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2011年度 長野県 後半の概要
かぜおよびかぜ薬の基本知識
主な医薬品とその作用 · かぜ薬の定義 / 対症療法 / 自己治癒力
かぜやかぜ薬に関する記述について、正誤の正しい組み合わせを選びなさい。 a かぜ薬とは、かぜの諸症状の緩和を目的として使用される医薬品の総称であり、総合感冒薬とも呼ばれる。 b かぜ薬は、ウイルスの増殖を抑えたり、ウイルスを体内から取り除くものではなく、咳で眠れなかったり、発熱で体力を消耗しそうなときなどに、それら諸症状の緩和を図るものである。 c 発熱、咳、鼻水など症状がはっきりしている場合には、かぜ薬が選択されるのが最適である。 d かぜの症状は、生体にもともと備わっている免疫機構によってウイルスが排除されれば自然に治るので、安静にして休養し、栄養・水分を十分に摂ることが基本となる。
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解答
2
解説
かぜ薬(総合感冒薬)は原因となるウイルスの排除ではなく諸症状を和らげる対症療法薬です。特定の症状が際立っている場合は、総合感冒薬ではなくその症状に適した単一または少数の成分からなる医薬品を選択することが基本です。
解き方
- 記述a・b・dがかぜ薬の定義、目的、自然治癒の原則に合致しているか確認します。
- 記述cについて、特定症状がはっきりしている場合の適切な医薬品選択の観点から誤りであることを判断します。
- 選択肢 1不正解
- cは誤りであり、dは正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 2正解
- a、b、dが正しく、cが誤りであるため、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 3不正解
- bは正しい記述であり、cは誤りの記述であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aは正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- aおよびbは正しい記述であり、cは誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- かぜ薬はウイルスを退治するものではなく症状を緩和する対症療法薬であること。
間違えやすいところ
- 症状が限定的な場合でも万能として総合感冒薬を推奨してしまう誤りに注意する。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」かぜ薬の項に準拠。
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.4 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
かぜ薬の去痰成分
主な医薬品とその作用 · かぜ薬配合成分 / 去痰成分 / システイン系 / ブロムヘキシン
かぜ薬に配合される次の成分のうち、痰の切れを良くする目的で配合されるものの正しい組み合わせを選びなさい。 a サリチルアミド b メキタジン c 塩酸エチルシステイン d 塩酸ブロムヘキシン
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解答
5
解説
去痰成分は気道分泌を促進したり痰の粘度を低下させて喀出を容易にする成分です。システイン系(エチルシステイン等)やブロムヘキシン塩酸塩などがこれに該当します。
解き方
- 各成分の薬効群(サリチルアミド=解熱鎮痛、メキタジン=抗ヒスタミン、エチルシステイン=去痰、ブロムヘキシン=去痰)を分類します。
- 痰の切れを良くする目的(去痰作用)をもつ成分としてcとdを選択します。
- 選択肢 1不正解
- サリチルアミドは解熱鎮痛成分、メキタジンは抗ヒスタミン成分であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- サリチルアミドは解熱鎮痛成分であるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- サリチルアミドは解熱鎮痛成分であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- メキタジンは抗ヒスタミン成分であるため不適です。
- 選択肢 5正解
- 塩酸エチルシステインと塩酸ブロムヘキシンはともに去痰成分であるため正解です。
覚えるポイント
- エチルシステインやカルボシステイン、ブロムヘキシンは代表的な去痰成分。
間違えやすいところ
- メキタジンなどの抗ヒスタミン成分と去痰成分の混同に注意する。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」鎮咳去痰成分・かぜ薬の配合成分に準拠。
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.4 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
かぜの症状緩和に用いる漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / かぜ薬 / 婦人薬
次のうち、かぜの症状の緩和に用いる漢方処方製剤として、適当でないものはどれか。
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解答
3
解説
かぜの症状緩和には半夏厚朴湯(せき・咽喉部違和感)、小柴胡湯(かぜの後期)、小青竜湯(鼻水・うすい水様の痰)などが用いられます。桃核承気湯は駆瘀血剤であり、月経困難症や便秘などに適応します。
解き方
- 各選択肢の漢方処方製剤の適応症を確認します。
- 半夏厚朴湯、小柴胡湯、小青竜湯はいずれもかぜ関連の効能を有しますが、桃核承気湯は婦人薬・瀉下薬等に位置づけられるため適当でないと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 半夏厚朴湯は咽頭の違和感やかぜの初期・咳などに用いられるため適当です。
- 選択肢 2不正解
- 小柴胡湯はかぜをこじらせた後期症状などに用いられるため適当です。
- 選択肢 3正解
- 桃核承気湯は瘀血による月経異常や便秘等に用いる漢方処方製剤で、かぜ薬としては適当でありません。
- 選択肢 4不正解
- 小青竜湯は水様の鼻水や痰を伴うかぜ等に用いられるため適当です。
覚えるポイント
- 桃核承気湯は便秘を伴う月経困難など瘀血症状に用いる処方。
間違えやすいところ
- 名称が似た葛根湯などの発汗解表薬と混同しないよう注意する。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」かぜの症状緩和に用いる漢方処方製剤に準拠。
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.4 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
痛み・発熱の機序と解熱鎮痛薬の作用
主な医薬品とその作用 · プロスタグランジン / 体温調節中枢 / 痙攣性内臓痛
痛みや発熱が起こる仕組みや解熱鎮痛薬の働きに関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 発熱は、細菌やウイルス等の感染等に対する生体の防御機能の一つとして引き起こされる症状である。 b 発熱に関係するプロスタグランジンは、脳の下部にある温熱中枢に作用して、通常よりも高く体温が調節されるようにする。 c 解熱鎮痛薬は、痛みや発熱の原因となっている病気や外傷自体を治すものでなく、痛みや発熱を鎮めるために使用される。 d 漢方処方製剤を除く解熱鎮痛薬は、月経痛のほか痙攣性の内臓痛についても効果が期待できる。
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解答
1
解説
解熱鎮痛薬はプロスタグランジンの生合成を抑制して炎症や発熱、痛みを和らげますが、原因療法ではなく対症療法です。胃腸の痙攣に伴う内臓痛には抗コリン成分などが適しており、解熱鎮痛薬は無効かつ胃腸障害を悪化させる恐れがあります。
解き方
- 発熱の生体防御機能、温熱中枢とプロスタグランジンの関係を確認しaとbを正と判断します。
- 解熱鎮痛薬の対症療法としての性格を確認しcを正と判断します。
- 解熱鎮痛薬の適応対象として、痙攣性の内臓痛は含まれない(効果が期待できない)ためdを誤りと判断します。
- 選択肢 1正解
- a、b、cが正しく、dが誤りであるため、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cは解熱鎮痛薬の基本的な性質(対症療法)であり正しいため不適です。
- 選択肢 3不正解
- aは正しく、dは誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aおよびbは正しい記述であるため不適です。
覚えるポイント
- 解熱鎮痛薬は胃痛や腹痛などの痙攣性内臓痛には効果がない。
間違えやすいところ
- 内臓痛全般に解熱鎮痛薬が有効であると誤認しないこと(月経痛は適応だが胃痙攣などは不適)。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」解熱鎮痛薬の項に準拠。
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
鎮痛目的で用いる漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 鎮痛 / 漢方処方製剤 / 消風散 / 芍薬甘草湯
次のうち、鎮痛の目的で用いる漢方処方製剤として、適当でないものはどれか。
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解答
4
解説
芍薬甘草湯(筋痙攣痛)、桂枝加朮附湯(神経痛・関節痛)、薏苡仁湯(関節痛・筋肉痛)、呉茱萸湯(頭痛)は鎮痛目的で用いられますが、消風散は分泌物の多い湿疹などの皮膚疾患に用いられます。
解き方
- 各漢方処方製剤の主たる効能を確認します。
- 消風散が皮膚疾患(湿疹・皮膚炎)向けであり、痛みを抑える目的ではないことを見極めます。
- 選択肢 1不正解
- 芍薬甘草湯は筋肉の急激なけいれんを伴う痛みに用いられるため適当です。
- 選択肢 2不正解
- 桂枝加朮附湯は関節痛や神経痛の痛みに用いられるため適当です。
- 選択肢 3不正解
- 薏苡仁湯は関節痛や筋肉痛に用いられるため適当です。
- 選択肢 4正解
- 消風散は湿疹、皮膚炎、あせも等の皮膚疾患に用いられ、鎮痛目的ではないため適当でありません。
- 選択肢 5不正解
- 呉茱萸湯は頭痛や頭痛に伴う吐き気等に用いられるため適当です。
覚えるポイント
- 消風散は痒みが強く分泌物のある皮膚症状に用いる漢方処方製剤。
間違えやすいところ
- 呉茱萸湯が頭痛という疼痛疾患に用いられることを見落とさないようにする。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」痛みの緩和に用いる漢方処方製剤に準拠。
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
睡眠改善薬の特徴と配合成分
主な医薬品とその作用 · 睡眠改善薬 / ジフェンヒドラミン塩酸塩 / ブロムワレリル尿素 / 小児の奇異反応
一般用医薬品である睡眠改善薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 抗ヒスタミン成分を主薬とする睡眠改善薬は、一時的な睡眠障害の緩和に用いられるものであり、慢性的に不眠症状がある人を対象とするものではない。 b 妊娠中にしばしば生じる睡眠障害については、ホルモンのバランスや体型の変化等によるものであり、睡眠改善薬の適用対象となる症状ではない。 c 抗ヒスタミン成分を含有する睡眠改善薬は、まれに眠気とは正反対の作用を生じて、神経過敏や興奮などが現れることがあるが、小児ではそうした副作用は起きにくい。 d ブロムワレリル尿素は、胎児に障害を引き起こす可能性があるため、妊婦又は妊娠していると思われる女性は使用を避けることが望ましい。
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解答
2
解説
一般用医薬品の睡眠改善薬(抗ヒスタミン成分)は一時的な不眠の緩和を目的とし、慢性不眠や妊婦の不眠には適用されません。また小児では中枢興奮や神経過敏などの奇異反応を起こしやすいため15歳未満の使用は禁止されています。
解き方
- 睡眠改善薬が一時的な不眠を対象とし慢性不眠や妊娠に伴う不眠を対象としない点(a・b)を確認します。
- 抗ヒスタミン成分による中枢興奮の副作用は小児で起きやすい(cが誤り)ことを判定します。
- 催眠鎮静成分であるブロムワレリル尿素の胎児への影響と妊婦の使用回避(dが正しい)を確認します。
- 選択肢 1不正解
- cは小児で起きやすいため誤り、dは正しいため不適です。
- 選択肢 2正解
- a、b、dが正しく、cが誤りであるため、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しい記述であり、cは誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aは正しい記述であり、cは誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- 抗ヒスタミン成分による興奮や神経過敏(奇異反応)は小児で起こりやすい。
間違えやすいところ
- 小児では眠気以外の副作用が出にくいと錯覚しないように注意する。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」催眠鎮静薬・睡眠改善薬に準拠。
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
カフェインの作用と摂取上限量
主な医薬品とその作用 · 眠気防止薬 / カフェイン / 用量制限 / 利尿作用
カフェインに関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a カフェインは、脳に軽い興奮状態を引き起こす作用を示し、眠気や倦怠感を一時的に抑える効果が期待される。 b カフェインには、作用が弱いものの、反復して摂取すると習慣になりやすい性質がある。 c 一般用医薬品の眠気防止薬におけるカフェインの1回摂取量はカフェインとして 200 ㎎、1日摂取量では 1000 ㎎が上限とされている。 d カフェインは、腎臓での水分の再吸収を促進する働きがあり、尿量の増加(利尿)をもたらす。
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解答
1
解説
カフェインは中枢神経系を興奮させて眠気や倦怠感を抑えます。眠気防止薬のカフェイン摂取上限量は1回200mg、1日500mgです。また腎臓における水分の再吸収を「抑制」することで利尿をもたらします。
解き方
- カフェインの中枢興奮作用と習慣性について確認し、a・bを正と判断します。
- 眠気防止薬の用量上限(1回200mg、1日500mg)を確認し、1000mgとするcを誤りと判断します。
- 利尿作用の機序(水分の再吸収を抑制する)を確認し、促進とするdを誤りと判断します。
- 選択肢 1正解
- aとbが正しく、cとdが誤りであるため、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bは正しく、cおよびdは誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- aは正しく、dは誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aおよびbは正しく、dは誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- カフェインの眠気防止薬における上限は1回200mg、1日500mg。
間違えやすいところ
- 利尿作用を「水分の再吸収促進」と逆に記憶しないよう注意する(再吸収抑制により尿量が増える)。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」眠気防止薬の項に準拠。
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)の配合成分
主な医薬品とその作用 · 乗物酔い防止薬 / 抗めまい成分 / 抗コリン成分 / 解熱鎮痛成分
次のうち、鎮暈薬(乗物酔い防止薬)の有効成分として配合されないものはどれか。
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解答
4
解説
乗物酔い防止薬には、抗めまい成分(ジフェニドール塩酸塩)、抗ヒスタミン成分(ジメンヒドリナート、メクリジン塩酸塩)、抗コリン成分(ロートエキス、スコポラミン等)などが配合されます。イブプロフェンは解熱鎮痛成分です。
解き方
- 選択肢の各成分の薬効群を同定します。
- 1・2・3・5が乗物酔い防止薬の配合成分であるのに対し、4のイブプロフェンは解熱鎮痛薬の成分であるため配合されないと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 塩酸ジフェニドールは抗めまい成分として乗物酔い防止薬に配合されるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- ジメンヒドリナートは抗ヒスタミン成分として乗物酔い防止薬に配合されるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 塩酸メクリジンは持続性のある抗ヒスタミン成分として乗物酔い防止薬に配合されるため不適です。
- 選択肢 4正解
- イブプロフェンは非ステロイド性抗炎症成分(解熱鎮痛成分)であり、乗物酔い防止薬には配合されません。
- 選択肢 5不正解
- ロートエキスは副交感神経の過剰な興奮を抑える抗コリン成分として配合されるため不適です。
覚えるポイント
- 鎮暈薬には抗めまい成分、抗ヒスタミン成分、抗コリン成分、中枢興奮成分などが配合される。
間違えやすいところ
- ロートエキスなどの胃腸薬成分が乗物酔い防止薬(胃の不快感・嘔吐防止)にも用いられることを見落とさないようにする。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」鎮暈薬(乗物酔い防止薬)に準拠。
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
鎮咳去痰薬に配合される生薬成分
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / 生薬成分
次の生薬成分のうち、鎮咳又は去痰作用を期待して配合される生薬成分として適当でないものはどれか。
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解答
2
解説
鎮咳去痰薬に配合される生薬には、中枢性の鎮咳作用や気管支拡張、気道分泌の促進などの去痰作用をもつ成分が用いられます。生薬ごとに期待される薬効や適応疾患を正確に把握しておく必要があります。
解き方
- 各選択肢の生薬成分の主な効能・用途を確認する。
- キョウニン、ゴミシ、セネガが鎮咳去痰作用をもつのに対し、カシュウは滋養強壮等の目的で用いられる成分であると判断する。
- 選択肢 1不正解
- キョウニン(杏仁)はバラ科のアンズ等の種子を基原とし、鎮咳作用を期待して配合されるため適当です。
- 選択肢 2正解
- カシュウ(何首烏)は滋養強壮等を目的として滋養強壮保健薬に配合される生薬であり、鎮咳・去痰の目的では配合されません。
- 選択肢 3不正解
- ゴミシ(五味子)はマツブサ科のチョウセンゴミシの果実を基原とし、鎮咳作用を期待して配合されるため適当です。
- 選択肢 4不正解
- セネガはヒメハギ科のセネガの根を基原とし、気道粘膜からの分泌を促す去痰作用を期待して配合されるため適当です。
覚えるポイント
- キョウニン、ゴミシ、セネガ、キキョウ等は咳や痰に用いられ、カシュウは滋養強壮薬に用いられます。
間違えやすいところ
- 生薬の名前の響きだけで判断せず、どの器官系・薬効群に分類されるかを整理して覚える必要があります。
出題の前提:手引き(平成23年版)主な医薬品とその作用・鎮咳去痰薬
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
口腔咽喉薬及び含嗽薬の基礎知識
主な医薬品とその作用 · 口腔咽喉薬 / 含嗽薬 / ヨウ素系成分
口腔咽喉薬及び含嗽薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 口腔咽喉薬は、口腔内又は咽頭部の粘膜に局所的に作用して、それらの部位の炎症による痛み、腫れ等の症状の緩和を目的とするもので、口腔及び咽頭の殺菌・消毒を目的とするものはない。 b 含嗽薬は、口腔及び咽頭の殺菌・消毒・洗浄、口臭の除去等を目的として用いる外用液剤である。 c 口腔咽喉薬及び含嗽薬は、成分の一部が口腔や咽頭の粘膜から吸収されて循環血液中に入りやすく、全身的な影響を生じることがある。 d ヨウ素系殺菌消毒成分を含む含嗽薬は、副作用として口腔粘膜の荒れ、灼熱感が現れることがあるが、ヨウ素は胎盤関門を通過しないため、妊娠中の女性でも長期に渡り使用することができる。
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解答
5
解説
口腔咽喉薬や含嗽薬は局所的な炎症緩和や殺菌消毒を主目的としますが、口腔粘膜などから成分が吸収されて全身作用や胎児への影響を及ぼすことがあります。ヨウ素系成分は胎盤を通過して胎児の甲状腺に影響を与える可能性があるため注意が必要です。
解き方
- 記述aについて、口腔咽喉薬には噴射剤やトローチ剤など殺菌消毒成分を含むものがあるため誤りであることを確認する。
- 記述bおよびcについて、含嗽薬の定義と全身への移行に関する記載が正しいことを確認する。
- 記述dについて、ヨウ素は胎盤関門を通過するため妊婦の長期使用は避けるべきであり、誤りであると判断する。
- 選択肢 1不正解
- aが正となっているため誤りです(口腔咽喉薬にも殺菌消毒を目的とするものがあります)。
- 選択肢 2不正解
- aとdが正、bが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aとdが正、bとcが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cが誤、dが正となっているため誤りです。
- 選択肢 5正解
- a:誤、b:正、c:正、d:誤の組み合わせが正しく一致しています。
覚えるポイント
- ポビドンヨード等のヨウ素は胎盤関門を通過するため、妊婦は長期使用を避ける必要があります。
間違えやすいところ
- 外用剤であっても粘膜からの吸収により全身作用や胎児への影響が起こり得る点を見落としがちです。
出題の前提:手引き(平成23年版)主な医薬品とその作用・口腔咽喉薬、含嗽薬
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
鎮咳去痰薬の鎮咳成分
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / 鎮咳成分
次の成分のうち、鎮咳成分として鎮咳去痰薬に配合されないものはどれか。
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解答
4
解説
鎮咳成分には、麻薬性中枢性鎮咳成分(コデインリン酸塩等)や非麻薬性中枢性鎮咳成分(デキストロメトルファン、ノスカピン、ジメモルファン等)があります。ビタミン成分(塩酸チアミン等)は疲労回復や栄養補給を目的として配合されるもので、鎮咳成分ではありません。
解き方
- 提示された5つの成分の作用・分類を確認する。
- 1、2、3、5はいずれも咳中枢に作用して咳を鎮める鎮咳成分であると識別する。
- 4の塩酸チアミンはビタミンB1であり、鎮咳成分ではないと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 塩酸ノスカピンは非麻薬性の中枢性鎮咳成分として配合されるため除外されます。
- 選択肢 2不正解
- 臭化水素酸デキストロメトルファンは非麻薬性の中枢性鎮咳成分として配合されるため除外されます。
- 選択肢 3不正解
- リン酸ジメモルファンは非麻薬性の中枢性鎮咳成分として配合されるため除外されます。
- 選択肢 4正解
- 塩酸チアミンはビタミンB1成分であり、鎮咳成分ではないためこれが正解です。
- 選択肢 5不正解
- リン酸コデインは麻薬性の中枢性鎮咳成分として配合されるため除外されます。
覚えるポイント
- ノスカピン、デキストロメトルファン、ジメモルファン、コデインは代表的な中枢性鎮咳成分です。
間違えやすいところ
- ビタミンB群の成分名(チアミン、リボフラビン、ピリドキシンなど)と他の薬効成分を混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き(平成23年版)主な医薬品とその作用・鎮咳去痰薬
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
心臓の働き及び強心薬
主な医薬品とその作用 · 強心薬 / 心臓の生理 / 自律神経系
心臓の働き及び心臓に作用する薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 激しい運動をしたり、興奮したときなどの動悸や息切れは、正常な健康状態でも現れる。 b 動悸や息切れは、睡眠不足や疲労による心臓の働きの低下のほか、不安やストレスによっても起こることがある。 c 強心薬は、心筋に作用して、その収縮力を高めるとされる成分が主体として配合されている。 d 心臓は、体性神経系によって調整がなされている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
心臓のポンプ機能は心筋の収縮によって維持されており、その拍動リズムや収縮力は自律神経系(交感神経および副交感神経)によって無意識下に調整されています。強心薬は心筋の収縮力を高めて血液循環を改善する目的で使用されます。
解き方
- 記述aおよびbについて、動悸や息切れが生理的または精神的要因で起こる正常な生体反応であることを確認する。
- 記述cについて、強心薬の定義(心筋の収縮力を高める成分が主体)が正しいことを確認する。
- 記述dについて、心臓を調節するのは「体性神経系」ではなく「自律神経系」であるため誤りと判断する。
- 選択肢 1正解
- a:正、b:正、c:正、d:誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cが誤となっているため誤りです(強心薬は心筋収縮力を高める成分が主体です)。
- 選択肢 3不正解
- bとcが誤、dが正となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、dが正となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 心臓や内臓の働きを調整するのは「自律神経系」であり、骨格筋などを動かすのが「体性神経系」です。
間違えやすいところ
- 「自律神経系」と「体性神経系」の用語の入れ替えに注意しましょう。
出題の前提:手引き(平成23年版)主な医薬品とその作用・強心薬
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
高コレステロール改善薬の作用と成分
主な医薬品とその作用 · 高コレステロール改善薬 / ソイステロール / パンテチン
高コレステロール改善薬及びその配合成分に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
3
解説
高コレステロール改善薬には、腸管からの吸収抑制(ソイステロール)、肝臓での代謝改善・排泄促進(パンテチン、ポリエンホスファチジルコリン)、末梢血行促進(ビタミンE)などの成分が配合されています。各成分の作用部位と機序の区別が重要です。
解き方
- 高コレステロール改善薬の目的と主成分の役割(選択肢1、2)が適切であることを確認する。
- 選択肢3の「肝臓における代謝正常化、LDL分解促進、HDL増加」はパンテチンの特徴であり、ソイステロールの説明として誤りであることを確認する。
- 選択肢4のポリエンホスファチジルコリンの消化器系副作用の記述が正しいことを確認する。
- 選択肢 1不正解
- 高コレステロール改善薬の目的に関する記述として正しいため除外されます。
- 選択肢 2不正解
- 配合される主成分の基本的な働きに関する記述として正しいため除外されます。
- 選択肢 3正解
- 記述の内容はパンテチンに関する説明であり、ソイステロールは腸管からのコレステロール吸収抑制作用をもつため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- ポリエンホスファチジルコリンによる消化器系副作用の記述として正しいため除外されます。
覚えるポイント
- ソイステロールは大豆油不けん化物で「腸管からのコレステロール吸収抑制」、パンテチンは「肝臓での代謝改善・LDL分解促進・HDL増加」です。
間違えやすいところ
- ソイステロールの作用とパンテチンの作用を混同しないように注意しましょう。
出題の前提:手引き(平成23年版)主な医薬品とその作用・高コレステロール改善薬
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
貧血用薬(鉄製剤)の特徴と服用法
主な医薬品とその作用 · 貧血用薬 / 鉄製剤 / ビタミンC
貧血用薬(鉄製剤)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 鉄欠乏性貧血に対して不足している鉄分を補充し、造血機能の回復を図る医薬品である。 b 鉄分の吸収は空腹時のほうが高いとされているが、消化器系への副作用を軽減するには、食後に服用することが望ましい。 c 服用の前後にビタミンCを含む清涼飲料水を摂取すると、ビタミンCと鉄が反応して鉄の吸収が悪くなる。
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解答
2
解説
鉄製剤は鉄欠乏性貧血の改善に用いられます。空腹時のほうが吸収は良いものの、悪心・胃部不快感などの胃腸障害を抑えるため食後服用が推奨されます。ビタミンCは鉄の吸収を促進し、緑茶や紅茶に含まれるタンニン酸は鉄と結合して吸収を阻害します。
解き方
- 記述aについて、鉄製剤の目的が正しく述べられていることを確認する。
- 記述bについて、吸収率は空腹時が高いが副作用軽減のため食後服用が推奨される点を確認する(正)。
- 記述cについて、ビタミンCは鉄の吸収を促進するため、「吸収が悪くなる」とする記述は誤りであると判断する。
- 選択肢 1不正解
- cが正となっているため誤りです(ビタミンCは鉄の吸収を促進します)。
- 選択肢 2正解
- a:正、b:正、c:誤の組み合わせが正しく一致しています。
- 選択肢 3不正解
- bが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、cが正となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aとbが誤、cが正となっているため誤りです。
覚えるポイント
- ビタミンCは鉄の吸収を「良く」し、タンニン酸(お茶やコーヒー)は鉄の吸収を「悪く」します。
間違えやすいところ
- ビタミンCの吸収促進作用とタンニン酸の吸収阻害作用を反対に覚えないように注意が必要です。
出題の前提:手引き(平成23年版)主な医薬品とその作用・貧血用薬
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
循環器用薬に用いられる漢方処方製剤
主な医薬品とその作用 · 循環器用薬 / 三黄瀉心湯 / 七物降下湯
循環器用薬として用いられる漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 三黄瀉心湯を鼻血に用いた場合で、5~6回使用しても症状の改善がみられないときは、いったん使用を中止して専門家に相談がなされることが望ましい。 b 三黄瀉心湯を使用している間は、瀉下薬の使用を避ける必要がある。 c 七物降下湯を比較的長期間(1ヶ月位)服用する場合には、一定期間使用した後も専門家に相談する等、症状の経過や副作用の発現に留意することが重要である。 d 七物降下湯は、15 歳未満の小児への使用は避ける必要がある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
三黄瀉心湯は体力中等度以上で、のぼせ気味で顔面紅潮し、精神不安、便秘の傾向がある人に向き、ダイオウを含むため瀉下薬の併用を避けます。七物降下湯は体力中等度以下で顔色が悪く疲労しやすい高血圧随伴症状に用いられ、小児への適応はありません。
解き方
- 記述aおよびbについて、三黄瀉心湯の鼻血に対する受診勧奨目安(5~6回)と、ダイオウ含有による瀉下薬併用回避の注意が正しいことを確認する。
- 記述cについて、七物降下湯を比較的長期間(1ヶ月位)服用する場合の注意事項が正しいことを確認する。
- 記述dについて、七物降下湯は15歳未満の小児には使用しないこととされている点を確認する。
- 選択肢 1正解
- a、b、c、dすべて正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- dが誤となっているため誤りです(七物降下湯は小児への使用を避けます)。
- 選択肢 3不正解
- cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 三黄瀉心湯はダイオウを含むため他の瀉下薬との併用を避けます。七物降下湯は15歳未満の小児に使用しません。
間違えやすいところ
- 漢方薬の小児への適用の有無や、ダイオウ含有に伴う併用制限を見落とさないようにしましょう。
出題の前提:手引き(平成23年版)主な医薬品とその作用・循環器用薬(漢方処方製剤)
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
婦人薬に配合される女性ホルモン成分
主な医薬品とその作用 · 婦人薬 / 女性ホルモン成分 / エストロゲン
婦人薬に配合される女性ホルモン成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 妊娠中の女性ホルモン成分の摂取によって胎児の先天性異常の発生が報告されており、妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避ける必要がある。 b 膣粘膜又は外陰部に適用された女性ホルモン成分は、適用部位から吸収されるが、循環血液中に移行することはない。 c 女性ホルモン成分の長期連用により血栓症を生じるおそれがあり、また、乳癌や脳卒中などの発生確率が高まる可能性がある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
女性ホルモン成分(エチニルエストラジオール、エストラジオール等)は、局所(膣粘膜や外陰部)に適用された場合でも吸収されて循環血液中に移行し、全身的な影響を及ぼします。長期連用による血栓症や悪性腫瘍のリスク、妊娠中の使用による胎児異常のリスクに留意する必要があります。
解き方
- 記述aについて、妊娠中の女性ホルモン摂取による胎児奇形・異常のリスクから妊婦は禁忌である点を確認する(正)。
- 記述bについて、外陰部や膣粘膜から吸収された成分は循環血液中に移行するため誤りであると判断する。
- 記述cについて、女性ホルモン製剤の長期連用による血栓症や乳癌等のリスク増加に関する記述が正しいことを確認する。
- 選択肢 1不正解
- bが正となっているため誤りです(循環血液中に移行します)。
- 選択肢 2不正解
- cが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- a:正、b:誤、c:正の組み合わせが正しく一致しています。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、bが正となっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aとcが誤、bが正となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 外用女性ホルモン成分であっても、膣粘膜や皮膚から吸収されて全身循環へと移行します。
間違えやすいところ
- 外用剤だから全身に影響しない(循環血液中に移行しない)と誤認しやすい点に注意しましょう。
出題の前提:手引き(平成23年版)主な医薬品とその作用・婦人薬
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.9 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
アレルギー用薬に配合される抗ヒスタミン成分の判別
主な医薬品とその作用 · アレルギー用薬 / 抗ヒスタミン成分 / ビタミン成分
次の成分のうち、抗ヒスタミン成分としてアレルギー用薬に配合されないものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
アレルギー用薬には、肥満細胞から遊離したヒスタミンが受容体に結合するのを阻害する抗ヒスタミン成分のほか、皮膚粘膜の正常な維持・回復を助けるビタミン成分などが配合されます。
解き方
- 各選択肢の成分が属する薬効群(抗ヒスタミン成分か、ビタミン等か)を識別する。
- 塩酸ピリドキシンがビタミンB6成分であることを確認し、抗ヒスタミン成分ではない肢として4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- フマル酸クレマスチンは、抗ヒスタミン成分であり問題文の条件に該当しません。
- 選択肢 2不正解
- 塩酸トリプロリジンは、抗ヒスタミン成分であり問題文の条件に該当しません。
- 選択肢 3不正解
- テオクル酸ジフェニルピラリンは、抗ヒスタミン成分であり問題文の条件に該当しません。
- 選択肢 4正解
- 塩酸ピリドキシンはビタミンB6であり、抗ヒスタミン成分ではないため正解です。
覚えるポイント
- ピリドキシンはビタミンB6であり、抗ヒスタミン成分ではない。
間違えやすいところ
- クレマスチンやジフェニルピラリンなどの代表的抗ヒスタミン薬の名称とビタミン名を混同しないこと。
出題の前提:平成23年長野県登録販売者試験 午後・問77
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.9 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
鼻炎用内服薬及びその配合成分に関する記述の正誤判定
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用内服薬 / 抗ヒスタミン成分 / プソイドエフェドリン / ビタミン成分
鼻炎用内服薬及びその配合成分に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 重大な事故につながるおそれがあるため、抗ヒスタミン成分が配合された内服薬を服用した後は、乗物又は機械類の運転操作を避けることとされている。 b 抗ヒスタミン成分は、ヒスタミンの働きを抑える作用以外に抗アドレナリン作用も示すため、排尿困難や口渇の副作用が現れることがある。 c 塩酸プソイドエフェドリンは、中枢神経系に対する作用が強く、副作用として不眠や神経過敏が現れることがある。 d 皮膚や粘膜の健康維持・回復に重要なビタミンを補給することを目的として、ビタミンB6、ビタミンCが配合されている場合がある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
抗ヒスタミン成分はヒスタミン受容体を遮断するだけでなく、抗コリン作用も併せ持つため排尿困難や口渇、眠気などの副作用を引き起こします。プソイドエフェドリンは中枢興奮作用をもちます。
解き方
- 記述a:抗ヒスタミン薬服薬後の運転操作等の禁止事項の妥当性を確認し、「正」と判断する。
- 記述b:排尿困難や口渇を引き起こすのは「抗コリン作用」であり、「抗アドレナリン作用」としている点を誤りと判断する。
- 記述c:塩酸プソイドエフェドリンの中枢刺激による不眠や神経過敏の副作用を正と判断する。
- 記述d:皮膚や粘膜の回復を目的としたビタミンB6やビタミンCの配合意義を正と判断する。
- 選択肢 1不正解
- bが誤り、c及びdが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが正、bが誤であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- cが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正であるため誤った組み合わせです。
覚えるポイント
- 抗ヒスタミン成分の主な副作用(排尿困難・口渇)は「抗コリン作用」に起因する。
間違えやすいところ
- 抗コリン作用と抗アドレナリン作用を取り違えやすいので注意する。
出題の前提:平成23年長野県登録販売者試験 午後・問78
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.9 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
鼻炎用点鼻薬及びその配合成分に関する記述の正誤判定
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用点鼻薬 / アドレナリン作動成分 / 抗アレルギー成分 / 受診勧奨
鼻炎用点鼻薬及びその配合成分に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a スプレー式鼻炎用点鼻薬は、使用後に鼻に接した部分を清潔なティッシュペーパー等で拭き、必ずキャップを閉めた状態で保管し清潔に保っておく必要がある。 b 塩酸テトラヒドロゾリンは、鼻粘膜を通っている血管を収縮させることにより、鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的として配合されている。 c クロモグリク酸ナトリウムは、肥満細胞から遊離したヒスタミンの働きを抑えることにより、鼻炎の症状を緩和することを目的として配合されている。 d 鼻炎用点鼻薬には、鼻以外の器官や臓器に影響を及ぼすおそれのある成分も配合されていることから、3日位使用しても症状の改善がみられない場合には、医療機関を受診することが望ましい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
クロモグリク酸ナトリウムは肥満細胞膜を安定化させてヒスタミン等の遊離自体を抑える成分(抗アレルギー成分)であり、すでに遊離したヒスタミンの作用を抑えるのは抗ヒスタミン成分です。
解き方
- 記述a:スプレー式点鼻薬の衛生的な取り扱い(拭き取り、キャップの密閉保管)について確認し、「正」と判断する。
- 記述b:塩酸テトラヒドロゾリンの血管収縮作用による充血・腫れの緩和作用を確認し、「正」と判断する。
- 記述c:クロモグリク酸ナトリウムは遊離ヒスタミンの受容体結合阻害ではなく「遊離自体の抑制」であるため「誤」と判断する。
- 記述d:点鼻薬の使用期間の目安(3日位改善がなければ受診)について確認し、「正」と判断する。
- 選択肢 1不正解
- cが誤り、dが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bが正、cが誤であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- a及びbが正であるため誤った組み合わせです。
覚えるポイント
- クロモグリク酸ナトリウムはヒスタミンの遊離を抑制する抗アレルギー成分である。
間違えやすいところ
- 抗アレルギー成分(遊離抑制)と抗ヒスタミン成分(受容体拮抗)の作用機序の違いを混同しないようにする。
出題の前提:平成23年長野県登録販売者試験 午後・問79
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用検査薬(尿糖・尿蛋白検査薬)に関する記述の正誤判定
主な医薬品とその作用 · 一般用検査薬 / 尿糖 / 尿蛋白 / 検体採取
尿糖・尿蛋白検査薬を用いた検査に関する記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 検査結果が陽性の場合には、疾患の確定診断や適切な治療につなげるため、早期に医師の診断を受ける必要がある。 b 医師から処方された薬剤には、検査結果に影響を与える成分は含まれていることはない。 c 尿糖検査の場合、出始めの尿を採取することが望ましい。 d 尿蛋白値に異常を生じる要因として、ネフローゼ、尿路結石、膀胱炎等がある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
尿検査薬では雑菌や分泌物の混入を避けるため中間尿を採取します。また、医師の処方薬やビタミンC等の成分が検査結果(呈色反応)に影響を与えることがあります。
解き方
- 記述a:陽性判定時の早期医療機関受診の必要性を確認し、「正」と判断する。
- 記述b:処方薬等の中には検査結果に影響を与えるものがあるため、「含まれていることはない」とする記述を「誤」と判断する。
- 記述c:尿検査では出始めではなく「中間尿」を採取するのが原則であるため「誤」と判断する。
- 記述d:腎・尿路系の疾患(ネフローゼ、結石、膀胱炎等)が尿蛋白の要因となることを確認し、「正」と判断する。
- 選択肢 1不正解
- bが誤りであるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cが誤り、dが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが正、bが誤であるため誤った組み合わせです。
覚えるポイント
- 尿検査薬の検体には、尿道口の付着物を避けるため中間尿を用いる。
間違えやすいところ
- 医師の処方薬やサプリメント(アスコルビン酸など)が検査結果に影響しないと思い込まないこと。
出題の前提:平成23年長野県登録販売者試験 午後・問80
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
消化器官用薬の処方構成成分に関する記述の正誤判定
主な医薬品とその作用 · 胃腸薬 / 制酸薬 / 健胃薬 / 胃粘膜保護薬 / アルミニウム含有成分
ある消化器官用薬に含まれている成分一覧(3錠中:アルジオキサ300mg、ケイヒ末402mg、ウイキョウ末102mg、炭酸マグネシウム150mg、合成ヒドロタルサイト750mg)に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
胃腸薬の成分において、アルミニウムを含む制酸成分・胃粘膜保護成分は透析患者に禁忌です。ケイヒやウイキョウは芳香性健胃生薬、炭酸マグネシウムや合成ヒドロタルサイトは制酸成分です。
解き方
- 処方中のアルミニウム含有成分(アルジオキサ、合成ヒドロタルサイト)を確認し、透析患者での使用禁忌の記述(選択肢1)を評価する。
- 選択肢2:ケイヒ末は苦味ではなく特有の香り(芳香性)による健胃成分であるため誤りと判断する。
- 選択肢3:炭酸マグネシウムは胃粘膜保護ではなく制酸成分であるため誤りと判断する。
- 選択肢4:合成ヒドロタルサイトは胃液分泌を抑えるのではなく、中和(制酸)作用を示すため誤りと判断する。
- 選択肢 1正解
- アルジオキサ及び合成ヒドロタルサイトはアルミニウムを含有するため、透析受療者では禁忌であり正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- ケイヒ末は苦味ではなく、芳香による味覚や嗅覚刺激によって胃液分泌等を高める芳香性健胃生薬です。
- 選択肢 3不正解
- 炭酸マグネシウムは胃粘膜を覆って保護する作用ではなく、胃酸を中和する制酸成分です。
- 選択肢 4不正解
- 合成ヒドロタルサイトは過剰な胃酸を中和する制酸成分であり、胃液の分泌自体を抑える作用ではありません。
覚えるポイント
- アルミニウム含有成分は透析療法を受けている人には使用禁忌である。
間違えやすいところ
- 芳香性健胃生薬(ケイヒ、ウイキョウ等)と苦味健胃生薬(センブリ、ゲンチアナ等)の作用機序を混同しないようにする。
出題の前提:平成23年長野県登録販売者試験 午後・問81
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
胃酸中和作用及び浸透圧性瀉下作用を持つ無機塩類の同定
主な医薬品とその作用 · 制酸成分 / 無機塩類瀉下成分 / 酸化マグネシウム
次の記述にあてはまる医薬品成分として、正しいものを1つ選びなさい。 「中和反応によって胃酸の働きを弱めることを目的として胃の薬に配合される。また、腸内容物の浸透圧を高めることで糞便中の水分量を増し、大腸を刺激して排便を促すことを目的として瀉下薬にも配合される。」
解答・解説を表示
解答
4
解説
マグネシウム塩(酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム等)は腸管から吸収されにくく、浸透圧によって水分を保持・増大させて便通を促す瀉下作用をもち、さらに酸化マグネシウムや水酸化マグネシウムは制酸作用も併せ持ちます。
解き方
- 問題文の2つの特徴「中和反応(制酸作用)」と「腸内容物の浸透圧を高める(無機塩類瀉下作用)」を整理する。
- 選択肢の成分のうち、制酸作用と塩類下剤の両方の性質を満たす酸化マグネシウムを特定する。
- 選択肢 1不正解
- 炭酸水素ナトリウムは制酸薬として用いられますが、塩類下剤としての瀉下目的では通常配合されません。
- 選択肢 2不正解
- 沈降炭酸カルシウムは制酸成分ですが、浸透圧性瀉下薬としては配合されず、逆に便秘傾向を招くことがあります。
- 選択肢 3不正解
- 天然ケイ酸アルミニウムは制酸・吸着成分(止瀉薬等)として配合され、瀉下作用はありません。
- 選択肢 4正解
- 酸化マグネシウムは制酸成分として胃薬に、浸透圧性瀉下成分として便秘薬に配合されるため該当します。
覚えるポイント
- 酸化マグネシウムは制酸作用と浸透圧性瀉下作用の両面をもつ。
間違えやすいところ
- カルシウムやアルミニウム成分は便秘を引き起こしやすく、マグネシウム成分は軟便・下痢を引き起こしやすい違いを把握する。
出題の前提:平成23年長野県登録販売者試験 午後・問82
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
胃腸に作用する薬の各成分の薬理・特徴に関する記述の正誤判定
主な医薬品とその作用 · 止瀉薬 / 整腸薬 / 胃粘膜保護薬 / 胃腸鎮痛鎮痙薬
胃腸に作用する薬に含まれる成分に関する記述a~eのうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 次没食子酸ビスマスは、腸管の運動を低下させ、水分や電解質の分泌を抑えることを目的として配合される。 b 塩酸セトラキサートは、体内で代謝されてトラネキサム酸を生じることから、血液凝固異常(出血傾向)の症状がある人では、出血傾向を悪化させるおそれがある。 c クレオソートは、細菌感染による下痢の症状を鎮めることを目的として用いられるほか、局所麻酔作用もあるとされる。 d マレイン酸トリメブチンは、消化管の平滑筋を支配している自律神経に働いて、消化管運動が低下しているときは亢進的に、運動が亢進しているときは抑制的に働くとされる。 e タンニン酸アルブミンに含まれるアルブミンは、鶏卵の卵白から抽出した蛋白質であるため、鶏卵アレルギーがある人では使用を避ける必要がある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
クレオソートは殺菌作用と局所麻酔作用を併せ持ちます。トリメブチンは腸運動の双方向性調節作用を示します。ビスマスは収斂・殺菌作用、セトラキサートは抗プラスミンによる血栓悪化懸念、アルブミンは牛乳由来(カゼイン関連)です。
解き方
- 記述a:次没食子酸ビスマスは収斂成分であり、腸管運動の直接低下を目的とするものではない(ロペラミド等の記述)ため誤り。
- 記述b:セトラキサートはトラネキサム酸を生じるため、血栓を溶解しにくくする(血栓傾向を悪化させる)のであり出血傾向悪化ではないため誤り。
- 記述c:クレオソートの殺菌・鎮痛(局所麻酔)作用を確認し、正と判断する。
- 記述d:マレイン酸トリメブチンの運動低下時亢進・亢進時抑制という双方向性調節作用を確認し、正と判断する。
- 記述e:タンニン酸アルブミンのアルブミンは牛乳由来タンパク質であり、牛乳アレルギーの人が禁忌であるため誤り。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りでcが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- a及びeがいずれも誤りであるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りでdが正であるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- b及びeがいずれも誤りであるため誤った組み合わせです。
- 選択肢 5正解
- c及びdがいずれも正しい記述であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- タンニン酸アルブミンは「牛乳アレルギー」、塩化リゾチームは「鶏卵アレルギー」で禁忌。
間違えやすいところ
- セトラキサート代謝物のトラネキサム酸は凝固促進(抗プラスミン)作用のため、血栓症の悪化が問題となる。
出題の前提:平成23年長野県登録販売者試験 午後・問83
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
瀉下薬に含まれる配合成分の特徴に関する正誤判定
主な医薬品とその作用 · 瀉下薬 / ヒマシ油 / DSS / 大腸刺激性瀉下成分
瀉下薬に含まれる成分に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
瀉下成分には大腸刺激性、小腸刺激性、浸透圧性、糞便軟化性などがあります。ヒマシ油は脂溶性毒物の吸収を助長するため禁忌、センナはセンノシドが大腸で代謝されて作用、ピコスルファートは大腸細菌で分解されて局所刺激作用を示します。
解き方
- 選択肢1:ヒマシ油は脂溶性物質を溶かして吸収を促進してしまうため不適(禁忌)であり、誤りと判断する。
- 選択肢2:ジオクチルソジウムスルホサクシネート(DSS)の界面活性作用による水分浸透・糞便軟化作用を確認し、正と判断する。
- 選択肢3:麦芽糖の発酵ガスによる排便促進作用はマルツエキスの特徴であり、センナではないため誤りと判断する。
- 選択肢4:ピコスルファートナトリウムは胃や小腸では分解されず、大腸で腸内細菌により分解されて活性体となり作用するため誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- ヒマシ油は脂溶性物質を溶解して吸収を助長するため、脂溶性の防虫剤や殺鼠剤の誤飲時には使用を避ける必要があります。
- 選択肢 2正解
- ジオクチルソジウムスルホサクシネート(DSS)は便の表面張力を低下させて水分を浸透させ、軟便化させるため正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 主成分の麦芽糖が発酵してガスを発生し便通を促すのはマルツエキスの記述であり、センナではありません。
- 選択肢 4不正解
- ピコスルファートナトリウムは胃や小腸では分解・吸収されず、大腸の腸内細菌によって分解されて大腸を刺激します。
覚えるポイント
- ヒマシ油は脂溶性毒物の誤飲時には吸収を促進するため禁忌である。
間違えやすいところ
- ピコスルファートナトリウムは大腸で腸内細菌によって分解されて活性を示す点(胃や小腸で分解されるのではない)に注意する。
出題の前提:平成23年長野県登録販売者試験 午後・問84
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
胃腸に作用する薬の有効成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 胃腸薬 / 消化酵素成分 / 消泡成分 / 利胆成分 / 胃粘膜保護成分
胃腸に作用する薬に含まれる配合成分とその作用に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
3
解説
胃腸薬の成分は、消化酵素成分(ジアスターゼ等)、消泡成分(ジメチルポリシロキサン)、利胆成分(ウルソデオキシコール酸等)、胃粘膜保護・修復成分(スクラルファート、アズレンスルホン酸ナトリウム、銅クロロフィリンナトリウム等)、健胃成分(生薬等)など、それぞれの薬効分類と目的に応じて整理して理解することが重要です。
解き方
- 各選択肢に挙げられた成分の薬効群および具体的な作用機序を確認する。
- 記述と成分の本来の作用(消化酵素、消泡、利胆、粘膜保護等)が合致しているものを特定する。
- 選択肢 1不正解
- ジアスターゼは炭水化物を分解する消化酵素成分であり、胃粘液の分泌を促す作用ではありません。
- 選択肢 2不正解
- アズレンスルホン酸ナトリウムは胃粘膜修復・抗炎症成分です。消化管内の気泡の分離を促すのはジメチルポリシロキサン(ジメチコン)です。
- 選択肢 3正解
- ウルソデオキシコール酸は肝臓に働いて胆汁の分泌を促進する利胆作用があり、脂肪の消化を助けます。
- 選択肢 4不正解
- スクラルファートはアルミニウムを含む胃粘膜保護・修復成分であり、脂質分解酵素(リパーゼ等)ではありません。
- 選択肢 5不正解
- 銅クロロフィリンナトリウムは胃粘膜保護・修復成分です。味覚や嗅覚を刺激して胃液分泌を促すのは苦味・芳香性健胃生薬等の作用です。
覚えるポイント
- ウルソデオキシコール酸・デヒドロコール酸は胆汁分泌を促進する利胆成分。
- ジメチルポリシロキサンは消化管内のガス・気泡を分離する消泡成分。
間違えやすいところ
- 消化酵素成分と粘膜保護・修復成分の目的を取り違えやすい点に注意する。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」胃腸薬(消化成分、利胆成分、胃粘膜保護修復成分等)に基づく。
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
配合成分に基づく医薬品の分類と注意点
主な医薬品とその作用 · 止瀉薬 / 瀉下薬 / ロートエキス / ビサコジル
ある一般用医薬品A(タンニン酸ベルベリン、アクリノール水和物、ロートエキス散、ゲンノショウコエキス)およびB(ビサコジル)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
2
解説
配合成分から医薬品の用途(止瀉薬か瀉下薬か等)を見極め、抗コリン成分(ロートエキス)の禁忌・相談事項(緑内障、心臓病等)や大腸刺激性瀉下成分(ビサコジル)の妊婦に対する注意点を判断します。
解き方
- 医薬品Aは止瀉成分・抗コリン成分からなる止瀉薬、医薬品Bはビサコジルを含有する瀉下薬(下剤)であることを確認する。
- 記述aについて、ロートエキスを含む医薬品Aは抗コリン作用による眼圧上昇や心悸亢進があるため、緑内障や心臓病で相談することとされ正しい。
- 記述bについて、医薬品Aのロートエキスは胃腸の痙攣痛を抑える鎮痛鎮痙作用を期待して配合されるため正しい。
- 記述cについて、ビサコジル(瀉下薬)は子宮収縮を誘発するおそれがあるため、妊婦または妊娠していると思われる人は相談することとされ正しい。
- 記述dについて、医薬品Bは瀉下薬であり止瀉薬ではないため誤りであると判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述dが誤りであるため不適です(医薬品Bは止瀉薬ではなく瀉下薬です)。
- 選択肢 2正解
- 記述a、b、cはいずれも正しく、記述dは医薬品Bが瀉下薬であるため誤りであり、正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bおよびcはいずれも正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは正しく、記述dは誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- 記述aおよびbはともに正しいため不適です。
覚えるポイント
- ロートエキスは抗コリン作用を示すため、緑内障や心臓病の人は相談すること。
- ビサコジルは刺激性瀉下成分であり、妊婦への使用に注意が必要。
間違えやすいところ
- 止瀉薬(下痢止め)と瀉下薬(便秘薬・下剤)の名称と目的を混同しないこと。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」胃腸薬(止瀉薬、瀉下薬、抗コリン成分)に基づく。
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用駆虫薬の特徴と配合成分
主な医薬品とその作用 · 駆虫薬 / サントニン / パモ酸ピルビニウム / カイニン酸
一般用医薬品の駆虫薬に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用医薬品の駆虫薬の対象寄生虫は回虫および蟯虫(ぎょうちゅう)に限定されています。また、駆虫成分は虫体にのみ作用して虫卵には作用しないため、適切な期間をおいて再投与が必要となる場合があります。サントニンは回虫の自発運動抑制、パモ酸ピルビニウムは蟯虫の呼吸・代謝阻害が特徴です。
解き方
- 一般用駆虫薬の対象が回虫と蟯虫に限定されている点を確認する(条虫等は対象外)。
- 駆虫薬が虫卵には効かないという基本性質を照合する(記述2が該当)。
- サントニン(回虫)とパモ酸ピルビニウム(蟯虫)の対象と作用機序の入れ替え記述を見分ける。
- 選択肢 1不正解
- 一般用医薬品の駆虫薬が対象とするのは回虫及び蟯虫であり、条虫や吸虫等は対象ではありません。
- 選択肢 2正解
- 一般用駆虫薬は腸管内の虫体に対してのみ作用し、虫卵には駆虫作用が及びません。
- 選択肢 3不正解
- サントニンは主に回虫の自発運動を抑える作用を示します。呼吸や代謝を抑えるのはパモ酸ピルビニウム等の作用です。
- 選択肢 4不正解
- パモ酸ピルビニウムは蟯虫の呼吸や代謝を妨げることで駆除する成分であり、回虫の自発運動抑制ではありません。
覚えるポイント
- 一般用駆虫薬の対象は「回虫」と「蟯虫」のみで虫卵には効かない。
- サントニン・カイニン酸=回虫、パモ酸ピルビニウム=蟯虫(赤く着色)。
間違えやすいところ
- サントニンとパモ酸ピルビニウムの作用対象(回虫と蟯虫)を取り違えやすい。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」駆虫薬に基づく。
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.13 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
滋養強壮保健薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · ビタミン主薬製剤 / ビタミンA / ビタミンB2 / システイン / タウリン
滋養強壮保健薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
4
解説
ビタミン成分の化合物名(ビタミンAはレチノール等、ビタミンDはエルゴカルシフェロール等)と、アミノ酸成分(システインのアセトアルデヒド代謝、アミノエチルスルホン酸[タウリン]の肝機能補助、コンドロイチン硫酸の軟骨成分)の各作用を正確に把握します。
解き方
- 記述a:エルゴカルシフェロールやコレカルシフェロールはビタミンD成分であるため誤り。
- 記述b:酪酸リボフラビンはビタミンB2成分であり、排泄時に尿が黄色くなるため正しい。
- 記述c:システインはアセトアルデヒドと直接反応して代謝を促す働きがあるため正しい。
- 記述d:軟骨組織の主成分として修復等に関わるのはコンドロイチン硫酸ナトリウム等であり、アミノエチルスルホン酸(タウリン)ではないため誤り。
- 以上より「誤、正、正、誤」の選択肢4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよびdが誤りであるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは誤りであり、記述bは正しいため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述dが誤りであるため不適です(軟骨組織の主成分はコンドロイチン等)。
- 選択肢 4正解
- 記述aは誤り、bは正しい、cは正しい、dは誤りであり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述bおよびcは正しいため不適です。
覚えるポイント
- ビタミンAはレチノール、ビタミンDはエルゴカルシフェロール・コレカルシフェロール。
- アミノエチルスルホン酸(タウリン)は肝臓の働きを助け、コンドロイチン硫酸は関節・軟骨の成分。
間違えやすいところ
- ビタミンAとビタミンDの化合物名称の混同に注意する。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」滋養強壮保健薬(ビタミン成分、アミノ酸成分)に基づく。
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.13 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
禁煙補助剤(咀嚼剤)の使用方法と注意
主な医薬品とその作用 · 禁煙補助剤 / ニコチン咀嚼剤 / 使用上の注意
一般用医薬品である禁煙補助剤(咀嚼剤)に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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解答
4
解説
ニコチン咀嚼剤などの禁煙補助剤は、禁煙達成時の離脱症状(イライラ等)を緩和するために使用されます。喫煙を続けながら使用するとニコチンの過剰摂取となり重篤な副作用を招くため、完全禁煙下で使用を開始します。また、口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が低下します。
解き方
- 禁煙補助剤(ニコチン製剤)の基本的な使用原則を確認する。
- 本剤は完全禁煙した上で使用を開始するものであり、喫煙を続けながら減煙するためのものではないことを見抜く。
- 選択肢 1不正解
- ニコチンの過剰摂取による中毒症状を防ぐため、一度に2個以上を使用してはならず、正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 弱アルカリ性で口腔粘膜から吸収されるため、酸性飲料を摂取した直後は吸収が低下することから正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 依存形成を防ぐため、定められた期間を超えて(6ヶ月を超えて)連用しないこととされており正しい記述です。
- 選択肢 4正解
- 禁煙補助剤は完全に禁煙した状態で使用を開始するものであり、喫煙量を減らしながら併用するものではないため誤り(正答)です。
- 選択肢 5不正解
- 非喫煙者が使用すると急性ニコチン中毒を引き起こすため使用を避ける必要があり、正しい記述です。
覚えるポイント
- 禁煙補助剤は「完全禁煙」の状態で使用を開始する(喫煙しながらの使用は不可)。
- 酸性飲料(コーヒー・炭酸飲料等)はニコチンの吸収を低下させる。
間違えやすいところ
- 徐々にタバコの本数を減らすために併用できると誤認しやすい。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」禁煙補助剤に基づく。
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.13 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
泌尿器用薬に配合される生薬成分
主な医薬品とその作用 · 泌尿器用薬 / ウワウルシ / 利尿生薬 / 殺菌消毒作用
泌尿器用薬に含まれる次の成分のうち、尿路の殺菌消毒効果を期待して用いられるものはどれか。
解答・解説を表示
解答
1
解説
泌尿器用薬に用いられる生薬には、利尿作用を期待するもの(キササゲ、サンキライ、ソウハクヒ、カゴソウ、ブクリョウ、モクツウ等)と、アルブチン等の成分により尿路で殺菌作用を発揮する尿路消毒成分(ウワウルシ)があります。
解き方
- 各選択肢の生薬の主な効能(利尿か尿路殺菌か)を整理する。
- キササゲ、サンキライ、ソウハクヒは主に利尿作用であるのに対し、ウワウルシが尿路殺菌消毒作用をもつことを特定する。
- 選択肢 1正解
- ウワウルシはツツジ科のクマコケモモの葉を基原とし、尿路の殺菌消毒作用を示します。
- 選択肢 2不正解
- キササゲはノウゼンカズラ科のキササゲ等の果実を基原とし、利尿作用を期待して用いられます。
- 選択肢 3不正解
- サンキライ(サルトリイバラ)はユリ科の植物の塊茎を基原とし、利尿作用等を期待して用いられます。
- 選択肢 4不正解
- ソウハクヒはクワ科のマグワ等の根皮を基原とし、利尿作用等を期待して用いられます。
覚えるポイント
- ウワウルシ=尿路殺菌消毒作用(アルブチン含有)。
- キササゲ、サンキライ、ソウハクヒ=主に利尿作用。
間違えやすいところ
- 泌尿器用生薬は利尿目的が多い中、ウワウルシだけが殺菌消毒目的である点を混同しない。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」その他の生薬製剤(泌尿器用薬)に基づく。
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
殺菌消毒成分の抗ウイルススペクトル
主な医薬品とその作用 · 殺菌消毒薬 / エタノール / 次亜塩素酸ナトリウム / クレゾール石鹸液 / クロルヘキシジン
次の殺菌消毒成分のうち、ウイルスに対して不活性効果を示すものの正しい組み合わせはどれか。 a エタノール b クレゾール石鹸液 c グルコン酸クロルヘキシジン d 次亜塩素酸ナトリウム
解答・解説を表示
解答
2
解説
殺菌消毒成分の抗微生物スペクトルにおいて、一般細菌や真菌だけでなくウイルスに対しても効果を示すのは塩素系(次亜塩素酸ナトリウム等)やアルコール系(エタノール等)などです。一方、クレゾール石鹸液や逆性石鹸、クロルヘキシジンはウイルスには効果がありません。
解き方
- 提示された各成分のウイルスに対する有効性を確認する。
- a(エタノール:ウイルスに有効)、b(クレゾール石鹸液:ウイルスに無効)、c(グルコン酸クロルヘキシジン:ウイルスに無効)、d(次亜塩素酸ナトリウム:ウイルスに有効)と判定する。
- したがってaとdの組み合わせ(選択肢2)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- クロルヘキシジン(c)はウイルスに対して不活性効果を示さないため不適です。
- 選択肢 2正解
- エタノール(a)および次亜塩素酸ナトリウム(d)はいずれもウイルスに対する効果を示すため正解です。
- 選択肢 3不正解
- クレゾール石鹸液(b)およびクロルヘキシジン(c)はともにウイルスには無効です。
- 選択肢 4不正解
- クレゾール石鹸液(b)はウイルスに対して効果を示さないため不適です。
- 選択肢 5不正解
- グルコン酸クロルヘキシジン(c)はウイルスに対して効果を示さないため不適です。
覚えるポイント
- ウイルスに有効:次亜塩素酸ナトリウム、エタノール、ポビドンヨード等。
- ウイルスに無効:クレゾール石鹸液、逆性石鹸(ベンザルコニウム塩化物等)、クロルヘキシジン。
間違えやすいところ
- クレゾール石鹸液は結核菌には有効だがウイルスには無効である点に注意する。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」公衆衛生用薬(殺菌消毒薬)に基づく。
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
ピレスロイド系殺虫成分の特徴
主な医薬品とその作用 · 殺虫剤 / ピレスロイド系 / フェノトリン / ジクロルボス
除虫菊の成分から開発された成分で、比較的速やかに自然分解して残効性が低いため、家庭用殺虫剤に広く用いられている。殺虫作用は、神経細胞に直接作用して神経伝達を阻害することによるものである。この記述にあてはまる医薬品成分はどれか。
解答・解説を表示
解答
2
解説
殺虫成分の系統別の特徴を把握します。除虫菊の成分(ピレトリン)に類似した合成ピレスロイド系(フェノトリン、ペルメトリン等)は神経細胞膜のイオン透過性に直接作用し、速効性があり残効性が低く安全性が高いのが特徴です。有機リン系(ジクロルボス等)やオキサジアゾール系(メトキサジアゾン)はアセチルコリンエステラーゼを阻害します。
解き方
- 問題文の「除虫菊の成分から開発」「残効性が低い」「神経細胞に直接作用」という特徴からピレスロイド系成分であることを見出す。
- 選択肢の中からピレスロイド系に該当するフェノトリンを選択する。
- 選択肢 1不正解
- ジクロルボスは有機リン系殺虫成分であり、コリンエステラーゼを阻害する作用を示します。
- 選択肢 2正解
- フェノトリンはピレスロイド系殺虫成分であり、除虫菊成分から開発され、速効性・低残効性を持ちます。
- 選択肢 3不正解
- メトキサジアゾンはオキサジアゾール系殺虫成分であり、コリンエステラーゼを阻害します。
- 選択肢 4不正解
- オルトジクロロベンゼンは有機塩素系殺虫成分で、主にウジやボウフラの防除に用いられます。
- 選択肢 5不正解
- ディートは殺虫作用はなく、蚊やマダニ等を避ける忌避剤(防虫成分)です。
覚えるポイント
- ピレスロイド系(フェノトリン等):除虫菊由来、神経細胞に直接作用、速効性・低残効性。
- 有機リン系・オキサジアゾール系:コリンエステラーゼを不可逆的・可逆的に阻害。
間違えやすいところ
- ディートは忌避剤であり、殺虫成分ではない点に注意する。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」衛生害虫の防除・殺虫剤に基づく。
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
外用痔疾用薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 外用痔疾用薬 / 局所麻酔成分 / ステロイド性抗炎症成分 / 血管収縮成分
外用痔疾用薬及びその配合成分に関する記述について、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 局所への穏やかな刺激によって痒みを抑える効果を期待して、クロタミトンが配合されている場合がある。 b 局所麻酔成分は、皮膚や粘膜などの局所に適用されると、その周辺の知覚神経に作用して刺激の伝達を不可逆的に遮断する。 c ステロイド性抗炎症成分が配合された坐剤及び注入軟膏では、その含有量によらず長期連用を避ける必要がある。 d 痔疾患に伴う局所の感染を防止することを目的として、塩酸ナファゾリンが配合されている場合がある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
外用痔疾用薬には局所麻酔成分、抗炎症成分、血管収縮成分、鎮痒成分などが組み合わされます。局所麻酔成分は神経伝達を「可逆的」に遮断し、ステロイド成分は副作用防止のため含有量にかかわらず長期連用を避けます。
解き方
- 各記述の正誤を判定する:aはクロタミトンの冷感・温感による刺激作用で正しい。
- bは『不可逆的』ではなく『可逆的』であるため誤り。
- cはステロイド含有製剤の長期連用回避の原則に合致し正しい。
- dは塩酸ナファゾリンが抗菌・殺菌ではなく血管収縮成分であるため誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは正しいですが、記述bの局所麻酔作用は可逆的遮断であるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- 記述a、cともに正しい内容であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは可逆的遮断の誤り、記述dは塩酸ナファゾリンが血管収縮成分であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述cは正しいですが、記述dは塩酸ナファゾリンの配合目的が感染防止ではなく血管収縮による止血・充血除去であるため誤りです。
覚えるポイント
- 局所麻酔成分の神経遮断は一時的・可逆的であること、ステロイド含有痔疾用薬は長期連用を避けることを覚えましょう。
間違えやすいところ
- 塩酸ナファゾリンなどのアドレナリン作動成分を殺菌消毒成分と混同しないように注意が必要です。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・外用痔疾用薬)
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
内用痔疾用薬の配合成分と配合目的
主な医薬品とその作用 · 内用痔疾用薬 / 生薬成分 / 抗炎症成分 / ビタミン成分
内用痔疾用薬に含まれる成分とその主な配合目的に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 成分 ― 配合目的 a オウゴン ― 抗炎症 b カイカク ― 止血 c 塩化リゾチーム ― 組織修復 d 酢酸トコフェロール ― 鬱血改善
解答・解説を表示
解答
1
解説
内用痔疾用薬には、生薬成分(抗炎症のオウゴン、止血のカイカク等)、抗炎症成分(塩化リゾチーム等)、血行を促進して鬱血を改善するビタミンE(酢酸トコフェロール)などが配合されます。
解き方
- 各成分と配合目的の正誤を確認する:オウゴンは抗炎症作用、カイカクは止血作用でともに正しい。
- 塩化リゾチームは消炎(抗炎症)成分であり、組織修復成分(アラントイン等)ではないため誤り。
- 酢酸トコフェロールは末梢血行を改善して鬱血を除く目的で配合されるため正しい。
- 正・正・誤・正の組み合わせである「1」を選択する。
- 選択肢 1正解
- a、b、dが正しく、cのみが誤りであるため、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- カイカクの止血作用、酢酸トコフェロールの鬱血改善作用がともに正しいため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- カイカクは止血目的で正しく、塩化リゾチームは組織修復ではなく抗炎症目的であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- オウゴンの抗炎症作用、酢酸トコフェロールの鬱血改善作用が正しいため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- オウゴンおよびカイカクはいずれも正しい配合目的であるため誤りです。
覚えるポイント
- カイカクは止血、オウゴンは抗炎症、塩化リゾチームは抗炎症、ビタミンEは血行促進・鬱血改善です。
間違えやすいところ
- 塩化リゾチームを組織修復成分(アラントインなど)と混同しないように整理しておきましょう。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・内用痔疾用薬)
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.15 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
点眼薬の正しい使用法と留意点
主な医薬品とその作用 · 点眼薬 / 点眼方法 / コンタクトレンズ / 防腐剤
点眼薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 点眼の際に容器の先端が眼瞼(まぶた)や睫毛(まつげ)に触れないようにする。 b 点眼後は、薬液が鼻粘膜や喉からも吸収されることを期待して、目頭を軽く押さえるとよい。 c 防腐剤が配合された点眼薬は、ソフトコンタクトレンズの装着をしたままの点眼は避けることとされている製品が多い。
解答・解説を表示
解答
3
解説
点眼薬は無菌的に調製されているため容器先端をまぶたやまつげに触れさせないようにします。点眼後に目頭を押さえるのは、涙道を通って鼻や喉へ薬液が流れ出て全身作用や苦味を生じるのを防ぐためです。
解き方
- aの記述:薬液汚染を防ぐため容器先端を目やまつげに触れさせないことは適切(正)。
- bの記述:目頭を軽く押さえる目的は薬液が鼻粘膜や喉へ流出・吸収されるのを防ぐためであり、『吸収されることを期待して』は誤り。
- cの記述:ベンザルコニウム塩化物等の防腐剤はソフトコンタクトレンズに吸着しやすいため、装着時の点眼を避ける製品が多い(正)。
- 正・誤・正となる組み合わせ「3」を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bの目頭を押さえる目的が誤っているため、不適となります。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが誤りで、記述cは防腐剤のレンズ吸着を避けるため正しいため不適です。
- 選択肢 3正解
- 記述a(正)、記述b(誤)、記述c(正)で正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは汚染防止のための正しい点眼方法であり、『誤』としているため不適です。
覚えるポイント
- 点眼後は目頭を軽く押さえて鼻涙管への流出を防ぎ、全身性の副作用や苦味を防止します。
間違えやすいところ
- 目頭を押さえる理由を『吸収を促進するため』と勘違いしないよう注意しましょう。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・点眼薬)
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.15 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
点眼薬の配合成分とその作用機序
主な医薬品とその作用 · 点眼薬 / クロモグリク酸ナトリウム / ネオスチグミンメチル硫酸塩 / スルファメトキサゾール / イプシロン-アミノカプロン酸
点眼薬に含まれる成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a クロモグリク酸ナトリウムは、アレルギー性の結膜炎に対して無効である。 b メチル硫酸ネオスチグミンは、アセチルコリンの働きを抑える作用を示し、目の調節機能を改善する効果を目的として用いられる。 c スルファメトキサゾールは、結膜を通っている血管を収縮させて目の充血を除去することを目的として用いられる。 d イプシロン-アミノカプロン酸は、結膜や角膜の乾燥を防ぐことを目的として用いられる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
点眼薬成分の作用:クロモグリク酸ナトリウムは抗アレルギー成分、メチル硫酸ネオスチグミンはコリンエステラーゼ阻害によりアセチルコリンの働きを高める成分、スルファメトキサゾールは抗菌成分、イプシロン-アミノカプロン酸は抗炎症成分です。
解き方
- a:クロモグリク酸ナトリウムは花粉等によるアレルギー性結膜炎に有効であるため誤り。
- b:メチル硫酸ネオスチグミンはコリンエステラーゼを阻害してアセチルコリンの働きを高めるため誤り。
- c:スルファメトキサゾールは細菌感染に対する抗菌(サルファ剤)成分であり、充血除去作用ではないため誤り。
- d:イプシロン-アミノカプロン酸は抗炎症(抗プラスミン)作用を目的として配合されるため誤り。
- すべて誤り(誤・誤・誤・誤)である「5」を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aおよびbはいずれも記述が誤りであるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- a、c、dはいずれも記述が誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- bおよびcはいずれも記述が誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- bおよびdはいずれも記述が誤りであるため不適です。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dのすべての記述が誤りであり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- ネオスチグミンはアセチルコリンの分解を抑えて働きを高める(目の調節改善)、スルファメトキサゾールは抗菌、イプシロン-アミノカプロン酸は抗炎症です。
間違えやすいところ
- すべての記述が『誤』となる組み合わせに不安を感じず、各成分の正しい薬効を正確に照合しましょう。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用・点眼薬)
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.15 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
殺菌消毒薬成分の特徴
主な医薬品とその作用 · 外用殺菌消毒薬 / ポビドンヨード / アクリノール / エタノール
殺菌消毒薬及びその配合成分に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
ヨウ素系殺菌消毒成分(ポビドンヨードやヨードチンキなど)は、遊離したヨウ素が殺菌作用を示しますが、アルカリ性条件下ではヨウ素の解離状態が変化し殺菌効果が著しく低下します。一方、石鹸は通常弱アルカリ性を示すため、併用時は石鹸分を十分に洗い流してから適用する必要があります。
解き方
- 各選択肢に記載された成分(アクリノール、ヨウ素系、ヨードチンキ、エタノール)の作用特性および使用上の注意点を確認する。
- 選択肢2において、ヨウ素の殺菌力が低下する条件が「酸性」となっている点に注目し、正しくは「アルカリ性」であることを確認して誤りであると判断する。
- 選択肢 1不正解
- アクリノールは黄色のアクリジン色素系殺菌成分であり、連鎖球菌やブドウ球菌等の化膿菌に対して有効ですが、真菌やウイルスには効果がありません。
- 選択肢 2正解
- ヨウ素の殺菌力は「アルカリ性」になると低下するため、石鹸(アルカリ性)と併用する場合は石鹸分をよく洗い流す必要があります。
- 選択肢 3不正解
- ヨードチンキは強い刺激性や組織傷害性を持つため、化膿している部位に使用すると組織を傷めかえって症状を悪化させるおそれがあります。
- 選択肢 4不正解
- 消毒用エタノールは脱水性・刺激性があるため、脱脂綿等に浸して患部に長時間貼付すると皮膚組織を傷める危険があり避けるべきとされています。
覚えるポイント
- ヨウ素系殺菌成分はアルカリ性で殺菌力が低下するため、石鹸分を洗い流してから使う。
間違えやすいところ
- 酸性で低下すると混同しやすいですが、石鹸がアルカリ性であることと結びつけて「アルカリ性で低下」と覚えます。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用 - 皮膚などに用いる薬)の記載に基づく。
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
みずむし・たむし用薬の剤形と成分
主な医薬品とその作用 · 抗真菌薬 / 剤形選択 / ウンデシレン酸 / ピロールニトリン
みずむし・たむし用薬及びその配合成分に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
みずむし・たむし用薬の剤形選択では、患部の皮膚状態(乾燥しているか、湿潤・ただれているか)が極めて重要です。液剤はアルコール等を含み浸透性が高いものの刺激が強いため、乾燥した患部に適し、びらんやじゅくじゅくした湿潤部位・亀裂部位には刺激の少ない軟膏が適しています。
解き方
- 患部の性状に応じた外用剤(液剤・クリーム・軟膏)の適応基準を確認する。
- 選択肢1の「じゅくじゅくした湿潤患部には液剤が適している」という記述が、外用剤の基本原則と正反対であることを識別し、誤りと判断する。
- 選択肢 1正解
- 液剤は刺激が強いため、じゅくじゅくと湿潤している患部には適さず、刺激が最も少ない軟膏などが適しています。
- 選択肢 2不正解
- 塩酸アモロルフィン等のモルホリン系抗真菌成分は、細胞膜成分(エルゴステロール)の生合成を阻害して増殖を抑制します。
- 選択肢 3不正解
- ウンデシレン酸は患部を酸性に保つこと等により、皮膚糸状菌(白癬菌)の発育を抑制する作用を示します。
- 選択肢 4不正解
- ピロールニトリンは、菌の呼吸系酵素やエネルギー代謝を阻害することによって皮膚糸状菌の増殖を抑えます。
覚えるポイント
- みずむし薬の剤形:じゅくじゅく湿潤には軟膏、カサカサ乾燥には液剤。
間違えやすいところ
- じゅくじゅくしているから乾燥させようと液剤を使ってしまいがちですが、強い刺激となるため禁忌的です。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用 - みずむし・たむし用薬)の記載に基づく。
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
歯槽膿漏外用薬の配合成分と目的
主な医薬品とその作用 · 歯槽膿漏用薬 / 殺菌消毒成分 / 抗炎症成分 / 止血成分 / 組織修復成分
歯槽膿漏に用いられる外用薬に含まれる成分と、その主な配合目的に関する次の記述a〜dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 塩化セチルピリジニウム ― 殺菌消毒 b グリチルリチン酸二カリウム ― 抗炎症 c カルバゾクロム ― 止血 d アラントイン ― 組織修復
解答・解説を表示
解答
1
解説
歯槽膿漏用外用薬(歯肉炎・歯槽膿漏薬)には、歯周病原因菌を抑える殺菌消毒成分(塩化セチルピリジニウム等)、歯肉の炎症を鎮める抗炎症成分(グリチルリチン酸二カリウム等)、出血を抑える止血成分(カルバゾクロム等)、創傷治癒を促す組織修復成分(アラントイン等)が組み合わせて配合されます。
解き方
- 記述a〜dの成分名と配合目的を順に照合する。
- a:塩化セチルピリジニウムは殺菌消毒成分で「正」。
- b:グリチルリチン酸二カリウムは抗炎症成分で「正」。
- c:カルバゾクロムは毛細血管抵抗性を高める止血成分で「正」。
- d:アラントインは肉芽形成を促す組織修復成分で「正」。
- 全て「正」である組み合わせ「1」を選択する。
- 選択肢 1正解
- a、b、c、dの記述はすべて正しいため、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 2不正解
- カルバゾクロムは止血成分、アラントインは組織修復成分であり、c・dを誤りとするため不適です。
- 選択肢 3不正解
- グリチルリチン酸二カリウムは抗炎症成分、カルバゾクロムは止血成分であり、b・cを誤りとするため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 塩化セチルピリジニウムは第四級アンモニウム塩系の殺菌消毒成分であり、aを誤りとするため不適です。
- 選択肢 5不正解
- a、b、dの対応も正しいため、この正誤判定は不適です。
覚えるポイント
- カルバゾクロム=止血、アラントイン=組織修復、塩化セチルピリジニウム=殺菌消毒。
間違えやすいところ
- 止血成分(カルバゾクロム)と組織修復成分(アラントイン)の作用を取り違えないように注意します。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用 - 歯痛・歯槽膿漏薬)の記載に基づく。
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
漢方処方製剤の鑑別(茵蔯蒿湯)
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 茵蔯蒿湯 / 皮膚用薬 / 適応症・体質
次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものを1つ選びなさい。 「口渇があり、尿量が少なく、便秘する人における、蕁麻疹、口内炎に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人では、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。」
解答・解説を表示
解答
3
解説
茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)は、体力中等度以上で、口渇があり、尿量が少なく、便秘するものの蕁麻疹、食疸、湿疹・皮膚炎、口内炎等に適します。ダイオウ(大黄)を含む瀉下作用のある処方であるため、体の虚弱な人や胃腸が弱く下痢しやすい人には激しい腹痛や下痢を招くため不向きとされます。
解き方
- 問題文のキーワードである「体力中等度以上(体力が充実等)」「口渇」「尿量減少」「便秘」「蕁麻疹、口内炎」「虚弱者・下痢しやすい人には不向き」を抽出する。
- 蕁麻疹・口内炎に適応があり、構成生薬にダイオウを含み便秘と口渇・尿量減少を目標とする漢方処方製剤として「茵蔯蒿湯」を特定する。
- 選択肢 1不正解
- 防風通聖散は、体力充実して腹部に皮下脂肪が多く便秘がちなものの高血圧や肥満に伴う動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘等に適します。
- 選択肢 2不正解
- 黄連解毒湯は、体力中等度以上でのぼせぎみで顔面紅潮し、精神不安、みぞおちのつかえなどがあるものの鼻出血、不眠症、胃炎、口内炎等に適しますが、便秘・口渇・尿量減少を主徴とする蕁麻疹の記述とは異なります。
- 選択肢 3正解
- 問題文の通り、口渇があり尿量が少なく便秘する人の蕁麻疹や口内炎等に適し、虚弱者や下痢しやすい人には不向きとされるのは茵蔯蒿湯です。
- 選択肢 4不正解
- 大柴胡湯は、体力充実して脇腹からみぞおちにかけて苦しく、便秘の傾向があるものの胃炎、常習便秘、高血圧や肥満に伴う肩こり・頭痛等に適します。
覚えるポイント
- 茵蔯蒿湯=口渇、尿量減少、便秘+蕁麻疹・口内炎(ダイオウ含有)。
間違えやすいところ
- 黄連解毒湯も口内炎・皮膚炎に用いられますが、茵蔯蒿湯はダイオウを含み「尿量減少・便秘」「蕁麻疹」が顕著な特徴です。
出題の前提:手引き(主な医薬品とその作用 - 皮膚などに用いる薬・漢方処方製剤)の記載に基づく。
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.17 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
添付文書の標識的マーク
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書 / 標識的マーク
一般用医薬品の添付文書に用いられる次の標識的マーク(a:三角に感嘆符、b:人が相談している図案、c:丸に斜め十字(バツ))と、それが付される項目の正しい組み合わせを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
3
解説
添付文書では、使用者が重要事項を速やかに認識して適正使用を図れるよう、各記載項目の見出しに統一された標識的マーク(アイコン)が付されています。
解き方
- マークa(警告を表す三角の中に感嘆符)は「使用上の注意」の大見出しに対応することを確認します。
- マークb(専門家と相談する人物の図案)は「相談すること」に対応することを確認します。
- マークc(禁止を表す丸印に斜めクロス)は「してはいけないこと」に対応することを確認し、正しい組み合わせ(3)を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aが「してはいけないこと」、bが「使用上の注意」、cが「相談すること」となっており誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが「してはいけないこと」、cが「使用上の注意」となっており誤りです。
- 選択肢 3正解
- aは「使用上の注意」、bは「相談すること」、cは「してはいけないこと」のマークであり正しいです。
- 選択肢 4不正解
- bが「してはいけないこと」、cが「相談すること」となっており誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが「相談すること」、bが「使用上の注意」となっており誤りです。
覚えるポイント
- 三角感嘆符=使用上の注意、対話マーク=相談すること、丸にバツ=してはいけないこと
間違えやすいところ
- 「してはいけないこと」と「使用上の注意」のマークを取り違えやすいので注意が必要です。
出題の前提:薬事法および一般用医薬品添付文書の記載要領に基づき、定められた標識的マークの理解を問う問題。
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.18 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の添付文書の一般的注意事項
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書の記載事項 / 使用上の注意
一般用医薬品の添付文書に関する記述a、b、cの正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。 a 小児に使用される医薬品において、その医薬品の配合成分に基づく一般的な注意事項のうち、「服用後、乗物または機械類の運転操作をしないこと」など、小児では通常当てはまらない内容は記載されていない。 b 「してはいけないこと」の項に「長期連用しないこと」と記載されている場合であっても、症状が改善しない時は、使用し続けることが重要である。 c 「相談すること」の項に「妊婦または妊娠していると思われる人」と記載されている医薬品は、ヒトにおける具体的な悪影響が判明しているものに限定されている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品の添付文書は安全性確保のために画一的かつ網羅的に重要情報が記載され、年齢特有の状況や明確な悪影響の有無のみに限定されず、潜在的リスクも含めて注意喚起がなされます。
解き方
- 記述aを判定:小児用製剤であっても成分由来の注意事項(運転操作の回避等)は記載されるため誤りです。
- 記述bを判定:長期連用禁止の医薬品で症状が改善しない場合は、漫然と使用を続けず中止して受診・相談すべきであるため誤りです。
- 記述cを判定:妊婦への注意喚起は動物実験での報告や安全性未確立のものも含まれるため誤りです。
- すべて「誤」となっている選択肢4を正解とします。
- 選択肢 1不正解
- aおよびbはいずれも記述が誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcはいずれも記述が誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- bおよびcはいずれも記述が誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4正解
- a、b、cの記述はいずれも誤りであり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 小児用薬でも成分特有の注意事項は省略されない
- 長期連用禁止で改善しない場合は使用を中止する
間違えやすいところ
- 「相談すること」の妊婦の項目を、ヒトでの催奇形性が立証されたものだけと限定して解釈しないように注意します。
出題の前提:添付文書の記載要領および安全対策指針に基づく判断。
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.18 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
添付文書の「してはいけないこと」等の記載
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書 / してはいけないこと / 副作用
一般用医薬品の添付文書に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 重篤な副作用として、皮膚粘膜眼症候群(SJS)、中毒性表皮壊死症(TEN)、喘息が掲げられている医薬品では、「1年以内に本剤によるアレルギー症状を起こしたことがある人は使用(服用)しないこと」と記載されている。 b 小児が使用した場合に特異的な有害作用のおそれがある成分を含有する医薬品では、通常、「次の人は使用(服用)しないこと」の項に「15歳未満の小児」等として記載されている。 c 摂取されたアルコールによって医薬品の作用の増強が予測される場合には、「服用時は飲酒しないこと」と記載することとなっているが、現在のところ記載されている製品はない。 d 眠気や異常なまぶしさが引き起こされる医薬品については、その症状の内容とともに「服用後、乗物または機械類の運転操作をしないこと」等の注意事項が記載されている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
添付文書の「してはいけないこと」には、ショック等の既往歴や小児禁忌、服用後の運転操作制限、飲酒の禁止など、回避すべき事項が具体的に明記されています。
解き方
- 記述aを判定:過去にアレルギーを起こした人に対する制限に「1年以内」といった期限はなく、過去に一度でも起こしたことがある人は禁忌となるため誤りです。
- 記述bを判定:小児への特異的有害作用がある場合は「次の人は使用しないこと」に「15歳未満の小児」等と記載されるため正しいです。
- 記述cを判定:催眠鎮静薬やかぜ薬など多数の一般用医薬品に「服用時は飲酒しないこと」と実際に記載されているため誤りです。
- 記述dを判定:眠気やまぶしさを生じる薬では、運転操作等の回避が記載されるため正しいです。
- 正しい記述はbとdの組み合わせ(4)です。
- 選択肢 1不正解
- aとcはともに誤った記述です。
- 選択肢 2不正解
- dは正しいですが、aは「1年以内」という期間制限が誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しいですが、cは実際に多数の製品に記載されているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- bおよびdの記述はともに正しく、適切な組み合わせです。
覚えるポイント
- 過去のアレルギー歴による禁忌に年数制限はない
- 飲酒制限は実際のかぜ薬等に広く記載されている
間違えやすいところ
- 過去のアレルギー症状の既往に「1年以内」などの期間制限を設けていると勘違いしないようにします。
出題の前提:一般用医薬品添付文書の記載要領(厚生労働省通知)。
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.19 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
添付文書の「相談すること」等の記載
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書 / 相談すること / 授乳中の人
一般用医薬品の添付文書に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 摂取した医薬品の成分の一部が乳汁中に移行することが知られているが、「してはいけないこと」の項で「授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること」として記載するほどではない場合に、「相談すること」の項に「授乳中の人」と記載されている。 b 「相談すること」の項に記載される「薬によりアレルギー症状を起こしたことのある人」には、他の医薬品でアレルギーの既往歴があっても、その医薬品によりアレルギー症状を起こしたことがない人は該当しない。 c 「次の診断を受けた人」の項には、現に医師の治療を受けているか否かによらず、その医薬品が使用されると状態の悪化や副作用を招きやすい基礎疾患が示されている。 d 医療機関で治療を受けている人が、治療のために処方された医薬品の使用を自己判断で控えることができるように、「本剤を使用(服用)している間は、次の医薬品を使用(服用)しないこと」の項に「医療機関で処方された医薬品」として記載されている。
解答・解説を表示
解答
2
解説
添付文書の「相談すること」は、副作用のリスクを高める素因(アレルギー体質、基礎疾患、妊娠・授乳等)を持つ人に対して使用前の事前相談を促す規定です。
解き方
- 記述aを判定:乳汁移行が知られるが授乳中断まで求めないレベルでは「相談すること」に記載されるため正しいです。
- 記述bを判定:過去に他の医薬品でアレルギーを起こした人もアレルギー体質として該当するため誤りです。
- 記述cを判定:通院の有無にかかわらず、症状悪化や副作用のおそれがある基礎疾患が示されているため正しいです。
- 記述dを判定:処方薬の服薬を自己判断で中止させるような記載は添付文書になされないため誤りです。
- 正しい組み合わせ(a、c)である2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aは正しいですが、bは他の薬でのアレルギー歴も該当するため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aおよびcはいずれも正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- bおよびdはともに誤った記述です。
- 選択肢 4不正解
- cは正しいですが、dは処方薬を自己判断で中止させる意図の記載はないため誤りです。
覚えるポイント
- 他の医薬品でのアレルギー既往歴も「薬によりアレルギー症状を起こしたことがある人」に該当する
間違えやすいところ
- 一般用医薬品の都合で処方薬の服薬を自己判断で中止してよいとする誤った解釈に注意します。
出題の前提:一般用医薬品添付文書の記載要領。
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.19 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の添付文書の記載項目
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書の記載事項 / 効能又は効果 / 用法及び用量
一般用医薬品の添付文書に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用医薬品の添付文書には薬事法で義務づけられた必須記載事項と、適正使用のために必要に応じて任意に記載される推奨項目(養生法等)があります。
解き方
- 選択肢1を検討:「病気の予防・症状の改善につながる事項」は養生法等の情報であり、記載が必須とされているわけではないため誤り(これが正解)です。
- 選択肢2を検討:「効能又は効果」は購入者が判断できる平易な表現で示され、「適応症」と書かれることもあるため正しいです。
- 選択肢3を検討:「用法及び用量」には年齢区分、1回量、服用回数などが明確に記載されるため正しいです。
- 選択肢4を検討:「消費者相談窓口」には担当窓口部門名や電話番号等が記載されるため正しいです。
- 選択肢 1正解
- 必須記載事項ではなく、必要に応じて記載される項目であるため記述は誤っており、正解となります。
- 選択肢 2不正解
- 一般生活者が判断できる症状や用途が記載されるため正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 年齢区分や1回用量、服用回数等の用法用量が記載されるため正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 製造販売元の相談窓口部門の名称や電話番号等が記載されるため正しい記述です。
覚えるポイント
- 養生法(病気の予防・改善につながる事項)は任意・必要に応じて記載される項目
間違えやすいところ
- 生活上のアドバイスや養生法が法的必須記載事項であると誤解しないようにします。
出題の前提:薬事法第52条および医薬品等適正使用情報提供指針に基づく。
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.19 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品医療機器情報提供ホームページ(PMDA)
医薬品の適正使用と安全対策 · 情報提供 / PMDA / 医薬品・医療機器等安全性情報
独立行政法人医薬品医療機器総合機構の「医薬品医療機器情報提供ホームページ」に関する記述a、b、c、dの正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。 a 「緊急安全性情報」や厚生労働省が毎月発行している「医薬品・医療機器等安全性情報」は掲載されていない。 b 医療用医薬品の添付文書情報は掲載されているが、一般用医薬品の添付文書情報は掲載されていない。 c 医薬品・医療機器の安全性に関する情報が発出されたときに、当該ホームページへの掲載と同時に、その情報を電子メールにより配信するサービスを行っており、登録販売者は配信登録をすることができる。 d 当該ホームページは、医療機関や薬局または医薬品の販売業に従事する専門家のみが閲覧することができる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
PMDAの情報提供ホームページは、専門家だけでなく一般の生活者にも広く公開されており、医療用・一般用双方の添付文書や緊急安全性情報、メール配信サービス(メディナビ)などを提供しています。
解き方
- 記述aを判定:緊急安全性情報や安全性情報等も速やかに掲載されているため誤りです。
- 記述bを判定:医療用医薬品だけでなく一般用医薬品の添付文書情報も掲載されているため誤りです。
- 記述cを判定:メディナビ等を通じて誰でも(登録販売者を含む)メール配信登録が可能なため正しいです。
- 記述dを判定:誰でも自由に閲覧可能なウェブサイトであり、専門家に限定されていないため誤りです。
- 組み合わせは「誤・誤・正・誤」となり、選択肢5が正解です。
- 選択肢 1不正解
- a、b、dの記述が誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- a、b、dの記述が誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aおよびdが誤りで、cが正しいため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- bが誤りで、cが正しいため不適切です。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが誤であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- PMDAホームページは一般生活者も閲覧可能
- 一般用医薬品の添付文書も掲載されている
間違えやすいところ
- 医療関係者専用の閉鎖サイトであると勘違いしないようにします。
出題の前提:医薬品医療機器情報提供ホームページの運用および安全性情報伝達体制。
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.20 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
緑内障に関する使用上の注意(相談すること)
医薬品の適正使用と安全対策 · 緑内障 / 抗コリン作用 / 相談すること
次の成分のうち、その成分が含まれることによって緑内障を悪化させるおそれがあるため、添付文書において「次の診断を受けた人:緑内障」として事前に相談するよう記載されているものの正しい組み合わせを1つ選べ。 a ケイ酸アルミン酸マグネシウム b クエン酸ペントキシベリン c テシットデシチン d 塩酸ジフェニドール
解答・解説を表示
解答
4
解説
抗コリン作用を持つ成分は、眼圧を上昇させる作用があるため、閉塞隅角緑内障などの症状を悪化させるおそれがあり、使用前に相談することとされています。
解き方
- 成分a(ケイ酸アルミン酸マグネシウム)は制酸成分であり、透析患者等への注意はありますが緑内障の注意はありません。
- 成分b(クエン酸ペントキシベリン)は中枢性鎮咳成分ですが抗コリン作用を併せ持つため、緑内障の相談が必要です。
- 成分c(テシットデシチン)は局所麻酔成分であり、眼圧上昇の注意はありません。
- 成分d(塩酸ジフェニドール)は抗めまい成分で抗コリン作用を有するため、緑内障の相談が必要です。
- したがって、bとdの組み合わせ(4)が正解です。
- 選択肢 1不正解
- aおよびcはいずれも緑内障による相談事項には該当しません。
- 選択肢 2不正解
- dは該当しますが、aは制酸成分であり緑内障の相談事項には該当しません。
- 選択肢 3不正解
- bは該当しますが、cは局所麻酔成分であり緑内障の相談事項には該当しません。
- 選択肢 4正解
- bのクエン酸ペントキシベリンとdの塩酸ジフェニドールは抗コリン作用を示すため適切です。
覚えるポイント
- ペントキシベリンやジフェニドールは抗コリン作用を持つため緑内障で注意
間違えやすいところ
- ペントキシベリンを単なる鎮咳成分として見落とし、抗コリン作用を持つ点に気付かない誤りが多いです。
出題の前提:一般用医薬品の添付文書における使用上の注意記載要領(基礎疾患・緑内障)。
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.20 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の外箱・外装の製品表示
医薬品の適正使用と安全対策 · 製品表示 / 外箱 / アルコール含有量
一般用医薬品の製品表示に関する記述a、b、c、dの正誤の正しい組み合わせを1つ選べ。 a 医薬品によっては添付文書の形でなく、薬事法第52条の規定に基づく「用法、用量その他使用及び取扱い上の必要な注意」等の記載を、外箱に行っている場合がある。 b 副作用や事故等が起きる危険性を回避するため、1回服用量中0.1mlを超えるアルコールを含有する内服液剤(滋養強壮を目的とするもの)については、アルコールを含有する旨及びその分量が記載されている。 c 外箱等には、「使用にあたって添付文書をよく読むこと」等、添付文書の必読に関する事項が記載されている。 d 購入者によっては、購入後すぐ開封せずにそのまま保管する場合や持ち歩く場合があるため、添付文書を見なくても適切な保管がなされるよう、その容器や包装にも、保管に関する注意事項が記載されている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用医薬品の容器や外箱などの直接の被包等には、購入者が添付文書を取り出さなくても安全に保管・取扱いができ、必要事項を認識できるよう法令上の重要表示が義務づけられています。
解き方
- 記述aを判定:表示指定医薬品など外箱への直接記載で添付文書を省略できるものがあるため正しいです。
- 記述bを判定:1回服用量中0.1mlを超えるアルコールを含む内服液剤には、アルコール含有の旨およびその分量記載が義務づけられているため正しいです。
- 記述cを判定:外箱には使用前に添付文書を必読する旨が記載されているため正しいです。
- 記述dを判定:未開封での保管等に配慮し、外箱・容器自体にも保管上の注意が記載されているため正しいです。
- すべて正しい組み合わせである1を選択します。
- 選択肢 1正解
- a、b、c、dの記述はいずれも正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- bのアルコール0.1ml超に関する記述は正しいため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- cの添付文書の必読に関する記述は正しいため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- dの容器・包装への保管注意事項の記載は正しいため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aの外箱への記載による添付文書代替の記述は正しいため不適切です。
覚えるポイント
- 内服液剤のアルコール表示基準は1回量中0.1ml超
- 外箱への直接記載で添付文書を代用できる場合がある
間違えやすいところ
- アルコールの表示基準値(0.1ml)の数値を誤って覚えないよう注意します。
出題の前提:薬事法第52条および一般用医薬品の表示に関する規定。
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.21 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
添付文書の保管及び取扱い上の注意における関係法令
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書 / 保管及び取扱い上の注意 / 消防法 / 高圧ガス保安法
一般用医薬品の添付文書に記載されている「保管及び取扱い上の注意」に関する記述について、( a )及び( b )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを選びなさい。 「可燃性ガスを噴射剤としているエアゾール製品や消毒用アルコール等、危険物に該当する製品における( a )に基づく注意事項や、エアゾール製品に対する( b )に基づく注意事項については、それぞれ法律上、その容器への表示が義務づけられているが、添付文書において「保管及び取扱い上の注意」としても記載されている。」
解答・解説を表示
解答
1
解説
引火性や高圧噴射の危険を伴う医薬品は、薬事法(現薬機法)だけでなく、危険物を規制する消防法や高圧ガスを規制する高圧ガス保安法に基づく表示義務が課されています。
解き方
- 消毒用アルコールなどの危険物に該当する製品を規制する法律が消防法であることを確認します。
- 可燃性ガス等の高圧ガスを噴射剤とするエアゾール製品を規制する法律が高圧ガス保安法であることを確認します。
- aに消防法、bに高圧ガス保安法が入る組み合わせ(選択肢1)を選択します。
- 選択肢 1正解
- aが消防法、bが高圧ガス保安法であり、文脈および各法令の適用範囲と合致するため正しいです。
- 選択肢 2不正解
- aが毒物及び劇物取締法となっており誤りです。消毒用アルコール等の引火性危険物は消防法が根拠となります。
- 選択肢 3不正解
- aが毒物及び劇物取締法、bが消防法となっており、どちらの組み合わせも誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aが高圧ガス保安法、bが毒物及び劇物取締法となっており、適用される法律の対象が逆または異なっており誤りです。
覚えるポイント
- 危険物該当製品は消防法、エアゾール製品は高圧ガス保安法に基づく注意表示が義務づけられています。
間違えやすいところ
- 毒物及び劇物取締法と消防法の規制対象を混同しないように注意しましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成23年当時・薬事法表記)に準拠。
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.21 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の適正な保管及び取扱い方法
医薬品の適正使用と安全対策 · 保管及び取扱い上の注意 / 剤形別の保管 / 品質保持
一般用医薬品の「保管及び取扱い上の注意」に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 錠剤、カプセル剤、散剤では、取り出したときに室温との急な温度差で湿気を帯びるおそれがあるため、冷蔵庫内に保管することは不適当である。 b シロップ剤は他の剤形と比較して変質しやすいため、開封後は冷凍庫内で凍結させることが望ましい。 c 眼科用薬は、他の人と共用しないこととされている。 d 瓶入りの医薬品を旅行に持っていく際には、必要最小限の量を他の容器に入れ替えて携帯することが望ましい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品の品質劣化や誤用事故を防ぐため、原則として密栓して直射日光の当たらない涼しい場所で原容器のまま保管し、共用や不適切な移し替えを避ける必要があります。
解き方
- 記述aについて、錠剤や散剤等の冷蔵庫保管は結露による吸湿リスクがあるため不適当であると判断します(正)。
- 記述bについて、シロップ剤を凍結させると変質や容器破損のおそれがあるため誤りと判断します(誤)。
- 記述cについて、点眼薬の共用は感染症の伝播につながるため禁止されていることを確認します(正)。
- 記述dについて、医薬品を別の容器に移し替えることは誤用や変質を招くため避けるべきであると判断します(誤)。
- 正・誤・正・誤の組み合わせである選択肢3を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bのシロップ剤凍結保管および記述dの容器移し替え携帯が正しいとされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが誤り、記述dが正しいと判定されているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤り、記述bが正しいと判定されているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが誤りと判定されているため誤りです。
覚えるポイント
- 医薬品の別容器への移し替えは誤用や品質劣化の原因となるため厳禁です。
間違えやすいところ
- シロップ剤は開封後に冷蔵庫保管が推奨される場合がありますが、冷凍庫での凍結保管は厳禁です。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成23年当時)に準拠。
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
外用鎮痛消炎薬の紫外線曝露に関する注意成分
医薬品の適正使用と安全対策 · ケトプロフェン / 光線過敏症 / 添付文書の注意記載
次の記述にあてはまる医薬品成分を選びなさい。 「この成分を含有する外用鎮痛消炎薬の添付文書には、『本剤の使用中は、天候にかかわらず、戸外活動を避けるとともに、日常の外出時も本剤の塗布部を衣服、サポーター等で覆い、紫外線に当てないこと。なお、塗布後も当分の間、同様の注意をすること』と記載することとされている。」
解答・解説を表示
解答
2
解説
ケトプロフェンは強い光線過敏症を引き起こすリスクがあるため、使用中および使用後一定期間は紫外線に直接当たらないよう衣服等で患部を遮光する厳格な管理が求められます。
解き方
- 問題文に記載された「天候にかかわらず紫外線を遮光し、使用後も当面の間同様の注意を要する」成分の特徴を確認します。
- この光線過敏症に対する特別な注意が義務づけられている成分はケトプロフェンであると特定します。
- 該当する選択肢2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- フェルビナクは非ステロイド性抗炎症成分ですが、問題文のような重篤な光線過敏症に関する特有の警告文は課されていません。
- 選択肢 2正解
- ケトプロフェンは紫外線曝露による重篤な光線過敏症を予防するため、戸外活動の制限や遮光が義務づけられており適切です。
- 選択肢 3不正解
- カンフルは冷感刺激成分であり、光線過敏症による紫外線遮光の注意記載は該当しません。
- 選択肢 4不正解
- インドメタシンは非ステロイド性抗炎症成分ですが、問題文の特有の紫外線遮光に関する記載は該当しません。
覚えるポイント
- ケトプロフェン貼付剤・外用剤では、使用中および使用後も一定期間紫外線遮光が必須です。
間違えやすいところ
- フェルビナクやインドメタシンと混同しやすいですが、重篤な光線過敏症の特有指示があるのはケトプロフェンです。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成23年当時)に準拠。
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
塩酸プソイドエフェドリンの禁忌事項
医薬品の適正使用と安全対策 · 塩酸プソイドエフェドリン / してはいけないこと / 基礎疾患 / 交感神経刺激成分
塩酸プソイドエフェドリンを主な成分とする一般用医薬品の使用上の注意に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 交感神経刺激作用により、尿の貯留・尿閉を生じるおそれがあるため、「前立腺肥大による排尿困難」の症状がある人は、使用(服用)しないこと。 b 徐脈又は頻脈を引き起こし、心臓病の症状を悪化させるおそれがあるため、「心臓病」の診断を受けた人は、使用(服用)しないこと。 c 交感神経興奮作用により血圧を上昇させ、高血圧を悪化させるおそれがあるため、「高血圧」の診断を受けた人は、使用(服用)しないこと。 d 胃液の分泌が亢進し、胃潰瘍の症状を悪化させるおそれがあるため、「胃潰瘍」の診断を受けた人は、使用(服用)しないこと。
解答・解説を表示
解答
2
解説
塩酸プソイドエフェドリンはアドレナリン作動成分であり、交感神経を刺激して血管収縮や血圧上昇、心機能亢進、膀胱括約筋収縮等を起こすため、高血圧、心臓病、前立腺肥大等のある人では使用禁忌とされています。
解き方
- 記述aについて、交感神経刺激により膀胱括約筋が収縮し排尿困難を悪化させるため「してはいけないこと」に該当することを確認します(正)。
- 記述bについて、心拍数増加や頻脈等の不整脈を引き起こし心臓病を悪化させるため「してはいけないこと」に該当することを確認します(正)。
- 記述cについて、末梢血管収縮による血圧上昇をもたらすため「してはいけないこと」に該当することを確認します(正)。
- 記述dについて、胃潰瘍の悪化はプソイドエフェドリンの禁忌事項ではないため誤りと判断します(誤)。
- 正・正・正・誤の組み合わせである選択肢2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤り、記述dが正しいと判定されているため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述b及びcが誤りと判定されているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤り、記述dが正しいと判定されているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述a、b、cが誤りと判定されているため誤りです。
覚えるポイント
- 塩酸プソイドエフェドリンは、前立腺肥大による排尿困難、心臓病、高血圧、甲状腺機能障害等で「使用しないこと」とされています。
間違えやすいところ
- 胃潰瘍の悪化を理由に使用を避けるのは主に解熱鎮痛成分(NSAIDs等)であり、交感神経刺激成分ではありません。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成23年当時)に準拠。
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
連用に関する注意と副作用理由の組み合わせ
医薬品の適正使用と安全対策 · 長期連用を避けること / スクラルファート / ピロキシカム / 芍薬甘草湯 / 鼻炎用点鼻薬
連用に関する注意が必要な一般用医薬品とその理由の組み合わせのうち、誤っているものはどれか。 1 スクラルファートを含む胃腸薬 ― アルミニウム脳症及びアルミニウム骨症を生じるおそれがある。 2 ピロキシカムを含む外用鎮痛消炎薬 ― 偽アルドステロン症を生じるおそれがある。 3 芍薬甘草湯 ― 鬱血性心不全、心室頻拍の副作用が現れることがある。 4 鼻炎用点鼻薬 ― 二次充血、鼻づまりを生じるおそれがある。
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解答
2
解説
一般用医薬品の連用禁止規定には成分ごとの明確な理由が存在します。偽アルドステロン症は甘草(グリチルリチン酸)に起因する副作用であり、非ステロイド性抗炎症成分のピロキシカムとは無関係です。
解き方
- 各選択肢の一般用医薬品と理由の対応関係を確認します。
- スクラルファート(アルミニウム含有)はアルミニウム脳症・骨症のリスクから連用を避けるため選択肢1は正しいです。
- 芍薬甘草湯は甘草を多量に含み心不全や不整脈の副作用リスクがあるため選択肢3は正しいです。
- 鼻炎用点鼻薬(アドレナリン作動成分)は二次充血・肥厚性鼻炎を防ぐため連用を避けるため選択肢4は正しいです。
- ピロキシカムの理由に偽アルドステロン症が挙げられている選択肢2を誤り(正答)と特定します。
- 選択肢 1不正解
- アルミニウムを含むスクラルファートを長期連用するとアルミニウム脳症や骨症を引き起こすおそれがあるため正しい記述です。
- 選択肢 2正解
- 偽アルドステロン症はカンゾウ(甘草)やグリチルリチン酸の連用によるものであり、ピロキシカムの連用注意理由ではないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 芍薬甘草湯は甘草を多く含み、連用により鬱血性心不全や心室頻拍を起こすおそれがあるため正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 血管収縮成分を含む鼻炎用点鼻薬の長期連用は反応低下や二次充血を招くため正しい記述です。
覚えるポイント
- 偽アルドステロン症を生じるおそれがあるのは甘草(グリチルリチン酸)を含む製剤です。
間違えやすいところ
- ピロキシカム外用剤の連続使用制限(2週間を超えて使用しない)の理由は重篤な皮膚過敏症状等の防止です。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成23年当時)に準拠。
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.23 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の安全対策の歴史と制度
医薬品の適正使用と安全対策 · サリドマイド薬害 / 安全性情報報告制度 / 薬事法第77条の3 / 生物由来製品
医薬品の安全対策に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 1961年に起こったサリドマイド薬害事件を契機として、医薬品の安全性に関する問題を世界共通のものとして取り上げる気運が高まり、各国自らが医薬品の副作用情報を収集、評価する体制(WHO(世界保健機関)国際医薬品モニタリング制度)を確立することにつながった。 b 医薬品・医療機器等安全性情報報告制度は、1967年3月より、約3000の医療機関をモニター施設に指定して、承認後の使用成績等を製造販売元の製薬企業が集積し、厚生省(当時)へ提出する制度(再審査制度)としてスタートした。 c 登録販売者は、薬事法第77条の3第2項により、製薬企業等が行う情報収集に協力するよう努めなければならないこととされている。 d 血液製剤等の生物由来製品を製造販売する企業に対して、当該企業が製造販売する生物由来製品の安全性について評価し、その成果を定期的に国へ報告する制度が導入されている。
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解答
3
解説
医薬品の安全対策はサリドマイド事件等を契機に国際的・国内的に発展してきました。医療関係者(登録販売者含む)への企業への情報収集協力努力義務や生物由来製品の定期報告制度などが法的に整備されています。
解き方
- 記述aについて、サリドマイド事件を契機としてWHOの国際医薬品モニタリング制度が発足した歴史的事実を確認します(正)。
- 記述bについて、1967年に始まったのは「医薬品副作用モニター制度」であり、当初のモニター施設は約250施設(約3000施設は後の拡充期)で再審査制度ではないため誤りと判断します(誤)。
- 記述cについて、当時の薬事法第77条の3第2項で登録販売者等の医薬関係者に対する情報収集協力努力義務が規定されていることを確認します(正)。
- 記述dについて、生物由来製品に対する感染症定期報告等の制度が導入されていることを確認します(正)。
- 正・誤・正・正の組み合わせである選択肢3を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが正しく、記述c及びdが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述a及びdが誤りとされ、記述bが正しいとされているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述a及びcが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述c及びdが誤りとされているため誤りです。
覚えるポイント
- 1967年開始の制度は「医薬品副作用モニター制度」(約250施設指定)であり、再審査制度ではありません。
間違えやすいところ
- 医薬品副作用モニター制度のスタート時の施設数や制度名を再審査制度と混同しないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成23年当時・薬事法表記)に準拠。
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.23 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
薬事法に基づく副作用等報告制度
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品副作用等報告 / 報告先(厚生労働大臣) / 過量使用・誤用 / 医薬部外品・化粧品
薬事法第77条の4の2第2項の規定に基づく医薬品の副作用等報告に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 医薬関係者は、医薬品の副作用等によるものと疑われる健康被害の発生を知った場合において、保健衛生上の危害の発生又は拡大を防止するため必要があると認めるときは、その旨を都道府県知事に報告しなければならない。 b 報告作成にあたっては、副作用の症状がその医薬品の適応症状と見分けがつきにくい場合があるため、購入者等からの訴えに素直に耳を傾け、真摯な対応をする必要がある。 c 安全対策上必要があると認めるときは、医薬品の過量使用や誤用等によるものと思われる健康被害についても、報告する必要がある。 d 医薬部外品や化粧品の使用によるものと疑われる健康被害についても、自発的な報告が求められている。
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解答
4
解説
薬事法第77条の4の2第2項(現薬機法第68条の10第2項)に基づき、医薬関係者は副作用被害を知った際に厚生労働大臣へ報告します。適正使用下だけでなく過量使用や誤用、医薬部外品・化粧品等による健康被害も報告対象に含まれます。
解き方
- 記述aについて、報告先は「都道府県知事」ではなく「厚生労働大臣」であるため誤りと判断します(誤)。
- 記述bについて、副作用と疾患症状の鑑別のため真摯に購入者の訴えを聞き取る必要があるため正しいと判断します(正)。
- 記述cについて、過量使用や誤用による健康被害も安全対策上必要であれば報告対象となるため正しいと判断します(正)。
- 記述dについて、医薬部外品や化粧品等についても自発的な報告が求められているため正しいと判断します(正)。
- 誤・正・正・正の組み合わせである選択肢4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが正しく、記述c及びdが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが正しく、記述b及びdが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが正しく、記述bが誤りとされているため誤りです。報告先は厚生労働大臣です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述c及びdが誤りとされているため誤りです。
覚えるポイント
- 医薬品等安全性情報報告制度において、医薬関係者からの報告先は「厚生労働大臣」です。
間違えやすいところ
- 薬事関係の届出先として都道府県知事が多いことから、副作用等報告の宛先を都道府県知事と誤認しないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成23年当時・薬事法表記)に準拠。
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.24 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品副作用被害救済制度の救済給付請求に必要な書類
医薬品の適正使用と安全対策 · 救済給付の請求 / 必要書類 / 医師の診断書 / 販売証明書
医薬品副作用被害救済制度の救済給付の請求にあたって必要な書類に関する記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを選びなさい。 「一般用医薬品の使用による副作用被害への救済給付の請求にあたっては、( a )、要した医療費を証明する書類(領収書等)などのほか、その医薬品を販売等した薬局開設者、医薬品の( b )の作成した( c )等が必要となる。」
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解答
4
解説
医薬品副作用被害救済制度の給付請求では、副作用による健康被害を医学的に証明する「医師の診断書」と、医薬品を適正に入手したことを示す「薬局開設者・医薬品販売業者の作成した販売証明書」等が必須となります。
解き方
- 健康被害の客観的医学的証拠として提出する書類が( a )「医師の診断書」であることを確認します。
- 一般用医薬品を購入した相手方として( b )に「販売業者」が入ることを確認します。
- その販売店から発行される購入事実を証明する書類が( c )「販売証明書」であることを特定します。
- 「医師の診断書・販売業者・販売証明書」の組み合わせである選択肢4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aが患者の健康被害届書、bが製造販売業者となっており誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが患者の健康被害届書、cが相談受付票となっており誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bが製造販売業者、cが相談受付票となっており誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが医師の診断書、bが販売業者、cが販売証明書であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 一般用医薬品の救済請求には、医師の診断書のほか、薬局開設者や医薬品の販売業者が作成した「販売証明書」が必要です。
間違えやすいところ
- 販売証明書の発行者を「製造販売業者(メーカー)」と混同しないよう、直接販売した薬局・販売業者であることを確認しましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成23年当時)に準拠。
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.24 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品副作用被害救済制度の概要と給付要件
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品副作用被害救済制度 / 給付請求手続き / 請求期限 / 救済対象
医薬品副作用被害救済制度に関する次の記述について、正しい正誤の組み合わせを1つ選びなさい。 a 医療費や医療手当などの各種給付の請求は、請求する者の住所地の都道府県知事に対して行う。 b 医療費の給付は、副作用の原因となった医薬品を製造販売した製薬企業が直接行う。 c 障害年金、障害児養育年金及び遺族年金については、請求の期限は定められていない。 d 医薬品的な効能効果が標榜された健康食品の使用に伴う副作用については、医薬品副作用被害救済制度の対象にはならない。
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解答
5
解説
医薬品副作用被害救済制度は、適正に使用された医薬品による副作用被害に対して迅速な救済を図る公的制度であり、請求先や支給主体はすべてPMDAとなっています。給付種類ごとに請求期限が異なり、無承認無許可医薬品やいわゆる健康食品は対象外となります。
解き方
- 記述a・bについて、給付請求窓口および給付主体は都道府県知事や製薬企業ではなくPMDAであることを確認して誤りと判断します。
- 記述cについて、遺族年金には死亡から5年以内という請求期限が設定されているため誤りと判断します。
- 記述dについて、健康食品による副作用被害は制度の対象外であるため正しいと判断し、正答を「5」と特定します。
- 選択肢 1不正解
- a、b、cはいずれも誤った記述であるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- a、bは誤りで、dは正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- b、cはいずれも誤った記述であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- cは誤りで、dは正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 5正解
- a、b、cは誤り、dは正しい記述であり、適切な組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 給付の請求は都道府県知事ではなく、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)に対して行います。
- b:誤
- 給付の決定及び給付金の支給は製薬企業が直接行うのではなく、PMDAが行います。
- c:誤
- 障害年金及び障害児養育年金には請求期限の制限はありませんが、遺族年金は死亡の日から5年以内という請求期限が定められています。
- d:正
- 医薬品副作用被害救済制度の対象は適正に使用された医薬品等であり、健康食品による健康被害は救済制度の対象になりません。
覚えるポイント
- 救済給付の請求先および支給窓口はPMDA(医薬品医療機器総合機構)です。
- 医療費・医療手当は2年以内、遺族年金・遺族一時金・葬祭料は5年以内の請求期限があり、障害年金等には期限がありません。
間違えやすいところ
- 給付金を製薬企業が直接被害者に支払うと勘違いしやすいですが、PMDAを介して支給されます。
- すべての給付に期限がない、あるいはすべてに期限があると混同しないように注意が必要です。
出題の前提:長野県平成23年度登録販売者試験問題・午後問117(厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」安全対策・救済制度)
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.25 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
塩酸フェニルプロパノールアミンの安全対策
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品の安全対策 / 塩酸フェニルプロパノールアミン / 出血性脳卒中 / プソイドエフェドリンへの代替
一般用医薬品に対して行われた安全対策に関する次の記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ( a )は、鼻みず、鼻づまり等の症状の緩和を目的として、鼻炎用内服薬、鎮咳去痰薬、かぜ薬等に配合されていた。 ( a )含有医薬品については、2000 年5月、米国において、女性が( b )(日本での鼻炎用内服薬等における配合量よりも高用量)として使用した場合に、( c )の発生リスクとの関連性が高いとの報告がなされ、米国食品医薬品庁(FDA)より、米国内における( a )含有医薬品の自主的な販売中止が要請された。
解答・解説を表示
解答
3
解説
塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)は交感神経刺激作用により鼻閉を改善しますが、米国で女性が高用量の食欲抑制剤として使用した際に出血性脳卒中のリスク上昇が確認され、日本でも代替成分への切替え等の安全対策が講じられました。
解き方
- 鼻炎用内服薬に配合され、米国FDAの要請を契機に日本でも自主回収・代替が進められた成分が塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)であることを確認します。
- 米国での使用用途が「食欲抑制剤」、報告された重篤な副作用が「出血性脳卒中」であることを確認します。
- 組み合わせが「a:塩酸フェニルプロパノールアミン、b:食欲抑制剤、c:出血性脳卒中」となる選択肢3を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aは抗ヒスタミン成分、b・cも文脈と異なるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aの塩酸プソイドエフェドリンはPPAの代替成分として用いられた成分であり、bの貧血予防剤も誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが塩酸フェニルプロパノールアミン、bが食欲抑制剤、cが出血性脳卒中で正しく合致しています。
- 選択肢 4不正解
- bの避妊薬、cの間質性肺炎が誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aがマレイン酸クロルフェニラミンとなっている点が誤りです。
答えの内訳
- a:塩酸フェニルプロパノールアミン
- かつて鼻炎用内服薬等に汎用されていたアドレナリン作動成分で、安全対策によりプソイドエフェドリン等へ代替されました。
- b:食欲抑制剤
- 米国において塩酸フェニルプロパノールアミンが高用量の食欲抑制剤として使用されていました。
- c:出血性脳卒中
- 食欲抑制剤としての使用により、女性における出血性脳卒中の発生リスク増加が報告されました。
覚えるポイント
- 塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)=食欲抑制剤(米国)=出血性脳卒中のリスク=プソイドエフェドリン等へ代替。
間違えやすいところ
- 代替された側の「塩酸フェニルプロパノールアミン」と、代替先となった「塩酸プソイドエフェドリン」を逆に覚えないように注意が必要です。
出題の前提:長野県平成23年度登録販売者試験問題・午後問118(厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」主な医薬品の安全対策)
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.25 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品PLセンターの設立経緯と機能
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品PLセンター / 製造物責任法 / 裁判外紛争解決手続(ADR)
医薬品PLセンターに関する次の記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 医薬品副作用被害救済制度の対象とならないケースのうち、製品不良など、製薬企業に損害賠償責任が( a )場合には、医薬品PLセンターへの相談が推奨される。 平成6年、製造物責任法(平成6年法律第 85 号。以下「PL法」という。)が、国会において成立するにあたり、「( b )によらない迅速、公平な被害救済システムの有効性に鑑み、( b )外の( c )体制を充実強化すること」が附帯決議され、各業界に対して( b )によらない( c )機関の設立が求められた。これを受けて、日本製薬団体連合会において、平成7年7月のPL法の施行と同時に開設された。
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解答
2
解説
医薬品PLセンターは、医薬品の副作用被害救済制度の対象外となる「製薬企業に損害賠償責任がある場合(製品不良等)」に、裁判によらず公平・迅速に解決を図る裁判外紛争解決機関(ADR)として日本製薬団体連合会に設置されています。
解き方
- 空欄aについて、医薬品副作用被害救済制度は無過失責任を前提とし、製薬企業に責任が「ある」製品欠陥等の場合は医薬品PLセンターが対応することを確認します。
- 空欄b・cについて、PL法附帯決議に基づく「裁判」外の「紛争処理」体制(ADR)に該当することを確認します。
- a:ある、b:裁判、c:紛争処理 の組み合わせである選択肢2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aは「ある」、bは「裁判」、cは「紛争処理」であるため不適です。
- 選択肢 2正解
- a:ある、b:裁判、c:紛争処理の組み合わせが正しいです。
- 選択肢 3不正解
- bは「裁判」、cは「紛争処理」が入るため不適です。
- 選択肢 4不正解
- bは「裁判」が入るため不適です。
- 選択肢 5不正解
- aは「ある」が入るため不適です。
答えの内訳
- a:ある
- 製薬企業に製造物責任等の損害賠償責任がある事案(製品不良など)について相談を受け付けます。
- b:裁判
- 附帯決議において「裁判によらない迅速、公平な被害救済システム」の重要性が示されました。
- c:紛争処理
- 裁判外の紛争処理体制(ADR機関)の充実強化が求められました。
覚えるポイント
- 医薬品PLセンターは、製薬企業に賠償責任がある場合の「裁判外の紛争処理機関(ADR)」です。
- 開設主体は「日本製薬団体連合会(日薬連)」です。
間違えやすいところ
- 副作用被害救済制度(企業に責任がない無過失事故が対象)と医薬品PLセンター(企業に賠償責任がある事故が対象)の対象事案を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:長野県平成23年度登録販売者試験問題・午後問119(厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」医薬品PLセンター)
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.26 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の適正使用啓発活動と薬物乱用防止
医薬品の適正使用と安全対策 · 啓発活動 / セルフメディケーション / 薬と健康の週間 / 薬物乱用防止
医薬品の適正使用のための啓発活動及び薬物乱用防止に関する次の記述について、正しい正誤の組み合わせを1つ選びなさい。 a 登録販売者は、一般用医薬品の販売等に従事する医薬関係者(専門家)として、適切なセルフメディケーションの普及定着、医薬品の適正使用の推進のための啓発活動に積極的に参加、協力することが期待される。 b 医薬品について正しい知識を広く生活者に浸透させることにより、保健衛生の維持向上に貢献することを目的とし、毎年、「薬と健康の週間」として広報活動やイベントが行われている。 c 薬物乱用や薬物依存は、違法薬物によるものばかりでなく、一般用医薬品によっても生じることがあり、身近にある一般用医薬品が興味本位で乱用され、それがきっかけとなって違法な薬物の乱用につながることがある。
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解答
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解説
登録販売者は医薬品の適正使用を支える専門家として地域での啓発活動に関わることが期待されています。また、厚生労働省等が推進する「薬と健康の週間」などの行事や、若年層をはじめとする一般用医薬品の乱用防止に関する正確な認識が不可欠です。
解き方
- 記述aについて、登録販売者の専門家としての社会的役割に関する内容であり正しいと判断します。
- 記述bについて、「薬と健康の週間」の目的と活動内容に関する記述であり正しいと判断します。
- 記述cについて、一般用医薬品の乱用と違法薬物へのゲートウェイ問題に関する記述であり正しいと判断します。
- 全て「正」である組み合わせ「1」を選択します。
- 選択肢 1正解
- a、b、cの記述はいずれも正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- b、cも正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- a、cも正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- a、bも正しい記述であるため不適です。
答えの内訳
- a:正
- 登録販売者は専門家として、適切なセルフメディケーションの普及や医薬品適正使用の啓発活動へ積極的に関与することが求められています。
- b:正
- 毎年10月17日~23日の1週間は「薬と健康の週間」として、医薬品の適正使用等に関する広報活動や各種啓発イベントが実施されています。
- c:正
- 一般用医薬品の乱用から依存が生じたり、さらに重篤な違法薬物の乱用へとエスカレートする危険性が指摘されています。
覚えるポイント
- 毎年10月17日〜23日は「薬と健康の週間」です。
- 薬物乱用は違法薬物だけでなく、身近な一般用医薬品でも起こり得る重大な問題です。
間違えやすいところ
- 「薬物乱用は違法薬物のみを指す」と思い込まず、一般用医薬品の用法・用量を超えた過量服用等も乱用に該当することを理解しておく必要があります。
出題の前提:長野県平成23年度登録販売者試験問題・午後問120(厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」啓発活動・薬物乱用防止)
出典:長野県『2011年度 長野県 後半』
試験問題 午後(PDF:535KB) p.26 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
2011年度 長野県 後半
参照した公式資料
長野県が公開した2011年度 長野県 後半の問題・解答資料です。
- 試験問題 午後(PDF:535KB) ↗ — www.pref.nagano.lg.jp(PDF・27ページ)
- 正答一覧(PDF:72KB) ↗ — www.pref.nagano.lg.jp(PDF・1ページ)

