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2011年度 長野県 前半の概要
医薬品の販売等の禁止条文の穴埋め
薬事に関する法規と制度 · 薬事法第24条第1項 / 医薬品販売業の許可
次の記述は、薬事法第24条第1項の条文の一部である。( a )及び( b )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを選びなさい。 「第二十四条 薬局開設者又は医薬品の販売業の許可を受けた者でなければ、業として、医薬品を販売し、授与し、又は販売若しくは授与の目的で( a )し、若しくは陳列(( b )することを含む。以下同じ。)してはならない。」
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解答
1
解説
薬事法第24条第1項は、無許可者による医薬品の販売・授与だけでなく、販売や授与を目的とした貯蔵や陳列(配置を含む)行為自体を厳格に規制・禁止しています。
解き方
- 条文中の「販売若しくは授与の目的で( a )し」に対応する語句が「貯蔵」であることを確認します。
- 条文中の「陳列(( b )することを含む。)」に対応する語句が配置販売業における「配置」であることを特定し、組み合わせを選択します。
- 選択肢 1正解
- aに「貯蔵」、bに「配置」が当てはまるため、条文の規定通りで正解です。
- 選択肢 2不正解
- 陳列に含まれる行為として条文に明記されているのは「配置」であり、「展示」ではありません。
- 選択肢 3不正解
- 条文で規制対象として規定されている行為は「貯蔵」であり、「所持」ではありません。
- 選択肢 4不正解
- 条文における正確な文言は「貯蔵」および「配置」であり、いずれも異なります。
覚えるポイント
- 法第24条第1項:販売若しくは授与の目的で「貯蔵」し、若しくは陳列(「配置」することを含む)してはならない。
間違えやすいところ
- 陳列の括弧書きに含まれる行為を「展示」と誤認しやすい点に注意が必要です。
出題の前提:薬事法(平成18年法律第69号改正後)第24条第1項
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.4 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の販売業態ごとの販売可能範囲
薬事に関する法規と制度 · 店舗販売業 / 配置販売業 / 卸売販売業
医薬品の販売業に関する次の記述の正誤について、薬事法の規定に照らし、正しい組み合わせを選びなさい。 a 店舗販売業者は、医療用医薬品及び一般用医薬品のすべての医薬品を業として販売することができる。 b 配置販売業者は、店舗による販売又は授与以外の方法により医薬品を業として販売又は授与してはならない。 c 卸売販売業者は、一般の生活者に対して直接医薬品を業として販売することができない。
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解答
5
解説
医薬品の販売業は店舗販売業・配置販売業・卸売販売業の3種に区分されており、各業態によって取り扱える医薬品の区分や販売方法・相手方が法律で厳密に制限されています。
解き方
- 記述aについて、店舗販売業者は一般用医薬品のみを販売でき、医療用医薬品を販売できないため誤りと判断します。
- 記述bについて、配置販売業は「購入者の居宅等に医薬品を配置する」業態であり、店舗による販売以外の方法を禁じているとする記述は誤りと判断します。
- 記述cについて、卸売販売業者は薬局開設者や他の販売業者等に販売する業態であり、一般消費者への直接販売は認められないため正しいと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aとbが誤り、cが正しいため、この組み合わせは不適当です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは店舗販売業者が医療用医薬品を扱えるとしているため誤りであり、不適当です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは配置販売業の定義に反しており誤りであるため、不適当です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bは誤り、記述cは正しい内容であるため、この組み合わせは不適当です。
- 選択肢 5正解
- aは誤、bは誤、cは正であり、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 店舗販売業:一般用医薬品のみ販売可能(医療用医薬品は不可)。
- 配置販売業:医薬品をあらかじめ預けて後から代金を精算する配置の手法による。
- 卸売販売業:薬局や販売業者等への卸売を行い、一般生活者への直接販売は不可。
間違えやすいところ
- 薬局と店舗販売業の混同に注意。調剤や医療用医薬品の取り扱いができるのは原則として薬局です。
出題の前提:薬事法(平成18年法律第69号改正後)第25条〜第34条
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.4 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
薬局の定義・管理および名称独占
薬事に関する法規と制度 · 薬局の機能 / 薬局の管理者 / 薬局の名称独占
薬局に関する次の記述のうち、薬事法の規定に照らし、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 薬局では、医薬品の調剤と併せて、医薬品を業として販売することができる。 b 医薬品を取り扱う場所であって、薬局として開設の許可を受けていないものについては、病院又は診療所の調剤所を除き、薬局の名称を付してはならない。 c 薬局では、医療用医薬品しか取り扱うことができない。 d 登録販売者の資格があれば、薬局の管理者になることができる。
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解答
1
解説
薬局は薬剤師が調剤および医薬品の供給を行う場所であり、調剤のほか医薬品の販売業を営むことができます。また、薬局開設許可を受けた場所以外に「薬局」の名称を付すことは禁止されています(病院・診療所の調剤所を除く)。さらに薬局の管理者は薬剤師でなければなりません。
解き方
- 記述aについて、薬局は調剤に加え、一般用医薬品等の販売も併せて行えるため正しいと判断します。
- 記述bについて、法第6条に基づく名称独占規定の通りであり正しいと判断します。
- 記述cについて、薬局は一般用医薬品も取り扱うことができるため誤りと判断します。
- 記述dについて、薬局の管理者は原則として薬剤師でなければならず、登録販売者は管理者になれないため誤りと判断します。
- 正しい記述の組み合わせ(a、b)を選択します。
- 選択肢 1正解
- aおよびbの内容がともに正しいため、これが正解の組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cは薬局で一般用医薬品も販売できるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dは薬局の管理者は薬剤師でなければならないため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cとdはともに誤った記述です。
覚えるポイント
- 薬局の管理者は薬剤師でなければならない(登録販売者は不可)。
- 薬局開設の許可を受けていない場所には「薬局」の名称を付してはならない(病院・診療所の調剤所を除く)。
間違えやすいところ
- 薬局は調剤のみを行う場所ではなく、一般用医薬品の販売も併せて行うことができます。
出題の前提:薬事法(平成18年法律第69号改正後)第2条第12項、第6条、第7条
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.4 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
店舗販売業の規定と管理者
薬事に関する法規と制度 · 店舗販売業 / 店舗管理者 / リスク区分ごとの販売
店舗販売業に関する次の記述のうち、薬事法の規定に照らし、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 店舗販売業では、薬剤師が従事していれば調剤を行うことができる。 b 店舗販売業者は、一般用医薬品のうち、第一類医薬品については、登録販売者により販売又は授与させなければならない。 c 店舗販売業の店舗管理者は、保健衛生上支障を生ずるおそれがないよう、その店舗の業務につき、必要な注意をしなければならず、また、店舗販売業者に対して必要な意見を述べなければならない。 d 店舗販売業の店舗管理者は、厚生労働省令で定めるところにより、薬剤師又は登録販売者でなければならない。
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解答
5
解説
店舗販売業は医薬品を店舗で販売する許可であり、調剤を行うことは認められていません。第一類医薬品の販売・授与・情報提供は薬剤師が行わなければなりません。店舗管理者は店舗の実態に応じて薬剤師または登録販売者から選任され、保健衛生上の配慮や開設者への意見具申義務を負います。
解き方
- 記述aについて、調剤は薬局でのみ認められており、店舗販売業ではたとえ薬剤師がいても調剤は行えないため誤りと判断します。
- 記述bについて、第一類医薬品の販売・授与は薬剤師に行わせなければならず、登録販売者では不可のため誤りと判断します。
- 記述cについて、店舗管理者の義務および意見具申に関する規定に合致するため正しいと判断します。
- 記述dについて、店舗管理者になり得るのは薬剤師または登録販売者であるため正しいと判断します。
- 正しい記述の組み合わせ(c、d)を選択します。
- 選択肢 1不正解
- a(調剤不可)およびb(第一類医薬品は薬剤師のみ)がともに誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 4不正解
- bが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 5正解
- cおよびdがともに正しいため、これが正解の組み合わせです。
覚えるポイント
- 店舗販売業では調剤を行うことはできない(薬剤師が勤務していても不可)。
- 第一類医薬品の販売・情報提供は薬剤師のみが可能。
間違えやすいところ
- 薬剤師がいる店舗販売業なら調剤ができると誤解しないよう注意が必要です。
出題の前提:薬事法(平成18年法律第69号改正後)第26条〜第36条の6
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
配置販売業の許可及び配置員の手続き
薬事に関する法規と制度 · 配置販売業の許可区域 / 配置員の届出 / 身分証明書
配置販売業に関する次の記述の正誤について、薬事法の規定に照らし、正しい組み合わせを選びなさい。 a 配置販売業の許可は、配置しようとする区域をその区域に含む都道府県ごとに、その都道府県知事が与える。 b 配置員は、医薬品の配置販売に従事するときは、その氏名、配置販売に従事する区域その他厚生労働省令で定める事項を、配置販売を始めてから30日以内に、配置販売に従事している区域の都道府県知事に届け出なければならない。 c 配置員は、配置しようとする区域の都道府県知事が発行する身分証明書の交付を受け、かつ、これを携帯しなければ、医薬品の配置販売に従事してはならない。
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解答
3
解説
配置販売業は、都道府県ごとにその都道府県知事から許可を受けます。配置員の届出は、配置販売に従事しようとするときに「あらかじめ」行う必要があります。また、配置員の身分証明書は「配置販売業の許可を受けた都道府県の知事」が交付します。
解き方
- 記述aについて、配置販売業の許可権者は区域ごとの都道府県知事であるため正しいと判断します。
- 記述bについて、従事者の届出は事後ではなく「あらかじめ」届け出なければならないため誤りと判断します。
- 記述cについて、身分証明書を交付するのは「配置販売業の許可を受けた都道府県知事」であり、「配置しようとする区域の都道府県知事」ではないため誤りと判断します。
- 正・誤・誤の組み合わせを選択します。
- 選択肢 1不正解
- bとcが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- aが正しく、bが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 3正解
- aは正、bは誤、cは誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが正しく、cが誤りであるため不適当です。
覚えるポイント
- 配置員の届出は「あらかじめ」行う(事後ではない)。
- 配置員の身分証明書を交付するのは「許可を受けた都道府県知事」である。
間違えやすいところ
- 他県で配置販売を行う際、身分証明書の交付者が配置先区域の知事と混同しやすい点に注意が必要です。
出題の前提:薬事法(平成18年法律第69号改正後)第30条〜第33条
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
配置販売業の業務形態と遵守事項
薬事に関する法規と制度 · 配置販売業の定義 / 配置用医薬品の基準 / 分割販売の禁止
配置販売業に関する次の記述のうち、薬事法の規定に照らし、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 配置販売業は、顧客の居宅を訪問して、医薬品を一旦まとめて販売するが、一定期間後、再度その居宅を訪問し、販売した医薬品のうち使用しなかった医薬品を購入者から買い取る業態である。 b 配置販売業者は、一般用医薬品のうち経年変化が起こりにくいことその他の厚生労働大臣の定める基準に適合するもの以外の医薬品を販売してはならない。 c 配置販売業者は、区域管理者が薬剤師であれば、配置販売に従事する登録販売者に第一類医薬品の販売及びその際の情報提供をさせることができる。 d 配置販売業者は、医薬品を開封して分割販売してはならない。
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解答
4
解説
配置販売業は、医薬品を購入者の居宅にあらかじめ配置し、後日巡回して使用された分のみの代金を精算する(先用後利)業態です。品質保持の観点から「配置専用基準(経年変化が起こりにくい等)」に適合した医薬品のみが販売可能であり、開封しての分割販売は禁止されています。
解き方
- 記述aについて、医薬品を一旦売り切って後から買い戻すのではなく、配置して使用分のみ後から代金を徴収する業態であるため誤りと判断します。
- 記述bについて、経年変化が起こりにくい等の厚生労働大臣が定める基準に適合するものでなければならないため正しいと判断します。
- 記述cについて、第一類医薬品の販売および情報提供は薬剤師しか行えないため、管理者が薬剤師でも登録販売者には行わせることができず誤りと判断します。
- 記述dについて、配置販売業において医薬品を開封して分割販売することは禁止されているため正しいと判断します。
- 正しい組み合わせ(b、d)を選択します。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcがともに誤りであるため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- cが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 4正解
- bおよびdがともに正しいため、これが正解の組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- cが誤りであるため不適当です。
覚えるポイント
- 配置販売業では医薬品を開封して分割販売してはならない。
- 配置販売できる医薬品は経年変化が起こりにくい等の基準に適合するものに限られる。
- 第一類医薬品の販売および情報提供は登録販売者には行わせることができない。
間違えやすいところ
- 「配置販売業=先用後利(使った分だけ精算)」であり、「一旦販売して買い戻す」というシステムではないことに注意してください。
出題の前提:薬事法(平成18年法律第69号改正後)第31条〜第36条の6、薬事法施行規則
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.5 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の広告規制(保証広告・承認前広告・誇大広告)
薬事に関する法規と制度 · 薬事法第66条 / 薬事法第68条 / 医薬品等適正広告基準
医薬品の広告に関する次の記述の正誤について、薬事法の規定に照らし、正しい組み合わせを選びなさい。 a 医師その他の者がその効能、効果を保証したものと誤解されるおそれがある記事を広告してはならない。 b 承認前の医薬品については、医師、歯科医師、薬剤師その他医療従事者であればその効能、効果に関する広告をしてもよい。 c 効能、効果に関して、いくら暗示的であったとしても、誇大な記事を広告してはならない。
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解答
2
解説
薬事法では、何人も承認前の医薬品の名称・製造方法・効能効果等について広告してはならないと定めています(承認前広告の禁止)。また、虚偽・誇大広告の禁止では、暗示的な表現であっても誇大となる広告を禁じており、医師等の推薦・保証広告も禁止されています。
解き方
- 記述aについて、医師等が効能効果を保証したと誤認されるおそれがある広告の禁止規定(法第66条第2項)に合致するため正しいと判断します。
- 記述bについて、承認前の医薬品広告は「何人も」禁止されており、医療従事者であっても例外ではないため誤りと判断します。
- 記述cについて、明示的・暗示的を問わず効能効果に関する誇大な広告は禁止されているため正しいと判断します。
- 正・誤・正の組み合わせを選択します。
- 選択肢 1不正解
- bおよびcの正誤判断が誤っています。
- 選択肢 2正解
- aは正、bは誤、cは正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aおよびbの正誤判断が誤っています。
- 選択肢 4不正解
- aおよびcが正しいため不適当です。
覚えるポイント
- 承認前の医薬品の広告は「何人も」行ってはならない(医療従事者であっても禁止)。
- 暗示的であっても虚偽・誇大な記事を広告してはならない。
間違えやすいところ
- 承認前広告の禁止対象は「何人も」であり、医師や薬剤師等の専門家なら認められると誤認しないように注意が必要です。
出題の前提:薬事法(平成18年法律第69号改正後)第66条、第68条
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品等適正広告基準(効能効果・生薬・使用前後・最大級表現)
薬事に関する法規と制度 · 医薬品等適正広告基準 / 効能効果の表現 / 安全性・最大級表現の禁止
医薬品の広告に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 複数の効能効果が承認されている医薬品の場合には、そのうちの1つのみを用いて特定の疾病や症状に対して特に優れた効果があるように広告を行うこともできる。 b 漢方処方製剤の効能効果は、配合されている個々の生薬成分の作用と直接関連しないため、それらの構成生薬の作用を挙げて説明することは不適当である。 c 有効性について、使用前・使用後を示した図面を掲げて表現しても効能効果の保証表現とはみなされない。 d 安全性について、「比類なき安全性」、「絶対安全」のような最大級の表現は認められない。
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解答
4
解説
医薬品等適正広告基準により、効能効果について特定症状のみを強調して優良誤認させる広告や、使用前・使用後(Before/After)の写真・図画による保証的表現、漢方製剤における単独生薬の作用の強調、および「絶対安全」等の最大級表現は認められていません。
解き方
- 記述aについて、複数承認された効能効果のうち特定のもののみを特別に優れているかのように強調することは不適当であるため誤りと判断します。
- 記述bについて、漢方処方製剤の作用は構成生薬全体の相互作用によるものであり、個々の生薬の作用を挙げて説明することは不適当であるため正しいと判断します。
- 記述cについて、使用前・使用後の図画による表現は効能効果の保証表現に該当し認められないため誤りと判断します。
- 記述dについて、医薬品において「絶対安全」等の最大級表現は禁止されているため正しいと判断します。
- 誤・正・誤・正の組み合わせを選択します。
- 選択肢 1不正解
- aおよびcが誤りであるため不適当です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤り、bが正しいため不適当です。
- 選択肢 3不正解
- aが誤り、bが正、cが誤り、dが正であるため不適当です。
- 選択肢 4正解
- aは誤、bは正、cは誤、dは正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bおよびdが正しいため不適当です。
覚えるポイント
- 使用前・使用後の図画・写真は効能効果の保証表現とみなされ原則不可。
- 「絶対安全」「副作用がない」等の最大級の保証表現は禁止。
- 漢方処方製剤で構成生薬個々の作用を挙げて説明することは不適当。
間違えやすいところ
- 使用前後の比較画像は客観的事実であっても、効能効果の保証表現とみなされる点に注意が必要です。
出題の前提:医薬品等適正広告基準
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
店舗販売業の不許可事由
薬事に関する法規と制度 · 店舗販売業 / 許可基準 / 薬事法第26条
次の条文は、店舗販売業の許可について規定した薬事法第26条第2項の一部である。( a )~( c )の中に入る字句の正しい組み合わせを選びなさい。 2 次の各号のいずれかに該当するときは、前項の許可を与えないことができる。 一 その店舗の( a )が、厚生労働省令で定める基準に適合しないとき。 二 薬剤師又は第三十六条の四第二項の登録を受けた者(以下「登録販売者」という。)を置くことその他その店舗において医薬品の販売又は授与の( b )が適切に医薬品を販売し、又は授与するために必要な基準として厚生労働省令で定めるものに適合しないとき。 三 ( c )が、第五条第三号イからホまでのいずれかに該当するとき。
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解答
1
解説
店舗販売業の許可基準では、店舗の物的要件である「構造設備」、人的要件である販売授与の「体制」、および許可を受ける「申請者」の欠格条項への非該当性が審査されます。
解き方
- 薬事法第26条第2項各号の規定内容(第一号:構造設備、第二号:業務体制、第三号:申請者の欠格事由)を確認します。
- 条文の空欄(a)が「構造設備」、(b)が「体制」、(c)が「申請者」に該当することを確認し、選択肢1を導き出します。
- 選択肢 1正解
- aに構造設備、bに体制、cに申請者が入る正確な条文の組み合わせであるため正しいです。
- 選択肢 2不正解
- 第一号の基準は「構造設備」であり、第三号の欠格要件が審査される対象は「申請者」であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 第一号の基準は「構造設備」であり、第二号で求められる基準は販売又は授与の「体制」であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 第二号は販売授与の「体制」であり、第三号の欠格条項の対象は「申請者」であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 第二号は医薬品の適正な販売授与のための「体制」に関する基準であるため、「方法」とする記述は誤りです。
覚えるポイント
- 店舗販売業の許可基準三要素:店舗の構造設備・販売授与の体制・申請者の適格性。
間違えやすいところ
- 申請者の欠格事由を現場責任者である「店舗管理者」と混同しないように注意が必要です。
出題の前提:薬事法第26条第2項
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.6 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬部外品の定義
薬事に関する法規と制度 · 医薬部外品 / 法定義 / 薬事法第2条
次の記述は、医薬部外品の定義について規定した薬事法第2条第2項の条文の一部である。( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを選びなさい。 2 この法律で「医薬部外品」とは、次に掲げる物であつて人体に対する作用が( a )なものをいう。 一 (略) 二 人又は動物の( b )のためにするねずみ、はえ、蚊、のみその他これらに類する生物の( c )の目的のために使用される物(この使用目的のほかに、併せて前項第二号又は第三号に規定する目的のために使用される物を除く。)であつて機械器具等でないもの 三 (略)
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解答
2
解説
医薬部外品は人体に対する作用が「緩和」なものと定義され、衛生害虫対策目的では「人又は動物の保健のためにする…防除」と規定されています(化粧品は「人の身体を清潔にし…作用が緩和なもの」)。
解き方
- 医薬部外品の人体に対する作用の強弱の規定を確認し、「緩和」であることを特定します(化粧品も緩和)。
- 害虫等に対する使用目的の規定文言を確認し、「保健」および「防除」であることを当てはめて選択肢2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 条文上の正確な文言は「保健」および「防除」であるため、「保護」や「駆除」とする組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが「緩和」、bが「保健」、cが「防除」となっており、薬事法第2条第2項の規定と完全に一致します。
- 選択肢 3不正解
- 医薬部外品の人体に対する作用は「緩和」であり、「微弱」ではありません。また「保護」も誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 医薬部外品の人体に対する作用は「緩和」であり、害虫対策の規定文言は「防除」であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 人体に対する作用は「微弱」ではなく「緩和」と定義されているため誤りです。
覚えるポイント
- 医薬部外品の作用は「緩和」。害虫関連規定は「保健」のためにする「防除」。
間違えやすいところ
- 害虫の目的を日常会話の「駆除」や「保護」と混同しないように条文用語「防除」を正確に覚える必要があります。
出題の前提:薬事法第2条第2項
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
食品および保健機能食品・特別用途食品の分類
薬事に関する法規と制度 · 健康食品 / 保健機能食品 / 特別用途食品 / 健康増進法
食品に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 「健康食品」は薬事法で定義された用語ではない。 b 保健機能食品とは、特別用途食品と特定保健用食品の総称である。 c 栄養機能食品とは、乳児の発育又は健康の保持若しくは回復の用に供することが適当な旨を医学的・栄養学的表現で記載した食品である。 d 特別用途食品は、健康増進法で規定されている。
解答・解説を表示
解答
2
解説
「健康食品」は法令上の用語ではありません。健康増進法に基づく食品には「特別用途食品」と「保健機能食品(特定保健用食品、栄養機能食品等)」があります。
解き方
- 記述aを検討:健康食品は法令で明確に定義された区分用語ではないため正しいです。
- 記述bを検討:保健機能食品は特定保健用食品や栄養機能食品等から構成されるため誤りです。
- 記述cを検討:設問の文章は特別用途食品の定義であり、栄養機能食品の説明ではないため誤りです。
- 記述dを検討:特別用途食品は健康増進法第43条(現第26条等)に規定されているため正しいです。
- aとdが正しいため、選択肢2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは正しいですが、記述bの保健機能食品の総称に関する説明が誤りであるため不正解です。
- 選択肢 2正解
- 健康食品が法令用語でないとする記述a、および特別用途食品が健康増進法に規定されるとする記述dの双方が正しいです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bの保健機能食品の分類、記述cの栄養機能食品の定義はいずれも誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述dは正しいですが、記述cは特別用途食品の定義文であり栄養機能食品の説明として誤りです。
覚えるポイント
- 健康食品は法的な定義のない一般呼称。保健機能食品と特別用途食品は健康増進法等に基づく制度。
間違えやすいところ
- 特別用途食品(病者用、妊産婦用等)の定義と、栄養機能食品(規格基準型ビタミン・ミネラル補給)の定義の取り違えに注意します。
出題の前提:健康増進法、薬事法
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
劇薬の交付制限と容器・被包の表示基準
薬事に関する法規と制度 · 劇薬 / 毒薬 / 交付制限年齢 / 表示義務
劇薬に関する次の記述について、薬事法の規定に照らし、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを選びなさい。 劇薬を( a )未満の者その他安全な取扱いをすることについて不安があると認められる者に交付することは禁止されている。 また、劇薬を収める直接の容器又は直接の被包に( b )地に( c )枠をとって、当該医薬品の品名及び「劇」の文字が( c )字で記載されていなければならない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
毒薬・劇薬は14歳未満の者への交付が禁止されています。表示に関して、毒薬は「黒地に白枠・白字」、劇薬は「白地に赤枠・赤字」と明確に規定されています。
解き方
- 毒薬・劇薬の交付禁止年齢を確認し、「14歳未満」であることを特定します(刑法上の責任年齢と同等)。
- 劇薬の直接の容器・被包の法定表示配色を確認し、「白地」に「赤」枠、「赤」字であることを導きます。
- 該当する組み合わせ(14歳、白、赤)である選択肢2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 「黒地に白枠・白字」は毒薬の表示基準であるため、劇薬の説明として誤りです。
- 選択肢 2正解
- 交付制限年齢は「14歳未満」、表示は「白地」に「赤」枠・赤字であり、全て条文通りで正しいです。
- 選択肢 3不正解
- 交付制限年齢は18歳ではなく14歳であり、黒地に白字は毒薬の表示基準であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 表示に関する配色(白地に赤)は正しいですが、交付制限年齢が18歳とされているため誤りです。
覚えるポイント
- 毒薬・劇薬の交付制限は「14歳未満」。毒薬表示は「黒地に白」、劇薬表示は「白地に赤」。
間違えやすいところ
- 毒薬と劇薬の表示配色(黒地に白か、白地に赤か)の取り違え、交付禁止年齢(14歳)を成年の18歳や20歳と混同しないように注意します。
出題の前提:薬事法第44条、第47条
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.7 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
毒薬又は劇薬の譲渡手続き文書の記載事項
薬事に関する法規と制度 · 毒薬 / 劇薬 / 譲渡手続 / 薬事法第46条
次の条文は、毒薬又は劇薬の譲渡手続きに関して規定した薬事法第46条第1項である。( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを選びなさい。 第四十六条 薬局開設者又は医薬品の製造販売業者、製造業者若しくは販売業者(第三項及び第四項において「薬局開設者等」という。)は、毒薬又は劇薬については、譲受人から、その品名、( a )、使用の目的、譲渡の年月日並びに譲受人の氏名、( b )及び( c )が記載され、厚生労働省令で定めるところにより作成された文書の交付を受けなければ、これを販売し、又は授与してはならない。
解答・解説を表示
解答
5
解説
毒薬または劇薬の譲渡時には、譲受人が作成し署名または押印(当時の規定)した文書の交付を受ける必要があり、品名・数量・使用目的・年月日・氏名・住所・職業が法定記載事項です。
解き方
- 薬事法第46条第1項の譲渡文書記載事項を確認します(品名、数量、使用目的、譲渡年月日、譲受人氏名、住所、職業)。
- 空欄aには「数量」、bには「住所」、cには「職業」が入ることを確認し、該当する選択肢5を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 医薬品の特定事項として記載するのは「規格」ではなく「数量」であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 条文上の記載事項は「数量」「住所」「職業」であり、「規格」や「電話番号」ではないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 電話番号は法律上の必須記載事項として規定されておらず、「職業」の記載が求められるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 譲受人の情報として「住所」が必須であり、電話番号は法定記載事項に含まれないため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aに「数量」、bに「住所」、cに「職業」が正しく当てはまるため正解です。
覚えるポイント
- 毒薬・劇薬の譲渡文書記載事項:品名、数量、使用目的、譲渡年月日、譲受人の氏名・住所・職業。
間違えやすいところ
- 譲受人の連絡先として現代の感覚で「電話番号」を選ばないように注意し、法定記載事項は「職業」であることを確認します。
出題の前提:薬事法第46条第1項
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品のリスク区分と陳列基準
薬事に関する法規と制度 · 一般用医薬品 / リスク区分 / 第二類医薬品 / 陳列方法
一般用医薬品のリスク区分に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 第三類医薬品は第二類医薬品に分類が変更されることはない。 b 第二類医薬品は、その副作用等により日常生活に支障を来す程度の健康被害が生ずるおそれがある医薬品(第一類医薬品を除く。)であって厚生労働大臣が指定するものである。 c 薬局開設者が一般用医薬品を陳列する場合には、厚生労働省令で定めるところにより、第一類医薬品、第二類医薬品又は第三類医薬品の区分ごとに陳列しなければならない。 d 第三類医薬品は、保健衛生上のリスクが比較的低いものとして薬事法施行規則別表に定める医薬品である。
解答・解説を表示
解答
3
解説
一般用医薬品は安全性情報の集積等に応じてリスク区分が見直されます。また、店舗・薬局ではリスク区分(第一類・第二類・第三類)ごとに区別して陳列しなければなりません。
解き方
- 記述aを検討:リスク区分は市販後の新たな知見に基づき変更されることがあるため誤りです。
- 記述bを検討:第二類医薬品の法定定義(第一類を除く日常生活に支障を来す程度の健康被害のおそれがあるもの)と合致し正しいです。
- 記述cを検討:一般用医薬品は区分ごとに陳列する義務があるため正しいです。
- 記述dを検討:第三類医薬品は第一類・第二類以外の一般用医薬品として定義され、規則別表列挙ではないため誤りです。
- 以上より、正しい組み合わせはbとc(選択肢3)となります。
- 選択肢 1不正解
- 記述bは正しいですが、記述aのリスク区分が変更されないとする説明が誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述a、dの双方が誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3正解
- 第二類医薬品の定義に関する記述b、および区分陳列に関する記述cの双方が正しいため正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述cは正しいですが、記述dの第三類医薬品の定義に関する説明が誤りであるため不正解です。
覚えるポイント
- 一般用医薬品のリスク区分は見直しが行われる。店舗ではリスク区分ごとに混ざらないよう陳列する。
間違えやすいところ
- 第三類医薬品は「第一類及び第二類以外の一般用医薬品」と規定されており、別表で直接指定される形式ではありません。
出題の前提:薬事法第36条の2、第57条の2
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の情報提供義務および相談応需
薬事に関する法規と制度 · 情報提供 / 相談応需 / 登録販売者 / 薬剤師
一般用医薬品の適正な使用のために必要な情報提供に関する次の記述の正誤について、薬事法の規定に照らし、正しい組み合わせを選びなさい。 a 店舗販売業者は、その店舗において第三類医薬品を購入した者から相談があった場合には、厚生労働省令で定めるところにより、医薬品の販売又は授与に従事する薬剤師又は登録販売者に情報を提供させなければならない。 b 薬局開設者は、その薬局において第一類医薬品を販売又は授与する場合には、厚生労働省令で定めるところにより、医薬品の販売又は授与に従事する登録販売者に厚生労働省令で定める事項を記載した書面を用いて情報を提供させなければならない。 c 配置販売業者は、その業務に係る都道府県の区域において第二類医薬品を配置する場合には、厚生労働省令で定めるところにより、医薬品の配置販売に従事する薬剤師又は登録販売者に情報を提供させるよう努めなければならない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
一般用医薬品の情報提供において、第一類医薬品は「薬剤師」による書面交付・義務、第二類医薬品は薬剤師又は登録販売者による「努力義務」、購入者等から相談があった場合の対応は全てのリスク区分で「義務」となります。
解き方
- 記述aを検討:購入者等からの相談応需はリスク区分(第三類含む)にかかわらず義務であるため「正」です。
- 記述bを検討:第一類医薬品の情報提供は「薬剤師」に行わせる義務があり、「登録販売者」に行わせることはできないため「誤」です。
- 記述cを検討:第二類医薬品の販売・配置時の情報提供は努力義務(努めなければならない)であるため「正」です。
- 正・誤・正の組み合わせである選択肢3を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤りで記述cが正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは相談に対する義務として正しく、記述bは薬剤師の独占業務であるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正(相談応需の義務)、bが誤(第一類は薬剤師限定)、cが正(第二類の情報提供は努力義務)で完全に整合しています。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよび記述cは法令の規定通り正しい記述であるため誤りです。
覚えるポイント
- 販売時の情報提供:第一類は薬剤師の義務、第二類は努力義務。相談があった場合は全区分で対応義務。
間違えやすいところ
- 第一類医薬品の情報提供を行う主体を「登録販売者」とする誤記述を見落とさないように注意が必要です。
出題の前提:薬事法第36条の6
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.8 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の直接の容器等への法定表示事項
薬事に関する法規と制度 · 直接の容器等の記載事項 / 薬事法第50条 / 記載禁止事項 / 邦文記載
一般用医薬品の表示に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 製造販売業者の氏名又は名称は、薬事法第50条の規定による直接の容器等の記載事項である。 b 薬事法第50条の規定により、日本薬局方に収載されている医薬品の直接の容器又は直接の被包には、製造番号又は製造記号は記載しなくてもよい。 c 薬事法第50条で規定されている直接の容器等の記載事項は、邦文で記載されていなければならない。 d 薬事法において、容器又は被包への記載禁止事項は定められていない。
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解答
1
解説
医薬品の直接の容器や被包には、薬事法第50条に基づき製造販売業者の名称や製造番号等が「邦文明瞭」に記載されなければならず、法第54条等で虚偽誇大や承認外効能などの「記載禁止事項」が明確に定められています。
解き方
- 記述aを検討:製造販売業者の氏名又は名称及び住所は第50条第一号の法定記載事項であり正しいです。
- 記述bを検討:製造番号又は製造記号は日本薬局方収載品であっても省略できず必須であるため誤りです。
- 記述cを検討:法定表示事項は邦文で明瞭に記載されていなければならないため正しいです。
- 記述dを検討:法第54条により虚偽・誇大・承認外の効能等の記載禁止事項が定められているため誤りです。
- aとcが正しいため、選択肢1を選択します。
- 選択肢 1正解
- 製造販売業者名の記載義務(記述a)および邦文記載の義務(記述c)の双方が正しいため正解です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは正しいですが、薬事法には記載禁止事項が明確に規定されているため記述dが誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述cは正しいですが、日本薬局方収載品でも製造番号等は必須記載事項であるため記述bが誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bおよび記述dの双方が誤った記述であるため不正解です。
覚えるポイント
- 医薬品容器の表示は邦文記載が原則。製造番号等は全品必須。記載禁止事項(虚偽誇大等)も法に規定。
間違えやすいところ
- 日本薬局方収載品だからといって製造番号等の安全管理上重要な基本情報が免除されることはありません。
出題の前提:薬事法第50条、第52条、第54条
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.9 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品及び化粧品の定義・製造販売・効能表現
薬事に関する法規と制度 · 医薬品の製造販売承認 / 不良医薬品の禁止 / 薬用化粧品 / 化粧品の効能効果の範囲
医薬品又は化粧品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 医薬品は薬事法第 14 条の規定により、品目ごとにその製造について厚生労働大臣の許可を受けたものでなければならない。 b 薬事法第 56 条の規定により、異物が混入し、又は付着している医薬品は、販売し、授与し、又は販売若しくは授与の目的で製造し、輸入し、貯蔵し、若しくは陳列してはならない。 c 化粧品製造販売業の許可を取得することにより、薬用化粧品を製造販売することができる。 d 化粧品に表示・標榜することが認められている効能効果の範囲の中のひとつの効能効果として、「頭皮、毛髪をすこやかに保つ」がある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品の製造販売には品目ごとの承認が必要であり、薬用化粧品は医薬部外品に分類されるため化粧品ではなく医薬部外品の業許可を要します。
解き方
- 記述aについて、医薬品は品目ごとに製造販売の「承認」を受ける必要があるため誤りと判断する。
- 記述bについて、異物混入等の不良医薬品の製造・販売・陳列等は法第56条で一律に禁止されているため正しいと判断する。
- 記述cについて、薬用化粧品は医薬部外品であるため化粧品製造販売業の許可では製造販売できないと判断する。
- 記述dについて、化粧品の効能効果の範囲に「頭皮、毛髪をすこやかに保つ」が含まれているため正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- aとcの記述が誤っているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- a、c、dの正誤判定が誤っているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- b、c、dの正誤判定が誤っているため不適です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正の正確な組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bは正しい記述であるため不適です。
覚えるポイント
- 医薬品の品目承認と業許可の区別、薬用化粧品は医薬部外品であること。
間違えやすいところ
- 医薬品の品目ごとの「承認」を「許可」と取り違えないように注意する。
出題の前提:薬事法第14条、第56条、化粧品の効能効果の範囲(昭和55年薬発第1339号等)に基づく。
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.9 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
食品と医薬品の区分・無承認無許可医薬品の判断基準
薬事に関する法規と制度 · 食品衛生法の食品定義 / 医薬品の範囲に関する基準 / 区別陳列 / 形状と医薬品判断
医薬品又は食品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 食品衛生法において食品とは、医薬品及び医薬部外品を含むすべての飲食物をいう。 b 「医薬品の範囲に関する基準」(昭和 46 年6月1日付け薬発第 476 号厚生省薬務局長通知「無承認無許可医薬品の指導取締りについて」の別紙。)とは、人が経口的に服用する物が、薬事法第2条第1項第2号又は第3号に規定する医薬品に該当するか否かを判断するための基準である。 c 店舗販売業者は医薬品と食品を区別して陳列する必要はない。 d カプセル剤の形状をしている食品であっても、使用方法又は使用量の記載があれば、全て医薬品に該当する。
解答・解説を表示
解答
4
解説
食品衛生法上の食品は医薬品・医薬部外品を除外した飲食物であり、店舗等では医薬品を食品等の他の物品と明確に区別して陳列しなければなりません。
解き方
- 記述aについて、食品衛生法における「食品」は医薬品・医薬部外品を「除く」飲食物であるため誤りと判断する。
- 記述bについて、昭和46年476号通知の別紙基準は経口摂取物が医薬品に該当するか判定する基準であるため正しいと判断する。
- 記述cについて、医薬品は食品等の他物品と区別して陳列する法的義務があるため誤りと判断する。
- 記述dについて、カプセル状食品であっても食品である旨を明記し摂取目安量等を示すこと自体で直ちに医薬品とはみなされないため誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- aとdの正誤判定が誤っているため不適です。
- 選択肢 2不正解
- a、b、cの正誤判定がすべて誤っているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- cとdの正誤判定が誤っているため不適です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが誤の正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bとdの正誤判定が誤っているため不適です。
覚えるポイント
- 食品衛生法上の食品の定義(医薬品及び医薬部外品を除く飲食物)。
間違えやすいところ
- 「医薬品及び医薬部外品を含む」と出題される引っかけに注意する。
出題の前提:食品衛生法第4条、昭和46年6月1日薬発第476号通知等に基づく。
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.9 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
日本薬局方及び生物由来原材料に関する規定
薬事に関する法規と制度 · 日本薬局方 / 薬事・食品衛生審議会 / 生物由来原材料
医薬品等に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 日本薬局方に収載されている医薬品には、医療用医薬品として販売されているものしかない。 b 日本薬局方は、薬事法第 41 条の規定により、医薬品の性状及び品質の適正を図るため、薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて、厚生労働大臣が定めるものである。 c 一般用医薬品には、生物由来の原材料が用いられているものはない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
日本薬局方は厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて定める規格書であり、収載医薬品には一般用医薬品も存在します。
解き方
- 記述aについて、局方収載医薬品には消毒用エタノールや日本薬局方アスピリン等の一般用医薬品も多くあるため誤りと判断する。
- 記述bについて、薬事法第41条の規定に沿った正しい説明であるため正と判断する。
- 記述cについて、一般用医薬品にも生物由来製品に該当・関連する原材料(胎盤成分等)が使われるものがあるため誤りと判断する。
- 選択肢 1不正解
- aとcが誤りであるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aとbの正誤判定が誤っているため不適です。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが誤で正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bとcの正誤判定が誤っているため不適です。
覚えるポイント
- 日本薬局方は一般用医薬品も収載しており、厚労大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて公示する。
間違えやすいところ
- 局方品は医療用医薬品限定であると誤解しないこと。
出題の前提:薬事法第41条等に基づく。
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品と医療用医薬品の特性および容器等の記載事項
薬事に関する法規と制度 · 一般用医薬品の投与経路 / 法第50条の記載事項 / スイッチOTC / 医療用医薬品の定義
医薬品に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 一般用医薬品には、注射等の侵襲性の高い使用方法が用いられているものがある。 b 薬事法第 50 条の規定により、一般用医薬品の直接の容器又は直接の被包には、同法第 36 条の3第1項に規定する区分ごとに、厚生労働省令で定める事項を記載しなければならない。 c 医療用医薬品において使用されていた有効成分は、一般用医薬品に配合されることはない。 d 医療用医薬品とは、医師若しくは歯科医師によって使用され又はこれらの者の処方せん若しくは指示によって使用されることを目的として供給される医薬品をいう。
解答・解説を表示
解答
5
解説
一般用医薬品は生活者が自己判断で使用する性質上、注射などの侵襲的投与経路は除外され、外箱や容器には法で指定されたリスク区分等の記載が義務づけられています。
解き方
- 記述aについて、一般用医薬品に注射剤等の侵襲性の高い投与形態はないため誤りと判断する。
- 記述bについて、法第50条に基づき一般用医薬品のリスク区分等の表示義務が定められているため正と判断する。
- 記述cについて、医療用医薬品から転用されたスイッチOTCが存在するため誤りと判断する。
- 記述dについて、医療用医薬品の正確な定義を示しているため正と判断する。
- 選択肢 1不正解
- a、b、cの判定が誤っているため不適です。
- 選択肢 2不正解
- a、b、dの判定が誤っているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- bとcの判定が誤っているため不適です。
- 選択肢 4不正解
- a、c、dの判定が誤っているため不適です。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正の正確な組み合わせです。
覚えるポイント
- 一般用医薬品に注射剤はないこと、医療用成分が転用されるスイッチOTCがあること。
間違えやすいところ
- 医療用医薬品の成分が一般用医薬品に転用される例(H2ブロッカー等)を見落としがちである。
出題の前提:薬事法第25条、第50条等に基づく。
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.10 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
小児および高齢者における医薬品の吸収・体内動態と用法用量
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児の消化管吸収 / 血液脳関門 / 高齢者の個人差 / 高齢者の肝・腎機能
小児と高齢者に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 小児は、大人と比べて身体の大きさに対して腸が長く、服用した医薬品の吸収率が高い。 b 小児は、吸収されて循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しにくい。 c 高齢者の基礎体力や生理機能の衰えの度合いは、個人差が大きいが、一般用医薬品の用法用量は、使用する人の生理機能を含めて、ある程度の個人差を折り込んで設定されている。 d 一般に高齢者は、生理機能が衰えつつあり、特に、肝臓や腎臓の機能が低下していると医薬品の作用が現れにくい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
小児は血液脳関門が未発達なため中枢神経系への移行性が高く、高齢者は代謝・排泄機能の低下により薬が体内に滞留し作用が強く現れやすくなります。
解き方
- 記述aを検証:小児は体格に対して腸が長く吸収率が高いため正しい。
- 記述bを検証:小児は血液脳関門が未成熟で脳に成分が移行しやすいため誤り。
- 記述cを検証:高齢者の個人差を考慮した用法用量設計がなされているため正しい。
- 記述dを検証:肝・腎機能の低下により血中濃度が上昇し作用や副作用が現れやすくなるため誤り。
- 選択肢 1不正解
- bの記述が誤っているため不適です。
- 選択肢 2正解
- a及びcが正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bの記述が誤っているため不適です。
- 選択肢 4不正解
- b及びdの記述がいずれも誤っているため不適です。
- 選択肢 5不正解
- dの記述が誤っているため不適です。
覚えるポイント
- 小児は血液脳関門が未発達(中枢移行大)、高齢者は肝腎機能低下で作用増強・副作用頻発。
間違えやすいところ
- 小児の血液脳関門が「未発達で脳に達しやすい」点を「達しにくい」と逆にしてしまう誤り。
出題の前提:手引き「小児等の医薬品の使用」「高齢者の医薬品の使用」に基づく。
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
PMDA法における副作用の定義
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 独立行政法人医薬品医療機器総合機構法 / 副作用の定義 / 許可医薬品 / 有害な反応
独立行政法人医薬品医療機器総合機構法第4条第6項に規定されている医薬品の副作用の定義に関する記述について、( a )及び( b )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選べ。 「( a )医薬品が適正な使用目的に従い適正に使用された場合においてもその( a )医薬品により人に発現する( b )な反応」
解答・解説を表示
解答
4
解説
PMDA法第4条第6項において副作用とは、許可医薬品が適正に使用された場合でも人に生じる有害な反応と定義されています。
解き方
- 法文中の( a )について確認する:救済制度等の対象となる「許可医薬品」が入る。
- 法文中の( b )について確認する:発現する好ましくない反応である「有害」な反応が入る。
- a=許可、b=有害の組み合わせである「4」を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aは「許可」、bは「有害」であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aは「医療用」ではなく「許可」であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは「過剰」ではなく「有害」であるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aに「許可」、bに「有害」が入る正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- PMDA法上の副作用定義:「許可医薬品」「有害な反応」。
間違えやすいところ
- 「許可医薬品」を「医療用医薬品」と誤認する間違いが多い。
出題の前提:独立行政法人医薬品医療機器総合機構法第4条第6項に基づく。
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
薬害訴訟の歴史と副作用被害救済制度の創設
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · サリドマイド訴訟 / スモン訴訟 / 医薬品副作用被害救済制度
医薬品による副作用等にかかる主な訴訟に関する記述について、( a )〜( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選べ。 ( a )訴訟とは、催眠鎮静剤等として販売された( a )製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常が発生したことに対する損害賠償訴訟である。 ( b )訴訟とは、整腸剤として販売されていたキノホルム製剤を使用したことにより、亜急性脊髄視神経症に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。 これらの訴訟を契機として、1979 年、( c )が創設された。
解答・解説を表示
解答
5
解説
サリドマイド訴訟やスモン訴訟を重大な契機として、医薬品被害者の迅速な救済を目的とした医薬品副作用被害救済制度が1979年に創設されました。
解き方
- 催眠鎮静剤による催奇形性・四肢欠損被害から( a )=サリドマイドを特定する。
- 整腸剤キノホルムによる亜急性脊髄視神経症から( b )=スモンを特定する。
- これらの訴訟を契機として1979年に創設された制度として( c )=医薬品副作用被害救済制度を特定する。
- 選択肢 1不正解
- a及びbの訴訟名が誤っているため不適です。
- 選択肢 2不正解
- a、b、cのすべてが誤っているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- bの訴訟名がスモンではないため不適です。
- 選択肢 4不正解
- cの創設制度名が誤っているため不適です。
- 選択肢 5正解
- aがサリドマイド、bがスモン、cが医薬品副作用被害救済制度で正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- サリドマイド(催奇形性・四肢欠損)、スモン(キノホルム・亜急性脊髄視神経症)、1979年医薬品副作用被害救済制度創設。
間違えやすいところ
- スモンとサリドマイドの被害内容を混同しないように整理する。
出題の前提:手引き「薬害の歴史」に基づく。
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.11 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
HIV訴訟の概要と原因医薬品
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · HIV訴訟 / 血友病 / 血液凝固因子製剤
HIV訴訟に関する記述について、( )の中に入れるべき正しい字句を1つ選べ。 「血友病患者が、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が混入した原料血漿から製造された( )の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。」
解答・解説を表示
解答
4
解説
HIV訴訟は、血友病治療に用いられた非加熱血液凝固因子製剤に混入したHIVによる感染被害をめぐる訴訟です。
解き方
- 問題文中の「血友病患者」「原料血漿から製造」というキーワードを確認する。
- 血友病治療で投与され、HIV混入被害の原因となった医薬品は「血液凝固因子製剤」であることを特定する。
- 選択肢 1不正解
- インスリン製剤は糖尿病治療薬であり、HIV訴訟の原因医薬品ではありません。
- 選択肢 2不正解
- ワクチン製剤は感染症予防のための生物学的製剤であり、HIV訴訟の直接的原因ではありません。
- 選択肢 3不正解
- 生菌製剤は整腸剤等に用いられるものであり、血友病患者のHIV感染原因ではありません。
- 選択肢 4正解
- 血友病患者に投与された血液凝固因子製剤(非加熱濃縮製剤)が原因であり正しい記述です。
覚えるポイント
- HIV訴訟=血友病患者、非加熱血液凝固因子製剤、原料血漿のHIV混入。
間違えやすいところ
- CJD(ヒト乾燥硬膜・脳外科手術)とHIV(血液凝固因子製剤・血友病)を取り違えないこと。
出題の前提:手引き「薬害の歴史(HIV訴訟)」に基づく。
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)の病態と原因
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害 / CJD訴訟 / プリオン
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)に関する次の記述について、( a )及び( b )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを選びなさい。 「CJDは、細菌でもウイルスでもない蛋白質の一種であるプリオンが原因とされ、プリオンが脳の組織に感染し、次第に( a )に類似した症状が現れ、死に至る重篤な( b )である。ヒト乾燥硬膜の原料が採取された段階でプリオンに汚染されている場合があり、プリオン不活化のための十分な化学的処理が行われないまま製品として流通し、脳外科手術で移植された患者にCJDが発生した。」
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解答
2
解説
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)は、異常プリオン蛋白質が原因で中枢神経系が冒され、急速に認知症様症状が進行して死に至る致死性の神経難病です。ヒト乾燥硬膜の移植等により感染した事例が訴訟の契機となりました。
解き方
- CJDの初期症状から進行期における特徴的な精神・神経症状(認知症様症状)を確認し、(a)を「認知症」と同定する。
- CJDが脳や神経系を侵す致死性の疾患群(神経難病)であることから、(b)を「神経難病」と同定し、組み合わせ「2」を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 混合性結合組織病は膠原病の一種であり、中枢神経系を冒す致死性神経疾患であるCJDの疾患区分として不適切です。
- 選択肢 2正解
- aには「認知症」、bには「神経難病」が入るため、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 髄膜炎は主に髄膜の急激な炎症であり、膠原病は自己免疫疾患群であるため、いずれもCJDの症状や疾患分類として誤りです。
- 選択肢 4不正解
- クローン氏病(病)は炎症性腸疾患であり、脳神経系の疾患であるCJDの説明としては全く該当しません。
覚えるポイント
- CJDはプリオンが原因で認知症様症状を呈する致死性の神経難病である。
間違えやすいところ
- 原因物質がウイルスや細菌ではなく「プリオン(蛋白質の一種)」である点を見落とさないようにする。
出題の前提:試験問題実施日(平成23年9月24日)時点の登録販売者試験の手引きの基準による。
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の本質と品質・情報・市販後安全対策
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 添付文書 / 市販後安全管理
医薬品に関する次の記述a、b、cの正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 医薬品は、人の生命や健康に密接に関連するものであるため、高い水準で均一な品質が保証されていなければならない。 b 一般用医薬品には、製品に添付されている文書(添付文書)や、その容器等に必要な情報が記載されている。 c 医薬品は、市販後にも、医学・薬学等の新たな知見、使用成績等に基づき、その有効性、安全性等の確認が行われる仕組みになっている。
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解答
5
解説
医薬品は人の生命や健康に直接影響を与える生命関連製品であるため、高度な品質保証、適切な添付文書・表示等による情報提供、および販売後の有効性・安全性の再評価・追跡監視が不可欠です。
解き方
- 記述aについて、生命関連製品としての厳格な品質均一性の要求を確認し、正しい(正)と判断する。
- 記述bについて、購入者への適正使用情報として添付文書や外箱・容器の記載が義務づけられていることを確認し、正しい(正)と判断する。
- 記述cについて、再審査・再評価や副作用報告等を通じた市販後の有効性・安全性確認の仕組みを確認し、正しい(正)と判断する。
- すべての記述が正しい(正・正・正)となっている選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- a、b、cはすべて正しい記述であるため、全項目を誤りとする本肢は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aは正しい記述であるため、aを誤りとする本肢は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは正しい記述であるため、bを誤りとする本肢は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bおよびcはともに正しい記述であるため、本肢は誤りです。
- 選択肢 5正解
- a、b、cのすべてが正しい記述であるため、正解となります。
覚えるポイント
- 医薬品は市販後も新たな知見や副作用報告に基づき有効性・安全性が再評価される。
間違えやすいところ
- 承認販売された時点で効果と安全性の評価が完結していると誤認しないように注意する。
出題の前提:試験問題実施日(平成23年9月24日)時点の登録販売者試験の手引きの基準による。
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.12 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
プラセボ効果の定義と特徴
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · プラセボ効果 / 偽薬 / 暗示効果
プラセボ効果に関する次の記述について、( a )、( b )及び( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを選びなさい。 「医薬品を使用したとき、結果的又は偶発的に薬理作用によらない作用を生じることをプラセボ効果(( a )効果)という。プラセボ効果は、医薬品を使用したこと自体による使用者の( b )な結果への期待(暗示効果)や、条件付けによる生体反応、時間経過による自然発生的な変化(自然緩解など)等が関与して生じると考えられている。 プラセボ効果は、主観的な変化だけでなく、客観的に測定可能な変化として現れることもあるが、( c )であり、それを目的として医薬品が使用されるべきではない。購入者等が、適切な医薬品の選択、医療機関の受診機会を失うことのないよう、正確な情報が適切に伝えられることが重要である。」
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解答
4
解説
プラセボ効果(偽薬効果)は、有効成分の薬理作用とは無関係に、使用者の心理的期待(楽観的な期待)や条件反射等によって生じます。発現が不確実であるため、治療目的で意図的に利用すべきではありません。
解き方
- プラセボ効果の別称を確認し、(a)が「偽薬」であることを確認する。
- プラセボの発生機序である暗示効果について、期待の種類が「楽観的」な結果への期待であることから、(b)を同定する。
- プラセボ効果の性質として、客観的変化もみられるが効果の発現が「不確実」であることから、(c)を「不確実」と同定する。
- 以上の組み合わせとして「4」を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aの「相乗」やbの「作為的」は手引きの記述に一致せず誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aの「相乗」やcの「有害」はプラセボ効果の定義・特徴として誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bの「作為的」およびcの「有害」はいずれも文脈および手引きの定義に合致しません。
- 選択肢 4正解
- aに偽薬、bに楽観的、cに不確実がそれぞれ正しく当てはまります。
覚えるポイント
- プラセボ効果は主観的変化だけでなく客観的変化も現れるが、不確実である。
間違えやすいところ
- プラセボ効果が不確実であることを理由に目的外使用を戒めている点を取り違えないようにする。
出題の前提:試験問題実施日(平成23年9月24日)時点の登録販売者試験の手引きの基準による。
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.13 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の品質と保管条件・使用期限
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の品質 / 保管管理 / 使用期限
医薬品の品質に関する次の記述a、b、cの正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 光(紫外線)は、医薬品の配合成分の品質劣化には影響を及ぼさない。 b 医薬品は、適切な保管がなされなければ、人体に好ましくない作用をもたらす物質を生じることがある。 c 医薬品に表示されている「使用期限」は、開封状態であってもその品質が保持される期限である。
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解答
1
解説
医薬品は熱、光(紫外線)、湿度等により変質・劣化しやすく、分解物によって有害な作用を及ぼすことがあります。容器等に記載された「使用期限」は、定められた保管条件下で「未開封」で保存された場合に品質が保証される期限です。
解き方
- 記述aについて、光(紫外線)は配合成分の分解や変質を引き起こすため、影響を及ぼさないとする記述は「誤」と判断する。
- 記述bについて、不適切な保管により有効成分の分解や化学変化によって人体に好ましくない物質が生じることがあるため、「正」と判断する。
- 記述cについて、医薬品の使用期限は「未開封状態」での期限を指し、開封後は速やかに使用すべきであるため、「誤」と判断する。
- 組み合わせが「誤・正・誤」である選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- aは誤、bは正、cは誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 使用期限は未開封状態を前提としているため、cを正とする本肢は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは適切な保管がなされない場合の有害物質生成について述べており正しいため、bを誤とする本肢は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 紫外線等の光は劣化に影響を与えるため、aを正とする本肢は誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aおよびcはいずれも誤りであるため、本肢は誤りです。
覚えるポイント
- 表示された使用期限は「未開封状態」で適正に保管された場合の期限である。
間違えやすいところ
- 開封後も表示期限まで品質が完全に保持されると誤解しやすい点に注意する。
出題の前提:試験問題実施日(平成23年9月24日)時点の登録販売者試験の手引きの基準による。
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.13 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の社会的役割とセルフメディケーション
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · セルフメディケーション / QOL / 高齢化
一般用医薬品の役割に関する次の記述について、( a )、( b )及び( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを選びなさい。 「近年、急速な( a )の進展や生活習慣病の増加など疾病構造の変化、( b )の向上への要請等に伴い、自分自身の健康に対する関心が高い生活者が多くなっている。そのような中で、専門家による適切なアドバイスの下、一般用医薬品を利用する「( c )」の考え方がみられるようになってきている。」
解答・解説を表示
解答
1
解説
国民の高齢化の進展、疾病構造の変化、生活の質(QOL=Quality of Life)向上への要請を背景として、軽度な不調を自ら手当てするセルフメディケーションにおいて一般用医薬品が重要な役割を果たしています。
解き方
- 人口構造や疾病構造の変化として挙げられる文脈から、(a)が「高齢化」であることを確認する。
- 健康維持や生活の質の向上を意味する用語として、(b)が「QOL」であることを確認する。
- 専門家のアドバイスを受けながら自分自身の健康管理のために一般用医薬品を用いる概念として、(c)が「セルフメディケーション」であることを確認する。
- 該当する組み合わせ「1」を選択する。
- 選択肢 1正解
- aに高齢化、bにQOL、cにセルフメディケーションが入り、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- POPは店頭広告(Point of purchase advertising)等の略語であり、QOLの向上を指す文脈には合致しません。
- 選択肢 3不正解
- bにPOPが入っているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aの少子化、bのPOP、cのリスクコミュニケーションのすべてが手引きの記述文脈と異なります。
- 選択肢 5不正解
- cの「リスクコミュニケーション」はリスク情報の共有を指す用語であり、自らの健康管理に医薬品を用いる概念はセルフメディケーションです。
覚えるポイント
- セルフメディケーションとは、自分自身の健康に責任を持ち、軽度な不調を手当てすることである。
間違えやすいところ
- QOL(Quality of Life)とPOP(広告媒体)などのアルファベット頭字語を混同しないようにする。
出題の前提:試験問題実施日(平成23年9月24日)時点の登録販売者試験の手引きの基準による。
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.13 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品と食品の相互作用および原材料の区分
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用 / アルコール代謝 / 食品との併用 / 生薬成分
医薬品と食品に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 複数の医薬品を併用した場合、又は特定の食品と一緒に摂取した場合に、医薬品の作用が増強したり、減弱したりすることがある。 b 酒類(アルコール)をよく摂取する者では、アセトアミノフェンは通常よりも代謝されにくくなる。 c 医薬品の成分と同じ成分を含有する食品を併せて摂取すると、体内からその成分が速く消失して医薬品の効果が十分に得られなくなる。 d 生薬成分等については、医薬品的な効能効果が標榜又は暗示されていなければ、食品(ハーブ等)として流通可能なものもある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品と食品の併用によって代謝酵素の誘導や阻害が起こり、作用の増強や減弱が生じます。日常的にアルコールを摂取している人では肝臓の代謝酵素が誘導され、アセトアミノフェン等の代謝が速まって有害な代謝産物が生じやすくなります。また同一成分の食品摂取は体内濃度を過剰にします。
解き方
- 記述aについて、食品との相互作用で作用が増強・減弱することは正しい(正)と判断する。
- 記述bについて、慢性飲酒者では肝代謝酵素が誘導されてアセトアミノフェンは「早く代謝され」、有害な代謝物が増加するため、代謝されにくくなるとする記述は「誤」と判断する。
- 記述cについて、医薬品と同一成分を含む食品の併用は体内濃度が高くなり作用増強や副作用のリスクが高まるため、速く消失するから効果が得られなくなるとする記述は「誤」と判断する。
- 記述dについて、医薬品的な効能効果を標榜しなければハーブ等の食品として取り扱える生薬成分があるため「正」と判断する。
- 正しい組み合わせ(a、d)である選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤りであるため、組み合わせとして不適当です。
- 選択肢 2正解
- 記述aおよびdはともに正しいため、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bおよびcはともに誤りであるため、不適当です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが誤りであるため、不適当です。
- 選択肢 5不正解
- 記述cが誤りであるため、不適当です。
覚えるポイント
- 酒類(アルコール)の常用者は肝代謝酵素が誘導されアセトアミノフェンの肝毒性リスクが高まる。
間違えやすいところ
- 同じ成分を含む食品を摂取した場合に『体内から速く消失する』のではなく『過剰摂取となり作用や副作用が増強する』点を取り違えないようにする。
出題の前提:試験問題実施日(平成23年9月24日)時点の登録販売者試験の手引きの基準による。
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
妊婦・授乳婦における医薬品の使用と胎盤・乳汁移行
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 妊婦・授乳婦 / 血液胎盤関門 / ビタミンA / 母乳移行
妊婦、妊娠していると思われる女性及び母乳を与える女性(授乳婦)に関する次の記述a、b、cの正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 胎盤には、胎児の血液と母体の血液とが混ざらない仕組みがあり、この仕組みを胎盤関門という。 b ビタミンA含有製剤は、妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると胎児に先天異常を起こす危険性が高まる。 c 医薬品の種類によっては、体に吸収された医薬品の成分の一部が乳汁中に移行する。
解答・解説を表示
解答
3
解説
胎盤には母体血液と胎児血液が直接混ざらない血液胎盤関門がありますが、全ての物質の透過を阻止できるわけではありません。ビタミンA等の脂溶性物質の過剰摂取は催奇形性のリスクがあり、授乳中も医薬品成分が乳汁へ移行して乳児に影響を与える可能性があります。
解き方
- 記述aについて、胎児と母体の血液が直接混ざり合わない仕組み(血液胎盤関門)の記述を確認し、正しい(正)と判断する。
- 記述bについて、ビタミンAの大量摂取が胎児奇形の危険性を高めるため、妊娠前後の過剰摂取に対する注意喚起を確認し、正しい(正)と判断する。
- 記述cについて、母体が服用した医薬品成分の一部が母乳中に移行して乳児へ影響を与えることがあるため、正しい(正)と判断する。
- すべてが正しい「正・正・正」である選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- ビタミンAの過剰摂取による先天異常リスクは医学的事実として正しいため、bを誤とする本肢は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびcはともに正しい記述であるため、本肢は誤りです。
- 選択肢 3正解
- a、b、cの記述はすべて正しいため、これが正解となります。
- 選択肢 4不正解
- 記述aおよびbはともに正しいため、本肢は誤りです。
覚えるポイント
- 妊娠3ヶ月前〜妊娠3ヶ月までのビタミンA過剰摂取(10,000 IU/日以上)は催奇形性リスクがある。
間違えやすいところ
- 血液胎盤関門があるからといって、医薬品の成分が胎児へ全く移行しないわけではないことに留意する。
出題の前提:試験問題実施日(平成23年9月24日)時点の登録販売者試験の手引きの基準による。
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品販売時のコミュニケーションと情報把握
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · コミュニケーション / 情報把握 / 登録販売者の役割
一般用医薬品の販売時のコミュニケーションに関する次の記述のうち、誤っているものを選びなさい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
登録販売者は一般用医薬品の販売等に従事する専門家として、購入者の症状、発症時期、原因、患部の状態等を確認し、適正な医薬品選択や医療機関への受診勧奨を行う責任があります。これらを確認することは極めて適切かつ重要です。
解き方
- 選択肢1〜4の記述が、購入者背景(妊婦、常備薬使用時の注意、副作用歴、非言語情報)への適切な配慮や確認であるかを吟味し、いずれも正しいことを確認する。
- 選択肢5について、専門家として症状の経過や患部の状態を確認することは適切な医薬品選択および受診勧奨に不可欠な基本動作であり、「不適切である」とする点が明白な誤りであると判断する。
- 誤っているものとして選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 使用者に妊婦が含まれるかどうかを確認することは、胎児への影響を避ける上で重要であり正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 常備薬として購入された場合は使用時までに期間があくため、使用時に添付文書を再確認するよう促すことは適切です。
- 選択肢 3不正解
- アレルギー歴や副作用歴の事前確認は重大な副作用を未然に防止する上で極めて重要であり正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 顔色、動作、話し方などの非言語コミュニケーションによる観察も状況把握の手がかりとなるため正しい記述です。
- 選択肢 5正解
- 専門家として症状の時期や原因、患部を把握することは適切な対応や受診勧奨のために必要不可欠であり、不適切とする本肢は誤り(正解)です。
覚えるポイント
- 専門家として症状の時期・原因・患部等の状態を的確に聴取・確認することが求められる。
間違えやすいところ
- 『診断』は医師の医行為だが、適切な医薬品選択や受診勧奨のための『状態・症状の確認』は登録販売者の本来の業務である。
出題の前提:試験問題実施日(平成23年9月24日)時点の登録販売者試験の手引きの基準による。
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.14 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の販売時の購入者に対する基本確認事項
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 一般用医薬品の役割と適正使用 / 販売時のコミュニケーション
一般用医薬品の販売等に従事する専門家が、医薬品の購入者から確認しておきたい基本的なポイントに関する記述a〜cについて、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a その医薬品がすぐに使用される状況にあるか。 b 何のためにその医薬品を購入しようとしているか。 c その医薬品を使用する人として、小児が想定されるか。
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用医薬品の適正使用を確保するため、専門家は購入者が直面している状況(使用の緊急性や常備目的か等)、使用目的(具体的な症状や体調)、および実際の使用者(小児・高齢者・妊婦等の該当有無)を適切に把握する必要があります。
解き方
- 記述aについて、直ちに使用する状況か、家庭の常備薬として保管する目的なのかにより提供すべき情報が異なるため、確認事項として正しいと判断します。
- 記述bについて、購入者がどのような症状の改善を期待しているのか使用目的を確認することは適切な医薬品選択に不可欠であり正しいと判断します。
- 記述cについて、小児は生理機能が未発達であり用量や禁忌が異なるため、使用者に小児が含まれるかを確認することは適切であり正しいと判断します。
- a・b・cがすべて「正」となる選択肢1を選択します。
- 選択肢 1正解
- a、b、cの記述はいずれも確認すべき基本事項として正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aを誤りとしていますが、すぐに使用するのか常備用なのかの確認は重要なため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bを誤りとしていますが、医薬品の購入・使用目的の確認は不可欠であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cを誤りとしていますが、小児が使用者に含まれるかどうかの確認は安全上必須であるため誤りです。
覚えるポイント
- 販売時には「誰が」「何のために」「いつ使用するのか」を必ず確認します。
間違えやすいところ
- 常備薬目的で購入する場合と、急性の症状ですぐに服用する場合で必要な情報提供の重点が異なる点に注意が必要です。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成23年版)第2章「医薬品の適正使用と安全対策」に基づく。
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.15 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の持つ役割
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 一般用医薬品の役割 / セルフメディケーション
一般用医薬品の役割として、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 衛生害虫の防除、殺菌消毒 b 疾病の確定診断のための検査 c 生活の質の改善・向上 d 重度な疾病に伴う症状の改善
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用医薬品は、軽度な疾病に伴う症状の改善、生活の質(QOL)の改善・向上、健康維持・増進、生活環境等の衛生管理(殺菌消毒や害虫防除)などを目的として生活者の自己判断で使用されるものです。医師による確定診断や重度な疾患の治療を目的とするものではありません。
解き方
- 記述a:衛生環境を維持するための殺菌消毒や衛生害虫の防除は一般用医薬品の重要な役割であるため正しいと判断します。
- 記述b:一般用検査薬は健康状態の早期把握等に用いられますが、疾病の「確定診断」は医師等の専門診断によるものであり誤りと判断します。
- 記述c:生活の質(QOL)の改善や向上は、一般用医薬品が担う役割の一つであるため正しいと判断します。
- 記述d:一般用医薬品が対象とするのは「軽度」な疾病に伴う症状の改善であり、「重度な疾病」の改善は医療用医薬品等が担うため誤りと判断します。
- 正しい組み合わせはaとc(選択肢2)と決定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bの確定診断は医師が行うものであり一般用医薬品の役割ではないため誤りです。
- 選択肢 2正解
- 記述aおよびcはともに一般用医薬品の役割として適切であるため正解です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが含まれているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bおよびdはいずれも一般用医薬品の役割に含まれないため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述dの「重度な疾病」ではなく「軽度な疾病に伴う症状の改善」が役割であるため誤りです。
覚えるポイント
- 一般用医薬品が対象とするのは「軽度な症状の改善」であり、「確定診断」や「重篤・重度な疾患」は対象外です。
間違えやすいところ
- 一般用検査薬(妊娠検査薬や尿糖検査薬など)は受診の目安とするもので、確定診断を下すものではない点を取り違えやすいです。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成23年版)第2章「医薬品の適正使用と安全対策」に基づく。
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.15 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品使用上の注意等における年齢区分(幼児・小児)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児等の注意 / 年齢区分
医薬品の使用上の注意等において、幼児、小児という場合のおおよその目安として用いられている年齢区分の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
小児の医薬品使用においては、成長・発達の段階に応じた生理機能の変化を考慮するため、明確な年齢区分がおおよその目安として定義されています(新生児:生後4週未満、乳児:1歳未満、幼児:7歳未満、小児:15歳未満)。
解き方
- 医薬品の目安となる年齢区分を確認します(新生児:生後4週未満、乳児:1歳未満、幼児:7歳未満、小児:15歳未満)。
- 設問の「幼児」は7歳未満、「小児」は15歳未満に対応します。
- 該当する組み合わせ「幼児:7歳未満、小児:15歳未満」を提示している選択肢4を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 幼児を3歳未満、小児を10歳未満とする区分は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 幼児を3歳未満、小児を12歳未満とする区分は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 幼児を5歳未満、小児を12歳未満とする区分は誤りです。
- 選択肢 4正解
- 幼児は7歳未満、小児は15歳未満が正しい定義の組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 小児を18歳未満とする区分は医薬品の一般的な基準として誤りです(小児は15歳未満)。
覚えるポイント
- 年齢区分の目安:新生児=生後4週未満、乳児=1歳未満、幼児=7歳未満、小児=15歳未満。
間違えやすいところ
- 児童福祉法等の他法規(小児・児童・乳幼児の定義)と混同しないように医薬品の目安(7歳未満、15歳未満)を正確に覚える必要があります。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成23年版)第2章「小児・高齢者等の注意」に基づく。
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.15 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
アレルギーと医薬品の副作用
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · アレルギー / 免疫 / 副作用
アレルギーと医薬品の副作用に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
アレルギーは生体の免疫機構が関与して生じる生体防御反応の過剰あるいは異常な反応であり、不快な症状や重篤な健康被害を引き起こします。体調変化や疲労等によって誘発されることがあり、適正に使用しても副作用を完全に防ぐことはできません。副作用の兆候が現れた場合は速やかに使用を中止することが原則です。
解き方
- 記述1について、体調不良や抵抗力低下により予期せぬアレルギーが生じることがあるため、正しい記述と判断します。
- 記述2について、免疫反応が過剰・異常に働いて好ましくない症状を引き起こす現象がアレルギーであるため、「好ましくない症状が引き起こされることはない」は誤りです。
- 記述3について、医薬品は適正に使用された場合であっても副作用を生じるリスクがあるため誤りです。
- 記述4について、副作用の兆候が現れた場合には直ちに使用を中止し、必要に応じて医師等に相談するのが原則であるため誤りです。
- 以上より、正しい選択肢は1となります。
- 選択肢 1正解
- 体の抵抗力低下時などには、これまで経験がなくても思わぬアレルギー反応が生じる場合があり正しいです。
- 選択肢 2不正解
- 免疫応答が過剰に働くとアレルギーなどの好ましくない症状を引き起こすため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 医薬品は適正に使用された場合であっても副作用が生じる可能性があるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 副作用の兆候が現れた場合には、原則として直ちに使用を中止すべきであるため誤りです。
覚えるポイント
- 医薬品は適正に使用しても副作用のリスクがあり、兆候が現れたら原則として直ちに使用を中止します。
間違えやすいところ
- 「適正使用=副作用ゼロ」と思い込む誤解や、免疫反応が常に生体に有益にのみ働くという誤解に注意しましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成23年版)第2章「副作用」に基づく。
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.15 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の販売時における専門家の対応
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 専門家の対応 / 相談対応 / 適正使用
一般用医薬品の販売に従事する専門家の対応に関する記述a〜cについて、正誤の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 登録販売者が、医師から処方された薬剤を使用している人から一般用医薬品の使用について相談を受けた場合には、その薬剤を処方した医師又は調剤した薬剤師に相談するよう説明する必要がある。 b 一般用医薬品の購入量は購入者の自由であり、特定の一般用医薬品を大量に購入しようとした人に対し、販売を差し控えるなどの対応を図る必要はない。 c 一般用医薬品を数日間使用しても症状が改善されないと相談を受けた場合には、添付文書に記載されている用量よりさらに増やして使用するよう説明する必要がある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医療機関での治療や処方薬との相互作用を防ぐため、医療用医薬品を使用している人には主治医や薬剤師への相談を促します。乱用防止や適正使用の観点から大量購入に対しては理由を確認し必要に応じて販売を制限・見合わせる必要があり、数日使用しても改善しない場合は増量させるのではなく医療機関受診を勧奨します。
解き方
- 記述a:処方薬使用者からの相談に対しては、処方医や調剤薬剤師に相談するよう説明するのが適切であり「正」です。
- 記述b:乱用防止や安全確保の観点から、不審な大量購入等に対しては販売個数を制限したり販売を差し控えたりする対応が必要なため「誤」です。
- 記述c:規定用量で効果が見られない場合に自己判断で増量させることは危険であり、使用を中止して受診を勧めるべきであるため「誤」です。
- 以上より、a:正、b:誤、c:誤となる選択肢3が正解です。
- 選択肢 1不正解
- bおよびcが誤った記述であるため選択肢1は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cを用量増加の指示として肯定しているため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが誤という正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、bが正と判定されているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、cが正と判定されているため誤りです。
覚えるポイント
- 改善しない場合の安易な増量は厳禁であり、医療機関受診を勧める(受診勧奨)。大量購入にも注意を払う。
間違えやすいところ
- 薬が効かないときに「倍量飲む」などのアドバイスは絶対に誤りであり、受診勧奨を行うことが登録販売者の役割です。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成23年版)第2章「医薬品の適正使用と安全対策」に基づく。
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の本質と特性
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 検査薬 / リスク区分
医薬品に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
2
解説
一般用検査薬(体外診断用医薬品等)は直接生体に適用されませんが、その測定結果の正確性は疾病の早期発見や受診勧奨の判断に直結します。誤判定等により受診遅れを招けば重篤な結果につながるため、人の健康に重大な影響を与え得るものとして適正な管理・情報提供が求められます。
解き方
- 記述1:医薬品の定義と生命関連製品としての有用性に関する正確な記述であり正しいと判断します。
- 記述2:体外検査薬であっても、誤判定等により健康被害や治療遅れを招く恐れがあるため、「健康に影響を与えるものと考えなくてよい」は誤りと判断します。
- 記述3:医薬品の体内動態や薬理作用は完全には解明されていない部分があり、正しい記述と判断します。
- 記述4:一般用医薬品は生活者が自己判断で使用する性質上、医療用医薬品と比較して作用が緩和で相対的にリスクが低いとされており正しいと判断します。
- 誤っている記述を求めているため、記述2を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述内容は医薬品の本質として正しいため、誤りを選ぶ設問の解答としては不適です。
- 選択肢 2正解
- 検査薬も結果の誤判定を通じて重大な健康影響を及ぼし得るため、「考えなくてよい」とする本記述は誤り(正解)です。
- 選択肢 3不正解
- 医薬品の作用機構はすべて解明されているわけではないため正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 一般用医薬品は医療用医薬品に比べて相対的にリスクが低い設計となっているため正しい記述です。
覚えるポイント
- 人体に直接使われない体外検査薬であっても、誤判定が受診機会の損失等につながるため健康影響を考慮する必要があります。
間違えやすいところ
- 直接投与されない検査薬は無害であると短絡的に捉えてしまう点に注意が必要です。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成23年版)第2章「医薬品の本質」に基づく。
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
一般用医薬品の定義(薬事法第25条)の穴埋め
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 一般用医薬品の定義 / 薬事法条文
一般用医薬品に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 一般用医薬品は、薬事法第 25 条により「医薬品のうち、その効能及び( a )において人体に対する作用が( b )ものであって、薬剤師その他の医薬関係者から提供された情報に基づく( c )の選択により使用されることが目的とされているもの」と定義されている。
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解答
1
解説
法律上の一般用医薬品の定義文では、「効能及び効果」「作用が著しくない」「需要者の選択」という規定文言が用いられます。「生活者」ではなく法文上の用語は「需要者」である点に注意が必要です。
解き方
- 条文の空欄aについて、「効能及び( 効果 )」が入ります。
- 空欄bについて、医療用医薬品と対比して人体に対する作用が「( 著しくない )」ものが入ります。
- 空欄cについて、情報提供に基づく「( 需要者 )」の選択により使用されるものが入ります。
- 以上より、a:効果、b:著しくない、c:需要者の組み合わせである選択肢1を選びます。
- 選択肢 1正解
- aに「効果」、bに「著しくない」、cに「需要者」が入る組み合わせが条文通りで正解です。
- 選択肢 2不正解
- aの「反応」、bの「明らかな」がいずれも条文と異なるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bの「明らかな」、cの「生活者」が条文と異なるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aの「反応」、cの「生活者」が条文と異なるため誤りです。
覚えるポイント
- 法文上の定義キーワード:「効能及び効果」「作用が著しくない」「需要者の選択」。
間違えやすいところ
- 日常用語の「生活者」と法律上の規定用語「需要者」を取り違えないよう条文の文言を正確に記憶しましょう。
出題の前提:薬事法(平成18年改正法)第25条第1号、手引き第2章に基づく。
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.16 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の品質・規格適合と製品回収情報の入手
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の品質 / 自主回収 / 薬事法
医薬品に関する次の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ( a )では、健康被害の発生の可能性の有無にかかわらず、医薬品に変質等、また承認等された基準に適合しないことがあってはならない旨を定めており、( b )による製品回収等の措置がなされることもあるので、日頃から( b )からの情報には十分に注意しておくことが重要である。
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解答
3
解説
薬事法では医薬品の品質確保のため、規格不適合や変質等の不良医薬品の製造・販売等を禁止しています。製造販売業者は製造・流通させた医薬品に不具合が生じた場合に製品回収(自主回収)等を実施する責任を負っているため、販売従事者は製造販売業者からの回収情報等に日頃から注意を払う必要があります。
解き方
- 空欄aについて、医薬品の品質基準や変質等の禁止を規定している基本法令は「薬事法」です(薬剤師法ではありません)。
- 空欄bについて、製品回収(リコール等の措置)を責任を持って行い情報を発出する主体は、その医薬品の「製造販売業者」です。
- したがって、a:薬事法、b:製造販売業者の組み合わせである選択肢3を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 医薬品PLセンターは製造物責任に関する苦情相談機関であり、製品回収を行う主体ではないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 法令は薬剤師法ではなく薬事法であり、日本中毒情報センターは回収措置を行う主体ではないため誤りです。
- 選択肢 3正解
- 薬事法で品質基準を定めており、回収等の措置を行う主体は製造販売業者であるため正解です。
- 選択肢 4不正解
- 品質基準等の規定法令は薬剤師法ではなく薬事法であるため誤りです。
覚えるポイント
- 不良医薬品の製造・販売禁止は薬事法に規定され、製品回収措置の主体は「製造販売業者」です。
間違えやすいところ
- 医薬品PLセンターや中毒情報センターの役割と、製造販売業者による品質管理・回収措置の責任とを混同しないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成23年版)第2章「医薬品の品質」に基づく。
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.17 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
歯の構造と疾患に関する正誤判断
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 歯の構造 / 齲蝕
歯およびその周辺組織に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
2
解説
歯は外から見える「歯冠」と歯槽骨に埋まっている「歯根」に分かれ、エナメル質・象牙質・歯髄等から構成されます。
解き方
- 歯の各部位(歯冠・歯根)の定義および歯槽骨との位置関係を確認します。
- 歯根が歯槽骨に埋没している部分であることを把握し、歯冠と取り違えている記述を誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 歯周組織は歯肉、歯根膜、歯槽骨、セメント質からなり、歯を顎の骨に固定しています。
- 選択肢 2正解
- 歯槽骨の中に埋没している部分は「歯根」であり、歯肉の外側に露出している部分が「歯冠」です。
- 選択肢 3不正解
- 象牙質は歯の主成分であり、内部を通る血管や神経を含む歯髄を取り囲んでいます。
- 選択肢 4不正解
- 口腔内常在菌が糖質から酸を作り、歯のエナメル質を脱灰・侵食して欠損する現象を齲蝕(むし歯)と呼びます。
覚えるポイント
- 歯槽骨に埋まっているのは歯根、外に見えるのが歯冠です。
間違えやすいところ
- 歯冠と歯根の名称と位置関係を逆に覚えてしまう誤りに注意しましょう。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の消化器系(歯の構造)
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.18 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
胃の消化機能と消化酵素に関する正誤判定
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 胃液 / ペプシン / ペプトン
胃に関する次の文中の( a )〜( d )内に入る語句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 「胃の内壁は粘膜で覆われて多くのひだをなしている。粘膜の表面には無数の微細な孔があり、胃腺につながって塩酸(胃酸)のほか、( a )などを分泌している。( a )は胃酸によって、( b )を消化する酵素である( c )となり、胃酸とともに胃液として働く。( b )が( c )によって半消化された状態を( d )という。」
解答・解説を表示
解答
3
解説
胃腺から分泌される不活性なペプシノーゲンは強酸性の胃酸により活性化してペプシンとなり、蛋白質をペプトンに半消化します。
解き方
- 胃液中に分泌される不活性酵素が「ペプシノーゲン」であることを確認します。
- 胃酸によって活性化された分解酵素「ペプシン」が「蛋白質」を「ペプトン」に半消化する流れを当てはめます。
- 選択肢 1不正解
- 分泌される前駆体はペプシノーゲンであり、活性化された酵素がペプシン、分解産物がペプトンです。
- 選択肢 2不正解
- ペプシンが消化する対象は脂質ではなく蛋白質であり、順序も誤っています。
- 選択肢 3正解
- aペプシノーゲン、b蛋白質、cペプシン、dペプトンとなり、文意に正しく一致します。
- 選択肢 4不正解
- ペプシンが消化する対象は脂質ではなく蛋白質です。
- 選択肢 5不正解
- ペプトンは分解産物であり分泌される酵素前駆体ではありません。対象も炭水化物ではありません。
覚えるポイント
- ペプシノーゲン+胃酸→ペプシン、蛋白質→ペプトンと整理して覚えましょう。
間違えやすいところ
- 酵素前駆体のペプシノーゲンと活性型のペプシンを逆にしてしまわないよう注意しましょう。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の消化器系(胃の働き)
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.18 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
膵臓から分泌されるホルモンの選択
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 膵臓 / インスリン / グルカゴン
次の記述のうち、膵臓から分泌される、血糖値を調節するホルモンとして、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a インスリン b トリプシン c グルカゴン d リパーゼ e アミロプシン
解答・解説を表示
解答
2
解説
膵臓は外分泌腺として消化酵素(トリプシン等)を分泌し、内分泌腺として血糖調節ホルモン(インスリン、グルカゴン)を血中に分泌します。
解き方
- 挙げられた物質の中から「ホルモン」と「消化酵素」を分類します。
- 血糖降下作用を持つインスリン(a)と、血糖上昇作用を持つグルカゴン(c)をホルモンとして選び出します。
- 選択肢 1不正解
- aのインスリンは血糖調節ホルモンですが、bのトリプシンは蛋白質消化酵素です。
- 選択肢 2正解
- aのインスリン(血糖値を下げる)とcのグルカゴン(血糖値を上げる)は、ともに膵臓から分泌される血糖調節ホルモンです。
- 選択肢 3不正解
- bのトリプシンは蛋白質消化酵素、dのリパーゼは脂質消化酵素です。
- 選択肢 4不正解
- cのグルカゴンはホルモンですが、eのアミロプシン(膵液アミラーゼ)は炭水化物消化酵素です。
- 選択肢 5不正解
- dのリパーゼおよびeのアミロプシンは、いずれも消化酵素です。
覚えるポイント
- 膵臓のホルモンはインスリンとグルカゴン、他は消化酵素と区別します。
間違えやすいところ
- 外分泌される消化酵素と内分泌されるホルモンを混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の消化器系(膵臓の機能)
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.18 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
肝臓の機能に関する正誤判断
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 肝臓 / ビリルビン / アルコール代謝 / 胆汁
肝臓に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a ヘモグロビンが分解して生じたビリルビンは肝臓で代謝されるが、肝機能障害や胆管閉塞を起こすとビリルビンが循環血液中に滞留して、黄疸を生じる。 b 飲酒後、体内に入ったアルコールが肝臓へ運ばれると、一度アセトアルデヒドに代謝されたのち、さらに代謝されて尿素となる。 c 肝臓は、胆嚢で産生された胆汁を濃縮して蓄える器官で、十二指腸に内容物が入ってくると収縮して腸管内に胆汁を送り込む。
解答・解説を表示
解答
2
解説
肝臓は胆汁の産生、アルコール等の代謝・解毒、栄養素の貯蔵など多岐にわたる機能を担っています。
解き方
- 記述a:ビリルビンの代謝と黄疸の機序について確認し、正しいと判断します。
- 記述b:アルコールはアセトアルデヒドから酢酸に代謝され、尿素になるのではないため誤りと判断します。
- 記述c:胆汁を産生するのは肝臓であり、濃縮・貯蔵するのが胆嚢であるため誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤りであるため、選択肢1は不正解です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが誤であるため、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述aは正しく、bとcが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正しいため、すべて誤りとする選択肢4は不正解です。
覚えるポイント
- 胆汁は肝臓で産生され、胆嚢で濃縮・貯蔵されます。
間違えやすいところ
- アルコールの代謝物(酢酸・水・二酸化炭素)と、有毒なアンモニアから生成される尿素を混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の消化器系(肝臓と胆嚢)
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.19 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
循環器系に関する記述の誤り判定
人体の働きと医薬品 · 循環器系 / 血管 / 血圧 / 門脈
循環器系に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
心臓から送り出される高い圧力に耐えるため、動脈壁は静脈壁よりも厚く強靱な構造をしています。
解き方
- 動脈と静脈にかかる血圧の差を考慮して、各血管壁の構造的特徴を比較します。
- 動脈の血管壁は静脈よりも「厚い」ため、「薄い」とする記述3を誤りと判定します。
- 選択肢 1不正解
- 血管壁の平滑筋の収縮・弛緩は、心拍数とともに自律神経系(交感神経・副交感神経)によって調整されています。
- 選択肢 2不正解
- 心室が収縮して血液が送り出されたときの血圧が最大血圧(収縮期血圧)、拡張したときの血圧が最小血圧(拡張期血圧)です。
- 選択肢 3正解
- 動脈は心臓からの高い血圧に耐える必要があるため、静脈の血管壁よりも厚く弾力性があります。
- 選択肢 4不正解
- 消化管で吸収された栄養分等を含む血液は、毛細血管から門脈に集まり、直接肝臓へ送られます。
覚えるポイント
- 動脈壁は高い血圧に耐えるため厚く、静脈壁は薄く逆流防止弁を持ちます。
間違えやすいところ
- 動脈と静脈の壁の厚さの比較を逆にしてしまわないよう注意しましょう。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の循環器系(血管系)
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.19 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
脾臓及びリンパ系に関する正誤判断
人体の働きと医薬品 · 循環器系 / 脾臓 / リンパ系 / リンパ液 / リンパ節
脾臓及びリンパ系に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 脾臓にはリンパ球が増殖、密集するリンパ組織があり、血流中の細菌やウイルスに対する免疫反応が行われる。 b リンパ液が循環するリンパ系には、心臓のようにポンプの働きをする器官があり、リンパ液の流れは血流に比べて速い。 c リンパ液は、血漿の一部が毛細血管から組織の中へ滲み出して組織液となったもので、血漿とほとんど同じ成分からなるが、蛋白質が少なく、リンパ球を含む。 d リンパ節は、首筋、脇の下、もものつけ根に多く集まっており、これらリンパ節が集まっている部位が、俗にリンパ腺と呼ばれることがある。
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解答
3
解説
リンパ系には心臓のような能動的なポンプ器官はなく、骨格筋の収縮等により血流に比べて非常に緩やかに流れます。
解き方
- 記述a、c、dが脾臓の免疫機能、リンパ液の組成、リンパ節の分布として正しいことを確認します。
- 記述bについて、リンパ管にはポンプ器官が存在せず流れが緩やかである点を確認し、誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤りで記述dが正しい記述であるため、選択肢1は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが誤りで記述cが正しい記述であるため、選択肢2は誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正となり、正しい正誤の組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは脾臓の働きとして正しく、記述bが誤りであるため不正解です。
覚えるポイント
- リンパ系にポンプ器官はなく、リンパ液の流れは血流より非常に緩慢です。
間違えやすいところ
- リンパ系にも心臓のような推進ポンプが存在すると勘違いしないように注意しましょう。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の循環器系(脾臓・リンパ系)
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.19 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
腎臓及び副腎の機能に関する正誤判断
人体の働きと医薬品 · 泌尿器系 / 腎臓 / 副腎髄質 / 副腎皮質 / アルドステロン
腎臓及び副腎に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 腎臓では、血液中の老廃物の除去のほか、水分及び電解質の排出調節が行われており、血液の量と組成を維持して、血圧を一定範囲内に保つ上で重要な役割を担う。 b 腎臓には内分泌腺としての機能があり、骨髄における赤血球の産生を促進するホルモンを分泌する。 c 副腎髄質では、自律神経系に作用するアドレナリンとノルアドレナリンが産生・分泌される。 d 副腎皮質ホルモンの一つであるアルドステロンは、体内にカリウムを貯留し、塩分と水の排泄を促す作用がある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
アルドステロン(副腎皮質ホルモン)は腎臓の遠位尿細管等でナトリウム(塩分)と水の再吸収を促進し、カリウムの排泄を促します。
解き方
- a、b、cが腎臓および副腎髄質の正しい働きであることを確認します。
- dのアルドステロンの作用が「ナトリウム貯留・カリウム排泄」であり、記述の「カリウム貯留・塩分と水の排泄」は逆であるため誤りと判断します。
- 選択肢 1正解
- a、b、cはいずれも正しく、dはアルドステロンの電解質調節作用が逆で誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bとcは正しい記述であり、dは誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- bは骨髄での赤血球産生を促すエリスロポエチンを分泌するため正しく、不正解です。
- 選択肢 4不正解
- aは老廃物除去や体液調節機能として正しく、dは誤りであるため不正解です。
- 選択肢 5不正解
- aおよびcは正しい記述であるため不正解です。
覚えるポイント
- アルドステロンは「ナトリウム(塩分)・水を保持し、カリウムを排泄」します。
間違えやすいところ
- 偽アルドステロン症の病態(低カリウム血症・高血圧・むくみ)と関連付けてナトリウムとカリウムの出納を正確に覚えましょう。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の泌尿器系(腎臓と副腎)
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.20 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
眼球の構造と生理機能に関する正誤判断
人体の働きと医薬品 · 感覚器系 / 眼球 / 角膜 / 水晶体 / 網膜 / ビタミンA
眼球に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 水晶体の前にある虹彩は、瞳孔を散大・縮小させて遠近の焦点調節をしている。 b 透明な角膜や水晶体には血管が通っておらず、房水によって栄養分や酸素が供給される。 c 網膜には光を受容する視細胞が密集していて、個々の視細胞は神経線維につながり、それが束になって眼球の後方で視神経となる。 d 視細胞には、わずかな光でも敏感に反応する細胞があり、この細胞が光を感じる反応にはビタミンDが不可欠であるため、ビタミンDが不足すると夜間視力の低下を生じる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
虹彩は光量調節(絞り)、水晶体と毛様体は焦点調節を担います。また、視細胞(桿体細胞)のロドプシン再合成にはビタミンAが必要です。
解き方
- 記述a:虹彩は目に入る光の量を調節する器官であり、遠近の焦点調節は水晶体・毛様体であるため誤りと判断します。
- 記述b:角膜や水晶体は透明性を保つため無血管で、房水が栄養供給を担うため正しいと判断します。
- 記述c:網膜の視細胞が視神経を形成する構造記述は正しいため正しいと判断します。
- 記述d:夜間視力(暗順応)に関わるのはビタミンAであり、ビタミンDではないため誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- aの虹彩の役割は光量の調節(瞳孔径の変更)であり、焦点調節ではないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りを含むため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- aおよびdが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 4正解
- b(角膜・水晶体への房水による栄養供給)とc(網膜と視神経の構造)はともに正しい記述です。
- 選択肢 5不正解
- dの光を感じる視物質に必要なのはビタミンA(不足すると夜盲症)であり、ビタミンDではないため誤りです。
覚えるポイント
- 虹彩は「光量調節」、毛様体・水晶体は「遠近のピント調節」です。夜間視力には「ビタミンA」が必須です。
間違えやすいところ
- 虹彩と毛様体の役割の混同や、夜盲症に関わるビタミンAと骨形成に関わるビタミンDの混同に注意しましょう。
出題の前提:手引き「人体の働きと医薬品」の感覚器系(眼の構造と機能)
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.20 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
筋組織の分類と特徴
人体の働きと医薬品 · 筋組織 / 骨格筋 / 平滑筋 / 心筋
筋組織に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 平滑筋は、消化管壁、膀胱等に分布し、比較的弱い力で持続的に収縮する特徴がある。 b 筋組織は筋細胞と結合組織からできているのに対して、腱は結合組織のみでできているために伸縮性はあまりない。 c 筋組織は、その機能や形態によって、平滑筋、骨格筋、心筋に分類される。 d 心筋は、心臓壁にある筋層を構成する筋組織で、随意筋であり、強い収縮力と持久力を兼ね備えている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
筋組織は形態と機能によって骨格筋(随意筋・横紋筋)、平滑筋(不随意筋・平滑筋)、心筋(不随意筋・横紋筋)の3つに分類され、各組織で収縮特性や神経支配が異なります。
解き方
- 記述a〜cを検証し、内臓壁の平滑筋の特徴、腱の構成と伸縮性、筋組織の分類が正しいことを確認します。
- 記述dにおいて、心筋は自分の意志で動かせない不随意筋であるため誤りであることを確認し、組み合わせを選択します。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤であるため、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cは筋組織の分類として正しく、dは心筋が不随意筋であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは腱の特徴として正しく、dは心筋が随意筋ではなく不随意筋であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aは平滑筋の特徴として正しく、dは心筋が随意筋ではなく不随意筋であるため誤りです。
覚えるポイント
- 心筋は強い収縮力と持久力を持つ横紋筋であるが、自律神経に制御される不随意筋である。
間違えやすいところ
- 骨格筋のみが随意筋であり、平滑筋と心筋は不随意筋である点を取り違えやすいです。
出題の前提:手引き(人体の働きと医薬品・運動器系)
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.20 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
交感神経系が効果器に及ぼす反応
人体の働きと医薬品 · 自律神経系 / 交感神経系 / 効果器
効果器と交感神経系がその効果器に及ぼす反応に関する組み合わせのうち、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
1
解説
交感神経系は活動時や緊張・危機状態に優位となり、末梢血管収縮、気管支拡張、肝臓でのグリコーゲン分解、立毛筋収縮、発汗亢進などを引き起こします。
解き方
- 各効果器に対する交感神経系の生理的作用を確認します。
- 立毛筋は交感神経の刺激により収縮(鳥肌)するため、弛緩としている1が誤りであると特定します。
- 選択肢 1正解
- 交感神経が興奮すると立毛筋は収縮するため、「立毛筋弛緩」とする本肢は誤り(正解肢)です。
- 選択肢 2不正解
- 交感神経系により末梢血管は収縮し血圧が上昇するため、記述は正しいです。
- 選択肢 3不正解
- 活動に備えてエネルギーを供給するため、肝臓でのグリコーゲン分解が促進されるので正しいです。
- 選択肢 4不正解
- 排尿を抑制するため、排尿筋(膀胱壁の筋肉)は弛緩し膀胱括約筋が収縮するので正しいです。
- 選択肢 5不正解
- 交感神経系の興奮により、汗腺からの発汗は亢進するため正しいです。
覚えるポイント
- 交感神経刺激により立毛筋は「収縮」し、皮膚表面に鳥肌が立つ。
間違えやすいところ
- 膀胱において排尿筋は弛緩し、括約筋が収縮するという関係を逆に捉えやすいです。
出題の前提:手引き(人体の働きと医薬品・神経系)
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.21 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の剤型と服用方法
人体の働きと医薬品 · 剤型 / 口腔内崩壊錠 / チュアブル錠 / シロップ剤
医薬品の剤型と使用方法に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 口腔内崩壊錠は、口の中で唾液によって比較的速やかに溶けるため、水なしで服用することもでき、口の中で溶かした後に唾液と一緒に飲み込むことができる。 b チュアブル錠は、口の中で舐めたり噛み砕いたりして服用する剤型であり、水なしでも服用できる。 c 顆粒剤は、粒の表面がコーティングされているので、噛み砕かずに水などで服用する。 d シロップ剤は、粘りがあって容器に残りやすいので、残った部分を水ですすいで、すすぎ液ごと飲むなどの工夫をするとよい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
剤型ごとに有効成分の放出制御や服用しやすさの工夫がなされており、コーティングの破壊を防ぐため噛み砕かない顆粒剤や、水なしで服用可能な剤型など、適切な使用法を守る必要があります。
解き方
- 記述a〜dについて各剤型の用法・留意事項を検討します。
- a(口腔内崩壊錠)、b(チュアブル錠)、c(顆粒剤)、d(シロップ剤)がすべて正しいことを確認します。
- 選択肢 1正解
- a、b、c、dのすべてが正しい記述であるため、これが正解となります。
- 選択肢 2不正解
- dのシロップ剤ですすぎ液ごと飲む工夫も正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- b、cも正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- a、bも正しい記述であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- a、c、dも正しい記述であるため誤りです。
覚えるポイント
- 口腔内崩壊錠は水なしで服用可能だが、口腔粘膜から吸収されるわけではない。
間違えやすいところ
- シロップ剤の容器に残った薬液を水ですすいで飲む工夫が推奨される点を見落としやすいです。
出題の前提:手引き(人体の働きと医薬品・薬の効き目や安全性に影響を与える要因)
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.21 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の吸収と初回通過効果
人体の働きと医薬品 · 坐剤 / 直腸吸収 / 肝初回通過効果 / 外用薬
医薬品の吸収や代謝に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 坐剤は肛門から挿入すると直腸内で溶け、内服の場合よりも全身作用が速やかに現れる。 b 坐剤の成分は、直腸から吸収されて循環血液中に入り、始めに肝臓で代謝を受けてから全身へ巡る。 c 皮膚に適用する医薬品(塗り薬、貼り薬等)は、皮膚のみずみずしさが低下すると、医薬品の成分が浸潤・拡散しにくくなる。 d 点鼻薬の成分は、循環血液中に移行しやすく、始めに肝臓で代謝を受けることなく血流に乗って全身へ巡るため、全身性の副作用を生じることがある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
消化管吸収において、胃や小腸、直腸上部からの吸収成分は門脈を通って肝臓で初回通過効果を受けますが、直腸下部、口腔粘膜、鼻粘膜などから吸収された成分は肝臓を通過せずに直接全身循環へ入ります。
解き方
- 記述bについて、坐剤成分が直腸から吸収された場合、門脈を通らず下大静脈に直接移行して初通過効果を回避することを確認し、誤りと判断します。
- 記述a、c、dが手引きの記載通りの正しい内容であることを確認し、組み合わせを選択します。
- 選択肢 1不正解
- bは坐剤が肝初回通過効果を回避するため誤りであり、cは正しい記述です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正であるため、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- dの点鼻薬に関する記述は正しいため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aは正しい記述であり、bは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aとdは正しく、bは誤りであるため誤りです。
覚えるポイント
- 坐剤(直腸下部)や点鼻薬・口腔粘膜吸収薬は、肝臓の初回通過効果を受けない。
間違えやすいところ
- 直腸も消化管の一部であるため、すべて肝臓を通過すると誤解しやすいです。
出題の前提:手引き(人体の働きと医薬品・薬の生体内運命)
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.21 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
ショック(アナフィラキシー)の病態と特徴
人体の働きと医薬品 · ショック / アナフィラキシー / アレルギー / 点眼薬
副作用として現れるショック(アナフィラキシー)に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 目の粘膜(結膜、角膜)に適用する点眼薬は、すぐに涙道へ流れてしまうが、ショック(アナフィラキシー)が起こることがある。 b 以前にその医薬品の使用によって蕁麻疹等のアレルギーを起こしたことがある人では、起きるリスクが低いとされている。 c 発症してからの進行は遅い(1日から2日)ので、落ち着いて対応がなされることが非常に重要である。
解答・解説を表示
解答
3
解説
ショック(アナフィラキシー)は即時型の重篤な全身性アレルギー反応であり、以前に過敏反応を起こしたことのある人でリスクが高く、発症後数分から数十分の極めて短い時間で進行します。
解き方
- 記述aについて、外用薬や点眼薬であってもアナフィラキシーを起こすことがあるため正と判断します。
- 記述bについて、過去のアレルギー歴がある人は発症リスクが高いため誤と判断します。
- 記述cについて、進行は非常に速やか(通常2時間以内、多くは30分以内)であるため誤と判断します。
- 選択肢 1不正解
- bはアレルギー歴がある人ほどリスクが高くなるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cは進行が極めて速やか(数分〜数十分)であるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが誤であるため、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aは点眼薬でもショックが生じるため正しく、cは誤りです。
覚えるポイント
- アナフィラキシーは発症から数分〜数十分で急激に悪化するため直ちに対応が必要。
間違えやすいところ
- 外用剤や点眼薬などの局所投与製剤ではショックが起きないと誤解しやすいです。
出題の前提:手引き(人体の働きと医薬品・重篤な副作用)
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
消化器系に現れる重篤な副作用
人体の働きと医薬品 · 消化性潰瘍 / イレウス様症状 / 小児のリスク
胃腸症状に現れる副作用に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 腸内容物の通過が阻害された状態を消化性潰瘍という。 b 消化性潰瘍は、一般用医薬品の長期連用のほか、併用すべきでない医薬品やアルコールとの併用等の不適正な使用が原因で起きる場合が多い。 c イレウス様症状が悪化すると、腸管内に貯留した消化液の逆流による嘔吐が原因で脱水症状を起こすことがある。 d 小児は、イレウス様症状の発症のリスクが高いとされている。
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解答
4
解説
消化管の運動が麻痺して内容物の通過が阻害される状態はイレウス様症状と呼ばれ、小児や高齢者で起こりやすいです。一方、胃や十二指腸の粘膜が組織欠損を起こす病態が消化性潰瘍です。
解き方
- 記述aを検証し、腸内容物の通過阻害は消化性潰瘍ではなく「イレウス様症状」であるため誤りと判断します。
- 記述b(消化性潰瘍の原因)、c(イレウスによる脱水)、d(小児でのリスク)がそれぞれ正しいことを確認し、組み合わせを選択します。
- 選択肢 1不正解
- aはイレウス様症状の定義であり誤りで、dは正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- aは誤りで、bは消化性潰瘍の原因として正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- aは誤りで、cはイレウス様症状の病態として正しい記述です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正であるため、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- dの小児における発症リスクの高さは正しい記述であるため誤りです。
覚えるポイント
- 腸内容物の通過阻害=イレウス様症状。小児や高齢者はリスクが高い。
間違えやすいところ
- 消化性潰瘍(粘膜のえぐれ)とイレウス様症状(通過障害)の定義を混同しやすいです。
出題の前提:手引き(人体の働きと医薬品・消化器系に現れる副作用)
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.22 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
呼吸器系に現れる副作用(間質性肺炎・喘息)
人体の働きと医薬品 · 間質性肺炎 / 喘息 / 坐薬誘発喘息
呼吸機能に現れる副作用に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 間質性肺炎は、気管支又は肺胞が細菌に感染して炎症を生じたものである。 b 間質性肺炎の症状は、かぜ、気管支炎等の症状と区別が難しいこともあり、悪化すると肺線維症となる場合がある。 c 喘息は、内服薬だけでなく、坐薬で誘発されることもある。 d 喘息は、合併症を起こさない限り、原因となった医薬品の成分が体内から消失すれば症状は寛解する。
解答・解説を表示
解答
4
解説
間質性肺炎は肺胞の隔壁(間質)に炎症が生じる病態で、一般的な細菌感染性の肺炎とは異なり原因医薬品等の免疫的機序等により発症します。悪化すると肺の線維化を来します。
解き方
- 記述aを検証し、間質性肺炎が細菌感染ではなく肺胞壁(間質)の非感染性炎症であるため誤りと判断します。
- 記述b(肺線維症への進行)、c(坐薬等による喘息誘発)、d(成分消失による寛解)が正しいことを確認します。
- 選択肢 1不正解
- aは細菌感染ではないため誤りで、dは正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- aは誤りで、cは坐薬や外用薬でも喘息が誘発されるため正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- aは誤りで、bとdは正しい記述です。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正であるため、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 間質性肺炎は細菌感染ではなく肺胞壁(間質)の炎症であり、肺線維症に移行しうる。
間違えやすいところ
- アスピリン喘息などは内服薬だけでなく坐薬や貼り薬でも誘発される点に注意が必要です。
出題の前提:手引き(人体の働きと医薬品・呼吸器系に現れる副作用)
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.23 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
泌尿器系に現れる副作用
人体の働きと医薬品 · 腎障害 / 排尿困難 / 膀胱炎様症状 / 健康食品
排尿機能に現れる副作用に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 腎障害では、尿量の減少、ほとんど尿が出ない、逆に一時的に尿が増える等の症状を生じることがある。 b 健康食品の摂取によって重篤な腎障害を生じた事例が報告されている。 c 排尿困難は、男性に限り報告されており、前立腺肥大等の基礎疾患がない場合にも現れることがある。 d 膀胱炎様症状では、頻尿、排尿時の痛み、残尿感の症状が現れることがある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬品や健康食品による泌尿器系の副作用には腎障害、排尿困難、膀胱炎様症状などがあります。排尿困難は前立腺肥大のある男性で特に起こりやすいものの、女性にも発現します。
解き方
- 記述cを検討し、「男性に限り報告されており」という限定記述が誤りであることを特定します(女性でも生じる)。
- 記述a(腎障害の症状)、b(健康食品による腎障害)、d(膀胱炎様症状)が正しいことを確認し、組み合わせを選択します。
- 選択肢 1不正解
- cは女性でも排尿困難が起こるため誤りで、dは正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- bは健康食品による重篤な腎障害事例があるため正しく、cは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aの腎障害に伴う尿量の変動に関する記述は正しいため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aとdは正しく、cは誤りであるため誤りです。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正であるため、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 排尿困難は男性に限らず、抗コリン成分等により女性にも起こる。
間違えやすいところ
- 前立腺肥大症との関連から男性限定の症状と誤解しやすいですが、性別を問わず発症します。
出題の前提:手引き(人体の働きと医薬品・泌尿器系に現れる副作用)
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.23 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
皮膚に現れる医薬品の副作用
人体の働きと医薬品 · 皮膚障害 / 光線過敏症 / 薬疹
皮膚に現れる副作用に関する次の記述(a、b、c)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 光線過敏症の症状は、原因となる医薬品が触れた部分だけでなく、光が当たった部分の皮膚から全身へ広がることがある。 b 痒みの症状に対しては、重篤な症状への移行を防止するため、一般の生活者が自己判断で別の医薬品を用いて対症療法を行う必要がある。 c 薬疹を経験したことがない人であっても、二日酔いや食べ過ぎ、肉体疲労の状態のとき、薬疹が現れることがある。
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解答
3
解説
医薬品による皮膚障害には、免疫反応が関与する薬疹や、光線曝露によって誘発される光線過敏症などがあります。副作用が生じた際には、安易な自己判断での追加投薬を避け、速やかに原因医薬品の使用を中止して専門家に相談することが原則です。
解き方
- 記述aの検討:光線過敏症は、貼付剤等の接触部位のみならず、光が当たった露出部や全身へ拡大することがあるため「正」と判断します。
- 記述bの検討:自己判断で対症療法の外用薬等を用いると病態の悪化や原因特定困難を招くため、速やかに中止して受診すべきであり「誤」と判断します。
- 記述cの検討:体調不良や疲労、暴飲暴食等により代謝機能や免疫バランスが変化すると、過去に経験がなくても薬疹を発症することがあるため「正」と判断します。
- 以上の組み合わせ(正、誤、正)から、選択肢3を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが「自己判断で別の医薬品を用いて対症療法を行う必要がある」としており誤りです。直ちに使用を中止すべきです。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが誤りであるとともに、体調不良時に薬疹が生じ得る記述cを誤りとしているため不適です。
- 選択肢 3正解
- 記述aは正、記述bは誤、記述cは正であり、正しい組み合わせとなっています。
- 選択肢 4不正解
- 光線過敏症の症状が全身へ波及することがある記述aを誤りとしているため不適です。
覚えるポイント
- 皮膚症状が現れた場合は自己判断で他の薬を使わず直ちに使用を中止する
- 光線過敏症は医薬品が塗布・貼付された部位を超えて光曝露部や全身に広がることがある
間違えやすいところ
- 副作用の痒みに対して別の抗ヒスタミン薬やステロイド外用剤を独断で重ねてしまう誤り
出題の前提:薬事法の一部を改正する法律(平成18年法律第69号)改正後の基準に基づく
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.24 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の剤型と特徴
人体の働きと医薬品 · 剤型 / 内用液剤 / カプセル剤 / 軟膏剤・クリーム剤 / 噴霧剤
医薬品の剤型に関する次の記述(a、b、c、d)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 内用液剤は、固形製剤よりも飲み込みやすく、服用した後比較的速やかに消化管から吸収される。 b カプセル剤は、容易に服用できるようにカプセルの原材料としてゼラチンが用いられており、水なしで服用することに適している。 c 外用として用いる剤型のうち、水から遮断する場合にはクリーム剤を用い、水で洗い流しやすくする場合には軟膏剤を用いることが多い。 d 噴霧剤は、有効成分(薬液)を霧状にする等して局所に吹き付ける剤型であり、手指では塗りにくい部位に用いる場合に適している。
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬品の剤型は投与経路や有効成分の物理化学的性質、作用の持続性、患部の状態等に合わせて設計されています。固形剤、液剤、カプセル剤、外用剤(軟膏・クリーム・噴霧剤)などの特性や正しい使用法を把握することが重要です。
解き方
- 記述aの検討:内用液剤は既に溶解・懸濁しており崩壊過程が不要なため、嚥下しやすく吸収が比較的速いことから「正」と判断します。
- 記述bの検討:カプセルのゼラチンは水分を含むと粘着し食道等に張り付きやすいため、多めの水で服用する必要があり「誤」と判断します。
- 記述cの検討:油性の軟膏剤が水分からの遮断に適し、乳化されたクリーム剤が水で洗い流しやすいため、記述が逆となっており「誤」と判断します。
- 記述dの検討:噴霧剤は霧状等にして噴霧することで患部に触れずに塗布でき、手指で塗りにくい部位への適用に適しているため「正」と判断します。
- 組み合わせとして「正、誤、誤、正」である選択肢5を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 記述b(カプセル剤の水なし服用)および記述c(軟膏とクリームの用途の逆転)が誤りであるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが誤りであり、記述d(噴霧剤の利点)が正しいため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが正しく、記述bが誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが正しく、記述cが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正であり、すべての判定が整合しています。
覚えるポイント
- カプセル剤は喉や食道に付着しやすいため十分な水で服用する
- 軟膏剤は油性基剤で水分遮断・保護に適し、クリーム剤は水で洗い流しやすい
間違えやすいところ
- 軟膏剤とクリーム剤の基剤の物理的性質や用途の違いを取り違えやすい
出題の前提:薬事法の一部を改正する法律(平成18年法律第69号)改正後の基準に基づく
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.24 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
医薬品の生体内吸収機序
人体の働きと医薬品 · 薬の吸収 / 口腔粘膜吸収 / 消化管吸収 / 受動拡散
薬の吸収に関する次の記述(a、b、c)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 禁煙補助剤(咀嚼剤)は、有効成分が口腔粘膜から吸収され、口腔内での局所作用を得ることを目的としている。 b 消化管吸収は、消化管の内容物や他の医薬品の作用によって、吸収量や吸収速度が影響を受けやすい。 c 一般に、消化管からの吸収は、医薬品の成分が濃い方から薄い方へ拡散していくことによって、消化管にしみ込んでいく現象である。
解答・解説を表示
解答
4
解説
経口投与された医薬品は主に小腸粘膜から濃度勾配に従う受動拡散により吸収され、血流を介して全身作用を現します。口腔粘膜から吸収される製剤(舌下錠やニコチン咀嚼剤など)も、門脈を介さず全身循環に入り全身作用を期待するものです。
解き方
- 記述aの検討:禁煙補助剤(咀嚼剤)は口腔粘膜から吸収され、速やかに全身循環へ移行して中枢神経系等のニコチン受容体に作用する全身作用を目的としているため「誤」と判断します。
- 記述bの検討:消化管内での吸収は胃内容物の有無や併用薬による消化管運動の変化等で変動するため「正」と判断します。
- 記述cの検討:消化管からの薬物吸収の多くは、消化管腔内の高濃度から血液側の低濃度へと移動する受動拡散現象であるため「正」と判断します。
- 組み合わせとして「誤、正、正」を満たす選択肢4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aは禁煙補助剤が口腔内での局所作用ではなく全身作用を目的とするため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りで、受動拡散を説明している記述cが正しいため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが誤りで、食事や併用薬の影響を正しく述べている記述bが正しいため不適です。
- 選択肢 4正解
- 記述aは誤、記述bは正、記述cは正の組み合わせであり正しいです。
覚えるポイント
- ニコチン咀嚼剤などの口腔粘膜吸収製剤は局所ではなく全身作用を目的とする
- 消化管からの医薬品成分の吸収は主に濃度差による拡散(受動拡散)である
間違えやすいところ
- 口腔内で使用する製剤をすべて口腔内の局所作用目的と早合点してしまう誤り
出題の前提:薬事法の一部を改正する法律(平成18年法律第69号)改正後の基準に基づく
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.25 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
耳の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 感覚器官 / 耳の構造 / 外耳・中耳・内耳 / 鼓室・耳管 / 前庭・半規管
耳に関する次の記述(a、b、c、d)の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 外耳は、側頭部から突出した耳介と、耳介で集められた音を鼓膜まで伝導する外耳道からなる。 b 中耳は、聴覚器官である蝸牛と、平衡器官である前庭の2つの部分からなる。 c 鼓室は、耳管という管で鼻腔や咽頭と通じている。 d 前庭は、水平・垂直方向の加速度を感知する耳石器官と、体の回転や傾きを感知する半規管に分けられる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
耳は外耳、中耳、内耳に大別されます。外耳は耳介と外耳道、中耳は鼓膜・鼓室・耳小骨・耳管から構成されます。蝸牛や前庭(耳石器・半規管)は内耳の構造であり、聴覚と平衡覚を司ります。
解き方
- 記述aの検討:外耳は側頭部の耳介と、音を鼓膜へ導く外耳道からなるため「正」と判断します。
- 記述bの検討:蝸牛および前庭は中耳ではなく「内耳」の構成要素であるため「誤」と判断します。
- 記述cの検討:鼓室は耳管を通じて鼻腔や咽頭につながり、鼓室内圧を調整するため「正」と判断します。
- 記述dの検討:手引きの記述において、内耳の前庭は体の回転や傾きを感知する半規管と加速度を感知する耳石器官に大別されるため「正」と判断します。
- 組み合わせとして「正、誤、正、正」を示す選択肢3を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 中耳ではなく内耳の器官である蝸牛・前庭を中耳とする記述bを正としているため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが誤りであり、鼓室と咽頭を結ぶ耳管を正しく説明した記述cを誤りとしているため不適です。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正であり、すべての正誤判断が正しく合致しています。
- 選択肢 4不正解
- 外耳の構成を正しく説明した記述aを誤りとしているため不適です。
覚えるポイント
- 中耳は鼓膜・鼓室・耳小骨・耳管から構成される
- 内耳は聴覚を担う蝸牛と、平衡感覚を担う前庭・半規管から構成される
間違えやすいところ
- 中耳と内耳の境界や、蝸牛・前庭が内耳に属することを取り違えやすい
出題の前提:薬事法の一部を改正する法律(平成18年法律第69号)改正後の基準に基づく
出典:長野県『2011年度 長野県 前半』
試験問題 午前(PDF:476KB) p.25 ↗(www.pref.nagano.lg.jp)
2011年度 長野県 前半
参照した公式資料
長野県が公開した2011年度 長野県 前半の問題・解答資料です。
- 試験問題 午前(PDF:476KB) ↗ — www.pref.nagano.lg.jp(PDF・25ページ)
- 正答一覧(PDF:72KB) ↗ — www.pref.nagano.lg.jp(PDF・1ページ)

