CBT移行後の問題は、実際の出題から選ばれた公開問題です。全受験者に出題された問題の全件記録ではありません。年度ごとに公式問題と解答を確認できます。
ITパスポート試験 平成24年度 春期分の概要
固定費と変動費に基づく2案の利益比較計算
ストラテジ系 · 損益分岐点分析 / 固定費・変動費
販売価格10万円の製品1,000個を製造し、販売する予定である。A案(固定費1,000万円、製品1個当たりの変動費3万円)とB案(固定費2,000万円、製品1個当たりの変動費2万円)に関する記述のうち、適切なものはどれか。
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解答
イ
解説
利益は「売上高-総費用」で算出され、総費用は「固定費+(製品1個当たりの変動費×販売数量)」で求められます。
解き方
- 販売数量1,000個における売上高を計算します(10万円×1,000個=10,000万円)。
- A案の費用を計算します(固定費1,000万円+変動費3万円×1,000個=4,000万円)。
- B案の費用を計算します(固定費2,000万円+変動費2万円×1,000個=4,000万円)。
- 両案ともに売上高から総費用を引いた利益が6,000万円で同額になることを確認します。
- 選択肢 ア不正解
- A案、B案ともに利益は6,000万円発生するため、利益が出ないとする記述は誤りです。
- 選択肢 イ正解
- A案・B案ともに総費用が4,000万円、利益が6,000万円となり、両案の利益は等しくなります。
- 選択肢 ウ不正解
- 両案の利益はともに6,000万円で同額であるため、A案の方が多いとする記述は誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- 両案の利益はともに6,000万円で同額であるため、B案の方が多いとする記述は誤りです。
覚えるポイント
- 利益=売上高-(固定費+変動費)の計算式を確実に適用できるようにする。
間違えやすいところ
- 固定費の違いだけでなく、販売数量を掛けた変動費を合計して総費用を比較することを見落とす誤り。
出題の前提:ITパスポート試験シラバスに基づく損益計算および固定費・変動費の基本問題。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.2 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
グループウェアの情報共有機能の活用例
ストラテジ系 · グループウェア / 情報共有
グループウェアで提供されている情報共有機能を活用したサービスとして、最も適切なものはどれか。
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解答
ア
解説
グループウェアは、組織内での電子メール、電子掲示板、スケジュール管理、ワークフローなどを統合し、協調作業や情報共有を円滑にするソフトウェアパッケージです。
解き方
- グループウェアが組織内の共同作業や情報共有を目的としていることを確認します。
- 選択肢の中から、複数人での情報共有を主目的とする機能(スケジュール管理)を選定します。
- 選択肢 ア正解
- メンバ相互の予定共有や会議室の予約調整など、グループウェアの情報共有機能の代表例です。
- 選択肢 イ不正解
- セキュリティ管理はシステム全体の安全性維持を目的とする運用管理機能であり、該当しません。
- 選択肢 ウ不正解
- ネットワーク管理は通信回線や機器の稼働状況を監視・管理する技術的運用機能です。
- 選択肢 エ不正解
- ユーザ管理は利用者のIDやアクセス権限を登録・保守する管理機能であり、情報共有サービスではありません。
覚えるポイント
- グループウェアの基本機能には電子掲示板、共有カレンダー、会議室予約などがある。
間違えやすいところ
- システム管理全般(セキュリティ管理やユーザ管理)と、一般利用者の情報共有を支援する機能を混同するミス。
出題の前提:ITパスポート試験シラバスにおける企業活動とグループウェアの活用。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.2 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
開発工程を並行して進めるコンカレントエンジニアリング
ストラテジ系 · コンカレントエンジニアリング / 開発手法
製品開発のライフサイクルにおいて、技術開発や製品の機能設計、ハードウェア設計、試作、製造準備といった作業工程のうち、同時にできる作業は並行して進め、手戻りや待ちをなくして製品開発期間を短縮する手法はどれか。
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解答
イ
解説
コンカレントエンジニアリングは、従来直列に行われていた設計・製造・評価などの各工程を同時並行(concurrent)で進め、情報共有を密にすることで開発リードタイムを大幅に短縮する生産管理手法です。
解き方
- 問題文から「工程を並行して進める」「待ちをなくして開発期間を短縮する」という要件を読み取ります。
- エンジニアリング関連用語の中から「並行・同時」を意味するコンカレントエンジニアリングを特定します。
- 選択肢 ア不正解
- インダストリアルエンジニアリング(IE)は、生産工程や作業の効率化・標準化を科学的に分析・改善する手法です。
- 選択肢 イ正解
- 複数の工程を並行して進め、開発期間を短縮する手法として正確な説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- バリューエンジニアリング(VE)は、製品の「機能」と「コスト」の関係から製品の価値を最大化する手法です。
- 選択肢 エ不正解
- リバースエンジニアリングは、既存の製品やプログラムを分解・解析してその構造や仕様を明らかにする手法です。
覚えるポイント
- コンカレント(Concurrent=同時並行)エンジニアリングは開発期間短縮を目的とする。
間違えやすいところ
- VE(価値工学)やIE(経営工学)、リバースエンジニアリングとの定義の混同。
出題の前提:ITパスポート試験シラバスにおける生産管理・開発手法。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.2 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
不正アクセス禁止法における禁止行為
ストラテジ系 · 不正アクセス禁止法 / 法務
不正アクセス行為の禁止等に関する法律で禁止されている行為はどれか。
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解答
ア
解説
不正アクセス禁止法(不正アクセス行為の禁止等に関する法律)は、ネットワークを通じて他人のパスワードを無断入力したり、システムの脆弱性を突いて制限されている機能を利用可能にする不正アクセス行為やその助長行為を規制する法律です。
解き方
- 各選択肢がどの法律・規範の対象であるかを検討します。
- 「電気通信回線を通じた弱点攻撃によるコンピュータの不正利用」が不正アクセス禁止法の規定に適合することを確認します。
- 選択肢 ア正解
- 電気通信回線を経由した脆弱性攻撃による利用制限の免脱は、不正アクセス禁止法に規定された禁止行為です。
- 選択肢 イ不正解
- 営業秘密やノウハウの盗用などの不正競争行為は、不正競争防止法で規制されています。
- 選択肢 ウ不正解
- 他人への誹謗中傷行為は、刑法(名誉毀損罪や侮辱罪)や民法(不法行為)で規制される事項です。
- 選択肢 エ不正解
- 個人情報の利用目的の隠蔽や不正取得は、個人情報保護法で規制されています。
覚えるポイント
- 不正アクセス禁止法は『電気通信回線経由』『識別符号の不正入力や脆弱性攻撃』による不正利用を規制する。
間違えやすいところ
- 不正競争防止法(営業秘密)や個人情報保護法、刑法など他の関連法規と混同すること。
出題の前提:不正アクセス行為の禁止等に関する法律第2条・第3条の規定に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.3 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
損益分岐点売上高の計算
ストラテジ系 · 損益分岐点売上高 / 財務会計
次の損益計算資料を基に算出した損益分岐点の売上高は何百万円か。 〔資料〕 売上高:4,000百万円 変動製造費:1,400百万円 変動販売費:600百万円 固定費:800百万円
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解答
ウ
解説
損益分岐点売上高は利益がゼロとなる売上高のことで、「固定費 ÷ (1 - 変動費率)」の式で算出されます。ここで変動費率は「変動費合計 ÷ 売上高」です。
解き方
- 変動費の合計を求めます(1,400+600=2,000百万円)。
- 変動費率を算出します(2,000÷4,000=0.5)。
- 限界利益率を求めます(1-0.5=0.5)。
- 損益分岐点売上高を計算します(固定費800÷0.5=1,600百万円)。
- 選択肢 ア不正解
- 計算結果と一致しません。固定費に変動費率を掛けたり誤った式を用いると生じる値です。
- 選択肢 イ不正解
- 計算結果と一致しません。変動製造費のみを変動費として計算するなどの誤りです。
- 選択肢 ウ正解
- 変動費合計2,000百万円より変動費率0.5となり、800÷(1-0.5)=1,600百万円で正しいです。
- 選択肢 エ不正解
- 計算結果と一致しません。限界利益率の扱いを誤った計算結果です。
覚えるポイント
- 損益分岐点売上高=固定費÷(1-変動費率)=固定費÷限界利益率。
間違えやすいところ
- 変動販売費を変動費に含め忘れて変動製造費だけで計算してしまう誤り。
出題の前提:ITパスポート試験シラバスにおける企業活動・損益分岐点分析。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.3 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
データの流れに着目したモデリング手法(DFD)
ストラテジ系 · DFD / 業務モデリング
プロセス間で受け渡されるデータの流れの視点から、業務やシステムを分析するために用いるモデリング手法はどれか。
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解答
イ
解説
DFD(データフロー図)は、システムや業務プロセスにおけるデータの入力・処理・出力・蓄積の流れを図式化して表現する構造化分析手法です。
解き方
- 問題文から「データの流れの視点から業務やシステムを分析する手法」という特徴を読み取ります。
- 略語の中からData Flow Diagramを表すDFDを選択します。
- 選択肢 ア不正解
- BPR(Business Process Reengineering)は、業務プロセスを抜本的に再設計する改革手法です。
- 選択肢 イ正解
- DFD(Data Flow Diagram)はデータの流れに着目して業務やシステムをモデル化する手法です。
- 選択肢 ウ不正解
- MRP(Material Requirements Planning)は、生産管理における資材所要量計画手法です。
- 選択肢 エ不正解
- WBS(Work Breakdown Structure)は、プロジェクトの作業を階層的に細分化して管理する手法です。
覚えるポイント
- DFD=Data Flow Diagram=データフロー(データの流れ)に着目した図。
間違えやすいところ
- BPR(業務プロセス改革)やWBS(作業分解図)などプロジェクト管理・経営用語との混同。
出題の前提:ITパスポート試験シラバスにおけるシステム企画・業務分析手法。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.3 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
CRM(顧客関係管理)の目的
ストラテジ系 · CRM / 経営戦略手法
CRMの目的として、適切なものはどれか。
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解答
ア
解説
CRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)は、顧客とのあらゆる接点で得られる情報を統合・管理し、顧客ニーズに応じた対応を行うことで顧客満足度を向上させ、長期的な収益向上を図る手法です。
解き方
- CRMの頭文字(Customer=顧客)に着目し、顧客との関係性管理に関する選択肢を探します。
- SCM、ERP、MRPなどの他の主要な経営情報手法の定義を排除し、アを特定します。
- 選択肢 ア正解
- 顧客と良好な関係を構築・維持して企業収益の拡大を図るという、CRMの目的として適切な記述です。
- 選択肢 イ不正解
- 供給連鎖の全体最適化を図る手法であり、SCM(Supply Chain Management)の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 企業の経営資源を一元管理して最適化する手法であり、ERP(Enterprise Resource Planning)の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 資材の必要量と発注時期を計算する手法であり、MRP(Material Requirements Planning)の説明です。
覚えるポイント
- CRM=Customer(顧客)Relationship(関係)Management(管理)=顧客との良好な関係構築。
間違えやすいところ
- SCM(サプライチェーン)、ERP(統合基幹業務)、MRP(資材所要量計画)の定義と混同するミス。
出題の前提:ITパスポート試験シラバスにおける情報戦略・ビジネスシステム(CRM)。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.4 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
システム開発における業務要件定義の目的
ストラテジ系 · 業務要件定義 / 共通フレーム
システム開発における業務要件を定義する目的として、適切なものはどれか。
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解答
エ
解説
業務要件定義プロセスでは、システム化構想や経営課題に基づき、新業務プロセスの手順、入出力情報、システム化の対象範囲および機能を具体化し、関係者全員で共有・合意します。
解き方
- システム開発ライフサイクルにおける業務要件定義の位置づけと役割(何を決めるか)を確認します。
- 選択肢から、システム化の対象範囲や機能を定めてステークホルダ間で合意を形成する記述(エ)を選択します。
- 選択肢 ア不正解
- 経営資源の統合管理はERP(企業資源計画)などの目的であり、業務要件定義の目的ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 業務フローや組織の抜本的な見直し・再構築はBPRの目的です。
- 選択肢 ウ不正解
- IT化の方針や実施計画の策定は、開発の前段階である情報システム戦略・システム企画の目的です。
- 選択肢 エ正解
- 業務要件定義は、新業務において実現すべきシステム化の範囲と機能を明確にし、関係者間で合意するために行います。
覚えるポイント
- 要件定義の主目的は『利害関係者の要求を具体化し、合意を形成すること』である。
間違えやすいところ
- システム企画プロセス(IT化基本計画策定)やBPRの定義と混同する誤り。
出題の前提:共通フレーム(SLCP)における業務要件定義プロセスの規定。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.4 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
指揮命令権と業務契約形態(労働者派遣契約)
ストラテジ系 · 労働者派遣法 / 請負契約 / コンプライアンス
他社であるX社の要員を自社(A社)に常駐させ、自社のプロジェクトリーダが直接指示を行ってヘルプデスク業務を担当させる場合、A社とX社との間で取り交わすべき適切な契約形態はどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
業務の契約形態において、発注元(受入企業)が他社の従業員に対して直接業務上の指示・命令を行うことができるのは「労働者派遣契約」です。これに対して「請負契約」や「委託契約」では、労働者に対する指揮命令権は雇用元(受注企業)にあり、発注元が直接指示を行うと「偽装請負」として違法行為になります。
解き方
- 業務を行わせる要員の雇用主(X社)と、指示を行う主体(A社プロジェクトリーダ)を確認する。
- 受入先企業の管理者が直接作業指示(指揮命令)を行える契約形態は労働者派遣契約であることを確認する。
- 選択肢 ア不正解
- 請負契約では受託者(X社)が業務の完成義務を負い作業員への指揮命令も自ら行うため、発注者(A社)が直接指示を出すと偽装請負になります。
- 選択肢 イ不正解
- 雇用契約は労働者個人と会社との間で直接取り交わす契約であり、会社間(A社とX社)で締結する契約ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 売買契約は特定の物品や権利の譲渡に対して代金を支払う契約であり、人的な役務の提供や指揮命令を伴う業務には該当しません。
- 選択肢 エ正解
- 派遣元(X社)と雇用関係にある労働者を派遣先(A社)に常駐させ、派遣先の指示命令で業務を行わせる契約として正しいです。
覚えるポイント
- 発注元に指揮命令権がある形態は労働者派遣契約、雇用元に指揮命令権がある形態は請負契約。
間違えやすいところ
- 請負契約において発注側が直接指示を出してしまう行為(偽装請負)と混同しないこと。
出題の前提:労働者派遣法および民法における雇用・請負・派遣の法的差異に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.4 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
情報システムライフサイクルにおける企画業務
ストラテジ系 · 共通フレーム / 企画プロセス / 情報化構想
情報戦略を具現化するために、システム開発の対象業務や費用、スケジュール、開発体制、投資効果などを明確にする業務プロセスはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
情報システムのライフサイクルは一般に「企画業務(プロセス)」「開発業務」「運用業務」「保守業務」などの段階に分かれます。企画業務では、経営戦略や情報戦略を受けてシステム化の目的・対象範囲・費用対効果・体制・推進計画などを策定し、事業としての実現可能性を検討・決定します。
解き方
- 記述にある「開発の対象業務、費用、スケジュール、体制、投資効果などの明確化」がどの段階で行われるかを整理する。
- システムの開発自体に着手する前段階であるシステム化構想立案・計画立案を行う「企画業務」に合致することを判定する。
- 選択肢 ア不正解
- 運用業務は、開発完了後に完成したシステムを日々安定して稼働・監視・利用させる業務です。
- 選択肢 イ不正解
- 開発業務は、要件定義・設計・プログラミング・テストなどを経てソフトウェアやシステムを構築する実作業です。
- 選択肢 ウ正解
- 企画業務は、情報戦略に基づいて対象業務の明確化や投資効果・開発体制・予算・スケジュールの具体化を行う段階です。
- 選択肢 エ不正解
- 保守業務は、稼働中のシステムの不具合修正や機能変更・性能改善を行う業務です。
覚えるポイント
- 企画プロセスは開発着手前に費用対効果や全体方針・範囲を明確化するフェーズ。
間違えやすいところ
- 具体的に要件を決定する開発の初期工程(要件定義)と、その前段の投資効果や体制を検討する企画プロセスを混同しないようにする。
出題の前提:JIS X 0160(共通フレーム)におけるライフサイクルプロセスの定義に準拠。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.5 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ソフトウェアの流通形態(パブリックドメインソフトウェア)
ストラテジ系 · 著作権 / 知的財産権 / PDS
著作権者が著作権を放棄している、あるいは保護期間が満了していることにより、許諾なしに複製や改変を自由に行うことができる無料のソフトウェアはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
パブリックドメインソフトウェア(PDS: Public Domain Software)とは、著作者が著作権を明示的に放棄しているか、または保護期間の経過により著作権が消滅して公有状態となったソフトウェアです。そのため、事前の許可や利用料の支払いなく自由にコピー、改変、再頒布を行うことができます。
解き方
- 設問の条件「著作権者に断ることなくコピー・改変が自由」「無料」を確認する。
- 著作権が存在しない(あるいは完全に放棄されている)ソフトウェアの呼称である「パブリックドメインソフトウェア」を選択する。
- 選択肢 ア不正解
- シェアウェアは一定の試用期間後に継続利用する場合は代金の支払いが必要な有料ソフトウェアであり、著作権も保持されています。
- 選択肢 イ不正解
- パッケージソフトウェアは市販されている汎用的なソフトウェア製品であり、著作権法で保護され無断改変等は禁止されています。
- 選択肢 ウ正解
- パブリックドメインソフトウェア(PDS)は著作権が放棄・消滅しているため、誰でも自由に無償で改変や複製が可能です。
- 選択肢 エ不正解
- ユーティリティソフトウェアはファイル管理やセキュリティなどOSの機能を補うツールの総称であり、著作権の有無を示す分類ではありません。
覚えるポイント
- パブリックドメインソフトウェア(PDS)は著作権が放棄または消滅した公有ソフトウェア。
間違えやすいところ
- 単に無償で使える「フリーウェア」は著作権が放棄されていないことが多く、無断改変が禁止されている場合がある点と混同しない。
出題の前提:著作権法および知的財産権に関する基本概念に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.5 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
マーケティング販売手法(クロスセリング)
ストラテジ系 · マーケティング / クロスセル / アップセル
ある商品を検討中または購入した顧客に対して、関連する別カテゴリの製品やセット購入を提案する「クロスセリング」の事例として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
クロスセリング(Cross-selling)とは、ある商品を購入しようとしている顧客に、関連する別の商品やサービスを組み合わせて追加購入してもらう販売手法です。一方、同種の商品の上位モデルや高価格帯のものを勧める手法はアップセリング(Up-selling)と呼ばれます。
解き方
- クロスセリング(関連製品のセット・追加購入の提案)とアップセリング(同種商品のグレードアップ提案)の定義を確認する。
- 選択肢の中から「異なる関連商品」を提案している事例を特定する。
- 選択肢 ア不正解
- 航空券の座席を上位クラスに引き上げる提案であり、アップセリング(高位商品への転換)の事例です。
- 選択肢 イ不正解
- 既存の車から新車への買い替えを促す提案であり、アップセリングまたは製品のリプレイス提案です。
- 選択肢 ウ不正解
- より高性能で上位のカメラへの移行を勧める提案であり、アップセリングの事例です。
- 選択肢 エ正解
- スキー板の購入顧客に関連アクセサリ・用具であるスキーウェアを併せて勧めており、クロスセリングの典型例です。
覚えるポイント
- クロスセルは関連商品の併せ買い(横の展開)、アップセルは上位製品への誘導(縦の展開)。
間違えやすいところ
- クロスセルとアップセルの違いを取り違えて、上位機種の提案を選んでしまわないこと。
出題の前提:一般的なマーケティング用語の定義に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.5 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
電子政府・行政情報化(住民基本台帳ネットワーク)
ストラテジ系 · 住基ネット / 電子政府 / 行政サービス
地方公共団体の共同システムとして整備された「住民基本台帳ネットワークシステム(住基ネット)」の構築目的として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
住民基本台帳ネットワークシステム(住基ネット)は、市区町村が管理する住民基本台帳のネットワーク化を図り、4情報(氏名・生年月日・性別・住所)等を行政機関間で相互利用できるようにしたシステムです。これにより、各種行政手続での住民票の写しの提出省略など住民サービスの利便性向上と、行政機関における事務の合理化・効率化を目的としています。
解き方
- 住民基本台帳法に基づく住基ネットの設立趣旨(行政の合理化・住民票手続きの効率化)を思い出す。
- 「住民サービスの向上と行政事務の効率向上を図る」という基本的目的に合致する選択肢を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 納税情報の管理は国税庁や自治体の税務システムの役割であり、住基ネットの主目的ではありません。
- 選択肢 イ正解
- 住基ネットは本人確認情報の共通利用により住民サービスの向上と行政事務の効率化を主たる目的として整備されました。
- 選択肢 ウ不正解
- 個人情報保護は運用上で遵守すべき配慮事項ですが、システムをあえて構築する積極的な目的そのものではありません。
- 選択肢 エ不正解
- 住基ネットで扱う本人確認情報は法令で定められた公的機関に限定されており、民間への公開を促進するものではありません。
覚えるポイント
- 住基ネットの2大目的は「住民サービスの利便性向上」と「行政事務の効率化」。
間違えやすいところ
- 住基ネットの情報を民間が自由に閲覧・公開できると誤認しないようにする。
出題の前提:住民基本台帳法に基づく行政システム基盤の基本方針に準拠。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.5 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
企業統治(コーポレートガバナンス)
ストラテジ系 · コーポレートガバナンス / 内部統制 / ステークホルダー
企業の経営者や取締役会による経営活動の暴走や不正を防ぎ、株主をはじめとする利害関係者(ステークホルダー)が監視・牽制・監督する仕組みを何と呼ぶか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
コーポレートガバナンス(企業統治)とは、会社の経営が株主をはじめとするステークホルダー(顧客、取引先、従業員、社会など)の利益に沿って適切に行われるよう、外部および内部から経営陣を監視・統制する仕組みのことです。社外取締役の設置や監査役機能の強化などがその具体策に挙げられます。
解き方
- 「株主などの利害関係者が経営者を監督・監視する仕組み」の定義を確認する。
- 企業統治を意味する英単語「コーポレートガバナンス」を特定する。
- 選択肢 ア不正解
- TOB(株式公開買付)は、買い付け期間や価格を公表して市場外で不特定多数の株主から株式を買い集める手法です。
- 選択肢 イ正解
- コーポレートガバナンスは、株主などのステークホルダーの視点から企業の経営活動を監視・監督する枠組みです。
- 選択肢 ウ不正解
- コンプライアンス(法令遵守)は、企業が法律や社会通念・倫理規範を遵守して公正に事業活動を行うことです。
- 選択肢 エ不正解
- リスクマネジメントは、企業活動に損害をもたらす様々な危険・損失要因を特定・評価し、事前に適切な対策を講じることです。
覚えるポイント
- コーポレートガバナンス=株主等のステークホルダーによる経営の監視・統治メカニズム。
間違えやすいところ
- コンプライアンス(法令遵守そのもの)とコーポレートガバナンス(経営を牽制・統治する体制)の概念を取り違えないこと。
出題の前提:会社法および企業統治コードの基本的定義に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.6 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
部品在庫制約下での生産可能数計算
ストラテジ系 · 生産管理 / 在庫計画 / 日次生産シミュレーション
ある工場で製品Xを生産する。1日の最大生産台数は12台である。今週金曜に製品Xを60台分発注し、部品は翌週金曜の始業時に納品される。他の出荷はなく不良品も発生しない。表の条件に基づき翌週月曜から金曜まで可能な限り最大数生産した場合、翌週金曜の終業時に出荷可能となる製品Xの累計台数は何台か。 【表の情報】 ・今週金曜:始業時部品在庫55台分、当日製造10台、終業時出荷可能台数15台 ・翌週月曜:始業時部品在庫45台分、当日製造12台、終業時出荷可能台数27台
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
製品の生産数は、日ごとの生産能力(最大12台)と、始業時点で利用可能な部品在庫数のうち小さい方で制限されます。在庫の推移(前日在庫 - 当日製造数 + 当日納品数)と完成品出荷可能台数の累計(前日出荷可能台数 + 当日製造数)を日を追って正確に計算します。
解き方
- 翌週月曜終了時:出荷可能台数は27台、翌日への部品繰越は「45 - 12 = 33台分」。
- 翌週火曜:部品が33台分あるため上限の12台製造可能。終業時出荷可能は「27 + 12 = 39台」、残部品は「33 - 12 = 21台分」。
- 翌週水曜:部品が21台分あるため上限の12台製造可能。終業時出荷可能は「39 + 12 = 51台」、残部品は「21 - 12 = 9台分」。
- 翌週木曜:部品が9台分しかないため製造数は最大でも9台。終業時出荷可能は「51 + 9 = 60台」、残部品は「9 - 9 = 0台分」。
- 翌週金曜:始業時に発注していた部品60台分が納品されるため部品在庫は60台分。上限である12台の製造が可能。終業時出荷可能は「60 + 12 = 72台」となる。
- 選択肢 ア不正解
- 木曜の製造可能台数や金曜の部品納品後の製造計画を誤って過小に計算した値です。
- 選択肢 イ不正解
- 翌週木曜の終業時点での出荷可能台数(60台)であり、金曜日に納品されて製造される12台分が含まれていません。
- 選択肢 ウ正解
- 月曜から木曜までの生産(12+12+12+9=45台)と金曜納品後の生産(12台)を合わせた累計増加分57台を、先週末の15台に足すと72台となります。
- 選択肢 エ不正解
- 木曜日の部品在庫制約(9個しかないため9台しか作れない点)を見落とし、毎日上限12台生産できると誤算した場合(15 + 12×5 = 75台)の値です。
覚えるポイント
- 生産台数は「設備の最大能力」と「手元部品在庫数」の小さい方に制限される。
間違えやすいところ
- 木曜日の始業時部品在庫が9台分しかないのに、最大能力の12台製造できると見誤って75台にしてしまうミスが多い。
出題の前提:日次在庫管理および生産管理の基本シミュレーションに基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.6 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
著作権法における保護対象の範囲
ストラテジ系 · 著作権法 / 知的財産権 / 著作物の定義
著作権法において、思想又は感情を創作的に表現した「著作物」として保護の対象となるものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
日本の著作権法第10条第3項において、「プログラム言語」「規約(プロトコルなど)」「解法(アルゴリズム)」は著作権の保護対象から明確に除外されています。また工業製品の形状やデザインは主に意匠法の保護対象です。一方、取扱説明書などの文書は思想・情報が創作的に文章・図解で表現された「言語の著作物」として保護されます。
解き方
- 著作権法で除外されている対象(プログラム言語、規約、解法)を確認する。
- 意匠法など他法の対象となる工業デザインと、文書表現である「取扱説明書」を区別し、著作権の対象を特定する。
- 選択肢 ア不正解
- 通信規約(プロトコル)は著作権法第10条第3項第2号において明文で保護対象外と規定されています。
- 選択肢 イ不正解
- 工業製品本体の色彩や形状(デザイン)は実用的な工業製品に関する意匠権等の保護対象であり、原則として著作権の対象外です。
- 選択肢 ウ正解
- 取扱説明書(マニュアル)は、思想や伝達事項を創作的に文章や構成で表現した「言語の著作物」として著作権で保護されます。
- 選択肢 エ不正解
- プログラム言語そのものは著作権法第10条第3項第1号により著作権の保護対象外と規定されています(プログラム自体は保護対象ですが言語仕様は対象外です)。
覚えるポイント
- 著作権法では「プログラム言語」「規約(プロトコル)」「解法(アルゴリズム)」は保護の対象外。
間違えやすいところ
- プログラム自体は著作物として保護されるが、「プログラム言語」そのものは保護されない点を取り違えやすい。
出題の前提:著作権法第10条第3項(プログラム著作物に関する特則・除外規定)に準拠。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.7 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
アライアンスの効果
ストラテジ系 · アライアンス / 企業提携 / M&A
企業戦略における提携手法であるアライアンスの効果として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
アライアンス(企業提携)とは、複数の独立した企業が契約や共同出資等に基づいて協力関係を築き、経営資源を補完し合う戦略手法です。企業の法的な独立性を保ちながら柔軟に連携を図れる利点があります。
解き方
- 各選択肢が説明している経営戦略上の用語(M&A、アウトソーシング、アライアンス、持株会社)を特定する。
- 複数の企業が互いの独立性を維持しながら技術や販売面で連携を強化する記述に該当する選択肢を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 合併や買収によって他社を取り込む手法はM&A(企業の合併・買収)の説明であり不適切です。
- 選択肢 イ不正解
- 非中核業務を外部の専門業者に委託して自社のコア業務に集中する手法はアウトソーシングの説明です。
- 選択肢 ウ正解
- 企業の独立性を維持しながら、技術提携や合弁会社設立などにより協力を図る形態をアライアンスと呼び適切です。
- 選択肢 エ不正解
- 株式保有により他社を支配・統括し本社機能に特化する組織形態は純粋持株会社(ホールディングス)の説明です。
覚えるポイント
- アライアンスは企業の独立性を保ったまま緩やかに連携する提携手法
間違えやすいところ
- 組織を法的に統合するM&Aと、独立性を保つアライアンスを混同しないこと
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・企業活動におけるアライアンスの定義
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.7 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
企業規模や事業特性に応じた組織構造
ストラテジ系 · 職能別組織 / 組織構造 / カンパニ制
規模が小さい企業、単一事業の企業、市場の変化が少なく安定した顧客を持つ企業などに最適な組織構造はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
職能別組織(機能別組織)は、業務の機能(営業、製造、総務など)ごとに部門を分ける形態です。単一事業や小規模な組織では専門知識の蓄積や業務効率化が図りやすく、経営資源の重複を排除できるため最も適しています。
解き方
- 問題文に挙げられた小規模・単一事業・安定した市場という企業の特性を確認する。
- 機能ごとの専門特化に向いており、事業規模が限定された場合に効率的な組織形態である職能別組織を選択する。
- 選択肢 ア不正解
- カンパニ制組織は事業部門に独立企業並みの強い権限を持たせる形態で、多角化した大規模企業に適しています。
- 選択肢 イ正解
- 職能別組織は機能別に部門を編成し、単一事業や小規模企業において専門性の向上と効率化を発揮できるため適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- プロジェクト組織は特定の目標達成のために各部門から人材を集めて一時的に編成する組織形態です。
- 選択肢 エ不正解
- マトリックス組織は職能軸と事業(または地域・プロジェクト)軸など2つの系列を網の目状に交差させた組織です。
覚えるポイント
- 単一事業・小規模・安定的環境には職能別組織(機能別組織)が最適
間違えやすいところ
- 事業部制組織やカンパニ制組織は多角化企業向けである点と混同しないこと
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・経営管理における組織構造の種類
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.7 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
事業ポートフォリオの分析手法
ストラテジ系 · PPM / プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント / 経営戦略手法
経営戦略策定の過程で、今後力を入れるべき事業、撤退すべき事業の分析に用いる手法として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
PPM(Product Portfolio Management)は、自社の複数事業を「市場成長率」と「相対的市場シェア」の2軸で花形・金のなる木・問題児・負け犬の4象限に分類し、どの事業に投資し、どの事業から撤退すべきかを視覚的に分析するフレームワークです。
解き方
- 問題文にある「注力すべき事業や撤退すべき事業の分析」という事業選別の目的を確認する。
- 複数事業の資源配分を評価するポートフォリオ分析手法であるPPMを選択する。
- 選択肢 ア不正解
- BPR(Business Process Reengineering)は、業務プロセスを根本的に見直して再設計する手法です。
- 選択肢 イ不正解
- BSC(Balanced Scorecard)は、財務・顧客・業務プロセス・学習と成長の4視点から戦略を管理する手法です。
- 選択肢 ウ不正解
- CSF(Critical Success Factor)は、戦略目標を達成するために不可欠となる最重要成功要因のことです。
- 選択肢 エ正解
- PPMは複数事業を市場成長率とシェアで分類し、経営資源の最適配分や事業の撤退を判断する手法であり適切です。
覚えるポイント
- 事業の選択と集中・投資配分や撤退判断の分析にはPPMを用いる
間違えやすいところ
- 戦略の進捗評価を行うバランススコアカード(BSC)とPPMの目的を取り違えないこと
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・経営戦略策定手法
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.7 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
自社利用ソフトウェアの減価償却方法
ストラテジ系 · 減価償却 / 無形固定資産 / 定額法
A社は、自社の通常の業務に利用するためにソフトウェアを購入し、資産計上した。このソフトウェアの減価償却方法として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
ソフトウェアは会計上「無形固定資産」として計上されます。無形固定資産は物理的な損耗がなく、利用可能期間にわたって定額で費用配分することが合理的であるため、減価償却方法には原則として定額法が適用されます。
解き方
- 購入したソフトウェアが「自社利用」の無形固定資産として計上されたことを確認する。
- 無形固定資産の減価償却基準では定額法が規定されていることを照らし合わせて適切な選択肢を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 会計処理において減価償却方法を企業が毎期任意に変更することは継続性の原則に反し認められません。
- 選択肢 イ不正解
- 年度ごとに定額法と定率法を恣意的に混在させて償却する計算方法は存在しません。
- 選択肢 ウ正解
- 自社利用のソフトウェア(無形固定資産)の減価償却方法としては、定額法を用いるのが適切です。
- 選択肢 エ不正解
- 定率法は主に有形固定資産に用いられる方法であり、無形固定資産であるソフトウェアには適用されません。
覚えるポイント
- ソフトウェア(無形固定資産)の減価償却には定額法が適用される
間違えやすいところ
- 機械やPCなどの有形固定資産でよく用いられる定率法と混同しないこと
出題の前提:研究開発費等に係る会計基準・法人税法施行令における無形固定資産の償却規定
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.8 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
特定機器に内蔵される制御システム
テクノロジ系 · 組込みシステム / マイコン制御 / 情報家電
炊飯器やエアコンなどの家電製品に内蔵される、機器の特定の機能を実現するためのシステムを何というか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
組込みシステム(エンベデッドシステム)とは、特定の機器(家電製品、携帯電話、産業機械、自動車など)に組み込まれ、その機器を制御するために最適化されたコンピュータシステムのことです。汎用PCとは異なり、限られた資源で特定の処理を実行します。
解き方
- 炊飯器やエアコンなどの家電機器に内蔵されて特定機能を実行するシステムの特徴を確認する。
- 機器内部に組み込まれて動作するコンピュータシステムを指す「組込みシステム」を選択する。
- 選択肢 ア不正解
- エキスパートシステムは専門家の知識をルールとして蓄積し、推論を行って専門家のような判断を下す人工知能システムです。
- 選択肢 イ不正解
- エンタープライズシステムは企業全体の基幹業務を統合的に管理・支援する大規模システムです。
- 選択肢 ウ正解
- 家電製品などに組み込まれて専用の機能や機器制御を実現するシステムは組込みシステムであり適切です。
- 選択肢 エ不正解
- シンプレックスシステムは1系統の最小限のハードウェア構成で運用されるコンピュータシステム形態です。
覚えるポイント
- 家電や機械の内部で特定機能を制御するシステムは組込みシステム
間違えやすいところ
- 汎用システムや基幹系(エンタープライズ)システムとの用途の違いを意識すること
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・コンピュータシステムの分類
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.8 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
情報システム戦略における最適化方針の決定
ストラテジ系 · 情報システム戦略 / 経営戦略との整合性 / 全体最適化
情報システム戦略の立案において、情報システム全体の最適化の方針や目標を設定する際に実施すべきことはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
情報システム戦略は、企業の経営戦略や事業目標を達成するための手段として立案されます。そのため、情報システム全体の最適化方針や目標を決める段階では、上位概念である経営戦略と方向性が合致していること(整合性)が最も重視されます。
解き方
- 情報システム戦略の目的が経営戦略の達成支援にあるという基本原則を確認する。
- 全体最適化の基本方針や方向性を設定する最上位の要件として、経営戦略との整合性の考慮を選択する。
- 選択肢 ア不正解
- 開発要員のスキル明確化は、戦略立案後の個別のシステム開発やプロジェクトマネジメント段階で実施される事項です。
- 選択肢 イ正解
- 情報システム全体の最適化方針や目標は経営戦略の実現に向けたものであるため、経営戦略との整合性を考慮することが適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- リスク分析は重要ですが、個別システムの調達・設計・導入計画段階で具体的に検討される事項です。
- 選択肢 エ不正解
- ソフトウェアパッケージの適合性確認は、個別業務システムの企画や要件定義などの下位フェーズで実施されます。
覚えるポイント
- 情報システム戦略は常に経営戦略との整合性を第一に考慮して策定される
間違えやすいところ
- 開発段階や導入段階の詳細な作業(スキル定義やパッケージ選定)と戦略方針設定を混同しないこと
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・情報システム戦略の立案プロセス
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.8 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
電子商取引の形態(C to C)
ストラテジ系 · C to C / 電子商取引 / ネットオークション
電子商取引のうち、オークションサイトでの取引など、消費者がメーカや小売店以外の個人から商品を購入する形態はどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
電子商取引(EC)は取引の当事者によって分類されます。B(Business: 企業)、C(Consumer: 消費者・個人)、G(Government: 行政機関)の組み合わせで表され、個人間で行われるネットオークションやフリマアプリの取引はC to Cに分類されます。
解き方
- 問題文の取引当事者が「個人(消費者)」と「個人(消費者)」であることを整理する。
- Consumer同士の取引を示す略語であるC to Cを選択する。
- 選択肢 ア不正解
- B to B(Business to Business)は企業間で行われる電子商取引の形態です。
- 選択肢 イ不正解
- B to C(Business to Consumer)は企業と一般消費者との間で行われる電子商取引の形態です。
- 選択肢 ウ不正解
- B to G(Business to Government)は企業と行政・政府機関との間で行われる取引の形態です。
- 選択肢 エ正解
- オークションサイトなど消費者同士が直接行う取引形態はC to C(Consumer to Consumer)であり適切です。
覚えるポイント
- オークションやフリマなどの個人間取引はC to C(Consumer to Consumer)
間違えやすいところ
- 運営企業が場を提供していても、実際の売買主体が個人同士であればC to Cとなる点に注意する
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・電子商取引の形態
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.9 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
シックスシグマ活動の特徴
ストラテジ系 · シックスシグマ / 品質管理 / ばらつきの抑制
シックスシグマ活動に関する説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
シックスシグマ(Six Sigma)は、統計学の標準偏差(σ)に基づき、製品や業務プロセスの「ばらつき」を抑制することで欠陥発生率を100万回あたり3.4回以下に抑えることを目指す経営・品質管理手法です。MAIC(測定、分析、改善、管理)のステップに沿って数値的に業務を改善します。
解き方
- シックスシグマの核となる考え方が「データの数値化・統計的分析」と「ばらつきの低減」であることを想起する。
- 業務品質を数値化してばらつきを抑制し品質改善を図ると述べている選択肢を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 障害を事前に予測して対策を計画する考え方はリスクマネジメントや予防処置の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 職場の少人数グループで身近な問題解決を継続的に行う活動はQCサークル活動(小集団活動)の説明です。
- 選択肢 ウ正解
- 統計的分析によって業務品質を数値化し、ばらつきを抑えることで品質を改善する手法はシックスシグマの説明として適切です。
- 選択肢 エ不正解
- 手順の文書化や記録化を通じて品質保証と顧客満足向上を図る仕組みはISO 9001などの品質マネジメントシステムの説明です。
覚えるポイント
- シックスシグマのキーワードは「数値化(統計分析)」と「ばらつきの抑制」
間違えやすいところ
- 現場主導のQCサークル活動や、規定・文書化を中心とするISO 9000シリーズと混同しないこと
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・品質管理手法(シックスシグマ)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.9 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
自己資本利益率(ROE)の分解式
ストラテジ系 · ROE / 財務分析 / 自己資本回転率
自己資本利益率(ROE)を「自己資本利益率 = 売上高利益率 × [ a ]」の式で算出するとき、空欄 a に入る適切な字句はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
自己資本利益率(ROE: Return on Equity)は自己資本を使ってどれだけ効率的に利益を上げたかを示す指標であり、デュポンシステムにより売上高利益率と自己資本回転率(または総資産回転率と財務レバレッジの積)へと分解して分析されます。
解き方
- 自己資本利益率の定義式「当期純利益 ÷ 自己資本」を確認します。
- 分母・分子に売上高を挿入して分解すると「(当期純利益 ÷ 売上高)×(売上高 ÷ 自己資本)」となります。
- 前半が「売上高利益率」、後半が「自己資本回転率」に該当するため、空欄 a は自己資本回転率と判断します。
- 選択肢 ア正解
- 自己資本回転率(売上高÷自己資本)を売上高利益率(利益÷売上高)に掛けると、売上高が約分されて自己資本利益率(利益÷自己資本)が求まります。
- 選択肢 イ不正解
- 自己資本比率は「自己資本 ÷ 総資産」で計算される安全性指標であり、この式には当てはまりません。
- 選択肢 ウ不正解
- 損益分岐点比率は「損益分岐点売上高 ÷ 実際の売上高」で算出される指標であり、ROEの分解式には用いません。
- 選択肢 エ不正解
- 流動比率は「流動資産 ÷ 流動負債」で計算される短期の支払能力を測る安全性指標です。
覚えるポイント
- ROE = 当期純利益 ÷ 自己資本 = 売上高利益率 × 自己資本回転率
間違えやすいところ
- 自己資本比率(自己資本÷総資本)と自己資本回転率(売上高÷自己資本)の用語の混同に注意が必要です。
出題の前提:平成24年度春期ITパスポート試験公式問題冊子 問25
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.9 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ネットワーク経由の業務アプリ提供サービス
ストラテジ系 · ASP / クラウドサービス / アウトソーシング
業務用ソフトウェアを、インターネットを経由して利用可能とするサービスとして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
ASP(Application Service Provider)は、自社サーバー上で稼働する業務アプリケーションの機能を、インターネット等のネットワークを通じてユーザーに提供する事業者やサービス形態のことです(近年はSaaS/クラウドとも総称されます)。
解き方
- 問題文にある「業務用ソフトウェアをネットワーク経由で提供・利用させる形態」という要件を読み取ります。
- 各略語の定義(ASP:アプリ提供、ERP:統合基幹業務、ISP:接続事業者、SFA:営業支援)と照合します。
- ネットワーク経由でアプリ機能を提供するサービスとして合致するASPを選択します。
- 選択肢 ア正解
- ASP(Application Service Provider)は、インターネットを介して業務アプリケーションを提供する仕組み・事業者であり、設問の記述に合致します。
- 選択肢 イ不正解
- ERP(Enterprise Resource Planning)は企業の基幹業務や資源を一元管理して有効活用する経営手法やシステムのことです。
- 選択肢 ウ不正解
- ISP(Internet Service Provider)はインターネットへの公衆通信接続サービスを提供する事業者のことです。
- 選択肢 エ不正解
- SFA(Sales Force Automation)は営業活動の情報を共有・効率化するための営業支援システムのことです。
覚えるポイント
- ASPはネットワーク経由で業務アプリケーションの機能を提供する仕組み・事業者です。
間違えやすいところ
- 通信回線を提供するISP(インターネット接続事業者)と、アプリを提供するASPを取り違えないようにしましょう。
出題の前提:平成24年度春期ITパスポート試験公式問題冊子 問26
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.9 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
大量データからの傾向・知識抽出技術
ストラテジ系 · データマイニング / ビジネスインテリジェンス / 知識発見
事業活動に関する大量の情報を収集し、分析して、事業の意思決定や業務遂行に活用する能力を育成したい。このとき、実施する研修のテーマとして、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
データマイニング(Data Mining)とは、データベースやデータウェアハウスに蓄積された膨大なデータから、統計解析や機械学習などの手法を用いて潜在的なパターンや未知の規則性を発掘(採掘)し、経営の意思決定に役立てる技術・手法です。
解き方
- 問題文から「大量の情報を収集・分析し、意思決定や業務に活用する能力」という要件を抽出します。
- 選択肢の中から、ビッグデータや大量データの解析・知識抽出に関する技術を特定します。
- 採掘(マイニング)により有用な規則性を導き出す「データマイニング」が最適であると判断します。
- 選択肢 ア不正解
- グループウェアは組織内での情報共有やスケジュール管理、協調作業を支援するためのソフトウェア群です。
- 選択肢 イ正解
- データマイニングは大量のデータを分析して隠れた規則性や相関関係を見つけ出し、意思決定に役立てる手法です。
- 選択肢 ウ不正解
- プロセスモデリングは業務手順やシステムの処理の流れを可視化・抽象化してモデル化する手法です。
- 選択肢 エ不正解
- ワークフローシステムは申請・承認などの一連の業務手続きを電子化して自動化・円滑化するシステムです。
覚えるポイント
- データマイニングは「大量のデータから統計解析等によって有用な知識・傾向を発掘する技術」です。
間違えやすいところ
- 単にデータを蓄積するデータウェアハウスと、そこから分析・発掘を行うデータマイニングの違いに留意します。
出題の前提:平成24年度春期ITパスポート試験公式問題冊子 問27
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.10 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
株式公開(IPO)の定義
ストラテジ系 · 株式公開 / IPO / 資金調達
株式公開を説明したものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
株式公開(IPO: Initial Public Offering)とは、新規に自社の株式を証券取引所に上場させ、不特定多数の一般投資家が市場を通じて株式の売買を行えるようにすることを指します。これにより企業は市場から直接、大規模な資金調達が可能になります。
解き方
- 株式公開(上場)の目的と形態(未公開株を公衆市場に提供すること)を想起します。
- 各選択肢の記述(所有と経営の分離、株式持ち合い、株式交換、上場)を確認します。
- 未上場企業の株式を証券市場で流通させることを説明している選択肢エを選択します。
- 選択肢 ア不正解
- これは「所有と経営の分離」に関する説明であり、株式公開そのものの説明ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 企業同士が互いの株式を持ち合うことは「株式持ち合い(クロスシェアライセンス等)」の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 自社株と相手方株式を交換して企業を買収する手法は「株式交換」の説明です。
- 選択肢 エ正解
- 未上場企業が新株や既存株を証券取引所に上場させ、広く流通可能にする行為が株式公開(IPO)です。
覚えるポイント
- 株式公開(IPO)=未上場企業が自社株式を証券市場に上場し、流通させること。
間違えやすいところ
- M&Aにおける「株式交換」や、資本提携で行われる「株式の相互保有(持ち合い)」と混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成24年度春期ITパスポート試験公式問題冊子 問28
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.10 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
産業財産権の範囲と知的財産権の分類
ストラテジ系 · 産業財産権 / 知的財産権 / 著作権法
知的財産権のうち,特許庁が定める産業財産権に属さない権利はどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
知的財産権のうち、特許庁が所管する産業財産権(工業所有権)は「特許権」「実用新案権」「意匠権」「商標権」の4種類に限られます。著作権は創作によって自然に発生する権利(無方式主義)であり、文化庁が所管するため産業財産権には含まれません。
解き方
- 特許庁が所管する「産業財産権」を構成する4つの権利(特許権、実用新案権、意匠権、商標権)を確認します。
- 選択肢を比較し、これら4つに含まれない権利(属さない権利)を探します。
- 著作権は文化庁所管の知的財産権であり、産業財産権ではないためウを正答と判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 意匠権は物品のデザインを保護する権利であり、特許庁が管轄する産業財産権の1つです。
- 選択肢 イ不正解
- 商標権は商品やサービスのマーク・ロゴを保護する権利であり、特許庁が管轄する産業財産権の1つです。
- 選択肢 ウ正解
- 著作権は文芸・学術・美術・音楽などを保護する権利で文化庁が所管し、産業財産権には含まれません。
- 選択肢 エ不正解
- 特許権は高度な発明を保護する権利であり、産業財産権の代表的な権利です。
覚えるポイント
- 産業財産権は「特許権」「実用新案権」「意匠権」「商標権」の4つのみです。
間違えやすいところ
- 「知的財産権」と「産業財産権」の包含関係を取り違え、著作権も産業財産権に含まれると勘違いしやすいです。
出題の前提:平成24年度春期ITパスポート試験公式問題冊子 問29
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.10 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
SLA(サービスレベル合意書)の条文例
マネジメント系 · SLA / サービスマネジメント / サービスレベル管理
SLAの中に含めるサービスレベルに関する条文の例として,最も適切なものはどれか。ここで,甲は委託者,乙は提供者とする。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
SLA(Service Level Agreement:サービスレベル合意書)とは、ITサービスの提供者と委託者の間で、提供されるサービスの品質や範囲(稼働率、応答時間、障害復旧・報告時間などの定量的目標)について合意を取り交わす契約・文書です。
解き方
- SLAの目的(サービス品質や性能に関する目標値を定量的に合意すること)を念頭に置きます。
- 選択肢の中で、一般的な契約法務条項(秘密保持、瑕疵担保責任、著作権)とサービス品質基準を区別します。
- 「60分以内の報告」という具体的なサービス提供水準を定めている選択肢アを適切と判定します。
- 選択肢 ア正解
- 障害検知時の報告期限(60分以内)という具体的なサービス品質・水準を定めており、SLAの条文として最も適切です。
- 選択肢 イ不正解
- 秘密情報の取り扱いに関する定めであり、一般的な業務委託契約やNDA(秘密保持契約)の条項です。
- 選択肢 ウ不正解
- 納入物の欠陥に対する責任期間を定めた条項であり、民法上の瑕疵担保責任(現行法上の契約不適合責任)に関する契約条項です。
- 選択肢 エ不正解
- 納入物の知的財産権の帰属および利用許諾に関する定めであり、基本契約書等に記載される権利条項です。
覚えるポイント
- SLAは「提供されるサービスの品質水準や運用目標を定量的に定めた合意」です。
間違えやすいところ
- 一般的な委託契約条項(秘密保持、著作権帰属、瑕疵担保責任など)をSLAの内容と誤認しないようにします。
出題の前提:平成24年度春期ITパスポート試験公式問題冊子 問30
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.11 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
進捗管理に用いる図(ガントチャート)
マネジメント系 · ガントチャート / プロジェクト日程管理 / 進捗可視化
プロジェクトマネジメントのために作成する図のうち,進捗が進んでいたり遅れていたりする状況を視覚的に確認できる図として,最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
ガントチャート(Gantt Chart)は、縦軸に作業項目やタスク、横軸に時間(日程)をとり、各作業の予定期間や実績期間を棒状(バー)で表した工程管理図です。計画と実績を並べて描くことで、全体の進捗度やスケジュールの遅延・先行を直感的に把握できます。
解き方
- 問題文から「進捗の進みや遅れを視覚的に確認できる図」という目的を確認します。
- プロジェクト管理およびQC7つ道具の各図表の役割(WBSは階層分解、特性要因図は原因分析、パレート図は重点分析)を整理します。
- 時間軸に沿って工程予定と実績をバーで表すガントチャートが合致すると判断します。
- 選択肢 ア不正解
- WBS(Work Breakdown Structure)はプロジェクトの作業を階層的に細分化・整理する構成図であり、時間の推移や進捗遅れを直接表す図ではありません。
- 選択肢 イ正解
- ガントチャートは横軸に日程、縦軸にタスクをとり、予定と実績を棒で示すことで進捗の進み・遅れを視覚的に把握できます。
- 選択肢 ウ不正解
- 特性要因図(フィッシュボーン図)は結果(特性)とその要因との因果関係を体系的に整理する図です。
- 選択肢 エ不正解
- パレート図は項目別に分類したデータを降順の棒グラフと累積比率の折れ線グラフで表し、重点項目を把握する図です。
覚えるポイント
- ガントチャート:横軸に時間、縦軸に作業をとり進捗状況を視覚的に管理する図。
間違えやすいところ
- 作業の分解構造を示すWBSと、日程軸上で進捗を管理するガントチャートの役割の違いを明確に理解しておきましょう。
出題の前提:平成24年度春期ITパスポート試験公式問題冊子 問31
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.11 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ソフトウェア開発プロセスの順序
マネジメント系 · ソフトウェアライフサイクル / 共通フレーム / プログラミング
システム開発においてソフトウェア詳細設計の次に行う作業はどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
ソフトウェア開発プロセスの標準的な順序は、システム要件定義 → システム方式設計 → ソフトウェア要件定義 → ソフトウェア方式設計 → ソフトウェア詳細設計 → プログラミング(ソフトウェアコード作成及びテスト)となります。詳細設計で決定したモジュール仕様に基づいてコードを作成します。
解き方
- ウォーターフォールモデルにおける設計から製造までの標準的な開発プロセスを順に並べます。
- 「要件定義 → 方式設計(外部設計) → 詳細設計(内部設計) → プログラミング」の順序を確認します。
- 「ソフトウェア詳細設計」の直後に位置する作業は「プログラミング」であると特定します。
- 選択肢 ア不正解
- システム方式設計は、システム要件定義の次に行う、ハードウェアとソフトウェアへの機能割り振りなどを決定する上流工程です。
- 選択肢 イ不正解
- ソフトウェア方式設計は、ソフトウェア要件定義の次に行う、ソフトウェアコンポーネントや外部インタフェースを設計する工程です。
- 選択肢 ウ不正解
- ソフトウェア要件定義は、システム方式設計の次に行う、ソフトウェアに求められる機能や能力を明確化する工程です。
- 選択肢 エ正解
- ソフトウェア詳細設計でモジュールの詳細仕様を決定した後、その仕様に従ってプログラムを作成(コーディング)します。
覚えるポイント
- 開発の流れ:要件定義 → 方式設計 → 詳細設計 → プログラミング → 単体テスト
間違えやすいところ
- 方式設計(高水準のアーキテクチャ設計)と詳細設計(モジュール内部設計)の先後関係を逆転させないように注意します。
出題の前提:平成24年度春期ITパスポート試験公式問題冊子 問32
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.11 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
システム開発プロセスの工程定義(システム方式設計)
マネジメント系 · システム方式設計 / 共通フレーム / システム要件定義
システム開発会社A社はB社の販売管理システム開発を受注した。A社はシステム要件を、ネットワーク機器などのハードウェアで実現するものと、業務プログラムなどのソフトウェアで実現するものに割り振っている。現在A社が実施している工程として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
システム開発プロセス(共通フレームなど)において、システム要件定義で決定されたシステム全体の要件を、ハードウェア、ソフトウェア、手作業などの個別の方式や構成要素へと割り振り、システム全体のアーキテクチャを決定する工程を「システム方式設計」と呼びます。
解き方
- 問題文から「システム要件をハードウェアで実現するものとソフトウェアで実現するものに割り振っている」という作業内容を読み取ります。
- 要件をハードウェアやソフトウェアなどの実現手段へ配分・設計する工程は「システム方式設計」に該当することを特定します。
- 選択肢 ア正解
- システム要件をハードウェアやソフトウェアなどの構成要素に割り振る工程であるため適切です。
- 選択肢 イ不正解
- システム要件定義は、業務要件を実現するためにシステムに求められる機能や性能を定義する工程です。
- 選択肢 ウ不正解
- ソフトウェア方式設計は、ソフトウェア要件を最上位レベルのソフトウェア構成要素(プログラム単位など)に割り振る工程です。
- 選択肢 エ不正解
- ソフトウェア要件定義は、ソフトウェアが担う機能やインタフェース等の要件を明確化する工程です。
覚えるポイント
- システム方式設計は「システム要件をハードウェアやソフトウェア等へ配分・割り振り」を行う工程です。
間違えやすいところ
- システム方式設計とソフトウェア方式設計(ソフトウェアのコンポーネント構成を決定する)の混同に注意しましょう。
出題の前提:JIS X 0160(ソフトウェアライフサイクルプロセス)および共通フレームに基づきます。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.12 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ソフトウェア保守の定義
マネジメント系 · ソフトウェア保守 / 運用保守 / システム変更管理
ソフトウェア保守の説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
ソフトウェア保守とは、システムの本番稼働後に発見された不具合の是正(障害対応)や、業務変更・法改正・技術進歩など運用環境の変化に対応して、既存のプログラムやドキュメントを修正・改善・適合させる活動です。
解き方
- ソフトウェア保守の目的が「本番稼働後の変更・修正・適応」であることを確認します。
- 選択肢の中から、本番稼働後の安定稼働や外部・戦略変化に応じた修正作業を記述している選択肢を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 開発フェーズにおける単体テストやデバッグの説明であり、稼働後の保守ではありません。
- 選択肢 イ正解
- 本番稼働後の安定稼働や技術・経営環境の変化に対応して行う修正や変更であり、保守の説明として適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- サービスデスク(ヘルプデスク)における問合せ管理(インシデント管理業務)の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- システム監査や事後評価(モニタリング)に関する説明です。
覚えるポイント
- ソフトウェア保守は「本番稼働開始後」に行われる修正・改修・適応作業を指します。
間違えやすいところ
- 開発段階でのテストや修正(デバッグ)と保守作業を混同しないように注意しましょう。
出題の前提:JIS X 0160におけるソフトウェア保守プロセスの定義に基づきます。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.12 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ソフトウェア品質管理の考え方
マネジメント系 · ソフトウェア品質管理 / 定量管理 / メトリクス
ソフトウェア品質管理における考え方のうち、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
ソフトウェア品質管理では、客観的で客観的な判断と是正措置を可能にするため、可能な限り数値化できる「定量的」な指標(メトリクス)を設定して管理することが重要です。また、品質管理は開発フェーズのみならず運用保守フェーズも含めたライフサイクル全体で実施され、工程ごとに適した基準値が設定されます。
解き方
- 各選択肢の品質管理に対する記述(主体、指標の性質、対象フェーズ、工程ごとの基準)を吟味します。
- 客観的な品質判断には「定量的管理」が原則である点と合致する選択肢を正解と判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 開発に関する技術的な品質管理基準の策定は、主に開発部門や品質保証部門が主体となって行います。
- 選択肢 イ正解
- 客観的な評価・分析を行い適切な是正処置をとるため、できる限り定量的な数値目標・基準を用いて管理します。
- 選択肢 ウ不正解
- 品質管理は開発フェーズだけでなく、運用保守フェーズ(障害発生率や稼働率の管理など)においても継続して実施します。
- 選択肢 エ不正解
- レビュー密度やバグ摘出率などの基準値は、各開発工程(単体・結合・総合など)の特性に応じて個別に設定します。
覚えるポイント
- 品質管理は「定量的(数値的)な把握」が基本であり、工程ごとの特性に応じた基準値を設定します。
間違えやすいところ
- 運用保守フェーズでは品質管理が不要であると誤認しないようにしましょう。
出題の前提:ソフトウェア品質マネジメントの一般的な原則に基づきます。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.12 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
内部統制における職務分掌
マネジメント系 · 内部統制 / 職務分掌 / 相互牽制
内部統制を考慮した職務分掌として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
職務分掌とは、業務における権限と責任を特定の個人に集中させず、複数の担当者や部署に適切に配分・分離することです。これにより、業務の「申請」と「承認」、「実行」と「記録・監査」などを分離し、相互牽制(けんせい)を働かせて不正や誤謬を未然に防止・早期発見します。
解き方
- 内部統制における「職務分掌(相互牽制による不正防止)」の意図を把握します。
- 権限の集中を排し、自己承認などの不正リスクを防ぐ分離策を選択肢から特定します。
- 選択肢 ア正解
- 申請者と承認者を分離することで自己承認による不正を防ぎ、相互牽制を機能させる適切な職務分掌です。
- 選択肢 イ不正解
- 単なる権限委譲に関する記述であり、相互牽制を目的とした職務分掌の統制ルールではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- シフト勤務間の単なる業務引継ぎであり、内部統制の職務分掌とは関係ありません。
- 選択肢 エ不正解
- 作業負荷軽減のための業務分担(作業のシェア)であり、牽制機能を目的とした職務分掌ではありません。
覚えるポイント
- 職務分掌の要点は「申請と承認の分離」による相互牽制と不正・誤りの防止です。
間違えやすいところ
- 単なる業務の作業分担(手分け)や引継ぎを職務分掌と混同しないように注意しましょう。
出題の前提:財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準(金融庁)の統制活動項目に基づきます。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.13 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
システム監査報告書の提出先
マネジメント系 · システム監査 / システム監査基準 / 監査報告書
X社の社長であるA氏は、新たに構築した自社の情報システムの信頼性や安全性などを確認するために、監査人のM氏にシステム監査を依頼した。監査終了後、M氏のシステム監査報告書の提出先として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
システム監査基準において、監査人は監査終了後、監査手続の結果および評価・改善勧告を記載した「システム監査報告書」を作成し、監査を依頼した者(経営者や監査役等の監査依頼者)に遅滞なく提出・報告することが定められています。
解き方
- 問題文からシステム監査の依頼者が「X社の社長であるA氏」であることを確認します。
- システム監査の原則に基づき、監査報告書の提出先は「監査の依頼者」である社長A氏であることを判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 法令に基づく特別の指示・報告義務がない限り、自社内での任意のシステム監査報告書を直接監督官庁に提出するものではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 被監査部門長に対しては講評会等で事実確認などを行いますが、正式な報告書の提出先は監査依頼者です。
- 選択肢 ウ正解
- システム監査基準に基づき、監査報告書は監査を依頼した組織の長(依頼者であるA氏)に提出します。
- 選択肢 エ不正解
- 独立した第三者へ提出する義務はなく、監査報告書は監査依頼者に提出されます。
覚えるポイント
- システム監査報告書の提出先は、原則として「監査の依頼者(経営者など)」です。
間違えやすいところ
- 被監査部門長へ提出すると勘違いしやすいので、依頼者(経営層)へ提出する点を徹底して覚えましょう。
出題の前提:経済産業省策定の「システム監査基準」に基づきます。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.13 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
プロセスの成熟度モデル(CMMI)
マネジメント系 · CMMI / 能力成熟度モデル統合 / プロセス改善
システム開発組織におけるプロセスの成熟度を5段階のレベルで定義したモデルはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
CMMI(能力成熟度モデル統合)は、ソフトウェア開発をはじめとする開発プロセスの成熟度を、レベル1(初期)、レベル2(管理された)、レベル3(定義された)、レベル4(定量的に管理された)、レベル5(最適化している)の5段階の成熟度レベルで定義し、組織のプロセス改善を支援する枠組みです。
解き方
- 問題文から「システム開発組織」「プロセスの成熟度」「5段階のレベル」という特徴キーワードを抽出します。
- これらに合致する標準モデルがCMMIであることを特定します。
- 選択肢 ア正解
- CMMIはソフトウェア等の開発プロセスの成熟度を5段階のレベルで定義したモデルであり、正解です。
- 選択肢 イ不正解
- ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)は、情報資産の機密性・完全性・可用性を管理する仕組みです。
- 選択肢 ウ不正解
- ISO 14001は、環境保全や環境負荷低減のための環境マネジメントシステム規格です。
- 選択肢 エ不正解
- JIS Q 15001は、個人情報保護マネジメントシステム(プライバシーマークなど)に関する日本産業規格です。
覚えるポイント
- プロセスの成熟度を「5段階」で評価するキーワードは「CMMI」です。
間違えやすいところ
- ISO規格やセキュリティマネジメント規格(ISMS等)と混同しないように整理しましょう。
出題の前提:SEI(ソフトウェア工学研究所)が策定したCMMIモデルに基づきます。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.13 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ITサービスマネジメントにおけるインシデント管理
マネジメント系 · インシデント管理 / ITIL / サービス回復
インシデント管理に関する記述のうち、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
ITサービスマネジメント(ITIL)における「インシデント管理」の主目的は、サービスの中断や品質低下から「可能な限り迅速に正常な状態へと回復させること」です。根本原因の特定や恒久的な再発防止策の策定・実施は、「問題管理」のプロセスが担当します。
解き方
- インシデント管理の目的が「サービスの迅速な回復」であり、根本原因分析は「問題管理」であることを想起します。
- 選択肢の中から「原因追究よりもサービスの迅速な復旧を優先する」旨の記述を選択します。
- 選択肢 ア不正解
- 時間内に解決できないインシデントは、上位の技術担当者や管理者へエスカレーション(階層的エスカレーション)して早期復旧を図ります。
- 選択肢 イ不正解
- 根本原因を究明して再発防止策を講じるのは「問題管理」プロセスの役割です。
- 選択肢 ウ正解
- インシデント管理では、根本的な原因追究よりも回避策(ワークアラウンド)などを用いて迅速にサービスを回復することを優先します。
- 選択肢 エ不正解
- 既知のインシデントであっても、傾向分析やサービス品質管理のために発生履歴はすべて記録する必要があります。
覚えるポイント
- インシデント管理=迅速な復旧を優先、問題管理=根本原因の追究と再発防止を担当。
間違えやすいところ
- インシデント管理の段階で根本原因究明や再発防止を行うと誤解しやすい点に注意しましょう。
出題の前提:ITIL(Information Technology Infrastructure Library)のサービス運用プロセスに基づきます。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.13 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
システム開発プロジェクトにおける依頼主と開発部門の関係
マネジメント系 · プロジェクトマネジメント / ステークホルダマネジメント / ユーザ部門の役割
工場は生産管理システムの開発を自社の情報システム部門に依頼し、情報システム部門は開発プロジェクトを編成した。依頼主である工場と情報システム部門との関わり方のうち、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
システム開発プロジェクトでは、発注側(利用部門・依頼主)と受注側(開発部門)が緊密に連携することが不可欠です。依頼主は要件の提示だけでなく、プロジェクト進行中に生じる業務上の課題や仕様決定に対して積極的に参画し、意思決定や課題解決を共に行う責任を持ちます。
解き方
- プロジェクトにおける依頼主(ユーザ部門)の責任と適切なコミュニケーションのあり方を確認します。
- 丸投げや非公式な仕様変更を避け、課題解決に協調・参画している選択肢を特定します。
- 選択肢 ア不正解
- 丸投げしてコミュニケーションを断つと要件の食い違いが生じ、プロジェクト失敗の原因となります。
- 選択肢 イ正解
- 依頼主である工場もステークホルダとして、業務要件の明確化や課題解決に主体的に関与することが不可欠です。
- 選択肢 ウ不正解
- 現場の担当者に直接口頭で依頼して対応させるのではなく、変更管理手順に従って正式な変更要求として処理する必要があります。
- 選択肢 エ不正解
- 進捗や品質を依頼主へ定期的に報告し、共有しながら進めることが健全なプロジェクト運営には必須です。
覚えるポイント
- システム開発は「依頼主(ユーザ部門)の積極的な関与と意思決定」が成功の鍵となります。
間違えやすいところ
- 仕様変更を担当者に直接依頼してその場で行わせることは、スコープクリープや混乱を招くアンチパターンです。
出題の前提:プロジェクトマネジメント知識体系(PMBOK)におけるステークホルダーマネジメントの考え方に基づきます。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.14 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
WBS(Work Breakdown Structure)の特徴
マネジメント系 · プロジェクトマネジメント / スコープマネジメント / WBS
プロジェクトマネジメントにおいて計画を策定する際に用いられる手法の一つであり、プロジェクト全体を細かな作業へ段階的に分割し、階層構造の図として表現するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
WBS(Work Breakdown Structure:作業分解構成図)は、プロジェクトで実施すべき全作業をトップダウンで段階的に細分化し、階層構造として整理する手法です。最下層の作業単位はワークパッケージと呼ばれ、作業内容や工数見積もり、担当者の割り振りを明確にする基礎となります。
解き方
- 問題文から「プロジェクト全体を細かい作業に分割し、階層化した構成図で表すもの」という特徴を把握します。
- 作業分解構成図を意味する用語がWBSであることを確認し、選択肢イを選択します。
- 選択肢 ア不正解
- DFD(Data Flow Diagram)は、業務やシステムにおけるデータの流れを表す図であり、作業の階層分割図ではありません。
- 選択肢 イ正解
- WBSは、プロジェクト全体の作業を階層的に分解して構造化する手法であり、記述内容と合致しています。
- 選択肢 ウ不正解
- 状態遷移図は、時間の経過や事象の発生に伴って対象の状態がどのように変化するかを表す図です。
- 選択肢 エ不正解
- リスク分析シートは、想定されるリスクの発生確率や影響度を一覧化して評価・管理するための文書です。
覚えるポイント
- WBSは作業を階層的に分解して漏れや重複を防ぐ手法
間違えやすいところ
- データの流れを表すDFDや日程の進捗を表すガントチャートと混同しないように注意が必要です。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・マネジメント系(プロジェクトマネジメント)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.14 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ITサービスマネジメントのフレームワーク(ITIL)
マネジメント系 · サービスマネジメント / ITIL / ベストプラクティス
ITサービスマネジメントにおけるベストプラクティス(成功事例)を体系的にまとめたフレームワークはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
ITIL(Information Technology Infrastructure Library)は、英国政府が作成したITサービスマネジメントのベストプラクティス集です。サービスのライフサイクルや運用管理プロセスが網羅されており、事実上の世界標準フレームワークとして広く採用されています。
解き方
- 「ITサービスマネジメントのベストプラクティスを集めたフレームワーク」という定義に着目します。
- ITILが該当することを確認し、他の規格(環境、情報セキュリティ、個人情報保護)を除外します。
- 選択肢 ア不正解
- ISO 14001は、環境マネジメントシステム(EMS)に関する国際規格です。
- 選択肢 イ不正解
- ISO 27001は、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)に関する国際規格です。
- 選択肢 ウ正解
- ITILは、ITサービスマネジメントのベストプラクティスを体系的にまとめたフレームワークです。
- 選択肢 エ不正解
- JIS Q 15001は、個人情報保護マネジメントシステムに関する日本産業規格です。
覚えるポイント
- ITILはITサービスマネジメントのベストプラクティス集
間違えやすいところ
- セキュリティ規格のISO 27001や環境規格のISO 14001などの標準化規格とITILを混同しないようにしましょう。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・マネジメント系(サービスマネジメント)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.14 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
システム要件定義における業務要件の確認責任者
マネジメント系 · システム開発技術 / 要件定義 / 業務要件
ソフトウェア開発におけるシステム要件定義の工程において、業務上の要件が適切に満たされていることを確認する役割として最も適切な者は誰か。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
システム要件定義では、業務要件を実現するためにシステムが備えるべき機能や性能を定義します。その内容が現場の業務運用や目的と合致しているかを確認し、合意を形成する責任は、実際にシステムを利用する業務部門の責任者(利用部門の部門長)が担います。
解き方
- 業務上の要件を満たしているかを確認・判断すべき主体が誰であるかを検討します。
- 開発側や運用現場の担当者ではなく、業務の責任者である利用部門の部門長が適切であると判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 運用部門のオペレータは日々のシステム運用保守を実行する担当者であり、業務要件全体の確認・合意権限を持つ者ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 開発部門のプログラマは仕様に基づき製造を行う側であり、利用者の業務要件が充足されているかを承認する主体ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- システム監査人は独立した立場からシステムの妥当性等を評価する者であり、システム要件の合意当事者ではありません。
- 選択肢 エ正解
- 利用部門の部門長は、その業務の責任者として、自部門の要求がシステム要件に反映されているかを確認・承認する立場にあります。
覚えるポイント
- 業務要件の確認・承認はシステムを利用する業務部門の責任者が行う
間違えやすいところ
- 開発担当者(プログラマ)や運用オペレータなど、作業レベルの担当者が業務全体の責任を負うと誤解しないようにしましょう。
出題の前提:共通フレーム(SLCP)およびITパスポート試験シラバス・システム開発技術
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.15 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
モチベーション向上施策(インセンティブ)
マネジメント系 · プロジェクトマネジメント / 人的資源マネジメント / インセンティブ
プロジェクトチームの要員に対して、プロジェクトの円滑な進行や目標達成に向けて望ましい行動を促すための動機付けや報酬などの仕組みを表す用語はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
インセンティブとは、人の意欲や行動を引き出すための刺激や動機付け、あるいは成果に応じた報奨のことです。プロジェクト管理において、メンバーが目標達成に向けて主体的に望ましい行動をとるよう動機付ける仕組みとして活用されます。
解き方
- 「望ましい行動を促進する仕組み」という動機付けに関連する用語を選択肢から探します。
- インセンティブが動機付け・報奨を意味することを確認し、他の経営・人事・対立管理用語を除外します。
- 選択肢 ア正解
- インセンティブは、望ましい行動や成果を促すための報奨金や動機付けとなる刺激・仕組みのことです。
- 選択肢 イ不正解
- コンピテンシ(高業績者の行動特性)は、業務で高い成果を出す人に共通して見られる行動様式や能力のことです。
- 選択肢 ウ不正解
- コンプライアンスは、法令や企業倫理、社内規則などを遵守することを指します。
- 選択肢 エ不正解
- コンフリクトは、意見の不一致や利害の対立、衝突を指します。
覚えるポイント
- インセンティブは行動を促進するための動機付け・報奨
間違えやすいところ
- 高業績者の行動特性を表すコンピテンシや、意見の衝突を表すコンフリクトと混同しないように注意しましょう。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・マネジメント系(人的資源マネジメント)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.15 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
プロジェクト進捗管理の定量的な測定
マネジメント系 · プロジェクトマネジメント / 進捗管理 / 定量的管理
プロジェクトの進捗を適切に管理する際の留意事項として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
プロジェクトの進捗管理では、主観や曖昧さを排除して客観的に実績と計画の差異を捉える必要があります。そのためには、完了タスク数や作成完了ステップ数など「数値として計測可能な項目(定量的項目)」を設定し、目標値と比較して進捗を評価します。
解き方
- 各選択肢の進捗管理における妥当性を検討します。
- 進捗管理には主観的な定性項目ではなく、数値による定量的な目標設定と把握が必須であることを踏まえ、選択肢ウを選択します。
- 選択肢 ア不正解
- 進捗遅れの事実を管理者の主観的な判断で都合よく改ざん・訂正してはならず、実績を正しく記録して対策を講じる必要があります。
- 選択肢 イ不正解
- 定性的な項目では評価が主観的になりやすいため、進捗管理では客観的に測定できる定量的な項目を設定すべきです。
- 選択肢 ウ正解
- 客観的な進捗判定のため、数値化可能な指標とそれに対する目標値を定めて管理することが適切です。
- 選択肢 エ不正解
- レーダチャートは複数の評価項目のバランスを表す図であり、時系列のスケジュール進捗管理にはガントチャートなどが適しています。
覚えるポイント
- 進捗管理は客観的に判断できるよう定量的な指標を用いる
間違えやすいところ
- 進捗管理の図としてガントチャートではなくレーダチャートを適切であると誤認しないようにしましょう。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・マネジメント系(タイムマネジメント・進捗管理)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.15 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
データセンタ設備(サーバラック)
マネジメント系 · サービスマネジメント / ファシリティマネジメント / サーバラック
データセンタなどの施設において、多数の機器類を効率的・集約的に収容し、設置効率や保守性を向上させるために用いられるものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
サーバラック(19インチラックなど)は、規格化された寸法のサーバやネットワーク機器を縦方向に多段収納できる専用の棚(什器)です。限られたフロア面積に機器を集約配置でき、配線整理や排熱・電源供給、保守作業の効率化を図ることができます。
解き方
- 問題文が要求している「機器類の保守性や設置効率を高めるための収容設備」を特定します。
- ハブ、ルータ、ファイアウォールは個別のネットワーク機器であり、設置用什器であるサーバラックが正解であると判断します。
- 選択肢 ア正解
- サーバラックは、多数の機器を縦方向にまとめて収納し、省スペース化と保守性の向上を図るための設備です。
- 選択肢 イ不正解
- ハブは、LANケーブルを集約して複数の端末同士を接続するネットワーク中継装置です。
- 選択肢 ウ不正解
- ファイアウォールは、ネットワーク間の通信を監視し不正なアクセスを遮断するセキュリティ装置です。
- 選択肢 エ不正解
- ルータは、IPアドレスを基に異なるネットワーク間でパケットの経路選択を行う通信機器です。
覚えるポイント
- サーバラックは規格化された機器を多段収納するファシリティ設備
間違えやすいところ
- ネットワーク機器そのもの(ハブやルータ)と、それらを収容・固定する什器(サーバラック)を混同しないようにしましょう。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・マネジメント系(ファシリティマネジメント)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.15 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
システム監査の定義と役割
マネジメント系 · システム監査 / 独立性 / 助言・勧告
企業の情報システムが持つ安全性や信頼性などを独立した第三者が点検・評価し、必要に応じて被監査者に対して助言や勧告を行う活動はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
システム監査とは、情報システムの安全性、信頼性、有効性、効率性などを、被監査部門から独立した第三者(監査人)が客観的な視点で点検・評価し、問題点があれば改善のための助言や勧告を行う一連の活動です。
解き方
- 「第三者による点検・評価」および「助言、勧告を行う」というキーワードに着目します。
- これはシステム監査基準に定められたシステム監査の定義そのものであるため、選択肢アを選択します。
- 選択肢 ア正解
- システム監査は、第三者が客観的に点検・評価を行い、必要に応じて改善の助言や勧告を行う活動です。
- 選択肢 イ不正解
- システム管理は、情報システムが安定して稼働し続けるように日常的な運用や保守を管理・統制する業務です。
- 選択肢 ウ不正解
- システム設計は、利用者の要求を満たすためにシステムの構造や画面、データベースなどを具体化する開発工程です。
- 選択肢 エ不正解
- システムテストは、完成したシステムが仕様どおりに動作するかを検証する開発工程内のテストです。
覚えるポイント
- システム監査は独立した第三者が点検・評価し助言・勧告する
間違えやすいところ
- 日常運用の監視を行う「システム管理」や不具合を見つける「システムテスト」と混同しないように区別しましょう。
出題の前提:システム監査基準(経済産業省)およびITパスポート試験シラバス・システム監査
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.16 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
プロジェクト立上げ時の考慮事項
マネジメント系 · プロジェクトマネジメント / プロジェクトの立上げ / プロジェクトマネージャの権限
プロジェクトを立ち上げる際に考慮すべき事項として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
プロジェクトの立上げプロセスでは、プロジェクトの目的やスコープの概略を合意し、プロジェクト憲章などを通じてプロジェクトマネージャを正式に任命して権限を与えます。これにより組織的な推進体制を確立します。
解き方
- プロジェクト立上げ時に実施すべき基本事項(体制確立、目的の明確化など)を想起します。
- プロジェクトマネージャの任命と権限付与が必須であることを確認し、他の不適切な選択肢(外部環境の軽視、目的の後回し、初期段階での過度な詳細見積もり要求)を除外します。
- 選択肢 ア不正解
- 法規制や市場環境など制御不能な外部環境の制約や前提条件もリスク分析の観点から事前に明確にしておく必要があります。
- 選択肢 イ不正解
- プロジェクトの目的は活動の根幹であるため、立ち上げの初期段階でステークホルダー間で合意し明確に示す必要があります。
- 選択肢 ウ不正解
- 立上げ段階では概略的な予算規模を見積もるのが一般的であり、最初から最小単位の工程まで見積もれなければ立ち上げられないわけではありません。
- 選択肢 エ正解
- プロジェクトを円滑に進めるため、立上げ時にプロジェクトマネージャを任命し、責任と権限を明確にしておくことが適切です。
覚えるポイント
- プロジェクト立上げ時はプロジェクトマネージャの任命と権限明確化が必須
間違えやすいところ
- 立上げ段階からすべての最小タスクの予算詳細が完全に確定している必要があると誤認しないようにしましょう。
出題の前提:PMBOK(プロジェクトマネジメント知識体系ガイド)およびITパスポート試験シラバス
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.16 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
システム開発工程と非機能要件の決定
マネジメント系 · システム要件定義 / 非機能要件 / 開発プロセス
新システムにおいて求められる運用時間を「24時間365日」と決定した。この決定を行うシステム開発工程として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
システム開発において、システムが実現すべき業務上の機能(機能要件)や、性能・信頼性・運用時間などの品質基準(非機能要件)を明確化して利用部門と合意する工程を「要件定義」と呼びます。
解き方
- 問題文に示された「運用時間を24時間365日と決定する」という作業内容がどの要件に該当するかを分析します。
- システムの稼働時間や可用性は非機能要件の一部であり、システム構築の基本仕様を定める要件定義工程で策定されることを確認します。
- 選択肢 ア不正解
- ソフトウェア受入れは、完成したシステムが発注元の要求を満たしているかを検証・検収する最終確認の工程です。
- 選択肢 イ不正解
- テストは、設計通りにシステムが動作するかを単体・結合・総合などの各段階で検証・評価する工程です。
- 選択肢 ウ不正解
- プログラミングは、詳細設計書に基づいてプログラムのソースコードを作成・実装する工程です。
- 選択肢 エ正解
- 要件定義は、利用者が求めるシステムの機能や運用条件(24時間365日稼働など)を明確にして合意する工程です。
覚えるポイント
- 運用時間や性能、セキュリティなどの品質に関する要求は「非機能要件」として要件定義で決定する。
間違えやすいところ
- 運用の計画や受入れテストの段階で初めて決定するのではなく、上流の要件定義で合意しておく必要があります。
出題の前提:ITパスポート試験のシラバス(開発技術・システム開発技術:要件定義・システム要件定義)に準拠しています。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.16 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
リスク抽出手法(ブレーンストーミング)
マネジメント系 · プロジェクトリスクマネジメント / ブレーンストーミング / リスク特定
新人事システム開発プロジェクトの遂行に当たり、どのようなことがリスクとなり得るかを洗い出すため、プロジェクトチームメンバである企画部、人事部、情報システム部の担当者が集まり、プロジェクトに関して思い付くリスクを自由に出し合った。このような手法を何というか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
ブレーンストーミングは、批判の排除・自由奔放・質より量・結合と改善という4原則のもと、参加者が互いの発想を触発し合いながら多角的なアイデアやリスクを抽出する集団討議技法です。
解き方
- 問題文に記述された活動「関係各部の担当者が集まり、思い付くリスクを自由に出し合った」という特徴を確認します。
- 自由奔放に多数の意見を出し合ってアイデアやリスクを洗い出す技法である「ブレーンストーミング」を選択します。
- 選択肢 ア不正解
- ウォークスルーは、設計書やプログラムの作成者とレビュー担当者が集まり、成果物の誤りを早期に検出するレビュー技法です。
- 選択肢 イ不正解
- クリティカルパス法は、日程計画においてプロジェクト完了までに最も時間を要する経路を特定し、工期を管理する手法です。
- 選択肢 ウ不正解
- シミュレーションは、現実のシステムや状況を数理モデル等で模擬し、事前予測や動作確認を行う手法です。
- 選択肢 エ正解
- ブレーンストーミングは、複数人が自由かつ批判なしに意見を出し合うことで、幅広くアイデアやリスクを洗い出す手法です。
覚えるポイント
- ブレーンストーミングは「批判厳禁・自由奔放・質より量・アイデアの結合改善」の4原則が特徴。
間違えやすいところ
- 成果物の欠陥を検出する「ウォークスルー」と、アイデアやリスクを自由に幅広く抽出する「ブレーンストーミング」を混同しないようにしましょう。
出題の前提:ITパスポート試験のシラバス(プロジェクトマネジメント:プロジェクトリスクマネジメント)に準拠しています。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.17 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
IPv6のアドレス長
テクノロジ系 · ネットワーク / IPアドレス / IPv6 / IPv4
IPv6のIPアドレスの長さは何ビットか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
IPv4のアドレス枯渇問題を解決するために策定された規格がIPv6であり、IPv4の32ビット(約43億個)から128ビット(約3.4×10の38乗個)へと大幅にアドレス空間が拡張されました。
解き方
- 対象となるプロトコルが「IPv6」であることを確認します。
- IPv4のアドレス長が32ビットであるのに対し、IPv6は4倍のビット長である128ビットであることを適用します。
- 選択肢 ア不正解
- 32ビットは、従来から広く使われている「IPv4」のアドレス長です。
- 選択肢 イ不正解
- 64ビットは、CPUのバス幅やアーキテクチャなどでよく見られますが、IPv6のアドレス長ではありません。
- 選択肢 ウ正解
- IPv6のアドレス長は128ビットであり、16進数を4桁ずつコロンで区切って表記します。
- 選択肢 エ不正解
- 256ビットは、SHA-256などの暗号学的ハッシュ値で用いられますが、IPv6のアドレス長ではありません。
覚えるポイント
- IPv4は32ビット、IPv6は128ビット(IPv4の4倍の長さ)。
間違えやすいところ
- IPv4(32ビット)とIPv6(128ビット)の数値を混同して解答しないように注意してください。
出題の前提:ITパスポート試験のシラバス(基礎理論・テクノロジ系:ネットワークプロトコル)に準拠しています。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.18 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
2の補数表現による8ビット整数の範囲
テクノロジ系 · 基礎理論 / 2進数 / 2の補数 / 数値範囲
負の整数を2の補数で表現するとき、8桁の2進数で表現できる数値の範囲を10進数で表したものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
n桁(ビット)の2進数で2の補数を用いて符号付き整数を表現する場合、最上位ビット(MSB)が符号ビット(0が正、1が負)となります。表現可能な数値の個数は2^n個であり、0が1つだけ存在するため正負が非対称となり、範囲は「-2^(n-1) ~ 2^(n-1) - 1」となります。
解き方
- ビット数 n = 8 を確認し、2の補数表現の公式「-2^(n-1) ~ 2^(n-1) - 1」を想起します。
- 計算を実行します。最小値は -2^7 = -128、最大値は 2^7 - 1 = 128 - 1 = 127 となります。
- 求めた範囲である「-128 ~ 127」と一致する選択肢を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 8ビットで表現できる状態数は合計で256個(2^8)ですが、-256から255までは9ビット以上が必要です。
- 選択肢 イ不正解
- 8ビットの2の補数表現では+256を表現することはできず、誤りです。
- 選択肢 ウ正解
- 8ビットの2の補数表現における範囲は、-2^7から+(2^7 - 1)まで、すなわち-128~127となります。
- 選択肢 エ不正解
- 2の補数では負の側に0が含まれないため最小値が-128、正の最大値は0があるため127となります。
覚えるポイント
- nビットの2の補数の表現範囲は「-2^(n-1) ~ 2^(n-1) - 1」(8ビットなら -128 ~ 127)。
間違えやすいところ
- 正の最大値から1を引くのを忘れて「-128~128」としたり、正負を逆にして「-127~128」と誤認しやすいです。
出題の前提:ITパスポート試験のシラバス(基礎理論:基数表示、数値表現)に準拠しています。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.18 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
Webページの見栄えを定義する技術
テクノロジ系 · Web技術 / HTML / CSS / スタイルシート
Webページの見栄え(デザインやレイアウト)を定義するためのものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
Web技術において、文書の論理構造を記述するHTMLと、デザインやレイアウトなどの視覚表現(見栄え)を制御するCSSを明確に分離して制作することが標準的な作法となっています。
解き方
- 問題文が要求している目的「Webページの見栄えをデザインするためのもの」を確認します。
- スタイルシート言語であるCSS(Cascading Style Sheets)が該当することを判断します。
- 選択肢 ア不正解
- cookieは、Webサーバが利用者のブラウザに一時的に情報を保存させ、状態管理を行うための仕組みです。
- 選択肢 イ正解
- CSS(Cascading Style Sheets)は、Webページのフォントや色、配置などの見栄えを指定・デザインするための言語です。
- 選択肢 ウ不正解
- CUI(Character User Interface)は、画面上に文字のみを表示し、キーボード入力によって操作を行う対話環境です。
- 選択肢 エ不正解
- SSL(Secure Sockets Layer)は、インターネット上で通信内容を暗号化して送受信するためのプロトコルです。
覚えるポイント
- HTMLは文書の構造を定義し、CSSはデザインや見栄えを定義する。
間違えやすいところ
- cookieやSSLなどの通信・認証技術と、画面表現を担うCSSを混同しないようにしましょう。
出題の前提:ITパスポート試験のシラバス(テクノロジ系:Web技術、マルチメディア)に準拠しています。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.18 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
マルウェアの種類とトロイの木馬の特徴
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / マルウェア / トロイの木馬
不正プログラムの一種である「トロイの木馬」の特徴として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
マルウェアは感染や動作の様態によって分類されます。トロイの木馬はギリシャ神話に由来し、有用・無害なソフトウェアのふりをしてユーザに実行させ、水面下でバックドア作成や情報窃取を行うのが特徴です(自己増殖機能を持たない点も特徴です)。
解き方
- トロイの木馬の定義(無害・有用なプログラムを装って実行され、悪意ある活動を行う)を確認します。
- 自己増殖機能の有無や感染形態の違いにより他のマルウェア(ワーム、マクロウイルス、デマメール)を排除します。
- 選択肢 ア不正解
- 表計算ソフトなどのマクロ機能を利用して感染・動作するプログラムは「マクロウイルス」の特徴です。
- 選択肢 イ不正解
- 偽りのウイルス情報を不安を煽って拡散させるチェーンメールは「デマウイルス(ホークス)」です。
- 選択肢 ウ不正解
- 他のプログラムに寄生せず、単体で自己複製してネットワーク経由で拡散するプログラムは「ワーム」の特徴です。
- 選択肢 エ正解
- トロイの木馬は、有用なソフトウェアに見せかけて利用者に導入させ、裏で破壊や情報搾取を行うマルウェアです。
覚えるポイント
- トロイの木馬=無害なソフトのふりをして侵入し、悪意ある動作を行う(自己増殖機能は持たない)。
間違えやすいところ
- 自己増殖してネットワーク上に広がる「ワーム」と、装って潜伏する「トロイの木馬」の違いに注意しましょう。
出題の前提:ITパスポート試験のシラバス(テクノロジ系:情報セキュリティ・マルウェア対策)に準拠しています。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.18 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
CGIプログラムを作成できるスクリプト言語
テクノロジ系 · プログラミング言語 / スクリプト言語 / CGI / Perl
Webサーバでクライアントからの要求に応じて適切なプログラムを動作させるための仕組みにCGIがある。CGIを経由して実行されるプログラムを作成できるスクリプト言語はどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
CGI(Common Gateway Interface)は、Webサーバがブラウザからの要求に応じて外部プログラムを呼び出し、動的にHTML等を生成して返す仕組みです。テキスト処理が得意なスクリプト言語であるPerlは、初期のWebシステムにおいてCGIの代表的開発言語として広く普及しました。
解き方
- 問題文の条件「CGIを経由して実行されるプログラムを作成できる」「スクリプト言語」の2点を確認します。
- CASL(アセンブラ学習用)、Fortran(科学技術計算コンパイラ言語)、SQL(データベース操作言語)を除外し、スクリプト言語であるPerlを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- CASLは、情報処理技術者試験のCOMET II用アセンブラ言語であり、Webサーバ上でCGIとして動かすスクリプト言語ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- Fortranは、科学技術計算などに長年用いられているコンパイラ型プログラミング言語です。
- 選択肢 ウ正解
- Perlは、強力な文字列処理機能を持ち、WebサーバのCGIプログラム開発で広く利用されたスクリプト言語です。
- 選択肢 エ不正解
- SQLは、リレーショナルデータベースのデータを定義・操作するための問い合わせ言語です。
覚えるポイント
- Perlはテキスト処理に優れ、CGI開発などで多用された代表的なスクリプト言語。
間違えやすいところ
- SQLはデータベース操作用の言語であり、CGIなどの汎用処理を記述するスクリプト言語ではありません。
出題の前提:ITパスポート試験のシラバス(テクノロジ系:プログラミング言語、Webシステム)に準拠しています。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.19 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
システムの処理形態(オンラインリアルタイムシステム)
テクノロジ系 · システム構成 / 処理形態 / オンラインリアルタイム処理
ネットワークを介して端末からの処理要求を受信し、即時に結果を返すシステムはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
コンピュータシステムの処理方式には、データを一定期間まとめて処理する「バッチ処理」と、ネットワークを介して発生した要求をその場ですぐに処理して即時に結果を返す「オンラインリアルタイム処理」があります。座席予約や銀行のATMシステムなどがその代表例です。
解き方
- 問題文に記載された要件「ネットワークを介して端末からの処理要求を受信し、即時に結果を返す」を確認します。
- 即時処理(リアルタイム)と通信回線接続(オンライン)を組み合わせた「オンラインリアルタイムシステム」を特定します。
- 選択肢 ア不正解
- オペレーティングシステム(OS)は、ハードウェアの制御やタスク・メモリ管理を行う基本ソフトウェアです。
- 選択肢 イ正解
- オンラインリアルタイムシステムは、回線で結ばれた端末からの要求を受け取り次第、即時に処理して結果を返送する形態です。
- 選択肢 ウ不正解
- データベースシステムは、蓄積されたデータの共有・一元管理・保全を行うソフトウェア基盤です。
- 選択肢 エ不正解
- マルチメディアシステムは、文字・静止画・音声・動画など多様なメディアを統合的に扱うシステムです。
覚えるポイント
- オンラインリアルタイム処理=端末から回線経由で入った処理要求に対し、その場で即時に応答を返す。
間違えやすいところ
- データを集約して後から一括処理する「バッチ処理」との対比を明確にしておきましょう。
出題の前提:ITパスポート試験のシラバス(テクノロジ系:システム構成技術・システムの利用形態)に準拠しています。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.19 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ADSLの特徴と伝送媒体
テクノロジ系 · 通信ネットワーク / アクセス回線 / ADSL
ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)に関する記述として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
ADSLは一般のアナログ電話用メタリックケーブルの音声通話では利用しない高い周波数帯域を利用して高速データ通信を実現する技術です。高周波信号を用いるため、電話局からの伝送距離が長くなるほど信号減衰が大きくなり通信速度が低下する特性を持ちます。
解き方
- ADSLが既存のアナログ電話回線(銅線)を利用する技術であることを確認する。
- 光ケーブルやISDNとの違い、および伝送距離による速度減衰の有無を各選択肢に照らして判断する。
- 選択肢 ア不正解
- 自宅まで光ケーブルを引き込むのはFTTH(光ファイバ通信)の説明であり、ADSLではありません。
- 選択肢 イ不正解
- ISDN回線が使用する周波数帯域はADSLと干渉するため、同一回線でADSLを重畳利用することはできません。
- 選択肢 ウ正解
- ADSLは光ケーブルではなく、既存の一般アナログ電話回線(メタリックケーブル)を利用します。
- 選択肢 エ不正解
- メタリックケーブル上の高周波信号は減衰しやすいため、電話局からの距離が離れるほど通信速度は低下します。
覚えるポイント
- ADSLは一般のアナログ電話回線(メタル線)を利用し、電話局からの距離により速度が低下する。
間違えやすいところ
- 光ファイバ(FTTH)と既存電話線(ADSL)のインフラの違いを混同しないようにする。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・テクノロジ系ネットワーク基礎技術
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.19 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
関係データベースにおける条件抽出
テクノロジ系 · データベース / 選択・抽出 / 論理演算
次の“商品”表から、「仕入先が“A社”で価格が140円以上の商品」及び「仕入先が“B社”で価格が170円以下の商品」を抽出した。得られた商品名だけを全て挙げたものとして、適切なものはどれか。 〔商品表〕 商品コード/商品名/価格(円)/仕入先 S001/チョコレート/150/A社 S002/ケーキ/260/B社 S003/カステラ/290/C社 S004/リンゴ/190/A社 S005/イチゴ/220/B社 S006/メロン/280/C社 S007/ジュース/120/A社 S008/コーヒー/160/B社 S009/ビール/220/C社
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
複合検索では、複数のAND条件(仕入先と価格の組み合わせ)とそれらを統合するOR条件(「及び」=いずれかを満たす和集合)に従って行を順次判定します。
解き方
- 条件1(仕入先=A社 かつ 価格≧140):S001チョコレート(150円)、S004リンゴ(190円)が該当(S007ジュースは120円で不適合)。
- 条件2(仕入先=B社 かつ 価格≦170):S008コーヒー(160円)が該当(S002ケーキは260円、S005イチゴは220円で不適合)。
- 該当する全商品名をまとめると「チョコレート,リンゴ,コーヒー」となる。
- 選択肢 ア不正解
- ケーキとイチゴは価格が170円を超えているため条件2を満たさず、誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- ケーキとイチゴは170円以下でなく、ジュースは140円以上でないため条件を満たしません。
- 選択肢 ウ正解
- チョコレートとリンゴ(A社・140円以上)、コーヒー(B社・170円以下)が抽出条件を満たします。
- 選択肢 エ不正解
- ジュースは価格が120円であり、140円以上という条件を満たさないため誤りです。
覚えるポイント
- 「〜以上」「〜以下」はその境界値を含むこと、および抽出条件の論理結合に注意する。
間違えやすいところ
- 仕入先A社・B社の価格条件の不等号の向き(以上・以下)を取り違えてジュースやケーキを選んでしまうミス。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・テクノロジ系データベースのデータ操作
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.20 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ディジタル署名の効果と機能
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / 暗号技術 / ディジタル署名
ディジタル署名を用いることで可能になることとして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
ディジタル署名は送信者がメッセージのハッシュ値を自身の秘密鍵で暗号化して添付する仕組みです。受信側で公開鍵を用いて復号し、受信文書から再計算したハッシュ値と比較することで、改ざんが行われたか否かを「検出」できます。改ざんや漏えいそのものを「防止」する機能はありません。
解き方
- ディジタル署名が提供する主な機能(送信者の本人確認、改ざんの検知)を想起する。
- 「改ざんの防止」や「漏えいの防止」は暗号化やアクセス制御の役割であり、ディジタル署名単体で防げるわけではない点を確認する。
- 改ざんを後から発見できる「改ざんの検出」が正解であると判断する。
- 選択肢 ア不正解
- ディジタル署名は暗号化方式を受信者に通知するための仕組みではありません。
- 選択肢 イ正解
- ハッシュ値を比較照合することにより、文書が通信途中で改ざんされたことを検出できます。
- 選択肢 ウ不正解
- データの書き換え行為そのものを「防止」することはできず、書き換えられたことを「検出」します。
- 選択肢 エ不正解
- ディジタル署名自体は文書の機密性を保つものではないため、盗聴や漏えいを防止することはできません。
覚えるポイント
- ディジタル署名は「改ざんの検出」と「送信者の本人確認(なりすまし防止)」を担う。
間違えやすいところ
- 「改ざんの検出」と「改ざんの防止」の用語の正確な意味の違いを見落とすこと。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・情報セキュリティ公開鍵暗号とディジタル署名
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.20 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
anonymous FTPの特徴
テクノロジ系 · インターネット / ネットワークサービス / FTP
インターネットのファイル転送で使用される anonymous FTP に関する記述として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
anonymous(匿名の意)FTPは、個別のアカウントを持たない一般の利用者にソフトウェアや文書などのファイルを広く配布・公開するために提供されるFTPサーバの運用形態です。
解き方
- anonymous(匿名)の意味から、不特定多数向けに公開されているFTPサービスであることを把握する。
- 個別の認証アカウントや固有パスワードを要求しない特徴と合致する選択肢を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- FTPに暗号化機能を追加したものはFTPS(FTP over SSL/TLS)やSFTP(SSH File Transfer Protocol)です。
- 選択肢 イ不正解
- Web通信のプロトコルはHTTP/HTTPSであり、FTPは異なる専用プロトコルです。
- 選択肢 ウ正解
- 個別登録された固有パスワードを必要とせず、誰でもアクセスしてファイルをダウンロードできるFTPです。
- 選択肢 エ不正解
- 利用者認証を省きUDP上で動作する軽量で簡易的なプロトコルはTFTP(Trivial FTP)の説明です。
覚えるポイント
- anonymous FTPは不特定多数の利用者が固有のパスワードなしで自由に利用できるファイル転送。
間違えやすいところ
- TFTP(軽量・簡易FTP)やFTPS/SFTP(暗号化FTP)の定義と混同しないようにする。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・テクノロジ系ネットワークアプリケーション
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.21 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
CPUのプログラムカウンタの役割
テクノロジ系 · コンピュータシステム / プロセッサ / レジスタ
CPUにおけるプログラムカウンタの説明はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
CPUは命令の取出し・解読・実行のサイクルを繰り返します。プログラムカウンタは次にフェッチ(取り出し)すべき命令のメモリ番地(アドレス)を保持し、命令が取り出されると自動的に次の命令のアドレスへ更新されます。
解き方
- プログラムカウンタ(Program Counter)の定義「次に実行する命令のアドレスを記憶するレジスタ」を確認する。
- 命令そのものや命令数、データのアドレスを保持するレジスタ等と区別して正しい記述を選択する。
- 選択肢 ア正解
- プログラムカウンタは「次に実行する命令が格納されている主記憶番地(アドレス)」を保持します。
- 選択肢 イ不正解
- 主記憶領域の大きさを保持するレジスタではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- プログラムカウンタの「カウンタ」は命令数を数えるカウンタではなく、命令の番地を指し示すものです。
- 選択肢 エ不正解
- 命令実行に必要なデータ(オペランド)のアドレスを保持するのは、インデックスレジスタやベースレジスタ、アドレスレジスタなどの役割です。
覚えるポイント
- プログラムカウンタ=次に実行する「命令のアドレス」を保持するレジスタ。
間違えやすいところ
- 名称の「カウンタ」から連想して「命令の実行回数や命令数を数えるもの」と誤解しないようにする。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・テクノロジ系プロセッサの構造
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.21 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ISMSのPDCAサイクル(点検フェーズ)
テクノロジ系 · 情報セキュリティマネジメント / ISMS / PDCAサイクル
情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の PDCA(計画・実行・点検・処置)において,点検フェーズで実施するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
JIS Q 27001等のISMS規格において、PDCAの各段階は次のように対応します。Plan(計画:ISMSの確立)、Do(実行:ISMSの導入及び運用)、Check(点検:ISMSの監視及びレビュー)、Act(処置:ISMSの維持及び改善)。
解き方
- PDCAサイクルの各英単語とフェーズの対応関係を確認する(Plan=確立、Do=導入・運用、Check=点検・評価、Act=改善)。
- 点検(Check)に対応する「監視及びレビュー」を選択する。
- 選択肢 ア不正解
- 「ISMSの維持及び改善」は処置(Act)フェーズで実施する活動です。
- 選択肢 イ不正解
- 「ISMSの確立」は計画(Plan)フェーズで実施する活動です。
- 選択肢 ウ正解
- 「ISMSの監視及びレビュー」は点検(Check)フェーズで実施する活動です。
- 選択肢 エ不正解
- 「ISMSの導入及び運用」は実行(Do)フェーズで実施する活動です。
覚えるポイント
- Plan=確立、Do=導入及び運用、Check=監視及びレビュー、Act=維持及び改善。
間違えやすいところ
- Check(点検)とAct(処置・改善)で行う内容の割り振りを混同しないようにする。
出題の前提:JIS Q 27001(ISMS規格)・PDCAサイクルモデル
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.21 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ハードディスク装置の特徴
テクノロジ系 · 補助記憶装置 / ハードディスク / アクセス方式
PCの補助記憶装置であるハードディスク装置の説明として,適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
ハードディスク装置(HDD)は磁性体を塗布したディスクを高速回転させ、磁気ヘッドを移動させることで任意のアドレスへ直接アクセス(ランダムアクセス)が可能です。また、磁気記録を用いるため電源を切っても内容が消えない不揮発性の補助記憶装置です。
解き方
- ハードディスクの基本特性(アクセス方式:ランダムアクセス、揮発性:不揮発性、速度:光ディスク等より高速)を整理する。
- 各選択肢の正誤を照合し、ランダムアクセスが可能である旨を正解とする。
- 選択肢 ア不正解
- ハードディスクの読み書き速度はCD-ROMなどの光ディスク装置よりも高速です。
- 選択肢 イ不正解
- ハードディスクは補助記憶装置(外部記憶装置)であり、主記憶装置(メインメモリ)ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 磁気媒体を利用した不揮発性記憶装置であるため、電源供給が途絶えてもデータは保持されます。
- 選択肢 エ正解
- ヘッドを任意の位置へ直接移動してデータを読み書きできるランダムアクセスが可能です。
覚えるポイント
- ハードディスクは不揮発性の補助記憶装置であり、ランダムアクセスが可能でCD-ROMより高速。
間違えやすいところ
- 主記憶装置(RAMなどの揮発性メモリ)の性質と補助記憶装置の性質を混同しないようにする。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・テクノロジ系補助記憶装置
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.22 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
電子楽器とPCの接続規格(MIDI)
テクノロジ系 · マルチメディア / 音声データ / MIDI
シンセサイザなどの電子楽器と PC を接続して演奏情報をやり取りするための規格はどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
MIDI(Musical Instrument Digital Interface)は、音そのものの波形データを記録するのではなく、音階、音の長さ、音量、音色などの「演奏情報」をデジタル通信するための世界共通規格です。
解き方
- 「電子楽器とPCを接続して演奏情報をやり取りする規格」という問題文の定義を確認する。
- 提示された選択肢から、動画規格(AVI)、静止画規格(BMP)、音声波形圧縮規格(MP3)を除外し、演奏情報規格であるMIDIを選択する。
- 選択肢 ア不正解
- AVI(Audio Video Interleave)はWindowsで標準的に用いられる動画ファイル形式です。
- 選択肢 イ不正解
- BMP(Bitmap)はWindowsの標準的な静止画像フォーマットです。
- 選択肢 ウ正解
- MIDIは電子楽器やPCの間で音符や音の強弱などの演奏情報を送受信するための規格です。
- 選択肢 エ不正解
- MP3は音声を圧縮して保存するための波形オーディオ圧縮規格であり、電子楽器の演奏情報規格ではありません。
覚えるポイント
- MIDIは波形データではなく「音の高さや強さなどの演奏情報(楽譜データ)」を伝送・記録する規格。
間違えやすいところ
- MP3などの音声波形データフォーマットと、MIDIのような演奏制御コマンド規格の違いを区別する。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・マルチメディア技術および標準化規格
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.22 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ネットワーク中継機器であるルータの機能
テクノロジ系 · ネットワーク / ネットワーク機器 / ルータ
ネットワークの中継機器であるルータの説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
ルータはネットワーク層(第3層)の中継装置であり、IPパケットのヘッダに含まれる宛先IPアドレスを解析し、最適な経路へパケットを中継(ルーティング)する役割を担います。
解き方
- 各選択肢に示された機能が、どのネットワーク中継装置や通信機器に該当するかを特定する。
- IPアドレスを解析してLANやWANを相互接続する機器がルータであると判断する。
- 選択肢 ア不正解
- LANとアナログ電話回線などを接続し、デジタル信号とアナログ信号の相互変換(変調・復調)を行う機器はモデム(MODEM)です。
- 選択肢 イ不正解
- データリンク層(レイヤ2)でMACアドレスを解析し、宛先が存在するポートにのみデータを転送する機器はスイッチングハブ(レイヤ2スイッチ)です。
- 選択肢 ウ不正解
- 物理層(レイヤ1)で受信した信号を電気的に増幅し、接続されたすべての端末へそのまま転送する機器はリピータハブです。
- 選択肢 エ正解
- IPアドレスを解析して最適な経路へパケットを中継し、LAN間やLANとWANを相互接続する機器はルータの説明として適切です。
覚えるポイント
- ルータはネットワーク層(IPアドレス)、スイッチングハブはデータリンク層(MACアドレス)で動作します。
間違えやすいところ
- ルータとスイッチングハブの違い(IPアドレス参照かMACアドレス参照か)を混同しないように注意しましょう。
出題の前提:ITパスポート試験平成24年度春期 公開問題
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.22 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
フィッシング詐欺への対策
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / サイバー攻撃と対策 / フィッシング
a~cの記述のうち、フィッシングへの対策として適切なものだけを全て挙げたものはどれか。 a. Webサイトなどで個人情報を入力する場合は、SSL接続であること、及びサーバ証明書が正当であることを確認する。 b. キャッシュカード番号や暗証番号などの送信を促す電子メールが届いた場合は、それが取引銀行など信頼できる相手からのものであっても、念のため、複数の手段を用いて真偽を確認する。 c. 電子商取引サイトのログインパスワードには十分な長さと複雑性をもたせる。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
フィッシングは、正規の金融機関や企業を装った偽の電子メールやWebサイトを使って個人情報や口座情報を盗み取る攻撃です。対策としては、送信元やサイトの正当性を証明書や別経路で確認することが根本対策となります。
解き方
- フィッシングの攻撃手法(正規企業を装った偽サイトへの誘導と情報詐取)の特徴を把握する。
- 各記述について、偽サイトへの誤誘導を防ぐ・見破る対策になっているかを評価する。
- 選択肢 ア正解
- aとbは真正な接続先であるかを確認する有効なフィッシング対策であり、適切な組合せです。
- 選択肢 イ不正解
- cはパスワードの類推攻撃(総当たり攻撃等)への対策であり、利用者が自ら偽サイトに入力してしまうフィッシング被害を防ぐ効果はありません。
- 選択肢 ウ不正解
- cはフィッシングの直接的な防止策ではないため誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- aが除外されており、cが含まれているため誤りです。
覚えるポイント
- フィッシング対策には、SSL/TLSサーバ証明書による正規サイトの確認や別手段での真偽確認が重要です。
間違えやすいところ
- 強固なパスワード設定はパスワードクラックへの対策であり、偽サイトに自ら入力してしまうフィッシングの防止にはなりません。
出題の前提:ITパスポート試験平成24年度春期 公開問題
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.23 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
HTMLの特徴と定義
テクノロジ系 · Web技術 / マークアップ言語 / HTML
HTMLに関する記述として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
HTMLはWebブラウザで表示する文書の骨格を定義するためのマークアップ言語であり、あらかじめ定められたタグを用いて文書構造やレイアウト情報を指定します。
解き方
- HTMLの役割(Webページ構造の記述)と使用技術(定義済みタグ)を確認する。
- スクリプト言語(JavaScript)、通信プロトコル(HTTP)、独自タグ定義言語(XML)との相違を照合して選択する。
- 選択肢 ア正解
- HTMLはあらかじめ規定されたタグを用いてWebページの論理構造や配置を指定するマークアップ言語であり、正しい説明です。
- 選択肢 イ不正解
- Webブラウザ上で動作する処理内容を記述するスクリプト言語は、主にJavaScriptのことです。
- 選択肢 ウ不正解
- ブラウザとWebサーバの間でデータを送受信するための通信プロトコルはHTTPやHTTPSです。
- 選択肢 エ不正解
- 利用者が用途に合わせて独自のタグを定義し、データの意味や構造を記述できるマークアップ言語はXMLです。
覚えるポイント
- HTMLは定義済みタグを使用し、利用者が独自にタグを定義できるのはXMLです。
間違えやすいところ
- HTML(文書構造の記述)とJavaScript(動的な処理を行うスクリプト言語)を混同しないようにしましょう。
出題の前提:ITパスポート試験平成24年度春期 公開問題
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.23 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
迷惑メール対策におけるフィルタリング方式
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / 電子メール / フィルタリング
迷惑メールの対策に関して、次の記述中のa,bに入れる字句の適切な組合せはどれか。 「迷惑メールに困っていたAさんは,その対策として,自分の受信したいメールアドレスを [ a ] に登録し,電子メールの受信は, [ a ] に登録しているメールアドレスから送信されたものだけを [ b ] することにした。」
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
アクセス制御やフィルタリングにおいて、安全と認めた対象のみを登録して許可する方式をホワイトリスト方式、危険・不要な対象を登録して排除・遮断する方式をブラックリスト方式と呼びます。
解き方
- 「受信したいメールアドレス」をあらかじめ登録する安全リストの名称が「ホワイトリスト」であることを確認する。
- 登録された信頼できる送信元からのメール「だけ」を受け入れる動作は「許可」であることを確認する。
- 選択肢 ア不正解
- ブラックリストは受信拒否・遮断したい対象を登録するリストであるため、受信したいアドレスの登録先としては不適切です。
- 選択肢 イ不正解
- ブラックリストに登録した対象は「拒否」しますが、問題文は「受信したいアドレスを登録してそれだけを受け入れる」文脈なので一致しません。
- 選択肢 ウ正解
- 受信を許可する対象をホワイトリストに登録し、そのリストにある送信元からのメールのみを「許可」する設定であり、文脈と一致します。
- 選択肢 エ不正解
- ホワイトリストに登録したメールアドレスから送信されたものを「拒否」すると、受信したいメールが届かなくなります。
覚えるポイント
- ホワイトリスト=安全なものを許可、ブラックリスト=危険・不要なものを拒否・遮断。
間違えやすいところ
- ブラックリストとホワイトリストの登録対象と制御動作(許可か拒否か)の関係を逆に捉えないように注意しましょう。
出題の前提:ITパスポート試験平成24年度春期 公開問題
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.24 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
論理演算による複合検索条件の立式
テクノロジ系 · 基礎理論 / 論理演算 / 情報検索
札幌にある日本料理の店と函館にある日本料理の店をまとめて探したい。検索条件を表す論理式として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
集合論および論理演算において、いずれか一方でも該当すればよい条件には論理和(OR)、双方を満たす必要がある条件には論理積(AND)を用います。
解き方
- 地域条件を整理する。札幌または函館のどちらにあってもよいため、「“札幌” OR “函館”」とする。
- 業態条件を整理する。どちらの地域であっても日本料理である必要があるため、地域条件全体と日本料理のANDをとり「(“札幌” OR “函館”) AND “日本料理”」とする。
- 選択肢 ア不正解
- “札幌” AND “函館” では、1つの店舗が同時に札幌と函館の両方に所在することを要求してしまい、適切な検索結果が得られません。
- 選択肢 イ不正解
- 地域条件がANDになっている上に日本料理とOR結合されているため、地域に関係なく日本料理店がすべて検索されてしまいます。
- 選択肢 ウ正解
- 地域が札幌または函館(OR)であり、かつ業態が日本料理(AND)である条件を正確に表しています。
- 選択肢 エ不正解
- 日本料理とOR結合されているため、札幌や函館にあるフランス料理店や、東京にある日本料理店なども検索対象に含まれてしまいます。
覚えるポイント
- 「AまたはBのいずれか」は A OR B、「かつC」は (A OR B) AND C で表現します。
間違えやすいところ
- 日常生活の「札幌と函館」という表現から、機械的に AND を選んでしまわないように注意しましょう。
出題の前提:ITパスポート試験平成24年度春期 公開問題
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.24 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
MTBFとMTTRからの稼働率計算
テクノロジ系 · システム構成要素 / システムの信頼性 / 稼働率
MTBFが600時間、MTTRが12時間である場合、システムの稼働率はおよそ幾らか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
システムの稼働率は、全運用時間(正常稼働時間+修理時間)に占める正常稼働時間の割合であり、計算式は 稼働率 = MTBF / (MTBF + MTTR) です。
解き方
- 稼働率の計算公式である MTBF / (MTBF + MTTR) を確認する。
- 与えられた数値(MTBF = 600時間, MTTR = 12時間)を公式に代入し、600 / (600 + 12) = 600 / 612 を計算する。
- 600 ÷ 612 ≒ 0.98039... となるため、近似値として0.98を導出する。
- 選択肢 ア不正解
- 12 / 612 ≒ 0.02 は、システムが停止している割合(不稼働率)の計算結果です。
- 選択肢 イ不正解
- 計算手順の誤りによる不適切な値です。
- 選択肢 ウ不正解
- 計算手順の誤りによる不適切な値です。
- 選択肢 エ正解
- MTBF ÷ (MTBF + MTTR) = 600 ÷ 612 ≒ 0.98 であり、稼働率の近似値として適切です。
覚えるポイント
- 稼働率 = MTBF ÷ (MTBF + MTTR)、不稼働率 = MTTR ÷ (MTBF + MTTR) です。
間違えやすいところ
- 分母を MTBF 単体や差分にせず、必ず「MTBF + MTTR」(全運用時間)にすることを忘れないようにしましょう。
出題の前提:ITパスポート試験平成24年度春期 公開問題
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.24 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
マルチタスクの基本概念
テクノロジ系 · コンピュータシステム / オペレーティングシステム / マルチタスク
OSにおけるマルチタスクの説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
マルチタスク(マルチプロセス)は、単一または複数のCPUに対して時分割処理(タイムシェアリング)を行い、複数のタスクを切り替えながら並行して実行することで、利用者に同時処理されているように見せる機能です。
解き方
- マルチタスクがOSによる複数タスクの並行処理機能であることを想起する。
- ハードウェアの構成方式(マルチコア等)や命令方式(SIMD等)と、OSの処理方式であるマルチタスクの説明を識別する。
- 選択肢 ア不正解
- 1つのCPUパッケージ内に複数のプロセッサコアを実装するハードウェア技術はマルチコアプロセッサの説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 複数の独立したコンピュータを連携させて1つの高可用・高性能システムとして運用する方式はクラスタシステムの説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 1つの命令で複数のデータを一括して並列処理する方式はSIMD(Single Instruction Multiple Data)の説明です。
- 選択肢 エ正解
- CPU時間を微小時間単位で各プロセスに順番に割り当て、見かけ上同時に実行されているように見せる方式はマルチタスクの正確な説明です。
覚えるポイント
- マルチタスクは時分割(タイムシェアリング)により複数の処理を並行実行するOSの仕組みです。
間違えやすいところ
- 複数のコアを実装する物理的な「マルチコア」と、OSが複数の処理を切り替えて実行する論理的な「マルチタスク」を混同しないようにしましょう。
出題の前提:ITパスポート試験平成24年度春期 公開問題
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.25 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
光の三原色の構成要素
テクノロジ系 · マルチメディア / グラフィックス / 光の三原色
光の三原色の説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
ディスプレイやテレビなどの発光体で用いられる光の三原色は赤(R)・緑(G)・青(B)であり、加法混色によって多様な色を表現します。一方、プリンタなどの印刷物は色料の三原色(CMY)を用います。
解き方
- 光の三原色(RGB)と色料の三原色(CMY)、および色の三属性(色相・彩度・明度)の定義を区別する。
- 光の三原色が Red、Green、Blue の3色であることを特定する。
- 選択肢 ア不正解
- シアン、マゼンタ、イエローの3色は「色料(絵の具やインク)の三原色(CMY)」の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 色相、彩度、明度は人間が色を認識・識別するための「色の三属性」の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 光の三原色の構成要素はレッド、グリーン、ブルーであり、イエローは含まれません。
- 選択肢 エ正解
- 光の三原色はレッド(Red)、グリーン(Green)、ブルー(Blue)の3色であり、適切な説明です。
覚えるポイント
- 光の三原色はRGB(加法混色)、色料の三原色はCMY(減法混色)です。
間違えやすいところ
- ディスプレイ表示の「光の三原色(RGB)」と印刷用インクの「色料の三原色(CMYK)」を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:ITパスポート試験平成24年度春期 公開問題
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.25 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ドメイン名とIPアドレスの対応付け(DNS)
テクノロジ系 · ネットワーク / DNS
インターネットにおいて、ドメイン名とIPアドレスを相互に対応付ける仕組みとして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
DNS(Domain Name System)は、人間にとって分かりやすいドメイン名(例:example.com)と、ネットワーク上で機器を識別するためのIPアドレスを相互に変換(名前解決)するプロトコルおよび仕組みです。
解き方
- 設問で問われている「ドメイン名とIPアドレスを対応付ける仕組み」を確認します。
- 提示された各プロトコル・技術の役割と照合し、名前解決を担うDNS(Domain Name System)を選択します。
- 選択肢 ア正解
- DNS(Domain Name System)は、ドメイン名とIPアドレスの相互変換(名前解決)を提供するプロトコルおよびシステムであるため正しいです。
- 選択肢 イ不正解
- FTP(File Transfer Protocol)は、ネットワーク経由でファイルを転送するためのプロトコルです。
- 選択肢 ウ不正解
- SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)は、電子メールを送信および転送するためのプロトコルです。
- 選択肢 エ不正解
- Web(World Wide Web)は、ハイパーテキストを用いてインターネット上で文書や画像などを閲覧・共有する情報システムの仕組み全般を指します。
覚えるポイント
- DNSはドメイン名とIPアドレスを相互変換(名前解決)する仕組みです。
間違えやすいところ
- 同じくインターネット通信の基本技術であるWebやFTPと役割を混同しないように注意しましょう。
出題の前提:平成24年度春期ITパスポート試験 公開問題 問73
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.25 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ネットワーク接続型ストレージ(NAS)
テクノロジ系 · コンピュータシステム / ストレージ / NAS
LANに直接接続して利用するファイルサーバ専用機の呼称として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
NAS(Network Attached Storage)は、TCP/IPなどのネットワーク(LAN)に直接接続し、ファイル共有サービスを提供する専用ストレージ装置です。内部に専用OSやファイルシステムを備えており、複数の端末からファイル単位でのアクセスが可能です。
解き方
- LANに直接接続してファイルサーバとして機能する専用機器を特定します。
- 選択肢の接続インターフェース規格や技術と比較し、ネットワーク接続型ストレージであるNASを選択します。
- 選択肢 ア不正解
- ATA(Advanced Technology Attachment)は、パソコン本体と内蔵ハードディスクなどを接続するための規格(インターフェース)です。
- 選択肢 イ正解
- NAS(Network Attached Storage)は、LANに直接接続してファイルサーバ機能を提供する専用機器であるため正しいです。
- 選択肢 ウ不正解
- RAID(Redundant Array of Inexpensive Disks)は、複数のハードディスクを組み合わせて1台の仮想的なディスクとして扱い、信頼性やアクセス速度を高める技術です。
- 選択肢 エ不正解
- SCSI(Small Computer System Interface)は、パソコン本体と周辺機器(ハードディスクや光学ドライブなど)を接続するための規格です。
覚えるポイント
- NASはLANに直接接続するファイルサーバ専用ストレージです。
間違えやすいところ
- ディスクの冗長化技術であるRAIDや、PC本体と機器を結ぶATA・SCSIインターフェースと混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成24年度春期ITパスポート試験 公開問題 問74
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.25 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
RSSの概要と用途
テクノロジ系 · インターネット技術 / RSS
Webサイトなどで用いられる「RSS」の説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
RSS(RDF Site Summary / Really Simple Syndication / Rich Site Summary)は、ニュースサイトやブログなどの更新情報を構造化して記述・配信するためのXMLベースの文書フォーマットです。RSSリーダーなどを用いることで、ユーザはサイトを巡回せずに更新を把握できます。
解き方
- RSSの定義および役割(Webサイトの更新見出しや要約の定型配信)を確認します。
- 各選択肢の内容を検討し、スタイルの定義(ア)、暗号化技術(ウ)、ソーシャルブックマーク(エ)を除外してイを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- レイアウトスタイルを定義するための仕様はCSS(Cascading Style Sheets)の説明です。
- 選択肢 イ正解
- Webサイトの見出しやリンク、要約などを定型に従って配信・記述するフォーマットの総称であり、RSSの説明として適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- データを暗号化してプライバシーを保護する技術はSSL/TLSなどの説明です。
- 選択肢 エ不正解
- ネットワーク上にブックマークを登録して共有するサービスはソーシャルブックマークの説明です。
覚えるポイント
- RSSはWebサイトの更新情報(見出し・要約・リンク)を定型配信するフォーマットです。
間違えやすいところ
- Webページの見た目を整えるCSSや、ブックマークを共有するソーシャルブックマークと混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成24年度春期ITパスポート試験 公開問題 問75
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.26 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
E-R図の説明と応用例
テクノロジ系 · データベース / データモデル / E-R図
E-R図の説明と,その応用例として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
E-R図(Entity-Relationship Diagram)は、対象世界に存在する「実体(Entity)」と、実体同士の「関連(Relationship)」をモデル化して図示する手法です。関係データベースの設計において、テーブル間の主キー・外部キーによるリレーションを設計・整理する際によく利用されます。
解き方
- E-R図が「Entity(実体)」と「Relationship(関連)」を表現する図であることを確認します。
- 関係データベースのテーブル間の関連を表す用途と合致する選択肢イを特定します。
- 選択肢 ア不正解
- 作業順序や作業時間を表し日程管理に用いられる図は、ガントチャートやアローダイアグラム(PERT図)の説明です。
- 選択肢 イ正解
- 実体同士の関連を図示したものであり、関係データベースの表同士の関連を表現する際に用いられるため正しいです。
- 選択肢 ウ不正解
- 順次、選択、繰返しの基本構造を組み合わせてプログラムの流れを記述する図は、フローチャートなどの説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 状態の遷移や条件を記述する図は、状態遷移図(ステートマシン図)の説明です。
覚えるポイント
- E-R図は実体(Entity)と関連(Relationship)を表し、関係データベース設計等に用いられます。
間違えやすいところ
- 日程管理のアローダイアグラムや処理フローを表すフローチャート、状態遷移図と混同しないように整理しましょう。
出題の前提:平成24年度春期ITパスポート試験 公開問題 問76
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.26 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
クロスサイトスクリプティング(XSS)
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / Webアプリケーションの脆弱性 / クロスサイトスクリプティング
Webサイトの脆弱性を利用した攻撃手法である「クロスサイトスクリプティング」に関する記述として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
クロスサイトスクリプティング(XSS: Cross-Site Scripting)は、Webアプリケーションの不備(サニタイズ・エスケープ処理の欠如)を突き、Webページ上に悪意あるスクリプト(HTML/JavaScript)を挿入・実行させる攻撃です。これにより閲覧者のブラウザ上でセッションクッキーが盗まれたり、不正なページへ誘導されたりします。
解き方
- クロスサイトスクリプティングの特徴(悪意あるスクリプトの埋め込み、クッキーの窃取など)を確認します。
- セッションハイジャック(イ)、SQLインジェクション(ウ)、フィッシング詐欺(エ)と識別して選択肢アを選びます。
- 選択肢 ア正解
- 入力データをそのまま表示する処理を悪用して悪意あるスクリプトを実行させ、クッキー等を盗み出す攻撃であり、XSSの説明として適切です。
- 選択肢 イ不正解
- 正規のセッションに割り込んでクライアントになりすます攻撃は、セッションハイジャックの説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- Webページの入力領域に悪意あるSQL文を埋め込んでデータベースを不正操作する攻撃は、SQLインジェクションの説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 電子メール等から偽のWebサイトに誘導して認証情報や個人情報を盗み取る手口は、フィッシングの説明です。
覚えるポイント
- XSSはWebサイトに悪意のスクリプトを埋め込み、閲覧者のブラウザ上で実行させる攻撃です。
間違えやすいところ
- SQL文を埋め込む「SQLインジェクション」や、通信セッションを奪う「セッションハイジャック」と区別しましょう。
出題の前提:平成24年度春期ITパスポート試験 公開問題 問77
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.27 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
主記憶装置のアドレス
テクノロジ系 · コンピュータシステム / 主記憶装置 / アドレス
コンピュータの主記憶中にある命令やデータの格納場所を特定するために、その場所に付けられた値はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
主記憶(メインメモリ)はバイトなどの単位で細かく分割されており、CPUが目的の命令やデータを読み書きできるように、各記憶領域には一意の識別番号として「アドレス(address:番地)」が割り当てられています。
解き方
- 主記憶における「格納場所を特定するための値」という要件を確認します。
- 記憶場所を一意に示す番号であるアドレス(ア)を選択します。
- 選択肢 ア正解
- 主記憶内の格納場所(番地)を一意に特定するための値はアドレスであるため正しいです。
- 選択肢 イ不正解
- インデックスは配列の要素番号や、データベースで検索を高速化するための索引データ構造などを指します。
- 選択肢 ウ不正解
- カウンタは回数や数値を計数・保持するためのレジスタや回路(プログラムカウンタなど)です。
- 選択肢 エ不正解
- デコーダ(解読器)は、入力された符号化信号を解読して特定の制御信号を出力する電子回路です。
覚えるポイント
- 主記憶の格納場所を一意に特定する値・番号はアドレス(番地)です。
間違えやすいところ
- 次に実行する命令のアドレスを保持する「プログラムカウンタ」とアドレスそのものの定義を混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成24年度春期ITパスポート試験 公開問題 問78
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.27 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
関係データベースの正規化の目的
テクノロジ系 · データベース / 正規化 / データの整合性
関係データベースのデータを正規化する目的として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
関係データベースにおける正規化は、テーブル内の重複や冗長なデータ項目を段階的に分離・整理する作業です。これにより、データの追加・更新・削除に伴う不整合(更新時異状)の発生を防ぎ、データの一貫性(整合性)を維持します。
解き方
- 関係データベースにおける「正規化」の定義と効果(冗長性の排除、不整合の防止)を想起します。
- 選択肢の中から「データの一貫性を保つ」という目的を合致するものとして選択します。
- 選択肢 ア不正解
- 正規化はデータの重複をなくしますが、テーブル数や外部キーが増えるため、データ圧縮率の向上を目的としたものではありません。
- 選択肢 イ正解
- データの冗長性を排除して更新時異状を防ぐことで、データの一貫性を維持することが正規化の主目的であるため適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- データの漏えい防止はアクセス制御や暗号化などのセキュリティ対策によって実現されます。
- 選択肢 エ不正解
- 同時アクセスの制御はトランザクション管理や排他制御(ロック機能)によって行われます。
覚えるポイント
- 正規化の主目的は冗長性の排除とデータの一貫性(整合性)の維持です。
間違えやすいところ
- 正規化によって検索速度が向上する(実際には表結合が増えて検索速度が低下することもある)や、同時実行制御ができると誤解しないよう注意しましょう。
出題の前提:平成24年度春期ITパスポート試験 公開問題 問79
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.27 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
HTTPSを利用する目的
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / ネットワーク / HTTPS
ホームページへのアクセスにHTTPSを利用する目的として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
HTTPS(HTTP over SSL/TLS)は、Webサーバとブラウザ間の通信を暗号化プロトコル(SSL/TLS)で保護する技術です。デジタル証明書による通信相手(サーバ)の正当性の確認(認証)と、暗号化による通信経路上の盗聴・改ざんの防止を実現します。
解き方
- HTTPSの「S(Secure)」が意味するセキュリティ機能(暗号化・認証)を確認します。
- 選択肢の中から「サーバの認証とデータの暗号化によって通信のセキュリティを確保する」内容を特定します。
- 選択肢 ア不正解
- 単一の接続で複数データを効率的に送受信する技術はHTTPのキープアライブやHTTP/2等の特徴であり、HTTPSの主目的ではありません。
- 選択肢 イ正解
- SSL/TLSによるサーバ認証と送受信データの暗号化を行い、安全な通信を確立することがHTTPSの目的であるため正しいです。
- 選択肢 ウ不正解
- データ圧縮による通信短縮はHTTPヘッダを用いたgzip圧縮などの機能であり、HTTPSの固有機能ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- 動的なWebページの生成はCGIやWebアプリケーションサーバなどの役割です。
覚えるポイント
- HTTPSはSSL/TLSを利用してサーバ認証と通信暗号化を行い、セキュリティを確保します。
間違えやすいところ
- 通信速度の向上やデータ圧縮機能と混同しないようにセキュリティ確保(暗号化・認証)の観点を押さえましょう。
出題の前提:平成24年度春期ITパスポート試験 公開問題 問80
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.28 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
バックアップ計画の策定
テクノロジ系 · バックアップ / フルバックアップ / 差分バックアップ / メディア保管
A社はサーバのハードウェア障害に備えてバックアップを計画している。次の要件を満たすバックアップ計画として、適切なものはどれか。 〔バックアップ要件〕 ・サーバ障害時には障害が発生した前日の業務終了後の状態に復旧したい。 ・業務で日々更新するデータは全体に比べてごく少量だが、保有しているデータ量が多く、フルバックアップには時間が掛かるので、月曜日~土曜日にはフルバックアップを取ることができない。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
サーバのハードウェア障害(ディスク破損等)に対応するためには、バックアップデータを同一サーバ内部ではなく外部メディアに退避して保管する必要があります。また、「前日業務終了後の状態に復旧する」という要件を満たすには、平日に更新された差分データを毎日取得する必要があります。
解き方
- 要件「前日の業務終了後の状態に復旧したい」から、月曜〜土曜にバックアップを取らないア・イは除外され、差分バックアップを取得するウ・エに絞られます。
- 目的が「サーバのハードウェア障害への備え」であるため、サーバ内部のフォルダに保存すると筐体破損時にデータも失われます。よって外部メディアに保管する「ウ」が適切と判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 平日(月〜土)にバックアップを取得しない場合、週の途中で障害が発生した際に前日の状態へ復旧できません。
- 選択肢 イ不正解
- 平日にバックアップを取得しない点、およびサーバ障害の対策なのにサーバ内部に保管している点の両方が誤りです。
- 選択肢 ウ正解
- 日曜にフル、平日に差分バックアップを取得し、外部メディアに保管することで要件および障害対策を全て満たします。
- 選択肢 エ不正解
- サーバ内部のフォルダにバックアップを置くと、サーバ本体のハードウェア故障時にバックアップデータも同時に失われます。
覚えるポイント
- ハードウェア障害対策としてのバックアップは、必ず別媒体(外部メディア等)に保管する。
- 前日復旧要件には毎日の差分・増分バックアップの運用が不可欠である。
間違えやすいところ
- リストアを迅速にするためにサーバ内部に置くという誤った判断をしてしまう。
出題の前提:公開問題の記載に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.29 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
通信サービスFTTHの定義
テクノロジ系 · FTTH / アクセス回線 / 光ファイバ
光ファイバを使った家庭向けの通信サービスを示す用語はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
FTTH(Fiber To The Home)は、光ファイバケーブルを加入者の住居(家庭)まで直接敷設してブロードバンド通信を実現する技術およびアクセス回線サービスのことです。
解き方
- 問題文にある「光ファイバを使った家庭向けの通信サービス」に対応する通信技術・略語を確認します。
- 各選択肢の略語(FTTH: Fiber To The Home, ISDN: 銅線を用いたデジタル通信網, TCP/IP: プロトコル, Wi-Fi: 無線LAN)を比較し、FTTHを選択します。
- 選択肢 ア正解
- FTTHはFiber To The Homeの略で、家庭まで光ファイバを引き込む通信サービスを指します。
- 選択肢 イ不正解
- ISDNは既存の電話線(銅線)を利用したデジタル通信網サービスです。
- 選択肢 ウ不正解
- TCP/IPはインターネット通信で標準的に使われる通信プロトコル群です。
- 選択肢 エ不正解
- Wi-Fiは電波を利用して端末間を接続する無線LAN技術の規格です。
覚えるポイント
- FTTH = Fiber To The Home(家庭向け光ファイバ通信回線サービス)
間違えやすいところ
- Wi-Fi(無線通信規格)やADSL・ISDN(電話回線利用)などの通信手段と混同しないようにする。
出題の前提:公開問題の記載に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.30 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ファイルアクセス権の設定
テクノロジ系 · アクセス権 / ファイルの読み込み・書き込み権限 / ファイル複製
ファイル aaa は表のとおりにアクセス権が設定されている。ユーザ B がファイル aaa をコピーしてファイル bbb を作成できるようにするとき、ファイル aaa へのアクセス権に関する記述のうち、適切なものはどれか。 〔表:アクセス権の設定〕 ・ファイル所有者:ユーザ A ・アクセス権:ファイル所有者=R、ファイル所有者以外=- (注記:R:読込み可、W:書込み可、-:読込み・書込みいずれも不可)
解答・解説を表示
解答
イ
解説
ファイルをコピーして新規ファイルを作成する場合、元ファイルからは内容を読み出す権限(Read権限)が必要となります。ユーザBはファイルaaaの所有者ではないため、「ファイル所有者以外」の区分に対して読込み権限(R)を付与する必要があります(コピー先bbbの作成には配置先ディレクトリ等の書込み権限が必要ですが、元ファイルaaaに対しては書込み権限は不要です)。
解き方
- ユーザBがファイルaaaをコピーする際、元ファイルaaaに必要な操作を特定する(内容を読むためR権限が必要)。
- ファイルaaaの所有者はユーザAであり、ユーザBは「ファイル所有者以外」に該当することを確認する。
- 現在の「ファイル所有者以外」は『-(いずれも不可)』なので、ここに「R(読込み可)」を追加する必要があると判断する。
- 選択肢 ア不正解
- 変更しない場合、ユーザBは読込みができないためファイルの内容をコピーできません。
- 選択肢 イ正解
- 所有者以外のユーザBがファイルaaaを読み込めるよう、所有者以外にR権限を追加するのが適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- コピー元ファイルに必要な権限は読込み権限(R)であり、書込み権限(W)ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- ファイル所有者はユーザAであるため、所有者の権限を変更してもユーザBのアクセス権は解決しません。
覚えるポイント
- ファイルコピー操作時、元ファイルには「読込み権限(R)」が必要となる。
間違えやすいところ
- ファイルを作るという言葉に引っ張られ、元ファイルに書込み権限(W)が必要と誤認してしまう。
出題の前提:公開問題の記載に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.30 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
解像度の単位
テクノロジ系 · 解像度 / dpi / 入出力装置
スキャナやプリンタの性能の一つである解像度を表す単位はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
画像や印刷の精細さを表す解像度の単位として、1インチ(約2.54cm)あたりに並ぶドットの数を示す「dpi(dots per inch)」が広く使用されます。数値が大きいほど高精細であることを示します。
解き方
- スキャナやプリンタの解像度を表す単位を各選択肢から探す。
- 選択肢の単位の意味(bps: 通信速度、dpi: 解像度、fps: フレームレート、Hz: 周波数)を確認し、dpiを選択する。
- 選択肢 ア不正解
- bps(bits per second)は、データ伝送速度を表す単位です。
- 選択肢 イ正解
- dpi(dots per inch)は、プリンタやスキャナなどの解像度を表す単位です。
- 選択肢 ウ不正解
- fps(frames per second)は、動画の滑らかさを示すフレームレートの単位です。
- 選択肢 エ不正解
- Hz(ヘルツ)は、周波数やCPUクロック周波数を表す単位です。
覚えるポイント
- dpi = dots per inch(1インチあたりのドット数、解像度の単位)
間違えやすいところ
- 通信速度の単位であるbpsや、動画フレームレートの単位であるfpsと混同しないようにする。
出題の前提:公開問題の記載に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.30 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
事務機の機種選定における評価項目の重み付け
ストラテジ系 · 重み付け評価 / 条件判定 / 意思決定
中問A:事務機の機種選定に関する次の記述に基づく問題。 Fさんは上司から「評価項目の重みは、価格と性能を同じとし、サービスよりも性能を重視して付けるように」と指示を受けた。表2の条件を満たす評価項目の重み(1〜5の整数)の付け方として、適切なものはどれか。 〔表2 評価項目の相対的な比較〕 ・価格 = 性能 ・価格 > サービス ・性能 > サービス
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
重み付け評価における相対比較の条件が与えられている場合、各項目の大小関係・等号関係を不等式・等式として表し、すべての条件を矛盾なく満たす選択肢を判定します。
解き方
- 条件「価格 = 性能」を確認する。ア(1, 1)とウ(3, 3)が該当し、イ(1, 2)とエ(4, 3)は除外される。
- 条件「性能 > サービス」および「価格 > サービス」を確認する。アは1<2で不適、ウは3>1で満たす。
- したがって、ウが適切と確定する。
- 選択肢 ア不正解
- 性能が1、サービスが2となっており、「性能 > サービス」の条件を満たしていません。
- 選択肢 イ不正解
- 価格が1、性能が2となっており、「価格 = 性能」の条件を満たしていません。
- 選択肢 ウ正解
- 価格(3)=性能(3)であり、かつ性能・価格(3)>サービス(1)となっており、全条件を満たします。
- 選択肢 エ不正解
- 価格が4、性能が3となっており、「価格 = 性能」の条件を満たしていません。
覚えるポイント
- 条件等式(A=B)と不等式(A>C, B>C)を素早く整理して選択肢を絞り込む。
間違えやすいところ
- 「サービスよりも性能を重視」を「性能よりもサービスを重視」と逆に読み違えてしまう。
出題の前提:公開問題の記載に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.31 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.32 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
総当たり比較における比較回数の計算
テクノロジ系 · 組合せの計算 / 相対比較 / 総当たり
中問A:機種A~Dの4機種について、価格、性能、サービスの3つの評価項目それぞれにおいて、2機種ごとのすべての組合せで優劣を比較して表3を作成する。表の1行は1回の比較を行った結果を示している。表3を完成させるために必要な比較回数は何回か。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
異なるn個のものから順序を考慮せずに2個を取り出す組合せの数は、nC2 = n×(n-1) / 2 で求まります。複数項目についてそれぞれ独立に総当たり比較を行う場合、1項目あたりの組合せ数に対象項目数を掛け合わせることで総比較回数が算出されます。
解き方
- 機種A〜Dの4機種から2機種を選ぶ組合せを求める:4C2 = (4×3) / (2×1) = 6通り。
- 評価項目は「価格」「性能」「サービス」の3項目あるため、全体の比較回数は 6通り × 3項目 = 18回と求まる。
- 選択肢 ア不正解
- 6回は1つの評価項目のみにおける4機種の比較回数(4C2)です。
- 選択肢 イ不正解
- 4機種の組合せ数(6)に評価項目数(3)を乗じた計算結果(18)と一致しません。
- 選択肢 ウ正解
- 4機種から2機種を選ぶ組合せ6通りに、3つの評価項目を乗じて 6×3=18回となります。
- 選択肢 エ不正解
- 順列や重複の誤った計算による数値であり不適です。
覚えるポイント
- n個から2個を取り出す組合せ数は n(n-1)/2 通り。
間違えやすいところ
- 評価項目が3つあることを見落とし、1項目分の6回(選択肢ア)を選んでしまう。
出題の前提:公開問題の記載に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.31 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.33 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
相対比較結果に基づく評価値の特定
ストラテジ系 · 評価値 / 相対比較 / 大小関係
中問A:Fさんは表4の相対比較表を基に、表5の評価表案の評価値を検討することにした。機種Aと他の機種の性能に関する比較結果が「機種A > 機種B」「機種A > 機種C」「機種A < 機種D」となったとき、表5の評価表案において機種Aの性能の評価値 a に入る取り得る値の並びとして、適切なものはどれか。なお、評価値は1〜9の整数であり、表5における性能の評価値は機種B=3、機種C=3、機種D=6である。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
相対比較表の大小関係はそのまま評価値の大小関係に対応します。各機種の評価値が与えられている場合、比較関係の条件を満たす範囲を不等式で表すことで、取り得る評価値の整数を特定できます。
解き方
- 表4から性能の大小関係を整理する:機種A > 機種B、機種A > 機種C、機種A < 機種D。
- 表5に示された評価値を代入する:機種Bの性能=3、機種Cの性能=3、機種Dの性能=6。
- aに関する不等式を立てる:a > 3 かつ a < 6 (すなわち 3 < a < 6)。
- 評価値は整数であるため、満たす値は 4 と 5 に限定される。
- 選択肢 ア不正解
- 1や2は機種BやCの評価値(3)よりも小さいため、「機種A > 機種B・C」に反します。
- 選択肢 イ不正解
- 3や6を含んでしまうと、等号(=)のない不等号「>」「<」の関係を満たしません。
- 選択肢 ウ正解
- 3<a<6を満たす整数は4と5であり、すべての相対比較結果と整合します。
- 選択肢 エ不正解
- 7, 8, 9は機種Dの評価値(6)よりも大きいため、「機種A < 機種D」に反します。
覚えるポイント
- 不等号(>、<)は等号を含まないため、境界となる値自身は解に含まれない。
間違えやすいところ
- 「以上」「以下」と勘違いして、3や6を含む選択肢イを選んでしまう。
出題の前提:公開問題の記載に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.31 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.34 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
総合評価値の計算と最適機種の選定
ストラテジ系 · 総合評価値 / 加重平均 / 機種選定
中問A:次の表6の評価表を使って検討資料を作成した。選定要件に従って選定される機種(総合評価値が最も大きい機種)はどれか。 〔計算式〕 総合評価値 = (重みw1×評価値a1) + (重みw2×評価値a2) + (重みw3×評価値a3) 〔表6 評価表〕 ・重み:価格=2、性能=2、サービス=1 ・評価値: 機種A:価格=7、性能=6、サービス=5 機種B:価格=7、性能=3、サービス=7 機種C:価格=5、性能=3、サービス=8 機種D:価格=5、性能=7、サービス=4
解答・解説を表示
解答
ア
解説
各評価項目の評価値に指定された重みを掛けて合計した「総合評価値」を算出し、その値が最大となる候補を選定します。計算式:総合評価値 = (価格の重み×価格評価値) + (性能の重み×性能評価値) + (サービスの重み×サービス評価値)。
解き方
- 重みを確認する:価格=2、性能=2、サービス=1。
- 機種Aの総合評価値を計算する:2×7 + 2×6 + 1×5 = 14 + 12 + 5 = 31点。
- 機種Bの総合評価値を計算する:2×7 + 2×3 + 1×7 = 14 + 6 + 7 = 27点。
- 機種Cの総合評価値を計算する:2×5 + 2×3 + 1×8 = 10 + 6 + 8 = 24点。
- 機種Dの総合評価値を計算する:2×5 + 2×7 + 1×4 = 10 + 14 + 4 = 28点。
- 最も総合評価値が大きい機種は31点の「機種A」であると決定する。
- 選択肢 ア正解
- 機種Aの総合評価値は31点(14+12+5)となり、全機種の中で最も高いため選定されます。
- 選択肢 イ不正解
- 機種Bの総合評価値は27点(14+6+7)であり、最大ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 機種Cの総合評価値は24点(10+6+8)であり、最大ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- 機種Dの総合評価値は28点(10+14+4)であり、最大ではありません。
覚えるポイント
- 加重得点(重み×値の合計)を各候補ごとに正確に計算して最大値を比較する。
間違えやすいところ
- 重みを掛けずに単純な評価値の合計(機種A:18, 機種B:17, 機種C:16, 機種D:16)だけで求めてしまう(今回は順位が一致するが計算根拠として誤り)。
出題の前提:公開問題の記載に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.31 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.35 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
割引適用条件のデシジョンテーブルによる整理
テクノロジ系 · デシジョンテーブル / 受入れテスト
研修申込受付システムにおいて、受講料の割引ルール(①会員は10%割引、②同一月に複数コースの請求がある申込者は各10%割引、③両方に該当する場合は20%割引)を整理した割引適用表(デシジョンテーブル)を作成する。条件の組合せ(会員である/同じ月で複数コースの請求がある)に対する受講料の割引率の並びとして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
複数の論理条件の組み合わせとそれに応じた動作や結果の対応関係を漏れなく重複なく整理するために、デシジョンテーブル(意思決定表)が用いられます。
解き方
- 割引適用表の4つの列について、条件1(会員)と条件2(複数コース請求)の真偽(Y/N)の組み合わせを確認します。
- (Y,Y)は両方の条件を満たすため20%引、(Y,N)は会員のみで10%引、(N,Y)は複数コースのみで10%引、(N,N)は該当なしで0%引となるため、左から順に20, 10, 10, 0となります。
- 選択肢 ア不正解
- (Y,Y)の割引率が0%となっており、両方の条件を満たした際の20%割引が反映されていません。
- 選択肢 イ不正解
- 条件を両方満たす列が0%、両方満たさない列が20%となっており、適用条件の論理が逆転しています。
- 選択肢 ウ不正解
- (Y,Y)の割引率が10%となっており、両方該当した場合に20%割引とする規則③が反映されていません。
- 選択肢 エ正解
- 規則①〜③に従い、(Y,Y)は20%、(Y,N)は10%、(N,Y)は10%、(N,N)は0%と正しく対応しています。
覚えるポイント
- デシジョンテーブルは複数の条件の真偽の組み合わせごとの結果を網羅的に確認する手法です。
間違えやすいところ
- テキスト代には割引が適用されないことと受講料の割引ルールを混同しないように注意します。
出題の前提:平成24年度春期ITパスポート試験公開問題中問B問89の出題条件に基づく
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.36 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.37 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
割引ルールに基づく受講料およびテキスト代の算定
マネジメント系 · テストケース設計 / 受入れテスト
研修受講状況として、会員である試験花子さんがコースP(9月4日開講、受講料10,000円、テキスト代2,000円)とコースS(10月2日開講、受講料15,000円、テキスト代1,500円)を受講し、一般である応用次郎さんがコースQ(9月17日開講、受講料8,000円、テキスト代2,000円)とコースR(9月25日開講、受講料20,000円、テキスト代請求なし)を受講した。このときの受講料とテキスト代に関する記述として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
テストケース検証では、各主体の属性(会員か一般か)と受講実績(同一月の複数受講か否か)を個別に判定し、割引対象が受講料のみである点に留意して正確に計算します。
解き方
- 応用次郎さんは一般のため会員割引は適用されませんが、コースQとコースRがともに9月開講であるため同一月複数受講割引(10%)が両コースの受講料に適用されます。
- 応用次郎さんのコースRの受講料は20,000×0.9=18,000円となり、テキスト代はもともと設定がないため請求なしとなります。
- 選択肢 ア不正解
- コースQの受講料は8,000円の10%引きで7,200円ですが、テキスト代には割引が適用されないため2,000円のままであり誤りです。
- 選択肢 イ正解
- 同一月複数受講割引10%が適用されて受講料は18,000円となり、テキスト代は請求なしであるため適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- 試験花子さんの受講は9月と10月で別月のため複数受講割引は該当せず、会員割引10%のみでコースPの受講料は9,000円となります。
- 選択肢 エ不正解
- 試験花子さんは会員であるため会員割引10%が適用され、コースSの受講料は15,000×0.9=13,500円となります。
覚えるポイント
- テキスト代は割引の対象外であり、割引ルールは受講料のみに適用されます。
間違えやすいところ
- 受講月が異なる場合に同一月複数受講割引を誤って適用してしまわないよう注意が必要です。
出題の前提:平成24年度春期ITパスポート試験公開問題中問B問90の出題条件に基づく
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.36 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.37 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.38 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
受入れテストにおけるテストデータ選定
マネジメント系 · テストデータ設計 / システムテスト
請求明細書作成の検証のため用意されたテストデータ(No.1〜4)を用いて機能を確認する。「(1) No.1とNo.[ b ]のデータを使うと、会員の申込者が同一月に複数受講した場合に、受講料の割引が適用されたことを確認できる」「(2) No.[ c ]のデータを使うと、欠席の場合にテキスト代が請求されないことを確認できる」の空欄bおよびcに入る適切な組合せはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
検証対象とする機能要件の動作を確認するためには、判定条件を満たす属性を備えたデータ(同一申込者かつ同月受講データ、本来テキスト代が存在するコースの欠席データ)を的確に組み合わせる必要があります。
解き方
- 記述(1)について、No.1は会員かつ申込者「試験花子」のコースP(9月開講)なので、同じ申込者が同月に受講しているデータであるNo.3(試験花子・コースQ(9月開講))を組み合わせることで同一月複数受講割引が検証できます(b=3)。
- 記述(2)について、欠席時にテキスト代が請求されないことを確認するには、テキスト代が設定されているコースを欠席したデータが必要です。No.2はコースQ(テキスト代2,000円)の欠席データであるため検証に適しています(c=2。No.4のコースRは元々テキスト代が請求なしのため不適)。
- 選択肢 ア不正解
- bにNo.2を選ぶと申込者が技術太郎となり同一申込者の検証にならず、cにNo.4を選ぶと元々テキスト代請求なしのコースのため欠席効果の検証になりません。
- 選択肢 イ不正解
- bにNo.2、cにNo.3を選ぶと、複数受講の同一人条件を満たさず、またNo.3は出席データであるため欠席処理の検証ができません。
- 選択肢 ウ正解
- b=3によって同一申込者の同月受講割引を、c=2によってテキスト代設定コースでの欠席時テキスト代除外をそれぞれ正しく検証できます。
- 選択肢 エ不正解
- b=3は正しいですが、cにNo.4を選ぶとコースRは元からテキスト代が請求されないコースであるため、欠席による不請求の検証ができません。
覚えるポイント
- 欠席時にテキスト代が除外されたことを検証するには、本来テキスト代が存在するコースのデータを用います。
間違えやすいところ
- No.4のコースRはテキスト代が「請求なし」であるため、欠席によって除外されたのか仕様で無料なのか区別できない点を見落としやすいです。
出題の前提:平成24年度春期ITパスポート試験公開問題中問B問91の出題条件に基づく
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.36 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.37 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.39 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
営業日基準による取消・欠席判定および請求額の算定
マネジメント系 · 業務ルール判定 / 受入れテスト
開講日の3営業日前(開講日含まず)までに取消さず当日欠席した場合は欠席扱い(受講料請求、テキスト代不請求)、3営業日前までに取消した場合は取消扱い(請求なし)となる。9月のカレンダー(土日および15日・23日が休日)のもとで、会員の文京花子さんがコースQ(9月17日開講、受講料8,000円、テキスト代2,000円)を9月12日に取消、一般の大阪幸子さんがコースR(9月25日開講、受講料20,000円)を9月19日に取消、会員の東京三郎さんがコースQを当日欠席した。3名に対する請求額の適切な組合せはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
営業日計算では土日祝などの休日を除外して開講日を含めずに遡り、期日までに取消が成立しているか欠席扱いとなるかを正確に判定します。
解き方
- コースQ(9月17日水曜開講)の3営業日前を遡ると、16日(1営業日前)、12日(2営業日前、15日は祝日、13・14は土日)、11日(3営業日前)となります。文京花子さんの取消は12日のため期日を過ぎており「欠席扱い」となります。会員割引10%で受講料8,000×0.9=7,200円が請求され、テキスト代は請求されません。
- コースR(9月25日木曜開講)の3営業日前を遡ると、24日(1営業日前)、22日(2営業日前、23日は祝日)、19日(3営業日前、20・21は土日)となります。大阪幸子さんの取消は19日のため「3営業日前までに取消」が成立し「取消扱い」となり請求なしとなります。
- 東京三郎さんはコースQを当日欠席したため「欠席扱い」となり、会員割引10%が適用された受講料7,200円のみが請求されます。
- 選択肢 ア正解
- 文京花子さんは7,200円、大阪幸子さんは請求なし、東京三郎さんは7,200円とすべての請求額が正しく計算されています。
- 選択肢 イ不正解
- 大阪幸子さんは期日内に適法に取り消されているため受講料請求は発生せず、文京花子さん・東京三郎さんの割引も反映されていません。
- 選択肢 ウ不正解
- 欠席扱いとなった場合のテキスト代不請求の規則や、会員に対する10%受講料割引が反映されていません。
- 選択肢 エ不正解
- 文京花子さんは9月12日の取消であり3営業日前(11日)を過ぎているため取消扱い(請求なし)にはなりません。
覚えるポイント
- 開講日を含めず、休日を除いた実稼働日を数えて「3営業日前」を判定します。
間違えやすいところ
- カレンダー上の祝日(15日や23日)を営業日として数えてしまわないよう注意が必要です。
出題の前提:平成24年度春期ITパスポート試験公開問題中問B問92の出題条件に基づく
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.36 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.37 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.40 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
RFP(提案依頼書)の定義と目的
ストラテジ系 · RFP / 調達マネジメント
商事会社P社の事務所統合に伴う会議室予約システム導入にあたり作成するRFP(提案依頼書)の説明として、最も適切なものはどれか。
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解答
ア
解説
RFP(Request for Proposal:提案依頼書)は、システム開発や導入を外部委託する際に、発注者が自社の要求事項や制約条件、選定基準などを明文化してベンダに提示し、具体的で適切な提案書を提出してもらうための文書です。
解き方
- RFPが何のために、誰から誰に向けて作成される文書であるかを明確にします。
- 発注者(P社)がITベンダから自社に最も適合した提案を受けるため、自社の要求仕様・業務要件を過不足なく正確に伝達する目的を持つ選択肢を選定します。
- 選択肢 ア正解
- 自社に最適な提案を得るために、発注側の業務要件をITベンダに正確に提示する文書というRFPの定義に完全に合致します。
- 選択肢 イ不正解
- RFPは必要最小限の情報だけでなく、業務要件や制約事項を具体的に提示するものであり、記述が不十分では適切な提案を得られません。
- 選択肢 ウ不正解
- 依頼対象外のシステム提案を無秩序に引き出すための文書ではなく、対象システムの要件を明確にして提案を比較するためのものです。
- 選択肢 エ不正解
- 提案内容の審査を依頼するための文書ではなく、ベンダ各社から提案書を提出してもらうために提示する文書です。
覚えるポイント
- RFPは調達側が候補ベンダに対して要件や条件を正確に提示し、提案を依頼するための文書です。
間違えやすいところ
- ベンダから提示される「提案書」そのものや「要求仕様書」とRFPの目的を混同しないようにします。
出題の前提:平成24年度春期ITパスポート試験公開問題中問C問93の出題条件に基づく
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.41 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.42 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
プロジェクト体制におけるRFP作成者と支援関係
ストラテジ系 · プロジェクト体制 / RFP作成責任
事務所統合プロジェクトの体制において、会議室予約システムのRFPの作成者に関する記述として最も適切なものはどれか。プロジェクト体制は、プロジェクトリーダ:Aさん、予約システム導入責任者:Bさん、プロジェクトメンバ:C・D・Eさん、情報システム部支援者:Fさん、会議室施工業者担当者:Gさんとなっている。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
RFPの作成は、対象業務システムの導入責任者が主導して取りまとめを行い、プロジェクトの一般メンバや技術的な知見を持つ情報システム部門の支援者が協力して完成させます。外部の工事施工業者などは発注対象側や別業務であるため作成者にはなりません。
解き方
- 本文より、Bさんは「予約システムの導入責任者」であり、Aさんから「RFPの作成を指示された」ことを確認します。
- したがって主たる作成者はBさんとなり、プロジェクトメンバのC, D, Eさんおよび情シスのFさんがそれを支援するのが適切です。外部施工業者であるGさんはRFP作成の主体にはなりません。
- 選択肢 ア正解
- 導入責任者であるBさんが作成を主導し、メンバやIT専門のFさんが支援するという役割分担が最も適切です。
- 選択肢 イ不正解
- 予約システムの導入責任者としてRFP作成を指示されたのはBさんであり、C, D, Eさんが主作成者となるのは不適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- Fさんは情報システム部からの支援者であり主担当ではなく、施工業者のGさんはRFP作成の支援者ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- Gさんは会議室の内装や設備施工を行う外部業者であり、自社のITシステムRFPを作成する立場ではありません。
覚えるポイント
- システムの導入責任者がRFPの作成を担当し、関係メンバや情シス担当が専門知識で支援します。
間違えやすいところ
- 外部の施工業者(Gさん)を自社プロジェクトのRFP作成責任者と混同しないようにします。
出題の前提:平成24年度春期ITパスポート試験公開問題中問C問94の出題条件に基づく
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.41 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.42 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
RFPへの記載事項の妥当性評価
マネジメント系 · RFP記載事項 / 要件定義
会議室予約システムのRFPに記載する内容の説明として、適切でないものはどれか。
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解答
エ
解説
RFPには、確定している仕様だけでなく、将来の方針や設計上考慮が必要な要件(権限管理や判定基準の相違など)についても現時点の状況を含めて記載する必要があります。隠してしまうとベンダが見積もりや設計を誤る原因となります。
解き方
- 各選択肢の記述が予約システム導入のRFP記載事項として妥当かを検討します。
- 来賓用会議室について、具体的な判定基準が決まっていなくても「役職によって可否を判定する仕組みが必要になる」という事実を伝えておかなければ、ベンダは権限管理機能をシステムに盛り込むことができません。したがって「記述しない」とするエが不適切です。
- 選択肢 ア不正解
- 一般用会議室の利用権限範囲(全従業員が対象)を明確に伝える記述であり、RFP記載内容として適切です。
- 選択肢 イ不正解
- 複数部署で共有して利用するという業務運用の前提条件を明示するものであり、RFP記載内容として適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- 予約システムのRFPにはシステムの納期・稼働日を記載し、システム外の什器搬入等の詳細日程は記載不要なため適切です。
- 選択肢 エ正解
- 基準が異なるという要件を伏せてしまうと権限管理機能の提案が漏れるため、未定であってもその旨を記載すべきであり不適切です。
覚えるポイント
- 詳細基準が未確定の要件であっても、機能や設計に影響する相違点はRFPに記載する必要があります。
間違えやすいところ
- 未決定の要件だからといってRFPから完全に省いてよいわけではない点に注意が必要です。
出題の前提:平成24年度春期ITパスポート試験公開問題中問C問95の出題条件に基づく
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.41 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.43 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
RFPの提示先候補企業の選定
ストラテジ系 · 調達マネジメント / ベンダ選定
予約システムのRFP提示先として、(1)現在情シス部が開発委託中のX社、(2)過去に総務部が開発委託した実績のあるY社、(3)会議室予約システム開発経験をもつZ社が残った。実際にRFPを提示する会社として最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
調達マネジメントにおいて競争環境を活かし最適なシステムと適正な価格を選択するためには、条件を満たす複数の候補ベンダ(コンペティター)にRFPを提示し、相見積もりと比較評価を実施することが不可欠です。
解き方
- 候補として残ったX社(社内現状に精通)、Y社(総務実績あり)、Z社(同種システム開発実績あり)のそれぞれの強みを確認します。
- 特定の1社に限定せず、3社すべてにRFPを提示して提案内容、技術力、納期、費用を比較検討(相見積もり)することが最も適切な調達行動です。
- 選択肢 ア不正解
- X社だけに提示すると競争原理が働かず、他社の優れた技術や価格提案を比較検討する機会を失ってしまいます。
- 選択肢 イ不正解
- Y社だけに絞り込む理由はなく、同種システムの開発経験を持つ他社などを排除することになり不適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- Z社だけに限定せず、自社の業務やインフラを理解しているX社やY社の提案も含めて比較検討すべきです。
- 選択肢 エ正解
- 候補として残ったすべての企業にRFPを提示し、提出された提案書を比較評価して選定することが最適です。
覚えるポイント
- RFPは複数の適格候補ベンダに提示し、相見積もりと比較検討を行うのが調達の原則です。
間違えやすいところ
- 実績がある1社だけに最初から決めてRFPを提示するのではなく、競合比較を行うことが重要です。
出題の前提:平成24年度春期ITパスポート試験公開問題中問C問96の出題条件に基づく
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.41 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.43 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ISBN-13におけるチェック数字の算出
テクノロジ系 · チェックディジット / モジュラス10 ウェイト3・1 / ISBN
13桁のISBNコードの1桁目から12桁目の数字が「9 7 8 4 0 0 0 0 8 6 0 1」であるとき、問題の計算手順に従って13桁目に付加されるチェック数字Xとして適切なものはどれか。なお、計算手順は次のとおりである。 (1) 奇数桁(1, 3, 5, 7, 9, 11桁)には重み1、偶数桁(2, 4, 6, 8, 10, 12桁)には重み3を掛ける。 (2) 各桁の数値に重みを掛けた値の総和Sを求める。 (3) Sを10で割った余りRを求める。 (4) 10からRを引いた値をチェック数字Xとする(ただし、10となった場合は0とする)。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
チェック数字(チェックディジット)は、入力時の誤りや読み取りミスを検知するために一定の規則で算出・付加される符号です。ISBN-13では『モジュラス10 ウェイト3・1』と呼ばれる方式が採用されており、各桁に交互に1と3の重みを掛けて総和を算出し、その余りに基づいて末尾の検査数字を決定します。
解き方
- 1桁目から12桁目までの各数字に指定された重み(奇数桁は1、偶数桁は3)をそれぞれ掛け合わせます。
- 計算した積の総和Sを計算します:9×1+7×3+8×1+4×3+0×1+0×3+0×1+0×3+8×1+6×3+0×1+1×3 = 9+21+8+12+0+0+0+0+8+18+0+3 = 79。
- 総和Sを10で割った余りRを算出します:79÷10=7 余り9 なので R=9 です。
- チェック数字の定義式(10-R)に代入して計算します:10-9=1 と求まります。
- 選択肢 ア正解
- 総和79に対して10で割った余りRが9となり、10-9=1となるため正しいです。
- 選択肢 イ不正解
- 計算手順を正しく適用するとチェック数字は1になるため、3は誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- 総和を10で割った商(7)と混同しているか、計算誤りによる値です。
- 選択肢 エ不正解
- 余りR自体の値(9)をそのままチェック数字としてしまっており、10から引いていないため誤りです。
覚えるポイント
- ISBN-13のチェック数字はモジュラス10 ウェイト3・1で算出される。
- 余りRが0のときは10-0=10となるためチェック数字は0になる。
間違えやすいところ
- 余りRをそのままチェック数字と勘違いして選択肢エを選んでしまうミス。
- 奇数桁と偶数桁の重み(1と3)を逆にして計算してしまうミス。
出題の前提:ITパスポート平成24年春期公開問題 中問D 問97の出題条件に基づく
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.44 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.45 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
チェック数字を付加する効果と目的
ストラテジ系 · チェック数字 / 誤り検出 / 信頼性
書籍を識別するISBNコードの末尾にチェック数字が含まれていることによって得られる主な効果として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
コード設計における『チェックディジット(検査数字)』の役割は、キーボードからの手入力やバーコードリーダーでの読み取り時における桁落ち・誤入力・隣接桁の入替えといった伝送・入力誤りを自動的に検知・検査することです。データ自体の分類や整列のために用いられるものではありません。
解き方
- チェック数字(チェックディジット)の本来の役割である『入力誤り・読み取り誤りの検出』を想起します。
- 各選択肢の機能(検査、識別、整列、分類)の中から、チェック数字の付加目的に合致する記述を選びます。
- 選択肢 ア正解
- チェック数字の主目的は誤り検出(検査機能)であり、手入力などの入力ミスを検出しやすくする効果があります。
- 選択肢 イ不正解
- 個々の書籍を識別する機能はコード全体が持つものであり、チェック数字単独の付加効果ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 棚の並びや整列を容易にするのは図書分類コードや書架記号の役割であり、チェック数字の役割ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- 図書分類(日本十進分類法など)は本の内容や主題に応じた分類体系であり、チェック数字とは無関係です。
覚えるポイント
- チェックディジットの主目的は入力ミスや伝送誤りの検出機能である。
間違えやすいところ
- チェック数字をコード全体の持つ書籍の識別や分類機能と混同してしまうこと。
出題の前提:ITパスポート平成24年春期公開問題 中問D 問98の出題条件に基づく
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.44 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.45 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
表計算における相対参照と数式の複写
テクノロジ系 · 表計算 / 相対参照 / セル複写
表計算ソフトを用いてISBNのチェック数字を求めるワークシートを作成する。行2(セルB2〜M2)にISBNの1〜12桁の各数字、行3(セルB3〜M3)に対応する重みが入力されている。セルB4に『コードの数字×重み』を求める計算式を入力し、それをセルC4〜M4に複写して利用するとき、空欄 a(セルB4)に入れるべき適切な式はどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
表計算ソフトの数式を他のセルに複写する際、相対参照(例: B2)を用いると複写先との相対的な位置関係に応じて参照先セルが自動でずれます。一方で絶対参照($マークを付加、例: $B$2)を用いると、複写しても参照先セル番地は固定されます。本問では各列ごとの数値と重みを掛け算する必要があるため、列方向に相対参照させる必要があります。
解き方
- ワークシートの配置を確認します。セルB2には1桁目のISBNコード(9)、セルB3にはその重み(1)が入っています(B1は桁番号の1)。掛け算すべき対象はB2とB3です。
- 求めた式をセルC4〜M4へ右方向に複写した際、C列では『C2*C3』、D列では『D2*D3』と列番号が順次変化する必要があります。
- したがって、$を付けない相対参照の形式である『B2*B3』を選択します。
- 選択肢 ア不正解
- B1は桁番号を表す値であり、掛け合わせるべき対象はISBNコードの数字(B2)と重み(B3)であるため誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- B1を参照している点、および絶対参照の指定記号$が付いており列複写に対応できない点から誤りです。
- 選択肢 ウ正解
- ISBNコードの数値(B2)と重み(B3)の積を正しく相対参照で表現しており、右側へ複写した際にも適切に計算されます。
- 選択肢 エ不正解
- $B2と列番号が絶対参照で固定されているため、C4以降に複写しても常にB列の値を参照してしまい誤りです。
覚えるポイント
- 数式複写時に列や行を自動変化させたい場合は相対参照を使用する。
- $が付いた列や行は複写しても位置が固定される(絶対参照)。
間違えやすいところ
- 行1の『桁番号』と行2の『ISBNコードの数字』を見間違えてB1を選択してしまうミス。
- 固定すべき値がないにもかかわらず絶対参照記号$を付けてしまうミス。
出題の前提:ITパスポート平成24年春期公開問題 中問D 問99の出題条件に基づく
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.44 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.46 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
表計算における余り関数を用いたチェック数字の計算式
テクノロジ系 · 表計算 / 剰余関数 / 剰余算の性質
ワークシートのセルB5に各桁の積の総和Sが求まっており、セルB6には『剰余(B5, 10)』により余りRが計算されている。『10からRを引いた値をチェック数字Xとし、ただし引いた値が10となった場合は0とする』というルールを1つの式で満たすようにセルN2に入力する式として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
『10からRを引いた値をチェック数字とし、引いた値が10になった場合は0とする』という条件は、数学的には (10-R) mod 10 と同一です。Rが1〜9のときは (10-R) は1〜9であり10で割った余りもそのまま (10-R) ですが、Rが0のときは (10-0)=10 となり、これを10で割った余りは0になります。したがって剰余関数を用いて『剰余(10-B6, 10)』と表せます。
解き方
- 問題文の条件を数式化します:基本は 10-R ですが、R=0 のとき 10-0=10 となるため、この場合のみ結果を0に変換する必要があります。
- 剰余演算 mod 10 の性質を確認します。(10-R) mod 10 を計算すると、Rが1〜9のときはそのまま 10-R となり、R=0 のときは 10 mod 10 = 0 となり、問題の例外条件を自動的に満たします。
- 表計算ソフトの関数表記に合わせて『剰余(10-B6, 10)』となる選択肢エを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- B6(余りR)が0のとき、10-0=10となってしまい『10になった場合は0とする』という例外規則を満たせません。
- 選択肢 イ不正解
- B6は0〜9の値であるため、B6-10は0以下の負数になってしまい誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- B6はすでに10で割った余り(0〜9)であるため、剰余(B6, 10)はB6のままであり、アの式と同一で10になる問題を解決できません。
- 選択肢 エ正解
- 10-B6全体を10で割った余りを求めることで、B6が0のときでも結果が0となり、すべての条件を満たします。
覚えるポイント
- 10から引いた値が10のときに0とする処理は、全体を再度10で割る剰余算『(10-R) mod 10』で表現できる。
間違えやすいところ
- 例外条件(10になった場合は0)を見落として選択肢アを選んでしまうミス。
- 余りを取る対象の括弧の範囲を取り違えて選択肢ウを選んでしまうミス。
出題の前提:ITパスポート平成24年春期公開問題 中問D 問100の出題条件に基づく
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 春期分』
公式問題冊子 p.44 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.47 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ITパスポート試験 平成24年度 春期分
参照した公式資料
IPAが公開したITパスポート試験 平成24年度 春期分の問題・解答資料です。

