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FP技能検定 · 学習ガイド

2021年5月 1級 学科(応用編)の問題・解答解説

日本FP協会・金融財政事情研究会の公式問題・模範解答を、級・学科/実技・公開年度に分けて収録しています。CBT公開問題は1セットの公表問題で、全受験者への出題を網羅するものではありません。

2021年5月 1級 学科(応用編)の概要
30:00

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老齢基礎年金および老齢厚生年金の受給額の計算

ライフプランニングと資金計画 · 老齢基礎年金 / 老齢厚生年金 / 経過的加算 / 配偶者加給年金額

Aさん(1965年11月5日生まれ)が定年退職後に再就職しない場合の、原則65歳到達時から受給できる公的年金の老齢給付額について、2020年度価額に基づき老齢基礎年金および老齢厚生年金(本来水準による価額)の年金額をそれぞれ求めなさい。なお、端数処理は円未満四捨五入とし、計算過程も示しなさい。 〈条件〉 (1) 厚生年金保険の被保険者期間:総報酬制導入前180月、総報酬制導入後331月(65歳到達時点) (2) 2020年度再評価率による平均標準報酬:総報酬制導入前(平均標準報酬月額)36万円、総報酬制導入後(平均標準報酬額)55万円 (3) 報酬比例部分の給付乗率:総報酬制導入前 7.125/1,000、総報酬制導入後 5.481/1,000 (4) 経過的加算額算出式:1,630円×被保険者期間の月数(上限480月)-781,700円×(1961年4月以後で20歳以上60歳未満の厚生年金被保険者期間の月数/480月) (5) 加給年金額:390,900円(要件充足時加算)

解答・解説を表示

解答

① 734,472円 ② 1,898,344円

解説

老齢基礎年金は20歳から60歳までの保険料納付済月数等に応じて計算されます。老齢厚生年金は報酬比例部分、経過的加算、および一定の被保険者期間を満たし要件に該当する配偶者等がいる場合の加給年金額を合算して計算します。

解き方

  1. Aさんの20歳から60歳までの期間(480月)のうち、未加入月数(29月)を控除して老齢基礎年金の基礎となる保険料納付済月数(451月)を算出し、満額に乗じて老齢基礎年金を計算する。
  2. 厚生年金の報酬比例部分を総報酬制導入前後のそれぞれの計算式から算出し、経過的加算額(上限480月を適用)を算出する。
  3. 被保険者期間が20年以上あることおよび加給年金の要件(生計維持関係にある65歳未満の妻)を確認し、報酬比例部分、経過的加算、加給年金額を合算して老齢厚生年金の総額を求める。

答えの内訳

①:734,472(円)
老齢基礎年金の計算において、20歳以上60歳未満の480月のうち、未加入であった学生期間の29月を除く451月が保険料納付済月数(厚生年金被保険者期間)に該当します。満額781,700円×(451月/480月)=734,472.08…円となり、円未満を四捨五入して734,472円となります。
②:1,898,344(円)
老齢厚生年金の額は「報酬比例部分+経過的加算額+加給年金額」で算出します。 ・報酬比例部分:360,000円×(7.125/1,000)×180月+550,000円×(5.481/1,000)×331月=461,700円+997,816.5円=1,459,516.5円 ・経過的加算額:1,630円×480月-781,700円×(451月/480月)=782,400円-734,472.08…円=47,927.91…円 ・報酬比例部分+経過的加算額(端数処理後):1,459,516円+47,928円=1,507,444円 ・配偶者加給年金:被保険者期間が20年以上あるAさんに生計を維持される65歳未満の配偶者がいるため390,900円が加算されます。 ・合計:1,507,444円+390,900円=1,898,344円となります。

覚えるポイント

  • 経過的加算の定額部分の上限月数は原則として480月であること
  • 加給年金が加算されるには厚生年金保険の被保険者期間が原則として20年以上必要であること

間違えやすいところ

  • 経過的加算の計算において、厚生年金の総月数(511月)を上限の480月に調整せずそのまま乗じてしまうミス
  • 老齢基礎年金の月数に未加入の29月を含めて満額計算してしまうミス

出題の前提:2020年10月1日現在施行法令(2020年度価額:満額老齢基礎年金781,700円、加給年金額390,900円)

出典:金融財政事情研究会『2021年5月 1級 学科(応用編)』
公式問題 p.4(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp) / 公式模範解答 p.2(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)

2021年5月 1級 学科(応用編)

参照した公式資料

金融財政事情研究会が公開した2021年5月 1級 学科(応用編)の問題・解答資料です。

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