおよびbが誤と判定されているため誤りです。プリオン病であり認知症様症状を呈します。
- 選択肢 5不正解
- bが誤、cが正、dが誤と判定されているため誤りです。
覚えるポイント
- CJDの原因は異常プリオンタンパク質
- 汚染されたヒト乾燥硬膜は「脳外科手術」等で使用された
間違えやすいところ
- 硬膜移植が行われた部位を「心臓外科」と勘違いしないこと。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第1章 薬害の歴史)
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.15 ↗(www.pref.miyagi.jp)
かぜの諸症状とかぜ薬の働き
主な医薬品とその作用 · かぜ / かぜ薬の目的 / インフルエンザ
かぜ(感冒)の諸症状とかぜ薬の働きに関する以下の記述のうち、誤っているものを 1 つ選びなさい。
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解答
4
解説
かぜ(感冒)の大部分はウイルス感染による上気道炎であり、自然免疫等により数日〜1週間程度で寛解します。一般用医薬品のかぜ薬は、発熱や咳、鼻汁などのつらい症状を一時的に和らげる対症療法を目的としており、ウイルスを直接殺菌・除去したり増殖を阻害する抗ウイルス作用はありません。
解き方
- 選択肢1:かぜは通常、数日から1週間程度で自然寛解するため正しい。
- 選択肢2:かぜの原因の約8割はウイルス感染によるものであるため正しい。
- 選択肢3:インフルエンザはウイルス感染だが症状が重く全身症状を伴うため、一般的なかぜとは区別して扱われるため正しい。
- 選択肢4:かぜ薬は症状を緩和する対症療法薬であり、ウイルス増殖抑制や除去を行うわけではないため誤り。
- 誤っている記述を選ぶ問題であるため、選択肢4が正解となる。
- 選択肢 1不正解
- 正しい記述です。通常は数日〜1週間程度で自然寛解します。
- 選択肢 2不正解
- 正しい記述です。かぜの原因の約8割は各種ウイルスです。
- 選択肢 3不正解
- 正しい記述です。インフルエンザは流行性・重症化リスクがあるため普通感冒と区別されます。
- 選択肢 4正解
- 誤った記述です。かぜ薬は諸症状の緩和を目的とするもので、ウイルスの除去や増殖抑制は行いません。
覚えるポイント
- かぜ薬は対症療法薬であり、ウイルスの直接排除はできない
間違えやすいところ
- かぜ薬がウイルスを退治するものと誤解しないこと。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第3章 かぜ薬)
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.15 ↗(www.pref.miyagi.jp)
解熱鎮痛成分の作用と特徴
主な医薬品とその作用 · 解熱鎮痛成分 / ピリン系 / アセトアミノフェン / イブプロフェン / アスピリン喘息
解熱鎮痛成分に関する以下の記述のうち、誤っているものを 1 つ選びなさい。
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解答
2
解説
一般用医薬品で用いられる解熱鎮痛成分のうち、アスピリンやサザピリンはサリチル酸系に分類されます。ピリン系に分類される一般用医薬品成分はイソプロピルアンチピリンのみです。名前の「ピリン」という響きで混同しないよう分類を区別することが重要です。
解き方
- 選択肢1:アセトアミノフェンは中枢性に作用し、末梢の抗炎症作用はほとんど示さないため正しい記述。
- 選択肢2:アスピリンやサザピリンはサリチル酸系成分であり、ピリン系ではないため誤りの記述。
- 選択肢3:イブプロフェンは一般用医薬品では15歳未満の小児には禁忌であるため正しい記述。
- 選択肢4:アスピリン喘息はプロスタグランジン合成阻害等に起因するため、アスピリン以外の他の解熱鎮痛成分でも誘発される可能性があり正しい記述。
- 誤っているものを選ぶため、選択肢2が正解となる。
- 選択肢 1不正解
- 正しい記述です。アセトアミノフェンは抗炎症作用が極めて弱いです。
- 選択肢 2正解
- 誤った記述です。アスピリンやサザピリンはサリチル酸系であり、ピリン系ではありません。
- 選択肢 3不正解
- 正しい記述です。一般用医薬品のイブプロフェンは15歳未満の小児に使用してはなりません。
- 選択肢 4不正解
- 正しい記述です。アスピリン喘息は他の非ステロイド性抗炎症成分等でも生じます。
覚えるポイント
- 一般用医薬品のピリン系解熱鎮痛成分は「イソプロピルアンチピリン」のみ
- アスピリン・サザピリンはサリチル酸系
間違えやすいところ
- アスピリンの名前に「ピリン」が含まれることからピリン系と誤認すること。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第3章 解熱鎮痛薬)
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.16 ↗(www.pref.miyagi.jp)
解熱鎮痛成分の特徴と相互作用
主な医薬品とその作用 · エテンザミド / アセトアミノフェン / アスピリン / イソプロピルアンチピリン
解熱鎮痛成分に関する以下の記述 a~d のうち、正しいものの組み合わせを 1 つ選びなさい。 a エテンザミドは、痛みが神経を伝わっていくのを抑える働きが作用の中心となっている他の解熱鎮痛成分に比べ、痛みの発生を抑える働きが強い。 b アセトアミノフェンは、ライ症候群の発生との関連性が示唆されている。 c アスピリンには、血液を凝固しにくくさせる作用がある。 d イソプロピルアンチピリンは、ピリン系解熱鎮痛成分によって薬疹等のアレルギー症状を起こしたことのある人には、使用しない。
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解答
4
解説
エテンザミドは痛みの発生を抑える他の成分に比べ、痛みが神経を伝わっていくのを抑える作用(痛覚伝導抑制)が強い特徴があります。また、サリチル酸系(アスピリン等)は小児のウイルス性疾患においてライ症候群との関連が示唆されており血液凝固抑制作用を持ちます。ピリン系アレルギーの既往者にはピリン系成分(イソプロピルアンチピリン)を使用してはいけません。
解き方
- 記述a:エテンザミドは「痛みの発生を抑える他の成分に比べ、痛みの伝達を抑える働きが強い」ため、記述の主客が逆転しており誤り。
- 記述b:ライ症候群の発生との関連性が示唆されているのは主にアスピリン等のサリチル酸系製剤であり、アセトアミノフェンではないため誤り。
- 記述c:アスピリンには血小板凝集を抑制して血液を凝固しにくくさせる作用があるため正しい。
- 記述d:イソプロピルアンチピリンはピリン系成分であり、ピリン系アレルギー・薬疹の既往がある人には使用を避けるため正しい。
- 正しい組み合わせは c, d であるため、選択肢4が正解となる。
- 選択肢 1不正解
- aおよびbはともに誤った記述です。
- 選択肢 2不正解
- aが含まれているため誤りです。エテンザミドは痛みの伝達を抑える働きが強いです。
- 選択肢 3不正解
- bが含まれているため誤りです。ライ症候群のリスクはアスピリン等です。
- 選択肢 4正解
- cおよびdがともに正しい記述であるため正解です。
覚えるポイント
- エテンザミドは痛みの伝達を抑える働きが強い
- アスピリンは血液凝固抑制作用をもつ
- ライ症候群のリスクはサリチル酸系成分
間違えやすいところ
- エテンザミドの作用機序(伝達抑制)と他成分(発生抑制)を混同すること。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第3章 解熱鎮痛薬)
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.16 ↗(www.pref.miyagi.jp)
ヒスタミンと抗ヒスタミン成分
主な医薬品とその作用 · 抗ヒスタミン成分 / 睡眠改善薬 / ヒスタミン受容体 / 眠気
ヒスタミンと抗ヒスタミン成分に関する以下の記述のうち、誤っているものを 1 つ選びなさい。
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解答
3
解説
ヒスタミンは中枢神経系で覚醒の維持・調節に関わっており、抗ヒスタミン成分が脳内のH1受容体を遮断すると眠気が誘発されます。この副作用を応用したのが一般用睡眠改善薬ですが、一時的な不眠を対象とし、妊婦や妊娠していると思われる女性、小児、慢性的な不眠症の患者等は適用の対象外となっています。
解き方
- 選択肢1:ヒスタミンは脳の下部で覚醒の維持や調節を担う伝達物質であり正しい。
- 選択肢2:脳内でのヒスタミン刺激低下により覚醒レベルが下がり、眠気が促されるため正しい。
- 選択肢3:抗ヒスタミン成分を含む睡眠改善薬は妊婦の睡眠障害には使用できず(禁忌)、適用の対象とはならないため誤り。
- 選択肢4:抗ヒスタミン成分の服用後は眠気が生じるため、乗り物の運転や機械類の操作に従事させてはならず、正しい。
- 誤っている記述を選ぶため、選択肢3が正解となる。
- 選択肢 1不正解
- 正しい記述です。脳内ヒスタミンは覚醒の維持に関与しています。
- 選択肢 2不正解
- 正しい記述です。ヒスタミン刺激の抑制により眠気が引き起こされます。
- 選択肢 3正解
- 誤った記述です。妊婦に生じる睡眠障害は一般用睡眠改善薬の適用対象外です。
- 選択肢 4不正解
- 正しい記述です。中枢抑制による眠気等のため運転操作は禁止されています。
覚えるポイント
- 睡眠改善薬は一時的な不眠が対象で、妊婦や15歳未満の小児は使用しない
間違えやすいところ
- 妊娠中の不眠に安易に睡眠改善薬を勧めてよいと勘違いすること。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(第3章 催眠鎮静薬・睡眠改善薬)
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.17 ↗(www.pref.miyagi.jp)
カフェインの作用及び副作用
主な医薬品とその作用 · 眠気防止薬 / カフェイン / 中枢神経系
カフェインに関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 胃液の分泌を抑制させる作用があり、副作用として胃腸障害が現れることがある。 b 眠気や倦怠感を除去することを目的とした、眠気防止薬の主たる有効成分として配合される。 c 循環血液中に移行したカフェインの一部は、血液-胎盤関門を通過して胎児に到達することが知られている。 d 腎臓におけるナトリウムイオン(同時に水分)の再吸収抑制があり、尿量の増加(利尿)をもたらす。
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解答
4
解説
カフェインは脳の中枢神経系を興奮させて眠気や倦怠感を一時的に抑える作用を持ちます。また、胃液分泌亢進作用による胃障害や、腎臓でのナトリウム・水分の再吸収抑制による利尿作用があり、血液-胎盤関門を通過して胎児へ移行する性質も有します。
解き方
- 記述aを確認:カフェインは胃液分泌を「亢進」させるため、誤り(胃酸過多を招く)と判断します。
- 記述b・c・dを確認:眠気防止薬の主成分であること、胎盤通過性があること、利尿作用を示すことはいずれも正しい記述です。
- 各記述の正誤(a:誤、b:正、c:正、d:正)から、該当する選択肢4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤り、cおよびdが正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤り、bが正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤り、bおよびcが正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正の組み合わせとなっており正解です。
- 選択肢 5不正解
- bが正しい記述であるため誤りです。
覚えるポイント
- カフェインは胃液分泌を亢進させるため胃潰瘍の人は注意が必要です。
間違えやすいところ
- カフェインの胃液分泌「亢進」と「抑制」を取り違えないように注意しましょう。
出題の前提:平成28年度宮城県登録販売者試験午前問25
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.17 ↗(www.pref.miyagi.jp)
鎮暈薬の配合成分の特徴
主な医薬品とその作用 · 鎮暈薬 / 抗ヒスタミン成分 / プロメタジン
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)の代表的な配合成分に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
乗物酔い防止薬には抗コリン成分、抗ヒスタミン成分、抗めまい成分、中枢神経興奮成分などが用いられます。プロメタジン含有成分は中枢神経抑制による重篤な呼吸抑制リスクがあるため、15歳未満の小児には禁忌となっています。
解き方
- 選択肢1〜3の成分と作用の対応を精査します。1の内耳血流改善はジフェニドール等の特徴、2のメクリジンは持続が「長い」、3の興奮・めまい軽減はカフェイン等の記述が混ざっています。
- 選択肢4を検討:プロメタジンを含む成分は外国での乳児突然死症候群等の報告から15歳未満の使用が禁止されており正しい記述です。
- 正しい記述である選択肢4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 前庭神経調節作用および内耳血流改善作用を示すのは抗めまい成分であるジフェニドール塩酸塩の説明です。
- 選択肢 2不正解
- メクリジン塩酸塩は他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが遅く、持続時間が「長い」のが特徴です。
- 選択肢 3不正解
- 脳に軽い興奮を起こさせてめまいを軽減し頭痛を和らげるのは、ジフェニドールではなくキサンチン系成分(カフェイン等)の説明です。
- 選択肢 4正解
- プロメタジン製剤は乳児突然死症候群等のリスクから15歳未満の小児には使用を避けることとされており正しいです。
覚えるポイント
- プロメタジン塩酸塩等のプロメタジン含有成分は15歳未満で使用禁止です。
間違えやすいところ
- メクリジン塩酸塩は作用発現が遅く持続時間が「長い」点を「短い」とする引っ掛けに注意しましょう。
出題の前提:平成28年度宮城県登録販売者試験午前問26
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.18 ↗(www.pref.miyagi.jp)
咳・痰および鎮咳去痰薬の基本知識
主な医薬品とその作用 · 呼吸器官 / 咳・痰 / 鎮咳去痰薬
咳や痰、鎮咳去痰薬の働きに関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 気道に吸い込まれた埃や塵などの異物が、気道粘膜の線毛運動によって排出されないときなど、それらを排除しようとして反射的に咳が出る。 b 咳はむやみに抑え込むべきではないが、長く続く咳は体力の消耗や睡眠不足をまねくなどの悪影響もある。 c 鎮咳去痰薬は、咳を鎮める、痰の切れを良くする、また、喘息症状を和らげることを目的とする医薬品の総称である。 d 気道粘膜から分泌される粘液に、気道に入り込んだ異物や粘膜上皮細胞の残骸などが混じって痰となる。
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解答
1
解説
咳は気道から異物を排除するための生体防御反応ですが、過度の咳は体力を消耗させます。痰は粘液と異物が混ざったものであり、鎮咳去痰薬は咳を鎮め、痰の喀出を促し、喘息症状を和らげるために用いられます。
解き方
- 記述a:咳の発生機序(異物排除の生体防御反応)であり正しいです。
- 記述b:咳の功罪(防御反応だが持続による悪影響がある)について正しく記述されています。
- 記述c:鎮咳去痰薬の定義・目的として喘息症状の緩和も含まれており正しいです。
- 記述d:痰の成り立ちに関する正しい記述です。
- すべての記述が「正」であるため、選択肢1を選びます。
- 選択肢 1正解
- 記述a、b、c、dのすべてが正しい記述であり、選択肢1が正答です。
- 選択肢 2不正解
- a、b、dもすべて正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- c、dも正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bも正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- a、cも正しい記述であるため誤りです。
覚えるポイント
- 鎮咳去痰薬の目的に喘息症状を和らげることも含まれます。
間違えやすいところ
- 咳を完全に抑えるのが常に良いわけではなく、異物排出という防御機能があることを理解しておきましょう。
出題の前提:平成28年度宮城県登録販売者試験午前問27
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.18 ↗(www.pref.miyagi.jp)
鎮咳去痰に用いる漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 鎮咳去痰薬 / 麦門冬湯 / 柴朴湯
鎮咳去痰薬として用いる漢方処方製剤に関する記述について、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 五虎湯及び麻杏甘石湯は、いずれも胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人に適すとされる。 b 麦門冬湯は、水様痰の多い人には不向きとされる。 c 半夏厚朴湯は、構成生薬としてカンゾウを含む鎮咳去痰薬である。 d 柴朴湯には副作用として、頻尿、排尿痛、血尿、残尿感等の膀胱炎様症状が現れることがある。
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解答
3
解説
麦門冬湯は気道が乾燥して切れにくい痰や激しい空咳に適し、水様痰には不向きです。柴朴湯は小柴胡湯と半夏厚朴湯を合方したもので、膀胱炎様症状や間質性肺炎などの副作用に注意を要します。半夏厚朴湯にはカンゾウが含まれません。
解き方
- 記述aを検討:五虎湯・麻杏甘石湯はマオウを含み、胃腸の弱い人や発汗傾向の著しい人には不向き(適さない)であるため誤りです。
- 記述bを検討:麦門冬湯は痰が切れにくく強い咳に適し、水様痰が多い人には不向きとされるため正しいです。
- 記述cを検討:半夏厚朴湯は構成生薬にカンゾウを含まない代表例であるため誤りです。
- 記述dを検討:柴朴湯は副作用として頻尿・排尿痛などの膀胱炎様症状が現れることがあるため正しいです。
- 正しい記述はbとdの組み合わせであるため、選択肢3を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aは胃腸の弱い人や発汗傾向の著しい人には不向きであるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aとcはともに誤った記述です。
- 選択肢 3正解
- bおよびdが正しい記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- cの半夏厚朴湯はカンゾウを含まない処方であるため誤りです。
覚えるポイント
- 半夏厚朴湯はカンゾウを含まない漢方処方製剤の典型例です。
間違えやすいところ
- マオウを含む処方は胃腸が弱い人や発汗傾向の著しい人には適さない点に注意しましょう。
出題の前提:平成28年度宮城県登録販売者試験午前問28
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.19 ↗(www.pref.miyagi.jp)
口腔咽喉薬および含嗽薬の使用法と配合成分
主な医薬品とその作用 · 口腔咽喉薬 / 含嗽薬 / 適切な使用方法
口腔咽喉薬やうがい薬(含嗽薬)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 噴射式の液剤では、息を吸いながら噴射すると気管支や肺に入ってしまうおそれがあるため、軽く息を吐いたり、声を出しながら噴射することが望ましい。 b 含嗽薬は、水で用時希釈又は溶解して使用するものが多いが、調製した濃度が濃すぎても薄すぎても効果が十分得られない。 c 口腔咽喉薬には、鎮咳成分や気管支拡張成分、去痰成分は配合されていない。 d 含嗽薬の使用後、すぐに食事を摂ると、殺菌消毒効果が増強される。
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解答
2
解説
口腔咽喉薬は咽喉の炎症や声がれを鎮める目的で局所的に用いられ、咳や喘息を鎮める全身作用の成分(鎮咳成分、気管支拡張成分等)は配合されません。含嗽薬の後にすぐ食事をすると有効成分が洗い流されて効果が減弱します。
解き方
- 記述aを確認:液剤の誤嚥・気道流入を防ぐため、声を出しながら噴射することは正しく推奨される使用法です。
- 記述bを確認:規定の希釈濃度を守らないと適切な効果が得られないため正しいです。
- 記述cを確認:口腔咽喉薬には鎮咳成分、気管支拡張成分、去痰成分は配合されないと手引きに明記されており正しいです。
- 記述dを確認:含嗽後すぐに食事を摂ると有効成分が洗い流されて殺菌効果が減弱するため誤りです。
- a:正、b:正、c:正、d:誤の組み合わせである選択肢2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- bが誤りとなっているため不適切です(正しくは正)。
- 選択肢 2正解
- a:正、b:正、c:正、d:誤の正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aおよびcが誤りとなっているため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- bが誤り、dが正となっているため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- a、b、dの正誤判定が誤っています。
覚えるポイント
- 口腔咽喉薬には鎮咳成分・気管支拡張成分・去痰成分は配合されません(トローチ等と混同しない)。
間違えやすいところ
- 含嗽薬使用直後に飲食すると薬効成分が流れてしまうため、効果が増強することはありません。
出題の前提:平成28年度宮城県登録販売者試験午前問29
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.19 ↗(www.pref.miyagi.jp)
ヨウ素系殺菌消毒成分の特徴と注意点
主な医薬品とその作用 · ヨウ素 / ポビドンヨード / 副作用 / 相互作用
口腔咽喉薬やうがい薬(含嗽薬)に用いられるヨウ素系殺菌消毒成分に関する記述について、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 口腔粘膜の荒れ、しみる、灼熱感、悪心(吐きけ)、不快感の副作用が現れることがある。 b レモン汁やお茶などに含まれるビタミンCと反応すると殺菌作用が増強される。 c 口腔内に使用されても甲状腺におけるホルモン産生に影響を及ぼす可能性はない。 d ポビドンヨードが配合された含嗽薬では、その使用によって銀を含有する歯科材料(義歯等)が変色することがある。
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解答
2
解説
ポビドンヨード等のヨウ素系成分は強い酸化力で殺菌作用を発揮しますが、ビタミンC等の還元性物質と反応するとヨウ素が還元されて殺菌力が低下します。また、吸収されたヨウ素は甲状腺機能に影響を与える可能性があり、銀含有歯科材料を変色させる性質を持ちます。
解き方
- 記述aを検討:粘膜刺激による灼熱感や悪心等の副作用があり正しいです。
- 記述bを検討:ビタミンC等によりヨウ素が脱色・還元され殺菌作用が「低下」するため誤りです。
- 記述cを検討:経口・粘膜吸収により甲状腺ホルモン産生に影響を与えるおそれがあるため「可能性はない」は誤りです。
- 記述dを検討:銀を含有する歯科材料(義歯等)を変色させることがあるため正しいです。
- 正しい組み合わせはaとdであり、選択肢2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- bの記述(ビタミンCで作用が増強される)が誤りです。
- 選択肢 2正解
- aおよびdの記述が正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bおよびcはともに誤った記述です。
- 選択肢 4不正解
- cの記述(甲状腺への影響がない)が誤りです。
覚えるポイント
- ヨウ素はビタミンC(還元物質)と反応すると殺菌力が低下します。
間違えやすいところ
- ポビドンヨードは甲状腺疾患(バセドウ病や橋本病など)の診断を受けた人では使用前に相談が必要です。
出題の前提:平成28年度宮城県登録販売者試験午前問30
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.20 ↗(www.pref.miyagi.jp)
嘔吐の機構と胃の薬の分類
主な医薬品とその作用 · 胃の薬 / 嘔吐中枢 / 健胃薬 / 制酸薬
嘔吐と胃の薬に関する記述について、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 嘔吐は、脊髄にある嘔吐中枢の働きによって起こる。 b 消化薬は、胃液の分泌亢進による胃酸過多や、それに伴う胸やけ、腹部の不快感、吐きけ等の症状を緩和することを目的とする医薬品である。 c 健胃薬に配合される生薬成分は、独特の味や香りを有し、唾液や胃液の分泌を促して胃の働きを活発にする作用があるとされる。 d いわゆる総合胃腸薬では、制酸と健胃のように相反する作用を期待するものが配合されている場合がある。
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解答
4
解説
嘔吐中枢は延髄に存在します。胃酸過多や胸やけを緩和するのは「制酸薬」であり、消化薬は炭水化物や脂質等の消化を助ける薬です。健胃成分は苦味・辛味・芳香により胃液分泌を促進し、総合胃腸薬には制酸成分と健胃成分が併せて配合されることがあります。
解き方
- 記述aを検討:嘔吐中枢が存在するのは「延髄」であり、「脊髄」とする記述は誤りです。
- 記述bを検討:胃酸過多や胸やけを緩和するのは「制酸薬」の目的であり、「消化薬」とする記述は誤りです。
- 記述cを検討:健胃薬の生薬成分は味や香りで唾液・胃液分泌を促すため正しいです。
- 記述dを検討:総合胃腸薬では制酸(胃酸中和)と健胃(胃液分泌促進)という相反する作用を期待する成分が併用されていることがあり正しいです。
- 正しい組み合わせはcとd(選択肢4)となります。
- 選択肢 1不正解
- a(延髄の誤り)およびb(制酸薬の説明)はともに誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4正解
- cおよびdが正しい記述であり、適切な組み合わせです。
覚えるポイント
- 嘔吐中枢は延髄にあります(脊髄ではありません)。
間違えやすいところ
- 制酸薬と消化薬のそれぞれの定義・目的の取り違えに注意しましょう。
出題の前提:平成28年度宮城県登録販売者試験午前問31
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.20 ↗(www.pref.miyagi.jp)
胃の薬の有効成分の特徴
主な医薬品とその作用 · 胃粘膜保護 / スクラルファート / セトラキサート / ピレンゼピン / 利胆成分
胃の薬の配合成分に関する記述について、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a スクラルファートは、アルミニウムを含む成分であるため、透析を受けている人では使用を避ける必要がある。 b ウルソデオキシコール酸は、胃液の分泌を促す作用があるとされ、消化を助ける効果を期待して用いられる。 c セトラキサート塩酸塩は、代謝されてトラネキサム酸を生じるため、血栓のある人、血栓を起こすおそれのある人では、生じた血栓が分解されにくくなることが考えられる。 d ピレンゼピン塩酸塩は、消化管の運動を亢進して、胃液の分泌を促す作用を示すとされる。
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解答
2
解説
スクラルファートはアルミニウムを含有するため透析患者で禁忌です。セトラキサート塩酸塩は体内でトラネキサム酸に代謝されるため抗プラスミン作用により血栓を安定化させます。ウルソデオキシコール酸は胆汁分泌を促す利胆成分であり、ピレンゼピンは抗コリン作用により胃液分泌を抑制します。
解き方
- 記述aを検討:スクラルファートはアルミニウム塩であり、アルミニウム脳症を防ぐため透析を受けている人は使用を避ける必要があり正しいです。
- 記述bを検討:ウルソデオキシコール酸は「胆汁」の分泌・排泄を促す利胆成分であり、「胃液の分泌を促す」とする記述は誤りです。
- 記述cを検討:セトラキサート塩酸塩は体内でトラネキサム酸となり凝固血栓の分解を抑えるため正しいです。
- 記述dを検討:ピレンゼピン塩酸塩は胃液分泌抑制成分(抗コリン作用)であり、胃液分泌を「促す」とする記述は誤りです。
- 正しい記述はaとcの組み合わせであり、選択肢2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- bの記述(ウルソデオキシコール酸が胃液分泌を促す)が誤りです。
- 選択肢 2正解
- aおよびcが正しい記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bおよびdはともに誤った記述です。
- 選択肢 4不正解
- dの記述(ピレンゼピンが胃液分泌を促す)が誤りです。
覚えるポイント
- セトラキサート塩酸塩は生体内でトラネキサム酸に分解されるため血栓症に注意が必要です。
間違えやすいところ
- ウルソデオキシコール酸は胆汁の分泌促進(利胆成分)であり、胃液分泌促進ではありません。
出題の前提:平成28年度宮城県登録販売者試験午前問32
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.21 ↗(www.pref.miyagi.jp)
腸の薬とその有効成分の特徴
主な医薬品とその作用 · 止瀉薬 / 整腸薬 / ロペラミド塩酸塩 / タンニン酸アルブミン
腸の薬およびその有効成分に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
止瀉薬や整腸薬は腸内環境や病態に合わせて適切に使い分ける必要があり、特に強力に腸管運動を抑制する成分には麻痺性イレウスや小児への禁忌など安全性上の重要事項が定められています。
解き方
- 各選択肢の生菌成分、収斂薬の注意点、アレルギー対象成分について正誤を確認します。
- ロペラミド塩酸塩の麻痺性イレウスのリスクおよび小児に対する禁忌事項を照らし合わせて誤りの選択肢を特定します。
- 選択肢 1不正解
- ビフィズス菌や乳酸菌などの生菌成分は腸内環境を正常化する目的で配合されるため正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 細菌性下痢等で腸運動を止めると毒素の排出が妨げられ症状が悪化するおそれがあるため正しいです。
- 選択肢 3不正解
- アルブミンは牛乳由来のカゼイン等から精製されるため牛乳アレルギーのある人は避けるべきであり正しいです。
- 選択肢 4正解
- 中枢性の腸運動抑制作用を持つロペラミド塩酸塩は麻痺性イレウスのリスクがあり15歳未満には使用できません。
覚えるポイント
- ロペラミド塩酸塩は小児(15歳未満)禁忌であり、麻痺性イレウス様症状に注意が必要です。
間違えやすいところ
- タンニン酸アルブミンは卵ではなく「牛乳」アレルギーで禁忌となる点に注意しましょう。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用 腸の薬」
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.21 ↗(www.pref.miyagi.jp)
瀉下薬とその有効成分の作用機序と注意点
主な医薬品とその作用 · 瀉下薬 / 酸化マグネシウム / ヒマシ油 / ピコスルファートナトリウム
瀉下薬とその有効成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
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解答
5
解説
便秘薬は便の水分を保つ塩類性・膨張性成分と、腸管粘膜を刺激する刺激性成分に分類され、代謝経路や誤飲中毒時の禁忌など成分ごとの特徴を把握することが求められます。
解き方
- 各成分(無機塩類、小腸刺激性、膨張性、大腸刺激性)の作用機序を確認します。
- ヒマシ油の脂溶性中毒禁忌、ピコスルファートナトリウムの大腸菌による活性化の正誤を判定します。
- 選択肢 1不正解
- ピコスルファートナトリウムは大腸の腸内細菌により分解活性化されるためdが誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 酸化マグネシウムの記述aは正しく、ヒマシ油の記述bは誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- ヒマシ油の記述bは誤りで、カルメロースカルシウムの記述cは正しいため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよびcが正しく、記述bが誤りであるため組み合わせとして不適です。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤であり、正しい組み合わせとなっています。
答えの内訳
- a:正
- 酸化マグネシウムは浸透圧を高めて便の水分量を増やし、大腸を刺激して排便を促します。
- b:誤
- ヒマシ油は脂溶性物質を溶かして吸収を促進させるため、脂溶性殺鼠剤などの中毒には禁忌です。
- c:正
- カルメロースカルシウムは腸内で水分を吸収して便のかさを増やし排便を促す膨張性瀉下成分です。
- d:誤
- ピコスルファートナトリウムは胃や小腸で分解されず、大腸で腸内細菌叢により活性化されます。
覚えるポイント
- ヒマシ油は脂溶性中毒で吸収を高めてしまうため禁忌です。ピコスルファートは大腸細菌で分解されます。
間違えやすいところ
- ピコスルファートナトリウムが胃液や小腸酵素で分解されると誤解しやすい点に注意しましょう。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用 瀉下薬」
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.22 ↗(www.pref.miyagi.jp)
胃腸鎮痛鎮痙薬の有効成分と副作用
主な医薬品とその作用 · 胃腸鎮痛鎮痙薬 / 抗コリン成分 / アミノ安息香酸エチル / オキセサゼイン / ロートエキス
胃腸鎮痛鎮痙薬とその有効成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
胃腸鎮痛鎮痙薬はアセチルコリン受容体を遮断する抗コリン成分や局所麻酔成分を含み、副交感神経遮断による全身作用や母乳移行、小児・妊婦に対する禁忌事項の理解が不可欠です。
解き方
- 抗コリン成分の全身性の抗コリン作用(散瞳・口渇・排尿困難等)を確認します。
- アミノ安息香酸エチルの年齢制限(6歳未満)、オキセサゼインの妊婦禁忌、ロートエキスの授乳婦注意を判定します。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは正しく、オキセサゼインの記述cは誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- アミノ安息香酸エチルの記述bは誤り、ロートエキスの記述dは正しいため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよびdが正しく、bが誤りであるため組み合わせとして不適です。
- 選択肢 5不正解
- オキセサゼインの記述cは誤り、ロートエキスの記述dは正しいため不適です。
答えの内訳
- a:正
- 副交感神経の働きを抑えるため、散瞳、口渇、便秘、排尿困難等の全身性副作用が現れます。
- b:誤
- アミノ安息香酸エチルでメトヘモグロビン血症のおそれから使用を避けるのは「6歳未満の小児」です。
- c:誤
- 局所麻酔成分オキセサゼインは、妊娠中の安全性が確立されていないため妊婦等には避けます。
- d:正
- ロートエキスは母乳中に移行して乳児に頻脈を引き起こすおそれがあるため授乳婦は避けます。
覚えるポイント
- アミノ安息香酸エチルはメトヘモグロビン血症の危険から6歳未満小児に使用不可です。
間違えやすいところ
- アミノ安息香酸エチルの年齢制限を15歳未満と混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用 胃腸鎮痛鎮痙薬」
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.23 ↗(www.pref.miyagi.jp)
浣腸薬とその有効成分
主な医薬品とその作用 · 浣腸薬 / グリセリン / 炭酸水素ナトリウム / 剤形
浣腸薬とその有効成分に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
浣腸薬は直腸粘膜を直接刺激して排便反射を起こす外用薬であり、注入剤だけでなく坐剤の剤形も存在します。連用による耐性(慣れ)にも注意が必要です。
解き方
- 浣腸薬に分類される剤形(薬液を注入する注入剤と固形の坐剤)を確認します。
- 有効成分であるグリセリンや炭酸水素ナトリウムの作用機序および連用による感受性低下の記述の正誤を判定します。
- 選択肢 1正解
- 直腸内に適用される浣腸薬の剤形には注入剤だけでなく坐剤もあるため誤った記述です。
- 選択肢 2不正解
- 頻繁な連用により直腸の感受性が低下(慣れ)して効果が弱まるため連用禁止とされており正しいです。
- 選択肢 3不正解
- 浸透圧差により腸管壁から水分を引き込んで直腸粘膜を刺激するグリセリンの作用機序として正しいです。
- 選択肢 4不正解
- 炭酸水素ナトリウムが炭酸ガスを発生させて直腸を刺激し排便を促す作用機序として正しいです。
覚えるポイント
- 浣腸薬には液を注入する「注入剤」のほか「坐剤」の剤形もあります。連用による慣れにも注意です。
間違えやすいところ
- 浣腸薬=注入剤のみと思い込み、坐剤も含まれることを見落とさないように注意しましょう。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用 浣腸薬」
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.23 ↗(www.pref.miyagi.jp)
駆虫薬の配合成分と作用機序
主な医薬品とその作用 · 駆虫成分 / サントニン / パモ酸ピルビニウム / ピペラジンリン酸塩 / カイニン酸
駆虫成分に関する記述について、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
駆虫薬成分は対象となる寄生虫(回虫、蟯虫)と作用様式(運動抑制、痙攣誘発、神経筋接合部麻痺、呼吸・代謝阻害)がそれぞれ異なり、正確な対応関係を覚えることが重要です。
解き方
- 各成分(サントニン、パモ酸ピルビニウム、ピペラジン、カイニン酸)の対象虫種と作用機序を照合します。
- bとdの記述が互いに関連する作用機序と入れ替わっていることを確認し、正しいaとcの組み合わせを選びます。
- 選択肢 1不正解
- パモ酸ピルビニウムは蟯虫の呼吸・代謝抑制成分であり記述bは誤りです。
- 選択肢 2正解
- a(サントニン)とc(ピペラジンリン酸塩)の記述が正しいため正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述b(パモ酸ピルビニウム)と記述d(カイニン酸)はいずれも誤りです。
- 選択肢 4不正解
- カイニン酸の記述dは誤りであるため不適です。
答えの内訳
- a:正
- サントニンは回虫の自発運動を抑えて虫体を排便とともに排出させます。
- b:誤
- パモ酸ピルビニウムは蟯虫の呼吸や代謝を妨げる成分です。回虫に痙攣を起こさせるのはカイニン酸です。
- c:正
- ピペラジンリン酸塩はアセチルコリン伝達を妨げて虫体の運動筋を麻痺させ排出させます。
- d:誤
- カイニン酸は回虫に痙攣を起こさせる作用を示します。呼吸や代謝を抑えるのはパモ酸ピルビニウムです。
覚えるポイント
- サントニンは自発運動抑制、カイニン酸は痙攣、ピペラジンは筋麻痺、パモ酸ピルビニウムは蟯虫の代謝阻害です。
間違えやすいところ
- パモ酸ピルビニウム(蟯虫特化・代謝阻害)とカイニン酸(回虫・痙攣)の記述入れ替えに注意しましょう。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用 駆虫薬」
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.24 ↗(www.pref.miyagi.jp)
強心薬に配合される生薬成分
主な医薬品とその作用 · 強心薬 / センソ / ゴオウ / ジャコウ / ロクジョウ
強心薬に配合される主な成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
強心薬に含まれる動物生薬(センソ、ゴオウ、ジャコウ、ロクジョウなど)の心筋への作用や血圧への影響、安全域(有効域)の狭さに関する知識を整理して問われます。
解き方
- センソの安全性(有効域が狭く通常用量でも消化器症状を呈しやすい)を確認します。
- ゴオウ(血管拡張・血圧降下)、ジャコウ(呼吸刺激・中枢刺激)、ロクジョウ(強壮・血行促進)の各薬効を判定します。
- 選択肢 1不正解
- センソの記述aおよびゴオウの記述bはいずれも誤りであるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- センソは有効域が狭い成分であるため記述aが誤りとなり不適です。
- 選択肢 3不正解
- ゴオウは血管収縮ではなく拡張をもたらすため記述bは誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- ロクジョウの記述dは正しいため不適です。
答えの内訳
- a:誤
- センソは有効域が非常に狭く、通常用量でも悪心・嘔吐などの副作用が現れやすいため誤りです。
- b:誤
- ゴオウは強心作用のほか、末梢血管を拡張して血圧降下作用等を示すため誤りです。
- c:正
- ジャコウは強心作用のほか呼吸中枢刺激や意識を清明にする作用があり正しいです。
- d:正
- ロクジョウは強心作用のほか強壮、血行促進の作用があるとされ正しいです。
覚えるポイント
- センソは一般用医薬品の中で極めて有効域が狭い成分です。ゴオウは末梢血管拡張(血圧降下)に働きます。
間違えやすいところ
- センソの安全域が広いと誤認したり、ゴオウの作用を血圧上昇と取り違えたりしないようにしましょう。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用 強心薬」
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.24 ↗(www.pref.miyagi.jp)
高コレステロール改善薬の有効成分
主な医薬品とその作用 · 高コレステロール改善薬 / ポリエンホスファチジルコリン / パンテチン / ビタミンB2 / ビタミンE
高コレステロール改善成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
脂質異常症(高コレステロール)改善薬の各成分の役割として、大豆油不けん化物、ポリエンホスファチジルコリン、パンテチン、ビタミンB2(過酸化脂質分解)、ビタミンE(過酸化脂質生成抑制・血行促進)の違いを正しく区別します。
解き方
- ポリエンホスファチジルコリンおよびパンテチンの作用機序が正しいことを確認します。
- ビタミンB2とビタミンEの作用内容の取り違え・混同を精査して誤りと判定します。
- 選択肢 1不正解
- パンテチンの記述bは正しく、ビタミンB2の記述cは誤りであるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- ポリエンホスファチジルコリンの記述aは正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aとbが正しく、cとdが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- パンテチンの記述bは正しく、ビタミンEの記述dは誤りであるため不適です。
答えの内訳
- a:正
- ポリエンホスファチジルコリンは、肝臓におけるコレステロール代謝を促す目的で配合されます。
- b:正
- パンテチンはLDLの異化排泄促進、リポタンパクリパーゼ活性化によるHDL産生促進を示します。
- c:誤
- 末梢血管における血行を促進する作用があるのはビタミンE(トコフェロール)です。
- d:誤
- コレステロール生合成抑制や排泄促進、中性脂肪抑制は大豆油不けん化物やパンテチン等の記述です。
覚えるポイント
- ビタミンB2は過酸化脂質分解、ビタミンEは過酸化脂質生成抑制と末梢血行促進を担います。
間違えやすいところ
- ビタミンB2とビタミンEの作用、およびパンテチンや大豆油不けん化物の作用の入れ替えに注意しましょう。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用 高コレステロール改善薬」
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.25 ↗(www.pref.miyagi.jp)
貧血と貧血用薬(鉄製剤)の特徴と服用時の注意点
主な医薬品とその作用 · 貧血用薬 / 鉄製剤 / 便の変色 / タンニン酸 / 服用タイミング
貧血と貧血用薬(鉄製剤)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
鉄欠乏性貧血の病態進行過程(貯蔵鉄の減少からヘモグロビン低下へ)、鉄剤の消化器系副作用とその軽減策(食後服用)、便の黒変(無害)、お茶などのタンニン酸による吸収阻害を把握する必要があります。
解き方
- 初期の鉄欠乏の進み方(貯蔵鉄減少時はヘモグロビン低下が起こらない)の記述aを確認します。
- 鉄剤による便の黒変理由(酸化鉄)、食後服用の理由、タンニン酸とのキレート形成による吸収低下の正誤を判定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは正しく、便の黒変に関する記述bは誤りであるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは正しく、タンニン酸に関する記述dは誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 消化管出血とする記述bは誤りで、食後服用の記述cは正しいため不適です。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 食後服用の記述cは正しく、タンニン酸の記述dは誤りであるため不適です。
答えの内訳
- a:正
- 鉄分不足の初期は貯蔵鉄・血清鉄が使われるため、ヘモグロビン量は維持され自覚症状が出にくいです。
- b:誤
- 便が黒くなるのは未吸収の鉄が酸化されたためであり、消化管出血ではないため服用中止は不要です。
- c:正
- 鉄吸収は空腹時の方が高いですが、胃部不快感や吐き気等の胃腸障害を減らすため食後服用が推奨されます。
- d:誤
- タンニン酸は鉄と結合して難溶性の化合物を形成し、鉄の吸収を阻害・低下させます。
覚えるポイント
- 鉄剤による便の黒変は未吸収鉄の酸化によるもので問題ありません。タンニン酸は鉄吸収を阻害します。
間違えやすいところ
- 鉄剤による便の黒色化を重大な消化管出血と誤認して服薬中止と判断しないように注意しましょう。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用 貧血用薬」
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.26 ↗(www.pref.miyagi.jp)
痔の病態および痔疾用薬の特徴
主な医薬品とその作用 · 痔疾用薬 / 痔の病態 / 外用痔疾用薬 / 内用痔疾用薬
痔および痔疾用薬に関する次の記述について、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 痔の悪化につながるため、食物繊維の摂取は控えた方がよい。 b 直腸粘膜と皮膚の境目となる歯状線より上部の、直腸粘膜にできた痔核を内痔核と呼ぶ。 c 外用痔疾用薬は、局所に適用されるものであるが、配合成分によっては全身的な影響を考慮する必要がある。 d 内用痔疾用薬は、副作用が増強するため、外用痔疾用薬と併せて用いることはない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
痔の予防や改善には便秘を防ぐことが重要であり、食物繊維の摂取が推奨されます。また、外用薬であっても直腸粘膜等から吸収されて全身作用を示す場合があり、症状に応じて内用痔疾用薬と外用痔疾用薬を併用することがあります。
解き方
- 記述aを検討する:便秘予防のために食物繊維の摂取は推奨されるため誤りです。
- 記述bを検討する:歯状線より上部の直腸粘膜に生じるものを内痔核と呼ぶため正しいです。
- 記述cを検討する:局所適用薬であってもステロイド成分等の全身的な影響に注意が必要であるため正しいです。
- 記述dを検討する:内用薬と外用薬は症状に応じて併用されることがあるため誤りです。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りで記述cが正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよび記述dの双方が誤りであるため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3正解
- 記述bと記述cがともに正しい記述であるため、適切な組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bは正しいですが記述dが誤りであるため、この組み合わせは誤りです。
覚えるポイント
- 歯状線より上が内痔核(痛みが少ない)、下が外痔核(知覚神経が通り痛みを伴いやすい)です。
間違えやすいところ
- 内用痔疾用薬と外用痔疾用薬は作用機序が異なり、症状に応じて併用される場合がある点を見落とさないようにしましょう。
出題の前提:手引き「痔の薬」の病態、外用痔疾用薬、内用痔疾用薬の記述に基づく。
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.26 ↗(www.pref.miyagi.jp) / 解答(PDF:53KB) p.1 ↗(www.pref.miyagi.jp)
痔疾用薬に配合されるステロイド性抗炎症成分
主な医薬品とその作用 · 外用痔疾用薬 / ステロイド性抗炎症成分 / プレドニゾロン酢酸エステル
痔の薬に用いられる次の配合成分のうち、ステロイド性抗炎症成分に該当するものを1つ選びなさい。
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解答
1
解説
ステロイド性抗炎症成分は、強い抗炎症作用により患部の腫れや充血を鎮める目的で配合されます。ヒドロコルチゾン酢酸エステルやプレドニゾロン酢酸エステルなどがこれに該当します。
解き方
- 各選択肢の薬効群を確認する:クロタミトンは鎮痒成分、タンニン酸は収斂成分、ジフェンヒドラミン塩酸塩は抗ヒスタミン成分、テトラヒドロゾリン塩酸塩は血管収縮成分です。
- ステロイド骨格を持つ抗炎症成分を特定する:プレドニゾロン酢酸エステルがステロイド性抗炎症成分に該当します。
- 選択肢 1正解
- プレドニゾロン酢酸エステルはステロイド性抗炎症成分であり、炎症や腫れを抑えるために用いられます。
- 選択肢 2不正解
- クロタミトンは温感刺激等により痒みを鎮める鎮痒成分です。
- 選択肢 3不正解
- タンニン酸は粘膜表面のタンパク質を凝固させて保護する収斂成分です。
- 選択肢 4不正解
- ジフェンヒドラミン塩酸塩はヒスタミン受容体を遮断する抗ヒスタミン成分(鎮痒目的)です。
- 選択肢 5不正解
- テトラヒドロゾリン塩酸塩は血管を収縮させて局所の充血や浮腫を抑えるアドレナリン作動成分です。
覚えるポイント
- プレドニゾロン、ヒドロコルチゾン、デキサメタゾンは代表的なステロイド性成分です。
間違えやすいところ
- 非ステロイド性抗炎症成分や局所麻酔成分、収斂成分と混同しないように整理しましょう。
出題の前提:手引き「痔の薬」の配合成分(抗炎症成分)の分類に基づく。
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.27 ↗(www.pref.miyagi.jp) / 解答(PDF:53KB) p.1 ↗(www.pref.miyagi.jp)
婦人薬の成分および漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 婦人薬 / サフラン / 温経湯 / 桂枝茯苓丸 / 女性ホルモン成分
婦人薬に関する次の記述について、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 人工的に合成された女性ホルモンの一種であるエチニルエストラジオールは、妊娠中の女性ホルモンの補充のために用いられる。 b 婦人薬に配合されるサフランは、鎮静、鎮痛のほか、女性の滞っている月経を促す作用が期待される。 c 体力中等度以下で、手足がほてり、唇が乾くものの月経不順や更年期障害の諸症状には、温経湯が適すとされる。 d 体力虚弱で、ときに下腹部痛、肩こりなどを訴えるものの月経不順や更年期障害の諸症状には、桂枝茯苓丸が適すとされる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
婦人薬において、妊娠中の女性ホルモン成分の使用は避けるべきとされています。また、漢方処方製剤の桂枝茯苓丸は比較的体力がある(体力中等度以上)人向けの処方であり、虚弱者向けではありません。
解き方
- 記述aを検討する:妊婦又は妊娠していると思われる女性では女性ホルモン成分の使用は禁忌・不可であるため誤りです。
- 記述bを検討する:サフランは通経、鎮痛、鎮静作用などを期待して用いられる生薬であるため正しいです。
- 記述cを検討する:温経湯は「体力中等度以下で、手足がほてり、唇が乾くもの」の更年期障害等に適するため正しいです。
- 記述dを検討する:桂枝茯苓丸の体力規定は「比較的体力があり(中等度以上)」であるため、「体力虚弱で」とする記述は誤りです。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りで記述cが正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよび記述dの双方が誤りであるため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3正解
- 記述bと記述cがともに正しい記述であるため、適切な組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bは正しいですが記述dが誤りであるため、この組み合わせは誤りです。
覚えるポイント
- 桂枝茯苓丸は「体力中等度以上」、当帰芍薬散は「体力虚弱」、温経湯は「体力中等度以下で唇が乾く」がキーワードです。
間違えやすいところ
- エチニルエストラジオール等の女性ホルモン成分は妊婦に使用してはならない(禁忌)点に注意しましょう。
出題の前提:手引き「婦人薬」の配合成分および漢方処方製剤の解説に基づく。
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.27 ↗(www.pref.miyagi.jp) / 解答(PDF:53KB) p.1 ↗(www.pref.miyagi.jp)
アレルギーおよびアレルギー用薬の特徴と配合成分
主な医薬品とその作用 · アレルギー用薬 / 蕁麻疹 / 抗ヒスタミン成分 / アドレナリン作動成分 / アトピー性皮膚炎
アレルギーとアレルギー用薬に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 蕁麻疹は、アレルゲン(抗原)との接触以外にも起こることがある。 b クロルフェニラミンマレイン酸塩は、肥満細胞から遊離したヒスタミンが受容体と反応するのを妨げることにより、ヒスタミンの働きを抑える。 c 鼻炎用内服薬には、メチルエフェドリン塩酸塩等のアドレナリン作動成分を含むものがある。 d アトピー性皮膚炎による慢性湿疹の治療には、一般用医薬品(漢方処方製剤を含む。)のみを用いる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
アレルギー用薬には抗ヒスタミン成分やアドレナリン作動成分などが配合されます。蕁麻疹は物理的刺激やストレスでも生じます。一方、アトピー性皮膚炎のような慢性湿疹は医師による専門的治療が基本であり、一般用医薬品のみで治療を行うべきではありません。
解き方
- 記述aを検討する:寒冷や温熱、圧迫、摩擦などの物理的刺激や精神的ストレスでも蕁麻疹は生じるため正しいです。
- 記述bを検討する:抗ヒスタミン成分はヒスタミン受容体に拮抗して結合を阻害するため正しいです。
- 記述cを検討する:鼻粘膜の充血や腫れを抑える目的でアドレナリン作動成分が配合されるため正しいです。
- 記述dを検討する:アトピー性皮膚炎の慢性湿疹は医師の管理下で治療を受けるべき疾患であるため誤りです。
- 選択肢 1不正解
- 記述a、bが正で記述dが誤りであるため、誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述b、cが正であるため、誤りです。
- 選択肢 3正解
- 記述a、b、cが正しく、記述dが誤りであるため、適切な組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正で記述dが誤りであるため、誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述bが正であるため、誤りです。
覚えるポイント
- 抗ヒスタミン成分は受容体拮抗薬であり、ヒスタミンの遊離そのものを抑える抗アレルギー成分(ケトチフェン等)と区別します。
間違えやすいところ
- 慢性的な皮膚疾患や重度の湿疹を一般用医薬品のみで自己判断治療してはならない原則を確認しておきましょう。
出題の前提:手引き「アレルギー用薬」の概要、配合成分および受診勧奨の記述に基づく。
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.28 ↗(www.pref.miyagi.jp) / 解答(PDF:53KB) p.1 ↗(www.pref.miyagi.jp)
鼻炎の病態および点鼻薬の適正使用と配合成分
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用点鼻薬 / 急性鼻炎 / 抗アレルギー成分 / 使用方法
鼻炎と鼻炎用点鼻薬に関する次の記述について、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 急性鼻炎は、鼻腔内に付着したウイルスや細菌が原因となって生じる鼻粘膜の炎症で、かぜの随伴症状として現れることが多い。 b 鼻炎用点鼻薬は、鼻づまりや鼻みず(鼻汁過多)、くしゃみ、頭重(頭が重い)の緩和を目的として、鼻腔内に適用される内用液剤である。 c スプレー式鼻炎用点鼻薬を使用する前に鼻をかむと、効果が薄くなる。 d ヒスタミンの遊離を抑える成分は、アレルギー性でない鼻炎に対しては、無効である。
解答・解説を表示
解答
2
解説
鼻炎用点鼻薬は鼻腔内に局所適用する「外用液剤」です。噴霧前には鼻をかんで鼻腔を清潔にしておく必要があります。また、肥満細胞からのヒスタミン遊離抑制作用(抗アレルギー作用)はアレルギー機序によらない感染性等の鼻炎には効果を示しません。
解き方
- 記述aを検討する:急性鼻炎はかぜ等の感染に伴い起こる鼻粘膜の炎症であるため正しいです。
- 記述bを検討する:鼻炎用点鼻薬は「外用液剤」であり、「内用液剤」とする記述は誤りです。
- 記述cを検討する:点鼻薬使用前には鼻をよくかんで鼻粘膜に薬液が届きやすくする必要があるため誤りです。
- 記述dを検討する:ケミカルメディエーター遊離抑制成分(クロモグリク酸ナトリウム等)はアレルギー性鼻炎にのみ効果を示し、非アレルギー性鼻炎には無効であるため正しいです。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは正しいですが、記述bは「内用液剤」ではなく「外用液剤」であるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- 記述aと記述dがともに正しい記述であるため、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bと記述cの双方が誤りであるため、不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述dは正しいですが、記述cが誤りであるため、不適切です。
覚えるポイント
- 点鼻薬は外用剤です。使用前には鼻をかみ、容器先端が鼻汁に触れないように注意します。
間違えやすいところ
- 点鼻薬を「内用」と錯覚しないこと、また抗アレルギー成分は感染性鼻炎には無効であることを理解しておきましょう。
出題の前提:手引き「鼻炎用点鼻薬」の概要、配合成分および使用上の注意に基づく。
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.28 ↗(www.pref.miyagi.jp) / 解答(PDF:53KB) p.1 ↗(www.pref.miyagi.jp)
眼科用薬の正しい使用法とコンタクトレンズ装着液
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / 点眼薬の使用方法 / コンタクトレンズ / 医薬部外品
眼科用薬に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
結膜嚢の容量には限界があるため点眼は1滴で十分であり、複数滴滴下しても溢れ出て効果は増しません。また、容器先端がまつ毛や眼瞼に触れると薬液が汚染されます。ベンザルコニウム塩化物はソフトコンタクトレンズに吸着して角膜障害を起こすおそれがあるため、装着中の点眼は避けます。
解き方
- 選択肢1を検討する:点眼薬は1滴で結膜嚢を満たすため、複数滴点眼しても効果は増さず無駄になるため誤りです。
- 選択肢2を検討する:ベンザルコニウム塩化物はレンズに吸着・濃縮され角膜刺激を起こすため、外して点眼する必要があり誤りです。
- 選択肢3を検討する:コンタクトレンズ装着薬・装着液は基準を満たせば医薬部外品に分類されるため正しいです。
- 選択肢4を検討する:汚染防止のため、容器の先端が眼瞼やまつ毛に触れないように点眼するため誤りです。
- 選択肢 1不正解
- 結膜嚢の保持容量を超えた薬液は溢れ出るため、滴数を増やしても効果は増大しません。
- 選択肢 2不正解
- 防腐剤がレンズに吸着して角膜を傷める原因となるため、ソフトコンタクトレンズ装着時は使用を避けます。
- 選択肢 3正解
- 定められた配合成分等の基準を満たすコンタクトレンズ装着液は、医薬部外品として認められています。
- 選択肢 4不正解
- 容器の先端が眼瞼やまつ毛、目に直接触れると、薬液への雑菌混入や容器の汚染につながるため触れさせてはなりません。
覚えるポイント
- 点眼は原則1滴で十分。容器先端はまぶたやまつ毛に絶対に触れさせないこと。
間違えやすいところ
- コンタクトレンズ装着液が医薬部外品として認められる規定を医薬品のみと誤解しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「眼科用薬」の使用法および配合成分の注意に基づく。
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.29 ↗(www.pref.miyagi.jp) / 解答(PDF:53KB) p.1 ↗(www.pref.miyagi.jp)
眼科用薬の配合成分と配合目的
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / プラノプロフェン / コンドロイチン硫酸ナトリウム / スルファメトキサゾール / アラントイン
眼科用薬に含まれる成分とその成分を配合する目的との関係について、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a プラノプロフェン ―― 炎症の原因となる物質の生成を抑える作用 b コンドロイチン硫酸ナトリウム ―― 結膜や角膜の乾燥を防ぐ作用 c スルファメトキサゾール ―― 抗真菌作用 d アラントイン ―― 外部の刺激から保護する作用
解答・解説を表示
解答
1
解説
プラノプロフェンは非ステロイド性抗炎症成分でプロスタグランジン生成を抑制します。コンドロイチン硫酸ナトリウムは保水性により角膜を保護・湿潤させます。スルファメトキサゾールはサルファ系の抗菌成分(細菌感染に用いる)であり、アラントインは組織修復を促進する成分です。
解き方
- 記述aを検討する:プラノプロフェンは炎症誘発物質の生成を抑える非ステロイド性抗炎症成分であるため正しいです。
- 記述bを検討する:コンドロイチン硫酸ナトリウムは角膜の保水性を高めて乾燥を防ぐため正しいです。
- 記述cを検討する:スルファメトキサゾールは細菌の増殖を抑える「抗菌作用」であり、「抗真菌作用」とするのは誤りです。
- 記述dを検討する:アラントインは「組織修復促進作用」であり、「外部の刺激から保護する作用」はヒドロキシプロピルメチルセルロース等の粘稠化剤などの説明であるため誤りです。
- 選択肢 1正解
- 記述aと記述bが正しい組み合わせであるため、正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは正しいですが、記述c(抗菌成分であり抗真菌ではない)が誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは正しいですが、記述d(アラントインは組織修復成分)が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述cおよび記述dの双方が誤りであるため、不適切です。
覚えるポイント
- スルファメトキサゾールは細菌に対するサルファ系抗菌薬であり、真菌(カビ)には無効です。
間違えやすいところ
- アラントイン(組織修復)と角膜保護成分や粘稠化剤の作用を混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「眼科用薬」の配合成分一覧および作用機序に基づく。
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.29 ↗(www.pref.miyagi.jp) / 解答(PDF:53KB) p.1 ↗(www.pref.miyagi.jp)
外皮用薬の適正使用と剤形・成分の選択
主な医薬品とその作用 · 皮膚に用いる薬 / 角質層 / 殺菌消毒薬 / ステロイド性抗炎症成分 / 剤形の特徴
皮膚に用いる薬に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
皮膚のバリア機能を担う角質層は、入浴後などに水分を含んで柔軟化すると薬物透過性が向上します。創傷部への消毒薬の過度な連用は正常組織の再生を妨げます。ステロイド外用薬は広範囲や長期連用を避け、湿潤患部には刺激の少ない軟膏を選択するのが原則です。
解き方
- 選択肢1を検討する:入浴後は角質層が軟化して薬の吸収・浸透が良くなるため正しいです。
- 選択肢2を検討する:消毒薬を頻繁に繰り返し適用すると組織修復が遅れるため誤りです。
- 選択肢3を検討する:ステロイド外用薬は広範囲への使用や慢性的な長期連用は副作用リスクから避けるべきであるため誤りです。
- 選択肢4を検討する:ジュクジュクした湿潤患部に液剤を用いると刺激が強すぎるため軟膏が適しており、記述は誤りです。
- 選択肢 1正解
- 入浴後は角質層が水分を保持して柔らかくなり、薬剤の浸透が高まるため効果的です。
- 選択肢 2不正解
- 創傷部への殺菌消毒薬の過度な連用は、新生組織を傷めて治癒を遅らせることがあります。
- 選択肢 3不正解
- ステロイド外用薬は全身性の副作用や皮膚萎縮等を避けるため、広範囲への使用や長期連用は避ける必要があります。
- 選択肢 4不正解
- 湿潤・びらん患部には刺激が強い液剤は適さず、刺激性が少なく患部を保護する軟膏が適しています。
覚えるポイント
- 「湿潤面には軟膏、乾燥面には液剤やクリーム」が外用薬の剤形選択の原則です。
間違えやすいところ
- 液剤はアルコール等を含むため湿潤患部・創傷部に激しい刺激を与える点を見落とさないようにしましょう。
出題の前提:手引き「皮膚に用いる薬」の剤形選択、適正使用および受診勧奨に基づく。
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.30 ↗(www.pref.miyagi.jp) / 解答(PDF:53KB) p.1 ↗(www.pref.miyagi.jp)
皮膚に用いる抗真菌成分の作用機序
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / 抗真菌成分 / イミダゾール系
皮膚糸状菌(白癬菌)の細胞膜を構成する成分の産生を妨げたり、細胞膜の透過性を変化させることにより、その増殖を抑える成分として正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
5
解説
みずむし・たむし等を引き起こす白癬菌(真菌)に対しては、細胞膜の主成分であるエルゴステロールの合成を阻害して真菌の増殖を抑える抗真菌成分(イミダゾール系等)が用いられます。
解き方
- 問題文に示された「皮膚糸状菌(白癬菌)の細胞膜成分の産生抑制・透過性変化」という作用機序が抗真菌作用であることを把握する。
- 提示された選択肢の中から、抗真菌成分(イミダゾール系成分)に該当するオキシコナゾール硝酸塩を特定する。
- 選択肢 1不正解
- エタノールは手指・皮膚の消毒等に用いられる殺菌消毒成分であり、白癬菌に対する抗真菌薬の主成分記述には該当しません。
- 選択肢 2不正解
- クロラムフェニコールは細菌のタンパク質合成を阻害する抗生物質(抗菌成分)であり、抗真菌作用を目的とした記述ではありません。
- 選択肢 3不正解
- ノニル酸ワニリルアミドは温感刺激を与えて局所血流を促進する成分であり、抗真菌作用はありません。
- 選択肢 4不正解
- スルファジアジンは細菌の葉酸生合成を阻害するサルファ剤(合成抗菌成分)であり、抗真菌成分ではありません。
- 選択肢 5正解
- オキシコナゾール硝酸塩はイミダゾール系抗真菌成分であり、白癬菌の細胞膜合成阻害等により増殖を抑えます。
覚えるポイント
- イミダゾール系抗真菌成分(〜コナゾール)は真菌の細胞膜生合成を阻害する
間違えやすいところ
- 細菌感染に用いる抗生物質・サルファ剤と、真菌に用いる抗真菌成分を取り違えないように注意する
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(平成28年4月以前)
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.30 ↗(www.pref.miyagi.jp)
毛髪用薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 毛髪用薬 / カルプロニウム塩化物 / 生薬成分 / 女性ホルモン成分
毛髪用薬の配合成分に関する記述(a〜d)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a カルプロニウム塩化物は、末梢組織(適用局所)において、交感神経系を刺激し、頭皮の血管を拡張、毛根への血行を促すことによる発毛効果を期待して用いられる。 b 脱毛抑制効果を期待して、女性ホルモン成分の一種であるエストラジオール安息香酸エステルが配合されていることがある。 c カシュウは、頭皮における脂質代謝を高めて、余分な皮脂を取り除く作用を期待して用いられる。 d ヒノキチオールは、抗菌、血行促進、抗炎症などの作用を期待して用いられる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
毛髪用薬においてカルプロニウム塩化物はアセチルコリン様作用(副交感神経刺激様作用)によって頭皮血管を拡張させます。また、女性ホルモンや生薬成分、殺菌・消炎成分等が目的に応じて配合されます。
解き方
- aのカルプロニウム塩化物の自律神経系への作用を確認し、交感神経ではなく副交感神経刺激であることから誤りと判断する。
- b、c、dの各成分(エストラジオール安息香酸エステル、カシュウ、ヒノキチオール)の作用説明が正しいことを確認する。
- 正誤の並び「誤、正、正、正」に対応する選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが正、bとdが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが正、cとdが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aは誤、bは正、cは正、dは正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bとcが誤となっているため誤りです。
覚えるポイント
- カルプロニウム塩化物は副交感神経系を刺激(アセチルコリン様作用)して血管拡張する
間違えやすいところ
- カルプロニウム塩化物の作用を交感神経刺激と誤認しやすい
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(平成28年4月以前)
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.31 ↗(www.pref.miyagi.jp)
口内炎及び口内炎用薬の基礎知識
主な医薬品とその作用 · 口内炎用薬 / シコン / 殺菌消毒成分 / 副作用
口内炎と口内炎用薬の配合成分に関する記述(a〜d)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 口内炎は、1〜2週間で自然寛解し、1ヶ月以上にわたって症状が長引くことはない。 b シコンは、組織修復促進、抗菌などの作用を期待して用いられる。 c セチルピリジニウム塩化物は、患部からの細菌感染を防止することを目的として配合される。 d 一般用医薬品の副作用として口内炎が現れることはない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
口内炎は通常1〜2週間で寛解しますが、症状が長期化・再発を繰り返す場合は基礎疾患等の疑いがあります。また、抗炎症薬等の副作用として口内炎が生じることもあります。
解き方
- aを検討し、症状が長引くことや他の重篤な疾患が隠れていることがあるため「長引くことはない」は誤りと判断する。
- b(シコンの組織修復・抗菌作用)およびc(セチルピリジニウム塩化物の殺菌消毒作用)が正しいことを確認する。
- dを検討し、医薬品の副作用により口内炎が生じるケースがあるため誤りと判断する。
- 正誤の組み合わせ「誤、正、正、誤」に合致する選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- dが正とされているため誤りです。医薬品の副作用として口内炎が現れることがあります。
- 選択肢 2不正解
- aおよびdが正、cが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが正、bが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aは誤、bは正、cは正、dは誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bおよびcが誤、dが正とされているため誤りです。
覚えるポイント
- 口内炎が長引く場合は他の疾患を疑い、医薬品の副作用でも口内炎は起こりうる
間違えやすいところ
- 「一般用医薬品の副作用として口内炎は生じない」と決めつけないように注意する
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(平成28年4月以前)
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.32 ↗(www.pref.miyagi.jp)
禁煙補助剤の特徴と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 禁煙補助剤 / ニコチン製剤 / 使用禁忌 / 離脱症状
禁煙補助剤に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 咀嚼剤は、1度に2個以上使用することで、禁煙達成を早める。 b 脳梗塞・脳出血等の急性期脳血管障害がある人でも、使用を避ける必要はない。 c うつ病と診断されたことのある人では、禁煙時の離脱症状により、うつ病を悪化させることがある。 d 1日1回皮膚に貼付することによりニコチンが皮膚を透過して血中に移行するパッチ製剤がある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
禁煙補助剤(ニコチン製剤)は、ニコチンを段階的に減量し離脱症状を緩和する医薬品です。過量摂取の危険があるため一度に複数個を使用してはならず、血管収縮作用等があるため急性期の循環器・脳血管障害者には禁忌です。
解き方
- aを検討し、咀嚼剤はニコチン過量摂取を防ぐため一度に1個のみ使用することから誤りと判断する。
- bを検討し、急性期脳血管障害のある人では血管収縮等により症状を悪化させるため使用を避ける(禁忌)と判断する。
- c(うつ病症状悪化のリスク)およびd(経皮吸収パッチ製剤の存在)が正しいことを確認する。
- 正しい組み合わせ(c、d)である選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aおよびbはいずれも誤った記述です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤り、cが正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤り、dが正しい記述です。
- 選択肢 4正解
- cおよびdはいずれも正しい記述であり、適切な組み合わせです。
覚えるポイント
- ニコチン製剤は一度に2個以上使用しない。急性期脳血管障害患者等は使用を避ける
間違えやすいところ
- 禁煙補助剤を多く使えば早く禁煙できると誤解しない
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(平成28年4月以前)
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.32 ↗(www.pref.miyagi.jp)
ビタミン成分の生理機能と特徴
主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / ビタミンB2 / ビタミンB12 / ビタミンC
ビタミン成分に関する記述(a〜d)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a ビタミン成分は、多く摂取することで適用となっている症状の改善が早まる。 b ビタミンB2は、脂質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。 c ビタミンB12は、タンパク質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の健康維持、神経機能の維持に重要な栄養素である。 d ビタミンCは、体内の脂質を酸化から守る作用(抗酸化作用)を示し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。
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解答
4
解説
ビタミン成分は適量で生体機能を維持・調整します。ビタミンB2は脂質代謝、ビタミンB6はアミノ酸・タンパク質代謝に関与し、ビタミンCは抗酸化作用やコラーゲン産生に関与します。多量摂取しても症状改善が早まるわけではありません。
解き方
- aを検討し、大量摂取で効果が早まることはなく過剰症のリスクがあるため誤りと判断する。
- bのビタミンB2(リボフラビン)の脂質代謝・粘膜維持の作用が正しいことを確認する。
- cのタンパク質代謝に関与する記述はビタミンB6に関するものであるため誤り(B12は赤血球形成や神経機能修復等)と判断する。
- dのビタミンCの抗酸化作用および皮膚・粘膜機能正常化の記述が正しいことを確認する。
- 正誤「誤、正、誤、正」に対応する選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bが誤、cが正とされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが正、bとdが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cが正とされているため誤りです。タンパク質代謝に関与するのはビタミンB6です。
- 選択肢 4正解
- aは誤、bは正、cは誤、dは正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aとcが正、dが誤とされているため誤りです。
覚えるポイント
- 脂質代謝はビタミンB2、タンパク質(アミノ酸)代謝はビタミンB6、赤血球形成はビタミンB12
間違えやすいところ
- ビタミンB群(B2、B6、B12)それぞれの主要な代謝・生理作用を取り違えやすい
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(平成28年4月以前)
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.33 ↗(www.pref.miyagi.jp)
滋養強壮保健薬に配合される成分の作用
主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / アミノ酸成分 / システイン / タウリン / コンドロイチン硫酸
滋養強壮保健薬に配合されるアミノ酸成分等に関する記述(a〜d)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a システインは、髪や爪、肌に存在するアミノ酸の一種で、皮膚におけるメラニンの生成を抑えるとともに、皮膚の新陳代謝を活発にしてメラニンの排出を促す働きがあるとされる。 b アミノエチルスルホン酸(タウリン)は、肝臓機能を改善する働きがあるとされる。 c アスパラギン酸ナトリウムは、アスパラギン酸が生体におけるエネルギーの産生効率を高めるとされ、骨格筋の疲労の原因となる乳酸の分解を促す等の働きを期待して用いられる。 d コンドロイチン硫酸は、軟骨組織の主成分で、軟骨成分を形成及び修復する働きがあるとされる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
滋養強壮保健薬には、エネルギー代謝や組織修復を助けるアミノ酸(システイン、アスパラギン酸等)、含硫アミノ酸様物質(タウリン)、結合組織の構成成分(コンドロイチン硫酸ナトリウム等)が配合されます。
解き方
- a(システインのメラニン生成抑制・排泄促進作用)が正しいことを確認する。
- b(タウリンの肝機能改善作用)が正しいことを確認する。
- c(アスパラギン酸ナトリウムのエネルギー代謝効率化・乳酸分解促進)が正しいことを確認する。
- d(コンドロイチン硫酸の軟骨組織形成・修復作用)が正しいことを確認する。
- すべて正しい組み合わせである選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- a、b、c、dはいずれも正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cが誤とされているため誤りです。アスパラギン酸は乳酸分解促進等の作用が期待されます。
- 選択肢 3不正解
- bおよびdが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- a、c、dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- a、b、cが誤とされているため誤りです。
覚えるポイント
- システインはメラニン生成抑制と代謝促進、タウリンは肝機能改善、コンドロイチンは軟骨維持
間違えやすいところ
- 各アミノ酸成分の期待される効能効果を正しく結びつける
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(平成28年4月以前)
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.34 ↗(www.pref.miyagi.jp)
漢方処方製剤の鑑別(防風通聖散)
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 防風通聖散 / 肥満症 / 大黄・麻黄・甘草
第1欄の記述に該当する漢方処方製剤として、正しいものを第2欄から1つ選べ。 【第1欄】 体力充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの高血圧や肥満に伴う動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘、蓄膿症、湿疹・皮膚炎、ふきでもの、肥満症に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人、発汗傾向の著しい人では、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。 構成生薬としてカンゾウ、マオウ、ダイオウを含む。
解答・解説を表示
解答
3
解説
防風通聖散は実証(体力充実)で腹部に皮下脂肪が多い肥満症・便秘に用いられる代表的な処方です。下剤作用を持つダイオウ、交感神経刺激作用を持つマオウ、カンゾウの3つすべてを含んでいることが特徴です。
解き方
- 体力充実、腹部皮下脂肪、便秘がち、肥満症という証・適応症状を確認する。
- 構成生薬としてカンゾウ、マオウ、ダイオウをすべて含む処方であることを確認する。
- 大柴胡湯にはマオウやカンゾウが含まれず、防風通聖散が条件に完全に合致することを同定する。
- 選択肢 1不正解
- 小柴胡湯は体力中等度でみぞおちから肋骨下部にかけて苦しさがある胃腸炎や風邪の後期の症状等に用いられ、マオウ・ダイオウは含みません。
- 選択肢 2不正解
- 大柴胡湯は体力充実して胸脇苦満、便秘傾向等に用いられますが、マオウやカンゾウは含まれません。
- 選択肢 3正解
- 防風通聖散は体力充実で皮下脂肪が多く便秘がちな肥満症等に適し、カンゾウ、マオウ、ダイオウを含みます。
- 選択肢 4不正解
- 葛根湯は体力中等度以上の風邪の初期等に用いられ、ダイオウは含みません。
- 選択肢 5不正解
- 黄連解毒湯は体力中等度以上でのぼせ気味の不眠や胃炎等に用いられ、マオウ・ダイオウ・カンゾウを含みません。
覚えるポイント
- 防風通聖散=体力充実・腹部皮下脂肪(肥満)・便秘・カンゾウ/マオウ/ダイオウ配合
間違えやすいところ
- 同じく肥満症に用いられる大柴胡湯(カンゾウ・マオウを含まない)や防已黄耆湯(虚証)と混同しやすい
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(平成28年4月以前)
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.34 ↗(www.pref.miyagi.jp)
漢方薬・漢方処方製剤の基本的特徴
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 適用年齢 / 相互作用 / 小柴胡湯とインターフェロン製剤
漢方に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 漢方処方を構成する生薬には、複数の処方で共通しているものがある。 b 漢方処方製剤は、用法用量において適用年齢の下限が設けられていないので、生後3ヶ月未満の乳児にも使用してもよい。 c 小柴胡湯とインターフェロン製剤は、相互作用を起こすため併用を避ける必要がある。 d すべての漢方薬は作用が穏やかで、副作用が少ない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
漢方処方製剤は多くの生薬の組み合わせからなり、共通する生薬(カンゾウ等)の重複に注意が必要です。用法用量では生後3ヶ月未満の乳児は使用不可とされ、小柴胡湯とインターフェロンの併用による間質性肺炎など重篤な副作用・相互作用が存在します。
解き方
- aを検討し、多くの漢方処方でカンゾウやショウキョウ等の共通生薬が使われているため正しいと判断する。
- bを検討し、漢方処方製剤は生後3ヶ月未満の乳児には使用しないと定められているため誤りと判断する。
- cを検討し、小柴胡湯とインターフェロン製剤の併用で重篤な間質性肺炎が生じるため併用禁忌であることから正しいと判断する。
- dを検討し、漢方薬でも重篤な副作用(肝機能障害、間質性肺炎等)を起こすことがあるため誤りと判断する。
- 正しい組み合わせ(a、c)である選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aは正しいですが、bは生後3ヶ月未満の乳児に使用不可であるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aおよびcはいずれも正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bおよびdはいずれも誤った記述です。
- 選択肢 4不正解
- cは正しいですが、dが誤った記述です。
覚えるポイント
- 漢方薬は生後3ヶ月未満の乳児は禁忌。小柴胡湯とインターフェロン製剤の併用は間質性肺炎のリスクがあり禁忌
間違えやすいところ
- 「漢方薬は天然生薬だから副作用がなく安全」という先入観を持たないようにする
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(平成28年4月以前)
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.35 ↗(www.pref.miyagi.jp)
消毒薬の成分と作用機序・適用対象
主な医薬品とその作用 · 公衆衛生用薬 / 殺菌消毒成分 / エタノール / 次亜塩素酸ナトリウム
消毒薬の成分及びその性質に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
殺菌消毒薬は成分ごとに作用機序や有効な微生物の範囲が異なります。クレゾール石鹸液は一般細菌・真菌に有効ですがウイルスには無効です。エタノールは細菌から一部ウイルスまで幅広く対応します。塩素系殺菌消毒成分は酸性と接触すると有害な塩素ガスを遊離する危険性があります。
解き方
- 記述aについて、クレゾール石鹸液のウイルスに対する有効性を確認し、無効であるため誤りと判断します。
- 記述bについて、消毒用アルコールの作用機序(タンパク質変性)と殺菌スペクトルを確認し、正しいと判断します。
- 記述cについて、次亜塩素酸ナトリウムが有毒ガスを発生する反応条件(酸性との反応)を確認し、アルカリ性との反応とした記述は誤りと判断します。
- 記述dについて、ジクロルイソシアヌル酸ナトリウムの特徴と用途(プールの殺菌等)を確認し、正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤、bが正、dが正であるため、誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cは酸性洗剤等と反応して有毒ガスを生じるため誤りであり、不適切です。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、cが誤、dが正であるため、不適切です。
- 選択肢 5不正解
- bが正、cが誤、dが正であるため、不適切です。
覚えるポイント
- クレゾール石鹸液は結核菌を含む細菌・真菌に有効だがウイルスには無効です。
間違えやすいところ
- 次亜塩素酸ナトリウムが有毒な塩素ガスを発生するのは「酸性」洗剤との混和時です。
出題の前提:手引き(第3章 主な医薬品とその作用・公衆衛生用薬)
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.35 ↗(www.pref.miyagi.jp)
殺虫剤・忌避剤の基本的性質と使用法
主な医薬品とその作用 · 衛生害虫防除薬 / 殺虫剤 / 抵抗性 / 剤形
殺虫剤に関する以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
人の健康を脅かすハエ、ダニ、蚊などの衛生害虫を防除する目的で用いられる殺虫剤は、薬機法上の医薬品または防除用医薬部外品に分類されます。抵抗性の発現を防ぐローテーション使用や、製剤形態ごとの適切な使用手順(燻蒸時の密閉と退出など)が定められています。
解き方
- 選択肢1について、衛生害虫防除用の殺虫剤が医薬品に該当するかどうかを確認します。
- 選択肢2~4の適正使用(抵抗性対策、燻蒸剤の退室、蒸散剤の性状)が正しい記述であることを確認します。
- 「医薬品に該当するものはない」とする選択肢1が明確な誤りであることを特定します。
- 選択肢 1正解
- 衛生害虫の防除を目的とする殺虫剤には医薬品として販売されている製品が多数あるため、この記述は誤り(正解)です。
- 選択肢 2不正解
- 抵抗性獲得を防ぐために異なる系統の殺虫成分を順番に切り替えて使用することは適切です。
- 選択肢 3不正解
- 燻蒸剤の使用中は成分を充満させるため締め切り、人体への曝露を防ぐため退出する必要があります。
- 選択肢 4不正解
- 蒸散剤は基剤に有効成分を保持させ、熱や常温で気化・揮散させる製剤であり正しい記述です。
覚えるポイント
- 衛生害虫の防除を目的とする薬剤には医薬品と防除用医薬部外品の両方があります。
間違えやすいところ
- 害虫駆除剤はすべて日用品や部外品であると勘違いしないように注意が必要です。
出題の前提:手引き(第3章 主な医薬品とその作用・公衆衛生用薬)
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.36 ↗(www.pref.miyagi.jp)
一般用検査薬の定義と判定原理
主な医薬品とその作用 · 体外診断用医薬品 / 一般用検査薬 / 偽陰性 / 検体
一般用検査薬に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
体外診断用医薬品は人体に直接使用されず、体外に採取された検体を検査する医薬品です。医療機関用だけでなく一般の人が自ら検査を行う一般用検査薬もあります。一般用検査薬では安全確保のため侵襲のない検体(尿、便など)のみが対象とされ、物質が存在しても反応が出ない状態を偽陰性と呼びます。
解き方
- 記述aについて、体外診断用医薬品の定義(人体に直接使用されない疾病診断目的の医薬品)を確認し、正しいと判断します。
- 記述bについて、本来検出されるべき物質が存在するにもかかわらず結果が陰性と出る事象が「偽陰性」であるか確認し、正しいと判断します。
- 記述cについて、体外診断用医薬品には医療用も存在することを確認し、一般用医薬品のみとする記述を誤りと判断します。
- 記述dについて、一般用検査薬の検体採取における非侵襲性の原則を確認し、正しいと判断します。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bは偽陰性の正確な説明であり、cは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- dは侵襲のない検体に限るという原則に合致して正しいため、不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aは体外診断用医薬品の定義として正しく、cは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aおよびbは正しい記述であるため、不適切です。
覚えるポイント
- 一般用検査薬の検体は尿や糞便等の採取に侵襲のないものに限られます。
間違えやすいところ
- 体外診断用医薬品には医療現場で使われる医療用体外診断用医薬品も多く存在します。
出題の前提:手引き(第3章 主な医薬品とその作用・一般用検査薬)
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.36 ↗(www.pref.miyagi.jp)
妊娠検査薬の検出対象と適正使用
主な医薬品とその作用 · 妊娠検査薬 / hCG / 確定診断 / 検査時期
妊娠検査薬に関する次の記述a~dについて、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
妊娠検査薬は、胎盤の絨毛細胞から分泌されるヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)を尿中から検出します。通常、月経予定日の約1週間後以降に検出可能な感度となっています。陽性反応が出ても正常妊娠か子宮外妊娠などの異常妊娠かは判別できず、医師の問診や超音波診断等を合わせた確定診断が必要です。
解き方
- 記述aについて、妊娠検査薬が検出感度とする時期を確認し、妊娠1週目前後ではなく月経予定日のおよそ1週間後以降であるため誤りと判断します。
- 記述bについて、検体尿の採取時期を確認し、hCG濃度が高い朝一番の起床時尿が適しているため就寝直前とする記述を誤りと判断します。
- 記述cについて、確定診断には専門医の診察・超音波検査が必要であることを確認し、正しいと判断します。
- 記述dについて、検査薬のみでは正常妊娠と異所性妊娠(子宮外妊娠)等の区別がつかないことを確認し、正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aおよびbはともに誤った記述であるため、不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤り、cが正しい記述であるため、不適切です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤り、dが正しい記述であるため、不適切です。
- 選択肢 4正解
- cおよびdがともに正しい記述であり、適切な組み合わせです。
覚えるポイント
- 妊娠検査薬は月経予定日の約1週間後以降に朝一番の尿で検査するのが推奨されます。
間違えやすいところ
- 妊娠検査薬で陽性が出ても確定診断ではなく、子宮外妊娠でも陽性となる場合があります。
出題の前提:手引き(第3章 主な医薬品とその作用・一般用検査薬)
出典:宮城県『2016年度 宮城県 前半』
午前(PDF:475KB) p.37 ↗(www.pref.miyagi.jp)
2016年度 宮城県 前半
参照した公式資料
宮城県が公開した2016年度 宮城県 前半の問題・解答資料です。
- 午前(PDF:475KB) ↗ — www.pref.miyagi.jp(PDF・37ページ)
- 解答(PDF:53KB) ↗ — www.pref.miyagi.jp(PDF・1ページ)
- 採点にあたって考慮した試験問題 ↗ — www.pref.miyagi.jp(PDF・3ページ)

