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2015年度 長野県 前半の概要
医薬品医療機器等法の目的(第1条)
薬事に関する法規と制度 · 医薬品医療機器等法 / 法の目的条文
医薬品医療機器等法第1条(目的)に関する次の条文の空欄( a )〜( c )に入る語句の正しい組み合わせを選びなさい。 「この法律は、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器及び( a )の品質、有効性及び安全性の確保並びにこれらの使用による保健衛生上の危害の発生及び拡大の防止のために必要な規制を行うとともに、( b )の規制に関する措置を講ずるほか、医療上特にその必要性が高い医薬品、医療機器及び( a )の( c )の促進のために必要な措置を講ずることにより、保健衛生の向上を図ることを目的とする。」
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解答
5
解説
医薬品医療機器等法第1条は法の目的を定めており、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器、再生医療等製品の品質・有効性・安全性の確保、危害防止、指定薬物規制、研究開発促進等を通じた保健衛生の向上を規定しています。
解き方
- 医薬品医療機器等法の第1条条文に照らし合わせ、対象物品として医薬品等の並びに入る語句(a)を再生医療等製品と同定する。
- 規制措置の対象となる語句(b)を指定薬物とし、促進措置の対象となる語句(c)を研究開発と同定する。
- a:再生医療等製品、b:指定薬物、c:研究開発の組み合わせである選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが「生物由来製品」となっている点が誤りで、正しくは「再生医療等製品」です。
- 選択肢 2不正解
- aが「生物由来製品」、bが「毒物劇物」、cが「製造販売」となっており誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cが「製造販売」となっている点が誤りで、正しくは「研究開発」です。
- 選択肢 4不正解
- bが「毒物劇物」、cが「製造販売」となっている点が誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが「再生医療等製品」、bが「指定薬物」、cが「研究開発」で条文記述と完全に一致します。
答えの内訳
- a:再生医療等製品
- 2014年の法改正により、目的に「再生医療等製品」が追加されました。
- b:指定薬物
- 危険ドラッグ対策として「指定薬物」の規制措置が明記されています。
- c:研究開発
- 医療上必要性の高い品目について「研究開発」の促進措置を講ずることが定められています。
覚えるポイント
- 第1条の対象物品は医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器、再生医療等製品の5群です。
間違えやすいところ
- 生物由来製品は製品カテゴリではなく指定区分であるため第1条の基本列挙には入りません。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律 第1条
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.4 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
要指導医薬品および医療用医薬品の特徴と定義
薬事に関する法規と制度 · 要指導医薬品 / 医療用医薬品 / 一般用検査薬
要指導医薬品及び医療用医薬品に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 血液を検体とする検査薬は、要指導医薬品として指定されている。 b 医療用医薬品の効能効果の表現は、通常、胃炎等の診断疾患名で示されている。 c 要指導医薬品は、適正な使用のために薬剤師の対面による情報の提供及び薬学的知見に基づく指導が行われることが必要なものとして、都道府県知事が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて指定するものである。
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解答
2
解説
要指導医薬品は対面指導が必要な品目として厚生労働大臣が指定します。一般用検査薬や要指導検査薬で検体として認められるのは尿や糞便等に限られ、血液検体は医療用となります。
解き方
- aを評価:血液検体は侵襲性等の理由から要指導・一般用として認められていないため誤りと判断する。
- bを評価:一般用医薬品が症状で表現されるのに対し、医療用医薬品は診断疾患名で表現されるため正しいと判断する。
- cを評価:要指導医薬品の指定主体は厚生労働大臣であり、都道府県知事ではないため誤りと判断する。
- 「誤、正、誤」の組み合わせである選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aとcの記述が誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが誤で正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが正、bが誤となっている点が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが誤、cが正となっている点が誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- 血液を検体とする検査薬は一般用医薬品や要指導医薬品には認められておらず、医療用医薬品(体外診断用医薬品)に分類されます。
- b:正
- 医療用医薬品の効能効果は医師の診断を前提とするため、診断疾患名で示されるのが通常です。
- c:誤
- 要指導医薬品を指定するのは都道府県知事ではなく「厚生労働大臣」です。
覚えるポイント
- 血液検体の検査薬は一般用・要指導医薬品には存在しません。
間違えやすいところ
- 薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて指定するのは都道府県知事ではなく厚生労働大臣です。
出題の前提:医薬品医療機器等法 第4条第5項第4号、一般用検査薬基準
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.4 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の分類と指定基準
薬事に関する法規と制度 · 一般用医薬品 / 第一類医薬品 / 劇薬・生物由来製品の除外
一般用医薬品に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 劇薬に該当する一般用医薬品がある。 b 生物由来製品として指定された一般用医薬品がある。 c 新たに一般用医薬品となった医薬品は、承認後の一定期間、第一類医薬品に分類される。 d 第三類医薬品に分類されている医薬品は、第一類医薬品に分類が変更されることがある。 e 第二類医薬品のうち、特別の注意を要するものとして厚生労働大臣が指定するものを要指導医薬品としている。
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解答
4
解説
一般用医薬品には毒薬・劇薬や生物由来製品は含まれません。一般用医薬品のリスク区分(第一類、第二類、第三類)は固定されたものではなく、新たな知見に基づき見直されます。
解き方
- aとbを吟味:一般用医薬品には劇薬や生物由来製品は存在しないため、ともに誤りと判定する。
- cを吟味:新規の一般用医薬品は承認後一定期間第一類医薬品に分類されるため正しいと判定する。
- dを吟味:リスク区分は安全性の知見等により上位または下位に見直されることがあるため正しいと判定する。
- eを吟味:記述は指定第二類医薬品の説明であるため誤りと判定する。
- 正しい組み合わせはcとdであるため、選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aおよびbはともに誤った記述です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りで、cのみ正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りで、dのみ正しい記述です。
- 選択肢 4正解
- cとdが正しい記述の組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- dは正しいですが、eが誤った記述です。
答えの内訳
- a:誤
- 劇薬や毒薬に該当する医薬品は、一般用医薬品としては認められていません。
- b:誤
- 生物由来製品として指定された一般用医薬品はありません。
- c:正
- 承認後の安全性評価等のため、新規に一般用医薬品となったものは一定期間第一類医薬品に分類されます。
- d:正
- 医薬品のリスク区分は随時見直しが行われ、第三類から第一類へ変更されることもあります。
- e:誤
- 第二類医薬品のうち特別の注意を要するものとして厚生労働大臣が指定するのは「指定第二類医薬品」です。
覚えるポイント
- 一般用医薬品・要指導医薬品には「毒薬・劇薬」「生物由来製品」は存在しません。
間違えやすいところ
- 第二類医薬品の中で特別の注意を要するものは「指定第二類医薬品」であり、要指導医薬品ではありません。
出題の前提:医薬品医療機器等法 第36条の7
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.4 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬部外品・化粧品・保健機能食品の定義と規制
薬事に関する法規と制度 · 医薬部外品 / 化粧品 / 特定保健用食品 / 保健機能食品
医薬部外品、化粧品及び保健機能食品に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 医薬部外品には、化粧品としての使用目的を併せて有する化粧品類似の剤型の外用剤である薬用化粧品類がある。 b 化粧品の成分本質(原材料)には、添加物として使用される場合であっても医薬品の成分を配合することは認められない。 c 保健機能食品は、食生活を通じた健康の保持増進を目的として摂取されるものである。 d 特定保健用食品は、生理的機能や特定の保健機能を示す有効性や安全性等に関する審査を受け、厚生労働大臣の許可等を取得することが必要である。
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解答
3
解説
医薬部外品には薬用化粧品が含まれます。化粧品基準では原則として医薬品成分の配合が制限されますが、一定の例外基準があります。特定保健用食品は消費者庁長官の許可を受けます。
解き方
- aを評価:薬用化粧品類は医薬部外品に分類されるため正しいと判断する。
- bを評価:防腐剤や抗酸化剤などの添加物として医薬品成分が例外的に配合可能な規定があるため誤りと判断する。
- cを評価:保健機能食品の目的に関する記述として正しいため正と判断する。
- dを評価:特定保健用食品の許可権者は消費者庁長官であるため誤りと判断する。
- 「正、誤、正、誤」の組み合わせである選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正と全て逆になっており誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、dが正となっている点が誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤で正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、bが正、cが誤となっている点が誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cが誤、dが正となっている点が誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 薬用化粧品類は医薬部外品に位置づけられ、化粧品的な目的を併せ持つ外用剤です。
- b:誤
- 化粧品には原則として医薬品成分を配合できませんが、添加物として配合が認められている例外もあります。
- c:正
- 保健機能食品は健康の保持増進を目的として摂取される食品群です。
- d:誤
- 特定保健用食品の表示許可等を行うのは厚生労働大臣ではなく「消費者庁長官」です。
覚えるポイント
- 特定保健用食品(トクホ)の審査・許可は「消費者庁長官」が行います。
間違えやすいところ
- 特定保健用食品の所管官庁を厚生労働省と混同しないように注意しましょう。
出題の前提:医薬品医療機器等法 第2条第2項・第3項、健康増進法 第43条
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
栄養機能食品の注意喚起表示(マグネシウム)
薬事に関する法規と制度 · 栄養機能食品 / 注意喚起表示 / マグネシウム
次の栄養成分のうち、栄養機能食品の注意喚起表示に「多量に摂取すると軟便(下痢)になることがあります。」との記載が必要なものを選びなさい。
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解答
4
解説
栄養機能食品は国が定めた規格基準に適合すれば届出なしで機能表示ができますが、過剰摂取による健康被害を防ぐため各成分に応じた注意喚起表示が義務づけられています。
解き方
- 設問の注意喚起表示「多量に摂取すると軟便(下痢)になることがあります。」を確認する。
- マグネシウムは腸管内の浸透圧を高めて瀉下作用(下痢・軟便)を誘発する特性があることを想起する。
- マグネシウムが該当するため、選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 銅には「乳幼児・小児は本品の摂取を避けてください」等の注意表示が定められています。
- 選択肢 2不正解
- 亜鉛には「亜鉛の摂りすぎは、銅の吸収を阻害するおそれがあります」等の注意表示が定められています。
- 選択肢 3不正解
- ビタミンAには「妊娠3か月以内又は妊娠を希望する女性は過剰摂取を避けてください」等の注意表示が定められています。
- 選択肢 4正解
- マグネシウムの注意喚起表示として「多量に摂取すると軟便(下痢)になることがあります」の記載が必要です。
覚えるポイント
- マグネシウム=多量摂取で軟便(下痢)になることがあります。
間違えやすいところ
- ビタミンAの催奇形性リスク喚起や亜鉛の銅吸収阻害喚起と混同しないように整理します。
出題の前提:食品表示法、食品表示基準
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の範囲に関する基準(無承認無許可医薬品の指導取締り)
薬事に関する法規と制度 · 無承認無許可医薬品 / 医薬品の該当性判断 / 標榜・表示
医薬品の範囲に関する基準についての次の記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a カプセル剤の形状の物は、すべて医薬品とみなされる。 b 外形上、食品として販売されている製品であっても、その成分本質(原材料)、効能効果の標榜内容等に照らして医薬品とみなされることがある。 c 医薬品的な効能効果をパンフレット等の広告宣伝物に記載しただけでは医薬品とみなされることはない。 d 専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)が製品から実際に検出されなくても、含有または配合されている旨が標榜・表示されている場合には、医薬品とみなされることがある。
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解答
5
解説
無承認無許可医薬品の判断は「成分本質(原材料)」「効能効果」「形状」「用法用量」の4要素から総合的に判断されます。客観的に製品自体に成分がなくても標榜内容により医薬品と判断される場合があります。
解き方
- aを評価:錠剤・カプセル剤型でも食品であるものが広く認められているため誤りと判定する。
- bを評価:4要素に照らして総合的に医薬品と判断されるため正しいと判定する。
- cを評価:容器本体だけでなくパンフレット等の広告宣伝物による標榜も医薬品該当性の判断材料となるため誤りと判定する。
- dを評価:専ら医薬品成分の含有を標榜していれば検出の有無にかかわらず医薬品とみなされるため正しいと判定する。
- 正しい組み合わせはbとdであるため、選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りで、bのみ正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcがともに誤った記述です。
- 選択肢 3不正解
- aが誤りで、dのみ正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- bは正しいですが、cが誤った記述です。
- 選択肢 5正解
- bとdが正しい記述の組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 食品の形状基準の緩和により、カプセル剤や錠剤の形状であっても直ちに医薬品とみなされるわけではありません。
- b:正
- 食品として販売されていても、成分本質、効能効果の標榜、形状、用法用量に照らして医薬品とみなされることがあります。
- c:誤
- パンフレット等の広告物で医薬品的な効能効果を標榜した場合でも、医薬品的な効能効果を標榜したものとして医薬品とみなされます。
- d:正
- 専ら医薬品として使用される成分が実際に検出されなくても、それが含まれている旨を表示・標榜していれば医薬品とみなされます。
覚えるポイント
- 成分が検出されなくても「配合されている」と標榜・表示するだけで医薬品とみなされます。
間違えやすいところ
- カプセル剤や錠剤だからといって直ちに医薬品になるわけではありません(健康食品等も存在)。
出題の前提:無承認無許可医薬品の指導取締りについて(昭和46年通知、いわゆる46通知)
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品及び要指導医薬品の法定表示事項
薬事に関する法規と制度 · 法定表示事項 / 識別表示 / 記載義務
一般用医薬品及び要指導医薬品の直接の容器または被包への法定表示事項として、正しいものを選びなさい。
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解答
2
解説
医薬品医療機器等法第50条等に基づき、直接の容器等には製造販売業者の氏名・名称や、要指導医薬品・一般用医薬品のリスク区分に応じた所定の文字枠表示が義務付けられています。
解き方
- 各選択肢の法定表示要件を確認する。
- 1:記載すべきは「製造販売業者」であり「製造業者」ではない。
- 2:要指導医薬品には「要指導医薬品」の表示義務があるため正しい。
- 3:「一般用医薬品」という単体の識別表示義務はなく、各リスク区分名を表示する。
- 4:第一類医薬品は枠の中に「第1類医薬品」の文字を記載する。
- 5:配置専用品目に「配置用」の表示義務があるが、「配置以外」の表示義務はない。
- 以上より、選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 表示が義務づけられているのは「製造販売業者」の氏名または名称及び住所であり、「製造業者」ではありません。
- 選択肢 2正解
- 要指導医薬品である旨を示す識別表示(枠囲み表示等)は法定表示事項として正しいです。
- 選択肢 3不正解
- 「一般用医薬品」という表示ではなく、「第1類医薬品」「第2類医薬品」「第3類医薬品」の各区分を表示します。
- 選択肢 4不正解
- 枠の中に「第1類医薬品」という文字を記載しなければならず、単に「1」の数字ではありません。
- 選択肢 5不正解
- 配置販売品目にあっては「配置用」の文字を表示しますが、「配置以外」という文字の表示規定はありません。
覚えるポイント
- 表示義務があるのは「製造販売業者」であり「製造業者」ではありません。
間違えやすいところ
- 区分表示は数字だけでなく「第○類医薬品」と枠囲みで記載する必要があります。
出題の前提:医薬品医療機器等法 第50条、同法施行規則 第209条の2等
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品販売業の許可に関する規定
薬事に関する法規と制度 · 医薬品販売業の許可 / 店舗販売業 / 卸売販売業 / 許可の有効期間
医薬品の販売業の許可に関する次の記述の正誤について、医薬品医療機器等法の規定に照らし、正しい組み合わせを選びなさい。 a 法第 25 条において、医薬品の販売業の許可は、特定販売業の許可、店舗販売業の許可、配置販売業の許可または卸売販売業の許可の4種類に分けられている。 b 医薬品の販売業の許可は、6年ごとに、その更新を受けなければ、その期間の経過によって、その効力を失う。 c 店舗販売業者は店舗による販売または授与以外の方法により、医薬品を販売し、授与してはならない。 d 卸売販売業は、特定の購入者の求めに応じて医薬品の包装を開封して分割販売することができる。
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解答
2
解説
医薬品販売業の許可は3種類(店舗・配置・卸売)に区分され、いずれも6年ごとに更新が必要です。店舗販売業は店舗での販売が基本であり、卸売販売業は分割販売が認められています。
解き方
- aを評価:特定販売は店舗販売業や薬局が行う販売方法の一つであり、許可の種類ではないため誤りと判断する。
- bを評価:販売業の許可有効期間は6年であるため正しいと判断する。
- cを評価:店舗販売業の販売形態原則(店舗による販売等)として正しいため正と判断する。
- dを評価:卸売販売業の分割販売の規定として正しいため正と判断する。
- 「誤、正、正、正」の組み合わせである選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、cが誤、dが誤となっている点が誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正で正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが正、bが誤となっている点が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、bが誤、cが誤となっている点が誤りです。
- 選択肢 5不正解
- dが誤となっている点が誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- 販売業の許可の種類は「店舗販売業」「配置販売業」「卸売販売業」の3種類であり、特定販売業という独立した許可はありません。
- b:正
- 薬局及び医薬品販売業の許可の有効期間は6年であり、6年ごとに更新を受けなければ失効します。
- c:正
- 店舗販売業者は原則としてその店舗における販売または授与以外の方法で医薬品を販売等してはなりません。
- d:正
- 卸売販売業者は、薬局や他の販売業者等の求めに応じて開封による分割販売(小分け販売)を行うことができます。
覚えるポイント
- 販売業の許可は「店舗販売業」「配置販売業」「卸売販売業」の3種類です(有効期間6年)。
間違えやすいところ
- 特定販売は販売業の許可の種類ではなく、薬局や店舗販売業における販売方法の一つです。
出題の前提:医薬品医療機器等法 第24条、第25条、第26条、第34条
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
薬局の開設と医薬品販売の規定
薬事に関する法規と制度 · 薬局開設者の要件 / 医薬品販売の形態 / 薬局の名称保護
薬局に関する次の記述a〜dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 薬局開設者は、薬剤師でなくてもよい。 b 薬局開設の許可を受ければ、配置により医薬品を販売することができる。 c 薬局では、調剤と併せて、店舗により医薬品の販売を行うことが認められている。 d 医薬品を取り扱う場所であって、薬局として開設の許可を受けていないものについては、病院または診療所の調剤所を除き、薬局の名称を付してはならない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
薬局は薬剤師が調剤を行う場所であり、開設許可を受ければ店舗販売業の許可を受けなくても併せて医薬品の販売を行うことができます。開設者は薬剤師以外の者であっても認められますが、販売形態としては店舗販売に限られ、配置販売は認められていません。また、薬局の名称は法律により厳格に保護されています。
解き方
- 各記述a〜dについて薬事関連法令の規定に照らして正誤を判定する。
- aは薬剤師以外の開設が可能であるため正、bは配置販売が認められないため誤、cは店舗販売が可能であるため正、dは名称保護の規定どおりであるため正となり、正しい選択肢を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが正、記述c及びdが誤とされているため誤りである。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤、記述bが正とされているため誤りである。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正であり、すべて正しく判定されている。
- 選択肢 4不正解
- 記述cが誤とされているため誤りである。
- 選択肢 5不正解
- 記述a及びdが誤とされているため誤りである。
覚えるポイント
- 薬局開設者は必ずしも薬剤師である必要はない(会社等の法人でも可能)。
- 薬局では店舗による医薬品の販売は可能だが、配置販売は認められない。
間違えやすいところ
- 薬局開設者は薬剤師でなければならないと勘違いしやすい。
- 病院や診療所の調剤所は「薬局」の名称禁止の例外である点を見落としやすい。
出題の前提:医薬品医療機器等法第2条第12項、第6条、第7条、第24条第2項等
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
店舗販売業における医薬品の取扱いと管理体制
薬事に関する法規と制度 · 店舗販売業の販売品目 / 分割販売の取扱い / 要指導医薬品の販売者 / 店舗管理者の要件
店舗販売業者に関する次の記述a〜dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 医療用医薬品、要指導医薬品及び一般用医薬品を販売することができる。 b 医薬品をあらかじめ小分けし、販売することができる。 c 要指導医薬品については、薬剤師に販売または授与させなければならない。 d 第一類医薬品を販売する場合、当該店舗の店舗管理者を登録販売者としたときは、店舗管理者を補佐する登録販売者を置かなければならない。
解答・解説を表示
解答
5
解説
店舗販売業は要指導医薬品及び一般用医薬品を一般の生活者に販売する業態であり、医療用医薬品を販売することはできません。医薬品を開封して分割販売することは購入者の求めに応じて行うものであり、あらかじめ小分けして保管・販売することは無承認無許可製造とみなされ禁止されています。また、第一類医薬品を扱う店舗では、店舗管理者は薬剤師でなければなりません。
解き方
- 記述a:店舗販売業では医療用医薬品の販売が認められていないため誤りである。
- 記述b:あらかじめ小分けして販売することは認められていないため誤りである。
- 記述c:要指導医薬品の対面販売・情報提供は薬剤師が行わなければならないため正しい。
- 記述d:第一類医薬品を販売する場合、店舗管理者は必ず薬剤師でなければならないため誤りである。
- 選択肢 1不正解
- 記述a及びbが正、記述cが誤とされているため誤りである。
- 選択肢 2不正解
- 記述a及びbが正とされているため誤りである。
- 選択肢 3不正解
- 記述dが正とされているため誤りである。
- 選択肢 4不正解
- 記述a及びdが正、記述cが誤とされているため誤りである。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが誤であり、正しい組み合わせである。
覚えるポイント
- 店舗販売業で販売できるのは要指導医薬品及び一般用医薬品に限られる。
- 医薬品をあらかじめ小分けして販売することは認められていない。
間違えやすいところ
- 第一類医薬品を販売する店舗で、登録販売者を店舗管理者にして薬剤師を補佐に置けばよいと誤解しやすい。
- 分割販売があらかじめ小分けしてストックすることを含むと混同しやすい。
出題の前提:医薬品医療機器等法第25条、第27条、第28条、第36条の9等
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
配置販売業の業務規則
薬事に関する法規と制度 · 配置販売業の取扱い品目 / 分割販売の禁止 / 経年変化基準 / 身分証明書の携帯
配置販売業に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
1
解説
配置販売業は、あらかじめ購入者の家庭等に医薬品を預けておき、後日使用した分のみ代金を精算する形態であるため、品質保持の観点から経年変化が起こりにくい基準に適合する一般用医薬品のみが対象となります。要指導医薬品は対面での情報提供や指導が必要であるため、配置販売業では取り扱うことができません。
解き方
- 各選択肢の記述について配置販売業の法令基準を確認する。
- 選択肢1:配置販売業において要指導医薬品を取り扱うことは禁止されているため、薬剤師であっても配置販売はできず、この記述は誤りである。
- 選択肢2〜4:分割販売の禁止、基準適合品目への限定、住所地の都道府県知事が発行する身分証明書の携帯義務はいずれも法令に定められた正しい記述である。
- 選択肢 1正解
- 配置販売業では要指導医薬品の取り扱い自体が認められていないため、誤った記述でありこれが正答となる。
- 選択肢 2不正解
- 配置販売業者は容器を開封して分割販売してはならないと規定されており、正しい記述である。
- 選択肢 3不正解
- 配置販売品目は経年変化が起こりにくい等の基準に適合するものに限られているため、正しい記述である。
- 選択肢 4不正解
- 配置に従事する者は、その住所地の都道府県知事が発行した身分証明書の携帯が義務づけられており、正しい記述である。
覚えるポイント
- 配置販売業で取り扱うことができる医薬品は一般用医薬品のみであり、要指導医薬品は扱えない。
- 身分証明書は従事する地域ではなく「住所地の都道府県知事」が発行する。
間違えやすいところ
- 薬剤師が配置員であれば要指導医薬品も配置販売できると誤認しやすい。
- 身分証明書の発行者が配置先の都道府県知事であると混同しやすい。
出題の前提:医薬品医療機器等法第30条〜第33条、薬事法施行規則第148条等
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
薬局及び店舗販売業における陳列方法
薬事に関する法規と制度 · 医薬品の陳列 / 要指導医薬品の陳列 / 第一類医薬品の陳列 / 医薬部外品との区別
薬局及び店舗販売業における医薬品の陳列方法に関する次の記述a〜dのうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 要指導医薬品は、必ずかぎをかけた陳列設備に陳列しなければならない。 b 第一類医薬品は、購入しようとする者等が直接手の触れられない陳列設備に陳列してもよい。 c 第三類医薬品は、「情報提供を行うための設備」から7メートル以内の範囲に陳列しなければならない。 d 医薬品は、医薬部外品と区別して陳列しなければならない。
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解答
4
解説
要指導医薬品や第一類医薬品は、購入者が直接手に取れない陳列設備に陳列するか、鍵をかけた設備に陳列するなどの措置が必要です。「必ずかぎをかけた設備」に限定されるわけではありません。また、情報提供設備から7メートル以内の陳列が求められるのは「指定第二類医薬品」であり、医薬品は他の物(医薬部外品等)と明確に区別して陳列しなければなりません。
解き方
- 記述a:要指導医薬品は「鍵をかけた陳列設備」のほか「購入者等が直接手の触れられない陳列設備」でもよいため、「必ず」とする本記述は誤りである。
- 記述b:第一類医薬品は直接手の触れられない陳列設備に陳列することが認められているため正しい。
- 記述c:情報提供設備から7メートル以内の陳列義務があるのは指定第二類医薬品であるため誤りである。
- 記述d:医薬品と医薬部外品等の他の商品は区別して陳列しなければならないため正しい。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りであるため不正解である。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りであるため不正解である。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが誤りであるため不正解である。
- 選択肢 4正解
- 記述bとdがいずれも正しいため正解である。
- 選択肢 5不正解
- 記述cが誤りであるため不正解である。
覚えるポイント
- 情報提供を行うための設備から7メートル以内の陳列規制は「指定第二類医薬品」に適用される。
- 医薬品は医薬部外品や化粧品、食品など他の物と区別して陳列しなければならない。
間違えやすいところ
- 要指導医薬品や第一類医薬品は鍵付き陳列設備への陳列が必須であると誤認しやすい(手の届かない陳列設備でも可)。
- 7メートル規制が第二類や第三類全般に及ぶと混同しやすい。
出題の前提:薬事法施行規則第218条の3、第218条の4等(医薬品等の陳列)
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
店舗販売業における掲示事項
薬事に関する法規と制度 · 店舗掲示板の記載事項 / 従事者の表示事項
店舗販売業者が、店舗の見やすい位置に掲示板で掲示しなければならない情報として、誤っているものを1つ選べ。
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解答
2
解説
店舗販売業者は、利用者が適切に医薬品を選択・相談できるよう、店舗の見やすい場所に許可情報、勤務する専門家の氏名や担当区分、医薬品の定義や制度の解説、相談対応窓口等を掲示しなければなりません。勤務者の氏名は掲示事項ですが、薬剤師免許番号や販売従事登録番号までは求められていません。
解き方
- 店舗の掲示板に掲示しなければならない事項の法令規定を確認する。
- 選択肢1、3、4は、開設者名、取扱品目の区分、連絡先として掲示義務事項に含まれている。
- 選択肢2の免許番号や販売従事登録番号は掲示事項として規定されていないため、これが誤っているものとなる。
- 選択肢 1不正解
- 店舗管理者の氏名や店舗開設者の氏名または名称は掲示事項として定められているため、正しい記述である。
- 選択肢 2正解
- 勤務する専門家の氏名の掲示は必要であるが、免許番号や販売従事登録番号の掲示は定められていないため誤り(正答)である。
- 選択肢 3不正解
- 取り扱う要指導医薬品及び一般用医薬品の区分は掲示事項であるため、正しい記述である。
- 選択肢 4不正解
- 相談時及び緊急時の電話番号その他連絡先は掲示事項であるため、正しい記述である。
覚えるポイント
- 店舗掲示板に記載するのは勤務する専門家の「氏名」であり、「免許番号」や「登録番号」は不要である。
間違えやすいところ
- 専門家の信頼性証明のために免許番号や登録番号まで掲示義務があると錯覚しやすい。
出題の前提:薬事法施行規則別表第一の二(店舗販売業における掲示事項)
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
薬局開設者による特定販売の対象医薬品
薬事に関する法規と制度 · 特定販売 / 特定販売の対象範囲 / 薬局製造販売医薬品
薬局開設者が特定販売で取り扱うことができる医薬品として、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 医療用医薬品 b 要指導医薬品 c 第一類医薬品 d 薬局製造販売医薬品(毒薬及び劇薬であるものを除く。)
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解答
5
解説
特定販売(インターネット等による通信販売)を行うことができる医薬品は、一般用医薬品(第一類、第二類、第三類医薬品)及び毒薬・劇薬を除く薬局製造販売医薬品です。対面での服薬指導・情報提供が義務づけられている医療用医薬品及び要指導医薬品は、特定販売の対象外とされています。
解き方
- 特定販売が認められている医薬品の範囲を確認する。
- a(医療用医薬品)及びb(要指導医薬品)は特定販売で取り扱うことができない。
- c(第一類医薬品)及びd(薬局製造販売医薬品:毒薬・劇薬を除く)は特定販売の対象として認められている。
- したがって、正しい組み合わせは(c、d)である。
- 選択肢 1不正解
- 医療用医薬品及び要指導医薬品は特定販売を行うことができないため誤りである。
- 選択肢 2不正解
- 医療用医薬品は特定販売を行うことができないため誤りである。
- 選択肢 3不正解
- 医療用医薬品は特定販売を行うことができないため誤りである。
- 選択肢 4不正解
- 要指導医薬品は対面販売が原則であり特定販売を行うことができないため誤りである。
- 選択肢 5正解
- 第一類医薬品及び毒薬・劇薬を除く薬局製造販売医薬品は特定販売が可能であり、正しい。
覚えるポイント
- 特定販売ができるのは「一般用医薬品」と「薬局製造販売医薬品(毒薬・劇薬を除く)」である。
- 要指導医薬品と医療用医薬品は特定販売の対象外である。
間違えやすいところ
- 第一類医薬品は薬剤師による指導が必要なためネット販売できないと勘違いしやすい(手順を踏めば可能)。
- 要指導医薬品が特定販売できると混同しやすい。
出題の前提:医薬品医療機器等法第36条の7、薬事法施行規則第15条の6等
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
特定販売のウェブサイトにおける表示事項
薬事に関する法規と制度 · 特定販売の広告 / ホームページの表示事項
薬局開設者がインターネットを利用して特定販売を行うことについて広告をするとき、ホームページに見やすく表示しなければならない情報として誤っているものを1つ選べ。
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解答
3
解説
特定販売のウェブサイト等には、実店舗が適正に存在し運用されていることを消費者に示すため、店舗の外観写真、医薬品陳列の状況を示す写真、勤務する専門家の氏名、営業時間、特定販売の実施時間などを表示する必要があります。勤務者の顔写真の掲載までは法令上求められていません。
解き方
- 特定販売を行う場合のウェブサイト上の表示事項に関する規則を確認する。
- 薬局の主要な外観写真、医薬品陳列の写真、営業・特定販売時間は表示義務事項である(1、2、4は正しい)。
- 専門家の表示については「氏名」が義務付けられているが「写真」の表示は義務付けられていないため、3が誤りである。
- 選択肢 1不正解
- 薬局(店舗)の主要な外観の写真は表示事項として定められているため、正しい記述である。
- 選択肢 2不正解
- 一般用医薬品の陳列の状況を示す写真は表示事項として定められているため、正しい記述である。
- 選択肢 3正解
- 勤務する薬剤師又は登録販売者の「氏名」の表示は必要だが「写真」の表示義務はないため誤り(正答)である。
- 選択肢 4不正解
- 実店舗の開店時間と特定販売の時間が異なる場合、双方の時間を表示する必要があるため、正しい記述である。
覚えるポイント
- 特定販売のホームページには店舗の外観写真や陳列写真の表示が必要である。
- 勤務する専門家の「氏名」は表示義務があるが「顔写真」は不要である。
間違えやすいところ
- 実店舗の写真掲載義務を知らない、あるいは専門家の顔写真も必須であると誤解しやすい。
出題の前提:薬事法施行規則別表第一の三(特定販売に関する表示事項)
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
店舗販売業の管理と業務範囲
薬事に関する法規と制度 · 店舗管理者の資格 / 調剤の禁止 / 店舗管理者の意見尊重
店舗販売業に関する次の記述a〜cの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 店舗管理者が薬剤師の場合は、調剤を行うことができる。 b 店舗管理者は、薬剤師または登録販売者でなければならない。 c 店舗販売業者は店舗管理者を指定したときは、その店舗管理者の意見を尊重しなければならない。
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解答
3
解説
調剤は薬局において薬剤師が行う業務であり、店舗販売業の店舗ではたとえ管理者が薬剤師であっても調剤を行うことはできません。店舗管理者は薬剤師または登録販売者の中から指定しなければならず、店舗販売業者は医薬品の適正な管理や安全確保に関する店舗管理者の意見を尊重する義務があります。
解き方
- 記述a:店舗販売業では調剤を行うことが認められておらず、薬剤師が管理者であっても調剤は不可であるため誤りである。
- 記述b:店舗管理者は扱う品目等に応じて薬剤師または登録販売者でなければならないため正しい。
- 記述c:法第29条において、店舗管理者の意見尊重義務が明確に規定されているため正しい。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが正、記述cが誤とされているため誤りである。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが誤とされているため誤りである。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが正であり、正しい組み合わせである。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正、記述b及びcが誤とされているため誤りである。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが正、記述bが誤とされているため誤りである。
覚えるポイント
- 調剤を行える場所は薬局に限定されており、店舗販売業では調剤できない。
- 店舗販売業者は、店舗管理者の管理上の意見を尊重しなければならない。
間違えやすいところ
- 管理者が薬剤師の資格を持っていれば店舗販売業でも調剤可能であると誤解しやすい。
出題の前提:医薬品医療機器等法第28条、第29条等
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
濫用等のおそれのある医薬品の有効成分
薬事に関する法規と制度 · 濫用等のおそれのある医薬品 / 指定成分
濫用のおそれのあるものとして厚生労働大臣が指定する医薬品(平成26年厚生労働省告示第252号)に該当する有効成分の組み合わせとして正しいものを1つ選べ。 a エフェドリン b インドメタシン c プレドニゾロン d ブロムワレリル尿素
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解答
2
解説
厚生労働大臣が指定する濫用のおそれのある医薬品の成分には、エフェドリン、コデイン、ジヒドロコデイン、ブロムワレリル尿素、プソイドエフェドリン、メチルエフェドリンの6成分が規定されています。
解き方
- 提示された各成分が厚生労働大臣の指定する6成分に含まれるか確認する。
- a(エフェドリン)とd(ブロムワレリル尿素)が該当し、b(インドメタシン)とc(プレドニゾロン)は非該当であることを特定する。
- 選択肢 1不正解
- aは該当しますが、bのインドメタシンは消炎鎮痛成分であり指定成分に該当しないため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aのエフェドリンおよびdのブロムワレリル尿素はいずれも厚生労働大臣が指定する成分に該当するため正しいです。
- 選択肢 3不正解
- bのインドメタシンおよびcのプレドニゾロン(ステロイド抗炎症成分)はいずれも指定成分に該当しないため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dは該当しますが、bのインドメタシンは該当しないため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- dは該当しますが、cのプレドニゾロンは該当しないため誤りです。
覚えるポイント
- 指定されている濫用のおそれのある成分は、エフェドリン、コデイン、ジヒドロコデイン、ブロムワレリル尿素、プソイドエフェドリン、メチルエフェドリンの6種です。
間違えやすいところ
- 解熱鎮痛成分や抗炎症成分(インドメタシン等)、ステロイド成分を依存性のある指定成分と混同しないよう注意が必要です。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則及び平成26年厚生労働省告示第252号に基づく出題。
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の広告規制
薬事に関する法規と制度 · 医薬品の広告 / 誇大広告の禁止 / 承認前医薬品の広告禁止
医薬品の広告に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 堕胎を暗示し、またはわいせつにわたる文書を用いてはならない。 b 店舗販売業者が販売促進のために用いるダイレクトメールは、一般用医薬品の販売広告に含まれる。 c 承認前の医薬品であっても、効能、効果に関する広告が誇大広告でなければ、広告できる。 d 「天然成分を使用しているので副作用がない」と表現した広告は、虚偽誇大な広告には該当しない。
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解答
1
解説
医薬品医療機器等法では、何人も承認前の医薬品の広告を行ってはならず、虚偽・誇大な広告や堕胎暗示・わいせつ文書の使用も厳格に禁じられています。特定者向けDMも広告に該当します。
解き方
- 各記述の適法性を検討し、aの堕胎暗示等の禁止規定およびbのダイレクトメール該当性が適切であることを確認する。
- cの未承認薬広告の禁止違反、dの「副作用がない」という虚偽誇大広告該当性を判断し、正しい組み合わせを選ぶ。
- 選択肢 1正解
- aおよびbの記述がともに法規定および広告該当性の判断基準に適合しており正しいです。
- 選択肢 2不正解
- cは承認前の医薬品の広告を一律に禁止する法第68条の規定に違反するため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dの「副作用がない」という表現は安全性を過度に保証する虚偽誇大広告に該当するため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bは正しいですが、cが未承認薬の広告禁止に反するため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bは正しいですが、dが虚偽誇大広告の禁止に反するため誤りです。
覚えるポイント
- 承認前の医薬品等の広告は誇大か否かにかかわらず一切禁止されており、「副作用がない」「絶対に安全」等の表現は虚偽誇大広告となります。
間違えやすいところ
- ダイレクトメールやチラシなど特定の相手方に向けた案内であっても、購入意欲を刺激・誘引する目的があれば広告に該当します。
出題の前提:医薬品医療機器等法第66条(虚偽・誇大広告の禁止)、第68条(承認前医薬品等の広告禁止)に基づく出題。
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.9 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品等適正広告基準
薬事に関する法規と制度 · 医薬品等適正広告基準 / 漢方処方製剤 / ビフォーアフター写真
医薬品等適正広告基準に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 漢方処方製剤の効能効果は、配合されている個々の生薬成分が独立して作用しているため、それらの構成生薬の作用を個別に挙げて説明することが適当である。 b 一般用医薬品について、同じ有効成分を含有する医療用医薬品の効能効果をそのまま標榜することは、承認されている内容を正確に反映した広告といえない。 c 市町村が行う衛生害虫類駆除事業に際して特定の殺虫剤・殺そ剤の使用を住民に推薦し、その旨広告することは、例外として認められる。 d 医薬品の使用前・使用後を示した図画・写真等を掲げることは、その効能効果の保証表現となり、不適当である。
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解答
4
解説
医薬品等適正広告基準では、漢方処方製剤は処方全体として効果を示すため個別の生薬作用の強調を認めず、医療用医薬品の効能効果の安易な準用や、使用前後の比較写真による保証表現も原則認められません。ただし公的事業に伴う推薦など一部の例外規定があります。
解き方
- aについて、漢方処方製剤の構成生薬を個別に挙げて効能効果を説明することが不適当(誤り)であることを判定する。
- bについて医療用医薬品の効能の転用禁止(正しい)、cについて自治体の害虫駆除等における推薦の例外(正しい)、dについて使用前後写真の原則不適当性(正しい)を確認し、誤・正・正・正の選択肢4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aの記述が誤りであるため(生薬個々の作用ではなく処方全体として説明する必要がある)、1は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤り、bとcが正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤り、cとdが正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正であり、基準に合致した正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- b、c、dがいずれも正しい記述であるため、すべて誤りとする5は誤りです。
覚えるポイント
- 漢方処方製剤は生薬の複合的配合による全体作用であるため個別生薬の効能を挙げるのは不適当であり、使用前後の写真提示も効能効果の保証表現となり原則不適当です。
間違えやすいところ
- 官公庁等の推薦広告は原則禁止ですが、伝染病予防や衛生害虫駆除事業に関する特定の殺虫剤等の指定・推薦は例外的に認められています。
出題の前提:医薬品等適正広告基準(薬生発第0929第4号通知等)に基づく出題。
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.9 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
構造設備改善命令等の行政処分
薬事に関する法規と制度 · 行政処分 / 構造設備改善命令 / 使用禁止処分
行政庁が行う処分に関する次の記述について、( a )及び( b )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選べ。 「都道府県知事等は、薬局開設者または医薬品の販売業者(配置販売業者を除く。)に対して、その( a )が基準に適合せず、またはその( a )によって不良医薬品を生じるおそれがある場合においては、その( a )の( b )を命じ、またはその( b )がなされるまでの間当該施設の全部若しくは一部の使用を禁止することができる。」
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解答
1
解説
医薬品医療機器等法第72条第1項に基づき、都道府県知事等は薬局や店舗販売業等の構造設備が薬局等構造設備規則などの基準に適合しない場合、構造設備の改善命令や施設使用禁止処分を行うことができます。
解き方
- 問題文が規定する行政処分の対象となる対象物(a)と命じる内容(b)を条文から特定する。
- 施設の使用禁止が連動していることから、対象(a)は「構造設備」、求められる命令(b)は「改善」であることを確認する。
- 選択肢 1正解
- 法第72条第1項の文言通り「構造設備」「改善」の組み合わせであり正しいです。
- 選択肢 2不正解
- bが「整備」ではなく法律上の正確な用語は「改善」であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 施設の構造や使用禁止に関する規定であるため、aは「業務体制」ではなく「構造設備」であり誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 施設の物理的要件およびその使用禁止命令に関わるため、aは「構造設備」が正しく誤りです。
覚えるポイント
- 法第72条第1項に規定されるのは「構造設備の改善命令」および「施設の使用禁止」です。
間違えやすいところ
- 医薬品医療機器等法第72条の2に規定される「業務体制整備命令」と混同しないよう、施設や不良医薬品の発生防止に関連する「構造設備改善命令」と区別して覚える必要があります。
出題の前提:医薬品医療機器等法第72条第1項に基づく出題。
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.9 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の本質と特性
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 不良医薬品の禁止 / 体外診断用医薬品
医薬品の本質に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 一般の生活者においては、一般用医薬品の添付文書や製品表示に記載された内容を見ただけでは、効能効果や副作用等について誤解や認識不足を生じることがある。 b 医薬品医療機器等法では、健康被害の発生の可能性の有無にかかわらず、異物等の混入、変質等があってはならない旨を定めている。 c 検査薬は、人体に対して直接使用されないため、人の健康に影響を与えることはない。
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解答
5
解説
医薬品は生命や健康に直接影響を与えるものであり、高い水準で均質性や安全性が担保される必要があります。直接生体に投与されない体外診断用医薬品であっても、誤った判定結果が適切な治療の遅れなどを招くため、健康影響を及ぼし得ます。
解き方
- 記述aについて、専門用語等の難しさから生活者が誤解・認識不足を生じる可能性を評価します(正)。
- 記述bについて、医薬品医療機器等法における不良医薬品の規制は健康被害発生の有無を問わない規定であることを確認します(正)。
- 記述cについて、体外診断用医薬品等の検査薬が人の健康に間接的に重大な影響を与え得る点を検討します(誤)。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが誤りであるため、全肢を正とする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bは正しく、記述cは誤りであるため本選択肢は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aは正しいため、aを誤りとする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよびbは正しく、記述cは誤りであるため本選択肢は誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが正、cが誤りであり、正しい組み合わせとなっています。
覚えるポイント
- 検査薬(体外診断用医薬品)は直接人体に使用されなくても健康に重大な影響を与え得る
- 不良医薬品の製造・販売禁止は健康被害の発生の有無にかかわらず適用される
間違えやすいところ
- 直接体内に取り込まれない検査薬は健康被害に関係しないと誤認しやすい
出題の前提:手引き「医薬品の本質」に基づく出題
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品のリスク評価と各種基準
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 用量-反応関係 / GLP・GCP / GPSP・GVP
医薬品のリスク評価に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 医薬品の治療量上限を超えた投与をしない限り、発がん作用、胎児毒性や組織・臓器の機能不全を生じるおそれはない。 b 医薬品の効果とリスクは、薬物暴露時間と暴露量との積で表現される用量-反応関係に基づいて評価される。 c 医薬品の安全性に関する非臨床試験の基準は Good Clinical Practice(GCP)に準拠して実施されている。 d 医薬品に対しては製造販売後の調査及び試験の実施基準として Good Post-marketing Study Practice(GPSP)と製造販売後安全管理基準として Good Vigilance Practice(GVP)が制定されている。
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解答
4
解説
医薬品の毒性や副作用は通常の使用量(治療量)の範囲内であっても生じるおそれがあります。医薬品の開発から市販後にかけては、GLP(非臨床)、GCP(臨床)、GPSP(製造販売後調査・試験)、GVP(製造販売後安全管理)といった各種基準が厳格に定められています。
解き方
- 記述aについて、治療量上限を超えない場合でも発がん作用や胎児毒性等の有害事象が生じる可能性を判断します(誤)。
- 記述bについて、効果とリスクが暴露時間と暴露量の積で表される用量-反応関係に基づくことを確認します(正)。
- 記述cについて、非臨床試験の基準はGLP(Good Laboratory Practice)でありGCPではないことを判定します(誤)。
- 記述dについて、GPSPおよびGVPの定義と合致していることを確認します(正)。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤り、記述bが正しい組み合わせであるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよび記述cがともに誤りであるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは正しいですが、記述cが誤りであるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- 記述bと記述dがともに正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述cが誤り、記述dが正しい組み合わせであるため誤りです。
覚えるポイント
- 非臨床試験基準はGLP、臨床試験基準はGCPである
- 製造販売後調査等基準はGPSP、安全管理基準はGVPである
- 治療量の範囲内であっても副作用や毒性が生じるリスクは存在する
間違えやすいところ
- 非臨床試験(動物実験等)のGLPとヒトを対象とする臨床試験のGCPを取り違えやすい
出題の前提:手引き「医薬品のリスク評価」に基づく出題
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の適正使用と不適正使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 依存性・習慣性 / 不適正使用 / 専門家の役割
医薬品の使用に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 一般用医薬品には習慣性・依存性がある成分を含んでいるものはない。 b 医薬品の販売等に従事する専門家は、必要以上の大量購入や頻回購入などを試みる不審な購入者等には慎重に対処する必要がある。 c 医薬品の不適正な使用は、概ね「使用する人の誤解や認識不足に起因する不適正な使用」と「医薬品を本来の目的以外の意図で使用する不適正な使用」に大別される。
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解答
5
解説
一般用医薬品の中にも鎮咳去痰成分や催眠鎮静成分など、依存性や習慣性を有する成分が含まれるものがあります。乱用防止のため、過量・頻回購入の購入者に対しては販売数量の確認など慎重な対応が求められます。
解き方
- 記述aについて、一般用医薬品にも依存性・習慣性を有する成分が含まれる例(コデイン類やブロムワレリル尿素等)を考慮し誤りと判定します。
- 記述bについて、大量・頻回購入等の不審な状況における専門家の慎重な対応義務を評価します(正)。
- 記述cについて、不適正使用の2大分類(誤解・認識不足型と目的外意図型)と一致していることを確認します(正)。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りで、記述cが正しいため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りで、記述bが正しいため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが正しいため、cを誤りとする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが正しいため、bを誤りとする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが正であり、正しい組み合わせとなっています。
覚えるポイント
- 一般用医薬品にも習慣性・依存性のある成分を含む製剤がある
- 不適正使用は誤解・認識不足に起因するものと本来の目的外の意図によるものに大別される
間違えやすいところ
- 一般用医薬品には依存性や習慣性を示す成分は一切含まれていないと思い込まないこと
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」に基づく出題
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
セルフメディケーションの定義と専門家の役割
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · WHOの定義 / セルフメディケーションの主体 / 受診勧奨
セルフメディケーションに関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 世界保健機関(WHO)によれば、セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てする」こととされている。 b セルフメディケーションの主役は販売等に従事する専門家である。 c 一般用医薬品の販売等に従事する専門家は、購入者等に対して、常に科学的な根拠に基づいた正確な情報提供を行い、セルフメディケーションを適切に支援していくことが期待されている。 d 情報提供は必ずしも医薬品の販売に結びつけるのでなく、医療機関の受診を勧めたり(受診勧奨)、医薬品の使用によらない対処を勧めることが適切な場合もある。
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解答
3
解説
セルフメディケーションの主役は一般の生活者(個々の住民自身)であり、登録販売者や薬剤師などの専門家はその適切な実践を科学的知見に基づいて支援・相談対応する立場にあります。状況によっては受診勧奨を行うことも専門家の重要な職務です。
解き方
- 記述aについて、WHOのセルフメディケーションの定義記述と合致していることを確認します(正)。
- 記述bについて、セルフメディケーションの主役は専門家ではなく「自分自身の健康に責任を持つ生活者自身」であることを確認します(誤)。
- 記述cについて、専門家が科学的根拠に基づいた情報提供を行う支援者である点を確認します(正)。
- 記述dについて、医薬品を販売するだけでなく受診勧奨や生活指導等の非薬物療法を勧めることも含まれることを確認します(正)。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤りで、記述dが正しいため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが誤りで、記述cが正しいため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正しく、記述bが誤りであるため誤りです。
覚えるポイント
- セルフメディケーションの主役は専門家ではなく個々の生活者自身である
- 専門家の支援には一般用医薬品の販売だけでなく受診勧奨も含まれる
間違えやすいところ
- セルフメディケーションの主役を専門家であると取り違えやすい
出題の前提:手引き「セルフメディケーションと医薬品の適正使用」に基づく出題
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
WHOによる医薬品の副作用の定義
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の副作用 / WHOの定義
医薬品の副作用に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを選びなさい。 「世界保健機関(WHO)の定義によれば、医薬品の副作用とは、『疾病の予防、診断、治療のため、または身体の( a )を正常化するために、人に( b )用いられる量で発現する医薬品の有害かつ意図( c )反応』とされている。」
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解答
1
解説
世界保健機関(WHO)による副作用の定義では、通常の用量で発現する有害かつ意図しない反応であることが明確に定められています。
解き方
- 身体の働きに関する文脈からaには「機能」が入ることを確認します。
- 使用量および反応の性質からbに「通常」、cに「しない」を当てはめて正解を選択します。
- 選択肢 1正解
- a「機能」、b「通常」、c「しない」の組み合わせであり、WHOの定義と完全に合致しています。
- 選択肢 2不正解
- cが「する」となっている点が誤りで、副作用は「意図しない」反応です。
- 選択肢 3不正解
- bが「一時的に」となっている点が誤りで、定義では人に「通常」用いられる量とされています。
- 選択肢 4不正解
- aが「代謝」、bが「一時的に」、cが「する」となっており、定義と合致しません。
- 選択肢 5不正解
- aが「代謝」となっている点が誤りで、正しくは「身体の機能を正常化するため」です。
覚えるポイント
- WHOの定義では「身体の機能」「通常用いられる量」「意図しない反応」がキーワードです。
間違えやすいところ
- 誤用や過量投与による急性中毒症状は、WHO定義の「通常用いられる量で発現する副作用」とは区別されます。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」医薬品の副作用の定義より出題。
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp) / 正答一覧(PDF:81KB) p.1 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品によるアレルギー(過敏反応)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · アレルギー / 免疫反応 / アレルゲン / 添加物
アレルギー(過敏反応)に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 通常の免疫反応の場合、炎症やそれに伴って発生する痛み、発熱等は、人体にとって有害なものを体内から排除するための必要な過程であるが、アレルギーにおいては過剰に組織に刺激を与える場合も多い。 b アレルギーを引き起こす原因物質をアレルゲンという。 c 薬理作用がない添加物は、アレルギーを引き起こす原因物質とはならない。 d 医薬品の中には、鶏卵や牛乳等を原材料として作られているものもあるが、それらに対するアレルギーのある人でも、医薬品においては、アレルギーは起こらない。
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解答
1
解説
アレルギーは免疫機能の過剰な反応であり、主薬(有効成分)だけでなく添加物や原材料(鶏卵や牛乳由来成分等)によっても引き起こされます。
解き方
- 記述a・bが免疫反応およびアレルゲンに関する正確な説明であることを確認します。
- 記述c・dについて、添加物や原材料由来成分もアレルギーの原因になり得る点から誤りと判定します。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤の正しい組み合わせとなっています。
- 選択肢 2不正解
- bは原因物質をアレルゲンと呼ぶため正しく、cは添加物もアレルゲンとなるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しく、dは鶏卵や牛乳アレルギーのある人にもアレルギーが起こるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aは生体防御反応とアレルギーの過剰刺激に関する正しい記述です。
覚えるポイント
- 医薬品の添加物(黄色4号等)や原材料(鶏卵、牛乳など)もアレルギー原因物質になり得ます。
間違えやすいところ
- 「薬理作用のない添加物ならアレルギーは起きない」と誤認しないように注意が必要です。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」アレルギー(過敏反応)より出題。
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp) / 正答一覧(PDF:81KB) p.1 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品と食品の相互作用及び併用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用 / 薬物動態 / 同種薬効群の併用
医薬品や食品との相互作用、飲み合わせに関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 相互作用を回避するには、ある医薬品を使用している期間やその前後を通じて、その医薬品との相互作用を生じるおそれのある医薬品や食品の摂取を控えなければならないのが通常である。 b 相互作用は、医薬品が吸収、代謝(体内で化学的に変化すること)、分布または排泄され る過程で起こり、医薬品が薬理作用をもたらす部位では起こらない。 c かぜ薬、解熱鎮痛薬、アレルギー用薬等では、成分や作用が重複することが多く、通常、これらの薬効群に属する医薬品の併用は避けることとされている。
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解答
3
解説
相互作用は体内での吸収・分布・代謝・排泄の過程(薬物動態学的相互作用)だけでなく、薬理作用をもたらす作用部位(薬力学的相互作用)でも生じます。
解き方
- 記述aが相互作用回避の基本原則として正しいことを確認します。
- 記述bについて、相互作用は薬理作用をもたらす部位でも生じるため誤りと判断します。
- 記述cについて、同一作用や成分の重複による併用回避の原則から正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- bは作用部位でも相互作用が生じるため誤りであり、cは併用を避けるべきであるため正解です。
- 選択肢 2不正解
- aは正しく、bは誤りであるため組み合わせが成立しません。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正の正しい組み合わせとなっています。
- 選択肢 4不正解
- cは成分や作用の重複を避けるために併用を避けるべきであり、正しい記述です。
- 選択肢 5不正解
- aは正しく、bは誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- 相互作用は「吸収・代謝・分布・排泄の過程」と「薬理作用をもたらす部位」の双方で起こります。
間違えやすいところ
- 相互作用が体内動態の過程だけで起こり、作用部位では起こらないとする記述は誤りです。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」相互作用、飲み合わせより出題。
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp) / 正答一覧(PDF:81KB) p.1 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品における年齢区分の目安
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 年齢区分 / 乳児 / 幼児 / 小児
医薬品の使用上の注意等において用いられる年齢区分に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを選びなさい。 「乳児、幼児、小児という場合には、おおよその目安として、乳児は( a )、幼児は( b )、小児は( c )の年齢区分が用いられている。」
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品の使用上の注意等では、身体機能の発達段階に応じて「乳児:1歳未満」「幼児:7歳未満」「小児:15歳未満」という区分が目安として用いられます。
解き方
- 医薬品添付文書における乳児・幼児・小児の基準年齢を確認します。
- 乳児=1歳未満、幼児=7歳未満、小児=15歳未満の組み合わせである選択肢1を選択します。
- 選択肢 1正解
- 乳児が1歳未満、幼児が7歳未満、小児が15歳未満であり正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 小児はおおむね15歳未満を指すため、12歳未満とする点は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 幼児は7歳未満、小児は15歳未満が正しい区分です。
- 選択肢 4不正解
- 乳児は1歳未満を指すため、3歳未満とする点は誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 乳児は1歳未満、幼児は7歳未満、小児は15歳未満が正しいため誤りです。
覚えるポイント
- 年齢区分:新生児(生後4週未満)、乳児(1歳未満)、幼児(7歳未満)、小児(15歳未満)。
間違えやすいところ
- 小児を12歳未満(小学校修了程度)や幼児を5歳未満と混同しないように注意します。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」小児等の医薬品の使用より出題。
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.13 ↗(www.pref.nagano.lg.jp) / 正答一覧(PDF:81KB) p.1 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
乳児及び小児の医薬品使用と安全管理
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児の薬物動態 / 誤飲・誤用防止 / 受診勧奨
乳児及び小児の医薬品の使用に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 小児は腎臓の機能が未発達であるため、医薬品の成分の排泄に時間がかからず、副作用が強く出ることはない。 b 小児には、成人用の医薬品の量を減らして与えるよう小児の保護者に対して説明することが重要である。 c 乳児向けの用法用量が設定されている医薬品であっても、乳児は医薬品の影響を受けやすく、また、状態が急変しやすく、一般用医薬品の使用の適否が見極めにくいため、基本的に医師の診療を受けることが優先される。 d 小児の誤飲・誤用事故を未然に防止するには、家庭内において、小児が容易に手に取れる場所や、小児の目につく場所に医薬品を置かないようにすることが重要である。
解答・解説を表示
解答
3
解説
小児は肝臓や腎臓の代謝・排泄機能が未発達であるため薬が体内に長く留まりやすく、大人用の薬を減量して安易に服用させてはなりません。
解き方
- 小児の腎機能未発達により排泄が遅延し副作用が出やすいことからaを誤りと判定します。
- 成人用医薬品を小児に減量して与えることは避けるべきであるためbを誤りと判定します。
- 乳児の医師診療優先の原則(c)および誤飲事故防止の保管方法(d)が正しいことを確認します。
- 選択肢 1不正解
- aは誤りで、c・dは正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aおよびbは誤りであり、dは正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正の正しい組み合わせとなっています。
- 選択肢 4不正解
- aは排泄に時間がかかり副作用が現れやすいため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bは安易に成人用を減量投与させてはならないため誤りです。
覚えるポイント
- 小児への成人用医薬品の減量投与は不可であり、必ず年齢に応じた用法用量のある製剤を用います。
間違えやすいところ
- 「腎機能未発達だから早く排泄される」という逆の思い込みに注意が必要です。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」小児等の医薬品の使用より出題。
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.13 ↗(www.pref.nagano.lg.jp) / 正答一覧(PDF:81KB) p.1 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
高齢者の医薬品使用(不適切問題・全員正解)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 高齢者 / 生理機能の低下 / 嚥下障害 / 不適切問題
高齢者の医薬品の使用に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 (※本問は設問aの表現が多義的で正誤判定が困難であるため、試験実施後に「解なし(全員正解)」として扱われました) a 生理機能が衰えている高齢者では、少ない用量から様子を見ながら使用することが望ましい。 b 高齢者は、手先の衰えのため、医薬品を容器や包装から取り出すことが難しい場合や、医薬品の取り違えや飲み忘れを起こしやすい傾向がある。 c 高齢者は、生理機能の衰えのほか、喉の筋肉が衰えて飲食物を飲み込む力が弱まっている(嚥下障害)場合があり、内服薬を使用する際に喉に詰まらせやすい。 d 高齢者は年齢からどの程度リスクが増大しているかを判断することが容易であり、年齢に応じて情報提供や相談対応を行うことが重要である。
- 1
- a:正、b:誤、c:正、d:誤
- 2
- a:誤、b:正、c:誤、d:正
- 3
- a:正、b:正、c:正、d:誤
- 4
- a:誤、b:誤、c:正、d:正
- 5
- a:正、b:誤、c:誤、d:正
解答・解説を表示
解答
解なし
解説
高齢者では生理機能の個人差が大きく年齢だけでリスクを判断できません。また、一般用医薬品は添付文書に定められた用法用量を遵守することが大原則です。
解き方
- 当初の出題意図では、a正・b正・c正・d誤(個人差が大きく年齢だけで判断できない)として3番が想定されていました。
- しかしaの表現が「決められた用法用量より減量して自己調整する」という意味に受け取れるため正誤判別ができず、採点上全員正解(解なし)となりました。
- 選択肢 1不正解
- 本問は公式に解なし(全員正解)と扱われました(当初予定正答は3でした)。
- 選択肢 2不正解
- 本問は公式に解なし(全員正解)と扱われました(当初予定正答は3でした)。
- 選択肢 3不正解
- 出題側の当初予定正答でしたが、記述aの正誤判定が困難とされ解なしとなりました。
- 選択肢 4不正解
- 本問は公式に解なし(全員正解)と扱われました(当初予定正答は3でした)。
- 選択肢 5不正解
- 本問は公式に解なし(全員正解)と扱われました(当初予定正答は3でした)。
覚えるポイント
- 高齢者は生理機能の低下の程度に大きな個人差があり、実年齢だけでリスクを判断することは困難です。
間違えやすいところ
- 「高齢者は年齢からリスクの増大を容易に判断できる」とする記述は典型的な誤り肢です。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」高齢者の医薬品の使用より出題(不適切問題の取扱いについて公表済)。
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp) / 正答一覧(PDF:81KB) p.1 ↗(www.pref.nagano.lg.jp) / 不適切問題(問30)の取扱いについて(PDF:91KB) p.1 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
妊婦・授乳婦に対する医薬品の使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 妊婦 / 胎児移行性 / ビタミンA / 授乳婦 / プライバシー配慮
妊婦または妊娠していると思われる女性並びに母乳を与える女性(授乳婦)の医薬品の使用に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a ビタミンB2含有製剤は妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると胎児に先天異常を起こす危険性が高まる。 b 一般用医薬品において、多くの場合、妊婦が使用した場合における安全性に関する評価が困難であるため、妊婦の使用については「相談すること」としているものが多い。 c 医薬品の種類によっては、授乳婦において使用した医薬品の成分の一部が乳汁中に移行することが知られている。 d 妊娠の有無やその可能性については、購入者側にとって他人に知られたくない場合もあることから、一般用医薬品の販売において専門家が情報提供や相談対応を行う際には十分に配慮する必要がある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
ビタミンAは過剰摂取により催奇形性の危険性があります。また妊婦に対する臨床試験は倫理上困難であり安全性評価が限られるため「相談すること」とされるものが多く、プライバシーへの配慮も不可欠です。
解き方
- 記述aの先天異常リスクはビタミンB2ではなくビタミンAに関する記述であるため誤りと判断します。
- 記述b(妊婦の安全性評価の限界)、記述c(乳汁移行性)、記述d(配慮事項)がいずれも正しいことを確認します。
- 選択肢 1不正解
- aはビタミンAの過剰摂取に関する記述のため誤りで、cは母乳中への移行があるため正しく、不適切です。
- 選択肢 2不正解
- bおよびdは妊婦・授乳婦対応における正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正の正しい組み合わせとなっています。
- 選択肢 4不正解
- aは誤りで、cおよびdは正しい記述であるため不適切です。
覚えるポイント
- 妊娠3ヶ月前から妊娠初期における過剰摂取で胎児先天異常のリスクが高まるのは「ビタミンA」です。
間違えやすいところ
- ビタミンAと水溶性ビタミン(ビタミンB群やC)を混同しないように整理します。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」妊婦又は妊娠していると思われる女性、授乳婦より出題。
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp) / 正答一覧(PDF:81KB) p.1 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
受診・治療中の患者に対する医薬品使用の配慮
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医療機関受診中の人 / 相互作用 / 基礎疾患への影響 / 受診勧奨
医療機関で治療を受けている人が一般用医薬品を使用する場合に配慮しなければならないことに関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 疾患の種類や程度によっては、一般用医薬品の有効性や安全性に影響を与える要因となることがある。 b 一般用医薬品を使用することによってその症状が悪化したり、治療が妨げられることもある。 c 医療機関・薬局で交付された薬剤を使用している人については、その薬剤を処方した医師若しくは歯科医師または調剤を行った薬剤師に相談をするよう説明する必要がある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医療機関で治療中の患者が一般用医薬品を併用すると、疾患自体の悪化や処方薬との相互作用による有効性・安全性の低下を招くおそれがあるため、主治医や薬剤師への事前相談が必要です。
解き方
- 記述a(基礎疾患による医薬品効果・安全性への影響)が正しいことを確認します。
- 記述b(一般用医薬品使用による病状悪化や治療妨害のおそれ)が正しいことを確認します。
- 記述c(処方した医師・歯科医師・調剤した薬剤師への相談案内)が正しいことを確認し、すべて正の選択肢1を選びます。
- 選択肢 1正解
- a、b、cともに適切であり、すべて正の正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cは医療機関での処方内容を把握している主治医等への相談を促す必要があり、正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- すべての記述が正しいため、すべて誤りとする選択肢は不適切です。
- 選択肢 4不正解
- bは一般用医薬品によって疾患の治療が妨げられることがあるため正しく、誤りとした点は不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aおよびcはいずれも正しい記述であるため不適切です。
覚えるポイント
- 医療機関で治療中の人に対しては、併用薬や基礎疾患の影響を考慮して主治医等への相談を勧めます。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品は作用が穏やかだから処方薬と併用しても問題ないと軽視しないことが重要です。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」医療機関で治療を受けている人等より出題。
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.15 ↗(www.pref.nagano.lg.jp) / 正答一覧(PDF:81KB) p.1 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
プラセボ効果(偽薬効果)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · プラセボ効果 / 偽薬効果 / 副作用
プラセボ効果(偽薬効果)に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
4
解説
プラセボ効果は、薬理作用に基づかない心理的作用や自然緩解などによって引き起こされる反応であり、望ましい改善反応だけでなく不都合な副作用症状として現れることもあります。
解き方
- プラセボ効果の定義および主たる要因(期待、条件付け、自然緩解等)を確認する。
- プラセボ効果には望ましい反応だけでなく不都合な副作用も含まれるという性質から誤りの選択肢を特定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述の通り、医薬品使用時に薬理作用によらない結果的・偶発的な作用が生じることをプラセボ効果といいます。
- 選択肢 2不正解
- 記述の通り、暗示効果、条件付け、自然緩解などの多様な要素が関与して発現すると考えられています。
- 選択肢 3不正解
- 医薬品使用後の反応や変化には、本来の有効成分の薬理作用だけでなくプラセボ効果も合わさって現れます。
- 選択肢 4正解
- プラセボ効果によってもたらされる変化には、症状の好転だけでなく不都合な有害反応(副作用)も生じることがあるため誤りです。
覚えるポイント
- プラセボ効果には不都合な副作用も含まれること
- プラセボ効果は自然緩解や暗示効果など複数の要因が関与すること
間違えやすいところ
- プラセボ効果は良い効果(改善)しか起こらないと誤認しやすい点に注意する。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」プラセボ効果に関する出題基準に基づく。
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.15 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の定義
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 一般用医薬品 / 医薬品医療機器等法 / 法第4条第5項第4号
医薬品医療機器等法第4条第5項第4号における「一般用医薬品」の定義に関する空欄( a )~( c )に入る字句の正しい組み合わせはどれか。 「医薬品のうち、その効能及び効果において( a )作用が( b )ものであって、薬剤師その他の医薬関係者から提供された情報に基づく( c )の選択により使用されることが目的とされているもの(要指導医薬品を除く。)」
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品医療機器等法における一般用医薬品の定義は、「人体に対する作用が著しくないもの」であり、情報提供を受けた「需要者の選択」により使用されるものと規定されています。
解き方
- 条文の規定(第4条第5項第4号)に基づき、作用の強さと対象(人体に対する/著しくない)を確認する。
- 使用の判断主体が「需要者(一般の生活者)」である点を確認し、該当する語句の組み合わせを選択する。
- 選択肢 1不正解
- 選択する主体は「専門家」ではなく「需要者」であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 作用は「疾病に対する」ではなく「人体に対する」であり、「著しい」でもなく「需要者」が選ぶため全て誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが「人体に対する」、bが「著しくない」、cが「需要者」の組み合わせが法文通りで正しいです。
- 選択肢 4不正解
- aは「人体に対する」、cは「需要者」が正しいため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bは「著しい」ではなく「著しくない」が正しいため誤りです。
答えの内訳
- a:人体に対する
- 条文上、「その効能及び効果において人体に対する作用が著しくないものであって」と規定されています。
- b:著しくない
- 一般用医薬品は作用が緩和であることが基本であり、「著しくない」が入ります。
- c:需要者
- 購入者自身が判断して選ぶため、「需要者の選択により使用されることが目的」となります。
覚えるポイント
- 一般用医薬品の定義:人体に対する作用が著しくないもの
- 医薬関係者の情報提供に基づく「需要者の選択」で使用される
間違えやすいところ
- 選択の主体を「専門家」と取り違えないように注意する。
出題の前提:医薬品医療機器等法第4条第5項第4号に基づく。
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.15 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の役割
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 一般用医薬品の役割 / 健康の維持・増進 / QOLの向上
一般用医薬品の役割に関する次の記述(a~d)の正誤の正しい組み合わせはどれか。 a 重度な疾病に伴う症状の改善 b 生活習慣病等の疾病の治療 c 生活の質(QOL)の改善・向上 d 健康の維持・増進
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用医薬品の主な役割は、軽度な症状の改善、生活習慣病の予防、生活の質(QOL)の向上、健康の維持・増進などであり、重篤な疾患や生活習慣病自体の本格的治療は対象外です。
解き方
- 重度な疾患や生活習慣病の治療は医療機関(医療用医薬品)の役割であることを確認し、aとbを誤りと判断する。
- QOLの向上や健康維持・増進が一般用医薬品の適切な役割であることを確認し、cとdを正と判断する。
- 選択肢 1不正解
- aとbが誤りで、dが正であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aとbが誤りで、cが正であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正の組み合わせであり正しいです。
答えの内訳
- a:誤
- 一般用医薬品は「軽度な疾病に伴う症状の改善」を役割としており、重度な疾病の改善は目的としていません。
- b:誤
- 生活習慣病等の疾病の「治療」ではなく、発症予防や軽度な不調の改善、健康増進が役割です。治療は医師による医療の領域です。
- c:正
- 生活の質(QOL)の改善・向上は、一般用医薬品が担う重要な役割の一つです。
- d:正
- 健康の維持・増進への寄与は、一般用医薬品の果たすべき役割の一つです。
覚えるポイント
- 一般用医薬品は「軽度な症状の改善」が役割(「重度」ではない)
- 生活習慣病は「予防」であり「治療」ではない
間違えやすいところ
- 生活習慣病の治療薬がOTCにもあると誤解しやすいが、OTCの役割としては「治療」ではなく「予防」や日常の健康管理である。
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」一般用医薬品の役割に基づく。
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の販売時のコミュニケーション
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 販売時のコミュニケーション / 受診勧奨 / 情報提供
一般用医薬品の販売時のコミュニケーションに関する次の記述(a~c)の正誤の正しい組み合わせはどれか。 a 専門家は、単に専門用語を分かりやすい平易な表現で説明するだけでなく、説明した内容が購入者等にどう理解され、行動に反映されているか、などの実情を把握しながら情報提供を行う。 b 医薬品の販売等に従事する専門家は、購入者側に情報提供を受けようとする意識が乏しい場合は、コミュニケーションを図る必要はない。 c すぐに医薬品を使用する状況にない場合には、購入者等に対して、実際に使用する際に、販売時になされた情報提供の内容を思い起こしながら、改めて添付文書等に目を通すよう促す必要はない。
解答・解説を表示
解答
5
解説
登録販売者は、購入者の関心の有無にかかわらず適切な情報提供を行い、すぐに使用しない場合にも使用時の添付文書確認を促すなど、購入者の安全確保に努める必要があります。
解き方
- 記述aの内容が専門家の適切なコミュニケーション姿勢に合致していることを確認(正)。
- 記述b(意識が乏しい場合は不要)および記述c(添付文書に目を通すよう促す必要はない)の否定表現を検討し、いずれも誤りであることを確認する。
- 選択肢 1不正解
- bは専門家から働きかける必要があるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aは正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが正で、b・cが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- cは使用時に添付文書を読むよう促す必要があるため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが誤の組み合わせであり正しいです。
答えの内訳
- a:正
- 購入者等の理解度や実際の行動状況を把握しながら、実情に即した情報提供を行うことが重要です。
- b:誤
- 購入者側に積極的な意識が乏しい場合であっても、専門家から適切に働きかけてコミュニケーションを図る必要があります。
- c:誤
- すぐに使用しない場合でも、使用時に添付文書等を確認するよう促すことが必要です。
覚えるポイント
- 購入者に情報提供の意識が乏しくても専門家からアプローチする
- 使用時まで保管される医薬品については添付文書の事前確認を促す
間違えやすいところ
- 購入者が求めていないときは説明を一切省いてよいと誤解しないこと。
出題の前提:手引き「適切な情報提供とコミュニケーション」に基づく。
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · CJD訴訟 / プリオン / ヒト乾燥硬膜 / 医薬品副作用被害救済制度
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)及びCJD訴訟に関する次の記述(a~c)の正誤の正しい組み合わせはどれか。 a CJD訴訟は、脳外科手術等に用いられていたヒト乾燥硬膜を介して、CJDに罹患したことに対する損害賠償訴訟である。 b CJDは、ウイルスが脳の組織に感染することによって発症する重篤な神経難病である。 c CJD訴訟を契機に、(独)医薬品医療機器総合機構による医薬品副作用被害救済制度の創設がなされた。
解答・解説を表示
解答
2
解説
CJDは異常プリオンによる遅発性中枢神経疾患であり、脳外科手術時のヒト乾燥硬膜移植によって感染が拡大しました。医薬品副作用被害救済制度の契機はスモン訴訟です。
解き方
- 原因病原体がウイルスではなく「異常プリオン」である点からbを誤りと判断する。
- 副作用被害救済制度の契機となった薬害訴訟は「スモン」であるためcを誤りと判断する。
- aが正しい記述であることを確認し、「正、誤、誤」を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bとcが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが誤の組み合わせであり正しいです。
- 選択肢 3不正解
- aが正、bが誤であるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aが正、cが誤であるため不適切です。
答えの内訳
- a:正
- CJD訴訟は、脳外科手術等で用いられたヒト乾燥硬膜を介してCJDに罹患したことに対する損害賠償訴訟です。
- b:誤
- CJDの原因はウイルスではなく、タンパク質の一種である異常プリオン粒子とされています。
- c:誤
- 医薬品副作用被害救済制度が創設される契機となったのはスモン訴訟です。CJD訴訟ではありません。
覚えるポイント
- CJDの病原体は「異常プリオン粒子」(ウイルスではない)
- ヒト乾燥硬膜の移植が原因
- 医薬品副作用被害救済制度の創設契機は「スモン訴訟」
間違えやすいところ
- CJDの病原体をウイルスと混同しやすい点に注意する。
- 副作用被害救済制度の創設契機となった薬害(スモン)と他の薬害(CJD、サリドマイド、HIV)を混同しないこと。
出題の前提:手引き「薬害の歴史」CJD訴訟に関する出題基準に基づく。
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
サリドマイド及びサリドマイド訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · サリドマイド訴訟 / 催奇形性 / 回収遅延 / WHO
サリドマイド及びサリドマイド訴訟に関する次の記述(a~d)の正誤の正しい組み合わせはどれか。 a サリドマイド訴訟は、催眠鎮静剤等として販売されたサリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常(サリドマイド胎芽症)が発生したことに対する損害賠償訴訟である。 b サリドマイドは催眠鎮静成分として承認され、その鎮静作用を目的として、胃腸薬にも配合された。 c 日本では、サリドマイド製剤の催奇形性について海外から警告が発せられた後、直ちに出荷停止、回収措置がとられた。 d サリドマイドによる薬害事件は、世界的に問題となったため、世界保健機関(WHO)加盟国を中心に市販後の副作用情報の収集の重要性が改めて認識され、各国における副作用情報の収集体制の整備が図られることとなった。
解答・解説を表示
解答
2
解説
サリドマイドは妊婦の服用により催奇形性被害を引き起こしました。日本における回収措置の遅れが被害拡大の要因となり、後にWHOを中心とする国際的な副作用情報モニタリング体制の構築につながりました。
解き方
- a、bの疾患特徴および胃腸薬への配合という事実から、aとbを正と判断する。
- 日本での対応において「直ちに回収された」というのは史実と異なり回収が遅れたため、cを誤りと判断する。
- dの国際的な副作用情報収集体制の構築という歴史的経緯を確認し、dを正と判断する。
- 選択肢 1不正解
- bが正、cが誤であるため不適切です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正の組み合わせであり正しいです。
- 選択肢 3不正解
- aが正、cが誤であるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aが正、cが誤であるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- bとdが正であるため不適切です。
答えの内訳
- a:正
- サリドマイド訴訟は、妊娠中の服用により出生児に四肢欠損や耳の障害等のサリドマイド胎芽症が発生したことに対する訴訟です。
- b:正
- サリドマイドは催眠鎮静剤としてのみならず、その鎮静作用に着目して胃腸薬の配合成分としても用いられました。
- c:誤
- 西ドイツ(当時)での警告の後、日本では対応が遅れ、直ちに出荷停止や回収措置はとられませんでした。
- d:正
- サリドマイド薬害を契機に、WHO加盟国を中心に市販後副作用情報の収集体制が整備されることになりました。
覚えるポイント
- サリドマイドは催眠鎮静薬および「胃腸薬」にも配合された
- 日本では海外の警告後「直ちに」回収されず対応が遅延した
- WHOによる医薬品副作用モニタリング体制構築の契機となった
間違えやすいところ
- 日本の行政や企業の対応が速やかに行われたと誤認しないこと(対応の遅れが追及された)。
出題の前提:手引き「薬害の歴史」サリドマイド訴訟に関する出題基準に基づく。
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.17 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
スモン(亜急性脊髄視神経症)の原因物質
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · スモン / キノホルム / 薬害
亜急性脊髄視神経症(スモン)の原因と考えられる製剤はどれか。
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解答
3
解説
亜急性脊髄視神経症(スモン)は、整腸剤として使われていたキノホルムにより引き起こされた薬害であり、下肢のしびれや麻痺、視覚障害、緑色便などの特徴的な症状を示します。
解き方
- スモンの原因物質が整腸剤キノホルムであることを想起する。
- 選択肢の中からキノホルム製剤を選択する。
- 選択肢 1不正解
- ニコチン製剤は禁煙補助薬等であり、スモンの原因物質ではありません。
- 選択肢 2不正解
- インターフェロン製剤は抗ウイルス薬等であり、スモンの原因物質ではありません。
- 選択肢 3正解
- スモンの原因物質は整腸剤として用いられたキノホルム製剤です。
- 選択肢 4不正解
- プリオンはクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)の原因物質です。
- 選択肢 5不正解
- アスピリンは解熱鎮痛成分であり、スモンの原因物質ではありません。
覚えるポイント
- スモンの原因=キノホルム製剤(整腸剤)
- 症状:下肢の感覚・運動障害、視力障害、緑色舌毛・緑色便
間違えやすいところ
- CJD(プリオン)やサリドマイドなど、他の薬害の原因物質と取り違えないこと。
出題の前提:手引き「薬害の歴史」スモンに関する出題基準に基づく。
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.17 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
HIV訴訟の概要
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · HIV訴訟 / 血友病 / 血液凝固因子製剤 / 血漿
HIV訴訟に関する記述の空欄( a )~( c )に入る字句の正しい組み合わせはどれか。 「HIV訴訟は、( a )患者が、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が混入した原料( b )から製造された( c )製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。」
解答・解説を表示
解答
5
解説
HIV訴訟は、血友病患者がHIVに汚染された原料血漿から精製された非加熱血液凝固因子製剤の投与によってHIVに感染したことに対する薬害訴訟です。
解き方
- 対象疾患が「血友病」であることを特定し、aを決定する。
- 原因となった製剤の原料が「血漿」、製剤名が「血液凝固因子製剤」であることを特定する。
- a:血友病、b:血漿、c:血液凝固因子となっている選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 製剤は「免疫グロブリン製剤」ではなく「血液凝固因子製剤」であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 疾患は血友病、原料は血漿であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 原料は「赤血球」ではなく「血漿」であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 疾患は血友病、原料は血漿、製剤は血液凝固因子製剤であるため全て誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが「血友病」、bが「血漿」、cが「血液凝固因子」であり、記述として完全に正しいです。
答えの内訳
- a:血友病
- HIV訴訟は、主に血友病の患者が被害を受けた薬害訴訟です。
- b:血漿
- 製剤の原料となったのは「血漿(非加熱血漿)」です。
- c:血液凝固因子
- 血友病治療に用いられた「血液凝固因子製剤」が原因となりました。
覚えるポイント
- HIV訴訟:血友病患者、原料血漿、血液凝固因子製剤(非加熱製剤)
- 安全確保策として生物由来製品の安全対策強化などが導入された
間違えやすいところ
- 原料血漿を「赤血球」と誤認したり、血液凝固因子を「免疫グロブリン」と混同しないこと。
出題の前提:手引き「薬害の歴史」HIV訴訟に関する出題基準に基づく。
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.17 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
消化器系の基本的構造と消化の定義
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 消化管 / 消化
消化器系に関する次の記述について、( a )から( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを選びなさい。 消化管は、( a )から( b )まで続く管で、平均的な成人で全長約9mある。飲食物はそのままの形で栄養分として利用できず、消化管で吸収される形に分解する必要があるが、これを( c )という。
解答・解説を表示
解答
1
解説
消化管は口腔から始まり、咽頭、食道、胃、小腸、大腸を経て肛門に至る一本の連続した管です。食物中の栄養素を体内に取り込むために細かく分解する作用を「消化」、吸収された物質が生体内で化学変化を受けることを「代謝」と呼び区別します。
解き方
- 消化管の起点と終点を確認します。起点は「口腔」、終点は「肛門」です。
- 飲食物を吸収できる形に分解する作用を指す用語が「消化」であることを確認し、組み合わせを選択します。
- 選択肢 1正解
- aが口腔、bが肛門、cが消化であり、文脈および定義として正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- cの代謝は吸収された栄養素が生体内で利用・分解・変換される過程を指すため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 消化管の起点は口腔であり胃ではありません。またcは代謝ではなく消化です。
- 選択肢 4不正解
- 消化管の起点は口腔、終点は肛門であるため、胃や小腸とする点は誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 消化管の終点は肛門であり、また食物を分解する作用は代謝ではなく消化です。
覚えるポイント
- 消化管は口腔から肛門までで全長約9mであること
- 食物を吸収可能な形に分解する作用が「消化」であること
間違えやすいところ
- 吸収可能な形へ分解する「消化」と、吸収後の体内反応である「代謝」を混同しないこと
出題の前提:平成27年度長野県登録販売者試験問題・午前(問41)
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.18 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
胃の構造と生理機能
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 胃 / 胃液 / ペプシン
胃に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 食道から内容物が送られてくると、その刺激に反応して胃壁の平滑筋が収縮する。 b タンパク質がペプシンによって半消化された状態をペプシノーゲンという。 c 胃酸は、胃内を強酸性に保って内容物が腐敗や発酵を起こさないようにする役目を果たしている。 d 胃液による消化作用から胃自体を保護するため、胃の粘膜表皮を覆う細胞から粘液が分泌されている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
胃は食道から食塊が入ると胃壁の平滑筋が弛緩して内容物を受け入れ(胃適応性弛緩)、胃液(胃酸とペプシノーゲン)を分泌します。ペプシノーゲンは強酸性の塩酸(胃酸)によって活性型の消化酵素ペプシンとなり、タンパク質を半消化します。胃自体は粘膜表皮から分泌される粘液によって強酸や消化酵素から保護されています。
解き方
- 記述aを判定:胃壁の平滑筋は収縮ではなく「弛緩」して胃が拡がるため誤りです。
- 記述bを判定:ペプシノーゲンはペプシンの不活性型前駆体であり、半消化状態の名称ではないため誤りです。
- 記述c・dを判定:胃酸の殺菌・防腐作用、および胃粘膜を保護する粘液の役割はいずれも正しいため、正答は4となります。
- 選択肢 1不正解
- aが誤り、bが誤り、cが正であるため組み合わせが一致しません。
- 選択肢 2不正解
- bが誤り、cとdが正であるため組み合わせが一致しません。
- 選択肢 3不正解
- bは誤りであるため正誤の組み合わせが一致しません。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、dが正であるため正誤の組み合わせが一致しません。
覚えるポイント
- 食道から内容物が入ると胃壁平滑筋は「弛緩」する(胃適応性弛緩)
- ペプシノーゲンは胃酸によりペプシン(タンパク質分解酵素)になる前駆体である
間違えやすいところ
- 内容物流入時の胃壁筋の反応を「収縮」と「弛緩」で取り違えやすい点に注意する
出題の前提:平成27年度長野県登録販売者試験問題・午前(問42)
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.18 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
膵臓の構造と機能(消化液と内分泌)
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 膵臓 / 膵液 / インスリン / グルカゴン
膵臓に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 胃の後下部に位置する細長い臓器で、膵液を胃へ分泌する。 b 膵液は弱アルカリ性で、胃で酸性となった内容物を中和するのに重要である。 c 膵臓は、炭水化物、タンパク質、脂質のそれぞれを消化するすべての酵素の供給を担っている。 d 膵臓は、消化腺であるとともに、血糖値を調節するホルモン(インスリン及びグルカゴン)等を血液中に分泌する内分泌腺でもある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
膵臓は外分泌腺として弱アルカリ性の膵液を十二指腸へと分泌し、胃から送られてきた酸性内容物を中和するとともに、三大栄養素(炭水化物・タンパク質・脂質)を消化するすべての消化酵素を供給します。さらに内分泌腺としてランゲルハンス島からインスリンやグルカゴンを血中に分泌し、血糖調節を担っています。
解き方
- 記述aを判定:膵液は胃ではなく「十二指腸」に分泌されるため誤りです。
- 記述bを判定:膵液は弱アルカリ性で胃酸を中和するため正しい記述です。
- 記述cを判定:膵臓は炭水化物・タンパク質・脂質を消化する酵素(アミラーゼ・トリプシノーゲン・リパーゼ等)をすべて供給するため正しい記述です。
- 記述dを判定:消化液を分泌する外分泌腺と、インスリン等を分泌する内分泌腺の両方の働きを持つため正しい記述です。
- 選択肢 1不正解
- aは誤りで、dは正であるため組み合わせが異なります。
- 選択肢 2不正解
- cは三大栄養素すべての分解酵素を供給するため正であり、誤りとした本選択肢は不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aが誤りで、b・c・dが正であるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤で、b・cが正であるため不適切です。
覚えるポイント
- 膵液は十二指腸へ分泌され弱アルカリ性で胃酸を中和する
- 膵臓は三大栄養素を消化するすべての消化酵素を分泌する
- 内分泌腺としてインスリンやグルカゴンを分泌する
間違えやすいところ
- 膵液の分泌先を「胃」と誤認しないように注意する
出題の前提:平成27年度長野県登録販売者試験問題・午前(問43)
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.19 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
肝臓の機能と代謝作用
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 肝臓 / グリコーゲン / アルコール代謝 / アミノ酸生合成
肝臓に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 肝臓は、体内で最も大きい臓器である。 b 小腸で吸収されたブドウ糖は、血液によって肝臓に運ばれてグルコースとして蓄えられる。 c アルコールは、胃や小腸で吸収されるが、肝臓へと運ばれて一度アセトアルデヒドに代謝されたのち、さらに代謝されて乳酸となる。 d 肝臓では、必須アミノ酸以外のアミノ酸を生合成することができる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
肝臓は生体内で最大の臓器であり、栄養素の代謝・貯蔵、有害物質の解毒、胆汁の産生などの重要機能を持ちます。小腸から吸収されたブドウ糖(グルコース)は多糖類である「グリコーゲン」に変換されて蓄えられます。また、アルコールは肝臓でアセトアルデヒドに代謝された後、さらに「酢酸」へと代謝されます。
解き方
- 記述aを判定:肝臓は体内で最大の臓器であるため正しい記述です。
- 記述bを判定:ブドウ糖はグルコースの別名であり、肝臓では「グリコーゲン」として貯蔵されるため誤りです。
- 記述cを判定:アセトアルデヒドはさらに代謝されて「酢酸」となるため、乳酸とする記述は誤りです。
- 記述dを判定:体内で合成できない必須アミノ酸以外のアミノ酸は肝臓で生合成できるため正しい記述です。
- 選択肢 1不正解
- aが正、cが誤であるため組み合わせが誤っています。
- 選択肢 2不正解
- aが正、b・cが誤、dが正であるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- cが誤、dが正であるため組み合わせが誤っています。
- 選択肢 5不正解
- bはグリコーゲンとして蓄えられるため誤りです。
覚えるポイント
- 肝臓は体内で最大の臓器である
- ブドウ糖は肝臓でグリコーゲンとして貯蔵される
- アルコールはアセトアルデヒドを経て酢酸へと代謝される
間違えやすいところ
- アルコールの代謝最終産物を「乳酸」と混同しないこと(正しくは酢酸)
- ブドウ糖の貯蔵形態をグルコースのままと誤認しないこと(正しくはグリコーゲン)
出題の前提:平成27年度長野県登録販売者試験問題・午前(問44)
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.19 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
呼吸器系の構造とガス交換の仕組み
人体の働きと医薬品 · 呼吸器系 / 扁桃 / 肺の運動 / 肺胞でのガス交換
呼吸器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 気管にある扁桃は、リンパ組織(白血球の一種であるリンパ球が密集する組織)が集まってできていて、気道に侵入してくる細菌、ウイルス等に対する免疫反応が行われる。 b 肺は、肺自体の筋組織により呼吸運動を行っている。 c 肺胞の壁を介して、心臓から送られてくる血液から酸素が肺胞気中に拡散し、代わりに二酸化炭素が血液中の赤血球に取り込まれるガス交換が行われる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
扁桃は「咽頭」の後壁などに位置するリンパ組織です。肺自体には筋肉組織が存在せず、呼吸運動は横隔膜や肋間筋などの呼吸筋の収縮・弛緩によって行われます。肺胞でのガス交換では、肺胞気中から血液中の赤血球(ヘモグロビン)へ「酸素」が取り込まれ、血液中から肺胞気中へ「二酸化炭素」が拡散して排出されます。
解き方
- 記述aを判定:扁桃が存在するのは「咽頭」であり、気管ではないため誤りです。
- 記述bを判定:肺自体には筋組織がなく自力で運動できないため誤りです。
- 記述cを判定:酸素が肺胞気中から血液へ、二酸化炭素が血液から肺胞気中へ拡散するため、方向が逆で誤りです。
- 3つの記述がすべて「誤」である選択肢5を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aは咽頭にあるリンパ組織であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aとbはいずれも誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- cはガス交換の方向が逆であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- a、b、cのすべてが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが誤、cが誤であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 扁桃は咽頭に位置するリンパ組織である
- 肺自体には筋肉がなく、横隔膜や肋間筋によって呼吸運動が行われる
- 肺胞では酸素が血液に取り込まれ、二酸化炭素が排出される
間違えやすいところ
- 肺胞でのガス交換において酸素と二酸化炭素の拡散・移動方向を逆に覚えないこと
出題の前提:平成27年度長野県登録販売者試験問題・午前(問45)
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.20 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
心臓の構造と血液循環の経路
人体の働きと医薬品 · 循環器系 / 心臓 / 心房と心室 / 体循環と肺循環 / 動脈と静脈
心臓及び血管に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 心臓は、心筋でできた握りこぶし大の袋状の臓器で、胸骨の後方に位置する。 b 心臓の内部は上部左右の心室、下部左右の心房の4つの空洞に分かれている。 c 心臓の右側部分(右心房、右心室)は全身から集まってきた血液を肺へ送り出す。肺でのガス交換が行われた血液は、心臓の左側部分(左心房、左心室)に入り、そこから全身に送り出される。 d 心臓から拍出された血液を送る血管を静脈、心臓へ戻る血液を送る血管を動脈という。
解答・解説を表示
解答
2
解説
心臓は胸骨の後方に位置し、上部の「左右の心房」と下部の「左右の心室」の4つの空洞から成ります。右心系(右心房・右心室)は全身から戻った静脈血を受け取り肺へ送る肺循環を担い、左心系(左心房・左心室)は肺から戻った動脈血を受け取り全身へ送り出す体循環を担います。心臓から拍出された血液を送る血管を「動脈」、心臓へ戻る血液を送る血管を「静脈」と呼びます。
解き方
- 記述aを判定:心臓の位置や大きさ、構造に関する正しい記述です。
- 記述bを判定:上部が「心房」、下部が「心室」であるため誤りです。
- 記述cを判定:右心系から肺へ、左心系から全身へ送られる経路は正しい記述です。
- 記述dを判定:拍出された血液を送るのが「動脈」、戻るのが「静脈」であり、記述が逆のため誤りです。
- 正しい記述はaとcであるため、選択肢2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- bは心房が上部、心室が下部であるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aとcが正しい記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bは心房と心室の上下の位置関係が逆であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bおよびdがいずれも誤りです。
- 選択肢 5不正解
- dは動脈と静脈の定義が逆であるため誤りです。
覚えるポイント
- 心臓の上部が心房、下部が心室である
- 心臓から出ていく血管が動脈、戻ってくる血管が静脈である
- 右心系は肺循環、左心系は体循環を担う
間違えやすいところ
- 心房と心室の上下配置、および動脈と静脈の定義を逆にしないこと
出題の前提:平成27年度長野県登録販売者試験問題・午前(問46)
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.20 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
血管系の構造・血圧および動脈硬化
人体の働きと医薬品 · 循環器系 / 静脈弁 / リンパ管 / 最大血圧と最小血圧 / コレステロールと動脈硬化
循環器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 四肢を通る静脈では、一定の間隔をおいて静脈弁が発達して血液の逆流を防いでいるが、リンパ管には逆流防止のための弁はない。 b 心臓が収縮したときの血圧を最小血圧、心臓が弛緩したときの血圧を最大血圧という。 c 血漿中の過剰なコレステロールが血管の内壁に蓄積すると、血液が流れにくくなるとともに、動脈ではその弾力性が損なわれてもろくなる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
静脈やリンパ管は圧力が低いため、内容物の逆流を防ぐための弁が発達しています。血圧測定において、心室が収縮して血液が送り出されたときの最も高い圧力を「最大血圧(収縮期血圧)」、心室が弛緩したときの最も低い圧力を「最小血圧(拡張期血圧)」と呼びます。血漿中の過剰なコレステロールが血管内壁に沈着するとアテローム硬化を招き、血管が狭窄し弾力性を失います。
解き方
- 記述aを判定:リンパ管にも逆流防止のための弁が存在するため誤りです。
- 記述bを判定:心臓収縮時が最大血圧、弛緩時が最小血圧であるため記述が逆で誤りです。
- 記述cを判定:コレステロールの沈着による血流障害や動脈硬化に関する正しい記述です。
- aが誤、bが誤、cが正の組み合わせを選択します。
- 選択肢 1不正解
- aはリンパ管にも逆流防止弁が存在するため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bは収縮時が最大血圧、弛緩時が最小血圧であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aおよびbが誤り、cが正であるため不適切です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが誤、cが正であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 静脈だけでなくリンパ管にも逆流防止弁が存在する
- 心臓収縮時が最大血圧(収縮期血圧)、弛緩時が最小血圧(拡張期血圧)である
間違えやすいところ
- リンパ管には弁がないと誤解しやすい点に注意する
- 収縮期血圧と拡張期血圧の高低を取り違えないこと
出題の前提:平成27年度長野県登録販売者試験問題・午前(問47)
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.20 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
血液の成分と働き(赤血球・血小板・血漿タンパク質)
人体の働きと医薬品 · 血液 / 赤血球 / 血小板 / 血液凝固 / アルブミン / 免疫グロブリン
血液に関する記述のうち、正しいものを選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
酸素運搬を担う赤血球は、高地や喫煙などで酸素供給が不足すると体内組織の低酸素状態を補うために増加します。血液凝固では、可溶性の「フィブリノゲン」が酵素反応によって不溶性の繊維状「フィブリン」に変化して血栓を形成します。血漿タンパク質のうち抗体として働くのは「免疫グロブリン」であり、アルブミンは主に膠質浸透圧の維持や物質輸送を担います。また動脈硬化症等の血行障害は血管側の病変によるもので血液の粘稠性と直接関係しません。
解き方
- 選択肢1を判定:脂質異常症等による血行障害は血管壁要因であり、血液の粘稠性と直接関係しないため誤りです。
- 選択肢2を判定:低酸素環境で長期間過ごすと赤血球数が増加(代償作用)するため正しい記述です。
- 選択肢3を判定:フィブリノゲンが不溶性のフィブリンに重合するため、前後が逆で誤りです。
- 選択肢4を判定:抗体として働くのは免疫グロブリン(γ-グロブリン)であるため誤りです。
- 選択肢 1不正解
- 動脈硬化症等に伴う血行障害は主として血管側の要因によるもので、血液自体の粘稠性と直接関係しません。
- 選択肢 2正解
- 酸素が少ない環境では代償機構により造血が促進され、血中の赤血球の割合が増加します。
- 選択肢 3不正解
- 血漿タンパク質の「フィブリノゲン」が重合して繊維状の「フィブリン」となるため、記述が逆です。
- 選択肢 4不正解
- 抗体として異物を認識するのは免疫グロブリンであり、アルブミンではありません。
覚えるポイント
- 低酸素環境や重度喫煙では赤血球の割合が増加する
- 血液凝固はフィブリノゲンがフィブリンへと変化する反応である
- 抗体として機能するのは免疫グロブリン(アルブミンは浸透圧維持や輸送)
間違えやすいところ
- フィブリノゲンとフィブリンの生成関係を取り違えないこと
- アルブミンとグロブリンの役割を混同しないこと
出題の前提:平成27年度長野県登録販売者試験問題・午前(問48)
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.21 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
目及び鼻の構造と病態
人体の働きと医薬品 · 目(視細胞・網膜・結膜) / 鼻腔と副鼻腔
目及び鼻に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 視細胞には、色を識別する細胞と、わずかな光でも敏感に反応する細胞の2種類があり、後者が光を感じる反応にはビタミンEが不可欠である。 b 網膜は、眼瞼の裏側と眼球前方の強膜(白目の部分)とを結ぶように覆って組織を保護している。 c 鼻腔の粘膜に炎症を起こして腫れた状態を鼻炎といい、鼻汁過多や鼻閉(鼻づまり)などの症状を生じる。 d 鼻腔に隣接した目と目の間、額部分、頬の下、鼻腔の奥に空洞があり、それらを総称して副鼻腔というが、鼻腔とはつながっていない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
目では光受容に関わる視細胞(桿体細胞)の光受容物質ロドプシンの再合成にビタミンAが必須です。眼瞼裏から眼球前方を覆うのは結膜です。副鼻腔は鼻腔に隣接する骨の空洞で、細い管(自然孔)を介して鼻腔と連絡しています。
解き方
- 記述aの「わずかな光に反応する視細胞の働きに必要なビタミン」を確認し、ビタミンEではなくビタミンAであるため誤りと判断します。
- 記述bの「眼瞼の裏側と強膜前方を覆う組織」を確認し、これは結膜の定義であり網膜ではないため誤りと判断します。
- 記述cの鼻炎の病態定義を確認し、鼻粘膜の炎症に伴う鼻汁過多や鼻閉の記述が正しいと判断します。
- 記述dの副鼻腔と鼻腔の関係を確認し、開口部を通じてつながっているため「つながっていない」とする記述を誤りと判断します。
- 組み合わせとして誤・誤・正・誤となる選択肢4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述a、bが誤り、cが正であるため、この正誤の組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびbが誤りであるため、この正誤の組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aおよびdが誤りで、cが正であるため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4正解
- aは誤(ビタミンAが不可欠)、bは誤(結膜の記述)、cは正、dは誤(鼻腔と細い管で連絡している)であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述bおよびdが誤りであるため、この正誤の組み合わせは誤りです。
覚えるポイント
- 明暗を感じる桿体細胞のロドプシン合成にはビタミンAが必要。
- 眼瞼裏と眼球前方を覆う膜は結膜、網膜は眼球後方の神経組織。
- 副鼻腔は細い管で鼻腔と連絡している。
間違えやすいところ
- ビタミンAとビタミンEを取り違えないように注意する。
- 副鼻腔は完全に閉塞した孤立空間ではなく、鼻腔と交通している点に留意する。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の感覚器系(目、鼻)の構造と機能に基づきます。
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.21 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
耳の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 外耳・中耳・内耳 / 鼓室と耳管 / 前庭・半規管・蝸牛
耳に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 外耳の鼓室は、耳管という管で鼻腔や咽頭と通じている。 b 内耳の蝸牛は、水平・垂直方向の加速度を感知する部分(耳石器官)と、体の回転や傾きを感知する部分(半規管)に分けられる。 c 内耳の前庭の内部は、蝸牛の内部と同様、リンパ液で満たされている。
解答・解説を表示
解答
2
解説
耳は外耳、中耳、内耳に大別されます。鼓膜の内側にある鼓室は「中耳」に属し、耳管によって咽頭と通じて気圧調整を行います。内耳の前庭(耳石器官)は直線加速度・重力を、半規管は回転加速度を感知し、蝸牛は聴覚を担います。内耳全体はリンパ液で満たされています。
解き方
- 記述aについて、鼓室が外耳ではなく「中耳」の構成要素であるため誤りと判定します。
- 記述bについて、耳石器官と半規管からなる平衡感覚器は蝸牛(聴覚器)ではなく「前庭」および三半規管であるため誤りと判定します。
- 記述cについて、内耳の諸器官(前庭、半規管、蝸牛)内部がリンパ液で満たされている正しい記述であることを確認します。
- 正誤の並び(誤・誤・正)と合致する選択肢2を選び出します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは鼓室が中耳に属するため誤りであり、この組み合わせは不適です。
- 選択肢 2正解
- aは誤(鼓室は中耳)、bは誤(蝸牛は聴覚器官)、cは正(内耳はリンパ液で満たされる)となり、正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは蝸牛ではなく前庭・半規管に関する記述であり誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよびbがともに誤りであるため、すべて正とする本肢は誤りです。
覚えるポイント
- 鼓膜・鼓室・耳小骨・耳管は中耳に属する。
- 蝸牛=聴覚、前庭(耳石器官)=体の傾きや直線加速度、半規管=回転運動を感知。
- 内耳の内部はすべてリンパ液で満たされている。
間違えやすいところ
- 鼓室を外耳と混同しないようにする。
- 前庭・半規管(平衡感覚)と蝸牛(聴覚)の役割を混同しないようにする。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の感覚器系(耳)の区分と機能に基づきます。
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.21 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
外皮系の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 皮膚の構造(角質層・メラノサイト) / 汗腺と毛嚢
外皮系に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 角質層は、細胞膜が丈夫な線維性のセラミド(リン脂質の一種)でできた板状の角質細胞と、タンパク質(ケラチン)を主成分とする細胞間脂質で構成されており、皮膚のバリア機能を担っている。 b 汗はエクリン腺から分泌され、体温調節のための発汗は全身の皮膚に生じるが、精神的緊張による発汗は手のひらや足底、脇の下の皮膚に限って起こる。 c メラニン色素は、表皮の最上層にあるメラニン産生細胞(メラノサイト)で産生され、太陽光に含まれる赤外線の熱から皮膚組織を防護する役割がある。 d 毛根の最も深い部分を毛球といい、毛球の下端のへこんでいる部分を毛乳頭という。
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解答
4
解説
角質細胞はタンパク質(ケラチン)で満たされ、その間をセラミドなどの細胞間脂質が埋めてバリアを形成します。メラニン産生細胞(メラノサイト)は表皮の最下層(基底層)に分布し、有害な紫外線を吸収して深部組織を保護します。毛根深部の膨らみは毛球、その底部のへこみは毛乳頭です。
解き方
- 記述aについて、角質細胞の骨格がケラチン、細胞間を満たす主成分がセラミド等であるため、両者が逆転しており誤りと判断します。
- 記述bについて、温熱性発汗(全身)と精神性発汗(手掌・足底・腋窩)のエクリン腺に関する記述が正しいと判断します。
- 記述cについて、メラノサイトの局在は表皮最下層(基底層)であり、防御対象は赤外線ではなく紫外線であるため誤りと判断します。
- 記述dについて、毛球および毛乳頭の解剖学的定義が正確であるため正と判断します。
- 正しい記述の組み合わせである(b、d)に該当する選択肢4を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りであるため、この組み合わせは不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびcがともに誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが誤りであるため、この組み合わせは不適です。
- 選択肢 4正解
- 記述bおよびdが正しく、aおよびcが誤りであるため、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 角質細胞=ケラチン(タンパク質)、細胞間脂質=セラミド。
- メラノサイトは表皮の「最下層(基底層)」に存在し、「紫外線」から保護する。
- 毛球の下端のへこみを毛乳頭と呼ぶ。
間違えやすいところ
- ケラチンとセラミドの役割・位置付けの入れ替えに注意する。
- メラニンが防御する光線を赤外線と混同しない(正しくは紫外線)。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の皮膚の構造と機能(外皮系)に基づきます。
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
骨格系の構造と代謝
人体の働きと医薬品 · 骨の基本構造 / 骨の造血機能と骨代謝 / 無機質と有機質
骨格系に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 骨の基本構造は、主部となる骨質、骨質表面を覆う骨膜、骨質内部の骨髄、骨の接合部にある骨格筋の四組織からなる。 b すべての骨の骨髄には、赤血球、白血球、血小板を産生して体内に供給する造血機能がある。 c 骨自体は生きた組織ではないが、骨の周囲の細胞の新陳代謝により、破壊(骨吸収)と修復(骨形成)が行われている。 d 骨組織を構成する無機質は骨に硬さを与え、有機質(タンパク質及び多糖体)は骨の強靱さを保つ。
解答・解説を表示
解答
3
解説
骨は骨質、骨膜、骨髄、関節軟骨の4組織から成る「生きた組織」であり、破骨細胞による骨吸収と骨芽細胞による骨形成が絶えず行われています。成人の造血は椎骨や骨盤などの赤色骨髄で行われ、全骨で行われるわけではありません。骨の無機質(カルシウム塩等)は硬さを、有機質(コラーゲン等)は柔軟性と強靱さを与えます。
解き方
- 記述aについて、骨の4組織は骨質・骨膜・骨髄・関節軟骨であり、骨格筋は含まれないため誤りと判断します。
- 記述bについて、成人の長管骨の骨髄(黄色骨髄)など造血を行わない骨髄も存在するため「すべての骨の骨髄」は誤りと判断します。
- 記述cについて、骨は血管や神経が通う「生きた組織」であるため「生きた組織ではない」とする記述を誤りと判断します。
- 記述dについて、無機質が硬度を、有機質が強靱性を与えるという記述が正しいことを確認します。
- 正誤の並び(誤・誤・誤・正)から選択肢3を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述a、cが誤り、dが正であるため、この正誤の組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cは骨自体が生きた組織であるため誤りであり、正とする本肢は誤りです。
- 選択肢 3正解
- aは誤(関節軟骨)、bは誤(すべての骨髄ではない)、cは誤(生きた組織である)、dは正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述a、bが誤りであるため、この組み合わせは不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述a、bが誤りで、dが正であるため不適です。
覚えるポイント
- 骨の4組織:骨質、骨膜、骨髄、関節軟骨(骨格筋ではない)。
- 骨は絶えず新陳代謝(骨吸収と骨形成)を行っている「生きた組織」。
- 成人の造血は限られた骨の赤色骨髄で行われる(すべての骨ではない)。
- 無機質=硬さ、有機質=強靱さ(しなやかさ)。
間違えやすいところ
- 骨は代謝を行わない死んだ構造物であると誤認しないようにする。
- 四組織に関節軟骨ではなく筋肉(骨格筋)を入れてしまう誤りに注意する。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の骨格系の構造と働きに基づきます。
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
末梢神経系の分類と自律神経の作用
人体の働きと医薬品 · 体性神経系と自律神経系 / 交感神経と副交感神経の神経伝達物質 / 自律神経の器官別作用(気管支・瞳孔・腸管)
末梢神経系に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
末梢神経系は随意機能・知覚を担う「体性神経系」と不随意の生体機能を調整する「自律神経系」に分かれます。交感神経(節後)は主にノルアドレナリン、副交感神経(節後)はアセチルコリンを伝達物質とします。交感神経系は活動時に優位となり、気管支拡張・瞳孔散大・心拍数増加・腸運動低下を引き起こします。
解き方
- 選択肢1を検討し、体性神経系(随意・知覚)と自律神経系(無意識の生体機能調整)の記述が逆であるため誤りと判断します。
- 選択肢2を検討し、交感神経節後末端の伝達物質(ノルアドレナリン)と副交感神経節後末端(アセチルコリン)が逆であるため誤りと判断します。
- 選択肢3を検討し、交感神経は瞳孔散大、副交感神経は瞳孔収縮をもたらすため誤りと判断します。
- 選択肢4を検討し、交感神経は消化管運動を低下、副交感神経は亢進させるため誤りと判断します。
- 選択肢5を検討し、交感神経による気管支拡張、副交感神経による気管支収縮の記述が正確であることを確認し正解と判断します。
- 選択肢 1不正解
- 自律神経系と体性神経系の定義・機能説明が逆になっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 交感神経の節後線維末端は主にノルアドレナリン、副交感神経はアセチルコリンであり、記述が逆です。
- 選択肢 3不正解
- 交感神経系は瞳孔を散大させ、副交感神経系は瞳孔を収縮(縮瞳)させます。
- 選択肢 4不正解
- 交感神経系は腸の運動を低下・抑制し、副交感神経系が腸の運動を亢進させます。
- 選択肢 5正解
- 交感神経系は気管支を拡張させ、副交感神経系は気管支を収縮させるため正しい記述です。
覚えるポイント
- 交感神経=闘争と逃走(気管支拡張、瞳孔散大、心拍増加、消化機能抑制)。
- 副交感神経=休息と消化(気管支収縮、縮瞳、心拍低下、消化機能亢進)。
- 交感神経末端=ノルアドレナリン、副交感神経末端=アセチルコリン。
間違えやすいところ
- 自律神経による消化管運動の調節方向を活動時・安静時の生理状態と照らし合わせて混同しないようにする。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の神経系の区分と機能に基づきます。
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の作用機序と全身作用・局所作用
人体の働きと医薬品 · 局所作用と全身作用 / 外用薬の全身作用 / 副作用の局所性と全身性
医薬品の作用に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 外用薬は適用部位に対する局所的な効果を目的としたものであり、全身作用を示すことを目的として設計されたものはない。 b 全身作用を目的とする医薬品で局所的な副作用が生じることはあっても、局所作用を目的とする医薬品によって全身性の副作用が生じることはない。 c 全身作用を目的とする医薬品では、その有効成分が消化管等から吸収されて、循環血液中に移行することが不可欠である。
解答・解説を表示
解答
1
解説
外用薬には局所作用を目的とするもののほか、経皮吸収型テープ剤や坐剤のように循環血流に成分を移行させて全身作用を発揮させる製剤も存在します。また、点眼薬や外用塗布薬などの局所適用医薬品であっても、粘膜や皮膚から吸収された成分が全身循環に入り、全身性の副作用を引き起こす可能性があります。
解き方
- 記述aについて、外用薬には全身作用を目的とした製剤(貼付剤や坐剤など)が存在するため誤りと判断します。
- 記述bについて、局所作用を目的とした医薬品であっても吸収されて全身性の副作用を生じる事例があるため誤りと判断します。
- 記述cについて、全身作用を発現するためには有効成分が消化管や粘膜等から吸収され、循環血液中に移行することが不可欠であるため正と判断します。
- 正誤の組み合わせが「誤・誤・正」となる選択肢1を選択します。
- 選択肢 1正解
- aは誤、bは誤、cは正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bは局所適用薬でも全身性副作用が生じるため誤りであり、不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが正しい記述であるため、すべて誤とする本肢は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよびbが誤りで、cが正であるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aおよびbが誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- 外用薬にも全身作用を目的として設計された製剤(貼付剤・坐剤など)がある。
- 局所作用を目的とする医薬品でも、成分が吸収されて全身性の副作用を起こすことがある。
- 全身作用には有効成分の循環血液中への移行が必須。
間違えやすいところ
- 「外用薬=局所作用のみ」と固定観念を持たないようにする。
- 局所適用薬は全身副作用を起こさないと過信しないように注意する。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の薬の生体内運命と作用機序に基づきます。
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.23 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
剤形ごとの特徴と適用部位(坐剤・点鼻薬・点眼薬)
人体の働きと医薬品 · 坐剤の吸収部位と作用発現 / 点鼻薬の作用目的 / 点眼薬の局所・全身作用
坐剤、点鼻薬及び点眼薬に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 坐剤は肛門から医薬品を挿入することにより、小腸内で溶解させ有効成分を吸収させるものである。 b 一般用医薬品の坐剤は、内服の場合よりも全身作用が速やかに現れる。 c 一般用医薬品には全身作用を目的とした点鼻薬はない。 d 眼の粘膜に適用する点眼薬は、眼以外の部位で副作用を起こさない。
解答・解説を表示
解答
5
解説
坐剤は直腸内に挿入され、体温で溶解して直腸粘膜から直接吸収されるため、内服薬に比べて肝初回通過効果を一部免れ全身作用が速やかに現れます。一般用医薬品の点鼻薬は局所(鼻腔粘膜)作用を目的としており全身作用目的のものはありません。点眼薬は涙道を通って鼻や喉に達し、粘膜から吸収されて全身性副作用を生じることがあります。
解き方
- 記述aについて、坐剤の溶解・吸収部位は「直腸」であり、小腸まで届くわけではないため誤りと判断します。
- 記述bについて、一般用医薬品の坐剤(解熱鎮痛坐剤等)は直腸吸収により内服よりも速やかに全身作用を示すため正と判断します。
- 記述cについて、一般用医薬品として承認されている点鼻薬はすべて局所作用を目的とした製剤であるため正と判断します。
- 記述dについて、点眼薬は鼻涙管を通じて鼻腔や咽頭粘膜から吸収され、全身副作用(動悸や口渇など)を招くことがあるため誤りと判断します。
- 正誤の並び(誤・正・正・誤)から選択肢5を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤り、cが正であるため、この正誤の組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤り、bが正であるため、この組み合わせは不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが正しく、dが誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよびdが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5正解
- aは誤(直腸で溶解)、bは正、cは正、dは誤(鼻涙管等から吸収され全身副作用を生じる場合がある)であり正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 坐剤の吸収部位は直腸粘膜(小腸ではない)。
- 一般用医薬品の点鼻薬は局所作用を目的とする(全身作用目的はない)。
- 点眼薬の成分が涙道から吸収され、全身性の副作用を生じる場合がある。
間違えやすいところ
- 坐剤が直腸を通過して小腸まで行くような解剖学的誤認をしないようにする。
- 点眼薬が目以外の部位に全く影響を及ぼさないと思い込まない。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の剤形ごとの違い・適切な使用方法に基づきます。
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.23 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品有効成分の代謝と排泄
人体の働きと医薬品 · 門脈と肝初回通過効果 / 消化管粘膜・腎臓の代謝活性 / 腎機能低下時の血中濃度 / 血漿タンパク質結合と腎濾過
医薬品の有効成分とその代謝、排泄に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 経口投与後、消化管で吸収された有効成分は、全身循環に入る前に門脈という血管を経由して肝臓を通過する。 b 最近の研究により、小腸などの消化管粘膜や腎臓にも、かなり強い代謝活性があることが明らかにされている。 c 腎機能が低下した人では、正常の人よりも有効成分の尿中への排泄が遅れ、血中濃度が下がりにくい。 d 血液中で血漿タンパク質と結合して複合体を形成している有効成分は、腎臓で濾過されないため、有効成分が長く循環血液中に留まることとなる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
経口投与された薬物は小腸等から吸収後、門脈を経て肝臓に入り代謝を受けます。また消化管粘膜や腎臓にもシトクロムP450等の代謝酵素が存在します。血中の薬物は主に腎臓で尿中に排泄されますが、血漿タンパク質(アルブミン等)と結合した複合体は糸球体基底膜を通過(濾過)できず、遊離型のみが濾過されます。腎機能が低下すると排泄が遅延し血中濃度が高止まりします。
解き方
- 記述aについて、消化管から吸収された薬物が門脈を通って肝臓に運ばれる肝初回通過過程を確認し、正と判断します。
- 記述bについて、肝臓だけでなく消化管粘膜や腎臓にも代謝活性(酵素)が存在するという記述を確認し、正と判断します。
- 記述cについて、腎排泄機能低下により尿中排泄が遅れ、有効成分の血中濃度低下が遅延して副作用リスクが高まる記述を確認し、正と判断します。
- 記述dについて、タンパク結合型薬物は糸球体で濾過されず血中に留まり、徐々に解離して作用・排泄されるため記述が正しいと判断します。
- すべて正(正・正・正・正)となっている選択肢4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよびdも正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述a、b、cも正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cおよびdも正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 4正解
- a、b、c、dの記述はすべて正しく、適切な組み合わせです。
覚えるポイント
- 経口薬の吸収経路:消化管粘膜 → 門脈 → 肝臓 → 全身循環。
- 小腸粘膜や腎臓にも薬物代謝活性が存在する。
- タンパク結合型の薬物は腎臓(糸球体)で濾過されない。
- 腎機能低下時は排泄遅延により血中濃度が下がりにくく副作用が出やすい。
間違えやすいところ
- 代謝は肝臓だけでしか行われないと誤解しないようにする。
- タンパク結合型薬物が糸球体を通過して排泄されると誤認しないように注意する。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の薬の体内での働き(吸収、代謝、排泄)に基づきます。
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.24 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
薬の体内での働きと血中濃度
人体の働きと医薬品 · 薬物動態 / 受容体 / 血中濃度 / 有効濃度域
薬の体内での働きに関する次の記述a~cについて、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 循環血液中に移行した有効成分は、多くの場合、標的となる細胞に存在する受容体、酵素、トランスポーターなどのタンパク質と結合し、その機能を変化させることで薬効を現す。 b 十分な間隔をあけずに追加摂取するなどして医薬品の血中濃度を高くしても、ある濃度以上になるとより強い薬効は得られなくなり、有害な作用(副作用や毒性)も現れにくくなる。 c 全身作用を目的とする医薬品の多くは、使用後の一定期間、その有効成分の血中濃度が、最小有効濃度未満の濃度域と、毒性が現れる濃度域の間の範囲に維持されるよう、使用量及び使用間隔が定められている。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品の有効成分は標的タンパク質と結合して作用を発揮し、血中濃度が最小有効濃度以上かつ中毒量未満の有効域(治療域)にあるときに適切な効果が得られます。濃度が高くなりすぎると効果は頭打ちとなり副作用や毒性のリスクが急増します。
解き方
- 記述aについて、体内循環した成分の作用機序(標的タンパク質への結合と機能変化)を確認し、正しいと判断します。
- 記述bについて、過量投与時における薬効の頭打ちと副作用・毒性発現リスクの増大を考慮し、誤りと判断します。
- 記述cについて、用法用量が最小有効濃度未満と毒性域の間の適正な濃度域に血中濃度を維持する設計であることを確認し、正しいと判断します。
- 以上の「正・誤・正」の組み合わせである選択肢2を正答とします。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが「正」、記述bが「誤」であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 2正解
- 記述aが正、記述bが誤、記述cが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが「誤」、記述cが「正」であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが「正」であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが「正」、記述bが「誤」、記述cが「正」であるため誤りの組み合わせです。
覚えるポイント
- 血中濃度が過剰になると、薬効は頭打ちになる一方で副作用・毒性は発現しやすくなります。
間違えやすいところ
- 血中濃度が高くなればなるほど有害作用が現れにくくなるとする誤文パターンに注意が必要です。
出題の前提:平成27年度登録販売者試験問題・午前問57
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.24 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の副作用による胃腸症状
人体の働きと医薬品 · 副作用 / 消化性潰瘍 / イレウス様症状
医薬品の副作用による胃腸症状に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
消化器系の副作用として消化性潰瘍やイレウス様症状があります。イレウス様症状は腸管運動の麻痺等により腸内容物が鬱滞する病態で、高齢者のみならず小児や便秘がちな人も好発リスクを有します。
解き方
- 選択肢1・2について、消化性潰瘍の自覚症状および無自覚進行例(貧血・吐血・下血)の記述を確認し、正しいと判断します。
- 選択肢3について、イレウス様症状の悪化による腸内細菌異常増殖と全身衰弱の記述を確認し、正しいと判断します。
- 選択肢4について、イレウス様症状の好発リスク対象を確認すると、高齢者だけでなく小児も高リスク群に含まれるため、これが誤りであると特定します。
- 選択肢 1不正解
- 消化性潰瘍の自覚症状(胃痛、胸やけ、黒色便等)に関する記述として正しいです。
- 選択肢 2不正解
- 消化性潰瘍は自覚症状が乏しいこともあり、貧血や吐血・下血で初めて発見されることがあるため正しいです。
- 選択肢 3不正解
- イレウス様症状が悪化すると腸内細菌の異常増殖により急激な全身衰弱を招くおそれがあるため正しいです。
- 選択肢 4正解
- イレウス様症状の発症リスクは、高齢者だけでなく小児や便秘傾向のある人でも高いため誤りです。
覚えるポイント
- イレウス様症状の高リスク対象は「小児」「高齢者」「普段から便秘傾向のある人」です。
間違えやすいところ
- 小児は代謝が活発だからリスクが低いと誤解しがちですが、消化管機能が未発達なため高リスクです。
出題の前提:平成27年度登録販売者試験問題・午前問58
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.24 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
泌尿器系に現れる副作用
人体の働きと医薬品 · 副作用 / 腎障害 / 排尿困難 / 尿閉 / 膀胱炎様症状
泌尿器系に現れる副作用に関する次の記述a~dについて、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 腎障害では、むくみ(浮腫)、倦怠感、尿が濁る・赤みを帯びる(血尿)等の症状が現れる。 b 交感神経系の機能を抑制する作用がある成分が配合された医薬品を使用すると、膀胱の排尿筋の収縮が抑制され、尿が出にくい、尿が少ししか出ない等の排尿困難の症状を生じることがある。 c 排尿困難が進行すると、尿意があるのに尿が全く出なくなったり(尿閉)、下腹部が膨満して激しい痛みを感じるようになるが、これらは男性特有の症状である。 d 膀胱炎様症状では、尿の回数増加(頻尿)、排尿時の疼痛、残尿感等の症状が現れる。
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解答
2
解説
抗コリン作用を持つ医薬品等は副交感神経系を抑制し、膀胱排尿筋の弛緩を招いて排尿困難や尿閉を生じさせます。尿閉は前立腺肥大のある男性に多いものの女性でも発症します。腎障害や膀胱炎様症状の各主症状も正確に把握しておく必要があります。
解き方
- 記述aについて、腎障害の典型症状(浮腫、倦怠感、血尿等)を確認し、正しいと判断します。
- 記述bについて、膀胱排尿筋の収縮を促すのは副交感神経であり、これを抑制する抗コリン成分等で排尿困難が起こるため、「交感神経系」とする記述は誤りと判断します。
- 記述cについて、尿閉などの重篤な排尿困難症状は女性にも生じるため、「男性特有」とする記述は誤りと判断します。
- 記述dについて、膀胱炎様症状(頻尿、排尿時痛、残尿感等)の記述を確認し、正しいと判断します。
- 以上の「正・誤・誤・正」の組み合わせである選択肢2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bおよび記述cが「誤」であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 2正解
- 記述aが正、記述bが誤、記述cが誤、記述dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが「正」、記述bが「誤」、記述dが「正」であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが「正」、記述bが「誤」、記述cが「誤」、記述dが「正」であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが「正」であるため誤りの組み合わせです。
覚えるポイント
- 排尿筋の収縮を抑制して排尿困難を引き起こすのは「副交感神経系の抑制(抗コリン作用)」です。
間違えやすいところ
- 前立腺肥大症の既往がある男性に尿閉が多いことから「男性特有」と思い込まないよう注意が必要です。
出題の前提:平成27年度登録販売者試験問題・午前問59
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.25 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品による接触皮膚炎
人体の働きと医薬品 · 副作用 / 接触皮膚炎 / 皮膚症状
医薬品の副作用による接触皮膚炎に関する次の記述a~cについて、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品が触れた皮膚の部分にのみ生じ、正常な皮膚との境界がはっきりしている。 b 原因となる医薬品と接触してから発症するまでの時間は様々である。 c 発症後、原因と考えられる医薬品の使用を中止すれば、通常は1週間程度で症状は治まり、再びその医薬品に触れても再発することはない。
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解答
1
解説
接触皮膚炎は医薬品が直接接触した皮膚部位にのみ紅斑や発疹を生じ、正常皮膚との境界が明瞭なのが特徴です。アレルギー機序が関与する場合、原因医薬品に再度接触すれば容易に再発します。
解き方
- 記述aについて、接触皮膚炎の局所性と境界明瞭性の特徴を確認し、正しいと判断します。
- 記述bについて、接触から発症までの時間は即時的な刺激から遅延型アレルギーまで様々であることを確認し、正しいと判断します。
- 記述cについて、使用中止により寛解するものの、同一原因物質に再接触すればアレルギー反応により再発するため、誤りと判断します。
- 以上の「正・正・誤」の組み合わせである選択肢1を正答とします。
- 選択肢 1正解
- 記述aが正、記述bが正、記述cが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが「正」、記述bが「正」、記述cが「誤」であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが「正」、記述cが「誤」であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが「正」、記述cが「誤」であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが「正」であるため誤りの組み合わせです。
覚えるポイント
- 接触皮膚炎は「接触部位のみ」「境界明瞭」が特徴で、アレルギー性の場合は再接触で再発します。
間違えやすいところ
- 中止して症状が一旦治まれば体質が改善して再発しないと誤解しないようにしましょう。
出題の前提:平成27年度登録販売者試験問題・午前問60
出典:長野県『2015年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:524KB) p.25 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
2015年度 長野県 前半
参照した公式資料
長野県が公開した2015年度 長野県 前半の問題・解答資料です。
- 試験問題 午前(PDF:524KB) ↗ — www.pref.nagano.lg.jp(PDF・25ページ)
- 正答一覧(PDF:81KB) ↗ — www.pref.nagano.lg.jp(PDF・1ページ)
- 不適切問題(問30)の取扱いについて(PDF:91KB) ↗ — www.pref.nagano.lg.jp(PDF・1ページ)

