CBT移行後の問題は、実際の出題から選ばれた公開問題です。全受験者に出題された問題の全件記録ではありません。年度ごとに公式問題と解答を確認できます。
ITパスポート試験 平成25年度 秋期分の概要
著作権の帰属と職務著作
ストラテジ系 · 著作権法 / 職務著作 / 権利の帰属
新たなシステム開発にあたり、特段の契約や合意がない前提において、その著作権をA社に原始的に帰属させるために満たすべき条件として適切なもののみを挙げた選択肢を選びなさい。 【開発条件の候補】 ① A社は開発の全工程を外部委託する。 ② A社は開発委託先企業と機密保持契約を取り交わす。 ③ A社自身の正社員および派遣社員の手によって開発を実施する。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
著作権法上の職務著作(法人著作)が成立すると、法人等の発意に基づき業務に従事する者が作成した著作物の権利は、契約の特段の定めがない限りその法人に直接帰属します。派遣労働者も指揮命令関係のもとで職務著作の対象に含まれますが、委託開発の場合は特約がない限り受託者に権利が生じます。
解き方
- 著作権を特約なしでA社に帰属させるための要件(職務著作の成立)を確認する。
- 外部委託(①)や機密保持契約(②)は著作権移転を伴わないため不適と判断する。
- 直接の指揮命令関係がある社員と派遣社員による開発(③)のみが有効であることを確認し、エを選択する。
- 選択肢 ア不正解
- ①の委託開発では受託者に著作権が原始的に発生し、②の機密保持契約は情報保護を目的とするため著作権の帰属には影響しません。
- 選択肢 イ不正解
- ①の開発全委託は受託側に著作権が帰属する要因となるため、A社に権利を帰属させる条件としては誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- ②の機密保持契約は機密漏洩を防ぐためのものであり、著作権の帰属関係を決定づける効力はありません。
- 選択肢 エ正解
- A社の指揮命令下にある社員および派遣社員が開発したプログラムは職務著作となり、特別な取り決めがなくても著作権はA社に帰属します。
覚えるポイント
- 派遣社員が派遣先の指揮命令で作成した成果物は派遣先に著作権が帰属する。
間違えやすいところ
- 請負開発で費用を全額支払えば著作権も自動的に発注元に移転すると誤認しやすい。
出題の前提:著作権法第15条(職務著作等の特例)および労働者派遣法における指揮命令の法理
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.2 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
開発工程における業務要件定義
ストラテジ系 · システム開発ライフサイクル / 共通フレーム / 業務要件定義
証券会社のA社がシステムベンダB社に株式注文システム開発を委託した。その後の運用テスト工程で、A社独自ルールである「株式注文時の責任者承認における例外規則」をB社が把握していなかったことに起因する不具合が発見された。本来、この業務上の例外ルールはどの工程で明確にしておくべきであったか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
システム開発の上流工程では、まず利用者が遂行すべき新業務の手順、権限、例外処理ルールなどを「業務要件」として定義します。その業務要件を満たすために必要な機能や性能を「システム要件」、さらにプログラム単位への展開を「ソフトウェア要件」として段階的にブレークダウンしていきます。
解き方
- 問題となっている「株式注文時の責任者承認における例外ルール」が、システム以前の業務規律・職責ルールであることを識別する。
- 業務の手順や運用規程、例外処理を策定・合意するライフサイクル上のフェーズが「業務要件定義」に該当することを導く。
- 選択肢 ア正解
- 責任者承認や例外処理といった業務の進め方・規約そのものを明確にするフェーズは業務要件定義です。
- 選択肢 イ不正解
- システムテスト要件の定義は、総合テストで検証すべき基準やテスト環境を定める工程であり、業務ルール策定の場ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- システム要件の定義は、決定された業務要件を実現するためにシステム全体に求められる機能やハードウェア等を決める工程です。
- 選択肢 エ不正解
- ソフトウェア要件の定義は、システム要件の中でソフトウェアが分担する機能・外部インターフェース仕様等を定義する工程です。
覚えるポイント
- 業務の手順・例外規定・職務権限は「業務要件定義」で確定させる。
間違えやすいところ
- システム要件定義と業務要件定義を混同し、業務ルールの決定をシステムの設計と同一視してしまうミス。
出題の前提:共通フレーム(SLCP)における要件定義プロセス・業務要件定義
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.2 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
財務指標(ROE:自己資本利益率)
ストラテジ系 · 経営分析 / 財務諸表 / ROE
企業経営の収益性分析に用いられる指標である「ROE(Return On Equity)」の説明として、適切なものはどれか。
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解答
エ
解説
ROE(Return On Equity:自己資本利益率)は、「当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)」で算出されます。株主が出資した資本をいかに効率的に運用して当期純利益を創出したかを測る指標であり、株式投資家が企業の資本効率を評価する上で最重要視されます。
解き方
- ROEの英語名称「Return On Equity」から、株主資本(Equity)に対するリターン(Return:当期純利益)の比率であることを確認する。
- 各選択肢が示す指標(ア: ROA、イ: EVA、ウ: PER、エ: ROE)を照合し、エを選択する。
- 選択肢 ア不正解
- 総資産(自己資本+他人資本)全体の収益性を表す指標はROA(総資産利益率)です。
- 選択肢 イ不正解
- 資本コストを上回る実質的な企業価値の増加分を評価する指標はEVA(経済的付加価値)などに該当します。
- 選択肢 ウ不正解
- 株価を一株当たり当期純利益(EPS)で割って何倍かを示した投資指標はPER(株価収益率)です。
- 選択肢 エ正解
- ROEは自己資本(純資産の株主資本部分)に対する当期純利益の割合を表し、出資効率を測定します。
覚えるポイント
- ROE=当期純利益/自己資本。分母が自己資本であることを押さえる。
間違えやすいところ
- 分母に負債も含める総資産利益率(ROA)とROEを取り違える混同。
出題の前提:企業会計原則および経営財務指標の定義
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.3 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
個人情報保護法における個人情報の定義
ストラテジ系 · 個人情報保護法 / 特定の個人を識別できる情報 / 容易照合性
個人情報保護法が定める「個人情報」に該当しないものはどれか。
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解答
ウ
解説
個人情報保護法における個人情報とは、生存する個人に関する情報であって、氏名・生年月日等により特定の個人を識別できるもの(他の情報と容易に照合して個人を識別できるものを含む)、または個人識別符号が含まれるものを指します。一般に公開されている情報や映像であっても個人を識別できれば該当しますが、単独で個人を識別できず他の情報との容易照合性も欠く符号群は対象外となります。
解き方
- 選択肢の各データについて「特定の個人を識別できるか」を検討する。
- ア・イ・エは氏名、住所、容貌等により直接個人が特定できるため個人情報に当たる。
- ウは単なるコードのみで他情報と容易に照合もできないと明記されており、個人を特定できないため個人情報に該当しないと判断する。
- 選択肢 ア不正解
- 電話帳のように公知・市販されている情報であっても、特定の個人を識別できる氏名や住所が含まれるため個人情報です。
- 選択肢 イ不正解
- 従業員の氏名や住所は特定の個人を直接識別できるため、社内データであっても明白に個人情報に該当します。
- 選択肢 ウ正解
- 数字や記号のみで構成され、かつ他の台帳等と容易に照合して個人を特定できないものは個人情報になりません。
- 選択肢 エ不正解
- 防犯カメラの映像であっても、本人の容貌等が記録され特定の個人を識別できる画像データは個人情報に該当します。
覚えるポイント
- 公知の情報や防犯カメラ映像でも特定の個人が識別できれば個人情報に該当する。
間違えやすいところ
- 既に公に公開されている電話帳などは個人情報保護法の対象外になると誤解しやすい。
出題の前提:個人情報の保護に関する法律 第2条(定義)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.3 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
SCM(サプライチェーンマネジメント)の導入効果
ストラテジ系 · SCM / 需給連動 / 全体最適化
サプライチェーンマネジメント(SCM)を導入することによって得られる効果として、最も適切なものはどれか。
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解答
ウ
解説
SCM(Supply Chain Management)は、原材料の調達から生産・物流・最終顧客への販売に至る一連の業務プロセスを情報システムで統合管理する手法です。サプライチェーン全体の在庫削減、リードタイムの短縮、および顧客需要に対するタイムリーな製品供給(欠品防止)を達成します。
解き方
- SCMの本質である「調達・生産・物流・販売の供給ネットワークの最適化」を想起する。
- 各選択肢が示す情報システムの領域(ア: 売掛金管理/会計、イ・エ: SFA/CRM、ウ: SCM)を比較検討する。
- 顧客の要求に応じた迅速かつ適正な供給を実現するウを選択する。
- 選択肢 ア不正解
- 売掛金の入金・回収進捗の把握は、主に財務会計システムや販売管理システムの導入効果です。
- 選択肢 イ不正解
- 営業部門内での商談経緯や営業活動ノウハウの共有は、SFA(営業支援システム)の導入効果です。
- 選択肢 ウ正解
- 調達から販売までのリードタイムを圧縮し、顧客需要に合わせて欠品なくタイムリーに届けることはSCMの中核効果です。
- 選択肢 エ不正解
- 個々の顧客の購買傾向や個別ニーズを分析・深耕する活動は、CRM(顧客関係管理)の導入効果です。
覚えるポイント
- SCMは「調達・製造・流通・販売」の供給連鎖を最適化し、在庫削減と迅速供給を目指す。
間違えやすいところ
- 顧客関係を強化するCRMや営業活動を効率化するSFAとSCMを混同してしまうミス。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・SCMの機能と効果
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.3 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
損益計算書における利益階層と当期純利益
ストラテジ系 · 損益計算書 / 当期純利益 / 経常利益 / 税引前当期純利益
企業の一会計期間における最終的な経営成績を示す「当期純利益」を求める計算式として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
損益計算書(P/L)の5つの利益階層は次の通りです。 ① 売上総利益 = 売上高 - 売上原価 ② 営業利益 = 売上総利益 - 販売費及び一般管理費 ③ 経常利益 = 営業利益 + 営業外収益 - 営業外費用 ④ 税引前当期純利益 = 経常利益 + 特別利益 - 特別損失 ⑤ 当期純利益 = 税引前当期純利益 - 法人税、住民税及び事業税(±法人税等調整額)
解き方
- 当期純利益は損益計算書の最下段に位置する最終利益であることを踏まえる。
- 経常利益に臨時・非経常的な特別損益を加減し、さらに法人税等の税金を控除する計算構造(エ)を導出する。
- 選択肢 ア不正解
- 売上総利益から販売費及び一般管理費を差し引いて求められるのは「営業利益」です。
- 選択肢 イ不正解
- 売上高から売上原価を差し引いて求められるのは「売上総利益(粗利益)」です。
- 選択肢 ウ不正解
- 営業利益に営業外収益を足し、営業外費用を差し引いて求められるのは「経常利益」です。
- 選択肢 エ正解
- 経常利益に特別利益を加え、特別損失と法人税・住民税及び事業税を減算することで当期純利益が得られます。
覚えるポイント
- 利益の算出順序:売上総利益 → 営業利益 → 経常利益 → 税引前当期純利益 → 当期純利益。
間違えやすいところ
- 本業の利益である営業利益と、本業外の財務活動を含む経常利益の算出式を入れ違えるミス。
出題の前提:企業会計原則・損益計算書原則
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.4 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
計算書類の監査を担当する機関・専門職
ストラテジ系 · 会社法 / コーポレートガバナンス / 会計監査人
会社法に基づき、株式会社が作成する貸借対照表や損益計算書などの計算書類が適正に作成されているかを独立した立場から監査する者はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
大会社等の株式会社において、財務情報の信頼性を担保するために会社法上の機関として設置が義務付けられている専門監査人が「会計監査人」です。公認会計士または監査法人が就任し、企業が作成した貸借対照表、損益計算書などの計算書類を監査して会計監査報告を作成します。
解き方
- 問題文に「企業が作成する計算書類などを監査する者」とあることを確認する。
- 選択肢の各専門職・監査機関の役割(ア: 会計監査人、イ: システム監査人、ウ: 登記専門家、エ: 税務専門家)を比較する。
- 計算書類の法定監査を担当する独立機関である「会計監査人」を選択する。
- 選択肢 ア正解
- 会社法において大会社等に必置とされ、企業の計算書類等の会計監査を独立して行う者は会計監査人です。
- 選択肢 イ不正解
- システム監査人は情報システムの信頼性・安全性・効率性などを客観的に検証・評価する専門職です。
- 選択肢 ウ不正解
- 司法書士は法務局への登記・供託手続きや裁判所等への提出書類作成を行う法律実務の専門家です。
- 選択肢 エ不正解
- 税理士は税務代理や税務書類の作成、納税相談を行う専門家であり、大会社計算書類の法定監査人ではありません。
覚えるポイント
- 会社法上の計算書類の監査役職は「会計監査人」(公認会計士・監査法人が就任)。
間違えやすいところ
- 税金の申告書類作成等を行う「税理士」と、計算書類の監査を実施する「会計監査人」を混同するミス。
出題の前提:会社法第396条(会計監査人の権限等)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.4 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
MOT(技術経営)の概念
ストラテジ系 · MOT / 技術経営 / イノベーションマネジメント
技術に対する深い知見を持つ人材が企業経営について学び、科学技術の成果やイノベーションを効果的に高付加価値ビジネスへと結びつけるマネジメントの考え方はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
MOT(Management of Technology:技術経営)とは、技術革新をコアコンピタンスとする企業が、研究開発や技術的シーズを市場のニーズと戦略的に融合させ、継続的な事業成長と競争優位を創出するための経営管理アプローチです。
解き方
- 「技術の理解」「企業経営」「技術革新をビジネスに結びつける」というキーワードを抽出する。
- 略語の正式名称(JIT: Just In Time、MOT: Management of Technology、OJT: On the Job Training、TQM: Total Quality Management)を照合する。
- 技術と経営の融合を表す「MOT」を選択する。
- 選択肢 ア不正解
- JIT(Just In Time)は「必要なものを、必要な時に、必要な量だけ生産・供給する」生産管理方式です。
- 選択肢 イ正解
- MOT(技術経営)は技術を深く理解し、研究開発成果を新規事業や収益向上に結びつける経営戦略です。
- 選択肢 ウ不正解
- OJT(On the Job Training)は日常の実務作業を通じて上司や先輩が部下を教育訓練する手法です。
- 選択肢 エ不正解
- TQM(Total Quality Management:総合的品質管理)は企業全体で品質向上に取り組む全社的活動です。
覚えるポイント
- MOT=Management of Technology(技術経営)。技術革新をビジネスの成果に転換する考え方。
間違えやすいところ
- 総合的品質管理であるTQMや、現場教育手法であるOJTなどの略称用語との取り違え。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・経営戦略マネジメント(技術経営)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.4 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
オプトインメール広告の特徴
ストラテジ系 · インターネット広告 / オプトイン方式
インターネットを活用した広告手法のうち、あらかじめ受信者から承諾(同意)を得た上で、その受信者が関心を持つ分野に関する広告を電子メールで配信するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
広告メールなどの配信手法において、事前に受信者の承諾を得てから送信する方式を「オプトイン」、承諾なしに送信し受信者側が停止手続きを行う方式を「オプトアウト」と呼びます。
解き方
- 問題文から「あらかじめ受信者からの同意を得て送信するメール広告」という条件を確認します。
- 事前の同意を意味する「オプトイン(Opt-in)」に対応する用語を選択肢から特定します。
- 選択肢 ア不正解
- Webサイトやブログに掲載した広告リンク経由で成果が発生した際に報酬が支払われる仕組みです。
- 選択肢 イ不正解
- Webページを閲覧した際に、画面の最前面に重なるように覆い被さって表示される広告です。
- 選択肢 ウ不正解
- 事前の同意なく一方的に送信し、受信者の拒絶通知(退会)によって配信を停止する方式のメール広告です。
- 選択肢 エ正解
- 受信者から事前の承諾(オプトイン)を得て、希望や関心に沿った内容を送信するメール広告です。
覚えるポイント
- オプトインは「事前の同意・参加」、オプトアウトは「事後の拒絶・脱退」を意味します。
間違えやすいところ
- オプトインとオプトアウトの主導権(事前承諾か事後拒絶か)を逆に覚えないように注意しましょう。
出題の前提:特定電子メール法(迷惑メール防止法)等におけるオプトイン規制の考え方に基づきます。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.4 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
SOA(サービス指向アーキテクチャ)の構成要素
ストラテジ系 · SOA / システムアーキテクチャ
SOA(Service Oriented Architecture:サービス指向アーキテクチャ)における「サービス」を構成する要素として、最も適切な説明はどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
SOAは、業務処理の構成要素を独立した「サービス」として構築し、それらを組み合わせることで柔軟にシステム全体を開発・再利用・連携させる設計思想です。
解き方
- SOAにおける「サービス」がIT用語として何を単位としているかの定義を想起します。
- システムの利用部門・利用者の業務プロセス視点で自律して動作する機能単位を説明した選択肢を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- コールセンターの業務処理単位であり、システム設計アーキテクチャであるSOAのサービス定義ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- ITベンダーが提供する役務や包括的なITソリューションの単位であり、SOAの概念とは異なります。
- 選択肢 ウ正解
- 利用者や業務の視点から見て独立した意味を持つソフトウェア機能の単位であり、SOAの定義と合致します。
- 選択肢 エ不正解
- 情シス部門の作業管理や開発タスクの管理単位であり、SOAにおけるサービスではありません。
覚えるポイント
- SOAのサービスは「業務的に意味のある単位で部品化されたソフトウェア機能」です。
間違えやすいところ
- 日常会話で使う顧客向けサービスやITベンダーの受託サービスと混同しないようにしましょう。
出題の前提:SOA(サービス指向アーキテクチャ)の標準的な定義に基づきます。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.5 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
経営理念の定義
ストラテジ系 · 経営理念 / 企業活動
企業における「経営理念」に関する記述として、最も適切なものはどれか。
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解答
イ
解説
経営理念(コーポレート・フィロソフィー)は、企業活動の目的や社会的な存在意義、目指すべき価値観を示した根本的な指針であり、短期間で頻繁に変更されるものではありません。
解き方
- 経営理念が果たす役割や普遍的な性質を整理します。
- 事業計画や中期計画のような短期・中期の計画と区別し、根本的な存在意義を示している選択肢を特定します。
- 選択肢 ア不正解
- 1〜2年など短いスパンで見直し修正されるのは経営計画や事業計画であり、理念は基本的に不変・長期的なものです。
- 選択肢 イ正解
- 経営理念は、企業が何のために存在し、どのような使命を果たすのかを示すものです。
- 選択肢 ウ不正解
- 経営理念を具体化して行動に落とし込んだものが経営方針や経営計画であり、主客が逆です。
- 選択肢 エ不正解
- 経営理念は社内や社外に共有するため、社是や社訓、企業憲章などの形で明文化されるのが一般的です。
覚えるポイント
- 経営理念は「企業の存在意義や社会的使命」を示す不変的な指針です。
間違えやすいところ
- 短期間で見直す「経営計画」と根本指針である「経営理念」を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:経営戦略論における経営理念の定義に基づきます。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.5 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
資材配分による最大利益の算出
ストラテジ系 · 資源配分問題 / 線形計画・最適化
ある資材を三つの工場 A, B, C に配分して製品を生産する。資材の配分数に応じた各工場の利益(単位:百万円)が次の表で示されるとき、合計4個の資材を配分して得られる最大の利益は何百万円か。 [配分個数と利益(百万円)] ・0個配分:A工場 0、B工場 0、C工場 0 ・1個配分:A工場 2、B工場 1、C工場 3 ・2個配分:A工場 5、B工場 3、C工場 4 ・3個配分:A工場 7、B工場 5、C工場 6 ・4個配分:A工場 8、B工場 7、C工場 8
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
限られた資源(資材4個)を複数の対象に配分して総効果を最大化する組み合わせ最適化問題です。合計が4個となるすべての配分パターンの利益を比較検討します。
解き方
- A、B、Cへの配分数 (a, b, c) の合計が4となる組み合わせをリストアップします。
- 例えば、(4,0,0)は8、(0,4,0)は7、(0,0,4)は8、(2,2,0)は5+3=8、(2,0,2)は5+4=9、(2,1,1)は5+1+3=9、(3,1,0)は7+1=8、(3,0,1)は7+3=10、(1,0,3)は2+6=8などを検証します。
- 利益の最大値が A=3個(7), B=0個(0), C=1個(3) のときの 10百万円 であることを導き出します。
- 選択肢 ア不正解
- 1つの工場に4個配分した場合などの利益(8百万円)ですが、より大きい配分が存在します。
- 選択肢 イ不正解
- Aに2個、Cに2個配分した場合などの合計値(5+4=9百万円)ですが、最大ではありません。
- 選択肢 ウ正解
- A工場に3個(7百万円)とC工場に1個(3百万円)を配分することで、最大利益の10百万円が得られます。
- 選択肢 エ不正解
- 表中のどの配分組み合わせを合算しても11百万円には達しません。
覚えるポイント
- 各工場の利益の増分(限界利益)に着目すると、効率よく最大の組み合わせを特定できます。
間違えやすいところ
- 合計個数が4個を超えている組み合わせを選んでしまわないように足し算を確認しましょう。
出題の前提:問題文中に提示された条件と配分利益の数表に基づきます。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.5 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
連結財務諸表の種類と役割
ストラテジ系 · 財務諸表 / 損益計算書 / 連結決算
親会社が、子会社を含めた企業グループ全体の一会計期間における収益と費用の状態を示した連結財務諸表はどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
損益計算書(P/L)は「一会計期間における企業の経営成績(収益、費用、利益)」を表す財務諸表です。これを親会社および連結子会社を一つの組織体とみなして作成したものが「連結損益計算書」です。
解き方
- 問題文の「一会計期間」「収益と費用」というキーワードから、損益計算書の定義に合致することを確認します。
- 企業集団(グループ)全体を対象としているため、「連結損益計算書」を選択します。
- 選択肢 ア不正解
- 一会計期間における純資産(株主資本など)の変動状況を示す書類です。
- 選択肢 イ不正解
- 一会計期間における資金(現金および現金同等物)の増減状況を表す書類です。
- 選択肢 ウ正解
- 企業集団の一会計期間における収益および費用を記載し、利益(または損失)を示す連結財務諸表です。
- 選択肢 エ不正解
- 決算期末など「一定時点」における資産・負債・純資産の財政状態を示す書類です。
覚えるポイント
- 「一定期間の収益・費用・利益」は損益計算書、「一定時点の資産・負債・純資産」は貸借対照表です。
間違えやすいところ
- フロー(損益計算書)とストック(貸借対照表)の概念を混同しないように整理しましょう。
出題の前提:企業会計基準および財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則に基づきます。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.6 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
機会損失低減を評価する指標
ストラテジ系 · KPI / CSF / 在庫管理
ビジネス戦略における重要成功要因(CSF)として「販売の機会損失の低減」を設定したとき、その達成度を評価するための指標(KPI)として最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
重要成功要因(CSF)の達成度を測る業績評価指標(KPI)には、その要因と直接的な因果関係を持つ定量的な指標を選定する必要があります。販売機会損失は「商品を買いたい顧客がいるのに在庫がない(欠品)」ことによって生じるため、欠品率が最適な指標となります。
解き方
- 目標である「販売の機会損失の低減」がどのような事態から発生するかを考えます(需要があるのに在庫切れで販売できない状態)。
- 在庫切れの発生頻度を直接表している指標を選択肢から探します。
- 選択肢 ア不正解
- 売掛金などの債権が回収されるまでの期間を示す指標であり、代金回収効率を評価するものです。
- 選択肢 イ不正解
- 売上高に対する利益の割合を示す収益性の指標であり、機会損失の発生度合いを直接測るものではありません。
- 選択肢 ウ正解
- 注文に対して在庫不足で出荷できなかった割合であり、販売の機会損失の度合いを評価するのに最も適切です。
- 選択肢 エ不正解
- 新たに獲得した顧客の数を示す営業・マーケティング指標であり、欠品による機会損失とは直接結びつきません。
覚えるポイント
- 販売機会損失(チャンスロス)の主要因は「欠品(在庫切れ)」です。
間違えやすいところ
- 売上高利益率などの一般的な収益指標を選んでしまわないよう、CSFに直接紐づく指標を選びます。
出題の前提:経営戦略におけるCSF(主要成功要因)とKPI(重要業績評価指標)の設計原則に基づきます。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.6 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
多項目のバランス評価に適したグラフ
ストラテジ系 · グラフの活用 / レーダチャート
クラスの学生の8科目の成績をそれぞれ5段階で評価した。クラス全体の平均点と特定学生の成績の比較や、複数科目の成績バランスを視覚的に評価するために用いるグラフとして、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
レーダチャート(蜘蛛の巣グラフ)は、中心から放射状に複数の評価軸を設け、各項目の値を線で結んだ多角形で表現するグラフです。各項目のバランス(強み・弱み)や全体基準との比較を一目で把握できます。
解き方
- 問題文から「8科目の成績(多項目の評価)」「平均と個人の比較」「バランスの評価」という用途を整理します。
- 多面的な評価項目のバランス比較に特化したグラフ形式を特定します。
- 選択肢 ア不正解
- 全体に対する各構成要素の割合(構成比)を表すのに適したグラフです。
- 選択肢 イ不正解
- 縦軸と横軸の2つの変数の間に相関関係があるかどうかを調べるためのグラフです。
- 選択肢 ウ不正解
- 項目別の件数を降順に並べた棒グラフと累積比率の折れ線グラフを組み合わせ、重要項目を特定するための図です。
- 選択肢 エ正解
- 複数の評価軸を放射状に配置し、科目の得意・不得意のバランスや平均との差を視覚的に評価するのに適しています。
覚えるポイント
- レーダチャートは「多項目の比率や能力バランスの把握、平均との比較」に用いられます。
間違えやすいところ
- 相関を調べる散布図や、重点管理のためのパレート図と用途を混同しないようにしましょう。
出題の前提:統計グラフ・QC七つ道具の基本的なグラフ選定基準に基づきます。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.6 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
組込みシステムの適用機器
ストラテジ系 · 組込みシステム / マイクロプロセッサ
次の a 〜 d の機器のうち、組込みシステムが実装されているものを全て挙げたものはどれか。 a 飲料自動販売機 b カーナビゲーション装置 c 携帯型ゲーム機 d 携帯電話機
解答・解説を表示
解答
イ
解説
組込みシステムとは、汎用のPCとは異なり、家電製品、自動車、通信機器、産業機器などの特定の機能を果たすために機器内部に組み込まれたハードウェアとソフトウェアのシステムです。
解き方
- 提示された機器(飲料自動販売機、カーナビ、携帯ゲーム機、携帯電話)の内部構造と動作原理を確認します。
- いずれの機器もマイクロプロセッサや制御用ソフトウェアを内蔵して動作している組込みシステムであることを確認します。
- 選択肢 ア不正解
- c(携帯型ゲーム機)やd(携帯電話機)も高度な組込みシステムを搭載しているため不十分です。
- 選択肢 イ正解
- a、b、c、dのすべての機器に、それぞれの制御を行うための組込みシステムが実装されています。
- 選択肢 ウ不正解
- b(カーナビゲーション装置)も位置計測や画面描画を担う組込みシステムであるため、除外するのは誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- a(飲料自動販売機)も温度制御や硬貨・在庫管理を行う組込みシステムを搭載しているため不十分です。
覚えるポイント
- 特定の機能を実現するために電子機器等に内蔵される専用システムはすべて「組込みシステム」です。
間違えやすいところ
- 自動販売機などの一見古典的な機器にマイコンや組込みシステムが使われていることを見落としがちです。
出題の前提:組込みシステム(エンベデッドシステム)の定義と実例に基づきます。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.6 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
提案依頼書(RFP)の定義と作成主体
ストラテジ系 · 提案依頼書(RFP) / システム化調達
システムの調達活動において作成される提案依頼書(RFP)の説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
提案依頼書(RFP:Request For Proposal)は、発注者が自社の課題や調達要件を示し、複数のベンダから提案や見積りを募るための文書です。ベンダ選定の公平性と客観性を高める役割を持ちます。
解き方
- RFPの作成主体が発注側企業(依頼元)であることを確認します。
- 目的がベンダに対する具体的な提案書の提出要求であることを確認し、該当する選択肢を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- RFPは発注先のベンダではなく、システム導入を依頼する側の企業が作成してベンダに提示します。
- 選択肢 イ不正解
- RFPは発注元が自社の要求仕様をまとめる文書であり、候補ベンダと共同で作成するものではありません。
- 選択肢 ウ正解
- 発注元の企業が、候補ベンダに対して具体的なシステム化提案書や見積書の提出を求めるために作成します。
- 選択肢 エ不正解
- 広く技術情報や製品情報を収集・蓄積する目的で発行する文書は情報提供依頼書(RFI:Request For Information)です。
覚えるポイント
- RFPは発注元がベンダに提案を要求する文書、RFIは情報収集のために情報提供を求める文書です。
間違えやすいところ
- RFP(提案依頼書)とRFI(情報提供依頼書)の目的の違いを取り違えないように注意が必要です。
出題の前提:平成25年度秋期 ITパスポート試験 公開問題 問17
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.7 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
SWOT分析における脅威の識別
ストラテジ系 · SWOT分析 / 経営戦略立案手法
SWOT分析で用いる4つの視点(強み、弱み、機会、脅威)のうち、「脅威(Threat)」に該当する事例はどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
SWOT分析では、内部環境を強み(Strengths)・弱み(Weaknesses)、外部環境を機会(Opportunities)・脅威(Threats)に分類します。自社で直接制御できない外部要因のうち、不利益となるものが脅威です。
解き方
- 各選択肢が内部要因(自社の組織・人材・技術など)か外部要因(市場・競合・為替など)かを分類します。
- 自社外部の環境変化であり、企業業績にマイナス影響を与える要素を特定します。
- 選択肢 ア不正解
- 技術力の低下による新製品開発件数の減少は、自社の内部環境に起因する要因であるため「弱み」に分類されます。
- 選択肢 イ不正解
- 営業員のモチベーション低下は自社の人材・組織に関する内部環境要因であるため「弱み」に分類されます。
- 選択肢 ウ不正解
- 顧客からのブランド好感度の低下は自社のマーケティングや商品力に関する内部要因の帰結であり「弱み」に分類されます。
- 選択肢 エ正解
- 輸出企業にとって為替の円高は自社で統制できない外部環境の悪化要因であるため「脅威」に該当します。
覚えるポイント
- 強み・弱みは企業内部で統制可能な要因、機会・脅威は市場動向や為替など企業外部の要因です。
間違えやすいところ
- 自社の弱点(内部環境)と、外部から受けるマイナス影響(外部環境の脅威)を混同しないように整理しましょう。
出題の前提:平成25年度秋期 ITパスポート試験 公開問題 問18
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.7 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
システムライフサイクルにおける企画プロセスの成果物
ストラテジ系 · システムライフサイクル / 企画プロセス
システムライフサイクルを企画プロセス、要件定義プロセス、開発プロセス、運用プロセス、保守プロセスに分けたとき、企画プロセスの完了時の状態として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
企画プロセス(共通フレームにおけるシステム化構想立案・システム化計画立案)では、経営戦略の達成に向けてシステム全体の構想を固め、基本方針や概略構成を定めます。詳細な要求仕様の策定は次の要件定義プロセス以降で行われます。
解き方
- ライフサイクル各プロセス(企画、要件定義、開発、運用、保守)の役割と成果物を照合します。
- 経営目標と連携したシステム化範囲やアーキテクチャ概要を決定する段階が企画プロセスであることを確認します。
- 選択肢 ア正解
- 企画プロセスの完了時には、経営目標達成に必要なシステム化範囲や基本アーキテクチャの大枠が合意・決定されます。
- 選択肢 イ不正解
- システムに対する具体的な機能要件や制約事項の決定は、企画プロセスの後の「要件定義プロセス」の成果です。
- 選択肢 ウ不正解
- システム要件に基づくソフトウェア要件の決定は、「開発プロセス(ソフトウェア要件定義)」で実施されます。
- 選択肢 エ不正解
- 業務や運用のための体制・組織に関する要件を詳細に定めるのは、「要件定義プロセス」で実施されます。
覚えるポイント
- 企画プロセスは大枠の構想と投資対効果の明確化、要件定義プロセスで業務要件やシステム要件を具体化します。
間違えやすいところ
- 企画プロセスと要件定義プロセスの境界で、どちらが要件の詳細化を行うかを混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成25年度秋期 ITパスポート試験 公開問題 問19
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.7 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
情報戦略の立案と経営戦略との整合性
ストラテジ系 · 情報戦略 / 経営戦略の整合
ITを企業の経営戦略の実現に役立てていくために、情報戦略の立案に当たって留意すべきこととして、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
情報戦略は全社の経営目標や事業戦略と密接に連携(整合)していなければなりません。業務フローをそのままIT化するのではなく、あるべき業務やシステム像を描き、ライフサイクル全体での費用対効果を考慮して立案します。
解き方
- 情報戦略が経営戦略と切り離されたものではなく、経営目標の実現手段であることを確認します。
- あるべき姿を描き、経営戦略に適合しているかを検討している選択肢を選定します。
- 選択肢 ア不正解
- 情報戦略は経営戦略と整合性をもたせる必要があり、独立して個別並行に進めてはなりません。
- 選択肢 イ不正解
- 現行の非効率なプロセスをそのまま自動化するのではなく、あるべき姿に基づいた業務見直し(BPR等)を伴う必要があります。
- 選択肢 ウ正解
- 情報システムのあるべき姿(To-Be)を定義し、その目的や機能が経営戦略に適合しているかを評価することが不可欠です。
- 選択肢 エ不正解
- 運用・保守を含むTCO(総所有コスト)は、企画・立案段階で事前に見積もり評価しておく必要があります。
覚えるポイント
- 情報戦略は経営戦略の実現のために策定され、常に経営方針との適合性が問われます。
間違えやすいところ
- 開発コストだけでなく運用・保守を含むTCO全体を立案段階から見通す必要があります。
出題の前提:平成25年度秋期 ITパスポート試験 公開問題 問20
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.8 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
近距離無線通信規格Bluetoothの活用事例
ストラテジ系 · Bluetooth / 近距離無線通信
携帯電話機や家電などで用いられる無線通信の標準化規格であるBluetoothの活用事例はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
Bluetoothは2.4GHz帯の電波を利用した免許不要の近距離無線通信規格(IEEE 802.15.1)です。低消費電力で周辺機器(マウス、キーボード、ヘッドホン、コントローラ等)をPCや本体端末とワイヤレス接続するために普及しています。
解き方
- Bluetoothの通信距離(数m〜数十m程度)と対象用途(デジタル機器同士の短距離通信)の特徴を想起します。
- 各選択肢の技術(GPS、光学式二次元コード、RFID/NFCなど)を比較し、Bluetoothに合致するものを選びます。
- 選択肢 ア正解
- ゲーム機本体とワイヤレスコントローラとの近距離通信接続には、一般的にBluetooth規格が活用されています。
- 選択肢 イ不正解
- 人工衛星からの信号を受信して現在位置を特定する仕組みはGPS(全地球測位システム)です。
- 選択肢 ウ不正解
- 携帯電話機によるQRコードの読み取りは、カメラ装置を利用した光学的認識技術です。
- 選択肢 エ不正解
- 改札機にかざすIC乗車カードの非接触読み取りには、RFID技術やNFC(Near Field Communication)が使われます。
覚えるポイント
- Bluetoothは2.4GHz帯を用いた近距離無線規格で、周辺機器との接続に広く使われます。
間違えやすいところ
- 非接触ICカード等に使われる近接型無線規格(NFC/RFID)とBluetoothを取り違えないようにしましょう。
出題の前提:平成25年度秋期 ITパスポート試験 公開問題 問21
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.8 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ターゲットマーケティングの概念と特徴
ストラテジ系 · ターゲットマーケティング / セグメンテーション
ターゲットマーケティングの説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
ターゲットマーケティングとは、市場の全顧客を一律に狙うのではなく、顧客属性や行動特性で市場を細分化(セグメンテーション)し、自社の強みを活かせる特定の標的市場(ターゲット)に絞ってマーケティング資源を集中投下する手法です。
解き方
- ターゲットマーケティングの核となる「市場細分化(セグメント)」と「標的市場の選定(ターゲティング)」の記述を探します。
- 他の経営・マーケティング手法(バリューチェーン分析、PPM、製品ライフサイクル理論)と識別します。
- 選択肢 ア不正解
- 企業活動を価値創出のステップに分解して分析する手法は「バリューチェーン(価値連鎖)分析」の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 市場成長率と相対的市場シェアの観点から事業を分類・評価する手法は「PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)」の説明です。
- 選択肢 ウ正解
- 市場を用途や顧客層などのセグメントに分割し、特定の標的セグメントに絞って展開するのがターゲットマーケティングです。
- 選択肢 エ不正解
- 導入期・成長期・成熟期・衰退期の各段階に応じた戦略を設定する考え方は「製品ライフサイクル(PLC)理論」の説明です。
覚えるポイント
- ターゲットマーケティングは「市場細分化(セグメンテーション)+標的決定(ターゲティング)」のアプローチです。
間違えやすいところ
- PPMのポジショニングマトリクスや製品ライフサイクルの段階分けと混同しないようにしてください。
出題の前提:平成25年度秋期 ITパスポート試験 公開問題 問22
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.8 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
知的財産権における意匠法の保護対象
ストラテジ系 · 意匠法 / 知的財産権
ソフトウェア製品において、意匠法による保護の対象となるものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
意匠法における意匠とは、物品の形状、模様、色彩またはこれらの結合であって、視覚を通じて美感を起こさせるものを指します。ソフトウェア製品自体は無体物ですが、それを包む実体的なパッケージデザイン等は物品の意匠として保護されます。
解き方
- 意匠法が「物品の美感・外観デザイン」を保護する法律であることを確認します。
- アイデア(特許・実用新案)、商品名(商標)、マニュアル文章(著作権)と、パッケージデザイン(意匠)を識別します。
- 選択肢 ア不正解
- 技術的アイデアや発明は、意匠法ではなく「特許法」や「実用新案法」の保護対象となります。
- 選択肢 イ不正解
- 商品やサービスを識別するための商品名・ブランド名は、「商標法」の保護対象となります。
- 選択肢 ウ不正解
- 操作マニュアルの文章や挿絵等の表現は、思想・感情を創作的に表現した文芸物として「著作権法」の保護対象です。
- 選択肢 エ正解
- 物品の形状や模様などの美的外観であるパッケージデザインは、「意匠法」による意匠登録の対象となります。
覚えるポイント
- 意匠法=物品の工業デザイン・外観、特許法=発明・アイデア、商標法=マーク・商品名、著作権法=表現。
間違えやすいところ
- ソフトウェアの機能・アイデア(特許)や名称(商標)を意匠と混同しないように整理しましょう。
出題の前提:平成25年度秋期 ITパスポート試験 公開問題 問23
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.9 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
情報リテラシの定義と意義
ストラテジ系 · 情報リテラシ / 情報化社会の倫理とスキル
情報化社会において個人に求められる「情報リテラシ」の説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
情報リテラシ(Information Literacy)の「リテラシ」はもともと読み書きの能力を指し、転じて情報機器やネットワークを使いこなし、正しい情報を取捨選択して目的に合わせて活用する個人の実践的能力を意味します。
解き方
- 情報リテラシがシステムや端末のような「仕組みや機器」ではなく「個人の能力」であることを確認します。
- 「道徳やマナー」(モラル)と「情報を使いこなす能力」(リテラシ)の定義を区別して選択肢を特定します。
- 選択肢 ア不正解
- 社内の情報を一元管理して検索・抽出する仕組みは、検索エンジンやナレッジマネジメントシステム等のシステムです。
- 選択肢 イ不正解
- 公共施設に設置される行政手続きや案内端末は、KIOSK(キオスク)端末や情報端末の説明です。
- 選択肢 ウ正解
- 情報技術を用いて必要な情報を収集・加工し、目的に沿って有効に活用できる総合的な能力を情報リテラシと呼びます。
- 選択肢 エ不正解
- 情報通信社会におけるルールやマナー、道徳観は「情報モラル」または「情報倫理」の説明です。
覚えるポイント
- 情報リテラシは「情報を使いこなす能力・技能」、情報モラルは「情報社会での道徳・倫理」です。
間違えやすいところ
- 情報リテラシ(能力)と情報モラル(マナー・倫理)を混同しないように注意しましょう。
出題の前提:平成25年度秋期 ITパスポート試験 公開問題 問24
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.9 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ジャストインタイム(JIT)生産方式の特徴
ストラテジ系 · 生産方式 / JIT / かんばん方式
工程間の仕掛品や在庫を削減するために、「必要なものを、必要なときに、必要な数量だけ」後工程に供給することを目的とし、すべての工程が後工程からの指示や要求に従って生産する方式はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
ジャストインタイム(JIT: Just In Time)生産方式は、無駄な在庫や仕掛品を極限まで減らすために考案された生産管理手法です。後工程が消費した分だけ前工程に引き取りに行き、前工程はその分だけを補充生産する「プル(後工程引き取り)方式」をとります。
解き方
- 問題文に「必要なものを必要なときに必要な数量だけ後工程に供給」「後工程からの指示や要求に従って生産」とある点に着目します。
- この原則に完全に合致する生産方式は「ジャストインタイム生産方式」であると判断します。
- 選択肢 ア正解
- 必要なものを必要な時に必要な量だけ生産・供給することで在庫を最小化する方式であり、記述と一致します。
- 選択肢 イ不正解
- セル生産方式は、1人または少数の作業員がラインを移動せずに組み立て作業の全工程を担当する生産方式です。
- 選択肢 ウ不正解
- 見込生産方式は、あらかじめ需要を予測・見込んで製品をあらかじめ生産しておく方式です。
- 選択肢 エ不正解
- ロット生産方式は、一定のまとまり(ロット)ごとに同種の製品をまとめて生産する方式です。
覚えるポイント
- JITは「必要なものを、必要なときに、必要な分だけ」供給する在庫最小化の手法です。
間違えやすいところ
- 少人数で多品種を組み立てる「セル生産方式」と混同しないように注意が必要です。
出題の前提:ITパスポート試験シラバスにおける生産管理手法(JIT、かんばん方式等)の定義に基づきます。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.9 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
TOB(株式公開買付)の説明
ストラテジ系 · TOB / 株式公開買付 / M&A
TOB(Take Over Bid)の説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
TOB(Take Over Bid:株式公開買付)は、ある企業の株式の取得を目的として、あらかじめ買い取り期間・買い取り株数・買い取り価格を公表し、証券取引所を通さずに既存株主から直接買い取る手法です。企業の経営権獲得(買収)などで多く用いられます。
解き方
- TOBが「株式公開買付」の略称であることを想起します。
- 期間、買付株数、価格をあらかじめ公表し、市場外で株式を買い付けるという内容を述べている選択肢を探します。
- 選択肢 ア正解
- 期間、株数、価格を公告・公表して市場外で不特定多数から株式を買い集めるTOBの説明として適切です。
- 選択肢 イ不正解
- 企業間で出資や株式を持ち合う協力関係の構築は、資本提携などの説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 現経営陣が自社の株式を取得して経営権を握る手法は、MBO(Management Buyout)の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 買収先企業の資産や将来のキャッシュフローを担保に資金を借り入れて買収を行う手法は、LBO(Leveraged Buyout)の説明です。
覚えるポイント
- TOBは期間・株数・価格を公告して市場外で株式を買い集める公開買付です。
間違えやすいところ
- MBO(経営陣による自社買収)やLBO(資産を担保にした借入買収)と混同しやすい点に注意します。
出題の前提:ITパスポート試験シラバスにおける企業再編・M&A関連用語(TOB、MBO、LBO)の定義に基づきます。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.10 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
不正アクセス禁止法で規制される行為
ストラテジ系 · 不正アクセス禁止法 / 識別符号 / なりすまし
不正アクセス禁止法において、規制されている行為はどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
不正アクセス禁止法(不正アクセス行為の禁止等に関する法律)では、本人の許可なく他人のID・パスワード等を入力してアクセス制御を免れる行為(不正アクセス行為)のほか、他人のID・パスワードを無断で第三者に提供する行為(不正アクセスを助長する行為)などが禁止されています。
解き方
- 不正アクセス禁止法の対象となる行為(不正アクセス行為、不正アクセスを助長する識別符号の不正提供・取得など)を確認します。
- 他人のID・パスワードを無断で第三者に漏洩・提供する行為は識別符号提供の罪に該当するため、エが該当すると特定します。
- 選択肢 ア不正解
- ウイルスの意図的な拡散は刑法の不正指令電磁的記録供用罪などに該当し得ますが、不正アクセス禁止法ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 社内情報の無断持出しは就業規則違反や不正競争防止法等に抵触する可能性がありますが、自らのアクセス権限内であれば不正アクセス禁止法違反ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 内部告発や掲示板への書き込みは名誉毀損や秘密保持義務違反などが問われ得ますが、不正アクセス禁止法には該当しません。
- 選択肢 エ正解
- 他人の認証情報(ID・パスワード)を無断でアクセス権限のない第三者に提供する行為は、同法で禁止されている識別符号提供行為に該当します。
覚えるポイント
- 不正アクセス禁止法は、不正アクセス行為だけでなくID・パスワードの不正取得・保管・提供行為も処罰対象です。
間違えやすいところ
- ウイルスの作成・配布(刑法の不正指令電磁的記録に関する罪)を不正アクセス禁止法と混同しないようにします。
出題の前提:不正アクセス行為の禁止等に関する法律(不正アクセス禁止法)に基づきます。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.10 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
IT統制における業務処理統制
マネジメント系 · IT統制 / 全般統制 / 業務処理統制 / 内部統制
IT統制は、ITに係る全般統制や業務処理統制などに分類される。全般統制はそれぞれの業務処理統制が有効に機能する環境を保証する統制活動をいい、業務処理統制は業務を管理するシステムにおいて承認された業務がすべて正確に処理され、記録されることを確保するための統制活動をいう。統制活動に関する記述のうち、業務処理統制に当たるものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
内部統制におけるIT統制は「IT全般統制」と「IT業務処理統制」に大別されます。IT全般統制は業務処理統制が有効に機能する全社的・基盤的な環境を整備する活動(開発規程、運用管理、委託先管理など)です。一方、IT業務処理統制は個別の業務システム(販売、会計、人事など)でデータが完全・正確・正当に処理されることを直接コントロールする仕組み(入力チェック、アクセス制限など)を指します。
解き方
- 全般統制(IT環境全体やインフラを支える活動)と業務処理統制(個々の業務アプリケーション上で実行される活動)の定義を比較します。
- 選択肢の中から、特定の業務システム(人事システム)における個別の統制機能を指している「ウ」を選択します。
- 選択肢 ア不正解
- 委託先全体のモニタリングは、特定の業務処理ではなくIT環境全般の適正を担保する全般統制に分類されます。
- 選択肢 イ不正解
- 基幹ネットワークの運用管理は、システムインフラ全体の環境を支えるIT全般統制に分類されます。
- 選択肢 ウ正解
- 人事システムという個別業務システム内で利用権限を限定し、不正な入力や改ざんを防止する統制は業務処理統制に該当します。
- 選択肢 エ不正解
- 全社的なシステム開発・保守規程の策定は、IT活動全体を標準化するための全般統制に分類されます。
覚えるポイント
- 業務処理統制は「特定の業務システム内で正確な処理を担保する仕組み」、全般統制は「それを取り巻く全体環境」です。
間違えやすいところ
- 全社規程やインフラの管理(全般統制)と、アプリケーション個別のコントロール(業務処理統制)を混同しないように整理します。
出題の前提:財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準(金融庁)におけるIT統制の区分に基づきます。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.11 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
サービスデスクの機能と役割
マネジメント系 · サービスデスク / ITサービスマネジメント / ITIL
サービスデスクに関する説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
サービスデスクは、ITサービスの利用者に対する単一の問い合わせ窓口(SPOC: Single Point of Contact)として機能します。障害の連絡、サービス要求、操作方法の質問などを電話・電子メール・Webフォーム等で受け付け、迅速な対応や適切な専門部署へのエスカレーションを行います。
解き方
- サービスデスクの主な機能が「利用者からの問い合わせ・障害報告の受付と対応」であることを確認します。
- 選択肢を検討し、操作方法などの問い合わせを電子メールや電話で受け付けるとしている「ウ」が妥当と判断します。
- 選択肢 ア不正解
- サービスデスクはオペレータが対人対応することも多く、自動応答でなければならないという必須条件はありません。
- 選択肢 イ不正解
- サービスデスク業務は外部の専門ベンダにアウトソーシングして運用されるケースも広く一般的です。
- 選択肢 ウ正解
- 利用者のシステム利用を支援するため、操作問い合わせなどを電話やメールで受け付ける機能の説明として適切です。
- 選択肢 エ不正解
- 受注や営業の電話をかける分類は一般的なコールセンターやテレマーケティング業務の説明であり、サービスデスクの分類ではありません。
覚えるポイント
- サービスデスクは利用者に対する単一の総合窓口(SPOC)です。アウトソースも可能です。
間違えやすいところ
- 「自動応答限定」や「アウトソース不可」などの極端な限定表現に惑わされないようにします。
出題の前提:ITIL(Information Technology Infrastructure Library)およびITパスポート試験シラバスに基づきます。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.11 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ITサービスマネジメントにおける管理サイクル
マネジメント系 · 管理サイクル / PDCA / ITサービスマネジメント
ITサービスマネジメントにおける管理サイクルを表すものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
ITサービスマネジメント(JIS Q 20000等)では、サービスの品質を継続的に改善・向上させるため、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価・監視)、Act(改善)の4段階を繰り返す「PDCAサイクル」が基本の管理サイクルとして採用されています。
解き方
- 問題文にある「管理サイクルを表すもの」という条件を確認します。
- ITILはベストプラクティス集、SLAは合意書、SLCPは共通フレームであり、サイクル(循環)を表すのはPDCAであると特定します。
- 選択肢 ア不正解
- ITILはITサービスマネジメントの成功事例(ベストプラクティス)を体系化した書籍群・フレームワークです。
- 選択肢 イ正解
- PDCA(Plan, Do, Check, Act)は計画から改善に至る継続的改善活動のための「管理サイクル」を表します。
- 選択肢 ウ不正解
- SLA(Service Level Agreement)はサービス提供者と顧客との間でサービスの品質水準を取り決めた合意文書です。
- 選択肢 エ不正解
- SLCP(Software Life Cycle Process)はソフトウェアの構想から廃棄までのライフサイクル工程を標準化したものです。
覚えるポイント
- 管理サイクルといえばPDCA(計画・実行・評価・改善)です。
間違えやすいところ
- ITサービスマネジメントの代表的枠組みであるITILと「管理サイクル」そのものの用語を混同しないようにします。
出題の前提:JIS Q 20000(ITサービスマネジメントシステム)およびITパスポート試験シラバスに基づきます。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.11 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
システムの品質・非機能要件を明確にする工程
マネジメント系 · システム要件定義 / 非機能要件 / 開発工程
システムが実現すべき応答時間などのシステムの品質を明確にする工程として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
システム要件定義工程では、システムが実現すべき業務機能(機能要件)だけでなく、応答時間・スループット・セキュリティ・可用性などの「非機能要件(品質要件)」を顧客とともに洗い出し、明確に定義・決定します。設計やプログラミングはこの要件に基づいて行われます。
解き方
- 問題文の「実現すべき応答時間などのシステムの品質を明確にする工程」に着目します。
- システムの品質目標を明確に決定・定義する段階は上流工程の「システム要件定義」であると導きます。
- 選択肢 ア不正解
- システムテストは、要件定義で定めた品質や機能が満たされているかを「検証・評価」する工程です。
- 選択肢 イ正解
- システムが満たすべき応答時間などの品質特性(非機能要件)を「明確にする(決定する)」のはシステム要件定義です。
- 選択肢 ウ不正解
- ソフトウェア詳細設計は、プログラムが作成できるレベルまでモジュールの構造やアルゴリズムを設計する工程です。
- 選択肢 エ不正解
- プログラミングは、詳細設計書に基づいて実際のソースコードを記述・実装する工程です。
覚えるポイント
- 非機能要件(応答時間・品質・安全性等)を「明確にする(定義する)」のは要件定義工程です。
間違えやすいところ
- テスト工程は明確にされた要件を満たしているか「検証する」場であり、「明確にする」場ではない点に注意します。
出題の前提:共通フレーム(SLCP)におけるシステム要件定義プロセスの定義に基づきます。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.12 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
プロジェクト・スコープ・マネジメントの作業
マネジメント系 · プロジェクト・スコープ・マネジメント / PMBOK / WBS
プロジェクト・スコープ・マネジメントで実施する作業として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
プロジェクト・スコープ・マネジメント(PMBOKの知識エリアの一つ)は、プロジェクトを成功裏に完了させるために「必要なすべての作業を含み、必要のない作業は含まない」ように、プロジェクトの範囲(スコープ)を過不足なく明確にして管理する活動です。WBS(Work Breakdown Structure)などの作成もここに含まれます。
解き方
- プロジェクト・スコープ・マネジメントの「スコープ(範囲・作業範囲)」の意味を思い起こします。
- プロジェクトに必要な作業を過不足なく抽出・管理することに言及している「イ」を選択します。
- 選択肢 ア不正解
- チーム編成や要員育成は、プロジェクト・人的資源マネジメント(資源マネジメント)の作業です。
- 選択肢 イ正解
- プロジェクト達成に必要な作業範囲を過不足なく抽出・定義することはスコープ・マネジメントの目的そのものです。
- 選択肢 ウ不正解
- 連絡方法の決定やステークホルダの把握は、コミュニケーション・マネジメントやステークホルダー・マネジメントの作業です。
- 選択肢 エ不正解
- リスクの識別や対策案の策定は、プロジェクト・リスク・マネジメントの作業です。
覚えるポイント
- スコープ・マネジメントは「必要な作業を過不足なく明確にする」マネジメントです。
間違えやすいところ
- 人的資源マネジメント(育成)、コミュニケーションマネジメント(連絡方法)など他の知識エリアと混同しないようにします。
出題の前提:PMBOK(Project Management Body of Knowledge)の知識エリア定義に基づきます。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.12 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
サービス品質と範囲を取り決める文書
マネジメント系 · サービスマネジメント / SLA
利用者がITサービスプロバイダと契約する際、提供されるITサービスの品質や範囲に関して双方の間で合意し、明文化する文書として最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
ITサービスマネジメントにおいて、サービスの利用者と提供者の間でサービスの範囲や目標水準(稼働率・復旧時間等)を合意・文書化したものをSLA(サービスレベル合意書)と呼びます。
解き方
- 問題文から「利用者とサービスプロバイダの契約」「サービスの品質と範囲を明文化」という条件を読み取ります。
- ITILなどの用語において、双方の合意に基づき品質水準や範囲を定めた文書であるSLA(サービスレベル合意書)を選択します。
- 選択肢 ア不正解
- サービスカタログは、提供可能なITサービスの一覧や概要、価格などを利用者に分かりやすくまとめた一覧文書です。個別の品質水準を合意する文書ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- サービス文書は一般的な表現であり、サービスの品質水準や責任範囲を定めて合意する正式な契約文書の標準的な用語ではありません。
- 選択肢 ウ正解
- サービスレベル合意書(SLA: Service Level Agreement)は、提供されるサービスの内容や品質レベル、役割分担などを明文化した文書です。
- 選択肢 エ不正解
- サービスレベル要件(SLR: Service Level Requirements)は、SLAを締結する前段階において利用者が求めている品質目標や要望を整理した要件定義の文書です。
覚えるポイント
- SLA(Service Level Agreement)はプロバイダと利用者が合意したサービス品質目標の合意書。
間違えやすいところ
- SLR(要件)とSLA(合意書)を混同しないようにする。
出題の前提:ITIL/サービスマネジメントにおけるサービスレベル管理の用語定義
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.12 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
順次工程を進める開発モデル
マネジメント系 · プロジェクトマネジメント / 開発モデル / ウォータフォールモデル
ソフトウェア開発プロジェクトにおいて、上流工程から順に工程を進め、要件定義、システム設計、詳細設計の工程ごとに完了判定を行い、前工程が完了した後にプログラミングに着手するモデルはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
ソフトウェア開発モデルのうち、開発プロセスを複数の工程に時系列で分割し、前の工程の成果物が完成・承認されてから次の工程へ不可逆的に進む手法をウォータフォールモデルと呼びます。
解き方
- 上流工程から順に工程を進め、各工程で完了判定を行ってから次の工程(プログラミング等)に着手するという特徴を確認します。
- 工程を後戻りさせず上流から順次完了させていく開発モデルであるウォータフォールモデルを選択します。
- 選択肢 ア正解
- 上流工程から下流工程へと段階的にレビューを行いながら一方向に進める開発アプローチはウォータフォールモデルです。
- 選択肢 イ不正解
- スパイラルモデルは、システムを部分ごとに分割し、設計・プログラミング・テスト・評価のサイクルを渦巻状に繰り返しながら開発を進める手法です。
- 選択肢 ウ不正解
- 段階的モデルは、システム全体の機能を段階的にリリース・拡張していく方式の総称であり、各工程を直線的に完了させていく説明とは異なります。
- 選択肢 エ不正解
- プロトタイピングモデルは、早い段階で試作品(プロトタイプ)を作成して利用者の確認を得ながら仕様を確定していく手法です。
覚えるポイント
- ウォータフォールモデルは工程を順次完了・承認して後戻りしない直線的な開発手法。
間違えやすいところ
- 反復を前提とするアジャイルやスパイラルモデルと、工程完了を前提とするウォータフォールを区別する。
出題の前提:ソフトウェアエンジニアリングにおける代表的な開発プロセスモデルの定義
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.12 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
システムテストで実施する作業
マネジメント系 · システム開発 / テスト手法 / システムテスト
システム開発のテスト工程のうち、システムテストで実施する作業の説明として適切なものはどれか。
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解答
エ
解説
システムテスト(総合テスト)は開発の最終段階で行われ、システム全体として仕様どおりの機能が動作するか(機能要件)に加え、性能・信頼性・セキュリティ・運用性などの非機能要件が基準を満たしているかを包括的に評価します。
解き方
- 各選択肢がシステムテストの適切なプラクティスを述べているか吟味します。
- バグ修正後の回帰テストの要否、異常系テストの必要性、内部構造依存のテストか否かを確認し、非機能要件も含めてテストを行うエが適切であると判断します。
- 選択肢 ア不正解
- バグ修正によって他の部分に新たな不具合(デグレード)が発生していないかを確認するため、関連するテストケースの再実行(リグレッションテスト)が必要です。
- 選択肢 イ不正解
- システムの堅牢性を担保するため、範囲外の値や未入力などの異常系テストや境界値テストも省略せず実施しなければなりません。
- 選択肢 ウ不正解
- プログラムコードを意識して行うテストは単体テスト(ホワイトボックステスト)の特徴です。またテスト工程中に修正しながら実施するのも不適切です。
- 選択肢 エ正解
- システムテストでは、業務機能の確認だけでなく、応答時間・スループット・負荷耐性・セキュリティなどの非機能要件も網羅してテストします。
覚えるポイント
- システムテストでは機能要件に加えて性能や負荷等の非機能要件も検証対象となる。
間違えやすいところ
- 修正後にバグ検出ケースのみを再実行すれば十分と誤認しない(回帰テストが必要)。
出題の前提:JIS X 0160および一般的なシステム開発テスト工程の定義
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.13 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
オフィスのフリーアドレス形態
マネジメント系 · オフィス環境 / フリーアドレス
従業員個人に特定の固定席を割り当てず、共有の机・座席を用意し、出社した従業員が空いている席を自由に選んで仕事を行うオフィスの形態はどれか。
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解答
ア
解説
フリーアドレスは、在席率の低い部署(営業部門など)の省スペース化や、部署を超えたコミュニケーションの活性化を目的として導入されるオフィスレイアウト形態です。
解き方
- 固定席を設けず、出社した従業員が空席を自由に選んで利用するオフィス形態の特徴を把握します。
- ITやビジネス用語の中から「フリーアドレス」を選択します。
- 選択肢 ア正解
- 固定席を廃止し、従業員が自由に空いている座席を選んで業務を行うオフィス運用形態をフリーアドレスといいます。
- 選択肢 イ不正解
- フリーウェアは、無償で利用できるソフトウェアのことです。
- 選択肢 ウ不正解
- フリーフォーマットは、決められた固定の書式やレイアウトを持たない自由な形式のことです。
- 選択肢 エ不正解
- フリーメールは、Webブラウザ等を通じて無料で提供される電子メールサービスのことです。
覚えるポイント
- 固定席を持たずに空席を共有するオフィス形態がフリーアドレス。
間違えやすいところ
- 「フリー〜」で始まる用語(フリーウェア、フリーメールなど)と混同しない。
出題の前提:一般的なオフィス環境・IT利活用用語の定義
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.13 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
システム監査の対象範囲
マネジメント系 · システム監査 / 情報システムライフサイクル
情報システムライフサイクルにおける「企画工程」「開発工程」「運用工程」のうち、システム監査の監査対象として適切な範囲はどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
システム監査基準において、システム監査は情報システムのライフサイクル全体(企画、開発、運用、保守、破棄など)の各フェーズが組織の目的や統制基準に則っているかを検証・評価するものです。
解き方
- システム監査の目的が「開発」や「運用」の一部工程だけにとどまるか、ライフサイクル全体に及ぶかを確認します。
- 企画・開発・運用のすべての工程が監査対象になり得るため、全範囲を指す「エ」を選択します。
- 選択肢 ア不正解
- 企画工程だけでなく、開発工程や運用工程もシステム監査の重要かつ必須の対象となります。
- 選択肢 イ不正解
- 開発工程のみに限定されず、システム化構想の妥当性(企画)や安定稼働・セキュリティ管理(運用)も対象です。
- 選択肢 ウ不正解
- 企画段階での費用対効果検討やリスク分析などの統制もシステム監査の重要な対象に含まれます。
- 選択肢 エ正解
- システム監査は、情報システムのライフサイクルの全フェーズ(企画・開発・運用)が対象となります。
覚えるポイント
- システム監査の対象は企画・開発・運用・保守を含むライフサイクル全体。
間違えやすいところ
- 稼働後の運用や開発工程だけが監査対象であると思い込まない。
出題の前提:経済産業省 システム監査基準
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.13 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
システム監査人が実施する改善活動(フォローアップ)
マネジメント系 · システム監査 / フォローアップ
内部監査として社内で実施したシステム監査の結果を踏まえて行われる改善活動のうち、システム監査人自身が実施するものとして適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
システム監査人は独立した第三者の立場であるため、自ら改善計画を策定したり改善作業を実行・承認したりすることはできません。監査人は被監査部門の改善状況を確認・評価する「フォローアップ」を担当します。
解き方
- システム監査人と被監査部門・経営者の役割分担(監査人の独立性)を整理します。
- 改善の計画策定や実行は被監査部門、承認は管理責任者・経営者が行い、監査人はその進捗と結果の評価(フォローアップ)を行うことを確認します。
- 選択肢 ア不正解
- 改善の実施は、問題点を指摘された側の組織である被監査部門が行うべき役割です。
- 選択肢 イ不正解
- 改善計画書の承認は、被監査部門の管理責任者や経営陣などの意思決定者が行います。
- 選択肢 ウ不正解
- 改善実施事項の決定や計画書の策定は、改善の当事者である被監査部門が自ら行います。
- 選択肢 エ正解
- システム監査人は、改善提案に対する被監査側の対応状況や改善効果を確認・評価するフォローアップを行います。
覚えるポイント
- システム監査人は改善を自ら実行・承認せず、実施状況を評価(フォローアップ)する。
間違えやすいところ
- 監査人自らが改善策を作って実行してしまうと独立性を損なうため誤り。
出題の前提:経済産業省 システム監査基準におけるフォローアップの規定
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.14 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
プロジェクト統合マネジメントの活動
マネジメント系 · プロジェクトマネジメント / プロジェクト統合マネジメント
プロジェクトマネジメント知識エリアのうち、プロジェクト統合マネジメントで実施する内容として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
PMBOKにおけるプロジェクト統合マネジメントは、プロジェクト憲章の作成から終結に至るライフサイクル全体を通じ、スコープ、スケジュール、コスト等の各要素を相互に調整・統括(統合変更管理など)する知識エリアです。
解き方
- 各選択肢がPMBOKのどの知識エリアに該当するかを分析します。
- アはタイム(スケジュール)、イはスコープ、エはコストであり、全体を調整するウが「プロジェクト統合マネジメント」であると判定します。
- 選択肢 ア不正解
- スケジュールの作成や進捗管理・日程調整は、プロジェクト・タイム・マネジメント(スケジュール・マネジメント)の活動です。
- 選択肢 イ不正解
- 必要な作業を過不足なく抽出・定義する(WBS作成など)は、プロジェクト・スコープ・マネジメントの活動です。
- 選択肢 ウ正解
- プロジェクト全体のライフサイクルにわたり、競合する目標(コスト・期間など)の調整や総合変更管理を行うのはプロジェクト統合マネジメントです。
- 選択肢 エ不正解
- 予算策定やコスト実績の追跡、予算超過の防止は、プロジェクト・コスト・マネジメントの活動です。
覚えるポイント
- 統合マネジメントは各知識エリア間のトレードオフ調整や総合変更管理を担う。
間違えやすいところ
- スコープ(作業範囲)やタイム(日程)といった個別エリアの定義と混同しない。
出題の前提:PMBOK(プロジェクトマネジメント知識体系ガイド)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.14 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ソフトウェア詳細設計で決定する項目
マネジメント系 · システム開発 / ソフトウェア詳細設計
システム開発を、システム要件定義、システム方式設計、ソフトウェア要件定義、ソフトウェア方式設計、ソフトウェア詳細設計の順で進めるとき、ソフトウェア詳細設計で初めて決定する項目として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
共通フレーム(SLCP)や共通の設計手順では、ソフトウェア方式設計(外部設計)で最上位構造やコンポーネント間のインタフェースを決め、その後のソフトウェア詳細設計で各コンポーネントを構成する個々のプログラム(モジュール)の仕様を具体化します。
解き方
- 開発プロセスの順序(要件定義 → 方式設計 → 詳細設計)とそれぞれの役割を整理します。
- 要件定義は要求仕様の定義、方式設計は全体構造や外部インタフェースの設計、詳細設計は個々のプログラム(内部ロジック)の設計であることを踏まえて選択肢を照合します。
- 選択肢 ア正解
- 個々のプログラムやモジュールの内部ロジック、詳細な入出力データ仕様は、ソフトウェア詳細設計で決定されます。
- 選択肢 イ不正解
- 必要な機能や応答時間などの性能目標は、より上流工程である「ソフトウェア要件定義」で決定されます。
- 選択肢 ウ不正解
- 対象ソフトウェアの最上位レベルの構造(コンポーネント構成)は、詳細設計の前の「ソフトウェア方式設計」で決定されます。
- 選択肢 エ不正解
- ソフトウェア間のインタフェース仕様は、全体構造を設計する「ソフトウェア方式設計」で決定されます。
覚えるポイント
- 方式設計で全体の構造やインタフェースを決め、詳細設計で個別プログラム仕様を決める。
間違えやすいところ
- 方式設計(アーキテクチャ・構造)と詳細設計(個別プログラム・ロジック)を混同しない。
出題の前提:共通フレーム(JIS X 0160準拠)の開発プロセス定義
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.14 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
施策効果の評価指標(生産性向上)
マネジメント系 · プロジェクト人的資源マネジメント / 生産性評価指標
システム開発プロジェクトにおいて、プログラム作成の生産性を向上させるための施策として、新しく参加したメンバに対し開発ツールの利用スキル向上のトレーニングを計画した。この施策の効果を評価する指標として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
施策の効果を測定・評価する際は、施策自体の実施量(インプットや活動量)ではなく、施策によって達成しようとした目的(アウトカム:生産性や品質等の向上)が直接測れる指標を選定する必要があります。
解き方
- 施策の目的が「プログラム作成の生産性の向上」であることを問題文から確認します。
- 選択肢の中から、活動量(参加人数や時間等)ではなく、作業者単位での生産実績(アウトカム)を示す指標を選定します。
- 選択肢 ア不正解
- 参加者の延べ人数はトレーニングの活動規模(インプット)を示す数値であり、生産性が向上したかどうかの効果指標にはなりません。
- 選択肢 イ不正解
- 実施回数はトレーニングの実施実績を示すものであり、目的である生産性向上の効果を直接測る指標ではありません。
- 選択肢 ウ正解
- メンバ1人当たりの1日のプログラム作成量は、単位時間当たりの成果物量(生産性)を直接表すため、施策効果の評価指標として最も適切です。
- 選択肢 エ不正解
- トレーニングに参加した合計時間は要したコストや労力を示すものであり、それによって得られた生産性向上の度合いを示すものではありません。
覚えるポイント
- 効果指標(KPI)には活動量(インプット)ではなく目的の達成度(アウトカム)を選ぶ
間違えやすいところ
- 施策の実施回数や参加人数などの活動実績を、施策の効果と混同してしまうこと
出題の前提:平成25年度秋期ITパスポート試験公開問題 問41
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.15 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
コンティンジェンシー予備に該当する費用
マネジメント系 · プロジェクト・コスト・マネジメント / コンティンジェンシー予備
プロジェクトにおいて、当初のプロジェクト範囲に含まれている、予測はできるが発生することが確実ではないイベントの対策費用のことをコンティンジェンシー予備という。あるシステム開発プロジェクトにおいて、開発を受注したベンダ側のプロジェクトマネージャが計上するコストのうち、コンティンジェンシー予備に分類するのが適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
コンティンジェンシー予備は、プロジェクトのスコープ内で特定された既知のリスク(発生は不確実だが想定可能なイベント)に対処するために確保されるコストです。これに対し、スコープ外や未知のリスクにはマネジメント予備等が用いられます。
解き方
- コンティンジェンシー予備の定義(スコープ内で予見できるが発生が不確実なイベントへの対策費用)を確認します。
- 各選択肢の費用が、確実な予定作業コストか、スコープ外のコストか、予見されたリスクへの対策コストかを分類します。
- 選択肢 ア正解
- 機器故障はあらかじめリスクとして想定されますが発生が不確定な事象であり、その対策費用はコンティンジェンシー予備に分類されます。
- 選択肢 イ不正解
- 進捗管理作業のコストは通常業務として確実に発生する予定作業のコスト(ベースライン)であり、予備費ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- プロジェクトスコープ外の新たな要求は当初の範囲に含まれておらず、コンティンジェンシー予備ではなく変更管理やマネジメント予備の対象です。
- 選択肢 エ不正解
- 採用を予定しているツールの購入費用は、あらかじめ確定している計画的な調達コストであり、不確実なリスクへの予備費ではありません。
覚えるポイント
- コンティンジェンシー予備は「既知の未知(特定されたリスク)」への備え
間違えやすいところ
- スコープ外の変更要求への対応費や、当初から予定されている確定コストと混同すること
出題の前提:平成25年度秋期ITパスポート試験公開問題 問42
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.15 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
システム開発における要件定義の順序
マネジメント系 · 共通フレーム / 要件定義プロセス / ソフトウェアライフサイクル
システム開発における設計手順として、求められる要件を明確にしていく順に並べたものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
システム開発の要件定義は、上位概念(利用者の業務)から下位概念(システム全体、さらにその中のソフトウェア)へと段階的に具体化・ブレークダウンしていく手順をとります。
解き方
- 最上位の業務プロセスや利用者の課題を定義する「業務要件」が最初に来ることを確認します。
- その業務を支援するためにハード・ソフトを含むシステム全体を定義する「システム要件」、続いて個別の「ソフトウェア要件」の順に絞り込まれることを確認します。
- 選択肢 ア正解
- 業務要件定義→システム要件定義→ソフトウェア要件定義という、業務視点からシステム、ソフトウェアへと段階的に具体化していく正しい順序です。
- 選択肢 イ不正解
- ソフトウェア要件定義はシステム要件定義の結果を受けて行われる下流の工程であるため、順序が逆です。
- 選択肢 ウ不正解
- システム要件を定義する前提として業務要件の明確化が必要であるため、業務要件より先にシステム要件を定義するのは誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- 業務要件の定義が最後になっているため、要件定義の階層構造(上位から下位への流れ)に反しています。
覚えるポイント
- 要件定義の流れは「業務要件 → システム要件 → ソフトウェア要件」の順
間違えやすいところ
- システム要件とソフトウェア要件の包含関係を取り違えて順序を逆にすること
出題の前提:平成25年度秋期ITパスポート試験公開問題 問43
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.15 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
インシデント管理の評価指標
マネジメント系 · ITサービスマネジメント / インシデント管理 / サービスデスクKPI
サービスデスクのインシデント管理に関する評価指標①〜③のうち、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。 ① SLAで定められた目標対応時間内に対応が完了したインシデントの割合 ② インシデントの平均解決時間 ③ 対応が終了していないインシデントの割合
解答・解説を表示
解答
エ
解説
インシデント管理の目的は、サービスの迅速な復旧と利用者の業務への影響最小化です。そのため、復旧までのスピード(解決時間)、合意水準の遵守度(SLA達成率)、残存している滞留案件の量(未対応率・未完了割合)など多面的な指標で評価されます。
解き方
- 提示された各指標がインシデント管理の目的(迅速な復旧・解決状況の管理)に適しているかを個別に検証します。
- ①、②、③のすべてがインシデント管理の重要評価指標として妥当であると判断し、選択肢エを選定します。
- 選択肢 ア不正解
- ①と②だけでなく、未完了の案件を放置せず把握するための指標である③も適切であるため不十分です。
- 選択肢 イ不正解
- ①と③だけでなく、迅速な復旧を評価する基本的な指標である②の平均解決時間も適切であるため不十分です。
- 選択肢 ウ不正解
- ②と③だけでなく、顧客と合意したサービス品質目標の達成度を測る①も必須の指標であるため不十分です。
- 選択肢 エ正解
- ①(目標達成率)、②(平均解決時間)、③(未完了割合)はすべて、インシデント管理の有効性や効率を測定する指標として適切です。
覚えるポイント
- インシデント管理の指標には解決時間、SLA遵守率、未完了件数・割合などがある
間違えやすいところ
- 未完了インシデントの割合のようなネガティブな指標を、管理対象指標ではないと誤解すること
出題の前提:平成25年度秋期ITパスポート試験公開問題 問44
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.16 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
プロジェクト統合マネジメントの役割
マネジメント系 · プロジェクト統合マネジメント / 統合変更管理 / スコープ・スケジュール調整
次のような活動を行うプロジェクトマネジメントの知識エリアとして、適切なものはどれか。 「システム開発において、結合テスト開始前に、顧客から機能の追加要求があり、スコープの変更を行うことにした。本番稼働日は変更できないとのことなので、応援チームの編成とスケジュールの調整を行い、変更した計画について変更管理委員会の承認を得た。」
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
プロジェクト統合マネジメントは、スコープ、スケジュール、コスト、人的資源などの個別の知識エリア間で発生する競合や変更要求を総合的に調整し、プロジェクト全体としての整合性を保つ知識エリアです。
解き方
- 問題文の状況が「スコープの変更に伴い、要員編成とスケジュールの調整を行い、変更管理委員会の承認を得る」という全体調整である点を確認します。
- 個別の領域(単なるコストや調達)ではなく、複数の領域にまたがる調整と統合変更管理を行う「プロジェクト統合マネジメント」を選定します。
- 選択肢 ア不正解
- 予算や費用の見積り・管理に特化した知識エリアであり、スコープ変更に伴う計画全体の調整・統合を指すものではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 外部からの資材やサービスの調達・契約を管理する知識エリアであり、全体の計画調整とは異なります。
- 選択肢 ウ正解
- スコープ、スケジュール、人員などの諸要素を相互に調整し、変更管理委員会で計画変更を承認する活動は、プロジェクト統合マネジメントに該当します。
- 選択肢 エ不正解
- 成果物が品質要求を満たしているかを管理する知識エリアであり、全体計画の統合作業そのものではありません。
覚えるポイント
- 複数エリアのトレードオフ調整や変更管理委員会の承認プロセスは「統合マネジメント」
間違えやすいところ
- 要員やスケジュールの言葉に引きずられ、個別エリアのマネジメントと勘違いすること
出題の前提:平成25年度秋期ITパスポート試験公開問題 問45
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.16 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
品質計画におけるベンチマーク
マネジメント系 · プロジェクト品質マネジメント / ベンチマーク / 品質計画手法
システム開発プロジェクトにおいて、類似している他のプロジェクトの実績を基準として、単体テストの不具合発生率を評価することにした。品質計画におけるこの手法はどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
ベンチマーク(ベンチマーキング)とは、類似する実績データや優良事例(基準)を指標として設定し、自らのプロジェクトの実績や計画を比較・評価して品質や業務改善を図る手法です。
解き方
- 問題文から「類似している他のプロジェクトの実績を基準として評価する」という特徴を把握します。
- 他者や過去の標準的・優れた基準と比較・評価する手法を表す用語として「ベンチマーク」を選択します。
- 選択肢 ア不正解
- 母集団から一部の標本を抽出して全体を統計的に推定・検査する手法です。
- 選択肢 イ不正解
- 項目別の件数を降順の棒グラフと累積比率の折れ線グラフで表し、重点項目を分析する手法です。
- 選択肢 ウ不正解
- システムの機能数や複雑さに基づいてソフトウェアの開発規模を見積もる手法です。
- 選択肢 エ正解
- 類似プロジェクトの実績値などを比較基準とし、それと対比して品質や進捗を評価する手法はベンチマークです。
覚えるポイント
- ベンチマークは優れた事例や過去の類似実績を比較基準にして評価する手法
間違えやすいところ
- 規模見積もり手法であるファンクションポイント法や、原因分析のパレート図と混同すること
出題の前提:平成25年度秋期ITパスポート試験公開問題 問46
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.16 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
高可用性システムの設計(ハードウェアの多重化)
マネジメント系 · システム方式設計 / 可用性 / 多重化(冗長化)
無停止のシステムを実現するために、システムの方式を設計するときの検討事項として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
無停止(高可用性・フォールトトレラント)システムを実現するためには、単一障害点(SPOF)を排除し、予備の系を用意して故障時に即座に切り替える多重化(冗長化)構成を設計することが基本となります。
解き方
- 問題文の「無停止のシステムを実現する」という要件(可用性の確保)に着目します。
- 機器故障時でもシステム全体の停止を防ぐための方式として「ハードウェアの多重化」を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- ソフトウェアの部品化は開発の効率化や再利用性・保守性を向上させるためのものであり、無停止の直接の方式ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- データの暗号化は盗聴や情報漏えいを防ぐ「機密性」を高めるための技術です。
- 選択肢 ウ不正解
- ハードウェアの省電力化は運用コスト削減や環境負荷低減のための検討事項であり、無停止運用を直接実現する技術ではありません。
- 選択肢 エ正解
- ハードウェアを二重化・多重化することで、一部の機器に故障が発生しても待機系へ切り替えて無停止運用が可能になります。
覚えるポイント
- 無停止システム(高可用性)にはハードウェアの多重化(冗長化)が必須
間違えやすいところ
- セキュリティ向上(暗号化)や開発効率化(部品化)といった異なる目的の設計事項と混同すること
出題の前提:平成25年度秋期ITパスポート試験公開問題 問47
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.17 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ソフトウェア導入プロセスの定義
マネジメント系 · ソフトウェア導入 / ソフトウェア受入れ / 開発プロセス
ソフトウェア,データベースなどを契約で指定されたとおりに初期設定し、実行環境を整備する作業はどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
共通フレーム等のプロセス定義において、「ソフトウェア導入」は作成したソフトウェアを実行環境(本番環境等)に組み込み、必要な初期設定やデータベースの構築を行って稼働できるように準備する作業を指します。
解き方
- 問題文の「契約で指定されたとおりに初期設定し、実行環境を整備する作業」という記述を確認します。
- 開発プロセスにおける各工程の定義と照らし合わせ、「ソフトウェア導入」に合致することを判別します。
- 選択肢 ア不正解
- ソフトウェア受入れは、発注者側が完成したソフトウェアの検査や運用テストを行い、契約要件を満たしているか確認して引き取る作業です。
- 選択肢 イ不正解
- ソフトウェア結合は、作成された個々のプログラムモジュールを組み合わせてインターフェースの動作を確認するテスト工程です。
- 選択肢 ウ正解
- ソフトウェアやデータベースを導入先の実行環境に配置し、初期設定を行って稼働可能な状態を整備する作業はソフトウェア導入です。
- 選択肢 エ不正解
- ソフトウェア保守は、システム本番稼働後に発生した不具合の修正や機能変更・改善に対応する作業です。
覚えるポイント
- 実行環境への初期設定・配置作業は「ソフトウェア導入」、発注者の検収作業は「受入れ」
間違えやすいところ
- 初期環境の整備(導入)と、発注者による検収・引き取り(受入れ)を混同すること
出題の前提:平成25年度秋期ITパスポート試験公開問題 問48
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.17 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
データセンタのファシリティマネジメント
マネジメント系 · サービスマネジメント / ファシリティマネジメント
データセンタなどで運用されるIT機器に関して、空調などの冷却設備や受変電設備、建物の入退館管理といった物理的・環境的な基盤全般を管理する活動として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
ファシリティマネジメント(FM)とは、企業・団体が保有・使用する全施設およびその環境を、事業目的に合わせて総合的に企画・維持・管理・活用する経営管理手法です。データセンタにおいては、サーバー等の稼働を支える電源供給、空調による温度・湿度管理、建物の物理的セキュリティ管理が該当します。
解き方
- 問題文で示された『冷却や電源』『建物への入退館』という物理的設備・環境に関する管理業務に着目します。
- 提示された管理活動の中から、施設や物理的環境の維持管理を対象とするファシリティマネジメントを選択します。
- 選択肢 ア不正解
- アセットマネジメントは、ハードウェアやソフトウェアなどのIT資産を管理・最適化する活動です。
- 選択肢 イ不正解
- インシデント管理は、予期せぬサービスの中断や低下に対して迅速に通常復旧を図る活動です。
- 選択肢 ウ不正解
- サービスレベル管理は、SLA(サービスレベル合意書)に基づいてサービスの維持向上を図る活動です。
- 選択肢 エ正解
- 物理的設備である空調、電力設備、建物のセキュリティ等を適切に管理する活動として適切です。
覚えるポイント
- ファシリティ=施設・設備。電源や空調、建物の物理的管理はファシリティマネジメント。
間違えやすいところ
- サーバー機器そのものの台帳管理を行うアセットマネジメントと混同しないよう注意が必要です。
出題の前提:ITILおよび一般的なITサービスマネジメントにおけるファシリティマネジメントの定義に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.17 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
生体認証(バイオメトリクス認証)
テクノロジ系 · セキュリティ / バイオメトリクス認証
利用者の本人確認を行う認証技術のうち、バイオメトリクス認証に該当するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
バイオメトリクス認証(生体認証)は、指紋、掌紋、手のひらや指の静脈、虹彩、顔、声紋、署名速度などの人間の身体的・行動的特徴をセンサーで読み取って本人識別を行う仕組みです。記憶に頼るパスワードや、紛失・盗難の恐れがあるICカードと異なり、偽造やなりすましが困難である特徴があります。
解き方
- 認証の3要素(知識情報、所持情報、生体情報)から生体情報を用いている記述を探します。
- てのひらの静脈パターン等を機械で読み取る仕組みが生体認証(バイオメトリクス認証)に合致することを判定します。
- 選択肢 ア不正解
- ICチップ内蔵カードと目視確認による認証は、物理媒体の所持情報や人間による確認に基づく認証です。
- 選択肢 イ不正解
- ユーザIDとパスワードによる認証は、本人の記憶・知識情報を用いた認証です。
- 選択肢 ウ正解
- てのひらを読取り機にかざして静脈等の生体特徴を照合する手法はバイオメトリクス認証に該当します。
- 選択肢 エ不正解
- 歪んだ文字を読ませて人間とプログラム(ボット)を区別する仕組みはCAPTCHAの説明です。
覚えるポイント
- バイオメトリクス認証は身体的特徴(指紋・顔・静脈・虹彩)や行動的特徴を利用する認証方式。
間違えやすいところ
- CAPTCHAをチューリングテストの一種ではなく生体認証と誤認しないようにしましょう。
出題の前提:情報セキュリティにおける本人認証の3要素の分類基準に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.18 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
関係データベースのキーとインデックスの複数設定
テクノロジ系 · データベース / 関係データベース / 主キー / 外部キー / インデックス
関係データベース(リレーショナルデータベース)の1つの表に対して複数設定できるものだけを全て挙げたものはどれか。対象は主キー、外部キー、インデックスである。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
関係データベースにおいて、主キー(Primary Key)は表内の行(レコード)を一意に識別するための制約であり、1つのテーブルに1つしか設定できません(複数列をまとめた複合主キーの場合でも主キーとしては1つ)。一方、外部キー(Foreign Key)は他テーブルを参照するための制約であり、参照先に応じて複数設定できます。また、インデックス(索引)も検索速度向上のため複数の列に個別に作成可能です。
解き方
- 主キー、外部キー、インデックスのそれぞれについて、1つの表に設定可能な個数を確認します。
- 主キーは1表につき1個のみ、外部キーおよびインデックスは複数個設定できるため、該当するのは「外部キー,インデックス」となります。
- 選択肢 ア不正解
- インデックスだけでなく、外部キーも1つの表に複数設定することができます。
- 選択肢 イ正解
- 外部キーとインデックスは、ともに1つの表に対して複数個設定することが可能です。
- 選択肢 ウ不正解
- 主キーはテーブル内でレコードを一意に特定するためのものであり、1つの表に1つしか設定できません。
- 選択肢 エ不正解
- 主キーは1つの表に1つしか設定できないため、エは誤りです。
覚えるポイント
- 主キーは1つの表に1つのみ設定可能。外部キーやインデックスは複数設定可能。
間違えやすいところ
- 複数列で構成する「複合主キー」を複数の主キーと混同しないよう注意が必要です。
出題の前提:関係データベース設計におけるキー制約およびインデックス設定の標準仕様に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.18 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
直列・並列システムの稼働率計算
テクノロジ系 · コンピュータシステム / システムの信頼性 / 稼働率
稼働率0.9の装置Aを2台並列に接続し、その後に稼働率0.8の装置Bを直列に接続したシステム(図1)がある。このシステムの装置Aを1台のみの構成にしたシステム(図2)に変更した場合、システムの稼働率は図1と比較して幾ら低下するか。なお、図1の装置Aはどちらか一方が稼働していれば正常とみなし、計算結果は小数第3位を四捨五入するものとする。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
並列接続された2台の装置(稼働率a)全体の稼働率は 1 - (1 - a)^2 で計算されます。直列接続された装置の稼働率は、それぞれの稼働率の積で求められます。稼働率の低下量は、改善前(並列冗長構成)と改善後(単一構成)のシステム稼働率の差を計算して求めます。
解き方
- 図1における装置Aの並列稼働率を求めます:1 - (1 - 0.9)^2 = 1 - 0.01 = 0.99。
- 図1全体の稼働率を計算します:0.99 × 0.8 = 0.792。
- 図2(Aが1台)全体の稼働率を計算します:0.9 × 0.8 = 0.720。
- 差を求め、小数第3位を四捨五入します:0.792 - 0.720 = 0.072 → 0.07。
- 選択肢 ア正解
- 図1の稼働率0.792と図2の稼働率0.72の差0.072を四捨五入した0.07が正しい値です。
- 選択肢 イ不正解
- 0.09は装置Aの並列化による稼働率向上分(0.99 - 0.9 = 0.09)をそのまま答えてしまっています。
- 選択肢 ウ不正解
- 四捨五入や計算の途中で数値を丸め誤ると0.10となりますが、正しくは0.07です。
- 選択肢 エ不正解
- 計算手順が誤っており、大幅に異なる数値です。
覚えるポイント
- 直列は掛け算(R1×R2)、並列は余事象の引き算(1 - (1-R1)(1-R2))。
間違えやすいところ
- 装置A単体の並列化効果(0.09)に装置Bの稼働率0.8を掛け忘れるミスに注意しましょう。
出題の前提:システムの信頼性工学における直列・並列接続の合成稼働率計算式に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.18 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ディスプレイ表示用メモリ(グラフィックスメモリ)
テクノロジ系 · コンピュータ構成要素 / メモリ / グラフィックスメモリ
パーソナルコンピュータのディスプレイ画面に文字や画像・図形などを表示するために、その描画データを一時的に格納する専用メモリはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
グラフィックスメモリ(VRAM: Video RAM)は、GPU(グラフィックスプロセッシングユニット)が処理した画面表示用の画像データやフレームバッファを格納するための専用メモリです。これによりメインメモリやCPUの負荷を軽減し、高解像度かつスムーズな描画処理を実現します。
解き方
- 問題文から「ディスプレイに表示する文字や図形などのデータを格納する専用メモリ」の役割を確認します。
- 映像・グラフィック表示専用のメモリであるグラフィックスメモリを選択します。
- 選択肢 ア不正解
- DVD-Videoは映像コンテンツを記録するための光ディスク規格であり、内部メモリではありません。
- 選択肢 イ不正解
- ROM(Read Only Memory)は電源を切っても内容が消えない読み出し専用メモリです。
- 選択肢 ウ不正解
- キャッシュメモリはCPUと主記憶(メインメモリ)の速度差を埋めるための高速小容量メモリです。
- 選択肢 エ正解
- グラフィックスメモリはディスプレイへ出力する表示データを一時的に格納する専用のメモリです。
覚えるポイント
- 画面表示用データを一時保持する専用メモリはグラフィックスメモリ(VRAM)。
間違えやすいところ
- CPUと主記憶の速度差を緩和するキャッシュメモリと混同しないように注意しましょう。
出題の前提:PCのハードウェア構成およびメモリの分類に関する基本用語体系に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.19 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
論理演算を用いた検索条件式
テクノロジ系 · 基礎理論 / 論理演算 / ベン図
「男性のうち,20歳未満の人と65歳以上の人」に合致する対象者を検索するための論理式として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
論理積(AND)は「すべての条件を同時に満たす」ことを表し、論理和(OR)は「いずれかの条件を少なくとも1つ満たす」ことを表します。「男性のうち」は男性であることが必須条件なので全体に対してANDで結びます。年齢条件は「20歳未満」または「65歳以上」のどちらかであるためORで結び、括弧でグループ化します。
解き方
- 前提条件として「男性」である必要があるため、性別条件と年齢条件は「AND」で結合します。
- 年齢条件は「20歳未満」または「65歳以上」のいずれかであるため、「(20歳未満 OR 65歳以上)」となります。
- これらを組み合わせた「男性 AND (20歳未満 OR 65歳以上)」を選択します。
- 選択肢 ア不正解
- 20歳未満かつ65歳以上を同時に満たす人は存在しないため、検索結果は常に0件になります。
- 選択肢 イ正解
- 男性であることと、20歳未満または65歳以上のいずれかであることの共通集合を正しく表現しています。
- 選択肢 ウ不正解
- 男性全体が含まれてしまう上、括弧内が同時に成立しない条件になっているため不適切です。
- 選択肢 エ不正解
- 女性であっても20歳未満または65歳以上であれば該当してしまうため、意図と異なります。
覚えるポイント
- 〜のうち…はAND条件、いずれか一方を満たす場合はOR条件で結合する。
間違えやすいところ
- 日常会話の「AとB」という表現に惑わされて年齢条件同士をANDにしてしまわないよう注意しましょう。
出題の前提:ブール代数および情報検索における論理演算子の組み合わせルールに基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.19 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
インタプリタとコンパイラの実行方式の差異
テクノロジ系 · ソフトウェア / 言語プロセッサ / インタプリタ / コンパイラ
プログラムの実行方式であるインタプリタ方式とコンパイラ方式において、図中のa(ソースプログラムとデータを直接入力して結果を出力する処理系)とb(ソースプログラムを一括翻訳して目的プログラムを生成する処理系)に入る字句の適切な組合せはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
言語プロセッサには大きく分けて2つの方式があります。インタプリタ方式は、ソースプログラムを1命令ずつ解釈しながら直接実行するため、事前の機械語変換ファイル(目的プログラム)を生成しません。一方、コンパイラ方式は、ソースプログラム全体を一括して機械語(目的プログラム/オブジェクトコード)に翻訳し、実行時にはその目的プログラムにデータを入力して高速に実行します。
解き方
- 図の左側(a)はソースプログラムと入力データを直接受け取って結果を出力しているため、逐次実行するインタプリタです。
- 図の右側(b)はソースプログラムを一度「目的プログラム」に翻訳・変換してからデータを入力して実行しているため、コンパイラです。
- したがって、aがインタプリタ、bがコンパイラとなる選択肢イを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- bは目的プログラム(実行可能ファイル)を事前に生成しているため、インタプリタではありません。
- 選択肢 イ正解
- 直接解釈実行するaがインタプリタ、目的プログラムを生成するbがコンパイラであり、正しい組み合わせです。
- 選択肢 ウ不正解
- aとbの役割が逆に説明されているため誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- aは目的プログラムを介さずに直接実行を行っているため、コンパイラではありません。
覚えるポイント
- インタプリタ:1行ずつ逐次実行。コンパイラ:一括翻訳して目的プログラムを生成。
間違えやすいところ
- 目的プログラム(機械語)を生成するのがどちらの方式かを取り違えないようにしましょう。
出題の前提:言語プロセッサにおけるインタプリタとコンパイラの基本概念に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.19 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
リスクマネジメントのプロセス順序
マネジメント系 · セキュリティマネジメント / リスクマネジメント / JIS Q 31000
リスクマネジメントに含まれる4つの基本プロセス(リスク対応、リスク特定、リスク評価、リスク分析)を実施する順序として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
リスクアセスメントおよびリスクマネジメント(JIS Q 31000等)の標準的な流れは以下の通りです。まず存在・潜伏するリスクを見つけ出して列挙する「リスク特定」、次に特定されたリスクの原因・発生確率・影響度を明らかにする「リスク分析」、その分析結果をリスク基準と比較して対策の優先度を判定する「リスク評価」を行います。これらリスクアセスメントの結果に基づき、回避・低減・移転・受容などの具現的措置を実施する「リスク対応」へと進みます。
解き方
- リスクマネジメントの流れとして、最初に対象となるリスクを洗い出す「リスク特定」を行うことを確認します。
- 洗い出したリスクの特性や大きさを調べる「リスク分析」、それに基づき基準に照らして優先度を決める「リスク評価」が続き、最後に対策を実施する「リスク対応」となる順序を選択します。
- 選択肢 ア不正解
- リスク分析を行ってリスクの大きさを算出した後にリスク評価(優先順位付け)を行うため順序が逆です。
- 選択肢 イ正解
- リスク特定 → リスク分析 → リスク評価 → リスク対応の順序がJIS等の国際標準に合致した正しい手順です。
- 選択肢 ウ不正解
- 対象となるリスクを特定する前にリスクを評価することはできません。
- 選択肢 エ不正解
- リスクを特定する前に分析を行うことはできず、またリスク対応の後に評価を行うのも不適切です。
覚えるポイント
- リスク特定(見つける)→リスク分析(大きさ測定)→リスク評価(優先度判定)→リスク対応(対策)
間違えやすいところ
- 日常語の感覚から「分析」と「評価」の前後関係を逆にしてしまわないよう注意が必要です。
出題の前提:JIS Q 31000(リスクマネジメント規格)におけるリスクアセスメントおよび対応のプロセス定義に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.20 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ISMSにおけるPDCAサイクル(改善の実施)
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / ISMS / PDCAサイクル
ISMSを運用している組織において、退職者が利用していたIDを月末にまとめて削除していた運用について監査で指摘を受けた。この指摘を受けて運用を是正し、退職の都度速やかにIDを削除するように改める活動は、ISMSのPDCAサイクルのうちどれに該当するか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
ISMSにおけるPDCAサイクルは、方針や計画を策定するPlan(計画)、計画に沿って運用するDo(導入・運用)、運用状況を監査や点検で評価するCheck(監視・見直し)、評価結果に基づき是正や見直しを行うAct(改善)の4段階で継続的に改善を図る仕組みです。
解き方
- 問題文の事例における監査での指摘は、点検・評価プロセスである「Check」に該当することを確認します。
- その指摘を受けて従来の運用手順を改め、是正措置(改善)を実施する行為は「Act」に該当すると判断します。
- 選択肢 ア不正解
- P(Plan:計画)は、情報セキュリティの基本方針の策定やリスクアセスメント、計画立案を行う段階です。
- 選択肢 イ不正解
- D(Do:導入・運用)は、策定された方針や計画に従って日々の業務やセキュリティ対策を実施・運用する段階です。
- 選択肢 ウ不正解
- C(Check:監視・レビュー)は、運用の実施状況を点検・測定したり内部監査を行ったりして評価する段階です。
- 選択肢 エ正解
- A(Act:改善)は、監査などの点検結果に基づいて不備を是正し、運用や仕組みの改善・見直しを行う段階です。
覚えるポイント
- PDCAにおいて監査・評価はCheck、監査結果を踏まえた是正・見直しはActに分類されます。
間違えやすいところ
- 日常業務を変更・実施する行為をDoと混同しがちですが、監査指摘に基づく是正措置そのものはAct(改善)です。
出題の前提:平成25年度秋期ITパスポート試験問57の公式問題および正答に基づきます。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.20 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式解答 p.1 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
オープンソースソフトウェア(Apache)の用途
テクノロジ系 · オープンソースソフトウェア / Webサーバ / インターネット
オープンソースソフトウェアとして世界中で広く利用されている「Apache(Apache HTTP Server)」の用途として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
オープンソースソフトウェア(OSS)には様々なカテゴリがあります。Apache HTTP ServerはHTTPリクエストを処理してHTML文書や画像などのWebコンテンツを配信する代表的なWebサーバソフトウェアです。
解き方
- 問題文に挙げられたソフトウェア名称「Apache」の種別を思い出します。
- Apacheは代表的なWebサーバソフトウェア(HTTPサーバ)であるため、「Webサーバソフトウェア」を選択します。
- 選択肢 ア不正解
- DBMS(データベース管理システム)の代表的なOSSには、MySQLやPostgreSQLなどがあります。
- 選択肢 イ不正解
- OS(オペレーティングシステム)の代表的なOSSには、LinuxやFreeBSDなどがあります。
- 選択肢 ウ正解
- Apacheは、Webサイトの公開・配信を行う代表的なオープンソースのWebサーバソフトウェアです。
- 選択肢 エ不正解
- Webブラウザの代表的なOSSには、Mozilla FirefoxやChromiumなどがあります。
覚えるポイント
- Apache HTTP Serverは世界的に普及しているオープンソースのWebサーバソフトウェアです。
間違えやすいところ
- 同じOSSのデータベース(MySQL等)やブラウザ(Firefox等)と用途を混同しないように整理しましょう。
出題の前提:平成25年度秋期ITパスポート試験問58の公式問題および正答に基づきます。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.20 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式解答 p.1 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ネットワーク接続型ストレージ(NAS)の定義
テクノロジ系 · ストレージ技術 / ネットワーク / NAS
LANに直接接続して、ネットワーク上の複数のPCからファイル共有できるファイルサーバ専用機を何と呼ぶか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
NAS(Network Attached Storage)は、TCP/IPなどのLANに直接接続し、ネットワークを介して複数の端末間でファイル共有を行うためのファイルサーバ専用ハードウェアです。OSやファイル共有プロトコルがあらかじめ組み込まれています。
解き方
- 「LANに直接接続する」「複数のPCから共有できるファイルサーバ専用機」という要件を確認します。
- Network Attached Storageの略語であるNASが該当することを特定します。
- 選択肢 ア不正解
- CSV(Comma-Separated Values)は、データをカンマ区切りで並べた汎用的なテキストデータ形式です。
- 選択肢 イ正解
- NASはネットワークに直接接続してファイル共有サービスを提供するストレージ機器です。
- 選択肢 ウ不正解
- RAIDは、複数のハードディスクを組み合わせて1台の仮想的なディスクとし、信頼性や高速性を向上させる技術です。
- 選択肢 エ不正解
- RSSは、Webサイトの更新情報や記事の見出しなどを配信・要約するためのXMLベースの規格です。
覚えるポイント
- NAS(Network Attached Storage)=LANに直接つなぐファイルサーバ専用機器です。
間違えやすいところ
- ディスクの多重化技術であるRAIDと、ネットワーク接続機器であるNASを用語レベルで混同しないよう注意しましょう。
出題の前提:平成25年度秋期ITパスポート試験問59の公式問題および正答に基づきます。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.20 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式解答 p.1 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
S/MIMEを利用した電子署名メールの送信要件
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / 公開鍵暗号基盤 / S/MIME / ディジタル署名
送信者Aさんが受信者BさんにS/MIMEを利用して署名付きメールを送信したい。この署名付きメールを送信する際の前提条件として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
S/MIMEで電子署名を行う場合、送信者は自身の「秘密鍵」で署名を生成し、自身の「公開鍵証明書」をメールに添付して送信します。受信者は添付された公開鍵で署名を検証できるため、署名の受信・検証にあたって受信者側の証明書は不要です(暗号化メールを受信する場合とは異なります)。
解き方
- 目的が「署名付きメールの送信」であることを確認します(メール本文の暗号化ではない点に注意)。
- 送信者Aさんは署名作成と検証用の公開鍵提供のため、自身の公開鍵証明書が必要です。
- 受信者BさんはAさんの公開鍵を使って検証するだけなので、Bさん自身の証明書は不要であることを導きます。
- 選択肢 ア不正解
- 署名付きメールを受信・検証するだけのBさんは、自身の公開鍵証明書を取得しておく必要はありません。
- 選択肢 イ不正解
- メールは標準的なプロトコルで配送されるため、送受信者が同一のISPに所属している必要はありません。
- 選択肢 ウ不正解
- S/MIMEはメールクライアント側(エンドツーエンド)で処理されるため、ISPがS/MIMEに特別に対応している必要はありません。
- 選択肢 エ正解
- 電子署名の付与には送信者Aさんの公開鍵証明書が必要ですが、検証する側の受信者Bさんは自身の証明書を所持している必要はありません。
覚えるポイント
- S/MIMEの電子署名は「送信者」の鍵・証明書を使用し、暗号化メールは「受信者」の公開鍵を使用します。
間違えやすいところ
- メールの「暗号化」と「電子署名」を混同し、受信者にも証明書が必要と判断してしまう誤りが典型的です。
出題の前提:平成25年度秋期ITパスポート試験問60の公式問題および正答に基づきます。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.21 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式解答 p.1 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ラスタグラフィックスの特徴
テクノロジ系 · マルチメディア / 画像処理 / ラスタグラフィックス
ペイント系ソフトウェアで用いられ、画像をピクセルと呼ばれる点の集まり(格子状の配列)として扱う「ラスタグラフィックス(ビットマップ画像)」の説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
画像表現にはラスタ形式(ビットマップ形式)とベクタ形式があります。ラスタ形式はピクセル(点)ごとに色情報を保持するため、写真など微細な階調や色変化の表現に適しています。一方で拡大するとピクセルが目立ちジャギーが発生し、解像度を上げるとデータ容量が大きくなります。
解き方
- ラスタグラフィックス(点の集まり)の基本的性質を整理します。
- ピクセル単位で色や階調を記録するため、ピクセルごとに明度や色調の調整が可能であるという選択肢を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 設計図面を扱うCADでは、拡大・縮小しても線が崩れない数式主体のベクタグラフィックスが主に用いられます。
- 選択肢 イ正解
- ラスタグラフィックスは個々のピクセルに色情報を持つため、ピクセルごとに色の種類や明るさを調整できます。
- 選択肢 ウ不正解
- ピクセル数が増える(解像度が高くなる)ほど情報量が増加するため、ファイル容量は増大します。
- 選択肢 エ不正解
- ラスタグラフィックスは拡大表示するとピクセルの境界が見えてジャギー(ギザギザ)が発生します(ジャギーが生じないのはベクタ形式)。
覚えるポイント
- ラスタ形式=ピクセルの集合(写真向き、拡大でジャギー発生)。ベクタ形式=数式表現(CADやイラスト向き、拡大しても滑らか)。
間違えやすいところ
- ベクタグラフィックス(ジャギーが生じない、CADで多用)の特徴と混同しないように区別しましょう。
出題の前提:平成25年度秋期ITパスポート試験問61の公式問題および正答に基づきます。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.21 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式解答 p.1 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ブロードバンド回線の特徴
テクノロジ系 · ネットワーク / 通信技術 / ブロードバンド
ブロードバンド回線の特徴として、適切な記述はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
ブロードバンド(広帯域)回線は、光ファイバ(FTTH)、ADSL、CATVインターネットなどの高速・大容量通信が可能な通信回線の総称です。定額料金での「常時接続」が一般的であり、動画ストリーミングなどのリッチコンテンツ通信に適しています。
解き方
- ブロードバンド回線(FTTH、CATV、ADSL等)の特性(高速大容量、常時接続)を確認します。
- 動画等の大容量データ通信に適しているという正しい記述を選択します。
- 選択肢 ア不正解
- ADSLモデムは既存のアナログ電話回線(銅線)用であり、CATV網でインターネットを利用するにはケーブルモデムが必要です。
- 選択肢 イ正解
- ブロードバンド回線は広帯域で高速通信が可能なため、動画などの大容量データ送受信に適しています。
- 選択肢 ウ不正解
- ブロードバンド回線は定額料金での常時接続を前提として広く利用されています。
- 選択肢 エ不正解
- ブロードバンドルータは光ファイバだけでなく、ADSLやCATVなどの各種ブロードバンド回線で利用されます。
覚えるポイント
- ブロードバンド回線=高速・大容量・定額常時接続(光ファイバ、ADSL、CATVなど)。
間違えやすいところ
- CATV網にADSLモデムを接続できると誤認しないように、伝送媒体ごとの専用通信機器(モデム)を把握しましょう。
出題の前提:平成25年度秋期ITパスポート試験問62の公式問題および正答に基づきます。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.21 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式解答 p.1 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
IPv6の特徴とアドレス空間
テクノロジ系 · ネットワーク / 通信プロトコル / IPv6
インターネットプロトコルの規格であるIPv6に関する記述として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
IPv4のアドレス長は32ビット(約43億個)であり、アドレス枯渇問題が生じたため、128ビット長(2の128乗個)のアドレス空間を持つIPv6が開発されました。IPv6はネットワーク層のプロトコルであるため、下位の物理層(ツイストペアケーブルや無線LANなど)を問わず動作し、同一LAN内でIPv4とデュアルスタックにより共存させることも可能です。
解き方
- IPv4のアドレス長(32ビット)とIPv6のアドレス長(128ビット)の仕様を確認します。
- 128ビット化により天文学的なアドレス空間が提供される点を示した記述を正答と判断します。
- 選択肢 ア正解
- IPv6はアドレス空間が128ビットあり、IPv4(32ビット)と比較して膨大な数のIPアドレスを割り当て可能です。
- 選択肢 イ不正解
- デュアルスタック技術などを用いることで、1つのLAN環境においてIPv4とIPv6を共存させることができます。
- 選択肢 ウ不正解
- IPv6は無線LANや有線LANなど、下位の伝送方式に依存せず利用可能です。
- 選択肢 エ不正解
- IPv6通信は通常のUTPケーブル(ツイストペアケーブル)やWi-Fi環境でもそのまま問題なく利用できます。
覚えるポイント
- IPv4は32ビット、IPv6は128ビットのアドレス長を持ちます。
間違えやすいところ
- IPv6は物理ケーブルや無線通信規格に制約がある(専用回線が必要である)と誤解しないようにしましょう。
出題の前提:平成25年度秋期ITパスポート試験問63の公式問題および正答に基づきます。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.22 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式解答 p.1 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
真理値表に対応する論理演算式(NOR)
テクノロジ系 · 基礎理論 / 論理演算 / 真理値表
次の真理値表で示される入力x、yに対する出力zが得られる論理演算式はどれか。 [真理値表] | x | y | z | |---|---|---| | 0 | 0 | 1 | | 0 | 1 | 0 | | 1 | 0 | 0 | | 1 | 1 | 0 |
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
論理和(x OR y)は、xとyの少なくとも一方が1であれば1、両方が0のときのみ0を出力します。この論理和の出力を否定(NOT)した論理否定和(NOR)演算は、xとyがともに0のときだけ1になり、いずれかが1の場合は0となります。
解き方
- 表の出力zを確認すると、(x, y) = (0, 0)のときに1、それ以外は0となっています。
- まず「x OR y」を計算すると、順に 0, 1, 1, 1 となります。
- この結果を反転させた「NOT(x OR y)」を計算すると、順に 1, 0, 0, 0 となり、真理値表のzと完全に一致します。
- 選択肢 ア不正解
- x AND yの出力は順に 0, 0, 0, 1 となり、真理値表と一致しません。
- 選択肢 イ不正解
- NOT(x AND y)(NAND演算)の出力は順に 1, 1, 1, 0 となり、真理値表と一致しません。
- 選択肢 ウ正解
- NOT(x OR y)(NOR演算)は (0, 0) のときのみ 1 となり、他の入力では 0 となるため真理値表と完全に一致します。
- 選択肢 エ不正解
- x OR yの出力は順に 0, 1, 1, 1 となり、真理値表と出力が逆になります。
覚えるポイント
- NOR=NOT(x OR y)は「両方0のときのみ1」、NAND=NOT(x AND y)は「両方1のときのみ0」を出力します。
間違えやすいところ
- NOT(x AND y)とNOT(x OR y)の出力を逆に解釈してしまう間違いが多いため、各入力値で実際に計算して確かめましょう。
出題の前提:平成25年度秋期ITパスポート試験問64の公式問題および正答に基づきます。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.22 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式解答 p.1 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
通信プロトコルの役割と定義
テクノロジ系 · ネットワーク / 通信プロトコル
ネットワークで利用される各種通信プロトコルの役割に関する説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
インターネットやLANなどのネットワーク通信では、目的ごとに定めた規約(プロトコル)を用いてデータをやり取りします。Web閲覧にはHTTP/HTTPS、ファイル転送にはFTP、時刻同期にはNTP、端末への動的IPアドレス割り当てにはDHCP、メール受信にはPOPやIMAP、メール送信・転送にはSMTPがそれぞれ使われます。
解き方
- 各選択肢に記載されている代表的な通信プロトコルの名称と本来の用途を照合します。
- FTPがファイル転送のためのプロトコルであるという正しい説明を選択肢イから特定します。
- 選択肢 ア不正解
- DHCPはクライアントに対してIPアドレスなどのネットワーク設定を自動配分するプロトコルであり、Web閲覧にはHTTPやHTTPSが使われます。
- 選択肢 イ正解
- FTPはFile Transfer Protocolの略であり、ネットワーク経由でファイルを転送するための通信プロトコルです。
- 選択肢 ウ不正解
- NTP(Network Time Protocol)は機器同士のシステム内部時計を正確な時刻に同期させるプロトコルです。IPアドレス等の自動取得はDHCPが担います。
- 選択肢 エ不正解
- POP(Post Office Protocol)はメールサーバから届いた電子メールを受信するためのプロトコルです。メール送信にはSMTPが使われます。
覚えるポイント
- FTPはファイル転送、DHCPはIPアドレス自動配布、NTPは時刻同期、POPはメール受信、SMTPはメール送信を担当します。
間違えやすいところ
- 電子メールの送信用プロトコルであるSMTPと、受信用プロトコルであるPOP(またはIMAP)を取り違えないように注意が必要です。
出題の前提:ITパスポート試験 平成25年度秋期 公開問題 問65
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.22 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
マルチコアプロセッサの特徴と効果
テクノロジ系 · コンピュータシステム / プロセッサアーキテクチャ
マルチコアプロセッサに関する記述のうち、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
マルチコアプロセッサは、1つの半導体チップ(CPUパッケージ)の中に複数の独立した演算処理回路(コア)を集積したものです。クロック周波数を単純に引き上げると消費電力や発熱量が急増するため、複数のコアで複数のタスクを並行処理させることで、省電力性を維持しながら総合的な処理能力を向上させます。
解き方
- マルチコアの「コア」が1つのCPU内部に集積された処理ユニットであることを確認します。
- 複数のコアが並列して別々の処理を実行することで処理性能を高めるという記述(エ)を選び出します。
- 選択肢 ア不正解
- 複数のプロセッサで同一の処理を実行して照合・冗長化を図る手法はデュアルシステムなどの信頼性向上技術の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- クアッドコア(4コア)はデュアルコア(2コア)に対してコア数が2倍であるため、理想的な並列実行時でも理論上限は2倍の処理能力となります。
- 選択肢 ウ不正解
- 負荷に応じて自動的に動作クロックを引き上げる機能は、ターボ・ブーストなどの動的オーバクロック技術の説明です。
- 選択肢 エ正解
- マルチコアプロセッサは、1つのCPU内に複数の処理回路(コア)を搭載し、並行して異なる処理を実行させることで処理速度と性能を高めます。
覚えるポイント
- マルチコアは1つのCPUパッケージ内に複数の演算コアを配置して並行処理を行うアーキテクチャです。
間違えやすいところ
- デュアルコア=2コア、クアッドコア=4コア、オクタルコア=8コアです。クアッドコアはデュアルコアの2倍(4倍ではない)と判断します。
出題の前提:ITパスポート試験 平成25年度秋期 公開問題 問66
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.23 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
トランザクション処理における排他制御(ロック)
テクノロジ系 · データベース / トランザクション処理 / 排他制御
あるトランザクション処理は、(1)共有領域から値を読み取り、(2)読み取った値に数値を加算し、(3)結果を共有領域に書き込む手順からなる。複数のトランザクションを並列に矛盾なく処理するために、共有領域をロックおよびロック解除すべき時点の適切な組合せはどれか。 [処理の時系列] 時点(a) → (1)共有領域から値を読み取り → 時点(b) → (2)読み取った値に数値を加算 → 時点(c) → (3)結果を共有領域に書き込む → 時点(d)
解答・解説を表示
解答
イ
解説
複数のトランザクションが同一の共有資源を同時に読み書きすると、更新の喪失などのデータ不整合が生じます。これを防ぐ排他制御では、最初の読み取り処理を開始する前に資源を施錠(ロック)し、すべての更新処理と書き戻しが完全に完了した後に開錠(ロック解除)する必要があります。
解き方
- トランザクション開始時に他の処理による割り込みや古い値の読み取りを防ぐため、最初の読取り処理直前である時点(a)でロックをかけます。
- 加算処理および共有領域への書き込みがすべて安全に完了した直後である時点(d)でロックを解除します。
- 選択肢 ア不正解
- 時点(c)で解除してしまうと、(3)の書き込み中に他のトランザクションが共有領域にアクセスしてしまい、更新喪失等の不整合が発生します。
- 選択肢 イ正解
- 読み取り直前の時点(a)でロックを獲得し、書き込み終了後の時点(d)でロックを解除することで、一連の処理の整合性を完全に保護できます。
- 選択肢 ウ不正解
- 時点(b)でロックすると読み取り(1)が無防備となり、また時点(c)で解除すると書き込み(3)中に競合が発生するため不適切です。
- 選択肢 エ不正解
- 時点(b)でロックを取得したのでは、(1)の読み取り時点で他のトランザクションとの競合やダーティリードを防ぐことができません。
覚えるポイント
- トランザクションの排他制御は「読み取り直前にロック」「書き込み完了後にアンロック」が原則です。
間違えやすいところ
- 書き込み処理の直前(時点c)だけでロックすればよいと誤認しがちですが、読み取ってから計算するまでの間に他者が更新すると不整合が起こります。
出題の前提:ITパスポート試験 平成25年度秋期 公開問題 問67
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.23 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
パケット交換方式の特徴
テクノロジ系 · ネットワーク / パケット交換方式 / 通信技術
パケット交換方式に関する記述a~dのうち、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。 a インターネットにおける通信で使われている方式である。 b 通信相手との通信経路を占有するので,帯域保証が必要な通信サービスに向いている。 c 通信量は,実際に送受信したパケットの数やそのサイズを基にして算出される。 d パケットのサイズを超える動画などの大容量データ通信には利用できない。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
パケット交換方式は、送信データを「パケット」と呼ばれる小さな単位に分割し、ヘッダ情報(宛先や送達順序など)を付与してネットワーク上に流す通信方式です。回線を複数の通信で共有するため回線利用効率が高く、インターネットの根幹技術となっています。一方、通信経路を1対1で占有する方式は「回線交換方式」(旧来のアナログ電話回線など)です。
解き方
- 各記述の正誤を検証します:aはインターネットの標準方式であるため適切です。
- bは通信経路を占有する回線交換方式の特徴であるため不適切です。
- cは実際に流通したパケット数やサイズで課金や通信量集計ができるため適切です。
- dは大容量データを複数パケットに分割して転送できるため不適切です。
- 適切な記述はaとcのみであるため、選択肢ウを選択します。
- 選択肢 ア不正解
- bは通信経路を占有する回線交換方式の説明であるため誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- bは回線交換方式の特徴であり、dは大容量データをパケット分割して送信できるため誤りです。
- 選択肢 ウ正解
- a(インターネットで採用)およびc(送受信パケット数やサイズを基に通信量を把握可能)の両方が正しい記述です。
- 選択肢 エ不正解
- bとdはいずれもパケット交換方式の説明として誤りです。
覚えるポイント
- パケット交換方式は「回線を共有」「データを分割して送信」「従量制の通信量把握が可能」という特徴を持ちます。
間違えやすいところ
- 回線を占有して通信帯域を保証する「回線交換方式」と、回線を共用して分割送信する「パケット交換方式」を混同しないようにします。
出題の前提:ITパスポート試験 平成25年度秋期 公開問題 問68
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.24 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
RSSの定義と役割
テクノロジ系 · インターネット技術 / Web技術 / RSS
Webサイトで用いられるRSSの説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
RSS(RDF Site Summary / Really Simple Syndication)は、Webサイトの更新情報を効率的に配信・購読するためのXMLフォーマットです。Webサイトが見出し、要約、記事本文へのURLなどをRSSフィードとして公開することで、利用者はRSSリーダー等の専用ツールを用いて複数サイトの更新情報を一括で把握できます。
解き方
- 選択肢の各説明が指すWeb関連用語を照合します。
- アはCSS、ウはWebビーコン、エはWebアクセシビリティ(ユニバーサルデザイン)の説明であることを確認します。
- Webサイトの見出しや要約を配信・公開するフォーマットと合致する選択肢イを特定します。
- 選択肢 ア不正解
- Webサイトのデザインやレイアウトに統一感をもたせるための仕組みはCSS(Cascading Style Sheets)です。
- 選択肢 イ正解
- RSSはWebサイトの更新情報(見出しや要約など)を記述・配信するための標準的なフォーマットです。
- 選択肢 ウ不正解
- 微小な画像を埋め込んで利用者の閲覧行動を収集・追跡する仕組みはWebビーコン(Webバグ)です。
- 選択肢 エ不正解
- 年齢や障害の有無を問わず誰でも支障なく利用できるように設計する概念はWebアクセシビリティです。
覚えるポイント
- RSSはWebサイトの見出し・要約などの更新情報をXML形式で通知・配信する仕組みです。
間違えやすいところ
- 画面の見た目・色調を統一するCSSや、利用動向をトラッキングするWebビーコンと用語定義を取り違えないようにします。
出題の前提:ITパスポート試験 平成25年度秋期 公開問題 問69
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.24 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
OS(オペレーティングシステム)の機能と特徴
テクノロジ系 · システムソフトウェア / オペレーティングシステム
OS(オペレーティングシステム)に関する記述のうち、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
OS(基本ソフトウェア)は、ハードウェア資源(CPU、メモリ、ディスク等)を管理し、アプリケーションに対して共通の実行環境を提供するシステムソフトウェアです。1台のコンピュータの異なる領域に複数のOSを導入して起動時に切り替えるマルチブート環境の構築や、USBメモリやネットワーク経由でのブートも可能です。また、GUIだけでなくCUI(コマンドライン)環境でも動作します。
解き方
- OSの起動方式および基本機能に関する各選択肢の正確性を検討します。
- アはマルチブートの正しい動作説明であることを確認します。
- イ、ウ、エの誤り(基本ソフトであり起動後も常駐、CUIでも可、USBやSSD等からも起動可能)を検証して排除します。
- 選択肢 ア正解
- デュアルブート等の環境により、1台のPCに複数のOSを配置し起動時に立ち上げるOSを選択することができます。
- 選択肢 イ不正解
- OSは基本ソフトウェアであり、PCの起動後も常に動作してハードウェアの管理やアプリケーションの制御を担います。
- 選択肢 ウ不正解
- OSにはコマンド入力で操作するCUI(キャラクタユーザインタフェース)も存在し、GUIの搭載は必須条件ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- OSはSSD、USBメモリ、光ディスク、ネットワーク(PXEブート)など多様な記憶媒体や経路から起動できます。
覚えるポイント
- OSはコンピュータ稼働中常に常駐する基本ソフトであり、複数OSのマルチブート構成も可能です。
間違えやすいところ
- OSを単なる起動用ツールと勘違いして「起動後に停止する」と誤解しないよう、稼働中のリソース管理が主業務である点に留意します。
出題の前提:ITパスポート試験 平成25年度秋期 公開問題 問70
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.24 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
WAN(Wide Area Network)の特徴と役割
テクノロジ系 · ネットワーク / ネットワーク形態 / WAN
WANに関する記述として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
LAN(Local Area Network)は同一建物内や敷地内など限定された狭い範囲で自前構築されるネットワークです。これに対してWAN(Wide Area Network)は、公衆回線や通信事業者の提供する専用線・VPNサービス網を利用することで、地理的に遠隔地に分散する事業所間(本社と支社など)のLANを相互接続する広域ネットワークを指します。
解き方
- 各選択肢が説明しているネットワーク用語を識別します(ア:ブロードバンド、イ:ユビキタスネットワーク/IoT、ウ:無線LAN)。
- 地理的に離れた拠点間を通信事業者の回線サービスで接続するというWANの定義に合致する記述エを選択します。
- 選択肢 ア不正解
- 広帯域を用いた高速データ通信の仕組みはブロードバンド(広帯域通信)の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- あらゆる端末が接続されいつでもどこでもサービスが利用できる形態は、ユビキタスネットワークやIoTの説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 有線ケーブルの代わりに電波を利用して端末間を接続するネットワークは無線LAN(Wi-Fi等)の説明です。
- 選択肢 エ正解
- 通信事業者の回線サービス網を経由して、離れた拠点(本社と支社など)のLAN間を相互接続する形態がWANです。
覚えるポイント
- WANは通信事業者の回線を用いて地理的に離れた拠点間のLAN同士を接続する広域通信網です。
間違えやすいところ
- LAN(構内網)、WAN(広域網)、無線LAN(Wi-Fi)など、接続範囲や媒体ごとの用語区分を整理しておく必要があります。
出題の前提:ITパスポート試験 平成25年度秋期 公開問題 問71
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.25 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
通信の暗号化によって得られるセキュリティ効果
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / 暗号化技術 / 機密性
情報セキュリティ対策に関する記述a~cのうち、通信内容を暗号化することによって実現できることだけを全て挙げたものはどれか。 a 通信途中に改ざんされたデータを復旧する。 b 通信内容を第三者に知られないようにする。 c 盗聴された場合に,盗聴した者を特定する。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
暗号化は、データを第三者に解読できない形式に変換することで「機密性」を担保し、盗聴による情報漏えいを防止する技術です。暗号化単体では、改ざんされたデータを元通りに復旧すること(可用性や誤り訂正技術の領域)や、ネットワーク上で受動的にパケットを盗聴した攻撃者を逆探知・特定することはできません。
解き方
- 記述a:暗号化は改ざんデータの復旧機能を持たないため不適切と判断します。
- 記述b:平文を暗号文に変換することで内容を第三者に読まれなくするため適切です。
- 記述c:通信経路上で盗聴行為を行った者を特定する機能はないため不適切と判断します。
- 実現可能な記述はbのみであるため、選択肢エを選択します。
- 選択肢 ア不正解
- 暗号化だけでは改ざんされたデータを復元・修復することはできません。
- 選択肢 イ不正解
- 記述bは正しいですが、記述a(改ざんデータの復旧)は暗号化では実現できません。
- 選択肢 ウ不正解
- 記述a(復旧)および記述c(盗聴者の特定)はともに暗号化では実現できません。
- 選択肢 エ正解
- 暗号化により通信データの機密性が保護され、第三者に盗聴されても内容を知られないようにすることができます。
覚えるポイント
- 暗号化がもたらす主要な効果は「機密性の確保(盗聴防止・内容の秘匿)」です。
間違えやすいところ
- 暗号化によって改ざんの検知(ハッシュやデジタル署名によるもの)はできても「復旧」はできない点、また盗聴者自体の特定はできない点に注意します。
出題の前提:ITパスポート試験 平成25年度秋期 公開問題 問72
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.25 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
HTTPSの機能と仕組み
テクノロジ系 · HTTPS / SSL/TLS / 通信プロトコル
Web通信において利用されるHTTPSに関する記述として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
HTTPS(Hypertext Transfer Protocol Secure)は、WebサーバとWebブラウザ間のHTTP通信においてSSLやTLSを用いて通信データを暗号化し、盗聴や改ざん、なりすましを防ぐ通信規約です。
解き方
- HTTPSのS(Secure)が指すセキュリティ技術および暗号化プロトコル(SSL/TLS)を確認する。
- 各選択肢を照合し、SSLを用いて通信内容を暗号化するプロトコルであることを明記した選択肢を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- HTTPSは可用性を高めるための通信二重化の技術ではなく、通信経路の安全性を確保する技術です。
- 選択肢 イ不正解
- HTTPSは暗号化や鍵交換のハンドシェイク処理が加わるため、HTTPに比べ通信手順はより複雑になります。
- 選択肢 ウ正解
- HTTPSはSSL/TLSプロトコルを用いてWeb通信の内容を暗号化し、安全にやり取りするための仕組みです。
- 選択肢 エ不正解
- HTTPSはデータ通信を安全に行う暗号化技術であり、商取引の成立そのものを法的に保証するものではありません。
覚えるポイント
- HTTPSはHTTPにSSL/TLSによる暗号化・認証機能を付加したプロトコルである。
間違えやすいところ
- HTTPSを可用性向上や通信手順簡略化のための規格と混同しないように注意する。
出題の前提:平成25年度秋期ITパスポート試験公式問題問73の出題条件に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.25 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ゼロデイ攻撃の定義
テクノロジ系 · ゼロデイ攻撃 / 脆弱性 / 情報セキュリティ攻撃
ゼロデイ攻撃の説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
ゼロデイ攻撃は、ソフトウェアのセキュリティ脆弱性が発見されてから修正パッチが提供・適用されるまでのタイムラグ(0日目)を狙って悪用・攻撃を行う手法です。
解き方
- ゼロデイという名称が、パッチ配布からの猶予がゼロであることに由来することを確認する。
- ソフトウェアの修正プログラムが提供される前に行われる攻撃を説明している選択肢を特定する。
- 選択肢 ア不正解
- ポート番号を順番に変えながら開いているポートを探す行為はポートスキャン(ポートスキャン攻撃)の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 巧妙な話術や覗き見など人間の心理的隙や物理的手段で機密情報を得る手法はソーシャルエンジニアリングの説明です。
- 選択肢 ウ正解
- 修正プログラムがベンダから提供される前に、発見された脆弱性を狙って行われる攻撃がゼロデイ攻撃です。
- 選択肢 エ不正解
- 単語に変形を加えて手当たり次第に試行するパスワード割り出し手法はハイブリッド攻撃や辞書攻撃の説明です。
覚えるポイント
- ゼロデイ攻撃は修正パッチが提供される前の無防備な状態を突く攻撃である。
間違えやすいところ
- ポートスキャンやソーシャルエンジニアリングなどの他の攻撃手法と混同しない。
出題の前提:平成25年度秋期ITパスポート試験公式問題問74の出題条件に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.26 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
情報セキュリティの3要素(機密性の向上)
テクノロジ系 · 機密性 / 暗号化 / 情報セキュリティの3要素
情報セキュリティの三大要素の一つである機密性を直接的に高めることになるものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
情報セキュリティの3要素は機密性・完全性・可用性です。機密性(Confidentiality)は許可された者だけが情報にアクセスできる状態を指し、暗号化やアクセス制御によって直接維持・向上されます。
解き方
- 機密性(認可された者のみが情報を閲覧できること)の定義を確認する。
- 暗号化によって外部から閲覧・解読されるリスクを低減し機密性を直接高めている対策を選択する。
- 選択肢 ア不正解
- 操作ログの確認は事後的な追跡可能性(責任追跡性)の確保や監査のための活動であり、機密性を直接高めるものではありません。
- 選択肢 イ不正解
- アクセス日時の確認は不正アクセスの痕跡を発見・点検するための対策であり、機密性を直接担保するものではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- バックアップからの復旧は必要なときに情報を使用可能にする「可用性」や「完全性」の向上を目的とした対策です。
- 選択肢 エ正解
- 暗号化により万一ファイルが流出しても認可されない者には解読できなくなり、機密性を直接的に高めることができます。
覚えるポイント
- 機密性は許可された者だけが情報にアクセスできることであり、暗号化が代表例である。
間違えやすいところ
- バックアップによる復旧(可用性の確保)を機密性の対策と混同しないようにする。
出題の前提:平成25年度秋期ITパスポート試験公式問題問75の出題条件に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.26 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
2バイトで表現可能な文字数
テクノロジ系 · 情報量と単位 / ビットとバイト / 基数変換と組み合わせ
2バイトで1文字を表すとき、最大で何種類の文字まで表せるか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
コンピュータ内部では1バイトは8ビットで構成されます。nビットの情報で区別できる状態数は2のn乗通りとなるため、2バイトは16ビットであり2^16種類のデータを識別できます。
解き方
- バイトとビットの換算を行う:1バイト=8ビットであるため、2バイト=2×8=16ビットとなる。
- 16ビットで表せる組み合わせ数を計算する:2^16 = 65,536種類となる。
- 選択肢 ア不正解
- 32,000は2のべき乗数ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 32,768は2の15乗(符号付き16ビット整数の正の最大値付近)であり、2の16乗ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 64,000は2のべき乗数ではありません。
- 選択肢 エ正解
- 2バイトは16ビットであるため、表現できる文字の種類数は2の16乗=65,536種類となります。
覚えるポイント
- 1バイトは8ビットであり、2バイトは16ビット、2の16乗は65,536である。
間違えやすいところ
- 符号付き整数の範囲である32,768と混同しないように注意する。
出題の前提:平成25年度秋期ITパスポート試験公式問題問76の出題条件に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.26 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
マルウェアの定義
テクノロジ系 · マルウェア / コンピュータウイルス / セキュリティ用語
マルウェアの説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
マルウェアは、コンピュータウイルス、ワーム、トロイの木馬、スパイウェア、ランサムウェアなど、利用者の意図に反して悪意ある動作を行う不正なプログラム全般を指す総称です。
解き方
- マルウェア(Malicious Software)という言葉の定義とカバーする範囲を確認する。
- ウイルスやワームなど悪意あるソフトウェアの総称と明記されている選択肢を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 社内ネットワークへの不正侵入を検知する仕組みはIDS(不正侵入検知システム)の説明です。
- 選択肢 イ正解
- マルウェアは、コンピュータウイルスやワーム、スパイウェアなど悪意を持ったソフトウェア全般の総称です。
- 選択肢 ウ不正解
- コンピュータ間でファイル共有を行うソフトウェアはP2P(Peer to Peer)ファイル共有ソフトなどの説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 話術や盗み聞きなどで情報を盗み出す行為はソーシャルエンジニアリングの説明です。
覚えるポイント
- マルウェアは悪意あるソフトウェア(ウイルス、ワーム、スパイウェア等)の総称である。
間違えやすいところ
- 侵入検知システム(IDS)やソーシャルエンジニアリングなどの行為・仕組みと混同しない。
出題の前提:平成25年度秋期ITパスポート試験公式問題問77の出題条件に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.27 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
スキャナの機能と役割
テクノロジ系 · スキャナ / 入力装置 / ハードウェア
入力装置であるスキャナの説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
スキャナ(イメージスキャナ)は、光を照射して紙面に印刷された文字や絵、写真などの反射光をセンサで読み取り、デジタルの画像情報としてコンピュータに入力する装置です。
解き方
- スキャナの基本動作(原稿の光学的走査とデジタル画像への変換)を確認する。
- 他の入力装置(マウス、ペンタブレット、タッチパネル)の定義と見比べる。
- 選択肢 ア正解
- 紙面を光などで走査し、デジタル画像データに変換して入力する装置がスキャナです。
- 選択肢 イ不正解
- 底面の発光器と受光器で移動量や方向を読み取る装置は光学式マウスの説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- ペン型器具を用いて専用盤面上の座標位置を入力する装置はデジタイザやペンタブレットの説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 画面に直接指などを触れて位置を入力する装置はタッチパネルの説明です。
覚えるポイント
- スキャナは紙の図や文字を光学的に走査してデジタル画像データにする入力装置である。
間違えやすいところ
- マウス、タブレット、タッチパネルなど他のポインティングデバイスと混同しないようにする。
出題の前提:平成25年度秋期ITパスポート試験公式問題問78の出題条件に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.27 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
DMZの役割とセキュリティ
テクノロジ系 · DMZ / ネットワークセキュリティ / 非武装地帯
企業内ネットワークからも外部ネットワークからも論理的に隔離されたネットワーク領域であり、そこに設置されたサーバが外部から不正アクセスを受けたとしても、企業内ネットワークには被害が及ばないようにするためのものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
DMZ(DeMilitarized Zone:非武装地帯)は、インターネットなどの外部ネットワークと社内LANの間にファイアウォール等を挟んで設置される独立したサブネットです。Webサーバやメールサーバ等の公開サーバを配置し、侵害時の内部への拡散を防ぎます。
解き方
- 問題文に示された「外部からも内部からも隔離された公開用ネットワーク領域」という特徴を把握する。
- DMZ(非武装地帯)の用語と合致することを確認する。
- 選択肢 ア正解
- DMZ(DeMilitarized Zone)は、外部ネットワークと社内ネットワークの間に設置される隔離されたネットワーク領域です。
- 選択肢 イ不正解
- DNS(Domain Name System)はドメイン名とIPアドレスを相互に変換する名前解決の仕組みです。
- 選択肢 ウ不正解
- DoS(Denial of Service)は過剰な負荷をかけてサービスを提供不能にする攻撃手法です。
- 選択肢 エ不正解
- SSL(Secure Sockets Layer)はネットワーク通信を暗号化するためのプロトコルです。
覚えるポイント
- DMZはインターネットと社内LANの間に設ける公開サーバ用の中間ネットワーク領域である。
間違えやすいところ
- DNS(名前解決)やDoS(妨害攻撃)など、アルファベット3文字の別概念と取り違えない。
出題の前提:平成25年度秋期ITパスポート試験公式問題問79の出題条件に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.27 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
CSS(スタイルシート)の用途
テクノロジ系 · CSS / HTML / Web技術
Webページの作成・編集において、Webサイト全体の色調やデザインに統一性をもたせたい場合、HTMLと組み合わせて利用すると効果的なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
Web制作ではHTMLが文書の骨組みや構造を定義し、CSS(Cascading Style Sheets)が見た目の装飾やデザイン、配置などのスタイルを制御します。スタイルを一元管理することでWebサイト全体で一貫したデザインを容易に保てます。
解き方
- HTMLと組み合わせてWebサイトのデザインや装飾の統一を行う技術を問われていることを確認する。
- スタイルシート言語であるCSS(Cascading Style Sheets)を選択する。
- 選択肢 ア正解
- CSSはWebページの色やレイアウトなどの視覚的スタイルを定義・一元管理するための仕様です。
- 選択肢 イ不正解
- SNSは人と人との社会的つながりを構築・支援するWebサービスのことです。
- 選択肢 ウ不正解
- SQLはリレーショナルデータベースに対してデータの検索や更新を行うための操作用言語です。
- 選択肢 エ不正解
- XMLはユーザが独自にタグを定義してデータ構造を記述できる汎用的なマークアップ言語です。
覚えるポイント
- HTMLは文書構造を記述し、CSSはデザインやレイアウトを記述して統一する。
間違えやすいところ
- XML(データ記述言語)やSQL(データベース言語)と用途を混同しないようにする。
出題の前提:平成25年度秋期ITパスポート試験公式問題問80の出題条件に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.27 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
無線LANのMACアドレスフィルタリング
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / ネットワークセキュリティ / MACアドレスフィルタリング
無線LAN環境において、アクセスポイントが接続要求を受信した際に、端末が持つ固有情報を参照して接続の許可・拒否を制御する仕組みとして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
MACアドレスはネットワーク機器の物理的なネットワークカードごとに世界で一意に割り振られている48ビットの識別番号です。アクセスポイントに許可するMACアドレスを登録しておくことで、未登録端末からの不正接続を防ぐことができます。
解き方
- 端末固有の情報をもとに無線LANアクセスポイントで接続制御を行う技術を特定する。
- MACアドレスが端末固有のハードウェア識別番号であり、それによる制御がMACアドレスフィルタリングであると判断する。
- 選択肢 ア不正解
- ESSIDは無線LANネットワークを識別するためのネットワーク名(識別子)であり、端末固有の情報ではありません。
- 選択肢 イ正解
- MACアドレスフィルタリングは、端末固有のMACアドレスをあらかじめ登録し、接続を許可または制限するセキュリティ機能です。
- 選択肢 ウ不正解
- WEPは無線LAN通信を暗号化する初期の方式ですが、脆弱性が発見されており、端末固有情報による制御ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- WPAはWEPの脆弱性を改善するために策定された無線LANの暗号化規格であり、接続制御方式ではありません。
覚えるポイント
- MACアドレスはネットワーク機器固有の48ビットの物理識別子であること
間違えやすいところ
- ESSID(接続先ネットワーク名)と機器の識別子であるMACアドレスを取り違えないように注意する。
出題の前提:公開問題の記載に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.28 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
デバイスドライバの役割
テクノロジ系 · コンピュータシステム / 基本ソフトウェア / デバイスドライバ
PCに接続された各種周辺機器を、OSやアプリケーションプログラムから正しく制御・利用するために不可欠なソフトウェアはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
周辺機器(プリンタ、マウス、ディスプレイ等)はハードウェアごとに制御命令が異なります。OSがそれらを一元的に扱えるよう、個々の機器固有の操作手順を抽象化して橋渡しを行うソフトウェアがデバイスドライバです。
解き方
- 周辺機器をOSやアプリケーションから操作するために必要な要素を確認する。
- ハードウェアの制御を行うソフトウェアであるデバイスドライバを選択する。
- 選択肢 ア不正解
- コンパイラはプログラミング言語で記述されたソースコードを機械語などに一括変換する開発用ソフトウェアです。
- 選択肢 イ正解
- デバイスドライバは周辺機器をアプリケーションやOSから制御・利用できるようにするためのソフトウェアです。
- 選択肢 ウ不正解
- プラグアンドプレイは機器を接続した際にOSが自動で認識し必要な設定を行う仕組みの名称です。
- 選択肢 エ不正解
- ホットプラグはPCの電源を入れたまま周辺機器を着脱できる機能(活線挿抜)のことです。
覚えるポイント
- 周辺機器を動作させる制御用ソフトウェアはデバイスドライバであること
間違えやすいところ
- 自動認識機能であるプラグアンドプレイと、制御ソフトウェアであるデバイスドライバを混同しない。
出題の前提:公開問題の記載に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.28 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ボット感染対策
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / マルウェア / ボット対策
悪意あるプログラムであるボットへの感染を防ぐための対策として、適切でないものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
ボットなどのマルウェア感染を防ぐには、侵入経路となる悪意あるメールの添付ファイルや不正Webサイトを避けること、対策ソフトやパッチ適用で脆弱性を塞ぐことが有効です。ハードディスク暗号化は盗難・紛失対策であり、動作中のマルウェア感染防止には寄与しません。
解き方
- 設問で求められている「ボット感染防止の対策として適切でないもの」の観点を確認する。
- ハードディスクの暗号化は機器盗難時の情報漏えい防止対策であり、感染防止とは無関係であることを見抜く。
- 選択肢 ア不正解
- ウイルス対策ソフトの導入は、ボットの侵入検知や駆除に直接寄与するため感染防止対策として適切です。
- 選択肢 イ正解
- ハードディスクの暗号化は盗難や紛失時のデータ保護対策であり、ボットの感染防止には役立たないため適切ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 不審なWebサイトの閲覧を控えることは、ドライブバイダウンロード等によるボット感染を防ぐ対策として適切です。
- 選択肢 エ不正解
- 不審な添付ファイルを開かないことは、標的型攻撃やボット感染を防ぐ基本的な行動基準として適切です。
覚えるポイント
- 暗号化は機密性(盗難時の漏えい防止)の対策であり感染予防策ではないこと
間違えやすいところ
- セキュリティ対策全般と「感染防止対策」を混同して判断を誤らないように注意する。
出題の前提:公開問題の記載に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.28 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
PLCアダプタの役割
テクノロジ系 · ネットワーク / 通信方式 / PLC
PLC(電力線搬送通信)アダプタの役割として、適切な記述はどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
PLC(Power Line Communication:電力線搬送通信)は、商用電源(交流電力)が流れている屋内の電力配線に高周波のデータ通信信号を重ね合わせて伝送する技術です。PLCアダプタによって信号の重畳と分離を行い、家庭用コンセントをLANポートとして活用できます。
解き方
- PLCがPower Line Communication(電力線搬送通信)の略であることを確認する。
- 電力配線を利用して通信用信号の多重化・分離を行う記述を選択する。
- 選択肢 ア不正解
- ISDN回線に非対応の端末を接続するための信号変換機器はTA(ターミナルアダプタ)の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- ホスト名(ドメイン名)とIPアドレスの相互変換を行う仕組みはDNS(Domain Name System)の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- アナログ電話回線の未利用高周波帯を用いて高速データ通信を行う技術はADSLの説明です。
- 選択肢 エ正解
- PLCアダプタは電力配線を使ってLANを構築する際に、電力と通信信号を多重化(重ね合わせ)および分離する役割を持ちます。
覚えるポイント
- PLCは電力配線(Power Line)を使ってLANを構成する技術であること
間違えやすいところ
- ISDN用のTAや電話回線を使うADSLモデムと役割を混同しないように整理する。
出題の前提:公開問題の記載に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.29 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
コミュニケーションチャネル数の計算
マネジメント系 · プロジェクトマネジメント / プロジェクト・コミュニケーション・マネジメント / コミュニケーションチャネル
中問Aに関する設問。N社内のプロジェクトにおいて、構成員全員が相互に1対1で情報を伝達する経路(コミュニケーションチャネル)を設けている。4月の立ち上げ時は4名で総数6であった。6月にAさんが加わり総勢5名になったとき、コミュニケーションチャネルの総数はいくつになるか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
プロジェクトにおける1対1の相互コミュニケーションチャネル数は、メンバー数を n とすると組み合わせの公式 nC2 = n × (n - 1) / 2 で算出されます。人数が増えるごとにチャネル数は非線形に増加します。
解き方
- 6月以降のプロジェクトメンバー総数が5名であることを文章から確認する。
- コミュニケーションチャネルの計算式 n × (n - 1) / 2 に n = 5 を代入する。
- 5 × 4 ÷ 2 = 10 を算出し、該当する選択肢を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 元の6本に1名を単純加算した7ではありません。新たなメンバーは既存の4名全員とチャネルを結ぶため4本増加します。
- 選択肢 イ不正解
- 9は計算の誤りです。既存の6本に新メンバーと4名間の4本が加わるため10本になります。
- 選択肢 ウ正解
- 公式 5 × (5 - 1) ÷ 2 = 10 により、コミュニケーションチャネルの総数は10となります。
- 選択肢 エ不正解
- 15は n = 6 名のときのチャネル数(6 × 5 ÷ 2 = 15)であり誤りです。
覚えるポイント
- コミュニケーションチャネル数の公式:n(n - 1) / 2
間違えやすいところ
- 人数が1人増えたときにチャネル数も1しか増えないと誤解しないよう注意する。
出題の前提:公開問題の記載に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.30 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.32 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
見積依頼先との守秘義務契約(NDA)締結
ストラテジ系 · 企業活動 / 法務 / 守秘義務契約 / 秘密保持契約(NDA)
中問Aに関する設問。N社がソフトウェア開発の見積依頼先であるB社およびC社と守秘義務契約(NDA)を締結した理由として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
守秘義務契約(秘密保持契約:NDA)は、契約交渉や業務委託に伴って相手方に開示する営業秘密や技術情報などの非公開情報が第三者に漏えい・不正利用されるのを防ぐために締結されます。本問では社外秘プロジェクトの見積依頼に伴い開示する情報の漏えい防止が目的です。
解き方
- 本文より、商品開発プロジェクトが「社外秘」で立ち上げられたことを確認する。
- 見積依頼のために仕様情報を提示する必要があることから、情報流出を防ぐためにNDAを結んだと判断する。
- 選択肢 ア不正解
- 再委託の禁止は請負契約書や業務委託契約の個別条項で定める事項であり、守秘義務契約の主目的ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 請負契約において発注元が受注先従業員に直接指揮命令を行うと偽装請負(労働者派遣法違反)になります。
- 選択肢 ウ不正解
- 著作権の帰属や保護は著作権法および委託契約の知的財産権条項によって規定されるものです。
- 選択肢 エ正解
- 社外秘である商品開発の見積にあたって提示した機密情報が外部へ漏えいすることを防ぐために守秘義務契約を締結します。
覚えるポイント
- 守秘義務契約(NDA)は業務上開示した機密情報の漏えいや不正利用を防ぐ契約であること
間違えやすいところ
- 再委託禁止条項や著作権の帰属に関する取り決めを守秘義務契約と混同しない。
出題の前提:公開問題の記載に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.30 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.32 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
請負契約の変更内容
ストラテジ系 · 法務 / 契約 / 請負契約の変更
中問Aに関する設問。N社とB社はソフトウェア開発の期間短縮を行うため、請負契約の変更に合意した。この契約変更において、当初の契約内容から変更された項目の組合せとして適切なものはどれか。 ① 契約金額 ② 商品仕様 ③ 納期 ④ 納入物
解答・解説を表示
解答
イ
解説
プロジェクトの計画変更時には、変更される要素と固定される要素を本文から正確に読み取ることが重要です。本文中に「商品仕様と請負業務範囲は変更しない」「完成を早める(納期前倒し)」「コスト増分が認められれば対応する(契約金額増額)」と明記されています。
解き方
- 本文の前提条件を確認する。「商品仕様と請負業務範囲は変更しない」ため、②仕様と④納入物は変更されない。
- 契約変更と工程管理の記述を確認する。「要員追加により完成を早める(=③納期短縮)」「コスト増分が認められれば対応(=①契約金額変更)」に合意している。
- したがって変更となった項目は①契約金額と③納期の組合せであるイを選択する。
- 選択肢 ア不正解
- 商品仕様(②)は本文の前提条件で「変更しない」と明記されているため誤りです。
- 選択肢 イ正解
- 作業完成を早めることによる納期の短縮(③)と、工数増加に伴う追加費用の負担による契約金額(①)が変更項目となります。
- 選択肢 ウ不正解
- 商品仕様(②)および納入物(④)は変更しないことが前提条件として明記されています。
- 選択肢 エ不正解
- 納入物(④)は変更されず、契約金額(①)が変更されるため誤りです。
覚えるポイント
- 契約変更の対象となる要素(費用、期間、スコープ等)を問題文の前提条件から正確に抽出すること
間違えやすいところ
- 期間短縮だからといって仕様(スコープ)や納入物まで削られたと思い込まないように注意する。
出題の前提:公開問題の記載に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.30 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.33 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ガントチャートに基づく日程短縮策の分析
マネジメント系 · プロジェクトマネジメント / プロジェクト・タイム・マネジメント / ガントチャート / 工程管理
中問Aに関する設問。N社は図1の変更計画に従って工程管理を開始した。この変更計画において、プロジェクト期間全体を1か月短縮するために採用された対策の説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
日程短縮(ファスト・トラッキング等)では、作業工程自体の所要期間を短縮する対策と、先行工程の完了を待たずに後続工程を並行して前倒し実施する対策が組み合わされます。ガントチャートの当初計画と変更計画のバーを比較して、各タスクの短縮幅と並行実施期間を読み取ります。
解き方
- ガントチャートの「外部調達管理」を比較すると、当初計画(6月中旬〜9月中旬)から変更計画(6月中旬〜8月末)へと0.5か月短縮されている。
- それに伴い「受入試験・検収」の開始も9月中旬から9月1日へ0.5か月早まっている。
- さらに「流通計画・プロモーション」は当初計画(9月〜10月)から変更計画(8月中旬〜10月上旬)へと開始が前倒しされ、8月末までの開発作業と0.5か月並行して進められている。
- これら双方の対策を正しく網羅して記述している選択肢イを選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- B社の開発作業短縮と受入試験の前倒し(0.5か月分)だけでは、プロジェクト全体を1か月短縮した理由として不足しています。
- 選択肢 イ正解
- 外部調達管理を0.5か月短縮して受入試験を早め、かつ流通計画・プロモーション業務を8月中旬から開発と0.5か月並行して前倒し実施しています。
- 選択肢 ウ不正解
- ガントチャート上、外部調達管理(B社開発)の短縮期間は0.5か月であり、1か月短縮したわけではありません。
- 選択肢 エ不正解
- B社の開発作業自体も0.5か月短縮されており、また並行作業の期間は0.5か月(8月中旬〜8月末)であるため誤りです。
覚えるポイント
- ガントチャートの変更計画では、タスク自体の短縮幅と前後タスクの並行期間(オーバーラップ)の双方を確認すること
間違えやすいところ
- プロジェクト全体の短縮幅(1か月)と、各個別作業の短縮幅(0.5か月)を取り違えないように注意する。
出題の前提:公開問題の記載に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.30 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.31 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.33 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
事務担当者の残業手当と損益計算書の勘定科目
ストラテジ系 · 損益計算書 / 販売費及び一般管理費 / 人件費
ワイン販売業を営むA社において、新チャネルであるWeb販売の開始に伴って発生した「営業推進課の事務担当者の残業増加」に対応する人件費の費用は、損益計算書(P/L)の勘定科目の分類としてどれに該当するか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
損益計算書(P/L)において、本業の営業活動や管理活動に必要な経費(販売員の給料、本社の事務管理費、広告宣伝費など)は「販売費及び一般管理費」として計上されます。
解き方
- 問題文から対象となる費用が営業推進課の事務担当者の残業手当(人件費)であることを把握します。
- 損益計算書の各費用区分(売上原価、販管費、営業外費用、特別損失)の定義と照合し、本社事務部門の費用が販売費及び一般管理費に該当することを導きます。
- 選択肢 ア不正解
- 売上原価は商品の仕入代金や製造に直接かかった原価のことであり、本社の事務担当者の残業手当は含まれません。
- 選択肢 イ不正解
- 営業外費用は支払利息など本業以外の財務活動等に伴って経常的に発生する費用であり、事務員の人件費は該当しません。
- 選択肢 ウ不正解
- 特別損失は災害による損失や固定資産売却損など臨時的・偶発的に生じた損失であり、日常業務の残業代は該当しません。
- 選択肢 エ正解
- 営業推進課の事務員に対する残業手当は販売および管理活動に直接・間接に関わる費用であるため、販売費及び一般管理費に分類されます。
覚えるポイント
- 販売費及び一般管理費には役員報酬、従業員給料手当、広告費、減価償却費などが含まれます。
間違えやすいところ
- 製造現場の労務費と本社・営業部門の人件費を混同して売上原価と誤答しないように注意が必要です。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・企業活動(財務・会計)の損益計算書項目区分に基づく出題です。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.34 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.36 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
業務改善における問題と原因の論理的関係
ストラテジ系 · 因果関係分析 / 業務改善 / ロジカルシンキング
A社の業務改善において、インタビュー結果から「誤発送の発生」「クレームの発生」「残業の増加」の3つの事象について、原因から結果((a)が原因となって(b)という問題が発生したという関係)へと至る論理的な順序として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
業務改善における問題解決では、直接的な現象(結果)を引き起こしている背後要因(原因)を時間的・論理的な因果関係の連鎖として正しく構造化することが重要です。
解き方
- インタビュー結果から、注文と違う商品が届く誤発送がクレーム全体の80%を占めている事実を確認します。
- クレーム窓口を担当する事務担当者が毎日残業してクレーム対応を行っている事実から、誤発送 → クレーム → 残業の順序を導きます。
- 選択肢 ア不正解
- クレームがあるから誤発送が起こるのではなく、誤発送が発生した結果としてクレームが生じているため因果関係が逆です。
- 選択肢 イ正解
- 誤発送が発生したことで顧客クレームが生じ、その対応に追われて事務担当者の残業が増加したという因果の連鎖が論理的に正解です。
- 選択肢 ウ不正解
- 残業が増加した後にクレームが発生するのではなく、クレーム対応によって残業が発生しているため順序が誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- 残業の増加がクレームや誤発送の原因となっているわけではないため、原因と結果の順序が完全に逆転しています。
覚えるポイント
- 因果関係図では「根本原因 → 中間結果(二次的原因) → 最終現象」の流れで矢印を結びます。
間違えやすいところ
- 事象が発生した順序と認知した順序を取り違えて、結果から原因へ矢印を引いてしまう誤りに注意しましょう。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・業務分析・改善手法における因果関係の論理的整理に基づく出題です。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.34 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.36 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ECRSの原則における「簡素化(Simplify)」
ストラテジ系 · ECRSの原則 / 業務改善 / 簡素化
A社では業務改善の観点としてECRS(排除、統合、置換、簡素化)を採用している。Web販売において「掲載されている写真が違っている」ことへの対策のうち、「簡素化(Simplify)」の観点から立案されたアイデアとして最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
ECRSの原則とは、改善の4視点であるEliminate(排除・やめる)、Combine(統合・まとめる)、Rearrange(順序変更・置換)、Simplify(簡素化・単純化する)のことです。
解き方
- ECRSの各要素の定義(排除=なくす、統合=まとめる、置換=やり方や人を置き換える、簡素化=単純にする・負担を減らす)を整理します。
- 各選択肢を照合し、「商品ごとの掲載写真の数を絞り込む」ことが確認や登録の負担を減らす「簡素化」に該当することを確認します。
- 選択肢 ア不正解
- 写真の掲載自体を全面的にやめる施策は、業務自体を取り除く「排除(Eliminate)」に該当します。
- 選択肢 イ正解
- 商品ごとに複数枚あった写真を少数に絞り込む施策は、作業や確認の複雑さを緩和する「簡素化(Simplify)」に該当します。
- 選択肢 ウ不正解
- 人間の目視からシステムの自動チェックへ方法を変更する施策は、手段の「置換え(Rearrange / Replace)」に該当します。
- 選択肢 エ不正解
- 都度のチェックをまとめて行いベテランに任せる施策は、作業の「統合(Combine)」や担当者の「置換え」に該当します。
覚えるポイント
- ECRSは改善効果の高い「排除(E)→ 統合(C)→ 置換(R)→ 簡素化(S)」の順で検討します。
間違えやすいところ
- 写真の掲載を取りやめる「排除」と、写真点数を減らして簡単にする「簡素化」を混同しないようにしましょう。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・業務改善におけるECRS(業務プロセスの見直し視点)に基づく出題です。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.34 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.35 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.37 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
重み付け評価法による業務改善案の決定
ストラテジ系 · 意思決定 / 重み付け評価 / スコアリング
A社の改善案4件について、効果の大きさ(重み4)、費用の小ささ(重み2)、実行のしやすさ(重み1)の3つの評価軸(各5点満点)で評価した表1に基づき、重み付け合計した総合評価が最も高い案はどれか。 【表1 最終評価結果(効果, 費用, 実行)】 案1: 1, 5, 5 案2: 2, 5, 3 案3: 5, 1, 1 案4: 4, 4, 2
解答・解説を表示
解答
エ
解説
複数の選択肢を比較評価する重み付け評価法では、各評価基準のスコアにそれぞれの重要度(重み)を乗算し、その総和(加重平均・加重和)を求めて序列を決定します。
解き方
- 重み比率「効果:費用:実行 = 4:2:1」を確認し、計算式「総合点 = 効果×4 + 費用×2 + 実行×1」を設定します。
- 案1から案4までの数値を代入して計算し、案1=19点、案2=21点、案3=23点、案4=26点を算出して最大値である案4を選定します。
- 選択肢 ア不正解
- 案1の計算結果は 1×4 + 5×2 + 5×1 = 19点 であり、最も高くはありません。
- 選択肢 イ不正解
- 案2の計算結果は 2×4 + 5×2 + 3×1 = 21点 であり、最も高くはありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 案3の計算結果は 5×4 + 1×2 + 1×1 = 23点 であり、最も高くはありません。
- 選択肢 エ正解
- 案4の計算結果は 4×4 + 4×2 + 2×1 = 26点 となり、4つの案の中で総合評価が最大となります。
覚えるポイント
- 重み付け評価は「各項目の得点 × 重み」をすべて足し合わせた合計値で比較します。
間違えやすいところ
- 各評価項目の重み(4、2、1)を掛けずに単なる合計点(単純加算)で計算してしまわないよう注意が必要です。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・意思決定手法(加重採点法・重み付き総合評価)に基づく出題です。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.34 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.38 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
命名規則に従ったファイル名の作成
テクノロジ系 · ファイル管理 / 命名規則 / 文字列フォーマット
S社の業務報告書ファイル名の形式「“報告_” + yymm + w + 作成者氏名」(yymmは西暦下2桁と2桁月、wは月の週連番)に従い、総務部の情報太郎さんが2010年9月第2週の業務報告書を作成したときのファイル名として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
ファイル命名規則におけるフォーマット表記では、各文字記号(y, m, wなど)の個数がその要素に割り当てられた桁数を表します(例:mmは2桁、wは1桁)。
解き方
- 表記ルールの各桁数定義を確認します。yyは2桁(2010年→10)、mmは2桁(9月→09)、wは1桁(第2週→2)となります。
- 固定文字列「報告_」、作成者氏名「情報太郎」と連結し、該当する文字列「報告_10092 情報太郎」を選択します。
- 選択肢 ア不正解
- 週連番wは1文字指定(1桁)であるため、「02」と2桁で表記している点が誤りです。
- 選択肢 イ正解
- yy=10、mm=09、w=2となり、固定文字列と氏名を合わせた「報告_10092 情報太郎」が規則通りです。
- 選択肢 ウ不正解
- 月mmが1桁の「9」になっており、かつ週wが2桁「02」になっているため規則に反します。
- 選択肢 エ不正解
- 月mmは2文字指定であるため「09」とする必要がありますが、「9」と1桁になっている点が誤りです。
覚えるポイント
- 命名規則のフォーマット指定では、記号の文字数が厳密な桁数(yymmなら年2桁・月2桁)を表します。
間違えやすいところ
- 9月のような1桁の月を「9」と表記してしまう、または週番号を「02」と2桁にしてしまう誤りに注意しましょう。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・ファイル管理・データ命名規約の遵守に関する出題です。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.39 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.40 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
業務報告書作成における安全な運用手順
テクノロジ系 · ファイル運用ルール / 手順設計 / 情報セキュリティ
S社のルール(ひな形は読取専用フォルダに配置、作成時はPC個人用フォルダで作業、完成品のみ部門サーバの“報告書”フォルダへ配置)に基づき、新たに業務報告書を作成する手順として適切なものはどれか。 【作業要素】 a: “ひな形”フォルダの“業務報告書(ひな形)”を開く b: 個人用フォルダの業務報告書を、“報告書”フォルダ内に複写した後、削除する c: 定められた業務報告書のファイル名を付けて、“報告書”フォルダに保存する d: 定められた業務報告書のファイル名を付けて、個人用フォルダに保存する e: ファイルを上書き保存する f: 報告内容を記述する g: ワープロソフトを終了する
解答・解説を表示
解答
イ
解説
共有ファイルサーバの整合性を保つため、共有領域には完成品のみを配置し、作業中・仕掛かり中の編集はローカル(個人環境)で行った後に配置・移動する手順を取ります。
解き方
- S社のルール「作成にはPC個人用フォルダを一時的に利用し、完成後に部門サーバに保管する」を確認します。
- ひな形を開いた後(a)、まず個人用フォルダに命名保存(d)し、記述(f)・上書き(e)・終了(g)を経て、完成ファイルを部門サーバへ複写・元ファイル削除(b)する流れを特定します。
- 選択肢 ア不正解
- 作成途中の未完成ファイルを直接部門サーバの“報告書”フォルダに保存しているため、完成品のみを保管するルール(4)に反します。
- 選択肢 イ正解
- ひな形を開いて個人フォルダへ保存し、記述・上書き・終了後に完成ファイルをサーバへ移動(複写後削除)しており、ルールに完全に合致します。
- 選択肢 ウ不正解
- 読み取り専用フォルダにあるひな形ファイルに対して記述前に上書き保存(e)を試みており、実行不可能です。
- 選択肢 エ不正解
- ひな形を開いた直後に別名保存せず内容を記述しており、保存先が指定されないまま作業が進むため不適切です。
覚えるポイント
- 共有サーバのひな形は読取専用とし、編集作業はローカルへ名前を付けて保存してから開始します。
間違えやすいところ
- 共有サーバ上で直接編集・保存してしまい、仕掛品が他者から見えてしまう手順を選ばないよう注意が必要です。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・情報資産の取扱い・ファイル管理手順の厳格化に基づく出題です。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.39 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.40 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ソート順を考慮したファイル命名形式の設計
テクノロジ系 · ファイル命名規則 / 文字列整列 / 桁数管理
“報告書”フォルダ内のファイルをファイル名順で整列した際、最大12件添付可能な関連資料が対応する業務報告書(“報告_” + yymm + w + 作成者氏名)の直後にまとまって並んで表示されるようにしたい。この要件を満たす関連資料のファイル名形式として適切なものはどれか(nは連番の桁数を表す)。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
文字列整列(辞書順ソート)では先頭の文字から順に比較されます。関連ファイルを本体の直後に並べるには本体ファイル名を接頭辞とし、2桁以上の連番ではゼロ埋め(nn)を行わないと「1, 10, 11, 2, ...」の順に狂ってしまいます。
解き方
- ファイル名順ソートで業務報告書本体と並んで表示させるため、ファイル名の先頭を「“報告_”+yymm+w+作成者氏名」から開始する必要があることを確認します。
- ルール(5)より関連資料の上限が12件(2桁)であるため、文字順ソートの順序破綻を防ぐために1桁「n」ではなく2桁固定「nn(01〜12)」が必要であることを導きます。
- 選択肢 ア不正解
- 先頭が「関連_」で始まると、ソート時に報告書本体(「報告_」で始まる)と離れた場所にまとまって並んでしまいます。
- 選択肢 イ不正解
- 先頭が「関連_」であるため、報告書フォルダを名前順で整列したときに報告書本体の直後に並びません。
- 選択肢 ウ不正解
- 連番が1桁「n」の場合、10以上の連番を扱うと文字列ソートで「1, 10, 11, 12, 2, 3...」となってしまい順序が狂います。
- 選択肢 エ正解
- 報告書名を先頭に配置し、かつ最大12件に対応できるように連番を2桁「nn」としているため要件を完全に満たします。
覚えるポイント
- 2桁以上の数値を文字順で正しくソートさせるには、ゼロ埋めによる固定桁数(nn)の指定が必須です。
間違えやすいところ
- 最大12件あることを見落として、1桁の「n」でも問題ないと判断してしまうミスに注意しましょう。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・ファイル管理および文字列のソートアルゴリズム特性に基づく出題です。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.39 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.41 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
パスワード設定ポリシーの要件適合性
テクノロジ系 · パスワードポリシー / 文字種条件 / セキュリティ管理
S社のルール「パスワードに使用する文字は半角英数字6桁以上とし、英字大文字、英字小文字及び数字をそれぞれ少なくとも一つ含める」を満たしているパスワードはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
安全なパスワード設定ルール(パスワードポリシー)では、推測や総当たり攻撃(ブルートフォース攻撃)を防ぐために十分な文字長と複数種類の文字種の混在が義務付けられます。
解き方
- 問題文の条件「①半角英数字6桁以上、②大文字が1つ以上、③小文字が1つ以上、④数字が1つ以上」を整理します。
- 各選択肢を照合し、アは5桁、イは数字欠落、エは大文字欠落であることを確認して、すべて満たすウを選定します。
- 選択肢 ア不正解
- 「Da8e9」は文字数が5文字しかなく、6桁以上の要件を満たしていません。
- 選択肢 イ不正解
- 「Hdfpfgh」は7文字ですが数字が一つも含まれていないため要件を満たしていません。
- 選択肢 ウ正解
- 「W28t53」は6文字で、英大文字(W)・英小文字(t)・数字(2, 8, 5, 3)がすべて含まれており要件に合致します。
- 選択肢 エ不正解
- 「z32e2bk」は7文字ですが英字大文字が一つも含まれていないため要件を満たしていません。
覚えるポイント
- パスワードの要件チェックでは「長さ(桁数)」と「必須文字種(大文字・小文字・数字等)」の双方を一つずつ検証します。
間違えやすいところ
- 大文字・小文字・数字の混在にばかり気を取られて、文字数(桁数)の不足を見落とさないように注意しましょう。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・情報セキュリティ(認証技術・パスワード設定基準)に基づく出題です。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.39 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.41 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
RFID導入による窓口貸出業務の改善
ストラテジ系 · RFID / 業務改善 / 自動認識技術
A図書館では、利用者の利便性向上と業務の効率向上を目的として、現行のバーコード方式からRFIDを用いた新システムへの移行を検討している。RFIDは電波を用いて一度に複数枚のタグを読み取ることが可能である。司書のBさんは、RFIDを内蔵した利用者カードを発行し、書籍にシート状のRFIDを貼付してカウンタにRFID読取装置を設置する計画を立てた。この施策によって直接改善できる要望事項として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
RFID(Radio Frequency Identification)は電波を用いて非接触で複数タグの情報を一括読み取りできる技術であり、1冊ずつ光学的に読み取る従来のバーコード方式と比べて貸出・返却手続きにかかる時間を大幅に削減できます。
解き方
- カウンタに導入する施策の内容(RFIDカードと書籍のRFIDを一括読取装置で読み取る)を確認する。
- 表1よりRFIDは「一度に複数枚」読み取れる特徴があるため、個別スキャンが必要だった窓口業務の迅速化(要望事項1)が達成できると判断する。
- 選択肢 ア正解
- RFIDの一括読取機能により、貸出窓口で書籍とカードをまとめて瞬時に読み取れるため、貸出処理を手早く済ませる要望事項(1)を改善できます。
- 選択肢 イ不正解
- 棚の整理作業を改善するには書棚側の読取設備や携帯型リーダーが必要であり、貸出カウンタの設置だけでは棚の誤配置は検知できません。
- 選択肢 ウ不正解
- 予約者への連絡手段(電子メール自動通知など)に関わる問題であり、カウンタへのRFID導入だけでは電話連絡の手間は解消されません。
- 選択肢 エ不正解
- 返却ポスト内の書籍把握にはポスト自体へのRFID読取装置の設置が必要であり、貸出カウンタへの設置では改善できません。
覚えるポイント
- RFIDの最大の特徴は、電波による非接触通信と一度に複数のタグを一括読取できる点である。
間違えやすいところ
- カウンタへの機器設置という条件を見落とし、図書館全体の他の要望事項まで解決できると誤認してしまう。
出題の前提:ITパスポート試験 平成25年度秋期公開問題 問97
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.42 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.43 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.44 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
新システム移行時の識別番号の設計
マネジメント系 · システム移行 / データベース設計 / 識別子(キー)の運用
A図書館では数十万冊の蔵書があり、新システム移行期間中は現行のバーコードと新たに導入するRFIDを併用し、業務を止めずにスムーズに移行させたい。そのため、貸出履歴を管理するテーブルは現行システムのものをそのまま流用する方針である。この移行を円滑に進めるため、書籍の識別番号[ a ]および利用者カードの利用者番号[ b ]の運用として適切な組合せはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
システム移行において既存のデータベースや業務を継続利用する場合、主要な管理キー(識別番号)を新旧システム間で一致させておくことで、データの変換処理やテーブル構造の変更を避けることができます。
解き方
- 移行期間中はバーコードとRFIDが併用され、貸出履歴テーブルは現在のものをそのまま使うという前提条件を確認する。
- テーブルの構造や既存の履歴データを変更せずに並行運用するためには、識別番号体系を変えずに「現行のものを利用する」必要があると導く。
- 選択肢 ア正解
- 書籍識別番号も利用者番号も現行のものをそのままRFIDに書き込んで利用すれば、既存のテーブルやシステムを変更せずに新旧媒体を併用できます。
- 選択肢 イ不正解
- 利用者番号を新たな番号に変更すると、既存の貸出履歴テーブルとの整合性が取れなくなり、テーブルやプログラムの改修が必要になります。
- 選択肢 ウ不正解
- 書籍の識別番号を新たな番号に変更すると、バーコード併用期間中に同一書籍で新旧番号の対応管理が必要となり、テーブルの流用が困難になります。
- 選択肢 エ不正解
- 両方の番号を置き換えてしまうと既存テーブルのデータをそのまま活用できず、システム移行の負担と混乱が増大します。
覚えるポイント
- 新旧システム併用時は、主キーとなるコード体系を維持することで既存データ構造をそのまま活用できる。
間違えやすいところ
- RFID導入時にICチップ固有の別番号に切り替える必要があると錯覚してしまうこと。
出題の前提:ITパスポート試験 平成25年度秋期公開問題 問98
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.44 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
RFID導入施策で実現できない要望事項の特定
ストラテジ系 · 要求分析 / システム化計画 / RFIDの適用範囲
司書のBさんは図書館の〔要望事項〕を実現するため、次の3つの施策を考案した。 ① RFIDを内蔵した利用者カードを発行し、書籍にRFIDを貼り、貸出・返却カウンタにRFID読取装置を導入する。 ② 全ての書棚の棚板にRFID読取装置を設置し、書籍と書棚をチェックするシステムを導入する。 ③ 返却ポストにRFID読取装置を設置する。 これらの施策①〜③を実施しても実現できない〔要望事項〕として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
システム導入による課題解決を検討する際は、提示された施策の機能(本問ではRFIDによる読取自動化)が各課題の原因に対して直接的な解決策となっているかを論理的に照合する必要があります。
解き方
- 施策①〜③がそれぞれどの要望事項に対応するかを整理する(①はカウンタ貸出の要望1、②は書棚整理の要望2、③は返却ポスト把握の要望4に対応)。
- 残った要望事項(3)である「予約者への電話連絡の手間軽減」は、RFID読取装置の導入だけでは解決できないことを確認する。
- 選択肢 ア不正解
- 施策①のカウンタへのRFID読取装置導入により、一括読み取りが可能となるため要望事項(1)は実現可能です。
- 選択肢 イ不正解
- 施策②の書棚へのRFID読取装置導入により、誤った棚にある書籍の検出が自動化できるため要望事項(2)は実現可能です。
- 選択肢 ウ正解
- 施策①〜③はいずれも所在や貸出返却の検知技術であり、電話がつながらないことによる連絡手間の軽減(メール自動配信など)は実現できません。
- 選択肢 エ不正解
- 施策③の返却ポストへのRFID読取装置設置により、ポスト内の書籍情報を即座に把握できるため要望事項(4)は実現可能です。
覚えるポイント
- 業務課題に対して、導入するハードウェアや機能のカバー範囲外である要件を見落とさないようにする。
間違えやすいところ
- 返却されたことが検知できれば連絡も自動化されると勝手に仕様を補完して考えてしまうこと。
出題の前提:ITパスポート試験 平成25年度秋期公開問題 問99
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.43 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.45 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
RFIDラックから取得可能なデータの分析
ストラテジ系 · データ活用 / RFIDセンサーデータ / プライバシーと取得情報
A図書館では館内閲覧専用の雑誌の購入予算が限られているため、利用頻度が高い雑誌を優先購入したいと考えている。雑誌ラックの棚ごとにRFID読取装置を設置し、雑誌に貼付したシート状RFIDにより「棚から取り出された時刻」と「棚に戻された時刻」を自動記録できるシステムを導入した場合、取得したデータから得られる情報として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
センサーやRFIDから得られる生データ(本問では雑誌RFIDの検知・非検知の時刻)に含まれない属性(利用者の個人情報や人物特定)は、追加の紐付け手段がない限り分析に利用することはできません。
解き方
- システムが記録するデータが「棚から取り出した時刻」と「棚に戻した時刻」のみであることを確認する。
- 利用者はカードをかざす等の認証を行っていないため、利用者の年代・性別・人物の同一性に関する情報は得られず、雑誌単位の回数と時間のみが算出可能であると判断する。
- 選択肢 ア正解
- 記録された取り出し時刻と返却時刻から、取り出し回数と取り出されていた時間(戻した時刻-取り出した時刻)を雑誌ごとに算出できます。
- 選択肢 イ不正解
- 閲覧時に利用者カード等の個人識別を行っていないため、利用者の年代情報を取得することはできません。
- 選択肢 ウ不正解
- 曜日は日時のデータから分かりますが、利用者の性別を特定する仕組みが存在しないため取得できません。
- 選択肢 エ不正解
- 誰が雑誌を取り出したかという個人識別ができないため、同一人物による複数回取り出しの重複排除や人数の計測は不可能です。
覚えるポイント
- センサーが記録するデータの項目(時刻と対象物ID)から論理的に算出できる範囲を見極める。
間違えやすいところ
- 図書館システム全体で利用者を管理していることから、館内閲覧時にも個人の属性が紐付いていると誤認すること。
出題の前提:ITパスポート試験 平成25年度秋期公開問題 問100
出典:IPA『ITパスポート試験 平成25年度 秋期分』
公式問題冊子 p.46 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ITパスポート試験 平成25年度 秋期分
参照した公式資料
IPAが公開したITパスポート試験 平成25年度 秋期分の問題・解答資料です。

