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2011年度 静岡県 前半の概要
医薬品の本質とリスク
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / リスク評価 / 検査薬の特性
医薬品の本質に関する記述のうち、正しいものはどれか。
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解答
1
解説
医薬品は生命維持や健康回復に役立つ反面、生体にとっては異物であり、作用のすべてが解明されているわけではなく、使用には常にリスクが伴います。
解き方
- 医薬品が生体にとって異物であり、未知の有害反応が生じる可能性がある基本特性を確認する。
- 人体に直接用いない検査薬でも誤判定等を通じて健康に影響を与える点や、一般用医薬品よりも医療用医薬品の方が相対的にリスクが高い点から各肢の正誤を検討する。
- 選択肢 1正解
- 医薬品は生体にとって異物(外来物)であるため、期待される効果だけでなく好ましくない副作用をもたらすリスクがあります。
- 選択肢 2不正解
- 医薬品が人体に及ぼす作用メカニズムには未解明な点も多く存在しており、すべてが完全に解明されているわけではありません。
- 選択肢 3不正解
- 検査薬は直接人体に使用されなくても、判定結果が不正確であれば適切な治療機会を逸するなど健康に重大な影響を与えることがあります。
- 選択肢 4不正解
- 医療用医薬品は医師等の厳格な管理下で使用されるものであり、一般用医薬品と比較して保健衛生上のリスクは相対的に高くなります。
覚えるポイント
- 医薬品は生体にとって異物(外来物)であり、作用のすべては未解明である。
間違えやすいところ
- 検査薬は直接投与されないため健康被害を生じないと誤認しやすい点に注意する。
出題の前提:手引き(平成23年版)第1章「医薬品の本質」に基づく。
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.2 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品の特性と品質・情報提供
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の品質 / 添付文書 / 専門家の役割
医薬品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 一般用医薬品は、添付文書や製品表示に必要な情報が記載されているため、一般の生活者において、効能、効果や副作用等について誤解を生じることはない。 b 登録販売者は、一般用医薬品について、常に有効性、安全性等に関する新しい情報の把握に努める必要がある。 c 薬事法では、健康被害発生の可能性の有無が重要であり、異物等の混入、変質については、特に問題にはならない旨を定めている。 d 人の生命や健康に密接に関連するものであるため、高い水準で均一な品質が保証されていなければならない。
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解答
3
解説
医薬品は人の生命や健康に直結するため高い均一性と品質が求められ、添付文書があっても一般生活者が正しく理解できるよう専門家が情報提供を行う必要があります。
解き方
- 記述a〜dそれぞれの妥当性を医薬品の特性や法令上の規定に照らして判定する。
- aは誤、bは正、cは誤、dは正であることを導き、該当する選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述cを正、記述dを誤としており誤りです。異物混入は厳格に禁止されており、高品質の保証が必須です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aを正、記述bを誤、記述cを正としており誤りです。専門家の最新情報把握は不可欠です。
- 選択肢 3正解
- 記述aは誤、記述bは正、記述cは誤、記述dは正であり、すべての組み合わせが正しいです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aを正、記述bを誤、記述cを正、記述dを誤としており誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aを正としており誤りです。添付文書があっても一般生活者は誤解を生じることがあります。
覚えるポイント
- 医薬品は高水準で均一な品質保証が義務づけられ、異物混入・変質等は厳格に禁じられている。
間違えやすいところ
- 添付文書があるからといって購入者が完全に理解できるわけではない点を見落としやすい。
出題の前提:手引き(平成23年版)第1章「医薬品の効能効果と安全性」に基づく。
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.2 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
WHOによる副作用の定義
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 世界保健機関(WHO) / 副作用の定義
医薬品の副作用に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。 世界保健機関(WHO)の定義によれば、医薬品の副作用とは、「疾病の予防、診断、治療のため、又は身体の機能を( a )ために、人に( b )量で発現する医薬品の有害かつ( c )反応」とされている。
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解答
1
解説
WHOの定義において副作用とは、疾病の予防・診断・治療や身体機能の正常化のために通常用いられる用量で発現する、有害かつ意図しない反応を指します。
解き方
- 世界保健機関(WHO)の副作用の定義に関する公的テキストの定型文を確認する。
- a=正常化する、b=通常用いられる、c=意図しない の組み合わせを特定する。
- 選択肢 1正解
- 定義通りの「正常化する」「通常用いられる」「意図しない」の組み合わせであり正解です。
- 選択肢 2不正解
- 身体の機能を「増強させる」、用量が「用いられる最少」、反応が「不快な」となっている点が誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 空欄aが「増強させる」となっている点が誤りです。正しくは「正常化する」です。
- 選択肢 4不正解
- 空欄aが「増強させる」、空欄bが「用いられる最少」となっている点が誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 空欄cが「不快な」となっている点が誤りです。正しくは「意図しない」反応です。
覚えるポイント
- WHOの副作用定義は「身体機能を正常化」「通常用いられる量」「有害かつ意図しない反応」である。
間違えやすいところ
- 「意図しない」を単なる「不快な」や「過量投与時」と混同しないよう注意する。
出題の前提:手引き(平成23年版)第1章「医薬品の副作用」に基づく。
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.3 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品の効き目・安全性と副作用回避
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 適正使用 / 重大な副作用の回避 / 受診勧奨 / 自覚症状
医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 医薬品を十分に注意して適正に使用した場合には、副作用が生じることはない。 b 一般用医薬品においては、通常、重大な副作用を回避することよりも、その使用を中断することによる不利益の方が優先される。 c 登録販売者は、購入者等に対して、一般用医薬品についての適切な情報提供を行っていれば、副作用の状況にかかわらず、医療機関を受診するよう勧奨する必要はない。 d 一般用医薬品の副作用は、容易に異変を自覚できるものばかりである。
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解答
5
解説
一般用医薬品は適正使用下でも副作用が生じる可能性があり、重大な副作用の回避が最優先され、必要に応じた受診勧奨や自覚しにくい副作用への注意が重要です。
解き方
- 記述a〜dの内容を点検し、適正使用時の副作用発現リスク、使用中断と副作用回避の優先順位、専門家の受診勧奨義務、副作用の自覚の難易度を評価する。
- すべての記述が誤りであるため、選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述dを正としており誤りです。副作用には初期に自覚症状が乏しいものもあります。
- 選択肢 2不正解
- 記述cを正としており誤りです。状況に応じて速やかに受診勧奨を行う必要があります。
- 選択肢 3不正解
- 記述bを正としており誤りです。重大な副作用の回避が何よりも優先されます。
- 選択肢 4不正解
- 記述aを正としており誤りです。適正に使用しても副作用が生じるリスクは完全には排除できません。
- 選択肢 5正解
- 記述a、b、c、dのすべてが誤りであり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 一般用医薬品は使用中断の不利益より重大な副作用回避が最優先される。
間違えやすいところ
- 十分注意して正しく使えば副作用は絶対に起きないと誤解しやすい。
出題の前提:手引き(平成23年版)第1章「医薬品の副作用」に基づく。
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.3 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
生体の防御機構とアレルギー
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 免疫反応 / アレルギー / 生体防御機能
次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入る。 ( a )は、本来、細菌やウイルスなどが人体に取り込まれたとき、人体を防御するために生じる反応であるが、( a )機構が過敏に反応して、好ましくない症状が引き起こされることがある。これを( b )という。通常の( a )反応の場合、炎症やそれに伴って発生する痛み、発熱等は、人体にとって( c )ための必要な過程であるが、( b )においては過剰に組織に刺激を与える場合も多く、引き起こされた炎症自体が過度に苦痛を与えることになる。
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解答
3
解説
免疫は本来、外来の病原体等を排除する防御機構ですが、特定の抗原に対して過敏に反応して生体に障害をもたらす場合をアレルギー(過敏症)と呼びます。
解き方
- 外来物から人体を守る生体機構としてaに「免疫」を当てはめる。
- 免疫が過敏に生じる病的反応としてbに「アレルギー」を同定する。
- 生体防御機構の本来の目的としてcに「有害なものを体内から排除する」を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 空欄bがアレルギーを引き起こす抗原物質を指す「アレルゲン」となっており不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 空欄aが「代謝」、空欄cが「有用なものを体内に取り込む」となっており誤りです。
- 選択肢 3正解
- aに「免疫」、bに「アレルギー」、cに「有害なものを体内から排除する」が入り、すべて正確です。
- 選択肢 4不正解
- 空欄aが「代謝」、空欄bが「アレルゲン」となっており文脈に合いません。
- 選択肢 5不正解
- 空欄cが「有用なものを体内に取り込む」となっており、炎症反応等の排除機能の説明に反します。
覚えるポイント
- 免疫は本来「異物の排除機構」、過敏に働いて苦痛や障害を招く反応が「アレルギー」である。
間違えやすいところ
- 過敏反応の病態である「アレルギー」と原因物質である「アレルゲン」を混同しないようにする。
出題の前提:手引き(平成23年版)第1章「アレルギー(過敏反応)」に基づく。
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.4 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
一般用医薬品の適正使用と薬物乱用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 用法用量の遵守 / 治療機会の喪失 / 小児の安全使用 / 医薬品の乱用
一般用医薬品の使用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a 多く飲めば早く効くので、定められた用量を超えて使用してもかまわない。 b 選択された医薬品が適切ではなく、症状が改善しないまま使用し続けている場合、適切な治療の機会が失われることにもつながりやすい。 c 小児への使用を避けるべき一般用医薬品であっても、大人の半分の量を服用させるのであれば、有害事象につながる危険性はない。 d 一般用医薬品には、習慣性・依存性がある成分を含んでいるものがあり、しばしば乱用されることが知られている。
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解答
3
解説
一般用医薬品は適切な用法用量を遵守し、漫然とした長期連用を避け、習慣性・依存性のある成分の乱用防止に配慮して正しく使用する必要があります。
解き方
- 各記述の正誤を判断する(aは過量服用の危険性から誤り、bは適切な受診機会損失の観点から正、cは安易な減量投与の禁止から誤り、dは依存性成分による乱用の実態から正)。
- 正しい記述であるbとdの組み合わせ(選択肢3)を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aが含まれているため誤りです。過量服用は効果を早めるのではなく有害事象を招く重大な危険があります。
- 選択肢 2不正解
- aとcが含まれているため誤りです。大人用の薬を減量して小児に与えることは禁忌です。
- 選択肢 3正解
- bおよびdの記述はいずれも正しく、適切な治療機会の維持や乱用防止の観点から適切です。
- 選択肢 4不正解
- cが含まれているため誤りです。小児の身体特性を考慮せず大人の量を減らして服用させてはなりません。
覚えるポイント
- 成人の薬を減量して小児に飲ませてはならず、年齢ごとの用法用量を厳守する。
間違えやすいところ
- 大人用の薬を「半量なら子供に飲ませても安全」と思い込む誤りに注意する。
出題の前提:手引き(平成23年版)第1章「不適正な使用と乱用」に基づく。
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.4 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
一般用医薬品の相互作用と専門家の対応
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用の機序 / 成分の重複 / 医療機関との連携
一般用医薬品の相互作用に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
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解答
4
解説
医療機関で治療中の患者に対して登録販売者が自己判断で処方薬の中止を指示することは危険であり、必ず主治医や薬剤師へ相談するよう促す必要があります。
解き方
- 選択肢1〜3が相互作用の概念、体内動態・作用点での機序、単一症状への成分選択として正しいことを確認する。
- 選択肢4において、医療用処方薬の中止指示が登録販売者の権限および安全確保の観点から逸脱していることを確認する。
- 選択肢 1不正解
- 記述は正しく誤りではありません。体内動態的相互作用と薬力学的相互作用の両方が存在します。
- 選択肢 2不正解
- 記述は正しく誤りではありません。併用医薬品や食品による作用の増強や減弱を相互作用と呼びます。
- 選択肢 3不正解
- 記述は正しく誤りではありません。不要な成分を含まない単一または最小限の配合剤を選ぶことが推奨されます。
- 選択肢 4正解
- 誤った記述です。医療機関から処方された薬剤を勝手に中止させるのではなく、一般用医薬品の併用を避けて主治医に相談するよう促すべきです。
覚えるポイント
- 医療機関の処方薬を勝手に中止させてはならず、受診中の場合は医師・薬剤師に相談させる。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品を飲ませるために処方薬を中断させてよいと誤認しないこと。
出題の前提:手引き(平成23年版)第1章「他の医薬品や食品との相互作用」に基づく。
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.5 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品と他の医薬品や食品との相互作用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 同効薬の併用 / アルコールとの相互作用 / ビタミンA過剰症 / 生薬と食品の併用
医薬品と他の医薬品や食品との相互作用、飲み合わせに関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a かぜ薬、解熱鎮痛薬、鎮静薬、鎮咳去痰薬、アレルギー用薬等では、成分や作用が重複することが多く、通常、これらの薬効群に属する医薬品の併用は避けることとされている。 b 酒類(アルコール)をよく摂取する者では、肝臓の代謝機能が低下していることが多いため、アセトアミノフェンの薬効が増強される。 c ビタミンAは、ビタミンAを含む医薬品の服用量にさえ注意すれば、過剰摂取になることはない。 d 生薬成分が配合された医薬品とハーブ等の生薬成分を含む食品をあわせて摂取すると、医薬品の効き目や副作用を増強させることがある。
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解答
4
解説
同効薬の併用は成分重複による副作用リスクを高め、ハーブ等食品との併用も薬効に影響を及ぼします。また脂溶性ビタミンは食事からの摂取も含めた総量管理が必要です。
解き方
- 記述aは成分重複による重複服用の回避原則として正しい。
- 記述bはアルコール常飲者におけるアセトアミノフェンの肝毒性リスクの上昇等に関する説明と合致せず誤りである。
- 記述cはビタミンAが食品からも摂取される脂溶性ビタミンであり過剰摂取リスクがあるため誤りである。
- 記述dはハーブ等の食品成分による薬効・副作用の増強について正しく述べている。
- 正しい記述aとdの組み合わせ(選択肢4)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- cが含まれているため誤りです。ビタミンAは通常の食事からの摂取量も合算して過剰症に注意する必要があります。
- 選択肢 2不正解
- bとcが含まれているため誤りです。アルコール常飲者では肝機能障害のリスクが高まるなど別の注意が必要です。
- 選択肢 3不正解
- bが含まれているため誤りです。薬効の増強という単純な機序ではありません。
- 選択肢 4正解
- aおよびdの記述はいずれも正しく、成分重複の回避や生薬・ハーブ食品の相互作用について適切に述べています。
覚えるポイント
- ビタミンA等の脂溶性ビタミンは食品からの摂取量も合わせて過剰摂取に注意する。
間違えやすいところ
- ビタミン剤を飲んでいても食品由来の摂取量は無視できると誤解しやすい。
出題の前提:手引き(平成23年版)第1章「他の医薬品や食品との相互作用」に基づく。
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.5 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
小児の医薬品使用に関する特徴
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児の生理機能 / 血液脳関門 / 用法用量
小児の医薬品使用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
小児は成人と比較して体の大きさに対する腸の割合が長く、医薬品の吸収率が高い特徴があります。また、肝臓や腎臓の代謝・排泄機能、血液脳関門が未発達であるため、成人と同様の基準で安易に減量して服用させることは避ける必要があります。
解き方
- 小児の腸管吸収や各臓器の発達状態に関する記述の正誤を判定する。
- 乳児の血液脳関門や用法用量の注意点を確認し、正しい記述の組み合わせを選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- cの記述において、小児は肝臓や腎臓の機能が未発達であり、医薬品の代謝排泄が遅れて作用が強まりやすいため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bは乳児の血液脳関門が未発達で中枢神経系の副作用が生じやすいため誤り、cも機能が未発達なため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bの記述において、乳児は血液脳関門が未完成で薬物が脳へ移行しやすく、中枢神経系副作用のリスクが高いため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aおよびdは正しい記述であり、成人の量を減量して小児に与える安易な使用は避け、年齢別の用量を守る必要があります。
覚えるポイント
- 小児は腸が長いため吸収率が高く、血液脳関門や肝腎機能は未発達である。
間違えやすいところ
- 大人用の医薬品の分量を半分などに減らして小児に与える行為は非常に危険です。
出題の前提:試験問題の記載内容および手引き「小児等の医薬品の使用」に基づく。
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.6 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
乳幼児への医薬品使用と安全管理
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 乳幼児の受診勧奨 / 状態観察 / 誤飲防止
小児の医薬品使用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。
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解答
3
解説
乳児は病状が急変しやすく、自己の体調を正確に訴えることが困難です。そのため乳児に対する一般用医薬品の使用は止むを得ない場合に限られ、基本的には医師の診療を受けることが優先されます。また誤飲事故の防止対策も極めて重要です。
解き方
- 乳幼児の剤形服用難易度および受診勧奨の原則を確認する。
- 使用後の保護者による観察義務と誤飲防止策の重要性を確認して正誤を組み合わせる。
- 選択肢 1不正解
- bは医師の診療が優先されるため誤りであり、dは誤飲防止策として正しいため組み合わせとして誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bは一般用医薬品が優先されるわけではないため誤りであり、cは観察が重要であるため正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- a、c、dは正しく、bは医師の診療を受けることが最優先されるため誤りであり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aの錠剤やカプセル剤を飲み下すのが難しいとする記述は正しく、誤りとした本選択肢は不適切です。
- 選択肢 5不正解
- bの記述は誤りであるため、すべての肢を「正」とする本選択肢は正解として不適切です。
覚えるポイント
- 1歳未満の乳児は一般用医薬品による対処より医師の診療受診が優先される。
間違えやすいところ
- 乳児用用法用量が定められていても、安易に市販薬での対応を優先してはなりません。
出題の前提:試験問題の記載内容および手引き「小児等の医薬品の使用」に基づく。
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.6 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
高齢者の医薬品使用に関する留意点
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 高齢者の定義 / 用量調節 / 基礎疾患
高齢者の医薬品使用に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
2
解説
一般用医薬品の使用において、定められた用法用量の下限で使用してもなお強い作用や副作用が現れる場合は、自己判断でさらに減量して服用を継続するのではなく、使用を中止して専門家に相談または受診することが求められます。
解き方
- 高齢者の定義年齢(65歳以上)や身体的・認知的特徴を確認する。
- 用法用量の下限でも効果が強すぎる場合の適切な対処方法を判断する。
- 選択肢 1不正解
- 医薬品の使用上の注意における「高齢者」は、一般的な目安として65歳以上を指すため正しい記述です。
- 選択肢 2正解
- 定められた下限以下に自己判断で減量して服用を続けることは不適切であり、使用を中止して受診等が必要です。
- 選択肢 3不正解
- 高齢者は基礎疾患を複数有していることが多く、相互作用や疾患悪化のリスクが高いため正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 手先の運動機能や視力・記憶力の衰えにより、誤飲・飲み忘れ・開封困難が生じやすいため正しい記述です。
覚えるポイント
- 用量下限でも作用が強い場合は減量して継続せず、使用を中止して受診を促す。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品を用法用量の定めを下回る量へ独自に変更して連用させてはなりません。
出題の前提:試験問題の記載内容および手引き「高齢者の医薬品の使用」に基づく。
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.7 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
妊婦および胎児への医薬品の影響
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 胎盤関門 / 妊婦の安全性評価 / 子宮収縮刺激
妊婦等への医薬品使用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。
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解答
3
解説
妊婦に対する医薬品の安全性試験は臨床試験を行うことが倫理的に困難なため、明確な安全性評価が確立していない場合が多いです。胎盤関門は母体血と胎児血が直接混ざり合う組織ではなく物質移行を制限する仕組みであり、刺激性下剤など流早産を誘発する薬には警戒を要します。
解き方
- 妊婦に対する一般用医薬品の使用方針および臨床データ収集の特性を確認する。
- 胎盤関門の構造(母体血と胎児血は直接混ざらない)および子宮収縮成分の正誤を判定する。
- 選択肢 1不正解
- aの妊婦が原則として一般用医薬品で症状緩和するとの記述は誤りで、医師等の診療受診が優先されます。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りであり、cの母胎の血液と胎児の血液が混ざり合うという記述も構造上誤りです。
- 選択肢 3正解
- bとdは共に正しい記述であり、妊婦のデータ不足や便秘薬(瀉下薬)等による流早産誘発の危険を正しく述べています。
- 選択肢 4不正解
- cの記述において、胎盤関門では母体血と胎児血は直接混じり合わず隔てられているため誤りです。
覚えるポイント
- 胎盤関門では母体と胎児の血液は直接混ざり合わない。
間違えやすいところ
- 妊婦の不調に対して安易に一般用医薬品を推奨してはならず、専門医の受診が原則です。
出題の前提:試験問題の記載内容および手引き「妊婦又は妊娠していると思われる女性」に基づく。
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.7 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
プラセボ効果の定義と特性
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · プラセボ効果 / 暗示効果 / 有害事象
プラセボ効果(偽薬効果)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
プラセボ効果は、薬効成分の薬理作用によるものではなく、服用に伴う安心感や期待感といった暗示効果や自然経過などが複雑に関与して生じます。この効果には好ましい反応だけでなく、有害な症状(ノセボ効果)が現れることもあります。
解き方
- プラセボ効果と本来の薬理作用との違いを整理する。
- 暗示効果の関与、実薬服用時の関与、望ましくない有害反応の出現可能性を判定する。
- 選択肢 1正解
- a(薬理作用ではないため誤)、b(正)、c(正)、d(有害な症状もあるため誤)となり適切です。
- 選択肢 2不正解
- aを正、dを正としている点が誤りであり、薬理作用によらず、不都合な症状も生じ得ます。
- 選択肢 3不正解
- cの医薬品の効果にプラセボ効果が含まれるという点は正しく、これを誤りとしているため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aの記述はプラセボ効果を薬理作用としているため誤りであり、正とした本選択肢は不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aを正、cを誤、dを正としており複数の判定が実際と食い違っているため不適切です。
覚えるポイント
- プラセボ効果には望ましい反応だけでなく、副作用様の不都合な反応も存在する。
間違えやすいところ
- プラセボ効果は意図的な薬理作用ではなく、心理的要因や自然寛解等が関与します。
出題の前提:試験問題の記載内容および手引き「プラセボ効果」に基づく。
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.8 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品の品質と使用期限の管理
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 品質劣化 / 使用期限の定義 / 適切な保管
医薬品の品質に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品の外箱等に記載されている使用期限は、指示された適切な条件下で「未開封」のまま保管された場合に品質が保証される期限です。開封後は空気中の湿気や微生物等に触れるため、期限に関わらず速やかに使い切る必要があります。
解き方
- 医薬品の品質劣化要因(熱、湿気、光・紫外線など)を確認する。
- 使用期限が「未開封状態」を前提としている点に留意して誤りの選択肢を特定する。
- 選択肢 1不正解
- 不適切な保管により成分の分解や変質が起こり、効果の減弱や有害物質の生成につながるため正しい記述です。
- 選択肢 2正解
- 使用期限は開封状態ではなく「未開封状態」で適切に保管された場合の期限であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 光(紫外線)により分解や変質を受ける成分が存在するため遮光保存が必要であり、正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 家庭での常備薬としての保管期間を考慮し、販売時には使用期限に十分な余裕を持つことが望ましく正しい記述です。
覚えるポイント
- 医薬品の使用期限は「未開封」で適切な保管条件を満たした場合の期限である。
間違えやすいところ
- 一度開封した医薬品は、外箱の使用期限まで品質が保証されるわけではありません。
出題の前提:試験問題の記載内容および手引き「医薬品の品質」に基づく。
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.8 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
薬事法における一般用医薬品の定義
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 一般用医薬品の定義 / 薬事法第25条第1項 / 専門家の関与
薬事法第25条第1項の一般用医薬品の定義に関する空欄( a )~( c )に入る字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 「医薬品のうち、その効能及び効果において人体に対する作用が( a )ものであって、( b )その他の医薬関係者から提供された情報に基づく( c )の選択により使用されることが目的とされているもの。」
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解答
2
解説
当時の薬事法(現・医薬品医療機器等法)第4条第5項第4号等における一般用医薬品の定義文言では、「人体に対する作用が著しくないものであって、薬剤師その他の医薬関係者から提供された情報に基づく、需要者の選択により使用されることが目的とされているもの」と規定されています。
解き方
- 一般用医薬品の人体に対する薬理作用の強さ(作用が著しくない)を同定する。
- 情報提供を行う主体(薬剤師その他)と選択を行う主体(需要者)を条文に基づき当てはめる。
- 選択肢 1不正解
- aの作用が「著しい」とする点およびcを「販売者」とする点が条文の文言と異なり誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが「著しくない」、bが「薬剤師」、cが「需要者」となり、法令の定義と完全に一致します。
- 選択肢 3不正解
- 一般用医薬品は作用が緩和なものであるため、aに「著しい」を当てはめている点が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが「医師」、cが「販売者」となっており、条文で定められた字句と異なるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aに「著しい」、bに「医師」を当てはめており、定義文として正しくないため誤りです。
覚えるポイント
- 一般用医薬品の定義:人体に対する作用が「著しくない」「薬剤師等」「需要者の選択」。
間違えやすいところ
- 選択の主体は「販売者」ではなく自ら使用する「需要者(一般生活者)」です。
出題の前提:薬事法第25条第1項(出題当時基準)の規定に基づく。
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.9 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
セルフメディケーションと専門家の役割
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · セルフメディケーション / 受診勧奨 / 登録販売者の役割
セルフメディケーションと医薬品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。
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解答
1
解説
セルフメディケーションは自身の健康に責任を持ち軽度な身体不調を手当てすることですが、症状が重い・長引く場合は医療機関への受診勧奨が最優先されます。また専門家の情報提供は販売ありきではなく、生活改善指導や医療受診を勧める判断も含まれます。
解き方
- 登録販売者によるセルフメディケーション支援のあり方(正確な情報提供)を確認する。
- 重篤症状時の対処(受診勧奨)や販売に偏らない適正な対応姿勢を評価して正誤を判定する。
- 選択肢 1正解
- aとdは正しい記述であり、bは受診勧奨が適切で誤り、cも必ず販売に結びつける必要はなく誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが正しく、cは医薬品を販売しない選択肢(受診勧奨等)もあるため誤りであり、不適切です。
- 選択肢 3不正解
- bの症状が重い時に市販薬を促す行為は不適切(誤)であり、これを正とする本肢は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cの情報提供を必ず販売に結びつけるべきとする記述を「正」としているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aの登録販売者の役割に関する正しい記述を「誤」としているため不適切です。
覚えるポイント
- 専門家の相談対応は医薬品の販売に必ずしも結びつける必要はなく、受診勧奨も重要である。
間違えやすいところ
- 重い症状に対して一般用医薬品の使用を勧めることはセルフメディケーションの逸脱です。
出題の前提:試験問題の記載内容および手引き「適切な医薬品選択と受診勧奨」に基づく。
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.9 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品販売時における購入者への基本確認事項
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 情報提供 / 購入者等の確認事項
医薬品の販売等に従事する専門家が購入者から確認しておきたい基本的なポイントに関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a その医薬品を使用する人が医療機関で治療を受けていないか。 b 何のためにその医薬品を購入しようとしているか。 c その医薬品を使用する人は本人か、又はその家族等か。 d その医薬品を使用する人が過去にアレルギーや医薬品による副作用等の経験があるか。
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解答
5
解説
一般用医薬品の安全かつ有効な使用を促すため、専門家は使用者の状態、使用目的、医療機関の受診状況、アレルギー歴や副作用歴、使用者が本人か代理人かなどを的確に確認して情報提供を行う必要があります。
解き方
- 各記述が購入者から確認すべき基本事項に合致しているかを検討する。
- a(治療の有無)、b(購入目的)、c(使用者)、d(アレルギー・副作用歴)のすべてが正しい確認項目であることを確認する。
- 選択肢 1不正解
- 記述dが誤りとなっているため不適です。アレルギーや副作用歴の確認は不可欠です。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが誤りとなっているため不適です。使用者が本人か家族等かの確認は必要です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤りとなっているため不適です。症状や購入目的の確認は必須です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤りとなっているため不適です。医療機関での治療や服薬状況の確認は必須です。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dのすべてが購入者から確認すべき基本的な事項として正しいため、この組み合わせが正解です。
覚えるポイント
- 誰が・何のために使うか、医療機関受診の有無、アレルギーや副作用歴の確認は販売時の必須事項です。
間違えやすいところ
- 家族など代理購入の場合に、実際の使用者の状況を確認し忘れること。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」の適切な医薬品選択と受診勧奨
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.10 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
スモン及びスモン訴訟の背景と救済制度
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害 / スモン訴訟 / 副作用被害救済制度
スモン及びスモン訴訟に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a スモン訴訟は、解熱鎮痛薬として販売されていたアミノ酸製剤を使用したことにより、薬物依存を形成したことに対する損害賠償訴訟である。 b スモンはその症状として、初期には腹部の膨満感から激しい腹痛を伴う下痢を生じ、次第に下半身の痺れや脱力、歩行困難等が現れる。 c スモン患者に対しては、治療研究施設の整備、治療法の開発調査研究の推進、重症患者に対する介護事業等が講じられている。 d スモン訴訟を契機として、生物由来製品による感染等被害救済制度が創設された。
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解答
1
解説
スモン(亜急性脊髄視神経症)は整腸剤キノホルムにより引き起こされた薬害です。下半身の麻痺や視力障害等を呈し、この訴訟を契機に1979年に医薬品副作用被害救済制度が創設されました。
解き方
- aの原因物質(キノホルム)および薬効群(整腸剤)を確認して誤りと判断する。
- bの初期症状(腹部膨満感・激しい腹痛を伴う下痢等)と下肢症状を確認して正しいと判断する。
- cの患者に対する恒久対策の内容を確認して正しいと判断する。
- dの創設された制度が「生物由来製品感染等被害救済制度」ではなく「医薬品副作用被害救済制度」であることを確認して誤りと判断する。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aとdが正となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが正、bが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cが誤、dが正となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aとdが正、bが誤となっているため誤りです。
覚えるポイント
- スモン=キノホルム整腸剤、視神経・脊髄障害、医薬品副作用被害救済制度創設の契機。
間違えやすいところ
- CJD訴訟等を契機とする「生物由来製品感染等被害救済制度」とスモンの「副作用被害救済制度」の混同。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」の薬害の歴史(スモン訴訟)
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.10 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
HIV訴訟の原因医薬品と対象疾患
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害 / HIV訴訟 / 血液凝固因子製剤
HIV訴訟に関する記述について、( a )及び( b )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ( a )患者が、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が混入した原料( b )から製造された血液凝固因子製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。
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解答
2
解説
HIV訴訟は、血友病患者が輸入血漿を原料として製造された非加熱血液凝固因子製剤の投与によってHIVに感染したことに対し、国及び製薬企業を被告として提起された損害賠償訴訟です。
解き方
- 血液凝固因子製剤を投与された基礎疾患(a)が「血友病」であることを特定する。
- 血液製剤の原料となる血液分画成分(b)が「血漿」であることを特定する。
- 選択肢 1不正解
- 対象疾患(a)は白血病ではなく血友病です。
- 選択肢 2正解
- aが血友病、bが血漿であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 原料(b)は血小板ではなく血漿です。
- 選択肢 4不正解
- aは白血病ではなく血友病、bは白血球ではなく血漿です。
- 選択肢 5不正解
- 原料(b)は白血球ではなく血漿です。
覚えるポイント
- HIV訴訟:血友病患者、原料血漿から製造された非加熱血液凝固因子製剤が原因。
間違えやすいところ
- 血液凝固因子製剤の原料を「血小板」や「白血球」と誤認すること。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」の薬害の歴史(HIV訴訟)
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.11 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)及びCJD訴訟
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害 / CJD訴訟 / プリオン
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)及びCJD訴訟に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a CJD訴訟は、ヒト乾燥硬膜を介してCJDに罹患したことに対する損害賠償訴訟である。 b CJDは、細菌の一種であるプリオンが原因とされる。 c CJD訴訟では、国を唯一の被告として提訴された。 d CJD訴訟を契機として、医薬品副作用被害救済制度が創設された。
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解答
4
解説
CJDは異常プリオン蛋白質による致死性の中枢神経変性疾患です。脳外科手術等で用いられたヒト乾燥硬膜を介した感染に対し、国および輸入販売業者等を被告として訴訟が提起され、安全対策強化や生物由来製品感染等被害救済制度の創設につながりました。
解き方
- aのヒト乾燥硬膜による感染被害に関する訴訟であることを確認し正しいと判断する。
- bの病原体であるプリオンは「細菌」ではなく「タンパク質の一種」であるため誤りと判断する。
- cの被告は「国及び輸入販売業者(製薬企業)」であるため「国を唯一の被告」は誤りと判断する。
- dの創設された制度は「生物由来製品による感染等被害救済制度」であるため誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、dが誤であるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aが正、cが誤であるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- aが正、bが誤であるため不適です。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aは正しい記述であるため不適です。
覚えるポイント
- CJD=ヒト乾燥硬膜、プリオン(異常タンパク質)、生物由来製品感染等被害救済制度創設。
間違えやすいところ
- プリオンを細菌やウイルスと混同すること、被告が国のみであると誤認すること。
出題の前提:手引き「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」の薬害の歴史(CJD訴訟)
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.11 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
かぜ薬配合成分とその配合目的の対応
主な医薬品とその作用 · かぜ薬 / 抗ヒスタミン成分 / 鎮咳去痰成分
かぜ薬に配合される成分とその配合目的との関係のうち、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
2
解説
かぜ薬には発熱、痛み、鼻水、咳、痰、喉の炎症など各症状に応じた成分が組み合わされています。抗ヒスタミン成分はくしゃみ・鼻汁分泌の抑制、去痰成分は気道分泌の促進や粘液溶解、抗炎症成分は喉の腫れの改善を目的とします。
解き方
- 選択肢1の塩酸ブロムヘキシンは去痰成分(分泌促進・粘液溶解)であり解熱鎮痛ではないため除外する。
- 選択肢2のメキタジンは抗ヒスタミン成分であり鼻汁分泌を抑える目的であるため合致する。
- 選択肢3のノスカピンは非麻薬性鎮咳成分、選択肢4のサリチルアミドは解熱鎮痛成分、選択肢5のトラネキサム酸は抗炎症成分であることを確認する。
- 選択肢 1不正解
- 塩酸ブロムヘキシンは去痰成分であり、痰の切れを良くする目的で配合されます。
- 選択肢 2正解
- メキタジンは抗ヒスタミン成分であり、鼻汁分泌やくしゃみを抑える目的で配合されます。
- 選択肢 3不正解
- ノスカピンは非麻薬性の鎮咳成分であり、延髄の咳嗽中枢に作用して咳を鎮める目的で配合されます。
- 選択肢 4不正解
- サリチルアミドは解熱鎮痛成分であり、発熱を鎮め痛みを和らげる目的で配合されます。
- 選択肢 5不正解
- トラネキサム酸は抗炎症成分であり、咽頭痛や粘膜の腫れを和らげる目的で配合されます。
覚えるポイント
- メキタジン=抗ヒスタミン成分、塩酸ブロムヘキシン=去痰成分、トラネキサム酸=抗炎症成分。
間違えやすいところ
- 去痰成分と解熱鎮痛成分、抗炎症成分の役割を取り違えること。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」のかぜ薬(配合成分とその作用)
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.12 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
かぜに用いられる漢方処方製剤の鑑別(小柴胡湯)
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / かぜ薬 / 小柴胡湯 / 間質性肺炎
第1欄の記述は、かぜの諸症状の緩和に用いられる漢方処方製剤に関するものである。該当する漢方処方製剤として第2欄から正しいものを1つ選びなさい。 【第1欄】 かぜのひき始めから数日たって症状が少し長引いている状態で、疲労感があり、食欲不振、吐き気がする場合に適すとされ、また、胃腸虚弱、胃炎のような消化器症状にも用いられるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)には不向きとされる。 インターフェロン製剤で治療を受けている人では、間質性肺炎の副作用が現れるおそれが高まるため、使用を避ける必要がある。
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解答
3
解説
小柴胡湯は体力中等度の人で、かぜの後期や長引く症状、疲労感、食欲不振、吐き気などの胃腸症状を伴う場合に用いられます。インターフェロン製剤との併用により重篤な間質性肺炎が報告されており、併用禁忌とされています。
解き方
- 第1欄の「症状が少し長引いている状態」「食欲不振、吐き気」「体の虚弱な人には不向き(体力中等度)」という特徴を確認する。
- 「インターフェロン製剤との併用で間質性肺炎の副作用が現れるおそれ」という決定的な禁忌情報から小柴胡湯を特定する。
- 選択肢 1不正解
- 葛根湯は体力中等度以上のひき始めで、発汗がなく肩こりや悪寒を伴う場合に適します。
- 選択肢 2不正解
- 麻黄湯は体力充実で、悪寒や発熱、節々の痛みがあり汗が出ないかぜの初期に適します。
- 選択肢 3正解
- 第1欄の記述はすべて小柴胡湯の特徴および使用上の注意に合致しています。
- 選択肢 4不正解
- 小青竜湯は体力中等度又はやや虚弱で、薄い水様の痰や鼻水を伴う場合に適します。
- 選択肢 5不正解
- 桂枝湯は体力が衰えた虚弱な人で、じんわりと汗が出るかぜの初期に適します。
覚えるポイント
- 小柴胡湯=かぜ中期〜後期・食欲不振・吐き気、インターフェロン併用で間質性肺炎リスク(併用禁忌)。
間違えやすいところ
- かぜの初期に用いられる葛根湯や麻黄湯と、長引いた亜急性期に用いられる小柴胡湯を取り違えること。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」のかぜ薬(漢方処方製剤)
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.12 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
アセトアミノフェンの特徴と安全性
主な医薬品とその作用 · 解熱鎮痛薬 / アセトアミノフェン / 肝機能障害
アセトアミノフェンに関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a ピリン系の解熱鎮痛成分である。 b 他の解熱鎮痛成分のような胃腸障害は比較的少ないとされ、空腹時に服用できる製品もある。 c 一般用医薬品では、小児に対してはいかなる場合も使用しないこととなっている。 d 定められた用量を超えて使用した場合や、日頃から酒類(アルコール)をよく摂取する人は、肝機能障害を起こしやすい。
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解答
3
解説
アセトアミノフェンは中枢性に作用する非ピリン系解熱鎮痛成分です。末梢でのプロスタグランジン産生抑制が弱いため胃腸障害が比較的少なく、小児用の解熱鎮痛成分としても広く用いられますが、過量投与やアルコール常用により重篤な肝障害を引き起こすおそれがあります。
解き方
- aがピリン系ではなく「非ピリン系」であることから誤りと判断する。
- bの「胃腸障害が比較的少なく空腹時服用可能な製品もある」ことを正しいと判断する。
- cの小児への適応があることを確認し、「小児に対して使用しない」は誤りと判断する。
- dの過量摂取や飲酒による「肝機能障害」のリスクを確認し正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤となっているため不適です。
- 選択肢 2不正解
- bが誤、cが正となっているため不適です。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aとcが正、bが誤となっているため不適です。
- 選択肢 5不正解
- dが誤となっているため不適です。
覚えるポイント
- アセトアミノフェン=非ピリン系、胃腸障害少、小児使用可、過量投与や飲酒で肝機能障害に注意。
間違えやすいところ
- イソプロピルアンチピリン(ピリン系)とアセトアミノフェン(非ピリン系)を混同すること。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」の解熱鎮痛薬(解熱鎮痛成分)
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.13 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
解熱鎮痛薬の基本原則と配合成分
主な医薬品とその作用 · 解熱鎮痛薬 / 対症療法 / イブプロフェン / ジリュウ
解熱鎮痛薬に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
1
解説
解熱鎮痛薬は対症療法薬であるため、症状がない時の予防的使用は不適切です。イブプロフェンは解熱鎮痛成分そのものであり胃粘膜障害を起こすことがあります。ジリュウ(地竜)はミミズを基原とする解熱作用をもつ生薬です。
解き方
- 記述1が解熱鎮痛薬の基本的性質(一時的な対症療法であり原因の根本治療ではない)を正確に述べていることを確認する。
- 記述2の「予防的使用が適切」は誤りであると判断する。
- 記述3のイブプロフェンは胃腸障害を低減する成分(制酸成分等)ではなく主薬の解熱鎮痛成分であるため誤りと判断する。
- 記述4のジリュウは解熱目的の生薬であり、中枢性筋弛緩作用を示す成分(メトカルバモール等)の説明となっているため誤りと判断する。
- 選択肢 1正解
- 解熱鎮痛薬は対症療法薬であり、原因疾患を根本的に治すものではないため正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 症状が現れていない段階での予防的な服用は不適切であり、推奨されません。
- 選択肢 3不正解
- イブプロフェン自体が解熱鎮痛成分であり、胃腸障害の軽減目的で配合されるのは制酸薬等です。
- 選択肢 4不正解
- ジリュウ(地竜)は解熱作用を期待して用いられる生薬であり、記述はメトカルバモール等の説明です。
覚えるポイント
- 解熱鎮痛薬は対症療法薬、予防的服用は不可。ジリュウ(地竜)は解熱作用の生薬。
間違えやすいところ
- 解熱鎮痛薬を頭痛の予防薬として常用してもよいと誤解すること。
出題の前提:手引き「第3章 主な医薬品とその作用」の解熱鎮痛薬
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.13 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
催眠鎮静薬および眠気を促す薬の留意点
主な医薬品とその作用 · 催眠鎮静薬 / 抗ヒスタミン成分 / ブロムワレリル尿素 / 酸棗仁湯
眠気を促す薬に関する以下の記述について、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬は、慢性的な不眠症状の緩和に用いられるものであり、一時的な睡眠障害(寝つきが悪い、眠りが浅い)に用いられるものではない。 b 少量でも眠気を催しやすく、重大な事故につながるおそれがあるため、ブロムワレリル尿素が配合された医薬品を使用した後は、乗物又は機械類の運転操作を避ける必要がある。 c 酸棗仁湯を1週間位服用して症状の改善がみられない場合には、漫然と服用を継続せず、医療機関を受診することが望ましい。 d アルコールの摂取により、塩酸ジフェンヒドラミンの効き目が減弱される。
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用医薬品の睡眠改善薬(抗ヒスタミン成分配合)は、一時的な不眠症状の緩和に用いられるものであり、慢性的な不眠症状には使用しません。また、中枢神経抑制成分とアルコールの併用は作用を著しく増強させるため厳禁です。
解き方
- 各記述の正誤を判定する。aは「一時的な不眠」に用いるため誤り。
- bはブロムワレリル尿素服用後の運転操作の禁止で正しい。cは酸棗仁湯の受診勧奨目安(1週間位)で正しい。
- dはアルコール併用で効き目が増強されるため「減弱される」は誤り。したがって正解はbとcの組み合わせ(2)となる。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤っているため正しくありません。抗ヒスタミン成分主薬の睡眠改善薬は一時的な睡眠障害の緩和に用いられます。
- 選択肢 2正解
- 記述b、cともに正しい記述であり、この組み合わせが正解となります。
- 選択肢 3不正解
- 記述dが誤っているため正しくありません。アルコールとの併用により中枢抑制作用が増強されます。
- 選択肢 4不正解
- 記述a、dともに誤った記述であるため正しくありません。
覚えるポイント
- 抗ヒスタミン系睡眠改善薬は一時的な不眠にのみ使用し、慢性不眠には不可。
- 催眠鎮静薬と飲酒は中枢抑制作用が相加・相乗的に増強するため併用禁止。
間違えやすいところ
- 「アルコールで効き目が減弱する」と誤解しやすいが、実際は中枢抑制作用が過剰に増強される。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成23年基準・第3章催眠鎮静薬)
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.14 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
カフェインの薬理作用と安全性
主な医薬品とその作用 · カフェイン / 眠気防止薬 / 副作用
カフェインに関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 脳に軽い( a )状態を引き起こす作用を示し、眠気や倦怠感を一時的に抑える効果が期待される。 眠気防止薬の薬効に関連しない作用として、尿量の( b )をもたらす。 安全使用の観点から留意すべき作用としては、胃液の分泌を( c )させる作用があり、副作用として胃腸障害(食欲不振、悪心・嘔吐)が現れることがある。
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解答
3
解説
カフェインは大脳皮質に作用して中枢興奮作用を示し、腎臓における水・ナトリウムの再吸収抑制による利尿作用(尿量増加)、胃粘膜刺激による胃液分泌亢進作用を示します。
解き方
- 空欄a:脳に軽い「興奮」状態をもたらす。
- 空欄b:腎血流量増加や尿細管での再吸収抑制により尿量を「増加」(利尿作用)させる。
- 空欄c:胃液分泌を「亢進」させるため、副作用として胃腸障害が生じやすい。したがって「興奮・増加・亢進」の組み合わせである3が正解。
- 選択肢 1不正解
- cが「抑制」となっている点が誤りです。胃液分泌を促進(亢進)させます。
- 選択肢 2不正解
- bが「減少」、cが「抑制」となっている点が誤りです。
- 選択肢 3正解
- a:興奮、b:増加、c:亢進の組み合わせがすべて正しく記述されています。
- 選択肢 4不正解
- aが「鎮静」となっている点が誤りです。カフェインは中枢興奮成分です。
- 選択肢 5不正解
- aが「鎮静」、bが「減少」、cが「抑制」となっておりすべて誤りです。
覚えるポイント
- カフェインの中枢作用は大脳皮質の興奮、末梢作用は利尿作用(尿量増加)および胃液分泌亢進。
間違えやすいところ
- 胃液分泌を抑制して胃腸症状を起こすと勘違いしやすいが、実際は亢進(刺激)による。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成23年基準・第3章眠気防止薬)
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.14 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
小児鎮静薬(小児の疳)の特徴と配合生薬
主な医薬品とその作用 · 小児鎮静薬 / 桂枝加竜骨牡蛎湯 / ジンコウ / カンゾウ
小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 比較的長期間(1ヶ月位)継続して服用されることがある。 b 作用が穏やかで小さな子供に使っても副作用が無い。 c ジンコウはウシ科のサイガレイヨウの若い角を用いた生薬で、緊張や興奮を鎮め、また、血液の循環を促す作用等を期待して用いられる。 d 桂枝加竜骨牡蛎湯は、構成生薬としてカンゾウを含み、乳幼児に使用する場合、体格の個人差から体重当たりのグリチルリチン酸の摂取量が多くなることがあるので留意される必要がある。
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解答
4
解説
小児鎮静薬(小児五疳薬)は夜泣きや疳の虫に対して体質改善的に1ヶ月程度継続使用されることがあります。生薬製剤であっても副作用がないわけではありません。また、サイガレイヨウの角はレイヨウカクであり、ジンコウはジンチョウゲ科の樹木の心材等です。
解き方
- 記述a:小児鎮静薬は症状の改善をみながら1ヶ月位継続して服用されることがあるため正しい。
- 記述b:「副作用が無い」とする医薬品は存在せず誤り。
- 記述c:ウシ科のサイガレイヨウの角は「レイヨウカク(羚羊角)」の説明であり、ジンコウ(沈香)の説明ではないため誤り。
- 記述d:桂枝加竜骨牡蛎湯はカンゾウを含み、体重当たりのグリチルリチン酸摂取量に留意する必要があるため正しい。よって4が正解。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが誤りです。サイガレイヨウの角はレイヨウカクです。
- 選択肢 2不正解
- 記述b、cともに誤りです。生薬製剤でも副作用は生じ得ます。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤りです。医薬品である以上「副作用が無い」ということはありません。
- 選択肢 4正解
- 記述a、dともに正しい記述であり、この組み合わせが正解です。
覚えるポイント
- 小児鎮静薬は1ヶ月位継続服用することがある。
- レイヨウカク=ウシ科サイガレイヨウの角、ジンコウ=ジンチョウゲ科の沈香木。
間違えやすいところ
- 生薬製剤や漢方処方製剤は安全だから副作用が全くないと誤解しないこと。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成23年基準・第3章小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤)
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.15 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
鎮咳去痰薬の配合成分とその注意点
主な医薬品とその作用 · マレイン酸クロルフェニラミン / リン酸コデイン / 塩酸メチルエフェドリン / マオウ
鎮咳去痰薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a マレイン酸クロルフェニラミンは、気道粘膜からの粘液分泌を促進する作用を示す。 b リン酸コデインは胃腸の運動を低下させる作用があり、副作用として便秘が現れることがある。 c 塩酸メチルエフェドリンは、自律神経系を介さずに気管支の平滑筋に直接作用して弛緩させ、気管支を拡張させる成分である。 d マオウは、心臓病、高血圧、糖尿病又は甲状腺機能障害の診断を受けた人では、その症状を悪化させるおそれがある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
抗ヒスタミン成分は抗コリン作用により粘液分泌を抑制(鼻汁やくしゃみを抑える)します。コデイン類はオピオイド受容体に作用して消化管運動を抑制し便秘を起こします。メチルエフェドリンはアドレナリン作動成分(交感神経刺激)であり直接平滑筋に作用するわけではありません。
解き方
- 記述a:抗ヒスタミン成分であり、分泌を「促進」ではなく「抑制」するため誤り。
- 記述b:モルヒネ様作用による胃腸運動低下により便秘が現れるため正しい。
- 記述c:交感神経系(アドレナリンβ2受容体)を介して作用するため、「自律神経系を介さずに直接作用」は誤り(直接弛緩はキサンチン系などの特徴)。
- 記述d:エフェドリン様作用により交感神経刺激症状を引き起こすため、これら基礎疾患の悪化の恐れがあり正しい。したがって「誤・正・誤・正」の4が正解。
- 選択肢 1不正解
- cが誤りでdが正しいため、この正誤の組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りであるため、この正誤の組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- a、b、c、dの正誤判定が複数箇所異なっており誤りです。
- 選択肢 4正解
- a:誤、b:正、c:誤、d:正の組み合わせが完全に一致しています。
- 選択肢 5不正解
- aおよびbの正誤が逆になっているため誤りです。
覚えるポイント
- コデイン・ジヒドロコデインの代表的副作用は便秘。
- エフェドリン・マオウは交感神経刺激を介して気管支拡張。
間違えやすいところ
- アドレナリン作動成分(気管支拡張)とキサンチン系(直接弛緩)の作用機序の違いの混同。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成23年基準・第3章鎮咳去痰薬)
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.15 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
鎮咳去痰薬に配合される生薬(セネガの注意点)
主な医薬品とその作用 · セネガ / 去痰成分 / 糖尿病検査値影響
第1欄の記述は、鎮咳去痰薬に配合されることがある生薬成分に関するものである。該当する成分は第2欄のどれか。 【第1欄】 この成分の摂取により糖尿病の検査値に影響を生じることがあり、糖尿病が改善したと誤認されるおそれがある。このため、1日最大配合量が原生薬として 1.2g以上を含有する製品では、使用上の注意において成分及び分量に関連する注意として記載されている。 【第2欄】
解答・解説を表示
解答
5
解説
セネガはヒメハギ科のセネガの根を用いた生薬で、サポニンを豊富に含み気道粘液分泌を促します。大量摂取により尿糖検査値に影響を及ぼし、糖尿病検査で偽陰性等を示すおそれがあるため、1日最大配合量1.2g以上の製品に注意喚起が義務付けられています。
解き方
- 第1欄の生薬の特徴を確認する:「糖尿病の検査値に影響」「原生薬として1.2g以上」。
- 選択肢の生薬の中で該当するものを探す。この固有の注意記載がある生薬はセネガ(ヒメハギ科)であるため、選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- キョウニンはバラ科のアンズの種子で、中枢性鎮咳作用を示しますが、糖尿病検査値に関する注意規定はありません。
- 選択肢 2不正解
- ナンテンジツはメギ科のシロミナンテン等の果実で、ドメスチン等を含み鎮咳に用いられますが、本記述には該当しません。
- 選択肢 3不正解
- シャゼンソウはオオバコ科のオオバコの花期の全草で、去痰等に用いられますが、本記述には該当しません。
- 選択肢 4不正解
- キキョウはキキョウ科の根でサポニンを含みますが、原生薬1.2g以上での糖尿病検査値注意の規定はセネガの記述です。
- 選択肢 5正解
- セネガの1日最大配合量が原生薬として1.2g以上の場合、糖尿病検査値への影響に関する注意喚起がなされます。
覚えるポイント
- セネガ:原生薬1.2g以上含有で「糖尿病の検査値に影響」の注意記載。
間違えやすいところ
- キキョウと同じサポニン含有去痰生薬であるため混同しやすい。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成23年基準・第3章鎮咳去痰薬)
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.16 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
口腔咽喉薬・含嗽薬の配合成分と注意点
主な医薬品とその作用 · 口腔咽喉薬 / トローチ剤 / ユーカリ油 / ポビドンヨード / 塩化リゾチーム
口腔咽喉薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 殺菌消毒成分が配合され、口腔及び咽頭の殺菌・消毒等を目的とする製品がある。 b トローチ剤やドロップ剤は、噛み砕いて飲み込んでしまうと効果は期待できない。 c ユーカリは、咽頭粘膜をひきしめる(収斂)作用のほか、抗菌作用も期待して用いられる。 d 塩化リゾチームは、レモン汁やお茶などに含まれるビタミンC等の成分と反応すると脱色を生じて殺菌作用が失われる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
トローチ剤やドロップ剤は、口の中で徐々に溶かして局所に長く作用させる剤形です。咽頭粘膜をひきしめる収斂作用を持つのはラタニアや没食子などです。また、ビタミンC等と反応して脱色し効果が低下するのはポビドンヨード等のヨウ素系成分です。
解き方
- 記述a:咽頭の殺菌消毒を目的とするトローチ剤等があり正しい。
- 記述b:噛み砕くと有効成分が唾液とともに飲み込まれ、局所に十分作用しないため正しい。
- 記述c:収斂作用を持つ代表生薬はラタニア等であり、ユーカリ油は芳香・清涼感等を目的とするため誤り。
- 記述d:ビタミンC等と反応して脱色・殺菌効果が失われるのは「ポビドンヨード(ヨウ素系殺菌消毒成分)」の記述であり、塩化リゾチームではないため誤り。したがって1が正解。
- 選択肢 1正解
- 記述a、bともに正しく、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが誤っているため正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- 記述c、dともに誤っているため正しくありません。
- 選択肢 4不正解
- 記述dが誤っているため正しくありません。
覚えるポイント
- トローチ・ドロップは噛み砕かずに口中で徐々に溶かす。
- ビタミンC等により脱色・失活するのはヨウ素系成分(ポビドンヨード等)。
間違えやすいところ
- 抗炎症・組織修復成分である塩化リゾチームと、ヨウ素系殺菌成分の注意点を混同しやすい。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成23年基準・第3章口腔咽喉薬)
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.16 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
胃の薬(胃腸薬)の配合成分と注意点
主な医薬品とその作用 · 塩化カルニチン / メタケイ酸アルミン酸マグネシウム / ウルソデオキシコール酸 / ロートエキス
胃の薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 塩化カルニチンはアルミニウムを含む成分であるため、透析を受けている人では使用を避ける必要がある。 b メタケイ酸アルミン酸マグネシウムは、胃酸の中和作用のほか、胃粘膜にゼラチン状の皮膜を形成して保護する作用もあるとされる。 c ウルソデオキシコール酸は、胎児毒性の可能性があるため、妊婦又は妊娠していると思われる女性は使用を避けることが望ましい。 d 過剰な胃液の分泌を抑える作用を期待して、副交感神経の伝達物質であるアセチルコリンの働きを抑えるロートエキスが配合されている場合がある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
塩化カルニチンは胃の運動を促す健胃成分であり、アルミニウムは含みません。アルミニウムを含むのはスクラルファートやメタケイ酸アルミン酸マグネシウムなどです。また、利胆成分であるウルソデオキシコール酸は妊婦への胎児毒性の懸念から使用を避けます。
解き方
- 記述a:塩化カルニチンはアルミニウムを含まない健胃成分であるため誤り(透析患者への注意喚起はアルミニウム含有制酸薬等の記述)。
- 記述b:メタケイ酸アルミン酸マグネシウムは制酸作用とともに粘膜保護作用を持つため正しい。
- 記述c:ウルソデオキシコール酸は胎児毒性のおそれから妊婦等は避けることとされており正しい。
- 記述d:ロートエキスは抗コリン作用により胃液分泌を抑制するため正しい。したがって「誤・正・正・正」の4が正解。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りでdが正しいため正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りでcが正しいため正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- aが誤りでbが正しいため正しくありません。
- 選択肢 4正解
- a:誤、b:正、c:正、d:正の組み合わせが完全に一致しています。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが誤りであるため正しくありません。
覚えるポイント
- アルミニウム含有成分(スクラルファート、アルミン酸マグネシウム等)は透析患者で使用禁止。
- ウルソデオキシコール酸は妊婦で使用を避ける(胎児毒性)。
間違えやすいところ
- カルニチンとアルミニウム化合物を名前の響きなどで混同しないこと。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成23年基準・第3章胃の薬)
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.17 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
胃腸症状に用いられる漢方処方製剤(六君子湯)
主な医薬品とその作用 · 六君子湯 / 漢方処方製剤 / 胃の薬 / 肝機能障害
第1欄の記述は、胃の不調を改善する目的で用いられる漢方処方製剤に関するものである。該当する漢方処方製剤は第2欄のどれか。 【第1欄】 胃腸が弱く、食欲がなく、みぞおちがつかえ、疲れやすく、貧血性で手足が冷えやすい人における、胃炎、胃アトニー、胃下垂、消化不良、食欲不振、胃痛、嘔吐に適すとされる。 まれに重篤な副作用として、肝機能障害を生じることが知られている。 【第2欄】
解答・解説を表示
解答
5
解説
六君子湯(りっくんしとう)は、四君子湯(人参・白朮・茯苓・甘草)に陳皮・半夏を加えた処方で、気虚・脾胃虚弱でみぞおちがつかえる胃炎や食欲不振、胃下垂などに用いられます。
解き方
- 第1欄の文面「胃腸が弱く、食欲がなく、みぞおちがつかえ、疲れやすく、貧血性で手足が冷えやすい」「胃アトニー、胃下垂、食欲不振」を確認する。
- 選択肢の中から胃腸虚弱・みぞおちのつかえ・胃下垂に適する処方を特定する。六君子湯が該当するため、選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 薏苡仁湯は関節痛、筋肉痛などに用いられる処方であり、胃の不調が主訴の処方ではありません。
- 選択肢 2不正解
- 呉茱萸湯は体力中等度以下で手足が冷えて肩がこり、頭痛や頭痛に伴う吐き気等がある人に用いられる処方です。
- 選択肢 3不正解
- 加味帰脾湯は虚弱体質で血色が悪く、貧血、不眠、精神不安、神経症等に用いられる処方です。
- 選択肢 4不正解
- 麦門冬湯はからぜき、気管支炎、咽頭炎等に用いられる鎮咳去痰の漢方処方製剤です。
- 選択肢 5正解
- 六君子湯の説明として完全に一致しています。重篤な副作用としてまれに肝機能障害が知られています。
覚えるポイント
- 六君子湯:胃腸虚弱、食欲不振、みぞおちのつかえ、胃アトニー、胃下垂。
間違えやすいところ
- 同じ胃腸漢方である安中散(神経性胃炎・胃痛、胸やけ等)や平胃散などと適応状態を区別すること。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成23年基準・第3章胃の薬)
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.17 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
胃腸薬に配合される成分とその配合目的
第3章 主な医薬品とその作用 · 胃腸に作用する薬 / 胃粘膜保護成分 / 健胃成分 / 瀉下成分
胃腸に作用する薬に配合される生薬成分とその配合目的との関係について、正しいものはどれか1つ選べ。
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解答
3
解説
胃腸薬に用いられる生薬には、苦味や香りにより胃液分泌を促す健胃成分、過剰な胃酸から胃壁を守る胃粘膜保護成分、腸管を刺激して排便を促す瀉下成分などがあり、それぞれの本来の薬効・配合目的を正しく整理して理解する必要があります。
解き方
- 各選択肢に挙げられた生薬成分の薬効群(健胃、制酸、粘膜保護、瀉下、止瀉など)を確認する。
- リュウタン(苦味健胃)、オウバク(苦味健胃)、センナ(刺激性瀉下)、ボレイ(制酸等)の誤った組み合わせを排除し、胃粘膜保護作用をもつアカメガシワを選択する。
- 選択肢 1不正解
- リュウタンはリンドウ科のトウリンドウ等の根や根茎を用いた生薬で、独特の苦味により胃液の分泌を促す苦味健胃成分です。大腸刺激性瀉下成分ではありません。
- 選択肢 2不正解
- オウバクはミカン科のキハダの樹皮を用いた生薬で、強い苦味により胃の働きを高める苦味健胃成分です。中和反応により胃酸を弱める制酸成分ではありません。
- 選択肢 3正解
- アカメガシワは胃粘膜保護・修復作用を示し、胃炎や胃痛の緩和、整腸などを目的として配合されるため記述は正しいです。
- 選択肢 4不正解
- ボレイはイタボガキ科のカキの貝殻を用いた生薬で、炭酸カルシウムを主成分とし、主に制酸作用や鎮静作用を期待して用いられます。細菌感染による下痢を鎮める作用ではありません。
- 選択肢 5不正解
- センナはマメ科のセンナの小葉を用いた生薬で、大腸を刺激して排便を促す刺激性瀉下成分です。苦味により弱った胃の働きを高める成分ではありません。
覚えるポイント
- アカメガシワは胃粘膜保護成分および整腸成分として用いられる。
- リュウタンやオウバクは苦味健胃生薬、センナは大腸刺激性瀉下生薬である。
間違えやすいところ
- センナを健胃薬、リュウタンを瀉下薬と役割を取り違えないように注意する。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」胃腸に作用する薬(健胃薬、制酸薬、胃粘膜保護・修復薬、瀉下薬)
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.18 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
ヒマシ油の特徴と使用上の注意
第3章 主な医薬品とその作用 · 瀉下薬 / ヒマシ油 / 小腸刺激性瀉下成分
ヒマシ油に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか1つ選べ。
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解答
4
解説
ヒマシ油は小腸でリシノール酸に分解され、小腸を刺激して激しい瀉下作用をもたらします。そのため一般的な便秘にはあまり用いられず、誤食・誤飲時の中毒物質の急速な排泄に用いられます。小児(3歳未満)への使用禁止や、授乳婦への注意など強い安全上の制限が設けられています。
解き方
- 記述aの起源植物(エビスグサではなくトウゴマ)の正誤を判定し誤りと判断する。
- 記述bの乳幼児への適応(3歳未満使用不可、急激な作用)の正誤を判定し誤りと判断する。
- 記述cの乳汁移行による授乳制限、記述dの中毒時等の迅速な排除目的の正誤を判定し、いずれも正しいと確認して(c、d)の組み合わせを選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- a、bともに誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤り、cが正しいため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤り、dが正しいため不正解です。
- 選択肢 4正解
- cとdの記述がともに正しいため、これが正解となります。
覚えるポイント
- ヒマシ油はトウダイグサ科トウゴマの種子由来の小腸刺激性瀉下成分である。
- 作用が急激で激しいため3歳未満の乳幼児には禁忌であり、授乳婦も授乳を避ける。
間違えやすいところ
- エビスグサの種子はケツメイシであり、ヒマシ油の原料であるトウゴマと混同しないようにする。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」腸の薬(瀉下薬:ヒマシ油)
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.18 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
胃腸鎮痛鎮痙薬の成分と注意点
第3章 主な医薬品とその作用 · 胃腸鎮痛鎮痙薬 / 塩酸パパベリン / アミノ安息香酸エチル / ロートエキス / オキセサゼイン
胃腸鎮痛鎮痙薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
胃腸鎮痛鎮痙薬には、抗コリン成分(ロートエキス等)、平滑筋直接弛緩成分(パパベリン)、局所麻酔成分(アミノ安息香酸エチル、オキセサゼイン)などがあります。パパベリンには胃酸分泌抑制作用はなく、オキセサゼインは妊婦や小児には安全性が確立していません。
解き方
- 記述a:塩酸パパベリンの胃酸過多に対する作用の有無を確認し、分泌抑制作用はないため「誤」と判断する。
- 記述b:アミノ安息香酸エチルの作用機序(粘膜や平滑筋への麻酔作用)を確認し「正」と判断する。
- 記述c:ロートエキスの抗コリン作用に伴う緑内障や心臓病、排尿困難の悪化リスクを確認し「正」と判断する。
- 記述d:オキセサゼインの妊婦・小児に対する安全性確立の記述を確認し、確立されていないため「誤」と判断する。
- 誤・正・正・誤の組み合わせ(2)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤となっており、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤、dが正となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが誤、cが誤、dが正となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが正、bが誤、cが誤となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 塩酸パパベリンは平滑筋に直接作用するが、胃酸分泌抑制作用はない。
- オキセサゼインは局所麻酔と胃液分泌抑制の併有だが、妊婦や小児への安全性は確立していない。
間違えやすいところ
- パパベリンを抗コリン成分と混同して胃液分泌抑制作用があると誤認しないように注意する。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」胃腸鎮痛鎮痙薬(抗コリン成分、パパベリン、局所麻酔成分)
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.19 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
浣腸薬及び駆虫薬の取扱いと注意点
第3章 主な医薬品とその作用 · 浣腸薬 / グリセリン / 駆虫薬 / サントニン
浣腸薬および駆虫薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
浣腸薬の連用は直腸粘膜の刺激に対する感受性を鈍らせて排便反射を減弱させるため避ける必要があります。また、グリセリンは出血・傷のある直腸から吸収されると溶血反応を招きます。駆虫薬は成虫にのみ作用するため、体内移行した幼虫が消化管内に戻って成虫化するまでの期間(約1ヶ月)を考慮して再投与を行います。
解き方
- 記述a:浣腸薬の連用による感受性低下(習慣性)を確認し、増強されるという記述を誤りと判断する。
- 記述b:グリセリン浣腸薬による損傷部位からの吸収と溶血リスクを確認し、正しいと判断する。
- 記述c:駆虫薬が虫卵・移行幼虫に無効であり、再投与に約1ヶ月の間隔が必要であることを確認し、正しいと判断する。
- 記述d:尿や便を赤く着色する成分はピルビニウムパモ酸塩であり、サントニンではないため誤りと判断する。
- bとcが正しいため、組み合わせ(2)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りで、bが正しいため不正解です。
- 選択肢 2正解
- bとcの記述がともに正しいため、これが正解となります。
- 選択肢 3不正解
- cが正しく、dが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- a、dともに誤りであるため不正解です。
覚えるポイント
- グリセリン浣腸薬は直腸粘膜出血時に溶血や腎不全を引き起こす危険がある。
- 便を赤く着色するのはピルビニウムパモ酸塩であり、サントニンは一時的な黄視症などが知られる。
間違えやすいところ
- 赤く着色する駆虫薬をサントニンとピルビニウムパモ酸塩で取り違えやすい点に注意する。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」浣腸薬、駆虫薬
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.19 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
強心薬に配合される生薬および漢方処方製剤
第3章 主な医薬品とその作用 · 強心薬 / 生薬成分 / 苓桂朮甘湯 / シンジュ / ゴオウ / ロクジョウ
強心薬に関する記述のうち、誤っているものはどれか1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
4
解説
強心薬に用いられる動物生薬(センソ、ゴオウ、ロクジョウ、シンジュ等)は心筋収縮力増強や末梢循環改善、鎮静などの作用を示します。一方、漢方処方製剤の苓桂朮甘湯は水分代謝の異常を正し、神経の高ぶりや動悸、めまいを改善するもので、心筋への直接収縮刺激作用をもつものではありません。
解き方
- 選択肢1〜3の各動物生薬(シンジュ、ゴオウ、ロクジョウ)の起源および薬効を確認し、いずれも正しい記述であると判断する。
- 選択肢4の苓桂朮甘湯の作用機序を確認し、心筋に直接刺激を与えて収縮力を高める作用はないため、これが誤りであると判断する。
- 選択肢 1不正解
- シンジュはアコヤガイ等の真珠層から得られる塊で、鎮静作用を期待して強心薬に配合されるため記述は正しいです。
- 選択肢 2不正解
- ゴオウはウシの胆嚢中の結石で、強心、末梢血管拡張による降圧、鎮静作用等があるため記述は正しいです。
- 選択肢 3不正解
- ロクジョウは雄ジカのまだ角化していない幼角で、強心作用のほか強壮や血行促進作用を有するため記述は正しいです。
- 選択肢 4正解
- 苓桂朮甘湯は水分の偏在を改善し動悸やめまいを鎮める漢方処方であり、心筋を直接刺激して収縮力を高める作用はないため誤りです(設問の正答)。
覚えるポイント
- 苓桂朮甘湯は心筋を直接刺激するのではなく、水分代謝と自律神経の乱れを整えて動悸・息切れを改善する。
- ゴオウは胆嚢結石、ロクジョウは雄の幼角、シンジュはアコヤガイの真珠である。
間違えやすいところ
- センソなどの強心配糖体様作用と漢方処方の作用機序を混同しないようにする。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」強心薬(生薬成分、漢方処方製剤)
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.20 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
血中コレステロールと高コレステロール改善薬の作用・注意点
第3章 主な医薬品とその作用 · 高コレステロール改善薬 / コレステロールの代謝 / ソイステロール / リボフラビン
血中コレステロールと高コレステロール改善薬に関する記述のうち、正しいものはどれか1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
1
解説
リポ蛋白質は血中脂質の運搬を担い、LDLの増加とHDLの低下は動脈硬化を促進します。高コレステロール改善薬の各成分の役割(ソイステロール:腸管からの吸収阻害、パンテチン:肝臓での代謝改善と異化排泄促進)を区別し、またリボフラビン(ビタミンB2)による尿の着色は無害な生理現象であることを理解します。
解き方
- 選択肢1のLDLとHDLの機能および生活習慣病との関連を確認し、正しいと判断する。
- 選択肢2の大豆油不鹸化物(ソイステロール)の作用機序(腸管からの吸収抑制)を確認し、肝臓での代謝改善(パンテチン)ではないため誤りと判断する。
- 選択肢3のリボフラビンによる尿の着色は排泄に伴う生理現象であり服用中止の必要はないため、誤りと判断する。
- 選択肢4の高コレステロール改善薬の目的(血清脂質改善)を確認し、痩身効果を目的とするものではないため誤りと判断する。
- 選択肢 1正解
- LDLが多くHDLが少ないと末梢血管にコレステロールが沈着して動脈硬化等の原因となるため、正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 大豆油不鹸化物(ソイステロール)は腸管からのコレステロール吸収を抑える成分です。肝臓での代謝を正常化するのはパンテチンの作用です。
- 選択肢 3不正解
- リボフラビン(ビタミンB2)による尿の黄色変化は一時的なものであり、健康上の問題はないため使用を中止する必要はありません。
- 選択肢 4不正解
- 高コレステロール改善薬は生活習慣病予防のための血清脂質改善を目的としており、ウエスト減少などの痩身目的で使用する医薬品ではありません。
覚えるポイント
- LDLは末梢へコレステロールを運ぶ悪玉、HDLは回収する善玉である。
- ソイステロールは腸管からの吸収抑制、パンテチンは肝臓での代謝改善を担う。
間違えやすいところ
- リボフラビンによる尿の黄色化を副作用や有害事象と混同して受診勧奨と誤認しないようにする。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」高コレステロール改善薬
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.20 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
貧血用薬に配合される微量金属成分
第3章 主な医薬品とその作用 · 貧血用薬 / 微量金属 / コバルト / ビタミンB12
赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12の構成成分であり、骨髄での造血機能を高める目的で配合される金属成分として、正しいものはどれか1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
3
解説
貧血用薬には鉄分のほかに赤血球生成を補助する金属元素が配合されます。鉄はヘモグロビンの主成分、銅はヘモグロビン合成に不可欠な酵素を活性化する成分、コバルトはビタミンB12の構成元素として造血機能を助ける成分、マンガンは代謝やコレステロール合成を促す成分です。
解き方
- 問題文の条件「ビタミンB12の構成成分」「骨髄での造血機能を高める」を確認する。
- ビタミンB12(コバラミン)の中心骨格に含まれる金属がコバルトであることを想起し、選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- マンガンは糖質・脂質・蛋白質の代謝に関与する酵素の活性化やコレステロール合成に関わりますが、ビタミンB12の構成成分ではありません。
- 選択肢 2不正解
- 鉄はヘモグロビンの構成成分として酸素運搬に直接関わる金属であり、ビタミンB12の構成成分ではありません。
- 選択肢 3正解
- コバルトはビタミンB12の構成元素であり、骨髄における造血機能を高める作用があるため正しいです。
- 選択肢 4不正解
- 銅はヘモグロビン合成に不可欠な金属元素ですが、ビタミンB12を構成する金属ではありません。
- 選択肢 5不正解
- 亜鉛は蛋白質合成や味覚に関与するミネラルですが、ビタミンB12の構成成分ではありません。
覚えるポイント
- コバルトはビタミンB12の構成金属で造血機能を高める。
- 銅はヘモグロビン合成に不可欠な微量金属である。
間違えやすいところ
- 銅(ヘモグロビン合成を助ける)とコバルト(ビタミンB12の構成成分)の役割を混同しやすいので注意する。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」貧血用薬(微量金属成分)
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.21 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
ユビデカレノンの特徴と作用
第3章 主な医薬品とその作用 · 強心薬 / ユビデカレノン / コエンザイムQ10
ユビデカレノンに関する記述の空欄( a )~( c )に入る字句の正しい組み合わせはどれか1つ選べ。 「( a )などの臓器に多く存在し、( b )に関与する酵素の働きを助ける成分で、別名コエンザイムQ10とも呼ばれる。 ( c )の酸素利用効率を高めて収縮力を高めることによって血液循環の改善効果を示すとされ、軽度な心疾患により日常生活の身体活動を少し越えたときに起こる動悸、息切れ、むくみの症状に用いられる。」
解答・解説を表示
解答
1
解説
ユビデカレノン(コエンザイムQ10)は、エネルギー需要の高い肝臓や心臓に多く存在する補酵素です。ミトコンドリアにおけるATP産生(エネルギー代謝)を助けるとともに、心筋の酸素利用効率を向上させて心収縮力を改善し、動悸や息切れ、むくみなどの症状を緩和します。
解き方
- ユビデカレノンが多く存在する生体部位として「肝臓や心臓」を特定する(a)。
- ユビデカレノンが助ける体内機構としてミトコンドリアでの「エネルギー代謝」を特定する(b)。
- 作用対象となる臓器筋組織として「心筋」を特定する(c)。
- a:肝臓や心臓、b:エネルギー代謝、c:心筋の組み合わせ(1)を選択する。
- 選択肢 1正解
- aが「肝臓や心臓」、bが「エネルギー代謝」、cが「心筋」となっており、手引きの記述と完全に合致します。
- 選択肢 2不正解
- a、b、cのすべてが誤った語句となっています。
- 選択肢 3不正解
- a(胃や小腸)およびc(骨格筋)が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cが平滑筋となっているため誤りです。心筋が正しい対象です。
- 選択肢 5不正解
- a(胃や小腸)およびb(消化)が誤りです。
覚えるポイント
- ユビデカレノンはコエンザイムQ10の別名で、肝臓や心臓に多く分布する。
- 心筋の酸素利用効率を高め、エネルギー代謝を活性化して心ポンプ機能を改善する。
間違えやすいところ
- 作用対象筋を「平滑筋」や「骨格筋」と誤認しないよう、「心筋」であることを確実に押さえる。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」強心薬(ユビデカレノン)
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.21 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
痔の病態及び痔疾用薬の特徴
主な医薬品とその作用 · 痔疾用薬 / 痔核 / 痔瘻 / 外用痔疾用薬 / 内用痔疾用薬
痔及び痔疾用薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 痔核は、肛門の出口からやや内側の上皮に傷が生じた状態である。 b 痔瘻は、肛門に存在する細かい血管群が部分的に拡張し、肛門内にいぼ状の腫れが生じたものである。 c 外用痔疾用薬は、局所に適用されるものであるが、坐剤及び注入軟膏では成分の一部が直腸粘膜から吸収されて循環血流中に入りやすく、全身的な影響を生じることがある。 d 内用痔疾用薬は、比較的緩和な抗炎症作用、血行改善作用を目的とする成分のほか、瀉下・整腸成分等が配合されたもので、外用痔疾用薬と併せて用いると効果的である。
解答・解説を表示
解答
3
解説
痔は発生形態から痔核(いぼ痔)、裂肛(切れ痔)、痔瘻(あな痔)に分類され、局所症状の緩和には外用薬が、うっ血改善や排便調整には内用薬が使用されます。
解き方
- 記述aおよびbが痔核、裂肛、痔瘻のどの定義に該当するかを確認し正誤を判断します。
- 記述cの外用痔疾用薬の粘膜吸収による全身影響、記述dの内用痔疾用薬の特徴について妥当性を確認し、正しい組み合わせを選びます。
- 選択肢 1不正解
- aとbはともに誤った記述であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bが誤りでcが正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- cおよびdはともに正しい記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤りでdが正しい記述であるため誤りです。
覚えるポイント
- 痔核は肛門部の静脈叢のうっ血による腫れ、裂肛は肛門上皮の裂傷、痔瘻は化膿による瘻管形成です。
間違えやすいところ
- 痔核と裂肛(切れ痔)の定義を取り違えやすいため注意が必要です。
出題の前提:手引き「痔疾用薬」の痔の病態と分類、内用・外用痔疾用薬の作用に関する記述。
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.22 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
内用痔疾用薬の配合成分と漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 内用痔疾用薬 / ビタミンE / 生薬成分 / 芎帰膠艾湯
内用痔疾用薬に関する記述のうち、正しいものを下から1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
内用痔疾用薬には、血行を改善するビタミンEや生薬成分、止血作用や抗炎症作用を持つ生薬成分、体質改善を促す漢方処方製剤が用いられます。
解き方
- 各選択肢の生薬・成分の配合目的および漢方処方製剤の適応症を確認します。
- カイカ、セイヨウトチノミの主な作用、芎帰膠艾湯の適応の誤りを見極め、正しい記述を選択します。
- 選択肢 1正解
- コハク酸トコフェロールは末梢血管の血行を促し、肛門周囲のうっ血を改善する目的で用いられるため正しいです。
- 選択肢 2不正解
- カイカは主に止血効果を期待して用いられる生薬であり、抗炎症作用ではないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- セイヨウトチノミは主に抗炎症作用を期待して用いられる生薬であり、止血効果ではないため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 問題文の記述は大便が硬く便秘傾向がある人に適す乙字湯に関するものであり、芎帰膠艾湯は冷え症で出血傾向がある人に適すため誤りです。
覚えるポイント
- カイカは止血作用、セイヨウトチノミは抗炎症作用、乙字湯は便秘傾向の痔に適します。
間違えやすいところ
- カイカ(止血)とセイヨウトチノミ(抗炎症)の作用を逆に覚えないように注意が必要です。
出題の前提:手引き「内用痔疾用薬」に配合される成分(ビタミン、生薬、漢方処方製剤)に関する記述。
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.22 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
婦人用薬の漢方処方製剤の鑑別
主な医薬品とその作用 · 婦人用薬 / 漢方処方製剤 / 桃核承気湯 / ダイオウ
第1欄の記述は、婦人用薬として用いられる漢方処方製剤に関するものである。該当する漢方処方製剤を第2欄から1つ選びなさい。 【第1欄】 女性の月経や更年期障害に伴う諸症状の緩和に用いられ、構成生薬としてダイオウを含む。
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解答
4
解説
婦人薬として用いられる漢方処方製剤のうち、瀉下作用を持つダイオウを含む処方は桃核承気湯であり、便秘傾向がある実証の女性に適します。
解き方
- 提示された漢方処方製剤(温経湯、桂枝茯苓丸、当帰芍薬散、桃核承気湯、五積散)の構成生薬を確認します。
- ダイオウを含む処方(承気湯類である桃核承気湯)を特定します。
- 選択肢 1不正解
- 温経湯は手足がほてり唇が乾くような人に適しますが、構成生薬にダイオウは含みません。
- 選択肢 2不正解
- 桂枝茯苓丸は比較的体力があり下腹部痛などがある人に適しますが、ダイオウは含みません。
- 選択肢 3不正解
- 当帰芍薬散は比較的体力が乏しく冷え症や貧血傾向がある人に適しますが、ダイオウは含みません。
- 選択肢 4正解
- 桃核承気湯は体力中等度以上で便秘しがちな人の月経障害等に用いられ、ダイオウを含みます。
- 選択肢 5不正解
- 五積散は冷えや胃腸炎、腰痛などに用いられますが、構成生薬にダイオウは含みません。
覚えるポイント
- 名前に「承気湯」とつく漢方処方製剤は、基本的にダイオウを含みます。
間違えやすいところ
- 婦人科の三大漢方(当帰芍薬散・加味逍遙散・桂枝茯苓丸)にはダイオウが含まれない点に注意します。
出題の前提:手引き「婦人用薬」の漢方処方製剤(桃核承気湯の構成生薬と適応)に関する記述。
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.23 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
婦人用薬の成分と安全性
主な医薬品とその作用 · 婦人用薬 / エストラジオール / サフラン / 相互作用
婦人用薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 女性ホルモンの一種であるエストラジオールは、一般用医薬品では内服薬のみ配合が認められている。 b 妊娠中の女性ホルモン成分の摂取によって、胎児の先天性異常が報告されており、妊婦又は妊娠していると思われる女性は、使用を避ける必要がある。 c サフランは、鎮静、鎮痛作用のほか、女性の滞っている月経を促す作用を期待して配合される場合がある。 d 内服で用いられる婦人用薬は、比較的作用が穏やかで、ある程度長期間使用されることを前提としており、他の婦人用薬の併用により副作用が起こるおそれはない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
婦人用薬に含まれる女性ホルモン成分は外用薬(軟膏等)にのみ配合が認められており、胎児への影響から妊婦は禁忌です。また複数の婦人用薬の併用は避ける必要があります。
解き方
- 記述aのエストラジオールの剤形規制(内服ではなく外用)を確認し誤りと判断します。
- 記述bの妊婦に対する女性ホルモン成分の危険性、記述cのサフランの通経作用、記述dの併用リスクを確認し、正しい組み合わせ(b, c)を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りでbが正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- bおよびcはともに正しい記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- cが正しくdが誤った記述であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aとdはともに誤った記述であるため誤りです。
覚えるポイント
- エストラジオール等の女性ホルモン成分は一般用医薬品では外用のみ認められ、内服薬には配合できません。
間違えやすいところ
- 婦人用薬は作用が穏やかであっても、生薬や有効成分の重複により副作用リスクが高まるため併用は不可です。
出題の前提:手引き「婦人用薬」の女性ホルモン成分の剤形、サフランの薬効、使用上の注意に関する記述。
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.23 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
アレルギー用薬に用いられる成分の特徴と相互作用
主な医薬品とその作用 · アレルギー用薬 / 鼻炎用内服薬 / ジフェンヒドラミン / 抗コリン成分 / プソイドエフェドリン
アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む)に用いられる成分に関する記述のうち、誤っているものを下から1つ選びなさい。
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解答
3
解説
抗ヒスタミン成分であるジフェンヒドラミンは乳汁中へ移行し、乳児に傾眠や興奮などの好ましくない影響を及ぼすおそれがあるため、授乳婦の使用には注意が必要です。
解き方
- 選択肢1〜4の各成分の薬効と使用上の注意を照合します。
- ジフェンヒドラミンの母乳移行性に関する記述3が明白に誤っていることを確認します。
- 選択肢 1不正解
- ベラドンナ総アルカロイドは抗コリン作用により鼻汁分泌やくしゃみを抑える目的で配合されるため正しいです。
- 選択肢 2不正解
- ブロメラインは抗炎症酵素成分として鼻粘膜の腫れや炎症を和らげる目的で配合されるため正しいです。
- 選択肢 3正解
- ジフェンヒドラミンは乳汁に移行し乳児に昏睡等を生じるおそれがあるため、授乳中は避ける必要があり誤りです。
- 選択肢 4不正解
- プソイドエフェドリンはセレギリン(MAO-B阻害薬)との併用により急激な血圧上昇を招くおそれがあるため正しいです。
覚えるポイント
- 抗ヒスタミン成分は乳汁へ移行するため、授乳婦は「服用しないか、服用する場合は授乳を避ける」とされています。
間違えやすいところ
- プソイドエフェドリンとパーキンソン病治療薬(セレギリン塩酸塩)の相互作用(併用禁忌)を見落とさないようにします。
出題の前提:手引き「アレルギー用薬」の抗ヒスタミン成分、アドレナリン作動成分、抗コリン成分に関する記述。
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.24 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
鼻炎用点鼻薬の特徴と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用点鼻薬 / アドレナリン作動成分 / 適応範囲 / 鼻茸
鼻炎用点鼻薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 蓄膿症は、一般用医薬品の鼻炎用点鼻薬の適用対象となっていない。 b 鼻炎用点鼻薬は局所(鼻腔内)に適用されるものであり、全身的な影響を生じることはない。 c 鼻粘膜が腫れてポリープ(鼻茸)となっている場合には、一般用医薬品のスプレー式鼻炎用点鼻薬の使用が効果的である。 d 塩酸テトラヒドロゾリンは、鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的として配合されている場合がある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用鼻炎用点鼻薬は急性鼻炎やアレルギー性鼻炎等に用いられ、蓄膿症や鼻茸は対象外です。また局所適用でも鼻粘膜から吸収されて全身的な影響を生じる可能性があります。
解き方
- 記述aおよびcの一般用点鼻薬の適応範囲(蓄膿症や鼻茸は適応外)から正誤を判断します。
- 記述bの全身的影響の有無(吸収により生じうるため誤り)、記述dのテトラヒドロゾリンの作用(血管収縮による充血緩和)を判定します。
- 選択肢 1不正解
- aが正、cが誤りであるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- a(正)、b(誤)、c(誤)、d(正)であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤り、dが正であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bとcが誤り、dが正であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが正、bとcが誤りであるため誤りです。
覚えるポイント
- 点鼻薬であっても鼻粘膜から吸収されて血圧上昇や動悸等の全身的な影響を及ぼすことがあります。
間違えやすいところ
- 外用剤だから全身への副作用はないと思い込まないように注意が必要です。
出題の前提:手引き「鼻炎用点鼻薬」の適応対象、全身的影響、血管収縮成分に関する記述。
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.24 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
眼科用薬の適正使用と特徴
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / 点眼方法 / 洗眼薬 / 緑内障
眼科用薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。 a 点眼薬は、点眼の際に容器の先端が眼瞼(まぶた)や睫毛(まつげ)に触れないように注意しながら1滴ずつ正確に点眼する。 b 洗眼薬は、主に目の洗浄に用いられ、眼病予防に用いられるものはない。 c 一般用医薬品の点眼薬には、緑内障の症状を改善できるものがある。 d 点眼薬は、一度に何滴も点眼しても効果が増すわけではなく、むしろ鼻粘膜や喉から吸収されて、副作用を起こしやすくなる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
点眼薬は1滴で結膜嚢の容量を満たすため何滴も差す必要はなく、容器先端の汚染防止のため瞼や睫毛への接触を避けます。また一般用医薬品に緑内障治療薬はありません。
解き方
- 記述aおよびdの点眼方法・過剰点眼のリスクについて妥当性を確認し、正しいと判断します。
- 記述bの洗眼薬の効能(眼病予防を含む)および記述cの緑内障に対する一般用医薬品の適応(存在しない)を確認し、誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aは正しいですが、bが誤りのため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- bとcはともに誤った記述であるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- cが誤りで、dは正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 4正解
- aおよびdはともに正しい記述であり、適切な組み合わせです。
覚えるポイント
- 点眼液が保持できる量は1滴未満であり、多量に差すと鼻涙管を通じて全身循環に移行しやすくなります。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品の点眼薬で緑内障を改善できる製品は存在しない点に注意します。
出題の前提:手引き「眼科用薬」の点眼薬の使用方法、洗眼薬の効能効果、受診勧奨に関する記述。
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.25 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
点眼薬に用いられる配合成分の作用
主な医薬品とその作用 · 点眼薬 / スルファメトキサゾール / コンドロイチン硫酸ナトリウム / ネオスチグミンメチル硫酸塩
点眼薬に用いられる成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを下から1つ選びなさい。 a スルファメトキサゾールは、細菌感染(ブドウ球菌や連鎖球菌)による結膜炎等の化膿性の症状を改善することを目的として用いられる。 b コンドロイチン硫酸ナトリウムは、結膜や角膜の乾燥を防ぐことを目的として用いられる。 c メチル硫酸ネオスチグミンは、眼粘膜の蛋白質と結合して皮膜を形成し、外部の刺激から保護することを目的として用いられる。 d リン酸水素ナトリウムは、炎症を生じた眼粘膜の組織修復を促すことを目的として用いられる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
点眼薬において、サルファ剤は細菌感染改善、コンドロイチンは角膜乾燥防止、ネオスチグミンメチル硫酸塩はピント調節機能改善、リン酸水素ナトリウムはpH調整剤として配合されます。
解き方
- 記述a(スルファメトキサゾールの抗菌作用)と記述b(コンドロイチン硫酸の保水・角膜保護作用)の正誤を確認します。
- 記述c(ネオスチグミンのコリンエステラーゼ阻害作用)と記述d(リン酸水素ナトリウムの添加物としての役割)の誤りを見極めます。
- 選択肢 1正解
- aおよびbはともに正しい記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aは正しいですが、cが誤りのため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- bは正しいですが、dが誤りのため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- cとdはともに誤った記述であるため不適切です。
覚えるポイント
- ネオスチグミンメチル硫酸塩はコリンエステラーゼの働きを抑えて目の調節機能を改善する成分です。
間違えやすいところ
- リン酸水素ナトリウムは添加物(緩衝剤・pH調整剤)であり、組織修復成分(アラントイン等)ではありません。
出題の前提:手引き「眼科用薬」の抗菌成分、角膜保護成分、ピント調節成分、添加物に関する記述。
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.25 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
創傷部等の殺菌消毒成分の特性
第3章 主な医薬品とその作用 · 殺菌消毒成分 / ポビドンヨード / 外皮用薬
きず口等の殺菌消毒成分に関する次の記述(酸化作用により、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスに対して殺菌消毒作用を示し、アルカリ性になると殺菌力が低下するため石鹸等と併用する場合には石鹸分をよく洗い落としてから使用することが望ましい)に該当する成分として、最も適するものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
ヨウ素系殺菌消毒成分であるポビドンヨードは、遊離ヨウ素が放つ強い酸化作用によって細菌、真菌、結核菌、ウイルスなどに広く作用しますが、石鹸などのアルカリ性物質と接触すると殺菌力が著しく低下します。
解き方
- 問題文の『酸化作用』『結核菌や真菌、ウイルスにも有効』『アルカリ性(石鹸分)で効果低下』という作用特徴を整理します。
- 提示された成分の中からヨウ素系殺菌消毒薬であるポビドンヨードを選定します。
- 選択肢 1不正解
- マーキュロクロムは有機水銀系成分であり、酸化作用ではなく菌体タンパク質との結合等により静菌的に働きます。真菌やウイルスには無効です。
- 選択肢 2不正解
- オキシドールは過酸化水素水であり活性酸素の酸化力で作用しますが、組織液や血液中のカタラーゼですみやかに分解され、結核菌やウイルスに対する殺菌力は不確実です。
- 選択肢 3不正解
- 塩化ベンザルコニウムは陽イオン界面活性剤であり、結核菌やウイルス、真菌には無効または効果が低いです。
- 選択肢 4不正解
- アクリノールはアクリジン色素系成分であり、ブドウ球菌等の化膿菌に対して選択的に働きますが、真菌やウイルス、結核菌には効果がありません。
- 選択肢 5正解
- ポビドンヨードは遊離ヨウ素の酸化力により結核菌やウイルスを含む広い抗微生物スペクトルを示し、石鹸などのアルカリ性物質で失活しやすい特徴があります。
覚えるポイント
- ポビドンヨードは結核菌・真菌・ウイルスに有効だが石鹸のアルカリ分で失活する
間違えやすいところ
- 塩化ベンザルコニウムなどの陽イオン界面活性剤も石鹸で失活しますが、結核菌やウイルスには無効である点を見落とさないように注意します。
出題の前提:平成23年度登録販売者試験問題・静岡県(前半)問49
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.26 ↗(www.pref.shizuoka.jp) / 平成23年度(正答) (PDF 32.0KB) p.1 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
ステロイド性抗炎症成分の特徴と注意点
第3章 主な医薬品とその作用 · ステロイド性抗炎症成分 / 外皮用薬 / 副作用
外皮用薬に用いられるステロイド性抗炎症成分に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 外皮用薬で用いられるステロイド性抗炎症成分は、体の一部分に生じた湿疹、皮膚炎、かぶれ、あせも、虫さされ等の一時的な皮膚症状(ほてり・腫れ・痒み等)の緩和を目的として用いられる。 b 水痘(水疱瘡)、みずむし、たむし等又は化膿している患部については症状を悪化させるおそれがあり、使用を避ける必要がある。 c ステロイド性抗炎症成分をコルチゾンに換算して1g又は1mL中0.025 mgを超えて含有する製品では、特に長期連用を避ける必要がある。 d 末梢組織の免疫機能を向上させる作用を示し、細菌、真菌、ウイルス等による皮膚感染を防止する効果が期待される。
解答・解説を表示
解答
4
解説
ステロイド性抗炎症成分は、強い抗炎症・免疫抑制作用により湿疹や皮膚炎を速やかに鎮めますが、局所の免疫機能を低下させるため感染症患部(水痘、白癬、化膿部位等)に使用すると病状を悪化させます。
解き方
- 各記述の正誤を判定します。aは適応対象として正しい記述です。
- bは感染患部(水痘・みずむし・化膿患部)への禁忌事項として正しい記述です。
- cはコルチゾン換算量に基づく長期連用回避の規定として正しい記述です。
- dは免疫機能を「向上」ではなく「抑制(低下)」させるため誤りです。以上から正しい組み合わせを特定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよびbが正しく、記述dが誤りであるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bおよびcが正しく、記述dが誤りであるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述cは正しい基準値の記述であるため、誤りとする本選択肢は不適切です。
- 選択肢 4正解
- aは正、bは正、cは正、dは誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが正しく、記述dが誤りであるため誤った組み合わせです。
覚えるポイント
- ステロイドは局所免疫を低下させるため化膿部位や水虫・水痘には禁忌
間違えやすいところ
- ステロイドの強力な消炎作用を抗菌・感染予防作用と混同しないように注意します。
出題の前提:平成23年度登録販売者試験問題・静岡県(前半)問50
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.26 ↗(www.pref.shizuoka.jp) / 平成23年度(正答) (PDF 32.0KB) p.1 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
外皮用薬に配合される成分の作用機序と副作用
第3章 主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / インドメタシン / ケトプロフェン / 尿素
外皮用薬に配合される成分に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
3
解説
外皮用消炎鎮痛成分において、副腎皮質ホルモンと共通の化学構造(ステロイド骨格)を持つものはステロイド性抗炎症成分であり、非ステロイド性抗炎症成分は共通の骨格を持ちません。また、ジフェニルイミダゾールなどの成分とステロイドの定義を正確に区別する必要があります。
解き方
- 選択肢1:インドメタシンのプロスタグランジン産生抑制によるアスピリン喘息誘発リスクを確認し、正しいと判断します。
- 選択肢2:ケトプロフェンの光線過敏症リスクを確認し、正しいと判断します。
- 選択肢3:ジフェニルイミダゾールがステロイド骨格を持つとする記述の真偽を検証し、誤りと判断します。
- 選択肢4:尿素の角質水分保持作用(保湿作用)を確認し、正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- インドメタシンはプロスタグランジン合成阻害作用に伴い喘息発作を誘発する恐れがあるため、喘息既往者では使用を避けます。
- 選択肢 2不正解
- ケトプロフェンは紫外線曝露により接触皮膚炎や重篤な光線過敏症を生じることがあります。
- 選択肢 3正解
- 分子内に副腎皮質ホルモンと共通のステロイド骨格を有するのはステロイド成分であり、ジフェニルイミダゾールがステロイド構造を持つとする記述は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 尿素は角質層の水分保持能を高めるとともに角質軟化作用を示し、皮膚乾燥症等に用いられます。
覚えるポイント
- ケトプロフェンは光線過敏症、インドメタシンは喘息誘発に注意
間違えやすいところ
- ステロイド骨格を持つ成分(ヒドロコルチゾン等)と非ステロイド性成分の定義を取り違えないようにします。
出題の前提:平成23年度登録販売者試験問題・静岡県(前半)問51
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.27 ↗(www.pref.shizuoka.jp) / 平成23年度(正答) (PDF 32.0KB) p.1 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
歯や口中に用いる薬の配合成分と目的
第3章 主な医薬品とその作用 · 歯痛・歯槽膿漏薬 / ジブカイン / クロルヘキシジン / フィトナジオン
歯や口中に用いる薬に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
1
解説
歯痛薬や外用歯槽膿漏薬では、知覚神経を麻痺させて一時的に痛みを鎮める「局所麻酔成分」(ジブカイン、アミノ安息香酸エチル等)と、患部の微生物を殺菌する「殺菌消毒成分」(クロルヘキシジン、セチルピリジニウム等)が明確に区別されます。
解き方
- 各選択肢の成分名と配合目的を照合します。
- 選択肢1の塩酸ジブカインは局所麻酔成分(鎮痛目的)であり、殺菌成分としての記述は誤りと判定します。
- 選択肢2(クロルヘキシジンのアナフィラキシー)、選択肢3(グリチルリチン酸の抗炎症)、選択肢4(ビタミンK1の止血)はいずれも正しい記述であることを確認します。
- 選択肢 1正解
- 塩酸ジブカインは局所麻酔作用により齲蝕に伴う歯痛を和らげる目的で配合される成分であり、殺菌作用を期待するものではありません。
- 選択肢 2不正解
- グルコン酸クロルヘキシジンは殺菌消毒成分ですが、口腔内への適用によりショック(アナフィラキシー)を起こすことがあります。
- 選択肢 3不正解
- グリチルリチン酸二カリウムは抗炎症成分であり、歯肉炎等の炎症緩和に配合されます。
- 選択肢 4不正解
- フィトナジオン(ビタミンK1)は血液凝固因子の産生に関与し、歯肉からの出血を抑える目的で用いられます。
覚えるポイント
- ジブカイン・アミノ安息香酸エチルは局所麻酔成分(鎮痛目的)
間違えやすいところ
- ジブカインなどの局所麻酔薬を殺菌消毒薬と混同しないように薬効分類を整理しましょう。
出題の前提:平成23年度登録販売者試験問題・静岡県(前半)問52
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.27 ↗(www.pref.shizuoka.jp) / 平成23年度(正答) (PDF 32.0KB) p.1 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
みずむし・たむし等治療薬の剤形と成分
第3章 主な医薬品とその作用 · みずむし・たむし用薬 / ブテナフィン / 剤形の使い分け
みずむし・たむし等の治療に用いる薬に関する記述a~dのうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 一般的に、じゅくじゅくと湿潤している患部には、軟膏又はクリームが適すとされている。 b 湿疹とみずむし等の初期症状は類似していることが多く、湿疹に抗真菌作用を有する成分を使用しても、湿疹の悪化を招くことはない。 c 2週間位使用しても症状が良くならない場合には、別の抗真菌成分が配合された製品に切り換えて使用することが望ましい。 d 塩酸ブテナフィンは、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げることにより、その増殖を抑える。
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解答
4
解説
水虫薬では、患部の状態に応じて剤形を使い分けます。また、アリルアミン系・ベンジルアミン系成分(ブテナフィン等)は細胞膜構成成分であるエルゴステロールの生合成を阻害して抗真菌作用を示します。湿疹と誤認して水虫薬を使用すると症状が悪化することがあり、漫然と薬剤を切り替えることは避ける必要があります。
解き方
- 記述bの検討:湿疹に抗真菌薬を使用すると接触皮膚炎や刺激により悪化を招くため誤りと判断します。
- 記述cの検討:2週間程度使用しても改善しない場合は自己判断で別の抗真菌薬に切り替えるのではなく受診勧奨を行うべきであるため誤りと判断します。
- 記述dの検討:ブテナフィンの細胞膜合成阻害作用は正しい記述です。
- 記述aの検討:湿潤患部への適応として軟膏等の保護的剤形が用いられる旨の出題意図を捉え、b・cが誤りであることからa・dの組み合わせ(4)を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤りであるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bおよびcが誤りであるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが誤りであるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- 記述aおよびdが正しく、適切な組み合わせです。
覚えるポイント
- 水虫薬を2週間使っても改善しない場合は漫然と切り替えず受診を勧める
間違えやすいところ
- 改善しないときに次々とOTC水虫薬を試すのではなく、他の皮膚疾患(湿疹等)の可能性を考えて医師の診療を勧める必要があります。
出題の前提:平成23年度登録販売者試験問題・静岡県(前半)問53
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.28 ↗(www.pref.shizuoka.jp) / 平成23年度(正答) (PDF 32.0KB) p.1 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
滋養強壮保健薬の医薬品と医薬部外品の区分
第3章 主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / 医薬部外品 / ビタミン成分
滋養強壮保健薬に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
滋養強壮保健薬のうち医薬部外品は作用が緩和なものに限られ、効能効果も滋養強壮や肉体疲労時の栄養補給などに限定されています。神経痛やしみ等の特定部位症状の改善は医薬品にのみ認められ、規定値を超えるビタミン量や強心・強壮等の強い生薬(ゴオウ、ロクジョウ等)を含むものは医薬品として扱われます。
解き方
- 選択肢1・2:特定部位(神経痛、関節痛、しみ等)の緩和は医薬品の効能であり、滋養強壮等に限定されるのは医薬部外品であるため、両者とも記述が逆で誤りです。
- 選択肢3:カシュウ、ゴオウ、ゴミシ、ジオウ、ロクジョウなどは医薬部外品ではなく医薬品にのみ認められる生薬成分であるため誤りです。
- 選択肢4:ビタミン成分の配合量が一定の基準(上限値)を超えるものは医薬品に区分されるため、正しい記述と判定します。
- 選択肢 1不正解
- 神経痛や関節痛、しみ・そばかす等の特定症状に対する効能効果が認められているのは医薬品です。
- 選択肢 2不正解
- 滋養強壮、虚弱体質、肉体疲労時等の栄養補給等に限定されているのは医薬部外品です。医薬品ではさらに広範な効能が認められます。
- 選択肢 3不正解
- ゴオウ、ロクジョウ等の作用の強い生薬成分は医薬品にのみ配合が認められており、医薬部外品には認められません。
- 選択肢 4正解
- ビタミン成分において、1日最大配合量が医薬部外品の基準値を超える高用量のものは医薬品としてのみ承認されます。
覚えるポイント
- ビタミン高用量やゴオウ・ロクジョウ配合品は医薬品にのみ認められる
間違えやすいところ
- 医薬部外品と医薬品で認められる効能・効果の範囲(全身的疲労補給か特定部位の症状改善か)をあべこべに覚えないように注意します。
出題の前提:平成23年度登録販売者試験問題・静岡県(前半)問54
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.28 ↗(www.pref.shizuoka.jp) / 平成23年度(正答) (PDF 32.0KB) p.1 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
ビタミン主薬製剤の主薬成分
第3章 主な医薬品とその作用 · ビタミン主薬製剤 / ビタミンB群 / ビタミン成分の別名
ビタミン主薬製剤(いわゆるビタミン剤)に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
3
解説
ビタミン成分の慣用名と化学名(ビタミンB1=チアミン、ビタミンB2=リボフラビン、ビタミンB6=ピリドキシン、ビタミンA=レチノール、ビタミンD=エルゴカルシフェロール/コレカルシフェロール)の対応関係を正確に把握することが重要です。
解き方
- 選択肢1:リボフラビンはビタミンB2の成分であるため誤りです(B1はチアミン)。
- 選択肢2:チアミンはビタミンB1の成分であるため誤りです(B2はリボフラビン)。
- 選択肢3:ピリドキシン、ピリドキサールはビタミンB6の成分であるため正しい記述です。
- 選択肢4:レチノールはビタミンAの成分であるため誤りです(ビタミンDはカルシフェロール等)。
- 選択肢 1不正解
- 酪酸リボフラビンやリン酸リボフラビンナトリウムはビタミンB2の主薬成分です。
- 選択肢 2不正解
- 塩酸チアミンや硝酸チアミンはビタミンB1の主薬成分です。
- 選択肢 3正解
- 塩酸ピリドキシンやリン酸ピリドキサールはビタミンB6の主薬成分として正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 酢酸レチノールやパルミチン酸レチノールはビタミンAの主薬成分です。
覚えるポイント
- B1チアミン、B2リボフラビン、B6ピリドキシン、Aレチノール
間違えやすいところ
- ビタミンB1とB2の成分名(チアミンとリボフラビン)が入れ替えられて出題される定番パターンに注意します。
出題の前提:平成23年度登録販売者試験問題・静岡県(前半)問55
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.29 ↗(www.pref.shizuoka.jp) / 平成23年度(正答) (PDF 32.0KB) p.1 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
漢方処方製剤の基礎概念と使用上の注意
第3章 主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 証 / 副作用 / 小児への使用 / 生薬の重複
漢方処方製剤に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 漢方の考え方として重要なものは、患者の証(体質及び症状)及び陰陽五行説である。 b 漢方処方製剤の使用により、肝機能障害のような重篤な副作用を起こすことはない。 c 漢方処方製剤は、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合であっても、生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととされている。 d 漢方処方を構成する生薬には、複数の処方で共通しているものもあり、同じ生薬を含む漢方処方製剤が併用された場合、作用が強く現れたり、副作用を生じやすくなるおそれがある。
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解答
5
解説
漢方処方製剤は個人の体質・病態である「証」を重視して選定されます。生薬製剤であっても間質性肺炎、肝機能障害、偽アルドステロン症等の重篤な副作用が生じるリスクがあり、複数の処方併用による同一生薬(カンゾウ等)の過剰摂取や、生後3ヶ月未満の乳児への使用制限に留意が必要です。
解き方
- 記述a:漢方の基本概念である「証」と「陰陽五行説」の記述を確認し、正しいと判定します。
- 記述b:漢方処方製剤でも肝機能障害等の重篤な副作用が報告されているため、「起こすことはない」は誤りと判定します。
- 記述c:年齢制限の下限表記がない場合でも生後3ヶ月未満の乳児は使用禁忌とされているため、正しいと判定します。
- 記述d:複数処方の併用による構成生薬の重複(作用増強・副作用リスク増大)の注意点を確認し、正しいと判定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよびdが正しく、記述bが誤りであるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが誤りで、記述cが正しいため誤った組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述dが正しいため誤った組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよびcが正しく、記述bが誤りであるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 5正解
- aは正、bは誤、cは正、dは正であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 漢方製剤でも肝機能障害や間質性肺炎など重篤な副作用は起こりうる
間違えやすいところ
- 「漢方薬は天然由来なので副作用がない・極めて安全」という誤った思い込みを持たないように注意します。
出題の前提:平成23年度登録販売者試験問題・静岡県(前半)問56
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.29 ↗(www.pref.shizuoka.jp) / 平成23年度(正答) (PDF 32.0KB) p.1 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
消毒薬の成分と作用特性
主な医薬品とその作用 · 消毒薬 / 殺菌スペクトル / 塩素系殺菌消毒成分 / アルコール
消毒薬に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a トリクロルイソシアヌル酸等の有機塩素系殺菌消毒成分は、プール等の大型設備の殺菌・消毒に用いられることが多い。 b クレゾール石鹸液は、一般細菌類、真菌類、ウイルスに対して広い殺菌消毒作用を示す。 c エタノール、イソプロパノールは、アルコール分が微生物の蛋白質を変性させ、一般細菌類、真菌類に対して比較的広い殺菌消毒作用を示すが、結核菌やウイルスに対する殺菌消毒作用はない。 d 次亜塩素酸ナトリウムは、強い酸化力により一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対し殺菌消毒作用を示し、皮膚刺激性も弱いため、人体の消毒によく用いられる。
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解答
5
解説
消毒薬は成分ごとに殺菌スペクトルや人体への安全性が大きく異なります。有機塩素系や次亜塩素酸ナトリウム等の塩素系成分、フェノール系のクレゾール石鹸液、アルコール類それぞれの適用対象と注意点を正確に区別することが重要です。
解き方
- 記述a~dの内容について、各消毒成分の対象微生物および人体に対する使用可否を照合する。
- aが正、b・c・dが誤である組み合わせを選択肢から特定する。
- 選択肢 1不正解
- クレゾール石鹸液にはウイルスに対する殺菌作用がないため、bは誤りです。したがって本選択肢は不適です。
- 選択肢 2不正解
- トリクロルイソシアヌル酸はプール等の消毒に用いられるためaは正しく、エタノール等は結核菌にも有効なためcは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- エタノール等は結核菌等に有効であり、次亜塩素酸ナトリウムは皮膚刺激性が強いため人体には使用できず、c・dともに誤りです。
- 選択肢 4不正解
- トリクロルイソシアヌル酸の記述aは正しく、次亜塩素酸ナトリウムの人体使用に関する記述dは誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが誤の正しい組み合わせとなっています。
答えの内訳
- a:正
- トリクロルイソシアヌル酸等の有機塩素系殺菌消毒成分は、塩素臭が少なく徐々に塩素を遊離するため、プール等の大型設備の殺菌・消毒に広く用いられます。
- b:誤
- クレゾール石鹸液は結核菌を含む一般細菌類や真菌類には有効ですが、ウイルスに対する殺菌消毒効果はありません。
- c:誤
- 消毒用エタノール等のアルコール類は、一般細菌類や真菌類だけでなく結核菌や一部のウイルスに対しても効果を示します。
- d:誤
- 次亜塩素酸ナトリウムは強アルカリ性で皮膚刺激性が非常に強いため、人体の消毒には使用されず、器具や環境の消毒に用いられます。
覚えるポイント
- 次亜塩素酸ナトリウムは人体不可で強い刺激性がある。
- クレゾール石鹸液は結核菌に有効だがウイルスには無効。
間違えやすいところ
- 消毒用アルコールが結核菌に無効であると誤認しやすい。
- 次亜塩素酸ナトリウムを手指等の消毒に使えると混同しやすい。
出題の前提:試験実施年度(平成23年度)当時の厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく。
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.30 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
有機リン系およびカーバメイト系殺虫成分の作用機序
主な医薬品とその作用 · 殺虫剤 / カーバメイト系 / 有機リン系 / コリンエステラーゼ阻害
殺虫剤に関する記述について、( a )~( d )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 プロポクスルは、代表的な( a )系殺虫成分であり、殺虫作用は、コリンエステラーゼと( b )に結合してその働きを阻害することによる。一般に( c )系殺虫成分に比べて毒性は( d )。
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解答
2
解説
神経伝達物質アセチルコリンを分解するコリンエステラーゼを阻害する殺虫成分には、不可逆的に結合して毒性が比較的高い「有機リン系(ジクロルボス等)」と、可逆的に結合して毒性が比較的低い「カーバメイト系(プロポクスル等)」があります。
解き方
- プロポクスルがどの系統(有機リン系かカーバメイト系か)に属するかを確認する(カーバメイト系)。
- カーバメイト系のコリンエステラーゼへの結合様式(可逆的)と、有機リン系と比較した毒性の高低(低い)を特定して組み合わせを選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- プロポクスルはカーバメイト系であり、結合は可逆的で毒性は有機リン系より低いため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aがカーバメイト、bが可逆的、cが有機リン、dが低いの組み合わせが正解です。
- 選択肢 3不正解
- プロポクスルは有機リン系ではなくカーバメイト系殺虫成分であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- カーバメイト系は可逆的に結合し、有機リン系に比べて毒性は低いためbおよびdが誤りです。
- 選択肢 5不正解
- プロポクスルは有機リン系ではなくカーバメイト系であるため誤りです。
答えの内訳
- a:カーバメイト
- プロポクスルはカーバメイト系に分類される代表的な殺虫成分です。
- b:可逆的
- カーバメイト系はコリンエステラーゼと可逆的に結合してその酵素活性を阻害します(有機リン系は不可逆的に結合します)。
- c:有機リン
- 比較対象として、一般に不可逆的に阻害する有機リン系殺虫成分が挙げられます。
- d:低い
- カーバメイト系は結合が可逆的であり分解・回復が早いため、一般に有機リン系殺虫成分に比べて哺乳類や生体への毒性は低いです。
覚えるポイント
- カーバメイト系(プロポクスル):可逆的結合、毒性は有機リン系より低い。
- 有機リン系(ジクロルボス、ダイアジノン等):不可逆的結合、毒性は比較的高い。
間違えやすいところ
- 有機リン系とカーバメイト系の可逆・不可逆の結合様式を逆に覚えてしまう誤り。
- プロポクスルを有機リン系と混同してしまう間違い。
出題の前提:試験実施年度(平成23年度)当時の厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく。
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.30 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
衛生害虫とその防除・殺虫成分
主な医薬品とその作用 · 衛生害虫 / シラミ / ピレスロイド系 / ダニ / 医薬品と医薬部外品
衛生害虫及びその防除を目的とする殺虫剤・忌避剤に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 殺虫剤・忌避剤のうち、人体に対する作用が緩和な製品については医薬部外品として製造販売されているが、人体に対する作用が緩和といえない製品については医薬品として扱われる。 b ヒトに寄生するシラミによる保健衛生上の害として、吸血箇所の激しい痒みと日本紅斑熱や発疹チフス等の病原細菌であるリケッチアの媒介があげられる。 c ピレスロイド系殺虫成分は、昆虫の脱皮や変態を阻害する作用を有する成分である。 d イエダニは、ヒトを刺すことはないが、ダニの糞や死骸がアレルゲンとなって気管支喘息やアトピー性皮膚炎などを引き起こすことがある。
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解答
1
解説
害虫防除薬には医薬品と医薬部外品の区分があり、殺虫成分(神経系阻害か成長制御か)や衛生害虫ごとの生態・被害(シラミのリケッチア媒介、チリダニのアレルゲン性、イエダニの刺咬被害)を正確に理解しておく必要があります。
解き方
- 記述a~dの正誤をそれぞれ判定する。
- a(正)、b(正)、c(誤:脱皮阻害ではなく神経興奮作用)、d(誤:イエダニは刺咬する、アレルゲンとなるのはチリダニ類)より、(a、b)の組み合わせを選択する。
- 選択肢 1正解
- a、bともに正しい記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cはピレスロイド系ではなく昆虫成長制御剤の記述であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dはイエダニとチリダニ類(ヒョウヒダニ等)の生態・被害が混同されているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- c、dともに誤った記述であるため不適です。
答えの内訳
- a:正
- 殺虫剤・忌避剤は、人体に対する作用が緩和なものは医薬部外品として扱われ、作用が緩和とはいえないものは医薬品として区分されます。
- b:正
- コロモジラミ等のシラミ類は吸血による激しい痒みをもたらすほか、発疹チフスや日本紅斑熱などのリケッチア感染症を媒介します。
- c:誤
- 昆虫の脱皮や変態を阻害するのは昆虫成長制御剤(オキサジアゾール系や幼若ホルモン様物質など)であり、ピレスロイド系は神経細胞のナトリウムチャネルに作用して神経を興奮させ麻痺させる成分です。
- d:誤
- 糞や死骸がアレルゲンとなるのは主にコナヒョウヒダニやヤケヒョウヒダニ(チリダニ類)等であり、イエダニは夜間にネズミから離れてヒトを吸血・刺咬して激しい痒みを生じさせます。
覚えるポイント
- ピレスロイド系:神経細胞のNaチャネルに作用し麻痺させる(即効性ノックダウン)。
- イエダニはヒトを刺して吸血する。糞や死骸がアレルゲンとなるのは屋内塵性ダニ(チリダニ類)。
間違えやすいところ
- イエダニとコナヒョウヒダニ等のチリダニ類の特徴を混同しやすい。
- ピレスロイド系殺虫成分と昆虫成長制御成分(IGR)の作用機序を取り違えやすい。
出題の前提:試験実施年度(平成23年度)当時の厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく。
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
平成23年度(前半) (PDF 325.7KB) p.31 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
一般用検査薬(体外診断用医薬品)の基本事項
主な医薬品とその作用 · 体外診断用医薬品 / 妊娠検査薬 / 尿糖・尿蛋白検査薬 / 擬陰性・擬陽性
体外診断用医薬品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 妊娠検査薬は、妊娠の早期判定の補助として尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)の有無を調べるものである。 b 体外診断用医薬品は、すべて一般用医薬品(一般用検査薬)に分類される。 c 生体から採取された検体には予期しない妨害物質や化学構造がよく似た物質が混在することがあり、いかなる検査薬においても擬陰性・擬陽性を完全に排除することは困難である。 d 尿蛋白の検査の場合、原則として早朝尿(起床直後の尿)を検体とし、激しい運動の直後は避ける必要がある。
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解答
2
解説
体外診断用医薬品は検体(尿など)を用いて病態や生体反応を把握するもので、一般用検査薬はその一部です。妊娠検査薬の検出対象(hCG)や、尿検査時の検体採取条件(早朝尿、激しい運動の回避)、測定原理上の限界(擬陽性・擬陰性の可能性)を理解しておく必要があります。
解き方
- 各記述(a~d)の正誤を検討する。
- aは正、bは「すべて一般用医薬品」が誤り、cは正、dは正と判定する。
- 「正、誤、正、正」の組み合わせである選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aは正しい記述であり、bは誤った記述であるため不適です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正の正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aは正、bは誤、cは正であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dの尿蛋白検査に関する記述は正しいため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bは誤、cは正であるため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 妊娠検査薬は、胎盤の絨毛細胞から分泌されるヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)が尿中に存在するかを検出して判定補助を行うものです。
- b:誤
- 体外診断用医薬品の大部分は医療機関や検査機関で使用される医療用であり、一般の生活者が自ら使用できる一般用検査薬はそのうちの一部にすぎません。
- c:正
- 検体中の夾雑物や構造の類似した物質の影響などにより、検査結果において擬陰性や擬陽性を完全に排除することは困難です。
- d:正
- 尿蛋白検査では、運動による生理的蛋白尿の影響を避けるため、激しい運動直後を避け、原則として起床直後の早朝尿を検体とします。
覚えるポイント
- 妊娠検査薬の検出対象:尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)。
- 尿蛋白検査:激しい運動直後は避け、原則として早朝尿を用いる。
間違えやすいところ
- 体外診断用医薬品がすべて一般用医薬品に分類されると誤認しやすい。
- 尿糖と尿蛋白で検体採取の望ましいタイミング(食後尿か早朝尿か)を混同しやすい。
出題の前提:試験実施年度(平成23年度)当時の厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」に基づく。
出典:静岡県『2011年度 静岡県 前半』
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2011年度 静岡県 前半
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