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2012年度 長野県 後半の概要
かぜ及びかぜ薬の基本概念と受診勧奨
主な医薬品とその作用 · かぜ症候群 / 総合感冒薬 / 受診勧奨
かぜ及びかぜ薬に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a かぜは単一の疾患ではなく、医学的にはかぜ症候群といい、通常は、数日~1 週間程度で自然寛解する。 b かぜの原因のほとんどはウイルスの感染であるが、その他、細菌の感染や、まれに冷気や乾燥等の非感染性の要因による場合もある。 c かぜとよく似た症状が現れる疾患は、喘息、アレルギー性鼻炎、リウマチ熱、関節リウマチ等多数あり、急激な発熱を伴う場合や、症状が4日以上続くとき又は悪化するようなときは、かぜではない可能性が高い。 d 発熱、咳、鼻水など症状がはっきりしている場合であっても、効果的に症状の緩和を図るため、常にかぜ薬(総合感冒薬)が選択されるのが最適である。
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解答
1
解説
かぜ(かぜ症候群)は多数のウイルス感染等を原因とする上気道の複合的な炎症性疾患であり、対症療法が基本です。特定症状のみが著しい場合は単一の作用を持つ薬剤が推奨され、常にかぜ薬が最適とは限りません。
解き方
- 各記述(a〜d)の正誤を検討する。a、b、cは手引き記載の通り正しい記述である。
- dについて、症状が特定されている場合は対応する単一薬の選択が望ましく、総合感冒薬が常に最適ではないため誤りと判断する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤の組み合わせであり正しいです。
- 選択肢 2不正解
- dの記述が「正」となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bおよびcの記述が「誤」となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aおよびcの正誤が誤っており不適切です。
- 選択肢 5不正解
- a、b、dの正誤が誤っており不適切です。
覚えるポイント
- かぜの症状が4日以上続くときや悪化するときは、かぜ以外の重大な疾患の疑いがあるため受診勧奨を行います。
間違えやすいところ
- 特定症状(発熱のみ、咳のみ等)がはっきりしている場合でも、総合感冒薬が常に第一選択であると誤認しないように注意が必要です。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」かぜ薬の項
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.4 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
かぜ薬の配合成分とその注意点
主な医薬品とその作用 · アドレナリン作動成分 / グリチルリチン酸 / 塩化リゾチーム / ジヒドロコデイン
かぜ薬の配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a くしゃみや鼻汁を抑えることを目的として、アドレナリン作動成分が配合される。 b グリチルリチン酸を大量に摂取すると、偽アルドステロン症を生じるおそれがある。 c 塩化リゾチームは、鶏卵アレルギーがある人への使用を避ける必要がある。 d 咳を抑える成分のうち、リン酸ジヒドロコデインは依存性がない成分である。
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解答
3
解説
かぜ薬には多様な有効成分が配合されています。各成分の主作用、配合目的、副作用(偽アルドステロン症やアレルギー等)、および依存性などの特性を正確に理解しておく必要があります。
解き方
- 記述a:アドレナリン作動成分は鼻粘膜の充血を抑える目的で配合されるため誤り。
- 記述b:グリチルリチン酸の過剰摂取は偽アルドステロン症を引き起こすため正しい。
- 記述c:塩化リゾチームは鶏卵白由来であるため、鶏卵アレルギーの人には禁忌であり正しい。
- 記述d:リン酸ジヒドロコデインは麻薬性中枢性鎮咳成分で依存性があるため誤り。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aおよびdが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3正解
- bおよびcがともに正しい記述であるため正解です。
- 選択肢 4不正解
- dが誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- コデインリン酸塩水和物やジヒドロコデインリン酸塩は中枢性鎮咳成分であり依存性があります。
間違えやすいところ
- くしゃみ・鼻汁を抑えるのは抗ヒスタミン成分であり、アドレナリン作動成分は鼻づまり(鼻粘膜充血)改善である点を取り違えやすいです。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」かぜ薬の配合成分
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.4 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
解熱鎮痛成分アスピリンの特徴
主な医薬品とその作用 · アスピリン / 胃腸障害 / ライ症候群 / アスピリン喘息
解熱鎮痛薬の配合成分であるアスピリンに関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a アスピリンは、他の解熱鎮痛成分に比べて胃腸障害が起こりにくいとされている。 b アスピリンは、一般用医薬品では、小児に対してはいかなる場合も使用しないこととなっている。 c アスピリンは、医療用医薬品では、血栓ができやすい人に対する血栓予防薬の成分としても用いられている。 d アスピリン喘息は、アスピリン特有の副作用であり、他の解熱鎮痛成分で生じる可能性はない。
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解答
3
解説
アスピリン(アセチルサリチル酸)はプロスタグランジン産生を抑制するため胃粘膜障害を起こしやすい成分です。15歳未満の小児ではライ症候群の危険性があるため使用が禁忌とされ、またアスピリン喘息は他の解熱鎮痛成分でも誘発されます。
解き方
- 記述a:アスピリンは他の解熱鎮痛成分に比べ胃腸障害が起こりやすいため誤り。
- 記述b:一般用医薬品では15歳未満の小児に対し禁忌(使用しない)とされており正しい。
- 記述c:医療用では低用量で抗血小板薬(血栓予防)として用いられるため正しい。
- 記述d:アスピリン喘息はアスピリン以外の解熱鎮痛成分(NSAIDs等)でも生じるため誤り。
- 選択肢 1不正解
- aが誤り、dが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- dが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤で正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aおよびbの正誤が誤っています。
- 選択肢 5不正解
- b、c、dの正誤が誤っています。
覚えるポイント
- アスピリン喘息という名称であっても、他の解熱鎮痛成分(NSAIDs)でも発症します。
間違えやすいところ
- アスピリンは胃への刺激が少ないと誤認しないように注意(胃障害を起こしやすい成分の代表です)。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」解熱鎮痛薬
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
ピリン系解熱鎮痛成分の識別
主な医薬品とその作用 · ピリン系成分 / イソプロピルアンチピリン
次の成分のうち、一般用医薬品に配合されているピリン系解熱鎮痛成分はどれか選びなさい。
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解答
2
解説
一般用医薬品において配合される解熱鎮痛成分の中で、「ピリン系」に分類されるのはイソプロピルアンチピリンのみです。名前に「ピリン」とついていてもサザピリンはサリチル酸系に分類されます。
解き方
- 選択肢の各成分の化学的分類を確認する。
- イソプロピルアンチピリンが唯一のピリン系解熱鎮痛成分であるため、2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- イブプロフェンはプロピオン酸系の非ステロイド性抗炎症成分です。
- 選択肢 2正解
- イソプロピルアンチピリンは一般用医薬品に配合される唯一のピリン系成分です。
- 選択肢 3不正解
- サザピリンは名前にピリンとつきますがサリチル酸系の解熱鎮痛成分です。
- 選択肢 4不正解
- アセトアミノフェンはアニリン誘導体(パラアミノフェノール誘導体)です。
覚えるポイント
- 一般用医薬品の解熱鎮痛成分でピリン系は「イソプロピルアンチピリン」のみです。
間違えやすいところ
- サザピリンを名前に惑わされてピリン系と誤解しないよう注意が必要です。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」解熱鎮痛薬
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
催眠鎮静薬・睡眠改善薬の成分と注意点
主な医薬品とその作用 · ジフェンヒドラミン塩酸塩 / ブロムワレリル尿素 / 生薬成分 / 依存性
眠気を促す薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 抗ヒスタミン成分である塩酸ジフェンヒドラミンは、脳内におけるヒスタミンによる刺激の発生を抑えるため、眠気が促される。 b ブロムワレリル尿素は、脳の興奮を抑え、痛み等を感じる感覚を鈍くする作用を示す。 c ブロムワレリル尿素は、反復して摂取しても依存を生じるおそれがない。 d 生薬成分のみからなる鎮静薬であれば、複数の鎮静薬の併用や、長期連用は避ける必要がない。
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解答
4
解説
睡眠改善薬に用いられるジフェンヒドラミンは脳内ヒスタミン受容体を遮断して眠気を促します。ブロムワレリル尿素は鎮静作用を示しますが反復摂取により薬物依存を生じるリスクがあり、生薬製剤であっても併用や長期連用は避けなければなりません。
解き方
- 記述a:脳内ヒスタミンによる覚醒維持を抑えて眠気を促すため正しい。
- 記述b:ブロムワレリル尿素は脳の興奮を抑えて知覚を鈍くするため正しい。
- 記述c:ブロムワレリル尿素は連用により依存を生じるおそれがあるため誤り。
- 記述d:生薬製剤であっても併用や長期連用を避ける必要があるため誤り。
- 選択肢 1不正解
- dが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aが正、cが誤であるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aが正、cが誤であるため不適切です。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤で正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bが正、cが誤であるため不適切です。
覚えるポイント
- ブロムワレリル尿素は反復摂取によって耐性や依存性を生じやすい成分です。
間違えやすいところ
- 生薬主体の製剤だからといって、漫然とした長期連用や他の鎮静薬との併用が許されるわけではありません。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」催眠鎮静薬
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
眠気防止薬のカフェインの作用と副作用
主な医薬品とその作用 · カフェイン / 心臓病 / 利尿作用 / 胎盤通過性
眠気防止薬の主たる有効成分であるカフェインに関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a カフェインは、心筋を興奮させる作用があり、副作用として動悸が現れることがあるが、心臓病の診断を受けた人であっても服用を避ける必要はない。 b カフェインは、腎臓での水分の再吸収を促進するとともに、膀胱括約筋を収縮させる働きがあり、尿量の減少をもたらす。 c カフェインは、胃液の分泌を亢進させる作用があり、副作用として胃腸障害(食欲不振、悪心・嘔吐)が現れることがある。 d 吸収されて循環血液中に移行したカフェインの一部は、胎盤関門を通過して胎児に到達することが知られている。
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解答
5
解説
カフェインは中枢興奮作用のほか、心筋興奮(動悸、心臓病では禁忌・相談)、腎臓での水分の再吸収抑制(利尿作用、尿量増加)、胃液分泌亢進作用、さらに胎盤関門の通過性を有しています。
解き方
- 記述a:心臓病の診断を受けた人では心臓への過度な負担となるため使用を避ける必要があり誤り。
- 記述b:水分の再吸収を抑制し、尿量を増加させる利尿作用を示すため誤り。
- 記述c:胃液分泌を促進し、胃腸障害を引き起こすことがあるため正しい。
- 記述d:カフェインは胎盤関門を容易に通過して胎児に移行するため正しい。
- 選択肢 1不正解
- a、b、dの正誤が誤っています。
- 選択肢 2不正解
- a、b、cの正誤が誤っています。
- 選択肢 3不正解
- aおよびdの正誤が誤っています。
- 選択肢 4不正解
- bが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正で正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- カフェインは腎臓で水分の再吸収を「抑制」し、尿量を「増加」させます。
間違えやすいところ
- カフェインが胎盤関門を通過しないと誤認しないように注意が必要です。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」眠気防止薬
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
乗物酔い防止薬の抗コリン成分の特徴
主な医薬品とその作用 · 鎮暈薬 / 抗コリン成分 / スコポラミン臭化水素酸塩水和物
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)に配合される抗コリン成分に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 眠気を促すほかに、散瞳による目のかすみや異常なまぶしさを引き起こすことがある。 b 中枢に作用して自律神経系の混乱を軽減させる。 c 臭化水素酸スコポラミンは、抗ヒスタミン成分と比べて作用の持続時間が長い。 d 臭化水素酸スコポラミンは、消化管から吸収されにくく、他の抗コリン成分と比べて脳内に移行しにくい。
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解答
1
解説
乗物酔い防止薬の抗コリン成分は、副交感神経を遮断して自律神経の混乱を抑えます。副作用として散瞳、目のかすみ等が生じます。スコポラミンは消化管から速やかに吸収され、脳内移行性が高く即効性がありますが、持続時間は短いです。
解き方
- 記述a:抗コリン作用により散瞳、目のかすみ、まぶしさを生じるため正しい。
- 記述b:中枢に作用して平衡感覚の乱れによる自律神経の興奮・混乱を抑えるため正しい。
- 記述c:スコポラミンは作用の持続時間が比較的短いため誤り。
- 記述d:スコポラミンは消化管からよく吸収され、脳内に移行しやすいため誤り。
- 選択肢 1正解
- aおよびbがともに正しい記述であるため正解です。
- 選択肢 2不正解
- dが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- cが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- cおよびdが誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- スコポラミン臭化水素酸塩水和物は脳内移行性が高く、作用持続時間が「短い」のが特徴です。
間違えやすいところ
- スコポラミンが吸収されにくい、持続時間が長いといった逆の記述に惑わされないように注意しましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」鎮暈薬
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
咳・痰のメカニズムと鎮咳去痰薬
主な医薬品とその作用 · 咳 / 痰 / 延髄咳嗽中枢 / 鎮咳去痰薬
咳や痰が生じる仕組み及び鎮咳去痰薬の働きに関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 咳は、気管や気管支に何らかの異変が起こったときに、その刺激が末梢神経系に伝わり引き起こされる反応である。 b 咳はむやみに抑え込むべきではないが、長く続く咳は体力の消耗や睡眠不足をまねくなどの悪影響がある。 c 呼吸器官に感染を起こしたときは、気道粘膜からの粘液分泌が減るが、その粘液に気道に入り込んだ異物や粘膜上皮細胞の残骸などが混じって痰となる。 d 鎮咳去痰薬は、咳を鎮める、痰の切れを良くする、また、喘息症状を和らげることを目的とする医薬品の総称である。
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解答
4
解説
咳は気道粘膜の刺激が延髄の咳嗽中枢に伝わることで発生する中枢性の防御反射です。感染時には気道粘膜からの分泌物が「増加」して痰が形成されます。
解き方
- 記述a:咳の反射刺激は末梢神経を介して延髄の咳嗽中枢に伝わり起こるため「刺激が末梢神経系に伝わり」は誤り。
- 記述b:長引く咳は体力消耗や睡眠障害の原因となるため正しい。
- 記述c:呼吸器感染時には粘液分泌が「増加」して痰となるため誤り。
- 記述d:鎮咳去痰薬は咳の鎮静、去痰、喘息症状の緩和を目的とするため正しい。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- cおよびdの正誤が誤っています。
- 選択肢 3不正解
- bおよびcの正誤が誤っています。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正で正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- a、b、cの正誤が誤っています。
覚えるポイント
- 咳の刺激は延髄の咳嗽中枢に伝達されます。また炎症時には気道分泌液は「増加」します。
間違えやすいところ
- 感染によって気道粘膜からの粘液分泌が減ると書かれている選択肢を正しいと見誤りやすいです。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」鎮咳去痰薬
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
鎮咳去痰薬に用いられる漢方処方製剤のカンゾウ含有の有無
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / 漢方処方製剤 / カンゾウ(甘草)
鎮咳去痰薬として用いられる漢方処方製剤のうち、構成生薬としてカンゾウ(甘草)を含んでいないものとして正しいものを1つ選べ。
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解答
2
解説
多くの漢方処方製剤にはカンゾウ(甘草)が含まれていますが、半夏厚朴湯のようにカンゾウを含まない処方を把握することは、偽アルドステロン症等の過剰摂取防止の観点からも重要です。
解き方
- 提示された各漢方処方製剤の構成生薬にカンゾウが含まれているかを確認する。
- 半夏厚朴湯にはカンゾウが含まれず、他の処方には含まれていることを判断して正答を導く。
- 選択肢 1不正解
- 柴朴湯は小柴胡湯と半夏厚朴湯を合わせた処方であり、構成生薬にカンゾウを含んでいます。
- 選択肢 2正解
- 半夏厚朴湯はハンゲ、コウボク、ブクリョウ、ショウキョウ、ソヨウからなり、カンゾウを含んでいません。
- 選択肢 3不正解
- 神秘湯はマオウ、キョウニン、コウボク、チンピ、カンゾウ、サイコ、ショウキョウからなり、カンゾウを含んでいます。
- 選択肢 4不正解
- 麦門冬湯はバクモンドウ、ハンゲ、コウベイ、タイソウ、ニンジン、カンゾウからなり、カンゾウを含んでいます。
覚えるポイント
- 半夏厚朴湯はカンゾウを含まない漢方処方製剤の代表例です。
間違えやすいところ
- 咳や気道症状に用いる漢方製剤にはカンゾウを含むものが多いため、半夏厚朴湯の非含有を見落とさないように注意が必要です。
出題の前提:平成24年度登録販売者試験問題・長野県(午後問69)
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
口腔咽喉薬及び含嗽薬の正しい使用方法と留意点
主な医薬品とその作用 · 口腔咽喉薬 / 含嗽薬 / トローチ剤・ドロップ剤 / 用法・用量
口腔咽喉薬及び含嗽薬に関する記述a~cについて、正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。 a ドロップ剤は、有効成分が早く吸収されるよう、噛み砕いて使用する。 b 噴射式の液剤では、息を吸いながら噴射すると気管支や肺に入ってしまうおそれがあるため、軽く息を吐いたり、声を出しながら噴射することが望ましい。 c 含嗽薬の使用後すぐに食事を摂ると、殺菌消毒効果が薄れやすい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
トローチやドロップ剤は患部局所に成分を長時間留まらせる目的で徐々に溶解させて使用し、噴射式液剤や含嗽薬は誤吸入防止や効果持続のための正しい使い方が規定されています。
解き方
- ドロップ剤の服用法を検討し、噛み砕かずに口中で徐々に溶かすべきであるためaを誤りと判定する。
- 噴射式液剤の吸入防止策についての記述bを正と判定する。
- 含嗽薬の使用後直後の飲食による効果低下についての記述cを正と判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りであるため、すべて正とする選択肢1は不適です。
- 選択肢 2正解
- aは誤(噛み砕かず口中で溶かす)、bは正、cは正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが誤り、記述bが正しいため、選択肢3は不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤り、記述cが正しいため、選択肢4は不適です。
覚えるポイント
- ドロップ剤やトローチ剤は噛み砕かず、口の中でゆっくり溶かして局所に作用させます。
間違えやすいところ
- 噴射式液剤は息を吸いながらではなく、息を軽く吐くか声を出しながら噴射します。
出題の前提:平成24年度登録販売者試験問題・長野県(午後問70)
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
心臓及び強心薬とその成分の作用と注意点
主な医薬品とその作用 · 強心薬 / 気つけ / 強心成分 / 受診勧奨
心臓及び強心薬とその成分に関する記述a~dについて、正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。 a 強心薬は、疲労やストレス等による軽度の心臓の働きの乱れについて、心臓の働きを整えて、動悸や息切れ等の症状の改善を目的とする医薬品をいう。 b 気つけとは、心臓の働きの低下による一時的なめまい、立ちくらみ等の症状に対して、意識をはっきりさせたり、活力を回復させる効果のことである。 c 心筋に直接刺激を与え、その収縮力を高める作用(強心作用)を期待して、センナ、オウゴン、ジャコウ、ロクジョウの生薬成分が用いられる。 d 激しい運動をしていないにもかかわらず突発的に動悸や息切れが起こり、意識が薄れてきたり、脈が十分触れなくなったり、胸部の痛み又は冷や汗を伴うような場合には、早めに医師の診療を受けることが望ましい。
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解答
4
解説
一般用医薬品の強心薬は、軽度の動悸・息切れや気つけに用いられます。重篤な症状を伴う場合は速やかな受診勧奨が必要であり、生薬成分ごとの薬効(センソ等の強心作用)を正しく区別する必要があります。
解き方
- 強心薬の定義(a)と気つけの定義(b)が手引きの記載通り正しいことを確認する。
- 記述cの生薬について、センナは大腸刺激性瀉下薬、オウゴンは清熱薬等であり心筋刺激薬ではないため誤りと判断する。
- 受診勧奨が必要な重篤な動悸・息切れの症状に関する記述dが正しいことを確認する。
- 選択肢 1不正解
- 気つけの定義である記述bは正しいため、bを誤りとする選択肢1は不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよび記述dはともに正しいため、選択肢2は不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aは正しく、記述cは誤りであるため、選択肢3は不適です。
- 選択肢 4正解
- aは正、bは正、cは誤(センナは瀉下薬、オウゴンは消炎解熱等)、dは正であり正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述bおよびdは正しく、記述cは誤りであるため、選択肢5は不適です。
覚えるポイント
- 強心作用を示す主な生薬はセンソ、ゴオウ、ロクジョウ、ジャコウなどです。
間違えやすいところ
- センナ(大腸刺激性瀉下薬)とセンソ(ヒキガエルの毒腺分泌物由来の強心薬)の名称を混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成24年度登録販売者試験問題・長野県(午後問71)
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
コレステロールの基礎知識と高コレステロール改善薬の役割
主な医薬品とその作用 · コレステロール / 高コレステロール改善薬 / リノール酸 / 生活習慣病予防
コレステロール及び高コレステロール改善薬に関する記述a~dについて、正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。 a コレステロールの産生及び代謝は、主として脾臓で行われる。 b LDLコレステロールを「悪玉コレステロール」、HDLコレステロールを「善玉コレステロール」と呼ぶことがある。 c リノール酸、ポリエンホスファチジルコリンは、コレステロールと結合して、代謝されやすいコレステロールエステルを形成するとされる。 d 高コレステロール改善薬は、結果的に生活習慣病の予防につながるものであり、ウエスト周囲径(腹囲)を減少させるなどの痩身効果も目的とする医薬品である。
解答・解説を表示
解答
5
解説
コレステロールの産生・代謝の中心は肝臓です。高コレステロール改善薬は血中コレステロール値の改善を主目的とするものであり、ウエスト周囲径の減少等の痩身目的で使用するものではありません。
解き方
- コレステロールの産生・代謝器官を検討し、脾臓ではなく肝臓であるためaを誤りと判定する。
- LDLが悪玉、HDLが善玉と呼ばれる記述bを正と判定する。
- リノール酸やポリエンホスファチジルコリンの作用機序に関する記述cを正と判定する。
- 高コレステロール改善薬は痩身効果を目的とするものではないため記述dを誤りと判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは脾臓ではなく肝臓が正しく誤りであり、bとcが正しいため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述cは正しく、記述dは痩身目的ではないため誤りであり、不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが正しいため、cを誤りとする選択肢3は不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bは正しく、記述dは誤りであるため、選択肢4は不適です。
- 選択肢 5正解
- aは誤(肝臓で行われる)、bは正、cは正、dは誤(痩身目的ではない)であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- コレステロールの産生と代謝は主に肝臓で行われます。
間違えやすいところ
- 高コレステロール改善薬は脂質異常の改善薬であり、ダイエットや痩身を目的とした医薬品ではありません。
出題の前提:平成24年度登録販売者試験問題・長野県(午後問72)
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
貧血用薬(鉄製剤)の作用機序・副作用・服用時の注意点
主な医薬品とその作用 · 貧血用薬 / 鉄製剤 / 便の黒色化 / タンニン酸
血液及び貧血用薬(鉄製剤)に関する記述a~dについて、正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。 a 鉄製剤は、鉄欠乏性貧血に対して不足している鉄分を補充し、造血機能の回復を図る医薬品である。 b 鉄分は、血小板が酸素を運搬する上で重要なヘモグロビンの産生に不可欠なビタミンである。 c 鉄製剤を服用すると便が黒くなることがある。 d 鉄製剤は、緑茶や紅茶などに含まれるタンニン酸と反応すると、体内での鉄の吸収が良くなる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
鉄は赤血球中のヘモグロビン合成に必要なミネラルです。鉄製剤の服用中は未吸収の鉄が排泄されるため便が黒くなる生理現象が生じます。またタンニン酸は鉄と不溶性の塩を形成し吸収を妨げます。
解き方
- 鉄製剤の目的についての記述aを正と判定する。
- 鉄はビタミンではなくミネラルであり、ヘモグロビンを持つのは血小板ではなく赤血球であるため記述bを誤りと判定する。
- 鉄製剤服用による便の黒色化についての記述cを正と判定する。
- 緑茶等のタンニン酸は鉄の吸収を低下させるため記述dを誤りと判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述b(鉄はミネラル、酸素運搬は赤血球)およびd(タンニン酸で吸収低下)が誤りであるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは正しく、記述bは誤りであるため、選択肢2は不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aは正しく、記述dは誤りであるため、選択肢3は不適です。
- 選択肢 4正解
- aは正、bは誤(ミネラルであり赤血球に関与)、cは正、dは誤(タンニン酸と結合し吸収低下)であり正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 鉄製剤の服用前後30分~1時間は、タンニン酸を含む緑茶・紅茶・コーヒー等の摂取を避けます。
間違えやすいところ
- 鉄製剤服用による黒色便は病的異常ではなく、排泄された鉄によるもので心配ないことが多い点を確認しましょう。
出題の前提:平成24年度登録販売者試験問題・長野県(午後問73)
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.9 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
血管及び血液に作用する成分(ビタミン・ミネラル等)の役割
主な医薬品とその作用 · リボフラビン / ビタミンE / ヘモグロビン / 銅 / ルチン
血管及び血液に作用する薬の配合成分に関する記述a~dについて、正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。 a リボフラビンの摂取によって尿が黄色くなった場合には、使用を中止する必要がある。 b ビタミンEは、コレステロールから過酸化脂質の生成を抑えるほか、末梢血管における血行を促進する作用があるとされ、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害(手足の冷え、痺れ)の緩和等を目的として用いられる。 c 銅はヘモグロビンの産生過程で、鉄の代謝や輸送に重要な役割を持つ。 d ルチンは、ビタミン様物質の一種で、高血圧等における毛細血管の補強、強化の効果を期待して用いられる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
リボフラビン(ビタミンB2)による尿の黄色化は過剰分が排泄される生理現象で中止は不要です。ビタミンE、微量元素である銅、毛細血管を補強するルチンなどの作用を正確に理解する必要があります。
解き方
- リボフラビン摂取による尿の黄色化は生理的なものであり中止不要なため、記述aを誤りと判断する。
- ビタミンE(トコフェロール)の抗酸化・血行促進作用についての記述bを正と判断する。
- 鉄の利用・運搬を助ける銅の役割についての記述cを正と判断する。
- 毛細血管を強化するビタミンP様作用を持つルチンに関する記述dを正と判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは誤りであり、記述dは正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述cおよび記述dがともに正しいため、これらを誤りとする選択肢2は不適です。
- 選択肢 3正解
- aは誤(生理的現象のため中止不要)、bは正、cは正、dは正であり正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは誤り、記述bは正しいため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは誤り、記述bおよびdは正しいため不適です。
覚えるポイント
- ビタミンB2(リボフラビン)による尿黄変は正常な排泄反応で、服用中止の必要はありません。
間違えやすいところ
- 銅は赤血球のヘモグロビン形成において、鉄の代謝・輸送に不可欠な微量ミネラルです。
出題の前提:平成24年度登録販売者試験問題・長野県(午後問74)
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.9 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
婦人薬に配合される生薬成分及び漢方処方製剤(温経湯)
主な医薬品とその作用 · 婦人薬 / サフラン / センキュウ / 温経湯
婦人薬に関する記述a~cについて、正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。 a 日本薬局方収載のサフランを煎じて服用する製品は、冷え性及び血色不良に用いられる。 b センキュウは、血行を改善し、血色不良や冷えの症状を緩和するほか、強壮、鎮静、鎮痛等の作用を期待して用いられる。 c 温経湯は、手足がほてり、唇が乾く人における、月経不順、月経困難、こしけ(おりもの)、更年期障害、不眠、神経症、湿疹、足腰の冷え、しもやけに適すとされている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
婦人薬には血行促進や鎮痛・鎮静を目的としてサフランやセンキュウ等の生薬が用いられます。また、温経湯は手足のほてりや唇の乾燥などを伴う月経不順・更年期障害等に幅広く適応されます。
解き方
- 日本薬局方収載のサフランの効能(冷え性、血色不良)に関する記述aを正と判断する。
- センキュウの血行改善・鎮痛・鎮静作用に関する記述bを正と判断する。
- 温経湯の適応症状(手足のほてり、唇の乾燥、月経不順等)に関する記述cを正と判断する。
- 選択肢 1正解
- a、b、cのすべての記述が正しく、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cは温経湯の正しい適応内容であるため、cを誤りとする選択肢2は不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bはセンキュウの正しい作用であるため、bを誤りとする選択肢3は不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aはサフランの正しい効能であるため、aを誤りとする選択肢4は不適です。
覚えるポイント
- 温経湯は「手足がほてり、唇が乾く人」の月経不順や更年期障害等に適します。
間違えやすいところ
- サフラン(アヤメ科の柱頭)とコウカ(キク科の管状花)の由来や効能の共通点と相違点を整理しておきましょう。
出題の前提:平成24年度登録販売者試験問題・長野県(午後問75)
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
アレルギー用薬に含まれる成分の作用と注意点
主な医薬品とその作用 · アレルギー用薬 / アドレナリン作動成分 / プソイドエフェドリン / MAO阻害剤 / グリチルリチン酸
アレルギー用薬に関する記述のうち、正しいものを1つ選べ。
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解答
5
解説
アレルギー用内服薬のアドレナリン作動成分(プソイドエフェドリン等)は全身循環血流を介して作用し、中枢興奮や血圧上昇などの副作用に注意を要します。一方、グリチルリチン酸塩は抗炎症成分として用いられます。
解き方
- 内服薬として吸収された成分は全身を循環するため、選択肢1を誤りと判断する。
- プソイドエフェドリンの中枢興奮作用(不眠・神経過敏)を確認し、選択肢2を誤りと判断する。
- MAO阻害剤はプソイドエフェドリンの代謝を抑制(遅延)し血圧上昇を招くため、選択肢3を誤りと判断する。
- トリプロリジンは抗ヒスタミン成分であり交感神経刺激成分ではないため、選択肢4を誤りと判断する。
- グリチルリチン酸モノアンモニウムの抗炎症作用を確認し、選択肢5を正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 内服薬として吸収されたアドレナリン作動成分は循環血流に入り、全身的に作用します。
- 選択肢 2不正解
- プソイドエフェドリンは中枢興奮作用を有し、副作用として不眠や神経過敏が現れることがあります。
- 選択肢 3不正解
- MAO阻害剤はプソイドエフェドリンの代謝を妨げ(抑制し)、急激な血圧上昇等の副作用を引き起こすおそれがあります。
- 選択肢 4不正解
- 塩酸トリプロリジンは抗ヒスタミン成分であり、交感神経を刺激して血管を収縮させる作用を持つのはアドレナリン作動成分です。
- 選択肢 5正解
- グリチルリチン酸モノアンモニウムは、皮膚や鼻粘膜の炎症を和らげる抗炎症成分として用いられます。
覚えるポイント
- プソイドエフェドリンとMAO阻害剤の併用は、代謝抑制により血圧上昇等を招くため禁忌です。
間違えやすいところ
- トリプロリジンは抗ヒスタミン成分であり、プソイドエフェドリンなどのアドレナリン作動成分と混同しないよう区別が必要です。
出題の前提:平成24年度登録販売者試験問題・長野県(午後問76)
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
アレルギー用薬に配合される抗コリン性生薬成分
主な医薬品とその作用 · アレルギー用薬 / 生薬成分 / ベラドンナ
アレルギー用薬に配合される生薬成分に関する次の記述について、( )の中に入れるべき正しい字句として最も適切なものを1つ選びなさい。「( )は、ナス科の草本で、その根に副交感神経系の働きを抑える作用を示すアルカロイドを含む。」
解答・解説を表示
解答
1
解説
ベラドンナ(ベラドンナ総アルカロイド)はナス科の植物に由来し、副交感神経の伝達物質であるアセチルコリンを遮断する抗コリン作用を示して鼻汁分泌を抑えます。
解き方
- 問題文に「ナス科の草本」「根に副交感神経系の働きを抑える作用を示すアルカロイドを含む」という特徴があることを確認します。
- 選択肢の中でナス科由来の抗コリン成分であるベラドンナ(選択肢1)を特定します。
- 選択肢 1正解
- ベラドンナはナス科の植物であり、根などに含まれるアルカロイドが副交感神経遮断(抗コリン)作用を示して鼻汁分泌等を抑えます。
- 選択肢 2不正解
- ケイガイ(荊芥)はシソ科の植物の花穂を用いた生薬であり、発汗、解熱、鎮痛等の作用を期待して用いられます。
- 選択肢 3不正解
- ジンコウ(沈香)はジンチョウゲ科の植物の材に樹脂が沈着したものであり、鎮静、健胃、強心等の作用を期待して用いられます。
- 選択肢 4不正解
- レイヨウカク(羚羊角)はウシ科のサイガレイヨウの角を用いた動物生薬であり、鎮静、解熱等の作用を期待して用いられます。
覚えるポイント
- ベラドンナはナス科植物の根に由来し、抗コリン作用を示すアルカロイドを含みます。
間違えやすいところ
- ケイガイ(シソ科)や動物生薬であるレイヨウカク(ウシ科)の基原と混同しないように注意します。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」アレルギー用薬・生薬成分
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
アレルギー及びアレルギー用薬に関する記述の正誤
主な医薬品とその作用 · アレルギー / 減感作療法 / 皮膚感染症
アレルギー及びアレルギー用薬に関する記述a~cの正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a アレルゲンを厳密に特定するには、一般用医薬品(一般用検査薬)により検査を行う。 b 減感作療法は、医師の指導の下に行われるべきであり、一般の生活者が自己判断によりアレルギーの治療目的でアレルゲンを含む食品を摂取することは、症状の悪化や重篤なアレルギー症状を引き起こすおそれがある。 c 皮膚感染症により、湿疹やかぶれ等に似た症状が現れた場合、皮膚感染症そのものに対処することは適当でなく、アレルギー用薬によって一時的に痒み等の緩和を図ることを優先する必要がある。
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解答
4
解説
アレルゲンの厳密な特定は医療機関でのアレルギー検査が必要です。また皮膚感染症ではアレルギー用薬で痒みを抑えるだけでは病原体の繁殖や悪化を招くため、原因疾患そのものの治療を優先します。
解き方
- aについて、アレルゲンの厳密な特定は一般用検査薬ではなく医療機関で行われるため「誤」と判断します。
- bについて、自己判断によるアレルゲン摂取はアナフィラキシー等の危険を伴うため医師の指導下で行う減感作療法の記述として「正」と判断します。
- cについて、皮膚感染症がある場合は感染症への治療を優先すべきでありアレルギー用薬を優先するのは不適当なため「誤」と判断します。
- 選択肢 1不正解
- aとcが誤りの記述であるため正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- cが誤りの記述であるため正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- bが正しい記述で、cが誤りの記述であるため正しくありません。
- 選択肢 4正解
- aは誤、bは正、cは誤の正しい組み合わせとなっています。
覚えるポイント
- アレルゲンの特定は医療機関で実施し、皮膚感染症には対症療法より感染症自体の治療を優先します。
間違えやすいところ
- 減感作療法を自己流で行うことは非常に危険である点を見落とさないようにします。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」アレルギー用薬
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
鼻炎及び鼻炎用点鼻薬に関する正誤
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用点鼻薬 / 急性鼻炎 / 塩化セチルピリジニウム
鼻炎及び鼻炎用点鼻薬に関する記述a~dのうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 急性鼻炎の場合、鼻粘膜の肥満細胞からヒスタミンが遊離して、くしゃみや鼻汁等の症状を生じやすくなる。 b 鼻粘膜の過敏性や痒みを抑えることを目的として、塩化セチルピリジニウムが配合されている。 c 鼻炎用点鼻薬は、鼻炎などの症状を緩和する働きはあるが、その原因そのものを取り除くわけではない。 d 一般用医薬品の鼻炎用点鼻薬の対応範囲は、急性、慢性又はアレルギー性の鼻炎及びそれに伴う副鼻腔炎である。
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用医薬品の鼻炎用点鼻薬は急性鼻炎やアレルギー性鼻炎の諸症状の緩和を目的とする対症療法薬であり、慢性鼻炎や副鼻腔炎は一般用点鼻薬の適応対象外です。
解き方
- aを検討し、肥満細胞からヒスタミン等の化学伝達物質が遊離して諸症状が生じるため「正」と判定します。
- bを検討し、塩化セチルピリジニウムは殺菌消毒成分であり痒み抑制目的ではないため「誤」と判定します。
- cを検討し、対症療法薬であって原因そのものを除去するわけではないため「正」と判定します。
- dを検討し、一般用鼻炎用点鼻薬の適応は急性鼻炎またはアレルギー性鼻炎であり慢性鼻炎や副鼻腔炎は含まれないため「誤」と判定します。
- 選択肢 1不正解
- bは殺菌消毒成分であり鼻粘膜の過敏性や痒みを抑える成分ではないため不適切です。
- 選択肢 2正解
- a及びcがともに正しい記述であるため正解です。
- 選択肢 3不正解
- bとdがともに誤った記述であるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- dは慢性鼻炎や副鼻腔炎を含めている点が誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- 一般用医薬品の点鼻薬の適応は「急性鼻炎」または「アレルギー性鼻炎」であり、慢性鼻炎や副鼻腔炎は対象外です。
間違えやすいところ
- 塩化セチルピリジニウムなどの殺菌成分を抗ヒスタミン成分や局所麻酔成分と混同しないようにします。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」鼻に用いる薬
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用検査薬とその使用に関する記述の正誤
主な医薬品とその作用 · 一般用検査薬 / 尿糖検査 / 尿蛋白検査
一般用医薬品(一般用検査薬)とその使用に関する記述a~eのうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 検査薬は、対象とする生体物質を特異的に検出するように設計されており、対象物質が存在する検体であれば、必ず陽性と検出される。 b 通常、尿は弱酸性であるが、食事その他の影響で中性~弱アルカリ性に傾くと、正確な検査結果が得られなくなることがある。 c 尿蛋白の検査には原則として早朝尿、尿糖の検査には原則として食前の尿を検体とする。 d 尿糖値に異常を生じる要因は、一般に高血糖と結びつけて捉えられることが多いが、腎性糖尿、妊娠糖尿等のように高血糖を伴わない場合もある。 e 採尿は、出始めの尿を採取して検査がなされることが望ましい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
一般用検査薬において、尿糖は食後(1~2時間後等)の尿を検体とし、尿蛋白は早朝尿(起死時の尿)を検体とします。また採尿時は出始めの雑菌混入等を避けるため中間尿を採取します。
解き方
- aを検討し、共存する他の物質の影響等により偽陰性となることもあるため「誤」と判定します。
- bを検討し、尿のpHがアルカリ性側に傾くと呈色反応に影響して正確な結果が出ないことがあるため「正」と判定します。
- cを検討し、尿糖検査の検体は原則として食後尿であるため「誤」と判定します。
- dを検討し、腎性糖尿や妊娠糖尿など高血糖を伴わない尿糖異常もあるため「正」と判定します。
- eを検討し、採尿は出始めではなく中間尿を採取することが望ましいため「誤」と判定します。
- 選択肢 1不正解
- aとcはともに誤りの記述であるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aとeはともに誤りの記述であるため不適切です。
- 選択肢 3正解
- b及びdがともに正しい記述であるため正解です。
- 選択肢 4不正解
- eが誤りの記述であるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- cが誤りの記述であるため不適切です。
覚えるポイント
- 尿検査では中間尿を採取し、尿糖は食後尿、尿蛋白は早朝尿(起床直後の尿)を原則とします。
間違えやすいところ
- 尿糖の検査タイミングを「食前」と取り違えないように注意します。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」公衆衛生用薬・一般用検査薬
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
胃に作用する薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 胃腸薬 / 胃粘膜保護成分 / ゲファルナート
胃に作用する薬に含まれる成分に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
胃に作用する成分には、炭水化物を分解する消化酵素(ジアスターゼ)、胃酸を中和する制酸成分(炭酸水素ナトリウム、合成ヒドロタルサイト)、胃粘膜保護・修復成分(ゲファルナートなど)があります。
解き方
- 選択肢1のジアスターゼは消化酵素(炭水化物分解成分)であるため誤りと判断します。
- 選択肢2のゲファルナートは胃粘膜保護・修復成分であるため正しいと判断します。
- 選択肢3の炭酸水素ナトリウムは制酸成分であり、苦味健胃成分や消化成分ではないため誤りと判断します。
- 選択肢4の合成ヒドロタルサイトは制酸成分(胃酸の中和)であり分泌抑制作用ではないため誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- ジアスターゼは炭水化物を消化する酵素成分であり、胃粘膜の抗炎症成分ではありません。
- 選択肢 2正解
- ゲファルナートは胃粘液分泌促進や胃粘膜の保護・修復作用を示す胃粘膜保護成分です。
- 選択肢 3不正解
- 炭酸水素ナトリウムは胃酸を中和する制酸成分であり、健胃や消化目的ではありません。
- 選択肢 4不正解
- 合成ヒドロタルサイトは過剰な胃酸を中和する制酸成分であり、胃酸分泌を抑制する成分ではありません。
覚えるポイント
- ゲファルナートやスクラルファートは胃粘膜保護・修復成分に分類されます。
間違えやすいところ
- 胃酸を「中和」する制酸薬と、胃酸の「分泌を抑える」抗コリン成分等の作用機序を混同しないようにします。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」胃の薬
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
胃腸症状に用いられる漢方処方製剤の鑑別
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 六君子湯 / 胃腸薬
次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものを1つ選びなさい。 「胃腸が弱く、食欲がなく、みぞおちがつかえ、疲れやすく、貧血性で手足が冷えやすい人における、胃炎、胃下垂、消化不良、食欲不振、胃痛、嘔吐に適すとされる。まれに重篤な副作用として、肝機能障害を生じることが知られている。」
解答・解説を表示
解答
3
解説
六君子湯は四君子湯に二味(陳皮・半夏)を加えた処方で、虚弱でみぞおちがつかえ食欲がないなどの脾胃気虚・痰湿の症状に用いられます。
解き方
- 問題文の「胃腸が弱く、食欲がなく、みぞおちがつかえ、疲れやすく、貧血性で手足が冷えやすい」という体力・体質的特徴を確認します。
- この適応に合致する胃腸の漢方処方製剤として六君子湯(選択肢3)を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 五積散は、体力中等度又はやや低下して冷えがある人の胃腸炎、腰痛、神経痛等に用いられます。
- 選択肢 2不正解
- 平胃散は、体力中等度以上で胃がもたれて消化不良傾向のある人の胃炎、食欲不振等に用いられます。
- 選択肢 3正解
- 記述の内容は六君子湯の適応及び注意点(まれに肝機能障害を生じる)に合致します。
- 選択肢 4不正解
- 大柴胡湯は、体力が充実して便秘傾向のある人の胃炎や常習便秘、高血圧随伴症状等に用いられます。
- 選択肢 5不正解
- 人参湯は、体力虚弱で手足が冷えやすく尿量が多い人の胃腸虚弱、胃炎、下痢等に用いられますが、「みぞおちがつかえ」などの主訴特徴は六君子湯がより適切です。
覚えるポイント
- 六君子湯:胃腸虚弱、食欲不振、みぞおちのつかえ、貧血性で手足の冷え。
間違えやすいところ
- 平胃散(体力中等度以上で食べ過ぎ・もたれ)や大柴胡湯(実証向け)と体力基準(虚実)を混同しないようにします。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」胃の薬・漢方処方製剤
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
胃腸に作用する薬に含まれる成分の正誤
主な医薬品とその作用 · 塩酸ロペラミド / アクリノール / ジメチルポリシロキサン / リパーゼ
胃腸に作用する薬に含まれる成分に関する記述a~dの正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 塩酸ロペラミドは、食べ過ぎ・飲み過ぎによる下痢、寝冷えによる下痢の症状に用いられることを目的として配合されている。 b アクリノールは、細菌感染による下痢の症状を鎮めることを目的として配合されている。 c ジメチルポリシロキサンは、消化管内容物中に発生した気泡の分離を促すことを目的として配合されている。 d リパーゼは、過剰な胃液の分泌を抑える作用を期待して配合されている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
止瀉薬において塩酸ロペラミドは腸管運動抑制、アクリノールは腸内殺菌、ジメチルポリシロキサンは消泡(ガス分離)作用を示します。リパーゼは脂質を分解する消化酵素です。
解き方
- aを検討し、塩酸ロペラミドは暴飲暴食や冷えによる下痢に用いられるため「正」と判定します。
- bを検討し、アクリノールは腸内殺菌成分であり細菌性下痢症状等に用いられるため「正」と判定します。
- cを検討し、ジメチルポリシロキサン(ジメチコン)は気泡の消泡・分離を促す成分であるため「正」と判定します。
- dを検討し、リパーゼは脂質分解酵素であり胃酸分泌抑制作用ではないため「誤」と判定します。
- 選択肢 1正解
- aは正、bは正、cは正、dは誤の正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cは正しく、dは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- bは正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- a及びcは正しい記述であるため不適切です。
覚えるポイント
- リパーゼは脂質消化酵素です。胃酸分泌を抑える成分ではありません。
間違えやすいところ
- ジメチルポリシロキサン(消泡成分)と消化酵素や殺菌成分の作用を取り違えないようにします。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」腸の薬・胃の薬
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
注入型浣腸薬の正しい用法と留意事項
主な医薬品とその作用 · 浣腸薬 / 用法用量 / 使用上の注意
注入剤である浣腸薬の用法に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
浣腸薬は直腸粘膜を刺激して排便を促すため、人肌程度に温めて使用すると不快感が少なくなります。注入後すぐに排便すると薬液のみが排出されて効果が得られないため少し我慢させ、残液の再使用は感染等のリスクから禁止されています。
解き方
- 選択肢1について、注入操作として正しい記述であると判断します。
- 選択肢2について、冷たいままでは直腸への不快感や腹痛の原因となるため人肌程度に温めるのが望ましく、「不快感を生じることが多い」は誤りと判断します。
- 選択肢3について、直後に排便すると十分な効果が得られないため便意が強まるまで我慢する必要があり、誤りと判断します。
- 選択肢4について、半量使用後の残液は変質や細菌混入のおそれがあるため廃棄すべきであり再使用不可なため誤りと判断します。
- 選択肢 1正解
- 薬液放出部(ノズル)を肛門に挿入し、薬液部を絞って注入する手技は正しい用法です。
- 選択肢 2不正解
- 注入液が冷たいと不快感やショックの原因となるため、人肌程度に温めて使用することが推奨されます。
- 選択肢 3不正解
- 注入直後に排便すると薬液だけが排出されて十分な効果が得られないため、便意が強まるまで少し我慢する必要があります。
- 選択肢 4不正解
- 小児等で半量使用する指示がある場合でも、細菌汚染等を防ぐため残液は廃棄し再使用してはいけません。
覚えるポイント
- 浣腸薬は人肌程度に温めて使用し、注入後は便意が強まるまで少し我慢し、使い残しは廃棄します。
間違えやすいところ
- 残量を保管して後で再使用できると誤解しないよう注意します。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」腸の薬(浣腸薬)
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.13 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
駆虫薬の配合成分とその作用機序
主な医薬品とその作用 · 駆虫薬 / カイニン酸 / サントニン / パモ酸ピルビニウム / ピペラジン塩類
一般用医薬品の駆虫薬に含まれる成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下の中から1つ選びなさい。 a カイニン酸は、回虫に痙攣を起こさせる作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。 b サントニンは、回虫の自発運動を抑える作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。 c パモ酸ピルビニウムは、アセチルコリン伝達を妨げて、回虫及び蟯虫の運動筋を麻痺させる作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。 d リン酸ピペラジンは、蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示すとされる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
駆虫薬は虫体を殺滅または麻痺させて排便とともに排泄させます。カイニン酸は回虫を痙攣させ、サントニンは自発運動を抑制します。ピペラジンはアセチルコリン伝達を阻害して運動筋を麻痺させ、パモ酸ピルビニウムは蟯虫の呼吸・代謝を抑えて殺虫作用を示します。
解き方
- 記述aについて、カイニン酸が回虫に痙攣を起こさせて排便とともに排出させる作用であるかを確認し、正しいと判断します。
- 記述bについて、サントニンが回虫の自発運動を抑制して排出させる作用であるかを確認し、正しいと判断します。
- 記述cとdについて、アセチルコリン伝達阻害はピペラジン、呼吸や代謝抑制による殺虫作用はパモ酸ピルビニウムの特徴であるため、記述が互いに入れ替わっており誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- dの記述はパモ酸ピルビニウムに関する説明であり、リン酸ピペラジンの説明としては誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aは正しく、cとdは互いの説明が入れ替わっているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- a(正)、b(正)、c(誤)、d(誤)の組み合わせであり、正解となります。
- 選択肢 4不正解
- bは正しく、cはピペラジンの作用を記載しているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aは正しく、cはパモ酸ピルビニウムではなくピペラジンの作用機序であるため誤りです。
覚えるポイント
- カイニン酸は痙攣、サントニンは自発運動抑制、ピペラジンは筋肉麻痺、パモ酸ピルビニウムは呼吸・代謝阻害。
間違えやすいところ
- パモ酸ピルビニウムとピペラジン塩類の作用機序が入れ替わって出題されるパターンに注意が必要です。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」駆虫薬の配合成分より
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.13 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
瀉下薬の配合成分とその特徴
主な医薬品とその作用 · 瀉下薬 / ピコスルファートナトリウム / ダイオウ / カルメロースナトリウム / マルツエキス
瀉下薬に含まれる成分に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
瀉下薬は作用機序によって大腸刺激性、小腸刺激性、膨張性、浸透圧性などに分類されます。ピコスルファートナトリウムは大腸細菌叢で加水分解されて活性体となり刺激作用を示します。ダイオウは子宮収縮のおそれがあり妊婦禁忌、膨張性下剤は便容積を増やし、マルツエキスは発酵産物で蠕動を促します。
解き方
- 選択肢1について、ダイオウはセンノシドを含み子宮収縮を促す恐れがあるため妊婦等は避けるべきであり、誤りです。
- 選択肢2について、カルメロースナトリウムは水分を吸収して膨張し、糞便の「かさを増大」させるため誤りです。
- 選択肢3について、マルツエキスは麦芽糖の発酵生成物によって排便を促すものであり、浸透圧性下剤ではないため誤りです。
- 選択肢4について、ピコスルファートナトリウムは大腸細菌により分解されて活性化し排便を促すため、正しい記述です。
- 選択肢 1不正解
- ダイオウは子宮収縮を誘発して流早産を起こす危険性があるため、妊婦等は使用を避ける必要があります。
- 選択肢 2不正解
- カルメロースナトリウムは水分を吸収して膨大化し、糞便の「かさを増す」ことで腸を刺激します。
- 選択肢 3不正解
- マルツエキスは主成分の麦芽糖が腸内細菌により発酵して生じるガスや有機酸によって蠕動を促す薬です。
- 選択肢 4正解
- ピコスルファートナトリウムは胃や小腸で分解されず、大腸内細菌によって分解されて刺激作用を示します。
覚えるポイント
- ピコスルファートナトリウムは大腸細菌によって活性化される刺激性瀉下成分です。
間違えやすいところ
- 膨張性下剤が「かさを減らす」という逆の表現で出題されるひっかけに惑わされないようにしましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」胃腸に作用する薬(瀉下薬)より
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.13 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
外用痔疾用薬の成分と配合目的
主な医薬品とその作用 · 痔疾用薬 / マレイン酸クロルフェニラミン / リドカイン / プレドニゾロン / テトラヒドロゾリン
外用痔疾用薬に含まれる成分と、その主な配合目的に関する次の組み合わせのうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
痔疾用薬には痛みを抑える局所麻酔成分、炎症を抑える抗炎症成分、血管収縮による止血成分、感染を防ぐ殺菌消毒成分、組織を治癒に導く組織修復成分、痒みを鎮める抗ヒスタミン成分などが複合して配合されます。
解き方
- 各選択肢の成分と配合目的の対応を照合します。
- 選択肢1(局所麻酔)、2(抗炎症)、4(止血)、5(殺菌消毒)はすべて正しい組み合わせです。
- 選択肢3のマレイン酸クロルフェニラミンは抗ヒスタミン成分(抗アレルギー・痒み抑制)であり、組織修復成分(アラントイン等)ではないため誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- リドカインは局所麻酔成分として患部の痛みや痒みを麻痺させて鎮めます。
- 選択肢 2不正解
- 酢酸プレドニゾロンはステロイド性抗炎症成分として患部の炎症を強力に抑えます。
- 選択肢 3正解
- マレイン酸クロルフェニラミンは抗ヒスタミン成分であり、組織修復を目的とする成分ではありません。
- 選択肢 4不正解
- 塩酸テトラヒドロゾリンはアドレナリン作動成分として血管を収縮させ、充血や出血を抑えます。
- 選択肢 5不正解
- 塩化デカリニウムは陽イオン界面活性剤型の殺菌消毒成分であり、感染を防ぐ目的で配合されます。
覚えるポイント
- マレイン酸クロルフェニラミンは抗ヒスタミン成分、組織修復成分にはアラントイン等があります。
間違えやすいところ
- 抗ヒスタミン成分(痒み緩和)と組織修復成分(創傷治癒促進)の役割混同に注意しましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」痔の薬(外用痔疾用薬)より
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
胃腸薬成分の分類と配合目的
主な医薬品とその作用 · 胃腸薬 / 制酸成分 / 健胃成分 / 瀉下成分 / 胃粘膜保護成分
胃腸に作用する薬に含まれる成分と、その主な配合目的に関する次の組み合わせの正誤について、正しい組み合わせを下の中から1つ選びなさい。 [成分] - [配合目的] a 酸化マグネシウム - 消化 b ロートエキス - 抗炎症 c ゲンチアナ - 健胃 d ヒマシ油 - 腸内殺菌 e スクラルファート - 胃粘膜保護・修復
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解答
5
解説
胃腸薬の主成分は、過剰な胃酸を中和する制酸成分、味覚受容体を刺激する健胃成分、消化酵素を補う消化成分、自律神経を介して運動や分泌を抑える鎮痛鎮痙成分、粘膜を保護する成分、排便を促す瀉下成分などに整理されます。
解き方
- aの酸化マグネシウムは制酸成分または塩類瀉下成分であり、「消化」ではないため誤りと判断します。
- bのロートエキスは抗コリン成分であり、鎮痛鎮痙や胃液分泌抑制が主目的で「抗炎症」ではないため誤りです。
- cのゲンチアナは苦味健胃生薬であり、正しいと判断します。
- dのヒマシ油は小腸刺激性瀉下成分であり、「腸内殺菌」ではないため誤りと判断します。
- eのスクラルファートは胃粘膜保護・修復成分であり、正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- a、bは誤りで、eは正しいため不適です。
- 選択肢 2不正解
- a、bは誤りで、cは正しいため不適です。
- 選択肢 3不正解
- a、dは誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- b、dは誤りで、c、eは正しいため不適です。
- 選択肢 5正解
- a(誤)、b(誤)、c(正)、d(誤)、e(正)の正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- ロートエキスは抗コリン成分、ヒマシ油は小腸刺激性下剤、スクラルファートは胃粘膜保護成分です。
間違えやすいところ
- ヒマシ油を殺菌成分や潤滑油と混同したり、ロートエキスを消炎剤と誤認しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」胃腸に作用する薬より
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
漢方処方製剤の鑑別(六味丸)
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 六味丸 / 腎気丸類 / 頻尿・排尿困難
次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものを1つ選びなさい。 「疲れやすく、尿量減少又は多尿で、ときに口渇がある人における、排尿困難、頻尿、むくみ、痒みの症状に適するとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、胃部不快感、腹痛、下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。」
解答・解説を表示
解答
2
解説
六味丸は地黄を含む滋陰の生薬製剤で、体力中等度以下で疲れやすく、排尿異常や口渇がある場合に用いられます。地黄を含むため胃腸障害を起こしやすく、下痢しやすい人には不向きです。
解き方
- 問題文から「疲れやすく、尿量減少又は多尿、排尿困難、頻尿、むくみ」「胃腸が弱く下痢しやすい人には不向き」という特徴を把握します。
- 麻黄湯・神秘湯は呼吸器系疾患、大黄甘草湯・麻子仁丸は便秘に用いる処方であることを確認して除外します。
- 泌尿器系に用いられ、地黄を含んで胃腸障害を来しやすい処方として六味丸が合致すると判断します。
- 選択肢 1不正解
- 麻黄湯は感冒や鼻かぜ、頭痛、関節痛等に用いられる処方です。
- 選択肢 2正解
- 六味丸は疲れやすく、排尿困難や頻尿、口渇等の排尿異常の症状に適した処方です。
- 選択肢 3不正解
- 神秘湯は気管支喘息や小児喘息、気管支炎などに用いられる処方です。
- 選択肢 4不正解
- 大黄甘草湯は便秘や便秘に伴う頭重等に用いられる瀉下処方です。
- 選択肢 5不正解
- 麻子仁丸は便が硬く乾燥した便秘に用いられる瀉下処方です。
覚えるポイント
- 六味丸は八味地黄丸の冷えの症状がない版であり、排尿異常・口渇に適し胃腸虚弱者に不向きです。
間違えやすいところ
- 同じ排尿症状でも猪苓湯や竜胆瀉肝湯、牛車腎気丸との証の違いに留意しましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」漢方処方製剤(泌尿器用薬)より
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
点眼薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 点眼薬 / ナファゾリン / イプシロン‐アミノカプロン酸 / コンドロイチン硫酸ナトリウム / スルファメトキサゾール
点眼薬に含まれる成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下の中から1つ選びなさい。 a 塩酸ナファゾリンは、結膜を通っている血管を拡張させて目の充血を除去することを目的として配合されている。 b イプシロン‐アミノカプロン酸は、炎症物質の生成を抑える作用を示し、目の炎症を改善する効果を期待して用いられる。 c コンドロイチン硫酸ナトリウムは、結膜や角膜の乾燥を防ぐことを目的として配合されている。 d スルファメトキサゾールは、細菌感染による結膜炎やものもらい、眼瞼炎などの化膿性の症状の改善を目的として用いられる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
血管収縮成分(ナファゾリン等)は結膜の血管を収縮させて充血を改善します。イプシロン‐アミノカプロン酸は抗プラスミン作用による抗炎症、コンドロイチンは角膜保護・保湿、スルファメトキサゾールは細菌の葉酸合成阻害による抗菌作用を示します。
解き方
- 記述aについて、塩酸ナファゾリンはアドレナリン作動成分であり、血管を「収縮」させるため誤りです。
- 記述bについて、イプシロン‐アミノカプロン酸は抗炎症作用を示し、正しい記述です。
- 記述cについて、コンドロイチン硫酸ナトリウムは保水性があり角膜や結膜の乾燥を防ぐため、正しい記述です。
- 記述dについて、スルファメトキサゾールはサルファ系抗菌成分であり、結膜炎やものもらい等の化膿性疾患に用いられるため、正しい記述です。
- 選択肢 1不正解
- aは血管収縮であり、cは正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aは誤りで、bとdは正しいため不適です。
- 選択肢 3不正解
- cとdはいずれも正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- bは正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 5正解
- a(誤)、b(正)、c(正)、d(正)の正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- ナファゾリンなどの充血除去成分は血管「収縮」作用によって充血を除去します。
間違えやすいところ
- 血管を拡張させると逆に充血が悪化するため、「血管拡張」という記述に注意が必要です。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」点眼薬より
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.15 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
ステロイド性抗炎症成分の識別
主な医薬品とその作用 · ステロイド性抗炎症成分 / デキサメタゾン / 外皮用薬
次の成分のうち、ステロイド性抗炎症成分に該当するものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
副腎皮質ホルモンと同様の構造をもつ成分をステロイド性抗炎症成分(ヒドロコルチゾン、プレドニゾロン、デキサメタゾンなど)と呼びます。プロスタグランジン産生を抑える非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs)や局所麻酔成分と区別する必要があります。
解き方
- 各選択肢の薬効分類を整理します。
- 1(ブフェキサマク)、3(フェルビナク)、5(ピロキシカム)は非ステロイド性抗炎症成分です。
- 2(塩酸ジブカイン)は局所麻酔成分です。
- 4(デキサメタゾン)がステロイド性抗炎症成分に該当すると判断します。
- 選択肢 1不正解
- ブフェキサマクは非ステロイド性抗炎症成分(解熱鎮痛消炎成分)です。
- 選択肢 2不正解
- 塩酸ジブカインは知覚神経を麻痺させる局所麻酔成分です。
- 選択肢 3不正解
- フェルビナクは非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs)です。
- 選択肢 4正解
- デキサメタゾンは副腎皮質ホルモン系のステロイド性抗炎症成分です。
- 選択肢 5不正解
- ピロキシカムはオキシカム系の非ステロイド性抗炎症成分です。
覚えるポイント
- 〜ゾン、〜ロン等の語尾をもつデキサメタゾンやプレドニゾロンはステロイド成分です。
間違えやすいところ
- フェルビナクやピロキシカムなどのNSAIDsとステロイドを混同しないように整理しましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」外皮用薬(抗炎症成分)より
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.15 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
外皮用薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / ヘパリン類似物質 / インドメタシン / カプサイシン / ヒドロコルチゾン
外皮用薬に含まれる成分に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
ヘパリン類似成分は血液凝固抑制類似作用により局所の血行を促進し、保湿や抗炎症効果を持ちます。インドメタシンは非ステロイド性、カプサイシンは温感刺激により血管を拡張、ヒドロコルチゾンはステロイド性抗炎症成分です。
解き方
- 選択肢1について、インドメタシンは非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs)であるため誤りです。
- 選択肢2について、カプサイシンは温感刺激を与えて血管を「拡張」させて血行を促すため誤りです。
- 選択肢3について、ヒドロコルチゾンはステロイド性抗炎症成分であり、皮膜形成保護成分(収斂成分等)ではないため誤りです。
- 選択肢4について、ヘパリン類似成分の血行促進、保湿、抗炎症作用の説明として正確であるため正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- インドメタシンは非ステロイド性抗炎症成分であり、ステロイドではありません。
- 選択肢 2不正解
- カプサイシンは末梢血管を「拡張」させて局所の血行を促進します。
- 選択肢 3不正解
- ヒドロコルチゾンはステロイド性抗炎症成分であり、皮膜形成作用ではありません。
- 選択肢 4正解
- ヘパリン類似成分は血行促進を主目的とし、抗炎症作用や保湿作用も有しています。
覚えるポイント
- ヘパリン類似物質の3大作用は「血行促進」「保湿」「抗炎症」です。
間違えやすいところ
- 血行促進成分が血管を「収縮」させるという誤った記述に注意してください。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」外皮用薬より
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.15 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
抗真菌成分の作用機序
主な医薬品とその作用 · みずむし・たむし用薬 / 抗真菌成分
抗真菌成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
抗真菌成分にはイミダゾール系のようにエルゴステロール生合成阻害や細胞膜透過性変化をもたらすもの、菌の呼吸や代謝を阻害するもの(ピロールニトリン)、患部を酸性にして発育を抑制するもの(ウンデシレン酸)など多様な作用機序があります。
解き方
- 各記述の成分名と作用機序(細胞膜阻害、呼吸・代謝阻害、患部酸性化)の対応を精査する。
- シクロピロクスオラミンは細胞膜障害であり、呼吸・代謝阻害はピロールニトリンであることを見極め、正しい組み合わせを導く。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは正しい記述であるため誤りです。硝酸ミコナゾールは細胞膜成分の産生妨害や膜透過性の変化を起こします。
- 選択肢 2正解
- a、c、dは正しく、bは呼吸や代謝を妨げるピロールニトリン等の記述であるため誤りとなり、本組み合わせが正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤りで、記述cは患部を酸性にして発育を抑えるウンデシレン酸の正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが誤りで、記述dの塩酸ブテナフィンはスクアレンエポキシダーゼ阻害により細胞膜成分の産生を妨げるため正しい記述です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは正しく、記述bは誤りであるため、本選択肢の組み合わせは不適です。
覚えるポイント
- シクロピロクスオラミンは細胞膜透過性変化、ピロールニトリンは菌の呼吸・代謝阻害。
間違えやすいところ
- 各抗真菌薬の作用標的(細胞膜合成阻害、呼吸阻害、酸性化など)を取り違えやすいので注意が必要です。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用(皮膚に用いる薬 - みずむし・たむし用薬)」に基づく。
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
歯槽膿漏外用薬の配合成分と配合目的
主な医薬品とその作用 · 歯槽膿漏薬 / 外用薬配合成分
歯槽膿漏の外用薬に含まれる成分と、その主な配合目的の組み合わせの正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
1
解説
歯周組織の炎症・出血を抑え組織修復を図るため、外用薬には殺菌消毒成分(塩化セチルピリジニウム等)、抗炎症成分(グリチルリチン酸二カリウム等)、止血成分(カルバゾクロム等)、組織修復成分(アラントイン等)が配合されます。
解き方
- 提示された各成分の薬効群(殺菌消毒、抗炎症、止血、組織修復)を照合する。
- aとbが入れ替わっていることを確認し、cとdが正しい組み合わせであることを判定する。
- 選択肢 1正解
- aは殺菌消毒、bは抗炎症成分のため誤り、cのカルバゾクロムは止血、dのアラントインは組織修復で正しいため本組み合わせが正解です。
- 選択肢 2不正解
- bは抗炎症成分であり、殺菌消毒ではないため誤りです。またcは止血成分として正しいため不適です。
- 選択肢 3不正解
- aは抗炎症ではなく殺菌消毒成分であるため誤りです。またdは組織修復成分として正しいため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aは殺菌消毒成分であり抗炎症ではないため誤りです。またcは止血成分として正しいため不適です。
覚えるポイント
- 塩化セチルピリジニウム=殺菌消毒、カルバゾクロム=止血、アラントイン=組織修復。
間違えやすいところ
- グリチルリチン酸二カリウム(抗炎症)と塩化セチルピリジニウム(殺菌)の作用を取り違えないように注意が必要です。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用(歯や口中に用いる薬 - 歯痛・歯槽膿漏薬)」に基づく。
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
禁煙補助剤(咀嚼剤)の特徴と使用法
主な医薬品とその作用 · 禁煙補助剤 / ニコチン咀嚼剤
一般用医薬品である禁煙補助剤(咀嚼剤)に関する記述のうち、誤っているものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
5
解説
禁煙補助剤はタバコを吸いたい衝動を緩和するニコチン置換療法薬です。使用中は完全に禁煙する必要があり、喫煙を続けながら使用すると血中ニコチン濃度が急上昇して急性ニコチン中毒を引き起こす危険があります。
解き方
- 選択肢1から4の禁煙補助剤の適正使用ルール(完全禁煙、1回1個、妊婦・授乳婦の回避、口腔内酸性化食品の回避)を確認する。
- 選択肢5の「喫煙量を減らしながら使用」が併用禁止規定に反することを見抜く。
- 選択肢 1不正解
- ニコチンを補給して離脱症状を緩和するニコチン置換療法のための医薬品であり正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 一度に2個以上使用するとニコチン過量摂取により頭痛や不整脈などを生じるおそれがあるため正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- ニコチンは胎盤通過性があり母乳中にも移行するため、妊婦や授乳婦は使用を避ける必要があり正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 口腔内が酸性になるとニコチンの粘膜吸収が低下するため、コーヒー等を摂取した後は使用を避けることとされており正しい記述です。
- 選択肢 5正解
- 禁煙補助剤を使用する際は完全に禁煙を開始して使用する必要があり、喫煙しながらの使用は禁忌であるため誤りです。
覚えるポイント
- 禁煙補助剤使用中はタバコを完全にやめる(喫煙と併用しない)。
間違えやすいところ
- 徐々にタバコの本数を減らす「減煙目的」での使用が可能と誤解しやすい点に注意が必要です。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用(禁煙補助剤)」に基づく。
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
滋養強壮保健薬の配合成分の作用
主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / アミノエチルスルホン酸 / ビタミン成分
滋養強壮保健薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
3
解説
ビタミン主薬製剤において、チアミン(ビタミンB1)は神経痛・脚気に、レチノール(ビタミンA)は夜盲症に、トコフェロール(ビタミンE)は末梢血行改善に用いられます。アミノエチルスルホン酸はタウリンのことで生体内に広く分布し肝機能改善等を担います。
解き方
- 選択肢1と2の主薬成分とビタミン名の対応(チアミン=B1、レチノール=A)を確認し誤りを除外する。
- 選択肢4の軟骨成分形成・修復(コンドロイチン硫酸)とガンマ-オリザノール(自律神経調整・脂質代謝改善)の相違を確認する。
- アミノエチルスルホン酸の記述である3が正しいことを選択する。
- 選択肢 1不正解
- 塩酸チアミンはビタミンB1であり、ビタミンB2主薬製剤ではないため誤りです(ビタミンB2はリボフラビン等)。
- 選択肢 2不正解
- 酢酸レチノールはビタミンAであり、ビタミンE主薬製剤(トコフェロール)ではないため誤りです。
- 選択肢 3正解
- アミノエチルスルホン酸(タウリン)の生体内分布および肝機能改善の働きに関する正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 軟骨成分の形成や修復を補助するのはコンドロイチン硫酸ナトリウム等であり、ガンマ-オリザノールは自律神経の調整等に用いられるため誤りです。
覚えるポイント
- チアミン=B1、リボフラビン=B2、レチノール=A、トコフェロール=E。
間違えやすいところ
- ビタミンの一般名(チアミン、リボフラビン、レチノール等)と記号(B1、B2、A等)の対応を取り違えやすいです。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用(滋養強壮保健薬)」に基づく。
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.17 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
漢方薬の基本理念と適用上の注意
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 証 / 小児適用年齢
漢方に関する記述のうち、誤っているものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
4
解説
漢方薬は個人の体質や症状に応じた「証」に基づいて選択されます。また、一般用医薬品の漢方製剤では、下限年齢が明記されていないものであっても乳児の安全確保のため生後3ヶ月未満には使用してはならないと規定されています。
解き方
- 選択肢1〜3の漢方医学の基本(証による選択、中医学との差異)が正しいことを確認する。
- 選択肢4の小児用法の基本規則(生後3ヶ月未満の乳児への使用制限)を思い出し誤りを特定する。
- 選択肢 1不正解
- 漢方薬は個人の体質や症状の状態に適した処方を既成処方から選択して用いるため正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 日本で発展した漢方医学と中国で発展した中医学は起源を共有しつつも体系や考え方が異なるため正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 患者の証(体質や症状の全体的な病態)を重視して処方を決定するため正しい記述です。
- 選択肢 4正解
- 漢方処方製剤は、用法用量に下限年齢が明示されていない場合であっても、生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととされているため誤りです。
覚えるポイント
- 漢方処方製剤は下限の記載がなくても「生後3ヶ月未満の乳児」には使用不可。
間違えやすいところ
- 年齢下限の記載がないからといって、生後3ヶ月未満の乳児にも使えると誤認しないように注意が必要です。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用(漢方処方製剤)」に基づく。
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.17 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
殺菌消毒薬の殺菌スペクトル
主な医薬品とその作用 · 消毒薬 / ポビドンヨード / 殺菌スペクトル
殺菌消毒薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
3
解説
殺菌消毒成分の殺菌スペクトルにおいて、ポビドンヨードなどのヨウ素系は結核菌・真菌・ウイルスに広く有効です。一方、クレゾール石鹸液やグルコン酸クロルヘキシジンはウイルスに無効であり、マーキュロクロムは結核菌や真菌に効果がありません。
解き方
- 各成分(クレゾール、マーキュロクロム、ポビドンヨード、クロルヘキシジン)の有効菌種(細菌、結核菌、真菌、ウイルス)を整理する。
- ポビドンヨードが結核菌・真菌・ウイルスを含む広範な微生物に有効である3を正解として選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- クレゾール石鹸液は結核菌や真菌には効果がありますが、ウイルスに対する効果はないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- マーキュロクロムは化膿菌などの一般細菌の一部に有効ですが、真菌や結核菌、ウイルスには無効であるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- ポビドンヨードは結核菌を含む細菌類、真菌類、ウイルスに対して広い殺菌消毒作用を示すため正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- グルコン酸クロルヘキシジンは一般細菌類に有効ですが、結核菌だけでなくウイルスにも効果がなく真菌への効果も限定的であるため誤りです。
覚えるポイント
- ポビドンヨードは細菌・結核菌・真菌・ウイルスに有効(広いスペクトル)。
間違えやすいところ
- クレゾール石鹸液やクロルヘキシジンがウイルスに効くと誤解しないように注意が必要です。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用(皮膚に用いる薬 - 殺菌消毒薬)」に基づく。
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.17 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
生薬の基原と薬効(ブクリョウ)
主な医薬品とその作用 · 生薬成分 / ブクリョウ / 基原
サルノコシカケ科のマツホドの菌核を用いた生薬で、利尿、健胃、鎮静等の作用を期待して用いられるものとして、最も適切な生薬を1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
4
解説
ブクリョウはサルノコシカケ科マツホドの菌核を通例外皮を除いて乾燥させた生薬で、漢方処方において水分代謝の調整(利尿)や健胃、鎮静の目的で広く用いられます。
解き方
- 問題文の科名・基原部位(サルノコシカケ科、マツホドの菌核)を確認する。
- 菌類由来の生薬であるブクリョウを特定する。
- 選択肢 1不正解
- ブシ(附子)はキンポウゲ科のハナトリカブト等の塊根を減毒加工した生薬であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- カッコン(葛根)はマメ科のクズの周皮を除いた根を基原とするため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- サイコ(柴胡)はセリ科のミシマサイコ等の根を基原とするため誤りです。
- 選択肢 4正解
- サルノコシカケ科マツホドの菌核を基原とし、利尿・健胃・鎮静等の作用を持つ生薬はブクリョウであり正しいです。
- 選択肢 5不正解
- サンザシ(山査子)はバラ科のサンザシ等の偽果を基原とするため誤りです。
覚えるポイント
- ブクリョウ=サルノコシカケ科マツホドの菌核(利尿・健胃・鎮静)。
間違えやすいところ
- 菌核を基原とする生薬(ブクリョウ、チョレイ)と植物の根茎類を混同しないように整理が必要です。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用(生薬成分)」に基づく。
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.17 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
殺虫剤・忌避剤の使用上の留意事項
主な医薬品とその作用 · 衛生害虫防除薬 / 忌避剤 / ディートの年齢制限
殺虫剤・忌避剤を使用する際の一般的な留意事項に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
1
解説
殺虫剤散布時は人体への暴露を防ぐため保護具を用い、忌避剤は過剰使用を避けて必要な時のみ用います。また、ディート含有の忌避剤は神経毒性等の安全性を考慮し、生後6ヶ月未満の乳児には使用しないとされています。
解き方
- 記述aの散布時の防護具着用と用法用量遵守の妥当性を確認する(正)。
- 記述bの忌避剤の漫然な使用を避ける原則を確認する(正)。
- 記述cのディートの小児使用制限(生後6ヶ月未満は使用不可)を確認する(正)。
- 選択肢 1正解
- a、b、cのすべての記述が正しいため、本組み合わせが正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述cは正しい内容(生後6ヶ月未満は使用を避ける)であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bおよびcはともに正しい内容であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよびcはともに正しい内容であるため誤りです。
覚えるポイント
- ディートは生後6ヶ月未満の乳児には使用しない。
間違えやすいところ
- ディートの使用年齢制限(6ヶ月未満不可、2歳未満は1日1回等)の基準月齢を取り違えやすいので注意が必要です。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用(衛生害虫防除薬 - 忌避剤)」に基づく。
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.18 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の添付文書の基本事項と記載内容
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書の記載要領 / 使用上の注意 / 薬効名 / 製品の特徴
一般用医薬品の添付文書に関する記述a~dの正誤の組み合わせとして、正しいものはどれか。 a 医薬品を使用する人に、その製品の概要を分かりやすく説明することを目的として、効能・効果、用法・用量又は成分・分量等からみた製品の特徴が、必ず記載されていなければならない。 b 薬効名とは、その医薬品の薬効又は性質が簡潔な分かりやすい表現で示されたもので、販売名に薬効名が含まれているような場合でも、薬効名は記載しなければならない。 c 添付文書は開封時に一度目を通されれば十分というものでなく、実際に使用する人やその時の状態等によって留意されるべき事項が異なってくるため、必要なときにいつでも取り出して読むことができるように保管される必要がある。 d 使用上の注意は、枠囲い又は文字をゴシック体にするなど他の記載事項と比べて目立つように記載されている。
解答・解説を表示
解答
2
解説
添付文書は医薬品の適正使用のために常に手元に保管されるべき情報提供文書です。「使用上の注意」は利用者が直感的に把握できるよう枠囲みや太字等で強調され、任意記載項目や省略可能な項目も明確に定められています。
解き方
- 記述aについて、製品の特徴は記載が義務付けられた必須項目ではなく任意的な記載項目であるため誤りと判断します。
- 記述bについて、販売名自体に薬効名が含まれている場合には薬効名の記載を省略できるため誤りと判断します。
- 記述cおよびdについて、添付文書の保管の重要性、ならびに「使用上の注意」を目立たせる記載工夫に関する正確な記述であるため正と判断します。
- 選択肢 1不正解
- bが正、dが誤とされているため誤りです。販売名に薬効名が含まれていれば省略可能であり、使用上の注意は枠囲みやゴシック体等で目立つよう記載されます。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正であり、正しい正誤の組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが正、bが正、cが誤とされているため誤りです。製品の特徴は任意記載であり、添付文書は使用終了まで保管が必要です。
- 選択肢 4不正解
- aが正とされているため誤りです。製品の特徴は必ず記載しなければならない法定必須項目ではありません。
覚えるポイント
- 製品の特徴は任意記載であり必須事項ではない点、販売名で薬効が分かれば薬効名は省略可能である点を押さえましょう。
間違えやすいところ
- 添付文書に書かれているすべての項目が義務的な法定記載事項であると混同しないよう注意が必要です。
出題の前提:医薬品医療機器等安全性情報報告制度および医薬品等の添付文書の記載要領に基づく。
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.19 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の添付文書における「してはいけないこと」等の記載
医薬品の適正使用と安全対策 · してはいけないこと / 小児の禁忌 / 併用禁忌 / 外用薬の注意
一般用医薬品の添付文書に関する記述a~dの正誤の組み合わせとして、正しいものはどれか。 a 小児が使用した場合に特異的な有害作用のおそれがある成分を含有する医薬品では、通常、「次の人は使用(服用)しないこと」の項に「15 歳未満の小児」等として記載されている。 b 医療機関で治療を受けている人が、治療のために処方された医薬品の使用を自己判断で控えることができるように、「本剤を使用(服用)している間は、次の医薬品を使用(服用)しないこと」の項に「医療機関で処方された医薬品」として記載されている。 c 副作用又は副作用により誘発される事故の防止を図るため避けるべき事項のうち、小児では通常当てはまらない内容は、小児に使用される医薬品の添付文書に記載されない。 d 局所に適用する医薬品は、患部の状態によっては症状を悪化させたり、誤った部位に使用すると有害事象を生じたりするおそれがあるので、それらに関して「してはいけないこと」の項目で使用を避けるべき患部の状態、適用部位等に分けて、簡潔に記載されている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
「してはいけないこと」は重篤な副作用や事故を回避するための最重要項目です。自己判断で医療機関の処方薬を中止させるような記載はされず、小児向け製剤であっても機械運転等の注意事項が一律に記載されるなど、安全側に立った記載が行われます。
解き方
- 記述aを検討し、特定の小児禁忌成分については「してはいけないこと」に「15歳未満の小児」等と明記されるため正と判断します。
- 記述bを検討し、処方薬の服用を自己判断で控えさせる目的の記載は存在せず、「相談すること」で医師・薬剤師に相談を促すため誤りと判断します。
- 記述cを検討し、小児向け医薬品でも運転操作等の避けるべき事項は省略されず記載されるため誤りと判断します。
- 記述dを検討し、局所適用薬における患部の状態や適用部位ごとの禁忌記載に関する正確な記述であるため正と判断します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤、bおよびcが正とされているため誤りです。処方薬の自己中断を促す記載はなく、小児用製剤でも運転操作等の注意は記載されます。
- 選択肢 2不正解
- bおよびcが正、dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、cが正とされているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正であり、正しい正誤の組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、bが正、dが誤とされているため誤りです。
覚えるポイント
- 小児用医薬品であっても、避けるべき事項(乗物等の運転操作など)は小児に通常当てはまらなくても記載されます。
間違えやすいところ
- 処方薬との重複や相互作用を避けるために自己判断で使用を中止させるような記載があると誤解しないようにしましょう。
出題の前提:医薬品の添付文書等に記載する「使用上の注意」作成要領に基づく。
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.19 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の添付文書の改訂および相互作用等の注意喚起
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書の改訂表示 / 眠気・運転操作 / 飲酒との相互作用 / 併用禁忌・重複
一般用医薬品の添付文書に関する記述a~dの正誤の組み合わせとして、正しいものはどれか。 a 添付文書の記載について、重要な内容が変更された場合には、改訂年月を記載するとともに改訂された箇所が明示されている。 b その医薬品に眠気が引き起こされる成分が配合されている場合は、重大な事故につながるおそれがあるため、「服用後、乗物または機械類の運転操作をしないこと」の旨がその症状の内容とともに記載されている。 c 摂取されたアルコールによって、医薬品の作用の増強が予測される場合には、「服用時は飲酒しないこと」の旨が記載されている。 d 使用方法や効能・効果が異なる医薬品同士で、同一成分又は類似の作用を有する成分が重複することがあっても、個々の作用が医療用医薬品に比べて緩和なため、併用に関する注意喚起は不要である。
解答・解説を表示
解答
4
解説
添付文書には常に最新の安全性情報が反映され、改訂年月と改訂箇所が明示されます。また、一般用医薬品であってもアルコールや他の同効薬との併用により有害作用が増強するため、運転操作の禁止や併用制限が明確に示されます。
解き方
- 記述aについて、重要事項の改訂時には改訂年月と改訂箇所が明示されるため正と判断します。
- 記述bについて、眠気により重大事故につながる成分配合時は運転操作を避ける旨が記載されるため正と判断します。
- 記述cについて、アルコールによる薬効増強や副作用リスクがある場合に「服用時は飲酒しないこと」と記載されるため正と判断します。
- 記述dについて、一般用医薬品でも同効成分の重複による健康被害を防ぐため併用注意・禁忌の注意喚起が必要であるため誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤とされているため誤りです。重要な変更時には改訂年月とともに改訂箇所が明示されます。
- 選択肢 2不正解
- cが誤、dが正とされているため誤りです。飲酒注意は記載され、医薬品同士の重複に対する併用注意喚起は必要です。
- 選択肢 3不正解
- aおよびbが誤、dが正とされているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤であり、正しい正誤の組み合わせです。
覚えるポイント
- 一般用医薬品であっても成分の重複摂取は副作用リスクを高めるため、効能・効果が異なっていても併用に関する注意喚起がなされます。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品は医療用より作用が緩和だからといって、併用注意喚起が不要になるわけではない点に注意しましょう。
出題の前提:医薬品の添付文書記載事項および使用上の注意作成要領に基づく。
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.20 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の添付文書における「してはいけないこと」と「相談すること」の記載
医薬品の適正使用と安全対策 · してはいけないこと / 相談すること / 副作用の記載順序 / アレルギー体質
一般用医薬品の添付文書に関する記述a~dの正誤の組み合わせとして、正しいものはどれか。 a 「してはいけないこと」として、守らないと症状が悪化する事項、副作用又は事故等が起こりやすくなる事項について記載されている。 b 「次の診断を受けた人」として、現に医師の治療を受けているか否かによらず、その医薬品が使用されると状態の悪化や副作用等を招きやすい基礎疾患等が示されている。 c 医薬品を使用したあとに副作用と考えられる症状を生じた場合に関する記載については、まず、まれに発生する重篤な副作用について副作用名ごとに症状が記載され、その後に続けて、一般的な副作用について発現部位別に症状が記載される。 d 配合されている成分からみて、アレルギー性の副作用を生じるおそれのある医薬品の場合、「相談すること」の項に「本人または家族がアレルギー体質の人」、「薬によりアレルギー症状を起こしたことがある人」の旨、注意事項が記載されている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
添付文書の副作用の記載順序は、まず発現頻度の高い一般的な副作用を発現部位別に示し、その後に続けて発生頻度は低いものの重大な危険を伴う「まれに発生する重篤な副作用」を症状とともに記載する構成となっています。
解き方
- 記述aについて、「してはいけないこと」の定義として正しく合致しているため正と判断します。
- 記述bについて、「次の診断を受けた人」には基礎疾患等による病態悪化を防ぐ目的があるため正と判断します。
- 記述cについて、副作用の記載順序は「一般的な副作用(部位別)」が先で、「まれに発生する重篤な副作用」が後であるため誤りと判断します。
- 記述dについて、アレルギー性副作用への注意喚起の記載として正しいため正と判断します。
- 選択肢 1不正解
- bが誤、cが正とされているため誤りです。副作用記載は部位別の一般副作用が先に記載されます。
- 選択肢 2不正解
- aおよびbが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり、正しい正誤の組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aおよびdが誤、cが正とされているため誤りです。
覚えるポイント
- 副作用の記載順序は「関係部位ごとの一般的な副作用」→「まれに発生する重篤な副作用」の順です。
間違えやすいところ
- 重篤な副作用の方が危険だから先に書かれていると思い込んでしまう誤答が多いため注意しましょう。
出題の前提:医薬品の添付文書等に記載する「使用上の注意」作成要領に基づく。
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.20 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の添付文書の各記載欄のルール
医薬品の適正使用と安全対策 · 用法及び用量 / 養生訓 / 効能または効果 / 成分及び分量 / 添加物
一般用医薬品の添付文書に関する記述a~dの正誤の組み合わせとして、正しいものはどれか。 a 「用法及び用量」には、年齢区分、1回用量、1日の使用回数等について一般の生活者に分かりやすく、表形式で示されるなど工夫して記載されている。 b 「病気の予防・症状の改善につながる事項(いわゆる「養生訓」)」は、症状の予防・改善につながる事項について一般の生活者に分かりやすく示すために、必ず記載しなければならない。 c 「効能または効果」には、一般の生活者が自ら判断できる症状、用途等が示されている。なお、「適応症」として記載されている場合もある。 d 「成分及び分量」には、有効成分の名称及び分量が記載されているが、添加物として配合されている成分は掲げられることはない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用医薬品の添付文書では、一般生活者が誤用しないよう用法・用量が表形式等で分かりやすく示されます。また、添加物によるアレルギー等に配慮して添加物も記載されます。養生訓は必須ではなく任意記載項目です。
解き方
- 記述aについて、用法及び用量は表形式など工夫して分かりやすく記載されるため正と判断します。
- 記述bについて、養生訓(予防・改善につながる事項)は任意記載項目であり必ず記載しなければならないものではないため誤りと判断します。
- 記述cについて、生活者が自己判断できる表現で効能効果(適応症)が示されるため正と判断します。
- 記述dについて、添加物もアレルギー等の安全性確保のため記載されるため誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- cが誤、dが正とされているため誤りです。効能効果は適応症と記載されることもあり、添加物も記載されます。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤であり、正しい正誤の組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、bが正、dが正とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが正、cが誤とされているため誤りです。養生訓の記載は義務ではありません。
覚えるポイント
- 添付文書には有効成分だけでなく、添加物として配合されている成分もすべて記載されます。
間違えやすいところ
- 添加物は記載されない、または養生訓は必須であると勘違いしやすいので区別して覚えましょう。
出題の前提:医薬品の添付文書記載要領に基づく。
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.21 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
添付文書の「相談すること」における「高齢者」と理由の組み合わせ
医薬品の適正使用と安全対策 · 相談すること / 高齢者 / 抗コリン成分 / 臭化水素酸スコポラミン
添付文書等において、「相談すること」の項目中に、「高齢者」と記載することとされている一般用医薬品と、その理由に関する組み合わせのうち、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
5
解説
抗コリン成分は副交感神経の働きを抑えるため、高齢者では尿閉、便秘、口渇や眼圧上昇(緑内障悪化)といった副作用が顕著に現れやすく、「相談すること」の対象として「高齢者」が指定されています。
解き方
- 選択肢1について、アルミニウム脳症・骨症はスクラルファート等のアルミニウム含有制酸剤が透析患者において問題となる理由であるため誤りと判断します。
- 選択肢2について、ライ症候群はアスピリン等のサリチル酸系製剤が小児の水痘・インフルエンザ時に問題となる理由であるため誤りと判断します。
- 選択肢3について、メトヘモグロビン血症はアミノ安息香酸エチルが6歳未満の小児等で禁忌(してはいけないこと)とされる理由であるため誤りと判断します。
- 選択肢4について、トラネキサム酸は抗プラスミン作用による止血効果があるため、血栓症の患者等で血栓形成を促進するおそれがあることが理由であり誤りと判断します。
- 選択肢5について、抗コリン成分である臭化水素酸スコポラミンが高齢者で緑内障悪化、口渇、排尿困難、便秘を生じやすい理由と正しく一致しているため正と判断します。
- 選択肢 1不正解
- アルミニウム脳症等はアルミニウム含有制酸剤に関連する事項であり、ピレンゼピンの高齢者相談の理由ではありません。
- 選択肢 2不正解
- ライ症候群との関連性が示唆されているのはアスピリン等のサリチル酸系製剤であり、プソイドエフェドリンではありません。
- 選択肢 3不正解
- メトヘモグロビン血症はアミノ安息香酸エチルが6歳未満の小児に使用してはならない理由です。
- 選択肢 4不正解
- トラネキサム酸は止血作用を有し、血栓形成のおそれがあるため注意が必要ですが、出血傾向を増悪させるわけではありません。
- 選択肢 5正解
- 臭化水素酸スコポラミンなどの抗コリン成分は、高齢者で緑内障の悪化、口渇、排尿困難、便秘等の副作用が現れやすいため「高齢者」が相談することの対象となっています。
覚えるポイント
- 抗コリン成分(スコポラミン等)は高齢者で排尿困難や便秘、眼圧上昇等の副作用が現れやすいため「相談すること」に「高齢者」が記載されます。
間違えやすいところ
- アルミニウム製剤の腎障害・透析患者に関する注意や、サリチル酸系のライ症候群と混同しないようにしましょう。
出題の前提:一般用医薬品の添付文書における使用上の注意記載要領(相談すること)に基づく。
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.21 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
重篤な光線過敏症に関する注意記載が求められる成分
医薬品の適正使用と安全対策 · ケトプロフェン / 光線過敏症 / 外用鎮痛消炎薬 / 添付文書の警告・注意
次の記述にあてはまる一般用医薬品はどれか。 「使用中又は使用後しばらくしてから重篤な光線過敏症が現れることがあるため、添付文書等において、『本剤の使用中は、天候にかかわらず、戸外活動を避けるとともに、日常の外出時も本剤の塗布部を衣服、サポーター等で覆い、紫外線に当てないこと。なお、塗布後も当分の間、同様の注意をすること』の旨を記載することとされているもの。」
解答・解説を表示
解答
3
解説
非ステロイド性抗炎症成分のケトプロフェン外用剤は、光線過敏症のリスクが極めて高く、使用中のみならず貼付・塗布中止後もしばらく(当分の間)薬物が残存するため、衣服やサポーターで覆い紫外線を遮断する指導が不可欠です。
解き方
- 問題文に記載された「天候にかかわらず戸外活動を避ける」「紫外線に当てない」「塗布後も当分の間同様の注意をする」という特徴的な注意記載を確認します。
- この強力な光線過敏症防止の注意喚起はケトプロフェン製剤に特有のものであるため、選択肢3の「ケトプロフェンが配合された外用鎮痛消炎薬」を正答と判断します。
- 選択肢 1不正解
- サリチル酸配合の角質軟化薬にはこのような光線過敏症に関する紫外線遮光の記載はありません。
- 選択肢 2不正解
- ヒドロコルチゾン配合の外皮用薬に特異的な重篤な光線過敏症の紫外線回避規定はありません。
- 選択肢 3正解
- ケトプロフェン外用剤は重篤な光線過敏症を起こすおそれがあるため、問題文のような徹底した紫外線遮光の注意が義務付けられています。
- 選択肢 4不正解
- 硝酸ミコナゾール配合のみずむし・たむし用薬に光線過敏症に関する遮光注意の規定はありません。
覚えるポイント
- 「紫外線に当てない」「使用後も当分の間同様の注意」といえばケトプロフェン外用薬の光線過敏症対策です。
間違えやすいところ
- 他のNSAIDs(インドメタシンやフェルビナクなど)と混同しないように、ケトプロフェン特有の最重要注意点として覚えましょう。
出題の前提:一般用医薬品の安全対策・使用上の注意の改訂指示(ケトプロフェン外用製剤)に基づく。
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.21 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
中枢神経興奮によるてんかん発作の注意が必要な成分
医薬品の適正使用と安全対策 · ジプロフィリン / キサンチン系成分 / てんかん / 相談すること
次の成分のうち、中枢神経系の興奮作用により、てんかんの発作を引き起こすおそれがあるため、一般用医薬品の添付文書等において、てんかんの診断を受けた者は、その成分が含まれる医薬品を使用する前に、専門家に相談するよう注意を求めているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
4
解説
ジプロフィリンなどのキサンチン系気管支拡張成分は、気管支平滑筋を弛緩させると同時に中枢神経系を興奮させる作用を併せ持ちます。この興奮作用によりけいれん閾値を下げ、てんかん発作を誘発する危険があるため事前の相談が必要です。
解き方
- 問題文から「中枢神経系の興奮作用により、てんかんの発作を引き起こすおそれがある」成分を特定します。
- 選択肢の中でキサンチン系誘導体であるジプロフィリンが該当するため、選択肢4を正答と判断します。
- 選択肢 1不正解
- 塩酸トリメトキノールはアドレナリン作動成分(交感神経刺激成分)であり、心臓病や高血圧等で注意が必要ですが、該当しません。
- 選択肢 2不正解
- 塩酸パパベリンは平滑筋弛緩成分(胃腸鎮痛鎮痙薬)であり、緑内障等で相談することとされますが、該当しません。
- 選択肢 3不正解
- メキタジンは抗ヒスタミン成分であり、緑内障や前立腺肥大等で相談することとされますが、該当しません。
- 選択肢 4正解
- ジプロフィリンは中枢神経興奮作用によりてんかん発作を引き起こすおそれがあるため、てんかんの診断を受けた人は「相談すること」とされています。
- 選択肢 5不正解
- クロモグリク酸ナトリウムは抗アレルギー成分(肥満細胞脱顆粒抑制成分)であり、てんかんに関する特段の注意喚起はありません。
覚えるポイント
- キサンチン系成分(ジプロフィリン等)の中枢興奮作用は、てんかん発作を誘発するおそれがあります。
間違えやすいところ
- 中枢神経抑制作用を示す抗ヒスタミン成分と、興奮作用を示すキサンチン系成分の作用機序・注意点を混同しないようにしましょう。
出題の前提:一般用医薬品の添付文書における使用上の注意記載要領(相談すること)に基づく。
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
してはいけないこと(牛乳アレルギーとタンニン酸アルブミン)
医薬品の適正使用と安全対策 · 使用上の注意 / してはいけないこと / タンニン酸アルブミン / アレルギー
次の成分のうち、その成分が含まれることによって、医薬品の添付文書等の「してはいけないこと」の欄に、「本剤または牛乳によるアレルギー症状を起こしたことがある人は使用しないこと」の旨、注意を求めているものとして正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品の添加物や有効成分には食品由来の成分が含まれるものがあり、特定の食物アレルギーを持つ人が服用すると重篤なアレルギー反応を起こす危険があります。タンニン酸アルブミンのアルブミンは牛乳のカゼインから得られるため、牛乳アレルギーのある人には禁忌とされています。
解き方
- 設問の『牛乳によるアレルギー症状を起こしたことがある人は使用しないこと』という注意喚起の対象成分を確認する。
- 選択肢の成分の中から、牛乳由来タンパク(カゼイン)を含む止瀉成分であるタンニン酸アルブミンを選択する。
- 選択肢 1不正解
- 亜硫酸ナトリウムは抗酸化剤などの添加物として用いられますが、「牛乳によるアレルギー症状を起こしたことがある人は使用しないこと」の対象成分ではありません。
- 選択肢 2正解
- タンニン酸アルブミンは牛乳のタンパク質(カゼイン)から得られたアルブミンを含有するため、牛乳アレルギーのある人は使用を避ける必要があります。
- 選択肢 3不正解
- ヒアルロン酸ナトリウムは保湿成分や粘稠化剤等として用いられますが、牛乳アレルギーに関する禁忌事項はありません。
- 選択肢 4不正解
- ホウ酸は防腐や洗眼等に用いられる無機化合物であり、牛乳アレルギーに関する禁忌の対象ではありません。
覚えるポイント
- タンニン酸アルブミンは牛乳アレルギーの人に使用しないこと(禁忌)
間違えやすいところ
- 卵アレルギーで注意が必要な塩化リゾチームと、牛乳アレルギーのタンニン酸アルブミンを混同しないように注意する。
出題の前提:薬事法の一部を改正する法律(平成18年法律第69号)による改正後の薬事法
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
漢方処方製剤の使用上の注意(芍薬甘草湯と心室頻拍)
医薬品の適正使用と安全対策 · 芍薬甘草湯 / 甘草 / 偽アルドステロン症 / 心室頻拍 / 連用しないこと
次のうち、鬱血性心不全、心室頻拍の副作用が現れることがあるため、一般用医薬品の添付文書等において、「症状があるときのみの服用にとどめ、連用しないこと」の旨、記載されているものとして正しいものはどれか。
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解答
1
解説
芍薬甘草湯は急激に起こる筋肉の痙攣やこむらがえり等に用いられますが、甘草の配合量が多いため、連用すると低カリウム血症から鬱血性心不全や心室頻拍を招くリスクが高くなります。そのため屯服(症状があるときのみの服用)が原則とされています。
解き方
- 『鬱血性心不全、心室頻拍』『連用しないこと(症状があるときのみの服用にとどめる)』という注意書きが指定されている漢方処方製剤を特定する。
- カンゾウの含有量が多く短期間でも重大な心毒性・偽アルドステロン症を起こすおそれがある芍薬甘草湯を選択する。
- 選択肢 1正解
- 芍薬甘草湯は多量のカンゾウを含み、低カリウム血症に伴う鬱血性心不全や心室頻拍が現れるおそれがあるため、症状があるときのみの服用にとどめ連用しないこととされています。
- 選択肢 2不正解
- 大黄牡丹皮湯にはダイオウやボタンピが含まれますが、設問にある鬱血性心不全や心室頻拍を理由とする連用禁止の記載はありません。
- 選択肢 3不正解
- 防風通聖散は肥満症や便秘などに用いられますが、設問にある鬱血性心不全・心室頻拍に伴う連用禁止の記載対象ではありません。
- 選択肢 4不正解
- 柴胡加竜骨牡蛎湯は神経症や不眠等に用いられる漢方処方製剤であり、本問のような心室頻拍等を理由とした連用禁止の記載対象ではありません。
- 選択肢 5不正解
- 黄連解毒湯はのぼせや不眠等に用いられますが、本問の鬱血性心不全・心室頻拍による連用禁止の指定は該当しません。
覚えるポイント
- 芍薬甘草湯はカンゾウ含有量が多く、鬱血性心不全・心室頻拍のリスクがあるため連用禁止
間違えやすいところ
- 甘草を含む漢方は多いが、特に芍薬甘草湯は連用せず屯服(症状時のみ)とする点が特徴的であることを見落とさない。
出題の前提:薬事法の一部を改正する法律(平成18年法律第69号)による改正後の薬事法
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の保管及び取扱い上の注意
医薬品の適正使用と安全対策 · 保管及び取扱い上の注意 / 冷所保存 / 容器の移し替え / 誤飲防止 / 共用禁止
一般用医薬品の保管及び取扱い上の注意に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 医薬品は、適切な保管がなされないと化学変化や雑菌の繁殖等を生じることがあるため、錠剤、カプセル剤、散剤は冷蔵庫内での保管が適当である。 b 移し替える容器が湿っていたり、汚れたりしていなければ、医薬品を他の容器に移し替えても差し支えない。 c 乳・幼児は好奇心が強く、すぐに手を出して口の中に入れることがあるため、誤飲事故が多く報告されている。そのため、小児の手の届かないところに保管することが適当である。 d 眼科用薬では、複数の使用者間で使い回されると、万一、使用に際して薬液に細菌汚染があった場合に、別の使用者に感染するおそれがあるため、他の人と共用しないことが適当である。
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解答
1
解説
医薬品は室温・直射日光を避けた乾燥した場所での保管が原則です。錠剤や散剤などを冷蔵庫に入れると取り出し時に結露して湿気による劣化を招きます。また、誤用や品質劣化を防ぐため他容器への移し替えは禁止であり、二次汚染防止のため点眼薬の共用は避ける必要があります。
解き方
- aを判定:錠剤・散剤などの固形製剤は冷蔵庫から出した際に結露して変質するため冷蔵庫保管は不適当であり、誤り。
- bを判定:誤用の原因となったり品質が変わるおそれがあるため他の容器に入れ替えてはならず、誤り。
- cを判定:小児の誤飲事故防止のために小児の手の届かない場所に保管することは適切であり、正しい。
- dを判定:点眼薬容器の汚染による感染を防ぐため他の人との共用を避けることは適切であり、正しい。
- 組み合わせが「誤・誤・正・正」である選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bは誤りの記述であり(移し替えてはならない)、dは正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aは誤りの記述であり、cとdは正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aは誤りの記述であるため(冷蔵庫保管は適当ではない)不適切です。
覚えるポイント
- 医薬品の他容器への移し替え禁止(誤用防止・品質保持)
- 点眼薬の共用禁止(感染防止)
間違えやすいところ
- 冷暗所保存の指定がない限り、錠剤等を冷蔵庫に入れると結露で劣化する点に注意する。
出題の前提:薬事法の一部を改正する法律(平成18年法律第69号)による改正後の薬事法
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.23 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の製品表示及びその読み方
医薬品の適正使用と安全対策 · 製品表示 / 外箱記載事項 / 使用期限 / 保管及び取扱いの注意
一般用医薬品の製品表示及びその読み方に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 包装中に封入されている医薬品だけが取り出され、添付文書が読まれないといったことがないように、「使用にあたって添付文書をよく読むこと」等、添付文書の必読に関する事項が外箱等に記載されている。 b 使用期限の表示については、適切な保存条件の下で製造後3年を超えて性状及び品質が安定であることが確認されている医薬品においては、法的な表示義務はない。 c 「保管及び取扱い上の注意」の項のうち、医薬品の保管に関する事項は添付文書に記載されているため、外箱等には記載されない。 d 使用期限はいったん開封されたものについても、その期日まで品質を保証しているので、購入者等から質問等がなされた時に開封した後の保管状況を考慮する必要はない。
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解答
3
解説
一般用医薬品の外箱等には、添付文書を読まずに使用されるのを防ぐ文言や、保管上の注意、用法・効能などが法的に記載されます。使用期限は未開封のまま適切に保管された場合に品質が保持される期限であり、開封後は空気や湿気に触れるため保管状況を考慮する必要があります。また製造後3年を超えて安定な医薬品には薬事法上の使用期限表示義務はありません。
解き方
- aを判定:添付文書の必読に関する事項は外箱等に記載されており、正しい。
- bを判定:製造後3年を超えて性状・品質が安定な医薬品には使用期限の法的な表示義務はなく、正しい。
- cを判定:保管及び取扱い上の注意は外箱等にも記載される義務があるため、「外箱等には記載されない」は誤り。
- dを判定:使用期限は未開封状態を前提としており、開封後の保管状況を考慮する必要があるため誤り。
- 組み合わせが「正・正・誤・誤」である選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aは正しい記述であり、cは誤りの記述であるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- bは正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bは正しい記述であり、cとdは誤りの記述であるため不適切です。
覚えるポイント
- 製造後3年を超えて性状・品質が安定な医薬品は使用期限の法的表示義務がない
- 使用期限は「未開封」状態で品質が保持される期限
間違えやすいところ
- 使用期限が開封後も無条件に保証されると勘違いしないように注意する。
出題の前提:薬事法の一部を改正する法律(平成18年法律第69号)による改正後の薬事法
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.23 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の安全性情報
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品医療機器情報提供ホームページ / 緊急安全性情報 / 医薬品・医療機器等安全性情報 / 電子メール配信
医薬品の安全性情報に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 独立行政法人医薬品医療機器総合機構の「医薬品医療機器情報提供ホームページ」では、添付文書情報、厚生労働省より発行される「医薬品・医療機器等安全性情報」等が掲載されている。 b 独立行政法人医薬品医療機器総合機構では、医薬品・医療機器の安全性に関する情報が発出されたときに、ホームページへの掲載は行っているが、電子メールによる配信サービスは行っていない。 c 厚生労働省においては、医薬品、医療機器等による重要な副作用、不具合等に関する情報を原則毎月とりまとめ、「医薬品・医療機器等安全性情報」として、広く医薬関係者向けに情報提供を行っている。 d 医薬品又は医療機器について重要かつ緊急な情報伝達が必要な場合に、厚生労働省からの指示に基づいて、製造販売元の製薬企業等からその医薬品又は医療機器を取り扱う医薬関係者に直接配布されるものを「緊急安全性情報」と言う。
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解答
5
解説
医薬品医療機器総合機構(PMDA)のウェブサイトでは添付文書や安全性情報が迅速に提供され、重要な情報伝達のための電子メール配信(PMDAメディナビ)も行われています。また、厚生労働省が月1回発行する「医薬品・医療機器等安全性情報」や、厚生労働省の指示により製薬企業が1か月以内に直接配布する「緊急安全性情報(イエローレター)」があります。
解き方
- aを判定:PMDA情報提供ホームページに添付文書や安全性情報が掲載されているのは正しい。
- bを判定:電子メールによる配信サービス(医薬品医療機器情報配信サービス:PMDAメディナビ)を行っているため、誤り。
- cを判定:厚生労働省が毎月とりまとめ広く提供しているのは正しい。
- dを判定:緊急かつ重要な情報伝達として企業から直接配布されるのは緊急安全性情報(イエローレター)で正しい。
- 組み合わせが「正・誤・正・正」である選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aおよびcは正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aおよびdは正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aは正しい記述、bは誤りの記述であるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- bは誤りの記述、cおよびdは正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- PMDAメディナビによる電子メール配信サービスが提供されている
- 緊急安全性情報(イエローレター)は厚生労働省の指示から1か月以内に直接配布
間違えやすいところ
- 安全性情報のメール配信サービスは存在しないと誤認しないように注意する。
出題の前提:薬事法の一部を改正する法律(平成18年法律第69号)による改正後の薬事法
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.24 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
副作用情報等の収集と報告制度
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品・医療機器等安全性情報報告制度 / 企業報告義務 / 厚生労働大臣 / 薬事法第77条の3
副作用情報等の収集に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 医薬品・医療機器等安全性情報報告制度は、医薬品の使用、販売等に携わり、副作用等が疑われる事例に直接接する病院及び診療所のみから情報を収集することにより、医薬品の安全対策のより着実な実施を図ることを目的としている。 b 製薬企業等は、その製造販売をし、又は承認を受けた医薬品について、その副作用等によるものと疑われる健康被害の発生等を知った時は、その旨を定められた期限までに都道府県知事に報告することが義務づけられている。 c 薬局開設者、医療施設の開設者、医薬品の販売業者又はそれらに従事する医薬関係者は、薬事法第 77 条の3第2項により、製薬企業等が行う情報収集に協力するよう努めなければならない。 d 副作用・感染症報告制度において、医薬品等との関連が否定できない感染症に関する症例情報の報告や研究論文等について、製薬企業に対して国への報告義務を課している。
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解答
3
解説
医薬品の安全性情報報告制度では、医師・歯科医師・薬剤師だけでなく登録販売者などの医薬関係者も報告対象です。また製薬企業による副作用・感染症報告は、定められた期限内に「厚生労働大臣」へ行うことが義務づけられています。医療関係者は企業の安全性情報収集に協力する努力義務を負っています。
解き方
- aを判定:報告を行う医薬関係者は病院・診療所のみでなく薬局や医薬品販売業者等も含まれるため誤り。
- bを判定:製薬企業の副作用報告先は「厚生労働大臣」であり、「都道府県知事」ではないため誤り。
- cを判定:薬事法第77条の3第2項に基づき、医薬関係者は製薬企業の行う情報収集への協力努力義務があり正しい。
- dを判定:医薬品等の関連が否定できない感染症症例や研究報告等について製薬企業に報告義務が課されており正しい。
- 組み合わせが「誤・誤・正・正」である選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bは誤りの記述、dは正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aは誤りの記述、dは正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aおよびbは誤りの記述、cは正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- bは誤りの記述、cおよびdは正しい記述であるため不適切です。
覚えるポイント
- 製薬企業の副作用・感染症報告先は厚生労働大臣
- 医薬関係者には薬局や登録販売者(店舗販売業)も含まれる
間違えやすいところ
- 報告先を都道府県知事と厚生労働大臣で取り違えないように注意する。
出題の前提:薬事法の一部を改正する法律(平成18年法律第69号)による改正後の薬事法
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.24 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬関係者による健康被害の報告手続き
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品安全性情報報告書 / 報告様式 / 誤用による健康被害 / 保健所への連絡
医薬品等による健康被害が疑われる場合の、医薬関係者の報告に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
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解答
1
解説
医薬品・医療機器等安全性情報報告制度において、重篤な健康被害の発生や拡大を防止するためには迅速な情報収集が不可欠です。すべての情報が判明していなくても、把握できている範囲で速やかに報告書を提出することが求められます。また誤用による事例や化粧品による事例も報告対象となります。
解き方
- 各記述の報告に関する適切性を吟味する。
- 選択肢1について、記入できない欄があっても判明している情報で速やかに報告すべきであるため、不適当と判断する。
- 選択肢2〜4について、誤用による被害の報告、安全対策上必要な化粧品被害の報告、無承認無許可医薬品・健康食品による被害の保健所連絡はいずれも適切な対応であると確認する。
- 選択肢 1正解
- 情報不足で記入できない項目があっても、把握できている情報をもとに速やかに報告を行うべきであるため、報告を行わなかったとする本記述は適当ではありません。
- 選択肢 2不正解
- 誤用や過量使用による健康被害であっても、安全対策の観点から報告の対象となるため適切な対応です。
- 選択肢 3不正解
- 化粧品や医薬部外品による健康被害であっても、安全対策上必要があると認められる場合は報告対象となるため適切な対応です。
- 選択肢 4不正解
- 健康食品によると疑われる健康被害については、保健所へ速やかに情報提供・連絡を行うことが適切です。
覚えるポイント
- 安全性情報報告は全欄が埋まらなくても判明事項のみで速やかに提出する
間違えやすいところ
- すべての記入欄が揃うまで待ってから報告しなければならないと誤解しないようにする。
出題の前提:薬事法の一部を改正する法律(平成18年法律第69号)による改正後の薬事法
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.25 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品副作用被害救済制度の手続きの流れ
医薬品の適正使用と安全対策 · 副作用被害救済制度 / PMDA / 薬事・食品衛生審議会 / 厚生労働大臣 / 給付請求
医薬品副作用被害救済制度に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。 健康被害者が ( a )に給付請求を行うと、その健康被害が医薬品の副作用によるものかどうかなど、医学的薬学的判断を要する事項について( b )への諮問と、それに対する答申を経て、( c )が判定した結果に基づいて、医療費、障害年金などの各種給付が行われる。
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解答
4
解説
医薬品副作用被害救済制度の事務窓口は独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)です。給付決定にあたる医学的・薬学的判断は、客観的かつ専門的な見地から厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会に諮問して判定を受け、厚生労働大臣の判定に基づき機構から支給されます。
解き方
- 請求先(a)を確認:健康被害者が請求を行う相手は窓口である「(独)医薬品医療機器総合機構」である。
- 諮問先(b)を確認:医学的薬学的判断について諮問を受ける専門機関は「薬事・食品衛生審議会」である。
- 判定者(c)を確認:答申を経て判定を行うのは「厚生労働大臣」である。
- a:(独)医薬品医療機器総合機構、b:薬事・食品衛生審議会、c:厚生労働大臣の組み合わせである選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 給付請求先は厚生労働大臣ではなく(独)医薬品医療機器総合機構であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 給付請求先は製薬企業ではなく(独)医薬品医療機器総合機構であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 給付請求先は製薬企業ではないため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが(独)医薬品医療機器総合機構、bが薬事・食品衛生審議会、cが厚生労働大臣であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 諮問先は薬事・食品衛生審議会であり、判定を行うのは厚生労働大臣であるため順序が逆で誤りです。
覚えるポイント
- 救済制度の請求先はPMDA(医薬品医療機器総合機構)
- 医学的薬学的判断の諮問は薬事・食品衛生審議会、判定は厚生労働大臣
間違えやすいところ
- 請求先を製薬企業や厚生労働大臣と混同しないように整理しておく。
出題の前提:薬事法の一部を改正する法律(平成18年法律第69号)による改正後の薬事法
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.25 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品副作用被害救済制度の給付請求と対象除外品目
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品副作用被害救済制度 / 請求手続き / 対象除外品目
医薬品副作用被害救済制度に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 一般用医薬品の使用による副作用被害への救済給付の請求に当たっては、医師の診断書、要した医療費を証明する書類(領収書等)などのほか、その医薬品を販売等した薬局開設者、医薬品の販売業者の作成した販売証明書等が必要となる。 b 給付の種類としては医療費、医療手当、障害年金、障害児養育年金等があり、すべて請求期限は定められていない。 c 殺虫剤・殺鼠剤、殺菌消毒剤は救済制度の対象とならないが、一般用検査薬は救済制度の対象となる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品副作用被害救済制度は、適正使用にもかかわらず生じた重篤な健康被害を迅速に救済する公的制度です。給付請求には医師の診断書や販売証明書等の書類が必要であり、医療費や医療手当など請求期限が厳密に定められている給付があります。また、人体に直接使用しない検査薬や殺虫剤・殺鼠剤などは救済対象から除外されています。
解き方
- 記述aについて、一般用医薬品の給付請求時に販売証明書等の提出が必要とされているか確認し、正しいと判断します。
- 記述bについて、医療費や医療手当等に請求期限(通常5年以内等)が設定されているか確認し、誤りと判断します。
- 記述cについて、一般用検査薬が救済制度の対象となるか除外対象であるかを確認し、誤りと判断します。
- 正・誤・誤の組み合わせとなっている選択肢2を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aが誤、cが正となっているため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、bが正となっているため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bおよびcが正とされているため誤りの組み合わせです。
覚えるポイント
- 一般用検査薬、殺虫剤・殺鼠剤、一部の殺菌消毒剤は副作用被害救済制度の対象外となります。
間違えやすいところ
- すべての給付で請求期限がないと誤解しやすいですが、医療費や医療手当には明確な請求期限が設けられています。
出題の前提:試験実施要領・手引き(医薬品副作用被害救済制度の請求手続および対象除外品目に関する規定)
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.25 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品副作用被害救済制度の費用負担と国庫補助
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品副作用被害救済制度 / 費用負担 / 拠出金 / 国庫補助
医薬品副作用被害救済制度に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。 救済給付業務に必要な費用は、( a )については、独立行政法人医薬品医療機器総合機構法第19条の規定に基づいて、製薬企業から年度ごとに納付される拠出金が充てられるほか、( b )については、その( c )相当額は、国庫補助により賄われている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品副作用被害救済制度の財源構造として、被害者に支給される「給付費」は製薬企業が納付する拠出金によって全額賄われます。一方、制度を運営するための「事務費」については、その2分の1相当額が国庫補助(国の予算)によって賄われ、残りが製薬企業からの拠出金等で賄われています。
解き方
- 製薬企業からの拠出金が充てられる費用(a)が「給付費」であることを特定します。
- 国庫補助の対象となる費用(b)が「事務費」であることを特定します。
- 事務費に対する国庫補助の割合(c)が「2分の1」であることを確認します。
- a:給付費、b:事務費、c:2分の1の組み合わせである選択肢3を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 拠出金が充てられるのは事務費ではなく給付費であり、国庫補助割合も誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aとbの費用区分が逆になっており誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが給付費、bが事務費、cが2分の1であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- cの補助割合が3分の1となっており誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bが医療費、cが4分の1となっており誤りです。
覚えるポイント
- 救済制度の給付費は全額「製薬企業の拠出金」、事務費は「2分の1が国庫補助」と整理して覚えます。
間違えやすいところ
- 給付費の一部に国庫補助が出ると混同しやすいですが、給付費は全額製薬企業の拠出金によって賄われます。
出題の前提:独立行政法人医薬品医療機器総合機構法第19条および登録販売者試験作成の手引き
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.26 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品PLセンターの役割と位置づけ
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品PLセンター / 製造物責任法 / 裁判外紛争解決手続(ADR)
医薬品PLセンターに関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。 ( a )により開設された医薬品PLセンターは、消費者(一般用医薬品を使用する生活者のほか、医療関係者も含む)が、医薬品又は医薬部外品に関する苦情について( b )と交渉するに当たって、公平・中立な立場で申立ての相談を受け付け、裁判に( c )解決に導くことを目的としている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
製造物責任法(PL法)の施行に伴い、裁判外紛争解決機関(ADR)として開設されたのが「医薬品PLセンター」です。医薬品PLセンターは業界団体である「日本製薬団体連合会」によって設置され、消費者と医薬品の「製造販売元の企業」との間の紛争を「裁判によらない」迅速・公平な合意により解決を図ります。
解き方
- 医薬品PLセンターを開設した組織(a)が「日本製薬団体連合会」であることを確認します。
- 苦情申立ての交渉の相手方(b)が「製造販売元の企業」であることを確認します。
- 紛争解決の手段(c)が裁判外紛争解決機関であるため「裁判によらない」であることを確認します。
- 日本製薬団体連合会、製造販売元の企業、よらない、の組み合わせである選択肢4を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 開設主体、交渉相手、裁判利用のいずれの記述も誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 開設主体が(財)友愛福祉財団となっており誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 交渉の相手方が厚生労働省となっており誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが日本製薬団体連合会、bが製造販売元の企業、cがよらないであり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 開設主体、相手方、裁判利用の記述がすべて誤りです。
覚えるポイント
- 医薬品PLセンターは日本製薬団体連合会が設置した裁判外紛争解決(ADR)機関です。
間違えやすいところ
- PMDA(医薬品医療機器総合機構)が開設した公的機関や裁判手続きと混同しないように注意が必要です。
出題の前提:製造物責任法および医薬品等安全性確保対策・医薬品PLセンター関連規定
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.26 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
小柴胡湯と間質性肺炎の安全対策の歴史
医薬品の適正使用と安全対策 · 小柴胡湯 / 間質性肺炎 / インターフェロン / 緊急安全性情報
一般用医薬品の安全対策に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。 小柴胡湯による( a )は、1991年4月以降、使用上の注意に記載されていたが、その後、小柴胡湯と( b )製剤の併用による( a )が報告されたことから、1994年1月、併用を禁忌とする旨、使用上の注意の改訂がなされた。しかし、それ以降も慢性肝炎患者が小柴胡湯を使用して( a )を発症し、死亡を含む重篤な転帰に至った例もあったことから、1996年3月、厚生省(現在の厚生労働省)より関係製薬企業に対して( c )が指示された。
解答・解説を表示
解答
1
解説
漢方製剤である小柴胡湯では、重篤な副作用として間質性肺炎が問題となりました。1994年にインターフェロン製剤との併用禁忌が指定された後も死亡例が発生したため、1996年3月に関係製薬企業に対して緊急安全性情報(イエローレター)の配布が指示されました。医薬品の安全対策の歴史における最重要事例の一つです。
解き方
- 小柴胡湯による重大な副作用(a)が「間質性肺炎」であることを特定します。
- 併用禁忌とされた相手方の医薬品(b)が「インターフェロン」製剤であることを特定します。
- 1996年3月に厚生省より指示された安全対策(c)が「緊急安全性情報の配布」であることを特定します。
- 間質性肺炎、インターフェロン、緊急安全性情報の配布、の組み合わせである選択肢1を選びます。
- 選択肢 1正解
- aが間質性肺炎、bがインターフェロン、cが緊急安全性情報の配布であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bの薬剤およびcの措置が事実と異なっており誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aの副作用が急性腎不全となっており誤りです。
- 選択肢 4不正解
- a、b、cのすべてが事実と異なっており誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aの副作用およびcの措置が誤りです。
覚えるポイント
- 小柴胡湯 = 間質性肺炎 = インターフェロン併用禁忌 = 緊急安全性情報(イエローレター)という連関を確実に記憶します。
間違えやすいところ
- 塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)による脳出血事例と混同しないよう区別して整理します。
出題の前提:医薬品の安全対策の歴史(厚生労働省・医薬品安全対策の変遷)
出典:長野県『2012年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:491KB) p.26 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
2012年度 長野県 後半
参照した公式資料
長野県が公開した2012年度 長野県 後半の問題・解答資料です。
- 試験問題 午後(PDF:491KB) ↗ — www.pref.nagano.lg.jp(PDF・27ページ)
- 正答一覧(PDF:72KB) ↗ — www.pref.nagano.lg.jp(PDF・1ページ)

