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2012年度 長野県 前半の概要
薬事法第1条(目的規定)の穴埋め
薬事に関する法規と制度 · 薬事法の目的 / 法第1条
次の記述は、薬事法(現・医薬品医療機器等法)第1条の条文である。( a )および( b )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせとして適切なものを1つ選べ。 第一条 この法律は、医薬品、医薬部外品、化粧品及び医療機器の品質、有効性及び( a )の確保のために必要な規制を行うとともに、指定薬物の規制に関する措置を講ずるほか、医療上特にその必要性が高い医薬品及び医療機器の研究開発の促進のために必要な措置を講ずることにより、( b )を図ることを目的とする。
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解答
2
解説
薬事法(医薬品医療機器等法)第1条は法の目的を定めており、医薬品等の「品質、有効性及び安全性」の確保と研究開発の促進等を通じて、最終的に「保健衛生の向上」を図ることを目的としています。
解き方
- 条文における確保すべき対象(品質、有効性及び〇〇)を確認し、aが「安全性」であることを導きます。
- 条文末尾の法の最終目的(〇〇を図ることを目的とする)を確認し、bが「保健衛生の向上」であることを導きます。
- 選択肢 1不正解
- bが「適正使用の推進」となっているため誤りです。法の最終目的は「保健衛生の向上」です。
- 選択肢 2正解
- aに「安全性」、bに「保健衛生の向上」が入るため正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bが「消費者の利益保護」となっているため誤りです。法の最終目的は「保健衛生の向上」です。
- 選択肢 4不正解
- aが「安定供給」、bが「適正使用の推進」となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが「安定供給」となっているため誤りです。正しくは「安全性」です。
答えの内訳
- a:安全性
- 薬事法第1条において、確保すべき要素として「品質、有効性及び安全性」が明記されています。
- b:保健衛生の向上
- 薬事法の究極的な目的として「保健衛生の向上を図ること」が規定されています。
覚えるポイント
- 第1条の3大要素は「品質」「有効性」「安全性」
- 法の究極の目的は「保健衛生の向上」
間違えやすいところ
- 「安定供給」や「適正使用の推進」などの似たような行政用語と混同しないように注意する。
出題の前提:薬事法第1条(平成18年法律第69号改正後)
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.4 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の販売・管理に関する規定の正誤
薬事に関する法規と制度 · 薬局管理者 / 情報提供義務 / 配置販売業 / 店舗管理者の義務
一般用医薬品の販売に関する次の記述(a〜d)の正誤について、薬事法の規定に照らし、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 店舗販売業の店舗管理者として3年以上業務に従事した登録販売者であれば、薬局の管理者になることができる。 b 店舗販売業者が第二類医薬品を販売する場合には、購入者側から相談がなくても薬剤師又は登録販売者に、その適正な使用のために必要な情報を提供させるよう努めなければならない。 c 配置販売業者は、特定の購入者の求めに応じて医薬品を開封して分割販売することは禁止されている。 d 店舗管理者は、その店舗に勤務する従業者を監督し、その店舗の構造設備及び医薬品その他の物品を管理し、その他その店舗の業務について、必要な注意をしなければならない。
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解答
4
解説
薬局は調剤を行う場所であるため管理者は薬剤師に限られます。また、医薬品のリスク区分に応じた情報提供義務(第二類は努力義務)、配置販売業における分割販売の禁止、店舗管理者の遵守事項などが厳格に定められています。
解き方
- 記述aについて、薬局管理者の要件を確認し、登録販売者は管理者になれないため「誤」と判断します。
- 記述bについて、第二類医薬品の情報提供は相談がなくても努力義務であるため「正」と判断します。
- 記述cについて、配置販売業者における開封分割販売の禁止規定を確認し「正」と判断します。
- 記述dについて、店舗管理者の義務規定の内容を確認し「正」と判断します。
- 選択肢 1不正解
- aが正、cおよびdが誤となっているため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aが正、bが誤となっているため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aが正、bおよびcが誤となっているため不適切です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bおよびdが誤となっているため不適切です。
答えの内訳
- a:誤
- 薬局の管理者は原則として薬剤師でなければならず、登録販売者が実務経験を積んでも薬局管理者になることはできません。
- b:正
- 第二類医薬品の販売にあたっては、購入者からの相談がなくても必要な情報を提供するよう努めなければならない(努力義務)と規定されています。
- c:正
- 配置販売業者は、医薬品を開封して分割販売すること(量り売りや小分け販売)が禁止されています。
- d:正
- 店舗管理者は、店舗の従業者の監督、構造設備や医薬品等の物品の管理、その他業務全般について必要な注意を払う義務があります。
覚えるポイント
- 薬局の管理者は薬剤師でなければならない(登録販売者は不可)
- 第二類医薬品の情報提供は努力義務、第一類は義務
- 配置販売業での医薬品の開封分割販売は禁止
間違えやすいところ
- 店舗販売業の管理者要件(登録販売者でも可能)と、薬局の管理者要件(薬剤師必須)を混同しないようにする。
出題の前提:薬事法第7条、第31条、第36条の6、第37条
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.4 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品と医療用医薬品の特徴と定義
薬事に関する法規と制度 · 店舗販売業の取扱い範囲 / 一般用医薬品の定義 / 検査薬の基準 / 効能効果の表現
一般用医薬品又は医療用医薬品に関する次の記述(a〜d)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 配置販売業は、一般用医薬品以外の医薬品の販売は認められておらず、薬局及び店舗販売業のみ、医療用医薬品を販売することができる。 b 効能効果の表現に関し、医療用医薬品では通常、診断疾患名(例えば、胃炎、胃・十二指腸潰瘍等)で示されているのに対し、一般用医薬品では、一般の生活者が判断できる症状(例えば、胃痛、胸やけ、むかつき、もたれ等)で示されている。 c 人体に直接使用されない検査薬で、検体の採取に身体への直接のリスクを伴う血液を検体とするものは、一般用医薬品として認められていない。 d 一般用医薬品とは、医薬品のうち、その効能及び効果において人体に対する作用が著しくないものであって、薬剤師その他の医薬関係者から提供された情報に基づく需要者の選択により使用されることが目的とされているものである。
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解答
3
解説
一般用医薬品は一般消費者が自らの判断と専門家の情報提供のもとで使用するものであり、作用が著しくなく、効能効果も自覚症状で表されます。また、侵襲性のある血液検査薬や、高度な管理を要する医療用医薬品は店舗販売業・配置販売業での取り扱いはできません。
解き方
- 記述aについて、店舗販売業で医療用医薬品を販売できるとする点が誤りであると見抜きます。
- 記述bについて、医療用医薬品(疾患名)と一般用医薬品(自覚症状)の効能効果表現の違いが正しいため「正」と判断します。
- 記述cについて、一般用検査薬の検体制限(尿や便は可、血液は不可)を確認し「正」と判断します。
- 記述dについて、法に定める一般用医薬品の定義と一致しているため「正」と判断します。
- 選択肢 1不正解
- aが正、cが誤となっているため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aが正、bおよびdが誤となっているため不適切です。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- cおよびdが誤となっているため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- bおよびcが誤となっているため不適切です。
答えの内訳
- a:誤
- 店舗販売業で販売できるのは一般用医薬品等であり、処方せん医薬品を含む医療用医薬品を販売することはできません。
- b:正
- 医療用医薬品は医師等の診断に基づくため診断疾患名で表現され、一般用医薬品は生活者が自ら判断できるよう症状で表現されます。
- c:正
- 血液を検体とするものは採取に身体への直接的リスク(針刺しなど)を伴うため、一般用検査薬としては認められていません。
- d:正
- 薬事法第4条第5項第4号における一般用医薬品の定義に合致した正しい記述です。
覚えるポイント
- 店舗販売業で医療用医薬品は販売できない(薬局のみ処方せん調剤等で扱う)
- 一般用検査薬で血液検体は認められない(尿・糞便等に限る)
- 一般用医薬品の効能表現は生活者が判断できる「症状」
間違えやすいところ
- 「店舗販売業でも医療用医薬品を扱える」と勘違いしやすい点に注意する。
出題の前提:薬事法第4条第5項第4号、一般用検査薬の取扱い通知
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
日本薬局方の定義
薬事に関する法規と制度 · 日本薬局方 / 法第41条
日本薬局方に関する次の記述について、( a )〜( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせとして適切なものを1つ選べ。 日本薬局方とは、薬事法第 41 条の規定に基づいて、厚生労働大臣が医薬品の( a )の適正を図るため、薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて、( b )について、必要な( c )及び標準的試験法等を定めたものである。
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解答
5
解説
日本薬局方は、厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて定める公定書であり、保健医療上重要な医薬品についてその性状および品質の適正を図るための規格・基準と標準的試験法等を定めています。
解き方
- 法第41条の条文において、目的となる適正化の対象が「性状及び品質」であることを確認します。
- 収載の対象が「すべての医薬品」ではなく「保健医療上重要な医薬品」であることを確認します。
- 定められる内容が「規格・基準及び標準的試験法等」であることを確認し、選択肢5を導きます。
- 選択肢 1不正解
- a、b、cのすべてが条文と異なっており誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが「用法及び用量」となっているため誤りです(正しくは「性状及び品質」)。
- 選択肢 3不正解
- bが「すべての医薬品」、cが「効能・効果」となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが「すべての医薬品」となっているため誤りです(正しくは「保健医療上重要な医薬品」)。
- 選択肢 5正解
- aに「性状及び品質」、bに「保健医療上重要な医薬品」、cに「規格・基準」が入り、すべて正確です。
答えの内訳
- a:性状及び品質
- 薬事法第41条第1項において「医薬品の性状及び品質の適正を図るため」と規定されています。
- b:保健医療上重要な医薬品
- すべての医薬品を収載するのではなく「保健医療上重要な医薬品」について定められています。
- c:規格・基準
- 日本薬局方には、必要な「規格・基準」及び標準的試験法等が定められています。
覚えるポイント
- 日本薬局方は「性状及び品質」の適正を図る規格・基準書
- 対象は「保健医療上重要な医薬品」(全医薬品ではない)
間違えやすいところ
- 「すべての医薬品」が収載されていると誤認しやすいので注意する。
出題の前提:薬事法第41条第1項
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品、医薬部外品、化粧品の異同と法規制
薬事に関する法規と制度 · 医薬品の定義(機械器具の除外) / 医薬部外品の承認と販売業 / 化粧品の承認と販売業
医薬品、医薬部外品又は化粧品に関する次の記述(a〜d)のうち、薬事法の規定に照らし、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 人の身体の機能に影響を及ぼすことが目的とされている物であれば、機械器具でも医薬品に該当する。 b 医薬部外品を製造販売する場合は、原則として品目ごとに承認を得る必要がある。 c 医薬部外品を販売する場合は、販売業の許可が必要である。 d 化粧品を製造販売する場合は、通常、医薬品のように品目ごとの承認を得る必要はなく、また、化粧品を販売する場合には、販売業の許可は必要ない。
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解答
3
解説
医薬品の定義では機械器具等が明確に除外されています。また、製造販売の品目承認については医薬品・医薬部外品は原則承認制、化粧品は届出制です。一方、販売業(流通小売り)の許可が必要なのは医薬品であり、医薬部外品や化粧品は許可不要で一般店舗でも販売可能です。
解き方
- 記述aについて、医薬品定義から機械器具等が除外されていることを確認し「誤」と判断します。
- 記述bについて、医薬部外品の製造販売は原則品目ごと承認であるため「正」と判断します。
- 記述cについて、医薬部外品の小売りには販売業許可が不要であるため「誤」と判断します。
- 記述dについて、化粧品の製造販売(承認不要・届出)および販売時の許可不要を確認し「正」と判断します。
- 正しい組み合わせはbとd(選択肢3)となります。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3正解
- bおよびdがともに正しいため、これが正答です。
- 選択肢 4不正解
- cが誤りであるため不適切です。
答えの内訳
- a:誤
- 医薬品の定義において「機械器具等を除く」と明確に除外規定が設けられています(機械器具等は医療機器等に該当)。
- b:正
- 医薬部外品を製造販売する場合には、厚生労働大臣が指定するものを除き、原則として品目ごとの承認が必要です。
- c:誤
- 医薬部外品を小売り・販売するにあたっては、医薬品のような販売業の許可は不要です。
- d:正
- 化粧品は原則として品目ごとの承認は不要(基準に適合したものの届出等)であり、販売にあたっても販売業の許可は不要です。
覚えるポイント
- 医薬品・医薬部外品・化粧品の定義において「機械器具等」は除外
- 医薬部外品および化粧品の「販売」に許可は不要
間違えやすいところ
- 「製造販売業の許可」と一般小売りの「販売業の許可」を混同しないようにする。
出題の前提:薬事法第2条、第14条、第24条
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
薬事法第56条に基づく販売・製造等の禁止医薬品
薬事に関する法規と制度 · 不正表示・不良医薬品 / 法第56条
次の医薬品(a〜d)のうち、薬事法第 56 条の規定により、販売、製造等が禁止されているものの正しい組み合わせを1つ選べ。 a 病原微生物その他疾病の原因となるものにより汚染され、又は汚染されているおそれがある医薬品 b 異物が混入し、又は付着している医薬品 c 着色のみを目的として、厚生労働省令で定めるタール色素が使用されている医薬品 d 習慣性があるものとして、厚生労働大臣が指定する医薬品
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解答
1
解説
薬事法第56条は公衆衛生上の危害を防止するため、不純物混入、病原体汚染、基準外色素使用などの不良医薬品について販売、授与、製造等の全面的な禁止を規定しています。
解き方
- 記述aが第56条の汚染医薬品に該当し販売等禁止であることを確認します。
- 記述bが第56条の異物混入・付着医薬品に該当し販売等禁止であることを確認します。
- 記述cは「省令で定めるタール色素(認められた色素)」であるため第56条違反ではないと判断します。
- 記述dは表示規定等の対象(習慣性医薬品)であり第56条の禁止対象ではないと判断します。
- 禁止対象であるaとbの組み合わせ(選択肢1)を選択します。
- 選択肢 1正解
- aおよびbが法第56条で禁止されている事項に該当するため正解です。
- 選択肢 2不正解
- dは法第56条による販売等禁止医薬品には該当しないため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- cは法定のタール色素であり禁止対象ではないため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- cおよびdはいずれも第56条による販売等禁止医薬品に該当しないため不適切です。
答えの内訳
- a:該当する(禁止される)
- 病原微生物その他疾病の原因となるものにより汚染され、または汚染されているおそれがある医薬品は、第56条第2号により製造・販売等が禁止されています。
- b:該当する(禁止される)
- 異物が混入し、または付着している医薬品は、第56条第3号により製造・販売等が禁止されています。
- c:該当しない(禁止されない)
- 厚生労働省令で定めるタール色素(法定色素)を使用することは認められており、禁止されるのは「省令で定めるタール色素以外のタール色素」が使用されている医薬品です。
- d:該当しない(禁止されない)
- 習慣性があるものとして厚生労働大臣が指定する医薬品(法第50条等の指定医薬品)は直接の容器等への記載義務が課されますが、直ちに製造・販売等が全面禁止されるものではありません。
覚えるポイント
- 販売等禁止は「省令で定めるタール色素以外」が使われた医薬品
- 病原体汚染・おそれ、異物混入は販売等禁止
間違えやすいところ
- 「省令で定めるタール色素が使用されている医薬品」を禁止医薬品と読み違えないように注意する。
出題の前提:薬事法第56条
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
無承認無許可医薬品の指導取締り(医薬品の範囲に関する基準)
薬事に関する法規と制度 · 医薬品の範囲に関する基準 / 成分本質 / 医薬品的な形状 / 医薬品的な用法用量
「医薬品の範囲に関する基準」(昭和 46 年6月1日付け薬発第 476 号厚生省薬務局長通知「無承認無許可医薬品の指導取締りについて」の別紙)に関する次の記述(a〜d)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 食品である旨が明記されている製品であっても、含有する成分によっては、医薬品と判断されることがある。 b 顆粒剤の形状をしている製品は、食品である旨が明記されているものであっても、その形状のみをもって医薬品と判断される。 c 製品から専ら医薬品として使用される成分本質が検出されなくても、含有または配合されている旨が標榜・表示されている場合には、当該成分本質を含むものとみなして本基準が適用される。 d 「食前」「食間」「食後」のように服用時期の記載をしている製品は、医薬品的な用法用量の記載があるとして本基準が適用される。
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解答
3
解説
無承認無許可医薬品の指導取締りにおける「医薬品の範囲に関する基準」では、「成分本質(原材料)」「効能効果」「用法用量」「形状」の4要素から総合的に医薬品に該当するか否かを判断します。形状については食品表示があれば形状のみで医薬品と判断されることはありません。
解き方
- 記述aについて、食品表示があっても専ら医薬品成分を含めば医薬品と判断されるため「正」と判定します。
- 記述bについて、食品表示があれば顆粒剤等の形状のみをもって医薬品と判断されることはないため「誤」と判定します。
- 記述cについて、成分の標榜表示があれば検出されずとも含むものとみなす規定があるため「正」と判定します。
- 記述dについて、食前・食間・食後等の時期指定は医薬品的用法用量とみなされるため「正」と判定します。
- 選択肢 1不正解
- bが正、dが誤となっているため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- bが正、cおよびdが誤となっているため不適切です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、bが正となっているため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- dが誤となっているため不適切です。
答えの内訳
- a:正
- 「食品」と標榜されていても、「専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)」を含む場合は医薬品とみなされます。
- b:誤
- 錠剤、カプセル剤、顆粒剤等の形状であっても、食品である旨が明記されていれば、その形状のみをもって医薬品とは判断されません(形状規制の緩和)。
- c:正
- 成分が実際に検出されなくても、専ら医薬品成分を含む旨の表示や標榜があれば、当該成分を含むものとみなして本基準が適用されます。
- d:正
- 「食前」「食間」「食後」等の服用時期や服用の間隔を指定する表示は、医薬品的な用法用量とみなされます。
覚えるポイント
- 食品である旨の明記があれば、錠剤・カプセル・顆粒等の形状のみで医薬品とは判断されない
- 「食前」「食間」「食後」などの指示は医薬品的用法用量に該当する
間違えやすいところ
- 形状規制がかつてと異なり緩和されている点(形状のみでは医薬品とみなされない点)を見落とさないようにする。
出題の前提:昭和46年6月1日付け薬発第476号厚生省薬務局長通知「無承認無許可医薬品の指導取締りについて」
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
食品の分類と特定保健用食品等の概念
薬事に関する法規と制度 · 保健機能食品 / 健康食品の定義 / 特定保健用食品 / 健康増進法
食品に関する次の記述(a〜c)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 特別用途食品と特定保健用食品を総称して「保健機能食品」という。これらは食生活を通じた健康の回復を目的として摂取されるものである。 b 健康食品という言葉は、法令で定義された用語ではなく、単に一般的に用いられているものである。 c 特定保健用食品とは、身体の生理学的機能等に影響を与える保健機能成分を含む食品で、健康増進法の規定に基づき、特定の保健の用途に資する旨の表示が許可されたものである。
解答・解説を表示
解答
3
解説
食品のうち特定の保健・健康目的の表示ができる制度として「保健機能食品制度(特定保健用食品、栄養機能食品等)」があります。「健康食品」は法的な定義のない一般呼称であり、疾病の治療や「健康の回復」を標榜することは医薬品的な効能効果となるため認められません。
解き方
- 記述aについて、保健機能食品の構成および「健康の回復」を目的とするかを確認し、誤りと判断します。
- 記述bについて、「健康食品」の法的定義の有無を確認し、法令上の定義がないため「正」と判断します。
- 記述cについて、特定保健用食品の根拠法令(健康増進法)と表示許可の定義を確認し「正」と判断します。
- 選択肢 1不正解
- aが正、cが誤となっているため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aが正、bが誤となっているため不適切です。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bおよびcが正しいため不適切です。
答えの内訳
- a:誤
- 「保健機能食品」は特定保健用食品と栄養機能食品(制度創設時基準)等を指し、特別用途食品と特定保健用食品の総称ではありません。また、目的は健康の「維持・増進」等であり、「健康の回復」ではありません。
- b:正
- 「健康食品」という言葉は法令上で明確に定義されたものではなく、一般的な通称として用いられています。
- c:正
- 特定保健用食品は、身体の生理学的機能等に影響を与える成分を含み、健康増進法に基づき個別に用途表示が許可された食品です。
覚えるポイント
- 「健康食品」は法令上の定義語ではない
- 特定保健用食品は健康増進法に基づいて個別に許可を受ける
- 食品の目的は健康の「維持・増進」であり「健康の回復(治療)」ではない
間違えやすいところ
- 食品が「疾病の治癒・健康の回復」を標榜できると誤解しないこと(健康の回復は医薬品の領域)。
出題の前提:健康増進法、食品衛生法、保健機能食品制度関係通知
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬部外品の定義と取扱い
薬事に関する法規と制度 · 医薬部外品 / 表示義務 / 効能効果
医薬部外品に関する次の記述の正誤について、薬事法の規定に照らし、正しい組み合わせはどれか。 a 医薬部外品は、その効能効果が予め定められた範囲内であって、成分や用法等に照らして人体に対する作用が緩和であることを要件として、医薬品的な効能効果を表示・標榜することが認められている。 b 化粧品としての使用目的を有する医薬部外品については、薬用石けん、薬用歯みがき類等として表示することが認められているものがある。 c 医薬部外品のうち、衛生害虫類の防除のため使用される製品群については、用法用量や使用上の注意を守って適正に使用することが他の医薬部外品と比べてより重要であるため、各製品の容器や包装等に識別表示がなされることとされている。 d 医薬部外品のうち、かつては医薬品であったが医薬部外品へ移行された製品群については、用法用量や使用上の注意を守って適正に使用することが他の医薬部外品と比べてより重要であるため、各製品の容器や包装等に識別表示がなされることとされている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬部外品は人体に対する作用が緩和なものであり、あらかじめ定められた範囲内で医薬品的な効能効果を標榜できます。衛生害虫防除用や旧医薬品からの移行品群(指定医薬部外品)は適正使用の観点から識別表示が義務づけられています。
解き方
- 各記述a~dの内容を薬事法上の医薬部外品の定義および表示基準に照らし合わせて正誤を判定する。
- すべて正しい記述(正・正・正・正)であることを確認し、該当する選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- a、b、c、dのすべてが正しい記述であるため、正解となります。
- 選択肢 2不正解
- 記述bは化粧品的な医薬部外品(薬用化粧品類)の適正な説明であり、誤りではありません。
- 選択肢 3不正解
- 記述b、c、dはいずれも正しいため、この組み合わせは不適当です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは医薬部外品の効能効果の標榜要件として正しいため、この組み合わせは不適当です。
- 選択肢 5不正解
- 記述a、b、dはいずれも正しいため、この組み合わせは誤りです。
覚えるポイント
- 医薬部外品のうち新指定・新範囲医薬部外品は「指定医薬部外品」、防除用は「防除用医薬部外品」の識別表示が義務づけられています。
間違えやすいところ
- 医薬部外品は人体に対する作用が緩和ですが、すべてが無表示でよいわけではなく、特定の群には識別表示が必要な点を見落としやすいです。
出題の前提:薬事法(平成18年法律第69号改正後)第2条第2項、及び関連の医薬部外品表示基準
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
化粧品の定義(条文の穴埋め)
薬事に関する法規と制度 · 化粧品 / 定義 / 条文
次の記述は、薬事法第2条第3項の条文の一部である。( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。 第二条 3 この法律で「化粧品」とは、人の身体を( a )にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは( b )を健やかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、人体に対する作用が( c )ものをいう。
解答・解説を表示
解答
4
解説
化粧品は人の身体を「清潔」にし、美化・魅力を増し、容貌を変え、皮膚や「毛髪」を健やかに保つ目的で使用される物で、作用が「緩和な」ものと定義されています。
解き方
- 薬事法第2条第3項の条文規定に沿って空欄a、b、cに当てはまる語句を確認する。
- a=清潔、b=毛髪、c=緩和な となる組み合わせである選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aは「清潔」、cは「緩和な」が正しいため誤りです。「明らかな」は医薬品等の作用に関連し、化粧品には当てはまりません。
- 選択肢 2不正解
- aは「清潔」、bは「毛髪」が入るため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは「毛髪」、cは「緩和な」が入るため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aに「清潔」、bに「毛髪」、cに「緩和な」が入る正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 化粧品の定義条文:身体を「清潔」にし、皮膚若しくは「毛髪」を健やかに保つ、人体に対する作用が「緩和な」もの。
間違えやすいところ
- 医薬品や医薬部外品との比較で、化粧品の作用が「緩和な」ものであることを見落とし、「作用がない」などと誤解しないように注意します。
出題の前提:薬事法第2条第3項
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
劇薬の譲渡手続きと譲受文書の記載事項
薬事に関する法規と制度 · 毒薬・劇薬 / 譲渡手続 / 文書交付
劇薬に関する次の記述について、薬事法の規定に照らし、( )の中に入れるべき正しい字句はどれか。 医薬品販売業者は、劇薬を一般の生活者に対して販売又は授与する際には、当該医薬品を譲り受ける者から、品名、数量、使用目的、譲渡年月日並びに譲受人の氏名、住所及び( )が記載され、署名又は記名押印された文書の交付を受けなければならない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
薬事法第46条に基づき、毒薬又は劇薬を販売・授与する際は、危害防止の観点から譲受人の身元と適正な使用目的を確認するため、氏名・住所・職業等が記載され署名又は記名押印された文書の交付を受けなければなりません。
解き方
- 毒薬・劇薬の譲受文書に記載が義務づけられている法定事項を想起する。
- 品名、数量、使用目的、譲渡年月日、譲受人の氏名、住所、および「職業」が含まれることを確認し、4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 電話番号は法定の記載事項として規定されていません。
- 選択肢 2不正解
- 生年月日は法定の記載事項として規定されていません。
- 選択肢 3不正解
- 年齢自体は記載事項として規定されていません(14歳未満への交付禁止規定は別に存在します)。
- 選択肢 4正解
- 薬事法第46条において、譲受人の氏名、住所及び「職業」が法定記載事項と定められています。
覚えるポイント
- 毒薬・劇薬の譲渡文書記載事項:品名、数量、使用目的、譲渡年月日、譲受人の氏名・住所・職業(署名または記名押印)。
間違えやすいところ
- 14歳未満への交付が禁止されていることと混同して、文書に「年齢」を記載すると勘違いしやすいので注意が必要です。
出題の前提:薬事法第46条第1項・第2項
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品のリスク区分の定義
薬事に関する法規と制度 · 一般用医薬品のリスク区分 / 第二類医薬品 / 新一般用医薬品
一般用医薬品のリスク区分に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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解答
2
解説
第二類医薬品は、まれに入院相当以上の健康被害が生じる可能性がある成分を含むもので、日常生活に支障を来す程度の健康被害が生ずるおそれがある医薬品(第一類医薬品を除く)です。リスクが比較的低いものは第三類医薬品です。
解き方
- 各選択肢の記述について、薬事法における第1類、第2類、第3類医薬品の定義と照合する。
- 選択肢2は第三類医薬品の概念(健康被害リスクが比較的低いもの)を第二類医薬品として説明しているため、誤り(正解)と判断する。
- 選択肢 1不正解
- 第一類医薬品の定義として正しい記述です。
- 選択肢 2正解
- 健康被害が生ずるリスクが比較的低いものとして位置づけられているのは「第三類医薬品」であるため、誤った記述です。
- 選択肢 3不正解
- 第三類医薬品は、第一類医薬品及び第二類医薬品以外の一般用医薬品と定義されており、正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 新一般用医薬品は安全性確認等のため、承認後の一定期間(原則3年)は第一類医薬品に分類されるため、正しい記述です。
覚えるポイント
- リスク区分の定義:第一類=特に注意を要するもの、第二類=日常生活に支障を来す健康被害のおそれがあるもの(一類除く)、第三類=リスクが比較的低いもの(一類・二類以外)。
間違えやすいところ
- 第二類医薬品と第三類医薬品のリスク表現(副作用の程度とリスクの高低関係)を混同しないように整理して覚える必要があります。
出題の前提:薬事法第36条の7、薬事法施行規則別表第2・第3
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品のリスク区分と陳列・表示・見直し
薬事に関する法規と制度 · 陳列方法 / リスク区分変更 / 指定第二類医薬品 / 直接の容器の記載事項
一般用医薬品のリスク区分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 店舗販売業者は、一般用医薬品をその効能効果ごとに陳列すれば、リスク区分ごとに陳列しなくてもよい。 b 第三類医薬品に分類されている医薬品については、第一類医薬品に分類が変更されることはない。 c 一般用医薬品の直接の容器又は直接の被包に、リスク区分ごとに定められた事項を原則として記載することが義務づけられている。 d 第二類医薬品に分類された医薬品のうち、依存性・習慣性がある成分が配合されたものについては、薬剤師又は登録販売者による積極的な情報提供の機会がより確保されるよう、陳列方法を工夫する等の対応が求められる。
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解答
5
解説
一般用医薬品は購入者がリスクを識別できるようリスク区分ごとに陳列し、容器や被包に区分を表示しなければなりません。また安全性情報の集積に伴い上位区分へ変更されることがあり、濫用等の恐れがある成分については適切な陳列等の配慮が求められます。
解き方
- 記述a:効能効果ごとであってもリスク区分ごとに区別して陳列する義務があるため「誤」。
- 記述b:副作用等の新たな知見により第三類から第一類や第二類へ変更されることがあるため「誤」。
- 記述c:直接の容器等へのリスク区分の法定表示義務があるため「正」。
- 記述d:習慣性等の成分を含む指定第二類医薬品などは情報提供設備の近くに陳列する等の工夫が求められるため「正」。
- 正誤の組み合わせは「誤・誤・正・正」となり、選択肢5が合致する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aとbが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りで、cとdが正しいため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤りで、dが正しいため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが誤りで、cが正しいため不適当です。
- 選択肢 5正解
- a:誤、b:誤、c:正、d:正 の正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 一般用医薬品は効能効果別だけでなく、必ずリスク区分ごとに区別して陳列しなければなりません。
間違えやすいところ
- リスク区分は一度決まったら固定ではなく、市販後の知見に基づいて上位・下位双方に見直しがなされる点に注意します。
出題の前提:薬事法第50条、薬事法施行規則第218条の3、第218条の4等
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
添付文書等への記載禁止事項(条文の穴埋め)
薬事に関する法規と制度 · 記載禁止事項 / 薬事法第54条 / 添付文書
次の記述は、薬事法第 54 条の条文の一部である。( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。 第五十四条 医薬品は、これに添付する文書、その医薬品又はその容器若しくは被包(内袋を含む。)に、次に掲げる事項が記載されていてはならない。 一 当該医薬品に関し( a )又は( b )を招くおそれのある事項 二 第十四条又は第十九条の二の規定による承認を受けていない( c )(第十四条第一項又は第二十三条の二第一項の規定により厚生労働大臣がその基準を定めて指定した医薬品にあつては、その基準において定められた( c )を除く。) 三 (省略)
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解答
2
解説
薬事法第54条では、医薬品の添付文書や容器・被包等に、「虚偽」又は「誤解」を招くおそれのある事項や、承認を受けていない「効能又は効果」を記載することを厳格に禁止しています。
解き方
- 法第54条の条文構成を確認し、第1号の「虚偽又は誤解を招くおそれのある事項」を特定する。
- 第2号の「承認を受けていない効能又は効果」を特定する。
- a=虚偽、b=誤解、c=効能又は効果 となる選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- cは「効能又は効果」が入るため誤りです。
- 選択肢 2正解
- a=虚偽、b=誤解、c=効能又は効果 の正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bは「誤解」が入るため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aは「虚偽」、bは「誤解」、cは「効能又は効果」が入るため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aは「虚偽」、cは「効能又は効果」が入るため誤りです。
覚えるポイント
- 法第54条の記載禁止事項:第1号「虚偽又は誤解を招くおそれのある事項」、第2号「承認を受けていない効能又は効果」。
間違えやすいところ
- 第66条(虚偽・誇大広告の禁止)の「誇大」という語句と、第54条第1号の「誤解」という語句を取り違えないように区別します。
出題の前提:薬事法第54条第1号・第2号
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.9 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
容器・被包等による危険防止(条文の穴埋め)
薬事に関する法規と制度 · 容器・被包 / 不正表示の禁止 / 薬事法第57条
次の記述は、薬事法第 57 条の条文の一部である。( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。 第五十七条 医薬品は、その全部若しくは一部が有毒若しくは( a )な物質からなつているためにその医薬品を( b )上危険なものにするおそれがある物とともに、又はこれと同様のおそれがある容器若しくは被包(内袋を含む。)に収められていてはならず、また、医薬品の容器又は被包は、その医薬品の( c )を誤らせやすいものであつてはならない。
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解答
1
解説
薬事法第57条では、医薬品が有毒若しくは「有害」な物質により「保健衛生」上危険になるのを防ぐため容器や同封物を規制し、さらに「使用方法」を誤らせやすい容器等の使用を禁止しています。
解き方
- 法第57条の規定文から各空欄に入る語句を検討する。
- a=有害、b=保健衛生、c=使用方法 を確認し、選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- 条文通り、a=有害、b=保健衛生、c=使用方法 となる正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bは「保健衛生」、cは「使用方法」であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aは「有害」、bは「保健衛生」、cは「使用方法」であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aは「有害」が入るため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aは「有害」、cは「使用方法」が入るため誤りです。
覚えるポイント
- 法第57条:有毒・「有害」な物質により「保健衛生」上危険な容器等の禁止、及び「使用方法」を誤らせやすい容器等の禁止。
間違えやすいところ
- 第56条の製造等の禁止事項(病原微生物・異物混入等)と、第57条の容器・被包等の規制条文を混同しないように注意します。
出題の前提:薬事法第57条
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.9 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の適正な販売方法と景品類等の制限
薬事に関する法規と制度 · 販売方法の通達 / 抱き合わせ販売 / 景品付き販売 / 店舗販売業
医薬品の販売方法に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a 購入者の利便性のためであったとしても、効能効果が重複する医薬品を組み合わせて販売することは不適当である。 b 店舗販売業において、許可を受けた店舗以外の出張所に医薬品を陳列し、そこを拠点として販売に供してもよい。 c 医薬品を懸賞や景品として授与することは、サンプル品を提供するような場合を除き、原則として認められていない。 d キャラクターグッズ等の景品類を提供して一般用医薬品を販売することは、いかなる場合であっても認められない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品は生命関連製品であるため、効能効果が重複するセット販売や安易な使用を助長する懸賞・景品としての授与は制限されます。また、店舗販売業は許可を受けた店舗においてのみ医薬品を陳列・販売できます。
解き方
- 記述a:副作用のリスクを高めるため効能効果が重複する組み合わせ販売は不適当であり「正」。
- 記述b:店舗以外の出張所等に医薬品を陳列・拠点販売することは認められないため「誤」。
- 記述c:医薬品を懸賞や景品として授与することは安易な使用を助長するため原則禁止(サンプル提供等の正当な場合を除く)であり「正」。
- 記述d:景品表示法等の基準に合致する適正な景品提供まで「いかなる場合であっても認められない」わけではないため「誤」。
- 正しい組み合わせは a と c(選択肢2)となる。
- 選択肢 1不正解
- 記述bは許可店舗外での販売を肯定しており誤りです。
- 選択肢 2正解
- 記述a、cともに適正な医薬品販売方法の指針に合致しており正しいです。
- 選択肢 3不正解
- 記述b、dはいずれも誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述dは「いかなる場合であっても認められない」とする点が誤りです。
覚えるポイント
- 医薬品そのものを懸賞や景品とすることは原則不可ですが、医薬品購入者への通常の景品類提供(グッズ等)は公正競争規約等の範囲内であれば認められます。
間違えやすいところ
- 「医薬品を景品として提供すること」と「医薬品の購入者に景品(グッズ)を提供すること」のルールの違いを混同しないように整理しましょう。
出題の前提:薬事法における店舗販売業の許可基準および無承認無許可医薬品等の指導取締り通知、医薬品の適正販売指導基準
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.9 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品等の広告規制
薬事に関する法規と制度 · 広告の該当性 / 未承認医薬品の広告禁止 / 適正広告
医薬品等の広告に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 一般用医薬品の販売広告としては、マスメディアを通じて行われるものが該当するが、店舗において掲示されるポスター等は含まれない。 b 承認前の医薬品については、効能又は効果に関する広告のみが認められている。 c 健康食品の広告宣伝で、医薬品的な効能効果が標榜または暗示されている場合は、医薬品に該当する要素とみなされる。 d 承認されている効能効果のうち、一部のみを抽出した広告を行うことは、ある疾病や症状に対して特に優れた効果を有するかのような誤認を与えるおそれがあり不適当である。
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬品等の広告は顧客の購買意欲を高める性質を持ち、特定商品の販売促進を意図する媒体全てが対象となります。未承認医薬品の広告は禁止されており、健康食品に医薬品的な効能効果を標榜・暗示することは無承認無許可医薬品とみなされます。
解き方
- 記述aについて、チラシや店頭POP、ポスター等も広告に該当するため誤りと判断します。
- 記述bについて、承認前の医薬品はいかなる事項であっても広告してはならないため誤りと判断します。
- 記述c及びdについて、医薬品的な標榜の判断基準や一部抽出による誤認防止の観点からいずれも正しいと判断し、正答を導きます。
- 選択肢 1不正解
- 記述a及びbが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤り、記述cが正しいため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが誤り、記述c及びdが正しいため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが誤り、記述c及びdが正しいため不正解です。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- チラシ、パンフレット、店頭POPやポスター等もすべて広告の対象に含まれます。
- 承認前の医薬品については、名称・製造方法・効能効果等を含め一切の広告が禁止されています。
間違えやすいところ
- マスメディア以外の店内掲示物を広告から除外してしまう誤りに注意が必要です。
出題の前提:薬事法第66条(誇大広告等)、第68条(承認前の医薬品等の広告の禁止)
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品等適正広告基準
薬事に関する法規と制度 · 適正広告基準 / 効能効果の保証 / 使用前後の写真
医薬品等適正広告基準に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 医薬品の有効性又は安全性について、それが確実であることを保証するような表現がなされた広告は認められない。 b 医師による診断・治療によらなければ一般に治癒が期待できない疾患(例えば、心臓病)について、自己治療が可能であるかの広告表現は認められない。 c 医薬品の有効性について、使用前・使用後を示した写真を掲げることは、効能効果の保証表現とはならず、虚偽又は誇大な広告とはみなされない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品等適正広告基準では、医薬品の有効性や安全性について確実であると保証する表現や、医師の専門的治療が必要な疾患について自己治療可能と誤認させる表現を禁じています。使用前後の写真も効果を保証する表現とみなされ認められません。
解き方
- 記述aについて、有効性・安全性の確実な保証表現は認められないため正しいと判断します。
- 記述bについて、心臓病等の専門医の診断・治療が必要な疾患に対する自己治療標榜は禁止されているため正しいと判断します。
- 記述cについて、使用前後の写真等は効能効果の保証表現となり原則として認められないため誤りと判断します。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが正しく、記述cが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが正しく、記述cが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述a及びbが正しいため不正解です。
覚えるポイント
- 「絶対効く」「安全です」などの保証的表現や、使用前後の比較写真は不適正な広告とみなされます。
間違えやすいところ
- 写真や図面を用いた客観的表現であっても、使用前後の比較は効果保証とみなされる点を見落とさないようにします。
出題の前提:医薬品等適正広告基準(昭和55年10月9日薬発第1339号厚生省薬務局長通知)
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
行政庁の監視指導及び処分
薬事に関する法規と制度 · 構造設備改善命令 / 管理者の変更命令 / 業務停止命令
行政庁の監視指導及び処分に関する次の記述のうち、薬事法の規定に照らし、正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 店舗販売業の店舗管理者について、薬事に関する法令に違反する行為があったとき、又はその管理者が管理者として不適当であると認めるときは、店舗販売業者に対して、管理者の解雇を命ずることができる。 b 薬局開設者に対して、その構造設備によって不良医薬品を生じるおそれがある場合には、その構造設備の改善を命ずることができる。 c 薬局開設者が、薬事監視員による立入検査や収去を拒んだり、妨げたり、忌避した場合、当該施設の全部若しくは一部の使用を禁止することができる。 d 配置販売業の配置員がその業務に関し、薬事に関する法令に違反する行為があったときは、その配置販売業者に対して、期間を定めてその配置員による配置販売の業務の停止を命ずることができる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
都道府県知事等の行政庁は、医薬品の品質確保や保健衛生上の危害防止のため、薬局や医薬品販売業者に対して構造設備の改善命令、管理者の変更命令、業務停止命令などの監督処分を行う権限を有しています。
解き方
- 記述aを検証:行政庁が命ずることができるのは「管理者の変更」であり、私人間の雇用関係を終了させる「解雇」を命ずることはできないため誤りです。
- 記述bを検証:構造設備が基準に適合しない場合や不良医薬品を生じるおそれがある場合、構造設備の改善命令を出すことができるため正しいです。
- 記述cを検証:立入検査や収去の拒否・忌避等に対しては罰則が適用されるが、それ自体を直接の事由として施設使用禁止を命ずる規定ではないため誤りです。
- 記述dを検証:配置員に法令違反行為があった場合、配置販売業者に対して期間を定めた当該配置員の業務停止命令ができるため正しいです。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが含まれているため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述a及びcが含まれているため不正解です。
- 選択肢 3正解
- 記述b及びdが正しいため、これが正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述cが含まれているため不正解です。
覚えるポイント
- 行政命令として出せるのは「管理者の変更命令」であり、「解雇命令」ではありません。
間違えやすいところ
- 管理者を辞めさせる権限があると考えて「解雇を命ずることができる」を正しいと誤認しやすい点に注意が必要です。
出題の前提:薬事法第71条(管理者の変更命令)、第72条(改善命令等)、第73条(配置員の業務停止命令)
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
苦情相談窓口の体制と機能
薬事に関する法規と制度 · 国民生活センター / 消費生活センター / 苦情相談体制
苦情相談窓口に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 生活者からの苦情を端緒として、薬事法違反が見出されることはない。 b 消費生活センターには薬事監視員が配属されていないため、医薬品に関する相談は受けていない。 c 独立行政法人国民生活センターは、生活者へのアドバイスを行うほか、必要に応じて行政庁への通報を行っている。 d 医薬品の販売関係の業界団体において、一般用医薬品の販売等に関する苦情相談窓口を設置し、自主的なチェックを図る取組もなされている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
生活者からの苦情や相談は法令違反等の発見の契機となり得ます。消費生活センターや国民生活センター等の公的機関のほか、販売関係業界団体等でも苦情相談窓口を設置して適正な販売や指導・自主チェックに努めています。
解き方
- 記述aを検証:生活者からの苦情や相談を契機として法令違反が発覚することは少なくないため誤りです。
- 記述bを検証:消費生活センターでも医薬品に関する苦情・相談を受け付けており、必要に応じて関係機関と連携しているため誤りです。
- 記述cを検証:国民生活センターは生活者への助言や行政庁への情報提供・通報を行うため正しいです。
- 記述dを検証:業界団体による苦情相談窓口の設置など、自主的な適正化に向けた取組が行われているため正しいです。
- 選択肢 1不正解
- 記述a及びbがいずれも誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4正解
- 記述c及びdがいずれも正しいため、これが正解です。
覚えるポイント
- 消費生活センター等には医薬品に関する多様な相談が寄せられ、関係行政機関とも連携しています。
間違えやすいところ
- 消費生活センターが医薬品を扱わないと勘違いしないようにします。
出題の前提:医薬品販売制度及び苦情相談窓口等の運用基準
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の本質とリスク管理
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 情報の重要性 / 市販後安全管理
医薬品に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 医薬品は人体にとっては異物(外来物)であるが、一般用医薬品は人体に及ぼす作用がすべて解明されているため、副作用を生じるおそれはない。 b 医薬品は、効能効果、用法用量、副作用等の必要な情報が伴わなければ、単なる薬物に過ぎない。 c 医薬品は市販後にその有効性、安全性等の確認が行われる仕組みはなく、リスク区分の見直しが行われることはない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品は生命関連製品であり、すべて解明されているわけではないため常に副作用のリスクが伴います。有効性や安全性に関する適切な情報と一体になって初めて医薬品として有用に機能します。市販後も安全性情報の収集やリスク区分の見直しが実施されます。
解き方
- 記述aを検証:一般用医薬品であっても人体の作用が全て解明されているわけではなく、副作用の恐れはあるため誤りです。
- 記述bを検証:適切な情報が伴って初めて安全に使用できるため、情報がなければ単なる薬物に過ぎないとする記述は正しいです。
- 記述cを検証:市販後調査や安全性情報の収集が行われ、必要に応じてリスク区分の見直しが行われるため誤りです。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが正しく、記述cが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述a及びcが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤り、記述bが正しいため不正解です。
覚えるポイント
- 「医薬品は情報と一体となって初めてその価値を発揮する」という基本理念を押さえましょう。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品なら作用が完全に解明されているという誤った思い込みに注意してください。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品の本質)
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の特性と専門家の責務
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 一般用医薬品のリスク / 添付文書の改訂 / 専門家の役割
医薬品に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 一般用医薬品は、医療用医薬品と比較すると保健衛生上のリスクは相対的に高い。 b 医薬品の販売時の取扱い、製品の成分分量、効能効果、用法用量、使用上の注意等が変更となった場合は、それが添付文書や製品表示の記載に反映される。 c 一般用医薬品の販売に従事する専門家においては、常に医薬品に関する新しい情報の把握に努める必要がある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用医薬品は生活者が自己判断で使用する性質上、医療用医薬品と比較して保健衛生上のリスクは相対的に低く設定されています。安全性情報等の変更は添付文書等に反映されるため、専門家は常に最新情報の把握に努める必要があります。
解き方
- 記述aを検証:一般用医薬品は医療用医薬品と比べて保健衛生上のリスクが「相対的に低い」ため誤りです。
- 記述bを検証:効能効果や使用上の注意等の改訂情報は速やかに添付文書や外箱表示等に反映されるため正しいです。
- 記述cを検証:販売に従事する専門家(登録販売者・薬剤師)は最新の医薬品情報を常に把握する努力が求められるため正しいです。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが正、cが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りで、記述cが正しい記述であるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが誤りで、記述bが正しい記述であるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述b及びcがいずれも正しいため不正解です。
覚えるポイント
- 一般用医薬品のリスクは医療用医薬品と比較すると「相対的に低い」と位置づけられています。
間違えやすいところ
- リスクの「高低」の比較対象(医療用医薬品との比較)を取り違えないようにします。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(医薬品の特性と専門家の役割)
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の副作用の定義(PMDA法)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 副作用の定義 / PMDA法 / 適正な使用目的
医薬品の副作用に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 我が国では、「( a )医薬品が適正な( b )に従い適正に使用された場合においてもその( a )医薬品により人に発現する有害な反応」(独立行政法人医薬品医療機器総合機構法第4条第6項)を、医薬品の副作用と定義している。
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解答
2
解説
独立行政法人医薬品医療機器総合機構法(PMDA法)第4条第6項において、「副作用」とは「許可医薬品が適正な使用目的に従い適正に使用された場合においてもその許可医薬品により人に発現する有害な反応」と明確に定義されています。
解き方
- 条文の冒頭「( a )医薬品」の箇所を確認し、救済制度の対象でもある「許可」医薬品が入ることを特定します。
- 続く「適正な( b )に従い」の箇所について、条文上の定義語である「使用目的」が入ることを確認します。
- a=許可、b=使用目的 の組み合わせである選択肢2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aは「許可」、bは「使用目的」であるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- a=許可、b=使用目的であり、条文の規定通りで正解です。
- 選択肢 3不正解
- aは「許可」であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bは「使用目的」であるため誤りです。
覚えるポイント
- PMDA法第4条第6項における副作用の定義:「許可医薬品」「適正な使用目的」というキーワードを確実に覚えます。
間違えやすいところ
- 「適正な用法用量」ではなく条文上は「適正な使用目的」と規定されている点に注意が必要です。
出題の前提:独立行政法人医薬品医療機器総合機構法第4条第6項
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
アレルギー(過敏反応)の特徴
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · アレルギー / 添加物 / 原材料 / 外用薬
アレルギー(過敏反応)に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 医薬品の中には、鶏卵や牛乳等を原材料として作られているものがあるが、それらに対してアレルギーのある人が使用してもアレルギーを生じることはない。 b 薬理作用がない添加物は、アレルギーを引き起こさない。 c 普段は医薬品にアレルギーを起こしたことがない人でも、病気等に対する抵抗力が低下している状態などの場合には、アレルギーを生じることがある。 d アレルギーは内服薬だけでなく、外用薬でも引き起こされることがある。
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解答
4
解説
医薬品によるアレルギーは有効成分のみならず配合されている添加物や原材料(鶏卵・牛乳由来等)によっても引き起こされます。また、内服薬に限らず外用薬でも生じ、体調や抵抗力の低下等の要因によっても発症しやすくなります。
解き方
- 記述aを検証:鶏卵や牛乳由来の成分でアレルギー反応を起こすことがあるため誤りです。
- 記述bを検証:薬理作用のない添加物(色素、結合剤、防腐剤等)であってもアレルギーの原因となるため誤りです。
- 記述cを検証:体の抵抗力の低下や体調の変化によって通常は生じない人でもアレルギーを発症することがあるため正しいです。
- 記述dを検証:外用薬(軟膏、湿布薬等)であっても接触皮膚炎等のアレルギー反応が起きるため正しいです。
- 選択肢 1不正解
- 記述a及びbが誤り、記述dが正しい記述であるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述a及びbが誤り、記述cが正しい記述であるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが誤り、記述dが正しい記述であるため不正解です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述c及びdが正しいため不正解です。
覚えるポイント
- 添加物や食品由来原料(卵・牛乳など)でもアレルギーは生じます。
- 内服薬だけでなく外用薬でもアレルギー(接触皮膚炎等)は起こります。
間違えやすいところ
- 薬理作用がない添加物なら安全でアレルギーを起こさないと思い込んでしまう点に注意します。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(副作用の主な症状とアレルギー)
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.13 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の適正使用と乱用防止
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 適正使用 / 薬物乱用 / 小児への使用配慮
一般用医薬品の使用に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 選択された医薬品が適切でなく、症状が改善しないまま医薬品を使用し続けている場合、有害事象を招く危険性が増すばかりでなく、適切な治療の機会を失うことにもつながりやすい。 b 医薬品の販売等に従事する専門家は、乱用されることが知られている医薬品について、必要以上の大量購入を試みる不審な購入者に対して慎重に対処する必要がある。 c 小児への使用を避けるべき医薬品を「子供だから大人用のものを半分にして飲ませればよい」として服用させることは、有害事象につながる危険性が高い。 d 習慣性・依存性がある成分を含む一般用医薬品を乱用しても、薬物依存を生じることはない。
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解答
5
解説
一般用医薬品は適切な選択と用法の遵守が不可欠であり、自己判断による小児への転用や乱用目的での使用は重篤な健康被害や薬物依存を招く危険性があります。
解き方
- 記述aについて、漫然連用による有害事象の発生や受診機会の遅れが正しいか判定します。
- 記述bについて、不審な大量購入に対する登録販売者等の適切な対応義務を確認します。
- 記述cについて、小児に対する大人用医薬品の分割投与の危険性を確認します。
- 記述dについて、一般用医薬品の乱用による薬物依存形成の有無を判定します。
- 選択肢 1不正解
- aが正、dが誤であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cが正、dが誤であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bとcが正であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、dが誤であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤であり、正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- 不適切な医薬品の漫然とした連用は、副作用等の有害事象リスクを高めるだけでなく、本来受けるべき適切な医療の機会を逸することにつながります。
- b:正
- 乱用のおそれがある医薬品を大量・頻回に購入しようとする者に対しては、購入理由を確認するなど専門家として慎重な対応が求められます。
- c:正
- 小児は肝臓や腎臓等の生理機能が未発達であり、大人用の医薬品を適当に減量して服用させると予期せぬ有害事象を招く危険性が極めて高くなります。
- d:誤
- 一般用医薬品であっても、鎮咳去痰薬や催眠鎮静薬などに含まれる習慣性・依存性のある成分を乱用すると、精神的・身体的な薬物依存を生じます。
覚えるポイント
- 大人用の医薬品を小児に減量して服用させるのは厳禁であること
- 一般用医薬品でも習慣性・依存性成分の乱用により薬物依存を形成すること
間違えやすいところ
- 市販薬だから依存症にはならないと誤認してしまうこと
- 小児は体重比で大人用を減量すれば安全に飲めると誤解すること
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成24年版)「医薬品に共通する特性と基本的な知識」
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.13 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の用量設定と相互作用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 用法用量 / 相互作用 / 食品との相互作用
医薬品に関する次の記述a~cの正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 医薬品は、その目的とする効果に対して副作用が生じる危険性が最小限となるよう、使用する量や使い方が定められている。 b ハーブを含んでいる食品と、生薬成分が配合された医薬品を一緒に摂取しても、医薬品の効き目や副作用が増強することはない。 c 一般用医薬品の用法用量は、使用する人の生理機能を含めて、ある程度の個人差は折り込んで設定されている。
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解答
4
解説
医薬品の用法・用量は効果と安全性のバランスを考慮して設定されており、食品や生薬等との併用によって作用や副作用の増強が生じる可能性があります。
解き方
- 記述aについて、医薬品の用法用量が副作用リスクを最小限とするよう設定されているか確認します。
- 記述bについて、ハーブ成分と生薬成分・医薬品との相互作用の有無を検証します。
- 記述cについて、一般用医薬品の用量設定における個人差の考慮について確認します。
- 選択肢 1不正解
- aとcが正であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが正、bが誤であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤、cが正であるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが正であり、正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- 医薬品は、期待される薬効に対して副作用のリスクが最小限に抑えられるよう、適切な用法・用量が厳密に定められています。
- b:誤
- ハーブを含む食品(セントジョーンズワート等)や生薬成分は、医薬品の代謝酵素に影響を与えたり類似の作用を重複させたりして、効果や副作用を増強・減弱させることがあります。
- c:正
- 一般用医薬品の用法用量は、年齢や一般的な生理機能等の個人差をあらかじめ一定の安全域をもって折り込んだ上で設定されています。
覚えるポイント
- 食品やハーブ(健康食品)でも医薬品と相互作用を起こす場合があること
- 一般用医薬品の用法用量は一定の個人差をあらかじめ折り込んでいること
間違えやすいところ
- ハーブや食品であれば医薬品の作用に影響を与えないと思い込むこと
- 市販薬の用法用量が厳密すぎて個人差を一切許容していないと考えること
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成24年版)「医薬品に共通する特性と基本的な知識」
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
食品(アルコール)との相互作用と肝代謝
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用 / アルコール / 肝代謝 / 代謝産物
内服薬と食品との飲み合わせに関する次の記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを選びなさい。 「アルコールは主として( a )で代謝されるため、酒類(アルコール)をよく摂取する者では、その代謝機能が( b )ことが多い。その結果、代謝によって産生する物質(代謝産物)に薬効がある医薬品の場合には、( c )ことがある。」
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解答
1
解説
飲酒習慣によって肝臓の代謝酵素が誘導されている場合、原薬が代謝されてできる活性代謝物の産生が促進され、薬効が過剰に現れることがあります。
解き方
- アルコールが主として代謝される臓器が肝臓であることを特定します(a:肝臓)。
- 常用飲酒者における肝代謝機能の変化(酵素誘導により高まる)を確認します(b:高まっている)。
- 代謝産物が活性本体である医薬品において、代謝亢進により薬効が過剰となる影響を判定します(c:作用が強く出過ぎる)。
- 選択肢 1正解
- aが肝臓、bが高まっている、cが作用が強く出過ぎるであり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 習慣的飲酒者では肝代謝機能が誘導され「高まっている」ため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 習慣的飲酒者では代謝機能が「低下している」のではなく「高まっている」ため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- アルコールの主な代謝臓器は腎臓ではなく「肝臓」であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 代謝臓器は「肝臓」であり、代謝産物に薬効がある場合は効果が強まるため誤りです。
答えの内訳
- a:肝臓
- アルコールは主に肝臓の代謝酵素系(アルコール脱水素酵素やCYP等)によって代謝されます。
- b:高まっている
- 日常的に酒類を摂取する者では、肝臓の薬物代謝酵素が誘導されて代謝機能が高まっていることが多いです。
- c:作用が強く出過ぎる
- 代謝によって生成する代謝産物に薬効がある医薬品の場合、代謝が速まることで活性代謝物の血中濃度が急上昇し、作用が強く出過ぎることがあります。
覚えるポイント
- 習慣的飲酒により肝臓の代謝酵素が誘導されて代謝機能が高まること
- 代謝産物が活性を持つ薬物は、代謝亢進により作用が強く出過ぎるリスクがあること
間違えやすいところ
- アルコールの代謝臓器を排泄臓器である腎臓と混同すること
- 代謝機能が高まると常に薬効が弱くなると決めつけ、活性代謝物の存在を見落とすこと
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成24年版)「医薬品に共通する特性と基本的な知識」
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
小児の生理的特徴と医薬品使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児 / 年齢区分 / 吸収率 / 血液脳関門
小児に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 医薬品の使用上の注意等において「小児」という場合には、おおよその目安として 15 歳未満を指す。 b 5歳未満の幼児に使用される錠剤型の医薬品では、服用時に喉につかえやすいので注意するよう添付文書に記載されている。 c 小児は、大人と比べて身体の大きさに対して腸が短いため、服用した医薬品の吸収率が低い。 d 小児は、吸収されて循環血液中に移行した医薬品の成分が大人と比べて脳に達しにくい。
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解答
3
解説
小児は成人と比べて腸管が相対的に長く吸収率が高いこと、ならびに血液脳関門が未発達で中枢への移行性が高いなどの解剖・生理的特徴を有します。
解き方
- 記述aについて、医薬品における小児の定義(15歳未満)を確認します。
- 記述bについて、5歳未満の幼児における錠剤服用時の喉のつかえに関する注意記載を確認します。
- 記述cについて、小児の体格に対する腸の長さと吸収率の高さを判定します。
- 記述dについて、小児における血液脳関門の発達度合いと中枢移行性の高さを判定します。
- 選択肢 1不正解
- bが正であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aが正、dが誤であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bが正、cとdが誤であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aが正、cが誤であるため誤りの組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- 医薬品の添付文書等の使用上の注意において、「小児」はおおよその目安として15歳未満を指します。
- b:正
- 5歳未満の幼児では錠剤やカプセル剤等を喉につかえさせやすいため、服用に際して注意喚起がなされています。
- c:誤
- 小児は大人と比べて身体の大きさに対して腸が相対的に長く、粘膜からの医薬品の吸収率が相対的に高くなります。
- d:誤
- 小児は血液脳関門が未発達であるため、循環血液中に移行した医薬品の成分が中枢神経系(脳)に移行しやすく、副作用が現れやすいです。
覚えるポイント
- 医薬品における「小児」は15歳未満が目安であること
- 小児は体に対して腸が相対的に長く吸収率が高く、血液脳関門が未発達で脳に移行しやすいこと
間違えやすいところ
- 小児の腸が短いと思い込み、吸収率が低いと誤解すること
- 血液脳関門のバリア機能が小児でも大人と同等に働いていると錯覚すること
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成24年版)「医薬品に共通する特性と基本的な知識」
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
高齢者の生理的特徴と医薬品使用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 高齢者 / 年齢区分 / 嚥下機能 / 基礎疾患
高齢者に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 医薬品の使用上の注意等において「高齢者」という場合には、おおよその目安として 75 歳以上を指す。 b 高齢者は、喉の筋肉が衰えて飲食物を飲み込む力が弱まっている場合があるため、内服薬を使用する際に喉に詰まらせやすい。 c 高齢者によくみられる傾向として、細かい文字が見えづらく、添付文書や製品表示の記載を読み取るのが難しい場合等があり、情報提供や相談対応において特段の配慮が必要である。 d 高齢者は、基礎疾患を抱えていることが多く、一般用医薬品の使用によって基礎疾患の症状が悪化したり、治療の妨げとなる場合がある。
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解答
2
解説
医薬品における高齢者の定義はおおむね65歳以上であり、生理機能の低下、嚥下障害のリスク、合併する基礎疾患への影響に十分留意する必要があります。
解き方
- 記述aについて、医薬品添付文書等における「高齢者」の年齢基準(65歳以上)を確認します。
- 記述bについて、加齢に伴う嚥下能力の低下と喉の詰まりやすさを判定します。
- 記述cについて、視力低下による情報把握の困難さと専門家による配慮の必要性を確認します。
- 記述dについて、併発している基礎疾患への一般用医薬品の影響を検証します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、bが正であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、cが正であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、dが正であるため誤りの組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 医薬品の使用上の注意等における「高齢者」は、おおよその目安として65歳以上を指します(75歳以上ではありません)。
- b:正
- 加齢に伴い嚥下筋群が衰えて飲み込む力が弱まるため、内服薬が喉につかえたり誤嚥したりするリスクが高くなります。
- c:正
- 視力の低下等により添付文書の小さな文字を読めないことが多いため、専門家によるわかりやすい口頭説明などの配慮が必要です。
- d:正
- 高齢者は高血圧等の基礎疾患を有していることが多く、一般用医薬品の成分がその疾患に悪影響を及ぼすおそれがあります。
覚えるポイント
- 医薬品の使用上の注意等における高齢者の目安は「65歳以上」であること
- 高齢者は嚥下機能低下や基礎疾患の保有に注意が必要であること
間違えやすいところ
- 後期高齢者の定義である75歳以上と混同してしまうこと
- 高齢者は文字が読める前提で情報提供を行ってしまうこと
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成24年版)「医薬品に共通する特性と基本的な知識」
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.15 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
妊婦・授乳婦に対する医薬品使用の注意
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 妊婦 / 授乳婦 / 胎盤関門 / 催奇形性
妊婦及び妊娠していると思われる女性並びに授乳婦に関する次の記述a~dのうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 授乳婦の体に吸収された医薬品成分が乳汁中に移行することはないため、母乳を介して、乳児が医薬品成分を摂取することはない。 b 妊娠の有無については、購入者側にとって他人に知られたくない場合があることから、一般用医薬品の販売等において登録販売者が情報提供を行う際は十分に配慮することが望ましい。 c 母体が医薬品を使用した場合、胎盤関門により、胎児への医薬品成分の移行がどの程度防御されるかは全て解明されている。 d 医薬品には、妊婦が妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると胎児に先天異常を起こす危険性が高まるとされているものがある。
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解答
5
解説
妊婦への医薬品使用は胎盤関門を通過した胎児への影響(催奇形性等)に、授乳婦への使用は母乳への薬物移行による乳児への影響に配慮する必要があります。
解き方
- 記述aについて、医薬品成分の母乳中への移行性を確認します(移行するため誤り)。
- 記述bについて、妊娠に関するプライバシーへの配慮姿勢の妥当性を確認します(正)。
- 記述cについて、胎盤関門の解明度合い(未解明な点が多い)を確認します(誤)。
- 記述dについて、ビタミンA等の特定成分による過剰摂取と催奇形性リスクの関係を確認します(正)。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- aとcが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- aが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- cが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 5正解
- bとdがともに正しく、適切な組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 授乳婦が服用した医薬品の成分の一部は乳汁中に移行するため、母乳を介して乳児に摂取され影響を及ぼすことがあります。
- b:正
- 妊娠の有無は極めてプライベートな情報であるため、店舗での相談対応や情報提供時には周囲に配慮した丁寧なコミュニケーションが必要です。
- c:誤
- 胎盤関門による胎児への物質移行の仕組みや防御の度合いは、いまだ全てが解明されているわけではありません。
- d:正
- ビタミンA製剤など、妊娠前後の一定期間に過剰摂取すると胎児に先天異常(催奇形性)を引き起こす危険性がある成分が存在します。
覚えるポイント
- 授乳婦の体から母乳を介して薬物成分が乳児へ移行することがあること
- ビタミンAのように妊娠前後の過剰摂取で先天異常リスクを高める成分があること
間違えやすいところ
- 母乳には薬の成分が一切移行しないと思い込むこと
- 胎盤関門の防御機能が完全かつ全て解明されていると誤解すること
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成24年版)「医薬品に共通する特性と基本的な知識」
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.15 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
セルフメディケーションと一般用医薬品の役割
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · セルフメディケーション / 受診勧奨 / 医療用医薬品との併用
一般用医薬品に関する次の記述a~cの正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 医療機関や薬局で交付された薬剤を使用している人については、登録販売者において一般用医薬品との併用の可否を判断すべきであり、その薬剤を処方した医師若しくは歯科医師又は調剤を行った薬剤師に相談するよう説明する必要がない。 b 慢性疾患を持ちながら日常生活を送っている人は、その疾病の種類や程度によって、一般用医薬品を使用することにより症状が悪化することがある。 c セルフメディケーションの主役は、一般用医薬品の販売に従事する薬剤師や登録販売者である。
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解答
3
解説
セルフメディケーションの主体は自分自身の健康管理を行う生活者自身であり、専門家は処方薬との相互作用防止や適切な受診勧奨を含めて支援します。
解き方
- 記述aについて、医療機関から交付された薬剤がある場合の医師・薬剤師への相談案内義務を確認します。
- 記述bについて、基礎疾患・慢性疾患を持つ人に対する一般用医薬品の影響を判定します。
- 記述cについて、セルフメディケーションの定義における「主役」が誰であるかを確認します。
- 選択肢 1不正解
- bが正、cが誤であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aとcが誤であるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、bが正であるため誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- 医療用医薬品との相互作用や疾患への影響を避けるため、処方医や調剤薬剤師への事前相談を促す必要があります。
- b:正
- 高血圧や心臓病などの慢性疾患がある場合、一般用医薬品の成分が基礎疾患を悪化させることがあります。
- c:誤
- セルフメディケーションの主役は「一般の生活者(個々の消費者自身)」であり、専門家はその支援者・アドバイザーです。
覚えるポイント
- セルフメディケーションの主役は専門家ではなく「自分自身の健康に責任を持つ生活者自身」であること
- 処方薬を使用中の人には、処方した医師や薬剤師への相談を説明すること
間違えやすいところ
- 専門家が主役であると読み違えてしまうこと
- 登録販売者の判断だけで医療機関処方薬との併用を許可してよいと考えること
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成24年版)「医薬品に共通する特性と基本的な知識」
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
プラセボ効果の発現機序と特徴
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · プラセボ効果 / 心理的作用 / 客観的変化 / 望ましくない反応
プラセボ効果に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 医薬品を使用したとき、結果的又は偶発的に薬理作用によらない作用を生じることをプラセボ効果という。 b プラセボ効果は、医薬品を使用したこと自体による楽観的な結果への期待や、条件付けによる生体反応、時間経過による自然発生的な変化等が関与して生じると考えられている。 c プラセボ効果によってもたらされる反応や変化は、望ましいもの(効果)のみであり、不都合なもの(副作用)はない。 d プラセボ効果は主観的な変化だけでなく、客観的に測定可能な変化として現れることもある。
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解答
5
解説
プラセボ効果は期待感や条件付けなど心理的・生理的機序により生じ、望ましい改善反応だけでなく副作用様の不都合な反応や客観的数値の変化としても現れます。
解き方
- 記述aについて、薬理作用によらない作用というプラセボ効果の定義を確認します。
- 記述bについて、プラセボ効果に関与する期待や条件付けなどの背景要因を確認します。
- 記述cについて、望ましくない反応(副作用様症状)の発現可能性を検討します。
- 記述dについて、主観的感覚だけでなく客観的測定値への影響が生じるか判定します。
- 選択肢 1不正解
- cが誤であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bとdが正、cが誤であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aとdが正であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aとbが正、cが誤であるため誤りの組み合わせです。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- 薬理作用によらない暗示や心理的要因等により、偶発的あるいは結果的に生じる作用をプラセボ効果と呼びます。
- b:正
- 期待感、過去の経験による条件反射、自然緩解などの多様な要素が重なり合ってプラセボ効果が生じます。
- c:誤
- プラセボ効果には、望ましい効果だけでなく、不都合な症状(頭痛、胃不快感等の有害な反応・副作用様症状)も現れることがあります。
- d:正
- 気分の改善といった主観的変化のみならず、血圧や脈拍の変動など客観的に測定可能な数値として現れることもあります。
覚えるポイント
- プラセボ効果には望ましい効果だけでなく不都合な副作用様症状も含まれること
- プラセボ効果は主観的変化にとどまらず客観的測定値としても現れ得ること
間違えやすいところ
- プラセボ効果は良い効果だけが起こると思い込むこと
- プラセボ効果は気のせい(主観のみ)で客観的な数値変化は出ないと決めつけること
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成24年版)「医薬品に共通する特性と基本的な知識」
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の品質と保管・使用期限
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の品質 / 保管管理 / 使用期限
医薬品の品質管理及び保管・陳列、使用期限に関する次の記述(a〜c)について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品は適切な保管・陳列がなされていれば、経時変化による品質の劣化は避けられる。 b 医薬品は適切な保管・陳列がなされていなければ、人体に好ましくない作用をもたらす物質を生じることがある。 c 一般用医薬品は、購入後すぐに使用されるので、外箱等に記載されている使用期限から十分な余裕をもって販売されることは重要ではない。
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解答
1
解説
医薬品は時間の経過とともに徐々に分解や変質(経時変化)が進むため、適正に保管されていても永遠に品質が保たれるわけではありません。さらに高温・多湿・直射日光などの不適切な環境に置かれると分解が加速し、有効成分の低下だけでなく有害な分解生成物を生じる危険性があります。また一般用医薬品は常備薬として長期間保管されることも多いため、十分な使用期限の残存期間をもって販売する必要があります。
解き方
- 各記述について医薬品の品質・保管・使用期限の観点から正誤を判断します。
- 記述a:適正保管下でも経時変化による劣化は避けられないため誤りと判断します。
- 記述b:不適切な保管・陳列により有害物質が生じるおそれがあるため正しいと判断します。
- 記述c:購入後すぐに使い切るとは限らず常備薬として保管されるため十分な余裕が必要であり誤りと判断します。
- 以上より「誤、正、誤」に対応する選択肢1を正答と決定します。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが正、cが誤の組み合わせであり、すべての正誤判断が正しいため正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが正となっているため誤りです。適切な保管を行っていても経時変化による品質の劣化を完全に避けることはできません。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが正、記述bが誤となっているため誤りです。不適切な保管状態では人体に有害な物質が生成されることがあります。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよび記述cが正となっているため誤りです。一般用医薬品は家庭で常備されることも多いため、使用期限に十分な余裕をもって販売することが重要です。
覚えるポイント
- 医薬品は適切に保管されていても経時変化による劣化は避けられません。
- 使用期限は未開封状態で適切に保管された場合に品質が保証される期間です。
間違えやすいところ
- 適切に保管していれば品質劣化が起こらないと勘違いしやすいので注意が必要です。
出題の前提:平成24年度登録販売者試験問題 午前 問33(長野県)
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品販売時のコミュニケーション
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 情報提供 / コミュニケーション / 専門用語
一般用医薬品の販売時における購入者とのコミュニケーションに関する次の記述(a〜c)について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 必ずしも情報提供を受けた当人が医薬品を使用するとは限らないことを踏まえ、販売時のコミュニケーションを考える必要がある。 b 家庭における常備薬として購入されることも多いことから、購入者側の状況の把握に努めることが望ましい。 c 購入者に対する専門家からの情報提供は、専門用語のみを用いて説明することが重要である。
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用医薬品の販売における情報提供では、購入者自身が服用するとは限らず家族などの代理購入である場合も考慮し、実際の使用者に応じた確認を行う必要があります。また、専門用語をそのまま並べるのではなく、一般の生活者が正しく理解して医薬品を適正使用できるよう、分かりやすく平易な表現を用いて意思疎通を図ることが基本原則です。
解き方
- 記述aの検討:購入者本人が使用者とは限らないため、実際の使用者を意識したコミュニケーションが必要であり正しいと判定します。
- 記述bの検討:家庭での常備薬として購入される場合も含め、購入者側の状況を把握するよう努めることが望ましく正しいと判定します。
- 記述cの検討:情報提供は一般の生活者に理解しやすい平易な表現を用いるべきであり、専門用語のみを用いるとする記述は誤りです。
- 以上より「正、正、誤」となる選択肢1を選択します。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤となっており、すべての正誤判断が正しいため正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが誤、記述cが正となっているため誤りです。専門用語のみで説明すると購入者の理解を妨げます。
- 選択肢 3不正解
- 記述aおよび記述bが誤となっているため誤りです。使用者が代理人である可能性の考慮や状況把握への配慮は正しい対応です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤、記述cが正となっているため誤りです。情報提供は平易な言葉で行う必要があります。
覚えるポイント
- 情報提供の相手が使用者本人とは限らない点に配慮します。
- 医薬品の専門家は平易な言葉でわかりやすく説明する責任があります。
間違えやすいところ
- 専門知識を正確に伝えるために専門用語をそのまま用いるのが望ましいと誤認しないようにしましょう。
出題の前提:平成24年度登録販売者試験問題 午前 問34(長野県)
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.17 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品販売における専門家の対応
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 専門家の役割 / 適正使用 / 過量服用の防止
一般用医薬品の販売に従事する者の対応として、次のうち「適当でないもの」を1つ選びなさい。
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解答
3
解説
一般用医薬品は、定められた用法・用量を遵守することによってのみ有効性と安全性が確保されます。効果を急ぐあまり用量を増やしても薬効が強まる保証はなく、むしろ有害事象のリスクが跳ね上がります。登録販売者は、購入者が自己判断で過量服用することを防ぎ、定められた用法用量を正しく守るよう指導しなければなりません。
解き方
- 各選択肢の対応が医薬品の適正使用および登録販売者の責務に合致しているかを検討します。
- 選択肢1:症状の継続期間を確認することは重篤な疾患の見極めのために適切です。
- 選択肢2:価格だけでなく症状や体質に合った薬を選択できるよう促す対応は適切です。
- 選択肢3:定められた用量を超えて服用することを容認・推奨する説明は医薬品の適正使用に反し不適当です。
- 選択肢4:常備薬として購入された場合に、使用時に改めて添付文書を読むよう指導することは適切です。
- 以上より、適当でない対応である選択肢3を正答と判断します。
- 選択肢 1不正解
- 症状の持続期間を確認することは、受診勧奨の必要性を判断する上でも適切であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 購入者の状態に適合した製品を選択できるよう助言することは専門家として適切であるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- 定められた用量を超えて服用することは重篤な副作用を招く危険があるため、このような助言は不適当であり正解です。
- 選択肢 4不正解
- 購入時と使用時に時間差がある常備薬では、使用直前の添付文書確認を促すことは適切であるため誤りです。
覚えるポイント
- 医薬品の用法用量は有効性と安全性のバランスから設定されており、決して自己判断で増量してはなりません。
間違えやすいところ
- 早く治したいという顧客の要望に配慮して増量を認めてよいと誤解しないように注意してください。
出題の前提:平成24年度登録販売者試験問題 午前 問35(長野県)
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.17 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
サリドマイド薬害事件
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / サリドマイド / 催眠鎮静成分 / 催奇形性
サリドマイドに関する次の記述(a〜d)のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 妊娠している女性がサリドマイド製剤を摂取したことにより、出生児に四肢欠損や耳の障害等の先天異常が発生した。 b サリドマイド製剤については、一般用医薬品として販売されていた製品もあった。 c 日本では、西ドイツ(当時)の企業から初回の勧告があった後、速やかにサリドマイド製剤の販売停止措置が行われた。 d サリドマイドは催眠鎮静成分として承認されたが、副作用として血管新生を促進する作用もあった。
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解答
1
解説
サリドマイドは催眠鎮静成分として開発され、一般用医薬品の胃腸薬等にも配合されましたが、妊娠初期に服用することで胎児の血管新生を妨げる作用等により、四肢欠損や耳の奇形などの先天異常(フォコメリア等)を引き起こしました。西ドイツでの警告後、日本国内での対応・回収措置が大幅に遅れたことが被害を拡大させた要因とされています。
解き方
- 各記述の正誤を薬害サリドマイドの史実に基づき判定します。
- 記述a:催奇形性により四肢欠損や耳の障害が生じたことは正しい記述です。
- 記述b:催眠鎮静薬のほか、一般用医薬品の胃腸薬等にも配合されていたため正しい記述です。
- 記述c:西ドイツのレンツ警告後、日本での回収・販売停止対応は遅滞したため「速やかに」とする記述は誤りです。
- 記述d:サリドマイドの副作用機序は血管新生の「抑制(阻害)」であり、「促進」とする記述は誤りです。
- したがって正しい組み合わせは(a、b)であり、選択肢1が正答です。
- 選択肢 1正解
- aとbがともに正しい記述であり、正しい組み合わせとなっているため正解です。
- 選択肢 2不正解
- dが誤りです。サリドマイドは血管新生を促進するのではなく、妨げる(抑制する)作用があります。
- 選択肢 3不正解
- cが誤りです。日本では西ドイツでの回収勧告後、直ちには販売停止を行わず対応が遅れました。
- 選択肢 4不正解
- dが誤りです。サリドマイドの作用機序は血管新生の阻害です。
- 選択肢 5不正解
- cとdがともに誤りであるため不正解です。
覚えるポイント
- サリドマイドは一般用医薬品(胃腸薬等)にも配合されていました。
- 胎児の血管新生を妨げることによって先天異常(四肢欠損など)を引き起こしました。
間違えやすいところ
- 血管新生を「阻害」する作用を「促進」と記述する引っかけに注意してください。
出題の前提:平成24年度登録販売者試験問題 午前 問36(長野県)
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.17 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
スモン及びスモン訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / スモン / キノホルム / 副作用被害救済制度
スモン及びスモン訴訟に関する次の記述(a〜d)について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a スモン訴訟とは、亜急性脊髄視神経症の治療薬として販売されたキノホルム製剤を使用したことにより、副作用が発生したことに対する損害賠償訴訟である。 b スモン訴訟を契機として、生物由来製品による感染等被害救済制度の創設がなされた。 c スモン訴訟は各地の地裁及び高裁において和解が勧められているが、いまだ全面和解には至っていない。 d スモンの症状は、初期には腹部の膨満感から激しい腹痛を伴う下痢を生じ、次第に下半身の痺れや脱力、歩行困難等が現れる。
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解答
2
解説
スモン(亜急性脊髄視神経症)は、整腸剤として販売されていたキノホルム製剤の服用により引き起こされた薬害です。激しい腹痛・下痢に続いて下肢のしびれや歩行困難、視力障害等が生じました。スモン訴訟は1979年に全面和解が成立し、これを契機として1979年に医薬品副作用被害救済基金法が成立、副作用被害救済制度が創設されました。
解き方
- 記述aの検討:キノホルムはスモンの「治療薬」ではなく「整腸剤」として使用された結果スモンを発症したため誤りです。
- 記述bの検討:スモン訴訟を契機に創設されたのは医薬品副作用被害救済制度であり、生物由来製品感染等被害救済制度(CJD訴訟等が契機)ではないため誤りです。
- 記述cの検討:スモン訴訟は1979年に国および製薬企業との間で全面和解が成立しているため、いまだ全面和解に至っていないとする記述は誤りです。
- 記述dの検討:初期の腹部症状(下痢・腹痛)から次第に下半身の痺れ・麻痺・歩行困難が現れるという経過は正しく合致しています。
- 以上より「誤、誤、誤、正」である選択肢2が正答となります。
- 選択肢 1不正解
- bおよびcが正となっているため誤りです。スモン訴訟は全面和解が成立しており、契機となったのは副作用被害救済制度です。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが誤、cが誤、dが正の組み合わせであり、すべての正誤判断が正しいため正解です。
- 選択肢 3不正解
- aおよびcが正となっているため誤りです。キノホルムは整腸剤として使用され、スモン訴訟は全面和解済みです。
- 選択肢 4不正解
- b、cが正、dが誤となっているため誤りです。スモンの症状経過に関するdの記述は正しい内容です。
- 選択肢 5不正解
- aおよびbが正、dが誤となっているため誤りです。
覚えるポイント
- キノホルム製剤は「整腸剤」として販売されました。
- スモン訴訟を契機として1979年に医薬品副作用被害救済制度が創設されました。
- スモン訴訟は全面和解が成立しています。
間違えやすいところ
- キノホルムをスモンの原因物質ではなく治療薬であったとする引っかけ文に注意してください。
出題の前提:平成24年度登録販売者試験問題 午前 問37(長野県)
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.18 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
HIV訴訟と安全確保対策
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / HIV訴訟 / 血友病 / 血液製剤
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)訴訟と、それを契機としたHIV感染者に対する恒久対策及び医薬品の安全対策に関する次の記述(a〜c)について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a HIV訴訟は、白血病患者が、HIVが混入した原料血漿から製造された血液凝固因子製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。 b HIV感染者に対する恒久対策として、国はエイズ治療研究開発センター及び拠点病院の整備や治療薬の早期提供等の取り組みを推進してきている。 c 血液製剤の安全確保対策として、検査や献血時の問診の充実が図られるとともに、薬事行政組織の再編、情報公開の推進、健康危機管理体制の確立等がなされた。
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解答
4
解説
薬害HIV訴訟は、血友病患者がHIVに汚染された非加熱の血液凝固因子製剤の投与を受けたことでHIVに感染したことに対する損害賠償訴訟です。和解成立後、感染者に対するエイズ治療研究開発センターの設置や拠点病院の整備等の恒久対策が講じられました。また、安全対策として血液製剤の安全確保や問診充実、医薬品行政の組織改編(医薬品医療機器総合機構の設立等)が進められました。
解き方
- 記述aの検討:被害を受けた対象は「白血病患者」ではなく「血友病患者」であるため誤りです。
- 記述bの検討:恒久対策としてエイズ治療研究開発センターや拠点病院の整備、治療薬の早期提供等が推進されたため正しい記述です。
- 記述cの検討:献血時の問診や検査の充実、薬事行政の再編、情報公開や健康危機管理体制の確立が行われたため正しい記述です。
- 以上より「誤、正、正」である選択肢4が正答となります。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが正、記述bが誤となっているため誤りです。対象疾患は血友病であり、恒久対策の記述は正しいです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが正、記述cが誤となっているため誤りです。血液製剤の安全確保や薬事行政の再編は実際に実施されました。
- 選択肢 3不正解
- 記述bおよび記述cが誤となっているため誤りです。いずれもHIV訴訟を契機に進められた安全対策・恒久対策です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正の組み合わせであり、すべての正誤判断が正しいため正解です。
覚えるポイント
- 薬害HIV訴訟の対象は「血友病」患者に対する「非加熱血液凝固因子製剤」の投与です。
- 安全対策として検査・問診の充実、薬事行政組織の再編などが進められました。
間違えやすいところ
- 血友病と白血病を混同させる出題パターンに引っかからないよう注意しましょう。
出題の前提:平成24年度登録販売者試験問題 午前 問38(長野県)
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.18 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
CJD及びCJD訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害の歴史 / クロイツフェルト・ヤコブ病 / プリオン / 生物由来製品感染等被害救済制度
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)及びCJD訴訟に関する次の記述(a〜d)について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a CJD訴訟は、脳外科手術等に用いられたヒト乾燥硬膜を介してCJDに罹患したことに対する損害賠償訴訟である。 b CJDは、ウイルスが脳の組織に感染することによって発症する。 c CJDは、次第に認知症に類似した症状が現れ、死に至る重篤な神経難病である。 d CJD訴訟を契機に、独立行政法人医薬品医療機器総合機構による医薬品副作用被害救済制度の創設がなされた。
解答・解説を表示
解答
2
解説
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)は、異常プリオン蛋白質が脳内に蓄積することにより、認知症様症状や運動障害を急速に引き起こして死に至る致死性の神経変性疾患です。脳外科手術で用いられたヒト乾燥硬膜の移植を介して感染した患者らにより損害賠償訴訟が提起され、和解を経て「生物由来製品感染等被害救済制度」の創設や安全対策の強化が実現しました。
解き方
- 記述aの検討:脳外科手術等に用いられたヒト乾燥硬膜が原因となったため正しい記述です。
- 記述bの検討:CJDの原因はウイルスではなく「異常プリオン蛋白質」であるため誤りです。
- 記述cの検討:次第に認知症に類似した症状が現れ、急速に悪化して死に至る重篤な神経難病であるため正しい記述です。
- 記述dの検討:CJD訴訟を契機に創設されたのは「生物由来製品感染等被害救済制度」であり、医薬品副作用被害救済制度(スモン訴訟が契機)ではないため誤りです。
- 以上より「正、誤、正、誤」となる選択肢2が正答です。
- 選択肢 1不正解
- aが誤、bが正、dが正となっているため誤りです。原因物質はプリオンであり、創設されたのは生物由来製品の感染等被害救済制度です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤の組み合わせであり、すべての正誤判断が正しいため正解です。
- 選択肢 3不正解
- bが正、cが誤となっているため誤りです。ウイルス性疾患ではなく、認知症様症状が現れます。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、bが正、cが誤となっているため誤りです。ヒト乾燥硬膜が原因であり、ウイルス感染ではありません。
- 選択肢 5不正解
- cが誤、dが正となっているため誤りです。医薬品副作用被害救済制度はスモン訴訟を契機に創設されました。
覚えるポイント
- CJDの病原体はウイルスではなく「異常プリオン蛋白質」です。
- 原因医薬品(医療機器)は「ヒト乾燥硬膜」です。
- CJD訴訟を契機に「生物由来製品感染等被害救済制度」が創設されました。
間違えやすいところ
- 病原体をウイルスと混同しやすい点、スモン訴訟の「副作用救済制度」とCJD訴訟の「生物由来製品感染等被害救済制度」の対応関係の入れ替えに注意してください。
出題の前提:平成24年度登録販売者試験問題 午前 問39(長野県)
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.19 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
副作用の基本的知識
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 副作用の定義 / 眠気・口渇 / 適正使用
医薬品の副作用に関する次の記述(a〜c)について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 副作用のリスクを減らす観点から、緩和を図りたい症状が明確である場合は、なるべくその症状に合った成分のみを配合している医薬品を選択することが望ましい。 b 眠気や口渇は、医薬品を使用した際によく見られるため、副作用には含まれない。 c 医薬品の副作用被害は、医薬品が十分注意して使用されていれば起こりえない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品は本来の治療効果(主作用)だけでなく、望ましくない反応(副作用)を伴うリスクを常に有しています。目的とする症状が明確な場合は、必要のない成分を避けてリスクを低減させることが適正使用の基本です。また、日常的に自覚される眠気や口渇などの軽度な症状であっても副作用に含まれます。さらに、医薬品をどれほど十分に注意して適正に使用しても、個人の体質や健康状態により副作用を完全にゼロにすることはできません。
解き方
- 記述aの検討:不要な成分を避けることで副作用リスクを軽減できるため、症状に合った成分のみを配合した医薬品の選択は適切であり正しいと判断します。
- 記述bの検討:眠気や口渇も生体に生じる好ましくない反応であり、副作用に含まれるため「副作用には含まれない」とする記述は誤りです。
- 記述cの検討:医薬品を適正かつ慎重に使用したとしても副作用の発生を完全に防ぐことはできないため、「起こりえない」とする記述は誤りです。
- 以上より「正、誤、誤」である選択肢4が正答となります。
- 選択肢 1不正解
- 記述bおよび記述cが正となっているため誤りです。眠気や口渇も副作用であり、適正使用でも副作用は発生し得ます。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤、記述bが正となっているため誤りです。明確な症状に合わせた製品選択は望ましい対応です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが誤、記述cが正となっているため誤りです。副作用被害は細心の注意を払っていても生じる可能性があります。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが誤の組み合わせであり、すべての正誤判断が正しいため正解です。
覚えるポイント
- 不要な副作用を避けるため、緩和したい症状に特化した成分配合の製品を選ぶことが推奨されます。
- 眠気や口渇などの頻度の高い不都合な症状も副作用に該当します。
- 十分注意して適正に使用していても副作用を100%防ぐことは不可能です。
間違えやすいところ
- よくある軽い症状(眠気・口渇など)を「副作用ではない」と思い込んでしまう間違いに注意してください。
出題の前提:平成24年度登録販売者試験問題 午前 問40(長野県)
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.19 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
口腔の構造と唾液の機能
人体の働きと医薬品 · 歯の構造 / 舌の働き / 唾液の作用
口腔(歯、舌、唾液)に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 歯冠の表面は、セメント質で覆われ、体で最も硬い部分となっている。 b 歯は、歯髄によって上下の顎の骨に固定されている。 c 舌は、味覚を感知するほか、咀嚼された飲食物を攪拌して、唾液と混和させる働きがある。 d 唾液は、殺菌・抗菌物質を含んでおり、口腔粘膜の保護・洗浄、殺菌の作用がある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
歯冠の表面は体内最硬のエナメル質で覆われ、歯根は歯根膜を介して歯槽骨に固定されています。舌や唾液は消化と口腔内保全に寄与します。
解き方
- aを検討:歯冠表面を覆う体内で最も硬い組織はエナメル質(セメント質は歯根部を覆う)であるため誤り。
- bを検討:歯が顎の骨(歯槽骨)に固定されているのは歯根膜によるため、歯髄とする記述は誤り。
- cを検討:舌は味覚感知のほか、食物の撹拌・唾液との混和を担うため正しい。
- dを検討:唾液にはリゾチーム等の抗菌・殺菌物質が含まれ、粘膜保護・洗浄作用があるため正しい。
- 組み合わせが「誤・誤・正・正」となる選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤り、c・dが正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bが誤りでdが正しいため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りでcが正しいため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aおよびbが誤りでcが正しいため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正で合致しています。
覚えるポイント
- 歯冠表面はエナメル質、歯を骨に固定するのは歯根膜、歯髄は神経や血管が通る中心部です。
間違えやすいところ
- エナメル質とセメント質、歯髄と歯根膜の役割を取り違えないように注意が必要です。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の消化器系(口腔)の記述に基づく。
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.20 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
消化酵素の種類と作用
人体の働きと医薬品 · 消化酵素 / プチアリン / ペプシン / エレプシン / 膵液アミラーゼ
消化酵素に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a プチアリンは、デンプンをデキストリンや麦芽糖に分解する。 b ペプシノーゲンは、胃酸によって、脂質を消化する酵素であるペプシンとなる。 c エレプシンは、半消化された蛋白質をアミノ酸に分解する。 d 膵液アミラーゼは、脂質を分解する。
解答・解説を表示
解答
2
解説
三大栄養素に対する消化酵素はそれぞれ異なり、炭水化物(アミラーゼ等)、蛋白質(ペプシン、トリプシン、エレプシン等)、脂質(リパーゼ)が対応します。
解き方
- aを検討:唾液に含まれるプチアリン(唾液アミラーゼ)はデンプンをデキストリンや麦芽糖に分解するため正しい。
- bを検討:ペプシノーゲンは胃酸によりペプシンとなり蛋白質を分解するため、「脂質を消化」は誤り。
- cを検討:腸液に含まれるエレプシンは半消化された蛋白質をアミノ酸まで分解するため正しい。
- dを検討:膵液アミラーゼは炭水化物(デンプン)を分解する酵素であり、「脂質を分解」は誤り(脂質はリパーゼ)。
- 正しい組み合わせはaとcであるため、選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bのペプシンは蛋白質を分解する酵素であるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aおよびcの記述が正しいため正解です。
- 選択肢 3不正解
- bおよびdはいずれも対象となる栄養素の記述が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dの膵液アミラーゼは炭水化物(デンプン)を分解するため誤りです。
覚えるポイント
- ペプシン・エレプシンは蛋白質、アミラーゼはデンプン、リパーゼは脂質を分解します。
間違えやすいところ
- ペプシンが脂質分解酵素であるとする誤文パターンに注意しましょう。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の消化器系(消化液・消化酵素)の記述に基づく。
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.20 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
食道及び胃の構造と働き
人体の働きと医薬品 · 食道 / 胃液 / 内因子 / 胃滞留時間
食道又は胃に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 食道は、喉もとから上腹部のみぞおち近くまで続く管状の器官であり、消化液の分泌腺を持つ。 b 食道の上端と下端には括約筋があり、胃の内容物が食道や咽頭に逆流しないように防いでいる。 c 胃粘液に含まれる成分は、小腸におけるビタミンB12の吸収に重要な役割を果たしている。 d 胃の内容物の滞留時間は、炭水化物主体の食品の場合には比較的長く、脂質分の多い食品の場合には比較的短い。
解答・解説を表示
解答
3
解説
食道は消化液分泌腺を持たず蠕動運動で食物を送り、括約筋で逆流を防ぎます。胃では胃酸・消化酵素・内因子が分泌され、脂質に富む食品ほど長く滞留します。
解き方
- aを検討:食道には消化液の分泌腺はなく、単に食物を胃へ送る管であるため誤り。
- bを検討:食道の上端および下端(噴門部)には括約筋があり、胃内容物の逆流を防いでいるため正しい。
- cを検討:胃粘膜から分泌される内因子(糖蛋白質)はビタミンB12の小腸吸収に必須であるため正しい。
- dを検討:胃内滞留時間は、炭水化物主体で短く(約2〜3時間)、脂質分が多いと長い(約4〜5時間)ため逆で誤り。
- 正しい組み合わせはbとcであるため、選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aの食道には消化液の分泌腺がないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aおよびdの記述がともに誤りです。
- 選択肢 3正解
- bおよびcの記述がともに正しいため正解です。
- 選択肢 4不正解
- dの胃滞留時間は脂質分が多い食品ほど長くなるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- dが誤りであるため不正解です。
覚えるポイント
- 食道には消化腺がないこと、胃滞留時間は「炭水化物<蛋白質<脂質」の順に長くなることを整理します。
間違えやすいところ
- ビタミンB12吸収に関わる胃粘液成分(内因子)の存在を見落とさないようにしましょう。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の消化器系(食道・胃)の記述に基づく。
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.20 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
膵臓の機能と分泌
人体の働きと医薬品 · 膵臓 / 膵液 / 消化腺・内分泌腺 / 十二指腸
膵臓に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。 1 膵臓は、炭水化物、蛋白質、脂質のそれぞれを消化するすべての酵素の供給を担っている。 2 膵臓は、胃の後下部に位置する細長い臓器で、膵液を回腸へ分泌する。 3 膵液は、弱アルカリ性で、胃で酸性となった内容物を中和するのに重要である。 4 膵臓は、消化腺であるとともに、血糖値を調節するホルモンを血液中に分泌する内分泌腺でもある。
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解答
2
解説
膵臓は胃の後下部に位置し、膵管を通じて十二指腸に弱アルカリ性の膵液を分泌する外分泌腺であると同時に、インスリン等を血中に分泌する内分泌腺です。
解き方
- 1を検討:膵臓は炭水化物(アミラーゼ)、蛋白質(トリプシン等)、脂質(リパーゼ)のすべてを消化する酵素を供給するため正しい。
- 2を検討:膵液が膵管から分泌される先は十二指腸であり、回腸ではないため誤り。
- 3を検討:膵液は重炭酸ナトリウムを含み弱アルカリ性で、強酸性の胃内容物を中和するため正しい。
- 4を検討:膵臓は消化液を出す外分泌腺と、インスリンやグルカゴンを出す内分泌腺の両方の機能を持つため正しい。
- 誤っているものは記述2である。
- 選択肢 1不正解
- 三大栄養素すべての消化酵素を分泌する正しい記述です。
- 選択肢 2正解
- 膵液が分泌されるのは十二指腸であり、回腸とする本記述は誤り(正解)です。
- 選択肢 3不正解
- 弱アルカリ性で胃酸を中和するという正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 外分泌腺かつ内分泌腺であるという正しい記述です。
覚えるポイント
- 膵液の分泌部位は十二指腸(小腸の最上部)です。回腸や空腸ではありません。
間違えやすいところ
- 小腸の区分(十二指腸・空腸・回腸)のどこに胆管や膵管がつながるかを混同しないようにします。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の消化器系(膵臓)の記述に基づく。
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.21 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
肝臓における生体物質の産生
人体の働きと医薬品 · 肝臓の機能 / 血液凝固因子 / フィブリノゲン / アミノ酸の生合成
肝臓における生体物質の産生に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 「胆汁酸やホルモンなどの生合成の出発物質となるコレステロール、( a )等の血液凝固因子、アルブミン等、生命維持に必須な役割を果たす種々の生体物質は、肝臓において産生される。また、肝臓では、( b )を生合成することができる。」
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解答
4
解説
肝臓はフィブリノゲン等の血液凝固因子やアルブミンを産生します。また、体内で合成できない必須アミノ酸以外の非必須アミノ酸を生合成できます。
解き方
- aを検討:血液凝固因子として肝臓で産生される代表的な物質はフィブリノゲン(ヘパリンは抗凝固物質)であるため、aは「フィブリノゲン」。
- bを検討:生体内で合成できないアミノ酸が「必須アミノ酸」であり、肝臓で生合成できるのは「必須アミノ酸以外のアミノ酸」であるため、bは「必須アミノ酸以外のアミノ酸」。
- 両者が合致する選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- ヘパリンは血液凝固を防ぐ物質であり、必須アミノ酸は生体内で合成できないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 必須アミノ酸は体内(肝臓)で生合成できないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aに入るべき血液凝固因子はフィブリノゲンであるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aにフィブリノゲン、bに必須アミノ酸以外のアミノ酸が入るため正しいです。
覚えるポイント
- 肝臓で作られる血液凝固因子はフィブリノゲン。合成できるのは必須アミノ酸「以外」のアミノ酸です。
間違えやすいところ
- 必須アミノ酸そのものを肝臓で合成できると誤認しないように注意が必要です。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の消化器系(肝臓)の記述に基づく。
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.21 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
腸内細菌の生理的作用
人体の働きと医薬品 · 大腸 / 腸内細菌 / ビタミンK / ビリルビン代謝
腸内細菌に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 大腸内には腸内細菌が多く存在し、腸管内の食物繊維(難消化性多糖類)を発酵分解する。 b 大腸の粘膜上皮細胞は、腸内細菌が食物繊維を分解して生じる栄養分を、その活動に利用している。 c 大腸の腸内細菌は、血液凝固や骨へのカルシウム定着に必要なビタミンKを産生している。 d 腸管内に排出されたビリルビンは、腸管内に生息する腸内細菌によって代謝されて、糞便を茶褐色にする色素となる。
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解答
1
解説
大腸の腸内細菌は食物繊維を発酵分解して上皮細胞のエネルギー源を作るほか、ビタミンKの産生やビリルビンのウロビリノーゲン等への代謝を行っています。
解き方
- aを検討:腸内細菌は食物繊維(難消化性多糖類)を発酵分解するため正しい。
- bを検討:分解生成物(短鎖脂肪酸等)は大腸粘膜上皮細胞の活動エネルギーとして利用されるため正しい。
- cを検討:腸内細菌は血液凝固や骨形成に関与するビタミンKを産生するため正しい。
- dを検討:胆汁色素のビリルビンは腸内細菌により代謝され、便を茶褐色にするステロコビリン等になるため正しい。
- すべて正(正・正・正・正)である選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- a、b、c、dのすべての記述が正しいため正解です。
- 選択肢 2不正解
- a、c、dも正しいため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aおよびbも正しいため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bおよびcも正しいため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bおよびdも正しいため誤りです。
覚えるポイント
- 腸内細菌はビタミンK産生、食物繊維の分解、ビリルビンの便色素への代謝に関与します。
間違えやすいところ
- 大腸粘膜上皮細胞が腸内細菌の分解産物をエネルギー源に利用している点を見落としやすいです。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の消化器系(大腸・腸内細菌)の記述に基づく。
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.21 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
必須アミノ酸の分類
人体の働きと医薬品 · 必須アミノ酸 / 非必須アミノ酸
次のアミノ酸のうち、全てが必須アミノ酸の組み合わせを1つ選びなさい。 a フェニルアラニン b イソロイシン c アスパラギン酸 d メチオニン e トリプトファン f システイン g スレオニン(トレオニン)
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解答
2
解説
ヒトの必須アミノ酸は9種類(トリプトファン、ロイシン、イソロイシン、リシン、スレオニン、メチオニン、フェニルアラニン、バリン、ヒスチジン)です。
解き方
- 提示された各アミノ酸を分類する:a(フェニルアラニン:必須)、b(イソロイシン:必須)、c(アスパラギン酸:非必須)、d(メチオニン:必須)、e(トリプトファン:必須)、f(システイン:非必須)、g(スレオニン:必須)。
- 必須アミノ酸のみで構成される組み合わせを探す。
- 1はc(非必須)を含むため誤り。
- 2の「b、d、e」はすべて必須アミノ酸であるため正しい。
- 3はc、4はf、5はfを含むため誤り。
- したがって選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- アスパラギン酸(c)は体内で合成できる非必須アミノ酸です。
- 選択肢 2正解
- イソロイシン、メチオニン、トリプトファンはいずれも必須アミノ酸です。
- 選択肢 3不正解
- アスパラギン酸(c)が含まれているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- システイン(f)は非必須アミノ酸であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- システイン(f)が含まれているため誤りです。
覚えるポイント
- 必須アミノ酸9種:バリン、ロイシン、イソロイシン、メチオニン、リシン、フェニルアラニン、トリプトファン、スレオニン、ヒスチジン。
間違えやすいところ
- アスパラギン酸、グルタミン酸、システインなどの非必須アミノ酸を混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の肝臓・代謝(アミノ酸)の記述に基づく。
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
心臓の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 心臓の構造 / 体循環・肺循環 / 心室と心房 / 心臓の弁
心臓に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 肺でガス交換が行われた血液は、心臓の右側部分(右心房、右心室)に入り、そこから全身に送り出される。 b 心臓の内部は、上部左右の心室、下部左右の心房の4つの空洞に分かれている。 c 心房で血液を集めて心室に送り、心室から血液を拍出する。 d 心室には、血液を取り込む側と送り出す側にそれぞれ弁があり、拍動と協調して交互に開閉する。
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解答
4
解説
心臓は上部の左右心房と下部の左右心室からなり、肺静脈からの動脈血は左心房・左心室を経て全身へ送られます。心室の出入口の弁が逆流を防ぎます。
解き方
- aを検討:肺でガス交換された血液(動脈血)は心臓の左側部分(左心房・左心室)に戻り全身に送り出されるため、右側とする記述は誤り。
- bを検討:心臓内部は「上部左右の心房、下部左右の心室」であるため、心室と心房の位置関係が逆で誤り。
- cを検討:心房が血液を集めて心室へ送り、心室が収縮して血液を送り出すため正しい。
- dを検討:心室の流入側(房室弁)と流出側(動脈弁)に弁があり、拍動とともに交互に開閉して逆流を防ぐため正しい。
- 正しい組み合わせはcとdであるため、選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- a(左側と右側の誤り)およびb(心房と心室の上下反転)がともに誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4正解
- cおよびdの記述がともに正しいため正解です。
覚えるポイント
- 上部が心房、下部が心室。左側(左心房・左心室)が動脈血(全身へ)、右側が静脈血(肺へ)です。
間違えやすいところ
- 心房と心室の上下の位置、および肺循環から戻る側(左心房)を右側と取り違えやすいです。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の循環器系(心臓)の記述に基づく。
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
血漿の成分と血液の粘稠性
人体の働きと医薬品 · 血漿 / アルブミン / リポ蛋白質 / 血液粘稠性
血漿に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。 a 血漿中のグロブリンは、ホルモンや医薬品の成分等と複合体を形成して、それらが血液によって運ばれるときに代謝や排泄を受けやすくする。 b 血漿は、90%以上が水分からなり、アルブミン、グロブリン等の蛋白質のほか、微量の脂質、糖質、電解質を含む。 c 血漿の水分量や赤血球の量は、血液の粘稠性にほとんど影響を与えない。 d 中性脂肪やコレステロールは、血漿中の蛋白質と結合してリポ蛋白質を形成し、血漿中に分散している。
解答・解説を表示
解答
4
解説
血漿は血液の液体成分であり、90%以上を水分が占め、アルブミンやグロブリンなどの蛋白質、脂質、糖質、電解質を含んでいます。血漿蛋白質のうちアルブミンは薬物やホルモンと複合体を形成して運搬し、遊離型になるまで代謝や排泄を受けにくくする働きを担います。また、不溶性の脂質は蛋白質と結合してリポ蛋白質として分散します。
解き方
- 記述aを確認:血漿蛋白質と薬物が複合体を形成すると代謝や排泄を受けにくくなるため誤りです。
- 記述bを確認:血漿の90%以上は水分であり蛋白質や微量の脂質等を含むため正しいです。
- 記述cを確認:血漿の水分減少や赤血球の増加は粘稠性を高めるなど直接影響するため誤りです。
- 記述dを確認:中性脂肪やコレステロールはリポ蛋白質として分散して運ばれるため正しいです。
- 選択肢 1不正解
- 記述aとcはいずれも誤った記述であるため選択肢1は不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りで記述dが正しいため、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは正しいですが、記述cが誤っているため不適切です。
- 選択肢 4正解
- 記述bとdがともに正しいため、この組み合わせが正解となります。
覚えるポイント
- 血漿蛋白質と結合した薬物は代謝・排泄を受けにくく、血液の水分量変化は粘稠性に影響します。
間違えやすいところ
- 血漿蛋白質(特にアルブミン)の結合により薬物の排泄が早まる・受けやすくなると勘違いしやすいです。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の血液・循環器系(血漿の成分・役割)に基づく出題。
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
鼻と耳の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 嗅細胞 / 副鼻腔 / 耳管 / 乗り物酔い
鼻又は耳に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。 a 鼻腔上部の粘膜にある特殊な神経細胞を嗅細胞と呼ぶ。嗅細胞は、においに非常に鋭敏であり、順応を起こしにくい。 b 副鼻腔は、線毛を有し粘液を分泌する細胞でできた粘膜で覆われていることから、副鼻腔内に入った埃は線毛の働きによって鼻腔内へ排出される。 c 鼓室は、耳管によって鼻腔や咽頭と通じている。小さな子供では、耳管が短くて水平に近く、鼻腔からウイルスや細菌の感染が起こりやすい。 d 乗り物酔いは、乗り物に乗っているとき反復される加速度刺激や動揺によって、平衡感覚が混乱して生じる身体の変調である。
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解答
1
解説
嗅覚を司る嗅細胞は鋭敏ですが、同じにおいを嗅ぎ続けると容易に順応(疲労)して感じにくくなる特性を持ちます。副鼻腔の粘膜には線毛があり異物を鼻腔へ排出し、耳管は鼓室と咽頭をつないでおり、小児では太く短く水平に近いため中耳炎を起こしやすい特徴があります。
解き方
- 記述aを判定:嗅細胞はにおいに対して鋭敏であるものの「順応を起こしやすい」ため誤りです。
- 記述bを判定:副鼻腔の線毛運動により異物が鼻腔内へ排出されるため正しいです。
- 記述cを判定:小児の耳管は短く水平に近いため鼻咽頭からの感染を起こしやすく正しいです。
- 記述dを判定:動揺や加速度刺激による内耳の前庭系等の過度な刺激が乗り物酔いを引き起こすため正しいです。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正の正しい組み合わせとなっています。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは誤りで、記述c・dは正しいため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bとcはともに正しいため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤りで記述bが正しいため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- 記述dは正しいため不適切です。
覚えるポイント
- 嗅細胞は非常に鋭敏であると同時に、においに順応(疲労)しやすい特徴を覚えます。
間違えやすいところ
- 小児の耳管の特徴(短く水平に近い)と大人との違い、嗅覚の順応のしやすさを取り違えやすいです。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の感覚器系(鼻・耳・平衡感覚)に基づく出題。
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.23 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
皮膚と骨の組織構造
人体の働きと医薬品 · 角質層 / セラミド / 真皮 / 骨代謝
皮膚又は骨に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。 a 角質層の成分であるセラミドは、細胞膜が丈夫な線維性の蛋白質である。 b 真皮は、線維芽細胞とその細胞で産生された線維性の蛋白質からなる結合組織の層である。 c 骨組織は、炭酸カルシウムやリン酸カルシウム等の無機質のみで構成される。 d 骨は、成長が停止した後も一生を通じて破壊(吸収)と修復(形成)が行われている。
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解答
5
解説
角質層の主たる線維性蛋白質はケラチンであり、セラミドは角質細胞同士をつなぐ脂質(細胞間脂質)です。真皮はコラーゲン等の線維性蛋白質と線維芽細胞等からなる結合組織です。骨組織はカルシウム等の無機質だけでなくコラーゲン等の有機質を含み、成育後も骨吸収と骨形成(リモデリング)が絶えず行われています。
解き方
- 記述aを検討:セラミドは脂質(細胞間脂質の主成分)であり、線維性蛋白質(ケラチン)ではないため誤りです。
- 記述bを検討:真皮は線維芽細胞が産生した膠原線維(コラーゲン)などの結合組織であるため正しいです。
- 記述cを検討:骨組織は無機質(カルシウム塩等)と有機質(コラーゲン等)の両方から構成されるため誤りです。
- 記述dを検討:骨代謝(骨吸収と骨形成)は成長終了後も生涯にわたり継続するため正しいです。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りであるため、組み合わせとして不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびcの双方が誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述cが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5正解
- 記述bとdがともに正しいため、この選択肢が正解です。
覚えるポイント
- 角質層の線維性蛋白質はケラチン、脂質はセラミド。骨は無機質と有機質の複合体です。
間違えやすいところ
- 骨組織がカルシウム等の無機質のみでできていると錯覚しないように注意が必要です。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の皮膚・運動器系(皮膚構造・骨組織)に基づく出題。
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.23 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
筋組織の種類と支配神経
人体の働きと医薬品 · 筋組織 / 平滑筋 / 不随意筋 / 心筋
筋組織に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。 a 筋組織は、筋細胞(筋線維)とそれらをつなぐ結合組織からなる。 b 消化管壁、血管壁には、平滑筋が分布している。 c 不随意筋は、体性神経系に支配されている。 d 心筋は、随意筋であり、比較的弱い力で持続的に収縮する特徴がある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
筋肉は骨格筋・平滑筋・心筋に大別されます。骨格筋は体性神経系(運動神経)に支配される随意筋です。内臓や血管の壁を構成する平滑筋、および心臓を構成する心筋は、自律神経系に支配される不随意筋であり、自分の意思で収縮させることはできません。また心筋は強い力で律動的に収縮します。
解き方
- 記述aを検証:筋組織は筋細胞(筋線維)と結合組織から構成されるため正しいです。
- 記述bを検証:内臓や血管の壁には横紋のない平滑筋が存在するため正しいです。
- 記述cを検証:不随意筋(平滑筋や心筋)は体性神経系ではなく自律神経系に支配されるため誤りです。
- 記述dを検証:心筋は自律神経系支配の不随意筋であり、強い力で収縮するため誤りです。
- 選択肢 1正解
- 記述aとbの双方が正しいため、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが誤っているため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述dが誤っているため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述cとdの双方が誤っているため不適切です。
覚えるポイント
- 骨格筋=随意筋(体性神経系)、平滑筋・心筋=不随意筋(自律神経系)。
間違えやすいところ
- 心筋が強い力で拍動するにもかかわらず「弱い力で持続的」と書かれた平滑筋の特徴と混同しやすいです。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の筋組織の分類と自律神経支配に基づく出題。
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.23 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
副交感神経系の生理作用
人体の働きと医薬品 · 自律神経系 / 副交感神経 / 唾液分泌 / 心拍数
副交感神経系が活発になっているときの作用として、正しいものの組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。 a 腸の運動低下 b 唾液分泌亢進 c 心拍数減少 d 末梢血管の収縮 e 排尿抑制
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解答
3
解説
副交感神経系は、体が休息や消化・排泄など回復状態にあるときに活発になります。そのため、消化管の運動促進、唾液や消化液の分泌亢進、心拍数や心収縮力の減少、気管支の収縮、瞳孔の収縮(縮瞳)、膀胱壁の収縮による排尿促進などが引き起こされます。
解き方
- 各項目を交感神経/副交感神経の作用に分類する。
- a 腸の運動低下:交感神経の作用(副交感神経は運動亢進)であるため除外。
- b 唾液分泌亢進:副交感神経の作用(薄い唾液の分泌亢進)であるため該当。
- c 心拍数減少:副交感神経の作用であるため該当。
- d 末梢血管の収縮:主に交感神経の作用であるため除外。
- e 排尿抑制:交感神経の作用(排尿筋弛緩)であるため除外。
- 該当するbとcの組み合わせを選択する。
- 選択肢 1不正解
- aは交感神経系の作用(副交感神経は運動亢進)であるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aとdはともに交感神経系の作用であるため不適切です。
- 選択肢 3正解
- b(唾液分泌亢進)とc(心拍数減少)はともに副交感神経系の作用であり正解です。
- 選択肢 4不正解
- eは交感神経系の作用(副交感神経は排尿促進)であるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- dとeはともに交感神経系の作用であるため不適切です。
覚えるポイント
- 副交感神経は「休息と消化」(心拍数低下・消化管運動亢進・排尿促進)です。
間違えやすいところ
- 消化管の運動低下や排尿抑制を副交感神経の働きと取り違えてしまうミスが散見されます。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の自律神経系(交感神経・副交感神経の作用比較)に基づく出題。
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.24 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
薬物の代謝・排泄と臓器機能低下
人体の働きと医薬品 · 代謝 / 排泄 / 腎機能低下 / 肝機能低下
薬の代謝及び排泄に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。 a 腎機能が低下した人では、正常な人に比べて、医薬品の成分が循環血液中に存在する時間が遷延し、効き目が強すぎたり、副作用を生じやすくなる。 b 肝機能が低下した人では、正常な人に比べて、循環血液中に到達する医薬品の成分の量が少ないため、効き目が弱く、副作用を生じにくくなる。 c 医薬品の成分は、体内を循環するうちに代謝を受けて、分解されたり、体内の他の物質が結合するなどして、その作用を失う、あるいは体外へ排出されやすい水溶性の物質に変化する。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品の多くは主に肝臓で代謝され、水溶性の高い物質へと変化して主に腎臓から尿中へ排泄されます。肝機能が低下していると初回通過効果や肝代謝が減弱し、成分が分解されずに循環血液中に入る量が増加して作用や副作用が増強します。腎機能低下時も尿中排泄が滞り血中濃度が高止まりします。
解き方
- 記述aを検討:腎機能低下により排泄遅延・血中残留時間が遷延し作用や副作用が増強するため正しいです。
- 記述bを検討:肝機能低下時は初回通過効果等による代謝不活性化が低下し、循環血液中に達する薬物量が増加して効き目が強くなり副作用が出やすくなるため誤りです。
- 記述cを検討:代謝により薬理活性を失ったり水溶性物質に変化して排泄されやすくなるため正しいです。
- 選択肢 1不正解
- aおよびcが正しいため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- bが誤りでcが正しいため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aが正しくbが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが正の正しい組み合わせとなっています。
覚えるポイント
- 肝機能低下・腎機能低下はともに薬物血中濃度を上昇させ、効き目・副作用を増強させます。
間違えやすいところ
- 肝機能が低下すると薬が効かなくなると正反対に誤認してしまうことがあります。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の薬の体内動態(肝代謝・腎排泄とその機能低下の影響)に基づく出題。
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.24 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
剤形ごとの正しい使用方法と特徴
人体の働きと医薬品 · トローチ / 錠剤 / クリーム剤 / 内用液剤
薬の使用方法に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。 a トローチは、水又はぬるま湯とともに飲み込むとよい。 b 錠剤(内服)は、水なしで服用すると、喉や食道に張り付いてしまうことがあり、粘膜を傷めるおそれがある。 c クリーム剤は、有効成分が適用部位に止まりやすいことが特長で、一般的に、適用部位を水から遮断する場合に用いることが多い。 d 内用液剤は、苦味やにおいが強く感じられる場合があるので、小児に用いる場合は、白糖等を混ぜたシロップ剤とする場合が多い。
解答・解説を表示
解答
5
解説
トローチは口腔や咽頭などの局所に適用する剤形であり、噛んだり飲み込まずに口中で徐々に溶かして使用します。錠剤は十分な水で服用しないと食道粘膜に癒着して潰瘍を生じることがあります。水から患部を遮断する(撥水性)のは軟膏剤の特徴であり、クリーム剤は水で洗い流しやすい水中油型乳剤性基剤などが主です。
解き方
- 記述aを検討:トローチは水で飲み込まず口の中で徐々に溶かす口腔用局所製剤であるため誤りです。
- 記述bを検討:水なしで飲むと食道粘膜などに張り付いて潰瘍や穿孔を招くおそれがあるため正しいです。
- 記述cを検討:患部を水から遮断して保護する目的で使われるのは軟膏剤(油性基剤)であるため誤りです。
- 記述dを検討:内用液剤では小児の服用しやすさを考慮して甘みを加えたシロップ剤にすることが多いため正しいです。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述cが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5正解
- 記述bとdがともに正しいため、この組み合わせが正解です。
覚えるポイント
- トローチは噛まずにゆっくり溶かす。水から患部を遮断するのは軟膏剤の特徴です。
間違えやすいところ
- クリーム剤と軟膏剤の性質(被覆性・撥水性・洗い流しやすさ)の記述を混同しやすいです。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の剤形ごとの適切な使用法および製剤的特徴に基づく出題。
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.24 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
適用部位による医薬品の吸収経路
人体の働きと医薬品 · 外用薬の吸収 / 坐剤 / 内服薬の作用
薬の吸収に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。 a 皮膚に適用する医薬品は、多くの場合、有効成分が皮膚から浸透して作用し、浸透する量は皮膚の状態、傷の有無や程度などによって影響を受ける。 b 坐剤は、肛門から挿入すると直腸内で溶け、有効成分が容易に循環血液中に入るため、内服の場合よりも全身作用が速やかに現れる。 c 内服薬は、有効成分が消化管から吸収された後、循環血液中に入って薬効をもたらす全身作用のものが多いが、消化管内で作用するものもある。
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解答
2
解説
皮膚適用薬は角質層の状態や損傷の有無により薬物透過性が大きく変動します。直腸粘膜から吸収される坐剤は、門脈を経由せず直接大循環に入る経路があることや吸収が速いことから内服薬より速やかに全身作用が現れます。また、内服薬の多くは消化管吸収を経て全身に作用しますが、整腸薬や制酸薬のように消化管内にとどまって局所作用を示すものもあります。
解き方
- 記述aを判定:皮膚の角質層の厚さ、水分量、傷の有無等によって浸透量が左右されるため正しいです。
- 記述bを判定:坐剤は直腸粘膜から速やかに吸収され初回通過効果を一部回避するため全身作用が早く現れ正しいです。
- 記述cを判定:内服薬には血中移行する全身作用の薬だけでなく、消化管局所で働く薬もあるため正しいです。
- 選択肢 1不正解
- aおよびcも正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 2正解
- a、b、cのすべてが正しい記述であり、正解となります。
- 選択肢 3不正解
- aおよびbも正しいため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- bおよびcも正しいため不適切です。
覚えるポイント
- 坐剤は直腸粘膜から速やかに吸収され、内服薬には消化管内で局所的に作用するものもあります。
間違えやすいところ
- 内服薬はすべて吸収されて全身作用を示すものだけであると思い込まないよう注意します。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の医薬品の吸収部位(皮膚・直腸・消化管)とその特徴に基づく出題。
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.25 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
副作用として現れる肝機能障害の病態と症状
人体の働きと医薬品 · 医薬品の副作用 / 肝機能障害 / 黄疸
副作用として発現する肝機能障害に関する以下の記述(a〜c)について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 肝機能障害が疑われた時点で、原因と考えられる医薬品の使用を中止せず、漫然と使用し続けた場合には、不可逆的な病変(肝不全)に至ることがある。 b 自覚症状がみられず、健康診断等の血液検査(肝機能検査値の悪化)で初めて判明する場合がある。 c 主な症状の一つである黄疸とは、ヘモグロビンが胆汁中へ排出されず血液中に滞留して、皮膚や白目が黄色くなる現象である。
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解答
3
解説
医薬品による肝機能障害は自覚症状に乏しいことも多く、重篤化すると肝不全に至る危険性があります。黄疸はヘモグロビンが分解されて生成する胆汁色素であるビリルビンが血中に蓄積することで生じます。
解き方
- 記述aについて、漫然使用による不可逆的な病変(肝不全)への進行リスクを確認し、正しいと判断します。
- 記述bについて、初期症状が乏しく健診等の検査値異常で判明する臨床的特徴を確認し、正しいと判断します。
- 記述cについて、黄疸の原因物質がヘモグロビンそのものではなくビリルビンである点を確認し、誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aが正、cが誤であるため、誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aとbがともに正であるため、誤った組み合わせです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bが正、cが誤であるため、誤った組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- 原因となる医薬品の使用を漫然と続けると、肝機能の悪化が進んで不可逆的な障害である肝不全に至るおそれがあります。
- b:正
- 初期には自覚症状に乏しいことが多く、血液検査でのASTやALT等の肝機能検査値悪化により初めて発見される例があります。
- c:誤
- 黄疸はヘモグロビンの代謝産物であるビリルビンが胆汁中へ排泄されずに血中に滞留し、皮膚や眼球結膜が黄色く染まる現象です。
覚えるポイント
- 黄疸の原因はヘモグロビンではなく、その代謝産物であるビリルビンの蓄積です。
間違えやすいところ
- ヘモグロビンとビリルビンを混同しないよう注意が必要です。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成24年時点基準)
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.25 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
偽アルドステロン症の発現機序と臨床症状
人体の働きと医薬品 · 偽アルドステロン症 / 低カリウム血症 / カンゾウ
偽アルドステロン症に関する以下の記述(a〜d)について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 複数の医薬品の飲み合わせや、食品との相互作用で起こることがある。 b 体内にカリウムが貯留し、体から塩分(ナトリウム)が失われたことに伴う症状である。 c 症状が進行すると、筋力低下、起立不能、歩行困難、痙攣等を生じる。 d 体が小柄な人や高齢者において生じやすいとされる。
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解答
4
解説
偽アルドステロン症は副腎皮質からのアルドステロン分泌が増加していないにもかかわらず、ナトリウムと水が貯留して血圧上昇や浮腫を招き、カリウムが過剰に排泄されて低カリウム血症を伴う筋障害を引き起こす病態です。
解き方
- 記述aについて、カンゾウ成分の重複や食品摂取による相互作用を確認し、正しいと判断します。
- 記述bについて、電解質の動態が「ナトリウム貯留・カリウム喪失」である点を確認し、記述が逆であるため誤りと判断します。
- 記述cについて、低カリウム血症に伴うミオパチーの進行症状を確認し、正しいと判断します。
- 記述dについて、高齢者や小柄な人におけるリスクの高さを確認し、正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aとcが正であるため、誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bが誤、cとdが正であるため、誤った組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aとdが正、bが誤であるため、誤った組み合わせです。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bが誤、cが正であるため、誤った組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- 甘草を含む医薬品やグリチルリチン酸を含む食品等の併用により、生体内の摂取量が過剰となって発現しやすくなります。
- b:誤
- 体内に塩分(ナトリウム)と水が貯留し、体外へカリウムが排泄されて失われる(低カリウム血症)ことにより生じます。
- c:正
- 低カリウム血症に伴う筋障害(ミオパチー)により、筋力低下、起立不能、歩行困難、痙攣などが生じます。
- d:正
- 同じ摂取量であっても体内薬物濃度が高くなりやすい高齢者や小柄な人では、生じやすい傾向があります。
覚えるポイント
- 偽アルドステロン症はナトリウムと水が貯留し、カリウムが喪失する病態です。
間違えやすいところ
- ナトリウム貯留とカリウム排泄(低カリウム血症)の関係を取り違えないようにします。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成24年時点基準)
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.25 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
精神神経系に現れる副作用
人体の働きと医薬品 · 精神神経系 / 無菌性髄膜炎 / 副作用
精神神経系に現れる副作用に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
3
解説
医薬品の中枢移行性や感受性の個人差により、適正使用であっても精神神経系の有害事象が生じることがあります。無菌性髄膜炎は急性発症の激しい頭痛や項部硬直等を特徴とし、自己免疫疾患の基礎疾患がある人で好発します。
解き方
- 選択肢1について、中枢刺激による精神神経障害の典型的症状を確認し、適切であると判断します。
- 選択肢2について、無菌性髄膜炎の急性発症や髄膜刺激症状(首筋のつっぱり等)を確認し、適切であると判断します。
- 選択肢3について、通常の使用範囲であっても副作用が生じうる点を確認し、不適正使用に限られるとする記述を誤りと判断します。
- 選択肢4について、無菌性髄膜炎の好発リスクとなる基礎疾患(膠原病等)を確認し、適切であると判断します。
- 選択肢 1不正解
- 中枢神経刺激に伴う精神神経症状(不眠、不安、興奮、震え等)の記述として正確です。
- 選択肢 2不正解
- 無菌性髄膜炎の主症状(項部硬直を伴う頭痛、発熱、嘔吐等)の記述として正確です。
- 選択肢 3正解
- 精神神経障害は不適正使用時だけでなく、通常の用法用量での適正使用でも発現するため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 全身性エリテマトーデスなどの基礎疾患がある患者で発症リスクが高いという記述は正確です。
覚えるポイント
- 副作用は不適正な使用だけでなく、適正な用量・用法での使用でも発現します。
間違えやすいところ
- 「〜に限られ、通常の使用では発生しない」という限定表現は誤文の典型的なパターンです。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成24年時点基準)
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.26 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
皮膚に現れる副作用の特徴
人体の働きと医薬品 · 皮膚障害 / 薬疹 / 接触皮膚炎 / 光線過敏症
皮膚に現れる副作用に関する以下の記述(a〜d)について、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品を使用した後に発疹・発赤等の症状が現れた場合には、まず薬疹の可能性が考慮されるべきである。 b 薬疹は、皮膚以外に、目の充血や唇・口腔粘膜の異常が見られることがある。 c 光線過敏症は、医薬品が触れた部分の皮膚にのみ生じ、正常な皮膚との境目がはっきりしているのが特徴である。 d 接触皮膚炎は、原因となった医薬品との接触がなくなれば、通常は1週間程度で症状が治まるが、再びその医薬品と接触すると再発する。
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解答
1
解説
医薬品による皮膚症状には薬疹、接触皮膚炎、光線過敏症などがあります。接触皮膚炎は薬剤が直接触れた部位に境界明瞭に生じるのに対し、光線過敏症は薬剤が体内や皮膚に存在した状態で光(紫外線)を浴びることで生じます。
解き方
- 記述aについて、医薬品使用後の発疹に対する薬疹の考慮の必要性を確認し、正しいと判断します。
- 記述bについて、薬疹が粘膜(目、唇、口腔等)にも症状を及ぼしうることを確認し、正しいと判断します。
- 記述cについて、「塗布部位のみに生じ境界明瞭」という特徴が接触皮膚炎の説明であり、光線過敏症ではないことを確認して誤りと判断します。
- 記述dについて、接触皮膚炎の経過(1週間程度で寛解、再接触で再発)を確認し、正しいと判断します。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aとbが正、cが誤であるため、誤った組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bとdが正、cが誤であるため、誤った組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aとdが正であるため、誤った組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aとdが正、cが誤であるため、誤った組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- 医薬品使用後に皮膚症状が出現した場合は、アレルギー反応などによる薬疹を第一に疑う必要があります。
- b:正
- 薬疹では皮膚表面だけでなく、眼球結膜や口唇・口腔粘膜などの粘膜組織に病変が現れることがあります。
- c:誤
- 医薬品が触れた部分のみに生じ境界がはっきりするのは接触皮膚炎の特徴です。光線過敏症は日光(紫外線)に照射された部位に生じます。
- d:正
- 接触皮膚炎は原因医薬品の接触を中止すれば約1週間で軽快しますが、再接触により再発します。
覚えるポイント
- 接触部位のみに境界明瞭に生じるのは「接触皮膚炎」の特徴です。
間違えやすいところ
- 接触皮膚炎の特徴と光線過敏症の特徴を混同しないように整理します。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成24年時点基準)
出典:長野県『2012年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:502KB) p.26 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
2012年度 長野県 前半
参照した公式資料
長野県が公開した2012年度 長野県 前半の問題・解答資料です。
- 試験問題 午前(PDF:502KB) ↗ — www.pref.nagano.lg.jp(PDF・26ページ)
- 正答一覧(PDF:72KB) ↗ — www.pref.nagano.lg.jp(PDF・1ページ)

