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2013年度 長野県 後半の概要
かぜ薬に用いられる漢方処方製剤の構成生薬
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / マオウ / カンゾウ / かぜ薬
かぜの症状の緩和に用いられる次の漢方処方製剤(a~e)のうち、構成生薬としてマオウとカンゾウの両方を含む製剤の正しい組み合わせを選びなさい。 a 麻黄湯 b 葛根湯 c 柴胡桂枝湯 d 半夏厚朴湯 e 小青竜湯
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解答
1
解説
かぜに用いられる漢方処方製剤では、マオウ(交感神経刺激様作用)やカンゾウ(偽アルドステロン症のリスク)を含むかどうかの把握が安全性管理上極めて重要です。
解き方
- 各漢方処方製剤に含まれる生薬構成を確認する。
- a(麻黄湯)、b(葛根湯)、e(小青竜湯)はマオウとカンゾウの双方を含むことを同定する。
- c(柴胡桂枝湯)はカンゾウを含むがマオウを含まず、d(半夏厚朴湯)は両方とも含まないことを確認し、該当する選択肢を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- 麻黄湯、葛根湯、小青竜湯はいずれもマオウとカンゾウの両方を含んでいるため正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 柴胡桂枝湯にはマオウが含まれず、半夏厚朴湯にはマオウもカンゾウも含まれないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 半夏厚朴湯にはマオウおよびカンゾウの双方が含まれていないため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 柴胡桂枝湯はマオウを含まず、半夏厚朴湯はマオウ・カンゾウを含まないため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 柴胡桂枝湯にはカンゾウは含まれますがマオウは含まれていないため誤りです。
覚えるポイント
- 半夏厚朴湯はマオウもカンゾウも含まない代表的な漢方処方製剤です。
間違えやすいところ
- 柴胡桂枝湯にマオウが含まれていると勘違いしやすいので注意が必要です。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成25年版)主な医薬品とその作用・かぜ薬
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.4 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
かぜ薬配合成分とその主な配合目的
主な医薬品とその作用 · かぜ薬 / 配合成分 / 塩酸ブロムヘキシン
かぜ薬に含まれる成分と、その主な配合目的に関する次の組み合わせのうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
5
解説
かぜ薬(総合感冒薬)には、解熱鎮痛成分、抗ヒスタミン成分、アドレナリン作動成分、鎮咳成分、去痰成分、抗炎症成分などがそれぞれの症状緩和目的に応じて配合されています。
解き方
- 選択肢1〜4の成分と配合目的の対応(解熱鎮痛、抗ヒスタミン、鼻充血除去、鎮咳)が正しいか照合する。
- 選択肢5の塩酸ブロムヘキシンの薬効群(去痰成分)と記述(抗炎症作用)を比較し、誤りであることを見出す。
- 選択肢 1不正解
- エテンザミドはサリチル酸系の解熱鎮痛成分であり、発熱を鎮め痛みを和らげる目的で配合されます。
- 選択肢 2不正解
- 塩酸ジフェンヒドラミンは抗ヒスタミン成分であり、くしゃみや鼻汁を抑える目的で配合されます。
- 選択肢 3不正解
- 塩酸プソイドエフェドリンは交感神経刺激成分であり、鼻粘膜充血を和らげ気管支を拡張します。
- 選択肢 4不正解
- 臭化水素酸デキストロメトルファンは非麻薬性鎮咳成分であり、延髄の咳嗽中枢に作用して咳を抑えます。
- 選択肢 5正解
- 塩酸ブロムヘキシンは分泌促進等により痰の排出を促す去痰成分であり、炎症の腫れを和らげる抗炎症成分ではありません。
覚えるポイント
- ブロムヘキシンは気道分泌を促して痰を排出しやすくする去痰成分です。
間違えやすいところ
- 抗炎症成分(トラネキサム酸やリゾチームなど)と去痰成分の薬効を取り違えないように注意しましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成25年版)主な医薬品とその作用・かぜ薬
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.4 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
合成解熱鎮痛薬の作用機構と特徴
主な医薬品とその作用 · 解熱鎮痛薬 / プロスタグランジン / イブプロフェン / アスピリン喘息
化学的に合成された成分を含有する解熱鎮痛薬に関する次の記述(a~d)のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 多くの場合、体内でのプロスタグランジンの産生を亢進し、胃酸の分泌を増加させる。 b イブプロフェンは、主として中枢性の作用によって解熱・鎮痛をもたらすと考えられており、抗炎症作用は期待できない。 c まれに重篤な副作用としてアスピリン喘息が知られているが、これはアスピリン特有の副作用ではない。 d 腎臓での水分の再吸収を促して循環血流量を増し、発汗を促す作用があるとされる。
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解答
4
解説
多くの合成解熱鎮痛成分(NSAIDs)は末梢でのプロスタグランジン産生を抑制することで抗炎症・鎮痛作用を発揮します。またアスピリン喘息は他の解熱鎮痛薬でも生じうる副作用です。
解き方
- 記述a:解熱鎮痛成分はプロスタグランジンの産生を抑制するため「亢進」は誤りであると判定する。
- 記述b:イブプロフェンは末梢の抗炎症作用を有するNSAIDであり、「中枢性で抗炎症作用が期待できない」はアセトアミノフェンの特徴であるため誤りと判定する。
- 記述c:アスピリン喘息はアスピリン以外の解熱鎮痛成分でも誘発されるため正しいと判定する。
- 記述d:解熱作用の機序として循環血流量増加と発汗促進が挙げられており正しいと判定する。
- 選択肢 1不正解
- a(産生抑制が正解)およびb(アセトアミノフェンの記述)はいずれも誤っています。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りで、cは正しいため、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りで、dは正しいため、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 4正解
- cとdの記述がともに正しいため、正解の組み合わせとなります。
覚えるポイント
- アスピリン喘息はアスピリン特有ではなく、他の解熱鎮痛薬全般でも起こり得ます。
間違えやすいところ
- イブプロフェンとアセトアミノフェンの作用特性(抗炎症作用の有無)を逆に取り違えないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成25年版)主な医薬品とその作用・解熱鎮痛薬
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.4 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
催眠鎮静薬配合成分の留意点
主な医薬品とその作用 · 催眠鎮静薬 / 抗ヒスタミン成分 / ブロムワレリル尿素 / アリルイソプロピルアセチル尿素
催眠鎮静薬に配合される成分に関する次の記述(a~d)のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 抗ヒスタミン成分は、まれに眠気とは正反対の作用を生じて、神経過敏や興奮などが現れることがある。 b ブロムワレリル尿素は、胎児障害の可能性があるため、妊婦または妊娠していると思われる女性は使用を避けることが望ましい。 c 生薬成分のみからなる鎮静薬は、作用が緩和なため、複数の鎮静薬を併用することが推奨される。 d アリルイソプロピルアセチル尿素を含有する催眠鎮静薬を服用する場合は、飲酒を避ける必要はない。
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解答
1
解説
催眠鎮静薬に含まれる成分は中枢神経抑制作用を主体とするため、中枢抑制を増強するアルコールとの併用は禁忌であり、また作用増強や重複を避けるため他剤との併用も避けなければなりません。
解き方
- 記述a:抗ヒスタミン成分における中枢興奮・神経過敏の奇異反応の記述は正しいと判断する。
- 記述b:ブロムワレリル尿素の胎児障害リスクと妊婦への注意は正しいと判断する。
- 記述c:生薬製剤であっても複数の鎮静薬の併用は避けるべきであり「推奨される」は誤りと判断する。
- 記述d:アリルイソプロピルアセチル尿素服用時はアルコールによる中枢抑制増強を防ぐため飲酒を避ける必要があり誤りと判断する。
- 選択肢 1正解
- aとbの記述がともに正しいため、これが正解の組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cは作用が重複し過度の鎮静を招くおそれがあるため併用は避けなければならず誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dは中枢抑制作用が増強されるため飲酒を避ける必要があり誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cおよびdはいずれも誤った記述です。
覚えるポイント
- 催眠鎮静成分とアルコールを同時に摂取すると相互に中枢抑制作用が増強され大変危険です。
間違えやすいところ
- 生薬成分製剤なら安全と考えて他剤と併用してよいと思い込む誤りに注意しましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成25年版)主な医薬品とその作用・催眠鎮静薬
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
眠気防止薬の特徴と配合成分
主な医薬品とその作用 · 眠気防止薬 / カフェイン / ビタミンB群
眠気防止薬に関する次の記述(a~d)のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a カフェインには、反復して摂取すると習慣になりやすい性質があるため、「短期間の服用にとどめ、連用しないこと」と注意喚起がなされている。 b カフェインには、胃液の分泌を抑制する作用がある。 c かぜ薬やアレルギー用薬を服用したことによる眠気を抑えるために眠気防止薬を使用するのは適切でない。 d 眠気による倦怠感を和らげる補助成分として、ビタミンDが配合される。
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解答
2
解説
カフェインは脳を覚醒させ疲労感を軽減しますが習慣性や胃酸分泌亢進作用があります。また、抗ヒスタミン成分等の副作用である眠気を打ち消す目的での併用は認められていません。
解き方
- 記述a:カフェインの習慣性と連用禁止の注意喚起は正しいため「正」と判定する。
- 記述b:カフェインは胃液分泌を「亢進(促進)」するため「抑制」は誤りである。
- 記述c:かぜ薬等の抗ヒスタミン成分による眠気に対して眠気防止薬を用いるのは不適切であるため正しい。
- 記述d:倦怠感を和らげる補助成分として配合されるのはビタミンB群(B1等)などであり、ビタミンDではないため誤りである。
- 選択肢 1不正解
- bは胃液の分泌を亢進(促進)するため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aとcがともに正しい記述であるため正解です。
- 選択肢 3不正解
- b(胃液分泌亢進)およびd(配合されるのは主にビタミンB群)が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dはビタミンDではなくビタミンB群(チアミン等)が配合されるため誤りです。
覚えるポイント
- カフェインは胃酸分泌を促進するため、胃潰瘍の既往がある人への使用に注意が必要です。
間違えやすいところ
- かぜ薬や乗り物酔い止めによる眠気をカフェインで解消しようとする誤用パターンに留意してください。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成25年版)主な医薬品とその作用・眠気防止薬
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
小児のインフルエンザに使用可能な解熱鎮痛成分
主な医薬品とその作用 · 小児 / インフルエンザ / ライ症候群 / アセトアミノフェン
次の解熱鎮痛成分のうち、15歳未満の小児がインフルエンザにかかっている時に使用できるものを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
小児がインフルエンザや水痘にかかっている際にサリチル酸系解熱鎮痛成分を服用すると、急性脳症や肝脂肪変性を伴う重篤な「ライ症候群」を発症するおそれがあるため禁忌とされています。
解き方
- 各解熱鎮痛成分の系統を確認する。
- アスピリン、エテンザミド、サリチルアミド、サザピリンはサリチル酸系成分であり、15歳未満のインフルエンザ患者には禁忌であることを確認する。
- 小児のインフルエンザ時にも安全に使用できる成分としてアセトアミノフェンを選択する。
- 選択肢 1不正解
- アスピリンはサリチル酸系成分であり、15歳未満の小児のインフルエンザ等でライ症候群のリスクがあるため使用できません。
- 選択肢 2不正解
- エテンザミドはサリチル酸系誘導体であり、15歳未満のインフルエンザや水痘の小児には投与できません。
- 選択肢 3不正解
- サリチルアミドはサリチル酸系誘導体であり、小児のインフルエンザ感染時には使用できません。
- 選択肢 4正解
- アセトアミノフェンはライ症候群のリスクが知られておらず、15歳未満の小児のインフルエンザ発熱時にも使用できます。
- 選択肢 5不正解
- サザピリンはアスピリンの誘導体であり、サリチル酸系であるため小児のインフルエンザには使用できません。
覚えるポイント
- 小児(15歳未満)の発熱・インフルエンザ時にはサリチル酸系を避け、アセトアミノフェンを用います。
間違えやすいところ
- エテンザミドやサリチルアミドもサリチル酸系であり小児インフルエンザ禁忌である点を見落としやすいです。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成25年版)主な医薬品とその作用・解熱鎮痛薬
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
乗物酔い防止薬(鎮暈薬)配合成分の作用
主な医薬品とその作用 · 鎮暈薬 / 塩酸ジフェニドール / ジメンヒドリナート / スコポラミン / アミノ安息香酸エチル
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)に含まれる成分に関する次の記述(a~d)の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 塩酸ジフェニドールは、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示す。 b ジメンヒドリナートは、専ら乗物酔い防止薬に配合される抗ヒスタミン成分である。 c 臭化水素酸スコポラミンは、胃粘膜への麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげ、乗物酔いに伴う吐き気を抑えることを目的として配合される。 d アミノ安息香酸エチルは、不安や緊張などを和らげることを目的として配合される。
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解答
2
解説
乗物酔い防止薬には、内耳神経調整成分(ジフェニドール)、抗ヒスタミン成分、抗コリン成分(スコポラミン)、胃粘膜局所麻酔成分(アミノ安息香酸エチル)等が配合されます。
解き方
- 記述a:塩酸ジフェニドールは前庭神経の調節および内耳血流改善作用を持つため「正」と判断する。
- 記述b:ジメンヒドリナートは専ら乗り物酔い防止薬に用いられる抗ヒスタミン成分であり「正」と判断する。
- 記述c:臭化水素酸スコポラミンは副交感神経抑制作用(抗コリン作用)により吐き気を抑える成分であり、胃粘膜麻酔ではないため「誤」と判断する。
- 記述d:アミノ安息香酸エチルは局所麻酔成分であり胃粘膜への刺激を和らげる目的で配合されるため、不安や緊張を和らげるという説明は「誤」と判断する。
- 選択肢 1不正解
- cおよびdが誤りであるため、すべて正とする選択肢1は不適です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しく、cは誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aとbが正しく、dは誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- aとbは正しく、cとdは誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- アミノ安息香酸エチルは胃粘膜への局所麻酔成分、スコポラミンは抗コリン成分です。
間違えやすいところ
- スコポラミンとアミノ安息香酸エチルの作用機序を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成25年版)主な医薬品とその作用・鎮暈薬
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
小児鎮静薬(小児の疳を適応とする製剤)の記述
主な医薬品とその作用 · 小児鎮静薬 / 漢方処方製剤 / カンゾウ / レイヨウカク
小児の疳を適応症とする製剤(小児鎮静薬)に関する次の記述(a~d)の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 小児鎮静薬は、夜泣き、ひきつけ、疳の虫などの症状を鎮めるほか、小児における虚弱体質、消化不良などの改善を目的とする医薬品である。 b 一般的に、小児鎮静薬は生薬成分を中心に配合されている。これは作用が穏やかで小さな子供に使用しても副作用が無いためである。 c 主な漢方処方製剤としては、桂枝加竜骨牡蛎湯、抑肝散、抑肝散加陳皮半夏があり、いずれも構成生薬としてカンゾウを含む。 d レイヨウカクは、ウシ科のサイガレイヨウの若い角を用いた生薬で、緊張や興奮を鎮める作用等を期待して用いられる。
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解答
3
解説
小児鎮静薬は夜泣きやひきつけなどの神経症状および虚弱体質改善に用いられ、主に生薬製剤や漢方処方製剤が用いられますが、生薬であっても副作用が皆無な医薬品は存在しません。
解き方
- 記述a:小児鎮静薬の適応症状(夜泣き、ひきつけ、疳の虫、虚弱体質等の改善)は正しいため「正」とする。
- 記述b:生薬成分中心であっても「副作用が無い」ということはあり得ないため「誤」とする。
- 記述c:桂枝加竜骨牡蛎湯、抑肝散、抑肝散加陳皮半夏はいずれもカンゾウを含むため「正」とする。
- 記述d:レイヨウカクはウシ科サイガレイヨウの角であり鎮静作用等をもつため「正」とする。
- 選択肢 1不正解
- dのレイヨウカクに関する記述は正しいため、dを誤とする本肢は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- a、c、dが正しく、bのみが誤りであるため不適です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aの記述は正しいため不適です。
- 選択肢 5不正解
- bは誤りで、c・dは正しいため不適です。
覚えるポイント
- 医薬品である以上、生薬主体の製剤であっても副作用が全くないわけではありません。
間違えやすいところ
- 生薬や漢方は安全だから副作用がないという誤った常識記述に惑わされないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成25年版)主な医薬品とその作用・小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
塩酸メチルエフェドリンの作用と特徴
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / アドレナリン作動成分 / メチルエフェドリン
塩酸メチルエフェドリンに関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
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解答
3
解説
塩酸メチルエフェドリンはアドレナリン作動成分(交感神経刺激成分)であり、気管支平滑筋の交感神経β2受容体を刺激して弛緩・拡張させます。交感神経興奮に伴い心悸亢進や血糖上昇、血圧上昇等の全身影響が生じうるほか、連用による依存性にも留意が必要です。
解き方
- 各記述の正誤をアドレナリン作動薬の特性に基づき判定する。
- a(誤)、b(誤)、c(正)、d(正)に合致する選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aとbが誤り、cが正しいため、選択肢1の組み合わせは誤りである。
- 選択肢 2不正解
- bが誤り、cとdが正しいため、選択肢2の組み合わせは誤りである。
- 選択肢 3正解
- a(誤)、b(誤)、c(正)、d(正)の正誤の組み合わせが正しく合致している。
- 選択肢 4不正解
- aが誤り、cが正しいため、選択肢4の組み合わせは誤りである。
覚えるポイント
- メチルエフェドリンは交感神経刺激を介して気管支を拡張させる
- 心疾患、高血圧、糖尿病、甲状腺疾患の悪化リスクおよび薬物依存性に注意する
間違えやすいところ
- 気管支平滑筋に直接作用するキサンチン系成分(テオフィリン等)と混同しないようにする
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成25年版)主な医薬品とその作用「鎮咳去痰薬」
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
鎮咳去痰薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / ジヒドロコデイン / メチルシステイン / セチルピリジニウム
鎮咳去痰薬に配合される成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
1
解説
鎮咳成分のコデイン類は消化管運動低下による便秘を起こしやすく、去痰成分の塩酸メチルシステインは粘性タンパク質を分解して痰の粘稠性を低下させます。フマル酸クレマスチンは抗ヒスタミン成分であり気道粘液分泌促進薬ではありません。
解き方
- 各成分(麻薬性鎮咳薬、去痰薬、抗ヒスタミン薬、殺菌消毒薬)の薬理作用と副作用を確認する。
- a(正)、b(正)、c(誤)、d(正)の正誤判定から選択肢1を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- a(正)、b(正)、c(誤)、d(正)となっており正しい組み合わせである。
- 選択肢 2不正解
- aが正しく、cが誤りであるため、選択肢2は誤りである。
- 選択肢 3不正解
- bが正しく、cが誤りであるため、選択肢3は誤りである。
- 選択肢 4不正解
- aとbが正しいため、選択肢4は誤りである。
- 選択肢 5不正解
- bが正しく、cが誤りであるため、選択肢5は誤りである。
覚えるポイント
- リン酸ジヒドロコデインの主な副作用は胃腸運動低下による便秘
- 塩化セチルピリジニウムは含嗽薬やトローチに配合される殺菌消毒成分
間違えやすいところ
- クレマスチンなどの抗ヒスタミン成分を気道分泌促進薬と混同しない
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成25年版)主な医薬品とその作用「鎮咳去痰薬」
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
鎮咳去痰薬に配合される生薬の基原と作用
主な医薬品とその作用 · 生薬 / 鎮咳去痰薬 / セネガ / キキョウ / キョウニン
鎮咳去痰薬に配合される生薬成分と基原及び作用に関する組み合わせについて、誤っているものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
セネガやオンジはヒメハギ科植物の根を用いた生薬で、気道粘膜からの分泌を促す去痰作用を持ちます。薬用部位が「根」である点や主たる薬効が「去痰」である点が試験で頻出です。
解き方
- 各生薬の基原植物、薬用部位(根、種子、肥大部等)、主な効能を照合する。
- セネガの薬用部位が「根」であり、去痰作用を主とすることを確認し、誤りである選択肢2を特定する。
- 選択肢 1不正解
- キキョウはキキョウ科のキキョウの根を用い、痰や痰を伴う咳に用いられるため正しい。
- 選択肢 2正解
- セネガはヒメハギ科植物の「根」を用いた生薬であり、去痰作用を期待して用いられるため誤りである。
- 選択肢 3不正解
- バクモンドウはジャノヒゲの根の膨大部を用い、鎮咳、去痰、滋養強壮等に用いられるため正しい。
- 選択肢 4不正解
- キョウニンはアンズの種子を用い、代謝物が呼吸中枢・咳嗽中枢を鎮静させるため正しい。
覚えるポイント
- セネガ・オンジはヒメハギ科の「根」で去痰薬として使われる
- キョウニンはバラ科アンズの「種子」で鎮咳薬として使われる
間違えやすいところ
- 生薬の薬用部位(根、葉、種子、果実など)を取り違えないように注意する
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成25年版)主な医薬品とその作用「鎮咳去痰薬」
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
強心薬に配合される動物生薬の基原と作用
主な医薬品とその作用 · 強心薬 / センソ / ジャコウ / ゴオウ / ユウタン
強心薬に配合される成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
1
解説
強心薬に用いられる動物生薬の基原は重要です。センソはヒキガエル科の毒腺分泌物、ジャコウはジャコウジカの雄の腺分泌物、ゴオウはウシの胆嚢結石、ユウタンはクマ科動物の胆汁を乾燥したものです。
解き方
- 各記述における生薬名と基原・作用を照らし合わせる。
- a(正)、b(正)、c(誤:ロクジョウの説明)、d(誤:シンジュの説明)を判定し、選択肢1を導く。
- 選択肢 1正解
- aとbの記述がともに正しいため、選択肢1が正解である。
- 選択肢 2不正解
- cの記述はゴオウではなくロクジョウ(鹿茸)に関する説明であるため誤りである。
- 選択肢 3不正解
- dの記述はユウタンではなく真珠(シンジュ)に関する説明であるため誤りである。
- 選択肢 4不正解
- cが誤りであるため、選択肢4は誤りである。
- 選択肢 5不正解
- cとdがともに誤りであるため、選択肢5は誤りである。
覚えるポイント
- ゴオウはウシの胆嚢中の結石
- ユウタンはクマの胆汁、真珠(シンジュ)はアコヤガイ等の外套膜組織中の塊
間違えやすいところ
- ゴオウ(牛黄)とロクジョウ(鹿茸)の基原を取り違えやすいので注意する
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成25年版)主な医薬品とその作用「強心薬」
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
高コレステロール改善薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · コレステロール改善薬 / パンテチン / ビタミンE / リボフラビン
高コレステロール改善薬に配合される成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
5
解説
パンテチンはHDL産生を高め、LDLの異化排泄を促進して血中LDLを低下させます。ビタミンB2(リボフラビン)による尿の黄色化は吸収されたビタミン自体の色であり、服用中止を要する副作用ではありません。
解き方
- パンテチンのリポタンパク質(HDL/LDL)に対する作用の方向性を確認する(LDL低下・HDL増加)。
- リボフラビンによる尿黄変は無害な生理現象であるため中止不要と判断する。
- a(正)、b(誤)、c(誤)、d(正)に合致する選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bとcが誤りでdが正しいため、選択肢1は誤りである。
- 選択肢 2不正解
- cが誤りでdが正しいため、選択肢2は誤りである。
- 選択肢 3不正解
- aが正しくbが誤りであるため、選択肢3は誤りである。
- 選択肢 4不正解
- aが正しくbとcが誤りであるため、選択肢4は誤りである。
- 選択肢 5正解
- a(正)、b(誤)、c(誤)、d(正)の正誤の組み合わせが正確である。
覚えるポイント
- パンテチンはLDL排泄促進、HDL増加に働く
- ビタミンB2による着色は中止すべき副作用ではない
間違えやすいところ
- リボフラビンによる尿の着色を肝障害や血尿などの有害事象と混同しない
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成25年版)主な医薬品とその作用「高コレステロール改善薬」
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.9 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
貧血用薬の成分と服用時の注意点
主な医薬品とその作用 · 貧血用薬 / 鉄製剤 / コバルト / 銅
貧血用薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
鉄分の吸収は空腹時のほうが高いものの、胃粘膜刺激による胃部不快感や吐き気等の副作用を軽減するために食後服用と指示されるのが一般的です。微量金属としてコバルト(ビタミンB12の構成成分)や銅(ヘモグロビン合成促進)も配合されます。
解き方
- 鉄製剤の吸収率と胃腸刺激による服用のタイミングの関係を整理する(吸収自体は空腹時の方が高い)。
- a(正)、b(正)、c(誤)、d(正)の正誤から選択肢2を特定する。
- 選択肢 1不正解
- cが誤りでdが正しいため、選択肢1は誤りである。
- 選択肢 2正解
- a(正)、b(正)、c(誤)、d(正)の組み合わせが正しい。
- 選択肢 3不正解
- bが正しくcが誤りであるため、選択肢3は誤りである。
- 選択肢 4不正解
- aが正しくcが誤りであるため、選択肢4は誤りである。
覚えるポイント
- 鉄分の吸収は空腹時が高いが、胃腸障害防止のため食後服用とされる
- 鉄製剤服用により便が黒色化するが生理的なものである
間違えやすいところ
- 鉄の吸収率が高いタイミングと、胃腸障害を避けるための推奨服用タイミングを混同しない
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成25年版)主な医薬品とその作用「貧血用薬」
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.9 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
ユビデカレノンの特徴と注意事項
主な医薬品とその作用 · 強心薬 / ユビデカレノン / コエンザイムQ10
軽度な心疾患により日常生活の身体活動を少し超えたときに起こる動悸、息切れ、むくみの症状に用いられ、効能効果を標榜しなければ食品(いわゆるコエンザイムQ10)としても流通可能であり、過剰摂取で消化器症状等の副作用が現れやすくなる成分としてあてはまるものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
4
解説
ユビデカレノン(コエンザイムQ10)は心筋のエネルギー産生を高めて心機能を補助する成分で、軽度な心疾患の諸症状に用いられます。食品としても広く流通しているため、サプリメントとの重複摂取による副作用(胃部不快感、下痢等)に注意が必要です。
解き方
- 問題文に示された適応(軽度な心疾患による動悸、息切れ、むくみ)と食品流通の特性を確認する。
- 該当する成分がユビデカレノン(選択肢4)であることを確認する。
- 選択肢 1不正解
- アスコルビン酸はビタミンCであり、心疾患に伴う動悸・息切れの改善成分ではない。
- 選択肢 2不正解
- ルチンはビタミン様物質(フラボノイド)であり、毛細血管補強等に用いられる。
- 選択肢 3不正解
- 酢酸トコフェロールはビタミンEであり、末梢血行促進や過酸化脂質抑制等に用いられる。
- 選択肢 4正解
- 問題文の記述はユビデカレノン(コエンザイムQ10)の特徴そのものである。
- 選択肢 5不正解
- ヘプロニカートはニコチン酸誘導体であり、末梢血管拡張作用を示す成分である。
覚えるポイント
- ユビデカレノンは軽度な心疾患による動悸・息切れ・むくみに用いられる
- サプリメント(コエンザイムQ10)との併用による過剰摂取に注意する
間違えやすいところ
- 他のビタミン成分や血行促進成分(トコフェロールやヘプロニカート)と混同しない
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成25年版)主な医薬品とその作用「強心薬」
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
婦人薬に用いられる漢方処方製剤の鑑別
主な医薬品とその作用 · 婦人薬 / 漢方処方製剤 / 温経湯 / 当帰芍薬散
婦人薬として用いられる漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
3
解説
婦人薬領域の漢方処方製剤では、体力中等度以下で手足のほてり・唇の乾燥がある場合は温経湯、体力虚弱で冷え・貧血傾向がある場合は当帰芍薬散が適します。六君子湯は胃腸虚弱、人参湯は冷えと胃腸虚弱に用いられます。
解き方
- 温経湯と当帰芍薬散の証および副作用(胃腸虚弱への不適)を確認する(aとdは正しい)。
- b(桂枝茯苓丸等の説明)とc(桃核承気湯等の説明)が異なる処方の説明であることを判定する。
- a(正)、b(誤)、c(誤)、d(正)から選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bが誤りでdが正しいため、選択肢1は誤りである。
- 選択肢 2不正解
- cが誤りでdが正しいため、選択肢2は誤りである。
- 選択肢 3正解
- a(正)、b(誤)、c(誤)、d(正)の正誤の組み合わせが合致している。
- 選択肢 4不正解
- aが正しく、bとcが誤りであるため、選択肢4は誤りである。
覚えるポイント
- 温経湯は手足ほてり・唇乾燥の月経不順に用いる
- 当帰芍薬散は体力乏しく冷え・貧血傾向の月経不順に用いる
間違えやすいところ
- 比較的体力がある実証向けの処方(桂枝茯苓丸、桃核承気湯)と虚証向け処方(当帰芍薬散、人参湯など)を取り違えない
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成25年版)主な医薬品とその作用「婦人薬」
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
抗ヒスタミン成分の作用と副作用
主な医薬品とその作用 · 抗ヒスタミン成分 / 副作用 / 抗コリン作用
抗ヒスタミン成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 脳内におけるヒスタミンによる働きを抑えることにより眠気を促す。 b マレイン酸トリメブチンは、抗ヒスタミン成分としてかぜ薬に配合されている。 c 抗ヒスタミン成分は、抗コリン作用も示すため、排尿困難や口渇、便秘等の副作用が現れることがある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
抗ヒスタミン成分は、肥満細胞から遊離したヒスタミンが受容体に結合するのを妨げることでアレルギー症状を抑えます。同時に中枢抑制作用による眠気や、抗コリン作用による口渇・排尿困難などの副作用を引き起こします。
解き方
- 記述aについて、ヒスタミンの中枢覚醒作用を阻害することで眠気を生じさせるため正しいと判断します。
- 記述bについて、トリメブチンマレイン酸塩は胃腸運動調整成分であり抗ヒスタミン成分ではないため誤りと判断します。
- 記述cについて、抗ヒスタミン成分が有する抗コリン作用により口渇や排尿困難、便秘などが起こるため正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤り、記述cが正しいため、不適です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正の正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aは正しく、記述bは誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよび記述cが正しいため不適です。
覚えるポイント
- 抗ヒスタミン成分は中枢神経系を抑制して眠気を促す。
- 抗ヒスタミン成分は抗コリン作用も併せ持つため排尿困難や口渇に注意する。
間違えやすいところ
- 胃腸運動を調整するトリメブチンマレイン酸塩を抗ヒスタミン成分と混同しないように注意する。
出題の前提:手引き別表(抗ヒスタミン成分の薬理作用および副作用)に基づく
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
アレルギー用薬の特徴と注意点
主な医薬品とその作用 · アレルギー用薬 / 適正使用 / 相互作用
アレルギー用薬に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a アレルギー用薬は、蕁麻疹や湿疹、かぶれ及びそれらに伴う皮膚の痒みまたは鼻炎に用いられる。 b 一般用医薬品のアレルギー用薬は、一時的な症状の緩和に用いられるものであり、長期の連用は避け、5~6日間使用しても症状の改善がみられない場合には、医師の診療を受けることが望ましい。 c 蕁麻疹や鼻炎等のアレルギー症状に対する医薬品の使用は、基本的に対症療法である。 d 鼻炎用内服薬と鼻炎用点鼻薬のように、内服薬と外用薬でも同じ成分または同種の作用を有する成分が重複することもあるが、それらは相互に影響し合わないため、併用することができる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用のアレルギー用薬は根本的な原因を治すものではなく、現れた諸症状を一時的に抑える対症療法薬です。外用薬であっても体内へ吸収されるため、内服薬との併用によって成分が重複し副作用リスクが高まります。
解き方
- 記述a・b・cについて、いずれも手引きに合致した適正な説明であるため「正」と判定します。
- 記述dについて、内服薬と外用薬であっても成分の重複により相互に影響し合うため併用は避けるべきであり「誤」と判定します。
- 全体の正誤配置(正・正・正・誤)から選択肢4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bの内容が「正」であるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよび記述cの内容が「正」であるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが「正」、記述dが「誤」であるため不適です。
- 選択肢 4正解
- a:正、b:正、c:正、d:誤の組み合わせで正解です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが「正」、記述dが「誤」であるため不適です。
覚えるポイント
- アレルギー用薬は対症療法であり、漫然とした長期連用は避ける。
- 内服薬と点鼻薬など剤形が異なっても成分重複による副作用増強に注意する。
間違えやすいところ
- 点鼻薬などの外用薬なら内服薬と成分が重複しても影響しないと誤認しないこと。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(アレルギー用薬)に基づく
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
鼻炎用点鼻薬の配合成分と配合目的
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用点鼻薬 / クロモグリク酸ナトリウム / 配合成分
鼻炎用点鼻薬に用いる成分と、その主な配合目的に関する次の組み合わせのうち、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
3
解説
鼻炎用点鼻薬には、肥満細胞の脱顆粒を抑制する抗アレルギー成分、アレルギー反応を抑える抗ヒスタミン成分、粘膜の充血・腫れを和らげるアドレナリン作動成分、二次感染を防ぐ殺菌消毒成分などが目的別に配合されます。
解き方
- 塩化ベンゼトニウムは陽イオン界面活性剤型の殺菌消毒成分であるため1を除外します。
- ジフェンヒドラミンはヒスタミン受容体を遮断する抗ヒスタミン成分であるため2を除外します。
- クロモグリク酸ナトリウムはケミカルメディエーター遊離抑制作用を持つ抗アレルギー成分であるため3が正しいと特定します。
- 塩酸ナファゾリンは血管を収縮させるアドレナリン作動成分であるため4を除外します。
- 選択肢 1不正解
- 塩化ベンゼトニウムの主な配合目的は殺菌消毒です。
- 選択肢 2不正解
- ジフェンヒドラミンの主な配合目的は抗ヒスタミンです。
- 選択肢 3正解
- クロモグリク酸ナトリウムは肥満細胞を安定化させる抗アレルギー成分であり適切です。
- 選択肢 4不正解
- 塩酸ナファゾリンの主な配合目的は局所血管収縮(アドレナリン作動成分)です。
覚えるポイント
- クロモグリク酸ナトリウムは抗アレルギー成分(遊離抑制薬)。
- ナファゾリンは血管収縮成分、ベンゼトニウムは殺菌消毒成分。
間違えやすいところ
- 抗ヒスタミン成分と抗アレルギー成分(ケミカルメディエーター遊離抑制薬)の薬効群を取り違えないように注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(鼻炎用点鼻薬)に基づく
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用検査薬の基礎知識
主な医薬品とその作用 · 一般用検査薬 / 体外診断用医薬品 / 擬陰性
一般用検査薬に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a 専ら疾病の診断に使用されることが目的とされる医薬品のうち、人体に直接使用されるものを体外診断用医薬品という。 b 体外診断用医薬品の多くは一般用医薬品となっているが、尿糖・尿蛋白検査薬及び妊娠検査薬については、すべて医療用医薬品となっている。 c 検体中に存在しているにもかかわらず、その濃度が検出感度以下であったり、検出反応を妨害する他の物質の影響等によって、検査結果が陰性となった場合を擬陰性という。 d 通常、尿は弱酸性であるが、食事その他の影響で中性~弱アルカリ性に傾くと、正確な検査結果が得られなくなることがある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
体外診断用医薬品は採取された血液・尿等の検体を検査するもので人体に直接使用されません。一般用検査薬として尿糖・尿蛋白や妊娠検査薬が認められています。測定値が本来陽性であるべきなのに検出感度未満や妨害物質により陰性となる現象を擬陰性と呼びます。
解き方
- 記述aについて、体外診断用医薬品は「人体に直接使用されない」ものであるため誤りと判断します。
- 記述bについて、尿糖・尿蛋白検査薬や妊娠検査薬は一般用検査薬(OTC)として市販されているため誤りと判断します。
- 記述cおよびdの内容はいずれも手引きに合致した正確な説明であるため正しいと判断します。
- 正しい記述の組み合わせ(c、d)である選択肢5を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよび記述bの双方が誤りであるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5正解
- 記述c、dともに正しく、適切な組み合わせです。
覚えるポイント
- 体外診断用医薬品は「人体に直接使用されない」医薬品。
- 検体中に目的成分があるのに陰性判定が出ることを「擬陰性」という。
間違えやすいところ
- 妊娠検査薬や尿糖検査薬がすべて医療用専売であると勘違いしないように注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(一般用検査薬)に基づく
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
胃に作用する薬の配合成分と配合目的
主な医薬品とその作用 · 胃の薬 / 制酸成分 / 健胃成分 / 消化成分
胃に作用する薬に含まれる成分とその主な配合目的に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a 炭酸水素ナトリウム ― 消泡 b ウルソデオキシコール酸 ― 消化 c テプレノン ― 健胃 d ロートエキス ― 胃液分泌抑制
解答・解説を表示
解答
5
解説
胃に作用する薬には、過剰な胃酸を中和する制酸成分、胆汁分泌や酵素を補う消化成分、味覚や嗅覚を刺激して胃機能を高める健胃成分、胃粘膜を保護・修復する成分、副交感神経を遮断して胃酸分泌を抑える抗コリン成分などがあります。
解き方
- aの炭酸水素ナトリウムは胃酸を中和する「制酸」目的であり、「消泡(ジメチコン等)」ではないため誤りと判断します。
- bのウルソデオキシコール酸は胆汁分泌を促進し脂質等の「消化」を助けるため正しいと判断します。
- cのテプレノンは胃粘膜の粘液分泌を促す「胃粘膜保護・修復」成分であり「健胃」ではないため誤りと判断します。
- dのロートエキスは抗コリン作用によりアセチルコリンを遮断し「胃液分泌抑制」をもたらすため正しいと判断します。
- 正しい組み合わせは(b、d)の選択肢5です。
- 選択肢 1不正解
- 炭酸水素ナトリウムの配合目的は制酸であり消泡ではないため不適です。
- 選択肢 2不正解
- a(制酸)およびc(胃粘膜保護・修復)が誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 炭酸水素ナトリウムの目的が誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- テプレノンは胃粘膜保護修復成分であり健胃成分ではないため不適です。
- 選択肢 5正解
- ウルソデオキシコール酸(消化)とロートエキス(胃液分泌抑制)の正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 炭酸水素ナトリウム=制酸成分。
- ウルソデオキシコール酸=利胆・消化促進成分。
- テプレノン=胃粘膜保護修復成分、ロートエキス=胃液分泌抑制成分。
間違えやすいところ
- テプレノン(粘膜保護修復)を生薬などの苦味・芳香性「健胃成分」と混同しないようにする。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(胃の薬)に基づく
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
苦味健胃生薬の分類
主な医薬品とその作用 · 健胃薬 / 生薬成分 / 苦味健胃薬 / 芳香性健胃薬
次の健胃薬に含まれる生薬成分のうち、苦味による健胃作用を期待して用いられる成分として、正しいものの組み合わせはどれか。 a オウバク b ケイヒ c コウボク d ゲンチアナ
解答・解説を表示
解答
3
解説
健胃生薬には、独特の苦味により味覚神経を刺激して胃液分泌を促す「苦味健胃生薬」(オウバク、センブリ、ゲンチアナ、リュウタン等)と、精油成分の香りにより嗅覚を刺激して胃機能を高める「芳香性健胃生薬」(ケイヒ、コウボク、チョウジ、ウイキョウ等)があります。
解き方
- オウバクおよびゲンチアナを苦味健胃生薬として分類します(a:該当、d:該当)。
- ケイヒおよびコウボクを芳香性健胃生薬として分類します(b:非該当、c:非該当)。
- 苦味健胃成分に該当する(a、d)の組み合わせである選択肢3を特定します。
- 選択肢 1不正解
- ケイヒは芳香性健胃生薬であるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- コウボクは芳香性健胃生薬であるため不適です。
- 選択肢 3正解
- オウバクとゲンチアナはともに苦味健胃生薬であり正解です。
- 選択肢 4不正解
- ケイヒ、コウボクはともに芳香性健胃生薬であるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- ケイヒが芳香性健胃生薬であるため不適です。
覚えるポイント
- 苦味健胃生薬:センブリ、ゲンチアナ、リュウタン、オウバク、オウレン。
- 芳香性健胃生薬:ケイヒ、コウボク、ウイキョウ、チョウジ、ショウキョウ。
間違えやすいところ
- オウバク(苦味)とコウボク(芳香性)の作用メカニズムを取り違えないように注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(健胃生薬)に基づく
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
止瀉薬の配合成分と作用
主な医薬品とその作用 · 止瀉薬 / 木クレオソート / タンニン酸アルブミン / 塩酸ロペラミド
止瀉薬に含まれる成分に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
3
解説
止瀉薬には、収斂成分(タンニン酸アルブミン、ビスマス塩類など)、腸運動抑制成分(ロペラミド塩酸塩など)、殺菌・過剰運動抑制成分(木クレオソートなど)、有害物質を吸着する吸着成分(カオリン、炭酸カルシウムなど)があります。
解き方
- 選択肢1について、タンニン酸アルブミンのアルブミンは牛乳カゼイン由来であり、牛乳アレルギー禁忌であるため正しい記述です。
- 選択肢2について、塩酸ロペラミドと副交感神経遮断薬(鎮痛鎮痙薬)の併用は腸管運動低下の重複により重篤な便秘や腸閉塞を招くため併用禁忌であり正しい記述です。
- 選択肢3について、有害物質の吸着作用を持つのは炭酸カルシウム等であり、クレオソートは吸着成分ではないため誤りと判断します。
- 選択肢4について、次没食子酸ビスマス等のビスマス製剤は収斂作用に加え腸内腐敗産物の分解・毒性不活性化作用も有するため正しい記述です。
- 選択肢 1不正解
- 牛乳アレルギー禁忌の記述は正しいため、誤りを探す問題の正解には該当しません。
- 選択肢 2不正解
- 腸管運動を著しく抑制するため鎮痛鎮痙薬併用を避ける記述は正しいです。
- 選択肢 3正解
- クレオソートに吸着作用はなく、主に腸運動正常化・殺菌等の作用を示すため誤った記述です。
- 選択肢 4不正解
- ビスマス成分が有毒物質の分解・不活化作用を持つ記述は正しいため不適です。
覚えるポイント
- タンニン酸アルブミン=牛乳アレルギーの人には禁忌。
- 木クレオソート=過剰な腸運動の正常化・殺菌。吸着作用はない(吸着は炭酸カルシウム等)。
間違えやすいところ
- 有害物質を吸着する「吸着成分」と「木クレオソート」の作用を混同しないようにする。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(止瀉薬)に基づく
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
ヒマシ油の特徴と注意点
主な医薬品とその作用 · ヒマシ油 / 小腸刺激性瀉下成分 / 禁忌
瀉下薬であるヒマシ油に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a 小腸でリパーゼの働きによって生じる分解物が、小腸を刺激することで瀉下作用をもたらすと考えられている。 b 加香ヒマシ油は、腸内容物の緩和な排除を目的として用いられるため、3歳未満の乳幼児に使用可能である。 c 防虫剤や殺鼠剤を誤って飲み込んだ場合のような脂溶性の物質による中毒には使用を避ける必要がある。 d 吸収された成分が乳汁中に移行しないため、母乳を与える女性でも安全に使用できる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
ヒマシ油はトウゴマの種子から得られる脂肪油で、小腸内でリパーゼにより加水分解されてリシノール酸を生じ、これが小腸を強く刺激して急激な排便をもたらします。強い作用のため3歳未満や妊婦・授乳婦には禁忌であり、また脂溶性毒物の吸収を助長するため誤飲中毒時の下剤としては避けます。
解き方
- 記述aについて、膵リパーゼで分解されたリシノール酸が小腸を直接刺激するため正しいと判断します。
- 記述bについて、ヒマシ油製剤は急激な下痢を誘発するため3歳未満の乳幼児には使用不可であり誤りと判断します。
- 記述cについて、殺鼠剤や防虫剤等の脂溶性物質はヒマシ油に溶解して体内に吸収されやすくなるため使用禁忌であり正しいと判断します。
- 記述dについて、乳汁移行により乳児に下痢を起こす可能性があるため授乳中は避ける必要があり誤りと判断します。
- 正しい組み合わせは(a、c)の選択肢2です。
- 選択肢 1不正解
- 記述bの「3歳未満に使用可能」が誤りであるため不適です。
- 選択肢 2正解
- 記述aおよび記述cともに正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述dの「安全に使用できる」が誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述bおよび記述dの双方が誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- ヒマシ油は小腸刺激性瀉下薬(3歳未満の乳幼児には使用しない)。
- 脂溶性毒物(殺鼠剤や防虫剤等)の誤飲時には吸収を促進するため使用を避ける。
間違えやすいところ
- ヒマシ油は「大腸」ではなく「小腸」を刺激する点、授乳婦や3歳未満には禁忌である点を取り違えないこと。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(瀉下薬・ヒマシ油)に基づく
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.13 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
腸の薬(整腸薬、止瀉薬、瀉下薬)の相互作用
主な医薬品とその作用 · 整腸薬 / 止瀉薬 / 瀉下薬 / 相互作用
腸の薬(整腸薬、止瀉薬、瀉下薬)の相互作用に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
3
解説
腸に作用する薬剤同士の併用では、薬効成分の減弱や過剰な作用増強に注意が必要です。また、日常の食品や健康茶の中にも緩下作用をもつものが存在するため、医薬品との相互作用を考慮しなければなりません。
解き方
- 各選択肢における腸の薬の組み合わせおよび食品との関係を確認する。
- 食品(健康茶等)にも緩下作用をもつものがあり、併用により下痢を助長する恐れがあるため、誤りを含む選択肢3を特定する。
- 選択肢 1不正解
- 腸内殺菌成分が整腸薬中の乳酸菌等の有用生菌を殺菌・不活性化し、効果が弱められるため正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- センノシドなどの腸内細菌によって活性化される瀉下成分では、生菌成分により代謝が促進されて瀉下作用が強まるおそれがあります。
- 選択肢 3正解
- センナやダイオウなどを含む食品・健康茶には緩下作用を示すものがあり、瀉下薬との併用による下痢等の相互作用を考慮する必要があります。
- 選択肢 4不正解
- 複数の瀉下薬を同時に併用すると腸管運動への刺激が過剰になり、激しい腹痛や脱水症状を伴う下痢を招くおそれがあります。
覚えるポイント
- センナやダイオウ等の緩下成分を含む健康食品・茶との併用にも留意する。
間違えやすいところ
- 『食品だから医薬品と相互作用しない』と誤認しないように注意する。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・胃腸に作用する薬)
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.13 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
浣腸薬の適正使用と注意点
主な医薬品とその作用 · 浣腸薬 / グリセリン / 禁忌・注意
浣腸薬に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
1
解説
浣腸薬は直腸粘膜を物理的・浸透圧的に刺激して排便を促しますが、連用による感受性の低下や、妊婦における流早産リスク、激しい腹痛時における急性腹症の悪化リスクに配慮する必要があります。
解き方
- 浣腸薬の使用における対象者(乳幼児、妊婦)、連用の影響、急性症状時の危険性を整理する。
- 乳幼児での安易な使用を避けるとする選択肢1が正しい記述であると判断する。
- 選択肢 1正解
- 乳幼児は便秘の根本的原因の改善が重要であり、浣腸薬の安易な使用は避けることとされています。
- 選択肢 2不正解
- 繰り返し使用すると直腸の感受性が低下し(習慣性・耐性)、次第に効果が弱くなるおそれがあります。
- 選択肢 3不正解
- 浣腸薬の刺激により子宮収縮が誘発され、流産や早産を起こすおそれがあるため、妊婦等は使用を避けるべきです。
- 選択肢 4不正解
- 激しい腹痛がある場合、腸閉塞や急性腹症などの疑いがあり、浣腸薬の刺激により症状を著しく悪化させる危険性があります。
覚えるポイント
- 浣腸薬の連用は直腸感受性の低下を招き、妊婦では流早産を誘発する恐れがある。
間違えやすいところ
- 連用によって直腸の感受性が『高まる』のではなく『鈍麻・低下する』点を取り違えない。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・浣腸薬)
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.13 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
駆虫薬の特徴と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 駆虫薬 / 回虫 / 蟯虫 / 条虫
駆虫薬に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 一般用医薬品の駆虫薬が対象とする寄生虫は、回虫、蟯虫及び条虫(いわゆるサナダ虫など)である。 b 腸管内に生息する虫体にのみ作用し、虫卵や腸管内以外に潜伏した幼虫(回虫の場合)には駆虫作用が及ばない。 c 複数の駆虫薬を併用すると駆虫効果が高まる。 d 空腹時に使用することとされているものが多い。
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用駆虫薬は腸管内に寄生する回虫および蟯虫の駆除を目的とし、条虫は医療機関の治療対象です。駆虫薬は腸管内に十分な濃度で虫体に直接触れさせるため、空腹時に服用するものが多く、複数併用は禁忌です。
解き方
- 記述a:一般用医薬品の対象寄生虫は回虫と蟯虫であり、条虫(サナダ虫)は対象外であるため誤り。
- 記述b:駆虫薬は成虫に作用し、虫卵や体内移行中の幼虫には効果が及ばないため正しい。
- 記述c:複数の駆虫薬を併用しても効果は高まらず、毒性や副作用が増強するため誤り。
- 記述d:腸管内に食物がない空腹時に服用して虫体への接触効率を高めるため正しい。
- したがって正誤の並びは「誤、正、誤、正」となり、選択肢4が正解である。
- 選択肢 1不正解
- aが誤、cが誤、dが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤であるため不適です。条虫は一般用駆虫薬の対象ではありません。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、bが正、cが誤であるため不適です。
- 選択肢 4正解
- aは誤、bは正、cは誤、dは正であり、正しい正誤の組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bが正、cが誤であるため不適です。
覚えるポイント
- 一般用駆虫薬の対象は回虫と蟯虫のみであり、条虫(サナダ虫)は対象外である。
間違えやすいところ
- 虫卵や組織内幼虫にも効果があると誤解しやすい点に注意する。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・駆虫薬)
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
外用痔疾用薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 外用痔疾用薬 / リドカイン / アラントイン / クロタミトン
外用痔疾用薬に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a 坐剤では、成分が直腸粘膜から吸収されて全身的な影響を生じることがある。 b 局所麻酔成分には、リドカインがある。 c 抗炎症成分には、クロタミトンがある。 d 組織修復成分には、アラントインがある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
外用痔疾用薬は局所に適用されますが、坐剤等は直腸粘膜の静脈叢から吸収されて全身作用を及ぼすことがあります。配合成分には局所麻酔薬(リドカイン)、組織修復薬(アラントイン)、抗炎症薬(ヒドロコルチゾン等)、鎮痒薬(クロタミトン等)があり、各成分の薬効分類を正確に区別します。
解き方
- 記述a:直腸粘膜からの吸収による全身性副作用の可能性を判定(正しい)。
- 記述b:リドカインの分類(局所麻酔成分で正しい)。
- 記述c:クロタミトンの分類(鎮痒成分であり、抗炎症成分ではないため誤り)。
- 記述d:アラントインの分類(肉芽形成を促す組織修復成分で正しい)。
- 正しい記述はa、b、dであり、選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- cのクロタミトンは抗炎症成分ではなく鎮痒成分であるため不適です。
- 選択肢 2正解
- a、b、dはいずれも正しい記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- cが含まれているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cが含まれているため誤りです。
覚えるポイント
- クロタミトンは鎮痒成分、アラントインは組織修復成分、リドカインは局所麻酔成分である。
間違えやすいところ
- クロタミトンをステロイド等の抗炎症成分と混同しないようにする。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・外用痔疾用薬)
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
皮膚症状を抑える抗ヒスタミン成分
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / 抗ヒスタミン成分 / クロルフェニラミン
次のうち、皮膚症状(痒み、腫れ等)を抑えるために配合されている抗ヒスタミン成分はどれか。
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解答
4
解説
外皮用薬において、ヒスタミンが受容体に結合するのを競合的に阻害して痒みや腫れを抑える成分群を抗ヒスタミン成分と呼びます。マレイン酸クロルフェニラミンやジフェンヒドラミン塩酸塩が代表例です。
解き方
- 提示された各成分の薬効群を同定する。
- 1は局所刺激成分、2は非ステロイド性抗炎症成分、3はステロイド性抗炎症成分、4は抗ヒスタミン成分、5は血行促進・組織修復成分である。
- 抗ヒスタミン成分に該当する選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- アンモニアは皮膚刺激によって痒み感覚を打ち消す局所刺激成分です。
- 選択肢 2不正解
- ケトプロフェンは非ステロイド性の抗炎症成分(NSAIDs)です。
- 選択肢 3不正解
- 酪酸ヒドロコルチゾンは副腎皮質ホルモン(ステロイド性抗炎症成分)です。
- 選択肢 4正解
- マレイン酸クロルフェニラミンはヒスタミンの作用を抑える代表的な抗ヒスタミン成分です。
- 選択肢 5不正解
- ポリエチレンスルホン酸ナトリウムは血行促進作用や抗炎症作用をもつ成分です。
覚えるポイント
- マレイン酸クロルフェニラミンやジフェンヒドラミンは抗ヒスタミン成分である。
間違えやすいところ
- ステロイド性抗炎症成分(ヒドロコルチゾン等)と抗ヒスタミン成分を取り違えない。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・皮膚に用いる薬)
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
外皮用薬の配合成分とその作用機序
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / カプサイシン / ヘパリン類似物質 / ビタミンA油 / 酸化亜鉛
外皮用薬に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a カプサイシンは、皮膚に温感刺激を与え、末梢血管を拡張させて患部の血行を促す効果を期待して配合されている場合がある。 b ヘパリン類似成分は、患部局所の血行を抑制することを目的として配合される場合がある。 c ビタミンA油は、損傷皮膚の組織の修復を促す作用を期待して配合されている場合がある。 d 酸化亜鉛は、患部の蛋白質と結合して皮膜を形成し、皮膚を保護する作用を示す。
解答・解説を表示
解答
3
解説
外皮用薬の成分には、温感刺激によって血行を促す温感刺激成分(カプサイシン等)、血液凝固を防ぎ血行を促進する成分(ヘパリン類似物質等)、皮膚組織の修復を助けるビタミン成分(ビタミンA油等)、収斂・皮膜保護作用をもつ保護成分(酸化亜鉛等)があります。
解き方
- 記述a:カプサイシンは温感刺激により血管を拡張して血行を促す(正しい)。
- 記述b:ヘパリン類似成分は血行を「促進」する目的で配合されるため、「抑制」は誤り。
- 記述c:ビタミンA油は角化正常化や皮膚組織修復を助ける(正しい)。
- 記述d:酸化亜鉛は収斂作用により蛋白質と結合して皮膜を形成し患部を保護する(正しい)。
- 正しい記述の組み合わせはa、c、dとなり、選択肢3が正解。
- 選択肢 1不正解
- bのヘパリン類似成分の作用(血行促進であり抑制ではない)が誤っているため不適です。
- 選択肢 2不正解
- bが含まれているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- a、c、dの記述がすべて正確であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bが含まれているため誤りです。
覚えるポイント
- ヘパリン類似物質は血行促進作用と抗炎症作用を示す。酸化亜鉛は収斂・保護作用を示す。
間違えやすいところ
- ヘパリン類似物質の作用を『血行抑制』と勘違いしないように注意する。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・皮膚に用いる薬)
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
外皮用薬の配合成分の分類と作用
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / サリチル酸 / バシトラシン / 塩化カルプロニウム / クロラムフェニコール
外皮用薬に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥を改善することを目的として、サリチル酸が用いられる。 b 皮膚に細菌が感染して化膿する皮膚疾患に対する抗菌成分には、バシトラシンがある。 c 頭皮・毛根に作用する配合成分として、塩化カルプロニウムがある。 d クロラムフェニコールは、代表的な抗真菌成分の1つである。
解答・解説を表示
解答
5
解説
外皮用薬の成分には、角質軟化成分(サリチル酸等)、抗菌成分(バシトラシン、クロラムフェニコール等)、抗真菌成分(クロトリマゾール、テルビナフィン等)、毛髪用薬成分(塩化カルプロニウム等)などがあり、それぞれの作用標的(細菌か真菌か等)を正しく理解することが重要です。
解き方
- 記述a:サリチル酸は角質軟化剥離作用を示し、水分保持による保湿は尿素等の特徴であるため誤り。
- 記述b:バシトラシンは細菌感染による化膿を抑える抗生物質(抗菌成分)であるため正しい。
- 記述c:塩化カルプロニウムは局所血管拡張作用により毛根を活性化させる成分であるため正しい。
- 記述d:クロラムフェニコールは細菌を殺菌・抑制する抗生物質(抗菌成分)であり抗真菌成分ではないため誤り。
- 正誤の組み合わせは「誤、正、正、誤」であり、選択肢5が正解である。
- 選択肢 1不正解
- aが誤、bが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cが正、dが誤であるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、bが正、cが正であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、cが正であるため不適です。
- 選択肢 5正解
- aは誤、bは正、cは正、dは誤であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- クロラムフェニコールは抗菌成分(抗生物質)であり抗真菌成分ではない。サリチル酸は角質軟化成分。
間違えやすいところ
- 細菌感染症治療薬(抗菌成分)と真菌感染症(水虫・たむし等)治療薬(抗真菌成分)を混同しない。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・皮膚に用いる薬)
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.15 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
眼科用薬の適正使用と点眼法
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / 点眼手技 / コンタクトレンズ / 受診勧奨
眼科用薬に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a 抗菌性点眼薬は、結膜炎(はやり目)やものもらい(麦粒腫)、眼瞼炎(まぶたのただれ)等に用いられるものである。 b コンタクトレンズをしたままでの点眼は、添付文書に使用可能と記載されてない限り行わないことが望ましい。 c 医師から処方された点眼薬を使用している場合には、一般用医薬品の点眼薬を使用する前に、治療を行っている医師または処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされることが望ましい。 d 点眼後は、数秒間、眼瞼(まぶた)を閉じて、目頭を軽く押さえると、薬液が鼻腔内へ流れ込み、効果的とされる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
点眼薬の正しい点眼方法では、点眼後にまぶたを閉じ、目頭(涙嚢部)を軽く押さえることで、薬液が鼻涙管を通って鼻腔や咽頭へ流出するのを防ぎ、眼局所での滞留を高めて全身移行を抑えます。
解き方
- 記述a:抗菌性点眼薬の適応症(細菌感染による麦粒腫や結膜炎等)を確認(正しい)。
- 記述b:コンタクトレンズ装用時の点眼注意(レンズの変質や防腐剤吸着を防ぐため原則不可で正しい)。
- 記述c:処方薬治療中の併用に関する専門家への相談義務・推奨(相互作用や治療影響を防ぐため正しい)。
- 記述d:目頭を押さえる理由は鼻腔内への「流出を防ぐため」であり、「流れ込み効果的」とする記述は誤り。
- 正しい組み合わせはa、b、cであるため、選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- a、b、cはすべて正しい記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- dが誤りであるため不適です。目頭を押さえるのは鼻腔への流出を防止するためです。
- 選択肢 3不正解
- dが含まれているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dが含まれているため誤りです。
覚えるポイント
- 点眼後はまぶたを閉じ、目頭を軽く押さえて鼻腔への薬液流出(全身移行)を防ぐ。
間違えやすいところ
- 目頭を押さえる目的を『薬液を鼻に流し込むため』と取り違えない。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・眼科用薬)
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.15 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
眼科用薬の正しい使用法と配合成分の性質
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / 点眼方法 / サルファ剤 / 緑内障
眼科用薬の正しい使用方法及び配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
点眼薬は無菌的に調製されているため、点眼時に容器先端が睫毛や瞼に触れると雑菌汚染の原因となります。また結膜嚢の容積は約30μLであり点眼液1滴(約50μL)より小さいため1滴で十分行き渡ります。
解き方
- 点眼時の注意点(先端を触れさせない)と適切な滴数(1滴で十分)について正誤を判断します。
- サルファ剤の抗菌スペクトル(細菌のみ)と一般用点眼薬の効能範囲(緑内障治療薬は含まれない)を確認して正しい組み合わせを決定します。
- 選択肢 1正解
- aは誤り、bは誤り、cは正しい記述、dは正しい記述であり、この組み合わせが正答となります。
- 選択肢 2不正解
- bは誤りでdは正しいため、この組み合わせは誤りとなります。
- 選択肢 3不正解
- aは容器先端を睫毛につけてはならないため誤りであり、この組み合わせは不適当です。
- 選択肢 4不正解
- a及びbは誤り、cは正しい記述であるため、この組み合わせは不適当です。
覚えるポイント
- 点眼薬の先端は睫毛や瞼に接触させず、点眼量は1回1滴で十分に結膜嚢内に行き渡ります。
間違えやすいところ
- 一度に何滴も点眼すると効果が高まると誤認しやすいですが、溢れるか鼻腔へ流れて無駄になります。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」眼科用薬
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.15 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
口腔用薬および歯槽膿漏薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 歯や口中に用いる薬 / グリチルリチン酸二カリウム / シコン / 歯槽膿漏薬
歯や口中に用いる薬に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
外用・内服の歯槽膿漏薬や口内炎用薬には、炎症を抑える成分(グリチルリチン酸塩等)、組織修復を促す生薬(シコン等)、止血成分(カルバゾクロム等)、殺菌消毒成分など目的別の成分が配合されます。
解き方
- 記述aの抗炎症成分グリチルリチン酸二カリウム、記述bの生薬シコンの効能が正しいことを確認します。
- 記述cの併用による影響(減弱ではなく重複・増強)、記述dのカルバゾクロムの効能(殺菌ではなく止血)が誤りであることを判定します。
- 選択肢 1不正解
- bは正しい記述であり、cとdは誤りの記述であるため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- aは正しい記述であり、dは止血成分のため誤りであるため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- aとbは正しい記述であり、cは誤りであるため不適当です。
- 選択肢 4正解
- aは正、bは正、cは誤、dは誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aは正しい記述、dは誤りの記述であるため不適当です。
覚えるポイント
- カルバゾクロムは毛細血管を強化して出血を抑える止血成分であり、殺菌成分ではありません。
間違えやすいところ
- 同種成分を含む医薬品を併用した場合は、作用の減弱ではなく相互作用による副作用増加や作用増強が問題となります。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」歯や口中に用いる薬
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
滋養強壮保健薬の配合成分と漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / アスパラギン酸ナトリウム / 医薬部外品 / 十全大補湯
滋養強壮保健薬に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
軟骨成分の形成を促すのはコンドロイチン硫酸ナトリウムです。アミノ酸成分(アスパラギン酸等)は生体内代謝に関与して疲労改善を助けます。またビタミンCはアスコルビン酸を指します。
解き方
- a(軟骨形成はコンドロイチン硫酸)およびc(ビタミンC主薬製剤の主薬はアスコルビン酸)が誤りであることを判定します。
- b(医薬部外品保健薬の効能範囲の限定)およびd(十全大補湯の病後体力低下や貧血への適応)が正しいことを判定します。
- 選択肢 1不正解
- aは誤りの記述であり、bは正しい記述であるため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- cはシアノコバラミン(ビタミンB12)に関する記述のため誤りであり不適当です。
- 選択肢 3不正解
- bは正しい記述、cは誤りの記述であるため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- aは誤りの記述、dは正しい記述であるため不適当です。
- 選択肢 5正解
- aは誤、bは正、cは誤、dは正であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 十全大補湯は気血両虚に適し、病後の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、寝汗、貧血等に用いられます。
間違えやすいところ
- コンドロイチン硫酸ナトリウムの軟骨形成作用とアミノ酸成分のアスパラギン酸ナトリウムの代謝補助作用を混同しないようにします。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」滋養強壮保健薬
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
漢方の基本概念と漢方処方製剤の使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 重篤な副作用 / 乳児への使用制限 / 証
漢方の基本的な考え方及び漢方処方製剤に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
漢方処方製剤は自然由来の生薬から構成されますが、間質性肺炎や肝機能障害などの重篤な副作用が生じることがあります。また体質・症状に合わないもの(証に合わないもの)を使用すると副作用リスクが高まります。
解き方
- 各記述の正誤を検討します(a:正、b:正、d:正)。
- 記述cについて、比較的長期に服用する場合であっても漫然と連用せず定期的に医師・薬剤師等に相談する必要があるため誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- cの記述(定期的な専門家への相談が不要)が誤りであるため不適当です。
- 選択肢 2正解
- a、b、dの記述はいずれも正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- cの記述が誤りを含んでいるため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- cの記述が誤りを含んでいるため不適当です。
覚えるポイント
- 生後3ヶ月未満の乳児には、用法用量に年齢下限が明記されていない場合でも漢方処方製剤を使用してはなりません。
間違えやすいところ
- 漢方薬は副作用がなく安全であるという思い込みや、漫然と長期連用しても問題ないという誤解に注意が必要です。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」漢方処方製剤
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.17 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
生薬製剤の特徴および生薬成分の作用と保管
主な医薬品とその作用 · 生薬製剤 / 生薬の保管 / ブクリョウ / レンギョウ
生薬製剤及び生薬成分に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
生薬製剤は各生薬の薬効そのものに着目して対症療法的に配合されたものであり、漢方医学独自の「証」に基づいて体質や病態全体を整える漢方処方製剤とは考え方が異なります。
解き方
- 記述a(生薬製剤と漢方処方製剤の概念の差異)が誤りであることを確認します。
- 記述b(湿気・虫害の回避)および記述c(ブクリョウの効能)が正しいことを確認します。
- 記述d(レンギョウの主作用は消炎・排膿・解毒等であり健胃・消化促進ではない)が誤りであることを判定します。
- 選択肢 1不正解
- aが生薬製剤の概念を取り違えているため誤りであり、不適当です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- a及びdがともに誤りであるため不適当です。
- 選択肢 4正解
- b及びcの記述が正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- dの記述(レンギョウが健胃・消化促進)が誤りであるため不適当です。
覚えるポイント
- ブクリョウはサルノコシカケ科マツホドの菌核で利尿・健胃・鎮静等の作用があります。
間違えやすいところ
- 生薬製剤を生薬単体あるいは複数配合製剤であっても漢方処方製剤と混同しないように区別します。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」生薬製剤
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.17 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
消毒薬の誤用・中毒時における応急処置
主な医薬品とその作用 · 消毒薬 / 中毒事故 / 応急処置 / 酸・アルカリの中和禁止
消毒薬の誤用・事故等による中毒への応急処置に関する次の記述のうち、適当でないものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
化学熱傷や中毒の応急処置において、中和反応は反応熱を発生させて組織傷害を悪化させる危険があるため禁忌です。流水による速やかな希釈と洗い流しが原則となります。
解き方
- 各肢の応急処置内容(誤飲時の水・牛乳摂取、吐瀉の回避、皮膚洗浄、新鮮空気下での救護)を検証します。
- 肢2の中和処置が熱傷を助長する禁忌行為であることを確認し、適当でないものとして選択します。
- 選択肢 1不正解
- 誤飲直後の水や牛乳の投与は粘膜保護・希釈に有効な処置であるため正しい記述です。
- 選択肢 2正解
- 目に入った酸・アルカリの中和処置は反応熱を生じ組織を激しく傷害するため禁忌であり、適当でない記述です。
- 選択肢 3不正解
- 腐食性物質の誤飲時に無理に吐かせると食道粘膜を再度損傷するため、安易に吐かせないことは適切な処置です。
- 選択肢 4不正解
- 流水で着衣を脱がせ石鹸水洗を行うことは付着した薬剤の除去として適切な処置です。
- 選択肢 5不正解
- 吸入中毒時の新鮮空気環境への移動や人工呼吸は適切な救急処置です。
覚えるポイント
- 酸やアルカリの誤飲や目・皮膚への付着に対して中和処置を行ってはならず、多量の流水で洗い流します。
間違えやすいところ
- 「酸にはアルカリで中和する」という化学知識を人体への応急手当にそのまま適用してしまう誤りに注意が必要です。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」消毒薬
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.17 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
塩素系・アルコール系消毒薬の性質と用途
主な医薬品とその作用 · 消毒薬 / 次亜塩素酸ナトリウム / エタノール / ジクロルイソシアヌル酸ナトリウム
消毒薬に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
次亜塩素酸ナトリウム等の強い酸化力を有する塩素系殺菌消毒成分は皮膚刺激性が強いため人体には使用できません。ジクロルイソシアヌル酸ナトリウムは塩素臭や刺激性を低減させた化合物です。
解き方
- 記述a(次亜塩素酸ナトリウムは皮膚刺激性が強く人体消毒不可)が正しいことを確認します。
- 記述b(エタノールの脱脂作用による手荒れ・反復使用の不適)が正しいことを確認します。
- 記述c(ジクロルイソシアヌル酸ナトリウムの低刺激性・プール等大型設備への使用)が正しいことを確認します。
- 選択肢 1正解
- a、b、cの記述はいずれも正しく、正・正・正の組み合わせが適切です。
- 選択肢 2不正解
- aの記述が正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bの記述が正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cの記述が正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aおよびbの記述がともに正しいため、この組み合わせは誤りです。
覚えるポイント
- 次亜塩素酸ナトリウムは器具や環境の消毒専用であり、手指や創傷面などの人体消毒には使用できません。
間違えやすいところ
- ジクロルイソシアヌル酸ナトリウムと次亜塩素酸ナトリウムの物性や使用場面の違いを把握しておく必要があります。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」消毒薬
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.18 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
殺虫剤・忌避剤の作用機序と害虫防除法
主な医薬品とその作用 · 殺虫剤・忌避剤 / 有機リン系 / ピレスロイド系 / ゴキブリの卵鞘
殺虫剤及び忌避剤に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
忌避剤は害虫の吸血等を防ぐ目的で皮膚等に塗布するもので刺症の治療効果はありません。有機リン系殺虫成分はコリンエステラーゼと「不可逆的」に結合して殺虫作用を発揮します(可逆的結合はカーバメート系)。
解き方
- 記述a(忌避剤にかゆみ緩和効果はない)および記述d(有機リン系は不可逆的結合)が誤りであることを判定します。
- 記述b(ウジ防除に有機リン系)、記述c(卵鞘に包まれた卵には効果が及ばない)、記述e(ピレスロイド系の低残効性と家庭用普及)が正しいことを確認します。
- 選択肢 1不正解
- aの記述(忌避剤が痒み・腫れを和らげる)が誤りであるため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- aおよびdの記述が誤りであるため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- aおよびdの記述が誤りであるため不適当です。
- 選択肢 4正解
- b、c、eの記述が全て正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- dの記述(有機リン系が可逆的に結合)が誤りであるため不適当です。
覚えるポイント
- 有機リン系殺虫成分はコリンエステラーゼと不可逆的に結合し、カーバメート系は可逆的に結合します。
間違えやすいところ
- 有機リン系の「不可逆的」とカーバメート系の「可逆的」の作用機序の違いは出題頻度が高いため混同に注意します。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」殺虫剤・忌避剤
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.18 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の添付文書の基本的特徴と取扱い
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書の改訂 / 添付文書の保管 / 受診時の持参
一般用医薬品の添付文書に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 添付文書の内容は1年に一度定期的に改訂することとされ、改訂年月日を記載するとともに改訂された箇所を明示することとされている。 b 添付文書は開封時に一度目を通せば十分というものではなく、必要なときにいつでも取り出して読むことができるよう保管される必要がある。 c 一般用医薬品を使用した人が医療機関を受診する際には、その使用した一般用医薬品の添付文書を持参し、医師や薬剤師に見せて相談がなされることが重要である。
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用医薬品の添付文書は、医薬品を安全かつ適正に使用するための実用的な説明書であり、常に最新の科学的知見を反映して随時改訂され、使用終了まで適切に保管される必要があります。
解き方
- 記述aについて、改訂時期が定期的(1年に1回など)ではなく、新たな知見に基づき随時行われるものであることを確認して誤りと判定します。
- 記述bおよびcについて、添付文書の保管の重要性と医療機関受診時の情報提供の役割が適切であることを確認して正と判定します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りでcが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが正の正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bは正の記述であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤りでbが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤りでb・cが正であるため誤った組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 添付文書は医薬品の有効性や安全性等に関する最新の知見に基づいて随時改訂されるものであり、1年に1度の定期改訂と定められているわけではありません。
- b:正
- 添付文書は開封時だけでなく、使用中や副作用等が生じた際にも確認できるよう、必要なときにいつでも取り出せる場所に保管する必要があります。
- c:正
- 医療機関を受診する際は、使用した一般用医薬品の添付文書を持参して医師や薬剤師に見せることで、診断や薬の重複・相互作用の防止に役立ちます。
覚えるポイント
- 添付文書の改訂は定期ではなく随時行われる点
間違えやすいところ
- 添付文書の改訂が毎年定期的に行われると誤認しやすい点
出題の前提:平成25年度長野県登録販売者試験問題・午後問101
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.19 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の添付文書の各記載事項
医薬品の適正使用と安全対策 · 使用上の注意 / 副作用への対応 / 用法・用量 / 一般用検査薬の注意
一般用医薬品の添付文書に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 「使用上の注意」は「してはいけないこと」、「相談すること」及び「その他の注意」から構成され、適正使用のために重要と考えられる項目が前段に記載されている。 b 一過性の軽い副作用(口の渇き、便秘、軟便、下痢)については、発現しても直ちに使用(服用)を中止する必要はないので、使用者が自らの判断で使用(服用)して差し支えない旨が記載されている。 c 用法及び用量の項目では、年齢区分、1回用量、1日の使用回数等について一般の生活者に分かりやすく、表形式で示されるなど工夫して記載されている。 d 一般用検査薬では、検査結果が陰性であっても何らかの症状がある場合は、再検査するかまたは医師に相談する旨等が記載されている。
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解答
5
解説
一般用医薬品の添付文書には、生活者が安全に医薬品を使用できるよう、使用上の注意、用法・用量、副作用が現れたときの適切な対処法が具体的かつ分かりやすく記載されています。
解き方
- 記述a、c、dが添付文書の標準的な記載構成および注意喚起として正しいことを確認します。
- 記述bについて、一過性の副作用であっても増強時等は使用中止と専門家相談が必要であり「自らの判断で使用を継続してよい」わけではないため誤りと判定します。
- 選択肢 1不正解
- bが誤りでcが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- a、c、dが正でbが誤であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aは正の記述であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- dは正の記述であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正の正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- 「使用上の注意」は「してはいけないこと」「相談すること」「その他の注意」に区分され、重要度の高い項目が前段に配置されています。
- b:誤
- 一過性の副作用であっても、症状の継続または増強が見られた場合には使用を中止し、医師、歯科医師、薬剤師又は登録販売者に相談する旨が記載されています。
- c:正
- 用法・用量は生活者が誤解なく正確に使用できるよう、年齢区分、1回量、1日服用回数などが分かりやすく表形式などで示されています。
- d:正
- 一般用検査薬において、偽陰性の可能性などを考慮し、結果が陰性であっても自覚症状等がある場合は再検査や医師への相談を促す記載がなされます。
覚えるポイント
- 軽い副作用でも継続・増強時は中止し相談する点
間違えやすいところ
- 自己判断で服用を継続してよいと記載されていると勘違いすること
出題の前提:平成25年度長野県登録販売者試験問題・午後問102
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.19 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
添付文書の「使用上の注意」の記載内容
医薬品の適正使用と安全対策 · 飲酒の注意 / アレルギーの既往歴 / 高齢者の定義
一般用医薬品の添付文書の使用上の注意の項に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 「服用時は飲酒しないこと」は、小児では通常当てはまる内容ではないので、摂取されたアルコールによって、医薬品の作用の増強、副作用を生じる危険性の増大等が予測される成分が配合されていても小児に使用される医薬品には記載しない。 b 重篤な副作用として、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症等が掲げられている医薬品では、アレルギーの既往歴がある人等は使用しないことと記載されている。 c 使用上の注意の記載における「高齢者」とは、およその目安として 75 歳以上を指す。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品の「使用上の注意」では、年齢等の属性定義(高齢者は概ね65歳以上など)や、重篤な副作用リスクを避けるための禁忌事項が厳格に定められています。
解き方
- 記述aについて、小児用医薬品であってもアルコール相互作用のある成分が含まれていれば飲酒の注意が記載されるため誤りと判断します。
- 記述bについて、アレルギー既往者の使用禁忌に関する正しい記述であると判断します。
- 記述cについて、高齢者の目安は75歳以上ではなく「65歳以上」であるため誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- bが正でcが誤であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- cが高齢者の定義(65歳以上)に反し誤りであるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが誤の正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 小児に使用される医薬品であっても、アルコールによる重篤な相互作用が予測される成分が配合されている場合は、注意喚起として「服用時は飲酒しないこと」が記載されます。
- b:正
- 皮膚粘膜眼症候群等の重篤な副作用が掲げられている医薬品では、「本剤又は本剤の成分によりアレルギー症状を起こしたことがある人」は使用しないことと記載されています。
- c:誤
- 医薬品の「使用上の注意」において「高齢者」とは、一般におよその目安として65歳以上を指します。
覚えるポイント
- 使用上の注意における高齢者の目安はおよそ65歳以上
間違えやすいところ
- 後期高齢者の定義である75歳と混同しやすい点
出題の前提:平成25年度長野県登録販売者試験問題・午後問103
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.20 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の添付文書の構成と記載内容
医薬品の適正使用と安全対策 · 製品の特徴 / 販売名 / 薬効名 / 成分の重複
一般用医薬品の添付文書に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 製品の特徴は、医薬品を使用する人に、その製品の概要を分かりやすく説明することを目的として必須記載とされている。 b 通常の医薬品では、承認を受けた販売名が記載されている。 c 薬効名とは、その医薬品の薬効または性質(例えば、主たる有効成分など)が簡潔な分かりやすい表現で示されたもので、記載が省略されることはない。 d 使用方法や効能・効果が異なる一般用医薬品同士では、同一成分または類似の作用を有する成分が重複することはない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
添付文書には法令上必須の記載事項と任意記載事項(製品の特徴など)があり、販売名は必須ですが、薬効名は販売名から推測可能な場合などに省略されることがあります。
解き方
- 記述aを任意記載であるため誤りと判断します。
- 記述bを承認を受けた販売名の記載として正と判断します。
- 記述cを薬効名の省略規定(省略される場合がある)に基づき誤りと判断します。
- 記述dを外用薬と内服薬等でも成分重複が生じるため誤りと判断します。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが誤の正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcが誤りであるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- dが誤りであるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- cが誤りであるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- a、c、dが誤りであるため誤った組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 「製品の特徴」は、医薬品の概要を分かりやすく説明するために記載されることがありますが、必須の記載事項ではありません。
- b:正
- 添付文書には、製造販売承認を受けた正式な「販売名」が冒頭に記載されています。
- c:誤
- 薬効名は販売名からその効能効果が容易に類推できる場合などには記載が省略されることがあります。
- d:誤
- 内服薬と点眼薬・外用薬など、使用方法や効能・効果が異なる一般用医薬品間であっても、同種または同一成分が重複することがあります。
覚えるポイント
- 「製品の特徴」は必須記載事項ではないこと
間違えやすいところ
- 薬効名は絶対に省略できないと誤認しやすい点
出題の前提:平成25年度長野県登録販売者試験問題・午後問104
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.20 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
添付文書の「保管及び取扱い上の注意」
医薬品の適正使用と安全対策 · 共用禁止 / 冷蔵庫保管の誤解 / 小児の手の届かない場所 / 容器の移し替え
一般用医薬品の添付文書の「保管及び取扱い上の注意」に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 眼科用薬では、「他の人と共用しないこと」と記載されている。 b 医薬品は変質しやすいため、錠剤、カプセル剤、散剤は「冷蔵庫内に保管すること」と記載されている。 c 小児の目のつくところに医薬品が置かれていた場合に、小児の誤飲事故が多く報告されていることから「小児の手の届かないところに保管すること」と記載されている。 d 医薬品を旅行や勤め先等へ携行するために別の容器へ移し替える場合は、「専門家に相談して、移し替えてもらうこと」と記載されている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品の保管においては、汚染・感染の防止(共用禁止)、誤用の防止と品質保持(他容器への移し替え禁止、直射日光・湿気の遮断)、小児の誤飲防止(手の届かない所への保管)が基本原則です。
解き方
- 記述aおよびcが眼科用薬の共用防止および小児の誤飲防止の適正な記述であることを確認し正と判定します。
- 記述bについて、冷蔵庫保管は結露による品質低下の原因となり通常は不適切であるため誤りと判定します。
- 記述dについて、品質保持と誤用防止の観点から他容器への入れ替え自体が禁止されているため誤りと判定します。
- 選択肢 1不正解
- aが正でdが誤であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bが誤でcが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤の正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが正でb・dが誤であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- cが正でdが誤であるため誤った組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- 眼科用薬は点眼時に容器先端が睫毛等に触れて雑菌が混入し感染を引き起こすおそれがあるため、「他の人と共用しないこと」と記載されています。
- b:誤
- 錠剤、カプセル剤、散剤は、特に指示がない限り「直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所」に保管することとされ、冷蔵庫内での保管は結露による吸湿・変質を招くため適しません。
- c:正
- 小児による誤飲事故を防止するため、家庭内では「小児の手の届かない所に保管すること」が記載されています。
- d:誤
- 誤用を避けて品質を保持するため、「他の容器に入れ替えないこと」と記載されており、専門家に依頼しても移し替えは推奨されません。
覚えるポイント
- 指示のない限り錠剤等の冷蔵庫保管は結露による変質を招くため避ける
間違えやすいところ
- 専門家に相談すれば別の容器へ移し替えてよいと誤認すること
出題の前提:平成25年度長野県登録販売者試験問題・午後問105
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.21 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の添付文書の「効能・効果」および「用法・用量」
医薬品の適正使用と安全対策 · 効能・効果の表現 / 養生法の記載 / 小児の年齢制限
一般用医薬品の添付文書に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 効能または効果には、一般の生活者が自ら判断できる症状、用途等が示されている。なお、「適応症」として記載されている場合もある。 b 病気の予防・症状の改善につながる事項は、一般の生活者に分かりやすく示すために、必ず記載しなければならない。 c 用法及び用量について、小児における使用に関して認められていない年齢区分(使用年齢の制限)がある医薬品を、当該年齢区分に当たる小児に使用する場合は、専門家に相談することと記載されている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用医薬品の添付文書では、生活者が自己の判断で適切に使用できるよう効能・効果や用法・用量が明記されており、認められていない対象(小児の年齢制限等)への使用は禁忌(してはいけないこと)として扱われます。
解き方
- 記述aについて、生活者が判断できる症状等の表現や「適応症」の別称が正しいことを確認します。
- 記述bについて、生活指導や養生法は必須の法的記載事項ではないため誤りと判断します。
- 記述cについて、年齢制限がある医薬品の該当年齢への使用は「相談すること」ではなく禁忌(してはいけないこと)であるため誤りと判断します。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが誤、cが誤の正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aが正でbが誤であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが正でb・cが誤であるため誤った組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- 一般用医薬品の効能・効果は生活者が自己判断できる平易な症状・用途で示され、「適応症」と記載されることもあります。
- b:誤
- 病気の予防や改善につながる事項(養生法等)は、必要に応じて記載されるものであり、必ず記載しなければならない事項ではありません。
- c:誤
- 認められていない年齢区分の小児への使用は「してはいけないこと」であり、相談した上で使用できるものではありません。
覚えるポイント
- 用法・用量で認められていない小児年齢への使用は「相談」ではなく使用禁止(禁忌)
間違えやすいところ
- 養生法などの助言事項が添付文書に必須記載であると誤認すること
出題の前提:平成25年度長野県登録販売者試験問題・午後問106
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.21 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の製品表示・外箱等の記載事項
医薬品の適正使用と安全対策 · 外箱への保管事項記載 / 法定表示と任意表示 / アルコール含有量表示 / 添付文書必読の表示
一般用医薬品の製品表示の読み方に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 「保管及び取扱い上の注意」の項のうち、医薬品の保管に関する事項については、購入者が開封して製品を確かめることが重要であることから、その容器や包装には記載されない。 b 毒薬または劇薬に該当する医薬品における表示や、その一般用医薬品が分類されたリスク区分を示す識別表示等の法定表示事項のほかにも、医薬品の製品表示として、購入者等における適切な医薬品の選択、適正な使用に資する様々な情報が記載されている。 c 1回服用量中0.1 ml を越えるアルコールを含有する内服液剤(滋養強壮を目的とするもの)については、アルコールを含有する旨及びその分量が記載されている。 d 外箱等には「使用にあたって添付文書をよく読むこと」等、添付文書の必読に関する事項が記載されている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
一般用医薬品の容器や外箱等の直接の被包には、購入者が適切に保管・選択し、添付文書を必ず読んだ上で服用できるよう、保管方法やアルコール含有量、添付文書必読の旨が表示されます。
解き方
- 記述aについて、外箱や容器にも保管上の注意が記載されるため誤りと判断します。
- 記述b、c、dがいずれも製品表示の基準(法定表示、アルコール0.1mL超の表示、添付文書必読の表示)に合致する正しい記述であることを確認します。
- 選択肢 1不正解
- cが正の記述であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤でb、c、dが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正の正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bが正の記述であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤でcが正であるため誤った組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 適切な保管が保たれるよう、開封前であっても確認できるように容器や外箱等の包装にも保管に関する事項が記載されます。
- b:正
- 製品の外箱等の表示には、法令で定められたリスク区分などの法定表示事項のほか、適正使用に資する情報が幅広く記載されています。
- c:正
- 滋養強壮を目的とする内服液剤で1回服用量中0.1mLを超えるアルコールを含む場合、アルコールを含有する旨とその分量の記載が義務づけられています。
- d:正
- 購入者が使用前に添付文書を必ず確認するよう、外箱等には添付文書の必読に関する注意事項が記載されています。
覚えるポイント
- 内服液剤で1回量中0.1mLを超えるアルコールを含む場合はアルコール表示が必要
間違えやすいところ
- 保管事項は外箱を開封しないと読めない添付文書にしか書かれていないと誤認すること
出題の前提:平成25年度長野県登録販売者試験問題・午後問107
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の使用期限の表示
医薬品の適正使用と安全対策 · 使用期限の法的位置づけ / 3年基準 / 未開封保管
使用期限の表示に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 使用期限の表示については、適切な保存条件の下で製造後( a )を超えて性状及び品質が安定であることが確認されている医薬品において法的な表示義務はないが、流通管理等の便宜上、外箱等に記載されるのが通常となっている。 表示された「使用期限」は、( b )状態で保管された場合に品質が保持される期限である。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品の使用期限は、適切な条件下で未開封のまま保管された場合に品質が担保される期間であり、製造後3年以内に変質するおそれがあるものに表示義務がありますが、実務上は便宜のためほぼ全ての一般用医薬品に記載されています。
解き方
- 法的な表示義務の基準となる製造後の安定性期間が「3年」であることを確認し、aに「3年」をあてはめます。
- 表示された使用期限の前提条件が「未開封」状態であることを確認し、bに「未開封」をあてはめます。
- 選択肢 1不正解
- bが「開封」となっているため誤りです(未開封が正)。
- 選択肢 2不正解
- aが「5年」となっているため誤りです(3年が正)。
- 選択肢 3正解
- aが「3年」、bが「未開封」の正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが「5年」、bが「開封」となっておりともに誤りです。
答えの内訳
- a:3年
- 適切な保存条件の下で製造後3年を超えて性状及び品質が安定な医薬品については、薬事法上の使用期限の表示義務はありません。
- b:未開封
- 医薬品に表示されている使用期限は、「未開封」の状態で所定の保存条件により保管された場合に品質が保持される期限を指します。
覚えるポイント
- 使用期限の表示義務の境界は製造後「3年」、品質保証は「未開封」状態
間違えやすいところ
- 開封後であっても記載された使用期限まで品質が保たれると誤解すること
出題の前提:平成25年度長野県登録販売者試験問題・午後問108
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品医療機器情報提供ホームページの掲載情報
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品医療機器情報提供ホームページ / 安全性情報 / 副作用等症例情報
医薬品医療機器情報提供ホームページに掲載されている情報に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
4
解説
独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)の医薬品医療機器情報提供ホームページでは、承認情報、添付文書、緊急安全性情報、回収情報、副作用等症例情報などの公的な安全対策情報が広く提供されています。
解き方
- 医薬品医療機器情報提供ホームページに掲載される公的な安全性情報の範囲を確認する。
- 製薬企業の個別の新薬開発状況発表資料は掲載対象外であることを判断し、誤りである選択肢4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 医薬品等の回収に関する情報は、安全性確保のために速やかに掲載されています。
- 選択肢 2不正解
- 新医薬品や新一般用医薬品の承認審査概要や審議結果報告書などの承認情報が掲載されています。
- 選択肢 3不正解
- 緊急安全性情報や「使用上の注意」の改訂指示など、厚生労働省からの安全対策指示情報が掲載されています。
- 選択肢 4正解
- 企業独自の新医薬品開発状況の発表資料は、公的機関が提供する安全対策情報には含まれません。
- 選択肢 5不正解
- 企業や医療関係者から報告された副作用疑い症例に関するデータベース情報が提供されています。
覚えるポイント
- PMDAホームページは公的機関による承認情報や安全性情報の提供窓口である
間違えやすいところ
- 各製薬企業の広報発表資料までPMDAホームページに公式掲載されると誤解しやすい
出題の前提:薬事法(平成18年法律第69号による改正後)および手引き(適正使用と安全対策)
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品・医療機器等安全性情報
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品・医療機器等安全性情報 / 厚生労働省 / 医薬関係者
医薬品・医療機器等安全性情報の記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。 ( a )においては、医薬品(一般用医薬品を含む)、医療機器等による重要な副作用、不具合等に関する情報を原則、( b )とりまとめ、「医薬品・医療機器等安全性情報」として、広く( c )向けに情報提供を行っている。
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬品・医療機器等安全性情報は、厚生労働省が収集した副作用等の情報を原則毎月取りまとめ、医薬関係者に提供することで医薬品等の適正使用を図る公的広報です。
解き方
- 主体となる行政機関が厚生労働省であることを確認する。
- 発行頻度が「毎月」、対象が広く「医薬関係者」向けであることを確認し、組み合わせを選択する。
- 選択肢 1不正解
- 発行頻度は毎週ではなく原則毎月であり、主な提供対象は医薬関係者です。
- 選択肢 2不正解
- 情報の取りまとめと発信を行う主体は製薬企業ではなく厚生労働省です。
- 選択肢 3不正解
- 主体は厚生労働省であり、発行頻度は毎月、対象は医薬関係者です。
- 選択肢 4不正解
- 厚生労働省が医薬関係者に向けて発行しますが、頻度は毎週ではなく毎月です。
- 選択肢 5正解
- a=厚生労働省、b=毎月、c=医薬関係者となり、記述として正しいです。
覚えるポイント
- 医薬品・医療機器等安全性情報は厚生労働省が原則毎月とりまとめて医薬関係者向けに発行する
間違えやすいところ
- 緊急安全性情報(イエローレター)の緊急配布と通常の月刊安全性情報を混同しないこと
出題の前提:手引き(適正使用と安全対策)
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.23 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
アルミニウムを含む成分と腎臓病の注意
医薬品の適正使用と安全対策 · スクラルファート / アルミニウム脳症 / アルミニウム骨症 / 腎臓病
過剰のアルミニウムイオンが体内に貯留し、アルミニウム脳症、アルミニウム骨症を生じるおそれがあるため、一般用医薬品の添付文書の「相談すること」の項に、腎臓病の診断を受けた人と記載されている成分はどれか。
解答・解説を表示
解答
2
解説
アルミニウムを含有する制酸成分や胃粘膜保護成分(スクラルファート、合成ケイ酸アルミニウムなど)は、腎機能が低下している人ではアルミニウムの排泄が遅れ、体内に蓄積してアルミニウム脳症や骨症を引き起こす危険性があります。
解き方
- 設問の条件である「アルミニウムを含有し、アルミニウム脳症・骨症のおそれがある胃腸薬成分」を特定する。
- 選択肢の中でアルミニウムを含むスクラルファートを選択する。
- 選択肢 1不正解
- 塩酸パパベリンは平滑筋に直接作用する鎮痙成分であり、アルミニウムは含みません。
- 選択肢 2正解
- スクラルファートはスクロース硫酸エステルアルミニウム塩であり、過剰蓄積によるアルミニウム脳症・骨症の注意喚起があります。
- 選択肢 3不正解
- サントニンは回虫に対する駆虫成分であり、アルミニウムは含みません。
- 選択肢 4不正解
- 塩化リゾチームは抗炎症作用を持つ酵素成分であり、アルミニウムは含みません。
覚えるポイント
- スクラルファートや合成ケイ酸アルミニウムはアルミニウム脳症・骨症に注意が必要である
間違えやすいところ
- 透析中(してはいけないこと)と腎臓病(相談すること)の区分を正確に覚える
出題の前提:手引き(適正使用と安全対策)
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.23 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
「相談すること」における基礎疾患と配合成分
医薬品の適正使用と安全対策 · エテンザミド / ジプロフィリン / 腎臓病 / てんかん
一般用医薬品の添付文書の「相談すること」の項において「次の診断を受けた人」の項目欄に記載される基礎疾患と成分の組み合わせのうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a 糖尿病 ― イブプロフェン b 甲状腺疾患 ― グリセリン c 腎臓病 ― エテンザミド d てんかん ― ジプロフィリン
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解答
5
解説
基礎疾患の悪化を防ぐため、解熱鎮痛成分(エテンザミド等)は腎臓病患者への投与に注意が必要であり、キサンチン系成分(ジプロフィリン等)は中枢神経系を刺激するためてんかん患者への投与に注意が喚起されています。
解き方
- 各記述の基礎疾患と配合成分の関連性を確認する(aの糖尿病にイブプロフェンは直接該当せず、bの甲状腺疾患にグリセリンは該当しない)。
- エテンザミドが腎臓病、ジプロフィリンがてんかんで相談することに記載される正しい組み合わせ(c、d)を導き出す。
- 選択肢 1不正解
- a(糖尿病とイブプロフェン)およびb(甲状腺疾患とグリセリン)は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aは誤りですが、cは正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- aは誤りですが、dは正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- bは誤りですが、dは正しい記述です。
- 選択肢 5正解
- cとdの双方が正しい記述であるため、本選択肢が正答です。
覚えるポイント
- ジプロフィリン等の中枢興奮成分はてんかんの既往に注意する
間違えやすいところ
- イブプロフェン等NSAIDsが注意を要するのは腎臓病・肝臓病・胃潰瘍等であり糖尿病ではない
出題の前提:手引き(適正使用と安全対策)
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.23 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
交感神経興奮作用と高血圧の禁忌成分
医薬品の適正使用と安全対策 · 塩酸プソイドエフェドリン / 交感神経興奮成分 / 高血圧 / してはいけないこと
交感神経興奮作用により血圧を上昇させ、高血圧を悪化させるおそれがあるため、一般用医薬品の添付文書の「してはいけないこと」の項において、高血圧の診断を受けた人は使用(服用)しないことと記載されているものはどれか。
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解答
1
解説
交感神経作動成分のうち、プソイドエフェドリンは血管収縮作用・血圧上昇作用が強く、高血圧症を悪化させる危険性が高いため、高血圧と診断された人では禁忌(してはいけないこと)に分類されています。
解き方
- 設問の条件である「交感神経興奮作用により血圧を上昇させる」「高血圧患者で禁忌となる成分」を確認する。
- プソイドエフェドリンが該当し、センノシド(大腸刺激下剤)、イソプロピルアンチピリン(ピリン系解熱鎮痛成分)、炭酸カルシウム(制酸成分)は該当しないことを確認する。
- 選択肢 1正解
- 塩酸プソイドエフェドリンは交感神経刺激による血圧上昇作用が顕著なため、高血圧患者は禁忌です。
- 選択肢 2不正解
- センノシドは大腸刺激性瀉下成分であり、交感神経興奮作用はありません。
- 選択肢 3不正解
- イソプロピルアンチピリンはピリン系解熱鎮痛成分であり、交感神経興奮作用はありません。
- 選択肢 4不正解
- 炭酸カルシウムは制酸成分であり、交感神経興奮作用はありません。
覚えるポイント
- 塩酸プソイドエフェドリンは心臓病・高血圧等の診断を受けた人で禁忌である
間違えやすいところ
- メチルエフェドリン(相談すること)とプソイドエフェドリン(してはいけないこと)の強度の違いに注意する
出題の前提:手引き(適正使用と安全対策)
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.23 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
妊婦の「してはいけないこと」と配合成分
医薬品の適正使用と安全対策 · 塩酸ジフェンヒドラミン / 睡眠改善薬 / 妊婦 / してはいけないこと
添付文書等の「してはいけないこと」の項目中で、「次の人は使用(服用)しないこと」として「妊婦または妊娠していると思われる人」と記載されている一般用医薬品と、その理由に関する組み合わせのうち、正しいものはどれか。
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解答
3
解説
一般用医薬品の睡眠改善薬は、一時的な不眠症状を対象としており、妊娠に伴う不眠はホルモンバランスの変化など特有の要因によるもので適応症状でないため、妊婦は「使用しないこと」とされています。
解き方
- 各選択肢の一般用医薬品と妊婦に対する理由の対応関係を精査する。
- ケトプロフェンは胎児動脈管収縮等のおそれ、ビタミンAは催奇形性のおそれ、ジフェンヒドラミン睡眠改善薬は「妊娠に伴う不眠は適応症状でないため」が正しい理由であることを見極める。
- 選択肢 1不正解
- ケトプロフェンが妊婦禁忌とされるのは、胎児への動脈管収縮等の影響が懸念されるためです。
- 選択肢 2不正解
- ビタミンA製剤が妊娠3ヶ月以内等に禁忌とされるのは、胎児の奇形発生リスクがあるためです。
- 選択肢 3正解
- ジフェンヒドラミン製剤は、妊娠に伴う不眠が睡眠改善薬の適用対象でないことから妊婦禁忌とされています。
- 選択肢 4不正解
- トラネキサム酸配合の口腔咽喉薬において胎児の先天性異常による妊婦禁忌の規定はありません。
覚えるポイント
- ジフェンヒドラミン主薬の睡眠改善薬は妊娠に伴う不眠が適応症状でないため妊婦禁忌
間違えやすいところ
- ビタミンAの過剰摂取リスク(催奇形性)とNSAIDsの子宮収縮抑制作用を混同しないようにする
出題の前提:手引き(適正使用と安全対策)
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.24 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
副作用情報等の収集と法規定
医薬品の適正使用と安全対策 · 副作用等報告制度 / 薬事法第77条の4の2 / 登録販売者等の義務
副作用情報等の収集に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 薬事法第77条の4の2第2項の規定により、登録販売者等は、医薬品の副作用等によるものと疑われる健康被害の発生を知った場合において、保健衛生上の危害の発生または拡大を防止するため必要があると認めるときは、その旨を厚生労働大臣に報告しなければならないとされている。 b 製薬企業等には、薬事法第77条の4の2第1項の規定に基づき、その製造販売をし、または承認を受けた医薬品について、その副作用等によるものと疑われる健康被害の発生等を知ったときは、その旨を定められた期限までに厚生労働大臣に報告することが義務づけられている。 c 薬事法第77条の3第2項の規定により、登録販売者等は、厚生労働大臣が行う情報収集に協力することが義務づけられている。
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解答
4
解説
薬事法第77条の4の2に基づく副作用等報告は、保健衛生上の危害防止のために必要があると認めるときに報告しなければならない規定です。一方、第77条の3第2項に基づく情報収集への協力は努力義務と定められています。
解き方
- aとbの条文内容(企業・医薬関係者の副作用報告に関する規定)が正しいことを確認する。
- cの情報収集協力規定が努力義務(努めなければならない)である点を確認し、誤りであると判断する。
- 選択肢 1不正解
- bは製薬企業の副作用報告義務として正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- aは登録販売者等の副作用報告義務として正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- bは正しく、cは努力義務であるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが正、cが誤の組み合わせであり正しいです。
覚えるポイント
- 医療関係者の副作用報告(77条の4の2)と情報収集への協力(努力義務:77条の3)の表現の違いに注意する
間違えやすいところ
- 協力義務(努力義務)を「義務づけられている」と表現した設問のトラップに注意する
出題の前提:薬事法(平成18年法律第69号による改正後)第77条の3、第77条の4の2
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.24 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬関係者による副作用等報告の実際
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬関係者副作用等報告 / 過量使用・誤用 / 医薬部外品・化粧品 / 使用上の注意
薬事法第77条の4の2第2項の規定に基づく医薬品の副作用等報告に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 安全対策上必要があると認めるときは、医薬品の過量使用や誤用等によるものと思われる健康被害についても報告する必要がある。 b 複数の専門家が医薬品の販売に携わっている場合は、それぞれが報告書を作成することとなっている。 c 医薬部外品や化粧品による健康被害についても、自発的な情報提供への協力が要請されている。 d 医薬品の副作用は、使用上の注意に記載されている症状のみであり、その他の症状の場合には報告書を作成する必要はない。
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解答
2
解説
医薬関係者による副作用等報告制度では、適正使用下だけでなく誤用や過量投与による被害、添付文書に記載のない未知の副作用についても、安全対策上必要な場合は広く報告対象となります。また連名での報告が可能です。
解き方
- 記述a(過量使用や誤用も報告対象になり得る)が正しいことを確認する。
- 記述b(複数関係時は連名報告可能)が誤り、記述c(医薬部外品や化粧品の自発的報告協力)が正しいことを確認する。
- 記述d(既知の副作用のみならず未知の副作用も報告対象)が誤りであることを確認し、正・誤・正・誤の組み合わせを選択する。
- 選択肢 1不正解
- aは正、bは誤、dは誤であるため不適です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤となり正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aは正、bは誤であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aは正、dは誤であるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- cは正、dは誤であるため不適です。
覚えるポイント
- 使用上の注意に記載されていない未知の副作用こそ早期の報告が極めて重要である
間違えやすいところ
- 誤用・過量使用による事例は報告不要であると誤解しないこと
出題の前提:手引き(適正使用と安全対策)
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.25 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
小柴胡湯による間質性肺炎の安全対策
医薬品の適正使用と安全対策 · 副作用等安全性情報 / 小柴胡湯 / 間質性肺炎 / 緊急安全性情報
小柴胡湯による間質性肺炎に対して行われた安全対策に関する次の記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを選びなさい。 小柴胡湯と( a )の併用例による間質性肺炎が報告されたことから、1994年1月、( a )との併用を禁忌とする旨の使用上の注意の改訂がなされた。しかし、それ以降も( b )が小柴胡湯を使用して間質性肺炎が発症し、死亡を含む重篤な転帰に至った例もあったことから、1996年3月、厚生省(当時)より関係製薬企業に対して( c )が指示された。
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解答
4
解説
漢方処方製剤であっても重篤な副作用を引き起こすことがあります。小柴胡湯による間質性肺炎の事例では、当初インターフェロン製剤との併用が禁忌とされた後、慢性肝炎患者への単独投与でも重篤例が相次ぎ、緊急安全性情報が発出された経緯を正確に理解する必要があります。
解き方
- 1994年1月に併用禁忌とされた相手薬が「インターフェロン製剤」であることを確認します。
- 発症対象となった基礎疾患が「慢性肝炎患者」、1996年に発出された措置が「緊急安全性情報の配布」であることを特定して組み合わせを選びます。
- 選択肢 1不正解
- aが血液製剤、bが慢性腎臓病患者となっている点が誤りです。正しくはaがインターフェロン製剤、bが慢性肝炎患者です。
- 選択肢 2不正解
- bが慢性腎臓病患者、cが製品の回収となっている点が誤りです。正しくはbが慢性肝炎患者、cが緊急安全性情報の配布です。
- 選択肢 3不正解
- aが血液製剤、cが製品の回収となっている点が誤りです。正しくはaがインターフェロン製剤、cが緊急安全性情報の配布です。
- 選択肢 4正解
- aがインターフェロン製剤、bが慢性肝炎患者、cが緊急安全性情報の配布であり、すべての記述が正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- cが製品の回収となっている点が誤りです。指示されたのは回収ではなく緊急安全性情報の配布(イエローレター)です。
覚えるポイント
- 小柴胡湯による間質性肺炎では、インターフェロン製剤との併用禁忌(1994年)と緊急安全性情報(1996年、慢性肝炎患者)の経緯を覚えます。
間違えやすいところ
- 緊急安全性情報の配布が行われた措置を製品回収と混同しないように注意します。
出題の前提:手引き(平成23年4月版)「第5章 医薬品の適正使用・安全対策」の主な安全対策の歴史に基づく。
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.25 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
副作用情報の評価及び安全対策措置の実施体制
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品医療機器総合機構 / 安全対策措置 / 薬事・食品衛生審議会 / 専門委員
副作用情報等の評価及び措置に関する次の記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを選びなさい。 各制度により集められた副作用情報については、(独)医薬品医療機器総合機構において( a )の意見を聴きながら調査検討が行われ、その結果に基づき、( b )は、( c )の意見を聴いて、使用上の注意の改訂の指示等を通じた注意喚起のための情報提供や、効能・効果や用法用量の一部変更、調査・実験の実施の指示、製造・販売の中止、製品の回収等の安全対策上必要な行政措置を講じている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
収集された副作用情報は、医薬品医療機器総合機構(PMDA)で専門委員の意見を聴きながら整理・分析等の調査検討がなされます。その結果を受けて、厚生労働大臣が諮問機関である薬事・食品衛生審議会の意見を聴いた上で、改訂指示や製品回収などの行政措置を実施します。
解き方
- PMDAにおいて調査検討時に意見を聴く相手が「専門委員」であることを確認します。
- 行政措置を講じる実施主体が「厚生労働大臣」、その大臣が事前に意見を聴く機関が「薬事・食品衛生審議会」であることを整理して適切な選択肢を導きます。
- 選択肢 1正解
- aが専門委員、bが厚生労働大臣、cが薬事・食品衛生審議会であり、法律および評価手順に合致した正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aとcが入れ替わっています。PMDAが意見を聴くのは専門委員であり、厚生労働大臣が意見を聴くのが薬事・食品衛生審議会です。
- 選択肢 3不正解
- bが薬事・食品衛生審議会、cが厚生労働大臣となっている点が誤りです。行政措置を講じる主体は厚生労働大臣です。
- 選択肢 4不正解
- aが薬事・食品衛生審議会、bが専門委員、cが厚生労働大臣となっており、それぞれの主体と役割が誤っています。
- 選択肢 5不正解
- aが厚生労働大臣、bが薬事・食品衛生審議会、cが専門委員となっており、調査検討および措置の流れが誤っています。
覚えるポイント
- PMDAでは「専門委員」の意見を聴き、行政措置を講じる「厚生労働大臣」は「薬事・食品衛生審議会」の意見を聴きます。
間違えやすいところ
- PMDAでの調査検討機関と、厚生労働省の諮問機関(薬事・食品衛生審議会)の役割を混同しないようにします。
出題の前提:手引き(平成23年4月版)「第5章 医薬品の適正使用・安全対策」の副作用情報等の評価及び措置に基づく。
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.26 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品副作用被害救済制度の対象と給付制限
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品副作用被害救済制度 / 給付対象 / 自宅療養 / 個人輸入 / 除外医薬品
医薬品副作用被害救済制度に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 副作用による疾病のため、入院治療が必要と認められる場合であっても、やむをえず自宅療養を行った場合は、救済給付の対象とならない。 b 個人輸入により入手した医薬品の使用による健康被害についても救済制度の対象となる。 c 医薬品の不適正な使用による健康被害については、救済給付の対象とならない。 d 一般用検査薬や殺虫剤・殺鼠剤は救済制度の対象とならない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品副作用被害救済制度は、医薬品を適正に使用したにもかかわらず発生した副作用による健康被害(入院を要する程度の疾病、日常生活が著しく制限される程度の障害、または死亡)を迅速に救済する制度です。個人輸入医薬品や不適正使用、人体に直接使用しない殺虫剤や検査薬などは対象外です。
解き方
- aを判断:入院治療が必要と認められる場合でやむをえず自宅療養を行ったときは給付対象に含まれるため誤りです。
- bを判断:個人輸入医薬品は本制度の対象外であるため誤りです。
- cを判断:適正使用された医薬品による副作用が対象であり、不適正な使用によるものは対象外となるため正しい記述です。
- dを判断:一般用検査薬や殺虫剤・殺鼠剤などの人体に直接使用しない製品は対象除外医薬品であるため正しい記述です。
- 選択肢 1不正解
- bが誤りでcが正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りでcとdが正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りでdが正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4正解
- aは誤、bは誤、cは正、dは正であり、正しい正誤の組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤りでcが正しいため、この組み合わせは誤りです。
覚えるポイント
- 救済制度の対象は適正使用に限られ、個人輸入医薬品や殺虫剤・検査薬等は対象外です。入院相当の自宅療養は対象となり得ます。
間違えやすいところ
- 入院が必要な重篤度であっても自宅療養した場合は一律に対象外になると誤認しないよう注意します。
出題の前提:手引き(平成23年4月版)「第5章 医薬品の適正使用・安全対策」の医薬品副作用被害救済制度に基づく。
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.26 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の適正使用のための啓発活動(薬と健康の週間)
医薬品の適正使用と安全対策 · 啓発活動 / 薬と健康の週間 / 適正使用
次の記述にあてはまる医薬品の適正使用のための啓発活動を選びなさい。 医薬品の持つ特質及びその使用・取扱い等について正しい知識を広く生活者に浸透させることにより、保健衛生の維持向上に貢献することを目的とし、毎年10月17日~23日の1週間、国、自治体、関係団体等による広報活動やイベント等が実施される。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品の適正使用を推進するため、毎年10月17日~23日の1週間は「薬と健康の週間」と定められており、国や地方自治体、関係団体により医薬品の正しい知識の普及啓発活動が集中的に行われます。なお、不正大麻・けし撲滅運動や麻薬・覚醒剤乱用防止運動(「ダメ。ゼッタイ。」普及運動)などの啓発運動と期間や趣旨を区別して覚える必要があります。
解き方
- 問題文に記載された実施期間「毎年10月17日~23日の1週間」と目的「医薬品の特質・使用・取扱い等の正しい知識の浸透」を確認します。
- 該当する公的な啓発活動名が「薬と健康の週間」であることを特定します。
- 選択肢 1不正解
- 「ダメ。ゼッタイ。」普及運動は麻薬・覚醒剤等の薬物乱用防止を目的として6月20日~7月19日に実施される活動であり、記述と異なります。
- 選択肢 2正解
- 毎年10月17日~23日の1週間に実施される、医薬品の正しい知識を生活者に浸透させる啓発活動は「薬と健康の週間」です。
- 選択肢 3不正解
- 「医薬品適正使用推進週間」という名称の公的な1週間単位の啓発週間は設定されていません。
- 選択肢 4不正解
- 「セルフメディケーション普及週間」という名称の公的な1週間単位の啓発週間は設定されていません。
覚えるポイント
- 毎年10月17日~23日の1週間は「薬と健康の週間」であり、医薬品の適正使用に関する啓発が行われます。
間違えやすいところ
- 薬物乱用防止を目的とする「ダメ。ゼッタイ。」普及運動(6月20日~7月19日)と実施時期や目的を混同しないようにします。
出題の前提:手引き(平成23年4月版)「第5章 医薬品の適正使用・安全対策」の啓発活動に基づく。
出典:長野県『2013年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:651KB) p.26 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
2013年度 長野県 後半
参照した公式資料
長野県が公開した2013年度 長野県 後半の問題・解答資料です。
- 試験問題 午後(PDF:651KB) ↗ — www.pref.nagano.lg.jp(PDF・27ページ)
- 正答一覧(PDF:62KB) ↗ — www.pref.nagano.lg.jp(PDF・1ページ)

