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2009年度 静岡県 前半の概要
医薬品の本質とリスク
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 生命関連製品 / 検査薬のリスク
医薬品の本質に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。 a 本来、医薬品は人体にとっては異物である。 b 医薬品が人体に及ぼす作用は複雑、かつ、多岐に渡り、そのすべてが解明されているわけではない。 c 人体に対して使用されない検査薬では、人の健康に影響を与えることはない。 d 医薬品は、生命関連製品として有用性が認められたものであり、保健衛生上のリスクを伴うことはない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品は人の生命や健康に直接影響を与える生命関連製品であり、人体にとって本来は異物であるため、期待される有益な効果だけでなく常に好ましくない副作用等のリスクを伴う二面性を持っています。
解き方
- 各記述の正誤を検討する:aは本来異物であるため正しい。bは作用が多岐で未解明な部分もあるため正しい。
- 記述cは検査結果の誤判断を通じて健康に重大な影響を与えうるため誤り。記述dは常にリスクを伴うため誤り。
- 正しい記述aとbの組み合わせである選択肢1を正答とする。
- 選択肢 1正解
- aとbがともに正しい記述であるため、この組み合わせが正答となります。
- 選択肢 2不正解
- cの記述において、検査薬であっても判断の誤りを通じて人の健康に影響を与えることがあるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dの記述において、医薬品は有用性が認められていても保健衛生上のリスクを伴うため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cとdはともに誤った記述であるため、正答の組み合わせとして不適切です。
覚えるポイント
- 医薬品は人体にとって異物であり、有益な作用とともに保健衛生上のリスクを常に併せ持つ。
間違えやすいところ
- 検査薬は直接人体に用いられないものの、誤診等につながり健康影響を及ぼしうる点を見落とさないこと。
出題の前提:静岡県登録販売者試験 平成21年度(前半)問題
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.1 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品の情報伝達と安全性確保
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 情報伝達 / 添付文書 / 市販後安全対策 / 製品回収
医薬品の本質に関する記述の正誤について、正しい組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。 a 医薬品は、必要な情報が適切に伝達されることを通じて、購入者等が適切に使用することにより、初めてその役割を十分に発揮する。 b 一般用医薬品には、添付文書や製品表示に必要な情報が記載されているため、一般の生活者が、添付文書等の内容を見れば、誤解を生じることはない。 c 医薬品では、市販後にその有効性、安全性等の確認が行われる仕組みはない。 d 医薬品は、製造販売業者による製品回収等の措置がなされることもあるので、医薬品の販売等を行う者においては、製造販売業者等からの情報に日頃から留意しておくことが重要である。
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解答
2
解説
医薬品は物質としての効能効果だけでなく、適切な情報提供と理解が伴って初めて安全かつ有効に機能します。市販後も安全性情報の収集や製品回収などの安全対策が継続して講じられます。
解き方
- 記述a:情報伝達と適切な使用によって役割を発揮するため正しい(正)。
- 記述b:一般の生活者は専門知識が十分でないため誤解や認識不足を生じる可能性があり、専門家の支援が必要であるため誤り(誤)。
- 記述c:市販後にも有効性・安全性の情報収集・確認が行われる仕組み(市販後安全対策)があるため誤り(誤)。
- 記述d:製品回収や安全性情報に日頃から留意する必要があるため正しい(正)。
- 正・誤・誤・正の組み合わせである選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが「誤」、記述bが「正」と判定されており誤りです。
- 選択肢 2正解
- a:正、b:誤、c:誤、d:正の組み合わせが完全に一致しており正しいです。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが「正」、記述dが「誤」と判定されており誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが「正」、記述dが「誤」と判定されており誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが「誤」、記述cが「正」と判定されており誤りです。
覚えるポイント
- 生活者は添付文書を読んでも誤解を生じることがあるため、登録販売者等の専門家による情報提供が不可欠である。
間違えやすいところ
- 市販後にも副作用報告制度や再審査・再評価などの有効性・安全性確認の仕組みが存在することを見落とさない。
出題の前提:静岡県登録販売者試験 平成21年度(前半)問題
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.1 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬理作用 / 副作用 / 基礎疾患 / 有害事象
医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
医薬品は生体全体の機能に複雑に作用するため、目的とする疾病に対する薬理作用が、他の基礎疾患や併存症に対して悪影響を及ぼし、症状を悪化させることがあります。
解き方
- 選択肢1〜3の内容を確認:薬理作用の定義、副作用の概念、分類はいずれも正しい記述である。
- 選択肢4の内容を確認:複数の疾病がある場合、医薬品が別の疾病の症状を悪化させること(禁忌など)は現実に多いため、「悪化させることはない」とする記述は誤りである。
- 誤っている選択肢4を正答として選択する。
- 選択肢 1不正解
- 薬理作用の定義として記述内容に誤りはありません。
- 選択肢 2不正解
- 医薬品により生じる好ましくない反応(有害事象)を副作用と呼ぶため正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 副作用の成因が薬理作用に基づくものと免疫反応(アレルギー)に大別されることは正しい記述です。
- 選択肢 4正解
- ある疾病のために使用された医薬品が別の疾病を悪化させることが十分にあるため、この記述は誤りであり正答となります。
覚えるポイント
- 基礎疾患がある場合、医薬品の作用によって持病が悪化することがある(使用上の注意の「相談すること」等)。
間違えやすいところ
- 医薬品の作用は全身に及ぶため、特定の部位や疾患のみに都合よく限局して作用するわけではない点に注意する。
出題の前提:静岡県登録販売者試験 平成21年度(前半)問題
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.2 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
免疫とアレルギー
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · アレルギー / 免疫機構 / 過敏反応 / 外用薬
免疫及びアレルギーに関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。 a 免疫は、本来、細菌等が人体に取り込まれたとき、人体を防御するために生じる反応であるが、免疫機構が過敏に反応して、好ましくない症状が引き起こされることがある。 b アレルギーは、一般的にあらゆる物質によって起こりうるものである。 c 普段は医薬品を使用してアレルギーを起こしたことがない人であれば、病気等に対する抵抗力が低下している状態などの場合であっても、医薬品によるアレルギーを生じることはない。 d アレルギーは、内服薬だけでなく外用薬でも引き起こされることがある。
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解答
4
解説
アレルギーは生体防御のための免疫機構が生体に不都合な過敏反応を起こす現象です。過去にアレルギーを起こしたことがない人でも、体調の変化や抵抗力の低下、繰り返しの曝露等によって突然発症することがあります。
解き方
- 記述a:免疫が過敏に反応して好ましくない症状を引き起こすのがアレルギーであるため正しい(正)。
- 記述b:アレルギーの原因物質(アレルゲン)はあらゆる物質がなりうるため正しい(正)。
- 記述c:体調や抵抗力の低下によって、これまでアレルギーを起こしたことがない人でも生じることがあるため「生じることはない」は誤り(誤)。
- 記述d:内服薬だけでなく外用薬(貼付剤や軟膏等)の局所・全身吸収によってもアレルギーは生じるため正しい(正)。
- 正・正・誤・正の組み合わせである選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが「誤」、記述cが「正」と判定されており不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが「誤」、記述cが「正」と判定されており不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cが「正」と判定されており不適切です。
- 選択肢 4正解
- a:正、b:正、c:誤、d:正の組み合わせが完全に一致しており正しいです。
- 選択肢 5不正解
- 記述cが「正」、記述dが「誤」と判定されており不適切です。
覚えるポイント
- 過去にアレルギー歴がなくても、体調や病気による抵抗力低下によって突然医薬品アレルギーを生じることがある。
間違えやすいところ
- 外用薬だからアレルギーは起きない、または内服薬だけが全身性アレルギーを起こすという誤認に注意する。
出題の前提:静岡県登録販売者試験 平成21年度(前半)問題
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.2 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品の副作用の特性
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 副作用 / 適正使用 / 自覚症状 / 早期発見
医薬品の副作用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。 a 医薬品の適正な使用が図られるためには、副作用が起きる仕組みや起こしやすい要因の認識、また、それらに影響を与える体質や体調等をあらかじめ把握することが重要である。 b 医薬品は、十分注意して適正に使用すれば、副作用を生じることはない。 c 一般用医薬品は、軽度な疾病に伴う症状の改善等を図るためのものであるので、副作用の兆候が現れたときであってもその使用を継続することが重要である。 d 一般用医薬品の副作用は、直ちに明確な自覚症状として現れないこともある。
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解答
4
解説
医薬品は適正に使用された場合であっても副作用を生じるリスクがあり、自覚症状がはっきり現れないまま重篤化する場合もあるため、初期の兆候を早期に察知し速やかに使用を中止することが重要です。
解き方
- 記述a:体質や体調、副作用の要因をあらかじめ把握することは適正使用に不可欠であり正しい。
- 記述b:適正に使用した場合であっても副作用が起こり得るため「生じることはない」は誤り。
- 記述c:副作用の兆候が現れた場合は重篤化を防ぐため直ちに使用を中止する必要があり、継続するのは誤り。
- 記述d:副作用は初期に自覚症状が乏しい場合もあるため正しい。
- 正しい組み合わせ(a、d)を選択肢4として選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- bの記述において、適正に使用しても副作用は生じうるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bおよびcはともに誤った記述であるため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- cの記述において、副作用の兆候が現れた際は直ちに使用を中止すべきであるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aとdの記述がともに正しいため、この組み合わせが正答となります。
覚えるポイント
- 「適正に使用すれば副作用は起こらない」は誤り。副作用の兆候があれば直ちに使用を中止する。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品は作用が穏やかであっても、副作用の兆候が現れたときに使用を継続してはならない。
出題の前提:静岡県登録販売者試験 平成21年度(前半)問題
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.3 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
不適正使用の防止と専門家の対応
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 専門家の対応 / 受診勧奨 / 用法用量の遵守 / 添付文書の確認
医薬品の販売等に従事する専門家が、一般用医薬品の不適正な使用を避けるために、購入者等に対して行う説明として、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
1
解説
登録販売者等の専門家は、一般用医薬品による一時的な対症療法が漫然と続けられるのを防ぎ、必要に応じて受診勧奨を行うとともに、定められた用法用量の厳守や添付文書等の確認を指導する責務があります。
解き方
- 選択肢1:対症療法を漫然と続ける購入者に対して、医療機関の受診を勧めることは適切な対応である(正)。
- 選択肢2:大人用医薬品を自己判断で半量にして小児に服用させることは厳禁であるため不適切(誤)。
- 選択肢3:定められた用法用量を超えて増量して服用させることは誤用であり不適切(誤)。
- 選択肢4:医薬品の使用前には必ず添付文書や外箱表示を確認するよう指導すべきであるため不適切(誤)。
- 正しい説明である選択肢1を正答とする。
- 選択肢 1正解
- 漫然とした使用を避けて医療機関の受診を促す説明は、専門家の対応として正しいため正答です。
- 選択肢 2不正解
- 小児への使用が適さない大人用医薬品を分割して飲ませる指導は重大な事故につながるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 定められた用量を勝手に増やして使用させることは不適正使用であり誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 医薬品の使用前には添付文書や製品表示をよく読むよう促すべきであり誤りです。
覚えるポイント
- 大人用の医薬品を半分にして小児に飲ませるような自己判断の減量は厳禁である。
間違えやすいところ
- 症状を早く抑えたいからといって用法用量を超えて増量服用を認めてはならない。
出題の前提:静岡県登録販売者試験 平成21年度(前半)問題
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.3 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
相互作用の基本知識
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 相互作用 / 薬物動態学的相互作用 / 配合成分の重複 / アルコールとの相互作用
他の医薬品や食品との相互作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。 a 医薬品の相互作用では、作用が増強すれば、副作用が発生しやすくなる等の問題があるが、作用が減弱する分にあっては、特に不都合は生じない。 b 相互作用には、医薬品が吸収、代謝(体内で化学的に変化すること)、分布又は排泄される過程で起こるものと、医薬品が薬理作用をもたらす部位において起こるものがある。 c 一般用医薬品は、1つの医薬品の中に作用の異なる複数の成分を組み合わせて含んでいる(配合される)ことが多く、他の医薬品と併用した場合に、同様な作用を持つ成分が重複することがある。 d 酒類(アルコール)は、医薬品の吸収や代謝に影響を与えることがある。
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解答
5
解説
相互作用により医薬品の作用が増強して副作用が起きるだけでなく、作用が減弱して本来期待される治療効果が得られなくなることも重大な不都合となります。相互作用には体内動態的要因と薬力学的要因があります。
解き方
- 記述a:作用が減弱すると十分な効果が得られず治療上の不都合が生じるため「不都合は生じない」は誤り(誤)。
- 記述b:相互作用の発生機序(体内動態過程および作用部位での相互作用)に関する正しい記述である(正)。
- 記述c:一般用医薬品は配合剤が多いため、他剤併用による同種成分の重複のリスクがあるため正しい(正)。
- 記述d:アルコールは消化管からの吸収や肝臓での薬物代謝酵素に影響を与えるため正しい(正)。
- 誤・正・正・正の組み合わせである選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが「誤」と判定されているため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが「正」、記述dが「誤」と判定されているため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aが「正」、記述cが「誤」と判定されているため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが「正」、記述c・dが「誤」と判定されているため不適切です。
- 選択肢 5正解
- a:誤、b:正、c:正、d:正の組み合わせが完全に一致しており正しいです。
覚えるポイント
- 相互作用による「作用の減弱」も、期待される薬効が得られなくなるという重大な不都合(問題)である。
間違えやすいところ
- 副作用が増えることだけが相互作用の弊害ではなく、効き目が落ちることも不都合である点に注意する。
出題の前提:静岡県登録販売者試験 平成21年度(前半)問題
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.4 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
食品と医薬品の相互作用(カフェイン)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 食品との相互作用 / カフェイン / 過剰摂取
食品中に医薬品の成分と同じ成分が存在することがある。カフェインを主成分とする医薬品と一緒に摂取すると、一般的に、カフェインの過剰摂取となるおそれのある食品として、適切なものを1つ選びなさい。
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解答
2
解説
医薬品の有効成分と同じまたは類似した成分を含む食品を同時に摂取すると、摂取量が合算されて過剰摂取となり、中枢神経刺激等の副作用が現れやすくなります。
解き方
- 問題で指定された成分「カフェイン」を多く含む食品を各選択肢から探す。
- コーヒー、緑茶、紅茶などにはカフェインが多量に含まれるため、カフェイン含有医薬品と併用すると過剰摂取となるおそれがある。
- 選択肢2のコーヒーが該当するため、これを正答とする。
- 選択肢 1不正解
- 卵にはカフェインは含まれておらず、カフェインの過剰摂取とは関係がありません。
- 選択肢 2正解
- コーヒーはカフェインを多く含有するため、主成分製剤と併用すると過剰摂取の恐れがあり正答です。
- 選択肢 3不正解
- ビールは酒類(アルコール)であり、カフェインの過剰摂取を直接引き起こす食品ではありません。
- 選択肢 4不正解
- ワインは酒類(アルコール)であり、カフェインの過剰摂取をもたらす食品ではありません。
- 選択肢 5不正解
- 納豆はビタミンKを多く含みワルファリンとの相互作用が問題となりますが、カフェインとは無関係です。
覚えるポイント
- 眠気防止薬などのカフェイン製剤服用時は、コーヒーや茶類などカフェインを含む飲料の同時摂取を避ける。
間違えやすいところ
- 納豆(ビタミンK)や酒類(アルコール)など、他の食品相互作用と混同しないようにする。
出題の前提:静岡県登録販売者試験 平成21年度(前半)問題
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.4 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
小児等の年齢区分
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児等の範囲 / 年齢区分
医薬品の使用上の注意等において目安として用いられる年齢区分に関する記述について、( a )~( c )の中に入るべき字句の正しい組み合わせを選びなさい。 「乳児とは( a )、幼児とは( b )、小児とは( c )をいう。」
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解答
3
解説
医薬品の用法・用量や使用上の注意では、成長段階に応じた生理的特性を考慮し、乳児(1歳未満)、幼児(7歳未満)、小児(15歳未満)という明確な年齢区分の目安が定められています。
解き方
- 各年齢区分の定義(乳児:1歳未満、幼児:7歳未満、小児:15歳未満)を確認します。
- 空欄a=1歳未満、b=7歳未満、c=15歳未満と一致する組み合わせを選択肢3と特定します。
- 選択肢 1不正解
- 幼児は7歳未満、小児は15歳未満であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 幼児は7歳未満、小児は15歳未満であるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- 乳児は1歳未満、幼児は7歳未満、小児は15歳未満であり正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 乳児は1歳未満、幼児は7歳未満、小児は15歳未満であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 乳児は1歳未満であるため誤りです。
覚えるポイント
- 乳児は1歳未満、幼児は7歳未満、小児は15歳未満
間違えやすいところ
- 小児の基準を12歳未満(小学校卒業相当)と混同しないよう注意する。
出題の前提:平成21年度静岡県登録販売者試験問題・手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識)
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.5 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
小児・乳幼児への医薬品使用と誤飲防止
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児の誤飲・誤用 / 受診勧奨
小児および乳幼児に対する医薬品の使用や誤飲防止に関する次の記述について、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 小児は、医薬品を受けつける生理機能が未発達であるため、その使用に際して特に配慮が必要である。 b 乳児は、医薬品の影響を受けにくく、また状態が急変することは少ないので、医師の診療を受けるよりも乳児向けの用法用量が設定された一般用医薬品を使用することが望ましい。 c 乳幼児による医薬品の誤飲・誤用事故の場合、一般用医薬品であれば、一般用医薬品の販売に従事する者が処置し、関係機関の専門家に相談する必要はない。 d 小児の誤飲・誤用事故を未然に防止するには、家庭内において、小児が容易に手に取れる場所等に医薬品を置かないようにすることが重要である。
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解答
4
解説
小児は生理機能が未発達で副作用が出やすく状態が急変しやすいため、基本的には医師の診療を受けることが優先されます。また誤飲事故の防止や発生時の専門機関への相談が不可欠です。
解き方
- 各記述の正誤を判定します。aは正、bは「影響を受けにくく急変が少ない」が誤り、cは「専門家に相談する必要はない」が誤り、dは正です。
- 正しい記述aとdの組み合わせ(4)を選択します。
- 選択肢 1不正解
- bが含まれているため誤りです。乳児は状態が急変しやすいため医師の診療が優先されます。
- 選択肢 2不正解
- bおよびcがともに誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3不正解
- cが含まれているため誤りです。誤飲時は中毒情報センター等の専門機関への相談が必要です。
- 選択肢 4正解
- 記述aおよびdがともに正しいため正解です。
覚えるポイント
- 乳児は状態が急変しやすいため医師の診療が優先
間違えやすいところ
- 一般用医薬品だからといって販売者が家庭内の誤飲処置を自己完結できると錯覚しないこと。
出題の前提:平成21年度静岡県登録販売者試験問題・手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識)
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.5 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
小児の生理機能と医薬品への影響
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児の薬物動態 / 血液脳関門
小児に対する医薬品の効き目や安全性に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
小児は成人と比較して身体に対する腸の相対的長さが長く、薬物の吸収率が高いこと、肝臓や腎臓の代謝・排泄能が未発達であること、血液脳関門が未完成で脳へ薬物が移行しやすいことなどの特徴があります。
解き方
- 小児の消化管の特徴を確認します(身体の大きさに対して腸が長く、吸収率が高い)。
- 選択肢1は「腸が短く、吸収率が低い」と逆の記述になっており誤りであるため、正答に選定します。
- 選択肢 1正解
- 小児は身体の大きさに対して腸が「長く」、医薬品の吸収率が「高い」ため、本記述は誤り(正答)です。
- 選択肢 2不正解
- 血液脳関門が未発達なため脳へ成分が移行しやすく中枢神経系の副作用を起こしやすいという正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 肝臓や腎臓の機能が未発達で代謝・排泄に時間がかかり作用が強く出ることがあるという正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 誤嚥等の危険や剤形の問題から小児に使用しない旨が注意されている場合があるという正しい記述です。
覚えるポイント
- 小児は身体の割に腸が長く吸収率が高い
間違えやすいところ
- 身体が小さいから腸も短いと思い込まないように注意する。
出題の前提:平成21年度静岡県登録販売者試験問題・手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識)
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.6 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
高齢者における医薬品使用の留意点
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 高齢者の定義 / 嚥下障害 / 基礎疾患
高齢者に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 医薬品の使用上の注意等において高齢者という場合には、おおよその目安として75歳以上を指す。 b 一般用医薬品の販売等に際しては、実際にその医薬品を使用する高齢者の個々の状況に応じて、適切に情報提供や相談対応がなされることが重要である。 c 高齢者は、生理機能の衰えのほか、のどの筋肉が衰えて飲食物を飲み込む力が弱まっている(嚥下障害)場合があり、内服薬を使用する際にのどに詰まらせやすい。 d 高齢者は、持病(基礎疾患)を抱えていることが多いが、一般用医薬品の使用によって基礎疾患の症状が悪化したり、治療の妨げとなることはない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品の使用上の注意等における高齢者の目安はおおむね65歳以上とされています。また、基礎疾患の悪化リスクや嚥下障害による喉の詰まりなどに留意した情報提供が必要です。
解き方
- a:高齢者の年齢基準がおおむね65歳以上であることを確認し、75歳以上とする本記述は「誤」と判定します。
- b・c:高齢者の個別対応の重要性、嚥下障害のリスクに関する記述をそれぞれ「正」と判定します。
- d:一般用医薬品が基礎疾患を悪化させることがあるため、「悪化することはない」とする本記述は「誤」と判定します。
- (誤、正、正、誤)の組み合わせである選択肢2を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aが正、b・cが誤となっており正しくありません。
- 選択肢 2正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤の正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- dが正となっているため誤りです。一般用医薬品が基礎疾患を悪化させることがあります。
- 選択肢 4不正解
- bが誤となっているため誤りです。個々の状況に応じた情報提供は重要です。
- 選択肢 5不正解
- aおよびdが正となっているため誤りです。
覚えるポイント
- 高齢者の目安は65歳以上
間違えやすいところ
- 後期高齢者の75歳と混同して65歳以上の基準を誤答しないようにする。
出題の前提:平成21年度静岡県登録販売者試験問題・手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識)
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.6 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
妊婦等のビタミン過剰摂取リスク
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 妊婦と医薬品 / ビタミンA / 催奇形性
妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると、胎児に先天異常を起こす危険性が高まるとされている成分として、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
脂溶性ビタミンであるビタミンAは体内に蓄積しやすく、妊娠3ヶ月前または妊娠初期における大量摂取は胎児の形態異常(催奇形性)のリスクが高まることが知られています。
解き方
- 妊娠前後の過剰摂取により胎児に先天異常(催奇形性)をもたらすおそれのあるビタミンを想起します。
- ビタミンAが該当するため、選択肢1を正答と判断します。
- 選択肢 1正解
- ビタミンAの妊娠前後の過剰摂取は胎児奇形のリスクが高まるため正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 水溶性ビタミンであるビタミンB2(リボフラビン)には該当する催奇形性の注意喚起はありません。
- 選択肢 3不正解
- ビタミンB6(ピリドキシン)には該当する注意喚起はありません。
- 選択肢 4不正解
- ビタミンB12(シアノコバラミン)には該当する注意喚起はありません。
- 選択肢 5不正解
- ビタミンC(アスコルビン酸)には該当する注意喚起はありません。
覚えるポイント
- 妊娠前後のビタミンA過剰摂取で胎児奇形リスク
間違えやすいところ
- 水溶性ビタミン(B群、C)と脂溶性ビタミン(A等)の過剰症の違いを意識する。
出題の前提:平成21年度静岡県登録販売者試験問題・手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識)
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.7 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
プラセボ効果の定義と特性
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · プラセボ効果 / 心理的影響
プラセボ効果に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 医薬品を使用したとき、目的とした薬理作用が生じることをプラセボ効果という。 b プラセボ効果は、条件付けによる生体反応等が関与して生じると考えられている。 c プラセボ効果によってもたらされる反応や変化には、望ましいもの(効果)と不都合なもの(副作用)とがある。 d プラセボ効果は、客観的に測定可能な変化として確実に現れるものである。
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解答
2
解説
プラセボ効果とは、薬理作用によらない暗示効果や条件付け等によって生じる心身の反応を指し、望ましい効果だけでなく副作用様の不都合な反応が現れることもありますが、不確実で再現性に乏しい特性があります。
解き方
- 各記述の正誤を検討します。aは薬理作用によるものではないため誤りです。
- bは条件付け等が関与するという正しい記述です。
- cは望ましい効果と不都合な副作用の両方があるという正しい記述です。
- dは主観的・不確実なものであり確実に現れるわけではないため誤りです。
- 正しい組み合わせ(b、c)に対応する選択肢2を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aが誤り(プラセボ効果は本来の薬理作用ではない)であるため不正解です。
- 選択肢 2正解
- 記述bおよびcがともに正しいため正解です。
- 選択肢 3不正解
- dが誤り(プラセボ効果は確実に現れるものではない)であるため不正解です。
- 選択肢 4不正解
- aおよびdが誤りであるため不正解です。
覚えるポイント
- プラセボ効果には望ましい効果と副作用様反応の両面がある
間違えやすいところ
- プラセボ効果を薬理作用そのものと混同しないように注意する。
出題の前提:平成21年度静岡県登録販売者試験問題・手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識)
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.7 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品の品質管理と保管
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の品質 / 使用期限 / 変質・変敗
医薬品の品質に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 医薬品は、高温や多湿、光(紫外線)等によって品質の劣化(変質・変敗)を起こすことはない。 b 医薬品が保管・陳列される場所については、清潔性が保たれるよう留意される必要がある。 c 医薬品は、その一部のみが変質した物質から成っている場合には、販売してもよい。 d 一般用医薬品は、家庭における常備薬として購入されることも多いことから、表示されている使用期限から十分な余裕をもって販売等がなされることが重要である。
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解答
3
解説
医薬品は熱・光・湿気等で変質・変敗しやすく、一部でも変質した物質から成るものは販売等が禁じられています。また適切な陳列環境の維持と使用期限に十分配慮した販売が求められます。
解き方
- 各記述の正誤を検討します。aは環境因子により劣化するため誤りです。
- bは保管場所の清潔性の維持に関する正しい記述です。
- cは変質した医薬品の販売は法律で禁止されているため誤りです。
- dは家庭常備薬としての性質上、使用期限に余裕をもった販売が重要であるという正しい記述です。
- 正しい組み合わせ(b、d)となる選択肢3を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aが誤り(高温多湿等で劣化する)であるため不正解です。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcが誤りであるため不正解です。
- 選択肢 3正解
- 記述bおよびdがともに正しいため正解です。
- 選択肢 4不正解
- cが誤り(一部でも変質した医薬品の販売は不可)であるため不正解です。
覚えるポイント
- 一部でも変質した医薬品は販売不可
間違えやすいところ
- 原本の選択肢並び順(3がbd、4がcd)を正しく確認して解答すること。
出題の前提:平成21年度静岡県登録販売者試験問題・手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識)
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.8 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
一般用医薬品の定義
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬事法 / 一般用医薬品の定義 / 需要者の選択
薬事法第25条第1項(当時)に規定されている一般用医薬品の定義に関する記述について、( )内に入れるべき正しい字句を1つ選びなさい。 「医薬品のうち、その効能及び効果において人体に対する作用が著しくないものであって、薬剤師その他の医薬関係者から提供された情報に基づく( )の選択により使用されることが目的とされているもの」
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解答
2
解説
一般用医薬品は、人体に対する作用が著しくなく、専門家からの適切な情報提供に基づいて生活者・需要者が自らの判断と責任で使用を選択する医薬品として法律上定義されています。
解き方
- 一般用医薬品の法的定義文を確認します。
- 「薬剤師その他の医薬関係者から提供された情報に基づく(需要者)の選択により使用される」の空欄に当てはまる語句は「需要者」であるため、選択肢2を選定します。
- 選択肢 1不正解
- 選択を行う主体は購入・使用する側である需要者です。
- 選択肢 2正解
- 条文中の空欄には「需要者」が入るため正しい選択肢です。
- 選択肢 3不正解
- 一般用医薬品の選択主体は医療機関ではありません。
- 選択肢 4不正解
- 自治体(市町村)が選択するものではないため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 登録販売者は情報を提供する側の医薬関係者に含まれるため誤りです。
覚えるポイント
- 一般用医薬品は情報提供に基づく「需要者」の選択により使用される
間違えやすいところ
- 「購入者」「消費者」などの類義語と混同せず条文上の「需要者」を覚える。
出題の前提:平成21年度静岡県登録販売者試験問題・手引き(医薬品に共通する特性と基本的な知識)
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.8 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
セルフメディケーションの定義と専門家の役割
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · セルフメディケーション / 登録販売者の役割 / WHOの定義
セルフメディケーションに関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a セルフメディケーションとは、生活者が、医師等の専門家による適切なアドバイスの下、医療用医薬品を利用する考え方である。 b セルフメディケーションの主役は一般の生活者である。 c 登録販売者は、セルフメディケーションを支援するため、常に医薬品の販売に結びつける情報提供をしなければならない。 d 世界保健機関(WHO)によれば、セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てする」こととされている。 1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(c、d)
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解答
3
解説
セルフメディケーションは、生活者自身が主役となって健康管理や軽度な不調の手当てを行う取り組みです。専門家は医薬品の適正使用支援に加え、必要に応じて受診勧奨や生活指導を行うことが求められます。
解き方
- 各記述の内容を検討し、主体の概念(生活者が主体)や利用される医薬品区分(一般用医薬品)を確認する。
- 専門家の役割として常に販売優先ではないこと、およびWHOの定義との整合性を照合して正しい記述の組み合わせを選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 記述aにおいて利用されるのは医療用医薬品ではなく一般用医薬品等であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りであり、記述cも常に販売に結びつけるのではなく受診勧奨なども重要であるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- 記述b(主役は一般の生活者)および記述d(WHOの定義)の双方が正しいため適切な組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述cは医薬品によらない対処法や医療機関の受診を勧めるべき場合もあるため誤りです。
覚えるポイント
- セルフメディケーションの主役は生活者自身であり、利用されるのは一般用医薬品等です。
間違えやすいところ
- セルフメディケーション支援において、常に医薬品の販売に結びつける必要があると誤解しないようにしましょう。
出題の前提:静岡県登録販売者試験 平成21年度試験問題および正答
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.9 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
購入者からの確認事項(専門家の基本対応)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 情報提供 / 購入者等の確認事項 / 適正使用
医薬品の販売等に従事する専門家が、購入者から確認しておきたい基本的なポイントに関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a その医薬品を使用するのは情報提供を受けている当人か、又はその家族等が想定されるのか。 b その医薬品を使用する人として、小児や高齢者、妊婦等が想定されるのか。 c その医薬品を使用する人が医療機関で治療を受けていないか。 d その医薬品を使用する人が過去にアレルギーや医薬品による副作用等の経験があるか。 a b c d 1 正 正 正 正 2 誤 正 正 正 3 正 正 誤 正 4 正 誤 正 正 5 正 正 正 誤
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解答
1
解説
一般用医薬品の販売時には、使用者本人か代理か、年齢層や妊娠の有無、併用薬や受診歴、副作用・アレルギー歴などを把握することで、不適正な使用や重篤な副作用を未然に防止します。
解き方
- 提示されたa~dの各項目が、一般用医薬品の適正使用に必要なヒアリング項目であるかを確認する。
- 使用者特定の有無、ハイリスク対象者、他疾患・受療状況、アレルギー既往歴の全てが基本的確認事項に該当すると判断する。
- 選択肢 1正解
- a、b、c、dの記述はすべて医薬品販売時に確認すべき基本的なポイントとして適切です。
- 選択肢 2不正解
- 使用者が当人か家族等かを確認することは適切に情報提供するために必須であり、aが誤りとしているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 医療機関受診歴・服薬状況の確認は相互作用等を防ぐために必須であり、cが誤りとしているため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 小児・高齢者・妊婦等の確認は禁忌や慎重投与の判断に不可欠であり、bが誤りとしているため不適です。
- 選択肢 5不正解
- アレルギーや副作用の既往歴確認は再発防止のため極めて重要であり、dが誤りとしているため不適です。
覚えるポイント
- 医薬品販売時は使用者本人確認、年齢・状態、医療機関受診歴、アレルギー・副作用歴を必ず確認します。
間違えやすいところ
- 本人が来店している場合だけでなく、家族等の代理購入時にも実際の使用者情報の確認が必要です。
出題の前提:静岡県登録販売者試験 平成21年度試験問題および正答
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.9 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
薬害事件(サリドマイド)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · サリドマイド / 薬害事件 / 催奇形性
サリドマイドに関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。 1 サリドマイド訴訟は、妊娠している女性がサリドマイド製剤を使用したことにより、出生児に四肢欠損等が発生したことに対する損害賠償訴訟である。 2 妊娠している女性がサリドマイド製剤を摂取した場合、サリドマイドは胎盤関門を通過して胎児に移行する。 3 日本では、1961年12月に西ドイツ(当時)の企業からの勧告を受け、直ちにサリドマイド製剤の販売停止及び回収措置がなされ、対応が早いとされた。 4 サリドマイドによる薬害事件は、我が国のみならず、世界的にも問題となったため、各国における副作用情報の収集体制の整備が図られることとなった。
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解答
3
解説
サリドマイドは催奇形性を有し、妊婦への投与により胎児に四肢欠損等を引き起こしました。日本における回収遅延は大きな社会問題となり、その反省から副作用情報収集体制の強化が進められました。
解き方
- 各肢のサリドマイドに関する歴史的事実および薬理・病態を確認する。
- 日本での販売停止・回収措置の経緯について、対応が迅速だったか遅延したかを検証し、誤っている肢を特定する。
- 選択肢 1不正解
- 催眠鎮静成分等として販売されたサリドマイド製剤の催奇形性による四肢欠損等に対する訴訟であり、正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- サリドマイドは血液-胎盤関門を通過して胎児に移行し、細胞分裂・血管新生を阻害するため、正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- 西ドイツ企業からの警告後も直ちに回収措置は取られず、出荷停止まで約10ヶ月を要し対応が遅れたため、本記述は誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 世界的な薬害となったことを契機に、WHOを中心とした国際医薬品モニタリング制度などの安全体制が整備されたため正しいです。
覚えるポイント
- サリドマイドの対応において、日本政府・企業は警告後も速やかに回収を行わず対応の遅れが指摘されました。
間違えやすいところ
- 西ドイツでの警告を受けて日本でも「直ちに迅速な回収が行われた」とする記述は誤りです。
出題の前提:静岡県登録販売者試験 平成21年度試験問題および正答
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.10 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
薬害訴訟の歴史(スモン、HIV、CJD等)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害訴訟 / HIV訴訟 / スモン / CJD
薬害に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。 1 スモン訴訟は、整腸剤として販売されていたキノホルム製剤を使用したことにより、亜急性視神経脊髄症に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。 2 HIV訴訟は、血友病患者が、プリオンが混入した原料血漿から製造された血液凝固因子製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。 3 CJD訴訟は、脳外科手術等に用いられていたヒト乾燥硬膜を介してクロイツフェルト・ヤコブ病に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。 4 一般用医薬品の販売等に従事する者は、薬害事件の歴史を十分に理解した上で、医薬品の情報提供等を通じて、医薬品の副作用等による健康被害の拡大防止に関する責務の一端を担っている。
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解答
2
解説
過去の主要な薬害事件の原因物質(キノホルム=スモン、HIV=HIV訴訟、プリオン・ヒト乾燥硬膜=CJD訴訟)とその病態・背景を正確に区別して把握しておく必要があります。
解き方
- 各肢の薬害事件の名称、原因となった医薬品・病原体、および疾患名の組み合わせを確認する。
- 選択肢2において、HIV訴訟の原因病原体が「プリオン」と誤って記載されている点を見抜く。
- 選択肢 1不正解
- スモンは整腸剤キノホルム製剤による亜急性視神経脊髄症(SMON)であり、記述は正しいです。
- 選択肢 2正解
- HIV訴訟の原因はHIV(ヒト免疫不全ウイルス)であり、プリオンではないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- CJD訴訟はヒト乾燥硬膜に混入した異常プリオン蛋白質によるクロイツフェルト・ヤコブ病感染に関するものであり正しいです。
- 選択肢 4不正解
- 登録販売者等の専門家は薬害の教訓を踏まえ、副作用等による被害拡大防止の責務を担っており正しいです。
覚えるポイント
- HIV訴訟の原因はヒト免疫不全ウイルスであり、プリオンが原因物質となるのはCJDです。
間違えやすいところ
- 薬害ごとの原因病原体(ウイルス、細菌、プリオン、化学物質キノホルム)を混同しないように整理しましょう。
出題の前提:静岡県登録販売者試験 平成21年度試験問題および正答
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.10 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
かぜの病態と特徴
主な医薬品とその作用 · かぜの症状 / 上気道感染症 / インフルエンザとの鑑別
かぜに関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。 1 かぜの症状として、せき、たん等の呼吸器症状や発熱などのほか、悪心、おう吐、下痢等の消化器症状が現れることが多い。 2 季節や時期などによって、かぜの原因となるウイルスの種類は異なるが、いずれも上気道粘膜から感染して、それらの部位に急性の炎症を引き起こす。 3 かぜとよく似た症状が現れる疾患は、多数あり、急激な発熱を伴う場合や、症状が4日以上続く時又は悪化するような時は、かぜではない可能性が高い。 4 インフルエンザは、ウイルスの呼吸器感染によるものであるが、感染力も強く、また、重症化しやすいため、かぜとは区別して扱われる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
かぜ(感冒)はウイルスの感染により上気道粘膜に急性炎症が生じる疾患群です。通常は自限性で数日で軽快しますが、強い消化器症状や4日以上の長期化、急激な高熱がみられる場合は他の疾患を疑う必要があります。
解き方
- かぜの典型的な主症状(上気道症状)と消化器症状の頻度について検討する。
- 選択肢1の「消化器症状が現れることが多い」という表現の妥当性を評価し、誤りであると判断する。
- 選択肢 1正解
- かぜの主症状は上気道炎症状であり、消化器症状が現れることは通常多くないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 様々なウイルスが上気道粘膜から感染し急性の炎症を引き起こすため、正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 急激な発熱や4日以上症状が続く場合、または悪化する場合は他の疾患の可能性が高いため正しいです。
- 選択肢 4不正解
- インフルエンザは感染力が強く全身症状や重症化リスクが高いため、普通感冒とは区別して扱われ正しいです。
覚えるポイント
- かぜの主症状はくしゃみ、鼻汁、のどの痛み、咳などの上気道症状であり、消化器症状が多いわけではありません。
間違えやすいところ
- かぜ症候群に伴って消化器症状が出ることもありますが、「現れることが多い」とまでは言えません。
出題の前提:静岡県登録販売者試験 平成21年度試験問題および正答
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.11 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
かぜ薬の相談対応と成分選択
主な医薬品とその作用 · アスピリンの小児禁忌 / アセトアミノフェン / 鎮咳成分 / 漢方処方製剤
一般用医薬品を購入するために来店した顧客から、以下のとおり症状等に関する訴えがあった。この顧客への対応に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 ・顧客の夫(42歳)と子供(10歳)がかぜをひいたとのこと。 ・かぜの症状は、2名とも、発熱、いん頭痛のほか、せきが出ている。 ・医療機関への受診及び他の医薬品の服用はしていない。 ・かぜをひいている2名とも服用できる薬が欲しい(購入したい医薬品は1種類のみ)。 a アスピリンを含む医薬品を購入しようとしたので、アスピリンを含む一般用医薬品は、顧客の子供の年齢では、いかなる場合も使用しないこととなっている旨を説明した。 b いん頭痛があり、のどに炎症がある様子であったので、解熱鎮痛作用のほか、抗炎症作用のあるアセトアミノフェンを含む医薬品をすすめた。 c せきを抑える成分が配合された医薬品を購入したいとのことであったので、リン酸ジヒドロコデインを含む医薬品であれば、小児でも服用できるものがある旨を説明した。 d かぜのひき始めにおける諸症状、頭痛、肩こり、筋肉痛、手足や肩の痛みに適するとされている小柴胡湯の漢方処方製剤をすすめた。 a b c d 1 正 誤 正 正 2 誤 誤 誤 誤 3 正 誤 正 誤 4 誤 誤 正 正 5 誤 正 誤 正
解答・解説を表示
解答
3
解説
小児(15歳未満)におけるアスピリンはライ症候群のリスクから禁忌です。アセトアミノフェンは抗炎症作用が弱く、小柴胡湯はかぜの後期(こじれたかぜ)に適するため、初期症状や肩こり・筋肉痛には葛根湯などが適します。
解き方
- 10歳の子供に対するアスピリンの適否(15歳未満禁忌)を確認し、aが「正」であると判断する。
- アセトアミノフェンの薬理作用(抗炎症作用は極めて弱い)を確認し、bが「誤」であると判断する。
- 当時の基準においてジヒドロコデインが小児用製剤にも用いられていたことを確認し、cが「正」であると判断する。
- 記述dの効能は葛根湯等の特徴であり、小柴胡湯(かぜの後期、食欲不振等)と異なるためdが「誤」と判断する。
- 選択肢 1不正解
- dの小柴胡湯に関する効能説明が誤りであるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcが正しい記述であるため不適です。
- 選択肢 3正解
- a(正)、b(誤)、c(正)、d(誤)の組み合わせが合致しているため正解です。
- 選択肢 4不正解
- aが正しく、dが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- aが正しく、bが誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- 15歳未満の小児に対してアスピリン製剤はライ症候群の発症リスクがあるため禁忌です。
間違えやすいところ
- アセトアミノフェンは優れた解熱鎮痛効果を示しますが、末梢の抗炎症作用は極めて弱い点に注意しましょう。
出題の前提:静岡県登録販売者試験 平成21年度試験問題および正答
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.11 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
抗炎症成分(ブロメラインの薬理作用)
主な医薬品とその作用 · ブロメライン / 蛋白質分解酵素 / 抗炎症成分 / 出血傾向
次の記述により示される医薬品成分として、正しいものを1つ選びなさい。 たん白質分解酵素であり、体内で産生される炎症物質を分解する作用のほか、炎症を生じた組織において沈着する物質を分解して、炎症浸出物の排出を促し、炎症による腫れを和らげると考えられている。 また、フィブリノゲン等を分解する作用もあるため、血液凝固異常(出血傾向)の症状がある人では、出血傾向を悪化させるおそれがある。 1 トラネキサム酸 2 ブロメライン 3 塩酸エチルシステイン 4 ヒベンズ酸チペピジン 5 メキタジン
解答・解説を表示
解答
2
解説
ブロメラインやセミアルカリプロティナーゼ等の酵素成分は、起炎物質やフィブリン沈着物を分解して抗炎症作用を発揮しますが、血液凝固阻止作用(出血傾向増大)があるため出血傾向者では注意が必要です。
解き方
- 問題文から「蛋白質分解酵素」「抗炎症」「フィブリノゲン分解(出血傾向悪化)」という特徴を抽出する。
- 選択肢の各成分の分類(トラネキサム酸=抗プラスミン、エチルシステイン=去痰、チペピジン=鎮咳、メキタジン=抗ヒスタミン)を照合し、蛋白質分解酵素であるブロメラインを選択する。
- 選択肢 1不正解
- トラネキサム酸は抗プラスミン作用を示す抗炎症成分であり、蛋白質分解酵素ではないため不適です。
- 選択肢 2正解
- ブロメラインはパイナップル由来の蛋白質分解酵素であり、記述の通りの作用と副作用リスクを持つため正しいです。
- 選択肢 3不正解
- 塩酸エチルシステイン(エチルシステイン塩酸塩)は気道粘液溶解作用を持つ去痰成分であるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- ヒベンズ酸チペピジンは延髄の咳嗽中枢を抑える非麻薬性鎮咳成分であるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- メキタジンはヒスタミンH1受容体を遮断する抗ヒスタミン成分であるため不適です。
覚えるポイント
- ブロメラインは蛋白質分解酵素の抗炎症成分であり、血液凝固阻止作用による出血傾向悪化に注意します。
間違えやすいところ
- 抗炎症成分であるトラネキサム酸(抗プラスミン成分)と蛋白質分解酵素製剤を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:静岡県登録販売者試験 平成21年度試験問題および正答
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.12 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
かぜ薬の配合成分とその注意点
主な医薬品とその作用 · フマル酸クレマスチン / 塩化リゾチーム / ノスカピン / dl-塩酸メチルエフェドリン
次の表は、あるかぜ薬に含まれる成分の一覧である。 成人1日量(9 錠中) フマル酸クレマスチン 1.34 mg 塩化リゾチーム(リゾチーム) 60 mg(力価) アセトアミノフェン 900 mg リン酸ジヒドロコデイン 24 mg ノスカピン 36 mg dl-塩酸メチルエフェドリン 60 mg このかぜ薬に含まれる成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a フマル酸クレマスチンは、抗ヒスタミン成分であり、くしゃみや鼻汁を抑えることを目的として、かぜ薬に配合されるが、服用によって眠気が促されることがあるため、注意が必要である。 b 塩化リゾチームは、鼻粘膜やのどの炎症を生じた組織の修復に寄与するほか、たんの粘りけを薄める作用を示すとされるが、鶏卵アレルギーがある人では、使用を避ける必要がある。 c ノスカピンは、せきを抑えることを目的とする成分であり、モルヒネと同じ基本構造を持つため、依存性がある。 d dl-塩酸メチルエフェドリンは、抗コリン作用によって鼻汁分泌やくしゃみを抑えることを目的として、かぜ薬に配合されるが、依存性があるため注意が必要である。 1(a、b) 2(b、c) 3(c、d) 4(a、d)
解答・解説を表示
解答
1
解説
かぜ薬には抗ヒスタミン成分(眠気注意)、酵素製剤(卵アレルギー注意)、非麻薬性鎮咳成分(習慣性なし)、アドレナリン作動成分(気管支拡張)等が組み合わされており、各成分の薬効群と禁忌・副作用の把握が必須です。
解き方
- フマル酸クレマスチンの作用(抗ヒスタミン)と眠気(副作用)を確認し、aを「正」とする。
- 塩化リゾチームの作用と鶏卵アレルギー禁忌を確認し、bを「正」とする。
- ノスカピン(非麻薬性で依存性なし)の記述を精査し、cを「誤」とする。
- dl-塩酸メチルエフェドリンの作用(アドレナリン作動による気管支拡張)を確認し、dを「誤」とする。
- 選択肢 1正解
- aおよびbの記述がともに正しいため、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cのノスカピンは非麻薬性鎮咳成分であり習慣性・依存性はないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- c(ノスカピンの依存性)およびd(メチルエフェドリンの薬効区分・目的)がともに誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dのdl-塩酸メチルエフェドリンはアドレナリン作動成分による気管支拡張を目的とするため誤りです。
覚えるポイント
- ノスカピンは非麻薬性鎮咳成分で依存性がありません。塩化リゾチームは鶏卵アレルギーのある人には禁忌です。
間違えやすいところ
- アヘンアルカロイド系であるノスカピンを、コデイン類のような麻薬性・依存性のある成分と混同しないようにしましょう。
出題の前提:静岡県登録販売者試験 平成21年度試験問題および正答
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.12 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
解熱鎮痛薬のピリン系成分
主な医薬品とその作用 · 解熱鎮痛薬 / イソプロピルアンチピリン / ピリン系
解熱鎮痛薬に関する次の記述の空欄( a )、( b )に入る字句の正しい組み合わせを選べ。 「( a )は、( b )系と呼ばれる解熱鎮痛成分であり、解熱や鎮痛の作用が比較的強いが、抗炎症作用は弱いとされ、他の解熱鎮痛成分と併せて配合される。1960年代半ばまでは( a )以外の( b )系解熱鎮痛成分も、一般用医薬品のかぜ薬や解熱鎮痛薬に配合されていたが、ショック等の副作用が頻発したために用いられなくなり、現在では、( a )が一般用医薬品で唯一の( b )系解熱鎮痛成分となっている。」
解答・解説を表示
解答
4
解説
ピリン系解熱鎮痛成分は、解熱・鎮痛作用が強いものの抗炎症作用は弱く、かつてアミノピリンやスルピリン等が汎用されていましたが、ショック等の重篤な副作用が多発したため整理されました。現在、一般用医薬品として承認されているピリン系成分はイソプロピルアンチピリンのみです。なお、アスピリンやサザピリンはサリチル酸系成分であり、ピリン系ではありません。
解き方
- 解熱や鎮痛の作用が比較的強く抗炎症作用は弱い点、および一般用医薬品で現在唯一認められている成分という説明から、成分(a)がイソプロピルアンチピリン、系統(b)がピリン系であることを確認する。
- 選択肢の中から、(a)イソプロピルアンチピリン、(b)ピリンの組み合わせとなっている「4」を選択する。
- 選択肢 1不正解
- アスピリンはサリチル酸系成分であり、ピリン系解熱鎮痛成分ではありません。
- 選択肢 2不正解
- アセトアミノフェンはアニリン誘導体であり、ピリン系解熱鎮痛成分ではありません。
- 選択肢 3不正解
- サザピリンはサリチル酸系成分ですが、問題文が示す「唯一用いられる成分」の記述に合致しません。
- 選択肢 4正解
- イソプロピルアンチピリンは、現在一般用医薬品で唯一認められているピリン系解熱鎮痛成分であり正しい記述です。
- 選択肢 5不正解
- イソプロピルアンチピリンはピリン系成分であり、サリチル酸系成分ではありません。
覚えるポイント
- 一般用医薬品で唯一のピリン系解熱鎮痛成分はイソプロピルアンチピリンであること、抗炎症作用が弱いことを押さえる。
間違えやすいところ
- 名称に「ピリン」が含まれるアスピリンやサザピリンをピリン系と誤認しないように注意する(これらはサリチル酸系)。
出題の前提:平成21年度登録販売者試験出題基準・静岡県前半問25
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.13 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
催眠鎮静薬の適正使用と配合成分
主な医薬品とその作用 · 催眠鎮静薬 / 抗ヒスタミン成分 / ブロムワレリル尿素 / 生薬製剤
眠気を促す薬に関する記述のうち、正しいものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用医薬品の催眠鎮静薬(睡眠改善薬)は、旅行やストレスなどによる一時的な寝つきの悪さや眠りの浅さを緩和するために用いられます。慢性の不眠症は医師の診療を受けるべき対象です。また、ブロムワレリル尿素は痛みの感受性を鈍化させる鎮静成分であり、生薬のみからなる鎮静薬であっても漫然とした長期連用は避ける必要があります。
解き方
- 各選択肢の記述について、適応となる症状や成分の薬理作用・注意点を検証する。
- 記述1は手引きの睡眠改善薬の定義・使用上の注意と完全に一致しており正しい。
- 記述2のブロムワレリル尿素の作用(過敏にするのではなく鈍化させる)、記述3の柴胡加竜骨牡蛎湯の適応体質(体力中等度以上)、記述4の長期連用の可否がいずれも誤りであることを確認する。
- 選択肢 1正解
- 抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬(睡眠改善薬)は、一時的な睡眠障害の緩和に用いられ、慢性不眠の人は対象外です。
- 選択肢 2不正解
- ブロムワレリル尿素は中枢神経系を鎮静させ、痛みの感受性を低下させる(和らげる)成分です。過敏にする作用はありません。
- 選択肢 3不正解
- 「心身が疲れ弱って眠れない人」に適すのは酸棗仁湯等の説明です。柴胡加竜骨牡蛎湯は体力中等度以上で精神不安等がある人に適します。
- 選択肢 4不正解
- 生薬成分のみからなる鎮静薬であっても、漫然と長期連用すべきではなく、効果が得られない場合は使用を中止して専門家に相談します。
覚えるポイント
- 一般用睡眠改善薬は「一時的な不眠」に限定され、「慢性の不眠」には使用しない。
間違えやすいところ
- 生薬製剤だからといって副作用がなく長期連用しても問題ないと誤解しないようにする。
出題の前提:平成21年度登録販売者試験出題基準・静岡県前半問26
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.13 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
カフェインの薬理作用と安全性
主な医薬品とその作用 · カフェイン / 眠気防止薬 / 相互作用 / 副作用
カフェインに関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選べ。 a カフェインには、反復して摂取すると習慣になりやすい性質があることが知られている。 b カフェインは、お茶などの食品として日常的に摂取する可能性のあるものであるため、カフェインを含有する眠気防止薬を長期間服用しても問題はない。 c 妊娠中にカフェインを含有する医薬品を使用すると、胎児の心拍数が低下するため、注意が必要である。 d カフェインは、胃液の分泌を亢進させる作用のほか、心筋を興奮させる作用があるため、胃潰瘍の診断を受けた人及び心臓病の診断を受けた人は、服用を避ける必要がある。
解答・解説を表示
解答
1
解説
カフェインは脳幹や大脳皮質を興奮させて眠気や疲労感を一時的に軽減しますが、反復摂取による精神的依存・習慣性があります。胎盤関門を容易に通過し、胎児の代謝機能が未熟なため頻脈(心拍数増加)を引き起こすおそれがあります。また胃酸分泌亢進や心筋興奮作用があるため、胃潰瘍や心臓病の患者では症状を悪化させる危険があり禁忌・慎重投与とされます。
解き方
- 記述a:カフェインには反復摂取による習慣性があるため「正」。
- 記述b:日常的な食品に含まれていても医薬品での長期連用は過剰摂取や依存を招くため「誤」。
- 記述c:胎児への影響は心拍数の「増加(頻脈)」であるため「誤」。
- 記述d:胃液分泌亢進作用と心筋興奮作用により、胃潰瘍・心臓病の人は避ける必要があるため「正」。
- 以上より、正・誤・誤・正の組み合わせである選択肢1を導く。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正の正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aの記述(習慣性がある)は正しいため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bの長期連用に関する記述は誤り、dの禁忌に関する記述は正しいため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、cは心拍数増加であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aは正しく、bは誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- カフェインは胎盤を通過して胎児の心拍数を「増加」させる。また、胃酸分泌亢進と心筋興奮作用を持つ。
間違えやすいところ
- 胎児の心拍数が「低下」すると書かれた引っ掛け問題に注意する。
出題の前提:平成21年度登録販売者試験出題基準・静岡県前半問27
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.14 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
めまいと乗物酔い防止薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · 乗物酔い防止薬 / めまい / 抗コリン成分 / 抗ヒスタミン成分
めまい及びその治療薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを選べ。 a 塩酸ジフェニドールは、テオクル酸ジフェンヒドラミンの一般名で、専ら乗物酔い防止薬に配合される成分である。 b めまいは、体の平衡を感知して、保持する機能(平衡機能)に異常が生じて起こる症状であり、様々な要因により引き起こされる。 c キサンチン系成分であるジメンヒドリナートは、中枢に作用して脳に軽い興奮を起こさせ、平衡感覚の混乱によるめまいを軽減させる。 d 乗物酔い防止薬に配合される医薬品成分のうち、抗コリン作用を有する成分は、中枢に作用して自律神経系の混乱を軽減させるとともに、末梢では消化管の緊張を低下させる作用を示す。
解答・解説を表示
解答
3
解説
めまいは内耳の前庭系や中枢神経などの平衡機能の乱れによって引き起こされます。乗物酔い防止薬において、抗コリン成分(スコポラミン臭化水素酸塩等)は中枢の自律神経の混乱を抑え、末梢の消化管運動を抑制して吐き気を防ぎます。抗めまい成分であるジフェニドール塩酸塩は内耳への血流改善や前庭神経の調整を行い、ジメンヒドリナートは抗ヒスタミン成分に分類されます。
解き方
- 記述a:塩酸ジフェニドールとテオクル酸ジフェンヒドラミンは全く異なる成分であるため「誤」。
- 記述b:めまいが身体の平衡機能の異常により生じるという説明は「正」。
- 記述c:ジメンヒドリナートは抗ヒスタミン成分であり、キサンチン系成分ではないため「誤」(キサンチン系はジプロフィリン等)。
- 記述d:抗コリン成分の中枢性自律神経抑制と末梢性消化管緊張低下作用の説明は「正」。
- 以上より、正しい組み合わせはbとd(選択肢3)である。
- 選択肢 1不正解
- aの記述が誤りであるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcの両方の記述が誤りであるため不適切です。
- 選択肢 3正解
- bおよびdの記述はいずれも正しく、適切な組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- cの記述が誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- ジメンヒドリナートは抗ヒスタミン成分、ジフェニドールは抗めまい成分、スコポラミンは抗コリン成分である。
間違えやすいところ
- ジメンヒドリナートをキサンチン系成分(カフェインやジプロフィリン)と混同しないようにする。
出題の前提:平成21年度登録販売者試験出題基準・静岡県前半問28
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.14 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
せき・たんの発生機序
主な医薬品とその作用 · せき / たん / 呼吸器系 / 延髄
せき・たんが生じる仕組みに関する記述のうち、誤っているものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
せきは気道内の異物や痰を排出するための生体防御反射で、延髄の咳嗽中枢により制御されます。感染や刺激物(煙草など)に曝露されると、気道粘膜の杯細胞や気道腺からの粘液分泌が亢進し、これが異物や剥脱細胞とともに痰を形成します。気道分泌が亢進して粘稠度が増すことで気道内に痰が滞留しやすくなります。
解き方
- 各選択肢の生理機構・反射機序についての妥当性を精査する。
- 選択肢1(延髄の咳嗽中枢)、選択肢3(痰の滞留による咳嗽反射)、選択肢4(気道狭窄による喘息様症状)は生理学的に正しい。
- 選択肢2について、感染や喫煙刺激では粘液分泌が「亢進」するため、「減少」としている点が明確な誤りであると判断する。
- 選択肢 1不正解
- せきは延髄にある咳嗽中枢を介して起こる反射であり、記述は正しいです。
- 選択肢 2正解
- 感染やタバコの吸いすぎ等では、気道粘膜からの粘液分泌は「亢進(増加)」します。分泌が減少するのではないため、本問の正答(誤り)となります。
- 選択肢 3不正解
- 痰の滞留は換気を阻害するため、反射的にせきを誘発して排出を試みます。記述は正しいです。
- 選択肢 4不正解
- 炎症により過敏になった気管・気管支の平滑筋が収縮し、喘息症状を引き起こすことがあります。記述は正しいです。
覚えるポイント
- 気道への刺激や感染では、粘液分泌は「亢進(増加)」して痰となる。
間違えやすいところ
- 分泌の亢進と減少を取り違えて見落とさないように注意する。
出題の前提:平成21年度登録販売者試験出題基準・静岡県前半問29
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.15 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
鎮咳去痰薬の配合成分の作用機序
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / 気管支拡張成分 / 去痰成分
鎮咳去痰薬に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを選べ。 「鎮咳去痰薬は、せきを鎮める成分、気管支を拡げる成分、たんの切れを良くする成分等を組み合わせて配合されている。気管支を拡げる成分として( a )、気道粘膜からの分泌促進によりたんの切れを良くする成分として( b )などがある。」
解答・解説を表示
解答
2
解説
鎮咳去痰薬において、気管支拡張成分(アドレナリン作動成分)は気管支平滑筋の交感神経β2受容体を刺激して拡張させ、呼吸を楽にして咳を鎮めます(トリメトキノール塩酸塩、メチルエフェドリン塩酸塩など)。去痰成分のうちブロムヘキシン塩酸塩は、気道分泌を亢進させるとともに粘液溶解作用を示して痰の粘り気を減らし、排出しやすくします。塩化セチルピリジニウムは殺菌消毒成分です。
解き方
- 気管支を拡げる成分(気管支拡張成分)に該当する成分を選択肢中から探すと、塩酸トリメトキノールが該当する(a=塩酸トリメトキノール)。
- 気道粘膜からの分泌促進等により痰の切れを良くする成分(去痰成分)を探すと、塩酸ブロムヘキシンが該当する(b=塩酸ブロムヘキシン)。
- (a)塩酸トリメトキノール、(b)塩酸ブロムヘキシンとなる選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 塩化セチルピリジニウムは殺菌消毒成分であり、去痰成分ではありません。
- 選択肢 2正解
- 塩酸トリメトキノールは気管支拡張成分、塩酸ブロムヘキシンは去痰成分であり正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 塩化セチルピリジニウムは気管支拡張成分ではありません。
- 選択肢 4不正解
- 塩化セチルピリジニウムは気管支拡張成分ではなく殺菌消毒成分です。
- 選択肢 5不正解
- 成分の役割が逆になっています。塩酸ブロムヘキシンは去痰成分、塩酸トリメトキノールは気管支拡張成分です。
覚えるポイント
- トリメトキノール=気管支拡張、ブロムヘキシン=去痰(分泌促進・粘液溶解)。
間違えやすいところ
- 塩化セチルピリジニウム(CPC)を去痰成分と混同しないようにする(咽頭等の殺菌消毒成分)。
出題の前提:平成21年度登録販売者試験出題基準・静岡県前半問30
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.15 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
アドレナリン作動様作用を示す生薬成分
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / マオウ / エフェドリン / 生薬
次の鎮がい去たん薬に配合される生薬成分のうち、アドレナリン作動成分と同様の作用を示すものはどれか。
解答・解説を表示
解答
2
解説
生薬マオウ(麻黄)はエフェドリンアルカロイドを含有し、交感神経系を興奮させるアドレナリン作動成分と同様の作用(気管支拡張、血管収縮、中枢興奮など)を示します。そのため、心臓病、高血圧、甲状腺機能障害等の診断を受けた人や小児・高齢者での使用には特別な注意が必要です。一方、キキョウやセネガはサポニンによる去痰作用を示します。
解き方
- 問題文が要求する「アドレナリン作動成分と同様の作用を示す生薬」を確認する。
- 選択肢の各生薬の主成分・薬効を照合する:カンゾウ(抗炎症)、マオウ(エフェドリン様作用・気管支拡張)、シャゼンソウ(去痰)、キキョウ(去痰)、セネガ(去痰)。
- エフェドリンを含有し交感神経刺激作用を持つマオウ(選択肢2)を正答として決定する。
- 選択肢 1不正解
- カンゾウ(甘草)はグリチルリチンを含み、抗炎症作用や鎮痛痙攣緩和作用を目的として配合されます。
- 選択肢 2正解
- マオウ(麻黄)はエフェドリンを含み、交感神経を刺激してアドレナリン作動成分と同様に気管支を拡張させます。
- 選択肢 3不正解
- シャゼンソウ(車前草)は去痰作用を目的として配合される生薬です。
- 選択肢 4不正解
- キキョウ(桔梗)はサポニンを含み、気道分泌を促して去痰作用を示します。
- 選択肢 5不正解
- セネガはサポニンを含み、気道粘膜を刺激して去痰作用を示します。
覚えるポイント
- マオウ(麻黄)=エフェドリン含有=交感神経刺激(アドレナリン作動様作用)。
間違えやすいところ
- 同じ去痰薬に配合されるサポニン系生薬(キキョウ、セネガ)と混同しないようにする。
出題の前提:平成21年度登録販売者試験出題基準・静岡県前半問31
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.16 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
含嗽薬・口腔咽喉薬の使用法と特徴
主な医薬品とその作用 · 口腔咽喉薬 / トローチ / 含嗽薬 / 噴射剤
口腔咽喉薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選べ。 a トローチ剤やドロップ剤は、有効成分が口腔内や咽頭部に行き渡るよう、口中に含み、噛まずにゆっくり溶かすようにして使用することが重要である。 b 噴射式の液剤は、軽く息を吐いたり、声を出しながら噴射することが望ましい。 c 含嗽薬は、用時水で希釈又は溶解して使用するものが多いが、調製した濃度が濃すぎても薄すぎても効果が十分得られない。 d 口腔咽喉薬は、口腔内や咽頭における局所的な作用を目的とする医薬品であるが、成分の一部が吸収されて、全身的な影響を生じることがある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
口腔咽喉薬・含嗽薬は主に口腔や咽頭への局所作用を期待して用いられます。トローチやドロップは徐々に溶解して局所濃度を維持するため噛まずに使用します。噴射剤は吸気時に噴射すると気管や肺に入る危険があるため声を出しながら噴射します。含嗽薬は適正濃度で使用しないと刺激や効果減弱を招きます。また、局所適用であっても粘膜から吸収されて全身性の影響を生じることがあります。
解き方
- 記述a:トローチ剤・ドロップ剤は噛まずにゆっくり溶かす必要があるため「正」。
- 記述b:液剤が気管支等に入り込むのを防ぐため、声を出しながら噴射するのが望ましいため「正」。
- 記述c:希釈濃度が濃すぎると刺激になり、薄すぎると効果が低下するため「正」。
- 記述d:口腔咽喉薬の成分も粘膜吸収等により全身性の影響を生じることがあるため「正」。
- すべて正(正・正・正・正)である組み合わせ5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- dも正しいため、dを誤りとする本選択肢は不適切です。
- 選択肢 2不正解
- bも正しいため、bを誤りとする本選択肢は不適切です。
- 選択肢 3不正解
- cも正しいため、cを誤りとする本選択肢は不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aも正しいため、aを誤りとする本選択肢は不適切です。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dの記述はいずれも正しく、適切な組み合わせです。
覚えるポイント
- 噴射式液剤は「息を吸いながら」ではなく「声を出しながら・息を吐きながら」使用する。
間違えやすいところ
- 局所作用目的のトローチや含嗽薬であっても、全身性の副作用が起こり得る点を見落とさないようにする。
出題の前提:平成21年度登録販売者試験出題基準・静岡県前半問32
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.16 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
胃の薬の配合成分と配合目的
主な医薬品とその作用 · 胃の薬 / 抗炎症成分 / 胃粘膜保護成分
胃の薬に配合される成分とその成分を配合する目的との組み合わせとして、最も適切なものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
3
解説
胃の薬には、胃酸を中和する制酸成分、消化を助ける消化成分、荒れた胃粘膜を覆って修復を促す胃粘膜保護・修復成分、炎症を鎮める抗炎症成分などがあり、各成分の薬理作用と配合目的を正確に把握することが重要です。
解き方
- 各選択肢の成分名と提示された作用・配合目的を対比して確認する。
- グリチルリチン酸ナトリウムが抗炎症成分として胃粘膜の炎症を和らげる目的で配合されることを特定する。
- 選択肢 1不正解
- スクラルファートは胃粘膜保護・修復成分であり、タンパク質分解酵素を補う消化成分ではありません。
- 選択肢 2不正解
- 本選択肢は成分名の記載が欠落しており、適切な組み合わせとなっていません。
- 選択肢 3正解
- グリチルリチン酸ナトリウムは抗炎症成分として配合され、胃粘膜の炎症を和らげる作用を示します。
- 選択肢 4不正解
- テプレノンは胃粘膜保護・修復成分であり、胃液(胃酸)の分泌を促進する作用・目的ではありません。
- 選択肢 5不正解
- 塩酸セトラキサートは胃粘膜の血流を改善する保護・修復成分であり、胃液の分泌を抑える成分ではありません。
覚えるポイント
- グリチルリチン酸ナトリウムは生薬甘草由来の抗炎症成分で胃粘膜の炎症を改善する。
間違えやすいところ
- テプレノンやセトラキサートを胃酸分泌抑制成分(抗コリン成分やH2遮断薬)と混同しないようにする。
出題の前提:平成21年度登録販売者試験問題・正答(静岡県)
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.17 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
制酸薬の配合成分と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 制酸薬 / 無機塩類 / 抗コリン成分 / 相談すること
銅クロロフィリンカリウム、無水リン酸水素カルシウム、沈降炭酸カルシウム、水酸化マグネシウム、ロートエキス3倍散を含む制酸薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 銅クロロフィリンカリウムは、胆汁の分泌を促す作用により消化を助ける効果を期待して用いられるが、肝臓病の診断を受けた人では、かえって症状を悪化させるおそれがある。 b 沈降炭酸カルシウムは、無機塩類を含む医薬品成分であるため、腎臓病の診断を受けた人が使用する場合には、事前に医師等に相談をすることが望ましい。 c 無水リン酸水素カルシウムは、制酸薬に配合されるほか、腸管内の異常発酵等によって生じた有害な物質を吸着させることを目的として止しゃ薬に配合されることがある。 d ロートエキスを含む医薬品の使用上の注意として、心臓病や緑内障の診断を受けた人では、その症状を悪化させるおそれがあるため、事前に医師等に相談をすることが望ましい。
解答・解説を表示
解答
4
解説
制酸薬に含まれる無機塩類(カルシウムやマグネシウムなど)は腎機能障害時に体内蓄積による悪影響があり、ロートエキスなどの抗コリン成分は排尿障害、緑内障、心臓病の悪化を招くおそれがあります。また、銅クロロフィリンカリウムは胃粘膜保護・修復成分です。
解き方
- 記述aについて、銅クロロフィリンカリウムは胃粘膜保護修復成分(胆汁分泌促進は利胆成分)であるため誤りと判断する。
- 記述bについて、カルシウム塩などの無機塩類は腎臓病患者で高カルシウム血症等のおそれがあるため医師等へ相談が必要であり、正しいと判断する。
- 記述cについて、リン酸水素カルシウム等は制酸作用のほか腸内有害物質吸着作用により止瀉薬にも用いられるため正しいと判断する。
- 記述dについて、ロートエキスは抗コリン作用により心悸亢進や眼圧上昇を招くため心臓病・緑内障患者は相談が必要であり、正しいと判断する。
- a(誤)、b(正)、c(正)、d(正)となる選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りでdが正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りでbが正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aが誤りであるため、すべて正しいとする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが誤り、b・c・dが正しい組み合わせであり、適切です。
- 選択肢 5不正解
- aが誤りでcが正しいため、この組み合わせは誤りです。
覚えるポイント
- ロートエキスなどの抗コリン成分は心臓病や緑内障で相談することに該当する。
間違えやすいところ
- 銅クロロフィリンカリウムをウルソデオキシコール酸などの利胆成分と混同しない。
出題の前提:平成21年度登録販売者試験問題・正答(静岡県)
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.17 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
胃酸分泌と塩酸ピレンゼピンの機序
主な医薬品とその作用 · 胃の薬 / 自律神経系 / 塩酸ピレンゼピン / アセチルコリン
胃の薬に関する記述について、( a )・( b )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選べ。 「胃液の分泌は( a )神経からの刺激によってこう進することから、過剰な胃液の分泌を抑える作用を期待して( a )神経の伝達物質である( b )の働きを抑える塩酸ピレンゼピン等が配合されている場合がある。」
解答・解説を表示
解答
5
解説
消化管の運動や消化液(胃液など)の分泌は、副交感神経系の興奮によって亢進します。その節後線維末端から放出される神経伝達物質はアセチルコリンであり、これを遮断することで胃酸分泌を抑制できます。
解き方
- 胃液分泌を促進する自律神経が副交感神経であることを確認し、aを「副交感」と特定する。
- 副交感神経の神経伝達物質がアセチルコリンであることを確認し、bを「アセチルコリン」と特定する。
- aが副交感、bがアセチルコリンとなっている選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 交感神経は胃液分泌を抑制する方向に働き、アドレナリンは交感神経系の伝達物質であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 胃液分泌を促進するのは交感神経ではなく副交感神経であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 胃液分泌を促す神経は交感神経ではなく副交感神経であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 副交感神経の末端から放出される神経伝達物質はアドレナリンではなくアセチルコリンです。
- 選択肢 5正解
- 副交感神経刺激により胃液分泌が亢進し、その伝達物質はアセチルコリンであるため正しいです。
覚えるポイント
- 消化管運動・胃液分泌の亢進は副交感神経(伝達物質:アセチルコリン)の刺激による。
間違えやすいところ
- 消化管機能の亢進を交感神経の作用と取り違えないように注意する。
出題の前提:平成21年度登録販売者試験問題・正答(静岡県)
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.18 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
腸の薬(整腸薬、止しゃ薬、瀉下薬)の特性と注意点
主な医薬品とその作用 · 整腸薬 / 止しゃ薬 / 瀉下薬 / 浣腸薬
腸の薬(整腸薬、止しゃ薬、しゃ下薬)に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a 生菌成分が配合された整腸薬に、腸内殺菌成分が配合された止しゃ薬が併用された場合、生菌成分の働きが腸内殺菌成分によって弱められることがある。 b 腸内細菌によって分解を受けて作用する成分が配合されたしゃ下薬に、生菌成分が配合された整腸薬を併用すると、しゃ下作用が強く現れたり、副作用を生じやすくなるおそれがある。 c かん腸薬は、便秘の場合に排便を促すことを目的として直腸内に適用される医薬品であるため、妊婦又は妊娠していると思われる女性に対して適するとされている。 d 刺激性しゃ下成分を主体とするしゃ下薬を繰り返し使用すると、腸管の感受性が高まり、効果が強く現れやすくなるため、漫然と継続使用することは望ましくない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
腸の薬では、配合成分間の相互作用(生菌成分と殺菌成分の併用、腸内細菌によって活性化される瀉下成分と生菌成分の相互作用)や、妊婦に対する浣腸薬の危険性(子宮収縮誘発による流早産)、刺激性瀉下薬の連用による耐性(腸管感受性の低下)などの知識が問われます。
解き方
- 記述aについて、腸内殺菌成分により生菌成分が死滅・不活化され働きが弱められるため正しいと判断する。
- 記述bについて、大腸菌等の腸内細菌によって活性化される成分に生菌製剤を併用すると活性化が促進されて瀉下作用が増強・副作用が出やすくなるため正しいと判断する。
- 記述cについて、浣腸薬は子宮収縮を誘発し流早産の危険があるため妊婦には適さず誤りと判断する。
- 記述dについて、刺激性瀉下薬の連用では腸管の感受性が「低下」して効きにくくなるため誤りと判断する。
- 正しいものの組み合わせである(a、b)の選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- aとbの記述はいずれも正しいため、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 2不正解
- cは浣腸薬が妊婦に適するとしているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cとdはいずれも誤った記述を含んでいるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dは感受性が低下する(慣れが生じる)ところを高まるとしているため誤りです。
覚えるポイント
- 浣腸薬は流早産の危険性があるため妊婦には使用を避ける。
- 刺激性瀉下薬の連用は腸管の感受性が低下して効果が現れにくくなる。
間違えやすいところ
- 連用による耐性形成を「感受性が高まる」と取り違えないよう注意する。
出題の前提:平成21年度登録販売者試験問題・正答(静岡県)
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.18 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
駆虫成分の特性(サントニン)
主な医薬品とその作用 · 駆虫薬 / サントニン / 黄視症
次の記述により示される駆虫成分として、正しいものを1つ選べ。 「回虫の自発運動を抑える作用を示し、虫体を排便とともに排出させることを目的として用いられる。肝臓病の診断を受けた人では、肝障害を悪化させるおそれがあるほか、服用後、一時的に物が黄色く見えたり、耳鳴り、口渇が現れることがある。」
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解答
4
解説
駆虫薬に用いられるサントニンは、回虫の自発運動を抑制して体外へ排泄させる成分です。肝障害を悪化させるおそれがあるほか、視神経等に影響して物が黄色く見える黄視症や耳鳴り等の特異的な副作用を起こす特徴があります。
解き方
- 問題文の「回虫の自発運動を抑える」「一時的に物が黄色く見えたり(黄視症)」という特徴的なキーワードを確認する。
- これらの作用および副作用を示す成分がサントニンであることを特定し、選択肢4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- パモ酸ピルビニウムは蟯虫の呼吸や代謝を阻害する成分であり、尿や便が赤く着色する特徴があります。
- 選択肢 2不正解
- マルツエキスは麦芽糖を主成分とする小児用の糖類瀉下薬であり、駆虫成分ではありません。
- 選択肢 3不正解
- カイニン酸は海人草由来の駆虫成分で回虫の筋肉を麻痺させますが、黄視症の記述にはサントニンが合致します。
- 選択肢 4正解
- サントニンは回虫の自発運動を抑制し、副作用として黄視症や耳鳴り等を生じることがあるため適切です。
- 選択肢 5不正解
- 塩酸ピレンゼピンは胃液分泌抑制薬(抗コリン薬)であり、駆虫成分ではありません。
覚えるポイント
- サントニン=回虫駆除、副作用として一時的な黄視症(物が黄色く見える)が現れる。
間違えやすいところ
- 蟯虫に効き便が赤くなるパモ酸ピルビニウムと、回虫に効き黄視症を起こすサントニンを混同しない。
出題の前提:平成21年度登録販売者試験問題・正答(静岡県)
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.19 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
動悸・息切れの原因と強心薬の成分・受診勧奨
主な医薬品とその作用 · 強心薬 / センソ / ゴオウ / 受診勧奨
動悸や息切れを生じる原因及び強心薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 動悸や息切れは、睡眠不足等による心臓の働きの低下のほか、精神的な要因やホルモンバランスの乱れなどによって起こることがある。 b 強心薬は、心臓の働きを整えて、動悸や息切れ等の症状の改善を目的とする医薬品であり、代表的な配合成分として、センソやロクジョウ等が用いられる。 c 強心薬について、一般に、5~6日間使用して症状の改善がみられない場合には、心臓以外の要因が考えられるので、強心薬を使用した人の状況に応じて、適宜、医療機関の受診を促すことが重要である。 d ゴオウは、ウシの胆のう中に生じた結石を用いた生薬で、強心作用のほか、末梢血管の拡張による血圧降下、興奮を鎮める等の作用があるとされており、強心薬のほか、小児鎮静薬に配合されることがある。
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解答
5
解説
強心薬は心臓の拍動リズムを整えたり心筋の収縮力を高めて動悸や息切れを改善する医薬品です。原因には心機能の低下のほか精神的要因や貧血、甲状腺機能亢進など様々な疾患が関与するため、5〜6日間服用しても改善しない場合は受診勧奨が必要です。
解き方
- 記述a:動悸・息切れの原因に関する記述であり、正しいと判断する。
- 記述b:強心薬の目的と代表成分(センソ、ロクジョウ等)の記述であり、正しいと判断する。
- 記述c:5〜6日間の使用で改善しない場合の受診勧奨に関する記述であり、正しいと判断する。
- 記述d:ゴオウの基原(ウシの胆のう中の結石)と薬効、配合製品に関する記述であり、正しいと判断する。
- a、b、c、dすべて正となっている選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- cとdも正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bも正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- dも正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aも正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dの記述はいずれも正しく、適切な組み合わせです。
覚えるポイント
- 強心薬は5〜6日間使用しても改善しない場合は医療機関を受診させる。
間違えやすいところ
- ゴオウ(牛黄:胆のう結石)とセンソ(蟾酥:ヒキガエルの分泌物)の基原を混同しないようにする。
出題の前提:平成21年度登録販売者試験問題・正答(静岡県)
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.19 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
コレステロール及び高コレステロール改善薬の特徴
主な医薬品とその作用 · 高コレステロール改善薬 / リポタンパク質 / ソイステロール
コレステロール及び高コレステロール改善薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a コレステロールは水に溶けやすい物質であり、血液中では血しょうたん白質となって存在する。血液中の血しょうたん白質が増加すると、心臓病や肥満、動脈硬化症等の生活習慣病につながる危険性が高くなる。 b 高コレステロール改善薬は、結果として生活習慣病の予防につながるものであるが、腹囲を減少させるなどのそう身効果を目的とする医薬品ではない。 c 血中コレステロール異常の改善のためには、生活習慣の改善が図られることが重要であり、高コレステロール改善薬の使用による対処は、食事療法、運動療法の補助的な位置づけである。 d 血中コレステロール異常に伴って、手足の冷え、しびれ等の末梢血行障害を生じることがあり、高コレステロール改善薬には、こうした症状の緩和を目的として、ソイステロールのようなビタミン成分が配合されることがある。
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解答
2
解説
コレステロールは水に溶けにくい脂質であり、血中ではアポタンパク質と結合してリポタンパク質(LDL、HDLなど)として血行移行します。高コレステロール改善薬は生活習慣病予防を目的に血清高コレステロールを改善するもので、痩身目的の医薬品ではなく、食事・運動療法の補助として使用されます。
解き方
- 記述aについて、コレステロールは水に「溶けにくい」脂質であり、リポタンパク質として存在するため誤りと判断する。
- 記述bについて、高コレステロール改善薬は痩身(ダイエット)を目的とするものではないため正しいと判断する。
- 記述cについて、生活習慣の改善(食事・運動療法)が基本であり医薬品はその補助的位置づけであるため正しいと判断する。
- 記述dについて、ソイステロールは大豆油不けん化物(植物ステロール)でありビタミン成分ではないため誤りと判断する(末梢血行障害緩和のビタミン成分はビタミンE)。
- 正しい組み合わせ(b、c)である選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りであるため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2正解
- bとcの記述はいずれも正しいため、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 3不正解
- dが誤りであるため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aとdの双方が誤りであるため、この組み合わせは誤りです。
覚えるポイント
- 高コレステロール改善薬は痩身(ウエスト減少等)目的の医薬品ではない。
- ソイステロールは大豆油不けん化物(植物ステロール)であり、腸管からのコレステロール吸収を抑える。
間違えやすいところ
- コレステロールを水に溶けやすい物質と誤認しないようにする。
出題の前提:平成21年度登録販売者試験問題・正答(静岡県)
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.20 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
貧血用薬(鉄製剤)の適応と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 貧血用薬 / 鉄欠乏性貧血 / タンニン酸 / 副作用
貧血用薬に関する記述のうち、正しいものはどれか。
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解答
4
解説
貧血用薬(鉄製剤)は鉄不足による鉄欠乏性貧血を対象としています。鉄分の吸収は空腹時の方が高いものの、胃部不快感や吐き気などの消化器症状を軽減するために食後服用とされます。また、タンニン酸は鉄と結合して難溶性の錯体を形成し、吸収を阻害します。
解き方
- 選択肢1:鉄分の吸収は空腹時のほうが「高い」(ただし胃腸障害軽減のため食後服用)であるため誤りと判断する。
- 選択肢2:マンガンは糖質・脂質・タンパク質の代謝に関与する酵素の構成成分等であり、ビタミンCの構成成分ではないため誤りと判断する。
- 選択肢3:タンニン酸は鉄の吸収を「妨げる(低下させる)」ため過剰摂取となるわけではなく、誤りと判断する。
- 選択肢4:一般用医薬品の貧血用薬が対象とするのは鉄欠乏性貧血のみであるため、正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 鉄分の吸収は空腹時の方が高いですが、胃腸障害を軽減するために食後に服用することが望ましいとされています。
- 選択肢 2不正解
- マンガンはビタミンCの構成成分ではなく、金属元素(ミネラル)です。
- 選択肢 3不正解
- タンニン酸は鉄と難溶性キレートを形成して鉄の吸収を低下(阻害)させるため、服用前後30分は摂取を控えます。
- 選択肢 4正解
- 一般用医薬品の鉄製剤により改善が期待できるのは、鉄不足に起因する鉄欠乏性貧血のみです。
覚えるポイント
- タンニン酸(お茶やコーヒー)は鉄の吸収を阻害するため、服用前後30分は摂取を控える。
間違えやすいところ
- 空腹時の方が鉄の吸収率は高いが、消化器症状軽減のため「食後服用」となっている点を正しく区別する。
出題の前提:平成21年度登録販売者試験問題・正答(静岡県)
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.20 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
外用および内用痔疾用薬の特徴と配合成分
主な医薬品とその作用 · 痔疾用薬 / 外用痔疾用薬 / 内用痔疾用薬 / ステロイド性抗炎症成分 / 局所麻酔成分
痔疾用薬に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 外用痔疾用薬は局所に適用されるものであるが、坐剤及び注入軟こうでは全身的な影響を生じることがある。 b 外用痔疾用薬には、痔によるこう門部の炎症やかゆみを和らげる成分として、ステロイド性抗炎症成分である塩酸テトラヒドロゾリンが配合されていることがある。 c 内用痔疾用薬は、比較的緩和な抗炎症作用、血行改善作用を目的とする成分のほか、しゃ下・整腸成分等が配合されたものである。 d 外用痔疾用薬には、局所麻酔成分としてリドカインが配合されることがある。
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解答
5
解説
痔疾用薬には肛門部に直接適用する外用薬と経口服用する内用薬があり、外用薬の成分でも直腸粘膜から吸収されて全身的な作用を生じることがあります。配合される各成分の薬効分類(アドレナリン作動成分、局所麻酔成分、ステロイド性抗炎症成分など)を正しく識別することが重要です。
解き方
- 記述aについて、外用痔疾用薬の坐剤や注入軟膏は直腸粘膜等から吸収され全身的な影響を及ぼすことがあるため正しいと判断します。
- 記述bについて、塩酸テトラヒドロゾリンはステロイド性抗炎症成分ではなくアドレナリン作動成分(血管収縮成分)であるため誤りと判断します。
- 記述cおよびdについて、内用痔疾用薬の成分構成および外用薬におけるリドカイン(局所麻酔成分)の配合目的はいずれも正しいため、正・誤・正・正となる選択肢5を特定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤り、記述bが正、記述cが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述dが誤りとされているため誤りです(リドカインは局所麻酔成分として配合されます)。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが正、記述cおよびdが誤りとされているため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤りとされているため誤りです(坐剤や注入軟膏から吸収され全身作用が生じることがあります)。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正であり、正しい正誤の組み合わせです。
覚えるポイント
- 塩酸テトラヒドロゾリンは血管収縮作用を持つアドレナリン作動成分であり、ステロイド性抗炎症成分ではない。
間違えやすいところ
- 外用薬であっても直腸粘膜から吸収されて全身的な影響(血圧上昇等)が現れうる点を見落としやすい。
出題の前提:平成21年度静岡県登録販売者試験問題(前半・問41)および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.21 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
外用痔疾用薬におけるアドレナリン作動成分と注意点
主な医薬品とその作用 · 外用痔疾用薬 / アドレナリン作動成分 / 塩酸ナファゾリン / 止血作用 / 高血圧
外用痔疾用薬に関する次の文の空欄( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 「外用痔疾用薬には、アドレナリン作動成分の( a )が( b )効果を期待して配合されていることがある。高齢者では心臓病等の基礎疾患がある場合が多く、一般的に血圧( c )や血糖値上昇を招きやすいので、アドレナリン作動成分を含有する外用痔疾用薬を使用する場合にはその適否を十分考慮し、慎重な使用がなされることが重要である。」
解答・解説を表示
解答
1
解説
アドレナリン作動成分(塩酸ナファゾリン、塩酸テトラヒドロゾリン等)は血管収縮作用によって局所の充血や腫れを抑え、止血効果をもたらします。ただし吸収されると交感神経刺激により血圧上昇や血糖値上昇を招くリスクがあるため、高血圧や心臓病、糖尿病などの基礎疾患がある人では注意が必要です。
解き方
- 文中の「アドレナリン作動成分」に合致する成分名を確認し、塩酸ナファゾリンを特定します(酢酸ヒドロコルチゾンはステロイド、クロルヘキシジンは殺菌消毒成分)。
- アドレナリン作動成分の血管収縮による作用が「止血」効果であること、および交感神経刺激による全身性副作用が血圧「上昇」であることを当てはめます。
- a:塩酸ナファゾリン、b:止血、c:上昇の組み合わせとなっている選択肢1を選択します。
- 選択肢 1正解
- aに塩酸ナファゾリン、bに止血、cに上昇が適切に入り、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 酢酸ヒドロコルチゾンはステロイド性抗炎症成分であり、アドレナリン作動成分ではないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- アドレナリン作動成分の配合目的は主に血管収縮による止血・充血除去であり、血圧は低下ではなく上昇するため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 塩酸クロルヘキシジンは殺菌消毒成分であり、血圧は低下ではなく上昇するため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 酢酸ヒドロコルチゾンはステロイド成分であり、アドレナリン作動成分による全身作用は血圧上昇であるため誤りです。
覚えるポイント
- 塩酸ナファゾリン等のアドレナリン作動成分は血管収縮により止血効果を示すが、副作用として血圧上昇を招く。
間違えやすいところ
- アドレナリン作動成分の全身性副作用を「血圧低下」と取り違えないように注意が必要です。
出題の前提:平成21年度静岡県登録販売者試験問題(前半・問42)および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.21 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
内用痔疾用薬の配合成分とその主な作用
主な医薬品とその作用 · 内用痔疾用薬 / 酢酸トコフェロール / カルバゾクロム / セラペプターゼ / アラントイン
内用痔疾用薬の配合成分とその主な作用との関係として、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。 a 酢酸トコフェロール ― 組織修復を目的とする。 b カルバゾクロム ― 止血を目的とする。 c セラペプターゼ ― 炎症を和らげる。 d アラントイン ― 炎症を和らげる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
内用痔疾用薬には、うっ血を改善する血行促進成分(ビタミンE等)、毛細血管を補強して出血を抑える止血成分(カルバゾクロム等)、腫れを和らげる抗炎症成分(セラペプターゼ等の酵素成分)、傷口の治癒を促す組織修復成分(アラントイン等)などが症状に合わせて配合されます。
解き方
- 各配合成分の薬効を確認します。酢酸トコフェロールはビタミンEであり、末梢血行改善を目的とするためaは誤りです。
- カルバゾクロムは毛細血管の抵抗性を高めて止血を促すためbは正しいです。
- セラペプターゼはタンパク分解酵素製剤で、炎症患部の腫れや炎症を和らげるためcは正しいです。
- アラントインは組織修復成分であり、炎症を和らげる目的ではないためdは誤りです。よって正しい組み合わせは(b、c)の2です。
- 選択肢 1不正解
- 酢酸トコフェロールは末梢血行障害を改善してうっ血を取り除く成分であり、組織修復ではないため誤りです。
- 選択肢 2正解
- カルバゾクロム(止血)とセラペプターゼ(抗炎症)はともに正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- アラントインは組織修復を促す成分であり、消炎成分ではないため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- a(酢酸トコフェロール)およびd(アラントイン)の双方が誤った作用との対応になっているため誤りです。
覚えるポイント
- カルバゾクロムは毛細血管補強による止血成分、セラペプターゼは炎症による腫れを和らげる酵素成分。
間違えやすいところ
- 酢酸トコフェロール(血行促進)とアラントイン(組織修復)の主な作用を混同しないように整理が必要です。
出題の前提:平成21年度静岡県登録販売者試験問題(前半・問43)および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.22 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
婦人薬に配合される生薬およびビタミン成分の作用
主な医薬品とその作用 · 婦人薬 / サフラン / センキュウ / コハク酸トコフェロール / タウリン
婦人薬に配合される成分とその主な作用の関係の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a サフラン ― 鎮静、鎮痛を目的とする。 b センキュウ ― 冷え症の改善を目的とする。 c コハク酸トコフェロール ― 血行を促進する。 d アミノエチルスルホン酸 ― 炎症を和らげる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
婦人薬には女性ホルモンの変動等に伴う精神不安、頭痛、肩こり、冷え症等の諸症状を緩和するため、鎮静・鎮痛作用のある生薬(サフラン、センキュウ等)や血行を改善するビタミンE(コハク酸トコフェロール)、全身の倦怠感を和らげるタウリン等が配合されます。
解き方
- 記述aについて、サフランはアヤメ科の植物で鎮静、鎮痛、通経等の作用を期待して用いられるため正しいと判断します。
- 記述bについて、センキュウはセリ科の根茎で血行促進、鎮痛、冷え症等の改善を目的とするため正しいと判断します。
- 記述cについて、コハク酸トコフェロール(ビタミンE)は末梢血行促進作用を持つため正しいと判断します。
- 記述dについて、アミノエチルスルホン酸(タウリン)は滋養強壮成分であり抗炎症作用ではないため誤りと判断し、正・正・正・誤の選択肢4を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りとされているため誤りです(サフランには鎮静・鎮痛作用があります)。
- 選択肢 2不正解
- 記述bが誤り、記述dが正とされているため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bおよびcが誤り、記述dが正とされているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤であり、正しい正誤の組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが誤り、記述dが正とされているため誤りです。
覚えるポイント
- サフランやセンキュウは鎮痛・鎮静・血行改善に用いられ、アミノエチルスルホン酸(タウリン)は滋養強壮成分である。
間違えやすいところ
- タウリン(アミノエチルスルホン酸)を消炎成分や止血成分と混同しないよう注意が必要です。
出題の前提:平成21年度静岡県登録販売者試験問題(前半・問44)および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.22 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
アレルギー用薬および鼻炎用内服薬の配合成分
主な医薬品とその作用 · アレルギー用薬 / メキタジン / 抗コリン作用 / ベラドンナ総アルカロイド / 塩酸ピリドキシン
アレルギー用薬に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 抗ヒスタミン成分として配合されるメキタジンは、まれに重篤な副作用として肝機能障害や血小板減少を生じることがある。 b 抗ヒスタミン成分は、ヒスタミンの働きを抑える作用以外に、交感神経系の働きを抑える抗コリン作用を示す。 c アレルギー用薬には、鼻炎用内服薬で鼻汁分泌やくしゃみを抑えることを目的として、ベラドンナ総アルカロイドが配合されることがある。 d アドレナリン作動成分として配合される塩酸ピリドキシンは、自律神経系を介した副作用として、めまいや頭痛、排尿困難が現れることがある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
抗ヒスタミン成分はアセチルコリンの働きを抑える抗コリン作用(副交感神経系の抑制)を併せ持ちます。鼻炎用内服薬には鼻汁分泌を抑える抗コリン成分(ベラドンナ総アルカロイド等)や充血を除くアドレナリン作動成分(塩酸プソイドエフェドリン等)が配合されますが、ビタミン成分等の名称と混同しないことが大切です。
解き方
- 記述aについて、メキタジン特有のまれに起こる重篤な副作用として肝機能障害や血小板減少があるため正しいと判断します。
- 記述bについて、アセチルコリンを介した副交感神経系の働きを抑えるのが抗コリン作用であるため、「交感神経系の働きを抑える」とする記述は誤りと判断します。
- 記述cについて、ベラドンナ総アルカロイドは副交感神経を遮断して鼻汁分泌を抑える目的で配合されるため正しいと判断します。
- 記述dについて、塩酸ピリドキシンはビタミンB6でありアドレナリン作動成分ではないため誤りと判断し、正・誤・正・誤の3を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤り、記述bが正、記述dが正とされているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述dが正とされているため誤りです(塩酸ピリドキシンはビタミンB6です)。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤であり、正しい正誤の組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤り、記述dが正とされているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述bが正とされているため誤りです(抗コリン作用は副交感神経系を抑制します)。
覚えるポイント
- メキタジンのまれな重篤副作用は肝機能障害・血小板減少。抗コリン作用は副交感神経系の働きを抑える。
間違えやすいところ
- 抗コリン作用が抑制するのは「副交感神経系」であるところを「交感神経系」と読み落とさないよう注意が必要です。
出題の前提:平成21年度静岡県登録販売者試験問題(前半・問45)および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.23 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
鼻炎用点鼻薬におけるクロモグリク酸ナトリウムの作用と注意点
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用点鼻薬 / クロモグリク酸ナトリウム / 抗アレルギー成分 / 肥満細胞 / 受診勧奨
鼻炎用点鼻薬に配合されるクロモグリク酸ナトリウムに関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
クロモグリク酸ナトリウムは、アレルギー誘発物質の放出を抑える抗アレルギー成分です。アドレナリン作動成分(ナファゾリン等)のような血管収縮作用は持たないため即効性に乏しく、アレルギー性鼻炎にのみ効果を示します。減感作療法中への影響やアナフィラキシー様症状のリスクにも留意が必要です。
解き方
- 各選択肢の記述を確認し、選択肢1の「血管を収縮させるアドレナリン作動成分である」という部分に着目します。
- クロモグリク酸ナトリウムは肥満細胞を安定化させてヒスタミン等の遊離を抑える抗アレルギー成分であるため、記述1が明白な誤りであることを特定します。
- 選択肢2(非アレルギー性鼻炎には無効)、選択肢3(減感作療法への妨げ)、選択肢4(アナフィラキシー様症状の注意)が手引き通りの正しい内容であることを確認します。
- 選択肢 1正解
- クロモグリク酸ナトリウムは抗アレルギー成分であり、交感神経を刺激して血管を収縮させるアドレナリン作動成分ではないため誤り(正答)です。
- 選択肢 2不正解
- アレルギー誘発物質の遊離を抑える機序であるため、アレルギー性でない鼻炎には無効であり記述は正しいです。
- 選択肢 3不正解
- アレルギー反応を抑える作用により減感作療法の効果を妨げるおそれがあるため記述は正しいです。
- 選択肢 4不正解
- 点鼻薬としての使用であってもまれにアナフィラキシー様症状が現れることがあるため記述は正しいです。
覚えるポイント
- クロモグリク酸ナトリウムは肥満細胞からのヒスタミン遊離を抑える抗アレルギー成分である。
間違えやすいところ
- 鼻充血除去成分(ナファゾリン等のアドレナリン作動薬)と抗アレルギー薬の作用機序を取り違えやすい。
出題の前提:平成21年度静岡県登録販売者試験問題(前半・問46)および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.23 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
点眼薬の適正な使用方法および衛生管理
主な医薬品とその作用 · 点眼薬 / 無菌性 / 汚染防止 / 点眼方法 / 鼻涙管
点眼薬に関する次の記述a~dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a 点眼薬は、結膜のうに適用するものであるため、通常、製造後に消毒されている。 b 点眼の際に容器の先端が眼けん(まぶた)や睫毛(まつげ)に触れると、薬液に混入して汚染を生じる原因となるため、触れないように注意しながら1滴ずつ正確に点眼する。 c 点眼薬は一般的に、一度に何滴も点眼しても効果が増すわけではなく、むしろ鼻粘膜やのどから吸収されて、副作用を起こしやすくなる。 d 点眼後は、数秒間眼けん(まぶた)を閉じて、薬液を結膜のう内に行き渡らせる。その際、目尻を軽く押さえると、薬液が鼻くうへ流れ込むのを防ぐことができ、効果的とされている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
点眼薬は結膜嚢という無菌に近い組織に適用するため、製造過程全体において厳格に無菌的に製造されます。点眼時は容器の先端がまつ毛やまぶたに触れないようにし、点眼後は薬液が鼻涙管を通って全身に吸収されるのを防ぐため、目を閉じて「目頭」を軽く押さえることが適正な使用法です。
解き方
- 記述aについて、点眼薬は無菌的に製造されているのであって「製造後に消毒されている」わけではないため誤りと判断します。
- 記述bおよびcについて、容器の汚染防止および1滴での十分な効果(過剰点眼による全身性副作用の防止)は正しいと判断します。
- 記述dについて、鼻腔へ通じる涙道(鼻涙管)は目頭側にあるため、押さえるべき部位は「目尻」ではなく「目頭」であり誤りと判断します。
- 正・誤を整理すると誤・正・正・誤となり、選択肢1を選択します。
- 選択肢 1正解
- aが誤、bが正、cが正、dが誤であり、正しい正誤の組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aおよびdが誤りであるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが正、記述dが誤りであるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤り、記述cが正であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aが誤り、記述bが正、記述dが誤りであるため誤りです。
覚えるポイント
- 点眼薬は無菌的に製造される。点眼後は鼻腔への流出を防ぐために「目頭」を軽く押さえる。
間違えやすいところ
- 鼻涙管を圧迫する部位として「目頭」と「目尻」を混同する誤答が多いため注意が必要です。
出題の前提:平成21年度静岡県登録販売者試験問題(前半・問47)および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.24 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
眼科用薬の配合成分とその作用・副作用
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / イプシロン-アミノカプロン酸 / アドレナリン作動成分 / コンドロイチン硫酸ナトリウム / サルファ剤
眼科用薬に配合される医薬品に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
眼科用薬には消炎成分(イプシロン-アミノカプロン酸等)、ピント調節機能改善成分(コリンエステラーゼ阻害作用をもつネオスチグミンメチル硫酸塩)、角膜保護・涙液保持成分(コンドロイチン硫酸ナトリウム等)、抗菌成分(サルファ剤)などが配合されます。各成分の正しい薬理作用と禁忌・使用制限を把握することが重要です。
解き方
- 選択肢1について、アドレナリン作動成分は散瞳や眼圧上昇を招くおそれがあるため「眼圧の低下」とする記述は誤りと判断します。
- 選択肢2について、イプシロン-アミノカプロン酸は抗炎症成分として目の炎症を改善するため正しい記述と判断します。
- 選択肢3について、コリンエステラーゼを阻害して調節機能を改善するのはネオスチグミンメチル硫酸塩であり、コンドロイチン硫酸ナトリウムは角膜保護成分であるため誤りと判断します。
- 選択肢4について、サルファ剤は真菌やウイルスには無効であり、数日間使用しても改善しない場合は漫然と連用せず受診を促すべきであるため誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- アドレナリン作動成分は眼圧を「上昇」させるおそれがあるため、眼圧低下とする本記述は誤りです。
- 選択肢 2正解
- イプシロン-アミノカプロン酸は炎症物質の産生を抑え、目の炎症を鎮める成分として正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- コリンエステラーゼの働きを抑えて目のピント調節機能を改善するのはネオスチグミンメチル硫酸塩であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- サルファ剤は真菌やウイルスには無効であり、改善がみられない場合に漫然と使用を続けることは不適切です。
覚えるポイント
- イプシロン-アミノカプロン酸は抗炎症成分。ネオスチグミンメチル硫酸塩はコリンエステラーゼ阻害によるピント調節改善成分。
間違えやすいところ
- アドレナリン作動成分が緑内障患者に対して引き起こすリスクは「眼圧上昇」であることを見落としやすい。
出題の前提:平成21年度静岡県登録販売者試験問題(前半・問48)および厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.24 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
外皮用薬の注意点
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / 副作用 / 適正使用
外皮用薬の注意点に関する記述のうち、正しいものの組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。 a 外皮用薬の副作用として、適用部位に発しんが現れることがあるが、かゆみが出ることはない。 b 表皮の角質層が柔らかくなることで有効成分が浸透しやすくなることから、外皮用薬は入浴後に用いるのが効果的とされる。 c 外皮用薬の副作用は、外皮用薬が適応とする症状と容易に区別がつく。 d 外皮用薬を一定期間使用して症状の改善がみられない場合には、漫然と使用を継続することなく、副作用の可能性も考慮して、専門家に相談がなされることが重要である。
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解答
3
解説
外皮用薬の副作用(発しん、発赤、かゆみ、刺激感等)は、もともとの皮膚炎や湿疹等の適応症状と外見上類似しており区別がつきにくい特徴があります。入浴後は皮膚の血行が促され角質が軟化するため成分の浸透が高まります。
解き方
- 各記述の正誤を判定する:aはかゆみが生じることもあるため誤り、bは角質軟化により浸透が高まるため正しい。
- cは適応症状と副作用の区別が困難なため誤り、dは改善が見られない場合の適切な受診勧奨・相談対応であるため正しい。
- 正しい記述の組み合わせである「b、d」(選択肢3)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aの記述において、外皮用薬の副作用として適用部位にかゆみが生じることもあるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aおよびcがいずれも誤った記述であるため、正しい組み合わせではありません。
- 選択肢 3正解
- bとdの記述はいずれも正しく、適切な組み合わせとなっています。
- 選択肢 4不正解
- cの記述において、外皮用薬の副作用はもともとの症状と区別がつきにくいため誤りです。
覚えるポイント
- 外皮用薬の副作用は適応症状と区別がつきにくいため、悪化した場合は漫然と使い続けない
間違えやすいところ
- 外皮用薬の副作用は皮膚局所症状であるため判別しやすいと誤認しやすい
出題の前提:手引き「外皮用薬」の副作用及び使用上の注意に関する記述に基づく。
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.25 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
殺菌消毒成分の特徴
主な医薬品とその作用 · 殺菌消毒薬 / ヨードチンキ / ヨウ素系殺菌成分
次の記述により示される殺菌消毒薬の成分として、正しいものを1つ選びなさい。 「成分の酸化作用により、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスに対して殺菌消毒作用を示す。殺菌力はアルカリ性になると低下するため、石けんと併用する場合には、石けん分をよく洗い落としてから使用することが望ましい。 外用薬として用いた場合でも、まれにショック(アナフィラキシー)やアナフィラキシー様症状のような全身性の重篤な副作用を生じることがある。この成分に対するアレルギーの既往症がある人では、使用を避ける必要がある。」
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解答
3
解説
ヨウ素系殺菌消毒成分(ヨードチンキ、ポビドンヨード等)は、ヨウ素の酸化力によって結核菌やウイルスを含む広範な微生物を不活化します。石けん等のアルカリ性物質で殺菌効果が減弱し、またヨウ素アレルギーによるアナフィラキシーに留意が必要です。
解き方
- 問題文の殺菌スペクトル(結核菌、真菌、ウイルスを含む)、作用機序(酸化作用)、アルカリ性での失活、アナフィラキシーのリスク等の特徴を確認する。
- 該当する成分としてヨウ素を含むヨードチンキを特定し、選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- アクリノールは黄色い色素性の殺菌消毒成分で、一般細菌類(特に化膿菌)に有効ですが、結核菌やウイルスには無効です。
- 選択肢 2不正解
- オキシドールは過酸化水素の分解による酸化作用を示しますが、作用の持続性は乏しく、結核菌やウイルスに対する記述とは合致しません。
- 選択肢 3正解
- ヨードチンキはヨウ素及びヨウ化カリウムを含み、広範な殺菌効果を示すとともにアナフィラキシーの注意を要する成分であり、記述と完全に合致します。
- 選択肢 4不正解
- 塩化ベンザルコニウムは陽イオン界面活性成分であり、真菌・ウイルス・結核菌には効果が低く、記述に該当しません。
- 選択肢 5不正解
- 消毒用エタノールは膜タンパク質変性作用等により作用し、結核菌にも有効ですが、アレルギーによるショックの警告等の記述内容とは異なります。
覚えるポイント
- ヨウ素系成分は結核菌・ウイルス・真菌にも有効で、石けんで失活し、アナフィラキシーショックに注意
間違えやすいところ
- 逆性石けん(塩化ベンザルコニウム)とヨウ素製剤の石けんによる失活を混同しやすいが、殺菌スペクトルが大きく異なる
出題の前提:手引き「外皮用薬(きず口等の殺菌消毒成分)」のヨードチンキに関する記述に基づく。
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.25 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
創傷への対応
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / 創傷処置 / 消毒薬の適正使用
一般的な創傷への対応に関する記述について、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
創傷部の初期対応では、異物を水道水等の清潔な流水で洗い流し、圧迫止血を行うことが基本です。殺菌消毒薬を頻繁に繰り返し使用すると、正常な肉芽形成などの組織修復を阻害することがあります。
解き方
- 創傷の止血法(直接圧迫止血)、軽症熱傷の冷却、洗浄の適切性を確認する(1〜3は適切)。
- 殺菌消毒薬の過度な反復使用が創傷治癒に及ぼす影響を検討し、誤りである4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 出血時は清潔なガーゼ等を当てて数分間圧迫する直接圧迫止血法が基本であり、正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 軽症の熱傷では直ちに流水で痛みを感じなくなるまで十分に冷却することが重要であり、正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 汚染のある創傷はきれいな流水で異物や泥を洗い流すことが重要であり、正しい記述です。
- 選択肢 4正解
- 殺菌消毒薬の頻繁な連用は正常な皮膚常在菌や修復組織を傷害し、傷の治癒を遅らせることがあるため不適切です。
覚えるポイント
- 創傷面は流水で異物を洗い流すのが基本であり、消毒薬の漫然とした頻回使用は組織治癒を妨げる
間違えやすいところ
- 消毒薬は何度も繰り返し塗布したほうが傷が早く治ると誤解しやすい
出題の前提:手引き「外皮用薬」の創傷処置及び殺菌消毒薬の使用に関する記述に基づく。
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.26 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
抗炎症成分の分類
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / ステロイド性抗炎症成分 / 非ステロイド性抗炎症成分
皮膚に配合され、かゆみ、腫れ、痛み等を抑える成分に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 「副腎皮質ホルモンと共通する化学構造を持つ化合物が、ステロイド性抗炎症成分として用いられ、主なステロイド性抗炎症成分として、( a )、吉草酸酢酸プレドニゾロン等がある。 これに対し、副腎皮質ホルモンと共通する化学構造を持たず、抗炎症作用を示す成分を、非ステロイド性抗炎症成分といい、( b )、インドメタシン等がある。」
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解答
1
解説
ステロイド性抗炎症成分はデキサメタゾン、ヒドロコルチゾン、プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルなどがあります。非ステロイド性抗炎症成分にはウフェナマート、インドメタシン、ピロキシカム、フェルビナクなどがあります。
解き方
- 空欄aに入るステロイド性抗炎症成分(プレドニゾロン誘導体やデキサメタゾンなど)を確認する。
- 空欄bに入る非ステロイド性抗炎症成分(ウフェナマートなど)を確認する。
- a=デキサメタゾン、b=ウフェナマートの組み合わせである選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- aのデキサメタゾンはステロイド性抗炎症成分、bのウフェナマートは非ステロイド性抗炎症成分であり正しいです。
- 選択肢 2不正解
- 塩酸ジブカインは局所麻酔成分であり、ヒドロコルチゾンはステロイド性抗炎症成分であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- ウフェナマートは非ステロイド性、ヒドロコルチゾンはステロイド性であり、aとbが逆になっています。
- 選択肢 4不正解
- ブフェキサマクは非ステロイド性、酢酸プレドニゾロンはステロイド性であり、記述の指定と逆になっています。
- 選択肢 5不正解
- bのグリチルリチンは生薬カンゾウ由来の抗炎症成分ですが、通常非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs等)としてこの枠組みで例示されません。
覚えるポイント
- ステロイド性:デキサメタゾン、ヒドロコルチゾン、プレドニゾロン等/非ステロイド性:ウフェナマート、インドメタシン等
間違えやすいところ
- ウフェナマートやブフェキサマクなどの非ステロイド性抗炎症成分をステロイドと取り違えないようにする
出題の前提:手引き「外皮用薬(抗炎症成分)」の分類に基づく。
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.26 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
歯痛・歯槽膿漏薬の特徴
主な医薬品とその作用 · 歯痛薬 / 歯槽膿漏薬 / 局所麻酔成分 / 殺菌消毒成分
歯痛・歯そう膿漏薬に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
歯痛薬において知覚神経の伝達を遮断して痛みを鎮める局所麻酔成分としては、アミノ安息香酸エチルやジブカイン塩酸塩等が用いられます。フェノールは殺菌消毒や歯髄失活・腐食等を目的に用いられる成分です。
解き方
- 各記述の正誤を検討する:1は口腔内清浄後の使用であり正しい。
- 2のフェノールの成分分類を確認する(フェノールは局所麻酔成分ではなく殺菌消毒成分等であるため誤り)。
- 3(反復症状時の受診勧奨)、4(止血成分としてのフィトナジオン配合)の正しさを確認し、誤りである2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 外用薬の効果を十分に発揮させるため、患部及び口腔内を清浄にしてから使用することは正しく適切な記述です。
- 選択肢 2正解
- フェノールは殺菌消毒等を目的とする成分であり、局所麻酔成分に分類されるものではないため誤った記述です。
- 選択肢 3不正解
- 歯槽膿漏などの歯周病は進行性であるため、一時的に症状が治まっても再発する場合は受診が必要であり正しいです。
- 選択肢 4不正解
- フィトナジオン(ビタミンK1)は血液凝固に関与する止血成分として配合されることがあり、正しい記述です。
覚えるポイント
- フェノールは殺菌消毒成分、知覚神経伝達を遮断する局所麻酔成分はアミノ安息香酸エチル等
間違えやすいところ
- フェノールを局所麻酔成分として誤認しやすいので薬効分類を正確に区別する
出題の前提:手引き「歯痛・歯槽膿漏薬」の配合成分とその作用に関する記述に基づく。
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.27 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
口中・歯牙用薬の成分と作用
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / 口腔咽喉薬 / 歯痛・歯槽膿漏薬 / 殺菌消毒成分 / 局所麻酔成分 / 抗炎症成分
歯や口中に用いる薬に配合される成分とその主な作用の関係の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a グルコン酸クロルヘキシジン - 鎮静、鎮痛を目的とする。 b テーカイン - 知覚神経の伝達を遮断して痛みを鎮める。 c アズレンスルホン酸ナトリウム - 菌の繁殖を抑える。 d アラントイン - 組織修復を促進する。
解答・解説を表示
解答
3
解説
グルコン酸クロルヘキシジンは殺菌消毒成分、テーカイン(テトラカイン)は知覚神経を麻痺させる局所麻酔成分です。アズレンスルホン酸ナトリウムは抗炎症成分、アラントインは組織修復成分です。
解き方
- 各記述の正誤を判定する:aは殺菌消毒成分であるため誤り、bは局所麻酔成分で痛みを抑えるため正しい。
- cのアズレンスルホン酸ナトリウムは抗炎症作用であり菌の繁殖抑制(殺菌)ではないため誤り、dのアラントインは組織修復成分であるため正しい。
- 「誤、正、誤、正」の組み合わせである選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- dのアラントインは組織修復を促進する作用を示すため正しい記述であり、本選択肢は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aは殺菌消毒成分、cは抗炎症成分であり、いずれも作用の記述が誤っているため不適切です。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正であり、完全に一致する正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aのグルコン酸クロルヘキシジンは鎮痛成分ではなく殺菌消毒成分であるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aは誤、bは正、cは誤であり、各項目の正誤判定が誤っています。
覚えるポイント
- クロルヘキシジン:殺菌消毒/テーカイン:局所麻酔/アズレン:抗炎症/アラントイン:組織修復
間違えやすいところ
- アズレンスルホン酸ナトリウムを殺菌消毒成分と混同しやすいが、抗炎症成分である
出題の前提:手引き「歯や口中に用いる薬」の各配合成分とその作用に関する記述に基づく。
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.27 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
ビタミンの性質と機能
主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / ビタミン成分 / 脂溶性ビタミン / ビタミンD
滋養強壮保健薬に配合されるビタミン成分に関する記述について、( )に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 「ビタミン成分等は、多く摂取したからといって適用となっている症状の改善が早まるものではなく、むしろ( a )ビタミンでは過剰摂取により過剰症を生じるおそれがある。 ( b )は、腸管でのカルシウム吸収及び尿細管でのカルシウム再吸収を促して、骨の形成を助ける栄養素である。」
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解答
2
解説
ビタミンには水溶性と脂溶性があり、脂溶性ビタミン(A, D, E, K)は過剰摂取時に体外へ排泄されにくく蓄積し過剰症を招きます。ビタミンD(エルゴカルシフェロール等)は腸管でのカルシウム吸収や腎臓での再吸収を促進して骨代謝を支えます。
解き方
- 空欄aを検討する:体内に蓄積しやすく過剰症を生じるリスクがあるのは「脂溶性」ビタミンである。
- 空欄bを検討する:カルシウム吸収・再吸収を促して骨の形成を助けるのは「ビタミンD」である。
- a=脂溶性、b=ビタミンDの組み合わせ(選択肢2)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 水溶性ビタミンは過剰分が尿中に排泄されやすく、またビタミンEは抗酸化作用・末梢血行改善に関与するため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aの脂溶性ビタミン、bのビタミンDはいずれも記述内容と合致し、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- ビタミンEはカルシウム代謝ではなく、抗酸化作用や血行促進に関与する栄養素であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 過剰症を起こしやすいのは水溶性ではなく脂溶性ビタミンであるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- 水溶性ビタミン及びビタミンCは記述されている過剰症や骨形成の記述と合致しません。
覚えるポイント
- 脂溶性ビタミン(A, D, E, K)は過剰症に注意、ビタミンDはカルシウム吸収促進・骨形成補助
間違えやすいところ
- 水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンの過剰症リスクを取り違えないように注意する
出題の前提:手引き「滋養強壮保健薬(ビタミン成分)」に関する記述に基づく。
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.28 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
消毒薬中毒への応急処置
主な医薬品とその作用 · 消毒薬 / 誤用・事故 / 中毒対応 / 応急処置
消毒薬等の誤用・事故等による中毒への対処に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
化学薬品(強酸や強アルカリ)が皮膚に付着した際、中和剤を用いると中和熱が発生して化学熱傷を助長するため禁忌です。ただちに着衣を脱ぎ捨て、大量の水道水等の流水で十分に水洗することが適切な応急手当です。
解き方
- 1〜3の誤飲、誤入(洗眼)、医療機関受診に関する処置内容の適切性を確認する。
- 4の皮膚付着時の処置を確認する(酸・アルカリに対する中和処置は中和熱による熱傷の危険があるため不適切)。
- 誤っている記述である4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 応急処置を行った後、成分を持参して速やかに医師の診察を受けることが重要であり、正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 誤飲時は水や牛乳を飲ませて胃粘膜を保護・希釈し、腐食性物質では食道穿孔や誤嚥を防ぐため無理に吐かせないことが正しく適切な記述です。
- 選択肢 3不正解
- 目に入った場合は弱めの水流の清潔な流水で十分洗眼することが基本であり、強い水流による物理的障害も防ぐ必要があります。
- 選択肢 4正解
- 中和熱が発生して火傷を悪化させるため中和は決して行わず、直ちに着衣を脱がせて大量の水で洗い流す必要があるため誤りです。
覚えるポイント
- 酸やアルカリの皮膚付着時に中和剤を使用してはならない(中和熱で組織損傷が悪化する)
間違えやすいところ
- 酸が付着したらアルカリで、アルカリが付着したら酸で中和するのが科学的に正しいと錯覚しやすい
出題の前提:手引き「消毒薬の誤用・事故等への対処」に関する記述に基づく。
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.28 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
生薬成分(カッコンの基原と薬効)
主な医薬品とその作用 · 生薬 / カッコン / 基原植物 / 薬効
次の記述により示される生薬成分として、正しいものを1つ選べ。 「マメ科のクズの根を用いた生薬で、解熱、鎮けい等の作用を期待して用いられる。」
解答・解説を表示
解答
4
解説
生薬成分は基原となる植物等の科名や薬用部位、主な薬効がそれぞれ規定されています。マメ科のクズの根はカッコン(葛根)であり、解熱・鎮痙作用等を期待して葛根湯などに配合されます。
解き方
- 問題文に示された基原(マメ科のクズの根)および作用(解熱、鎮痙等)を確認する。
- 各選択肢の生薬の基原植物と薬効を照合し、クズの根に該当するカッコンを選択する。
- 選択肢 1不正解
- オウゴン(黄芩)はシソ科のコガネバナの周皮を除いた根を基原とし、解熱や消炎作用を期待して用いられるため誤りである。
- 選択肢 2不正解
- サンシシ(山梔子)はアカネ科のクチナシの果実を基原とし、消炎、利胆、鎮静等の作用を期待して用いられるため誤りである。
- 選択肢 3不正解
- ブクリョウ(茯苓)はサルノコシカケ科のマツホドの菌核を基原とし、利尿、鎮静等の作用を期待して用いられるため誤りである。
- 選択肢 4正解
- カッコン(葛根)はマメ科のクズの周皮を除いた根を基原とし、解熱、鎮痙等の作用を期待して用いられる生薬であり正しい。
- 選択肢 5不正解
- ブシ(附子)はキンポウゲ科のハナトリカブト等の塊根を減毒加工したもので、鎮痛、強心等の作用を期待して用いられるため誤りである。
覚えるポイント
- カッコン(葛根)はマメ科のクズの根が基原で解熱・鎮痙作用を持つ。
間違えやすいところ
- オウゴン(シソ科コガネバナの根)やサンシシ(アカネ科クチナシの果実)など基原植物・科名・部位の混同に注意する。
出題の前提:平成21年度登録販売者試験問題(静岡県)厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」準拠
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.29 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
漢方処方製剤及び生薬製剤の特徴と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 生薬製剤 / 証 / 小児等の使用上の注意
漢方処方製剤及び生薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選べ。 a 漢方処方製剤は、個々の薬理作用を主に考えて生薬成分を組み合わせて配合された医薬品で、生薬製剤は、使用する人の体質や症状その他の状態に適した処方を既成の処方の中から選んで用いられる。 b 漢方処方製剤は、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合であっても、生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととされている。 c 生薬は、薬用部位とその他の部位、又は類似した基原植物を取り違えると、期待する効果が得られないことがある。 d 漢方処方製剤においても、患者の証(体質及び症状)に適さない漢方処方製剤が使用されたために症状の悪化や副作用が起こることがある。
解答・解説を表示
解答
4
解説
漢方処方製剤は独自の東洋医学の体系に基づき「証」に合わせて用いられる一方、生薬製剤は近代西洋医学的な薬理作用に基づいて生薬を配合したものです。漢方処方製剤は年齢下限が明記されていない場合でも生後3ヶ月未満の乳児への使用は避けなければなりません。
解き方
- 記述aについて、漢方処方製剤(証による選択)と生薬製剤(個々の薬理作用の組み合わせ)の定義が逆になっていることを確認し誤りと判定する。
- 記述b(生後3ヶ月未満への禁忌)、記述c(薬用部位や基原植物の取り違えの影響)、記述d(証の不一致による症状悪化・副作用)の正当性をそれぞれ確認する。
- 正誤の組み合わせが「誤・正・正・正」となる選択肢4を特定する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、dが誤とされているため誤りである。漢方処方製剤でも証に合わない場合は副作用や症状悪化を引き起こすためdは正しい。
- 選択肢 2不正解
- aが正、bが誤とされているため誤りである。漢方処方製剤は生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととされている。
- 選択肢 3不正解
- すべて正とされているため誤りである。記述aは漢方処方製剤と生薬製剤の定義が入れ替わっているため誤りである。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正であり、正しい組み合わせである。
- 選択肢 5不正解
- aが正、cが誤とされているため誤りである。生薬は部位や基原植物を誤ると十分な効果が得られないためcは正しい。
覚えるポイント
- 漢方処方製剤は生後3ヶ月未満の乳児には禁忌である。
間違えやすいところ
- 漢方処方製剤(体質や証に合わせて選択)と生薬製剤(個々の薬理作用に着目)の定義の取り違えに注意する。
出題の前提:平成21年度登録販売者試験問題(静岡県)厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」準拠
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.29 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
衛生害虫の特徴と媒介感染症
主な医薬品とその作用 · 衛生害虫 / カ(蚊) / イエダニ / 媒介感染症
衛生害虫に関する次の記述について、( a )及び( b )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選べ。 ( a )は、吸血によってかゆみを引き起こすほか、日本脳炎、マラリア、黄熱、デング熱などの重篤な病気を媒介する。 ( b )は、ネズミを宿主として移動し生息場所を広げていく。吸血による刺咬のため激しいかゆみを生じ、発しん熱などのリケッチア、ペスト等を媒介する。
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解答
1
解説
衛生害虫は吸血等による直接的な被害だけでなく、重篤な感染症を媒介することが問題となります。カは日本脳炎やマラリア、デング熱を媒介し、イエダニはネズミを宿主として発疹熱やペストを媒介します。
解き方
- 記述aの媒介疾患(日本脳炎、マラリア、黄熱、デング熱)から衛生害虫が「カ」であることを特定する。
- 記述bの宿主(ネズミ)および媒介疾患(発しん熱、ペスト)から害虫が「イエダニ」であることを特定する。
- a=カ、b=イエダニの組み合わせとなっている選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- aにカ、bにイエダニが入る組み合わせであり、それぞれの害虫の生態および媒介する感染症と一致しているため正しい。
- 選択肢 2不正解
- bにシラミが入っているため誤りである。シラミはヒトに寄生して吸血し、発しんチフスなどを媒介する。
- 選択肢 3不正解
- aにノミ、bにツツガムシが入っているため誤りである。日本脳炎やマラリアを媒介するのはカである。
- 選択肢 4不正解
- aにノミが入っているため誤りである。ノミはペスト等を媒介するが、日本脳炎やデング熱を媒介するのはカである。
- 選択肢 5不正解
- aにツツガムシ、bにトコジラミが入っているため誤りである。ツツガムシはツツガムシ病リケッチアを媒介する。
覚えるポイント
- カは日本脳炎・マラリア・黄熱・デング熱を媒介する。イエダニはネズミを宿主とし発しん熱・ペストを媒介する。
間違えやすいところ
- イエダニ(ネズミを宿主として移動)とノミやシラミが媒介する感染症を混同しないように整理する。
出題の前提:平成21年度登録販売者試験問題(静岡県)厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」準拠
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.30 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
妊娠検査薬の原理と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 一般用検査薬 / 妊娠検査薬 / hCG / 偽陽性・偽陰性
妊娠検査薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 検体としては、尿中のヒト絨毛性生殖腺刺激ホルモン(hCG)が検出されやすい早朝尿(起床直後の尿)が向いており、尿が濃すぎる場合であっても必ず正確な結果を得ることができる。 b 尿中hCGの検出反応は、hCGと特異的に反応する抗体や酵素を用いた反応であり、温度の影響を受けることはない。 c 採取した尿を放置すると、雑菌の繁殖等によって尿中の成分の分解が進み、検査結果に影響を与えるおそれがある。 d 絨毛細胞が腫瘍化している場合には、妊娠していなくてもhCGが分泌され、結果が陽性となる場合がある。
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解答
3
解説
妊娠検査薬は尿中のヒト絨毛性生殖腺刺激ホルモン(hCG)を特異的な抗体・酵素を用いて検出します。抗原抗体反応や酵素反応は温度の影響を受け、また尿が濃すぎたり雑菌が繁殖したりすると正しい判定が得られません。さらに絨毛癌など腫瘍がある場合は非妊娠時でも陽性となります。
解き方
- 記述aについて、早朝尿は適しているが尿が濃すぎる場合は正しい結果が得られないことがあるため誤りと判断する。
- 記述bについて、抗体や酵素を用いた反応は温度の影響を受けるため誤りと判断する。
- 記述c(尿放置による雑菌繁殖・成分分解の影響)および記述d(絨毛細胞の腫瘍化によるhCG分泌と偽陽性)が正しいことを確認する。
- 正しい組み合わせであるc、d(選択肢3)を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aおよびbはいずれも誤った記述であるため選択肢として誤りである。
- 選択肢 2不正解
- bは温度の影響を受けるため誤りであり、選択肢として誤りである。
- 選択肢 3正解
- cおよびdはいずれも正しい記述であり、正しい組み合わせである。
- 選択肢 4不正解
- aは尿が濃すぎる場合に正しい判定が得られないことがあるため誤りであり、選択肢として誤りである。
覚えるポイント
- 妊娠検査薬の抗体・酵素反応は温度の影響を受ける。絨毛細胞の腫瘍化では非妊娠でも陽性となる。
間違えやすいところ
- 「早朝尿が適している」という事実から「尿がどんなに濃くても正確」と誤解しないよう注意する。
出題の前提:平成21年度登録販売者試験問題(静岡県)厚生労働省「試験問題作成に関する手引き」準拠
出典:静岡県『2009年度 静岡県 前半』
平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) p.30 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
2009年度 静岡県 前半
参照した公式資料
静岡県が公開した2009年度 静岡県 前半の問題・解答資料です。
- 平成21年度(前半) (PDF 179.8KB) ↗ — www.pref.shizuoka.jp(PDF・30ページ)
- 平成21年度(正答) (PDF 31.7KB) ↗ — www.pref.shizuoka.jp(PDF・1ページ)

