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FP技能検定 · 学習ガイド

2019年9月 2級 実技 生保顧客資産相談業務の問題・解答解説

日本FP協会・金融財政事情研究会の公式問題・模範解答を、級・学科/実技・公開年度に分けて収録しています。CBT公開問題は1セットの公表問題で、全受験者への出題を網羅するものではありません。

2019年9月 2級 実技 生保顧客資産相談業務の概要
30:00

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老齢給付の支給額(老齢基礎年金および老齢厚生年金)の計算

公的年金・社会保険 · 老齢基礎年金 / 老齢厚生年金 / 経過的加算 / 加給年金

設例のAさん(1971年5月12日生まれ・48歳)とその家族に関する資料および計算式に基づき、Aさんが65歳から原則として受給することができる、①老齢基礎年金の年金額、②老齢厚生年金の年金額をそれぞれ求めなさい。なお、年金額は2019年度価額に基づき、端数処理は円未満四捨五入とすること。

解答・解説を表示

解答

① 723,218円 ② 1,063,905円

解説

老齢基礎年金は20歳から60歳までの480月を基準に保険料納付月数等に応じて計算され、老齢厚生年金は報酬比例部分に加えて定額部分との差額を調整する経過的加算、および厚生年金被保険者期間20年以上の受給権者が生計を維持する配偶者等を有する場合に支給される加給年金額で構成されます。

解き方

  1. 老齢基礎年金の月数を整理し、20歳以上60歳未満の厚生年金期間(第2号被保険者期間)と国民年金第1号納付期間を合算して満額基準から按分計算する。
  2. 報酬比例部分を総報酬制導入前(2003年3月以前)と導入後(2003年4月以後)に分けて算出し合算する。
  3. 経過的加算を公式に当てはめて計算し、厚生年金被保険者期間が240月以上かつ生計維持関係にある65歳未満配偶者がいるため加給年金額を加算する。

答えの内訳

①:723,218円
老齢基礎年金額は「780,100円×(保険料納付済月数/480)」で算出します。Aさんの保険料納付済月数は、厚生年金保険被保険者期間307月(108月+199月)と国民年金保険料納付予定期間138月の合計445月です(480月-未納35月=445月)。したがって、780,100円×(445月/480月)=723,217.708…円となり、円未満を四捨五入して723,218円となります。
②:1,063,905円
老齢厚生年金額は「報酬比例部分+経過的加算+加給年金額」で計算します。 1. 報酬比例部分: ⓐ 2003年3月以前分=280,000円×(7.125/1,000)×108月=215,460円 ⓑ 2003年4月以後分=420,000円×(5.481/1,000)×199月=458,101.98円 合計=215,460円+458,101.98円=673,561.98円(円未満四捨五入して673,562円) 2. 経過的加算額: 1,626円×307月-780,100円×(307月/480月)=499,182円-498,938.958…円=243.041…円(円未満四捨五入して243円) 3. 加給年金額: 厚生年金被保険者期間が20年以上(307月≧240月)あり、65歳到達時に生計を維持している65歳未満の配偶者(妻Bさん)がいるため、390,100円が加算されます。 以上より、673,562円+243円+390,100円=1,063,905円となります。

覚えるポイント

  • 厚生年金の被保険者期間(20歳以上60歳未満)は、老齢基礎年金の保険料納付済月数(第2号被保険者期間)に含まれる。
  • 加給年金の受給要件は、被保険者期間が原則20年(240月)以上であること。

間違えやすいところ

  • 経過的加算の計算において、引き算の年金額端数処理や乗除の順序で端数ずれを起こしやすい。
  • 厚生年金期間が20年以上あることを見落とし、加給年金額390,100円の加算を忘れてしまう。

出題の前提:2019年4月1日現在施行の法令等および2019年度価額に基づく。

出典:金融財政事情研究会『2019年9月 2級 実技 生保顧客資産相談業務』
公式問題 p.3(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp) / 公式問題 p.4(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)

2019年9月 2級 実技 生保顧客資産相談業務

参照した公式資料

金融財政事情研究会が公開した2019年9月 2級 実技 生保顧客資産相談業務の問題・解答資料です。

金財のPDFは公式掲載ページからご覧ください。古い資料は現在の一覧に掲載されていない場合があります。