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2012年度 静岡県 前半の概要
医薬品の本質と市販後の安全性確保
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 市販後安全対策 / リスク区分の見直し
医薬品の本質に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
3
解説
医薬品は生命や身体の健康に直接影響を与えるものであり、人体に対する作用は複雑かつ多岐にわたり、市販後も継続的な評価と見直しが行われます。
解き方
- 各選択肢の記述が手引きに示された医薬品の本質や管理基準に整合しているか確認する。
- 市販後調査や有効性・安全性の再確認に関する記述が正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 医薬品が人体に及ぼす作用は複雑かつ多岐にわたり、そのすべてが解明されているわけではありません。
- 選択肢 2不正解
- 検査薬や殺虫剤など人体に直接使用されない医薬品であっても、不適切な取扱いや誤判定により人の健康に間接的・直接的な影響を与えることがあります。
- 選択肢 3正解
- 医薬品は市販後においても、新たな知見や実際の使用成績等に基づいて有効性や安全性等の再確認・再評価が継続して行われます。
- 選択肢 4不正解
- 一般用医薬品のリスク区分は、新たな副作用情報の集積や安全性知見の見直し等に応じて変更(見直し)されることがあります。
覚えるポイント
- 医薬品の作用は複雑で未解明な部分もあり、市販後も有効性・安全性の確認が継続されます。
間違えやすいところ
- 人体に直接使用しない殺虫剤や検査用試薬でも健康に影響を与える場合がある点を見落とさないようにします。
出題の前提:平成24年度登録販売者試験の手引き(第1章「医薬品の本質」)
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.2 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品副作用被害救済制度における副作用の定義
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 副作用の定義 / 医薬品医療機器総合機構法 / 適正使用
次の記述は、医薬品の副作用の定義である。( a )〜( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 「我が国では、独立行政法人医薬品医療機器総合機構法第4条第6項において『( a )が( b )な使用目的に従い( b )に使用された場合においてもその( a )により人に発現する( c )な反応』を医薬品の副作用と定義している。」
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解答
1
解説
独立行政法人医薬品医療機器総合機構法における副作用救済給付の対象となる副作用は、適正に使用された許可医薬品による有害反応と厳格に定義されています。
解き方
- 法的な副作用の定義における対象医薬品が「許可医薬品」であることを特定する。
- 使用条件が「適正」であり、発現する反応が「有害」な反応であることを確認して組み合わせを選ぶ。
- 選択肢 1正解
- aに「許可医薬品」、bに「適正」、cに「有害」を入れる組み合わせが機構法の定義通りであり正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- bが「任意」、cが「無害」となっているため誤りです。正しくは適正な使用と有害な反応です。
- 選択肢 3不正解
- aが「無承認医薬品」となっているため誤りです。対象は法に基づき製造販売が許可された医薬品です。
- 選択肢 4不正解
- aが無承認医薬品、bが任意、cが無害となっており全て定義と異なり誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが「無許可医薬品」となっているため誤りです。救済制度の定義上「許可医薬品」でなければなりません。
覚えるポイント
- 機構法の副作用定義は「許可医薬品」「適正」「有害な反応」の3要素から成ります。
間違えやすいところ
- 不適正使用や無承認無許可の製品による健康被害は救済対象の副作用定義に含まれない点に注意します。
出題の前提:独立行政法人医薬品医療機器総合機構法第4条第6項
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.2 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品の効き目・安全性とアレルギー
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬理作用 / 副作用の分類 / アレルギー反応 / 基礎疾患の悪化
医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
3
解説
アレルギー(過敏反応)は抗原抗体反応等により免疫応答が過剰に働き、自己の正常な組織を強く刺激・傷害することで多彩な症状を引き起こします。
解き方
- 各選択肢の薬理作用、副作用の分類、アレルギーの病態機序に関する記述を検討する。
- アレルギーが過剰な刺激を与えないとする誤った選択肢を特定する。
- 選択肢 1不正解
- 薬理作用とは、医薬品の有効成分が生体の正常あるいは病的な生理機能に変化・影響を与える作用をいいます。
- 選択肢 2不正解
- 副作用は、主たる薬理作用に伴って生じるものと、免疫応答に基づくアレルギー反応の2つに大別されます。
- 選択肢 3正解
- アレルギー反応では、免疫グロブリンや化学伝達物質により生体組織へ過剰な刺激や障害が引き起こされるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 併用や特定成分の作用により、治療目的以外の別の基礎疾患の病態が悪化することがあります。
覚えるポイント
- アレルギーは生体の免疫機能の過剰な働きによって組織に過剰な刺激や炎症等の障害を与えます。
間違えやすいところ
- アレルギーを単なる軽度な不耐性と捉え、組織への過剰な刺激や強い障害を伴わないと誤認しないようにします。
出題の前提:平成24年度登録販売者試験の手引き(第1章「副作用」「アレルギー」)
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.3 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
一般用医薬品の副作用とその対応
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 自覚症状のない副作用 / 使用中断と重篤副作用回避 / 定期健診の推奨
医薬品の副作用に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 副作用は、眠気や口渇等の比較的よく見られるものから、日常生活に支障を来す程度の健康被害を生じる重大なものまで様々である。 b 一般用医薬品においては、通常、その使用を中断することによる不利益よりも、重大な副作用を回避することが優先される。 c 副作用は、血液や内臓機能への影響等のように、直ちに明確な自覚症状として現れないこともある。 d 購入者等が一般用医薬品を継続して使用する場合は、特段の異常が感じられなくても定期的に検診を受けるよう、医薬品の販売等に従事する専門家から促していくことも重要である。
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解答
5
解説
一般用医薬品は対症療法が基本であるため、漫然連用による重篤な副作用を防止することが最優先され、自覚症状がなくても検査値異常等が生じるリスクを考慮する必要があります。
解き方
- a〜dの各記述を手引きの「副作用の現れ方と対応」に照合する。
- a、b、c、dのすべてが正しい記述であることを確認し、組み合わせを選択する。
- 選択肢 1不正解
- dの継続使用者に定期的な検診受診を促すことも専門家の重要な役割であるため、dが誤りとする組み合わせは不適切です。
- 選択肢 2不正解
- cの肝機能障害や貧血などの内臓・血液系の副作用は初期に自覚症状が現れにくいため、cが誤りとする組み合わせは不適切です。
- 選択肢 3不正解
- bの一般用医薬品は症状緩和が主目的であり使用中断の不利益より副作用回避が優先されるため、bが誤りとする組み合わせは不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aの副作用の程度が軽度なものから重篤なものまで多岐にわたる記述は正しいため、aが誤りとする組み合わせは不適切です。
- 選択肢 5正解
- 記述a、b、c、dはいずれも適切であり、「正 正 正 正」の組み合わせが正解となります。
覚えるポイント
- 一般用医薬品では重篤な副作用の回避が最優先され、使用中断の不利益よりも優先されます。
間違えやすいところ
- 自覚症状がなくても血液や肝腎機能障害等の副作用が進行する場合がある点を見落とさないようにします。
出題の前提:平成24年度登録販売者試験の手引き(第1章「医薬品の副作用」)
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.3 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
薬物依存の定義
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬物依存 / 乱用 / 精神的依存・身体的依存
医薬品の不適正な使用と有害事象に関する記述について、( )の中に入れるべき正しい字句を1つ選びなさい。 「医薬品を本来の目的以外の意図で、定められた用量を意図的に超えて服用したり、みだりに他の医薬品や酒類等と一緒に摂取するといった乱用がなされ、( )を生じることがある。( )とは、ある薬物の精神的な作用を体験するために、その薬物を連続的、あるいは周期的に摂取することへの強迫(欲求)を常に伴っている行動等によって特徴づけられる精神的・身体的な状態をいう。」
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解答
1
解説
薬物依存は、薬物の作用を求めて強迫的に摂取を繰り返す状態であり、精神的依存や薬物の中断によって苦痛を伴う身体的依存(離脱症状)を伴います。
解き方
- 問題文の「薬物を連続的・周期的に摂取することへの強迫(欲求)を常に伴う状態」という記述に着目する。
- 手引きにおける「薬物依存」の定義に合致する用語を選択肢から選ぶ。
- 選択肢 1正解
- 提示された文章は手引きに記載されている「薬物依存」の正確な定義文です。
- 選択肢 2不正解
- 躁鬱症状は気分が異常に高揚したり落ち込んだりする感情の障害であり、強迫的な薬物摂取欲求の状態を表す語ではありません。
- 選択肢 3不正解
- 薬物耐性は反復投与により薬物の効き目が徐々に低下し、同等の効果を得るためにより多くの量を必要とする状態を指します。
- 選択肢 4不正解
- 健忘症は過去の記憶が失われる記憶障害であり、薬物依存の定義とは異なります。
- 選択肢 5不正解
- 離脱症状(禁断症状)は、依存が形成された状態で薬物摂取を中断した際に現れる精神的・身体的な病的症状のことです。
覚えるポイント
- 薬物依存は強迫的な摂取欲求を伴う精神的・身体的状態、薬物耐性は薬効が減弱していく状態です。
間違えやすいところ
- 「依存」と「耐性」、薬物を中止した際に出る「離脱症状」の定義を混同しないように整理しておきます。
出題の前提:平成24年度登録販売者試験の手引き(第1章「不適正な使用と乱用」)
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.4 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品の不適正使用と急性中毒等の危険性
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 過量摂取 / 小児の用量換算の禁止 / 漫然連用 / 乱用防止
医薬品の不適正な使用と有害事象に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
一般用医薬品は定められた用法・用量を遵守することで安全性が担保されており、漫然連用、過量摂取、安易な小児への転用、アルコール併用等は重篤な中毒事故につながります。
解き方
- 不適正使用(漫然連用、過量服用、自己判断による小児投与、乱用)に関する各記述の真偽を検証する。
- 乱用によって急性中毒の危険性が高まることを正しく述べている選択肢4を正解と判断する。
- 選択肢 1不正解
- 根本的な治療を行わずに対症療法を漫然と続けると、原因疾患の悪化や副作用等の有害事象を招く危険性があります。
- 選択肢 2不正解
- 定められた用量を超えて服用しても効果が増大するとは限らず、副作用や急性中毒の危険性が増大するため問題があります。
- 選択肢 3不正解
- 大人用の医薬品を減量して小児に飲ませる行為は、未確立な安全性や特有の重篤副作用(ライ症候群等)を招く危険があります。
- 選択肢 4正解
- 用量を超えた摂取や酒類等との併用などの乱用を行うと、急性中毒や多臓器不全等の重篤な健康被害を招くリスクが高くなります。
覚えるポイント
- 大人用を減量して小児に与えることは厳禁であり、過量服用や酒類併用は急性中毒を招きます。
間違えやすいところ
- 漫然連用によって病気の発見が遅れ、有害事象を招くおそれがある点を見落とさないようにします。
出題の前提:平成24年度登録販売者試験の手引き(第1章「医薬品の不適正な使用と有害事象」)
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.4 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品の相互作用とその機序
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 体内動態的相互作用 / 薬力学的相互作用 / 食品との相互作用 / 作用の増強・減弱
医薬品の相互作用に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 相互作用には、医薬品が吸収、代謝(体内で化学的に変化すること)、分布又は排泄される過程で起こるものと、医薬品が薬理作用をもたらす部位において起こるものがある。 b 相互作用を回避するため、医薬品を使用している期間やその前後を通じて、その医薬品と相互作用を生じるおそれのある医薬品の摂取を控えなければならない。 c 相互作用により、医薬品の作用が増強すれば、効果が強く出過ぎたり、副作用が発生しやすくなり、また、医薬品の作用が減弱すれば、十分な効果が得られないなどの不都合を生じる。 d 複数の医薬品を併用すると相互作用が起こることがあるが、医薬品と食品を一緒に摂取しても相互作用は起こることはない。
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解答
4
解説
相互作用は体内動態過程(吸収・分布・代謝・排泄)または作用部位での競合等により生じ、医薬品同士だけでなく食品・飲料・嗜好品との間でも発生します。
解き方
- a〜dの記述の真偽を検証する。
- a(体内動態と作用部位での機序)、b(前後を含む回避)、c(増強・減弱の不都合)は正であると確認する。
- dは食品との相互作用が存在するため「誤」と判断し、正・正・正・誤の組み合わせ(4)を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aとbはいずれも正しい記述であり、dは食品との相互作用も生じるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bとcは正しい記述であり、dは食品とも相互作用を起こすため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cの作用増強による副作用リスクや減弱による効果不十分の記述は正しいため不適切です。
- 選択肢 4正解
- aは正、bは正、cは正、dは食品(アルコールや生薬様食品など)でも相互作用が起こるため誤りとなり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aは正、dは誤りであるため、この組み合わせは不適切です。
覚えるポイント
- 食品や飲料(酒類・グレープフルーツジュース・カフェイン等)も医薬品と相互作用を起こします。
間違えやすいところ
- 相互作用は医薬品同士だけで起きると誤認し、食品との相互作用を軽視しないようにします。
出題の前提:平成24年度登録販売者試験の手引き(第1章「他の医薬品や食品との相互作用」)
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.5 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
重複投与の回避と適切な医薬品選択
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 同種成分の重複投与回避 / 単一症状に適した製剤選択 / 医療機関受診者への配慮
医薬品の適正な使用と相互作用に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
2
解説
類似の薬効群(かぜ薬、解熱鎮痛薬、鎮静薬など)では抗ヒスタミン成分や解熱鎮痛成分が重複して過量摂取となり重大な副作用を招くため、併用は厳禁です。
解き方
- 各選択肢の併用や製剤選択に関する記述を確認する。
- 成分や作用が重複する医薬品群を「併用すべきである」と推奨している記述2の誤りを指摘する。
- 選択肢 1不正解
- 複数疾病の治療を受けている人は複数の医薬品が処方・使用されることが多く、相互作用の発現に十分な注意が必要です。
- 選択肢 2正解
- 成分や作用が重複する医薬品同士を併用すると過量投与となり副作用のリスクが急激に高まるため、「併用を避ける」必要があります。
- 選択肢 3不正解
- 不要な成分摂取による副作用を防ぐため、症状が特定されている場合は単一または目的に特化した成分配合薬の選択が推奨されます。
- 選択肢 4不正解
- 医療機関で治療中の場合は自己判断での一般用医薬品使用を控え、主治医による治療方針を優先することが基本です。
覚えるポイント
- かぜ薬、解熱鎮痛薬、鎮静薬、アレルギー用薬は主成分が重複しやすいため併用を避けます。
間違えやすいところ
- 早く治すためにかぜ薬と解熱鎮痛薬を重ねて飲むような不適正使用を正しいと誤認しないようにします。
出題の前提:平成24年度登録販売者試験の手引き(第1章「相互作用」「小児・高齢者等の留意点」)
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.5 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
小児等の医薬品の使用
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児等の医薬品使用 / 年齢区分 / 誤飲・誤用
小児等の医薬品の使用に関する記述のうち、正しいものはどれか。
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解答
3
解説
小児等は身体の諸機能が未発達であり、大人に比べて薬の影響を強く受けやすく、年齢区分や誤飲防止など特別な配慮が必要です。
解き方
- 医薬品における小児の定義(15歳未満)を確認し、選択肢1を誤りと判定する。
- 医薬品の剤形や小児の消化管特性に関する記述(選択肢2、4)が不適切であることを確認する。
- 乳幼児の誤飲事故に関する記述(選択肢3)が正しいことを確認し、正答を決定する。
- 選択肢 1不正解
- 医薬品の添付文書等において、小児のおおよその目安は「15歳未満」とされています(12歳未満ではありません)。
- 選択肢 2不正解
- すべての医薬品が小児向けに作られているわけではなく、小児に対する安全性が確立されていないものや大人用のみの医薬品も多数存在します。
- 選択肢 3正解
- 乳幼児の誤飲・誤用事故では、大人にとって予想外の行動をとるため、想定しがたい事態につながるおそれがあります。
- 選択肢 4不正解
- 小児は大人と比べて身体の大きさに対して腸が長く、服用した医薬品の吸収率が相対的に高くなります。
覚えるポイント
- 小児は15歳未満、乳児は1歳未満、幼児は7歳未満を目安とする。
- 小児は身体の大きさに対して腸が長く、医薬品の吸収率が高い。
間違えやすいところ
- 小児の年齢目安を12歳未満と誤認しないように注意する。
- 腸の長さと吸収率の関係(小児は体に対して腸が長く吸収率が高い)を逆に覚えないようにする。
出題の前提:平成24年度登録販売者試験(静岡県)出題基準に基づく。
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.6 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
高齢者への配慮
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 高齢者への配慮 / 生理機能の低下 / 情報提供
高齢者への配慮に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 一般に高齢者は生理機能が衰えつつあり、肝臓や腎臓の機能が低下しているが、医薬品による副作用のリスクは高くない。 b 高齢者へ一般用医薬品を販売する際、その医薬品を使用する高齢者の個々の状況は考慮しなくてよい。 c 高齢者は、喉の筋肉が衰えて飲食物を飲み込む力が弱まっている場合があるが、内服薬を使用する際に喉に詰まらせることはない。 d 高齢者は、細かい文字が見えづらく、添付文書や製品表示の記載を読み取るのが難しい場合があるが、話を聞くことができるので、情報提供や相談対応において特段の配慮は必要ない。
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解答
5
解説
高齢者は肝臓・腎臓などの生理機能低下により副作用リスクが高く、嚥下機能や視覚・聴覚の低下にも配慮した個別対応が求められます。
解き方
- 記述aについて、肝機能・腎機能低下により副作用リスクは高くなるため「誤」と判断する。
- 記述bについて、個々の状況(持病や併用薬)の把握が必要であるため「誤」と判断する。
- 記述cについて、嚥下力低下により喉に詰まらせる危険があるため「誤」と判断する。
- 記述dについて、理解度や聞き取りやすさに応じた特段の配慮が必要であるため「誤」と判断する。
- 全て「誤」となっている組み合わせ(選択肢5)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- dが「正」となっているため誤りです(高齢者への情報提供には特段の配慮が必要です)。
- 選択肢 2不正解
- cが「正」となっているため誤りです(高齢者は内服薬を喉に詰まらせるおそれがあります)。
- 選択肢 3不正解
- bが「正」となっているため誤りです(個々の状況を十分に考慮する必要があります)。
- 選択肢 4不正解
- aが「正」となっているため誤りです(高齢者は副作用リスクが高いです)。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dのすべての記述が誤りであるため、この組み合わせが正しいです。
覚えるポイント
- 高齢者は肝機能・腎機能の低下により医薬品が体内に残りやすく、副作用リスクが高い。
- 嚥下力低下による誤嚥・喉の詰まりや、視力・聴力・理解力に応じた丁寧な配慮が必要。
間違えやすいところ
- 高齢者の副作用リスクを「高くない」とする誤記述に惑わされないこと。
- 「話を聞くことができるから配慮不要」など、コミュニケーション面の配慮を軽視する記述に注意する。
出題の前提:平成24年度登録販売者試験(静岡県)出題基準に基づく。
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.6 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
妊婦と胎盤関門
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 妊婦の医薬品使用 / 胎盤関門 / 胎児への影響
妊婦に関する記述について、( )の中に入れるべき正しい字句はどれか。 妊婦が一般用医薬品を使用する際には、妊婦の状態を通じて胎児に影響を及ぼすことがないよう配慮する必要がある。母体が医薬品を使用した場合に、( )によって、どの程度医薬品の成分の胎児への移行が防御されるかは、未解明のことが少なくない。
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解答
2
解説
母体と胎児の血液循環は胎盤を介して接しており、物質移行を制限するバリア機能を胎盤関門と呼びますが、その防御機能には限界があります。
解き方
- 文脈から「母体から胎児への移行を防御する機構」を表す専門用語を特定する。
- 脳への物質移行を防ぐ「血液脳関門」と区別し、胎児に関わるバリアである「胎盤関門」を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 血液脳関門は、脳血管から中枢神経組織への物質の移行を制限する仕組みです。
- 選択肢 2正解
- 胎盤関門は、母体と胎児の間の物質交換を制御する組織構造であり、文中の空欄に入ります。
- 選択肢 3不正解
- 使用量は医薬品の服用量であり、胎児への移行を防御する生体構造ではありません。
- 選択肢 4不正解
- 血液量は体内を循環する血液の量であり、移行を防御する関門機構ではありません。
- 選択肢 5不正解
- 肝臓機能は薬物の代謝等に関与しますが、胎児への直接の移行を防御する関門ではありません。
覚えるポイント
- 母体から胎児への薬物移行を制限する生体関門は「胎盤関門」。
- 胎盤関門は完全なバリアではなく、多くの成分が通過して胎児に影響を及ぼしうる。
間違えやすいところ
- 血液脳関門(中枢神経のバリア)と胎盤関門を混同しないようにする。
出題の前提:平成24年度登録販売者試験(静岡県)出題基準に基づく。
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.7 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
妊婦・授乳婦の医薬品使用
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 妊婦・授乳婦 / ビタミンA / 乳汁移行 / 瀉下薬
妊婦、妊娠していると思われる女性及び母乳を与える女性(授乳婦)に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a 全ての医薬品について、妊婦に使用する場合は、十分注意して適正に使用する必要があるが、使用そのものを避ける必要はない。 b ビタミンA含有製剤は、妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取しても胎児には影響はない。 c 医薬品の種類によっては、体に吸収された医薬品の成分の一部が乳汁中に移行することが知られている。 d 便秘薬は、配合成分やその用量によっては流産や早産を誘発するおそれがあるものがある。
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解答
4
解説
妊婦や授乳婦では、胎児への催奇形性や子宮収縮、母乳中への薬物移行による乳児への影響を考慮して使用可否を慎重に判断する必要があります。
解き方
- 記述aについて、妊婦への使用が禁忌(使用を避けるべき)とされる一般用医薬品も存在するため誤りと判断する。
- 記述bについて、ビタミンAの過剰摂取は催奇形性リスクがあるため誤りと判断する。
- 記述cについて、成分の一部が乳汁へ移行することは正しいと判断する。
- 記述dについて、便秘薬(瀉下薬)の成分や用量により子宮収縮・流早産を誘発するおそれがあるため正しいと判断する。
- cとdが正しい組み合わせである選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aとbはいずれも誤った記述であるため選択肢として不適です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りであるため選択肢として不適です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りであるため選択肢として不適です。
- 選択肢 4正解
- cおよびdの記述はともに正しく、適切な組み合わせです。
覚えるポイント
- 妊娠3ヶ月前から妊娠初期までのビタミンA過剰摂取は胎児の奇形リスクがある。
- 刺激性瀉下薬等の便秘薬は、子宮収縮を促して流産・早産を誘発するおそれがある。
間違えやすいところ
- ビタミン類は安全と考えがちだが、脂溶性のビタミンAは過剰摂取による催奇形性に注意する。
- 「すべての医薬品で使用を避ける必要はない」という全称命題的な表現に誤りがあると見抜くこと。
出題の前提:平成24年度登録販売者試験(静岡県)出題基準に基づく。
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.7 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医療機関で治療を受けている人への配慮
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 受診者・既往歴への配慮 / 相互作用 / 専門家による情報提供
医療機関で治療を受けている人に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医療機関で治療を受けている人や慢性疾患を有する人は、服用中の処方薬との相互作用や基礎疾患の悪化を招くリスクがあります。また、現在通院治療中でない場合であっても、個人の体質や既往歴、特定の症状の有無によって医薬品の安全性・有効性に影響が生じるため、適切な確認と情報提供が不可欠です。
解き方
- 各選択肢を読み、医療機関受診者や基礎疾患を有する者に対する一般用医薬品の販売時の配慮事項と照らし合わせる。
- 選択肢2において「治療を受けていない場合は特定の症状があっても問題は生じない」と断定している点が不適正であると判断する。
- 選択肢 1不正解
- 生活習慣病などの慢性疾患では、内臓機能の低下や併用薬との関係等により、一般用医薬品の有効性・安全性に影響を与える要因となるため正しい記述です。
- 選択肢 2正解
- 医療機関で治療を受けていない場合であっても、特定の症状や持病の既往がある人が一般用医薬品を使用すると問題が生じるおそれがあるため、誤った記述です。
- 選択肢 3不正解
- 治療中の疾患がある場合、状態の悪化や相互作用を避けるため、必要に応じて使用を控えるよう情報提供を行うことが重要であり、正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 医療機関等で処方・調剤された薬剤を使用している場合は、併用の可否について処方医や調剤薬剤師への事前相談を促す必要があり、正しい記述です。
覚えるポイント
- 受診中だけでなく過去の既往歴や現在自覚している特定症状・体質も一般用医薬品の安全性に影響する。
間違えやすいところ
- 「通院治療中でなければ副作用や禁忌のリスクはない」と誤認してしまうこと。
出題の前提:試験実施時の登録販売者試験作成の手引きに準拠
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.8 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品の品質とその保持
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の品質劣化 / 保管・陳列の環境 / 使用期限の定義
医薬品の品質に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品に配合されている成分には、高温や多湿、光(紫外線)等によって品質の劣化(変質・変敗)を起こしやすいものが多い。 b 医薬品を保管・陳列する場所は、清潔性が保たれるとともに、その品質が十分保持される環境となるよう留意する必要がある。 c 医薬品は、変質した場合であっても、それが一部であれば販売することができる。 d 医薬品の外箱等に表示されている「使用期限」は、開封状態で保管された場合に品質が保持される期限である。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品は熱・湿度・光(紫外線)などの環境要因により品質が劣化しやすいため、適切な保管・陳列管理が求められます。品質が損なわれた(変質・変敗した)医薬品の販売は薬事法令上認められておらず、表示されている「使用期限」は「未開封」で適切な条件下に保管された場合を前提としています。
解き方
- 記述a〜dの正誤を順に確認する。
- aは医薬品成分の物理化学的安定性に関する正しい記述(正)。
- bは薬局や店舗での適切な保管環境の維持に関する正しい記述(正)。
- cは一部であっても変質した医薬品の販売は禁止されているため誤り(誤)。
- dは表示された使用期限が「未開封状態」での期限であるため「開封状態」とする記述は誤り(誤)。
- 組み合わせが「正・正・誤・誤」となっている選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤の組み合わせであり、正解です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、cが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、bが誤、dが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bが誤と判定されているため誤りです。
覚えるポイント
- 表示されている医薬品の使用期限は「未開封状態」で適切な条件で保管された場合の品質保証期限である。
間違えやすいところ
- 使用期限を開封後の有効期間と混同することや、一部分の変質なら販売可能と誤認すること。
出題の前提:試験実施時の登録販売者試験作成の手引きに準拠
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.8 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
一般用医薬品の法的定義
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 一般用医薬品の定義 / 薬事法
一般用医薬品の定義に関する記述の空欄( a )〜( c )に入る字句の正しい組み合わせとして適切なものはどれか。「一般用医薬品は、薬事法第25条第1項に『医薬品のうち、その( a )において人体に対する作用が( b )ものであって、薬剤師その他の医薬関係者から提供された情報に基づく( c )の選択により使用されることが目的とされているもの』と定義されている。」
解答・解説を表示
解答
5
解説
一般用医薬品は、医師等の処方箋なしに需要者(一般の生活者)が自己の判断で購入・使用するものであるため、その効能及び効果において人体に対する作用が著しくないことが法的に定義されています。
解き方
- 条文中の作用の性質に関する記述を確認し、人体に対する作用が「著しくない」ものであることを判断します。
- 専門家の情報提供に基づいて誰が選択する医薬品であるかを確認し、使用主体が「需要者」であることを同定します。
- 選択肢 1不正解
- 人体に対する作用は「著しい」ではなく「著しくない」、選択を行う主体は「専門家」ではなく「需要者」であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 定義の文言は「使用目的及び安全性」ではなく「効能及び効果」であり、作用も「著しい」ではないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 医薬品を選択して使用する主体は医薬関係者などの「専門家」ではなく「需要者」自身であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 条文の規定冒頭は「使用目的及び安全性」ではなく「効能及び効果」であるため誤りです。
- 選択肢 5正解
- 条文通りの文脈であり、aに「効能及び効果」、bに「著しくない」、cに「需要者」が適切に入ります。
覚えるポイント
- 一般用医薬品の定義は「効能及び効果において人体に対する作用が著しくない」「需要者の選択により使用される」です。
間違えやすいところ
- 医療用医薬品と混同して作用が「著しい」としたり、選択主体を「専門家」としてしまう誤りに注意が必要です。
出題の前提:試験実施当時の薬事法第25条第1項および試験問題の文面に基づく。
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.9 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
セルフメディケーションと一般用医薬品の役割
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · セルフメディケーション / WHOの定義 / 専門家による支援
セルフメディケーションと一般用医薬品に関する記述のうち、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
2
解説
セルフメディケーションは自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調を自分で手当てすることです。主役は一般の生活者自身であり、専門家は適切な情報提供を通じてそれを支援します。改善しない場合は漫然と使用を続けず受診勧奨を行う必要があります。
解き方
- 各選択肢のセルフメディケーションの定義・対象範囲・主役・使用限界を吟味します。
- WHOの定義における「軽度な不調」、セルフメディケーションの主役が「生活者自身」である点、改善しない場合の「受診勧奨」の原則に照らして正誤を判別します。
- 選択肢 1不正解
- WHOの定義では「全ての身体の不調」ではなく「軽度な身体の不調」を自分で手当てすることとされています。
- 選択肢 2正解
- 専門家のアドバイスを活用しながら身近な一般用医薬品を利用して健康管理を行う考え方が普及しており、正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- セルフメディケーションの主役は登録販売者ではなく、自分自身の健康を管理する生活者(一般人自身)です。
- 選択肢 4不正解
- 症状が重い場合や一定期間使用しても改善がみられない場合は、使用を漫然と継続せず、速やかに医療機関を受診するべきです。
覚えるポイント
- セルフメディケーションの対象は「軽度な身体の不調」であり、主役は「自分自身(生活者)」です。
間違えやすいところ
- すべての症状を自己判断で対処できると誤認したり、主役を支援者である登録販売者や薬剤師と混同しないようにします。
出題の前提:試験実施当時の「試験問題の作成に関する手引き」に基づく。
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.9 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品販売時のコミュニケーション
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · コミュニケーション / 適切な情報提供 / 購入者等の状況把握
医薬品販売時のコミュニケーションに関する記述のうち、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品の販売に従事する専門家は、可能な限り、購入者側の個々の状況の把握に努めることが重要である。 b 一般用医薬品は、家庭における常備薬として購入されることも多いことから、医薬品の販売に従事する専門家は、その医薬品がすぐに使用される状況にあるか把握に努めることが望ましい。 c 購入者側に情報提供を受けようとする意識が乏しく、コミュニケーションが成立しがたい場合は、医薬品の販売に従事する専門家は、購入者から医薬品の使用状況にかかる情報を引き出す必要はない。 d 情報提供を受ける購入者等が医薬品を使用する本人で、かつ、現に症状等がある場合には、その人の状態や様子から状況を把握してはいけない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用医薬品の販売では、購入者が医薬品を適正に使用できるよう、専門家が購入者の背景や使用状況、症状などの個別情報を積極的に把握し、適切な情報提供や助言を行うことが求められます。
解き方
- 各記述の正誤を判定する:aは適切、bは適切、cは引き出す努力が必要なため不適切、dは状態や様子を観察して状況を把握することが重要なため不適切。
- 判定結果「a:正、b:正、c:誤、d:誤」より、正答の選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- aとbがともに正しい記述であるため、これが正答となります。
- 選択肢 2不正解
- cの記述が誤りであるため誤った選択肢です。
- 選択肢 3不正解
- cとdがともに誤った記述であるため誤った選択肢です。
- 選択肢 4不正解
- dの記述が誤りであるため誤った選択肢です。
覚えるポイント
- 購入者に情報提供の意識が乏しい場合でも、質問の仕方を工夫して必要な情報を引き出す努力が重要です。
間違えやすいところ
- 購入者本人が目の前にいる場合、外見や様子を観察して状況を推測・把握することは適切な専門家対応です。
出題の前提:試験問題の原文および手引きの「適切な医薬品選択と受診勧奨」に関する記載に基づく。
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.10 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
サリドマイドおよびサリドマイド訴訟
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / サリドマイド / 光学異性体
サリドマイドに関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
サリドマイドは催眠鎮静剤として開発されましたが、血管新生阻害作用により胎児に四肢欠損などの重篤な奇形を引き起こしました。光学異性体のR体とS体は生体内で相互に変換するため、一方のみを取り出して用いても催奇形性は回避できません。
解き方
- サリドマイドに関する各肢の歴史的事実および薬理学的特徴を確認する。
- 選択肢3において、光学異性体を分離しても生体内で相互変換するため催奇形性は避けられない点を確認し、誤りであると判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述の内容は正しく、サリドマイド訴訟は胎児の四肢欠損等の奇形に対する訴訟です。
- 選択肢 2不正解
- 記述の内容は正しく、催眠鎮静作用のほか血管新生を妨げる作用が催奇形性の原因となりました。
- 選択肢 3正解
- サリドマイドは生体内で光学異性体が相互変換するため、R体を分離して製剤化しても催奇形性は避けられず、記述は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述の内容は正しく、日本における回収措置等の遅れが被害拡大の要因として厳しく追及されました。
覚えるポイント
- サリドマイドの光学異性体は体内でラセミ化(相互変換)するため、R体のみを投与しても安全にはなりません。
間違えやすいところ
- 「R体に鎮静作用、S体に催奇形性」があるとしても、体内での相互変換を見落として「分離製剤化で安全になる」と誤解しないよう注意が必要です。
出題の前提:試験問題の原文および薬害の歴史(サリドマイド)に関する記載に基づく。
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.10 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
スモン訴訟の原因と症状
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / スモン訴訟 / キノホルム
スモン訴訟に関する記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 整腸剤として販売されていたキノホルム製剤を使用したことにより、( a )に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。スモンはその症状として、初期には腹部の( b )から激しい腹痛を伴う( c )を生じ、次第に下半身の痺れや脱力、歩行困難等が現れる。麻痺は上半身にも拡がる場合があり、ときに視覚障害から失明に至ることもある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
スモンは整腸剤キノホルムによって引き起こされた薬害です。病名は亜急性脊髄視神経症で、初期には腹部膨満感や激しい下痢が現れ、進行すると下肢の痺れや麻痺、視神経障害による失明に至ります。
解き方
- キノホルムによるスモンの正式名称が「亜急性脊髄視神経症」であることを確認し、aを特定する。
- スモンの初期消化器症状が「腹部膨満感」および激しい「下痢」であることを確認し、bとcを特定する。
- a=亜急性脊髄視神経症、b=膨満感、c=下痢が揃っている選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが急性骨髄性白血病となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cが便秘となっているため誤りです(正しくは下痢)。
- 選択肢 3不正解
- a、b、cのすべてが誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが空腹感となっているため誤りです(正しくは膨満感)。
- 選択肢 5正解
- aが亜急性脊髄視神経症、bが膨満感、cが下痢であり、すべて正しく一致しています。
答えの内訳
- a:亜急性脊髄視神経症
- スモン(SMON)の正式な病名は「亜急性脊髄視神経症(Subacute Myelo-Optico-Neuropathy)」です。
- b:膨満感
- 初期症状として腹部の「膨満感」から激しい腹痛を伴います。
- c:下痢
- 初期症状では激しい腹痛を伴う「下痢」を生じ、その後に神経症状へと進行します。
覚えるポイント
- スモン(SMON)=キノホルム=亜急性脊髄視神経症=腹部膨満感・下痢から下肢麻痺・視力障害。
間違えやすいところ
- 初期症状を下痢ではなく「便秘」と混同しないように注意しましょう。
出題の前提:試験問題の原文および薬害の歴史(スモン訴訟)に関する記載に基づく。
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.11 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
HIV訴訟
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / HIV訴訟 / 血液製剤
HIV訴訟に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 脳外科手術等に用いられていたヒト乾燥硬膜を介してヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染したことに対する損害賠償訴訟である。 b 本訴訟の和解を踏まえ、国は、エイズ治療研究開発センター及び拠点病院の整備等の様々な取組みを推進してきている。 c HIV訴訟を契機として、1979年に医薬品副作用被害救済制度が創設された。 d 1999年に建立された「誓いの碑」には、薬害エイズ事件の反省と、医薬品の安全性・有効性の確保に最善の努力を重ねていくことが刻まれている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
HIV訴訟は、血友病患者が非加熱血液凝固因子製剤の投与を受けたことによりHIVに感染した事件に対する訴訟です。和解後に拠点病院の整備や誓いの碑の建立が行われました。なお、1979年の医薬品副作用被害救済制度創設の契機となったのはスモン訴訟です。
解き方
- 記述a:ヒト乾燥硬膜による感染はCJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)訴訟の説明であるため誤りと判定。
- 記述b:エイズ治療研究開発センターや拠点病院の整備はHIV訴訟和解後の国の施策であり正と判定。
- 記述c:1979年の医薬品副作用被害救済制度の創設契機はスモン訴訟であるため誤りと判定。
- 記述d:厚生労働省敷地内に建立された「誓いの碑」に関する記述は正確であるため正と判定。
- 「a:誤、b:正、c:誤、d:正」となる選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aおよびcが正となっているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- a:誤、b:正、c:誤、d:正の組み合わせで正確です。
- 選択肢 5不正解
- bが誤、cが正となっているため誤りです。
覚えるポイント
- ヒト乾燥硬膜=CJD、非加熱血液凝固因子製剤=HIV、1979年副作用被害救済制度=スモン訴訟。
間違えやすいところ
- HIV訴訟とCJD訴訟の原因物質の混同、および副作用救済制度創設の契機(スモン)との混同に注意しましょう。
出題の前提:試験問題の原文および薬害の歴史(HIV訴訟)に関する記載に基づく。
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.11 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
かぜ薬の配合成分とその配合目的
第3章 主な医薬品とその作用 · かぜ薬 / 成分と配合目的 / 交感神経刺激成分
かぜ薬に配合される成分とその配合目的との関係のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
かぜ薬には多様な成分が配合されています。抗ヒスタミン成分は鼻水・くしゃみ、解熱鎮痛成分は発熱・痛み、鎮咳成分は咳、去痰成分は痰、抗炎症成分は咽頭痛や腫れ、アドレナリン作動成分は気管支拡張・充血改善を目的に使用されます。
解き方
- 各成分の薬効群を確認する:クレマスチン(抗ヒスタミン薬)、塩化リゾチーム(消炎酵素薬)、コデイン(中枢性麻薬性鎮咳薬)、アセトアミノフェン(解熱鎮痛薬)、メチルエフェドリン(交感神経刺激薬)。
- 配合目的と照らし合わせる:1~4は目的と合致せず、5のメチルエフェドリンのみが正しく気管支拡張・鼻充血改善を示していることを確認する。
- 選択肢 1不正解
- フマル酸クレマスチンは抗ヒスタミン成分で、くしゃみや鼻汁を抑える目的で配合されます。
- 選択肢 2不正解
- 塩化リゾチームは抗炎症成分(消炎酵素製剤)で、喉の腫れや炎症を和らげる目的で配合されます。
- 選択肢 3不正解
- リン酸コデインは中枢性鎮咳成分で、咳を鎮める目的で配合されます。
- 選択肢 4不正解
- アセトアミノフェンは解熱鎮痛成分で、発熱を鎮め痛みを和らげる目的で配合されます。
- 選択肢 5正解
- 塩酸メチルエフェドリンはアドレナリン作動成分であり、気管支を拡張して咳を鎮めるとともに鼻粘膜の充血を改善します。
覚えるポイント
- メチルエフェドリンは気管支拡張による鎮咳、および血管収縮による鼻閉改善の両方に働きます。
間違えやすいところ
- 抗ヒスタミン成分(鼻水)と解熱鎮痛成分(熱・痛み)、抗炎症成分(腫れ)の役割を混同しないようにしましょう。
出題の前提:試験問題の原文およびかぜ薬の配合成分に関する記載に基づく。
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.12 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
かぜの諸症状に用いられる漢方処方製剤(葛根湯)
第3章 主な医薬品とその作用 · かぜ薬 / 漢方処方製剤 / 葛根湯
第1欄の記述に該当するかぜの諸症状の緩和に用いられる漢方処方製剤を第2欄から1つ選びなさい。 【第1欄】 かぜのひき始めにおける諸症状、頭痛、肩こり、筋肉痛、手足や肩の痛みに適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人では、悪心、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。まれに重篤な副作用として肝機能障害を生じることが知られている。 【第2欄】 1 小青竜湯 2 麻黄湯 3 小柴胡湯 4 葛根湯 5 桂枝湯
解答・解説を表示
解答
4
解説
葛根湯は体力中等度以上の実証・中間証向けで、かぜのひき始めで悪寒があり汗が出ていない状態、首筋や肩のこり、頭痛、筋肉痛などに適します。麻黄を含むため、発汗傾向の著しい人や体の虚弱な人、胃腸の弱い人には不向きです。
解き方
- 第1欄の適応症「かぜのひき始め、頭痛、肩こり、筋肉痛」および「体力中等度以上(虚弱者・胃腸虚弱・多汗に不向き)」という特徴を確認する。
- 「肩こり、首の後ろのこわばり」を伴うかぜの初期に適する代表処方が葛根湯であることを照合する。
- 第2欄の4(葛根湯)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 小青竜湯は、水様性の鼻汁、痰、鼻炎や気管支喘息などに用いられます。
- 選択肢 2不正解
- 麻黄湯は、体力充実してかぜのひき始めで寒気が強く、発汗がなく、節々が痛む場合等に用いられます。
- 選択肢 3不正解
- 小柴胡湯は、かぜの後期や胃腸炎、疲労倦怠感などに用いられます。
- 選択肢 4正解
- 記述の内容は「葛根湯」の適用および注意事項と完全に合致します。
- 選択肢 5不正解
- 桂枝湯は、体力が衰えている(虚弱な)人で汗が出るようなかぜの初期に用いられます。
覚えるポイント
- 葛根湯は「かぜのひき始め」「肩こり」「筋肉痛」「体力中等度以上(虚弱者や発汗過多には不向き)」がキーワードです。
間違えやすいところ
- 桂枝湯は「虚弱体質で自然発汗がある」場合に用いるのに対し、葛根湯は「虚弱者や発汗傾向の著しい人には不向き」です。
出題の前提:試験問題の原文および漢方処方製剤の効能・特徴に関する記載に基づく。
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.12 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
解熱鎮痛薬の安全性と特徴
第3章 主な医薬品とその作用 · 解熱鎮痛薬 / アスピリン / プロスタグランジン / イブプロフェン
解熱鎮痛薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a アスピリン(アスピリンアルミニウムを含む。)、サザピリンについては、一般用医薬品では、小児に対してはいかなる場合も使用しないこととなっている。 b プロスタグランジンには、胃酸の分泌を調節する働きや、胃腸粘膜の保護に寄与する働きもあり、これらの働きが解熱鎮痛成分によって妨げられると胃酸の分泌が減少し、また、胃壁の血流量が上昇することにつながる。 c イブプロフェンは、アスピリンに比べて胃腸への影響が大きい。 d 心臓病、腎臓病、肝臓病又は胃・十二指腸潰瘍の基礎疾患がない場合であっても、長期間に渡って解熱鎮痛薬が使用されると、自覚症状がないまま徐々に臓器の障害が進行するおそれがあり、長期連用は避ける必要がある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
解熱鎮痛成分はプロスタグランジン(PG)生合成を抑制します。PGの保護作用が阻害されると胃酸分泌が増加し、胃血流が低下して胃粘膜障害を引き起こします。アスピリン等はライ症候群予防のため15歳未満の小児に使用不可です。イブプロフェンはアスピリンに比べ胃腸障害が少ないとされます。
解き方
- 記述a:アスピリン・サザピリンは一般用医薬品では小児(15歳未満)禁忌であるため正と判定。
- 記述b:PG合成が妨げられると「胃酸分泌が増加」し、「胃血流量が低下」するため誤りと判定。
- 記述c:イブプロフェンはアスピリンに比べて胃腸障害が少ないとされるため誤りと判定。
- 記述d:基礎疾患がなくても長期連用により無自覚に臓器障害が進むおそれがあるため正と判定。
- 「a:正、b:誤、c:誤、d:正」である選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- a:正、b:誤、c:誤、d:正の組み合わせで正確です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、bが正となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cが正、dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、bが正となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cが正、dが誤となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 解熱鎮痛成分のPG阻害により「胃酸分泌は増加」「胃壁血流量は低下」し、胃障害が起きます。
間違えやすいところ
- 「イブプロフェンはアスピリンより胃腸への影響が大きい」と逆にして覚えないように注意しましょう。
出題の前提:試験問題の原文および解熱鎮痛薬の薬理作用と安全性に関する記載に基づく。
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.13 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
眠気を促す薬(睡眠改善薬等)の特徴
第3章 主な医薬品とその作用 · 催眠鎮静薬 / ジフェンヒドラミン / ブロムワレリル尿素 / 漢方処方製剤
眠気を促す薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 塩酸ジフェンヒドラミンを含有する催眠鎮静薬を服用する場合は、飲酒を避ける必要がある。 b 桂枝加竜骨牡蛎湯は、精神不安があり、動悸や不眠などを伴う人における、高血圧の随伴症状(動悸、不安、不眠)、神経症、更年期神経症に適すとされ、構成生薬としてダイオウを含む。 c ブロムワレリル尿素は、胎児障害の可能性があるため、妊婦又は妊娠していると思われる女性は使用を避けることが望ましい。 d 抑肝散加陳皮半夏は、虚弱体質で神経が昂ぶる人における神経症、不眠症に適すとされ、胃腸の弱い人でも問題なく使用できる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
抗ヒスタミン成分(ジフェンヒドラミン)はアルコールにより中枢抑制作用が増強されます。ブロムワレリル尿素は胎児障害のリスクがあるため妊婦等には不適です。ダイオウを含むのは柴胡加竜骨牡蛎湯であり、胃腸虚弱者への適否等漢方の特徴も厳密に区別されます。
解き方
- 記述a:ジフェンヒドラミン服用時の飲酒は中枢抑制が増強されるため回避が必要で正と判定。
- 記述b:高血圧の随伴症状に適しダイオウを含む処方は「柴胡加竜骨牡蛎湯」であり、桂枝加竜骨牡蛎湯にはダイオウが含まれないため誤りと判定。
- 記述c:ブロムワレリル尿素は催奇形性・胎児障害の懸念から妊婦等は避けるべきであり正と判定。
- 記述d:抑肝散加陳皮半夏は胃腸の弱い人では悪心や食欲不振、胃部不快感などの副作用が現れやすいため誤りと判定。
- 「a:正、b:誤、c:正、d:誤」より、正答として選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bの記述が誤りであるため誤った選択肢です。
- 選択肢 2正解
- aとcがともに正しい記述であるため、これが正答となります。
- 選択肢 3不正解
- bとdがともに誤った記述であるため誤った選択肢です。
- 選択肢 4不正解
- dの記述が誤りであるため誤った選択肢です。
覚えるポイント
- ダイオウを含む神経症・不眠の漢方は「柴胡加竜骨牡蛎湯」です(桂枝加竜骨牡蛎湯には含まれません)。
間違えやすいところ
- 「桂枝加竜骨牡蛎湯」と「柴胡加竜骨牡蛎湯」の構成生薬(ダイオウの有無)および体力規準(虚弱か中等度以上か)を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:試験問題の原文および催眠鎮静薬・鎮静漢方製剤に関する記載に基づく。
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.13 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
カフェインの薬理作用と安全性
第3章 主な医薬品とその作用 · 眠気防止薬 / カフェイン / 中枢神経興奮作用 / 副作用
カフェインに関する次の記述について、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 脳に軽い興奮状態を引き起こす作用を示し、眠気や倦怠感を一時的に抑える効果が期待される。脳が過剰に興奮すると、副作用として振戦(震え)、めまい、不安、不眠、頭痛を生じることがある。 b 胃液の分泌を抑制させる作用があり、副作用として胃腸障害(食欲不振、悪心・嘔吐)が現れることがある。 c 心筋を興奮させる作用もあり、副作用として動悸が現れることがある。心臓病の診断を受けた人は、服用を避ける必要がある。 d 習慣性は全くないので、長期間服用しても問題はない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
カフェインは中枢神経系を興奮させて眠気や倦怠感を一時的に除去する一方、心筋興奮作用や胃液分泌亢進作用をもち、反復摂取により依存性(習慣性)を生じるリスクがあります。
解き方
- 各記述の正誤を判断する:aは中枢興奮作用と過剰時の副作用について正しく記載されている。
- bは胃液分泌を亢進させる作用があるため誤りである。
- cは心筋興奮による動悸と心臓病患者における使用回避について正しく記載されている。
- dはカフェインに依存性(習慣性)があるため誤りである。
- 正しい記述はaとcの組み合わせであり、選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aは正しい記述ですが、bは胃液分泌を「抑制」ではなく「亢進」させるため誤りです。したがって組み合わせとして誤りです。
- 選択肢 2正解
- aおよびcの記述がともに正しいため、この組み合わせが正答となります。
- 選択肢 3不正解
- bは胃液分泌亢進作用の誤り、dはカフェインに習慣性・依存性があるため誤りであり、いずれも正しくありません。
- 選択肢 4不正解
- cは正しい記述ですが、dは習慣性がないとする点が誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- カフェインは胃液分泌を亢進させるため胃潰瘍の人には不適、また習慣性・依存性があるため短期間の使用にとどめる。
間違えやすいところ
- カフェインが胃液分泌を「抑制する」と誤解しやすい点や、「習慣性が全くない」と誤認しやすい点に注意が必要です。
出題の前提:平成24年度登録販売者試験・静岡県(前半・第3章問25)
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.14 ↗(www.pref.shizuoka.jp) / 平成24年度(正答) (PDF 30.4KB) p.1 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)の配合成分
第3章 主な医薬品とその作用 · 鎮暈薬 / 塩酸ジフェニドール / ジメンヒドリナート / テオクル酸プロメタジン
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを選びなさい。なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入る。 ( a )は、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示す。抗ヒスタミン成分である( b )と( c )は、延髄にある嘔吐中枢への刺激や内耳の前庭における自律神経反射を抑える作用を示す。( c )は、外国において、乳児突然死症候群や乳児睡眠時無呼吸発作のような致命的な呼吸抑制を生じたとの報告があるため、小児では使用を避ける必要がある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
前庭神経調節作用および内耳血流改善作用を示すのは抗めまい成分の塩酸ジフェニドールです。プロメタジン系の抗ヒスタミン成分は、小児において乳児突然死症候群などの呼吸抑制が報告されており小児への使用が禁忌・回避とされています。
解き方
- 前庭神経の調節作用および内耳への血流改善作用を示す成分から、aが「塩酸ジフェニドール」であると特定する。
- 乳児突然死症候群や睡眠時無呼吸発作などの致命的な呼吸抑制の報告がある抗ヒスタミン成分から、cが「テオクル酸プロメタジン(プロメタジン塩類)」であると特定する。
- 抗ヒスタミン成分として残るbは「ジメンヒドリナート」となる。
- a=塩酸ジフェニドール、b=ジメンヒドリナート、c=テオクル酸プロメタジンの並びである選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aがジメンヒドリナートとなっており誤りです(ジメンヒドリナートは抗ヒスタミン成分)。
- 選択肢 2不正解
- aがジメンヒドリナート、cが臭化水素酸スコポラミン(抗コリン成分)となっており誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが塩酸メクリジン(抗ヒスタミン成分)となっており誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cがジメンヒドリナートとなっており、小児で致命的呼吸抑制の報告があるプロメタジン成分に該当しません。
- 選択肢 5正解
- aが塩酸ジフェニドール、bがジメンヒドリナート、cがテオクル酸プロメタジンで全て整合しています。
覚えるポイント
- プロメタジンを含む成分(テオクル酸プロメタジン等)は小児において突然死症候群や睡眠時無呼吸発作のリスクがあるため小児への使用を避ける。
間違えやすいところ
- 内耳血流改善を示す塩酸ジフェニドールと、抗ヒスタミン成分であるジメンヒドリナートやメクリジンの分類を取り違えやすい点に注意する。
出題の前提:平成24年度登録販売者試験・静岡県(前半・第3章問26)
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.14 ↗(www.pref.shizuoka.jp) / 平成24年度(正答) (PDF 30.4KB) p.1 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤
第3章 主な医薬品とその作用 · 小児鎮静薬 / ゴオウ / レイヨウカク / 小建中湯 / 柴胡加竜骨牡蛎湯
小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a ゴオウは、緊張や興奮を鎮め、また、血液の循環を促す作用等を期待して用いられる。 b レイヨウカクは、鎮静、健胃、強壮などの作用を期待して用いられる。 c 小建中湯は、構成生薬としてカンゾウを含むが、乳幼児に使用される場合は体格の個人差から体重当たりのグリチルリチン酸の摂取量が多くなることがあることに加え、比較的長期間(1ヶ月位)服用することがあるので、特に留意する必要がある。 d 柴胡加竜骨牡蛎湯は、構成生薬としてマオウを含む。
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解答
3
解説
小児鎮静薬に配合される動物生薬(ゴオウ、レイヨウカク等)の作用と、小建中湯におけるカンゾウ含有に伴う注意点(偽アルドステロン症のリスク)、柴胡加竜骨牡蛎湯の構成生薬を正しく区別して把握する必要があります。
解き方
- 記述aを検討:ゴオウはウシの胆嚢結石で、緊張や興奮を鎮め血行を促す作用があり正しい。
- 記述bを検討:レイヨウカクはサイガサイガなどの角で、鎮静や解熱・鎮痙等の作用を期待して用いられるが「健胃」作用は含まれず誤り。
- 記述cを検討:小建中湯はカンゾウを含み、乳幼児での体重当たり摂取量増加や長期服用によりグリチルリチン酸の過剰摂取に留意が必要であり正しい。
- 記述dを検討:柴胡加竜骨牡蛎湯にはマオウは含まれないため誤り。
- 正・誤・正・誤の組み合わせとなっている選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- cが誤、dが正とされており、小建中湯のカンゾウに関する注意や柴胡加竜骨牡蛎湯の構成生薬についての判定が誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、bが正とされており、レイヨウカクの作用についての正誤判定が誤りです。
- 選択肢 3正解
- a:正、b:誤、c:正、d:誤の組み合わせが正しく、これが正答です。
- 選択肢 4不正解
- a、b、c、d全ての正誤が逆になっており誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤とされており、ゴオウの作用に関する記述の判断が誤りです。
覚えるポイント
- 柴胡加竜骨牡蛎湯にマオウは含まれない。小建中湯はカンゾウを含むため長期連用による偽アルドステロン症に留意する。
間違えやすいところ
- 動物生薬レイヨウカクに健胃作用があると思い込まないこと。健胃作用をもつのはリュウノウやセンブリ、ユウタンなどである。
出題の前提:平成24年度登録販売者試験・静岡県(前半・第3章問27)
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.15 ↗(www.pref.shizuoka.jp) / 平成24年度(正答) (PDF 30.4KB) p.1 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
鎮咳去痰薬の配合成分とその作用・起源
第3章 主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / カルボシステイン / ジプロフィリン / グアイフェネシン / キョウニン
鎮咳去痰薬に用いられる成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a カルボシステインは、気管支を拡張し、呼吸を楽にして咳や喘息の症状を鎮めることを目的として用いられる。 b ジプロフィリンは、気道の炎症を和らげることを期待して用いられる。 c グアイフェネシンは、気道粘膜からの分泌を促進し、痰の切れを良くすることを期待して用いられる。 d キョウニンは、バラ科のアンズの種子を用いた生薬である。
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解答
4
解説
カルボシステインは気道粘膜の修復・粘液構成の正常化を行う去痰成分です。ジプロフィリンはキサンチン誘導体で気管支拡張作用を示します。グアイフェネシンは分泌促進型去痰成分、キョウニンはアンズの種子を基原とする鎮咳生薬です。
解き方
- 記述aを検討:カルボシステインは気管支拡張成分ではなく粘液修復等の去痰成分であるため誤り。
- 記述bを検討:ジプロフィリンは気道の炎症緩和ではなく気管支拡張成分であるため誤り。
- 記述cを検討:グアイフェネシンは気道粘膜の分泌を促して痰を薄める去痰成分であり正しい。
- 記述dを検討:キョウニンはバラ科のアンズ(ホンアンズ等)の種子を基原とする生薬であり正しい。
- 正しい組み合わせであるcとd(選択肢4)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- a、bともに作用の記述が誤っているため不適です。
- 選択肢 2不正解
- cは正しいですが、aは去痰成分を気管支拡張作用と説明しているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dは正しいですが、bは気管支拡張成分を抗炎症作用と説明しているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- cおよびdがともに正しい記述であるため正答となります。
覚えるポイント
- カルボシステイン=去痰(粘液修復・粘液正常化)、ジプロフィリン=気管支拡張、キョウニン=バラ科アンズの種子。
間違えやすいところ
- カルボシステインやブロムヘキシンなどの去痰成分と、エフェドリンやジプロフィリンなどの気管支拡張成分の効能を混同しないようにする。
出題の前提:平成24年度登録販売者試験・静岡県(前半・第3章問28)
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.15 ↗(www.pref.shizuoka.jp) / 平成24年度(正答) (PDF 30.4KB) p.1 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
口腔咽喉薬及びうがい薬の配合成分と注意点
第3章 主な医薬品とその作用 · 口腔咽喉薬 / 含嗽薬 / ポビドンヨード / グルコン酸クロルヘキシジン / 塩化ベンゼトニウム / グリセリン
口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a ヨウ素系殺菌消毒成分が口腔内に使用される場合、バセドウ病や橋本病などの甲状腺疾患の診断を受けた人では、その治療に悪影響(治療薬の効果減弱など)を生じるおそれがある。 b グルコン酸クロルヘキシジンが配合された含嗽薬については、口腔内に傷やひどいただれのある人では、強い刺激を生じるおそれがあるため、使用を避ける必要がある。 c 塩化ベンゼトニウムは、声がれ、喉の荒れ、喉の不快感、喉の痛み又は喉の腫れの症状を鎮めることを目的として用いられる。 d グリセリンは、口腔内や喉に付着した細菌等の微生物を死滅させたり、その増殖を抑えることを目的として用いられる。
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解答
1
解説
含嗽薬中のヨウ素は甲状腺機能障害のある人では治療に影響を及ぼすため注意が必要です。クロルヘキシジンは口腔内の傷やただれに対して刺激を生じるため避けます。塩化ベンゼトニウムは殺菌消毒成分であり、抗炎症作用ではありません。
解き方
- 記述aを検討:ヨウ素系成分は甲状腺ホルモン代謝に関連し、甲状腺疾患患者で治療への悪影響があるため正しい。
- 記述bを検討:グルコン酸クロルヘキシジンは口腔内に傷やひどいただれがある場合、刺激を生じるおそれがあるため避けることとされており正しい。
- 記述cを検討:塩化ベンゼトニウムは殺菌消毒成分であり、喉の痛みや腫れを抑える抗炎症成分としての記載は誤り。
- 記述dを検討:グリセリンは殺菌消毒を目的とするものではなく、保湿や粘膜保護、添加剤としての目的であるため誤り。
- aとbが正しい組み合わせ(選択肢1)を選択する。
- 選択肢 1正解
- aおよびbの記述がともに正しいため、この組み合わせが正答です。
- 選択肢 2不正解
- aは正しいですが、cは殺菌消毒成分である塩化ベンゼトニウムを抗炎症作用のように説明しているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しいですが、dはグリセリンを殺菌消毒目的と説明しているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cおよびdがともに誤った説明であるため不適です。
覚えるポイント
- ヨウ素系殺菌消毒薬は甲状腺疾患(バセドウ病や橋本病等)のある人では使用を避けるか相談が必要。
間違えやすいところ
- 塩化ベンゼトニウムや塩化セチルピリジニウムなどの殺菌消毒成分を、アズレンスルホン酸やトラネキサム酸などの抗炎症成分と混同しないようにする。
出題の前提:平成24年度登録販売者試験・静岡県(前半・第3章問29)
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.16 ↗(www.pref.shizuoka.jp) / 平成24年度(正答) (PDF 30.4KB) p.1 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
胃の薬(健胃薬・制酸薬・消化薬)の役割と特徴
第3章 主な医薬品とその作用 · 胃の薬 / 制酸薬 / 健胃薬 / 消化薬 / 総合胃腸薬
胃の薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 制酸薬は、炭水化物、脂質、蛋白質等の分解に働く酵素を補うことにより、胃や腸の内容物の消化を助けることを目的とする医薬品である。 b 健胃薬は、弱った胃の働きを高めることを目的とする医薬品である。配合される生薬成分は独特の味や香りを有し、唾液や胃液の分泌を促して胃の働きを活発にする作用があるとされる。 c 消化薬は、胃液の分泌亢進による胃酸過多や、それに伴う胸やけ、腹部の不快感、吐き気等の症状を緩和することを目的とする医薬品である。 d 消化不良、胃痛、胸やけなど症状がはっきりしている場合は、効果的に症状の改善を図るため、いわゆる総合胃腸薬より、症状に合った成分のみが配合された製品が選択されることが望ましい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
制酸薬は胃酸を中和して過多症状を抑える薬、消化薬は消化酵素を補って内容物の消化を助ける薬、健胃薬は味や香りにより反射的に胃液等の分泌を促して胃の働きを高める薬です。
解き方
- 記述aを検討:炭水化物や脂質等の分解酵素を補うのは「消化薬」の説明であり、「制酸薬」とする記述は誤り。
- 記述bを検討:健胃薬は弱った胃の働きを高め、味や香りで唾液・胃液分泌を促す生薬が配合されるため正しい。
- 記述cを検討:胃酸過多や胸やけを緩和するのは「制酸薬」の説明であり、「消化薬」とする記述は誤り。
- 記述dを検討:症状が明確な場合は総合胃腸薬より症状に合った成分のみの製品を選択することが望ましく正しい。
- bとdが正しい組み合わせである選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bは正しいですが、aは制酸薬と消化薬の定義を取り違えているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcはいずれも制酸薬と消化薬の説明が入れ替わっており誤りです。
- 選択肢 3正解
- bおよびdの記述がともに正しいため、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 4不正解
- dは正しいですが、cは制酸薬の内容を消化薬と記載しているため誤りです。
覚えるポイント
- 制酸薬=胃酸の中和、消化薬=消化酵素の補充、健胃薬=味や香りによる胃液・唾液分泌刺激と機能亢進。
間違えやすいところ
- 制酸薬と消化薬の定義・目的が逆になって出題されるパターンに惑わされないように確認する。
出題の前提:平成24年度登録販売者試験・静岡県(前半・第3章問30)
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.16 ↗(www.pref.shizuoka.jp) / 平成24年度(正答) (PDF 30.4KB) p.1 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
腸の薬(止瀉薬・瀉下薬)の成分と使用上の注意
第3章 主な医薬品とその作用 · 腸の薬 / タンニン酸アルブミン / 塩酸ロペラミド / ヒマシ油 / 硫酸ナトリウム
腸の薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a タンニン酸アルブミンは、牛乳にアレルギーのある人では使用を避ける必要がある。 b 塩酸ロペラミドは、中枢神経系を抑制する作用もあり、副作用としてめまいや眠気が現れることがあるため、乗物又は機械類の運転操作を避ける必要がある。 c センナ、センノシドについては、吸収された成分の一部が乳汁中に移行して、乳児に下痢を生じるおそれがあり、母乳を与える女性では使用を避けるか、又は使用期間中の授乳を避ける必要があるが、ヒマシ油については、使用期間中に授乳しても問題はない。 d 硫酸ナトリウムは、血液中の電解質のバランスが損なわれ、心臓の負担が増加し、心臓病を悪化させるおそれがある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
タンニン酸アルブミンは牛乳カゼインから作られるため牛乳アレルギー禁忌です。ロペラミドは中枢抑制作用による眠気・めまいがあるため運転を避けます。ヒマシ油やセンナなどの刺激性瀉下成分は母乳へ移行するため授乳を避ける必要があります。
解き方
- 記述aを検討:タンニン酸アルブミンは牛乳アレルギーのある人では使用を避けることとされており正しい。
- 記述bを検討:塩酸ロペラミドは中枢抑制に伴うめまい・眠気があるため運転操作を避ける必要があり正しい。
- 記述cを検討:ヒマシ油も吸収された成分が乳汁中に移行して乳児に下痢を起こすおそれがあり、授乳を避ける必要があるため誤り。
- 記述dを検討:無機塩類(硫酸ナトリウム等)は電解質バランスを崩し、心臓病を悪化させるおそれがあり正しい。
- 正・正・誤・正の並びである選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- cが正、dが誤となっており、ヒマシ油の授乳婦への注意および硫酸ナトリウムの心臓病への注意の判定が誤りです。
- 選択肢 2正解
- a:正、b:正、c:誤、d:正の組み合わせが正しく、これが正答です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤、cが正とされており、ロペラミドの運転操作制限とヒマシ油の授乳に関する判定が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、cが正とされており、タンニン酸アルブミンのアレルギー禁忌の判定が誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cが正とされていますが、ヒマシ油も授乳中の使用を避ける必要があるため誤りです。
覚えるポイント
- タンニン酸アルブミン=牛乳アレルギー禁忌。ヒマシ油・センナ=乳汁移行により乳児下痢のおそれがあり授乳回避。
間違えやすいところ
- ヒマシ油は刺激性瀉下薬であり妊婦・授乳婦ともに使用を避ける必要がある点を見落とさないようにする。
出題の前提:平成24年度登録販売者試験・静岡県(前半・第3章問31)
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.17 ↗(www.pref.shizuoka.jp) / 平成24年度(正答) (PDF 30.4KB) p.1 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
便秘・腸の不調に用いられる漢方処方製剤の鑑別
第3章 主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 大黄牡丹皮湯 / 便秘薬 / 実証
第1欄の記述は、腸の不調を改善する目的で用いられる漢方処方製剤に関するものである。該当する漢方処方製剤を第2欄から選びなさい。 【第1欄】 比較的体力があり、下腹部痛があって、便秘しがちな人における、月経不順、月経困難、便秘、痔疾に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人では、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。 【第2欄】 1 桂枝加芍薬湯 2 大黄甘草湯 3 麻子仁丸 4 大黄牡丹皮湯 5 八味地黄丸
解答・解説を表示
解答
4
解説
大黄牡丹皮湯は体力充実(比較的体力がある)で下腹部痛・便秘傾向のある月経不順や痔疾などに用いられます。ダイオウを含むため、体の虚弱な人や胃腸虚弱で下痢しやすい人には不向きです。
解き方
- 提示文の体力規定を確認:「比較的体力があり」とあり実証向けであることを見る。
- 主訴・適応を確認:「下腹部痛があって、便秘しがち」「月経不順、月経困難、便秘、痔疾」に適することを確認する。
- 副作用・禁忌を確認:下痢しやすい人等では激しい腹痛を伴う下痢が現れやすい記述からダイオウ含有処方であると判断する。
- これらの特徴(比較的体力があり+下腹部痛+月経関連+便秘)に合致するのは「大黄牡丹皮湯」であるため選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 桂枝加芍薬湯は体力中等度以下で腹部膨満感のあるしぶり腹や腹痛などに用いられるため該当しません。
- 選択肢 2不正解
- 大黄甘草湯は体力に関わらず広く便秘に用いられますが、月経不順や下腹部痛などの特有の適応記述には合致しません。
- 選択肢 3不正解
- 麻子仁丸は体力中等度以下でときに便が硬く塊状な便秘に適し、比較的体力がある実証向けではありません。
- 選択肢 4正解
- 比較的体力があり、下腹部痛、便秘、月経不順、月経困難、痔疾等に適する大黄牡丹皮湯の記述として合致しています。
- 選択肢 5不正解
- 八味地黄丸は体力中等度以下で疲れやすく四肢が冷えやすい人の頻尿、夜間尿、かすみ目などに用いられるため該当しません。
覚えるポイント
- 大黄牡丹皮湯=「比較的体力があり」「下腹部痛」「月経不順・月経困難」「便秘・痔疾」。
間違えやすいところ
- 便秘に用いる漢方製剤(大黄甘草湯、麻子仁丸、大黄牡丹皮湯など)の体力規定(証)と月経不順などの付随症状の有無を取り違えやすい点に注意する。
出題の前提:平成24年度登録販売者試験・静岡県(前半・第3章問32)
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.17 ↗(www.pref.shizuoka.jp) / 平成24年度(正答) (PDF 30.4KB) p.1 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分とその注意点
主な医薬品とその作用 · 胃腸鎮痛鎮痙薬 / 塩酸パパベリン / ロートエキス / オキセサゼイン / アミノ安息香酸エチル
胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分に関する次の記述(a~d)について、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 塩酸パパベリンは、消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用を示すとされ、胃酸の分泌を抑える。 b ロートエキスは、吸収された成分の一部が母乳中に移行して乳児の脈が速くなる(頻脈)おそれがあるため、母乳を与える女性では使用を避けるか、又は使用期間中の授乳を避ける必要がある。 c オキセサゼインには、胃液分泌を抑える作用はない。 d アミノ安息香酸エチルは、乳幼児ではメトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、6歳未満の小児への使用は避ける必要がある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
胃腸鎮痛鎮痙薬の抗コリン成分や局所麻酔成分は、全身性の副作用や小児・授乳婦に対する重大なリスクを有するため、各成分の薬理作用と安全性上の注意を正確に把握することが重要です。
解き方
- 各記述の正誤を判定する:aは胃酸分泌抑制作用はないため誤り、bは母乳移行による乳児の頻脈に関する注意として正しい。
- cはオキセサゼインに胃液分泌抑制作用があるため誤り、dはアミノ安息香酸エチルのメトヘモグロビン血症と6歳未満禁忌として正しい。
- 正しい記述であるbとdの組み合わせ(選択肢3)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aの記述が誤りです。塩酸パパベリンは消化管平滑筋に直接作用しますが、抗コリン作用を持たないため胃酸分泌抑制作用はありません。
- 選択肢 2不正解
- aとcの両方が誤りです。オキセサゼインは局所麻酔作用だけでなく、胃液分泌抑制作用も併せ持っています。
- 選択肢 3正解
- bとdの記述はいずれも正しく、適切な組み合わせとなっています。
- 選択肢 4不正解
- cの記述が誤りです。オキセサゼインは胃粘膜への局所麻酔作用のほかに胃液分泌を抑える作用も持ちます。
覚えるポイント
- アミノ安息香酸エチルはメトヘモグロビン血症のおそれにより6歳未満使用不可
- オキセサゼインは局所麻酔作用と胃液分泌抑制作用を併せ持つ
間違えやすいところ
- パパベリンを抗コリン成分と混同し、胃酸分泌抑制作用もあると誤認しやすいです。
出題の前提:手引き「胃腸鎮痛鎮痙薬」の項目に準拠。
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.18 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
浣腸薬及び駆虫薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 浣腸薬 / 駆虫薬 / グリセリン / 炭酸水素ナトリウム / サントニン / カイニン酸
浣腸薬及び駆虫薬に関する次の記述(a~d)について、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a グリセリンやソルビトールは、浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す効果を期待して用いられる。 b 炭酸水素ナトリウムは、直腸内で徐々に分解して炭酸ガスの微細な気泡を発生することで直腸を刺激する作用を期待して用いられる。 c サントニンは、回虫に痙攣を起こさせる作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。 d カイニン酸は、回虫の自発運動を抑える作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
浣腸成分は浸透圧差や炭酸ガス発生による直腸粘膜刺激で排便を促し、駆虫成分であるサントニンとカイニン酸は回虫に対する薬理作用(自発運動の抑制か痙攣亢進か)が明確に異なります。
解き方
- 浣腸薬成分の記述(a・b)を評価する:浸透圧作用のグリセリン、炭酸ガス発生の炭酸水素ナトリウムともに正しい。
- 駆虫薬成分の記述(c・d)を評価する:サントニンは自発運動を抑制し、カイニン酸は自発運動を活発化させて痙攣を起こす作用であるため、説明が入れ替わっており両方誤り。
- 正しい組み合わせであるaとb(選択肢1)を選択する。
- 選択肢 1正解
- a、bともに記述が正しいため、この組み合わせが正答となります。
- 選択肢 2不正解
- cが誤りです。サントニンは回虫の自発運動を抑制する(麻痺させる)作用を示します。
- 選択肢 3不正解
- dが誤りです。カイニン酸は回虫の自発運動を活発化させ、痙攣を起こさせる作用を示します。
- 選択肢 4不正解
- c、dともに誤りです。サントニンとカイニン酸の作用機序が入れ替わって記述されています。
覚えるポイント
- サントニンは回虫の自発運動を抑制(麻痺)
- カイニン酸は回虫の自発運動を活発化させて痙攣誘発
間違えやすいところ
- サントニンとカイニン酸の作用が逆転して出題されることが多いため注意が必要です。
出題の前提:手引き「排便を促す薬」「駆虫薬」の項目に準拠。
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.18 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
強心薬の成分と受診勧奨
主な医薬品とその作用 · 強心薬 / センソ / ジャコウ / 苓桂朮甘湯 / 受診勧奨
強心薬に関する次の記述(a~d)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a センソは一般用医薬品では、1日用量が5mg以下になるよう用法・用量が定められている。 b ジャコウは、ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を用いた生薬で、強心作用のほか、末梢血管拡張による血圧降下、興奮を鎮める等の作用があるとされる。 c 苓桂朮甘湯はカンゾウを含有するため、高血圧、心臓病、腎臓病の診断を受けた人では、カンゾウ中のグルチルリチン酸による偽アルドステロン症を生じやすい。 d 強心薬については一般に、5~6日間使用しても症状の改善がみられない場合には、心臓以外の要因も考えられるので、医薬品の販売等に従事する専門家は、医療機関の受診を勧奨することが重要である。
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解答
2
解説
強心薬では、センソの厳格な1日用量制限(5mg以下)や生薬の基原(ジャコウとゴオウの区別)、カンゾウ含有に伴う相互作用・副作用、および漫然使用を防ぐための受診勧奨基準を理解することが必要です。
解き方
- aの用量基準を確認する:センソの1日用量は5mg以下と定められており正しい。
- bの生薬基原を確認する:ウシ科ウシの胆嚢結石はゴオウの基原であり、ジャコウ(ジャコウジカの雄の麝香腺分泌物)の説明ではないため誤り。
- c・dを確認する:苓桂朮甘湯のカンゾウ含有に関する偽アルドステロン症の注意、5〜6日間の使用で改善しない場合の受診勧奨はいずれも正しい。
- 結果として「正・誤・正・正」となる選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤り、bが正しいとされており不適切です。センソの1日用量は5mg以下が正しく、bはゴオウの説明です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正で正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤り、bが正、cが誤りとされており不適切です。
- 選択肢 4不正解
- dが誤りとされており不適切です。5〜6日使用しても症状改善が見られない場合は受診勧奨が必要です。
- 選択肢 5不正解
- bが正、cが誤りとされており不適切です。
覚えるポイント
- センソの1日用量は5mg以下
- ゴオウはウシの胆嚢結石、ジャコウはジャコウジカの麝香腺分泌物
間違えやすいところ
- 動物生薬であるゴオウ(牛黄)とジャコウ(麝香)の基原を取り違えないように注意が必要です。
出題の前提:手引き「強心薬」の項目に準拠。
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.19 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
高コレステロール改善薬の配合成分と働き
主な医薬品とその作用 · 高コレステロール改善薬 / パンテチン / リノール酸 / ビタミンB2 / ソイステロール
高コレステロール改善薬に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
2
解説
高コレステロール改善薬は、リポ蛋白質代謝の改善(パンテチン)、腸管からのコレステロール吸収抑制(大豆油不鹸化物)、過酸化脂質分解(ビタミンB2)、抗酸化・末梢血行改善(ビタミンE)等の成分が目的に応じて配合されます。
解き方
- 各選択肢の成分と記述された作用を比較照合する。
- 1は「代謝を抑制」ではなく「代謝を促進」が正しい。
- 2はパンテチンのLDL分解促進およびHDL増加作用として正しい。
- 3の記述はビタミンE(トコフェロール)の作用でありビタミンB2ではない。
- 4は末梢組織での吸収促進ではなく「腸管におけるコレステロールの吸収を抑える」作用である。
- したがって正しい記述は2である。
- 選択肢 1不正解
- リノール酸やポリエンホスファチジルコリンは、肝臓におけるコレステロールの代謝を「促進」する効果を期待して用いられます。
- 選択肢 2正解
- パンテチンは肝臓での代謝を正常化し、LDLの分解を促すとともにHDLを増加させる効果があり、正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 過酸化脂質生成抑制や末梢血行促進作用はビタミンE(トコフェロール)の特徴です。ビタミンB2(リボフラビン等)は過酸化脂質の分解を促進します。
- 選択肢 4不正解
- 大豆油不鹸化物(ソイステロール)は、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあります。
覚えるポイント
- パンテチン:LDL分解促進、HDL増加
- ソイステロール:腸管でのコレステロール吸収抑制
- ビタミンE:過酸化脂質生成抑制・血行促進
間違えやすいところ
- ビタミンB2(リボフラビン)とビタミンE(トコフェロール)の作用の取り違えに注意が必要です。
出題の前提:手引き「高コレステロール改善薬」の項目に準拠。
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.19 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
貧血用薬に配合される金属成分の役割
主な医薬品とその作用 · 貧血用薬 / マンガン / 微量金属 / エネルギー合成
第1欄の記述は、貧血用薬に配合される金属成分に関するものである。該当するものを第2欄から1つ選びなさい。 第1欄 糖質・脂質・蛋白質の代謝をする際に働く酵素の構成物質であり、エネルギー合成を促進する。 第2欄 1 コバルト 2 鉄 3 マンガン 4 銅 5 亜鉛
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解答
3
解説
貧血用薬には、赤血球のヘモグロビン構成成分である鉄のほか、ビタミンB12の構成成分であるコバルト、ヘモグロビン合成を助ける銅、三大栄養素の代謝酵素を構成するマンガンなどが併せて配合されます。
解き方
- 第1欄の記述「糖質・脂質・蛋白質の代謝をする際に働く酵素の構成物質であり、エネルギー合成を促進する」を確認する。
- 各金属成分の役割を想起する:鉄=ヘモグロビンの構成成分、銅=ヘモグロビン合成に不可欠、コバルト=ビタミンB12の構成成分、マンガン=三大栄養素の代謝酵素の構成成分・エネルギー合成促進。
- したがって該当する金属成分はマンガン(選択肢3)である。
- 選択肢 1不正解
- コバルトは、赤血球の形成に必要なビタミンB12(シアノコバラミン)の構成成分です。
- 選択肢 2不正解
- 鉄は、赤血球中のヘモグロビンを構成する中心的な金属成分です。
- 選択肢 3正解
- マンガンは糖質・脂質・蛋白質の代謝に関与する酵素の構成物質であり、エネルギー合成を促進するため記述に一致します。
- 選択肢 4不正解
- 銅は、ヘモグロビンが合成される過程で鉄の利用を助ける酵素の成分として働きます。
- 選択肢 5不正解
- 亜鉛は味覚の正常維持や蛋白質合成等に関わりますが、本設問の記述はマンガンの説明です。
覚えるポイント
- マンガン:糖質・脂質・蛋白質の代謝酵素の構成成分、エネルギー合成促進
- 銅:ヘモグロビン合成における鉄の利用を助ける
間違えやすいところ
- 銅(ヘモグロビン合成を助ける)とマンガン(三大栄養素の代謝・エネルギー合成促進)の役割の違いを混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「貧血用薬」の項目に準拠。
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.20 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
循環器用薬に用いられる漢方処方製剤(三黄瀉心湯)
主な医薬品とその作用 · 循環器用薬 / 漢方処方製剤 / 三黄瀉心湯 / ダイオウ
第1欄の記述は、循環器用薬で用いられる漢方処方製剤に関するものである。該当する漢方処方製剤を第2欄から1つ選びなさい。 第1欄 比較的体力があり、のぼせ気味で、顔面紅潮し、精神不安で、便秘の傾向にある人における、高血圧に伴う諸症状(のぼせ、肩こり、耳鳴り、頭重感、不眠、不安)、鼻血、痔出血、便秘、更年期障害、血の道症に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人、だらだら出血が長引いている人では、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。 第2欄 1 薏苡仁湯 2 呉茱萸湯 3 加味帰脾湯 4 七物降下湯 5 三黄瀉心湯
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解答
5
解説
三黄瀉心湯はダイオウ、オウゴン、オウレンの3つの「黄」から構成され、実証で熱感(顔面紅潮、のぼせ)や精神興奮、出血傾向、便秘を伴う症状に用いられます。下剤作用を持つダイオウを含むため虚弱者や下痢しやすい人には不向きです。
解き方
- 第1欄の条件を整理する:「比較的体力があり、のぼせ気味、顔面紅潮、精神不安、便秘傾向」「高血圧の諸症状、鼻血、痔出血」「胃腸虚弱・下痢しやすい人には不向き(ダイオウ含有)」。
- 選択肢の処方を検討する:七物降下湯は体力中等度以下(虚証)、加味帰脾湯は虚弱体質、三黄瀉心湯は体力充実・比較的体力がある実証向け。
- 条件に完全に合致する三黄瀉心湯(選択肢5)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 薏苡仁湯は関節痛、神経痛、筋肉痛などに用いられる漢方処方製剤です。
- 選択肢 2不正解
- 呉茱萸湯は体力中等度以下で手足が冷えて肩こりがある人の頭痛などに用いられます。
- 選択肢 3不正解
- 加味帰脾湯は虚弱体質で心身が疲労している人の不眠症、精神不安、貧血などに用いられます。
- 選択肢 4不正解
- 七物降下湯は体力中等度以下で顔色が悪く疲労しやすい人の高血圧随伴症状に用いられます。
- 選択肢 5正解
- 三黄瀉心湯は比較的体力があり、のぼせや顔面紅潮、精神不安、便秘傾向を伴う高血圧諸症状や出血症状に適合します。
覚えるポイント
- 三黄瀉心湯:比較的体力あり、顔面紅潮、のぼせ、便秘傾向、出血症状(鼻血・痔出血)
- 七物降下湯:体力中等度以下(虚証向け)の高血圧随伴症状
間違えやすいところ
- 循環器用薬の高血圧随伴症状で頻出の「七物降下湯(体力中等度以下)」と「三黄瀉心湯(比較的体力がある実証)」の体質(証)の差異を混同しやすいです。
出題の前提:手引き「循環器用薬(漢方処方製剤)」の項目に準拠。
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.20 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
登録販売者の適切な相談対応と禁忌事項
主な医薬品とその作用 · 登録販売者の対応 / 透析療法 / アルミニウム / 浣腸薬 / 高コレステロール改善薬
登録販売者の対応として、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
登録販売者は医薬品の禁忌や誤った目的での使用を防止する責任があり、特に透析患者へのアルミニウム製剤禁忌、直腸出血時のグリセリン禁忌(溶血・急性腎不全防止)、薬物とアルコールの併用回避を的確に案内しなければなりません。
解き方
- 選択肢1の評価:痔出血がある人へのグリセリン浣腸は、直腸粘膜損傷や血流移行による溶血のおそれがあるため禁忌であり誤った対応。
- 選択肢2の評価:高コレステロール改善薬は痩身(ダイエット)を目的として使用するものではないため誤った対応。
- 選択肢3の評価:医薬品と酒類の併用は副作用を大幅に強める危険があるため誤った対応。
- 選択肢4の評価:透析患者へのアルミニウム含有製剤はアルミニウム脳症・骨症のリスクから禁忌とされており、適切な説明である。
- 正しい対応として選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 痔出血等で粘膜に傷がある場合、グリセリンが血流中に移行して溶血や腎不全を起こす危険があるため避けるべきです。
- 選択肢 2不正解
- 高コレステロール改善薬はウエスト周囲径を減少させる等の痩身効果を目的とした医薬品ではありません。
- 選択肢 3不正解
- かぜ薬とアルコールの併用は、中枢神経抑制や肝障害などの副作用のリスクを高めるため厳禁です。
- 選択肢 4正解
- 透析患者はアルミニウム排泄が困難でアルミニウム脳症等を招く危険があるため、使用を避ける説明は正しい対応です。
覚えるポイント
- 透析療法を受けている人はアルミニウム含有製剤が禁忌
- 直腸出血・痔出血がある場合はグリセリン浣腸薬禁忌
間違えやすいところ
- 高コレステロール改善薬をダイエット薬(痩身目的)として説明してはならない点に留意してください。
出題の前提:手引き「胃腸薬」「排便を促す薬」「高コレステロール改善薬」の項目に準拠。
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.21 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
配合成分に基づく相談対応と注意すべき副作用
主な医薬品とその作用 · 総合感冒薬・鎮咳去痰薬 / ジヒドロコデイン / 抗ヒスタミン成分 / メチルエフェドリン / 運転操作 / 副作用
下記の成分で示される医薬品を購入、服用しようとする30歳の男性から相談を受けた。登録販売者が説明する上で必要な事項に関する以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。 【1日量の成分】 リン酸ジヒドロコデイン 30 mg 塩酸ブロムヘキシン 12 mg フマル酸クレマスチン 1.34 mg dl-塩酸メチルエフェドリン 75 mg ノスカピン 60 mg 無水カフェイン 90 mg
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解答
2
解説
配合処方から個々の成分特性を読み取り、抗ヒスタミン成分や麻薬系鎮咳成分による眠気(運転操作禁止)、アドレナリン作動成分による糖尿病・高血圧への影響、コデイン類による消化管運動抑制(便秘)を正しく助言する必要があります。
解き方
- 配合成分を確認する:リン酸ジヒドロコデイン、フマル酸クレマスチン、dl-塩酸メチルエフェドリン等が含まれる。
- フマル酸クレマスチン(抗ヒスタミン成分)やリン酸ジヒドロコデインは眠気を引き起こすため、服用後の乗物・機械類運転操作は禁止される。したがって選択肢2の説明は誤り。
- 他の選択肢を確認する:漫然使用の中止(1)、メチルエフェドリンによる血糖上昇リスクの確認(3)、ジヒドロコデインによる便秘の注意(4)はいずれも適切である。
- 誤っているものとして選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 一般用医薬品の漫然とした長期連用を避け、改善しない場合は医療機関を受診するよう説明することは適切です。
- 選択肢 2正解
- フマル酸クレマスチン等の抗ヒスタミン成分による眠気が生じるため、乗物・機械の運転操作は避ける必要があり、この説明は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dl-塩酸メチルエフェドリンには肝臓でのグリコーゲン分解を促進して血糖値を上昇させる作用があり、適切な対応です。
- 選択肢 4不正解
- リン酸ジヒドロコデインには胃腸の運動を低下させる作用があるため、副作用として便秘が現れることがあり適切な説明です。
覚えるポイント
- 抗ヒスタミン成分服用時は乗物・機械類の運転操作が禁止
- コデイン類は便秘を起こしやすい
- エフェドリン類は血糖値上昇や血圧上昇を招く
間違えやすいところ
- 眠気を催す成分(抗ヒスタミン成分や中枢抑制成分)が含まれているにもかかわらず、運転可能と判断してしまうミスに注意してください。
出題の前提:手引き「かぜ薬」「鎮咳去痰薬」の項目に準拠。
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.21 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
痔及び痔疾用薬の基礎知識
第3章 主な医薬品とその作用 · 外用痔疾用薬 / 痔の病態 / 局所麻酔成分 / 止血成分
痔および痔疾用薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 直腸粘膜には知覚神経が通っていないため、直腸粘膜にできた内痔核は自覚症状が少ない。 b 外用痔疾用薬のなかには、局所麻酔成分として塩化リゾチームを含むものがある。 c 止血成分である塩酸メチルエフェドリンが配合された坐剤については、交感神経系に対する刺激作用によって、糖尿病や高血圧を悪化させるおそれがある。 d 痔瘻は、肛門に存在する細かい血管群が部分的に拡張し、肛門内にいぼ状の腫れが生じた状態である。
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解答
2
解説
痔の病態(痔核・裂肛・痔瘻)の差異と、外用痔疾用薬に配合される成分(抗炎症・局所麻酔・止血・組織修復)の分類および副作用や相互作用を正確に区別して理解することが必要です。
解き方
- 記述a〜dの正誤を順に確認する。aは内痔核の特徴として正しく、bは塩化リゾチームの薬効分類が誤り。
- cはアドレナリン作動成分の全身的影響として正しく、dは痔核の定義と混同しているため誤り。
- したがって正しい組み合わせは(a、c)となり、選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤りであるため不適です。
- 選択肢 2正解
- 記述a、cがともに正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述b、dがともに誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述dが誤りであるため不適です。
答えの内訳
- a:正
- 直腸粘膜には知覚神経が通っていないため、内痔核が生じても自覚症状が乏しく、進行してから出血等で気付くことが多いです。
- b:誤
- 塩化リゾチームは抗炎症成分であり、局所麻酔成分(リドカインなど)ではありません。
- c:正
- 塩酸メチルエフェドリンなどのアドレナリン作動成分は坐剤から吸収されて全身に影響を及ぼし、交感神経刺激作用により糖尿病や高血圧を悪化させるおそれがあります。
- d:誤
- 血管群が拡張していぼ状の腫れが生じた状態は「痔核(いぼ痔)」の説明であり、痔瘻(あな痔)の説明ではありません。
覚えるポイント
- 内痔核は知覚神経がないため痛みが少ない
- 塩化リゾチームは抗炎症成分
- 痔瘻は化膿して瘻管が生じたもの
間違えやすいところ
- 痔核(いぼ痔)と痔瘻(あな痔)の定義を混同しないようにする。
出題の前提:平成24年度登録販売者試験問題・正答(静岡県)
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.22 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
外用痔疾用薬の相互作用
第3章 主な医薬品とその作用 · 外用痔疾用薬 / 相互作用 / 直腸吸収
痔疾用薬の相互作用に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 外用痔疾用薬のうち坐剤及び注入軟膏については、成分の一部が( a )で吸収されて循環血流中に入り、内服の場合と同様の影響を生じることがある。痔疾用薬の成分と( b )の作用を有する成分を含む内服薬や医薬部外品等が併用されると、効き目が( c )現れることがある。
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解答
5
解説
坐剤や注入軟膏は局所適用薬であっても、直腸粘膜から吸収されて循環血流に入り全身作用を示すことがあるため、同種成分の内服薬等との併用による過剰作用・副作用の増強に留意する必要があります。
解き方
- 空欄aは坐剤等の適用部位および吸収部位である「直腸」が入る。
- 空欄bとcは相互作用の機序から「同種」の作用を持つ薬が併用されることで効き目が「強く」現れると判断する。
- したがって組み合わせは「a:直腸、b:同種、c:強く」の5となる。
- 選択肢 1不正解
- aが「胃」となっており誤りです。坐剤等は直腸から吸収されます。
- 選択肢 2不正解
- a、b、cのすべてが誤った語句となっています。
- 選択肢 3不正解
- cが「弱く」となっており誤りです。同種成分の併用では効き目が強く現れます。
- 選択肢 4不正解
- bが「異種」となっており誤りです。同種の作用を持つ成分の重複が問題となります。
- 選択肢 5正解
- aが直腸、bが同種、cが強くとなっており、正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:直腸
- 坐剤や注入軟膏は肛門から直腸内に適用されるため、成分の一部が直腸粘膜から吸収されます。
- b:同種
- 外用痔疾用薬の成分と同種の作用を有する成分を含む内服薬等が併用されると、作用が重複します。
- c:強く
- 同種作用の成分が重なることで、効果や副作用などの効き目が過剰に強く現れるおそれがあります。
覚えるポイント
- 直腸粘膜から吸収された成分は全身循環に入る
- 同種成分の併用により作用・副作用が増強する
間違えやすいところ
- 外用剤だから全身への影響や飲み薬との相互作用はないと思い込まないように注意する。
出題の前提:平成24年度登録販売者試験問題・正答(静岡県)
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.22 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
泌尿器用薬の生薬成分
第3章 主な医薬品とその作用 · 泌尿器用薬 / 生薬 / ウワウルシ / アルブチン
次の泌尿器用薬の成分のうち、経口的に摂取した後、尿中に排出される分解代謝物が抗菌作用を示し、尿路の殺菌消毒効果を期待して用いるものとして、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
ウワウルシは有効成分アルブチンを含み、体内で代謝されたハイドロキノンが尿中に排泄されて抗菌作用を発揮するため、排尿痛や残尿感などの尿路の殺菌消毒薬として用いられます。他のカゴソウ、サンキライ、ソウハクヒ、キササゲは主に利尿作用を期待して用いられます。
解き方
- 問題文にある「尿中に排出される分解代謝物が抗菌作用を示す生薬」の特徴を確認する。
- カゴソウ、サンキライ、ソウハクヒ、キササゲはいずれも主に利尿作用を期待する生薬である。
- 尿路の抗菌・殺菌消毒作用をもつ生薬はウワウルシであるため、4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- カゴソウ(シソ科のウツボグサ)は利尿作用等を期待して用いられます。
- 選択肢 2不正解
- サンキライ(ユリ科のサルトリイバラ等)は利尿作用等を期待して用いられます。
- 選択肢 3不正解
- ソウハクヒ(クワ科のマグワ等の根皮)は利尿作用等を期待して用いられます。
- 選択肢 4正解
- ウワウルシは代謝物が尿中に排泄されて抗菌作用を示し、尿路の殺菌消毒効果を期待して配合されます。
- 選択肢 5不正解
- キササゲ(ノウゼンカズラ科のキササゲ)は利尿作用等を期待して用いられます。
覚えるポイント
- ウワウルシは尿路殺菌消毒生薬(アルブチン含有)
- カゴソウ・サンキライ・キササゲなどは利尿生薬
間違えやすいところ
- 泌尿器用薬の生薬において「利尿成分」と「尿路殺菌消毒成分」を取り違えないように注意する。
出題の前提:平成24年度登録販売者試験問題・正答(静岡県)
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.23 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
鼻炎用点鼻薬の配合成分と作用
第3章 主な医薬品とその作用 · 点鼻薬 / 血管収縮成分 / 殺菌消毒成分 / 抗ヒスタミン成分 / 抗炎症成分
次の表は、ある点鼻薬に含まれている成分表の一部である。この医薬品に含まれる成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 【1 mL中】 塩酸ナファゾリン 0.5 mg 塩化ベンゼトニウム 0.2 mg マレイン酸クロルフェニラミン 5 mg グリチルリチン酸二カリウム 3 mg a 塩酸ナファゾリンは、過度の使用により、鼻づまり(鼻閉)がひどくなりやすい。 b 塩化ベンゼトニウムは、細菌による二次感染を防止することを目的として配合される。 c マレイン酸クロルフェニラミンは、肥満細胞からヒスタミンの遊離を抑える抗アレルギー成分である。 d グリチルリチン酸二カリウムは、痒みを抑えることを目的とした局所麻酔成分である。
解答・解説を表示
解答
1
解説
鼻炎用点鼻薬の成分各群(血管収縮薬、抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬、抗炎症薬、殺菌消毒薬、局所麻酔薬)について、その配合目的、作用機序、および連用・過量使用時の副作用を明確に区別することが求められます。
解き方
- 記述aを確認:アドレナリン作動成分の連用による二次充血・鼻閉悪化について述べており正しい。
- 記述bを確認:陽イオン界面活性殺菌消毒成分による二次感染防止の目的であり正しい。
- 記述cを確認:マレイン酸クロルフェニラミンは抗ヒスタミン成分であり、肥満細胞からのヒスタミン遊離抑制ではないため誤り。
- 記述dを確認:グリチルリチン酸二カリウムは抗炎症成分であり局所麻酔成分ではないため誤り。
- したがって正しい記述の組み合わせは(a、b)であり、選択肢1が正答となる。
- 選択肢 1正解
- 記述a、bがともに正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述c、dがともに誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述dが誤りであるため不適です。
答えの内訳
- a:正
- 塩酸ナファゾリン等のアドレナリン作動成分は過度に使用すると鼻粘膜の反応性が低下し、二次充血を招いてかえって鼻づまり(点鼻薬性鼻炎)がひどくなりやすいです。
- b:正
- 塩化ベンゼトニウムは殺菌消毒成分であり、鼻粘膜における細菌による二次感染を防止する目的で配合されます。
- c:誤
- マレイン酸クロルフェニラミンは抗ヒスタミン成分(受容体拮抗)であり、肥満細胞からのヒスタミン遊離を抑える成分(抗アレルギー成分:クロモグリク酸ナトリウムなど)ではありません。
- d:誤
- グリチルリチン酸二カリウムは抗炎症成分であり、局所麻酔成分(リドカインなど)ではありません。
覚えるポイント
- 血管収縮成分の連用はリバウンド(二次充血)による鼻閉を招く
- クロルフェニラミンは抗ヒスタミン成分(遊離抑制ではない)
- グリチルリチン酸二カリウムは抗炎症成分
間違えやすいところ
- ヒスタミン受容体拮抗(抗ヒスタミン成分)とヒスタミン遊離抑制(ケミカルメディエーター遊離抑制成分)を混同しないようにする。
出題の前提:平成24年度登録販売者試験問題・正答(静岡県)
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.23 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
婦人用薬の効能効果と含有成分
主な医薬品とその作用 · 婦人用薬 / 女性ホルモン成分
婦人用薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
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解答
1
解説
婦人用薬は女性ホルモンの変動による心身の不調を緩和する医薬品であり、生薬製剤やホルモン成分含有製剤があります。ホルモン製剤は胎児への影響があるため妊婦禁忌であり、内服薬だけでなく外用剤(軟膏など)も存在します。
解き方
- 記述aについて、妊娠中の女性ホルモン成分摂取による胎児奇形リスクと妊婦禁忌の適否を確認する。
- 記述bおよびcについて、婦人用薬の定義と主な効能・効果の範囲が合致しているか確認する。
- 記述dについて、女性ホルモン成分製剤に内服薬以外の剤形(軟膏等の外用剤)が存在するか判断する。
- 選択肢 1正解
- a、b、cが正しく、dが誤りであるため、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cは正しく、dは外用剤も存在するため誤りであり、不適切です。
- 選択肢 3不正解
- bは正しく、dは外用剤も存在するため誤りであり、不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、dは外用剤も存在するため誤りであり、不適切です。
- 選択肢 5不正解
- dは内服薬のみに限定されておらず誤りであるため、不適切です。
答えの内訳
- a:正
- 女性ホルモン成分は胎児の先天性異常を引き起こすリスクがあるため、妊婦等は使用を避けます。
- b:正
- 婦人用薬は月経痛や月経不順など、女性特有の体調不良の緩和や保健を主目的とします。
- c:正
- 更年期障害に伴うのぼせ、肩こり、手足のしびれなどの諸症状の緩和に用いられます。
- d:誤
- エチニルエストラジオール等は内服薬のほか、外用塗布剤としても承認されています。
覚えるポイント
- エチニルエストラジオールなどの女性ホルモン製剤には軟膏などの外用剤も存在します。
間違えやすいところ
- 女性ホルモン製剤は内服薬しかないと思い込み、記述dを正しいと誤認しやすいです。
出題の前提:手引き(第3章 婦人用薬)に基づく出題です。
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.24 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
アレルギー用薬の配合成分と作用
主な医薬品とその作用 · アレルギー用薬 / アドレナリン作動成分 / 抗コリン成分
アレルギー用薬に含まれる成分に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
2
解説
アレルギー用薬において、アドレナリン作動成分(フェニレフリンやプソイドエフェドリン等)は交感神経系を刺激して鼻粘膜の微小血管を「収縮」させ、充血や腫れを軽減して鼻づまりを改善します。
解き方
- 各選択肢に記載された成分の薬効群と目的とする作用機序を照合する。
- 塩酸フェニレフリンがアドレナリン作動成分であり、血管を拡張ではなく収縮させる作用を持つことを見抜く。
- 選択肢 1不正解
- ベラドンナ総アルカロイドは抗コリン成分であり、鼻汁分泌を抑制する目的で正しく用いられます。
- 選択肢 2正解
- 塩酸フェニレフリンは鼻粘膜の血管を「収縮」させて充血や腫れを改善するため、誤りです。
- 選択肢 3不正解
- カンゾウは抗炎症作用を示し、皮膚や鼻粘膜の炎症を和らげる目的で適切に配合されます。
- 選択肢 4不正解
- ニコチン酸アミドなどのビタミンB群は皮膚や粘膜の代謝・健康維持を助ける目的で配合されます。
覚えるポイント
- 血管収縮成分(アドレナリン作動成分)は充血を取るために血管を「収縮」させます。
間違えやすいところ
- 血管収縮と血管拡張の作用の向きを取り違えて正誤を判断してしまう誤りが生じやすいです。
出題の前提:手引き(第3章 アレルギー用薬)に基づく出題です。
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.24 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
鼻炎及び鼻炎用点鼻薬の特徴と注意点
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用点鼻薬 / 鼻茸 / 受診勧奨
鼻炎及び鼻炎用点鼻薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
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解答
5
解説
一般用医薬品の鼻炎用点鼻薬は、急性鼻炎やアレルギー性鼻炎の諸症状を緩和する対症療法薬です。原因を取り除くものではなく、蓄膿症などの慢性疾患や鼻茸(ポリープ)には適応しないため、医療機関への受診が推奨されます。
解き方
- 記述aについて、蓄膿症などの慢性疾患が一般用点鼻薬の対象となるか確認する。
- 記述bについて、点鼻薬が原因除去薬か対症療法薬かを検討する。
- 記述cについて、鼻炎から副鼻腔炎や中耳炎への波及リスクを判定する。
- 記述dについて、鼻茸に対する一般用医薬品の効果と受診勧奨の必要性を判定する。
- 選択肢 1不正解
- aとdが誤りでcが正しいため、組み合わせとして誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bが誤りでcが正しいため、組み合わせとして誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤りであるため、組み合わせとして誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bとdが誤りでcが正しいため、組み合わせとして誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが誤であり、正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 一般用医薬品の点鼻薬は蓄膿症などの慢性疾患は対象外であり、医師の診療が必要です。
- b:誤
- 点鼻薬は一時的な対症療法であり、アレルギー等の原因そのものを根治する作用はありません。
- c:正
- 鼻炎症状が長引くと、炎症が波及して副鼻腔炎や中耳炎を続発することがあります。
- d:誤
- 鼻茸(ポリープ)がある場合は一般用医薬品で回復せず、漫然と連用せず耳鼻科受診が必要です。
覚えるポイント
- 点鼻薬は対症療法薬であり、蓄膿症などの慢性副鼻腔炎や鼻茸は受診勧奨の対象です。
間違えやすいところ
- 点鼻薬でアレルギーの原因自体が治ると誤認したり、ポリープが自己治癒可能と誤解しがちです。
出題の前提:手引き(第3章 鼻に用いる薬)に基づく出題です。
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.25 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
眼科用薬の配合成分と副作用・役割
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / 血管収縮成分 / 抗炎症成分 / ビタミンA
眼科用薬の成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
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解答
4
解説
眼科用薬の血管収縮成分(塩酸テトラヒドロゾリン等)は連用により二次充血や散瞳によるまぶしさを引き起こすことがあります。また、点眼薬であっても鼻涙管を経て全身吸収され、アナフィラキシー等の重篤な全身性副作用を生じることがあります。
解き方
- 記述aの塩酸テトラヒドロゾリンの連用によるリバウンド充血や散瞳症状の有無を確認する。
- 記述bの塩化リゾチーム点眼によるショック(全身作用)のリスクを検討する。
- 記述cのイプシロン-アミノカプロン酸の作用(抗炎症作用であり組織修復ではない)を照合する。
- 記述dのパルミチン酸レチノール(ビタミンA)の視覚機能調節・角膜保護作用を確認する。
- 選択肢 1不正解
- bは点眼でもアナフィラキシーショック等の全身作用を引き起こす恐れがあるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bおよびcがいずれも誤りであるため、不適切です。
- 選択肢 3不正解
- cはイプシロン-アミノカプロン酸が組織修復成分ではなく抗炎症成分であるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aとdがいずれも正しい記述であるため、正解です。
覚えるポイント
- 点眼薬でも成分が鼻涙管から吸収されて全身性のショック症状を起こすことがあります。
間違えやすいところ
- イプシロン-アミノカプロン酸をアラントインなどの「組織修復成分」と混同しないよう注意が必要です。
出題の前提:手引き(第3章 眼科用薬)に基づく出題です。
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.25 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
点眼薬の一般的な使用上の注意点
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / 点眼薬の正しい使用法
点眼薬の一般的な使用上の注意点に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
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解答
3
解説
点眼薬の1滴は約50μLですが、薬液を保持できる結膜嚢の容積は約15〜30μL程度です。そのため、通常は1回1滴の点眼で十分であり、複数滴差しても余分な薬液があふれ出るだけで効果は増大しません。
解き方
- 点眼薬の1滴の液量(約50μL)と結膜嚢の容積(約30μL)の大小関係を確認する。
- 結膜嚢の容積よりも1滴の量の方が多いため、一度に2滴点眼する必要はないと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記載された使用期限は未開封状態の品質保持期限であり、開封後は雑菌混入等の恐れがあるため長期経過したものは使用を避けます。
- 選択肢 2不正解
- 点眼後にまぶたを閉じ、目頭の涙嚢部を軽く押さえることで、鼻涙管を通じた鼻腔への薬液流出や全身吸収を防ぎ局所効果を高めます。
- 選択肢 3正解
- 結膜嚢の容積は約30μL(15〜30μL程度)であり1滴の量(約50μL)より小さいため、一度に点眼するのは1滴で十分です。
- 選択肢 4不正解
- 先端が睫毛や眼瞼に触れて微生物等で汚染されるリスクや感染拡大を防ぐため、他者との共用は避ける必要があります。
覚えるポイント
- 点眼薬1滴は約50μL、結膜嚢の容積は約30μLで1回1滴が原則です。
間違えやすいところ
- 2滴差すと効果が倍になると誤解しやすいですが、あふれるだけで効果は変わりません。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」眼科用薬・使用上の注意等
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.26 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
きず口等の殺菌消毒薬におけるヨウ素系殺菌消毒成分
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / 殺菌消毒成分 / ヨウ素
きず口等の殺菌消毒薬に使用されるヨウ素系殺菌消毒成分に関する記述のうち、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
2
解説
ヨウ素系殺菌消毒成分は、ヨウ素分子の酸化作用によって細菌、真菌、ウイルス、結核菌に対して幅広い抗菌スペクトルを示します。アルカリ性環境や有機物の共存下ではその活性が減弱・低下します。
解き方
- 各選択肢がどの殺菌消毒成分の特徴を述べているか照合する。
- 結核菌・真菌・ウイルスに効き、アルカリ性で殺菌力が低下する酸化作用成分としてヨウ素系の記述(選択肢2)を正解と判断する。
- 選択肢 1不正解
- 黄色色素で一般細菌の一部にのみ作用し真菌・結核菌・ウイルスに効果がないのは、アクリノールに関する記述です。
- 選択肢 2正解
- ヨウ素系成分は酸化力により結核菌、真菌、ウイルスを含む広いスペクトルに有効であり、アルカリ性では殺菌力が低下します。
- 選択肢 3不正解
- 活性酸素による酸化や泡立ちによる物理的洗浄効果を持ち持続性に乏しいのは、オキシドール(過酸化水素水)に関する記述です。
- 選択肢 4不正解
- 蛋白質変性作用により化膿を防ぐ目的で用いられる陽イオン性殺菌消毒成分(クロルヘキシジン塩酸塩等)に関する記述です。
覚えるポイント
- ヨウ素系は結核菌・真菌・ウイルスにも有効で、アルカリ性では殺菌力が低下します。
間違えやすいところ
- オキシドール(泡立ち・持続性乏しい)やアクリノール(黄色色素)の特徴と混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」外皮用薬・殺菌消毒成分
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.26 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
外皮用薬の成分と作用機序・副作用
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / ステロイド抗炎症成分 / NSAIDs / メントール / イオウ
外皮用薬の成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 抗炎症作用を持つ吉草酸酢酸プレドニゾロンは末梢組織の免疫機能を低下させ、真菌等による皮膚感染の副作用を引き起こすことがある。 b 非ステロイド性抗炎症薬であるインドメタシンは喘息の副作用を引き起こす可能性がある。 c 冷感刺激成分であるメントールは、皮膚表面に冷感刺激を与え、軽い炎症を起こして反射的な血管の拡張を促す効果を期待して配合される。 d 抗菌作用も期待されるイオウは皮膚の角質層を構成するケラチンを変質させることにより、角質軟化作用を示す。
解答・解説を表示
解答
5
解説
ステロイド外用薬は免疫抑制作用により皮膚感染症を誘発・悪化させることがあります。外用NSAIDsはアスピリン喘息等を引き起こす恐れがあり、メントールは冷感刺激と反射的血行促進を、イオウは角質ケラチン変質による軟化作用および抗菌作用を示します。
解き方
- 記述a:吉草酸酢酸プレドニゾロン(ステロイド)の免疫低下と皮膚真菌感染リスクを確認し「正」とする。
- 記述b:インドメタシン(NSAIDs)の喘息誘発リスクを確認し「正」とする。
- 記述c:メントールが軽い刺激・反射的血管拡張を促す機序を確認し「正」とする。
- 記述d:イオウのケラチン変質による角質軟化作用および抗菌作用を確認し「正」とする。
- すべて正(正・正・正・正)の選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- dのイオウに関する記述も正しいため、誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cのメントールに関する記述も正しいため、誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bのインドメタシンに関する記述も正しいため、誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aのステロイドに関する記述も正しいため、誤りです。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dの記述はいずれも正しく、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- ステロイドによる皮膚感染、インドメタシンによる喘息誘発、イオウのケラチン変質作用を正確に把握しましょう。
間違えやすいところ
- メントールの冷感刺激作用と反射的な血管拡張作用を矛盾していると勘違いしないように注意が必要です。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」外皮用薬・抗炎症成分、冷感刺激成分、角質軟化成分
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.27 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
歯や口中に用いる薬の適正使用と成分
主な医薬品とその作用 · 歯槽膿漏薬 / 口内炎用薬 / アラントイン / クロルヘキシジン
歯や口中に用いる薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 炎症を起こした歯周組織の修復を促す作用を期待して、アラントインが配合されている場合がある。 b 歯槽膿漏薬には、患部局所に適用する外用薬のほか、抗炎症成分、ビタミン成分等が配合された内服薬もあり、外用薬と併せて用いると効果的である。 c 歯肉溝での細菌の繁殖を抑えることを目的として、口腔内にグルコン酸クロルヘキシジンが適用される場合があるが、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)を生じることがある。 d 口内炎用薬は、口腔咽喉薬や含嗽薬などと同時に使用することが、望ましい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
歯や口中に用いる薬において、組織修復成分アラントインや殺菌消毒成分クロルヘキシジンの副作用(アナフィラキシー等)は重要論点です。また、口内炎用薬を使用する際に含嗽薬等を併用すると、塗布した成分が洗い流されたり同種成分が過剰になる恐れがあるため同時使用は避けるべきとされています。
解き方
- 記述a:アラントインが組織修復成分として配合されることを確認(正)。
- 記述b:歯槽膿漏薬の外用薬と内服薬の併用が有効であることを確認(正)。
- 記述c:グルコン酸クロルヘキシジンのショック(アナフィラキシー)の可能性を確認(正)。
- 記述d:口内炎用薬と含嗽薬等の同時併用は望ましくない(避けるべき)ため誤りと判断(誤)。
- 正・正・正・誤の組み合わせである選択肢1を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤となり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cのグルコン酸クロルヘキシジンによるアナフィラキシーの記述は正しいため、誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bの歯槽膿漏薬の内服薬と外用薬の併用に関する記述は正しいため、誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aのアラントインの組織修復作用に関する記述は正しいため、誤りです。
- 選択肢 5不正解
- dの口内炎用薬と含嗽薬等の同時使用は望ましくないため、すべて正とする選択肢は誤りです。
覚えるポイント
- 口内炎用薬と含嗽薬や口腔咽喉薬の同時併用は、薬剤の洗い流しや成分重複を招くため望ましくありません。
間違えやすいところ
- 併用した方が相乗効果で早く治りそうと考えがちですが、試験上は同時使用を避けるべきとされています。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」歯や口中に用いる薬
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.27 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
滋養強壮保健薬の定義と適正使用
主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / 医薬部外品保健薬 / 適正使用
滋養強壮保健薬等に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a 滋養強壮保健薬とは、体調の不調を生じやすい状態や体質の改善、特定の栄養素の不足による症状の改善又は予防等を目的とした医薬品である。 b ビタミン等の補給を目的とした医薬部外品の保健薬の効能・効果の範囲は、滋養強壮、虚弱体質の改善、病中・病後の栄養補給等に限定されている。 c 滋養強壮保健薬は、ある程度継続して使用されることによって効果が得られる性質の医薬品であるため、最低でも6ヶ月位は服用を続けることが重要である。 d 医薬部外品の保健薬は、配合成分や分量は人体に対する作用が緩和なものに限られるため、カシュウ、ゴオウ、ゴミシ、ジオウ、ロクジョウ等の生薬成分も認められている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
滋養強壮保健薬は体質改善や栄養素補給を目的としますが、漫然と長期連用するものではなく、一定期間(概ね1ヶ月位)使用しても改善しない場合は他の疾患の可能性を考慮して専門家に相談すべきです。また、作用の強い生薬成分は医薬部外品には認められず、医薬品に限られます。
解き方
- 記述a:滋養強壮保健薬の定義を確認し正しい(正)。
- 記述b:ビタミン等含有保健薬の医薬部外品における効能・効果範囲を確認し正しい(正)。
- 記述c:服用期間の目安は「最低でも6ヶ月」ではなく「1ヶ月位服用しても改善しない場合は中止」であるため誤り(誤)。
- 記述d:カシュウ、ゴオウ、ゴミシ、ジオウ、ロクジョウ等は作用が緩和な医薬部外品には配合が認められていないため誤り(誤)。
- aとbの組み合わせである選択肢1を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- a、bともに正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cは「最低でも6ヶ月位」ではなく、1ヶ月位服用しても改善しない場合は中止して相談するため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dに挙げられたカシュウやゴオウ、ロクジョウ等は作用の強さから医薬部外品には配合できず医薬品に限定されるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cとdはいずれも誤った記述です。
覚えるポイント
- 滋養強壮保健薬は漫然と連用せず、概ね1ヶ月位服用しても症状が改善しない場合は使用を中止して相談します。
間違えやすいところ
- 体質改善薬だからと数ヶ月以上服用し続けるのが必須であると誤認しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」滋養強壮保健薬
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.28 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
禁煙補助剤(咀嚼剤)の服用法と使用期間
主な医薬品とその作用 · 禁煙補助剤 / ニコチン置換療法 / 口腔粘膜吸収
禁煙補助剤(咀嚼剤)の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入る。 禁煙補助剤は、ニコチン置換療法に使用される、ニコチンを有効成分とする医薬品であり、噛むことにより、( a )から吸収されて循環血液中に移行する。 菓子のガムのように噛むと唾液が多く分泌され、ニコチンが唾液とともに飲み込まれてしまい、( a )からの吸収が十分なされず、また、吐き気や腹痛等の副作用が現れやすくなるため、ゆっくりと断続的に噛むこととされている。 また、禁煙補助剤は長期間に渡って使用されるべきものではなく、使用期間は( b )を目途とし、( c )を超える使用は避けることとされている。
解答・解説を表示
解答
5
解説
禁煙補助剤(ガム製剤)のニコチンは口腔粘膜から速やかに吸収されて効果を発揮します。唾液とともに飲み込むと胃腸障害を起こし吸収効率も落ちるため、断続的にゆっくり噛みます。依存形成を防ぐため使用期間は3ヶ月を目途とし、最長でも6ヶ月を超えて使用してはなりません。
解き方
- ニコチンの吸収部位を確認:胃や腸ではなく「口腔粘膜」(a=口腔粘膜)。
- 使用期間の目安と上限を確認:目安は「3ヶ月」(b=3ヶ月)、上限は「6ヶ月」(c=6ヶ月)。
- a=口腔粘膜、b=3ヶ月、c=6ヶ月の組み合わせ(選択肢5)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 吸収部位は胃粘膜ではなく口腔粘膜であり、期間も誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 吸収部位は胃粘膜ではなく口腔粘膜です。
- 選択肢 3不正解
- 吸収部位は腸管粘膜ではなく口腔粘膜です。
- 選択肢 4不正解
- 使用期間は3ヶ月を目途とし6ヶ月を超える使用を避けるため、6ヶ月・1年は誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが口腔粘膜、bが3ヶ月、cが6ヶ月であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- ニコチン咀嚼剤は口腔粘膜吸収、使用期間は3ヶ月を目途に6ヶ月を超えないことが原則です。
間違えやすいところ
- 普通のガムのように噛んで唾液ごと飲み込むと、胃腸障害を引き起こす原因になります。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」禁煙補助剤
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.28 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
滋養強壮保健薬のビタミン・アミノ酸等の配合目的
主な医薬品とその作用 · ビタミン成分 / アミノ酸成分 / 配合目的
滋養強壮保健薬に含まれる成分とその配合目的との関係のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 (成分) (配合目的) a エルゴカルシフェロール - 夜盲症の症状の改善 b トコフェロール - 末梢血管障害の改善 c システイン - メラニンの生成抑制 d グルクロノラクトン - 関節痛、筋肉痛等の改善
解答・解説を表示
解答
2
解説
ビタミン成分の適応症として、夜盲症の改善はビタミンA(レチノール等)の役割であり、ビタミンD(エルゴカルシフェロール等)は骨歯の発育不良やカルシウム吸収に関与します。トコフェロールは末梢血行促進、システインはメラニン生成抑制・肌の代謝促進、グルクロノラクトンは肝機能亢進・解毒作用促進を目的に配合されます。
解き方
- a:エルゴカルシフェロールはビタミンD2であり、夜盲症(ビタミンA)ではないため「誤」。
- b:トコフェロールはビタミンEであり、末梢血行障害の改善であるため「正」。
- c:システインはアミノ酸でメラニン生成を抑える作用があるため「正」。
- d:グルクロノラクトンは肝臓の働きを助け解毒を促す成分であり、関節痛等ではないため「誤」。
- 正しい組み合わせ(b、c)の選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aの夜盲症改善はビタミンAの配合目的であり、エルゴカルシフェロール(ビタミンD2)ではないため誤りです。
- 選択肢 2正解
- bのトコフェロールとcのシステインの配合目的はともに正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- dのグルクロノラクトンは肝機能の改善や疲労回復・解毒が目的であり、関節痛等の改善ではないため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- a、dはいずれも配合目的が異なっているため誤りです。
覚えるポイント
- 夜盲症=ビタミンA、骨歯発育=ビタミンD、末梢血行=ビタミンE、メラニン抑制=システインです。
間違えやすいところ
- ビタミンD(カルシフェロール)とビタミンA(レチノール)の欠乏症・適応症を混同しやすいです。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」滋養強壮保健薬・ビタミン主薬製剤
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.29 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
漢方処方製剤の基本的な考え方と安全性
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 証の概念 / 副作用 / 小児適用
漢方処方製剤の基本的な考え方に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
2
解説
漢方薬は自然由来の生薬から構成されますが、決して無条件に安全なわけではありません。瀉下作用など速効性を示す生薬もあり、偽アルドステロン症、肝機能障害、間質性肺炎などの重篤な副作用が生じるリスクがあります。
解き方
- 各選択肢の漢方医学の基本概念・安全性に関する記述を精査する。
- 選択肢2の「すべて作用が穏やかで副作用が少ない」という絶対的表現に着目し、重篤な副作用や速効性のある処方の存在から誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 漢方医学では患者の体質や病態を「証」(虚証・実証など)として捉えて処方を選択するため、正しい記述です。
- 選択肢 2正解
- 作用が速やかに現れるものもあり、体質に合わない場合や生薬の薬理作用により重篤な副作用(間質性肺炎や肝機能障害等)を生じることもあるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 適用年齢の下限が特に設定されていない場合でも、生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととされています。
- 選択肢 4不正解
- 甘草や麻黄など共通の構成生薬が重複すると、過量摂取となり偽アルドステロン症等の副作用リスクが高まります。
覚えるポイント
- 漢方薬でも重篤な副作用(肝障害、間質性肺炎等)は生じ得ます。「副作用がない・穏やか」は誤りです。
間違えやすいところ
- 「天然の生薬だから副作用が少なく安全」という一般の誤解につられないようにしましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」漢方処方製剤の基礎知識
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.29 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
生薬成分とその期待される作用
主な医薬品とその作用 · 生薬成分 / ブシ / カッコン / ブクリョウ / サンザシ
生薬の成分と期待される作用との関係について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a ブシ - 利尿、鎮痛等 b カッコン - 解熱、鎮痙等 c ブクリョウ - 利尿、健胃、鎮静等 d サンザシ - 健胃、消化促進等
解答・解説を表示
解答
5
解説
生薬はその基原植物等の部位や含有成分に応じた薬効を持ちます。ブシは利尿・鎮痛、カッコンは解熱・鎮痙、ブクリョウは利尿・健胃・鎮静、サンザシは健胃・消化促進と、各生薬の主な効能・作用を正しく把握しておく必要があります。
解き方
- 記述aからdの生薬名と記載された薬効作用を照合する。
- ブシ(利尿・鎮痛等)、カッコン(解熱・鎮痙等)、ブクリョウ(利尿・健胃・鎮静等)、サンザシ(健胃・消化促進等)はいずれも正しい記述であることを確認する。
- すべて正(正・正・正・正)である組み合わせ(選択肢5)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- dのサンザシは健胃、消化促進等の作用があり正しいため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cのブクリョウは利尿、健胃、鎮静等の作用があり正しいため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bのカッコンは解熱、鎮痙等の作用があり正しいため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aのブシは利尿、鎮痛等の作用があり正しいため誤りです。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dのすべての記述が正しく、適切な組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- ブシ(附子)はキンポウゲ科のハナトリカブト等の塊根を減毒加工したもので、心機能増強、血行促進、利尿、鎮痛等の作用が期待されます。
- b:正
- カッコン(葛根)はマメ科のクズの周皮を除いた根で、解熱、鎮痙等の作用を期待して用いられます。
- c:正
- ブクリョウ(茯苓)はサルノコシカケ科のマツホドの菌核で、利尿、健胃、鎮静等の作用を期待して用いられます。
- d:正
- サンザシ(山査子)はバラ科のサンザシ等の偽果を基原とし、健胃、消化促進等の作用が期待されます。
覚えるポイント
- ブシは利尿・鎮痛、カッコンは解熱・鎮痙、ブクリョウは利尿・健胃・鎮静、サンザシは健胃・消化促進に対応します。
間違えやすいところ
- 生薬の作用は類似したものが多いため、ブクリョウ(利尿・健胃・鎮静)やソウジュツ・ビャクジュツなどの配合目的を取り違えないように注意が必要です。
出題の前提:平成24年度登録販売者試験問題・正答(静岡県)第3章問57
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.30 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
消毒薬の誤用・事故による中毒への応急対処
主な医薬品とその作用 · 公衆衛生用薬 / 消毒薬 / 中毒への対処 / 誤飲 / 眼の洗浄
消毒薬の誤用、事故による中毒への対処に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
消毒薬や化学薬品が目に入った場合は、中和熱の発生による組織損傷を防ぐため中和を行ってはならず、直ちに流水で十分に洗眼することが原則です。皮膚付着時は流水と石鹸で十分に洗浄し、誤飲時は牛乳などで胃粘膜の保護や希釈を図ります。
解き方
- 消毒薬の中毒事故における応急処置の指針を確認する。
- 眼に入った場合の対応として中和剤を用いてはならず、大量の清浄な水で洗い流すことが基本であるため、記述1が誤りであると判断する。
- 選択肢 1正解
- 中和熱により組織障害が拡大する危険があるため酸やアルカリによる中和は絶対に行ってはならず、流水で十分に洗眼するため、この記述は誤りです(正解肢)。
- 選択肢 2不正解
- 吸入により意識がない場合は新鮮な空気の場所へ移動させ、人工呼吸を行う等の処置が適切であるため正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 皮膚に付着した場合は流水をかけながら着衣を脱がせ、石鹸と流水で十分に(15分以上)水洗することが適切であるため正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 誤飲時の応急処置として数分以内に牛乳や卵白、水を飲ませて胃粘膜保護と希釈を行うことは適切であるため正しい記述です。
覚えるポイント
- 化学物質や消毒薬が眼に入った場合は中和してはならず、直ちに清浄な水で十分に洗い流します。
間違えやすいところ
- 「酸にはアルカリ、アルカリには酸で中和する」という処置は中和熱による熱傷や化学損傷を悪化させるため誤りです。
出題の前提:平成24年度登録販売者試験問題・正答(静岡県)第3章問58
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.30 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
殺虫剤・忌避剤の配合成分の特徴
主な医薬品とその作用 · 殺虫剤 / 有機リン系 / 有機塩素系 / ピレスロイド系 / 昆虫成長阻害剤
殺虫剤に含まれている成分に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
殺虫成分ごとの性質の違いを理解します。有機リン系はアセチルコリンエステラーゼを阻害して縮瞳や呼吸困難等を起こします。有機塩素系は難分解性で脂肪組織等に蓄積しやすく環境残留性が高い特徴があります。ピレスロイド系は速効性があり分解が速く残効性が低いです。昆虫成長阻害成分(IGR)は脱皮・変態を妨げます。
解き方
- 各殺虫成分の特性(毒性、環境への残留性・蓄積性、作用機構)を精査する。
- 有機塩素系殺虫成分は「分解排泄されやすく体内蓄積性が低い」のではなく、「残留性や体内蓄積性が高い」ため記述2が誤りであると特定する。
- 選択肢 1不正解
- 有機リン系殺虫成分中毒ではコリン作動性の過剰興奮により縮瞳、呼吸困難、筋肉麻痺等を生じるため正しい記述です。
- 選択肢 2正解
- 有機塩素系殺虫成分は難分解性で脂肪組織等に蓄積しやすく、残留性や体内蓄積性が高いため、本記述は誤りです(正解肢)。
- 選択肢 3不正解
- ピレスロイド系は速効性を持ちながらも速やかに自然分解され残効性が低いため、家庭用殺虫剤に多用されており正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 昆虫成長阻害成分(メトプレンやピリプロキシフェン等)は成虫を直接殺すのではなく脱皮や変態を阻害するため正しい記述です。
覚えるポイント
- 有機塩素系殺虫成分は残留性・体内蓄積性が高く、ピレスロイド系は自然分解が速く残効性が低いです。
間違えやすいところ
- 有機塩素系とピレスロイド系の分解性・残留性の特徴を混同しないように整理しておく必要があります。
出題の前提:平成24年度登録販売者試験問題・正答(静岡県)第3章問59
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.31 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
一般用検査薬(尿糖・尿蛋白検査薬)の取扱い
主な医薬品とその作用 · 一般用検査薬 / 尿糖・尿蛋白検査薬 / 検査手順 / 中間尿 / 尿pHの影響
尿糖・尿蛋白検査に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 正確な検査のためには、中間尿ではなく出始めの尿を採取することが望ましい。 b 尿蛋白の検査の場合、原則として食後(1~2時間)の尿を検体とする。 c 正確な検査結果を得るため、採尿後速やかに検査を行う。 d 通常、尿は弱酸性であるが、食事などの影響で尿が中性から弱アルカリ性に傾くと、正確な検査結果が得られなくなることがある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
尿検査薬では雑菌や分泌物の混入を防ぐため中間尿を用います。尿蛋白検査は激しい運動や起立性蛋白尿などの影響を避けるため「早朝尿(起床直後)」を用い、尿糖検査は食後高血糖を把握するため「食後(1~2時間)」の尿を用います。また、採尿後は速やかに検査を行い、尿のpH変化による判定誤差に留意します。
解き方
- 記述aの採尿方法(出始めか中間尿か)を確認し、中間尿を採取するため誤りと判断する。
- 記述bの尿蛋白と尿糖の検体採取タイミング(早朝尿か食後尿か)を対比し、尿蛋白は早朝尿であるため誤りと判断する。
- 記述cの採尿後の検査タイミング(速やかに行う)を確認し、正しいと判断する。
- 記述dの尿の液性(中性〜弱アルカリ性)による試薬反応への影響を確認し、正しいと判断する。
- 組み合わせが「誤・誤・正・正」となる選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aは誤、bは誤、cは正、dは正であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bの尿蛋白検査は早朝尿を用いるため誤りであり、本選択肢は不適です。
- 選択肢 3正解
- aは誤、bは誤、cは正、dは正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- cは採尿後速やかに検査を行うため正しく、誤りとする本選択肢は不適です。
- 選択肢 5不正解
- aは中間尿を用いるため誤りであり、本選択肢は不適です。
答えの内訳
- a:誤
- 出始めの尿には尿道口の分泌物や細菌などの雑菌が混入しやすいため、尿の出始めを見送って中間尿を採取することが望ましいです。
- b:誤
- 尿蛋白検査は原則として早朝尿(起床直後の尿)を検体とします。食後(1~2時間)の尿を検体とするのは尿糖検査です。
- c:正
- 採取した尿を放置すると雑菌が繁殖したり成分が分解・変質して正確な判定ができなくなるため、採尿後は速やかに検査を実施します。
- d:正
- 通常、尿は弱酸性ですが、食事や細菌増殖等の影響で中性〜弱アルカリ性に傾くと、呈色反応に影響を与えて正確な検査結果が得られなくなることがあります。
覚えるポイント
- 尿検査には中間尿を用います。尿蛋白検査は早朝尿(起床直後)、尿糖検査は食後(1~2時間)の尿を検体とします。
間違えやすいところ
- 尿糖検査(食後)と尿蛋白検査(早朝尿)の採取推奨タイミングを取り違えやすいので注意が必要です。
出題の前提:平成24年度登録販売者試験問題・正答(静岡県)第3章問60
出典:静岡県『2012年度 静岡県 前半』
平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) p.31 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
2012年度 静岡県 前半
参照した公式資料
静岡県が公開した2012年度 静岡県 前半の問題・解答資料です。
- 平成24年度(前半) (PDF 400.7KB) ↗ — www.pref.shizuoka.jp(PDF・32ページ)
- 平成24年度(正答) (PDF 30.4KB) ↗ — www.pref.shizuoka.jp(PDF・1ページ)

