CBT移行後の問題は、実際の出題から選ばれた公開問題です。全受験者に出題された問題の全件記録ではありません。年度ごとに公式問題と解答を確認できます。
ITパスポート試験 平成25年度 春期分の概要
特定電子メール法における送信者の義務
ストラテジ系 · 特定電子メール法 / オプトイン方式 / オプトアウト
広告や宣伝などの営利目的で送信される特定電子メールに関して、送信者に義務付けられている事項の組合せとして適切なものはどれか。 a 電子メールの送信拒否を通知するための送信先メールアドレス等の明示 b 送信同意を得た記録の保存・保管 c 外部へ委託することなく自社で直接メール送信を行うこと
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解答
ア
解説
特定電子メール法(特定電子メールの送信の適正化等に関する法律)は、原則として受信者の事前同意を必要とするオプトイン方式を採用しています。送信者には、送信者の氏名・名称や受信拒否(オプトアウト)の連絡先・方法などの一定事項の表示義務と、受信者の同意を得たことを証明する記録の保存義務が課されています。メール送信業務を外部に委託することは適法であり、自社で行う義務はありません。
解き方
- 特定電子メール法で定められた送信義務(表示義務、同意記録の保存義務など)の内容を確認します。
- 提示された各項目について、法律上の義務に該当するかを判定します(aとbは義務、cは義務ではない)。
- aとbの組合せとなっている選択肢アを選択します。
- 選択肢 ア正解
- aの受信拒否通知先などの表示義務と、bの同意記録の保存義務の双方が特定電子メール法に定められた義務であるため正解です。
- 選択肢 イ不正解
- cの送信を自ら行うことは義務付けられておらず、適切な契約のもとで外部委託することが可能であるため誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- bが義務に含まれておらず、義務ではないcが含まれているため誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- 必須の表示義務であるaが含まれておらず、義務ではないcが含まれているため誤りです。
覚えるポイント
- 特定電子メール法はオプトイン方式(原則事前同意)とオプトアウト手段の明示を義務付けている
間違えやすいところ
- 外部事業者への送信代行委託が法律で禁止されていると誤認しやすい点に注意する
出題の前提:特定電子メールの送信の適正化等に関する法律
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.2 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ROE(自己資本利益率)の定義と意味
ストラテジ系 · ROE / 自己資本利益率 / 財務指標
ROE(Return on Equity:自己資本利益率)の説明として、最も適切なものはどれか。
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解答
ウ
解説
ROEは「当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)」で算出される指標で、株主が出資した資本(自己資本)をどれだけ効率的に活用して利益を生み出したかという「企業の収益性・効率性」を測るために用いられます。投資家が投資先の収益力を判断する重要な経営指標の一つです。
解き方
- 用語「ROE(Return on Equity)」の直訳(自己資本に対するリターン)を確認します。
- 計算式「当期純利益 ÷ 自己資本」が示す意味(自己資本に対する収益性)と一致する選択肢を探します。
- 自己資本に対する収益性を説明しているウを正解と判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 売上高に対して在庫が何回転したかを示す指標は、棚卸資産回転率(商品回転率)の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 自己資本比率や流動比率など、企業の支払い能力や倒産耐性を表す指標は財務の安全性指標です。
- 選択肢 ウ正解
- ROEは自己資本に対する当期純利益の割合であり、自己資本に対する収益性を示す指標なので正しいです。
- 選択肢 エ不正解
- 当期純利益から株主へ配当される金額の比率を表す指標は、配当性向の説明です。
覚えるポイント
- ROE(Return on Equity)は自己資本利益率で、自己資本に対する収益性を表す
間違えやすいところ
- 総資本に対する収益性を表すROA(総資産利益率)や配当の割合を示す配当性向と混同しないようにする
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・財務指標(ROE)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.2 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ERP(企業資源計画)の概念と目的
ストラテジ系 · ERP / 経営資源管理 / 基幹系システム
企業内の経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)を統合的に管理し、最適化を図ることで効率的な経営活動を実現するための手法はどれか。
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解答
イ
解説
ERP(Enterprise Resource Planning:企業資源計画)は、会計、人事、生産、物流、販売などの基幹業務を一元管理し、企業全体の経営資源を最適に配分・活用するための経営管理手法およびその統合型情報システムです。部分最適ではなく企業全体の全体最適を目指す特徴があります。
解き方
- 問題文にある「経営資源を統合的に管理・最適化する」というキーワードを確認します。
- 各選択肢の略語(BPR, ERP, RFP, SLA)の意味を照らし合わせます。
- Enterprise Resource Planningの略であり経営資源の統合管理を指すERP(イ)を選択します。
- 選択肢 ア不正解
- BPR(Business Process Re-engineering)は、業務プロセスを抜本的に再設計・再構築する手法です。
- 選択肢 イ正解
- ERPは企業の経営資源を全社的に統合管理して効率的な経営を実現する手法であるため適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- RFP(Request for Proposal)は、発注元企業が情報システムの提案をベンダに求める提案依頼書です。
- 選択肢 エ不正解
- SLA(Service Level Agreement)は、サービス提供者と利用者の間でサービス品質の水準を定めた合意文書です。
覚えるポイント
- ERPはEnterprise Resource Planningの略で、経営資源の統合管理・最適配分を行う手法
間違えやすいところ
- 業務プロセスそのものを根本から見直すBPRと、統合的に資源管理を行うERPを混同しやすい
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・経営管理手法(ERP)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.2 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
オフショアアウトソーシングの定義
ストラテジ系 · オフショアアウトソーシング / 外部委託 / グローバル化
情報システムの開発や運用業務を、海外の事業者や海外の子会社などに委託することを表す用語として、適切なものはどれか。
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解答
ア
解説
アウトソーシング(Outsourcing)は自社の業務を外部に委託することです。その中で、コスト削減や人材確保を目的に、海外(沖合・海外を意味するオフショア:Offshore)の事業者や子会社に委託する形態を「オフショアアウトソーシング」と呼びます。近隣国に委託するニアショアアウトソーシングなどもあります。
解き方
- 問題文の条件「海外の事業者や海外の子会社への委託」に着目します。
- 海外(オフショア)+業務委託(アウトソーシング)という用語の構成を確認します。
- 該当するオフショアアウトソーシング(ア)を選択します。
- 選択肢 ア正解
- 海外の事業者や海外現地法人等にシステム開発や運用を外部委託することを指す正しい用語です。
- 選択肢 イ不正解
- システムインテグレーション(SI)は、情報システムの企画・設計から構築・運用までを一括して請け負うサービスです。
- 選択肢 ウ不正解
- ファシリティマネジメントは、企業・団体の保有する土地・建物・設備などの施設を最適に保有・運用・維持する管理手法です。
- 選択肢 エ不正解
- ホスティングは、事業者のサーバや情報機器をネットワーク経由で利用者に貸し出すサービス(レンタルサーバ等)です。
覚えるポイント
- オフショア(Offshore)=海外、アウトソーシング=外部委託
間違えやすいところ
- 単にシステムを一括構築するシステムインテグレーションやサーバを貸し出すホスティングと混同しないようにする
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・調達と委託
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.3 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
企画プロセス(システム化計画立案)における実施作業
ストラテジ系 · 企画プロセス / システム化計画 / QCDの目標設定
自社の会計システム再構築プロジェクトにおいて、企画プロセス、要件定義プロセス、開発プロセスの順に進める。このとき、企画プロセスにおける「システム化計画の立案作業」として実施する適切な作業はどれか。
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解答
エ
解説
システムライフサイクルにおける企画プロセスは、経営課題を解決するための「システム化構想の立案」と「システム化計画の立案」で構成されます。システム化計画の立案作業では、開発の基本方針の策定、投資効果の評価、実現可能性の検討、そして品質・コスト・納期の目標値や優先順位の設定などを行い、開発全体の枠組みを定義します。
解き方
- システム開発の各プロセス(企画、要件定義、開発・調達)の役割を整理します。
- 企画プロセスの中の「システム化計画の立案」で行う作業を特定します。
- 全体的な枠組みである品質・コスト・納期の目標値および優先順位の設定(エ)を選定します。
- 選択肢 ア不正解
- 画面や帳票などのユーザインタフェース要件の決定は、要件定義プロセスや外部設計で実施する作業です。
- 選択肢 イ不正解
- 業務要件や制約条件の関係者合意を得る作業は、要件定義プロセスにおいて実施される作業です。
- 選択肢 ウ不正解
- 提案依頼書(RFP)を作成して提案書提出を求める作業は、開発・調達プロセス(ベンダ選定)の作業です。
- 選択肢 エ正解
- 企画プロセスのシステム化計画立案では、システム化の枠組みとして品質・費用・スケジュールの目標値と優先順位を決めます。
覚えるポイント
- 企画プロセスのシステム化計画では、全体目標となる品質・コスト・納期(QCD)を設定する
間違えやすいところ
- 業務要件の合意やUI設計など、後続の要件定義プロセスの作業と混同しないように注意する
出題の前提:共通フレーム(SLCP)における企画プロセス
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.3 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
MBO(マネジメント・バイアウト)の定義
ストラテジ系 · MBO / 企業買収 / コーポレートガバナンス
M&A(企業の合併・買収)の手法の一つである「MBO」に該当するものはどれか。
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解答
ウ
解説
MBO(Management Buyout:経営陣による買収)は、現経営陣が金融機関やファンド等から資金を調達して自社株や特定部門を買い取り、独立した経営権を握るM&A手法です。親会社からの独立や、株式非公開化(上場廃止)を行って短期的な株主の意見に左右されず長期的な構造改革を迅速に進めたい場合などに用いられます。
解き方
- 略語「MBO(Management Buyout)」の直訳(経営陣による買い取り)を確認します。
- 選択肢の中から「経営陣が自社(または自社事業)を買収する」内容を探します。
- 「経営陣による自社の買収」と合致するウを選択します。
- 選択肢 ア不正解
- 親会社による子会社の買収・完全子会社化は通常のグループ内再編であり、MBOではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 同業や競合関係にある第三者企業による買収は、一般的な企業買収(M&A)です。
- 選択肢 ウ正解
- MBO(マネジメント・バイアウト)は、現経営陣が自社株式や事業を買い取って独立・再編する手法です。
- 選択肢 エ不正解
- 子会社による親会社の買収は逆買収などと呼ばれ、MBOの定義とは異なります。
覚えるポイント
- MBO(Management Buyout)=経営陣による自社の買収・非公開化
間違えやすいところ
- 従業員が自社を買収するEBO(Employee Buyout)や通常の企業買収との主体(経営陣)の違いを意識する
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・経営戦略(M&Aとアライアンス)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.3 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
直列生産ラインにおける1日の良品生産能力の計算
ストラテジ系 · 生産管理 / 生産能力計算 / 不良率と良品率
ある部品の生産ラインは二つの工程A, Bの順で直列に構成されている。各工程の条件は次の表のとおりである。 ・工程A:機械1台、作業時間3分/個、不良率5% ・工程B:機械1台、作業時間2分/個、不良率10% 1日の稼働時間を10時間とし、工程Aでの不良品は工程Bには送らない。故障・段取り時間や仕掛品在庫は考えず、仕掛中のものは終了時間が来ても最後まで仕上げるとするとき、このラインの1日の良品生産数は何個か。
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解答
ア
解説
直列に並んだ複数工程の生産能力を求める場合、前工程の生産実績(良品数)が後工程の投入数となります。各工程の最大投入可能数は「稼働時間 ÷ 作業時間/個 × 機械台数」で求まり、各工程の良品数は「投入数 × (1 - 不良率)」で算出されます。後工程の処理可能能力が前工程の良品数より小さければボトルネックとなりますが、大きければ前工程からの供給量がそのまま後工程の投入量となります。
解き方
- 1日の稼働時間を分単位に換算します:10時間 × 60分 = 600分。
- 工程Aに投入できる個数を計算します:600分 ÷ 3分/個 = 200個。
- 工程Aから出力される良品数を計算します:200個 × (1 - 0.05) = 190個。
- 工程Bの処理能力を確認します:600分 ÷ 2分/個 = 300個。工程Aからの190個を全量処理可能です。
- 工程Bに190個投入した際の最終良品数を計算します:190個 × (1 - 0.10) = 171個。
- 選択肢 ア正解
- 工程Aで生産される良品190個が工程Bで処理され、不良率10%を除いた171個が良品となるため正しいです。
- 選択肢 イ不正解
- 工程Aまたは工程Bの不良率計算を誤り、良品率を単純合算や固定値とみなした場合の誤った数値です。
- 選択肢 ウ不正解
- 不良率を考慮せず工程Aで投入できる最大個数(200個)をそのまま答えているため誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- 工程Bの最大能力(300個)から不良品を差し引いた数値など、不適切な計算結果です。
覚えるポイント
- 直列工程では前工程の良品数が次工程の投入数となり、ボトルネック工程の処理上限を超えられない
間違えやすいところ
- 工程Aの不良品も工程Bへ送ってしまう計算や、工程Bの能力(300個)を基準にしてしまう間違いに注意する
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・業務分析と生産管理
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.4 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
サプライチェーンマネジメント(SCM)の目的
ストラテジ系 · SCM / サプライチェーンマネジメント / 全体最適化
サプライチェーンマネジメント(SCM)の導入目的として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
サプライチェーンマネジメント(SCM:Supply Chain Management)は、原材料の調達から製造、在庫管理、物流、販売を経て最終消費者に至る一連のビジネスプロセス(供給連鎖)を企業間や部門間でリアルタイムに情報連携・統合管理する手法です。これにより需要変動に伴う過剰在庫の削減、欠品防止、調達から配送までのリードタイム短縮、全体最適化を達成します。
解き方
- サプライチェーンマネジメント(SCM)の主目的(供給連鎖全体の在庫削減、リードタイム短縮、全体最適)を確認します。
- 他の経営手法(BPR、アウトソーシング、ERP)の定義と各選択肢を比較します。
- 在庫削減やリードタイム短縮によるプロセス全体の最適化を述べているアを正解として選びます。
- 選択肢 ア正解
- サプライチェーン全体の在庫削減やリードタイム短縮により全体最適化を図るというSCMの目的に合致します。
- 選択肢 イ不正解
- 業務内容や手続きを根本的に見直して再構築を行う手法は、BPR(Business Process Re-engineering)の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 業務全体を外部委託して効率化やコスト削減を図る手法は、アウトソーシング(またはBPO)の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 財務・経理を含む企業全体の経営資源を一元的に統合管理する手法は、ERP(Enterprise Resource Planning)の説明です。
覚えるポイント
- SCM(サプライチェーンマネジメント)は調達から販売までの在庫削減・リードタイム短縮・全体最適を図る
間違えやすいところ
- 全社の経営資源を統合管理するERP(選択肢エ)や、業務プロセスの抜本的見直しを行うBPR(選択肢イ)と混同しないようにする
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・経営戦略(SCM)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.4 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
損益分岐点における販売個数の計算
ストラテジ系 · 損益分岐点分析 / 限界利益 / 管理会計
製品Aの生産および販売に必要な年間固定費が3,000万円である。製品Aの販売単価が2万円、1個当たりの変動費が5,000円であるとき、損益分岐点における販売個数は何個か。
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解答
イ
解説
損益分岐点とは、売上高と総費用(固定費+変動費)が等しくなり、利益がゼロとなる売上高や販売数量の水準を指します。販売単価から1個当たりの変動費を引いた限界利益で固定費を全額回収するために必要な販売個数を算出します。
解き方
- 1個当たりの限界利益を「販売単価-単位変動費」によって計算します(20,000円-5,000円=15,000円)。
- 年間の固定費を1個当たりの限界利益で除算して、損益分岐点販売個数を求めます(30,000,000円÷15,000円=2,000個)。
- 選択肢 ア不正解
- 1,500個の場合の限界利益合計は15,000円×1,500=2,250万円となり、固定費3,000万円に達しないため赤字となります。
- 選択肢 イ正解
- 2,000個販売したときの限界利益は15,000円×2,000=3,000万円となり、年間固定費と完全に一致して損益がゼロ(分岐点)になります。
- 選択肢 ウ不正解
- 4,000個を販売すると、限界利益の合計は6,000万円となり、固定費を差し引いた営業利益が3,000万円発生します。
- 選択肢 エ不正解
- 固定費3,000万円を変動費の5,000円で割ってしまう誤算(30,000,000÷5,000=6,000)をするとこの値になりますが、正しくありません。
覚えるポイント
- 損益分岐点販売個数=固定費÷(単価-単位変動費)
間違えやすいところ
- 固定費を限界利益ではなく単価や変動費そのもので割ってしまう計算ミス
出題の前提:公開問題の記載条件(固定費3,000万円、単価2万円、単位変動費5,000円)に基づく
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.5 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
マーケティングの4Pの構成要素
ストラテジ系 · マーケティングミックス / 4P分析
企業がマーケティング目標を達成するために組み合わせる「4P」と呼ばれる4つの要素として、適切な組み合わせはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
マーケティングミックスの4Pとは、企業が標的市場に対して望ましい反応を引き出すためにコントロール可能な4つの基本要素(Product・Price・Place・Promotion)を適切に組み合わせる手法です。
解き方
- 4Pの各要素の英単語(Product、Price、Place、Promotion)を思い出します。
- 利益(profit)は4Pの要素ではなく企業活動の成果指標であるため、profitを含む選択肢を除外します。
- 選択肢 ア不正解
- 利益(profit)は4Pの構成要素ではありません。流通(place)が含まれていません。
- 選択肢 イ正解
- 製品(Product)、価格(Price)、販売促進(Promotion)、流通(Place)の4つが4Pの正しい組み合わせです。
- 選択肢 ウ不正解
- 利益(profit)が含まれているため誤りです。販売促進(Promotion)が抜けています。
- 選択肢 エ不正解
- 利益(profit)が含まれているため誤りです。価格(Price)が抜けています。
覚えるポイント
- 4PはProduct(製品)・Price(価格)・Place(流通)・Promotion(販促)の4つ
間違えやすいところ
- Pで始まる用語としてProfit(利益)やPeopleなどを4Pの基本要素と混同すること
出題の前提:マーケティングミックス(エドモンド・ジェローム・マッカーシー提唱の4P理論)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.5 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ビジネスモデルの法的保護
ストラテジ系 · ビジネスモデル特許 / 知的財産権法 / 特許法
インターネットを利用した新たなビジネスモデルを法的に保護する対象としている法律はどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
ビジネスのアイデア自体は純粋な人間の精神活動であり特許になりませんが、ICT(情報通信技術)を用いて具体的に実現・具現化されたビジネス方法は、自然法則を利用した技術的思想の創作として特許法上の「発明」に該当し保護されます。
解き方
- 各知的財産権法の保護対象(意匠:デザイン、商標:マークやブランド、著作権:文化的創作物、特許:発明)を確認します。
- ITを利用したビジネスモデル(ビジネス関連発明)がどの法律で保護されるか判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 意匠法は、物品の形状・模様・色彩などの視覚的なデザインを保護する法律です。
- 選択肢 イ不正解
- 商標法は、商品やサービスを識別するための文字やロゴなどのマーク・商標を保護する法律です。
- 選択肢 ウ不正解
- 著作権法は、文芸、学術、美術、音楽などの創作的な表現を保護する法律であり、ビジネスの仕組み自体は保護されません。
- 選択肢 エ正解
- 特許法は、産業上利用できる技術的アイデア(発明)を保護する法律であり、ITと結びついたビジネスモデル(ビジネス関連発明)を保護します。
覚えるポイント
- ITを活用したビジネス手法は特許法(ビジネスモデル特許)で保護される
間違えやすいところ
- 文章やプログラムコードを保護する著作権法と、ビジネスの仕組み・発明を保護する特許法の混同
出題の前提:特許法における特許要件およびビジネス関連発明審査基準
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.5 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
決裁申請手続きの電子化システム
ストラテジ系 · ワークフローシステム / 業務効率化
社内の決裁申請手続きの迅速化や省力化を主な目的として導入されるシステムはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
ワークフローシステムは、これまで紙の書類で行われていた起票・申請・回覧・承認・決裁の一連の業務プロセスを電子的に行うためのシステムであり、承認プロセスの可視化と意思決定の迅速化を実現します。
解き方
- 問題文が求めるシステムの用途(社内の決裁申請手続きの迅速化と省力化)を把握します。
- 選択肢に提示された各業務システム(MRP、POS、SFA、ワークフロー)の定義と照合します。
- 選択肢 ア不正解
- MRP(資材所要量計画)システムは、生産計画に基づいて必要な資材の量と時期を計算・管理する製造業向けのシステムです。
- 選択肢 イ不正解
- POS(販売時点情報管理)システムは、商品の販売と同時に商品名や価格、数量、日時などのデータを記録・集計する小売業向けのシステムです。
- 選択肢 ウ不正解
- SFA(営業支援システム)は、営業活動の進捗状況や顧客情報を共有・管理し、営業部門の効率を高めるシステムです。
- 選択肢 エ正解
- ワークフローシステムは、社内の申請や稟議、承認などの回覧手続きを電子化し、決裁の迅速化や省力化を図るシステムです。
覚えるポイント
- ワークフローシステム=申請・承認・決裁などの電子回覧システム
間違えやすいところ
- 営業活動を支援するSFAと、全社的な申請・決裁を扱うワークフローシステムを混同すること
出題の前提:業務パッケージソフトウェアおよび情報システムの基本用語
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.5 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
著作権の帰属と保護対象
ストラテジ系 · 著作権法 / 著作権の帰属 / 著作物の成立
特段の契約や取決めがない場合における著作権の帰属に関する記述として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
日本の著作権法では著作権の発生に固定(記録)は不要とされており(無方式主義)、口頭で行われた即興の講演や落語なども創作的表現であれば著作物となります。また、憲法や法令、判決などは著作権法第13条により権利の目的となりません。
解き方
- 著作権法の定義および各選択肢の著作物の成立・権利帰属を確認します。
- 即興の講演は言語の著作物となり、その創作者(講演者)に著作権が発生することを判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 映画の著作権は、原則として映画製作者(プロデューサー等)に帰属します(著作権法第29条)。原作者だけに帰属するわけではありません。
- 選択肢 イ正解
- 原稿がない即興の講演であっても、思想や感情が創作的に口頭表現された言語の著作物として扱われ、著作権は講演者に帰属します。
- 選択肢 ウ不正解
- 憲法その他の法令や裁判所の判決などは、広く国民に周知されるべき性質を持つため著作権法第13条により著作権の対象外(権利の目的とならない)と規定されています。
- 選択肢 エ不正解
- 新聞連載小説の著作権は、特段の契約がない限り創作した原作者(小説家)に帰属します。
覚えるポイント
- 即興の口頭表現(講演や実演)も著作物となり創作者に権利が帰属する
- 法令や判決は著作権の保護対象外
間違えやすいところ
- 文章として紙や電子媒体に書き残されないと著作物にならないと勘違いすること
出題の前提:著作権法第2条(著作物の定義)、第10条、第13条(権利の目的とならない著作物)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.6 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
TQMにおける方針管理の定義
ストラテジ系 · TQM / 方針管理 / 総合的品質管理
総合的品質管理(TQM/TQC)の重要な手法の一つである「方針管理」の説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
方針管理は、経営理念やトップ方針を組織末端まで一貫性を持って展開し、日々の業務改善活動(日常管理)と結びつけて組織全体で経営目標を達成するためのTQM手法です。
解き方
- 各選択肢に記載されているマネジメント手法(BSC、ベンチマーキング、方針管理、QCサークル)を特定します。
- 「経営トップの目標を下位組織に順次展開し、改善を進める活動」が方針管理に該当することを確認します。
- 選択肢 ア不正解
- 4つの視点(財務、顧客、業務プロセス、学習と成長)から業績評価指標を設定して管理する手法は「バランスト・スコアカード(BSC)」の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 最良の他社(ベストプラクティス)のやり方を分析して自社に取り入れる手法は「ベンチマーキング」の説明です。
- 選択肢 ウ正解
- 経営トップの方針や目標を組織階層ごとに順次ブレークダウン(展開)して実施計画に落とし込み、継続的な改善を行うのが「方針管理」です。
- 選択肢 エ不正解
- 現場の従業員が小グループを作って自主的に職場の改善を進める活動は「QCサークル(品質管理サークル)」の説明です。
覚えるポイント
- 方針管理=トップの目標を組織下位へ展開しPDCAを回す活動
間違えやすいところ
- バランススコアカード(BSC)やQCサークル活動と方針管理の用語の混同
出題の前提:総合的品質管理(TQM)における管理技術体系
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.6 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
生産方式におけるBTOの特徴
ストラテジ系 · BTO / 受注生産 / SCM
PCの生産などに利用される「BTO」の説明として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
BTO(Build to Order)は受注組立生産とも呼ばれ、PCなどで顧客がメモリ容量やCPU、ストレージ構成などを自由にカスタマイズして発注できるようにし、不要な完成品在庫リスクを回避しつつ多様なニーズに応える生産方式です。
解き方
- BTO(Build to Order)の意味(注文に応じて組み立てる)を確認します。
- 選択肢の中から「部品の状態で保管し、顧客の注文を受けてから組み立てる」という記述を選び出します。
- 選択肢 ア不正解
- 自社ブランドの製品の製造を他社に委託することは「OEM(Original Equipment Manufacturer)」の説明です。
- 選択肢 イ正解
- 顧客の注文に応じて部品から組み立てて完成品を提供する方式が「BTO(Build to Order)」です。
- 選択肢 ウ不正解
- 必要なものを、必要な時に、必要な量だけ調達・生産する方式は「JIT(ジャストインタイム)生産方式」の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 1人または少数の作業者が製品の組立工程を最初から最後まで受け持つ方式は「セル生産方式」の説明です。
覚えるポイント
- BTO(Build to Order)=注文を受けてからカスタマイズして組み立てる受注組立生産
間違えやすいところ
- OEM、ジャストインタイム(JIT)、セル生産方式などの各種生産形態の定義と取り違えること
出題の前提:製造・生産管理およびサプライチェーンマネジメントの基本概念
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.6 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
情報システム全体最適化と経営戦略との整合性
ストラテジ系 · 全体最適化計画 / 経営戦略 / 中期経営計画
情報システムの全体最適化計画立案の際に、経営戦略との整合性を確保するために必要なこととして、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
情報システム化構想や全体最適化計画は、企業の経営戦略を実現するためのIT基盤を定義するものです。したがって、企業の将来の方向性や事業方針を定めた中期経営計画等の経営戦略文書を精読・理解し、整合性を保つことが最優先されます。
解き方
- 設問の目的である「全体最適化計画立案において経営戦略との整合性を確保する」ための行動を特定します。
- 経営戦略の具体的な内容や方針が記述されている「中期経営計画書」の理解が適切であると判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 現場社員へのヒアリングは現場レベルの要望や業務実態を把握する上では重要ですが、経営戦略そのものとの整合性を確保する直接の手段ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 提案依頼書(RFP)の策定は、調達プロセスにおいてベンダに提案を求める際に行う作業であり、全体最適化計画の立案段階で経営戦略と整合させる行為ではありません。
- 選択肢 ウ正解
- 企業の経営目標や基本方針が示された中期経営計画書を理解・反映させることで、経営戦略と合致した情報システム最適化計画を立案できます。
- 選択肢 エ不正解
- 独立監査人の監査報告書の閲覧は財務諸表の適正性等の確認には有用ですが、今後の情報システム化戦略の整合性を担保する根拠としては不適切です。
覚えるポイント
- システム全体最適化計画は「中期経営計画書(経営戦略)」との整合性が必須
間違えやすいところ
- 個別業務の要望集約(現場ヒアリング)やベンダ調達作業(RFP)を戦略策定の前提と誤認すること
出題の前提:共通フレーム(SLCP)企画プロセスおよびITガバナンスの考え方
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.7 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
BtoE取引の定義と具体例
ストラテジ系 · 電子商取引 / BtoE
電子商取引の形態分類において、「BtoE(Business to Employee)」に該当する取引・サービス事例として最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
電子商取引の分類は取引の当事者の頭文字を組み合わせて表現されます。B(Business:企業)、C(Consumer:消費者)、G(Government:行政)、E(Employee:従業員)があり、BtoEは企業が従業員を対象として社内ポータル等を通じて業務支援や教育、福利厚生などを提供する形態です。
解き方
- 取引主体が誰と誰であるか(企業から自社従業員宛て)を確認する。
- 提示された各選択肢の取引形態を分析し、BtoEに該当する事例を特定する。
- 選択肢 ア不正解
- 個人対個人の売買取引であるため、CtoC(Consumer to Consumer)に該当します。
- 選択肢 イ正解
- 企業(Business)が従業員(Employee)に対して福利厚生や教育サービスを提供する形態であり、BtoEの説明として適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- 企業間取引であるため、BtoB(Business to Business)に該当します。
- 選択肢 エ不正解
- 企業と一般消費者の取引であるため、BtoC(Business to Consumer)に該当します。
覚えるポイント
- BtoEのEはEmployee(従業員)を指し、福利厚生や社内教育などの社内向けサービスが該当する。
間違えやすいところ
- BtoC(一般消費者向け)とBtoE(自社従業員向け)を混同しないように注意する。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・電子商取引の形態分類基準
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.7 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
JANコードの構成要素と設定主体
ストラテジ系 · JANコード / 流通情報システム
流通業などで広く利用されるJANコードを構成する「メーカコード(GS1事業者コード)」および「商品アイテムコード」の設定方法に関する記述として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
標準的な13桁のJANコードは、国コードと事業者を表す「GS1事業者コード(メーカコード)」、商品ごとに事業者が任意に付与する「商品アイテムコード」、誤読防止用の「チェックデジット」で構成されます。企業間でコードの重複を防ぐため、メーカコードは外部の登録機関から一意に発番を受ける必要があります。
解き方
- メーカコードが事業者の一意性を保つために登録機関へ申請して取得するものであることを想起する。
- 商品アイテムコードは、事業者自身が自社製品ラインナップに合わせて重複しないよう自由に設定するものであることを確認する。
- 両者の設定主体の組み合わせとして合致する選択肢を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 商品アイテムコードは公的機関ではなく各メーカ自身が自由に採番・設定するため誤りです。
- 選択肢 イ正解
- メーカコードは機関に登録申請して取得し、商品アイテムコードはメーカが任意に割り当てるため正しい組み合わせです。
- 選択肢 ウ不正解
- メーカコードをメーカが独自に割り当てると世界中で重複するため、機関への申請が必要です。
- 選択肢 エ不正解
- メーカコードを任意に割り当てることはできず、機関への登録申請が必要であるため誤りです。
覚えるポイント
- JANコードのメーカコードは機関へ申請して取得、商品アイテムコードは自社で割り当てる。
間違えやすいところ
- 商品アイテムコードまで公的機関に毎回申請する必要があると誤認しやすい。
出題の前提:GS1標準流通コード体系規格(JIS X 0507)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.7 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
技術開発戦略立案のプロセス
ストラテジ系 · 技術経営 (MOT) / 技術開発戦略
技術開発戦略を立案する作業を①~⑤の順序で実施する場合、空欄 [ a ] に入る作業項目として最も適切なものはどれか。 【作業順序】 ① 経営戦略に関連する社内外の技術の抽出 ② [ a ] ③ 競争優位の構築に役立つ技術の見極め ④ 自社技術力の評価と強化分野の選定 ⑤ 開発の優先順位決定と開発ロードマップの作成
解答・解説を表示
解答
イ
解説
技術開発戦略の立案では、まず社内外の関連技術を洗い出した後、将来的な技術動向や市場・社会環境の変化を予測します。その上で、自社の競争優位に繋がる技術を見極め、自社の強み・弱みを評価して強化分野を絞り込み、ロードマップの作成へと段階的に進めます。
解き方
- ①「技術の抽出」から③「競争優位に役立つ技術の見極め」への論理的接続を検討する。
- 現在の技術を把握した後に将来の変化(技術革新や外部環境動向)を予測することが不可欠であるため、「技術と環境の変化の予測」を選択する。
- 選択肢 ア不正解
- 推進体制の整備は戦略や開発計画が策定された後の実行フェーズで行われるため不適切です。
- 選択肢 イ正解
- 抽出した技術が将来どのように変化し環境がどう動くかを予測することは、次の見極め作業の前提として適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- 新製品ごとの売上・利益目標の設定は、製品化の具体化フェーズや個別事業計画で実施される事項です。
- 選択肢 エ不正解
- テストマーケティングは製品開発後、市場投入の直前に実施する検証作業であるため不適切です。
覚えるポイント
- 戦略策定は「現状把握(抽出)→環境・動向の予測→優位性の見極め・評価→計画(ロードマップ)策定」の順で進む。
間違えやすいところ
- 体制整備や製品目標などの実行・個別段階のタスクを戦略立案の初期段階と誤認しないようにする。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・技術経営(MOT)戦略プロセス
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.8 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
労働者派遣における派遣先企業の義務
ストラテジ系 · 労働者派遣法 / 法務・労務管理
労働者派遣に関する記述のうち、派遣元ではなく「派遣先の企業」が行わなければならないこととして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
労働者派遣では、雇用関係は「派遣元と労働者」の間にあり、指揮命令関係は「派遣先と労働者」の間に生じます。したがって、雇用契約や就業条件(賃金等)の明示、キャリア支援、雇用安定措置は雇用主である派遣元の責務ですが、派遣先における実際の就業環境や業務指示に伴う苦情処理については、派遣先および派遣元の双方が連携して適切に対応する義務が課されています。
解き方
- 「雇用関係」に基づく義務(派遣元の義務)と、「就業現場の管理」に基づく義務(派遣先の義務)を切り分ける。
- 選択肢のうち、現場の就業環境において派遣先が直接対応しなければならない「苦情の適切な処理」を特定する。
- 選択肢 ア正解
- 派遣先企業は派遣就業に関する派遣労働者からの苦情を受け付け、迅速かつ適切に処理する義務があります。
- 選択肢 イ不正解
- 給与の明示や労働条件の通知は、雇用契約を結んでいる派遣元の義務です。
- 選択肢 ウ不正解
- キャリア形成支援やキャリアに関する助言・指導は、原則として雇用主である派遣元事業主の責務です。
- 選択肢 エ不正解
- 派遣終了後の雇用の確保など、雇用の安定を図るための措置を講じる義務は派遣元に課されています。
覚えるポイント
- 雇用契約に関わる事項(給与・雇用継続)は派遣元、実際の就業現場の苦情対応は派遣先も処理義務を負う。
間違えやすいところ
- 派遣労働者への給料の決定やキャリア支援を派遣先の責任と誤認しやすい。
出題の前提:労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律(第40条等)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.8 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
組込みシステムの制御用コンピュータ
テクノロジ系 · マイクロコンピュータ / 組込みシステム
電子レンジや炊飯器、洗濯機などの家電製品に組み込まれ、機器の自動制御などに用いられている小型コンピュータの総称として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
マイクロコンピュータ(マイコン)は、小型の集積回路(LSI)上にCPUやメモリ、入出力インターフェースをワンチップまたは小型基板に集約したコンピュータです。特定の機能や動作を低消費電力・低コストで制御するために、家電製品や自動車、産業用機器などの組込みシステムに広く利用されます。
解き方
- 問題文に示された用途(家電製品等の内部に組み込まれる制御用途)を確認する。
- 大型・汎用コンピュータと区別される組込み向け小型コンピュータの名称(マイクロコンピュータ)を選択する。
- 選択肢 ア不正解
- スーパーコンピュータは気象予測や科学技術計算などに使われる超高性能・大規模な計算機です。
- 選択肢 イ不正解
- パーソナルコンピュータ(PC)は個人が汎用的な事務処理や通信・趣味用途等に利用するコンピュータです。
- 選択肢 ウ正解
- 家電製品等に組み込まれて装置全体の制御を司る小型コンピュータの総称として最も適切です。
- 選択肢 エ不正解
- ミニコンピュータは主に研究や制御用として1960〜1980年代に普及した、汎用大型機より小型の中型コンピュータです。
覚えるポイント
- 家電製品や自動車等に組み込まれて特定制御を行うコンピュータはマイクロコンピュータ(マイコン)。
間違えやすいところ
- パーソナルコンピュータ(汎用PC)とマイクロコンピュータ(組込み向け)を用途面で混同しない。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・ハードウェア(コンピュータの種類)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.8 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
事業部制組織の特徴
ストラテジ系 · 事業部制組織 / 組織構造
企業の組織構造に関する記述のうち、「事業部制組織」を説明したものとして適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
組織構造には主に以下の分類があります。 ・職能別組織:開発、生産、販売など機能別に分けた組織。 ・事業部制組織:製品別・地域別等に事業部を設け、それぞれが独立した利益責任と業務機能を担う組織。 ・マトリックス組織:職能と事業(製品)など2つの系統の指揮命令ラインが交差する組織。 ・プロジェクト組織:特定目標の達成のために期間限定で編成される組織。
解き方
- 各選択肢がどの組織形態(マトリックス、職能別、プロジェクト、事業部制)を説明しているかを判定する。
- 利益責任と製品別・地域別の自己完結的な活動を特徴とする「事業部制組織」の説明(エ)を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 専門職能部門と事業部門の双方に同時に所属する二元的な組織構造はマトリックス組織の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 購買、生産、販売など業務の機能ごとに編成された組織構造は職能別組織の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 特定課題の解決のために各部門から専門家を招集して編成される一時的な組織はプロジェクト組織の説明です。
- 選択肢 エ正解
- 製品別や地域別に編成され、個々の事業部が利益責任を負い自己完結的に業務を行う事業部制組織の正しい説明です。
覚えるポイント
- 事業部制組織のキーワードは「製品別・地域別」「独立採算制」「自己完結的」。
間違えやすいところ
- 職能別組織(機能ごと)と事業部制組織(事業単位で自己完結)の特徴を取り違えないようにする。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・経営管理(組織構造)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.9 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
要件定義プロセスで明確にする項目
ストラテジ系 · 共通フレーム / 要件定義プロセス
ソフトウェアライフサイクルを、企画、要件定義、開発、運用のプロセスに区分したとき、要件定義プロセスで明確にすべき項目として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
システム開発の各プロセスの役割: ・企画プロセス:事業目的の達成のためにシステム化構想やシステム化計画を立案し、開発の目的や投資効果を明確にする。 ・要件定義プロセス:業務要件や利害関係者(ステークホルダ)のニーズ・要望を明確にし、構築すべき仕様を合意する。 ・開発プロセス:システム方式設計、詳細設計、プログラミング、テストを行い、具体的なデータ構造や構成品目の機能を決定・構築する。
解き方
- 各プロセス(企画、要件定義、開発)の主たるアウトプットを整理する。
- 要件定義プロセスの主目的である「利害関係者(ステークホルダ)のニーズ・要望事項の明確化」を特定する。
- 選択肢 ア不正解
- システム化構想や開発目的の明確化は、要件定義の前段階である「企画プロセス」で行われます。
- 選択肢 イ不正解
- ソフトウェア構成品目ごとの詳細な機能や能力の定義は、「開発プロセス(ソフトウェア要件定義や方式設計)」で決定されます。
- 選択肢 ウ不正解
- データベースの構造設計(論理・物理設計)は、「開発プロセス(外部設計・内部設計)」で明確にする項目です。
- 選択肢 エ正解
- 利用部門をはじめとする利害関係者の業務上のニーズや要求事項を抽出・定義することは要件定義プロセスの中心課題です。
覚えるポイント
- 要件定義は「利害関係者のニーズや業務要件を定義する」プロセスである。
間違えやすいところ
- 「システムの目的」は企画プロセス、「データ構造や個別機能」は開発プロセスの設計段階である点を見落とさない。
出題の前提:共通フレーム(JIS X 0160 / SLCP)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.9 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
SWOT分析の定義
ストラテジ系 · SWOT分析 / 経営戦略手法
企業の経営環境や事業戦略を評価するために用いられる「SWOT分析」の説明として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
SWOT分析は、自社がコントロール可能な「内部環境(強み・弱み)」と、市場動向や競合など自社で直接コントロールできない「外部環境(機会・脅威)」の4要素を掛け合わせて評価し、今後の経営戦略や事業方針を導き出すフレームワークです。
解き方
- SWOTの頭文字(Strength, Weakness, Opportunity, Threat)とそれぞれの日本語訳を確認する。
- 内部要因(強み・弱み)と外部要因(機会・脅威)を組み合わせて分析している選択肢アを特定する。
- 選択肢 ア正解
- 強み(S)・弱み(W)・機会(O)・脅威(T)を分析して戦略を導き出すSWOT分析の正確な定義です。
- 選択肢 イ不正解
- 財務・顧客・業務プロセス・学習と成長の4つの視点を用いる手法はバランススコアカード(BSC)の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 活動連鎖から顧客価値の付加を分析する手法はバリューチェーン(価値連鎖)分析の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 市場成長率と相対的市場シェアのマトリックスを用いる手法はPPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)の説明です。
覚えるポイント
- SWOT分析:内部環境(強み・弱み)×外部環境(機会・脅威)。
間違えやすいところ
- バランススコアカード(4つの視点)やPPM(市場成長率・市場占有率)などの代表的戦略フレームワークと混同しない。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・経営戦略マネジメント(環境分析手法)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.10 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
不正競争防止法による類似ドメイン名の不正取得等の禁止
ストラテジ系 · 不正競争防止法 / サイバースクワッティング / 知的財産権
他社に損害を与える目的で,他社のサービス名と類似したドメイン名を取得して使用するような行為を禁止している法律はどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
不正競争防止法では、事業者間の公正な競争を確保するため、他人の著名な商品・サービス表示と同一・類似のドメイン名を不正な利益を得る目的や他人に損害を加える目的で取得・保有・使用する行為(サイバースクワッティング)を不正競争行為と定めて禁止しています。
解き方
- 問題文が規制対象としている行為が「他社に損害を与える目的で他社のサービス名と類似したドメイン名を取得して使用する行為」であることを把握します。
- 公正な競争環境を守るためにドメイン名の不正取得・不正使用を禁止している法律が「不正競争防止法」であることを判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 個人情報保護法は、生存する個人に関する情報の適正な取扱いと個人の権利利益の保護を目的とする法律であり、ドメイン名の不正取得を直接規制するものではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 電気通信事業法は、電気通信事業の適正な運営と通信の秘密の保護などを図る法律であり、他社のサービス名に類似したドメイン名取得を禁止する法律ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 不正アクセス行為の禁止等に関する法律は、権限のないコンピュータシステムへの不正ログインや識別符号の不正取得などを規制する法律です。
- 選択肢 エ正解
- 不正競争防止法は、他人に損害を与える目的や図利目的で他人の商品・サービス表示と類似するドメイン名を取得・保有・使用する行為を不正競争として禁止しています。
覚えるポイント
- ドメイン名の不正取得・保有・使用(サイバースクワッティング)は不正競争防止法で規制される。
間違えやすいところ
- ネットワーク上のトラブルであることから不正アクセス禁止法と混同しやすいので注意する。
出題の前提:不正競争防止法第2条第1項第19号(ドメイン名の不正取得等の行為)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.10 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
会社法における株主総会の決議事項
ストラテジ系 · 株主総会 / コーポレートガバナンス / 会社法
株主総会の決議を必要とする事項だけを,全て挙げたものはどれか。 a 監査役を選任する。 b 企業合併を決定する。 c 事業戦略を執行する。 d 取締役を選任する。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
株式会社の最高意思決定機関である株主総会は、会社の基本構造に関わる事項(合併や定款変更など)や役員(取締役・監査役)の選任・解任など、会社の根幹に関わる重要事項を決議します。一方で、具体的な業務や戦略の執行は取締役および執行役が行います。
解き方
- 各項目のうち、会社法上で株主総会決議が義務付けられている事項(取締役・監査役の選任、合併承認等)を特定します。
- 日常的な業務・戦略の執行(c)は取締役等の執行機関の管轄であり、株主総会の決議事項ではないことを確認します。
- 該当する項目の組み合わせが「a,b,d」である選択肢アを導き出します。
- 選択肢 ア正解
- 監査役選任(a)、合併決定(b)、取締役選任(d)はいずれも会社法上の株主総会決議事項であるため正しい組み合わせです。
- 選択肢 イ不正解
- 事業戦略の執行(c)は取締役会や代表取締役等の業務執行機関の役割であり、株主総会の決議事項ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 合併決定(b)だけでなく、監査役選任(a)や取締役選任(d)も株主総会の決議事項であるため網羅されていません。
- 選択肢 エ不正解
- 事業戦略の執行(c)は株主総会の決議事項ではなく、監査役選任(a)と合併決定(b)が含まれていません。
覚えるポイント
- 株主総会決議事項:役員(取締役・監査役・会計監査人)の選任・解任、定款変更、合併・解散等。
間違えやすいところ
- 業務や戦略の「執行」は取締役等の役割であり、株主総会の決議事項ではない点を見落とさないようにする。
出題の前提:会社法第329条(役員及び会計監査人の選任)、第783条等(合併契約等の承認)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.10 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
個人情報保護法における個人情報の定義
ストラテジ系 · 個人情報保護法 / 特定個人の識別 / コンプライアンス
個人情報保護法における個人情報に該当するものだけを全て挙げたものはどれか。 a 顔がはっきり映った防犯カメラの映像 b 従業員名が記載された人事考課表 c 話者が判別できる通話記録の音声
解答・解説を表示
解答
ア
解説
個人情報保護法において「個人情報」とは、文字情報だけでなく、映像や音声などのデータであっても、それ単体でまたは他の情報と容易に照合することで「特定の個人を識別できるもの」すべてを含みます。
解き方
- 映像・音声・文字などの記録形態にかかわらず、「特定の個人を識別できるか」を各項目について確認します。
- a(顔がはっきり映った映像)は容貌から個人が識別できるため該当します。
- b(従業員名記載の人事考課表)は氏名により直接個人が識別できるため該当します。
- c(話者が判別できる通話音声)は声から個人が識別できるため該当します。
- したがって、a, b, c のすべてが該当することを判断します。
- 選択肢 ア正解
- 映像(a)、人事考課表(b)、音声(c)はいずれも特定の個人を識別できる情報であるため、すべて個人情報に該当します。
- 選択肢 イ不正解
- 従業員名が記載された人事考課表(b)も明確に特定個人を識別できる個人情報であるため、b を除外している本肢は誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- 文字情報だけでなく、防犯カメラ映像(a)や通話音声(c)も個人を識別可能であれば個人情報に該当するため、b だけとする本肢は誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- 提示された a、b、c はすべて特定個人を識別可能であり個人情報に該当するため、「該当なし」は誤りです。
覚えるポイント
- 個人情報はテキスト情報に限らず、個人が識別できる防犯カメラ映像や通話音声も含まれる。
間違えやすいところ
- 映像や音声などのマルチメディアデータは個人情報に含まれないと誤解しやすい。
出題の前提:個人情報の保護に関する法律第2条第1項(個人情報の定義)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.11 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
損益計算書における売上総利益・営業利益・経常利益の計算
ストラテジ系 · 損益計算書 / 営業利益 / 経常利益 / 財務会計
表に示すA社の損益の変化に関する記述のうち,適切なものはどれか。 〔損益項目(単位:億円)〕 ・売上高:前期 2,000 / 当期 2,000 ・売上原価:前期 850 / 当期 900 ・販売費及び一般管理費:前期 950 / 当期 900 ・営業外収益:前期 10 / 当期 20 ・営業外費用:前期 20 / 当期 10
解答・解説を表示
解答
エ
解説
損益計算書の各段階利益の計算式は次の通りです。 ・売上総利益 = 売上高 - 売上原価 ・営業利益 = 売上総利益 - 販売費及び一般管理費 ・経常利益 = 営業利益 + 営業外収益 - 営業外費用
解き方
- 前期の利益を計算します:売上総利益=2,000-850=1,150、営業利益=1,150-950=200、経常利益=200+10-20=190。
- 当期の利益を計算します:売上総利益=2,000-900=1,100、営業利益=1,100-900=200、経常利益=200+20-10=210。
- 前期と当期の差分を比較します:売上総利益は50減少、営業利益は増減なし(ともに200)、経常利益は20増加。
- 「営業利益は増減がなく,経常利益が増えた」とする選択肢エを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 売上総利益は減少していますが、経常利益は190億円から210億円へと20億円増加しているため誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 売上総利益は1,150億円から1,100億円に減少し、営業利益は前期・当期ともに200億円で増減がないため誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- 営業利益は200億円で増減がなく、経常利益は190億円から210億円へと増加しているため誤りです。
- 選択肢 エ正解
- 営業利益は前期・当期ともに200億円で増減がなく、経常利益は190億円から210億円へと増えているため正しい記述です。
覚えるポイント
- 営業利益=売上総利益-販管費、経常利益=営業利益+営業外収益-営業外費用。
間違えやすいところ
- 営業外収益・営業外費用を加減する順序や、営業利益の段階で販管費を差し引き忘れる計算ミスに注意する。
出題の前提:企業会計原則(損益計算書原則)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.11 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
バリューエンジニアリング(VE)における価値を定義する要素
ストラテジ系 · バリューエンジニアリング / VE / 原価管理
バリューエンジニアリングにおいて,価値を定義する二つの要素はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
バリューエンジニアリング(VE: Value Engineering)とは、製品やサービスが果たすべき「機能(Function)」とその達成に要する「コスト(Cost)」の比率によって「価値(Value = Function / Cost)」を把握し、最低のライフサイクルコストで必要な機能を確実に達成するための組織的な活動手法です。
解き方
- バリューエンジニアリング(VE)の基本理念および価値の定義式(V = F / C)を想起します。
- V(価値)を左右する2大要素が「F(機能)」と「C(コスト)」であることを確認し、選択肢イを選択します。
- 選択肢 ア不正解
- 粗利と売上原価は損益計算や利益管理の項目であり、VEにおいて製品の価値を規定する要素ではありません。
- 選択肢 イ正解
- VEにおける価値は「価値(V)=機能(F)/コスト(C)」と定義されるため、価値を定義する2つの要素は「機能とコスト」です。
- 選択肢 ウ不正解
- 計画と実績は進捗管理や予算管理の概念であり、VEにおける価値の構成要素ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- 固定費と変動費は費用を原価態様別に分類した概念(損益分岐点分析等で用いる)であり、VEの価値規定要素ではありません。
覚えるポイント
- バリューエンジニアリングの基本式:V(価値)= F(機能)/ C(コスト)。
間違えやすいところ
- 「機能」と「品質」など似た用語との混同や、単なる財務指標(粗利や売上)と取り違えないようにする。
出題の前提:日本VE協会等の標準的定義(V = F / C)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.12 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
データ活用推進における社員の経験不足への対策
ストラテジ系 · 情報リテラシー / データ活用 / 人材育成
情報システムに蓄積されたデータを分析し,業務に活用することを目標としているが,社員の経験不足のために進んでいない。目標の実現に向けての優先度の高い取組みとして,最も適切なものはどれか。
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解答
エ
解説
課題解決の基本は、顕在化している問題のボトルネック(真因)に対して直接的にアプローチすることです。ハードウェアやシステムの性能が十分であっても、利用者のスキル・経験が不足している場合は、ツールの強化ではなく、ガイドライン・好事例・テンプレートの提供や教育によるリテラシー補完が最も有効な対策となります。
解き方
- 問題文から「データ活用が進まない原因=社員の経験不足」という前提を把握します。
- ハードウェア(ア)やソフトウェア(ウ)の性能、データの提供時期(イ)を改善しても利用者の経験不足そのものは解決しないことを確認します。
- 経験が乏しい社員でも業務分析に着手できるよう、分析事例やテンプレートを提供する「エ」が最も直接的で優先度が高いと判断します。
- 選択肢 ア不正解
- PCを高機能化しても分析手順やノウハウが身につくわけではないため、経験不足の解決策として優先度は低いです。
- 選択肢 イ不正解
- データ提供時期を早めても、データの分析方法自体が分からなければ活用は進みません。
- 選択肢 ウ不正解
- ソフトウェアの性能を向上させても、使う側の社員の分析スキルや経験の不足を直接補うことはできません。
- 選択肢 エ正解
- 分析事例やテンプレートの提供により、経験が少ない社員でも具体的な分析手順を把握し真似て実践できるようになるため、最も適切です。
覚えるポイント
- 「経験不足」がボトルネックの課題には、ハード強化ではなくテンプレートや好事例の共有が効果的。
間違えやすいところ
- ITの課題解決において、原因に関わらず高性能な機器・ソフトの導入を選んでしまわないように注意する。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス(データ活用とリテラシー向上施策)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.12 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
IT統制における全般統制の具体例
マネジメント系 · IT統制 / 全般統制 / 業務処理統制 / 内部統制
IT統制は,ITに係る全般統制や業務処理統制などに分類される。全般統制はそれぞれの業務処理統制が有効に機能する環境を保証する統制活動のことをいい,業務処理統制は業務を管理するシステムにおいて承認された業務が全て正確に処理,記録されることを確保するための統制活動のことをいう。統制活動に関する記述のうち,全般統制に当たるものはどれか。
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解答
ア
解説
IT統制には「IT全般統制(IT-GC)」と「IT業務処理統制(IT-AC)」があります。 ・IT全般統制:業務処理統制が有効に機能する環境を保証するための、システムの開発・保守基準、運用管理、安全管理などの全社的・基盤的な統制活動。 ・IT業務処理統制:個別業務システム(人事・経理・購買等)において入力データの検証、承認、処理結果の照合など、業務処理の正確性・網羅性を確保する統制活動。
解き方
- 全般統制(システム環境全体の基盤を保証)と業務処理統制(個別システムの処理やデータ管理の統制)の違いを整理します。
- 選択肢を検討します:アは開発プロセス全体の規程であり全般統制。イ・ウ・エは特定業務システム(人事、経理、購買)の利用制限・マスタ管理・エラー処理であるため業務処理統制です。
- したがって、全般統制に当たる「ア」を選択します。
- 選択肢 ア正解
- システム開発規程の策定・運用は、すべての情報システム開発の品質と信頼性を共通して担保する基盤的な活動であり、全般統制に該当します。
- 選択肢 イ不正解
- 人事システムにおけるアクセス権や利用範囲の限定は、個別業務アプリケーションへの正当なアクセスを確保する業務処理統制(または個別のアクセス統制)です。
- 選択肢 ウ不正解
- 経理システムのマスタデータの維持管理は、経理業務処理の正確性を確保するための業務処理統制に該当します。
- 選択肢 エ不正解
- 購買システムにおける入力エラーの修正手続は、業務データの入力・処理の正確性を維持するための典型的な業務処理統制です。
覚えるポイント
- 全般統制:システム開発規程、運用管理、セキュリティ方針などシステム全般の基盤的統制。 業務処理統制:入力チェック、マスタ管理、エラー修正など個別業務の処理に関する統制。
間違えやすいところ
- 「全社で共通に用いる」という修飾語に惑わされず、対象が「システム開発規程という基盤全般」か「特定業務システムの個別運用」かを見極めることが重要。
出題の前提:財務計算に関する書類その他の情報の適正性を確保するための体制に関する内閣府令(IT統制のフレームワーク)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.13 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
実環境での性能要件を検証するシステムテスト
マネジメント系 · システムテスト / テスト工程 / 非機能要件 / レスポンスタイム
実環境と同様のハードウェア,ソフトウェアを準備し,端末からの問合せのレスポンスタイムが目標値に収まることを検証した。このテストはどれか。
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解答
ア
解説
ソフトウェア開発のテスト工程は一般に、モジュール単体の動作を確認する「単体テスト」、複数モジュールを組み合わせた連携を確認する「結合テスト」、そして本番(実環境)と同等の環境でシステム全体の機能要件や性能・耐障害性などの非機能要件を総合的に検証する「システムテスト(総合テスト)」の順序で実施されます。
解き方
- 問題文の条件「実環境と同様のハードウェア・ソフトウェアを準備」「レスポンスタイムが目標値に収まることを検証(性能・非機能要件の検証)」を確認します。
- 各テストの定義を照合します:単体テストはモジュール単位、結合テストはモジュール間のインターフェース検証、システムテストは全体を実環境相当で検証する工程です。
- システム全体を実環境で動かしてレスポンスタイムを評価しているため、「システムテスト(選択肢ア)」が該当すると判断します。
- 選択肢 ア正解
- システム全体が構築された段階で、実環境相当のハードウェア・ソフトウェアを用いてレスポンスタイムなどの性能目標を検証するのはシステムテストです。
- 選択肢 イ不正解
- 結合テストは、個別に作成された複数のプログラムモジュールを組み合わせてインターフェースの動作を確認するテストです。
- 選択肢 ウ不正解
- 単体テストは、プログラムを構成する個々のモジュールが単体で正しく設計通りに動作するかを検証するテストです。
- 選択肢 エ不正解
- ホワイトボックステストは、プログラムの内部構造や論理経路に着目して網羅的にテストケースを作成する手法であり、工程の名称ではありません。
覚えるポイント
- 実環境相当での性能評価(レスポンスタイム検証、負荷テストなど)は「システムテスト」で実施する。
間違えやすいところ
- ホワイトボックステスト(テスト手法の分類)とシステムテスト(テスト工程の段階)を混同しないようにする。
出題の前提:JIS X 0160(ソフトウェアライフサイクルプロセスにおけるシステム適格性確認テスト)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.13 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
システム要件定義で明確化する事項
マネジメント系 · システム要件定義 / 開発プロセス
新規システム開発における開発プロセスの初期段階であるシステム要件定義において、明確に定義・決定すべき対象として適切なものはどれか。
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解答
ウ
解説
システム要件定義は、利用者の要求を満たすためにシステムが果たすべき役割や対象範囲、機能・非機能要件を明確にする初期工程です。
解き方
- 開発初期プロセスの各段階(要件定義、システム設計、実装等)の役割を整理する。
- システムの対象範囲を定めることがシステム要件定義の主目的であると判断する。
- 選択肢 ア不正解
- 機器構成の具体的な決定は、要件定義を受けた後のシステム設計(外部設計・内部設計)で行われます。
- 選択肢 イ不正解
- 開発標準の策定は、プログラミングや設計の統制を目的として開発着手前または設計段階で整備されます。
- 選択肢 ウ正解
- どこまでをシステム化の対象とするかという対象範囲の明確化は、システム要件定義で定義すべき事項です。
- 選択肢 エ不正解
- システムのテスト計画は、要件定義や設計の工程が進むにつれて詳細化される項目です。
覚えるポイント
- システム要件定義ではシステム化する業務の範囲や機能を決定する
間違えやすいところ
- 内部設計や詳細設計で決める機器構成と要件定義の混同に注意する
出題の前提:公開問題の記載内容に基づく
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.13 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
人的資源マネジメントにおける考慮事項
マネジメント系 · プロジェクト人的資源マネジメント / プロジェクト計画
プロジェクトマネジメントにおいて人的資源の割り当てを計画書にまとめる際、最も適切に考慮すべき事項はどれか。
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解答
エ
解説
人的資源マネジメントでは、チームメンバの役割や責任、権限を明確に定義し、適切に作業を遂行できる環境を計画・管理することが求められます。
解き方
- プロジェクトにおける要員管理・人的資源マネジメントの基本方針を確認する。
- 役割と責任の明確化、労働法規の遵守、予期せぬ離任対応の必要性を踏まえて適切な記述を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 工程によって必要なスキルや作業量は変動するため、全期間で作業時間を同一にすることは現実的ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 途中離任や体調不良等のリスクを想定し、要員の交代や引き継ぎの対応策を考慮しておく必要があります。
- 選択肢 ウ不正解
- 労務管理や法令遵守の観点から、労働時間の上限や健全な労働負荷を考慮しなければなりません。
- 選択肢 エ正解
- チーム全員が役割と責任を明確に理解することで、作業の抜け漏れや混乱を防ぎ円滑な推進が可能になります。
覚えるポイント
- 人的資源計画では各要員の役割と責任を明確に定義することが重要
間違えやすいところ
- プロジェクト優先で法令・労務上限を無視できると誤認しないようにする
出題の前提:公開問題の記載内容に基づく
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.14 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ソフトウェア受入れ検収後の瑕疵担保責任
マネジメント系 · 瑕疵担保責任 / 契約管理
ソフトウェア製品の受入れ検収完了後、あらかじめ定められた期間内に隠れた欠陥が発見された際、開発側が無償補修や損害賠償などの責任を負う法的な責任を何と呼ぶか。
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解答
ア
解説
請負契約などにおいて、納品された成果物に契約内容と適合しない欠陥(瑕疵)があった場合、請負人は一定期間その修補や賠償を行う義務(瑕疵担保責任)を負います。
解き方
- 受入れ検収後に発覚した欠陥に対する無償修正や損害賠償義務の定義を確認する。
- 提示された選択肢の中から法律用語としての瑕疵担保責任を特定する。
- 選択肢 ア正解
- 検収後に発見された欠陥に対して開発側が無償修正や賠償義務を負う制度は瑕疵担保責任です。
- 選択肢 イ不正解
- SLAはサービスの品質や性能の水準に関して提供者と利用者の間で事前に合意する契約です。
- 選択肢 ウ不正解
- システム監査は情報システムが適切にコントロールされているかを第三者が独立して評価・検証する活動です。
- 選択肢 エ不正解
- 予防保守は障害の発生を未然に防止するために定期的な点検や部品交換を行う保守作業です。
覚えるポイント
- 納品後の欠陥修補義務は瑕疵担保責任(契約不適合責任)と呼ぶ
間違えやすいところ
- サービスの稼働率や品質基準を合意するSLAと混同しない
出題の前提:平成25年当時の出題基準(民法改正前の瑕疵担保責任)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.14 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
コミュニケーション経路数と人数の関係
マネジメント系 · コミュニケーション管理 / コミュニケーション経路
プロジェクトメンバ同士が1対1で情報伝達を行う場合、メンバ数と必要な伝達経路の数との関係について正しい記述はどれか。
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解答
ア
解説
参加者x人における1対1の通信経路数は、x人から2人を選ぶ組み合わせの数 nCr = x(x-1)/2 となります。1人増えて x+1 人になると経路数は (x+1)x/2 となり、増分は x 本となります。
解き方
- 1対1の経路数の計算式 y = x(x-1)/2 を確認する。
- x人からx+1人に増えたときの経路数の差分 (x+1)x/2 - x(x-1)/2 = x を求める。
- 増分が元の人数xに比例して大きくなることを述べている選択肢アを選択する。
- 選択肢 ア正解
- 1人追加された際の経路増分は既存のメンバ数xと同じであるため、元の人数が多いほど増分は大きくなります。
- 選択肢 イ不正解
- 追加された1人は既存の全メンバと新たな経路を結ぶため、増分は1ではなく既存メンバ数分になります。
- 選択肢 ウ不正解
- 経路数は階乗 y=x! ではなく、組み合わせの公式 y=x(x-1)/2 で表されます。
- 選択肢 エ不正解
- 自己との通信を除き双方向が同じであるため、y=x^2 ではなく y=x(x-1)/2 です。
覚えるポイント
- コミュニケーション経路数の公式は n(n-1)/2 である
間違えやすいところ
- 1人増えると経路も1つしか増えないと誤認しやすい
出題の前提:公開問題の記載内容に基づく
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.14 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ホワイトボックステストの特徴とテストケース作成
マネジメント系 · ホワイトボックステスト / ソフトウェアテスト
ホワイトボックステストにおけるテストケース作成に関する記述として、最も適切なものはどれか。
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解答
エ
解説
ホワイトボックステストはソースコードの内部構造や論理経路に着目し、命令や分岐経路の網羅性(カバレッジ)を検証する手法です。外部仕様に着目するブラックボックステストと対比されます。
解き方
- ホワイトボックステスト(内部構造に基づく検証)の定義を確認する。
- ブラックボックステスト(限界値分析や同値分割、原因結果グラフ等)の手法と区別する。
- 分岐経路の実行を基準とするエを正答と判断する。
- 選択肢 ア不正解
- 仕様に基づく無効同値クラスのテストであり、ブラックボックステストの手法です。
- 選択肢 イ不正解
- 入出力の関係を有向グラフで分析する原因結果グラフ法は、ブラックボックステストの手法です。
- 選択肢 ウ不正解
- 境界値(限界値)に着目してケースを作成する境界値分析は、ブラックボックステストの手法です。
- 選択肢 エ正解
- プログラムの内部制御構造に基づき、全分岐経路を網羅するようにケースを作成するのはホワイトボックステストです。
覚えるポイント
- 内部構造・分岐網羅に着目するのがホワイトボックステスト
間違えやすいところ
- 境界値分析や同値分割などのブラックボックステスト手法と混同しない
出題の前提:公開問題の記載内容に基づく
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.15 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
プロジェクト・スコープの変更管理対象
マネジメント系 · スコープマネジメント / 変更管理
プロジェクトにおける変更項目のうち、プロジェクト・スコープの変更管理対象となる項目だけをすべて挙げたものはどれか。 a 該当プロジェクト中に発生する要件に関係する関連法規の変更 b 顧客要求事項の変更 c プロジェクトメンバの所属部署名の変更
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解答
イ
解説
プロジェクト・スコープとは、プロジェクトを成功させるために必要なすべての作業および成果物の範囲を指します。成果物の仕様や前提条件に影響を与える法的変更や要求変更はスコープ変更管理の対象となります。
解き方
- 提示された各変更項目が「成果物や作業範囲」に影響を与えるかを検討する。
- a(法規変更)およびb(顧客要求変更)は必要な機能や作業内容を変化させるためスコープ管理対象と判断する。
- c(部署名変更)は組織情報上の変更に過ぎず作業範囲に影響しないため除外する。
- 選択肢 ア不正解
- bの顧客要求事項の変更も成果物や作業範囲を変更するため対象に含まれます。
- 選択肢 イ正解
- 関連法規の変更(a)と顧客要求の変更(b)は成果物や作業範囲を変更させるため、スコープ管理の対象です。
- 選択肢 ウ不正解
- メンバの所属部署名変更(c)は作業範囲自体に影響しないため、スコープ管理対象ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- aの法規変更も要件や仕様の見直しにつながるためスコープ変更対象であり、cは対象外です。
覚えるポイント
- スコープはプロジェクトの作業範囲と成果物の範囲を指す
間違えやすいところ
- メンバの肩書きや所属の変更を作業スコープの変更と誤認しない
出題の前提:公開問題の記載内容に基づく
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.15 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)の役割
マネジメント系 · PMO / プロジェクトマネジメントオフィス
組織内で複数プロジェクト間の調整や個々のマネジメント支援を行うPMO(プロジェクトマネジメントオフィス)の役割として、適切な記述の組合せはどれか。 a 個々のプロジェクトに対して資金などの財政的な支援を行う。 b 担当要員の調整など, 組織の共有資源の最適化を行う。 c プロジェクトマネージャの作業を支援する。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
PMO(Project Management Office)は、組織内のプロジェクトマネジメント業務の標準化、共通ツールの導入、要員等のリソース配分の調整、プロジェクトマネージャの支援などを担う組織です。プロジェクトへの投資判断や資金供与は経営陣やスポンサーの役割です。
解き方
- PMOの定義と主な役割(標準化、リソース最適化、PM支援など)を確認する。
- a(資金支援)はスポンサー等の権限でありPMOの役割ではないため除外する。
- b(資源最適化)とc(PM作業支援)がPMOの役割に合致することを確認する。
- 選択肢 ア不正解
- 資金拠出を行うのはプロジェクトスポンサーや経営層であり、PMOの役割ではないため誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- aが含まれているため誤りです。PMOは資金調達や直接の財政支援を行う組織ではありません。
- 選択肢 ウ正解
- 組織の共有資源の調整・最適化(b)やプロジェクトマネージャの業務支援(c)はPMOの本来の役割です。
- 選択肢 エ不正解
- cに加えて、プロジェクト横断で要員リソースの最適化を行うbもPMOの重要な役割です。
覚えるポイント
- PMOはリソース最適化やPM支援を行うが資金提供は行わない
間違えやすいところ
- プロジェクトへの出資や資金提供を行うスポンサーとPMOを混同しない
出題の前提:公開問題の記載内容に基づく
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.16 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
共通フレームの目的
マネジメント系 · 共通フレーム / SLCP
ソフトウェア開発および取引における「共通フレーム」の制定目的として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
共通フレーム(SLCP:ソフトウェアライフサイクルプロセス)は、情報システムの構想から企画、開発、運用、保守、廃棄に至るライフサイクル全体で、発注者と受注者の間で共通の言葉や作業範囲の認識を共有するための「共通の物差し」です。
解き方
- 共通フレーム(共通フレーム2007/2013等)の基本理念である「共通の物差し」を確認する。
- ITIL(運用ガイドライン)、ISMS(セキュリティ基準)、PMBOK(プロジェクト管理知識体系)との違いを識別する。
- 相互理解のための共通尺度を提供するイを選択する。
- 選択肢 ア不正解
- ITサービスマネジメントや運用管理の体系的ガイドラインは主にITILなどの目的です。
- 選択肢 イ正解
- 共通フレームは契約者間での用語や作業内容の解釈齟齬を防ぐ「共通の物差し」を提供します。
- 選択肢 ウ不正解
- 情報セキュリティの確保に関する対策基準を提供する枠組みはISMSやセキュリティガイドラインです。
- 選択肢 エ不正解
- プロジェクトマネジメントの知識体系を体系化して提供する枠組みはPMBOKなどです。
覚えるポイント
- 共通フレームの合言葉は取引や作業内容の「共通の物差し」
間違えやすいところ
- ITIL(運用規範)やPMBOK(知識体系)の定義と混同しない
出題の前提:公開問題の記載内容に基づく
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.16 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ソフトウェア保守プロセスの定義と目的
マネジメント系 · ソフトウェアライフサイクル / 保守プロセス
システム開発における保守プロセスの目的として、「保守プロセスは、障害への対応、性能の改善などを行うために、[ a ]のシステムやソフトウェアを[ b ]すること、又は変更された環境に適合させることを目的とする。」の空欄 a および b に入る字句の適切な組合せを選択せよ。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
ソフトウェアライフサイクルにおいて、保守プロセスはシステムの納入・稼働開始後に行われ、バグ修正や仕様変更、環境変化への適応を目的としてソフトウェアを修正する作業です。
解き方
- 保守プロセスが対象とするフェーズを考え、開発完了・納入後の活動であることから a に「納入後」を特定する。
- 保守の主たる目的である障害対応や改善作業の内容から、ソフトウェアを「修正」する行為であると判断し、b に「修正」を当てはめる。
- 選択肢 ア不正解
- 保守プロセスは納入前の開発作業ではなく、またシステムを運用すること自体ではなく修正することを主眼とします。
- 選択肢 イ不正解
- 修正は合っていますが、保守プロセスは納入前ではなく運用開始・納入後のシステムを対象とします。
- 選択肢 ウ不正解
- 納入後は合っていますが、システムを日常的に動かす運用ではなく、プログラムの修正や改修を行うことが保守の目的です。
- 選択肢 エ正解
- 納入後のシステムやソフトウェアに対して障害対応や改善のために「修正」を行うため、正しい組合せです。
覚えるポイント
- 「運用」はシステムを計画通り稼働させる活動、「保守」は納入後に不具合修正や変更対応を行う活動であると区別します。
間違えやすいところ
- 日々の稼働を維持する運用プロセスと、プログラムや設定に手を加える保守プロセスを混同しないように注意しましょう。
出題の前提:JIS X 0160(ソフトウェアライフサイクルプロセス)における保守プロセスの定義に準拠しています。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.17 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ソフトウェア開発工程と各担当者の役割
マネジメント系 · システム開発プロセス / 詳細設計 / プログラミング
ソフトウェア詳細設計の結果としてソフトウェア仕様書を作成した。この成果物を受け取って開発の次工程を担当する者として、適切なものを選択せよ。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
システム開発の標準的な流れは要件定義→基本設計→詳細設計→プログラミング(実装)→テストとなります。詳細設計書に基づきコードを作成するのはプログラマです。
解き方
- ソフトウェア開発ライフサイクルにおいて詳細設計の次の工程がプログラミング(実装)であることを確認する。
- 各選択肢の役割を確認し、プログラミング工程を担当する「プログラマ」を選択する。
- 選択肢 ア不正解
- システム監査人はシステムが適切に管理・運用されているかを独立した立場から検証・評価する担当者です。
- 選択肢 イ不正解
- システムの運用担当者は開発・テストが完了してシステムがリリースされた後の日常運用を担当します。
- 選択肢 ウ不正解
- システムの利用者は要件定義や受入テスト、本番稼働後の業務利用に関わる者であり、詳細設計の次工程を直接担当しません。
- 選択肢 エ正解
- ソフトウェア詳細設計で作成された仕様書に基づいてコーディングを行うのはプログラマです。
覚えるポイント
- ソフトウェア詳細設計(内部設計)の成果物はプログラム仕様書であり、次工程はプログラマによる実装(プログラミング)となります。
間違えやすいところ
- 詳細設計を誰が利用するのか(システムエンジニアからプログラマへの橋渡し)という開発の流れを取り違えないようにしましょう。
出題の前提:共通フレーム等の標準的なソフトウェア開発プロセスモデルに基づきます。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.17 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
リスク対応計画における優先順位の定量的評価
マネジメント系 · プロジェクトリスクマネジメント / 期待損失額 / リスク優先順位
X年4月開始のプロジェクトにおいて、4つのリスクが想定されている。リスクの優先順位を「発生確率×影響度(損失額)」で考慮し、同じ優先度の場合は対応期限(顕在化時期)がより迫っているものを優先する場合、最も優先順位が高いリスクを選択せよ。 ・リスク1: 顕在化時期 X+1年4月1日、発生確率 0.6、損失 6,000万円 ・リスク2: 顕在化時期 X年7月1日、発生確率 0.4、損失 9,000万円 ・リスク3: 顕在化時期 X年7月1日、発生確率 0.1、損失 1,000万円 ・リスク4: 顕在化時期 X+1年3月1日、発生確率 0.5、損失 7,000万円
解答・解説を表示
解答
イ
解説
リスクの大きさは一般に「発生確率×影響度(金額等)」の期待値で評価します。値が同等である場合は、発生が間近に迫っているリスクから優先して対応計画を策定します。
解き方
- 各リスクの期待損失額(発生確率×損失額)を計算する。リスク1: 0.6×6000=3600万円、リスク2: 0.4×9000=3600万円、リスク3: 0.1×1000=100万円、リスク4: 0.5×7000=3500万円。
- 期待損失額が最大のリスク1とリスク2(ともに3,600万円)を比較する。
- 「同じ優先度なら対応期限が迫っているリスクを早急に対応する」という条件に基づき、顕在化時期が早いリスク2(X年7月1日 vs X+1年4月1日)を選択する。
- 選択肢 ア不正解
- 期待損失額は3,600万円で最大ですが、顕在化時期がX+1年4月1日であり、X年7月1日に迫るリスク2よりも対応猶予があるため次点となります。
- 選択肢 イ正解
- 期待損失額が3,600万円で最大かつ顕在化時期が最も直近(X年7月1日)であるため、最優先となります。
- 選択肢 ウ不正解
- 期待損失額は0.1×1,000万円=100万円であり、4つの中で最も小さいため優先順位は低いです。
- 選択肢 エ不正解
- 期待損失額は0.5×7,000万円=3,500万円であり、リスク1やリスク2(3,600万円)より小さいため最優先ではありません。
覚えるポイント
- リスクの大きさ(リスク量)=「発生確率」×「影響度」で算出し、同等の場合は顕在化時期が早いものを優先します。
間違えやすいところ
- 発生確率の高さだけでリスク1を選んだり、損失額の大きさだけでリスク2を選んだりせず、両者の積(期待値)を正確に計算する必要があります。
出題の前提:プロジェクトマネジメント知識体系(PMBOK)における定量的リスク分析手法に基づきます。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.18 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
プロジェクトの日程管理手法(アローダイアグラム)
マネジメント系 · プロジェクトタイムマネジメント / アローダイアグラム / PERT図
作業項目の順序関係や依存関係を表すことができ、プロジェクトのスケジュール作成において使用する図として、適切なものを選択せよ。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
アローダイアグラムは作業順序や前後関係をネットワーク状に可視化し、全体の所要日数やクリティカルパスを算出するためのスケジュール管理ツールです。
解き方
- 問題文の「作業項目の順序関係や依存関係を表す」「スケジュール作成に使用」という特徴を確認する。
- 選択肢の各図の用途を比較し、スケジュール管理に用いられるアローダイアグラムを正解とする。
- 選択肢 ア正解
- アローダイアグラム(PERT図)は各作業の順序関係や依存関係を表し、日程計画や最短完了日数を把握するために用いられます。
- 選択肢 イ不正解
- 管理図は工程が安定した状態にあるかを判定・監視するために、中心線と上方・下方管理限界線を用いて品質のばらつきを表す図です。
- 選択肢 ウ不正解
- 特性要因図(魚の骨図)は結果(特性)とそれに影響を与える要因との因果関係を体系的に整理する図です。
- 選択肢 エ不正解
- パレート図は項目別の出現頻度を棒グラフで大きい順に並べ、累積比率を折れ線グラフで表した品質管理の図です。
覚えるポイント
- アローダイアグラム(PERT)は作業順序・クリティカルパスを表す工程管理図です。管理図・特性要因図・パレート図はQC7つ道具です。
間違えやすいところ
- 工程管理・スケジュール管理のツール(アローダイアグラム、ガントチャート)と、品質管理(QC)のツールを混同しないように整理しましょう。
出題の前提:プロジェクトマネジメント知識体系(PMBOK)のタイムマネジメント・スケジュール作成手法に基づきます。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.18 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
BCPにおける大規模災害対策(遠隔地バックアップ)
マネジメント系 · BCP / ファシリティマネジメント / ディザスタリカバリ
事業継続計画(BCP)における情報システムに関するファシリティマネジメントの施策のうち、大地震によってデータセンタが長期間停止することを想定した施策として、適切なものを選択せよ。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
大規模災害によって主データセンタ全体が損壊・長期停止するリスクに対しては、被災地域外に設けた遠隔地の代替施設(バックアップサイト/ディザスタリカバリサイト)へデータや業務を退避させることが事業継続の基本となります。
解き方
- 設問の条件「大地震によってデータセンタが長期間停止する」に着目する。
- データセンタ内部の設備対策(UPS、設備二重化など)ではデータセンタ全体の長期停止を回避できないことを確認する。
- 広域災害の影響を受けない別地域にある「遠隔地バックアップセンタ」の配置が適切であると判断する。
- 選択肢 ア不正解
- 津波や洪水対策としては有効ですが、大地震によってデータセンタ全体が倒壊・長期停止する事態の解決にはなりません。
- 選択肢 イ不正解
- UPS(無停電電源装置)は一時的な停電から自家発電機起動や正常シャットダウンまでの短時間の電力を供給するもので、長期間の停止には対応できません。
- 選択肢 ウ不正解
- 同一データセンタ内の設備二重化は局所的な機器故障には有効ですが、建物や地域全体が被災して停止した場合には効果がありません。
- 選択肢 エ正解
- 広域災害で主データセンタが機能停止した場合でも、被災影響を受けない遠隔地にバックアップ拠点を設けてデータを同期しておくことで業務継続が可能となります。
覚えるポイント
- 同一施設内の冗長化(UPSや設備二重化)は短時間の障害対策、遠隔地バックアップセンタは広域災害・施設全体の長期停止対策です。
間違えやすいところ
- 「設備二重化」を選びがちですが、データセンタそのものが物理的に長期停止する前提があるため、同一施設内の冗長化では不十分です。
出題の前提:経済産業省「事業継続計画策定ガイドライン」およびITIL・ファシリティマネジメント基準に準拠しています。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.19 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ソフトウェア品質特性における「機能性」
マネジメント系 · ソフトウェア品質特性 / JIS X 0129 / 機能性
ソフトウェアの品質特性を、機能性、使用性、信頼性、移植性などに分類した場合、機能性に該当するものを選択せよ。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
ソフトウェアの品質特性(JIS X 0129/ISO 9126)の主特性には、機能性(目的を満たす機能の提供)、信頼性(安定性・回復性)、使用性(使いやすさ・分かりやすさ)、効率性(資源・速度)、保守性(修正の容易さ)、移植性(環境移行の容易さ)があります。
解き方
- JIS X 0129で定義される6つの品質特性(機能性、信頼性、使用性、効率性、保守性、移植性)を思い出す。
- 各選択肢がどの品質特性に該当するかを照合する。
- アは信頼性(回復性)、ウは移植性、エは使用性(習得性)であり、イの「仕様どおりの動作・結果」が機能性に該当すると判定する。
- 選択肢 ア不正解
- 障害発生時に状態を回復できる能力は、「信頼性」(副特性:回復性)に該当します。
- 選択肢 イ正解
- 指定された要求や仕様どおりに正しく機能が実行される能力は、「機能性」(副特性:合目的性、正確性など)に該当します。
- 選択肢 ウ不正解
- 異なる動作環境へ移行・稼働できる能力は、「移植性」(副特性:環境適応性など)に該当します。
- 選択肢 エ不正解
- 利用者が使い方を容易に学習・習得できる性質は、「使用性」(副特性:習得性)に該当します。
覚えるポイント
- 品質特性6大分類:機能性(機能の充足・正確さ)、信頼性(故障回避・回復)、使用性(使いやすさ)、効率性(速度・資源)、保守性(直しやすさ)、移植性(他環境へ移行)。
間違えやすいところ
- データの回復性を機能の一部と考えがちですが、品質特性モデルでは障害対策・耐障害性として「信頼性」に分類されます。
出題の前提:JIS X 0129-1(ISO/IEC 9126-1)ソフトウェア製品の品質特性定義に基づきます。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.19 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
システム監査人の基本要件(独立性)
マネジメント系 · システム監査基準 / 監査人の独立性 / 客観性
システム監査人は、監査対象者と利害関係を有することは許されない。この規範や性質を何と呼ぶか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
システム監査基準において、監査人は客観的な立場で監査を実施するために、監査対象業務から独立した立場(外観的独立性および精神的独立性)を保つことが義務付けられています。
解き方
- システム監査基準に定められている監査人の適格条件・行動規範を確認する。
- 「監査対象者と利害関係を持たない」という客観的な立場を表す用語が「独立性」であることを特定する。
- 選択肢 ア不正解
- 監査能力はITや監査に関する専門知識や技能を指し、利害関係の排除とは異なります(専門能力の要件)。
- 選択肢 イ不正解
- 実務経験は監査業務を行うためのキャリアや実績を指し、利害関係の有無を規定する用語ではありません。
- 選択肢 ウ正解
- 監査対象から独立し、客観的かつ公正不偏な立場で監査を実施するために利害関係を持たないことを「独立性」と呼びます。
- 選択肢 エ不正解
- プレゼンテーション能力は監査結果を関係者に分かりやすく説明・伝達するスキルであり、独立性とは無関係です。
覚えるポイント
- システム監査基準における監査人の基本要件には「独立性(利害関係を持たない公正な立場)」と「専門能力(必要な知識と技能)」があります。
間違えやすいところ
- 自身が所属する部署や開発に携わったシステムの監査を担当することは、独立性を損なうため禁止されています。
出題の前提:経済産業省「システム監査基準」一般基準(独立性・客観性の保持)に準拠しています。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.19 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ファンクションポイント法による規模見積もり
マネジメント系 · プロジェクトコストマネジメント / 開発規模見積もり / ファンクションポイント法
ソフトウェア開発における工数・規模見積もり手法である「ファンクションポイント法」の説明として、適切なものを選択せよ。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
ファンクションポイント法はプログラミング言語に依存せず、外部入力・外部出力・外部照会・内部論理ファイル・外部インターフェースファイルの5つの機能要素を評価してシステム規模を定量化する見積もり技法です。
解き方
- ファンクションポイント法の定義である「利用者視点での機能数と複雑度から規模を算出する」特徴を確認する。
- 各選択肢の見積もり手法(ア:FP法、イ:類推見積法、ウ:プログラムステップ法/LOC法、エ:ボトムアップ見積法/WBS法)を照合し、アを選択する。
- 選択肢 ア正解
- ファンクションポイント法は、外部入出力や内部ファイルなどの機能数とそれぞれの難易度(複雑さ)を基に開発規模を計測する手法です。
- 選択肢 イ不正解
- 過去の類似実績を基に見積もる手法は「類推見積法」の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- ソースコードの行数(ステップ数)を基に見積もる手法は「プログラムステップ法(LOC法)」や「COCOMO」の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 作業を詳細に分解して個々の工数を積み上げて全体を見積もる手法は「ボトムアップ見積法(標準タスク法/WBSによる積算)」の説明です。
覚えるポイント
- ファンクションポイント法=「機能の数と難易度(機能規模)」、LOC法=「コード行数」、類推見積法=「過去の類似実績」、ボトムアップ法=「WBSでの積み上げ」と対比して覚えます。
間違えやすいところ
- プログラムの行数を見積もる手法(LOC法)と、仕様書上の機能数を点数化するファンクションポイント法を混同しないように注意しましょう。
出題の前提:ソフトウェアエンジニアリングおよびPMBOKにおけるソフトウェア開発規模見積もり手法に基づきます。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.20 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
画面や帳票のレイアウトを定義する開発工程
マネジメント系 · システム開発プロセス / 外部設計 / ヒューマンインタフェース
システム開発をシステム要件定義、外部設計、内部設計、プログラミングの順に進める場合、画面のレイアウトや帳票の様式を定義する工程として最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
システム開発における外部設計(基本設計・概要設計)は、利用者側から見たシステムの仕様や入出力(画面や帳票など)を決定する工程です。一方、内部設計は外部設計の内容をコンピュータ側の実現方式として詳細化する工程です。
解き方
- 各工程で何を決めるかを整理します。要件定義は業務上の要求の整理、外部設計は入出力仕様(画面・帳票等)の決定、内部設計はプログラム構造や内部処理方式の決定、プログラミングは製造です。
- 「画面のレイアウトや帳票の様式を定義する工程」は、外部設計に該当するため、選択肢イを選択します。
- 選択肢 ア不正解
- システム要件定義は、新システムで実現すべき業務要件や機能要件・非機能要件を明確にする初期工程です。
- 選択肢 イ正解
- 外部設計では、画面レイアウトや帳票形式など、利用者とシステムの接点となる仕様を具体的に決定します。
- 選択肢 ウ不正解
- 内部設計は、外部設計の結果を受け、開発者目線でプログラムの分割構造やデータベースの詳細などを設計する工程です。
- 選択肢 エ不正解
- プログラミングは、内部設計書に基づいてプログラム言語でソースコードを作成する実装工程です。
覚えるポイント
- 外部設計は利用者側の視点(画面や帳票の設計)、内部設計は開発者側の視点(構造や処理方式の設計)です。
間違えやすいところ
- 要件定義と外部設計の違いで迷うことがありますが、画面の具体的な配置や帳票レイアウトの定義は外部設計で行います。
出題の前提:ITパスポート平成25年度春期公開問題 問49(公式正答:イ)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.20 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
システム開発における見積り精度の推移
マネジメント系 · プロジェクトコストマネジメント / コスト見積り / 開発ライフサイクル
システム開発の節目ごとに、プロジェクト全体に必要なコストの見積りを行った。見積りの精度が最も高い時点はどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
プロジェクトの進行に伴い、作業内容や要件が具体化して不確実性(リスク)が減少するため、コスト見積りの精度は開発プロセスの後半になればなるほど高くなります(コーン・オブ・アンサーティの原理)。
解き方
- 提示された各時点を開発プロセスの時系列順に並べます:「システム化計画時」→「要件確定時」→「設計終了時」→「プログラミング終了時」。
- 見積りの精度は開発が進むほど高くなるため、最も終盤に位置する「プログラミング終了時(ウ)」が最も精度が高いと判断します。
- 選択肢 ア不正解
- システム化計画時はプロジェクトの最上流工程であり、不確実性が極めて大きいため精度は最も低くなります。
- 選択肢 イ不正解
- 設計終了時は要件確定時より精度が高いものの、プログラミング終了時よりも手前の工程です。
- 選択肢 ウ正解
- 選択肢の中で最も終盤に位置しており、残る作業が限定されているため、見積りの精度が最も高くなります。
- 選択肢 エ不正解
- 要件確定時は設計やプログラミングより前段階であるため、プログラミング終了時ほど精度は高くなりません。
覚えるポイント
- 見積りの精度はプロジェクトの進行とともに向上し、完了に近づくほど高くなります。
間違えやすいところ
- 要件が確定した時点で正確に見積もれると錯覚しがちですが、詳細設計や製造が進むほどさらに精度は上がります。
出題の前提:ITパスポート平成25年度春期公開問題 問50(公式正答:ウ)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.20 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
システム監査の実施内容
マネジメント系 · システム監査 / 内部統制 / コントロール評価
システム監査の実施内容に関する記述のうち、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
システム監査は、情報システムにまつわるリスクに適切に対処されているか(コントロールが有効に機能しているか)を、監査対象から独立した客観的な立場の監査人が検証・評価し、助言や勧告を行う活動です。
解き方
- システム監査の要件である「独立した第三者(監査人)による評価」「情報システムのコントロールの整備・運用状況の点検」を満たす選択肢を探します。
- 選択肢ウは「監査対象から独立した第三者が評価する」と述べており、システム監査の定義に完全に合致します。
- 選択肢 ア不正解
- 品質マネジメントシステムの構築・運用は品質管理責任者の業務であり、監査の実施内容ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 開発担当者が自ら行うテストはシステム開発工程におけるテスト作業(単体テスト等)です。
- 選択肢 ウ正解
- 独立した第三者が情報システムのリスクに対するコントロールの適切性を評価することは、システム監査の明確な定義です。
- 選択肢 エ不正解
- システム管理者が自ら行う脆弱性検証は、日常の運用保守やセキュリティ対策業務に該当します。
覚えるポイント
- システム監査のキーワードは「独立した第三者(監査人)」「客観的評価」「コントロールの整備・運用」です。
間違えやすいところ
- 監査担当者と開発・運用担当者が混同されることがありますが、監査には被監査部門からの独立性が不可欠です。
出題の前提:経済産業省 システム監査基準 / ITパスポート平成25年度春期公開問題 問51(公式正答:ウ)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.21 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
DoS攻撃の説明
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / DoS攻撃 / サイバー攻撃手法
DoS(Denial of Service)攻撃の説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
DoS(Denial of Service:サービス拒否)攻撃は、対象となるサーバやネットワークに対して膨大なパケットやリクエストを送りつけ、処理能力を枯渇させて正規の利用者がサービスを利用できない状態に追い込む攻撃手法です。
解き方
- DoS攻撃(サービス不能化攻撃)の特徴である「過剰な負荷によるサービス妨害」を記述した選択肢を照合します。
- 電子メールやWebリクエストを大量に送りつけてサービス提供不能にする記述であるウを選択します。
- 選択肢 ア不正解
- 他人になりすましてサービスを不正利用する行為は「なりすまし(スプーフィング)」の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 通信経路上で他人のデータを盗み見る行為は「盗聴(スニッフィング)」の説明です。
- 選択肢 ウ正解
- 大量のリクエスト等を送信してサービス提供を不能にする攻撃であり、DoS攻撃の的確な説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 文字の組み合わせを順に試して解読する攻撃は「総当たり攻撃(ブルートフォース攻撃)」の説明です。
覚えるポイント
- DoS(Denial of Service)は「サービスの妨害・拒否」。大量負荷でダウンさせる攻撃です。
間違えやすいところ
- なりすましやブルートフォース攻撃と混同しないよう、目的が「サービス提供の妨害」である点に着目しましょう。
出題の前提:ITパスポート平成25年度春期公開問題 問52(公式正答:ウ)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.22 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
アルゴリズムの定義
テクノロジ系 · アルゴリズムとプログラミング / 処理手順 / コンピュータ基礎
コンピュータを利用するとき、アルゴリズムは重要である。アルゴリズムの説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
アルゴリズム(algorithm)とは、コンピュータを使って特定の問題を解決したり計算を行ったりするための有限な手順や計算方法の明確な規約のことです。
解き方
- アルゴリズムの本質である「目的達成のための計算・処理手順」を説明している選択肢を探します。
- 選択肢イが「ある特定の目的を達成させるための処理手順」と過不足なく定義しているため、正解と判定します。
- 選択肢 ア不正解
- 機械語に変換するソフトウェアは「コンパイラ」や「アセンブラ」などの言語プロセッサの説明です。
- 選択肢 イ正解
- 目的を達成するための明確な処理手順や計算手順のことであり、アルゴリズムの定義です。
- 選択肢 ウ不正解
- コンピュータに指示を記述する人工言語の総称は「プログラミング言語」の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- コンピュータを使った設計業務は「CAD(Computer Aided Design)」の説明です。
覚えるポイント
- アルゴリズム=問題を解くための具体的な「処理手順」「計算手順」。
間違えやすいところ
- プログラミング言語(指示を記述する言語体系)やコンパイラ(変換ツール)と意味を混同しないようにしましょう。
出題の前提:ITパスポート平成25年度春期公開問題 問53(公式正答:イ)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.22 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
スキャナの解像度を表す単位
テクノロジ系 · ハードウェア / 入出力装置 / 解像度の単位
スキャナで写真や絵などを読み込むときの解像度を表す単位はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
解像度は画像のきめ細かさを表す指標であり、スキャナやプリンタでは1インチ(約2.54cm)あたりに何個のドット(点)を並べられるかを示す「dpi(dots per inch)」という単位が広く用いられます。
解き方
- 各単位の意味を確認します。dpi(dots per inch:解像度)、fps(frames per second:フレームレート)、pixel(画素そのものの要素)、ppm(pages per minute:印刷速度)。
- スキャナの読み込み解像度(密度)を表す単位として合致する「dpi(ア)」を選びます。
- 選択肢 ア正解
- dpi(dots per inch)は1インチあたりのドット数を表し、スキャナやプリンタの解像度を示す単位です。
- 選択肢 イ不正解
- fps(frames per second)は動画において1秒間に表示される静止画(フレーム)の数を表す単位です。
- 選択肢 ウ不正解
- pixel(ピクセル/画素)はデジタル画像を構成する最小単位の点そのものであり、解像度の単位ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- ppm(pages per minute)はプリンタなどが1分間に印刷できるページ数を表す単位です。
覚えるポイント
- dpi=スキャナ・プリンタの解像度(dots per inch)。ppmは印刷速度、fpsは動画のコマ数。
間違えやすいところ
- pixelは画素数そのものの要素名であり、「解像度(密度)」を表す単位はdpiである点に注意が必要です。
出題の前提:ITパスポート平成25年度春期公開問題 問54(公式正答:ア)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.22 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
主キーと外部キーの設定
テクノロジ系 · データベース / 関係データベース / 主キーと外部キー / 参照整合性制約
関係データベースを使い“社員”表と“部署”表を作成して社員情報を管理する。“社員”表と“部署”表に、必要に応じて設定する主キーと外部キーの適切な組合せはどれか。ここで、社員は必ず“部署”表に存在する部署に所属するものとし、社員データの追加や更新をするときには、参照制約を利用して整合性を確保するものとする。 〔表の構成〕 社員(社員コード, 社員名, 入社年, 生年月日, 部署コード) 部署(部署コード, 部署名)
解答・解説を表示
解答
イ
解説
関係データベースにおいて、表内の行を一意に特定するための列を「主キー」、別の表の主キーを参照してデータの整合性(参照整合性)を保つための列を「外部キー」と呼びます。
解き方
- 主キーを特定します:“社員”表の各行を一意に識別するのは「社員コード」、“部署”表の各行を一意に識別するのは「部署コード」です。
- 外部キーを特定します:問題文に「社員は必ず“部署”表に存在する部署に所属する」「参照制約を利用して整合性を確保する」とあるため、“社員”表の「部署コード」が“部署”表の「部署コード」を参照する外部キーとなります。
- 主キーが“社員”の社員コードと“部署”の部署コード、外部キーが“社員”の部署コードとなっている選択肢イを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 外部キーが「なし」では、参照制約を用いて社員が実在する部署に所属することを保証できません。
- 選択肢 イ正解
- 主キーは両表を識別する各コードであり、“社員”表の部署コードを外部キーとすることで参照制約を満たせます。
- 選択肢 ウ不正解
- “社員”表に主キーが設定されておらず、社員コードが外部キーとされているため不適切です。
- 選択肢 エ不正解
- “社員”表の部署コードは同じ部署に複数社員がいるため重複し、主キーにはなり得ません。
覚えるポイント
- 主キーは行を一意に識別するキー、外部キーは他表の主キーを参照して整合性を保つキーです。
間違えやすいところ
- 外部キーをどちらの表に持たせるかで混乱しがちです。「1対多」の関係では「多」側(社員)に「1」側(部署)の主キーを外部キーとして持たせます。
出題の前提:ITパスポート平成25年度春期公開問題 問55(公式正答:イ)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.23 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
タッチパネルの特徴
テクノロジ系 · ハードウェア / 入力装置 / タッチパネル
タッチパネルに関する記述として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
タッチパネルは、液晶ディスプレイなどの表示装置と位置入力センサーを重ね合わせたポインティングデバイスであり、画面に直接指などで触れることで直感的に操作を行うことができます。
解き方
- 各選択肢がどの入力装置の説明であるかを分析します。
- アはデジタイザ/タブレット、ウはタッチホイール、エはタッチパッド(トラックパッド)の説明です。
- イは「指などで画面に直接触れることで、コンピュータの操作を行う」とあり、タッチパネルの説明として適切です。
- 選択肢 ア不正解
- ペン型装置と平板状装置を組み合わせて描画・指示を行う「ペンタブレット(デジタイザ)」の説明です。
- 選択肢 イ正解
- 静電式(静電容量方式)や電子式などの検出方式を持ち、画面を指で直接触れて操作するタッチパネルの説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 携帯音楽プレーヤなどで採用されていた「タッチホイール(クリックホイール)」の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- ノートPCなどの手元にある平板をなぞってポインタを動かす「タッチパッド」の説明です。
覚えるポイント
- タッチパネルは「画面に直接触れて操作」する装置。ノートPC手元の平らな面は「タッチパッド」です。
間違えやすいところ
- 画面に直接触れる「タッチパネル」と、ノートPCの手元をなぞる「タッチパッド」を混同しないように注意しましょう。
出題の前提:ITパスポート平成25年度春期公開問題 問56(公式正答:イ)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.24 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ジョブ処理の完了時間計算
テクノロジ系 · CPUと入出力の並行処理 / タイムチャート
1台のCPUと1台の出力装置からなるシステムにおいて、3つのジョブ(ジョブ1、ジョブ2、ジョブ3)を順次処理する。処理開始時点において全ジョブは処理可能である。CPUおよび出力装置は独立して並行動作できるが、各ジョブの出力処理は自ジョブのCPU処理が終了した後にのみ開始できる。各ジョブの所要時間はジョブ1(CPU: 35秒、出力: 10秒)、ジョブ2(CPU: 20秒、出力: 20秒)、ジョブ3(CPU: 5秒、出力: 25秒)である。ジョブ1の処理開始からジョブ3の出力完了までの総所要時間は何秒後か。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
CPU処理と出力処理が独立して実行できる構成では、前のジョブの出力処理と次のジョブのCPU処理を並行して実行できます。ただし各ジョブ自身の出力処理はCPU処理完了後でなければ開始できず、出力装置が他のジョブで使用中の場合は待機が発生します。
解き方
- CPUの処理時間を計算します。ジョブ1は0〜35秒、ジョブ2は35〜55秒、ジョブ3は55〜60秒でCPU処理を順次完了します。
- 出力装置のスケジュールを求めます。ジョブ1の出力は35〜45秒です。ジョブ2の出力はCPU終了(55秒)を待って55〜75秒に行われます。ジョブ3の出力は出力装置の空き(75秒)を待って75〜100秒に行われます。
- 選択肢 ア不正解
- 30秒時点ではジョブ1のCPU処理すら完了しておらず誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 45秒はジョブ1の出力処理が終了した時点であり、ジョブ3の完了時間ではありません。
- 選択肢 ウ正解
- ジョブ3の出力処理は75秒から25秒間実施されるため、完了時刻は100秒後となります。
- 選択肢 エ不正解
- 並行処理を行わずに全時間を単純合算した値(35+10+20+20+5+25=115秒)であり、誤りです。
覚えるポイント
- リソースの重複使用不可とジョブ内順序(CPU完了後に出力)の2つの制約をタイムチャートで整理することが重要です。
間違えやすいところ
- 並行動作を無視して全処理時間を単純加算してしまうミスに注意が必要です。
出題の前提:公開問題の記述および公式解答による
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.24 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
認証技術の種類と特徴
テクノロジ系 · ワンタイムパスワード / ユーザー認証
システムの利用者認証技術に関する記述のうち、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
利用者の本人確認(認証)には、パスワードなどの「知識情報」、ICカードやトークンなどの「所持情報」、指紋や静脈などの「生体情報(バイオメトリクス)」が利用されます。ワンタイムパスワードは通信路上での盗聴による再利用攻撃を防ぐ安全な知識・所持認証の手法です。
解き方
- 各選択肢に登場する認証用語とその説明内容が一致しているかを照合します。
- 一度のみ利用可能な使い捨てパスワードを表す用語がワンタイムパスワードであることを確認します。
- 選択肢 ア不正解
- 一度の認証で複数のサーバやサービスを利用できる仕組みはシングルサインオン(SSO)の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 身体的特徴を利用して本人認証を行う仕組みはバイオメトリクス認証(生体認証)の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 表中の位置情報を記憶しておき入力する方式はマトリクス認証(マトリクスコード認証)の説明です。
- 選択肢 エ正解
- 認証のために一度しか使えない使い捨てパスワードをワンタイムパスワードと呼び、正しい説明です。
覚えるポイント
- ワンタイムパスワードは一度しか使えないパスワード、シングルサインオンは1回の認証で複数連携する仕組みです。
間違えやすいところ
- バイオメトリクス(生体)認証とマトリクス認証を用語の響きだけで混同しないようにしましょう。
出題の前提:公開問題の記述および公式解答による
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.25 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
クライアント環境の構成方式
テクノロジ系 · シンクライアント / クライアントサーバシステム
クライアントサーバシステムにおいて、クライアント端末には入力や表示など必要最低限の機能しかもたせず、サーバ側でアプリケーションソフトウェアやデータを集中管理するシステムはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
シンクライアント(Thin Client)の「シン(Thin)」は「薄い・細い」を意味し、端末側には補助記憶装置や処理機能を持たせず、画面表示と入力機能のみを提供します。情報漏えい防止や端末管理の負担軽減などのメリットがあります。
解き方
- 問題文に示された「クライアント側には必要最低限の機能」「サーバ側で集中管理」という特徴を確認します。
- このシステム形態を表すIT用語としてシンクライアントシステムを選択します。
- 選択肢 ア正解
- 端末側の資源を最小限にしてサーバ側でアプリケーションやデータを集中管理する仕組みであり、適切です。
- 選択肢 イ不正解
- 対話型処理システムは、ユーザーの入力に対して即座に応答を返す処理形態のことであり不適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- バッチ処理システムは、一定期間や一定量のデータをまとめて一括処理する方式のことです。
- 選択肢 エ不正解
- ピアツーピアシステムは、端末同士が対等な立場で直接通信を行う分散型のネットワーク形態です。
覚えるポイント
- シン(Thin=薄い)クライアントは端末機能最小限、ファット(Fat=厚い)クライアントは端末側で多くを処理します。
間違えやすいところ
- 集中管理と対話処理を用語の意味から混同しないように区別してください。
出題の前提:公開問題の記述および公式解答による
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.25 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
プログラムの実行可能モジュール
テクノロジ系 · プログラム言語 / ロードモジュール
コンピュータで実行可能な形式の機械語プログラムを何と呼ぶか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
人間が記述したソースコードはコンパイラによって機械語の「目的モジュール(オブジェクトモジュール)」に変換されます。その後、連携ライブラリなどをリンカ(連係編集プログラム)で結合して、OS上で実行可能な「ロードモジュール(実行可能ファイル)」が生成されます。
解き方
- プログラム作成の流れ(ソースコード → コンパイルでオブジェクトモジュール → リンクでロードモジュール)を整理します。
- 問題の「実行可能な形式の機械語プログラム」に該当するものがロードモジュールであることを確認します。
- 選択肢 ア不正解
- オブジェクトモジュールはソースコードをコンパイルした直後の機械語ですが、単体では実行できずリンクが必要です。
- 選択肢 イ不正解
- ソースコードはプログラミング言語を用いて人間が理解できるテキスト形式で記述したプログラムです。
- 選択肢 ウ不正解
- テキストデータは文字コードによって構成される一般的な文字列データのことであり、不適切です。
- 選択肢 エ正解
- リンカによって複数のモジュールが結合され、主記憶に読み込んで実行可能な形式になったプログラムをロードモジュールと呼びます。
覚えるポイント
- 実行可能形式(Executable)の機械語プログラムは「ロードモジュール」と呼ばれます。
間違えやすいところ
- コンパイル直後の「オブジェクトモジュール」と、リンク済みの実行可能形式である「ロードモジュール」を混同しやすいので注意しましょう。
出題の前提:公開問題の記述および公式解答による
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.25 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
関係データベースの集計と整列
テクノロジ系 · リレーショナルデータベース / グループ化と集計
関係データベースの“売上”表と“顧客”表を顧客コードで結合し、顧客コードでグループ化して顧客ごとの売上金額の合計を求め、売上金額の合計を降順に整列した。得られた結果の先頭レコードの顧客名はどれか。 〔売上表〕 伝票番号 / 顧客コード / 売上金額(万円) H001 / K01 / 40 H002 / K02 / 80 H003 / K03 / 120 H004 / K04 / 70 H005 / K01 / 20 H006 / K02 / 50 〔顧客表〕 顧客コード / 顧客名 K01 / 井上花子 K02 / 佐藤太郎 K03 / 鈴木三郎 K04 / 田中梅子
解答・解説を表示
解答
イ
解説
SQLのGROUP BYおよびSUM関数に相当する処理です。共通の属性値(顧客コード)でレコードをまとめ、売上金額を集計したのち、ORDER BY DESC(降順:大きい順)で並べ替えることで最大値を持つレコードを特定します。
解き方
- 顧客コードごとに売上金額を合算します。K01は40+20=60万円、K02は80+50=130万円、K03は120万円、K04は70万円です。
- 売上合計を降順(大きい順)に並べ替えると、1位: K02(130万円)、2位: K03(120万円)、3位: K04(70万円)、4位: K01(60万円)となります。
- 1位であるK02に対応する顧客名を顧客表から取得すると「佐藤太郎」となります。
- 選択肢 ア不正解
- 井上花子(K01)の合計は60万円であり、最も金額が低いため先頭にはなりません。
- 選択肢 イ正解
- 佐藤太郎(K02)の合計は130万円で全顧客中最大となるため、降順整列の先頭レコードになります。
- 選択肢 ウ不正解
- 鈴木三郎(K03)の売上は120万円であり、2番目の大きさです。
- 選択肢 エ不正解
- 田中梅子(K04)の売上は70万円であり、3番目の大きさです。
覚えるポイント
- 「降順」は値が大きいものから順に並べる整列規則(DESC)です。
間違えやすいところ
- K03の1回当たりの売上高120万円だけを見て、複数レコードあるK02の合算(80+50=130万円)を見落とすミスに注意しましょう。
出題の前提:公開問題の記述および公式解答による
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.26 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ランサムウェアの特徴
テクノロジ系 · マルウェア / ランサムウェア
ランサムウェアの説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
ランサムウェア(Ransomware)は「身代金(Ransom)」と「ソフトウェア(Software)」を組み合わせた造語です。感染したコンピュータのファイルを暗号化したり画面をロックしたりして利用不能にし、制限を解除する見返りとして金銭の支払いを要求します。
解き方
- ランサムウェアの用語定義(Ransom=身代金を要求するマルウェア)を確認します。
- 暗号化によってアクセス不能にし身代金を要求する動作を説明している選択肢イを選択します。
- 選択肢 ア不正解
- ウイルス対策ソフト(アンチウイルスソフトウェア)の説明です。
- 選択肢 イ正解
- データを勝手に暗号化してアクセス不能にし、元に戻す代金を要求するソフトウェアであり、正しい説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- OS(オペレーティングシステム)の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 日本語入力システム(IME: Input Method Editor)の説明です。
覚えるポイント
- ランサムウェア(Ransomware)=身代金(Ransom)を要求する不正プログラムです。
間違えやすいところ
- スパイウェア(情報窃取)やトロイの木馬(偽装侵入)など、他のマルウェアと混同しないように機能的特徴(暗号化と身代金要求)を押さえましょう。
出題の前提:公開問題の記述および公式解答による
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.26 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
メモリの種類と不揮発性メモリ
テクノロジ系 · 主記憶装置 / 不揮発性メモリ
DRAM,ROM,SRAM,フラッシュメモリのうち、電力供給が途絶えても内容が消えない不揮発性メモリはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
半導体メモリは、電源を切るとデータが消去される「揮発性メモリ」と、電源を切ってもデータが残る「不揮発性メモリ」に大別されます。RAM(DRAM、SRAM)は揮発性であり、ROMやEEPROMの一種であるフラッシュメモリは不揮発性メモリです。
解き方
- 各メモリの特性を分類します。DRAMとSRAMはRAM(Random Access Memory)であり、電源遮断で記録が消える揮発性です。
- ROM(Read Only Memory)とフラッシュメモリ(Flash Memory)は電源が切れても内容が保持される不揮発性です。
- 不揮発性メモリの組み合わせである「ROMとフラッシュメモリ」を選択します。
- 選択肢 ア不正解
- DRAMとSRAMはいずれも電源を切ると記憶内容が失われる揮発性メモリです。
- 選択肢 イ不正解
- フラッシュメモリは不揮発性ですが、DRAMは揮発性メモリです。
- 選択肢 ウ不正解
- ROMは不揮発性ですが、SRAMは揮発性メモリです。
- 選択肢 エ正解
- ROMもフラッシュメモリも電力が供給されなくなっても内容が消えない不揮発性メモリです。
覚えるポイント
- RAM(DRAM・SRAM)は揮発性、ROM・フラッシュメモリ・SSD・USBメモリは不揮発性です。
間違えやすいところ
- フラッシュメモリが電気的に書き換え可能なためRAM(揮発性)と混同することがありますが、不揮発性メモリの一種です。
出題の前提:公開問題の記述および公式解答による
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.27 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ウイルス対策ソフトの適切な運用
テクノロジ系 · ウイルス定義ファイル / セキュリティ対策
ウイルス対策ソフトの適切な運用方法として、適切なものはどれか。
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解答
ウ
解説
ウイルス対策ソフト(アンチウイルスソフト)は主に「パターンマッチング方式」で既知のウイルスを検知します。そのため、新しいウイルスの特徴を記録した「ウイルス定義ファイル(シグネチャコード)」を常に最新版に更新し続けることが防御上不可欠です。
解き方
- 各選択肢の運用方法についてセキュリティ上の妥当性を確認します。
- 新種ウイルスの脅威に対抗するためには定義ファイルの定期的・自動的な更新が必須であることから、選択肢ウが適切であると判断します。
- 選択肢 ア不正解
- ウイルス侵入をリアルタイムで防ぐため、ウイルス対策ソフトは常時起動・常駐させておく必要があります。
- 選択肢 イ不正解
- 定義ファイルの更新に伴い過去に検知できなかったウイルスが発見される場合もあるため、定期的な全体検査も併用すべきです。
- 選択肢 ウ正解
- 新種や亜種のウイルスを確実に検知するため、導入後も定義ファイルの継続的な更新が不可欠です。
- 選択肢 エ不正解
- 外部記憶媒体経由や暗号化通信経由の感染などプロバイダ側で防御できない経路があるため、PC端末への導入も必須です。
覚えるポイント
- ウイルス対策ソフトの基本は「常時起動(常駐監視)」と「定義ファイルの最新化(継続更新)」です。
間違えやすいところ
- ネットワーク側(プロバイダ等)のチェックがあれば端末側の対策は不要であると誤認しないように多層防御の観点を持ちましょう。
出題の前提:公開問題の記述および公式解答による
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.27 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
プルダウンメニューの特徴
テクノロジ系 · ヒューマンインタフェース / GUI
パソコンなどのGUI画面で用いられる「プルダウンメニュー」の操作や特徴として、適切な記述はどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
プルダウンメニュー(ドロップダウンリスト)は、通常時は選択中の項目やメニュー名のみを表示し、クリック等の操作によって選択肢一覧を下部に展開して項目を1つ選択させるGUIコンポーネントです。画面領域を節約しつつ多数の選択肢を整理するのに適しています。
解き方
- プルダウンメニューのGUIにおける動作(クリックで下方に展開し、1項目を選択する)を想起する。
- 各選択肢のGUI部品(ダイアログボックス、チェックボックス、予測変換、プルダウンメニュー)と照合する。
- 選択肢 ア不正解
- これはダイアログボックスやポップアップウィンドウ、またはプロンプトの説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 画面上に並んだ複数の選択肢から複数を選ぶ仕組みは、主にチェックボックスやリストボックスの説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 入力履歴から候補を推測して表示する機能は、入力予測やオートコンプリートの説明です。
- 選択肢 エ正解
- 見出しやボックスをクリックすることで下方に選択肢の一覧が現れ、その中から1つを指定するプルダウンメニューの適切な説明です。
覚えるポイント
- プルダウン(ドロップダウン)は「クリックで下方向に一覧を展開し、1つを選ぶ」操作方式です。
間違えやすいところ
- 複数選択ができるチェックボックスや、最初から一覧が並んでいるリストボックスと混同しないようにしましょう。
出題の前提:ITパスポート試験 平成25年度春期 問65
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.27 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
PC起動時のプログラム実行順序
テクノロジ系 · コンピュータシステム / ブートストラップ
PCの電源投入後に実行される「BIOS」「OS」「常駐アプリケーション」の3つのプログラムについて、実行が開始される正しい順序はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
PC起動時のブート処理は、ハードウェア制御の根幹からユーザー環境へと段階的に進みます。まずROM等に格納されたBIOS(UEFI)がハードウェアの診断・初期化を行い、補助記憶装置からOSのブートローダを呼び出します。起動したOSが各種システムサービスや常駐アプリケーションプログラムを立ち上げます。
解き方
- PCの電源が入った直後に最初にハードウェアを制御・診断するプログラムがBIOSであることを確認する。
- BIOSが補助記憶装置からOSをメモリに読み込んで実行権を渡すことを確認する。
- OSの起動完了後に、システム上で動く常駐アプリケーションが起動される順序を導く。
- 選択肢 ア正解
- ハードウェア初期化を行うBIOS、基本動作を司るOS、OS上で動作する常駐アプリケーションの順で実行されます。
- 選択肢 イ不正解
- OSを補助記憶装置から読み込んで起動するためにBIOSが必要であるため、OSが先に動くことはありません。
- 選択肢 ウ不正解
- OSがBIOSより先に起動することはなく、また常駐アプリもOSが立ち上がった後に動作します。
- 選択肢 エ不正解
- 常駐アプリケーションはOSの管理下で動作するため、PC起動の最優先で実行されることはありません。
覚えるポイント
- 起動シーケンスは「BIOS(ハードウェア初期化) → OS(基本ソフト) → アプリケーション」の流れです。
間違えやすいところ
- BIOSとOSの役割分担を逆に覚えてしまわないように注意が必要です。
出題の前提:ITパスポート試験 平成25年度春期 問66
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.28 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
関係データベースの選択操作
テクノロジ系 · データベース / 関係演算
関係データベースの「商品」表から、「価格が100円以上」という条件に一致する商品の行(レコード)だけをすべて取り出す関係演算はどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
関係代数における基本演算として、条件に合う行(水平方向)を取り出す操作を「選択(Selection)」、指定した特定の列(垂直方向)を取り出す操作を「射影(Projection)」、複数の表を共通の属性で結び付ける操作を「結合(Join)」と呼びます。
解き方
- 問題文で問われている抽出対象が「指定条件を満たす行(レコード)」であることを確認する。
- 行を取り出す演算が「選択」、列を取り出す演算が「射影」であることを照合する。
- 選択肢 ア不正解
- 結合は、複数の表に共通する列の値をキーにして1つの新しい表に合成する演算です。
- 選択肢 イ不正解
- 射影は、表の中から特定の属性(列)だけを抽出して新しい表を作る演算です。
- 選択肢 ウ正解
- 行(レコード)のうち、設定した条件(価格が100円以上)を満たすものを取り出す演算は「選択」です。
- 選択肢 エ不正解
- 和は、共通の属性を持つ2つの表のレコードを足し合わせ、重複を除いた集合を作る集合演算です。
覚えるポイント
- 行(横)を絞り込むのが「選択」、列(縦)を取り出すのが「射影」です。
間違えやすいところ
- 「射影」と「選択」で行と列の方向を取り違える間違いが多いため区別を徹底しましょう。
出題の前提:ITパスポート試験 平成25年度春期 問67
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.28 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ファイアウォール機能を生かしたネットワーク配線
テクノロジ系 · コンピュータネットワーク / ネットワーク構成
ファイアウォール(FW)機能を持つルータおよびハブを用い、3台のPCとテレビ1台をインターネットに接続する。内部機器を外部の脅威から保護するため、FW機能がすべての機器に対して生かされる配線構成として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
ファイアウォール(FW)は外部ネットワーク(WAN側)と内部ネットワーク(LAN側)の境界に設置され、内外を通過する通信を監視・遮断します。保護対象となる端末はすべてルータのLAN側に収容しなければ、FWによるアクセス制御や防御機能が適用されません。
解き方
- 外部(インターネット)がルータのWAN側端子に接続されている構成を確認する。
- 保護すべき端末(PC3台とテレビ)のすべてが、ルータのLAN側の配下(ハブ経由を含む)に接続されているかを検証する。
- 全機器がルータ内部のFWを介してインターネットと通信できる構成(選択肢ア)を選択する。
- 選択肢 ア正解
- インターネットがルータのWAN側にあり、PC3台とテレビの全てがLAN側のハブに接続されているため、すべての通信にFWが有効に働きます。
- 選択肢 イ不正解
- テレビとハブがルータのWAN側(インターネット側)に直結されており、テレビがFWの保護下にありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 一部のPCとテレビがインターネットと同じWAN側のハブに接続されており、FWを通らず直接外部に晒されてしまいます。
- 選択肢 エ不正解
- テレビがルータのWAN側ポートに接続されているため、テレビに対する外部からの通信がFWで保護されません。
覚えるポイント
- 保護したい社内・宅内の機器は、必ずファイアウォール内側(LAN側)に配線します。
間違えやすいところ
- テレビなどの情報家電もネットワーク端末であり、FWの保護下(LAN側)に置く必要がある点を見落とさないようにしましょう。
出題の前提:ITパスポート試験 平成25年度春期 問68
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.29 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
マークアップ言語の識別
テクノロジ系 · Web技術 / マークアップ言語
画面表示やレイアウト情報、文字装飾、文書構造などを指定する「タグ」等の記述を文書内に埋め込むことができる言語に分類されるものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
マークアップ言語とは、文章の構造(見出し、段落など)や装飾、リンク情報などを特定の記号(タグ)で囲んで指示する形式の言語です。代表例としてWebページ記述用のHTMLやデータ交換用のXMLがあります。
解き方
- 問題文にある「画面表示・レイアウト情報や文書構造をタグ等で直接埋め込む言語」がマークアップ言語(Markup Language)の定義であることを確認する。
- 各選択肢の略称を展開し、Markup Languageに該当するHTMLを選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- CASLは情報処理技術者試験用に作られた架空のコンピュータ用アセンブリ言語です。
- 選択肢 イ正解
- HTMLはHyperText Markup Languageの略であり、Webページの構造や表示形態を定義する代表的なマークアップ言語です。
- 選択肢 ウ不正解
- SQLは関係データベースに対してデータの検索や更新を行うためのデータベース問い合わせ言語です。
- 選択肢 エ不正解
- URLはインターネット上の情報資源の所在場所(アドレス)を特定するための表記規則です。
覚えるポイント
- HTMLの「ML」はMarkup Languageの略です(XMLも同様)。
間違えやすいところ
- SQL(データベース言語)やURL(リソースの場所表記)をプログラム言語やマークアップ言語と混同しないようにしましょう。
出題の前提:ITパスポート試験 平成25年度春期 問69
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.30 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
DVD装置の特徴
テクノロジ系 · 補助記憶装置 / 光ディスク
コンピュータの補助記憶装置として使われるDVD装置に関する説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
DVDは赤色半導体レーザを用いてデータの読み書きを行う光ディスクです。再生専用のDVD-ROM、一度だけ書き込める追記型のDVD-RやDVD+R、複数回の書き換えが可能なDVD-RWやDVD-RAMなど、用途に応じた複数のメディアタイプが存在し、多くのPC用DVDドライブは下位互換性としてCDの読み書きもサポートしています。
解き方
- DVDメディアの規格バリエーション(ROM、R、RW、RAM等)を想起する。
- DVDドライブの物理的特性(薄型ノートへの搭載実績、CDとの互換性、光学記録方式)と各選択肢を照合する。
- 選択肢 ア不正解
- 一般的なDVDドライブは下位互換性を持っており、CD-ROMの読み出しも可能です。
- 選択肢 イ不正解
- 薄型・軽量化されたドライブが存在し、多くのノート型PCにも標準またはオプションとして搭載されてきました。
- 選択肢 ウ不正解
- 光磁気ディスク(MO等)と異なり、DVDは読み出しも書き込みもレーザ光(熱と光)を用いて行います。
- 選択肢 エ正解
- DVD-ROM(読取専用)、DVD-R(追記型)、DVD-RW/RAM(書換え型)など複数タイプのメディアを用途に応じて利用できます。
覚えるポイント
- DVDはレーザ光を利用する光ディスクで、読取専用(ROM)・追記型(R)・書換え型(RW/RAM)があります。
間違えやすいところ
- 磁気を利用するMO(光磁気ディスク)と、純粋なレーザ光のみで記録するDVDを混同しないようにしましょう。
出題の前提:ITパスポート試験 平成25年度春期 問70
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.30 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
情報セキュリティリスクマネジメントの進め方
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / リスクマネジメント
情報セキュリティにおけるリスクマネジメントの適切な進め方に関する記述はどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
情報セキュリティリスクマネジメントは、組織の統括的なガバナンスの一環として全社的に展開されます。経営陣がセキュリティ方針を策定して最終責任を負い、各部門の管理者および全従業員がそれぞれの役割に応じてリスク低減活動を日常業務の中で継続的に実践することが基本原則です。
解き方
- リスクマネジメントの責任主体が経営層にあることを確認する(現場担当者に最終責任を押し付けない)。
- 全社的な統一方針に基づいて、組織の全メンバーが関与して推進すべきという原則と各選択肢を比較する。
- 選択肢 ア不正解
- 最終責任は組織のトップ(経営陣)が負うべきであり、現場担当者のみに責任を負わせるのは不適切です。
- 選択肢 イ不正解
- セキュリティ対策は日常業務プロセスの中に組み込んで運用・定着させる必要があります。
- 選択肢 ウ正解
- 経営陣をはじめ全社員が責任と役割を認識し、全社的な活動として一体的に推進することが適切です。
- 選択肢 エ不正解
- 組織として統一された情報セキュリティ基本方針を策定し、整合性を持って各部署が活動すべきです。
覚えるポイント
- セキュリティマネジメントの最終責任は経営陣にあり、全従業員が役割を分担して全社一体で取り組みます。
間違えやすいところ
- 現場任せにしたり、業務と別個の孤立した活動にして形骸化させてしまったりする記述を選ばないように注意しましょう。
出題の前提:ITパスポート試験 平成25年度春期 問71
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.30 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
NATの機能
テクノロジ系 · コンピュータネットワーク / ネットワーク層
ブロードバンドルータなどに標準的に備わっている「NAT(Network Address Translation)」の機能として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
NAT(Network Address Translation)は、社内網や家庭内LANで使用されるプライベートIPアドレスと、インターネット上で通信可能なグローバルIPアドレスをパケットのヘッダ部で相互に変換する技術です。これにより、限られたグローバルIPアドレスの節約や内部ネットワークの秘匿・保護が可能となります。
解き方
- 「NAT」の名称(Network Address Translation=ネットワークアドレス変換)から対象を特定する。
- 変換対象が「プライベートIPアドレス」と「グローバルIPアドレス」の組み合わせであることを確認する。
- 選択肢 ア不正解
- IPアドレスとドメイン名を相互に変換する仕組みはDNS(Domain Name System)です。
- 選択肢 イ不正解
- IPアドレスとメールアドレスを直接相互変換するプロトコルや機能ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- IPアドレスから対応するMACアドレスを取得・解決するプロトコルはARP(Address Resolution Protocol)です。
- 選択肢 エ正解
- NATはLAN内のプライベートIPアドレスとインターネット上のグローバルIPアドレスを相互変換する機能です。
覚えるポイント
- NATは「プライベートIP」⇔「グローバルIP」のアドレス変換技術です。
間違えやすいところ
- DNS(IPアドレスとドメイン名)やARP(IPアドレスとMACアドレス)との混同に注意しましょう。
出題の前提:ITパスポート試験 平成25年度春期 問72
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.31 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
RAID0とRAID1における実効容量の比較
テクノロジ系 · RAID / ストライピング / ミラーリング
同一容量を持つ2台のハードディスク装置を利用する構成において、2台でストライピング(RAID 0)を構成した場合と比較したとき、ミラーリング(RAID 1)を構成した場合に記録可能な総情報量は何倍になるか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
RAID 0(ストライピング)はデータを複数台に分散して書き込むため全ディスクの合計容量を使えますが、RAID 1(ミラーリング)は同一データを複数台に複製して書き込むため実効容量は1台分にとどまります。
解き方
- ディスク1台当たりの記憶容量をCとして各方式の実効容量を定義します。
- ストライピング(2台)の実効容量はC×2=2Cとなり、ミラーリング(2台)の実効容量はC×1=1Cとなります。
- ストライピングと比較したミラーリングの倍率を計算するため、1Cを2Cで除算して0.5倍と求めます。
- 選択肢 ア正解
- ストライピングの利用可能容量はディスク2台分、ミラーリングは1台分となるため、ミラーリングはストライピングの0.5倍です。
- 選択肢 イ不正解
- ストライピングとミラーリングでは冗長性の有無により実効容量が異なるため、1倍(同容量)にはなりません。
- 選択肢 ウ不正解
- 2倍という値はミラーリングから見たストライピングの容量比率であり、本問で問われている比率とは逆の関係です。
- 選択肢 エ不正解
- ディスク2台構成において容量比率が4倍になる関係性は存在しないため誤りです。
覚えるポイント
- RAID0は分散記録で容量2倍・冗長性なし、RAID1は二重化で容量1台分・耐障害性あり
間違えやすいところ
- 「Aと比較してBは何倍か」という問いで、除算の分子と分母を取り違えて2倍と答えてしまう誤り
出題の前提:ITパスポート試験シラバス(テクノロジ系・ハードウェア・記憶装置)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.31 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
HTTPS通信における暗号化区間
テクノロジ系 · HTTPS / SSL/TLS / プロキシサーバ / エンドツーエンド暗号化
ブラウザ、プロキシサーバ、ルータ、インターネットを経由してWebサーバとHTTPSプロトコルで通信する場合、通信内容が暗号化される区間として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
HTTPS(HTTP over SSL/TLS)は、通信の送信元であるクライアント(ブラウザ)と最終目的地であるWebサーバとの間で直接暗号化通信路を確立するエンドツーエンドの通信暗号化プロトコルです。
解き方
- HTTPSプロトコルにおけるSSL/TLSハンドシェイクの相手先を確認します。
- 通信は中継機器(プロキシやルータ)で復号されることなく、ブラウザからWebサーバまで直接暗号化されたままトンネリングされます。
- したがって暗号化される区間は「ブラウザとWebサーバ間」であると判断します。
- 選択肢 ア不正解
- ブラウザから先のインターネット側まで暗号化は継続して維持されるため誤りです。
- 選択肢 イ正解
- HTTPS通信はエンドツーエンドで暗号化されるため、ブラウザからWebサーバまでの全通信経路が暗号化されます。
- 選択肢 ウ不正解
- プロキシサーバとルータ間だけに限定して暗号化が行われるわけではないため誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- プロキシサーバの手前であるブラウザとプロキシサーバの間も暗号化されているため誤りです。
覚えるポイント
- HTTPSによる通信はブラウザからWebサーバまでのエンドツーエンドで暗号化される
間違えやすいところ
- プロキシサーバでいったんHTTPS通信が終端・中継されると考えて一部区間のみ暗号化されると誤認すること
出題の前提:ITパスポート試験シラバス(テクノロジ系・ネットワーク・通信プロトコル)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.31 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
情報セキュリティの可用性の侵害事例
テクノロジ系 · 情報セキュリティの3大要素 / 可用性 / 機密性 / 完全性
情報セキュリティの三大要素(機密性・完全性・可用性)のうち、「可用性」が損なわれた事故の事例として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
情報セキュリティの基本要素には、許可された者だけがアクセスできる「機密性」、データが改ざんされず正しい「完全性」、必要なときにいつでも利用できる「可用性」の3つがあります。
解き方
- 可用性の定義である「必要な時に正規の利用者がサービスやデータを利用できること」を確認します。
- 各選択肢のインシデントを機密性・完全性・可用性のいずれに該当するか分類します。
- システムの停止により利用不能となった事例が可用性の侵害に合致することを確認します。
- 選択肢 ア正解
- システムが稼働を停止してサービスを利用できない状態となる事故は、可用性の喪失に該当します。
- 選択肢 イ不正解
- 権限のない利用者に情報が見えてしまう事故は、秘密を保持する「機密性」の侵害に該当します。
- 選択肢 ウ不正解
- データが外部に漏えいする事故は、許可された者のみが閲覧できる「機密性」の侵害に該当します。
- 選択肢 エ不正解
- データが誤った値に書き換えられる事故は、情報が正確で完全な状態を保つ「完全性」の侵害に該当します。
覚えるポイント
- 機密性は漏えい防止、完全性は改ざん防止、可用性はサービス継続・利用可能の維持
間違えやすいところ
- データの誤更新(完全性の欠如)とシステム停止(可用性の欠如)を混同してしまうミス
出題の前提:ITパスポート試験シラバス(テクノロジ系・セキュリティ・情報セキュリティの概念)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.32 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
共通鍵暗号方式における鍵の必要総数
テクノロジ系 · 共通鍵暗号方式 / 鍵の数 / 組み合わせ
共通鍵暗号方式において、通信を行う2者ごとに専用の異なる共通鍵が1個必要となる。8人が相互に安全な暗号化通信を行う場合、全体で必要となる共通鍵の数は何個か。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
共通鍵暗号方式でn人が互いに1対1の秘密通信を行うには、通信ペアごとに鍵を共有するため、異なるn人から2人を選ぶ組み合わせの数 nC2 = n(n-1)/2 個の鍵が必要になります。
解き方
- 相互通信に必要な鍵の総数を求める公式「n(n-1)/2」を確認します。
- 問題で与えられた人数 n=8 を公式に代入して計算します(8×7÷2)。
- 計算結果が28個となることを確認し、該当する選択肢を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 計算結果と一致しません。4人の場合の6個を単に2倍した12個とする誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 公開鍵暗号方式で8人が持つ鍵の総数(秘密鍵と公開鍵で8×2=16個)と混同した値です。
- 選択肢 ウ正解
- 組合せ計算 8×7÷2=28 より、8人が相互通信するために必要な鍵の総数は28個です。
- 選択肢 エ不正解
- 8×4=32などの誤った計算に基づく数値であり誤りです。
覚えるポイント
- 共通鍵暗号の相互通信に必要な鍵数は n(n-1)/2(ペアの総数)
間違えやすいところ
- 公開鍵暗号方式の鍵数(2n個)の計算式と混同してしまうミス
- 人数が4人から8人に倍増したからといって鍵の数も6個から2倍の12個になると線形計算してしまうミス
出題の前提:ITパスポート試験シラバス(テクノロジ系・セキュリティ・暗号技術)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.32 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
Webサーバ上で動的ページを生成する技術
テクノロジ系 · CGI / 動的Webページ / Webサーバ
Webページのアクセスカウンタのように、利用者がアクセスするたびにWebサーバ側でプログラムを実行し、動的にWebページを生成して表示する仕組みとして適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
Webサイトでアクセスごとに異なる動的ページを生成するには、Webサーバが外部プログラムを呼び出して処理結果をHTML化して返す仕組み(CGIなど)が必要となります。
解き方
- Webページの要求時にサーバ側でプログラムを動作させ、動的なページ出力を生成する技術を想起します。
- 提示された各用語の機能(CGI: サーバサイドプログラム連携、cookie: 状態保持、HTML: 静的記述、SQL: DB操作)を比較します。
- 動的にページを生成・提供するインタフェース仕様であるCGIが正解であると判断します。
- 選択肢 ア正解
- CGIはWebサーバが外部プログラムを実行して動的にWebページを生成するための仕組みです。
- 選択肢 イ不正解
- cookieは利用者の識別やセッション情報をブラウザ側に保存・管理するための仕組みです。
- 選択肢 ウ不正解
- HTMLはWebページの構造や文字を記述するための静的なマークアップ言語です。
- 選択肢 エ不正解
- SQLはリレーショナルデータベースに対してデータの検索や更新を行うための問合せ言語です。
覚えるポイント
- CGIはWebサーバ側でプログラムを実行し動的コンテンツを生成する仕組み
間違えやすいところ
- 利用者を識別して情報を残すcookieと、プログラムを実行して動的ページを作るCGIの混同
出題の前提:ITパスポート試験シラバス(テクノロジ系・ネットワーク・インターネットの応用技術)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.32 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
世界の主要言語を統一的に扱う文字コード規格
テクノロジ系 · Unicode / 文字コード体系 / 多言語対応
世界中で使われている多様な言語の文字を、単一の文字コード体系で統一的に表現および処理できるように策定された標準規格はどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
従来の文字コード(ASCIIやシフトJISなど)は特定地域・個別言語向けに設計されていましたが、世界規模の相互運用のために世界の文字を一つの体系に統合した規格がUnicodeです。
解き方
- 問題文に記載された「世界の主要な言語の文字を一つの文字コード体系で取り扱う」という特徴を確認します。
- 選択肢に挙げられた文字コードの対象言語範囲を比較検討します。
- 世界中の文字を統一的に収録・定義している規格であるUnicodeを選択します。
- 選択肢 ア不正解
- ASCIIは英数字と制御文字などを中心とした7ビットの米国標準文字コード体系です。
- 選択肢 イ不正解
- EUC(Extended UNIX Code)は主にUNIX環境において日本語などの多バイト文字を表現する規格です。
- 選択肢 ウ不正解
- シフトJISはパソコン環境などで広く利用された日本語文字用の文字コード規格です。
- 選択肢 エ正解
- Unicodeは世界の主要な文字をすべて包含して一つの体系で処理できるように策定された規格です。
覚えるポイント
- Unicodeは世界の全文字を統一コード体系で扱う国際文字コード規格
間違えやすいところ
- 英数字の基本コードであるASCIIや、日本語専用コード体系のシフトJISと混同する誤り
出題の前提:ITパスポート試験シラバス(テクノロジ系・基礎理論・データ表現)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.33 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
動画および音声データの圧縮符号化規格
テクノロジ系 · MPEG / 動画圧縮 / 音声圧縮 / マルチメディア
マルチメディアデータにおいて、動画(映像)および音声データを圧縮符号化するための国際標準規格はどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
静止画を扱う形式(JPEG・GIF・BMPなど)と異なり、動画や音声を効率よく記録・伝送するための圧縮規格群としてMPEG規格(MPEG-1, MPEG-2, MPEG-4など)が広く用いられています。
解き方
- 問題文の対象が「映像データや音声データ」であることを確認します。
- 選択肢の各ファイル・圧縮規格の用途を静止画か動画・音声かで分類します。
- 動画および音声の圧縮規格であるMPEGを選択します。
- 選択肢 ア不正解
- BMPはWindows環境などで利用される無圧縮(または簡単な圧縮)の静止画像フォーマットです。
- 選択肢 イ不正解
- GIFは最大256色を扱えるイラストやアイコン向けの静止画像圧縮フォーマットです。
- 選択肢 ウ不正解
- JPEGは写真などの自然画に適した非可逆圧縮方式の静止画像フォーマットです。
- 選択肢 エ正解
- MPEGは動画(動画像)および音声データを高効率に圧縮するための国際標準規格です。
覚えるポイント
- MPEGは動画・音声圧縮規格、JPEGは静止画圧縮規格
間違えやすいところ
- 写真の圧縮で代表的な静止画フォーマットのJPEGと動画規格のMPEGを取り違えるミス
出題の前提:ITパスポート試験シラバス(テクノロジ系・マルチメディア・マルチメディア応用)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.33 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
PC盗難時の情報漏えい防止策
テクノロジ系 · ハードディスク暗号化 / PC盗難 / 情報漏えい対策 / 物理的セキュリティ
十分な強度のOSログインパスワードが設定されているPCが物理的に盗難に遭った場合、PC内からの情報漏えいを防止するための対策として最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
OSのパスワード保護だけではハードディスク単体を直接取り出して読み出す物理的解析に対応できません。記憶装置内のデータを丸ごと暗号化しておくことが、端末紛失・盗難時における確実な情報漏えい抑止策になります。
解き方
- PCが物理的に持ち去られた(盗難された)状況における攻撃者のデータ奪取手法を分析します。
- ディスクを取り外して別機器に接続されると、OSのログイン認証やソフトウェアファイアウォールは意味を成しません。
- 記憶媒体自体が暗号化されていれば復号キーなしにはデータを閲覧できないため、ハードディスクの暗号化が最も適切であると結論付けます。
- 選択肢 ア不正解
- BIOSパスワードを設定しても、HDDを取り外して他のPCに接続すればデータを読み取られてしまいます。
- 選択肢 イ不正解
- IDSはネットワークやホストへの外部からの侵入を検知するシステムであり、盗難後の漏えい防止策ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- パーソナルファイアウォールはネットワーク通信の遮断・制御を行う仕組みであり、物理的盗難後の解析には効果がありません。
- 選択肢 エ正解
- ハードディスクを暗号化しておけば、ディスクを抜き出されても暗号鍵がなければデータを読めないため漏えいを防げます。
覚えるポイント
- PC盗難・紛失時のデータ保護にはストレージ全体の暗号化(BitLocker等)が有効
間違えやすいところ
- OSパスワードやBIOSパスワードがあればHDDを取り外されても安全であると誤認してしまうミス
出題の前提:ITパスポート試験シラバス(テクノロジ系・セキュリティ・セキュリティ実装技術)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.33 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ノートPCの盗難防止対策
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / 物理的セキュリティ / 盗難防止
オフィスで利用するノートPCの管理に関する記述①〜④のうち、機器本体の盗難防止対策として適切なものだけを全て挙げた組み合わせはどれか。 ① OSのログインパスワードを設定する。 ② PCをセキュリティワイヤーやチェーンで机などに施錠固定する。 ③ 退社・帰宅時は施錠可能な保管庫(キャビネット)に収納して鍵をかける。 ④ 離席時には画面のパスワードロックを実施する。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
情報セキュリティの対策には、機器の持ち去りや破壊を直接防ぐ「物理的セキュリティ対策」と、認証やアクセス制御によって不正操作やデータ閲覧を防ぐ「技術的・論理的セキュリティ対策」があります。盗難防止対策とは機器自体の不正な持ち出しを防ぐ物理的手段を指します。
解き方
- 各記述が「物理的な盗難の防止」に該当するか、「不正利用・情報漏えいの防止」に該当するかを分類します。
- ①と④は持ち去られた後の不正利用や離席時の一時的な覗き見を防ぐ論理的対策であり、物理的な盗難自体は防げません。
- ②と③は本体の物理的持ち去りを直接阻害・防止する対策であるため、②と③の組み合わせを選定します。
- 選択肢 ア不正解
- ①はログイン認証による不正アクセス防止策であり、PC本体が盗難に遭うこと自体を防止する対策ではありません。
- 選択肢 イ正解
- ②のチェーンによる施錠固定と、③の施錠可能なキャビネットへの保管は、いずれもPC本体の物理的な持ち去りを防止する適切な対策です。
- 選択肢 ウ不正解
- ④の離席時パスワードロックは、離席中の第三者による覗き見や不正操作を防ぐ論理的対策であり、盗難防止対策ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- ③の施錠可能キャビネットへの保管が含まれておらず、盗難防止ではない④が含まれているため不適切です。
覚えるポイント
- 盗難防止=物理的対策(ワイヤー固定・キャビネット施錠)。パスワードや画面ロック=論理的対策。
間違えやすいところ
- パスワード設定や画面ロックもセキュリティ対策ですが、物理的な「盗難防止」ではなく「不正利用・情報漏えい防止」である点に注意が必要です。
出題の前提:ITパスポート試験 平成25年度春期 公開問題 問81
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.33 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
排他的論理和(XOR)を表す論理式
テクノロジ系 · 基盤理論 / ブール代数 / 排他的論理和
二つの論理変数AとBを入力としたとき、真理値表が以下のようになる「排他的論理和(XOR)」を正しく表現している論理式はどれか。 [真理値表] ・A=0, B=0 のとき 0 ・A=0, B=1 のとき 1 ・A=1, B=0 のとき 1 ・A=1, B=1 のとき 0
解答・解説を表示
解答
イ
解説
排他的論理和(XOR)は、入力が互いに異なるときに1、同じときに0を出力する論理演算です。これは「少なくともどちらかが1である(A OR B)」かつ「両方とも1ではない(NOT(A AND B))」という条件の積で表すことができ、後者はド・モルガンの法則によって ((NOT A) OR (NOT B)) に展開できます。
解き方
- 真理値表から出力が1となる条件(A=0かつB=1、またはA=1かつB=0)を確認します。
- 排他的論理和の基本形である (A OR B) AND NOT(A AND B) を導きます。
- ド・モルガンの法則 NOT(A AND B) = (NOT A) OR (NOT B) を適用し、選択肢イと一致することを確認します。
- 選択肢 ア不正解
- A=0, B=1のとき、(0 OR 1) AND (0 OR 0) = 1 AND 0 = 0 となり、真理値表の1と一致しません。
- 選択肢 イ正解
- A=0,B=0で0、A=0,B=1で1、A=1,B=0で1、A=1,B=1で(1 AND 0)=0となり、真理値表のすべての値と一致します。
- 選択肢 ウ不正解
- A=0, B=0のとき、(1 OR 0) AND (0 OR 1) = 1 AND 1 = 1 となり、真理値表の0と一致しません(同値関係の式です)。
- 選択肢 エ不正解
- A=1, B=0のとき、(0 OR 0) AND (0 OR 1) = 0 AND 1 = 0 となり、真理値表の1と一致しません。
覚えるポイント
- 排他的論理和 A XOR B = (A OR B) AND ((NOT A) OR (NOT B)) = (A AND (NOT B)) OR ((NOT A) AND B)。
間違えやすいところ
- 論理積(AND)と論理和(OR)の記号混同や、ド・モルガンの法則の展開ミスに注意してください。
出題の前提:ITパスポート試験 平成25年度春期 公開問題 問82
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.34 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
稼働率を表す信頼性指標の計算式
テクノロジ系 · システム構成技術 / システムの信頼性指標 / 稼働率 / MTBF / MTTR
信頼性を評価する指標に関する計算式「MTBF / (MTBF + MTTR)」が表す意味として、適切な説明はどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
MTBF(Mean Time Between Failures:平均故障間隔)はシステムが正常に動いている稼働時間の平均値であり、MTTR(Mean Time To Repair:平均修復時間)は故障してから復旧するまでの修理時間の平均値です。全運用時間(MTBF+MTTR)に対する正常稼働時間(MTBF)の割合を「稼働率(可用性)」と呼びます。
解き方
- MTBFが平均稼働時間、MTTRが平均修理時間であることを確認します。
- 分母「MTBF + MTTR」が稼働と修理を合わせた総運用時間であることを把握します。
- 分子が「MTBF」であることから、総運用時間のうちシステムが正常に稼働している時間の割合(稼働率)を指していると判断します。
- 選択肢 ア不正解
- システムが故障するまでの時間の平均値は、分子にある「MTBF(平均故障間隔)」そのものの説明です。
- 選択肢 イ不正解
- システムの復旧に掛かる時間の平均値は、「MTTR(平均修復時間)」そのものの説明です。
- 選択肢 ウ正解
- 全運用時間(MTBF+MTTR)に対する正常稼働時間(MTBF)の比率であるため、稼働率の説明として適切です。
- 選択肢 エ不正解
- 総時間に対して故障している割合を表す式は、MTTR / (MTBF + MTTR) です。
覚えるポイント
- 稼働率 = MTBF / (MTBF + MTTR)。MTBFは稼働時間、MTTRは修理時間。
間違えやすいところ
- MTBFとMTTRの英単語(Between Failures=故障の間隔、To Repair=修理まで)を逆に覚えてしまう誤りに注意しましょう。
出題の前提:ITパスポート試験 平成25年度春期 公開問題 問83
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.34 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
メール受信用プロトコルの特徴(IMAP4)
テクノロジ系 · ネットワーク / アプリケーションプロトコル / 電子メール / IMAP4 / POP3
電子メールを受信・閲覧する際、メールをクライアントPCへダウンロードせずメールサーバ上で一元管理し、未読・既読の状態やフォルダの振り分け状態を社内PCや自宅PCなどの複数端末間で同期して利用できるプロトコルはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
電子メールを受信するプロトコルには主にPOP3とIMAP4があります。POP3はサーバからクライアント端末へメールをダウンロードして端末内で管理するのに対し、IMAP4はメールデータをサーバ上に残したまま閲覧・整理するため、複数の異なる端末からアクセスしても同一のフォルダ振り分けや既読・未読状況を共有できます。
解き方
- 問題文に示された要件(サーバ上で保管管理、複数PCから未読管理やフォルダ振分けが同一に見える)を確認します。
- POP3は通常端末にダウンロードするため複数端末での一元管理には不向きであることを想起します。
- サーバ上でメールボックスを直接管理するプロトコルである「IMAP4」を選択します。
- 選択肢 ア不正解
- APOPはPOP3の認証時にパスワードを暗号化(ハッシュ化)して送信する方式であり、サーバ上での一元管理機能ではありません。
- 選択肢 イ正解
- IMAP4はメールをサーバ上で一元管理し、複数の端末から接続しても既読状態やフォルダ構造を同一に同期できるプロトコルです。
- 選択肢 ウ不正解
- POP3はメールをローカル端末にダウンロードして管理するのが基本であり、複数端末間での状態同期には適していません。
- 選択肢 エ不正解
- SMTPはクライアントからサーバへのメール送信や、サーバ間でのメール転送に利用されるプロトコルです。
覚えるポイント
- IMAP4はサーバ保管型(複数端末で同期可能)、POP3は端末ダウンロード型。
間違えやすいところ
- SMTP(送信・転送用)とPOP3/IMAP4(受信用)の役割の混同に注意してください。
出題の前提:ITパスポート試験 平成25年度春期 公開問題 問84
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.34 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
アンケート依頼メール本文の作成
ストラテジ系 · 業務改善 / コミュニケーション / ビジネス文書 / 中問形式
X社の人事部Fさんは社内満足度調査を電子メールで実施するにあたり、上司から指示された以下の要件を満たす依頼文を作成している。 [上司の指示事項] (1) メール本文中に満足度調査の目的、対象者、回答方法、期限を明記する。 (2) アンケート文書を添付して全社員に送信し、回答は添付ファイルを返信メールに添付してFさん宛てに送ってもらう。期限は翌月末とする。 作成中のメール本文の空欄 [ a ] に入る記述として適切なものはどれか。 「この度、職場環境を改善するために、満足度調査を実施することになりました。 対象者は、全社員です。[ a ]。 期限は、来月の末日です。ご協力をお願いいたします。 本件に関するお問合せは、人事部担当のFまでご連絡ください。」
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
業務連絡のメール作成では、指示された必須項目(本問では「目的」「対象者」「回答方法」「期限」)が漏れなく簡潔明瞭に記載されている必要があります。指示文と現状の作成文を突き合わせて、何が不足しているかを正確に抽出することがポイントです。
解き方
- 上司の指示(1)にある必須記載項目(目的、対象者、回答方法、期限)を確認します。
- 作成中の文面を照合すると、目的(職場環境改善のため)、対象者(全社員)、期限(来月の末日)は既に記載されており、「回答方法」が不足していることが分かります。
- 指示(2)にある「アンケート文書に回答し、返信メールに添付して返信する」という回答方法を明記しているウを選択します。
- 選択肢 ア不正解
- 記入内容についての注意事項であり、指示(1)で求められている「回答方法」の明記には当たりません。
- 選択肢 イ不正解
- 未回答者への督促に関する予告であり、依頼文に明記すべき「回答方法」の説明ではありません。
- 選択肢 ウ正解
- 添付ファイルに記入して返信メールに添付して送るという「回答方法」が具体的に記述されており、指示(1)(2)を満たします。
- 選択肢 エ不正解
- 期限遵守を促す文言であり、指示された「回答方法」を説明する内容ではありません。
覚えるポイント
- 業務メールの指示文読解では、条件として指定された必須要素と現状の記述を照らし合わせて不足項目を特定する。
間違えやすいところ
- 督促のルール(指示(3))などの別の指示事項に気を取られず、本文に明記すべき4要素(目的・対象・方法・期限)に着目する必要があります。
出題の前提:ITパスポート試験 平成25年度春期 公開問題 問85
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.35 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.36 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
一斉同報メール送信時のアドレス指定方法
テクノロジ系 · 電子メール / 宛先指定 / BCC / 情報セキュリティ / 中問形式
全社員に向けてアンケート依頼メールを一斉送信する際、返信時などに発生し得る社内トラブルや不都合(他の受信者のアドレス公開や誤った全員返信など)を防止するための宛先(TO, CC, BCC)の設定方法として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
メールの宛先欄にはTO(宛先)、CC(同報・情報共有)、BCC(ブラインドカーボンコピー)があります。TOやCCに複数のアドレスを指定すると全受信者に全宛先が表示されるため、受信者が不用意に「全員へ返信」を行って回答内容が社内全体に漏えいするリスクがあります。BCCを用いれば他の受信者情報が隠蔽され、返信先も送信者のみに限定されるため安全です。
解き方
- 全社員に一斉送信した後に、回答者がメール返信を行う運用であることを確認します。
- TOやCCに全社員を指定した場合、受信者全員のアドレスが公開され、かつ「全員に返信」を押して回答が誤送信されるリスクを認識します。
- 他の受信者からアドレスが見えず、返信先が送信者のみに絞られる「BCCだけに全社員のアドレスを設定する」方法を選択します。
- 選択肢 ア正解
- BCCに設定すれば他の受信者のアドレスが見えず、受信者が「全員に返信」して全社員に回答内容が誤送信される不都合を防止できます。
- 選択肢 イ不正解
- CCに全社員のアドレスを入れると、受信者全員にアドレスが表示され、全員返信による回答の誤送信事故を引き起こすリスクがあります。
- 選択肢 ウ不正解
- TOに全社員を入れると、全受信者にメールアドレスが一覧表示され、全員へ返信した際に社内全体に送信される恐れがあります。
- 選択肢 エ不正解
- TOに全社員のアドレスを設定してしまうと、BCCを併用してもTOに入ったアドレスは全員に見えてしまうため不適切です。
覚えるポイント
- 一斉送信で受信者同士のアドレス隠蔽や全員返信ミスを防ぐにはBCCを利用する。
間違えやすいところ
- TOを空にしてBCCのみで送信できる仕様(または送信者自身をTOにしてBCCに他者を指定する運用)があり、CCやTOに一斉送信先を含めてはいけません。
出題の前提:ITパスポート試験 平成25年度春期 公開問題 問86
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.35 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.36 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
メール添付アンケートへの適切な回答手順
テクノロジ系 · 情報リテラシ / 電子メール操作 / ファイル操作 / 中問形式
人事部Fさんからの指示(添付されたアンケート文書に回答を記入し、Fさんからの依頼メールに添付して返信する)に従って、回答者が実施する操作手順として最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
添付ファイルを用いたアンケート回答では、①添付文書を開いて必要事項を記入しPC内に保存する、②元の依頼メールに対して「返信」を選択することで自動的に送信者宛てのアドレスを設定する、③保存した回答済みファイルを添付して送信する、という手順を踏む必要があります。
解き方
- 問題文および指示文から「アンケート文書に記入して添付返信する」という要件を確認します。
- 本文に回答を記述するのではなく、添付ファイル自体に回答を記入・保存する必要があるため、アとイを除外します。
- 送信方法として、指示文にある「Fさん宛てに返信してもらう」を満たすため、新規作成(エ)ではなく「メールの返信」を選択しているウが適切と判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 添付ファイルに回答を記入せず、メール本文にアンケート結果を記述しているため指示手順と異なります。
- 選択肢 イ不正解
- 回答をメール本文に記述しており、回答済みアンケート文書を添付して返送する指示を満たしていません。
- 選択肢 ウ正解
- 添付ファイルを開いて回答を記述・保存し、依頼メールの「返信」を用いて保存したファイルを添付送信しており、指示通りの正しい手順です。
- 選択肢 エ不正解
- 新規メールを作成して宛先を人事部にするのではなく、指示では「Fさん宛てに返信」することが求められています。
覚えるポイント
- 添付ファイルによる回収指示では「ファイルへの入力・保存」と「返信機能による確実な宛先設定」が基本。
間違えやすいところ
- 新規メール作成を選ぶと宛先の手入力ミスが発生しやすくなるため、「メールの返信」機能を利用するのが適切です。
出題の前提:ITパスポート試験 平成25年度春期 公開問題 問87
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.35 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.37 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
アンケート回答データの整理・管理方法
テクノロジ系 · ファイル管理 / フォルダ整理 / 業務手順 / 中問形式
人事部Fさんが、上司からの指示(以下の(4)(5))に従って回答メールおよびアンケート文書を整理する手順として、適切なものはどれか。 [指示事項] (4) 返信されたメールを基に、回答者を社員リストでチェックする。 (5) 回答されたアンケート文書は、人事部だけが参照できるアンケート用共有フォルダに、回答者の部署別に、社員が識別できるファイル名で保存する。アンケートの回答メールは、集計が終了するまで他の受信メールと分けて保管しておく。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
業務データの整理・管理においては、指示された要件(保管場所の分離、ファイル命名規則、分類フォルダ構成、進捗管理リストの更新、データの保存期間)を一つひとつ正確に実行する必要があります。勝手にデータを削除したり、命名ルールやフォルダ階層を省略してはいけません。
解き方
- 指示(4)より「回答者を社員リストでチェックする(印を付ける)」ことを確認します。
- 指示(5)より「回答メールは集計終了まで分けて保管する(削除しない)」ことを確認し、メールを削除しているアを除外します。
- 指示(5)より「回答者の部署別に、社員が識別できるファイル名で保存する」ことを確認し、部署別フォルダを作っていないウやエを除外します。
- 専用フォルダにメールを保管し、社員名+社員番号をファイル名にして部署別フォルダに保存し、リストに印を付けるイが正解と判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 指示(5)で「集計が終了するまで他の受信メールと分けて保管しておく」と定められているため、その都度メールを削除する操作は不適切です。
- 選択肢 イ正解
- メールの分別保管、社員名・番号によるファイル名付け、部署別フォルダへの保存、社員リストのチェックのすべてが指示を満たしています。
- 選択肢 ウ不正解
- 「社員が識別できるファイル名」および「部署別に保存」が指示されているのに対し、ファイル名を部署名にして部署別フォルダを作成していないため不適切です。
- 選択肢 エ不正解
- 回答メールを分けずに受信フォルダに置いたままであり、添付ファイルも識別名に変更せず部署別フォルダにも分けていないため不適切です。
覚えるポイント
- 業務指示に基づくファイル整理では「ファイル命名規則」「フォルダ階層」「元メールの保管要件」を厳格に照合する。
間違えやすいところ
- 添付ファイルを保存した後に「もう不要」と判断して回答メールを削除してしまうミスに注意してください。指示で集計終了まで保管が求められています。
出題の前提:ITパスポート試験 平成25年度春期 公開問題 問88
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.35 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.38 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
新システムのサポート委託に必要な契約
ストラテジ系 · ITサービス契約 / 保守・運用業務委託
企業が外部のITサービス事業者に対して、稼働開始後の新システムに関する保守および運用のサポート業務を実行してもらうために締結する契約として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
情報システムの導入では、ソフトウェアの利用許諾を得るライセンス契約、構築を依頼する開発委託契約、そして稼働後のトラブル対応や稼働維持を任せる保守・運用業務委託契約など、目的に応じた契約を区別して締結します。
解き方
- 問題文から、依頼したい作業が新システム稼働後における保守と運用のサポートであることを確認します。
- 提示された各契約形態の対象業務を照合し、保守運用を委託する契約を選択します。
- 選択肢 ア不正解
- 会計実務そのものを外部の専門業者等に代行してもらう契約であり、システムの維持管理を依頼する契約ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- システムの設計やプログラミングなどの開発作業を委託するための契約であり、稼働後の維持管理を対象とするものではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- ソフトウェアを使用する権利(使用許諾)を得るための契約であり、日常的な運用サポートや障害対応の実施を約するものではありません。
- 選択肢 エ正解
- 稼働後のシステムの障害対応、パッチ適用、稼働監視などの保守・運用業務を外部企業に委託する適切な契約形態です。
覚えるポイント
- 保守・運用委託契約はシステム稼働後の障害対応や安定運用を外部に依頼する契約です。
間違えやすいところ
- ソフトウェアライセンス契約(使用権の許諾)と運用保守の役務提供契約を混同しないように注意しましょう。
出題の前提:ITパスポート試験シラバスにおける「法務・契約・外部委託管理」に準拠します。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.39 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.40 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
提供条件と利用者要望の合致判定
マネジメント系 · サービスレベル管理 / 要件適合性評価
ITサービス提供会社の基本サービス条件(平日メール問合せ受付、障害切分け・バグ修正、平日9:00〜19:00の稼働提供、9時間以内復旧・日次バックアップ)に対し、利用部門の要望((1)〜(5))のうち、現状の条件で満たされている事項の組合せとして適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
サービスレベル管理では、利用部門が求める要求水準とサービス提供者が提示する標準仕様(基本サービス)を照合し、合致している項目とギャップが存在する項目を明確に切り分ける必要があります。
解き方
- 基本サービス(a)〜(d)の内容と、経理部の要望(1)〜(5)を1つずつ比較対照します。
- (1)は電話対応が含まれないため不可、(3)は利便性向上修正が含まれないため不可、(5)は休日・夜間未対応のため不可と判断し、(2)と(4)が満たされることを導きます。
- 選択肢 ア不正解
- 要望(1)には電話での問合せ対応が含まれていますが、基本サービス(a)は電子メールのみの対応であるため満たされません。
- 選択肢 イ正解
- 要望(2)の障害対応はサービス(b)で満たされ、要望(4)の平日9:00〜18:00の利用はサービス(c)の平日9:00〜19:00に含まれるため両方満たされます。
- 選択肢 ウ不正解
- 要望(3)の利便性向上を目的とした修正は、基本サービス(b)のバグ修正の範囲を超えており満たされません。
- 選択肢 エ不正解
- 要望(5)の夜間や休日の利用および問合せは、平日日中のみを対象とする基本サービス(a)(c)では満たされません。
覚えるポイント
- SLAの確認では、提供範囲の時間帯や連絡手段(電話かメールか)の差異を厳密にチェックします。
間違えやすいところ
- 基本サービスのバグ修正対応を機能追加や利便性向上修正まで含むものと誤解しないよう注意が必要です。
出題の前提:ITパスポート試験シラバスにおける「サービスマネジメント・SLA」に準拠します。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.39 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.40 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
保守運用サービスの定量的定義
マネジメント系 · 定量的指標 / SLA
提示された基本サービス(a〜d)のうち、保守・運用に関するサービス内容が、時刻や所要時間などの数値を伴って定量的に定義されているものの組合せはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
定量的定義とは、主観や解釈の余地を排除するために具体的な数値(時間、比率、件数など)を用いて客観的に評価・測定できるように基準を定めることを指します。
解き方
- 各項目(a)〜(d)の文面を精査し、客観的な数値や時間設定が含まれているかを確認します。
- (a)と(b)は手段や作業項目のみで時間の数値規定がなく、(c)は具体的な時刻、(d)は復旧時間や保管日数の数値を含むため、(c)と(d)の組合せを選択します。
- 選択肢 ア不正解
- (a)は電子メールで受付・回答を行う旨が示されているだけで、回答期限などの時間に関する定量的定義がありません。
- 選択肢 イ不正解
- (a)には時間や期間を表す客観的な数値指標が含まれていないため誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- (b)は障害切分けとバグ修正を行うという定性的な業務内容のみが記されており、所要時間などの数値目標がありません。
- 選択肢 エ正解
- (c)は平日9:00〜19:00という時刻、(d)は9時間以内の復旧や1か月分の保管といった時間が定量的に示されています。
覚えるポイント
- 定量的とは「9時間以内」「9:00〜19:00」のように数値や時刻で明確に測定可能な状態を指します。
間違えやすいところ
- 「平日」という区分表現を定量的と勘違いし、時刻の規定がない(a)を選んでしまうミスに注意しましょう。
出題の前提:ITパスポート試験シラバスにおける「サービスマネジメント・定量的管理」に準拠します。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.39 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.40 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
サービス改善要望の定量的提示
マネジメント系 · SLA改善要求 / 定量的目標設定
提供会社の基本サービスでは満たされない利用部門の要望について、内容を具体的な数値として定量的に示して改善を申し入れる要望として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
サービスレベルの改善要望を行う際は、利用部門の業務ニーズのうち現状満たされていない事項に対し、運用可能となる時間帯や期限などの具体的な数値条件を定めて合意を図ることが重要です。
解き方
- 経理部の要望のうち基本サービスで満たされていない項目((1)電話対応、(3)利便性改善、(5)繁忙期の夜間・休日利用)を確認します。
- 選択肢の中から、満たされていない要望に対して具体的かつ実効性のある数値(定量的な条件)を提示しているものを探します。
- 選択肢 ア不正解
- 基本サービスでは「9時間以内」に復旧するとされているため、24時間以内と要求することはサービスレベルの低下になってしまいます。
- 選択肢 イ不正解
- 「速やかに」という表現は定性的な記述であり、時間を定量的に定めた改善要望にはなっていません。
- 選択肢 ウ正解
- 未対応であった繁忙期の夜間・休日利用(要望5)について、夜間22:00まで、休日9:00〜17:00と定量的に時間を指定して改善を求めています。
- 選択肢 エ不正解
- 基本サービスでは「1か月分」保管されるため、1週間分の保管を要望することは既存条件よりもサービスレベルを下げることになります。
覚えるポイント
- 改善要望では、未達成の要望を対象とし、既存の基本サービス基準より後退しない定量的数値を設定します。
間違えやすいところ
- 数値が入っていても、既存のSLA水準(9時間以内復旧や1か月保管)を悪化させる内容は改善要望になりません。
出題の前提:ITパスポート試験シラバスにおける「サービスマネジメント・SLAの交渉と改善」に準拠します。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.39 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.41 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
移動合計の計算式と相対参照
テクノロジ系 · 表計算 / 移動合計 / セル複写
表計算ソフトで過去12か月の売上合計(移動合計)を求める。セルD2に前月までの年間合計と今年1月および昨年1月の売上を用いた式「B14+C2-B2」が入っているとき、セルD3に入力してD4〜D13へ複写利用できる計算式として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
12か月の移動合計を順次計算する際、前月の移動合計値に当月売上を加算し、1年前の同月売上を減算することで、毎月再計算することなく簡潔に次の移動合計を求めることができます。
解き方
- 移動合計の定義から、当月の過去12か月合計 = 前月の移動合計 + 当月売上 - 1年前の当月売上 となる関係を整理します。
- セルD3に対応させると、前月移動合計がD2、今年2月売上がC3、昨年2月売上がB3となるため「D2+C3-B3」を導き、下方向へ複写可能であることを確認します。
- 選択肢 ア不正解
- 昨年2月と今年2月の売上を単純加算した式であり、過去12か月間の累計合計を求める移動合計の式にはなっていません。
- 選択肢 イ正解
- 前月の移動合計D2に新しく対象となるC3を加え、対象外となる1年前のB3を引く式であり、複写時も相対参照により正しく移動合計が求まります。
- 選択肢 ウ不正解
- $B$14は昨年1年間の合計であるため、これを基準にしてC3とB3だけを調整しても1月分の売上置換が反映されず誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- セルD3で計算すべき12か月合計の範囲(昨年3月〜今年2月)と一致せず、複写した際に対象範囲が崩れてしまいます。
覚えるポイント
- 移動合計の更新式は「当月移動合計 = 前月移動合計 + 当月分 - 前年同月分」となります。
間違えやすいところ
- 年計セル(B14)から毎回引き直そうとすると、過去数か月分のズレが反映できなくなる点を見落としがちです。
出題の前提:ITパスポート試験シラバスにおける「表計算ソフトの利用・関数の活用」に準拠します。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.42 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.43 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
Zグラフの移動合計線の分析
ストラテジ系 · 移動合計 / Zグラフ / トレンド分析
月別売上高の推移を表すZグラフにおいて、過去12か月の移動合計を示す折れ線(a)から読み取れる内容として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
Zグラフを構成する「月別売上高」「売上高累計」「移動合計」の3本のうち、過去12か月の移動合計は1年間の季節変動を除去した長期的・基調的なトレンドを示す特徴を持ちます。
解き方
- グラフ中の線(a)が60,000〜70,000千円台を推移している過去12か月の移動合計線であることを確認します。
- 移動合計の統計的役割が「季節的な変動影響を相殺し、長期的な売上の推移・趨勢を明らかにすること」であることを想起して正答を導きます。
- 選択肢 ア不正解
- 今年の売上高の累計は、年初から年末にかけて単調増加する右上がりの累計線から読み取ります。
- 選択肢 イ不正解
- 移動合計線自体は金額の総和を示しているため、同期比の伸び率(パーセンテージ)を直接読み取ることはできません。
- 選択肢 ウ正解
- 12か月の移動合計は短期的な季節変動の影響を除去できるため、長期的な売上の推移や趨勢を正確に捉えることができます。
- 選択肢 エ不正解
- 月や季節による売上の変動傾向を捉えるには、移動合計ではなく月別の売上高グラフを確認します。
覚えるポイント
- Zグラフの移動合計線は「季節変動を排除した長期的な趨勢(トレンド)」を把握するために用います。
間違えやすいところ
- 月ごとの売上変動を把握する線(月別実績線)と、平滑化された移動合計線の役割を逆に解釈しないようにしましょう。
出題の前提:ITパスポート試験シラバスにおける「経営管理・分析手法(Zグラフ)」に準拠します。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.42 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.43 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
売上推移表およびグラフからの動向分析
ストラテジ系 · 売上分析 / 傾向把握
製品Nの売上推移表およびZグラフ(月別売上高・売上累計・移動合計)から読み取れる売上分析として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
売上動向の評価では、月別の単月売上の波だけに惑わされず、移動合計線の上昇・下降傾向を観察することで、事業が基調として拡大しているか衰退しているかを判断します。
解き方
- 図1の各月売上および図2のグラフを確認すると、月別売上には増減の波が存在することを確認します。
- 移動合計線(a)が60,800千円から70,300千円まで年間を通じて一貫して増加傾向にあることから、長期的には継続成長していると結論付けます。
- 選択肢 ア不正解
- 移動合計線は8月以降も年末まで増加を続けており、8月が成長のピークでその後鈍化したわけではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 3月のように売上が突出して累計線の傾斜が急になる月があり、月ごとの売上高の変動は大きく生じています。
- 選択肢 ウ不正解
- 3月から4月、8月から9月など、前月よりも売上高が減少している月が複数存在するため誤りです。
- 選択肢 エ正解
- 月ごとの売上には波がありますが、季節要因を除去した移動合計が着実に伸び続けているため、長期的に成長が継続しているといえます。
覚えるポイント
- 月ごとの売上に波があっても、移動合計線が右肩上がりであれば長期的な成長基調と判断できます。
間違えやすいところ
- 3月や8月などの特定月の売上ピークを全体の成長の頭打ちと誤認しないように注意しましょう。
出題の前提:ITパスポート試験シラバスにおける「売上分析・経営意思決定」に準拠します。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.42 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.43 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
目標年間売上高を求める計算式
テクノロジ系 · 表計算 / 売上計画 / 数式設計
今年の年間売上高(セルC14)の10%増を来年の年間目標売上高と見込み、月別目標売上高を配分計算するシートを作成した。年間目標売上高を計算するセルF14に入力する計算式として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
基準となる値の「10%増」を求める計算は、元の値に0.1を掛けた増加分を足すか、元の値に1.1(1+0.10)を乗算することで算出します。また、月別配分の基礎となる全体目標値を明確に定義する必要があります。
解き方
- 問題文より、来年の年間目標売上高は「今年の年間売上高の10%増」と設定されていることを確認します。
- 今年の年間合計が格納されているセル番地がC14であるため、これを1.1倍する計算式「C14*1.1」を選択します。
- 選択肢 ア不正解
- D14は過去2年の月平均の合計であり、今年の実績値C14の10%を足す計算になっていないため不適切です。
- 選択肢 イ正解
- 今年の年間売上高合計であるC14に対して1.1を掛けることで、10%増の年間目標額を正確に算出できます。
- 選択肢 ウ不正解
- E14には売上構成比の合計(100%=1)が入るため、これを掛けても今年の売上高と同じ値になるだけで10%増になりません。
- 選択肢 エ不正解
- 各月の目標売上高F2〜F13の計算式が「F$14*E2」のようにF14を参照しているため、F14に合計式を入れると循環参照となり計算できません。
覚えるポイント
- 全体目標値から各月へ按分するワークシート設計では、まず全体の確定値(前年比1.1倍など)を上位セルに算出します。
間違えやすいところ
- 各月の目標値を合計すれば全体になるからと「合計(F2〜F13)」を選ぶと、各月の式がF14を参照しているため循環参照エラーになる点に注意が必要です。
出題の前提:ITパスポート試験シラバスにおける「表計算ソフトの利用・モデル化とシミュレーション」に準拠します。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.44 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ショッピングサイトにおけるコンバージョン率の算出式
テクノロジ系 · コンバージョン率 / アクセスログ解析 / 確率・比率の計算
図の経路図において、トップページから購入手続完了に至るサイト全体のコンバージョン率を表す式として、適切なものはどれか。ここで、式中の記号 a 〜 f は、図に示された各遷移経路のアクセス率 A% 〜 F% をそれぞれ小数に変換した値とする。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
Webサイトのコンバージョン率とは、サイト訪問者のうち最終目標(商品購入完了など)に到達した割合を指します。複数の独立した遷移経路が存在する場合、各経路における到達確率(各遷移率の積)を求め、それらの経路の確率を合算することでサイト全体の到達率を算出します。
解き方
- トップページから購入手続完了に至る可能な経路(ルート)をすべて洗い出します。
- ルート1(トップ→商品紹介→購入手続→完了)の割合は a × c × f となります。
- ルート2(トップ→キャンペーン情報→商品紹介→購入手続→完了)の割合は b × d × c × f となります。
- ルート3(トップ→キャンペーン情報→購入手続→完了)の割合は b × e × f となります。
- これら互いに排他な3つの遷移経路の割合を合計し、全体の式「a×c×f + b×d×c×f + b×e×f」を導きます。
- 選択肢 ア不正解
- 各段階の遷移率を単純に加算してから掛け合わせており、不要な経路の組み合わせ(存在しない遷移)が含まれてしまうため不適切です。
- 選択肢 イ不正解
- 各経路の遷移率を足し合わせた後に経路同士を乗算しており、確率の計算として誤っています。
- 選択肢 ウ正解
- 購入手続完了に至る3つの経路(a×c×f、b×d×c×f、b×e×f)の確率を正しく足し合わせた式になっています。
- 選択肢 エ不正解
- 購入完了遷移率 f を最初の分岐割合で除算しており、コンバージョン率の定義とまったく一致しません。
覚えるポイント
- 経路ごとの到達率は各ステップの遷移率の「積」で求め、複数経路の合算は「和」で計算します。
間違えやすいところ
- 遷移率同士を足してから掛けてしまう計算間違いに注意が必要です。
出題の前提:平成25年度春期ITパスポート試験公開問題 中問D 問97
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.45 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.46 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
バナー広告とメール広告の費用対効果の比較分析
ストラテジ系 · 広告効果測定 / クリック単価 / 顧客獲得単価(CPA)
集客策として比較検討しているバナー広告(A案)とメール広告(B案)に関する記述のうち、適切なものはどれか。 〔各案の条件〕 A案:費用120,000円/月、広告表示回数250,000件/月、クリック率0.8%、コンバージョン率5% B案:費用4円/メール1件、メール送信数50,000件/回、クリック率5%、コンバージョン率8%
解答・解説を表示
解答
エ
解説
広告施策の比較では、広告表示数やクリック率などの表面的な数値だけでなく、サイト流入数(クリック数)、目標達成数(コンバージョン数)、および1件の目標達成にかかる獲得単価(費用÷獲得件数)を正確に計算して費用対効果を評価します。
解き方
- A案の実績予測を計算します。クリック数=250,000×0.008=2,000件、購入完了件数=2,000×0.05=100件、総費用=120,000円。1クリックコスト=120,000÷2,000=60円、購入完了1件あたりコスト=120,000÷100=1,200円。
- B案の実績予測を計算します。総費用=4×50,000=200,000円。クリック数=50,000×0.05=2,500件、購入完了件数=2,500×0.08=200件。1クリックコスト=200,000÷2,500=80円、購入完了1件あたりコスト=200,000÷200=1,000円。
- 計算結果を選択肢と照合すると、購入手続完了1件獲得のコストはA案1,200円に対してB案1,000円とB案の方が安いことが分かります。
- 選択肢 ア不正解
- サイト訪問者数(クリック数)はA案が2,000件、B案が2,500件であるため、訪問者を増やす効果はB案の方が高くなります。
- 選択肢 イ不正解
- 購入手続完了件数はA案が100件、B案が200件であり、B案の方が多いため「A案に劣る」は誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- 1クリックを獲得するためのコストはA案が60円、B案が80円であり、A案の方が安いため誤りです。
- 選択肢 エ正解
- 購入手続完了1件あたりの獲得コストはA案が1,200円、B案が1,000円であり、B案の方が安いため正しい記述です。
覚えるポイント
- 獲得単価(CPA)は「総費用÷コンバージョン数」で算出し、数値が小さいほど費用対効果が高いと判断します。
間違えやすいところ
- B案の費用が「メール1件あたり4円」であることを見落とし、総費用の算出を忘れないように注意が必要です。
出題の前提:平成25年度春期ITパスポート試験公開問題 中問D 問98
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.47 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
アクセス追跡ログに基づくサイト内行動と離脱の分析
テクノロジ系 · アクセスログ解析 / 離脱率 / コンバージョン分析
図2「C社サイトからのアクセスの追跡」の結果から考えられる問題点として、適切なものはどれか。なお、先月のサイト全体のコンバージョン率は5%であり、外部広告からの流入数は3,000件、購入完了件数は180件である。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
Webサイトのファネル分析(購買プロセスの分析)では、最終購入に至る各ステップでの離脱状況を特定します。特に購入手続の画面に到達しながら購入を完了しないユーザー(カゴ落ち)の割合が高い場合、入力フォームの使いづらさや決済手段の不足などの問題が存在することを示唆します。
解き方
- 図2の数値を整理します。外部からのトップページ流入3,000件に対し、購入完了は180件です。コンバージョン率は 180÷3,000=6% であり、サイト全体の5%より高いため、選択肢イは誤りです。
- トップページからの遷移を見ると、商品紹介へ1,000件、キャンペーン情報へ2,000件が遷移しており、トップページのみで半数が離脱しているわけではないため、選択肢アは誤りです。
- キャンペーン情報への遷移(2,000件)は商品紹介への直接遷移(1,000件)より多いため、選択肢エは誤りです。
- 購入手続に進んだアクセスのうち、完了に至った180件以外の割合(他ページへの遷移や離脱)が過半数を占めていることを確認し、選択肢ウが正しいと判断します。
- 選択肢 ア不正解
- トップページへの流入3,000件のほとんどが商品紹介やキャンペーン情報へ遷移しており、半数がトップページで離脱している事実はありません。
- 選択肢 イ不正解
- C社サイトからのコンバージョン率は 180÷3,000=6% であり、サイト全体の平均である5%を上回っているため誤りです。
- 選択肢 ウ正解
- 購入手続に到達した件数のうち、購入を完了せずに離脱または別ページへ戻った件数が過半数に達しているため、適切な指摘です。
- 選択肢 エ不正解
- キャンペーン情報へのアクセス(2,000件)は商品紹介へのアクセス(1,000件)よりも多いため誤りです。
覚えるポイント
- ファネル分析では、各画面間の遷移数と離脱数を比較してボトルネックとなっている工程を発見します。
間違えやすいところ
- 問題文前提にある「先月のサイト全体コンバージョン率5%」と当広告のコンバージョン率6%の大小関係を読み違えないように注意が必要です。
出題の前提:平成25年度春期ITパスポート試験公開問題 中問D 問99
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.45 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.48 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ECサイト利用者の安全・信頼性を確保するセキュリティ対策
テクノロジ系 · SSL/TLS / 通信の暗号化 / 個人情報保護 / 電子証明書
ショッピングサイトにおいて利用者が安心して商品の購入を行えるようにするために、N社が実施する施策として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
Webサイトで個人情報やクレジットカード情報を扱う際は、SSL/TLS(HTTPS)通信によって通信経路を暗号化し、盗聴や改ざんを防止します。また、信頼できる認証局の電子証明書によりサイトの正当性を証明することが利用者の安心と安全の確保に不可欠です。
解き方
- 各選択肢がセキュリティおよびプライバシー保護の観点から適切であるかを検討します。
- 通信の暗号化(SSL/TLS)は通信経路上での盗聴や改ざんを防ぐ標準的な保護策であり、適切であることを確認します。
- サーバ環境の詳細情報の公開、クレジットカード情報の平文メール送信、利用目的の非表示はいずれも重大なセキュリティ・プライバシー侵害リスクとなるため除外します。
- 選択肢 ア正解
- 第三者機関(認証局)が発行した電子証明書を用いて通信を暗号化(HTTPS)することは、盗聴やなりすましを防止する最も適切な対策です。
- 選択肢 イ不正解
- サーバのOSやIPアドレス等の内部構成情報を公開すると、攻撃者に脆弱性を突く手がかりを与えるため非常に危険です。
- 選択肢 ウ不正解
- クレジットカード番号等の機密情報を平文のメールで送信すると、通信経路上で盗聴される危険性があるため不適切です。
- 選択肢 エ不正解
- 個人情報保護法において利用目的の明示や公表は義務付けられており、明示しないことは利用者の不安を高め法令にも違反します。
覚えるポイント
- 個人情報や決済情報を扱うWebサイトでは、第三者機関の電子証明書を用いた通信暗号化(SSL/TLS)が必須です。
間違えやすいところ
- システムの透明性を高めることと、攻撃の手がかりとなるシステム構成情報を公開することを混同しないように注意が必要です。
出題の前提:平成25年度春期ITパスポート試験公開問題 中問D 問100
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 春期分』
公式問題冊子 p.49 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ITパスポート試験 平成25年度 春期分
参照した公式資料
IPAが公開したITパスポート試験 平成25年度 春期分の問題・解答資料です。

