日本FP協会・金融財政事情研究会の公式問題・模範解答を、級・学科/実技・公開年度に分けて収録しています。CBT公開問題は1セットの公表問題で、全受験者への出題を網羅するものではありません。
2022年5月 3級 学科の概要
FPと金融商品取引法(投資助言・代理業)
ライフプランニングと資金計画 · FPの倫理と関連法規 / 金融商品取引法
ファイナンシャル・プランナーが顧客と投資顧問契約を締結し、当該契約に基づき金融商品取引法で定める投資助言・代理業を行うためには、内閣総理大臣の登録を受けなければならない。この記述の正誤を判定しなさい。
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解答
1
解説
FP業務において金融商品の一般的な特徴や仕組みを説明することは誰でも可能ですが、個別の有価証券の投資判断に関する具体的な助言を有償・業として行う場合は、内閣総理大臣の登録を受けた金融商品取引業者(投資助言・代理業)でなければなりません。
解き方
- FPが有償で特定の個別金融商品に関する助言(投資顧問契約に基づく助言)を行えるか要件を確認する。
- 金融商品取引法に基づき、内閣総理大臣の登録が必要とされる規定に合致しているため適切と判断する。
- 選択肢 1正解
- 金融商品取引法上、投資助言・代理業を行うには内閣総理大臣の登録を受けることが義務付けられているため適切です。
- 選択肢 2不正解
- 本問の記述は金融商品取引法の規定通り正しい内容であるため、不適切とする判定は誤りです。
覚えるポイント
- 投資顧問契約に基づく個別助言は内閣総理大臣の登録が必要
間違えやすいところ
- 一般的な金融商品の説明や法令解説は資格・登録不要で行える点と混同しないこと
出題の前提:2021年10月1日現在施行の金融商品取引法等の法令に基づく。
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.3(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
健康保険の任意継続被保険者の要件
ライフプランニングと資金計画 · 公的医療保険 / 健康保険 / 任意継続被保険者
健康保険の任意継続被保険者となるためには、健康保険の被保険者資格喪失日の前日までに継続して1年以上の被保険者期間がなければならない。この記述の正誤を判定しなさい。
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解答
2
解説
退職等で健康保険の資格を喪失した者が任意継続被保険者となるには、資格喪失日までに継続して2カ月以上の被保険者期間が必要であり、資格喪失日から20日以内に保険者へ申請する必要があります(最長2年間継続可能)。
解き方
- 任意継続被保険者制度における継続被保険者期間の要件を確認する。
- 必要期間は「1年以上」ではなく「2カ月以上」であるため不適切と判断する。
- 選択肢 1不正解
- 継続被保険者期間の要件は2カ月以上であるため、1年以上とする本肢は誤りです。
- 選択肢 2正解
- 資格喪失日の前日までに必要な被保険者期間は「継続して2カ月以上」であるため、1年とする記述は不適切です。
覚えるポイント
- 任意継続被保険者の要件は継続して2カ月以上の被保険者期間かつ喪失日から20日以内の申請
間違えやすいところ
- 任意継続期間の上限である「2年間」や他の制度要件と被保険者期間「2カ月」を取り違えないこと
出題の前提:2021年10月1日現在施行の健康保険法等の法令に基づく。
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.3(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
老齢年金の繰下げ支給の申出
ライフプランニングと資金計画 · 公的年金 / 老齢基礎年金 / 老齢厚生年金 / 繰下げ支給
老齢厚生年金の繰下げ支給の申出は、老齢基礎年金の繰下げ支給の申出と同時に行わなければならない。この記述の正誤を判定しなさい。
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解答
2
解説
公的年金の繰下げ受給(66歳以後70歳まで、現行法では75歳まで選択可能)は、老齢基礎年金と老齢厚生年金を同時に繰り下げることも、片方だけを繰り下げてもう片方は65歳から受給することも自由に選択できます。
解き方
- 老齢年金の受給繰下げにおける基礎年金と厚生年金の申出ルールを確認する。
- 繰下げ申出は同時でも別々(単独)でも可能なため、「同時に行わなければならない」とする記述を不適切と判断する。
- 選択肢 1不正解
- 老齢基礎年金と老齢厚生年金の繰下げは別々に申し出ることが認められているため、適切とする判定は誤りです。
- 選択肢 2正解
- 老齢基礎年金と老齢厚生年金の繰下げは別々に選択可能であり、同時に行う義務はないため不適切です。
覚えるポイント
- 老齢年金の繰下げは基礎年金と厚生年金で個別に選択・申出が可能
間違えやすいところ
- 繰上げ支給は原則として基礎年金と厚生年金を同時に行わなければならない点との混同に注意
出題の前提:2021年10月1日現在施行の国民年金法・厚生年金保険法等の法令に基づく。
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.3(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
遺族基礎年金の受給要件(受給権者の範囲)
ライフプランニングと資金計画 · 公的年金 / 遺族基礎年金 / 受給権者
遺族基礎年金を受給することができる遺族は、国民年金の被保険者等の死亡の当時、その者によって生計を維持され、かつ、所定の要件を満たす「子のある配偶者」または「子」である。この記述の正誤を判定しなさい。
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解答
1
解説
遺族基礎年金は子の養育を保護するための年金であるため、支給対象は被保険者等の死亡当時に生計維持関係にあった「子のある配偶者」または「子(18歳到達年度末まで、または障害状態にある20歳未満)」に限られます。子のない配偶者は受給できません。
解き方
- 遺族基礎年金を受給できる対象者の範囲を確認する。
- 「子のある配偶者」または「子」であることが要件と合致しているため適切と判断する。
- 選択肢 1正解
- 遺族基礎年金の受給対象は死亡当時生計を維持されていた「子のある配偶者」または「子」に限定されるため適切です。
- 選択肢 2不正解
- 本問の記述は国民年金法の受給要件として正しいため、不適切とする判定は誤りです。
覚えるポイント
- 遺族基礎年金の受給権者は子のある配偶者または子のみ
間違えやすいところ
- 遺族厚生年金のように子のない妻や父母・祖父母まで広く対象になるわけではない点に注意
出題の前提:2021年10月1日現在施行の国民年金法等の法令に基づく。
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.3(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
日本政策金融公庫の教育一般貸付(金利タイプ)
ライフプランニングと資金計画 · 教育資金計画 / 国の教育ローン / 日本政策金融公庫
日本政策金融公庫の教育一般貸付(国の教育ローン)の融資金利には、固定金利と変動金利があり、利用者はいずれかを選択することができる。この記述の正誤を判定しなさい。
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解答
2
解説
国の教育ローン(教育一般貸付)は、日本政策金融公庫が取り扱う公的な教育資金融資制度です。返済計画の立てやすさを考慮し、融資利率は借入全期間を通じて固定金利が適用され、変動金利を選択することはできません。
解き方
- 国の教育ローンの融資金利の仕組み(固定金利か変動金利か)を確認する。
- 全期間固定金利のみであり選択制ではないため、不適切と判断する。
- 選択肢 1不正解
- 教育一般貸付には変動金利の選択肢はなく固定金利のみであるため、適切とする判定は誤りです。
- 選択肢 2正解
- 教育一般貸付の融資金利は全期間固定金利のみであり、利用者が選択することはできないため不適切です。
覚えるポイント
- 日本政策金融公庫の国の教育ローンは固定金利のみ
間違えやすいところ
- 民間金融機関の教育ローン(変動金利と固定金利の選択可能)との混同に注意
出題の前提:2021年10月1日現在施行の公庫融資制度に基づく。
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.3(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
生命保険の見直し制度(払済保険)
リスク管理 · 生命保険の見直し / 払済保険 / 延長定期保険
払済保険とは、一般に、現在加入している生命保険の保険料の払込みを中止し、その時点での解約返戻金を基に、元契約の保険金額を変えずに一時払いの定期保険に変更する制度である。この記述の正誤を判定しなさい。
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解答
2
解説
保険料の払込みを中止して解約返戻金を原資にする制度として、「払済保険」は保険期間を変えずに保険金額を減額します。一方、「延長定期保険」は保険金額を同額のまま維持して一時払いの定期保険(保険期間は通常短縮)に変更します。各種特約はいずれも消滅します。
解き方
- 払済保険と延長定期保険の相違点(保険金額と保険期間のどちらを維持するか)を整理する。
- 元契約の保険金額を変えずに定期保険に変更するのは延長定期保険であるため、払済保険とする本肢は不適切と判断する。
- 選択肢 1不正解
- 問題文で説明されている制度は「延長定期保険」であるため、適切とする判定は誤りです。
- 選択肢 2正解
- 保険金額を維持して定期保険に変更するのは延長定期保険であり、払済保険は保険期間をそのままにして保険金額を減額するため不適切です。
覚えるポイント
- 払済保険は保険期間同じで保険金額減額、延長定期は保険金額同じで定期保険に変更
間違えやすいところ
- 払済保険と延長定期保険の定義のあべこべ出題に引っかからないこと
出題の前提:2021年10月1日現在の生命保険の約款・一般的な取扱いに基づく。
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.3(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
生命保険契約と税金(死亡保険金の課税区分)
リスク管理 · 生命保険の税金 / 死亡保険金 / 贈与税
生命保険契約において、契約者(=保険料負担者)が夫、被保険者が妻、死亡保険金受取人が子である場合、被保険者の死亡により死亡保険金受取人が受け取る死亡保険金は、相続税の課税対象となる。この記述の正誤を判定しなさい。
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解答
2
解説
死亡保険金にかかる税金は、契約者(保険料負担者)、被保険者、保険金受取人の関係によって異なります。被保険者=契約者の場合は相続税、契約者=受取人の場合は所得税・住民税、契約者・被保険者・受取人がすべて異なる場合は贈与税の課税対象となります。
解き方
- 契約者:夫、被保険者:妻、受取人:子の関係性を確認する。
- 保険料負担者(夫)と受取人(子)が異なり、被保険者(妻)も異なるため、夫から子への贈与とみなされ贈与税が課される。したがって「相続税」とする記述は不適切と判断する。
- 選択肢 1不正解
- 契約者と被保険者と受取人がすべて異なる場合は贈与税が課されるため、相続税とする判定は誤りです。
- 選択肢 2正解
- 契約者が夫、被保険者が妻、受取人が子である場合の死亡保険金は、夫から子への贈与税の課税対象となるため不適切です。
覚えるポイント
- 契約者・被保険者・受取人が全員異なる契約の死亡保険金は贈与税
間違えやすいところ
- 被保険者の死亡による保険金であっても契約者が別人で生存している場合は相続税にならない
出題の前提:2021年10月1日現在施行の相続税法等の法令に基づく。
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.3(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
自動車保険の人身傷害補償保険の補償内容
リスク管理 · 損害保険 / 自動車保険 / 人身傷害補償保険
自動車保険の人身傷害補償保険では、被保険者が被保険自動車を運転中、自動車事故により負傷した場合、自己の過失割合にかかわらず、保険金額を限度に損害額が補償される。この記述の正誤を判定しなさい。
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解答
1
解説
人身傷害補償保険は、過失割合に関わらず過失相殺による減額を行わずに実際の損害額を保険金額の限度内で迅速に受け取ることができる保険です。相手方との示談成立前であっても自身の保険会社から保険金を受け取ることができます。
解き方
- 自動車保険の人身傷害補償保険における過失割合の扱いと補償範囲を確認する。
- 自己の過失割合にかかわらず保険金額を限度に実損額が補償されるため、記述通り適切と判断する。
- 選択肢 1正解
- 人身傷害補償保険は自己の過失割合に関係なく、保険金額を限度に実際の損害額が支払われるため適切です。
- 選択肢 2不正解
- 本問の記述は人身傷害補償保険の特徴を正しく説明しているため、不適切とする判定は誤りです。
覚えるポイント
- 人身傷害補償保険は自己の過失割合に関係なく実損額が補償される
間違えやすいところ
- 搭乗者傷害保険(定額払い)と人身傷害補償保険(実損払い・過失割合不問)の違いを整理しておくこと
出題の前提:2021年10月1日現在の一般的な自動車保険の約款・取扱いに基づく。
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.3(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
国内旅行傷害保険の補償範囲(細菌性食中毒)
リスク管理 · 国内旅行傷害保険 / 傷害保険の補償対象 / 細菌性食中毒
国内旅行傷害保険に関する記述について、正しければ1を、誤っていれば2を選びなさい:国内旅行傷害保険では、一般的に、旅行期間中に発症した細菌性食中毒は補償の対象から除外される。
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解答
2
解説
普通傷害保険では原則として病気や食中毒は補償対象外ですが、国内旅行傷害保険や海外旅行傷害保険では細菌性食中毒が補償対象に含まれる設計が一般的です。
解き方
- 傷害保険ごとの補償範囲の違い(普通傷害保険と国内旅行傷害保険の違い)を確認します。
- 国内旅行傷害保険における細菌性食中毒が補償対象に含まれるか否かを照合して正誤を判断します。
- 選択肢 1不正解
- 国内旅行傷害保険では細菌性食中毒が補償の対象となるため、対象とならないとする記述は誤りです。
- 選択肢 2正解
- 国内旅行傷害保険では細菌性食中毒も補償の対象に含まれるため、対象外とする本問の記述は誤り(正解は2)です。
覚えるポイント
- 国内旅行傷害保険は細菌性食中毒が補償対象となる(普通傷害保険は対象外)
間違えやすいところ
- 普通傷害保険と混同して、すべての傷害保険で食中毒が補償対象外であると勘違いしやすい
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.3(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
がん保険の免責期間(待機期間)
リスク管理 · がん保険 / 免責期間 / 待機期間
がん保険の免責期間に関する記述について、正しければ1を、誤っていれば2を選びなさい:がん保険では、一般的に責任開始日前に90日程度の免責期間(待機期間)が設定されており、その期間内にがんと診断確定されても診断給付金は支払われない。
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解答
1
解説
がん保険は加入直後の診断確定によるモラルリスク(逆選択)を防止するため、保険契約の効力発生後に約90日間の免責期間を設けており、この期間中の診断は無効・不払いとなります。
解き方
- がん保険特有の契約上のルールである免責期間(待機期間)の趣旨と日数を整理します。
- 免責期間中にがんと診断確定された場合の給付金の支払可否を照合して正誤を判断します。
- 選択肢 1正解
- がん保険の免責期間(約90日または3カ月)中にがんと診断された場合、診断給付金は支払われないため正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 本問の記述はがん保険の一般的な取扱いとして正しいため、誤りとする選択は不適切です。
覚えるポイント
- がん保険の免責期間(待機期間)は90日または3カ月間であり、この間の発症は給付金不支給
間違えやすいところ
- 加入当日から直ちにすべてのがん保障が有効になると誤解しやすい点に注意する
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.3(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
追加型公募株式投資信託の普通分配金と元本払戻金
金融資産運用 · 追加型株式投資信託 / 普通分配金 / 元本払戻金(特別分配金) / 個別元本
追加型株式投資信託の収益分配金に関する記述について、正しければ1を、誤っていれば2を選びなさい:追加型の国内公募株式投資信託において、分配金落ち後の基準価額が受益者の個別元本を下回る場合、支払われた収益分配金はその全額が普通分配金として扱われる。
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解答
2
解説
追加型株式投信の分配金のうち、分配落ち後基準価額が個別元本以上の部分は「普通分配金(課税)」、個別元本を下回る部分は「元本払戻金(特別分配金・非課税)」として区分されます。
解き方
- 分配金支払い後の基準価額と各受益者の個別元本を比較するルールを整理します。
- 下回る部分が「元本払戻金(特別分配金)」となることを確認し、全額普通分配金とする記述の誤りを判定します。
- 選択肢 1不正解
- 個別元本を下回る部分は元本払戻金(特別分配金)となるため、全額が普通分配金になるという記述は誤りです。
- 選択肢 2正解
- 元本を下回る部分は非課税の元本払戻金(特別分配金)となるため、「全額が普通分配金となる」とする設問は誤り(正解は2)です。
覚えるポイント
- 分配落ち後基準価額が個別元本を下回る部分は元本払戻金(特別分配金・非課税)
間違えやすいところ
- 受取金額の全額に税金がかかる普通分配金になると錯覚してしまう
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.4(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
上場株式の普通取引における受渡日
金融資産運用 · 株式の売買取引 / 普通取引 / 決済日(受渡日)
国内上場株式の取引に関する記述について、正しければ1を、誤っていれば2を選びなさい:国内の証券取引所に上場している内国株式を普通取引で売買する場合、売買が成立した日(約定日)の翌営業日に決済が行われる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
日本の金融商品取引所における上場株式の普通取引は「T+2(約定日を含めて3営業日目)」で決済(受渡)が完了する取引ルールとなっています。
解き方
- 上場株式の普通取引における決済サイクル(受渡期日)の規定を確認します。
- 約定日の翌々営業日(約定日含め3営業日目)であり、「翌営業日」ではないことから正誤を判定します。
- 選択肢 1不正解
- 受渡日は約定日から起算して3営業日目(2営業日後)であるため、翌営業日とする記述は誤りです。
- 選択肢 2正解
- 決済は約定日の翌々営業日(起算して3営業日目)に行われるため、「翌営業日に決済が行われる」とする本問は誤り(正解は2)です。
覚えるポイント
- 株式の普通取引の受渡日は「約定日を含めて3営業日目(2営業日後)」
間違えやすいところ
- 約定日当日や翌営業日にすぐ決済が行われると勘違いしやすい
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.4(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
財務指標(配当性向の定義)
金融資産運用 · 財務分析 / 配当性向 / 当期純利益
株式指標に関する記述について、正しければ1を、誤っていれば2を選びなさい:配当性向とは、企業が稼ぎ出した当期純利益に対して、どの程度の割合を配当金総額に充てたかを示す指標である。
解答・解説を表示
解答
1
解説
配当性向は、企業が当期純利益の中から株主にどれだけ利益を還元したかを測定する投資指標であり、数値が高いほど株主還元傾向が強いと評価されます。
解き方
- 配当性向の算出計算式(配当金総額÷当期純利益×100)を確認します。
- 問題文の定義が配当性向の内容と合致していることを確認し、正しいと判断します。
- 選択肢 1正解
- 配当性向は当期純利益に占める配当金総額の割合を示す指標であるため、記述通りで正しいです。
- 選択肢 2不正解
- 問題文の定義は配当性向の正確な内容を示しているため、誤りとする判断は不適切です。
覚えるポイント
- 配当性向 = 配当金総額 ÷ 当期純利益 × 100(%)
間違えやすいところ
- 配当利回り(株価に対する配当金の割合)と配当性向の定義を混同しやすい
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.4(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
ポートフォリオ理論(相関係数とリスク低減効果)
金融資産運用 · ポートフォリオ理論 / 相関係数 / 分散投資 / リスク低減効果
ポートフォリオのリスク低減効果に関する記述について、正しければ1を、誤っていれば2を選びなさい:2つの資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が-1である場合、分散投資によるリスクの低減効果は最小となる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
相関係数は-1から+1までの範囲を取り、+1のときリスク低減効果は全くなく(最小)、-1に近づくほどリスク低減効果は高くなり、-1で最大となります。
解き方
- 相関係数の値(+1から-1)とリスク低減効果の関係を整理します。
- 相関係数が-1のときは効果が「最大」であり、「最小」とする記述が誤りであると判断します。
- 選択肢 1不正解
- 相関係数が-1の場合はリスク低減効果が「最大」となるため、最小とする記述は誤りです。
- 選択肢 2正解
- 相関係数が-1のときは分散投資の効果が最大となるため、「最小となる」とした本問は誤り(正解は2)です。
覚えるポイント
- 相関係数が+1のとき分散効果ゼロ(最小)、-1のとき分散効果最大
間違えやすいところ
- 数値がマイナスであることから効果も最小・マイナスになると逆方向に勘違いしやすい
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.4(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
つみたてNISAの売却制限の有無
金融資産運用 · 少額投資非課税制度 / つみたてNISA / 途中売却
つみたてNISAの換金性に関する記述について、正しければ1を、誤っていれば2を選びなさい:つみたてNISA口座を利用して購入した公募株式投資信託は、所定の非課税期間が終了するまで途中で売却することができない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
iDeCo(個人型確定拠出年金)は原則60歳まで引き出せませんが、NISAやつみたてNISAは流動性があり、非課税期間中でもいつでも売却が可能です。
解き方
- つみたてNISAにおける中途換金(売却)の可否ルールを確認します。
- 非課税期間終了前であってもいつでも売却可能であるため、売却できないとする記述を誤りと判定します。
- 選択肢 1不正解
- つみたてNISAで購入した商品はいつでも自由に売却できるため、売却できないとする本肢は誤りです。
- 選択肢 2正解
- 非課税期間満了前でもいつでも自由に中途売却・換金ができるため、「売却できない」とする設問は誤り(正解は2)です。
覚えるポイント
- つみたてNISAの資産は非課税期間中であってもいつでも自由に売却可能
間違えやすいところ
- 60歳まで原則引き出せないiDeCo(確定拠出年金)の制限と混同しやすい
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.4(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
特定公社債の利子の課税方式
タックスプランニング · 公社債の課税 / 特定公社債 / 申告分離課税 / 源泉分離課税
所得税における公社債の利子に関する記述について、正しければ1を、誤っていれば2を選びなさい:所得税において、国債や地方債などの特定公社債の利子については、総合課税の対象となる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
金融所得課税の一体化により、特定公社債(国債、地方債、公募公社債など)の利子は申告分離課税(または申告不要)の対象となり、上場株式等の譲渡損失との損益通算が可能です。
解き方
- 利子所得および特定公社債の利子にかかる課税方式の区分を確認します。
- 特定公社債の利子は申告分離課税または申告不要であり、総合課税ではないため誤りと判断します。
- 選択肢 1不正解
- 特定公社債の利子は申告分離課税(または申告不要)の対象であり、総合課税ではないため誤りです。
- 選択肢 2正解
- 特定公社債の利子は総合課税の対象にはならないため、「総合課税の対象となる」とする本問は誤り(正解は2)です。
覚えるポイント
- 特定公社債の利子は申告分離課税(申告不要の選択も可)で総合課税は不可
間違えやすいところ
- 配当所得のように総合課税を選択できると誤認しやすい点に注意する
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.4(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
不動産の貸付けによる所得の所得区分
タックスプランニング · 所得税 / 不動産所得 / 事業的規模
所得税において、事業的規模で行われている賃貸マンションの貸付けによる所得は、事業所得となるか、それとも他の所得に区分されるか。
解答・解説を表示
解答
2
解説
不動産等の貸付けによる所得は、規模の大小にかかわらず一律に「不動産所得」に区分されます。事業的規模である場合は青色申告特別控除の最高65万円(または55万円)の適用や専従者給与の経費算入などの特典が認められますが、所得区分そのものが事業所得に変更されるわけではありません。
解き方
- 賃貸マンションの貸付けによる所得の本来の所得区分が「不動産所得」であることを確認する。
- 事業的規模であっても所得区分は不動産所得のままであり、事業所得にはならないことを判断する。
- 選択肢 1不正解
- 事業的規模の貸付けであっても事業所得にはならず不動産所得となるため、本肢は誤りです。
- 選択肢 2正解
- 事業的規模で行われている賃貸マンションの貸付けによる所得は不動産所得に該当するため、本肢は正しい判断です。
覚えるポイント
- 不動産の貸付けは規模を問わず「不動産所得」となる。
間違えやすいところ
- 事業的規模(5棟10室基準)を満たすと事業所得になると混同しやすいので注意する。
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.4(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
不動産所得の損失と損益通算の制限(土地取得に係る負債利子)
タックスプランニング · 所得税 / 不動産所得 / 損益通算 / 土地負債利子
所得税において、不動産所得の金額の計算上生じた損失のうち、不動産所得を生ずべき業務の用に供する土地を取得するために要した負債の利子の額に相当する部分は、損益通算の対象となるか。
解答・解説を表示
解答
1
解説
不動産所得に損失が生じた場合、原則として他の黒字の所得と損益通算できますが、土地等を取得するために要した負債の利子に相当する部分の損失額については、租税回避防止の観点から損益通算の対象から除外されます(建物部分の借入利子は損益通算可能です)。
解き方
- 不動産所得で生じた赤字のうち、土地取得に要した借入金の負債利子部分の取扱いを確認する。
- 土地取得に係る負債利子に相当する赤字額は損益通算が認められない規定を適用して正誤を判定する。
- 選択肢 1正解
- 土地を取得するために要した負債の利子に相当する損失部分は損益通算の対象外となるため、記述は正しいです。
- 選択肢 2不正解
- 土地取得に係る負債利子部分は損益通算の対象にならないため、誤りとする本選択肢は不適切です。
覚えるポイント
- 不動産所得の赤字のうち「土地取得に係る負債利子」は損益通算できない。
間違えやすいところ
- 建物の取得に係る負債利子は損益通算の対象になるが、土地部分の負債利子は対象外となる点を取り違えないようにする。
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.4(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
配偶者控除の納税者本人の合計所得金額要件
タックスプランニング · 所得税 / 所得控除 / 配偶者控除
所得税において、控除を受ける納税者本人の合計所得金額が1,000万円を超えている場合、配偶者の合計所得金額の多寡にかかわらず、配偶者控除の適用を受けられないか。
解答・解説を表示
解答
1
解説
所得税の配偶者控除は、控除対象配偶者(合計所得金額48万円以下など)を有する場合に適用されますが、高所得者に対する所得控除制限として、控除を受ける納税者本人の合計所得金額が1,000万円を超える場合は配偶者控除の適用対象外とされています(900万円超1,000万円以下では控除額が段階的に減額されます)。
解き方
- 配偶者控除の納税者本人に対する所得要件を確認する。
- 本人の合計所得金額が1,000万円を超える場合は配偶者控除が適用できないことを照合する。
- 選択肢 1正解
- 本人の合計所得金額が1,000万円超である場合、配偶者控除の適用を受けることはできないため正しいです。
- 選択肢 2不正解
- 本人の合計所得金額が1,000万円を超えると配偶者控除は一切適用されないため、不適切です。
覚えるポイント
- 配偶者控除・配偶者特別控除は納税者本人の合計所得金額が1,000万円超で不適用。
間違えやすいところ
- 配偶者側の所得要件だけでなく、控除を受ける本人側にも1,000万円以下の所得要件があることを見落とさないようにする。
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.4(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
配当控除の適用要件と課税方式の選択
タックスプランニング · 所得税 / 配当所得 / 配当控除 / 確定申告
所得税において、上場株式の配当金について配当控除の適用を受けるためには、その配当所得について総合課税を選択して確定申告をする必要があるか。
解答・解説を表示
解答
1
解説
上場株式等の配当所得については「総合課税」「申告分離課税」「確定申告不要制度(源泉徴収のみで完了)」のいずれかを選択できます。このうち配当控除の税額控除が適用できるのは「総合課税」を選択した場合のみであり、申告分離課税を選択した場合(株式等の譲渡損失と損益通算する場合など)には配当控除を受けることはできません。
解き方
- 上場株式の配当所得における3つの課税選択方式(総合課税・申告分離課税・申告不要)を確認する。
- 税額控除である「配当控除」を受けるための必須条件が総合課税での確定申告であることを判定する。
- 選択肢 1正解
- 配当控除の適用を受けるには総合課税を選択して確定申告を行う必要があるため、正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 申告分離課税や申告不要を選択した場合は配当控除の適用を受けられないため、本肢は不適切です。
覚えるポイント
- 配当控除の適用を受けるには「総合課税」での確定申告が必要。
間違えやすいところ
- 申告分離課税を選択して株式等の譲渡損失と通算する場合、配当控除は使えない点に注意する。
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.4(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
不動産登記事項証明書の交付請求権者
不動産 · 不動産 / 不動産登記 / 登記事項証明書
不動産の登記事項証明書は、対象不動産の所有者以外の者であっても、所定の手数料を納付すればその交付を請求することができるか。
解答・解説を表示
解答
1
解説
不動産登記記録は不動産に関する権利関係を一般に広く公開(公示)するためのものであり、何人(だれ)でも所定の手数料を納めることによって、登記官に対し登記事項証明書の交付を請求することができます。プライバシー保護を理由とする閲覧制限等は原則ありません。
解き方
- 不動産登記制度の公示の原則および登記事項証明書の請求要件を確認する。
- 所有者本人や利害関係人に限定されず、誰でも手数料を納付して請求できることを判定する。
- 選択肢 1正解
- 登記事項証明書は手数料を納付すれば所有者以外の第三者であっても請求できるため、正しいです。
- 選択肢 2不正解
- 登記事項証明書の請求に所有権者や利害関係人であることの制限はないため、不適切です。
覚えるポイント
- 不動産の登記事項証明書は手数料を払えば「誰でも」取得できる。
間違えやすいところ
- 固定資産課税台帳の閲覧(所有者や借地借名人等に限定)などの制度と混同しないようにする。
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.4(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
宅地建物取引業法における自ら売主となる場合の手付金の額の制限
不動産 · 不動産 / 宅地建物取引業法 / 手付金の制限
宅地建物取引業者が自ら売主となる宅地建物の売買契約において、買主が宅建業者でない場合、売買代金の2割を超える額の手付金を受領することができないか。
解答・解説を表示
解答
1
解説
宅地建物取引業法では、宅建業者と一般消費者との間の情報力・交渉力の格差を是正するため、宅建業者が自ら売主となる売買契約について8つの制限(8種制限)を設けています。その一つとして手付の額の制限があり、代金の2割を超える手付金を受領することはできず、これを超える部分の定めは無効となります。
解き方
- 宅建業法における自ら売主制限(8種制限)の適用関係(買主が非宅建業者)を確認する。
- 手付金の受領上限が売買代金の「2割(10分の2)」である規定と合致しているか照合する。
- 選択肢 1正解
- 自ら売主制限により、代金の2割を超える額の手付金を受領することはできないため、正しいです。
- 選択肢 2不正解
- 手付金の上限は売買代金の2割と法令で明確に定められているため、誤りとする本肢は不適切です。
覚えるポイント
- 宅建業者が自ら売主となる場合の手付金の上限は代金の「2割(10分の2)」以内。
間違えやすいところ
- 買主も宅建業者である場合(業者間取引)にはこの制限が適用されない例外と混同しないようにする。
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.4(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
定期建物賃貸借契約における契約の更新の有無
不動産 · 不動産 / 借地借家法 / 定期建物賃貸借
借地借家法において、定期建物賃貸借契約(定期借家契約)では、貸主に正当の事由があると認められる場合でなければ借主からの契約更新の請求を拒むことができないか。
解答・解説を表示
解答
2
解説
借地借家法上の定期建物賃貸借契約(定期借家契約)は、公正証書等の書面によって契約し、かつ事前に「更新がなく期間満了により終了する」旨の書面を交付して説明することで成立します。普通借家契約と異なり法定更新や更新請求の制度はなく、貸主に正当事由がなくても期間満了によって契約は確実に終了します。
解き方
- 定期建物賃貸借契約の法的性格(更新がなく期間満了により終了する)を確認する。
- 貸主の「正当事由による更新拒絶」は普通借家契約のルールであり、定期借家契約には当てはまらないと判断する。
- 選択肢 1不正解
- 正当事由が必要とされるのは普通建物賃貸借契約であり、定期建物賃貸借契約には更新自体がないため誤りです。
- 選択肢 2正解
- 定期建物賃貸借契約は更新がなく期間満了により確定的に終了するため、問題文の記述は不適切(誤り)と判断できます。
覚えるポイント
- 定期借家契約には契約の更新がなく、期間満了によって確定的に終了する。
間違えやすいところ
- 普通借家契約のルール(貸主の更新拒絶には正当事由が必要)を定期借家契約と混同しないようにする。
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.5(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
都市計画法における市街化調整区域の定義
不動産 · 不動産 / 都市計画法 / 市街化調整区域
都市計画法において、市街化調整区域は「市街化を抑制すべき区域」として定義されているか。
解答・解説を表示
解答
1
解説
都市計画区域内の区域区分(線引き)において、「市街化区域」は「すでに市街地を形成している区域及びおおむね10年以内に優先的かつ計画的に市街化を図るべき区域」とされ、「市街化調整区域」は無秩序な市街化を防止するために「市街化を抑制すべき区域」と規定されています。
解き方
- 都市計画法における都市計画区域の区分(市街化区域と市街化調整区域)の定義を確認する。
- 市街化調整区域が「市街化を抑制すべき区域」である規定と問題文が一致していることを判定する。
- 選択肢 1正解
- 都市計画法上、市街化調整区域は市街化を抑制すべき区域と定義されているため、記述は正しいです。
- 選択肢 2不正解
- 市街化を優先的・計画的に図るのは「市街化区域」であり、市街化調整区域は抑制すべき区域であるため不適切です。
覚えるポイント
- 市街化調整区域は「市街化を抑制すべき区域」である。
間違えやすいところ
- 「市街化区域(おおむね10年以内に優先的・計画的に市街化を図る区域)」の定義と逆にして覚えないようにする。
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.5(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
居住用財産の3000万円特別控除の適用要件
不動産 · 譲渡所得 / 居住用財産の3,000万円特別控除 / 所有期間要件
居住用財産を譲渡した場合の3,000万円の特別控除の特例は、譲渡した年の1月1日において所有期間が5年を超える居住用財産を譲渡した場合に限って適用される。
解答・解説を表示
解答
2
解説
居住用財産(マイホーム)を譲渡した際の3,000万円特別控除は、居住実態などの一定の要件を満たせば所有期間の長短に関係なく適用可能です。一方で「軽減税率の特例」や「特定の居住用財産の買換え特例」では10年超の所有期間が求められます。
解き方
- 居住用財産を譲渡した場合の3,000万円特別控除における適用要件(所有期間の定め)を確認する。
- 所有期間の長短にかかわらず適用可能であるため、所有期間5年超に限定されるとする記述を誤りと判定する。
- 選択肢 1不正解
- 本特例には所有期間の制限はないため、所有期間が5年超に限られるとする本記述は不適切です。
- 選択肢 2正解
- 3,000万円特別控除は所有期間に関係なく適用できるため、誤りとする判断が適切です。
覚えるポイント
- 3,000万円特別控除は所有期間不問。軽減税率の特例は所有期間10年超が必要。
間違えやすいところ
- 軽減税率の特例(所有期間10年超)や長期譲渡所得の区分(5年超)と要件を混同しないように注意する。
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.5(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
教育資金の一括贈与の非課税制度における受贈者の所得要件
相続・事業承継 · 贈与税 / 教育資金の一括贈与 / 合計所得金額要件
直系尊属から教育資金の一括贈与を受けた場合の贈与税の非課税制度は、信託等による贈与を受けた年の前年分の受贈者の所得税に係る合計所得金額が1,000万円を超える場合、適用を受けることができない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
直系尊属から教育資金の一括贈与を受けた場合の贈与税の非課税措置(最大1,500万円)は、受贈者(30歳未満)の前年分の合計所得金額が1,000万円以下である場合に限り適用が認められています(結婚・子育て資金の一括贈与も同様)。
解き方
- 教育資金の一括贈与の非課税特例における受贈者の所得制限要件を確認する。
- 受贈者の前年の合計所得金額が1,000万円超である場合は適用対象外となるため、記述を正しいと判定する。
- 選択肢 1正解
- 受贈者の前年分の合計所得金額が1,000万円を超える場合は適用を受けられないため正しい記述です。
- 選択肢 2不正解
- 受贈者の前年分の所得要件(1,000万円超で不適用)を満たしているため誤りではありません。
覚えるポイント
- 教育資金・結婚子育て資金の一括贈与は受贈者の前年合計所得金額1,000万円以下が要件。
間違えやすいところ
- 贈与者(親・祖父母)側の所得制限と勘違いしやすいですが、制限されるのは受贈者側の合計所得金額です。
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.5(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
直系尊属の遺留分権利者該当性
相続・事業承継 · 民法 / 遺留分 / 遺留分権利者
被相続人の直系尊属で、法定相続人である者は、遺留分権利者となる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
遺留分とは、一定の法定相続人に法律上保障された最低限の相続分の割合です。配偶者、子(代襲相続人含む)、直系尊属にのみ認められ、被相続人の兄弟姉妹(甥・姪を含む)には遺留分が認められていません。
解き方
- 民法上の遺留分権利者となる法定相続人の範囲を想起する。
- 配偶者、子、直系尊属は遺留分を有し(兄弟姉妹のみなし)、直系尊属が法定相続人である場合は遺留分権利者となるため正しいと判定する。
- 選択肢 1正解
- 法定相続人である直系尊属には遺留分が認められているため適切な記述です。
- 選択肢 2不正解
- 直系尊属は遺留分権利者であるため、不適切とする選択肢は誤りです。
覚えるポイント
- 遺留分があるのは配偶者・子・直系尊属。兄弟姉妹には遺留分がない。
間違えやすいところ
- 第3順位の兄弟姉妹には遺留分がない点と混同し、直系尊属にも遺留分がないと勘違いしないように注意します。
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.5(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
生命保険契約に関する権利の評価額
相続・事業承継 · 相続税 / 財産評価 / 生命保険契約に関する権利
相続税額の計算において、相続開始時に保険事故が発生していない生命保険契約に関する権利の価額は、原則として、相続開始時においてその契約を解約するとした場合に支払われることとなる解約返戻金の額によって評価する。
解答・解説を表示
解答
1
解説
契約者と被保険者が異なり、被相続人(契約者)が死亡した時点で被保険者が生存している場合、保険金は支払われませんが契約者としての地位(解約返戻金請求権など)が相続財産となります。この「生命保険契約に関する権利」は相続開始時点の解約返戻金相当額で評価されます。
解き方
- 被相続人が契約者で保険事故が未発生の生命保険契約の評価方法を確認する。
- 相続開始時点での解約返戻金の額で評価することが原則であるため、本記述を正しいと判定する。
- 選択肢 1正解
- 未経過事故の生命保険契約に関する権利は、相続開始時の解約返戻金相当額で評価するため正しいです。
- 選択肢 2不正解
- 記述の内容は相続税法基本通達に基づく正しい評価方法であるため誤りではありません。
覚えるポイント
- 死亡保険金は死亡時に受け取る額面、事故未発生の保険契約に関する権利は解約返戻金額で評価。
間違えやすいところ
- 既払込保険料の合計額や死亡保険金額で評価すると誤認しやすい点に注意します。
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.5(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
自己所有地に建築した賃貸マンション敷地の相続税評価区分
相続・事業承継 · 相続税 / 土地評価 / 貸家建付地 / 貸宅地
個人が、自己が所有する土地に賃貸マンションを建築して賃貸の用に供した場合、相続税額の計算上、当該敷地は貸宅地として評価される。
解答・解説を表示
解答
2
解説
土地所有者が自己所有の敷地上に自ら建物を建築して第三者に賃貸している場合、土地の評価区分は「貸家建付地」となります。「貸宅地」は、借地権などを設定して他人に土地そのものを貸し付け、他人が建物を所有している場合の土地を指します。
解き方
- 自己所有地に自ら賃貸マンションを建築して賃貸している場合の土地の区分を確認する。
- 貸家建付地(自用地評価額×(1-借地権割合×借家権割合×賃貸割合))に該当し、貸宅地ではないため不適切と判断する。
- 選択肢 1不正解
- 自ら建物を建てて賃貸している場合の土地は貸宅地ではなく貸家建付地となるため不適切です。
- 選択肢 2正解
- 問題文の敷地は「貸家建付地」に該当するため、貸宅地とする記述を誤りと判断するのは適切です。
覚えるポイント
- 自分の土地に自分の賃貸物件=貸家建付地。自分の土地を他人に貸して他人が建物所有=貸宅地。
間違えやすいところ
- 貸宅地(他人に土地を貸す)と貸家建付地(賃貸住宅の敷地)の定義の取り違えに注意が必要です。
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.5(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
小規模宅地等の特例における貸付事業用宅地等の限度面積と減額割合
相続・事業承継 · 相続税 / 小規模宅地等の特例 / 貸付事業用宅地等
相続人が相続により取得した宅地が「小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例」における貸付事業用宅地等に該当する場合、その宅地のうち400㎡までを限度面積として、評価額の80%相当額を減額した金額を課税価格に算入すべき価額とすることができる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
小規模宅地等の特例では宅地の用途に応じて限度面積と減額割合が異なります。特定居住用宅地等は330㎡まで80%減額、特定事業用宅地等および特定同族会社事業用宅地等は400㎡まで80%減額、貸付事業用宅地等は200㎡まで50%減額となります。
解き方
- 小規模宅地等の特例における貸付事業用宅地等の規定(限度面積および減額割合)を確認する。
- 貸付事業用宅地等は限度面積200㎡、減額割合50%であるため、400㎡・80%減額とする本記述を誤りと判定する。
- 選択肢 1不正解
- 限度面積400㎡・減額割合80%は特定事業用宅地等のものであり、貸付事業用宅地等には当てはまりません。
- 選択肢 2正解
- 貸付事業用宅地等は「限度面積200㎡・減額割合50%」であるため、誤りとする判定が適切です。
覚えるポイント
- 特定居住用は330㎡・80%、特定事業用は400㎡・80%、貸付事業用は200㎡・50%。
間違えやすいところ
- 特定事業用宅地等(400㎡・80%減額)の数値と貸付事業用宅地等(200㎡・50%減額)を混同しないように整理します。
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.5(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
積立預金から将来の元利合計額を求める係数
ライフプランニングと資金計画 · 資金計画 / 6つの係数 / 年金終価係数
毎年一定金額を積み立てながら、一定の利率で複利運用した場合の一定期間経過後の元利合計額を試算する際、毎年の積立額に乗じる係数はどれか。
解答・解説を表示
解答
3
解説
ライフプラン策定で用いる6つの係数のうち、毎年一定額を積み立てた場合の将来の元利合計額を求めるには「年金終価係数」を用います。逆に、将来の目標額を貯めるために必要な毎年の積立額を求める場合は「減債基金係数」を用います。
解き方
- 設問の条件(「毎年の積立額」から将来の「元利合計額」を求める計算)を確認する。
- 積立額×係数=将来額の計算に対応する係数は「年金終価係数」であるため、選択肢3を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 減債基金係数は、将来の目標額を達成するために必要な毎年の積立額を求める際に用いる係数です。
- 選択肢 2不正解
- 資本回収係数は、現在の元本を一定期間で取り崩す場合の毎年の受取額(または借入金の返済額)を求める際に用います。
- 選択肢 3正解
- 毎年の積立額から一定期間経過後の元利合計額(将来の積立総額)を求める係数は年金終価係数です。
覚えるポイント
- 毎年の積立額から将来の合計額=年金終価係数。将来の目標額から毎年の積立額=減債基金係数。
間違えやすいところ
- 年金終価係数と減債基金係数は逆数の関係にあり、どちらが求めたい値に乗じる係数かを取り違えやすいので注意します。
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.6(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
公的介護保険の第2号被保険者の定義
ライフプランニングと資金計画 · 社会保険 / 公的介護保険 / 被保険者の区分
公的介護保険の第( ① )被保険者は、市町村または特別区の区域内に住所を有する( ② )以上65歳未満の医療保険加入者である。空欄①および②にあてはまる語句と数字の正しい組合せを選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
公的介護保険の被保険者は年齢によって2つに区分されます。第1号被保険者は市町村内に住所を有する65歳以上の者、第2号被保険者は市町村内に住所を有する40歳以上65歳未満の公的医療保険加入者です。
解き方
- 公的介護保険における被保険者の区分(第1号と第2号の要件)を確認する。
- 65歳未満(40歳以上65歳未満の医療保険加入者)に該当する区分は「第2号被保険者」であり、下限年齢は「40歳」であるため、組合せとして2を選択する。
- 選択肢 1不正解
- 第1号被保険者は65歳以上の者であるため、65歳未満の被保険者は第1号ではなく第2号です。
- 選択肢 2正解
- 40歳以上65歳未満の医療保険加入者は「第2号被保険者」であるため、①に2号、②に40歳が入る本肢が正解です。
- 選択肢 3不正解
- 第2号被保険者の対象となる年齢要件の下限は60歳ではなく40歳です。
覚えるポイント
- 公的介護保険:第1号被保険者は65歳以上、第2号被保険者は40歳以上65歳未満の医療保険加入者。
間違えやすいところ
- 第1号と第2号の番号の割り振りと、第2号の対象開始年齢(40歳)の数字を正しく記憶しておく必要があります。
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.6(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
雇用保険の一般教育訓練給付金の支給額
ライフプランニングと資金計画 · 雇用保険 / 教育訓練給付金 / 一般教育訓練
雇用保険の一般教育訓練給付金に関する次の文の空欄( ① )・( ② )にあてはまる数値の組合せとして、最も適切なものを選択肢から1つ選びなさい。 「一般教育訓練に係る教育訓練給付金の額は、教育訓練施設に支払った教育訓練経費の( ① )相当額であるが、その額が( ② )を超える場合の支給額は、( ② )となる。」
解答・解説を表示
解答
2
解説
雇用保険の一般教育訓練給付金は、労働者の主体的な能力開発を支援するための給付制度であり、厚生労働大臣が指定する一般教育訓練を修了した際に、支払った受講費用の20%(最大10万円、4,000円を超えない場合は不支給)が支給されます。
解き方
- 一般教育訓練給付金の支給割合が受講費用の「20%」であることを確認します。
- 支給限度額の上限が「10万円」であることを確認し、該当する選択肢を特定します。
- 選択肢 1不正解
- 支給割合が10%とされている点が誤りで、正しくは20%相当額です。
- 選択肢 2正解
- 支給割合は受講経費の20%相当額であり、支給上限額は10万円であるため正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- 上限額が20万円とされている点が誤りで、正しくは10万円です。
覚えるポイント
- 一般教育訓練給付金は費用の20%・上限10万円、4,000円以下は不支給
間違えやすいところ
- 特定一般教育訓練(40%・上限20万円)や専門実践教育訓練(最大70%)の支給率・上限額と混同しないように注意します。
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.6(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
障害基礎年金の支給額(1級と2級の比較)
ライフプランニングと資金計画 · 公的年金 / 障害基礎年金 / 障害等級
公的年金制度の障害基礎年金に関する次の文の空欄( )にあてはまる数値として、最も適切なものを選択肢から1つ選びなさい。 「子のいない障害等級1級に該当する者に支給される障害基礎年金の額は、子のいない障害等級2級に該当する者に支給される障害基礎年金の額の( )に相当する額である。」
解答・解説を表示
解答
2
解説
障害基礎年金の年金額は障害の程度に応じて定められており、2級の基本年金額は満額の老齢基礎年金と同額です。より重度の障害である1級の基本年金額は、2級の年金額の1.25倍に相当する額となります。
解き方
- 障害等級2級の障害基礎年金額が基本となる基準額であることを確認します。
- 1級の障害基礎年金額は2級の額の「1.25倍」であるという規定を適用します。
- 選択肢 1不正解
- 0.75倍(4分の3)は遺族厚生年金の報酬比例部分などの計算割合であり、誤りです。
- 選択肢 2正解
- 子のいない障害等級1級の額は、2級の年金額の1.25倍に設定されているため適切です。
- 選択肢 3不正解
- 1.75倍とする規定は存在せず、誤りです。
覚えるポイント
- 障害基礎年金の額は、2級が基本額(満額老齢基礎年金と同額)、1級は2級の1.25倍
間違えやすいところ
- 遺族年金の4分の3(0.75倍)や加給年金の割合など他の年金計算の倍率と混同しないようにします。
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.6(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
フラット35(買取型)の金利形態と保証人
ライフプランニングと資金計画 · 住宅ローン / フラット35 / 融資条件
住宅金融支援機構の提携住宅ローンであるフラット35に関する次の文の空欄( ① )・( ② )にあてはまる語句の組合せとして、最も適切なものを選択肢から1つ選びなさい。 「住宅金融支援機構と民間金融機関が提携した住宅ローンであるフラット35(買取型)の融資金利は( ① )であり、借入れをする際には、保証人が( ② )である。」
解答・解説を表示
解答
1
解説
フラット35は住宅金融支援機構と民間金融機関が提携して提供する最長35年の全期間固定金利住宅ローンです。融資金利は資金受取時に確定する固定金利であり、利用にあたって保証人を用意する必要はなく、保証料もかかりません。
解き方
- フラット35の金利タイプが「全期間固定金利」であることを確認します。
- フラット35における人的保証(保証人)の要否を確認し、「不要(保証料も不要)」と判断します。
- 選択肢 1正解
- フラット35の金利は全期間固定金利であり、借入れ時の保証人は不要(保証料も不要)であるため正しいです。
- 選択肢 2不正解
- 保証人が必要とされている点が誤りで、フラット35では保証人は不要です。
- 選択肢 3不正解
- 金利が変動金利、保証人が必要とされている点がいずれも誤りです。
覚えるポイント
- フラット35は全期間固定金利・保証人不要・保証料不要・繰上返済手数料不要
間違えやすいところ
- 民間金融機関独自の住宅ローンで一般的な保証会社への保証料支払いや保証人の設定と混同しないようにします。
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.6(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
生命保険の予定基礎率と保険料の関係
リスク管理 · 生命保険 / 保険料の仕組み / 予定基礎率 / 予定利率
生命保険の保険料計算に関する次の文の空欄( )にあてはまる語句として、最も適切なものを選択肢から1つ選びなさい。 「生命保険会社が( )を引き下げた場合、通常、その後の終身保険の新規契約の保険料は高くなる。」
解答・解説を表示
解答
1
解説
生命保険の純保険料・付加保険料は「予定死亡率」「予定利率」「予定事業費率」の3つの予定基礎率をもとに算出されます。予定利率は保険会社が見込む運用利回りであり、予定利率を引き下げると運用益による割り引きが小さくなるため、新規契約の保険料は高くなります。
解き方
- 3つの予定基礎率(予定利率、予定死亡率、予定事業費率)の引き下げが保険料に与える影響を整理します。
- 死亡率や事業費率の引き下げは保険料を安くする要因であるのに対し、予定利率の引き下げは将来の運用収益の減少を見込むため保険料を高くする要因になると特定します。
- 選択肢 1正解
- 予定利率を引き下げると将来の運用収益の見込みが減るため、保険料は高くなります。
- 選択肢 2不正解
- 予定死亡率を引き下げた場合、死亡保険金の支払見込額が減少するため、終身保険の保険料は通常安くなります。
- 選択肢 3不正解
- 予定事業費率を引き下げた場合、運営経費の見込額が減少するため、保険料は通常安くなります。
覚えるポイント
- 予定利率の低下は保険料の値上げ、予定死亡率・予定事業費率の低下は保険料の値下げにつながる
間違えやすいところ
- 3つの基礎率のうち「利率」だけが低下時に保険料高(逆の動き)となり、死亡率・事業費率は低下時に保険料安(同方向の動き)となる関係を取り違えないようにします。
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.7(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
生命保険の契約転換制度の取扱い
リスク管理 · 生命保険 / 契約転換制度 / 告知義務
生命保険の契約転換制度に関する次の文の空欄( ① )・( ② )にあてはまる語句の組合せとして、最も適切なものを選択肢から1つ選びなさい。 「契約転換制度により、現在加入している生命保険契約を新たな契約に転換する場合、転換後契約の保険料は、( ① )の年齢に応じた保険料率により算出され、転換時において告知等をすることが( ② )。」
解答・解説を表示
解答
3
解説
契約転換制度とは、現在加入している保険の下取り(転換価格=解約返戻金等)を利用して新たな保険を契約し直す制度です。実質的には新契約の締結であるため、保険料は転換時の年齢・保険料率で計算され、告知や診査も必要となります。
解き方
- 契約転換時の保険料算出に用いられる年齢基準を確認し、「転換時の年齢」であることを確認します。
- 転換制度における告知義務の有無を検討し、実質的な新契約であるため告知・診査が「ある(必要)」と判断します。
- 選択肢 1不正解
- 保険料率は転換時の年齢で計算され、また告知や診査も必要であるため誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 転換後契約の保険料は転換時の年齢に応じますが、告知等が不要とされている点が誤りです。
- 選択肢 3正解
- 転換後契約の保険料率は「転換時」の年齢等に基づき、新契約と同様に「告知等をする必要がある」ため適切です。
覚えるポイント
- 契約転換は新契約への買い替えと同様であるため、転換時の年齢・保険料率が適用され、告知や診査も必要
間違えやすいところ
- 払済保険や延長保険への変更(告知不要)と混同して、契約転換も告知が不要であると誤解しやすい点に注意します。
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.7(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
食品提供に伴う賠償責任を補償する保険
リスク管理 · 損害保険 / 賠償責任保険 / 生産物賠償責任保険(PL保険)
企業の賠償責任保険に関する次の文の空欄( )にあてはまる保険の種類として、最も適切なものを選択肢から1つ選びなさい。 「スーパーマーケットを経営する企業が、店舗内で調理・販売した食品が原因で食中毒を発生させ、顧客に対して法律上の損害賠償責任を負うことによって被る損害を補償する保険として、( )がある。」
解答・解説を表示
解答
1
解説
生産物賠償責任保険(PL保険)は、被保険者が製造・販売・引き渡した生産物や、被保険者の行った仕事の結果に起因して他人に身体障害や財物損壊を与えたことによる法律上の損害賠償責任を補償します。飲食店やスーパーマーケットで調理・販売した食品による食中毒も本保険の対象となります。
解き方
- 事故の原因が「店舗内で調理・販売した食品(生産物)」による食中毒であることを確認します。
- 生産物の欠陥や仕事の結果に起因する賠償責任をカバーする保険が「生産物賠償責任保険(PL保険)」であることを特定します。
- 選択肢 1正解
- 調理・販売した食品の欠陥や食中毒等に起因する賠償損害は、生産物賠償責任保険(PL保険)で補償されます。
- 選択肢 2不正解
- 請負業者賠償責任保険は、建設工事や清掃作業などの業務遂行中の事故による賠償責任を補償する保険です。
- 選択肢 3不正解
- 施設所有(管理)者賠償責任保険は、店舗や施設の欠陥や施設内の業務遂行に起因する事故(濡れた床で転倒など)を補償する保険です。
覚えるポイント
- 調理・販売後の飲食物による食中毒事故は「生産物賠償責任保険(PL保険)」の補償対象
間違えやすいところ
- 店内の施設管理上の欠陥(床の水濡れ等)を補償する「施設所有(管理)者賠償責任保険」と、販売・提供した物自体に起因する事故を補償する「PL保険」の区別に注意します。
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.7(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
個人賠償責任保険の対象外となる事由
リスク管理 · 損害保険 / 個人賠償責任保険 / 保険金支払事由
個人賠償責任保険(特約)の補償内容に関する次の記述のうち、法律上の損害賠償責任を負うことによって被る損害が補償の対象とならない事由として、最も適切なものを選択肢から1つ選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
個人賠償責任保険(特約)は、被保険者が「日常生活における事故」や「住宅の所有・使用・管理」に起因して、他人の身体を害したり他人の財物を破損させたりして法律上の損害賠償責任を負った場合に保険金が支払われます。業務遂行に起因する賠償責任や、自動車の運転・管理に起因する賠償責任などは対象外です。
解き方
- 個人賠償責任保険が「日常生活の偶然な事故」を対象とし、「業務遂行中の行為」を免責(対象外)としている基本要件を確認します。
- 各選択肢を検討し、「業務中に自転車で衝突」が業務に起因する賠償責任であり補償対象とならないことを判断します。
- 選択肢 1不正解
- 自宅のベランダから物を落として他人の車を傷つける事故は、日常生活や住宅管理に伴う偶然な事故であるため補償の対象となります。
- 選択肢 2不正解
- 店舗等での買い物中に誤って他人の商品を破損させる事故は、日常生活の偶然な事故として補償の対象となります。
- 選択肢 3正解
- 業務遂行に直接起因する損害賠償責任は個人賠償責任保険の免責事由とされているため、補償の対象外となります。
覚えるポイント
- 個人賠償責任保険は日常生活が対象であり、「業務中の行為」「同居の親族に対する賠償」「預かり物の損壊」等は対象外
間違えやすいところ
- 自転車事故であっても「通勤を含む私用中」は補償対象ですが、「業務中(仕事の配送など)」は補償対象外となる違いに注意します。
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.7(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
地震保険料控除の限度額および控除額
タックスプランニング · 所得控除 / 地震保険料控除 / 所得税
所得税の地震保険料控除に関する次の文の空欄( ① )・( ② )にあてはまる語句および数値の組合せとして、最も適切なものを選択肢から1つ選びなさい。 「所得税において、個人が支払う地震保険の保険料に係る地震保険料控除は、原則として、( ① )を限度として年間支払保険料の( ② )が控除額となる。」
解答・解説を表示
解答
1
解説
所得税の地震保険料控除では、その年中に支払った地震保険料の全額を所得控除(限度額5万円)することができます。なお、住民税における地震保険料控除は、支払保険料の2分の1(限度額2万5,000円)となります。
解き方
- 所得税における地震保険料の控除対象額の計算方法(支払保険料の全額)を確認します。
- 所得税の地震保険料控除の最高限度額が「5万円」であることを確認し、正しい選択肢を選びます。
- 選択肢 1正解
- 所得税の地震保険料控除は、年間支払保険料の「全額」が対象となり、最高限度額は「5万円」であるため適切です。
- 選択肢 2不正解
- 所得税では支払保険料の全額が対象となるため、「2分の1相当額」とする記述は誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 限度額は5万円(住民税は2万5,000円)であり、10万円とする記述は誤りです。
覚えるポイント
- 地震保険料控除:所得税は支払額の全額(最高5万円)、住民税は支払額の1/2(最高2.5万円)
間違えやすいところ
- 生命保険料控除(所得税最高12万円・各枠4万円)の控除限度額や計算式と混同しないように注意します。
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.7(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
国内総生産(GDP)の定義と公表機関
金融資産運用 · 経済指標 / 国内総生産(GDP)
わが国の代表的な経済指標に関する次の文の空欄( ① )、( ② )にあてはまる語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。 「一定期間内に国内で生産された財やサービスの付加価値の合計額を( ① )といい、その統計は( ② )が作成し、公表している。」
解答・解説を表示
解答
3
解説
国内総生産(GDP)は国の経済規模や景気動向を把握する基本的な経済指標であり、統計の作成・公表主体とともに正確に把握しておく必要があります。
解き方
- 一定期間内に国内で生産された財・サービスの付加価値の合計額を指す用語が「国内総生産(GDP)」であることを確認します。
- GDP統計を作成・公表している行政機関が「内閣府」であることを特定し、適切な選択肢を選びます。
- 選択肢 1不正解
- マネーストックは金融部門から経済全体に供給されている通貨の総量を指し、日本銀行が公表しています。問題文の付加価値の合計額の定義とは異なります。
- 選択肢 2不正解
- 付加価値の合計額は国内総生産(GDP)ですが、統計を作成・公表しているのは日本銀行ではなく内閣府です。
- 選択肢 3正解
- 国内で生み出された付加価値の総額は国内総生産(GDP)であり、内閣府が四半期ごとに公表しているため適切です。
覚えるポイント
- 国内総生産(GDP)の公表機関は内閣府、マネーストックや日銀短観の公表機関は日本銀行です。
間違えやすいところ
- GDPの作成公表主体を日本銀行や財務省と取り違えやすいため注意が必要です。
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.7(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
株式投資信託の運用手法(アクティブ運用)
金融資産運用 · 投資信託 / 運用スタイル
株式投資信託の運用手法に関する次の文の空欄にあてはまる語句として、最も適切なものはどれか。 「株式投資信託の運用において、日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)などの特定の指標をベンチマークとし、これを上回る運用成果を目指す手法を( )という。」
解答・解説を表示
解答
2
解説
投資信託の運用手法には、ベンチマークへの連動を目指すパッシブ運用(インデックス運用)と、ベンチマークを上回るリターンを目指すアクティブ運用があります。
解き方
- 設問が「ベンチマークを上回る運用成果を目指す手法」を問うていることを確認します。
- 指標に連動させるインデックス運用(パッシブ運用)と対比し、積極的な超過リターンを目指す「アクティブ運用」を選択します。
- 選択肢 1不正解
- パッシブ運用は、日経平均株価などのベンチマークに連動した運用成果を目指す手法であるため不適切です。
- 選択肢 2正解
- ベンチマークを上回る収益率の獲得を目標として銘柄選択や資産配分を行う手法であるため適切です。
- 選択肢 3不正解
- インデックス運用はパッシブ運用と同義であり、市場指標に連動する成果を目指す手法であるため不適切です。
覚えるポイント
- ベンチマークを上回る成果を目指すのがアクティブ運用、ベンチマークに連動を目指すのがパッシブ(インデックス)運用です。
間違えやすいところ
- アクティブ運用は一般に銘柄選定のための調査コスト等がかかるため、インデックス運用より信託報酬等のコストが高めになります。
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.8(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
市場金利と債券価格・利回りの関係
金融資産運用 · 債券投資 / 金利変動リスク
固定利付債券に関する次の文の空欄( ① )、( ② )にあてはまる語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。 「固定利付債券は、一般に、市場金利が上昇すると債券価格が( ① )し、債券の利回りは( ② )する。」
解答・解説を表示
解答
3
解説
固定利付債券の利率は発行時に固定されているため、市場金利が変動すると債券価格が反対方向に動き、結果として債券の最終利回りは市場金利と同じ方向に動きます。
解き方
- 市場金利が上昇した場合、既存の確定利息しか得られない債券は売られて債券価格が下落(①)することを把握します。
- 債券価格が安く購入できるようになるため、投資家にとっての利回りは上昇(②)することを確認します。
- 選択肢 1不正解
- 市場金利の上昇局面では、新発債の条件が良くなるため既発債は売られて価格は下落します。
- 選択肢 2不正解
- 金利上昇時に債券価格は下落し、価格が下落した債券の利回りは上昇するため不適切です。
- 選択肢 3正解
- 市場金利が上昇すると債券価格は下落し、債券の利回りは上昇するため正しい組み合わせです。
覚えるポイント
- 「市場金利上昇=債券価格下落・利回り上昇」「市場金利低下=債券価格上昇・利回り低下」のシーソー関係を押さえます。
間違えやすいところ
- 「債券価格」と「債券利回り」の上下動を混同しやすいため、価格と利回りが逆の動きをすることに留意します。
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.8(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
固定利付債券の最終利回りの計算
金融資産運用 · 債券投資 / 最終利回り
表面利率(クーポンレート)1%、残存期間2年の固定利付債券を額面100円当たり99円で購入した場合の最終利回り(年率・単利)として、最も適切なものはどれか。なお、税金等は考慮しないものとし、計算結果は表示単位の小数点以下第3位を四捨五入すること。
解答・解説を表示
解答
2
解説
単利の最終利回りは、1年あたりのインカムゲイン(表面利率)と償還差損益((償還価格-購入価格)÷残存年数)の合計額を購入価格で割って百分率で算出します。
解き方
- 1年あたりの償還差益を計算します:(100円 - 99円) ÷ 2年 = 0.5円。
- 表面利率1円に1年あたりの償還差益0.5円を加算し、年換算収益1.5円を求めます。
- 年換算収益1.5円を購入価格99円で除し、100を乗じます:1.5 ÷ 99 × 100 = 1.5151…%。小数点以下第3位を四捨五入して1.52%となります。
- 選択肢 1不正解
- 年換算収益1.5円を額面100円で割ると1.50%になりますが、分母は購入価格99円であるため誤りです。
- 選択肢 2正解
- 最終利回りの算式により [1 + (100 - 99) ÷ 2] ÷ 99 × 100 ≒ 1.515%となり、四捨五入して1.52%となります。
- 選択肢 3不正解
- 償還差益の残存年数2年による除算を行わずに計算した場合などの誤った数値です。
覚えるポイント
- 最終利回り(単利)= [表面利率 + (償還価格 - 購入価格) ÷ 残存期間] ÷ 購入価格 × 100
間違えやすいところ
- 分母を購入価格ではなく額面(100円)として計算してしまう計算ミスが多いため注意が必要です。
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.8(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
日本投資者保護基金による補償限度額
金融資産運用 · 投資者保護 / 日本投資者保護基金
日本投資者保護基金の補償に関する次の文の空欄にあてはまる金額として、最も適切なものはどれか。 「日本投資者保護基金は、会員である金融商品取引業者が破綻し、分別管理の義務に違反したことによって、一般顧客から預託を受けていた有価証券・金銭を返還することができない場合、一定の範囲の取引を対象に一般顧客1人につき( )を上限に金銭による補償を行う。」
解答・解説を表示
解答
1
解説
金融商品取引業者は顧客財産の分別管理が義務付けられていますが、万一業者が破綻し顧客への返還が不能となった場合、日本投資者保護基金が1人あたり上限1,000万円まで補償します。
解き方
- 金融商品取引業者が破綻し分別管理義務に違反して資産返還ができない場合の保護制度を確認します。
- 日本投資者保護基金の一般顧客1人あたりの金銭補償の上限額が「1,000万円」であることを特定します。
- 選択肢 1正解
- 日本投資者保護基金による一般顧客1人あたりの金銭補償の上限額は1,000万円であるため適切です。
- 選択肢 2不正解
- 預金保険制度や投資者保護基金の制度上、1,300万円という上限枠は存在しないため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 2,000万円ではなく、上限額は1人につき1,000万円と定められています。
覚えるポイント
- 日本投資者保護基金の補償限度額は、一般顧客1人あたり上限1,000万円までです。
間違えやすいところ
- 銀行等の預金保険制度(元本1,000万円までとその利息)と証券会社の投資者保護基金(上限1,000万円)の数字を混同しないようにします。
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.8(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
公的年金等の所得区分
タックスプランニング · 所得の分類 / 雑所得 / 公的年金等控除
所得税における公的年金の課税関係に関する次の文の空欄にあてはまる語句として、最も適切なものはどれか。 「所得税において、老齢基礎年金や老齢厚生年金を受け取ったことによる所得は、( )となる。」
解答・解説を表示
解答
1
解説
公的年金等の給付のうち、老齢を給付事由とする年金は「雑所得(公的年金等に係る雑所得)」として課税対象となり、公的年金等控除を適用して所得金額が計算されます。
解き方
- 設問の対象が「老齢基礎年金」および「老齢厚生年金」であることを確認します。
- 老齢年金は所得税において「雑所得」に分類され、遺族年金や障害年金は「非課税」となるルールを適用します。
- 選択肢 1正解
- 老齢年金等を受け取ったことによる所得は、公的年金等控除の対象となる雑所得に区分されるため適切です。
- 選択肢 2不正解
- 一時所得は懸賞金や満期保険金などの一過性の所得であり、定期的に受給する公的年金は該当しません。
- 選択肢 3不正解
- 遺族年金や障害年金は非課税所得ですが、老齢年金は課税対象(雑所得)となるため不適切です。
覚えるポイント
- 老齢年金は「雑所得」、遺族年金と障害年金は「非課税」です。
間違えやすいところ
- 同じ公的年金でも、遺族年金・障害年金は非課税であるのに対し、老齢年金は課税(雑所得)される点を取り違えやすいです。
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.8(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
国民年金基金の掛金と所得控除
タックスプランニング · 所得控除 / 社会保険料控除
所得税における所得控除に関する次の文の空欄にあてはまる語句として、最も適切なものはどれか。 「所得税において、国民年金基金の掛金は、( )の対象となる。」
解答・解説を表示
解答
2
解説
公的年金の上乗せ制度である国民年金基金の掛金は、国民年金保険料や健康保険料と同様に社会保険料控除として支払額全額を所得から控除できます。
解き方
- 控除対象となる制度が「国民年金基金の掛金」であることを確認します。
- iDeCo(確定拠出年金)や小規模企業共済は「小規模企業共済等掛金控除」ですが、国民年金基金は「社会保険料控除」に該当することを判別します。
- 選択肢 1不正解
- 生命保険料控除は民間保険会社の生命保険料や個人年金保険料が対象となるため不適切です。
- 選択肢 2正解
- 国民年金基金の掛金は全額が社会保険料控除の対象となるため適切です。
- 選択肢 3不正解
- 小規模企業共済等掛金控除は、iDeCo(確定拠出年金個人型)や小規模企業共済の掛金が対象となるため不適切です。
覚えるポイント
- 国民年金・国民年金基金の掛金は「社会保険料控除」、iDeCo・小規模企業共済は「小規模企業共済等掛金控除」です。
間違えやすいところ
- 国民年金基金と個人型確定拠出年金(iDeCo)は拠出限度枠を共有しますが、控除の種類(社会保険料控除 vs 小規模企業共済等掛金控除)が異なる点に注意が必要です。
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.8(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
特定扶養親族に係る扶養控除額
タックスプランニング · 所得控除 / 扶養控除
所得税の扶養控除に関する次の文の空欄にあてはまる金額として、最も適切なものはどれか。 「所得税において、控除対象扶養親族のうち、その年の12月31日時点の年齢が19歳以上23歳未満である特定扶養親族に係る扶養控除の額は、1人につき( )である。」
解答・解説を表示
解答
3
解説
扶養控除の額は扶養親族の年末時点の年齢によって異なり、大学生年代である19歳以上23歳未満は教育費負担に配慮して「特定扶養親族」として控除額が加算されています。
解き方
- 対象者の年齢要件が「その年の12月31日時点で19歳以上23歳未満」であることを確認します。
- この区分は「特定扶養親族」に該当し、控除額が一般の扶養親族(38万円)より多い「63万円」であることを特定します。
- 選択肢 1不正解
- 38万円は16歳以上19歳未満および23歳以上70歳未満の一般の控除対象扶養親族に係る控除額です。
- 選択肢 2不正解
- 48万円は基礎控除の基本額や同居老親等以外の老人扶養親族(70歳以上)の控除額であり、特定扶養親族の額ではありません。
- 選択肢 3正解
- 19歳以上23歳未満の特定扶養親族に係る控除額は1人につき63万円であるため適切です。
覚えるポイント
- 扶養控除額:一般(16〜18歳、23〜69歳)38万円、特定(19〜22歳)63万円、老人(70歳以上)48万円(同居老親等は58万円)。
間違えやすいところ
- 一般の控除対象扶養親族の38万円と特定扶養親族の63万円を混同しないように区分を整理しておく必要があります。
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.9(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
年末調整で適用可能な所得控除
タックスプランニング · 年末調整 / 所得控除
給与所得者が年末調整の手続きを通じて受けることができる所得控除として、適切なものを選択肢の中から選びなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
所得控除のうち、雑損控除・医療費控除・寄附金控除の3つは年末調整では適用できず、確定申告を行う必要があります。その他の扶養控除、配偶者控除、生命保険料控除、地震保険料控除などは年末調整で控除の適用を受けられます。
解き方
- 年末調整で適用できない控除(医療費控除、雑損控除、寄附金控除)に該当するかを確認します。
- 選択肢のうち地震保険料控除は年末調整で適用可能な控除であるため、正解と判断します。
- 選択肢 1不正解
- 雑損控除は年末調整では控除を受けることができず、確定申告を行う必要があります。
- 選択肢 2不正解
- 寄附金控除(ふるさと納税のワンストップ特例を除く)は年末調整では適用できず、確定申告が必要です。
- 選択肢 3正解
- 地震保険料控除は、勤務先に控除証明書等を添付して申告することにより年末調整で適用を受けられます。
覚えるポイント
- 年末調整不可の3大控除は「医療費控除・雑損控除・寄附金控除」です。
間違えやすいところ
- ふるさと納税をしている会社員でも、年末調整ではなく確定申告またはワンストップ特例が必要となる点に注意しましょう。
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.9(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
青色申告承認申請書の提出期限(新規開業)
タックスプランニング · 青色申告 / 青色申告承認申請手続
その年の1月16日以後に新たに事業所得を生ずべき業務を開始した納税者が、その年分から所得税の青色申告の承認を受けようとする場合、原則として、業務を開始した日からどれくらいの期間内に青色申告承認申請書を所轄税務署長に提出しなければならないか。
解答・解説を表示
解答
1
解説
青色申告の承認を受けようとする場合、原則としてその年の3月15日までに承認申請書を提出する必要がありますが、その年の1月16日以後に新規に業務を開始した場合は、開業の日から2カ月以内が提出期限となります。
解き方
- 新規開業日が「その年の1月16日以後」であることを確認します。
- 1月16日以後の新規開業の場合の申請期限が「業務開始日から2カ月以内」であることを適用します。
- 選択肢 1正解
- 1月16日以後に新たに業務を開始した納税者の青色申告承認申請書の提出期限は、開業日から2カ月以内です。
- 選択肢 2不正解
- 3カ月以内とする規定は存在しないため不適切です。
- 選択肢 3不正解
- 6カ月以内とする規定は存在しないため不適切です。
覚えるポイント
- 青色申告の申請期限:原則3月15日まで、1月16日以降の新規開業は開業日から2カ月以内です。
間違えやすいところ
- 1月15日以前に開業した場合は同年の3月15日が期限となりますが、1月16日以後開業の場合は開業日から2カ月以内となる分岐日を混同しないようにしましょう。
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.9(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
相続税路線価の対象税目と公示価格比水準
不動産 · 公的土地評価 / 相続税路線価 / 公示価格
空欄( ① )および( ② )にあてはまる語句と数値の組合せとして最も適切なものを選びなさい。 「相続税路線価は、相続税や( ① )を算定する際の土地等の評価額の基準となる価格であり、地価公示法による公示価格の( ② )を価格水準の目安として設定される。」
解答・解説を表示
解答
3
解説
土地の公的価格には4種類(公示価格、基準地価、固定資産税評価額、相続税路線価)があります。相続税路線価は国税庁が公表し、相続税や贈与税の財産評価に用いられ、公示価格の80%水準を目安としています。固定資産税評価額は70%水準です。
解き方
- 空欄①について、相続税路線価が用いられる国税の税目(贈与税)を特定します。
- 空欄②について、相続税路線価の価格水準が公示価格の「80%」であることを確認します。
- 選択肢 1不正解
- 不動産取得税の算定には固定資産税評価額(公示価格の70%水準)が使われるため不適切です。
- 選択肢 2不正解
- 相続税路線価の目安水準は公示価格の80%であり、70%は固定資産税評価額の目安であるため誤りです。
- 選択肢 3正解
- 相続税路線価は相続税や贈与税の基準となり、地価公示価格の80%水準を目安に決定されます。
覚えるポイント
- 相続税路線価=贈与税・相続税の基準で公示価格の80%、固定資産税評価額=70%です。
間違えやすいところ
- 固定資産税評価額の「70%」と相続税路線価の「80%」の割合を逆に覚えてしまう誤りに注意しましょう。
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.9(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
建築基準法における接道義務
不動産 · 建築基準法 / 接道義務
建築基準法において、都市計画区域および準都市計画区域内にある建築物の敷地は、原則として、幅員4m以上の道路に何m以上接していなければならないか。
解答・解説を表示
解答
1
解説
建築基準法上の接道義務により、都市計画区域および準都市計画区域内において建築物の敷地は、建築基準法上の道路(原則として幅員4m以上)に2m以上接していなければ建築することができません。
解き方
- 建築基準法第43条の接道義務の要件(道路幅員と接道長)を確認します。
- 道路幅員は原則4m以上、接道長さは「2m以上」であるため、1を選択します。
- 選択肢 1正解
- 建築基準法上の接道義務に基づき、敷地は幅員4m以上の道路に2m以上接する必要があります。
- 選択肢 2不正解
- 4mは道路幅員の原則であり、接道しなければならない長さは2m以上です。
- 選択肢 3不正解
- 6m以上接していなければならないとする一般的な規定はありません。
覚えるポイント
- 接道義務は「幅員4m以上の道路に2m以上接する」です。
間違えやすいところ
- 道路幅員の「4m」と接道幅の「2m」の数値を入れ替えて記憶しないように注意しましょう。
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.9(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
区分所有法における規約の変更要件
不動産 · 区分所有法 / 集会の決議要件 / 規約の設定・変更・廃止
建物の区分所有等に関する法律(区分所有法)において、規約の変更は、区分所有者および議決権の各どれ以上の多数による集会の決議によらなければならないか。
解答・解説を表示
解答
3
解説
区分所有法の集会決議において、普通決議(一般的な議案)は区分所有者および議決権の各過半数(2分の1超)ですが、規約の設定・変更・廃止や共用部分の重大変更などは特別決議として各4分の3以上の多数が必要です。なお建替え決議は各5分の4以上となります。
解き方
- 規約の変更が決議事項のどの種類(特別決議)に属するかを確認します。
- 区分所有法における規約の変更要件である「区分所有者および議決権の各4分の3以上」を適用します。
- 選択肢 1不正解
- 普通決議(過半数)の要件であり、規約の変更にはより厳格な多数決が求められます。
- 選択肢 2不正解
- 3分の2以上という要件は区分所有法の主要な集会決議基準にはありません。
- 選択肢 3正解
- 規約の設定・変更・廃止は、区分所有者および議決権の各4分の3以上の賛成による特別決議が必要です。
覚えるポイント
- 規約の変更・重大変更は各4分の3以上、建替え決議は各5分の4以上の多数が必要です。
間違えやすいところ
- 普通決議(過半数)、規約変更(各4分の3以上)、建替え(各5分の4以上)の割合の混同に注意しましょう。
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.9(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
居住用財産譲渡時の軽減税率の特例(税率と限度額)
不動産 · 譲渡所得 / 居住用財産の軽減税率の特例
空欄( ① )および( ② )にあてはまる金額と数値の組合せとして最も適切なものを選びなさい。 「個人が自宅の土地および建物を譲渡し、『居住用財産を譲渡した場合の長期譲渡所得の課税の特例』(軽減税率の特例)の適用を受けた場合、当該譲渡に係る課税長期譲渡所得金額のうち、( ① )以下の部分については、所得税および復興特別所得税( ② )、住民税4%の税率で課税される。」
解答・解説を表示
解答
1
解説
10年超所有した居住用財産の軽減税率の特例では、課税長期譲渡所得金額のうち6,000万円以下の部分に対して所得税10%(復興特別所得税を含め10.21%)・住民税4%が適用され、6,000万円超の部分は通常の長期譲渡所得税率(所得税15%+復興特別所得税0.315%、住民税5%)が適用されます。
解き方
- 軽減税率の対象となる課税所得限度額が「6,000万円以下」であることを特定します。
- 6,000万円以下の部分に課される所得税率10%に復興特別所得税(基準所得税額の2.1%)を加えた税率「10.21%」を確認します。
- 選択肢 1正解
- 軽減税率の適用限度は6,000万円以下であり、所得税・復興特別所得税率は10.21%となります。
- 選択肢 2不正解
- 軽減税率の対象限度額は1億円ではなく6,000万円以下であるため誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 限度額は6,000万円以下であり、15.315%は6,000万円超の部分等の通常の所得税等の税率です。
覚えるポイント
- 10年超所有軽減税率の特例:6,000万円以下部分は所得税10.21%・住民税4%です。
間違えやすいところ
- 6,000万円以下の部分と6,000万円超の部分の税率や、限度額を混同しないようにしましょう。
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.10(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
土地有効活用手法(建設協力金方式)
不動産 · 土地の有効活用 / 建設協力金方式
土地所有者が入居予定の事業会社から建設資金を借り受けて、事業会社の要望に沿った店舗等を建設し、その店舗等を事業会社に賃貸する手法として、最も適切なものを選択肢の中から選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
建設協力金方式とは、ロードサイド店舗などでよく用いられる手法で、土地所有者が将来のテナント(出店企業)から建設資金の一部または全部を無利息や低利で借り入れ(建設協力金)、テナントの仕様に合わせて建物を建築して賃貸し、賃料から借入金を返済していく手法です。
解き方
- 問題文に示された「事業会社から建設資金を借り受けて店舗を建築・賃貸する」という特徴を確認します。
- 該当する手法が「建設協力金方式」であることを特定します。
- 選択肢 1不正解
- 等価交換方式は土地所有者が土地を提供し、デベロッパーが建設費を負担して土地と建物を共有する手法です。
- 選択肢 2正解
- 出店予定企業から建設資金(建設協力金)を借りて建物を建設し賃貸する手法は建設協力金方式です。
- 選択肢 3不正解
- 事業用定期借地権方式は、事業会社に土地を貸し付け、建物は事業会社自らが建築する手法です。
覚えるポイント
- 建設協力金方式=テナントから建設資金を借りて建物を建てて貸す手法です。
間違えやすいところ
- 建物所有者が誰であるか(地主かテナントかデベロッパーか)によって有効活用方式を整理して区別しましょう。
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.10(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
死因贈与により取得した財産の課税
相続・事業承継 · 死因贈与 / みなし相続財産 / 相続税
個人が死因贈与によって取得した財産に対して課される税金として、最も適切なものを選択肢の中から選びなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
死因贈与は民法上は贈与契約ですが、贈与者の死亡を原因として効力が発生するため、税制上は「遺贈」によって取得した財産とみなされ、贈与税ではなく相続税の課税対象となります。
解き方
- 死因贈与により取得した財産の税法上の区分(相続・遺贈と同様の扱い)を確認します。
- 贈与税ではなく「相続税」が課税されることを導きます。
- 選択肢 1不正解
- 死因贈与は死亡により効力が発生するため、贈与税ではなく相続税の課税対象とみなされます。
- 選択肢 2正解
- 死因贈与によって財産を取得した場合、税務上は遺贈により取得したものとみなされ、相続税が課税されます。
- 選択肢 3不正解
- 個人から死因贈与により取得した財産に対して所得税は課税されません。
覚えるポイント
- 死因贈与によって取得した財産は、遺贈と同様に「相続税」の対象となります。
間違えやすいところ
- 名称に「贈与」と付くため贈与税と勘違いしやすい点に注意しましょう。生前贈与とは異なり相続税が課税されます。
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.10(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
直系尊属と配偶者が相続人である場合の法定相続分
相続・事業承継 · 法定相続人 / 法定相続分 / 直系尊属
被相続人Aには配偶者である妻B、実父である父C、および妹Eがいる(母Dは既に死亡している、子や直系卑属はいない)。この親族関係において、被相続人Aの相続における父Cの法定相続分として適切なものを1つ選択しなさい。
解答・解説を表示
解答
2
解説
民法上の法定相続人の順位は、第1順位が子(直系卑属)、第2順位が直系尊属、第3順位が兄弟姉妹です。配偶者は常に相続人となり、第1順位がいないときは第2順位の直系尊属が配偶者とともに相続人となり、第3順位の兄弟姉妹には相続権が生じません。配偶者と直系尊属が相続人である場合の法定相続分は、配偶者が3分の2、直系尊属が3分の1です。
解き方
- 被相続人に子がいないため、第2順位の直系尊属(父C)が法定相続人となり、第3順位の妹Eは相続人になりません。
- 配偶者(妻B)と直系尊属(父C)が相続人となる場合の法定相続分を適用し、父Cの法定相続分が3分の1であることを確認します。
- 選択肢 1不正解
- 2分の1は、配偶者と第1順位の子(直系卑属)が相続人である場合のそれぞれの法定相続分です。
- 選択肢 2正解
- 配偶者と直系尊属が相続人である場合、配偶者が3分の2、直系尊属が3分の1となり、父Cの相続分は3分の1となります。
- 選択肢 3不正解
- 4分の1は、配偶者と第3順位の兄弟姉妹が相続人である場合における兄弟姉妹全体の法定相続分です。
覚えるポイント
- 法定相続分の比率:配偶者と子は各2分の1、配偶者と直系尊属は配偶者3分の2・尊属3分の1、配偶者と兄弟姉妹は配偶者4分の3・兄弟姉妹4分の1
間違えやすいところ
- 直系尊属が存命であるにもかかわらず、兄弟姉妹も一緒に相続人になると誤解しやすい点に注意が必要です。
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.10(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
相続放棄の期間と申述先
相続・事業承継 · 相続の承認・放棄 / 熟慮期間 / 家庭裁判所
相続人が相続の放棄をする場合、原則として、自己のために相続の開始があったことを知った時から( ① )以内に、( ② )に対してその旨を申述しなければならない。空欄( ① )および( ② )に入る適切な組み合わせを1つ選択しなさい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
相続人は、単純承認・限定承認・相続放棄を選択できます。相続を放棄しようとするときは、民法上の熟慮期間である「自己のために相続の開始があったことを知った時から3カ月以内」に、被相続人の最後の住所地を管轄する家庭裁判所に申述する必要があります。
解き方
- 相続放棄の熟慮期間が「自己のために相続の開始があったことを知った時から3カ月以内」であることを確認します。
- 申述先は税務署ではなく「家庭裁判所」であることを確認し、組み合わせとして合致する選択肢を特定します。
- 選択肢 1正解
- 期間は3カ月以内、申述先は家庭裁判所であるため、この記述の組み合わせが正解です。
- 選択肢 2不正解
- 相続放棄の申述先は家庭裁判所であり、所轄税務署長ではありません。
- 選択肢 3不正解
- 熟慮期間は原則3カ月以内であり、申述先も家庭裁判所ですので誤りです。
覚えるポイント
- 相続放棄・限定承認の熟慮期間は3カ月以内、手続き先は家庭裁判所
間違えやすいところ
- 相続税の申告期限(10カ月以内・税務署長)や準確定申告(4カ月以内)と期間・申告先を混同しないようにしましょう。
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.11(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
公正証書遺言の方式と検認手続の要否
相続・事業承継 · 公正証書遺言 / 遺言の検認 / 家庭裁判所
公正証書遺言は、証人2人以上の立会いのもと、遺言者が遺言の趣旨を公証人に口授し、公証人がそれを筆記して作成される。この公正証書遺言において、相続開始後の( ① )における検認手続は( ② )である。空欄( ① )および( ② )に入る適切な組み合わせを1つ選択しなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
遺言書の検認は、相続人に対して遺言の存在・内容を知らせるとともに、遺言書の偽造・変造を防止するための家庭裁判所の手続きです。自筆証書遺言(法務局保管を除く)や秘密証書遺言では家庭裁判所による検認が必要ですが、公証人が作成し原本が公証役場に保存される公正証書遺言では改ざんの恐れがないため、検認手続は不要とされています。
解き方
- 遺言書の検認を行う機関が「家庭裁判所」であることを確認します。
- 公正証書遺言は偽造や変造の恐れがないため、検認手続が「不要」であることを確認し、組み合わせを選びます。
- 選択肢 1不正解
- 検認を行う機関は家庭裁判所であり、公証役場ではありません。また公正証書遺言は検認不要です。
- 選択肢 2不正解
- 検認を行う機関は家庭裁判所ですが、公正証書遺言では検認手続は不要とされています。
- 選択肢 3正解
- 検認の管轄は家庭裁判所であり、公正証書遺言の場合は検認手続が不要であるため正解です。
覚えるポイント
- 公正証書遺言および法務局に保管された自筆証書遺言は家庭裁判所の検認が不要
間違えやすいところ
- 検認を行う機関を公証役場と混同したり、公正証書遺言でも検認が必要であると誤認しやすい点に注意しましょう。
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.11(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
相続税額の2割加算の対象者
相続・事業承継 · 相続税の税額控除・加算 / 相続税額の2割加算 / 兄弟姉妹
相続または遺贈により財産を取得した者が、被相続人の( )である場合、その者は相続税額の2割加算の対象となる。空欄に入る適切な語句を1つ選択しなさい。
解答・解説を表示
解答
3
解説
相続税額の2割加算は、財産を取得した者が被相続人の配偶者および一親等の血族(代襲相続人である孫を含む)以外である場合に、算出された相続税額にその20%(2割)を加算する制度です。父母は一親等の血族、配偶者は配偶者自身であるため対象外ですが、兄弟姉妹は二親等の傍系血族であるため2割加算の対象となります。
解き方
- 相続税額の2割加算の対象外となる者(配偶者、および代襲相続人となった孫を含む一親等の血族)を確認します。
- 選択肢の父母(一親等)、配偶者は対象外であり、兄弟姉妹(二親等)が2割加算の対象に該当することを導きます。
- 選択肢 1不正解
- 父母は被相続人の一親等の血族(直系尊属)であるため、相続税額の2割加算の対象とはなりません。
- 選択肢 2不正解
- 被相続人の配偶者は2割加算の対象外です(配偶者の税額軽減等の適用もあります)。
- 選択肢 3正解
- 兄弟姉妹は被相続人の二親等の血族であり、配偶者および一親等の血族に該当しないため、相続税額の2割加算の対象となります。
覚えるポイント
- 相続税額の2割加算対象外:配偶者+一親等の血族(子、代襲相続の孫、父母)。兄弟姉妹や代襲相続人でない孫(養子縁組した孫など)は加算対象
間違えやすいところ
- 法定相続人であれば全員2割加算されないと勘違いしがちですが、兄弟姉妹は法定相続人であっても2割加算の対象となります。
出題の前提:2021年10月1日現在施行の法令等
出典:金融財政事情研究会『2022年5月 3級 学科』
公式問題 p.11(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)
2022年5月 3級 学科
参照した公式資料
金融財政事情研究会が公開した2022年5月 3級 学科の問題・解答資料です。
- 公式問題(公式掲載ページ) ↗ — www.kinzai.or.jp(資料の掲載案内)
- 公式模範解答(公式掲載ページ) ↗ — www.kinzai.or.jp(資料の掲載案内)
金財のPDFは公式掲載ページからご覧ください。古い資料は現在の一覧に掲載されていない場合があります。

