旧制度の午前・午後と、2023年度以降の科目A・科目Bの公開問題を区別しています。現在の試験対策では現行シラバスと科目Bの形式を確認してください。公開問題は本試験の全出題を網羅する資料ではありません。
2019年度 春期 午前の概要
基数変換と2進数の除算
基礎理論 · 基数変換 / 2進数の除算
10進数の演算式 7÷32 の結果を2進数で表したものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:7÷32 の答えを2進数で表すと 0.00111 です。2進数では、2のべき乗(2を何回かかけ合わせた数)で割ることは、小数点を左にその回数だけ動かすことと同じです。32 は 2 を5回かけた数なので、小数点を左に5つ動かせば求められます。
解き方
- 7 を2進数に直すと 111 になります。
- 32 は 2 を5回かけた数なので、111 の小数点を左に5つ動かして 0.00111 を求めます。
- 選択肢 ア不正解
- 0.001011 を10進数に直すと 11/64 になり、7/32(14/64)と一致しません。
- 選択肢 イ不正解
- 0.001101 を10進数に直すと 13/64 になり、7/32 と一致しません。
- 選択肢 ウ正解
- 7 は2進数で 111 です。32 で割ると小数点が左に5つ動き、0.00111 になります。
- 選択肢 エ不正解
- 0.0111 は左に4つ動かした値(7÷16)なので、7÷32 にはなりません。
覚えるポイント
- 2のべき乗による除算は小数点の左シフトで素早く計算できます。
間違えやすいところ
- 32 が2の何乗か(2^5 = 32)を取り違え、小数点を動かす回数を間違えるミスに注意。
出題の前提:基本情報技術者試験シラバス(基礎理論における基数変換・数値表現)
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.3 ↗(www.ipa.go.jp)
ビットマスク演算
基礎理論 · 論理演算 / ビットマスク
最上位をパリティビットとする8ビット符号において、パリティビット以外の下位7ビットを得るためのビット演算はどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:下位7ビットだけを取り出すには、16進数の 7F と AND(論理積)をとります。AND は、両方が1のところだけ1になる計算です。取り出したいビットを1、消したいビットを0にしたビット列を用意して AND をとると、必要な部分だけが残ります。
解き方
- 取り出したい下位7ビットを1、消したい最上位ビットを0にした「0111 1111」を用意します。
- 4ビットずつ区切って16進数にすると 0111=7、1111=F となり、7F と AND をとればよいと分かります。
- 選択肢 ア不正解
- 0F は 0000 1111 なので、AND をとると下位4ビットしか取り出せません。
- 選択肢 イ不正解
- OR(論理和)は1を残す計算なので、いらないビットまで1になり下位ビットをそのまま取り出せません。
- 選択肢 ウ正解
- 7F は 0111 1111 です。AND をとると最上位ビットが0になり、下位7ビットがそのまま残ります。
- 選択肢 エ不正解
- FF との XOR(排他的論理和)は全ビットを反転させる計算になるので違います。
覚えるポイント
- 特定ビットの抽出・マスクには1とのAND、クリアには0とのANDを用います。
間違えやすいところ
- 下位7ビットを取り出すのに 0F(下位4ビットだけ1)と取り違えるミスに注意。
出題の前提:基本情報技術者試験シラバス(コンピュータ構成要素・論理演算)
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.3 ↗(www.ipa.go.jp)
命題論理と真理値の導出
基礎理論 · 命題論理 / 論理和 / 論理否定
P,Q,R はいずれも命題である。命題 P の真理値は真であり,命題 (not P) or Q 及び命題 (not Q) or R のいずれの真理値も真であることが分かっている。Q,R の真理値の組合せはどれか。ここで,X or Y は X と Y の論理和,not X は X の否定を表す。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:Q と R はどちらも真です。OR(論理和)は、どちらか一方でも真なら真になります。片方が偽と分かっているとき、全体を真にするにはもう片方が必ず真でなければなりません。
解き方
- P が真なので not P は偽です。「偽 or Q」が真になることから Q は真と決まります。
- Q が真なので not Q は偽です。「偽 or R」が真になることから R は真と決まります。
- 選択肢 ア不正解
- Q が偽なら、(not P) or Q は「偽 or 偽」で偽になり、前提と合いません。
- 選択肢 イ不正解
- Q が偽なら、(not P) or Q が真にならないので当てはまりません。
- 選択肢 ウ不正解
- R が偽なら、not Q も偽なので (not Q) or R が偽になり前提と合いません。
- 選択肢 エ正解
- Q も R も真なら、(not P) or Q も (not Q) or R も真になり、前提を満たします。
覚えるポイント
- X or Y で X が偽ならば、全体の真偽は Y の真偽と完全に一致します。
間違えやすいところ
- not をかける順番を間違えて、真理値を逆にしてしまうミスに注意。
出題の前提:基本情報技術者試験シラバス(離散数学・論理演算)
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.3 ↗(www.ipa.go.jp)
機械学習における教師あり学習
基礎理論 · 人工知能 / 機械学習 / 教師あり学習
機械学習における教師あり学習の説明として,最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:教師あり学習とは、入力と正解の組をあらかじめ与えて学ばせ、まだ見ていないデータの答えを当てられるようにする方法です。機械学習は大きく「教師あり学習」「教師なし学習」「強化学習」に分けられます。このうち正解データを使うのが教師あり学習です。
解き方
- 各選択肢が「教師あり学習」「教師なし学習」「強化学習」のどれを説明しているか分類します。
- 正解データを使って未知データの判定を助けるウが、教師あり学習の説明だと分かります。
- 選択肢 ア不正解
- 行動に得点(報酬)を与えて得点を最大にする方法を学ぶのは「強化学習」です。
- 選択肢 イ不正解
- データの出現頻度から次の行動を推測する説明で、教師あり学習の説明ではありません。
- 選択肢 ウ正解
- 正解データを提示して学習し、未知のデータの正誤を判断できるようにする方法で、教師あり学習に当てはまります。
- 選択肢 エ不正解
- 正解を与えずにデータのまとまりやパターンを見つける方法は「教師なし学習」です。
覚えるポイント
- 教師あり学習は正解ラベルあり、教師なし学習は正解なし(クラスタリング等)、強化学習は報酬最大化です。
間違えやすいところ
- クラスタリング(教師なし学習)と分類(教師あり学習)を混同しないよう整理しましょう。
出題の前提:基本情報技術者試験シラバス(AI・機械学習)
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.4 ↗(www.ipa.go.jp)
2分探索木の構造判定
基礎理論 · データ構造 / 木構造 / 2分探索木
2分探索木として適切なものはどれか。ここで,数字 1〜9 は,各ノード(節)の値を表す。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:2分探索木とは、どの節(ノード)でも「左側の部分木の値はすべて自分より小さく、右側の部分木の値はすべて自分より大きい」という決まりを満たす木です。すぐ隣の親子だけでなく、すべてのノードでこの大小関係が成り立つ必要があります。
解き方
- 根から順に、左の部分木はすべて親より小さいか、右の部分木はすべて親より大きいかを確かめます。
- アは根1の左に2、ウは根7の右下に1〜3、エは根9の右に8があり、違反します。すべて満たすイを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 根1の左側に、1より大きい2があるので決まりを満たしません。
- 選択肢 イ正解
- どのノードでも左の部分木は親より小さく、右の部分木は親より大きくなっていて、決まりを満たします。
- 選択肢 ウ不正解
- 根7の右側にあるノード8の下に、7より小さい1や2があるので違います。
- 選択肢 エ不正解
- 根9の右側に、9より小さい8があるので決まりに反します。
覚えるポイント
- 直接の子だけでなく「部分木に含まれるすべてのノード」が大小関係を満たす必要があります。
間違えやすいところ
- すぐ隣の親子だけで判断し、遠い先祖との大小関係の違反を見落とすミスに注意。
出題の前提:基本情報技術者試験シラバス(アルゴリズムとデータ構造)
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.4 ↗(www.ipa.go.jp)
再帰関数とスタック操作
基礎理論 · データ構造 / スタック / 再帰アルゴリズム
三つのスタック A,B,C のいずれの初期状態も [1, 2, 3] であるとき,再帰的に定義された関数 f() を呼び出して終了した後の B の状態はどれか。ここで,スタックが [a1, a2, …, an-1] の状態のときに an を push した後のスタックの状態は [a1, a2, …, an-1, an] で表す。 f() { A が空ならば { 何もしない。 } そうでない場合 { A から pop した値を C に push する。 f() を呼び出す。 C から pop した値を B に push する。 } }
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:スタックは LIFO(後から入れたものを先に出す)の構造です。A から取り出したデータを C にいったん移し、再帰から戻るときに C から B へ移します。移すたびに並びの向きが反転するので、2回反転して元の順番(1, 2, 3)のまま B に追加されます。
解き方
- A から3回 pop して C に push する順番を追います。C は [1, 2, 3, 3, 2, 1] になります。
- A が空になって再帰が底を打ち、戻りながら C から pop(1, 2, 3 の順)して B に push すると [1, 2, 3, 1, 2, 3] になります。
- 選択肢 ア正解
- A の要素が C を経由して2回反転するため、元の順番(1, 2, 3)で B に足され [1, 2, 3, 1, 2, 3] になります。
- 選択肢 イ不正解
- 3, 2, 1 の順で足される場合の状態で、C を経由した反転を考えていないので違います。
- 選択肢 ウ不正解
- B の底にあった最初のデータが反転することはないので違います。
- 選択肢 エ不正解
- B の最初のデータの順番と、追加される順番のとらえ方が間違っています。
覚えるポイント
- スタックを経由して別のスタックへ移す処理を2回繰り返すと元の順序に戻ります。
間違えやすいところ
- 再帰から戻るときの pop と push の順番を混同しやすいので注意。
出題の前提:基本情報技術者試験シラバス(アルゴリズム・再帰とスタック)
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.5 ↗(www.ipa.go.jp)
ユークリッドの互除法(減算)のループ回数
基礎理論 · アルゴリズム / 流れ図 / ユークリッドの互除法
次の流れ図は,2数 A,B の最大公約数を求めるユークリッドの互除法を,引き算の繰返しによって計算するものである。A が 876,B が 204 のとき,何回目の比較で処理は終了するか。 [流れ図の処理] 開始 → L ← A, S ← B → 比較「L : S」 ・L > S の場合:L ← L - S を実行し、比較へ戻る ・L < S の場合:S ← S - L を実行し、比較へ戻る ・L = S の場合:A, B, L を出力して終了
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:11回目の比較で処理は終了します。ユークリッドの互除法(引き算版)は、2つの数を比べ、大きい方から小さい方を引き、両者が等しくなるまで繰り返します。比較した回数とループの回数は同じになります。
解き方
- 最初は L=876, S=204 です。「L:S」の比較ごとに、大きい方から小さい方を引いて追跡します。
- 10回引き算したあと L=12, S=12 となり、11回目の比較で L=S になって終了します。
- 選択肢 ア不正解
- 4回目の比較では L=60, S=204 でまだ等しくならず、終了しません。
- 選択肢 イ不正解
- 9回目の比較では L=12, S=24 で、まだ等しくありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 10回目の引き算(S=24-12=12)の直後の11回目の比較を数えていないので違います。
- 選択肢 エ正解
- 11回目の比較で L と S がともに12になり、一致して処理が終わるので正解です。
覚えるポイント
- 終了条件を満たすか判定する「最後の比較」も回数にカウントすることを忘れないようにします。
間違えやすいところ
- 引き算の回数(10回)と比較の回数(11回)を取り違える間違いがよくあります。
出題の前提:基本情報技術者試験シラバス(アルゴリズムのトレース)
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.6 ↗(www.ipa.go.jp)
プログラムの性質(リエントラント)
テクノロジ系 · オペレーティングシステム / プログラム構造 / リエントラント
複数のプロセスから同時に呼び出されたときに,互いに干渉することなく並行して動作することができるプログラムの性質を表すものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:複数のプロセスから同時に呼び出されても、お互いに邪魔し合わず並行して動ける性質は「リエントラント」です。プログラムの性質には、リエントラント、リカーシブ、リユーザブル、リロケータブルの4つがあります。リエントラントは「再入可能」ともいい、同時実行に関する性質です。
解き方
- 問題文の「複数のプロセスから同時に呼び出されても並行動作できる」という部分を確認します。
- 4つの性質の意味を照らし合わせ、再入可能(リエントラント)を選びます。
- 選択肢 ア正解
- 複数のタスクから同時に呼び出されても正しく処理できる、再入可能(リエントラント)の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 実行中に自分自身を呼び出せる性質(再帰:リカーシブ)の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 一度読み込んだプログラムを、読み込み直さずに何度も実行できる性質(再使用可能)の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 主記憶のどの位置に置いても正しく実行できる性質(再配置可能)の説明です。
覚えるポイント
- 再入可能=リエントラント、再帰=リカーシブ、再使用=リユーザブル、再配置=リロケータブルです。
間違えやすいところ
- リエントラント(同時並行)とリユーザブル(順番に再実行)の違いを混同しやすいです。
出題の前提:基本情報技術者試験シラバス(ソフトウェア・プログラムの性質)
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.6 ↗(www.ipa.go.jp)
外部割込みの要因
テクノロジ系 · プロセッサ / 割込み処理
コンピュータのCPUにおける外部割込みの原因となる事象として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:タイマや入出力装置など、CPUの外側の原因で起きる割込みが外部割込みです。コンピュータは実行中の処理をいったん止め、割込みの内容に応じた別の処理を行います。命令の実行そのものが原因でCPUの中から起きるもの(内部割込み)とは区別します。
解き方
- それぞれの事象が、命令の実行から起きる内部割込みか、外部の機器から起きる外部割込みかに分けます。
- ゼロ除算、不正な命令、ページフォールトは内部割込みで、タイマの通知だけが外部割込みだと判断します。
- 選択肢 ア不正解
- ゼロで割る計算(ゼロ除算)をしたときに起きる内部割込みで、外部割込みではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 存在しない命令を実行しようとしたときにCPUの内部で気づく内部割込みです。
- 選択肢 ウ正解
- タイマ(時計)から時間がたったことを知らせる信号を受けて起きるので、正しい外部割込みです。
- 選択肢 エ不正解
- ページフォールト(必要なデータが主記憶にないこと)は命令の実行に伴いCPUが検出する内部割込みです。
覚えるポイント
- 外部割込みにはタイマ割込み、入出力割込み、マシンチェック(ハードウェア障害)割込み、コンソール割込みなどがある。
間違えやすいところ
- ページフォールトはメモリの外部要因と勘違いしやすいですが、命令の実行に伴いCPUが検出する内部割込みです。
出題の前提:平成31年度春期基本情報技術者試験午前問9
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.6 ↗(www.ipa.go.jp)
キャッシュメモリと実効アクセス時間の計算
テクノロジ系 · 記憶装置 / キャッシュメモリ / 実効アクセス時間
次の表に示す構成A〜Dについて、主記憶の実効アクセス時間が短い順に並べたものはどれか。 [構成] A: キャッシュなし、主記憶アクセス時間 15ナノ秒 B: キャッシュなし、主記憶アクセス時間 30ナノ秒 C: キャッシュアクセス時間 20ナノ秒、ヒット率 60%、主記憶アクセス時間 70ナノ秒 D: キャッシュアクセス時間 10ナノ秒、ヒット率 90%、主記憶アクセス時間 80ナノ秒
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:実効アクセス時間は「キャッシュの時間×ヒット率+主記憶の時間×(1-ヒット率)」で求めます。ヒット率とは、必要なデータがキャッシュに入っていた割合です。キャッシュがない構成では、主記憶の時間がそのまま実効アクセス時間になります。
解き方
- それぞれの構成の実効アクセス時間を求めます。Aは15ナノ秒、Bは30ナノ秒です。
- Cは20×0.60+70×(1-0.60)=12+28=40ナノ秒です。
- Dは10×0.90+80×(1-0.90)=9+8=17ナノ秒です。
- 結果を短い順に並べるとA(15)、D(17)、B(30)、C(40)となり「A,D,B,C」です。
- 選択肢 ア不正解
- Dは17ナノ秒でBの30ナノ秒より短いので、A,B,C,Dの順は誤りです。
- 選択肢 イ正解
- 短い順に15ナノ秒(A)、17ナノ秒(D)、30ナノ秒(B)、40ナノ秒(C)となり正しい並びです。
- 選択肢 ウ不正解
- Cは40ナノ秒で4つの中で最も長く、先頭に来ることはないため誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- 最も短いのはAの15ナノ秒で、Dの17ナノ秒よりも速いため誤りです。
覚えるポイント
- 実効アクセス時間 = ヒット時の時間 + ミス時の時間 = (キャッシュ時間 × ヒット率) + (主記憶時間 × (1 - ヒット率))
間違えやすいところ
- 主記憶の時間にキャッシュの時間を足す方式の問題もありますが、この表では「主記憶の時間×(1-ヒット率)」で計算します。
出題の前提:平成31年度春期基本情報技術者試験午前問10
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.7 ↗(www.ipa.go.jp)
解像度とフォントドット数の計算
テクノロジ系 · マルチメディア / 画像表示 / 解像度
96 dpiのディスプレイに12ポイントの文字をビットマップで表示したい。正方フォントの縦は何ドットになるか。ここで、1ポイントは1/72インチとする。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:文字の大きさをインチに直し、それに解像度(dpi)を掛けると必要なドット数が出ます。dpi(dots per inch)は1インチあたりのドット数を表します。1ポイントは1/72インチなので、12ポイントは12/72=1/6インチです。
解き方
- 12ポイントをインチに直します。12×(1/72)インチ=1/6インチです。
- 解像度は96ドット/インチなので、96×(1/6)を計算すると16ドットになります。
- 選択肢 ア不正解
- 計算すると16ドットになるので、8ドットは誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 計算すると16ドットになるので、9ドットは誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- 12はポイント数そのもので、ドット数に換算した値ではないため誤りです。
- 選択肢 エ正解
- 1/6インチに96dpiを掛けると16ドットになり、正しいです。
覚えるポイント
- ドット数 = インチ数 × 解像度(dpi) = ポイント数 × (1/72) × 解像度(dpi)
間違えやすいところ
- 1ポイント=1/72インチの換算を忘れ、ポイント数とdpiをそのまま組み合わせないように注意します。
出題の前提:平成31年度春期基本情報技術者試験午前問11
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.7 ↗(www.ipa.go.jp)
3Dプリンタの機能
テクノロジ系 · 入出力装置 / 3Dプリンタ
3Dプリンタの機能の説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:3Dプリンタは、3次元のデジタルデータをもとに立体物を作る装置です。樹脂などを薄い層にして何度も積み重ねる「付加製造」(アディティブ・マニュファクチャリング)という方法で形を作ります。実際の物を測ってデータにする装置ではありません。
解き方
- それぞれの選択肢が示す技術や装置の説明を確かめます。
- 熱溶解積層方式(FDM)などで立体物を作るという記述が3Dプリンタに当てはまります。
- 選択肢 ア不正解
- 感熱紙に熱を加えて印刷するのは感熱式プリンタ(サーマルプリンタ)の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 建物や家具などの立体物に映像を映すのはプロジェクションマッピングの説明です。
- 選択肢 ウ正解
- 熱溶解積層方式(FDM方式)や光造形方式で立体物を造形するのが3Dプリンタで、正しいです。
- 選択肢 エ不正解
- 立体物の形を測って3Dデータとして出力するのは3Dスキャナの説明です。
覚えるポイント
- 3Dプリンタは3Dデータから実体(立体物)を造形する出力装置である。
間違えやすいところ
- 実物から3Dデータを得る「3Dスキャナ(入力装置)」と、データから実物を作る「3Dプリンタ(出力装置)」を混同しないようにします。
出題の前提:平成31年度春期基本情報技術者試験午前問12
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.7 ↗(www.ipa.go.jp)
デュアルシステムの定義
テクノロジ系 · システムの信頼性 / システム構成 / 高信頼化設計
冗長構成におけるデュアルシステムの説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:デュアルシステム(Dual System)は、同じ処理を2組のコンピュータで同時に行い、結果を見比べる方式です。処理を進めながら常に結果を照合するので、異常を早く見つけられます。現用系と待機系を用意し故障時に切り替える方式はデュプレックスシステムといい、別のものです。
解き方
- それぞれのシステムの形を確かめ、デュアルシステムの特徴(同じ処理の同時実行と結果照合)を探します。
- エの「一つの処理を2系統で独立に行い、結果を照合する」がデュアルシステムの定義に当てはまります。
- 選択肢 ア不正解
- 複数のCPUで並列に処理して性能を上げる方式の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 負荷分散装置(ロードバランサ)などで仕事を均等に分ける方式の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 現用系と待機系を用意し故障時に切り替えるのは「デュプレックスシステム」の説明です。
- 選択肢 エ正解
- 同じ処理を2組で同時に行い結果を照合する方式で、デュアルシステムの正しい説明です。
覚えるポイント
- デュアル(Dual)=2系統で同時実行・照合
- デュプレックス(Duplex)=主系(現用)+待機系(ホット/コールドスタンバイ)
間違えやすいところ
- デュアルシステムとデュプレックスシステムは名前が似ているので、同時実行か待機構成かで区別します。
出題の前提:平成31年度春期基本情報技術者試験午前問13
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.8 ↗(www.ipa.go.jp)
直列・並列システムの稼働率計算
テクノロジ系 · システムの信頼性 / 稼働率の計算
1台のサーバ、3台のクライアント及び2台のプリンタがLANで接続されている。クライアントからの指示に基づいてサーバのデータをプリンタに出力するシステムにおいて、クライアントは3台のうちどれか1台が稼働し、プリンタは2台のうちどちらかが稼働していればシステム全体が稼働できる。各装置の稼働率が表のとおりであるとき、このシステムの稼働率を表す計算式はどれか。 [各装置の稼働率] ・サーバ: a ・クライアント: b ・プリンタ: c ・LAN: 1
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:並列につないだn台の装置は「1-(1-稼働率)^n」で、どれか1台でも動く確率を表します。直列につないだ部分はすべてが動く必要があるので、稼働率を掛け合わせます。この問題ではサーバとLAN、クライアント部、プリンタ部が直列の関係になります。
解き方
- 稼働率bのクライアントが3台並列なので、3台とも止まる確率は(1-b)^3、1台でも動く率は1-(1-b)^3です。
- 稼働率cのプリンタが2台並列なので、2台とも止まる確率は(1-c)^2、1台でも動く率は1-(1-c)^2です。
- サーバ、LAN、クライアント部、プリンタ部がすべて必要(直列)なので、積をとるとa(1-(1-b)^3)(1-(1-c)^2)になります。
- 選択肢 ア不正解
- すべてのクライアントとプリンタが同時に動く必要がある場合の式で、誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 並列部分は(1-b)^3を使うべきところを(1-b^3)としており誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- 全台が止まる確率をそのまま掛けており、並列部分の稼働率になっていないため誤りです。
- 選択肢 エ正解
- 各並列部分の稼働率を正しく求め、直列につないだ正しい計算式です。
覚えるポイント
- 並列システムの稼働率 = 1 - (すべての装置が故障している確率) = 1 - (1 - 稼働率)^n
間違えやすいところ
- 「1-(1-b)^3」と「1-b^3」の括弧の位置を間違えたり、「(1-b)^3」自体を稼働率と思い込むミスに注意します。
出題の前提:平成31年度春期基本情報技術者試験午前問14
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.8 ↗(www.ipa.go.jp)
データベース応答性能悪化の調査項目
テクノロジ系 · データベース / 性能チューニング / フラグメンテーション
アプリケーションの変更をしていないにもかかわらず、サーバのデータベース応答性能が悪化してきたので、表のような想定原因と、特定するための調査項目を検討した。調査項目cとして、適切なものはどれか。 [想定原因と調査項目] ・同一サーバに他のシステムを共存させたことによる負荷の増加 / 接続クライアント数の増加による通信量の増加: a ・非定型検索による膨大な処理時間を要するSQL文の実行: b ・フラグメンテーションによるディスクI/Oの増加: c ・データベースバッファの容量の不足: d
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:フラグメンテーションとは、データの追加や削除を繰り返すうちに、データの置き場所が細かく分断される現象です。分断されるとディスクの読み書きが増え、応答が遅くなります。そこで表やインデックスのデータの格納状況を調べ、整理が必要か判断します。
解き方
- 想定原因「フラグメンテーションによるディスクI/Oの増加」に対する調査項目を考えます。
- フラグメンテーションはデータの置き場所の乱れなので、調査項目は「データの格納状況の確認」が当てはまります。
- 選択肢 ア不正解
- 遅い処理の特定は、原因b(処理に時間がかかるSQL文の実行)に対する調査です。
- 選択肢 イ不正解
- 外的要因の変化の確認は、原因a(他システムの共存や通信量の増加)に対する調査です。
- 選択肢 ウ不正解
- キャッシュメモリ(バッファプール)のヒット率の調査は、原因d(データベースバッファの容量不足)に対する調査です。
- 選択肢 エ正解
- データの格納状況(レコードやブロックの分断の具合)を確かめることが、フラグメンテーションの特定につながります。
覚えるポイント
- フラグメンテーション = データの断片化によるI/O増加 → 格納状況の調査・再編成で解消
間違えやすいところ
- バッファ容量不足(調査項目d)のバッファヒット率と、ディスク上の断片化(調査項目c)を混同しないようにします。
出題の前提:平成31年度春期基本情報技術者試験午前問15
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.9 ↗(www.ipa.go.jp)
タスクのディスパッチの定義
テクノロジ系 · オペレーティングシステム / タスク管理 / ディスパッチ
OSのタスク管理におけるタスクのディスパッチの説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:ディスパッチとは、実行できる状態のタスクにCPUの使用権を割り当てる処理です。次にどのタスクを動かすかという順番を決めるのはスケジューリングで、ディスパッチはその決定に従って実際に実行を始めます。タスクの実行に必要な情報はコンテキストといいます。
解き方
- ディスパッチという用語の役割を確かめます。
- 実行可能状態(Ready)のタスクにCPU使用権を割り当て、実行状態(Running)にする「イ」を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- タスクの実行順序を決めるのは「スケジューリング(タスクスケジューリング)」の説明です。
- 選択肢 イ正解
- 実行可能状態のタスクにCPUの使用権を割り当てて動かす処理が「ディスパッチ」で、正しいです。
- 選択肢 ウ不正解
- タスクの実行に必要な情報そのものは「コンテキスト(タスクコンテキスト)」の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 1つのCPUで複数のタスクを同時に動いているように見せるのは「マルチタスク」の説明です。
覚えるポイント
- スケジューリング=実行順序を決めること
- ディスパッチ=CPU使用権を割り当てて実行させること
間違えやすいところ
- スケジューリング(順番を決める)とディスパッチ(CPUを割り当てて実行開始)を混同しやすいので注意します。
出題の前提:平成31年度春期基本情報技術者試験午前問16
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.9 ↗(www.ipa.go.jp)
デバイスドライバの役割と定義
テクノロジ系 · デバイスドライバ / 周辺機器制御 / 基本ソフトウェア
デバイスドライバの説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:デバイスドライバ(周辺機器を動かすためのソフト)は、パソコンにつないだ機器を制御するものです。パソコン本体と周辺機器では命令の形が違うため、間に入って取り次ぐ役割をします。このおかげでアプリは機器ごとの違いを気にせず使えます。
解き方
- 周辺機器ごとの制御方法を、OSが共通に使える形に変えるソフトの名前(デバイスドライバ)を思い出します。
- それぞれの選択肢が何をするソフトかを比べ、周辺機器を制御するものに当てはまるものを選びます。
- 選択肢 ア正解
- 周辺機器を制御するソフトであり、デバイスドライバの正しい説明です。
- 選択肢 イ不正解
- アプリをパソコンに入れるソフトはインストーラ(導入用ソフト)の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 操作手順を登録して自動化するのはマクロやRPAツールの説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 他のパソコンに入り込み害を与えるソフトはマルウェア(悪意あるソフト)の説明です。
覚えるポイント
- デバイスドライバはOSと周辺機器の間でハードウェアを制御・仲介するソフトウェアです。
間違えやすいところ
- インストーラやマクロなど、ほかの便利ツールとデバイスドライバを混同しないよう気を付けましょう。
出題の前提:平成31年度春期 基本情報技術者試験 午前 問17
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.10 ↗(www.ipa.go.jp)
ハッシュ法の基本原理と特徴
テクノロジ系 · ハッシュ法 / ハッシュ関数 / データ構造と探索
データ検索時に使用される、理想的なハッシュ法の説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:ハッシュ法は、キーを計算で変換した値(ハッシュ値)をデータの置き場所として使い、目的のデータをすぐ見つける方法です。うまく散らばれば、データが何個あってもほぼ一定の短い時間で探せます。計算で置き場所が決まるので、速く、データが増えても対応しやすいのが特長です。
解き方
- ハッシュ法は「キーを関数で置き場所(アドレス)に変えて直接アクセスする」方法だと整理します。
- 各選択肢を照らし合わせ、ハッシュ法の仕組みを正しく述べているものを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 同義語・類義語のリストで検索漏れを防ぐのはシソーラス検索の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 大量のデータから傾向や相関関係を見つけるのはデータマイニングの説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 意図を判断して柔軟に検索するのは自然言語処理やAIを使った検索の説明です。
- 選択肢 エ正解
- データを決まった計算で変換した値を置き場所に使うハッシュ法の正しい説明です。
覚えるポイント
- ハッシュ法はキーをハッシュ関数でアドレスに変換し、理想的にはO(1)の計算量で検索できる手法です。
間違えやすいところ
- シソーラス検索やデータマイニングなど、検索や分析の用語と混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成31年度春期 基本情報技術者試験 午前 問18
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.10 ↗(www.ipa.go.jp)
インタプリタの処理方式
テクノロジ系 · インタプリタ / コンパイラ / 言語処理系
インタプリタの説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:インタプリタ(通訳するプログラム)は、原始プログラム(人が書いたプログラム)を1行ずつ解釈しながらその場で実行します。全体をまとめて機械語に翻訳してから実行するのはコンパイラです。インタプリタはすぐ試せる反面、実行は遅くなりがちです。
解き方
- インタプリタとコンパイラの違い(1行ずつ解釈実行か、一括で翻訳か)を思い出します。
- 原始プログラムを1命令ずつ解釈しながら実行すると述べた選択肢を選びます。
- 選択肢 ア正解
- 原始プログラムを解釈しながら実行するプログラムで、インタプリタの正しい説明です。
- 選択肢 イ不正解
- インタプリタは文法に従って解釈・実行するもので、推論しながら翻訳するのではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 原始プログラムをまとめて目的プログラムに翻訳するのはコンパイラの説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 実行できるプログラムを主記憶装置に読み込むのはローダの説明です。
覚えるポイント
- インタプリタは解釈しながら逐次実行、コンパイラは目的プログラムへ一括翻訳します。
間違えやすいところ
- コンパイラ(一括翻訳)やローダ(主記憶への読み込み)と役割を間違えないよう注意しましょう。
出題の前提:平成31年度春期 基本情報技術者試験 午前 問19
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.10 ↗(www.ipa.go.jp)
オープンソースの定義(OSD)と利用規約
テクノロジ系 · オープンソースソフトウェア / OSI / OSD / 著作権・ライセンス
OSIによるオープンソースソフトウェアの定義に従うときのオープンソースソフトウェアに対する取扱いとして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:OSIのオープンソース定義(OSD)では、誰でも自由に再配布でき、利用する分野で差別しないことなどが決められています。ただし、改変しても再配布しないなら、改変部分のソースコードを公開する義務はありません。公開が必要になるのは、改変したものを外部に配布する場合です。
解き方
- OSDの原則(利用分野を限定しない、差別しない、再配布の自由)を確認します。
- 「再配布しないなら改変ソースの公開義務はない」というルールから、正しい記述を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- OSD第6項の「利用する分野で差別しない」により、特定の業界だけに公開を限定できません。
- 選択肢 イ不正解
- GPLなどは同じ条件を求めますが、BSDやMITなどは別ライセンスでの再配布を認めるため、OSS全体の定義としては誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- OSD第1項の「自由な再配布」により、再配布にライセンス料を請求することは禁止されています。
- 選択肢 エ正解
- 外部に再配布しない社内・私的利用なら、改変部分のソースを公開する義務はありません。
覚えるポイント
- OSSライセンスのソース公開義務は主に「再配布(頒布)」時に適用され、非公開の社内改変利用では公開不要です。
間違えやすいところ
- GPLのコピーレフトを、すべてのOSSライセンス共通の定義だと勘違いしないようにしましょう。
出題の前提:平成31年度春期 基本情報技術者試験 午前 問20
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.11 ↗(www.ipa.go.jp)
各種半導体メモリの特徴と構造
テクノロジ系 · SRAM / DRAM / メモリセル / フリップフロップ
メモリセルにフリップフロップ回路を利用したものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:メモリセルにフリップフロップ回路(電気をため続けて1ビットを覚える回路)を使うのはSRAMです。SRAMは電源がある間は保持し直す必要がなく高速ですが、回路が複雑で大容量にしにくい特長があります。一方DRAMはコンデンサ(電荷をためる部品)を使うため、定期的なリフレッシュが必要です。
解き方
- 各メモリが1ビットをどう覚えるか(フリップフロップ、コンデンサ、浮遊ゲート)を整理します。
- フリップフロップ回路を使うSRAMを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- DRAMはコンデンサにためた電荷で記憶するため、定期的なリフレッシュが必要です。
- 選択肢 イ不正解
- EEPROMは電気で消去・書き込みができる不揮発性メモリで、浮遊ゲートなどを利用します。
- 選択肢 ウ不正解
- SDRAMはバスクロックに同期して動くDRAMで、メモリセルにはコンデンサを使います。
- 選択肢 エ正解
- SRAMはフリップフロップ回路をメモリセルに使うため、リフレッシュが不要で高速です。
覚えるポイント
- SRAM=フリップフロップ(高速・キャッシュ用・リフレッシュ不要)、DRAM=コンデンサ(大容量・主記憶用・リフレッシュ要)。
間違えやすいところ
- DRAMやSDRAMとSRAMの構造(コンデンサとフリップフロップ)を混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成31年度春期 基本情報技術者試験 午前 問21
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.11 ↗(www.ipa.go.jp)
基本論理回路の真理値表
テクノロジ系 · 論理回路 / 真理値表 / NAND回路
二つの入力と一つの出力をもつ論理回路で、二つの入力A、Bがともに1のときだけ、出力Xが0になる回路はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:2つの入力がともに1のときだけ出力が0になるのはNAND回路です。AND回路は両方が1のときだけ1を出すので、その結果を反転させたものがNANDです。それ以外の入力の組み合わせでは1を出力します。
解き方
- 入力(A,B)と出力Xの条件を確認します。(1,1)のとき0、それ以外の(0,0)(0,1)(1,0)では1です。
- これはAND(1,1のとき1、他は0)を反転した論理なので、NAND回路だと分かります。
- 選択肢 ア不正解
- AND回路はAとBがともに1のときだけ出力が1で、それ以外は0になります。
- 選択肢 イ正解
- NAND回路はANDの出力を反転したもので、AとBがともに1のときだけ出力が0になります。
- 選択肢 ウ不正解
- OR回路はAとBの少なくとも一方が1なら出力が1で、ともに0のときだけ0になります。
- 選択肢 エ不正解
- XOR回路はAとBが異なるときに1、同じとき(ともに0かともに1)に0になります。
覚えるポイント
- NANDはNot ANDの略で、入力が両方1のときだけ0を出力する回路です。
間違えやすいところ
- XOR回路(入力が同じだと0になる)と「ともに1のときだけ0」の条件を混同しないよう、真理値表を書きましょう。
出題の前提:平成31年度春期 基本情報技術者試験 午前 問22
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.11 ↗(www.ipa.go.jp)
データセンタの高電圧直流給電(HVDC)の利点
テクノロジ系 · 直流給電 / HVDC / 省エネルギー / 電力変換損失
データセンタなどで採用されているサーバ、ネットワーク機器に対する直流給電の利点として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:サーバなどの機器やバッテリは直流で動くため、配電を直流にすると変換の回数が減り、電力の損失を抑えられます。交流で送ると交流から直流、直流から交流への変換が増え、そのたびに熱として電気が失われます。直流給電(HVDC)は変換ロスを減らして省電力化を図る方法です。
解き方
- 直流給電がデータセンタで使われる主な目的「電力の変換効率を上げる」を確認します。
- 各選択肢を検討し、変換の回数を減らして損失を減らすと述べたものを選びます。
- 選択肢 ア正解
- 交直変換の段数を減らせるので、変換で熱として失う電力損失を減らせて適切です。
- 選択肢 イ不正解
- CPUなどのLSIは1V前後の低い電圧で動くため、高い受電電圧のまま直接は給電できません。
- 選択肢 ウ不正解
- 商用電源の停電に備える蓄電池によるバックアップは、やはり欠かせません。
- 選択肢 エ不正解
- トランスで簡単に電圧を変えられるのは交流の特長で、直流の変換には半導体回路を使います。
覚えるポイント
- 直流給電の最大のメリットは交直変換回数の削減に伴う変換電力損失の低減です。
間違えやすいところ
- トランスによる簡単な昇圧・降圧は交流の性質で、直流の性質ではありません。
出題の前提:平成31年度春期 基本情報技術者試験 午前 問23
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.12 ↗(www.ipa.go.jp)
GUI部品(ラジオボタン)の用途
テクノロジ系 · GUI部品 / ラジオボタン / ユーザインタフェース
GUIの部品の一つであるラジオボタンの用途として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:ラジオボタンは、いくつかの選択肢の中から必ず1つだけを選ばせる部品です。一方チェックボックスは、それぞれを別々にオン/オフできるので複数選べます。同じグループのラジオボタンは、どれかを選ぶと他が外れる排他的な動きをします。
解き方
- ラジオボタンの基本動作(グループから1つだけ選ぶ排他的選択)を確認します。
- 各選択肢をチェックボックスやコンボボックスなど他の部品と比べて正しいものを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 複数の項目をそれぞれ選ぶかどうか決めるのはチェックボックスの用途です。
- 選択肢 イ不正解
- 一覧から選べ、直接文字も入力できる部品はコンボボックスの用途です。
- 選択肢 ウ正解
- 互いに排他的な複数の項目から1つだけ選ばせる用途で、ラジオボタンの正しい説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 項目を選ぶと一覧が開いて表示される部品はドロップダウンリストの用途です。
覚えるポイント
- ラジオボタン=1つだけ選択(排他選択)、チェックボックス=複数選択可能(各項目のON/OFF)。
間違えやすいところ
- チェックボックス(複数選べる)とラジオボタン(1つだけ)を混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成31年度春期 基本情報技術者試験 午前 問24
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.12 ↗(www.ipa.go.jp)
サンプリングデータ量とフラッシュメモリの録音時間
テクノロジ系 · サンプリング / データ通信・マルチメディア / 計算問題
音声のサンプリングを1秒間に11,000回行い、サンプリングした値をそれぞれ8ビットのデータとして記録します。このとき、512×10^6バイトの容量をもつフラッシュメモリに記録できる音声の長さとして、最大何分になるかを求めます。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:記録できる音声の長さは「メモリ容量 ÷ 1秒あたりのデータ量」で求められます。音声を数値にするときは、1秒間に何回記録するか(サンプリング周波数)と、1回を何ビットで表すか(量子化ビット数)で1秒分のデータ量が決まります。単位をバイトや分にそろえて計算します。
解き方
- 1秒間のデータ量をバイトで求め、それを60倍して1分間に使うバイト数を計算します。
- メモリの総容量を1分あたりのバイト数で割り、記録できる最大の分数を求めます。
- 選択肢 ア不正解
- 計算の途中で桁を間違えたときに出る数値で、正しくありません。
- 選択肢 イ不正解
- 分に直す計算をせず、別の割り算をしたときの誤った数値です。
- 選択肢 ウ正解
- 512,000,000 ÷ (11,000×60) = 775.75… なので、最大775分記録できます。
- 選択肢 エ不正解
- ビットとバイトの換算や割り算の係数を間違えたときの不正解です。
覚えるポイント
- ビットからバイトへの変換(÷8)と、秒から分への換算(×60)を忘れずに行うこと。
間違えやすいところ
- 8ビット=1バイトの換算を忘れ、ビットとバイトを混同して計算してしまうこと。
出題の前提:問題文に明記されたサンプリング条件およびメモリ容量に基づいて算出。
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.12 ↗(www.ipa.go.jp)
関係モデルにおける属性の性質
テクノロジ系 · 関係モデル / 関係データベース / 属性
関係モデル(リレーショナルモデル)の属性(カラム、列)に関する説明として、適切なものを選択します。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:関係モデルの表では、列(属性)の並び順に意味はなく、順番を入れ替えても同じ表とみなします。関係モデルは数学の集合をもとに考えられたもので、集合では要素の順番を区別しないためです。
解き方
- 関係モデルでの列の決まり(名前は一意、順番に意味はない、定義域など)を確認します。
- それぞれの選択肢の内容をその決まりと照らし合わせ、正しいものを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 別々の列でも同じデータ型や値の範囲(定義域)を使うことはできるので、重複禁止は誤りです。
- 選択肢 イ正解
- 列の並び順に意味はなく、入れ替えても同じ表として扱われるので正しいです。
- 選択肢 ウ不正解
- 列を見分けるために、それぞれの列には重複しない名前を付ける必要があります。
- 選択肢 エ不正解
- 列を区別して扱うために、名前のない列は定義できません。
覚えるポイント
- 関係モデルでは「属性の順序」と「行の順序」はともに意味を持たない集合であること。
間違えやすいところ
- 実際のデータベース製品での列の並びと、数学に基づく関係モデルの性質を混同すること。
出題の前提:関係モデルの理論的定義に基づく。
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.13 ↗(www.ipa.go.jp)
SQLにおけるグループ化とソート構文
テクノロジ系 · SQL / GROUP BY / ORDER BY
“中間テスト”(クラス名、教科名、学生番号、名前、点数)表からクラスごと、教科ごとの平均点を求め、クラス名、教科名の昇順に表示するSQL文の空欄に入る適切な字句を選択します。 〔SQL文〕 SELECT クラス名, 教科名, AVG(点数) AS 平均点 FROM 中間テスト [ a ]
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:複数の項目ごとに集計するときは、GROUP BY句にその項目を並べます。並べ替えの指定はORDER BY句に行い、今回は「クラス名、教科名の昇順」なのでこの2つを指定します。
解き方
- 「クラスごと、教科ごと」という集計の単位から、GROUP BY句は「クラス名, 教科名」と分かります。
- 「クラス名、教科名の昇順」という条件から、ORDER BY句も「クラス名, 教科名」と分かります。
- 選択肢 ア不正解
- 並べ替えにAVG(点数)を指定していて、「教科名の昇順」という指示に合いません。
- 選択肢 イ正解
- GROUP BYもORDER BYも「クラス名, 教科名」で、問題の指示どおりなので正しいです。
- 選択肢 ウ不正解
- GROUP BYに学生番号が入っているため、学生ごとの集計になってしまいます。
- 選択肢 エ不正解
- GROUP BYに集計で求める平均点が入っていて、構文としても要件としても誤りです。
覚えるポイント
- SELECT句に現れる非集計列は、すべてGROUP BY句に指定する必要がある。
間違えやすいところ
- ORDER BY句に、並べ替えに不要な集計関数を指定してしまうこと。
出題の前提:標準SQL規格の構文規則に基づく。
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.13 ↗(www.ipa.go.jp)
関係代数演算(射影)
テクノロジ系 · 関係代数 / 射影 / 選択 / 関係モデル
表X(商品番号、商品名、価格、数量)から、同一の行構成のまま特定の列のみを残した表Y(商品番号、数量)を得る関係演算を選択します。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:表から条件に合う行を取り出す操作を「選択」、指定した列だけを取り出す操作を「射影」といいます。今回は列だけを残しているので射影です。
解き方
- 表Xと表Yを見比べ、行は減らさず列(属性)だけが選ばれていることを確かめます。
- 列を取り出す関係代数の操作が「射影」であることを当てはめます。
- 選択肢 ア不正解
- 結合(join)は、共通の値をもとにして複数の表を1つにまとめる操作です。
- 選択肢 イ正解
- 表から指定した列(属性)だけを取り出す操作なので、射影が正解です。
- 選択肢 ウ不正解
- 選択(selection)は、条件に合う行(タプル)を取り出す操作です。
- 選択肢 エ不正解
- 併合(merge)は関係代数の基本操作ではなく、データをまとめることを指す言葉です。
覚えるポイント
- 行を取り出すのが「選択」、列を取り出すのが「射影」。
間違えやすいところ
- 選択(行を取り出す)と射影(列を取り出す)の意味を逆に覚えてしまうこと。
出題の前提:関係代数の基本演算定義に基づく。
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.14 ↗(www.ipa.go.jp)
SQLの結合条件と抽出結果
テクノロジ系 · SQL / テーブル結合 / WHERE句
“学生”表と“学部”表に対して次のSQL文を実行したときの結果を選択します。 〔SQL文〕 SELECT 氏名 FROM 学生, 学部 WHERE 所属 = 学部名 AND 学部.住所 = '新宿' 学生表: (応用花子, 理, 新宿) (高度次郎, 人文, 渋谷) (午前桜子, 経済, 新宿) (情報太郎, 工, 渋谷) 学部表: (工, 新宿) (経済, 渋谷) (人文, 渋谷) (理, 新宿)
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:このSQLは、学生表と学部表を「所属=学部名」で結び、さらに「学部.住所='新宿'」で絞り込みます。両方の条件を満たす行の氏名を取り出します。
解き方
- 学部表から「住所='新宿'」の行を探します(工、理)。
- 学生表の「所属」が工または理の人の氏名を特定します(応用花子、情報太郎)。
- 選択肢 ア不正解
- 情報太郎(所属:工)も条件を満たすので、応用花子だけでは足りません。
- 選択肢 イ不正解
- 午前桜子の所属は経済で、経済学部の住所は渋谷なので取り出されません。
- 選択肢 ウ正解
- 工学部と理学部の住所が新宿で、そこに所属する情報太郎と応用花子が正しく選ばれます。
- 選択肢 エ不正解
- 学生の住所が新宿である午前桜子を、誤って含めてしまっています。
覚えるポイント
- 条件判定で指定されているテーブルの列(学生.住所か学部.住所か)を取り違えないこと。
間違えやすいところ
- 「学部.住所='新宿'」なのに、学生表の住所が新宿の行を選んでしまうこと。
出題の前提:出題されたテーブルデータおよび標準SQLの問い合わせ仕様に基づく。
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.14 ↗(www.ipa.go.jp)
キーバリューストア(KVS)の特徴
テクノロジ系 · KVS / NoSQL / データベース
ビッグデータの処理などで用いられるキーバリューストア(Key-Value Store: KVS)の説明として、適切なものを選択します。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:キーバリューストア(KVS)は、保存したいデータと、それを一意に見分ける値(キー)を組にして保存するデータベースです。しくみが単純なので、読み書きが速く、台数を増やして規模を広げやすいのが特徴です。
解き方
- NoSQLデータベースの各型(キーバリュー型、ドキュメント型、グラフ型など)の特徴を整理します。
- 「一意なキーとデータの組」というKVSの定義に当てはまる選択肢を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- ノードやリレーションシップで関係を表すのは、グラフ型データベースの説明です。
- 選択肢 イ不正解
- ドキュメントと呼ばれる自由な構造で持つのは、ドキュメント型データベースの説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 行と列からなる2次元の表で表すのは、リレーショナルデータベースの説明です。
- 選択肢 エ正解
- データとその識別子(キー)を組にして保存する方式で、KVSの正しい説明です。
覚えるポイント
- KVSはキーとバリューのみの単純な構造で、高速な分散処理に向く。
間違えやすいところ
- ドキュメント型やグラフ型データベースの特徴と混同すること。
出題の前提:NoSQLデータベースの分類体系に基づく。
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.15 ↗(www.ipa.go.jp)
ネットワーク中継機器(ゲートウェイ)
テクノロジ系 · OSI基本参照モデル / ゲートウェイ / ネットワーク機器
OSI基本参照モデルのトランスポート層以上が異なるLANシステム相互間でプロトコル変換を行う機器として、適切なものを選択します。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:OSI基本参照モデルの層ごとに、中継する機器が決まっています。物理層はリピータ、データリンク層はブリッジ、ネットワーク層はルータ、トランスポート層より上はゲートウェイです。
解き方
- 問題文に示された対応する層(トランスポート層以上)を確認します。
- トランスポート層からアプリケーション層までを変換する機器がゲートウェイだと選びます。
- 選択肢 ア正解
- トランスポート層より上の層で、異なるプロトコルを変換する機器なので正しいです。
- 選択肢 イ不正解
- ブリッジは第2層(データリンク層)で、MACアドレスをもとにデータを中継します。
- 選択肢 ウ不正解
- リピータは第1層(物理層)で、弱った電気信号を増幅して中継します。
- 選択肢 エ不正解
- ルータは第3層(ネットワーク層)で、IPアドレスをもとにデータを中継します。
覚えるポイント
- 物理層=リピータ、データリンク層=ブリッジ、ネットワーク層=ルータ、上位層=ゲートウェイ。
間違えやすいところ
- ルータ(第3層)とゲートウェイ(第4層以上)が中継する層を取り違えること。
出題の前提:OSI基本参照モデルとネットワーク中継機器の対応定義に基づく。
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.15 ↗(www.ipa.go.jp)
IPv4サブネットにおける使用可能ホストアドレス数
テクノロジ系 · IPv4 / サブネットマスク / ホストアドレス数 / 計算問題
192.168.0.0/23(サブネットマスク 255.255.254.0)のIPv4ネットワークにおいて、ホストとして使用できるアドレスの個数の上限を求めます。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:使えるホストの数は「2の(ホスト部のビット数)乗 - 2」で求めます。ホスト部がすべて0のアドレス(ネットワークアドレス)と、すべて1のアドレス(ブロードキャストアドレス)は機器に割り当てられないため、2を引きます。
解き方
- 32ビットからネットワーク部の23ビットを引き、ホスト部のビット数(32-23=9)を求めます。
- ホスト部の全アドレス数2^9=512から、予約された2個(ネットワークとブロードキャスト)を引いて510個と求めます。
- 選択肢 ア不正解
- これはプレフィックス長の23そのもので、アドレスの個数ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 「/24」と混同した、またはプレフィックス値に関係した誤った数値です。
- 選択肢 ウ不正解
- 「/24」のネットワークで使えるホスト数(2^8-2=254)で、誤りです。
- 選択肢 エ正解
- 2^(32-23)-2 = 512-2 = 510個が使えるので正しいです。
覚えるポイント
- ホストとして使用可能なアドレス数は必ず総アドレス数から2(ネット識別用とブロードキャスト用)を引く。
間違えやすいところ
- 「/23」を「/24」(254個)と勘違いしたり、2個を引くのを忘れて512個にしてしまうこと。
出題の前提:IPv4アドレスのCIDR表記およびサブネット割り当て規則に基づく。
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.15 ↗(www.ipa.go.jp)
トランスポート層におけるリアルタイム通信プロトコル
テクノロジ系 · トランスポート層 / UDP / TCP
トランスポート層のプロトコルであり、通信の信頼性確保よりもリアルタイム性が重視される場合に用いられるプロトコルはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:リアルタイム性を重視する通信にはUDPを使います。TCP(データが確実に届くよう確認する仕組み)は届いたか確認して送り直すため、速さより確実さを優先します。UDPは確認を省き、速さを優先します。
解き方
- 設問の条件である「トランスポート層のプロトコル」かつ「リアルタイム性重視」を確かめます。
- TCPは確実さ重視、UDPは速さ重視なので、UDPを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- HTTPはアプリケーション層(利用者に近い上位の層)の決まりで、トランスポート層(データの受け渡しを担う層)ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- IPはネットワーク層(アドレスで経路を決める層)の決まりで、トランスポート層ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- TCPはトランスポート層の決まりですが、届いたか確認して送り直すため、リアルタイム通信には向きません。
- 選択肢 エ正解
- UDPはトランスポート層の決まりで、確認を省いてすぐ送るため、動画配信や音声通話などリアルタイム通信に使われます。
覚えるポイント
- トランスポート層で信頼性重視はTCP、リアルタイム性重視はUDP
間違えやすいところ
- IPをトランスポート層と取り違えない(IPはネットワーク層)
出題の前提:平成31年度春期基本情報技術者試験午前問33
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.15 ↗(www.ipa.go.jp)
TCP/IP通信における戻りパケットのポート番号
テクノロジ系 · ポート番号 / 通信制御 / TCP/IP
PCとWebサーバがHTTPで通信を行っている。PCからWebサーバ宛ての行きパケットにおいて、送信元ポート番号がPC側で割り当てられた「50001」、宛先ポート番号が「80」であったとき、WebサーバからPCへの戻りのパケットにおけるポート番号の組合せとして適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:返信パケットでは、送信元と宛先が入れ替わります。行きのパケットで送信元だったPCのポート50001が戻りの宛先になり、宛先だったWebサーバのポート80が戻りの送信元になります。
解き方
- PCからサーバへのパケットは、送信元が50001、宛先が80であることを確かめます。
- サーバからPCへの返信では入れ替わるので、送信元80・宛先50001の組合せを選びます。
- 選択肢 ア正解
- 行きの送信元と宛先が入れ替わるので、送信元が80、宛先が50001となり正しいです。
- 選択肢 イ不正解
- 行きのパケットと同じ並びのままで、戻りのパケットの正しい設定ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- Webサーバの窓口は80で、宛先はPCの50001でなければ返事が届きません。
- 選択肢 エ不正解
- Webサーバからの返事の送信元は、接続を受けた80でなければなりません。
覚えるポイント
- 通信の戻りパケットではIPアドレスおよびポート番号の送信元と宛先が反転する
間違えやすいところ
- サーバ側が別の送信元ポートを新しく割り当てると誤解しない
出題の前提:平成31年度春期基本情報技術者試験午前問34
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.16 ↗(www.ipa.go.jp)
OpenFlowを用いたSDNの概念
テクノロジ系 · SDN / OpenFlow / ネットワークアーキテクチャ
OpenFlowを使ったSDN(Software-Defined Networking)の説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:SDN(ソフトウェアでネットワークを柔軟に制御する技術)は、データ転送と経路制御を分けます。従来は1台の機器がまとめて担っていた働きを分離し、制御をソフトウェアで集中管理します。OpenFlowはその代表的な仕組みです。
解き方
- SDNとOpenFlowの基本(データ転送と経路制御の分離、ソフトウェア制御)を思い出します。
- 各選択肢を照合し、制御と転送の分離を述べている記述を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- RFID(電波で物を識別する技術)を使う物流最適化の説明で、SDNではありません。
- 選択肢 イ不正解
- コンテンツを効率よく配信するCDN(配信網)の説明です。
- 選択肢 ウ正解
- データ転送と経路制御を分け、ソフトウェアで集中制御するSDNの正しい説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 業務の流れを分析・可視化する手法の説明で、SDNとは関係ありません。
覚えるポイント
- SDN/OpenFlowはデータ転送と経路制御の分離およびソフトウェアによる集中制御
間違えやすいところ
- CDN(コンテンツ配信網)とSDN(ネットワークを動的に構成する技術)を取り違えない
出題の前提:平成31年度春期基本情報技術者試験午前問35
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.16 ↗(www.ipa.go.jp)
CAPTCHAの目的
テクノロジ系 · CAPTCHA / Webセキュリティ / 認証技術
CAPTCHAの利用目的として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:CAPTCHAは、アクセスしているのが人間か機械かを見分ける仕組みです。自動プログラム(Bot)による不正ログインやスパム投稿を防ぐために使います。読みにくい文字を入力させるのが代表例です。
解き方
- CAPTCHAが「人間と機械を見分けるテスト」であることを確かめます。
- 人間によるアクセス確認を述べている選択肢アを選びます。
- 選択肢 ア正解
- 読みにくい画像の文字を入力させることで、Botではなく人間だと確かめる目的に合っています。
- 選択肢 イ不正解
- 公開鍵暗号と共通鍵暗号を組み合わせる方式は、ハイブリッド暗号方式の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 通信のパケットを捕まえて中身を見る、パケット解析ツールの説明です。
- 選択肢 エ不正解
- CRYPTREC(暗号技術の評価を行う取組み)などの暗号評価の説明です。
覚えるポイント
- CAPTCHAはコンピュータ(ボット)と人間を判別するためのテスト
間違えやすいところ
- パケットの「キャプチャ(捕まえる)」と、言葉の響きだけで混同しない
出題の前提:平成31年度春期基本情報技術者試験午前問36
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.17 ↗(www.ipa.go.jp)
パスワードリスト攻撃の手口
テクノロジ系 · サイバー攻撃手法 / パスワードリスト攻撃 / 情報セキュリティ
パスワードリスト攻撃の手口に該当するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:パスワードリスト攻撃は、よそで漏れたIDとパスワードの一覧をそのまま使い回す攻撃です。多くの人が複数のサービスで同じ組合せを使う傾向を悪用し、標的のサイトへログインを試します。
解き方
- パスワードリスト攻撃の定義「他サイトで得たIDとパスワードの一覧を流用する」を確かめます。
- 辞書攻撃(ア)、総当たり攻撃(イ)、リバースブルートフォース攻撃(エ)と区別し、ウを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 1つのIDに辞書の単語を順に試す攻撃で、辞書攻撃(ディクショナリ攻撃)の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 1つのIDに文字の組合せを総当たりする攻撃で、総当たり攻撃(ブルートフォース攻撃)の説明です。
- 選択肢 ウ正解
- 流出した他サイトのIDとパスワードの一覧を使う手口で、パスワードリスト攻撃に当てはまります。
- 選択肢 エ不正解
- パスワードを固定してID側を総当たりする攻撃で、リバースブルートフォース攻撃の説明です。
覚えるポイント
- パスワードリスト攻撃は他サイトからの流出リストとパスワードの使い回しを悪用する手口
間違えやすいところ
- 辞書攻撃やリバースブルートフォース攻撃と用語を取り違えない
出題の前提:平成31年度春期基本情報技術者試験午前問37
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.17 ↗(www.ipa.go.jp)
メッセージ認証符号(MAC)の目的
テクノロジ系 · メッセージ認証符号 / MAC / 改ざん検知
メッセージ認証符号(MAC)の利用目的に該当するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:メッセージ認証符号(MAC)は、データが途中で書き換えられていないか確かめる仕組みです。送信者と受信者だけが持つ共通の鍵を使って値を計算するため、正しい相手からのデータかも確認できます。
解き方
- MACが守る性質(完全性・真正性)を思い出します。
- 完全性の確保に当たる「改ざんされていないことの確認」を選びます。
- 選択肢 ア正解
- MACは、メッセージが途中で改ざんされていないことと、正しい送信者から届いたことを確かめるために使います。
- 選択肢 イ不正解
- 暗号化の方式を確かめるためのものではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- メッセージの中身を要約して人に伝える技術ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- MAC自体はデータを暗号化して隠すものではありません。
覚えるポイント
- MAC(メッセージ認証符号)の主な目的は完全性の確認(改ざん検知)と送信者認証
間違えやすいところ
- MACだけでは暗号化(内容を隠すこと)や否認防止はできない点に注意
出題の前提:平成31年度春期基本情報技術者試験午前問38
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.18 ↗(www.ipa.go.jp)
楕円曲線暗号の特徴
テクノロジ系 · 楕円曲線暗号 / 公開鍵暗号 / 暗号強度
公開鍵暗号方式の一種である楕円曲線暗号の特徴として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:楕円曲線暗号(ECC)は、RSA暗号より短い鍵で同じくらいの安全性を保てます。公開鍵暗号方式の一種で、鍵を短くできるため計算の負担や通信量を抑えられます。
解き方
- 楕円曲線暗号が公開鍵暗号であり、短い鍵で高い強度を実現できることを整理します。
- 各選択肢を検討し、鍵長と安全性について正しく述べたアを選びます。
- 選択肢 ア正解
- 楕円曲線暗号はRSA暗号よりずっと短い鍵で同じ安全性を保てるため、効率やメモリの面で優れています。
- 選択肢 イ不正解
- 楕円曲線暗号は共通鍵暗号ではなく、公開鍵暗号方式です。
- 選択肢 ウ不正解
- 計算資源を十分使った総当たりなどで解読できないことは、数学的に証明されていません。
- 選択肢 エ不正解
- 内容を隠す場合、復号に使う秘密鍵はしっかり秘密に管理する必要があります。
覚えるポイント
- 楕円曲線暗号(ECC)は公開鍵暗号であり、RSAよりも短い鍵長で同等の安全性を実現
間違えやすいところ
- 楕円曲線暗号を共通鍵暗号と勘違いしない
出題の前提:平成31年度春期基本情報技術者試験午前問39
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.18 ↗(www.ipa.go.jp)
リスク対応におけるリスクファイナンシング
テクノロジ系 · リスクマネジメント / リスクファイナンシング / リスク移転
リスク対応のうち、リスクファイナンシングに該当するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:リスクファイナンシングは、損失が出たときの資金をあらかじめ用意する対応です。保険を掛けたり積み立てたりして、お金の面で備えます。原因を減らす「リスクコントロール」とは別の分類です。
解き方
- リスクファイナンシングの定義(損失に備えて資金を用意すること)を確かめます。
- 保険加入で金銭の補填を用意するアがリスクファイナンシングだと判断します。
- 選択肢 ア正解
- 保険の加入は、損失が出たときの金銭を第三者に補ってもらう、代表的なリスクファイナンシングです。
- 選択肢 イ不正解
- リスクの発生を抑える対策は、リスクコントロール(リスク低減)に当たります。
- 選択肢 ウ不正解
- 原因となるシステムを廃止することは、リスクコントロール(リスク回避)に当たります。
- 選択肢 エ不正解
- 被害を小さくする設備への投資は、リスクコントロール(損失の軽減)に当たります。
覚えるポイント
- リスクファイナンシングは保険加入や引当金設定など経済的損失の資金手当て
間違えやすいところ
- 対策設備への投資(リスク低減)と資金の手当て(ファイナンシング)を取り違えない
出題の前提:平成31年度春期基本情報技術者試験午前問40
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.18 ↗(www.ipa.go.jp)
JIS Q 27000におけるリスクレベルの定義
テクノロジ系 · 情報セキュリティマネジメント / JIS Q 27000 / リスク評価
JIS Q 27000:2014(情報セキュリティマネジメントシステムー用語)における“リスクレベル”の定義として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:「リスクレベル」とは、被害の大きさ(結果)と起こりやすさを組み合わせて表したリスクの大きさのことです。JIS Q 27000(情報セキュリティの用語を定めた規格)では、この意味で使うと決められています。同じ規格の中のよく似た用語と区別して覚えましょう。
解き方
- JIS Q 27000で定められた主要な用語の定義を確認する。
- 「結果とその起こりやすさの組合せ」という説明に合う選択肢を探す。
- 選択肢 ア不正解
- これは「脆弱性」の定義で、脅威に付け込まれる資産や管理策の弱点を指します。
- 選択肢 イ正解
- JIS Q 27000:2014にある「リスクレベル」の定義そのものです。
- 選択肢 ウ不正解
- 優先順位はリスクレベルを参考に決めますが、規格上の用語の定義ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- これは「リスク基準」の定義で、リスクの重大性を評価するための目安となる条件です。
覚えるポイント
- リスクレベル=結果(影響度)×起こりやすさ(発生確率)で表されるリスクの大きさ
間違えやすいところ
- 「リスク基準」や「脆弱性」など、似た基本用語の定義と混同しないよう整理する。
出題の前提:JIS Q 27000:2014(情報セキュリティマネジメントシステムー用語)
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.19 ↗(www.ipa.go.jp)
不正のトライアングルの構成要素
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / 不正のトライアングル / 内部統制
不正が発生する際には“不正のトライアングル”の3要素全てが存在すると考えられている。“不正のトライアングル”の構成要素の説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:「不正のトライアングル」は、不正が起きるには「動機(プレッシャー)」「機会」「正当化」の3つがそろうと考えます。ドナルド・クレッシーが唱えた考え方で、どれか1つが欠けると不正は起こりにくくなります。
解き方
- 不正のトライアングルの3要素(動機・機会・正当化)を整理する。
- 各選択肢の説明がどの用語に対応するかを見極める。
- 選択肢 ア正解
- 技術や物理的な環境、組織のルールなど、内部者が不正をしやすくする環境を「機会」と呼び、正しい説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 「情報と伝達」は内部統制の要素の一つで、不正のトライアングルの要素ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- ノルマによるプレッシャーは「動機・プレッシャー」の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 良心の呵責を乗り越える都合の良い解釈は「正当化」の説明です。
覚えるポイント
- 不正のトライアングル3要素:動機(プレッシャー)、機会(実行できる環境)、正当化(自分勝手な理由付け)
間違えやすいところ
- 「動機」と「正当化」の説明が入れ替わった記述に気付かず間違えやすい。
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(不正のトライアングル理論)
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.19 ↗(www.ipa.go.jp)
IPsecの構成プロトコル
テクノロジ系 · セキュリティプロトコル / IPsec / AH / ESP
OSI基本参照モデルのネットワーク層で動作し,“認証ヘッダ(AH)”と“暗号ペイロード(ESP)”の二つのプロトコルを含むものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:IPsec(IP Security)は、ネットワーク層(IPパケットを扱う層)でデータの暗号化や改ざん防止を行うプロトコル群です。送信元の認証などを担うAH(認証ヘッダ)と、暗号化と認証を担うESP(暗号ペイロード)の2つを含みます。
解き方
- 問題文の「ネットワーク層で動作する」という条件を確認する。
- AH(認証ヘッダ)とESP(暗号ペイロード)を含むものとしてIPsecを特定する。
- 選択肢 ア正解
- IPsecはネットワーク層で動き、AHとESPというプロトコルを含んでいます。
- 選択肢 イ不正解
- S/MIMEは電子メールの暗号化や電子署名を行うアプリケーション層の規格です。
- 選択肢 ウ不正解
- SSHは遠隔ログインなどを安全に行うプロトコルで、ネットワーク層より上で動きます。
- 選択肢 エ不正解
- XML暗号はXML文書を暗号化するためのアプリケーション層の標準仕様です。
覚えるポイント
- IPsecはネットワーク層で動作し、AH(認証・完全性)とESP(暗号化・認証・完全性)から構成される。
間違えやすいところ
- SSH(トランスポート層)やTLS/SSLと、動作する階層を混同しないようにする。
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(IPsec、ネットワークセキュリティ)
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.19 ↗(www.ipa.go.jp)
ハニーポットの定義と役割
テクノロジ系 · セキュリティ対策 / ハニーポット / マルウェア分析
侵入者やマルウェアの挙動を調査するために,意図的に脆弱性をもたせたシステム又はネットワークはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:ハニーポット(蜜の壺)は、あえて弱点を作ったおとりのシステムで、攻撃者の侵入行動やマルウェアの動きを調べるために使います。わざと攻撃されやすい状態にして、未知の攻撃手法を観察できます。
解き方
- 問題文の「意図的に脆弱性をもたせた」「挙動を調査するおとり」という特徴をつかむ。
- 各用語の意味と照らし合わせて「ハニーポット」を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- DMZ(非武装地帯)は、外部と内部のネットワークの間に置く公開サーバ用の区画です。
- 選択肢 イ不正解
- SIEMは、いろいろな機器のログをまとめて分析し、脅威を見つける仕組みです。
- 選択肢 ウ正解
- ハニーポットは、攻撃者をおびき寄せて動きを調べるため、わざと弱点を残したおとりのシステムです。
- 選択肢 エ不正解
- ボットネットは、ウイルスなどに感染して遠隔操作される多数のコンピュータの集まりです。
覚えるポイント
- ハニーポット=攻撃手法やおとり調査のために意図的に脆弱性をもたせたシステム
間違えやすいところ
- DMZとおとりシステムを混同しない(DMZは本番サーバを守るための緩衝地帯)。
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(ハニーポット、セキュリティ攻撃分析)
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.20 ↗(www.ipa.go.jp)
ファジングによるセキュリティ効果
テクノロジ系 · セキュリティテスト / ファジング / 脆弱性検出
ファジングで得られるセキュリティ上の効果はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:ファジング(Fuzzing)は、予想外のデータをソフトウェアに与えて、誤動作や脆弱性(弱点)を探すテスト手法です。バッファオーバーフローなど、未知の脆弱性を見つけるのに役立ちます。
解き方
- ファジングの手法(問題のある入力データを与えて異常動作を観察するテスト)を理解する。
- その効果が「脆弱性の検出」であることを導く。
- 選択肢 ア不正解
- ファジングはテストの手法なので、脆弱性を自動で直す機能はありません。
- 選択肢 イ正解
- いろいろな不正な入力データを与えて異常動作を起こさせ、脆弱性を見つけられます。
- 選択肢 ウ不正解
- ログを相関分析して不正アクセスを検知するのはSIEMの役割です。
- 選択肢 エ不正解
- IDをまとめて管理しパスワード方針を適用するのは統合ID管理(IAMなど)の役割です。
覚えるポイント
- ファジング(Fuzzing)=極端・無効・ランダムなデータを大量に入力して脆弱性をあぶり出すテスト
間違えやすいところ
- 脆弱性の「検出」と「自動修正」を混同しないように注意する。
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(ファジング、ソフトウェアテスト)
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.20 ↗(www.ipa.go.jp)
UMLアクティビティ図の特徴
テクノロジ系 · ソフトウェア工学 / UML / アクティビティ図
UMLにおける振る舞い図の説明のうち,アクティビティ図のものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:UML(統一モデリング言語)の振る舞い図のうち、アクティビティ図は処理の流れ(制御の流れ)を表す図です。業務の手順やアルゴリズムが、どの順番で進むかを視覚的に示します。
解き方
- 各選択肢がどのUMLダイアグラムを指しているか照合する。
- 「振る舞いから次の振る舞いへの制御の流れ」がアクティビティ図だと確認する。
- 選択肢 ア正解
- アクティビティ図の説明で、ある処理から次の処理への制御の流れを表します。
- 選択肢 イ不正解
- オブジェクト同士のやり取りを時系列で表すのは「シーケンス図」です。
- 選択肢 ウ不正解
- 外部の利用者とシステムの機能の関係を表すのは「ユースケース図」です。
- 選択肢 エ不正解
- 時間の経過とともにオブジェクトの状態が変わる様子を表すのは「ステートマシン図」です。
覚えるポイント
- アクティビティ図=制御の流れ(フローチャート的)
- シーケンス図=時系列のメッセージ送受信
- ステートマシン図=状態の変化
間違えやすいところ
- 時系列を表すシーケンス図や、状態変化を表すステートマシン図との混同に注意する。
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(UMLダイアグラム)
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.20 ↗(www.ipa.go.jp)
ブラックボックステストの特徴
テクノロジ系 · ソフトウェアテスト / ブラックボックステスト / テスト設計
ブラックボックステストに関する記述として,最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:ブラックボックステストは、プログラムの中身(ソースコード)を見ずに、入力に対する出力が正しいかを確かめるテストです。一方、中身に注目して網羅率を測る方法はホワイトボックステストと呼びます。
解き方
- ブラックボックステストとホワイトボックステストの違いを思い出す。
- 中身を見ないブラックボックステストでは、冗長なコードを検出できない点を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 命令網羅率や分岐網羅率を基準にするのはホワイトボックステストです。
- 選択肢 イ正解
- ブラックボックステストは外部の仕様だけを見るので、内部の無駄なコードがあっても気付けません。
- 選択肢 ウ不正解
- プログラムの中身に注目して網羅性を確かめるのはホワイトボックステストです。
- 選択肢 エ不正解
- 分岐が増えるとテストデータが急増するのはホワイトボックステストの特徴です。
覚えるポイント
- ブラックボックステスト=内部構造を見ないため、冗長コードやデッドコードを検出できない
間違えやすいところ
- 命令網羅率や分岐網羅率はホワイトボックステストの用語だと注意する。
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(ソフトウェアテスト手法)
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.21 ↗(www.ipa.go.jp)
静的テスト・静的解析ツールの機能
テクノロジ系 · ソフトウェアテスト / 静的解析 / テスト支援ツール
ソフトウェアのテストツールの説明のうち,静的テストを支援する静的解析ツールのものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:テスト支援ツールは、プログラムを実行しない「静的テスト支援ツール」と、実行する「動的テスト支援ツール」に分かれます。静的解析ツールは、プログラムを動かさずにソースコードを調べて誤りを探します。
解き方
- 「静的テスト(プログラムを実行しない)」の意味を確認する。
- ソースコードを直接解析して誤りを調べる記述を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- これはテストデータを自動で作るテストデータ生成ツールの説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 実行結果から網羅率を測るカバレッジ測定ツールで、動的テストを支援します。
- 選択肢 ウ正解
- プログラムを実行せずソースコードを解析して、文法や論理の誤りを調べるので静的解析ツールです。
- 選択肢 エ不正解
- 実行時の呼出し回数や実行時間を測るプロファイラで、動的テストを支援します。
覚えるポイント
- 静的解析=実行せずにソースコードを調べる(構文チェック、規約違反検知など)
- 動的解析=実際に実行して測定する(カバレッジ、プロファイラなど)
間違えやすいところ
- 網羅率の測定は「実行結果」を使うので動的解析ツールになる点に注意する。
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(静的解析・動的解析ツール)
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.21 ↗(www.ipa.go.jp)
初年度プログラム修正費用の期待値計算
マネジメント系 · ソフトウェア品質管理 / 期待値計算 / 保守費用見積り
次の条件において、アプリケーションプログラムの初年度の修正費用の期待値は何万円か。 〔条件〕 (1) プログラム規模:2,000kステップ (2) プログラムの潜在不良率:0.04件/kステップ (3) 潜在不良の年間発見率:20%/年 (4) 発見した不良の分類 影響度大の不良:20%,影響度小の不良:80% (5) 不良1件当たりの修正費用 影響度大の不良:200万円,影響度小の不良:50万円 (6) 初年度は影響度大の不良だけを修正する
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:期待値は「対象になる件数×1件あたりの費用」で計算します。初年度に直すのは影響度大の不良だけなので、その件数を順番に絞り込みます。潜在不良80件のうち、年間で見つかるのは2割、さらにその中の2割が影響度大です。
解き方
- まず、プログラム全体の潜在不良を求めます:2,000kステップ × 0.04件/kステップ = 80件です。
- 次に、初年度に見つかる不良を求めます:80件 × 20% = 16件です。
- そのうち影響度大の不良だけを数えます:16件 × 20% = 3.2件です。
- 最後に、影響度大1件あたり200万円を掛けます:3.2件 × 200万円 = 640万円です。
- 選択肢 ア正解
- 影響度大の不良は3.2件なので、1件200万円を掛けると640万円になり、これが正解です。
- 選択肢 イ不正解
- 影響度小の640万円も足してしまった1,280万円です。初年度は影響度大だけを直すので誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- 発見された全不良16件を対象にするなど、絞り込みのしかたを誤ったときに出る値です。
- 選択肢 エ不正解
- 年間発見率20%を考えず、潜在不良のまま計算を進めてしまった誤りです。
覚えるポイント
- 条件に「初年度は特定区分のみを修正する」といった限定条件がある場合、計算対象外の区分を除外して計算を進める必要があります。
間違えやすいところ
- 影響度小の費用まで足してしまう間違いや、年間発見率20%を掛け忘れる間違いが多いので注意しましょう。
出題の前提:問題文に与えられた前提条件に基づく算出
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.22 ↗(www.ipa.go.jp)
非同期通信を用いた動的UI技術
テクノロジ系 · Ajax / Web技術 / JavaScript / 非同期通信
JavaScriptの非同期通信の機能を使うことによって、動的なユーザインタフェースを画面全体の遷移を伴わずに実現する技術はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:Ajaxは、JavaScriptの非同期通信(画面を待たせず裏で通信するしくみ)を使い、画面全体を切り替えずに表示を書き換える技術です。必要な部分だけをサーバーとやり取りして更新できるのが特徴です。
解き方
- 問題文の「JavaScriptの非同期通信」と「画面全体の遷移を伴わないUIの更新」という手がかりを確認します。
- 選択肢を照らし合わせ、非同期通信を表す用語であるAjaxを選びます。
- 選択肢 ア正解
- Ajaxは、非同期通信でページ全体を遷移せずにUIを更新する技術なので、問題文と一致します。
- 選択肢 イ不正解
- CSSは、Webページの見た目や配置を決める言語であり、通信のしくみではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- RSSは、Webサイトの更新情報を見出しや要約にして配信・集約するための形式です。
- 選択肢 エ不正解
- SNSは、人と人とのつながりを支援するインターネットサービスのことです。
覚えるポイント
- Ajaxは「Asynchronous(非同期)JavaScript and XML」の略で、画面遷移なしの部分更新を実現する技術です。
間違えやすいところ
- 見た目を決めるCSSや、情報を配信するRSSなど、3文字のWeb関連用語と混同しないようにしましょう。
出題の前提:一般的なWeb標準技術および用語定義に基づく
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.22 ↗(www.ipa.go.jp)
プロジェクトマネジメントの対象群の特定
マネジメント系 · プロジェクトマネジメント / PMBOK / スコープマネジメント
プロジェクトマネジメントにおいて、目的1をもつプロセスと目的2をもつプロセスとが含まれる対象群はどれか。 〔目的〕 目的1:プロジェクトの目標,成果物,要求事項及び境界を明確にする。 目的2:プロジェクトの目標や成果物などの変更によって生じる,プロジェクトの機会となる影響を最大化し,脅威となる影響を最小化する。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:2つの目的をどちらも満たすのは「スコープ」の対象群です。スコープとは、成果物と、それを作るのに必要な作業の範囲のことです。目的1は範囲をはっきり決めることで、目的2は範囲の変更によるよい影響を大きくし、悪い影響を小さくすることです。
解き方
- 目的1の「目標や成果物、要求事項、境界を明確にする」は、スコープを決めるプロセスに対応します。
- 目的2の「変更による機会を最大化し、脅威を最小化する」は、スコープ変更の管理に対応します。
- この2つをどちらも含む対象群として「スコープ」を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- コミュニケーション対象群は、関係者へ必要な情報を伝え、保管・管理するプロセス群です。
- 選択肢 イ正解
- 成果物や境界を明確にし、その変更を管理するのはスコープ対象群なので正解です。
- 選択肢 ウ不正解
- 調達対象群は、必要な製品やサービスを外部から買い入れる契約・購買のプロセス群です。
- 選択肢 エ不正解
- リスクも機会の最大化と脅威の最小化を扱いますが、目的1の「境界の明確化」は含みません。
覚えるポイント
- スコープマネジメントは「プロジェクトに必要な作業を過不足なく定義・管理すること」を目的とする知識エリアです。
間違えやすいところ
- 目的2の「機会を最大化し脅威を最小化」という言葉だけを見て、リスクを選んでしまう間違いに注意しましょう。
出題の前提:JIS Q 21500(プロジェクトマネジメントの手引)およびPMBOKガイド
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.23 ↗(www.ipa.go.jp)
プレシデンスダイアグラム法における依存関係の判別
マネジメント系 · プロジェクト日程管理 / PDM / 開始-終了関係 / SF関係
ある会場で資格試験を実施する際のアクティビティである“受付”と“試験”の依存関係のうち,プレシデンスダイアグラム法(PDM)の開始-終了関係はどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:PDM(プレシデンスダイアグラム法)の開始-終了関係(SF関係)は、「先行する作業が始まらないと、後続の作業が終われない」という関係です。たとえば試験が始まってから、受付を終わりにできます。
解き方
- 各選択肢で、先行する作業の事象(開始か終了)と、後続の作業の事象(開始か終了)を整理します。
- アは「先行の開始→後続の開始」なので、開始-開始関係(SS)です。
- イは「先行の終了→後続の開始」なので、終了-開始関係(FS)です。
- ウは「先行の終了→後続の終了」なので、終了-終了関係(FF)です。
- エは「試験の開始→受付の終了」なので、開始-終了関係(SF)となり正解です。
- 選択肢 ア不正解
- 受付の開始から試験の開始への依存なので、開始-開始関係(SS関係)です。
- 選択肢 イ不正解
- 受付の終了から試験の開始への依存なので、終了-開始関係(FS関係)です。
- 選択肢 ウ不正解
- 受付の終了から試験の終了への依存なので、終了-終了関係(FF関係)です。
- 選択肢 エ正解
- 試験の開始から受付の終了への依存なので、開始-終了関係(SF関係)で正解です。
覚えるポイント
- PDMの依存関係の名称は「先行作業のトリガー状態 - 後続作業の完了条件」(FS, SS, FF, SF)の順に表記されます。
間違えやすいところ
- 受付が先という実際の順番にとらわれ、受付が開始、試験が終了でなければと勘違いしやすいので注意しましょう。
出題の前提:PMBOKガイドおよびスケジュールマネジメント規格
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.23 ↗(www.ipa.go.jp)
アローダイアグラムによる最少所要日数の計算
マネジメント系 · アローダイアグラム / クリティカルパス / 日程計画
アローダイアグラムの日程計画をもつプロジェクトの,開始から終了までの最少所要日数は何日か。 〔作業構成〕 ・開始から作業A(2日) ・Aの終了後、作業B(2日)、作業C(1日)、作業D(4日)に分岐 ・Bの後に作業E(2日)→作業H(2日) ・Cの後に作業F(3日)→作業I(1日) ・HとIが合流した後に作業J(4日)を経て終了 ・Dの後に作業G(3日)を経て終了
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:プロジェクト全体の最少所要日数は、開始から終了までのすべての経路のうち、合計日数が最も長い経路(クリティカルパス)で決まります。短い経路が先に終わっても、長い経路が終わるまで全体は終われません。
解き方
- 開始から終了へ向かう並行する経路を、すべて書き出します。
- 経路1(A→B→E→H→J):2+2+2+2+4=12日です。
- 経路2(A→C→F→I→J):2+1+3+1+4=11日です。
- 経路3(A→D→G):2+4+3=9日です。
- このうち最大の12日が、プロジェクト全体の最少所要日数になります。
- 選択肢 ア不正解
- 経路A-D-Gの9日ですが、他の並行作業がまだ残るためプロジェクトは終わりません。
- 選択肢 イ不正解
- 途中の計算や合流地点の日数を取り違えたときに出る誤った値です。
- 選択肢 ウ不正解
- 経路A-C-F-I-Jの11日ですが、経路A-B-E-H-Jの方が1日長いので不十分です。
- 選択肢 エ正解
- 最も長い経路A-B-E-H-Jの合計12日であり、これが正しい日数です。
覚えるポイント
- 「最少所要日数」とは、すべての作業が完了するために最低限必要な日数であり、最長経路(クリティカルパス)の日数と一致します。
間違えやすいところ
- 「最少」という言葉につられて、いちばん短い経路(9日)を選んでしまわないよう注意しましょう。
出題の前提:アローダイアグラム(PERT)のクリティカルパス法に基づく
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.24 ↗(www.ipa.go.jp)
システム開発要員数の必要工数計算
マネジメント系 · 工数見積り / 要員計画 / 生産性
システムを構成するプログラムの本数とプログラム1本当たりのコーディング所要工数が表のとおりであるとき,システムを95日間で開発するには少なくとも何人の要員が必要か。ここで,システムの開発にはコーディングのほかに,設計及びテストの作業が必要であり,それらの作業にはコーディング所要工数の8倍の工数が掛かるものとする。 〔プログラム本数と工数〕 ・入力処理:20本,1本当たり 1人日 ・出力処理:10本,1本当たり 3人日 ・計算処理:5本,1本当たり 9人日
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:必要な要員数は「総工数(人日)÷開発期間(日)」で求めます。設計とテストにはコーディングの8倍の工数がかかるので、システム全体の工数はコーディングの9倍になります。
解き方
- コーディングの合計工数を求めます:入力(20×1)+出力(10×3)+計算(5×9)=95人日です。
- 設計とテストの工数を求めます:95人日 × 8 = 760人日です。
- システム全体の総工数を求めます:95人日 + 760人日 = 855人日です。
- 95日で開発するのに必要な人数を求めます:855人日 ÷ 95日 = 9人です。
- 選択肢 ア不正解
- 設計とテストの760人日だけを95日で割った8人であり、コーディング分が抜けています。
- 選択肢 イ正解
- 総工数855人日を95日で割るとちょうど9人になり、正しい要員数です。
- 選択肢 ウ不正解
- 工数の積み上げや倍率の計算を間違えたときに出る選択肢です。
- 選択肢 エ不正解
- コーディング工数を求めるときに、本数や単価を掛け違えた値です。
覚えるポイント
- 「〜の8倍の工数が掛かる」という記述がある場合、全体工数は「コーディング工数(1倍)+ その他(8倍)= 合計9倍」になる点に注意します。
間違えやすいところ
- コーディングの95人日を足し忘れ、設計とテストだけで8人としてしまう間違いが多いので注意しましょう。
出題の前提:問題文に提示された工数および開発期間の条件に基づく
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.24 ↗(www.ipa.go.jp)
サービスマネジメントにおけるベンチマーキング
マネジメント系 · ITサービスマネジメント / ベンチマーキング / サービス改善
サービスマネジメントのプロセス改善におけるベンチマーキングはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:ベンチマーキングは、自社のサービスや仕事のやり方を、業界内外のすぐれた方法(ベストプラクティス)と比べて評価し、改善につなげる手法です。「他と比べて自分のレベルを測る」のがポイントです。
解き方
- ベンチマーキングの中心は「すぐれた他者やベストプラクティスとの比較」だと思い出します。
- 各選択肢が示す手法(BSC、ベンチマーキング、SLM、SWOT分析)を照らし合わせます。
- ベストプラクティスとの比較を述べているイを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 財務・顧客・内部プロセス・学習と成長の4つの視点で測るのは、バランススコアカード(BSC)です。
- 選択肢 イ正解
- 業界内外のすぐれた方法(ベストプラクティス)と比べて評価するのは、ベンチマーキングそのもので正解です。
- 選択肢 ウ不正解
- サービスの可用性などを測って顧客に報告するのは、サービスレベル管理(SLM)です。
- 選択肢 エ不正解
- 強み・弱み・機会・脅威の4つの観点で現状を分析するのは、SWOT分析です。
覚えるポイント
- ベンチマーキング =「ベストプラクティス(優れた事例・他社)と比較して自社の位置づけや改善点を見出す手法」と整理して覚えましょう。
間違えやすいところ
- バランススコアカード(ア)やSWOT分析(エ)など、有名な分析手法の用語と取り違えないようにしましょう。
出題の前提:ITILおよびJIS Q 20000におけるサービス改善手法の定義
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.25 ↗(www.ipa.go.jp)
移行テストを実施する主要な目的
マネジメント系 · システム移行 / 移行テスト / テスト技法
システムの移行テストを実施する主要な目的はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:移行テストの主な目的は、新旧システムの切り替え手順が確実で効率的かを、本番前にリハーサルして確かめることです。作業時間や切り戻しの手順、起こりそうな問題点を洗い出します。
解き方
- 移行テストが確かめるのは「新旧システムの切り替え手順やデータ移行の手順」だと押さえます。
- 選択肢の中から、切り替え手順やその問題点にふれている記述を探します。
- 選択肢 ア正解
- 新旧システムの切り替え手順や所要時間、問題点を事前に確かめるのは移行テストの目的で、正解です。
- 選択肢 イ不正解
- 十分な性能が得られるかを確かめるのは、性能テストや負荷テストの目的です。
- 選択肢 ウ不正解
- プログラム同士のつなぎ目の整合性を確かめるのは、結合テストの目的です。
- 選択肢 エ不正解
- 要求されたすべての機能を満たすかを確かめるのは、機能テストや受入れテストの目的です。
覚えるポイント
- 移行テストは「切り替え手順書のリハーサル」であり、手順の抜け漏れや移行所要時間の妥当性を確認します。
間違えやすいところ
- 性能テスト(イ)、結合テスト(ウ)、受入れテスト(エ)など、他のテストの目的と混同しないようにしましょう。
出題の前提:共通フレーム(SLCP)およびシステム移行管理標準
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.25 ↗(www.ipa.go.jp)
データベース障害回復のロールフォワード
マネジメント系 · サービスマネジメント / データベース回復
磁気ディスクに障害が発生した際、事前にバックアップしてあった磁気テープ等のバックアップファイルからデータを復元し、バックアップ取得以降の更新後ログ(更新後コピー)を反映させて障害直前の状態まで回復する手法として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:ディスクが壊れたときは、バックアップと更新後ログを使って障害直前まで進める「ロールフォワード」で回復します。媒体障害(ディスクそのものの故障)では、あらかじめ取っておいたバックアップを戻し、その後に加えられた変更の記録(更新後ログ)を順に反映させます。一方、途中で失敗したトランザクションは、変更前の記録(更新前ログ)を使って元に戻すロールバックを行います。
解き方
- 問題文が示す状況が「ディスク障害(媒体障害)」であり、フルバックアップと「更新後コピー(更新後ログ)」を使うことを確かめます。
- 更新後情報を使って障害発生前の状態まで進めて回復させる方法である「ロールフォワード」を選択肢から選びます。
- 選択肢 ア不正解
- チェックポイントリスタートは、あらかじめ決めておいた時点の状態をもとに、システム障害から回復する方法です。
- 選択肢 イ不正解
- リブートはコンピュータを再起動する操作のことであり、データベースを回復する技術ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- ロールバックは、処理が途中で失敗したときに更新前の情報を使って、トランザクションを始める前の状態に戻す方法です。
- 選択肢 エ正解
- ロールフォワードは、バックアップを戻したあと更新後ログを順に反映させ、障害の直前まで進めて回復する方法で適切です。
覚えるポイント
- ロールフォワードは媒体障害対策でバックアップ+更新後ログを使用します。
- ロールバックはトランザクション障害対策で更新前ログを使用します。
間違えやすいところ
- 更新後ログで前へ進めるロールフォワードと、更新前ログで巻き戻すロールバックを混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成31年度春期基本情報技術者試験午前問57公式問題冊子及び公式正答基準に基づく
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.25 ↗(www.ipa.go.jp)
システム監査におけるインタビュー時の留意事項
マネジメント系 · システム監査 / 監査手続 / インタビュー技法
システム監査人がインタビューを実施する際に遵守・留意すべき事項として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:監査人は、インタビューで聞いた話だけで判断せず、それを裏付ける文書や記録を集めなければなりません。監査では、十分で適切な証拠(監査証拠)を入手することが求められます。口頭での説明は思い違いが含まれることがあるため、規程や台帳、操作ログなど客観的な資料で確かめる必要があります。
解き方
- システム監査人の役割が「独立した立場で客観的に評価・検証し、報告・助言を行うこと」であることを確かめます。
- インタビューで得た情報の信頼性を支えるため、裏付けとなる文書や証拠を集めるアが最も適切だと判断します。
- 選択肢 ア正解
- インタビューの内容は思い違いが含まれることがあるため、客観的な証拠になる文書や記録で裏付けを取る必要があります。
- 選択肢 イ不正解
- 監査人には現場で改善を直接指示する権限はなく、不備は監査報告書などで助言・勧告し、改善の指示は経営者などが行います。
- 選択肢 ウ不正解
- インタビューする相手は、監査の目的に合わせて、その業務を実際に担当・管理している人を選ぶべきです。
- 選択肢 エ不正解
- インタビューは、質問する人と記録する人を分けたり、内容の客観性を保つために複数人で行うことがすすめられます。
覚えるポイント
- インタビューの口頭内容は必ず文書や記録等の監査証拠で裏付けを取る必要があります。
- 監査人は改善の指示権限を持たず、助言・勧告にとどまります。
間違えやすいところ
- 監査人が現場で直接改善を指示できると誤解しないように注意しましょう。
出題の前提:平成31年度春期基本情報技術者試験午前問58公式問題冊子及び公式正答基準に基づく
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.26 ↗(www.ipa.go.jp)
システム監査人の外観上の独立性
マネジメント系 · システム監査 / 独立性 / 外観上の独立性
経営者が社内のシステム監査人の外観上の独立性を担保するために講じる措置として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:外観上の独立性は、監査人が被監査部門から組織上切り離された内部監査部門に所属することで担保します。独立性には、偏りなく公正に監査する「精神的独立性」と、第三者から見て利害や従属関係がないと認められる「外観上の独立性」があります。所属部署を開発や運用の部門から分けることが、外観上の独立性を守る代表的な手段です。
解き方
- 問題文が求めているのが「専門能力」ではなく「外観上の独立性」であることを確かめます。
- 教育や研修、知識の要件は監査人の「専門能力の向上・担保」に関する事項だと見極めます。
- 組織のうえで被監査対象から独立した部署(内部監査部門)に置く措置が、外観上の独立性に当たると判断します。
- 選択肢 ア不正解
- ITについての継続的な学習を義務付けることは、監査人の専門能力を保ち高めるための措置です。
- 選択肢 イ不正解
- 必要な知識や経験を定めて公表することは、監査人の専門能力や適格性の基準を示すための措置です。
- 選択肢 ウ不正解
- 監査技法の研修制度を作ることは、監査人の実務的な技能や専門能力を支えるための措置です。
- 選択肢 エ正解
- 被監査部門から組織上切り離された独立の内部監査部門に所属させることで、第三者から見ても独立性が認められます。
覚えるポイント
- 外観上の独立性は、組織的な位置付けや利害関係の排除により担保されます。
- 知識・経験・研修などの施策は「専門能力の向上」に該当します。
間違えやすいところ
- 精神的独立性(公正で偏らない態度)と、外観上の独立性(組織上独立した立場)を混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成31年度春期基本情報技術者試験午前問59公式問題冊子及び公式正答基準に基づく
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.26 ↗(www.ipa.go.jp)
情報セキュリティ管理基準におけるバックアップの遠隔地保管
マネジメント系 · 情報セキュリティ管理基準 / 事業継続管理 / バックアップ媒体の保管
自然災害などの際の事業継続を目的として業務システムDBのバックアップを取得しているA社において、“情報セキュリティ管理基準(平成28年)”に照らしてシステム監査人が指摘事項として監査報告書に記載すべき状況はどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:バックアップは、元のデータと同時に失われないよう、離れた場所に保管しなければなりません。情報セキュリティ管理基準では、バックアップの取得や検証の手順を決めることに加え、火災・水害・地震などで元データとバックアップが一緒に失われないようにすることを求めています。そのためには、遠く離れた場所に保管するか、物理的に十分離す必要があります。
解き方
- 監査の主な目的が「自然災害などの際の事業継続(BCP)」であることを確かめます。
- バックアップ媒体の保管場所が「業務システムが稼働しているサーバの近く」にある場合、火災や地震で原本と同時に失われる危険を考えます。
- この保管状況は同時被災を招く重大な不備であり、監査報告書で改善を指摘すべき事項だと判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 手順書を作って取得担当者を決め、運用していることは、管理基準に沿った適切な状態です。
- 選択肢 イ不正解
- バックアップ媒体から決まった予定で復旧試験を行っていることは、実効性を確かめる適切な状態です。
- 選択肢 ウ不正解
- 機密保持契約を結んだうえで外部の倉庫に保管することは、適切な遠隔地保管の形であり問題ありません。
- 選択肢 エ正解
- サーバの近くに保管すると、同じ災害でデータとバックアップが同時に失われるおそれがあるため、指摘すべき事項です。
覚えるポイント
- 自然災害対策としてのバックアップ媒体は、必ず原本と離れた遠隔地に保管する必要があります。
間違えやすいところ
- バックアップを取っていればサーバ室の近くに置いてもよいと誤解しないようにしましょう。
出題の前提:平成31年度春期基本情報技術者試験午前問60公式問題冊子及び公式正答基準に基づく
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.27 ↗(www.ipa.go.jp)
エンタープライズアーキテクチャの4つの体系
ストラテジ系 · システム戦略 / エンタープライズアーキテクチャ / アプリケーションアーキテクチャ
エンタープライズアーキテクチャ(EA)を構成する4つの体系のうち、アプリケーションアーキテクチャ(AA)について説明したものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:アプリケーションアーキテクチャ(AA)は、業務を支えるシステムの機能や構成を体系的に示したものです。エンタープライズアーキテクチャ(EA)は組織全体の業務と情報システムを整理・最適化する設計手法で、次の4つの階層に分かれます。 1. ビジネスアーキテクチャ(BA):業務プロセスや活動の体系 2. データアーキテクチャ(DA):業務で扱うデータ構造や関連の体系 3. アプリケーションアーキテクチャ(AA):業務を支えるシステム機能の体系 4. テクノロジーアーキテクチャ(TA):システムを支える技術基盤・インフラの体系
解き方
- エンタープライズアーキテクチャの4要素(BA、DA、AA、TA)の定義を整理します。
- 「システムの機能や構成」を定義している選択肢が、アプリケーションアーキテクチャ(AA)に当たることを確かめます。
- 選択肢 ア不正解
- 業務に必要なデータの内容や、データ同士の関連・構造を体系的に示したものは「データアーキテクチャ(DA)」です。
- 選択肢 イ正解
- 業務プロセスを支えるアプリケーションシステムの機能や構成を体系的にまとめたものが「アプリケーションアーキテクチャ(AA)」です。
- 選択肢 ウ不正解
- システムの構築・運用に必要なハードウェアやネットワークなどの技術的な構成要素を示したものは「テクノロジーアーキテクチャ(TA)」です。
- 選択肢 エ不正解
- ビジネス戦略に必要な業務プロセスや情報の流れを体系的に示したものは「ビジネスアーキテクチャ(BA)」です。
覚えるポイント
- EAの4層:BA(業務)、DA(データ)、AA(アプリ・機能)、TA(技術基盤)。
間違えやすいところ
- データ(DA)と機能(AA)、あるいは業務そのもの(BA)との対応を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:平成31年度春期基本情報技術者試験午前問61公式問題冊子及び公式正答基準に基づく
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.27 ↗(www.ipa.go.jp)
オンデマンド型サービスの特徴
ストラテジ系 · 情報通信サービス / オンデマンド
利用者の要求に応じて即座に提供される形態である「オンデマンド型」のサービスとして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:オンデマンド型とは、利用者の要求があったその場で、コンテンツやサービスをすぐに提供する形です。VOD(ビデオオンデマンド)やオンデマンド印刷が代表例です。決まった時間に配るスケジュール配信や、あらかじめ作って配送する形とは異なります。
解き方
- 「オンデマンド」が「利用者の要求に応じて即座に提供される」考え方であることを確かめます。
- 各選択肢の提供のしかた(物理配送、事前の大量印刷、スケジュール配信、要求時の配信)を比べます。
- 利用者の要求に応じて即座に配信されるドラマが、オンデマンド型に合うと判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 通販サイトで買ったDVDが配送されてから視聴する形は、物を届ける形でありオンデマンド型ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- あらかじめ部数を決めて一括印刷して出版する方式は、需要を見込んで作る計画的生産です。
- 選択肢 ウ不正解
- 決まった予定に従って定期的に自動で配信する方式は、スケジュール配信(プッシュ配信)と呼ばれます。
- 選択肢 エ正解
- 利用者の視聴要求に応じて、そのたびにインターネットで配信されるサービス(VOD)が当てはまります。
覚えるポイント
- オンデマンド(On-demand)は「要求があり次第、即座に提供する」サービス形態です。
間違えやすいところ
- 定期的なスケジュール配信(プッシュ型配信)をオンデマンドと混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成31年度春期基本情報技術者試験午前問62公式問題冊子及び公式正答基準に基づく
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.27 ↗(www.ipa.go.jp)
BI(Business Intelligence)の概念と活用事例
ストラテジ系 · 経営戦略 / 情報システム戦略 / BI
BI(Business Intelligence)の活用事例として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:BI(Business Intelligence)は、社内にたまった大量のデータを分析して、経営の判断や戦略作りを支える仕組みです。ERPやCRMなどのシステムのデータをデータウェアハウスに集め、OLAP(多次元分析)やデータマイニングなどの道具で分析・見える化します。これにより、経営者や担当者が素早く意思決定できるようにします。
解き方
- BI(Business Intelligence)の目的が「社内にたまったデータを分析して、素早い経営の意思決定を支えること」だと思い出します。
- 選択肢の中から、社内データをためて分析し、経営戦略の策定に活かす内容を述べているものを探します。
- イの「業務システムなどにたまった膨大なデータを分析し、業績評価や経営戦略の策定に活かす」が合うことを確かめます。
- 選択肢 ア不正解
- 競合他社のアニュアルレポートなどの公開資料を集めて分析する行為は、一般的な競合調査や企業分析です。
- 選択肢 イ正解
- 基幹業務システムなどにたまった業務データを分析し、経営戦略や意思決定に役立てる取り組みがBIそのものです。
- 選択肢 ウ不正解
- 教材を電子化し、ネットワーク経由で学習や進捗管理を行うシステムは、eラーニング(LMS)の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- りん議や申請・決裁などの定型的な業務を電子化して処理を迅速にするシステムは、ワークフローシステムの説明です。
覚えるポイント
- BIは社内蓄積データを分析・可視化して迅速な意思決定を支援するシステム手法です。
間違えやすいところ
- 定型的な承認業務の電子化(ワークフロー)や教育支援(eラーニング)と混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成31年度春期基本情報技術者試験午前問63公式問題冊子及び公式正答基準に基づく
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.28 ↗(www.ipa.go.jp)
ビッグデータ活用事例の分類(フィードバック先とタイミング)
ストラテジ系 · 情報戦略 / ビッグデータ / リアルタイムマーケティング
ビッグデータの活用事例を「分析結果のフィードバック先(顧客全体/顧客個々)」と「反映タイミング(一定期間ごと/即時)」で2×2のマトリックスに分類したとき、表中のd(フィードバック先が「顧客個々」、反映タイミングが「即時」)に該当する活用事例はどれか。 〔表〕 ・一定期間ごと × 顧客全体 = a ・即時 × 顧客全体 = b ・一定期間ごと × 顧客個々 = c ・即時 × 顧客個々 = d
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:表のdは「フィードバック先が顧客個々」「反映タイミングが即時」の組み合わせで、その場で個人に向けた案内をする事例が当てはまります。ビッグデータの活用は、誰に向けるか(個人か全体か)と、いつ反映するか(一定期間ごとか即時か)の2つの軸で整理できます。dは、今の位置や直近の行動に応じて個人へすぐ情報を返す事例です。
解き方
- マトリックスのセルdの条件が「フィードバック先:顧客個々」かつ「反映タイミング:即時」であることを読み取ります。
- 各選択肢をフィードバック先と反映タイミングで分けます: ・ア:一人一人の嗜好(顧客個々)× 翌月発行(一定期間ごと)→ c ・イ:個人のスマホ位置と履歴(顧客個々)× 来店時に近くの売場商品を即時表示(即時)→ d ・ウ:店舗全体向けランキング映像(顧客全体)× 月ごと(一定期間ごと)→ a ・エ:道路の現在混雑情報(顧客全体)× リアルタイム集計(即時)→ b
- 条件に完全に合うイを正答だと判定します。
- 選択肢 ア不正解
- 前月の購買額に応じて翌月にクーポンを発行するので、顧客個々ですがタイミングは一定期間ごとで、表のcです。
- 選択肢 イ正解
- 来店客のスマホの現在位置に基づきその場で個別の商品を表示するので、顧客個々かつ即時で、表のdに当てはまります。
- 選択肢 ウ不正解
- 店内の共通ディスプレイに月ごとのランキングを表示するので、顧客全体かつ一定期間ごとで、表のaです。
- 選択肢 エ不正解
- 道路の現在の混雑状況をWebで広く公開するので、顧客全体かつ即時で、表のbです。
覚えるポイント
- マトリックス分類問題では、「誰向けか(全体 vs 個人)」「いつ反映か(定期 vs リアルタイム)」の2要素を独立して判定します。
間違えやすいところ
- 個々の車からデータを集めている点だけを見て、エのフィードバック先を「顧客個々」と誤らないようにしましょう(公開される混雑情報は全体向け)。
出題の前提:平成31年度春期基本情報技術者試験午前問64公式問題冊子及び公式正答基準に基づく
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.28 ↗(www.ipa.go.jp)
投資効果ROIの比較計算
ストラテジ系 · ROI / 投資評価指標
4つの投資案件a~dにおいて、5年間の投資効果をROI(投下資本利益率=5年間の利益合計÷投資額)で評価したとき、最もROIが高い案件はどれか。なお、割引率は考慮しないものとする。 〔各案件の投資額と年ごとの利益〕 ・案件a:投資額 100、利益(年1: 15、年2: 30、年3: 45、年4: 30、年5: 15) ・案件b:投資額 200、利益(年1: 105、年2: 75、年3: 45、年4: 15、年5: 0) ・案件c:投資額 300、利益(年1: 60、年2: 75、年3: 90、年4: 75、年5: 60) ・案件d:投資額 400、利益(年1: 105、年2: 105、年3: 105、年4: 105、年5: 105)
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:ROIは「利益の合計 ÷ 投資額」でくらべ、値が大きいほど効率がよい。ROI(投下資本利益率)は、使ったお金に対してどれだけ利益が出たかを表す割合だ。この問題では割引率(将来のお金を今の価値に直す考え方)を考えないので、5年間の利益を合計して投資額で割るだけでよい。
解き方
- 各案件の5年間の利益を合計する(aは135、bは240、cは360、dは525)。
- 利益の合計を投資額で割ってROIを出す(aは1.35、bとcは1.20、dは1.3125)。
- いちばん大きい1.35の案件aが答えなので、アを選ぶ。
- 選択肢 ア正解
- 案件aのROIは135÷100で1.35になり、4件のうちで最も高い値になる。
- 選択肢 イ不正解
- 案件bのROIは240÷200で1.20となり、案件aの1.35より低い。
- 選択肢 ウ不正解
- 案件cのROIは360÷300で1.20となり、案件aよりも低くなる。
- 選択肢 エ不正解
- 案件dのROIは525÷400で1.3125となり、案件aの1.35に届かない。
覚えるポイント
- ROIは「利益÷投資額」で計算される収益性の指標です。
間違えやすいところ
- 利益の合計額が最大の案件dを選ばないよう、必ず投資額で割ってくらべる。
出題の前提:平成31年春期 基本情報技術者試験 午前 問65
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.29 ↗(www.ipa.go.jp)
非機能要件項目の判別
ストラテジ系 · システム要件定義 / 非機能要件
システムの要件定義において、非機能要件項目に該当するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:非機能要件は、性能や可用性など「機能以外」の品質やシステム基盤に関する要件だ。システム要件は、システムが備えるべき具体的な機能を指す機能要件と、非機能要件に大きく分けられる。非機能要件は、止まりにくさや直しやすさなど、機能以外の部分を指す。
解き方
- 各記述が業務要件・機能要件・システム化構想・非機能要件のどれかを考える。
- 可用性や性能、拡張性、保守性、移行性は非機能要件の定番なので、エを正解とする。
- 選択肢 ア不正解
- 業務の進め方や組織、権限に関する内容なので「業務要件」にあたる。
- 選択肢 イ不正解
- システムが提供する機能の範囲や情報の流れの話なので「機能要件」にあたる。
- 選択肢 ウ不正解
- 経営のニーズや改善の目標に関する内容なので「システム化構想・基本方針」にあたる。
- 選択肢 エ正解
- 可用性や性能、保守性などシステム基盤の品質を述べており、非機能要件の説明だ。
覚えるポイント
- 非機能要件は可用性・性能・拡張性・保守性・移行性などの基盤・品質要件です。
間違えやすいところ
- 業務を実現する機能要件と、基盤の品質を支える非機能要件を混同しない。
出題の前提:平成31年春期 基本情報技術者試験 午前 問66
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.30 ↗(www.ipa.go.jp)
コアコンピタンスの定義
ストラテジ系 · コアコンピタンス / 経営戦略
企業経営で用いられるコアコンピタンスを説明したものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:コアコンピタンスは、他社がまねできない自社だけの中核的な技術やスキルだ。それは顧客に明確な価値を届けられ、競合にまねされにくく、複数の製品や市場に広げられる強みを指す。
解き方
- コアコンピタンスが「まねされにくい独自の強み・中核能力」を指すことをおさえる。
- 選択肢をERP(ア)、コアコンピタンス(イ)、BPR(ウ)、ベンチマーキング(エ)と見分ける。
- 選択肢 ア不正解
- 経営資源をまとめて管理し効率を高めるのは「ERP(企業資源計画)」の説明。
- 選択肢 イ正解
- 他社がまねできない自社独自の中核的な強みを述べており、コアコンピタンスの説明だ。
- 選択肢 ウ不正解
- 業務プロセスを根本から作り直して大きく改善するのは「BPR(業務プロセス再設計)」の説明。
- 選択肢 エ不正解
- 優れた競合や先進企業とくらべて分析するのは「ベンチマーキング」の説明。
覚えるポイント
- コアコンピタンスは他社が模倣困難な自社独自の中核能力(強み)です。
間違えやすいところ
- BPR(業務の根本的な再設計)やベンチマーキング(先進事例との比較)と混同しない。
出題の前提:平成31年春期 基本情報技術者試験 午前 問67
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.30 ↗(www.ipa.go.jp)
コトラーの競争地位別戦略(ニッチ戦略)
ストラテジ系 · 競争地位別戦略 / ニッチ戦略
特定顧客,特定製品のセグメントに資源を集中し,専門化を図る戦略はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:ニッチ戦略は、特定の顧客や製品のすき間市場に資源を集中して専門化する戦略だ。コトラーは市場シェアと資源の量で企業をリーダ・チャレンジャ・フォロワ・ニッチャーの4つに分けた。ニッチャーは大きな企業が入りにくい小さな市場で強みを出す。
解き方
- 問題文の「特定セグメントに資源を集中」「専門化」というキーワードに注目する。
- コトラーの分類でいう「ニッチャー(ニッチ戦略)」の方針と一致すると確認する。
- 選択肢 ア不正解
- チャレンジャ戦略は、首位のリーダに対抗して差別化をねらう戦略。
- 選択肢 イ正解
- ニッチ戦略は、特定の小さな市場に資源を集中して専門化し、独自の地位を築く戦略だ。
- 選択肢 ウ不正解
- フォロワ戦略は、リーダなどの製品をすばやくまねて低コストで利益を出す戦略。
- 選択肢 エ不正解
- リーダ戦略は、最大のシェアを活かして全方位に展開し、競合の差別化を打ち消す戦略。
覚えるポイント
- ニッチャー=特定セグメントへの集中・専門化戦略です。
間違えやすいところ
- シェア拡大をねらう「チャレンジャ戦略」と取り違えないようにする。
出題の前提:平成31年春期 基本情報技術者試験 午前 問68
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.30 ↗(www.ipa.go.jp)
Webマーケティング指標(コンバージョン率)
ストラテジ系 · コンバージョン率 / Webマーケティング
サイトアクセス者の総人数に対して,最終成果である商品やサービスの購入に至る人数の割合を高める目的でショッピングサイトの画面デザインを見直すことにした。効果を測るために,見直し前後で比較すべき,効果を直接示す値はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:訪問者のうち購入など目標の成果に至った人の割合がコンバージョン率だ。コンバージョン率(CVR:Conversion Rate)は、成果の数(購入や会員登録など)を訪問者数で割って求める。画面デザインを見直す効果は、この割合を前後でくらべれば直接わかる。
解き方
- 問題文の「購入に至る人数の割合」という言い回しに注目する。
- この定義に合う用語がコンバージョン率なので、選択肢イを選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- ROASは売上を広告費で割った広告の費用対効果で、訪問者に対する成果の割合ではない。
- 選択肢 イ正解
- 訪問者数のうち購入など成果に至った割合を直接表すのがコンバージョン率(CVR)だ。
- 選択肢 ウ不正解
- バナー広告のクリック率は、広告が表示されたうちクリックされた割合(CTR)を指す。
- 選択肢 エ不正解
- ページビュー(PV)はページが見られた延べ回数であり、割合ではない。
覚えるポイント
- コンバージョン率(CVR)=成果達成数÷訪問者数の割合です。
間違えやすいところ
- 広告費に対する売上のROASやクリック率(CTR)と混同しない。
出題の前提:平成31年春期 基本情報技術者試験 午前 問69
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.31 ↗(www.ipa.go.jp)
プロセスイノベーションの具体例
ストラテジ系 · プロセスイノベーション / 技術経営
プロセスイノベーションに関する記述として,適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:プロセスイノベーションは、作り方や業務の流れを新しくする革新だ。イノベーションは、新しい製品を生む「プロダクトイノベーション」と、製造工程や業務プロセスを変える「プロセスイノベーション」に分けられる。後者は品質向上やコスト削減、生産性の向上につながる。
解き方
- プロセスイノベーションが「製造工程やプロセスの革新」を指すとおさえる。
- 製造工程の革新的な開発を述べているイを正解として選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 競争の末に事実上の標準になるのは「デファクトスタンダード」の説明。
- 選択肢 イ正解
- 品質を高める革新的な製造工程の開発は、プロセスイノベーションの代表例だ。
- 選択肢 ウ不正解
- 革新的な新製品を開発するのは「プロダクトイノベーション」にあたる。
- 選択肢 エ不正解
- 他企業に製造を委託するのはアウトソーシングであり、イノベーションの説明ではない。
覚えるポイント
- プロセスイノベーション=製造工程や流通プロセスの革新です。
間違えやすいところ
- 製品そのものを新しくする「プロダクトイノベーション」と混同しない。
出題の前提:平成31年春期 基本情報技術者試験 午前 問70
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.31 ↗(www.ipa.go.jp)
HEMS(ホームエネルギー管理システム)の定義
ストラテジ系 · HEMS / エネルギーマネジメント
IoTの応用事例のうち,HEMSの説明はどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:HEMSは、家庭内の機器をつないで電力の見える化と最適制御を行う仕組みだ。HEMS(Home Energy Management System)は、太陽光発電や家電、センサを家庭内ネットワークにつなぐ。工場向けはFEMS、ビル向けはBEMS、地域向けはCEMSと呼ぶ。
解き方
- HEMSの「H」が「Home(家庭)」を意味することに目をつける。
- 家庭の家電やエネルギー機器をつないで見える化と最適制御を行うエを正解とする。
- 選択肢 ア不正解
- 工場の機械のセンサで劣化を分析し部品交換するのは「予兆保全(予知保全)」の説明。
- 選択肢 イ不正解
- 自動車のセンサ情報を集めて運転を支援するのは「テレマティクス」やコネクテッドカーの説明。
- 選択肢 ウ不正解
- 都市基盤や街全体のエネルギーを管理するのはスマートシティや「CEMS」の説明。
- 選択肢 エ正解
- 家庭内の機器をネットワークでつなぎ、エネルギーの見える化と最適制御を行うのでHEMSの説明だ。
覚えるポイント
- HEMSのHはHome、家庭内のエネルギー可視化と最適制御システムです。
間違えやすいところ
- 地域や都市全体を対象とするCEMSやスマートシティと混同しない。
出題の前提:平成31年春期 基本情報技術者試験 午前 問71
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.31 ↗(www.ipa.go.jp)
CGM(Consumer Generated Media)の例
ストラテジ系 · CGM / ソーシャルメディア
CGM(Consumer Generated Media)の例はどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:CGMは、消費者(一般の人)が自分で情報を作って発信するメディアだ。CGM(Consumer Generated Media:消費者生成メディア)は、利用者自身の投稿で成り立つWebサイトを指す。ブログ、SNS、口コミサイト、Q&Aサイトなどがこれにあたる。
解き方
- CGMが「消費者(個人)自ら情報を発信するメディア」だという定義をおさえる。
- 企業や行政ではなく個人が発信するブログやSNSを挙げたエを正解とする。
- 選択肢 ア不正解
- 企業が投資家向けに財務情報を出すサイトは「IR(Investor Relations)サイト」。
- 選択肢 イ不正解
- 企業が消費者向けに自社製品の情報を出すサイトは企業公式サイト(オウンドメディア)だ。
- 選択肢 ウ不正解
- 行政機関が公的な情報を出すサイトで、消費者が作るメディアではない。
- 選択肢 エ正解
- 個人(消費者)が商品の評価などを不特定多数に発信するブログやSNSはCGMの代表例だ。
覚えるポイント
- CGM=消費者が自ら情報を生成・投稿するブログやSNS、口コミサイトです。
間違えやすいところ
- 企業みずから発信するオウンドメディアやIRサイトと混同しない。
出題の前提:平成31年春期 基本情報技術者試験 午前 問72
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.32 ↗(www.ipa.go.jp)
シェアリングエコノミーの定義
ストラテジ系 · ビジネスインダストリ / シェアリングエコノミー
シェアリングエコノミー(共有型経済)の説明として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:シェアリングエコノミーとは、個人が持っている使っていない物を、インターネットを通じて貸し借りしたり共有したりする仕組みです。ネット上のサービス(プラットフォーム)を介して、必要とする人へ貸し出します。民泊やライドシェア、クラウドソーシングが代表例です。
解き方
- 問題で問われている「シェアリングエコノミー」が、使っていない物を貸し借り・共有する仕組みだと確認する。
- 各選択肢を見比べ、エだけがシェアリングエコノミーの内容に合うと判断する。
- 選択肢 ア不正解
- これはITによって経済成長が続くという「ニューエコノミー」の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- これはITで電力網や交通を効率よく管理する「スマートシティ」の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- これは店の販売とネット販売を組み合わせる「オムニチャネル」の説明です。
- 選択肢 エ正解
- ネットを通じて個人同士が使っていない物を共有・貸し借りする仕組みなので正しいです。
覚えるポイント
- シェアリングエコノミーは「遊休資産の貸し借り・共有」をプラットフォーム上で仲介する経済活動である。
間違えやすいところ
- スマートシティ(都市のIT化)やオムニチャネル(販路の連携)の説明と混同しないようにする。
出題の前提:平成31年度春期基本情報技術者試験午前問73の出題条件による。
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.32 ↗(www.ipa.go.jp)
ディジタルサイネージの特徴
ストラテジ系 · 情報メディア / ディジタルサイネージ
ディジタルサイネージ(Digital Signage)の説明として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:ディジタルサイネージとは、ディスプレイに映像や文字を映す電子看板のことです。英語のsignageは「看板」という意味です。駅や商業施設、店頭などで案内や広告を表示する仕組みです。
解き方
- 「ディジタルサイネージ」の語から、Digital+Signage(看板)で電子看板だとイメージする。
- 電子表示装置で広告や情報を配信する仕組みである選択肢ウを選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- これはITを使えるかで生まれる格差「デジタルデバイド」の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- これは情報の正当さを証明する「電子署名」の説明です。
- 選択肢 ウ正解
- ディスプレイを使って情報を映す電子看板なので、ディジタルサイネージの説明として正しいです。
- 選択肢 エ不正解
- これはデータに識別情報を埋め込む「電子透かし」の説明です。
覚えるポイント
- ディジタルサイネージ=「電子看板」。屋外や店頭でディスプレイに動画・情報を表示する。
間違えやすいところ
- デジタルデバイドや電子署名など、同じ「デジタル」で始まる別分野の用語と混同しない。
出題の前提:平成31年度春期基本情報技術者試験午前問74の出題条件による。
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.33 ↗(www.ipa.go.jp)
CSRにおける環境対策施策
ストラテジ系 · 企業の社会的責任 / グリーン購入 / CSR
企業が社会的責任(CSR)を果たすために実施すべき施策のうち、環境対策の観点から実施するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:CSRの環境対策には、環境にやさしい物品を優先して買う「グリーン購入」が含まれます。CSR(企業の社会的責任)は、企業が社会に対して果たすべき責任のことです。環境対策としては省エネルギー、廃棄物の削減、リサイクル、グリーン購入などがあります。
解き方
- 問題が求めている観点「環境対策」を確認する。
- 選択肢の中から、環境への負担を減らすことを目的とするグリーン購入を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- これは株主に経営状況を公開する「コーポレートガバナンス」の施策です。
- 選択肢 イ正解
- 環境への負担が少ない物を優先して買う活動なので、環境対策に当てはまり正しいです。
- 選択肢 ウ不正解
- これは災害時のボランティアを支える社会貢献活動の施策です。
- 選択肢 エ不正解
- これは不正を防ぐための「コンプライアンス」の施策です。
覚えるポイント
- グリーン購入は環境負荷が小さい物品やサービスを優先購入する活動であり、企業の環境対策(環境CSR)の代表例。
間違えやすいところ
- どの選択肢もCSRに関係する取り組みなので、「環境対策」という限定条件を見落とさないようにする。
出題の前提:平成31年度春期基本情報技術者試験午前問75の出題条件による。
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.33 ↗(www.ipa.go.jp)
社内カンパニー制の定義
ストラテジ系 · 組織構造 / 社内カンパニー制
社内カンパニー制を説明したものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:社内カンパニー制とは、社内の事業ごとに仮想の会社を作る組織の形です。法的に別会社にするのではなく、権限を渡して独立採算で運営します。その結果、意思決定が速くなり、経営資源を効率よく使えるようになります。
解き方
- 「社内カンパニー制」が法的な別会社化ではなく、社内での仮想の会社化だと確認する。
- 事業部に権限を与えて意思決定の迅速化を図る内容の選択肢エを選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- これは部門を本当の別会社として独立させる「会社分割」の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- これは他社を合併・買収して経営資源を得る「M&A」の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- これは自社で時間をかけて研究開発する技術中心の戦略で、社内カンパニー制ではありません。
- 選択肢 エ正解
- 事業ごとに仮想の会社を作り権限を渡す仕組みなので、社内カンパニー制の説明として正しいです。
覚えるポイント
- 社内カンパニー制は「同一法人内の仮想企業」。独立採算と迅速な意思決定を目指すが、法的な分社ではない。
間違えやすいところ
- 分社化(本当の別会社としての独立)と、社内カンパニー制(仮想の会社化)を混同しないようにする。
出題の前提:平成31年度春期基本情報技術者試験午前問76の出題条件による。
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.33 ↗(www.ipa.go.jp)
特性要因図における要素間の関係
ストラテジ系 · QC7つ道具 / 特性要因図
図は特性要因図の一部を表したものである。a、bの関係として適切なものはどれか。 (※図では右端の枠 a に向かって水平の幹線矢印が伸びており、その幹に向かって枠 b から斜めの枝矢印が合流している)
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:特性要因図では、枝のbは結果であるaの「原因」を表します。特性要因図(フィッシュボーン図)は、結果とそれに影響する原因との関係を整理した図です。右端に結果(特性)を書き、そこへ向かう骨に原因(要因)を書きます。
解き方
- 矢印の向きと構造から、aが結果(特性)、bが原因(要因)だと読み取る。
- 「b(原因)はa(結果)の原因である」と述べた選択肢アを選ぶ。
- 選択肢 ア正解
- aが結果(特性)で、bがそれを引き起こす原因(要因)なので正しいです。
- 選択肢 イ不正解
- 特性要因図は原因と結果の関係を表す図で、目的と手段を表す図ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 枝は結果の属性ではなく、出来事を起こす原因を表しています。
- 選択肢 エ不正解
- bは原因であり目的ではありません。またaは結果であり、目的ではありません。
覚えるポイント
- 特性要因図:右端(背骨の先)=特性(結果)、斜めの枝(大骨・中骨・小骨)=要因(原因)。
間違えやすいところ
- 目的と手段を展開する「系統図法(ツリー図)」と混同して「手段」や「目的」を選ばないようにする。
出題の前提:平成31年度春期基本情報技術者試験午前問77の出題条件による。
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.34 ↗(www.ipa.go.jp)
商品の販売における機会損失の計算
ストラテジ系 · 経営工学 / 機会損失
次の表の条件で商品A~Eを販売したときの機会損失は何千円か。 [商品条件] ・商品A: 商品1個当たり利益 1千円, 需要数 1,500個, 仕入数 1,400個 ・商品B: 商品1個当たり利益 2千円, 需要数 900個, 仕入数 1,000個 ・商品C: 商品1個当たり利益 3千円, 需要数 800個, 仕入数 1,000個 ・商品D: 商品1個当たり利益 4千円, 需要数 700個, 仕入数 500個 ・商品E: 商品1個当たり利益 5千円, 需要数 500個, 仕入数 200個
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:機会損失とは、需要があったのに仕入れが足りず売れなかった分の利益です。需要数が仕入数を上回るときだけ発生します。金額は「(需要数-仕入数)×1個当たり利益」で求めます。仕入れが需要より多い場合は売れ残りとなり、機会損失は0です。
解き方
- 商品ごとに「需要数 > 仕入数」かを確認し、不足する数量を求める。 A: 1,500 - 1,400 = 100個不足 B: 900 < 1,000(不足なし:0個) C: 800 < 1,000(不足なし:0個) D: 700 - 500 = 200個不足 E: 500 - 200 = 300個不足
- 不足数量に1個当たり利益(千円)を掛けて、各商品の機会損失額を計算し合計する。 A: 100個 × 1千円 = 100千円 D: 200個 × 4千円 = 800千円 E: 300個 × 5千円 = 1,500千円 合計: 100 + 800 + 1,500 = 2,400千円
- 選択肢 ア不正解
- 800千円は商品Dだけの損失で、AやEの分が入っていないので誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 1,500千円は商品Eだけの損失で、全体の合計にはなっていません。
- 選択肢 ウ不正解
- 1,600千円は商品AとEだけを足した値で、Dの分が入っていないので誤りです。
- 選択肢 エ正解
- 商品A(100千円)+D(800千円)+E(1,500千円)=2,400千円で正しいです。
覚えるポイント
- 機会損失=「売り損なった数量(需要数-仕入数)× 利益」。需要より多く仕入れた過剰分は機会損失に含まない。
間違えやすいところ
- 商品BやCのように仕入れが需要を上回る過剰在庫を、マイナスの損失として差し引いてしまう誤りに注意する。
出題の前提:平成31年度春期基本情報技術者試験午前問78の出題条件による。
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.34 ↗(www.ipa.go.jp)
著作者人格権の具体例
ストラテジ系 · 知的財産権 / 著作権法 / 著作者人格権
著作権法において定められている著作者人格権に該当するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:著作者人格権は、著作者の名誉や気持ちを守る権利です。著作権は「財産権」と「著作者人格権」に分かれます。人格権には公表権・氏名表示権・同一性保持権の3つがあり、他人に譲ったり相続したりできません。
解き方
- 各選択肢が「著作者人格権」か「著作権(財産権)」かを分ける。
- 選択肢エの「意に反して変更・切除されない権利」が同一性保持権で、著作者人格権に当たると判断する。
- 選択肢 ア不正解
- 著作物を複製する権利は「複製権」で、財産権としての著作権に分類されます。
- 選択肢 イ不正解
- サーバから自動で送信する権利は「公衆送信権」で、財産権に分類されます。
- 選択肢 ウ不正解
- 複製物を公衆に貸し出す権利は「貸与権」で、財産権に分類されます。
- 選択肢 エ正解
- 意に反して著作物を変えられない権利は「同一性保持権」で、著作者人格権なので正しいです。
覚えるポイント
- 著作者人格権は「公表権」「氏名表示権」「同一性保持権」の3つ。譲渡できず著作者本人に専属する。
間違えやすいところ
- 複製権、公衆送信権、貸与権などは財産権としての「著作権」で、著作者人格権とは区別される点に注意する。
出題の前提:著作権法第18条~第20条。
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.35 ↗(www.ipa.go.jp)
インターネット標準化組織(IETFとRFC)
ストラテジ系 · 標準化団体 / IETF / RFC
インターネットで利用される技術の標準化を図り、技術仕様をRFC(Request for Comments)として策定している組織はどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:インターネット技術の標準を話し合ってRFC(Request for Comments)としてまとめるのはIETFです。TCP/IPやHTTP、SMTPなどの仕様がここで検討されます。決まった内容はRFCという文書として公開・管理されます。
解き方
- 問題にある「インターネット技術の標準化」「RFC」というキーワードを確認する。
- 各団体が担当する分野を比べ、IETFを正解として選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- ANSIは米国の工業規格などを標準化する非営利団体です。
- 選択肢 イ不正解
- IEEEはLANの規格(IEEE 802シリーズ)などを標準化する組織です。
- 選択肢 ウ正解
- IETFはインターネット技術を標準化し、RFCとして公開する組織なので正しいです。
- 選択肢 エ不正解
- NISTは暗号方式や情報セキュリティ基準を決める米国の連邦機関です。
覚えるポイント
- IETF=インターネット関連技術を標準化し、RFCとして策定・公開する組織。
間違えやすいところ
- LAN規格(IEEE 802.3や802.11)を決めるIEEEや、暗号標準を決めるNISTと役割を混同しないようにする。
出題の前提:平成31年度春期基本情報技術者試験午前問80の出題条件による。
出典:IPA『2019年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.35 ↗(www.ipa.go.jp)
2019年度 春期 午前
参照した公式資料
IPAが公開した2019年度 春期 午前の問題・解答資料です。

