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2014年度 長野県 後半の概要
かぜ及びかぜ薬の基本概念と適切な使用法
主な医薬品とその作用 · かぜ薬 / かぜの病態 / 対症療法
かぜ及びかぜ薬に関する記述のうち、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 「かぜ」は、単一の疾患ではなく、医学的にはかぜ症候群といい、主にウイルスが鼻や喉などに感染して起こる上気道の急性炎症の総称である。 b かぜの原因となるウイルスは10種類程度であり、それぞれ活動に適した環境があるため、季節や時期などによって原因となるウイルスや細菌の種類は異なる。 c かぜ薬(総合感冒薬)には、諸症状の緩和作用の他、ウイルスの増殖を抑え、ウイルスを体内から除去する作用もある。 d 発熱、咳、鼻水など症状がはっきりしている場合には、症状を効果的に緩和させるため、解熱鎮痛薬、鎮咳去痰薬、鼻炎を緩和させる薬などを選択することが望ましい。
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解答
1
解説
かぜ薬はウイルスの駆除を目的とするものではなく、ウイルスの排除に伴って生じる不快な諸症状を緩和して体力の消耗を防ぐ対症療法薬であることを理解します。
解き方
- かぜの定義および原因となるウイルスの種類の多さ(200種類以上)を確認してaとbを判定します。
- かぜ薬の役割が対症療法である点と、症状に応じた薬の適正選択に関する原則からcとdを判定します。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正の組み合わせであり適切です。
- 選択肢 2不正解
- bとcが誤り、dが正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aは正しい記述であり、bは誤りの記述であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aは正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aとdが正しく、bとcが誤りであるため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- かぜは単一の疾患ではなく、ウイルス感染等による上気道の急性炎症の総称です。
- b:誤
- かぜの原因となるウイルスは200種類以上存在するとされています。
- c:誤
- かぜ薬は諸症状の緩和を目的とする対症療法薬であり、ウイルスの増殖抑制や除去作用はありません。
- d:正
- 特定の症状が明確な場合は、総合感冒薬よりも個別の症状に応じた単効能の医薬品を選択することが望ましいです。
覚えるポイント
- かぜの原因ウイルスは200種類以上存在し、かぜ薬には抗ウイルス作用はない。
間違えやすいところ
- 総合感冒薬がかぜの根本的な原因(ウイルス)を退治できると誤認しやすい。
出題の前提:手引き平成24年8月版「主な医薬品とその作用」かぜ及びかぜ薬
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.4 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
かぜ薬の配合成分とその注意点
主な医薬品とその作用 · リゾチーム塩酸塩 / セミアルカリプロティナーゼ / 小柴胡湯 / トラネキサム酸 / メキタジン
かぜ薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
3
解説
かぜ薬に配合される各成分の作用機序、配合目的、生薬・漢方処方の相互作用や副作用を正確に識別する必要があります。
解き方
- 選択肢1のリゾチーム塩酸塩の基原を確認します(鶏卵白由来)。
- 選択肢2のセミアルカリプロティナーゼの抗炎症および血液凝固物溶解作用を確認します。
- 選択肢3の小柴胡湯とインターフェロン製剤の相互作用(間質性肺炎)の正誤を確認します。
- 選択肢4のトラネキサム酸(抗プラスミン作用)および選択肢5のメキタジン(抗ヒスタミン成分)の薬効を確認します。
- 選択肢 1不正解
- リゾチーム塩酸塩は鶏卵の卵白から抽出されたタンパク質であり、鶏卵アレルギーのある人で使用を避けます。
- 選択肢 2不正解
- セミアルカリプロティナーゼは凝固した血液(フィブリン)を溶解しやすくする働き(線溶活性化)があります。
- 選択肢 3正解
- 小柴胡湯はインターフェロン製剤との併用により間質性肺炎のおそれが高まるため、使用を避ける必要があります。
- 選択肢 4不正解
- トラネキサム酸は抗炎症成分であり、胃腸運動を低下させて便秘を起こすのは抗コリン成分などの特徴です。
- 選択肢 5不正解
- メキタジンは抗ヒスタミン成分であり、痰粘液の粘り気を弱めるタンパク質分解酵素ではありません。
覚えるポイント
- 小柴胡湯とインターフェロン製剤の併用は間質性肺炎のおそれがあるため禁忌。
間違えやすいところ
- リゾチーム塩酸塩(鶏卵アレルギー)とタンニン酸アルブミン(牛乳アレルギー)を混同しやすい。
出題の前提:手引き平成24年8月版「主な医薬品とその作用」かぜ薬の配合成分
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.4 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
解熱鎮痛薬の適応と配合成分の特徴
主な医薬品とその作用 · 解熱鎮痛薬 / イソプロピルアンチピリン / エテンザミド / アセトアミノフェン
解熱鎮痛薬とその成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 腹痛を含む痙攣性の内臓痛には、一部の漢方処方製剤を除き、解熱鎮痛薬の効果は期待できない。 b イソプロピルアンチピリンは、解熱及び鎮痛の作用は比較的強いが、抗炎症作用は弱い。 c エテンザミドは、痛みが神経を伝わっていくのを抑える働きが作用の中心となっている他の解熱鎮痛成分に比べ、痛みの発生を抑える働きが強い。 d アセトアミノフェンは、主として中枢作用によって解熱・鎮痛をもたらすが、他の解熱鎮痛成分以上に胃腸障害が起こりやすい。
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解答
4
解説
解熱鎮痛成分の作用機序の違い(末梢でのプロスタグランジン産生抑制と中枢での伝達抑制等)や適応範囲を整理して理解します。
解き方
- 内臓痛に対する解熱鎮痛薬の有効性(基本的には期待できない)を確認してaを判定します。
- イソプロピルアンチピリンの特徴(解熱・鎮痛は強いが抗炎症は弱い)を確認してbを判定します。
- エテンザミドの作用機序(神経伝導抑制作用が強い)の記述が逆になっていないか精査してcを判定します。
- アセトアミノフェンの胃腸障害リスク(他のNSAIDsと比較して少ない)を確認してdを判定します。
- 選択肢 1不正解
- aとbが正しく、dが誤りであるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bが正しく、cとdが誤りであるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが正しく、bが正しいため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤の組み合わせであり適切です。
- 選択肢 5不正解
- bが正しく、cが誤りであるため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 消化管の痙攣による内臓痛には鎮痙薬や漢方薬が適しており、一般の解熱鎮痛薬の効果は期待できません。
- b:正
- イソプロピルアンチピリンはピリン系成分で、解熱鎮痛作用は比較的強いものの抗炎症作用は弱いです。
- c:誤
- エテンザミドは痛みの発生を抑える他の成分に比べ、痛みが神経を伝わっていくのを抑える働きが強いです。
- d:誤
- アセトアミノフェンは胃腸障害が比較的少なく、他の解熱鎮痛成分以上に胃腸障害が起こりやすいわけではありません。
覚えるポイント
- エテンザミドは痛みの伝達を抑え、アセトアミノフェンは胃腸障害が少ない。
間違えやすいところ
- エテンザミドの「痛みの伝達を抑える作用」と他剤の「痛みの発生を抑える作用」の説明を取り違えやすい。
出題の前提:手引き平成24年8月版「主な医薬品とその作用」解熱鎮痛薬
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
解熱鎮痛薬の処方成分と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · アスピリン / アセトアミノフェン / イブプロフェン / 使用上の注意
次の表は、一般用医薬品の内服薬である解熱鎮痛薬A、B及びCに含まれている成分の一覧である。これらの解熱鎮痛薬に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。 【A(1錠中)】アスピリン 330mg、合成ヒドロタルサイト 100mg 【B(9錠中)】アセトアミノフェン 900mg 【C(2錠中)】イブプロフェン 150mg、トラネキサム酸 140mg、無水カフェイン 80mg
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解答
4
解説
アスピリン等のサリチル酸系は小児や妊娠後期の服用に重篤なリスクを伴い、同一成分の重複投与は副作用を引き起こすため併用を避けます。
解き方
- 小児への適応について、アスピリン(ライ症候群のリスクから15歳未満禁忌)を確認します。
- イブプロフェンの胃粘膜に対する影響(プロスタグランジン合成抑制により粘膜を荒らす)を確認します。
- アセトアミノフェンの内服薬と坐薬の併用による過量投与リスクを確認します。
- アスピリンの血液凝固抑制作用と妊娠後期(出産予定日12週間以内)における禁忌事項を確認します。
- 選択肢 1不正解
- アスピリン(A)はライ症候群発症のリスクがあるため、15歳未満の小児には使用できません。
- 選択肢 2不正解
- イブプロフェンは胃粘膜保護作用を持つプロスタグランジンの産生を抑えるため、胃潰瘍の再発リスクがあります。
- 選択肢 3不正解
- 内服薬と坐薬で同一成分(アセトアミノフェン)が吸収され過量投与となるため、併用を避ける必要があります。
- 選択肢 4正解
- アスピリンは血液凝固抑制作用等により胎児や母体に悪影響を与えるため、出産予定日12週間以内の使用は避けます。
覚えるポイント
- アスピリンは15歳未満の小児および出産予定日12週間以内の妊婦は服用禁忌。
間違えやすいところ
- 坐薬と内服薬であれば投与経路が異なるため併用可能であると誤解しやすい。
出題の前提:手引き平成24年8月版「主な医薬品とその作用」解熱鎮痛薬の配合成分
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
催眠鎮静薬の成分と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · ブロムワレリル尿素 / アルコールとの相互作用 / 漢方処方製剤 / 睡眠改善薬 / 依存性
眠気を促す薬とその成分に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
2
解説
催眠鎮静薬や鎮静成分は中枢神経抑制作用や依存性を有し、睡眠改善薬の持ち越し効果や飲酒による影響にも注意が必要です。
解き方
- ブロムワレリル尿素等の鎮静成分の眠気発現(少量でも催す)を確認します。
- 生薬製剤・漢方処方製剤と飲酒の影響について確認します。
- 眠気を促す漢方処方製剤における生薬構成(サンソウニン等)について確認します。
- 睡眠改善薬服用後の翌朝以降の持ち越し効果(眠気や注意力低下)の有無を確認します。
- アリルイソプロピルアセチル尿素の反復連用による依存性の有無を確認します。
- 選択肢 1不正解
- ブロムワレリル尿素は鎮静作用を示し、少量であっても眠気を催すことがあります。
- 選択肢 2正解
- 生薬成分のみの鎮静薬でも、アルコールは睡眠の質を低下させ効果を妨げることがあります。
- 選択肢 3不正解
- 眠気を促す漢方処方製剤は、主にサンソウニン(酸棗仁)等を含む処方が中心となります。
- 選択肢 4不正解
- 翌朝起床後も眠気やだるさ、注意力低下が続くことがあるため、機械の運転操作等には注意が必要です。
- 選択肢 5不正解
- アリルイソプロピルアセチル尿素は、反復摂取によって依存を生じるおそれがあります。
覚えるポイント
- 抗ヒスタミン系睡眠改善薬は起床後も眠気の持ち越しに注意が必要。
間違えやすいところ
- ブロムワレリル尿素やアリルイソプロピルアセチル尿素に依存性がないと思い込みやすい。
出題の前提:手引き平成24年8月版「主な医薬品とその作用」眠気を促す薬
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
眠気を防ぐ薬の成分と特徴
主な医薬品とその作用 · 眠気防止薬 / カフェイン / 補助成分 / 心臓病
眠気を防ぐ薬とその成分に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
2
解説
カフェインは中枢神経系を興奮させて覚醒をもたらすほか、心筋興奮、腎血流量増加による利尿などの多様な作用と副作用を持ちます。
解き方
- カフェインの乳汁移行性(乳汁中へ移行する)を確認します。
- 眠気防止薬に配合される補助成分(ビタミンB群、タウリン等)の役割を確認します。
- カフェインの腎臓での作用機序(ナトリウム・水分の再吸収抑制による利尿)を確認します。
- カフェインの心臓に対する作用(心筋興奮作用)を確認します。
- 選択肢 1不正解
- 摂取されたカフェインは乳汁中に移行するため、授乳中の女性は過剰摂取に注意する必要があります。
- 選択肢 2正解
- ビタミンB1、B2、B12やタウリン等は、倦怠感を和らげる補助成分として配合されます。
- 選択肢 3不正解
- カフェインはナトリウムイオンの再吸収を抑制し、尿量の増加(利尿作用)をもたらします。
- 選択肢 4不正解
- カフェインには心筋の興奮を促進する作用があり、心臓病の人は症状悪化のおそれがあります。
覚えるポイント
- カフェインは心筋を興奮させ、腎臓でナトリウム再吸収を抑制して利尿作用を示す。
間違えやすいところ
- カフェインの利尿作用を水分の再吸収促進(尿量減少)と取り違えやすい。
出題の前提:手引き平成24年8月版「主な医薬品とその作用」眠気を防ぐ薬
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
乗物酔い防止薬の配合成分とその薬理作用
主な医薬品とその作用 · 鎮暈薬 / 抗めまい成分 / メクリジン塩酸塩 / 抗ヒスタミン成分 / カフェイン
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)とその成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 抗めまい成分及び抗ヒスタミン成分には、いずれも眠気を促す作用があるが、抗コリン成分には眠気を促す作用はない。 b メクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが早く、持続時間が長いため、専ら乗物酔い防止薬に配合されている。 c 抗ヒスタミン成分は、延髄にある嘔吐中枢への刺激や内耳の前庭における自律神経反射を抑える作用を示す。 d カフェインが配合されている鎮暈薬は、カフェインが配合されているからといって、鎮静成分の作用による眠気が解消されるわけではない。
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解答
5
解説
乗物酔い防止薬は前庭系の過剰反応や嘔吐中枢を抑制する目的で抗ヒスタミン成分や抗コリン成分が配合され、相互作用や副作用としての眠気に注意を払います。
解き方
- 抗コリン成分による眠気の有無を確認してaを判定します(眠気は起こり得る)。
- メクリジン塩酸塩の作用発現時間(他の成分より遅い)を確認してbを判定します。
- 抗ヒスタミン成分の中枢・前庭に対する作用機序を確認してcを判定します。
- カフェイン配合時の眠気への影響(眠気は解消されない)を確認してdを判定します。
- 選択肢 1不正解
- aとbはともに誤りの記述です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りで、cは正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- aが誤りで、dは正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- bが誤りで、dは正しい記述です。
- 選択肢 5正解
- cとdがともに正しい記述であり適切です。
答えの内訳
- a:誤
- 抗コリン成分にも中枢抑制等の作用があり、眠気を催すことがあります。
- b:誤
- メクリジン塩酸塩は作用が現れるのが遅く持続時間が長い特徴を持ちます。
- c:正
- 抗ヒスタミン成分は嘔吐中枢への刺激や前庭における自律神経反射を抑制します。
- d:正
- カフェインが配合されていても、鎮静成分による眠気が完全に相殺されるわけではありません。
覚えるポイント
- メクリジン塩酸塩は他の抗ヒスタミン成分と比べて作用発現が「遅く」、持続時間が「長い」。
間違えやすいところ
- メクリジン塩酸塩の発現時間を「早い」と勘違いしやすい。
出題の前提:手引き平成24年8月版「主な医薬品とその作用」鎮暈薬
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
小児鎮静薬(小児の疳適応薬)の特徴と生薬成分
主な医薬品とその作用 · 小児鎮静薬 / 疳 / ジャコウ / ゴオウ / 生薬製剤
小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)とその成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 小児の疳は、痩せて血が少ないことから生じると考えられており、鎮静作用のほか、血液の循環を促す作用があるとされる生薬成分を中心に配合されている。 b ジャコウは、ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を基原とする生薬で、緊張や興奮を鎮め、また、血液の循環を促す作用等を期待して用いられる。 c 症状の原因となる体質の改善を主眼としているものが多く、比較的長期間(1ヶ月位)継続して服用されることがある。 d 鎮静と中枢刺激のように相反する作用を期待する生薬成分が配合されている場合もあるが、身体の状態によってそれらに対する反応が異なり、総じて効果がもたらされると考えられている。
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解答
4
解説
小児鎮静薬は興奮を鎮め体質を改善する目的で用いられ、ゴオウやジャコウなどの動物生薬の基原や役割を性格に区別して理解します。
解き方
- 小児の疳に対する東洋医学的考え方と生薬配合の狙いからaを判定します。
- ジャコウの基原(ジャコウジカの腺分泌物)とゴオウ(ウシの胆嚢結石)の違いを確認してbを判定します。
- 体質改善を主眼として1ヶ月位継続服用されることがある点からcを判定します。
- 相反する作用を持つ成分が全体としてバランスを整える考え方からdを判定します。
- 選択肢 1不正解
- bが誤りで、cは正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aとdが正しく、bが誤りであるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dは正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正の組み合わせであり適切です。
- 選択肢 5不正解
- a、c、dが正しく、bが誤りであるため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 小児の疳の病態に対する考え方として正しく、鎮静および血行促進作用のある生薬が用いられます。
- b:誤
- ウシの胆嚢中の結石はゴオウであり、ジャコウはシカ科のジャコウジカの雄の腺分泌物です。
- c:正
- 体質改善を目的とするものが多く、1ヶ月程度継続服用されることがあります。
- d:正
- 相反する作用を示す生薬成分が複合して配合され、生体反応の調節により効果をもたらします。
覚えるポイント
- ゴオウはウシの胆嚢結石、ジャコウはジャコウジカの雄の腺分泌物。
間違えやすいところ
- 動物生薬であるゴオウとジャコウの基原を取り違えやすい。
出題の前提:手引き平成24年8月版「主な医薬品とその作用」小児鎮静薬
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
鎮咳去痰薬とその配合成分の作用および注意点
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / コデインリン酸塩 / 甘草湯 / アドレナリン作動成分
鎮咳去痰薬及びその配合成分に関する以下の記述について、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a コデインリン酸塩は、妊娠中に摂取された場合、血液-胎盤関門を通過して胎児へ移行することが知られているが、母乳へは移行しないため、授乳中の人はその摂取に注意する必要はない。 b 口腔咽喉薬の効果を兼ねたトローチ剤やドロップ剤に配合される殺菌消毒成分は、口腔内及び咽頭部において局所的に作用する。 c 甘草湯は、構成生薬がカンゾウのみからなる漢方処方製剤で、激しい咳などに用いられ、長期間の服用も可能であるが、体の虚弱な人は使用できない。 d 高齢者では、心臓病や高血圧、糖尿病の基礎疾患がある場合が多いため、アドレナリン作動成分やマオウを含む製剤を使用する前にその適否を十分考慮する必要がある。
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解答
3
解説
鎮咳去痰薬に配合される麻薬性鎮咳成分は乳汁移行や依存性に配慮が必要であり、漢方処方製剤やアドレナリン作動成分も基礎疾患や連用期間に応じた安全確認が不可欠です。
解き方
- 各記述の正誤を検討する:aは母乳中へ移行するため誤り、bは局所作用の説明として正しい。
- cは甘草湯の長期連用が不可であるため誤り、dは高齢者における循環器系等の注意点として正しい。
- 正しい記述であるbとdの組み合わせ(選択肢3)を導き出す。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りであるため不適です。コデインリン酸塩は乳汁中へも移行するため授乳中の注意が必要です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aとcがともに誤りであるため不適です。甘草湯は長期連用を避ける必要があります。
- 選択肢 3正解
- 記述b及び記述dの内容がともに正しいため、これが正答の組み合わせとなります。
- 選択肢 4不正解
- 記述cが誤りであるため不適です。甘草湯はカンゾウの大量摂取につながるため長期服用はできません。
覚えるポイント
- コデイン類は母乳へ移行するため授乳中は避けるか授乳を中断する。
- 甘草湯はカンゾウ単一の処方であり長期連用は禁忌である。
間違えやすいところ
- 甘草湯は激しい咳に頓服的に短期間用いられる処方であり、長期連用可能と混同しないよう注意する。
出題の前提:手引き平成24年8月版(試験実施時基準)の主な医薬品とその作用「鎮咳去痰薬」に基づく。
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
鎮咳去痰薬の配合成分と販売時の確認事項
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / ジプロフィリン / メトキシフェナミン塩酸塩 / ノスカピン
次の表はある鎮咳去痰薬に含まれている成分の一覧である。 【12錠中】 メトキシフェナミン塩酸塩 50 mg ジプロフィリン 200 mg ノスカピン 60 mg クロルフェニラミンマレイン酸塩 12 mg 店舗販売業に勤務する登録販売者が、この鎮咳去痰薬を販売する際、使用者について確認すべき事項として正しいものはどれか。
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解答
2
解説
キサンチン系成分(ジプロフィリン等)は中枢興奮作用をもち、甲状腺機能障害やてんかんの悪化を招くおそれがあるため、販売時に診断歴の確認が必要です。
解き方
- 表中の成分(メトキシフェナミン、ジプロフィリン、ノスカピン、クロルフェニラミン)の薬効群と注意点を確認する。
- 選択肢1の無菌性髄膜炎はイブプロフェン等の特徴であり誤り。
- 選択肢2のジプロフィリンと甲状腺機能障害・てんかんに関する記述が正しいことを確認する。
- 選択肢3のノスカピンは非麻薬性であり誤り。選択肢4のクロルフェニラミンは抗ヒスタミン成分であり誤り。
- 選択肢 1不正解
- 全身性エリテマトーデス等で無菌性髄膜炎を生じやすいのはイブプロフェン等であり、メトキシフェナミン塩酸塩ではありません。
- 選択肢 2正解
- ジプロフィリンは中枢神経系を興奮させるため、甲状腺機能障害やてんかんの診断を受けた人では症状悪化のおそれがあり正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- ノスカピンは非麻薬性鎮咳成分であり、麻薬性鎮咳成分ではありません。
- 選択肢 4不正解
- クロルフェニラミンマレイン酸塩は抗ヒスタミン成分であり、フィブリン分解等の抗炎症酵素作用はありません。
覚えるポイント
- ジプロフィリン(キサンチン系)は中枢興奮作用により、てんかんや甲状腺機能障害の人で注意が必要である。
- ノスカピンは非麻薬性鎮咳成分である。
間違えやすいところ
- ノスカピンをコデイン類のような麻薬性成分と取り違えないようにする。
出題の前提:手引き平成24年8月版(試験実施時基準)の主な医薬品とその作用「鎮咳去痰薬」に基づく。
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
口腔咽喉薬及び含嗽薬の特徴と配合成分
主な医薬品とその作用 · 含嗽薬 / 口腔咽喉薬 / クロルヘキシジン塩酸塩 / ヨウ素
口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)とその成分に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
1
解説
含嗽薬は用時適切な濃度に希釈して局所に適用することが重要であり、濃すぎても組織への刺激・粘膜障害、薄すぎても殺菌効果の減弱につながります。
解き方
- 選択肢1の含嗽薬の調製濃度に関する説明を確認し、正しい記述であると判断する。
- 選択肢2のクロルヘキシジン塩酸塩は殺菌消毒成分であり組織修復成分ではないことを確認する。
- 選択肢3のヨウ素はビタミンC等と反応すると脱色され効果が低下することを確認する。
- 選択肢4の半夏厚朴湯・柴朴湯は咳や痰を標榜する処方であるため誤りであることを確認する。
- 選択肢 1正解
- 含嗽薬は薄すぎると効果が不足し、濃すぎると粘膜を刺激するため、指示された希釈濃度を守る必要があり正しいです。
- 選択肢 2不正解
- クロルヘキシジン塩酸塩は殺菌消毒成分であり、組織修復成分ではありません。
- 選択肢 3不正解
- ヨウ素はビタミンCなどの還元性物質と反応すると還元されて脱色し、殺菌作用が低下します。
- 選択肢 4不正解
- 半夏厚朴湯や柴朴湯は咳や痰にも効果を標榜する漢方処方製剤であり、記述は誤りです。喉の痛みに特化して咳や痰を標榜しないのは駆風解毒湯などです。
覚えるポイント
- ヨウ素系含嗽薬はビタミンC(還元物質)により脱色・失活する。
- 含嗽薬は希釈濃度が濃すぎても薄すぎても適切でない。
間違えやすいところ
- ヨウ素とビタミンCの反応で活性化・増強されると勘違いしないように注意する。
出題の前提:手引き平成24年8月版(試験実施時基準)の主な医薬品とその作用「口腔咽喉薬・含嗽薬」に基づく。
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
苓桂朮甘湯の特徴と構成生薬
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 苓桂朮甘湯 / 構成生薬 / めまい・立ちくらみ
苓桂朮甘湯に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 体力中等度以下で、めまい、ふらつきがあり、ときにのぼせや動悸があるものの立ちくらみ、めまい、頭痛、耳鳴り、動悸、息切れ等に適すとされている。 b 強心作用が期待される生薬が含まれている。 c 構成生薬としてダイオウを含むため、妊婦または妊娠していると思われる女性、授乳婦における使用に関して留意する必要がある。 d 比較的長期間(1ヶ月位)服用されることがある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
苓桂朮甘湯はブクリョウ、ケイヒ、ビャクジュツ(またはソウジュツ)、カンゾウの4生薬からなり、水毒によるめまいや立ちくらみの体質改善に比較的長期で用いられます。
解き方
- aの適応記述(体力中等度以下、めまい、ふらつき、動悸等)が苓桂朮甘湯に合致することを確認する(正)。
- bの構成生薬にセンソ等の強心生薬は含まれないことを確認する(誤)。
- cの構成生薬にダイオウは含まれないことを確認する(誤)。
- dの体質改善のために1ヶ月位服用されることがある点を確認する(正)。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aは正しく、bは強心生薬を含まないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cの苓桂朮甘湯にはダイオウは含まれておらず誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bは強心生薬を含まないため誤り、dは正しいため不適です。
- 選択肢 5不正解
- aは正しく、cは誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- 苓桂朮甘湯の構成生薬は茯苓・桂皮・白朮(蒼朮)・甘草の4つである。
- 水滞(水毒)に伴うめまい、ふらつき、立ちくらみに適する。
間違えやすいところ
- 苓桂朮甘湯に瀉下作用のあるダイオウや強心成分が含まれていると誤認しないようにする。
出題の前提:手引き平成24年8月版(試験実施時基準)の主な医薬品とその作用「循環器用薬(漢方処方製剤)」に基づく。
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.9 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
高コレステロール改善薬の配合成分と副作用
主な医薬品とその作用 · 高コレステロール改善薬 / ポリエンホスファチジルコリン / ソイステロール / ビタミンB2 / ビタミンE
高コレステロール改善薬に含まれる成分に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a ビタミンB2はコレステロールから過酸化脂質の生成を抑えるほか、末梢血管における血行を促進する作用があるとされる。 b ビタミンEの摂取によって尿が黄色くなることがあるが、これは使用の中止を要する副作用等の異常ではない。 c ポリエンホスファチジルコリンは、コレステロールと結合して、代謝されやすいコレステロールエステルを形成するとされる。 d ソイステロールは、肝臓におけるコレステロールの代謝を促す効果を期待して用いられる。 e 高コレステロール改善成分は、悪心(吐きけ)、胃部不快感、胸やけ、下痢等の消化器系の副作用が現れることがある。
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解答
4
解説
ポリエンホスファチジルコリンはコレステロールエステル形成に関与し、ソイステロールは腸管からの吸収抑制に働き、各成分で消化器症状等の副作用が生じる可能性があります。
解き方
- aとbを検討:末梢血行促進はビタミンE、尿黄変はビタミンB2(リボフラビン)の特徴であり記述が入れ替わっているため誤り。
- cを検討:ポリエンホスファチジルコリンの作用機序として正しい記述であることを確認する。
- dを検討:ソイステロールは腸管からのコレステロール吸収抑制作用であり、肝臓代謝促進ではないため誤り。
- eを検討:消化器系副作用に関する一般的な記述として正しいことを確認する。
- 選択肢 1不正解
- 記述a(末梢血行促進はビタミンE)及びb(尿黄変はビタミンB2)がともに誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述b及び記述d(ソイステロールは腸管での吸収阻害)がともに誤りです。
- 選択肢 4正解
- 記述cと記述eがともに正しい内容であるため、これが正答の組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述dが誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- ビタミンB2は尿を黄色く着色させる。
- ソイステロールは腸管でのコレステロール吸収を抑える。
間違えやすいところ
- ビタミンB2とビタミンEの作用や尿着色の特徴を取り違えないように注意する。
出題の前提:手引き平成24年8月版(試験実施時基準)の主な医薬品とその作用「高コレステロール改善薬」に基づく。
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.9 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
貧血及び貧血用薬の成分と相互作用
主な医薬品とその作用 · 貧血用薬 / 鉄製剤 / コバルト / タンニン酸
貧血及び貧血用薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a コバルトは赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB6の構成成分である。 b 鉄分は、赤血球が酸素を運搬する上で重要なヘモグロビンの産生に不可欠なミネラルである。 c 貧血用薬(鉄製剤)の主な副作用として、肝機能障害、間質性肺炎を生じることが知られている。 d 貧血用薬(鉄製剤)服用の前後 30 分にタンニン酸を含む飲食物(緑茶、紅茶、コーヒー等)を摂取すると、タンニン酸と反応して鉄の吸収が促進される。
解答・解説を表示
解答
5
解説
鉄分はヘモグロビン形成に必須のミネラルですが、タンニン酸と難溶性化合物を形成して吸収が妨げられるため、服用前後の緑茶・紅茶等の摂取を避けます。
解き方
- aを検討:コバルトはビタミンB12(シアノコバラミン等)の構成成分であるため誤り。
- bを検討:鉄分はヘモグロビン産生に不可欠なミネラルであり正しい。
- cを検討:鉄製剤の主な副作用は胃部不快感や便秘・下痢等の消化器障害であり誤り。
- dを検討:タンニン酸は鉄の吸収を低下・阻害するため促進とする記述は誤り。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りであるため不適です。コバルトはビタミンB12の構成成分です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤り、bが正、cが誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- cとdがともに誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- a、c、dがいずれも誤りであるため不適です。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが誤であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- コバルトはビタミンB12の不可欠な構成元素である。
- タンニン酸は鉄と結合して吸収を阻害する。
間違えやすいところ
- コバルトが構成するビタミンをB6と勘違いしないようにする(ビタミンB12が正解)。
出題の前提:手引き平成24年8月版(試験実施時基準)の主な医薬品とその作用「貧血用薬」に基づく。
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
循環器用薬の配合成分と漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 循環器用薬 / コウカ / ルチン / ヘプロニカート / 七物降下湯
循環器用薬とその成分に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a コウカには、末梢の血行を促して鬱血を除く作用があるとされる。 b ルチンはエネルギー代謝に関与する酵素の働きを助ける成分で、別名コエンザイムQ10 とも呼ばれる。 c ヘプロニカートは、心筋の酸素利用効率を高めて収縮力を高めることによって血液循環の改善効果を示すとされる。 d 七物降下湯は、小児向けの漢方処方ではなく、小児への使用は避ける必要がある。
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解答
2
解説
循環器用薬において、生薬コウカは血行促進、七物降下湯は成人向けの高血圧随伴症状改善に用いられ、ビタミン様物質等の各成分固有の薬効を正しく把握することが必要です。
解き方
- aを検討:コウカ(ベニバナ)の末梢血行促進・鬱血除去作用は正しい。
- bを検討:別名コエンザイムQ10と呼ばれるのはユビデカレノンであり、ルチンは毛細血管補強成分であるため誤り。
- cを検討:心筋の酸素利用効率を高めるのはユビデカレノンであり、ヘプロニカートは末梢血管拡張成分のため誤り。
- dを検討:七物降下湯は小児用処方ではなく小児への使用を避けるため正しい。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤りです。コエンザイムQ10はユビデカレノンの別名です。
- 選択肢 2正解
- 記述a及び記述dがともに正しい内容であるため、これが正答となります。
- 選択肢 3不正解
- 記述b及び記述cがともに誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述cが誤りです。心筋の収縮力改善はユビデカレノンの作用です。
覚えるポイント
- ユビデカレノンはコエンザイムQ10とも呼ばれ心筋の酸素利用効率を高める。
- 七物降下湯は小児には使用しない。
間違えやすいところ
- ルチン(ビタミンP様)とユビデカレノン(CoQ10)の作用や別名を混同しないようにする。
出題の前提:手引き平成24年8月版(試験実施時基準)の主な医薬品とその作用「循環器用薬」に基づく。
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
漢方処方製剤の鑑別(加味逍遙散)
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 加味逍遙散 / 婦人薬 / 虚弱体質
次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものはどれか。 「体力中等度以下でのぼせ感があり、肩がこり、疲れやすく、精神不安やいらだちなどの精神神経症状、ときに便秘の傾向のあるものの冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症、不眠症に適すとされるが、胃腸の弱い人では悪心(吐きけ)、嘔吐、胃部不快感、下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。」
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解答
3
解説
加味逍遙散は、気血の乱れによる精神神経症状(いらだち、不眠等)を伴う更年期障害や月経不順等に適し、カンゾウやサンシシ等のほか胃腸障害を生じやすい成分を含みます。
解き方
- 問題文の証(体力中等度以下、のぼせ、いらだち等の精神神経症状、ときに便秘)と適応(更年期障害、血の道症等)を確認する。
- 選択肢の各漢方処方を比較検討する。
- 小青竜湯・麦門冬湯は呼吸器系、補中益気湯は胃腸機能減退・疲労倦怠、黄連解毒湯は体力中等度以上の実証向けであるため除外する。
- 記述の条件に合致するのは婦人薬として多用される加味逍遙散であると特定する。
- 選択肢 1不正解
- 小青竜湯は、うすい水様の痰を伴う咳や鼻水、アレルギー性鼻炎等に用いられる処方です。
- 選択肢 2不正解
- 麦門冬湯は、痰が切れにくく強い咳き込みがあるからぜきや気管支炎等に用いられる処方です。
- 選択肢 3正解
- 記述の内容(体力中等度以下、のぼせ、精神神経症状、便秘傾向、更年期障害等)に合致する最も適切な処方です。
- 選択肢 4不正解
- 補中益気湯は、元気がなく胃腸の働きが衰えて疲労倦怠感がある虚弱体質等に用いられる処方です。
- 選択肢 5不正解
- 黄連解毒湯は、体力中等度以上でのぼせ気味で顔面紅潮し、精神不安等がある場合に用いられる処方です。
覚えるポイント
- 加味逍遙散は「体力中等度以下」「のぼせ感」「いらだち等の精神神経症状」「ときに便秘」が特徴キーワードである。
間違えやすいところ
- のぼせやイライラという症状だけで黄連解毒湯(実証向け)と混同しないよう、体力規定(中等度以下)を確認する。
出題の前提:手引き平成24年8月版(試験実施時基準)の主な医薬品とその作用「婦人薬(漢方処方製剤)」に基づく。
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
アレルギー及びアレルギー用薬の基礎知識
主な医薬品とその作用 · アレルギー / 蕁麻疹 / アレルギー用薬
アレルギー及びアレルギー用薬に関する記述について、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a アレルゲンが皮膚や粘膜から体内に入り込むと、肥満細胞を直接刺激し、ヒスタミン等の物質を遊離させる。 b アレルゲンを厳密に特定するには医療機関における検査を必要とする。 c アレルギー症状が現れる前から予防的に一般用医薬品のアレルギー用薬を使用することは適当であるが、登録販売者の指導の下で行われる必要がある。 d 蕁麻疹についてはアレルゲンとの接触以外に、皮膚への物理的な刺激によって生じるものも知られている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
アレルギーはアレルゲンに対する抗体(IgE)が肥満細胞に結合した状態で再度抗原が結合して化学伝達物質が遊離することで発症します。一般用医薬品のアレルギー用薬は対症療法であり予防投与は行いません。
解き方
- aの記述について、アレルゲンが肥満細胞を直接刺激してヒスタミンを遊離するわけではないため誤りと判断します。
- bの記述について、原因物質(アレルゲン)の特定には医療機関でのアレルギー検査が必要であるため正しいと判断します。
- cの記述について、一般用医薬品のアレルギー用薬を症状が現れる前から予防的に連用することは適当でないため誤りと判断します。
- dの記述について、蕁麻疹はアレルゲン接触以外に寒冷・温熱・圧迫などの物理的刺激でも誘発されるため正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤り、bが正しい記述であるため、誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aとcの双方が誤った記述であるため、誤った組み合わせです。
- 選択肢 3正解
- bとdの双方が正しい記述であるため、これが正解の組み合わせとなります。
- 選択肢 4不正解
- cが誤り、dが正しい記述であるため、誤った組み合わせです。
覚えるポイント
- アレルギー症状が現れる前の予防的な一般用医薬品の使用は認められていません。
間違えやすいところ
- 蕁麻疹はアレルゲンによる免疫反応だけでなく物理的刺激でも発症することを忘れないようにしましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」アレルギー用薬
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
内服アレルギー用薬の成分と配合目的
主な医薬品とその作用 · 内服アレルギー用薬 / アゼラスチン / 抗ヒスタミン成分
内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む。)に含まれる成分と、その主な配合目的に関する次の組み合わせのうち、正しいものを選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
アレルギー用薬や鼻炎用内服薬には、くしゃみや鼻水を抑える抗ヒスタミン成分、鼻汁分泌を抑制する抗コリン成分、炎症を抑える抗炎症成分などが目的に応じて配合されます。
解き方
- 各選択肢の成分名と対応する薬効分類・配合目的を照合します。
- アゼラスチンは第2世代抗ヒスタミン成分であり、肥満細胞からの化学伝達物質遊離抑制作用も併せ持つため「抗ヒスタミン作用」と合致します。
- 選択肢 1正解
- アゼラスチンは抗ヒスタミン成分として配合されるため正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- ジフェンヒドラミン塩酸塩は抗ヒスタミン成分であり、抗炎症作用ではありません。
- 選択肢 3不正解
- ヨウ化イソプロパミドは分泌抑制を目的とした抗コリン成分です。
- 選択肢 4不正解
- ニコチン酸アミドはビタミン成分(ビタミンB群)として配合されます。
- 選択肢 5不正解
- ブロメラインはパイナップル由来のタンパク質分解酵素で、抗炎症作用を目的とします。
覚えるポイント
- アゼラスチンやケトチフェンは抗アレルギー作用も有する抗ヒスタミン成分です。
間違えやすいところ
- ヨウ化イソプロパミドをビタミン類と混同しないよう注意しましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」鼻炎用点鼻薬・鼻炎用内服薬
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
鼻に用いる薬(点鼻薬)の成分と特徴
主な医薬品とその作用 · 点鼻薬 / アドレナリン作動成分 / 二次充血 / セチルピリジニウム塩化物
鼻に用いる薬とその成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a アドレナリン作動成分が配合された点鼻薬は、過度に使用されると鼻粘膜の血管が拡張して二次充血を招き、鼻づまり(鼻閉)がひどくなりやすい。 b ヒスタミンの遊離を抑える成分は、アレルギー性でない鼻炎や副鼻腔炎に対しても有効である。 c セチルピリジニウム塩化物は、黄色ブドウ球菌または溶血性連鎖球菌に対して殺菌消毒作用を示すほか、結核菌やウイルスにも効果がある。 d アドレナリン作動成分が配合された点鼻薬は鼻腔内に適用される外用液剤であり、局所的な作用を目的としているため、全身的な影響を生じることはない。
解答・解説を表示
解答
5
解説
点鼻薬のアドレナリン作動成分は過度使用により二次充血による鼻づまり悪化を招くほか、鼻粘膜から吸収されて血圧上昇など全身的影響を生じるリスクがあります。殺菌消毒成分の抗菌スペクトルにも注意が必要です。
解き方
- aの記述について、血管収縮薬の連用・過度使用による反跳性の血管拡張(二次充血)に関する正確な記述であり「正」と判定します。
- bの記述について、クロモグリク酸ナトリウム等の肥満細胞安定化成分はアレルギー性鼻炎にのみ有効であり、非アレルギー性鼻炎には無効であるため「誤」と判定します。
- cの記述について、陽イオン界面活性剤であるセチルピリジニウム塩化物は結核菌やウイルスには無効であるため「誤」と判定します。
- dの記述について、点鼻薬であっても鼻粘膜から全身循環へ移行して血圧上昇や動悸等の全身作用を引き起こすおそれがあるため「誤」と判定します。
- 選択肢 1不正解
- bとdが誤りであるため、この組み合わせは不適です。
- 選択肢 2不正解
- aが正しく、bとcが誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- cは結核菌やウイルスに効果がないため誤りであり、不適です。
- 選択肢 4不正解
- aが正しく、dが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5正解
- aのみが正しく、b、c、dはいずれも誤りであるため正解です。
覚えるポイント
- 点鼻薬のアドレナリン作動成分の頻繁な使用は二次充血を招き、鼻づまりが悪化します。
間違えやすいところ
- 点鼻薬は局所適用であっても循環血流に入り全身性の影響を生じることがある点に注意しましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」鼻に用いる薬
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用検査薬の基本的特徴と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 一般用検査薬 / 検出感度 / 尿検査薬 / 妊娠検査薬
一般用検査薬に関する次の記述のうち、正しいものを選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用検査薬は生活者が自らの健康状態を把握したり医療機関を受診するきっかけとするためのものであり、疾病の診断を目的とするものではありません。通常尿は弱酸性です。
解き方
- 1の記述について、一般用検査薬は医師による確定診断に代わるものではないため誤りと判断します。
- 2の記述について、検出反応が生じる最低限の濃度は「検出感度(検出限界)」の定義に合致するため正しいと判断します。
- 3の記述について、通常ヒトの尿は「弱酸性」であり、アルカリ性に傾くと正しい結果が得られないことがあるため誤りと判断します。
- 4の記述について、妊娠検査薬の陽性結果のみで確定診断はできず、医師の診察が必要であるため誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 一般用検査薬は疾病の診断を行うものではなく、早期受診につなげるためのものです。
- 選択肢 2正解
- 検出反応が起こる最低限の濃度を検出感度(または検出限界)という定義は適切です。
- 選択肢 3不正解
- 通常尿は弱酸性であり、アルカリ性に傾くと検査結果に影響することがあります。
- 選択肢 4不正解
- 妊娠の確定診断は産婦人科医が行うものであり、検査薬だけで断定はできません。
覚えるポイント
- 一般用検査薬は確定診断を行うものではなく受診の目安とするものです。
間違えやすいところ
- 健常人の通常の尿性状は「弱酸性」である点を「弱アルカリ性」と取り違えないようにしましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」一般用検査薬
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
胃の不調を改善する漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 安中散 / 人参湯 / 六君子湯
次の漢方処方製剤のうち、胃の不調を改善する目的で用いられるものの組み合わせを選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
漢方処方製剤はその主たる適応部位・効能ごとに分類されています。胃もたれや胃痛等の胃腸症状には安中散、人参湯、六君子湯、平胃散などが用いられます。
解き方
- 各選択肢の漢方処方の主たる適応分野を分類します。
- 1の安中散(神経性胃炎・胃痛)、人参湯(胃腸虚弱・胃痛)、六君子湯(胃炎・胃もたれ)はすべて胃の不調に用いる製剤です。
- 他の選択肢は泌尿器系(2、4)、関節痛・頭痛(3)、婦人科系疾患(5)に対応する処方です。
- 選択肢 1正解
- 安中散、人参湯、六君子湯はすべて胃腸虚弱や胃痛等の胃の不調に用いられる処方です。
- 選択肢 2不正解
- 牛車腎気丸、八味地黄丸、六味丸は下肢痛や排尿トラブル等に用いられる補腎剤です。
- 選択肢 3不正解
- 疎経活血湯は関節痛や神経痛、釣藤散は慢性頭痛や高血圧傾向の改善に用いられます。
- 選択肢 4不正解
- 猪苓湯や竜胆瀉肝湯は排尿痛や残尿感などの排尿異常に用いられます。
- 選択肢 5不正解
- 温経湯、桂枝茯苓丸、四物湯は月経不順や更年期障害などの婦人薬です。
覚えるポイント
- 六君子湯、安中散、人参湯、平胃散は代表的な胃腸改善の漢方処方です。
間違えやすいところ
- 六味丸(腎虚)と六君子湯(胃腸虚弱)は名前が似ていますが適応が異なるため区別しましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」胃腸に作用する薬
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
胃腸に作用する薬とその成分
主な医薬品とその作用 · 胃腸薬 / 健胃薬 / セトラキサート塩酸塩 / ウルソデオキシコール酸
胃腸に作用する薬とその成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 医薬部外品として製造販売されている製品もあるが、それらは人体に対する作用が緩和なものとして、配合できる成分やその上限量が定められている。 b オウバク、ケイヒ等の生薬成分を配合した健胃薬は、味や香りが強いため、散剤をオブラートで包む等、味や香りを遮蔽する方法で服用することが適当である。 c セトラキサート塩酸塩は、体内で代謝されてトラネキサム酸を生じることから、血栓を起こすおそれのある人では、出血傾向が強まるおそれがある。 d ウルソデオキシコール酸は、胆汁の分泌を促す作用があるとされ、消化を助ける効果を期待して用いられる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
健胃生薬は味や香りにより味覚・嗅覚を刺激して反射的に胃液分泌を促進します。セトラキサートは代謝されて生じるトラネキサム酸の抗プラスミン作用により血栓を安定化させるため、血栓症を悪化させるリスクがあります。
解き方
- aの記述について、医薬部外品の胃腸薬は作用が緩和で成分上限量が規定されているため正しいと判定します。
- bの記述について、健胃生薬は味や香りを味覚・嗅覚で受容して効果を発揮するため、オブラート等で遮蔽して服用することは不適当であり誤りと判定します。
- cの記述について、トラネキサム酸を生じることで血栓形成傾向(血栓溶解を阻止)が高まるため、「出血傾向が強まる」とする記述は誤りと判定します。
- dの記述について、ウルソデオキシコール酸は利胆作用により脂肪消化を助ける成分であり正しいと判定します。
- 選択肢 1不正解
- aは正しいですが、bは健胃生薬の服用法として誤っているため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aは正しいですが、cは血栓症を悪化させるため誤りであり不適です。
- 選択肢 3正解
- aとdの双方が正しい記述であるため、これが正解の組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bとcの双方が誤った記述であるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- cが誤り、dが正しい記述であるため不適です。
覚えるポイント
- 健胃薬の生薬は味や香りの刺激が作用機序であるためオブラートに包んではいけません。
間違えやすいところ
- セトラキサート塩酸塩は止血作用を持つトラネキサム酸に変化するため、出血傾向ではなく血栓形成傾向が高まります。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」胃腸に作用する薬
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
ロペラミド塩酸塩の特徴と安全性
主な医薬品とその作用 · 止瀉薬 / ロペラミド塩酸塩 / 小児禁忌 / 副作用
ロペラミド塩酸塩が配合された一般用医薬品の止瀉薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 食あたりや水あたりによる下痢の症状に用いられることを目的としており、食べすぎ・飲みすぎによる下痢、寝冷えによる下痢については適用対象ではない。 b 15 歳未満の小児に適用がない。 c 効き目が強すぎて便秘が現れることがあり、まれに重篤な副作用としてイレウス様症状を生じることがある。 d 吸収された成分が乳汁中に移行することはないため、使用期間中に授乳を避ける必要はない。
解答・解説を表示
解答
5
解説
ロペラミド塩酸塩は強力な腸管運動抑制作用を持ちます。感染性下痢(食あたり・水あたり)で使用すると病原体の排泄を妨げ重症化させる恐れがあるため適用外です。乳汁移行性があるため授乳婦は避けます。
解き方
- aの記述について、食あたり・水あたりには使用せず、食べすぎ・飲みすぎ・寝冷えによる下痢に適用されるため誤りと判定します。
- bの記述について、小児ではイレウス様症状のリスクが高いため15歳未満には適用がなく正しいと判定します。
- cの記述について、腸管麻痺によるイレウス様症状(腸閉塞様症状)や便秘が重篤な副作用として知られており正しいと判定します。
- dの記述について、母乳中へ移行することが知られているため授乳を避ける必要があり、誤りと判定します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りであるため、この組み合わせは不適です。
- 選択肢 2不正解
- a、c、dの正誤判定が誤っているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- aとdが誤り、bが正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- bが正しく、dが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤の組み合わせとして正解です。
覚えるポイント
- ロペラミド塩酸塩は食あたり・水あたりには禁忌(毒素排出を阻害)です。
間違えやすいところ
- ロペラミド塩酸塩は15歳未満の小児に使用してはならない点をしっかり把握しましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」腸の薬(止瀉薬)
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.13 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
瀉下成分(センノシド・センナ・ヒマシ油)の作用と注意点
主な医薬品とその作用 · 瀉下薬 / センノシド / センナ / ヒマシ油
瀉下成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a センノシドは、大腸に生息する腸内細菌によって分解され、分解生成物が大腸を刺激することによって瀉下作用をもたらすと考えられている。 b センナは、腸の急激な動きに刺激されて流産・早産を誘発するおそれがあるため、妊婦または妊娠していると思われる女性では、使用を避けるべきである。 c ヒマシ油は、小腸でリパーゼによって生じる分解物が、小腸を刺激することで瀉下作用をもたらすと考えられている。 d ヒマシ油は、主に誤食・誤飲等による中毒の場合など、腸管内の物質をすみやかに体外に排除する場合に用いられるが、防虫剤や殺鼠剤等の脂溶性の物質による中毒には使用を避ける必要がある。
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解答
1
解説
大腸刺激性瀉下成分(センナ、センノシド)は大腸細菌で活性化され子宮収縮を誘発する恐れがあります。小腸刺激性瀉下成分(ヒマシ油)はリシノール酸を生じ急速に排便を促しますが脂溶性物質の吸収を助けてしまうため脂溶性中毒には禁忌です。
解き方
- aの記述について、センノシドは大腸内細菌によってレインアンスロンに分解されて大腸を刺激するため正しいと判定します。
- bの記述について、センナは腸管の強い刺激が子宮収縮を促し流産・早産リスクがあるため妊婦等では避けるべきであり正しいと判定します。
- cの記述について、ヒマシ油は小腸リパーゼでリシノール酸となって小腸を強く刺激するため正しいと判定します。
- dの記述について、ヒマシ油は脂溶性物質の吸収を促進してしまうため殺鼠剤や防虫剤中毒には使用不可であり正しいと判定します。
- 選択肢 1正解
- a、b、c、dの全てが正しい記述であるため、これが正解となります。
- 選択肢 2不正解
- cとdも正しい記述であるため、不適です。
- 選択肢 3不正解
- aも正しい記述であるため、不適です。
- 選択肢 4不正解
- a、b、dも正しい記述であるため、不適です。
覚えるポイント
- ヒマシ油は脂溶性物質(殺鼠剤・防虫剤等)の中毒には吸収を助けてしまうため使用を避けます。
間違えやすいところ
- センナ・センノシドは大腸刺激性、ヒマシ油は小腸刺激性である違いを明確に区別しましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」腸の薬(瀉下薬)
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.13 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
胃腸鎮痛鎮痙薬の抗コリン成分
主な医薬品とその作用 · 胃腸鎮痛鎮痙薬 / 抗コリン成分 / パパベリン塩酸塩
胃腸鎮痛鎮痙薬に用いられる抗コリン成分に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
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解答
5
解説
抗コリン成分は副交感神経の神経伝達物質アセチルコリンの働きを阻害して消化管の過剰な痙攣や胃酸分泌を抑制しますが、散瞳による目のかすみや排尿困難、母乳移行などの副作用があります。一方、パパベリン塩酸塩は平滑筋に直接作用する成分に分類されます。
解き方
- 抗コリン成分の薬理作用と代表的な副作用(排尿困難、目のかすみ、眠気など)を確認する。
- 各選択肢に記載された成分が抗コリン成分に該当するか、あるいは直接平滑筋に作用する成分であるかを判別する。
- 選択肢 1不正解
- 記述の通り正しく、副交感神経節や効果器のアセチルコリン受容体を遮断して胃腸の痙攣痛を緩和します。
- 選択肢 2不正解
- 記述の通り正しく、排尿筋弛緩や膀胱括約筋収縮により排尿困難を悪化させるおそれがあります。
- 選択肢 3不正解
- 記述の通り正しく、散瞳による目のかすみや異常なまぶしさ、眠気等が現れるため運転操作は禁止されています。
- 選択肢 4不正解
- 記述の通り正しく、母乳中に移行して乳児の脈拍を増加させるおそれがあるため授乳婦は注意が必要です。
- 選択肢 5正解
- ブチルスコポラミン臭化物やジサイクロミン塩酸塩は抗コリン成分ですが、パパベリン塩酸塩は平滑筋直接作用成分であるため誤りです。
覚えるポイント
- パパベリン塩酸塩は自律神経を介さず平滑筋に直接作用する鎮痙成分である。
間違えやすいところ
- パパベリン塩酸塩を抗コリン成分と混同しやすい点に注意が必要です。
出題の前提:平成26年度登録販売者試験の手引き(主な医薬品とその作用)
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
浣腸薬の特徴と適正使用
主な医薬品とその作用 · 浣腸薬 / グリセリン / 使用上の注意
浣腸薬に関する次の記述について、正しいものの組み合わせはどれか。 a 便秘になりやすい食生活等の生活習慣の改善が図られることが重要であり、浣腸薬の使用は一時的なものにとどめるべきである。 b 繰り返し使用すると直腸の感受性が高まり効果が強くなる。 c 薬液を注入した後すぐに排便を試みると、薬液のみが排出されて効果が十分得られないことから、便意が強まるまでしばらく我慢する。 d 注入剤について、半量等を使用する場合、残量を後で再使用してもよい。
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解答
1
解説
浣腸薬は直腸粘膜を刺激して排便反射を起こす外用薬です。連用すると直腸の感受性が低下して「慣れ」が生じるため一時的な使用にとどめ、注入後は便意が十分強まるまで数分間我慢してから排便します。また開封後の残液は雑菌汚染の恐れがあるため廃棄します。
解き方
- 各記述の正誤を判定する:aは生活習慣改善と一時的使用に関する正しい記述、bは感受性低下(慣れ)の記述に反するため誤り。
- cは注入直後すぐに排便せず我慢する正しい記述、dは残量の再使用禁止に反するため誤り。
- 正しい組み合わせ(a、c)を選択肢1と特定する。
- 選択肢 1正解
- aおよびcが正しい記述であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- dで注入剤の残量を再使用することは細菌汚染防止のため認められておらず誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bで繰り返し使用すると直腸の感受性は低下(鈍麻)するため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bおよびdの双方が誤った記述となっています。
- 選択肢 5不正解
- dが誤りであるため、正しい組み合わせではありません。
覚えるポイント
- 浣腸薬の連用は直腸感受性の低下を招くため一時的な使用にとどめる。
間違えやすいところ
- 小児などで半量使用した場合に残量を保管して再利用できると誤認しないようにする。
出題の前提:平成26年度登録販売者試験の手引き(主な医薬品とその作用)
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
制酸薬の配合成分と服用時の注意点
主な医薬品とその作用 · 制酸薬 / ピレンゼピン塩酸塩 / マグネシウム製剤 / 腎臓病
次の表はある制酸薬に含まれている成分の一覧である。 〔3包中〕 水酸化マグネシウム 450 mg 合成ヒドロタルサイト 780 mg 沈降炭酸カルシウム 900 mg ホップ乾燥エキス-Q 33.2 mg(ホップとして 471.5 mg) アルジオキサ 150 mg ピレンゼピン塩酸塩水和物 46.9 mg この制酸薬を購入しようとしている 60 歳代の女性に対する説明の趣旨の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 緑内障の診断を受けた人は、使用する前に、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談してください。 b 自動車を運転する方でも安心して服用できます。 c 有効成分の水酸化マグネシウムは、腸内容物の浸透圧を下げることで糞便中の水分量を減らし、便秘を引き起こすことがあります。 d 腎臓病の診断を受けた人は、使用する前に、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談してください。
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解答
4
解説
ピレンゼピン塩酸塩水和物は抗コリン作用を示すため散瞳・目のかすみを生じ運転操作は不適であり、眼圧上昇の恐れから緑内障では要相談です。また、マグネシウム塩は腸内浸透圧を高めて水分を保持し下痢傾向を起こしやすく、腎機能低下時には高マグネシウム血症・アルミニウム脳症等の危険があるため腎臓病では要相談です。
解き方
- ピレンゼピン塩酸塩の抗コリン作用に伴う注意(緑内障の相談、運転操作の回避)を評価する(a正、b誤)。
- 水酸化マグネシウムの作用機序(浸透圧を高めて水分保持=下痢を起こしやすい)を評価する(c誤)。
- 無機塩類制酸剤の排泄遅延・蓄積による腎臓病患者への影響を評価する(d正)。
- 「正・誤・誤・正」の組み合わせである選択肢4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bが誤、dが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが正、bが誤、cが誤であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 4正解
- a:正、b:誤、c:誤、d:正で正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bとcが誤、dが正であるため誤った組み合わせです。
覚えるポイント
- ピレンゼピン塩酸塩は抗コリン作用を持ち、運転禁止および緑内障で相談が必要。
間違えやすいところ
- マグネシウム塩が浸透圧を「下げる」のではなく「高める」ことで軟便化をもたらす点を混同しやすいです。
出題の前提:平成26年度登録販売者試験の手引き(主な医薬品とその作用)
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.15 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
外用痔疾用薬の配合成分と配合目的
主な医薬品とその作用 · 外用痔疾用薬 / グリチルレチン酸 / クロタミトン / アラントイン / 酸化亜鉛
外用痔疾用薬に含まれる成分と、その主な配合目的に関する次の組み合わせの正誤について、正しい組み合わせはどれか。 成分 - 主な配合目的 a グリチルレチン酸 - 局所麻酔作用 b クロタミトン - 抗炎症作用 c アラントイン - 組織修復作用 d 酸化亜鉛 - 収斂保護止血作用
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解答
2
解説
外用痔疾用薬において、グリチルレチン酸は抗炎症作用、クロタミトンは温感刺激等による鎮痒作用、アラントインは肉芽形成を促す組織修復作用、酸化亜鉛は患部を保護し滲出液を抑える収斂保護止血作用を目的として配合されます。
解き方
- 各成分の薬効群を同定する:グリチルレチン酸は抗炎症作用(aは誤)、クロタミトンは鎮痒作用(bは誤)。
- アラントインの組織修復作用(cは正)、酸化亜鉛の収斂保護止血作用(dは正)を確認する。
- 「誤・誤・正・正」の組み合わせである選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- dが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2正解
- a:誤、b:誤、c:正、d:正の正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aとbが誤、cとdが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、cとdが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bが誤、cが正であるため誤った組み合わせです。
覚えるポイント
- グリチルレチン酸=抗炎症、クロタミトン=鎮痒、アラントイン=組織修復、酸化亜鉛=収斂保護。
間違えやすいところ
- クロタミトンを抗炎症成分や局所麻酔成分と混同しないように整理する。
出題の前提:平成26年度登録販売者試験の手引き(主な医薬品とその作用)
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.15 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
創傷等に用いる殺菌消毒成分の特徴
主な医薬品とその作用 · 外用殺菌消毒薬 / アクリノール / オキシドール / ポビドンヨード / ベンザルコニウム塩化物
きず口等の殺菌消毒成分に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a アクリノールは、黄色の色素で、一般細菌類の一部に対する殺菌消毒作用を示し、真菌、結核菌、ウイルスに対しても効果を示す。 b オキシドールは、過酸化水素の分解に伴って発生する活性酸素による酸化、及び発生する酸素による泡立ちによる物理的な洗浄効果により、真菌、結核菌、ウイルスに対して効果を示す。 c 殺菌消毒薬に配合されるポビドンヨードは、口腔咽喉薬や含嗽薬として用いられる場合より高濃度で配合されているため、誤って原液を口腔粘膜に適用しないよう注意する必要がある。 d ベンザルコニウム塩化物は、石鹸との混合によって殺菌消毒効果が低下するので、石鹸で洗浄した後に使用する場合には、石鹸を十分に洗い流す必要がある。
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解答
5
解説
アクリノールやオキシドールは一般細菌類の一部や化膿菌等に対する効果にとどまり、真菌・結核菌・ウイルスには効果が期待できません。ポビドンヨードの外用殺菌薬は含嗽薬等より高濃度であるため粘膜への直接適用は禁忌です。陽イオン界面活性剤であるベンザルコニウム塩化物は陰イオンである石鹸と混ざると殺菌力が失活します。
解き方
- aおよびbの抗菌スペクトルを確認する:いずれも真菌・結核菌・ウイルスには効果がなく誤り。
- cのポビドンヨードの濃度と粘膜刺激性の注意点を確認する(正)。
- dのベンザルコニウム塩化物と石鹸の相互作用(失活)を確認する(正)。
- 正しい組み合わせ(c、d)を選択肢5と特定する。
- 選択肢 1不正解
- aとbはいずれも真菌・結核菌・ウイルスに効果を持たないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りであるため、正しい組み合わせではありません。
- 選択肢 3不正解
- aが誤りであるため、正しい組み合わせではありません。
- 選択肢 4不正解
- bが誤りであるため、正しい組み合わせではありません。
- 選択肢 5正解
- cおよびdはいずれも正しい記述であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- アクリノール・オキシドールは真菌・結核菌・ウイルスには効かない。石鹸は逆性石鹸(ベンザルコニウム)を失活させる。
間違えやすいところ
- オキシドールの泡立ち効果から幅広い微生物に効くと誤認しないようにする。
出題の前提:平成26年度登録販売者試験の手引き(主な医薬品とその作用)
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
外皮用薬配合成分の作用と注意点
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / ヒドロコルチゾン / インドメタシン / メントール / ヘパリン類似物質
外皮用薬に用いられる成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a ヒドロコルチゾンは、末梢組織の免疫機能を低下させる作用を示し、水痘やみずむしの症状を悪化させるおそれがある。 b インドメタシンは、皮膚の下層にある骨格筋や関節部まで浸透してプロスタグランジンの産生を促す。 c メントールは、皮膚表面に冷感刺激を与え、軽い炎症を起こして反射的な血管の拡張による患部の血行を促す効果を期待して配合されている場合がある。 d へパリン類似物質は、血液凝固を促す働きがある。
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解答
2
解説
ステロイド成分(ヒドロコルチゾン)は免疫抑制作用により真菌やウイルス感染症を悪化させます。インドメタシンはプロスタグランジン産生を「抑制」して鎮痛消炎をもたらします。メントールは冷感・局所刺激による血行促進作用を持ちます。ヘパリン類似物質は抗凝固・血行促進作用を持つため出血傾向を助長する恐れがあります。
解き方
- aを判定:ステロイドによる局所免疫低下と感染症悪化の記述は正しい(正)。
- bを判定:プロスタグランジン産生を「促す」のではなく「抑える」ため誤り(誤)。
- cを判定:冷感刺激と反射的血管拡張による血行促進の記述は正しい(正)。
- dを判定:血液凝固を促すのではなく「血液凝固を抑える」作用であるため誤り(誤)。
- 「正・誤・正・誤」の組み合わせである選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2正解
- a:正、b:誤、c:正、d:誤で正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤、cが正、dが誤であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、dが誤であるため誤った組み合わせです。
覚えるポイント
- インドメタシンはプロスタグランジン産生抑制、ヘパリン類似物質は抗凝固(血栓予防・血行促進)。
間違えやすいところ
- ヘパリン類似物質を出血を止める成分(凝固促進)と勘違いしないように注意が必要です。
出題の前提:平成26年度登録販売者試験の手引き(主な医薬品とその作用)
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
尿路消毒作用をもつ生薬成分
主な医薬品とその作用 · 泌尿器用薬 / ウワウルシ / 生薬成分 / 尿路消毒
泌尿器用薬に含まれる次の成分のうち、尿路の殺菌消毒効果を期待して用いられるものはどれか。
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解答
4
解説
ウワウルシ(ツツジ科クマコケモモの葉)に含まれるアルブチンは、腸管吸収後にハイドロキノン抱合体となり、尿中に排泄されて加水分解を受けハイドロキノンとなって殺菌作用を発揮します。キササゲ、ソウハクヒ、カゴソウ、ブクリョウは主に利尿作用を目的として配合されます。
解き方
- 泌尿器用生薬の配合目的を分類する(利尿作用か、尿路殺菌作用か)。
- ウワウルシが尿路殺菌消毒作用を持つ生薬であることを確認する(他の生薬は主に利尿作用)。
- 選択肢 1不正解
- キササゲ(ノウゼンカズラ科)は主に利尿作用を期待して用いられます。
- 選択肢 2不正解
- ソウハクヒ(クワ科マグワの根皮)は主に利尿作用等を期待して用いられます。
- 選択肢 3不正解
- カゴソウ(シソ科ウツボグサの花穂)は主に利尿作用等を期待して用いられます。
- 選択肢 4正解
- ウワウルシはアルブチンを含み、尿路の殺菌消毒効果を期待して用いられます。
- 選択肢 5不正解
- ブクリョウ(サルノコシカケ科マツホドの菌核)は主に利尿・鎮静作用等を期待して用いられます。
覚えるポイント
- ウワウルシ=尿路殺菌消毒(アルブチン→ハイドロキノン)。
間違えやすいところ
- 他の利尿生薬(キササゲ、カゴソウ、ブクリョウ等)と配合目的を混同しないようにする。
出題の前提:平成26年度登録販売者試験の手引き(主な医薬品とその作用)
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
眼科用薬の適正使用と留意点
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / 点眼薬の適正使用 / コンタクトレンズ / 全身性副作用 / 緑内障
眼科用薬に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 一度に何滴も点眼しても効果が増すわけではなく、むしろ鼻粘膜や喉から吸収されて、副作用を起こしやすくなる。 b コンタクトレンズをしたままでの点眼は、添付文書に使用可能と記載されてない限り行うべきでない。 c 点眼薬の使用によって、全身性の副作用が現れることはない。 d 一般用医薬品の点眼薬には、緑内障の症状を改善できるものはなく、配合されている成分によっては、緑内障の悪化につながるおそれがある。
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解答
3
解説
点眼薬の1滴の量は結膜嚢の保持容量を超えるため、多量に点眼すると鼻涙管を通って鼻粘膜や咽頭から吸収され、全身性の副作用を招く恐れがあります。コンタクト装用中の点眼は防腐剤の吸着やレンズ変質のリスクがあるため専用薬以外は避けます。また一般用点眼薬に緑内障治療薬はなく、抗コリン成分等で眼圧上昇を招くことがあります。
解き方
- aを判定:過剰な点眼による鼻咽頭粘膜からの吸収と副作用リスクの記述は正しい(正)。
- bを判定:コンタクトレンズ装着時の使用可否に関する原則通りの正しい記述(正)。
- cを判定:局所適用であっても全身性副作用が現れることがあるため誤り(誤)。
- dを判定:緑内障改善薬はなく悪化の危険がある記述は正しい(正)。
- 「正・正・誤・正」の組み合わせである選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aとdが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bが正、cが誤であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 3正解
- a:正、b:正、c:誤、d:正で正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、cが誤であるため誤った組み合わせです。
覚えるポイント
- 点眼薬は1滴で十分であり、点眼薬成分でも鼻粘膜等から吸収されて全身性副作用を生じ得る。
間違えやすいところ
- 外用点眼薬であるから全身性の副作用は一切起こらないと誤解しやすい点に注意。
出題の前提:平成26年度登録販売者試験の手引き(主な医薬品とその作用)
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.17 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
眼科用薬の配合成分とその主な配合目的
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / 人工涙液成分 / 抗菌成分 / 抗炎症成分
眼科用薬に含まれる成分と、その主な配合目的に関する次の組み合わせのうち、正しいものはどれか。
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解答
1
解説
点眼薬に配合される各成分は、乾燥防止(増粘・人工涙液成分)、抗菌、抗炎症、抗アレルギー、組織修復などそれぞれ明確な配合目的を持っており、成分名と薬効群を正確に対応させて把握することが重要です。
解き方
- 各選択肢の配合成分と示された主な配合目的を照合する。
- ヒドロキシプロピルメチルセルロース(コンドロイチン硫酸ナトリウムやヒプロメロース等と同様に乾燥防止・角膜保護)の目的が正しく合致している選択肢1を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- ヒドロキシプロピルメチルセルロース(ヒプロメロース)は、粘性を持たせて涙液の蒸発を防ぎ、角膜や結膜の乾燥を改善する目的で配合されるため正しいです。
- 選択肢 2不正解
- スルファメトキサゾールはサルファ系の合成抗菌成分であり、結膜炎やものもらいなどの細菌感染症の改善を目的として配合されます。目の痒みを抑える成分ではありません。
- 選択肢 3不正解
- パルミチン酸レチノールはビタミンAであり、角膜上皮の機能維持や夜盲症の改善等に用いられます。眼粘膜の組織修復を促す成分としてはアラントインやアズレンスルホン酸ナトリウムが該当します。
- 選択肢 4不正解
- イプシロン-アミノカプロン酸は抗プラスミン作用を示す抗炎症成分であり、炎症や充血を抑える目的で配合されます。目の疲れ(ピント調節機能改善)を目的とするのはネオスチグミンメチル硫酸塩などです。
- 選択肢 5不正解
- クロモグリク酸ナトリウムは肥満細胞からのヒスタミン等の遊離を抑える抗アレルギー成分であり、花粉症等のアレルギー症状に用いられます。化膿性症状の改善目的ではありません。
覚えるポイント
- ヒドロキシプロピルメチルセルロースは乾燥防止(人工涙液・角膜保護)成分です。
間違えやすいところ
- サルファ剤のスルファメトキサゾール(抗菌)と抗ヒスタミン成分・抗アレルギー成分を混同しないように注意しましょう。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」眼科用薬
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.17 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
歯槽膿漏薬に配合される成分の作用
主な医薬品とその作用 · 歯槽膿漏薬 / 殺菌消毒成分 / 止血成分 / 組織修復成分
歯槽膿漏薬に配合される成分に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a チモールは、歯肉溝での細菌の繁殖を抑えることを目的として配合される。 b カルバゾクロムは、歯周組織の血行を促す効果を期待して配合される。 c 銅クロロフィリンナトリウムは、炎症を起こした歯周組織の修復を促す作用のほか、歯肉炎に伴う口臭を抑える効果も期待して配合される。 d ビタミンEは、コラーゲン代謝を改善して炎症を起こした歯周組織の修復を助け、毛細血管を強化して炎症による腫れや出血を抑える効果を期待して配合される。
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解答
2
解説
歯槽膿漏薬には、原因菌の増殖を抑える殺菌消毒成分、出血を抑える止血成分、炎症を鎮める抗炎症成分、組織の修復を促す成分、歯周組織の血行を改善するビタミンEなどが配合され、各成分の役割を正確に区別することが求められます。
解き方
- 記述a:チモールは殺菌消毒成分であるため「正」と判定する。
- 記述b:カルバゾクロムは止血成分であり血行促進ではないため「誤」と判定する。
- 記述c:銅クロロフィリンナトリウムは組織修復および口臭抑制作用を持つため「正」と判定する。
- 記述d:コラーゲン代謝改善・毛細血管強化はビタミンC(アスコルビン酸)の作用であり、ビタミンEではないため「誤」と判定する。
- 判定「正・誤・正・誤」の組み合わせである選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- cが誤、dが正とされていますが、実際にはcが正、dが誤であるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、bが正とされていますが、実際にはaが正、bが誤であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、dが正とされていますが、実際にはaが正、dが誤であるため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- チモールは殺菌消毒成分であり、歯肉溝での細菌の繁殖を抑える目的で配合されるため正しい記述です。
- b:誤
- カルバゾクロムは毛細血管の抵抗性を高めて透過性を抑え、出血を抑える(止血作用)成分であり、血行促進ではありません。
- c:正
- 銅クロロフィリンナトリウムは組織修復成分であり、歯周組織の修復を促すとともに口臭を抑える作用があるため正しいです。
- d:誤
- コラーゲン代謝を改善して組織修復を助け毛細血管を強化するのはビタミンC(アスコルビン酸等)の記述であり、ビタミンE(トコフェロール酢酸エステル等)は血行促進作用です。
覚えるポイント
- カルバゾクロムは止血成分、ビタミンEは血行促進、ビタミンCはコラーゲン代謝・血管強化です。
間違えやすいところ
- 歯槽膿漏薬におけるビタミンC(抗壊血病ビタミン、コラーゲン形成)とビタミンE(末梢血行促進)の役割を混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」歯槽膿漏薬
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.17 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の禁煙補助剤の留意点
主な医薬品とその作用 · 禁煙補助剤 / ニコチン製剤 / 使用法 / 相互作用
一般用医薬品の禁煙補助剤に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a ニコチンを有効成分とする医薬品であり、咀嚼剤とパッチ製剤がある。 b 咀嚼剤は、菓子のガムのように噛むと唾液が多く分泌され、ニコチンが唾液とともに飲み込まれてしまい、副作用が現れやすくなる。 c 長期間にわたって使用することが可能であり、少なくとも1年間継続することが重要である。 d インスリン製剤を使用している人では、ニコチンがインスリンの血糖降下作用を増強することにより、低血糖を引き起こすおそれがある。
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解答
2
解説
禁煙補助剤は喫煙習慣からの離脱を支援するニコチン置換療法薬であり、口腔粘膜または皮膚からニコチンを少量ずつ吸収させて離脱症状を緩和します。連用による依存継続を防ぐため使用期間には上限が設けられており、またインスリン等の糖尿病治療薬の効果を減弱させる相互作用に留意する必要があります。
解き方
- 記述a:剤形として咀嚼剤とパッチ製剤があるため「正」と判定する。
- 記述b:ガムのように噛み続けると唾液で飲み込まれ副作用が生じやすくなるため、ゆっくり噛んで頬の内側に保持する必要があり「正」と判定する。
- 記述c:使用期間は3か月程度までであり、1年継続するものではないため「誤」と判定する。
- 記述d:ニコチンはインスリンの作用を減弱させる(増強ではない)ため「誤」と判定する。
- 判定「正・正・誤・誤」の組み合わせである選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤、dが正とされていますが、実際にはaが正、dが誤であるため不適当です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、cが正とされていますが、実際にはaが正、cが誤であるため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- bが誤、c・dが正とされていますが、実際にはbが正、c・dが誤であるため不適当です。
答えの内訳
- a:正
- 一般用医薬品の禁煙補助剤はニコチンを有効成分とし、咀嚼剤(ガム剤)と経皮吸収パッチ製剤があるため正しいです。
- b:正
- 咀嚼剤を通常のガムのように急速に噛むと、唾液中のニコチンが飲み込まれて胃粘膜刺激や消化器系などの副作用が出やすくなるため正しいです。
- c:誤
- 禁煙補助剤は長期連用せず、使用期間は通常数か月(咀嚼剤は3か月程度、パッチ製剤は約6〜10週間)と定められており、1年以上継続使用するものではありません。
- d:誤
- ニコチンはアドレナリン作動作用等により血糖値を上昇させ、インスリンの血糖降下作用を減弱(拮抗)させるため、誤りです。
覚えるポイント
- 禁煙補助剤の咀嚼剤はゆっくり噛んで頬と歯茎の間に挟み、連用期間は3か月程度が限度です。
間違えやすいところ
- ニコチンは血糖値を上昇させるため、インスリンの血糖降下作用を「増強」ではなく「減弱」させる点に注意しましょう。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」禁煙補助剤
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.18 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
ビタミンの主な作用と欠乏・過剰の病態
主な医薬品とその作用 · ビタミン成分 / ビタミンB1 / ビタミンA / ビタミンD / ビタミンB12
ビタミンに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
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解答
3
解説
各ビタミン(A, B群, C, D, E等)は体内での特有の生理的役割を担っており、特に水溶性ビタミンB群の各補酵素機能(B1:糖質代謝、B2:脂質代謝、B6:タンパク質代謝、B12:赤血球形成・神経機能)や脂溶性ビタミンの過剰症の組み合わせを正確に把握することが重要です。
解き方
- 選択肢1:高カルシウム血症や組織の異常石灰化はビタミンDの過剰症であるため誤りと判断する。
- 選択肢2:タンパク質の代謝に関与し皮膚や粘膜を保つのはビタミンB6の作用であるため誤りと判断する。
- 選択肢3:ビタミンB1は糖質(炭水化物)からのエネルギー産生と神経機能維持に不可欠であるため正しいと判断する。
- 選択肢4:脂質代謝に関与し皮膚・粘膜を保つのは主にビタミンB2の作用であるため誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 高カルシウム血症や軟組織の異常石灰化を引き起こすのはビタミンDの過剰症です。ビタミンAの過剰症には頭蓋内圧亢進、脱毛、皮膚乾燥、催奇形性等があります。
- 選択肢 2不正解
- タンパク質の代謝に関与し、皮膚や粘膜、神経機能を維持するのはビタミンB6(ピリドキシン)の説明です。ビタミンDはカルシウムやリンの吸収に関与します。
- 選択肢 3正解
- ビタミンB1(チアミン塩化物塩酸塩等)は炭水化物(糖質)代謝の補酵素として不可欠で、神経系の正常な機能維持に重要であるため正しいです。
- 選択肢 4不正解
- 脂質の代謝に関与して皮膚や粘膜の機能を正常に保つのはビタミンB2(リボフラビン等)の説明です。ビタミンB12(シアノコバラミン等)は赤血球形成や神経機能の維持に関与します。
覚えるポイント
- ビタミンB1=炭水化物(糖質)代謝、B2=脂質代謝、B6=タンパク質代謝、B12=赤血球形成・神経です。
間違えやすいところ
- ビタミンB群各成分(B1, B2, B6, B12)の代謝対象(糖質・脂質・タンパク質)の入れ替え引っ掛けに注意しましょう。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」滋養強壮保健薬(ビタミン主薬製剤)
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.18 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
漢方の特徴及び漢方薬使用の基本に関する正誤判断
主な医薬品とその作用 · 漢方薬の基本的特徴 / 証 / 副作用 / 小児への使用
漢方の特徴や漢方薬使用における基本的な考え方に関する以下の記述a〜dについて、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 漢方薬は、現代中国で利用されている中医学に基づく薬剤と同じものである。 b 患者の「証」(体質及び症状)に合った漢方処方が選択されれば効果が期待できるが、合わないものが選択された場合には、効果が得られないばかりでなく、副作用を招きやすくなる。 c 漢方薬はすべからく作用が穏やかで、副作用が少なく、重篤な副作用は起きない。 d 漢方処方製剤は、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合であっても、生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととされている。
解答・解説を表示
解答
5
解説
漢方医学は、古代中国から伝来した伝統医学が日本の風土や日本人の体質に合わせて独自に発展を遂げた体系であり、現代中国の中医学とは概念や処方運用が一部異なります。漢方薬は個人の体質や病状を表す「証」に合わせて用いられ、合わない処方を選択すると有害事象を生じる危険があります。また、天然物由来であっても間質性肺炎や肝機能障害、偽アルドステロン症などの重篤な副作用を引き起こすことがあり、乳児(特に生後3ヶ月未満)への安全性は確立していません。
解き方
- 記述aを検証:漢方医学は日本の伝統医学として発展したものであり、現代中国の中医学と同一ではないため「誤」と判断します。
- 記述bを検証:漢方薬は「証」に合致して初めて真価を発揮し、証に合わない場合は効果が得られないだけでなく副作用を招きやすくなるため「正」と判断します。
- 記述cを検証:漢方薬でも間質性肺炎や肝機能障害などの重篤な副作用が生じる可能性はあるため「誤」と判断します。
- 記述dを検証:漢方処方製剤は、年齢制限の記載がない場合であっても生後3ヶ月未満の乳児には使用してはならないため「正」と判断します。
- 正しい記述の組み合わせは(b、d)であり、対応する選択肢5を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りでbが正しい記述であるため、誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aとcの双方が誤った記述であるため、誤った組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤りでdが正しい記述であるため、誤った組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bが正しくcが誤った記述であるため、誤った組み合わせです。
- 選択肢 5正解
- bとdがともに正しい記述であるため、これが正解となります。
覚えるポイント
- 漢方医学は日本の伝統医学(中医学と異なる)
- 証に合わない使用は副作用の原因
- 漢方薬でも重篤な副作用(間質性肺炎等)は起こる
- 生後3ヶ月未満の乳児には漢方処方製剤を使用しない
間違えやすいところ
- 漢方薬は天然由来なので副作用がない・重篤な症状は起こらないと思い込むミス
- 中国の中医学と日本の漢方医学を同一のものと混同する間違い
出題の前提:手引き「漢方処方製剤(特徴、使用上の注意等)」の規定に基づく。
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.18 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
漢方処方製剤の鑑別(大柴胡湯)
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 大柴胡湯 / 実証 / 胸脇苦満
次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものを1つ選びなさい。 「体力が充実して脇腹からみぞおちあたりにかけて苦しく、便秘の傾向があるものの胃炎、常習便秘、高血圧や肥満に伴う肩こり・頭痛・便秘、神経症、肥満症に適すとされるが、体の虚弱な人、胃腸が弱く下痢しやすい人では、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすいため、不向きとされる。」
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解答
4
解説
柴胡を含む処方(柴胡剤)のうち、大柴胡湯は「体力が充実(実証)」した人で、肋骨弓下部のみぞおちから脇腹にかけて張って苦しい「胸脇苦満」があり、便秘傾向を示す場合に用いられます。ダイオウを含むことが多く瀉下作用を伴うため、胃腸虚弱や軟便・下痢傾向の人には適しません。
解き方
- 問題文の体力条件(「体力が充実」=実証)と主症状(「脇腹からみぞおちあたりにかけて苦しく」=胸脇苦満、「便秘傾向」)を確認します。
- 各選択肢の適応を照合:小青竜湯は気道アレルギー・鼻炎、十全大補湯は体力低下・気血両虚、茵蔯蒿湯は黄疸・口渇、大柴胡湯は実証の胸脇苦満・便秘・肥満症等に適します。
- したがって大柴胡湯(選択肢4)が該当します。
- 選択肢 1不正解
- 小青竜湯は、体力中等度またはやや虚弱な人の薄い水様の痰を伴う咳や鼻水、鼻炎等に用いられる処方です。
- 選択肢 2不正解
- 十全大補湯は、体力虚弱な人の病後・術後の衰弱、疲労倦怠、貧血、手足の冷え等に用いられる滋養強壮処方です。
- 選択肢 3不正解
- 茵蔯蒿湯は、体力中等度以上で尿量減少や便秘傾向があるものの蕁麻疹、口渇、黄疸等に用いられる処方です。
- 選択肢 4正解
- 大柴胡湯は、体力が充実して胸脇苦満や便秘傾向がある胃炎、高血圧や肥満に伴う肩こり・頭痛、肥満症等に適する処方です。
覚えるポイント
- 大柴胡湯:体力が充実(実証)
- 特徴的キーワード:脇腹からみぞおちあたりにかけて苦しい(胸脇苦満)
- ダイオウ等を含み下痢しやすい人には不向き
間違えやすいところ
- 同じ柴胡剤である小柴胡湯(体力中等度)や柴胡桂枝湯(体力中等度またはやや虚弱)と体力基準を取り違えるミス
出題の前提:手引き「漢方処方製剤(大柴胡湯)」の規定に基づく。
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.19 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
手指・皮膚の消毒に用いられる消毒薬成分の選定
主な医薬品とその作用 · 消毒薬 / 手指・皮膚の消毒 / クロルヘキシジングルコン酸塩 / イソプロパノール
次の消毒薬のうち、手指・皮膚の消毒に用いられる成分として、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a トリクロルイソシアヌル酸 b クロルヘキシジングルコン酸塩 c イソプロパノール d ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル e 次亜塩素酸ナトリウム
解答・解説を表示
解答
3
解説
消毒薬には、人体(手指・皮膚や傷口)に直接使用できるものと、刺激性や毒性が強く器具・物品や環境設備のみに使用が限定されるものがあります。次亜塩素酸ナトリウムやトリクロルイソシアヌル酸などの塩素系殺菌消毒成分は、皮膚や粘膜に対する強い刺激性や腐食性があるため手指・皮膚には使用できません。一方、クロルヘキシジングルコン酸塩、イソプロパノール、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル(非イオン界面活性剤)は手指・皮膚の消毒薬に配合されます。
解き方
- 成分a(トリクロルイソシアヌル酸)を検討:プールの水や器具類の消毒に用いられる塩素系成分であり、皮膚には使用しないため除外します。
- 成分b(クロルヘキシジングルコン酸塩)を検討:手指・皮膚の殺菌消毒に広く用いられるため該当します。
- 成分c(イソプロパノール)を検討:消毒用エタノールと同様に手指・皮膚の消毒に用いられるため該当します。
- 成分d(ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル)を検討:殺菌消毒成分と配合して手指・皮膚の消毒に用いられる界面活性剤であり該当します。
- 成分e(次亜塩素酸ナトリウム)を検討:強い刺激性・腐食性があり、器具・環境等の消毒に用いられ人体には使用しないため除外します。
- 手指・皮膚の消毒に用いられる成分は(b、c、d)となり、選択肢3が正解です。
- 選択肢 1不正解
- aのトリクロルイソシアヌル酸は手指・皮膚の消毒には用いられないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aおよびeは器具・環境用等の消毒成分であり、手指・皮膚には用いられないため誤りです。
- 選択肢 3正解
- b、c、dはいずれも手指・皮膚の消毒に用いられる成分であるため正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- eの次亜塩素酸ナトリウムは皮膚刺激性が強いため手指・皮膚の消毒には用いられず誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aおよびeは人体(手指・皮膚)の消毒には適さないため誤りです。
覚えるポイント
- 手指・皮膚に使える成分:消毒用エタノール、イソプロパノール、クロルヘキシジングルコン酸塩、ベンザルコニウム塩化物、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル等
- 手指・皮膚に使えない成分:次亜塩素酸ナトリウム、トリクロルイソシアヌル酸(刺激性・腐食性が強い)
間違えやすいところ
- 次亜塩素酸ナトリウムを皮膚消毒に使えると誤認する間違い(器具・環境設備専用)
- 界面活性剤系のポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルが人体用消毒薬に含まれることを見落とすミス
出題の前提:手引き「公衆衛生用薬(消毒薬)」の分類・用法基準に基づく。
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.19 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
殺虫成分の作用機序(ピレスロイド系)
主な医薬品とその作用 · 衛生害虫防除薬 / 殺虫成分の作用機序 / ピレスロイド系 / フェノトリン
次の殺虫成分のうち、神経細胞に直接作用して神経伝達を阻害することにより殺虫作用を示すものとして、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
殺虫成分には、アセチルコリンエステラーゼと結合してその働きを阻害することで神経伝達を撹乱するグループ(有機リン系成分やカーバメイト系成分)と、昆虫の神経細胞膜に直接作用して神経伝達を阻害するグループ(ピレスロイド系成分)があります。ピレスロイド系は速効性のノックダウン効果を示し、哺乳類に対しては比較的毒性が低い特徴があります。
解き方
- 問題文が求める作用機序(「神経細胞に直接作用して神経伝達を阻害」)を確認し、ピレスロイド系成分を特定します。
- 選択肢1のジクロルボスおよび選択肢2のフェニトロチオンは有機リン系(アセチルコリンエステラーゼ阻害)です。
- 選択肢3のプロポクスルはカーバメイト系(可逆的なアセチルコリンエステラーゼ阻害)です。
- 選択肢4のフェノトリンはピレスロイド系であり、神経細胞に直接作用して作用を発揮するため、正解は選択肢4です。
- 選択肢 1不正解
- ジクロルボスは有機リン系殺虫成分であり、アセチルコリンエステラーゼの阻害により殺虫作用を示します。
- 選択肢 2不正解
- フェニトロチオンは有機リン系殺虫成分であり、アセチルコリンエステラーゼを不可逆的に阻害して殺虫作用を示します。
- 選択肢 3不正解
- プロポクスルはカーバメイト系殺虫成分であり、アセチルコリンエステラーゼを可逆的に阻害して殺虫作用を示します。
- 選択肢 4正解
- フェノトリンはピレスロイド系殺虫成分であり、昆虫の神経細胞に直接作用して神経伝達を阻害することにより殺虫効果を発揮します。
覚えるポイント
- ピレスロイド系(フェノトリン、ペルメトリンなど):神経細胞に直接作用
- 有機リン系(ジクロルボス、フェニトロチオンなど):アセチルコリンエステラーゼを阻害
- カーバメイト系(プロポクスルなど):可逆的にアセチルコリンエステラーゼを阻害
間違えやすいところ
- 有機リン系・カーバメイト系とピレスロイド系の作用部位(アセチルコリンエステラーゼ阻害か神経細胞への直接作用か)を取り違えるミス
出題の前提:手引き「衛生害虫防除薬(殺虫成分の作用機序)」の規定に基づく。
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.19 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の添付文書の役割と取扱い
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書 / 適正使用 / 情報提供
一般用医薬品の添付文書に関する記述a~cの正誤の組み合わせとして、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用医薬品の添付文書は、医薬品を安全かつ適正に使用するための法定の情報伝達文書であり、購入者自身が適切に理解・保管し、受診時等の情報共有にも活用されるべきものです。
解き方
- 記述aの添付文書の保管に関する必要性を確認し、正しい記述であると判断します。
- 記述bの使用前における添付文書の確認の重要性を確認し、正しい記述であると判断します。
- 記述cの医療機関受診時における添付文書持参・提示の重要性を確認し、正しい記述であると判断します。
- a、b、cがすべて正となっている組み合わせ「4」を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが誤りとされているため誤りです。医療機関受診時に添付文書を持参することは重要です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りとされているため誤りです。添付文書はいつでも読めるよう保管される必要があります。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤りとされているため誤りです。使用前に添付文書に目を通すことは重要です。
- 選択肢 4正解
- 記述a、b、cのすべてが添付文書の適切な取扱い・活用に関する正しい説明となっています。
答えの内訳
- a:正
- 添付文書は医薬品を使用する期間中、必要なときにいつでも取り出して確認できるよう大切に保管される必要があります。
- b:正
- 医薬品を適正かつ安全に使用するため、使用前には必ず添付文書に目を通し、用法・用量や使用上の注意を把握することが極めて重要です。
- c:正
- 医療機関を受診する際には、服用した一般用医薬品の成分や使用状況を医療従事者に正確に伝えるため、添付文書を持参して提示することが推奨されます。
覚えるポイント
- 添付文書は捨てずに保管し、医療機関受診時には持参して医師・薬剤師に提示することが重要です。
間違えやすいところ
- 受診時には一般用医薬品の情報を隠すのではなく、相互作用防止のため添付文書を持参して伝える必要があります。
出題の前提:薬事法(平成25年法律第103号改正後)および登録販売者試験の手引き(適正使用分野)
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.20 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
添付文書における使用上の注意の記載内容
医薬品の適正使用と安全対策 · 使用上の注意 / 添付文書 / 相互作用
一般用医薬品の添付文書の「使用上の注意」に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
5
解説
一般用医薬品の「使用上の注意」は、生活者自身が危険性を予見・回避できるよう、禁忌や併用注意、服用の中止基準などが分かりやすく記載されています。
解き方
- 記述aを検討し、副作用や事故等の防止事項が記載されるため正しいと判断します。
- 記述bを検討し、症状が改善しない場合に長期使用し続けることは不適正使用であるため誤りと判断します。
- 記述cを検討し、生活者が自ら判断できるよう記載されているため正しいと判断します。
- 記述dを検討し、併用による相互作用リスクへの注意喚起が記載されるため正しいと判断します。
- 正・誤・正・正の組み合わせである「5」を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが誤りとされているため不適です。生活者が自らの判断で認識できるよう配慮されています。
- 選択肢 2不正解
- 記述a、c、dが誤りとされ、不適切な長期連用を認める記述bが正とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが正とされ、記述dが誤りとされているため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述a、dが誤りとされているため不適です。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- 使用上の注意には、重篤な副作用や事故等を未然に防ぐために避けるべき事項や注意すべき事項が記載されています。
- b:誤
- 一般用医薬品は症状の一時的な緩和等を目的とするため、改善しない場合は使用を中止して専門家に相談すべきであり、漫然と長期連用してはなりません。
- c:正
- 使用を避けるべき人(禁忌)については、一般の生活者が専門的な知識がなくても自らの判断で直感的に認識できるよう平易に記載されています。
- d:正
- 他の医薬品との併用により相互作用が生じ、作用増強や副作用リスクが高まる恐れがある組み合わせについては注意喚起が記載されます。
覚えるポイント
- 一般用医薬品で効果が得られない場合は、自己判断で長期連用せず使用を中止して受診・相談することが原則です。
間違えやすいところ
- 「症状が改善しない場合」は連用を続ける根拠ではなく、使用を中止して専門家に相談すべき状況です。
出題の前提:薬事法(平成25年法律第103号改正後)および登録販売者試験の手引き(適正使用分野)
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.20 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の保管及び取扱い上の注意
医薬品の適正使用と安全対策 · 保管及び取扱い上の注意 / 品質保持 / 誤用防止
一般用医薬品の添付文書における「保管及び取扱い上の注意」に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品の保管は直射日光や高温多湿を避けることが基本であり、散剤・錠剤は吸湿防止のため冷蔵庫保管を避けますが、開封後のシロップ剤などは冷所保管が推奨されます。
解き方
- 記述aの錠剤の冷蔵庫保管について、結露による吸湿・変質の危険があるため誤りと判断します。
- 記述bの他容器への移し替えについて、誤用と品質劣化の原因となるため正しいと判断します。
- 記述cの開封後シロップ剤の冷蔵庫保管について、雑菌繁殖防止等の観点から正しいと判断します。
- 記述dの不適切保管による化学変化・雑菌繁殖について、正しいと判断します。
- 誤・正・正・正の組み合わせである「4」を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが正、記述b・cが誤りとされているため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述c・dが誤りとされているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが正、記述c・dが誤りとされているため不適です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述bが誤りとされているため不適です。
答えの内訳
- a:誤
- 錠剤を冷蔵庫で保管すると、出し入れの際の温度差によって湿気を帯び、品質低下や変質を招くおそれがあるため、室温で直射日光を避けて保管します。
- b:正
- 他の容器に入れ替えると、誤用(誤飲)の原因となったり品質が変わったりするおそれがあるため、原則として元の容器に保管します。
- c:正
- シロップ剤は糖分を多く含み雑菌が繁殖しやすいため、開封後は冷蔵庫等の冷所に保管されることが望ましいです。
- d:正
- 高温・多湿・直射日光などの不適切な環境下では、医薬品の有効成分の分解等の化学変化や微生物の繁殖が生じる可能性があります。
覚えるポイント
- 錠剤やカプセル剤は冷蔵庫から出した際の結露で吸湿劣化するため、冷蔵庫保管は不適です。
間違えやすいところ
- 「冷蔵庫に入れておけば何でも長持ちする」と考えがちですが、固形製剤は結露による品質低下が起こります。
出題の前提:薬事法(平成25年法律第103号改正後)および登録販売者試験の手引き(適正使用分野)
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.21 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の適正使用情報の性格と役割
医薬品の適正使用と安全対策 · 適正使用情報 / 添付文書 / 専門家の役割
医薬品の適正な使用のために必要な情報(適正使用情報)に関する記述a~cの正誤について、正しい組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用医薬品は生活者が自己の判断と責任において使用するものであり、その添付文書は生活者向けに平易な言葉で記述され、専門家による適切な助言と補足説明が不可欠です。
解き方
- 記述aの「情報とモノが一体となって機能を発揮する」という医薬品の本質を確認し、正しいと判断します。
- 記述bの添付文書の対象読者について、医療関係者向けではなく一般生活者向けであるため誤りと判断します。
- 記述cの専門家による内容理解と効果的な情報提供の重要性を確認し、正しいと判断します。
- 正・誤・正の組み合わせである「1」を選択します。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが誤、cが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤、記述bが正とされているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが誤りとされているため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが正とされているため不適です。一般用医薬品の添付文書は一般生活者向けです。
答えの内訳
- a:正
- 医薬品は単なる物ではなく、適正使用情報が伴って初めて本来の有効性と安全性を発揮する特殊な商品です。
- b:誤
- 一般用医薬品の添付文書は、医師等の医療関係者ではなく、購入者である一般の生活者に向けて分かりやすく平易に記載されています。
- c:正
- 販売に従事する専門家は、添付文書等の内容を十分に理解した上で、購入者の状況に応じた的確な説明を行う必要があります。
覚えるポイント
- 医療用医薬品の添付文書は医療関係者向けですが、一般用医薬品の添付文書は一般の生活者向けに平易に書かれています。
間違えやすいところ
- 添付文書全般を「医療関係者向け」と混同しないように区別が必要です。
出題の前提:薬事法(平成25年法律第103号改正後)および登録販売者試験の手引き(適正使用分野)
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.21 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の添付文書の記載事項
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書の記載事項 / リスク区分 / 改訂年月
一般用医薬品の添付文書に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用医薬品の添付文書には、販売名、リスク区分、警告・使用上の注意、成分分量、効能効果、用法用量、改訂年月などの法定必須事項が漏れなく適正に記載されなければなりません。
解き方
- 記述aのリスク区分表示の省略可否を検討し、省略不可であるため誤りと判断します。
- 記述bの承認販売名の記載について、正しい記述であると判断します。
- 記述cの「使用にあたって、この説明文書を必ず読むこと」の表示義務について、正しいと判断します。
- 記述dの改訂年月および改訂箇所の明示ルールについて、正しいと判断します。
- 誤・正・正・正の組み合わせである「1」を選択します。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが正、他のb、c、dが誤りとされており不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが正、記述bが誤とされているため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bおよびdが誤りとされているため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述cが誤りとされているため不適です。
答えの内訳
- a:誤
- リスク区分は生活者や専門家が安全上の注意度を識別するための重要事項であり、記載を省略することはできません。
- b:正
- 医薬品の添付文書には、薬事法に基づき承認を受けた正式な販売名が記載されています。
- c:正
- 添付文書の上部には、使用前に必ず読むべき旨を喚起する「使用にあたって、この説明文書を必ず読むこと」等の文言が記載されます。
- d:正
- 使用上の注意等の重要事項が改訂された場合は、改訂年月を記載するとともに、改訂箇所を明示することとされています。
覚えるポイント
- リスク区分の表示は省略できず、添付文書や外箱等への明記が義務づけられています。
間違えやすいところ
- 添付文書の改訂時は改訂年月の記載だけでなく「改訂箇所の明示」も必要です。
出題の前提:薬事法(平成25年法律第103号改正後)および登録販売者試験の手引き(適正使用分野)
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.21 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
添付文書の標識的マーク(ピクトグラム)
医薬品の適正使用と安全対策 · 標識的マーク / 相談すること / ピクトグラム
一般用医薬品の添付文書に記載されている標識的マーク(人が手を挙げて相談・対話している姿を模したアイコン)が意味する項目として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
5
解説
添付文書の「使用上の注意」では、直感的な視認性を高めるため、「してはいけないこと」には禁止を表すマーク、「相談すること」には人が相談している様子を表すマーク等の標識的マークが用いられます。
解き方
- 問題に提示されたマーク(人が手を添えて誰かに相談している姿のデザイン)を確認します。
- 各項目のマーク体系(「してはいけないこと」は白抜き枠に×印や手で制止するマーク、「相談すること」は人が対話・相談するマーク)と照合します。
- 該当する項目が「相談すること」であると特定し、選択肢5を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 「効能・効果」を表すマークではありません。
- 選択肢 2不正解
- 「用法・用量」を表すマークではありません。
- 選択肢 3不正解
- 「してはいけないこと」には、一般に禁止や制止を表すマークが用いられます。
- 選択肢 4不正解
- 「使用上の注意」全体の表題マークではなく、「相談すること」の区分マークです。
- 選択肢 5正解
- 人が対話・相談している姿を模した標識的マークは「相談すること」を示します。
覚えるポイント
- 「してはいけないこと」は禁止・バツ等の記号、「相談すること」は相談者を模したピクトグラムが用いられます。
間違えやすいところ
- 「してはいけないこと」と「相談すること」の標識的マークの形状を取り違えないように注意が必要です。
出題の前提:薬事法(平成25年法律第103号改正後)および登録販売者試験の手引き(適正使用分野)
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
外用薬の「してはいけないこと」の記載
医薬品の適正使用と安全対策 · してはいけないこと / 外用薬 / 禁忌
一般用医薬品の添付文書の「してはいけないこと」の項に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用医薬品の「してはいけないこと」には、患部の悪化や重大な有害事象を防ぐための使用部位・状況の制限が記載されます。成分特有の副作用と使用制限の対応関係を正確に把握する必要があります。
解き方
- 選択肢1を確認:液体絆創膏は密閉作用により分泌液を貯留させるため、ただれ・化膿部への使用禁止は適当です。
- 選択肢2を確認:バシトラシンは抗生物質であり、光線過敏症による戸外活動制限は規定されておらず、誤った記述(不適当)です。
- 選択肢3を確認:みずむし薬の刺激性から目の周囲や粘膜への使用禁止は適当です。
- 選択肢4を確認:角質軟化・腐食作用をもつサリチル酸等のいぼ・うおのめ薬で目の周囲への使用禁止は適当です。
- 適当でないものとして選択肢2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 液体絆創膏を湿潤・化膿部に使用すると症状が悪化するため「してはいけないこと」として適当です。
- 選択肢 2正解
- バシトラシン配合剤に光線過敏症による「戸外での活動をしない」という注意規定はなく、不適当な記述です。
- 選択肢 3不正解
- みずむし・たむし用薬は粘膜等に刺激や障害を与えるため使用禁止とされており適当です。
- 選択肢 4不正解
- 角質溶解作用のあるうおのめ・たこ用薬は目に入ると危険なため目の周囲への使用禁止は適当です。
覚えるポイント
- ケトプロフェン貼付剤では光線過敏症への注意が必要ですが、抗菌薬のバシトラシンに「戸外活動禁止」の規定はありません。
間違えやすいところ
- 各外用成分ごとの特有の副作用と使用上の注意(禁忌事項)を混同しないように整理が必要です。
出題の前提:薬事法(平成25年法律第103号改正後)および登録販売者試験の手引き(適正使用分野)
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の外箱等の表示事項
医薬品の適正使用と安全対策 · 外箱の表示 / アルコール含有量 / してはいけないこと
医薬品の外箱等の記載に関する記述a~cの正誤について、正しい組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
4
解説
外箱等(容器や直接の被包)には、購入者が使用直前に危険を回避できるよう、添付文書の必読指示や主要な「してはいけないこと」が記載され、内服液剤のアルコール表示は1回服用量中0.1mL超が要件です。
解き方
- 記述aの添付文書必読に関する外箱表示義務を確認し、正しいと判断します。
- 記述bの内服液剤のアルコール表示基準(1回量中0.1mL超)と0.05mLという数値を比較し、誤りと判断します。
- 記述cの「してはいけないこと」の要約記載の目的を確認し、正しいと判断します。
- 正・誤・正の組み合わせである「4」を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが正とされているため不適です。アルコール表示の基準は0.1mL超です。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが誤りとされているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが誤、記述bが正とされているため不適です。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述a・cが誤、記述bが正とされているため不適です。
答えの内訳
- a:正
- 添付文書が封入されている医薬品では、購入者が使用前に添付文書を必ず読むよう、外箱等に必読に関する事項が記載されています。
- b:誤
- 内服液剤においてアルコール含有の旨を記載する必要があるのは、1回服用量中に「0.1mLを超える」アルコールを含有する場合であり、0.05mLでは記載基準に該当しません。
- c:正
- 外箱等においても、「してはいけないこと」として重篤な副作用や事故を回避するための重要な注意事項が記載されています。
覚えるポイント
- 内服液剤のアルコール表示義務は「1回服用量中に0.1mLを超えるアルコールを含有する場合」です。
間違えやすいところ
- 0.1mLと0.01mLや0.05mLなどの基準数値を誤認しやすいため、明確に「0.1mL超」と暗記します。
出題の前提:薬事法(平成25年法律第103号改正後)および登録販売者試験の手引き(適正使用分野)
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の製品表示に関する正誤
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書・製品表示 / 使用期限 / 保管方法
医薬品の製品表示に関する以下の記述(a~d)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品の外箱や直接の容器には、薬事法(現行の医薬品医療機器等法)等により購入者が安全・適正に使用するための情報が表示されています。使用期限は未開封状態での品質保持期限を指します。
解き方
- 記述aの容器や包装への保管注意事項の表示について検討し、正しいと判断します。
- 記述bの法的義務がない場合における外箱等の使用期限表示について検討し、通例として記載されるため正しいと判断します。
- 記述cの使用期限の定義(開封状態か未開封状態か)を確認し、未開封状態であるため誤りと判断します。
- 記述dの消防法等に基づく製品表示(高圧ガス等の表示など)について確認し、正しいと判断します。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aは正、cは誤、dは正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bは正、dは正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aは正、cは誤であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bは正、cは誤であるため誤った組み合わせです。
覚えるポイント
- 使用期限は「未開封状態」で保管された場合に品質が保持される期限である点
- 適切な保管環境が保たれない場合は期限内でも品質が低下する点
間違えやすいところ
- 使用期限を開封後の期限と混同してしまうこと
- 医薬品表示において薬事法以外の関連法規(消防法等)の表示規定を看過すること
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」医薬品の製品表示
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.23 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品副作用被害救済制度の概要
医薬品の適正使用と安全対策 · 救済制度 / 独立行政法人医薬品医療機器総合機構 / 拠出金
医薬品副作用被害救済制度に関する次の記述(a~d)のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品副作用被害救済制度は、医薬品を適正に使用したにもかかわらず発生した副作用による健康被害(入院を要する程度の疾病や障害、死亡)に対して迅速な救済給付を行う制度です。
解き方
- 記述aの請求権者について確認し、本人だけでなく死亡時の遺族も請求できるため誤りと判断します。
- 記述bの医学的薬学的判定の手続きについて、薬事・食品衛生審議会の答申に基づくため正しいと判断します。
- 記述cの対象医薬品について、無承認無許可医薬品や個人輸入医薬品は対象外であるため誤りと判断します。
- 記述dの財源構成について、給付費は製造販売業者からの拠出金で賄われるため正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りでbが正しいため、不適です。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcがいずれも誤りであるため、不適です。
- 選択肢 3不正解
- bは正しいですが、cが誤りであるため、不適です。
- 選択肢 4正解
- bとdの双方が正しい記述であるため、適切な組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- cが誤りでdが正しいため、不適です。
覚えるポイント
- 給付費は製薬企業からの拠出金、事務費の半分は国庫補助により賄われる点
- 無承認無許可医薬品や適正使用でない使用による健康被害は対象外である点
間違えやすいところ
- 健康被害を受けた本人しか請求できないと誤認すること(遺族も請求可能)
- 医師の判断があれば制度対象外の医薬品でも救済されると誤解すること
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」医薬品副作用被害救済制度
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.23 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
副作用情報等の収集、評価及び措置
医薬品の適正使用と安全対策 · 市販後安全対策 / 総合機構(PMDA) / 製造販売後調査
副作用情報等の収集、評価及び措置に関する次の記述(a~d)のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
収集された副作用情報は、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)において整理・調査検討が行われ、厚生労働省が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて安全対策措置を講じます。
解き方
- 記述aの新一般用医薬品の承認後調査(製造販売後調査)の義務を確認し、正しいと判断します。
- 記述bの行政措置における諮問機関を確認し、都道府県知事ではなく薬事・食品衛生審議会であるため誤りと判断します。
- 記述cの評価・検討主体を確認し、都道府県ではなくPMDAおよび厚生労働省・審議会であるため誤りと判断します。
- 記述dの総合機構における専門委員の意見聴取を伴う調査検討について確認し、正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aは正しいですが、bが誤りであるため不適です。
- 選択肢 2正解
- aおよびdの記述がともに正しいため、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bおよびcがいずれも誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- bは誤りでdは正しいため、不適です。
- 選択肢 5不正解
- cは誤りでdは正しいため、不適です。
覚えるポイント
- 厚生労働大臣が安全対策措置を講じる際は「薬事・食品衛生審議会」の意見を聴く点
- PMDA(総合機構)が副作用情報の調査検討を実施する点
間違えやすいところ
- 副作用の評価や行政措置の主体を都道府県知事と混同すること
- 新一般用医薬品の承認後の製造販売後調査義務を見落とすこと
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」副作用情報等の収集、評価及び措置
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.23 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬関係者による副作用等報告制度
医薬品の適正使用と安全対策 · 副作用等報告制度 / 薬事法第77条の4の2 / 因果関係の判定
薬事法第77条の4の2第2項の規定に基づく医薬品の副作用等報告(医薬関係者の副作用等報告)として適当でないものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬関係者による副作用等報告制度では、医薬品の副作用や感染症の発生について、因果関係が必ずしも明確でなくとも、安全対策上必要があると認められれば速やかに報告することが求められています。
解き方
- 選択肢1の安全性情報受領確認書の交付について確認し、正しい記述と判断します。
- 選択肢2の誤用・過量使用による健康被害の報告対象性について確認し、安全対策上必要があれば対象となるため正しい記述と判断します。
- 選択肢3の報告期限の規定(適宜速やかに報告)について確認し、正しい記述と判断します。
- 選択肢4の医薬品との因果関係が明確でない場合の扱いを確認し、因果関係が明確でない場合でも報告対象となるため、適当でないと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 総合機構に報告書が提出されると、報告者に対し受領確認書が交付されるため適当です。
- 選択肢 2不正解
- 過量使用や誤用等による健康被害であっても、安全対策上必要があるときは報告対象となるため適当です。
- 選択肢 3不正解
- 明確な日数制限は定められていませんが、速やかな提出が求められているため適当です。
- 選択肢 4正解
- 因果関係が必ずしも明確でない場合であっても幅広く収集するため、報告の対象となります。
覚えるポイント
- 副作用の因果関係が完全に証明・確定していなくても報告対象となる点
- 誤用や過量使用による事例であっても安全対策上必要があれば報告する点
間違えやすいところ
- 因果関係が医学的に完全に証明されてからでないと報告できないと誤認すること
- 報告期限として明確な期日(30日以内など)が定められていると誤認すること
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」医薬品の副作用等報告
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.24 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
緊急安全性情報(イエローレター)の概要
医薬品の適正使用と安全対策 · 緊急安全性情報 / イエローレター / 安全対策措置
緊急安全性情報に関する次の文中の空欄( a )~( c )に入る語句の正しい組み合わせを選びなさい。 「医薬品または( a )について緊急かつ重大な注意喚起や使用制限に係る対策が必要である場合に、( b )からの命令、指示、製造販売業者の自主決定等に基づいて作成され、( c )とも呼ばれる。」
解答・解説を表示
解答
5
解説
緊急安全性情報(イエローレター)は、医薬品や医療機器について緊急かつ重大な注意喚起や使用制限に係る対策が必要な場合に発出される、最も緊急性の高い安全性情報です。
解き方
- 対象物が医薬品のほか「医療機器」であることを確認します(医薬部外品ではありません)。
- 発出根拠がPMDAではなく国の行政機関である「厚生労働省」からの命令・指示等であることを確認します。
- 緊急安全性情報の通称が黄色い紙に由来する「イエローレター」であることを確認して組み合わせを特定します。
- 選択肢 1不正解
- 対象は医薬部外品ではなく医療機器であり、通称はブルーレター(安全性速報)ではなくイエローレターです。
- 選択肢 2不正解
- 対象は医療機器であり、命令・指示の主体は厚生労働省、通称はイエローレターです。
- 選択肢 3不正解
- 緊急安全性情報の通称はイエローレターであり、ブルーレターは安全性速報を指します。
- 選択肢 4不正解
- 命令や指示を出す主体は医薬品医療機器総合機構(PMDA)ではなく厚生労働省です。
- 選択肢 5正解
- aが医療機器、bが厚生労働省、cがイエローレターの組み合わせが正しく、適切な選択肢です。
答えの内訳
- 空欄a:医療機器
- 緊急安全性情報の対象となるものは医薬品または医療機器です。
- 空欄b:厚生労働省
- 緊急安全性情報は厚生労働省からの命令や指示、または製造販売業者の自主決定に基づいて作成されます。
- 空欄c:イエローレター
- 黄色い用紙に赤枠で印刷される緊急安全性情報は通称イエローレターと呼ばれます。
覚えるポイント
- 緊急安全性情報はイエローレター(A4黄色紙)、安全性速報はブルーレター(A4青色紙)。
- 作成命令・指示の主体は厚生労働省であり、対象は医薬品および医療機器。
間違えやすいところ
- 安全性速報(ブルーレター)と緊急安全性情報(イエローレター)を取り違えやすい。
- 指示命令の主体をPMDA(医薬品医療機器総合機構)と混同しやすい。
出題の前提:平成26年度登録販売者試験・厚生労働省試験問題作成の手引き(適正使用・安全対策)
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.24 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品副作用被害救済制度の給付対象と要件
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品副作用被害救済制度 / 給付の対象・除外 / 適正使用
医薬品副作用被害救済制度に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 一般用検査薬は、救済制度の対象から除外されている。 b 医療機関での治療を要さずに寛解したような軽度の健康被害についても、救済給付の対象となっている。 c 用法・用量、使用上の注意に従わずに使用されたような不適正な使用による健康被害についても、救済給付の対象となっている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品副作用被害救済制度は、医薬品を適正に使用したにもかかわらず発生した副作用により、入院治療が必要な程度の疾病や障害、死亡などの重篤な健康被害が生じた場合に給付を行う公的制度です。
解き方
- 記述a:一般用検査薬が救済制度の対象除外医薬品に該当するか判断します(正しい)。
- 記述b:通院不要・医療機関を受診せず寛解するような軽度な副作用が対象となるか確認します(誤り)。
- 記述c:用法用量を守らない不適正使用による被害が救済対象となるか確認します(誤り)。
- 正・誤・誤の組み合わせを選択肢3と決定します。
- 選択肢 1不正解
- bとcの記述が誤りであるため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- aが正、bが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、cが誤りであるため不適当です。
答えの内訳
- a:正
- 人体に直接使用されない一般用検査薬や殺虫剤・殺鼠剤などは、副作用被害救済制度の対象から除外されています。
- b:誤
- 救済給付の対象となる健康被害は、入院治療を必要とする程度の医療を受ける場合等に限られており、医療機関を受診せずに寛解した軽度の健康被害は対象外です。
- c:誤
- 救済制度は医薬品が適正に使用されたにもかかわらず生じた健康被害を対象としており、不適正な使用による健康被害は給付の対象外です。
覚えるポイント
- 救済対象外:一般用検査薬、人体に直接使用しない殺虫剤・殺鼠剤、製造販売に承認を要しないもの等。
- 救済要件:適正な使用、入院治療を要する程度の医療(疾病)、日常生活に著しい制限を受ける障害、死亡。
間違えやすいところ
- 軽度の副作用や外来通院のみで済んだ軽微な健康被害でも給付対象になると誤認しやすい。
- 不適正使用(過量服用や乱用等)による被害も救済されると混同しやすい。
出題の前提:平成26年度登録販売者試験・厚生労働省試験問題作成の手引き(適正使用・安全対策)
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.24 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の安全対策の歴史的経緯
医薬品の適正使用と安全対策 · 安全対策の歴史 / かぜ薬と間質性肺炎 / アンプル入りかぜ薬 / 塩酸フェニルプロパノールアミン
一般用医薬品の安全対策に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 一般用かぜ薬の使用による重篤な副作用に間質性肺炎がある。 b 解熱鎮痛成分としてアミノピリン、スルピリンが配合されたアンプル入りかぜ薬の使用による重篤な副作用をふまえ、一般用かぜ薬についても承認基準が制定された。 c 米国において、塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)含有医薬品を女性が食欲抑制剤として使用した場合に、出血性脳卒中の発生リスクとの関連性が高いとの報告がなされ、米国食品医薬品庁(FDA)から、米国内におけるPPA含有医薬品の自主的な販売中止が要請された。
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用医薬品の安全対策は、過去に発生したアンプル入りかぜ薬の副作用事故やPPAによる脳卒中リスク、かぜ薬による間質性肺炎などの健康被害事例を契機として、基準制定や法規制の見直しが進められてきました。
解き方
- 記述a:一般用かぜ薬による重篤な副作用として間質性肺炎が安全対策の契機となったか検討します(正しい)。
- 記述b:アンプル入りかぜ薬の副作用問題を契機に一般用かぜ薬承認基準が制定されたか検討します(正しい)。
- 記述c:米国におけるPPAの食欲抑制剤使用と出血性脳卒中リスクに伴う自主回収要請の経緯を検討します(正しい)。
- すべて正(正・正・正)である組み合わせを選択肢2と特定します。
- 選択肢 1不正解
- bの記述も正しいため誤りです。
- 選択肢 2正解
- a、b、cの記述はいずれも歴史的事実・手引きの内容と合致しており正しいです。
- 選択肢 3不正解
- bおよびcの記述も正しいため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aの記述も正しいため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- すべての記述が正しいため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 一般用かぜ薬の使用後に間質性肺炎の重篤な副作用が報告され、添付文書の改訂等の安全対策が図られました。
- b:正
- アミノピリン・スルピリン等のアンプル入りかぜ薬によるショック死多発を受け、一般用かぜ薬の承認基準が制定されました。
- c:正
- 米国においてPPAと出血性脳卒中の関連性が報告され、FDAが自主的販売中止を要請した経緯は記述通りです。
覚えるポイント
- アンプル入りかぜ薬事故(アミノピリン、スルピリン)→一般用かぜ薬の承認基準の制定。
- PPA(フェニルプロパノールアミン)→出血性脳卒中リスクによりプソイドエフェドリン塩酸塩等へ代替。
間違えやすいところ
- アンプル入りかぜ薬事故が承認基準制定の契機となった歴史的背景を見落としやすい。
- PPAによる副作用を心筋梗塞や消化管出血など他の疾患と混同しやすい(正しくは出血性脳卒中)。
出題の前提:平成26年度登録販売者試験・厚生労働省試験問題作成の手引き(適正使用・安全対策)
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.25 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
薬物乱用防止と社会啓発活動
医薬品の適正使用と安全対策 · 薬物乱用防止 / 「ダメ。ゼッタイ。」普及運動 / 薬と健康の週間 / 登録販売者の役割
薬物乱用防止に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 小学生には、医薬品の適正使用の重要性等に関する啓発は実施していない。 b 一般用医薬品の乱用をきっかけとして、違法な薬物の乱用につながることはない。 c 薬物乱用防止を一層推進するため、「ダメ。ゼッタイ。」普及運動が実施されている。 d 医薬品の適正使用の推進のため、「薬と健康の週間」などの啓発活動に参加、協力することが登録販売者にも期待されている。
解答・解説を表示
解答
5
解説
薬物乱用防止においては、青少年期からの早期教育や「ダメ。ゼッタイ。」普及運動などの啓発活動が重要であり、一般用医薬品の販売等に従事する登録販売者も地域社会で積極的な役割を果たすことが求められます。
解き方
- 記述a:小中学生等を対象とした啓発教育が行われているか確認します(行われており誤り)。
- 記述b:一般用医薬品の乱用が違法薬物の乱用につながる可能性を評価します(つながる恐れがあり誤り)。
- 記述c:「ダメ。ゼッタイ。」普及運動の趣旨を確認します(正しい)。
- 記述d:「薬と健康の週間」等における登録販売者の協力・参加について確認します(正しい)。
- 正しい記述の組み合わせ(c、d)を選択肢5と判断します。
- 選択肢 1不正解
- aとbの記述はいずれも誤りであるため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- aの記述が誤りであるため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- bの記述が誤りであるため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- bの記述が誤りであるため不適当です。
- 選択肢 5正解
- cとdの記述がともに正しく、適切な組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 医薬品の適正使用や薬物乱用防止の啓発は、小中学生等の若い世代に対しても積極的に実施されています。
- b:誤
- 身近な一般用医薬品の乱用(ゲートウェイドラッグ)をきっかけとして、違法薬物の乱用へつながる危険性があります。
- c:正
- 薬物乱用防止を推進する社会的キャンペーンとして、「ダメ。ゼッタイ。」普及運動が全国で展開されています。
- d:正
- 「薬と健康の週間」などの啓発活動への参加・協力は、専門家である登録販売者にも期待されています。
覚えるポイント
- 「ダメ。ゼッタイ。」普及運動(6月20日~7月19日):国連の薬物乱用防止決議に基づく普及運動。
- 「薬と健康の週間」(10月17日~23日):医薬品の適正使用に関する啓発活動。
間違えやすいところ
- 小学生などの低年齢層には薬物教育は早すぎるため行われないと思い込んでしまう誤り。
- 一般用医薬品は市販薬であるため、覚醒剤や危険ドラッグなどの違法薬物乱用の誘因(ゲートウェイ)にはならないと誤認しやすい。
出題の前提:平成26年度登録販売者試験・厚生労働省試験問題作成の手引き(適正使用・安全対策)
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.25 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
してはいけないこと(牛乳アレルギー)
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書 / してはいけないこと / アレルギー歴 / タンニン酸アルブミン
添付文書の「次の人は使用(服用)しないこと」項目欄に、「牛乳によるアレルギー症状を起こしたことがある人」と記載されている一般用医薬品に含まれる成分として、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品の添付文書における「してはいけないこと」には、重篤な副作用や症状の悪化等を防ぐために使用を避けるべき対象者が明記されています。原材料に特定の食品由来成分が含まれている場合、その食品にアレルギー歴がある人ではショック等の重篤な過敏症状を引き起こす危険性があるため使用禁忌となります。
解き方
- 各選択肢に挙げられた成分の原材料や禁忌事項を確認する。
- タンニン酸アルブミンに含まれるアルブミンが牛乳のタンパク質(カゼイン)由来であることを特定し、正答を判断する。
- 選択肢 1不正解
- メキタジンは抗ヒスタミン成分であり、牛乳アレルギーによる使用禁忌の対象成分ではありません。
- 選択肢 2正解
- タンニン酸アルブミンに含まれるアルブミンは牛乳由来(カゼイン)であるため、牛乳アレルギー症状を起こしたことがある人では使用(服用)しないこととされています。
- 選択肢 3不正解
- イソプロピルアンチピリンはピリン系解熱鎮痛成分であり、本剤によるアレルギー歴やピリン系アレルギー歴のある人が禁忌対象となります。
- 選択肢 4不正解
- ブチルスコポラミン臭化物は抗コリン成分であり、緑内障や前立腺肥大による排尿障害のある人などが使用禁忌または相談対象となります。
覚えるポイント
- タンニン酸アルブミンは牛乳アレルギー(カゼイン由来)で使用禁忌。
間違えやすいところ
- リゾチーム塩酸塩(鶏卵アレルギー)とタンニン酸アルブミン(牛乳アレルギー)を混同しやすいので注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成25年改正等対応)「医薬品の適正使用と安全対策」
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.25 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品PLセンターの概要
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品PLセンター / 医薬部外品 / 裁判外紛争解決手続
医薬品PLセンターに関する次の記述について、( a )及び( b )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 「消費者が、医薬品または( a )に関する苦情について( b )と交渉するに当たって、公平・中立な立場で申立ての相談を受け付け、交渉の仲介や調整・あっせんを行い、裁判によらずに迅速な解決に導くことを目的としている。」
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解答
4
解説
医薬品PLセンター(医薬品製造物責任相談管理室)は、日本製薬団体連合会が開設したPL法に基づく裁判外紛争解決(ADR)機関です。対象は医薬品および医薬部外品であり、医療機器や化粧品は対象外です。また、交渉の相手方は製造物責任を負う「製造販売元の企業」となります。
解き方
- 医薬品PLセンターが対象とする製品の範囲(医薬品または医薬部外品)を確認して空欄aを絞り込む。
- 苦情申立てにおける交渉相手が「製造販売元の企業」であることを確認して空欄bを決定し、適切な選択肢を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aの医療機器は対象外であり、bの交渉相手も医療機関ではなく製造販売元の企業であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 医薬品PLセンターの対象は医薬品または「医薬部外品」であり、医療機器ではないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aは医薬部外品で正しいですが、bの交渉相手は医療機関ではなく「製造販売元の企業」であるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- 空欄aには「医薬部外品」、空欄bには「製造販売元の企業」が入るため正しい記述です。
覚えるポイント
- 医薬品PLセンターの対象は「医薬品」と「医薬部外品」、相手方は「製造販売元の企業」。
間違えやすいところ
- 化粧品や医療機器もPLセンターの対象に含まれると誤認しやすい。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き「医薬品の適正使用と安全対策」
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.26 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
相談すること(基礎疾患・診断名と成分)
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書 / 相談すること / 基礎疾患 / 自律神経作用成分
一般用医薬品の添付文書の使用上の注意において、医師、薬剤師または登録販売者に「相談すること」とされている診断名と成分の関係について、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 貧血 - マオウ b 高血圧 - アスピリン c 緑内障 - ロートエキス d 心臓病 - メチルエフェドリン塩酸塩
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解答
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解説
医薬品の添付文書の「相談すること」には、本人の基礎疾患や既往症によって症状が悪化するおそれがある項目が記載されます。抗コリン成分(ロートエキス等)は散瞳作用・眼圧上昇を招くため「緑内障」の人が、アドレナリン作動成分(メチルエフェドリン塩酸塩等)は心臓刺激作用があるため「心臓病」「高血圧」等の人が該当します。
解き方
- a〜dの診断名と成分の対応関係を個別に検討する。
- a(マオウ:高血圧や心臓病など)とb(アスピリン:胃・十二指腸潰瘍など)が不適切であることを確認する。
- c(ロートエキス:緑内障)およびd(メチルエフェドリン塩酸塩:心臓病)が適切であることを確認し、組み合わせ「c、d」を選択する。
- 選択肢 1不正解
- a(マオウは高血圧や心臓病等)およびb(アスピリンは胃・十二指腸潰瘍等)はいずれも対応が誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cは正しいですが、a(マオウと貧血)の対応が誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cは正しいですが、b(アスピリンと高血圧)の対応が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dは正しいですが、b(アスピリンと高血圧)の対応が誤りです。
- 選択肢 5正解
- c(緑内障-ロートエキス)およびd(心臓病-メチルエフェドリン塩酸塩)はともに正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 抗コリン成分は「緑内障・排尿困難」、アドレナリン作動成分は「心臓病・高血圧・甲状腺機能障害・糖尿病」で相談すること。
間違えやすいところ
- アスピリンは胃・十二指腸潰瘍や血液凝固異常等に注意が必要で、高血圧が直接の主たる相談理由とはなりません。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き「医薬品の適正使用と安全対策」
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.26 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
ステロイド性抗炎症成分の長期連用禁止の理由
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書 / してはいけないこと / ステロイド性抗炎症成分 / 化膿性皮膚疾患用薬 / 副腎皮質機能低下
ステロイド性抗炎症成分を含有する、坐薬である化膿性皮膚疾患用薬の添付文書の使用上の注意において、「長期連用しないこと」が記載される理由として、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
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解説
ステロイド性抗炎症成分を含む外用薬や坐薬を広い範囲や長期間にわたり連用すると、局所作用にとどまらず全身への移行量が増加します。その結果、下垂体・副腎皮質系へのフィードバックにより内因性ホルモン産生が抑制され、副腎皮質機能の低下や皮膚の菲薄化、易感染性などの重篤な全身性副作用を招く危険性があります。
解き方
- ステロイド性抗炎症成分が持つ薬理作用と連用時の全身的影響(ホルモン分泌への影響)を確認する。
- 長期連用により副腎皮質ホルモンの分泌抑制から「副腎皮質の機能低下」を生じるおそれがあることを特定し、該当肢を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- アルミニウム脳症は、スクラルファートや合成ヒドロタルサイトなどアルミニウムを含む胃腸薬成分を透析患者が長期連用した場合等のリスクです。
- 選択肢 2正解
- ステロイド性抗炎症成分の長期連用により、全身性の影響として副腎皮質の機能低下を生じるおそれがあります。
- 選択肢 3不正解
- 点鼻薬中のアドレナリン作動成分の長期連用・過度な使用によって血管の二次拡張が起こり、鼻づまり(鼻閉)を招きます。
- 選択肢 4不正解
- 鬱血性心不全は、主にグリチルリチン酸等の大量・長期連用による偽アルドステロン症の悪化などに関係する記述です。
覚えるポイント
- ステロイド性抗炎症成分の外用薬・坐薬の長期連用禁止理由は「副腎皮質の機能低下を生じるおそれがあるため」。
間違えやすいところ
- アルミニウム製剤の「アルミニウム脳症」や血管収縮成分の「二次充血(鼻づまり)」と混同しないようにする。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き「医薬品の適正使用と安全対策」
出典:長野県『2014年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:667KB) p.26 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
2014年度 長野県 後半
参照した公式資料
長野県が公開した2014年度 長野県 後半の問題・解答資料です。
- 試験問題 午後(PDF:667KB) ↗ — www.pref.nagano.lg.jp(PDF・27ページ)
- 正答一覧(PDF:70KB) ↗ — www.pref.nagano.lg.jp(PDF・1ページ)

