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2012年度 宮城県 前半の概要
医薬品の本質と定義
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 副作用 / 体外診断用医薬品
医薬品の本質に関する次の記述(a〜d)について、正しい記述の組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品は人体にとって異物(外来物)である。 b 医薬品は期待される有益な効果(薬効)をもたらすものであり、好ましくない反応(副作用)を生じるものは医薬品に該当しない。 c 人体に対して使用されない医薬品についても、人体がそれに曝されて健康を害することもある。 d 医薬品は、人の疾病の診断、治療若しくは予防に使用されること、又は人の身体の構造や機能に影響を及ぼすことを目的とするものであり、検査薬は含まれない。
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解答
2
解説
医薬品は生命や身体に作用する異物であり、有益な効果と同時に副作用を生じる内在的リスクを持っています。検査薬などの体外診断用医薬品も医薬品に含まれます。
解き方
- 記述aについて、医薬品は生体外から取り入れられる異物(外来物)であるため正しいと判断します。
- 記述bについて、適正に使用しても副作用は生じうるため『該当しない』とする記述を誤りと判断します。
- 記述cについて、殺虫剤等の人体直接使用以外の医薬品でも暴露により健康被害が生じうるため正しいと判断します。
- 記述dについて、検査薬(体外診断用医薬品)も法的な医薬品に含まれるため誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは正しいですが、記述bの医薬品には副作用を生じるものが含まれないとする点が誤りです。
- 選択肢 2正解
- 医薬品が異物であるとする記述aと、直接使用されない医薬品でも害を及ぼしうるとする記述cがともに正しいです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bおよび記述dはいずれも誤った記述であるため、正しい組み合わせではありません。
- 選択肢 4不正解
- 記述cは正しいですが、記述dの検査薬は医薬品に含まれないとする部分が誤りです。
覚えるポイント
- 医薬品は人体にとって異物であり、有益な作用と有害な作用の両面を持ちます。
- 人体に直接使用しない殺虫剤や体外診断用医薬品も医薬品の定義に含まれます。
間違えやすいところ
- 体外診断用医薬品(検査薬)が医薬品の範疇から除外されると誤認しやすい点に注意が必要です。
出題の前提:試験問題の原文および厚生労働省『試験問題の作成に関する手引き』
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.1 ↗(www.pref.miyagi.jp)
一般用医薬品の特性と専門家の関与
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 一般用医薬品のリスク / 検査薬の健康影響 / 専門家の役割
医薬品の本質に関する次の記述(a〜d)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 一般用医薬品の保健衛生上のリスクは医療用医薬品と同等であり、科学的な根拠に基づき適正な使用が図られる必要がある。 b 検査薬は、人体に対して直接使用されないため、人の健康に影響を与えることはない。 c 一般用医薬品は一般の生活者が自ら選択し、使用するものであるが、専門家が適切な情報提供を行い、購入者の相談に対応することが不可欠である。 d 一般の生活者においては、一般用医薬品の添付文書や製品表示に記載された内容を見ただけでは、効能、効果や副作用について誤解や認識不足を生じることがある。
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解答
2
解説
一般用医薬品は医療用医薬品と比較して保健衛生上のリスクは相対的に低く抑えられていますが、自己判断で使用されるため専門家による適切な情報提供が不可欠です。
解き方
- 記述a:一般用医薬品のリスクは医療用医薬品と同等ではなく相対的に低いため誤りです。
- 記述b:検査薬も誤った判定結果などを通じて間接的に健康影響を及ぼしうるため誤りです。
- 記述c:生活者が自己選択するからこそ専門家の相談対応が必須であるため正しい記述です。
- 記述d:添付文書等の情報だけでは生活者の誤解が生じることがあるため正しい記述です。
- 選択肢 1不正解
- aとbが誤りでdが正しいため、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正であり、設問記述の正誤判定と完全に合致しています。
- 選択肢 3不正解
- bは誤りであり、cとdは正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aは誤りであり、cは正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- dは正しい記述であるため、dを誤とする本選択肢は不適切です。
覚えるポイント
- 一般用医薬品は医療用医薬品に比べて保健衛生上のリスクが相対的に低いです。
- 体外診断用医薬品であっても不正確な検査結果により受診機会を逸するなど健康に重大な影響を与えます。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品と医療用医薬品のリスクの高低関係を混同しないようにしてください。
出題の前提:試験問題の原文および厚生労働省『試験問題の作成に関する手引き』
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.1 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医薬品の作用と副作用の定義
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 副作用の定義 / 薬理作用 / 副作用の自覚
医薬品の作用に関する次の記述(a〜d)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 我が国では、独立行政法人医薬品医療機器総合機構法第4条第6項において、医薬品の副作用を「許可医薬品が適正な使用目的に従わない又は適正に使用されない場合において、その許可医薬品により人に発現する有害な反応」と定義している。 b 薬という物質、すなわち薬物が生体の生理機能に影響を与えることを生理作用という。 c 医薬品が人体に及ぼす作用は解明されており、十分に注意して適正に使用された場合、重大な副作用を引き起こすことはない。 d 副作用は、容易に異変を自覚できるものとは限らない。
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解答
2
解説
副作用は適正使用下で発生する有害反応と定義され、薬物が生理機能に与える影響は薬理作用と呼ばれます。作用がすべて解明されているわけではなく、自覚症状の乏しい副作用も存在します。
解き方
- 記述a:機構法上の副作用定義は『適正な使用目的に従い適正に使用された場合』であるため誤りです。
- 記述b:薬物が生体の生理機能に影響を与えることは『薬理作用』であるため誤りです。
- 記述c:医薬品の作用は全て解明されておらず、適正使用でも重大な副作用が生じるため誤りです。
- 記述d:初期には自覚症状が乏しく検査等でのみ発見される副作用もあるため正しい記述です。
- 選択肢 1不正解
- aおよびcが誤りでdが正しいため、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが誤、cが誤、dが正であり、全ての正誤判定が正しく合致しています。
- 選択肢 3不正解
- aおよびbはいずれも誤った記述であるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- cは作用が未解明な部分もあり重大な副作用が生じうるため誤りであり、不適切です。
- 選択肢 5不正解
- bは誤りであり、dは正しい記述であるため不適切です。
覚えるポイント
- 機構法における副作用の定義は『適正な使用目的に従い適正に使用された場合』に現れる有害反応です。
- 薬物が生体に及ぼす効果は『薬理作用』であり、生理作用ではありません。
間違えやすいところ
- 不適正使用による有害反応を機構法の副作用定義と混同しないようにしてください。
出題の前提:試験問題の原文および厚生労働省『試験問題の作成に関する手引き』
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.2 ↗(www.pref.miyagi.jp)
アレルギー(過敏反応)の病態と機序
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · アレルギー / 抗原・アレルゲン / 免疫反応
アレルギー(過敏反応)に関する次の記述(a〜d)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 免疫は、細菌やウイルスなどが人体に取り込まれたとき、人体を攻撃するために生じる反応である。 b アレルギーを引き起こす原因物質をアナフィラキシーという。 c 通常の免疫反応の場合、炎症やそれに伴って発生する痛み、発熱等は、人体にとって有害なものを体内から排除するための必要な過程であるが、アレルギーにおいては過剰に組織に刺激を与える場合も多い。 d 医薬品にアレルギーを起こしたことのない人でも、病気等に対する抵抗力が低下している状態などの場合、医薬品によるアレルギーを生じることがある。
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解答
1
解説
免疫は病原体から生体を防御する反応ですが、アレルゲンに対して過剰な免疫応答が起こり自己組織に刺激や障害を与える現象をアレルギーと呼びます。
解き方
- 記述a:免疫は異物から『生体を防御するため』に働く反応であり、人体を攻撃するためではないので誤りです。
- 記述b:アレルギーを引き起こす原因物質は『アレルゲン(抗原)』であるため誤りです(アナフィラキシーは全身性急性アレルギー症状)。
- 記述c:アレルギーでは免疫反応が過剰に生じて生体組織に強い刺激や障害を与えるため正しい記述です。
- 記述d:体調不良や抵抗力低下などの要因により、予期せずアレルギーが生じることがあるため正しい記述です。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正であり、設問文の正誤判断と完全に合致しています。
- 選択肢 2不正解
- bはアレルゲンの誤りであり、cおよびdは正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aおよびbはいずれも誤った記述であるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aは誤りであり、dは正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aおよびbに誤りがあるため、全て正とする本選択肢は不適切です。
覚えるポイント
- アレルギーの原因物質は『アレルゲン(抗原)』です。
- アナフィラキシーはアレルギーによって引き起こされる重篤な全身反応の名称です。
間違えやすいところ
- アレルゲン(原因物質)とアナフィラキシー(病態・症状名)を混同しないようにしてください。
出題の前提:試験問題の原文および厚生労働省『試験問題の作成に関する手引き』
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.2 ↗(www.pref.miyagi.jp)
一般用医薬品の不適正使用と安全性
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 不適正使用の分類 / 漫然使用の弊害 / 依存性成分 / 過量服用の危険性
一般用医薬品の使用に関する次の記述(a〜d)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品の不適正な使用は、「使用者の誤解や認識不足に起因するもの」と「本来の目的以外の意図で使用するもの」に大別される。 b 症状を一時的に緩和するだけの対処を漫然と続けることは、適切な治療の機会を失うことにつながりやすい。 c 習慣性・依存性がある成分を含んでいるものがある。 d 定められた用量を超えて服用すると急性中毒を生じる危険性が高くなる。
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解答
1
解説
一般用医薬品は生活者の自己判断で使用されるため、誤解や意図的な不適正使用による急性中毒・依存の発生や、対症療法の継続による病態進行の見逃しに注意が必要です。
解き方
- 記述a:医薬品の不適正使用は誤解・認識不足によるものと、乱用など意図的なものに大別されるため正しいです。
- 記述b:漫然と対症療法を続けると根本疾患の適切な診療機会を逃すリスクがあるため正しいです。
- 記述c:コデイン類など習慣性・依存性がある成分を含む一般用医薬品が存在するため正しいです。
- 記述d:用量を超えて過量摂取すると薬物血中濃度が急上昇し急性中毒の危険が高まるため正しいです。
- 選択肢 1正解
- a、b、c、dのすべての記述が正しく合致しています。
- 選択肢 2不正解
- b、c、dはいずれも正しい記述であるため誤りとする本肢は不適切です。
- 選択肢 3不正解
- bの漫然使用に関する記述は正しいため、bを誤とする本肢は不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aおよびcはいずれも正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aおよびdはいずれも正しい記述であるため不適切です。
覚えるポイント
- 不適正使用は『誤解・認識不足に起因するもの』と『目的外の意図で使用するもの』に分類されます。
- 一般用医薬品の漫然とした使用は受診の遅れを招き重症化につながります。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品には依存性や習慣性のある成分は含まれないと思い込まないように注意してください。
出題の前提:試験問題の原文および厚生労働省『試験問題の作成に関する手引き』
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.3 ↗(www.pref.miyagi.jp)
他医薬品との相互作用と適正選択
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用 / 単一成分と配合剤 / 併用の注意点 / 受診勧奨
他の医薬品との相互作用に関する次の記述(a〜d)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 一般用医薬品は、一つの医薬品の中に作用が異なる複数の成分を組み合わせて含んでいることが多く、他の医薬品と併用した場合に、作用が強く出過ぎることがある。 b 緩和を図りたい症状が明確である場合は、症状に合った成分のみが配合された医薬品を選択することが望ましい。 c 医療機関で治療を受けていて症状が改善しないときは、患者の判断において一般用医薬品を併用することが望ましい。 d 一般用医薬品の販売等に従事する専門家においては、同時に使用できない薬剤が医療機関・薬局から交付されている場合には、医師・歯科医師又は薬剤師に相談するよう説明がなされるべきである。
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解答
3
解説
一般用医薬品は同種作用成分の重複により作用増強や副作用リスクが高まります。医療機関受診中の患者が自己判断で併用することは避け、処方医や調剤薬剤師への相談を促します。
解き方
- 記述a:複数の有効成分を含む製品同士の併用により作用が重複・過剰となる恐れがあるため正しいです。
- 記述b:明確な症状に対して不要な成分を避けて適切な成分のみを選択することは安全上有益であり正しいです。
- 記述c:医療機関で治療中の自己判断による一般用医薬品の併用は禁忌であり誤りです。
- 記述d:併用禁忌等の薬剤を服用している場合は担当医師や薬剤師への相談を指導すべきであり正しいです。
- 選択肢 1不正解
- dは専門家として相談を促すべき正しい説明であるため、dを誤とする本肢は不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aおよびbは正しい記述であり、cは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり、すべての記述の判定が合致しています。
- 選択肢 4不正解
- bは正しく、cは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aは正しく、cは誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- 医療機関で治療中の場合は自己判断で一般用医薬品を使用せず、主治医や薬剤師に相談させます。
- 症状が明確な場合は余分な成分を含まない単一成分に近い製剤の選択が望ましいです。
間違えやすいところ
- 医療機関の治療で治らないからといって一般用医薬品を患者自身の判断で足してよいと誤認しないようにしてください。
出題の前提:試験問題の原文および厚生労働省『試験問題の作成に関する手引き』
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.3 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医薬品と食品・アルコールとの相互作用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 食品との相互作用 / アルコール代謝 / 成分の重複 / 生薬と食品
医薬品と食品との飲み合わせに関する次の記述(a〜d)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 食品との相互作用は、専ら飲み薬(内服薬)の使用に際して注意を要する。 b アルコールは、主として小腸で代謝されるため、酒類(アルコール)をよく摂取する者では、その代謝機能が高まっていることが多い。 c カフェインやビタミンA等のように、食品中には医薬品の成分と同じ物質が存在する場合があり、それらを含む医薬品と食品を一緒に服用すると過剰摂取となるものがある。 d 生薬成分が配合された医薬品の効き目又は副作用を増強させる食品はない。
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解答
4
解説
食品との相互作用は消化管から吸収される内服薬で主に起こります。アルコールは主に肝臓で代謝され、薬物代謝酵素を誘導します。生薬成分も食品との間で相互作用を起こすことがあります。
解き方
- 記述a:食品の成分と医薬品が消化管内で接触・吸収されるため専ら内服薬で問題となり正しいです。
- 記述b:アルコールが主として代謝される器官は『肝臓』であるため小腸とする記述は誤りです。
- 記述c:カフェインやビタミンAなどは食品からも摂取されるため合算による過剰摂取が生じうるため正しいです。
- 記述d:セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)等の食品が生薬や薬物の効果・副作用を変動させるため誤りです。
- 選択肢 1不正解
- bはアルコールの代謝部位が肝臓であるため誤りであり、不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aは正しく、dは相互作用を示す食品があるため誤りであり、不適切です。
- 選択肢 3不正解
- bおよびdはいずれも誤った記述であるため不適切です。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤であり、すべての選択肢の判断が合致しています。
- 選択肢 5不正解
- aは正しく、bは誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- アルコールは主として『肝臓』で代謝されます。
- 生薬成分(ハーブ類含む)と食品の間にも相互作用が存在します。
間違えやすいところ
- アルコールの代謝器官を消化管である小腸と取り違えないようにしてください。
出題の前提:試験問題の原文および厚生労働省『試験問題の作成に関する手引き』
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.4 ↗(www.pref.miyagi.jp)
小児等に対する医薬品の使用と留意点
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 年齢区分 / 小児の生理機能 / 乳児の受診優先 / 成人の用量減量投与の禁止
小児等の医薬品の使用に関する次の記述(a〜d)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 医薬品の使用上の注意等において用いられる年齢区分(おおよその目安)として、小児は7歳未満とされている。 b 小児は、肝臓や腎臓の機能が未発達であるため、医薬品の成分の代謝・排泄が早く、作用が弱くなることがある。 c 乳児は医薬品の影響を受けやすいことから、基本的には医師の診療を受けることが優先され、一般用医薬品による対処は最小限にとどめるのが望ましい。 d 登録販売者は、小児に対する用法用量が定められていない一般用医薬品について、成人用の医薬品の量を減らして小児へ与えるよう、小児の保護者に対して説明をすることが重要である。
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解答
3
解説
小児は肝腎機能が未発達で薬物の代謝排泄が遅延し作用が強く出やすくなります。年齢区分の定義を正しく把握し、用法用量設定のない大人用製剤の減量投与は絶対に行ってはなりません。
解き方
- 記述a:手引き上の小児はおおむね『7歳以上15歳未満』であり(7歳未満は幼児)、記述は誤りです。
- 記述b:肝臓や腎臓の機能が未発達であると代謝・排泄が『遅く』なり、作用が『強く』現れるため誤りです。
- 記述c:乳児(1歳未満)は状態が急変しやすいため医師の診療を優先するのが原則であり正しい記述です。
- 記述d:小児用量が定められていない成人用医薬品を安易に減量して服用させてはならず誤りです。
- 選択肢 1不正解
- aおよびbはいずれも誤った記述であるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aおよびdはいずれも誤った記述であるため不適切です。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが誤であり、すべての記述の正誤判定が合致しています。
- 選択肢 4不正解
- bは誤りであり、cは正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aは誤りであり、cは正しい記述であるため不適切です。
覚えるポイント
- 年齢区分のおおよその目安:乳児は1歳未満、幼児は7歳未満、小児は7歳以上15歳未満です。
- 小児の用法用量がない医薬品を大人用から減量して服用させることは認められません。
間違えやすいところ
- 小児の代謝機能未発達により『作用が弱くなる』と逆の解釈をしないよう注意してください。
出題の前提:試験問題の原文および厚生労働省『試験問題の作成に関する手引き』
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.4 ↗(www.pref.miyagi.jp)
高齢者における医薬品使用の留意点
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 高齢者への配慮 / 基礎疾患 / 用量設定 / 多剤併用
高齢者の医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 高齢者は、年齢からどの程度リスクが増大しているかを判断することが容易であり、年齢に着目して情報提供や相談対応することが重要である。 b 高齢者は、基礎疾患を抱えていることが多く、一般用医薬品の使用によって基礎疾患の症状が悪化したり、治療の妨げとなる場合がある。 c 一般用医薬品の用量は、ある程度の個人差を織り込んで設定されているため、高齢者においても、基本的には定められた用量の範囲内で使用されることが望ましい。 d 高齢者が、複数の医薬品を長期間に渡って使用する場合には、副作用を生じるリスクは低い。
解答・解説を表示
解答
4
解説
高齢者は肝臓や腎臓などの生理機能が低下している場合が多く、個人差も大きいため、実年齢だけで判断せず個別の状態や併用薬・基礎疾患に配慮して安全な使用を支援する必要があります。
解き方
- 記述aについて、生理機能の低下度合いには著しい個人差があるため年齢だけでリスクを判断することは容易ではないと判断する。
- 記述bおよびcについて、高齢者の基礎疾患への影響や定められた用量枠内での使用の原則が適切であることを確認する。
- 記述dについて、多剤併用かつ長期使用では相互作用や蓄積により副作用リスクが増大することから誤りと判断し、組み合わせ4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aとdの記述が誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- a、b、dの正誤判定が誤っているため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- a、cの正誤判定が誤っているため不正解です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤の組み合わせであり正解です。
- 選択肢 5不正解
- bの正誤判定が誤っているため不正解です。
答えの内訳
- a:誤
- 高齢者は生理機能の低下の度合いに個人差が極めて大きいため、実年齢のみからリスク増大を単純に判断することは容易ではありません。
- b:正
- 高齢者は複数の基礎疾患を抱えている傾向が強く、一般用医薬品の併用により既存の疾患が増悪したり治療の妨げとなることがあります。
- c:正
- 一般用医薬品の用量は通常一定の個人差を考慮して定められているため、高齢者であっても添付文書記載の用法用量の範囲内で使用することが基本です。
- d:誤
- 複数の医薬品を長期間継続して使用する場合、体内での薬物相互作用や排泄遅延が起きやすく、副作用リスクは高くなります。
覚えるポイント
- 高齢者の生理機能低下には大きな個人差があり実年齢だけで判断できない点
- 多剤併用や長期連用により相互作用や副作用のリスクが高まる点
間違えやすいところ
- 高齢者だからといって自己判断で用量を過度に減らしたり増やしたりせず、添付文書の用量範囲を守る原則を誤認しないこと
出題の前提:手引き「医薬品の本質」における高齢者等の医薬品使用に関する留意事項に基づく出題。
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.5 ↗(www.pref.miyagi.jp)
妊婦・授乳婦における医薬品使用の安全性
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 妊婦 / 血液-胎盤関門 / ビタミンA / 母乳移行
女性と医薬品に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 妊婦が一般用医薬品を使用することにより症状の緩和を図ろうとする場合には、一般用医薬品による対処が適当かどうかを含めて慎重に考慮したうえで使用しなければならない。 b 胎盤には、胎児の血液と母胎の血液とが混ざらない仕組みがあり、胎児への医薬品の成分への移行が防御されるため、妊婦が一般用医薬品を使用しても安全であると評価されている。 c ビタミンC含有製剤は、妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると胎児に先天異常を起こす危険性が高まるとされている。 d 医薬品の種類によっては、体に吸収された医薬品の成分の一部が乳汁中に移行し、母乳を介して乳児が医薬品の成分を摂取することになる場合がある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
妊婦や授乳婦では、母胎だけでなく胎盤を介した胎児への影響や母乳を介した乳児への成分移行を考慮して、一般用医薬品の使用の適否を厳格に判断しなければなりません。
解き方
- 記述aおよびdについて、妊婦の慎重な使用判断および母乳への移行リスクが正しく述べられていることを確認する。
- 記述bについて、血液-胎盤関門は完全な防御機構ではないため誤りであると判断する。
- 記述cについて、催奇形性リスクが問題となるのはビタミンAであるため誤りと判断し、正しい組み合わせとして(a、d)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- cのビタミンCに関する記述が誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2正解
- aとdの記述がともに正しいため正解です。
- 選択肢 3不正解
- bとcの記述がともに誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- bの血液-胎盤関門に関する記述が誤りであるため不正解です。
答えの内訳
- a:正
- 妊婦の医薬品使用は胎児への影響を考慮し、自己判断で安易に使用せず医療機関を受診すべきかなど慎重な判断が必要です。
- b:誤
- 血液-胎盤関門はすべての薬物移行を完全に阻止するわけではなく、多くの医薬品成分が胎盤を通過して胎児へ移行します。
- c:誤
- 妊娠前後の過剰摂取により新生児の先天異常リスクが高まることが知られているのはビタミンAであり、ビタミンCではありません。
- d:正
- 母親が服用した医薬品成分の一部は母乳中に移行し、乳児に思わぬ作用を及ぼす可能性があるため注意が必要です。
覚えるポイント
- 胎盤関門はあらゆる有害物質や薬物の通過を完全に阻止できるわけではないこと
- 妊娠前後の過剰摂取で先天異常リスクが高まるのはビタミンAであること
間違えやすいところ
- ビタミンCとビタミンAを取り違えないこと
出題の前提:手引き「医薬品の本質」における妊婦・授乳婦への医薬品使用の留意事項に基づく出題。
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.5 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医薬品の品質と使用期限・保管
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 使用期限 / 品質保持 / 劣化要因 / 変質医薬品の販売禁止
医薬品の品質に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 「使用期限」とは、未開封状態で適切に保管された場合に品質が保持される期限である。 b 医薬品に配合されている成分は、高温や紫外線による品質の劣化を起こしにくいものが多い。 c 医薬品は、適切な保管・陳列がなされた場合には、時間の経過による品質の劣化は認められない。 d 一部が変質した物質から成っている医薬品であっても販売することができる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品は化学物質等で構成されており、高温・湿度・光などの影響を受けやすく、未開封で適正に保管されていても経時劣化するため、使用期限や品質の保持基準が定められています。
解き方
- 記述aの使用期限の定義が正しいことを確認する。
- 記述bおよびcについて、医薬品成分は環境要因で劣化しやすく、適切に保管しても時間の経過による劣化は避けられないため誤りであると判断する。
- 記述dについて、変質した医薬品の販売は禁止されているため誤りと判断し、組み合わせ1を選択する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが誤の組み合わせであり正解です。
- 選択肢 2不正解
- cを経時劣化が認められないとする点が誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- a、b、cの正誤判定が誤っているため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- a、c、dの正誤判定が誤っているため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- bの劣化を起こしにくいとする記述が誤りであるため不正解です。
答えの内訳
- a:正
- 医薬品に記載されている使用期限は、未開封の状態で表示された適切な環境で保管された場合に品質が保証される期限です。
- b:誤
- 医薬品に配合されている有効成分等は、熱、光(紫外線)、湿度などによって分解や変質等の劣化を起こしやすいものが多く存在します。
- c:誤
- どれほど適切な環境で保管・陳列していても、経時的な化学変化などにより時間の経過に伴う品質の低下・劣化は避けられません。
- d:誤
- 変質、変敗した物質を含む医薬品や汚染された医薬品を販売・授与することは薬事関連法令により禁止されています。
覚えるポイント
- 使用期限は「未開封状態」で適切に保管された場合の期限であること
- 適切な保管をしていても時間の経過による品質劣化は避けられないこと
間違えやすいところ
- 開封後であっても外箱の使用期限まで品質が保たれると誤解しないこと
出題の前提:手引き「医薬品の品質」における使用期限および品質保持に関する記述に基づく出題。
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.6 ↗(www.pref.miyagi.jp)
プラセボ効果の発現機序と対応
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · プラセボ効果 / 心理的作用 / 副作用 / 使用中止の判断
プラセボ効果に関する以下の記述のうち、正しい組み合わせを1つ選べ。 a プラセボ効果とは、医薬品を使用したとき、結果的又は偶発的に薬理作用によらない作用を生じることをいう。 b プラセボ効果は、医薬品を使用したこと自体による楽観的な結果への期待や、条件付けによる生体反応、時間経過による自然発生的な変化等が関与して生じると考えられている。 c プラセボ効果によってもたらされる反応には、不都合なもの(副作用)は含まれない。 d 一般用医薬品の購入者の使用による効果がプラセボ効果と思われるときは、プラセボ効果を継続させるため、その一般用医薬品を継続して使用するよう助言するべきである。
解答・解説を表示
解答
1
解説
プラセボ効果は期待感や暗示、条件反射等によって生じる薬理作用以外の効果であり、好都合な反応だけでなく望ましくない有害反応としても発現しうるため、これを目的とした漫然使用は避けるべきです。
解き方
- 記述aおよびbについて、プラセボ効果の定義および発現要因の記述が正しいことを確認する。
- 記述cについて、プラセボ効果には不都合な反応(副作用)も含まれるため誤りと判断する。
- 記述dについて、プラセボ効果を継続させるために漫然と使用を継続させる助言は不適切であるため誤りと判断し、組み合わせ1を選択する。
- 選択肢 1正解
- aとbの記述がともに正しいため正解です。
- 選択肢 2不正解
- cの副作用は含まれないとする記述が誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- dの漫然と継続使用を促す記述が誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- cとdの記述がともに誤りであるため不正解です。
答えの内訳
- a:正
- プラセボ効果とは、医薬品を使用したときに本来含まれる成分の薬理作用に基づかない作用が結果的・偶発的に現れる現象を指します。
- b:正
- 服用への期待感、条件反射的な生体反応、あるいは疾患の自然寛解などの様々な要素が複合的に関与して生じます。
- c:誤
- プラセボ効果には望ましい効果だけでなく、不都合な症状や副作用(ノーシーボ効果)として現れる反応も含まれます。
- d:誤
- プラセボ効果を期待して不要な医薬品を漫然と継続使用させることは不適切であり、改善が見られなければ漫然連用を中止すべきです。
覚えるポイント
- プラセボ効果には好ましい効果だけでなく不都合な反応(副作用)も含まれること
- プラセボ効果を期待して医薬品を漫然と継続使用させてはならないこと
間違えやすいところ
- プラセボ効果を主目的として医薬品を推奨してよいと誤認しないこと
出題の前提:手引き「医薬品の効き目に影響を与える要因」におけるプラセボ効果の解説に基づく出題。
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.6 ↗(www.pref.miyagi.jp)
一般用医薬品の役割と目的
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 一般用医薬品の役割 / 自己検査 / 予防 / 衛生害虫
一般用医薬品の役割に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 軽度な疾病に伴う症状の改善 b 生活習慣病等の疾病に伴う症状発現の予防 c 健康状態の自己検査 d 衛生害虫の防除
解答・解説を表示
解答
5
解説
一般用医薬品は、軽度な不調の改善だけでなく、生活習慣病の症状予防、健康状態の自己検査、衛生害虫の防除など、生活者のセルフメディケーションを支える多様な役割を担っています。
解き方
- 記述aからdまでの項目が、手引き等に明記されている一般用医薬品の果たす基本的役割に合致しているかを個別に照合する。
- a(症状改善)、b(症状発現の予防)、c(自己検査)、d(衛生害虫の防除)のすべてが一般用医薬品の役割として正しいことを確認する。
- すべて正(正・正・正・正)である選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- dの衛生害虫の防除も一般用医薬品の役割に含まれるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- cの自己検査薬も一般用医薬品の役割に含まれるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- bの症状発現の予防も役割に含まれるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- aの軽度な症状の改善も中心的な役割であるため不正解です。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dの記述はいずれも一般用医薬品の役割として正しいため正解です。
答えの内訳
- a:正
- 一般用医薬品の主要な役割の一つとして、日常生活における軽度な疾病に伴う症状の改善が挙げられます。
- b:正
- 生活習慣病等の疾病に伴う初期症状の改善や症状発現の予防も一般用医薬品が果たす役割に含まれます。
- c:正
- 尿糖・尿蛋白検査薬や一般用妊娠検査薬など、自身の健康状態を把握するための自己検査薬も役割に含まれます。
- d:正
- 生活環境におけるノミ、ダニ、シラミ等の衛生害虫の防除も一般用医薬品(殺虫剤・忌避剤等)の役割です。
覚えるポイント
- 一般用医薬品の役割には「軽度な症状改善」「生活習慣病等の症状発現予防」「健康状態の自己検査」「衛生害虫の防除」等があること
間違えやすいところ
- 検査薬や衛生害虫防除薬が一般用医薬品の役割から除外されると誤認しないこと
出題の前提:手引き「医薬品の本質」における一般用医薬品の役割(セルフメディケーションにおける役割)に基づく出題。
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.7 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医薬品の品質保証と添付文書の改訂
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 市販後安全対策 / 品質の均質性 / 添付文書 / 記載事項の改訂
医薬品の本質に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 医薬品の有効性、安全性については、市販前に医学・薬学等の知見に基づき確認されており、市販後の確認は行われない。 b 一般用医薬品に添付されている文書等には、必要な情報が記載されている。 c 医薬品は、人の生命や健康に密接に関連するものであるため、高い水準で均一な品質が保証されていなければならない。 d 販売時の取扱い、製品の成分分量、効能効果、用法用量、使用上の注意が変更になった場合には、それが添付文書や製品表示の記載に反映される。
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解答
5
解説
医薬品は市販後も安全性等の確認が継続される性質を持ち、常に高い均一性と品質が求められ、安全性情報の変化は添付文書等に適切に反映されなければなりません。
解き方
- 記述aについて、市販後も有効性・安全性の収集・評価が継続して実施されるため誤りであると判断する。
- 記述b、c、dについて、添付文書の情報記載、品質の均一性の確保、改訂情報の速やかな反映はいずれも正しいと判断する。
- a(誤)、b(正)、c(正)、d(正)の組み合わせである選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bとdが正であるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- cが高い水準で均一な品質が保証されるべきであるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- aが誤、cが正であるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、bとcが正であるため不正解です。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正の組み合わせであり正解です。
答えの内訳
- a:誤
- 医薬品は市販前だけでなく、市販後も副作用報告や最新の知見に基づいて有効性・安全性の再確認や評価が継続して行われます。
- b:正
- 一般用医薬品の添付文書等には、効能効果、用法用量、使用上の注意などの適正使用に必要な重要情報が網羅的に記載されています。
- c:正
- 医薬品は生命や健康に直接作用するため、製造管理や品質管理を通じて極めて高い水準で均一な品質が保証されている必要があります。
- d:正
- 効能効果や使用上の注意等が改訂・変更された場合、速やかに添付文書やパッケージ表示等の記載に反映されます。
覚えるポイント
- 医薬品の安全性・有効性は市販後も継続して確認・評価されること
- 使用上の注意などの変更は随時添付文書等の表示に反映されること
間違えやすいところ
- 市販前の承認審査で安全性が確立したから市販後の評価は不要であると誤認しないこと
出題の前提:手引き「医薬品の本質」における品質管理および市販後安全管理の基本原則に基づく出題。
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.7 ↗(www.pref.miyagi.jp)
セルフメディケーションの定義と専門家の役割
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · セルフメディケーション / WHOの定義 / 受診勧奨 / 情報提供
セルフメディケーションに関する以下の記述のうち、正しい組み合わせを1つ選べ。 a WHOによれば、セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てする」こととされている。 b 薬事法において、セルフメディケーションとは、医療費抑制のために一般用医薬品を積極的に使用して医療機関受診の削減を行うことである。 c 一般用医薬品を使用して対処した場合でも、一定期間もしくは一定回数使用しても症状の改善がみられない又は悪化したときには医師の診療を受けることが望ましい。 d 一般用医薬品の販売などに従事する専門家は、購入者に対して他の購入者からの聞き取りに基づいた情報提供を行い、セルフメディケーションを適切に支援していくことが期待されている。
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解答
2
解説
セルフメディケーションは自身の健康への自己責任と適切な対処を基本とし、専門家は科学的根拠に基づいた適正な情報提供と、改善が見られない場合の適切な受診勧奨を行う必要があります。
解き方
- 記述aのWHOの定義が正確であることを確認する。
- 記述bについて、薬事法にこのような医療費抑制のための受診削減という定義規定はないため誤りと判断する。
- 記述cについて、一定期間使用しても改善しない場合の受診勧奨が適切であると判断する。
- 記述dについて、他の購入者からの聞き取り等の主観的体験談による情報提供は不適切であるため誤りと判断し、組み合わせ2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bの薬事法に関する記述が誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2正解
- aとcの記述がともに正しいため正解です。
- 選択肢 3不正解
- bとdの記述がともに誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- dの他者の体験談に基づく情報提供とする記述が誤りであるため不正解です。
答えの内訳
- a:正
- WHO(世界保健機関)によるセルフメディケーションの定義は、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」とされています。
- b:誤
- 薬事法(現・医薬品医療機器等法)に「医療費抑制のために受診を削減すること」というセルフメディケーションの定義規定は存在しません。
- c:正
- 一定期間・回数使用しても改善しない場合や悪化した場合は、漫然と連用せず医師の診察を受けることが重要です。
- d:誤
- 医薬品の販売に従事する専門家は、他人の個人的な体験談ではなく、科学的根拠や専門知識に基づいた客観的情報を提供するべきです。
覚えるポイント
- WHOによるセルフメディケーションの定義文(自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てする)
- 専門家の情報提供は客観的・科学的根拠に基づくべきであること
間違えやすいところ
- 薬事法(医薬品医療機器等法)に医療費削減を目的としたセルフメディケーションの条文定義があると勘違いしないこと
出題の前提:手引き「セルフメディケーション」の意義と専門家の支援姿勢に関する記述に基づく出題。
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.8 ↗(www.pref.miyagi.jp)
適切な医薬品選択と受診勧奨
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 受診勧奨 / 医薬品選択 / 小児・妊婦への配慮 / 漫然連用の防止
適切な医薬品選択等に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 高熱や激しい腹痛など、重い症状を呈している場合でも、一般用医薬品を使用することが適切な対応である。 b 乳幼児、妊婦、通常の成人で比較した場合、一般用医薬品で対処可能な症状の範囲は変わらない。 c 購入者から、他の薬局で購入した一般用医薬品を1年間使用しているが、症状が改善しないと相談があったため、医療機関の受診を勧めた。 d 購入者が、あらかじめ購入する一般用医薬品の品名を指定してきたが、使用する人や症状の相談を受けたうえで、別の一般用医薬品を勧めた。
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解答
4
解説
一般用医薬品で対処可能なのは軽度な症状に限られ、重篤な症状や改善しない状態には速やかな受診勧奨が必要であり、専門家は顧客の指名に盲従せず適切な製品選択を助言しなければなりません。
解き方
- 記述aについて、重篤な症状に対して一般用医薬品で対処することは不適切であり受診勧奨が原則であるため誤りと判断する。
- 記述bについて、対象者の属性(乳幼児や妊婦)によって対処可能な範囲は大きく異なるため誤りと判断する。
- 記述cおよびdについて、漫然使用への受診勧奨、および使用状況に応じた適切な医薬品提案は正しい専門家の行動であると判断する。
- 正しい組み合わせとして(c、d)である選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aとbの記述がともに誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- aの重い症状への対応に関する記述が誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- bの対処可能な症状の範囲が変わらないとする記述が誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4正解
- cとdの記述がともに正しいため正解です。
答えの内訳
- a:誤
- 高熱や激しい腹痛などの重篤な症状がある場合は、一般用医薬品で対処せず速やかに医師の診療を受ける(受診勧奨を行う)べきです。
- b:誤
- 乳幼児や妊婦は一般用医薬品で自己対処できる症状の範囲が通常の成人に比べて極めて狭く限定されています。
- c:正
- 長期間漫然と一般用医薬品を使用して改善しない場合は、背後に重大な疾患が潜んでいる可能性があるため医療機関の受診勧奨が適切です。
- d:正
- 顧客が特定の品名を指名買いしようとした場合でも、使用者の状況や症状を把握し、より適切な医薬品の選択支援を行うことが専門家として望ましい対応です。
覚えるポイント
- 重篤な症状や原因不明の激痛に対しては一般用医薬品で対処せず速やかに受診勧奨すること
- 顧客からの指名買いであっても、必要に応じて症状や使用者を確認し適切な助言を行うこと
間違えやすいところ
- 乳幼児や妊婦でも成人と同じ範囲の症状を一般用医薬品で自己判断してよいと誤認しないこと
出題の前提:手引き「適切な医薬品選択と受診勧奨」における登録販売者の相談対応の基本に基づく出題。
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.8 ↗(www.pref.miyagi.jp)
医薬品販売におけるコミュニケーション
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 適切な情報提供 / コミュニケーション / 相談応需
登録販売者が医薬品を販売する際のコミュニケーションに関する記述のうち、正しいものはどれか。
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解答
3
解説
一般用医薬品の販売では、購入者自身が自己決定を行うセルフメディケーションを支援するため、専門家は会話しやすい環境を整え、相手の言葉や全身状態から総合的に状態を把握して適切な情報提供を行う必要があります。
解き方
- 各選択肢における購入者の主体性、接客時のコミュニケーション姿勢、高齢者への対応の妥当性を確認する。
- 本人の状態全般の観察が重要であるとする記述「3」が適正であり、他の選択肢はいずれも不適切であると判定する。
- 選択肢 1不正解
- 一般用医薬品の選択や使用を判断する主体は購入者自身(生活者)であり、専門家はその自発的な判断を専門知識に基づいて支援・関与する役割を担います。
- 選択肢 2不正解
- 購入者が気軽に症状や体質を相談できるよう、専門家は日常的に会話しやすい雰囲気づくりを心がけることが不可欠です。
- 選択肢 3正解
- 現に症状がある本人が来店している場合、本人の言葉だけでなく顔色や呼吸の様子、動作など全身の状態から得られる観察情報も適切な判断材料となります。
- 選択肢 4不正解
- 高齢者であっても本人に対して丁寧で理解しやすい説明を行うことが基本であり、頭から理解できないと決めつけて説明を省く対応は誤りです。
覚えるポイント
- セルフメディケーションの主体は一般の生活者(購入者自身)である。
- コミュニケーションでは言葉のやりとりに加え、表情や動作等の外見観察情報も重要。
間違えやすいところ
- 専門家が一方的に医薬品の選択を強制・指示する主体であると勘違いしやすい。
出題の前提:手引き「医薬品の販売等におけるコミュニケーション」の記載に基づく。
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.9 ↗(www.pref.miyagi.jp)
薬害の歴史と安全対策
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害 / HIV訴訟 / サリドマイド訴訟 / 医薬品副作用被害救済制度
薬害に関する以下の記述 a、b、c、d の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 生物由来の医薬品等によるヒト免疫不全ウイルス(HIV)やクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)の感染被害が多発したことから、2002年に行われた薬事法改正に伴い、独立行政法人医薬品医療機器総合機構による生物由来製品による感染等被害救済制度の創設等がなされた。 b HIV訴訟の和解を踏まえ、国は、HIV感染者に対する恒久対策のほか、承認審査体制の充実や製薬企業に対して従来の医薬品の副作用報告に加えて感染症報告の義務付けを行っている。 c サリドマイド訴訟をきっかけとして、WHO加盟国を中心に、市販後の副作用情報の収集の重要性が改めて認識され、各国における副作用情報の収集体制の整備が図られることとなった。 d 医薬品副作用被害救済制度は、1979年にサリドマイド訴訟、スモン訴訟を契機として創設された。
解答・解説を表示
解答
1
解説
サリドマイド、スモン、HIV、CJDなどの薬害事件の発生と裁判上の和解を契機として、医薬品副作用被害救済制度の創設(1979年)、生物由来製品感染等被害救済制度の創設(2002年法改正)、市販後安全情報の収集体制整備など、各種医薬品安全性確保策が法制化・強化されてきました。
解き方
- 記述 a について、2002年薬事法改正と生物由来製品による感染等被害救済制度の創設の整合性を確認する(正)。
- 記述 b について、HIV訴訟和解後の恒久対策、審査体制充実、感染症報告の義務付けを確認する(正)。
- 記述 c について、サリドマイド訴訟を受けたWHO等での市販後副作用情報収集体制の整備を確認する(正)。
- 記述 d について、サリドマイド・スモン訴訟を契機とした1979年の医薬品副作用被害救済制度創設を確認する(正)。
- 全項目が「正」である選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- a、b、c、d の記述はいずれも歴史的事実および現行制度の沿革と合致しており正しいです。
- 選択肢 2不正解
- d の医薬品副作用被害救済制度が1979年にサリドマイド・スモン訴訟を契機に創設された記述は正しいため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- c のサリドマイド事件を契機とする市販後副作用情報収集体制の整備に関する記述は正しいため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- b のHIV訴訟和解に基づく承認審査充実や感染症報告義務付けの記述は正しいため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- a の2002年改正薬事法による生物由来製品感染等被害救済制度創設に関する記述は正しいため誤りです。
覚えるポイント
- 医薬品副作用被害救済制度:1979年(サリドマイド、スモン契機)。
- 生物由来製品感染等被害救済制度:2002年薬事法改正(HIV、CJD契機)。
間違えやすいところ
- 副作用被害救済制度と感染等被害救済制度の創設年や契機となった薬害事件を混同しやすい。
出題の前提:手引き「薬害の歴史」の記載に基づく。
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.9 ↗(www.pref.miyagi.jp)
サリドマイドの薬理作用と催奇形性
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · サリドマイド / 光学異性体 / 催奇形性 / 薬害
サリドマイドに関する以下の記述 a、b、c、d のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a サリドマイド製剤は、催眠鎮静成分として承認されていた。 b 妊娠している女性がサリドマイドを摂取した場合、胎盤関門を通過して胎児に移行し、主な症状として、胎児に重篤な神経症状が発生することがある。 c 先天異常の原因となる血管新生を妨げる作用は、サリドマイドの光学異性体のうち、S体のみが有する作用である。 d サリドマイドは、S体のみを分離して製剤化すると催奇形性を抑制することができる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
サリドマイドは催眠鎮静薬等として販売されましたが、胎盤関門を通過し胎児の四肢欠損等の先天異常を引き起こしました。光学異性体のうちS体が催奇形性を持ち、生体内でR体とS体が相互に変換(ラセミ化)するため、光学異性体を分離して投与しても催奇形性を防ぐことはできません。
解き方
- 記述 a について、サリドマイドが催眠鎮静薬や胃腸薬として承認・販売されていたことを確認する(正)。
- 記述 b について、胎児に現れた主症状は神経症状ではなく四肢欠損や耳の奇形等の先天異常(催奇形性)であるため誤りと判断する(誤)。
- 記述 c について、血管新生阻害作用は光学異性体のうちS体のみが有することを確認する(正)。
- 記述 d について、生体内でR体とS体が相互変換するため光学活性体を分離しても催奇形性を回避できないことを確認する(誤)。
- 正しい記述は a と c の組み合わせである「1」を選択する。
- 選択肢 1正解
- a と c が正しいため、正しい記述の組み合わせとして正解です。
- 選択肢 2不正解
- d は生体内で光学異性体が相互に変換するためS体を除いてR体のみを用いても催奇形性を防げないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- b の胎児に生じる主な被害は重篤な神経症状ではなく、四肢欠損等の催奇形性(先天異常)であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- b および d の双方が誤った記述であるため選択肢として不適です。
覚えるポイント
- サリドマイド:催眠鎮静成分。S体が催奇形性(血管新生阻害)を持つ。
- 体内でR体とS体が相互変換(ラセミ化)するため、光学異性体の分離製剤化では催奇形性を回避できない。
間違えやすいところ
- サリドマイドの胎児障害(四肢欠損等)とスモンの症状(亜急性脊髄視神経症・下肢麻痺)を混同しやすい。
出題の前提:手引き「薬害の歴史 サリドマイド」の記載に基づく。
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.10 ↗(www.pref.miyagi.jp)
スモンの病態と歴史的経緯
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · スモン / キノホルム / 整腸薬 / 薬害
スモンに関する以下の記述 a、b、c、d の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a スモンとは、亜急性脊髄視神経症のことである。 b キノホルム製剤は、米国では1960年にアメーバ赤痢に使用が制限されたことから、我が国でも同年に販売が停止された。 c スモンは、その症状として、認知症に類似した症状が現れ、死に至る重篤な神経難病である。 d 現在ではスモン患者に対し、施術費及び医療費の自己負担分の公費負担、重症患者に対する介護事業等が行われている。
解答・解説を表示
解答
2
解説
スモン(Subacute Myelo-Optico-Neuropathy:亜急性脊髄視神経症)は、整腸剤として用いられたキノホルム製剤が原因で発生した神経障害です。初期の腹部症状に続いて下肢のしびれや歩行困難、視力障害等を生じます。認知症様症状を呈して死に至るのはCJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)です。
解き方
- 記述 a について、スモンが「亜急性脊髄視神経症」の略称であることを確認する(正)。
- 記述 b について、我が国でのキノホルム製剤の販売停止は1960年ではなく1970年であるため誤りと判断する(誤)。
- 記述 c について、認知症様症状から急速に死に至る神経難病はCJDの症状記述であるため誤りと判断する(誤)。
- 記述 d について、スモン患者に対する医療費自己負担分の公費負担や介護事業などの恒久対策が行われていることを確認する(正)。
- 正誤が「正、誤、誤、正」となっている組み合わせ「2」を選択する。
- 選択肢 1不正解
- b(日本での販売停止年)および c(スモンの症状記述)が誤っているため不適です。
- 選択肢 2正解
- a が正、b が誤、c が誤、d が正であり、正しい正誤の組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- a は正しい記述であり、また b と c は誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- a と d は正しい記述であり、b は誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- a は正しく、c はCJDの記述であるため誤りであり、不適です。
覚えるポイント
- スモン:キノホルム製剤(整腸薬)、亜急性脊髄視神経症、1970年販売停止。
- スモンの症状:初期の激しい腹痛・下痢から下肢のしびれ、知覚異常、歩行困難、視力障害(認知症様症状はCJD)。
間違えやすいところ
- キノホルムの日本での販売停止年(1970年)と米国の規制年(1960年)を取り違えやすい。
- スモンの神経症状とCJDの認知症様・運動失調症状を取り違えやすい。
出題の前提:手引き「薬害の歴史 スモン」の記載に基づく。
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.10 ↗(www.pref.miyagi.jp)
かぜの自然経過とインフルエンザとの鑑別
主な医薬品とその作用 · かぜ薬 / 自然寛解 / インフルエンザ / 受診勧奨
かぜの発症や症状に関する以下の記述 a、b、c、d のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a かぜは、通常は数日から1週間程度で自然寛解する。 b 急激な発熱を伴う場合や、症状が4日以上続くとき又は悪化するようなときは、かぜではない可能性が高い。 c かぜの原因となるウイルスは1種類である。 d インフルエンザ(流行性感冒)は、かぜの別称で、インフルエンザとかぜの症状は同じである。
解答・解説を表示
解答
1
解説
かぜ(風邪症候群)は多数のウイルス感染(200種以上)によって起こる上気道の急性炎症で、通常は安静や休養により数日から1週間で自然寛解します。一方、インフルエンザはインフルエンザウイルスによる感染症で、38℃以上の高熱や強い全身倦怠感などを伴い、一般的なかぜとは明確に区別されます。
解き方
- 記述 a について、かぜが通常数日から1週間程度で自然寛解することを確認する(正)。
- 記述 b について、急激な発熱や4日以上の持続・悪化は他の感染症や合併症が疑われるため正と判断する(正)。
- 記述 c について、かぜの原因ウイルスはライノウイルスやコロナウイルス等200種類以上存在するため誤りと判断する(誤)。
- 記述 d について、インフルエンザとかぜは原因ウイルスや症状の強さ(高熱や強い全身症状)が異なり区別されるため誤りと判断する(誤)。
- 正しい組み合わせ「a、b」を示す選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- a と b がともに正確な記述であるため正解です。
- 選択肢 2不正解
- c はかぜの原因ウイルスが200種類以上におよぶため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- d はインフルエンザとかぜを同一のものとしているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- c および d の双方が誤った記述であるため不適です。
覚えるポイント
- かぜの原因ウイルスは200種類以上。
- 通常は数日〜1週間で自然寛解。症状が4日以上続く場合や急激な高熱は医療機関受診を勧める。
間違えやすいところ
- インフルエンザを普通のかぜの単なる別名・同一症状と捉えてしまう誤りに注意する。
出題の前提:手引き「かぜ薬」の病態と特徴に関する記載に基づく。
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.11 ↗(www.pref.miyagi.jp)
かぜに用いられる漢方処方製剤の使い分け
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 葛根湯 / 麻黄湯 / 小柴胡湯 / 柴胡桂枝湯
かぜの症状の緩和に用いられる漢方処方製剤に関する以下の記述 a、b、c、d の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 葛根湯は、かぜのひき始めから数日たって症状が少し長引いている状態で、疲労感があり、食欲不振、吐き気がする場合に適す。 b 麻黄湯は、かぜのひき始めから数日たって微熱があり、寒気や頭痛、吐き気がする等のかぜの後期の症状に適す。 c 小柴胡湯は、かぜのひき始めから数日たって症状が少し長引いている状態で、疲労感があり、食欲不振、吐き気がする場合に適す。 d 柴胡桂枝湯は、かぜのひき始めで、寒気がして発熱、頭痛があり、体のふしぶしが痛い場合に適す。
解答・解説を表示
解答
3
解説
かぜに用いられる漢方処方製剤は、体力(証)やかぜの病期(初期か中期・後期か)によって使い分けられます。葛根湯や麻黄湯は体力中等度以上のかぜのひき始め(初期)に用いられ、小柴胡湯や柴胡桂枝湯はひき始めから数日経過して症状が長引いた時期(亜急性期・中間期)に用いられます。
解き方
- 記述 a について、葛根湯はひき始めで悪寒、発熱、肩こり等がある場合に適し、数日長引いた状態ではないため誤りと判断する(誤)。
- 記述 b について、麻黄湯はかぜの初期で悪寒、発熱、頭痛、関節痛等がある場合に適し、後期の微熱等ではないため誤りと判断する(誤)。
- 記述 c について、小柴胡湯はひき始めから数日たって症状が長引いている状態で、食欲不振や吐き気がある場合に適するため正と判断する(正)。
- 記述 d について、寒気がして発熱、頭痛、関節痛がある初期の症状は麻黄湯などの特徴であり、柴胡桂枝湯は長引いた症状に適するため誤りと判断する(誤)。
- 正誤の組み合わせ「誤、誤、正、誤」である選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- a、b、d が誤りで c のみが正しいため、この組み合わせは不適です。
- 選択肢 2不正解
- a、d は誤った記述であり、c のみが正しいため不適です。
- 選択肢 3正解
- a が誤、b が誤、c が正、d が誤であり、正しい正誤の組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- b、d は誤りで、c が正しいため不適です。
- 選択肢 5不正解
- a は誤りで c が正しいため不適です。
覚えるポイント
- 葛根湯・麻黄湯:かぜのひき始め(初期)に用いる。
- 柴胡桂枝湯・小柴胡湯:かぜが数日長引いて食欲不振・吐き気等がある状態(中期〜後期)に用いる。
間違えやすいところ
- 初期に用いる葛根湯・麻黄湯と、数日経過したこじれたかぜに用いる柴胡系製剤の適応時期を取り違えやすい。
出題の前提:手引き「かぜ薬 漢方処方製剤」の記載に基づく。
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.11 ↗(www.pref.miyagi.jp)
かぜ薬の鎮咳成分と依存性
主な医薬品とその作用 · 鎮咳成分 / リン酸ジヒドロコデイン / 依存性 / かぜ薬
次の1〜5で示されるかぜ薬に配合される主な鎮咳成分のうち、依存性があるものはどれか。
解答・解説を表示
解答
3
解説
鎮咳成分には、オピオイド受容体に作用し依存性・習慣性のリスクがある麻薬性鎮咳成分(コデインリン酸塩水和物、ジヒドロコデインリン酸塩)と、依存性がない非麻薬性鎮咳成分(ノスカピン、デキストロメトルファン、チペピジン、クロペラスチン等)があります。
解き方
- 提示された5つの鎮咳成分の薬理学的分類(麻薬性/非麻薬性)を確認する。
- 選択肢3のリン酸ジヒドロコデインが麻薬性鎮咳成分であり、連用により依存性を生じる成分であると特定する。
- 選択肢 1不正解
- ノスカピンはアヘンアルカロイド系ですが、麻薬性や習慣性・依存性はありません。
- 選択肢 2不正解
- 臭化水素酸デキストロメトルファンは非麻薬性鎮咳成分であり、一般用医薬品としての通常使用で依存性はありません。
- 選択肢 3正解
- リン酸ジヒドロコデインは麻薬性鎮咳成分であり、延髄の咳嗽中枢に作用して咳を鎮める一方、依存性を生じるおそれがあります。
- 選択肢 4不正解
- ヒベンズ酸チペピジンは非麻薬性鎮咳去痰成分であり、依存性はありません。
- 選択肢 5不正解
- 塩酸クロペラスチンは中枢性非麻薬性鎮咳成分であり、依存性はありません。
覚えるポイント
- 依存性・習慣性がある鎮咳成分:コデインリン酸塩、ジヒドロコデインリン酸塩。
- 非麻薬性鎮咳成分:ノスカピン、デキストロメトルファン、チペピジン、クロペラスチン。
間違えやすいところ
- ノスカピンはアヘン由来のアルカロイドであるが麻薬性・依存性はない点に注意する。
出題の前提:手引き「かぜ薬 鎮咳去痰成分」の記載に基づく。
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.12 ↗(www.pref.miyagi.jp)
解熱鎮痛成分の作用と安全性
主な医薬品とその作用 · アスピリン / アスピリンアルミニウム / エテンザミド / ライ症候群
解熱鎮痛成分に関する以下の記述 a、b、c、d の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a アスピリンアルミニウムは、アスピリンに比べて胃腸障害が少ない。 b 一般用医薬品としてのアスピリンやサザピリンは、15歳未満の者も使用できる。 c アスピリンは、血液を凝固しにくくさせる作用を有する。 d エテンザミドについては、15歳未満の者で水痘(水疱瘡)又はインフルエンザにかかっているときは使用を避ける。
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解答
2
解説
アスピリン(アセチルサリチル酸)やサザピリンはプロスタグランジン産生を抑制し解熱鎮痛・抗炎症作用を示しますが、血小板凝集抑制(抗血栓)作用や胃粘膜障害作用を持ちます。また、サリチル酸系製剤(アスピリン、サザピリン、エテンザミド等)は小児のウイルス性疾患(インフルエンザや水痘)において重篤な急性脳症等を引き起こす「ライ症候群」のリスクがあるため、15歳未満の使用制限が定められています。
解き方
- 記述 a について、アスピリンアルミニウムはアルミニウム塩とすることでアスピリンに比べて胃粘膜刺激が軽減されていることを確認する(正)。
- 記述 b について、一般用医薬品のアスピリンやサザピリンはライ症候群等のリスクから15歳未満の小児には使用できない(禁忌)ため誤りと判断する(誤)。
- 記述 c について、アスピリンは不可逆的に血小板のシクロオキシゲナーゼを阻害して血液を凝固しにくくさせる(抗血小板)作用を持つため正と判断する(正)。
- 記述 d について、サリチル酸系成分であるエテンザミドは、15歳未満の水痘・インフルエンザ罹患時にライ症候群発生リスクがあるため使用を避ける必要があることを確認する(正)。
- 正誤の組み合わせ「正、誤、正、正」である選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- b は15歳未満の使用不可であるため誤りで、c は正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 2正解
- a が正、b が誤、c が正、d が正であり、正しい正誤の組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- a は胃腸障害を軽減した製剤設計として正しいため不適です。
- 選択肢 4不正解
- a、c、d は正しい記述であり、b は誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- c、d はともに正しい記述であるため不適です。
覚えるポイント
- アスピリン・サザピリン:一般用医薬品では15歳未満の使用不可(ライ症候群のリスク)。
- アスピリン:血液凝固抑制(抗血小板作用)あり。アルミニウム塩は胃腸障害を軽減。
- エテンザミド:サリチル酸系成分。15歳未満の水痘・インフルエンザ罹患時には使用を避ける。
間違えやすいところ
- アスピリンが「血液を凝固しやすくする」と逆の記述に引っかかりやすい。
- 15歳未満への使用制限(アスピリンは一律不可、エテンザミドは水痘・インフルエンザ時に避ける)の条件差を混同しやすい。
出題の前提:手引き「解熱鎮痛薬 解熱鎮痛成分」の記載に基づく。
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.12 ↗(www.pref.miyagi.jp)
鉄製剤の服用に伴う便の色の変化
主な医薬品とその作用 · 貧血用薬 / 鉄製剤 / 副作用・便色の変化
鉄製剤の服用によって起こりうる排泄物等の状態の変化として、適切なものを1つ選びなさい。
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解答
2
解説
鉄製剤の服用時には、吸収されずに消化管を通過した鉄が硫化鉄等に変化して便が黒褐色や黒色になることがあります。これは薬の特性による無害な変化ですが、消化管出血による黒色便と鑑別が必要な場合があります。
解き方
- 鉄製剤を服用した際に現れる特徴的な排泄物の変化について想起します。
- 未吸収の鉄が酸化されて黒色便を生じるという知見に基づき、該当する選択肢2を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 鉄製剤の服用で便が赤くなることはなく、未吸収の鉄分により黒くなります。
- 選択肢 2正解
- 鉄製剤を服用すると、吸収されなかった鉄分が酸化されて便が黒くなることがあります。
- 選択肢 3不正解
- バリウム検査後等に見られる白い便と異なり、鉄製剤では黒色便となります。
- 選択肢 4不正解
- 鉄製剤の服用により尿が黒くなるわけではなく、便の色が黒色に変化します。
- 選択肢 5不正解
- 尿が赤くなるのはリファンピシン等の特定の薬剤等であり、鉄製剤による変化は便の黒色化です。
覚えるポイント
- 鉄製剤の未吸収鉄により便が黒くなることがある
間違えやすいところ
- 尿の色ではなく便の色が黒くなる点に注意する
出題の前提:平成24年度宮城県登録販売者試験・試験問題および正答
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.12 ↗(www.pref.miyagi.jp) / 解答(PDF:53KB) p.1 ↗(www.pref.miyagi.jp)
睡眠改善薬の特徴と留意点
主な医薬品とその作用 · 催眠鎮静薬 / 抗ヒスタミン成分 / 睡眠改善薬 / 適正使用
抗ヒスタミン成分を主薬とする睡眠改善薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 慢性的に不眠症状がある人を適応対象としている。 b 妊娠中に生じる睡眠障害は適応対象とはならない。 c 15歳未満の者には使用を避ける必要がある。 d 目が覚めたあとも、注意力の低下や寝ぼけ様症状を起こすことがある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用医薬品の睡眠改善薬(ジフェンヒドラミン塩酸塩等)は、一時的な不眠症状(寝つきが悪い、眠りが浅い)を緩和するための薬です。慢性の不眠や基礎疾患に伴う不眠は医療機関の受診が必要であり適応外です。
解き方
- 各記述 a〜d の正誤を判断します(aは一時的不眠が対象のため誤、b・c・dは正しい)。
- 「誤、正、正、正」の組み合わせとなっている選択肢4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤り、cが正しい記述であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- a・dが誤りでbが正しいため合致しません。
- 選択肢 3不正解
- aは慢性的不眠ではなく一時的な不眠が対象であるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aは誤、bは正、cは正、dは正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- b、c、dはいずれも正しい記述であるため誤りです。
答えの内訳
- a:誤
- 睡眠改善薬は一時的な不眠症状の緩和に用いられるものであり、慢性的な不眠症状を対象とするものではありません。
- b:正
- 妊婦又は妊娠していると思われる女性では胎児への影響等を考慮し使用を避けることとされており、適応対象とはなりません。
- c:正
- 小児における中枢神経系への影響等を避けるため、15歳未満の小児には使用を避ける必要があります。
- d:正
- 翌朝以降にも抗ヒスタミン作用による眠気や注意力の低下、寝ぼけ様症状(持ち越し効果)が現れることがあります。
覚えるポイント
- 睡眠改善薬は一時的な不眠の緩和を目的とし、15歳未満・妊婦は使用不可
間違えやすいところ
- 慢性的な不眠症状や不眠症の治療に用いることができると誤認しない
出題の前提:平成24年度宮城県登録販売者試験・試験問題および正答
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.13 ↗(www.pref.miyagi.jp) / 解答(PDF:53KB) p.1 ↗(www.pref.miyagi.jp)
カフェインの薬理作用と注意点
主な医薬品とその作用 · 眠気防止薬 / カフェイン / 薬理作用 / 副作用
カフェインに関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 脳に軽い興奮状態を引き起こし、眠気や倦怠感を一時的に抑える効果がある。 b 腎臓での水分の再吸収を促進し、尿量の減少をもたらす。 c 胃液の分泌を亢進させる作用があり、副作用として胃腸障害が現れることがある。 d 胎盤関門を通過して、胎児の心拍数を減少させる可能性がある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
カフェインはアデノシン受容体に拮抗して中枢興奮作用を示し、眠気や疲労感を抑えます。また、腎血管拡張と尿細管での水・Na再吸収抑制により利尿をもたらし、胃酸分泌促進作用や心筋収縮力・心拍数増大作用も示します。
解き方
- カフェインの作用(中枢興奮、利尿作用、胃酸分泌促進、胎児への移行)について正誤を確認します。
- aとcが正しく、b(利尿を促す)とd(胎児心拍数を増加させる)が誤りであるため、組み合わせ(a、c)を選びます。
- 選択肢 1不正解
- bの記述(尿量の減少をもたらす)が誤りです。
- 選択肢 2正解
- aおよびcの記述がともに正しいため適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bおよびdの記述がともに誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dの記述(胎児の心拍数を減少させる)が誤りです。
答えの内訳
- a:正
- カフェインは中枢神経系を刺激して脳を興奮状態にし、眠気や倦怠感を一時的に緩和します。
- b:誤
- 腎臓での水分の再吸収を抑制することにより、尿量を増加させる利尿作用をもたらします。
- c:正
- カフェインは胃液分泌を亢進させるため、胃酸過多や胃痛などの胃腸障害を起こすことがあります。
- d:誤
- 胎盤関門を通過したカフェインは、胎児の心拍数を増加(頻脈)させるおそれがあります。
覚えるポイント
- カフェインは水分の再吸収を抑えて利尿をもたらし、胎盤通過により胎児頻脈の懸念がある
間違えやすいところ
- 利尿作用により尿量が増加する点を「尿量減少」とする記述に引っかからない
出題の前提:平成24年度宮城県登録販売者試験・試験問題および正答
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.13 ↗(www.pref.miyagi.jp) / 解答(PDF:53KB) p.1 ↗(www.pref.miyagi.jp)
乗物酔い防止薬の配合成分と適正使用
主な医薬品とその作用 · 乗物酔い防止薬 / 抗コリン成分 / 適応年齢 / 併用禁忌
乗物酔い防止薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 乗物酔い防止薬には、3歳未満の乳幼児向けの製品はない。 b 乗物酔い防止薬には、主として吐き気を抑えることを目的とした成分が配合されているので、つわりに伴う吐き気への対処としても使用できる。 c 乗物酔い防止薬に配合される抗コリン成分は、眠気を促すほかに、散瞳による目のかすみや異常なまぶしさを引き起こすことがある。 d 乗物酔い防止薬とかぜ薬との併用は特に問題がない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
乗物酔い防止薬には抗ヒスタミン成分、抗コリン成分、中枢興奮成分、鎮痛鎮吐成分等が配合されます。3歳未満向けの製品はなく、抗コリン作用による散瞳・排尿困難・口渇などに注意が必要です。かぜ薬やアレルギー薬との重複併用は避けなければなりません。
解き方
- 各記述 a〜d の正誤を検証します(aは正、bは誤、cは正、dは誤)。
- 正しい記述である a と c の組み合わせ(選択肢2)を選択します。
- 選択肢 1不正解
- bの記述(つわりの吐き気に使用できる)が誤りです。
- 選択肢 2正解
- aおよびcの記述がともに正しいため適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bおよびdの記述がともに誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dの記述(かぜ薬との併用に問題がない)が誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 3歳未満の乳幼児は自律神経系が未発達で乗り物酔いが起こりにくく、一般用医薬品の乗物酔い防止薬には3歳未満向け製品はありません。
- b:誤
- 乗物酔い防止薬は妊娠に伴うつわりの吐き気に対して使用するものではありません。
- c:正
- 抗コリン成分(スコポラミン等)は瞳孔散大(散瞳)を引き起こし、目のかすみや眩しさなどの副作用を生じることがあります。
- d:誤
- かぜ薬にも抗ヒスタミン成分等が配合されているため、同種成分が重複して作用や副作用が強まる恐れがあり併用を避けます。
覚えるポイント
- 乗物酔い防止薬は3歳未満向けがなく、つわりには使用不可、かぜ薬との併用は避ける
間違えやすいところ
- 吐き気を抑えるからといって妊娠中のつわりに使えると判断しない
出題の前提:平成24年度宮城県登録販売者試験・試験問題および正答
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.13 ↗(www.pref.miyagi.jp) / 解答(PDF:53KB) p.1 ↗(www.pref.miyagi.jp)
小児鎮静薬(小児の疳)の特徴と作用
主な医薬品とその作用 · 小児鎮静薬 / 小児の疳 / 生薬製剤 / 服用期間
小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 夜泣き、ひきつけ、疳の虫等の症状を鎮めるほか、小児における虚弱体質、消化不良などの改善を目的とする医薬品である。 b 鎮静作用のほか、血液の循環を促す作用があるとされる生薬成分を中心に配合されている。 c 古くから伝統的に用いられているため、作用が穏やかで小さな子供に使っても副作用がない。 d 症状の原因となる体質の改善を主眼としているものが多く、比較的長期間(1ヶ月位)継続して服用されることがある。
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解答
1
解説
小児鎮静薬は夜泣き、かんの虫、ひきつけなどのほか、虚弱体質や消化不良の改善を目的とします。伝統的生薬製剤ですが医薬品である以上副作用の可能性は存在します。体質改善を目的として1ヶ月位継続して服用される場合もあります。
解き方
- 記述a〜dを検討します(a正、b正、c誤「副作用がない医薬品はない」、d正)。
- 「正、正、誤、正」の並びとなる選択肢1を選択します。
- 選択肢 1正解
- aは正、bは正、cは誤、dは正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bが正、cが誤であるため正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- aおよびdが正であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、cが誤であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aおよびbが正であるため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 小児鎮静薬は、夜泣きや疳の虫等の精神神経症状を鎮めるほか、虚弱体質や消化不良の改善等も目的とします。
- b:正
- 鎮静作用のほか血行促進作用を持つとされる生薬成分(ジャコウ、ゴオウ、ニンジン等)を中心に配合されています。
- c:誤
- 伝統的な生薬製剤であっても副作用が全くないわけではなく、皮膚症状や消化器症状などの副作用が現れることがあります。
- d:正
- 体質改善を主眼とするものが多く、ひきつけ等を除き、1ヶ月程度継続して服用されることがあります。
覚えるポイント
- 小児鎮静薬であっても副作用が皆無の医薬品は存在しない
間違えやすいところ
- 「古くから使われている生薬製剤だから副作用がない」とする誤った記述に注意する
出題の前提:平成24年度宮城県登録販売者試験・試験問題および正答
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.14 ↗(www.pref.miyagi.jp) / 解答(PDF:53KB) p.1 ↗(www.pref.miyagi.jp)
鎮咳去痰薬の成分と配合目的(公式解なし問題)
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / 配合成分 / 塩化リゾチーム / ヒベンズ酸チペピジン / 塩酸メチルエフェドリン
鎮咳去痰薬に含まれる成分とその成分を配合する目的との関係について、正しいものの組み合わせを選びなさい。(※宮城県公式発表により「解なし」とされた問題です) a 塩化リゾチーム ―― 気道の炎症を和らげる b 塩酸ブロムヘキシン ―― 中枢神経系に作用して咳を抑える c ヒベンズ酸チペピジン ―― 痰の切れを良くする d 塩酸メチルエフェドリン ―― 気管支を拡げる
- 1
- (a、b)
- 2
- (a、d)
- 3
- (b、c)
- 4
- (c、d)
解答・解説を表示
解答
解なし
解説
手引き上、塩化リゾチームは抗炎症成分、塩酸メチルエフェドリンは気管支拡張成分(アドレナリン作動成分)に分類されます。塩酸ブロムヘキシンは去痰成分です。ヒベンズ酸チペピジンは非麻薬性鎮咳成分に分類されますが、気道粘液分泌亢進作用も併せ持つため解釈に疑義が生じやすい成分です。
解き方
- 各記述を確認すると、a(抗炎症)とd(気管支拡張)は明確に合致します。
- 一方、ヒベンズ酸チペピジン(c)は手引きの主分類では鎮咳成分ですが去痰作用も有することから選択肢の正誤判定に疑義が生じ、公式解答では「解なし」と決定されました。
- 選択肢 1不正解
- 塩酸ブロムヘキシンは中枢性鎮咳ではなく去痰成分であるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- 当初想定された正解肢と考えられますが、選択肢cの作用解釈の重複等の疑義により公式には「解なし」となりました。
- 選択肢 3不正解
- bの記述が誤りであるため適切な組み合わせではありません。
- 選択肢 4不正解
- ヒベンズ酸チペピジンの分類解釈により疑義が生じ、公式には本問全体が解なしとされています。
覚えるポイント
- 本問は公式に「解なし」として採点除外・全員正解等の処理がなされた
間違えやすいところ
- チペピジンは主として鎮咳成分だが去痰作用も併せ持つ点に留意する
出題の前提:平成24年度宮城県登録販売者試験・試験問題および正答
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.14 ↗(www.pref.miyagi.jp) / 解答(PDF:53KB) p.1 ↗(www.pref.miyagi.jp)
含嗽薬等におけるヨウ素系殺菌消毒成分
主な医薬品とその作用 · 口腔咽喉薬・含嗽薬 / ヨウ素系殺菌消毒成分 / 甲状腺機能 / 胎盤通過性
ヨウ素系殺菌消毒成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a ヨウ素系殺菌消毒成分が口腔内に使用される場合、結果的にヨウ素の摂取につながり、甲状腺におけるホルモン産生に影響を及ぼす可能性がある。 b 妊娠中に摂取されたヨウ素は胎盤関門を通過しない。 c 授乳中に摂取されたヨウ素の一部は乳汁中に移行する。 d ヨウ素系殺菌消毒成分により、口腔粘膜の荒れ、しみる、灼熱感、悪心(吐き気)、不快感の副作用が現れることがある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
ポビドンヨード等のヨウ素系殺菌消毒成分は、口腔内に使用した際にも一部が吸収されます。ヨウ素は甲状腺ホルモンの原料であるため甲状腺機能障害者に注意が必要であり、胎盤関門を通過して胎児へ移行し、また乳汁中へも移行します。
解き方
- 記述a〜dを検討します(a正、b「胎盤関門を通過しない」は誤、c正、d正)。
- 「正、誤、正、正」となっている組み合わせ(選択肢2)を選択します。
- 選択肢 1不正解
- bが正、dが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aは正、bは誤、cは正、dは正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- cが誤とされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- a、c、dが正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、bが正とされているため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- ヨウ素系成分は口腔内使用でも一部が吸収・摂取され、甲状腺ホルモンの産生に影響を与えるおそれがあります。
- b:誤
- 摂取されたヨウ素は胎盤関門を容易に通過して胎児へ移行し、胎児の甲状腺機能に影響を及ぼす可能性があります。
- c:正
- 授乳中に摂取されたヨウ素の一部は母乳中に移行するため、過剰摂取に注意が必要です。
- d:正
- ヨウ素系成分の刺激性等により、口腔粘膜の荒れ、灼熱感、しみる、悪心等の副作用が現れることがあります。
覚えるポイント
- ヨウ素は胎盤関門を通過し、乳汁中へも移行する
間違えやすいところ
- ヨウ素は胎盤関門を「通過しない」とするひっかけ記述に注意する
出題の前提:平成24年度宮城県登録販売者試験・試験問題および正答
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.15 ↗(www.pref.miyagi.jp) / 解答(PDF:53KB) p.1 ↗(www.pref.miyagi.jp)
胃腸薬の配合成分とその薬効群
主な医薬品とその作用 · 制酸薬 / 健胃薬 / 消化薬 / 乾燥水酸化アルミニウムゲル
胃腸に作用する薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 制酸薬の配合成分としては、胃酸の働きを弱めるもの、胃液の分泌を抑えるものなどが用いられる。 b 健胃薬に配合される生薬成分は、独特の味や香りを有し、唾液や胃液の分泌を促して胃の働きを活発にする作用があるとされる。 c 消化薬は、炭水化物、脂質、蛋白質等の合成に働く酵素を補うことを目的とする医薬品である。 d 乾燥水酸化アルミニウムゲルは健胃成分として配合される。
解答・解説を表示
解答
1
解説
制酸薬は胃酸を中和・抑制するもの、健胃薬は苦味や香りにより胃の働きを活発にするもの、消化薬は三大栄養素(炭水化物・脂質・蛋白質)を分解する酵素を補うものです。乾燥水酸化アルミニウムゲルは代表的な制酸成分です。
解き方
- 各記述の正誤を検討します(a正、b正、c誤「合成ではなく分解」、d誤「健胃ではなく制酸」)。
- 正しい記述である a と b の組み合わせ(選択肢1)を選択します。
- 選択肢 1正解
- aおよびbの記述がともに正しいため適切な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- dの記述(乾燥水酸化アルミニウムゲルは制酸成分)が誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cの記述(合成ではなく分解)が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cおよびdの記述がともに誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 制酸薬には胃酸を中和して作用を弱める成分や、胃酸分泌を抑える成分(抗コリン成分等)が配合されます。
- b:正
- 健胃生薬(センブリ、ゲンチアナ等)は独特の苦味や芳香により味覚・嗅覚を刺激し、唾液や胃液分泌を促進します。
- c:誤
- 消化薬は炭水化物や脂質、蛋白質等の「合成」ではなく「分解」を助ける消化酵素を補う医薬品です。
- d:誤
- 乾燥水酸化アルミニウムゲルは健胃成分ではなく、胃酸を中和する「制酸成分」です。
覚えるポイント
- 消化薬は栄養素の分解を助ける酵素を補うものであり合成ではない
間違えやすいところ
- 乾燥水酸化アルミニウムゲルを健胃成分と混同せず制酸成分と識別する
出題の前提:平成24年度宮城県登録販売者試験・試験問題および正答
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.15 ↗(www.pref.miyagi.jp) / 解答(PDF:53KB) p.1 ↗(www.pref.miyagi.jp)
腸に作用する薬の作用と区分
主な医薬品とその作用 · 整腸薬 / 止瀉薬 / 瀉下薬 / 医薬部外品
腸に作用する薬(整腸薬、止瀉薬、瀉下薬)に関する記述 a〜d の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 整腸薬の配合成分としては、腸内細菌の数やバランスに影響を与えたり、腸の活動を促す成分が主として用いられる。 b 止瀉薬の配合成分としては、腸やその機能に直接働きかけるもののほか、腸管内の環境を整えて腸に対する悪影響を減らすことによる効果を期待するものもある。 c 瀉下薬(下剤)の配合成分としては、腸管を直接刺激するもの、糞便のかさや水分量を増すものがある。 d 整腸薬、瀉下薬では、医薬部外品として製造販売されている製品もあり、それらは配合できる成分やその上限量が定められていない。
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解答
5
解説
腸に作用する薬には整腸薬・止瀉薬・瀉下薬があり、それぞれの機序に応じた成分が配合されます。また医薬部外品として認められる製品は人体に対する作用が緩和なものに限られ、配合可能な成分や上限量が厳格に規定されています。
解き方
- a、b、cにおける各薬効群の主たる配合成分とその目的の正当性を確認する。
- dにおいて、医薬部外品の整腸薬や瀉下薬の成分規制に関する記述の正誤を判断する。
- 選択肢 1不正解
- bが正、dが誤であるため、1の組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが正であるため、2の組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bとcが正、dが誤であるため、3の組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- a、b、cが正であるため、4の組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5正解
- a、b、cはいずれも正しく、dは医薬部外品において配合できる成分や上限量が定められているため誤りであり、正解となります。
覚えるポイント
- 医薬部外品として製造販売される整腸薬や瀉下薬は、人体への作用が緩和であるため配合成分や上限量が規定されている。
間違えやすいところ
- 医薬部外品だからといって上限等の基準がないと誤解しないよう注意する。
出題の前提:手引き(平成23年一部改訂)胃腸に作用する薬(腸の薬)の項目に基づく。
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.16 ↗(www.pref.miyagi.jp)
浣腸薬の特徴と成分
主な医薬品とその作用 · 浣腸薬 / ソルビトール / グリセリン
浣腸薬に関する記述 a〜d のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 剤型として注入剤や坐剤のほかに塗布剤がある。 b 繰り返し使用すると直腸の感受性が高まり、効果が強くなる。 c ソルビトールが成分として用いられることがある。 d グリセリンは、腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す。
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解答
4
解説
浣腸薬は便秘時に直腸内に適用して排便を促す外用薬です。剤型は直腸内に注入する注入剤や坐剤があり塗布剤はありません。連用により直腸の感受性が低下して効果が減弱(慣れが生じる)するため常用を避ける必要があります。
解き方
- aにおける浣腸薬の剤型(塗布剤の有無)を検討する。
- bにおける連用による感受性の変化(高まるか低下するか)を判断する。
- cおよびdにおける有効成分(ソルビトール、グリセリン)の作用機序を確認する。
- 選択肢 1不正解
- aおよびbはともに誤った記述であるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aは誤り、dは正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- bは誤り、cは正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 4正解
- c(ソルビトール配合)およびd(グリセリンの作用機序)はいずれも正しく、正解となります。
覚えるポイント
- 浣腸薬を連用すると直腸の感受性が鈍り(低下し)、効果が薄れる(習慣化する)。
間違えやすいところ
- 連用により感受性が高まるとする記述は典型的な誤り肢であるため注意する。
出題の前提:手引き(平成23年一部改訂)浣腸薬の項目に基づく。
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.16 ↗(www.pref.miyagi.jp)
腸に作用する漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 桂枝加芍薬湯 / 麻子仁丸 / 大黄甘草湯 / 大黄牡丹皮湯
腸に作用する漢方処方製剤に関する記述 a〜d の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 桂枝加芍薬湯は、腹部に膨満感のある人における、しぶり腹、腹痛に適すとされる。 b 麻子仁丸は、便秘に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、激しい腹痛を伴う下痢の副作用が現れやすい。 c 大黄甘草湯は、便秘に適すとされるが、体の虚弱な人、胃腸が弱く下痢しやすい人では、激しい腹痛を伴う下痢の副作用が現れやすい。 d 大黄牡丹皮湯は、比較的体力があり、下腹部痛があって、便秘しがちな人における、月経不順、月経困難、便秘、痔疾に適している。
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解答
3
解説
腸に作用する漢方処方製剤において、ダイオウ(大黄)を含む処方(麻子仁丸、大黄甘草湯、大黄牡丹皮湯など)は瀉下作用があるため、体の虚弱な人や胃腸が弱く下痢しやすい人では激しい腹痛を伴う下痢を起こしやすく注意を要します。ダイオウを含まない桂枝加芍薬湯はしぶり腹や腹痛に用いられます。
解き方
- aの桂枝加芍薬湯の適応症状(しぶり腹、腹痛)を確認する。
- bおよびcの麻子仁丸、大黄甘草湯におけるダイオウ配合による注意点を確認する。
- dの大黄牡丹皮湯の体力基準および適応症状を確認する。
- 選択肢 1不正解
- bおよびcも正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- cおよびdも正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 3正解
- a、b、c、dはいずれも手引き通りの正しい記述であり、すべて「正」の組み合わせが正解です。
- 選択肢 4不正解
- a、b、dも正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aも正しい記述であるため不適切です。
覚えるポイント
- 大黄を含む漢方製剤(麻子仁丸、大黄甘草湯、大黄牡丹皮湯など)は胃腸が弱い人の激しい腹痛・下痢に注意する。
間違えやすいところ
- 麻子仁丸は高齢者等の便秘に用いられるが、ダイオウを含むため胃腸虚弱者には注意が必要である点を見落としやすい。
出題の前提:手引き(平成23年一部改訂)腸に作用する漢方処方製剤の項目に基づく。
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.17 ↗(www.pref.miyagi.jp)
赤血球の酸素運搬に関わる蛋白質
人体の働きと医薬品 · 赤血球 / ヘモグロビン / 血液成分
次の1〜5で示される蛋白質のうち、赤血球が酸素を運搬する上で重要なものはどれか選びなさい。
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解答
5
解説
赤血球の大部分を占める血色素(ヘモグロビン)は、鉄と結合した蛋白質であり、肺で酸素と結合し全身の末梢組織へ酸素を運搬・供給する重要な役割を担っています。
解き方
- 各選択肢に挙げられた蛋白質の生体内での機能を整理する。
- 赤血球中に存在し、酸素分子と可逆的に結合して運搬する蛋白質としてヘモグロビンを特定する。
- 選択肢 1不正解
- トロンビンは血液凝固系においてフィブリノーゲンをフィブリンに変換する酵素蛋白質です。
- 選択肢 2不正解
- アルブミンは血漿中に最も多く存在する蛋白質で、血液の膠質浸透圧の維持や物質の運搬を担います。
- 選択肢 3不正解
- グロブリンは抗体(免疫グロブリン)などの生体防御に関与する血漿蛋白質です。
- 選択肢 4不正解
- レニンは腎臓から分泌され、血圧調節に関与する酵素(蛋白質)です。
- 選択肢 5正解
- ヘモグロビンは赤血球に含まれる鉄含有蛋白質で、酸素運搬を担うため正しい記述です。
覚えるポイント
- ヘモグロビンは鉄とグロビンからなり、赤血球において酸素運搬を担う。
間違えやすいところ
- 血漿蛋白質であるアルブミンやトロンビンと赤血球内のヘモグロビンを混同しないようにする。
出題の前提:手引き(平成23年一部改訂)人体の働きと医薬品(血液の成分と働き)に基づく。
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.17 ↗(www.pref.miyagi.jp)
鎮暈薬の配合成分とその作用機序
主な医薬品とその作用 · アミノ安息香酸エチル / スコポラミン / ジメンヒドリナート / ジフェニドール
鎮暈薬の成分に関する記述 a〜d の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a アミノ安息香酸エチルは、胃粘膜への麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげ、乗物酔いに伴う吐き気を抑える。 b 臭化水素酸スコポラミンは、肝臓で代謝されにくいため、抗ヒスタミン成分等と比べて作用の持続時間は長い。 c ジメンヒドリナートは、脳に軽い興奮を起こさせて平衡感覚の混乱によるめまいを軽減させる。 d 塩酸ジフェニドールは、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示す。
解答・解説を表示
解答
1
解説
乗物酔い防止薬(鎮暈薬)の各成分には、局所麻酔成分(アミノ安息香酸エチル)、抗コリン成分(スコポラミン:肝臓で速やかに代謝され作用持続時間は短い)、抗ヒスタミン成分(ジメンヒドリナート:延髄の嘔吐中枢抑制)、前庭神経調節成分(ジフェニドール:内耳血流改善)など特有の作用があります。
解き方
- aのアミノ安息香酸エチルの局所麻酔作用による嘔吐抑制を確認する。
- bのスコポラミンの体内動態(肝代謝が早く持続時間は短い)を確認する。
- cのジメンヒドリナートの作用(抗ヒスタミン作用・嘔吐中枢抑制であり興奮作用ではない)を確認する。
- dのジフェニドールの前庭神経調節および血流改善作用を確認する。
- 選択肢 1正解
- aとdは正しく、b(作用持続時間は短い)とc(中枢興奮作用ではなく抗ヒスタミン作用)は誤りであるため正解です。
- 選択肢 2不正解
- bが誤り、dが正であるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- bとcが誤り、dが正であるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aが正、bとcが誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aが正、cが誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- スコポラミンは肝臓で速やかに代謝されるため作用持続時間が短い。
- ジメンヒドリナートは抗ヒスタミン成分であり、脳を興奮させる作用(キサンチン系カフェイン等の作用)ではない。
間違えやすいところ
- スコポラミンが肝臓で代謝されにくく持続が長いとする引っ掛けに注意する。
出題の前提:手引き(平成23年一部改訂)乗り物酔い防止薬(鎮暈薬)の項目に基づく。
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.18 ↗(www.pref.miyagi.jp)
高コレステロール改善薬服用者へのアドバイス
主な医薬品とその作用 · 高コレステロール改善薬 / 生活習慣改善 / 食事療法・運動療法
高脂血症のため高コレステロール改善薬を服用する患者へのアドバイスとして、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 糖分や脂質を多く含む食品の過度の摂取を控えたほうがよい。 b 高コレステロール改善薬の服用により、十分な痩身効果が期待できる。 c 運動を極力控え、安静を保つ。 d 日常生活に適度な運動を取り入れる。
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解答
2
解説
高コレステロール改善薬は生活習慣病の予防を目的とする補助的なものであり、基本は食事療法と運動療法です。薬を飲んでも痩身(ダイエット)効果は期待できず、過度な糖分・脂質の摂取制限と適度な運動の実践が助言として適切です。
解き方
- 食事指導としてa(過度な糖分・脂質の制限)の適否を検討する。
- bの「十分な痩身効果が期待できる」という誤った効能期待を排除する。
- c(安静)とd(適度な運動)を対比し、運動療法の重要性を判断する。
- 選択肢 1不正解
- cは誤りで、適度な運動を取り入れることが推奨されるため不適切です。
- 選択肢 2正解
- a(食事の節制)とd(適度な運動の推奨)はいずれも正しいアドバイスであり正解です。
- 選択肢 3不正解
- bおよびcはともに誤ったアドバイスであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- bの高コレステロール改善薬による痩身効果の期待は誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- 高コレステロール改善薬は痩身(ダイエット)を目的とする医薬品ではない。
間違えやすいところ
- 脂質代謝改善薬により体重が減ると誤解して痩身目的で使用してはならない。
出題の前提:手引き(平成23年一部改訂)コレステロール改善薬の項目に基づく。
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.18 ↗(www.pref.miyagi.jp)
コレステロールの生体内代謝とリポ蛋白質
主な医薬品とその作用 · コレステロール / LDL / HDL / 肝臓
コレステロールに関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
コレステロールは主として肝臓で産生・代謝されます。LDLはコレステロールを肝臓から末梢組織へ運ぶため過剰になると動脈硬化を促進し、HDLは末梢組織から肝臓へ回収するため動脈硬化を防ぎます。血漿脂質の異常は初期には自覚症状がありません。
解き方
- LDLとHDLの機能(コレステロールの運搬方向)を確認し、1と2を検討する。
- 高脂血症の初期症状(通常は自覚症状がない)を確認し、3を検討する。
- コレステロールの合成・代謝の中心臓器が肝臓であることを確認し、4を判断する。
- 選択肢 1不正解
- LDLはコレステロールを「肝臓から末梢組織へ」運ぶリポ蛋白質であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- LDLが多くHDLが少ない場合に動脈硬化等のリスクが高まるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- リポ蛋白質のバランスの乱れ(高脂血症)は、初期には自覚症状を伴わないため誤りです。
- 選択肢 4正解
- コレステロールの産生および代謝は主として肝臓で行われるため、正しい記述です。
覚えるポイント
- LDL=肝臓から末梢へ(悪玉)、HDL=末梢から肝臓へ回収(善玉)。
- 高コレステロール状態は初期の自覚症状がない。
間違えやすいところ
- LDLとHDLの運搬の向き(どちらが肝臓へ回収するか)を逆にして覚えないようにする。
出題の前提:手引き(平成23年一部改訂)コレステロール改善薬の項目に基づく。
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.18 ↗(www.pref.miyagi.jp)
抗コリン作用による消化管運動抑制の機構
主な医薬品とその作用 · ロートエキス / 副交感神経 / アセチルコリン / 抗コリン作用
ロートエキスを主成分とする胃腸鎮痛鎮痙薬の副作用として便秘が知られているが、その発現機構に関する記述について、( a )〜( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 「( a )の伝達物質である( b )と受容体の反応を( c )ことで消化管の運動が抑制される。」
解答・解説を表示
解答
5
解説
副交感神経系は消化管運動を促進する神経系であり、その神経伝達物質はアセチルコリンです。ロートエキスなどの抗コリン成分は、アセチルコリンが受容体に結合するのを阻害(妨げる)することで消化管の異常な痙攣や運動を抑えますが、過剰に働くと腸管運動が低下して便秘が生じます。
解き方
- 消化管運動を促進する自律神経が副交感神経であることを特定する(a:副交感神経)。
- 副交感神経末端から放出される神経伝達物質がアセチルコリンであることを特定する(b:アセチルコリン)。
- 抗コリン成分が受容体との反応を拮抗阻害(妨げる)して運動を抑制することを導く(c:妨げる)。
- 選択肢 1不正解
- 消化管運動の抑制機構は副交感神経のアセチルコリン受容体遮断によるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 交感神経の節後神経伝達物質は主にノルアドレナリンであり、主語が副交感神経でないため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 副交感神経の神経伝達物質はノルアドレナリンではなくアセチルコリンであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 受容体との反応を亢進させると消化管運動は促進されるため不適切です。
- 選択肢 5正解
- 副交感神経の伝達物質であるアセチルコリンと受容体の反応を妨げることで消化管運動が抑制されるため、すべて合致し正解です。
覚えるポイント
- 副交感神経=アセチルコリン(消化管促進)。抗コリン薬はこれを遮断して痙攣を止めるが、便秘や口渇を生じる。
間違えやすいところ
- 交感神経と副交感神経の伝達物質、および受容体反応の阻害と亢進を取り違えないように整理する。
出題の前提:手引き(平成23年一部改訂)胃腸鎮痛鎮痙薬(抗コリン成分)の項目に基づく。
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.19 ↗(www.pref.miyagi.jp)
痔疾用薬の特徴と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 痔疾用薬 / 外用痔疾用薬の生体内動態 / 受診勧奨
痔及び痔の薬に関する記述のうち、誤っているものはどれか選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
外用痔疾用薬(坐剤・注入軟膏等)は局所に作用することを意図していますが、直腸粘膜には血管が豊富に存在するため、配合成分の一部が吸収されて全身血流に移行し、全身性副作用を引き起こす可能性があります。
解き方
- 各選択肢の痔疾用薬の成分・用法・体内動態に関する記述を確認する。
- 選択肢2で『循環血流中に移行することはない』と断定されている点が誤りであると判断する。
- 選択肢 1不正解
- 酢酸ヒドロコルチゾン等のステロイド性抗炎症成分が配合された外用痔疾用薬は、局所の感染症誘発や全身性副作用のおそれがあるため長期連用を避けます。
- 選択肢 2正解
- 直腸粘膜から吸収された成分の一部は循環血流中に移行し、全身的な影響を及ぼすことがあるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 内用痔疾用薬は比較的緩和な抗炎症や血行改善を目的とした成分を含み、局所症状の改善に外用痔疾用薬と併せて用いると効果的です。
- 選択肢 4不正解
- 排便時出血等の症状が改善しない場合は大腸疾患など重大な病気の可能性があるため、早期の専門医受診が推奨されます。
覚えるポイント
- 直腸粘膜から吸収された外用薬成分は循環血流中に移行しうる。
間違えやすいところ
- 外用薬だから全身への移行や影響は全く生じないと誤解しやすい。
出題の前提:試験実施当時の厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく。
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.19 ↗(www.pref.miyagi.jp)
漢方処方製剤の鑑別(八味地黄丸)
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 八味地黄丸 / 体力中等度以下
次の第1欄の記述に該当する漢方処方製剤として、正しいものを第2欄から1つ選べ。 【第1欄】 疲れやすく、四肢が冷えやすく、尿量減少又は多尿で、ときに口渇がある人における、下肢痛、腰痛、しびれ、老人のかすみ目、痒み、排尿困難、頻尿、むくみの症状に適するとされるが、胃腸の弱い人、下痢しやすい人では、食欲不振、胃部不快感、腹痛、下痢の副作用が現れるおそれがあるため使用を避ける必要があり、また、のぼせが強く赤ら顔で体力の充実している人では、のぼせ、動悸等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
八味地黄丸は腎虚(加齢等による衰え)に用いられる代表的な処方で、地黄を含み胃もたれを生じやすいため胃腸虚弱者に不向きであり、体を温める生薬を含むため実証でのぼせの強い人には適しません。
解き方
- 提示文のキーワード(疲れやすく、四肢が冷えやすく、排尿困難、頻尿、老人のかすみ目、胃腸虚弱者には不適)を抽出する。
- 地黄を含み腎虚に伴う排尿異常やかすみ目に適応する八味地黄丸を選択する。
- 選択肢 1正解
- 八味地黄丸の適応および注意点(胃腸虚弱者やのぼせが強く体力充実している人への注意)と完全に合致しています。
- 選択肢 2不正解
- 温清飲は体力中等度で皮膚はかさかさして色つやが悪く、のぼせるものの月経不順や更年期障害、湿疹等に適した処方です。
- 選択肢 3不正解
- 乙字湯は体力中等度以上で大便がかたく、便秘傾向のあるものの痔核(いぼ痔)やきれ痔、便秘等に用いられる処方です。
- 選択肢 4不正解
- 竜胆瀉肝湯は比較的体力があり下腹部に熱感があるものの排尿痛、残尿感、尿の濁り等に用いられる処方です。
- 選択肢 5不正解
- 桂枝茯苓丸は比較的体力がありときに下腹部痛、肩こり、頭重等があるものの月経異常や打撲症、しみ等に適した処方です。
覚えるポイント
- 八味地黄丸は四肢の冷え・多尿や頻尿・老人のかすみ目に適し、胃腸虚弱・のぼせに不適。
間違えやすいところ
- 泌尿器症状の改善薬である竜胆瀉肝湯(体力充実向け)と八味地黄丸(体力低下・冷え向け)を取り違えやすい。
出題の前提:試験実施当時の厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく。
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.19 ↗(www.pref.miyagi.jp)
婦人用薬に配合される生薬の作用
主な医薬品とその作用 · 婦人用薬 / サンソウニン / 生薬の薬効
婦人用薬に用いられる生薬成分に関する記述のうち、誤っているものはどれか選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
婦人用薬にはホルモンバランスの乱れに伴う自律神経失調や精神不安、イライラを和らげるため、サンソウニンなどの鎮静作用を有する生薬が配合されます。
解き方
- 各生薬(オウレン、サンソウニン、センキュウ、シャクヤク)の主たる効能を確認する。
- サンソウニンは利尿作用ではなく鎮静等の精神神経系に対する作用であるため、2が誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- オウレンは苦味健胃生薬であり、胃腸症状に対する改善効果を期待して用いられるため正しい記述です。
- 選択肢 2正解
- サンソウニンは利尿作用ではなく、イライラや不眠等の精神症状を緩和する鎮静作用を期待して用いられるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- センキュウはセリ科の生薬で、血行改善により冷えや血色不良を和らげる目的で用いられます。
- 選択肢 4不正解
- シャクヤクはボタン科の生薬で、筋肉の痙攣を緩和する鎮痛・鎮痙作用を期待して配合されます。
覚えるポイント
- サンソウニン(酸棗仁)は精神不安や不眠を鎮める鎮静目的の生薬。
間違えやすいところ
- ブクリョウやソウジュツなどの利尿生薬とサンソウニンを混同しないようにする。
出題の前提:試験実施当時の厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく。
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.20 ↗(www.pref.miyagi.jp)
アレルギー用薬の特徴と相互作用
主な医薬品とその作用 · アレルギー用薬 / 対症療法 / 併用禁忌・注意
アレルギー用薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選べ。 a アレルギー用薬は、蕁麻疹や湿疹、かぶれ及びそれらに伴う皮膚の痒み又は鼻炎に用いられる。 b 一般用医薬品のアレルギー用薬は、一時的な症状の緩和に用いられるものであり、長期の連用は避け、5~6日間使用しても症状の改善がみられない場合には、医師の診療を受けることが望ましい。 c 蕁麻疹や鼻炎等のアレルギー症状に対する医薬品の使用は、基本的に対症療法である。 d 鼻炎用内服薬と鼻炎用点鼻薬のように、内服薬と外用薬でも同じ成分又は同種の作用を有する成分が重複することもあるが、それらは相互に影響し合わないため、併用することができる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
一般用のアレルギー用薬は原因を根絶するものではなく一時的な対症療法です。また、剤型が異なっていても同一・同効成分を同時に使用すると過量投与となり重篤な副作用を招く危険があります。
解き方
- 記述a、b、cを検討し、定義・使用期間・対症療法である点がいずれも正しいことを確認する。
- 記述dの内服薬と点鼻薬の併用可否を確認し、成分重複による相互作用があるため誤りと判断する。
- 正・正・正・誤の組み合わせとなっている選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- アレルギー症状に対する医薬品の使用は対症療法であるため、cが誤りとしている本選択肢は不適です。
- 選択肢 2不正解
- アレルギー用薬は蕁麻疹や皮膚の痒み、鼻炎に用いられるため、aが誤りとしている本選択肢は不適です。
- 選択肢 3不正解
- 5~6日間使用しても改善しない場合は受診勧奨するため、bが誤りとしている本選択肢は不適です。
- 選択肢 4不正解
- 内服薬と外用薬の同種成分重複は副作用を増強するため併用は不適切であり、dが正としている本選択肢は不適です。
- 選択肢 5正解
- a(正)、b(正)、c(正)、d(誤)の正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 内服薬と外用薬(点鼻薬など)でも同種成分の重複があれば併用を避ける。
間違えやすいところ
- 内服薬と外用薬なら互いに干渉せず問題なく併用できると思い込む誤り。
出題の前提:試験実施当時の厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく。
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.20 ↗(www.pref.miyagi.jp)
鼻炎用点鼻薬の配合成分と薬効分類
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用点鼻薬 / 配合成分 / 薬効群
鼻炎用点鼻薬に配合される成分とその薬効群との関係について、正しいものの組合せを選べ。 a 塩酸フェニレフリン ――― アドレナリン作動成分 b マレイン酸クロルフェニラミン ――― 抗ヒスタミン成分 c 塩化セチルピリジニウム ――― 局所麻酔成分 d 塩酸テトラヒドロゾリン ――― 殺菌消毒成分
解答・解説を表示
解答
1
解説
鼻炎用点鼻薬には、鼻粘膜の充血を抑えるアドレナリン作動成分(フェニレフリン、テトラヒドロゾリン等)、くしゃみ・鼻汁を抑える抗ヒスタミン成分、細菌感染を防ぐ殺菌消毒成分(セチルピリジニウム等)などが配合されます。
解き方
- 各成分と分類を照合する:フェニレフリン(アドレナリン作動成分・正)、クロルフェニラミン(抗ヒスタミン成分・正)。
- セチルピリジニウムは殺菌消毒成分(誤)、テトラヒドロゾリンはアドレナリン作動成分(誤)であることを確認する。
- 正しい組み合わせ(a、b)の選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- aとbの記述はいずれも正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 塩化セチルピリジニウムは局所麻酔成分ではなく殺菌消毒成分であるため、cを含む組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 塩酸テトラヒドロゾリンは殺菌消毒成分ではなくアドレナリン作動成分であるため、dを含む組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cとdはいずれも薬効群の対応が誤っているため不適です。
覚えるポイント
- テトラヒドロゾリンは血管収縮薬(アドレナリン作動成分)、セチルピリジニウムは殺菌消毒成分。
間違えやすいところ
- 塩化セチルピリジニウム(殺菌成分)を局所麻酔成分(リドカインなど)と混同しやすい。
出題の前提:試験実施当時の厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく。
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.20 ↗(www.pref.miyagi.jp)
鼻炎用点鼻薬の使用方法と適応の限界
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用点鼻薬 / 二次充血 / 衛生管理
鼻炎用点鼻薬に関する記述のうち、正しいものの組み合せを選べ。 a 剤型はスプレー式で、鼻腔内に噴霧するものだけである。 b アドレナリン作動成分が配合された点鼻薬は、過度に使用されると、鼻づまりがひどくなりやすい。 c 一般用医薬品の鼻炎用点鼻薬の対応範囲に、蓄膿症は含まれている。 d スプレー式鼻炎用点鼻薬は、汚染を防ぐために容器はなるべく直接鼻に触れないようにするほか、他人と点鼻薬を共有しないようにする必要がある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
アドレナリン作動成分を長期連用・過度に使用すると血管が反応性を失って逆に充血・肥厚を招き、鼻づまりが悪化します。また点鼻薬容器は汚染や感染拡大防止のため共用を避け、適応対象外の蓄膿症には安易に使用しません。
解き方
- 記述a:スプレー剤のほかに滴下剤などもあるため誤りと判断する。
- 記述b:アドレナリン作動成分のリバウンド現象(二次充血)に関する正しい記述と判断する。
- 記述c:蓄膿症(副鼻腔炎)は一般用点鼻薬の適応範囲外であるため誤りと判断する。
- 記述d:衛生管理上の注意点として正しい記述と判断する。
- 正しい記述(b、d)の選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 点鼻薬にはスプレー式のほか鼻腔内に点滴する滴下剤等も存在するため、aは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りで、蓄膿症は一般用点鼻薬の対応範囲外(c誤)であるため不適です。
- 選択肢 3正解
- b及びdの記述がともに正しいため、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 4不正解
- 一般用医薬品の鼻炎用点鼻薬の効能に蓄膿症は含まれないため、cは誤りです。
覚えるポイント
- アドレナリン作動成分配合の点鼻薬は過度な使用で鼻粘膜が肥厚し鼻づまりが悪化する。
間違えやすいところ
- 点鼻薬はスプレー式のみと思い込む誤りや、蓄膿症まで一般用点鼻薬で治せると思い込む誤り。
出題の前提:試験実施当時の厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく。
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.21 ↗(www.pref.miyagi.jp)
鼻に用いる薬の各配合成分の薬理作用
主な医薬品とその作用 · 局所麻酔成分 / 殺菌消毒成分 / 抗アレルギー成分 / アドレナリン作動成分
鼻に用いる薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選べ。 a 塩酸リドカインは、肥満細胞からヒスタミンの遊離を抑えることにより、鼻アレルギー症状を緩和する。 b 塩化ベンザルコニウムは、鼻粘膜を清潔に保ち、細菌による二次感染を防止する。 c クロモグリク酸ナトリウムは、アレルギー性でない鼻炎や副鼻腔炎に対しては無効である。 d 塩酸ナファゾリンは、交感神経系を刺激して鼻粘膜の血管を収縮させることにより、鼻粘膜の充血や腫れを和らげる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
リドカインは局所麻酔作用により知覚神経を麻痺させて痛みや痒みを和らげます。クロモグリク酸ナトリウムは肥満細胞を安定化させてヒスタミン遊離を抑えるため、アレルギー性以外の炎症には無効です。
解き方
- 記述a:リドカインの作用は局所麻酔(知覚麻痺)であり、ヒスタミン遊離抑制ではないため誤り。
- 記述b:塩化ベンザルコニウムは陽イオン界面活性剤型の殺菌消毒成分であり正しい。
- 記述c:クロモグリク酸ナトリウムは肥満細胞からの化学伝達物質遊離を抑える作用機序のため非アレルギー性鼻炎には無効であり正しい。
- 記述d:塩酸ナファゾリンはアドレナリン作動成分(血管収縮)であり正しい。
- 誤・正・正・正の組み合わせである選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 塩酸ナファゾリンは血管収縮により充血を除去するため、dを誤りとする本選択肢は不適です。
- 選択肢 2不正解
- リドカインは局所麻酔成分であり、ヒスタミン遊離抑制薬ではないためaは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- クロモグリク酸ナトリウムは非アレルギー性鼻炎には無効であるためcは正しく、本選択肢は不適です。
- 選択肢 4不正解
- 塩化ベンザルコニウムは細菌による二次感染を防止する殺菌消毒成分であるためbは正しく、本選択肢は不適です。
- 選択肢 5正解
- a(誤)、b(正)、c(正)、d(正)の正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- クロモグリク酸ナトリウムは肥満細胞からヒスタミン等の遊離を抑える(非アレルギー性には無効)。
間違えやすいところ
- リドカイン(局所麻酔)と抗アレルギー成分(ヒスタミン遊離抑制)の作用を混同しやすい。
出題の前提:試験実施当時の厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく。
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.21 ↗(www.pref.miyagi.jp)
点眼薬の性質・使用上の留意点と適応
主な医薬品とその作用 · 点眼薬 / 無菌製剤 / 使用期限 / 緑内障
点眼薬の使用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選べ。 a 点眼薬は、無菌製剤である。 b 点眼薬の容器に記載されている使用期限内は、開封又は未開封にかかわらず品質は保証されるものである。 c 一般用医薬品の点眼薬には、緑内障の症状を改善できるものはない。 d 医師から処方された点眼薬を使用している場合には、一般用医薬品の点眼薬を使用する前に、その適否につき、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされることが望ましい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
点眼薬は結膜嚢に直接投与するため無菌製剤として製造されます。容器記載の使用期限は「未開封状態」を前提としており、開封後は空気中の雑菌等により汚染が進むため期限内であっても長期間の使用はできません。
解き方
- 記述a:結膜嚢に適用する点眼薬は無菌製剤であるため正しい。
- 記述b:記載の使用期限は未開封状態を対象としており、開封後は保証されないため誤り。
- 記述c:一般用医薬品には緑内障を治療・改善できる点眼薬は存在しないため正しい。
- 記述d:処方薬点眼治療中の一般用点眼薬使用は相互作用や疾患悪化を防ぐため相談が必要であり正しい。
- 正・誤・正・正の組み合わせである選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 開封後は微生物汚染が進むため使用期限内でも品質は保証されず、また一般用点眼薬に緑内障改善薬はないため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 処方点眼薬使用中の一般用点眼薬使用は医師・薬剤師への相談が必要であるため、dが誤りとする本選択肢は不適です。
- 選択肢 3不正解
- 一般用医薬品の点眼薬には緑内障を改善できるものは存在しないため、cが誤りとする本選択肢は不適です。
- 選択肢 4不正解
- 点眼薬は無菌製剤として製剤化されるためaは正しく、本選択肢は不適です。
- 選択肢 5正解
- a(正)、b(誤)、c(正)、d(正)の正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 点眼薬の使用期限は未開封時の期限であり、開封後は速やかに使い切る(約1ヶ月を目安)。
間違えやすいところ
- 開封後であっても容器に記載された使用期限まで使えると思い込む誤り。
出題の前提:試験実施当時の厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく。
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.22 ↗(www.pref.miyagi.jp)
毛髪用薬の配合成分とその特徴
主な医薬品とその作用 · 毛髪用薬 / 塩化カルプロニウム / エストラジオール / ヒノキチオール
毛髪用薬に配合される成分に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
3
解説
毛髪用薬(外用発毛促進薬)には、頭皮の血行を促進する成分、毛包を刺激する成分、頭皮環境を整える抗菌・抗炎症成分、過剰な男性ホルモンの影響を抑えるための女性ホルモン成分などが目的に応じて配合されます。
解き方
- 各選択肢に記載された成分の作用や副作用、配合目的を確認する。
- 選択肢3におけるホルモンバランスの記述(男性ホルモンと女性ホルモンの役割および成分名)の誤りを特定する。
- 選択肢 1不正解
- 塩化カルプロニウムはコリン作動成分であり、局所の血管を拡張して血行を促すことで発毛効果を期待して用いられます。
- 選択肢 2不正解
- 塩化カルプロニウムの全身性副作用として、発汗、寒気、震え、吐き気などが現れることがあります。
- 選択肢 3正解
- 脱毛には「男性ホルモン」の働きが過剰であることも一因とされており、配合される安息香酸エストラジオールは「女性ホルモン成分」です。
- 選択肢 4不正解
- ヒノキチオールはヒバ等から得られる精油成分で、抗菌、血行促進、抗炎症等の作用を期待して配合されます。
覚えるポイント
- エストラジオールは女性ホルモン成分であり、男性ホルモンによる脱毛作用を抑える目的で用いられる。
間違えやすいところ
- 塩化カルプロニウムの発汗や悪寒などの副交感神経刺激様症状を交感神経作用と混同しないようにする。
出題の前提:日本における登録販売者試験の試験問題作成に関する手引きに準拠。
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.22 ↗(www.pref.miyagi.jp)
歯槽膿漏薬の配合成分と特徴
主な医薬品とその作用 · 歯槽膿漏薬 / 抗炎症成分 / 殺菌消毒成分 / 銅クロロフィリンナトリウム
歯槽膿漏薬に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
3
解説
歯槽膿漏薬(歯周病薬)には歯肉に直接塗布・マッサージする外用薬と、内服により血行改善や組織修復を促す内服薬があります。それぞれ抗炎症、殺菌消毒、血行促進、組織修復などの異なる作用を持つ成分が組み合わされます。
解き方
- 外用薬と内服薬の併用に関する原則を確認する。
- グルコン酸クロルヘキシジン、イソプロピルメチルフェノール、銅クロロフィリンナトリウム、ビタミンEの各成分の薬理作用と目的を照合する。
- 選択肢 1不正解
- 歯槽膿漏薬の外用薬と内服薬は、症状に応じて併用されることがあります(併用禁止ではありません)。
- 選択肢 2不正解
- グルコン酸クロルヘキシジンやイソプロピルメチルフェノールは、抗炎症成分ではなく殺菌消毒成分です。
- 選択肢 3正解
- 銅クロロフィリンナトリウムは組織修復を促すとともに、口臭を抑える効果を期待して配合されます。
- 選択肢 4不正解
- ビタミンE(トコフェロール酢酸エステル等)は血行を促進して組織の代謝を促す目的で配合され、直接の組織修復を主目的とするものではありません。
覚えるポイント
- 銅クロロフィリンナトリウムは歯周組織の修復促進と口臭抑制の作用を併せ持つ。
間違えやすいところ
- グルコン酸クロルヘキシジンやイソプロピルメチルフェノールを抗炎症成分と取り違えない。
出題の前提:日本における登録販売者試験の試験問題作成に関する手引きに準拠。
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.23 ↗(www.pref.miyagi.jp)
外用歯痛薬の配合成分と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 外用歯痛薬 / 局所麻酔成分 / サンシシ / 使用上の注意
歯痛薬(外用)に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a 歯の齲蝕(むし歯)が修復されることはない。 b 塩酸ジブカインは殺菌消毒成分として用いられる。 c 生薬であるサンシシは、抗炎症作用を期待して用いられる。 d フェノールなどの殺菌消毒成分は歯以外の口腔粘膜にも使用できる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
外用歯痛薬は齲蝕孔に直接塗布して一時的に痛みを鎮める対症療法薬であり、歯の齲蝕そのものを修復・治療するものではありません。また、強力な殺菌消毒成分や局所麻酔成分を含むため、周囲の正常な口腔粘膜に付着させないよう注意が必要です。
解き方
- 外用歯痛薬の目的と効果(齲蝕は修復されない)から記述aの正誤を判断する。
- 塩酸ジブカインの作用区分(局所麻酔成分)から記述bの正誤を判断する。
- 生薬サンシシの薬効(抗炎症)から記述cの正誤を判断する。
- フェノール等の外用殺菌消毒成分の適用部位(歯以外の粘膜塗布禁止)から記述dの正誤を判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは正しいですが、記述bの塩酸ジブカインは局所麻酔成分であるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- 記述a(齲蝕は修復されない)と記述c(サンシシの抗炎症作用)はいずれも正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 記述b(ジブカインは局所麻酔)および記述d(歯以外の粘膜には使用不可)はいずれも誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述cは正しいですが、記述dのフェノール等は歯以外の粘膜に付着すると組織を障害するため誤りです。
覚えるポイント
- 外用歯痛薬は対症療法であり齲蝕は治らない。フェノール等は歯以外の粘膜に付着させない。
間違えやすいところ
- 塩酸ジブカインやアミノ安息香酸エチルを殺菌成分と混同しない。
出題の前提:日本における登録販売者試験の試験問題作成に関する手引きに準拠。
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.23 ↗(www.pref.miyagi.jp)
口内炎及び口内炎用薬の特徴と注意点
主な医薬品とその作用 · 口内炎 / 抗炎症成分 / ステロイド成分 / 副作用
口内炎及び口内炎用薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 患部からの細菌感染を防止することを目的として、グリチルリチン酸二カリウム、グリチルレチン酸等が配合されている場合がある。 b 口腔内に適用されるため、ステロイド性抗炎症成分が配合されている場合には、その含有量によらず長期連用を避ける必要がある。 c 一般用医薬品による副作用として口内炎が現れることがある。 d 口内炎は、口腔粘膜に生じる炎症で、口腔の粘膜上皮に水疱や潰瘍ができて痛み、ときに口臭を伴う。
解答・解説を表示
解答
2
解説
口内炎は口腔粘膜の炎症であり、ビタミン不足や体調不良のほか医薬品の副作用としても生じます。口内炎用薬には抗炎症成分(ステロイド・非ステロイド)、殺菌消毒成分、組織修復成分等が用いられますが、ステロイド成分は易感染性を招くため長期連用を避ける必要があります。
解き方
- グリチルリチン酸二カリウム等の薬効(抗炎症成分であり感染防止ではない)からaを「誤」と判断する。
- ステロイド性抗炎症成分の連用注意(局所の免疫低下を避けるため長期連用を避ける)からbを「正」と判断する。
- 医薬品の副作用としての口内炎発現の有無からcを「正」と判断する。
- 口内炎の病態定義(水疱、潰瘍、疼痛、口臭など)からdを「正」と判断する。
- 選択肢 1不正解
- aのグリチルリチン酸類は抗炎症作用を目的としており、細菌感染防止ではないため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aは誤り、b・c・dはすべて正しい記述であり、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 3不正解
- dの記述(水疱や潰瘍ができて痛み、口臭を伴う)は口内炎の症状として正しいため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cの記述(医薬品の副作用として口内炎が現れることがある)は正しいため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- b・c・dが正しい記述であるため誤りです。
覚えるポイント
- グリチルリチン酸二カリウムは抗炎症成分。口内炎へのステロイド成分の長期連用は避ける。
間違えやすいところ
- 抗炎症成分(グリチルリチン酸など)と殺菌消毒成分(セチルピリジニウムなど)の配合目的を取り違えない。
出題の前提:日本における登録販売者試験の試験問題作成に関する手引きに準拠。
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.23 ↗(www.pref.miyagi.jp)
禁煙補助剤の特徴と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 禁煙補助剤 / ニコチン / 禁忌 / 使用期間
禁煙補助剤に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a 有効成分のニコチンは胃の粘膜から吸収されて循環血液中に移行する。 b 妊娠又は妊娠していると思われる女性、母乳を与える女性は使用を避ける必要がある。 c 喫煙を完全に止める前から使用を開始する。 d 6ヶ月を超える使用は避けることとされている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
禁煙補助剤(咀嚼剤・貼付剤)はニコチンを置換補給して離脱症状を緩和するものです。ガム製剤のニコチンは酸性の胃液では吸収されにくく口腔粘膜から速やかに吸収されるよう設計されています。胎児・乳児への悪影響を避けるため妊婦・授乳婦は使用禁止であり、喫煙との併用を避けて完全に禁煙した状態で開始し、長期連用(6ヶ月超)を避けます。
解き方
- ニコチンの吸収経路(口腔粘膜から吸収、胃液では吸収されにくい)から記述aを誤りと判定する。
- 妊婦・授乳婦への禁忌事項から記述bを正しいと判定する。
- 使用開始のタイミング(完全に禁煙してから使用する)から記述cを誤りと判定する。
- 使用期間の上限(漫然と使用せず6ヶ月を超えて使用しない)から記述dを正しいと判定する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは胃粘膜ではなく口腔粘膜から吸収されるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよび記述c(完全禁煙後に開始する)はいずれも誤りです。
- 選択肢 3正解
- 記述b(妊婦・授乳婦の使用回避)と記述d(6ヶ月超の使用回避)はいずれも正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 記述cは喫煙しながらの使用を禁止しているため誤りです。
覚えるポイント
- 咀嚼剤のニコチンは口腔粘膜から吸収される。完全禁煙後に使用を開始し、6ヶ月を超えて使用しない。
間違えやすいところ
- 禁煙補助剤を「タバコの本数を徐々に減らす段階から併用できる」と誤認しない。
出題の前提:日本における登録販売者試験の試験問題作成に関する手引きに準拠。
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.24 ↗(www.pref.miyagi.jp)
ビタミンAの主薬製剤と用量・安全性
主な医薬品とその作用 · ビタミンA / レチノール / 過剰症 / 先天異常リスク
ビタミンAの働き及び副作用に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、2箇所の( a )内はどちらも同じ字句が入る。 ビタミンAの主薬製剤は、酢酸( a )、パルミチン酸( a )、ビタミンA油、肝油等が配合された製剤で、目の乾燥感、夜盲症(とり目)の症状緩和、また、妊娠・授乳期、病中病後の体力低下時、発育期等のビタミンAの補給に用いられる。 一般用医薬品におけるビタミンAの1日分量は( b )が上限となっているが、妊娠3ヶ月前から妊娠3ヶ月までの間に、ビタミンAを1日( c )以上摂取した妊婦から生まれた新生児において先天異常の割合が上昇したとの報告がある。そのため、妊娠3ヶ月以内の妊婦、妊娠していると思われる女性及び妊娠を希望する女性では、過剰摂取を避ける必要がある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
ビタミンA(レチノール)は夜間視力や粘膜の健康維持に必須の脂溶性ビタミンですが、蓄積性が高いため過剰症に注意が必要です。特に妊娠初期の過剰摂取(1日10,000国際単位以上)は胎児の先天異常リスクを高めるため、一般用医薬品の1日上限量は4,000国際単位に設定されています。
解き方
- ビタミンAの主薬製剤の名称(酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール)から( a )を「レチノール」と特定する(トコフェロールはビタミンE)。
- 一般用医薬品におけるビタミンAの1日上限量から( b )を「4,000国際単位」と特定する。
- 妊娠前後の先天異常の発生頻度上昇が報告されている摂取量から( c )を「10,000国際単位」と特定する。
- 選択肢 1不正解
- トコフェロールはビタミンEの化合物名であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- トコフェロールはビタミンEであり、各数値も誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cの数値が40,000国際単位となっており誤りです(正しくは10,000国際単位以上)。
- 選択肢 4正解
- aがレチノール、bが4000国際単位、cが10000国際単位で全て正しく一致しています。
- 選択肢 5不正解
- bの一般用医薬品1日上限量は1,000国際単位ではなく4,000国際単位です。
覚えるポイント
- ビタミンA(レチノール)の1日上限量は4,000国際単位、妊婦の催奇形性リスク基準は10,000国際単位以上。
間違えやすいところ
- ビタミンA(レチノール)とビタミンE(トコフェロール)を混同しないようにする。
出題の前提:日本における登録販売者試験の試験問題作成に関する手引きに準拠。
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.24 ↗(www.pref.miyagi.jp)
漢方医学の基本概念(虚実・陰陽)
主な医薬品とその作用 · 漢方の基本概念 / 虚証・実証 / 陰病・陽病
漢方の基本的な考え方に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 虚証とは、体内の臓器を働かせるエネルギーの貯蔵量が少ない体質(虚弱体質(体力の衰えている人、体の弱い人))をいう。 b 実証とは、体内の臓器を働かせるエネルギーの貯蔵量が多い体質(比較的体力がある状態の人)をいう。 c 陰病とは、実際に使用するエネルギーが多いため臓器の機能が亢進している状態をいう。 d 陽病とは、実際に使用するエネルギーが多いため臓器の機能が低下している状態をいう。
解答・解説を表示
解答
1
解説
漢方医学において、「証」は個人の体質や病態を総合的に判断したものです。生体のエネルギー蓄積量や抵抗力の強弱により「虚証(不足)」「実証(充実)」に区分され、病気の現れ方や代謝・機能の亢進・沈滞により「陽病(機能亢進・熱感)」「陰病(機能低下・冷え)」などに区分されます。
解き方
- 虚証(体力の衰え、エネルギー貯蔵量が少ない体質)の定義を確認し、記述aを「正」と判定する。
- 実証(体力充実、エネルギー貯蔵量が多い体質)の定義を確認し、記述bを「正」と判定する。
- 陰病(代謝や機能が低下・沈滞している病態)と陽病(機能が亢進・興奮している病態)の定義を対照し、記述cとdを「誤」と判定する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bは正しい記述であり、cは誤った記述であるため選択肢2は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dは機能低下状態を陽病と記述しており誤りであるため選択肢3は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aおよびbが正しく、cおよびdが誤りであるため選択肢4は誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cおよびdはいずれも誤った記述であるため選択肢5は誤りです。
覚えるポイント
- 実証は体力充実・エネルギー多、虚証は虚弱・エネルギー少。陽病は機能亢進、陰病は機能低下。
間違えやすいところ
- 「虚・実」という体質の概念と、「陰・陽」という病態・病勢の概念を混同しないようにする。
出題の前提:日本における登録販売者試験の試験問題作成に関する手引きに準拠。
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.25 ↗(www.pref.miyagi.jp)
殺菌消毒薬の種類と特徴
主な医薬品とその作用 · トリクロルイソシアヌル酸 / クレゾール石鹸液 / 次亜塩素酸ナトリウム / イソプロパノール
消毒薬に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
1
解説
環境衛生や器具に用いる消毒薬には塩素系、フェノール系、アルコール系などがあります。塩素系はウイルスや細菌に広く有効ですが有機物で失活しやすい特徴があります。クレゾール石鹸液は結核菌に有効ですがウイルスには無効です。消毒用エタノールはウイルスにも有効ですが、イソプロパノールはウイルスに対する不活性化効果がエタノールより劣ります。
解き方
- トリクロルイソシアヌル酸の特徴(プール消毒に汎用、腐食性が抑えられている)を確認する。
- クレゾール石鹸液のスペクトル(結核菌・真菌・一般細菌に有効だがウイルスには無効)から選択肢2の誤りを判定する。
- 次亜塩素酸ナトリウムの性質(有機物の共存で著しく効果減弱するため事前清掃が必要)から選択肢3の誤りを判定する。
- アルコール類の抗ウイルス活性の比較(エタノール>イソプロパノール)から選択肢4の誤りを判定する。
- 選択肢 1正解
- トリクロルイソシアヌル酸は金属腐食性や刺激臭が比較的抑えられており、プールなどの殺菌消毒に広く用いられます。
- 選択肢 2不正解
- クレゾール石鹸液は一般細菌や真菌、結核菌には有効ですが、ウイルスに対する殺菌消毒効果はありません。
- 選択肢 3不正解
- 次亜塩素酸ナトリウムは有機物の影響を強く受けて殺菌力が低下するため、事前に汚れを除去・洗浄することが重要です。
- 選択肢 4不正解
- イソプロパノールはエタノールに比べてウイルス(特にノンエンベロープウイルス等)に対する不活化効果が低いです。
覚えるポイント
- クレゾール石鹸液は結核菌に効くがウイルスには無効。イソプロパノールはエタノールよりウイルス不活化効果が劣る。
間違えやすいところ
- 次亜塩素酸ナトリウムは有機物(血液・嘔吐物など)で効果が低下するため「全く影響を受けない」とする記述は誤り。
出題の前提:日本における登録販売者試験の試験問題作成に関する手引きに準拠。
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.25 ↗(www.pref.miyagi.jp)
衛生害虫とその防除方法
主な医薬品とその作用 · 衛生害虫 / シラミ / ゴキブリ / ハエ / ツツガムシ
衛生害虫とその防除方法に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
衛生害虫の防除は発生源の環境衛生の改善と生態に合わせた駆除が基本であり、卵への抵抗性や発育周期を考慮して適切な殺虫成分や防除法を選択します。
解き方
- 各記述における害虫の生態・防除方法および有効成分の作用を照合して正誤を判定します。
- 記述bとcが正しい内容であり、記述aとdが誤りであることを確認し、該当する選択肢3を導き出します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aにおいてフェノトリンはシラミを直接駆除する殺虫成分であり症状緩和目的ではないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aのフェノトリンの用途および記述dのツツガムシ防除に関する記述がともに誤りです。
- 選択肢 3正解
- 記述bのゴキブリ卵への再燻蒸処理、記述cのウジに対する有機リン系殺虫剤の使用はいずれも適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述dにおいてツツガムシは野外に生息するため蒸散剤ではなく忌避剤の塗布等で対応するため誤りです。
覚えるポイント
- ゴキブリの卵は殻で保護されているため約3週間後に再度燻蒸して孵化幼虫を駆除します。
- フェノトリンはシラミを殺虫駆除するピレスロイド系成分です。
間違えやすいところ
- フェノトリンをかゆみ止めの抗ヒスタミン成分や抗炎症成分と混同しないように注意します。
出題の前提:平成24年度登録販売者試験問題・宮城県(午前)問57
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.26 ↗(www.pref.miyagi.jp)
忌避剤使用時の一般的留意事項
主な医薬品とその作用 · 忌避剤 / ディート / 使用上の注意
忌避剤を使用する際の一般的な留意事項に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。
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解答
4
解説
忌避剤は害虫の感知器官を麻痺させて吸血を防ぐ薬剤であり、吸入事故防止のための換気や、化繊・プラスチック等への影響、小児に対する年齢ごとの使用制限を遵守する必要があります。
解き方
- 各記述における忌避剤の使用方法、小児への年齢制限、使用環境、材質への影響を確認します。
- 記述cとdが正しい内容であり、過剰噴霧を促す記述aや使用禁止年齢を誤る記述bが誤りであることを判定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは過剰な噴霧を避けるべきであり、記述bは生後6ヶ月から12歳未満でも使用可能であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cは適切ですが、記述aで塗りむらがなくなるまで噴霧し続けるとする点が不適切で誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述dは適切ですが、記述bで生後6ヶ月から12歳未満の使用を避けるとする点が誤りです。
- 選択肢 4正解
- 記述cの密閉された狭い場所を避ける点、記述dの合成繊維や樹脂製品を変質・腐食させうる点は正しいです。
覚えるポイント
- ディートは生後6ヶ月未満の乳児には使用不可、6ヶ月以上12歳未満は使用回数制限があります。
- ディート等の忌避剤はプラスチックや合成繊維製品を侵す性質があります。
間違えやすいところ
- 小児への使用制限について、完全に避けるべきなのは生後6ヶ月未満であり、12歳未満全体ではない点に注意します。
出題の前提:平成24年度登録販売者試験問題・宮城県(午前)問58
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.26 ↗(www.pref.miyagi.jp)
妊娠検査薬の基礎と使用法
主な医薬品とその作用 · 一般用検査薬 / 妊娠検査薬 / hCG
妊娠検査薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 子宮外妊娠や胞状奇胎などを生じている場合には、妊娠しているにもかかわらず、検査結果が陰性となることがある。 b 妊娠検査薬は、尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)の有無を調べるものであり、通常、実際に妊娠が成立してから1週目前後の尿中hCG濃度を検出感度としている。 c 採取した尿を放置すると、雑菌の繁殖等によって尿中の成分の分解が進み、検査結果に影響を与えるおそれがある。 d 検査薬が高温になる場所に放置されたり、冷蔵庫内に保管されていたりすると、設計どおりの検出感度を発揮できなくなるおそれがある。
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解答
3
解説
一般用妊娠検査薬は尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)を検出するもので、妊娠成立後4週目前後(月経予定日1週間後頃)の濃度を検出感度とし、適切な検体取扱いと室温保管が必須です。
解き方
- 記述a:異常妊娠での偽陰性の可能性を判定します(正しい)。
- 記述b:検出感度の設定時期(成立後1週前後ではなく4週前後)を判定します(誤り)。
- 記述c:検体放置による影響を判定します(正しい)。
- 記述d:保存条件(室温保存であり冷蔵や高温は不適)の影響を判定します(正しい)。
- 組み合わせ「正・誤・正・正」より選択肢3を特定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよびdが誤りとされているため正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- 記述a、b、cの正誤判断がいずれも反対となっているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正となっており、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが正、記述cが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述cおよびdが誤りと判定されているため不適切です。
答えの内訳
- a:正
- 子宮外妊娠や胞状奇胎等ではhCG産生が正常に増加しないなどして偽陰性となることがあります。
- b:誤
- 検出感度は通常、妊娠が成立してから約4週目前後(次回月経予定日の約1週間後)の尿中hCG濃度です。
- c:正
- 採取した尿を長時間放置すると雑菌繁殖や成分分解により正しい判定ができなくなります。
- d:正
- 高温放置や冷蔵庫保管による結露等により、抗体等の試薬が劣化して検出感度に影響を及ぼします。
覚えるポイント
- 妊娠検査薬の検出感度は妊娠成立後約4週目前後(次回月経予定日の約1週間後)です。
- 検査薬は冷蔵庫ではなく室温(高温多湿を避ける)で保管します。
間違えやすいところ
- 妊娠成立後1週目ではhCGが十分に分泌されておらず検査対象外となる点を見落とさないようにします。
出題の前提:平成24年度登録販売者試験問題・宮城県(午前)問59
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.27 ↗(www.pref.miyagi.jp)
症状と受診勧奨の判断
主な医薬品とその作用 · 受診勧奨 / 不正出血 / 鼻炎 / 外皮用薬 / 尿検査薬
受診勧奨に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 月経以外の不規則な出血(不正出血)がある場合には、すみやかに医療機関を受診して専門医の診療を受けることが望ましい。 b 鼻炎症状はかぜの随伴症状として現れることも多いが、高熱を伴っている場合には、かぜ以外のウイルス感染症やその他の重大な病気である可能性があり、医療機関を受診することが望ましい。 c 外皮用薬の殺菌消毒成分はすべての細菌やウイルスに効果があるわけではないため、傷口に使用後5~6日経過しても、傷口が化膿しているような場合には、医療機関を受診することが望ましい。 d 尿糖・尿蛋白検査薬の検査結果では、尿糖又は尿蛋白が陰性でも、何らかの症状がある場合は、再検査するか又は医療機関を受診して医師に相談することが望ましい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用医薬品による対症療法で改善が見られない場合や、重大な疾患の徴候(高熱、化膿の持続、不正出血、検査陰性でも症状継続など)がある場合は速やかに受診勧奨を行います。
解き方
- 記述aからdについて、各症状や状況に応じた適切な受診勧奨の指針と照合します。
- 4つの記述すべてが登録販売者として行うべき正しい受診勧奨の対応であることを確認します。
- 「すべて正(正・正・正・正)」となっている選択肢2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよびdが誤りとされているため正しくありません。
- 選択肢 2正解
- 記述a、b、c、dのすべてが受診勧奨の対応として正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述a、c、dが誤りとされているため正しくありません。
- 選択肢 4不正解
- 記述a、b、cが誤りとされているため正しくありません。
- 選択肢 5不正解
- 記述bおよびcが誤りとされているため正しくありません。
答えの内訳
- a:正
- 不正出血は婦人科系疾患などの重篤な原因が疑われるため速やかな専門医の受診勧奨が必要です。
- b:正
- 高熱を伴う鼻炎症状は通常のかぜ以外の重大な疾患の疑いがあるため受診勧奨が適切です。
- c:正
- 外用殺菌消毒薬を5〜6日使用しても化膿が続く場合は感染進行等の恐れがあり受診が必要です。
- d:正
- 検査薬で陰性であっても自覚症状がある場合は早期受診や再検査を勧めることが基本です。
覚えるポイント
- 検査薬が陰性であっても自覚症状がある場合は受診勧奨や再検査の対象となります。
- 外皮消毒薬を5〜6日使用しても改善・化膿がある場合は医療機関を受診させます。
間違えやすいところ
- 検査結果が陰性であれば受診勧奨は不要と早合点しないよう注意が必要です。
出題の前提:平成24年度登録販売者試験問題・宮城県(午前)問60
出典:宮城県『2012年度 宮城県 前半』
午前(PDF:585KB) p.27 ↗(www.pref.miyagi.jp)
2012年度 宮城県 前半
参照した公式資料
宮城県が公開した2012年度 宮城県 前半の問題・解答資料です。
- 午前(PDF:585KB) ↗ — www.pref.miyagi.jp(PDF・27ページ)
- 解答(PDF:53KB) ↗ — www.pref.miyagi.jp(PDF・1ページ)

