本文へ移動

FP技能検定 · 学習ガイド

2025年9月 1級 実技(資産設計提案業務)の問題・解答解説

日本FP協会・金融財政事情研究会の公式問題・模範解答を、級・学科/実技・公開年度に分けて収録しています。CBT公開問題は1セットの公表問題で、全受験者への出題を網羅するものではありません。

2025年9月 1級 実技(資産設計提案業務)の概要
30:00

問題番号から選ぶ

株式の代表的な投資指標(PBR・PER・ROE)の計算と相互関係

金融資産運用 · PBR / PER / ROE / BPS

株式の評価尺度に関する次の文章の空欄(ア)~(エ)にあてはまる語句の組み合わせとして、最も適切なものを1つ選びなさい。 ・株式の代表的な評価尺度に、PBR(株価純資産倍率)およびPER(株価収益率)がある。このうちPBR(株価純資産倍率)は、株価を( ア )で除することにより求められる。 ・( イ )は、経営の効率性を判断する指標であり、株主資本を含む自己資本に対する収益力を測ることができる。この値が高いほど経営効率がよいと判断される。純資産を自己資本と同額とした場合、( イ )は、( ウ )を( エ )で除した値となる。

解答・解説を表示

解答

3

解説

PBR(株価純資産倍率)は「株価÷BPS」、PER(株価収益率)は「株価÷EPS」で求めます。ROE(自己資本利益率)は「当期純利益÷自己資本」で表します。純資産と自己資本が同じとみなせるなら、「PBR÷PER=(株価/BPS)÷(株価/EPS)=EPS/BPS=当期純利益/自己資本=ROE」という関係が成り立ちます。

解き方

  1. PBRの式(PBR=株価÷BPS)から、空欄(ア)がBPSだと分かります。
  2. 自己資本に対する当期純利益の割合を表す経営効率の指標がROE(自己資本利益率)なので、空欄(イ)はROEです。
  3. ROEとPBR、PERの関係「ROE=PBR÷PER」を確かめ、空欄(ウ)がPBR、(エ)がPERだと導きます。
選択肢 1不正解
(ア)がEPS、(イ)がROA(総資産利益率)になっている点が誤りです。株価をEPSで割って求めるのはPERで、自己資本に対する収益力を示すのはROEです。
選択肢 2不正解
(ア)がEPSになっている点と、(ウ)と(エ)の割り算が逆(PER÷PBR)になっている点が誤りです。正しくはPBR÷PER=ROEです。
選択肢 3正解
(ア)BPS、(イ)ROE、(ウ)PBR、(エ)PERの組み合わせは、式と指標の定義・関係にすべて一致していて正しいです。
選択肢 4不正解
(イ)が総資産を分母とするROAになっている点と、ROEの関係式が逆になっている点が誤りです。

覚えるポイント

  • PBR=株価÷BPS(1株当たり純資産)、PER=株価÷EPS(1株当たり当期純利益)
  • ROE=当期純利益÷自己資本=PBR÷PER=EPS÷BPS

間違えやすいところ

  • ROE=PBR÷PERの式で、分子と分母(PBRとPER)を逆にしないよう注意しましょう。
  • BPS(1株当たり純資産)とEPS(1株当たり当期純利益)の意味を混同しないようにしましょう。

出題の前提:2025年4月1日現在施行の法令・金融商品取引実務に基づく指標定義

出典:日本FP協会『2025年9月 1級 実技(資産設計提案業務)』
公式問題 p.3 ↗(www.jafp.or.jp)

2025年9月 1級 実技(資産設計提案業務)

参照した公式資料

日本FP協会が公開した2025年9月 1級 実技(資産設計提案業務)の問題・解答資料です。