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FP技能検定 · 学習ガイド

2023年9月 1級 実技(資産設計提案業務)の問題・解答解説

日本FP協会・金融財政事情研究会の公式問題・模範解答を、級・学科/実技・公開年度に分けて収録しています。CBT公開問題は1セットの公表問題で、全受験者への出題を網羅するものではありません。

2023年9月 1級 実技(資産設計提案業務)の概要
30:00

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住宅取得計画における購入可能物件価格の上限の計算

ライフプランニングと資金計画 · 住宅取得資金計画 / 住宅ローン借入可能額 / 返済負担率

細井さん夫婦の住宅取得計画において、次の<条件>に基づく購入可能な物件価格(消費税込み)の上限として最も適切なものはどれか。なお、計算過程で生じる円未満の端数は四捨五入し、住宅ローン借入額および物件価格は10万円未満を切り捨てること。また、贈与税は考慮しない。 <条件> ・自己資金300万円と陸さんの父からの贈与200万円を住宅購入に充当し、不足分は住宅ローンを利用する。 ・住宅ローンは陸さんが単独で借り入れ、年間元利合計返済額は陸さんの2022年分の年収(税込み600万円)の20%以内とする。 ・借入条件:全期間固定金利 年1.80%、返済期間35年(420回)、元利均等返済・毎月返済(ボーナス返済なし)、借入額100万円当たりの元利合計返済月額3,210円。 ・住宅購入の諸費用(消費税込み)は物件価格の8%とし、準備した資金(自己資金+贈与資金+住宅ローン借入額)の中から充当する。

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解答

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解説

住宅購入可能額の算定では、年収に対する年間返済比率(返済負担率)から毎月返済可能額と住宅ローンの借入限度額を逆算し、用意できる自己資金等を足した総調達可能額を、物件価格と付随諸費用(物件価格に対する一定割合)の合計額と等置して物件価格の上限を求めます。

解き方

  1. 年収600万円に返済負担率20%を乗じて年間返済限度額120万円を算出し、これを12カ月で除して毎月の返済可能上限額を100,000円と計算する。
  2. 100万円当たりの返済月額3,210円から、借入可能額の上限を「100,000円 ÷ 3,210円 × 1,000,000円 = 31,152,647.9...円」と計算し、条件に従って10万円未満を切り捨てて3,110万円とする。
  3. 準備可能資金額の合計(自己資金300万円+贈与資金200万円+住宅ローン3,110万円=3,610万円)を算定する。
  4. 諸費用が物件価格の8%であることから、物件価格をPとすると「P + 0.08P = 1.08P ≦ 3,610万円」が成り立ち、P ≦ 3,610万円 ÷ 1.08 = 33,425,925.9...円となるため、10万円未満を切り捨てて3,340万円を導く。
選択肢 1不正解
2,870万円は誤りです。借入可能額の計算過程や諸費用割合の加算方法に誤りがあります。
選択肢 2不正解
3,150万円は誤りです。自己資金や借入額の合計から諸費用分を正しく除算できていません。
選択肢 3正解
準備可能な資金総額3,610万円を1.08で除した3,342.59...万円から10万円未満を切り捨てた3,340万円であり、正しいです。
選択肢 4不正解
3,610万円は準備可能な資金の総額(自己資金+贈与+借入金)そのものであり、物件価格の8%相当の諸費用が考慮されていません。

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覚えるポイント

  • 住宅購入可能物件価格の算定では「物件価格+諸費用 ≦ 調達可能資金」の関係式(P × 1.08 ≦ 総資金)を用いて除算します。
  • 問題文に「10万円未満切り捨て」「円未満四捨五入」などの端数処理の指示がある場合は、各ステップ(借入額算定時、物件価格算定時)で厳格に適用します。

間違えやすいところ

  • 総資金3,610万円にそのまま「1 - 0.08 = 0.92」を掛けて算出してしまうミス(諸費用は物件価格に対する8%であるため、1.08で割る必要があります)。
  • 借入可能額の10万円未満切捨てを忘れ、端数のまま物件価格を計算してしまうミス。

出題の前提:2023年4月1日現在施行の法令等に基づく。

出典:日本FP協会『2023年9月 1級 実技(資産設計提案業務)』
公式問題 p.2 ↗(www.jafp.or.jp) / 公式問題 p.3 ↗(www.jafp.or.jp)

2023年9月 1級 実技(資産設計提案業務)

参照した公式資料

日本FP協会が公開した2023年9月 1級 実技(資産設計提案業務)の問題・解答資料です。