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2013年度 宮城県 前半の概要
医薬品の本質に関する基礎知識
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 副作用 / 一般用医薬品のリスク
医薬品の本質に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 医薬品が人体に及ぼす作用は複雑、かつ、多岐に渡り、そのすべては解明されていない。 b 医薬品は人体にとって異物(外来物)であるため、好ましくない反応(副作用)を生じる場合がある。 c 医薬品は人体に直接使用されない限り、人の健康に影響を与えることはない。 d 一般用医薬品は、医療用医薬品と比較すれば保健衛生上のリスクが相対的に高い。
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解答
1
解説
医薬品は期待される有益な反応(主作用)だけでなく好ましくない反応(副作用)も併せ持ち、人体にとって外来物であるため適正に使用しても副作用が生じることがあります。一般用医薬品は医療用医薬品に比べて相対的に安全性が重視され、リスクは低く設定されています。
解き方
- 記述a・bが医薬品の生体内での作用機序および異物性に関する正しい説明であることを確認します。
- 記述cの検査薬等の間接的影響や、記述dのリスク高低の記述が誤りであることを判別し、正しい組み合わせを決定します。
- 選択肢 1正解
- a及びbがともに正しい記述であるため、これが正答となります。
- 選択肢 2不正解
- aは正しいですが、cは人体に直接使用されない検査薬等でも健康に影響を与えるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しいですが、dは医療用医薬品と比較して一般用医薬品のリスクは相対的に低いため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- c及びdはともに誤った記述であるため不適となります。
覚えるポイント
- 一般用医薬品は医療用医薬品と比較してリスクが相対的に低い設定であること。
間違えやすいところ
- 直接体内に入らない一般用検査薬等であっても、判定結果が健康に重大な影響を与える場合がある点を見落としやすいです。
出題の前提:試験実施時点(平成25年)の厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.1 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医薬品の品質と安全性の確保
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の役割 / 市販後安全対策 / 品質管理 / 薬事法規
医薬品の本質に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 医薬品は、効能効果、用法用量、副作用等の必要な情報が適切に伝達され、適切に使用されることにより、その役割を発揮することができる。 b 医薬品は、市販後にも、医学・薬学等の新たな知見、使用成績等に基づき、その有効性、安全性等の確認が行われる仕組みになっている。 c 医薬品は、人の生命や健康に密接に関連するものであるため、高い水準で均一な品質が保証されていなければならない。 d 薬事法では、健康被害の発生の有無にかかわらず、医薬品に異物等の混入、変質等があってはならない旨が定められている。
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解答
3
解説
医薬品は物質としての有効性・安全性だけでなく適切な情報提供が不可欠であり、市販後も安全性等の再評価が継続されます。また生命に関わる製品であるため、健康被害の有無を問わず異物混入や変質のない厳格な品質管理が法律で義務づけられています。
解き方
- 医薬品の情報提供の重要性(a)、市販後調査・評価の仕組み(b)、品質均一性の要求(c)の正誤を確認します。
- 薬事法における異物混入等の禁止規定が健康被害の有無を問わない点(d)を確認し、全肢正解と判断します。
- 選択肢 1不正解
- cは正しい記述であるため、cを「誤」とする本肢は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bは正しい記述であるため、bを「誤」とする本肢は誤りです。
- 選択肢 3正解
- a、b、c、dの記述はすべて正しいため、これが正解となります。
- 選択肢 4不正解
- aは正しい記述であるため、aを「誤」とする本肢は誤りです。
- 選択肢 5不正解
- dは正しい記述であるため、dを「誤」とする本肢は誤りです。
覚えるポイント
- 薬事法では健康被害の発生の有無にかかわらず異物混入や変質が禁止されていること。
間違えやすいところ
- 健康被害が発生していなければ問題ないと誤認しないよう注意が必要です。
出題の前提:試験実施時点(平成25年)の厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.1 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医薬品の作用と副作用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 主作用と副作用 / 適正使用 / 相互作用
医薬品の作用に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
3
解説
医薬品は体内において複数の生理活性・薬理作用を及ぼすため、用法・用量を遵守して適正に使用したとしても、予期しないアレルギー反応や体質・体調による副作用を生じる可能性があります。
解き方
- 副作用の分類(薬理作用とアレルギー)および複合的な薬理作用について正誤を検討します。
- 適正使用であっても副作用は完全に排除できないという基本原則と照合し、誤っている肢を特定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述の通り、医薬品の副作用は薬理作用によるものとアレルギーに大別されるため正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 医薬品は通常、複数の薬理作用を併せ持っているため正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- 適正に使用しても副作用が生じる可能性は常にあるため、「生じることはない」とする本記述は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- ある疾患の治療効果が他の基礎疾患を悪化させることがあるため正しい記述です。
覚えるポイント
- 適正に使用された場合であっても副作用が生じるリスクは常に存在する。
間違えやすいところ
- 「十分注意して適正に使用すれば副作用は防げる」と思い込んでしまう誤りに注意します。
出題の前提:試験実施時点(平成25年)の厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.2 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医薬品によるアレルギー(過敏反応)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · アレルギー / アレルゲン / 添加物 / 遺伝的要素
アレルギー(過敏反応)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a アレルギーを引き起こす原因物質をアレルゲンという。 b 医薬品に含まれる添加物は、アレルギーを引き起こす原因物質とはならない。 c 普段は医薬品にアレルギーを起こしたことのない人でも、病気等に対する抵抗力が低下している状態などの場合には、医薬品によるアレルギーを生じることがある。 d アレルギーには遺伝的な要素もあり、近い親族にアレルギー体質の人がいる場合には、注意が必要である。
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解答
2
解説
医薬品によるアレルギーは、有効成分だけでなく製剤中に含まれる賦形剤や着色料等の添加物によっても引き起こされます。また個人の体質、遺伝的素因、そのときの免疫状態や体調の変化によって発症することがあります。
解き方
- アレルゲンの定義(a)および有効成分以外の添加物がアレルゲンとなりうる点(b)を判定します。
- 体調不良や抵抗力低下時の発症リスク(c)、遺伝的要素(d)の正誤を確認し、組み合わせを導きます。
- 選択肢 1不正解
- bが誤りで、c及びdが正しいため不適となります。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bは添加物もアレルゲンになり得るため誤りであり、全肢正とする本肢は不適です。
- 選択肢 4不正解
- aが正、bが誤、dが正であるため不適となります。
- 選択肢 5不正解
- a及びcが正であるため不適となります。
覚えるポイント
- 医薬品の添加物(着色料や賦形剤等)もアレルギーの原因になり得ること。
間違えやすいところ
- 主成分(有効成分)だけがアレルギーの原因であると錯覚しやすい点に注意が必要です。
出題の前提:試験実施時点(平成25年)の厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.2 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医薬品の副作用への対応と早期認識
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 副作用の早期発見 / 受診勧奨 / 登録販売者の役割
医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 一般用医薬品は、通常、その使用を中断することによる不利益よりも、重大な副作用を回避することが優先される。 b 副作用の重篤化を回避するためには、医薬品を使用する人が副作用をその初期段階で認識することが重要となる。 c 副作用は、容易に異変を自覚できるものばかりではなく、直ちに明確な自覚症状として現れないこともある。 d 登録販売者は、購入者等に対して、一般用医薬品の情報提供を適切に行っていれば、副作用の状況にかかわらず、医療機関を受診するように勧奨する必要はない。
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解答
1
解説
一般用医薬品は重篤な副作用を回避することが優先されるため、初期段階での発見が極めて重要です。自覚症状が乏しい副作用もあるため、不審な症状や異常が認められる場合は、事前情報提供を行っていたとしても医療機関への受診勧奨を怠ってはなりません。
解き方
- 副作用回避の優先性(a)、初期認識の重要性(b)、初期症状の現れ方(c)の正誤を判定します。
- 副作用発現時における登録販売者の受診勧奨の義務・対応(d)が誤りであることを確認します。
- 選択肢 1正解
- a、b、cが正しく、dが誤りであるため、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- a及びcが正しく、dが誤りであるため不適となります。
- 選択肢 3不正解
- bが正しく、dが誤りであるため不適となります。
- 選択肢 4不正解
- aが正しいため不適となります。
- 選択肢 5不正解
- b及びcが正しく、dが誤りであるため不適となります。
覚えるポイント
- 一般用医薬品の使用中断による不利益より、重大な副作用の回避が優先されること。
間違えやすいところ
- 購入時に適切に情報提供していても、副作用が疑われる兆候があれば医療機関の受診勧奨が必要です。
出題の前提:試験実施時点(平成25年)の厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.3 ↗(www.pref.miyagi.jp)
一般用医薬品の不適正使用と乱用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 適正使用 / 医薬品の乱用 / 習慣性・依存性
一般用医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 一般用医薬品は、購入者等の誤解や認識不足のために適正に使用されないことがある。 b 一般用医薬品の不適正な使用は、概ね「使用者の誤解や認識不足に起因するもの」と「本来の目的以外の意図で使用するもの」に大別される。 c 一般用医薬品には、習慣性や依存性がある成分を含んでいるものはない。 d 一般用医薬品を、みだりに他の医薬品や酒類等と一緒に摂取する等の乱用がなされると、過量摂取による急性中毒等を生じる危険性が高くなる。
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解答
2
解説
一般用医薬品の不適正使用には、知識不足によるものと意図的な乱用の双方が存在します。一般用医薬品の中にも鎮咳去痰薬や鎮静薬などに習慣性・依存性をもたらす成分が含まれるものがあり、過量摂取や併用により急性中毒や臓器障害を引き起こす恐れがあります。
解き方
- 不適正使用の発生要因(a)およびその分類(b)が手引きの記述に一致していることを確認します。
- 習慣性・依存性成分の有無(c)を検討し、コデイン類等の存在から誤りと判断します。
- 乱用に伴う急性中毒のリスク(d)を確認し、正しい組み合わせ(正、正、誤、正)を選択します。
- 選択肢 1不正解
- bは正しい記述であり、cは誤りであるため不適です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- a、b、dが正しく、cが誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aは正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- bは正しい記述であるため不適です。
覚えるポイント
- 一般用医薬品にも習慣性や依存性のある成分が含まれている製品がある。
間違えやすいところ
- 「一般用医薬品=安全だから依存性成分は一切含まれていない」という誤認に注意します。
出題の前提:試験実施時点(平成25年)の厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.3 ↗(www.pref.miyagi.jp)
薬物依存と医薬品の適正販売
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬物依存 / 精神的依存・身体的依存 / 適正販売
一般用医薬品の使用等に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 医薬品の乱用の繰り返しによって慢性的な臓器障害等を生じるおそれがある。 b 適正な使用がなされる限りは安全かつ有効な医薬品であっても、乱用された場合には薬物依存を生じることがある。 c 薬物依存が形成されても、一定期間、薬物の使用を中止することで容易に依存は消失する。 d 医薬品の販売に従事する専門家は、必要以上の大量購入や頻回購入を試みる不審な購入者等には慎重に対処する必要がある。
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解答
1
解説
医薬品の乱用により精神的・身体的依存が形成されると、使用を中止しても強い渇望や離脱症状が現れ、容易に抜け出すことは困難になります。専門家は乱用防止のため、不自然な大量・頻回購入に対して慎重に確認・対処する必要があります。
解き方
- 乱用による臓器障害(a)および依存形成(b)についての正誤を判断します。
- 薬物依存の離脱の難しさ(c)を検討し、「容易に消失する」という記述が誤りであることを確認します。
- 販売現場での購入者確認の対応(d)が正しいことを確認し、正誤を組み合わせます。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bは正しい記述であり、cは誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- a、b、dが正しく、cが誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aは正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- b及びdは正しい記述であるため不適です。
覚えるポイント
- 一度形成された薬物依存から離脱することは極めて困難である。
間違えやすいところ
- 使用を一定期間中止すれば簡単に依存がなくなるという誤った認識に注意します。
出題の前提:試験実施時点(平成25年)の厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.4 ↗(www.pref.miyagi.jp)
他の医薬品との相互作用と成分の重複
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用 / 成分の重複 / 医薬品の選択
他の医薬品との相互作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 一般用医薬品は、一つの医薬品の中に必ず作用の異なる複数の成分を組み合わせて含んでいる。 b かぜ薬、解熱鎮痛薬、鎮静薬、鎮咳去痰薬、アレルギー用薬では、作用が重複することが多い。 c 相互作用のリスクを減らす観点から、緩和を図りたい症状が明確である場合には、なるべくその症状に合った成分のみが配合された医薬品が選択されることが望ましい。 d 複数の疾病を有する人では、疾病ごとにそれぞれ医薬品が使用される場合が多く、医薬品同士の相互作用に関して注意が必要である。
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解答
4
解説
一般用医薬品には単一の有効成分からなる製剤も存在します。複数の薬効群(かぜ薬や解熱鎮痛薬など)では同種あるいは類似の成分が重複しやすく、作用の増強や副作用リスクを高めるため、明確な症状に合わせた単一・少数成分の製剤を選択することが望まれます。
解き方
- 一般用医薬品の組成について、「必ず複数の成分を含んでいる」わけではないことを確認し、aを誤りと判定します。
- 類似成分を含む医薬品群での重複(b)、不要な成分を避ける選択方針(c)、多剤併用時の相互作用リスク(d)を確認します。
- 選択肢 1不正解
- a及びcが誤り、bが正となっているため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤り、b及びdが正であるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- b及びdが正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aは単一成分製剤もあるため誤りであり、全肢正とする本肢は不適です。
覚えるポイント
- 一般用医薬品には単一成分のみからなるものも多く存在する。
間違えやすいところ
- 「一般用医薬品は総合的に効かせるため必ず複数成分配合である」と思い込まないように注意します。
出題の前提:試験実施時点(平成25年)の厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.4 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医薬品使用上の注意における年齢区分
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児等の年齢区分 / 使用上の注意
医薬品の使用上の注意において「乳児」、「幼児」、「小児」という場合の年齢区分(おおよその目安)として、正しいものはどれか。
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解答
3
解説
医薬品の使用上の注意における年齢区分は、新生児(生後4週未満)、乳児(1歳未満)、幼児(7歳未満)、小児(15歳未満)とおおよその目安が定められています。
解き方
- 医薬品の使用上の注意で定められている各年齢区分の定義(新生児、乳児、幼児、小児)を思い出す。
- 選択肢の年齢の対応を確認し、「幼児 ― 7歳未満」が正しい組み合わせであると判断する。
- 選択肢 1不正解
- 「乳児」のおおよその目安は生後4週以上1歳未満であり、2歳未満ではありません。
- 選択肢 2不正解
- 「幼児」のおおよその目安は7歳未満であり、4歳未満ではありません。
- 選択肢 3正解
- 「幼児」のおおよその目安は7歳未満とされており、正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 「小児」のおおよその目安は15歳未満とされており、12歳未満ではありません。
- 選択肢 5不正解
- 「小児」のおおよその目安は15歳未満とされており、18歳未満ではありません。
覚えるポイント
- 新生児は生後4週未満、乳児は1歳未満、幼児は7歳未満、小児は15歳未満。
間違えやすいところ
- 小児を児童福祉法等の18歳未満や12歳未満と混同しないように注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識・小児等への配慮)
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.5 ↗(www.pref.miyagi.jp)
小児の医薬品使用と生理的特徴
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児の薬理作用 / 血液脳関門 / 代謝排泄能
小児の医薬品の使用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a 大人と比べて身体の大きさに対して腸が短く、服用した医薬品の吸収率が低い。 b 吸収されて循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しやすいため、中枢神経系に影響を与える医薬品で副作用を起こしやすい。 c 肝臓や腎臓の機能が未発達であるため、医薬品の成分の代謝・排泄に時間がかかり、作用が強く出過ぎたり、副作用がより強く出ることがある。 d 小児の用量が定められていない場合は、成人用の医薬品の量を任意に減らして投与する。
解答・解説を表示
解答
3
解説
小児は成人と比べて身体の大きさに対して腸が長く医薬品の吸収率が高いこと、血液脳関門や肝腎機能が未発達であることから、副作用が現れやすい特徴を持ちます。
解き方
- 小児の消化管(身体に対して腸が長く吸収率が高い)や用法(自己判断で減量投与しない)の正誤を検討する。
- 記述bとcが正しい内容であることを確認し、選択肢3を選定する。
- 選択肢 1不正解
- aは誤りでbは正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aおよびdはともに誤りであるため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3正解
- b(中枢移行性と副作用)およびc(肝腎機能未発達による代謝排泄遅延)はともに正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- cは正しいですが、dが誤りであるため、この組み合わせは誤りです。
覚えるポイント
- 小児は身体の割に腸が長く吸収率が高いこと、血液脳関門が未発達で中枢副作用が起きやすいことを覚える。
間違えやすいところ
- 小児用量が記載されていない場合に、大人の量を適当に減らして与えてよいと誤解しない。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識・小児の生理的特徴)
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.5 ↗(www.pref.miyagi.jp)
高齢者の医薬品使用に関する留意点
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 高齢者への配慮 / 生理機能の低下 / 基礎疾患
高齢者の医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 高齢者には嚥下障害がある場合があるものの、内服薬を使用する際に喉に詰まらせることはない。 b 一般用医薬品の販売等に際しては、実際にその医薬品を使用する高齢者の個々の状況に即して、適切に情報提供や相談対応することが重要である。 c 一般用医薬品は、既定用量の下限で使用していれば、高齢者でも作用が強過ぎる等の問題を生じることはない。 d 高齢者は、持病(基礎疾患)を抱えていることが多く、一般用医薬品の使用によって基礎疾患の症状が悪化する場合がある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
高齢者は生理機能の低下により薬が効きすぎたり喉に詰まらせる危険があるほか、持病(基礎疾患)を併せ持つことが多いため、個々の状況に応じた慎重な配慮が必要です。
解き方
- 各記述の正誤を判定する(aは嚥下障害による詰まりのリスクがあるため誤、cは下限でも過剰作用の恐れがあるため誤)。
- bおよびdは適切・正確な記述であることを確認し、組み合わせが「誤、正、誤、正」となる5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aとcが誤りでdが正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cが誤り(下限でも問題が生じることがある)であるため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aとcが誤りでbが正しい記述であるため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bとdは正しい記述であるため、すべて誤りとする本肢は誤りです。
- 選択肢 5正解
- a:誤、b:正、c:誤、d:正の組み合わせが完全に合致しています。
覚えるポイント
- 高齢者は嚥下障害により喉を詰まらせやすく、用量下限であっても代謝排泄機能低下により副作用が起こりやすい。
間違えやすいところ
- 規定用量の下限であれば高齢者でも絶対に安全であると誤認しないように注意する。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識・高齢者への配慮)
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.6 ↗(www.pref.miyagi.jp)
妊婦の医薬品使用における安全性と留意点
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 妊婦への配慮 / ビタミンAの過剰摂取 / 胎児への影響
妊婦の医薬品の使用に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
3
解説
胎児の器官形成期における催奇形性リスクや流早産のリスクがあるため、妊婦への医薬品使用は慎重でなければなりません。特にビタミンAの大量摂取は胎児の先天異常リスクを高めます。
解き方
- 設問が「誤っているもの」を求めていることを確認する。
- 選択肢3において、ビタミンA過剰摂取が先天異常の危険性を「高める」ところを「低くすることができる」と逆の記述になっている点を見抜く。
- 選択肢 1不正解
- 妊婦を対象とした臨床試験は倫理的制約から限られており、すべての医薬品で安全性が確立されているわけではないため正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- ヒマシ油やセンナ、ダイオウなどの便秘薬成分は子宮収縮を誘発し流早産を起こす恐れがあるため正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- ビタミンAの過剰摂取は胎児の先天異常の危険性を高めるため、低くすることができるとする本記述は誤り(正答)です。
- 選択肢 4不正解
- 妊娠に関する相談はプライバシーに深く関わるため、専門家が配慮して対応することは適切であり正しい記述です。
覚えるポイント
- 妊娠3ヶ月前から妊娠3ヶ月までのビタミンA過剰摂取(10,000 IU/日以上など)は胎児奇形リスクが高まる。
間違えやすいところ
- ビタミンAの過剰摂取による催奇形性リスクと、葉酸摂取による胎児神経管閉鎖障害予防効果を混同しないようにする。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識・妊婦等への配慮)
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.6 ↗(www.pref.miyagi.jp)
授乳婦の医薬品使用に関する記述の正誤
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 授乳婦 / 母乳への移行 / 医薬品の適正使用
母乳を与える女性(授乳婦)の医薬品の使用に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
授乳婦が服用した医薬品成分の一部は乳汁中へ移行し乳児に影響を与える可能性がありますが、すべての使用が禁じられているわけではなく、状況に応じた判断と情報提供が必要です。
解き方
- 授乳婦への医薬品使用における乳汁移行や乳児への影響に関する一般的原則を確認する。
- 授乳中の医薬品使用が全面的に禁止されているわけではない点を確認し、各記述の正誤を判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤り、記述bが正しいとされているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが正、記述cが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述dが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述a・cが誤り、記述bが正しいとされているため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 授乳婦から相談を受けた際には、乳汁中に移行する成分や乳児への影響・作用について適切な説明を行う必要があります。
- b:誤
- 授乳期間中であってもすべての医薬品の使用を必ず避けなければならないわけではなく、必要に応じて授乳を一時中断するなどの対応がとられます。
- c:正
- 母親が服用した医薬品の成分が乳汁中に移行し、母乳を介して乳児がその成分を摂取してしまうことがあります。
- d:正
- 医薬品成分の一部が乳汁中に移行することが知られている場合でも、通常の使用量・範囲では乳児への具体的な悪影響が確認されていないものもあります。
覚えるポイント
- 授乳中の医薬品使用は全面禁止ではなく、必要性や授乳中断の要否を個別に判断します。
間違えやすいところ
- 「授乳中は絶対に薬を飲んではいけない」と極端に捉えないよう注意が必要です。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」の授乳婦に関する項目に基づく。
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.7 ↗(www.pref.miyagi.jp)
プラセボ効果に関する記述
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · プラセボ効果 / 暗示効果 / 偽薬効果
プラセボ効果に関する以下の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
プラセボ効果は服用したことによる安心感や暗示などの心理的要因等が関与して生じ、望ましい改善反応だけでなく不都合な症状(副作用様症状)として現れることもあります。
解き方
- プラセボ効果の定義(薬理作用によらない心理的要因等による作用)を確認する。
- 暗示効果の関与や、効果だけでなく有害事象(副作用様反応)も含みうる性質に照らして各選択肢を吟味する。
- 選択肢 1正解
- プラセボ効果の正しい定義であり、薬理作用によらない偶発的・心理的作用を指します。
- 選択肢 2不正解
- 医薬品を使用したこと自体による楽観的な期待や暗示効果などが大いに関与しています。
- 選択肢 3不正解
- 医薬品を使用した際の変化には、本来の薬理作用によるものとプラセボ効果によるものの両方が含まれます。
- 選択肢 4不正解
- プラセボ効果には望ましい効果だけでなく、不都合な反応(副作用のような症状)も生じることがあります。
覚えるポイント
- プラセボ効果には望ましい作用だけでなく副作用のような不都合な反応も存在します。
間違えやすいところ
- プラセボ効果は良い効果だけを指すと誤解しやすいので注意しましょう。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」のプラセボ効果に関する項目に基づく。
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.7 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医薬品の品質に関する記述の正誤
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の品質 / 使用期限 / 保管陳列 / 変質・変敗
医薬品の品質に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品は環境や経時変化によって劣化する性質を持ち、外装に表示された使用期限は「未開封状態」での品質保持期限を示しています。
解き方
- 医薬品成分の劣化要因(温度・湿度・光など)と経時劣化の不可逆性を確認する。
- 使用期限が「開封後」ではなく「未開封状態」での期限であることを確認して各記述の正誤を判定する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが正、記述dが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤、記述cが正とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述a・b・dが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述a・dが誤、記述cが正とされているため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 医薬品の配合成分は高温、多湿、光(紫外線)などの環境要因により変質や劣化を起こしやすい性質を持ちます。
- b:正
- 適切に保管・陳列されていたとしても、時間の経過に伴う化学変化などの経時劣化を完全に避けることはできません。
- c:誤
- 表示されている「使用期限」は、未開封状態で適切な保存条件のもとで保管された場合に品質が保証される期限です。
- d:正
- 承認基準に適合しない医薬品や、一部または全部が変質・変敗した物質から成る医薬品の販売・授与等は薬事法令で禁止されています。
覚えるポイント
- 外箱等に記載された医薬品の使用期限は「未開封状態」での基準です。
間違えやすいところ
- 開封後も表示されている使用期限まで品質が保持されると誤解しないように注意しましょう。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」の医薬品の品質に関する項目に基づく。
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.8 ↗(www.pref.miyagi.jp)
一般用医薬品の選択・使用を判断する主体
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 一般用医薬品の役割 / セルフメディケーション / 判断の主体
次の選択肢のうち、一般用医薬品の選択や使用を最終的に判断する主体として正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
セルフメディケーションにおいて、医薬品の選択や使用を自らの意志と責任で最終的に判断する主体は「一般の生活者」であり、専門家はその適切な判断を支援する役割を担います。
解き方
- セルフメディケーションおよび一般用医薬品の定義と役割を理解する。
- 薬剤師や登録販売者は適切な情報提供を行う専門家であり、最終的な選択・使用の主体は一般の生活者(購入者・使用者自身)であることを確認する。
- 選択肢 1不正解
- 医師は医療用医薬品の処方判断などを行いますが、一般用医薬品を選択・使用する主体ではありません。
- 選択肢 2不正解
- 看護師は医療従事者として療養上の世話等を行いますが、一般用医薬品の選択の主体ではありません。
- 選択肢 3不正解
- 薬剤師は適切な情報提供と指導を行って生活者の判断を支援する側であり、判断主体ではありません。
- 選択肢 4不正解
- 登録販売者等の専門家は情報提供により生活者の適切な選択を支援する役割であり、主体ではありません。
- 選択肢 5正解
- 一般用医薬品はセルフメディケーションの主役である一般の生活者自身が、自らの健康管理のために選択・使用を判断します。
覚えるポイント
- 一般用医薬品の選択や使用の最終決定権・判断主体は「一般の生活者」自身です。
間違えやすいところ
- 専門家(薬剤師・登録販売者)が主体となって決定すると混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」のセルフメディケーションの考え方に基づく。
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.8 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医薬品の相互作用に関する基礎知識
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用 / 食品との相互作用 / 薬理作用
医薬品の相互作用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品の相互作用は、複数の医薬品の併用や食品との併用によって生じ、作用の増強だけでなく減弱を引き起こすことがあります。作用部位だけでなく吸収・代謝・排泄などの過程でも生じるため、前後を通じた摂取管理が必要です。
解き方
- 記述aについて、相互作用により作用が増強するだけでなく減弱することもあるため誤りと判断します。
- 記述bについて、保健機能食品やハーブ類などの食品とも相互作用を起こすため誤りと判断します。
- 記述cおよびdが正しいことを確認し、組み合わせ「4(c、d)」を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよびbはいずれも誤った記述であるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述cは正しいですが、記述aが誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述dは正しいですが、記述bが誤りであるため不適です。
- 選択肢 4正解
- 記述c(薬理作用をもたらす部位での相互作用)およびd(前後を通じた摂取回避)はともに正しい記述です。
覚えるポイント
- 相互作用は作用の増強だけでなく減弱も引き起こすこと
- 健康食品やサプリメントとも相互作用が生じ得ること
間違えやすいところ
- 相互作用を「作用が強くなること」だけに限定して考えてしまう誤り
- 食品やサプリメントなら医薬品と併用しても安全と思い込んでしまうこと
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」医薬品の相互作用
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.9 ↗(www.pref.miyagi.jp)
一般用医薬品の果たす役割
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 一般用医薬品の役割 / セルフメディケーション
一般用医薬品の役割に関する記述のうち、誤っているものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
3
解説
一般用医薬品は、自らの健康管理(セルフメディケーション)において軽度な症状の改善や生活習慣病予防等に用いられます。「人の身体を清潔にし、美化する」という定義は化粧品等のものであり、一般用医薬品の役割とは区別されます。
解き方
- 一般用医薬品の役割として位置づけられている項目(症状の改善、健康維持増進、生活習慣病等の予防等)を確認します。
- 選択肢3の「身体の清潔、美化」は化粧品の定義・目的に該当するものであり、一般用医薬品の役割ではないため誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 軽度な疾病に伴う症状の改善は、一般用医薬品の主たる役割の一つであり正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 健康状態の維持や増進は、一般用医薬品の役割として適切に位置づけられています。
- 選択肢 3正解
- 身体の清潔や美化は化粧品等の目的に該当し、一般用医薬品の役割ではないため誤った記述として正解となります。
- 選択肢 4不正解
- 生活習慣病等の疾病に伴う症状発現の予防は、一般用医薬品が担う役割の一つとして正しい記述です。
覚えるポイント
- 身体の清潔・美化・魅力を増す等の効用は化粧品の特徴であること
- 一般用医薬品の役割には軽度の症状改善や健康の維持・増進、生活習慣病の予防等があること
間違えやすいところ
- 医薬品と化粧品・医薬部外品の定義や役割の境界を混同してしまうこと
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」一般用医薬品の役割
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.9 ↗(www.pref.miyagi.jp)
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)の原因病原体
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害 / クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD) / プリオン
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)の原因となったウイルス等として、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
3
解説
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)は、脳の組織が海綿状に変性する疾患であり、ヒト乾燥硬膜移植によって異常プリオン(タンパク質性感染粒子)が伝播したことが薬害訴訟の原因となりました。
解き方
- クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)の病因物質を想起します。
- ウイルスや細菌ではなく、タンパク質の一種である異常プリオンが原因物質であることを確認し、3を選択します。
- 選択肢 1不正解
- ヒト免疫不全ウイルス(HIV)は、HIV訴訟(血液凝固因子製剤)の原因ウイルスです。
- 選択肢 2不正解
- ヒトC型肝炎ウイルス(HCV)は、C型肝炎訴訟(血液製剤フィブリノゲン等)の原因ウイルスです。
- 選択肢 3正解
- クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)は、病原体である異常プリオンが原因となって発症します。
- 選択肢 4不正解
- コレラ菌は激しい下痢を引き起こす細菌性感染症の病原体であり、CJDの原因ではありません。
- 選択肢 5不正解
- 炭疽菌は炭疽を引き起こす細菌であり、CJDの原因病原体ではありません。
覚えるポイント
- CJD=ヒト乾燥硬膜移植による異常プリオンの感染
- HIV・HCV=血液製剤によるウイルス感染
間違えやすいところ
- HIV訴訟やC型肝炎訴訟の原因ウイルスとCJDの原因であるプリオンを混同すること
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」薬害の歴史(CJD訴訟)
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.9 ↗(www.pref.miyagi.jp)
スモンの原因医薬品
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害 / スモン / キノホルム
亜急性脊髄視神経症(スモン)の原因となった物質等として、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
4
解説
スモン(亜急性脊髄視神経症)は、整腸剤として用いられていたキノホルム製剤により、初期の腹部症状に続いて下肢のしびれや歩行障害、視覚障害などの神経障害を呈した薬害事件です。
解き方
- スモン(亜急性脊髄視神経症)の原因物質を想起します。
- 整腸剤キノホルム製剤であることを確認し、4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- アセトアミノフェンは一般的な解熱鎮痛成分であり、スモンの原因物質ではありません。
- 選択肢 2不正解
- インターフェロン製剤は小柴胡湯との併用による間質性肺炎などで知られますが、スモンの原因ではありません。
- 選択肢 3不正解
- サリドマイド製剤は催奇形性により胎児の四肢欠損等を引き起こした薬害の原因物質です。
- 選択肢 4正解
- キノホルム製剤は整腸剤として使用され、亜急性脊髄視神経症(スモン)を引き起こした原因医薬品です。
- 選択肢 5不正解
- ソリブジンは抗がん剤フルオロウラシル系薬との相互作用により重篤な血液障害を起こした薬害の原因医薬品です。
覚えるポイント
- スモン=整腸剤キノホルム製剤(下肢のしびれ、視覚障害)
- サリドマイド=催奇形性(四肢欠損等)
- ソリブジン=フルオロウラシル系との併用による重篤な副作用
間違えやすいところ
- サリドマイドやソリブジンなど他の薬害事件の原因物質と混同すること
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」薬害の歴史(スモン訴訟)
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.10 ↗(www.pref.miyagi.jp)
かぜ及びかぜ薬の基礎知識
主な医薬品とその作用 · かぜ症候群 / インフルエンザ / かぜ薬の役割
かぜ及びかぜ薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
1
解説
かぜ(かぜ症候群)は多数のウイルス感染による上気道の急性炎症の総称です。かぜ薬(総合感冒薬)は諸症状を緩和する対症療法薬であり、ウイルスを直接死滅・排除したり増殖を抑えたりする作用はありません。
解き方
- 記述a、b、cがかぜおよびかぜ薬の定義・特徴として正しいことを確認します。
- 記述dについて、かぜ薬はウイルスの増殖抑制や除去効果を持たない対症療法であるため「誤」と判断します。
- 正・正・正・誤の並びである選択肢1を選択します。
- 選択肢 1正解
- a、b、cが正しく、dが誤りであるため、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aおよびbが誤りとされているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- cが誤り、dが正しいとされているため不適です。
- 選択肢 4不正解
- bおよびcが誤り、dが正しいとされているため不適です。
- 選択肢 5不正解
- aが誤りとされているため不適です。
覚えるポイント
- かぜ薬はウイルスの除去や増殖抑制ではなく諸症状の緩和(対症療法)であること
- インフルエンザは感染力や重症化リスクの面から通常のかぜとは区別されること
間違えやすいところ
- 一般用のかぜ薬がウイルスを根本治療・退治できると誤解すること
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」かぜ薬
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.10 ↗(www.pref.miyagi.jp)
小児と解熱鎮痛成分(出題不備・解なし)
主な医薬品とその作用 · ライ症候群 / サリチル酸系解熱鎮痛成分 / 小児の禁忌
かぜ薬の配合成分のうち、水痘(水疱瘡)又はインフルエンザにかかっている小児では使用を避ける必要があり、一般用医薬品では小児に対していかなる場合も使用しないこととされている成分として、正しいものを1つ選べ。(※公表正答:解なし)
- 1
- ジヒドロコデインリン酸塩(リン酸ジヒドロコデイン)
- 2
- エテンザミド
- 3
- リゾチーム塩酸塩(塩化リゾチーム)
- 4
- ブロムヘキシン塩酸塩(塩酸ブロムヘキシン)
- 5
- アセトアミノフェン
解答・解説を表示
解答
解なし
解説
アスピリンやサザピリンは15歳未満の小児にいかなる場合も使用不可ですが、エテンザミドは「水痘又はインフルエンザにかかっている15歳未満の小児」に禁忌であり、小児用解熱鎮痛薬等で通常使用される場合があります。設問条件を満たす成分が選択肢にないため正答なし(解なし)と判定されました。
解き方
- 問題文の条件「水痘やインフルエンザ罹患時に避けること」かつ「小児に対してはいかなる場合も使用しないこと」を確認します。
- アスピリン・サザピリンがこの全条件に合致しますが、選択肢にはエテンザミドしかありません。エテンザミドは小児全般に禁忌ではないため、正解となる選択肢が存在せず「解なし」と結論づけます。
- 選択肢 1不正解
- ジヒドロコデインリン酸塩は麻薬性鎮咳成分であり、ライ症候群との関連による水痘・インフルエンザ時の注意成分ではありません。
- 選択肢 2不正解
- エテンザミドは水痘・インフルエンザ時には小児で使用を避けますが、「いかなる場合も使用しない」わけではないため設問条件を完全には満たしません。
- 選択肢 3不正解
- リゾチーム塩酸塩は消炎酵素成分であり、水痘・インフルエンザによるライ症候群の警告対象ではありません。
- 選択肢 4不正解
- ブロムヘキシン塩酸塩は去痰成分であり、設問の解熱鎮痛成分の注意には該当しません。
- 選択肢 5不正解
- アセトアミノフェンは小児の発熱時にも比較的安全に使用できる解熱鎮痛成分です。
覚えるポイント
- アスピリン・サザピリン=15歳未満の小児にいかなる場合も使用しない
- エテンザミド=水痘・インフルエンザにかかっている15歳未満の小児に使用しない
間違えやすいところ
- アスピリン等(小児完全禁忌)とエテンザミド(水痘・インフル時禁忌)の小児への適用制限の差異を取り違えること
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」解熱鎮痛薬・かぜ薬(公式発表にて解なし)
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.11 ↗(www.pref.miyagi.jp)
解熱鎮痛成分の特徴と処方構成
主な医薬品とその作用 · ACE処方 / アスピリン / アセトアミノフェン / イブプロフェン
解熱鎮痛成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
3
解説
ACE処方はアセトアミノフェン、カフェイン、エテンザミドの頭文字をとったものです。アセトアミノフェンは中枢性に作用し抗炎症作用はほとんどありません。アスピリンは胃障害を起こしやすく、イブプロフェンは抗炎症作用を持ち胃腸障害が比較的少ない特徴があります。
解き方
- 記述aについて、ACE処方の「A」はアスピリンではなくアセトアミノフェンであるため誤りと判断します。
- 記述bについて、アスピリンは胃腸障害を起こしやすいとされており正しい記述です。
- 記述cについて、アセトアミノフェンには抗炎症作用がほとんど期待できないため誤りと判断します。
- 記述dについて、イブプロフェンの特徴として正しく、誤・正・誤・正となる選択肢3を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aおよびcが正しく、dが誤りとされているため不適です。
- 選択肢 2不正解
- bが誤りでcが正しいとされているため不適です。
- 選択肢 3正解
- aが誤り、bが正しい、cが誤り、dが正しいという正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが正しく、dが誤りとされているため不適です。
- 選択肢 5不正解
- aおよびcが正しいとされているため不適です。
覚えるポイント
- ACE処方のAはアセトアミノフェン(アスピリンではない)
- アセトアミノフェンは中枢性で抗炎症作用は期待できない
- イブプロフェンは抗炎症作用を示す
間違えやすいところ
- ACE処方の「A」をアスピリンと取り違えること
- アセトアミノフェンに強い抗炎症作用があると思い込むこと
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」解熱鎮痛薬
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.11 ↗(www.pref.miyagi.jp)
解熱鎮痛成分の作用と副作用・分類
主な医薬品とその作用 · アスピリン / ライ症候群 / イブプロフェン / ピリン系成分
解熱鎮痛成分に関する記述のうち、誤っているものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用医薬品で唯一のピリン系解熱鎮痛成分は「イソプロピルアンチピリン」です。サザピリンは名前に「ピリン」と入っていますが、アスピリンと同様にサリチル酸系解熱鎮痛成分に分類されます。
解き方
- 選択肢1〜3が各成分の作用・注意点として正しい記述であることを確認します。
- 選択肢4において、サザピリンがサリチル酸系でありピリン系ではない(唯一のピリン系はイソプロピルアンチピリン)ことを確認し、4を誤りとして選択します。
- 選択肢 1不正解
- アスピリンには血小板凝集抑制作用(血液凝固を阻害する作用)があるため正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- サリチル酸系成分は水痘やインフルエンザ等のウイルス性疾患罹患時のライ症候群発症との関連が示唆されているため正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- イブプロフェン等のNSAIDsは胃腸粘膜障害から潰瘍性大腸炎やクローン病の再発を招くおそれがあるため正しい記述です。
- 選択肢 4正解
- 一般用医薬品で唯一のピリン系成分はイソプロピルアンチピリンであり、サザピリンはサリチル酸系成分であるため誤った記述です。
覚えるポイント
- 一般用医薬品唯一のピリン系成分=イソプロピルアンチピリン
- サザピリン・アスピリン=サリチル酸系成分(ピリン系ではない)
間違えやすいところ
- サザピリンやアスピリンの名称に「ピリン」が入っているためピリン系成分と混同してしまうこと
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」解熱鎮痛薬
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.11 ↗(www.pref.miyagi.jp)
ヒスタミン及び抗ヒスタミン成分の薬理と適用
主な医薬品とその作用 · 催眠鎮静薬 / 抗ヒスタミン成分 / ヒスタミン
ヒスタミンと抗ヒスタミン成分に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
ヒスタミンは脳内で覚醒維持や調節に関与しており、中枢に移行した抗ヒスタミン成分が受容体を遮断することで眠気が生じます。OTCの睡眠改善薬は一時的な不眠に対象が限定されており、妊婦や小児への使用は適しません。
解き方
- ヒスタミンの中枢での覚醒維持作用および受容体遮断による催眠鎮静効果を確認する。
- 睡眠改善薬の効能・効果の対象(一時的な不眠症状)および禁忌(妊婦・授乳婦・小児等)の適用範囲を判断する。
- 選択肢 1不正解
- ヒスタミンは脳の下部において神経細胞を刺激し、覚醒の維持や調節に関与する刺激伝達物質として働いています。
- 選択肢 2不正解
- 中枢神経系においてヒスタミン刺激の発生が抑えられると、脳の覚醒水準が低下して眠気が促されます。
- 選択肢 3正解
- ホルモンバランスの変化等による妊娠中の睡眠障害は睡眠改善薬の適用の対象外であり、妊婦又は妊娠していると思われる女性は使用を避ける必要があります。
- 選択肢 4不正解
- 抗ヒスタミン成分による眠気や注意力・集中力の低下が生じるおそれがあるため、乗物や機械類の運転操作を避ける必要があります。
覚えるポイント
- 睡眠改善薬は一時的な不眠用であり、妊婦や15歳未満の小児は使用禁止(禁忌)であること。
間違えやすいところ
- 妊娠に伴う不眠も一時的だから一般用医薬品の睡眠改善薬で対処できると誤認しやすい点。
出題の前提:手引き(平成24年版)第3章 主な医薬品とその作用(催眠鎮静薬)
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.12 ↗(www.pref.miyagi.jp)
カフェインの作用と副作用
主な医薬品とその作用 · 眠気防止薬 / カフェイン
カフェインに関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a カフェインは、胃液の分泌を抑制させる作用があり、副作用として胃腸障害が現れることがある。 b カフェインは、眠気や倦怠感を除去することを目的とした、眠気防止薬の主たる有効成分として配合される。 c 循環血液中に移行したカフェインの一部は、胎盤関門を通過して胎児に到達することが知られている。 d カフェインは、多くの医薬品や医薬部外品、食品にも含まれているため、これらを同時に摂取し、カフェインが過量となった場合、中枢神経系への作用が強く現れるおそれがある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
カフェインは中枢神経刺激作用により眠気や倦怠感を抑える一方、胃液分泌を亢進させ胃腸障害を引き起こします。胎盤関門や乳汁への移行性があるほか、食品などからの過量摂取・相互作用に注意が必要です。
解き方
- カフェインの胃に対する生理作用(胃液分泌の亢進と胃腸障害)を検討し、aの誤りを判定する。
- b、c、dの各記述(適応、胎盤通過性、重複摂取のリスク)の正確性を確認する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りで、cおよびdが正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りで、bおよびdが正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤りで、bおよびcが正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4正解
- aは「抑制」ではなく胃液分泌を「亢進」させるため誤り、b・c・dはいずれも正しい記述です。
- 選択肢 5不正解
- bは正しい記述であるため、bを誤りとするこの組み合わせは不適です。
覚えるポイント
- カフェインは胃液分泌を「亢進」させるため、胃潰瘍の既往がある人等は注意が必要であること。
間違えやすいところ
- 胃腸障害の原因が胃液分泌抑制ではなく「亢進」である点を取り違えやすい。
出題の前提:手引き(平成24年版)第3章 主な医薬品とその作用(眠気防止薬)
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.12 ↗(www.pref.miyagi.jp)
鎮暈薬配合成分の作用機序
主な医薬品とその作用 · 鎮暈薬 / カフェイン / ジフェニドール / スコポラミン
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)に配合される成分に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
乗物酔い防止薬には、前庭神経の調節や血流改善を行う成分、自律神経反射を遮断する抗コリン成分、中枢興奮作用により頭重感を払うキサンチン系成分(カフェイン)、代謝を補助するビタミン類などが組み合わされます。
解き方
- 各配合成分の薬理作用(前庭神経調節、抗コリン作用、中枢刺激、代謝改善)を照合する。
- カフェインの作用が自律神経反射等の抑制ではなく、中枢興奮・倦怠感軽減である点から誤りを特定する。
- 選択肢 1不正解
- ジフェニドール塩酸塩は、内耳の前庭神経の調節作用および内耳への血流改善作用を示します。
- 選択肢 2不正解
- スコポラミン臭化水素酸塩水和物は消化管吸収が良好で、他の抗コリン成分と比較して中枢(脳内)に移行しやすい特徴があります。
- 選択肢 3正解
- 自律神経反射の抑制等の作用ではなく、脳を興奮させて倦怠感や頭重感を和らげる目的でカフェインが配合されるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- ビタミンB6(ピリドキシン塩酸塩)などが、中枢での吐き気防止や代謝改善を期待して補助的に配合されます。
覚えるポイント
- カフェインは中枢神経を興奮させ頭重感や倦怠感を緩和する成分であり、自律神経反射を抑える作用はない。
間違えやすいところ
- 自律神経反射を抑える抗コリン成分等の作用機序とカフェインの役割を混同しやすい。
出題の前提:手引き(平成24年版)第3章 主な医薬品とその作用(鎮暈薬)
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.13 ↗(www.pref.miyagi.jp)
小児鎮静薬・小児の疳に対する漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 小児鎮静薬 / 漢方処方製剤 / 小児の疳
小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)等に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 小児鎮静薬は、症状の原因となる体質の改善を主眼としているものが多く、比較的長期間(1ヶ月位)継続して服用されることがある。 b 乳幼児は状態が急変しやすく、容態が急変した場合に、自分の体調を適切に伝えることが難しいため、保護者等が状態をよく観察し、医薬品の使用の可否を見極めることが重要である。 c 柴胡加竜骨牡蛎湯や抑肝散を小児の夜泣きに用いる場合、作用が比較的緩和なため、長期間(3ヶ月間位)服用して様子をみることが望ましい。 d 漢方処方製剤は、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合には、生後1ヶ月の者に使用することができる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
小児鎮静薬は体質改善を主眼として1ヶ月程度用いられるものもありますが、夜泣きに対しては短期間(1週間位)使用して改善を評価します。また、用法に下限がない漢方処方製剤であっても生後3ヶ月未満の乳児は使用を避けます。
解き方
- 小児鎮静薬の特徴(体質改善での継続期間、夜泣きでの使用期間の目安)を確認する。
- 乳児に対する漢方処方製剤の使用限界(生後3ヶ月未満の禁忌)を検証し、aとbの正しさを特定する。
- 選択肢 1正解
- aおよびbはともに正しく、小児鎮静薬の体質改善での継続と保護者による状態観察の重要性を的確に述べています。
- 選択肢 2不正解
- cは小児の夜泣きに用いる場合、長期間服用を続けるのではなく1週間位服用しても改善しないときは受診等を勧奨すべきであるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dは下限年齢の記載がない漢方処方製剤であっても、生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cおよびdの双方が誤った記述を含んでいるため不適です。
覚えるポイント
- 漢方処方製剤に下限年齢がない場合でも、生後3ヶ月未満の乳児には使用してはならない。
間違えやすいところ
- 小児鎮静薬の体質改善目的(1ヶ月位)と夜泣き目的(1週間位)での服用期間の目安を混同しやすい。
出題の前提:手引き(平成24年版)第3章 主な医薬品とその作用(小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤)
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.13 ↗(www.pref.miyagi.jp)
鎮咳去痰薬として用いる漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / 麦門冬湯 / 半夏厚朴湯 / 柴朴湯
鎮咳去痰薬として用いる漢方製剤に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 五虎湯及び麻杏甘石湯は体の虚弱な人で便秘になりやすい人には不向きとされる。 b 麦門冬湯は水様痰の多い人には不向きとされる。 c 半夏厚朴湯は構成生薬としてカンゾウを含み、炎症を和らげ、特に小児喘息や気管支喘息に用いられる。 d 柴朴湯の副作用として、頻尿、排尿痛、血尿、残尿感等の膀胱炎様症状が現れることがある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
麦門冬湯は気道に潤いを与えて強い咳を鎮めるため水様痰には不向きです。柴朴湯ではまれに間質性肺炎や膀胱炎様症状が現れます。半夏厚朴湯はカンゾウを含まない代表的な処方です。
解き方
- 各漢方処方(五虎湯、麻杏甘石湯、麦門冬湯、半夏厚朴湯、柴朴湯)の証・禁忌・構成生薬を確認する。
- 半夏厚朴湯のカンゾウ不含、柴朴湯の膀胱炎様症状、麦門冬湯の水様痰不適を照合してbとdを選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aは麻杏甘石湯や五虎湯が「便秘になりやすい人」ではなく「胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人」等に不向きとされるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りである上、cの半夏厚朴湯はカンゾウを含まない処方であるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- b(麦門冬湯は水様痰に不向き)およびd(柴朴湯の膀胱炎様症状)はともに正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- cの半夏厚朴湯はカンゾウを含まない処方であるため誤りです。
覚えるポイント
- 半夏厚朴湯はカンゾウを含まない。柴朴湯の副作用には膀胱炎様症状(頻尿、排尿痛など)がある。
間違えやすいところ
- 多くの漢方処方にカンゾウが含まれるため、半夏厚朴湯もカンゾウを含むと誤認しやすい。
出題の前提:手引き(平成24年版)第3章 主な医薬品とその作用(鎮咳去痰薬)
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.14 ↗(www.pref.miyagi.jp)
口腔咽喉薬・含嗽薬の使用法と留意点
主な医薬品とその作用 · 口腔咽喉薬 / 含嗽薬 / 剤形と使用法
口腔咽喉薬・含嗽薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a トローチ剤やドロップ剤はよく噛んで飲み込む必要がある。 b 噴射式の液剤は息を吸いながら噴射する。 c 含嗽薬は、用時水で希釈又は溶解して使用するものが多いが、調製した濃度が濃すぎても薄すぎても効果が十分得られない。 d 含嗽薬の使用後すぐに食事を摂ると、殺菌消毒効果が薄れやすい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
トローチやドロップは局所に長時間作用させるため噛まずに溶かします。噴射式液剤は気管への吸い込みを防ぐため「あー」と声を出しながら又は軽く息を吐きながら噴射します。含嗽薬は適正濃度で調製し、使用直後の飲食を避けます。
解き方
- トローチ剤・ドロップ剤および噴射式点喉薬の正しい使用法を評価し、aとbが誤りであることを判定する。
- 含嗽薬の濃度設定の意義とうがい直後の飲食の影響を評価し、cとdが正しいことを確認する。
- 選択肢 1不正解
- aおよびbが誤りで、dが正しいため、この組み合わせは不適です。
- 選択肢 2正解
- a(噛まずに溶かす)とb(息を吐きながら噴射)は誤りで、cとdは正しいため、誤・誤・正・正の組み合わせが適切です。
- 選択肢 3不正解
- aおよびbが誤りであり、cは正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤りで、cは正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bが誤りで、dは正しい記述であるため誤りです。
覚えるポイント
- 噴射式液剤は気管への流入を防ぐため、息を吸いながらではなく声を出しながら噴射する。
間違えやすいところ
- スプレーの噴射時に深く吸い込んでしまうような使い方を正しいと勘違いしやすい。
出題の前提:手引き(平成24年版)第3章 主な医薬品とその作用(口腔咽喉薬・含嗽薬)
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.14 ↗(www.pref.miyagi.jp)
胃粘膜保護・修復成分とその配合
主な医薬品とその作用 · 胃の薬 / 胃粘膜保護成分 / ピレンゼピン / 消泡成分
胃粘膜保護・修復成分等に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
1
解説
胃腸薬の配合成分には、胃酸分泌を抑制する成分(ピレンゼピン、ロートエキス)、粘膜修復成分(セトラキサート、アルジオキサ、スクラルファート)、消化管内のガスを排出させる消泡成分(ジメメチルポリシロキサン)など、異なる目的を持つ成分があります。
解き方
- 各成分(ピレンゼピン、セトラキサート、アルミニウム含有成分、消泡成分)の分類と作用を確認する。
- ロートエキスやピレンゼピンは抗コリン・胃液分泌抑制成分であり、消泡成分ではないことから1の誤りを特定する。
- 選択肢 1正解
- ロートエキスやピレンゼピンは胃液分泌抑制成分であり、消化管内の気泡を除去する消泡成分ではないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- ピレンゼピン塩酸塩は副交感神経系の遮断(抗コリン作用)に伴い、排尿困難、動悸、目のかすみなどの副作用を生じることがあります。
- 選択肢 3不正解
- セトラキサート塩酸塩は体内でトラネキサム酸に分解され抗プラスミン作用を示すため、血栓を分解されにくくするおそれがあります。
- 選択肢 4不正解
- アルジオキサやスクラルファートにはアルミニウムが含まれており、透析患者ではアルミニウム脳症等の危険があるため使用を避けます。
覚えるポイント
- 消泡成分の代表はジメチルポリシロキサン(ジメチコン)である。
間違えやすいところ
- セトラキサートが体内でトラネキサム酸を生じるため血栓症に注意が必要である点を見落としやすい。
出題の前提:手引き(平成24年版)第3章 主な医薬品とその作用(胃の薬)
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.15 ↗(www.pref.miyagi.jp)
胃の薬の区分と病態生理
主な医薬品とその作用 · 胃の薬 / 健胃薬 / 制酸薬 / 嘔吐中枢
胃の薬等に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 胃の働きに異常が生じると、胃液の分泌量の増減や食道への逆流が起こる場合がある。 b 吐き気や嘔吐は、脊髄にある嘔吐中枢の働きによって起こる。 c 健胃薬は、弱った胃の働きを高めることを目的とする医薬品である。 d 制酸薬は、炭水化物、脂質、蛋白質等の分解に働く酵素を補う等により、胃酸の中和や胃粘膜を保護する医薬品である。
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解答
2
解説
嘔吐反射を司る嘔吐中枢は延髄に存在します。胃腸薬には、胃の運動を亢進・調整する健胃薬、胃酸を中和する制酸薬、消化酵素を補う消化薬などがあり、それぞれの定義や作用を正しく区別する必要があります。
解き方
- 中枢神経系における嘔吐中枢の解剖学的局在(延髄)を判定し、bの誤りを見出す。
- 健胃薬(胃の働き向上)と消化薬・制酸薬の定義を照合し、dの誤りとa・cの正しさを確定する。
- 選択肢 1不正解
- bの嘔吐中枢は脊髄ではなく延髄に存在するため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aおよびcは胃の病態生理および健胃薬の目的としていずれも正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤り(延髄の誤り)であり、dも消化薬と制酸薬の記述を混同しているため不適です。
- 選択肢 4不正解
- dの酵素により分解を補うとする内容は消化薬の説明であり、制酸薬の定義と合致しないため誤りです。
覚えるポイント
- 嘔吐中枢は「延髄」に存在する(脊髄ではない)。
間違えやすいところ
- 健胃薬、消化薬、制酸薬それぞれの配合目的や薬効の定義を取り違えやすい。
出題の前提:手引き(平成24年版)第3章 主な医薬品とその作用(胃の薬)
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.15 ↗(www.pref.miyagi.jp)
胃の薬の配合成分の作用
主な医薬品とその作用 · 胃の薬 / 消化成分 / 胃粘膜保護成分 / 抗炎症成分
胃の薬の代表的な配合成分等に関する記述a~dについて、正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。 a リパーゼは、胆汁の分泌を促す作用があるとされ、消化を助ける効果を期待して用いられる。 b ウルソデオキシコール酸は、炭水化物、脂質、蛋白質、繊維質等の分解に働く酵素を補うことを目的として配合されている場合がある。 c スクラルファートは、胃粘液の分泌を促す、胃粘膜を覆って胃液による消化から保護する、荒れた胃粘膜の修復を促す等の作用を期待して配合されている場合がある。 d グリチルリチン酸ナトリウムは、胃粘膜の炎症を和らげることを目的として配合されている場合がある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
消化薬成分には脂質分解酵素等の消化酵素と、胆汁分泌を促進する利胆成分があり、胃粘膜保護成分や抗炎症成分は胃炎症状の緩和・治癒促進を担います。
解き方
- リパーゼは脂質分解酵素であり胆汁分泌促進薬ではないことを確認する(aは誤)。
- ウルソデオキシコール酸は利胆成分であり消化酵素ではないことを確認する(bは誤)。
- スクラルファート(粘膜保護・修復)およびグリチルリチン酸塩(抗炎症)の記述が正しいことを確認する(c・dは正)。
- 選択肢 1不正解
- aとbは説明が互いに入れ替わっており誤りで、dは正しいため不適です。
- 選択肢 2正解
- aは誤、bは誤、cは正、dは正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aとbは誤りであり、cは正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aは誤りであり、dは正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- dのグリチルリチン酸ナトリウムの抗炎症作用に関する記述は正しいため不適です。
覚えるポイント
- リパーゼは脂肪消化酵素、ウルソデオキシコール酸は胆汁分泌促進(利胆成分)
間違えやすいところ
- 消化酵素成分と利胆成分の作用機序の取り違えに注意が必要です。
出題の前提:試験問題の選択肢及び厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく判断
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.16 ↗(www.pref.miyagi.jp)
腸内細菌のバランスを整える生菌成分等
主な医薬品とその作用 · 整腸薬 / 生菌成分
次のうち、腸内細菌のバランスを整えることに用いられる生菌成分等として、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a セラチア菌 b ラクトミン c ビール酵母 d ビフィズス菌
解答・解説を表示
解答
3
解説
整腸薬に配合される生菌成分には、腸内環境を正常化する乳酸菌類(ラクトミン、乳酸菌)、ビフィズス菌、納豆菌、酪酸菌などがあります。
解き方
- 選択肢の各成分の整腸薬配合としての適否を検討する。
- セラチア菌は病原菌の一種であり整腸生菌ではないため除外する(aは誤)。
- ラクトミン(乳酸菌)とビフィズス菌は代表的な整腸生菌成分である(b・dは正)。
- 選択肢 1不正解
- セラチア菌は整腸薬に配合される生菌ではないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- セラチア菌は不適であり、ビール酵母は乾燥酵母として配合されることがあるものの生菌成分ではありません。
- 選択肢 3正解
- ラクトミン(乳酸菌)およびビフィズス菌は腸内細菌のバランスを整える生菌成分であり正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- ビール酵母は主に消化促進や栄養補給目的の酵母粉末であり生菌成分とは区別されるため不適です。
覚えるポイント
- 整腸生菌成分:ラクトミン、ビフィズス菌、納豆菌、酪酸菌など
間違えやすいところ
- ビール酵母は死菌・乾燥菌体であり、生菌成分そのものとは異なる点に留意する。
出題の前提:試験問題の選択肢及び厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく判断
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.16 ↗(www.pref.miyagi.jp)
胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分の作用
主な医薬品とその作用 · 胃腸鎮痛鎮痙薬 / 抗コリン成分 / パパベリン塩酸塩 / 生薬成分
胃腸鎮痛鎮痙薬に関する記述a~dについて、正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。 a 抗コリン成分は、副交感神経の伝達物質であるアセチルコリンと受容体の反応を妨げることで効果を期待する。 b パパベリン塩酸塩(塩酸パパベリン)は、消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用を示すとされる。 c アミノエチルスルホン酸は、消化管の粘膜及び平滑筋に対する麻酔作用による鎮痛鎮痙の効果を期待して用いられる。 d 鎮痛鎮痙作用を期待して、エンゴサクやシャクヤク等の生薬成分が用いられる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
胃腸鎮痛鎮痙薬には、アセチルコリン受容体を遮断する抗コリン成分、平滑筋に直接作用するパパベリン、知覚神経を麻痺させる局所麻酔成分(アミノ安息香酸エチルなど)、および痙攣を抑える生薬成分が用いられます。
解き方
- 抗コリン成分(アセチルコリン遮断)とパパベリン塩酸塩(直接平滑筋弛緩)の記述が正しいことを確認する(a・bは正)。
- cの記述にある局所麻酔作用による成分はアミノ安息香酸エチル等であり、アミノエチルスルホン酸(タウリン)ではないことを確認する(cは誤)。
- エンゴサクやシャクヤクが鎮痛鎮痙作用をもつ生薬であることを確認する(dは正)。
- 選択肢 1不正解
- cが誤りでdが正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aとbは正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 3正解
- aは正、bは正、cは誤、dは正の正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bのパパベリン塩酸塩に関する記述は正しい内容であるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- aは正、cは誤であるため不適です。
覚えるポイント
- アミノ安息香酸エチル(局所麻酔作用)とアミノエチルスルホン酸(タウリン)の名前の混同に注意
間違えやすいところ
- アミノエチルスルホン酸とアミノ安息香酸エチルの名称を取り違えやすい。
出題の前提:試験問題の選択肢及び厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく判断
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.17 ↗(www.pref.miyagi.jp)
駆虫成分の作用機序
主な医薬品とその作用 · 駆虫薬 / カイニン酸 / ピペラジンリン酸塩 / サントニン / ピルビニウムパモ酸塩
駆虫成分に関する記述a~dのうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a ピルビニウムパモ酸塩(パモ酸ピルビニウム)は、回虫の自発運動を抑える作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。 b カイニン酸は、回虫に痙攣を起こさせる作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。 c ピペラジンリン酸塩(リン酸ピペラジン)は、アセチルコリン伝達を妨げて、回虫及び蟯虫の運動筋を麻痺させる作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。 d サントニンは、蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示すとされる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
駆虫薬の成分には、カイニン酸(回虫に痙攣誘発)、ピペラジン(アセチルコリン阻害による運動麻痺)、サントニン(回虫の自発運動抑制)、ピルビニウムパモ酸塩(蟯虫の呼吸・代謝抑制)があります。
解き方
- 各成分の対象虫体と作用機序を確認する。
- ピルビニウムパモ酸塩は蟯虫の代謝阻害(赤色に便が着色する)であり、回虫の自発運動抑制ではない(aは誤)。
- サントニンは回虫の自発運動抑制であり、蟯虫の呼吸・代謝阻害ではない(dは誤)。
- カイニン酸(痙攣誘発)とピペラジンリン酸塩(麻痺作用)は正しい(b・cは正)。
- 選択肢 1不正解
- aのピルビニウムパモ酸塩は蟯虫の呼吸・代謝阻害であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aとdはいずれも作用機序や対象虫体の説明が誤っています。
- 選択肢 3正解
- bおよびcの記述はいずれも正しく、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- dのサントニンは回虫の自発運動を抑える作用を示すため誤りです。
覚えるポイント
- サントニン=回虫の自発運動抑制、ピルビニウムパモ酸塩=蟯虫の呼吸・栄養代謝阻害
間違えやすいところ
- サントニンとピルビニウムパモ酸塩の対象虫体(回虫/蟯虫)と作用機序の入れ替わりに注意する。
出題の前提:試験問題の選択肢及び厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく判断
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.17 ↗(www.pref.miyagi.jp)
動悸・息切れの原因と強心薬の作用
主な医薬品とその作用 · 強心薬 / 心臓の生理 / 気つけ
動悸、息切れ等を生じる原因と強心薬の働きに関する以下の記述のうち、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
3
解説
心臓の拍動は自律神経系(交感神経・副交感神経)によって無意識に調節されており、心筋(不随意筋・心筋組織)の収縮力を高めるのが強心薬の基本的な役割です。
解き方
- 心臓を支配する神経系が体性神経系ではなく自律神経系であることを確認する(1は誤)。
- 健常者でも激しい運動時等には生理的に動悸や息切れが起こり得ることを確認する(2は誤)。
- 心筋は骨格筋ではなく心筋(不随意筋)であることを確認する(4は誤)。
- 気つけの定義が正しいことを確認する(3は正)。
- 選択肢 1不正解
- 心臓の拍動は体性神経系ではなく自律神経系によって調節されているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 健康な状態であっても激しい運動や興奮時には動悸や息切れが現れることがあるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- 気つけの定義として正しく、意識をはっきりさせ活力を回復させる効果を指します。
- 選択肢 4不正解
- 心臓を構成する筋肉は骨格筋ではなく心筋(不随意筋)であるため誤りです。
覚えるポイント
- 心臓は自律神経支配、心筋は不随意筋。骨格筋ではない。
間違えやすいところ
- 体性神経系と自律神経系、骨格筋と心筋の用語混同に注意が必要です。
出題の前提:試験問題の選択肢及び厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく判断
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.18 ↗(www.pref.miyagi.jp)
コレステロールの生体内動態と脂質異常症
主な医薬品とその作用 · コレステロール / リポ蛋白質 / 脂質異常症
コレステロールに関する以下の記述のうち、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
1
解説
コレステロールは水に難溶性の脂質であり、リポ蛋白質と結合して血液中を輸送されます。HDLは末梢から肝臓へ余剰コレステロールを回収し、LDLは肝臓から末梢へ供給します。
解き方
- コレステロールの産生・代謝部位が肝臓であることを確認する(1は正)。
- コレステロールが水に溶けにくい脂質であることを確認する(2は誤)。
- HDLは末梢組織から肝臓へコレステロールを回収するリポ蛋白質であることを確認する(3は誤)。
- 脂質異常症の診断基準値(LDLコレステロール140mg/dL以上、HDLコレステロール40mg/dL未満等)の数値が入れ替わっていることを確認する(4は誤)。
- 選択肢 1正解
- コレステロールの産生及び代謝は主として肝臓で行われるため正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- コレステロールは水に溶けにくい脂質であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- コレステロールを肝臓から末梢組織へ運ぶのは低密度リポ蛋白質(LDL)であり、HDLは回収を担うため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 基準値はLDLが140mg/dL以上、HDLが40mg/dL未満であり数値が入れ替わっているため誤りです。
覚えるポイント
- LDL=肝臓から末梢へ運ぶ(悪玉)、HDL=末梢から肝臓へ回収する(善玉)
間違えやすいところ
- 脂質異常症の基準値(LDL 140以上、HDL 40未満)の数値を逆に覚えないようにする。
出題の前提:試験問題の選択肢及び厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく判断
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.18 ↗(www.pref.miyagi.jp)
貧血用薬の配合成分とその目的
主な医薬品とその作用 · 貧血用薬 / 鉄成分 / 微量金属 / ビタミン成分
貧血用薬に含まれる成分とその成分を配合する目的との関係について、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 葉酸 ――― 血小板や白血球の形成に働く b 硫酸マンガン ――― エネルギー合成を促進する c ビタミンE ――― 消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つ d フマル酸第一鉄 ――― 不足した鉄分を補充する
解答・解説を表示
解答
4
解説
貧血用薬では、ヘモグロビン産生のための鉄補給(フマル酸第一鉄等)、赤血球形成を助ける葉酸・ビタミンB12、鉄の吸収を助けるビタミンC、赤血球膜の抗酸化保護を担うビタミンEなどが配合されます。
解き方
- 葉酸は赤血球の形成を助けるビタミンであり、血小板や白血球ではないことを確認する(aは誤)。
- 消化管内で鉄を還元型に保ち吸収を助けるのはビタミンC(アスコルビン酸)であることを確認する(cは誤)。
- 硫酸マンガン(エネルギー合成等の代謝に関与)およびフマル酸第一鉄(鉄分補充)の対応が正しいことを確認する(b・dは正)。
- 選択肢 1不正解
- aの葉酸は赤血球形成に関与し、cの鉄吸収促進はビタミンCの作用であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aの葉酸の目的が血小板や白血球となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cのビタミンEは赤血球膜の酸化障害防止等に関与し、鉄吸収促進はビタミンCのため誤りです。
- 選択肢 4正解
- bの硫酸マンガンおよびdのフマル酸第一鉄の配合目的はいずれも正しく、適切な組み合わせです。
覚えるポイント
- 鉄の吸収促進=ビタミンC、赤血球形成=葉酸・ビタミンB12
間違えやすいところ
- 鉄の吸収を促進するビタミン(C)と、抗酸化作用を示すビタミン(E)を混同しないこと。
出題の前提:試験問題の選択肢及び厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく判断
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.18 ↗(www.pref.miyagi.jp)
循環器用薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 循環器用薬 / ヘプロニカート / ルチン / ユビデカレノン / コウカ
循環器用薬に関する以下の記述のうち、誤っているものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
3
解説
末梢循環改善成分のヘプロニカートやイノシトールヘキサニコチネートは、体内で代謝されてニコチン酸を生じ、末梢血管拡張作用を発揮します。
解き方
- コウカが冷え症・血色不良に用いられることを確認する(1は正)。
- ルチンがビタミン様物質で毛細血管補強作用を持つことを確認する(2は正)。
- ユビデカレノンが心筋の酸素利用効率・収縮力を高めることを確認する(4は正)。
- ヘプロニカートから遊離するのはニコチン酸であり、タンニン酸(収斂成分)ではないことを確認する(3は誤)。
- 選択肢 1不正解
- コウカを煎じて服用する製品は冷え性や血色不良に用いられるため正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- ルチンは毛細血管を強化するビタミン様物質であり正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- 遊離するのはタンニン酸ではなく「ニコチン酸」であるため誤っている記述(本問の正解)です。
- 選択肢 4不正解
- ユビデカレノンは心筋のエネルギー産生・酸素利用効率を高める成分であり正しい記述です。
覚えるポイント
- ヘプロニカートは体内でニコチン酸を遊離して末梢血管を拡張する
間違えやすいところ
- タンニン酸(収斂作用)とニコチン酸(血管拡張作用)を混同しないように注意する。
出題の前提:試験問題の選択肢及び厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく判断
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.19 ↗(www.pref.miyagi.jp)
痔疾用薬の配合成分と漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 痔疾用薬 / 組織修復成分 / 漢方処方製剤 / 乙字湯
痔疾用薬に配合される成分及び製剤に関する記述について、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
痔疾用薬には、局所の炎症、痛み、出血、組織の損傷を抑えるための各種成分や、排便を整えて痔の症状を緩和する漢方処方製剤が配合されます。各成分の薬効群(収斂、組織修復、冷感刺激等)や漢方処方の適応を正確に把握することが重要です。
解き方
- 各記述の正誤を検討する。タンニン酸は収斂作用であり血管収縮作用ではないためaは誤りである。
- アルクロキサは創傷治癒を促す組織修復成分であるためbは正しい。
- メントールは清涼感を与えて痒みを鎮める冷感刺激成分であり、感染防止(殺菌)ではないためcは誤りである。
- 乙字湯は体力中等度以上で便秘傾向の痔に適するためdは正しいと判定し、正解を3とする。
- 選択肢 1不正解
- aのタンニン酸は収斂成分であり、血管収縮による止血成分ではないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りであることに加え、cのメントールは冷感刺激成分であり殺菌消毒目的ではないため誤りです。
- 選択肢 3正解
- 組織修復を促すアルクロキサに関する記述bと、体力中等度以上で便秘傾向の痔核等に用いられる乙字湯に関する記述dの双方が正しいです。
- 選択肢 4不正解
- dは正しいですが、cのメントールは局所の感染防止を目的とする成分ではないため誤りです。
覚えるポイント
- アルクロキサ(アルミニウムクロルヒドロキシアラントイネート)は組織修復成分である。
- タンニン酸は粘膜のタンパク質を凝固させる収斂作用を示す成分である。
間違えやすいところ
- 血管収縮成分(テトラヒドロゾリン等)と収斂成分(タンニン酸等)を混同しないように注意する。
出題の前提:平成25年度宮城県登録販売者試験問題・午前問41および公式正答
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.19 ↗(www.pref.miyagi.jp)
外用痔疾用薬の配合成分の作用と副作用
主な医薬品とその作用 · 外用痔疾用薬 / 抗ヒスタミン成分 / 局所麻酔成分 / ステロイド性抗炎症成分
外用痔疾用薬に関する以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
外用痔疾用薬には、局所麻酔成分、抗炎症成分(ステロイド含む)、抗ヒスタミン成分、殺菌消毒成分、生薬成分などが配合されます。成分ごとの作用機序と配合目的を正確に区別することが求められます。
解き方
- 各選択肢の成分名と配合目的・副作用を照合する。
- リドカインによるアナフィラキシー様ショック(選択肢1)は正しい記述である。
- プレドニゾロン酢酸エステル(ステロイド)の長期連用回避(選択肢2)は正しい記述である。
- クロルフェニラミンマレイン酸塩(選択肢3)は抗ヒスタミン成分による抗痒み作用であり、殺菌消毒・感染防止ではないため誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- リドカインなどの局所麻酔成分は、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)を起こすことがあるため正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- プレドニゾロン酢酸エステル等のステロイド性抗炎症成分は、局所の免疫力低下などの懸念があるため長期連用を避ける必要があり正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- クロルフェニラミンマレイン酸塩は抗ヒスタミン成分として痒みを抑える目的で配合されるものであり、感染防止目的ではないため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- セイヨウトチノキ種子エキスは血行促進、抗炎症作用を期待して配合される生薬成分であるため正しい記述です。
覚えるポイント
- クロルフェニラミンマレイン酸塩は抗ヒスタミン成分(痒み止め)である。
- 局所の感染防止を目的とするのはセトリミドやクロルヘキシジン塩酸塩などの殺菌消毒成分である。
間違えやすいところ
- 抗ヒスタミン作用(抗アレルギー・抗そう痒)と殺菌消毒作用を取り違えないように注意する。
出題の前提:平成25年度宮城県登録販売者試験問題・午前問42および公式正答
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.19 ↗(www.pref.miyagi.jp)
婦人用薬に配合される生薬成分
主な医薬品とその作用 · 婦人用薬 / 生薬成分 / コウブシ / サンソウニン / トウキ / モクツウ
婦人用薬に用いられる生薬成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
婦人用薬に配合される生薬には、月経不順や冷え症、精神神経症状の緩和を目的とした多様な生薬があります。それぞれの生薬(コウブシ:通経・鎮痛、サンソウニン:鎮静・催眠、トウキ:血行改善・補血、モクツウ:利尿・抗炎症など)の本来の効能を正しく整理することが必要です。
解き方
- 記述a:コウブシは月経を促す(通経)作用や鎮痛作用を期待して配合されるため「正」と判定する。
- 記述b:サンソウニンは精神的緊張や不安、不眠を和らげる鎮静作用を期待して配合されるため「誤」と判定する。
- 記述c:トウキは血行を改善して冷えや血色不良を緩和するため「正」と判定する。
- 記述d:モクツウは利尿作用等を期待して配合される生薬であり、胃腸症状目的ではないため「誤」と判定する。
- 正・誤・正・誤の組み合わせである「3」を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bのサンソウニン(鎮静目的)およびdのモクツウ(利尿目的)に関する説明が誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cのトウキは血行改善や冷え症状の緩和に用いられる正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 3正解
- a(コウブシ:通経)およびc(トウキ:血行改善)が正しく、b(サンソウニン:鎮静)およびd(モクツウ:利尿)が誤りであるため適切です。
- 選択肢 4不正解
- aは正しい記述であり、bおよびdは誤った記述であるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aは正しい記述であり、bは鎮静作用を期待する生薬であるため誤りです。
覚えるポイント
- サンソウニン(酸棗仁)は鎮静・催眠作用を期待して用いられる生薬である。
- モクツウ(木通)は利尿作用を期待して用いられる生薬である。
間違えやすいところ
- 婦人用薬配合生薬の作用(鎮静、利尿、健胃、通経など)を取り違えて記憶しやすい。
出題の前提:平成25年度宮城県登録販売者試験問題・午前問43および公式正答
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.20 ↗(www.pref.miyagi.jp)
婦人薬領域の漢方処方製剤(桃核承気湯)
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 婦人薬 / 桃核承気湯 / 体力規定
次の記述に該当する漢方処方製剤として、正しいものを1つ選びなさい。 「比較的体力があり、のぼせて便秘しがちな人における月経不順、月経困難症、月経時や産後の精神不安、腰痛、便秘、高血圧の随伴症状(頭痛、めまい、肩こり)に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人では、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。」
解答・解説を表示
解答
5
解説
婦人薬で用いられる漢方処方製剤は「体力(証)」と随伴症状(便秘の有無、のぼせ、冷え、貧血傾向など)によって明確に区別されます。桃核承気湯は実証(比較的体力がある)向けで、大黄や芒硝を含む承気湯類であるため便秘傾向に適し、虚弱者・下痢しやすい人には適しません。
解き方
- 体力条件を確認する:「比較的体力があり」とあるため、実証向けの処方に絞り込む。
- 随伴症状を確認する:「のぼせて便秘しがち」「激しい腹痛を伴う下痢等の副作用(大黄を含む処方)」を確認する。
- 選択肢を比較する:当帰芍薬散・四物湯・柴胡桂枝乾姜湯は体力虚弱者向け、加味逍遙散は体力中等度以下向けであるのに対し、比較的体力があり便秘しがちな人に適すのは桃核承気湯である。
- したがって正答を5と決定する。
- 選択肢 1不正解
- 加味逍遙散は、体力中等度以下でのぼせ感があり、肩がこり、疲れやすく精神不安等がある人に適します。
- 選択肢 2不正解
- 四物湯は、体力虚弱で皮膚が乾燥して色つやが悪く、胃腸障害のない人に適します。
- 選択肢 3不正解
- 柴胡桂枝乾姜湯は、体力虚弱で冷え症、貧血気味、動悸・息切れ等がある人に適します。
- 選択肢 4不正解
- 当帰芍薬散は、体力虚弱で冷え症、貧血の傾向があり疲労しやすい人に適します。
- 選択肢 5正解
- 桃核承気湯は、比較的体力があり、のぼせて便秘しがちな人の月経不順等に適し、問題文の記述と完全に一致します。
覚えるポイント
- 桃核承気湯:比較的体力があり、のぼせて便秘しがち(ダイオウを含むため胃腸虚弱者・下痢しやすい人には不向き)。
- 当帰芍薬散・柴胡桂枝乾姜湯・四物湯:体力虚弱者向け。
間違えやすいところ
- 婦人科の三大漢方(当帰芍薬散・加味逍遙散・桂枝茯苓丸)や桃核承気湯の体力目安(虚証か実証か)を取り違えやすい。
出題の前提:平成25年度宮城県登録販売者試験問題・午前問44および公式正答
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.20 ↗(www.pref.miyagi.jp)
婦人薬の成分と漢方処方製剤の留意点
主な医薬品とその作用 · 婦人薬 / エストラジオール / ダイオウ / 五積散 / ビャクジュツ
婦人薬等に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
婦人薬に含まれるホルモン成分(エストラジオールなど)は、乳がん等の悪性腫瘍の誘発や血栓症リスクに留意が必要です。また、ダイオウなどの子宮収縮作用や、漢方処方(五積散に含まれるマオウ・カンゾウ等)の構成生薬の特徴を正確に理解しておく必要があります。
解き方
- 記述a:エストラジオールで問題となるのは出血傾向ではなく、血栓症や乳癌・子宮内膜癌の悪性腫瘍リスクなどであるため誤りである。
- 記述b:ダイオウは子宮収縮を誘発し流早産のおそれがあるため妊婦等では避けるべきであり正しい。
- 記述c:五積散は月経や更年期障害の症状緩和に用いられ、マオウを含むため正しい。
- 記述d:ビャクジュツは健胃・利尿・整腸等の作用を期待して配合される生薬であり、強壮・鎮静・鎮痛ではないため誤りである。
- 正解はbとcの組み合わせである「3」と判断する。
- 選択肢 1不正解
- aのエストラジオールで長期連用時に懸念されるのは血栓症や悪性腫瘍のリスクなどであり、出血傾向ではないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aおよびdの記述がいずれも誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3正解
- ダイオウの流早産誘発に関する記述bと、五積散が構成生薬にマオウを含むとする記述cの双方が正しいです。
- 選択肢 4不正解
- cは正しいですが、dのビャクジュツは利尿や健胃作用を期待する生薬であるため誤りです。
覚えるポイント
- 五積散はマオウ、カンゾウを含む漢方処方製剤である。
- ダイオウは子宮収縮作用があるため妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避ける。
間違えやすいところ
- ビャクジュツ(利尿・健胃)と鎮静・鎮痛・強壮生薬(コウブシ、ニンジン、トウキ等)の効能の取り違えに注意する。
出題の前提:平成25年度宮城県登録販売者試験問題・午前問45および公式正答
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.21 ↗(www.pref.miyagi.jp)
アレルギー反応の機序と蕁麻疹
人体の働きと医薬品 · アレルギー / 肥満細胞 / ケミカルメディエーター / 蕁麻疹
アレルギー(過敏反応)に関する以下の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
アレルギー反応では、アレルゲンが皮膚や粘膜から侵入し、産生されたIgE抗体が肥満細胞に結合します。再度の刺激で肥満細胞からヒスタミン等の化学伝達物質が放出されて症状が生じます。なお、肥満細胞は脂肪組織の細胞(脂肪細胞)とは全く異なる細胞であり、蕁麻疹には非アレルギー性の機序によるものも存在します。
解き方
- 選択肢1:アレルゲンは皮膚からも吸収・侵入するため誤りである。
- 選択肢2:免疫グロブリンを産生・分泌するのはB細胞(形質細胞)であり、肥満細胞が遊離するのはヒスタミン等であるため誤りである。
- 選択肢3:肥満細胞は皮下や粘膜などの結合組織に広く分布し、肥満症とは無関係であるため誤りである。
- 選択肢4:寒冷・温熱・圧迫等の物理的刺激や精神的緊張による蕁麻疹など、アレルゲン接触なしに起こるものがあるため正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- アレルゲンは皮膚(経皮的)を介しても体内に侵入するため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 免疫グロブリン(抗体)を産生するのはB細胞(形質細胞)であり、肥満細胞が遊離するのはヒスタミン等の伝達物質であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 肥満細胞(マスト細胞)は結合組織等に広く存在し、脂肪細胞や肥満症の原因とは無関係であるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- 蕁麻疹には、温熱や寒冷、機械的摩擦、精神的ストレス等によってアレルゲン非特異的に誘発されるものがあるため正しいです。
覚えるポイント
- 肥満細胞(マスト細胞)はヒスタミン等を放出する免疫細胞であり、肥満症とは関係がない。
- 蕁麻疹はアレルゲン接触だけでなく、物理的刺激(寒冷・温熱・圧迫)等でも生じる。
間違えやすいところ
- 肥満細胞(マスト細胞)を脂肪を蓄積する「脂肪細胞」と混同しないように注意する。
出題の前提:平成25年度宮城県登録販売者試験問題・午前問46および公式正答
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.21 ↗(www.pref.miyagi.jp)
鼻に用いる薬の適正使用と配合成分
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用点鼻薬 / アドレナリン作動成分 / 抗アレルギー成分 / ベンザルコニウム塩化物
鼻に用いる薬等に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
点鼻薬は正しい使用方法を守る必要があります。アドレナリン作動成分は過度に使用すると血管拡張の反跳(二次充血)を招き、鼻閉が悪化します。抗アレルギー成分(クロモグリク酸ナトリウム等)は肥満細胞からのヒスタミン遊離を抑えるためアレルギー性鼻炎にのみ有効です。殺菌消毒成分のベンザルコニウム塩化物は細菌類に有効ですが、ウイルスには効果がありません。
解き方
- 記述a:噴霧後の逆流を防ぎ薬液を患部に届けるため、使用前に鼻をかんでおくのは正しく「正」とする。
- 記述b:アドレナリン作動成分の過度な使用は、血管拡張による二次充血を招き鼻閉が悪化(薬剤性鼻炎)するため「正」とする。
- 記述c:ヒスタミン遊離抑制成分はアレルギー機序に特異的に働くため、非アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎には無効であり「正」とする。
- 記述d:ベンザルコニウム塩化物は陽イオン界面活性剤であり、一般細菌等には有効だがウイルスには効果がないため「誤」とする。
- 正・正・正・誤の組み合わせである「1」を選択する。
- 選択肢 1正解
- a、b、cはすべて正しく、dのベンザルコニウム塩化物はウイルスには殺菌効果を示さないため誤りであり、本組み合わせが適切です。
- 選択肢 2不正解
- b(リバウンド鼻閉)およびc(抗アレルギー成分の適応)はいずれも正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- cは正しく、dのベンザルコニウム塩化物はウイルスに無効で誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aおよびbはいずれも正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aおよびbは正しい記述であり、全体として不適切です。
覚えるポイント
- アドレナリン作動性点鼻薬の過剰使用・連用は、二次充血(リバウンド)による鼻づまりを悪化させる。
- ベンザルコニウム塩化物などの逆性石鹸は、ウイルスや真菌には効果が期待できない。
間違えやすいところ
- ベンザルコニウム塩化物がウイルスにも殺菌効果があると思い込まないように注意する。
出題の前提:平成25年度宮城県登録販売者試験問題・午前問47および公式正答
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.22 ↗(www.pref.miyagi.jp)
外皮用ステロイド性抗炎症成分の作用と注意点
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / ステロイド性抗炎症成分 / プロスタグランジン / 使用上の注意
外皮用薬で用いられるステロイド性抗炎症成分の作用等に関する以下の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
ステロイド性抗炎症成分(ヒドロコルチゾン、プレドニゾロン等)は、強力な抗炎症作用を示しますが、同時に局所の免疫機能を低下させる作用があります。このため、ウイルス(水痘等)、真菌(みずむし・たむし等)、細菌(化膿患部)による皮膚感染症には使用を避けなければならず、広範囲への使用や長期連用も厳禁です。
解き方
- 選択肢1:免疫機能を低下(抑制)させるため誤りである。
- 選択肢2:局所免疫の低下により感染症を悪化させるため、水痘、みずむし、化膿患部には使用を避ける(禁忌)必要があり誤りである。
- 選択肢3:プロスタグランジン等の炎症性ケミカルメディエーターの生合成を抑制して抗炎症作用を発揮するため正しい。
- 選択肢4:広範囲への使用や慢性の症状への漫然とした連用は全身性副作用のリスクがあるため適しておらず誤りである。
- したがって正しい記述は3である。
- 選択肢 1不正解
- ステロイド性抗炎症成分は末梢組織の免疫機能を抑制(低下)させる作用を示すため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 水痘、みずむし・たむし、化膿患部に使用すると免疫低下により感染症が悪化するため使用を避けるべきであり誤りです。
- 選択肢 3正解
- 患部局所におけるプロスタグランジン等の炎症物質の産生を抑えて優れた抗炎症効果を発揮するため正しいです。
- 選択肢 4不正解
- 一般用医薬品のステロイド外用薬は、広範囲への塗布や慢性疾患への長期連用には適さないため誤りです。
覚えるポイント
- ステロイド外用薬は水痘、みずむし・たむし、化膿部位には使用を避ける(禁忌)。
- 局所の免疫機能を低下させるため、感染症の悪化に注意する。
間違えやすいところ
- ステロイドの強力な抗炎症作用を「免疫機能を高める」と誤解しないよう注意する。
出題の前提:平成25年度宮城県登録販売者試験問題・午前問48および公式正答
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.22 ↗(www.pref.miyagi.jp)
外皮用薬の配合成分とその目的
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / 局所麻酔成分 / 収斂成分 / 皮膚保護成分
皮膚の痒み、腫れ、痛み等を抑える配合成分とその配合目的との関係について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
外皮用薬には、局所麻酔成分、血行促進成分、収斂・保護成分、被覆成分など、症状や目的に応じた多様な成分が配合されています。
解き方
- 各記述の配合成分と配合目的の対応関係を確認する。
- aとcの組み合わせが正しく、bとdの目的が誤りであることを判別する。
- 選択肢 1正解
- aとcの記述が正しいため、この組み合わせが正解となります。
- 選択肢 2不正解
- dのピロキシリンは患部を保護・被覆する成分であり、血行促進ではないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bのヘパリン類似物質やポリエチレンスルホン酸ナトリウムは血行促進成分であり、血管収縮ではないため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bとdはいずれも配合目的の記述が誤っているため不適です。
覚えるポイント
- 酸化亜鉛は収斂・皮膚保護成分、ピロキシリンは被覆保護成分です。
間違えやすいところ
- ヘパリン類似物質の血行促進作用と血管収縮成分の作用を混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成25年度 宮城県登録販売者試験問題・午前 問49
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.23 ↗(www.pref.miyagi.jp)
外皮用薬(皮膚に用いる薬)の適正な使用法
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / 噴霧剤 / 貼付剤 / 使用上の注意
皮膚に用いる薬に関する以下の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
外皮用薬の効果を十分に発揮させ副作用を防止するためには、製剤ごとの用法(噴霧距離や噴霧時間、清潔な皮膚への適用など)を正しく遵守することが求められます。
解き方
- 外皮用薬の各剤形(噴霧剤、貼付剤等)の使用上の留意点を確認する。
- 連続噴霧時間「3秒以内」が適切である記述2を正答と判断する。
- 選択肢 1不正解
- 至近距離から噴霧すると凍傷などを起こす危険があるため、適当な距離(通常10cm程度)を保つ必要があります。
- 選択肢 2正解
- 凍傷等の局所刺激を防ぐため、噴霧剤を連続して噴霧する時間は3秒以内とすることが適当です。
- 選択肢 3不正解
- 角質層が水分を含んで柔らかくなっている入浴後のほうが有効成分が浸透しやすくなります。
- 選択肢 4不正解
- 汗や汚れ等が付着していると粘着力が低下し、有効成分の吸収も妨げられるため、患部を清潔にしてから貼付します。
覚えるポイント
- エアゾール型噴霧剤の連続噴霧時間は「3秒以内」が目安です。
間違えやすいところ
- 入浴前の角質層が固い状態ではなく、入浴後の柔軟な状態のほうが薬の吸収が高まる点を押さえましょう。
出題の前提:平成25年度 宮城県登録販売者試験問題・午前 問50
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.23 ↗(www.pref.miyagi.jp)
歯痛・歯槽膿漏用薬の特徴と配合成分
主な医薬品とその作用 · 歯痛薬 / 歯槽膿漏薬 / クロルヘキシジングルコン酸塩 / フェノール / グリチルリチン酸二カリウム
歯痛・歯槽膿漏等に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 歯肉炎が重症化して、炎症が歯周組織全体に広がり、歯周炎(歯槽膿漏)となることがある。 b クロルヘキシジングルコン酸塩(グルコン酸クロルヘキシジン)が口腔内に適用される場合、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)を生じることがある。 c フェノールを含む歯痛薬は、粘膜刺激を生じることがあるため、歯以外の口腔粘膜や唇に付着しないように注意が必要である。 d 内服薬で歯周組織の炎症を和らげることを目的として、グリチルリチン酸二ナトリウムが配合されている場合がある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
歯周病の初期段階である歯肉炎と重症化した歯周炎の違い、口腔用殺菌消毒成分のアナフィラキシーリスク、局所麻酔・鎮痛成分の粘膜刺激性に注意が必要です。
解き方
- a、b、cの記述がそれぞれ正しい医学的・薬学的知見であることを確認する。
- dの内服歯槽膿漏薬に配合される抗炎症成分の記述内容の誤りを識別する。
- 選択肢 1不正解
- cの記述(フェノールの粘膜刺激性への注意)が正しいため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aの記述が正しく、dの記述が誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- aおよびbの記述がいずれも正しいため不適です。
- 選択肢 4不正解
- bとcが正しく、dが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5正解
- a:正、b:正、c:正、d:誤 の正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- クロルヘキシジングルコン酸塩は口腔内適用時、アナフィラキシー様ショックに注意します。
間違えやすいところ
- フェノール製剤は直接むし歯の穴に塗布し、周辺の口腔粘膜や唇に付着させないよう留意が必要です。
出題の前提:平成25年度 宮城県登録販売者試験問題・午前 問51
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.24 ↗(www.pref.miyagi.jp)
禁煙補助剤の作用と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 禁煙補助剤 / ニコチン / 相互作用 / 使用上の注意
禁煙補助剤に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a ニコチンは交感神経系を興奮させる作用を有するので、鎮咳去痰薬などアドレナリン作動成分が配合された医薬品との併用により、その作用を低下させるおそれがある。 b 口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が低下するため、コーヒーなど口腔内を酸性にする食品を摂取した後しばらくは使用を避けることとされている。 c 禁煙補助剤を使用中又は使用直後の喫煙は、血中のニコチン濃度が急激に高まるおそれがあるため、避ける必要がある。 d 妊娠又は妊娠していると思われる女性、母乳を与えている女性では、摂取されたニコチンにより胎児又は乳児に影響が生じるおそれがある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
ニコチンは交感神経節を刺激するため、アドレナリン作動成分と併用すると交感神経興奮作用が増強されます。また口腔内のpH変化によって吸収性が影響を受けます。
解き方
- 記述aにおけるニコチンとアドレナリン作動成分の相加的増強作用を確認し、誤りであると見抜く。
- 記述b(酸性飲料による吸収低下)、c(喫煙併用による過量ニコチン)、d(妊婦・授乳婦の回避)の正しさを確認する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りで、bおよびcが正しいため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りで、cおよびdが正しいため不適です。
- 選択肢 3不正解
- aが誤りで、bが正しいため不適です。
- 選択肢 4不正解
- bおよびdが正しいため不適です。
- 選択肢 5正解
- a:誤、b:正、c:正、d:正 の正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- コーヒーや炭酸飲料などで口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が著しく低下します。
間違えやすいところ
- 交感神経刺激同士の併用は作用を「低下」ではなく「増強」させる点に注意しましょう。
出題の前提:平成25年度 宮城県登録販売者試験問題・午前 問52
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.24 ↗(www.pref.miyagi.jp)
滋養強壮保健薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / アミノエチルスルホン酸 / コンドロイチン硫酸ナトリウム / ガンマ-オリザノール
滋養強壮保健薬に用いられる成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a アミノエチルスルホン酸(タウリン)は、骨格筋の疲労の原因となる乳酸の分解を促す働きを期待して用いられる。 b コンドロイチン硫酸ナトリウムは、関節痛、筋肉痛等の改善を促す作用を期待してビタミンB1と組み合わせて配合される場合がある。 c アスパラギン酸ナトリウムは、肝臓の働きを助け、肝血流を促進する働きがあり、全身倦怠感や疲労時の栄養補給を目的として配合される場合がある。 d ガンマ‐オリザノールは、米油及び米胚芽油から見出された抗酸化作用を示す成分で、ビタミンE等と組み合わせて配合される場合がある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
アミノエチルスルホン酸(タウリン)は肝機能改善や肝血流促進に関与し、アスパラギン酸ナトリウムはクエン酸回路に関与して乳酸分解やエネルギー産生を促進します。
解き方
- 記述aと記述cの成分名と作用説明が入れ替えられていることを確認する。
- 記述b(コンドロイチンとビタミンB1の配合)およびd(ガンマ-オリザノールの由来と配合)が正しいことを確認する。
- 選択肢 1不正解
- aはアスパラギン酸ナトリウムの説明であり、誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcはいずれも作用説明が入れ替わっており誤りです。
- 選択肢 3正解
- bとdの記述がともに正しいため、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 4不正解
- cはアミノエチルスルホン酸の説明であり、誤りです。
覚えるポイント
- ガンマ-オリザノールは米油・米胚芽油由来で、自律神経機能の調整や抗酸化作用を持ちます。
間違えやすいところ
- タウリン(肝臓の働きを助ける)とアスパラギン酸(乳酸の分解を促す)の役割を逆に覚えないようにしましょう。
出題の前提:平成25年度 宮城県登録販売者試験問題・午前 問53
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.25 ↗(www.pref.miyagi.jp)
ビタミン成分の主な生理作用(ビタミンC)
主な医薬品とその作用 · ビタミン成分 / ビタミンC / アスコルビン酸 / 抗酸化作用
ビタミン成分の作用に関する以下の記述のうち、ビタミンCの作用の説明として正しいものを1つ選びなさい。
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解答
1
解説
各水溶性・脂溶性ビタミンの特徴的な生理作用(抗酸化、エネルギー代謝、補酵素作用など)を正確に識別できることが重要です。
解き方
- 各選択肢の作用と対応するビタミン成分(B12、B1、B2等)を照合する。
- 記述1がビタミンC(抗酸化作用、皮膚・粘膜機能保持)に合致することを特定する。
- 選択肢 1正解
- 抗酸化作用を示し、皮膚や粘膜の機能保持やメラニン生成抑制に関わるビタミンCの適切な説明です。
- 選択肢 2不正解
- 赤血球の形成を助け、神経機能を正常に保つのはビタミンB12(シアノコバラミン等)の説明です。
- 選択肢 3不正解
- 炭水化物からのエネルギー産生に不可欠な栄養素はビタミンB1(チアミン)の説明です。
- 選択肢 4不正解
- 脂質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の機能を保つのはビタミンB2(リボフラビン)の説明です。
覚えるポイント
- ビタミンB1は糖質代謝、B2は脂質代謝、B12は赤血球形成、Cは抗酸化・コラーゲン合成です。
間違えやすいところ
- ビタミンB群それぞれの代謝上の役割(糖質か脂質か神経・赤血球か)とビタミンCの作用を混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成25年度 宮城県登録販売者試験問題・午前 問54
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.25 ↗(www.pref.miyagi.jp)
感染症の予防と消毒薬の基礎知識
主な医薬品とその作用 · 消毒薬 / 感染症 / 滅菌と消毒の違い / 消毒効果に影響する要因
感染症の予防と消毒薬に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 感染症は、病原性のある細菌やウイルスなどが体に侵入することによって起こり、日常生活で問題となるのは、飛沫感染するものや経口感染するものが多い。 b 殺菌・消毒は、物質中のすべての微生物を殺滅又は除去するために行われる処置である。 c 消毒薬によっては、殺菌消毒効果が十分得られない微生物が存在し、さらに、生息条件が整えば消毒薬の溶液中で生存、増殖する微生物もいる。 d 消毒薬が微生物を死滅させる仕組み及び効果は、殺菌消毒成分の種類、濃度、温度、時間、消毒対象の汚染度、微生物の種類や状態などによって異なる。
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解答
2
解説
「滅菌」はすべての微生物を殺滅または除去することを指しますが、「消毒」は病原性のある微生物の数を減らして感染のリスクをなくす処置を指します。
解き方
- 記述bが「滅菌」の定義であり、「消毒」の定義とは異なること(誤り)を見抜く。
- 記述a、c、dが消毒薬の特性や感染経路として正しいことを確認する。
- 選択肢 1不正解
- aおよびdが正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 2正解
- a:正、b:誤、c:正、d:正 の正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りで、cおよびdが正しいため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aが正しく、bが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- cが正しい記述であるため不適です。
覚えるポイント
- 「すべての微生物の殺滅・除去」は滅菌の定義です。
間違えやすいところ
- 消毒薬の溶液中でも種類によっては耐性菌(緑膿菌など)が生存・増殖することがある点に注意しましょう。
出題の前提:平成25年度 宮城県登録販売者試験問題・午前 問55
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.26 ↗(www.pref.miyagi.jp)
殺菌消毒成分の特徴(塩素系殺菌消毒成分)
主な医薬品とその作用 · 殺菌消毒成分 / 次亜塩素酸ナトリウム / 酸化力 / 有毒ガス発生
第1欄の記述に該当する殺菌消毒成分として正しいものを第2欄から1つ選びなさい。 【第1欄】 強い酸化力により一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対する殺菌消毒作用を示すが、皮膚刺激性が強いため、通常、人体の消毒には用いられない。 金属腐食性があり、プラスチックやゴム製品を劣化させる。また、漂白作用があり、毛、絹、ナイロン、アセテート、ポリウレタン、色・柄物等には使用を避ける必要がある。酸性の洗剤・洗浄剤と反応して有毒なガスが発生するため、混ざらないように注意する必要がある。
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解答
3
解説
次亜塩素酸ナトリウムなどの塩素系殺菌消毒成分は、ノロウイルスを含むウイルス全般に有効ですが、強い酸化力により金属腐食や漂白作用を示し、人体皮膚への使用は避けます。
解き方
- 問題文の「強い酸化力」「漂白作用」「酸性洗浄剤と混ざると有毒ガス発生」というキーワードを確認する。
- これらの性質が塩素系消毒薬である次亜塩素酸ナトリウムの特徴に合致することを特定する。
- 選択肢 1不正解
- クレゾール石鹸液はフェノール系消毒薬で、特有の臭気がありウイルスには無効です。漂白作用もありません。
- 選択肢 2不正解
- イソプロパノールはアルコール系消毒薬で、脱水・凝固作用により作用し、漂白作用や塩素ガス発生はありません。
- 選択肢 3正解
- 強い酸化作用、ウイルス全般への殺菌効果、漂白性、酸との反応による有害塩素ガス発生など、記述の内容に完全に一致します。
- 選択肢 4不正解
- ポリアルキルポリアミノエチルグリシン塩酸塩は両性界面活性剤であり、漂白作用や酸化力による有毒ガス発生はありません。
覚えるポイント
- 次亜塩素酸ナトリウムは「漂白作用」「金属腐食性」「酸性洗剤で有毒塩素ガス発生」が重要ポイントです。
間違えやすいところ
- 次亜塩素酸ナトリウムは人体(皮膚等)への直接消毒には用いられない点に注意してください。
出題の前提:平成25年度 宮城県登録販売者試験問題・午前 問56
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.26 ↗(www.pref.miyagi.jp)
アレルギー用薬の配合成分と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · アレルギー用薬 / 生薬成分 / プソイドエフェドリン塩酸塩 / 相互作用
アレルギー用薬に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a アレルギー用薬に配合されることがあるシンイは、別名セイヨウハシリドコロとも呼ばれるナス科の草本で、その根茎や根に抗コリン作用を示すアルカロイドを豊富に含む。 b パーキンソン病の治療のため、医師からセレギリン塩酸塩(塩酸セレギリン)を処方されている人は、プソイドエフェドリン塩酸塩(塩酸プソイドエフェドリン)が配合された鼻炎用内服薬の使用を避ける必要がある。 c 蕁麻疹の薬の服用が原因で発疹を生じることがある。 d アレルギー症状に対する医薬品は、基本的に対症療法であるため、長期の連用は避ける必要がある。
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解答
5
解説
アレルギー用薬は鼻炎や蕁麻疹などのアレルギー症状を一時的に和らげる対症療法薬です。配合生薬の基原植物の正確な知識、交感神経刺激成分とモノアミン酸化酵素阻害剤(セレギリン塩酸塩等)との相互作用による急激な血圧上昇リスク、医薬品自体によるアレルギー反応(薬疹)の可能性について正しく把握する必要があります。
解き方
- 記述aについて、シンイ(辛夷)の基原がナス科のセイヨウハシリドコロ(ベラドンナ等の説明)と誤って説明されていることを確認し誤りと判定する。
- 記述bについて、MAO阻害作用をもつセレギリン塩酸塩とプソイドエフェドリン塩酸塩の併用禁忌関係を確認し正しいと判定する。
- 記述cについて、アレルギー症状を抑える薬であっても医薬品そのものに対するアレルギー(薬疹)を生じうることを確認し正しいと判定する。
- 記述dについて、アレルギー用薬は根本治療ではなく対症療法であるため漫然とした長期連用を避ける必要があることを確認し正しいと判定する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤、cが誤となっている組み合わせであるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cが誤、dが誤となっている組み合わせであるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが正、bが誤となっている組み合わせであるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが誤、dが誤となっている組み合わせであるため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- シンイ(辛夷)はモクレン科のタムシバ、コブシ等の花蕾であり鼻閉に用いられます。
- プソイドエフェドリン塩酸塩はMAO阻害剤(セレギリン塩酸塩)服用中には使用を避けます。
間違えやすいところ
- アレルギーを抑える医薬品であっても体質によっては薬疹(副作用)の原因になり得る点を見落とさないようにします。
出題の前提:平成25年度登録販売者試験問題・出題の手引き(平成24年8月)
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.27 ↗(www.pref.miyagi.jp)
眼科用薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / 抗菌成分 / 血管収縮成分 / 抗炎症成分 / コリンエステラーゼ阻害成分
眼科用薬に含まれる成分とその成分を配合する目的(作用)との関係について、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a スルファメトキサゾール ――― 抗菌作用 b ナファゾリン塩酸塩(塩酸ナファゾリン) ――― 血管を収縮させ、目の充血を除去する作用 c イプシロン‐アミノカプロン酸 ――― 結膜や角膜の乾燥を防ぐ作用 d ネオスチグミンメチル硫酸塩(メチル硫酸ネオスチグミン) ――― コリンエステラーゼの働きを活発にし、目の調節機能を改善する作用
解答・解説を表示
解答
1
解説
眼科用薬には目的別に多種多様な成分が配合されます。細菌感染による結膜炎には抗菌成分(サルファ剤等)、目の充血には血管収縮成分(交感神経刺激成分)、炎症には抗炎症成分、ピント調節異常(目の疲れ)にはコリンエステラーゼの働きを抑えてアセチルコリンを分解されにくくする成分が用いられます。
解き方
- 成分aのスルファメトキサゾールがサルファ系の抗菌成分であることを確認し正しいと判断する。
- 成分bのナファゾリン塩酸塩が血管収縮作用による充血除去成分であることを確認し正しいと判断する。
- 成分cのイプシロン‐アミノカプロン酸は抗炎症成分であり、乾燥防止作用ではないため誤りと判断する。
- 成分dのネオスチグミンメチル硫酸塩はコリンエステラーゼの働きを「抑える(阻害する)」ことでアセチルコリンを増加させ調節機能を改善するため、「活発にし」とする記述は誤りと判断する。
- 正しい組み合わせはaとbであるため、選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- aとbの記述がともに正しいため、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 2不正解
- cのイプシロン‐アミノカプロン酸は抗炎症作用を目的として配合されるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dのネオスチグミンメチル硫酸塩はコリンエステラーゼの働きを抑える(阻害する)ため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cとdはともに作用の説明が誤っています。
覚えるポイント
- ネオスチグミンメチル硫酸塩はコリンエステラーゼ活性を阻害(抑制)して毛様体筋の調節機能を改善します。
- イプシロン‐アミノカプロン酸やグリチルリチン酸二カリウムは抗炎症成分です。
間違えやすいところ
- ネオスチグミンメチル硫酸塩の作用機序で「コリンエステラーゼの働きを活性化する」という誤記述に惑わされないように注意が必要です。
出題の前提:平成25年度登録販売者試験問題・出題の手引き(平成24年8月)
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.27 ↗(www.pref.miyagi.jp)
抗真菌成分の作用機序
主な医薬品とその作用 · みずむし・たむし用薬 / 抗真菌成分 / イミダゾール系 / ウンデシレン酸 / ピロールニトリン / シクロピロクスオラミン
抗真菌成分とその作用との関係に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a イミダゾール系抗真菌成分 ――― 皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げたり、細胞膜の透過性を変化させることにより、その増殖を抑える。 b ウンデシレン酸 ――― 患部をアルカリ性にすることで、皮膚糸状菌の発育を抑える。 c ピロールニトリン ――― 菌の呼吸や代謝を妨げることにより、皮膚糸状菌の増殖を抑える。 d シクロピロクスオラミン ――― 皮膚糸状菌の細胞膜に作用して、その増殖・生存に必要な物質の輸送機能を妨げ、その増殖を抑える。
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解答
5
解説
みずむし・たむし用薬に配合される抗真菌成分は、皮膚糸状菌に対して異なる作用機序を持ちます。イミダゾール系は細胞膜構成成分(エルゴステロール等)の生合成阻害や細胞膜透過性変化、ウンデシレン酸は患部を酸性に保つことによる発育抑制、ピロールニトリンは菌の呼吸・代謝阻害、シクロピロクスオラミンはアミノ酸等の膜輸送阻害によって増殖を抑えます。
解き方
- 記述aのイミダゾール系抗真菌成分の細胞膜合成阻害・膜透過性変化の作用を確認し正しいと判断する。
- 記述bのウンデシレン酸の作用は患部を「酸性」にすることによる発育抑制であり、「アルカリ性」とする記述は誤りと判断する。
- 記述cのピロールニトリンが菌の呼吸や代謝を阻害する作用であることを確認し正しいと判断する。
- 記述dのシクロピロクスオラミンが細胞膜に作用して栄養物質等の輸送機能を妨げる作用であることを確認し正しいと判断する。
- 正誤がa:正、b:誤、c:正、d:正となる選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aとcが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、bが正となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、bが正、cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- ウンデシレン酸は患部を「酸性」にして白癬菌の発育を抑えます。
- イミダゾール系は真菌の細胞膜合成阻害、ピロールニトリンは呼吸・代謝阻害、シクロピロクスオラミンは膜輸送機能阻害です。
間違えやすいところ
- ウンデシレン酸の酸性とアルカリ性を入れ替えたひっかけ問題に注意します。
出題の前提:平成25年度登録販売者試験問題・出題の手引き(平成24年8月)
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.28 ↗(www.pref.miyagi.jp)
殺虫成分の作用機序と分類(有機リン系)
主な医薬品とその作用 · 公衆衛生用薬 / 殺虫成分 / 有機リン系殺虫成分 / コリンエステラーゼ阻害
第1欄の記述に該当する殺虫成分として正しいものを第2欄から1つ選びなさい。 第1欄 殺虫作用は、アセチルコリンを分解する酵素(コリンエステラーゼ)と不可逆的に結合してその働きを阻害することによるものである。 代表的な成分として、ジクロルボス、ダイアジノン、フェニトロチオン、フェンチオン、トリクロルホン、クロルピリホスメチル、プロペタンホス等がある。 第2欄
解答・解説を表示
解答
1
解説
殺虫成分のうち、有機リン系はアセチルコリンを分解するコリンエステラーゼと不可逆的に結合して阻害します。これに対してカーバメイト系は可逆的に阻害し、ピレスロイド系は神経細胞膜のナトリウムチャネルに作用して興奮を抑えたり麻痺させたりします。有機塩素系は環境残留性等の問題から現在は使用されていません。
解き方
- 第1欄の作用機序が「コリンエステラーゼと不可逆的に結合してその働きを阻害する」である点を確認する。
- 代表的な配合成分としてジクロルボス、ダイアジノン、フェニトロチオン、フェンチオン等が挙げられていることを確認する。
- これらに合致する分類は有機リン系殺虫成分(可逆的結合のカーバメイト系と区別)であるため、選択肢1を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- コリンエステラーゼと不可逆的に結合して阻害し、ジクロルボスやフェニトロチオン等の成分群が含まれるのは有機リン系殺虫成分です。
- 選択肢 2不正解
- ピレスロイド系殺虫成分は、神経細胞膜のナトリウムチャネルに作用して麻痺を起こす成分(ペルメトリンやフェノトリンなど)であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- カーバメイト系殺虫成分(プロポクスル等)は、コリンエステラーゼと可逆的に結合して阻害するため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 有機塩素系殺虫成分(DDT等)は生体濃縮や残留性の問題から現在一般用医薬品の殺虫剤としては用いられておらず誤りです。
覚えるポイント
- 有機リン系はコリンエステラーゼを「不可逆的」に阻害します。
- カーバメイト系はコリンエステラーゼを「可逆的」に阻害します。
間違えやすいところ
- 有機リン系とカーバメイト系のコリンエステラーゼ阻害様式(不可逆的か可逆的か)を取り違えやすいので注意が必要です。
出題の前提:平成25年度登録販売者試験問題・出題の手引き(平成24年8月)
出典:宮城県『2013年度 宮城県 前半』
午前(PDF:581KB) p.28 ↗(www.pref.miyagi.jp)
2013年度 宮城県 前半
参照した公式資料
宮城県が公開した2013年度 宮城県 前半の問題・解答資料です。
- 午前(PDF:581KB) ↗ — www.pref.miyagi.jp(PDF・28ページ)
- 解答(PDF:52KB) ↗ — www.pref.miyagi.jp(PDF・1ページ)

