CBT移行後の問題は、実際の出題から選ばれた公開問題です。全受験者に出題された問題の全件記録ではありません。年度ごとに公式問題と解答を確認できます。
ITパスポート試験 平成23年度 特別分の概要
プログラム開発と著作権侵害の該当性
ストラテジ系 · 著作権法 / 知的財産権
コンピュータプログラムの開発や作成に関する行為のうち、著作権法上の著作権侵害となるものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
著作権法は創作的な「表現」を保護の対象としており、その根底にある「アイディア」や「アルゴリズム(解法の手順・流れ図)」そのものは保護の対象外となります。また、他人が創作した具体的な表現であるHTMLコード等を無断で複製・流用する行為は複製権や翻案権の侵害となります。
解き方
- 著作権法で保護される客体(創作的な具体的表現)と保護されない客体(アイディア、解法・アルゴリズム)を分類する。
- 他人の創作物であるHTMLソースコードを許可なく流用して別のページを作成する行為が、表現の無断複製・翻案に該当するかを判断する。
- 選択肢 ア正解
- 他人が作成したHTMLコードは創作的表現物として著作権の保護対象となるため、無断で流用して作成する行為は著作権侵害に該当します。
- 選択肢 イ不正解
- 掲示板で議論されていたアイディアそのものは表現ではないため著作権の保護対象外であり、侵害には当たりません。
- 選択肢 ウ不正解
- 学生時代に自分自身が作成したプログラムの著作権は自身に帰属しているため、それを基に新たなプログラムを開発しても著作権侵害にはなりません。
- 選択肢 エ不正解
- プログラムのアルゴリズムや流れ図(解法の手順)は著作権法第10条第3項により保護の対象外と定められているため、著作権侵害には当たりません。
覚えるポイント
- 著作権法が保護するのは具体的な「表現」であり、「アイディア」や「アルゴリズム」は対象外
間違えやすいところ
- 流れ図やアルゴリズム自体にも著作権が認められると勘違いしやすい点に注意する
出題の前提:著作権法第10条(プログラムの著作物等)および第10条第3項
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.3 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
労働者派遣法における派遣労働者の取扱い
ストラテジ系 · 労働者派遣法 / 関連法規
労働者派遣に関する記述のうち、法令に照らして適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
労働者派遣契約では、雇用関係は派遣元企業と労働者との間に成立し、指揮命令権は派遣先企業に生じます。労働者供給事業の禁止(職業安定法)により、受け入れた派遣労働者を他社に再派遣する「二重派遣」は厳格に禁止されています。
解き方
- 労働者派遣における雇用主(派遣元)と指揮命令者(派遣先)の権限と責任の分担関係を整理する。
- 派遣労働者に対する二重派遣の禁止や、就業場所・契約内容の変更権限の所在について法令の基準に照らし合わせて判断する。
- 選択肢 ア不正解
- 労働者派遣法において、派遣先企業および派遣元企業の双方が苦情の申出を受ける窓口を設け、適切に苦情処理を行うことが義務付けられています。
- 選択肢 イ正解
- 派遣先企業が受け入れた派遣労働者を第三者の下へ再派遣する行為(二重派遣)は、法律上固く禁止されています。
- 選択肢 ウ不正解
- 派遣労働者との雇用関係は派遣元企業にあるため、派遣先企業が一方的に就業場所の変更を伴う配置転換を命じることはできません。
- 選択肢 エ不正解
- 派遣労働者に対して業務上の指揮命令権を持つのは派遣先企業であり、派遣元企業ではありません。
覚えるポイント
- 派遣元に雇用関係があり、派遣先に業務上の指揮命令権がある。二重派遣は禁止。
間違えやすいところ
- 指揮命令権が派遣元企業にあると誤認しないように注意する
出題の前提:労働者派遣法、職業安定法第44条
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.3 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
目標達成度を評価する指標(KGI/成果指標)の選定
ストラテジ系 · KGI / KPI / 目標管理
評価指標には目標の達成度を評価する指標と、目標達成の手段を評価する指標の2種類がある。“社員の英語力を向上する”との目標を設定したとき、目標の達成度を示している指標として、適切なものはどれか。
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解答
イ
解説
業務や施策の評価指標には、最終的な目標の達成度を直接測定する「成果指標(KGI)」と、その目標を達成するための手段・活動の進捗状況を測る「活動・手段指標(KPI)」があります。目標の内容そのものが実現されたかを判定する指標を選びます。
解き方
- 設定された目標が「社員の英語力を向上する」という実力水準の向上であることを確認する。
- 各選択肢が「英語力が実際に向上したか(達成度)」を表すものか、「向上のための活動や手段」を表すものかを比較する。
- 選択肢 ア不正解
- 社長メッセージの認知率は意識付けのための活動・手段に関する指標であり、英語力自体の向上を直接測る指標ではありません。
- 選択肢 イ正解
- テストで基準以上の点数を獲得した人の比率は、社員の英語力が向上したという成果・達成度を直接評価する指標です。
- 選択肢 ウ不正解
- テストへの参加率は受験行動という手段・プロセスの実施状況を示す指標であり、英語力の到達レベルを示すものではありません。
- 選択肢 エ不正解
- 研修の開催率は目標達成のために提供された手段(活動)の実施度合いを評価する指標です。
覚えるポイント
- 目標の達成度を測るのが成果指標(KGI)、達成のための活動手段を測るのが活動指標(KPI)
間違えやすいところ
- テスト参加率や研修開催率などの活動量指標を成果指標と混同しないようにする
出題の前提:経営戦略論・バランススコアカードにおけるKGIとKPIの定義
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.3 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ソフトウェア調達手順における選定基準の作成
ストラテジ系 · ソフトウェア調達 / RFP / 調達マネジメント
ソフトウェア調達の手順において、ユーザ側が要件仕様書作成、RFP作成の次に行う「①」に該当する項目として、最も適切なものはどれか。 [手順] ユーザ:要件仕様書作成 → RFP作成 → ① → 調達先候補の選定 → ② →(ベンダ:③)→ ④ → 調達先選定 → 契約締結
解答・解説を表示
解答
イ
解説
調達プロセスでは、提案を受ける前に公平・公正な選定を行うための評価項目や基準(調達先選定基準)を事前に定めておくことが求められます。全体の流れは「RFP作成 → 調達先選定基準作成 → 候補選定 → RFP提示・説明 → ベンダによる提案書作成 → 提案書評価 → 調達先選定」となります。
解き方
- 調達手順の流れ(ユーザ側のRFP発行から提案書の受領・評価、契約締結まで)を整理する。
- 図の①〜④に各プロセス(①選定基準作成、②RFP説明、③提案書作成、④提案書評価)を割り当て、①を特定する。
- 選択肢 ア不正解
- RFP説明は調達先候補を選定した後にベンダに向けて実施する工程であり、図の②に該当します。
- 選択肢 イ正解
- 提案書の評価を客観的かつ公平に行うため、RFP作成後・調達先選定の前に「調達先選定基準作成」を実施します。したがって①に該当します。
- 選択肢 ウ不正解
- 提案書作成はRFP説明を受けたベンダ側が実施する作業であり、図の③に該当します。
- 選択肢 エ不正解
- 提案書評価はベンダから提出された提案書を審査する工程であり、図の④に該当します。
覚えるポイント
- 選定基準はベンダから提案書を受け取る前(RFP発行前後)に策定しておく
間違えやすいところ
- 提案書を受け取ってから基準を決めるのではなく、事前に選定基準を作成する点に注意する
出題の前提:共通フレーム(SLCP)における調達プロセス
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.4 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
企画プロセスの成果物
ストラテジ系 · 共通フレーム / 企画プロセス / システムライフサイクル
ソフトウェアライフサイクルを企画プロセス、要件定義プロセス、開発プロセス、運用プロセスに分けたとき、企画プロセスの成果として、適切なものはどれか。
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解答
ウ
解説
ソフトウェアライフサイクルの「企画プロセス」は、経営課題を解決するためのシステム化構想を具体化し、費用対効果や全体スケジュールを盛り込んだ実施計画を策定・承認するプロセスです。具体的な業務や機能の要件を定義するのは後続の「要件定義プロセス」です。
解き方
- ソフトウェアライフサイクルの各プロセス(企画、要件定義、開発、運用)の目的と成果物を整理する。
- 企画プロセスで作成・承認される成果物が「システム化実施計画(基本計画)」であることを確認し、各選択肢を照合する。
- 選択肢 ア不正解
- ソフトウェア要件の定義およびレビューは、開発プロセス(ソフトウェア要件定義)の成果です。
- 選択肢 イ不正解
- システムに対する機能要件や制約条件の定義・合意は、「要件定義プロセス」の成果です。
- 選択肢 ウ正解
- システムを実現するための実施計画(システム化計画)の策定および承認は、「企画プロセス」の代表的な成果です。
- 選択肢 エ不正解
- データベースの最上位レベル(方式)の設計やレビューは、「開発プロセス(システム方式設計)」の成果です。
覚えるポイント
- 企画プロセスの主成果物は「システム化構想」および「システム化実施計画」
間違えやすいところ
- 要件定義プロセスの成果(システム要件)と企画プロセスの成果(実施計画)を混同しない
出題の前提:共通フレーム(SLCP)における企画プロセスの定義
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.4 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
情報システムに関する各種基準の定義
ストラテジ系 · システム管理基準 / システム監査基準 / ITガバナンス
“経営戦略に沿って効果的な情報システム戦略を立案し,その戦略に基づき,効果的な情報システム投資のための,またリスクを低減するためのコントロールを適切に整備・運用するための実践規範”はどれか。
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解答
イ
解説
経済産業省の基準において、「管理基準」は組織が自ら適切に情報システムやセキュリティを整備・運用するための『実践規範(行動基準)』であり、「監査基準」は監査人が監査業務を適切に実施するための『行動規範(評価・手順の基準)』です。
解き方
- 問題文に「整備・運用するための実践規範」とあることから、監査側の基準ではなく組織側の「管理基準」であることを識別する。
- 対象がセキュリティに限定されず「経営戦略に沿った効果的な情報システム投資やリスク低減のコントロール全般」であることから、「システム管理基準」を選択する。
- 選択肢 ア不正解
- システム監査基準は、システム監査人が監査を実施する際の行動規範や判断の尺度を定めたものです。
- 選択肢 イ正解
- 経済産業省が公表している「システム管理基準」の前文に記載されている実践規範の定義そのものです。
- 選択肢 ウ不正解
- 情報セキュリティ監査基準は、情報セキュリティ監査人が監査を実施する際の判断基準や行動規範です。
- 選択肢 エ不正解
- 情報セキュリティ管理基準は、組織が情報セキュリティマネジメントを確立・運用するための実践規範であり、投資やシステム戦略全般を主目的としたものではありません。
覚えるポイント
- 管理基準は組織が実践するための規範、監査基準は監査人が監査を行うための規範
間違えやすいところ
- 監査基準と管理基準の主体の違いを見落とすミスに気をつける
出題の前提:経済産業省「システム管理基準」
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.5 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
SWOT分析における内部環境要因
ストラテジ系 · SWOT分析 / 内部環境分析 / 経営戦略手法
A社は、事業戦略の見直しの目的でSWOT分析を用いて内部環境と外部環境の分析を行った。内部環境の分析に該当するものとして、最も適切なものはどれか。
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解答
イ
解説
SWOT分析では、自社がコントロール可能な要因(ヒト、モノ、カネ、情報、製品性能、利益構造など)を「内部環境(強み・弱み)」、自社では直接コントロールできない市場動向、顧客ニーズ、競合他社の動き、法規制、景気などを「外部環境(機会・脅威)」に分類します。
解き方
- 自社の経営資源・財務指標など自社内部で把握・制御できるものか、市場・競合など外部に起因するものかを区別する。
- 各選択肢を検討し、自社製品の利益構造を示す限界利益率が内部環境であることを確認する。
- 選択肢 ア不正解
- 競合他社やその製品の特徴は市場の競争環境に関わる情報であるため、外部環境の分析に該当します。
- 選択肢 イ正解
- 自社製品の限界利益率は、自社のコスト構造や収益性というコントロール可能な内部資源の分析であるため、内部環境分析に該当します。
- 選択肢 ウ不正解
- 市場における製品の取引価格動向は市場環境に関わる情報であるため、外部環境の分析に該当します。
- 選択肢 エ不正解
- 代替品の存在や市場動向は、自社外部の市場環境・脅威に関わる分析であるため、外部環境分析に該当します。
覚えるポイント
- 内部環境=自社でコントロールできる要因(強み・弱み)、外部環境=コントロールできない外部市場・競合(機会・脅威)
間違えやすいところ
- 製品に関する情報であっても、競合や市場価格のような外部要因と自社コスト・利益のような内部要因を混同しやすい
出題の前提:経営戦略論におけるSWOT分析手法
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.5 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
PDCAサイクルのCheck(評価・確認)の役割
ストラテジ系 · PDCAサイクル / 経営管理
経営管理の仕組みの一つであるPDCAサイクルの「C(Check)」によって把握できるものとして、最も適切なものはどれか。
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解答
ウ
解説
PDCAサイクルは、Plan(計画立案)→ Do(実行)→ Check(評価・検証)→ Action(改善・処置)を反復して継続的な改善を図る手法です。Checkの主目的は、計画した内容に対して実績がどの程度進捗し、乖離が生じているかを測定・把握することです。
解き方
- PDCAの各段階(P:計画策定、D:実施、C:検証・評価、A:改善)の目的を整理する。
- 「C(Check)」において何を把握・確認するのかを考え、計画(Plan)の実施(Do)結果を測定・検証する選択肢を特定する。
- 選択肢 ア不正解
- 目指すべき中長期のビジョンや目標の設定は、計画を策定する「Plan(計画)」段階で行われます。
- 選択肢 イ不正解
- 技術ロードマップや将来の要素技術の策定は、戦略・計画を立てる「Plan(計画)」段階の作業です。
- 選択肢 ウ正解
- 計画に対して実績がどう推移しているか(実行状況・達成度)を測定・確認することは、「Check(評価)」に該当します。
- 選択肢 エ不正解
- 外部環境の分析は、現状を把握して計画を立案するための前提情報収集であり、「Plan(計画)」段階で行われます。
覚えるポイント
- Plan=目標・計画立案、Do=実行、Check=実績・進捗の検証、Action=改善処置
間違えやすいところ
- 計画立案の前に行う環境分析や目標設定をCheckと混同しないように注意する
出題の前提:経営管理におけるPDCAマネジメントサイクル
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.5 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
データマイニングの事例
ストラテジ系 · データマイニング / 相関分析 / バスケット分析
データマイニングの事例として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
データマイニングとは、大量に蓄積されたビッグデータに対して統計的手法や機械学習などのアルゴリズムを適用し、人間が直感では気づきにくい未知のパターンや有益な相関関係を発掘・抽出する技術のことです。
解き方
- 各選択肢のデータ処理内容が、単なる集計・検索か、未知の規則性の発掘(データマイニング)かを識別する。
- 「一緒に買われる商品」を見つけ出すバスケット分析(アソシエーション分析)がデータマイニングの典型事例であることを確認する。
- 選択肢 ア正解
- POSデータなどの大量の購買履歴から併買ルールを導き出す分析であり、データマイニングの代表的な活用例です。
- 選択肢 イ不正解
- 過去の売上データを集計して算出した平均値の算出であり、通常の単純集計や統計処理に該当します。
- 選択肢 ウ不正解
- 特定の製造番号をキーとして該当する販売店を特定する処理であり、データベースの単純な検索・照会に該当します。
- 選択肢 エ不正解
- 売上高や利益の最大値を比較・抽出する処理であり、通常のソートや集計機能で実現できるためデータマイニングではありません。
覚えるポイント
- データマイニングは「大量データから未知の規則性・パターンを発掘する手法」
間違えやすいところ
- 単純な合計・平均値の集計や条件検索をデータマイニングと混同しやすい点
出題の前提:平成23年度特別ITパスポート試験 ストラテジ系出題基準
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.5 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
引当可能在庫数の計算
ストラテジ系 · 在庫管理 / 引当可能在庫 / 発注と入荷
ある販売会社が扱っている商品の4月末の実在庫数が100個であり、5月10日までの受発注取引は以下の表のとおりである。商品は発注日の5日後に入荷するものとし、休日および前月以前の受発注取引を考慮しない場合、5月10日時点の引当可能在庫数は何個か。ここで、引当可能在庫数とは、その時点の在庫のうち引当可能な数量とする。 [受発注取引] ・5月2日: 商品の受注 40個 ・5月3日: 商品の発注 50個 ・5月6日: 商品の受注 20個 ・5月7日: 商品の発注 50個 ・5月9日: 商品の受注 30個
解答・解説を表示
解答
ア
解説
引当可能在庫数は「利用可能な在庫数(既存実在庫+確定入荷数)- 受注済みで引当済みの数量」として計算します。発注した商品は入荷日を迎えるまで利用可能在庫には含まれません。
解き方
- 発注日の5日後が入荷日であるため、各発注の入荷日を計算する。5月3日発注分は5月8日に入荷(5月10日以前)、5月7日発注分は5月12日に入荷(5月10日以降のため未入荷)。
- 5月10日時点での利用可能な総在庫数を求める(4月末在庫100個+5月8日入荷50個=150個)。
- 5月10日までの受注数を合算する(5月2日40個+5月6日20個+5月9日30個=90個)。
- 利用可能総在庫数から受注引当数を減算して引当可能在庫数を求める(150-90=60個)。
- 選択肢 ア正解
- 4月末在庫100個に入荷50個を加えた150個から、受注合計90個を差し引いた60個が正しい数量です。
- 選択肢 イ不正解
- 5月3日の発注入荷分(50個)や一部の受注計算を正しく反映していない誤った数値です。
- 選択肢 ウ不正解
- 5月7日発注分(5月12日入荷予定で未入荷)の50個まで入荷済みとして加算してしまった場合の計算値(160-50=110など)です。
- 選択肢 エ不正解
- 受注分の減算を適切に行わず、発注や在庫を加算しただけの誤った数値です。
覚えるポイント
- 引当可能在庫=(実在庫+入荷済み数)- 受注引当済み数
間違えやすいところ
- 指定期日以降に入荷する発注分を誤って在庫に算入してしまうミス
出題の前提:平成23年度特別ITパスポート試験 ストラテジ系出題基準
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.6 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
重点管理とパレート図
ストラテジ系 · パレート図 / ABC分析 / 在庫管理
製造業のA社では、製品の組立てに必要な部品を購買している。A社では、自社の仕入金額全体に占める割合が大きい部品を、重点的に在庫管理を行う対象として選びたい。このとき利用する図表として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
ABC分析(重点分析)では、パレートの法則に基づき、売上や仕入金額が大きい上位品目を「Aグループ」として重点管理します。この分析結果を視覚化するためにパレート図(降順の棒グラフと累積比率の折れ線グラフ)が使われます。
解き方
- 問題文の目的「仕入金額全体に占める割合が大きい部品を特定し、重点管理する」を確認する。
- 品目ごとの構成比と累積比率を可視化して優先度を決定するための図表がパレート図であることを選定する。
- 選択肢 ア不正解
- ガントチャートは作業日程や進捗状況を横棒グラフで管理するための図表です。
- 選択肢 イ不正解
- 管理図は中央線と上下の管理限界線を用いて工程の品質が安定しているかを判定するための図表です。
- 選択肢 ウ不正解
- 特性要因図(魚の骨図)は特定の結果(特性)に対して原因(要因)の関連性を体系的に整理する図表です。
- 選択肢 エ正解
- パレート図はデータを降順に並べた棒グラフと累積構成比の折れ線グラフを組み合わせた図で、重点管理対象の選定(ABC分析)に最適です。
覚えるポイント
- 重点分析・ABC分析には「パレート図」(棒グラフ+累積折れ線)を用いる
間違えやすいところ
- 工程管理の「ガントチャート」や原因分析の「特性要因図」と用途を取り違えること
出題の前提:平成23年度特別ITパスポート試験 ストラテジ系出題基準
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.6 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
技術ロードマップの特徴
ストラテジ系 · 技術ロードマップ / MOT / 技術経営
技術ロードマップに関する記述のうち、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
技術ロードマップとは、将来目指すべき目標に向けて「市場動向」「商品・サービス」「必要な技術」の進展やマイルストーンを時間軸に沿ってまとめた行程表です。技術戦略と経営・事業戦略を連動させ、関係者間で認識を共有するために用いられます。
解き方
- 技術ロードマップの目的が将来の技術開発の方向性と事業目標の共有にあることを確認する。
- 技術者単独の閉じた文書ではなく、経営陣や各部門を含めた共通理解ツールであるという記述(エ)を正解とする。
- 選択肢 ア不正解
- 技術ロードマップは過去の整理にとどまらず、将来の技術開発の方向性や目標を示すことが主な目的です。
- 選択肢 イ不正解
- 経済産業省などの政府・行政機関も国家的な産業・技術政策や推進方針を示すために技術ロードマップを作成します。
- 選択肢 ウ不正解
- 市場動向や技術革新、環境の変化に応じて柔軟に見直し(ローリング)が行われるべきものです。
- 選択肢 エ正解
- 事業戦略と整合させた技術開発の道筋を示すものであり、経営層や技術者をはじめとする関係者全体で共有・理解すべきものです。
覚えるポイント
- 技術ロードマップは「市場・商品・技術」の将来計画を時間軸で示した共有ツール
間違えやすいところ
- 技術者専用の専門資料であり他部門は関与しないと考えてしまう誤解
出題の前提:平成23年度特別ITパスポート試験 ストラテジ系出題基準
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.6 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
アライアンスの定義
ストラテジ系 · アライアンス / 提携 / 企業連携
それぞれの企業が保有する経営資源を補完することを目的とした、企業間での事業の連携、提携や協調行動を表すものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
アライアンス(戦略的提携)は、複数の独立した企業が自社の弱みを補い強みを活かすために、資本提携や業務提携、共同開発などの形で協力体制を築く手法です。企業の合併・買収(M&A)とは異なり、各企業が独立した法人格を維持する点が特徴です。
解き方
- 「経営資源の補完を目的とした企業間の連携・提携や協調行動」というキーワードに着目する。
- 資本統合や買収を伴わず独立した企業同士が協力する概念である「アライアンス」を選択する。
- 選択肢 ア不正解
- M&Aは企業の合併(Merger)や買収(Acquisition)であり、企業を法的に統合・取得する行為です。
- 選択肢 イ不正解
- アウトソーシングは自社の業務の一部を外部の専門業者に委託する手法です。
- 選択肢 ウ正解
- 自社の経営資源を補完するために企業同士が提携・協調関係を結ぶことをアライアンスと呼びます。
- 選択肢 エ不正解
- 事業ポートフォリオマネジメントは自社が抱える複数事業の資源配分を最適化・管理する手法です。
覚えるポイント
- アライアンス=企業の独立性を維持したまま行う業務提携・協力関係
間違えやすいところ
- 会社の所有権を完全に取得する「M&A」と「アライアンス(提携)」の混同
出題の前提:平成23年度特別ITパスポート試験 ストラテジ系出題基準
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.7 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
組込みシステムのリアルタイム性
テクノロジ系 · 組込みシステム / リアルタイムシステム / リアルタイム性
組込みシステムの特徴の一つであるリアルタイム性の説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
リアルタイムシステムにおける「リアルタイム性」とは、単に処理速度が速いことではなく、外部からの要求や事象に対して「あらかじめ定められた制限時間(デッドライン)内に必ず処理を完了して結果を返す」という時間的な確実性・応答保証を意味します。
解き方
- 組込みシステムにおけるリアルタイム性の定義(制限時間内の処理完了)を想起する。
- 時間的な制約条件を満たす性質を説明している選択肢「イ」を正答として選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- いつでもどこでも利用できる性質は、ユビキタス性やアクセシビリティの説明です。
- 選択肢 イ正解
- 指定された制限時間(デッドライン)内に確実に処理を完了させる性質であり、リアルタイム性の正確な説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 限られたCPUやメモリ等の省リソース環境への適応性に関する記述であり、リアルタイム性の定義ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- 過酷な条件下での高信頼性や可用性・耐障害性に関する記述であり、時間制約を意味するリアルタイム性とは異なります。
覚えるポイント
- リアルタイム性=処理速度の速さではなく「制限時間内に処理を完了する性質」
間違えやすいところ
- 「リアルタイム=即座に速く動くこと」や「いつでも使えること」と誤解しやすい点
出題の前提:平成23年度特別ITパスポート試験 テクノロジ系出題基準
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.7 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
散布図と負の相関
ストラテジ系 · 散布図 / 相関関係 / 負の相関
気温と売上高の関係が負の相関となっている散布図はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
2つの変数の関係を表す散布図において、X軸の値が増加するとY軸の値も増加する関係を「正の相関」(右上がり)、X軸の値が増加するとY軸の値が減少する関係を「負の相関」(右下がり)、明確な規則的傾向が見られない場合を「無相関」と呼びます。
解き方
- 「負の相関」の定義(一方が増えれば他方が減る右下がりのグラフ)を確認する。
- 選択肢の散布図のうち、横軸(気温)が増加するにつれて縦軸(売上高)が低下している「イ」を選択する。
- 選択肢 ア不正解
- 気温が高くなるほど売上高が増加する右上がりの傾向を示しており、「正の相関」です。
- 選択肢 イ正解
- 気温が高くなるほど売上高が減少する右下がりの傾向を示しており、「負の相関」を表しています。
- 選択肢 ウ不正解
- 気温の変化に対して売上高に増減の相関が見られない(傾きがほぼ0である)状態です。
- 選択肢 エ不正解
- プロットが全体に分散しており、2つの変数間に明確な関係がない「無相関」を示しています。
覚えるポイント
- 正の相関=右上がり、負の相関=右下がり、散らばり=無相関
間違えやすいところ
- 負の相関を「無相関」や「相関関係が存在しない状態」と取り違えること
出題の前提:平成23年度特別ITパスポート試験 ストラテジ系出題基準
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.7 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
会社法で義務付けられる設置機関
ストラテジ系 · 会社法 / 大会社 / 会計監査人 / コーポレートガバナンス
会社の規模によって、会社法で設置が義務付けられているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
会社法では、資本金5億円以上または負債合計が200億円以上の株式会社を「大会社」と定義し、社会的影響の大きさから独立した公認会計士または監査法人による財務諸表監査を行う「会計監査人」の設置を義務付けています。
解き方
- 問題文の「会社の規模によって」「会社法で設置が義務付けられている」という法規定の要件を確認する。
- 大会社に対して法律(会社法第328条等)により必須機関として設置が義務付けられている「会計監査人」を選択する。
- 選択肢 ア正解
- 会社法において、資本金5億円以上または負債総額200億円以上の大会社等には会計監査人の設置が義務付けられています。
- 選択肢 イ不正解
- システム監査人は情報システムの監査を行う専門家ですが、会社法で設置が義務付けられている機関ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 税理士は税務代理等を行う専門資格者であり、会社法によって会社に設置が義務付けられている役員・機関ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- 内部監査人は組織内の内部統制を検証するために配置されますが、会社法上の法定機関としての設置義務はありません。
覚えるポイント
- 会社法上の大会社(資本金5億円以上等)には「会計監査人」の設置義務がある
間違えやすいところ
- 内部監査人やシステム監査人などの他の監査担当者を会社法の法定設置機関と混同すること
出題の前提:会社法(大会社の特則:第328条等)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.8 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
CRMの導入目的
ストラテジ系 · CRM / 顧客関係管理
CRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)の目的として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
CRM(Customer Relationship Management)とは、顧客に関する情報を一元管理・分析し、顧客一人ひとりに合わせた最適な対応を行うことで、長期的な信頼関係を築き顧客満足度の向上を図る経営手法です。
解き方
- CRMの定義(顧客関係管理、顧客満足度やリピート率の向上)を確認する。
- 各選択肢を比較し、最も本質的な目的である「顧客満足度の向上」を選択する。
- 選択肢 ア正解
- CRMは顧客との良好な関係を築くことで顧客満足度を向上させ、継続的な利用を促すことを主目的とします。
- 選択肢 イ不正解
- 消費者の購入動向の把握はPOSシステムや市場調査などの目的であり、CRMの主たる目的ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 新規顧客の獲得はプロモーション等の目的であり、CRMは主に既存顧客との関係維持・強化に重点を置きます。
- 選択肢 エ不正解
- マーケットシェアの拡大は企業戦略全般における広範な目標であり、CRMの直接の目的ではありません。
覚えるポイント
- CRM(Customer Relationship Management)=顧客満足度向上・良好な関係維持
間違えやすいところ
- 新規顧客開拓と混同しやすいですが、CRMは既存顧客との関係維持・LTV向上が中心です。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・ストラテジ系「企業活動と経営管理」
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.8 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
損益計算指標の傾向分析
ストラテジ系 · 財務分析 / 売上原価率 / 販管費率
A社の3年間の業績推移を示すグラフ(2007年・2008年・2009年の売上高、売上原価、営業利益率)に関して、次の記述中の[ a ]、[ b ]に入れる字句の適切な組合せはどれか。 「売上高に対する、売上原価の比率は[ a ]傾向、販売費及び一般管理費の比率は[ b ]傾向である。」
解答・解説を表示
解答
イ
解説
売上高営業利益率は「営業利益 ÷ 売上高 × 100」です。また、営業利益 = 売上高 - 売上原価 - 販売費及び一般管理費 であるため、100% = 売上原価率 + 販管費率 + 営業利益率 の関係が成り立ちます。
解き方
- グラフから各年の売上高と売上原価を読み取る。2007年: 売上高120億円・原価70億円(約58%)、2008年: 売上高140億円・原価70億円(50%)、2009年: 売上高150億円・原価70億円(約47%)。よって売上原価率は減少傾向(aは減少)。
- 営業利益率は15%→12%→10%と減少している。販管費率 = 100% - 売上原価率 - 営業利益率 より、2007年: 100-58-15=27%、2008年: 100-50-12=38%、2009年: 100-47-10=43%となり、販管費率は増加傾向(bは増加)。
- 選択肢 ア不正解
- bの販管費率は約27%から43%へ増加しているため誤りです。
- 選択肢 イ正解
- aは減少、bは増加であり、正しい組合せです。
- 選択肢 ウ不正解
- aの売上原価率は減少傾向、bは増加傾向であるため誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- aの売上原価率は減少傾向にあるため誤りです。
覚えるポイント
- 100% = 売上原価比率 + 販管費比率 + 営業利益率
間違えやすいところ
- 営業利益率が下がっているからといって原価率や販管費率の両方が増えていると早合点しないこと。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・ストラテジ系「財務諸表と財務分析」
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.8 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
自己資本利益率(ROE)
ストラテジ系 · ROE / 財務指標 / 収益性指標
企業が投下した自己資本に対してどれだけの利益を上げたかを示す、企業の収益性指標として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
ROE(Return on Equity:自己資本利益率)は「当期純利益 ÷ 自己資本(株主資本)× 100」で計算され、株主から集めた資金(自己資本)をどれだけ効率的に使って利益を上げたかを示す代表的な収益性指標です。
解き方
- 設問の「自己資本に対してどれだけの利益を上げたか」という定義を確認する。
- 自己資本(Equity)に対する利益率(Return)を表す指標がROE(Return on Equity)であることを確認し、エを選択する。
- 選択肢 ア不正解
- EVA(Economic Value Added:経済的付加価値)は、税引後営業利益から資本コストを差し引いた企業価値創造指標です。
- 選択肢 イ不正解
- PER(Price Earnings Ratio:株価収益率)は、株価を一株当たり当期純利益(EPS)で割った株価評価の指標です。
- 選択肢 ウ不正解
- ROA(Return on Assets:総資産利益率)は、企業の総資産に対する利益の比率を示す指標です。
- 選択肢 エ正解
- ROE(Return on Equity)は自己資本利益率のことであり、問題文の説明と一致します。
覚えるポイント
- ROE = 当期純利益 ÷ 自己資本、ROA = 当期純利益(または経常利益等) ÷ 総資産
間違えやすいところ
- 自己資本をベースにする「ROE」と、総資産(負債を含む)をベースにする「ROA」を混同しないようにする。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・ストラテジ系「財務諸表と財務分析」
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.9 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
不正競争防止法における不正競争行為
ストラテジ系 · 不正競争防止法 / 営業秘密
不正競争防止法の不正競争に該当するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
不正競争防止法では、事業者間の公正な競争を確保するため、周知な商品等表示の混同惹起、ドメイン名の不正取得・保有、営業秘密の不正取得・使用・開示、信用毀損行為(虚偽の事実の告知・流布)などを「不正競争」として規制しています。
解き方
- 各選択肢の行為が不正競争防止法で定義される不正競争行為に当たるか検討する。
- エの「他社の営業秘密であることを知りながら使用する行為(悪意の転得・使用)」は明確に営業秘密の侵害として不正競争行為に該当する。
- 選択肢 ア不正解
- 信用毀損行為となるのは「虚偽の事実」を告知・流布した場合であり、真実の行為を公表した場合は不正競争に当たりません。
- 選択肢 イ不正解
- ドメイン名の不正使用は「不正の利益を得る目的または他人に損害を加える目的(図利加害目的)」がある場合に該当し、偶然の類似は当たりません。
- 選択肢 ウ不正解
- 新聞に公表された着想を参考に独自のオリジナル製品を開発することは自由競争の範囲であり、問題ありません。
- 選択肢 エ正解
- 他社の営業秘密であることを悪意で(知っていながら)取得・使用する行為は、不正競争防止法第2条における不正競争行為に該当します。
覚えるポイント
- 営業秘密の不正取得・使用・開示は不正競争防止法で禁止されている代表例
間違えやすいところ
- ドメイン名は不正の目的(図利加害目的)がない偶然の一致・類似は規制対象外である点に注意。
出題の前提:不正競争防止法第2条(不正競争の定義)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.9 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
損益分岐点売上高を下げる施策
ストラテジ系 · 損益分岐点売上高 / 固定費 / 変動費率
製造・販売業A社の損益分岐点売上高を下げる施策として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
損益分岐点売上高は「固定費 ÷ (1 - 変動費率)」で求められます。損益分岐点売上高を下げる(=より少ない売上でも赤字にならない体質にする)には、固定費を減らすか、変動費率を下げる(限界利益率を上げる)必要があります。
解き方
- 損益分岐点売上高の計算式「固定費 ÷ 限界利益率」を確認する。
- 固定費を下げる、または変動費率を下げる施策を探す。
- イの「人件費の抑制と間接部門の合理化」は固定費の削減に該当し、損益分岐点売上高を下げるため適切である。
- 選択肢 ア不正解
- 設備の追加は減価償却費などの固定費を増加させるため、損益分岐点売上高は上昇します。
- 選択肢 イ正解
- 人件費や間接部門費用の抑制は固定費の削減につながるため、損益分岐点売上高を引き下げます。
- 選択肢 ウ不正解
- 販売数量の増大は実際の利益を増やす施策ですが、損益分岐点そのものの売上高水準を下げるものではありません。
- 選択肢 エ不正解
- 販売価格を下げると限界利益率が低下(変動費率が上昇)するため、損益分岐点売上高は上昇してしまいます。
覚えるポイント
- 損益分岐点売上高 = 固定費 ÷ (1 - 変動費率)
間違えやすいところ
- 販売数量を増やすことは「利益を出すこと」であって、「損益分岐点(基準値)を下げること」ではない点に注意。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・ストラテジ系「原価管理と損益分岐点」
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.9 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
投資回収期間の計算
ストラテジ系 · 投資評価 / 回収期間法
新規システムの開発に当たって、初期投資額は2,400万円、稼働後の効果額は100万円/月、システム運用費は20万円/月、年間のシステム保守費は初期投資額の15%のとき、投資額を回収するための回収期間は何年か。ここで、金利コストなどは考慮しないものとする。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
回収期間法では、投資回収期間 = 初期投資額 ÷ 年間純キャッシュフロー(年間効果額 - 年間費用)で計算します。単位(月単位・年単位)を正しく揃えて年間費用・効果を算出することが肝要です。
解き方
- 年間の効果額を計算する: 100万円/月 × 12か月 = 1,200万円/年。
- 年間の運用費を計算する: 20万円/月 × 12か月 = 240万円/年。
- 年間の保守費を計算する: 2,400万円 × 15% = 360万円/年。
- 年間の純回収額を計算する: 1,200万円 - (240万円 + 360万円) = 600万円/年。
- 回収期間を算出する: 初期投資2,400万円 ÷ 600万円/年 = 4年。
- 選択肢 ア不正解
- 年間純回収額600万円で割ると4年となるため、2年は誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 保守費などを考慮しない計算ミス等による誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- 年間の運用費や保守費の計算が不正確な場合に生じる誤りです。
- 選択肢 エ正解
- 2,400万円 ÷ 600万円/年 = 4年 となり正しいです。
覚えるポイント
- 回収期間 = 初期投資額 ÷ 年間正味利益(年間純効果額)
間違えやすいところ
- 月額費用(運用費・効果額)を12倍して年換算するのを忘れないように注意する。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・ストラテジ系「情報システム投資評価」
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.9 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
マーケティング要素の組合せ(マーケティングミックス)
ストラテジ系 · マーケティングミックス / 4P / マーケティング要素
複数のマーケティング要素を組み合わせてマーケティングを展開する手法はどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
マーケティングミックスとは、企業のマーケティング戦略において、目標とする市場や顧客に働きかけるために、製品(Product)、価格(Price)、流通(Place)、プロモーション(Promotion)といった複数の要素(4P)を最適に組み合わせて展開する手法です。
解き方
- 問題文の「複数のマーケティング要素を組み合わせて」という記述に着目する。
- マーケティング要素の組合せを意味する用語が「マーケティングミックス」であることを確認し、ウを選択する。
- 選択肢 ア不正解
- マーケティングコンセプトは、マーケティング活動の根底にある基本的な考え方や理念のことです。
- 選択肢 イ不正解
- マーケティングチャネルは、製品を消費者に届けるための流通経路(Place)のことです。
- 選択肢 ウ正解
- マーケティングミックスは、4Pなどの複数要素を効果的に組み合わせる手法であり、設問の記述に合致します。
- 選択肢 エ不正解
- マーチャンダイジングは、商品化計画や適切な商品の品揃え・価格設定などの計画・管理活動のことです。
覚えるポイント
- マーケティングミックス = 4P(Product, Price, Place, Promotion)の最適な組合せ
間違えやすいところ
- マーケティングチャネル(流通経路単体)とマーケティングミックス全体を混同しないようにする。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・ストラテジ系「マーケティング」
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.10 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
事業継続計画(BCP)
ストラテジ系 · BCP / 事業継続計画 / リスク管理
大規模な災害などによって、企業活動を支える重要な情報システムに障害が発生したような場合でも、企業活動の継続を可能にするために、あらかじめ策定する計画はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
BCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)とは、自然災害、大火災、テロ攻撃などの緊急事態が発生した際、事業資産の損害を最小限にとどめつつ、中核事業を継続または早期復旧させるために、あらかじめ手順や体制を定めておく計画のことです。
解き方
- 「大規模災害等でも企業活動の継続を可能にする計画」というキーワードを確認する。
- 事業継続計画の英略語であるBCP(Business Continuity Plan)を正解として選択する。
- 選択肢 ア正解
- BCP(Business Continuity Plan)は事業継続計画のことであり、問題文の記述と一致します。
- 選択肢 イ不正解
- BPR(Business Process Re-engineering)は、業務プロセスを抜本的に再設計・再構築する手法です。
- 選択肢 ウ不正解
- ERP(Enterprise Resource Planning)は、企業全体の経営資源を一元管理し有効活用を図る統合基幹業務システムです。
- 選択肢 エ不正解
- RFP(Request for Proposal)は、システム調達時にベンダに対して具体的な提案を求める提案依頼書です。
覚えるポイント
- BCP(Business Continuity Plan)=災害時の事業継続計画
間違えやすいところ
- BPR(業務改革)やBCM(事業継続マネジメント)との用語の区別に注意する。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・ストラテジ系「事業継続計画(BCP)」
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.10 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
アクセスログ分析の特徴
ストラテジ系 · Webマーケティング / アクセスログ分析
Webサイトの閲覧回数やサイト内での利用者の移動履歴などを収集・分析し、閲覧者の行動や傾向を把握する手法として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
アクセスログ分析は、Webサーバが蓄積する利用者のアクセス日時、IPアドレス、閲覧ページ、滞在時間、参照元URLなどの履歴記録(アクセスログ)を解析し、サイト訪問者の行動特性や課題を明らかにしてWebサイトの改善に役立てる手法です。
解き方
- 問題文に記載された『閲覧回数』や『サイト内での移動履歴』を記録・分析する対象がWebサーバのログ情報であることを確認します。
- 選択肢の各分析手法の定義を照らし合わせ、Webのアクセス記録を対象とする『アクセスログ分析』を選択します。
- 選択肢 ア不正解
- ABC分析は、売上高や在庫量などの重要度に応じて対象をA・B・Cの3グループに分類し、重点管理を行う手法です。
- 選択肢 イ不正解
- SWOT分析は、自社の強み・弱み(内部環境)と機会・脅威(外部環境)を分析して事業戦略を策定する手法です。
- 選択肢 ウ正解
- アクセスログ分析は、Webサーバに記録された閲覧履歴等を解析し、閲覧者の行動傾向を把握する手法であり適切です。
- 選択肢 エ不正解
- バリューチェーン分析は、企業の事業活動を購買・製造・出荷・販売などの機能ごとに連鎖として捉え、付加価値を分析する手法です。
覚えるポイント
- アクセスログ分析=Webサーバの履歴情報から閲覧回数や訪問者の行動経路を分析する手法。
間違えやすいところ
- ABC分析(パレート分析に基づく重点管理)やSWOT分析(経営環境分析)などの定番フレームワークと混同しないようにしましょう。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・ストラテジ系(マーケティング・アクセスログ解析)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.10 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
期待値の計算による意思決定
ストラテジ系 · 意思決定 / 売上期待値 / 確率計算
X社では来期に製品A、B、C、Dのいずれか一つを市場に投入することを検討している。来期の市況として、好況の確率は40%、不況の確率は60%と予想されている。市況ごとの各製品の予想売上高(単位:百万円)が下表のとおりであるとき、最大の売上期待値をもたらす製品はどれか。 [市況ごとの予想売上高] ・製品A:好況 12、不況 10 ・製品B:好況 18、不況 8 ・製品C:好況 20、不況 6 ・製品D:好況 10、不況 12
解答・解説を表示
解答
イ
解説
期待値(期待売上高)は、発生し得る各事象の結果(売上高)にその事象の発生確率を乗じ、すべて合計することで求められます。異なる将来の状況が確率的に生じる場合における最適な選択肢を決定するために用います。
解き方
- 好況の確率0.4、不況の確率0.6を用いて、製品ごとの期待値を計算します。 製品A:12×0.4 + 10×0.6 = 4.8 + 6.0 = 10.8百万円 製品B:18×0.4 + 8×0.6 = 7.2 + 4.8 = 12.0百万円 製品C:20×0.4 + 6×0.6 = 8.0 + 3.6 = 11.6百万円 製品D:10×0.4 + 12×0.6 = 4.0 + 7.2 = 11.2百万円
- 求めた期待値を比較し、最大値である製品B(12.0百万円)を正答と判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 製品Aの売上期待値は 12×0.4 + 10×0.6 = 10.8百万円 であり、最大ではありません。
- 選択肢 イ正解
- 製品Bの売上期待値は 18×0.4 + 8×0.6 = 12.0百万円 となり、4製品の中で最も高くなります。
- 選択肢 ウ不正解
- 製品Cの売上期待値は 20×0.4 + 6×0.6 = 11.6百万円 であり、最大ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- 製品Dの売上期待値は 10×0.4 + 12×0.6 = 11.2百万円 であり、最大ではありません。
覚えるポイント
- 期待値 = 各事象の値 × 発生確率 の総和。確率の合計が1.0(100%)になることを確認して計算します。
間違えやすいところ
- 好況時だけの売上高(製品Cが最大)や不況時だけの売上高(製品Dが最大)だけで判断しないように注意が必要です。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・ストラテジ系(意思決定手法・期待値計算)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.10 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
情報リテラシの向上策
ストラテジ系 · 情報リテラシ / IT利活用 / 社員教育
情報リテラシの向上策として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
情報リテラシとは、コンピュータや情報通信ネットワークを活用して、情報を正しく取捨選択し、適切に加工・分析・発信・活用できる個人の基礎的・実務的な能力のことです。その向上策としては、利用者を対象とした教育や研修が適しています。
解き方
- 情報リテラシが『個人が情報や情報機器・ツールを正しく使いこなす能力』であることを確認します。
- 各選択肢の内容を確認し、企業全体のシステム設計やガバナンスではなく、個々の社員の利用能力を高める施策である選択肢エを正答と判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 業務と情報システムの全体像を可視化し全体最適化を図る手法は、エンタープライズアーキテクチャ(EA)に関する記述です。
- 選択肢 イ不正解
- 法令や規程の遵守体制を構築し統制を図ることは、ITガバナンスやコンプライアンスに関する施策です。
- 選択肢 ウ不正解
- システム障害等のリスクを想定し社会的影響を最小化する対策は、事業継続計画(BCP)や障害対応策に関する記述です。
- 選択肢 エ正解
- ツール使用方法や業務活用法の研修を社員に行うことは、従業員の情報利活用能力(情報リテラシ)を高める施策として適切です。
覚えるポイント
- 情報リテラシ=情報機器やソフトウェアを使いこなし、情報を適切に収集・加工・活用・発信する能力。
間違えやすいところ
- ITガバナンス(組織全体の統制)やEA(全体最適化)など、組織レベルのマネジメント施策と混同しないようにしましょう。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・ストラテジ系(情報リテラシ)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.11 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
現行業務プロセスのデータフロー表現(DFD)
ストラテジ系 · 業務モデリング / DFD / データフロー図
現行の業務プロセスを、業務で扱うデータの流れや機能でとらえる手法はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
DFD(Data Flow Diagram:データフロー図)は、情報システムや業務プロセスにおいて、「プロセスの処理」「データの流れ」「データストア(保管場所)」「外部の実体」の4つの記号を用いて、データがどのように流れて変換されるかを視覚的に表現する手法です。
解き方
- 問題文にある「データの流れ」「機能(処理)」というキーワードに着目します。
- データの流れを矢印で表し業務プロセスをモデル化する手法であるDFD(Data Flow Diagram)を選択します。
- 選択肢 ア正解
- DFD(Data Flow Diagram)は、業務で扱うデータの流れと処理機能を整理・表現するダイアグラムであり適切です。
- 選択肢 イ不正解
- E-R図(Entity-Relationship Diagram)は、実体(エンティティ)とその相互の関係性を表現するデータ構造モデルの図です。
- 選択肢 ウ不正解
- データマイニングは、大量のデータから統計学や人工知能の手法を用いて未知の規則性や傾向を発見する技術です。
- 選択肢 エ不正解
- データモデリングは、業務で使用するデータの実体や関係性を抽出し、データベース構造などとして体系的に設計する手法です。
覚えるポイント
- DFD(Data Flow Diagram)=データの流れとプロセス(機能)を可視化する手法。
間違えやすいところ
- データの構造や関連性を表す「E-R図」と、データの移動や流れを表す「DFD」を混同しないように整理しましょう。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・ストラテジ系(業務分析手法・DFD)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.11 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
インターネット広告の種類(バナー広告)
ストラテジ系 · インターネット広告 / バナー広告
インターネット広告の一つであるバナー広告を説明しているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
バナー広告(banner advertisement)は、Webページ内の所定の枠に画像やアニメーション(GIF、Flashなど)を表示し、クリックされると広告主のWebサイト(ランディングページ等)に遷移する代表的なディスプレイ広告です。
解き方
- バナー(旗・垂れ幕)広告の定義として、Webページ内に組み込まれた広告画像をクリックしてリンク先に飛ぶ仕組みであることを確認します。
- 各選択肢が示す広告形式を同定します(アはポップアップ広告、イはインタースティシャル広告、ウはバナー広告、エはリスティング広告)。
- 選択肢 ア不正解
- 閲覧中に自動で別ウィンドウを開いて表示する広告は「ポップアップ広告」の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- ページ遷移の合間に挿入されて表示される広告は「インタースティシャル広告」の説明です。
- 選択肢 ウ正解
- Webページの一角に表示される広告画像をクリックすることで広告主ページへ遷移する広告は「バナー広告」の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 検索エンジンの検索キーワードに連動して表示される広告は「リスティング広告(検索連動型広告)」の説明です。
覚えるポイント
- バナー広告=Webページの枠内に表示される画像・バナーをクリックしてリンク先を表示する広告。
間違えやすいところ
- ポップアップ広告(別ウィンドウで開く)や検索連動型広告(キーワードに連動する広告)との違いをしっかり区別しましょう。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・ストラテジ系(インターネットビジネス・Webマーケティング)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.11 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
個人情報保護方針(プライバシーポリシー)の役割
ストラテジ系 · プライバシーマーク / 個人情報保護方針 / プライバシーポリシー
プライバシーマークを取得している事業者が、個人情報保護に関する理念や取組みを内外に宣言する文書はどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
個人情報保護方針(プライバシーポリシー)は、企業・事業者が個人情報の保護についての基本姿勢や理念、取り扱い方針を定め、広く社内外(社会一般)に公表・宣言する公式文書です。JIS Q 15001に基づく個人情報保護マネジメントシステム(PMS)の運用やプライバシーマーク付与適格性の基準でも、この方針の策定と内外への宣言・公表が求められます。
解き方
- 問題文の「個人情報保護に関する理念や取組みを内外に宣言する文書」という目的に注目します。
- 社内用の実務規程(規程・マニュアル)や政府等が出すガイドラインと区別し、内外に宣言する基本方針である「個人情報保護方針」を選択します。
- 選択肢 ア不正解
- 個人情報保護ガイドラインは、官公庁や業界団体などが事業者の適切な運用のために示す指針・手引きです。
- 選択肢 イ不正解
- 個人情報保護規程は、事業者の従業員が遵守すべき具体的な内部ルールを定めた社内規程です。
- 選択肢 ウ正解
- 個人情報保護方針(プライバシーポリシー)は、事業者の個人情報保護に関する基本姿勢や理念を社内外に宣言・公表する文書です。
- 選択肢 エ不正解
- 個人情報保護マニュアルは、社内業務で個人情報を具体的にどう扱うかの手順を記載した社内向けの手順書です。
覚えるポイント
- 個人情報保護方針(プライバシーポリシー)=組織の基本姿勢・理念を社内外に宣言・公表する文書。
間違えやすいところ
- 社内向けの内部文書である「個人情報保護規程」「マニュアル」と、対外的に宣言・公表する「方針」を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・ストラテジ系(法務・個人情報保護)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.12 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
CAM(Computer Aided Manufacturing)の機能と活用
ストラテジ系 · エンジニアリングシステム / CAM / CAD
エンジニアリングシステムにおけるCAMを活用する場面として、適切なものはどれか。
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解答
イ
解説
CAM(Computer Aided Manufacturing:コンピュータ支援製造)は、コンピュータを用いて製造工程を自動化・支援するシステムです。CADで作成された設計図面のデータに基づき、NC(数値制御)工作機械などを動かすための加工手順や加工データ(NCプログラムなど)を生成・出力する場面で用いられます。
解き方
- CAMのMが「Manufacturing(製造)」を表し、製造・加工工程をコンピュータで支援するシステムであることを確認します。
- 各選択肢を検討し、設計(CAD)や部品所要量計画(MRP)、日程計画と区別して、工作機械の加工データを出力する選択肢イを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 設計図面の作成をコンピュータで支援するシステムはCAD(Computer Aided Design)です。
- 選択肢 イ正解
- 工作機械を自動制御するためのNC加工データを作成・出力するシステムがCAMの役割として適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- 製品に必要な部品や原材料の必要量と発注時期を計算・計画する手法はMRP(Material Requirements Planning)です。
- 選択肢 エ不正解
- 月別などの生産日程や生産量を計画する活動は生産計画(大日程計画など)です。
覚えるポイント
- CAD=設計支援(図面作成)、CAM=製造支援(工作機械の加工データ生成)。
間違えやすいところ
- CAD(設計)とCAM(製造)の用語の役割分担を混同しないように頭文字のDesignとManufacturingで整理しましょう。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・ストラテジ系(エンジニアリングシステム・CAD/CAM)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.12 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
不正アクセス禁止法における禁止行為
ストラテジ系 · 法務 / 不正アクセス禁止法 / 識別符号
不正アクセス禁止法(不正アクセス行為の禁止等に関する法律)で直接禁止されている行為はどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
不正アクセス禁止法では、アクセス制御機能を持つコンピュータシステムに対し、電気通信回線(ネットワーク)を通じて他人の識別符号(ID・パスワード等)を無断で入力したり、セキュリティホールを攻撃したりして、本来利用できない機能を利用可能にする「不正アクセス行為」や、他人のパスワードを不正に取得・助長する行為などを処罰の対象としています。
解き方
- 不正アクセス禁止法の保護対象が「ネットワークを通じたコンピュータへのアクセス制御機能」であることを把握します。
- 各行為に適用される法令を検討し、刑法の詐欺罪(ア)、名誉毀損・侮辱罪(イ)、著作権法違反(エ)を排除し、他人のID/パスワードの不正利用である選択肢ウを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 架空の出品等で金銭をだまし取る行為は、刑法の詐欺罪に該当します。
- 選択肢 イ不正解
- 他人のブログへの誹謗中傷の書き込みは、刑法の名誉毀損罪、侮辱罪、または業務妨害罪などに該当します。
- 選択肢 ウ正解
- 他人のID・パスワードを無断入力してアクセス制限されたメールサーバ内のメールを閲覧する行為は、不正アクセス禁止法で禁止されています。
- 選択肢 エ不正解
- 著作物を無断複製した海賊版を販売する行為は、著作権法違反に該当します。
覚えるポイント
- 不正アクセス禁止法=ネットワーク経由で他人のID・パスワードを無断入力する「なりすまし」やセキュリティホール攻撃を禁止。
間違えやすいところ
- ネット上の詐欺や著作権侵害など、ITを利用した犯罪全般が不正アクセス禁止法で裁かれると誤解しないよう注意が必要です。
出題の前提:不正アクセス行為の禁止等に関する法律(不正アクセス禁止法)第3条
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.12 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
クリティカルパスの特徴と遅延の影響
マネジメント系 · クリティカルパス / プロジェクト日程管理 / アローダイアグラム
システム開発プロジェクトにおけるクリティカルパスに関する記述として、適切なものはどれか。
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解答
ウ
解説
クリティカルパスとは、プロジェクトの開始から終了までの経路のうち、作業日数の合計が最も長い経路のことです。クリティカルパス上の作業には余裕時間(スラック)がないため、作業が遅延するとプロジェクト全体の終了期日が直接遅延します。
解き方
- クリティカルパスの定義が「余裕時間がなく、全体の工期を決定づける最長経路」であることを確認します。
- 経路上の遅延が全体の完了遅延に直結することから、記述として正しい選択肢「ウ」を特定します。
- 選択肢 ア不正解
- 遅延回復のために要員を追加して日程短縮を図る場合は、工期全体を律しているクリティカルパス上の作業に優先して投入する必要があります。
- 選択肢 イ不正解
- クリティカルパス上の作業を前倒ししても、別の並行経路が新たなクリティカルパスとなる場合があるため、必ず同日数だけ前倒しになるとは限りません。
- 選択肢 ウ正解
- クリティカルパス上の作業には余裕時間がないため、ここに含まれる作業が遅延すると、プロジェクト全体の完了もそのまま遅延します。
- 選択肢 エ不正解
- 複数の経路の所要日数が同数で最長となる場合があるため、クリティカルパスは一つに限らず複数存在する場合があります。
覚えるポイント
- クリティカルパス上の作業の遅延はプロジェクト全体の遅延に直結する
- 短縮しても別の経路が新たな最長経路になれば全体短縮幅は限定される
間違えやすいところ
- 余裕時間のある別経路に要員を投入しても全体の完了期日は短縮できない点を見落とすこと
- クリティカルパスは常に1本だけ存在すると誤認すること
出題の前提:ITパスポート試験 平成23年度 特別分 問題冊子 問33
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.13 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
システム監査における改善計画策定の責任者
マネジメント系 · システム監査 / 監査報告書 / 改善提案 / 被監査部門
個人情報保護に関するシステム監査が実施された。この監査において、営業部門では情報システムから出力した顧客リストを、全社で定めたルールどおりに取り扱っていないとの指摘を受けた。指摘事項に基づく改善計画の策定責任者はだれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
システム監査人は独立した客観的な立場で監査・助言・勧告を行いますが、改善の実施主体ではありません。指摘を受けた被監査部門が、その指摘を踏まえて具体的な改善計画を策定し、改善活動を実行する責任を負います。
解き方
- 監査によって不備が指摘された対象部門(顧客リストを扱っている被監査部門)が「営業部門」であることを読み取ります。
- システム監査基準において改善計画の策定・実施責任は被監査対象部門にあることから、「営業部門の責任者」を選択します。
- 選択肢 ア正解
- 指摘を受けた業務を直接所管している被監査部門(営業部門)の責任者が、改善計画を策定し実施する責任を持ちます。
- 選択肢 イ不正解
- 監査部門は独立した立場で評価や勧告を行う組織であり、被監査部門の業務改善計画を策定する責任者ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 経営企画部門は全社的な経営戦略を担う部門であり、営業部門固有の運用不備に対する直接の改善計画策定責任者ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- 指摘内容は営業部門における顧客リストの取扱ルール違反であるため、システム部門ではなく営業部門が改善責任を負います。
覚えるポイント
- システム監査人は改善の助言・勧告を行うが、改善計画の策定・実施は被監査部門が行う
間違えやすいところ
- 監査人が改善計画まで作成すると誤解すること(独立性の侵害になる)
- 顧客リストが情報システムから出力されたものであることからシステム部門の責任と誤認すること
出題の前提:経済産業省 システム監査基準 / ITパスポート試験 平成23年度 特別分 問題冊子 問34
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.13 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
インシデント管理における実施作業
マネジメント系 · ITサービスマネジメント / ITIL / インシデント管理 / 問題管理
業務で使用するPCにおいてプログラムに不具合があり、PCが操作不能になる現象がサービスデスクに報告された。ITサービスマネジメントにおけるインシデント管理で実施する作業として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
ITサービスマネジメントのインシデント管理では、根本原因の究明や恒久対応よりも、まずは迅速なサービス復旧(応急措置・回避策の適用)を最優先とします。根本原因の究明やプログラム修正は「問題管理」、修正内容の適用管理は「変更管理」「リリース管理」の役割です。
解き方
- インシデント管理の目的が「迅速な通常サービスの回復」であることを確認します。
- 選択肢の中から根本修正ではなく、迅速な復旧・応急対応(回避策)を示している「ア」を選びます。
- 選択肢 ア正解
- PCを再起動させて操作可能な状態に戻す指示は、迅速にサービスを復旧させるための応急処置(回避策)であり、インシデント管理の作業として適切です。
- 選択肢 イ不正解
- 修正プログラムの配布計画を立てるのは、変更管理やリリース管理(展開管理)で実施される作業です。
- 選択肢 ウ不正解
- 修正プログラムのテストは、問題管理プロセスやリリース管理プロセスの手順の中で行われます。
- 選択肢 エ不正解
- 不具合の根本原因を調査して恒久的にプログラムを修正する作業は、問題管理プロセスなどで扱われます。
覚えるポイント
- インシデント管理=迅速なサービス復旧・応急処置(回避策)
- 問題管理=根本原因の究明と恒久的対策
間違えやすいところ
- 不具合の根本修正をインシデント管理の作業と混同すること
出題の前提:ITパスポート試験 平成23年度 特別分 問題冊子 問35
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.13 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ソフトウェア結合テスト時の不具合対応
マネジメント系 · ソフトウェアテスト / 結合テスト / 不具合管理 / 役割分担
テスト担当者がソフトウェア結合テストを実施したところ、実行結果がテスト仕様書の記述と異なっていた。テスト担当者の対応として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
システム開発においてテスト担当者と開発者には独立した役割分担があります。テスト結果が仕様と異なった場合、テスト担当者が勝手にプログラムやテストケースを書き換えることは品質管理上許されず、不具合事象を客観的に記録して開発者にフィードバックすることが基本ルールです。
解き方
- テスト実行結果が期待結果(テスト仕様書)と異なっていた状況を把握します。
- テスト担当者自身の権限や品質管理の手順に基づき、改ざんや自己判断修正を行わず「記録して開発者に依頼する」対応を選択します。
- 選択肢 ア不正解
- 1件の不一致が発生したからといって、理由なく正常に完了した分を含む全テストデータを見直すのは過剰であり不適切です。
- 選択肢 イ不正解
- 実行結果に合わせてテスト担当者が無断でテストケースを修正することは、不具合の隠蔽につながるため行ってはなりません。
- 選択肢 ウ不正解
- テスト担当者が直接プログラムを修正すると、品質保証の独立性が損なわれバグの混入原因となるため不適切です。
- 選択肢 エ正解
- 不具合の発生状況や再現手順を正確に記録した上で、プログラムの責任を持つ開発者に原因調査と修正を依頼するのが適切です。
覚えるポイント
- テスト担当者の責務は結果の検証と不具合の正確な記録・開発者への報告である
- テスト結果に合わせてテスト仕様やプログラムを勝手に改変してはならない
間違えやすいところ
- テスト担当者が良かれと思って自らプログラムを修正してしまう誤り
出題の前提:ITパスポート試験 平成23年度 特別分 問題冊子 問36
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.14 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ソフトウェア受入れで実施される事項
マネジメント系 · 共通フレーム / ソフトウェア受入れ / 受入テスト / 利用者教育
ソフトウェア受入れにおいて実施される事項はどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
ソフトウェア受入れプロセスは、開発・導入されたシステムを利用者側(発注側)が受け入れ、実運用へ引き継ぐ段階です。受入テストの実施に加え、運用・利用環境の準備、利用者マニュアルの確認・整備、利用者に対する研修や教育訓練を行うことが含まれます。
解き方
- 開発ライフサイクル各プロセス(企画、要件定義、開発、受入れ、運用)の役割を整理します。
- システムが完成し利用を開始する直前に行う「マニュアルの整備と利用者への教育訓練」を受入れプロセスの事項として選択します。
- 選択肢 ア不正解
- 新たなシステム化要望のヒアリングは、企画プロセスや要件定義プロセスで実施される作業です。
- 選択肢 イ不正解
- アクセス権設定の方針検討や詳細設計は、要件定義やシステム設計(開発プロセス)で実施されます。
- 選択肢 ウ不正解
- 運用中のシステムの使い勝手調査やアンケートは、本番稼働後の運用・保守プロセスや評価の段階で実施されます。
- 選択肢 エ正解
- 受入段階では、利用者が実際に業務で使用できるようにマニュアルの整備や事前の教育訓練を行います。
覚えるポイント
- ソフトウェア受入れ=受入テストの実施、マニュアル整備、利用者への教育訓練、運用への引き継ぎ
間違えやすいところ
- 運用中システムのアンケート調査(運用保守プロセス)と混同すること
出題の前提:JIS X 0160 / 共通フレーム / ITパスポート試験 平成23年度 特別分 問題冊子 問37
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.14 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
サービスレベル合意(SLA)の対象項目
マネジメント系 · サービスレベル管理 / SLA / 利用可能時間帯 / バックアップ運用
経理部では新たな財務会計パッケージを使用することになり、このパッケージを搭載した新サーバがベンダから納品された。サーバの運用管理は情報システム部が行うことになった。利用者部門である経理部と、運用部門である情報システム部の間で、サービスレベルの観点で合意すべき事項に関する記述 a〜d のうち、適切なものだけをすべて挙げたものはどれか。 a 財務会計パッケージを利用可能な時間帯 b 新サーバ購入費用の情報システム部との負担割合 c 新サーバをベンダから受け入れる際のテスト項目 d データのバックアップの取得範囲と頻度
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
サービスレベル合意(SLA: Service Level Agreement)とは、ITサービスの提供者と利用者の間で、サービスの品質水準(サービス提供時間帯、可用性、目標復旧時間、バックアップ頻度など)を取り決める合意です。導入コストの負担割合(費用配賦)や納品時の受入テスト項目などはサービス提供時の品質基準ではないため除外されます。
解き方
- 各項目が日常的なITサービス提供における「サービスレベル(運用の品質・稼働水準)」に該当するか判断します。
- a(利用可能時間帯)はサービスの稼働時間基準であり適切です。
- b(購入費用の負担割合)は調達・財務に関する取り決めであり、サービスレベルではありません。
- c(ベンダからの受入テスト項目)は導入プロジェクト工程の管理項目であり、日常のサービスレベルではありません。
- d(バックアップの取得範囲と頻度)はデータの保護水準を定める運用基準であり適切です。
- したがって適切な組み合わせは「a,d」の「ウ」となります。
- 選択肢 ア不正解
- aだけでなく、データ保護基準を定めるdもサービスレベルの合意項目として適切です。
- 選択肢 イ不正解
- bの機器購入費用の負担割合は会計・コスト配賦の事項であり、運用サービスの品質レベル(SLA)ではありません。
- 選択肢 ウ正解
- 日常のサービス運用における可用性に関わる「利用可能時間帯(a)」と、データ保全基準である「バックアップの取得範囲と頻度(d)」がSLAの項目として適切です。
- 選択肢 エ不正解
- cの受入テスト項目は開発・調達フェーズでベンダとの間で取り扱う項目であり、運用中のサービスレベル項目ではありません。
覚えるポイント
- SLAの典型例:稼働率、利用可能時間帯、問い合わせ対応時間、バックアップ頻度、目標復旧時間(RTO)
- 機器の購入費用負担や開発受入テスト項目はSLA対象外
間違えやすいところ
- システムの導入・開発段階の作業(テスト項目や購入費用の分担)を定常運用のサービスレベルと混同すること
出題の前提:ITパスポート試験 平成23年度 特別分 問題冊子 問38
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.14 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
内部統制の定義と目的
マネジメント系 · 内部統制 / コーポレートガバナンス / COSOフレームワーク
内部統制の説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
内部統制(Internal Control)は、企業等の組織が健全かつ適正に運営されるために組み込まれる仕組みです。金融庁の内部統制基準では、4つの目的(業務の有効性・効率性、財務報告の信頼性、事業活動に関わる法令等の遵守、資産の保全)と、それらを達成するための6つの基本的要素が示されています。
解き方
- 内部統制の4大目的(業務の有効性・効率性、財務報告の信頼性、法令遵守、資産の保全)を含む定義文を確認します。
- 選択肢「ア」が金融庁の内部統制基準における定義と完全に合致していることを確認します。
- 選択肢 ア正解
- 内部統制の4つの目的(業務の有効性・効率性、財務報告の信頼性、法令遵守、資産の保全)および全構成員によって遂行されるプロセスという定義に一致しています。
- 選択肢 イ不正解
- 現経営陣などが外部資金を調達して自社の株式を買い取り経営権を取得する手法は、MBO(マネジメント・バイアウト)の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 仕事と私生活の調和を図る考え方は、ワークライフバランス(Work-Life Balance)の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 業務とシステムを全体最適化するための体系的な手法は、エンタープライズアーキテクチャ(EA)などの説明です。
覚えるポイント
- 内部統制の4つの目的:業務の有効性・効率性、財務報告の信頼性、法令遵守、資産の保全
- 内部統制は経営者だけでなく「組織内のすべての者」によって遂行される
間違えやすいところ
- 内部統制を経営者や監査役だけが行う特別な監視活動と狭く誤認すること
出題の前提:金融庁 財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準 / ITパスポート試験 平成23年度 特別分 問題冊子 問39
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.15 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
リリース管理の目的と役割
マネジメント系 · ITサービスマネジメント / ITIL / リリース管理 / 変更管理
ITサービスマネジメントにおけるリリース管理の説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
ITサービスマネジメント(ITIL)におけるリリース管理は、承認されたリリース(ソフトウェアやハードウェアの更新)を構築・テストし、本番の稼働環境へ移行して利用可能にするプロセスです。これに対して、リリースの可否を承認するのは「変更管理」です。
解き方
- リリース管理の主な責務が「承認された変更・成果物を稼働環境(本番環境)に安全に導入・適用すること」であることを確認します。
- 選択肢の中から稼働環境への適用を述べている「エ」を正解として選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 根本原因を究明して再発を防止するプロセスは「問題管理」の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 迅速にサービスを通常状態へ復旧させるプロセスは「インシデント管理」の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- IT資産を把握して適切な運用を維持するプロセスは「構成管理」や「資産管理」の説明です。
- 選択肢 エ正解
- 変更管理で承認されたソフトウェアやハードウェアの変更を本番の稼働環境に安全に展開・適用するのがリリース管理です。
覚えるポイント
- 変更管理=変更の計画・リスク評価・承認
- リリース管理=承認された変更を構築・テスト・本番(稼働環境)へ適用展開
間違えやすいところ
- 変更内容の妥当性を評価して承認する役割(変更管理)と、実際の稼働環境へ適用する役割(リリース管理)を混同すること
出題の前提:ITパスポート試験 平成23年度 特別分 問題冊子 問40
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.15 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
要員交代時の必要工数と必要人数の計算
マネジメント系 · プロジェクトマネジメント / 工数計算 / 生産性
同等の生産性をもつメンバー5名で20日かかる作業がある。作業開始直前に3名がインフルエンザにかかったため、生産性が当初予定メンバーの60%である新メンバーと交代させることになった。残った当初メンバー2名と新メンバーによって20日以下で作業を完了させるためには、新メンバーは少なくとも何名必要か。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
作業全体の規模(総工数)を「標準メンバーの人数×日数」として数値化し、利用可能な各リソースが期間内に消化できる作業量を差し引いて、不足分を補うために必要な追加要員数を算出します。
解き方
- 当初予定されていた総作業量を計算する(5名×20日=100人日相当)。
- 交代せず作業を行う当初メンバー2名が20日間で消化する作業量を計算する(2名×20日×生産性1.0=40人日相当)。
- 残る作業量60人日分に対し、生産性0.6の新メンバー1名が20日間でこなせる作業量(20日×0.6=12人日相当)を求め、必要人数(60÷12=5名)を算出する。
- 選択肢 ア不正解
- 新メンバー4名の場合、20日間でこなせる作業量は4名×0.6×20日=48人日となり、当初メンバーの40人日と合わせても88人日にとどまり、100人日の作業を20日以内で完了できません。
- 選択肢 イ正解
- 新メンバー5名の場合、5名×0.6×20日=60人日分の作業を完了でき、当初メンバー2名の40人日分と合算してちょうど100人日を20日以下で達成できます。
- 選択肢 ウ不正解
- 7名いれば完了可能ですが、問題文では「少なくとも何名」と最小人数を求めているため、5名で足りることから不適です。
- 選択肢 エ不正解
- 9名いれば完了可能ですが、最小限必要な人数を求める設問の条件に合致しないため不適です。
覚えるポイント
- 工数計算では「作業量=人数×日数×生産性」の関係を用いて全体のバランスを解きます。
間違えやすいところ
- 新メンバーの生産性(0.6)を日数や人数に掛け忘れ、単に不足した3名をそのまま補充人数と考えてしまうミス。
出題の前提:ITパスポート特別試験平成23年度マネジメント系出題基準に準拠。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.15 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
システム監査の実施手順
マネジメント系 · システム監査 / 予備調査 / 監査手順
システム監査の実施手順や活動に関する記述として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
システム監査は「基本計画・個別計画の立案」→「予備調査」→「本調査」→「評価・結論(事実確認を含む)」→「監査報告書の提出」→「改善指導(フォローアップ)」という一連の手順に従って客観的に実施されます。
解き方
- システム監査の一連の実施フェーズ(計画、予備調査、本調査、報告、フォローアップ)を想起する。
- 本調査の前に監査対象の概要把握や調査項目の絞り込みを行う予備調査が位置付けられていることを確認する。
- 選択肢 ア不正解
- システム監査は監査目的や対象、日程、手法などを定めた監査計画に基づいて実施されるため、計画立案を省略することはありません。
- 選択肢 イ不正解
- システム監査人は監査報告書を提出した後、監査結果に基づく改善提案が適切に実施されているかを確認し、必要に応じて改善指導(フォローアップ)を行います。
- 選択肢 ウ不正解
- 監査報告書の作成に先立ち、監査人が把握した監査証拠や事実関係について被監査部門と認識の齟齬がないよう事実確認を行います。
- 選択肢 エ正解
- 本調査の計画を具体化し、調査項目を効果的に絞り込むために、本調査に先立って予備調査を実施します。
覚えるポイント
- システム監査の手順は「計画立案→予備調査→本調査→事実確認・報告→フォローアップ」です。
間違えやすいところ
- 監査報告書の提出で監査業務が完全に終了すると誤解し、フォローアップや事実確認の手順を見落とすこと。
出題の前提:経済産業省「システム監査基準」に準拠。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.16 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
内部統制における職務分掌
マネジメント系 · 内部統制 / 職務分掌 / 統制活動
内部統制機能を構築するに当たって、仕事の役割分担や仕事の権限を明確にすることを何というか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
内部統制の目的(業務の有効性・効率性、財務報告の信頼性、法令遵守、資産の保全)を達成するため、業務プロセスの担当者や権限を分離・明確化して不正や過誤を抑制する統制活動が職務分掌(Segregation of Duties)です。
解き方
- 問題文の「仕事の役割分担や仕事の権限を明確にする」という定義を確認する。
- 業務を1人の担当者に集中させず、役割と権限を分担・規定する用語として「職務分掌」を特定する。
- 選択肢 ア正解
- 職務分掌は、業務の責任や権限の範囲を明確に定め、相互に牽制させることで業務の適正性を保つ仕組みです。
- 選択肢 イ不正解
- 内部監査は、社内の組織や業務が規程や方針に従って適切に行われているかを独立した立場から検証・評価する活動です。
- 選択肢 ウ不正解
- モニタリングは、内部統制が有効に機能しているかを継続的に監視・評価する活動です。
- 選択肢 エ不正解
- リスクの分析は、組織の目標達成を阻害する様々な要因を識別し、その影響度や発生確率を評価するプロセスです。
覚えるポイント
- 権限の集中を防ぎ相互チェックを機能させる役割分担を「職務分掌」といいます。
間違えやすいところ
- 内部統制の基本的要素である「統制活動(職務分掌など)」と「モニタリング(監視活動)」を混同してしまうミス。
出題の前提:企業会計審議会「内部統制の基準」に準拠。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.16 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ソフトウェア保守の定義
マネジメント系 · ソフトウェアライフサイクル / ソフトウェア保守 / システム運用
稼働中のソフトウェアに対して、発見された障害の是正や、新しい要件に対応するための機能拡張を行う活動として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
ソフトウェアライフサイクルにおいて、システムの運用開始後に発生した不具合の修正や、法令改正・業務変更等に合わせた機能の追加・変更・改善を行うプロセスを保守プロセスと定義しています。
解き方
- 対象ソフトウェアの状態が「稼働中」である点に着目する。
- 活動内容が「障害の是正」および「要件対応のための機能拡張」であることから、運用段階における「ソフトウェア保守」であると判断する。
- 選択肢 ア不正解
- システムテストは、システム全体の機能や性能が要件を満たしているかを本番稼働前に総合的に検証する開発工程です。
- 選択肢 イ不正解
- システム要件定義は、利用者がシステムに求める機能や制約事項を明確化・合意する開発初期の工程です。
- 選択肢 ウ不正解
- ソフトウェア構成管理は、プログラムコードやドキュメントなどのバージョンや変更履歴を正確に管理する活動です。
- 選択肢 エ正解
- 稼働中のソフトウェアの障害修正や機能改善・拡張を行う活動はソフトウェア保守に該当します。
覚えるポイント
- 運用開始後のバグ修正や仕様変更・機能改善は「ソフトウェア保守」に分類されます。
間違えやすいところ
- 機能拡張が含まれることから新規開発の「システム要件定義」と誤解したり、変更の記録を指す「構成管理」と混同したりすること。
出題の前提:JIS X 0160(ソフトウェアライフサイクルプロセス)に準拠。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.16 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
WBSを作成する目的
マネジメント系 · プロジェクトマネジメント / WBS / スコープマネジメント
プロジェクトマネジメントにおいてWBSを作成する目的として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
WBSはプロジェクトのスコープに含まれる作業全体を網羅的かつ階層的に細分化するツールであり、成果物と具体的なタスクの関連および全体範囲を明確化することが直接の作成目的となります。
解き方
- WBS(Work Breakdown Structure:作業分解構成図)の本質的な役割(スコープの細分化・成果物と作業の定義)を想起する。
- 選択肢の中から「成果物と作業を明確にする」という直接的な目的を記述している肢を選択する。
- 選択肢 ア不正解
- 進捗管理の円滑化はWBSを活用した結果として得られる副次的な効果であり、WBS自体の主要な定義・作成目的ではありません。
- 選択肢 イ正解
- WBSを作成する最大の目的は、プロジェクト達成に必要なすべての成果物と、それらを制作するための作業要素を漏れなく階層的に明確化することです。
- 選択肢 ウ不正解
- 品質検証の基準を定めるのは品質マネジメント計画やテスト計画の目的です。
- 選択肢 エ不正解
- プロジェクトの目的を周知するのはプロジェクト憲章やキックオフミーティングなどの目的です。
覚えるポイント
- WBSは「Work(作業)をBreakdown(分解)したStructure(構成図)」で成果物と作業を明確化します。
間違えやすいところ
- スケジュール管理や進捗管理そのもののツール(ガントチャート等)とWBSの目的を混同すること。
出題の前提:PMBOK(プロジェクトマネジメント知識体系)に準拠。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.16 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
サービスデスク導入のメリット
マネジメント系 · サービスマネジメント / サービスデスク / 単一窓口
企業がサービスデスクを導入するメリットに関する記述として、適切なものはどれか。
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解答
エ
解説
サービスデスクは、利用者とITサービス提供側を結ぶ単一の窓口(SPOC:Single Point of Contact)として機能し、問合せ受付、一次切り分け、障害対応の迅速化、顧客満足度の向上を図る組織です。
解き方
- サービスデスクの機能(利用者の窓口、インシデント・問合せの受付と一次対応)を整理する。
- サービスデスクの設置によって直接得られるメリット(問合せに対する迅速・確実な回答)を選択肢から特定する。
- 選択肢 ア不正解
- リリースまでの時間短縮は、リリース管理や変更管理、開発プロセスの改善によって得られるメリットです。
- 選択肢 イ不正解
- 不正ソフトウェアの排除は、IT資産管理(構成管理)やセキュリティ管理によって行われる統制活動です。
- 選択肢 ウ不正解
- 変更の失敗による中断や切り戻しの抑制は、変更管理プロセスがもたらすメリットです。
- 選択肢 エ正解
- 窓口を一元化しナレッジを活用することで、利用者からの問合せに迅速かつ的確に回答できるようになります。
覚えるポイント
- サービスデスクは「単一窓口(SPOC)」として利用者の問合せやインシデントに迅速対応します。
間違えやすいところ
- 変更管理やリリース管理、構成管理など他のITILプロセスの役割・効果と混同すること。
出題の前提:ITIL(ITサービスマネジメント)のサービスデスク機能基準に準拠。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.17 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
SLA(サービスレベル合意書)の定義
マネジメント系 · サービスマネジメント / SLA / サービスレベル管理
ITサービスマネジメントにおけるSLAの説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
SLAは、サービス提供者と顧客との間で合意されたサービス内容と目標水準(稼働率、障害復旧時間など)を取り決めた文書であり、期待値の不一致を防ぎ、客観的なサービス品質の評価・改善の基準となります。
解き方
- SLA(Service Level Agreement)の略称と用語定義(サービスレベル合意書)を確認する。
- サービス提供者と顧客がサービス品質・範囲について合意した取り決めであることを示す肢を選択する。
- 選択肢 ア不正解
- ITサービスの利用者からの問合せに対応する窓口は「サービスデスク」の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- ITサービスマネジメントの成功事例・ベストプラクティスを体系化した文書群は「ITIL(Information Technology Infrastructure Library)」の説明です。
- 選択肢 ウ正解
- SLAは、サービスの提供者と顧客の間で合意したサービスの内容や品質レベルを定めた合意文書です。
- 選択肢 エ不正解
- IT資産やサービス構成品目を管理するデータベースは「CMDB(Configuration Management Database:構成管理データベース)」の説明です。
覚えるポイント
- SLAは「サービス提供者」と「顧客」の間で品質や内容を合意した「サービスレベル合意書」です。
間違えやすいところ
- ベストプラクティス集であるITILや、窓口であるサービスデスク、データベースであるCMDBの定義と混同すること。
出題の前提:JIS Q 20000(ITサービスマネジメントシステム)およびITILに準拠。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.17 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
アローダイアグラムにおける遅延短縮日数の計算
マネジメント系 · プロジェクトマネジメント / アローダイアグラム / クリティカルパス
図に示すアローダイアグラムにおいて、作業Bが3日遅れて完了した。プロジェクト全体の遅れを1日に抑えるためには、どの作業を何日短縮すればよいか。 〔図の構造〕 開始ノードから中間ノード1へ:作業A(3日) 中間ノード1から合流ノードへ:作業C(5日) 開始ノードから合流ノードへ:作業B(7日) 合流ノードから終了ノードへ:作業D(10日) 合流ノードから中間ノード2へ:作業E(7日) 中間ノード2から終了ノードへ:作業F(5日)
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
アローダイアグラムにおいて、プロジェクト完了日数は最長所要時間の経路(クリティカルパス)によって決定されます。途中の作業が遅延した場合は全経路の所要日数を再計算し、新しいクリティカルパス上の作業を短縮することで全体の遅延を挽回します。
解き方
- 当初の各経路の所要日数を求める:A-C-D=18日、A-C-E-F=20日、B-D=17日、B-E-F=19日。当初の完了日数は20日(クリティカルパスはA-C-E-F)。
- 作業Bが3日遅延(7日→10日)した後の所要日数を再計算する:B-D=20日、B-E-F=22日。新たな完了日数は22日となり、2日遅延している。
- 全体の遅れを1日(完了日数21日)にするため、新たなクリティカルパス(B→E→F)上の合流点以降の作業(作業Eまたは作業F)を1日短縮すればよいと判定する。選択肢より「作業Eを1日短縮する」を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 合流ノードへの到達は作業B(10日)で決まっており、経路A-C(8日)の作業Cを短縮しても全体の所要日数(22日)は変化しません。
- 選択肢 イ不正解
- 作業Dはクリティカルパスではない経路B-D(20日)に含まれるため、これを短縮しても最長経路B-E-F(22日)には影響を与えず、全体の完了日は変わりません。
- 選択肢 ウ正解
- 作業Eを1日短縮すると経路B-E-Fは10+6+5=21日となり、経路B-D(20日)や経路A-C-E-F(8+6+5=19日)を上回る最長経路が21日となるため、全体の遅れを当初予定の20日からプラス1日に抑えることができます。
- 選択肢 エ不正解
- 何も短縮しない場合、全体の所要日数は22日(当初予定20日より2日遅れ)となるため、短縮が必要です。
覚えるポイント
- 遅れを短縮するには、必ず「遅延発生後の新しいクリティカルパス」上の作業を短縮します。
間違えやすいところ
- 当初のクリティカルパス(A-C-E-F)にとらわれて作業Cの短縮を選んでしまうミスや、並行する短い経路(作業D)を短縮してしまうミス。
出題の前提:ITパスポート試験シラバス・日程計画(アローダイアグラム/PERT)に準拠。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.17 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
システム開発工程と要件定義
マネジメント系 · システム要件定義 / 共通フレーム / 開発プロセス
システム開発を「システム要件定義 → システム設計 → プログラミング → テスト」の工程で行う場合、システムの機能および能力を決める工程として最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
システム要件定義プロセスでは、利用者のニーズや業務要件を基に、新システムに求められる機能、性能、制約事項などのシステム要件を明確にして仕様として合意します。
解き方
- 各開発工程の役割(要件定義:機能・能力の決定、設計:実現方法の構造化、プログラミング:コード化、テスト:検証)を整理します。
- システムの機能および能力を決める工程に該当するものを選択肢から特定し、「システム要件定義」を選びます。
- 選択肢 ア正解
- システム要件定義は、対象システムが実現すべき機能や満たすべき性能・能力を明確に定義する工程です。
- 選択肢 イ不正解
- システム設計は、要件定義で決定された機能や能力をどのようにシステムとして実現するか構造や仕様を具体化する工程です。
- 選択肢 ウ不正解
- プログラミングは、詳細設計に基づいてソースコードを作成し、プログラムを実装する工程です。
- 選択肢 エ不正解
- テストは、作成されたプログラムやシステムが設計や要件どおりに正しく動作するかを検証する工程です。
覚えるポイント
- 「何を作るか(機能・能力)」を決めるのが要件定義、「どう作るか」を決めるのが設計です。
間違えやすいところ
- システムの設計段階で機能や仕様を初めて決めるものと誤解し、設計を選択してしまう誤り。
出題の前提:共通フレーム(SLCP)におけるシステム要件定義プロセスの定義に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.18 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
仕様変更に対するプロジェクト管理
マネジメント系 · 変更管理 / リスク管理 / WBS
システム開発の結合テスト段階において、開発済の機能に追加や修正が必要となり、データベースの構成も変更することになった。プロジェクトマネージャの対応に関する記述a〜dのうち、適切なものだけをすべて挙げたものはどれか。 a WBSを改定しプロジェクトスケジュールを見直す。 b 追加又は変更に要するコストを見積もる。 c データベースの構成変更に伴うリスクを洗い出す。 d 当初予定していた結合テストを完了させてから変更を行う。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
開発途中で仕様変更や構成変更が発生した場合、影響度分析として工数・納期・コスト・品質へのリスクを速やかに評価し、計画(WBS・スケジュール・予算)を見直してコントロールする必要があります。
解き方
- 記述a〜dの妥当性をそれぞれ検討します。
- a(WBS改定)、b(コスト見積もり)、c(リスク分析)はいずれもプロジェクト管理上不可欠な対応であることを確認します。
- dは変更前の旧仕様のまま結合テストを完了させることになり、手戻りや無駄な工数が発生するため不適切と判断します。
- 適切な記述がa, b, cである選択肢「ア」を導きます。
- 選択肢 ア正解
- a, b, cのすべてが仕様変更時にプロジェクトマネージャが実施すべき適切な対応です。
- 選択肢 イ不正解
- dが含まれていますが、変更前の状態で結合テストを完了させることは無駄な工数を招くため不適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- a(WBS改定)とc(リスク洗い出し)が含まれておらず、不適切なdが含まれているため誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- aやbが含まれておらず、不要な作業を強いるdが含まれているため誤りです。
覚えるポイント
- 仕様変更時は「スコープ(WBS)・タイム(日程)・コスト(費用)・リスク」への影響を評価して計画を見直します。
間違えやすいところ
- 予定していた結合テストを一旦終わらせてから変更したほうが安全だと錯覚し、dを含めてしまうミス。
出題の前提:プロジェクトマネジメント知識体系における総合変更管理の原則に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.18 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
調達・開発プロセスにおける作成文書
マネジメント系 · RFI / RFP / 調達マネジメント / 受発注者の役割
システム開発プロジェクトにおいて、システム要件定義からソフトウェアの導入・受入れ支援までを開発ベンダが受注した。システム開発に関する文書a〜dのうち、開発ベンダが作成する文書として適切なものだけをすべて挙げたものはどれか。 a システムテスト結果報告書 b 情報提供依頼書 c ソフトウェア導入計画書 d 提案依頼書
解答・解説を表示
解答
イ
解説
情報提供依頼書(RFI)や提案依頼書(RFP)はシステムを発注するユーザ企業が作成する調達文書です。一方、受託した開発作業の計画書(導入計画書など)や検証報告書(テスト結果報告書など)は開発ベンダ側が作成します。
解き方
- 文書a〜dの作成主体を発注側(ユーザ企業)と受注側(開発ベンダ)に分類します。
- a(システムテスト結果報告書)とc(ソフトウェア導入計画書)は開発ベンダが作成する文書です。
- b(情報提供依頼書:RFI)とd(提案依頼書:RFP)は発注元がベンダ選定や調達のために作成する文書です。
- 開発ベンダが作成する文書の組み合わせとして「a, c」を選択します。
- 選択肢 ア不正解
- bの情報提供依頼書は発注側が作成する文書であるため不適切です。
- 選択肢 イ正解
- システムテスト結果報告書(a)とソフトウェア導入計画書(c)はともに受注した開発ベンダが作成します。
- 選択肢 ウ不正解
- b(情報提供依頼書)とd(提案依頼書)はどちらも発注元のユーザ企業が作成する文書です。
- 選択肢 エ不正解
- dの提案依頼書は発注側がベンダに対して提案を求めるために提示する文書であるため不適切です。
覚えるポイント
- RFI・RFPは発注者(ユーザ企業)が作成し、見積書・提案書・開発成果物は受注者(ベンダ)が作成します。
間違えやすいところ
- RFIやRFPをベンダが提案のために作成する書類と取り違えるミス。
出題の前提:ソフトウェアライフサイクルプロセス(SLCP)および調達プロセスの役割分担に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.18 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
プログラム規模の見積もり
マネジメント系 · 規模見積もり / ファンクションポイント法 / 工数見積もり
アプリケーションプログラムの規模を見積もるための基となる情報として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
プログラム規模(LOCやファンクションポイントなど)は、開発対象となる画面数、帳票数、入出力ファイル数などの外部仕様を基に算出されます。開発工数や期間は、算出された規模に生産性などを乗じて事後的に計算される項目です。
解き方
- プログラムの「規模(大きさ・量)」を見積もるための元データが何かを考えます。
- 成果物の直接的な数量を表している「画面数と帳票数」が規模の算定根拠になります。
- 開発期間や開発工数は、規模と要員の生産性から導き出される結果であり、前提情報ではありません。
- 選択肢 ア正解
- 画面数や帳票数は作成すべきシステムの外部仕様としての入出力量を表し、プログラム規模の見積もり根拠として適切です。
- 選択肢 イ不正解
- システム開発期間は、規模や工数、投入要員数を考慮して後から決定されるスケジュール情報です。
- 選択肢 ウ不正解
- システム開発工数は、見積もられたプログラム規模に生産性を掛けて算出される派生情報です。
- 選択肢 エ不正解
- プログラマの経験年数は生産性の評価に用いられる情報であり、プログラムそのものの規模を測る根拠ではありません。
覚えるポイント
- 「規模」を見積もってから「工数」を計算し、工数を基に「期間(日程)」を計画します。
間違えやすいところ
- 規模と工数を同一視し、工数から規模を逆算する見積もり順序と混同する誤り。
出題の前提:ソフトウェア開発見積り技法(ファンクションポイント法、LOC法など)の定義に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.19 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ソフトウェア品質特性(信頼性)
マネジメント系 · 品質特性 / 信頼性 / ISO/IEC 9126 / JIS X 0129
ソフトウェアの品質特性には、信頼性、使用性、効率性、保守性などがある。ソフトウェアの信頼性について記述したものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
ソフトウェアの品質特性(JIS X 0129 / ISO/IEC 9126)における「信頼性」は、指定された条件下で正しく機能・性能を維持し続ける能力を指し、成熟性、障害トレラント性(耐障害性)、回復性などが含まれます。
解き方
- 問題文に示された各品質特性と選択肢の記述を照合します。
- アは異常入力時にも正常に稼働を維持する性質であり「信頼性(耐障害性)」に該当します。
- イは操作の分かりやすさであり「使用性」、ウは応答速度であり「効率性」、エは変更の容易さであり「保守性」に該当することを確認します。
- 選択肢 ア正解
- 異常な入力に対しても正常に動作を維持する耐障害性(フォールトトレランス)は信頼性の特性です。
- 選択肢 イ不正解
- だれにでも使いやすい画面設計は「使用性(ユーザビリティ)」の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 短時間で検索結果を返す応答性能は「効率性(時間効率性)」の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 変更を容易に行える仕組みは「保守性(変更性)」の説明です。
覚えるポイント
- 信頼性=正しく動き続ける能力、使用性=使いやすさ、効率性=速度・資源、保守性=修正のしやすさ。
間違えやすいところ
- 信頼性と保守性(修正しやすいこと)を混同してしまうミス。
出題の前提:JIS X 0129-1(ISO/IEC 9126)ソフトウェア製品の品質モデルに基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.19 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
テスト工程とシステムテストの目的
マネジメント系 · テスト工程 / システムテスト / 総合テスト / 受入テスト
テストを「単体テスト → 結合テスト → システムテスト → 運用テスト」の順序で行う場合、システムテストの目的として最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
テスト工程は段階的に対象を拡大します。モジュール単体を検証する「単体テスト」、モジュール間の連携を検証する「結合テスト」、全体としての機能・性能・負荷を開発者が検証する「システムテスト(総合テスト)」、利用者が本番環境で業務適合性を確認する「運用テスト(受入テスト)」の順で実施されます。
解き方
- 4つのテスト段階におけるテスト対象と実施者を明確にします。
- アはシステム全体の機能・性能を開発者が検証する「システムテスト」の内容です。
- イは「結合テスト」、ウはホワイトボックステストを含む「単体テスト」、エは「運用テスト(受入テスト)」の目的です。
- 選択肢 ア正解
- システム全体が要件通りの機能や性能要件を満たしているかを開発者が総合的に検証するのがシステムテストです。
- 選択肢 イ不正解
- プログラム(モジュール)間のインタフェース接続を検証するのは結合テストの目的です。
- 選択肢 ウ不正解
- 内部構造に着目してプログラム単位の正しさを検証するのは単体テストの目的です。
- 選択肢 エ不正解
- 実際の利用者が本番環境で業務を遂行できるか検証するのは運用テスト(受入テスト)の目的です。
覚えるポイント
- 単体=モジュール単位、結合=モジュール間連携、システムテスト=開発者による全体検証、運用テスト=利用者による業務検証。
間違えやすいところ
- システムテストと運用テスト(受入テスト)の実施者や目的を混同する間違い。
出題の前提:共通フレーム(SLCP)におけるソフトウェア検証プロセスに基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.19 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
DMZの役割と設置目的
テクノロジ系 · DMZ / ネットワークセキュリティ / ファイアウォール
企業のネットワークにおけるDMZの設置目的として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
DMZ(Demilitarized Zone:非武装地帯)は、インターネットなどの外部ネットワークと社内LANの間に設けられる隔離されたネットワークセグメントです。公開サーバが不正侵入を受けた際にも、社内の機密情報を持つ内部ネットワークへの直接的な侵入を防ぐ役割を持ちます。
解き方
- DMZの定義「社外公開サーバを設置する、内部LANから隔離された中間ネットワーク」を想起します。
- 選択肢アがこの定義と正確に一致していることを確認します。
- 他の選択肢がNAT/NAPT(イ)、ウイルス対策ゲートウェイ(ウ)、VPN(エ)であることを識別し除外します。
- 選択肢 ア正解
- 公開サーバをDMZに配置して社内LANから隔離することで、公開サーバ経由の内部侵入を防ぐことができます。
- 選択肢 イ不正解
- グローバルIPとプライベートIPを変換する機能はNATやNAPT(IPマスカレード)の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 通信経路上でウイルスを検知・除去する機能はアンチウイルスゲートウェイ等の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 通信経路を暗号化して仮想的な専用線を作る技術はVPN(Virtual Private Network)の説明です。
覚えるポイント
- DMZ=公開サーバを社内LANから切り離して配置する「非武装地帯」。
間違えやすいところ
- DMZを通信経路の暗号化(VPN)やアドレス変換(NAT)の仕組みと混同する誤り。
出題の前提:TCP/IPネットワークセキュリティにおけるファイアウォール構成設計基準に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.20 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
用紙サイズの相似比と拡大率の計算
テクノロジ系 · 幾何比率 / 拡大縮小 / 相似比と面積比
紙の大きさの規格は相似形であり、A判用紙ではA3の面積の半分がA4になる関係にある。コピー機でA4サイズの原稿をA3サイズに拡大コピーするためには、どの拡大率(%)を選んだらよいか。ここで、拡大率は長い辺同士の比率を表す。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
平面図形が相似である場合、面積の比は「相似比(長さの比)の2乗」に比例します。したがって、面積がS倍になるとき、辺の長さの拡大率は√S倍となります。
解き方
- A3の面積はA4の面積の2倍であるため、面積比は2です。
- A3とA4は相似形であるため、辺の長さの比率は√2 ≒ 1.414となります。
- 拡大率はパーセント表示するため、1.414 × 100 ≒ 141% を導出します。
- 選択肢 ア不正解
- 122%は面積比が約1.5倍の場合の辺の長さの比率(√1.5 ≒ 1.22)であり誤りです。
- 選択肢 イ正解
- 面積が2倍になる相似形の長さの拡大率は√2倍であり、約141%が正解です。
- 選択肢 ウ不正解
- 150%は長さの比が1.5倍(面積比は2.25倍)になってしまうため不適切です。
- 選択肢 エ不正解
- 200%は長さの比を2倍にしており、面積比が4倍(A4からA2のサイズ)になってしまうため誤りです。
覚えるポイント
- 相似な図形で「面積比が2倍」のとき、「長さの比は√2(約1.414)倍」。
間違えやすいところ
- 面積が2倍だからといって長さの拡大率も200%(2倍)を選んでしまうミス。
出題の前提:JIS P 0138(紙加工仕上寸法)における相似比(白銀比1:√2)の幾何学的定義に基づく。
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.20 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
グリッドコンピューティングの特徴
テクノロジ系 · 分散システム / グリッドコンピューティング
複数のコンピュータをネットワークで接続し、全体としてあたかも1台の高性能なコンピュータであるかのように処理能力を統合して利用する方式を何と呼ぶか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
グリッドコンピューティングとは、PCやサーバなど複数のコンピュータをネットワーク経由で束ね、並列・分散処理によって大規模で高速な計算能力を実現する技術です。
解き方
- 問題文に示された『複数のコンピュータをネットワークで結び、あたかも一つの高性能コンピュータのように利用する』という要件を確認します。
- 分散処理技術を表す用語として合致するグリッドコンピューティングを選択します。
- 選択肢 ア不正解
- CAD(Computer-Aided Design)は、コンピュータを用いて設計や製図を行うシステムのことです。
- 選択肢 イ不正解
- IDE(Integrated Development Environment)は、エディタやコンパイラなどを統合した統合開発環境のことです。
- 選択肢 ウ正解
- グリッドコンピューティングは、分散配置された計算資源を結びつけて1つの高性能システムとして活用する技術です。
- 選択肢 エ不正解
- シンクライアントは、クライアント端末側に必要最低限の機能のみを持たせ、処理やデータ管理をサーバ側で行う構成方式です。
覚えるポイント
- グリッドコンピューティング=多数の端末を束ねて高性能並列計算を行う仕組み
間違えやすいところ
- クライアント側の処理を極小化するシンクライアントと混同しないようにしましょう。
出題の前提:ITパスポート試験 平成23年度 特別分 問57
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.20 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
キュー(FIFO)のデータ操作
テクノロジ系 · データ構造 / キュー / FIFO
あるキューに要素"33"、"27"、"12"の3つがこの順序で格納されている。このキューに要素"45"を追加した後に要素を二つ取り出すとき、2番目に取り出される要素はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
キュー(Queue)は最初に入れたデータが最初に出てくる「先入れ先出し(FIFO: First In First Out)」構造を持つデータ構造です。
解き方
- 初期状態のキューに要素が「33, 27, 12」の順で格納され、末尾に「45」が追加されて「[先頭] 33, 27, 12, 45 [末尾]」となることを把握します。
- 1番目に取り出される要素は先頭の33となり、キューに残るのは「27, 12, 45」となります。
- 続いて2番目に取り出される要素は先頭に繰り上がった「27」となります。
- 選択肢 ア不正解
- 12は最初から3番目に格納されているため、3番目に取り出される要素です。
- 選択肢 イ正解
- 先頭から2番目に並んでいる要素である27が、2回目に取り出されます。
- 選択肢 ウ不正解
- 33は最も早く格納された要素であるため、1番目に取り出されます。
- 選択肢 エ不正解
- 45は最後に追加されたため、キューから取り出される順序は最後(4番目)となります。
覚えるポイント
- キューは先入れ先出し(FIFO)、スタックは後入れ先出し(LIFO)
間違えやすいところ
- スタック(後入れ先出し)の操作と混同して、直前に追加した45を取り出してしまう間違いに注意しましょう。
出題の前提:ITパスポート試験 平成23年度 特別分 問58
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.21 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
関係データベースの論理演算による行選択
テクノロジ系 · 関係データベース / 論理演算 / AND・OR条件
関係データベースで管理された社員表(社員番号, 社員名, 部署名, 勤務地, 勤続年数)から抽出した結果が、「高橋二郎」を含む3名だけになる条件式の組合せはどれか。 〔条件〕 ① 勤務地 = '東京' ② 部署名 = '営業部' ③ 勤続年数 > 10 〔社員表のデータ〕 A0001 佐藤一郎 経理部 東京 5 A0002 鈴木春子 経理部 東京 3 A0003 高橋二郎 経理部 大阪 20 A0004 田中秋子 営業部 名古屋 5 A0005 伊藤三郎 営業部 東京 7 A0006 渡辺四郎 営業部 東京 35 A0007 山本夏子 人事部 東京 10 A0008 中村冬子 営業部 大阪 5
解答・解説を表示
解答
イ
解説
関係データベースでの抽出条件において、AND演算は両方の条件を満たすレコードのみを抽出し、OR演算はいずれかの条件を満たすレコードをすべて抽出します。
解き方
- 各単体条件を満たす社員を確認します。①(東京)は佐藤・鈴木・伊藤・渡辺・山本の5名、②(営業部)は田中・伊藤・渡辺・中村の4名、③(勤続>10)は高橋・渡辺の2名です。
- 選択肢イの「(① and ②) or ③」を評価します。「① and ②(東京かつ営業部)」は伊藤・渡辺の2名です。
- 「(伊藤, 渡辺) or (高橋, 渡辺)」の集合の和を求めると、高橋二郎、伊藤三郎、渡辺四郎の計3名となり、条件に合致します。
- 選択肢 ア不正解
- ①かつ②かつ③を満たす社員は渡辺四郎の1名のみであり、高橋二郎が含まれません。
- 選択肢 イ正解
- (① and ②)で伊藤三郎と渡辺四郎、③で高橋二郎と渡辺四郎が該当し、合計3名が選出されます。
- 選択肢 ウ不正解
- ①を満たす社員が5名存在するため、OR演算を行うと結果は少なくとも5名以上となります。
- 選択肢 エ不正解
- ①、②、③のいずれかを満たす社員をすべて含めると合計7名となり、3名になりません。
覚えるポイント
- 条件抽出ではAND(積集合)とOR(和集合)の優先順位と集合の広がりを意識する
間違えやすいところ
- 高橋二郎の勤務地は大阪、部署は経理部であるため、①や②には該当しない点を見落とさないようにしましょう。
出題の前提:ITパスポート試験 平成23年度 特別分 問59
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.21 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
クロック周波数と命令実行回数の計算
テクノロジ系 · CPU性能 / クロック周波数 / 命令実行時間
クロック周波数が1.6GHzのCPUにおいて、1命令が4クロックで処理されるとき、この命令を1秒間に何回実行できるか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
クロック周波数はCPUが1秒間に発生させるクロック信号の回数(Hz)を表します。1秒間の命令実行回数は「クロック周波数 ÷ 1命令に必要なクロック数」で求められます。
解き方
- 1.6GHzをHz単位に換算すると、1.6×10^9 Hz(1秒間に16億回のクロック)となります。
- 1回の命令実行に4クロックを要するため、1秒間の実行回数は 1,600,000,000 ÷ 4 = 400,000,000回(4億回)と算出されます。
- 選択肢 ア不正解
- 40万は単位の桁(G = 10^9)の計算を誤っています。
- 選択肢 イ不正解
- 160万は桁数を誤っており、正しい実行回数(4億回)とは異なります。
- 選択肢 ウ正解
- 1.6×10^9クロックを4クロックで割ると4×10^8回、すなわち4億回となります。
- 選択肢 エ不正解
- 1.6Gに4を乗算した値(64億)であり、クロック数で割るべきところを掛け算してしまっています。
覚えるポイント
- G(ギガ)は10の9乗(10億)。命令実行回数 = クロック周波数 ÷ 実行クロック数
間違えやすいところ
- 乗算と除算を取り違えてクロック数を周波数に掛けてしまう計算ミスに注意が必要です。
出題の前提:ITパスポート試験 平成23年度 特別分 問60
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.21 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
無線LANのネットワーク識別名
テクノロジ系 · ネットワーク / 無線LAN / ESSID
最大32文字までの英数字が設定でき、複数のアクセスポイントを設置したネットワークに対しても使用できる、無線LANのネットワークを識別するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
無線LANでは混信を防ぎ接続先を識別するためにSSID(Service Set Identifier)が使われます。複数のアクセスポイントを設置した拡張サービスセット(ESS)を識別する拡張識別子がESSIDです。
解き方
- 問題文にある「最大32文字の英数字」「複数のアクセスポイントを識別」「無線LANの識別子」という条件を整理します。
- これらを満たす無線LAN規格の識別名であるESSID(Extended Service Set Identifier)を選択します。
- 選択肢 ア正解
- ESSIDは最大32文字の文字列で構成され、複数のアクセスポイントから成る無線LANグループを識別します。
- 選択肢 イ不正解
- IPアドレスはTCP/IPネットワーク上の個々の機器(ホスト)を識別するための番号です。
- 選択肢 ウ不正解
- MACアドレスはネットワーク機器の物理層・データリンク層で機器固有に割り当てられたハードウェア識別番号です。
- 選択肢 エ不正解
- RFID(Radio Frequency Identification)は、電波を用いて非接触でICタグのデータを読み書きする技術です。
覚えるポイント
- 無線LANの識別子はSSID/ESSID(最大32文字)
間違えやすいところ
- 端末のハードウェアアドレスであるMACアドレスと、ネットワーク名であるESSIDを取り違えないようにしましょう。
出題の前提:ITパスポート試験 平成23年度 特別分 問61
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.22 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
複数テーブルの結合と条件抽出
テクノロジ系 · データベース / データ検索 / 表の参照
空港表(空港コード, 空港名)とダイヤ表(便名, 出発空港コード, 到着空港コード, 出発時刻, 到着時刻, 予約状況)がある。F空港から出発し、K空港に到着する時刻が最も早い予約可能な便名はどれか。 〔空港表〕 A0001: T空港 A0002: K空港 A0003: F空港 〔ダイヤ表〕 IPA101: 出発A0003, 到着A0002, 12:10発, 13:05着, 満席 IPA201: 出発A0003, 到着A0001, 12:15発, 13:35着, 可能 IPA301: 出発A0003, 到着A0002, 12:45発, 13:40着, 可能 IPA401: 出発A0002, 到着A0003, 13:05発, 13:55着, 可能 IPA501: 出発A0003, 到着A0002, 13:40発, 14:35着, 可能 IPA601: 出発A0001, 到着A0003, 12:40発, 14:00着, 満席
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
関係データベースの参照では、参照先の表からコードを特定し、その条件を満たすレコードを絞り込んだ上で、条件比較(時刻の大小比較やフラグの判定)を行います。
解き方
- 空港表より、出発地の「F空港」はコードA0003、到着地の「K空港」はコードA0002であることを確認します。
- ダイヤ表から「出発空港コード = A0003」「到着空港コード = A0002」「予約状況 = 可能」を満たす便を抽出します。該当するのはIPA301(到着時刻13:40)とIPA501(到着時刻14:35)です。
- 到着時刻を比較し、最も早い13:40に到着する便であるIPA301を特定します。
- 選択肢 ア不正解
- IPA101は到着時刻が13:05と最も早いですが、予約状況が「満席」であるため予約できません。
- 選択肢 イ不正解
- IPA201は到着空港がA0001(T空港)であるため、目的地のK空港に到着しません。
- 選択肢 ウ正解
- IPA301はA0003発A0002着であり、予約可能かつ到着時刻が13:40で最速です。
- 選択肢 エ不正解
- IPA501は条件を満たして予約可能ですが、到着時刻が14:35でありIPA301(13:40着)より遅くなります。
覚えるポイント
- 複数条件の絞り込みでは「出発地」「目的地」「ステータス(予約可否)」「最適値(最速時刻)」を順序立てて確認する
間違えやすいところ
- 満席の便(IPA101)を到着時刻の早さだけで選んでしまわないよう注意が必要です。
出題の前提:ITパスポート試験 平成23年度 特別分 問62
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.22 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
情報セキュリティ基本方針の定義
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / 情報セキュリティポリシー / 基本方針
情報セキュリティポリシーの構成要素である「情報セキュリティ基本方針」に関する記述として、適切なものはどれか。
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解答
イ
解説
情報セキュリティポリシーは最上位の「基本方針」、中位の「対策基準」、下位の「実施手順」の3層で構成されます。基本方針は組織全体の最高責任者(経営陣)が策定・承認します。
解き方
- 情報セキュリティポリシーの階層構造(基本方針 → 対策基準 → 実施手順)を想起します。
- 最上位に位置する「基本方針」は、組織としてのセキュリティ方針・姿勢を内外に示すものであり、経営層の承認が必要であるという記述を選択します。
- 選択肢 ア不正解
- 基本方針は組織の全従業員に周知し、外部にも公表・宣言する性質のものであり、機密事項として非公開にするものではありません。
- 選択肢 イ正解
- 基本方針は組織の姿勢を明確にする最上位の方針であり、経営層が承認して内外に示します。
- 選択肢 ウ不正解
- 基本方針に基づいて対策基準を策定するため、順序が逆です。
- 選択肢 エ不正解
- 具体的なパスワード管理や文書保存の方法などは、最下層の「実施手順」で規定される事項です。
覚えるポイント
- ポリシーの3階層:基本方針(経営層承認・最上位)→ 対策基準(規定)→ 実施手順(具体的ルール)
間違えやすいところ
- 基本方針自体を社外秘の機密情報と誤認しないようにしましょう。
出題の前提:ITパスポート試験 平成23年度 特別分 問63
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.22 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
情報セキュリティの3大要素(可用性の毀損)
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / 可用性 / CIA
情報セキュリティに関して発生したインシデントのうち、可用性が損なわれる直接の原因となったものはどれか。
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解答
イ
解説
情報セキュリティの3大要素は「機密性(Confidentiality:漏えい防止)」「完全性(Integrity:改ざん・破壊の防止)」「可用性(Availability:必要なときに利用できる状態の維持)」です。
解き方
- 情報セキュリティの3要素(機密性・完全性・可用性)の定義を確認します。
- 可用性は「利用者が利用したいときにいつでも正常に利用できる状態」を指すため、サーバ停止によってサービスが中断・停止している選択肢イが可用性の毀損に該当します。
- 選択肢 ア不正解
- 情報の流出は、許可されていない第三者に情報が見られる「機密性」の侵害です。
- 選択肢 イ正解
- 空調故障に伴うサーバ停止は、正規の利用者がサービスを利用できなくなるため「可用性」の侵害です。
- 選択肢 ウ不正解
- 個人情報が盗まれる事象は、第三者への漏えいであるため「機密性」の侵害です。
- 選択肢 エ不正解
- 取引データの誤更新はデータが不正確・不整合になる事象であり、「完全性」の侵害です。
覚えるポイント
- 可用性=使いたいときに使えること。システム停止やネットワーク断が可用性の損失に当たる
間違えやすいところ
- データの改ざん(完全性)や漏えい(機密性)と可用性を混同しないように整理しましょう。
出題の前提:ITパスポート試験 平成23年度 特別分 問64
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.23 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
電子メールを介したウイルス感染防止策
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / マルウェア対策 / 電子メールセキュリティ
電子メールを介したウイルスの被害に遭わないために注意すべきこととして、適切なものだけをすべて挙げたものはどれか。 a 信用できる人からの電子メールであっても、添付ファイルのウイルスチェックを行う。 b 添付ファイルの種類が音声や画像などの非実行ファイルであっても、ウイルスチェックを行う。 c 不審な電子メールは、メールソフトのプレビュー機能で内容の安全性を確認してから閲覧する。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
電子メールを媒介とするマルウェアは、差出人アドレスの偽装や正規端末の乗っ取りによって知人を装って届くことがあります。また、拡張子の偽装やアプリケーションの脆弱性を突くことで、画像・音声・文書ファイルであっても悪意あるコードを実行させられる危険があります。そのため、送信者の信頼度やファイル形式にかかわらず一律にウイルスチェックを実施することが原則です。一方、メールソフトのプレビュー機能はHTMLメールや添付データを自動展開・解釈することがあり、プレビューしただけで悪意あるスクリプトが作動する可能性があるため危険です。
解き方
- 記述aを検討する:送信元が偽装されている場合や、知人の端末がウイルス感染して勝手にメールを送信しているケースがあるため、信用できる人からであってもウイルスチェックは必須であり適切です。
- 記述bを検討する:拡張子が偽装されていたり、メディアファイルを処理するビューアの脆弱性を突いて感染させたりする場合があるため、非実行ファイルであってもウイルスチェックを行うことは適切です。
- 記述cを検討する:プレビュー機能を利用すると、メールを開いたのと同様にHTMLメール内の悪意あるスクリプトなどが自動実行されるリスクがあるため、安全確認の手段としてプレビュー機能を用いるのは不適切です。
- 適切な記述はaとbのみであるため、正解を「ア」と判定します。
- 選択肢 ア正解
- aとbはウイルスの被害を防止する有効な対策として適切であるため正解です。
- 選択肢 イ不正解
- cのプレビュー機能の利用はスクリプトの自動実行等を誘発する危険があり不適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- bが含まれておらず、不適切なcが含まれているため誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- aが含まれておらず、不適切なcが含まれているため誤りです。
覚えるポイント
- プレビュー機能はHTMLメールなどのスクリプトが自動実行される危険性があるため安全確認には使えない
間違えやすいところ
- 画像や音声などの非実行ファイルなら絶対にウイルス感染しないと思い込んでしまうミス
出題の前提:情報処理技術者試験(ITパスポート)テクノロジ系 セキュリティ対策の基礎知識
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.23 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ベンチマークテストの目的と概要
テクノロジ系 · システム評価指標 / ベンチマークテスト / 性能評価
システム評価の方法であるベンチマークテストに関する記述として、最も適切なものはどれか。
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解答
イ
解説
ベンチマークテスト(Benchmark Test)とは、ハードウェアやシステムの性能・処理能力を客観的に比較・評価するために、標準的なテスト用プログラムやワークロードを用いて処理速度やスループットを実測する手法です。代表的なベンチマーク規格にはSPECやTPCなどがあり、同一条件下で測定することにより異なる機種や構成間での性能比較が可能になります。
解き方
- ベンチマークテストの定義(標準的な業務モデルや測定用プログラムを実行してシステムの処理性能を比較測定すること)を確認します。
- 選択肢アを検討する:正常に稼働している割合は「稼働率(可用性指標)」の説明であり、ベンチマークテストの説明ではないため除外します。
- 選択肢イを検討する:標準的なプログラムやデータを用いてシステムの処理能力を評価する手法であり、定義と合致するため適切です。
- 選択肢ウを検討する:復旧から次の障害発生までの平均時間は「MTBF(平均故障間隔)」の説明であるため除外します。
- 選択肢エを検討する:故障から復旧までの平均時間は「MTTR(平均修復時間)」の説明であるため除外します。
- 選択肢 ア不正解
- システムが正常に稼働している割合で可用性を評価するのは「稼働率」の説明です。
- 選択肢 イ正解
- 標準的なプログラムやデータを用いて処理能力を測定・比較するため適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- システムが復旧してから次の障害発生までの平均時間は「MTBF(平均故障間隔)」の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 故障により停止してから復旧するまでの平均時間は「MTTR(平均修復時間)」の説明です。
覚えるポイント
- ベンチマークテストは標準的なプログラム(基準)を用いて処理性能を客観的に比較・評価するテスト
間違えやすいところ
- 可用性や信頼性を表すRASIS指標(稼働率、MTBF、MTTRなど)と性能測定手法を混同してしまうミス
出題の前提:平成23年度特別ITパスポート試験 問66、公式解答「イ」
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.23 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
CPUの構造と動作特性
テクノロジ系 · コンピュータ構成要素 / プロセッサ / クロック周波数
CPUに関する記述のうち、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
CPU(中央処理装置)は、クロックジェネレータが生成する周期的信号(クロック)に同期して各命令のフェッチ・デコード・実行・ライトバックなどの動作を行います。内部構造が同一であれば、クロック周波数(Hz)が高いほど単位時間あたりに実行できるクロックサイクル数が多くなり、処理速度は向上します。また、CPUの基本五大機能には「制御機能」と「演算機能」が独立して存在し、キャッシュメモリは主記憶との速度差を埋めるために設けられます。
解き方
- 選択肢アを検討する:キャッシュメモリは主記憶とCPUのアクセス速度の差を埋めるための高速小容量メモリであり、容量を仮想的に拡張する(仮想記憶)ためのものではないため誤りです。
- 選択肢イを検討する:演算機能(ALU)と制御機能(コントロールユニット)はコンピュータの五大装置として独立した別個の機能であるため誤りです。
- 選択肢ウを検討する:一度に扱えるビット数が大きいほど、一度に処理できるデータ量や扱えるアドレス空間が広がり処理能力が向上するため「関係がない」は誤りです。
- 選択肢エを検討する:内部構造が同じであれば、クロック周波数が高くなるほど1秒間に実行可能な命令数が増加して処理速度が速くなるため適切です。
- 選択肢 ア不正解
- キャッシュメモリはCPUと主記憶のアクセス速度の格差を解消する目的で置かれます。主記憶容量の仮想拡張は仮想記憶(仮想メモリ)の役割です。
- 選択肢 イ不正解
- 演算装置(ALU)と制御装置はそれぞれコンピュータの五大機能として独立しています。
- 選択肢 ウ不正解
- ビット数が大きいほど一度に処理できるデータ幅が広くなり、処理能力の向上につながるため関係は大いにあります。
- 選択肢 エ正解
- 同構造であれば、単位時間のクロック信号数が多い(クロック周波数が高い)ほど命令実行回数が増えて処理が高速になります。
覚えるポイント
- 同じアーキテクチャのCPU同士ではクロック周波数が高いほど処理速度が速い
間違えやすいところ
- キャッシュメモリの役割(速度差解消)と仮想記憶の役割(主記憶の見かけの容量拡大)を取り違えてしまうミス
出題の前提:平成23年度特別ITパスポート試験 問67、公式解答「エ」
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.24 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
生体認証技術の種類
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / 生体認証 / バイオメトリクス
生体認証の仕組みとして、静脈パターンを利用するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
生体認証(バイオメトリクス認証)は、人間の身体的特徴(指紋、顔、虹彩、静脈など)や行動的特徴(声紋、筆跡など)を利用して本人確認を行う技術です。このうち静脈パターンを利用する認証方式では、近赤外光が生体組織を透過しヘモグロビンに吸収される特性を利用して、指や手のひら(掌)の皮下にある静脈の配置パターンを画像化・照合します。体内情報であるため偽造が極めて困難という特徴があります。
解き方
- 問題文で問われている「静脈パターンを利用する生体認証」の特徴を整理します。
- 選択肢アを検討する:目・鼻・口の位置関係などの表面的な輪郭・特徴点を利用する認証です。
- 選択肢イを検討する:眼球の黒目部分にある瞳孔周辺のシワや模様(虹彩)を利用する認証です。
- 選択肢ウを検討する:人の声の周波数スペクトル(音響的特徴)を利用する認証です。
- 選択肢エを検討する:手のひら(掌)の皮下にある静脈の形状・配置パターン(静脈パターン)を利用する認証であり適切です。
- 選択肢 ア不正解
- 顔認証は目や鼻、輪郭などの幾何学的・視覚的配置特徴を利用します。
- 選択肢 イ不正解
- 虹彩認証は眼球の角膜と水晶体の間にある虹彩の模様パターンを利用します。
- 選択肢 ウ不正解
- 声紋認証は発声された声の周波数特性パターンを利用します。
- 選択肢 エ正解
- 掌認証(手のひら静脈認証)は、手のひらの皮下静脈パターンを利用するため適切です。
覚えるポイント
- 静脈認証には手のひら(掌)や指の血管パターンが使われ、偽造が極めて困難である
間違えやすいところ
- 虹彩(眼球の模様)と網膜(眼球奥の血管)や静脈の識別対象を取り違えてしまうミス
出題の前提:平成23年度特別ITパスポート試験 問68、公式解答「エ」
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.24 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
PCの省電力機能(ハイバネーションとスタンバイ)
テクノロジ系 · OSの機能 / 電源管理 / ハイバネーション / スタンバイ
PCの省電力機能に関する次の記述中のa, bに入れる字句の適切な組合せはどれか。 PCの電源を切る直前の作業状態を補助記憶装置に保存しておき、次に電源を入れたときにこの内容を読み出して電源を切る直前の状態に戻して使用可能とする機能を[ a ]という。 また、作業を中断して省電力モードに移行する際、移行直前の作業状態を主記憶装置に記憶し、作業再開時に速やかにPCを移行直前の状態に戻して使用可能とする機能を[ b ]という。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
PCの電源管理(ACPI等)における待機状態には主に以下があります。 ・ハイバネーション(休止状態):主記憶の内容を補助記憶装置(HDDやSSD)に退避して電源を完全に切るため、電力を消費せず電源切断時のバッテリー切れでもデータは消失しませんが、復帰にやや時間がかかります。 ・スタンバイ(スリープ):主記憶装置(RAM)にのみ通電を維持して作業状態を保持し、周辺回路を停止させるため、非常に高速に復帰できますが微小な電力を消費し続けます。 一方、ミラーリングやストライピングはRAIDのデータ冗長化・高速化の仕組みです。
解き方
- 記述aを確認する:「作業状態を補助記憶装置に保存しておき、電源を切る直前の状態に戻す」機能はハイバネーション(休止状態)です。
- 記述bを確認する:「作業状態を主記憶装置に記憶し、速やかに移行直前の状態に戻す」機能はスタンバイ(スリープ)です。
- ミラーリング(RAID 1)およびストライピング(RAID 0)はストレージ技術であり省電力機能ではないことを確認します。
- したがって、aにハイバネーション、bにスタンバイが入る「ウ」が正解です。
- 選択肢 ア不正解
- aは補助記憶装置へ保存するためハイバネーションであり、ミラーリングはRAID 1の二重化技術です。
- 選択肢 イ不正解
- ストライピングはRAID 0の分散書込技術であり、aとbの説明が合致しません。
- 選択肢 ウ正解
- aの補助記憶への退避はハイバネーション、bの主記憶での保持はスタンバイであり適切です。
- 選択肢 エ不正解
- ミラーリングとストライピングはRAIDのディスク管理技術であり、PCの省電力機能ではありません。
答えの内訳
- 空欄a:ハイバネーション
- 作業状態を補助記憶装置(ハードディスク等)に書き出して電源を完全に遮断し、再開時に復元する機能です。
- 空欄b:スタンバイ
- 作業状態を主記憶装置(RAM)に保持したままCPUなどの電源供給を抑え、高速に復帰させる機能(スリープ)です。
覚えるポイント
- ハイバネーション=補助記憶(HDD等)に保存して完全電源OFF、スタンバイ(スリープ)=主記憶(RAM)に通電維持して高速復帰
間違えやすいところ
- 主記憶(メモリ)に保存するのか補助記憶(ハードディスク)に保存するのかの対応を取り違えてしまうミス
出題の前提:平成23年度特別ITパスポート試験 問69、公式解答「ウ」
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.24 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
システムの接続構成と停止確率
テクノロジ系 · システム構成技術 / 信頼性設計 / 稼働率 / 並列システム
同じ装置が複数接続されているシステム構成のうち、システムが停止する可能性の最も低いものはどれか。ここで、四角形の記号は装置を表し、並列に接続されている際はいずれか一つの装置が動作していればよく、直列に接続されている場合はすべての装置が動作していなければならない。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
装置単体の稼働率をR(0<R<1)、故障率(停止する確率)をF(F=1-R)と定義します。直列接続された構成では、どれか1台でも故障するとシステム全体が停止するため、台数が増えるほど稼働率が低下し停止する確率は上がります。一方、並列接続された構成では、全装置が同時に故障しない限りシステムは稼働し続けるため、システム停止率はFの台数乗となり、並列台数が多いほど停止する可能性は大幅に小さくなります。
解き方
- 直列接続と並列接続におけるシステム停止の条件を確認します(直列は1台でも故障すれば停止、並列は全台が故障したときのみ停止)。
- 単体装置の故障確率をF(0<F<1)と仮定して各選択肢の停止確率を比較します。
- ア(直列2台)は2台のうち1台でも壊れると停止するため、停止率は1-(1-F)の2乗=2F-Fの2乗となり、Fよりも大きくなります。
- イ(並列2台と直列1台の組合せ)は、直列に繋がれた1台が故障しただけでもシステム全体が停止するため、停止率はFよりも高くなります。
- ウ(直列3台)は3台のうちいずれか1台でも壊れると停止するため、選択肢の中で最も停止率が高くなります。
- エ(並列3台)は3台すべてが同時に壊れた場合のみ停止するため、停止率はFの3乗となり、単体装置の故障率Fよりも大幅に低くなります。
- したがって、システムが停止する可能性が最も低いのはエです。
- 選択肢 ア不正解
- 2台の直列接続では、どちらか1台が故障しただけでシステムが停止するため、単体装置よりも停止する可能性が高くなります。
- 選択肢 イ不正解
- 並列部分があっても直列に繋がれた1台が存在するため、その単体装置が停止しただけでシステム全体が停止し、エよりも停止しやすくなります。
- 選択肢 ウ不正解
- 3台の直列接続では、3台のうち1台でも故障するとシステム全体が停止するため、選択肢の中で最も停止する可能性が高くなります。
- 選択肢 エ正解
- 3台の並列接続では、3台すべてが同時に故障しない限り動作し続けるため、システムが停止する可能性が最も低くなります。
覚えるポイント
- 並列接続は全台が故障したときのみシステム停止となり、台数が増えるほど信頼性が高まる
- 直列接続は1台でも故障するとシステム停止となり、台数が増えるほど信頼性が下がる
間違えやすいところ
- 「停止する可能性が最も低い(最も信頼性が高い)」という設問を「最も稼働率が低いもの」と読み間違えて直列接続を選んでしまう誤り
出題の前提:平成23年度特別ITパスポート試験 問70、公式解答「エ」
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.25 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
MTBF・MTTRの変動と稼働率の計算
テクノロジ系 · システム信頼性 / 稼働率 / MTBF / MTTR
あるシステムにおいて、MTBFとMTTRがどちらも1.5倍になったとき、稼働率はどうなるか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
稼働率とは、システムが正常に動作している時間の割合を表す指標です。故障せずに動作している平均時間をMTBF(平均故障間隔)、故障から復旧するまでの平均修理時間をMTTR(平均修復時間)とすると、稼働率は「MTBF ÷ (MTBF + MTTR)」という分数式で定義されます。分母・分子の各項を同じ倍率で掛けた場合、共通因数としてくくり出して約分できるため、稼働率の値そのものは変化しません。
解き方
- 稼働率を求める公式「稼働率 = MTBF ÷ (MTBF + MTTR)」を確認します。
- MTBFとMTTRをそれぞれ1.5倍した変更後の稼働率の式「(1.5 × MTBF) ÷ (1.5 × MTBF + 1.5 × MTTR)」を立てます。
- 分母を1.5でくくると「1.5 × (MTBF + MTTR)」となり、分子の1.5と約分されて元の計算式「MTBF ÷ (MTBF + MTTR)」と完全に一致することを確認します。
- 約分の結果、倍率に関わらず稼働率は変動しないため「変わらない」が正解と求まります。
- 選択肢 ア不正解
- 分母と分子がどちらも等しく1.5倍になって約分されるため、2/3倍にはなりません。
- 選択肢 イ不正解
- 分子のMTBFだけでなく分母のMTTRも1.5倍になるため、全体として1.5倍にはなりません。
- 選択肢 ウ不正解
- MTBFとMTTRが同率で変化すると比率は相殺されるため、稼働率が2倍になることはありません。
- 選択肢 エ正解
- 稼働率の計算式において分母・分子がともに1.5倍されて約分されるため、稼働率は変わりません。
覚えるポイント
- 稼働率 = MTBF ÷ (MTBF + MTTR)。両者が同じ倍率で増減しても稼働率は変化しない。
間違えやすいところ
- MTBFが1.5倍に延びたことのみに気を取られ、稼働率全体も1.5倍になると勘違いしてしまう誤り。
出題の前提:平成23年度特別ITパスポート試験 問71、公式解答「エ」
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.25 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
関係データベースの用語(主キーとフィールド)
テクノロジ系 · 関係データベース / 主キー / フィールド / レコード
関係データベースに関する記述中のa, bに入れる字句の適切な組合せはどれか。 関係データベースにおいて、レコード(行)を一意に識別するための情報を[ a ]といい、表と表を特定の[ b ]で関連付けることもできる。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
関係データベース(RDB)の2次元の表(テーブル)において、横の行を「レコード(タプル)」、縦の列を「フィールド(カラム・属性)」と呼びます。表中の各レコードを一意に特定するためのフィールドを「主キー(プライマリキー)」と呼び、重複やNULLは許されません。また、複数の表同士を関連付ける(結合する)際は、一方の主キーを他方の表の特定のフィールド(外部キー)として持たせ、フィールドの値同士を一致させることで行います。
解き方
- 記述aを検討する:「レコード(行)を一意に識別するための情報」の定義を確認すると、これは「主キー」に該当します(エンティティは実体そのものを指す概念です)。
- 記述bを検討する:「表と表を特定の[ b ]で関連付ける」の対象を確認すると、関係データベースでは共通の列(フィールド、属性)の値を介して関連付けを行うため、「フィールド」が該当します。
- a=主キー、b=フィールドの組合せを探すと、選択肢「ウ」が合致することが分かります。
- 選択肢 ア不正解
- aのエンティティは管理対象となる実体(概念)であり、行を一意に識別するキー情報ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- aは主キーであり、bの表間の関連付けは行単位ではなく列(フィールド)の値で行うため誤りです。
- 選択肢 ウ正解
- aは行を一意に特定する「主キー」、bは表間を結合・関連付ける列情報である「フィールド」であり適切です。
- 選択肢 エ不正解
- 表同士を関連付けるのは共通する属性列である「フィールド」であり、レコード(行)ではありません。
答えの内訳
- 空欄a:主キー
- 関係データベースにおいて、各レコード(行)を一意に特定(識別)するために設定する列または列の組を「主キー」と呼びます。
- 空欄b:フィールド
- 表と表を結び付ける(リレーションシップを構成する)際は、共通する列である特定の「フィールド」(外部キーなど)を用いて関連付けます。
覚えるポイント
- 行(レコード)を一意に識別するのが主キー、表の列がフィールド(属性)
間違えやすいところ
- レコード(行)とフィールド(列)の方向および関係付けに使われる単位を混同するミス
出題の前提:平成23年度特別ITパスポート試験 問72、公式解答「ウ」
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.25 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
表計算データのCSV形式出力
テクノロジ系 · CSV形式 / データ表現 / 表計算
表のセル A1~C2 に以下の値が入力されている。この表の値を CSV 形式で出力した結果として、適切なものはどれか。ここで、レコード間の区切りには改行コード “c_R” を使用するものとする。 〔セル配置〕 A1: 月、B1: 1月、C1: 2月 A2: 売上高、B2: 500、C2: 600
解答・解説を表示
解答
ア
解説
CSV(Comma-Separated Values)は、1レコード(行)内の各フィールドをカンマ「,」で区切り、レコードの末尾を改行コードで表すテキスト形式です。表計算の行方向に沿って出力されます。
解き方
- 表の1行目(A1:月, B1:1月, C1:2月)をカンマで連結し、末尾に改行コード「c_R」を付与して「月,1月,2月 c_R」とします。
- 表の2行目(A2:売上高, B2:500, C2:600)も同様にカンマで連結し、末尾に「c_R」を付与して「売上高,500,600 c_R」とします。
- 選択肢 ア正解
- 行ごとにカンマ区切りで出力し、行末に改行コードを付加した正しいCSV形式の表現です。
- 選択肢 イ不正解
- 列単位(A列、B列、C列)で改行して出力されており、行方向に出力するCSV形式の規則に反します。
- 選択肢 ウ不正解
- 区切り文字としてカンマではなくスラッシュ「/」が用いられているため誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- 区切り文字にスラッシュが使われている上に、列単位でまとめられているため誤りです。
覚えるポイント
- CSVはComma-Separated Valuesの略で、項目間はカンマ、行間は改行コードで区切ります。
間違えやすいところ
- 行方向(横)ではなく列方向(縦)に項目を順次並べてしまうミスに注意が必要です。
出題の前提:ITパスポート試験 平成23年度 特別分 公開問題 問73
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.26 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
OSS(オープンソースソフトウェア)の特徴
テクノロジ系 · OSS / オープンソースの定義 / ソフトウェアライセンス
OSS (Open Source Software) に関する記述のうち、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
オープンソースソフトウェア(OSS)は、ソースコードが無償公開され改変や再頒布が許可されているソフトウェアです。OSD(The Open Source Definition)では有償販売や商業利用を制限しないことが求められており、再頒布を有料とすることも認められています。
解き方
- オープンソースの定義における再頒布の自由(Free Redistribution)の規定を確認します。
- OSSは無料頒布に限定されず、有償での再頒布や商用サービス提供が可能であることを踏まえて選択肢を判断します。
- 選択肢 ア不正解
- OSS自体のライセンスに関わらず、導入支援やサポートを有償のビジネスとして提供することは認められています。
- 選択肢 イ不正解
- 多くのIT企業が業務やビジネス戦略としてOSSの開発・改良に携わっており、ボランティアに限定されません。
- 選択肢 ウ不正解
- ソースコードの入手方法としてCD-ROM等の物理メディアによる提供も認められており、インターネット経由に限定されません。
- 選択肢 エ正解
- OSSの再頒布において金銭を請求することは禁止されておらず、有償で再頒布することが認められています。
覚えるポイント
- OSSの「Free」は「自由」を意味し、有償での再頒布や商用サポートの提供も可能です。
間違えやすいところ
- OSSは「完全に無料(タダ)でなければならない」と誤認して有償再頒布を不可と考えてしまう誤答が多いです。
出題の前提:ITパスポート試験 平成23年度 特別分 公開問題 問74
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.26 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
情報セキュリティの脅威:キーロガー
テクノロジ系 · キーロガー / マルウェア / セキュリティ脅威
情報セキュリティの脅威であるキーロガーの説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
キーロガー(Keylogger)は、キーボードからの入力履歴を自動的に記録するソフトウェアまたはハードウェア装置です。正規の開発・監視用途のほか、悪意のある攻撃者が利用者のパスワードや個人情報を不正取得するスパイウェアとして悪用されます。
解き方
- キーロガー(Key + Logger)が「キーボード入力を記録するツール」であるという語義と性質を整理します。
- 各選択肢の攻撃手法(ソーシャルエンジニアリング、辞書攻撃、ウォードライビング)を比較し、キー入力記録に該当するものを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 背後から操作画面や手元を覗き見して情報を盗み出す行為は「ショルダーハッキング(肩越し覗き見)」です。
- 選択肢 イ正解
- PC上でのキーボード入力を不正に記録して情報を搾取するツールであり、キーロガーの適切な説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 辞書にある単語を順次試してパスワードを割り出す攻撃は「辞書攻撃(ディクショナリアタック)」です。
- 選択肢 エ不正解
- 街中を移動しながら不正利用可能な無線LANを探す行為は「ウォードライビング(War Driving)」です。
覚えるポイント
- キーロガーはキー入力を記録(ログ保存)して情報を盗み出すスパイウェア/装置です。
間違えやすいところ
- 背後からの覗き見(ショルダーハッキング)や辞書を用いたパスワード解析(辞書攻撃)と混同しないようにしましょう。
出題の前提:ITパスポート試験 平成23年度 特別分 公開問題 問75
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.26 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
不正プログラムの種類:ボット
テクノロジ系 · ボット / ボットネット / DDoS攻撃
多数のコンピュータに感染し、遠隔操作で攻撃者から指令を受けると DDoS 攻撃などを一斉に行う不正プログラムに付けられた呼び名はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
ボット(Bot)は「ロボット(Robot)」に由来し、侵入したコンピュータを外部の攻撃者(C&Cサーバ等)から遠隔操作できるようにする不正プログラムです。多数のボットに感染した端末群は「ボットネット」を構成し、一斉攻撃に悪用されます。
解き方
- 多数の感染PCが攻撃者の遠隔指令を受けて一斉にDDoS攻撃を行うという特徴を整理します。
- 遠隔操作によって攻撃者の手足として動く不正プログラムが「ボット」であると同定します。
- 選択肢 ア不正解
- ハニーポットは、攻撃者の侵入行動や手口を観察・収集するためにわざと設置された囮(おとり)システムです。
- 選択肢 イ正解
- 遠隔指令によりDDoS攻撃や情報漏えいなどを一斉に実行する不正プログラムの呼称として適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- マクロウイルスはワープロソフトや表計算ソフトのマクロ機能を悪用して感染・増殖するプログラムです。
- 選択肢 エ不正解
- ワームは他のファイルに寄生せず自立して自己増殖・拡散するマルウェアですが、遠隔操作による一斉攻撃を特徴とする呼び名はボットです。
覚えるポイント
- 遠隔操作で攻撃者の指令を受け、一斉にDDoS攻撃などを行うマルウェアは「ボット(Bot)」です。
間違えやすいところ
- 単独で自己増殖する特徴を持つ「ワーム」と、指令を受けて動作する「ボット」の主たる特徴を取り違えやすいです。
出題の前提:ITパスポート試験 平成23年度 特別分 公開問題 問76
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.27 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ネットワーク技術:VoIPの概要
テクノロジ系 · VoIP / IP電話 / パケット通信
VoIP の説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
VoIP(Voice over Internet Protocol)は、音声をデジタル符号化・パケット化してIPネットワーク上でやり取りする通信技術です。従来の電話網ではなくインターネットやLANを利用して音声通話を実現し、IP電話などの基盤技術となっています。
解き方
- 用語「VoIP (Voice over IP)」の頭文字が表す「IP上の音声伝送」という概念を想起します。
- 音声をパケット化してリアルタイムにやり取りするという記述を選択します。
- 選択肢 ア不正解
- クラウドコンピューティング(SaaSやASPなど)に関する説明です。
- 選択肢 イ正解
- 音声データをパケット化し、IPネットワークを介してリアルタイムに通話するVoIPの適切な説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 暗号化技術等によって公衆回線上に仮想的な専用回線を構築するVPN(Virtual Private Network)の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- ホスト名(ドメイン名)とIPアドレスを対応付けて管理・名前解決するDNS(Domain Name System)の説明です。
覚えるポイント
- VoIPはVoice over Internet Protocolの略で、音声をパケット化して通話する技術(IP電話の基礎)です。
間違えやすいところ
- VPN(暗号化による専用線接続)やDNS(名前解決システム)の定義と混同しないようにしましょう。
出題の前提:ITパスポート試験 平成23年度 特別分 公開問題 問77
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.27 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
トランザクション処理:排他制御とロック
テクノロジ系 · 排他制御 / ロック / トランザクション
データベースのトランザクション処理に関する次の記述中の a, b に入れる字句の適切な組合せはどれか。 複数のユーザが同時に同じデータを更新しようとしたとき、データの整合性を保つために、そのデータへのアクセスを一時的に制限する仕組みを [ a ] という。これを実現する一つの方法は、データを更新する前に、そのデータに [ b ] をかけ、処理が終了するまでほかのユーザからのアクセスを制限することである。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
DBMS(データベース管理システム)において、複数ユーザによる同時更新によるデータ矛盾を防ぐ機構を「排他制御」と呼びます。排他制御の代表的手段が「ロック(施錠)」であり、対象データにロックをかけて更新完了まで他者からの更新や参照を制限します。
解き方
- 空欄a:複数トランザクションが同時に同一データを更新する際の整合性を保つ仕組みは「排他制御」であることを確認します。
- 空欄b:排他制御を実現するために更新前に対象データにかける制限措置は「ロック」です(デッドロックは待ちが循環して停止する障害状態です)。
- aが「排他制御」、bが「ロック」の組み合わせであるエを選択します。
- 選択肢 ア不正解
- 経路制御はネットワーク通信経路の選択技術であり、デッドロックは資源の奪い合いで膠着する問題現象です。
- 選択肢 イ不正解
- bのロックは正しいですが、aの経路制御(ルーティング)はデータベースのアクセス制限の仕組みではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- aの排他制御は正しいですが、bのデッドロックは複数のトランザクションがお互いのロック解除を待ち合って停止する不具合現象であり、制御手段ではありません。
- 選択肢 エ正解
- aに「排他制御」、bに「ロック」を入れることで文脈および技術的定義として正しく合致しています。
覚えるポイント
- データの整合性を守る仕組みが「排他制御」、それを実現する具体的な手段が「ロック」です。
間違えやすいところ
- 排他制御の手段である「ロック」と、複数ロック競合による膠着状態「デッドロック」を混同しないようにしましょう。
出題の前提:ITパスポート試験 平成23年度 特別分 公開問題 問78
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.27 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
暗号化通信プロトコル:SSLの機能
テクノロジ系 · SSL/TLS / 通信暗号化 / 情報セキュリティ
SSL の機能に関する記述のうち、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
SSL(Secure Sockets Layer)および後継規格のTLS(Transport Layer Security)は、インターネットなどのTCP/IPネットワーク上でデータを安全にやり取りするためのセキュリティプロトコルです。Web通信の暗号化、電子証明書による通信相手の認証、改ざん検知の機能を提供します。
解き方
- SSLの代表的な機能である「通信内容の暗号化」「改ざん検知」「サーバ認証」を確認します。
- WebブラウザとWebサーバ間で送受信される個人情報や機密データを暗号化する説明を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- ワンタイムパスワード生成機能(トークン等)に関する説明であり、SSLの機能ではありません。
- 選択肢 イ正解
- WebブラウザとWebサーバの間のHTTP通信を暗号化(HTTPS)して保護する、SSLの基本機能です。
- 選択肢 ウ不正解
- 不正なサイトへのアクセスを遮断するURLフィルタリングやプロキシ機能の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- アンチウイルスソフトウェアやIDS/IPS(侵入検知/防止システム)の機能です。
覚えるポイント
- SSL/TLSはWebブラウザとWebサーバ間の通信を暗号化し、盗聴や改ざんを防ぐ技術です。
間違えやすいところ
- アクセス制限を行うフィルタリングや、ウイルス検知ツールとSSLの役割を混同しないようにしましょう。
出題の前提:ITパスポート試験 平成23年度 特別分 公開問題 問79
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.28 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ハードディスクの断片化(フラグメンテーション)
テクノロジ系 · フラグメンテーション / ハードディスク / デフラグ
PC のハードディスクにデータの追加や削除を繰り返していると、データが連続した領域に保存されなくなることがある。改善策を講じない場合、どのような現象が起こり得るか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
ハードディスク上でファイルの書き込み・削除を繰り返すと、データが飛び飛びの領域に分散して記録される「フラグメンテーション(断片化)」が発生します。OSのファイルシステムが分散位置を管理するためデータの整合性は保たれますが、磁気ヘッドのシークや回転待ちが増加し、アクセス速度(読取り速度)が低下します。
解き方
- データが連続した領域に保存されなくなる現象が「フラグメンテーション(断片化)」であることを把握します。
- ハードディスクは物理的な磁気ヘッドの移動を伴うため、断片化したデータを読み取る際に移動時間が増加し、処理速度が遅くなることを導きます。
- 選択肢 ア不正解
- ディスクの断片化がアンチウイルスソフトの検知機能に直接影響を与えることはありません。
- 選択肢 イ不正解
- ファイルシステムが空いている領域を管理して正しく書き込むため、書き込めなくなるわけではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 分散して記録されたクラスタ位置はOSによって正しく管理されているため、読み取り不能になるわけではありません。
- 選択肢 エ正解
- 磁気ヘッドが複数の領域を行き来する移動時間(シーク時間等)が増大するため、データの読取り速度が低下します。
覚えるポイント
- ファイルの追加・削除の繰り返しによる断片化(フラグメンテーション)は、アクセス速度低下の原因になります。
間違えやすいところ
- データが壊れて読み書きできなくなるのではなく、あくまで物理的なアクセス速度が遅くなる点に注意してください。
出題の前提:ITパスポート試験 平成23年度 特別分 公開問題 問80
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.28 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
プログラム言語の特徴と機械語の関係
テクノロジ系 · 低水準言語 / 高水準言語 / コンパイラ
プログラム言語に関する記述 a〜c のうち、適切なものだけをすべて挙げたものはどれか。 a 機械語やアセンブリ言語で作成されたプログラムは、特定の CPU に依存することなく実行できる。 b コンパイラで変換されるプログラムは、最終的には機械語に変換されてから実行される。 c 人間の言葉に近い規則をもったプログラム言語(高水準言語)を活用すれば、機械語では実行できない複雑な演算が実行できるプログラムが開発できる。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
CPUが直接解釈・実行できるのは機械語(マシン語)のみです。アセンブリ言語や機械語はCPUのアーキテクチャ(命令セット)に強く依存します。一方、C言語やJavaなどの高水準言語で記述されたプログラムも、コンパイラなどによって最終的にはCPUが処理可能な機械語へと翻訳されて実行されます。機械語で表現できない処理を高水準言語だけで直接実行することはできません。
解き方
- 記述aを検討:機械語やアセンブリ言語はCPU固有の命令セットに対応しているため、異なるCPU間での互換性はなくCPUに依存します(誤り)。
- 記述bを検討:高水準言語で書かれたソースコードは、コンパイラによって機械語(オブジェクトコード)へ一括翻訳されてからCPUで実行されます(正しい)。
- 記述cを検討:高水準言語で行われるあらゆる複雑な演算も、最終的には機械語の基本命令の組み合わせに分解されて実行されるため、「機械語では実行できない演算が実行できる」は誤りです。
- 適切な記述がbのみであることから、正解はウと定まります。
- 選択肢 ア不正解
- 記述aは機械語やアセンブリ言語がCPUに依存しないとしていますが、実際にはCPUごとの命令体系に強く依存するため誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 記述aはCPU依存性を誤認しており、記述cも機械語の実行限界に関する記述が誤っているため不適切です。
- 選択肢 ウ正解
- 記述bの通り、コンパイラ方式のプログラムは最終的に機械語に変換されてCPU上で直接実行されるため適切です。
- 選択肢 エ不正解
- 記述cは機械語で不可能な演算を高水準言語で実現できるとしていますが、計算はすべて機械語命令に展開されるため誤りです。
覚えるポイント
- 低水準言語(機械語・アセンブリ言語)はCPU依存、高水準言語は人間が理解しやすいが最終的に機械語へ翻訳される
間違えやすいところ
- 高水準言語なら機械語にない全く新しい処理ができると誤解しがちですが、CPUの基本命令の組み合わせで実現されます
出題の前提:ITパスポート試験シラバス(テクノロジ系・ソフトウェア・プログラミング言語)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.28 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
無線LAN規格の識別
テクノロジ系 · 無線LAN / IEEE 802.11 / ネットワーク規格
提示された通信規格のうち、無線LANの規格として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
IEEE(米国電気電子学会)はLAN関連の標準化を行っており、IEEE 802委員会が各種通信規格を策定しています。代表的なものとして、有線LAN規格のIEEE 802.3(イーサネット)や、無線LAN規格のIEEE 802.11シリーズ(IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax等)があります。
解き方
- 各選択肢の通信技術の用途と分類を確認します。
- IEEE 802.11nはMIMO技術などを採用して高速化を図った無線LANの規格であることを照合します。
- 他の選択肢(CDMAは移動体通信方式、802.3は有線LAN、ISDNは公衆交換電話網のデジタル規格)を除外します。
- 選択肢 ア不正解
- CDMA(符号分割多元接続)は、携帯電話などの移動体通信で広く利用される無線通信アクセス方式です。
- 選択肢 イ正解
- IEEE 802.11nは、2.4GHz帯および5GHz帯を利用して高速通信を実現する無線LAN(Wi-Fi 4)の規格です。
- 選択肢 ウ不正解
- IEEE 802.3は、CSMA/CD方式を採用する一般的な有線LAN(イーサネット)の規格です。
- 選択肢 エ不正解
- ISDNは、銅線の電話線を用いてデジタル信号を送受信する総合デジタル通信網の規格です。
覚えるポイント
- IEEE 802.11は無線LAN、IEEE 802.3は有線LAN(イーサネット)
間違えやすいところ
- IEEE 802.3を有線LAN、802.11を無線LANとする数字の違いを取り違えないように注意が必要です
出題の前提:ITパスポート試験シラバス(テクノロジ系・ネットワーク・通信プロトコル)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.29 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ファイルシステムにおけるディレクトリ構造とパス指定
テクノロジ系 · ファイルシステム / ルートディレクトリ / カレントディレクトリ / 相対パス
ファイルシステムに関する次の記述中の a〜c に入れる字句の適切な組合せはどれか。 「PCでファイルやディレクトリを階層的に管理するとき、最上位の階層に当たるディレクトリを [ a ] ディレクトリ、現時点で利用者が操作を行っているディレクトリを [ b ] ディレクトリという。[ b ] ディレクトリを基点としてファイルやディレクトリの所在場所を示す表記を [ c ] パスという。」
解答・解説を表示
解答
エ
解説
木構造(ツリー構造)の階層型ファイルシステムにおいて、最上位(根)に位置するディレクトリを「ルートディレクトリ」と呼びます。現在作業の対象となっている作業ディレクトリは「カレントディレクトリ(現在ディレクトリ)」です。ファイルの所在を示す方法には、ルートを基点とする「絶対パス」と、カレントディレクトリを基点とする「相対パス」があります。
解き方
- 空欄aの検討:階層構造の最も上位に位置するディレクトリは根を意味する「ルート(root)」が入ります。
- 空欄bの検討:現在操作・作業中のディレクトリは「カレント(current)」が入ります。
- 空欄cの検討:カレントディレクトリを起点にして対象ファイルへの経路を示す表記法は「相対パス」が入ります。
- a=ルート、b=カレント、c=相対の組み合わせであるエを選択します。
- 選択肢 ア不正解
- 最上位ディレクトリはルート、現在作業中のディレクトリはカレントであるため、aとbが逆でありcも誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 最上位ディレクトリはルートであるためaが誤りで、現在位置はカレントであるためbも誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- aとbは正しいですが、カレントディレクトリを基点とする位置指定は相対パスであるためcが誤りです。
- 選択肢 エ正解
- 最上位がルートディレクトリ、作業位置がカレントディレクトリ、現在地基点の指定が相対パスであり全て適合します。
覚えるポイント
- 最上位=ルートディレクトリ、現在地=カレントディレクトリ、現在地起点=相対パス、最上位起点=絶対パス
間違えやすいところ
- 絶対パスと相対パスの基点(ルートかカレントか)を取り違えてしまうミス
出題の前提:ITパスポート試験シラバス(テクノロジ系・システム構成要素・ファイルシステム)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.29 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ISMSにおけるPDCAサイクルの段階と活動内容
テクノロジ系 · 情報セキュリティマネジメントシステム / ISMS / PDCAサイクル
情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)では、“PDCA”のアプローチを採用している。D(Do:導入及び運用)の段階で行う活動として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
ISMSにおけるPDCAサイクルは以下の通り構成されます。 ・Plan(計画):セキュリティ基本方針の策定、リスクアセスメント、管理策の選定 ・Do(導入・運用):計画した管理策の実施、従業員に対する教育訓練の実施 ・Check(監視・レビュー):内部監査の実施、運用の有効性評価 ・Act(維持・改善):見直しに基づいた是正処置や運用の改善
解き方
- 設問で問われている「D(Do:導入および運用)」フェーズの定義を確認します。
- 各選択肢をPDCAの各段階に分類します:アはCheck、イはPlan、ウはDo、エはPlan。
- Doの段階に明確に該当するウを選択します。
- 選択肢 ア不正解
- ISMSの運用に対する監査やレビューの実施は、運用の点検・評価を行う「Check(監視及びレビュー)」段階です。
- 選択肢 イ不正解
- ISMSの基本方針の確立・定義は、マネジメントシステムの方向性を決める「Plan(計画)」段階です。
- 選択肢 ウ正解
- 策定された計画や方針に基づき、従業員に対する教育・訓練を実施することは「Do(導入及び運用)」段階に該当します。
- 選択肢 エ不正解
- リスクの評価および管理策の決定(リスクアセスメントとリスク対応)は、「Plan(計画)」段階です。
覚えるポイント
- Plan=方針策定・リスク評価、Do=管理策の実施・教育訓練、Check=監査・評価、Act=改善・見直し
間違えやすいところ
- 監査(Check)と改善(Act)、方針策定(Plan)と教育実施(Do)の区分を混同しやすい
出題の前提:JIS Q 27001(ISO/IEC 27001)規格基準に基づくISMS構築運用
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.29 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
NTP(Network Time Protocol)の役割
テクノロジ系 · NTP / ネットワークプロトコル / 時刻同期
TCP/IP ネットワークで使用される NTP(Network Time Protocol)の役割として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
NTP(Network Time Protocol)は、パケット交換ネットワークを介してコンピュータのシステムクロックを正確な標準時に同期させるための通信プロトコルです。階層構造(Stratum)を持つタイムサーバ群と通信し、ネットワーク遅延を考慮しながらミリ秒単位の高精度な時刻合わせを行います。システムログの時系列解析やセキュリティ認証等に不可欠です。
解き方
- NTPの正式名称(Network Time Protocol)から「時間(Time)」に関するプロトコルであることを確認します。
- ネットワーク上の機器間で内部時計(システムクロック)の時刻合わせを行う技術であると特定します。
- 各選択肢を照合し、時刻同期を正しく記述しているイを選定します。
- 選択肢 ア不正解
- 動画や音声などのマルチメディアデータをリアルタイム配信するプロトコルはRTP(Real-time Transport Protocol)などです。
- 選択肢 イ正解
- NTPはネットワーク経由でNTPサーバと通信し、機器間で時刻を同期させるプロトコルです。
- 選択肢 ウ不正解
- ファイルがある日時に存在していたことや改ざんされていないことを保証する仕組みはタイムスタンプサービス(TSA)です。
- 選択肢 エ不正解
- 無線LANにおいて暗号鍵を一定間隔で自動更新する技術はWPA等で採用されているTKIPやAESなどの仕組みです。
覚えるポイント
- NTP=ネットワーク上の機器間で正確な時刻を同期させるプロトコル(ポート番号123/UDP)
間違えやすいところ
- タイムスタンプサービス(ウ)と混同しないように、NTPは単なる「システム時計の同期」を行うものであると区別する
出題の前提:ITパスポート試験シラバス(テクノロジ系・ネットワーク・通信プロトコル)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.30 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
DHCP環境におけるPCのIPアドレス設定方法
テクノロジ系 · DHCP / IPアドレス設定 / LAN接続
職場の LAN に PC を接続する。ネットワーク設定情報に基づいて PC に IP アドレスを設定する方法のうち、適切なものはどれか。 〔ネットワーク設定情報〕 ・ネットワークアドレス: 192.168.1.0 ・サブネットマスク: 255.255.255.0 ・デフォルトゲートウェイ: 192.168.1.1 ・DNS サーバの IP アドレス: 192.168.1.5 ・PC は,DHCP サーバを使用すること
解答・解説を表示
解答
エ
解説
DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)は、ネットワークに接続した端末に対してIPアドレスやサブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、DNSサーバのアドレスなどの必要な情報を自動的に割り当てるプロトコルです。クライアントPC側で「IPアドレスを自動的に取得する」よう設定することで、DHCPサーバから設定が自動配信されます。
解き方
- 設定条件を確認すると、「PCは、DHCPサーバを使用すること」と指定されています。
- DHCPを利用する端末側の適切な構成は「IPアドレスを自動的に取得する設定(動的設定)」です。
- 手動(静的)で個別の固定アドレスを設定するア・イ・ウは条件違反およびアドレス重複・無効アドレス等の問題があるため除外します。
- 選択肢 ア不正解
- 192.168.1.0はネットワーク全体を指すネットワークアドレスであり、個々のホスト(端末)に割り当てることはできません。
- 選択肢 イ不正解
- 192.168.1.1はデフォルトゲートウェイとして既に割り当てられているため、IPアドレスの競合(重複)が発生します。
- 選択肢 ウ不正解
- 手動設定を行うと条件である「DHCPサーバを使用すること」に反し、DHCPによるアドレス管理と重複するリスクが生じます。
- 選択肢 エ正解
- DHCPサーバを利用する場合、PC側のネットワーク設定で「IPアドレスを自動的に取得する」を選択するのが適切です。
覚えるポイント
- DHCPを使用する=PCの設定は「IPアドレスを自動的に取得する」
間違えやすいところ
- 未使用のアドレスなら手動で設定してもよいと考えがちですが、DHCP管理ポリシーに従い自動取得にする必要があります
出題の前提:ITパスポート試験シラバス(テクノロジ系・ネットワーク・通信プロトコル)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.30 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
USB(Universal Serial Bus)の仕様と機能
テクノロジ系 · USB 2.0 / シリアル転送 / ホットプラグ / バスパワー
USB は,キーボード,マウスなど様々な周辺機器を接続できるインタフェースである。USB 2.0 の機能にないものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
USB(Universal Serial Bus)は、コンピュータと周辺機器を接続するためのシリアルインターフェース規格です。1ビットずつデータを連続して送信するシリアル転送を採用しています。また、PC稼働中に機器を着脱できる「ホットプラグ」、接続時に自動認識して利用可能にする「プラグアンドプレイ」、接続ケーブルを通じてPC本体から電力を供給する「バスパワー」などの機能を備えています。
解き方
- USBの名称の由来(Universal Serial Bus)から、通信方式がシリアル転送であることを確認します。
- 各選択肢を検討し、USB 2.0が持つ機能(バスパワー、プラグアンドプレイ、ホットプラグ)を特定します。
- 「パラレル転送」は複数ビットを並行伝送する方式であり、USBの機能ではないため正解と判定します。
- 選択肢 ア不正解
- バスパワーはUSBケーブルを通して給電を行う機能であり、USB 2.0の標準機能に含まれます。
- 選択肢 イ正解
- USB(Universal Serial Bus)はデータを1ビットずつ送るシリアル転送方式であり、パラレル転送の機能はありません。
- 選択肢 ウ不正解
- プラグアンドプレイは機器を接続した際にOSが自動で認識・設定する機能であり、USBに備わっています。
- 選択肢 エ不正解
- ホットプラグはPCの電源を入れたまま周辺機器を着脱できる機能であり、USBに標準で備わっています。
覚えるポイント
- USBはシリアル転送(Serial)。ホットプラグ、プラグアンドプレイ、バスパワーに対応
間違えやすいところ
- USBの「S」がSerial(シリアル)であることを意識していれば、パラレル転送を誤りとしてすぐに除外できます
出題の前提:ITパスポート試験シラバス(テクノロジ系・コンピュータシステム・入出力インタフェース)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.30 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
共通鍵暗号方式の特徴
テクノロジ系 · 共通鍵暗号方式 / 暗号化 / 計算量
暗号化通信で使用される共通鍵暗号方式に関する記述のうち、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
暗号化方式には大きく分けて「共通鍵暗号方式」と「公開鍵暗号方式」があります。共通鍵暗号方式(AES等)は、暗号化と復号に同一の秘密鍵を使用します。アルゴリズムが比較的軽量で計算量が少なく高速に動作する利点がある一方、通信相手ごとに異なる鍵を安全に共有・管理しなければならない(鍵の総数が相手数に応じて増加する)という課題があります。
解き方
- 共通鍵暗号方式の基本性質(暗号化鍵と復号鍵が同一、処理が高速・低負荷、相手ごとに個別鍵が必要)を整理します。
- 選択肢アを検討:鍵を公開すると誰でも復号可能になってしまうため誤り。
- 選択肢イを検討:公開鍵暗号方式(大きな素数の積などの複雑な数学的演算)に比べて共通鍵暗号方式は計算量が格段に少なく高速であるため正しい。
- 選択肢ウを検討:暗号化自体に伝送路の誤り訂正・復元機能はないため誤り。
- 選択肢エを検討:相手ごとに秘密を分けるには相手ごとに異なる鍵が必要なため誤り。
- 選択肢 ア不正解
- 共通鍵暗号方式では暗号化と復号に同じ鍵を使うため、鍵を公開すると誰でも復号できてしまい機密性が失われます。
- 選択肢 イ正解
- 共通鍵暗号方式は公開鍵暗号方式に比べてアルゴリズムが単純であり、処理負荷(計算量)が格段に少なくなります。
- 選択肢 ウ不正解
- 共通鍵暗号方式は機密性を担保する仕組みであり、改ざんされた暗号文を元の平文に自動訂正する機能はありません。
- 選択肢 エ不正解
- 通信相手ごとに内容を秘密に保つ場合、共通鍵は相手ごとに別々に生成して共有する必要があります。
覚えるポイント
- 共通鍵暗号方式:同一鍵を使用、処理速度が速い(計算量が少ない)、鍵管理が困難
間違えやすいところ
- 公開鍵暗号方式と共通鍵暗号方式の特徴(計算量の大小、公開できる鍵の有無)を混同しやすい
出題の前提:ITパスポート試験シラバス(テクノロジ系・情報セキュリティ・暗号技術)
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.31 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
中問A 問89:RFPへの追記事項
ストラテジ系 · RFP / 要件定義 / 調達
日用雑貨を製造するW社では、販売管理システム構築にあたりRFP(提案依頼書)を作成してX社から提案を受けた。W社が作成したRFPの概要には「システムの目的」「システムの要件(商品数、顧客数、1日の受注件数、パッケージ利用前提)」「納期」が示されている。このRFPの概要に対して追加すべき事項として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
RFP(Request for Proposal:提案依頼書)は、発注元がベンダに対して具体的な提案や見積もりを依頼するために作成する文書です。業務上の要求機能だけでなく、処理速度・応答時間・稼働時間・可用性などのシステムの性能(非機能要件)を明確に示すことが不可欠です。
解き方
- 問題文に示されたRFP概要の記載項目(目的、取扱件数の規模、パッケージ前提、納期)を確認する。
- ベンダが適切なハードウェア構成やシステム構成を設計・提案するために不足している情報(応答性やスループットなどの性能要件)を特定する。
- 選択肢 ア不正解
- 過去の売上や利益などの全社業績は、販売管理システムのシステム仕様・構成を提案する上で直接必須となる要件ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 商品数(当初2,000品目、最大5,000品目)や顧客数(当初500社、最大2,000社)は、提示されたRFPの概要にすでに記載されています。
- 選択肢 ウ正解
- 画面の応答時間やバッチ処理時間など、システムの性能に関する要件(非機能要件)が不足しているため、追記すべき事項として適切です。
- 選択肢 エ不正解
- 今回の調達対象は受注から出荷までを管理する販売管理システムであり、製造機械自体の情報は直接関係しません。
覚えるポイント
- RFPには機能要件だけでなく、応答速度や可用性などの非機能要件(性能要件)の明記が必要である。
間違えやすいところ
- RFPの概要にすでに記載されている商品数・顧客数のデータ件数を不足事項と見誤らないように注意する。
出題の前提:特別試験 ITパスポート試験 中問A 問題文・RFPの概要
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.32 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.33 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
中問A 問90:必要なソフトウェアライセンス数の決定
ストラテジ系 · ソフトウェアライセンス / コールドスタンバイ / サイジング
W社が導入するデータベースソフトのライセンスは稼働しているサーバのCPUの数で決まり、販売管理ソフトウェアパッケージのライセンスは管理される商品数と顧客数の最大数の組合せで決まる。X社からの提案では「サーバはCPUが1つのものを2台導入し、1台は本番機、もう1台は本番機に障害が発生した場合に稼働させるコールドスタンバイ機とする」とされている。またRFPでは「商品数は最大5,000品目、顧客数は最大2,000社」とされている。W社が購入すべきライセンスの組合せとして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
ソフトウェアライセンスの購入条件は契約形態によって異なります。稼働サーバのCPU数に応じるライセンスでは、待機系がコールドスタンバイ(通常時は電源OFF・非稼働)の場合、通常稼働している本番機のCPU数のみを対象とします。また、業務規模に基づくライセンスは業務要件に示された上限(最大値)をカバーできる規模を購入します。
解き方
- データベースソフトのライセンス:コールドスタンバイ機は通常時は稼働しないため、常時稼働している本番機1台分の「CPU数 1」が必要となる。
- 販売管理パッケージのライセンス:将来の拡張性を考慮し、要件にある最大数「商品数 5,000品目」「顧客数 2,000社」を管理可能なライセンスを選択する。
- 両方の条件を満たす選択肢(ウ)を導き出す。
- 選択肢 ア不正解
- パッケージのライセンスが当初の件数(2,000品目/500社)となっており、要件である最大件数を満たせなくなります。
- 選択肢 イ不正解
- コールドスタンバイ機は非稼働のためCPU数は2ではなく1であり、パッケージの件数も最大値を満たしていません。
- 選択肢 ウ正解
- 稼働CPU数が1(本番機のみ)であり、パッケージも最大件数(商品数5,000、顧客数2,000)をカバーしているため適切です。
- 選択肢 エ不正解
- コールドスタンバイ方式では待機機は稼働していないため、稼働CPU数を2として購入する必要はありません。
覚えるポイント
- コールドスタンバイ方式では待機系は通常稼働しないため、稼働CPUベースのライセンスは本番機分のみカウントする。
間違えやすいところ
- 設置台数(2台)に惑わされてCPU数を2としてしまうミスに注意する。
出題の前提:特別試験 ITパスポート試験 中問A 本文および問題文の条件
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.32 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.33 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
中問A 問91:外部企業への顧客情報提供時の情報セキュリティ対策
ストラテジ系 · 守秘義務契約 / 秘密保持契約 / NDA / 情報セキュリティ
販売管理システムの開発で顧客情報をX社に直接利用させるために、W社が行っておくべきこととして、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
企業が保有する機密情報や顧客の個人情報を業務委託先などの外部企業に提供・開示する場合、目的外利用の禁止や情報漏えい防止義務、漏えい時の責任範囲を明確に規定するため、事前に守秘義務契約(NDA:Non-Disclosure Agreement)を締結することが法務・セキュリティ管理上必須です。
解き方
- 問題文の「顧客情報をX社に直接利用させるために、W社が行っておくべきこと」という条件を確認する。
- 本文中に「重要な顧客情報の扱いについては、契約時に必要な処置を講じることにした」とある点と照らし合わせる。
- 外部提供に伴う機密漏えいや目的外使用を防ぐための施策として「守秘義務契約の締結」を選択する。
- 選択肢 ア不正解
- 開発の一括請負契約を締結すること自体では、顧客情報の適切な管理や漏えい防止の法的義務付けとして不十分です。
- 選択肢 イ不正解
- 契約締結前に機密情報である顧客情報の詳細データを外部企業に引き渡す行為は、重大なセキュリティリスクとなります。
- 選択肢 ウ正解
- 情報漏えいや不適切な利用を防ぎ、安全管理を担保するために事前に守秘義務契約を締結することが最も適切です。
- 選択肢 エ不正解
- パッケージ提供元であるY社とのライセンス契約は、開発会社X社への情報漏えい防止措置とは関係ありません。
覚えるポイント
- 機密情報や個人情報を外部ベンダに提供する際は、事前に守秘義務契約(秘密保持契約:NDA)を締結する。
間違えやすいところ
- 開発契約の締結だけで守秘義務が自動的に完全にカバーされると思い込まないように注意する。
出題の前提:特別試験 ITパスポート試験 中問A 本文および問題文の条件
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.32 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.34 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
中問A 問92:瑕疵担保期間中の障害対応
マネジメント系 · 瑕疵担保責任 / 請負契約 / 契約責任
W社はX社の納品したシステムを検収すると同時に、X社と保守契約を結んだ。この翌月に販売管理システムで障害が発生した場合、W社として行うべきこととして適切なものはどれか。なお、X社からの提案条件として「開発物に関する瑕疵担保期間は、検収後6か月とする」と明記されている。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
請負契約における「瑕疵担保責任(契約不適合責任)」では、納入物に隠れた欠陥(バグなど)があった場合、発注者は瑕疵担保期間内であれば受注者に対して無償での補修・修正を求めることができます。また、保守契約に障害切り分け対応が含まれている場合、調査依頼をベンダに行うことができます。
解き方
- 発生時期を確認する:検収の「翌月」であるため、提案条件である「検収後6か月」の瑕疵担保期間内に該当する。
- 保守契約の内容を確認する:「障害の切分けの対応を行います」とあるため、トラブルの原因調査はX社に依頼できる。
- 責任範囲を確認する:調査の結果、原因がX社の開発したプログラムのバグ(瑕疵)であれば、瑕疵担保責任に基づき無償で修正を請求できる(ウが正解)。
- 選択肢 ア不正解
- 請負開発されたシステムの瑕疵をW社自らが修正する必要はなく、瑕疵担保期間内であればX社に修正責任があります。
- 選択肢 イ不正解
- 保守契約で切り分け対応が定められておりW社だけで調査する必要はなく、また瑕疵担保期間内なので有償ではなく無償修正となります。
- 選択肢 ウ正解
- 保守契約によりX社に調査(切り分け)を依頼し、瑕疵担保期間内であるためX社開発のバグであれば無償で修正してもらいます。
- 選択肢 エ不正解
- 検収後6か月以内の瑕疵担保期間であるため、開発元のバグによる修正は有償ではなく無償で行われます。
覚えるポイント
- 瑕疵担保期間内に発見された開発側のバグ(瑕疵)は、原則として受注者側が無償で修補する責任を負う。
間違えやすいところ
- 保守契約を結んでいるからといって、瑕疵担保責任の対象となる開発初期バグを有償と混同しないように注意する。
出題の前提:特別試験 ITパスポート試験 中問A 本文および問題文の条件
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.32 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.34 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
中問B 問93:チケット購入条件判定の条件式
テクノロジ系 · アルゴリズム / 流れ図 / 論理式 / 条件判定
チケット販売システムにおいて、大人のチケット購入希望枚数をJ、子供のチケット購入希望枚数をKとする(J, Kは0以上の整数)。一度に購入できる大人と子供のチケットの最高枚数はそれぞれ20枚までである。購入条件を満たしていない場合は合計金額Lに-1を代入する。図1の流れ図の条件判定 a に入れる適切な条件式はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
条件分岐において、満たすべき複数の条件が「それぞれ〜まで」と並列して要求される場合、すべての条件が同時に成立する必要があるため論理積(AND)を用います。また、流れ図でYes側に正常処理、No側にエラー処理(L = -1)が進む構造を確認することが重要です。
解き方
- 問題文の条件「引数J, Kは0以上の整数」「最高枚数はそれぞれ20枚まで」を整理する。つまり大人Jの正常範囲は 0 ≦ J ≦ 20、子供Kの正常範囲は 0 ≦ K ≦ 20 である。
- 「それぞれ」であるため、両方の条件が同時に満たされる必要があり、結合する論理演算子は「and」となる。
- 流れ図を見ると、判定 a がYesのときに合計枚数チェック(J + K ≧ 20)へ進み、Noのときに L = -1(購入条件を満たさない)へ進んでいるため、正常条件を表す「0 ≦ J ≦ 20 and 0 ≦ K ≦ 20」が適切である。
- 選択肢 ア正解
- JとKの両方が0以上20以下の範囲にあることを正しくand条件で表しており、Yesに進む条件として適切です。
- 選択肢 イ不正解
- or条件にすると、片方が20枚を超えていてももう片方が範囲内であれば購入条件を満たす(Yes)と誤判定してしまいます。
- 選択肢 ウ不正解
- 合計枚数に関する条件式になっており、「それぞれ20枚まで」という仕様を満たせません(例:J=15, K=15で合計30だがそれぞれ20以下であるケースを排除してしまう)。
- 選択肢 エ不正解
- 条件を満たさない異常系をandで表しており、Yesの分岐先(正常計算)と矛盾します。
覚えるポイント
- 「AとBがそれぞれ〜」という個別制約は、すべての条件を満たす論理積(and)で記述する。
間違えやすいところ
- 「それぞれ」を全体の合計(J + K)の制限と読み違えてしまう誤りに注意する。
出題の前提:特別試験 ITパスポート試験 中問B 本文および図1
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.35 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.36 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
中問B 問94:決定表による処理の整理
マネジメント系 · デシジョンテーブル / 決定表 / テスト設計
関数のテストを行うために、条件のすべての組合せと処理を整理した表1(決定表)がある。表1の空欄 b, c に入る適切な字句(Xまたは-)の組合せはどれか。なお、Xは処理を実行すること、-は処理を実行しないことを表す。 ・列(2)の条件: Jが0以上20以下: Y Kが0以上20以下: Y J+Kが20より小さい: N(=20以上) 処理「合計金額を1割引とする」: b ・列(4)の条件: Jが0以上20以下: N Kが0以上20以下: Y J+Kが20より小さい: N 処理「合計金額に-1を代入する」: c
解答・解説を表示
解答
ア
解説
決定表(デシジョンテーブル)は、複雑な論理条件とそれに対応する実行アクションをマトリックス形式で整理する手法です。各条件の真(Y)偽(N)の組み合わせに対して、仕様書で定義された各処理が実行されるか否か(Xまたは-)を漏れなく定義します。
解き方
- 列(2)を判定:JがY、KがYなので購入可能条件を満たす。J+Kが20より小さいが「N」ということは合計20枚以上である。仕様(3)「合計で20枚以上購入した場合は、合計金額から1割を割り引く」に該当するため、「合計金額を1割引とする」処理を実行する(b = X)。
- 列(4)を判定:Jが0以上20以下が「N」であり、購入可能条件を満たしていない。仕様(1)「購入条件を満たしていない場合、合計金額に-1を代入する」に該当するため、処理「合計金額に-1を代入する」を実行する(c = X)。
- したがって、b: X, c: X となる(選択肢アが正解)。
- 選択肢 ア正解
- 列(2)では20枚以上の割引条件を満たすため b は「X」、列(4)では購入条件違反のため c は「X」となり正しいです。
- 選択肢 イ不正解
- 列(4)はJが範囲外で購入条件を満たさないため、合計金額に-1を代入する処理を実行しなければならず、c が「-」は誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- 列(2)では「J+Kが20より小さい」がN(20枚以上)なので1割引処理を実行する必要があり、b が「-」は誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- b、c ともに対応する処理が実行される条件に合致しているため、両方「-」とするのは誤りです。
覚えるポイント
- 決定表では、条件行のY/Nの組み合わせが各業務ルールの発動条件と一致するとき、対応する動作行に実行マーク(X)を付ける。
間違えやすいところ
- 「J+Kが20より小さい」の否定(N)が「20以上」を意味することを見落とし、割引処理が不要と誤認しないように注意する。
出題の前提:特別試験 ITパスポート試験 中問B 本文および表1
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.35 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.37 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
中問B 問95:テストケースに対する関数の予想結果
マネジメント系 · テストケース / ブラックボックステスト / 計算問題
関数をテストするために用意したテストデータと予想結果の一部を表2に示す。表2の空欄 d, e に入れる値の組合せはどれか。 大人のチケット単価: 3,000円、子供のチケット単価: 1,000円 上限: J, K ともに20枚まで。満たさない場合は L = -1 合計20枚以上の場合: 1割引(0.9倍) ・テスト番号2: J = 15, K = 15 → 戻り値 L は d ・テスト番号4: J = 10, K = 30 → 戻り値 L は e
解答・解説を表示
解答
イ
解説
テスト仕様の確認では、入力値が有効同値クラス(正常系)にあるか、無効同値クラス(異常系・エラー処理)にあるかを判定し、正常系であれば適用される割引等の演算ルールを正しく順序立てて適用します。
解き方
- テスト番号2(J=15, K=15):大人・子供ともに0以上20以下で条件を満たす。合計枚数は 15 + 15 = 30枚 であり、20枚以上のため1割引が適用される。計算:(15 × 3,000 + 15 × 1,000) × 0.9 = (45,000 + 15,000) × 0.9 = 60,000 × 0.9 = 54,000(d = 54,000)。
- テスト番号4(J=10, K=30):子供の希望枚数Kが30枚であり、最高枚数である20枚を超えている。したがって購入条件を満たさないため、合計金額には -1 が代入される(e = -1)。
- d = 54,000、e = -1 の組み合わせ(イ)を正答とする。
- 選択肢 ア不正解
- e の計算において、Kが20枚の上限を超えている異常入力であることを見落とし、正常計算してしまっています。
- 選択肢 イ正解
- d は合計30枚の1割引計算で54,000、e は上限枚数超過によるエラー戻り値-1となり正しいです。
- 選択肢 ウ不正解
- d で20枚以上の1割引(10%引き)が適用されておらず定価の60,000になっており、e もエラー処理されていません。
- 選択肢 エ不正解
- d において20枚以上の場合の1割引処理が漏れており、定価の60,000のままになっています。
覚えるポイント
- 条件判定ではまず各変数が有効範囲(制限値以内)にあるかを確認し、無効ならエラー値が返される。
間違えやすいところ
- テスト4で上限超過を見落としてそのまま金額計算を行ってしまう間違いに注意する。
出題の前提:特別試験 ITパスポート試験 中問B 本文および表2
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.35 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.38 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
中問B 問96:2次元配列を用いたチケット合計金額の計算
テクノロジ系 · 2次元配列 / アルゴリズム / 関数仕様変更
1日券、2日券といった日数の異なるチケットに対応するため仕様を変更し、引数にチケットの日数を表すMを追加した。配列 TP(M, N) によりチケット金額を取得する。ここで、Nは大人なら1、子供なら2とする。引数が J=10, K=20, M=2 のとき、合計金額は何円か。 〔配列の値〕 TP(1, 1) = 3,000, TP(1, 2) = 1,000 TP(2, 1) = 4,000, TP(2, 2) = 1,500 TP(3, 1) = 5,000, TP(3, 2) = 2,000 ※J:大人の希望枚数、K:子供の希望枚数。合計20枚以上の場合は合計金額から1割引き。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
2次元配列 TP(行, 列) の添字に指定された引数を正しく参照して単価を決定します。その後、合計金額計算ロジック(単価×枚数の合計)を求め、さらに業務ルールである割引判定(合計枚数が規定数以上の場合の1割引処理)を適用します。
解き方
- 引数の値を確認する:J = 10(大人枚数)、K = 20(子供枚数)、M = 2(日数)。枚数制限(0以上20以下)は満たしている。
- 配列から単価を取得する:大人は N=1 なので TP(2, 1) = 4,000円。子供は N=2 なので TP(2, 2) = 1,500円。
- 割引前の合計金額を計算する:(10 × 4,000) + (20 × 1,500) = 40,000 + 30,000 = 70,000円。
- 割引条件を適用する:合計枚数は 10 + 20 = 30枚。20枚以上のため1割引(0.9倍)が適用される。70,000 × 0.9 = 63,000円。
- 選択肢 ア不正解
- M=1(1日券)の単価で計算して割引を行った金額 (10×3,000 + 20×1,000)×0.9 = 45,000円 です。
- 選択肢 イ不正解
- M=1(1日券)の単価で割引を行わずに計算した金額 (10×3,000 + 20×1,000) = 50,000円 です。
- 選択肢 ウ正解
- M=2での定価合計70,000円に、合計枚数30枚(20枚以上)による1割引(0.9倍)を適用した63,000円であり正しいです。
- 選択肢 エ不正解
- M=2での定価合計70,000円ですが、20枚以上の購入に対する1割引き処理を忘れています。
覚えるポイント
- 2次元配列の添字(行・列)の対応関係(M=日数、N=区分)を正確に読み取って値を抽出する。
間違えやすいところ
- 単価を求めた後に問題文前提にある「合計20枚以上の1割引」の処理を掛け忘れて定価を選んでしまうミスに注意する。
出題の前提:特別試験 ITパスポート試験 中問B 本文および問96の問題文
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.35 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.38 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
WebフォームのUI/UX改善
テクノロジ系 · ユーザーインタフェース / 入力フォーム設計 / ラジオボタン
スーパーマーケットN町店の懸賞付きアンケートWebページ案について、Eさんから提示された「操作性の良い入力方法の採用」「操作しやすい順序の配置」「入力誤りを防ぐデータ形式に応じた入力フォームの利用」という改善指針に基づき、デザインを改善する案として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
WebフォームのUI設計では、入力ミスを防ぎ操作性を高めるために適切なフォーム部品を選択する必要があります。択一選択(単一選択)にはラジオボタンやドロップダウンリストを用い、複数選択が可能な場合にはチェックボックスを用います。また、視線の流れ(上から下、左から右)や入力完了後に送信ボタンを押すという行動順序に沿った配置が求められます。
解き方
- Eさんのアドバイス(操作性、入力順序、データ形式に応じた入力フォームの選定)を確認する。
- 各選択肢の提案がユーザビリティや入力規則に適合しているかを検証する。
- 性別(択一入力)に対してラジオボタンを用いるウが入力誤りを防止し操作性を高めるため正解と判定する。
- 選択肢 ア不正解
- 送信や応募ボタンを画面の一番上に配置すると、利用者がアンケートを入力し終える前に誤って押してしまう危険があるため不適切です。
- 選択肢 イ不正解
- 希望賞品は1つだけ選ぶ仕様であるため、複数選択が可能なチェックボックスではなく、ラジオボタン等を用いるべきです。
- 選択肢 ウ正解
- 2つの選択肢から必ず1つのみを選択させる性別の入力には、排他選択が可能なラジオボタンを用いるのが最も適切です。
- 選択肢 エ不正解
- Webページの視線は一般に左上から右下へと流れるため、上から下、左から右の順に設問を配置するのが適切です。
覚えるポイント
- 排他選択(1つだけ選ぶ)にはラジオボタン、複数選択にはチェックボックスを用いる。
- 送信ボタンは入力完了後の画面最下部に配置するのが標準的である。
間違えやすいところ
- チェックボックスを択一選択の入力項目に誤用してしまうこと。
出題の前提:平成23年度特別 ITパスポート試験 中問C 問97
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.39 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.40 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
画像データサイズとスキャナ解像度の計算
テクノロジ系 · 画像解像度 / データ量計算 / dpi
縦5cm×横7.5cm(2インチ×3インチとして計算)のカラー写真を、24ビットカラーのビットマップ形式(非圧縮)でイメージスキャナから取り込む。写真1枚当たりのファイルサイズを200kバイト以下とする制限を満たすとき、設定可能な最も高い解像度はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
dpi(dots per inch)は1インチ当たりのドット(ピクセル)数を表します。画像の縦横のドット数は「インチ数 × 解像度(dpi)」で求まり、総ドット数は「縦ドット数 × 横ドット数」です。24ビットカラーは1ドット当たり24ビット=3バイトのデータ量を消費するため、非圧縮ビットマップのファイルサイズは「総ドット数 × 3バイト」として計算できます。
解き方
- 写真のサイズが2インチ×3インチ、解像度をR (dpi) と置くと、縦は2Rドット、横は3Rドットとなり、総ドット数は2R × 3R = 6R² ドットとなる。
- 24ビットカラーは1ドット当たり3バイトなので、データ量は 6R² × 3 = 18R² バイトとなる。
- 各選択肢を代入して検証する。R=100のとき 18 × 100² = 180,000バイト(180kバイト)となり、200kバイト以下を満たす。
- R=300のとき 18 × 300² = 1,620,000バイト(約1.62Mバイト)となり、200kバイトを大きく超過する。したがって条件を満たす最高解像度は100 dpiである。
- 選択肢 ア不正解
- 60 dpiの場合のデータ量は約64.8kバイトであり制限内ですが、より高い100 dpiも設定可能であるため「最も高い」には該当しません。
- 選択肢 イ正解
- 100 dpiの場合のデータ量は180,000バイト(180kバイト)となり、200kバイト以下の条件を満たす最も高い解像度です。
- 選択肢 ウ不正解
- 300 dpiの場合のデータ量は1,620,000バイト(約1,620kバイト)となり、200kバイト以下の制限を大きく超過します。
- 選択肢 エ不正解
- 1,200 dpiの場合のデータ量は約25.92Mバイトとなり、200kバイト以下の制限を大幅に超過します。
覚えるポイント
- データ量 = 縦ピクセル × 横ピクセル × 1画素のバイト数(24ビット=3バイト)。
- ピクセル数 = インチ数 × 解像度(dpi)。
間違えやすいところ
- 24ビットを24バイトと勘違いして計算してしまうこと。
- 面積を計算する際にインチをセンチのまま計算してしまうこと。
出題の前提:平成23年度特別 ITパスポート試験 中問C 問98
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.39 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.40 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
Webサイトの動線設計とリンク構造
テクノロジ系 · Webサイト設計 / 動線設計 / リンク構造
完成した懸賞ページを公開するに当たり、「トップページから懸賞ページへのスムーズな誘導」と「懸賞の主目的であるN町店紹介ページのアクセス数増加」を同時に図るための最も適切なWebページのリンク構成を示した図はどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
Webサイトの動線設計では、利用者を目的のコンテンツへ迷わせずに誘導するスムーズさと、運営側のビジネス目標(特定ページの閲覧・アクセス増加)を両立させることが重要です。特定ページのアクセス数を増やしたい場合、トップページの告知からその対象ページを直接経由させ、その先に特典(懸賞応募など)を配置する構造が有効です。
解き方
- 施策の目的である「トップページからのスムーズな懸賞ページへの誘導」と「N町店紹介ページのアクセス数増加」を確認する。
- トップページからN町店紹介ページに直接誘導し、さらにそこから懸賞ページへと遷移させるウの構成であれば、アンケート参加者が必ずN町店紹介ページを経由するため目的を達成できると判断する。
- 選択肢 ア不正解
- 懸賞ページに到達するまでに店舗一覧ページを経由する必要があり、階層が深いためトップページからのスムーズな誘導になりません。
- 選択肢 イ不正解
- トップページから懸賞ページへ直接遷移できてしまうため、本来の目的であるN町店紹介ページのアクセス数増加につながりません。
- 選択肢 ウ正解
- トップページから直接N町店紹介ページへ誘導し、そこから懸賞ページへ遷移させるため、誘導の手間を最小限にしつつアクセス数増加も達成できます。
- 選択肢 エ不正解
- 店舗一覧ページから懸賞ページに直接進むルートが存在するため、N町店紹介ページを閲覧してもらえない可能性があります。
覚えるポイント
- Webマーケティングの動線設計では、利用者の利便性と運営側の目標達成(経由ページの閲覧)を両立させるリンク構造を考える。
間違えやすいところ
- トップページから直接懸賞ページに飛ぶ構成(イ)が最もスムーズであると誤認し、N町店紹介ページのアクセス増加という目的を見落とすこと。
出題の前提:平成23年度特別 ITパスポート試験 中問C 問99
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.39 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.41 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ディレクトリ階層と相対パスの記述
テクノロジ系 · 相対パス / ディレクトリ階層 / HTMLタグ
Webサーバのディレクトリ構成において、カレントファイル「ank01.html」は「/www/main/tenpo/nsiten」に置かれ、参照する画像ファイル「s01.jpeg」は「/www/main/tgazou」に置かれている。作成指示である相対パスを用いて<img src="[ a ]¥s01.jpeg">と記述するとき、aに入る適切な記述はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
ファイルシステムにおける相対パスは、現在作業しているカレントディレクトリを基点として目的のファイルやフォルダの相対的な位置を指定します。「.」はカレントディレクトリ、「..」は1つ上の親ディレクトリを表します。複数階層を遡る場合は「..\..」のように区切り文字で繋ぎます。
解き方
- HTMLファイル ank01.html の位置を確認する。ルートからのパスは「ルート/www/main/tenpo/nsiten」である。
- 画像ファイル s01.jpeg の位置を確認する。ルートからのパスは「ルート/www/main/tgazou/s01.jpeg」である。
- カレントディレクトリ nsiten から見て、1階層上の「..」は tenpo、2階層上の「..\..」は main である。
- main から目的の tgazou に進むため、パスは「..\..\tgazou」となり、ファイル名と繋げると「..\..\tgazou\s01.jpeg」となる。
- 空欄 a はファイル名の直前のディレクトリ経路であるため、「..\..\tgazou」が正しいと特定する。
- 選択肢 ア正解
- カレントディレクトリから2階層上のmainに遡り(..\..)、そこからtgazouディレクトリを指定する正しい相対パスです。
- 選択肢 イ不正解
- 「..」は1階層上のtenpoを指すため、「..\main」と記述するとtenpoの配下にmainが存在することを意味してしまい誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- 先頭が「\」で始まる記述はルートディレクトリからのパスとなり、問題文の「相対パスで記述する」という指示に反します。
- 選択肢 エ不正解
- ルート側からの絶対的な指定であり、相対パスで記述するという出題の指示を満たしていません。
覚えるポイント
- カレントディレクトリは「.」、1つ上の親ディレクトリは「..」で表す。
- 2階層上に遡る場合は「..\..」と記述する。
間違えやすいところ
- 親ディレクトリの名前を含めて「..\親ディレクトリ名」のように遡ろうとしてしまうこと。
出題の前提:平成23年度特別 ITパスポート試験 中問C 問100
出典:IPA『ITパスポート試験 平成23年度 特別分』
公式問題冊子 p.39 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.42 ↗(www3.jitec.ipa.go.jp)
ITパスポート試験 平成23年度 特別分
参照した公式資料
IPAが公開したITパスポート試験 平成23年度 特別分の問題・解答資料です。

