旧制度の午前・午後と、2023年度以降の科目A・科目Bの公開問題を区別しています。現在の試験対策では現行シラバスと科目Bの形式を確認してください。公開問題は本試験の全出題を網羅する資料ではありません。
2017年度 春期 午前の概要
集合の演算規則(分配法則)
テクノロジ系 · 集合論 / 分配法則 / 論理演算
任意の集合A、B、Cにおいて、要素の内容に関わらず恒常的に成立する等式を選択する問題です。記号∪は和集合、∩は積集合を表します。
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解答
エ
解説
まず要点:積集合(∩、共通部分)は和集合(∪、合わせた部分)に分配できます。(X ∪ Y) ∩ Z は、(X ∩ Z) ∪ (Y ∩ Z) と同じ意味になります。逆にくくり出す形も成り立ちます。
解き方
- 選択肢エの右辺にある C を分配すると (A ∩ C) ∪ (B ∩ C) となり、左辺と完全に同じになることを確かめます。
- 他の選択肢は、ベン図などで反例を考えると、いつでも成り立つ等式ではないことを確かめます。
- 選択肢 ア不正解
- 左辺は A と C の共通部分に簡単になりますが、右辺の B ∩ (A ∪ C) とは普通は同じになりません。
- 選択肢 イ不正解
- 右辺を展開すると (A ∩ B) ∪ C になり、左辺の (A ∪ B) ∩ C とは普通は一致しません。
- 選択肢 ウ不正解
- 左辺は A ∩ (B ∪ C) ですが右辺は B ∩ (A ∪ C) で、A と B の役割が入れ替わっており普通は成り立ちません。
- 選択肢 エ正解
- これが積集合を和集合に分配する規則そのもので、いつでも成り立ちます。
覚えるポイント
- 集合演算の分配法則: (A ∪ B) ∩ C = (A ∩ C) ∪ (B ∩ C)
間違えやすいところ
- 和集合の記号 ∪ と積集合の記号 ∩ を逆に覚えたり、優先順位を混同しやすいので注意します。
出題の前提:平成29年度春期基本情報技術者試験午前問1
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.3 ↗(www.ipa.go.jp)
浮動小数点数の表現と正規化
テクノロジ系 · 浮動小数点数 / 正規化 / 数値表現
0以外の数値を浮動小数点数で表現する際、仮数部の最上位桁が0以外になるように桁合わせを行う操作の名称を選びます。仮数部は絶対値表現とします。
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解答
エ
解説
まず要点:仮数部の先頭の桁を0以外にするよう桁をそろえ、指数部を調整する操作を正規化といいます。これをすると有効数字の精度を保ち、同じ数を1通りの形で表せます。仮数部を左にずらした分だけ指数部を減らします。
解き方
- 計算の結果できた仮数部(例:0.00123)の先頭にある余分な0を取り除く目的が、有効な精度を保つことだと確かめます。
- 仮数部を左にずらし、ずらした分だけ指数部を減らすこの操作が「正規化」であると確かめます。
- 選択肢 ア不正解
- 切上げは数を上の位に丸める端数の処理で、仮数部の桁をそろえる操作ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 切捨ては決めた桁より下を捨てる端数の処理で、桁をそろえる操作ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 桁上げは足し算などで位が上がって次の位に進むことで、正規化とは別のものです。
- 選択肢 エ正解
- 仮数部の先頭を0以外の意味のある桁にする操作の名前として正しいです。
覚えるポイント
- 浮動小数点数における正規化は有効桁数を最大化する桁合わせ操作
間違えやすいところ
- 端数の処理(切上げ・切捨て・四捨五入)や桁上げと、正規化を混同しないように注意します。
出題の前提:平成29年度春期基本情報技術者試験午前問2
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.3 ↗(www.ipa.go.jp)
NAND素子による論理和の構成
テクノロジ系 · 論理演算 / NAND / ド・モルガンの法則
X NAND Y が NOT(X AND Y) と定義されるとき、X OR Y を NAND のみを用いて表現した論理式を選択します。
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解答
イ
解説
まず要点:論理和(OR)はNAND素子だけを組み合わせて作れます。NOT(A) は A NAND A と表せます。ド・モルガンの法則から A OR B は NOT(NOT(A) AND NOT(B)) なので、NOT(A) と NOT(B) の NAND をとればよいことになります。
解き方
- ド・モルガンの法則を使って、X OR Y を否定と積の形 NOT(NOT(X) AND NOT(Y)) に直します。
- NAND の定義から、NOT(X) = X NAND X、NOT(Y) = Y NAND Y と表せることを確かめます。
- NOT(A AND B) = A NAND B の関係から、NOT(X) と NOT(Y) の NAND が (X NAND X) NAND (Y NAND Y) になることを導きます。
- 選択肢 ア不正解
- この式を変形すると、X と Y のどちらか一方だけが真のとき真になる排他的論理和(XOR)になります。
- 選択肢 イ正解
- NOT(X) NAND NOT(Y) を表しており、ド・モルガンの法則から X OR Y と同じになります。
- 選択肢 ウ不正解
- この式は NOT(X NAND Y) と同じなので、X AND Y(両方が真のときだけ真)を表します。
- 選択肢 エ不正解
- この式を変形すると X AND (NOT X OR Y) などの別の式になり、X OR Y にはなりません。
覚えるポイント
- NOT(A) = A NAND A、A OR B = (A NAND A) NAND (B NAND B)
間違えやすいところ
- NANDを2回重ねるとANDになることを取り違えて、ORとANDの式を逆に考えてしまうミスに注意します。
出題の前提:平成29年度春期基本情報技術者試験午前問3
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.3 ↗(www.ipa.go.jp)
配列によるリスト構造の特徴
テクノロジ系 · データ構造 / 配列 / 連結リスト
データ構造であるリストを、ポインタによる連結リストではなく配列を用いて連続した記憶領域に格納して実現した場合の特徴として適切なものを選択します。
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解答
ア
解説
まず要点:配列で作ったリストは、位置を指定して目的のデータに直接アクセスできます。先頭のアドレスと要素の大きさと添字から場所をすぐ計算できるからです。一方、途中への挿入や削除は後ろの要素をずらす必要があり、ポインタでつなぐリストより不利です。
解き方
- 配列とポインタでつないだリストで、メモリの使い方(連続した領域か、離れた場所とポインタか)を比べます。
- 配列の一番の利点である、添字の計算による速い直接アクセス(O(1))を確かめます。
- 選択肢 ア正解
- 配列は添字を指定して目的のデータに直接アクセスするのが速いという特徴に合っています。
- 選択肢 イ不正解
- 配列の先頭に挿入するときは、すでにある要素をすべて1つ後ろにずらす必要があり効率が悪いです。
- 選択肢 ウ不正解
- これはポインタでつないだリストの特徴であり、配列の特徴とは反対です。
- 選択肢 エ不正解
- 配列でデータを動かすには、間にあるデータをずらして移動させる必要があります。
覚えるポイント
- 配列はランダムアクセスが得意で挿入・削除が苦手、連結リストはその逆
間違えやすいところ
- ポインタを使うリストと配列を使うリストの長所と短所を、反対に覚えてしまうミスに注意します。
出題の前提:平成29年度春期基本情報技術者試験午前問4
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.4 ↗(www.ipa.go.jp)
シフトと加算による2進数乗算アルゴリズム
テクノロジ系 · 乗算アルゴリズム / シフト演算 / フローチャート
被乗数Xと乗数Y(ともに符号なし16ビット整数、32ビットレジスタに格納)を用い、シフトと加算の繰り返しによって乗算結果Zを求める流れ図において、空欄aおよびbに入る処理の適切な組合せを選択します。最下位ビットを第0ビットとします。
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解答
ア
解説
まず要点:2進数の掛け算は、掛ける数の各ビットが1のときだけ、掛けられる数を左にずらして部分的な積を作り、それらを足し合わせて求めます。掛ける数を右にずらしていくやり方では、いつも第0ビット(一番下のビット)だけを見ればよく、判定を統一できます。
解き方
- 最初は結果を入れるレジスタZが0で、繰り返しは16回(i=1から16まで)回ることを確かめます。
- 判定aで掛ける数の対象ビットが1のときに Z + X → Z と足しているので、下の桁から順に処理する場合は「Yの第0ビット」を調べます。
- 1回の判定の後、次の重み(2倍)に合わせてXを左へ1ビット、掛ける数の次の桁を第0ビットに持ってくるためYを右へ1ビットずらします。
- 選択肢 ア正解
- Yの一番下のビットを調べ、足した後にXを左へ、Yを右へ1ビットずらす手順が掛け算として正しいです。
- 選択肢 イ不正解
- Xを右にずらすと重みが半分になってしまい、掛け算の処理になりません。
- 選択肢 ウ不正解
- Yの第15ビットを調べるならYを左にずらして上の桁から処理する必要があり、bのずらす向きと合いません。
- 選択肢 エ不正解
- Xを右にずらすと値が小さくなり、第15ビットを調べる手順とも合いません。
覚えるポイント
- 乗算のシフト加算方式: 重み付けで被乗数左シフト、乗数右シフトで下位から走査
間違えやすいところ
- 掛けられる数Xを左にずらす(重みを増やす)のか右にするのかを、Yを見る向きとの対応で混同しやすいです。
出題の前提:平成29年度春期基本情報技術者試験午前問5
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.5 ↗(www.ipa.go.jp)
ユークリッドの互除法による最大公約数の計算
テクノロジ系 · 再帰関数 / ユークリッドの互除法 / 最大公約数
再帰関数 f(x, y) が「if y = 0 then return x else return f(y, x mod y)」と定義されているとき、f(775, 527) の計算結果となる値を選択します。ここで x mod y は x を y で割った余りです。
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解答
イ
解説
まず要点:ユークリッドの互除法は、2つの数の最大公約数を求める方法です。x を y で割った余りを r とすると、gcd(x, y) = gcd(y, r) が成り立ちます。余りが0になったときの割る数が最大公約数です。
解き方
- 1回目の呼び出し:775 を 527 で割ると商が1、余りが248なので、f(527, 248) を計算します。
- 2回目の呼び出し:527 を 248 で割ると 248×2 = 496 なので余りは31となり、f(248, 31) を計算します。
- 3回目の呼び出し:248 を 31 で割ると 31×8 = 248 なので余りは0となり、f(31, 0) を計算します。
- 終わりの条件の適用:y = 0 になったので、x の値である31が返されます。
- 選択肢 ア不正解
- 余りが0になったときに返すのは y ではなく、そのときの x であるため誤りです。
- 選択肢 イ正解
- 775と527の最大公約数として、31が正しく求まります。
- 選択肢 ウ不正解
- 248は1回目の余りの計算で出た数で、まだ互除法の終わりになっていません。
- 選択肢 エ不正解
- 527は最初に割る数であって、最大公約数ではありません。
覚えるポイント
- ユークリッドの互除法: f(x, y) = f(y, x mod y)、y=0 で x が最大公約数
間違えやすいところ
- 余り(mod)を計算する途中で割り算の商を使ってしまったり、終わりのときにyの値を返すと勘違いするミスに注意します。
出題の前提:平成29年度春期基本情報技術者試験午前問6
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.6 ↗(www.ipa.go.jp)
2分探索法(バイナリサーチ)の適用条件
テクノロジ系 · 探索アルゴリズム / 2分探索 / 整列データ
顧客番号をキーとしてデータを検索する際、2分探索(バイナリサーチ)を適用するのに適したデータ構造・配置状態を選択します。
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解答
ウ
解説
まず要点:2分探索は、真ん中の値と目的の値を比べて、探す範囲を半分ずつに絞っていく方法です。大小で範囲を二分するので、あらかじめデータがキーの昇順か降順に並んでいる必要があります。
解き方
- 2分探索の仕組み(真ん中の要素と比べて左右どちらかを捨てる)の前提となる条件を確かめます。
- 真ん中の要素と比べて範囲を絞るには、キーの値で並べてある必要があるので、昇順に置かれた選択肢を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- ハッシュ値によって置き場所が決まるデータには、ハッシュ法が向いています。
- 選択肢 イ不正解
- でたらめに並んでいるデータを探すには、端から順に調べる線形探索を使う必要があります。
- 選択肢 ウ正解
- 2分探索をするための必須の条件である「キーの順に並んでいる状態」に合っています。
- 選択肢 エ不正解
- セルのアドレス順に並んでいても、入っている顧客番号が順に並んでいなければ2分探索はできません。
覚えるポイント
- 2分探索(バイナリサーチ)の前提条件はキーによる整列(ソート済み)
間違えやすいところ
- セルの物理的な並び順と、入っているキーの大小の順序を、取り違えないように注意します。
出題の前提:平成29年度春期基本情報技術者試験午前問7
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.6 ↗(www.ipa.go.jp)
CPUの平均命令実行クロック数とMIPS値の計算
テクノロジ系 · CPI / MIPS / CPU性能評価
動作クロック周波数700MHzのCPUにおいて、レジスタ間演算(4クロック、出現率30%)、メモリ・レジスタ間演算(8クロック、出現率60%)、無条件分岐(10クロック、出現率10%)で命令が実行される場合のCPU性能(MIPS)を求めます。
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解答
エ
解説
まず要点:1命令あたりの平均クロック数(CPI)は、各命令のクロック数に出現割合を掛けて足した加重平均で求めます。MIPS(1秒間に実行できる命令数を百万単位で表した値)は、クロック周波数(MHz)をCPIで割れば求められます。
解き方
- 1命令あたりの平均クロック数CPIを計算します:4 × 0.30 + 8 × 0.60 + 10 × 0.10 = 1.2 + 4.8 + 1.0 = 7.0クロック。
- CPUのクロック周波数700MHz(1秒間に700 × 10^6回のクロック)をCPI(7.0)で割り、1秒あたりの命令数を求めます:700 × 10^6 ÷ 7.0 = 100 × 10^6命令/秒。
- MIPSは10^6(百万)命令/秒の単位なので、性能は100MIPSになります。
- 選択肢 ア不正解
- 途中で単位の変換を間違えるなどして出る数値で、正しくありません。
- 選択肢 イ不正解
- 間違ったCPIを使ったときに生じる数値で、正しくありません。
- 選択肢 ウ不正解
- CPIを10と取り違えたときなどに出る数値で、正しくありません。
- 選択肢 エ正解
- CPIが7.0クロックとなり、700MHz ÷ 7.0 = 100MIPSが正しく求められます。
覚えるポイント
- MIPS = クロック周波数(MHz) / 1命令あたりの平均クロック数(CPI)
間違えやすいところ
- 出現割合を加重平均するときに掛け算を足し忘れたり、MHzとMIPSの桁を合わせるところでミスをしがちです。
出題の前提:平成29年度春期基本情報技術者試験午前問8
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.6 ↗(www.ipa.go.jp)
ライトバック方式の目的
テクノロジ系 · キャッシュメモリ / ライトバック方式 / ライトスルー方式
キャッシュの書込み方式にはライトスルー方式とライトバック方式がある。ライトバック方式を使用する目的として、適切なものはどれか。
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解答
エ
解説
まず要点:ライトバック方式を使う目的は、プロセッサ(CPU)から主記憶(メインメモリ)への書込み回数を減らすことです。ライトスルー方式はキャッシュに書くたびに主記憶にも書くので、主記憶へのアクセスが多くなります。ライトバック方式は更新をキャッシュにためておき、後でまとめて主記憶へ書き戻すため、書込みの頻度とバスの負荷を抑えられます。
解き方
- ライトスルー方式とライトバック方式で、書込みのタイミングと主記憶アクセスの違いを比べます。
- ライトバック方式の利点である「主記憶への書込み回数の削減」に当てはまる記述を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- キャッシュと主記憶を同時に更新して常に一貫性を保ちやすいのは、ライトスルー方式の特徴です。
- 選択肢 イ不正解
- ライトバック方式でも、キャッシュから追い出されるときに主記憶へ書き戻すので、書き戻しが不要になるわけではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- マルチプロセッサでライトバック方式を使うと、各キャッシュの値の不一致を防ぐ制御回路がより複雑になります。
- 選択肢 エ正解
- 主記憶への書き戻しを後回しにすることで、主記憶への書込み頻度を減らし、性能を高められます。
覚えるポイント
- ライトスルー:書込み時にキャッシュと主記憶の両方を更新(一貫性重視)
- ライトバック:書込み時はキャッシュのみ更新し後で書き戻す(主記憶アクセス頻度削減重視)
間違えやすいところ
- ライトバック方式の方が回路構成がシンプルになると誤解しやすいので注意します。
出題の前提:基本情報技術者試験シラバス・コンピュータシステム(プロセッサ・メモリ)
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.7 ↗(www.ipa.go.jp) / 公式解答例 p.1 ↗(www.ipa.go.jp)
USB 3.0の仕様・特徴
テクノロジ系 · インタフェース / USB 3.0 / スーパースピード
USB 3.0の説明として、適切なものはどれか。
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解答
エ
解説
まず要点:USB 3.0は「スーパースピード(SuperSpeed)」と呼ばれる、毎秒5ギガビット(5Gbps)の転送モードをもつシリアルインタフェースです。従来のUSB 2.0のハイスピード(480Mbps)よりずっと速くなりました。全二重通信(同時に送受信できる方式)に対応するため、専用の信号線も追加されています。
解き方
- 各選択肢が説明しているインタフェース規格が何かを一つずつ特定します。
- USB 3.0の転送モード名「スーパースピード」と速度「5Gビット/秒」を正しく述べているエを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 1クロックで2ビット、4対の信号線、最大1Gビット/秒という記述は、1000BASE-Tなどの有線LAN規格の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- ATA仕様をシリアル化したのはSATA(Serial ATA)という別の規格の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- アイソクロナス転送やブロードキャスト転送をもつのはIEEE 1394などの規格の説明に近いです。
- 選択肢 エ正解
- USB 3.0は「SuperSpeed」という最大5Gビット/秒の転送モードをもつシリアルインタフェースです。
覚えるポイント
- USB 2.0:High-Speed(480Mbps)
- USB 3.0:SuperSpeed(5Gbps)
間違えやすいところ
- USB 3.0の5Gbpsと、USB 3.1 Gen2の10GbpsやThunderboltの速度を混同しないようにします。
出題の前提:基本情報技術者試験シラバス・入出力インタフェース規格
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.7 ↗(www.ipa.go.jp) / 公式解答例 p.1 ↗(www.ipa.go.jp)
RAID1における必要ディスク台数の計算
テクノロジ系 · RAID / RAID1 / ミラーリング / 記憶容量
4Tバイトのデータを格納できるようにRAID1の外部記憶装置を構成するとき、フォーマット後の記憶容量が1Tバイトの磁気記憶装置は少なくとも何台必要か。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:RAID1(ミラーリング)では、同じデータを2台1組のディスクに二重に書き込むため、使える実効容量は物理容量の半分になります。つまり、容量Cのデータを保存するには、その2倍の物理容量(C×2)が必要です。
解き方
- 格納したいデータ容量が4Tバイトであることを確認します。
- RAID1は同じ容量のミラー(複製)が必要なので、必要な物理容量は「4Tバイト×2=8Tバイト」と計算します。
- 1台1Tバイトなので、「8Tバイト÷1Tバイト=8台」と求めます。
- 選択肢 ア不正解
- 4台では合計4Tバイトでも、RAID1の実効容量はその半分の2Tバイトしかありません。
- 選択肢 イ不正解
- RAID1は2台1組で作るので奇数台では構成できず、5台では4TバイトのRAID1を作れません。
- 選択肢 ウ不正解
- 6台では実効容量が半分の3Tバイト分となり、4Tバイトを格納できません。
- 選択肢 エ正解
- 4TバイトをRAID1で格納するには、2倍の8Tバイト、つまり1Tバイトの装置が8台必要です。
覚えるポイント
- RAID1の容量利用効率は50%(実効容量=全ディスク容量の半分)
間違えやすいところ
- パリティを1台分使うRAID5(必要台数はN+1=5台)と混同してイを選ばないようにします。
出題の前提:基本情報技術者試験シラバス・補助記憶装置(RAID構成)
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.7 ↗(www.ipa.go.jp) / 公式解答例 p.1 ↗(www.ipa.go.jp)
スケールアウトに適したシステムの選定
テクノロジ系 · スケールアウト / スケールアップ / システム性能向上
システムの性能を向上させるために、スケールアウトが適しているシステムはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:スケールアウト(サーバの台数を増やして負荷を分ける方法)は、参照系(データを読むだけの)処理が多いシステムに適しています。データの書込みや更新が多いと、ノード(サーバ)間で内容を合わせる手間が増えて効率が落ちます。読むだけの処理は互いに干渉しないため、台数を増やすほど性能を上げやすいです。なお、1台の性能を高める方法はスケールアップと呼びます。
解き方
- スケールアウトが、サーバ台数を増やして処理を分ける方式だと確認します。
- サーバ間の同期や排他制御(同時利用の調整)の負担が少ない、独立した参照処理を探します。
- 参照系の処理を複数サーバで分散しているイを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 並列に分けられない一連の処理には、1台のCPUやメモリを強化するスケールアップが向いています。
- 選択肢 イ正解
- 参照系の処理は書込みの同期が不要で、複数サーバに分けやすいのでスケールアウトに最適です。
- 選択肢 ウ不正解
- データ追加や書込みが多いと、台数を増やすほど整合性を保つ手間が大きくなるので向いていません。
- 選択肢 エ不正解
- 複数のマスタ間で整合性を保つ必要があると、台数を増やすほど更新の伝播が大変になるので不向きです。
覚えるポイント
- スケールアウト:台数を増やす(参照系・Webサーバなど並列化可能な処理向き)
- スケールアップ:単体の性能を高める(更新系・逐次処理向き)
間違えやすいところ
- 更新や書込みが多いほどスケールアウトが有効だと誤解しないように注意します。
出題の前提:基本情報技術者試験シラバス・システムの構成と性能
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.8 ↗(www.ipa.go.jp) / 公式解答例 p.1 ↗(www.ipa.go.jp)
ベンチマークテストの説明
テクノロジ系 · システム評価指標 / ベンチマークテスト / 性能評価
ベンチマークテストの説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:ベンチマークテストとは、目的に合わせて選んだ標準的なプログラムを実際に実行し、システムの処理性能を測る方法です。性能評価には他に、稼働中の状態を計測するモニタリング、数式モデルやシミュレータを使うシミュレーション、机上で理論的に計算する解析的モデル(命令ミックスなど)があります。
解き方
- ベンチマークテストが「標準的なプログラムを実行して性能を測る」方法だと確認します。
- 各選択肢が、モニタリング・ベンチマーク・シミュレーション・机上解析のどれかを区別します。
- 標準プログラムの実行による測定を述べているイを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 監視・計測プログラムで稼働状態や資源を測るのは「モニタリング(ソフトウェアモニタ)」の説明です。
- 選択肢 イ正解
- 標準的なテストプログラムを実際に実行して処理時間や性能を測るのがベンチマークテストです。
- 選択肢 ウ不正解
- モデルを作って模擬的に実験するのは「シミュレーション(シミュレータ)」の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 実行せずに命令の出現回数などから机上で計算するのは「命令ミックス」による解析的評価です。
覚えるポイント
- ベンチマークテスト:標準プログラムを実際に動かして性能測定
- モニタリング:稼働中のリソース状況を監視・計測
- シミュレーション:モデルを作って模擬実験
間違えやすいところ
- シミュレーションとベンチマークで、実際に実行するかどうかの違いを曖昧にしないようにします。
出題の前提:基本情報技術者試験シラバス・システム性能評価手法
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.8 ↗(www.ipa.go.jp) / 公式解答例 p.1 ↗(www.ipa.go.jp)
直並列複合システムの稼働率の計算式
テクノロジ系 · 信頼性設計 / 稼働率 / 並列システム / 直列システム
稼働率Rの装置を図のように接続したシステムがある。このシステム全体の稼働率を表す式はどれか。ここで、並列に接続されている部分はどちらかの装置が稼働していればよく、直列に接続されている部分は両方の装置が稼働していなければならない。 (構成図:稼働率Rの装置2台からなる並列接続ブロックが、2個直列に接続されている)
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:稼働率Rの装置の故障率は(1-R)です。2台の並列は両方同時に壊れたときだけ止まるので、故障率は(1-R)^2、稼働率は1-(1-R)^2になります。直列は各要素の稼働率の積で求まるので、この並列ブロックが2つ直列につながると (1-(1-R)^2)^2 になります。
解き方
- 2台並列のサブシステムの稼働率を求めます:1-(1-R)^2
- その並列ブロックが2組直列なので、稼働率を掛け合わせます:(1-(1-R)^2)×(1-(1-R)^2)=(1-(1-R)^2)^2
- 選択肢ウがこの式と一致することを確かめます。
- 選択肢 ア不正解
- 並列部分を1-Rではなく1-R^2で計算している点が誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 全体を並列接続のように扱っているうえ、要素の計算も誤っています。
- 選択肢 ウ正解
- 並列ブロックの稼働率 1-(1-R)^2 が2つ直列なので、その積 (1-(1-R)^2)^2 が正しい式です。
- 選択肢 エ不正解
- これは4台すべてが並列の場合の式 1-(1-R)^4 で、直列接続が入っていません。
覚えるポイント
- 並列接続の稼働率:1 - (1 - R)^n
- 直列接続の稼働率:R1 × R2 × ... × Rn
間違えやすいところ
- 直列と並列の式を逆に使ったり、外側と内側の二乗の付け方を混同しやすいので注意します。
出題の前提:基本情報技術者試験シラバス・システムの信頼性指標(稼働率計算)
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.9 ↗(www.ipa.go.jp) / 公式解答例 p.1 ↗(www.ipa.go.jp)
ページング方式の説明
テクノロジ系 · 仮想記憶 / ページング方式 / 主記憶管理
ページング方式の説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:ページング方式とは、仮想記憶空間と実記憶空間(主記憶)をそれぞれ固定長の区切りに分け、対応づけて管理する方式です。固定長で管理するページングに対し、プログラムのまとまりごとに可変長で分ける方式はセグメンテーションと呼びます。ページングではページテーブルという対応表を使います。
解き方
- ページング方式の手がかりである「固定長の領域(ページ)」に注目します。
- 仮想記憶空間と実記憶空間を固定長ブロックで区切って管理すると述べているアを選びます。
- 選択肢 ア正解
- 仮想記憶空間と実記憶空間を固定長の領域(ページ、ページフレーム)に区切って対応づける、ページング方式の正しい説明です。
- 選択肢 イ不正解
- プログラムを主記憶のどの領域でも実行できるように配置し直すのは「動的再配置」の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 主記憶を複数の領域に分けて並行して読み書きするのは「メモリインタリーブ」の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 補助記憶装置に複数のレコードをまとめて読み書きするのは「ブロック化」の説明です。
覚えるポイント
- ページング方式:固定長領域で管理
- セグメンテーション方式:可変長(論理単位)で管理
- メモリインタリーブ:主記憶の複数バンクへ並行アクセス
間違えやすいところ
- メモリインタリーブ(並行読み書き)やブロック化(レコードをまとめる)の定義と混同しないようにします。
出題の前提:基本情報技術者試験シラバス・オペレーティングシステム(記憶管理)
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.9 ↗(www.ipa.go.jp) / 公式解答例 p.1 ↗(www.ipa.go.jp)
スプールと優先度に基づく全印刷完了時間の計算
テクノロジ系 · ジョブスケジューリング / スプーリング / 多重度 / 印刷時間
四つのジョブA~Dを次の条件で実行し印刷する。全ての印刷が完了するのは、ジョブを起動してから何秒後か。 〔条件〕 (1) ジョブは一斉に起動され、多重度1で実行される。 (2) 優先順位はAが最も高く、B、C、Dの順に低くなる。 (3) 各ジョブの実行後、スプーリング機能が1台のプリンタを用いて逐次印刷を行う。 (4) 各ジョブを単独で実行した場合の実行時間と印刷時間は、表のとおりである。 ジョブA:実行時間 50秒、印刷時間 50秒 ジョブB:実行時間 30秒、印刷時間 40秒 ジョブC:実行時間 20秒、印刷時間 30秒 ジョブD:実行時間 40秒、印刷時間 20秒 (5) その他のオーバヘッドは考慮しない。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:CPU処理は多重度1なので、優先度の高い順(A→B→C→D)に続けて実行されます。印刷は1台のプリンタで行い、前の印刷が終わるまで次の印刷を待つため、全体の完了時間は最後の印刷が終わる時刻になります。CPU処理と印刷は同時に進められます。
解き方
- CPUの実行予定を計算します:Aは0~50秒、Bは50~80秒、Cは80~100秒、Dは100~140秒で終了します。
- プリンタの印刷予定を計算します:Aは50~100秒、Bは100~140秒、Cは140~170秒、Dは170~190秒で終了します。
- 最後の印刷が終わる190秒後が答えで、選択肢ウと一致します。
- 選択肢 ア不正解
- 100秒はジョブAの印刷が終わる時刻、またはジョブCの実行が終わる時刻にすぎません。
- 選択肢 イ不正解
- 160秒はCPU実行時間の合計140秒などから単純に数値を足した誤りです。
- 選択肢 ウ正解
- CPU実行の完了とプリンタの空きを時系列で追うと、最後のDの印刷が終わるのは190秒後です。
- 選択肢 エ不正解
- 280秒は実行時間合計140秒と印刷時間合計140秒を単純に足した値で、CPUとプリンタの並行動作を考えていません。
覚えるポイント
- スプーリングではCPU処理と入出力処理(印刷)が並行して進行する
- タイムチャート(ガントチャート)を描いてCPUとプリンタの空き状況を整理する
間違えやすいところ
- CPU処理と印刷を1ジョブずつ完全に交互に行うと誤解して計算しないようにします。
出題の前提:基本情報技術者試験シラバス・ジョブ管理(スプーリング・多重処理)
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.10 ↗(www.ipa.go.jp) / 公式解答例 p.1 ↗(www.ipa.go.jp)
送信バッファがオーバフローしないバッファサイズの条件
テクノロジ系 · バッファサイズ / データ転送速度 / オーバフロー
送信タスクから受信タスクへ時間T秒の間、連続してデータを送信する。1秒当たりの送信量をS、1秒当たりの受信量をRと置いたとき、バッファがオーバフローを起こさないためのバッファサイズLを表す不等式として適切なものはどれか。ここで、転送速度は送信タスクの方が受信タスクより速く、次の転送が始まるまでの時間間隔は十分にあるものとする。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:あふれないためのバッファの大きさは「L ≧ (S − R) × T」で表せます。送信する速さSの方が受信する速さRより速いので、処理しきれない分がバッファ(一時的にデータをためる場所)にたまっていきます。1秒あたり(S − R)ずつたまり、それをT秒分ためきれる容量があればあふれません。
解き方
- 1秒ごとにバッファへたまる量は、送信量Sから受信量Rを引いた「S − R」です。
- T秒間でたまる最大量は「(S − R) × T」と計算できます。
- これを受け止められる容量Lの条件は「L ≧ (S − R) × T」となります。
- 選択肢 ア不正解
- 不等号の向きが逆で、(R − S)はS > Rのときマイナスになるため、たまる量を表せません。
- 選択肢 イ不正解
- Lがたまる量より小さいと、バッファからデータがあふれてしまうので不適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- S > Rなので(R − S)はマイナスになり、減算の順序が逆でたまる量を表せません。
- 選択肢 エ正解
- たまる最大量(S − R) × T以上を確保する式になっており、正しいです。
覚えるポイント
- バッファ蓄積量=(流入速度-流出速度)×継続時間
間違えやすいところ
- SとRの大小を取り違えて、引く順番を逆にしてしまうミス
出題の前提:平成29年度春期基本情報技術者試験午前問17
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.10 ↗(www.ipa.go.jp)
木構造ディレクトリにおける相対パスと絶対パスの移動
テクノロジ系 · ディレクトリ構造 / カレントディレクトリ / 相対パス
二分木構造でAおよびBという名前のディレクトリが階層管理されている。カレントディレクトリが最終的に『\B\A\B』となる移動の指定はどれか。ここでディレクトリ指定規則は次のとおりとする。 (1) 経路上のディレクトリ名を順に『\』で区切って並べた後に『\』とディレクトリ名を指定する。 (2) カレントディレクトリは『.』で表す。 (3) 1階層上のディレクトリは『..』で表す。 (4) 始まりが『\』のときは、左端にルートディレクトリが省略されているものとする。 (5) 始まりが『\』『.』『..』のいずれでもないときは、左端に『.\』が省略されているものとする。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:絶対パスは「\」から始まるルート基準の道順、相対パスは今いる場所を基準にした道順です。「.」はカレントディレクトリ(今いる場所)、「..」は1つ上のディレクトリを表します。基準が違うので、同じ行き先でも表し方が変わります。
解き方
- 目標の「\B\A\B」は、ルート直下のB、その下のA、さらにその下のBです。
- アをたどると\A → ..\Bで\B → .\A\Bで\B\A\Bとなり、目標と一致します。
- 選択肢 ア正解
- \Aへ移動後、..\Bで親経由で\Bへ移り、.\A\Bでその下へ進み\B\A\Bになるため適切です。
- 選択肢 イ不正解
- \Bから.\B\Aで\B\B\Aになり、そこから..\Bで\B\B\Bとなるため誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- すべて絶対パス指定なので、最後の移動先はルート直下の\Bとなるため誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- \B\Aから..\Bで親の\Bに戻り、\B\Bとなるため誤りです。
覚えるポイント
- 先頭が\なら絶対パス、..は1つ上の親階層への移動
間違えやすいところ
- 「..\B」を兄弟への移動ではなく、親に戻る動きだと誤解するミス
出題の前提:平成29年度春期基本情報技術者試験午前問18
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.11 ↗(www.ipa.go.jp)
ページ置換アルゴリズム(FIFOとLRU)のページ入替え回数
テクノロジ系 · 仮想記憶 / ページ置換 / FIFO / LRU
仮想記憶方式のコンピュータにおいて、実記憶に割り当てられるページ枠数を3とし、追い出すページを選ぶアルゴリズムとしてFIFOとLRUを考える。ページのアクセス順序が『1, 3, 2, 1, 4, 5, 2, 3, 4, 5』であるとき、ページを置き換える回数の組合せとして適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:ページの入れ替えは、枠が満杯のときに新しいページが来たときだけ起こります。FIFOは最初に読み込んだページ(最も古いもの)を追い出し、LRUは最後に使ってから最も長く使われていないページを追い出します。
解き方
- FIFOを追うと、1,3,2を割り当て後、4で1を、5で3を、3で2を入れ替え、合計3回です。
- LRUを追うと、4,5,2,3,4,5の順に最も使われていないページを入れ替え、合計6回です。
- 選択肢 ア不正解
- LRUの入れ替え回数が2回となっており、正しい6回と合いません。
- 選択肢 イ正解
- FIFOが3回、LRUが6回となり、計算どおりで正しいです。
- 選択肢 ウ不正解
- FIFOが4回、LRUが3回となっており、どちらも回数が違います。
- 選択肢 エ不正解
- 最初の割り当てを数えてしまい、入れ替え回数がずれています。
覚えるポイント
- 空枠への初期読み込みは置換ではなく、枠が満杯後の追放が置換回数
間違えやすいところ
- 最初の空き枠への割り当て3回を、入れ替え回数に入れてしまうミス
出題の前提:平成29年度春期基本情報技術者試験午前問19
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.12 ↗(www.ipa.go.jp)
8ビットD/A変換器における1LSBあたりの電圧変化量
テクノロジ系 · D/A変換器 / 分解能 / 量子化単位
分解能が8ビットのD/A変換器において、ディジタル値0を入力したときの出力電圧が0Vとなり、ディジタル値128を入力したときの出力電圧が2.5Vとなる場合、最下位の1ビットの変化に対する当該D/A変換器の出力電圧の変化は何Vか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:1ビット当たりの電圧変化は、入力値の差と電圧の差の比で求めます。D/A変換器はディジタル値に比例したアナログ電圧を出力します。0で0V、128で2.5Vなので、128ステップで2.5V上がることになります。
解き方
- ディジタル値0から128での電圧の差は「2.5V − 0V = 2.5V」です。
- ディジタル値の差は「128 − 0 = 128」ステップ分に相当します。
- 1ステップ(最下位1ビット)当たりは「2.5 ÷ 128 V」と求められます。
- 選択肢 ア正解
- 入力128で2.5Vを出すので、1ビット当たりは2.5/128Vとなり正しいです。
- 選択肢 イ不正解
- 入力255で2.5Vとなる場合の式であり、この問題の条件と違います。
- 選択肢 ウ不正解
- 8ビットの階調数256で割った式で、128で2.5Vという条件に合いません。
- 選択肢 エ不正解
- 分母が512となっており、比例の計算として誤っています。
覚えるポイント
- 1LSBあたりの変化量=(測定電圧-基準電圧)/(対応するディジタル値の差分)
間違えやすいところ
- 「8ビット」に引かれて、255や256で割ってしまうミス
出題の前提:平成29年度春期基本情報技術者試験午前問20
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.12 ↗(www.ipa.go.jp)
構造物の変形を感知するセンサ
テクノロジ系 · センサ / ひずみゲージ / 構造監視
物体の伸びや縮みなどの変形を感知するセンサを用いると、高架道路などの状態を監視してメンテナンスすることが可能である。この目的で使用されているセンサはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:物体の伸び縮みなどの変形をとらえるには、ひずみゲージを使います。ひずみゲージは、導体が機械的な力で伸び縮みすると電気抵抗が変わる性質を利用します。そのため橋や高架道路の微小な変形の監視に向いています。
解き方
- 問題文から「変形をとらえて構造物を監視・保全するセンサ」を探すと分かります。
- 各選択肢の測定対象を比べると、変形を測るのはひずみゲージだと分かります。
- 選択肢 ア不正解
- サーミスタは温度の変化をとらえる温度センサです。
- 選択肢 イ不正解
- ジャイロは物体の回転や角速度をとらえるセンサです。
- 選択肢 ウ正解
- ひずみゲージは微小な変形をとらえるセンサで、高架道路の監視に適しています。
- 選択肢 エ不正解
- ホール素子は磁界の強さをとらえる磁気センサです。
覚えるポイント
- ひずみゲージ=変形・伸縮の測定、サーミスタ=温度、ホール素子=磁気
間違えやすいところ
- 回転を測るジャイロと、変形を測るひずみゲージを混同するミス
出題の前提:平成29年度春期基本情報技術者試験午前問21
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.12 ↗(www.ipa.go.jp)
半加算器を構成する論理回路素子の組合せ
テクノロジ系 · 半加算器 / 排他的論理和 / 論理積
1桁の2進数xとyを加算して、和の1桁目zおよび桁上げcを出力する半加算器において、回路中の論理素子AとBの組合せとして適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:半加算器では、和は排他的論理和、桁上げは論理積で表せます。半加算器は下位からの桁上げを考えない1ビットの加算器です。xとyがどちらも1のときだけ桁上げが1になり、それ以外は和がそのまま出ます。
解き方
- 和zは0+0=0、0+1=1、1+0=1、1+1=0となり、排他的論理和と一致します。
- 桁上げcは両方が1のときだけ1になるので、論理積と一致します。
- よってAは排他的論理和、Bは論理積となります。
- 選択肢 ア正解
- 和を出すAが排他的論理和、桁上げのBが論理積となり、正しく対応しています。
- 選択肢 イ不正解
- AがNAND、BがNORで、半加算器の動きになりません。
- 選択肢 ウ不正解
- AとBの役割が半加算器の仕様と異なっています。
- 選択肢 エ不正解
- AがAND、BがORで、和と桁上げの動作になりません。
覚えるポイント
- 半加算器の出力:和(S/z)=XOR、桁上げ(C/c)=AND
間違えやすいところ
- 和zと桁上げcの対応を逆にしてしまうミス
出題の前提:平成29年度春期基本情報技術者試験午前問22
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.13 ↗(www.ipa.go.jp)
顧客増加に対応するために必要な顧客コードの最小桁数
テクノロジ系 · 情報量 / 文字種 / 基数計算
A~Zの英大文字26種類を用いて顧客コードを割り当てる。現在の顧客総数は8,000人であり、毎年2割ずつ増加していくものとする。3年後までに全顧客に重複なくコードを割り当てるために必要な顧客コードの最小桁数は何桁か。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:n種類の文字でk桁のコードを作ると、n^k通りの組合せが作れます。まず3年後の顧客数を計算し、それがn^k以下になる最小の桁数を求めます。足りなければ桁を増やし、足りる最小の桁が答えです。
解き方
- 顧客数は1年後9,600人、2年後11,520人、3年後13,824人と増えます。
- 26種類では1桁26通り、2桁676通り、3桁17,576通りです。
- 13,824 ≦ 17,576なので、必要な最小桁数は3桁です。
- 選択肢 ア正解
- 3年後は13,824人で、3桁の17,576通りに収まるので最小です。
- 選択肢 イ不正解
- 4桁でも表せますが、最小の桁数を問われているので不適です。
- 選択肢 ウ不正解
- 5桁は多すぎて、最小桁数の条件を満たしません。
- 選択肢 エ不正解
- 6桁は多すぎて、不要に長い桁数です。
覚えるポイント
- n種類の文字を使ったk桁の表現可能数はn^k通り
間違えやすいところ
- 毎年2割増を複利ではなく単利で計算してしまうミス
出題の前提:平成29年度春期基本情報技術者試験午前問23
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.13 ↗(www.ipa.go.jp)
PCM方式においてアナログ値を一定周期で切り出す処理
テクノロジ系 · PCM / 標本化 / サンプリング / ディジタル化
音声などの連続したアナログ信号をディジタルデータに変換するPCM(パルス符号変調)の過程において、信号を一定の周期でアナログ値のまま切り出す処理はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:一定の周期でアナログ値を切り出す処理は標本化です。PCM(パルス符号変調)は、標本化、量子化、符号化の3段階でディジタル化します。標本化は時間を区切る処理、量子化は振幅を段階に丸める処理です。
解き方
- PCMの手順は標本化 → 量子化 → 符号化の順です。
- 「一定周期でアナログ値のまま切り出す」のは標本化だと分かります。
- 選択肢 ア不正解
- 逆量子化は、ディジタルデータからアナログ信号へ戻すときの処理です。
- 選択肢 イ正解
- 一定間隔で連続波形の値を取り出す処理で、記述と一致します。
- 選択肢 ウ不正解
- 符号化は、量子化した数値を2進数のビット列に変換する処理です。
- 選択肢 エ不正解
- 量子化は、標本化した振幅値を決められた段階に丸める処理です。
覚えるポイント
- PCMの3手順:標本化(時間を区切る)→ 量子化(値を丸める)→ 符号化(2進数化)
間違えやすいところ
- 時間を区切る標本化と、振幅を丸める量子化を混同するミス
出題の前提:平成29年度春期基本情報技術者試験午前問24
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.13 ↗(www.ipa.go.jp)
関数従属性に基づく関係スキーマの設計
テクノロジ系 · データベース設計 / 関数従属性 / 正規化
属性 a の値が決まれば属性 b の値が一意に定まる関係を「a → b」と表す。属性 a〜j の間に、a から {b, c, d, e} への決定関係、b から {f, g, h} への決定関係、e から {i, j} への決定関係が成立しているとき、これらを関係データベース上の3つのテーブルで適切に定義している組合せはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:主キーが決まれば値が決まる属性を、ひとつのテーブルにまとめます。aからは{b,c,d,e}が、bからは{f,g,h}が、eからは{i,j}が決まるので、この3組をそれぞれ別のテーブルにします。主キーを残してテーブル同士を結びつけると、データの重複を減らせます。
解き方
- どの属性からどの属性が決まるかを、決定する側ごとに分けます。aから{b,c,d,e}、bから{f,g,h}、eから{i,j}の3組です。
- 決定する側の属性をテーブルに残したまま3つに分けると、イの組み合わせになることを確かめます。
- 選択肢 ア不正解
- テーブル1にaしかなく、aが決めるb,c,d,eをまとめられていないので誤りです。
- 選択肢 イ正解
- aで決まる{b,c,d,e}をテーブル1に、bで決まる{f,g,h}をテーブル2に、eで決まる{i,j}をテーブル3に置いており正しいです。
- 選択肢 ウ不正解
- bで決まる{f,g,h}がテーブル1に混ざっていて、bのテーブルと分かれていないので誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- テーブル1にbやeがなく、テーブル2や3と結びつける手がかりが失われるので誤りです。
覚えるポイント
- 関数従属性 X → Y では、X が決まれば Y が一意に決まる
- 第3正規化では推移的関数従属性を排除して別表に分離する
間違えやすいところ
- テーブル同士を結ぶのに必要なbやeを、元のテーブルから消してしまうこと
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(データベース設計・正規化)
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.14 ↗(www.ipa.go.jp)
UMLデータモデルと複式簿記のテーブル表現
テクノロジ系 · データモデル / UML / データベース設計
勘定、移動、会計取引の3つの表で構成されたデータモデルにおいて、「A社への売上50,000円を、2017年4月4日に現金勘定に計上した」取引(取引番号0122)を記録する場合、「移動」表の a と b に入る適切な値の組合せはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:複式簿記では、1つの取引を借方(左側)と貸方(右側)に同じ金額で記録します。現金が増えると借方に、売上のような収益が増えると貸方に書きます。今回は現金50,000円の増加を借方に、売上50,000円を貸方に記録します。
解き方
- 「A社への売上50,000円を現金で受け取った」仕訳では、現金の増加を借方、売上を貸方にそれぞれ50,000円で書きます。
- 移動表の取引番号0122を見ると、勘定コード208(売上)が貸方に50,000円で入っています。
- 残りの行a,bには、現金を表す勘定コード510と、借方という区分が入ります。
- 選択肢 ア不正解
- 208(売上)はすでに貸方に記録されているので、同じ取引で重ねて貸方に書くのは誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 売上は収益なので貸方に記録すべきで、借方に書くのは誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- 現金は資産の増加なので借方に書くべきで、貸方にすると現金が減った扱いになります。
- 選択肢 エ正解
- 資産が増える現金(勘定コード510)を借方に記録するので、aは510、bは借方で正しいです。
覚えるポイント
- 資産の増加・費用の発生は借方(左)
- 負債の増加・純資産の増加・収益の発生は貸方(右)
間違えやすいところ
- 現金が増えるときは借方なのに、貸方と取り違えるミス
- 移動表にすでにある売上の行を見落とすこと
出題の前提:基本情報技術者試験(データベース・企業活動)
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.15 ↗(www.ipa.go.jp)
ソートマージ結合法の特徴
テクノロジ系 · 関係データベース / テーブル結合アルゴリズム / ソートマージ結合
RDBMSにおいて二つの表を結合するアルゴリズムのうち、ソートマージ結合法に関する記述として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:ソートマージ結合法は、2つの表を結合する列で並べ替え、先頭から順に比べて一致する行を組み合わせます。あらかじめ並べ替えておくことで、効率よく突き合わせられます。
解き方
- ソートマージ結合法は、両方の表を結合キーで並べ替え、位置を示す印を進めながら一致する行を探す方法だと覚えます。
- 各選択肢をネステッドループ、ハッシュ、ソートマージの各方式と比べ、エがソートマージに当てはまると判断します。
- 選択肢 ア不正解
- インデックスを使ったネステッドループ結合についての説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 結合キーからハッシュ表を作るハッシュ結合についての説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 表を順に読み出す単純なネステッドループ結合についての説明です。
- 選択肢 エ正解
- 結合する列で並べ替えた行を先頭から順に突き合わせるソートマージ結合法の説明で正しいです。
覚えるポイント
- ソートマージ結合:結合キーでソートした後に順次突き合わせる
- ハッシュ結合:ハッシュ表を作成して結合する
- ネステッドループ結合:二重ループで全行を突き合わせる
間違えやすいところ
- ハッシュ結合とソートマージ結合の事前準備(ハッシュ表作りか並べ替えか)を混同すること
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(リレーショナルデータベース・問合せ処理)
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.16 ↗(www.ipa.go.jp)
分散トランザクションにおける2相コミットプロトコル
テクノロジ系 · 分散データベース / 2相コミット / トランザクション管理
分散データベースシステムにおいて、一連のトランザクション処理を行う複数サイトに対して更新処理が確定可能かを問い合わせ、全サイトが確定可能である場合に限り更新処理を一斉に確定させる方式はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:2相コミットは、複数のサイトに更新してよいかを問い合わせ、全部のサイトが「よい」と答えたときだけ一斉に確定します。1つでもだめなら全体を取り消し、一部だけ確定してしまうことを防ぎます。
解き方
- 問題文の「確定できるか問い合わせ、全サイトが可能なら確定する」という2段階の手順に注目します。
- 第1相の準備と第2相の確定からなる2相コミット(ア)を選びます。
- 選択肢 ア正解
- 2段階に分けて可否を確認し、整合性を保って確定する2相コミットの説明で正しいです。
- 選択肢 イ不正解
- 同時に更新してもデータが壊れないようロックする仕組みを指します。
- 選択肢 ウ不正解
- 障害などで途中の処理を更新前の状態に取り消して戻すことです。
- 選択肢 エ不正解
- バックアップから復元した後、更新後ログを適用して障害直前まで前進させる処理です。
覚えるポイント
- 2相コミット:第1相(準備相・問い合わせ)+第2相(コミット相・確定)
- 1サイトでもコミット不可を返せば全サイトでロールバックされる
間違えやすいところ
- ロールバックや排他制御と、コミットの制御方式そのものを混同すること
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(分散システム・トランザクション処理)
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.16 ↗(www.ipa.go.jp)
データマイニングの概念
テクノロジ系 · ビッグデータ / データマイニング / データ分析
ビッグデータの活用例として、大量のデータから統計学的手法や機械学習などを用いて、これまで知られていなかった有用な知識(傾向や相関パターン)を見つけ出すプロセスを指す用語はどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:データマイニングは、大量のデータから統計や機械学習を使って、まだ知られていない役立つ規則や傾向を掘り出すことです。単にデータをためる場所ではなく、見つけ出す処理を指します。
解き方
- 問題文の「大量のデータから統計的手法などで新しい知識を見つけ出す」という言葉を手がかりにします。
- 選択肢から、掘り出すという意味で知見の抽出を指すデータマイニング(ウ)を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- データウェアハウスは、意思決定のためにデータを時系列でためて整理した大規模なデータベースです。
- 選択肢 イ不正解
- データディクショナリは、データベースの構造や定義情報をまとめて管理する辞書です。
- 選択肢 ウ正解
- 大量のデータから統計や機械学習で規則やパターンを見つける方法で、説明に合います。
- 選択肢 エ不正解
- メタデータは、データの作成日時や形式など、データについて説明する情報です。
覚えるポイント
- データウェアハウス:分析用のデータを時系列・主題別に蓄積する倉庫
- データマイニング:蓄積されたデータから知識や傾向を発掘する技術
間違えやすいところ
- データをためる場所(ウェアハウス)と、そこから知見を掘り出す処理(マイニング)を混同すること
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(データベース応用・ビッグデータ)
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.16 ↗(www.ipa.go.jp)
専用線の回線利用率の計算
テクノロジ系 · ネットワーク / 回線利用率 / 伝送速度計算
本社と工場間を専用線で接続してデータを伝送するシステムがある。1件あたり2,000バイトの伝票データを2件ずつまとめ、400バイトのヘッダ情報を付加して送信している。伝票データが1時間に平均100,000件発生し、回線速度が1Mビット/秒であるとき、回線利用率は約何%か。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:回線利用率は、実際に送ったデータ量を、回線が送れる最大量で割って求めます。1バイトは8ビットなので、単位をそろえることと、ヘッダを加えることを忘れないようにします。
解き方
- 1回に送る大きさを求めます。伝票2件分とヘッダを足すと、2,000×2+400=4,400バイトです。
- 1時間に100,000件なので、送る回数は100,000÷2=50,000回です。
- 1時間の総送信量は50,000×4,400=220,000,000バイトになります。
- これをビットに直すと220,000,000×8=1,760,000,000ビットです。
- 回線は1Mビット/秒なので、1時間(3,600秒)で1,000,000×3,600=3,600,000,000ビット送れます。
- 利用率は1,760,000,000÷3,600,000,000≒0.489で、約49%となります。
- 選択肢 ア不正解
- バイトをビットに直す8倍の計算を忘れたときなどに出る誤った値です。
- 選択肢 イ不正解
- 400バイトのヘッダを足さず、伝票データだけで計算した約44.4%に近い値です。
- 選択肢 ウ正解
- 総送信量1,760Mビットを回線の1時間容量3,600Mビットで割ると約48.9%となり、四捨五入して約49%で正しいです。
- 選択肢 エ不正解
- 1件ごとに400バイトのヘッダを付けるなど、2件まとめる条件を間違えた値です。
覚えるポイント
- 回線利用率 = 伝送量 ÷ (回線速度 × 時間)
- 通信速度における 1M は通常 10^6(1,000,000)
間違えやすいところ
- 2件まとめてヘッダを1つ付ける条件を見落とし、1件ごとにヘッダを足してしまうミス
- バイトをビットに直す(×8)のを忘れるミス
出題の前提:基本情報技術者試験(通信トラフィック・回線計算)
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.17 ↗(www.ipa.go.jp)
OSI基本参照モデルのトランスポート層以上で中継するネットワーク機器
テクノロジ系 · ネットワーク / OSI基本参照モデル / ゲートウェイ
OSI基本参照モデルのトランスポート層以上が異なるLANシステム相互間でプロトコル変換を行う機器はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:中継する機器は、OSI基本参照モデルのどの階層で働くかで分けられます。トランスポート層より上の層でプロトコルを変換するのはゲートウェイです。
解き方
- 各中継装置がどのOSI階層で働くかを整理します。
- 「トランスポート層以上のプロトコル変換」という条件に合うゲートウェイ(ア)を選びます。
- 選択肢 ア正解
- トランスポート層から上の層のプロトコルを相互に変換して通信をつなぐ装置で正しいです。
- 選択肢 イ不正解
- ブリッジはデータリンク層(第2層)で、MACアドレスを基にフレームを中継する装置です。
- 選択肢 ウ不正解
- リピータは物理層(第1層)で、電気や光の信号を整えて延ばす装置です。
- 選択肢 エ不正解
- ルータはネットワーク層(第3層)で、IPアドレスなどを基に経路を選ぶ装置です。
覚えるポイント
- 物理層(第1層):リピータ
- データリンク層(第2層):ブリッジ
- ネットワーク層(第3層):ルータ
- トランスポート層以上(第4〜7層):ゲートウェイ
間違えやすいところ
- ネットワーク層で働くルータと、上の層で働くゲートウェイの役割を混同すること
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(ネットワーク機器・OSI基本参照モデル)
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.17 ↗(www.ipa.go.jp)
単一のグローバルIPアドレスによる複数PCの接続(NAPT)
テクノロジ系 · ネットワーク / NAPT / IPマスカレード / アドレス変換
LANに接続されている複数のPCが、FTTH回線経由でインターネットを利用するシステムがある。装置AのWAN側インタフェースに1個のグローバルIPアドレスのみが割り当てられているとき、この1個のアドレスを複数のPCで共有してインターネット接続を可能にする装置Aの機能はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:NAPT(IPマスカレード)は、1個のグローバルIPアドレスを複数の端末で同時に使えるようにします。各端末のプライベートIPアドレスにポート番号を組み合わせて区別するためです。
解き方
- 「1個のグローバルIPアドレスで複数のPCが同時にインターネットを使う」という条件を確認します。
- ポート番号も使って1対多の変換を実現するNAPT(IPマスカレード)(イ)を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- DHCPは、LAN内の端末にIPアドレスなどの設定を自動で配るプロトコルです。
- 選択肢 イ正解
- プライベートIPアドレスとポート番号をグローバルIPアドレスとポート番号に対応させ、1つのアドレスで複数台をつなぐ機能で正しいです。
- 選択肢 ウ不正解
- PPPoEは、イーサネット上でPPP接続を行い、認証や通信のやり取りを確立するプロトコルです。
- 選択肢 エ不正解
- パケットフィルタリングは、通るパケットのヘッダを見て通すか止めるかを制御する機能です。
覚えるポイント
- NAT:プライベートIPとグローバルIPを1対1で変換
- NAPT(IPマスカレード):ポート番号を用いて1個のグローバルIPを複数台で共有(1対多変換)
間違えやすいところ
- DHCP(アドレスの自動配布)とNAPT(外部通信用のアドレス・ポート変換)の役割を混同すること
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(インターネット技術・TCP/IPプロトコル)
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.17 ↗(www.ipa.go.jp)
ルータによるパケットの経路決定情報
テクノロジ系 · ネットワーク / ルーティング / IPアドレス
ネットワーク層で動作するルータが、受信したパケットを適切な宛先へ転送する経路決定(ルーティング)に用いる情報として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:ルータは宛先IPアドレス(送り先を表す論理的な住所)を見て、パケットの転送先を決めます。ルータはネットワーク層(OSI基本参照モデルの第3層)で動き、経路制御表(ルーティングテーブル)と照らし合わせて最適な経路を選びます。
解き方
- ルータはパケットを受け取ると、IPヘッダの中にある宛先IPアドレスを読み取ります。
- 自分が持つルーティングテーブルと宛先IPアドレスを照らし合わせ、出力するインタフェースと次の中継機器を決めます。
- 選択肢 ア正解
- ルータは宛先IPアドレスを手がかりに経路制御表を調べ、パケットをどこへ送るか決めるので正しいです。
- 選択肢 イ不正解
- 宛先MACアドレス(機器ごとの物理的な番号)は、主にブリッジやレイヤ2スイッチがフレームを転送するときに使います。
- 選択肢 ウ不正解
- 発信元IPアドレスは返事の送り先やパケットの選別に使いますが、普通の経路決定には使いません。
- 選択肢 エ不正解
- 発信元MACアドレスは送信元の識別やスイッチの学習に使いますが、ルーティングには使いません。
覚えるポイント
- ルータ=ネットワーク層(宛先IPアドレス)、L2スイッチ=データリンク層(宛先MACアドレス)で転送先を決定します。
間違えやすいところ
- フレーム単位で転送するスイッチの動きと、パケット単位で経路を決めるルータの動きを混同しないように注意しましょう。
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(ネットワーク層機器の機能およびルーティングの原理)
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.18 ↗(www.ipa.go.jp)
IPv4アドレスのクラス判別
テクノロジ系 · ネットワーク / IPv4アドレス / アドレスクラス
IPv4アドレス 128.0.0.0 を含むアドレスクラスはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:IPv4アドレスのクラスは、第1オクテット(先頭8ビット)の先頭ビットの並びで決まります。0で始まるクラスAは0〜127、10で始まるクラスBは128〜191、110で始まるクラスCは192〜223、1110で始まるクラスDは224〜239です。128.0.0.0の先頭は128なのでクラスBになります。
解き方
- 与えられたIPv4アドレス128.0.0.0の第1オクテットの値が128であることを確認します。
- 128は2進数で10000000となり、先頭2ビットが10なので、128〜191の範囲のクラスBだと分かります。
- 選択肢 ア不正解
- クラスAの第1オクテットは0〜127(先頭1ビットが0)なので、128.0.0.0は当てはまりません。
- 選択肢 イ正解
- クラスBの第1オクテットは128〜191(先頭2ビットが10)で、128.0.0.0はこの範囲に入ります。
- 選択肢 ウ不正解
- クラスCの第1オクテットは192〜223(先頭3ビットが110)なので、128.0.0.0は当てはまりません。
- 選択肢 エ不正解
- クラスDはマルチキャスト用で、第1オクテットは224〜239(先頭4ビットが1110)です。
覚えるポイント
- クラスAは0〜127、クラスBは128〜191、クラスCは192〜223、クラスDは224〜239です。
間違えやすいところ
- クラスAは127までだと覚え、128をクラスAの境目と勘違いしないように注意しましょう。
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(IPアドレスのクラス概念と範囲)
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.18 ↗(www.ipa.go.jp)
OpenFlowを用いたSDNの特徴
テクノロジ系 · ネットワーク / SDN / OpenFlow
OpenFlowを使ったSDN(Software-Defined Networking)の説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:SDN(ソフトウェアでネットワークを制御する考え方)は、データ転送と経路制御の機能を分けて作ります。転送に特化したスイッチを、ソフトウェアのSDNコントローラからまとめて制御することで、ネットワークの構成を柔軟に素早く変えられます。OpenFlowはこの制御に使う代表的なプロトコルです。
解き方
- SDNの基本である「データ転送(データプレーン)と経路制御(コントロールプレーン)の分離」を思い出します。
- OpenFlowが分離した機器とコントローラをつなぐ通信の決まりであることを確かめ、合う記述を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- RFIDを使った物流管理やトレーサビリティの話であり、SDNの説明ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- CDN(コンテンツを効率よく配る仕組み)など、コンテンツ配信の最適化技術の説明です。
- 選択肢 ウ正解
- データ転送と経路制御を分け、ソフトウェアでまとめて制御するというSDNとOpenFlowの正しい説明です。
- 選択肢 エ不正解
- BPRや業務プロセスの可視化・モデリングの道具の説明で、SDNとは関係ありません。
覚えるポイント
- SDNはデータ転送と経路制御を論理的に分離してソフトウェアで制御する技術、OpenFlowはその代表的プロトコルです。
間違えやすいところ
- CDN(コンテンツ配信網)とSDN(ソフトウェア定義ネットワーク)の略称を混同しないようにしましょう。
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(SDNおよびOpenFlow技術)
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.18 ↗(www.ipa.go.jp)
DNSキャッシュポイズニングの影響範囲
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / DNSキャッシュポイズニング / 名前解決
攻撃者が用意したサーバXのIPアドレスが、A社WebサーバのFQDNに対応するIPアドレスとして、B社DNSキャッシュサーバに記憶された。この攻撃によって、意図せずサーバXに誘導されてしまう利用者はどれか。ここで、A社、B社の各従業員は自社のDNSキャッシュサーバを利用して名前解決を行う。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:DNSキャッシュポイズニングは、偽の名前解決の結果をキャッシュDNSサーバに覚えさせる攻撃です。被害を受けるのは、その汚れたキャッシュサーバを使い、偽装されたドメインの名前解決を求めた利用者です。ここではB社のDNSキャッシュサーバが汚染されたので、B社従業員が影響を受けます。
解き方
- どのDNSサーバが汚染されたかを確認します。問題文から「B社のDNSキャッシュサーバ」が狙われています。
- 汚染された内容を確認します。「A社WebサーバのFQDN」に対応するIPが「サーバX」にすり替わっています。
- 利用者は自社のDNSキャッシュサーバを使うため、B社DNSキャッシュサーバを使うのは「B社従業員」です。
- よってB社従業員がA社Webサーバへアクセスしようとすると、偽のサーバXへ誘導されてしまいます。
- 選択肢 ア不正解
- A社従業員はA社のDNSキャッシュサーバを使うので、B社キャッシュサーバの汚染の影響を受けません。
- 選択肢 イ正解
- 汚染されたB社DNSキャッシュサーバを使い、偽装されたA社WebサーバへアクセスしようとするB社従業員がサーバXへ誘導されます。
- 選択肢 ウ不正解
- A社従業員はB社キャッシュサーバを使わないうえ、B社WebサーバのFQDNは偽装されていません。
- 選択肢 エ不正解
- 偽装されたのはA社Webサーバの情報なので、B社Webサーバへのアクセスには影響しません。
覚えるポイント
- DNSキャッシュポイズニングの影響は「汚染されたキャッシュサーバを利用するクライアント」が「偽装されたFQDNにアクセスする時」に発生します。
間違えやすいところ
- 狙われたFQDN(A社Webサーバ)の持ち主であるA社の従業員が被害を受けると誤解しやすいので注意しましょう。
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(DNSキャッシュポイズニングの仕組みと被害)
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.19 ↗(www.ipa.go.jp)
ディレクトリトラバーサル攻撃の特徴
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / ディレクトリトラバーサル / Webアプリケーションの脆弱性
ディレクトリトラバーサル攻撃に該当するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:ディレクトリトラバーサル(パストラバーサル)は、ファイルを指定するプログラムに「../」のような上位へ戻る相対パスを送り込み、公開していないファイルを不正に閲覧・改ざんする攻撃です。
解き方
- 各選択肢に書かれた攻撃の特徴を一つずつ確認します。
- 「パス名を使ってファイルを指定し、非公開ファイルを不正に閲覧する」という記述がディレクトリトラバーサルの定義に合うと分かります。
- 選択肢 ア不正解
- 入力値を使って意図しないSQL文を実行させる攻撃は、SQLインジェクションの説明です。
- 選択肢 イ正解
- 相対パスなどを使って公開領域の外のファイルを不正に参照する行為で、ディレクトリトラバーサルの正しい説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- エスケープの不備を突き、ブラウザで不正なスクリプトを動かす攻撃は、クロスサイトスクリプティング(XSS)の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- セッションIDを不正に手に入れてなりすます攻撃は、セッションハイジャックの説明です。
覚えるポイント
- ディレクトリトラバーサルは「../」などのパス名指定により公開範囲外のファイルを不正閲覧・操作する攻撃です。
間違えやすいところ
- SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングなど、有名な他のWeb攻撃の定義と混同しないように整理しましょう。
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(Webアプリケーション攻撃手法と対策)
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.19 ↗(www.ipa.go.jp)
共通鍵暗号に対するブルートフォース攻撃
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / ブルートフォース攻撃 / 共通鍵暗号
共通鍵暗号の鍵を見つけ出そうとする,ブルートフォース攻撃に該当するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:ブルートフォース攻撃(総当たり攻撃)は、鍵の候補をすべて順番に試して正解を探す最も単純な解読法です。暗号の理論的な弱点やアルゴリズムのクセを利用せず、しらみつぶしに試す点が特徴です。
解き方
- 「ブルートフォース攻撃(総当たり攻撃)」の定義が「すべての候補を順に試す」ことだと確認します。
- 選択肢の中から、鍵の全候補を1つずつ試す記述であるアを選びます。
- 選択肢 ア正解
- 考えられる鍵の候補をすべて順番に試して正解を探す方法で、ブルートフォース攻撃の説明として正しいです。
- 選択肢 イ不正解
- 暗号化の処理を代数方程式として表し、それを解く方法は代数解読法(代数的攻撃)の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 平文と暗号文の特定ビットの間の統計的な相関を手がかりにする方法は、線形解読法(線形攻撃)の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 平文の差分と暗号文の差分の関係を解析する方法は、差分解読法(差分攻撃)の説明です。
覚えるポイント
- ブルートフォース攻撃=総当たり攻撃(全候補を片っ端から試す攻撃手法)です。
間違えやすいところ
- 差分解読法や線形解読法などの解読法と、単純な総当たりのブルートフォース攻撃を混同しないようにしましょう。
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(暗号解読手法とブルートフォース攻撃)
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.20 ↗(www.ipa.go.jp)
サイバーセキュリティ経営ガイドラインの実施確認対象
ストラテジ系 · 情報セキュリティ / セキュリティマネジメント / サプライチェーンセキュリティ
経済産業省とIPAが策定した「サイバーセキュリティ経営ガイドライン(Ver 1.1)」が、自社のセキュリティ対策に加えて、実施状況を確認すべきとしている対策はどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:サイバーセキュリティ経営ガイドラインでは、自社だけでなくサプライチェーン全体の対策状況も確認すべきとしています。委託先や提携先を通じた攻撃が増えているため、系列企業やビジネスパートナのセキュリティ対策の確認・指導が重要10項目に挙げられています。
解き方
- サイバーセキュリティ経営ガイドラインが示す「自社だけでなく管理が及ぶ範囲」を考えます。
- 委託先や調達先を含む「サプライチェーンのビジネスパートナ」への対策確認が定められている点を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 一般の個人利用者自身が行う対策まで、企業が実施状況を確認することは通常求められません。
- 選択肢 イ不正解
- 出資者である株主自身のセキュリティ対策の実施状況を確認することは、ガイドラインの対象外です。
- 選択肢 ウ正解
- ガイドラインは「系列企業やサプライチェーンのビジネスパートナに対するセキュリティ対策の確認」を重要項目に掲げています。
- 選択肢 エ不正解
- 事業所の近隣の地域社会が行う対策の確認は、企業のサイバーセキュリティ管理の範囲外です。
覚えるポイント
- サイバーセキュリティ経営ガイドラインでは、自社だけでなく「サプライチェーン(委託先・系列企業など)」の対策確認が重要視されます。
間違えやすいところ
- 利用者の端末管理や地域社会への対策など、企業の統制・契約が及ばない対象と混同しないようにしましょう。
出題の前提:経済産業省・IPA「サイバーセキュリティ経営ガイドライン(Ver 1.1)」重要10項目
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.20 ↗(www.ipa.go.jp)
公開鍵暗号方式のアルゴリズム
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / 公開鍵暗号 / 暗号アルゴリズム
公開鍵暗号方式の暗号アルゴリズムはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:公開鍵暗号方式は、暗号化する鍵と復号する鍵が異なる方式です。RSAはその代表例で、AESやKCipher-2は共通鍵暗号方式、SHA-256はハッシュ関数に分けられます。
解き方
- 各選択肢の暗号技術が共通鍵暗号・公開鍵暗号・ハッシュ関数のどれかを確認します。
- AES(共通鍵ブロック暗号)、KCipher-2(共通鍵ストリーム暗号)、SHA-256(ハッシュ関数)を外し、公開鍵暗号のRSA(ウ)を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- AESは米国の標準として広く使われる共通鍵暗号方式(ブロック暗号)です。
- 選択肢 イ不正解
- KCipher-2はKDDIなどが開発した共通鍵暗号方式(ストリーム暗号)です。
- 選択肢 ウ正解
- RSAは巨大な整数の素因数分解が難しいことを利用した代表的な公開鍵暗号です。
- 選択肢 エ不正解
- SHA-256は256ビットの固定長のダイジェストを作るハッシュ関数です。
覚えるポイント
- 公開鍵暗号の代表例:RSA、ElGamal、楕円曲線暗号(ECC)。共通鍵暗号の代表例:AES、DES。
間違えやすいところ
- AESやDESのような共通鍵暗号と、RSAなどの公開鍵暗号の分類を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(暗号技術:共通鍵暗号、公開鍵暗号、ハッシュ関数)
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.20 ↗(www.ipa.go.jp)
タイムスタンプサービスの役割
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / タイムスタンプ / 完全性
情報セキュリティにおけるタイムスタンプサービスの説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:タイムスタンプサービスは、電子データがある時刻に確かに存在し、その後改ざんされていないことを証明する仕組みです。データのハッシュ値(内容から作る短い指紋のような値)に、信頼できる正しい時刻を結び付けて署名(改ざんを見つける仕組み)を付けます。これで「いつ存在したか」と「変わっていないか」の両方を示せます。
解き方
- 利用者は調べたいデータのハッシュ値(指紋のような値)をTSAへ送り、時刻の証明を頼みます。
- TSAは信頼できる時計の日時とハッシュ値を組み合わせ、自分の署名を付けた証明を発行します。
- 選択肢 ア不正解
- 世界共通の日時をWebで安全に表示するサービスではなく、説明が的外れです。
- 選択肢 イ不正解
- 指紋や声などの体の情報で本人確認する認証の説明で、タイムスタンプとは別物です。
- 選択肢 ウ正解
- データがその時刻に存在したことと、その後改ざんされていないことを示す正しい説明です。
- 選択肢 エ不正解
- ネットワーク上の機器の時計を合わせる仕組み(NTPなど)の説明です。
覚えるポイント
- タイムスタンプの役割は「存在証明」と「非改ざん証明」の2つです。
間違えやすいところ
- 時計を合わせる仕組み(NTP)と、時刻の証明サービスを混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成29年度春期基本情報技術者試験午前問41
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.21 ↗(www.ipa.go.jp)
パケットフィルタリング型ファイアウォールのルール設定
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / ネットワークセキュリティ / パケットフィルタリング
社内ネットワークとインターネットの接続点にパケットフィルタリング型ファイアウォールを設置して、社内ネットワーク上のPCからインターネット上のWebサーバの80番ポートにアクセスできるようにするとき、フィルタリングで許可するルールの適切な組合せはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:クライアントがWebサーバへ接続するとき、送信元ポートは1024以上、宛先ポートは80番になります。PC側の送信元ポートには空いている番号(1024以上)が自動で割り当てられ、宛先にはWebサービスの決まった番号(80番)を使います。戻りの通信では送信元と宛先のアドレスとポートが入れ替わります。
解き方
- PCからWebサーバへの行きを整理します:送信元はPCでポートは1024以上、宛先はWebサーバでポートは80です。
- WebサーバからPCへの戻りを整理します:送信元はWebサーバでポート80、宛先はPCでポート1024以上です。
- 行きと戻りの両方が合っている組合せ(ウ)を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- PCが送るときの送信元ポートと宛先ポートが逆になっており、誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- PCの送信時とサーバの応答時の両方でポート番号が逆になっており、誤りです。
- 選択肢 ウ正解
- PCからは送信元1024以上・宛先80、戻りは送信元80・宛先1024以上で正しい組合せです。
- 選択肢 エ不正解
- サーバからの戻り通信の送信元ポートと宛先ポートが逆で、誤りです。
覚えるポイント
- クライアント側の送信元ポート番号は1024以上の動的ポート、サーバの宛先は80などの固定ポートです。
間違えやすいところ
- 行きと帰りで送信元と宛先のポートが入れ替わる点を見落とさないようにしましょう。
出題の前提:平成29年度春期基本情報技術者試験午前問42
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.22 ↗(www.ipa.go.jp)
DMZを利用した公開Webシステムのネットワーク構成
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / ネットワークセキュリティ / DMZ / ファイアウォール
1台のファイアウォールによって、外部セグメント、DMZ、内部セグメントの三つのセグメントに分割されたネットワークがある。このネットワークにおいて、Webサーバと、重要なデータをもつデータベースサーバから成るシステムを使って、利用者向けのサービスをインターネットに公開する場合、インターネットからの不正アクセスから重要なデータを保護するためのサーバの設置方法のうち、最も適切なものはどれか。ここで、ファイアウォールでは、外部セグメントとDMZとの間及びDMZと内部セグメントとの間の通信は特定のプロトコルだけを許可し、外部セグメントと内部セグメントとの間の直接の通信は許可しないものとする。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:インターネットに公開するWebサーバはDMZ(外部と社内の間に設ける緩衝地帯)に置き、重要なデータを持つデータベースサーバは内部に置きます。公開サーバが攻撃を受けても、重要データの置き場所を外部から直接触れないようにして守るためです。この分け方で被害を広げにくくする多層の守りになります。
解き方
- 外から直接アクセスを受けるWebサーバはDMZに置きます。
- 重要データを持ち外から直接触れさせたくないデータベースサーバは内部セグメントに置きます。
- DMZのWebサーバを通したときだけデータベースに届く構成(ウ)を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- データベースもDMZに置くと、Webサーバが攻められたときに重要データを取られやすく危険です。
- 選択肢 イ不正解
- Webサーバを内部に置くと外部と直接通信せざるを得ず、内部の安全性が下がります。
- 選択肢 ウ正解
- WebサーバをDMZ、重要データを持つデータベースサーバを内部に置くのが最も適切です。
- 選択肢 エ不正解
- Webサーバを防火壁の外である外部セグメントに置くのは安全上ふさわしくありません。
覚えるポイント
- 外部公開サーバはDMZ、重要データを扱うDBサーバは内部セグメントへ配置するのが鉄則です。
間違えやすいところ
- 公開するサーバをすべてDMZにまとめて置かないように注意しましょう。
出題の前提:平成29年度春期基本情報技術者試験午前問43
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.23 ↗(www.ipa.go.jp)
電子メール送信時の送信者認証技術
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / 電子メールセキュリティ / SMTP-AUTH
電子メールの送信時に、送信者を送信側のメールサーバで認証するためのものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:メールを送るときに送信者を送信側サーバで認証するのはSMTP-AUTHです。昔のメール送信の仕組み(SMTP)には認証がなく、他人に勝手に使われる問題がありました。そこで送信時に利用者を確かめる機能を付け足したのがSMTP-AUTHです。
解き方
- 問題文の「メール送信時」「送信側サーバで認証」という条件を確かめます。
- 各用語を確認し、メール送信(SMTP)を拡張した認証規格であるSMTP-AUTHを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- APOPはメールを受け取るときにパスワードをそのまま送らないようにする仕組みです。
- 選択肢 イ不正解
- POP3Sはメールを受け取る通信全体を暗号化する仕組みです。
- 選択肢 ウ不正解
- S/MIMEは公開鍵暗号を使ってメール本文の暗号化や署名をする仕組みです。
- 選択肢 エ正解
- SMTP-AUTHはメール送信時に送信者を認証し、不正な送信を防ぐ仕組みです。
覚えるポイント
- 送信時の認証はSMTP-AUTH、受信時の認証/プロトコルはPOP3/IMAP/APOPです。
間違えやすいところ
- S/MIME(本文の暗号化・署名)やAPOP(受信時の認証)と、送信時の認証を混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成29年度春期基本情報技術者試験午前問44
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.23 ↗(www.ipa.go.jp)
ポートスキャナの利用目的
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / セキュリティ診断 / ポートスキャン
Webサーバの検査におけるポートスキャナの利用目的はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:ポートスキャナは、どのポートが開いているかを調べて稼働中のサービスを見つける道具です。TCP/UDPのポート(通信の出入り口の番号)に順番に接続を試し、反応があるものを探します。不要に開いたポートがないか確認し、セキュリティ対策に役立てます。
解き方
- ポートスキャナの基本のはたらき(開いているポートの調査と稼働サービスの特定)を思い出します。
- サービスを列挙して不要なサービスを点検するという目的に合う選択肢(ア)を選びます。
- 選択肢 ア正解
- 開いているポートから稼働中のサービスを洗い出し、不要なサービスがないか確かめる用途で正しいです。
- 選択肢 イ不正解
- 利用者IDの管理状況を聞き取って調べる監査の話で、ポートスキャンとは違います。
- 選択肢 ウ不正解
- アクセス履歴を分析して不正利用を探すログ調査の話です。
- 選択肢 エ不正解
- 実際にログインしてWebの内容を見て脆弱性を探す診断の話で、ポートスキャンとは違います。
覚えるポイント
- ポートスキャン=開いているポートの調査・稼働サービスの特定・列挙。
間違えやすいところ
- Webアプリの脆弱性を調べるスキャナ(SQLインジェクション検査など)と混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成29年度春期基本情報技術者試験午前問45
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.23 ↗(www.ipa.go.jp)
外部設計完了時の顧客承認対象
テクノロジ系 · システム開発技術 / 外部設計 / システム設計
システムの外部設計を完了させるとき、顧客から承認を受けるものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:外部設計を終えるときに顧客の承認を受けるのは画面レイアウトです。外部設計は利用者の目から見た仕様(画面や帳票、入出力など)を決める工程で、発注者の合意が必要です。プログラム構造や物理データ構造を決める内部設計は開発者側の工程なので、顧客承認の対象ではありません。
解き方
- 外部設計で作る成果物(利用者の目に触れるインターフェースの仕様)を見分けます。
- 選択肢の中で利用者の操作に直結する「画面レイアウト」を選びます。
- 選択肢 ア正解
- 画面レイアウトは利用者が直接目にする部分で、外部設計として顧客の承認を受ける成果物です。
- 選択肢 イ不正解
- システム開発計画は企画段階や立ち上げ時に決めて承認するものです。
- 選択肢 ウ不正解
- 物理データベース仕様は開発者側の視点で作る内部設計の成果物です。
- 選択肢 エ不正解
- プログラムの流れ図は内部設計やプログラム設計で作る開発者向けの成果物です。
覚えるポイント
- 外部設計は利用者から見た仕様(画面・帳票)、内部設計は開発者から見た仕様(物理DB・プログラム構造)。
間違えやすいところ
- 物理データベース仕様やプログラム構造など、内部設計に属する成果物と混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成29年度春期基本情報技術者試験午前問46
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.24 ↗(www.ipa.go.jp)
インスペクションの特徴
テクノロジ系 · システム開発技術 / レビュー技法 / インスペクション
ソフトウェアのレビュー方法の説明のうち、インスペクションはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:インスペクションは、モデレータが進行し、参加者が役割を決めてチェックリストに沿って確認する最も正式なレビュー方法です。決まった手順で欠陥を探し、公式な記録を残すのが特徴です。作成者が説明するウォークスルーや、順番に担当を回す方式とは区別されます。
解き方
- インスペクションの目立つ特徴(モデレータ、役割分担、チェックリスト、正式な記録)を確認します。
- これらの特徴をすべて備えた選択肢(ウ)を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 作成者が成果物を説明しながら進めるウォークスルーの説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 参加者が順番に司会とレビュアを担当する方式の説明です。
- 選択肢 ウ正解
- モデレータが進行し、役割分担とチェックリストで正式な記録を残すインスペクションの説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 成果物を配って回覧しコメントを集める方式の説明です。
覚えるポイント
- インスペクションといえば「モデレータ」「チェックリスト」「明確な役割分担」「正式な記録」。
間違えやすいところ
- 作成者が進める「ウォークスルー」や交代制の「ラウンドロビン」との違いを覚えましょう。
出題の前提:平成29年度春期基本情報技術者試験午前問47
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.24 ↗(www.ipa.go.jp)
オブジェクト指向の基本概念
テクノロジ系 · ソフトウェア開発 / オブジェクト指向 / カプセル化 / 継承
オブジェクト指向の基本概念の組合せとして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:オブジェクト指向の基本概念の組合せは「抽象化、カプセル化、継承、クラス」です。抽象化は対象の本質を抜き出すこと、カプセル化はデータと処理をまとめて隠すこと、継承は親の定義を引き継ぐこと、クラスはオブジェクトの型枠です。正規化や構造化など他分野の用語は含みません。
解き方
- オブジェクト指向に固有の概念(クラス、カプセル化、継承、多態性、抽象化など)を思い出します。
- 他分野の概念(DBの「正規化」、構造化プログラミングの「構造化」など)が混ざっていない組合せ(エ)を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 構造化は構造化手法、投影は関係演算の用語で、オブジェクト指向の概念ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 構造化や連続はオブジェクト指向に固有の基本概念ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 正規化は関係データベースの設計技法で、オブジェクト指向の概念ではありません。
- 選択肢 エ正解
- 抽象化、カプセル化、継承、クラスはすべてオブジェクト指向の中核となる基本概念です。
覚えるポイント
- オブジェクト指向の重要用語:クラス、インスタンス、カプセル化、継承、ポリモーフィズム(多態性)、抽象化。
間違えやすいところ
- データベース用語の「正規化」や「投影」をオブジェクト指向の用語と混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成29年度春期基本情報技術者試験午前問48
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.24 ↗(www.ipa.go.jp)
判定条件網羅(分岐網羅)に必要なテストケース数
テクノロジ系 · ソフトウェアテスト / ホワイトボックステスト / 判定条件網羅
次の流れ図において、判定条件網羅(分岐網羅)を満たすために必要となる最少のテストケース数を求めよ。 〔処理の流れ〕 1. 開始後、判定「X > 1」を行う。 - 真の場合:「(X + 2) → X」を実行して次の判定へ進む。 - 偽の場合:何もせず次の判定へ進む。 2. 判定「A = 2 or B = 0」を行う。 - 真の場合:「(X + 1) → X」を実行して終了する。 - 偽の場合:何もせず終了する。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:判定条件網羅(分岐網羅)とは、すべての判定の真と偽を少なくとも1回ずつ通るテスト基準です。個々の条件(A=2やB=0など)ではなく、判定全体の結果に注目します。1つのテストでは各判定の真か偽の片方しか通れないため、両方の判定を網羅するには2つのケースが必要です。
解き方
- 1つ目の判定『X > 1』と2つ目の判定『A = 2 or B = 0』について、それぞれ真と偽の分岐を整理します。
- ケース1として『X=2, A=2』を選ぶと、判定1は真、判定2も真の分岐を通ります。
- ケース2として『X=0, A=0, B=1』を選ぶと、判定1は偽、判定2も偽の分岐を通ります。
- この2つのテストケースで全ての分岐の真と偽がそろうため、最少テストケース数は2となります。
- 選択肢 ア不正解
- 1つのテストケースでは、各判定の真か偽のどちらか一方しか通れず、網羅になりません。
- 選択肢 イ正解
- 両方の判定で真を通るケースと偽を通るケースの2つを用意すれば、すべての分岐を網羅できます。
- 選択肢 ウ不正解
- 最少のケース数を問われており、2ケースで網羅できる本問では3ケースは不要です。
- 選択肢 エ不正解
- 4ケースはすべての組み合わせを試すような余分な設計で、最少のケース数ではありません。
覚えるポイント
- 判定条件網羅(分岐網羅)は、個々の条件ではなく判定全体の結果としての真と偽を1回以上網羅する。
間違えやすいところ
- 複合条件の要素をすべて網羅する『条件網羅』や『複数条件網羅』と混同しないように注意する。
出題の前提:平成29年度春期基本情報技術者試験午前問49公式問題冊子
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.25 ↗(www.ipa.go.jp)
リファクタリングの定義と目的
テクノロジ系 · ソフトウェア開発 / アジャイル開発 / リファクタリング
ソフトウェア開発の活動のうち、アジャイル開発においても重視されているリファクタリングの説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:リファクタリングとは、外部から見た動き(入出力の仕様)を変えずに、プログラムの内部の作りを整理して読みやすくする活動です。機能を追加したりバグを直したりするのではなく、後から直しやすい状態にするのが目的です。
解き方
- リファクタリングの大切な決まりである『外部の動きを変えない』『内部構造を改善する』を確認します。
- 各選択肢が示す活動(ペアプログラミング、リファクタリング、TDD、プロトタイピング)と比べて、当てはまる記述を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 2人のプログラマが協力して1つのプログラムを作るペアプログラミングの説明です。
- 選択肢 イ正解
- 外部仕様を変えずに内部構造を変えて保守性を高めるという、リファクタリングの正しい説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- テストを先に書いてからプログラムを作るテスト駆動開発(TDD)の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 早期に試作品を作って利用者に確認してもらうプロトタイピングの説明です。
覚えるポイント
- リファクタリングの肝は『外部仕様・機能は変えずに、内部構造だけを綺麗にして保守性を高める』こと。
間違えやすいところ
- 仕様追加やバグ修正と混同しがちですが、リファクタリング自体は機能を変えない作業です。
出題の前提:平成29年度春期基本情報技術者試験午前問50公式問題冊子
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.25 ↗(www.ipa.go.jp)
アローダイアグラムによるプロジェクトの最短完了日数
マネジメント系 · プロジェクト日程管理 / アローダイアグラム / クリティカルパス
図のアローダイアグラムで表されるプロジェクトは、完了までに最短で何日を要するか。 〔作業構成〕 ・開始点からノード2へ:作業A(30日) ・ノード2から各ノードへ:作業B(5日、ノード3へ)、作業C(30日、ノード4へ)、作業D(20日、ノード5へ) ・ノード3からノード6へ:作業E(40日) ・ノード4からノード6へ:作業F(25日) ・ノード4からノード5へ:ダミー作業(0日) ・ノード5からノード6へ:作業G(30日) ・ノード6から終了点へ:作業H(30日)
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:アローダイアグラムでは、開始から終了までのすべての経路のうち、所要日数の合計が最大となる経路が全体の最短日数を決めます。これをクリティカルパス(最長経路)といいます。合流する点では、先行する作業がすべて終わる必要があるため最大の日数を取ります。
解き方
- ノード2に着くまでの所要日数は、作業Aの30日です。
- ノード3は 30 + 5 = 35日、ノード4は 30 + 30 = 60日で着きます。
- ノード5には、作業Dの50日とノード4からのダミー作業の60日が合流するため、長い方の60日になります。
- ノード6には、35+40=75日、60+25=85日、60+30=90日が合流するため、最大の90日になります。
- 最後に作業Hの30日を足すと 90 + 30 = 120日となり、これが全体の完了日数です。
- 選択肢 ア不正解
- A→B→E→Hの経路(30+5+40+30=105日)の値で、もっと長い経路を見落としています。
- 選択肢 イ不正解
- A→C→F→Hの経路(30+30+25+30=115日)の値で、ノード5を通る長い経路を考えていません。
- 選択肢 ウ正解
- クリティカルパス(A→C→ダミー→G→H)の所要日数は120日となり、これが正解です。
- 選択肢 エ不正解
- 計算の誤りで、どの経路の所要日数とも一致しません。
覚えるポイント
- ダミー作業の所要日数は0日だが、先行関係の制約により結合点時刻に影響を与える。
間違えやすいところ
- ノード4からのダミー作業を見落とし、作業Dの20日だけでノード5の結合点時刻を計算してしまう誤りが多い。
出題の前提:平成29年度春期基本情報技術者試験午前問51公式問題冊子
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.26 ↗(www.ipa.go.jp)
ファンクションポイント法の定義と特徴
マネジメント系 · プロジェクト見積り / 規模見積り / ファンクションポイント法
システム開発の見積方法の一つであるファンクションポイント法(FP法)の説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:ファンクションポイント法(FP法)は、利用者から見た機能の数と複雑さからソフトウェアの規模を見積もる方法です。入力や出力、ファイルの数などを定量的に数え、複雑さやアプリケーションの特性による調整を加えて規模を求めます。
解き方
- ファンクションポイント法の中心となる『入出力やファイル数などの機能に基づく計測と調整』を確認します。
- 各選択肢の見積り手法(COCOMOなどの方法、類推見積法、FP法、標準タスク積算見積法)を比べて考えます。
- 選択肢 ア不正解
- 開発規模(ソースコードの行数など)を前提に工数と工期を見積もるCOCOMOなどの説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 過去の似たシステムとの違いを調べて見積もる類推見積法(アナロジー法)の説明です。
- 選択肢 ウ正解
- 入出力やファイル数を定量的に数え、複雑さなどで調整して規模を求めるFP法の正しい説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 作業を細かく分けて単位作業量を積み上げる工数積算法(標準タスク法)の説明です。
覚えるポイント
- ファンクションポイント法は『ユーザーから見た機能数(入出力・ファイル等)』で規模を測る。
間違えやすいところ
- コード行数を基準とするLOC法や、過去の経験を頼りにする類推法と混同しないようにする。
出題の前提:平成29年度春期基本情報技術者試験午前問52公式問題冊子
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.26 ↗(www.ipa.go.jp)
品質安定を示すバグ曲線(ゴンペルツ曲線)
マネジメント系 · 品質管理 / バグ管理図 / テスト進捗管理
テスト工程での品質状況を判断するためには、テスト項目消化件数と累積バグ件数との関係を分析し、評価する必要がある。品質が安定しつつあることを表しているグラフはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:品質が安定してきた状態は、累積バグ件数のグラフが後半で傾きを小さくしてほぼ横ばいになる形で表されます。テストが進むとバグは出尽くしていき、新しく見つかる数が減っていくためです。このなだらかになる形が安定の目印です。
解き方
- 横軸のテスト消化件数と縦軸の累積バグ件数の関係をとらえます。累積は減らないので、グラフは増え続ける形になります。
- 品質が安定してきた状態とは、テストを進めても新しいバグがほとんど出なくなった状態を意味します。
- よって、曲線の傾きがだんだん小さくなり、右側でほぼ横ばいに収束する形(エ)が当てはまります。
- 選択肢 ア不正解
- 後半に向けてバグが増え続けており、品質が不安定で収束していない状態です。
- 選択肢 イ不正解
- 累積の件数は減らないはずなので、右下がりに減少するグラフは成り立ちません。
- 選択肢 ウ不正解
- テストを消化してもバグが一定の割合で出続けており、出尽くし(安定)になっていません。
- 選択肢 エ正解
- 累積バグ件数の増え方が小さくなり横ばいに近づくため、品質安定を示しています。
覚えるポイント
- 品質が安定に向かうと、累積バグ曲線は上凸になって右側で傾きがゼロ(平坦)に近づく。
間違えやすいところ
- 累積グラフと日別の発生数(棒グラフなど)を混同し、累積なのに減少するカーブを選ばないように注意する。
出題の前提:平成29年度春期基本情報技術者試験午前問53公式問題冊子
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.27 ↗(www.ipa.go.jp)
進捗管理におけるトレンドチャートの特徴
マネジメント系 · 進捗管理 / トレンドチャート / プロジェクトマネジメント
システム開発の進捗管理などに用いられるトレンドチャートの説明はどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:トレンドチャートは、進捗の状況や予算の使われ方の移り変わりを折れ線で表した図です。計画と実績のずれの傾向を見て、納期の遅れや予算超過を早めに見つけ、対策するために使います。
解き方
- プロジェクト管理で使われるそれぞれの図表の意味を確認します。
- アは責任分担の表、イはガントチャート、エはアローダイアグラムの説明です。
- 折れ線で進捗状況と予算消費の移り変わりを表すウが、トレンドチャートの説明に当てはまります。
- 選択肢 ア不正解
- 作業と担当者の責任をマトリックス状に示す責任分担表(RACIチャートなど)の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 作業日程の計画と実績を帯(バー)で対比するガントチャートの説明です。
- 選択肢 ウ正解
- 進捗状況と予算の消費状況の移り変わりを折れ線で示すトレンドチャートの正しい説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 作業の順序や関係をネットワーク状に示すアローダイアグラム(PERT図)の説明です。
覚えるポイント
- トレンドチャート=折れ線グラフで進捗や予算の推移・傾向(トレンド)を把握するツール。
間違えやすいところ
- 帯状のガントチャートやネットワーク状のアローダイアグラムと混同しないようにする。
出題の前提:平成29年度春期基本情報技術者試験午前問54公式問題冊子
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.27 ↗(www.ipa.go.jp)
サービスマネジメントシステムにおける可用性の定義
マネジメント系 · ITサービスマネジメント / サービス可用性 / JIS Q 20000
サービスマネジメントシステム(JIS Q 20000)における「サービスの可用性」の定義として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:JIS Q 20000における可用性とは、合意された時点や期間に、求められた機能を実行できる能力のことです。いつでも使える状態にある度合いを表します。有効性やサービス継続性とは意味が違うので区別します。
解き方
- JIS Q 20000の規格における用語の決まった定義を確認します。
- 各選択肢が示す用語(アは可用性、イは有効性、ウはサービス継続性、エはサービスマネジメント)と照らし合わせ、可用性に合うアを選びます。
- 選択肢 ア正解
- 合意された時点や期間に要求された機能を実行できる能力という、可用性の正しい定義です。
- 選択肢 イ不正解
- 計画した活動がどこまで達成されたかを表す有効性(Effectiveness)の定義です。
- 選択肢 ウ不正解
- サービスに深刻な影響を与えるリスクや事象を管理するサービス継続性管理の定義です。
- 選択肢 エ不正解
- サービス提供者の活動や資源を指揮・管理するサービスマネジメント自体の定義です。
覚えるポイント
- 可用性は『合意された時点・期間において、要求された機能を実行できる能力』。
間違えやすいところ
- サービスの継続的な提供を目的とする『サービス継続性』や『有効性』との用語の混同に注意する。
出題の前提:JIS Q 20000-1:2012(サービスマネジメントシステム仕様)
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.28 ↗(www.ipa.go.jp)
新規サービス移行における開発部門と運用部門の連携
マネジメント系 · システム運用管理 / サービス移行 / 運用要件定義
システムの開発部門と運用部門が別々に組織化されているとき、システム開発を伴う新規サービスの設計及び移行を円滑かつ効果的に進めるための方法のうち、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:開発部門と運用部門が分かれているときは、早い段階から運用部門が設計に参加することが大切です。後から一方通行で引き渡すと、運用しにくい作りや考慮漏れでトラブルになるためです。要件の段階から運用の立場で意見を出し合います。
解き方
- 新規サービスを円滑に移行するには、手戻りを防ぐため上流工程から運用側が関わる必要があることを確認します。
- ア、イ、エはいずれも終盤での一方通行の引き渡しや孤立したテストで、円滑な連携とは言えません。
- 要件定義などの早い段階から運用部門が要件抽出に参加しているウが適切だと判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 運用テストの後に仕様を説明するのでは遅く、運用上の問題が後から見つかる恐れがあります。
- 選択肢 イ不正解
- 新システムの仕様に詳しい開発部門の支援を受けながら運用テストを行うべきです。
- 選択肢 ウ正解
- 早い段階から運用部門が参加して運用要件を反映させることで、円滑に進められます。
- 選択肢 エ不正解
- 運用テストは運用を担当する運用部門が主体または立ち会って行うべきで、開発部門だけの実施は不適切です。
覚えるポイント
- 運用の円滑な引き継ぎには、要件定義などの上流段階から運用担当者が参画することが重要。
間違えやすいところ
- 『運用テストは開発者がすべて終えてからマニュアルを渡せばよい』という誤った考えに陥らないように注意する。
出題の前提:平成29年度春期基本情報技術者試験午前問56公式問題冊子
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.28 ↗(www.ipa.go.jp)
インシデント及びサービス要求管理の活動内容
マネジメント系 · サービスマネジメント / インシデント管理 / 既知の誤り
ITサービスマネジメントの活動において、インシデント及びサービス要求管理として実施されるものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:インシデント及びサービス要求管理は、サービスの中断や品質低下が起きたときに、できるだけ早く元の状態に戻すための活動です。予期しないトラブルを記録して分類し、既知の誤り(原因や対処法がすでに分かっている問題)と照合して、回避策を適用します。そのため障害報告を受けて既知の誤りかを確かめる活動が当てはまります。
解き方
- インシデント管理の目的である「サービスの中断からの素早い復旧」と、その主な活動を確認します。
- 各選択肢がサービスレベル管理・容量管理・変更管理・インシデント管理のどれに当てはまるかを比べます。
- 選択肢 ア不正解
- 顧客満足度や合意したサービス目標の達成度を評価する活動なので、サービスレベル管理に当てはまります。
- 選択肢 イ不正解
- ディスクの空き容量をしきい値で監視して対策を考える活動なので、容量・能力管理に当てはまります。
- 選択肢 ウ不正解
- プログラムを変更したときの影響度を調べる活動なので、変更管理に当てはまります。
- 選択肢 エ正解
- 障害報告を受けて既知の誤りと照合し、早く復旧させようとする活動なので、インシデント管理に当てはまります。
覚えるポイント
- インシデント管理の主目的は迅速なサービス復旧であること
- 根本原因の特定と恒久対策は問題管理が担うこと
間違えやすいところ
- 素早い復旧を目指すインシデント管理と、原因を根本から追究する問題管理の役割を混同しやすい点
出題の前提:JIS Q 20000-1 / ITIL サービスマネジメント基準
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.29 ↗(www.ipa.go.jp)
監査報告書原案に関する被監査部門との意見交換の目的
マネジメント系 · システム監査 / 監査手続 / 意見交換会
システム監査人が監査報告書の原案について被監査部門と意見交換を行う目的として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:システム監査人は監査報告書を出す前に、被監査部門と監査結果について意見交換を行います。これは監査人が自分の判断を承認してもらうためではありません。とらえた証拠に基づく事実に誤りがないかを事前に確かめ、報告内容の客観性と信頼性を高めるためです。
解き方
- システム監査における監査報告書の作成と意見交換の流れ、その目的を確認します。
- 各選択肢が、監査人の独立性や監査手続の客観性に反していないかを判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 監査報告は監査依頼者に正式に出すもので、被監査部門との意見交換は報告そのものではありません。
- 選択肢 イ不正解
- システム監査人は独立した立場で意見を述べるので、指摘や改善勧告に被監査部門の承認は必要ありません。
- 選択肢 ウ正解
- 指摘事項や改善勧告のもとになる事実に誤りや食い違いがないかを確かめ、報告書の客観性を守ることが意見交換の目的です。
- 選択肢 エ不正解
- 調査不足を口頭の確認だけで済ませて追加調査に代えることは、十分な監査証拠を集める義務に反するので不適切です。
覚えるポイント
- 被監査部門との意見交換の主目的は事実誤認の有無の確認であること
- 監査人は独立性を保つため被監査部門の了解や承認を必要としないこと
間違えやすいところ
- 監査結果について被監査部門から合意や承認をもらう手続きだと誤解しやすい点
出題の前提:経済産業省 システム監査基準
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.29 ↗(www.ipa.go.jp)
ドキュメントの情報セキュリティリスクに対する監査チェックポイント
マネジメント系 · システム監査 / 情報セキュリティ管理 / 機密性
システムに関わるドキュメントが漏えい、改ざん、不正使用されるリスクに対するコントロールを監査する際のチェックポイントはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:ドキュメントの漏えい・改ざん・不正使用を防ぐ監査では、情報セキュリティの3要素に対応した対策が働いているかを見ます。漏えいや不正使用は「機密性」、改ざんは「完全性」に関わります。閲覧や変更の制限、持ち出しの管理など、機密性を守る対策が直接のチェックポイントです。
解き方
- 問題文のリスク「漏えい、改ざん、不正使用」が、どの情報セキュリティ特性に関わるかを整理します。
- 各選択肢の目的を確かめ、そのリスクに直接対応するものを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 変更に合わせてドキュメントを早く更新することは、最新性や整合性を保つ管理策で、漏えいを防ぐ直接のポイントではありません。
- 選択肢 イ正解
- アクセス権の制御や持ち出し制限など、機密性を守る対策が取られているかの確認は、漏えい・改ざん・不正使用を防ぐ直接のポイントです。
- 選択肢 ウ不正解
- ドキュメントの標準化は、品質をそろえ保守を効率化するための管理策です。
- 選択肢 エ不正解
- プロトタイプ型開発でもドキュメントを作ることは、成果物の網羅性や保守性を確保するための管理策です。
覚えるポイント
- 情報漏えいや不正使用への直接の対策は機密性(アクセス制限や暗号化)の管理であること
間違えやすいところ
- ドキュメントの最新化や標準化のような一般的な管理と、漏えい防止のセキュリティ対策を混同しやすい点
出題の前提:経済産業省 システム管理基準 / システム監査基準
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.29 ↗(www.ipa.go.jp)
システム監査の実施体制に関する記述
マネジメント系 · システム監査 / 監査体制 / 監査報告 / 監査人の独立性
システム監査の実施体制に関する記述のうち、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:システム監査は監査依頼者の命で行われ、監査人は結果を監査依頼者に報告します。監査人自身に改善を命じる権限はなく、報告を受けた依頼者が被監査部門に改善指示を出します。また、監査される部門の人を監査チームに入れると独立性が保てず、外部の専門家を使っても最終的な判断の責任は監査人が負います。
解き方
- システム監査での監査人・監査依頼者・被監査部門の関係と責任の範囲を確認します。
- 独立性の保持(自分を監査しない)と、専門家を使う場合の監査人の責任をふまえて各選択肢を判断します。
- 選択肢 ア正解
- 監査人は結果を監査依頼者に報告し、それを受けて依頼者が被監査部門に改善指示を出すので適切です。
- 選択肢 イ不正解
- 利用部門の人を監査チームに入れると、自分を監査する形になり客観性が損なわれるので不適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- 他の専門家の支援を受けても、監査結果の判断と責任はシステム監査人自身が負わなければなりません。
- 選択肢 エ不正解
- 開発部門の人が自分の部門の開発状況を監査すると、独立性が保てないので禁止されています。
覚えるポイント
- 監査報告は監査依頼者に対して行い、改善指示は依頼者が被監査部門に出すこと
- 監査意見の最終責任は常にシステム監査人が負うこと
- 自己監査の禁止(独立性の確保)
間違えやすいところ
- システム監査人が現場に直接改善指示を出せると誤解すること
- 専門家の支援を受けたとき、判断の責任を専門家に任せられると勘違いすること
出題の前提:経済産業省 システム監査基準
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.30 ↗(www.ipa.go.jp)
IT投資の最適資源配分を行う手法
ストラテジ系 · IT投資マネジメント / ITポートフォリオ / 資源配分
リスクや投資価値の類似性で分けたカテゴリごとの情報化投資について、最適な資源配分を行う際に用いる手法はどれか。
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解答
イ
解説
まず要点:ITポートフォリオは、資産運用の考え方をIT投資に当てはめた手法です。情報化投資を「戦略的投資」「業務効率化投資」「インフラ投資」などのカテゴリに分け、リスクと期待できる利益のバランスを見ながら、会社全体で最適な資源配分を決めます。
解き方
- 問題文の「リスクや投資価値の類似性でカテゴリ分けし、最適な資源配分を行う」という定義を確認します。
- 3C分析、ITポートフォリオ、EA、ベンチマーキングの考え方と照らし合わせます。
- 選択肢 ア不正解
- 3C分析は、顧客・競合・自社の3つの視点から事業環境を分析する枠組みです。
- 選択肢 イ正解
- IT投資を特徴やリスクごとに分類してまとめて管理し、最適な資源配分を決める手法なので正解です。
- 選択肢 ウ不正解
- エンタープライズアーキテクチャ(EA)は、組織全体を最適化するため業務と情報システムを体系的に可視化・設計する枠組みです。
- 選択肢 エ不正解
- ベンチマーキングは、自社の業務や製品を業界最高水準の他社と比べて改善点を見つける手法です。
覚えるポイント
- IT投資の最適配分・カテゴリ管理といえばITポートフォリオ
間違えやすいところ
- システム構造の全体最適を図るEAと、投資配分を最適化するITポートフォリオを混同する点
出題の前提:情報処理技術者試験 シラバス(システム戦略・IT投資評価)
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.30 ↗(www.ipa.go.jp)
ITサービスアウトソーシング時の品質低下リスクへの対応策
ストラテジ系 · アウトソーシング / SLA / サービス品質管理
ITサービスをアウトソーシングする際における、システム保守品質や運用品質の低下リスクに対する対応策として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:アウトソーシングで品質低下を防ぐには、サービスの品質を客観的な指標(稼働率や応答時間、障害復旧時間など)で数値化し、目標水準を委託先と合意・契約するのが基本です。定期的に監視と見直しを行い、改善を続けることで、品質の低下を早く見つけて防げます。
解き方
- 課題である「保守品質・運用品質の低下リスク」に直接効く予防・管理の手段を考えます。
- 各選択肢が何を目的にした対策か(人材育成、費用管理、品質管理)を見分けます。
- 選択肢 ア不正解
- 自社の人材を強くする話であり、委託したシステムの保守・運用品質を直接守る対策ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 詳しい料金体系を明文化することは、費用の妥当性や透明性を確保する費用面の対策です。
- 選択肢 ウ正解
- 目標とする品質の指標と水準を決めて委託先と合意し、改善を続けることは、品質低下リスクへの直接的で適切な対策です。
- 選択肢 エ不正解
- 費用を査定する能力を持つ人材の確保は、契約金額や費用の適正さを管理する費用面の対策です。
覚えるポイント
- サービス品質の担保・低下防止にはSLA(定量的品質目標の合意と改善)が不可欠であること
間違えやすいところ
- 費用の適正化を目的とする施策と、品質の維持・向上を目的とする施策を混同しやすい点
出題の前提:情報処理技術者試験 シラバス(ITサービスマネジメント / SLA)
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.30 ↗(www.ipa.go.jp)
ホスティングサービスの特徴
ストラテジ系 · ITサービス / ホスティングサービス / ハウジングサービス
ホスティングサービスの特徴として、適切なものはどれか。
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解答
イ
解説
まず要点:ホスティングサービスは、事業者が持っているサーバの領域や機能を利用者に貸し出すサービスです。利用者はサーバ自体を用意する必要がありません。一方、事業者の施設だけを借りて自分で買ったサーバを持ち込む形は「ハウジングサービス(コロケーション)」と呼び、ホスティングとは別です。
解き方
- ホスティングとハウジングの違いを、サーバ機器の所有者が事業者か利用者かで比べます。
- 各選択肢を見て、ホスティングの特徴に合う記述を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- ハードウェアやOSの稼働監視・障害対応など、基盤側の運用管理は基本としてサービス事業者が行います。
- 選択肢 イ正解
- 事業者が用意したサーバの利用権を利用者に貸し出す形なので、ホスティングサービスの特徴として適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- 物理サーバ1台を特定の利用者が専有して使う専用ホスティングも広く提供されているので、この記述は誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- 利用者が自分で買ったサーバを事業者の施設に持ち込む形は、ハウジングサービス(コロケーション)の説明です。
覚えるポイント
- ホスティング=事業者がサーバを用意して貸し出す(レンタルサーバ)
- ハウジング=利用者が自前のサーバを事業者の施設(場所)に持ち込む(コロケーション)
間違えやすいところ
- ホスティング(機器込みの貸出)とハウジング(設置場所の貸出)の定義を混同する点
出題の前提:情報処理技術者試験 シラバス(システム戦略・ソリューションビジネス)
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.31 ↗(www.ipa.go.jp)
BYOD (Bring Your Own Device) の説明
ストラテジ系 · BYOD / モバイル環境 / 情報セキュリティ管理
BYOD (Bring Your Own Device) の説明として、適切なものはどれか。
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解答
エ
解説
まず要点:BYOD(Bring Your Own Device)は、従業員が個人で持っている私物の端末を仕事で使うことです。スマートフォンやタブレット、ノートPCなどを職場のネットワークにつないで業務に使います。機器の購入費用を抑えられ利便性も上がりますが、情報漏えいやウイルス感染を防ぐ対策や社内ルールの整備が必要です。
解き方
- BYODという略称の意味(Bring Your Own Device)を確認します。
- 誰が持っている機器を、何の目的で使う形かを判別します(個人所有の機器を業務に利用)。
- 選択肢 ア不正解
- 会社から借りた情報機器を持ち歩く形は、会社が用意した端末の利用であり、BYODではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 会社が持っている機器を私的に使うことは私的流用であり、BYODの説明ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 自分の端末を自分の私用目的で設定・利用することは普通の私的使用で、業務利用を指すBYODではありません。
- 選択肢 エ正解
- 従業員が個人で持っている情報機器を業務に使うことであり、BYODの正しい定義です。
覚えるポイント
- BYOD=個人所有の端末(私物)を企業の業務で使用すること
間違えやすいところ
- 「会社の端末の私的利用」と「個人の端末の業務利用」を取り違える点
出題の前提:情報処理技術者試験 シラバス(システム戦略・セキュリティ)
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.31 ↗(www.ipa.go.jp)
非機能要件の定義作業
ストラテジ系 · 要件定義 / 非機能要件
システムの要件定義プロセスにおいて実施される作業のうち、非機能要件の定義に該当する作業として適切なものはどれか。
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解答
イ
解説
まず要点:非機能要件とは、性能や信頼性、セキュリティなど、システムの品質や技術的な決めごとを定めた要件です。機能要件は「何ができるか」という業務の働きを決めるものです。非機能要件は「どのくらい良く動くか」「どんな技術で作るか」を決めます。
解き方
- それぞれの作業が、業務の動き(機能要件)か、品質や技術の土台(非機能要件)かを見分ける。
- 開発基準や技術標準を決める作業が品質や技術の土台に関わるので、選択肢イだと判断する。
- 選択肢 ア不正解
- 業務を構成する機能の間で情報がどう流れるかを整理するのは、機能要件を決める作業です。
- 選択肢 イ正解
- プログラミング言語に合わせた開発基準や技術のルールを決めるのは、技術面を定める非機能要件です。
- 選択肢 ウ不正解
- システムの機能として実現する範囲を決める作業は、機能要件そのものです。
- 選択肢 エ不正解
- 他のシステムとの情報のやり取りを決めるのは、主に機能要件の作業です。
覚えるポイント
- 非機能要件は性能・保守性・技術標準・セキュリティなどを指す
間違えやすいところ
- 外部との連携は機能要件なのに、非機能要件と間違えやすいので注意する。
出題の前提:JIS X 0166 /共通フレーム
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.31 ↗(www.ipa.go.jp)
要件定義プロセスで実施すべき事項
ストラテジ系 · システム開発プロセス / 共通フレーム / 要件定義
企画、要件定義、システム開発、ソフトウェア実装、ハードウェア実装、保守から成るシステムライフサイクルプロセスにおいて、要件定義プロセスで実施すべきものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:要件定義プロセスでは、利害関係者(システムに関わる人や組織)のニーズや制約を明らかにします。共通フレーム(SLCP)という標準的な作業の決めごとでは、要件定義は利用者の要求をまとめて合意する段階です。まだ実現の方式を決める段階ではありません。
解き方
- 企画、要件定義、システム開発(方式設計など)の各プロセスの役割の違いを整理する。
- 利害関係者の要求や制約条件を洗い出す作業が、要件定義プロセスだと確認する。
- 選択肢 ア不正解
- 事業の目的を達成するための方針や計画を立てるのは、企画プロセスの作業です。
- 選択肢 イ正解
- 利害関係者を見つけ、そのニーズや制約条件を明らかにするのは、要件定義プロセスの代表的な活動です。
- 選択肢 ウ不正解
- システムの機能を定義し、ハードウェアやソフトウェアでの実現方式を決めるのは、システム開発プロセスのシステム方式設計です。
- 選択肢 エ不正解
- ソフトウェア製品の方式設計と適格性の確認を行うのは、ソフトウェア実装プロセスです。
覚えるポイント
- 要件定義は利害関係者(ステークホルダ)のニーズや制約の明確化
間違えやすいところ
- 実現方式を決めるシステム方式設計までを、要件定義と混同しないように注意する。
出題の前提:JIS X 0160 / 共通フレーム2013
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.32 ↗(www.ipa.go.jp)
コアコンピタンスの定義
ストラテジ系 · 経営戦略 / コアコンピタンス
企業経営や経営戦略論において用いられる「コアコンピタンス」の説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:コアコンピタンスとは、競合他社が真似できない、その企業だけの中核となる強みです。顧客に独自の価値を届ける技術やスキルの集まりを指します。他の似た経営用語と区別して覚えましょう。
解き方
- コアコンピタンスの考え方(他社が真似できない独自の卓越した能力)を確認する。
- コンプライアンスや事業ドメインなど、他の経営用語の意味と比べてみる。
- 選択肢 ア正解
- 競合他社が真似できない卓越した中核の強みを指すので、コアコンピタンスの説明として正しいです。
- 選択肢 イ不正解
- 法令や社会的なルールを守って企業活動を行うのは、コンプライアンス(法令遵守)の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 市場や技術、商品の観点から決めた事業の展開領域は、事業ドメインの説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 業務とシステムを全体で最適化する手法は、エンタープライズアーキテクチャ(EA)などの説明です。
覚えるポイント
- コアコンピタンス=他社が模倣できない中核的・卓越した能力
間違えやすいところ
- 事業の範囲を表す事業ドメインと、中核となる能力のコアコンピタンスを混同しないこと。
出題の前提:経営戦略論(ゲイリー・ハメル、C.K.プラハラード)
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.32 ↗(www.ipa.go.jp)
ニッチャの基本戦略
ストラテジ系 · 競争地位別戦略 / コトラーの競争戦略 / ニッチャ
フィリップ・コトラーが提唱した競争上のポジション(リーダ、チャレンジャ、フォロワ、ニッチャ)において、ニッチャが採用する基本戦略はどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:コトラーの競争地位戦略では、ニッチャは特定の市場に絞る「特定化戦略」を採ります。リーダは全方位戦略、チャレンジャは差別化戦略、フォロワは模倣戦略です。ニッチャは小さな市場で専門性を生かします。
解き方
- コトラーの4つの競争地位(リーダ、チャレンジャ、フォロワ、ニッチャ)の戦略を思い出す。
- 「特定化戦略(専門に特化)」がニッチャに当たると確認する。
- 選択肢 ア不正解
- リーダを攻撃してシェアを奪う差別化戦略は、チャレンジャの基本戦略です。
- 選択肢 イ不正解
- 上位企業を低コストで素早く真似して利益を出す戦略は、フォロワの基本戦略です。
- 選択肢 ウ正解
- 特定の小さな市場や顧客層に資源を集中させて特化する戦略は、ニッチャの基本戦略です。
- 選択肢 エ不正解
- 市場全体を覆って最大のシェアを保つ全方位戦略は、首位であるリーダの基本戦略です。
覚えるポイント
- リーダ=全方位、チャレンジャ=差別化、フォロワ=模倣、ニッチャ=特定化(専門特化)
間違えやすいところ
- チャレンジャの差別化戦略と、ニッチャの特定化戦略を混同しないようにする。
出題の前提:コトラーの競争地位別戦略
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.32 ↗(www.ipa.go.jp)
アンゾフの成長マトリクス
ストラテジ系 · 経営戦略 / アンゾフの成長マトリクス
アンゾフが提唱した成長マトリクスにおいて、既存の市場に対して既存の製品を用いて事業を拡大する場合の戦略はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:アンゾフの成長マトリクスで「既存市場×既存製品」の場合は市場浸透です。このマトリクスは市場(既存・新規)と製品(既存・新規)の2軸で4つの成長方向を整理します。市場浸透は今ある市場に今ある製品を売り続けて拡大します。
解き方
- 問題文の条件「市場は既存」「製品は既存」を確認する。
- 既存市場×既存製品に当てはまる「市場浸透戦略」を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 市場開発は、既存の製品を新しい市場へ広げる戦略です。
- 選択肢 イ正解
- 市場浸透は、既存の市場に既存の製品を売り続けて販売量やシェアを伸ばす戦略です。
- 選択肢 ウ不正解
- 製品開発は、既存の市場に向けて新しい製品を作って売る戦略です。
- 選択肢 エ不正解
- 多角化は、新しい市場に新しい製品を出す、一番リスクの高い戦略です。
覚えるポイント
- 既存×既存=市場浸透、新市場×既存製品=市場開発、新製品×既存市場=製品開発、新×新=多角化
間違えやすいところ
- 市場浸透と市場開発は名前が似ているので、どちらが新しい市場かを混同しやすい。
出題の前提:H.I.アンゾフの成長マトリクス
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.33 ↗(www.ipa.go.jp)
バランススコアカードの「学習と成長の視点」
ストラテジ系 · バランススコアカード / BSC / 業績評価指標
バランストスコアカード(BSC)が定める4つの視点のうち、「学習と成長の視点」における戦略目標と業績評価指標の例として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:BSCの「学習と成長の視点」は、人材の育成や組織の能力アップを測る視点です。BSCは「財務」「顧客」「内部ビジネスプロセス」「学習と成長」の4つの視点で戦略を評価します。研修やスキル向上など、未来の力を伸ばす取り組みがここに入ります。
解き方
- BSCの4視点(財務、顧客、内部プロセス、学習と成長)の意味を振り返る。
- 人材育成や研修時間に関する項目が「学習と成長の視点」だと見分ける。
- 選択肢 ア不正解
- 受注残や売上、利益率といった数字は「財務の視点」の指標です。
- 選択肢 イ不正解
- 顧客満足度やクレーム件数、顧客の維持率は「顧客の視点」の指標です。
- 選択肢 ウ正解
- 製品開発力を高めるための研修の受講時間は、社員の能力アップを測る「学習と成長の視点」に当たります。
- 選択肢 エ不正解
- 製造期間の短縮や納期の守り具合は、業務の効率を測る「内部ビジネスプロセスの視点」です。
覚えるポイント
- 学習と成長の視点=従業員のスキル向上、研修、特許取得、情報共有環境
間違えやすいところ
- 製造期間の短縮のような業務改善の指標を、学習と成長と間違えやすいが内部プロセスの視点。
出題の前提:ロバート・S・キャプラン、デビッド・P・ノートンのバランストスコアカード理論
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.33 ↗(www.ipa.go.jp)
MRPにおける正味所要量計算の情報
ストラテジ系 · 生産管理 / MRP / 資材所要量計画
MRP(資材所要量計画)の手順を示した図において、総所要量計算から正味所要量計算(不足分の計算)を行うために必要な情報「a」として適切なものはどれか。 [大日程計画]→[総所要量計算]→[正味所要量計算(不足分の計算)↑a]→[発注量計算]→[手配計画]→[手配指示]
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:正味所要量は「総所要量-在庫状況」で求めます。MRP(資材所要量計画)では、大日程計画と部品構成表から必要な総量を計算します。そこから今ある在庫や入ってくる予定を引いて、本当に足りない分を出します。
解き方
- 正味所要量の式が「総所要量-有効在庫量(在庫量、注文残、仕掛量)」だと覚える。
- だから正味所要量計算に必要な情報aは「在庫状況」だと導く。
- 選択肢 ア不正解
- 基準日程(完成時期やリードタイム日数)は、発注の時期を決める手配計画で主に使います。
- 選択肢 イ正解
- 総所要量から足りない分を出すには、今の在庫量や注文残、仕掛量といった在庫状況が必要です。
- 選択肢 ウ不正解
- 発注ロットの組み方や安全在庫などの発注方針は、実際の発注量を出す発注量計算で使います。
- 選択肢 エ不正解
- 部品構成表(BOM)は、製品から各部品の総所要量を計算する総所要量計算で使います。
覚えるポイント
- 正味所要量 = 総所要量 - 現在庫・発注残・仕掛量などの在庫情報
間違えやすいところ
- 総所要量計算に必要な「部品構成表」と、不足分の計算に必要な「在庫情報」を混同しないこと。
出題の前提:生産管理(MRPの計算ロジック)
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.33 ↗(www.ipa.go.jp)
かんばん方式の特徴
ストラテジ系 · 生産管理 / ジャストインタイム / かんばん方式
製造業で導入されているトヨタ生産方式を代表する「かんばん方式」の説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:かんばん方式は、後工程(次の工程)が必要な分だけ前工程から部品を受け取る仕組みです。トヨタ生産方式の代表で、「必要なものを、必要なときに、必要なだけ」作ります。かんばんという伝票を使って中間在庫を減らします。
解き方
- かんばん方式の中心である「後工程引き取り」と「中間在庫の削減」を確認する。
- 後工程が自分の進み具合に合わせて前工程から部品を取る、選択肢ウを選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 部品や半製品の仕様を統一して調達を効率化するのは、標準化やモジュール化の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 関連会社から部品を調達するのはグループ内取引の説明で、かんばん方式の仕組みとは違います。
- 選択肢 ウ正解
- 中間在庫を減らすため、後工程が自分の進み具合に合わせて前工程から必要な部品を受け取る、かんばん方式の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 複数の指定業者による競争入札は購買管理の説明で、かんばん方式の説明ではありません。
覚えるポイント
- かんばん方式=後工程引き取り方式=必要なものを必要なときに必要なだけ調達・生産
間違えやすいところ
- 前工程が押し出すプッシュ型(MRP型)と、後工程が引き取るプル型(かんばん方式)を逆に覚えないこと。
出題の前提:トヨタ生産方式(ジャストインタイム)
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.34 ↗(www.ipa.go.jp)
CGM(Consumer Generated Media)の定義
ストラテジ系 · CGM / ソーシャルメディア / Webマーケティング
CGM(Consumer Generated Media)の説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:CGM(消費者が作るメディア)は、一般の利用者自身がコンテンツを作り、発信・共有するメディアです。企業やプロだけが発信するのではなく、ブログやSNS、動画共有サイトのように、個人が投稿した内容で成り立ちます。
解き方
- 「CGM」がConsumer Generated Media(消費者生成メディア)の略だと確認します。
- 選択肢の中で、一般の個人がコンテンツを作って共有する仕組みを述べたものを探します。
- 選択肢 ア不正解
- オークションで個人同士が品物を売り買いするCtoC取引の説明で、CGMとは違います。
- 選択肢 イ正解
- 個人が作ったコンテンツを配信・共有できる仕組みで、CGMの説明として正しいです。
- 選択肢 ウ不正解
- オンラインショップを集め、決済などを代行するサービス(ECモール)の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 企業が希望者にメールで情報を送るメールマガジンの説明です。
覚えるポイント
- CGMは利用者が自ら情報やコンテンツを発信・共有するメディア全般(SNS、ブログ等)を指す
間違えやすいところ
- 個人間の取引(ネットオークションなど)と、コンテンツを共有するメディアを混同しないこと
出題の前提:平成29年度春期基本情報技術者試験午前問73
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.34 ↗(www.ipa.go.jp)
アフィリエイトプログラムの流れと報酬支払
ストラテジ系 · アフィリエイト / インターネット広告 / 成果報酬
インターネット広告などで見られるアフィリエイトプログラムのモデル例において、⑤に当てはまるものはどれか。ここで、①〜⑤はこのモデルでの業務順序を示し、①、②、④、⑤はア〜エのいずれかに対応する。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:アフィリエイトプログラムは、成果に応じて報酬が支払われる仕組みです。Webサイトの運営者が広告を載せ、その広告を通じて閲覧者が商品を買うと、広告主から運営者へ売上に応じた成功報酬が支払われます。
解き方
- 業務の順番①〜⑤を確認します。①運営者の参加、②広告のクリック、③リンク先への移動、④商品の購入、⑤成功報酬の支払いという流れです。
- ⑤は「広告主」から「運営者」への動きなので、成果報酬の支払い(エ)だと分かります。
- 選択肢 ア不正解
- ②の「閲覧者がWebサイトの広告をクリックする」動きに当てはまります。
- 選択肢 イ不正解
- ①の「運営者がオンラインモールに参加する」手続きに当てはまります。
- 選択肢 ウ不正解
- ④の「閲覧者が商品を購入する」動きに当てはまります。
- 選択肢 エ正解
- ⑤の「広告主から運営者へ成果報酬を支払う」動きに当てはまり、正しいです。
覚えるポイント
- アフィリエイトの最終工程は広告主から媒体運営者への成果報酬(成功報酬)の支払いである
間違えやすいところ
- 矢印の向きと、誰から誰への動きかを見間違えて②や④と取り違えないこと
出題の前提:平成29年度春期基本情報技術者試験午前問74
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.35 ↗(www.ipa.go.jp)
会議におけるファシリテータの役割
ストラテジ系 · ファシリテーション / 意思決定支援 / 会議運営
会議におけるファシリテータの役割として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:ファシリテータは、中立公平な立場で会議を進め、参加者の意見を引き出す役割です。ファシリテーションとは、集団での話し合いを促進し、相互理解や合意形成へ導く手法を指します。
解き方
- ファシリテータは「中立的な立場」で「議論の流れを促進・整理」するのが基本だと押さえます。
- 自分の意見へ誘導したり、事務作業だけに偏ったりしていない選択肢(ウ)を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 自分の専門分野だけ助言するのは、アドバイザーや専門家の役割です。
- 選択肢 イ不正解
- 決まった結論へ議論を誘導するのは、中立公平な立場から外れています。
- 選択肢 ウ正解
- 中立公平な立場で発言を促し論点を整理する、ファシリテータの説明として正しいです。
- 選択肢 エ不正解
- 日程調整や議事録作りなどの事務作業は、書記や事務局の役割です。
覚えるポイント
- ファシリテータは中立的な立場で議論プロセスを円滑にし参加者の合意形成を導く役目
間違えやすいところ
- 議長のように権限で特定の結論へ誘導する役割と混同しないこと
出題の前提:平成29年度春期基本情報技術者試験午前問75
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.35 ↗(www.ipa.go.jp)
新QC7つ道具の親和図法
ストラテジ系 · 親和図法 / KJ法 / 新QC7つ道具
親和図法を説明したものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:親和図法は、ばらばらな情報を似たもの同士でまとめ、解決すべき問題点をはっきりさせる方法です。新QC7つ道具の一つで、言葉のデータを関連性によってグループ化し、整理・構造化していきます。
解き方
- 新QC7つ道具(親和図法、連関図法、系統図法など)の定義を比べます。
- 情報を関連(親和性)によってグループ化する手法を説明している「イ」を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 物事の進み方に応じて手順を決めるのはPDPC法の説明です。
- 選択肢 イ正解
- 集めた情報を関連でグループ化し問題点を明確にする、親和図法の正しい説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 複雑な要因の因果関係(原因と結果のつながり)を明らかにするのは連関図法です。
- 選択肢 エ不正解
- 目的を達成するための手段を順に展開していくのは系統図法の説明です。
覚えるポイント
- 親和図法(KJ法)=集めた言語データを類似性でグループ化して問題を整理する手法
間違えやすいところ
- 原因と結果を追う連関図法や、手段を展開する系統図法と混同しやすい
出題の前提:平成29年度春期基本情報技術者試験午前問76
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.36 ↗(www.ipa.go.jp)
キャッシュフロー計算書における区分(営業活動)
ストラテジ系 · キャッシュフロー計算書 / 営業活動によるキャッシュフロー / 財務諸表
キャッシュフロー計算書において、営業活動によるキャッシュフローに該当するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:本業の取引による現金の動きは「営業活動によるキャッシュフロー」に入ります。キャッシュフロー計算書は資金の動きを営業活動・投資活動・財務活動の3つに分け、商品の仕入れや販売、人件費の支払いは営業活動に分類されます。
解き方
- 営業・投資・財務という3つの活動区分の定義を確認します。
- 商品の仕入れは本業に伴う支出なので、営業活動によるキャッシュフローだと判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 株式の発行で資金を集めた収入は「財務活動によるキャッシュフロー」です。
- 選択肢 イ正解
- 本業の商品売買で現金が出ていくので「営業活動によるキャッシュフロー」で正しいです。
- 選択肢 ウ不正解
- 借入金の返済は資金の調達・返済にあたるので「財務活動によるキャッシュフロー」です。
- 選択肢 エ不正解
- 設備や土地などの固定資産の売却収入は「投資活動によるキャッシュフロー」です。
覚えるポイント
- 本業の取引=営業活動CF、固定資産・有価証券=投資活動CF、借入・増資=財務活動CF
間違えやすいところ
- 固定資産の売却を営業活動と取り違えたり、借入金の返済を営業支出と混同しないこと
出題の前提:平成29年度春期基本情報技術者試験午前問77
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.36 ↗(www.ipa.go.jp)
定額法による減価償却費の計算
ストラテジ系 · 減価償却費 / 定額法 / 財務会計
当期の建物の減価償却費を計算すると、何千円になるか。ここで、建物の取得価額は 10,000 千円、前期までの減価償却累計額は 3,000 千円であり、償却方法は定額法、会計期間は 1 年間、耐用年数は 20 年とし、残存価額は 0 円とする。
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解答
ウ
解説
まず要点:定額法では、毎年の減価償却費を「(取得価額 − 残存価額) ÷ 耐用年数」で求めます。耐用期間中は毎期同じ金額を計上するので、前期までの償却累計額に関係なく、取得価額をもとに計算します。
解き方
- 問題文の数値(取得価額10,000千円、残存価額0円、耐用年数20年、会計期間1年)を整理します。
- 定額法の式「(取得価額 − 残存価額) ÷ 耐用年数」に当てはめ、(10,000 − 0) ÷ 20 = 500千円と計算します。
- 選択肢 ア不正解
- 計算が違います。定額法の1年分の償却費は500千円になります。
- 選択肢 イ不正解
- 期首の帳簿価額(7,000千円)を20年で割った誤りです。定額法は取得価額を基に計算します。
- 選択肢 ウ正解
- 10,000千円 ÷ 20年 = 500千円 となり、正しい金額です。
- 選択肢 エ不正解
- 計算が違います。定額法で求めると1年分は500千円です。
覚えるポイント
- 定額法の減価償却費 = (取得原価 − 残存価額) ÷ 耐用年数
間違えやすいところ
- 前期までの償却累計額を引いた帳簿価額から計算してしまうミス(定額法は取得価額が基準)
出題の前提:平成29年度春期基本情報技術者試験午前問78
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.36 ↗(www.ipa.go.jp)
著作権法によるソフトウェアの保護範囲
ストラテジ系 · 著作権法 / プログラムの著作物 / 知的財産権
著作権法によるソフトウェアの保護範囲に関する記述のうち、適切なものはどれか。
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解答
エ
解説
まず要点:著作権法では、ソースプログラムとオブジェクトプログラムの両方が保護されます。プログラムは著作物として守られ、機械語に変換した実行形式(オブジェクトコード)も対象です。一方、プログラム言語やアルゴリズム(解法)、規約は保護されません(著作権法第10条第3項)。
解き方
- 著作権法で保護されるプログラム(ソースコードとオブジェクトコード)を確認します。
- 保護されないもの(プログラム言語・規約・解法/アルゴリズム)を外して判断します。
- 選択肢 ア不正解
- OSなどの基本プログラムでも、創作性があれば著作権法で保護されます。
- 選択肢 イ不正解
- プログラム言語やアルゴリズム、規約は著作権法第10条第3項で保護の対象外とされています。
- 選択肢 ウ不正解
- アルゴリズムを実際に書いたプログラムコード自体は著作権法で保護されます。
- 選択肢 エ正解
- ソースプログラムと、機械語に変換したオブジェクトプログラムの両方が保護され、正しいです。
覚えるポイント
- ソースもオブジェクトも著作権で保護されるが、言語・規約・アルゴリズムは保護されない
間違えやすいところ
- アルゴリズム(アイデア)そのものは著作権では保護されない点に注意すること
出題の前提:著作権法第10条第3項(平成29年度春期基本情報技術者試験午前問79)
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.37 ↗(www.ipa.go.jp)
不正競争防止法における営業秘密の3要件
ストラテジ系 · 不正競争防止法 / 営業秘密 / 非公知性
不正競争防止法において、営業秘密となる要件は、“秘密として管理されていること”、“事業活動に有用な技術上又は営業上の情報であること”と、もう一つはどれか。
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解答
ウ
解説
まず要点:営業秘密になるには、秘密管理性・有用性・非公知性の3つをすべて満たす必要があります。不正競争防止法第2条第6項では、①秘密として管理されていること、②事業に役立つ技術上・営業上の情報であること、③公然と知られていないこと、と定めています。
解き方
- 営業秘密の3つの要件(秘密管理性・有用性・非公知性)を思い出します。
- 問題文の秘密管理性と有用性に加え、残りの「非公知性(公然と知られていないこと)」を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 営業譲渡ができることは、営業秘密の成立要件に含まれません。
- 選択肢 イ不正解
- 営業秘密に年数の制限はなく、期間は要件として定められていません。
- 選択肢 ウ正解
- 「公然と知られていないこと(非公知性)」は必須の要件で、正しいです。
- 選択肢 エ不正解
- 特許出願をすると内容が公開されるため、むしろ非公知性を失い営業秘密でなくなります。
覚えるポイント
- 営業秘密の3要件:秘密管理性・有用性・非公知性(公然と知られていないこと)
間違えやすいところ
- 特許のように出願・登録が必要だと誤解しないこと(管理されていれば成立する)
出題の前提:不正競争防止法第2条第6項(平成29年度春期基本情報技術者試験午前問80)
出典:IPA『2017年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.37 ↗(www.ipa.go.jp)
2017年度 春期 午前
参照した公式資料
IPAが公開した2017年度 春期 午前の問題・解答資料です。

