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2008年度 第2回 静岡県 前半の概要
医薬品の特性と市販後安全対策
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 医薬品の本質 / 市販後安全管理 / 薬事法の規制
医薬品の基本的な特性及び取り扱いに関する記述a〜dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
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解答
2
解説
医薬品は生命や健康に重大な影響を与え得る性質を持つため、販売後も有効性・安全性の評価や情報収集が続けられ、異物混入等の品質不良も法的に厳しく規制されています。
解き方
- 各記述における医薬品の体内動態、市販後安全対策、法規制等の正否を個別に確認します。
- 異物混入や変質を問題視しないとする記述cが明確に誤りであることを判定し、正しい組み合わせを特定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが誤りで記述dが正しいため、この組み合わせは不適切です。
- 選択肢 2正解
- 記述a、b、dが正しく、記述cのみが誤りであるため適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは正しく、記述cは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは正しく、記述cは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- 記述cは誤りを含んでいるため、すべて正とする本選択肢は不適切です。
答えの内訳
- a:正
- 医薬品は人体の構造や機能に影響を及ぼし、効果を発現させるために体内に取り込まれて作用するものが大半です。
- b:正
- 医薬品は市販後も新たな知見や使用成績をもとに、有効性や安全性等の再確認が継続して行われます。
- c:誤
- 薬事法では健康被害の有無だけでなく、異物の混入や変質した医薬品の製造・販売等も厳格に規制・禁止しています。
- d:正
- 必要に応じて製品回収などの措置がとられるため、販売者は製造販売業者等からの情報に常に留意する必要があります。
覚えるポイント
- 異物混入や変質等の品質不良医薬品は薬事法で製造・販売が禁止されている
間違えやすいところ
- 健康被害が現実化していなければ品質不良でも流通が認められると誤解しないよう注意する
出題の前提:平成20年度試験当時の薬事法に基づく出題基準
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.2 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
WHOによる医薬品の副作用の定義
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 副作用の定義 / WHO
WHO(世界保健機関)による医薬品の副作用の定義に関する文章の空欄( a )〜( c )に入る字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。 「疾病の予防、診断、治療のため、又は身体の機能を正常化するために、人に( a )用いられる量で発現する医薬品の( b )かつ( c )反応」
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解答
1
解説
WHOによる副作用の定義は、過剰摂取による急性中毒とは区別され、通常の用量を用いた場合であっても意図せず生じる有害な生体反応を指すと明確に定められています。
解き方
- 副作用の定義が「適正用量(通常量)」を前提としている点に着目し空欄aを選定します。
- 生体に及ぼす不都合な作用である「有害」かつ「意図しない」反応の語句を特定します。
- 選択肢 1正解
- aに通常、bに有害、cに意図しないが入る定義通りの正確な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 空欄aに「過剰に」が入る点は不適切であり、通常の用量で発現するものを指します。
- 選択肢 3不正解
- 空欄bに「無害」が入る点は副作用の趣旨と矛盾しており不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 空欄a、b、cのすべてが定義の文言と異なっており不適切です。
- 選択肢 5不正解
- 空欄cに「意図した」が入る点は副作用の定義に合致せず不適切です。
答えの内訳
- a:通常
- 過量投与による中毒等と区別するため、日常的に人に通常用いられる適正用量が定義に含まれます。
- b:有害
- 副作用は生体にとって不利益となる作用であるため、有害な反応と規定されています。
- c:意図しない
- 本来の治療目的とは異なり、予期せぬ結果として生じる意図しない反応と規定されています。
覚えるポイント
- WHOの副作用定義は「人に通常用いられる量」「有害かつ意図しない反応」
間違えやすいところ
- 過剰投与による中毒症状と通常用量での副作用を混同しないようにする
出題の前提:WHOによる医薬品副作用の定義
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.2 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品によるアレルギーの機序と特徴
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · アレルギー / アレルゲン / 添加物 / 免疫
医薬品に対するアレルギーに関する記述a〜dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
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解答
5
解説
医薬品アレルギーは免疫機構の過剰反応であり、投与経路(内服・外用問わず)や成分の種類(有効成分・添加物問わず)に関係なく引き起こされる可能性があります。
解き方
- 剤形や投与経路によるアレルギー発生の可能性を検討し、外用薬でも生じるためaを誤と判定します。
- 添加物もアレルゲンとなり得ることからbを誤、体調による変動や遺伝的素因に関するcとdを正と判断します。
- 選択肢 1不正解
- 記述cが誤りとなっているため不適切な組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが正、記述c及びdが誤りとなっているため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述a及びbが正、記述c及びdが誤りとなっているため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述bが正、記述dが誤りとなっているため不適切です。
- 選択肢 5正解
- 記述a・bが誤り、記述c・dが正しいため適切な組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 医薬品アレルギーは内服薬のみならず、坐薬や塗り薬などの外用薬でも生じることがあります。
- b:誤
- 有効成分だけでなく、製剤に含まれる着色料や保存剤などの添加物もアレルゲンとなり得ます。
- c:正
- 体調不良や抵抗力の低下などの生体側の条件変化により、思わぬアレルギー反応を起こすことがあります。
- d:正
- アレルギーには遺伝的・体質的な素因が関与するため、本人や血縁者のアレルギー歴には注意が必要です。
覚えるポイント
- 薬理作用のない添加物であってもアレルゲンになり得る点に注意
間違えやすいところ
- 外用薬ならアレルギーが起こらないという思い込みに注意する
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」アレルギー
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.3 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
一般用医薬品の役割と使用上の留意点
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 一般用医薬品の役割 / 受診勧奨 / 人体に直接使用されない医薬品
一般用医薬品に関する記述a〜dのうち、正しい記述の組み合わせを1つ選びなさい。
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解答
2
解説
一般用医薬品は生活者のセルフメディケーションを支える対症療法薬が中心であり、効果が得られない場合の受診勧奨や、直接人体に使用しない製剤も含めた適正使用が不可欠です。
解き方
- 一般用医薬品の特性と専門家の役割、長期連用の危険性を評価し、aを正、bを誤と判断します。
- 対症療法による治療遅延のリスク(cは正)と人体に直接使用されない医薬品のリスク(dは誤)を判定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述bは症状が改善しないまま連用しても危険が増さないとしており誤りです。
- 選択肢 2正解
- 記述aとcの内容がいずれも正しいため、本選択肢が正答です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bおよびdはともに誤った記述であるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述dは人体に直接使用しない医薬品でも有害事象が起こり得るため誤りです。
答えの内訳
- a:正
- 使用者が自己の判断で購入・使用するため、販売時の専門家による情報提供と関与が極めて重要です。
- b:誤
- 漫然と使い続けると症状の悪化や副作用等の有害事象を招く危険性が高まります。
- c:正
- 対症療法にとどまり根本治療が遅れることで、医療機関での適切な治療機会を失うおそれがあります。
- d:誤
- 殺虫剤や検査薬など直接人体に使用しないものでも、誤使用により健康被害を招くことがあります。
覚えるポイント
- 一般用医薬品の漫然連用は適切な受診機会を失わせる原因となる
間違えやすいところ
- 殺虫剤や検査薬などの外用・環境用製剤では有害事象が起きないと誤認しないこと
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」一般用医薬品の役割
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.3 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品の適正使用と乱用防止
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 用法用量の遵守 / 乱用防止 / 相互作用
医薬品の使用および販売時の対応に関する記述a〜dのうち、正しい記述の組み合わせを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
一般用医薬品であっても化学物質であり、乱用や酒類との併用は重篤な急性中毒や慢性臓器障害を引き起こすため、専門家による適正使用指導と不審購入への確認が必要です。
解き方
- 酒類との併用や過量使用の危険性を検証し、a及びbがいずれも誤りであることを確認します。
- 定められた用法用量の意義(cは正)と不審な購入者への対応義務(dは正)を確認し、組み合わせを決定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aおよびbは急性中毒や臓器障害の危険性を否定しているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述aが誤りであるため不適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤りであるため不適切な組み合わせです。
- 選択肢 4正解
- 記述cおよびdがいずれも正確な記述であり、正答の組み合わせです。
答えの内訳
- a:誤
- 他の医薬品やアルコールとの併用により、体内動態が変化して急性中毒などの危険性が生じます。
- b:誤
- 一般用医薬品であっても、過剰摂取や乱用を繰り返せば慢性的な臓器障害を引き起こす恐れがあります。
- c:正
- 有効性と安全性のバランスを保ち副作用を最小化するために、用法・用量が厳格に定められています。
- d:正
- 医薬品の乱用を防ぐため、大量購入や頻回購入を試みる顧客には販売時に慎重な対応が求められます。
覚えるポイント
- 一般用医薬品でも大量・頻回購入等の不審な動きには確認と慎重な対処が必要
間違えやすいところ
- OTC医薬品は安全性が高いから臓器障害を起こさないと思い込まないように注意する
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」適正使用と乱用
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.4 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
薬物依存と青少年の乱用防止
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬物依存 / 習慣性成分 / 青少年への対応
一般用医薬品の過量服用や薬物依存等に関する記述a〜dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
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解答
2
解説
一般用医薬品にも習慣性成分が含まれる製品があり、定められた用量を超えて使用すると依存が形成され、そこからの離脱は極めて困難となります。
解き方
- 用量超過の危険性(aは正)と習慣性成分の存在(bは正)を確認します。
- 薬物依存の離脱の困難さ(cは誤)と青少年に対する配慮(dは正)を判定します。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが誤りで記述cが正となっているため不適切です。
- 選択肢 2正解
- 記述a、b、dが正しく、記述cのみが誤りであるため適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- 記述bが誤りで記述cが正となっているため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aが誤りとされているため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- 記述bが誤りで記述cが正とされているため不適切です。
答えの内訳
- a:正
- 用量を超えて過剰に服用しても効果が増大するわけではなく、有害事象の危険性が高くなります。
- b:正
- 鎮咳去痰薬や催眠鎮静薬などに含まれる成分には、習慣性・依存性を有するものがあります。
- c:誤
- 一度薬物依存が形成されると、精神的・身体的な離脱症状が伴い容易には離脱できません。
- d:正
- 青少年は好奇心や知識不足から興味本位で乱用に至ることがあるため、特段の注意が必要です。
覚えるポイント
- 一度形成された薬物依存からの離脱は容易ではない
間違えやすいところ
- 「多く飲めば早く治る」という誤った思い込みを正す説明が必要
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」薬物依存
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.4 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
配合成分の重複と相互作用・受診勧奨
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 成分の重複 / 相互作用 / 専門家の対応 / 受診勧奨
一般用医薬品の配合成分の重複や相互作用に関する記述a〜dの正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
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解答
5
解説
一般用医薬品は複合製剤が多く重複服用が起きやすいため、明確な症状に合わせた選択の推奨や、医療機関処方薬との相互作用防止に向けた専門家からの確認と助言が重要です。
解き方
- 記述a、b、cを順に読み、成分重複のリスク、最小限製剤の選択、併用時の注意がそれぞれ正しいことを確認します。
- 処方薬との併用時の受診勧奨を定めた記述dも正しいと判断し、すべて正となる組み合わせを選択します。
- 選択肢 1不正解
- 記述dは適切な対応を述べており正しい記述のため、誤りとする本選択肢は不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 記述cは正しい内容であり、誤りとする本選択肢は不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 記述bは正しい方針を示しており、誤りとする本選択肢は不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述aは正しい記述であり、誤りとする本選択肢は不適切です。
- 選択肢 5正解
- 記述a、b、c、dのすべてが正しい内容であり、本選択肢が正答です。
答えの内訳
- a:正
- 複数製品の併用により、同効成分が意図せず重複して過量摂取となる危険があります。
- b:正
- 症状が明確な場合は単一または目的に合った最小限の成分製剤を選ぶことがリスク軽減につながります。
- c:正
- 複数疾患で多剤併用している人は、薬物相互作用による副作用や薬効の変化に注意が必要です。
- d:正
- 併用禁忌や重複がある処方薬を使用中の場合は、処方医や調剤薬局の薬剤師への相談を促すべきです。
覚えるポイント
- 症状が明確なときは必要最小限の成分配合製剤を選択することが望ましい
間違えやすいところ
- 処方薬がある購入者に対して、販売者が独断で併用可否を決めてよいと判断しないこと
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」相互作用・成分の重複
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.5 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
小児等の年齢区分(乳児の定義)
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児等の年齢区分 / 乳児 / 用法用量
医薬品の使用上の注意等において、「乳児」のおおよその目安としての年齢区分として、正しいものを1つ選びなさい。
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解答
4
解説
医薬品の適正使用における年齢区分として、新生児は生後4週(1ヶ月)未満、乳児は1歳未満、幼児は7歳未満、小児は15歳未満と定義されています。
解き方
- 出題された「乳児」の年齢基準を想起します。
- 新生児(4週/1ヶ月未満)、乳児(1歳未満)、幼児(7歳未満)、小児(15歳未満)の区分を照らし合わせ、「1歳未満」を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 生後4週(1ヶ月)未満は「新生児」の区分に該当します。
- 選択肢 2不正解
- 3ヶ月未満は特定の医薬品で使用禁忌等の基準とされることはありますが、乳児全般の定義ではありません。
- 選択肢 3不正解
- 6ヶ月未満は乳児の区分名称の基準とは合致しません。
- 選択肢 4正解
- 医薬品の使用上の注意における「乳児」のおおよその目安は「1歳未満」です。
- 選択肢 5不正解
- 3歳未満ではなく、幼児は「7歳未満」と区分されます。
覚えるポイント
- 年齢区分:新生児は生後4週未満、乳児は1歳未満、幼児は7歳未満、小児は15歳未満
間違えやすいところ
- 新生児(1ヶ月未満)と乳児(1歳未満)を取り違えないよう整理する
出題の前提:手引き「医薬品に共通する特性と基本的な知識」小児等の年齢区分
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.5 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
小児の医薬品使用に関する特徴
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 小児への医薬品使用 / 体内動態 / 血液脳関門
小児の医薬品の使用に関する記述について、正しいものの組み合わせを選びなさい。
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解答
2
解説
小児は大人と比較して器官や機能が未発達であり、医薬品の吸収率、代謝・排泄速度、脳への到達しやすさなどが成人とは大きく異なるため特別な配慮が必要です。
解き方
- 各記述の正誤を小児の解剖生理学的特徴(腸の長さと吸収率、血液脳関門、肝腎機能)に照らして判断する。
- 正しい記述であるbとcの組み合わせを選択肢から特定する。
- 選択肢 1不正解
- aの記述は誤り(小児は身体の大きさに比して腸が長く吸収率が高い)であるため、誤った組み合わせです。
- 選択肢 2正解
- b(中枢神経系への影響)およびc(肝・腎機能の未発達と代謝排泄の遅れ)はいずれも正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- dの記述は誤り(成人用医薬品の用量を減らして安易に小児に服用させてはならない)であるため、誤った組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aおよびdの双方が誤った記述であるため、選択肢として誤りです。
覚えるポイント
- 小児は体に対する腸の比率が長く吸収率が高いこと、血液脳関門が未完成で中枢神経症状が出やすいこと。
間違えやすいところ
- 小児は身体が小さいから腸が短いと誤認しやすいが、実際には相対的に腸が長く吸収率が高い。
出題の前提:平成20年度登録販売者試験実施要領(静岡県)
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.6 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
高齢者に対する一般用医薬品の販売対応
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 高齢者への配慮 / 基礎疾患 / 誤服用防止
高齢者に対する一般用医薬品の販売等に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
高齢者は生理機能の低下や複数の基礎疾患・服用薬を併せ持つことが多く、一般用医薬品の使用による疾患の増悪や相互作用に特に注意しなければなりません。
解き方
- 高齢者の生理的特徴、併存疾患、視力低下や認知機能の特性に関する各選択肢を精査する。
- 一般用医薬品の使用が基礎疾患に与える影響について誤った記述をしている選択肢2を特定する。
- 選択肢 1不正解
- 高齢者の個別状況に応じた適切な情報提供や相談対応は重要であり、記述は正しいため正答として選べません。
- 選択肢 2正解
- 一般用医薬品の使用により基礎疾患の悪化や治療の妨げとなるリスクは十分に存在するため、この記述は誤っており本問の正答です。
- 選択肢 3不正解
- 高齢者の視力低下による添付文書の読み取り困難に対して配慮を求める記述は正しいため、誤りではありません。
- 選択肢 4不正解
- 取り違えや飲み忘れに対する安全使用の配慮が必要であるとする記述は正しいため、誤りではありません。
覚えるポイント
- 高齢者への販売では基礎疾患の悪化防止や医療機関での処方薬との重複・相互作用の確認が不可欠。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品は作用が緩和だから基礎疾患に影響しないと思い込む誤りを防ぐ。
出題の前提:平成20年度登録販売者試験実施要領(静岡県)
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.6 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
妊婦・授乳婦の医薬品使用における注意点
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 妊婦への医薬品使用 / 胎盤関門 / 授乳婦
妊婦、妊娠していると思われる女性及び母乳を与える女性(授乳婦)が一般用医薬品を使用する場合の注意に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。
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解答
2
解説
母胎に取り込まれた成分は胎盤関門を通過して胎児へ移行する可能性があり、その安全性や影響度は完全には解明されていないため、妊婦・授乳婦への医薬品使用は最小限にとどめ慎重を期する必要があります。
解き方
- a〜dの各記述について、胎盤関門の防御の解明状況や便秘薬の子宮刺激、母乳移行への影響を確認する。
- a(正)、b(誤)、c(正)、d(正)となる選択肢2を特定する。
- 選択肢 1不正解
- aが正、bが誤であるため、誤った組み合わせです。
- 選択肢 2正解
- a(正)、b(誤)、c(正)、d(正)の通りの正確な判断組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aが正、bが誤、cが正であるため、誤った組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- dは授乳期間中の注意として正しい記述であるため、誤った組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bは誤り、cは正しい記述であるため、誤った組み合わせです。
覚えるポイント
- 胎盤関門によってどの程度医薬品の成分の胎児への移行が防御されるかは未解明な点が多い。
間違えやすいところ
- 胎盤関門があらゆる有害物質を完全に遮断してくれると誤信しないこと。
出題の前提:平成20年度登録販売者試験実施要領(静岡県)
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.7 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
妊婦の「相談すること」成分(ウルソデオキシコール酸)
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 妊婦と使用上の注意 / 胎児毒性 / ウルソデオキシコール酸
次の医薬品成分のうち、使用上の注意において、胎児毒性の可能性があるため、妊婦又は妊娠していると思われる女性は「相談すること」とされているものを選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用医薬品の配合成分でも、動物実験等で胎児毒性や催奇形性が報告されている成分(ウルソデオキシコール酸など)については、添付文書の「相談すること」に妊婦又は妊娠していると思われる女性が規定されています。
解き方
- 提示された5つの成分の中から胎児毒性のリスクが添付文書上で指定されている成分を特定する。
- 胆汁酸成分であるウルソデオキシコール酸が該当することを確認し、選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- ビタミンCは通常の用法用量において胎児毒性の懸念から相談することの指定はされていません。
- 選択肢 2正解
- ウルソデオキシコール酸は胎児毒性の可能性があるため、妊婦又は妊娠していると思われる女性は「相談すること」とされています。
- 選択肢 3不正解
- リパーゼは消化酵素成分であり、妊婦に対して胎児毒性による相談事項の指定はありません。
- 選択肢 4不正解
- ビタミンEは胎児毒性による相談することの指定成分には該当しません。
- 選択肢 5不正解
- ジアスターゼは炭水化物消化酵素であり、胎児毒性の注意指定はありません。
覚えるポイント
- 消化薬・利胆成分のウルソデオキシコール酸は、胎児毒性の可能性から妊婦は「相談すること」と記載される。
間違えやすいところ
- 胃腸薬に含まれる消化関連成分は安全と考えがちだが、ウルソデオキシコール酸の妊婦への注意を見落としやすい。
出題の前提:平成20年度登録販売者試験実施要領(静岡県)
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.7 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
プラセボ効果(偽薬効果)の特性
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · プラセボ効果 / 暗示効果 / 主観的変化・客観的変化
プラセボ効果(偽薬効果)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
プラセボ効果は有効成分の薬理作用によるものではなく、使用者の期待や暗示、条件付け等によって生じる反応であり、望ましい効果だけでなく副作用のような好ましくない反応が現れることもあります。
解き方
- a〜dの各文の妥当性をプラセボ効果の定義・発現機序に照らして判断する。
- a=誤、b=正、c=正、d=誤となる選択肢1を特定する。
- 選択肢 1正解
- a(誤)、b(正)、c(正)、d(誤)の正しい判断組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aは薬理作用によるものではないため誤りであり、この組み合わせは不適です。
- 選択肢 3不正解
- cは医薬品効果にプラセボが含まれるという正しい記述であるため、不適です。
- 選択肢 4不正解
- aが正となっているため、誤った選択肢です。
- 選択肢 5不正解
- aが正、dが正と誤認されているため、誤りです。
覚えるポイント
- プラセボ効果には望ましい効果だけでなく、不都合な副作用様の反応も現れることがある。
間違えやすいところ
- プラセボ効果は「良い効果だけが出る」と思い込み、副作用様反応が出る可能性を忘れてしまうこと。
出題の前提:平成20年度登録販売者試験実施要領(静岡県)
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.8 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
薬事法における一般用医薬品の定義
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬事法 / 一般用医薬品の定義 / 医薬関係者
第1欄の記述は、当時の薬事法第25条第1項における一般用医薬品の定義である。( )内に入れるべき正しい字句を第2欄から選びなさい。 第1欄 医薬品のうち、その効能及び効果において人体に対する作用が著しくないものであって、薬剤師その他の( )から提供された情報に基づく需要者の選択により使用されることが目的とされているもの
解答・解説を表示
解答
3
解説
法的な一般用医薬品の定義では、作用が著しくないことに加え、薬剤師その他の「医薬関係者」(登録販売者等を含む)による情報提供に基づいて需要者が選択・使用することが明記されています。
解き方
- 条文中の空欄前後の文脈「薬剤師その他の( )から提供された情報」を確認する。
- 法定文言である「医薬関係者」に合致する選択肢3を特定する。
- 選択肢 1不正解
- 条文上の正確な規定用語は「医療関係者」ではなく「医薬関係者」です。
- 選択肢 2不正解
- 「病院関係者」は一般用医薬品の定義文言として規定されていません。
- 選択肢 3正解
- 薬事法第25条第1項(現・医薬品医療機器等法第4条第5項第4号等)に合致する正確な文言は「医薬関係者」です。
- 選択肢 4不正解
- 「製薬関係者」は条文の規定用語ではありません。
- 選択肢 5不正解
- 「研究関係者」は条文の規定用語ではありません。
覚えるポイント
- 一般用医薬品の定義条文:『薬剤師その他の医薬関係者から提供された情報に基づく需要者の選択により…』。
間違えやすいところ
- 「医療関係者」と「医薬関係者」を混同しやすいので、条文独自の表現「医薬関係者」を正確に記憶する。
出題の前提:平成20年度登録販売者試験実施要領(静岡県)
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.8 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
医薬品の品質保持と保管・陳列・使用期限
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 保管・陳列 / 使用期限 / 品質劣化
医薬品の保管・品質に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。
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解答
1
解説
医薬品は化学物質等で構成されているため、適切に保管しても時間経過に伴う劣化は不可避であり、使用期限は「未開封状態」で適切に保管された場合を前提として定められています。
解き方
- 各記述の正誤(a:清潔性=正、b:劣化を避けられるか=誤、c:開封後の期限か=誤、d:販売時の期限余裕=正)を判定する。
- 結果に対応する組み合わせ1を選択する。
- 選択肢 1正解
- a(正)、b(誤)、c(誤)、d(正)の正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aは正しい記述であり、bは誤った記述であるため、不適です。
- 選択肢 3不正解
- cは使用期限が「未開封状態」を前提としているため誤りであり、この選択肢は不適です。
- 選択肢 4不正解
- aが正、bが誤であるため、誤った組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、cが正と判定されているため、誤りです。
覚えるポイント
- 外箱記載の使用期限は「未開封状態」で適正に保管された場合の期限である。
間違えやすいところ
- 開封後も外箱記載の使用期限まで品質が保持されると誤解しやすい点に注意する。
出題の前提:平成20年度登録販売者試験実施要領(静岡県)
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.9 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
WHOによるセルフメディケーションの定義
医薬品に共通する特性と基本的な知識 · セルフメディケーション / WHOの定義 / 自己管理
セルフメディケーションに関する記述について、( a )及び( b )に入る字句の正しい組み合わせを選びなさい。 近年、身近にある一般用医薬品を利用する「セルフメディケーション」の考え方がみられるようになってきている。WHOによれば、セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に( a )を持ち、( b )な身体の不調は自分で手当てする」こととされている。
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解答
3
解説
セルフメディケーションは、自己の健康に対する「責任」を自覚し、日常的に生じる「軽度」な身体の不調に対して自身の判断や専門家の支援を得て手当てを行う概念です。
解き方
- WHOによるセルフメディケーションの定義文言(健康に対する「責任」、対象となる不調は「軽度」)を思い出す。
- aに「責任」、bに「軽度」が入る選択肢3を特定する。
- 選択肢 1不正解
- aの語句が「自信」ではなく「責任」であるため、誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが「自信」、bが「重度」となっており、定義文言と異なるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aに「責任」、bに「軽度」が過不足なく入るため、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- bの語句は「重度」ではなく「軽度」であるため、誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aの語句が「希望」ではなく「責任」であるため、誤りです。
覚えるポイント
- WHOのセルフメディケーション定義=「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てする」。
間違えやすいところ
- 「健康への自信」や「重度な不調の手当て」と読み違えないように文言を把握する。
出題の前提:平成20年度登録販売者試験実施要領(静岡県)
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.9 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
一般用医薬品販売時の確認事項
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 適正使用 / 購入者対応 / 確認事項
一般用医薬品の販売に従事する専門家が、医薬品を販売する際に購入者へ確認しておきたい基本的なポイントに関する記述a~dの正誤について、最も適切な組み合わせを1つ選べ。 a その医薬品を何のために購入しようとしているのか。 b その医薬品を使用する人は、購入者本人なのか、その家族なのか。 c その医薬品を使用する人が、医療機関で治療を受けていないか。 d その医薬品を使用する人が、健康保険に加入しているか。
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解答
5
解説
一般用医薬品の適正使用と安全確保のため、販売時には購入の目的、使用者本人かどうか、小児・妊婦・基礎疾患・受診状況などを確認することが重要とされますが、自費購入となる一般用医薬品の販売において健康保険への加入有無は関係ありません。
解き方
- 各記述が一般用医薬品の安全な選択・使用のために確認すべき事項かを検討する。
- 記述a、b、cは症状の把握、禁忌や相互作用の確認に必須であるため正しいと判断する。
- 記述dは医療保険の適用を受けない一般用医薬品の販売において確認不要であるため誤りと判断する。
- 組み合わせが「正 正 正 誤」となっている選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 医療機関での治療状況(c)は併用薬との相互作用などを確認するために重要であるため、cを「誤」とする本選択肢は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 実際の使用者(b)の確認は小児・妊婦・高齢者などの適否判断に不可欠であり、健康保険の加入(d)は関係ないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 購入目的(a)および実際の使用者(b)は基本的な確認項目であり、健康保険の加入(d)は不要であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 購入目的(a)の確認は医薬品選択の基本であり、健康保険の加入(d)は確認事項ではないため誤りです。
- 選択肢 5正解
- a、b、cは購入時に確認すべき重要事項であり、dは確認不要であるため、正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 確認事項:使用目的、使用者(本人・家族)、年齢、妊娠・授乳、アレルギー、基礎疾患・受診歴、併用薬など。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品は全額自己負担であるため、健康保険加入の有無は販売時の確認事項に含まれません。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成20年8月公表版)第1章「適切な医薬品選択と受診勧奨」
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.10 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
サリドマイド訴訟
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害訴訟 / サリドマイド / 催眠鎮静剤 / 先天異常
サリドマイド訴訟に関する次の文の( a )及び( b )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選べ。 ( a )等として販売されたサリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の( b )(サリドマイド胎芽症)が発生したことに対する損害賠償訴訟である。
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解答
5
解説
サリドマイドは催眠鎮静剤等として販売された成分であり、妊娠初期の女性が服用したことで胎児に血管新生阻害などの影響を及ぼし、四肢欠損や耳の障害などの先天異常(催奇形性)を生じさせました。
解き方
- サリドマイド製剤の販売された薬効群を確認し、( a )が「催眠鎮静剤」であることを特定する。
- 出生児に生じた四肢欠損や耳の障害が何に分類されるかを確認し、( b )が「先天異常」であることを特定する。
- 両方の組み合わせが合致する選択肢5を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 四肢欠損や耳の障害等は免疫異常ではなく先天異常であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- サリドマイドは滋養強壮剤ではなく催眠鎮静剤等として販売されたため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- サリドマイドは鎮咳去痰剤ではなく催眠鎮静剤等として販売されたため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- サリドマイドは催眠鎮静剤等であり、障害は先天異常であるため、どちらも誤りです。
- 選択肢 5正解
- aに「催眠鎮静剤」、bに「先天異常」が正しく入るため、本選択肢が正解です。
覚えるポイント
- サリドマイド製剤:催眠鎮静剤・胃腸薬等として販売。妊娠中の服用により四肢欠損などの先天異常を誘発。
間違えやすいところ
- スモン(整腸剤キノホルムによる神経障害)やHIV・CJD(生物由来製品)と効能や被害内容を取り違えないように注意が必要です。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成20年8月公表版)第1章「薬害の歴史 - サリドマイド訴訟」
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.10 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
スモン訴訟
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害訴訟 / スモン訴訟 / キノホルム / 救済制度
スモン訴訟に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選べ。 a 整腸剤として販売されていたキノホルム製剤を使用したことにより、亜急性脊髄視神経症(スモン)に罹患したことに対する損害賠償訴訟をスモン訴訟という。 b キノホルム製剤は、米国では1960年にアメーバ赤痢に使用が制限されたことを受け、我が国でも同年にすみやかに販売が停止された。 c スモン患者に対しては、施術費及び医療費の自己負担分の公費負担、世帯厚生資金貸付による生活資金の貸付、重症患者に対する介護事業等が講じられている。 d スモン訴訟を契機として、生物由来製品による感染等被害救済制度が創設された。
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解答
2
解説
整腸剤キノホルム製剤による神経障害(スモン)を巡るスモン訴訟では、患者に対する医療費公費負担などの恒久対策が講じられました。また、これを契機として医薬品副作用被害救済制度が創設されました。米国での使用制限(1960年)後も日本では販売が継続され、1970年になって販売停止措置がとられました。
解き方
- 記述aを検討:キノホルム製剤による亜急性脊髄視神経症(スモン)に対する訴訟であり正しい。
- 記述bを検討:我が国で販売停止となったのは1970年であり、1960年ではないため誤り。
- 記述cを検討:スモン患者に対する恒久対策の内容として正しく合致する。
- 記述dを検討:スモン訴訟を契機として創設されたのは「医薬品副作用被害救済制度」であり、「生物由来製品による感染等被害救済制度」(CJD訴訟などを契機に創設)ではないため誤り。
- 正しい記述の組み合わせは(a、c)であるため、選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- bは、日本での販売停止が1970年であり「1960年にすみやかに販売停止された」とする点が誤りです。
- 選択肢 2正解
- aおよびcの記述がともに正しいため、この組み合わせが正解です。
- 選択肢 3不正解
- bの販売停止年(1970年)およびdの救済制度(創設されたのは医薬品副作用被害救済制度)の双方が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dは、生物由来製品による感染等被害救済制度ではなく医薬品副作用被害救済制度であるため誤りです。
覚えるポイント
- スモン訴訟:整腸剤キノホルムが原因。1970年に販売停止。医薬品副作用被害救済制度の創設の契機となった。
間違えやすいところ
- 医薬品副作用被害救済制度の契機となったのはスモン訴訟、生物由来製品感染等被害救済制度の契機となったのはCJD訴訟です。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成20年8月公表版)第1章「薬害の歴史 - スモン訴訟」
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.11 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
HIV及びCJD訴訟と病原体
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 · 薬害訴訟 / HIV訴訟 / CJD訴訟 / プリオン
HIV及びCJDに関する記述のうち、誤っているものを1つ選べ。
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解答
4
解説
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)は、脳の組織が海綿状に変性する疾患であり、病原体はウイルスではなく、タンパク質の一種である異常プリオン(プリオンタンパク質)とされています。
解き方
- 記述1を検討:HIV訴訟の概要として正しい。
- 記述2を検討:HIV訴訟を契機とする安全対策や薬事行政の再編について正しく述べている。
- 記述3を検討:CJD訴訟の原因がヒト乾燥硬膜であることについて正しく述べている。
- 記述4を検討:プリオンは「ウイルスの一種」ではなく「タンパク質の一種」であるため誤り。
- 誤っているものを選ぶ設問であるため、選択肢4を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 血友病患者等がHIV混入の血液凝固因子製剤を投与され感染したことに対する訴訟であり、記述は正しいです。
- 選択肢 2不正解
- HIV訴訟を踏まえ、安全確保対策の強化や医薬品等安全性情報報告制度、行政再編等が進められたため、記述は正しいです。
- 選択肢 3不正解
- 脳外科手術で用いられたヒト乾燥硬膜の移植によってCJDに感染したことに対する訴訟であり、記述は正しいです。
- 選択肢 4正解
- プリオンはウイルスではなく「タンパク質の一種」であるため、本記述は誤り(設問に対する正解)です。
覚えるポイント
- CJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)の病原体プリオンはウイルスではなくタンパク質の一種。
間違えやすいところ
- 感染症の原因病原体としてウイルスと混同しやすいですが、プリオンは核酸を持たないタンパク質粒子です。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成20年8月公表版)第1章「薬害の歴史 - CJD訴訟」
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.11 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
かぜ及びかぜ薬の基本的な性質
主な医薬品とその作用 · かぜの定義と症状 / かぜ薬の目的 / 配合成分の相互作用
かぜ及びかぜ薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a かぜの症状として、一般的には、急激な発熱、くしゃみ、鼻閉(鼻づまり)、咽頭痛、悪心・嘔吐、下痢等が現れることが多い。 b かぜ薬は、ウイルスの増殖を抑えたり、体内から取り除くことにより、かぜの諸症状の緩和を図る医薬品の総称である。 c かぜ薬には、カフェインが配合されている場合があるが、カフェインが配合されているからといって、他にかぜ薬に配合される鎮静成分等の作用による眠気が解消されるわけではない。 d かぜは単一の疾患ではなく、主にウイルスが鼻や喉に感染して起こる様々な症状の総称である。
解答・解説を表示
解答
4
解説
かぜ(感冒)はウイルスの感染により起こる上気道炎の総称であり、かぜ薬(総合感冒薬)はウイルスの増殖抑制や除去を行うものではなく、諸症状を緩和する対症療法薬です。配合されるカフェインによる眠気の抑制効果は限定的です。
解き方
- 各記述の内容をかぜの定義およびかぜ薬の作用・配合成分の特性に照らして正誤を判断します。
- 記述aはインフルエンザの特徴が混同されており誤り、記述bは抗ウイルス薬と混同されており誤りです。
- 記述cと記述dは正しい記述であるため、正解は(c、d)を含む選択肢4と決定します。
- 選択肢 1不正解
- aとbはいずれも誤った記述であるため、誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤った記述であるため、誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bが誤った記述であるため、誤りです。
- 選択肢 4正解
- c、dともに正しい記述であるため、正解となります。
覚えるポイント
- かぜ薬はウイルスの除去ではなく症状の緩和を目的とする対症療法薬です。
間違えやすいところ
- カフェイン配合でも抗ヒスタミン成分等の眠気が相殺されるわけではない点に注意します。
出題の前提:平成20年度登録販売者試験(静岡県)第3章 問1
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.12 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
かぜに用いられる漢方処方製剤の適応と注意
主な医薬品とその作用 · 葛根湯 / 麻黄湯 / 小柴胡湯 / 小青竜湯
漢方処方製剤に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 葛根湯は、かぜのひき始めにおける諸症状、頭痛、肩こり、筋肉痛、手足や肩の痛みに適すとされているが、重篤な副作用として肝機能障害を生じることがある。 b 麻黄湯は、くしゃみや鼻汁・鼻づまり等の鼻炎症状、薄い水様の痰を伴う咳、気管支炎、気管支喘息の呼吸器症状に適すとされている。 c 小柴胡湯は、インターフェロン製剤で治療を受けている人では、間質性肺炎の副作用が現れるおそれが高まるため、使用を避ける必要がある。 d 小青竜湯は、かぜのひき始めで、寒気がして発熱、頭痛があり、体のふしぶしが痛い場合に適するとされている。
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解答
2
解説
呼吸器症状・かぜに用いられる漢方処方製剤の適用症状(葛根湯、麻黄湯、小青竜湯など)を正確に識別する必要があります。また、小柴胡湯とインターフェロン製剤との併用禁忌(間質性肺炎のリスク)は極めて重要です。
解き方
- 各漢方処方製剤の適応症状と副作用・相互作用を確認します。
- aは葛根湯の適応と副作用として正しく、cは小柴胡湯とインターフェロン製剤の禁忌事項として正しいです。
- bの記述は小青竜湯、dの記述は麻黄湯のものであり、相互に入れ替わっているため誤りです。
- したがって、(a、c)の組み合わせである選択肢2が正解です。
- 選択肢 1不正解
- bが小青竜湯の説明となっており誤りであるため、不適です。
- 選択肢 2正解
- a、cともに正しい記述であるため、正解です。
- 選択肢 3不正解
- bとdはいずれも適応が入れ替わっており誤りであるため、不適です。
- 選択肢 4不正解
- dが麻黄湯の説明となっており誤りであるため、不適です。
覚えるポイント
- 小柴胡湯とインターフェロン製剤の併用により間質性肺炎のリスクが高まるため併用禁忌です。
間違えやすいところ
- 麻黄湯(悪寒・発熱・ふしぶしの痛み)と小青竜湯(薄い水様の痰・鼻水)の適応を取り違えないようにします。
出題の前提:平成20年度登録販売者試験(静岡県)第3章 問2
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.12 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
小児に対する解熱鎮痛成分の適用と注意
主な医薬品とその作用 · アスピリン / エテンザミド / アセトアミノフェン / ライ症候群
解熱鎮痛成分に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを選びなさい。 ( a )は、一般用医薬品では、小児に対してはいかなる場合も使用しないこととなっているほか、( b )等については、15歳未満の小児で水痘又はインフルエンザにかかっているときは使用を避ける必要がある。 しかしながら、一般の生活者にとって、かぜとインフルエンザとの識別は必ずしも容易でないため、インフルエンザの流行期等には、必要に応じて購入者に対して積極的に注意を促す、又は、解熱鎮痛成分が( c )や生薬成分のみからなる製品の選択を提案する等の対応を図ることが重要である。
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解答
3
解説
サリチル酸系解熱鎮痛成分(アスピリン、サリチルアミド、エテンザミド等)とライ症候群の関連性に基づき、一般用医薬品のアスピリンは15歳未満の小児に使用不可、エテンザミド等は水痘やインフルエンザ罹患時に避けることとされています。小児のかぜ・発熱にはアセトアミノフェンが推奨されます。
解き方
- aの「小児に対してはいかなる場合も使用しない」解熱鎮痛成分はアスピリン(アスピリンアルミニウムを含む)に該当します。
- bの「15歳未満の小児で水痘又はインフルエンザにかかっているときは使用を避ける」成分はエテンザミド(サリチルアミド等)に該当します。
- cの「インフルエンザ流行期に小児の発熱・痛みに提案される安全性の高い成分」はアセトアミノフェンに該当します。
- したがって、a:アスピリン、b:エテンザミド、c:アセトアミノフェンの組み合わせである選択肢3を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aとbが逆になっているため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- a、b、cの配置がすべて適切でないため誤りです。
- 選択肢 3正解
- aにアスピリン、bにエテンザミド、cにアセトアミノフェンが正しく入ります。
- 選択肢 4不正解
- bとcが逆になっているため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- アセトアミノフェンは小児に用いられる成分であるため、aに当てるのは誤りです。
覚えるポイント
- 一般用医薬品のアスピリンは15歳未満の小児にいかなる場合も使用しません。
間違えやすいところ
- エテンザミドは水痘・インフルエンザ時のみ15歳未満に使用を避ける点とアスピリンの全面禁忌の違いを整理しましょう。
出題の前提:平成20年度登録販売者試験(静岡県)第3章 問3
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.13 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
各種解熱鎮痛成分の特徴と作用機序
主な医薬品とその作用 · アスピリン / エテンザミド / アセトアミノフェン / イソプロピルアンチピリン
解熱鎮痛成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a アスピリンには、解熱鎮痛作用のほか、血液を凝固しにくくさせる作用があるため、胎児や出産への影響を考慮して、出産予定日12週間以内の使用を避ける必要がある。 b エテンザミドは、痛みの発生を抑える働きが中心である他の解熱鎮痛成分に比べ、痛みの伝わりを抑える働きが優位であるとされており、そうした作用の違いによる効果を期待して、他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合されることが多い。 c アセトアミノフェンは、主として中枢性の作用によって解熱・鎮痛をもたらすと考えられており、抗炎症作用は期待できない。 d イソプロピルアンチピリンは、医療用医薬品も含めて我が国で使用されている唯一のピリン系解熱鎮痛成分であり、解熱や鎮痛の作用が比較的強いが、抗炎症作用は弱いとされる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
各解熱鎮痛成分の作用機序および特徴(アスピリンの抗血小板作用と妊婦禁忌期間、エテンザミドの痛覚伝達抑制、アセトアミノフェンの中枢性解熱鎮痛作用と抗炎症作用の欠如、一般用医薬品唯一のピリン系であるイソプロピルアンチピリン)を正確に把握します。
解き方
- 記述a:アスピリンの血液凝固抑制作用および出産予定日12週間以内の服用禁忌は正しい記述です。
- 記述b:エテンザミドは痛覚伝達の抑制に優れ、他の成分と併用(ACE処方など)されるため正しい記述です。
- 記述c:アセトアミノフェンは主に中枢性に作用し、末梢の抗炎症作用はほとんど期待できないため正しい記述です。
- 記述d:イソプロピルアンチピリンは「一般用医薬品」で使用されている唯一のピリン系解熱鎮痛成分であり、医療用ではスルピリン等が存在するため「医療用医薬品も含めて」の部分が誤りです。
- したがって、正 正 正 誤 の並びである選択肢1が正解です。
- 選択肢 1正解
- a、b、cが正しく、dが誤りであるため、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- cが誤り、dが正しいと判定されているため不適です。
- 選択肢 3不正解
- bが誤り、dが正しいと判定されているため不適です。
- 選択肢 4不正解
- aが誤り、dが正しいと判定されているため不適です。
- 選択肢 5不正解
- dが正しいと判定されているため不適です。
覚えるポイント
- イソプロピルアンチピリンは「一般用医薬品で唯一」のピリン系成分です。
間違えやすいところ
- アスピリンの禁忌は「出産予定日12週間以内」であり、期間の数字を正確に記憶しましょう。
出題の前提:平成20年度登録販売者試験(静岡県)第3章 問4
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.13 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
かぜ症状に対する顧客対応と成分の選択
主な医薬品とその作用 · 解熱鎮痛成分 / 抗ヒスタミン成分 / 抗コリン成分 / 消炎酵素成分
来店した顧客(30代男性、胃不調あり、咽頭痛・咳・鼻水・発熱の症状、大豆アレルギーあり、自動車運転業務に従事)への情報提供および対応に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a 解熱鎮痛成分を含む医薬品を購入したいとのことであったが、胃の調子が良くないとのことだったので、アセトアミノフェンであれば、他の解熱鎮痛成分と比べて胃腸障害が比較的少ないと説明した。 b 解熱鎮痛成分であるイブプロフェンは、解熱鎮痛作用のほか抗炎症作用も示すが、胃・十二指腸潰瘍等の既往歴がある人では、疾患の再発を招くおそれがあることを説明した。 c 鼻水の症状を訴えているが、車の運転をする仕事をしているとのことであるため、マレイン酸クロルフェニラミン等の眠気が現れることのある成分を含む医薬品の選択には注意が必要である。 d 大豆アレルギーがあるとのことから、塩化リゾチームを配合した医薬品は避ける必要がある。
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解答
1
解説
医薬品の販売時には、顧客の訴える症状だけでなく、胃腸障害の有無、従事する業務(自動車の運転など)、アレルギー歴等の個別要因を確認し、適切な医薬品成分を選択・提案する必要があります。
解き方
- 胃の調子が悪い顧客に対して、胃粘膜刺激が少ないアセトアミノフェンの提案や、消化性潰瘍の再発リスクがあるイブプロフェンの注意点を確認します。
- 運転業務に対して抗ヒスタミン成分による眠気のリスクを考慮し、大豆アレルギーと禁忌となるアレルゲン(塩化リゾチームは鶏卵)の正誤を判断します。
- 選択肢 1正解
- 記述a、b、cが正しく、dのみが誤りであるため、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- 塩化リゾチームに関する記述dは鶏卵アレルギーが問題となるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 記述dが誤りを含んでおり、正しい記述bが含まれていないため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- 記述dが誤りであり、正しい記述aが含まれていないため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- 記述dが誤りであるため、すべて正しいとする本選択肢は不適切です。
覚えるポイント
- 塩化リゾチームは鶏卵アレルギーで禁忌となります(大豆アレルギーではない)。
間違えやすいところ
- 大豆アレルギーで注意が必要な成分(ダイズ油等)と鶏卵アレルギーで注意が必要な塩化リゾチームを混同しないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成20年8月版)
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.14 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
乗り物酔い等に用いられる抗めまい成分の鑑別
主な医薬品とその作用 · 鎮暈薬 / 抗めまい成分 / 塩酸ジフェニドール
次の記述により示される医薬品成分として、正しいものはどれか。 「抗めまい成分である本品は、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示す。また、抗ヒスタミン成分と共通する化学構造や薬理作用を持ち、抗ヒスタミン成分や抗コリン成分と同様な副作用が現れることがある。」
解答・解説を表示
解答
4
解説
塩酸ジフェニドールは前庭神経の調節作用と内耳血流改善作用により平衡感覚の乱れによるめまいを抑えます。抗ヒスタミン様および抗コリン様の作用を併せ持ちます。
解き方
- 問題文に示された特徴(内耳血流改善作用、前庭神経調節作用、抗ヒスタミン成分・抗コリン成分類似の副作用)を確認します。
- 選択肢の中で該当する抗めまい成分である塩酸ジフェニドールを特定します。
- 選択肢 1不正解
- アリルイソプロピルアセチル尿素は鎮静成分であり、中枢神経系を抑制して鎮静・催眠を促します。
- 選択肢 2不正解
- 塩酸ピリドキシンはビタミンB6であり、嘔吐抑制などを期待して配合されますが抗めまい成分ではありません。
- 選択肢 3不正解
- ジプロフィリンはキサンチン系成分であり、脳の血流を改善し動脈硬化や脳循環を活性化する成分です。
- 選択肢 4正解
- 前庭神経の調節作用および内耳血流改善作用を示し、抗ヒスタミン・抗コリン様副作用を持つ成分は塩酸ジフェニドールです。
- 選択肢 5不正解
- ロートエキスは副交感神経遮断作用(抗コリン作用)を持つ生薬抽出物で、胃液分泌抑制や鎮痛鎮痙に用いられます。
覚えるポイント
- 塩酸ジフェニドールは前庭神経の興奮を抑え内耳への血流を改善する抗めまい成分です。
間違えやすいところ
- ジプロフィリン(キサンチン系・中枢興奮等)とジフェニドール(抗めまい)の名称を混同しないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成20年8月版)
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.14 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
解熱鎮痛薬の作用機序と副作用
主な医薬品とその作用 · 解熱鎮痛薬 / プロスタグランジン / アスピリン喘息
痛みや発熱が起こる仕組み、解熱鎮痛薬に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a 発熱は、細菌やウイルス等の感染等に対する生体の防御機能の一つとして引き起こされる症状である。 b 解熱鎮痛薬は、痛みや発熱の原因となっている病気や外傷自体を治すものでなく、発熱や痛みを鎮めるため使用される医薬品の総称であり、多くの場合、体内でのプロスタグランジンの産生を促進する成分が配合されている。 c 化学的に合成された解熱鎮痛成分に共通して、重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)や皮膚粘膜眼症候群等を生じることがある。 d 解熱鎮痛成分の副作用として、「アスピリン喘息」がよく知られているが、これはアスピリン特有の副作用である。
解答・解説を表示
解答
2
解説
解熱鎮痛成分は発熱や痛みを引き起こすプロスタグランジンの産生を抑制することで解熱・鎮痛効果を示します。アスピリン喘息はこのプロスタグランジン合成阻害作用によって誘発されるため、他の非ステロイド性解熱鎮痛成分でも同様に発生します。
解き方
- 発熱の生理的意義(防御機能)および解熱鎮痛薬の作用機序(プロスタグランジン産生抑制)を確認します。
- 合成解熱鎮痛成分共通の重篤な副作用(ショック、スティーブンス・ジョンソン症候群等)と、アスピリン喘息の交差反応性を確認して正誤を判定します。
- 選択肢 1不正解
- bはプロスタグランジンの産生を「促進」ではなく「抑制」するため誤りです。
- 選択肢 2正解
- aおよびcはいずれも正しい記述であり、適切な組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- b(産生抑制の誤り)およびd(アスピリン以外でも発生する)の双方が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dはアスピリン特有の副作用ではなく他の解熱鎮痛成分でも起こりうるため誤りです。
覚えるポイント
- 解熱鎮痛成分はプロスタグランジン産生を「抑制」します。アスピリン喘息は他の解熱鎮痛成分でも発症します。
間違えやすいところ
- 「アスピリン喘息」という名称からアスピリンだけに特有の副作用であると誤認しやすいので注意が必要です。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成20年8月版)
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.15 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
催眠鎮静薬および睡眠改善薬の特徴と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 催眠鎮静薬 / 睡眠改善薬 / ブロムワレリル尿素 / アルコールとの相互作用
眠気を促す薬に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用医薬品の睡眠改善薬(ジフェンヒドラミン塩酸塩など抗ヒスタミン成分を主薬とするもの)は、一時的な不眠(寝つきが悪い、眠りが浅い)に対処するものであり、慢性の不眠には医療機関の受診が勧められます。
解き方
- 各選択肢の催眠鎮静薬・睡眠改善薬の適応、注意事項、相互作用の内容を確認します。
- 睡眠改善薬の適用対象が「一時的な不眠」であり「慢性の睡眠障害ではない」点と選択肢1の記述を比較して誤りを特定します。
- 選択肢 1正解
- 睡眠改善薬は「一時的な睡眠障害」を対象としており、慢性の不眠症状には適さないため、本記述は誤り(正解肢)です。
- 選択肢 2不正解
- ブロムワレリル尿素は運転操作の禁止や、胎児毒性の疑いから妊婦の服用回避が必要であり、正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 鎮静作用のある生薬ハーブと催眠鎮静薬を併用すると相加的に作用が増強されるおそれがあり、正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- アルコールと催眠鎮静薬の併用は中枢神経抑制作用を相加的に増強するため避けるべきであり、正しい記述です。
覚えるポイント
- 睡眠改善薬は「一時的な不眠」の緩和に用いられ、「慢性的な不眠」には使用しません。
間違えやすいところ
- 睡眠改善薬を慢性的な不眠症の治療薬として長期使用できると誤認しないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成20年8月版)
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.15 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
眠気防止薬およびカフェインの薬理作用と安全性
主な医薬品とその作用 · 眠気防止薬 / カフェイン / 利尿作用 / 小児誤用
眠気を防ぐ薬に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。
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解答
4
解説
カフェインは中枢神経を興奮させて眠気や倦怠感を一時的に除去しますが、効果は一時的です。また、胃酸分泌亢進作用、腎臓での再吸収抑制と膀胱括約筋弛緩による利尿作用(尿量増加)を示します。
解き方
- カフェインの中枢作用(一時的な疲労感の緩和)、腎臓・膀胱への作用(利尿作用)、胃粘膜への作用(胃酸分泌亢進)を確認します。
- 各選択肢を検証し、小児に対する注意点を正しく記載している選択肢4を選び出します。
- 選択肢 1不正解
- カフェインの効果は一時的な眠気や倦怠感の除去であり、長期的に抑えるものではないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- カフェインは水分の再吸収を抑制し、膀胱括約筋を弛緩させて尿量を増加(利尿)させるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- カフェインは胃酸分泌を亢進させるため、胃酸過多や胃潰瘍のある人には適さず悪化させるおそれがあります。
- 選択肢 4正解
- 小児向けの製品はなく、試験勉強等による小・中学生の誤用事故が知られているため、正しい記述です。
覚えるポイント
- カフェインは胃酸分泌を「促進」し、尿量を「増加」させます。効果は「一時的」です。
間違えやすいところ
- 尿量を減少させると誤読したり、胃酸分泌を抑えると混同しないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成20年8月版)
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.16 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
小児鎮静薬の特徴、配合生薬および受診勧奨
主な医薬品とその作用 · 小児鎮静薬 / 疳 / 生薬成分 / 年齢制限
小児鎮静薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 小児では、特段身体的な問題がなく、基本的な欲求が満たされていても、夜泣き等の症状が現れることがあるが、成長に伴って自然に治まるのが通常であるため、発達段階の一時的な症状と保護者が達観することも重要である。 b 小児の疳は、痩せて血が少ないことから生じると考えられており、小児鎮静薬には、ゴオウやジャコウ等の鎮静作用や血液の循環を促す作用があるとされる生薬成分を中心に配合されている。 c 女性から、「子供の夜泣きに悩んでいるので、生後2ヶ月の乳児でも服用可能な医薬品はないか」との相談があったので、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない漢方処方製剤であれば服用させても問題ないと説明した。 d 小児鎮静薬を一定期間又は一定回数以上服用させても症状の改善がみられない場合は、その他の原因(例えば、食事アレルギーやウイルス性胃腸炎など)に起因する可能性も考えられるため、漫然と使用を継続せず、医療機関を受診させることが望ましい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
小児鎮静薬は、夜泣き、かんの虫などの症状を和らげる生薬製剤や漢方処方製剤が用いられますが、生後3ヶ月未満の乳児には使用できません。症状が改善しない場合は他の基礎疾患の可能性を考慮し受診勧奨を行います。
解き方
- 小児の疳や夜泣きの病態・対応(記述a、b)の正誤を確認します。
- 乳児の年齢制限基準(生後3ヶ月未満は使用不可)に基づき、生後2ヶ月の乳児に服用可能とした記述cの誤りを特定します。
- 一定期間使用しても改善しない場合の医療機関受診(記述d)が妥当であることを確認します。
- 選択肢 1不正解
- aが正しく、cが生後3ヶ月未満使用不可のため誤りであり、不適切です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正となり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bは正しく、cは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aは正しい記述であるため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- bは正しく、cは誤りであるため不適切です。
覚えるポイント
- 一般用医薬品は、生後3ヶ月未満の乳児には使用できません(適用年齢下限なしの漢方製剤でも不可)。
間違えやすいところ
- 用法用量に対象年齢の下限が記載されていない漢方薬であっても、生後3ヶ月未満には使用できない点を見落とさないようにしましょう。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成20年8月版)
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.16 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
麻薬性鎮咳成分の特徴と乱用防止
主な医薬品とその作用 · 鎮咳去痰薬 / リン酸ジヒドロコデイン / 依存性 / 麻薬性鎮咳成分
次の記述により示される医薬品成分として、正しいものはどれか。 「中枢神経系に作用して咳を抑える作用を持つこの医薬品は、モルヒネと同じ基本構造を持ち、麻薬性鎮咳成分とも呼ばれる。長期連用や大量摂取によって倦怠感や虚脱感、多幸感等が現れることがあり、特に内服液剤では、本来の目的以外の意図で服用する不適正な使用がなされることがある。」
解答・解説を表示
解答
4
解説
コデインリン酸塩やジヒドロコデインリン酸塩は延髄の咳嗽中枢に直接作用する麻薬性鎮咳成分です。多幸感や依存性をもたらすため、乱用の恐れがある医薬品成分に指定されています。
解き方
- 問題文にある「モルヒネと同じ基本構造」「麻薬性鎮咳成分」「多幸感や依存性」「内服液剤での不適正使用」という特徴を確認します。
- 選択肢の中から麻薬性鎮咳成分であるリン酸ジヒドロコデインを選択します。
- 選択肢 1不正解
- 塩酸メチルエフェドリンは交感神経刺激作用により気管支を拡張させるアドレナリン作動成分です。
- 選択肢 2不正解
- ブロムワレリル尿素は催眠鎮静成分であり、鎮咳作用を主目的とするものではありません。
- 選択肢 3不正解
- ニコチン酸アミドはビタミンB群の一種(ナイアシン)であり鎮咳成分ではありません。
- 選択肢 4正解
- モルヒネ類似構造を持ち、中枢性麻薬性鎮咳成分として依存性や乱用が問題視される成分に完全に該当します。
- 選択肢 5不正解
- 臭化水素酸スコポラミンは抗コリン成分であり、乗り物酔い防止薬などに用いられます。
覚えるポイント
- リン酸ジヒドロコデインおよびリン酸コデインは麻薬性鎮咳成分であり、乱用防止の配慮が必要です。
間違えやすいところ
- エフェドリン類も乱用の対象となりますが、「モルヒネと共通の基本構造」「麻薬性鎮咳成分」という記述からコデイン類を特定します。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成20年8月版)
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.17 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
口腔咽喉薬および含嗽薬の目的と配合成分
主な医薬品とその作用 · 口腔咽喉薬 / 含嗽薬 / 殺菌消毒成分 / ヨウ素系成分
口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 口腔咽喉薬は、口腔内又は咽頭部の粘膜に局所的に作用して、それらの部位の炎症による痛み、腫れ等の症状の緩和を主たる目的とするものである。 b 含嗽薬は、用時水で希釈又は溶解して使用するものが多いが、調製した濃度が濃すぎても薄すぎても効果が十分得られない。 c 喉の痛みや喉の腫れ等の症状を鎮めることを目的として、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンゼトニウム等の抗炎症成分が用いられる。 d ヨウ素系殺菌消毒成分が配合された含嗽薬は、局所的な作用を目的とする医薬品であるため、全身性の重篤な副作用を生じることはない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
口腔咽喉薬や含嗽薬は局所の殺菌消毒や消炎を目的とします。希釈濃度が不適切だと効果が得られず刺激となることがあります。また、ヨウ素系成分等では局所適用であってもショック等の全身性副作用が現れるおそれがあります。
解き方
- 口腔咽喉薬の目的(患部局所への作用)と含嗽薬の調製濃度に関する記述(a、b)が正しいことを確認します。
- 塩化セチルピリジニウム・塩化ベンゼトニウムの薬効群(殺菌消毒成分)を確認し、記述cの「抗炎症成分」が誤りであることを判定します。
- ヨウ素系成分の全身性副作用(ショック・アナフィラキシー)の可能性から、記述dの誤りを特定します。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤となり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aは正しく、cは殺菌消毒成分であるため誤りであり、不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aは正しく、dは全身性副作用を生じることがあるため誤りであり、不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aが誤り、dが正しいと判定しているため不適切です。
- 選択肢 5不正解
- bは正しい調製法を述べており誤りではないため、不適切です。
覚えるポイント
- 塩化セチルピリジニウムは「殺菌消毒成分」です。ヨウ素系含嗽薬でもショック(アナフィラキシー)を起こすことがあります。
間違えやすいところ
- 含嗽薬や外用薬であっても、アレルギー反応による全身性の重篤な副作用(ショック等)が起こりうる点に注意してください。
出題の前提:試験問題作成に関する手引き(平成20年8月版)
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.17 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
健胃・消化成分(ユウタン)の特徴
第3章 主な医薬品とその作用 · 胃の薬 / 生薬成分 / ユウタン
クマ科のヒグマ又はその他近縁動物の胆汁の乾燥物を用いた生薬で、苦味による健胃作用を期待して用いられるほか、消化成分として配合される場合もある生薬成分として、最も適切なものはどれか。
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解答
5
解説
ユウタン(熊胆)はクマ科のヒグマ等の胆汁を乾燥させた生薬で、苦味による味覚受容体の刺激から胃液分泌を促す健胃作用のほか、胆汁酸を含み消化を助ける成分としても配合されます。
解き方
- 問題文にある生薬の基原(クマ科のヒグマ又は近縁動物の胆汁の乾燥物)を確認する。
- 基原がクマの胆汁であり、苦味健胃や消化成分として用いられる生薬名がユウタンであると特定する。
- 選択肢 1不正解
- リュウノウ(竜脳)は、リュウノウジュの樹幹の空隙に析出する精油の結晶などを基原とする中枢興奮・気つけ等の生薬です。
- 選択肢 2不正解
- ボウイ(防己)は、ツヅラフジ科のオオツヅラフジのつる性の茎および根茎を基原とし、利尿や鎮痛等に用いられます。
- 選択肢 3不正解
- センブリは、リンドウ科のセンブリの開花期の全草を基原とする苦味健胃生薬であり、動物の胆汁ではありません。
- 選択肢 4不正解
- リュウタン(竜胆)は、リンドウ科のトウリンドウ等の根および根茎を基原とする苦味健胃生薬であり、動物由来ではありません。
- 選択肢 5正解
- ユウタン(熊胆)はヒグマ等の胆汁乾燥物で、苦味健胃作用や消化を助ける作用を期待して配合されるため適切です。
覚えるポイント
- ユウタン(熊胆)はクマ科動物の胆汁乾燥物で健胃・消化成分。
間違えやすいところ
- リンドウ科植物の根・根茎であるリュウタン(竜胆)と名前が似ているため混同しないよう注意する。
出題の前提:平成20年度登録販売者試験出題基準
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.18 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
胃の薬の配合成分と注意点
第3章 主な医薬品とその作用 · 制酸薬 / スクラルファート / 消化酵素 / 胆汁末
胃の薬に関する以下の記述について、正しいものの組み合わせはどれか。 a 制酸薬は、胃内容物の刺激によって促進される胃液分泌から胃粘膜を保護することを目的としており、食後に服用することとなっているものが多く、食前又は食間に服用すると十分な効果が得られない。 b 胃の薬には、胃粘膜保護・修復成分として、スクラルファートが配合されている場合があるが、スクラルファートはアルミニウムを含む成分であるため、透析を受けている人では、使用を避ける必要がある。 c ジアスターゼやプロザイムは、胃粘液の分泌を促す作用や胃粘膜を覆って胃液による消化から保護する作用を期待して、胃の薬に配合されている場合がある。 d ウルソデオキシコール酸、デヒドロコール酸は、消化を助ける効果を期待して用いられるほか、肝臓の働きを高める作用もあるとされるが、肝臓病の診断を受けた人では、かえって症状を悪化させるおそれがある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
制酸薬は胃酸を中和する成分で、食前や食間(空腹時)の胃酸過多に対しても効果を発揮します。スクラルファートはアルミニウムを含有するため透析患者は禁忌です。ジアスターゼ等は消化酵素成分であり粘膜保護成分ではありません。
解き方
- 記述aを検証:制酸薬は胃酸を中和するため食前や食間の空腹時にも効果的であり、「食前又は食間では十分な効果が得られない」は誤りであると判断する。
- 記述bを検証:スクラルファートはアルミニウムを含有し透析患者でアルミニウム脳症等の恐れがあるため使用を避ける必要があり、正しい記述であると判断する。
- 記述cを検証:ジアスターゼやプロザイムは炭水化物やタンパク質を分解する消化酵素であり、粘膜保護作用の説明は誤りであると判断する。
- 記述dを検証:胆汁酸成分は肝機能を高める作用がある一方、肝障害患者では病態悪化のおそれがあり相談することとされており、正しい記述であると判断する。
- 正しい記述はbとdであることから、選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤り(制酸薬は食前・食間にも用いられる)、bが正しいため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤り、cも誤り(消化酵素成分を胃粘膜保護と説明している)であるため、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3正解
- b(スクラルファートと透析患者)およびd(ウルソデオキシコール酸と肝臓病)ともに正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- cが誤り、dが正しいため、この組み合わせは誤りです。
覚えるポイント
- スクラルファートはアルミニウムを含むため透析療法を受けている人は使用を避ける。
間違えやすいところ
- ジアスターゼやプロザイムなどの消化酵素を胃粘膜保護成分と取り違えないよう注意する。
出題の前提:平成20年度登録販売者試験出題基準
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.18 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
腸の薬(瀉下薬)の成分と作用機序
第3章 主な医薬品とその作用 · 瀉下薬 / 無機塩類 / ヒマシ油 / センノシド
腸の薬に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
2
解説
塩類瀉下薬(酸化マグネシウム等)は浸透圧を高めて腸管内に水分を保ち、便を軟化・増大させて排便を促します。ヒマシ油は小腸刺激性、センノシドは大腸刺激性、DSSは界面活性作用による膨潤・軟化です。
解き方
- 選択肢1を検証:ヒマシ油は小腸を刺激して急速な下瀉作用をもたらすため、「大腸を刺激」は誤りである。
- 選択肢2を検証:酸化マグネシウムなどの無機塩類は浸透圧を高めて水分量を増やし大腸を刺激するため、正しい。
- 選択肢3を検証:センノシドは大腸刺激性瀉下成分であり、「水分を吸収してかさを増やす(膨脹性)」の説明は誤りである。
- 選択肢4を検証:DSSは界面活性作用で便を軟化させ、マルツエキスは糖類の発酵による作用であり、「大腸粘膜刺激や大量摂取で止瀉作用」は誤りである。
- したがって選択肢2が正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- ヒマシ油は小腸でリシノール酸を生じて小腸を刺激する成分であり、大腸刺激ではありません。
- 選択肢 2正解
- 酸化マグネシウム等の無機塩類は、腸管内の浸透圧を高めて水分を保持し排便を促す作用があり正しいです。
- 選択肢 3不正解
- センノシドは大腸粘膜を刺激する刺激性瀉下成分であり、水分を吸収して糞便のかさを増す成分(プランタゴ等)ではありません。
- 選択肢 4不正解
- DSSは糞便中の水分浸透を促す成分であり、大腸粘膜刺激成分ではなく、大量摂取で止瀉作用を示すこともありません。
覚えるポイント
- ヒマシ油は小腸刺激性、センノシドは大腸刺激性、無機塩類は浸透圧性瀉下成分。
間違えやすいところ
- ヒマシ油の作用部位(小腸)を大腸と取り違えないように注意する。
出題の前提:平成20年度登録販売者試験出題基準
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.19 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
胃腸鎮痛鎮痙薬の成分と使用上の注意
第3章 主な医薬品とその作用 · 抗コリン成分 / 塩酸パパベリン / オキセサゼイン / 胃腸鎮痛鎮痙薬
胃腸鎮痛鎮痙薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 副交感神経系が刺激されると、胃液の分泌が亢進されるため、抗コリン成分は、胃痛、腹痛、さしこみを鎮めること(鎮痛鎮痙)のほか、胃酸過多や胸やけに対する効果も期待して用いられる。 b 塩酸パパベリンは、胃腸の痙攣を鎮める作用を示すが、胃液分泌を抑える作用はないとされている。 c オキセサゼインは、消化管の粘膜に対する麻酔作用による鎮痛鎮痙の効果を期待して、胃腸鎮痛鎮痙薬に配合されている場合があるが、乳幼児ではメトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、6歳未満の小児への使用は避ける必要がある。 d 嘔吐や発熱等を伴う原因不明の腹痛が30分以上続く場合には、医師の診療を受けるまでの当座の対処として、一般用医薬品の胃腸鎮痛鎮痙薬を使用して痛みを緩和させ、医療機関を受診することが望ましい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
抗コリン成分は胃腸の過剰な動きや胃酸分泌を抑えます。塩酸パパベリンは消化管平滑筋に直接作用しますが胃液分泌抑制作用はありません。オキセサゼインは局所麻酔成分ですがメトヘモグロビン血症の注意があるのはアミノ安息香酸エチル等です。激しい腹痛等を伴う場合は安易に鎮痛鎮痙薬を使用せず速やかに受診すべきです。
解き方
- 記述aを検証:抗コリン成分は副交感神経の刺激を遮断し痙攣や胃酸分泌を抑えるため正しい。
- 記述bを検証:パパベリンは平滑筋に直接作用して痙攣を鎮めるが、抗コリン成分と異なり胃液分泌抑制作用はないため正しい。
- 記述cを検証:乳幼児でメトヘモグロビン血症を起こすおそれがあり小児に使用を避けるのはアミノ安息香酸エチルに関する記述であり、誤り。
- 記述dを検証:原因不明の激しい腹痛等に鎮痛鎮痙薬を用いると病態を覆い隠し診断を遅らせる危険があるため、服用せず速やかに受診すべきであり、誤り。
- 組み合わせ(正、正、誤、誤)に合致する選択肢1を選択する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aは正しく、cはアミノ安息香酸エチルの記述で誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- bは正しく、dは服用すべきでないため誤りであり不適です。
- 選択肢 4不正解
- aおよびbが正しく、dが誤りであるため不適です。
- 選択肢 5不正解
- bの塩酸パパベリンに関する記述は正しいため不適です。
覚えるポイント
- 原因不明の急性腹痛や嘔吐・発熱を伴う場合は鎮痛鎮痙薬を使用せず受診させる。
間違えやすいところ
- メトヘモグロビン血症の注意がある局所麻酔成分はアミノ安息香酸エチルであり、オキセサゼインではない。
出題の前提:平成20年度登録販売者試験出題基準
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.19 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
駆虫薬の対象と使用上の注意
第3章 主な医薬品とその作用 · 駆虫薬 / 回虫 / 蟯虫 / ヒマシ油
駆虫薬に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用医薬品の駆虫薬の適用対象は「回虫」と「蟯虫」です。肛門部周囲に産卵して痒みを起こすのは蟯虫の特徴です。駆虫薬の大量服用や併用は副作用リスクを増大させ、ヒマシ油は駆虫成分の体内吸収を促進し中毒を起こす恐れがあるため禁忌です。
解き方
- 選択肢1を検証:一般用駆虫薬の対象は回虫と蟯虫に限られ、条虫・吸虫用はないため、正しい記述である。
- 選択肢2を検証:夜間に肛門部へ這い出して産卵するのは「蟯虫」の特徴であり、回虫の説明としている点は誤りである。
- 選択肢3を検証:過量服用や併用は副作用の危険性が高まるため誤りである。
- 選択肢4を検証:ヒマシ油は駆虫成分を溶解して体内吸収を高め重篤な副作用を招くため併用を避ける必要があり、誤りである。
- したがって選択肢1が正解であると判断する。
- 選択肢 1正解
- 一般用医薬品の駆虫薬は回虫と蟯虫の駆除を目的としており、条虫や吸虫用はありません。
- 選択肢 2不正解
- 肛門周囲に這い出て産卵し掻痒感を引き起こす寄生虫は「蟯虫」であり、回虫ではありません。
- 選択肢 3不正解
- 多量服用や併用により駆虫成分の全身吸収が増大し副作用の危険が高まるため避ける必要があります。
- 選択肢 4不正解
- ヒマシ油は駆虫成分の脂溶性を高めて体内吸収を促進し中毒を引き起こす恐れがあるため併用禁忌です。
覚えるポイント
- 駆虫薬服用時にヒマシ油を併用すると駆虫薬が吸収されて中毒を起こすため併用してはならない。
間違えやすいところ
- 回虫と蟯虫の生態(夜間に肛門周囲に産卵するのは蟯虫)を取り違えないように注意する。
出題の前提:平成20年度登録販売者試験出題基準
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.20 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
強心生薬(センソ)の特徴と服用法
第3章 主な医薬品とその作用 · 強心薬 / センソ / 生薬成分
強心薬に関する記述について、( )の中に入れるべき正しい字句はどれか。なお、( )内はすべて同じ字句が入る。 「( )はヒキガエル科のシナヒキガエルの毒腺の分泌物を集めたもので、微量で心筋に直接刺激を与え、その収縮力を高める作用を示す。皮膚や粘膜に触れると局所麻酔作用を示し、( )が配合された丸薬、錠剤等の内服固形製剤は、口中で噛み砕くと舌等が麻痺することがあるため、噛まずに服用することとされている。」
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解答
5
解説
センソ(蟾酥)はヒキガエル科の毒腺分泌物を加工したもので、微量で心筋収縮力を高める強心作用を示します。また局所麻酔作用を持つため、内服固形製剤を噛み砕くと舌や口腔粘膜が麻痺する恐れがあり「噛まずに服用」とされています。
解き方
- 記述の生薬の基原(ヒキガエル科のシナヒキガエルの毒腺の分泌物)を確認する。
- 局所麻酔作用があり、噛むと舌などが麻痺するため「噛まずに服用」とする生薬がセンソであることを特定する。
- 選択肢 1不正解
- ゴオウ(牛黄)はウシの胆嚢中に生じた結石を基原とする生薬であり、ヒキガエル由来ではありません。
- 選択肢 2不正解
- ジャコウ(麝香)はシカ科のジャコウジカの雄の香嚢分泌物であり、ヒキガエル由来ではありません。
- 選択肢 3不正解
- レイヨウカク(羚羊角)はウシ科のサイガレイヨウの角を基原とする生薬です。
- 選択肢 4不正解
- ロクジョウ(鹿茸)はシカ科のマンシュウアカジカ等の雄のまだ角化していない幼角を基原とします。
- 選択肢 5正解
- センソ(蟾酥)はシナヒキガエル等の毒腺分泌物で、局所麻酔作用があるため噛まずに服用します。
覚えるポイント
- センソは局所麻酔作用があるため、口中で噛み砕かず水等で速やかに服用する。
間違えやすいところ
- ゴオウ(胆嚢結石)やジャコウ(香嚢分泌物)など動物性生薬の基原の混同に注意する。
出題の前提:平成20年度登録販売者試験出題基準
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.20 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
高コレステロール改善成分の特徴
第3章 主な医薬品とその作用 · コレステロール / リノール酸 / ビタミンE / ビタミンB2
高コレステロール改善成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a リノール酸は、コレステロールと結合し、代謝されやすいコレステロールエステルを形成するとされている。 b ビタミンB1(塩酸チアミン)は、過酸化脂質と結合し、その代謝を促す作用を期待して、高コレステロール改善薬に配合されている場合があり、摂取により尿が黄色くなることがある。 c ビタミンEは、コレステロールから過酸化脂質の生成を抑えるほか、末梢血管における血行を促進する作用があるとされ、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害の緩和等を目的として用いられる。 d 葉酸は、肝臓におけるコレステロール代謝を正常化する働きがあるほか、高密度リポ蛋白(HDL)の分解を促すとされている。
解答・解説を表示
解答
2
解説
リノール酸はエステルを形成してコレステロール代謝を促します。尿が黄色くなることや過酸化脂質の代謝を促すのはビタミンB2(リボフラビン酪酸エステル等)です。ビタミンEは抗酸化作用と末梢血行促進を示します。HDLの産生促進やコレステロール代謝正常化はパンテチン等の説明です。
解き方
- 記述aを検証:リノール酸はコレステロールと結合して代謝されやすいエステルを作るため正しい。
- 記述bを検証:過酸化脂質の分解を促し尿を黄色くするのはビタミンB2(リボフラビン等)であり、ビタミンB1ではないため誤り。
- 記述cを検証:ビタミンEは過酸化脂質生成抑制と末梢血行促進の作用を持つため正しい。
- 記述dを検証:コレステロール代謝正常化やHDL増加に関与するのはパンテチン等の説明であり、葉酸ではないため誤り。
- 正しい組み合わせは(a、c)であるため、選択肢2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- aは正しいですが、bはビタミンB2(リボフラビン)の記述であるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- a(リノール酸の作用)およびc(ビタミンEの抗酸化・血行促進作用)はともに正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- bはビタミンB2の誤り、dはパンテチンの誤りであり、両方不適です。
- 選択肢 4不正解
- cは正しいですが、dはパンテチンに関する記述であり誤りです。
覚えるポイント
- 摂取によって尿が黄色くなるビタミン成分はビタミンB2(リボフラビン)である。
間違えやすいところ
- ビタミンB1(チアミン)とビタミンB2(リボフラビン)の機能や特徴を混同しないようにする。
出題の前提:平成20年度登録販売者試験出題基準
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.21 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
貧血症状と貧血用薬の目的
第3章 主な医薬品とその作用 · 貧血用薬 / 鉄欠乏性貧血 / 鉄分補充
貧血症状と貧血用薬に関する記述について、( )の中に入れるべき正しい字句はどれか。なお、( )内はすべて同じ字句が入る。 「貧血は、その原因によりビタミン欠乏性貧血、( )欠乏性貧血等に分類されるが、一般的な症状として、疲労、動悸、息切れ、血色不良、頭痛、耳鳴り、めまい、微熱、皮膚や粘膜の蒼白、下半身のむくみ等が現れる。貧血用薬は、( )欠乏性貧血に対して不足している( )分を補充し、造血機能の回復を図る医薬品である。」
解答・解説を表示
解答
3
解説
貧血の中で最も頻度の高いものは、赤血球のヘモグロビン合成に必要な鉄分が不足して生じる鉄欠乏性貧血です。一般用医薬品の貧血用薬は、不足している鉄分(可溶性還元鉄、フマル酸第一鉄など)を補充して造血機能を回復させる目的で用いられます。
解き方
- 問題文にある貧血用薬の対象と補充する成分の文脈を確認する。
- ヘモグロビンの主成分であり、造血機能回復のために補充される代表的な金属元素が「鉄」であると判断する。
- 選択肢 1不正解
- 金は造血機能やヘモグロビン構成に必要な必須微量元素ではなく、貧血用薬の主成分ではありません。
- 選択肢 2不正解
- 銅はヘモグロビン合成を助ける微量金属として配合されることがありますが、主な対象疾患は銅欠乏性貧血ではなく鉄欠乏性貧血です。
- 選択肢 3正解
- 鉄欠乏性貧血に対して鉄分を補充することが一般用医薬品の貧血用薬の主な役割であり適切です。
- 選択肢 4不正解
- マンガンは代謝等に関与する微量元素として配合されることがありますが、貧血用薬の主要な補充目的ではありません。
- 選択肢 5不正解
- コバルトはビタミンB12の構成成分ですが、一般用医薬品の貧血用薬が主に補充対象とするのは鉄分です。
覚えるポイント
- 一般用医薬品の貧血用薬は、鉄欠乏性貧血に対して鉄分を補充する目的で用いられる。
間違えやすいところ
- 補助的に微量配合される銅やマンガンと、主薬として補充される鉄を取り違えないように注意する。
出題の前提:平成20年度登録販売者試験出題基準
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.21 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
痔の病態と内痔核の特徴
主な医薬品とその作用 · 痔の病態 / 痔疾用薬 / 内痔核
痔に関する記述について、( a )から( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを選びなさい。 痔の病態の一つである痔核は、肛門に存在する細かい血管群が部分的に( a )し、肛門内にいぼ状の腫れが生じたものである。痔核のうち内痔核は、直腸粘膜と皮膚の境目となる歯状線より( b )の直腸粘膜にできたもので、( c )出血等の症状が現れる。
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解答
3
解説
痔核(いぼ痔)は肛門周囲の静脈叢がうっ血して血管が拡張し瘤状になったものです。直腸粘膜と皮膚の境界である歯状線より上部にできるものを内痔核、下部にできるものを外痔核と呼びます。内痔核は痛覚神経が通っていないため通常痛みは少ないものの、排便時の摩擦により出血しやすい特徴があります。
解き方
- 痔核の成り立ちとして血管群が拡張・うっ血することを確認し、( a )に「拡張」を特定します。
- 内痔核の発生部位が歯状線より「上部」の直腸粘膜であることを確認し、( b )に「上部」を当てはめます。
- 内痔核の臨床症状が「排便時に」鮮血が出るなどの出血を伴うことを確認し、( c )に「排便時に」を当てはめ、正答を「3」と導きます。
- 選択肢 1不正解
- 内痔核は歯状線より上部の直腸粘膜に生じるため、bが「下部」となっている本記述は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 内痔核は歯状線より上部にでき、通常は排便時に出血が生じるため、bおよびcが誤りです。
- 選択肢 3正解
- 血管群の部分的拡張、歯状線より上部、排便時の出血という全ての記述が内痔核の特徴として正しく合致しています。
- 選択肢 4不正解
- 痔核は血管が拡張して生じるものであり、また出血は主に排便時に起こるため、aおよびcが誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 痔核は血管の拡張により形成され、内痔核は歯状線より上部に生じるため、aおよびbが誤りです。
覚えるポイント
- 内痔核は歯状線より「上部」で排便時に出血しやすいこと、外痔核は「下部」で激しい痛みを伴いやすいことを押さえましょう。
間違えやすいところ
- 歯状線を境にして上部が内痔核、下部が外痔核である関係を取り違えやすいので注意が必要です。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」痔疾用薬(痔の病態)
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.22 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
痔疾用薬の配合成分とその作用
主な医薬品とその作用 · 痔疾用薬 / 抗炎症成分 / 生薬成分 / 局所麻酔成分
痔疾用薬に配合される成分に関する記述について、正しいものはどれか。
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解答
1
解説
痔疾用薬には、抗炎症成分(グリチルレチン酸など)、組織修復成分(アラントインなど)、収斂成分(タンニン酸など)、局所麻酔成分(リドカインなど)、鎮痒成分(クロタミトンなど)が組み合わせて配合されます。各有効成分の薬効群と主作用を正確に把握することが重要です。
解き方
- 選択肢1のグリチルレチン酸が比較的緩和な抗炎症成分であることを確認します。
- 選択肢2のタンニン酸は粘膜のタンパク質を凝固させて保護する収斂成分(収れん成分)であり、殺菌消毒目的ではないことを確認します。
- 選択肢3のクロタミトンは温感刺激により痒みを抑える鎮痒成分であり、局所麻酔成分ではないことを確認します。
- 選択肢4のアラントインは傷んだ組織の修復を促す組織修復成分であり、鎮痛鎮痒が主目的ではないことを確認し、正答を「1」と判断します。
- 選択肢 1正解
- グリチルレチン酸は抗炎症作用を持ち、痔に伴う炎症を和らげる目的で配合されるため正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- タンニン酸は粘膜表面を凝固保護する収斂成分であり、殺菌消毒成分ではないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- クロタミトンは局所麻酔成分ではなく、皮膚に温感刺激を与えて痒みを鎮める鎮痒成分であるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- アラントインは傷の治りを早める組織修復成分であり、痛みや痒みを和らげる局所麻酔・鎮痒成分ではないため誤りです。
覚えるポイント
- グリチルレチン酸は抗炎症、アラントインは組織修復、タンニン酸は収斂、クロタミトンは鎮痒成分です。
間違えやすいところ
- アラントイン(組織修復)とリドカイン(局所麻酔)やクロタミトン(鎮痒)の作用を混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」痔疾用薬(配合成分)
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.22 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
婦人薬の配合成分と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 婦人薬 / 女性ホルモン成分 / サフラン / 相互作用
婦人薬に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 女性ホルモンの一種であるエストラジオールを含む婦人薬は、一般用医薬品では内服薬のみ配合が認められている。 b 内服で用いられる婦人薬は、比較的作用が穏やかで、ある程度長期間使用されることを前提としており、他の婦人薬等との併用により副作用が起こりやすくなることはない。 c サフランは、鎮静、鎮痛作用のほか、女性の滞っている月経を促す作用を期待して配合されている場合がある。 d 女性ホルモン成分を含む婦人薬を妊婦が使用すると、胎児に先天性異常が発生する場合があり、妊婦は使用を避ける必要がある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
一般用医薬品の婦人薬において、エストラジオール等の女性ホルモン成分は外用薬(軟膏等)に配合されるものが認められており、内服薬のみではありません。また、複数の婦人薬を併用すると同種成分が重複して副作用のリスクが高まります。サフランには通経(月経促進)作用があり、女性ホルモン成分は胎児の先天異常リスクがあるため妊婦には禁忌です。
解き方
- 記述a:エストラジオールは外皮用薬等にも配合が認められており「内服薬のみ」ではないため誤りです。
- 記述b:他の婦人薬等と併用すると作用が重複して副作用が現れやすくなるため「起こりやすくなることはない」は誤りです。
- 記述c:サフランは鎮静、鎮痛のほか通経作用(滞っている月経を促す)を期待して配合されるため正しい記述です。
- 記述d:女性ホルモン成分は胎児の奇形等の先天性異常を引き起こすおそれがあるため妊婦は使用を避ける必要があり正しい記述です。
- 以上より正しい組み合わせは(c、d)となり、選択肢3を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aはエストラジオールが内服薬のみではないため誤りで、bも併用により副作用リスクが高まるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bは併用による成分重複で副作用リスクが増大するため誤りですが、cは正しい記述です。
- 選択肢 3正解
- サフランの効能に関するcと、女性ホルモンの妊婦禁忌に関するdの双方が正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- dは正しいですが、aはエストラジオールが外用薬としても承認されているため誤りです。
覚えるポイント
- エストラジオール等の女性ホルモン成分は外用剤にも用いられ、妊婦または妊娠していると思われる女性には禁忌です。
間違えやすいところ
- 「婦人薬は作用が穏やかだから併用しても問題ない」と誤認しないように注意しましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」婦人薬
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.23 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
アレルギーの発生機序とアレルギー用薬
主な医薬品とその作用 · アレルギー / 免疫グロブリン / 抗ヒスタミン成分 / 受診勧奨
アレルギー及びアレルギー用薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a アレルギー用薬には、抗ヒスタミン成分を主体とし、抗炎症成分やアドレナリン作動成分等が配合されている場合がある。 b アレルギーは、アレルゲンが皮膚や粘膜から体内に入り込み、その物質を特異的に認識した免疫グロブリン(抗体)によって肥満細胞が刺激され、ヒスタミン等が遊離することにより生じる。 c 一般用医薬品のアレルギー用薬は、蕁麻疹や湿疹、アトピー性皮膚炎による慢性湿疹等を目的とするものである。 d 皮膚症状が治まると喘息が現れるというように、連鎖的にアレルギー症状が現れる場合には、一般用医薬品のアレルギー用薬を予防的に使用することが重要となる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
即時型アレルギーはアレルゲンがIgE抗体と結合し、肥満細胞からヒスタミン等の化学伝達物質が遊離することで発症します。一般用のアレルギー用薬は急性かつ一時的な症状の緩和を目的としており、アトピー性皮膚炎などの慢性湿疹の根本治療や、皮膚症状と喘息が交互・連鎖して生じるような重篤なアレルギーマーチの自己予防治療には適さず、専門医の診療が必要です。
解き方
- 記述a:抗ヒスタミン成分を主薬に、抗炎症成分や血管収縮成分(アドレナリン作動成分)が配合されるため正です。
- 記述b:抗体(IgE等)により肥満細胞が刺激されてヒスタミンが遊離する機序の説明であり正です。
- 記述c:アトピー性皮膚炎による慢性湿疹など医師の管理下で行うべき疾患は対象外であるため誤です。
- 記述d:連鎖的に症状が現れる場合は重篤な疾患のおそれがあり、安易な予防的使用ではなく受診勧奨すべきであるため誤です。
- したがって、正・正・誤・誤の並びである選択肢1が正解です。
- 選択肢 1正解
- a(配合成分の種類)、b(アレルギーの発生機序)は正しく、c、dは不適切であるため正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- aは正しく、cは一般用医薬品の対象外であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- a及びbは正しく、c及びdは誤りであるため不適切です。
- 選択肢 4不正解
- dは受診勧奨を要する事例であり予防的使用は不適切であるため誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bの免疫グロブリンと肥満細胞に関する記述は正確な事実であるため誤りです。
覚えるポイント
- 一般用のアレルギー用薬は慢性の湿疹・アトピー性皮膚炎や喘息を併発するような連鎖的症状には対応できません。
間違えやすいところ
- 慢性的なアトピー性皮膚炎や連鎖的アレルギー症状をセルフメディケーションの適応内と混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」アレルギー用薬
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.23 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
鼻炎用内服薬の配合成分と配合目的
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用内服薬 / プソイドエフェドリン / 抗ヒスタミン成分 / 抗コリン成分 / 消炎酵素成分
ある鼻炎用内服薬(塩酸プソイドエフェドリン 60mg、マレイン酸カルビノキサミン 6mg、ベラドンナ総アルカロイド 0.2mg、塩化リゾチーム 15mg(力価)、無水カフェイン 50mg)に含まれる成分とその配合目的との関係について、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 塩酸プソイドエフェドリン - 鼻粘膜の充血や腫れを和らげる b マレイン酸カルビノキサミン - ヒスタミンの働きを抑える c ベラドンナ総アルカロイド - 皮膚や鼻粘膜の炎症を和らげる d 塩化リゾチーム - 皮膚や粘膜の健康維持・回復に重要なビタミンを補給する
解答・解説を表示
解答
1
解説
鼻炎用内服薬における各成分の目的: - 塩酸プソイドエフェドリン(交感神経刺激成分):血管収縮により鼻粘膜の充血・腫れを和らげる。 - マレイン酸カルビノキサミン(抗ヒスタミン成分):ヒスタミン受容体を遮断し、くしゃみ・鼻水を抑える。 - ベラドンナ総アルカロイド(抗コリン成分):副交感神経を遮断し、鼻汁分泌(鼻水)や涙目を抑える。 - 塩化リゾチーム(消炎酵素成分):炎症部位の組織修復を助け、消炎作用を示す(ビタミンではない)。
解き方
- 記述a:塩酸プソイドエフェドリンはアドレナリン作動成分であり、血管を収縮させて鼻粘膜の充血や腫れを和らげるため適切です。
- 記述b:マレイン酸カルビノキサミンは抗ヒスタミン成分であり、ヒスタミンの働きを抑えるため適切です。
- 記述c:ベラドンナ総アルカロイドは抗コリン成分であり、分泌抑制(鼻水を抑える)が主目的であるため「炎症を和らげる」は不適切です。
- 記述d:塩化リゾチームは消炎酵素成分であり、ビタミン補給ではないため不適切です。
- したがって、正しい組み合わせは(a、b)であり、選択肢1が正解です。
- 選択肢 1正解
- aのプソイドエフェドリンの充血改善、bのカルビノキサミンの抗ヒスタミン作用はいずれも正確です。
- 選択肢 2不正解
- cのベラドンナ総アルカロイドは抗コリン作用による分泌抑制が目的であり、抗炎症目的ではないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cは抗コリン作用の説明として誤りであり、dの塩化リゾチームもビタミンではないため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dの塩化リゾチームは消炎酵素成分であり、ビタミン補給成分ではないため誤りです。
覚えるポイント
- ベラドンナ総アルカロイドは抗コリン成分(分泌抑制)、塩化リゾチームは消炎酵素成分です。
間違えやすいところ
- 各成分の薬効分類(アドレナリン作動、抗ヒスタミン、抗コリン、酵素、ビタミン)を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」鼻炎用内服薬
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.24 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
点鼻薬に配合されるアドレナリン作動成分
主な医薬品とその作用 · 鼻炎用点鼻薬 / アドレナリン作動成分 / 二次充血 / 塩酸ナファゾリン
鼻炎用点鼻薬に配合されるアドレナリン作動成分に関する記述について、( a )から( c )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを選びなさい。 アドレナリン作動成分は、( a )神経系を刺激して鼻粘膜の血管を収縮させることにより、鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的として、( b )などが配合される。 アドレナリン作動成分が配合された点鼻薬は、過度に使用されると( c )、逆に血管が拡張して二次充血を招き、鼻づまり(鼻閉)がひどくなりやすい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
アドレナリン作動成分(塩酸ナファゾリン、塩酸テトラヒドロゾリン等)は交感神経系を刺激して血管平滑筋を収縮させ、局所の充血や浮腫を取り除きます。しかし、頻繁・長期に連用すると血管受容体の反応性が低下(鈍麻)し、かえって血管が拡張して二次充血・肥厚性鼻炎を引き起こす恐れがあります。
解き方
- アドレナリン作動成分が刺激するのは「交感」神経系であるため、( a )は「交感」となります。
- 選択肢中の成分を確認すると、塩酸ナファゾリンがアドレナリン作動成分です(塩酸リドカインは局所麻酔成分)。
- 過度に使用した際の機序は「鼻粘膜の血管が反応しなくなり」血管が拡張して二次充血を招くことです。( c )に当てはめます。
- これらより、1(交感、塩酸ナファゾリン、鼻粘膜の血管が反応しなくなり)が正解となります。
- 選択肢 1正解
- aが交感、bが塩酸ナファゾリン、cが「鼻粘膜の血管が反応しなくなり」であり、全て正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- アドレナリン作動成分が刺激するのは副交感神経ではなく交感神経であるため、aが誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 塩酸リドカインは局所麻酔成分であり、アドレナリン作動成分ではないため、bが誤りです。
- 選択肢 4不正解
- アドレナリン作動成分は交感神経系に作用し、リドカインは局所麻酔成分であり、二次充血はヒスタミン遊離によるものではないため全体として誤りです。
- 選択肢 5不正解
- 二次充血は血管壁の反応低下(感受性低下)によるものであり、ヒスタミンの遊離によるものではないため、cが誤りです。
覚えるポイント
- 点鼻薬の過剰連用による二次充血は「血管の反応性低下(反応しなくなること)」が原因です。
間違えやすいところ
- リドカイン(局所麻酔)を血管収縮薬と取り違えないこと、二次充血の機序をヒスタミン遊離と混同しないことがポイントです。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」鼻炎用点鼻薬
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.24 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
眼科用薬の副作用と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 眼科用薬 / 緑内障 / ソフトコンタクトレンズ / 受診勧奨
眼科用薬に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 眼科用薬の使用により、局所性の副作用として、目の充血や痒み等、点眼薬が適応とする症状と区別することが難しい症状があらわれる場合がある。 b 一般用医薬品の点眼薬は、緑内障の症状を改善できるが、配合されている成分によっては、緑内障の悪化につながるおそれがある場合がある。 c 目の痛みが激しい場合には、急性緑内障、角膜潰瘍、眼球への外傷等を生じている可能性があり、その場合、すみやかに眼科専門医による適切な処置が施されなければ、視力障害等の後遺症を生じるおそれがある。 d ソフトコンタクトレンズは水分を含みやすく、点眼薬の配合成分がレンズに吸着されるため、すべての点眼薬について、装着したままの点眼は避けることとされている。
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用点眼薬には緑内障そのものを治療・改善できるものは存在しません。抗コリン作用のある成分等が配合されていると眼圧が上昇して緑内障を悪化させるリスクがあります。また、ソフトコンタクトレンズ装着時に使用可能な点眼薬(人工涙液など)も存在するため、「すべての点眼薬で避ける」わけではありません。
解き方
- 記述a:点眼薬により、適応症状である充血や痒みと見分けがつかない局所副作用が現れることがあるため正しい記述です。
- 記述b:一般用点眼薬に緑内障の症状を改善できるものはないため誤りです。
- 記述c:激しい目の痛みは急性緑内障や角膜潰瘍などの重篤な病態の疑いがあり、速やかな眼科受診が必要であるため正しい記述です。
- 記述d:ソフトコンタクトレンズ装着時にも点眼できる旨が明記された点眼薬(防腐剤無添加の人工涙液等)もあるため、「すべての点眼薬について避ける」は誤りです。
- 以上より、正しい組み合わせは(a、c)となり、選択肢2を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aは正しいですが、bは一般用医薬品に緑内障を改善する効能効果はないため誤りです。
- 選択肢 2正解
- 局所副作用の性質に関するaと、激しい眼痛時の早期専門医受診に関するcの双方が正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- bは一般用医薬品に緑内障治療薬はないため誤りで、dも装着時使用可能な製品があるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- cは正しいですが、dはソフトコンタクトレンズ装用中に使用可能な点眼薬も存在するため誤りです。
覚えるポイント
- 一般用医薬品に「緑内障を改善する」目薬はなく、抗コリン成分等により悪化するおそれがあるため注意が必要です。
間違えやすいところ
- 「すべての点眼薬がコンタクト不可」と即断せず、ソフトコンタクト対応の人工涙液等の例外があることを覚えておきましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」眼科用薬
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.25 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
ステロイド性抗炎症成分の特徴と使用上の注意
主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / ステロイド性抗炎症成分 / 副作用 / 適応範囲
ステロイド性抗炎症成分に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
3
解説
外皮用薬に配合されるステロイド性抗炎症成分(プレドニゾロン、ヒドロコルチゾン等)は、優れた局所抗炎症作用を示す一方で、局所の免疫機能を低下させるため感染症の悪化を招くおそれがあります。一般用医薬品では「体の一部分に生じた一時的な皮膚症状」のみが適応であり、広範囲への使用や慢性の皮膚炎に対する長期自己使用は認められていません。
解き方
- 記述1:外用ステロイドはプロスタグランジン等の産生抑制により発赤や痒みを抑えるため正しい記述です。
- 記述2:局所の免疫機能低下により、真菌(白癬など)や細菌感染(化膿など)を誘発・悪化させるため正しい記述です。
- 記述3:一般用医薬品の外皮用薬では、広範囲に生じた皮膚症状や慢性の湿疹・皮膚炎を対象としたものはなく、これらは適応外(受診勧奨)であるため誤りです。
- 記述4:コルチゾン換算で1gまたは1mL中0.025mgを超える製品では特に長期連用を避ける必要があります(基準通りの正しい記述です)。
- 誤っているものを問う問題であるため、3が正解となります。
- 選択肢 1不正解
- 末梢組織での炎症物質産生抑制により発赤や痒みを鎮めるという作用機序の記述は正しいです。
- 選択肢 2不正解
- 局所免疫を低下させて白癬症やにきび、化膿などの感染症を起こしやすくなる副作用の記述は正しいです。
- 選択肢 3正解
- 一般用医薬品の外皮用薬ステロイドは広範囲や慢性疾患を対象としておらず、一時的な局所使用に限られるため本記述が誤り(正解)です。
- 選択肢 4不正解
- コルチゾン換算で1g中0.025mgを超える製剤は長期連用を特に避けることとされており、手引きに合致した正しい記述です。
覚えるポイント
- 一般用医薬品の外用ステロイド剤は「広範囲」や「慢性」の皮膚症状には使用できません。
間違えやすいところ
- 慢性的なアトピー性皮膚炎や全身の広い範囲に一般用ステロイド外用薬を使用してよいと誤認しないようにしましょう。
出題の前提:手引き「主な医薬品とその作用」外皮用薬(ステロイド性抗炎症成分)
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.25 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
局所麻酔成分および抗ヒスタミン成分(外用)の作用と特徴
第3章 主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / 局所麻酔成分 / 抗ヒスタミン成分 / 刺激成分
外皮用薬等において、痒み、腫れ、痛み等を抑える目的で用いられる配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 切り傷、擦り傷、掻き傷等の創傷面の痛みや、湿疹、皮膚炎等による皮膚の痒みを和らげることを目的として、塩酸ジブカイン等の局所麻酔成分が配合されている場合がある。 b アンモニアは、皮下の知覚神経に麻痺を起こさせる成分として、主に虫さされによる痒みに用いられる。皮膚刺激性は弱いので、粘膜(口唇等)や目の周りへ使用してもよいとされている。 c 外用薬で用いられる抗ヒスタミン成分は、適用部位の組織に浸透して、肥満細胞からヒスタミンが遊離されるのを妨げることにより、患部局所におけるヒスタミンの働きを抑える。 d 外用薬で用いられる抗ヒスタミン成分の副作用として、患部の腫れが現れることがある。
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解答
4
解説
外皮用薬に配合される局所麻酔成分は知覚神経を麻痺させて痛痒感を抑え、抗ヒスタミン成分はヒスタミン受容体に競合的に結合してその作用を遮断します。肥満細胞からのヒスタミン遊離を抑制するのは抗アレルギー成分(肥満細胞安定化成分)の作用です。
解き方
- 記述aを確認:局所麻酔成分(ジブカイン等)は傷や湿疹・皮膚炎の痛みや痒みを和らげるために配合されるため正しい。
- 記述bを確認:アンモニアは刺激性があり、粘膜や目の周りへの使用は避けるべきであるため誤り。
- 記述cを確認:抗ヒスタミン成分は受容体を遮断するものであり、遊離を妨げる(遊離抑制作用)とする記述は誤り。
- 記述dを確認:外用抗ヒスタミン成分の副作用として患部の腫れ、発赤、発疹などが生じることがあるため正しい。
- したがって、正しい組み合わせは(a、d)の「4」となる。
- 選択肢 1不正解
- 記述bの「皮膚刺激性は弱いので、粘膜や目の周りへ使用してもよい」が誤りであるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述bおよび記述cの双方が誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述cの「肥満細胞からのヒスタミン遊離を妨げる」という作用機序の説明が誤りであるため不適です。
- 選択肢 4正解
- 記述a、dともに正しい記述であり、正解の組み合わせとなります。
覚えるポイント
- 抗ヒスタミン成分はヒスタミン受容体を遮断する成分であり、遊離抑制成分とは区別する。
- アンモニア製剤は刺激性が強いため、目や粘膜付近には使用不可である。
間違えやすいところ
- 抗ヒスタミン成分の作用機序(受容体拮抗)と抗アレルギー成分(ケミカルメディエーター遊離抑制)を取り違えやすい。
出題の前提:手引き(第3章 主な医薬品とその作用)「皮膚に用いる薬:痒み、腫れ、痛み等を抑える配合成分」
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.26 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
非ステロイド性抗炎症成分(ブフェキサマク)の特徴と副作用
第3章 主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / 非ステロイド性抗炎症成分 / ブフェキサマク
次の第1欄の記述に該当する非ステロイド性抗炎症成分として、第2欄から最も適するものを一つ選びなさい。 第1欄 皮膚の炎症によるほてりや痒み等の緩和を目的として用いられる( )は、まれに重篤な副作用として、接触皮膚炎を生じることがある。その他の副作用として、腫れ、刺激感(ヒリヒリ感)、光線過敏症、しみ(色素沈着)、皮膚乾燥が現れることがある。 第2欄 1 ブフェキサマク 2 インドメタシン 3 ピロキシカム 4 ケトプロフェン 5 デキサメタゾン
解答・解説を表示
解答
1
解説
外用の非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs)のうち、ブフェキサマクは湿疹・皮膚炎や皮膚のほてり等の皮膚症状を対象とし、接触皮膚炎(かぶれ)等の副作用に注意が必要とされていました(なお、現在では安全性の観点から販売中止されています)。
解き方
- 問題文の記述を確認:対象疾患が筋肉痛・関節痛ではなく「皮膚の炎症によるほてりや痒み等」である点に着目する。
- 選択肢の成分を比較:インドメタシン、ピロキシカム、ケトプロフェンは関節痛・腰痛・筋肉痛を対象とする成分であり、デキサメタゾンはステロイド性抗炎症成分である。
- 皮膚炎・湿疹を適応とし、接触皮膚炎などの重篤な副作用が手引きに記載されていたのはブフェキサマクであるため、1が正解となる。
- 選択肢 1正解
- 皮膚の炎症・ほてり・痒みの緩和を目的とする非ステロイド性抗炎症成分として合致しています。
- 選択肢 2不正解
- インドメタシンは、主に肩こり・腰痛・関節痛などの筋肉・関節の痛みに用いられる成分です。
- 選択肢 3不正解
- ピロキシカムは関節痛や筋肉痛等に用いられる外用鎮痛消炎成分です。
- 選択肢 4不正解
- ケトプロフェンは腰痛・関節痛等に用いられ、光線過敏症が特に重要な副作用です。
- 選択肢 5不正解
- デキサメタゾンはステロイド性抗炎症成分であり、非ステロイド性抗炎症成分ではありません。
覚えるポイント
- ブフェキサマクは皮膚炎・湿疹等の皮膚症状に用いられていた非ステロイド性抗炎症成分である。
間違えやすいところ
- 関節痛等に用いるインドメタシンやケトプロフェンと、皮膚症状に用いられていたブフェキサマクを混同しやすい。
出題の前提:手引き(第3章 主な医薬品とその作用)「皮膚に用いる薬:非ステロイド性抗炎症成分」
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.26 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
角質軟化・肌の改善成分(イオウ)の作用と特徴
第3章 主な医薬品とその作用 · 外皮用薬 / 角質軟化成分 / イオウ
次の第1欄の記述に該当する肌の角質化やかさつき等を改善する配合成分として、最も適するものを第2欄から一つ選びなさい。 第1欄 皮膚の角質層を構成するケラチンを変質させることにより、角質軟化作用を示すものであり、併せて抗菌、抗真菌作用も期待され、にきび用薬等に配合されている場合がある。 第2欄 1 オリブ油 2 イオウ 3 グリセリン 4 尿素 5 白色ワセリン
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解答
2
解説
イオウは角質タンパク質(ケラチン)を変質・融解させることで角質を軟化させるとともに、皮脂分泌抑制、抗菌・抗真菌作用を示すため、尋常性ざ瘡(にきび)用薬などに広く用いられます。
解き方
- 記述のポイント「ケラチンを変質させる角質軟化作用」「抗菌、抗真菌作用」「にきび用薬等に配合」を確認する。
- 尿素は角質層の水分保持能を高めケラチンを溶解するが、抗菌・抗真菌作用やにきび用薬の主役としての記述ではない。
- オリブ油・グリセリン・白色ワセリンは保湿・保護を目的とする油脂類・湿潤剤である。
- 条件のすべてに合致するのはイオウであるため、「2」を選択する。
- 選択肢 1不正解
- オリブ油は皮膚の乾燥を防ぎ保護する目的で用いられる植物油です。
- 選択肢 2正解
- ケラチンを変質させて角質を軟化し、抗菌・抗真菌作用を併せ持ちにきび薬等に用いられるのはイオウです。
- 選択肢 3不正解
- グリセリンは水分を保持して乾燥を防ぐ保湿成分です。
- 選択肢 4不正解
- 尿素は角質層の水分保持やケラチン溶解作用を持ちますが、抗菌・抗真菌作用やにきび用薬の記述とは一致しません。
- 選択肢 5不正解
- 白色ワセリンは皮膚表面に油膜を形成して水分蒸発を防ぐ保護成分です。
覚えるポイント
- イオウ:ケラチン変質による角質軟化、抗菌・抗真菌作用、にきび用薬に配合。
間違えやすいところ
- 角質軟化作用という言葉から尿素と早合点し、抗菌・抗真菌作用とにきびへの適応を見落としやすい。
出題の前提:手引き(第3章 主な医薬品とその作用)「皮膚に用いる薬:角質軟化成分」
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.27 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
歯痛薬の役割と配合成分
第3章 主な医薬品とその作用 · 歯痛薬 / 外用歯痛薬 / 殺菌消毒成分 / 局所麻酔成分
歯痛薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを選びなさい。 a 一般用医薬品である歯痛薬は、むし歯による歯痛を応急的に鎮めることを目的とするものであり、早めに医療機関を受診して治療を受けることが基本となる。 b 歯痛薬に用いられるサンシュユは、ミズキ科のサンシュユの偽果の果肉を用いた生薬で、抗炎症作用を期待して用いられる。 c フェノール等の殺菌消毒成分は、粘膜刺激を生じることがあるため、歯以外の口腔粘膜や唇に付着しないように注意が必要である。 d 知覚神経の伝達を遮断して痛みを鎮める目的で用いられる成分は、メントール、カンフル、ハッカ油、ユーカリ油である。
解答・解説を表示
解答
4
解説
一般用医薬品の外用歯痛薬は、虫歯の穴に塗布して一時的に痛みを鎮める応急薬です。局所麻酔成分(アミノ安息香酸エチル等)は神経伝達を遮断し、メントールやカンフルなどは冷感刺激により知覚を鈍麻させます。フェノールなどの消毒成分は粘膜障害を防ぐため患部のみに塗布します。
解き方
- 記述aを確認:歯痛薬はむし歯の根本的治療ではなく応急的な鎮痛を目的とするため正しい。
- 記述bを確認:歯痛薬に用いられる生薬はミカン科のサンショウ(山椒)であり、サンシュユ(ミズキ科の山茱萸:滋養強壮)ではないため誤り。
- 記述cを確認:フェノールは腐食性・粘膜刺激性があるため、周囲の粘膜や唇に付着させないよう注意が必要であり正しい。
- 記述dを確認:メントール、カンフル等は冷感刺激により痛みを和らげる成分であり、知覚神経伝達を遮断する成分(局所麻酔成分)ではないため誤り。
- 正誤パターンは「正、誤、正、誤」となり、選択肢4が正解である。
- 選択肢 1不正解
- 記述aが正しく、記述bが誤りであるため不適です。
- 選択肢 2不正解
- 記述dが誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述aおよびcが正しく、記述bおよびdが誤りであるため不適です。
- 選択肢 4正解
- 記述a(正)、b(誤)、c(正)、d(誤)の組み合わせとして正しいです。
- 選択肢 5不正解
- 記述bおよびdが誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- 外用歯痛薬は応急処置であり、早期の歯科受診が必要。
- サンショウ(生薬)は歯痛薬に配合されるが、サンシュユは滋養強壮薬に配合される。
間違えやすいところ
- サンショウ(山椒)とサンシュユ(山茱萸)の名称混同。
- 冷感刺激成分(メントール等)と局所麻酔成分(アミノ安息香酸エチル等)の作用機序の混同。
出題の前提:手引き(第3章 主な医薬品とその作用)「歯痛・歯槽膿漏薬:外用歯痛薬」
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.27 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
禁煙補助剤(ニコチン製剤)の特徴と使用上の注意
第3章 主な医薬品とその作用 · 禁煙補助剤 / ニコチン / 相互作用
禁煙補助剤に関する以下の記述について、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 禁煙補助剤として、ニコチン置換療法に使用される、ニコチンを有効成分とする医薬品(咀嚼剤)は、噛むことにより口腔内でニコチンが放出され、口腔粘膜から吸収されて循環血液中に移行する。 b 口腔内が酸性になると、ニコチンの吸収が低下するため、コーヒーや炭酸飲料など口腔内を酸性にする食品を摂取した後しばらくは使用を避けることとされている。 c ニコチンは副交感神経系を興奮させる作用を示し、抗コリン成分が配合された医薬品との併用により、その作用を増強させるおそれがある。 d 急に喫煙を中止するとニコチン離脱症状が現れるため、禁煙補助剤は、1日の喫煙回数を徐々に減らしながら使用することが望ましい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
ニコチン咀嚼剤は口腔粘膜からニコチンを吸収させて離脱症状を緩和する禁煙補助薬です。酸性環境下ではニコチンのイオン化が進み吸収が低下するため、酸性飲料等の飲食直後の使用は避けます。また、使用中は喫煙してはならず(完全禁煙)、喫煙しながら徐々に減らす使い方は重篤な過量投与リスクがあるため禁止されています。
解き方
- 記述aを確認:ニコチン咀嚼剤は口腔粘膜からニコチンを吸収させて全身に移行させるため正しい。
- 記述bを確認:弱塩基性であるニコチンは口腔内が酸性になると吸収が低下するため、コーヒー等の摂取直後は避ける必要があり正しい。
- 記述cを確認:抗コリン成分との併用で作用が増強するわけではなく、また自律神経節を広汎に興奮・遮断するため記述は誤り。
- 記述dを確認:禁煙補助剤を使用する際は「直ちに完全禁煙」することが必須であり、喫煙しながら使用することは避けるため誤り。
- 正しい組み合わせは(a、b)であり、選択肢1が正解となる。
- 選択肢 1正解
- 記述a、bともにニコチン咀嚼剤の性質として正しいです。
- 選択肢 2不正解
- 記述cが誤りであるため不適です。
- 選択肢 3不正解
- 記述c、dともに誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述d(喫煙しながらの使用は不可)が誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- 禁煙補助剤の使用中は完全に喫煙をやめる(喫煙併用は禁忌)。
- 口腔内が酸性になるとニコチン吸収が低下するため、コーヒー・炭酸飲料後の使用は避ける。
間違えやすいところ
- 「禁煙補助剤を使いながらタバコの本数を徐々に減らす」と誤認しやすいが、使用開始と同時に完全禁煙しなければならない。
出題の前提:手引き(第3章 主な医薬品とその作用)「禁煙補助剤」
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.28 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
ビタミンAの1日上限摂取量と妊婦の注意
第3章 主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / ビタミン成分 / ビタミンA
滋養強壮保健薬に配合されるビタミン成分に関する記述について、( )の中に入れるべき正しい字句を一つ選びなさい。 一般用医薬品におけるビタミンAの1日分量は( )国際単位が上限となっているが、妊娠3ヶ月前から妊娠3ヶ月までの間に、ビタミンAを1日10000国際単位以上摂取した妊婦から生まれた新生児において先天異常の割合が上昇したとの報告がある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
ビタミンAは脂溶性ビタミンであり、体内に蓄積しやすい性質があります。妊娠初期における過剰摂取(1日10,000国際単位以上)により催奇形性(先天異常)のリスクが報告されているため、一般用医薬品での1日分量の上限は4,000国際単位とされています。
解き方
- 問題文の規定「一般用医薬品におけるビタミンAの1日分量の上限」を確認する。
- 手引きの基準値より、一般用医薬品におけるビタミンAの1日上限は4,000国際単位(IU)である。
- したがって、選択肢3の「4000」を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 1000国際単位ではありません。
- 選択肢 2不正解
- 2000国際単位ではありません。
- 選択肢 3正解
- ビタミンAの一般用医薬品における1日上限分量は4000国際単位です。
- 選択肢 4不正解
- 8000国際単位ではありません。
- 選択肢 5不正解
- 16000国際単位ではありません。
覚えるポイント
- 一般用医薬品のビタミンAの1日最大量は4000国際単位(IU)。
- 妊婦が1日10000 IU以上摂取すると新生児の先天異常リスクが高まる。
間違えやすいところ
- 基準上限の4,000 IUと、催奇形性報告のある10,000 IUの数値を混同しやすい。
出題の前提:手引き(第3章 主な医薬品とその作用)「滋養強壮保健薬:ビタミン主薬製剤」
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.28 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
滋養強壮生薬成分の起源と作用
第3章 主な医薬品とその作用 · 滋養強壮保健薬 / 生薬成分 / ヨクイニン
滋養強壮保健薬に配合される生薬成分に関する記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。 1 ニンジンは、神経系の興奮や副腎皮質の機能亢進等の作用により、外界からのストレス刺激に対する抵抗力や新陳代謝を高めるとされる。 2 インヨウカクは、メギ科のイカリソウの蕾を含む葉及び茎を用いた生薬で、強壮、血行促進、強精等の作用を期待して用いられる。 3 ハンピは、クサリヘビ科のマムシの皮及び内臓を取り除いたもの又は黒焼にしたもので、強壮、血行促進、強精等の作用を期待して用いられる。 4 ヨクイニンは、イネ科のハトムギの種皮を除いた種子を用いた生薬で、強壮、血行促進、強精等の作用を期待して用いられる。
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解答
4
解説
滋養強壮保健薬に用いられる生薬にはそれぞれの基原と固有の薬効があります。ヨクイニンはイネ科のハトムギの種子を基原とし、抗炎症、利尿、肌あれ・いぼの改善などに用いられます。強壮・強精などの作用を持つ生薬(インヨウカク、ハンピ等)とは効能が異なります。
解き方
- 選択肢1を確認:ニンジンはオタネニンジンの根で、ストレス抵抗力や新陳代謝向上に用いられるため正しい。
- 選択肢2を確認:インヨウカク(イカリソウ)は強壮、血行促進、強精等に用いられるため正しい。
- 選択肢3を確認:ハンピ(マムシ)は強壮、血行促進、強精等に用いられるため正しい。
- 選択肢4を確認:ヨクイニンはハトムギの種子であるが、効能は肌荒れ・いぼ等の改善であり、強壮・強精等の記載は誤り。
- 誤っているものは選択肢4である。
- 選択肢 1不正解
- ニンジンの作用についての記述は正しいです。
- 選択肢 2不正解
- インヨウカクの基原および作用についての記述は正しいです。
- 選択肢 3不正解
- ハンピの基原および作用についての記述は正しいです。
- 選択肢 4正解
- ヨクイニンは肌あれやイボなどに用いられる生薬であり、強壮・強精等の作用ではありません。
覚えるポイント
- ヨクイニン:イネ科ハトムギ、肌あれ・いぼ(尋常性疣贅)に用いられる。
- インヨウカク(イカリソウ)・ハンピ(マムシ):強壮・血行促進・強精。
間違えやすいところ
- 滋養強壮保健薬に配合される生薬のすべてが「強精・強壮」作用を持つと一括りに考えないこと。
出題の前提:手引き(第3章 主な医薬品とその作用)「滋養強壮保健薬:生薬成分」
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.29 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
漢方処方製剤(大柴胡湯)の特徴と注意点
第3章 主な医薬品とその作用 · 漢方処方製剤 / 大柴胡湯 / ダイオウ / 副作用
大柴胡湯に関する以下の記述について、正しいものの組み合わせを選びなさい。 a 体の虚弱な人、胃腸が弱く便秘しやすい人における胃炎、常習便秘、高血圧に伴う肩こり、頭痛、便秘の症状に適す。 b 構成生薬としてダイオウを含む。 c まれに重篤な副作用として肝機能障害、間質性肺炎が起こることが知られている。 d 常習便秘、高血圧に伴う便秘に用いられる場合には、少なくとも1ヶ月以上長期に使用する必要がある。
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解答
2
解説
大柴胡湯は「体力充実して、脇腹からみぞおちあたりにかけて苦しく、便秘の傾向があるものの次の諸症:胃炎、常習便秘、高血圧や肥満に伴う肩こり・頭痛・便秘...」に適する実証向けの漢方処方です。ダイオウを含み、まれに肝機能障害や間質性肺炎を生じます。便秘に用いる場合は短期間(約1週間)使用して様子を見ます。
解き方
- 記述aを確認:大柴胡湯は体力充実した(実証)人向けであり、「体の虚弱な人、胃腸が弱い人」には適さない(下痢等の恐れあり)ため誤り。
- 記述bを確認:大柴胡湯は構成生薬としてダイオウ(大黄)を含むため正しい(授乳婦や他の瀉下薬併用には注意が必要)。
- 記述cを確認:柴胡を含む処方であり、まれに重篤な副作用として間質性肺炎や肝機能障害が起こるため正しい。
- 記述dを確認:便秘に用いる場合は、1週間位服用しても症状がよくならないときは服用を中止して相談することとされており、「少なくとも1ヶ月以上長期に使用する必要がある」は誤り。
- したがって、正しい組み合わせは(b、c)であり、選択肢2が正解となる。
- 選択肢 1不正解
- 記述a(虚弱者向けではない)が誤りであるため不適です。
- 選択肢 2正解
- 記述b、cともに大柴胡湯の特徴として正しいです。
- 選択肢 3不正解
- 記述d(便秘への長期連用前提)が誤りであるため不適です。
- 選択肢 4不正解
- 記述a、dともに誤りであるため不適です。
覚えるポイント
- 大柴胡湯:体力充実(実証)、ダイオウを含む(瀉下作用)。
- 柴胡(サイコ)を含む方剤:間質性肺炎、肝機能障害に注意。
間違えやすいところ
- 小柴胡湯(ダイオウを含まない、体力中等度)と大柴胡湯(ダイオウを含む、体力充実)の違いに注意する。
出題の前提:手引き(第3章 主な医薬品とその作用)「漢方処方製剤:大柴胡湯」
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.29 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
清上防風湯の特徴と適用
主な医薬品とその作用 · 皮膚に用いる薬 / 漢方処方製剤 / 清上防風湯
次の記述は、ある漢方処方製剤の適用となる症状、体質、主な副作用について説明したものである。該当する漢方処方製剤として最も適するものを1つ選びなさい。 「にきびに適すとされるが、胃腸の弱い人では食欲不振、胃部不快感の副作用が現れやすい等、不向きとされる。まれに重篤な副作用として、肝機能障害が起こることが知られている。また、本剤の服用により、まれに症状が進行することもある。」
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解答
3
解説
清上防風湯は体力中等度以上で赤ら顔、ときにのぼせがある人のにきびや顔面・頭部の湿疹等に用いられますが、服用によりまれに症状が進行することや胃腸障害等の副作用に注意が必要です。
解き方
- 問題文の『にきびに適する』『服用によりまれに症状が進行することがある』という特徴的な記載に着目します。
- 提示された選択肢の中から、にきびを適応症とし当該特徴を持つ清上防風湯を選択します。
- 選択肢 1不正解
- 黄連解毒湯は、体力中等度以上でのぼせぎみで顔色が赤く、イライラ傾向がある人の胃炎や二日酔、不眠症などに用いられます。
- 選択肢 2不正解
- 防已黄耆湯は、色白で筋肉にしまりのない、いわゆる水ぶとり体質で疲れやすく汗をかきやすい人の関節痛や肥満症に用いられます。
- 選択肢 3正解
- 清上防風湯はにきび等に適しますが、胃腸の弱い人には不向きで、まれに症状が進行することがあるとされています。
- 選択肢 4不正解
- 防風通聖散は、腹部に皮下脂肪が多く便秘がちな人の肥満症や便秘、高血圧に伴う動悸・肩こり等に用いられます。
- 選択肢 5不正解
- 芍薬甘草湯は、急激におこる筋肉のけいれんを伴う疼痛や、こむらがえり等の改善を目的として用いられます。
覚えるポイント
- 清上防風湯はにきびに用いられ、まれに症状が進行することがある点に留意する。
間違えやすいところ
- 同じく皮膚症状や肥満症等で名前の似ている防風通聖散と混同しないよう区別する。
出題の前提:手引き(平成20年8月時点)主な医薬品とその作用・外皮用薬/皮膚に用いる漢方処方製剤
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.30 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
消毒薬の成分と特徴
主な医薬品とその作用 · 公衆衛生用薬 / 殺菌消毒薬 / 消毒薬成分
消毒薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。 a クレゾール石鹸は結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスに対して広い殺菌消毒作用を示す。 b エタノール、イソプロパノールは、アルコール分が微生物の蛋白質を変性させ、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスに対する殺菌消毒作用を示す。 c 次亜塩素酸ナトリウムは、強い酸化力により一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対し殺菌消毒作用を示すので、人体に対する消毒によく用いられる。 d ジクロルイソシアヌル酸ナトリウム等の有機塩素系殺菌消毒成分は、プール等の大型設備の殺菌・消毒に用いられることが多い。
解答・解説を表示
解答
4
解説
消毒薬は成分ごとに作用機序や有効な微生物スペクトル、使用対象(人体に使用可能か器具・環境用か)が異なり、次亜塩素酸ナトリウム等の強い酸化剤は人体には使用できません。
解き方
- 記述a:クレゾール石鹸液は一般細菌や真菌、結核菌には有効ですがウイルスには効果がないため誤りと判断します。
- 記述b:アルコール成分(エタノール等)は蛋白質を変性させ、一般細菌、結核菌、真菌、ウイルスに対して効果を示し正しいと判断します。
- 記述c:次亜塩素酸ナトリウムは皮膚刺激性が強いため人体に対する消毒には使用できず、器具や環境に用いるため誤りと判断します。
- 記述d:ジクロルイソシアヌル酸ナトリウム等の有機塩素系はプール等の大型設備の殺菌消毒に用いられ正しいため、正答を4と決定します。
- 選択肢 1不正解
- cが正、dが誤となっているため誤りです(cは誤、dは正です)。
- 選択肢 2不正解
- aが正となっているため誤りです(クレゾール石鹸液はウイルスには効果がありません)。
- 選択肢 3不正解
- aが正、bが誤、cが正、dが誤となっているため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aは誤、bは正、cは誤、dは正であり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aが正、bが誤、cが正となっているため誤りです。
覚えるポイント
- クレゾール石鹸液はウイルスに無効、次亜塩素酸ナトリウムは人体消毒に不可であることを覚える。
間違えやすいところ
- 塩素系消毒薬は殺菌力が強いものの、腐食性・刺激性が高いため人体には直接使用できない点を見落とさないようにする。
出題の前提:手引き(平成20年8月時点)主な医薬品とその作用・消毒薬
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.30 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
殺虫剤の成分区分と作用機序
主な医薬品とその作用 · 公衆衛生用薬 / 衛生害虫防除薬 / 有機リン系殺虫成分 / カーバメイト系殺虫成分
殺虫剤に関する記述について、( a )及び( b )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。なお、3箇所の( a )内はすべて同じ字句が入る。 ジクロルボスやフェニトロチオンなど( a )の殺虫作用は、アセチルコリンを分解する酵素(コリンエステラーゼ)と不可逆的に結合し、その働きを阻害することによるものである。 プロポクスルに代表される( b )は、( a )と同様にコリンエステラーゼの阻害によって殺虫作用を示すが、( a )と異なり、コリンエステラーゼとの結合は可逆的である。
解答・解説を表示
解答
4
解説
有機リン系成分(ジクロルボス、フェニトロチオン等)はコリンエステラーゼと不可逆的に結合して阻害し、カーバメイト系成分(プロポクスル等)は可逆的に結合して阻害します。
解き方
- ジクロルボスやフェニトロチオンが該当し、コリンエステラーゼと不可逆的に結合する殺虫成分群から( a )を有機リン系殺虫成分と同定します。
- プロポクスルが該当し、コリンエステラーゼと可逆的に結合する殺虫成分群から( b )をカーバメイト系殺虫成分と同定し、組み合わせ4を選択します。
- 選択肢 1不正解
- ピレスロイド系成分は神経伝達を遮断する(ナトリウムチャネル等に作用する)成分であり、コリンエステラーゼ阻害作用ではないため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aのジクロルボスやフェニトロチオンは有機リン系成分であり、有機塩素系ではないため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aは有機リン系殺虫成分、bはカーバメイト系殺虫成分であるため誤りです。
- 選択肢 4正解
- aに有機リン系殺虫成分、bにカーバメイト系殺虫成分が入り、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- 不可逆的阻害が有機リン系(a)、可逆的阻害がカーバメイト系(b)であるため、逆になっており誤りです。
覚えるポイント
- 有機リン系=不可逆的結合・阻害、カーバメイト系=可逆的結合・阻害と覚える。
間違えやすいところ
- 有機リン系とカーバメイト系のコリンエステラーゼに対する結合性(不可逆的か可逆的か)を逆に覚えないようにする。
出題の前提:手引き(平成20年8月時点)主な医薬品とその作用・衛生害虫防除薬
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.31 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
一般用検査薬の適正使用と判定
主な医薬品とその作用 · 一般用検査薬 / 尿糖検査薬 / 尿蛋白検査薬
一般用検査薬とその使用に関する以下の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用検査薬は尿中の糖や蛋白等の生体成分を検出しますが、検出感度以下の濃度や共存物質による偽陰性・偽陽性があり得ます。また尿糖は高血糖以外の要因でも陽性となることがあります。
解き方
- 選択肢1を検討:検出感度以下の微量な場合や妨害物質の存在で検出されないことがあるため誤りです。
- 選択肢2を検討:腎臓の再吸収能の低下等による腎性糖尿や妊娠糖尿では高血糖を伴わずに尿糖が陽性となるため正しい記述です。
- 選択肢3を検討:尿に浸しすぎると試薬が溶出して正しい結果が得られなくなるため誤りです。
- 選択肢4を検討:尿糖検査では通常、食後1〜2時間などの尿を検体とすることが推奨されるため誤りです。
- 選択肢 1不正解
- 対象物質の濃度が検出感度未満である場合や妨害物質の存在などにより、偽陰性となることがあるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- 腎性糖尿や妊娠糖尿のように、著しい高血糖を伴わなくても尿中に糖が排泄される場合があるため正しい記述です。
- 選択肢 3不正解
- 試験紙を尿に長く浸しすぎると、試験紙に含まれる試薬が溶け出して正しい判定ができなくなるため誤りです。
- 選択肢 4不正解
- 尿糖の検査は一般に食後(食後1〜2時間等)の尿を検体として行うことが推奨されているため誤りです。
覚えるポイント
- 尿糖は食後尿(1〜2時間後)、尿蛋白は早朝尿(起床直後)を検体とするのが原則である。
間違えやすいところ
- 試験紙を尿に浸す時間は製品ごとに秒単位で厳密に定められており、長く浸すほど良いわけではない。
出題の前提:手引き(平成20年8月時点)主な医薬品とその作用・一般用検査薬
出典:静岡県『2008年度 第2回 静岡県 前半』
平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) p.31 ↗(www.pref.shizuoka.jp)
2008年度 第2回 静岡県 前半
参照した公式資料
静岡県が公開した2008年度 第2回 静岡県 前半の問題・解答資料です。
- 平成20年度第2回(前半) (PDF 75.4KB) ↗ — www.pref.shizuoka.jp(PDF・31ページ)
- 平成20年度第2回(正答) (PDF 31.6KB) ↗ — www.pref.shizuoka.jp(PDF・1ページ)

