CBT移行後の問題は、実際の出題から選ばれた公開問題です。全受験者に出題された問題の全件記録ではありません。年度ごとに公式問題と解答を確認できます。
ITパスポート試験 平成24年度 秋期分の概要
営業秘密を保護する法律
ストラテジ系 · 不正競争防止法 / 営業秘密 / 法務
企業の保有する営業秘密を不正な取得や使用、開示などの不正競争行為から保護することを目的とする法律はどれか。
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解答
エ
解説
不正競争防止法において「営業秘密」とは、秘密として管理されていること(秘密管理性)、事業活動に有用な技術上または営業上の情報であること(有用性)、公然と知られていないこと(非公知性)の3要件を満たす情報を指します。
解き方
- 問題文が求めている対象(営業秘密の保護)を確認する。
- 提示された法律の中から、営業秘密の保護および不正な競争行為の防止を定めた法律を選定する。
- 選択肢 ア不正解
- 独占禁止法は、私的独占や不当な取引制限を禁止し公正かつ自由な競争を促進する法律です。
- 選択肢 イ不正解
- 特定商取引法は、訪問販売や通信販売などの取引における消費者トラブルを防ぎ購入者を保護する法律です。
- 選択肢 ウ不正解
- 不正アクセス禁止法は、識別符号の不正入力などによるコンピュータへの不正アクセス行為を処罰する法律です。
- 選択肢 エ正解
- 不正競争防止法は、企業の営業秘密の侵害や周知表示混同惹起などの不正競争を防止し、公正な競争を保護します。
覚えるポイント
- 営業秘密の3要件は「秘密管理性」「有用性」「非公知性」であること。
間違えやすいところ
- 不正アクセス禁止法と混同しやすいですが、不正アクセス行為そのものの禁止と営業秘密の法的保護は区別が必要です。
出題の前提:ITパスポート試験平成24年度秋期公開問題 問1
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.2 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
DFDの記述例
ストラテジ系 · 業務分析 / データフロー図 / DFD
業務プロセスのモデリングに用いられるDFD(データフロー図)の記述例として、適切なものはどれか。
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解答
イ
解説
DFDは業務プロセスにおけるデータの流れに着目して図式化する手法です。構成要素には、プロセス(丸)、データフロー(矢印)、データストア(平行線/二重線)、外部実体(四角)が用いられます。
解き方
- DFDで用いられる基本記号(丸=処理、矢印=データの流れ、2本線=データストア)を確認する。
- 選択肢の図の中から、丸と矢印と平行二本線を用いてデータの流れを記述している図(イ)を特定する。
- 選択肢 ア不正解
- 作業の流れや所要時間を表すアローダイアグラム(PERT図)の記述例です。
- 選択肢 イ正解
- 処理を表す円、データの流れを表す矢印、データストアを表す平行二本線で構成されたDFDの記述例です。
- 選択肢 ウ不正解
- 業務や成果物を階層的に細分化して表現する階層構造図(WBSなど)の記述例です。
- 選択肢 エ不正解
- 特性(結果)に対して様々な要因を魚の骨状に整理する特性要因図の記述例です。
覚えるポイント
- DFDの4要素は「プロセス(丸)」「データフロー(矢印)」「データストア(平行線)」「外部実体(四角)」。
間違えやすいところ
- 丸と矢印を使うアローダイアグラムや状態遷移図と、平行二本線のデータストアを含むDFDを混同しないように注意します。
出題の前提:ITパスポート試験平成24年度秋期公開問題 問2
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.2 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
情報システム全体最適化計画の承認責任者
ストラテジ系 · 全体最適化計画 / CIO / 情報システム戦略
企業の情報システム全体の最適化計画に関する承認責任者として、適切な役職・役割はどれか。
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解答
ア
解説
CIO(Chief Information Officer:最高情報責任者)は、経営戦略に沿って企業全体の情報戦略およびIT投資を統括・策定・承認する最高責任者です。
解き方
- 問題の対象が「全社的な情報システム全体の最適化計画」の「承認責任者」であることを把握する。
- 個別の業務部門や個別プロジェクトの担当者ではなく、全社ITを統括する経営役職(CIO)を選ぶ。
- 選択肢 ア正解
- CIO(最高情報責任者)は情報システム全体の最適化を推進・統括し、計画の承認を行う責任者です。
- 選択肢 イ不正解
- RFP(提案依頼書)作成部門長は、個別調達の提案依頼書作成を担う責任者であり、全社最適化計画の最終承認者ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 業務部門長は自部門の業務要件等に対する責任者であり、企業全体最適化計画の承認責任者としては不適切です。
- 選択肢 エ不正解
- システム開発プロジェクトマネージャは、特定開発プロジェクトの運営・進捗・品質等を管理する現場責任者です。
覚えるポイント
- CIO(Chief Information Officer)は経営戦略とIT戦略を統合して全社ITを統轄する責任者。
間違えやすいところ
- 個別の業務部門長やPMは部門内やプロジェクト内の責任者であり、全社最適化の承認者ではない点に注意します。
出題の前提:ITパスポート試験平成24年度秋期公開問題 問3
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.3 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
顧客コミュニケーションを向上させる技術・サービス
ストラテジ系 · SNS / プロモーション / インターネットビジネス
A商店街では、インターネット上にサイトを作りプロモーションを行うことにした。サイトに組み込むことによって、顧客との双方向のコミュニケーションの向上が期待できるものはどれか。
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解答
イ
解説
Webサイト上で顧客と双方向のやり取りや情報発信・意見交換を行うためには、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)との連携や機能の組み込みが適しています。
解き方
- プロモーションサイトで「顧客とのコミュニケーションの向上」を図るための手段を整理する。
- 各選択肢の略語(SCM、SNS、SQL、SSL)の定義を照らし合わせ、双方向交流を可能にするSNSを選択する。
- 選択肢 ア不正解
- SCM(Supply Chain Management)は、調達から製造・流通・販売までの供給連鎖全体を最適化する経営管理手法です。
- 選択肢 イ正解
- SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)は、顧客との直接的な対話や情報共有を促進しコミュニケーションを向上させます。
- 選択肢 ウ不正解
- SQLは、リレーショナルデータベースを操作・定義するための標準的なデータベース言語です。
- 選択肢 エ不正解
- SSL(Secure Sockets Layer)は、インターネット通信を暗号化して盗聴や改ざんを防ぐセキュリティプロトコルです。
覚えるポイント
- SNSは双方向コミュニケーションを促進するソーシャルネットワーキングサービス。
間違えやすいところ
- 通信の安全性を確保するSSLやサプライチェーンを管理するSCMなど頭文字が「S」で始まる略語の混同に注意します。
出題の前提:ITパスポート試験平成24年度秋期公開問題 問4
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.3 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
蓄積されたデータからの有用情報の抽出手法
ストラテジ系 · データマイニング / ビジネスインテリジェンス / データ分析
経営判断や業務遂行などに活用するために、データベースに蓄積された顧客の購買履歴などの大量のデータを分析して、有用な情報や相関関係を抽出する手法はどれか。
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解答
イ
解説
大量の蓄積データ(ビッグデータなど)から、統計解析や機械学習などの手法を用いて、単なる集計では見出せない相関関係や潜在的な傾向などの有用な知識を採掘(マイニング)する技術をデータマイニングと呼びます。
解き方
- 蓄積されたデータから有用な情報を抽出する手法の定義を確認する。
- 選択肢の中から採掘(mine)を意味し、データから規則性を発見するデータマイニングを選択する。
- 選択肢 ア不正解
- データクレンジングは、データベース内の誤り、重複、表記ゆれなどを修正・除去してデータの品質を高める作業です。
- 選択肢 イ正解
- データマイニングは、大量のデータから統計や機械学習により潜在的な相関関係や規則性を抽出する手法です。
- 選択肢 ウ不正解
- データマネージング(データ管理)は、データを組織の資産として適切に維持・管理・統制する活動全般を指します。
- 選択肢 エ不正解
- データモデリングは、業務で扱うデータ要素やその関係性を整理し、概念スキーマや論理設計等へモデル化する作業です。
覚えるポイント
- データマイニング(マイニング=採掘)は大量データからの未知の規則性や知見の抽出。
間違えやすいところ
- データのゴミを取り除いて綺麗にする「データクレンジング」と知識を発掘する「データマイニング」の役割の混同に注意します。
出題の前提:ITパスポート試験平成24年度秋期公開問題 問5
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.3 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
社員育成方法におけるOff-JT
ストラテジ系 · Off-JT / OJT / 人材育成
社員育成方法のうち、Off-JT(Off the Job Training)に分類されるものはどれか。
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解答
イ
解説
社員教育には、実際の現場業務を通じて先輩や上司が実務を指導するOJT(On the Job Training)と、日常業務から一時的に離れて研修やセミナー等で知識を体系的に学ぶOff-JTがあります。
解き方
- Off-JTの定義(職場・通常業務を離れて行う教育訓練)を確認する。
- 選択肢から、日常業務を離れて実施される教育訓練を説明している記述を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 権限を委譲することで自発的な行動や育成を促すエンパワーメント(権限委譲)の説明です。
- 選択肢 イ正解
- 日常の業務現場を離れて行われる集合研修などの教育訓練であり、Off-JTに該当します。
- 選択肢 ウ不正解
- 実際の業務を通じて上司や先輩が計画的に実務知識・技能を教えるOJT(On the Job Training)の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 質問や対話を通じて相手の自発的な気付きや行動を引き出すコーチングの説明です。
覚えるポイント
- OJT=職場での実務を通じた訓練、Off-JT=職場・実務を離れた研修や勉強会。
間違えやすいところ
- OJTとOff-JTを逆に覚えないように、頭文字の「On(職場の現場で)」と「Off(現場を離れて)」に着目します。
出題の前提:ITパスポート試験平成24年度秋期公開問題 問6
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.3 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
売掛金の貸倒れに備える保全手段
ストラテジ系 · 担保 / 売掛金管理 / 企業財務
取引先に対する売掛金の貸倒れに備えて、他者よりも優先的に取引先の財産の一部を売掛金に充当できるようにする行為はどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
債権保全において「担保」とは、債務者が債務を履行しない場合に備えて、あらかじめ目的物(不動産・有価証券等)について他の債権者に優先して弁済を受けられる権利を設定することを指します。
解き方
- 貸倒れのリスクに備え、他の債権者に優先して債権回収を可能にする法的な仕組みを検討する。
- 優先弁済権を確保する行為である「担保の設定」を選択する。
- 選択肢 ア不正解
- 借入金の追加は自社の資金調達手段であり、取引先への売掛金の貸倒れに対する債権保全措置ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 請求書の発行は取引先への代金支払請求行為であり、他者より優先して財産を充当する権利を得る手段ではありません。
- 選択肢 ウ正解
- 担保(抵当権や質権など)を設定することで、貸倒れ発生時に相手の財産から優先的に売掛金を回収・充当できます。
- 選択肢 エ不正解
- 利息の増額は受取利息を増やす取り決めであり、取引先の財産から優先弁済を受ける保全策ではありません。
覚えるポイント
- 担保の設定は、貸倒れ時に他の債権者より優先して債権を回収するための保全策。
間違えやすいところ
- 請求書の発行や督促は通常の請求活動であり、優先的に財産を確保できる権利(担保権)とは異なります。
出題の前提:ITパスポート試験平成24年度秋期公開問題 問7
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.4 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
2種類のデータの関係性を表すQC手法
ストラテジ系 · 散布図 / QC7つ道具 / データ分析
2種類のデータの関係性(相関関係)を表すことを目的として用いるQC手法・図法はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
散布図(相関図)は、2つの変数(例:気温と売上など)の間の関連性や傾向(正の相関、負の相関、無相関など)を視覚的に把握するために用いられるQC7つ道具の1つです。
解き方
- 「2種類のデータの関係性(相関関係)」を可視化する手法を確認する。
- 選択肢の中から縦軸・横軸に2つの変数をプロットする「散布図」を選択する。
- 選択肢 ア不正解
- 決定表(デシジョンテーブル)は、複数の条件とそれに対応する行動の組み合わせを表形式で整理したものです。
- 選択肢 イ正解
- 散布図は、2つの変数のデータを直交座標上にプロットし、相互の関係性(相関)を視覚化する図です。
- 選択肢 ウ不正解
- 特性要因図(フィッシュボーン図)は、特定の結果(特性)に対して原因(要因)を体系的に整理する図です。
- 選択肢 エ不正解
- パレート図は、項目別に集計した棒グラフと累積比率の折れ線グラフを組み合わせ、重点管理対象を特定する図です。
覚えるポイント
- 散布図は2つの変数の相関関係(正の相関・負の相関)を表す図。
間違えやすいところ
- 原因と結果の関係を整理する特性要因図と、2つの量的データの数値的な相関を見る散布図を混同しないようにします。
出題の前提:ITパスポート試験平成24年度秋期公開問題 問8
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.4 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ビジネスモデル特許による知的財産の保護
ストラテジ系 · 知的財産権 / 特許法 / ビジネスモデル特許
インターネットを活用した企業広告の新しいビジネスモデルを創案し、これをコンピュータシステムとして具現化した。このように創案・実現されたビジネスモデルを知的財産として法的に保護する法律として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
単なるビジネス上のアイデアそのものは自然法則を利用した技術的思想ではないため特許になりませんが、コンピュータやネットワーク等の情報技術を利用して具体的に実現されたビジネス方法は、特許法上の「発明」として保護されます。
解き方
- 保護対象が「コンピュータシステムとして実現したビジネスモデル」であることを確認します。
- 知的財産関連の各法律が保護する対象(意匠=デザイン、商標=マークやブランド名、著作権=創作的表現、特許=技術的発明)を照らし合わせ、適切な法を選択します。
- 選択肢 ア不正解
- 意匠法は、物品の形状、模様、色彩など視覚を通じて美感を起こさせる工業デザインを保護する法律です。
- 選択肢 イ不正解
- 商標法は、事業者が自社の商品やサービスを他社と区別するために使用する文字や図形などのマーク(商標)を保護する法律です。
- 選択肢 ウ不正解
- 著作権法は、文芸、学術、美術、音楽などの創作的表現を保護する法律であり、背後にあるビジネスのアイデアや仕組みそのものは保護しません。
- 選択肢 エ正解
- 特許法は自然法則を利用した技術的思想の創作(発明)を保護する法律であり、コンピュータシステム等で具体化されたビジネスモデル(ビジネス関連発明)も保護対象となります。
覚えるポイント
- ITを活用して具体化されたビジネス手法は「特許法」のビジネスモデル特許で保護される
間違えやすいところ
- 単なるビジネスのアイデアそのものは特許になりませんが、システムとして技術的に具現化されている場合は特許法の対象となる点に注意が必要です。
出題の前提:特許法における発明の定義(自然法則を利用した技術的思想の創作)および特許庁のビジネス関連発明に関する運用基準に基づきます。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.4 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
コーポレートガバナンス(企業統治)の定義
ストラテジ系 · コーポレートガバナンス / 企業統治 / 経営管理
企業の経営管理に関する用語である「コーポレートガバナンス」の説明として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
コーポレートガバナンス(企業統治)とは、企業の不祥事防止や持続的な成長を目的として、経営者が株主をはじめとする利害関係者の意向に沿って適切に企業活動を行うよう監視・管理する体制や仕組みを指します。
解き方
- コーポレートガバナンスのキーワードである「企業統治」「経営の規律・監視の仕組み」を把握します。
- 提示された選択肢の中から、企業倫理、組織風土、企業の社会的責任(CSR)等の類似概念を排除し、統治の仕組みに該当するものを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 企業活動を行う上で守るべき道徳や規範は、「企業倫理(コンプライアンスやモラル)」の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 組織の構成員が共有する価値観や行動規範などは、「企業風土」や「組織文化(コーポレートカルチャー)」の説明です。
- 選択肢 ウ正解
- 経営者が健全かつ効率的な経営を行うよう監視・監督し、経営を規律・統治する体制や仕組みをコーポレートガバナンスと呼びます。
- 選択肢 エ不正解
- 社会の一員としての責任や義務を果たすべきとする考え方は、「企業の社会的責任(CSR:Corporate Social Responsibility)」や「企業市民」の説明です。
覚えるポイント
- コーポレートガバナンス=経営を統治・監視して健全性を維持する仕組み
間違えやすいところ
- 企業倫理(道徳規範)やCSR(社会的責任)、コーポレートカルチャー(企業風土)との定義の違いを明確に区別して覚える必要があります。
出題の前提:会社法およびコーポレートガバナンス・コード等に基づく一般的な企業統治の定義に準拠します。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.4 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)の事業分類
ストラテジ系 · PPM / プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント / 経営戦略
製品に関するPPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)において、次の記述の空欄 a および b に当てはまる語句の適切な組合せはどれか。 「[ a ] とは,少ない投資で収益を生み出す製品群である。これに対して,[ b ] は,将来の成長のためには一定以上の投資が必要となる製品群である。」
解答・解説を表示
解答
イ
解説
PPMでは「市場成長率」と「相対的市場占有率」の2軸で事業や製品を「花形」「金のなる木」「問題児」「負け犬」の4象限に分類します。市場成長率が高い事業は投資が必要であり、占有率が高い事業は多くのキャッシュを生み出します。
解き方
- 「少ない投資で収益を生み出す」という記述から、市場の成長が鈍化して設備投資を抑えつつ高いシェアで資金を創出できる「金のなる木」を a に当てはめます。
- 「将来の成長のために一定以上の投資が必要」という記述から、高い市場成長率の中でシェア拡大を図るために資金を投入すべき「問題児」を b に当てはめます。
- 選択肢 ア不正解
- 負け犬は市場成長率・市場占有率ともに低く、投資も収益も期待できないため撤退が検討される製品群であり、bの「将来の成長のために投資が必要」には当てはまりません。
- 選択肢 イ正解
- aは投資が少なく安定したキャッシュをもたらす「金のなる木」、bは花形へ育成するために積極的な投資が必要な「問題児」であり、正しい組合せです。
- 選択肢 ウ不正解
- 花形(スター)は成長率・占有率ともに高いため収益も多いですが、競争維持のための投資も多額に必要となります。また、負け犬は将来の成長のための投資対象ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- 花形(スター)は市場成長率が高いため設備や販促に多額の投資が必要であり、「少ない投資で」というaの記述と合致しません。
覚えるポイント
- 金のなる木:成長率低・占有率高(低投資・高収益)
- 問題児:成長率高・占有率低(花形にするため多額の投資が必要)
間違えやすいところ
- 「花形」と「金のなる木」の投資規模の違いに注意しましょう。花形は高い成長率に対応するため多額の投資を継続的に必要とします。
出題の前提:ボストン・コンサルティング・グループが提唱したPPMの基本フレームワークに基づきます。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.5 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
CAM(コンピュータ支援製造)の導入効果
ストラテジ系 · CAM / CAD / エンジニアリングシステム / 生産管理
製造業におけるCAM(Computer Aided Manufacturing)の導入効果として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
CAM(Computer Aided Manufacturing)は、工作機械を制御するプログラムを作成し、実際の製造工程を自動化・高精度化する技術です。関連用語として、CAD(コンピュータによる設計)、CAE(コンピュータによる事前解析・シミュレーション)があります。
解き方
- CAMの「M」がManufacturing(製造)を意味することを確認します。
- 工作機械の制御や製造工程の自動化・効率化に関わる選択肢を特定します。
- 選択肢 ア正解
- 工作機械の動作をコンピュータで制御して製造の精度や生産性を高めることは、CAM(Computer Aided Manufacturing)の典型的な導入効果です。
- 選択肢 イ不正解
- 生産に必要な部品の所要量や発注時期を計画・計算するシステムは、MRP(Material Requirements Planning:資材所要量計画)の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 設計段階で強度や性能などをコンピュータ上でシミュレーション・解析するシステムは、CAE(Computer Aided Engineering)の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- コンピュータ画面上で図面や立体モデルを作成し設計作業を行うシステムは、CAD(Computer Aided Design)の説明です。
覚えるポイント
- CAD:設計(Design)、CAM:製造(Manufacturing)、CAE:解析・実験(Engineering)
間違えやすいところ
- CAD(設計)、CAM(製造)、CAE(解析)の略語のアルファベットの頭文字と役割を混同しないように整理しましょう。
出題の前提:製造業で利用されるエンジニアリングシステム(CAD/CAM/CAE/MRP)の標準的な分類に基づきます。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.5 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
BSCにおける先行指標と結果指標
ストラテジ系 · バランススコアカード / 先行指標 / 結果指標 / KPI
戦略目標の達成状況を評価する指標には、目標を達成するための手段や活動量を評価する「先行指標」と、達成された最終的な成果を評価する「結果指標」の2つがある。戦略目標が「新規顧客の開拓」である場合、先行指標と考えられるものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
戦略管理(バランスト・スコアカード等)における指標には、目標達成のためのプロセスや手段となる「先行指標(ドライバー)」と、その活動の結果として得られる成果を測定する「結果指標(アウトカム)」があります。将来の成果を生み出す行動そのものを測るのが先行指標です。
解き方
- 戦略目標である「新規顧客の開拓」を達成するための行動プロセス(原因・手段)と、その結果として現れる成果(結果)を分類します。
- 見込み客へのアプローチという活動そのものの量を示す指標が先行指標であると判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 新規契約獲得率は、商談や営業活動を行った結果として得られた割合(成果)を測るものであるため、結果指標です。
- 選択肢 イ不正解
- 新規顧客数は、目標である「新規開拓」がどれだけ達成できたかを直接表す最終的な成果であるため、結果指標です。
- 選択肢 ウ正解
- 見込み客への訪問件数は、顧客開拓という結果を生み出すために実施する活動量(手段)であり、成果に先んじて測定可能な先行指標です。
- 選択肢 エ不正解
- 総顧客増加率は、全体の顧客基盤が結果としてどれだけ増えたかを表す数値であるため、結果指標です。
覚えるポイント
- 先行指標:目標達成に向けた行動・手段の指標(例:訪問件数、研修受講率)
- 結果指標:最終的に得られた成果の指標(例:売上、顧客数、利益率)
間違えやすいところ
- 「新規契約獲得率」は活動の途中段階に見えるかもしれませんが、契約という「結果」の割合を測っているため結果指標に分類されます。
出題の前提:バランススコアカード(BSC)の業績評価指標(KGI/KPI、先行指標と結果指標)の概念に基づきます。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.6 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
CRM(顧客関係管理)システムの目的
ストラテジ系 · CRM / 情報システム戦略 / 顧客満足
経営戦略上の目標として「顧客との良好な関係の構築と長期的な利益をもたらす優良顧客の獲得」を設定した。この目標達成を支援するために構築するシステムとして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
CRM(Customer Relationship Management)は、顧客の購買履歴や問い合わせ情報などを一元管理し、きめ細やかな対応を行うことで顧客満足度やロイヤルティを高め、優良顧客の維持・拡大を図る経営手法およびシステムです。
解き方
- 問題文中の「顧客との良好な関係の構築」「優良顧客の獲得」という目的に合致する概念を特定します。
- 略語の意味(CRM=Customer Relationship Management)を確認し、該当する選択肢を選びます。
- 選択肢 ア正解
- CRMシステムは顧客関係管理システムであり、顧客との関係強化を通じて優良顧客の育成を図る目標に合致します。
- 選択肢 イ不正解
- MRP(Material Requirements Planning)は製造業において生産計画に基づいて必要な資材の量と時期を管理する資材所要量計画システムです。
- 選択肢 ウ不正解
- POS(Point of Sale)は販売時点で商品名、価格、販売数量などの売上データをリアルタイムに収集・集計する販売時点情報管理システムです。
- 選択肢 エ不正解
- SCM(Supply Chain Management)は原材料の調達から製品の配送・販売までのサプライチェーン全体を最適化・統合管理するシステムです。
覚えるポイント
- CRM:顧客関係管理(優良顧客の維持、顧客満足度向上)
- SCM:供給連鎖管理、POS:販売時点情報管理、MRP:資材所要量計画
間違えやすいところ
- POSは店舗での販売データの収集システムであり、長期的な顧客関係の構築そのものを直接的な主目的とするCRMとは異なります。
出題の前提:ITパスポート試験のシラバスにおける経営情報システム(CRM, SCM, ERPなど)の分類定義に準拠します。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.6 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
マーケティングミックス(4P)の定義
ストラテジ系 · マーケティングミックス / 4P / マーケティング戦略
マーケティングミックスの説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
マーケティングミックスとは、ターゲット顧客にアプローチするために企業がコントロール可能な要素を組み合わせることです。売り手側の視点による典型的な枠組みが4P(Product:製品、Price:価格、Place:流通、Promotion:販売促進)です。
解き方
- マーケティングミックスを構成する要素(4P:製品、価格、流通、販売促進)を想起します。
- SWOT分析(ア)、3C分析(イ)、PPM(エ)などの他フレームワークの定義と照らし合わせ、4Pを説明している選択肢を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 強み(Strengths)、弱み(Weaknesses)、機会(Opportunities)、脅威(Threats)から環境を分析するフレームワークは「SWOT分析」の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 顧客(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)の3つの視点から環境を分析する手法は「3C分析」の説明です。
- 選択肢 ウ正解
- 製品(Product)、流通(Place)、価格(Price)、販売促進(Promotion)を組み合わせる考え方が「マーケティングミックス(4P)」です。
- 選択肢 エ不正解
- 事業や製品を「花形」「金のなる木」「問題児」「負け犬」に分類して経営資源の配分を検討する手法は「PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)」の説明です。
覚えるポイント
- マーケティングミックス(4P):Product(製品)、Price(価格)、Place(流通)、Promotion(販売促進)
間違えやすいところ
- 分析手法(SWOT分析、3C分析、PPM)と実行策の組み合わせであるマーケティングミックス(4P)を混同しないようにしましょう。
出題の前提:マーケティング論におけるマッカーシー(E. J. McCarthy)の4P概念に基づきます。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.6 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
組込みシステムのリアルタイム性
ストラテジ系 · 組込みシステム / リアルタイム性 / リアルタイムOS
組込みシステムに求められる特性のうち、与えられた指定の時間内に所定の処理を完了させなければならない性質を意味するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
組込みシステム(家電や自動車制御など)では、外部からのセンサー入力やイベントに対して決められた時間内に処理を完了する「リアルタイム性」が不可欠です。時間内に正しく動作しないと重大な事故につながる恐れがあります。
解き方
- 「与えられた時間で一定の処理を完了させる」という時間的制約(デッドライン)に関する性質であることを読み取ります。
- システムの即時性や時間内完了を意味する「リアルタイム性」を選択します。
- 選択肢 ア不正解
- 安全性は、システムが人命や周囲の環境に危害・損害を及ぼさない状態を保つ性質のことです。
- 選択肢 イ不正解
- 信頼性は、システムが指定された条件下で故障することなく正常に動作し続ける度合いのことです。
- 選択肢 ウ正解
- 発生した事象に対して、定められた制限時間(デッドライン)内に確実に処理を終える特性をリアルタイム性と呼びます。
- 選択肢 エ不正解
- リソース制約は、CPUの計算能力、メモリ容量、電力消費量などの利用可能なハードウェア資源に課された物理的な制約のことです。
覚えるポイント
- リアルタイム性=定められた時間内に確実に処理を完了させる性質
間違えやすいところ
- 「リアルタイム」を単なる「処理速度が速いこと」と誤解しがちですが、本質は「定められた期限(時間枠)内に確実に処理を完了させること」です。
出題の前提:組込みシステムおよびリアルタイム処理(RTOS)の基本要件の定義に準拠します。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.6 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
電子商取引の形態(B to C)
ストラテジ系 · 電子商取引 / EC取引形態
インターネット上で構築された個人向けのオンライン書店や電子商店街に該当する電子商取引の形態として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
電子商取引(EC)は取引の当事者によって分類され、Bは企業(Business)、Cは消費者(Consumer)、Gは行政機関(Government)を表します。販売主体と購入主体の組み合わせを正しく把握することが重要です。
解き方
- オンライン書店や電子商店街を運営して販売を行う主体(企業:Business)を確認する。
- 購入者・利用者の対象(一般個人・消費者:Consumer)を確認し、該当する形態「B to C」を選択する。
- 選択肢 ア不正解
- 企業間(Business to Business)の電子商取引を指し、部品調達や卸売などが該当します。
- 選択肢 イ正解
- 企業が個人消費者を対象に行う取引形態であり、オンライン書店やショッピングモールが該当します。
- 選択肢 ウ不正解
- 個人から企業に対する取引形態であり、個人サイトの広告枠の企業への提供や人材紹介などが該当します。
- 選択肢 エ不正解
- 個人間(Consumer to Consumer)の取引形態であり、ネットオークションやフリマアプリなどが該当します。
覚えるポイント
- B to Cは企業(Business)から消費者(Consumer)への商取引を意味する。
間違えやすいところ
- C to C(オークションやフリマ)とB to C(企業のネット通販)の取引主体を取り違えないように注意する。
出題の前提:ITパスポート平成24年秋期公式問題冊子問17の出題条件に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.7 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
MBO(マネジメントバイアウト)の説明
ストラテジ系 · MBO / 企業買収 / コーポレートガバナンス
事業の再編などに用いられるMBOの説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
MBO(Management Buyout:経営陣による買収)は、自社の経営陣がオーナーや株主から自社の株式を買い取り、経営権を取得する事業再編・事業承継の手法です。親会社からの独立や非公開化などを目的として行われます。
解き方
- MBOの構成語(Management Buyout)の意味を確認し、主体が「自社の経営陣」であることを捉える。
- 自社の経営者が自社株式を買い取って経営権を取得するという記述を選択する。
- 選択肢 ア不正解
- アライアンス(業務提携や戦略的提携)に関する説明です。
- 選択肢 イ正解
- 経営陣が自社の株式の大半を買い取って経営権を取得する手法であり、MBOの定義として適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- 事業分離(スピンオフなど)や合弁会社(ジョイントベンチャー)の設立に関する説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 他社を対象としたM&A(企業の合併・買収)に関する一般的な説明です。
覚えるポイント
- MBOは「自社の経営陣」が自社株を買い取って独立・経営権取得を行うこと。
間違えやすいところ
- 他社を買収する通常のM&Aや、目標管理制度(Management by Objectives)としての同名略語と混同しないようにする。
出題の前提:ITパスポート平成24年秋期公式問題冊子問18の出題条件に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.7 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
コトラーの競争地位別戦略(チャレンジャ)
ストラテジ系 · 競争地位別戦略 / チャレンジャ / マーケティング戦略
企業を市場における競争上の地位によって,リーダ,チャレンジャ,フォロワ,ニッチャに分類したとき,チャレンジャの戦略の特徴として,最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
フィリップ・コトラーの競争地位類型論では、市場での地位を「リーダ(市場シェア首位)」「チャレンジャ(2位以下で首位を狙う)」「フォロワ(上位に追従して利益重視)」「ニッチャ(特定ニッチ市場で独自性追求)」の4つに分類します。
解き方
- チャレンジャの役割(シェア拡大を目指し、リーダ企業へ挑戦・差別化を図る立場)を確認する。
- 各選択肢を吟味し、差別化を図ってリーダの未強化分野を狙うなどして対決・シェア拡大を図る「エ」を選択する。
- 選択肢 ア不正解
- リーダに追従して模倣し、低コストで安定的な利益確保を優先するのは「フォロワ」の戦略です。
- 選択肢 イ不正解
- 市場規模全体の拡大(全方位戦略)を図り、品ぞろえを最大化してシェアを維持・拡大するのは「リーダ」の戦略です。
- 選択肢 ウ不正解
- 大手が手を出さない特定の市場セグメントに経営資源を集中するのは「ニッチャ」の戦略です。
- 選択肢 エ正解
- リーダの弱点となる地域や分野を差別化して攻略し、シェア逆転を目指す「チャレンジャ」の戦略です。
覚えるポイント
- 4つの競争地位:リーダ(全方位・市場拡大)、チャレンジャ(差別化・首位挑戦)、フォロワ(模倣・利益優先)、ニッチャ(集中化・特定市場)。
間違えやすいところ
- チャレンジャ(首位に挑む)とフォロワ(模倣して追従する)の特徴を混同しないようにする。
出題の前提:ITパスポート平成24年秋期公式問題冊子問19の出題条件に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.7 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
個人情報保護法における第三者提供の本人の同意
ストラテジ系 · 個人情報保護法 / 第三者提供 / 利用目的
個人情報を他社に渡した事例のうち,個人情報保護法において,本人の同意が必要なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
個人情報保護法において、あらかじめ本人の同意を得ないで個人データを第三者に提供することは原則禁止されています。ただし、「業務委託に伴う提供」「人の生命、身体または財産の保護のために必要であって同意取得が困難な場合」などは例外として同意なしの提供が認められます。親会社や子会社は別法人であるため原則「第三者」に該当します。
解き方
- 各選択肢について、第三者提供に該当するか、また法令上の例外規定(委託、生命身体保護等)に該当するかを検討する。
- アの親会社への提供は別法人への情報提供であり、業務委託や緊急避難等に該当しないため本人の同意が必要と判断する。
- 選択肢 ア正解
- 親子会社間であっても別法人であるため第三者に該当し、新製品案内等の目的で提供する場合は本人の同意が必要です。
- 選択肢 イ不正解
- 利用目的の達成に必要な範囲内で個人データの取扱いの全部または一部を委託する場合は第三者提供に該当せず、本人の同意は不要です。
- 選択肢 ウ不正解
- 人の生命、身体または財産の保護のために必要がある場合であり、本人の同意を得ることが困難であるときに該当するため、同意は不要です。
- 選択肢 エ不正解
- 請求書配送という利用目的の達成に必要な範囲内での外部委託に伴う提供であるため、本人の同意は不要です。
覚えるポイント
- 親会社・グループ会社であっても法的には「第三者」として扱われる。
間違えやすいところ
- グループ企業間であれば事前の本人同意なしに顧客情報を共有できると誤認しやすい。
出題の前提:ITパスポート平成24年秋期公式問題冊子問20の出題条件に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.8 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
組織形態の判別(事業部制組織)
ストラテジ系 · 組織構造 / 事業部制組織 / 職能別組織
社長の下に総務・人事、経理・財務があり、その下に「A事業担当」「B事業担当」が配置され、それぞれの中に研究開発・販売・生産の各機能が置かれている図によって表される企業の組織形態はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
組織構造には、職能(開発、販売など)ごとに分ける「職能別組織」、製品や地域などの独立した単位ごとに開発・販売・生産機能を持たせて独立採算を図る「事業部制組織」、命令系統が縦横の格子状になった「マトリックス組織」などがあります。
解き方
- 図の階層構造を確認する。トップマネジメントの下に共通管理部門と「A事業担当」「B事業担当」がある。
- A事業担当・B事業担当のそれぞれの中に「研究開発」「販売」「生産」の職能が内包されていることから、事業部制組織であると特定する。
- 選択肢 ア正解
- 事業単位(A事業・B事業)ごとに研究開発・販売・生産の職能を備えているため、事業部制組織の典型例です。
- 選択肢 イ不正解
- 職能別組織は、全社レベルで研究開発部、販売部、生産部のように機能ごとに直接分かれている組織形態です。
- 選択肢 ウ不正解
- 特定の目的・プロジェクトを達成するために各部門から一時的にメンバーを集めて編成される組織形態です。
- 選択肢 エ不正解
- 職能別と事業別(あるいはプロジェクト別)など、2つの指揮命令系統を格子状に組み合わせた組織形態です。
覚えるポイント
- 事業部制組織は、事業ごとに自律的な職能(開発・販売・生産など)を持つ。
間違えやすいところ
- 事業部の中に職能部門があることから職能別組織と混同しないよう、最上位の分割基準(事業単位か職能か)を見極める。
出題の前提:ITパスポート平成24年秋期公式問題冊子問21の出題条件に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.8 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
システム化構想立案時における情報収集
ストラテジ系 · システム化構想 / ベンダ企業 / 技術動向
システム化構想の立案時点でベンダ企業から収集する情報として,最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
システム化構想の立案プロセスは、経営課題を解決するためのシステムの基本構想を策定する超上流フェーズです。この時点では具体的な開発要件が未定であるため、活用可能な最新のIT技術動向や事例などの情報を外部ベンダ等から幅広く収集(RFI等)します。詳細な見積りや役割分担は、要件定義や調達段階で行われます。
解き方
- システム開発ライフサイクルにおける「システム化構想立案時点」の位置づけ(最初期段階)を把握する。
- この段階で外部に求めるべきは、要件が定まっていないと算出できない見積り等ではなく、実現可能性検討のための「技術動向」であると判断する。
- 選択肢 ア不正解
- 発注元企業の役割分担は、プロジェクト計画や調達契約の策定段階で発注元企業自身が主体となって決める事項です。
- 選択肢 イ不正解
- システム化構想の段階では具体的な要件や機能が未定のため、精度の高い開発コストの見積りを提示させることはできません。
- 選択肢 ウ正解
- 構想段階では、どのような技術が利用可能かを見極めるため、ベンダから最新の情報技術動向や事例を収集することが適切です。
- 選択肢 エ不正解
- 具体的なベンダ選定や提案書評価(RFPへの回答評価)の段階で確認する項目です。
覚えるポイント
- システム化構想立案(初期段階)では、実現可能性を探るための「技術動向」をベンダから情報収集する。
間違えやすいところ
- 要件定義後の調達段階で行う「開発見積りの取得」と構想段階の「情報収集」を混同しやすい。
出題の前提:ITパスポート平成24年秋期公式問題冊子問22の出題条件に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.9 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ハウジングサービスの役割分担
ストラテジ系 · ハウジングサービス / ホスティングサービス / データセンタ
A社はB社に対してハウジングサービスを提供している。A社とB社の役割分担として適切なものはどれか。 〔選択肢の表の項目〕 「サーバなどの機器の所有」「機器の設置施設の所有」「アプリケーションソフトウェアの開発」「システムの運用」
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
ハウジング(コロケーション)は、事業者が顧客自身の所有するサーバ機器を預かる施設(ラックスペース、電源、回線設備など)を提供するサービスです。サーバ機器自体の所有・管理やソフトウェア開発、運用は顧客側が行います。これに対し、事業者がサーバ機器自体を所有して貸し出す形態をホスティング(レンタルサーバ)と呼びます。
解き方
- ハウジングサービスにおいて、提供者(A社)が担当する範囲が「機器の設置施設(場所)の提供」のみであることを確認する。
- サーバなどの機器の所有、アプリケーション開発、システムの運用はすべて顧客(B社)側が担うため、該当する行「ウ」を選択する。
- 選択肢 ア不正解
- 機器や運用まで事業者がすべて提供する形態は、ハウジングではなく包括的なアウトソーシング(マネージドサービス等)です。
- 選択肢 イ不正解
- サーバ機器を事業者(A社)が所有して貸し出す形態は「ホスティングサービス」に該当します。
- 選択肢 ウ正解
- 施設の所有のみがサービス提供者(A社)で、機器所有・開発・運用はすべて利用者(B社)が行う組み合わせがハウジングサービスとして適切です。
- 選択肢 エ不正解
- 利用者が施設を所有し、事業者に機器や開発・運用を任せる形態は自社設備への外部常駐・委託であり、ハウジングではありません。
覚えるポイント
- ハウジング=「場所貸し」(機器・アプリ・運用は顧客)。ホスティング=「サーバ貸し」(機器は事業者)。
間違えやすいところ
- ハウジング(自前サーバを持ち込む)とホスティング(事業者のサーバを借りる)を混同しないようにする。
出題の前提:ITパスポート平成24年秋期公式問題冊子問23の出題条件に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.9 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
委託開発における著作権の帰属(著作権法)
ストラテジ系 · 著作権法 / ソフトウェア開発委託 / 知的財産権
ソフトウェアの開発を外部ベンダに委託する。委託契約において特段の取決めがない場合,このソフトウェアの知的財産としての権利の帰属を規定している法律はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
ソフトウェアのプログラムは著作権法上の「著作物」として保護されます。著作権法では原則として著作物を創作した者(作成者・受託ベンダ)が著作者となり、著作権が帰属します。発注元に権利を移転させるには契約上で特約(権利譲渡条項)を結ぶ必要があります。
解き方
- 問題文にある「ソフトウェアの知的財産としての権利」が主にどの法律で保護・規定されているかを確認する。
- プログラムの権利保護および原始的帰属を規定している「著作権法」を選択する。
- 選択肢 ア不正解
- 下請取引の公正化と下請事業者の利益保護を目的とした法律であり、知的財産権の帰属を規定する法律ではありません。
- 選択肢 イ正解
- プログラムは著作物であり、特約がなければ作成者(受託者)に権利が帰属することが著作権法によって規定されています。
- 選択肢 ウ不正解
- 営業秘密の侵害や不正な競争行為を取り締まる法律であり、開発されたプログラムの権利帰属を規定するものではありません。
- 選択肢 エ不正解
- 請負契約などの一般的な契約関係や所有権を定めていますが、知的財産権(著作権)の権利帰属を直接規定する法律ではありません。
覚えるポイント
- 開発委託したソフトウェアの著作権は、特約がなければ作成者(開発したベンダ側)に帰属する。
間違えやすいところ
- お金を払って開発を依頼したのだから発注元に権利がある、または民法の請負規定によるものと勘違いしやすい。
出題の前提:ITパスポート平成24年秋期公式問題冊子問24の出題条件に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.9 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
回収遅延売掛金に対する長期債権比率の計算
ストラテジ系 · 売掛金管理 / 財務分析 / 比率計算
X社の販売部門(A〜D)における期末時点の売掛金回収状況が次の表に示されている。回収期限を過ぎた売掛金の合計に対する長期債権額の比率は何%か。ここで、入金遅延が61日以上のものを長期債権とする。 〔回収状況(単位:百万円)〕 ・A販売部:入金済 180、入金遅延1〜30日以内 5、入金遅延31〜60日 5、入金遅延61日以上 10 ・B販売部:入金済 290、入金遅延1〜30日以内 5、入金遅延31〜60日 5、入金遅延61日以上 0 ・C販売部:入金済 70、入金遅延1〜30日以内 20、入金遅延31〜60日 10、入金遅延61日以上 0 ・D販売部:入金済 180、入金遅延1〜30日以内 10、入金遅延31〜60日 0、入金遅延61日以上 10
解答・解説を表示
解答
エ
解説
売掛金の滞留状況を分析する際は、母集団が「売掛金全体」なのか「回収期限を過ぎた売掛金(入金遅延債権)」なのかを正確に読み取ることが不可欠です。
解き方
- 各期間の入金遅延額を合算し、回収期限を過ぎた売掛金の総額(分母)を求めます。
- 61日以上の入金遅延額の合計(長期債権額、分子)を求め、比率(分子÷分母×100)を算出します。
- 選択肢 ア不正解
- 売掛金全体(入金済を含む総額800百万円)に対して長期債権額20百万円の比率を求めると約2.5%になりますが、分母が誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 入金済みの合計720百万円を母集団として計算した値に近い誤りの数値です。
- 選択肢 ウ不正解
- A販売部またはD販売部単体の長期債権額(10百万円)などの数値を誤認した選択肢です。
- 選択肢 エ正解
- 回収期限超過額の総計80百万円のうち長期債権が20百万円を占めるため、20÷80=25%となり正しいです。
覚えるポイント
- 比率計算では「何に対する比率か」という問題文の母集団(分母)指定を厳密に確認する。
間違えやすいところ
- 入金済みの金額まで含めた売掛金総額を分母にして計算してしまうミスが多い。
出題の前提:ITパスポート試験 平成24年度 秋期問25 問題文および公式解答
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.10 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
プロモーション戦略におけるプル戦略の識別
ストラテジ系 · マーケティングミックス / 4P / プロモーション戦略
マーケティングミックスの4Pの一つであるプロモーションの戦略には、プッシュ戦略とプル戦略がある。メーカの販売促進策のうち、プル戦略に該当するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
流通業者を介して商品を押し出す施策が「プッシュ戦略」、広告等で消費者の購買意欲を刺激し指名買いさせる施策が「プル戦略」です。
解き方
- プッシュ戦略(流通や販売側への働きかけ)とプル戦略(最終消費者への働きかけ)の定義を確認します。
- 各選択肢の働きかけの対象が販売側なのか最終消費者なのかを判別します。
- 選択肢 ア不正解
- 販売員教育の強化は、販売員を通じて商品を積極的に押し出すプッシュ戦略に該当します。
- 選択肢 イ不正解
- 店頭への応援販売員派遣は、店舗での販売力を直接高めるプッシュ戦略に該当します。
- 選択肢 ウ不正解
- 販売奨励金(リベート)の増額は、流通業者や販売店の販売意欲を高めて商品を押し出すプッシュ戦略です。
- 選択肢 エ正解
- 広告宣伝により消費者の需要を喚起し、店舗に客を引っ張り込む施策であるためプル戦略に該当します。
覚えるポイント
- プル戦略は消費者へ直接訴求して引く、プッシュ戦略は流通・販売員を後押しして売る。
間違えやすいところ
- 販売奨励金などの流通業者向けインセンティブをプル戦略と混同しないようにする。
出題の前提:ITパスポート試験 平成24年度 秋期問26 問題文および公式解答
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.10 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
流通・販売情報システムで用いられる商品コード
ストラテジ系 · JANコード / 流通情報システム / バーコード
流通システムや販売情報システムなどで用いられている商品コードはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
JANコードは国際的なEANコード(現GTIN)と互換性を持つ、日本国内の標準的な商品識別用バーコード規格です。
解き方
- 設問で求められている「流通・販売情報システムで用いられる商品コード」の用途を確認します。
- 選択肢の中から文字コード規格を除外し、商品識別コードである規格を選定します。
- 選択肢 ア不正解
- ASCIIは、英数字や制御文字などを7ビットで表すコンピュータ用の基本文字コード規格です。
- 選択肢 イ不正解
- EUC(Extended UNIX Code)は、主にUNIX環境で日本語などの複数バイト文字を扱うための文字コード規格です。
- 選択肢 ウ正解
- JANコードは、日本の店頭商品パッケージやPOSシステムでバーコード表示される共通商品コードです。
- 選択肢 エ不正解
- JIS(日本産業規格)は日本の国家標準規格群であり、単体で商品コードそのものを指すものではありません。
覚えるポイント
- JANコードはPOSや流通システムで使われる日本の標準商品識別バーコードである。
間違えやすいところ
- 文字コード規格(ASCIIやEUCなど)と商品コード(JAN)を用途の違いから正しく区別する。
出題の前提:ITパスポート試験 平成24年度 秋期問27 問題文および公式解答
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.10 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
コンカレントエンジニアリングの主目的
ストラテジ系 · コンカレントエンジニアリング / 開発プロセス / リードタイム短縮
コンカレントエンジニアリングの目的として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
コンカレント(concurrent:同時並行)の言葉どおり、従来直列で行われていた開発工程を同時並行化し、手戻りの防止と期間短縮を図る手法です。
解き方
- コンカレントエンジニアリングの語意(同時並行的な開発手法)を確認します。
- 並行して作業を進めることで得られる主要な効果(開発期間の短縮)を選択肢から選びます。
- 選択肢 ア正解
- 設計や製造準備などの各部門が情報共有しながら並行して業務を進めるため、開発期間の大幅な短縮につながります。
- 選択肢 イ不正解
- 技術の標準化は有用ですが、同時並行設計を行うコンカレントエンジニアリングの直接の主目的ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 自社の強みを生かすことはコアコンピタンス経営などの概念であり、工程並行化手法の定義とは異なります。
- 選択肢 エ不正解
- 歩留まり率向上は品質管理や工程改善の目的であり、コンカレントエンジニアリングの主要な狙いではありません。
覚えるポイント
- コンカレントエンジニアリング=複数工程の同時並行化による「開発期間(リードタイム)の短縮」。
間違えやすいところ
- 単なる製造現場の品質向上(歩留まり向上)や技術標準化と混同しないようにする。
出題の前提:ITパスポート試験 平成24年度 秋期問28 問題文および公式解答
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.11 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
移動平均法を用いた翌月製造量の計算
ストラテジ系 · 生産計画 / 移動平均法 / 在庫管理
製造業A社では、翌月の製造量を次の計算式で算出している。 翌月の製造量 = 翌月の販売見込量 - 当月末の在庫量 + 20 翌月の販売見込量が当月までの3か月の販売実績量の移動平均法によって算出されるとき、9月の製造量は幾らか。 〔販売実績量および月末在庫量〕 ・5月:販売実績量 110、月末在庫量 10 ・6月:販売実績量 100、月末在庫量 10 ・7月:販売実績量 90、月末在庫量 35 ・8月:販売実績量 95、月末在庫量 25
解答・解説を表示
解答
ア
解説
移動平均法では対象となる直近の期間データを平均して予測値を求めます。生産計画では、見込量から手持ち在庫を差し引き、安全在庫等を加算して必要製造量を決定します。
解き方
- 当月を8月、翌月を9月として、直近3か月(6月・7月・8月)の販売実績量から平均値(翌月の販売見込量)を計算します:(100+90+95)÷ 3 = 95。
- 計算式「翌月の販売見込量(95)- 当月末在庫量(8月末の25)+ 20」に代入して計算します:95 - 25 + 20 = 90。
- 選択肢 ア正解
- 直近3か月の平均見込量95から8月末在庫25を引き、安全在庫20を加えると90となり正しいです。
- 選択肢 イ不正解
- 移動平均の対象月や在庫量の参照を誤った場合に生じる計算値です。
- 選択肢 ウ不正解
- 95は翌月の販売見込量そのものであり、在庫量および調整値(+20)が未反映です。
- 選択肢 エ不正解
- 直近3か月ではなく5月〜7月を誤って対象にするなどした場合の誤答です。
覚えるポイント
- 直近3か月の移動平均を計算する際、対象となる月(6・7・8月)を間違えないこと。
間違えやすいところ
- 「当月までの3か月」で5月〜7月の3か月を含めてしまい、8月を除外してしまう誤り。
出題の前提:ITパスポート試験 平成24年度 秋期問29 問題文および公式解答
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.11 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
公的個人認証サービスで利用可能なカード
ストラテジ系 · 公的個人認証サービス / e-Tax / 電子署名
e-Taxなど行政への電子申請の際に、本人証明のために公的個人認証サービスを利用することができる。本試験実施当時、このサービスを利用する際に使用できるものとして適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
公的個人認証サービスは、オンラインでの行政手続きにおいて他人による成りすましや改ざんを防ぐための仕組みで、ICカード内に電子証明書を記録して利用します。
解き方
- 公的個人認証サービスで本人確認用の電子証明書を格納するICカードを想起します。
- 当時の公的なICカードである「住民基本台帳カード」を選択します。
- 選択肢 ア不正解
- 印鑑登録カードは窓口や証明書自動交付機で印鑑登録証明書を発行するためのカードであり、公的個人認証の電子証明書は格納できません。
- 選択肢 イ不正解
- クレジットカードは決済用の民間カードであり、行政手続きの公的個人認証サービスには使用できません。
- 選択肢 ウ正解
- 住民基本台帳カードには公的個人認証サービスの秘密鍵および電子証明書を格納でき、e-Tax等の本人証明に利用できました。
- 選択肢 エ不正解
- パスポートは旅券としての身分証明書ですが、PC経由での電子申請における公的個人認証カードとしては利用できません。
覚えるポイント
- 過去の試験問題では住基カード、現在の制度ではマイナンバーカードが公的個人認証の媒体となる。
間違えやすいところ
- 民間のクレジットカードや磁気式印鑑登録カードと混同しないようにする。
出題の前提:ITパスポート試験 平成24年度 秋期問30 問題文および公式解答
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.11 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
プロジェクト成果物の品質確認作業
マネジメント系 · 品質管理 / レビュー / プロジェクトマネジメント
プロジェクト成果物が期待される品質を満たしていることを確認するために行う作業はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
プロジェクト品質マネジメントにおいて、成果物の欠陥を早期に発見・排除し、要求された品質基準を満たしているかをチェックする代表的な手法がレビューです。
解き方
- 設問の目的である「成果物の品質が期待通りかを確認する作業」に合致するマネジメント活動を考えます。
- 選択肢の中から品質検証(品質コントロール)に該当する活動を抽出します。
- 選択肢 ア不正解
- ツールの納入者選定は、プロジェクトの調達管理に属する作業です。
- 選択肢 イ正解
- レビュー(ピアレビューやインスペクションなど)は、成果物の誤りを発見し品質を確認・保証するために行う作業です。
- 選択肢 ウ不正解
- スケジュール作成や進捗管理は、プロジェクトのタイム(スケジュール)マネジメントに属する作業です。
- 選択肢 エ不正解
- メンバの役割と責任の定義は、プロジェクトの人的資源マネジメントに属する作業です。
覚えるポイント
- 成果物の品質確認・欠陥検出のために実施する基本作業は「レビュー(審査)」。
間違えやすいところ
- スケジュール管理(タイム管理)や体制定義(要員管理)と品質管理作業を混同しない。
出題の前提:ITパスポート試験 平成24年度 秋期問31 問題文および公式解答
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.12 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
システム方式設計で実施する作業内容
マネジメント系 · 共通フレーム / システム方式設計 / システム開発プロセス
「システム要件定義 → システム方式設計 → ソフトウェア要件定義 → ソフトウェア方式設計」というプロセスでシステム開発を進める場合、システム方式設計に含める作業として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
システム方式設計(システムアーキテクチャ設計)は、システム全体を実現するためにハードウェア、ネットワーク、ソフトウェアの構成および分担を定義する工程です。
解き方
- 開発プロセスの流れの中で「システム方式設計」が果たす役割(システム全体の構成要素・インフラ設計)を整理します。
- ソフトウェア個別の内部構造や、要件定義工程の作業と明確に区別して適切な作業を選択します。
- 選択肢 ア不正解
- システムの機能や処理能力などの要求仕様を決定するのは「システム要件定義」の作業です。
- 選択肢 イ不正解
- ソフトウェアの最上位構造やコンポーネントを決定するのは「ソフトウェア方式設計」の作業です。
- 選択肢 ウ正解
- システム要件を具現化するためのハードウェア構成やネットワーク構成を定義・決定することはシステム方式設計に含まれます。
- 選択肢 エ不正解
- 利用者インタフェースの詳細な決定は、ソフトウェア要件定義やその後の詳細設計工程で行われます。
覚えるポイント
- システム方式設計=システム全体の構成(ハードウェア・ネットワーク構成や機能の割り当て)の決定。
間違えやすいところ
- 「ソフトウェア方式設計」の作業(コンポーネント構造決定)と「システム方式設計」を取り違えない。
出題の前提:ITパスポート試験 平成24年度 秋期問32 問題文および公式解答
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.12 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ソフトウェア開発におけるシステムテストの定義
マネジメント系 · ソフトウェアテスト手法 / システムテスト
ソフトウェア開発におけるシステムテストに関する記述として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
システム開発のテスト工程は、単体テスト、結合テスト、システムテスト(総合テスト)、受入れテストの順に進みます。システムテストは開発側の最終テストとして、システム全体の機能要件や性能要件を満たしているかを検証します。
解き方
- 開発プロセスにおける各テスト工程(単体、結合、システム、受入れ)の実施主体と目的を確認します。
- 開発側がシステム全体の要件充足性を確認するテストがシステムテストに該当することを特定します。
- 選択肢 ア正解
- システムテストは開発側が最終段階で行い、機能や性能などのシステム要件が満たされているかを確認する作業であるため適切です。
- 選択肢 イ不正解
- システム要件定義の過不足を確認するのは要件定義工程でのレビューや妥当性確認であり、システムテストの説明ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- システムテストは単体テストや結合テストが完了した後にシステム全体を対象に実施するものであり、それらを同時に行うものではありません。
- 選択肢 エ不正解
- 利用者が開発者から独立して実際の業務への適合性を確認するのは、受け入れテスト(運用テスト)の説明です。
覚えるポイント
- システムテストは開発側がシステム要件の充足性を検証する最終テストです。
間違えやすいところ
- 利用者側が業務適合性を検証する受入れテストと混同しないように注意が必要です。
出題の前提:JIS X 0160(共通フレーム)ソフトウェアライフサイクルプロセス
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.13 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ITガバナンスの概念と役割
マネジメント系 · ITガバナンス / IT投資マネジメント
ITガバナンスを説明したものとして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
ITガバナンスは、コーポレートガバナンスの観点から企業が経営戦略の達成に向けてIT活用を適切に統制・評価する仕組みです。単一のITシステム導入にとどまらず、組織全体の戦略との調和や効果測定を包含します。
解き方
- 各選択肢が示す経営管理・ITマネジメント手法の定義を確認します。
- 経営戦略とIT戦略の整合性や投資統制の枠組みを適用するという記述がITガバナンスに合致することを見極めます。
- 選択肢 ア不正解
- 社員の知識を組織全体で共有・活用して競争力を高める手法はナレッジマネジメントの説明です。
- 選択肢 イ正解
- ITガバナンスは経営戦略とIT戦略の整合性や投資効果などを統制・評価する枠組みを適用することであり適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- 財務、顧客、業務プロセス、学習の4視点から業績を評価・管理する手法はバランススコアカード(BSC)の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 複数企業の共通間接業務を集約・統合して効率化を図る手法はシェアードサービスの説明です。
覚えるポイント
- ITガバナンスは経営戦略と整合したIT投資や統制を行う組織的な仕組みです。
間違えやすいところ
- バランススコアカードやナレッジマネジメントなどの他の経営管理手法と混同しないようにします。
出題の前提:経済産業省 システム管理基準・ITガバナンスの定義
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.13 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
システム監査の目的と役割
マネジメント系 · システム監査 / 内部統制
システム監査の内容として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
システム監査基準において、システム監査は「情報システムに関わるリスクを適切にコントロールし、ITガバナンスを実現できているかを、独立かつ客観的な立場で総合的に検証・評価する活動」と定められています。
解き方
- システム監査における『独立した第三者性』および『リスク管理状況の評価・検証』という基本的特徴を確認します。
- 選択肢の中から独立的な立場でリスク対策の整備・運用状況を検証している記述を選択します。
- 選択肢 ア不正解
- 利用者が本番稼働の可否を判断するために実施するテストは運用テストや受入れテストの説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 身体的特徴を用いた本人認証はバイオメトリクス認証(生体認証)の説明です。
- 選択肢 ウ正解
- 独立した立場で情報システムのリスクコントロール状況を点検・評価する活動であるため、システム監査の説明として適切です。
- 選択肢 エ不正解
- 外部から不正に侵入してデータの改ざんや破壊などを行う行為はクラッキング(不正アクセス)の説明です。
覚えるポイント
- システム監査は監査対象から独立した立場で客観的に評価・検証を行います。
間違えやすいところ
- 利用者テスト(受入れテスト)やセキュリティ攻撃行為と定義を取り違えないようにします。
出題の前提:経済産業省 システム監査基準
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.14 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ITサービスマネジメントにおけるデータベース化の目的
マネジメント系 · ITサービスマネジメント / CMDB / ナレッジ管理
ITサービスマネジメントのプロセスにおいて、過去の履歴や構成情報などをデータベース化する目的a~cのうち、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。 a ITサービスに関連する構成要素の情報を常に正しく、最新の状態であるように維持管理し、必要な情報をいつでも確認できるようにする。 b 過去に対応したインシデントの記録をナレッジとして蓄積し、利用者からの問合せに対する一次回答率を高める。 c 過去に発生した障害の原因と対策を蓄積し、再発の防止に役立てる。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
ITサービスマネジメント(ITIL)では、構成管理データベース(CMDB)による構成アイテムの把握や、インシデント・問題管理におけるナレッジベース構築により、サービスの品質維持・向上と障害の迅速な解決・再発防止を図ります。
解き方
- 記述a(構成管理における最新状態の維持)、記述b(インシデント管理での一次回答率向上)、記述c(問題管理での原因究明と再発防止)の妥当性を検討します。
- a、b、cのすべてがITサービスマネジメントでデータベースを構築・活用する正当な目的であると判断します。
- 選択肢 ア不正解
- aだけでなくbおよびcもデータベース化の正当な目的であるため不十分です。
- 選択肢 イ正解
- 構成情報の最新維持(a)、インシデント履歴のナレッジ化(b)、障害原因・対策の蓄積(c)のすべてが適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- bだけでなくaおよびcもデータベース化の目的として妥当であるため不十分です。
- 選択肢 エ不正解
- 構成管理における構成要素の最新性維持(a)も重要な目的であるため除外できません。
覚えるポイント
- 構成要素、インシデント履歴、障害対策のデータベース化はサービス品質向上に直結します。
間違えやすいところ
- 特定のプロセス(構成管理のみ、インシデントのみなど)だけに限定して考えてしまわないようにします。
出題の前提:ITIL(Information Technology Infrastructure Library)サービスマネジメント標準
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.14 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ソフトウェア開発における受入れテストの役割
マネジメント系 · ソフトウェアテスト / 受入れテスト
利用者がベンダに委託したソフトウェア開発において、利用者側が実際の運用と同様の条件でソフトウェアを使用し、正常に稼働することを確認するテストとして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
システム開発の受託・委託契約において、ベンダ側がシステムテストを完了した後に、発注元の利用者自身が業務要件を満たし実運用に耐えうるかを確認して検収を行う作業を受入れテスト(UAT)と呼びます。
解き方
- 問題文から「利用者側が主体」「実際の運用と同様の条件で使用」「正常稼働の確認」というキーワードを整理します。
- これらに該当するテストが受入れテストであることを特定します。
- 選択肢 ア正解
- 委託元の利用者が実運用環境と同等の条件で正常動作を確認し、検収を行うテストなので適切です。
- 選択肢 イ不正解
- 結合テストは複数のプログラムモジュールを組み合わせてインターフェースを検証する開発側のテストです。
- 選択肢 ウ不正解
- システムテストは開発側がシステム全体の機能や性能が仕様通りかを総合的に検証するテストです。
- 選択肢 エ不正解
- 単体テストは個々のプログラムモジュール単位で内部論理などを検証するテストです。
覚えるポイント
- 受入れテストは利用者が主体となり、本番運用と同様の条件で行う検収のためのテストです。
間違えやすいところ
- 開発側が主体となって要件充足を確認するシステムテストとの実施主体の違いに注意します。
出題の前提:共通フレーム2007/2013 運用・受入れプロセス
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.14 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
内部設計工程で実施する作業内容
マネジメント系 · システム開発プロセス / 内部設計 / 詳細設計
システム開発プロセスを、要件定義、外部設計、内部設計の順番で実施するとき、内部設計で行う作業として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
システム設計は利用者視点の外部設計(画面・帳票・外部インターフェースなど)と、開発者視点の内部設計(プログラム構造、物理データ構造、モジュール設計など)に分かれます。物理的なレコード設計は内部設計の領域です。
解き方
- 各工程(要件定義、外部設計、内部設計)で決定される設計対象(利用者視点か実装視点か)を区別します。
- 物理データ構造であるレコード長やデータ型の決定が内部設計に該当することを導きます。
- 選択肢 ア不正解
- 画面応答時間の目標値設定は非機能要件の定義であり、要件定義や外部設計で行われます。
- 選択肢 イ不正解
- システム全体のサブシステム分割はアーキテクチャ設計であり、外部設計(方式設計)で行われます。
- 選択肢 ウ正解
- データベースの物理的なレコード長や内部属性の定義は、実装に向けた内部設計の代表的な作業です。
- 選択肢 エ不正解
- 利用者が直接目にする画面や帳票のレイアウト設計は、外部設計で行われます。
覚えるポイント
- 外部設計は画面や帳票など利用者視点、内部設計は物理データ構造やモジュールなど開発者視点です。
間違えやすいところ
- 画面・帳票レイアウトの設計を内部設計と混同しないように区別します。
出題の前提:共通フレーム2007/2013 開発プロセス(システム設計・ソフトウェア設計)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.15 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
SLAとSLMの定義と関係性
マネジメント系 · SLA / SLM / サービスレベル管理
SLAとSLMに関する説明のうち、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
SLAはITサービスの提供者と利用者の間でサービス内容や達成すべき品質水準(可用性や復旧時間等)を取り決めた「合意書」です。SLMはそのSLAに基づいてPDCAサイクルを回し、サービスの維持向上を図る「管理活動(プロセス)」です。
解き方
- SLA(合意書・取り決め文書)とSLM(マネジメント活動・継続的改善)のそれぞれの定義を明確にします。
- 両者の役割関係を正確に説明している選択肢イを選択します。
- 選択肢 ア不正解
- SLAは改善提案書ではなく双方の合意書であり、SLMも単なる技術的手段の提供ではありません。
- 選択肢 イ正解
- SLAはサービスレベル合意書、SLMは品質の維持向上を図る継続的活動であり定義として正確です。
- 選択肢 ウ不正解
- 達成度測定や問題発見を行う活動はSLM(管理活動)の範疇であり、SLAはその基準となる合意事項を定めたものです。
- 選択肢 エ不正解
- 要求水準の共通認識を得る合意書がSLAであり、継続的な品質向上を図る活動がSLMであるため説明が逆です。
覚えるポイント
- SLAは「サービス水準合意書(Agreement)」、SLMは「サービス水準管理活動(Management)」です。
間違えやすいところ
- SLA(文書・合意事項)とSLM(活動・管理サイクル)の主語が入れ替わった選択肢に惑わされないようにします。
出題の前提:ITIL サービスデザイン(サービスレベル管理)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.15 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
サーバ室の標識非設置とファシリティマネジメント
マネジメント系 · ファシリティマネジメント / 物理的セキュリティ
コンピュータシステムが稼働しているサーバ室への侵入リスクを低減するために、コンピュータの設置場所を示す標識を出さないことにした。この対策が当てはまるマネジメントはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
ファシリティマネジメント(FM)は、企業・団体が保有する土地、建物、設備などの施設環境を総合的に企画・管理・活用する手法です。情報セキュリティにおいては、サーバ室の施錠、入退室管理、標識の制限といった物理的セキュリティ対策が含まれます。
解き方
- 問題文にある「サーバ室への侵入リスク低減」「標識を出さない」という対策の対象が物理施設・設備であることを確認します。
- 施設や環境設備の管理・セキュリティ対策を扱う管理手法がファシリティマネジメントであると特定します。
- 選択肢 ア不正解
- サプライチェーンマネジメント(SCM)は、原材料調達から最終販売までの供給連鎖を一元管理する手法です。
- 選択肢 イ不正解
- ナレッジマネジメントは、個人の知識や経験を組織全体で共有・有効活用する経営手法です。
- 選択肢 ウ不正解
- ビジネスコンティニュイティマネジメント(BCM)は、災害等に直面した際の事業継続・早期復旧を図る管理活動です。
- 選択肢 エ正解
- サーバ室などの施設・設備の物理的保全やセキュリティ管理を行う手法であるため適切です。
覚えるポイント
- ファシリティマネジメントは建物やサーバ室設備などの物理環境を最適に管理する手法です。
間違えやすいところ
- 災害復旧を主目的とする事業継続マネジメント(BCM)と混同しないようにします。
出題の前提:JIS Q 27001(物理的および環境的セキュリティ)/ ファシリティマネジメント指針
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.15 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
新製品開発における品質リスクの軽減策
マネジメント系 · プロジェクトリスクマネジメント / 品質管理
新製品を開発する際に実施するリスク対応のうち、製品の「品質面のリスク」を軽減させる施策として適切な記述のみをすべて選んだものはどれか。 〔記述〕 a. 実績があり動作が安定した既存技術を用いて製品開発を行う。 b. 開発スケジュールの遅延に備えて損害保険を契約する。 c. 開発プロセスの初期段階で試作品(プロトタイプ)を作成・検証する。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
リスク軽減(緩和)とは、リスクの発生確率や影響度を許容可能な水準まで下げる対策のことです。製品の機能不全や欠陥といった品質リスクを防ぐには、実績のある確立された技術の適用や、試作による早期の課題発見が有効です。一方、保険の加入は金銭的な補償を得る「リスク移転(転嫁)」に該当し、不具合の発生防止にはなりません。
解き方
- 記述aは、検証済みの安定した技術を採用することで不具合や未知のバグを回避できるため、品質リスク軽減策として適切と判断します。
- 記述bは、遅延損害を金銭面で補うリスク移転(転嫁)であり、成果物の品質を高めたり欠陥を防ぐ施策ではないため除外します。
- 記述cは、試作品(プロトタイプ)を早期に作って評価することで設計上の不具合を洗い出せるため、品質リスク軽減策として適切と判断します。
- 以上より、適切な記述の組み合わせはaとcであるため、選択肢イを導き出します。
- 選択肢 ア不正解
- bの保険加入は金銭的損失を第三者に移すリスク移転であり、品質リスク自体の軽減ではないため誤りです。
- 選択肢 イ正解
- aの安定技術の利用とcの試作品作成はいずれも欠陥防止や早期発見につながる品質リスク軽減策であるため正しいです。
- 選択肢 ウ不正解
- bが含まれているため誤りです。保険は日程遅延等に伴う金銭的リスクへの対応策(移転)です。
- 選択肢 エ不正解
- aが含まれておらず、品質改善には寄与しないbが含まれているため誤りです。
覚えるポイント
- リスク対応の4類型:回避・軽減(緩和)・移転(転嫁)・受容(保有)
- 保険の活用はリスクの「移転」に分類される典型例
間違えやすいところ
- 保険加入をあらゆるトラブルの万能な「リスク軽減」と混同しないよう注意する。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス(プロジェクトマネジメント:プロジェクト・リスク・マネジメント)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.16 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
コミュニケーションチャネル(伝達経路)数の計算
マネジメント系 · プロジェクトコミュニケーションマネジメント / 伝達経路
プロジェクトにおいて、メンバ間で直接一対一のやり取りを行う場合、3人(A, B, C)の間には3つの伝達経路(A-B, B-C, C-A)が存在する。メンバが7人になった場合、直接の伝達経路は最大で幾つになるか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
プロジェクトメンバが n 人いるとき、メンバ同士が直接一対一で連絡を取り合うコミュニケーションチャネル(伝達経路)の最大本数は、組合せ記号 _nC_2、すなわち公式「n × (n - 1) ÷ 2」で計算されます。
解き方
- 問題文より、参加メンバの人数 n = 7 を確認します。
- 伝達経路数の計算式 n × (n - 1) / 2 に人数 7 を代入します。
- 7 × (7 - 1) ÷ 2 = 7 × 6 ÷ 2 = 42 ÷ 2 = 21 を算出します。
- 選択肢 ア不正解
- メンバ人数そのものであり、相互の伝達経路数ではないため誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 7×2などの誤った計算結果であり、組み合わせ公式を満たさないため誤りです。
- 選択肢 ウ正解
- n=7 のときの伝達経路数は 7×6/2=21 となるため正しいです。
- 選択肢 エ不正解
- 2で割る前の値(順列 7×6)であり、無向通信路の経路数としては誤りです。
覚えるポイント
- コミュニケーションチャネル数の計算公式:n(n - 1) / 2
- メンバ数の増加に伴い、経路数は二次関数的に急増する
間違えやすいところ
- 一対一の双方向通信路を計算する際に、2で割り忘れて順列 n(n-1) のまま計算してしまうミス。
出題の前提:PMBOK(プロジェクトコミュニケーションマネジメント:通信チャネル数算出公式)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.16 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
プロジェクトの特徴と具体例
マネジメント系 · プロジェクトマネジメント / プロジェクトの定義
業務活動のうち、プロジェクトの具体例として最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
プロジェクトとは、独自の目標や成果物を達成するために、明確な開始日と完了日(期限)が定められた有期性(一時性)と独自性を持つ業務活動を指します。これに対し、反復的・継続的に繰り返される日々の定常的な業務は「定常業務(オペレーション)」と呼ばれます。
解き方
- プロジェクトの2大特徴である「有期性(開始と終了の期日がある)」と「独自性(唯一の成果物を作る)」を確認します。
- 選択肢ア、イ、ウはいずれも日常的・定期的・継続的に行われる定常業務(ルーチンワーク)であることを確認します。
- 選択肢エの新規システム開発は、目的と期間が設定された独自の取り組みであり、プロジェクトの定義に完全に合致します。
- 選択肢 ア不正解
- ATMの定期点検は定期的に反復して実施される定常業務(保守業務)です。
- 選択肢 イ不正解
- 月次報告書の作成は毎月繰り返し行われる定常業務(日常業務)です。
- 選択肢 ウ不正解
- 商品の仕入量の調整は日々の店舗運営に伴う通常の定常業務(販売運用)です。
- 選択肢 エ正解
- 新規の大規模システム開発は有期性と独自性を満たすため、プロジェクトとして最も適切です。
覚えるポイント
- プロジェクトの特徴:有期性(期限がある)+独自性(固有の目標・成果物がある)
- 定常業務(オペレーション):反復的・継続的に行われる定常的な業務
間違えやすいところ
- 定期的に行う定例作業を、期間限定のプロジェクトと混同しないようにする。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス(プロジェクトマネジメント:プロジェクトの定義)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.16 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ITサービスマネジメント各プロセスの役割
マネジメント系 · ITサービスマネジメント / ITIL / インシデント管理 / 問題管理
ITサービスマネジメントにおける各プロセスの説明 a~d のうち、適切な記述のみをすべて挙げたものはどれか。 〔記述〕 a. インシデント管理では、障害発生時にサービスの復旧時間を短縮することを重視する。 b. 変更管理では、変更が正しくシステムへ実装されていることを確認する。 c. 問題管理では、インシデントを引き起こす根本原因を究明する。 d. リリース管理では、ソフトウェアのライセンス数を管理する。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
ITIL/ITサービスマネジメントにおいて、インシデント管理は迅速なサービス復旧(中断時間の最小化)を目指し、問題管理は根本原因の特定と恒久対策(再発防止)を担当します。変更管理は変更の承認・評価・リスク管理を行い、リリース管理は変更の展開(本番移行)、構成管理は資産やライセンスを含むIT構成要素の正確な把握・管理を担当します。
解き方
- 記述aを確認:インシデント管理の主目的は可能な限り迅速な復旧であるため、正しい記述です。
- 記述bを確認:変更管理の主な役割は変更要求の評価・優先度付け・承認であり、実装・展開はリリース管理の役割であるため不適切です。
- 記述cを確認:問題管理はインシデントの根本原因を究明し再発防止を図るプロセスであるため、正しい記述です。
- 記述dを確認:ソフトウェアライセンス数やIT資産の台帳管理は構成管理(または資産管理)の責務であるため不適切です。
- したがって、正しい記述はaとcの組み合わせです。
- 選択肢 ア不正解
- bの変更の展開・実装確認はリリース管理等の責務であり、変更管理は変更の承認と評価を行うため誤りです。
- 選択肢 イ正解
- a(迅速な復旧重視)とc(根本原因の究明)はどちらも定義通り正確な記述です。
- 選択肢 ウ不正解
- bおよびd(ライセンス管理は構成管理等の役割)が誤りであるため不正解です。
- 選択肢 エ不正解
- dが誤り(ライセンス数の管理は構成管理の役割)であるため不正解です。
覚えるポイント
- インシデント管理:迅速なサービス復旧(応急処置)
- 問題管理:未知の根本原因究明と恒久対策(再発防止)
- 構成管理:IT資産や構成品目(CI)、ライセンス等の管理
間違えやすいところ
- インシデント管理と問題管理の目的(復旧速度 vs 根本原因究明)を取り違えるミスが多い。
出題の前提:ITIL(サービスマネジメントプロセス)、JIS Q 20000
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.17 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
オブジェクト指向の基本概念
マネジメント系 · ソフトウェア開発手法 / オブジェクト指向
次の用語 a~d のうち、オブジェクト指向の基本概念として適切なものだけを全て挙げたものはどれか。 〔用語〕 a. クラス b. 継承(インヘリタンス) c. データの正規化 d. ホワイトボックステスト
解答・解説を表示
解答
ア
解説
オブジェクト指向(Object-Oriented)とは、データ(属性)とそれに対する操作(メソッド)を一体化した「オブジェクト」を基礎単位としてシステムを構築する設計思想です。その中心概念には「クラス」「インスタンス」「カプセル化」「継承(インヘリタンス)」「多様性(ポリモーフィズム)」などがあります。
解き方
- 用語a「クラス」はオブジェクトの設計図・定義体であり、オブジェクト指向の中核概念です。
- 用語b「継承」は上位クラスの性質や振る舞いを下位クラスが引き継ぐ機能であり、オブジェクト指向の主要概念です。
- 用語c「データの正規化」はリレーショナルデータベースにおける重複排除の手法です。
- 用語d「ホワイトボックステスト」は内部ロジックに基づいてテストケースを作成する検証手法です。
- 以上より、オブジェクト指向の基本概念に該当するのはaとbです。
- 選択肢 ア正解
- aのクラス、bの継承はいずれもオブジェクト指向プログラミングの根幹をなす概念です。
- 選択肢 イ不正解
- cのデータの正規化は関係データベース設計の手法であるため誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- cのデータの正規化が含まれているため誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- c(正規化)とd(テスト技法)はいずれもオブジェクト指向の独自概念ではないため誤りです。
覚えるポイント
- オブジェクト指向の3大要素:カプセル化・継承(インヘリタンス)・多態性(ポリモーフィズム)
- クラス:データとメソッドをまとめた設計図・型
間違えやすいところ
- データ設計全般の用語(正規化など)をオブジェクト指向の固有概念と混同しないこと。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス(ソフトウェア開発モデル・技法:オブジェクト指向)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.17 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
プログラム構造に基づくテスト手法
マネジメント系 · システム開発技術 / ソフトウェアテスト / ホワイトボックステスト
プログラムの品質を検証するために、プログラムの内部論理構造(分岐やループなど)を分析し、それに沿ってテストケースを設計・実行するテスト手法はどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
ソフトウェアの単体テスト手法には大きく分けて2種類あります。内部構造(命令網羅や分岐網羅)を意識して網羅的に検証する手法を「ホワイトボックステスト」と呼びます。一方、内部構造は考慮せず外部から見た機能仕様(入力と期待される出力)に基づいて検証する手法を「ブラックボックステスト」と呼びます。
解き方
- 問題文の「プログラム内部のプログラム構造を分析し」という記述に着目します。
- 内部構造やソースコードのロジックに基づいて行うテスト手法はホワイトボックステストに該当します。
- したがって、選択肢エが正解であると判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 回帰(リグレッション)テストは、修正によって他の既存機能に悪影響が出ていないかを確認するテストです。
- 選択肢 イ不正解
- システムテストは、システム全体が要件定義を満たしているかを検証する総合的なテストです。
- 選択肢 ウ不正解
- ブラックボックステストは、内部構造を考慮せず外部仕様(入出力の関係)に着目する手法です。
- 選択肢 エ正解
- プログラム内部の構造やロジック経路を分析してテストケースを作成する手法であるため正しいです。
覚えるポイント
- ホワイトボックステスト:内部構造(ロジック・分岐)に着目
- ブラックボックステスト:外部仕様(入力と出力)に着目
- 回帰テスト(リグレッションテスト):改修後のデグレード(先祖返り)防止確認
間違えやすいところ
- ブラックボックスとホワイトボックスの着眼点(内部構造を見るか見ないか)を逆に覚えないこと。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス(開発技術:テスト手法)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.17 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
サービスカタログの作成方針
マネジメント系 · ITサービスマネジメント / サービスカタログ管理
機能が随時追加されるWebポータルシステムのサービス提供者が、提供しているITサービスを一覧できるように利用者向けカタログを作成した。このサービスカタログの内容に関する記述として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
サービスカタログとは、現在提供中または準備中のITサービスの内容、価格、利用申請方法、サービス水準などを一覧化した文書です。特に「利用者向けサービスカタログ」は、利用者が自身の業務に必要なサービスを選択・活用できるように、顧客や利用者の視点に立ち、専門用語を避けて分かりやすく作成・随時更新することが重要です。
解き方
- 対象が「利用者向けカタログ」であり、ポータル機能が「随時追加」される前提条件を確認します。
- 利用者目線で書かれているか、ITに詳しくない者でも理解可能かという観点から選択肢を評価します。
- 選択肢アは、ITに精通していない利用者にも分かりやすく記述する方針を示しており適切です。
- イ(年1回では随時追加に対応できない)、ウ(専門用語多用は不適切)、エ(提供者都合の形式は不適切)をそれぞれ誤りとして除外します。
- 選択肢 ア正解
- 利用者向けカタログは、ITリテラシーにかかわらず誰でも直感的に理解できる平易な記述が求められるため適切です。
- 選択肢 イ不正解
- 機能が随時追加されるシステムであるため、年1回の更新では最新状態を維持できず不適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- 専門用語を多用して利用者の理解を妨げるのはカタログの目的に反するため不適切です。
- 選択肢 エ不正解
- サービス提供側の都合ではなく、サービスを利用する側の視点・ニーズに合わせた形式にすべきです。
覚えるポイント
- サービスカタログ:利用者が閲覧・選択するための「メニュー表」
- 顧客視点・平易な言葉遣い・随時の最新化(正確性の維持)が不可欠
間違えやすいところ
- 提供者側の管理都合(技術用語の羅列や更新頻度の削減)を正当な選択肢と誤認しないこと。
出題の前提:ITIL(サービスカタログ管理)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.18 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
プロジェクト計画策定における初期作業
マネジメント系 · プロジェクトマネジメント / プロジェクトスコープマネジメント / WBS
プロジェクトマネージャがプロジェクトのスケジュール、コスト、品質に関する計画を策定する際に、最初に実施すべき作業として最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
プロジェクト計画を立てる際、まず「何を作るのか(成果物)」と「何をしなければならないのか(作業スコープ)」を定義(WBSの作成等)しなければ、必要な期間(スケジュール)や工数・費用(コスト)、満たすべき品質基準を見積もることはできません。したがって、スコープ定義がすべての計画プロセスの土台となります。
解き方
- プロジェクト計画の論理的な手順(スコープ確定 → スケジュール・コスト・品質の計画)を確認します。
- 選択肢イの「成果物の仕様と完成のための作業を定義する(スコープ定義)」が、計画の出発点として必須であることを確認します。
- ア(クリティカルパスの特定は作業定義の後)、ウ(実績報告は実行・監視段階)、エ(リスク効果測定は対策実施後)を時系列から不適と判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 最長経路(クリティカルパス)の発見は、作業を洗い出し順序と所要期間を見積もった後に実施する工程です。
- 選択肢 イ正解
- 成果物と必要な作業範囲(スコープ)を明確にすることが、日程や費用の計画を立てるための最初の前提作業です。
- 選択肢 ウ不正解
- ステークホルダーへの実績報告はプロジェクトの実行・監視コントロール段階で行う作業です。
- 選択肢 エ不正解
- リスク対応策の効果測定は、リスクを特定して対策を講じた後の監視コントロール段階の作業です。
覚えるポイント
- 計画の基本順序:スコープ定義(WBS) → スケジュール・コスト・品質計画
- WBS(Work Breakdown Structure):作業を階層的に分解して洗い出す手法
間違えやすいところ
- 作業内容が確定する前にクリティカルパス分析(日程計画)ができると誤認しないこと。
出題の前提:PMBOK(プロジェクトスコープマネジメント:スコープ定義、WBS作成)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.18 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
クリティカルパスを見つけるための図法
マネジメント系 · プロジェクトマネジメント / タイムマネジメント / アローダイアグラム
プロジェクトの開始から完了までにおいて、所要時間が最も長くなる経路であるクリティカルパスを見つけるために用いる図として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
アローダイアグラム(PERT図)は、プロジェクトの各作業の順序や依存関係を矢印とノードで表し、最長所要時間の経路(クリティカルパス)を特定して日程計画を管理する手法です。
解き方
- プロジェクトの日程計画において、クリティカルパスを分析・特定するための表現手法を想起する。
- 選択肢の中から作業の前後関係と所要時間を網羅して最長経路を求めるアローダイアグラムを選択する。
- 選択肢 ア正解
- アローダイアグラム(PERT図)は、各作業の先行・後続関係や日数を可視化し、最も長い経路であるクリティカルパスを把握するために用いる適切な図です。
- 選択肢 イ不正解
- パレート図は、項目別に分類したデータを度数の大きい順に並べた棒グラフと累積比率の折れ線グラフで表す品質管理手法であり、工程の日程分析には用いません。
- 選択肢 ウ不正解
- ヒストグラムは、データの分布状況を区間ごとに区切って柱状で表現する統計図であり、作業工程の経路計算には用いません。
- 選択肢 エ不正解
- マイルストーンチャートは、重要な節目(中間目標)の到達予定時期を示す図であり、作業間の依存関係から最長経路を算出する目的には適していません。
覚えるポイント
- アローダイアグラムはクリティカルパス(最長所要時間の経路)を算出するために用いる。
間違えやすいところ
- マイルストーンチャートは重要ポイントを示すものであり、作業間の詳細な依存関係からクリティカルパスを計算する図ではない点に注意する。
出題の前提:ITパスポート試験 平成24年度秋期問49の出題基準による。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.18 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ソフトウェア保守の定義と範囲
マネジメント系 · サービスマネジメント / ソフトウェア保守 / システム運用
ソフトウェア保守に関する説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
ソフトウェア保守とは、システムの本番稼働開始後に発生するバグ修正、法改正や外部環境への適応、性能向上、さらにはそれらに伴う設計書・ドキュメントの改訂などを含めた一連の維持管理作業のことです。
解き方
- ソフトウェア保守が「本番稼働後」に実施される活動であることを確認する。
- 保守の対象がプログラムコードの修正のみならず、関連する設計ドキュメントの改訂作業も含むことを確認して正答を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 開発期間中の仕様変更によるプログラム改修は、システム開発工程(開発プロジェクト)内の作業であり、保守ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- OSのアップデートや法改正など、外部環境の変化に対応して本番システムを改修する作業は「適応保守」に該当します。
- 選択肢 ウ正解
- 運用中に発生した緊急障害で修正したプログラムと設計書の整合性を保つためのドキュメント修正は、正当なソフトウェア保守作業の一部です。
- 選択肢 エ不正解
- 本番稼働中に発見されたプログラムの不具合(バグ)を修正する作業は、「是正保守」と呼ばれる代表的なソフトウェア保守です。
覚えるポイント
- ソフトウェア保守は「本番稼働開始後」の修正作業全般および付随する設計書更新を含む。
間違えやすいところ
- 開発期間中の修正作業と、本番稼働後の保守作業を混同しないようにする。
出題の前提:JIS X 0160(ソフトウェアライフサイクルプロセス)およびITパスポート試験基準による。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.19 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
システム監査人の独立性
マネジメント系 · システム監査 / 監査人の独立性 / ガバナンス
システム監査人に求められる独立かつ専門的な立場に関して、自社内のシステム監査を実施するとき、システム監査人の独立性に反する事例はどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
システム監査基準において、システム監査人は監査対象となる業務から独立した客観的な立場で監査を実施しなければならないと定められており、被監査部門の所属員が自部門を監査することは禁止されます。
解き方
- システム監査人の重要な適格要件である「独立性(外観的独立性および精神的独立性)」の概念を確認する。
- 監査対象部門と監査人の所属関係を比較し、自己監査に陥っている選択肢を特定する。
- 選択肢 ア不正解
- 外部の公認会計士は監査対象組織から独立した外部の第三者であるため、独立性に反しません。
- 選択肢 イ不正解
- 外部のコンサルタント会社所属の監査人は、被監査部門から独立した外部専門家であるため問題ありません。
- 選択肢 ウ正解
- 情報システム部門に所属する者が自部門を監査すると、自己評価となって公正・客観的な監査が行えないため、独立性に明確に反します。
- 選択肢 エ不正解
- 独立した内部監査部門に所属する監査人が他の業務部門(情報システム部門)を監査することは、内部監査における一般的な形態であり独立性が保たれています。
覚えるポイント
- システム監査人は被監査対象から独立していなければならず、自己監査は認められない。
間違えやすいところ
- 「内部監査部門」による監査も社内の人間が行うが、被監査部門から組織的に独立しているため独立性の要件を満たす点に注意する。
出題の前提:経済産業省 システム監査基準による。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.19 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
外部委託時の情報漏えい防止契約条項
マネジメント系 · プロジェクトマネジメント / 調達マネジメント / 契約管理 / 秘密保持
新たに考案したアルゴリズムを用いた画像処理のプログラミング作業を外部ベンダに委託する際、情報の取扱いについて厳格に管理することを促すために契約書へ盛り込む項目として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
業務を外部ベンダに委託する際には、自社のノウハウや技術情報、個人情報などの漏えいや目的外利用を防止するため、秘密情報の範囲や管理義務、漏えい時の賠償責任などを明記する「秘密保持(守秘義務)条項」を契約に盛り込みます。
解き方
- 問題文が要求している目的(情報の取扱いについて厳格に管理することを促す)を確認する。
- 各選択肢の契約条項の趣旨を吟味し、情報管理・情報保護を義務付ける項目を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 開発後の保守体制は、リリース後の障害対応やメンテナンスの実施責任等を定めるものであり、情報の厳格な管理を直接規定するものではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 開発体制図は、プロジェクトの担当者や指揮命令系統を明確にするための資料であり、情報の保護義務を法的に規定するものではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- システム全体の性能保証は、システムの応答時間や処理能力などの品質水準を担保するものであり、情報管理の義務付けではありません。
- 選択肢 エ正解
- 秘密保持条項は、委託業務に関して知り得た独自のアルゴリズムや技術情報などを第三者に開示・漏洩することを禁止し、厳格な取扱いを義務付ける適切な項目です。
覚えるポイント
- ノウハウや独自技術の社外流出・目的外利用を防ぐための契約条項は秘密保持(NDA)。
間違えやすいところ
- 体制図や性能保証など、他の開発関連条項と契約上の保護目的を混同しないようにする。
出題の前提:ITパスポート試験 平成24年度秋期問52の出題基準による。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.19 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
E-R図の表現対象
テクノロジ系 · データベース / データモデル / 概念設計 / E-R図
関係データベースの設計で用いられるE-R図が表現するものとして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
E-R図は、データベースの概念設計において、管理すべき現実世界の対象である「実体(エンティティ)」と、実体同士の結びつきである「関連(リレーションシップ)」を表現するダイアグラムです。
解き方
- E-R図(Entity-Relationship Diagram)の名称の由来と構成要素(エンティティとリレーションシップ)を把握する。
- 状態遷移図、DFDなど他の図が表現するものと区別し、実体と関連を表している選択肢を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 時間や事象によって変化するシステムの状態遷移を表すのは、状態遷移図(ステートマシン図)です。
- 選択肢 イ不正解
- 入力・処理・出力の関係を表すのは、IPO図(処理フロー図など)です。
- 選択肢 ウ正解
- E-R図は、業務上のデータ対象となる実体(エンティティ)と、それらの関係性(リレーションシップ)を表現する図法です。
- 選択肢 エ不正解
- 業務プロセスにおけるデータの流れに着目して図式化するのは、DFD(データフロー図)です。
覚えるポイント
- E-R図(Entity-Relationship)は「実体(Entity)」と「関連(Relationship)」を表現する。
間違えやすいところ
- データの流れを表すDFD(データフロー図)や状態の変化を表す状態遷移図と混同しないようにする。
出題の前提:ITパスポート試験 平成24年度秋期問53の出題基準による。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.20 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
Web更新情報とRSSリーダー
テクノロジ系 · ネットワーク / インターネット技術 / RSS / フィード
Webサイトの更新状況の把握に関する次の記述中の[ a ]および[ b ]に入れる字句の適切な組合せはどれか。 「指定したWebサイトを巡回し,Webサイトの見出しや要約などを小さくまとめた[ a ]と呼ばれる更新情報を取得してリンク一覧を作成するソフトウェアを[ b ]リーダという。」
解答・解説を表示
解答
エ
解説
RSS(RDF Site Summary / Really Simple Syndication)などのXMLフォーマットを用いて配信されるWebサイトの要約・更新通知情報を「フィード」と呼び、これを定期取得して利用者に提示するツールを「RSSリーダー」といいます。
解き方
- Webサイトの更新見出しや要約をまとめた配信用データの呼称が「フィード」であることを確認する。
- その更新情報(フィード)を取得・購読するソフトウェアの名称が「RSSリーダー」であることを確認して組み合わせを選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- サムネイルは画像の縮小見本であり、CSSはWebページの見た目を装飾するためのスタイルシート言語であるため不適切です。
- 選択肢 イ不正解
- サムネイルは画像の一覧表示などに用いられる縮小表示のことであり、更新情報の記述形式ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- aのフィードは正しいですが、CSSはWebデザインの体裁を整えるものであり更新取得ツールではありません。
- 選択肢 エ正解
- Webサイトの見出しや要約をまとめた更新情報は「フィード」、それを自動巡回して取得・表示するソフトウェアは「RSSリーダ」であり、適切な組合せです。
覚えるポイント
- Webサイトの更新概要データ=フィード、受信して表示する閲覧ソフト=RSSリーダー。
間違えやすいところ
- CSS(スタイルシート)とRSS(更新情報配信フォーマット)の略称を取り違えないように注意する。
出題の前提:ITパスポート試験 平成24年度秋期問54の出題基準による。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.20 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
RAID1(ミラーリング)
テクノロジ系 · コンピュータシステム / ハードウェア / RAID / ミラーリング
複数のハードディスクに同じ内容を書き込み、信頼性を向上させる方式はどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
ミラーリング(RAID1)は、同一のデータを2台以上のハードディスクに多重化して書き込むことで、一方のディスクに障害が発生しても処理を継続できるようにし、信頼性を向上させる仕組みです。
解き方
- ハードディスクの冗長化やデータ配置に関する用語を確認する。
- 「同じ内容を書き込んで信頼性を高める方式」に合致する用語(ミラーリング/RAID1)を選択肢から特定する。
- 選択肢 ア不正解
- ストライピング(RAID0)は、複数のディスクにデータを分散して書き込みアクセスを高速化する方式であり、冗長性はありません。
- 選択肢 イ不正解
- フラグメンテーションは、ファイルの追加・削除に伴いディスク上の記憶領域が断片化してしまう現象のことです。
- 選択肢 ウ不正解
- マルチコアは、1つのCPUパッケージ内に複数のプロセッサコアを搭載したプロセッサ構造のことです。
- 選択肢 エ正解
- ミラーリング(RAID1)は、複数のハードディスクに同じデータを二重に書き込むことで、ディスク故障時もデータ消失を防ぎ信頼性を高める方式です。
覚えるポイント
- 同じ内容を多重書き=ミラーリング(RAID1)、データを分散書き込み=ストライピング(RAID0)。
間違えやすいところ
- 高速化のためのストライピングと、信頼性向上のためのミラーリングを逆に覚えないようにする。
出題の前提:ITパスポート試験 平成24年度秋期問55の出題基準による。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.20 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
S/MIME暗号化メール送信の条件
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / セキュリティ技術 / 公開鍵暗号方式 / S/MIME
AさんがBさんに暗号化メールを送信したい。S/MIMEを利用して暗号化したメールを送信する場合の条件として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
公開鍵暗号技術において、送信者がメッセージを暗号化して特定の受信者に送る場合、受信者の公開鍵を用いて暗号化します(復号は受信者の秘密鍵)。したがって、暗号化メールの送信には受信者側の公開鍵証明書があらかじめ必要ですが、電子署名を付与しない限り送信者側の公開鍵証明書は不要です。
解き方
- S/MIMEによるメール暗号化の手順を確認する(送信者が「受信者の公開鍵」で共通鍵を暗号化して送る)。
- 暗号化の鍵として誰の公開鍵証明書が必要かを判断し、受信者Bのみが必要である選択肢を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 送信者Aがメールに電子署名を付ける場合はAの証明書が必要ですが、単に暗号化メールを送信するだけであればA自身の証明書は不要です。
- 選択肢 イ不正解
- S/MIMEはエンドツーエンドのプロトコルであり、送信者と受信者が同一のISPに所属している必要はありません。
- 選択肢 ウ不正解
- S/MIMEはメールクライアントソフト同士で暗号化・復号を行うため、経由するISPのメールサーバがS/MIMEに対応している必要はありません。
- 選択肢 エ正解
- メールを暗号化するには受信者であるBさんの公開鍵(証明書)が必要ですが、送信者Aさん自身の証明書は署名を付与しない暗号化メールの送信には不要です。
覚えるポイント
- 暗号化メール送信は「受信者の公開鍵」が必要(署名送信の場合は「送信者の秘密鍵・公開鍵証明書」が必要)。
間違えやすいところ
- 「暗号化メール送信」と「電子署名付きメール送信」の要件を混同し、送信者にも証明書が必須であると誤解しやすい。
出題の前提:ITパスポート試験 平成24年度秋期問56の出題基準による。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.21 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
デュアルシステムの特徴
テクノロジ系 · システム構成 / 高信頼化技術 / デュアルシステム
コンピュータシステムの高信頼化構成の一つであるデュアルシステムの説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
デュアルシステム(Dual System)は、同一の処理を2系統のコンピュータで同時に行い、結果を照合しながら処理を進める方式です。一方に障害が発生した場合は障害機を切り離して単独運転を継続します。一方、通常時は片方を待機させておく方式はデュプレックスシステム(Duplex System)と呼びます。
解き方
- デュアルシステムの特徴である『2台同時に同じ処理を行い結果をクロスチェックする』という定義を確認します。
- 待機系を持つデュプレックスシステムやクライアントサーバ型分散処理など、他の構成の説明と区別して適切な記述を選択します。
- 選択肢 ア不正解
- 主系と予備の従系(待機系)で構成されるシステムは、デュプレックスシステムの説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 対等な関係で処理を分担する構成は、ピアツーピア(P2P)システムの説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- サービスを提供する側と利用する側という上下関係を持つ構成は、クライアントサーバシステムの説明です。
- 選択肢 エ正解
- 2系統で同一処理を実行し、結果をクロスチェックして高い信頼性を得る仕組みはデュアルシステムの説明として適切です。
覚えるポイント
- デュアル(Dual)は常時2台並行稼働・クロスチェック、デュプレックス(Duplex)は主系稼働+待機系。
間違えやすいところ
- デュアルシステムとデュプレックスシステムの稼働形態(常時2台同時実行か待機か)を取り違えないように注意する。
出題の前提:公開問題の記載に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.21 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
記憶媒体における不揮発性の分類
テクノロジ系 · 記憶媒体 / 半導体メモリ / 不揮発性メモリ
媒体①〜⑤のうち、電源を切っても記憶内容が消えない「不揮発性」の記憶媒体だけを全て挙げたものはどれか。 ① DRAM ② DVD ③ SRAM ④ 磁気ディスク ⑤ フラッシュメモリ
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
記憶媒体には、電源供給が途絶えると内容が失われる「揮発性」と、電源を切っても内容が維持される「不揮発性」があります。主記憶やキャッシュメモリに使われるDRAMやSRAMは揮発性メモリです。一方、ROMやフラッシュメモリ、磁気ディスク(ハードディスク)、光ディスク(DVDなど)は不揮発性の記憶媒体です。
解き方
- 列挙された媒体の揮発性・不揮発性を判定します。①DRAM(揮発性)、②DVD(不揮発性)、③SRAM(揮発性)、④磁気ディスク(不揮発性)、⑤フラッシュメモリ(不揮発性)。
- 不揮発性に該当する②、④、⑤を全て含んでいる選択肢を探します。
- 選択肢 ア不正解
- ①のDRAMは電源を切るとデータが消える揮発性メモリであるため誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- ①のDRAMおよび③のSRAMはどちらも揮発性メモリであるため誤りです。
- 選択肢 ウ正解
- ②DVD、④磁気ディスク、⑤フラッシュメモリは、いずれも電源を切っても記憶が保持される不揮発性媒体です。
- 選択肢 エ不正解
- ④と⑤だけでなく、②のDVDも不揮発性記憶媒体であるため網羅されておらず不十分です。
覚えるポイント
- RAM(DRAM・SRAM)は揮発性、フラッシュメモリ・HDD・DVDは不揮発性。
間違えやすいところ
- フラッシュメモリは半導体メモリですが、RAMと異なり不揮発性である点を見落とさないようにする。
出題の前提:公開問題の記載に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.22 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
HTMLの用途
テクノロジ系 · インターネット / Web技術 / HTML
HTMLを使用して作成できるものとして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
HTMLはWebページを記述するためのマークアップ言語です。WebブラウザはHTML文書を解釈して画面に表示するソフトウェアであり、音声や動画ファイルはメディアデータそのものでありHTMLで直接作成するものではありません(HTML内に埋め込んで再生指定することは可能です)。
解き方
- HTML(HyperText Markup Language)の定義と主たる目的を確認します。
- Webブラウザで閲覧するハイパーテキスト文書(Webページ)を作成するための言語であることを導き出します。
- 選択肢 ア不正解
- WebブラウザはHTML文書を解釈して表示する閲覧用ソフトウェアであり、一般にC++などのプログラミング言語で開発されます。
- 選択肢 イ正解
- HTMLはWebページの構造や内容を記述するために用いられるマークアップ言語です。
- 選択肢 ウ不正解
- 音声ファイルはMP3やWAVなどの形式でエンコードされた音声データであり、HTMLで作成するものではありません。
- 選択肢 エ不正解
- 動画ファイルはMP4などの形式で作成された動画像データであり、HTMLで作成するものではありません。
覚えるポイント
- HTMLはWebページ(ハイパーテキスト文書)を記述するマークアップ言語。
間違えやすいところ
- Webページを表示するツールである「Webブラウザ」と、表示されるコンテンツである「Webページ」を混同しないようにする。
出題の前提:公開問題の記載に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.22 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
クロスサイトスクリプティング(XSS)の特徴
テクノロジ系 · セキュリティ / Webセキュリティ / クロスサイトスクリプティング
クロスサイトスクリプティングの特徴に関する記述として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
クロスサイトスクリプティング(XSS)は、掲示板や検索結果など利用者の入力を反映して表示するWebアプリケーションの脆弱性を利用します。入力値に含まれる特殊文字(サニタイズ処理されないHTMLタグやJavaScriptなど)がブラウザにそのまま出力され、閲覧者のブラウザ上で攻撃者のスクリプトが動作してCookie情報の詐取や意図しない操作が行われます。
解き方
- クロスサイトスクリプティングの基本的な攻撃メカニズム(悪意あるスクリプトの混入とブラウザ側での実行)を確認します。
- 選択肢の各サイバー攻撃手法(バッファオーバフロー、トロイの木馬、マクロウイルスなど)と照らし合わせ、適切なものを選択します。
- 選択肢 ア正解
- Webサイトの入力処理の不備により、悪意あるスクリプトがブラウザ上で実行されてしまう脆弱性を利用する攻撃であり、XSSの説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 長すぎるデータを送りつけてメモリ領域をあふれさせる手口は、バッファオーバフロー攻撃の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 有用なソフトを装ってインストールさせる手口は、トロイの木馬の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- ワープロや表計算ソフトのマクロ機能を悪用して感染・実行する手口は、マクロウイルスの説明です。
覚えるポイント
- XSSは入力の不備により閲覧者のブラウザ上で悪意あるスクリプトが実行される脆弱性。
間違えやすいところ
- SQL文を注入してデータベースを不正操作する「SQLインジェクション」と混同しないようにする。
出題の前提:公開問題の記載に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.22 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
半導体メモリを用いた記憶媒体
テクノロジ系 · 記憶媒体 / 補助記憶装置 / 半導体メモリ
記憶素子として半導体メモリを用いているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
記憶媒体は物理的な記録原理によって分類されます。CD-ROMやDVD-RAMはレーザー光を用いてピットを読み書きする光ディスクであり、MD(MiniDisc)は磁気と光(光磁気記録)を利用します。これらに対し、USBメモリやSDカード、SSDは半導体集積回路(フラッシュメモリ素子)を用いた記憶装置です。
解き方
- 各選択肢の記憶メディアがどのような物理原理でデータを記録しているかを分類します。
- USBメモリがフラッシュメモリ(半導体素子)を使用していることを特定します。
- 選択肢 ア不正解
- CD-ROMはレーザー光を照射して記録面の凹凸を読み取る光ディスクです。
- 選択肢 イ不正解
- DVD-RAMはレーザー光による相変化を利用してデータを読み書きする光ディスクです。
- 選択肢 ウ不正解
- MD(ミニディスク)は主に光磁気効果を利用して記録を行う光磁気ディスク(MO系媒体)です。
- 選択肢 エ正解
- USBメモリは記憶素子に不揮発性の半導体メモリ(フラッシュメモリ)を採用しています。
覚えるポイント
- USBメモリ、SDカード、SSDは半導体メモリ(フラッシュメモリ)を使用する記憶媒体。
間違えやすいところ
- CD・DVDなどの光ディスクやハードディスクなどの磁気ディスクと、半導体メモリ媒体を混同しないようにする。
出題の前提:公開問題の記載に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.23 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
無線LANアクセスポイントにおけるセキュリティ対策
テクノロジ系 · ネットワーク / 情報セキュリティ / 無線LANセキュリティ
無線LANの通信は電波で行われるため、適切なセキュリティ対策が欠かせない。無線LANのセキュリティ対策のうち、無線LANアクセスポイントで行うセキュリティ対策ではないものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
無線LANセキュリティ対策には、「アクセスポイント(AP)側で設定・適用するもの」と「利用者のクライアント端末側で導入・設定するもの」があります。AP側では、接続を許可する端末を限定するMACアドレスフィルタリング、通信を保護する暗号化(WPA2/WPA3等)、ネットワーク名を隠蔽するESSIDステルス機能などが設定されます。一方、パーソナルファイアウォールは個々のPC端末自身に導入する防御策です。
解き方
- 設問の条件「無線LANアクセスポイントで行うセキュリティ対策ではないもの」を確認します。
- 各選択肢が「アクセスポイントの設定機能」か「端末側の対策」かを判定します。
- 選択肢 ア不正解
- あらかじめ登録した端末のMACアドレスのみ接続を許可する設定は、アクセスポイントで行う対策です。
- 選択肢 イ不正解
- WPA2などの暗号化方式や事前共有鍵の設定は、アクセスポイントで行うセキュリティ対策です。
- 選択肢 ウ正解
- パーソナルファイアウォールはクライアント端末(PC)側にインストールして通信を制御する対策であり、アクセスポイントの機能ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- ビーコン信号に含まれるESSIDを隠蔽して外部からネットワーク名を見えなくする設定は、アクセスポイントで行う対策です。
覚えるポイント
- パーソナルファイアウォールはPC端末側の対策、MACアドレスフィルタリングやESSIDステルスはAP側の設定。
間違えやすいところ
- セキュリティ対策全体ではなく「アクセスポイント側で行う対策か否か」という実施場所の違いに注意する。
出題の前提:公開問題の記載に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.23 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ディレクトリ構造と相対パス指定
テクノロジ系 · ファイルシステム / ディレクトリ構造 / 相対パス
図に示す階層構造で,複数個の同名のディレクトリA, Bが配置されており,ユーザIDごとにログインしたときのカレントディレクトリが異なる。U0002がログインした直後に,矢印が示すディレクトリBに存在するファイルfを指定するものはどれか。 ここで,ファイルの指定方法とユーザID別のカレントディレクトリは次のとおりである。 〔ファイルの指定方法〕 (1) “ディレクトリ名\…\ディレクトリ名\ファイル名”のように,経路上のディレクトリを順に“\”で区切って並べた後に“\”とファイル名を指定する。 (2) カレントディレクトリは“.”で表す。 (3) 1階層上のディレクトリは“..”で表す。 (4) 始まりが“\”のときは,左端のルートディレクトリが省略されているものとする。 〔ユーザID別カレントディレクトリ〕 ・U0001: \A\B ・U0002: \A\B\A 〔ツリー構造〕 ・ルート直下に A と B がある。 ・ルート直下の A の下に A と B がある。 ・その B の下に A と B がある(このAがU0002のカレントディレクトリ)。 ・矢印が指すのは「ルート直下の B」である。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
相対パスでは、カレントディレクトリ(現在位置)を起点に目的のファイルまでの経路を表現します。「..」は1つ上の親ディレクトリを表します。階層を遡るごとに「..\」を重ね、共通の祖先ディレクトリ(ここではルートディレクトリ)まで戻ってから目的のディレクトリとファイル名を順に指定します。
解き方
- U0002のカレントディレクトリを確認します。表より「\A\B\A」であり、ルートから数えて第3階層に位置しています。
- 矢印が指しているディレクトリBの位置を確認します。図よりルートディレクトリ直下の第1階層の「B」(\B)です。
- カレントディレクトリ「\A\B\A」から目的の「\B」への経路を考えます。1回遡ると「\A\B」、2回遡ると「\A」、3回遡ると「ルート(\)」に到達します。したがって「..\..\..」でルートまで遡る必要があります。
- ルートから目的のディレクトリ「B」に入り、ファイル「f」を指定するため、パスは「..\..\..\B\f」となります。
- 選択肢 ア不正解
- 「.\B\f」はカレントディレクトリの直下にあるディレクトリB内のファイルfを指すため誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 「..\B\f」は1つ上のディレクトリ(\A\B)にあるB内のファイルfを指すため誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- 「..\..\B\f」は2つ上のディレクトリ(\A)にあるB内のファイルfを指すため誤りです。
- 選択肢 エ正解
- カレントディレクトリ\A\B\Aから3階層遡ってルートに達し、ルート直下のBにあるファイルfを指定する正しい表記です。
覚えるポイント
- カレントディレクトリは「.」、親ディレクトリ(1階層上)は「..」。階層の深さだけ「..」を繰り返す。
間違えやすいところ
- 同名のディレクトリ(AやB)が複数階層に存在するため、矢印が指しているBがルート直下であることを正確に把握しないと「..」の個数を数え間違えやすい。
出題の前提:公開問題の記載に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.24 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
無線LANにおけるESSIDの役割
テクノロジ系 · ネットワーク / 無線LAN / ESSID
無線LANの環境において、アクセスポイントと端末に設定するESSIDに関する記述として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
ESSID(Service Set Identifierの拡張規格)は、無線LANにおいて特定のネットワークを識別するために付けられる名前です。端末がアクセスポイントに接続する際、両者で一致するESSIDを設定して接続先の無線ネットワークを特定します。暗号化キーや電波のチャネルとは明確に区別されます。
解き方
- ESSID(Extended Service Set Identifier)の名称と意味(Identifier=識別子)を確認します。
- ESSIDが無線LANアクセスポイントおよび端末間で合致させるべき「ネットワーク識別文字列」であることを導きます。
- 選択肢 ア不正解
- 暗号通信の鍵になる文字列は、WEPキーや事前共有鍵(PSK: Pre-Shared Key)などの説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 暗号方式の種類は、WEP、WPA、WPA2、WPA3などのプロトコル名に該当します。
- 選択肢 ウ不正解
- 電波のチャネル番号は周波数帯を分割した通信チャンネルを指し、ESSIDとは異なります。
- 選択肢 エ正解
- ESSIDは無線LANにおける接続先ネットワークを識別するための識別名(文字列)です。
覚えるポイント
- ESSIDは無線LANネットワークの識別名(SSIDの拡張)。暗号化キーとは別物。
間違えやすいところ
- アクセスポイント接続時に入力する「暗号化キー(パスワード)」と「ESSID(ネットワーク名)」を混同しないようにする。
出題の前提:公開問題の記載に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.25 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
購入数量に応じた値引き条件下の最安商品比較
テクノロジ系 · データ活用 / 条件判定 / 割引計算
“商品値引き”表に示すように、商品群ごとに単価、値引き適用に必要な値引き数量、および値引き率が定められている。対象商品を30個購入した場合に、最も合計価格が安くなる商品IDはどれか。ここで、値引き数量以上の個数を購入した場合にのみ、合計価格(単価×購入数量)に対して値引き率で示す値引きが適用されるものとする。 〔商品値引き表〕 商品ID: 0001 / 単価: 30円 / 値引き数量: 30個 / 値引き率: 30% 商品ID: 0002 / 単価: 25円 / 値引き数量: 40個 / 値引き率: 40% 商品ID: 0003 / 単価: 40円 / 値引き数量: 20個 / 値引き率: 50% 商品ID: 0004 / 単価: 35円 / 値引き数量: 35個 / 値引き率: 60%
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
数量割引の計算では、まず購入数量が指定された値引き条件(しきい値)を満たしているか判定し、満たす場合は割引後の価格、満たさない場合は定価の合計額を正確に算出します。
解き方
- 購入数量30個が各商品の「値引き数量」以上であるかを確認し、値引きが適用されるかを判定します。
- 商品0001は30個以上を満たすため、30円×30個×(1-0.30)=630円となります。
- 商品0002は40個未満のため値引き対象外となり、25円×30個=750円となります。
- 商品0003は20個以上を満たすため、40円×30個×(1-0.50)=600円となります。
- 商品0004は35個未満のため値引き対象外となり、35円×30個=1,050円となります。
- 算出した4つの合計価格を比較し、最小値である商品0003(600円)を導出します。
- 選択肢 ア不正解
- 商品0001は30個で30%引きが適用され、30×30×0.7=630円となりますが、商品0003の600円より高くなります。
- 選択肢 イ不正解
- 商品0002は値引き数量が40個のため30個購入時は定価となり、25×30=750円となります。
- 選択肢 ウ正解
- 商品0003は値引き数量が20個のため50%引きが適用され、40×30×0.5=600円となり最安です。
- 選択肢 エ不正解
- 商品0004は値引き数量が35個のため30個購入時は定価となり、35×30=1,050円となります。
覚えるポイント
- 割引適用条件(数量以上かどうか)を見落とさずに各候補を計算すること
間違えやすいところ
- 値引き数量に達していない商品にも誤って値引き率を適用して計算してしまうミス
出題の前提:問題文および掲載された商品値引き表の条件に基づく計算。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.25 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
10進小数の2進数変換と有限小数の判別
テクノロジ系 · 基数変換 / 2進数 / 有限小数
2進数に変換したとき、有限小数で表現できる10進数はどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
小数を2進数で有限桁(有限小数)として表現できるのは、既約分数にしたときの分母の素因数が2のみ(2のべき乗)となる数値に限られます。分母に5などの他の素因数が残る10進小数は循環小数になります。
解き方
- 各選択肢の10進小数を既約分数に変換します(0.1=1/10、0.2=1/5、0.4=2/5、0.5=1/2)。
- 分母が2の累乗になっているか確認すると、0.5の分母である2(2の1乗)のみが該当します。
- 実際に2進数表記に変換すると、0.5=1×2^(-1)=0.1(2)となり有限小数で表せることが確認できます。
- 選択肢 ア不正解
- 0.1を2進数に変換すると0.000110011…となり、0011が無限に繰り返される循環小数になります。
- 選択肢 イ不正解
- 0.2を2進数に変換すると0.00110011…となり、無限に続く循環小数になります。
- 選択肢 ウ不正解
- 0.4を2進数に変換すると0.01100110…となり、無限に続く循環小数になります。
- 選択肢 エ正解
- 0.5は1/2であり、2進数で0.1と有限桁で表現できます。
覚えるポイント
- 2進数の有限小数は分母が2の累乗(1/2, 1/4, 1/8等)で表せる数であること
間違えやすいところ
- 10進数で有限小数だからといって2進数でも有限小数になると誤認するミス
出題の前提:基数変換の原理に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.25 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
デッドロックの定義と状態
テクノロジ系 · 排他制御 / デッドロック / プロセス管理
デッドロックの説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
デッドロックとは、複数の処理(プロセスやスレッド)が互いに相手の保持する資源の解放を待ち続けることで、すべての処理が停止してしまう現象です。発生防止には資源の確保順序の固定などの対策が採られます。
解き方
- 選択肢の中から「資源の排他制御」および「相互待ち(膠着状態)」に関する記述を探します。
- ウの「お互いに相手のプロセスが占有している資源が解放されるのを待っている状態」がデッドロックの正確な定義に合致することを判定します。
- 選択肢 ア不正解
- アクセス制御やメモリ保護機能などのセキュリティ・保護機構に関する説明です。
- 選択肢 イ不正解
- パスワード誤入力等に伴うアカウントロック(利用者アクセスの制限)の説明です。
- 選択肢 ウ正解
- 複数のプロセスが互いに相手の保持する資源の解放を待ち続けて処理が停止するデッドロックの説明です。
- 選択肢 エ不正解
- タイムシェアリングシステム(時分割処理)におけるタイムスライス(CPU割り当て時間)の消費に関する説明です。
覚えるポイント
- デッドロック=互いに相手の持つ資源を待ち合って処理が進まなくなる状態
間違えやすいところ
- アカウントロックや単なる処理待ちと混同してしまうこと
出題の前提:OSの排他制御およびプロセス管理の定義に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.26 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
アドウェアの特徴と動作
テクノロジ系 · セキュリティ / マルウェア / アドウェア
アドウェアに関する記述として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
アドウェアは広告表示を伴うソフトウェアの総称です。無料ソフトの対価として正当に表示されるものもありますが、利用者の意図に反してポップアップを連続表示したり、個人情報を無断収集する不正なものも存在します。
解き方
- 「アド(Ad)」が広告(Advertisement)に由来することを確認します。
- PCの画面上に広告を表示させる動作を説明している選択肢アを特定します。
- 選択肢 ア正解
- PC画面上に広告を表示させる機能を持つソフトウェアであり、アドウェアの説明として適切です。
- 選択肢 イ不正解
- ネットワーク経由で自立して自己複製しながら拡散するマルウェアである「ワーム」の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 外部から遠隔操作を行わせる「ボット」や機密情報を盗み出す「スパイウェア」などの説明です。
- 選択肢 エ不正解
- オフィスソフトなどのマクロ機能を悪用して感染を広げる「マクロウイルス」の説明です。
覚えるポイント
- アドウェア(Adware)=広告(Advertisement)を表示するソフトウェア
間違えやすいところ
- スパイウェアやワームなど他のマルウェアの種別と混同してしまうミス
出題の前提:情報セキュリティにおけるマルウェアおよび各種ソフトウェアの分類に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.26 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ADSLで利用される物理通信媒体
テクノロジ系 · ネットワーク / ブロードバンド / ADSL
ADSLにおいて、加入者宅と電話局間で利用する通信媒体はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)は、一般の固定電話で使われている銅線(メタリックケーブル)を利用し、音声通話で使用しない高い周波数帯域を使って通信を行う有線通信技術です。
解き方
- ADSLがどの既存インフラを利用して普及した技術であるかを想起します。
- 家庭と電話局を結ぶ既設の「アナログ電話回線(メタル線)」が通信媒体であることを選択肢から選びます。
- 選択肢 ア正解
- ADSLは従来のメタリック銅線によるアナログ電話回線を利用して通信を行う技術です。
- 選択肢 イ不正解
- 同軸ケーブルは主にケーブルテレビ(CATV)回線網などで利用される通信媒体です。
- 選択肢 ウ不正解
- 光ファイバはFTTH(Fiber To The Home)等で利用される通信媒体です。
- 選択肢 エ不正解
- 無線(電波)は携帯電話網、無線LAN、WiMAX等で利用される通信媒体です。
覚えるポイント
- ADSL=既存のアナログ電話回線(メタルケーブル)を利用する通信技術
間違えやすいところ
- FTTHで用いられる光ファイバやCATVの同軸ケーブルと混同すること
出題の前提:ブロードバンドアクセス技術の基礎知識に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.26 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
電子メールにおけるウイルス検査の対象と注意点
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / ウイルス対策 / 電子メール
電子メールに対するウイルス検査に関する記述のうち、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
コンピュータウイルスは拡張子を偽装したり、画像表示アプリケーションの脆弱性を利用して実行させたりすることがあるため、添付ファイルの形式や送信者の認知度にかかわらず、すべての電子メール・添付ファイルに対してウイルス検査を実施することが不可欠です。
解き方
- ウイルス感染の手口(拡張子の偽装、既知の送信者の乗っ取り、中継経路での感染など)を考慮します。
- 例外を設けず、画像ファイルを含むすべての添付ファイルに対して検査を行うべきとする記述(ウ)を正解と判定します。
- 選択肢 ア不正解
- 暗号化されたメール内にもウイルスが潜伏している可能性があり、復号時などに検査が必要です。
- 選択肢 イ不正解
- 送信者が感染に気付いていない場合や経路上の改ざんの危険があるため、受信時にも検査が必須です。
- 選択肢 ウ正解
- 拡張子の偽装や画像処理機能の脆弱性を狙った攻撃があるため、jpgファイルも検査対象とすべきです。
- 選択肢 エ不正解
- 知人の端末がウイルスに感染して勝手にメールが送られる場合もあるため、全ての相手からのメールを検査する必要があります。
覚えるポイント
- ウイルス検査は送信元や拡張子に関わらず全ての電子メールに対して行うのが原則
間違えやすいところ
- 画像ファイルは実行可能形式ではないため安全であると誤認してしまうこと
出題の前提:電子メールセキュリティの一般的運用基準に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.27 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
インターネット上の資源所在を表す記述方式(URL)
テクノロジ系 · インターネット技術 / URL / プロトコル
インターネット上にある情報の所在を表す記述方式で、“http://www.ipa.go.jp/”のような形式をもつものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
URL(Uniform Resource Locator)は、プロトコル名(httpなど)、サーバのホスト名・ドメイン名、ファイルのパスなどを組み合わせることで、インターネット上の情報資源の所在を一意に指し示すための標準的な記述形式です。
解き方
- 問題に提示された「http://www.ipa.go.jp/」という記述形式の構成要素(プロトコル+ホスト名)を確認します。
- 情報資源の所在場所(アドレス)を表す用語としてURL(選択肢エ)を選択します。
- 選択肢 ア不正解
- HTMLはWebページの構造や内容を記述するためのマークアップ言語です。
- 選択肢 イ不正解
- IPアドレスは「192.168.0.1」のようにネットワーク上の機器を識別するための数値です。
- 選択肢 ウ不正解
- MACアドレスはネットワーク機器の物理層に付与された一意の識別番号です。
- 選択肢 エ正解
- URLはインターネット上の情報資源(リソース)の所在を特定するための記述方式です。
覚えるポイント
- URL=インターネット上の情報資源の場所を示す標準的な表記形式
間違えやすいところ
- Webページ自体の記述言語であるHTMLや機器の識別番号であるIPアドレスと混同すること
出題の前提:インターネット標準プロトコルおよび識別子に関する定義に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.27 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
可変長2進符号の復号処理
テクノロジ系 · 文字コード / 符号化 / 復号
図に示すように、文字列の各文字を置換表に従って置き換える処理を考える。このような置換を行った結果が“0110001010”であったとき、置換前の文字列はどれか。 〔文字の置換表〕 文字 A : 0 文字 B : 10 文字 C : 11 〔置換例〕 文字「ABAB C ABA」を置き換えると「0 10 0 10 11 0 10 0」となり、置き換えた最終結果は「010010110100」となる。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
本問の符号体系はプレフィックス符号(接頭語符号)となっており、ある符号が他の符号の接頭辞になっていないため、ビット列を先頭から1ビットずつ走査することで一意に元の文字へと復号できます。
解き方
- 置換表のルールを確認します:0は「A」、10は「B」、11は「C」です(0で始まれば即座にA、1で始まれば次のビットを見て0ならB、1ならC)。
- 与えられたビット列「0110001010」を先頭から順に区切ります。
- 1文字目: 先頭「0」→ A(残り: 110001010)
- 2文字目: 次の「11」→ C(残り: 0001010)
- 3文字目: 次の「0」→ A(残り: 001010)
- 4文字目: 次の「0」→ A(残り: 01010)
- 5文字目: 次の「0」→ A(残り: 1010)
- 6文字目: 次の「10」→ B(残り: 10)
- 7文字目: 最後の「10」→ B(残り: なし)
- 復号結果をつなげると「ACAAABB」となります。
- 選択肢 ア不正解
- ABBAABBを変換すると「0 10 10 0 0 10 10」=「01010001010」となり、対象のビット列と異なります。
- 選択肢 イ正解
- ACAAABBを変換すると「0 11 0 0 0 10 10」=「0110001010」となり、完全に一致します。
- 選択肢 ウ不正解
- ACABBを変換すると「0 11 0 10 10」=「01101010」となり、Aが2個不足しておりビット列が短くなります。
- 選択肢 エ不正解
- CAAABBを変換すると先頭が「11」となり、「0」から始まる対象ビット列と一致しません。
覚えるポイント
- 接頭語符号は先頭からビットを1つずつ確認することで一意に復号できる
間違えやすいところ
- ビットの区切り位置を誤ったり、連続する0の個数を数え間違えたりするミス
出題の前提:問題文に示された文字の置換表に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.27 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
Javaプログラムの実行形態(アプレット)
テクノロジ系 · Javaアプレット / クライアントサイドスクリプト / Webシステム技術
Java言語で作成されたプログラムのうち、Webサーバからクライアントにダウンロードされ、Webブラウザ上で動作するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
Javaで作成されるプログラム形態には、単体で動作するJavaアプリケーション、Webブラウザ内で動作するJavaアプレット、Webサーバ側で動作するJavaサーブレットなどがあります。動作環境(クライアントかサーバか)および動作母体(OS直接かブラウザ内か)によって分類されます。
解き方
- 問題文に示された実行環境「Webサーバからダウンロードして、Webブラウザ上で実行する」という条件を確認します。
- JavaアプレットはWebブラウザ上で動作するプログラム形式であるため、条件に適合する選択肢を特定します。
- 選択肢 ア不正解
- Javaアプリケーションは、OS上で直接単独動作するスタンドアロン型のプログラムです。
- 選択肢 イ正解
- Javaアプレットは、WebサーバからダウンロードされてWebブラウザのプラグイン環境上で実行されるJavaプログラムです。
- 選択肢 ウ不正解
- Java仮想マシン(JVM)は、コンパイルされたJavaバイトコードを各OS向けに解釈・実行するソフトウェア環境です。
- 選択肢 エ不正解
- Javaサーブレットは、WebブラウザではなくWebサーバ上で実行されるJavaプログラムです。
覚えるポイント
- ブラウザ上で動くJavaはアプレット、Webサーバ上で動くJavaはサーブレットです。
間違えやすいところ
- JavaアプレットとJavaサーブレットの動作場所(クライアント側かサーバ側か)を取り違えないように注意が必要です。
出題の前提:ITパスポート試験 平成24年度秋期 公開問題 問73
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.28 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
オンラインヘルプの定義
テクノロジ系 · ユーザインタフェース / オンラインヘルプ / 操作マニュアル
オンラインヘルプに関する説明として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
オンラインヘルプは、従来の紙媒体による操作手引書の代わりに、コンピュータの画面上でキーワード検索や目次、ハイパーリンク機能を用いて目的の解説情報やトラブルシューティングを素早く参照できる支援機能です。
解き方
- オンラインヘルプという用語が指す機能の主眼(画面上でマニュアルや操作説明を電子的に閲覧・検索する仕組み)を整理します。
- 各選択肢の解説内容(分散処理、サポート窓口、ウィザード、電子マニュアル機能)を照合し、合致するものを選択します。
- 選択肢 ア不正解
- 分散並列処理(グリッドコンピューティングなど)に関する説明です。
- 選択肢 イ不正解
- ヘルプデスクやカスタマーサポート窓口に関する説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 対話形式で操作を進めるウィザード機能に関する説明です。
- 選択肢 エ正解
- 操作説明をPC画面上で検索やハイパーリンクを用いて閲覧できるようにした機能であり、オンラインヘルプの適切な説明です。
覚えるポイント
- オンラインヘルプは画面上で閲覧・検索できる電子マニュアル機能です。
間違えやすいところ
- 対話形式で設定を支援するウィザード機能や、人的対応を行うヘルプデスクとの混同に注意しましょう。
出題の前提:ITパスポート試験 平成24年度秋期 公開問題 問74
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.28 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
SPEC(標準性能評価法人)
テクノロジ系 · ベンチマークテスト / 性能評価組織 / SPEC
コンピュータシステムの性能評価を中立的な立場で行うために、各種ベンチマークテストの開発や評価結果を公開することを目的として設立された団体はどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
SPEC(Standard Performance Evaluation Corporation)は、ハードウェアやシステムの客観的な性能比較を可能にするため、標準化されたベンチマークソフトウェア(SPECint、SPECfpなど)を開発・評価・公表する非営利法人です。
解き方
- 問題文の「中立的立場で各種ベンチマークテストの開発や結果公開を目的とする団体」という条件を確認します。
- 提示された略語(GNU、ISO、OSI、SPEC)それぞれの役割と定義を比較し、適切な組織を特定します。
- 選択肢 ア不正解
- GNUは、自由なソフトウェア(フリーソフトウェア)の利用環境構築を目指すプロジェクトおよびその推進組織です。
- 選択肢 イ不正解
- ISO(国際標準化機構)は、電気・電子分野を除く工業製品等の国際規格を策定する標準化団体です。
- 選択肢 ウ不正解
- OSI(開放型システム間相互接続)は、異種機器間の通信プロトコル体系の標準化規格・モデルであり、団体名ではありません。
- 選択肢 エ正解
- SPECは、システムの性能評価のためのベンチマークを策定・公表する中立的団体です。
覚えるポイント
- ベンチマークテストの開発・公開を行う性能評価団体はSPECです。
間違えやすいところ
- 国際規格全般を策定するISOと、コンピュータ性能のベンチマーク測定を専門とするSPECの違いを区別してください。
出題の前提:ITパスポート試験 平成24年度秋期 公開問題 問75
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.28 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
CPUの命令実行サイクル
テクノロジ系 · 命令実行サイクル / プログラムカウンタ / 命令レジスタ / 命令デコーダ
コンピュータにおける命令の実行順序について、記述中の空欄 a, b に入る字句の適切な組合せはどれか。 (1) プログラムカウンタの参照 (2) 命令の [ a ] (3) 次の命令の主記憶アドレスをプログラムカウンタにセットする。 (4) 命令の [ b ] (5) 命令に応じた処理を実行 (6) (1)へ戻る。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
CPUの命令実行サイクル(命令サイクル)は、①命令の取出し(読込み/フェッチ)→ ②プログラムカウンタの更新 → ③命令の解読(デコード)→ ④実効アドレスの計算・オペランド読出し → ⑤命令の実行 の基本ステップを繰り返します。
解き方
- プログラムカウンタが示す主記憶アドレスから命令を命令レジスタに取得するため、空欄 a は「読込み(フェッチ)」が入ります。
- 取得した命令の命令部を解析して制御回路に指示を出すため、実行前の空欄 b は「解読(デコード)」が入ります。
- 選択肢 ア不正解
- 解読を行う前に主記憶から命令を読み込む必要があるため、順序が逆です。
- 選択肢 イ不正解
- 命令を主記憶に書き込むステップではないため不適切です。
- 選択肢 ウ正解
- a に「読込み」、b に「解読」が入る正しい命令実行順序の組み合わせです。
- 選択肢 エ不正解
- b で実行前に行うのは命令の解読であり、書込みではありません。
覚えるポイント
- CPUの命令実行サイクルは「命令読出し(フェッチ)→ 命令解読(デコード)→ 実行」の流れです。
間違えやすいところ
- プログラムカウンタを更新するタイミングと命令の解読・実行の順序を混同しないようにしましょう。
出題の前提:ITパスポート試験 平成24年度秋期 公開問題 問76
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.29 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
電子メール受信プロトコル(POP3)
テクノロジ系 · 電子メールプロトコル / POP3 / SMTP
メールサーバに届いた電子メールをメールクライアント(メールソフト)で受け取るために使用されるプロトコルはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
インターネット電子メールでは、メールの送信やメールサーバ間の転送にはSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)が使用され、メールサーバ上のメールボックスから端末へメールを受信・取得するにはPOP3(Post Office Protocol version 3)やIMAPが使用されます。
解き方
- 問題文で問われている通信の向きが「メールサーバから電子メールを受け取る(受信)」であることを把握します。
- 電子メールプロトコルの中から受信用のプロトコル(POP3)を選択します。
- 選択肢 ア不正解
- DNS(Domain Name System)は、ドメイン名とIPアドレスの相互変換を行うプロトコルです。
- 選択肢 イ不正解
- HTTP(HyperText Transfer Protocol)は、WebクライアントとWebサーバ間でWebコンテンツを送受信するプロトコルです。
- 選択肢 ウ正解
- POP3は、メールサーバからメールソフトがメールを受信するために用いられる代表的なプロトコルです。
- 選択肢 エ不正解
- SMTPは、電子メールを送信およびサーバ間で転送するために用いられるプロトコルです。
覚えるポイント
- メール送信・転送はSMTP、メール受信はPOP3(またはIMAP)を使用します。
間違えやすいところ
- メールの送信プロトコル(SMTP)と受信プロトコル(POP3)の役割を反対に覚えないように注意しましょう。
出題の前提:ITパスポート試験 平成24年度秋期 公開問題 問77
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.29 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
パスワードパターンの組合せ数計算
テクノロジ系 · 順列・組合せ / パスワード強度 / 情報セキュリティ
4文字のパスワードに関して、0〜9の数字だけを使用した場合に比べ、0〜9の数字の他にa〜fの英小文字6文字も使用できるようにした場合、作成可能な組合せの数はおよそ何倍になるか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
重複を許して文字を選び並べるとき、使用可能な文字種類数を N、桁数を L とすると、総組合せ数は N^L 通りとなります。利用可能文字数を増やすと、組合せ数は指数関数的に増加しセキュリティ強度が高まります。
解き方
- 数字0〜9の10種類を用いた4桁の組合せ数を計算します:10^4 = 10,000通り。
- 数字10種類に英小文字a〜f(6種類)を加えた計16種類を用いた4桁の組合せ数を計算します:16^4 = (16^2)^2 = 256^2 = 65,536通り。
- 倍率を求めます:65,536 ÷ 10,000 = 6.5536 ≒ 6.6倍。
- 選択肢 ア不正解
- 1文字あたりの文字種類の比率(16 / 10 = 1.6倍)をそのまま答えており、桁数(4乗)が考慮されていません。
- 選択肢 イ正解
- 65,536 ÷ 10,000 ≒ 6.5536 であり、およそ6.6倍となります。
- 選択肢 ウ不正解
- 計算結果と異なる誤った倍率です。
- 選択肢 エ不正解
- 文字種類の総数である16と混同した誤りです。
覚えるポイント
- パスワードの組合せ総数は「(文字種数)^(桁数)」で求められます。
間違えやすいところ
- 桁数が4文字あるため、文字種の増加倍率(16/10=1.6倍)ではなく4乗した倍率(1.6^4 ≒ 6.55倍)になる点に注意しましょう。
出題の前提:ITパスポート試験 平成24年度秋期 公開問題 問78
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.29 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
16進数から10進数への基数変換
テクノロジ系 · 基数変換 / 16進数 / 10進数
16進数の「A3」を10進数で表現したときの値は幾らか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
16進数では、0〜9に加えて10〜15の数値を英字A〜Fで表します(A=10, B=11, C=12, D=13, E=14, F=15)。16進数を10進数に変換するには、各桁の数値に16の重み(16^n)を掛けて合計します。
解き方
- 16進数の各桁の文字に対応する10進数値を確認します:上位桁の「A」は10、下位桁の「3」は3です。
- 位取り記数法の重みを乗じて加算します:10 × 16^1 + 3 × 16^0 = 10 × 16 + 3 × 1 = 160 + 3 = 163。
- 選択肢 ア不正解
- Aを単に10として並べて「103」とした誤りです。16の重み掛けが行われていません。
- 選択肢 イ不正解
- 計算過程でAを9などと見誤った計算誤りです。
- 選択肢 ウ正解
- A3(16) = 10 × 16 + 3 = 163(10) と正しく計算されています。
- 選択肢 エ不正解
- Aを11と取り違えて 11×16 + 3 = 179 と計算した誤りです(11はBです)。
覚えるポイント
- 16進数のAは10進数の10、Bは11、Cは12、Dは13、Eは14、Fは15に対応します。
間違えやすいところ
- Aを11と勘違いしたり、Aと3を文字通り並べて103にしてしまわないようにしましょう。
出題の前提:ITパスポート試験 平成24年度秋期 公開問題 問79
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.30 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
排他制御がない場合の並行処理(ロストアップデート)
テクノロジ系 · 排他制御 / 並行処理 / 更新消失(ロストアップデート)
ある在庫管理システムは複数の入力を並行処理して在庫数を更新するが、排他制御は行っていない。初期の在庫数が100のとき、入力Aと入力Bに対して次の処理が ①→②→③→④ の順序で実行された場合、処理④が終了した時点の在庫数は幾つになるか。 【入力Aの処理内容】 ① “在庫数”を読み込み、入庫数の50を加える。 ④ 結果を“在庫数”に書き込む。 【入力Bの処理内容】 ② “在庫数”を読み込み、出庫数の30を引く。 ③ 結果を“在庫数”に書き込む。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
複数のトランザクションが同一データに対して更新を行う際、適切な排他制御(ロック等)を行わないと、先に書き込まれた更新結果が後から書き込まれた古い参照に基づくデータによって上書きされ失われる「更新消失(ロストアップデート)」が発生します。
解き方
- 各処理時点における在庫データと各プロセスの内部変数を時系列で追跡します。初期在庫=100。
- ① 入力Aが在庫数100を読み込み、50を加算して手元に150を保持します(在庫数は100のまま)。
- ② 入力Bが在庫数100を読み込み、30を減算して手元に70を保持します(在庫数は100のまま)。
- ③ 入力Bが計算結果の70を“在庫数”に書き込みます(在庫数は70に更新)。
- ④ 入力Aが①で計算した結果150を“在庫数”に上書き書き込みします(在庫数は150に更新)。
- したがって、処理④完了時点の在庫数は150になります。
- 選択肢 ア不正解
- 70は処理③(入力Bの書込み)時点の値であり、その後の処理④で上書きされるため誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 初期在庫の100のまま更新されていない状態を示しており誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- 排他制御が正しく行われ、両方の処理が反映された場合の正常値(100 + 50 - 30 = 120)ですが、本問では排他制御がないため上書きされます。
- 選択肢 エ正解
- 最後に実行された処理④により、入力Aが計算した150が在庫数として書き込まれます。
覚えるポイント
- 排他制御がない場合、最後に書き込まれた値が最終結果となり、中間の更新は消失します。
間違えやすいところ
- 排他制御が行われている前提で正常な計算結果(100 + 50 - 30 = 120)を選んでしまわないよう、処理の実行順序を1ステップずつ追跡しましょう。
出題の前提:ITパスポート試験 平成24年度秋期 公開問題 問80
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.30 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
複写伝票に適したプリンタ方式
テクノロジ系 · ハードウェア / 入出力装置 / プリンタ
印刷時にカーボン紙やノンカーボン紙を用いて、圧力を加えることで同時に複数枚の複写が取れるプリンタはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
プリンタを用紙への物理的接触(打撃)の有無で分類すると、インクリボンを叩いて圧力を加えるインパクト式と、インク噴射や熱転写、静電転写を用いるノンインパクト式に分かれます。複写伝票では下層の紙に筆圧・打撃圧を伝達する必要があるため、インパクト方式が必須となります。
解き方
- カーボン紙やノンカーボン紙で複写を取るためには、用紙に対して物理的な圧力(打撃)を与える必要があることを確認します。
- 選択肢の中で物理的なピンで叩いて印字する方式(インパクト方式)を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- インクジェットプリンタは微細な液滴を用紙に吹き付けるノンインパクト方式であるため、複写紙に圧力を伝えて印字することはできません。
- 選択肢 イ正解
- インパクトプリンタは印字ヘッドのピンを用紙に打ち付けて印字するため、打撃圧によって複写伝票を同時に印刷することができます。
- 選択肢 ウ不正解
- 感熱式プリンタは熱によって発色する専用紙を加熱して印字する方式であり、物理的な打撃による複写は行えません。
- 選択肢 エ不正解
- レーザプリンタは感光体にレーザ光を当ててトナーを付着させ、熱と圧力で融着させるノンインパクト方式であり、複写用紙の同時印字には向きません。
覚えるポイント
- カーボン複写伝票にはピンで叩くインパクトプリンタ(ドットインパクト式など)を使用する。
間違えやすいところ
- レーザプリンタやインクジェットプリンタは打撃力を持たないノンインパクト方式である点を見落としやすい。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・ハードウェア(入出力装置)の分類
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.30 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
論理演算と真理値表
テクノロジ系 · 基礎理論 / 離散数学 / 論理演算
次の真理値表に対応する論理演算はどれか。 [入力A, 入力B, 出力] [0, 0, 0] [0, 1, 0] [1, 0, 0] [1, 1, 1]
解答・解説を表示
解答
ア
解説
2値論理演算において、すべての入力が真(1)であるときに限り結果が真(1)となる演算を論理積(AND)と呼びます。いずれかの入力が真であれば真となる論理和(OR)や、入力が異なるときに真となる排他的論理和(XOR)との出力パターンの違いを理解することが重要です。
解き方
- 与えられた真理値表の入力と出力の対応関係を確認します。A=1かつB=1のときのみ出力が1で、他は0です。
- 両方の入力が1のときにのみ出力が1になる基本論理演算はAND(論理積)であると判断します。
- 選択肢 ア正解
- AND(論理積)は、すべての入力が1のときだけ出力が1になる演算であるため、表の動作と完全に一致します。
- 選択肢 イ不正解
- NOTは入力が1つの単項演算であり、入力を反転させる回路です。表は2入力の演算であるため誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- OR(論理和)は、少なくとも一方が1であれば出力が1になる演算であり、(0, 1)や(1, 0)の出力も1となるため誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- XOR(排他的論理和)は、入力値が異なるとき(0と1、1と0)に出力が1になり、入力が一致するときに0となるため誤りです。
覚えるポイント
- ANDは「両方1で1」、ORは「どちらか1で1」、XORは「異なれば1」。
間違えやすいところ
- OR演算(0, 1, 1, 1)やXOR演算(0, 1, 1, 0)の出力パターンと混同しないよう注意する。
出題の前提:基本論理演算の定義
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.31 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
情報セキュリティの三大要素
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / 機密性 / 完全性 / 可用性
次のa〜cは情報セキュリティ事故の説明である。a〜cに直接関連する情報セキュリティの三大要素の組合せとして、適切なものはどれか。 a 営業情報の検索システムが停止し,目的とする情報にアクセスすることができなかった。 b 重要な顧客情報が,競合他社へ漏れた。 c 新製品の設計情報が,改ざんされていた。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
情報セキュリティの三大要素(CIA)は以下の通り定義されます。 1. 機密性(Confidentiality):許可された者だけが情報にアクセスできること(漏えい防止)。 2. 完全性(Integrity):情報が正確かつ完全であり、改ざんや破壊がされていないこと。 3. 可用性(Availability):許可された者が要求時にいつでも情報や資産を利用できること。
解き方
- 事象a「システム停止でアクセス不可」は、利用可能な状態が損なわれているため「可用性」の侵害と判断します。
- 事象b「顧客情報の競合他社への漏洩」は、非公開情報が外部に漏れたため「機密性」の侵害と判断します。
- 事象c「設計情報の改ざん」は、データの内容が不正に書き換えられたため「完全性」の侵害と判断します。
- a: 可用性、b: 機密性、c: 完全性の組み合わせである選択肢イを選択します。
- 選択肢 ア不正解
- b(情報漏洩)は機密性の問題であり、c(改ざん)は完全性の問題であるため、bとcの対応が逆になっています。
- 選択肢 イ正解
- aはシステム利用の維持に関する可用性、bは漏洩防止に関する機密性、cは改ざん防止に関する完全性に正確に対応しています。
- 選択肢 ウ不正解
- aは停止による利用不可なので可用性であり、bは漏洩なので機密性、cは改ざんなので完全性です。全て誤った対応となっています。
- 選択肢 エ不正解
- aは可用性、cは完全性に関する事故であるため、aとcの対応が誤っています。
覚えるポイント
- 機密性は漏えい防止、完全性は改ざん防止、可用性は利用可能状態の維持。
間違えやすいところ
- 完全性(データが正しい状態)と可用性(システムが使える状態)の意味を取り違えやすい。
出題の前提:JIS Q 27000(情報セキュリティマネジメントシステム用語)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.31 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ルータの機能
テクノロジ系 · ネットワーク / ネットワーク機器 / ルータ
ネットワークを構成する機器であるルータの機能の説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
ネットワーク機器はその動作階層によって役割が分かれます。物理層のリピータ(信号増幅)やメディアコンバータ(媒体変換)、データリンク層のブリッジやスイッチングハブ(同一LAN内のMACアドレスに基づく転送)、ネットワーク層のルータ(IPアドレスを識別して異なるネットワーク間を中継)の特徴を区別して理解する必要があります。
解き方
- 問題で問われている機器「ルータ」の基本機能(レイヤ3、異なるネットワーク間の接続・経路選択)を想起します。
- 各選択肢を検討し、物理層の機器(ア、エ)や同一LAN内を扱うデータリンク層の機器(ウ)を除外し、異なるネットワークを相互接続する記述(イ)を特定します。
- 選択肢 ア不正解
- 信号を電気的に増幅・波形整形して中継する装置は物理層で動作する「リピータ」の説明です。
- 選択肢 イ正解
- ルータはIPアドレスなどのネットワーク層情報に基づいて経路を選択し、異なるネットワーク間でパケットを中継する機器です。
- 選択肢 ウ不正解
- 同一LAN内でMACアドレス等に基づいてフレームやパケットを中継する装置は「ブリッジ」や「スイッチングハブ(レイヤ2スイッチ)」の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 光信号と電気信号など異なる伝送媒体間の物理信号を相互変換する装置は「メディアコンバータ」の説明です。
覚えるポイント
- ルータは「異なるネットワーク間の接続(IPアドレスによる中継)」を担う。
間違えやすいところ
- 同一LAN内の端末間を中継するスイッチングハブ(L2スイッチ)と、異なるネットワーク同士を結ぶルータの役割を混同しやすい。
出題の前提:OSI参照モデルおよびネットワーク機器の機能定義
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.32 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
中問A 問85:メニュー別売上・粗利益の分析
ストラテジ系 · 企業活動 / 売上分析 / 粗利益率
図1に基づいて,Aさんが分析した結果として適切なものはどれか。 〔図1 売上分析を行うためのワークシート〕 牛丼: 単価400, 原価200, 売上数量4,800, 売上高1,920,000, 粗利益960,000 親子丼: 単価450, 原価250, 売上数量2,310, 売上高1,039,500, 粗利益462,000 カツ丼: 単価500, 原価350, 売上数量5,350, 売上高2,675,000, 粗利益802,500 カレー: 単価400, 原価150, 売上数量3,520, 売上高1,408,000, 粗利益880,000 合計: 売上数量15,980, 売上高7,042,500, 粗利益3,104,500
解答・解説を表示
解答
ア
解説
売上高は「単価×売上数量」、粗利益は「売上高-売上原価」または「(単価-原価)×売上数量」、粗利益率は「粗利益÷売上高」で求められます。各メニューの指標を正しく読み取り、大小関係を比較検討します。 ・牛丼粗利益率: 960,000 / 1,920,000 = 50.0% ・親子丼粗利益率: 462,000 / 1,039,500 ≒ 44.4% ・カツ丼粗利益率: 802,500 / 2,675,000 = 30.0% ・カレー粗利益率: 880,000 / 1,408,000 = 62.5%
解き方
- ワークシートの各商品の売上高を比較します:カツ丼(2,675,000) > 牛丼(1,920,000) > カレー(1,408,000) > 親子丼(1,039,500)となり、最小は親子丼です。
- 粗利益を比較します:牛丼(960,000) > カレー(880,000) > カツ丼(802,500) > 親子丼(462,000)となり、最小は親子丼です。
- 粗利益率を計算します:カレー(62.5%) > 牛丼(50.0%) > 親子丼(約44.4%) > カツ丼(30.0%)です。
- 各選択肢の真偽を確認し、アが正確に一致することを確認します。
- 選択肢 ア正解
- 親子丼の売上高は1,039,500円、粗利益は462,000円であり、4品目の中でともに最小値となっています。
- 選択肢 イ不正解
- カツ丼の売上高は2,675,000円で最多ですが、粗利益は牛丼(960,000円)やカレー(880,000円)より少なく、最多ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 粗利益率(粗利益÷売上高)はカレーが62.5%(880,000÷1,408,000)で最も高く、2番目ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- 牛丼の粗利益は960,000円で最多ですが、粗利益率は50%であり、カレーの62.5%の方が高いため最も高くはありません。
覚えるポイント
- 粗利益率=粗利益÷売上高=(単価-原価)÷単価。
間違えやすいところ
- 粗利益(金額)の多さと粗利益率(割合)の高さを取り違えて比較してしまうミスに注意する。
出題の前提:図1ワークシートの数値データ
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.33 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.34 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
中問A 問86:粗利益比率を計算するセル計算式と絶対参照
テクノロジ系 · 表計算ソフト / 相対参照と絶対参照 / 数式複写
粗利益合計に対するメニュー別粗利益の占める比率(以下,粗利益比率という)を求めるために,ワークシートのセルG2に計算式を入力して,セルG3〜G5に複写する。セルG2に入力する計算式はどれか。なお,粗利益比率を求めているセルの表示形式はパーセント表示である。 (ワークシート構成:F列が粗利益、行2〜5が各メニュー、行6が合計)
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
表計算ソフトにおいて、構成比率は「個別の値÷全体の合計値」で求めます。この計算式を下方向に複写する場合、分子の行番号は参照元に合わせて変化(相対参照)させる必要がありますが、分母の合計セルの行番号は固定(絶対参照「$」)しなければ参照先がずれて正しく計算できなくなります。
解き方
- 問題文より、粗利益比率の定義は「粗利益合計に対するメニュー別粗利益の占める比率」=「メニュー別粗利益÷粗利益合計」であることを確認します。
- セルG2において、牛丼の粗利益はセルF2、粗利益合計はセルF6です。
- セルG2に入力した式をG3〜G5に下方向へ複写するため、分子の行は相対的に移動させ、分母の行番号6は固定するために「$6」とする必要があります。
- したがって、計算式は「F2/F$6」(または列も固定したF2/$F$6)となり、選択肢ウが該当します。
- 選択肢 ア不正解
- F2/E2は「牛丼の粗利益÷牛丼の売上高」であり、粗利益比率ではなく牛丼の「粗利益率」を求める式です。
- 選択肢 イ不正解
- F2/F6のまま下方向に複写すると、G3ではF3/F7のように分母がずれてしまい、粗利益合計を参照できなくなります。
- 選択肢 ウ正解
- F2/F$6とすることで、複写先のG3ではF3/F$6、G4ではF4/F$6となり、常に全体の粗利益合計(F6)に対する比率を正しく算出できます。
- 選択肢 エ不正解
- 合計(E$2〜E$5)は「売上高合計」を求めており、粗利益合計に対する比率を求める分母としては不適切です。
覚えるポイント
- 複写時に参照先セルを行方向に固定したいときは「$行番号」、列方向に固定したいときは「$列番号」を付与する。
間違えやすいところ
- 売上高に対する粗利益の割合である「粗利益率(F2/E2)」と、全体の粗利益に占める割合である「粗利益比率(F2/F6)」を取り違えやすい。
出題の前提:問題冊子末尾「表計算ソフトの機能・用語」のセル複写規定
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.34 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.50 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
中問A 問87:値下げ時の粗利益確保に必要な売上数量の計算
ストラテジ系 · 企業活動 / 損益計算 / 売上分析
Aさんは,牛丼の単価を50円値引きして,牛丼の売上数量を増やそうと考えた。翌月に牛丼の単価を50円値引きする場合,当月の粗利益以上を稼ぐためには,翌月の牛丼の売上数量は,当月より少なくともどれだけ増やさなければならないか。 (当月の牛丼データ:単価400円、原価200円、売上数量4,800個、粗利益960,000円)
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
1個あたりの粗利益は「単価-原価」で求められます。単価を下げると1個あたりの粗利益が減少するため、同じ粗利益総額を確保するためには販売数量を増やす必要があります。 必要な数量=「目標粗利益総額÷値下げ後の1個あたり粗利益」となり、当月からの増加分は「必要数量-当月の売上数量」で計算されます。
解き方
- 当月の牛丼の粗利益総額を確認します:(400-200)×4,800=960,000円です。
- 50円値引き後の牛丼の単価を計算します:400-50=350円です。
- 値下げ後の1個あたり粗利益を計算します:350-200=150円です。
- 当月の粗利益960,000円以上を稼ぐために必要な売上数量を計算します:960,000÷150=6,400個です。
- 当月数量からの増加分を計算します:6,400-4,800=1,600個です。
- 選択肢 ア不正解
- 770個の増加では、売上数量は5,570個となり、粗利益は150円×5,570=835,500円で当月の960,000円に届きません。
- 選択肢 イ不正解
- 880個の増加では、売上数量は5,680個となり、粗利益は150円×5,680=852,000円で不足します。
- 選択肢 ウ正解
- 1,600個増やすと販売数量は6,400個となり、粗利益は150円×6,400=960,000円となって当月粗利益と同額を確保できます。
- 選択肢 エ不正解
- 3,450個は計算途中の誤った数値であり、必要な増加数量ではありません。
覚えるポイント
- 値下げ後の必要数量=目標粗利益÷(新単価-原価)。問われているのが「総数量」か「増加数量」かに注意する。
間違えやすいところ
- 求めた必要数量6,400個から当月数量4,800個を引くのを忘れ、増加数ではなく総数量を答えようとしてしまう。
出題の前提:問題文中の条件および図1のデータ
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.33 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.35 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
中問A 問88:複合参照を用いたシミュレーション表の計算式
テクノロジ系 · 表計算ソフト / 複合参照 / 条件分岐
サラダと玉子の売上数量の組合せで,親子丼の粗利益(セルF3:462,000)以上となるかを判定する。セルC13に入力し,セルC13〜H18に縦横へ複写する計算式として適切なものはどれか。 〔セル配置・条件〕 ・サラダ単価: B8 (180), 原価: C8 (25) ・玉子単価: B9 (50), 原価: C9 (18) ・サラダ売上数量: セルC12〜H12 (横方向のヘッダ) ・玉子売上数量: セルB13〜B18 (縦方向のヘッダ) ・判定条件: 粗利益合計が親子丼の粗利益以上の場合は'○',未満の場合は'×'
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
2次元のクロス集計表(行と列にそれぞれパラメータがある表)全体に数式を複写する場合、行側のヘッダ参照は列を固定($B13)、列側のヘッダ参照は行を固定(C$12)する「複合参照」を用います。また、単価・原価・目標値のような固定セルは行・列ともに固定する「絶対参照($B$8など)」とします。IF関数では条件成立時の値(第2引数)と不成立時の値(第3引数)の順序にも留意が必要です。
解き方
- サラダの粗利益単価は($B$8-$C$8)、玉子の粗利益単価は($B$9-$C$9)であり、複写しても位置が変わらないよう絶対参照にします。
- サラダの数量は12行目(C12〜H12)にあるため、下方向に複写しても12行目を維持できるよう行固定の複合参照「C$12」とします。
- 玉子の数量はB列(B13〜B18)にあるため、右方向に複写してもB列を維持できるよう列固定の複合参照「$B13」とします。
- 合計粗利益は「($B$8-$C$8)*C$12+($B$9-$C$9)*$B13」となります。
- 目標となる親子丼の粗利益はセルF3(完全固定のため$F$3)であり、これ以上(≧)のときに'○'、未満のときに'×'とするため、IF関数の引数は「..., '○', '×')」となります。
- これらを満たす選択肢はウです。
- 選択肢 ア不正解
- サラダ数量が$C12(列固定)、玉子数量がB$13(行固定)となっており、縦横の参照指定が逆になっています。
- 選択肢 イ不正解
- 単価・原価と数量の対応関係が逆になっている上、IF関数の真と偽の出力結果('×'と'○')が逆になっています。
- 選択肢 ウ正解
- 単価・原価・目標値の完全固定、サラダ数量の行固定(C$12)、玉子数量の列固定($B13)、およびIF関数の真偽判定の記述がすべて正確です。
- 選択肢 エ不正解
- 数量の参照方法が逆($C12とB$13)であり、条件成立時と不成立時の表示('×'と'○')も逆に設定されています。
覚えるポイント
- クロス表の参照:横方向の項目行は行固定(C$12)、縦方向の項目列は列固定($B13)。
間違えやすいところ
- 「$」を列につけるか行につけるかの判断を誤り、縦横のヘッダ参照を逆にしてしまう。
出題の前提:問題冊子末尾「表計算ソフトの機能・用語」の関数および参照方式の規定
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.36 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.37 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.50 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.51 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
交通費申請における現時点の課題・問題点の抽出
ストラテジ系 · 業務分析 / 要件定義 / 課題抽出
中問Bの「システム導入検討会のメモ」に記載された(1)~(9)の項目のうち、交通費申請に関して現時点で実際に発生している問題点を記述している組み合わせとして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
システム化構想や業務改善では、現行業務において実際に起きている「現状の課題・問題点」と、システム化によって実現したい「改善要望・将来への要望」や「運用ルール」を明確に区別して整理することが基本です。
解き方
- メモ(1)~(9)の内容を、「現時点の困りごと・問題点」と「システムへの機能要望・意見・運用方針」に分類する。
- (1)「確認に最も多くの時間を掛けている」、(4)「書類の不備が多い」、(5)「計算ミスが多くて、承認までに時間が掛かっている」が現時点で発生している問題点であることを確認し、該当する選択肢を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- (3)の「数日分をまとめて申請できる方法があってもよい」は現状の問題点ではなく、システムに対する改善要望です。
- 選択肢 イ正解
- (1)、(4)、(5)はいずれも現在の交通費申請において発生している具体的な問題点・負担を述べています。
- 選択肢 ウ不正解
- (3)はシステムに対する利便性向上への要望であり、現時点で発生している問題点そのものではありません。
- 選択肢 エ不正解
- (6)の「システム導入後も、申請書類の不備やミスは本人が修正して再度提出する」は、システム導入後の運用ルール・方針です。
覚えるポイント
- 現状の課題(As-Isの困りごと)と要望(To-Beへの期待)を混同しないように文脈を読み分ける。
間違えやすいところ
- 「〜があってもよい」という機能要望や「〜とする」という運用ルールを現状の問題点と取り違えるミス。
出題の前提:ITパスポート試験 平成24年度秋期 公開問題 中問B 問89
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.38 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.39 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
交通費申請システムへの改善要望の抽出
ストラテジ系 · 要求分析 / ユーザー要望 / 機能要件
中問Bの「システム導入検討会のメモ」に記載された(1)~(9)の項目のうち、現時点で発生している問題点ではないが、交通費申請でこれができると便利であるというような、システムへの要望を記述しているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
システム導入検討においては、利用者が業務を円滑に行うための「機能的な利便性への要望」と、導入コストや教育・説明会といった「導入プロジェクト全般への意見」、業務運用上の「業務方針・ルール」を切り分けて整理します。
解き方
- メモ(1)~(9)の中から「交通費申請業務でこれができると便利であるというシステムへの要望」に該当するものを特定する。
- (3)「数日分をまとめて申請」、(7)「過去申請データの再利用」、(8)「支払日の確認」が申請処理の機能要望に合致することを確認する。
- 選択肢 ア不正解
- (2)の市販ソフトウェアの利用は導入費用に関する意見・検討事項であり、申請業務を便利にするシステム機能要望ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- (6)は導入後の運用方針(業務ルール)、(9)はシステム導入時の進め方(説明会開催)に関する要望です。
- 選択肢 ウ正解
- (3)、(7)、(8)はいずれも交通費申請者が利用できると便利になると考えるシステム機能への直接的な要望です。
- 選択肢 エ不正解
- (9)はシステム利用のための説明会開催の要望であり、申請業務の利便性向上に関するシステム機能要望ではありません。
覚えるポイント
- 「業務機能としての要望」と「プロジェクト遂行・コスト・運用方針に関する要望」を区別する。
間違えやすいところ
- 説明会開催(9)やパッケージ利用(2)など、機能要件以外の要望を機能要望として選んでしまうこと。
出題の前提:ITパスポート試験 平成24年度秋期 公開問題 中問B 問90
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.38 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.39 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
計算ミスによる承認遅延を防止するシステム機能
マネジメント系 · システム機能要件 / 業務改善 / 自動化
中問Bにおいて、「申請書類の計算ミスが多くて、承認までに時間が掛かっている」という課題に対し、原因が合計計算の単純な誤りによる差戻しと再提出であることが判明した。この問題を改善するためにシステムがもつべき機能として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
単純な計算ミスによる業務の滞留や手戻りを防ぐには、人手による手入力や手計算に頼るのではなく、システム側で自動計算を行わせる仕組みを導入することが最も根本的かつ有効な対策です。
解き方
- 課題の原因が「申請者による合計計算の単純な誤り」による差戻し・再提出である点を確認する。
- 原因を未然に排除し、差戻しを発生させないための根本対策となる機能を各選択肢から探す。
- 申請時に入力データから必要な計算をシステムが自動的に行う機能が最適であると判断する。
- 選択肢 ア不正解
- 申請後に検索できてもミスの発生自体を防ぐことはできず、再提出の手間や承認遅延の根本解決にはなりません。
- 選択肢 イ正解
- システムが必要な合計計算を自動で行えば、人的な計算ミスが根絶され、差戻しによる承認遅延を防ぐことができます。
- 選択肢 ウ不正解
- 電卓機能を提供しても人手による計算や手入力が残るため、計算ミスや転記ミスを防止できません。
- 選択肢 エ不正解
- 上司が修正することは申請内容の改ざんリスクを生むうえ、上司への作業負担が増加するため不適切です。
覚えるポイント
- ヒューマンエラーによる手戻りの削減には、入力の自動計算・入力値チェックの機能化が最善策となる。
間違えやすいところ
- 承認者に修正権限を与える運用は内部統制上好ましくなく、根本原因の解決にもならないことを見落とすこと。
出題の前提:ITパスポート試験 平成24年度秋期 公開問題 中問B 問91
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.38 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.39 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
交通費申請手続の効率化に向けた優先事項
マネジメント系 · 業務効率化 / システム導入 / 要件の優先順位付け
中問Bにおいて、システム導入の目的を「申請手続の効率化」にした場合、この目的に基づいてシステム導入を進めるに当たり、優先して取り組むべきこととして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
システム導入の目的が「申請手続の効率化」である場合、現状の業務フローの中で最も工数・時間がかかっているボトルネック(課題)を特定し、それを自動化・効率化する機能を優先的に導入することが肝要です。
解き方
- メモ(1)より、現状で「利用区間と申請された金額が正しいかどうかの確認に、最も多くの時間を掛けている」点を確認する。
- 目的である「申請手続の効率化」を最も大きく達成できる施策を各選択肢から評価する。
- 利用区間から金額を自動取得・設定する機能により確認作業と入力作業を大幅に省力化できるため、エが適切と判断する。
- 選択肢 ア不正解
- 説明会開催は利用促進のための活動であり、「申請手続そのものの効率化」に直結する根本施策ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 導入費用の抑制は重要ですが、コスト面の話であり「手続自体の効率化」という目的に対する優先事項ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 支払日の連絡は利便性向上の一部ですが、申請手続全体の効率化に対する効果は限定的です。
- 選択肢 エ正解
- 利用区間から金額を自動設定・検証できれば、確認に最も時間がかかっている作業を自動化でき、手続の大幅な効率化につながります。
覚えるポイント
- 目的(効率化)と現状最大のボトルネック(確認時間の肥大化)を結びつけて優先施策を導き出す。
間違えやすいところ
- 単に費用が安いこと(イ)や周知活動(ア)など、効率化の本質とは異なる選択肢を選んでしまうミス。
出題の前提:ITパスポート試験 平成24年度秋期 公開問題 中問B 問92
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.38 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.40 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ビット列の文字コード変換
テクノロジ系 · 文字コード / JIS X 0201 / 2進数表現
中問Cにおいて、画像データを文字データに変換する。図2の画像データのうち9~12ビット目(2行目の先頭4ビット)のビット列を〔画像データの表現方法〕に従って変換したとき、どの文字として表現されるか。 〔画像データの表現方法〕 (1) 画像データのビット列を4ビットずつ取り出し、それぞれの先頭に4ビットの値"0100"を補い、8ビットで表現する。 (2) (1)で求めた各8ビットの値をJIS X 0201の文字コードに対応する文字で表現する。01000000、01000001、01000010、…、01001111の8ビットの値は、JIS X 0201の文字コード体系では、文字@、A、B、…、Oに対応する。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
4ビットのデータに特定の上位ビット(プレフィックス)を付加して1バイト(8ビット)の文字コードを生成し、文字として転送可能にする方式です。JIS X 0201(ASCII準拠)において上位4ビットが"0100"の場合、下位4ビットの数値(0~15)が@, A, B, C, ...に対応します。
解き方
- 図2の2行目「0 0 1 1 1 1 1 1」の先頭4ビットを読み取ると「0011」である。
- ルール(1)に従い、先頭に"0100"を補うと「01000011」となる。
- 下位4ビット"0011"は10進数で3である。対応表を確認すると、0000が@、0001がA、0010がB、0011がCとなるため、文字「C」となる。
- 選択肢 ア不正解
- @は下位4ビットが0000(01000000)のときに該当します。
- 選択肢 イ不正解
- Bは下位4ビットが0010(01000010)のときに該当します。
- 選択肢 ウ正解
- 9~12ビット目は0011であり、先頭に0100を補うと01000011となり、文字Cに対応します。
- 選択肢 エ不正解
- O(オー)は下位4ビットが1111(01001111)のときに該当します。数字の0ではありません。
覚えるポイント
- 下位4ビットの2進数値を10進数に換算(0011=3)し、対応する順番の文字(0番=@, 1番=A, 2番=B, 3番=C)を求める。
間違えやすいところ
- 2行目のビット列を読み誤ったり、アルファベットのO(オー)を数字の0(ゼロ)と誤認すること。
出題の前提:ITパスポート試験 平成24年度秋期 公開問題 中問C 問93
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.41 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.42 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
固定長分割ランレングス符号化のデータ長計算
テクノロジ系 · データ圧縮 / ランレングス符号化 / ビット計算
中問Cにおいて、画像データを〔画像データの表現方法〕に従って圧縮したとき、図2に示す画像データは何ビットで表現されるか。 〔画像データの表現方法〕 (1) 画像データをランレングスで表現し、それらの値を最大15の範囲で区切っていく。 (2) 白と黒のランレングスをそれぞれ4ビットの2進数で表し、常に“白と黒”の8ビットの組みとして表現する。白又は黒が続く場合は間に黒又は白、黒で始まる場合は先頭に白、白で終わる場合は末尾に黒のランレングス0(2進数では0000)を補う。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
ランレングス圧縮において最大長制限(ここでは15)がある場合、それを超える長さは分割して間に長さ0の反対色を挟み、常に「白(4ビット)+黒(4ビット)=8ビット」のペアとして符号化します。
解き方
- 本文より図2のランレングスは「白10、黒34、白20」である。
- 最大15の範囲で分割する。白10は「10」。黒34は「15, 15, 4」。白20は「15, 5」。
- 白と黒の交互の組(各組8ビット)を作成する:第1組=白10・黒15、第2組=白0・黒15、第3組=白0・黒4、第4組=白15・黒0(白が連続するため黒0を補う)、第5組=白5・黒0(白で終了するため末尾に黒0を補う)。
- 組数は合計で5組となるため、5組 × 8ビット = 40ビットとなる。
- 選択肢 ア不正解
- 組の概念や最大値15での分割を考慮していない誤った計算です。
- 選択肢 イ不正解
- 黒34や白20の15による分割処理を行わず、3つのランレングスのみで計算した場合の誤りです。
- 選択肢 ウ正解
- 白と黒の8ビットの組が5組必要となるため、8ビット×5=40ビットとなります。
- 選択肢 エ不正解
- 余分に組をカウントした場合の値です。適切に補完すると5組(40ビット)となります。
覚えるポイント
- 最大長で分割した際、同色が連続する場合は長さ0の反対色を補ってペアを保つ。
間違えやすいところ
- 白で終わる際の「末尾に黒のランレングス0を補う」ルールを忘れ、組数を誤ること。
出題の前提:ITパスポート試験 平成24年度秋期 公開問題 中問C 問94
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.41 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.43 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
色識別ビット付きランレングス符号化のビット長
テクノロジ系 · データ圧縮 / ランレングス符号化 / ビット長計算
中問Cにおいて、画像データを〔画像データの表現方法〕に従って圧縮したとき、図2に示す画像データは何ビットで表現されるか。 〔画像データの表現方法〕 (1) 画像データをランレングスで表現し、それらの値を最大128の範囲で区切る。 (2) (1)で表現したそれぞれの値から1を引き、2進数7ビットで表現する。各7ビットに対して、白の場合は0を、黒の場合は1を、それぞれの色情報として先頭ビットに補って各8ビットで表現する。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
各連続区間(ラン)の長さを、色を表す識別ビット(1ビット)と長さを表すビット列(7ビット)の計8ビット(1バイト)で直接表す符号化方式です。ランの長さが最大値以下であれば1つのランが正確に8ビットで表現されます。
解き方
- 本文より図2のランレングスは「白が10個、黒が34個、白が20個」の3つのランからなる。
- 最大128の範囲で区切るが、10、34、20はいずれも128以下のため、分割は発生せず3個のランのままである。
- 各ランは、色情報(1ビット)+長さ情報(7ビット)の計8ビットで表現される。
- したがって、合計ビット数は 3個 × 8ビット = 24ビットとなる。
- 選択肢 ア不正解
- 7ビットは色情報を付加する前の1ラン分のビット数です。
- 選択肢 イ不正解
- 8ビットはラン1個分のみのビット数です。
- 選択肢 ウ不正解
- 色情報ビット(先頭1ビット)を補わずに7ビット×3=21ビットとした計算誤りです。
- 選択肢 エ正解
- 分割のない3つのランそれぞれを8ビットで表現するため、8×3=24ビットとなります。
覚えるポイント
- 1ランあたり先頭1ビット(色)+7ビット(長さ-1)=8ビットとなり、ラン数×8ビットで求まる。
間違えやすいところ
- 先頭の色情報ビットを足し忘れて7ビット×3=21ビット(ウ)を選んでしまうこと。
出題の前提:ITパスポート試験 平成24年度秋期 公開問題 中問C 問95
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.41 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.43 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
可変長プレフィックス付きランレングス符号化のビット数
テクノロジ系 · データ圧縮 / 可変長符号化 / ランレングス符号化
中問Cにおいて、画像データを〔画像データの表現方法〕に従って圧縮したとき、図2に示す画像データは何ビットで表現されるか。 〔画像データの表現方法〕 (1) 画像データをランレングスで表現し、それらの値を2進数で表現する。 (2) ランレングスの値を2進数で表現したときの値nに対して、そのnの桁数がmのとき、次の形式で一つのランレングスを表現する。 [①桁数の情報][②区切りの情報][③ランレングスの情報] ①桁数の情報:(m-2)ビットの連続する1で表現。なお、mが0~2の場合は"0"と表現 ②区切りの情報:区切りは"0"で表現 ③ランレングスの情報:n (3) (2)で求めた形式の値をつなげていく。画像データは必ず白から始まるものとし、黒から始まる場合は先頭にランレングス0の白("000")を補う。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
数値の2進数表記の桁数mに応じた可変長プレフィックス(桁数情報+区切り'0')を付加することで、可変長数値を一意に復号可能にする符号化手法です。各ランの2進桁数mを正しく求め、ルールに沿って各フィールドのビット数を算出して合計します。
解き方
- 図2のランレングスは「白10」「黒34」「白20」の順であり、白から始まるため先頭の補正は不要。
- 白10の計算:10を2進数にすると"1010"(桁数m=4)。①桁数情報は(4-2)=2ビットの'1'("11")、②区切りは"0"(1ビット)、③は"1010"(4ビット)。合計ビット数 = 2 + 1 + 4 = 7ビット。
- 黒34の計算:34を2進数にすると"100010"(桁数m=6)。①桁数情報は(6-2)=4ビットの'1'("1111")、②区切りは"0"(1ビット)、③は"100010"(6ビット)。合計ビット数 = 4 + 1 + 6 = 11ビット。
- 白20の計算:20を2進数にすると"10100"(桁数m=5)。①桁数情報は(5-2)=3ビットの'1'("111")、②区切りは"0"(1ビット)、③は"10100"(5ビット)。合計ビット数 = 3 + 1 + 5 = 9ビット(例題の記述とも一致)。
- 全体の合計ビット数 = 7 + 11 + 9 = 27ビット。
- 選択肢 ア正解
- 白10が7ビット、黒34が11ビット、白20が9ビットとなり、合計27ビットとなります。
- 選択肢 イ不正解
- 先頭に不要なランレングス0の白(3ビット)を誤って加算した場合(27+3=30)の値です。
- 選択肢 ウ不正解
- 各ランのビット数計算において桁数情報や区切りビットを誤って多く算出した場合の値です。
- 選択肢 エ不正解
- 各ランの桁数計算や足し合わせを過大に評価した誤った値です。
覚えるポイント
- 桁数mのときのビット数は、(m-2) + 1 + m = 2m - 1ビットとなる(m≧3の場合)。
間違えやすいところ
- 白から始まっているのに、ルール(3)の「黒から始まる場合は先頭に"000"を補う」を適用して余計な3ビットを足してしまうこと。
出題の前提:ITパスポート試験 平成24年度秋期 公開問題 中問C 問96
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.41 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.44 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
個人情報保護法における利用目的と収集項目の適合性
ストラテジ系 · 個人情報保護法 / 利用目的の特定 / 入力項目の妥当性
A社はWebサイトで商品購入ができる会員登録システムを導入するにあたり、利用目的を「注文や支払に関する連絡、配達といった商品購入に関する利用」に限定している。会員登録時の入力項目として「氏名、住所、電話番号、生年月日、性別、メールアドレス、ID、パスワード」をすべて必須項目とした場合、利用目的との関係から指摘される不適切な点として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
個人情報保護法では、個人情報を取り扱うに当たって利用目的を特定し、その利用目的の達成に必要な範囲を超えて個人情報を取得・保有してはならない原則があります。目的達成に直接関係のない項目を必須として収集することは適切ではありません。
解き方
- A社が定めた利用目的が「注文や支払に関する連絡、配達といった商品購入に関する利用」に限定されていることを確認する。
- 提示された登録項目(氏名、住所、電話番号、生年月日、性別、メールアドレス等)のうち、目的達成に必須ではない項目を洗い出し、必須入力とする不適切さを指摘した選択肢を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 利用者が任意の文字列をIDとして登録する仕様は認証の観点から一般的であり、顧客番号を強制しなくても不適切ではありません。
- 選択肢 イ正解
- 商品の注文・決済連絡や配達という目的において生年月日や性別の情報は不可欠ではないため、必須入力とすることは利用目的の観点から不適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- メールアドレスやパスワードの誤入力を防ぐために再入力を求める仕組みは、データの正確性を保つための適切な運用です。
- 選択肢 エ不正解
- 商品の配達や重要な連絡を行うためには、メールアドレスだけでなく住所や電話番号の入力が必須となるため適切です。
覚えるポイント
- 個人情報の取得は利用目的の達成に必要な範囲内に限定する原則がある
間違えやすいところ
- マーケティング分析でよく使われる性別や生年月日も、目的外であれば必須収集できない点を見落とすこと
出題の前提:個人情報の保護に関する法律(個人情報保護法)における利用目的の特定および取得制限に関する規定に基づきます。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.45 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.46 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
個人情報の適正管理規程と安全管理措置の対応
ストラテジ系 · 個人情報保護 / 安全管理措置 / 通信の暗号化
個人情報の適正管理に関する規程(第1項:正確性・最新性の維持、第2項:漏えい・滅失・毀損防止などの安全管理措置、第3項:従業者に対する監督、第4項:委託先に対する監督)と、会員登録をするWebページの仕組み①~⑤のうち、各規程を遵守するために直接役立つ仕組みの適切な組合せはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
個人情報取扱事業者は、取り扱う個人データの漏えい、滅失または毀損の防止その他の安全管理のために必要かつ適切な措置を講じる義務があります。インターネット上での通信内容を暗号化することは、技術的な安全管理措置の典型例です。
解き方
- 規程の第1項〜第4項がそれぞれ何を定めているか(正確性維持、安全管理措置、従業者監督、委託先監督)を把握する。
- 仕組み⑤「暗号化通信」が個人情報の盗聴や漏えいを防止する第2項の「安全管理措置」と合致することを確認する。
- 選択肢 ア不正解
- 仕組み①は利用目的の明示と同意取得の仕組みであり、第1項の「正確かつ最新の内容に保つ」管理とは対応していません。
- 選択肢 イ正解
- 仕組み⑤の暗号化通信(SSL/TLS等)は盗聴による情報漏えいを防止する措置であり、第2項の安全管理措置の遵守に合致しています。
- 選択肢 ウ不正解
- 仕組み③は顧客による入力内容の確認・重複IDチェックであり、第3項の「従業者に対する監督」とは対応していません。
- 選択肢 エ不正解
- 仕組み④は登録完了メールの自動送信であり、第4項の「委託先に対する監督」とは対応していません。
覚えるポイント
- 通信の暗号化は個人情報保護における技術的安全管理措置(漏えい防止)に該当する
間違えやすいところ
- 顧客向け確認画面(③)や同意画面(①)を社内体制や管理規程の監督規定と誤認すること
出題の前提:個人情報保護法第20条〜第22条(安全管理措置、従業者・委託先の監督等)および本問に示された規程の定義に基づきます。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.45 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.47 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
WebブラウザとWebサーバ間の暗号化通信プロトコル
テクノロジ系 · SSL / HTTPS / 通信暗号化
〔会員登録をするWebページの仕組み〕の「⑤ 顧客のPCとA社のWebサーバとのデータのやり取りは、暗号化による通信を行う」において利用する仕組みとして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
インターネット経由でWebサイトに入力された個人情報を保護するためには、トランスポート層での暗号化プロトコル(SSL/TLS)を利用して通信路を暗号化(HTTPS)します。
解き方
- WebブラウザとWebサーバ間の暗号化通信で用いられるセキュリティプロトコルを思い出す。
- 選択肢の中から通信経路の暗号化プロトコルであるSSLを選択する。
- 選択肢 ア不正解
- HTMLはWebページの構造や内容を記述するためのマークアップ言語であり、暗号化通信のプロトコルではありません。
- 選択肢 イ不正解
- SMTPは電子メールを送信・転送するためのプロトコルであり、Web通信の暗号化を行う仕組みではありません。
- 選択肢 ウ正解
- SSL(Secure Sockets Layer)はWebブラウザとWebサーバ間の通信を暗号化し、改ざんや盗聴を防ぐための仕組みです。
- 選択肢 エ不正解
- XMLはユーザが独自にタグを定義してデータを構造化・記述するための言語であり、暗号化機能を提供するものではありません。
覚えるポイント
- Webの暗号化通信(HTTPS)にはSSL/TLSプロトコルが使われる
間違えやすいところ
- マークアップ言語であるHTMLやデータ記述用のXMLと通信プロトコルを混同すること
出題の前提:ITパスポート試験のシラバスにおけるネットワークセキュリティ・暗号化プロトコル(SSL/TLS)の知識に基づきます。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.45 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.48 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
安全なデータ転送方式(VPNと暗号化経路の利用)
テクノロジ系 · VPN / 情報漏えい防止 / 安全なデータ転送
ISPのハウジングサービスで運用するサーバ内の会員情報を、ISPのサーバからA社内のPCに安全に転送したい。公衆回線を経由する間での個人情報の漏えいが発生しないようにするための転送の仕組みとして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
インターネットなどの公衆ネットワークを経由して個人情報を転送する場合、平文のまま通信するとパケット盗聴による漏えいリスクが生じます。VPN(Virtual Private Network)を構築して仮想的な専用暗号化トンネルを通すことで、通信経路上の情報漏えいを防止できます。
解き方
- ISPとA社間の通信がインターネット経由で行われるため、通信経路上での盗聴・漏えい対策が必要であることを確認する。
- 電子メールの平文送信や通常のFTPは暗号化されないため危険であり、VPNトンネルを通じて暗号化通信を行う手法が最も適切であると判断する。
- 選択肢 ア不正解
- メール本文に平文で個人情報を記載して送信すると、インターネットの経路上で盗聴されるリスクがあり漏えい防止になりません。
- 選択肢 イ正解
- VPNを利用することでISPと社内間が暗号化された仮想専用線で接続されるため、FTP転送であっても通信経路上での情報漏えいを防ぐことができます。
- 選択肢 ウ不正解
- 登録情報をメール本文に記載して自動送信する方法は、経路上での盗聴リスクが高く、ウイルスチェックでは通信傍受を防げません。
- 選択肢 エ不正解
- FTPはデータや認証情報を暗号化せずに平文で送信するプロトコルであるため、単にID/パスワード認証を行っても経路上の盗聴による漏えいを防止できません。
覚えるポイント
- 公衆回線を経由するデータ転送にはVPNなどの暗号化経路を適用して盗聴を防ぐ
間違えやすいところ
- ウイルスチェックやID/パスワード認証を行っていれば通信の盗聴対策にもなると誤認すること
出題の前提:VPNの仕組みおよびネットワーク上での情報漏えい対策に関する一般的な技術知識に基づきます。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成24年度 秋期分』
公式問題冊子 p.48 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ITパスポート試験 平成24年度 秋期分
参照した公式資料
IPAが公開したITパスポート試験 平成24年度 秋期分の問題・解答資料です。

