本文へ移動

FP技能検定 · 学習ガイド

2023年9月 2級 実技 個人資産相談業務の問題・解答解説

日本FP協会・金融財政事情研究会の公式問題・模範解答を、級・学科/実技・公開年度に分けて収録しています。CBT公開問題は1セットの公表問題で、全受験者への出題を網羅するものではありません。

2023年9月 2級 実技 個人資産相談業務の概要
30:00

問題番号から選ぶ

公的年金からの老齢給付(老齢基礎年金および老齢厚生年金の額)の計算

ライフプランニングと資金計画 · 公的年金制度 / 老齢基礎年金 / 老齢厚生年金 / 経過的加算

Aさんが原則として65歳から受給できる公的年金制度からの老齢給付について、設例の<Aさんとその家族に関する資料>および<資料>に基づき、①老齢基礎年金の年金額、②老齢厚生年金の年金額を計算しなさい(2023年度価額、円未満四捨五入)。

解答・解説を表示

解答

① 795,000(円) ② 1,187,874(円)

解説

老齢基礎年金は20歳以上60歳未満の40年(480月)を上限として計算され、老齢厚生年金は報酬比例部分と定額部分の差額を埋める経過的加算を合算して算出します。加給年金は65歳到達時点で生計を維持している65歳未満の配偶者または要件を満たす子がいる場合に加算されます。

解き方

  1. 20歳以上60歳未満の国民年金保険料納付済月数(28月)と厚生年金加入月数(452月)を求め、480月を満たすことから老齢基礎年金の満額を算出する。
  2. 2003年3月以前および4月以降の期間に分けて報酬比例部分を計算し、合算して円未満を四捨五入する。
  3. 厚生年金の全期間(上限480月)に応じた定額単価から、20歳以上60歳未満の厚生年金期間(452月)に応じた基礎年金相当額を差し引いて経過的加算額を算出する。
  4. 加給年金の加算要件(受給開始時の配偶者の年齢・子の年齢)の該当有無を判定し、老齢厚生年金の合計額を求める。

答えの内訳

①:795,000(円)
老齢基礎年金額は、795,000円×(保険料納付済月数/480月)で計算します。Aさんの保険料納付済期間は、20歳から22歳までの国民年金28月と、20歳以上60歳未満の厚生年金被保険者期間452月(480月-28月)の合計480月となり満額を満たすため、795,000円×480/480=795,000円となります。
②:1,187,874(円)
報酬比例部分はⓐ250,000円×(7.125/1,000)×72月=128,250円、ⓑ420,000円×(5.481/1,000)×440月=1,012,888.8円で、合計1,141,138.8円(四捨五入して1,141,139円)です。経過的加算額は1,657円×480月(上限)-795,000円×(452月/480月)=795,360円-748,625円=46,735円となります。Aさんが65歳到達時に妻Bさんは既に65歳以上、長女Cさんは18歳年度末を超えているため加給年金は対象外となり、老齢厚生年金額は1,141,139円+46,735円=1,187,874円となります。

関連する分野を学ぶ

覚えるポイント

  • 経過的加算における被保険者期間月数の上限は原則480月であること
  • 加給年金は受給権取得時に65歳未満の配偶者や高校卒業前等の子がいる場合に支給されること

間違えやすいところ

  • 20歳から22歳までの28月を差し引かずに、20歳以上60歳未満の厚生年金期間を単純に456月などと計算してしまうミス
  • 配偶者がAさんの65歳到達時に既に65歳に達していることを見落として加給年金を加算してしまうミス

出題の前提:2023年4月1日現在施行の法令等(2023年度年金額基準)

出典:金融財政事情研究会『2023年9月 2級 実技 個人資産相談業務』
公式問題 p.3(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp) / 公式問題 p.4(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)

2023年9月 2級 実技 個人資産相談業務

参照した公式資料

金融財政事情研究会が公開した2023年9月 2級 実技 個人資産相談業務の問題・解答資料です。

金財のPDFは公式掲載ページからご覧ください。古い資料は現在の一覧に掲載されていない場合があります。