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2014年度 長野県 前半の概要
医薬品の定義(薬事法第2条第1項)
薬事に関する法規と制度 · 医薬品の定義 / 日本薬局方 / 体外診断用医薬品 / 医薬部外品との区別
薬事法第2条第1項に規定されている医薬品に関する次の記述a〜cの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 日本薬局方に収載されている医薬品の中には、一般用医薬品の中に配合されているものがある。 b 人または動物の疾病の診断、治療または予防に使用されることが目的とされている物であっても、人の身体に直接使用されない検査薬は医薬品に含まれない。 c 人または動物の身体の構造または機能に影響を及ぼすことを目的とする医薬部外品も医薬品に含まれる。
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解答
3
解説
薬事法第2条第1項における医薬品の定義では、日本薬局方収載物、疾病の診断・治療・予防目的の物、身体の構造・機能に影響を及ぼす目的の物が規定されており、いずれも医薬部外品等を除外しています。
解き方
- 記述aについて、日本薬局方に収載された成分が一般用医薬品にも汎用されている事実を確認して「正」と判断します。
- 記述bについて、身体に直接使用されない体外診断用医薬品も医薬品に含まれるため「誤」と判断します。
- 記述cについて、医薬品の定義から医薬部外品は除外規定されているため「誤」と判断します。
- a:正、b:誤、c:誤の組み合わせである選択肢3を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤、bが正とされているため誤りです。aは正しく、bは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、cが正とされているため誤りです。aは正しく、cは医薬部外品が除外されるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- cが正とされているため誤りです。医薬部外品は医薬品から除外されます。
答えの内訳
- a:正
- 日本薬局方に収載されている医薬品の成分は、医療用医薬品だけでなく一般用医薬品にも多数配合されています。
- b:誤
- 人の身体に直接使用されない体外診断用医薬品(検査薬等)も、疾病の診断に使用される目的物として医薬品に含まれます。
- c:誤
- 医薬品の定義において、医薬部外品や化粧品、再生医療等製品であるものは明確に除外されています。
覚えるポイント
- 医薬品の定義から「医薬部外品」は明確に除外されている点
間違えやすいところ
- 体外診断用医薬品は直接人体に使用しないため医薬品ではないと誤解しやすい点
出題の前提:薬事法(平成25年法律第103号改正後)第2条第1項
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.4 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
要指導医薬品の定義と取扱い
薬事に関する法規と制度 · 要指導医薬品 / 効能効果の範囲 / 処方箋医薬品との違い / リスク区分変更
要指導医薬品に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
2
解説
要指導医薬品は、処方箋なしで薬局等で購入できる一般用医薬品に近い性格を持ちますが、新効能・新用量医薬品等で一定期間の安全性確認が必要なため、薬剤師による対面での情報提供等が義務づけられています。
解き方
- 選択肢1について、一般用医薬品や要指導医薬品では注射などの侵襲性の高い投与方法は認められていないことを確認します。
- 選択肢2について、自己判断で使用する性質上、重篤な疾患を対象とする効能効果は認められないことを確認し「正」と判定します。
- 選択肢3について、処方箋により供給されるのは医療用医薬品(処方箋医薬品)であるため誤りと判断します。
- 選択肢4について、専門家が容態に合わせて用量を個別に増減・調製して交付することは認められていないため誤りと判断します。
- 選択肢5について、原則として安全性評価を経て薬事・食品衛生審議会の意見を聴いた上で一般用医薬品へ移行するため誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 要指導医薬品において、注射等の人体に対する侵襲性の高い使用方法は認められていません。
- 選択肢 2正解
- 医師等の診療によらなければ一般に治癒が期待できない疾患に対する効能効果は認められていません。
- 選択肢 3不正解
- 処方箋によって使用されることを目的とするのは医療用医薬品であり、要指導医薬品ではありません。
- 選択肢 4不正解
- 要指導医薬品は定められた用法用量で使用するものであり、販売者が容態に合わせて用量を決定して交付することはできません。
- 選択肢 5不正解
- 薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて、適正と認められれば一般用医薬品へ移行します。
覚えるポイント
- 要指導医薬品は自己選択薬であり処方箋医薬品ではない点
間違えやすいところ
- 要指導医薬品を医療用医薬品(処方箋医薬品)と混同してしまうこと
出題の前提:薬事法(平成25年法律第103号改正後)第4条第5項第4号等
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.4 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
毒薬の取扱いと表示・管理基準
薬事に関する法規と制度 · 毒薬 / 表示基準 / 貯蔵・保管 / 安全域
毒薬に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
5
解説
毒薬・劇薬は毒性・劇性が強いものとして厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて指定します。毒薬の表示は「黒地に白枠・白字」、劇薬は「白地に赤枠・赤字」と定められています。
解き方
- 選択肢1について、毒薬を指定するのは審議会ではなく厚生労働大臣(審議会の意見を聴く)であるため誤りと判断します。
- 選択肢2について、毒薬は薬用量と中毒量が接近しており安全域が狭いため誤りと判断します。
- 選択肢3について、毒薬は他の医薬品と区別して貯蔵し、施錠する必要があるため誤りと判断します。
- 選択肢4について、一般用医薬品には毒薬または劇薬に該当するものはないため誤りと判断します。
- 選択肢5について、黒地に白枠・白字で品名と「毒」を記載する法定基準と一致しているため正解と判定します。
- 選択肢 1不正解
- 毒薬は厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて指定するため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 毒薬は薬用量と中毒量が接近しており、安全域が狭い医薬品です。
- 選択肢 3不正解
- 毒薬は他の医薬品と区別して施錠できる場所に貯蔵・保管しなければなりません。
- 選択肢 4不正解
- 一般用医薬品には毒薬および劇薬に該当する医薬品は一切存在しません。
- 選択肢 5正解
- 毒薬の表示規則として、直接の容器等に黒地に白枠・白字で品名及び「毒」の文字を記載する規定と合致しています。
覚えるポイント
- 毒薬は「黒地に白枠・白字」、劇薬は「白地に赤枠・赤字」
間違えやすいところ
- 劇薬の表示(白地に赤枠・赤字)と毒薬の表示を逆にしてしまうミス
出題の前提:薬事法(平成25年法律第103号改正後)第44条
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.4 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品のリスク区分
薬事に関する法規と制度 · リスク区分 / 第一類医薬品 / 第二類医薬品 / 第三類医薬品 / 区分の見直し
一般用医薬品のリスク区分に関する次の記述a〜dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 一般用医薬品は、その保健衛生上のリスクに応じて、第一類医薬品、第二類医薬品(指定第二類医薬品を含む。)及び第三類医薬品に区分されている。 b 第三類医薬品は、副作用等により身体の変調・不調が起こるおそれのない医薬品である。 c 一般用医薬品は、直接の容器または被包にリスク区分を示す識別表示が記載されている。 d 安全性に関する新たな知見や副作用の発生状況等を踏まえ、リスク区分は適宜見直しが図られている。
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解答
2
解説
一般用医薬品はリスクに応じて3分類されますが、第三類医薬品であっても「副作用が全く生じない」わけではありません。リスク区分は固定ではなく、新たな安全性知見により見直されます。
解き方
- 記述aを確認し、第一類・第二類・第三類(指定第二類含む)の区分体系に合致するため「正」と判断します。
- 記述bについて、第三類医薬品も身体の変調・不調が起こるおそれはあるため「おそれのない」は「誤」と判断します。
- 記述cについて、直接の容器等への識別表示の記載義務があるため「正」と判断します。
- 記述dについて、リスク区分は適宜見直されるため「正」と判断します。
- a:正、b:誤、c:正、d:正の組み合わせである選択肢2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤、bが正とされているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bが正、cが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが正、dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bが正とされているため誤りです。第三類医薬品にも副作用のおそれは存在します。
答えの内訳
- a:正
- 一般用医薬品は、保健衛生上のリスクの程度に応じて第一類、第二類(指定第二類含む)、第三類に区分されています。
- b:誤
- 第三類医薬品であっても医薬品である以上、副作用等により身体の変調・不調が起こるおそれは完全には排除されません。
- c:正
- 一般用医薬品の外箱や直接の容器等には、リスク区分に応じた所定の枠囲み等の識別表示が義務づけられています。
- d:正
- 市販後の副作用報告や安全性の新知見に基づき、リスク区分は随時適切な区分へと見直しが行われます。
覚えるポイント
- 第三類医薬品であっても副作用のリスクがゼロではない点
間違えやすいところ
- 第三類医薬品は日常生活に支障を来す程度ではないが、身体の不調が生じるリスクはある
出題の前提:薬事法(平成25年法律第103号改正後)第36条の7等
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬部外品の定義と販売業の取扱い
薬事に関する法規と制度 · 医薬部外品 / 販売業の許可 / 効能効果の標榜 / 衛生害虫の防除
医薬部外品に関する次の記述a〜cの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬部外品を業として販売する場合は、販売業の許可が必要である。 b 医薬部外品は、その効能効果が予め定められた範囲内であって、成分や用法等に照らして人体に対する作用が緩和であることを要件として、医薬品的な効能効果を表示・標榜することが認められている。 c 人または動物の保健のためにするねずみ、はえ、蚊、のみその他これらに類する生物の防除の目的のために使用される物は、医薬部外品から除かれている。
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解答
5
解説
医薬部外品は人体に対する作用が緩和なものであり、販売業の許可なく自由に販売できます。また、衛生害虫(ねずみ、はえ、蚊等)の防除を目的とする製品も医薬部外品の定義に含まれています。
解き方
- 記述aについて、医薬部外品の販売には許可が不要であるため「誤」と判断します。
- 記述bについて、定められた範囲内で人体に対する作用が緩和であることを要件に効能を表示できるため「正」と判断します。
- 記述cについて、衛生害虫等の防除目的の物は医薬部外品に含まれる(防除用医薬部外品)ため、「除かれている」は「誤」と判断します。
- a:誤、b:正、c:誤の組み合わせである選択肢5を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤、cが正とされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが正とされているため誤りです。販売業の許可は不要です。
- 選択肢 3不正解
- aが正、bが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cが正とされているため誤りです。衛生害虫防除目的の物も医薬部外品に含まれます。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが誤であり、正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 医薬部外品を業として販売する場合、医薬品のような販売業の許可は必要ありません(誰でも自由に販売可能)。
- b:正
- 医薬部外品は、あらかじめ定められた範囲内で人体に対する作用が緩和なものについて、承認された医薬品的な効能効果の表示が認められています。
- c:誤
- ねずみ、はえ、蚊、のみ等の防除を目的とする殺虫剤・防除剤は、医薬部外品(いわゆる防除用医薬部外品)の範囲に含まれます。
覚えるポイント
- 医薬部外品の販売には医薬品販売業の許可は不要であること
間違えやすいところ
- 防除用の殺虫剤等は医薬品にしか存在しないと勘違いすること
出題の前提:薬事法(平成25年法律第103号改正後)第2条第2項
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
化粧品の定義と規制
薬事に関する法規と制度 · 化粧品 / 医薬品成分の配合 / 販売業の許可 / 身体の構造・機能への影響 / 承認制度
化粧品に関する次の記述a〜dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 化粧品に、医薬品の成分の配合が認められることはない。 b 化粧品を業として販売する場合は、販売業の許可は必要ない。 c 人の身体の構造若しくは機能に影響を及ぼすことを目的とするものは、化粧品に含まれない。 d 化粧品を製造販売する場合には、必ず、品目ごとの承認を得なければならない。
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解答
2
解説
化粧品は人の身体を清潔にし、美化する目的の作用が緩和な物であり、販売業の許可は不要です。化粧品基準に合致していれば原則として承認は不要(届出で足りる)であり、承認を要するのは基準外の成分を含む場合等に限られます。
解き方
- 記述aについて、医薬品成分であっても化粧品基準で認められたものは配合可能なため「誤」と判断します。
- 記述bについて、化粧品の販売業許可は不要であるため「正」と判断します。
- 記述cについて、身体の構造・機能に影響を与えるものは化粧品から除かれるため「正」と判断します。
- 記述dについて、化粧品の製造販売は原則として品目ごとの届出制であり「必ず承認を得る」わけではないため「誤」と判断します。
- a:誤、b:正、c:正、d:誤の組み合わせである選択肢2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- bが誤、dが正とされているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、bが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが正、cが誤、dが正とされているため誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- 化粧品基準に基づき、防腐剤など厚生労働大臣が認めた医薬品成分については一定の制限下で配合が認められています。
- b:正
- 化粧品を業として小売り・販売するにあたって、医薬品のような販売業の許可は必要ありません。
- c:正
- 身体の構造や機能に影響を及ぼすことを目的とするものは医薬品等に該当し、化粧品の定義には含まれません。
- d:誤
- 化粧品基準に適合している化粧品であれば、品目ごとの承認は不要であり、あらかじめ品目ごとの届出を行うことで製造販売できます。
覚えるポイント
- 化粧品は原則として品目ごとの届出制(承認ではない)
間違えやすいところ
- 化粧品にも配合が認められている医薬品成分がある(全否定ではない)ことの見落とし
出題の前提:薬事法(平成25年法律第103号改正後)第2条第3項、第14条等
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の法定表示事項
薬事に関する法規と制度 · 外箱等の表示 / 添付文書の記載事項 / 邦文記載の原則
一般用医薬品の表示に関する次の記述a〜cの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品の容器等が小売りのために包装されている場合において、薬事法第50条に基づく、直接の容器または被包に記載されていなければならない事項が、その外部の容器または被包(以下「外箱等」という。)を透かして容易に見ることができないときには、その外箱等にも同様の事項が記載されていなければならない。 b 用法用量その他使用及び取扱い上必要な注意等は、容器等及び外箱等だけでなく、添付文書にも必ず記載されていなければならない。 c 用法用量その他使用及び取扱い上必要な注意等は、邦文で記載されていなければならない。
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解答
2
解説
薬事法上の直接の容器等の記載事項(第50条)は外箱等で遮られる場合は外箱等にも表示が必要であり、邦文記載が義務づけられています(第53条)。また添付文書記載事項には容器等記載により省略できる例外規定があります(第52条)。
解き方
- 記述aについて、外箱を透かして見えない場合の外箱への同一事項記載義務を確認し「正」と判断します。
- 記述bについて、容器や被包に記載されていれば添付文書の記載を省略できる場合があるため「必ず記載」は「誤」と判断します。
- 記述cについて、日本の薬事法における表示は邦文でなければならないため「正」と判断します。
- a:正、b:誤、c:正の組み合わせである選択肢2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤とされているため誤りです。外箱等にも記載が必要です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、bが正とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが正、cが誤とされているため誤りです。邦文での記載が必須です。
答えの内訳
- a:正
- 直接の容器等の法定記載事項が外箱を透かして容易に見えないときは、外箱等にも同様に記載しなければなりません。
- b:誤
- 用法用量その他使用上の注意は、直接の容器等に記載されていれば、添付文書への記載を省略できる例外規定が存在します。
- c:正
- 薬事法で義務づけられている法定表示事項は、邦文(日本語)で明瞭に記載されていなければなりません。
覚えるポイント
- 法定表示事項は邦文で記載することが義務づけられている点
間違えやすいところ
- 用法用量等の注意は容器に記載があれば添付文書の省略が認められる場合があることを見落とす
出題の前提:薬事法(平成25年法律第103号改正後)第50条、第52条、第53条
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
食品の定義と保健機能食品制度
薬事に関する法規と制度 · 食品の定義 / 無承認無許可医薬品の判断基準 / 栄養機能食品 / 特定保健用食品
食品に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
1
解説
食品衛生法上、医薬品及び医薬部外品以外のすべての飲食物が「食品」と定義されます。また、食品であっても医薬品的な用法用量(1日○回等)の指定があると無承認無許可医薬品とみなされます。
解き方
- 選択肢1について、食品衛生法における「食品」の定義(医薬品・医薬部外品以外のすべての飲食物)と合致するため正解と判断します。
- 選択肢2について、医薬品的な用法用量(服薬時間や服用間隔の指定等)の表示があれば無承認医薬品とみなされるため誤りと判断します。
- 選択肢3について、栄養機能食品は国が定めた規格基準に適合していれば個別の許可(審査)は不要であるため誤りと判断します。
- 選択肢4について、健康食品という用語は法令上の定義語ではないため誤りと判断します。
- 選択肢5について、保健機能食品は「特定保健用食品」と「栄養機能食品」等の総称であり、特別用途食品と総称するのではないため誤りと判断します。
- 選択肢 1正解
- 食品衛生法において、食品とは医薬品及び医薬部外品以外のすべての飲食物を指します。
- 選択肢 2不正解
- 成分や効能の標榜がなくとも、服用時期や服用間隔など医薬品的な用法用量の表示があれば医薬品とみなされます。
- 選択肢 3不正解
- 栄養機能食品は規格基準型であり、厚生労働大臣の個別許可を受ける必要はありません。
- 選択肢 4不正解
- 「健康食品」は法的に定義された用語ではなく、規格基準を満たしているものは栄養機能食品などです。
- 選択肢 5不正解
- 保健機能食品は、特定保健用食品や栄養機能食品等の総称であり、特別用途食品との総称ではありません。
覚えるポイント
- 栄養機能食品は規格基準を満たせば「個別許可は不要」な自己認証型制度
間違えやすいところ
- 特定保健用食品(トクホ:国の個別許可制)と栄養機能食品(規格基準型)の要件混同
出題の前提:食品衛生法第4条第1項、無承認無許可医薬品の指導取締りについて
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品販売業の許可の種類と許可行為の範囲
薬事に関する法規と制度 · 医薬品販売業の許可 / 分割販売 / 卸売販売業
医薬品の販売業の許可の種類と許可行為の範囲に関する記述について、薬事法の規定に照らし、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 薬事法第25条において、医薬品の販売業の許可については、店舗販売業の許可、配置販売業の許可または卸売販売業の許可の3種類に分けられる。 b 卸売販売業の許可を受けた者は、一般の生活者に対して医薬品を販売等することができる。 c 店舗販売業及び卸売販売業では、特定の購入者の求めに応じて医薬品の包装を開封して分割販売することは禁止されている。
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解答
4
解説
医薬品の販売業の許可は店舗販売業、配置販売業、卸売販売業の3種類に分類されます。卸売販売業は薬局や医療機関等への販売に限定され、一般生活者への直接販売は認められません。また、分割販売は店舗販売業等において適正な表示等の要件を満たせば認められています。
解き方
- 記述aについて、法第25条に規定される販売業許可の3種(店舗・配置・卸売)に該当するか確認し、正しいと判断します。
- 記述bについて、卸売販売業者の販売先が一般生活者を含まないことを確認し、誤りと判断します。
- 記述cについて、店舗販売業等における分割販売(量り売り・小分け販売)の可否を確認し、禁止されていないため誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- cの分割販売は禁止されているという記述が誤っているため、組み合わせとして不適です。
- 選択肢 2不正解
- aが正しく、bが誤りであるため、組み合わせとして不適です。
- 選択肢 3不正解
- aが正しく、cが誤りであるため、組み合わせとして不適です。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが誤であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 医薬品販売業の許可は「店舗販売業」「配置販売業」「卸売販売業」の3種類です。
間違えやすいところ
- 卸売販売業者が一般生活者に医薬品を販売できると勘違いしないように注意しましょう。
出題の前提:薬事法第25条、第34条、薬事法施行規則等の規定に基づく。
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
薬局の定義・名称制限・管理者・販売対応
薬事に関する法規と制度 · 薬局 / 名称保護 / 薬局管理者 / 登録販売者の業務範囲
薬局に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 薬局では、医療用医薬品の他、要指導医薬品及び一般用医薬品も取り扱うことができる。 b 医薬品を取り扱う場所であって、薬局として開設の許可を受けていないものについては、病院または診療所の調剤所を除き、薬局の名称を付してはならない。 c 薬局の管理者は、薬剤師または登録販売者でなければならない。 d 薬局ではすべての一般用医薬品の販売等に関して、薬剤師のほかに、登録販売者が購入者等への情報提供や相談対応を行うことができる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
薬局は調剤を行う場所であるとともに要指導医薬品や一般用医薬品を販売できる場所です。また許可のない施設が薬局と称することは禁止されています。薬局の管理者は原則として薬剤師でなければならず、第一類医薬品の情報提供も薬剤師に限定されます。
解き方
- 記述aについて、薬局で要指導医薬品・一般用医薬品を取り扱えるか検討し、正しいと判断します。
- 記述bについて、法第6条の薬局名称の独占・保護規定(調剤所の除外を含む)と一致しているため、正しいと判断します。
- 記述cについて、薬局管理者は登録販売者ではなれないため誤りと判断します。
- 記述dについて、第一類医薬品の情報提供は登録販売者にはできないため誤りと判断します。
- 選択肢 1正解
- aとbの記述がともに正しいため、これが正解となります。
- 選択肢 2不正解
- cの記述において薬局管理者を登録販売者とできるとしている点が誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dの記述においてすべての一般用医薬品について登録販売者が情報提供できるとしている点が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bは正しいですが、cの記述が誤っているため不適です。
- 選択肢 5不正解
- bは正しいですが、dの記述が誤っているため不適です。
覚えるポイント
- 薬局管理者は薬剤師でなければならず、登録販売者は管理者になれません。
間違えやすいところ
- 登録販売者は第一類医薬品についての販売や情報提供を行うことはできません。
出題の前提:薬事法第2条第12項、第6条、第7条、第36条の9等の規定に基づく。
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
店舗販売業の管理と専門家の配置
薬事に関する法規と制度 · 店舗販売業 / 店舗管理者 / 薬剤師不在時の販売制限
店舗販売業に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 店舗販売業者は、その店舗を自ら実地に管理し、またはその指定する者に実地に管理させなければならない。 b 薬剤師以外の者は要指導医薬品または第一類医薬品を販売し、または授与する店舗において店舗管理者となることはできない。 c 要指導医薬品及び第一類医薬品は、その店舗において薬剤師がいない場合には、販売または授与を行うことができない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
店舗販売業者は自らまたは管理者を指定して実地に管理させる必要があります。また、要指導医薬品・第一類医薬品を販売する店舗の管理者は原則薬剤師ですが、登録販売者が管理者となる例外特例が存在します。なお、薬剤師が不在の際にはそれらの医薬品を販売することはできません。
解き方
- 記述aについて、実地に管理する義務(法第28条)に適合しているため、正しいと判断します。
- 記述bについて、例外的に登録販売者が要指導・第一類取扱店舗の管理者になれる規定があるため、誤りと判断します。
- 記述cについて、薬剤師が不在時には要指導医薬品や第一類医薬品の販売・授与が禁じられているため、正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- bが誤りでcが正しいため、組み合わせとして不適です。
- 選択肢 2不正解
- aが正しく、bが誤りであるため、組み合わせとして不適です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- cの記述が正しいため、組み合わせとして不適です。
覚えるポイント
- 要指導・第一類医薬品は、調剤に従事する薬剤師が不在のときは販売・授与できません。
間違えやすいところ
- 店舗管理者は原則薬剤師ですが、一定要件下で登録販売者が管理者になれる例外があります。
出題の前提:薬事法第28条、第36条の8等の規定に基づく。
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
配置販売業の許可・区域管理者・身分証明書
薬事に関する法規と制度 · 配置販売業 / 区域管理者 / 身分証明書 / 店舗販売との区分
配置販売業に関する次の記述の正誤について、薬事法の規定に照らし、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 配置販売業の許可は、一般用医薬品を、配置により販売または授与する業務について、配置しようとする区域をその区域に含む保健所ごとに、その保健所長が与える。 b 区域管理者は、保健衛生上支障を生ずるおそれがないように、その業務に関し配置員を監督するなど、その区域の業務につき、必要な注意をしなければならない。 c 配置販売業者またはその配置員は、その住所地の都道府県知事が発行する身分証明書の交付を受け、かつ、これを携帯しなければ、医薬品の配置販売に従事してはならない。 d 配置販売業者が、店舗による販売または授与の方法で医薬品を販売等しようとする場合には、別途、薬局の開設または店舗販売業の許可を受ける必要はない。
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解答
4
解説
配置販売業の許可は都道府県ごとに知事が与えます。配置員は住所地の都道府県知事が発行する身分証明書の携帯が義務付けられています。また、配置販売業の許可で店舗販売を行うことはできず、別途店舗販売業等の許可を受ける必要があります。
解き方
- 記述aについて、許可権者が保健所長ではなく都道府県知事であるため、誤りと判断します。
- 記述bについて、区域管理者の監督・注意義務の規定に合致するため、正しいと判断します。
- 記述cについて、法第33条第1項(身分証明書は住所地の都道府県知事が発行)に合致するため、正しいと判断します。
- 記述dについて、店舗販売を行うには別途許可が必要であるため、誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aの許可権者を保健所長とする記述が誤っているため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aとdが誤りで、bとcが正しいため不適です。
- 選択肢 3不正解
- aが誤りで、cが正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bが正しく、dが誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- 配置販売業の許可は都道府県ごとに都道府県知事が与えます。
間違えやすいところ
- 身分証明書の発行元が「住所地の都道府県知事」であることを確認しましょう。
出題の前提:薬事法第30条、第31条の2、第33条等の規定に基づく。
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品販売時の書面記録事項(第二類・第三類)
薬事に関する法規と制度 · 特定販売記録 / 販売記録 / 第二類医薬品 / 第三類医薬品
薬局開設者、店舗販売業者または配置販売業者が、第二類医薬品または第三類医薬品を販売し、授与し、または配置したときに、書面に記載し、保存するよう努めなければならない事項として、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 品名 b 症状 c 医薬品購入者等の年齢 d 販売、授与、配置した日時
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解答
3
解説
薬局開設者や店舗販売業者は、第一類医薬品を販売等したときは書面に記載・保存する義務があり、第二類医薬品・第三類医薬品については記載・保存するよう努めなければなりません(努力義務)。記載事項には品名、数量、販売等の日時が含まれます。
解き方
- 法定の記録事項(品名、数量、販売等の日時等)を確認します。
- 記述a(品名)および記述d(日時)が記録項目に該当すると判断します。
- 記述b(症状)および記述c(年齢)は書面記載事項として規定されていないため除外します。
- 選択肢 1不正解
- bの「症状」は書面記載の努力義務事項ではないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cの「年齢」は書面記載の努力義務事項ではないため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aの「品名」およびdの「販売等の日時」が記録事項に該当するため正解です。
- 選択肢 4不正解
- bおよびcはいずれも規定の記録項目に該当しないため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bの「症状」は記録事項に該当しないため誤りです。
覚えるポイント
- 販売記録の対象項目は「品名」「数量」「販売等の日時」などです。
間違えやすいところ
- 購入者の症状や年齢は情報提供時に確認することはあっても、法定記載事項ではありません。
出題の前提:薬事法施行規則第14条、第146条等の規定に基づく。
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
特定販売広告における義務的表示情報
薬事に関する法規と制度 · 特定販売 / 広告表示事項 / 外観・陳列写真 / 専門家の氏名
特定販売(その薬局または店舗におけるその薬局または店舗以外の場所にいる者に対する一般用医薬品または薬局製造販売医薬品(毒薬及び劇薬であるものを除く。)の販売または授与)を行うことについて広告するときに表示しなければならない情報として、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 薬局または店舗の位置を示す地図 b 一般用医薬品の陳列の状況を示す写真 c 現在勤務している薬剤師または登録販売者の別及びその氏名 d 特定販売を行う薬局製造販売医薬品(毒薬及び劇薬であるものを除く。)または一般用医薬品の製造年月日
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解答
4
解説
インターネット等で特定販売を行う場合の広告では、購入者が適切な店舗であるか確認できるよう、店舗の外観・陳列状況の写真、現在勤務している専門家の別及び氏名、医薬品の使用期限等の表示が義務づけられています。
解き方
- 特定販売の広告に表示すべき事項の規則(規則別表第1の2)を確認します。
- 記述b(陳列状況を示す写真)および記述c(勤務専門家の別・氏名)が表示事項に含まれることを確認します。
- 記述a(地図)や記述d(製造年月日:使用期限は必要だが製造年月日は不要)が表示事項に含まれないことを確認します。
- 選択肢 1不正解
- aの「地図」は義務付けられた表示事項ではないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aの「地図」が含まれているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- a及びdはいずれも義務付けられた表示事項ではないため誤りです。
- 選択肢 4正解
- bとcの記述がともに義務付けられた表示事項であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- dの「製造年月日」は義務付けられた表示事項ではない(使用期限である)ため誤りです。
覚えるポイント
- 特定販売広告で必要なのは「使用期限」であり、「製造年月日」ではありません。
間違えやすいところ
- 店舗の所在地や連絡先は必要ですが、「地図」の掲載までは義務付けられていません。
出題の前提:薬事法施行規則別表第1の2等の規定に基づく。
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
濫用等のおそれのある医薬品の指定と販売管理
薬事に関する法規と制度 · 濫用等のおそれのある医薬品 / 確認事項 / 若年者の確認事項
一般用医薬品のうち、濫用のおそれのあるものとして指定されている医薬品に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 厚生労働大臣が指定する医薬品である。 b 販売し、または授与するときの確認事項は、必ず薬剤師が確認することとされている。 c 購入し、または譲り受けようとする者が若年者である場合にあっては、当該者の氏名及び住所を書面で記録しなければならない。
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解答
5
解説
厚生労働大臣が指定する「濫用等のおそれのある医薬品」を販売する際は、薬剤師または登録販売者が、購入数量や購入理由、若年者である場合は氏名及び年齢などを確認しなければなりません。書面に記録・保存する義務までは課されていません。
解き方
- 記述aについて、指定権者が厚生労働大臣であるため、正しいと判断します。
- 記述bについて、第二類医薬品に該当する場合は登録販売者も確認できるため、誤りと判断します。
- 記述cについて、確認すべきは「氏名及び年齢」であり、「住所の書面記録」は規定されていないため誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- cの記述が誤っているため、組み合わせとして不適です。
- 選択肢 2不正解
- bの記述が誤っているため、組み合わせとして不適です。
- 選択肢 3不正解
- aが正しく、bが誤りであるため、組み合わせとして不適です。
- 選択肢 4不正解
- aが正しく、b及びcが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが誤であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 若年者に対して確認する事項は「氏名及び年齢」であり、「住所の書面記録」ではありません。
間違えやすいところ
- 確認作業は薬剤師だけでなく、第2類医薬品等を取り扱う登録販売者も行います。
出題の前提:薬事法施行規則第15条の2等の規定に基づく。
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.9 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の適正な販売方法
薬事に関する法規と制度 · 販売方法の制限 / 景品類 / 大量購入への対応 / 店舗外販売の禁止
医薬品の販売方法に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
医薬品の適正な管理と品質保持のため、店舗販売業等の医薬品の貯蔵・陳列および販売は許可を受けた店舗内で行わなければならず、店舗外に出張所や連絡所を設けて販売することは禁止されています。
解き方
- 選択肢1〜3の記述が適正広告基準や景表法、濫用防止の趣旨に合致した正しい内容か確認します。
- 選択肢4について、許可店舗以外の場所での貯蔵・陳列・販売拠点の設置は認められていないことを確認し、これが誤りであると判断します。
- 選択肢 1不正解
- 景品表示法の範囲内でのグッズ等の景品類の提供は認められているため正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 濫用防止等の観点から大量購入者には慎重に対処し販売を控えることも重要であり正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 医薬品そのものを懸賞や景品とすることは試供品を除き原則禁止されているため正しい記述です。
- 選択肢 4正解
- 店舗以外の場所に医薬品を貯蔵・陳列し販売の拠点とすることは認められていないため、この記述が誤り(正解)です。
覚えるポイント
- 薬局や店舗販売業では、許可を受けた場所以外に出張所等を置いて販売することはできません。
間違えやすいところ
- 試供品(サンプル)の授与は原則禁止の例外として認められている点に注意しましょう。
出題の前提:薬事法第26条等の店舗管理規定及び通知に基づく。
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.9 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品等適正広告基準
薬事に関する法規と制度 · 医薬品等適正広告基準 / 効能効果の表現 / 漢方処方製剤
医薬品等適正広告基準に関する次の記述a~cについて、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 承認されている効能効果のうち、一部のみを抽出した広告を行うことは、ある疾病や症状に対して特に優れた効果を有するかのような誤認を与えるおそれがある。 b 漢方処方製剤等では、使用する人の体質等を限定した上で特定の症状等に対する改善を目的として、効能効果に一定の前提条件(いわゆる「しばり表現」)が付されていることが多いが、そうしたしばり表現を省いて広告することは原則として認められていない。 c 漢方処方製剤の効能効果は、配合されている個々の生薬成分が独立して作用しているため、それらの構成生薬の作用を個別に挙げて説明することが適当である。
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解答
2
解説
医薬品等適正広告基準では、承認された効能効果を正しく伝えることが求められ、一部のみを抽出して過大な期待を抱かせる広告や、漢方処方製剤のしばり表現を省く広告は認められません。また、漢方製剤の効果は処方全体の相互作用によるものであり、単一構成生薬の薬理作用を個別に挙げて説明することは不適当とされています。
解き方
- 各記述の正誤を適正広告基準に照らし合わせて確認する。
- aは承認効能の一部抽出広告の弊害、bはしばり表現の省略禁止、cは構成生薬の個別説明の不適切性を判断する。
- a(正)、b(正)、c(誤)の組み合わせである選択肢2を導き出す。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤り、記述cが正とされているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- 記述aは正、記述bは正、記述cは誤りであり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤り、記述cが正とされているため誤りです。
覚えるポイント
- 漢方処方製剤の効能効果に付される「体力中等度以下で…」などの条件(しばり表現)は省略して広告できない。
間違えやすいところ
- 漢方薬の生薬成分を個別に説明してよいと誤認しやすいが、漢方薬は複合作用であるため個別作用の広告は不適当とされる。
出題の前提:薬事法及び医薬品等適正広告基準(厚生労働省告示)に基づく。
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.9 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
誇大広告等の禁止条文の穴埋め
薬事に関する法規と制度 · 薬事法第66条 / 誇大広告の禁止 / 条文問題
次の記述は、薬事法第66条第1項の条文である。( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 第六十六条 何人も、医薬品、医薬部外品、化粧品又は医療機器の( a )、製造方法、効能、効果又は性能に関して、明示的であると暗示的であるとを問わず、虚偽又は( b )な記事を広告し、記述し、又は( c )してはならない。
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解答
1
解説
薬事法第66条第1項(虚偽・誇大広告等の禁止)は、「何人も、医薬品、医薬部外品、化粧品又は医療機器の名称、製造方法、効能、効果又は性能に関して、明示的であると暗示的であるとを問わず、虚偽又は誇大な記事を広告し、記述し、又は流布してはならない」と定めています。
解き方
- 条文中の規定対象「医薬品等の( a )」に当てはまる法文用語が「名称」であることを確認する。
- 禁止される行為内容「虚偽又は( b )な記事」が「誇大」であり、「広告し、記述し、又は( c )してはならない」が「流布」であることを特定する。
- a=名称、b=誇大、c=流布の組み合わせを選択肢1から選ぶ。
- 選択肢 1正解
- aが「名称」、bが「誇大」、cが「流布」で条文通りであり正しいです。
- 選択肢 2不正解
- bは「誇大」、cは「流布」であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aは「名称」、cは「流布」であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aは「名称」、bは「誇大」であるため誤りです。
覚えるポイント
- 薬事法第66条第1項は販売業者だけでなく「何人も」を主語として虚偽・誇大広告および流布を禁止している。
間違えやすいところ
- 「品名」ではなく「名称」、「不正確」ではなく「誇大」という条文の厳密な文言を正確に暗記しておく必要がある。
出題の前提:薬事法第66条第1項の条文規定に基づく。
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の販売広告の適正化
薬事に関する法規と制度 · 販売広告 / 適正広告基準 / 特定販売広告
一般用医薬品の販売広告に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
1
解説
一般用医薬品の広告では、安易な使用や過量使用を防止するため、食品や化粧品のような使い方の強調、使用者の体験談・感謝の言葉の引用、安全性を保証する最大級の表現、購入履歴等に基づく自動的な個別購入勧誘などは不適正広告として禁止または制限されています。
解き方
- 選択肢1:食品的・化粧品的な使い方の強調による不適正広告該当性を検討し、正しいと判断する。
- 選択肢2:使用者の体験談や意見の広告使用禁止ルールに照らして誤りと判断する。
- 選択肢3:医薬品における「最大級」「絶対安全」等の保証表現の禁止に照らして誤りと判断する。
- 選択肢4:購入・閲覧履歴に基づき自動的に特定の医薬品購入を促す広告手法の禁止規定に照らして誤りと判断する。
- 選択肢 1正解
- 食品的・化粧品的な使用法を強調した広告は、医薬品の安易な使用を助長するため不適正広告とみなされます。
- 選択肢 2不正解
- 使用経験者の意見や体験談は、効能効果や安全性に関して誤認を与えるおそれがあるため、広告に使用することは認められません。
- 選択肢 3不正解
- 医薬品の効能効果や安全性について「絶対」「最高」などの最大級の表現や保証表現を用いることは禁止されています。
- 選択肢 4不正解
- 購入履歴や利用履歴等に基づき自動的に特定の医薬品の購入や譲受けを勧誘する広告手法は認められていません。
覚えるポイント
- 使用者の体験談・愛用者の声の広告掲載や、最大級の表現による安全性のアピールは不適正広告となる。
間違えやすいところ
- 購入履歴に基づくパーソナライズされた特定医薬品の自動勧誘(リコメンド広告等)は医薬品の適正使用の観点から禁止されている。
出題の前提:医薬品等適正広告基準及び薬事法施行規則に基づく。
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
行政庁の監視指導及び監督処分
薬事に関する法規と制度 · 管理者の変更命令 / 構造設備改善命令 / 収去処分 / 配置員に対する処分
行政庁が行う監視指導及び処分に関する次の記述a~dについて、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 薬局の管理者または店舗管理者若しくは区域管理者について、その者に薬事に関する法令またはこれに基づく処分に違反する行為があったとき、またはその者が管理者として不適当であると認めるときは、その薬局開設者または医薬品の販売業者に対して、その変更を命ずることができる。 b 配置販売業者に対して、その構造設備が基準に適合せず、またはその構造設備によって不良医薬品を生じるおそれがある場合においては、その構造設備の改善を命じ、またはその改善がなされるまでの間当該施設の全部若しくは一部の使用を禁止することができる。 c 配置販売業の配置員が、その業務に関し、薬事に関する法令またはこれに基づく処分に違反する行為があったときは、その配置販売業者に対して、期間を定めてその配置員による配置販売の業務の停止を命ずることができるが、その配置員に対しては、業務の停止を命ずることはできない。 d 無承認無許可医薬品、不良医薬品または不正表示医薬品等の疑いのある物品を、試験のため必要な最少分量に限り、収去することができる。
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解答
3
解説
薬事監視指導において、行政庁は法令違反や不適任な管理者の変更命令(第73条)、不良医薬品等の疑いがある物品の試験目的での無償収去(第69条第4項)を行う権限を持ちます。一方、構造設備改善命令(第72条)は設備要件のある薬局・店舗販売業・卸売販売業が対象であり、配置販売業には適用されません。また、違反配置員に対しては業者のみならず配置員本人への業務停止命令も可能です。
解き方
- 記述a:管理者の変更命令の要件を確認し、正しいと判断する。
- 記述b:構造設備改善命令の対象業態を確認し、構造設備基準のない配置販売業は対象外であるため誤りと判断する。
- 記述c:配置員本人に対する業務停止命令の可否を確認し、本人にも命じることができるため誤りと判断する。
- 記述d:薬事監視員による必要最少分量の収去権限を確認し、正しいと判断する。
- 正しい組み合わせ(a、d)を選択肢3から選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは正しいですが、記述bが誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは正しいですが、記述cが誤りです。
- 選択肢 3正解
- 記述aおよび記述dがともに正しいため、これが正答です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bおよび記述cがともに誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述dは正しいですが、記述cが誤りです。
覚えるポイント
- 配置販売業には構造設備基準がないため、構造設備の改善命令の規定は適用されない。
間違えやすいところ
- 薬事監視員による物品の収去は「試験のため必要な最少分量に限り」「無償で」行われる点を確認しておく。
出題の前提:薬事法第69条、第72条、第72条の4、第73条に基づく。
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の本質と安全性
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 作用機序の解明度 / 異物混入・変質防止
医薬品の本質に関する次の記述a~cについて、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品は、多くの場合、人体に取り込まれて作用し、効果を発現させるものである。 b 医薬品が人体に及ぼす作用は、そのすべてが解明されている。 c 薬事法では、健康被害の発生の可能性の有無にかかわらず、医薬品に異物等の混入、変質等があってはならない旨を定めている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品は生体の構造や機能に影響を与える化学物質であり、体内へ取り込まれて効果を発揮します。しかし、人体に対する作用のすべてが完全に解明されているわけではありません。また、医薬品は人の生命や健康に直結するため、法により異物の混入や変質等が厳格に禁止されています。
解き方
- 記述a:医薬品の基本的な作用発現様式(生体内に取り込まれて作用)を検討し、正と判定する。
- 記述b:作用の解明度について、未解明な部分も残されていることから「すべて解明されている」を誤りと判定する。
- 記述c:薬事法における異物混入等の禁止規定の厳格性を検討し、正と判定する。
- a(正)、b(誤)、c(正)に対応する選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- 記述aは正、記述bは誤、記述cは正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが誤り、記述bが正、記述cが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述cが誤りとされているため誤りです。
覚えるポイント
- 医薬品が人体に及ぼす作用は、そのすべてが完全に解明されているわけではない。
間違えやすいところ
- 健康被害が生じなくても、異物混入や変質がある医薬品の販売・製造等は薬事法違反となる。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品の本質」及び薬事法第56条に基づく。
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品のリスク評価と国際基準
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 用量-反応関係 / 半数致死量(LD50) / 臨床試験基準(GCP) / GVP
医薬品のリスク評価に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
医薬品の開発・安全性評価には各種の国際基準が定められています。ヒトを対象とする臨床試験の実施基準はGood Clinical Practice(GCP)です。一方、Good Vigilance Practice(GVP)は医薬品の製造販売後安全管理基準、Good Post-marketing Study Practice(GPSP)は製造販売後調査・試験基準です。
解き方
- 選択肢1~3を順に確認し、用量-反応関係、長期投与による慢性毒性、LD50(50%致死量)に関する記述が正しいことを確認する。
- 選択肢4の「ヒトを対象とした臨床試験の基準」と略語「GVP」の対応を確認する。
- 臨床試験の基準はGCPであり、GVPは製造販売後安全管理の基準であるため、4が誤りであることを特定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述の通り、効果とリスクは暴露時間と暴露量の積で表される用量-反応関係に基づいて評価されるため正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 単回大量投与による急性毒性だけでなく、少量の反復・長期投与による慢性毒性も発現するため正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 動物実験で求められる50%致死量(LD50)は薬物の急性毒性の指標として用いられるため正しい記述です。
- 選択肢 4正解
- ヒトを対象とする臨床試験の基準はGCP(Good Clinical Practice)であり、GVPは製造販売後安全管理の基準であるため誤りです。
覚えるポイント
- 臨床試験(治験)の基準は「GCP」、製造販売後の安全管理基準は「GVP」、非臨床試験基準は「GLP」。
間違えやすいところ
- GCP(臨床試験)、GLP(非臨床安全性試験)、GMP(製造品質管理)、GVP(安全管理)のアルファベット3文字略語を取り違えやすい。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品のリスク評価」に基づく。
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品と食品の違い・主作用と副作用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 保健機能食品 / 主作用と副作用 / 併存疾患への影響
医薬品及び食品に関する次の記述a~cについて、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 食品は、薬事法で定める医薬品とは異なり、身体構造や機能に影響する効果を表示することはできないが、例外的に特定保健用食品については「特定の保健機能の表示」を、栄養機能食品については「栄養機能の表示」をすることができる。 b 通常、医薬品は複数の薬理作用を併せ持つため、医薬品を使用した場合には、期待される有益な反応(主作用)以外の反応が現れることがある。 c 複数の疾病を有する人の場合、ある疾病のために使用された医薬品の作用が、その疾病に対して薬効をもたらす一方、別の疾病に対しては症状を悪化させたり、治療を妨げたりすることもある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
食品は基本的に身体の構造・機能への効果を表示できませんが、保健機能食品(特定保健用食品や栄養機能食品)には例外的な機能表示が認められています。また、医薬品は通常複数の薬理作用を有するため、目的以外の作用(副作用等)を生じたり、ある疾患の治療が他の持病を悪化させたりすることがあります。
解き方
- 記述a:一般食品と保健機能食品の表示可能な範囲についての記述を確認し、正しいと判断する。
- 記述b:医薬品が併せ持つ複数作用と主作用・副作用の関係を確認し、正しいと判断する。
- 記述c:重複疾患を持つ患者において、一方の治療薬が他方の疾患に悪影響を与えるリスク(禁忌・慎重投与等)を確認し、正しいと判断する。
- a(正)、b(正)、c(正)の組み合わせを選択肢4から選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- 記述a、記述b、記述cのすべてが正しいため、これが正解です。
覚えるポイント
- 医薬品は複数の薬理作用を持つため、目的の作用(主作用)以外に副作用を生じる可能性がある。
間違えやすいところ
- ある疾患の治療薬が別の持病を悪化させる可能性(相互作用や禁忌)を見落とさないように注意する。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品の本質」に基づく。
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
セルフメディケーションの意義と配慮
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · セルフメディケーションの定義 / サプリメントの注意点 / 小児・妊婦の対応範囲
セルフメディケーションに関する次の記述a~dについて、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 世界保健機関(WHO)によれば、セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てする」こととされている。 b 一般用医薬品の利用のほか、食事と栄養のバランス、睡眠・休養、運動、禁煙等の生活習慣の改善を含めた健康維持・増進全般について「セルフメディケーション」という場合もある。 c 健康補助食品(いわゆるサプリメント)の中には、カプセル、錠剤等の医薬品と類似した形状で発売されているものも多く、誤った使用法により健康被害を生じることがある。 d 乳幼児や妊婦では、通常の成人の場合に比べ、一般用医薬品で対処可能な範囲は広い。
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解答
5
解説
セルフメディケーションはWHOにより「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てする」と定義されています。生活習慣改善全般を含む広い概念ですが、乳幼児や妊婦などは状態が変化しやすく安全性の懸念も大きいため、一般用医薬品で自己対処可能な範囲は成人に比べて限られています(狭い)。
解き方
- 記述a:WHOによるセルフメディケーションの定義を確認し、正しいと判断する。
- 記述b:生活習慣の改善等を含む広義のセルフメディケーションの意味を確認し、正しいと判断する。
- 記述c:サプリメント等の医薬品類似形状による誤使用リスクを確認し、正しいと判断する。
- 記述d:乳幼児や妊婦における一般用医薬品の適用範囲を検討し、「広い」ではなく「限られている(狭い)」ため誤りと判断する。
- a(正)、b(正)、c(正)、d(誤)となる選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述dが正とされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bおよび記述cが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述a、b、c、dの正誤がすべて異なります。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよび記述bが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- 記述a、b、cは正しく、記述dは誤りであるため、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 乳幼児や妊婦では、通常の成人と比べて一般用医薬品で対処可能な範囲は「限られている(狭い)」。
間違えやすいところ
- 妊婦や乳幼児は一般用医薬品の安易な使用を避け、医療機関の受診を優先すべきケースが多い点に注意する。
出題の前提:手引き「第1章 セルフメディケーション」に基づく。
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品によるアレルギー(アレルギー反応)の特徴
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · アレルギー / 免疫機構 / アレルゲン / 添加物
医薬品によるアレルギーに関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせの選択肢を1つ選びなさい。 a 免疫は、本来、細菌やウイルスなどが人体に取り込まれたとき、人体を防御するために生じる反応であるが、免疫機構が過敏に反応して、好ましくない症状が引き起こされることがある。 b アレルギーには体質的な要素はあるが、遺伝的な要素はないとされている。 c アレルギーは、内服薬だけでなく外用薬等でも引き起こされることがある。 d 医薬品の有効成分だけでなく、基本的に薬理作用がない添加物も、アレルギーを引き起こす原因物質(アレルゲン)となり得る。
解答・解説を表示
解答
2
解説
アレルギーは生体の免疫機能が生体異物に対して過敏に反応することで生じ、体質や遺伝的素因が関与します。医薬品の有効成分だけでなく添加物もアレルゲンになり得て、投与経路にかかわらず発症します。
解き方
- 記述aについて、生体防御反応である免疫が過剰・過敏に働いて有害な反応をもたらす現象がアレルギーであるため正しいと判断します。
- 記述bについて、アレルギー発症には体質的素因だけでなく遺伝的な要素も関与しているため誤りと判断します。
- 記述c・dについて、外用薬の適用局所や全身、および薬理作用を持たない添加物(色素や防腐剤等)でもアレルゲンとなるため、いずれも正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは免疫の過敏反応を正しく説明しているため「誤」とする本肢は誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正の正しい組み合わせを示しています。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは誤りで記述cは正しいため、この正誤の組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bは誤りで記述dは正しいため、この正誤の組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- アレルギーには遺伝的な要素も関与するため、すべて正とする本肢は誤りです。
覚えるポイント
- アレルギーは有効成分のみならず添加物(賦形剤・着色料等)でも起こり得る
- アレルギーの素因には体質的要素だけでなく遺伝的要素も含まれる
間違えやすいところ
- 「外用薬だからアレルギーは起きない」「添加物は薬理作用がないからアレルゲンにならない」と誤認しやすい点に注意が必要です。
出題の前提:手引き(平成24年4月・厚生労働省)I-2 医薬品の副作用「アレルギー(過敏反応)」
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の副作用と専門家の対応
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 副作用 / 受診勧奨 / 自覚症状 / 使用中止の優先
医薬品の副作用に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 一般用医薬品を十分注意して適正に使用すれば、副作用が生じることはない。 b 一般用医薬品は、通常は、重大な副作用を回避することよりも、その使用を中断することによる不利益を回避することが優先される。 c 一般用医薬品の販売等に従事する専門家は、購入者等から副作用の発生の経過を十分に聴いて、その後の適切な医薬品の選択に資する情報提供を行うほか、副作用の状況次第では、購入者等に対して、速やかに適切な医療機関を受診するよう勧奨する必要がある。 d 副作用は、容易に異変を自覚できるものばかりでなく、血液や内臓機能への影響等のように、直ちに明確な自覚症状として現れないこともある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬品は適正に使用しても副作用が生じる可能性を常に持ちます。重大な副作用の兆候があるときは使用中断に伴う不利益よりも副作用の回避が最優先され、早期受診や専門家の適切な助言が求められます。
解き方
- 記述aを評価:十分注意して適正に使用しても、予測できない副作用が生じる可能性があるため誤りと判断します。
- 記述bを評価:一般用医薬品では、使用中断による不利益の回避よりも、重大な副作用を回避することが優先されるため誤りと判断します。
- 記述cを評価:専門家が経過を聴取し、必要に応じて受診勧奨を行うことは適切であり正しいと判断します。
- 記述dを評価:肝機能障害や血液障害のように初期には自覚症状が乏しい副作用もあるため正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよび記述bはいずれも内容が誤っているため正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは適正使用でも副作用が起こり得るため誤りであり、正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは重大な副作用の回避が最優先されるため誤りであり、正しくありません。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが誤りであるため、正しい組み合わせではありません。
- 選択肢 5正解
- 記述cおよび記述dの内容がともに正確であり、これが正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 副作用の回避は、医薬品使用中断による不利益の回避よりも優先される
- 副作用には自覚症状として直ちに現れない内臓障害や血液障害もある
間違えやすいところ
- 「一般用医薬品は作用が穏やかなので適正に使えば副作用はない」と思い込む誤りに注意してください。
出題の前提:手引き(平成24年4月・厚生労働省)I-2 医薬品の副作用
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.13 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の相互作用と多成分配合
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用 / 体内動態 / 作用部位 / 配合成分
医薬品に関する次の記述a~cの正誤について、正しい組み合わせの選択肢を1つ選びなさい。 a 医薬品の相互作用は、医薬品が吸収される過程で起こる場合はあっても、排泄される過程で起こる場合はない。 b 医薬品が薬理作用をもたらす部位では、医薬品の相互作用は起こらない。 c 一般用医薬品は、一つの医薬品の中に作用の異なる複数の成分を組み合わせて含んでいる(配合される)ことはない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品の相互作用は吸収・分布・代謝・排泄(体内動態)の各段階だけでなく、作用部位(受容体など)でも起こります。また一般用医薬品の多くは相乗効果や症状の緩和を狙い複数の有効成分が配合されています。
解き方
- 記述aを検討:相互作用は排泄過程(腎クリアランス競合や尿のpH変化等)でも生じるため「排泄される過程で起こる場合はない」は誤りと判断します。
- 記述bを検討:同じ受容体や標的組織など、作用をもたらす部位においても相加・相乗・拮抗作用が生じるため誤りと判断します。
- 記述cを検討:一般用医薬品(総合感冒薬など)では、異なる作用を持つ複数の成分が組み合わされて配合されるのが一般的であるため誤りと判断します。
- 選択肢 1正解
- a、b、cがすべて誤り(誤・誤・誤)であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは排泄の過程でも相互作用が起こるため誤りであり、本肢は不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは薬理作用部位でも相互作用が起こるため誤りであり、本肢は不適当です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bおよび記述cはいずれも誤りであるため、本肢は不適当です。
覚えるポイント
- 相互作用は体内動態(吸収・分布・代謝・排泄)のどの段階でも、また作用部位でも起こる
- 一般用医薬品は複数の有効成分を配合した製品が多数存在する
間違えやすいところ
- 「排泄は排出するだけなので相互作用は起きない」「作用部位では単独で働く」と混同しないようにしてください。
出題の前提:手引き(平成24年4月・厚生労働省)I-3 適切な医薬品選択と受診勧奨「他の医薬品や食品との相互作用」
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.13 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
酒類(アルコール)と医薬品の相互作用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · アルコール / 薬物代謝酵素 / 肝臓 / アセトアミノフェン
酒類(アルコール)と医薬品の相互作用に関する次の文章について、( a )及び( b )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 酒類(アルコール)は、医薬品の吸収や代謝に影響を与えることがある。アルコールは、主として( a )で代謝されるため、酒類(アルコール)をよく摂取する者では、その代謝機能が高まっていることが多く、アセトアミノフェンなどでは、通常よりも( b )ことがある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
アルコールは主として肝臓で代謝されます。日常的に飲酒する人では肝臓の代謝機能(薬物代謝酵素)が亢進していることが多く、特定の医薬品は速やかに代謝されて体内から速く消失し、薬効が十分に得られなくなることがあります。
解き方
- 空欄( a )について:アルコールの主要な代謝器官は肝臓であるため、「肝臓」を選択します。
- 空欄( b )について:日常的にアルコールを摂取していると肝臓の代謝機能が高まるため、通常よりも速く代謝されて「体内から医薬品が速く消失する」を選択します。
- 組み合わせとして、a=肝臓、b=体内から医薬品が速く消失するとなる選択肢1を選びます。
- 選択肢 1正解
- aに「肝臓」、bに「体内から医薬品が速く消失する」が入る正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 代謝機能が高まっている場合、医薬品は速く分解されるため「長くとどまる」は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- アルコールの主要な代謝器官は小腸ではなく肝臓であるため、小腸とする本肢は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- アルコールの主たる代謝臓器は肝臓であり、また代謝亢進により医薬品は速く消失するため誤りです。
覚えるポイント
- アルコールは主として肝臓で代謝される
- 習慣的な飲酒により肝臓の代謝機能が高まると、医薬品が速く消失して効きにくくなることがある
間違えやすいところ
- アルコール摂取直後の急性期(競合による代謝抑制)と、習慣的飲酒者における慢性期(酵素誘導による代謝亢進)の違いを取り違えないようにしましょう。
出題の前提:手引き(平成24年4月・厚生労働省)I-3 適切な医薬品選択と受診勧奨「食品との相互作用(酒類)」
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.13 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
小児等の年齢区分(幼児)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児等の年齢区分 / 幼児の定義
医薬品の使用上の注意等において、「幼児」という場合に該当する年齢区分として最も適切なものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品の適正使用において、年齢に応じた生理機能の違いを考慮するため年齢区分が設けられており、新生児は生後4週未満、乳児は1歳未満、幼児は7歳未満、小児はおおむね15歳未満とされています。
解き方
- 医薬品の使用上の注意等における小児の各年齢区分の定義を確認する。
- 幼児に対応する年齢区分が「7歳未満」であることを選定する。
- 選択肢 1不正解
- 「1歳未満」はおおよその目安として「乳児」に該当する年齢区分です。
- 選択肢 2不正解
- 「4歳未満」という区分は医薬品の使用上の注意における基本区分にはありません。
- 選択肢 3正解
- 「7歳未満」は医薬品の使用上の注意等における「幼児」のおおよその目安です。
- 選択肢 4不正解
- 「10歳未満」という区分は一般的な小児の基本年齢区分には設定されていません。
- 選択肢 5不正解
- 「15歳未満」はおおよその目安として「小児」に該当する年齢区分です。
覚えるポイント
- 新生児は生後4週未満、乳児は1歳未満、幼児は7歳未満、小児は15歳未満。
間違えやすいところ
- 乳児(1歳未満)と幼児(7歳未満)、小児(15歳未満)の境界年齢を混同しないこと。
出題の前提:平成26年度登録販売者試験問題・午前(長野県)
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
小児の生理機能と医薬品
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児の生理的特徴 / 血液脳関門 / 医薬品の吸収
小児と医薬品に関する記述a~cについて、正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。 a 小児は大人と比べて身体の大きさに対して腸が長く、服用した医薬品の吸収率が相対的に高い。 b 小児は血液脳関門が未発達であるため、吸収されて循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しにくい。 c 医薬品によっては、形状等が小児向けに作られていないため小児に対して使用しないことなどの注意を促している場合がある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
小児は成人と比べて身体の大きさに対する腸の割合が長く薬物の吸収率が高い一方で、血液脳関門や肝臓・腎臓などの代謝・排泄機能が未発達であるため、中枢神経系への副作用などのリスクが高くなります。
解き方
- 記述a:小児は体格に対して腸が長く吸収率が相対的に高いため正しいと判断する。
- 記述b:小児は血液脳関門が未発達なため成分が脳に「移行しやすい(達しやすい)」ので誤りと判断する。
- 記述c:錠剤やカプセル剤など誤嚥や窒息の危険から小児に使用しない旨が記載されている場合があり正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- bの記述が誤りであるため、全て正とする本選択肢は不適です。
- 選択肢 2不正解
- bが誤りでcが正であるため、本組み合わせは不適です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正という正しい正誤の組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aは正しい記述であり、誤りとしている本選択肢は不適です。
- 選択肢 5不正解
- aは正しい記述であるため、誤りとしている本選択肢は不適です。
覚えるポイント
- 小児は血液脳関門が未発達なため、薬物成分が中枢(脳)に達しやすい。
間違えやすいところ
- 小児の血液脳関門未発達による影響を「脳に届きにくい」と逆方向に誤認しやすい。
出題の前提:平成26年度登録販売者試験問題・午前(長野県)
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
乳幼児への医薬品使用上の留意点
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児への医薬品使用 / 乳児の受診勧奨 / 誤飲事故防止
医薬品の使用に関する記述a~cについて、正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。 a 医薬品が喉につかえると、大事に至らなくても咳き込んで吐き出し苦しむことになり、その体験から乳幼児に医薬品の服用に対する拒否意識を生じさせることがある。 b 乳児向けの用法用量が設定されている医薬品であっても、乳児は一般用医薬品の使用の適否が見極めにくいため、基本的には医師の診療を受けることが優先される。 c 小児の誤飲事故を未然に防止するには、家庭内において、小児が容易に手に取れる場所や、小児の目につく場所に医薬品を置かないようにすることが重要である。
解答・解説を表示
解答
4
解説
乳幼児への投薬は誤嚥や服薬拒否を防ぐ配慮が必要であり、容態が急変しやすい乳児では医師の診療を優先することが基本です。また、小児の手の届く場所に置かない等の誤飲事故防止対策が不可欠です。
解き方
- 記述a:喉につかえて苦しんだ体験がその後の服用拒否につながるため正しいと判断する。
- 記述b:乳児向けの用法用量があっても、状態の急変を見極めにくいため医師の診療を優先することが原則であり正しいと判断する。
- 記述c:小児の誤飲事故防止のため、小児の手の届く所や目につく所に置かない配慮が重要であり正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- bは正しい記述であるため、bを誤りとする本選択肢は不適です。
- 選択肢 2不正解
- cは正しい記述であるため、cを誤りとする本選択肢は不適です。
- 選択肢 3不正解
- aおよびbはいずれも正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 4正解
- a、b、cの記述はいずれも正しく、適切な組み合わせです。
覚えるポイント
- 乳児(1歳未満)は状態が急変しやすいため、一般用医薬品の使用より医師の診療を優先する。
間違えやすいところ
- 乳児向けの用量設定がある一般用医薬品なら、医師の受診を考えずに漫然と使用させてよいと誤認しやすい。
出題の前提:平成26年度登録販売者試験問題・午前(長野県)
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
高齢者の医薬品使用と留意点
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 高齢者の生理機能 / 誤嚥 / 服薬支援
高齢者の医薬品の使用に関する記述a~cについて、正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。 a 高齢者は生理機能が衰えており、若年時と比べて副作用を生じるリスクが高くなるため、一般用医薬品を使用する場合、必ず定められた用量より少ない量から様子を見ながら使用する。 b 医薬品の副作用で口渇を生じることがあり、特に高齢者では、誤嚥を誘発しやすくなるので注意が必要である。 c 高齢者が医薬品を安全に使用するためには、家族や周囲の人の理解や協力を含めた配慮が重要となることがある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
高齢者は肝・腎機能の低下等により副作用リスクが高いものの、一般用医薬品の使用において自己判断で「必ず減量して使用する」ことは不適切であり、定められた用法用量を遵守し慎重に使用します。また口渇による誤嚥リスクや家族による服薬管理・支援が大切です。
解き方
- 記述a:自己判断で必ず少ない量から使用するわけではなく、添付文書に定められた用法用量を守る必要があるため誤りと判断する。
- 記述b:抗コリン作用等による口渇は嚥下を困難にして誤嚥を招きやすいため正しいと判断する。
- 記述c:認知力低下や誤用防止のため、家族や周囲の人の協力や配慮が重要であり正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- aの記述が誤りであるため、aを正とする本選択肢は不適です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りでcが正であるため、本組み合わせは不適です。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが正という正しい正誤の組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bは正しい記述であるため、誤りとしている本選択肢は不適です。
覚えるポイント
- 高齢者であっても自己判断で用量を減らして使用するのではなく、定められた用法用量を守る。
間違えやすいところ
- 高齢者だからといって自己判断で用量を減らすことが正しいと錯覚しやすい点に注意する。
出題の前提:平成26年度登録販売者試験問題・午前(長野県)
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.15 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
妊婦・妊娠の可能性がある女性への医薬品使用の留意点
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 妊婦の医薬品使用 / 血液-胎盤関門 / 瀉下薬 / プライバシーへの配慮
妊婦または妊娠していると思われる女性の医薬品の使用に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 胎盤には、胎児の血液と母体の血液とが混ざらない仕組み(血液-胎盤関門)があるが、母体が医薬品を使用した場合に、血液-胎盤関門によって、どの程度医薬品の成分の胎児への移行が防御されるかは、未解明のことも多い。 b 一般用医薬品においては、多くの場合、妊婦が使用した場合における安全性に関する評価は容易である。 c 便秘薬は、配合成分やその用量によっては流産や早産を誘発するおそれがあるものがある。 d 妊娠の有無やその可能性については、購入者側にとって他人に知られたくない場合もあることから、一般用医薬品の販売等において登録販売者が情報提供や相談対応を行う際には、十分に配慮することが必要である。
解答・解説を表示
解答
1
解説
妊婦が使用した医薬品成分は血液-胎盤関門を通過して胎児へ移行する可能性があり、胎児毒性や催奇形性のリスクを考慮する必要があります。人道上の理由から妊婦を対象とした臨床試験は実施できず安全性評価は困難です。
解き方
- 記述aの血液-胎盤関門の未解明な性質について確認し、正しいと判定します。
- 記述bの妊婦に対する臨床試験・安全性評価の難しさを確認し、誤りと判定します。
- 記述cの便秘薬成分(刺激性瀉下成分など)による流早産リスクを確認し、正しいと判定します。
- 記述dの相談応需時のプライバシーへの配慮姿勢を確認し、正しいと判定します。
- 選択肢 1正解
- a(正)、b(誤)、c(正)、d(正)の組み合わせとなっており正しいです。
- 選択肢 2不正解
- bが正、cが誤、dが誤と判定されているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、dが誤と判定されているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cが誤と判定されているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、bが正、cが誤と判定されているため誤りです。
覚えるポイント
- 妊婦を対象とした臨床試験は困難であり、医薬品の胎児に対する安全性評価は容易ではない。
- センナやダイオウなどの刺激性下剤は、子宮収縮を促して流早産を誘発する危険がある。
間違えやすいところ
- 血液-胎盤関門はすべての有害物質を完全に遮断できるわけではない点に注意する。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」医薬品の適正使用・妊婦等の使用上の注意に基づく。
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.15 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
プラセボ効果(偽薬効果)の機序と特徴
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · プラセボ効果 / 心理的効果 / 客観的測定 / 一般用医薬品の使用目的
プラセボ効果(偽薬効果)に関する記述a~dのうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a プラセボ効果は、医薬品を使用したこと自体による楽観的な結果への期待や、条件付けによる生体反応、時間経過による自然発生的な変化等が関与して生じると考えられている。 b プラセボ効果によってもたらされる反応や変化には、不都合なもの(副作用)はない。 c プラセボ効果は、主観的な変化だけでなく、客観的に測定可能な変化として現れることがある。 d プラセボ効果には、一定の効果が期待できることから、それを目的として一般用医薬品を使用するべきである。
解答・解説を表示
解答
2
解説
プラセボ効果は暗示効果や条件反射、自然経過などが複雑に関与して起こる現象です。期待される改善効果だけでなく、頭痛や悪心などの好ましくない副作用様の症状が現れることもあります。
解き方
- 記述aの心理的・生物学的機序がプラセボ効果の定義に合致していることを確認し、正しいと判定します。
- 記述bの不都合な反応(望ましくない副作用)の有無を確認し、副作用も現れ得るため誤りと判定します。
- 記述cの自律神経系の客観的指標の変化を確認し、正しいと判定します。
- 記述dの一般用医薬品の使用目的としての妥当性を確認し、誤りと判定します。
- 選択肢 1不正解
- bは不都合な反応(副作用様症状)も現れることがあるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- a、cともに正しい記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- b、dともに誤りであるため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- dはプラセボ効果を目的として使用すべきではないため誤りです。
覚えるポイント
- プラセボ効果は好ましい効果だけでなく、不都合な反応(副作用)をもたらすこともある。
- プラセボ効果を期待して医薬品を使用することは推奨されない。
間違えやすいところ
- プラセボ効果は心理的な主観症状だけでなく、血圧等の客観的測定値にも現れることがある。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」プラセボ効果に基づく。
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の品質保持・保管陳列及び使用期限
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の品質 / 保管陳列環境 / 使用期限 / 変質
医薬品の品質に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 一般用医薬品は、家庭における常備薬として購入されることも多いことから、外箱等に記載されている使用期限から十分な余裕をもって販売等がなされることが重要である。 b 医薬品は、適切な保管・陳列がなされない場合、人体に好ましくない作用をもたらす物質を生じることがあるが、医薬品の効き目が低下することはない。 c 医薬品が保管・陳列される場所について、その品質が十分保持される環境とするため、温度、光(紫外線)等に配慮する必要があるが、湿度に配慮する必要はない。 d 一般用医薬品に表示されている「使用期限」は、医薬品の品質が保持される期限であり、液剤については開封後であっても品質は保証される。
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬品は熱、光、湿度等により有効成分が分解・変質し、薬効の低下や有害物質の生成を招きます。外箱等に表示された使用期限は未開封で適切に保管された場合の期限です。
解き方
- 記述aの家庭用常備薬としての販売時の使用期限の余裕について確認し、正しいと判定します。
- 記述bの不適切な保管による効果の低下の有無を確認し、薬効低下も生じるため誤りと判定します。
- 記述cの保管環境要因における湿度の重要性を確認し、配慮が必要なため誤りと判定します。
- 記述dの開封後の使用期限の有効性を確認し、未開封時に限られるため誤りと判定します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤、bが正、dが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、cが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cが正、dが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- a(正)、b(誤)、c(誤)、d(誤)の組み合わせとなっており正しいです。
覚えるポイント
- 表示されている使用期限は、未開封状態で適切な条件下で保管された場合の品質保証期限である。
- 医薬品の品質保持には、温度、光だけでなく、湿度に対する配慮も必須である。
間違えやすいところ
- 開封後の液剤や点眼薬は雑菌汚染や変質のリスクが高まるため、使用期限内であっても長期保存はできない。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」医薬品の品質と保管に基づく。
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の乱用と薬物依存
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬物依存 / 精神的依存 / 身体的依存 / 一般用医薬品の依存性成分
医薬品及び薬物依存に関する記述a~cの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 適正な使用がなされる限りは安全かつ有効な医薬品であっても、乱用された場合には薬物依存を生じることがある。 b 薬物依存が形成されても、そこから離脱することは容易である。 c 一般用医薬品には、習慣性・依存性がある成分を含んでいるものはない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品は乱用により精神的・身体的依存を形成するリスクがあります。薬物依存が形成されると個人の意思の力だけで離脱することは極めて困難であり、社会的・医学的な専門支援を要します。
解き方
- 記述aの医薬品の乱用と依存形成の関係を確認し、正しいと判定します。
- 記述bの薬物依存からの離脱の難易度を確認し、容易ではないため誤りと判定します。
- 記述cの一般用医薬品における習慣性・依存性成分の含有状況を確認し、存在するため誤りと判定します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤、bが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- a(正)、b(誤)、c(誤)の組み合わせとなっており正しいです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、cが正と判定されているため誤りです。
覚えるポイント
- 一般用医薬品にもジヒドロコデインリン酸塩やブロモバレリル尿素などの依存性成分が含まれる。
- 一度形成された薬物依存からの離脱は極めて困難である。
間違えやすいところ
- 市販薬だからといって依存性がないと誤認しないように注意する。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」医薬品の乱用と依存に基づく。
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の専門家による情報提供とコミュニケーション
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · セルフメディケーション支援 / コミュニケーション技術 / 代理受取人
一般用医薬品の販売等に従事する専門家に関する記述a~cの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 医薬品の販売等に従事する専門家は、生活者のセルフメディケーションに対して、医薬関係者として支援していくという姿勢で臨むことが基本となる。 b 医薬品の販売等に従事する専門家は、購入者側に情報提供を受けようとする意識が乏しい場合でも必要な情報提供を行えるよう、コミュニケーション技術を身につけることが望ましい。 c 医薬品の販売等に従事する専門家は、必ずしも情報提供を受けた購入者が医薬品を使用するとは限らないことを踏まえ、販売時のコミュニケーションを考える必要がある。
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解答
2
解説
一般用医薬品の販売に従事する専門家は、セルフメディケーションを適切に支援し、情報提供を望まない購入者にも安全確保上必要な情報を的確に伝えられるよう高いコミュニケーション技術を有することが求められます。
解き方
- 記述aのセルフメディケーション支援の基本姿勢を確認し、正しいと判定します。
- 記述bの購入者の意識に応じたコミュニケーション技術の習得姿勢を確認し、正しいと判定します。
- 記述cの使用者と購入者が異なる場合(代理購入等)への配慮を確認し、正しいと判定します。
- 選択肢 1不正解
- aとcが誤と判定されているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- a、b、cの記述はいずれも正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bとcが誤と判定されているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが誤と判定されているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cが誤と判定されているため誤りです。
覚えるポイント
- 専門家はセルフメディケーションの支援者として適切なコミュニケーション技術を身につける必要がある。
- 購入者自身が使用者ではない(代理購入)ケースを想定した対応が不可欠である。
間違えやすいところ
- 情報提供を急ぐあまり、購入者の意向や代理購入の可能性を無視して一方的な説明にならないように注意する。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」適切な医薬品選択と受診勧奨に基づく。
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.17 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品販売時の確認事項
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 販売時の確認事項 / アレルギー歴 / 医療機関受診状況 / 使用者本人確認
一般用医薬品の販売等に従事する専門家が情報提供を行う際、購入者から確認しておきたい基本的なポイントに関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a その医薬品を使用する人が過去にアレルギーや医薬品による副作用等の経験があるか。 b その医薬品を使用するのは情報提供を受けている当人か、またはその家族か。 c 購入者が加入している健康保険の種類はなにか。 d その医薬品を使用する人が医療機関で治療を受けているか。
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解答
4
解説
一般用医薬品の安全使用のため、実際の使用者、アレルギー歴・副作用歴、他剤併用状況、医療機関での治療の有無などを把握する必要がありますが、公的医療保険の種類は関係ありません。
解き方
- 記述aの過去のアレルギー歴や副作用歴の確認の必要性を確認し、正しいと判定します。
- 記述bの実際の使用者(本人か家族か等)の確認の必要性を確認し、正しいと判定します。
- 記述cの健康保険の種類を確認する必要性の有無を確認し、無関係であるため誤りと判定します。
- 記述dの医療機関での受診・治療状況の確認の必要性を確認し、正しいと判定します。
- 選択肢 1不正解
- cが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aとdが誤、cが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤と判定されているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- a(正)、b(正)、c(誤)、d(正)の組み合わせとなっており正しいです。
- 選択肢 5不正解
- bが誤、cが正、dが誤と判定されているため誤りです。
覚えるポイント
- 購入者確認事項:誰が使うか、症状の経過、医療機関受診歴、アレルギー歴、服用中の薬等。
- 公的健康保険の種別や保険証番号等の情報は確認項目に含まれない。
間違えやすいところ
- 保険調剤(処方箋調剤)と一般用医薬品の販売での確認事項の違いを明確に区別する。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」購入者からの情報収集に基づく。
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.17 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
薬害スモン及びスモン訴訟の経緯と症状
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · スモン訴訟 / キノホルム製剤 / 亜急性視神経脊髄末梢神経症 / 薬害の歴史
スモン及びスモン訴訟に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a スモンとは、「慢性脊髄視神経症」のことである。 b スモンはその症状として、初期には腹部の膨満感から激しい腹痛を伴う下痢を生じ、次第に下半身の痺れや脱力、歩行困難等が現れるが一時的であり、時間の経過とともに症状は軽快し、後遺症は残らない。 c スモン訴訟とは、鎮暈薬として販売されていたキノホルム製剤を使用したことにより、スモンに罹患したことに対する損害賠償訴訟である。 d 我が国では、1970年8月になって、スモンの原因はキノホルム製剤であるとの説が発表され、同年9月に販売が停止された。
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解答
2
解説
スモン(SMON)は整腸薬として用いられたキノホルム製剤による神経障害被害です。初期の腹部症状に続いて下半身の麻痺や歩行困難、視覚障害などの不可逆的な重篤後遺症を残しました。
解き方
- 記述aの病名正式名称を確認し、「亜急性視神経脊髄末梢神経症」であるため誤りと判定します。
- 記述bの後遺症の有無を確認し、後遺症が残るため誤りと判定します。
- 記述cのキノホルム製剤の用途を確認し、整腸薬(止瀉薬)であるため「鎮暈薬」は誤りと判定します。
- 記述dの販売停止の年月の事実関係を確認し、1970年9月販売停止で正解と判定します。
- 選択肢 1不正解
- bとcが正、dが誤と判定されているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- a(誤)、b(誤)、c(誤)、d(正)の組み合わせとなっており正しいです。
- 選択肢 3不正解
- aとcが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aとbが正と判定されているため誤りです。
覚えるポイント
- スモンの正式名称は「亜急性視神経脊髄末梢神経症」である。
- キノホルム製剤は「整腸薬」として使われていた(鎮暈薬ではない)。
- 1970年8月に原因説発表、同年9月に販売停止となった。
間違えやすいところ
- スモンは一時的な症状ではなく、歩行障害や視力障害などの重い後遺症を残す。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」薬害の歴史・スモンに基づく。
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.18 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)及びCJD訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · CJD訴訟 / プリオン / ヒト乾燥硬膜 / 生物由来製品
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)及びCJD訴訟に関する記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選べ。 CJDは、( a )の一種である( b )が原因とされる神経難病である。CJD訴訟は、脳外科手術等に用いられていた( c )を介してCJDに罹患したことに対する損害賠償訴訟である。
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解答
1
解説
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)は、異常プリオンタンパク質によって引き起こされる進行性の神経変性疾患です。CJD訴訟はヒト乾燥硬膜の移植によってCJDに感染した被害者等により提起されました。
解き方
- 空欄a・bについて、病原体プリオンが「タンパク質」の一種であることを同定します(ウイルスではない)。
- 空欄cについて、CJDの原因となった生物由来製品が脳外科手術で用いられた「ヒト乾燥硬膜」であることを同定します。
- a:タンパク質、b:プリオン、c:ヒト乾燥硬膜の組み合わせである選択肢1を選択します。
- 選択肢 1正解
- a:タンパク質、b:プリオン、c:ヒト乾燥硬膜の組み合わせであり正しいです。
- 選択肢 2不正解
- bがアルブミン、cが血液凝固因子となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aがウイルスとなっているため誤りです(プリオンはタンパク質粒子です)。
- 選択肢 4不正解
- aがウイルス、bがアルブミンとなっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aがウイルス、cが血液凝固因子となっているため誤りです。
覚えるポイント
- CJDの病原体はウイルスではなく、タンパク質の一種である異常プリオンである。
- CJD訴訟の原因物質は脳外科手術等に用いられたヒト乾燥硬膜である。
間違えやすいところ
- HIV訴訟(血液凝固因子製剤)とCJD訴訟(ヒト乾燥硬膜)の原因製剤を混同しないようにする。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」薬害の歴史・CJD訴訟に基づく。
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.18 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
人体の構造の成り立ち(細胞・組織・器官・器官系)
人体の働きと医薬品 · 人体の構造 / 細胞 / 組織 / 器官 / 器官系
人体の構造に関する次の記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせとして最も適切なものを1つ選びなさい。 「ヒトの体は、( a )が集まって構成されており、関連する働きを持つ( a )が集まって( b )を作り、複数の( b )が組み合わさって一定の形態を持ち、特定の働きをする( c )が形成される。( c )が互いに連絡して協働し、全体として一つの機能を持つ場合、それらを( c )系という。」
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解答
2
解説
人体は階層構造を持っており、生命の基本単位である細胞が集まって上皮組織や筋組織などの組織を形成し、それらが複合して胃や心臓などの器官を構成し、関連する器官が集まって器官系を形成します。
解き方
- 空欄aには人体の構成における最小の単位である「細胞」が入ることを確認します。
- 空欄bには同種の細胞が集まって機能単位を構成する「組織」が入ることを確認します。
- 空欄cには組織が集まり特定の形態と働きをなす「器官」が入ることを確認し、組み合わせを選択します。
- 選択肢 1不正解
- aが組織、bが器官、cが細胞となっており、人体の構造階層の順序が誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが細胞、bが組織、cが器官となっており、人体の構造の定義として最も適切です。
- 選択肢 3不正解
- bが器官、cが組織となっており、組織と器官の階層関係が逆になっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが器官から始まっており、最小単位から構成される階層の順序として誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 器官・組織・細胞の並び順が上位から下位または不適切な配置になっており誤りです。
覚えるポイント
- 人体の階層順序は「細胞 → 組織 → 器官 → 器官系」の順で構成されることを覚えます。
間違えやすいところ
- 組織(筋組織など)と器官(心臓など)の用語定義のレベルを混同しないように注意します。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の「人体を構成する構造の成り立ち」の規定に基づく。
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.19 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
咽頭及び食道の構造と働き
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 咽頭 / 食道 / 嚥下運動
咽頭及び食道に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 咽頭は、口腔から食道に通じる食物路と、呼吸器の気道とが交わるところである。 b 食道は喉もとから上腹部のみぞおち近くまで続く管状の器官で、消化液を分泌している。 c 飲み込まれた飲食物は、重力によって胃に落ち込むのでなく、食道の運動によって胃に送られる。 d 飲食物を飲み込む運動(嚥下)が起きるときには、喉頭の入り口にある弁が自動的に開く。
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解答
3
解説
食道は飲食物を胃に送る筋肉質の管であり消化液の分泌機能はありません。嚥下時には気道への誤嚥を防ぐために喉頭の入り口にある弁(喉頭蓋)が閉鎖し、食道の蠕動運動によって飲食物が輸送されます。
解き方
- 記述aについて、咽頭が消化管(食物路)と呼吸器(気道)の合流・分岐部であるかを確認し、正しいと判断します。
- 記述bについて、食道における消化液分泌の有無を確認し、消化液分泌腺はないため誤りと判断します。
- 記述cについて、食道の輸送機構が重力のみではなく蠕動運動によるものであることを確認し、正しいと判断します。
- 記述dについて、嚥下反射時に喉頭蓋が閉じるか開くかを確認し、誤嚥防止のために閉じるため誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- bが正、cが誤、dが正と判定されているため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、bが正、cが誤と判定されているため誤った組み合わせです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤の正しい組み合わせとなっています。
- 選択肢 4不正解
- cが誤、dが正と判定されているため誤った組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、bが正、dが正と判定されているため誤った組み合わせです。
覚えるポイント
- 食道には消化液分泌腺がなく、嚥下時には喉頭蓋が「閉じる」ことで誤嚥を防ぐ点を押さえます。
間違えやすいところ
- 嚥下時に喉頭の弁が「開く」と誤認しやすいので、気道を塞ぐために「閉じる」ことを確認します。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の「消化器系(咽頭・食道)」の記述に基づく。
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.19 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
胃の構造と消化機能
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 胃 / ペプシノーゲン / 胃液 / 滞留時間
胃に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 胃の粘膜の表面には無数の微細な孔があり、胃腺につながって塩酸(胃酸)のほか、ペプシノーゲンなどを分泌している。 b ペプトンとは、脂質がペプシノーゲンによって半消化された状態のことである。 c 胃液による消化作用から胃自体を保護するため、胃の粘膜表皮を覆う細胞から粘液が分泌されている。 d 食道から送られてきた内容物は、小腸に送り出されるまで数時間、胃内に滞留するが、滞留時間は、炭水化物主体の食品の場合には比較的長く、脂質分の多い食品の場合には比較的短い。
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解答
5
解説
胃腺から分泌される胃酸とペプシン(ペプシノーゲンが活性化したもの)はタンパク質をペプトンに半消化します。胃内の滞留時間は栄養素により異なり、炭水化物は比較的早く通過し、脂質を多く含む食品は胃内に長く滞留します。
解き方
- 記述aについて、胃粘膜の胃腺から塩酸やペプシノーゲンが分泌されることを確認し、正しいと判断します。
- 記述bについて、ペプトンは脂質ではなくタンパク質の半消化物であるため誤りと判断します。
- 記述cについて、粘膜表皮細胞からの粘液分泌が胃壁を自己消化から守ることを確認し、正しいと判断します。
- 記述dについて、胃内滞留時間は炭水化物が比較的短く、脂質が長いため、記述が逆であり誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- bが正、cが誤、dが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、bが正、cが誤と判定されているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、bが正、dが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、dが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤の正しい組み合わせとなっています。
覚えるポイント
- ペプシンは「タンパク質」をペプトンへ分解する酵素であり、胃内滞留時間は「炭水化物が短く、脂質が長い」です。
間違えやすいところ
- 胃内滞留時間における炭水化物と脂質の長短を逆に思い込んでしまう誤りに注意します。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の「消化器系(胃)」の記述に基づく。
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.20 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
小腸及び大腸の構造と役割
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 小腸 / 大腸 / 絨毛 / 腸内細菌
大腸及び小腸に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 小腸は、全長6~7mの管状の臓器で、十二指腸、空腸、回腸、結腸の4部分に分かれる。 b 十二指腸の上部を除く小腸の内壁には輪状のひだがあり、その粘膜表面は絨毛に覆われてビロード状になっている。 c 大腸内には腸内細菌が多く存在し、腸管内の食物繊維を発酵分解する。 d 大腸の内壁の粘膜に絨毛があり、栄養分の吸収効率を高めている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
小腸は十二指腸・空腸・回腸からなり、内壁の輪状のひだと絨毛によって表面積を大きく広げて効率よく栄養分を吸収します。大腸(盲腸・結腸・直腸)の内壁には絨毛がなく平坦であり、水分吸収と腸内細菌による発酵などが行われます。
解き方
- 記述aについて、結腸は大腸の区分であり小腸は3区分(十二指腸、空腸、回腸)であるため誤りと判断します。
- 記述bについて、小腸内壁の輪状ひだと絨毛によるビロード状構造の記述を確認し、正しいと判断します。
- 記述cについて、大腸内の腸内細菌が食物繊維を発酵分解する作用を確認し、正しいと判断します。
- 記述dについて、絨毛が存在するのは小腸であり、大腸には絨毛がないため誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤と判定されているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが正、cが誤、dが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤、dが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤の正しい組み合わせとなっています。
- 選択肢 5不正解
- aが正、bが誤、cが誤と判定されているため誤りです。
覚えるポイント
- 結腸は大腸の一部であり小腸には含まれない点、および絨毛は小腸にあって大腸にはない点を整理します。
間違えやすいところ
- 大腸粘膜にも絨毛があると誤解しやすいですが、大腸には絨毛がないことを確認します。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の「消化器系(小腸・大腸)」の記述に基づく。
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.20 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
胆嚢及び肝臓の生理機能
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 肝臓 / 胆嚢 / 胆汁酸塩 / 腸肝循環 / ビリルビン
胆嚢及び肝臓に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
胆汁に含まれる胆汁酸塩は小腸で再吸収されて肝臓へとリサイクル(腸肝循環)されます。ビリルビンは腸内細菌によってウロビリノーゲン等に代謝されて糞便の色素となります。肝臓はブドウ糖をグリコーゲンとして貯蔵し、非必須アミノ酸を生合成します。
解き方
- 選択肢1について、胆汁酸塩が小腸で再吸収されて肝臓に戻る腸肝循環の記述が正しいことを確認します。
- 選択肢2について、ビリルビンを代謝するのは腸管の酵素ではなく腸内細菌であるため誤りと判断します。
- 選択肢3について、ブドウ糖は肝臓でタンパク質ではなくグリコーゲンとして蓄えられるため誤りと判断します。
- 選択肢4について、肝臓は必須アミノ酸以外のアミノ酸を生合成できる器官であるため誤りと判断します。
- 選択肢 1正解
- 腸内に放出された胆汁酸塩の大部分が小腸で再吸収されて肝臓に戻る(腸肝循環)正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- ビリルビンは「腸管から分泌される酵素」ではなく「腸内細菌」によって代謝されるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 小腸で吸収されたブドウ糖は、肝臓で「グリコーゲン」として蓄えられるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 肝臓では必須アミノ酸以外のアミノ酸を生合成することが可能であるため「生合成できない」は誤りです。
覚えるポイント
- 胆汁酸塩は小腸で再吸収されて肝臓に戻る「腸肝循環」を行うこと、ブドウ糖は「グリコーゲン」として肝臓に蓄えられることを覚えます。
間違えやすいところ
- ビリルビンの代謝を腸管酵素の働きと混同せず、腸内細菌の代謝作用であることを正確に把握します。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の「消化器系(肝臓・胆嚢)」の記述に基づく。
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.20 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
呼吸器系の構造とガス交換
人体の働きと医薬品 · 呼吸器系 / 鼻腔 / 肺胞 / ガス交換 / 咽頭 / 呼吸運動
呼吸器系に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 鼻腔の内壁には粘液分泌腺が多く分布し、鼻汁を分泌する。鼻汁にはリゾチームが含まれ、気道の防御機構の一つとなっている。 b 肺胞の壁を介して、心臓から送られてくる血液から酸素が肺胞気中に拡散し、代わりに二酸化炭素が血液中の赤血球に取り込まれるガス交換が行われる。 c 咽頭は、鼻腔と口腔につながっており、消化管と気道の両方に属する。 d 肺は、それ自体の筋組織により呼吸運動を行っている。
解答・解説を表示
解答
2
解説
呼吸器系において、肺胞でのガス交換は血液中の二酸化炭素が肺胞気へ拡散し、肺胞気中の酸素が血液中の赤血球に取り込まれるプロセスです。また、肺自体には自ら伸縮する筋組織がなく、胸郭を動かす呼吸筋(肋間筋や横隔膜など)によって呼吸運動が行われます。
解き方
- 記述aについて、鼻汁中に殺菌酵素リゾチームが含まれ防御機構となることを確認し、正しいと判断します。
- 記述bについて、酸素と二酸化炭素の移動方向が逆(血液から肺胞へは二酸化炭素、血液へ取り込まれるのは酸素)であるため誤りと判断します。
- 記述cについて、咽頭が消化管と気道の両方に属することを確認し、正しいと判断します。
- 記述dについて、肺自体には筋組織がなく呼吸筋によって運動することを確認し、誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- bにおいて酸素と二酸化炭素の拡散方向が逆に記述されているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aおよびcが正しい記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bおよびdはいずれも誤った記述であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dにおいて肺自体に筋組織があるとされているため誤りです。
覚えるポイント
- 肺胞でのガス交換の方向(酸素が血中へ、二酸化炭素が肺胞気へ)と、肺自体の筋組織の有無(肺には筋肉がない)を押さえます。
間違えやすいところ
- ガス交換の説明文で酸素と二酸化炭素の出入り関係が逆転しているトラップを見落とさないように注意します。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の「呼吸器系」の記述に基づく。
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.21 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
循環器系(心臓・血管・リンパ系)の働き
人体の働きと医薬品 · 循環器系 / 肺循環 / 血圧 / 静脈弁 / リンパ液
循環器系に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 肺でのガス交換が行われた血液は、右心房に入り、右心室から全身に送り出される。 b 心臓が収縮したときの血圧を最小血圧という。 c 四肢を通る静脈では、一定の間隔をおいて内腔に向かう薄い帆状のひだ(静脈弁)が発達して、血液の逆流を防いでいる。 d リンパ液は、血漿の一部が毛細血管から組織の中へ滲み出て組織液(組織中の細胞と細胞の間に存在する体液)となったものである。
解答・解説を表示
解答
3
解説
肺循環で酸素化された血液は肺静脈を経て左心房に戻り、左心室から大動脈を経て全身へ送り出されます。心臓収縮期の血圧は最大血圧(収縮期血圧)です。静脈には逆流を防ぐ静脈弁があり、血漿が滲み出た組織液の一部がリンパ管に入りリンパ液となります。
解き方
- 記述aについて、肺からの動脈血が戻るのは左心房であり、全身へ送り出すのは左心室であるため誤りと判断します。
- 記述bについて、心臓収縮時の血圧は最大血圧(拡張時が最小血圧)であるため誤りと判断します。
- 記述cについて、四肢の静脈において逆流を防ぐ静脈弁の発達を確認し、正しいと判断します。
- 記述dについて、血漿から滲み出た組織液がリンパ管に回収されてリンパ液となる手引きの記述を確認し、正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aが正、cが誤、dが誤と判定されているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが正、bが正、dが誤と判定されているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正の正しい組み合わせとなっています。
- 選択肢 4不正解
- aが正、cが誤と判定されているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bが正、cが誤、dが誤と判定されているため誤りです。
覚えるポイント
- 「左心室から全身へ、全身から右心房へ、右心室から肺へ、肺から左心房へ」の循環ルートを確実に覚えます。
間違えやすいところ
- 左心系と右心系の血液循環路を取り違えるミスに注意します。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の「循環器系」の記述に基づく。
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.21 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
目の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 感覚器系 / 目 / 眼瞼 / 房水 / ビタミンA / 水晶体
目に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 眼瞼は、皮下組織が少なく薄くできているため、内出血や裂傷を生じやすい。また、むくみ(浮腫)等、全身的な体調不良(薬の副作用を含む)の症状が現れやすい部位である。 b 角膜と水晶体の間は、組織液(房水)で満たされ、角膜に一定の圧(眼圧)を生じさせている。 c 視細胞が光を感じる反応にはビタミンCが不可欠であるため、ビタミンCが不足すると夜間視力の低下(夜盲症)を生じる。 d 水晶体は、その周りを囲んでいる毛様体の収縮・弛緩によって、近くの物を見るときには扁平になり、遠くの物を見るときには丸く厚みを増す。
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解答
1
解説
眼瞼は皮膚が薄く皮下組織が乏しいため浮腫が出やすい部位です。角膜と水晶体の間の前眼房・後眼房は房水で満たされ眼圧を保ちます。網膜の視細胞の光受容物質(ロドプシン)にはビタミンAが必須であり、ピント調節では近くを見るときに水晶体が厚くなります。
解き方
- 記述aについて、眼瞼の組織的特徴および副作用等の症状(浮腫等)の好発部位であることを確認し、正しいと判断します。
- 記述bについて、角膜と水晶体の間の房水が眼圧を一定に保っていることを確認し、正しいと判断します。
- 記述cについて、夜盲症に関係するビタミンはビタミンCではなくビタミンAであるため誤りと判断します。
- 記述dについて、近くを見るときは毛様筋収縮により水晶体が丸く厚みを増し、遠くを見るときに扁平になるため、記述が逆であり誤りと判断します。
- 選択肢 1正解
- aおよびbが正しい記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cにおいて夜間視力低下の原因物質をビタミンCとしているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dにおいて遠近調節時の水晶体の厚さ変化が逆になっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cおよびdはいずれも誤った記述であるため誤りです。
覚えるポイント
- 夜盲症に関与するのは「ビタミンA」、近くを見るときは水晶体が「丸く厚みを増す」ことを覚えます。
間違えやすいところ
- 近くを見るときに水晶体が「扁平になる」と逆に覚えてしまうミスに注意します。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の「感覚器系(目)」の記述に基づく。
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.21 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
鼻及び耳の構造と機能に関する正誤
人体の働きと医薬品 · 感覚器系 / 鼻の構造 / 耳の構造
鼻及び耳の構造や生理機能に関する記述(a~d)の正誤の正しい組み合わせを選びなさい。
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解答
5
解説
耳は外耳・中耳・内耳に分かれ、蝸牛や前庭・半規管は内耳に存在します。また小児の耳管は太く短く水平に走行するため中耳炎を起こしやすい解剖学的特徴を持ちます。
解き方
- 鼻腔粘膜の炎症(鼻炎)と鼻中隔前部の解剖学的特徴(血管豊富で薄い)から記述a・bの正誤を判定する。
- 蝸牛・前庭が内耳であること、小児の耳管が太く短く水平であることを確認して記述c・dの誤りを特定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤り、記述cが正と判定されているため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤り、記述c・dが正と判定されているため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述a・bが誤り、記述dが正と判定されているため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤り、記述cが正と判定されているため不適切です。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤の正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- 鼻炎は鼻腔粘膜に炎症を生じて腫脹・充血した状態を指すため正しい記述です。
- b:正
- 鼻中隔の前部(キーゼルバッハ部位)は粘膜が薄く毛細血管網が集まっているため出血しやすい部位です。
- c:誤
- 聴覚器官の蝸牛および平衡器官の前庭は外耳ではなく内耳を構成する器官です。
- d:誤
- 小児の耳管は成人より太く短くて水平に近いため、鼻腔からの病原体が中耳へ侵入しやすい特徴があります。
覚えるポイント
- 蝸牛と前庭は内耳に存在すること
- 小児の耳管は太く短く水平に近いこと
間違えやすいところ
- 小児の耳管を細く長いと誤認しやすいので注意する。
出題の前提:手引き(第2章 人体の働きと医薬品 感覚器系)
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
皮膚及び骨の構造と機能に関する正誤
人体の働きと医薬品 · 皮膚組織 / 骨組織 / 体温調節
皮膚及び骨に関する記述(a~d)の正誤の正しい組み合わせを選びなさい。
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解答
5
解説
皮膚の血管は体温上昇時に拡張して熱放散を行い、骨組織は無機質と有機質(コラーゲン)の両者で構成され、成人後も破骨と骨形成による絶え間ない新陳代謝が行われます。
解き方
- 体温上昇時の皮膚血管反応(拡張)と真皮の組織構造からa・bを判定する。
- 骨の構成成分(無機質+有機質)と骨リモデリング(代謝の継続)からc・dを判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述a・c・dが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤り、記述cが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述a・dが正、記述bが誤りと判定されているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが誤の正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 体温が上昇すると皮膚の毛細血管は拡張して血流量を増やし、熱を体外へ放出します。
- b:正
- 真皮は線維芽細胞とコラーゲン等の線維性タンパク質主体の細胞外基質からなる結合組織層です。
- c:誤
- 骨組織は無機質(リン酸カルシウム等)だけでなくコラーゲン等の有機質も構成成分として含みます。
- d:誤
- 骨は成長停止後も破骨細胞による骨吸収と骨芽細胞による骨形成(リモデリング)による新陳代謝が継続します。
覚えるポイント
- 体温上昇時は毛細血管が拡張すること
- 成人の骨でも新陳代謝(リモデリング)が行われること
間違えやすいところ
- 骨組織が無機質のみで構成されていると誤解しないよう注意する。
出題の前提:手引き(第2章 人体の働きと医薬品 皮膚・運動器系)
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
中枢神経系の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 中枢神経系 / 延髄 / 血液脳関門
中枢神経系に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
中枢神経系は脳と脊髄から構成されます。脳は大量の酸素(全身の約20%)とブドウ糖(全身の約25%)を消費し、脳血管には血液脳関門が存在して高い物質透過の選択性を持ちます。延髄には心臓中枢や呼吸中枢があります。
解き方
- 選択肢1〜3の記述(中枢神経の構成、ブドウ糖消費率、血液脳関門の選択性)の誤りを確認する。
- 延髄の機能として心臓中枢や呼吸中枢が存在する正しい記述である選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 中枢神経系は脳と脊髄から構成されるため視床下部とする点は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 脳のブドウ糖消費量は全身の約25%と多く、約5%とする記述は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 血液脳関門が存在するため、脳血管は末梢に比べて物質透過の選択性が高いです。
- 選択肢 4正解
- 延髄には心拍数を調節する心臓中枢や呼吸中枢があるため正しい記述です。
覚えるポイント
- 脳は酸素消費量が約20%、ブドウ糖消費量が約25%であること
- 延髄には心臓中枢や呼吸中枢が存在すること
間違えやすいところ
- 血液脳関門の透過選択性を「低い」と取り違えないこと。
出題の前提:手引き(第2章 人体の働きと医薬品 神経系)
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
筋組織の種類と神経支配に関する正誤
人体の働きと医薬品 · 筋組織 / 骨格筋 / 平滑筋 / 心筋
筋組織に関する記述(a~d)の正誤の正しい組み合わせを選びなさい。
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解答
2
解説
筋組織は骨格筋(横紋筋・随意筋・体性神経系支配)、平滑筋(平滑筋・不随意筋・自律神経系支配)、心筋(横紋筋・不随意筋・自律神経系支配)の3種に分類されます。
解き方
- 筋組織の3分類(骨格筋、平滑筋、心筋)を確認し、腱が含まれる記述aの誤りを判定する。
- 骨格筋が横紋筋であること(b正)、心筋が不随意筋であること(c誤)、神経支配の対応(d正)を判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが正、記述dが誤りと判定されているため不適切です。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正の正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤り、記述cが正と判定されているため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正、記述dが誤りと判定されているため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- 記述cが正、記述dが誤りと判定されているため不適切です。
答えの内訳
- a:誤
- 筋組織は骨格筋、平滑筋、心筋に分類されます。腱は筋肉を骨に付着させる結合組織です。
- b:正
- 骨格筋は顕微鏡下で横紋模様が観察されるため横紋筋と呼ばれます。
- c:誤
- 骨格筋は随意筋ですが、心筋は自律神経支配を受ける不随意筋です。
- d:正
- 随意筋は体性神経系(運動神経)で支配され、不随意筋は自律神経系に支配されます。
覚えるポイント
- 心筋は横紋筋であるが不随意筋であること
- 腱は筋組織ではなく結合組織であること
間違えやすいところ
- 心筋を随意筋と誤認しないように注意する。
出題の前提:手引き(第2章 人体の働きと医薬品 運動器系)
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.23 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
副交感神経系の効果器と作用
人体の働きと医薬品 · 自律神経系 / 副交感神経 / 効果器の反応
効果器と副交感神経系がその効果器に作用して現れる反応に関する組み合わせのうち、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
副交感神経系は身体の休息・エネルギー蓄積状態を促します。肝臓ではグリコーゲン合成を促進します。皮膚の立毛筋収縮、末梢血管収縮、発汗亢進はいずれも交感神経系の刺激によって生じる反応です。
解き方
- 各効果器の反応が交感神経系と副交感神経系のどちらによるものかを整理する。
- 立毛筋収縮、末梢血管収縮、発汗亢進が交感神経刺激であることを排除し、グリコーゲン合成の促進(副交感神経系)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 立毛筋収縮は交感神経系の作用により生じる反応です。
- 選択肢 2不正解
- 末梢血管の収縮および血圧上昇は主に交感神経系の作用です。
- 選択肢 3不正解
- 発汗亢進は交感神経系の作用(節後線維はアセチルコリン作動性)により生じます。
- 選択肢 4正解
- 副交感神経系の刺激により肝臓ではグリコーゲンの合成が促進されるため正しいです。
覚えるポイント
- 肝臓のグリコーゲン合成は副交感神経系、分解は交感神経系であること
間違えやすいところ
- 発汗は交感神経の刺激による反応であることを副交感神経と混同しやすい。
出題の前提:手引き(第2章 人体の働きと医薬品 自律神経系)
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.23 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
薬の体内での働きと血中濃度変化に関する正誤
人体の働きと医薬品 · 薬物動態 / 肝代謝 / 最小有効濃度 / 血中濃度
薬の体内での働きに関する記述(a~d)の正誤の正しい組み合わせを選びなさい。
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解答
1
解説
医薬品は体内に吸収されて血中濃度が最小有効濃度を超えると薬効を発現します。過剰に摂取しても効果は頭打ちとなり毒性リスクが急激に増大します。吸収された薬物は主に肝臓で代謝されます。
解き方
- 代謝の主要臓器(肝臓)および作用の分類(全身作用・局所作用)からa・bが正しいことを確認する。
- 有効濃度の閾値概念および用量過剰による薬効の頭打ちと毒性発現からc・dが正しいことを確認する。
- 選択肢 1正解
- a、b、c、dの記述はいずれも正しく適切な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述a・c・dが誤りと判定されているため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述a・bが誤りと判定されているため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述b・cが誤りと判定されているため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- 記述b・dが誤りと判定されているため不適切です。
答えの内訳
- a:正
- 有効成分の多くは肝細胞内の薬物代謝酵素によって代謝を受けます。
- b:正
- 医薬品の作用には全身を循環して作用する全身作用と適用局所で作用する局所作用があります。
- c:正
- 血中濃度が上昇して最小有効濃度(閾値)を超えた時に生体反応として薬効が現れます。
- d:正
- 血中濃度がある値を超えると薬効は頭打ちになり、安全域を超えて毒性が現れやすくなります。
覚えるポイント
- 薬効は最小有効濃度(閾値)を超えたときに発現すること
- 過剰投与しても効果は頭打ちになり毒性が増大すること
間違えやすいところ
- 局所作用のみで全身作用はないと思い込まないこと。
出題の前提:手引き(第2章 人体の働きと医薬品 薬の生体内運命)
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.23 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の代謝・排泄及び血漿タンパク結合
人体の働きと医薬品 · 代謝 / 排泄 / 肝機能障害 / 血漿タンパク結合
医薬品の代謝、排泄等に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
3
解説
医薬品の代謝・排泄能が低下すると、体内からの消失が遅延し血中濃度が上昇します。肝機能障害時には初回通過効果が減弱して全身血中に移行する薬物量が増加するため、薬効や副作用が増強します。
解き方
- 腎機能低下時の排泄遅延(選択肢1正)およびタンパク結合複合体の特徴(選択肢2・4正)を確認する。
- 肝機能低下時に薬物代謝が低下した結果、全身循環に移行する有効成分が増加し副作用が増大することを踏まえ誤りの選択肢3を特定する。
- 選択肢 1不正解
- 腎機能低下では排泄が遅延して血中濃度が持続し、作用や副作用が増強するため正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 血漿タンパク質との結合は速やかかつ可逆的な平衡状態にあるため正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- 肝機能低下では代謝が低下して全身循環に到達する有効成分が増加し、副作用が生じやすくなるため誤りの記述です。
- 選択肢 4不正解
- タンパク結合複合体は糸球体で濾過されないため循環血中にとどまり作用持続の原因となるので正しい記述です。
覚えるポイント
- 肝機能低下・腎機能低下のどちらも医薬品の作用や副作用を強める方向に働くこと
間違えやすいところ
- 肝機能が低下すると薬が吸収・到達しにくくなると逆に考えてしまう間違いに注意する。
出題の前提:手引き(第2章 人体の働きと医薬品 薬の生体内運命)
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.24 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の吸収経路と投与形態
人体の働きと医薬品 · 投与部位 / 点眼薬 / 坐剤 / 外用薬
薬の吸収に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
2
解説
点眼薬であっても鼻涙管を通って鼻粘膜等から吸収され、全身循環に入ることがあります。微量でもショック(アナフィラキシー)などのアレルギー反応が生じる危険性があるため注意が必要です。
解き方
- 内服薬(局所・全身作用)、坐剤(直腸吸収による速効性)、外用薬(皮膚状態による浸透性変化)の正しい記述を確認する。
- 点眼薬でも全身吸収による重篤なアレルギー反応(アナフィラキシー)は起こり得るため、選択肢2が誤りであると特定する。
- 選択肢 1不正解
- 内服薬には消化管内で作用する駆虫薬や制酸薬等もあるため正しい記述です。
- 選択肢 2正解
- 点眼薬でも全身循環に移行してショック(アナフィラキシー)を起こすことがあるため誤りの記述です。
- 選択肢 3不正解
- 直腸粘膜からの吸収は初回通過効果を一部受けず速やかに全身作用をもたらすため正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 皮膚の角質層の状態や損傷の有無により経皮吸収量は大きく変動するため正しい記述です。
覚えるポイント
- 外用薬や点眼薬であってもショック(アナフィラキシー)は起こり得ること
間違えやすいところ
- 局所適用薬だから全身的な重篤副作用は起きないと過信しないこと。
出題の前提:手引き(第2章 人体の働きと医薬品 薬の生体内運命)
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.24 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
薬の吸収経路と特徴
人体の働きと医薬品 · 薬の生体内運命 / 投与経路と吸収 / 小腸 / 口腔粘膜
薬の吸収に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 鼻腔の粘膜に医薬品を適用する場合は、その成分は循環血液中に入るが、一般用医薬品には全身作用を目的とした点鼻薬はない。 b 口腔粘膜から吸収されて循環血液中に入った成分は、初めに肝臓で代謝を受けてから全身に分布する。 c 口腔粘膜から吸収されて全身作用を現す医薬品がある。 d 内服薬の吸収は、主として大腸でなされる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬品の投与部位により吸収経路や体内循環への入り方が異なります。内服薬の多くは小腸から吸収されて門脈を経て肝臓を通過しますが、口腔粘膜や直腸下部などから吸収された成分は肝臓をバイパスして速やかに全身循環に達します。
解き方
- 各記述の正誤を薬の投与経路・吸収部位の生理的特徴に基づいて判定する。
- aは正、bは誤(肝臓を経由しない)、cは正、dは誤(主として小腸)であることを確認する。
- 「正・誤・正・誤」の組み合わせである選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bは肝臓での初回通過効果を受けないため誤り、cは全身作用を示す医薬品が存在するため正しい記述であり、不適当です。
- 選択肢 2不正解
- aは一般用医薬品に全身作用目的の点鼻薬がないため正しく、bは誤りであるため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- aは正しく、dは内服薬の主たる吸収部位が小腸であるため誤りであり、不適当です。
- 選択肢 4不正解
- cは全身作用を目的とした口腔粘膜吸収製剤が存在するため正しく、dは誤りであるため不適当です。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤となっており、正誤の組み合わせとして正確です。
覚えるポイント
- 口腔粘膜からの吸収は門脈・肝臓を経由せず直接大静脈から全身循環へ移行する。
- 内服薬の有効成分の吸収は、主に表面積の大きい小腸で行われる。
間違えやすいところ
- 消化管からの吸収において、水分吸収が主となる大腸と、薬物や栄養素の吸収が主となる小腸を混同しやすい。
- 口腔粘膜からの吸収が肝初回通過効果を受けると誤認しやすい点に注意する。
出題の前提:平成26年度登録販売者試験問題・正答(長野県)
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.24 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
アナフィラキシーショックの病態と特徴
人体の働きと医薬品 · ショック(アナフィラキシー) / 即時型アレルギー / 重篤な副作用
副作用として現れるショック(アナフィラキシー)に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 以前にその医薬品の使用によって蕁麻疹等のアレルギーを起こしたことがある人では、起きるリスクが低い。 b 一般に、顔や上半身の紅潮・熱感、皮膚の痒み、顔面蒼白などの症状が現れる。 c 適切な対応が遅れるとチアノーゼや呼吸困難等を生じ、致命的な転帰をたどることがある。 d 生体異物に対する遅延型のアレルギー反応の一種である。
解答・解説を表示
解答
3
解説
ショック(アナフィラキシー)は、医薬品投与後ごく短時間のうちに生じる即時型アレルギー反応であり、血圧低下や呼吸困難などを伴って急速に悪化し、速やかに救急処置を行わなければ生命に関わる重篤な病態です。
解き方
- 記述aについて、過去にアレルギー歴がある人はリスクが高くなるため誤りと判断する。
- 記述bおよびcについて、皮膚症状・血圧低下・呼吸困難等の典型的な臨床像および致命的転帰の危険性があるため正しいと判断する。
- 記述dについて、アナフィラキシーは遅延型ではなく即時型アレルギーであるため誤りと判断する。
- 正しい組み合わせ(b、c)を選択肢3として特定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは過去にアレルギーを起こした経験がある人ほど発症リスクが高いため誤りであり、不適当です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りを含んでいるため、組み合わせとして不適当です。
- 選択肢 3正解
- 記述bとcはともにアナフィラキシーショックの症状・特徴として正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述dは遅延型ではなく「即時型」のアレルギー反応であるため誤りであり、不適当です。
覚えるポイント
- アナフィラキシーは即時型アレルギー反応(発症まで通常30分以内)である。
- 過去に発疹等のアレルギー歴がある人ではアナフィラキシーを起こすリスクがより高くなる。
間違えやすいところ
- 即時型アレルギーと遅延型(接触皮膚炎など)を取り違えて覚えないように注意する。
- 一度アレルギーを起こした人は免疫ができてショックが起きにくくなると誤認しないようにする。
出題の前提:平成26年度登録販売者試験問題・正答(長野県)
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.25 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
中毒性表皮壊死融解症(TEN)の特徴
人体の働きと医薬品 · 中毒性表皮壊死融解症(TEN) / スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS) / 重篤な皮膚障害
中毒性表皮壊死融解症(TEN)に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 38℃以上の高熱を伴って広範囲の皮膚に発赤が生じ、全身の10%以上に火傷様の水疱、皮膚の剥離、びらん等が認められ、かつ、口唇の発赤・びらん、眼の充血等の症状を伴う病態である。 b 症状が持続したり、または急激に悪化したりする場合には、原因と考えられる医薬品の使用を中止して、直ちに皮膚科の専門医を受診する必要がある。 c 原因医薬品の使用開始後2週間以内に発症することが多いが、1ヶ月以上経ってから起こることもある。 d 最初に報告をした医師の名前にちなんでシェーグレン症候群とも呼ばれる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
中毒性表皮壊死融解症(TEN)は、皮膚の広範囲(体表面積の10%以上)に水疱や表皮剥離等の火傷様症状を呈する極めて重篤な皮膚粘膜障害です。最初に報告した医師の名にちなんで「ライエル症候群」とも呼ばれます。
解き方
- 記述aの病態定義(38℃以上の高熱、広範囲の発赤、10%以上の水疱・剥離等)を確認し、正しいと判断する。
- 記述bの対応(速やかな医薬品使用中止と皮膚科専門医受診)を確認し、正しいと判断する。
- 記述cの発症時期(2週間以内が多いが1ヶ月以上の例もある)を確認し、正しいと判断する。
- 記述dの別称について、シェーグレン症候群ではなく「ライエル症候群」であるため誤りと判断する。
- 正・正・正・誤の配置である選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- a、b、cが正しく、dが誤り(ライエル症候群の誤り)であるため正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcの記述はいずれも正確であるため、誤りとする本選択肢は不適当です。
- 選択肢 3不正解
- aとbは正しい記述であり、dは誤りであるため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- bとcを誤りとしている点が実際と異なるため不適当です。
- 選択肢 5不正解
- cは正しく、dはシェーグレン症候群(自己免疫疾患)ではなくライエル症候群であるため誤りであり、不適当です。
覚えるポイント
- 中毒性表皮壊死融解症(TEN)は別名「ライエル症候群」と呼ばれる。
- 水疱・剥離・びらん等の病変が体表面積の10%以上におよぶものがTENに分類される(10%未満はSJS)。
間違えやすいところ
- ライエル症候群(TENの別名)とシェーグレン症候群(乾燥症候群)を取り違えないようにする。
- 発症時期は2週間以内が多いが、1ヶ月以上経過して発症するケースもある点を見落としやすい。
出題の前提:平成26年度登録販売者試験問題・正答(長野県)
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.25 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
偽アルドステロン症の病態と特徴
人体の働きと医薬品 · 偽アルドステロン症 / 電解質異常 / グリチルリチン酸 / 重篤な副作用
偽アルドステロン症に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 主な症状としては、筋肉痛、喉の渇き、手足の脱力、血圧上昇がみられる。 b 体内にカリウムが貯留し、体からナトリウムが失われたことに伴う症状である。 c 副腎皮質からのアルドステロン分泌が増加することにより生じる。 d 複数の医薬品や、医薬品と食品との間の相互作用によって起きることがある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
偽アルドステロン症は、副腎皮質からのアルドステロン分泌が増加していないにもかかわらず、体内にナトリウムと水が貯留し、カリウムが排泄されて低カリウム血症を呈する病態です。甘草に含まれるグリチルリチン酸などの過剰摂取や相互作用により誘発されます。
解き方
- 記述aについて、低カリウム血症や体液貯留に伴う筋力低下・脱力・血圧上昇・口渇などの症状がみられるため正しいと判定する。
- 記述bについて、貯留するのは「ナトリウムと水」で、失われるのは「カリウム」であるため逆の記述であり誤りと判定する。
- 記述cについて、アルドステロン分泌は増加していない(むしろ抑制される)ため「偽」と呼ばれるのであり、誤りと判定する。
- 記述dについて、複数の漢方製剤や食品(甘味料等)によるグリチルリチン酸の重複摂取で発症リスクが高まるため正しいと判定する。
- 正・誤・誤・正の組み合わせである選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bは電解質の動態(正しくはナトリウム貯留とカリウム喪失)が逆転しているため誤りであり、不適当です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは正しい初期症状を述べており、bは誤りであるため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cは副腎皮質からのアルドステロン分泌が増加しない病態であるため誤りであり、不適当です。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正であり、全ての記述の判断が正確に合致しています。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは正しく、cはアルドステロン分泌増加によるものではないため誤りであり、不適当です。
覚えるポイント
- 偽アルドステロン症:ナトリウムと水が体内に貯留し、カリウムが体外へ失われる(低カリウム血症)。
- アルドステロン分泌は増加していないのに同等の症状が出るため「偽」と付く。
間違えやすいところ
- ナトリウムとカリウムの出納(どちらが体内に残り、どちらが失われるか)を取り違えやすい。
- 「アルドステロン症」と混同して、アルドステロン分泌自体が亢進していると誤解しやすい。
出題の前提:平成26年度登録販売者試験問題・正答(長野県)
出典:長野県『2014年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:640KB) p.25 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
2014年度 長野県 前半
参照した公式資料
長野県が公開した2014年度 長野県 前半の問題・解答資料です。
- 試験問題 午前(PDF:640KB) ↗ — www.pref.nagano.lg.jp(PDF・25ページ)
- 正答一覧(PDF:70KB) ↗ — www.pref.nagano.lg.jp(PDF・1ページ)

