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2013年度 静岡県 前半の概要
医薬品の本質と適正使用に関する基本知識
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 情報提供 / 品質保持 / リスク評価
医薬品の本質に関する次の記述のうち、正しいものはどれか選べ。
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解答
2
解説
医薬品は生命や健康に直接影響を与えるものであり、有効性と安全性が確認されているだけでなく、適切な情報提供と使用が組み合わさってその本質的な役割を果たします。
解き方
- 製造販売業者だけでなく販売業者も医薬品回収情報の把握と適切な対応を行う義務があることを確認します。
- 医薬品は人体に対する作用機序や副作用のリスクを伴うため、一般用医薬品であっても保健衛生上の注意が必要であることを踏まえ、正しい肢を特定します。
- 選択肢 1不正解
- 医薬品の販売業者等も、回収情報の把握や速やかな回収協力など適切な対応を行う責任を負っています。
- 選択肢 2正解
- 医薬品は適正な使用情報が伴って初めて本来の効果を安全に発揮できるため、記述の内容は正しいです。
- 選択肢 3不正解
- 薬事法(現・医薬品医療機器等法)において、健康被害の有無にかかわらず、異物の混入や変質した医薬品の製造・販売等は禁止されています。
- 選択肢 4不正解
- 一般用医薬品であっても誤用や副作用による健康被害のおそれがあるため、保健衛生上のリスクに十分注意する必要があります。
覚えるポイント
- 医薬品は情報とセットで使用されて初めて本来の役割を果たす。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品は作用が穏やかであるためリスク管理が不要であると誤認しやすい。
出題の前提:平成25年度登録販売者試験問題・静岡県(試験実施当時の薬事法に基づく)
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.3 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品によるアレルギー(過敏反応)の特徴
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · アレルギー / 過敏反応 / 免疫機構 / 体質
アレルギー(過敏反応)に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか選べ。
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解答
3
解説
アレルギーは生体の免疫機能が特定の物質に対して過剰に働く現象です。一度感作が成立すると、以後の投与では少量の摂取でもより重篤な反応が急速に現れることがあります。
解き方
- アレルギーが内服薬・外用薬を問わず発症し得る生体反応であることを確認します。
- 感作された後に同種医薬品を再使用した場合の危険性を判断し、誤っている選択肢を見出します。
- 選択肢 1不正解
- 生体の免疫機構が過剰に作用して様々な部位に生じる炎症反応をアレルギーと呼ぶため、記述は正しいです。
- 選択肢 2不正解
- アレルギーは外用薬の接触皮膚炎などでも引き起こされるため、記述は正しいです。
- 選択肢 3正解
- 過去にアレルギーを起こした医薬品を使用するとショック等の重篤な過敏反応を起こす危険があるため、この記述は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- アレルギーには遺伝的・体質的な素因が関与しており、近親者にアレルギー体質がある場合は注意が必要であるため、記述は正しいです。
覚えるポイント
- 過去にアレルギーを起こした医薬品は再使用してはならない。
間違えやすいところ
- 病原体への免疫獲得と同様に、薬物アレルギーも免疫ができて安全になると混同しやすい。
出題の前提:平成25年度登録販売者試験問題・静岡県
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.3 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品による副作用への対応と専門家の役割
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 副作用の早期発見 / 受診勧奨 / 専門家の対応
医薬品による副作用への対応に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを選べ。 a 医薬品を使用する人が副作用をその初期段階で認識することにより、副作用の種類に応じて速やかに適切に処置し、又は対応し、重篤化の回避が図られることが重要である。 b 副作用は、直ちに明確な自覚症状として現れないこともあるので、継続して使用する場合には、購入者に対して、定期的に検診を受けるよう、医薬品の販売等に従事する専門家から促していくことも重要である。 c 副作用の兆候が現れても、通常はその疾病が治るまで同じ一般用医薬品を継続して使用することとされている。 d 医薬品の販売等に従事する専門家においては、購入者等から副作用の発生の経過を十分に聴き、その状況次第では、速やかに適切な医療機関を受診するよう勧奨する必要がある。
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解答
2
解説
副作用による重篤な健康被害を防止するためには、初期症状の早期認識と速やかな使用中止、専門家による適切な受診勧奨が不可欠です。
解き方
- 記述a・b・dが副作用の初期対応や早期発見、受診勧奨として正しいか確認します。
- 記述cについて、副作用の兆候がある場合の原則(使用中止)と照らし合わせて誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- cが誤りでdが正しい記述であるため、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しく、cは誤りであるため、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、cは誤りであるため、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 5不正解
- cは副作用の兆候が現れても継続使用するとしている点が明確に誤りです。
覚えるポイント
- 副作用の兆候が現れた場合は原則として使用を中止し、必要に応じて受診を勧める。
間違えやすいところ
- 疾患が完治するまで自己判断で漫然と使用を継続してよいと誤認しやすい。
出題の前提:平成25年度登録販売者試験問題・静岡県
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.4 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
一般用医薬品の適正使用と有害事象の防止
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 用量遵守 / 不適正使用 / 漫然連用の防止 / 人体に直接使用されない医薬品
医薬品に関する記述a~dのうち、正しいものの組み合わせを選べ。 a 「薬はよく効けばよい」、「多く飲めば早く効く」等と短絡的に考えて、定められた用量を超える量の医薬品を服用すると有害事象につながる危険性が高い。 b 一般用医薬品に対する誤解や認識不足による不適正な使用や、それに起因する有害事象の発生の防止を図るには、医薬品の販売等に従事する専門家が、購入者等に対して、正しい情報を適切に伝えることが重要となる。 c 症状を一時的に緩和するために、一般用医薬品を漫然と使い続けていても、有害事象を招くおそれはない。 d 人体に直接使用されない医薬品は、使用する人の誤解や認識不足によって使い方や判断を誤っても、有害事象につながることはない。
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解答
1
解説
医薬品は定められた用法用量を守ることで有効性と安全性が担保されます。人体に直接使用しない検査薬等であっても、誤った使い方や判断が間接的に健康被害を引き起こすことがあります。
解き方
- 過量服用(a)の危険性と専門家による情報提供(b)の重要性を確認し、両者が正しいことを把握します。
- 漫然使用(c)や体外診断用医薬品等の不適正使用(d)に伴うリスクを検証し、誤りであることを判断します。
- 選択肢 1正解
- aとbの記述はともに適正使用と専門家の責務について正しく述べています。
- 選択肢 2不正解
- cは漫然と使用を続けることで有害事象を招く危険があるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dは人体に直接使用されない医薬品でも判断を誤れば治療遅延等の有害事象につながるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cおよびdはいずれも誤った記述であるため、正しい組み合わせではありません。
覚えるポイント
- 一般用医薬品の漫然連用は有害事象や疾患の発見遅延を招く。
間違えやすいところ
- 体外診断薬など直接投与されない医薬品なら誤用しても実害がないと思い込みやすい。
出題の前提:平成25年度登録販売者試験問題・静岡県
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.4 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品の乱用と依存性に関する基礎知識
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬物乱用 / 習慣性成分 / 薬物依存 / 大量購入への対処
医薬品に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを選べ。 a 医薬品の乱用を繰り返すと、慢性的な臓器障害を生じるおそれがある。 b 一般用医薬品には、習慣性のある成分を含んでいるものはない。 c 一般用医薬品により薬物依存が形成されても、そこから離脱することは容易である。 d 医薬品の販売等に従事する専門家は、必要以上の大量購入や頻回購入などを試みる不審な購入者等には慎重に対処する必要がある。
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解答
2
解説
一般用医薬品中にも鎮咳成分や鎮静成分など習慣性・依存性をもつ成分が含まれるものがあり、乱用により臓器障害や重篤な依存症をきたすため、専門家による適正販売管理が求められます。
解き方
- 記述a(臓器障害)とd(不審な購入への対処)が正しい事実であることを確認します。
- 記述b(習慣性成分の有無)とc(依存からの離脱の容易性)が誤りであることを特定します。
- 選択肢 1不正解
- aは正しく、cは容易に離脱できないため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bは一般用医薬品にも習慣性成分が存在するため誤り、dは正しいため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- bとcはいずれも誤った記述であるため、不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aは正しく、bとcは誤りであるため、不適切です。
覚えるポイント
- 一般用医薬品であっても依存性が形成されると自力での離脱は困難である。
間違えやすいところ
- 処方箋不要の一般用医薬品には依存性や習慣性をもつ成分は一切含まれていないと誤解しやすい。
出題の前提:平成25年度登録販売者試験問題・静岡県
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.5 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品の相互作用と併用時の留意点
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用 / 成分の重複 / 医療機関受診者 / 複数疾患
医薬品の相互作用に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか選べ。
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解答
2
解説
同一または類似の作用機序や有効成分をもつ医薬品を併用すると、作用の増強や副作用リスクの上昇を招くため、薬効群が異なっていても成分重複に注意しなければなりません。
解き方
- 各薬効群(かぜ薬、鎮静薬、アレルギー薬等)に共通して配合される成分(抗ヒスタミン薬やカフェインなど)を想起します。
- 成分や作用の重複による過量摂取リスクを考慮し、併用を避ける必要がないとする記述2を誤りと特定します。
- 選択肢 1不正解
- 医薬品同士や食品との摂取により作用が増強または減弱する現象を相互作用と呼ぶため、記述は正しいです。
- 選択肢 2正解
- これらの薬効群では成分や作用が重複しやすいため、併用を避ける必要があり、記述は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 医療機関受診中の併用は処方薬との相互作用を防ぐため医師や薬剤師への確認が必要であり、記述は正しいです。
- 選択肢 4不正解
- 複数疾患で多剤投与となる場合は相互作用のリスクが高まるため、記述は正しいです。
覚えるポイント
- かぜ薬・解熱鎮痛薬・鼻炎薬などは抗ヒスタミン成分等の重複が起こりやすい。
間違えやすいところ
- 薬効群の名前が違っていれば配合成分が重複することはないと思い込みやすい。
出題の前提:平成25年度登録販売者試験問題・静岡県
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.5 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品と食品・アルコールとの飲み合わせ(相互作用)
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 食品との相互作用 / カフェイン・ビタミン / 生薬成分 / アルコールの代謝
医薬品と食品との飲み合わせに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか選べ。
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解答
4
解説
飲食物に含まれる成分が医薬品の吸収、代謝、排泄に影響を及ぼすことがあります。特にアルコールは肝臓で代謝されるため、肝代謝酵素への干渉や中枢抑制作用の増強など深刻な相互作用を起こします。
解き方
- 内服薬と食品、生薬含有食品、ビタミン含有食品の相互作用に関する記述1~3が正しいことを確認します。
- アルコールの主な代謝臓器(肝臓)と医薬品代謝への影響を検討し、記述4が誤りであると判断します。
- 選択肢 1不正解
- 食品との相互作用は主に消化管から吸収される内服薬において問題となるため、記述は正しいです。
- 選択肢 2不正解
- カフェインやビタミンA等を食品と医薬品から重複摂取すると過剰症の原因となるため、記述は正しいです。
- 選択肢 3不正解
- ハーブや健康食品中の生薬成分と医薬品が重複して作用が増強することがあるため、記述は正しいです。
- 選択肢 4正解
- アルコールは主として肝臓で代謝され、薬物代謝酵素に影響を与えるなど相互作用を引き起こすため、記述は誤りです。
覚えるポイント
- アルコールは主として肝臓で代謝され、医薬品の吸収・代謝に強く影響する。
間違えやすいところ
- アルコールが小腸で代謝されるという誤った代謝器官の記述を見落としやすい。
出題の前提:平成25年度登録販売者試験問題・静岡県
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.6 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
小児等に対する一般用医薬品の使用上の注意と特徴
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児の生理機能 / 腸の長さと吸収率 / 乳児の受診優先 / 用法用量の厳守
小児等に対する一般用医薬品の使用に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを選べ。 a 一般に乳幼児は、容態が変化した場合に、自分の体調を適切に伝えることが難しいため、医薬品使用後の乳幼児の状態を保護者等がよく観察することが重要である。 b 乳児向けの用法用量が設定されている一般用医薬品であっても、乳児は医薬品の影響を受けやすく、また、状態が急変しやすく、その医薬品の使用の適否が見極めにくいため、基本的には医師の診療を受けることが優先される。 c 小児は大人と比べて身体の大きさに対して腸が短く、服用した医薬品の吸収率が低い。 d 医薬品の販売等に従事する専門家においては、保護者等に対して、成人用の医薬品の量を減らして小児へ与えるような安易な使用は避け、必ず年齢に応じた用法用量が定められているものを使用するよう説明することが重要である。
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解答
2
解説
小児は肝臓や腎臓などの代謝・排泄機能が未発達である一方、体格に対する腸の長さが相対的に長いため吸収率が高く、医薬品の影響を強く受けやすい特徴があります。
解き方
- 乳幼児の状態観察(a)、乳児における医師の診療優先(b)、適正な用法用量使用(d)が正しいことを確認します。
- 小児の消化管の特徴(体格比で腸が長く、吸収率が高い)と記述cを比較し、誤りであると判断します。
- 選択肢 1不正解
- aは正しく、cは誤りであるため、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しく、cは誤りであるため、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aは正しい記述であるため、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 5不正解
- bは正しく、cは誤りであるため、この組み合わせは不適切です。
覚えるポイント
- 小児は体の大きさに対して腸が長く、医薬品の吸収率が相対的に高い。
間違えやすいところ
- 小児は体が小さいため腸も短く吸収率が低いと単純に連想して誤答しやすい。
出題の前提:平成25年度登録販売者試験問題・静岡県
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.6 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
高齢者の医薬品使用
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 高齢者への配慮 / 生理機能の低下 / 基礎疾患への影響
高齢者の医薬品の使用に関する次の記述について、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 高齢者は、医薬品の説明を理解するのに時間がかかる場合があるので、情報提供や相談対応においては特段の配慮が必要となる。 b 高齢者は持病(基礎疾患)を抱えていることが多いが、一般用医薬品を用法用量どおりに使用していれば、基礎疾患の症状悪化や治療の妨げになることはない。 c 一般に高齢者は生理機能が衰えつつあり、特に、肝臓や腎臓の機能が低下していると医薬品の作用が強く現れやすくなるが、既定用量の下限で使用していれば注意する必要はない。 d 医薬品の使用上の注意等において「高齢者」という場合には、おおよその目安として65歳以上を指す。
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解答
4
解説
高齢者は加齢に伴い肝臓や腎臓などの生理機能が低下し、薬の代謝や排泄が遅延して副作用が現れやすくなります。また基礎疾患の悪化や併用薬との相互作用にも細心の注意を払う必要があります。
解き方
- 各記述a~dの正誤を高齢者の生理機能や使用上の注意の観点から判定します。
- a(正)、b(誤:用法用量通りでも基礎疾患に影響し得る)、c(誤:下限でも副作用に十分注意が必要)、d(正:65歳以上が目安)を導き出します。
- 正しい記述の組み合わせである(a、d)に対応する選択肢4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aは正しい記述ですが、cは用量下限であっても副作用発現のリスクがあり注意を要するため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bは用法用量どおりでも基礎疾患を悪化させるおそれがあり誤りです。またcも下限使用でも十分な注意が必要なため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dは正しい記述ですが、bは一般用医薬品の使用により基礎疾患の悪化や治療の妨げとなる場合があるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aとdの双方が正しい記述であるため、適切な組み合わせとして正解となります。
覚えるポイント
- 医薬品の使用上の注意における「高齢者」はおおむね65歳以上を指します。
間違えやすいところ
- 用法用量の下限であれば高齢者でも副作用の心配がないと誤解しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 - 高齢者への配慮」
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.7 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
妊婦および授乳婦の医薬品使用
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 胎盤関門 / 母乳への移行 / ビタミンA過剰症 / 相談すること
妊婦、妊娠していると思われる女性及び授乳婦(母乳を与える女性)の医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 妊婦が医薬品を使用した場合、医薬品成分の胎児への移行は、胎盤関門によってすべて防御される。 b 妊婦における一般用医薬品の使用については、その使用上の注意で「相談すること」とされているものが多い。 c 授乳婦が医薬品を服用しても、医薬品成分が乳汁中に移行することはない。 d ビタミンA含有製剤は、妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると胎児に先天異常を起こす危険性が高まるとされている。
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解答
3
解説
胎盤関門は全ての薬物移行を阻止できるわけではなく、多くの薬物が胎児へ移行します。また多くの薬物成分が乳汁中へ移行するため、妊婦や授乳婦では専門家への相談や安全確認が極めて重要です。
解き方
- aについて、胎盤関門はすべての物質の通過を防ぐ完全なバリアではないため「誤」と判定します。
- bについて、妊婦の一般用医薬品使用は慎重を期すため「相談すること」と記載されているものが多く「正」と判定します。
- cについて、内服した成分の一部は血液から母乳中へ移行するため「誤」と判定します。
- dについて、妊娠前後のビタミンA過剰摂取は胎児の先天異常リスクを高めるため「正」と判定します。
- 選択肢 1不正解
- cは乳汁中に移行することがあるため誤りであり、dは正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aは胎盤関門ですべて防御されるわけではないため誤りであり、bは正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 3正解
- a(誤)、b(正)、c(誤)、d(正)の正誤の組み合わせと完全に一致しています。
- 選択肢 4不正解
- aは誤り、bは正、cは誤り、dは正であるため、正誤判定が一致しません。
- 選択肢 5不正解
- aは胎盤関門で薬物移行がすべて防御されるわけではないため誤りです。
覚えるポイント
- 妊娠3ヶ月前〜妊娠初期のビタミンA大量摂取(10,000IU/日以上)は先天異常リスクがあります。
間違えやすいところ
- 胎盤関門や血液脳関門がすべての薬物・有害物質を遮断すると思い込まないように注意しましょう。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 - 妊婦又は妊娠していると思われる女性」
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.7 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
プラセボ効果の機序
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · プラセボ効果 / 偽薬効果 / 自然寛解
プラセボ効果に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを選びなさい。 「医薬品を使用したとき、結果的又は偶発的に( a )によらない作用を生じることをプラセボ効果(偽薬効果)という。プラセボ効果は、医薬品を使用したこと自体による( b )な結果への期待や、条件付けによる生体反応、時間経過による( c )な変化等が関与して生じると考えられている。」
解答・解説を表示
解答
1
解説
プラセボ効果とは、有効成分本来の薬理作用によらず、患者の心理的期待(楽観的な期待)や条件づけ、病態の時間経過に伴う自然発生的な寛解等が複合して現れる作用を指します。
解き方
- プラセボ効果の定義「薬理作用によらない作用」からaを「薬理作用」に絞り込みます。
- プラセボ効果をもたらす心理的要因として「楽観的な結果への期待」からbを「楽観的」と特定します。
- 時間経過による生体の病勢変動として「自然発生的な変化」からcを「自然発生的」と特定します。
- これらを満たす選択肢1を選択します。
- 選択肢 1正解
- aに薬理作用、bに楽観的、cに自然発生的が過不足なく当てはまり正解です。
- 選択肢 2不正解
- bは「悲観的」ではなく「楽観的」、cは「人為的」ではなく「自然発生的」が入るため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aに入る語句は「生理作用」ではなく医薬品本来の「薬理作用」であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aは「薬理作用」、bは「楽観的」が入るべき文脈であるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aは「代謝作用」ではなく「薬理作用」、cは「人為的」ではなく「自然発生的」です。
覚えるポイント
- プラセボ効果は「薬理作用によらない作用」であり、望ましいものだけでなく不都合な症状として現れることもあります。
間違えやすいところ
- プラセボ効果を単なる思い込みと軽視せず、時間経過による自然発生的な変化も関与している点を忘れないようにしましょう。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 - プラセボ効果」
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.8 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品の品質と保管
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の品質保証 / 変質・変敗 / 使用期限 / 保管方法
医薬品の品質に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 医薬品は、高い水準で均一な品質が保証されていなければならない。 b 医薬品は、未開封であれば、高温や多湿、光(紫外線)によって品質の劣化(変質・変敗)を起こすおそれはない。 c 医薬品は、適切な保管・陳列がなされない場合、医薬品の効き目が低下するおそれはあるが、人体に好ましくない作用をもたらす物質を生じることはない。 d 一般用医薬品は、薬局又は店舗販売業において購入された後、すぐに使用されるとは限らず、家庭における常備薬として購入されることも多いことから、外箱等に記載されている使用期限から十分な余裕をもって販売等がなされることも重要である。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品は人の生命や健康に直接影響するため厳格な品質管理が求められます。未開封であっても熱、光、湿気により分解・変質し、薬効低下のみならず有害物質の生成につながるおそれがあります。
解き方
- aを判定:医薬品は高い水準で均一な品質が保証されている必要があり「正」です。
- bを判定:包装を開封していなくても高温や多湿、紫外線等によって品質劣化を起こすため「誤」です。
- cを判定:不適切な保管等により分解して人体に好ましくない物質(有害物質)を生じる場合もあるため「誤」です。
- dを判定:家庭で常備薬として保管されることも考慮し、使用期限に十分な余裕をもって販売することが求められるため「正」です。
- 正しい記述の組み合わせ(a、d)である選択肢4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aは正しいですが、bは未開封であっても熱や光によって品質の劣化が起きるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bは未開封でも変質するおそれがあり、cは変質により有害物質を生じるおそれがあるため共に誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dは正しいですが、cは薬効低下だけでなく有害な分解生成物を生じる可能性があるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aおよびdの記述がいずれも手引きの内容に合致しており正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 医薬品の品質は「高い水準で均一」であることが求められ、未開封でも保管環境により劣化します。
間違えやすいところ
- 未開封状態であればどんな環境に保管しても変質しないと誤認しないように注意しましょう。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 - 医薬品の品質」
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.8 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
一般用医薬品の果たす役割
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · セルフメディケーション / 一般用医薬品の役割 / 医療機関の受診
一般用医薬品の役割に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
1
解説
セルフメディケーションにおいて一般用医薬品が担う役割は、軽度な症状の緩和、健康維持・増進、生活の質(QOL)の改善・向上、検査薬による健康状態の自己検査などです。重度な疾病の治療は含まれません。
解き方
- 一般用医薬品の役割として手引きに掲げられている項目(軽度な症状の緩和、健康維持、自己検査、生活習慣病の予防・健康増進、QOLの改善・向上等)を確認します。
- 選択肢1の「重度な疾病の治療」は一般用医薬品の範囲を超えており、医師による専門的治療が必要な領域であると判断します。
- 誤っているものとして選択肢1を選択します。
- 選択肢 1正解
- 一般用医薬品は「軽度な疾病に伴う症状の改善」などを対象としており、重度な疾病の治療は対象外であるため誤り(正解肢)です。
- 選択肢 2不正解
- 生活の質(QOL)の改善・向上は、一般用医薬品が果たす重要な役割の一つとして正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 尿糖・尿蛋白検査薬や妊娠検査薬などによる健康状態の自己検査は、一般用医薬品の役割として正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- ビタミン剤や滋養強壮薬などによる健康の維持・増進は、一般用医薬品の果たす役割として正しい記述です。
覚えるポイント
- 一般用医薬品はあくまで「軽度な症状の改善」等を目的としており、重篤な疾患は医療機関の受診対象です。
間違えやすいところ
- セルフメディケーションの範囲を過大に評価し、重篤な病気も一般用医薬品で治療できると誤認しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 - セルフメディケーションと一般用医薬品の役割」
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.9 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
一般用医薬品の定義と適切な対応
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 一般用医薬品の定義 / 情報提供の目的 / 受診勧奨 / 使用者の個別性
一般用医薬品に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 一般用医薬品は、薬事法上「医薬品のうち、その効能及び効果において人体に対する作用が著しくないものであって、薬剤師その他の医薬関係者から提供された情報に基づく需要者の選択により使用されることが目的とされているもの」(第25条第1項)と定義されている。 b 情報提供は、医薬品の販売促進に結びつけることのみを目的としている。 c 一般用医薬品で対処可能な範囲は、医薬品を使用する人の年齢によって変わるものではない。 d 一般用医薬品を、一定期間使用して症状の改善がみられない又は悪化したときには、医療機関を受診して医師の診療を受けることが望ましい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用医薬品は生活者が自己の判断で使用するものであり、専門家による情報提供は適正使用のために行われます。使用者の年齢や状態によって対処可能な範囲は異なり、改善がなければ速やかに医療機関を受診させる必要があります。
解き方
- aを判定:当時の薬事法における一般用医薬品の定義文として正確であり「正」です。
- bを判定:情報提供は購入者が適正に使用するためのものであり、販売促進のみを目的とするものではないため「誤」です。
- cを判定:乳幼児や高齢者など使用者の年齢や状態によって一般用医薬品で対処可能な範囲は異なるため「誤」です。
- dを判定:一定期間使用しても改善しないか悪化した場合は漫然と続けず医療機関の受診を促すため「正」です。
- 正しい組み合わせ(a、d)である選択肢4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aは正しいですが、bは情報提供が安全な適正使用を確保するためのものであり、単なる販売促進ではないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bは情報提供の趣旨に反し誤りであり、cも年齢や状態によって対処可能範囲は変化するため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dは正しいですが、cは乳幼児や高齢者など年齢によって対処可能範囲が異なるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aの法的な定義およびdの受診勧奨の重要性に関する記述がともに正しく、適切な組み合わせです。
覚えるポイント
- 専門家の情報提供は販売促進ツールではなく、購入者の安全と適正使用の確保が主目的です。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品で対処可能な範囲は年齢や体質にかかわらず一律であると誤解しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 - 一般用医薬品の役割・適切な選択と受診勧奨」
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.9 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
専門家による情報提供と相談対応
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · コミュニケーション / 状態の観察 / 販売数量の配慮 / 添付文書の確認
一般用医薬品の販売に従事する専門家の対応に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用医薬品の販売における対面コミュニケーションでは、言葉による質問への回答だけでなく、本人の表情や声の調子、動作などの様子全般が適切な医薬品選択や受診勧奨を判断する重要な手がかりとなります。
解き方
- 各選択肢を専門家の相談対応・コミュニケーションの指針と照合します。
- 選択肢1は、本人の外見や様子全般から得られる情報が「重要な手がかりとはならない」としており、手引きの記述(重要な手がかりとなる)と矛盾するため誤りと判定します。
- 選択肢2、3、4はいずれも手引きに記載された専門家としての適切な対応・姿勢に合致していることを確認します。
- 選択肢 1正解
- 本人の全身状態や様子から得られる情報は状況把握のための極めて重要な手がかりとなるため、「手がかりとはならない」とする本記述が誤り(正解肢)です。
- 選択肢 2不正解
- 継続的な状況把握とコミュニケーション確保のため、販売数量を一時期の使用必要量に抑える配慮は適切です。
- 選択肢 3不正解
- 常備薬などの場合、実際に使用する前に改めて添付文書を確認するよう促す対応は適切です。
- 選択肢 4不正解
- 相手の理解度や行動への反映状況を把握しながら双方向の情報提供を行うことは適切です。
覚えるポイント
- 対面販売では、言葉だけでなく相手の表情や顔色などの観察情報も重要な判断材料となります。
間違えやすいところ
- コミュニケーションを一方的な説明と捉えず、相手の理解度や行動の変化を把握する双方向のやり取りであることを意識しましょう。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 - 適切な医薬品の選択と受診勧奨」
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.10 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
サリドマイドと薬害訴訟
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · サリドマイド訴訟 / 催眠鎮静成分 / レンツ警告 / 光学異性体(S体) / 催奇形性
サリドマイドに関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a サリドマイド訴訟とは、催眠鎮静剤等として販売されたサリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常が発生したことに対する損害賠償訴訟をいう。 b サリドマイド製剤は、1961年、西ドイツ(当時)のレンツ博士から副作用について警告が発せられ、日本では、同年速やかに販売停止及び回収措置がとられた。 c サリドマイドは、光学異性体のS体に血管新生を妨げる作用がある。 d サリドマイド製剤は、一般用医薬品としても販売されていた。
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解答
5
解説
サリドマイドは催眠鎮静薬や胃腸薬(一般用を含む)として使われましたが、光学異性体のS体が血管新生を阻害して胎児に四肢欠損等の重篤な奇形を生じさせました。1961年のレンツ警告後、日本での回収措置は翌年まで遅れ被害を拡大させました。
解き方
- aを判定:サリドマイド訴訟の概要として四肢欠損や耳の障害などの先天異常に対する訴訟であり「正」です。
- bを判定:レンツ警告が1961年11月に発せられた後、日本の販売停止・回収措置は1962年9月であり遅れたため「誤」です。
- cを判定:サリドマイドの光学異性体のうちS体に血管新生阻害作用(催奇形性)があり「正」です。
- dを判定:サリドマイド製剤は一般用医薬品(胃腸薬など)としても販売されていたため「正」です。
- 正誤の組み合わせ「正・誤・正・正」を満たす選択肢5を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aは正しい記述であり、bは日本での回収措置が遅れたため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bは同年ではなく翌年1962年9月に回収が行われたため誤りであり、cは正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- dは一般用医薬品としても販売されていたため正しい記述であり、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aおよびcはいずれも手引きに合致した正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 5正解
- a(正)、b(誤)、c(正)、d(正)となり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- サリドマイドの催奇形性は光学異性体のS体による血管新生阻害作用が主な原因です。
間違えやすいところ
- サリドマイドは医療用のみならず、一般用医薬品(健胃消化薬等)としても一般に市販されていた点を見落とさないようにしましょう。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 - 薬害の歴史(サリドマイド)」
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.10 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
スモン(SMON)訴訟とキノホルム製剤の副作用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / スモン訴訟 / キノホルム
スモン(亜急性脊髄視神経症)及びスモン訴訟に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a スモン訴訟は、解熱鎮痛薬として販売されていたキノホルム製剤を使用したことにより、亜急性脊髄視神経症に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。 b スモンの症状は、初期には腹部の膨満感から激しい腹痛を伴う下痢を生じ、次第に下半身の痺れや脱力、歩行困難等が現れる。 c スモン訴訟は、未だ和解が成立していない。 d スモン患者に対しては、治療研究施設の整備、治療法の開発調査研究の推進、施術費及び医療費の自己負担分の公費負担等が講じられている。
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解答
4
解説
スモン(亜急性脊髄視神経症)は整腸剤キノホルムによって生じた薬害であり、下痢などの腹部症状に続いて神経障害や視力障害を引き起こしました。1979年に全面和解が成立し、救済策が講じられています。
解き方
- キノホルムが何の目的で使われていたか(整腸剤)を確認してaを誤と判断します。
- スモンの臨床症状の経過(消化器症状から下半身麻痺・視神経障害へ)を確認し、bを正と判断します。
- スモン訴訟の和解状況(1979年に成立済み)を確認し、cを誤と判断します。
- スモン患者への恒久対策事業の内容を確認し、dを正と判断します。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが正、cが正、dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- a:誤、b:正、c:誤、d:正の組み合わせで正しいです。
- 選択肢 5不正解
- bが誤、cが正となっているため誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- キノホルム製剤は解熱鎮痛薬ではなく「整腸剤」として販売されていました。
- b:正
- スモンは初期に激しい腹痛を伴う下痢等の消化器症状が現れ、次いで下半身の麻痺や歩行困難、視力障害等が生じます。
- c:誤
- スモン訴訟は1979(昭和54)年9月に国および製薬企業との間で和解が成立しています。
- d:正
- 和解に基づく恒久対策として、治療研究施設の整備、治療法研究の推進、医療費等の自己負担分の公費負担が行われています。
覚えるポイント
- キノホルムは整腸剤として販売され、スモン(下痢後に下半身麻痺・視力障害)を引き起こした。1979年に和解成立。
間違えやすいところ
- キノホルムの薬効群を解熱鎮痛薬や抗生物質などと混同しないように注意が必要です。
出題の前提:平成25年度登録販売者試験問題・手引き(第1章 薬害の歴史)
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.11 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
HIV訴訟の原因と製剤
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / HIV訴訟 / 血液凝固因子製剤
HIV訴訟に関する次の記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 HIV訴訟とは、( a )患者が、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が混入した( b )から製造された( c )製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。
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解答
2
解説
HIV訴訟は、血友病患者がHIVに汚染された原料血漿から作られた非加熱血液凝固因子製剤の投与を受け、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟です。
解き方
- 対象となった基礎疾患が血友病であることを確認し、aに「血友病」を選択します。
- 医薬品の原料が「原料血漿」であることを確認し、bに「原料血漿」を選択します。
- 投与された薬剤が「血液凝固因子」製剤であることを確認し、cに「血液凝固因子」を選択します。
- 選択肢 1不正解
- bが血小板、cがアルブミンとなっており誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが血友病、bが原料血漿、cが血液凝固因子製剤で全て正解です。
- 選択肢 3不正解
- aが白血病、cがアルブミンとなっており誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが白血病、bが血小板となっており誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが白血病となっており誤りです。
答えの内訳
- a:血友病
- 血液が固まりにくい遺伝性疾患である血友病の患者が対象となりました。
- b:原料血漿
- HIVが混入した輸入原料血漿から非加熱製剤が製造されました。
- c:血液凝固因子
- 止血のために投与された非加熱血液凝固因子製剤が原因です。
覚えるポイント
- HIV訴訟は「血友病」患者に対する「原料血漿」由来の「血液凝固因子」製剤が原因です。
間違えやすいところ
- 血友病を白血病と誤読したり、血液凝固因子をアルブミンと混同しないようにします。
出題の前提:平成25年度登録販売者試験問題・手引き(第1章 薬害の歴史)
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.11 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
HIV訴訟を契機とした安全対策と恒久対策
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / HIV訴訟 / 医薬品安全対策
HIV訴訟を契機としたHIV感染者に対する恒久対策及び医薬品の安全対策に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 献血時の問診の充実が図られた。 b エイズ治療研究開発センターが整備された。 c 製薬企業に対し、従来の副作用報告に加えて感染症報告が義務づけられた。 d 緊急に必要とされる医薬品を迅速に供給するための「緊急輸入」制度が創設された。
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解答
5
解説
HIV訴訟の和解を契機として、感染者への医療提供体制(エイズ治療研究開発センター整備)や、医薬品の安全対策(感染症報告義務、緊急輸入制度、献血問診充実等)が大幅に強化されました。
解き方
- 献血体制の強化に関する記述aが正しいことを確認します。
- 恒久医療体制整備に関する記述bが正しいことを確認します。
- 薬事法改正等による感染症報告義務化に関する記述cが正しいことを確認します。
- 緊急輸入制度創設に関する記述dが正しいことを確認します。
- a〜dのすべてが「正」である組み合わせを選択します。
- 選択肢 1不正解
- dが誤とされているため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- cが誤とされているため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤とされているため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aが誤とされているため不適切です。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dの記述はいずれも正しく、正解です。
答えの内訳
- a:正
- 血液製剤の安全確保のため、献血時の問診の充実や検査体制の強化が図られました。
- b:正
- HIV感染者の恒久対策として、エイズ治療研究開発センターや拠点病院の整備が進められました。
- c:正
- 製薬企業に対して、副作用報告に加え生物由来製品等における感染症報告が義務づけられました。
- d:正
- 国内未承認でも医療上不可欠な医薬品を迅速に供給するための緊急輸入制度が創設されました。
覚えるポイント
- HIV訴訟を契機に感染症報告の義務化、緊急輸入制度、エイズ治療研究開発センター整備が実施された。
間違えやすいところ
- 緊急輸入制度がHIV訴訟を契機に創設されたことを他の薬害対策と混同しないようにします。
出題の前提:平成25年度登録販売者試験問題・手引き(第1章 薬害の歴史)
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.12 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)とCJD訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / CJD訴訟 / プリオン
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
3
解説
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)の病原因子であるプリオンはウイルスや細菌などの微生物ではなく、タンパク質そのものが異常構造をとった「異常プリオンタンパク質」です。
解き方
- CJDの原因製剤が脳外科手術等で用いられたヒト乾燥硬膜であることを確認し、選択肢1は正しいと判断します。
- CJDの症状が認知症様症状から急速に進行し死に至る神経変性疾患であることを確認し、選択肢2は正しいと判断します。
- プリオンの正体を確認すると「タンパク質」でありウイルスではないため、選択肢3を誤り(正答)と判断します。
- CJD訴訟を契機として生物由来製品感染等被害救済制度が創設されたことを確認し、選択肢4は正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- ヒト乾燥硬膜の移植によって感染したことに対する訴訟であり、正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 認知症に類似した症状が急速に進行し死に至る重篤な神経難病であり、正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- プリオンはウイルスではなく、生体防御機能を持たない「タンパク質」の一種であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 2002年の薬事法改正により、生物由来製品による感染等被害救済制度が創設されました。
覚えるポイント
- プリオンはウイルスではなく異常化した「タンパク質」である。CJDの原因はヒト乾燥硬膜。
間違えやすいところ
- プリオンをウイルスや細菌などの病原微生物と混同して覚えないように注意する。
出題の前提:平成25年度登録販売者試験問題・手引き(第1章 薬害の歴史)
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.12 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
かぜ及びかぜ薬の基本的な特徴
主な医薬品とその作用 · かぜ薬 / 感冒 / 受診勧奨
かぜ及びかぜ薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a かぜとよく似た症状が現れる疾患は多数あり、急激な発熱を伴う場合や、症状が4日以上続くとき又は悪化するようなときは、かぜではない可能性が高い。 b かぜ薬は、ウイルスの増殖を抑えたり、体内から取り除くものではなく、咳で眠れなかったり、発熱で体力を消耗しそうなときなどに、それら諸症状の緩和を図るものである。 c 季節や時期などによって、かぜの原因となるウイルスの種類は異なるが、いずれも上気道の粘膜から感染し、それらの部位に急性の炎症を引き起こす。 d かぜであるからといって必ずしもかぜ薬(総合感冒薬)が選択されるのが最適ではなく、発熱、咳など症状がはっきりしている場合には、効果的に症状の緩和を図るため、解熱鎮痛薬、鎮咳去痰薬などが選択されることが望ましい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
かぜ(感冒)の多くはウイルスによる上気道の急性炎症であり、一般用のかぜ薬は対症療法として諸症状の緩和を目的とします。症状が長引く場合は他の重篤な疾患を疑う必要があります。
解き方
- 受診勧奨の目安(急激な発熱や4日以上持続)を確認し、aを正と判断します。
- かぜ薬の役割(ウイルスの根本治療ではなく対症療法)を確認し、bを正と判断します。
- かぜの病態(ウイルスによる上気道粘膜の急性炎症)を確認し、cを正と判断します。
- 薬の選択方法(特定症状に対しては単剤選択が望ましい)を確認し、dを正と判断します。
- a〜dの全てが「正」である選択肢5を選びます。
- 選択肢 1不正解
- dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dすべて正しい記述です。
答えの内訳
- a:正
- 急激な発熱や4日以上の発熱・症状持続、症状の悪化がある場合はインフルエンザや肺炎など他の疾患が疑われます。
- b:正
- 一般用のかぜ薬はウイルスの除去ではなく、諸症状を和らげて体が回復するのを助ける対症療法薬です。
- c:正
- かぜの原因ウイルスの多くは鼻腔や咽頭などの上気道粘膜に感染して急性の炎症を引き起こします。
- d:正
- 特定の症状のみが強い場合は、不要な成分を含まない単一効能の解熱鎮痛薬や鎮咳去痰薬等を選ぶことが望ましいです。
覚えるポイント
- かぜ薬は原因ウイルスを除去するのではなく、症状を緩和する対症療法薬である。4日以上続く場合は受診勧奨。
間違えやすいところ
- すべての症状が揃っていないのに安易に総合感冒薬を勧めるのではなく、単一症状には単剤の選択が適している点を意識する。
出題の前提:平成25年度登録販売者試験問題・手引き(第3章 かぜ薬)
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.13 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
かぜに用いられる漢方処方製剤の適応
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 小青竜湯 / 小柴胡湯 / 柴胡桂枝湯 / 葛根湯
漢方処方製剤に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
小青竜湯は水様の鼻水や痰、くしゃみを伴う鼻炎・感冒等に用いられます。悪寒・発熱・頭痛・関節痛(体のふしぶしの痛み)があり汗が出ないかぜのひき始めに適するのは麻黄湯です。
解き方
- 小柴胡湯の特徴(こじれたかぜ、食欲不振、吐き気等)を確認し、選択肢1は正しいと判断します。
- 小青竜湯の適応を確認すると、水様の痰や鼻水であり、「体のふしぶしが痛い」は麻黄湯の適応であるため、選択肢2を誤り(正答)と判断します。
- 柴胡桂枝湯の重篤な副作用(間質性肺炎、肝機能障害)を確認し、選択肢3は正しいと判断します。
- 葛根湯の適応(初期のかぜ、頭痛、肩こり、筋肉痛等)を確認し、選択肢4は正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 小柴胡湯はかぜが少し長引いた時期の食欲不振や吐き気、疲労感に適し正しい記述です。
- 選択肢 2正解
- 体のふしぶしが痛むかぜの初期に適すのは麻黄湯であり、小青竜湯は水様の鼻水や薄い痰を伴う咳に適すため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 柴胡桂枝湯を含む柴胡を含む処方では、間質性肺炎や肝機能障害等の重篤な副作用に注意が必要です。
- 選択肢 4不正解
- 葛根湯は体力中等度以上で、悪寒や肩こり・筋肉痛を伴うかぜの初期に適し正しい記述です。
覚えるポイント
- 小青竜湯は「薄い水様の痰・鼻水」、麻黄湯は「寒気・発熱・節々の痛み・汗が出ない」に適応する。
間違えやすいところ
- 小青竜湯と麻黄湯のかぜの症状による使い分けを取り違えないように注意する。
出題の前提:平成25年度登録販売者試験問題・手引き(第3章 かぜ薬・漢方処方製剤)
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.13 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
かぜ薬の配合成分とその薬効
主な医薬品とその作用 · アセトアミノフェン / 抗ヒスタミン成分 / デキストロメトルファン / アドレナリン作動成分
次の表は、あるかぜ薬に含まれる成分の一部である。このかぜ薬に含まれる成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 【1日量の成分】 アセトアミノフェン 900 mg d-マレイン酸クロルフェニラミン 3 mg 臭化水素酸デキストロメトルファン 48 mg dl-塩酸メチルエフェドリン 40 mg 無水カフェイン 75 mg a アセトアミノフェンは、主として中枢性の作用によって解熱・鎮痛をもたらすと考えられている。なお、他の解熱鎮痛成分のような胃腸障害は比較的少ないとされる。 b d-マレイン酸クロルフェニラミンは、鶏卵の卵白から抽出した蛋白質であるため、鶏卵アレルギーがある人では使用を避ける必要がある。 c 臭化水素酸デキストロメトルファンは、非麻薬性鎮咳成分とも呼ばれ、延髄の咳嗽中枢に作用する。 d dl-塩酸メチルエフェドリンは、抗コリン作用によって鼻汁分泌やくしゃみを抑えることを目的として、かぜ薬に配合されるが、依存性がある成分であるため注意が必要である。
解答・解説を表示
解答
2
解説
アセトアミノフェンは胃障害の少ない解熱鎮痛成分、デキストロメトルファンは非麻薬性中枢性鎮咳成分、メチルエフェドリンは交感神経刺激による気管支拡張成分、クロルフェニラミンは抗ヒスタミン成分です。
解き方
- アセトアミノフェンの薬理作用と胃腸への影響を確認し、aを正と判断します。
- 卵白由来の成分は塩化リゾチームであるため、クロルフェニラミンに関するbの記述を誤と判断します。
- デキストロメトルファンが非麻薬性鎮咳成分である記述を確認し、cを正と判断します。
- メチルエフェドリンの作用(気管支拡張、アドレナリン作動薬)を確認し、抗コリン作用とするdを誤と判断します。
- 正しい組み合わせ(a、c)である選択肢2を選びます。
- 選択肢 1不正解
- bが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2正解
- aおよびcが正しい記述の組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bおよびdが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- dが誤りであるため不適切です。
答えの内訳
- a:正
- アセトアミノフェンは主に中枢に作用して解熱鎮痛を示し、プロスタグランジン遮断が弱いため胃腸障害が少ないです。
- b:誤
- 鶏卵の卵白から抽出した蛋白質成分は塩化リゾチームです。d-マレイン酸クロルフェニラミンは抗ヒスタミン成分です。
- c:正
- 臭化水素酸デキストロメトルファンは非麻薬性鎮咳成分であり、延髄の咳嗽中枢を抑制します。
- d:誤
- dl-塩酸メチルエフェドリンは交感神経刺激(アドレナリン作動)により気管支を拡張させる成分です。抗コリン作用ではありません。
覚えるポイント
- 鶏卵アレルギー注意は塩化リゾチーム。メチルエフェドリンはアドレナリン作動性(気管支拡張)。
間違えやすいところ
- エフェドリン類の気管支拡張作用と抗ヒスタミン薬や抗コリン薬の鼻汁抑制作用を混同しないようにする。
出題の前提:平成25年度登録販売者試験問題・手引き(第3章 かぜ薬)
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.14 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
解熱鎮痛成分の特徴と安全性
主な医薬品とその作用 · イブプロフェン / エテンザミド / イソプロピルアンチピリン / アスピリン / 小児禁忌
解熱鎮痛成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a イブプロフェンは、体内でのプロスタグランジンの産生を抑える作用があり、消化管粘膜の防御機能を高める。 b エテンザミドは、痛みの発生を抑える働きが中心である他の解熱鎮痛成分に比べ、痛みの伝わりを抑える働きが優位であるとされている。 c 現在では、イソプロピルアンチピリンが一般用医薬品で唯一のピリン系解熱鎮痛成分となっている。 d アスピリン(アスピリンアルミニウムを含む。)、サザピリンは、一般用医薬品では、小児(15歳未満)に対して使用することができる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
NSAIDsはプロスタグランジン合成を抑制して抗炎症・解熱・鎮痛を示しますが胃粘膜防御を弱めます。エテンザミドは痛覚伝達抑制が優位、イソプロピルアンチピリンは唯一のピリン系、サリチル酸系は15歳未満禁忌です。
解き方
- イブプロフェンが胃粘膜防御能を「高める」のではなく低下させる点を確認し、aを誤と判断します。
- エテンザミドの特徴(痛みの伝わりを抑える働きが優位)を確認し、bを正と判断します。
- 一般用医薬品のピリン系成分(イソプロピルアンチピリンのみ)を確認し、cを正と判断します。
- アスピリン等の15歳未満の小児への禁忌(ライ症候群予防)を確認し、dを誤と判断します。
- 正しい組み合わせ(b、c)である選択肢2を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2正解
- bおよびcが正しい記述の組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- dが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aおよびdが誤りであるため不適切です。
答えの内訳
- a:誤
- プロスタグランジン産生抑制により胃粘膜の防御機能が低下し、胃腸障害を引き起こしやすくなります。
- b:正
- エテンザミドは中枢での痛みの伝わり(痛覚伝達)を抑える作用が比較的強いとされています。
- c:正
- 現在一般用医薬品で用いられる唯一のピリン系解熱鎮痛成分はイソプロピルアンチピリンです。
- d:誤
- アスピリンやサザピリンはライ症候群の発症リスクがあるため、15歳未満の小児には使用できません。
覚えるポイント
- イソプロピルアンチピリンは唯一のピリン系。アスピリン・サザピリンは15歳未満使用不可(ライ症候群)。
間違えやすいところ
- NSAIDsがプロスタグランジン産生を抑えることで胃粘膜保護作用も弱まる点を見落とさないようにする。
出題の前提:平成25年度登録販売者試験問題・手引き(第3章 解熱鎮痛薬)
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.14 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
関節痛・筋肉痛に用いられる漢方処方製剤の鑑別
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 鎮痛 / 薏苡仁湯
鎮痛の目的で用いられる漢方処方製剤に関する次の記述に該当するものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。記述:「関節痛、筋肉痛に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人では、悪心・嘔吐、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。」
解答・解説を表示
解答
3
解説
薏苡仁湯は麻黄や薏苡仁を含み、関節痛や神経痛、筋肉痛に用いられますが、構成生薬の性質から胃腸虚弱者や多汗・虚弱体質者には慎重な投与または不向きとされます。
解き方
- 問題文に挙げられた適応症(関節痛、筋肉痛)および不向きとされる体質(胃腸虚弱、発汗傾向が著しい人)を確認します。
- 選択肢の各漢方処方の主効能と照合し、関節痛・筋肉痛に適応を持つ薏苡仁湯を特定します。
- 選択肢 1不正解
- 加味帰脾湯は、虚弱体質で血色の悪い人の貧血、不眠、精神不安、神経症などに用いられる漢方処方製剤です。
- 選択肢 2不正解
- 半夏厚朴湯は、体力中等度をめやすとして、気分がふさいで咽喉・食道部に異物感がある場合の不安神経症や咳などに用いられます。
- 選択肢 3正解
- 薏苡仁湯は、関節痛や筋肉痛に適すとされますが、胃腸虚弱や多汗傾向の著しい人には不向きとされているため正解です。
- 選択肢 4不正解
- 人参湯(理中丸)は、胃腸虚弱、食欲不振、胃痛、腹痛、下痢などの消化器症状の改善に用いられる漢方処方製剤です。
- 選択肢 5不正解
- 六君子湯は、胃腸が弱く、食欲がなく、みぞおちがつかえて疲れやすい人の胃炎や胃腸虚弱、消化不良等に用いられます。
覚えるポイント
- 薏苡仁湯は関節痛・筋肉痛に用いられ、胃腸虚弱や発汗著しい人には不向きです。
間違えやすいところ
- 他の選択肢である人参湯や六君子湯、半夏厚朴湯などの胃腸・精神神経系処方と適応を取り違えないように注意しましょう。
出題の前提:平成25年度登録販売者試験の手引き(主な医薬品とその作用)に準拠。
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.15 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
カフェインの薬理作用と安全性
主な医薬品とその作用 · カフェイン / 眠気防止薬 / 利尿作用
カフェインに関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。a カフェインは、脳に強い興奮状態を引き起こす作用を示し、眠気や倦怠感を長期的に抑える効果が期待できる。b カフェインには、反復して摂取すると習慣になりやすい性質がある。c 眠気防止薬におけるカフェインの1回摂取量はカフェインとして200mg、1日摂取量では500mgが上限とされている。d カフェインは、腎臓での水分の再吸収を促進するとともに、膀胱括約筋を収縮させる働きがあり、尿量の増加(利尿)をもたらす。
解答・解説を表示
解答
1
解説
カフェインは大脳皮質を興奮させて一時的な眠気や倦怠感の緩和をもたらしますが、長期的抑止効果はありません。また腎臓で水分の再吸収を抑制し利尿作用を示します。
解き方
- aの「長期的に抑える」という記述が一時的緩和の誤りであることを確認します。
- bの反復摂取による習慣性の有無を確認し、正しいと判断します。
- cの用量基準(1回200mg、1日500mg上限)が手引きの規定通りであるか照合します。
- dの利尿作用の機序(再吸収を「抑制」し膀胱括約筋を「弛緩」)と照合し誤りと判断します。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤の正しい組み合わせとなっています。
- 選択肢 2不正解
- aおよびdの内容が誤りであるため、正とする組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aを正、bを誤としているため正しくありません。
- 選択肢 4不正解
- dの利尿作用機序を正としているため正しくありません。
- 選択肢 5不正解
- aとdを正としているため正しくありません。
覚えるポイント
- カフェインの一般用医薬品における1回上限量は200mg、1日上限量は500mgです。
間違えやすいところ
- カフェインの利尿作用は水分の再吸収「抑制」であり、「促進」とする誤文に引っかからないようにしましょう。
出題の前提:平成25年度登録販売者試験の手引き(主な医薬品とその作用)に準拠。
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.15 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
乗物酔い防止薬(鎮暈薬)配合成分の特徴
主な医薬品とその作用 · 鎮暈薬 / ジフェニドール / ブロムワレリル尿素
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)の配合成分に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
乗物酔い防止薬には抗めまい成分、抗ヒスタミン成分、鎮静成分、局所麻酔成分などが配合されます。ブロムワレリル尿素は中枢神経を抑制する鎮静成分です。
解き方
- 選択肢1のジフェニドールの前庭神経調節作用および内耳血流改善作用を確認します(正しい)。
- 選択肢2のジメンヒドリナートの嘔吐中枢・自律神経反射抑制作用を確認します(正しい)。
- 選択肢3のブロムワレリル尿素の作用機序を確認し、中枢興奮ではなく中枢鎮静であることから誤りと判断します。
- 選択肢4のアミノ安息香酸エチルの局所麻酔作用による嘔吐抑制を確認します(正しい)。
- 選択肢 1不正解
- ジフェニドールは前庭神経の調節および内耳の血流改善作用を示すため、記述として正しいです。
- 選択肢 2不正解
- ジメンヒドリナートは乗物酔い防止薬に特化して用いられる抗ヒスタミン成分であり、記述として正しいです。
- 選択肢 3正解
- ブロムワレリル尿素は脳の興奮を抑える(鎮静する)成分であるため、「軽い興奮状態を起こさせる」とする記述は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- アミノ安息香酸エチルは局所麻酔作用により胃粘膜の受容器を麻痺させて吐き気を抑えるため、記述として正しいです。
覚えるポイント
- ブロムワレリル尿素やアリルイソプロピルアセチル尿素は鎮静成分(中枢抑制)です。
間違えやすいところ
- 脳に軽い興奮を起こす成分はカフェイン等であり、鎮静成分であるブロムワレリル尿素と混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成25年度登録販売者試験の手引き(主な医薬品とその作用)に準拠。
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.16 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
鎮咳去痰薬の配合成分とその作用・目的
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / 気管支拡張成分 / 塩酸トリメトキノール
鎮咳去痰薬に配合される成分とその作用、目的との関係のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
鎮咳去痰薬には、延髄の咳嗽中枢に働く中枢性鎮咳成分、気管支を拡張する成分、痰の粘稠性を下げる去痰成分、抗炎症成分などが組み合わされます。
解き方
- 各選択肢の成分の薬効分類を整理します。
- 1:リン酸ジヒドロコデインは麻薬性中枢性鎮咳成分です。
- 2:ジプロフィリンはキサンチン系の気管支拡張成分です。
- 3:塩化リゾチームは抗炎症成分です。
- 4:ノスカピンは非麻薬性中枢性鎮咳成分です。
- 5:塩酸トリメトキノールはアドレナリン作動性の気管支拡張成分であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 1不正解
- リン酸ジヒドロコデインは延髄の咳嗽中枢に作用して咳を鎮める成分であり、抗炎症作用ではありません。
- 選択肢 2不正解
- ジプロフィリンは自律神経を介さず気管支平滑筋に直接作用して拡張させる成分です。
- 選択肢 3不正解
- 塩化リゾチームは気道粘膜の炎症を抑える抗炎症成分であり、中枢性鎮咳作用はありません。
- 選択肢 4不正解
- ノスカピンは延髄の咳嗽中枢に作用して咳を抑える非麻薬性鎮咳成分です。
- 選択肢 5正解
- 塩酸トリメトキノールは交感神経系のβ受容体を刺激して気管支を拡張させる成分であり、対応関係が正しいです。
覚えるポイント
- トリメトキノール、メチルエフェドリン、マオウは気管支拡張(アドレナリン作動)成分です。
間違えやすいところ
- 去痰成分(粘液溶解・粘液分泌促進など)と中枢性鎮咳成分、気管支拡張成分の区別を正確に行いましょう。
出題の前提:平成25年度登録販売者試験の手引き(主な医薬品とその作用)に準拠。
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.16 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
去痰生薬と糖尿病検査値への影響
主な医薬品とその作用 · セネガ / オンジ / 去痰生薬 / 糖尿病検査値
生薬成分に関する次の文の( a )、( b )に入る字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。「( a )と( b )は、去痰作用を期待して用いられる生薬成分であるが、これらの生薬成分の摂取により糖尿病の検査値に影響を生じることがあり、糖尿病が改善したと誤認されるおそれがあるため、1日最大配合量が( a )原生薬として 1.2g以上、又は( b )として1g以上を含有する製品では、使用上の注意において成分及び分量に関連する注意として記載されている。」
解答・解説を表示
解答
4
解説
セネガおよびオンジはヒメハギ科植物由来の生薬でサポニンを含み去痰作用を示しますが、一定量以上の配合では糖尿病の検査値(尿糖など)に影響を与える注意喚起が必要です。
解き方
- 去痰生薬のうち、糖尿病検査値に影響を与え、原生薬換算1.2g以上/1g以上の規定がある生薬の組み合わせを想起します。
- 該当する生薬はヒメハギ科のセネガ(1.2g)およびオンジ(1g)です。
- 選択肢の中からセネガとオンジの組み合わせ(4)を選択します。
- 選択肢 1不正解
- キョウニンはバラ科のアンズの種子で鎮咳去痰作用を持ちますが、糖尿病検査値への注意喚起の対象ではありません。
- 選択肢 2不正解
- ナンテンジツはメギ科のシロナンテン等の果実で鎮咳作用を示しますが、本規定の生薬ではありません。
- 選択肢 3不正解
- ナンテンジツおよびオウバク(苦味健胃・整腸)の組み合わせは該当しません。
- 選択肢 4正解
- セネガ(1.2g以上)およびオンジ(1g以上)は、糖尿病検査値に影響を及ぼすおそれがあるため注意喚起がなされます。
- 選択肢 5不正解
- ナンテンジツおよびキョウニンは該当しません。
覚えるポイント
- セネガ(1.2g以上)とオンジ(1g以上)は去痰作用と糖尿病検査値への影響に注意します。
間違えやすいところ
- 同じ去痰生薬であるキョウニンやカンゾウなどと配合規定の対象生薬を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:平成25年度登録販売者試験の手引き(主な医薬品とその作用)に準拠。
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.17 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
一般用医薬品の適正使用と登録販売者の対応
主な医薬品とその作用 · 解熱鎮痛薬の連用 / 含嗽薬 / 受診勧奨
登録販売者の対応に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。a 解熱鎮痛薬は、頭痛の症状が軽いうちに服用するのが効果的ともいわれるが、症状が現れないうちに予防的に使用することは適切でなく、解熱鎮痛薬を連用することによって、かえって頭痛が常態化することがあると説明した。b ヨウ素系殺菌消毒成分が配合された含嗽薬は、ビタミンCが含まれる飲料で希釈すると殺菌作用が増強すると説明した。c 咳がひどく、痰に線状の血が混入している症状に対し、一般用医薬品の鎮咳去痰薬を勧めた。d 用時水で希釈又は溶解して使用する含嗽薬は、調製した濃度が濃すぎても薄すぎても効果が十分得られないと説明した。
解答・解説を表示
解答
4
解説
解熱鎮痛薬の予防的連用は薬物乱用頭痛を引き起こすため不適です。また含嗽薬は適切な濃度で使用する必要があり、ヨウ素系はビタミンCで脱色・失活します。喀血等の重大な兆候がある場合は直ちに受診勧奨すべきです。
解き方
- aの記述(予防的使用の不適、連用による頭痛の常態化リスク)が正しいことを確認します。
- bの記述(ヨウ素系とビタミンC)について、ビタミンCの還元作用によりヨウ素の殺菌力が低下するため誤りと判断します。
- cの記述(血痰に対する一般用鎮咳去痰薬の推奨)について、重大な呼吸器疾患の疑いがあるため受診勧奨が適切であり誤りと判断します。
- dの記述(希釈濃度が濃すぎても薄すぎても不適)が正しいことを確認します。
- 選択肢 1不正解
- cは医療機関への受診を促すべきケースであり、一般用医薬品の販売を勧めるのは不適切です。
- 選択肢 2不正解
- bとcがともに誤った対応であるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- bはビタミンCによりヨウ素が還元・失活して殺菌力が低下するため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aとdの内容がいずれも登録販売者の適切な説明・対応として正しいため正解です。
覚えるポイント
- 痰に血液が混じるような重篤な症状は一般用医薬品で対処せず受診勧奨を行います。
間違えやすいところ
- ヨウ素系殺菌消毒成分はアスコルビン酸(ビタミンC)などの還元性物質と反応すると不活性化する点を見落とさないようにしましょう。
出題の前提:平成25年度登録販売者試験の手引き(主な医薬品とその作用)に準拠。
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.17 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
胃の薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 制酸成分 / 利胆成分 / 消化酵素 / ピレンゼピン
胃の薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。a メタケイ酸アルミン酸マグネシウムは、胃酸の中和作用のほか、胃粘膜にゼラチン状の皮膜を形成して保護する作用もあるとされるが、アルミニウムを含む成分であるため、透析療法を受けている人では使用を避ける必要がある。b 塩酸ピレンゼピンは、味覚や嗅覚を刺激して反射的な唾液や胃液の分泌を促すことにより、弱った胃の働きを高めることを目的として配合される。c ウルソデオキシコール酸、デヒドロコール酸は、胆汁の分泌を促す作用(利胆作用)があるとされ、消化を助ける効果を期待して用いられる。これらの成分は肝臓の働きを高める作用もあるとされるが、肝臓病の診断を受けた人では、かえって症状を悪化させるおそれがある。d リパーゼ、ジアスターゼは、胃粘液の分泌を促す作用や胃粘膜を覆って胃液による消化から保護する作用を期待して胃の薬に配合される。
解答・解説を表示
解答
3
解説
メタケイ酸アルミン酸マグネシウムは透析患者で禁忌です。ピレンゼピンは抗コリン作用により胃酸分泌を抑制します。利胆成分は肝障害患者で悪化リスクがあり、リパーゼやジアスターゼは消化酵素です。
解き方
- aの記述:アルミニウムを含有し透析患者で使用を避ける(禁忌)とする記述は正しいです。
- bの記述:反射的な分泌促進は健胃生薬等の特徴であり、ピレンゼピンは抗コリン性の胃酸分泌抑制成分であるため誤りです。
- cの記述:ウルソデオキシコール酸等の利胆作用と肝臓病患者における悪化リスクの記述は正しいです。
- dの記述:リパーゼやジアスターゼは消化成分(酵素)であり、粘膜保護・分泌促進ではないため誤りです。
- 選択肢 1不正解
- aを誤、bを正としているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bを正、cを誤としているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤の正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aを誤、bを正としているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- dの消化酵素の記述を正としているため誤りです。
覚えるポイント
- ピレンゼピン塩酸塩は胃酸分泌抑制成分(抗コリン成分)であり健胃成分ではありません。
間違えやすいところ
- 消化酵素成分(ジアスターゼ、リパーゼ等)と胃粘膜保護成分(スクラルファート、ソファルコン等)の作用を混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成25年度登録販売者試験の手引き(主な医薬品とその作用)に準拠。
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.18 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
腸の薬(止瀉薬・瀉下薬・整腸薬)の配合成分
主な医薬品とその作用 · 収斂成分 / タンニン酸アルブミン / 止瀉薬 / 整腸薬
腸の薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。a 次没食子酸ビスマス、次硝酸ビスマスは、腸粘膜の蛋白質と結合して不溶性の膜を形成し、腸粘膜をひきしめる(収斂)ことにより、腸粘膜を保護し、炎症を鎮める目的で配合されている場合がある。b タンニン酸アルブミンに含まれるアルブミンは、牛乳に含まれる蛋白質(カゼイン)から精製された成分であるため、牛乳にアレルギーがある人では使用を避ける必要がある。c ビサコジル、ピコスルファートナトリウムは、腸内細菌のバランスを整えることを目的として用いられる。d 塩化ベルベリンは、腸管内の異常発酵等によって生じた有害な物質を吸着させることを目的として配合される。
解答・解説を表示
解答
1
解説
ビスマス製剤は収斂作用による止瀉薬です。タンニン酸アルブミンは牛乳アレルギーで禁忌となります。ビサコジル等は刺激性瀉下成分、ベルベリンは抗菌・抗炎症成分です。
解き方
- aの記述:ビスマス塩類の収斂作用による腸粘膜保護・止瀉効果は正しい記述です。
- bの記述:タンニン酸アルブミンのアルブミンは牛乳カゼイン由来であり牛乳アレルギー禁忌であるため正しい記述です。
- cの記述:ビサコジル等は刺激性瀉下成分(便秘薬)であり、腸内細菌バランス調整(整腸成分)ではないため誤りです。
- dの記述:塩化ベルベリンは抗菌・抗炎症作用を示し、有害物質の吸着作用(沈降炭酸カルシウムや薬用炭など)ではないため誤りです。
- 選択肢 1正解
- aとbがともに正しい記述であり、正解となります。
- 選択肢 2不正解
- cは整腸作用ではなく大腸刺激性の瀉下成分であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dの吸着作用を示す成分は炭酸カルシウムや天然ケイ酸アルミニウム等であり、ベルベリンは抗菌成分のため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cおよびdがともに誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- タンニン酸アルブミンは牛乳アレルギーのある人には使用してはならない(禁忌)です。
間違えやすいところ
- ベルベリンの主作用(殺菌・抗菌・抗炎症)と吸着成分(炭酸カルシウム等)の役割を混同しないように整理しましょう。
出題の前提:平成25年度登録販売者試験の手引き(主な医薬品とその作用)に準拠。
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.18 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
胃の不調に用いられる漢方処方製剤の鑑別
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 胃腸薬 / 安中散
第1欄の記述に該当する胃の不調を改善する漢方処方製剤として、第2欄から最も適するものを1つ選べ。 【第1欄】 痩せ型で腹部筋肉が弛緩する傾向にあり、胃痛又は腹痛があって、ときに胸やけ、げっぷ、食欲不振、吐き気などを伴う人における、神経性胃炎、慢性胃炎、胃アトニーに適すとされる。まれに重篤な副作用として、肝機能障害を生じることが知られている。 【第2欄】 1 麻黄湯 2 麦門冬湯 3 小建中湯 4 安中散 5 芍薬甘草湯
解答・解説を表示
解答
4
解説
安中散は体力中等度以下で、腹部筋肉が弛緩する傾向がある人の神経性胃炎や慢性胃炎、胃アトニー等に用いられます。構成生薬としてカンゾウを含み、まれに肝機能障害を生じることがあります。
解き方
- 問題文記載の体質「痩せ型で腹部筋肉が弛緩する傾向」および適応症状「神経性胃炎、胃アトニー」を確認します。
- 選択肢の各漢方処方製剤の適応と照合し、条件に完全に合致する安中散を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 麻黄湯は、体力充実してかぜのひき始めで寒気がして発熱、頭痛があり、咳が出て身体の節々が痛く汗が出ていない症状等に用いられます。
- 選択肢 2不正解
- 麦門冬湯は、体力中等度以下で、から咳や気管支炎、咽頭炎、しわがれ声等に用いられる漢方処方製剤です。
- 選択肢 3不正解
- 小建中湯は、体力虚弱で疲労しやすく腹痛があり、血色がすぐれず、ときに動悸、手足のほてり、冷え、頻尿などを伴う小児虚弱体質や夜尿症、疲労倦怠等に用いられます。
- 選択肢 4正解
- 安中散は、痩せ型で腹部筋肉が弛緩する傾向にあり、胃痛・腹痛、胸やけ、胃アトニー等に適すとされ、問題文の記述に合致します。
- 選択肢 5不正解
- 芍薬甘草湯は、体力に関わらず急激におこる筋肉のけいれんを伴う疼痛(こむらがえり等)や胃痛、腹痛に用いられます。
覚えるポイント
- 安中散=痩せ型・腹部筋肉弛緩・神経性胃炎・胃アトニー
間違えやすいところ
- 小建中湯や芍薬甘草湯などの腹痛・胃痛に用いられる処方との体質・適応の違いを混同しないように注意します。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(胃腸に作用する薬・漢方処方製剤)
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.19 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
胃腸鎮痛鎮痙薬の成分と作用
主な医薬品とその作用 · 胃腸鎮痛鎮痙薬 / 抗コリン成分 / 局所麻酔成分 / パパベリン塩酸塩
胃腸鎮痛鎮痙薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 臭化ブチルスコポラミンは、消化管の粘膜及び平滑筋に対する麻酔作用はあるが、胃液分泌を抑える作用はない。 b 塩酸パパベリンは、胃酸過多や胸やけに対する効果を期待して用いられ、また、眼圧を上昇させる作用はないため緑内障の診断を受けた人にも使用できる。 c オキセサゼインは、局所麻酔作用のほか、胃液分泌を抑える作用もあるとされる。 d ロートエキスは、副交感神経系の働きを抑えるが、消化管に限定されないため、散瞳による目のかすみや異常な眩しさ、口渇等の副作用が現れることがある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
抗コリン成分(ブチルスコポラミン臭化物やロートエキス)は消化管運動や胃液分泌を抑制しますが、散瞳や口渇、眼圧上昇等の副作用をもたらします。オキセサゼインは局所麻酔作用とともに胃液分泌抑制作用を持ちます。パパベリン塩酸塩は平滑筋直接弛緩作用を示し、眼圧上昇の恐れがあるため緑内障患者には注意が必要です。
解き方
- aの正誤判定:臭化ブチルスコポラミンは抗コリン成分であり局所麻酔作用はなく、胃液分泌抑制作用はあるため誤りです。
- bの正誤判定:パパベリン塩酸塩は消化管平滑筋に直接作用して痙攣を抑える成分であり、眼圧を上昇させるおそれがあるため誤りです。
- cの正誤判定:オキセサゼインは局所麻酔作用のほか胃液分泌を抑える作用もあるため正しいです。
- dの正誤判定:ロートエキスは副交感神経抑制に伴い散瞳、目のかすみ、口渇等の全身性副作用が現れるため正しいです。
- 選択肢 1不正解
- aおよびbがともに誤りの記述であるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りでcが正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りでdが正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 4正解
- cおよびdがともに正しい記述であるため正解です。
覚えるポイント
- オキセサゼイン:局所麻酔作用+胃液分泌抑制作用(妊婦・小児使用不可)
- パパベリン:平滑筋に直接作用、眼圧上昇のリスクがあり緑内障に注意
間違えやすいところ
- パパベリン塩酸塩は抗コリン成分ではないが、眼圧を上昇させるおそれがあり緑内障患者では禁忌・慎重投与となる点に注意します。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(胃腸鎮痛鎮痙薬)
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.19 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
浣腸薬の作用機序と成分
主な医薬品とその作用 · 浣腸薬 / グリセリン / ソルビトール / 習慣性
浣腸薬に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選べ。 「浣腸薬は、直腸内に適用される医薬品であるが、繰り返し使用すると直腸の感受性が( a )なり、効果が( b )なるため、連用しないこととされている。また、注入剤の浣腸薬の配合成分としては、浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す効果を期待して、( c )やソルビトールが用いられる。」
解答・解説を表示
解答
3
解説
浣腸薬を連用すると直腸の感受性が鈍麻して(低くなり)、効果が弱くなる(いわゆる浣腸への慣れ・依存が生じる)ため連用を避けます。注入剤の浣腸薬には高浸透圧により水分を引き寄せて腸壁を刺激するグリセリンやソルビトールが配合されます。
解き方
- 連用による変化について、直腸の感受性が「低く」なり、効果が「弱く」なることを確認します(a:低く、b:弱く)。
- 浣腸薬の浸透圧性成分として、ソルビトールとともに用いられる成分が「グリセリン」であることを確認します(グアイフェネシンは去痰成分)。
- a:低く、b:弱く、c:グリセリンの組み合わせである選択肢3を選択します。
- 選択肢 1不正解
- cのグアイフェネシンは気道粘膜からの分泌を促す去痰薬成分であり、浣腸薬成分ではないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが「高く」、bが「強く」となっており、連用により感受性が低下し効果が減弱する事実と矛盾するため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが「低く」、bが「弱く」、cが「グリセリン」となり、手引きの記述と正確に一致します。
- 選択肢 4不正解
- aが「高く」となっている点、およびcが「グアイフェネシン」となっている点が誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bが「強く」となっており、連用によって効果が弱くなるという事実と逆になっているため誤りです。
覚えるポイント
- 浣腸薬の連用:直腸の感受性低下(低くなる)→効果減弱(弱くなる)
- 注入浣腸薬の主成分:グリセリン、ソルビトール
間違えやすいところ
- グアイフェネシン(去痰成分)とグリセリン(浣腸・保湿成分)の名称類似による誤認に注意します。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(浣腸薬)
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.20 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
駆虫成分の作用機序と適応
主な医薬品とその作用 · 駆虫薬 / カイニン酸 / パモ酸ピルビニウム / サントニン / ピペラジンリン酸塩
駆虫成分とその作用、目的との関係のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a カイニン酸 ― 蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑え、殺虫作用を示す。 b パモ酸ピルビニウム ― 回虫に痙攣を起こさせ、虫体を排便とともに排出する。 c サントニン ― 回虫の自発運動を抑え、虫体を排便とともに排出する。 d リン酸ピペラジン ― アセチルコリン伝達を妨げて、回虫及び蟯虫の運動筋を麻痺させ、虫体を排便とともに排出する。
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解答
3
解説
駆虫薬の成分には、虫の自発運動を抑えるサントニン、アセチルコリン伝達を妨げて運動筋を麻痺させるピペラジン塩、回虫の自発運動を亢進させ痙攣を起こさせるカイニン酸、蟯虫の呼吸や代謝を阻害して殺虫作用を示すパモ酸ピルビニウム等があります。
解き方
- aを判定:蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑えるのはパモ酸ピルビニウムの説明であり、カイニン酸は回虫の自発運動を亢進(痙攣)させる作用のため誤りです。
- bを判定:回虫に痙攣を起こさせるのはカイニン酸であり、パモ酸ピルビニウムは蟯虫の代謝阻害であるため誤りです(aとbの説明が入れ替わっている)。
- cを判定:サントニンは回虫の自発運動を抑えて排便とともに排出させるため正しいです。
- dを判定:リン酸ピペラジンはアセチルコリン伝達を妨げて運動筋を麻痺させるため正しいです。
- 選択肢 1不正解
- aとbは互いの説明が入れ替わっており、ともに誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bが誤りでcが正しいため不適です。
- 選択肢 3正解
- cとdがともに正しい組み合わせであるため正解です。
- 選択肢 4不正解
- aが誤りでdが正しいため不適です。
覚えるポイント
- サントニン:回虫の自発運動抑制
- ピペラジン:アセチルコリン阻害による運動筋麻痺(回虫・蟯虫)
- カイニン酸:回虫の痙攣誘発
- パモ酸ピルビニウム:蟯虫の呼吸・代謝阻害(赤色着色に注意)
間違えやすいところ
- 回虫に作用する成分(サントニン、カイニン酸)と蟯虫に特異的に作用する成分(パモ酸ピルビニウム)の作用機序の入れ替えに注意します。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(駆虫薬)
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.20 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
強心薬・生薬成分の起源と作用
主な医薬品とその作用 · 強心薬 / センソ / ゴオウ / ロクジョウ / ジャコウ / シンジュ
心臓などの器官や血液に作用する薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a センソは、ヒキガエル科のシナヒキガエル又はヘリグロヒキガエルの毒腺の分泌物を集めたもので、微量で強い強心作用を示す。 b ゴオウは、ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を用いた生薬で、強心作用のほか、末梢血管の拡張による血圧降下、興奮を鎮める等の作用があるとされる。 c ロクジョウは、シカ科のジャコウジカ又はその近縁動物の雄のジャコウ腺分泌物を乾燥したもので、強心作用のほか、呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高めたり、意識をはっきりさせる等の作用があるとされる。 d シンジュは、ウグイスガイ科のアコヤガイ等の殻内肉組織中に形成される球状の塊を粉末にしたもので、鎮静作用等を期待して用いられる。
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解答
2
解説
ジャコウはシカ科のジャコウジカの雄のジャコウ腺分泌物であり、強心作用や呼吸中枢刺激作用を持ちます。一方、ロクジョウ(鹿茸)はシカ科のマンシュウアカジカまたはマンシュウジカの雄の幼角(まだ角化していない幼角)を乾燥させたもので、強壮作用等を示します。
解き方
- aを判定:センソはシナヒキガエル等の毒腺分泌物を集めたもので強心作用を示すため正しいです。
- bを判定:ゴオウはウシの胆嚢中の結石で、強心、末梢血管拡張、鎮静等の作用があるため正しいです。
- cを判定:ジャコウジカの雄の分泌物を起源とし呼吸中枢刺激等の作用を持つ生薬は「ジャコウ」であり、ロクジョウではないため誤りです。
- dを判定:シンジュはアコヤガイ等の真珠層の塊で、鎮静作用等を期待して配合されるため正しいです。
- 選択肢 1不正解
- cが誤りでdが正しいため不適です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しい記述であり、cは誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aは正しい記述であり、cは誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- cはジャコウの説明であり誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- ジャコウ:ジャコウジカの雄の腺分泌物(呼吸刺激・中枢刺激)
- ロクジョウ:雄ジカの角化していない幼角(強壮)
間違えやすいところ
- シカ科を基原とする動物生薬である「ジャコウ」と「ロクジョウ」を取り違えやすいので注意します。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(強心薬・生薬成分)
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.21 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
高コレステロール改善薬の成分と働き
主な医薬品とその作用 · 高コレステロール改善薬 / パンテチン / リボフラビン / ソイステロール / トコフェロール
高コレステロール改善薬に関する記述のうち、誤っているものを1つ選べ。 1 ビタミンB2(酪酸リボフラビン等)は、摂取により尿が黄色くなることがあるが、使用の中止を要する副作用等の異常ではない。 2 パンテチンは、高密度リポ蛋白質(HDL)の分解を促し、低密度リポ蛋白質(LDL)を増加させる効果を期待して使用される。 3 大豆油不鹸化物(ソイステロール)には、末梢組織におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされる。 4 ビタミンE(酢酸トコフェロール)は、コレステロールから過酸化脂質の生成を抑えるほか、末梢血管における血行を促進する作用があるとされ、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害(手足の冷え、痺れ)の緩和等を目的として使用される。
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解答
2
解説
パンテチンは善玉コレステロールと呼ばれるHDLの産生を高め、悪玉とされるLDLやVLDLの分解・排泄を促進して血中コレステロール動態を改善します。
解き方
- 選択肢1:リボフラビン摂取による尿の黄色化は生理的現象であり異常ではないため正しい記述です。
- 選択肢2:パンテチンの作用について確認すると、LDLの異化排泄促進・HDL産生促進であり、記述は逆になっているため誤りです。
- 選択肢3:ソイステロールは腸管からのコレステロール吸収抑制作用を示すため正しい記述です。
- 選択肢4:ビタミンEは過酸化脂質生成抑制と末梢血行促進を示すため正しい記述です。
- 選択肢 1不正解
- ビタミンB2による尿の黄色化は代謝・排泄に伴う一時的な現象であり、服用中止を要する副作用ではないため正しいです。
- 選択肢 2正解
- パンテチンはLDLの分解(異化排泄)を促し、HDLの産生を促す働きをするため、「HDLの分解を促し、LDLを増加させる」とする本記述は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 大豆油不鹸化物(ソイステロール)は、腸管(末梢組織)におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるため正しいです。
- 選択肢 4不正解
- ビタミンEは抗酸化作用により過酸化脂質の生成を抑制し、末梢血行を改善するため正しいです。
覚えるポイント
- パンテチン:LDL分解・排泄促進、HDL産生促進(善玉増加・悪玉低下)
間違えやすいところ
- HDL(高密度リポ蛋白質=善玉)とLDL(低密度リポ蛋白質=悪玉)の増加・減少の方向を取り違えないように注意します。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(高コレステロール改善薬)
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.21 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
貧血用薬の配合成分と役割
主な医薬品とその作用 · 貧血用薬 / 鉄 / マンガン / 銅 / コバルト
貧血用薬とその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 鉄分は、赤血球が酸素を運搬する上で重要なヘモグロビンの産生に不可欠なミネラルであり、不足した鉄分を補充する目的で、フマル酸第一鉄等が用いられる。 b マンガンは、赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12の構成成分であり、骨髄での造血機能を高める目的で、硫酸マンガンが配合されている場合がある。 c 銅は、ヘモグロビンの産生過程で鉄の代謝や輸送に重要な役割を持ち、補充した鉄分を利用してヘモグロビンが産生されるのを助ける目的で、硫酸銅が配合されている場合がある。 d コバルトは、糖質・脂質・蛋白質の代謝をする際に働く酵素の構成物質であり、エネルギー合成を促進する目的で、硫酸コバルトが配合されている場合がある。
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解答
3
解説
貧血用薬に配合される微量金属として、銅は鉄の代謝・輸送を助け、コバルトはビタミンB12の構成成分として造血に関与し、マンガンは糖質・脂質・蛋白質の代謝に関与する酵素の構成成分です。
解き方
- aを判定:鉄分(フマル酸第一鉄等)はヘモグロビンの構成成分として必須であり正しいです。
- bを判定:ビタミンB12の構成成分となるのは「コバルト」であるため誤りです。
- cを判定:銅(硫酸銅)は鉄の代謝や輸送を助けヘモグロビン合成に寄与するため正しいです。
- dを判定:糖質・脂質・蛋白質の代謝酵素の構成成分となるのは「マンガン」であるため誤りです。
- 選択肢 1不正解
- aが正しく、bが誤りであるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- bが誤りで、cが正しいため不適です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが正しく、bが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- dはマンガンの説明であり誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- コバルト:ビタミンB12(コバラミン)の構成元素・造血機能促進
- マンガン:糖質・脂質・蛋白質の代謝酵素の構成成分
- 銅:鉄の代謝・輸送を介してヘモグロビン合成を補助
間違えやすいところ
- コバルトとマンガンの役割が試験問題で頻繁に入れ替えて出題されるため注意が必要です。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(貧血用薬)
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.22 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
登録販売者の相談対応(循環器用薬・貧血用薬・止瀉薬・高脂血症)
主な医薬品とその作用 · 登録販売者の対応 / 鉄製剤とタンニン酸 / 循環器用薬 / 止瀉薬の注意点 / 高コレステロール改善薬
登録販売者の対応に関する記述のうち、誤っているものを1つ選べ。 1 高血圧や心疾患に伴う諸症状を改善する医薬品は、体質の改善又は症状の緩和を主眼としており、いずれも高血圧や心疾患そのものの治療を目的とするものではないことを説明した。 2 貧血用薬(鉄製剤)は、服用の前後30分以内にタンニン酸を含む飲食物(緑茶、紅茶、コーヒー、ワイン、柿等)を摂取すると、タンニン酸と反応して鉄の吸収が促進されるため、服用前後はそれらを摂取するよう勧めた。 3 下痢に発熱を伴う場合は、食中毒菌等による腸内感染症の可能性があり、また、虫垂炎や虚血性大腸炎のような重大な疾患に起因する場合もあるため、安易に止瀉薬を用いて症状を一時的に鎮めるのではなく、医療機関を受診するよう勧めた。 4 高コレステロール改善薬は、ウエスト周囲径(腹囲)を減少させるなどの痩身効果を目的とする医薬品ではないことを説明した。
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解答
2
解説
鉄製剤はタンニン酸(緑茶や紅茶、コーヒー等)と反応すると不溶性のタンニン酸鉄となり吸収が妨げられます。そのため、服用の前後30分間はタンニン酸を含む飲食物を避けるよう指導します。
解き方
- 選択肢1:一般用医薬品の循環器用薬は体質改善や症状緩和が目的であり疾患そのものの根治療法ではないため適切な対応です。
- 選択肢2:鉄製剤とタンニン酸の併用は鉄の吸収を低下させるため、「摂取を勧める」のは誤った対応です。
- 選択肢3:発熱を伴う下痢は感染症や重篤疾患の疑いがあるため、止瀉薬の安易な使用を避け受診勧奨するのは適切な対応です。
- 選択肢4:高コレステロール改善薬は血中脂質の改善が目的であり、痩身を目的としたものではないため適切な説明です。
- 選択肢 1不正解
- 一般用医薬品の高血圧・心疾患に伴う諸症状改善薬は根本治療を目的としないため、この説明は適切です。
- 選択肢 2正解
- タンニン酸は鉄と結合して吸収を阻害(低下)させるため、服用前後30分は摂取を控えるよう指導すべきであり、本記述は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 発熱を伴う下痢では腸管内の病原菌排出を妨げるおそれや重大疾患の可能性があるため、医療機関受診を勧める対応は適切です。
- 選択肢 4不正解
- 高コレステロール改善薬は痩身(ダイエット)目的の薬ではないため、この説明は適切です。
覚えるポイント
- 鉄製剤+タンニン酸(緑茶・紅茶等)=鉄の吸収阻害(服用前後30分は摂取を避ける)
間違えやすいところ
- 「鉄の吸収が促進される」と誤認しないよう、タンニン酸と反応して不溶化・吸収低下する機序を確実に押さえます。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(貧血用薬・相互作用)
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.22 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
痔及び痔疾用薬の基礎知識
第3章 主な医薬品とその作用 · 痔の病態 / カルバゾクロム / 生活習慣
痔及び痔疾用薬に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 裂肛は、肛門の出口からやや内側の上皮に傷が生じた状態であり、一般に、「切れ痔」(又は「裂け痔」)と呼ばれる。 b 直腸粘膜と皮膚の境目となる歯状線より下部の、肛門の出口側にできた痔核を外痔核と呼び、排便時にのみ、出血等の症状が現れる。 c カルバゾクロムは、毛細血管を補強、強化して出血を抑える働きがあるとされ、止血効果を期待して内用痔疾用薬に配合されている場合がある。 d 痔は、肛門部に過度の負担をかけることやストレス等により生じる生活習慣病であるため、痔疾用薬の使用と併せて、痔を生じた要因となっている生活習慣の改善等が図られることが重要である。
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解答
5
解説
痔は肛門部の血行障害や組織の損傷によって生じる疾患であり、歯状線より上部にできる内痔核と下部にできる外痔核では生じる症状(疼痛や出血の現れ方)が異なります。また、症状の緩和だけでなく生活習慣の改善が不可欠です。
解き方
- 記述aについて、裂肛(切れ痔・裂け痔)の病態定義を確認し、正しいと判断します。
- 記述bについて、外痔核は知覚神経が通る部位にでき激しい痛みを伴うのに対し、排便時のみ出血等が見られるのは内痔核の特徴であるため誤りと判断します。
- 記述c・dについて、カルバゾクロムの止血作用および痔疾改善に向けた生活習慣改善の重要性が正しいことを確認し、正誤の組み合わせを導きます。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤り、記述bが正とされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが正、記述cが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述dが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤り、記述bが正とされているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 内痔核は歯状線より上(痛みが少なく排便時に出血)、外痔核は下(知覚神経があり激しく痛む)。
間違えやすいところ
- 外痔核と内痔核の発生部位(歯状線の上下)および自覚症状の違いを取り違えやすいので注意が必要です。
出題の前提:手引き(平成25年版)第3章 痔疾用薬
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.23 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
外用痔疾用薬の配合成分
第3章 主な医薬品とその作用 · ジブカイン / クロタミトン / イソプロピルメチルフェノール / ナファゾリン
外用痔疾用薬に配合される成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 塩酸ジブカインは、抗ヒスタミン成分であり、痔に伴う痒みを和らげることを目的として用いられる。 b クロタミトンは、局所への穏やかな刺激によって痒みを抑える効果を期待して配合されている場合がある。 c イソプロピルメチルフェノールは、組織修復成分であり、痔による肛門部の創傷の治癒を促す効果を期待して用いられる。 d 塩酸ナファゾリンは、血管収縮作用による止血効果を期待して配合されていることがある。
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解答
3
解説
外用痔疾用薬には、局所麻酔成分、鎮痒成分、殺菌消毒成分、血管収縮成分、組織修復成分、抗炎症成分など、症状や目的に応じた多様な成分が配合されます。各成分の薬効分類と作用機序を正確に区別することが大切です。
解き方
- 記述aについて、塩酸ジブカインは抗ヒスタミン成分ではなく局所麻酔成分であるため誤りと判断します。
- 記述bについて、クロタミトンは温感刺激等により痒みを抑える鎮痒成分であり正しいと判断します。
- 記述cについて、イソプロピルメチルフェノールは組織修復成分ではなく殺菌消毒成分であるため誤りと判断します。
- 記述dについて、塩酸ナファゾリンはアドレナリン作動性の血管収縮成分であり止血効果を期待して配合されるため正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りでbが正であるため、組み合わせとして誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcがいずれも誤りであるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- bとdがともに正しい記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- cが誤りでdが正であるため、組み合わせとして誤りです。
覚えるポイント
- ジブカイン・リドカインは局所麻酔成分、イソプロピルメチルフェノールは殺菌消毒成分。
間違えやすいところ
- アラントインなどの組織修復成分とイソプロピルメチルフェノールなどの殺菌消毒成分の効能を混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き(平成25年版)第3章 痔疾用薬
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.23 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
婦人用薬の配合生薬成分
第3章 主な医薬品とその作用 · コウブシ / ソウジュツ / カノコソウ / センキュウ
婦人用薬に含まれる成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a コウブシは、鎮静、鎮痛のほか、女性の滞っている月経を促す作用を期待して配合されている場合がある。 b ソウジュツは、神経の興奮・緊張を和らげる作用を期待して配合されている場合がある。 c カノコソウは、香りによる健胃作用を期待して配合されている場合がある。 d センキュウは、血行を改善し、血色不良や冷えの症状を緩和するほか、強壮、鎮静、鎮痛等の作用を期待して用いられる。
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解答
1
解説
婦人用薬には女性ホルモンのバランスや自律神経の乱れ、血行障害に伴う冷えや痛みを改善するため多様な生薬が配合されます。カノコソウは鎮静作用、ソウジュツは健胃・利尿作用、センキュウやコウブシは血行促進や通経・鎮痛等の目的で配合されます。
解き方
- 記述aについて、コウブシの鎮静・鎮痛および通経作用に関する記述が正しいことを確認します。
- 記述bについて、ソウジュツは健胃・利尿等の目的で用いられ、神経の興奮・緊張を和らげる記述はカノコソウ等の説明であるため誤りと判断します。
- 記述cについて、カノコソウは鎮静作用を目的として用いられ、健胃作用の記述はソウジュツ等の説明であるため誤りと判断します。
- 記述dについて、センキュウの血行改善、冷えの緩和、強壮、鎮静等の作用に関する記述が正しいことを確認します。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、bが正とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cが正、dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、bが正とされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、cが正、dが誤とされているため誤りです。
覚えるポイント
- カノコソウは神経の興奮・緊張緩和(鎮静)、ソウジュツは健胃・利尿。
間違えやすいところ
- ソウジュツとカノコソウの主な薬効を取り違えて覚えてしまわないよう注意が必要です。
出題の前提:手引き(平成25年版)第3章 婦人用薬
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.24 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
婦人用漢方処方製剤の鑑別
第3章 主な医薬品とその作用 · 加味逍遙散 / 体力中等度以下・虚弱体質 / 更年期障害 / 血の道症
第1欄の記述は、婦人用薬として用いられる漢方処方製剤に関するものである。該当する漢方処方製剤を第2欄から1つ選びなさい。 【第1欄】 虚弱体質で肩がこり、疲れやすく、精神不安等の精神神経症状、ときに便秘の傾向のある女性における冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症に適すとされるが、胃腸の弱い人では悪心(吐き気)、嘔吐、胃部不快感、下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。 【第2欄】 1 桂枝湯 2 酸棗仁湯 3 白虎加人参湯 4 大柴胡湯 5 加味逍遙散
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解答
5
解説
婦人薬に用いられる漢方処方製剤は体力(証)と症状によって適応が異なります。加味逍遙散は体力中等度以下で虚弱体質、精神神経症状(イライラ、不安等)を伴う更年期障害や月経不順等に適しますが、地黄や柴胡など胃腸に負担をかける生薬を含むため胃腸虚弱者には不向きとされます。
解き方
- 第1欄の体力・症状キーワード(虚弱体質、肩こり、精神不安等の精神神経症状、ときに便秘傾向、更年期障害、胃腸虚弱者に不向き)を確認します。
- 選択肢の各漢方処方(桂枝湯、酸棗仁湯、白虎加人参湯、大柴胡湯、加味逍遙散)を比較し、条件に合致するのが加味逍遙散であることを特定します。
- 選択肢 1不正解
- 桂枝湯は、体力虚弱で汗が出るかぜの初期等に用いられる漢方処方製剤です。
- 選択肢 2不正解
- 酸棗仁湯は、体力中等度以下で心身が疲労して眠れない不眠症等に用いられる漢方処方製剤です。
- 選択肢 3不正解
- 白虎加人参湯は、体力中等度以上で熱感と強い口渇がある湿疹や皮膚炎等に用いられる漢方処方製剤です。
- 選択肢 4不正解
- 大柴胡湯は、体力が充実して便秘傾向がある人における常習便秘や高血圧等に用いられます。
- 選択肢 5正解
- 加味逍遙散の説明として適応症や体質、使用上の注意が完全に一致しています。
覚えるポイント
- 加味逍遙散:虚弱体質、肩こり、疲れやすく、精神不安、ときに便秘、更年期障害・血の道症。
間違えやすいところ
- 当帰芍薬散(便秘傾向なし・貧血気味)、桂枝茯苓丸(比較的体力あり)、加味逍遙散(精神不安・ときに便秘)の三大婦人薬を混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き(平成25年版)第3章 婦人用薬
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.24 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
アレルギー用薬の配合成分
第3章 主な医薬品とその作用 · シンイ / トラネキサム酸 / マレイン酸クロルフェニラミン / 塩酸プソイドエフェドリン
アレルギー用薬に配合される成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a シンイは、シソ科のケイガイの花穂を用いた生薬で、発汗、解熱、鎮痛等の作用を有するとされ、鼻閉への効果を期待して用いられる。 b トラネキサム酸は、皮膚や鼻粘膜の炎症を和らげることを目的として用いられる。 c マレイン酸クロルフェニラミンは、抗コリン作用も示すため、排尿困難や口渇、便秘等の副作用が現れることがある。 d 塩酸プソイドエフェドリンは、他のアドレナリン作動成分に比べて中枢神経系に対する作用が弱く、不眠や神経過敏の副作用は現れない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
アレルギー用薬に配合される成分には、抗ヒスタミン成分、抗炎症成分、アドレナリン作動成分、生薬成分等があります。各成分の作用機序だけでなく、抗コリン作用による副作用や中枢神経興奮作用などの安全性上の注意点も把握しておく必要があります。
解き方
- 記述aについて、シンイはモクレン科のタムシバ等の蕾を用いた生薬であり、シソ科のケイガイの花穂はケイガイの説明であるため誤りと判断します。
- 記述bについて、トラネキサム酸は抗炎症成分であり、皮膚や鼻粘膜の炎症を和らげる目的で配合されるため正しいと判断します。
- 記述cについて、マレイン酸クロルフェニラミンなどの抗ヒスタミン成分は抗コリン作用も併せ持つため、排尿困難や口渇等の副作用が現れることがあり正しいと判断します。
- 記述dについて、塩酸プソイドエフェドリンは中枢神経系に対する作用が他のアドレナリン作動成分に比べて強く、不眠や神経過敏等の副作用が現れるおそれがあるため誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りでbが正であるため、組み合わせとして誤りです。
- 選択肢 2正解
- bとcがともに正しい記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- cが正でdが誤りであるため、組み合わせとして誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aおよびdがいずれも誤りであるため誤りです。
覚えるポイント
- プソイドエフェドリンは中枢神経刺激作用が比較的強く、不眠や神経過敏を起こしやすい。
間違えやすいところ
- シンイ(モクレン科の花蕾)とケイガイ(シソ科の花穂)の基原を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:手引き(平成25年版)第3章 鼻炎用点鼻薬・内服アレルギー用薬
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.25 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
アレルギー及びアレルギー用薬の留意点
第3章 主な医薬品とその作用 · 対症療法 / 使用期間(5~6日間) / 予防的使用の制限 / アレルゲンの除去・回避
アレルギー及びアレルギー用薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 蕁麻疹や鼻炎等のアレルギー症状に対する医薬品の使用は、基本的に対症療法である。 b 一般用医薬品のアレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む。)は、長期の連用は避け、5~6日間使用しても症状の改善がみられない場合には、医師の診療を受けることが望ましい。 c アレルギー症状が現れる前から予防的に一般用医薬品のアレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む。)を使用することは適当でない。 d アレルギー症状を軽減するには、日常生活におけるアレルゲンの除去・回避といった根源的な対応が図られることが重要である。
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解答
5
解説
一般用医薬品のアレルギー用薬はアレルギー症状を一時的に抑える対症療法であり、発症前の予防的使用は適当ではありません。長期連用を避け、5〜6日間使用しても改善しない場合は医療機関を受診すること、および原因アレルゲンの除去・回避が根本的な対策となることを理解する必要があります。
解き方
- 記述aについて、アレルギー用薬が対症療法であることを確認し正と判断します。
- 記述bについて、一般用のアレルギー用薬は5〜6日間の使用を目安とすることを確認し正と判断します。
- 記述cについて、一般用医薬品のアレルギー用薬を発症前から予防的に服用することは適当でないため正と判断します。
- 記述dについて、アレルゲンの除去・回避が症状軽減の根源的な対応として重要であることを確認し正と判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述dが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dのすべての記述が正しく、適切な組み合わせです。
覚えるポイント
- 一般用のアレルギー用薬は対症療法。予防的使用は不適当で、漫然と連用しない(5~6日)。
間違えやすいところ
- 医療用医薬品の一部とは異なり、一般用のアレルギー用薬を予防目的で事前に連用することは推奨されません。
出題の前提:手引き(平成25年版)第3章 内服アレルギー用薬
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.25 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
点鼻薬・鼻に用いる薬の配合成分
第3章 主な医薬品とその作用 · フェニレフリン / クロモグリク酸ナトリウム / リドカイン / グリチルリチン酸二カリウム
鼻に用いる薬に配合される成分に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
鼻に用いる薬(点鼻薬など)には、充血を除去するアドレナリン作動成分、肥満細胞を安定化させる抗アレルギー成分、痛みや痒みを抑える局所麻酔成分、炎症を鎮める抗炎症成分、細菌の繁殖を抑える殺菌消毒成分などが組み合わされます。各成分の固有の作用を正しく把握する必要があります。
解き方
- 選択肢1について、塩酸フェニレフリンの血管収縮作用による鼻づまり改善の記述が正しいことを確認します。
- 選択肢2について、クロモグリク酸ナトリウムのヒスタミン遊離抑制作用(肥満細胞脱顆粒抑制)が正しいことを確認します。
- 選択肢3について、リドカインが局所麻酔成分として鼻粘膜の過敏性や痒みを和らげる目的で配合されることを確認します。
- 選択肢4について、グリチルリチン酸二カリウムは抗炎症成分であり、二次感染防止(殺菌消毒)を目的とする説明は誤りであると特定します。
- 選択肢 1不正解
- 血管収縮作用により鼻粘膜の充血や腫れを改善するアドレナリン作動成分の説明として正しいです。
- 選択肢 2不正解
- 肥満細胞膜を安定化させてヒスタミンの遊離を抑える抗アレルギー成分の説明として正しいです。
- 選択肢 3不正解
- 局所麻酔作用により過敏性や痛み・痒みを鎮める成分の説明として正しいです。
- 選択肢 4正解
- グリチルリチン酸二カリウムは抗炎症成分であり、二次感染防止は殺菌消毒成分の作用であるため誤りです。
覚えるポイント
- グリチルリチン酸二カリウムは抗炎症成分。二次感染防止は殺菌消毒成分(ベンザルコニウム等)。
間違えやすいところ
- 抗炎症成分(グリチルリチン酸等)と殺菌消毒成分(塩化ベンザルコニウム等)の配合目的を混同しないように注意しましょう。
出題の前提:手引き(平成25年版)第3章 鼻炎用点鼻薬
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.26 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
点眼薬の配合成分とその作用
第3章 主な医薬品とその作用 · 酢酸トコフェロール / メチル硫酸ネオスチグミン / コンドロイチン硫酸ナトリウム / タウリン
次の表は、ある点眼薬に配合されている成分の一部である。この医薬品に含まれる成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 〔100mL 中〕 ・酢酸トコフェロール 20 mg ・メチル硫酸ネオスチグミン 5 mg ・塩酸ジフェンヒドラミン 20 mg ・コンドロイチン硫酸ナトリウム 100 mg ・アミノエチルスルホン酸(タウリン) 500 mg a 酢酸トコフェロールは、視細胞が光を感受する反応に関与していることから、視力調整等の症状を改善する効果を期待して配合されている。 b メチル硫酸ネオスチグミンは、コリンエステラーゼの働きを抑える作用を示し、毛様体におけるアセチルコリンの働きを助けることで、目の調節機能を改善する効果を目的として配合されている。 c コンドロイチン硫酸ナトリウムは、炎症を生じた眼粘膜の組織修復を促す作用を期待して、配合されている。 d アミノエチルスルホン酸(タウリン)は、新陳代謝を促し、目の疲れを改善する効果を期待して配合されている。
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解答
3
解説
点眼薬には、目の調節機能改善成分(メチル硫酸ネオスチグミン等)、血行促進成分(ビタミンE等)、角膜保護成分(コンドロイチン硫酸ナトリウム等)、新陳代謝促進成分(アミノ酸・タウリン等)、抗ヒスタミン成分などが配合されます。それぞれの作用機序を正確に理解しておく必要があります。
解き方
- 記述aについて、視細胞の光受容反応に関与するのはビタミンA等であり、酢酸トコフェロールは血行促進成分であるため誤りと判断します。
- 記述bについて、メチル硫酸ネオスチグミンがコリンエステラーゼ阻害により毛様体のピント調節機能を改善する記述を確認し正しいと判断します。
- 記述cについて、コンドロイチン硫酸ナトリウムは角膜保護成分であり、組織修復を促す成分(アラントイン等)の説明となっているため誤りと判断します。
- 記述dについて、アミノエチルスルホン酸(タウリン)が新陳代謝を促し目の疲れを改善する記述を確認し正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aおよびcがいずれも誤りであるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bは正ですがcが誤りであるため、組み合わせとして誤りです。
- 選択肢 3正解
- bとdがともに正しい記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤りでdが正であるため、組み合わせとして誤りです。
覚えるポイント
- ネオスチグミンはコリンエステラーゼ阻害(調節機能改善)、コンドロイチンは角膜保護(乾燥防止)。
間違えやすいところ
- ビタミンE(酢酸トコフェロール:血行促進)とビタミンA(レチノール:視細胞の光受容・涙液産生促進)の役割を取り違えやすいので注意しましょう。
出題の前提:手引き(平成25年版)第3章 眼科用薬
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.26 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
点眼薬の配合成分と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / 人工涙液 / アドレナリン作動成分 / サルファ剤
点眼薬に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 人工涙液は、涙液成分を補うことを目的とするもので、目の疲れや乾き、コンタクトレンズ装着時の不快感等に用いられる。 b アドレナリン作動成分を含む点眼薬は、緑内障と診断された人では、眼圧の上昇をまねき、緑内障を悪化させたり、その治療を妨げたりするおそれがある。 c 抗ヒスタミン成分を含む点眼薬は、鼻炎用点鼻薬と併用した場合には、眠気が現れることがあるため、乗物又は機械類の運転操作を避ける必要がある。 d スルファメトキサゾールは、細菌感染による結膜炎やものもらい(麦粒腫)、眼瞼炎などの化膿性の症状の改善を目的として配合されており、すべての細菌に対して効果を示す。
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解答
4
解説
点眼薬に含まれる有効成分は、点眼により一部が鼻涙管を通って全身に移行することがあります。そのためアドレナリン作動成分による眼圧上昇や、抗ヒスタミン成分の全身作用(眠気等)に留意が必要です。また抗菌成分は特定の病原菌にのみ有効であり、すべての細菌に効くわけではありません。
解き方
- 記述aについて、人工涙液の目的と効能が合致しているか確認し「正」と判定します。
- 記述bについて、アドレナリン作動成分の散瞳作用に伴う眼圧上昇リスクを確認し「正」と判定します。
- 記述cについて、点眼薬と点鼻薬の併用による抗ヒスタミン成分の眠気発現を確認し「正」と判定します。
- 記述dについて、サルファ剤がすべての細菌に有効であるか確認し「誤」と判定します。
- 正・正・正・誤の組み合わせとなっている選択肢4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aとbが正しく、dが誤りであるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bとcが正しく、dが誤りであるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- cが正しいため誤った組み合わせです。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aが正しく、dが誤りであるため誤った組み合わせです。
覚えるポイント
- サルファ剤(スルファメトキサゾール等)は細菌感染による化膿性疾患に用いられますが、すべての細菌に効くわけではありません。
間違えやすいところ
- 抗菌成分であっても全ての微生物や細菌に万能ではない点に注意しましょう。
出題の前提:手引き(平成25年版)第3章「眼科用薬」
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.27 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
角質軟化薬とうおのめ・たこ・いぼの異同
主な医薬品とその作用 · 皮膚糸状菌・角質軟化薬 / 鶏眼 / 胼胝 / 疣贅
うおのめ(鶏眼)、たこ(胼胝)、いぼ(疣贅)に関する記述について、( a )~( d )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ( a )は、角質の芯が真皮にくい込んでいるため、圧迫されると痛みを感じるのに対し、( b )は、角質層の一部が単純に肥厚したもので芯がなく、通常、痛みは伴わない。いぼは、表皮が隆起した小型の良性の腫瘍で、( c )性のいぼと老人性のいぼに大別される。 いぼに用いる製品は、( d )認められている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
うおのめ(鶏眼)は中心部に硬い角質の芯があり真皮層に食い込んで痛みます。たこ(胼胝)は角質が全体的に肥厚したもので芯がなく通常無痛です。いぼ(疣贅)は主にヒトパピローマウイルス等の感染によるウイルス性のものと加齢による老人性のものがあり、いぼ用製品は医薬品に限られます(うおのめ・たこ用には医薬部外品もあります)。
解き方
- 記述の「角質の芯が真皮にくい込み痛む」からaはうおのめ、「芯がなく通常痛みを伴わない」からbはたこと判断します。
- いぼの種類としてcには「ウイルス」が入ることを確認します。
- いぼに用いる製品の区分としてdには「医薬品としてのみ」が入ることを確認します。
- a:うおのめ、b:たこ、c:ウイルス、d:医薬品としてのみ、が揃った選択肢1を選択します。
- 選択肢 1正解
- aがうおのめ、bがたこ、cがウイルス、dが医薬品としてのみ、で全て適切です。
- 選択肢 2不正解
- cのいぼの原因は細菌ではなくウイルスであるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cはウイルスであり、dのいぼ用製品は医薬部外品としては認められていないため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aとうおのめ、bとたこが逆であり、cも誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aとbが逆であり、dのいぼ用製品は医薬部外品としては認められないため誤りです。
覚えるポイント
- うおのめ=芯あり・痛む、たこ=芯なし・痛まない。いぼ用薬は医薬品としてのみ認められています。
間違えやすいところ
- たことうおのめの特徴を取り違えたり、いぼ用製品が医薬部外品にもあると誤認しやすい点に注意します。
出題の前提:手引き(平成25年版)第3章「皮膚被覆薬、角質軟化薬」
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.27 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
歯痛・歯槽膿漏薬の特徴と配合成分
主な医薬品とその作用 · 歯痛薬 / 歯槽膿漏薬 / クレオソート / 併用注意
歯痛・歯槽膿漏薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 歯痛薬は、歯の齲蝕(むし歯)による歯痛を応急的に鎮め、歯の齲蝕を修復する医薬品である。 b 歯槽膿漏薬は、歯肉炎、歯槽膿漏の諸症状(歯肉からの出血や膿、歯肉の腫れ、むずがゆさ、口臭、口腔内の粘り等)の緩和を目的とする医薬品である。 c 歯痛薬には、齲蝕を生じた部分における細菌の繁殖を抑えることを目的として、クレオソート等の殺菌消毒成分が用いられるが、粘膜刺激を生じることがあるため、歯以外の口腔粘膜や唇に付着しないように注意が必要である。 d 内服で用いる歯槽膿漏薬は、同じ又は同種の成分が配合されたかぜ薬が併用された場合でも、副作用が現れやすくなるおそれはない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
外用歯痛薬は虫歯の痛みを一時的に緩和するものであり、欠損した歯質を修復する作用はありません。また、内服歯槽膿漏薬には抗炎症成分や止血成分などが配合されていることがあり、同種成分を含むかぜ薬等と併用すると副作用が起こりやすくなります。
解き方
- 記述aについて、歯痛薬が「齲蝕を修復する」としているため誤りと判断します。
- 記述bについて、歯槽膿漏薬の目的と適応症状が正しいため「正」と判断します。
- 記述cについて、クレオソート等の殺菌成分が粘膜刺激性を持つため他部位に付着させない注意が必要であり「正」と判断します。
- 記述dについて、同種成分を含むかぜ薬等の併用で副作用の危険が高まるため「おそれはない」は誤りと判断します。
- 正しい組み合わせ(b、c)となっている選択肢2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りで、bが正しいため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2正解
- bおよびcが正しいため、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- cが正しく、dが誤りであるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aおよびdがともに誤りであるため誤った組み合わせです。
覚えるポイント
- 歯痛薬はむし歯の痛みを一時的に鎮めるのみで、むし歯そのものを治癒・修復することはできません。
間違えやすいところ
- 外用歯痛薬で痛みが消えても齲蝕が進行するため、速やかな歯科受診が必要であることを忘れないようにしましょう。
出題の前提:手引き(平成25年版)第3章「歯痛・歯槽膿漏薬」
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.28 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
口内炎及び口内炎用薬に関する知識
主な医薬品とその作用 · 口内炎 / 塩化セチルピリジニウム / 受診勧奨 / 医薬品副作用
口内炎及び口内炎用薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 口内炎は、口腔粘膜に生じる炎症で、口腔の粘膜上皮に水疱や潰瘍ができて痛み、ときに口臭を伴う。 b 口内炎は、通常であれば1~2週間で自然寛解するが、一度に複数箇所に発生して食事に著しい支障を来すほどの状態であれば、医療機関を受診することが望ましい。 c 塩化セチルピリジニウムは、口腔粘膜の組織修復を促す作用を期待して用いられる。 d 一般用医薬品の副作用として口内炎が現れることがある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
口内炎は口腔粘膜の炎症であり、自然治癒することもありますが広範囲な場合や難治性の場合は医療機関を受診すべきです。塩化セチルピリジニウムは殺菌消毒成分(陽イオン界面活性剤)であり、組織修復を目的とする成分はアラントインやアズレンスルホン酸ナトリウムなどです。
解き方
- 記述aについて、口内炎の定義と症状の記述を確認し「正」と判定します。
- 記述bについて、自然寛解期間と重症時の受診勧奨の適切さを確認し「正」と判定します。
- 記述cについて、塩化セチルピリジニウムは殺菌消毒成分であり「組織修復を促す」は誤りと判定します。
- 記述dについて、医薬品の副作用として口内炎が生じることがあるため「正」と判定します。
- 正・正・誤・正の組み合わせである選択肢2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aおよびdが正しく、cが誤りであるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正で正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bが正しく、cが誤りであるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが正しいため誤った組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bが正しく、cが誤りであるため誤った組み合わせです。
覚えるポイント
- 塩化セチルピリジニウムは殺菌消毒成分、組織修復成分はアラントインやアズレンスルホン酸ナトリウムです。
間違えやすいところ
- 殺菌消毒成分と組織修復成分の薬効群の取り違えに注意しましょう。
出題の前提:手引き(平成25年版)第3章「口内炎用薬」
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.28 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
禁煙補助剤(咀嚼剤)の使用方法と注意点
主な医薬品とその作用 · 禁煙補助剤 / ニコチン製剤 / 相互作用 / 使用上の注意
一般用医薬品の禁煙補助剤(咀嚼剤)に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
ニコチン咀嚼剤は口腔粘膜からニコチンを吸収させて禁煙時の離脱症状を緩和する医薬品です。口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が低下するため飲食後の使用に注意します。また依存性を避けるため長期間漫然と使用せず、使用期間は通常3ヶ月以内とされています。
解き方
- 選択肢1について、酸性食品の摂取直後はニコチンの吸収が低下するため正しく適切です。
- 選択肢2について、長期連用は禁忌であり「1年以上継続して使用する必要がある」は誤りです。
- 選択肢3について、喫煙しながら使用するとニコチン過量摂取になるため正しい記述です。
- 選択肢4について、胎児障害や早産等の危険があるため妊婦は使用不可で正しい記述です。
- 誤っている記述として選択肢2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 口腔内が酸性になるとニコチン吸収が阻害されるため正しい記述です。
- 選択肢 2正解
- 使用期間の上限は通常3ヶ月と定められており、1年以上継続使用するものではないため誤り(正答)です。
- 選択肢 3不正解
- 喫煙を続けながら使用すると過量摂取になるため完全に禁煙して使用する旨は正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- ニコチンは胎盤を通過し胎児に悪影響を与えるため妊婦等は使用を避けることとされており正しい記述です。
覚えるポイント
- 禁煙補助剤は長期連用せず、徐々に使用個数を減らして3ヶ月以内を目安に使用します。
間違えやすいところ
- 禁煙補助剤を長期間続けることで禁煙が維持できると誤解しないようにしましょう。
出題の前提:手引き(平成25年版)第3章「禁煙補助剤」
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.29 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
滋養強壮保健薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · グルクロノラクトン / アスパラギン酸ナトリウム / ガンマ-オリザノール / ニンジン
滋養強壮保健薬に配合される成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a グルクロノラクトンは、肝臓の働きを助け、肝血流を促進する働きがあり、全身倦怠感や疲労時の栄養補給を目的として配合される。 b アスパラギン酸ナトリウムは、髪や爪、肌などに存在するアミノ酸の一種で、皮膚におけるメラニンの生成を抑えるとともに、皮膚の新陳代謝を活発にしてメラニンの排出を促す働きがあるとされる。 c ガンマ-オリザノールは、生体内に存在する有機酸の一種であり、その働きは必ずしも明らかにされていないが、胃液分泌を促す、胃の運動を高める、胃壁の循環血流を増す等の作用があるとされ、胃の働きの低下や食欲不振の改善を期待して用いられる。 d ニンジンは、神経系の興奮や副腎皮質の機能亢進等の作用により、外界からのストレス刺激に対する抵抗力や新陳代謝を高めるとされる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
滋養強壮保健薬の配合成分において、グルクロノラクトンは肝血流促進・解毒機能補助、システインはメラニン生成抑制と角質代謝、カルニチン塩化物は胃機能亢進、ガンマ-オリザノールは自律神経系への作用、ニンジンは副腎皮質刺激等によるストレス抵抗性向上を担います。
解き方
- 記述aについて、グルクロノラクトンの肝機能改善・疲労時栄養補給の作用を確認し「正」と判定します。
- 記述bについて、メラニン生成抑制等の記述はシステインの説明でありアスパラギン酸ナトリウムではないため「誤」と判定します。
- 記述cについて、胃機能改善の記述はカルニチン塩化物等の説明(ガンマ-オリザノールは米油由来の自律神経調整成分)であるため「誤」と判定します。
- 記述dについて、ニンジンの興奮・副腎皮質亢進によるストレス抵抗性向上作用を確認し「正」と判定します。
- 正・誤・誤・正の組み合わせである選択肢1を選択します。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aが正しく、bが誤りであるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- cが誤り、dが正しいため誤った組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが正しく、bが誤りであるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aが正しく、cが誤りであるため誤った組み合わせです。
覚えるポイント
- メラニン生成抑制・排泄促進はシステイン、胃液分泌・胃運動亢進はカルニチン塩化物の特徴です。
間違えやすいところ
- アスパラギン酸(エネルギー代謝・疲労回復)とシステイン(皮膚・爪の代謝)を混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き(平成25年版)第3章「滋養強壮保健薬」
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.29 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
滋養強壮保健薬のビタミン成分(ビタミンDの作用)
主な医薬品とその作用 · ビタミン成分 / ビタミンD / カルシウム代謝 / くる病
第1欄の記述に該当する成分として最も適するものを第2欄から1つ選びなさい。 【第1欄】 腸管でのカルシウム吸収及び尿細管でのカルシウム再吸収を促して、骨の形成を助ける栄養素であり、製剤は骨歯の発育不良、くる病の予防等に用いられる。 【第2欄】
解答・解説を表示
解答
5
解説
ビタミンD(エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール等)は脂溶性ビタミンで、腸管からのカルシウム吸収を促し、骨の形成を助けます。欠乏すると骨軟化症や小児のくる病を引き起こします。
解き方
- 第1欄の「カルシウム吸収促進」「骨の形成」「くる病の予防」というキーワードを確認します。
- これらに該当するビタミンはビタミンD(カルシフェロール類)であることを同定します。
- 該当する選択肢5(ビタミンD)を選択します。
- 選択肢 1不正解
- ビタミンAは夜盲症の予防や皮膚・粘膜の維持に関与する成分です。
- 選択肢 2不正解
- ビタミンB1は糖質代謝に関与し、神経炎や脚気等の改善に用いられます。
- 選択肢 3不正解
- ビタミンB6はアミノ酸代謝や神経伝達物質合成に関与する水溶性ビタミンです。
- 選択肢 4不正解
- ビタミンB12は赤血球形成や神経機能の維持に関与する水溶性ビタミンです。
- 選択肢 5正解
- 腸管でのカルシウム吸収を助け、骨歯の発育不良やくる病予防に用いられるのはビタミンDです。
覚えるポイント
- ビタミンD=カルシウム吸収促進・骨形成・くる病予防。
間違えやすいところ
- ビタミンA(夜盲症・皮膚粘膜)やビタミンB群(代謝系)と混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き(平成25年版)第3章「滋養強壮保健薬」
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.30 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
漢方処方製剤の基礎理論と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 陰陽五行説 / 虚証・実証 / 重篤な副作用 / 小児の使用
漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 陰陽五行説は、人体の臓器を五臓六腑に分け、それぞれの臓器が相互に作用し合って生体のバランスを取っている、という考え方に基づいて処方を選択する考え方である。 b 虚証とは、体内の臓器を働かせるエネルギーの貯蔵量が少ない体質(虚弱体質(体力の衰えている人、体の弱い人))をいい、実証とは、そうしたエネルギーの貯蔵量が多い体質(比較的体力がある状態)をいう。 c 一般用医薬品として販売される漢方処方製剤は作用が穏やかなので、重篤な副作用が起きることはない。 d 漢方処方製剤は、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合であっても、生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととされている。
解答・解説を表示
解答
5
解説
漢方処方製剤は五臓六腑や陰陽五行説などの東洋医学的理論に基づいて用いられます。体質や体力に応じた証(虚証・実証等)に適合させることが基本です。生薬製剤であっても間質性肺炎や偽アルドステロン症等の重篤な副作用を引き起こすことがあり、また生後3ヶ月未満の乳児への使用は禁止されています。
解き方
- 記述aについて、陰陽五行説および五臓六腑の考え方に関する記述を確認し「正」と判定します。
- 記述bについて、虚証(虚弱・エネルギー少ない)と実証(体力あり・エネルギー多い)の定義を確認し「正」と判定します。
- 記述cについて、「重篤な副作用が起きることはない」は明らかな誤り(間質性肺炎や肝障害等あり)と判定します。
- 記述dについて、適用下限がない場合でも生後3ヶ月未満の乳児には使用しない旨を確認し「正」と判定します。
- 正・正・誤・正の組み合わせである選択肢5を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aおよびdが正しく、cが誤りであるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bが正しく、cが誤りであるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが正しいため誤った組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bおよびdが正しく、cが誤りであるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 漢方薬でも間質性肺炎、肝機能障害、偽アルドステロン症等の重篤な副作用が発生することがあります。生後3ヶ月未満の乳児には使用しません。
間違えやすいところ
- 「天然の生薬だから副作用がない・安全である」という思い込みに注意しましょう。
出題の前提:手引き(平成25年版)第3章「漢方処方製剤」
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.30 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
殺虫成分の作用機序と中毒症状
主な医薬品とその作用 · 公衆衛生用薬 / 殺虫剤 / 有機リン系 / コリンエステラーゼ
殺虫剤に関する次の文中の空欄( a )~( c )に入る字句の正しい組み合わせを選びなさい。 ( a )は、有機リン系殺虫成分であり、殺虫作用は、( b )と不可逆的に結合してその働きを阻害することによる。 誤って飲み込んでしまった場合には、神経の異常な興奮が起こり、( c )、呼吸困難、筋肉麻痺等の症状が現れるおそれがある。これらの症状が見られたときは、直ちに医師の診断を受ける必要がある。
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解答
1
解説
有機リン系殺虫成分は、神経伝達物質アセチルコリンを分解するコリンエステラーゼと不可逆的に結合して阻害し、アセチルコリンを過剰に蓄積させて殺虫効果を発揮します。ヒトが誤飲するとアセチルコリン過剰による副交感神経刺激(縮瞳、発汗、呼吸困難等)や筋肉麻痺などの中毒症状を呈します。
解き方
- 殺虫成分の分類を確認し、プロポスクルはカーバメート系、ジクロルボスやダイアジノンは有機リン系であることを判別する。
- 有機リン系成分の作用標的がコリンエステラーゼの不可逆的阻害であることを確認する。
- アセチルコリンの過剰蓄積によって瞳孔が縮小する「縮瞳」が現れることを確認し、該当する選択肢1を導き出す。
- 選択肢 1正解
- ジクロルボスは有機リン系成分であり、コリンエステラーゼを不可逆的に阻害し、中毒時には縮瞳などの副交感神経症状が現れます。
- 選択肢 2不正解
- プロポスクルは有機リン系ではなくカーバメート系殺虫成分であるため誤りです(カーバメート系は可逆的阻害)。
- 選択肢 3不正解
- プロポスクルはカーバメート系殺虫成分であり、阻害対象もアドレナリンではなくコリンエステラーゼであるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- ダイアジノンは有機リン系ですが、阻害する生体内酵素はアドレナリンではなくコリンエステラーゼであるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- ダイアジノンおよびコリンエステラーゼの記述は正しいものの、中毒時に現れる瞳孔症状は散瞳ではなく縮瞳であるため誤りです。
覚えるポイント
- 有機リン系はコリンエステラーゼを「不可逆的」に阻害し、中毒症状として「縮瞳」を起こす。
間違えやすいところ
- カーバメート系(プロポスクル等)との違い(カーバメート系は可逆的阻害)や、散瞳と縮瞳を取り違えやすい点に注意する。
出題の前提:手引き(平成25年版等)第3章「公衆衛生用薬」の殺虫剤・忌避剤の項目に準拠。
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.31 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
殺菌消毒成分の特徴と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 公衆衛生用薬 / 殺菌消毒薬 / 塩素系 / クレゾール石鹸液
殺菌消毒成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 塩素系殺菌消毒成分は、酸性の洗剤・洗浄剤と反応して有毒な塩素ガスを発生するため、混ざらないように注意する必要がある。 b イソプロパノールは、ウイルスに対する不活性効果がエタノールよりも高い。 c ジクロルイソシアヌル酸ナトリウムは、塩素臭や刺激性、金属腐食性が強く、プールの殺菌・消毒に用いることができない。 d 日本薬局方に収載されているクレゾール石鹸液は、原液を水で希釈して用いられるが、刺激性が強いため、原液が直接皮膚に付着しないようにする必要がある。
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解答
4
解説
殺菌消毒薬の各成分の性質(抗微生物スペクトル、安全性、配合上の注意)を理解することが重要です。塩素系殺菌成分は酸性物質と混ざると有毒な塩素ガスが発生します。アルコール類ではイソプロパノールはエタノールよりウイルスに対する不活化効果が劣ります。有機塩素化合物のジクロルイソシアヌル酸ナトリウムは刺激性・金属腐食性が比較的低くプール等の消毒に用いられます。
解き方
- aを検討:塩素系消毒成分が酸性洗剤等と反応して有毒な塩素ガスを発生するのは正しい記述である。
- bを検討:イソプロパノールはエタノールに比べてウイルス不活性化効果が劣るため、誤りである。
- cを検討:ジクロルイソシアヌル酸ナトリウムは次亜塩素酸ナトリウム等より刺激や腐食性が低くプール消毒に用いられるため、誤りである。
- dを検討:クレゾール石鹸液の原液は皮膚刺激性が強いため直接皮膚に付着しないよう希釈して使用する必要があり、正しい記述である。
- 正しい組み合わせ(a、d)である選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは正しいですが、記述cが誤っているため(プールの消毒に汎用される)、組み合わせとして誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述b(エタノールより効果が劣る)および記述cの双方が誤っているため、不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 記述dは正しいですが、記述bが誤っているため、組み合わせとして誤りです。
- 選択肢 4正解
- 記述a(塩素ガスの発生注意)および記述d(クレゾール原液の皮膚付着防止)はいずれも正しい記述です。
覚えるポイント
- イソプロパノールはエタノールよりウイルス不活化効果が劣る。塩素系は酸と混ざると塩素ガスが発生する。
間違えやすいところ
- ジクロルイソシアヌル酸ナトリウムがプール消毒等に広く用いられている点を見落とさないようにする。
出題の前提:手引き(平成25年版等)第3章「公衆衛生用薬」の消毒薬各論に準拠。
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.31 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
衛生害虫の生態と媒介疾患
主な医薬品とその作用 · 公衆衛生用薬 / 衛生害虫 / ダニ類 / ゴキブリ / トコジラミ
衛生害虫に関する記述のうち、誤っているものはどれか選びなさい。
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解答
3
解説
衛生害虫には病原体を媒介するもの(蚊、ハエ、イエダニ、ノミ等)や、刺咬・アレルゲンとなって健康被害を与えるもの(トコジラミ、ヒョウヒダニ等)が存在します。屋内塵性ダニ類(ヒョウヒダニ類、ケナガコナダニ等)は吸血・刺咬を行わずアレルゲンとして問題となる一方、イエダニはネズミに寄生し人を刺咬して吸血します。
解き方
- 選択肢1を検討:蚊が日本脳炎やマラリア等の重篤な感染症を媒介するのは正しい記述である。
- 選択肢2を検討:ゴキブリの卵(卵鞘)には薬剤が浸透しないため燻蒸処理で殺虫できず、3週ほど空けて再処理が必要となるため正しい記述である。
- 選択肢3を検討:ネズミに寄生して吸血し発疹熱やペスト等を媒介するのはイエダニであり、ヒョウヒダニ類は吸血せずアレルゲンとなるため誤りである。
- 選択肢4を検討:トコジラミ(ナンキンムシ)はカメムシ目であり刺咬により激しい痒痛を生じるため正しい記述である。
- 誤っている記述である選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 蚊は吸血により皮膚炎を起こすだけでなく、日本脳炎、マラリア、デング熱などの感染症を媒介するため正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- ゴキブリの卵は厚い殻(卵鞘)で保護されているため燻蒸殺虫成分が浸透せず、効果を示さないため正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- ヒョウヒダニ類やケナガコナダニは吸血せず死骸や糞がアレルゲンとなります。ネズミを宿主として吸血・病原体を媒介するのはイエダニの記述であり誤りです。
- 選択肢 4不正解
- トコジラミはカメムシ目に属し、夜間に吸血して激しい痒痛や全身症状を引き起こすため正しい記述です。
覚えるポイント
- ヒョウヒダニ類は人を刺さずアレルゲンとなる。ネズミに寄生し人を刺して吸血するのはイエダニ。
間違えやすいところ
- 屋内塵性ダニ(ヒョウヒダニ、コナダニ)と吸血性ダニ(イエダニ、マダニ)の生態・被害の特徴を混同しやすい。
出題の前提:手引き(平成25年版等)第3章「公衆衛生用薬」の衛生害虫各論に準拠。
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.32 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
一般用検査薬の定義と留意点
主な医薬品とその作用 · 一般用検査薬 / 体外診断用医薬品 / 尿検査薬 / 妊娠検査薬
一般用検査薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 体外診断用医薬品とは、専ら疾病の診断に使用されることが目的とされる医薬品のうち、人体に直接使用されるものをいう。 b 採取した尿を放置すると、雑菌の繁殖等によって尿中の成分の分解が進み、検査結果に影響を与えるおそれがあるので、なるべく採尿後速やかに検査がなされることが望ましい。 c 妊娠検査薬は、尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)の有無を調べるものである。 d 子宮外妊娠や胞状奇胎などを生じている場合には、妊娠しているにもかかわらず検査結果が陰性となることがある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
体外診断用医薬品は「人体に直接使用されることのない」医薬品です。一般用検査薬では尿検体などを速やかに測定する必要があり、放置すると雑菌等で測定対象が分解されます。妊娠検査薬は胎盤から分泌されるhCGを検出しますが、異常妊娠(子宮外妊娠や胞状奇胎等)では分泌異常により偽陰性を示すことがあります。
解き方
- aを検討:体外診断用医薬品は「人体に直接使用されることのないもの」と定義されるため、誤りである。
- bを検討:採取後の尿を放置すると成分分解や雑菌繁殖が生じ検査結果に影響するため速やかに検査すべきであり、正しい記述である。
- cを検討:妊娠検査薬が検出対象とするのは尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)であるため、正しい記述である。
- dを検討:子宮外妊娠や胞状奇胎などの異常妊娠では、hCGの産生異常等により陰性となることがあるため、正しい記述である。
- 正誤の組み合わせ(誤、正、正、正)である選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りで記述dが正しいため、この組み合わせは不適当です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りで記述cは正しいため、この組み合わせは不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが誤りで記述bは正しいため、この組み合わせは不適当です。
- 選択肢 4正解
- 記述aのみが「人体に直接使用されるもの」となっており誤りで、記述b、c、dはいずれも正しいです。
- 選択肢 5不正解
- 体外診断用医薬品は人体に直接使用されない医薬品であるため、記述aが誤りであり不適当です。
覚えるポイント
- 体外診断用医薬品は「人体に直接使用されることのない」医薬品である。
間違えやすいところ
- 妊娠検査薬で子宮外妊娠や絨毛がんなどの異常時にも「陰性」となる場合がある点を見落としやすい。
出題の前提:手引き(平成25年版等)第3章「一般用検査薬」の総論及び妊娠検査薬に準拠。
出典:静岡県『2013年度 静岡県 前半』
平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) p.32 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
2013年度 静岡県 前半
参照した公式資料
静岡県が公開した2013年度 静岡県 前半の問題・解答資料です。
- 平成25年度(前半) (PDF 414.2KB) ↗ — www.pref.shizuoka.jp(PDF・34ページ)
- 平成25年度(正答) (PDF 33.1KB) ↗ — www.pref.shizuoka.jp(PDF・1ページ)

