旧制度の午前・午後と、2023年度以降の科目A・科目Bの公開問題を区別しています。現在の試験対策では現行シラバスと科目Bの形式を確認してください。公開問題は本試験の全出題を網羅する資料ではありません。
2015年度 春期 午前の概要
最下位の1ビットを取り出すビット演算
テクノロジ系 · ビット演算 / 排他的論理和 / 論理積
次に示す手順は、列中に少なくとも1つは1を含むビット列Aが与えられたとき、最も右側にある1を残して他のビットをすべて0にするアルゴリズムである。空欄 a に入る適切な論理演算はどれか。 〔手順〕 手順1:与えられたビット列Aを符号なし2進数とみなし、Aから1を減算した結果をBとする。 手順2:AとBの排他的論理和(XOR)を求め、結果をCとする。 手順3:AとCの [ a ] を求め、結果をAとする。
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解答
ウ
解説
まず要点:Aから1を引いた値BとAの排他的論理和(XOR、どちらか片方だけが1なら1になる演算)をとり、その結果CとAの論理積(AND、両方が1のときだけ1になる演算)をとると、いちばん右側にある1だけが残ります。2進数から1を引くと、いちばん右の1が0に変わり、その下にある0はすべて1に反転します。この性質を使うと、右端の1だけを取り出せるのです。
解き方
- 具体例としてA = 00101000を使い、手順1で1を引くとB = 00100111になります。
- 手順2でAとBのXORを計算すると、変化した下位4ビットが1になり、C = 00001111が得られます。
- 手順3でいちばん右の1(00001000)だけを残すには、A(00101000)とC(00001111)の論理積(AND)をとります。
- 選択肢 ア不正解
- AとCの排他的論理和をとると、いちばん右の1が0になって消えてしまうので誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- AとCの否定論理積をとると、残したい1の部分まで0になり、他のビットが多く1になってしまうので誤りです。
- 選択肢 ウ正解
- AとCの論理積をとると、Cで1になっている範囲のうちAも1の場所だけが残り、いちばん右の1を取り出せます。
- 選択肢 エ不正解
- AとCの論理和をとると、いちばん右の1より下のビットまで1になってしまうので誤りです。
覚えるポイント
- ビット列から1を引くと最下位の1が0になり下位がすべて1になる
- 最下位ビットの抽出(A AND -A)の仕組みと類似するアルゴリズム
間違えやすいところ
- 手順2でできたビット列Cが下位すべて1になる形を見落とし、反転の処理と混同してしまうこと
出題の前提:平成27年度春期基本情報技術者試験午前問1の出題条件による。
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.4 ↗(www.ipa.go.jp)
浮動小数点演算における桁落ち
テクノロジ系 · 浮動小数点数 / 数値誤差 / 桁落ち
数値計算における「桁落ち」の説明として、適切なものはどれか。
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解答
ア
解説
まず要点:桁落ちとは、値がほぼ等しい浮動小数点数どうしを引き算したときに、有効な桁数が大きく減ってしまうことです。上位の桁が打ち消し合って結果が0に近くなり、残った下位の桁だけが意味を持つためです。似た名前の情報落ち・丸め誤差・打切り誤差との違いを区別して覚えましょう。
解き方
- ほぼ等しい2数の引き算(例:1.23456 - 1.23450 = 0.00006)では上位桁が打ち消され、結果の有効桁数が激減します。
- この現象の定義に当てはまる選択肢を探すと、アが桁落ちの説明に合います。
- 選択肢 ア正解
- 値がほぼ等しい浮動小数点数の差をとると有効桁数が激しく減る現象で、桁落ちの正しい説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 扱える最大の値を超えてしまう現象は「オーバーフロー(あふれ)」の説明なので誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- 表せる最小の桁より下を四捨五入などで丸めて生じる誤差は「丸め誤差」の説明なので誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- 絶対値が大きく違う数を足したとき小さい方が無視される現象は「情報落ち」の説明なので誤りです。
覚えるポイント
- 桁落ちは「ほぼ等しい数の減算」で有効桁数が減る現象
- 情報落ちは「極端に大きな数と小さな数の加減算」で小さい数が消える現象
間違えやすいところ
- 「桁落ち」と「情報落ち」の起こる条件(ほぼ等しい数の差か、絶対値が大きく違う数の和か)を取り違えるミス
出題の前提:平成27年度春期基本情報技術者試験午前問2の出題条件による。
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.4 ↗(www.ipa.go.jp)
床関数を含む確率変数の期待値計算
テクノロジ系 · 確率・統計 / 期待値 / 床関数
関数 f(x) は x 以下で最大の整数を表すものとする(例:f(1.0) = 1, f(0.9) = 0, f(-0.4) = -1)。小数第1位の小数 -0.9, -0.8, …, -0.1, 0.0, 0.1, …, 0.8, 0.9 から x を等確率で選ぶとき、f(x + 0.5) の期待値(平均値)は幾らか。
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解答
エ
解説
まず要点:有限個の値が等しい確率で出るときの期待値は、それぞれの値の合計を全体の個数で割って求めます。ここではxが19個あり、f(x + 0.5)の値をすべて足すと1になるので、期待値は1/19です。xが0の前後で対称に見えても、+0.5のずれで正の側が1個多くなる点に注意します。
解き方
- xの候補は -0.9 から 0.9 までの小数第1位の数で、全部で 9 + 1 + 9 = 19 個あります。
- 各xについてx + 0.5を考え、f(x + 0.5)の値を求めます。xが[-0.9, -0.6](4個)のときx + 0.5は[-0.4, -0.1]となりf = -1です。
- xが[-0.5, 0.4](10個)のときx + 0.5は[0.0, 0.9]となりf = 0です。xが[0.5, 0.9](5個)のときx + 0.5は[1.0, 1.4]となりf = 1です。
- f(x + 0.5)を全部足すと (-1)×4 + 0×10 + 1×5 = -4 + 5 = 1 です。全体が19個なので期待値は 1/19 になります。
- 選択肢 ア不正解
- 分母が20で符号も負になっているため、正しい値ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- xの対称性から0と思いがちですが、+0.5のずれで正の値をとる個数が1つ多くなるため0にはなりません。
- 選択肢 ウ不正解
- xの個数(19個)を20個と取り違えたときに出る値であり、正しくありません。
- 選択肢 エ正解
- f(x + 0.5)の合計が1、xの個数が19個なので、期待値は1/19となり正しいです。
覚えるポイント
- -0.9から0.9までの0.1刻みの個数は 9 + 1 + 9 = 19個(0を忘れずに数える)
- 期待値=各値の総和 ÷ 全要素数(等確率の場合)
間違えやすいところ
- -0.9から0.9までの個数を「両端の差÷0.1」などと安易に数えて20個としてしまうミス
出題の前提:平成27年度春期基本情報技術者試験午前問3の出題条件による。
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.5 ↗(www.ipa.go.jp)
通信路における遷移確率の関係式
テクノロジ系 · 確率 / 通信理論 / 条件付き確率
入力されたビットに対して出力されるビットが0か1のいずれかである確率を遷移確率という。次の遷移確率の表において、a, b, c, d の間に成り立つ関係式はどれか。 〔表〕 入力 0 のとき:出力 0 が a、出力 1 が b 入力 1 のとき:出力 0 が c、出力 1 が d
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解答
イ
解説
まず要点:入力が決まったときの出力の確率は、全部足すと必ず1になります。入力0のときは出力が0か1しかないので a + b = 1、入力1のときも同じく c + d = 1 です。入力0と入力1は別々の条件なので、4つ全部を足して1になるわけではありません。
解き方
- 入力が0のとき、出てくる出力は0か1のどちらかしかないので、確率の合計は a + b = 1 になります。
- 入力が1のときも同じく出力は0か1のどちらかしかないので、確率の合計は c + d = 1 になります。
- この2つの式を両方満たしている選択肢はイです。
- 選択肢 ア不正解
- 入力0の場合と入力1の場合は別々の条件なので、4つの値の合計が1になるわけではありません。
- 選択肢 イ正解
- 入力0の出力確率の合計が1(a + b = 1)、入力1の合計も1(c + d = 1)となり正しいです。
- 選択肢 ウ不正解
- a + cは出力が0になる確率の合計ですが、入力の起こる確率が分からないため1になるとは限りません。
- 選択肢 エ不正解
- 対角の値を足したa + dやb + cが1になる理由はないので誤りです。
覚えるポイント
- 条件付き確率の性質として、与えられた同一の条件下における全事象の確率の和は必ず1になる
間違えやすいところ
- 表全体のマスの合計が1になると考えて、アを選んでしまうミス
出題の前提:平成27年度春期基本情報技術者試験午前問4の出題条件による。
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.5 ↗(www.ipa.go.jp)
データ構造「キュー」の特徴
テクノロジ系 · データ構造 / キュー / FIFO
キューに関する記述として、最も適切なものはどれか。
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解答
イ
解説
まず要点:キューは、最初に入れたデータが最初に取り出されるFIFO(先入れ先出し)の構造です。データを入れる側と取り出す側が別々の端になっているため、入れた順番がそのまま保たれます。最後に入れたものが最初に出るLIFOはスタックであり、キューとは逆なので混同しないようにしましょう。
解き方
- キュー(待ち行列)の基本の動きであるFIFO(先入れ先出し)の定義を確かめます。
- 「最初に格納されたデータが最初に取り出される」と書いてある選択肢イを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 最後に入れたデータが最初に出るのはLIFO(後入れ先出し)の「スタック」の説明なので誤りです。
- 選択肢 イ正解
- 最初に入れたデータが最初に出るFIFO(先入れ先出し)の動作で、キューの正しい説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 添字を使って特定のデータを直接参照するのは「配列」の特徴なので誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- 2つ以上のポインタでデータの親子関係を表すのは「木構造(2分木など)」の特徴なので誤りです。
覚えるポイント
- キュー = FIFO(First In First Out:先入れ先出し)
- スタック = LIFO(Last In First Out:後入れ先出し)
間違えやすいところ
- キュー(FIFO)とスタック(LIFO)の取り出し順を混同してしまうミス
出題の前提:平成27年度春期基本情報技術者試験午前問5の出題条件による。
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.5 ↗(www.ipa.go.jp)
2分探索法の計算量オーダ
テクノロジ系 · アルゴリズム / 探索アルゴリズム / 計算量
整列された n 個のデータの中から、求める要素を2分探索法で探索する。この処理の計算量のオーダを表す式はどれか。
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解答
ア
解説
まず要点:2分探索法の計算量のオーダはlog nです。2分探索法は、並べ替え済みのデータの真ん中の値と比べて、探す範囲を半分ずつに絞っていきます。そのため必要な比較回数はlog2(n)に比例し、nが大きくても急には増えません。
解き方
- データ数nに対して、1回比べるごとに探索の候補がn/2に絞られていきます。
- k回比べると候補は n / (2^k) になり、これが1以下になったところで探索が終わります。
- n / (2^k) ≦ 1 から 2^k ≧ n、つまり k ≧ log2(n) となるので、計算量オーダは O(log n) です。
- 選択肢 ア正解
- 2分探索法は1回比べるたびに探索範囲が半分になるため、時間計算量はO(log n)で正しいです。
- 選択肢 イ不正解
- O(n)は、前から順に探す線形探索法などの計算量です。
- 選択肢 ウ不正解
- O(n^2)は、バブルソートや選択ソートなどの単純な整列法の計算量です。
- 選択肢 エ不正解
- O(n log n)は、マージソートやクイックソート(平均)などの速い整列法の計算量です。
覚えるポイント
- 2分探索法の計算量は O(log n)
- 2分探索の前提条件は「データが事前に整列(ソート)されていること」
間違えやすいところ
- 整列法の計算量 O(n log n) と混同してしまうミス
出題の前提:平成27年度春期基本情報技術者試験午前問6の出題条件による。
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.6 ↗(www.ipa.go.jp)
再入可能(リエントラント)プログラムの特徴
テクノロジ系 · プログラムの性質 / リエントラント / マルチタスク
再入可能(リエントラント)プログラムの特徴として、適切なものはどれか。
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解答
エ
解説
まず要点:再入可能(リエントラント)なプログラムは、複数のタスクから同時に呼び出されても、それぞれに正しい結果を返せます。共有するコードを書き換えず、変数などはタスクごとに別の場所へ用意するのがポイントです。再配置可能(リロケータブル)や再帰的(リカーシブ)など、名前の似た性質と区別して覚えましょう。
解き方
- プログラムの各性質(リロケータブル、リカーシブ、オーバーレイ、リエントラント)の定義と照らし合わせます。
- 複数のタスクから並行して呼ばれても正しく動くという説明は「リエントラント(再入可能)」なので、選択肢エを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 主記憶のどのアドレスに置いても実行できる性質は「再配置可能(リロケータブル)」の説明なので誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 手続きの中から自分自身を呼び出せる性質は「再帰的(リカーシブ)」の説明なので誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- 必要な部分を補助記憶から読み込みながら動かす方式は「オーバーレイ」の説明なので誤りです。
- 選択肢 エ正解
- 複数のタスクから同時に呼び出されても正しい結果を返す性質で、再入可能の正しい説明です。
覚えるポイント
- リエントラント(再入可能):複数タスクから同時に呼出し可能
- リロケータブル(再配置可能):どのアドレスに配置しても実行可能
- リカーシブ(再帰的):自分自身を呼び出すことが可能
間違えやすいところ
- 「再入可能(リエントラント)」と「再使用可能(リユーザブル)」や「再帰的(リカーシブ)」を混同してしまうミス
出題の前提:平成27年度春期基本情報技術者試験午前問7の出題条件による。
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.6 ↗(www.ipa.go.jp)
Javaにおけるコンポーネント化仕様
テクノロジ系 · ソフトウェア工学 / Java / コンポーネント
Javaにおいて、よく使われる機能などを再利用できるようにコンポーネント化するための仕様はどれか。
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解答
ア
解説
まず要点:Javaでよく使う機能を再利用できる部品にするための仕様はJavaBeansです。決まった名前のgetter/setterメソッド(値を取り出したり設定したりするメソッド)を用意したり、直列化の仕組みを実装したりするルールを定めています。これにより、別のアプリや開発ツールでも部品として使い回せます。
解き方
- 問題文の「再利用できるようにコンポーネント化するための仕様」という言葉に注目します。
- Java関連の選択肢の中から、部品づくりの仕様を定めたJavaBeansを選びます。
- 選択肢 ア正解
- JavaBeansは、Javaで再利用できる部品(コンポーネント)を作るための仕様であり正しいです。
- 選択肢 イ不正解
- JavaScriptは主にWebブラウザで動くスクリプト言語で、Javaとは別の言語なので誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- Javaアプリケーションは、Java仮想マシン(JVM)の上で単体で動くプログラムのことなので誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- Javaアプレットは、Webブラウザに組み込んで動かすJavaプログラムの形式なので誤りです。
覚えるポイント
- JavaBeans = Javaにおける再利用可能なコンポーネント(部品)化のための規約・仕様
- JavaScript = Javaとは独立したWebブラウザ向けスクリプト言語
間違えやすいところ
- Javaアプレット(ブラウザで動くプログラム形式)とJavaBeans(再利用のための部品仕様)を混同するミス
出題の前提:平成27年度春期基本情報技術者試験午前問8の出題条件による。
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.6 ↗(www.ipa.go.jp)
主記憶のアドレス指定方式の判別
テクノロジ系 · コンピュータ構成要素 / プロセッサ / アドレス指定方式
命令のアドレス部に指定された値を用いて主記憶上のデータを参照する方式において、アドレス部の値(20)が指す主記憶の番地に格納された値(25)を実効アドレスとし、その番地に格納されているデータを参照するアドレス指定方式はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:命令のアドレス部が指す番地の中に入っている値を実効アドレス(本当にデータがある番地)として使う方式が間接アドレス指定です。アドレス部がデータの番地を直接示すのではなく、いったん別の番地を経由するため、主記憶を2回参照して目的のデータにたどり着きます。
解き方
- 命令のアドレス部に書かれている番地(20番地)を見ます。
- 20番地の中に入っている値(25)を実効アドレスとして取り出します。
- その25番地から目的のデータを取り出すので、間接アドレス指定だと分かります。
- 選択肢 ア正解
- 命令のアドレス部が指す番地に書かれた値(25)を実効アドレスとして使うので、図の動きと一致します。
- 選択肢 イ不正解
- 指標アドレス指定は、アドレス部の値にインデックスレジスタの値を足して実効アドレスを求める方式です。
- 選択肢 ウ不正解
- 相対アドレス指定は、アドレス部の値にプログラムカウンタの値を足して実効アドレスを求める方式です。
- 選択肢 エ不正解
- 直接アドレス指定は、アドレス部の値をそのまま実効アドレスとして使い、データを直接参照する方式です。
覚えるポイント
- 間接アドレス指定はメモリアドレスの内容をさらにアドレスとして参照する方式です。
間違えやすいところ
- アドレス部にデータそのものが入る即値アドレス指定や、直接番地を指す直接アドレス指定と混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成27年度春期基本情報技術者試験午前問9
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.7 ↗(www.ipa.go.jp)
ECCメモリに必要な冗長ビット数の計算
テクノロジ系 · コンピュータ構成要素 / メモリ / ECC / ハミング符号
メモリのエラー検出及び訂正にECCを利用している。データバス幅 2^n ビットに対して冗長ビットが n + 2 ビット必要なとき、128 ビットのデータバス幅に必要な冗長ビットは何ビットか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:データバス幅が 2^n ビットのとき、ECCに必要な冗長ビット(検査ビット)は n + 2 ビットです。ECCメモリはデータに検査用のビットを付け足して、誤りを見つけたり直したりします。128ビットは 2^7 なので n = 7 となり、7 + 2 = 9 ビットが必要です。
解き方
- データバス幅128ビットを2の累乗で表すと 128 = 2^7 なので、n = 7 だと分かります。
- 与えられた式「冗長ビット = n + 2」に n = 7 を入れて、7 + 2 = 9 ビットと計算します。
- 選択肢 ア不正解
- 7は128を2の累乗で表したときの指数nの値であり、必要な冗長ビット数(n+2)ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 8はデータバス幅64ビット(2^6)のときに必要な冗長ビット数(6+2=8)です。
- 選択肢 ウ正解
- 128 = 2^7 なので n = 7 となり、必要な冗長ビット数は 7 + 2 = 9 ビットです。
- 選択肢 エ不正解
- 10はデータバス幅256ビット(2^8)のときに必要な冗長ビット数(8+2=10)です。
覚えるポイント
- 128 = 2^7 であり、指数の n に対して冗長ビット数は n + 2 と計算します。
間違えやすいところ
- 128を2の累乗にした指数n = 7をそのまま答えにしないように注意しましょう。
出題の前提:平成27年度春期基本情報技術者試験午前問10
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.7 ↗(www.ipa.go.jp)
RAIDにおけるストライピング技術
テクノロジ系 · コンピュータ構成要素 / 補助記憶装置 / RAID / ストライピング
データを細分化して複数台の磁気ディスクに分散して並行して格納することを何と呼ぶか。ここで、b0〜b15はデータがビット(またはブロック)ごとに各ディスクに順次格納される順序を示している。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:1つのデータを小さく分けて複数台の磁気ディスクに順番に振り分ける技術がストライピングです。データを分散して置くことで、複数のディスクが同時に働けるため読み書きが速くなります。
解き方
- 図を見ると、一連のデータ(b0〜b15)がデータディスク1〜4に順番に分けられて置かれています。
- 複数のディスクにデータを分けて置き、同時に読み書きできるようにするこの技術がストライピングです。
- 選択肢 ア正解
- データを複数台の磁気ディスクに細かく分けて順番に置き、読み書きを速くする技術はストライピングです。
- 選択肢 イ不正解
- ディスクキャッシュは、遅い磁気ディスクと速いCPUや主記憶の速度差を埋めるためにデータを一時的に置くメモリ領域です。
- 選択肢 ウ不正解
- ブロック化は、複数の論理レコードをまとめて1つの物理レコード(ブロック)にし、転送を効率よくする方法です。
- 選択肢 エ不正解
- ミラーリングは、同じデータを複数台のディスクに二重に書き込んで故障に備える技術(RAID 1)です。
覚えるポイント
- ストライピングはデータを複数ディスクに分散配置してアクセスを高速化する手法です。
間違えやすいところ
- 同じデータを複製して二重化するミラーリング(RAID 1)と、分散して置くストライピング(RAID 0)を混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成27年度春期基本情報技術者試験午前問11
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.8 ↗(www.ipa.go.jp)
磁気ディスク装置の平均待ち時間の計算
テクノロジ系 · コンピュータ構成要素 / 補助記憶装置 / 磁気ディスク / 平均待ち時間
回転数が 4,200 回/分で、平均位置決め時間が 5 ミリ秒の磁気ディスク装置がある。この磁気ディスク装置の平均待ち時間は約何ミリ秒か。ここで、平均待ち時間は、平均位置決め時間と平均回転待ち時間の合計である。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:平均待ち時間は「平均位置決め時間(シーク時間)+ 平均回転待ち時間」で求めます。平均回転待ち時間は、目的の場所がヘッドの下に来るまでの平均的な待ち時間で、1回転にかかる時間の半分(1/2)になります。
解き方
- 1分(60秒=60,000ミリ秒)に4,200回転するので、1回転の時間は 60,000/4,200 = 100/7 ≒ 14.286ミリ秒です。
- 平均回転待ち時間は1回転の半分なので、14.286/2 = 50/7 ≒ 7.143ミリ秒です。
- 平均待ち時間 = 位置決め時間5ミリ秒 + 回転待ち時間 約7.143ミリ秒 = 約12.143ミリ秒で、約12ミリ秒になります。
- 選択肢 ア不正解
- 7ミリ秒は平均回転待ち時間(約7.14ミリ秒)だけの値で、平均位置決め時間の5ミリ秒が足されていません。
- 選択肢 イ不正解
- 10ミリ秒は計算結果と合いません。
- 選択肢 ウ正解
- 平均回転待ち時間は (60×1,000/4,200)/2 ≒ 7.14ミリ秒で、位置決め時間5ミリ秒を足すと約12.14ミリ秒(約12ミリ秒)です。
- 選択肢 エ不正解
- 14ミリ秒は1回転にかかる時間(約14.29ミリ秒)に近い値です。
覚えるポイント
- 平均回転待ち時間はディスクが「半回転」する時間(1回転の時間 ÷ 2)です。
間違えやすいところ
- 1回転する時間をそのまま平均回転待ち時間にしてしまわないように注意しましょう。
出題の前提:平成27年度春期基本情報技術者試験午前問12
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.8 ↗(www.ipa.go.jp)
仮想化環境における縮退運転の停止台数計算
テクノロジ系 · システム構成要素 / 仮想化 / 信頼性設計 / キャパシティプランニング
仮想化マシン環境を物理マシン20台で運用しているシステムがある。次の運用条件のとき、物理マシンが最低何台停止すると縮退運転になるか。 〔運用条件〕 (1) 物理マシンが停止すると、そこで稼働していた仮想マシンは他の全ての物理マシンで均等に稼働させ、使用していた資源も同様に配分する。 (2) 物理マシンが20台のときに使用する資源は、全ての物理マシンにおいて70%である。 (3) 1台の物理マシンで使用している資源が90%を超えた場合、システム全体が縮退運転となる。 (4) (1)〜(3)以外の条件は考慮しなくてよい。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:縮退運転とは、障害が起きたときに一部の機能を制限したり性能を落としたりして、運用を続ける状態のことです。この問題では、全仮想マシンが必要とする資源の合計を残った物理マシンで均等に分けるので、1台あたりの使用率が90%を超える最小の停止台数を不等式で求めます。
解き方
- 物理マシン1台の容量を100とすると、20台が各70%使うので、全体の使用量は 20×70 = 1400 です。
- 物理マシンが k 台止まると、残って動く台数は 20 - k 台です。
- 1台あたりの使用率が90%を超える条件を式にします:1400/(20 - k) > 90。
- 式を解くと 1400 > 90(20 - k) から 90k > 400 となり、k > 400/90 ≒ 4.44 です。
- kは整数なので、条件を満たす最小の k は 5 台です。
- 選択肢 ア不正解
- 2台停止(稼働18台)では 1400/18 ≒ 77.8% で、90%を超えないので通常運転のままです。
- 選択肢 イ不正解
- 3台停止(稼働17台)では 1400/17 ≒ 82.4% で、90%を超えないので通常運転のままです。
- 選択肢 ウ不正解
- 4台停止(稼働16台)では 1400/16 = 87.5% で、90%を超えないので通常運転のままです。
- 選択肢 エ正解
- 5台停止(稼働15台)では 1400/15 ≒ 93.3% となり、初めて90%を超えるので縮退運転です。
覚えるポイント
- 総負荷量(台数×稼働率)を算出し、残存台数で割った値が上限を超える台数を求めます。
間違えやすいところ
- 「90%以上」ではなく「90%を超えた場合」という条件を確かめ、切り上げの判断を正確にしましょう。
出題の前提:平成27年度春期基本情報技術者試験午前問13
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.9 ↗(www.ipa.go.jp)
待ち行列理論におけるCPU使用率と平均応答時間の関係
テクノロジ系 · システム構成要素 / システムの評価指標 / 待ち行列理論 / M/M/1
オンラインリアルタイムシステムにおけるCPUの使用率と平均応答時間の関係を表したグラフとして、適切なものはどれか。ここで、トランザクションの発生はポアソン分布に従い、その処理時間は指数分布に従うものとする。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:CPU使用率が1に近づくほど、平均応答時間は急激に増えて発散します。到着がポアソン分布、処理時間が指数分布、窓口が1つのシステムはM/M/1待ち行列モデルで表せます。使用率をρ、平均処理時間をTsとすると平均応答時間は T = Ts/(1 - ρ) となり、ρが1に近づくと分母が0に近づいてTが無限大になります。
解き方
- 到着がポアソン分布、処理時間が指数分布、窓口1つ(CPU)なので、M/M/1モデルを使います。
- 平均応答時間の式 T = Ts/(1 - ρ) では、ρが1に近づくと分母 (1 - ρ) が0に近づき、Tが急増します。
- よって、CPU使用率が1に近づくにつれて上に跳ね上がるアの曲線が適切です。
- 選択肢 ア正解
- M/M/1モデルの式 T = Ts/(1 - ρ) と合い、使用率が1に近づくほど待ち時間が急に増える形になっています。
- 選択肢 イ不正解
- 応答時間が直線的に増える形は、待ち行列による急激な遅れを表していません。
- 選択肢 ウ不正解
- 上に凸の形(伸びが鈍るグラフ)は、負荷が高いほど応答時間の伸びが小さくなる意味で、待ち行列の動きと合いません。
- 選択肢 エ不正解
- 水平な直線はCPU使用率に関係なく応答時間が一定という意味で、待ちによる遅れが考えられていません。
覚えるポイント
- M/M/1モデルの応答時間 T = Ts / (1 - ρ) より、使用率が1に近づくと急激に増大します。
間違えやすいところ
- CPU使用率と応答時間が比例(直線的)だと勘違いしないように注意しましょう。
出題の前提:平成27年度春期基本情報技術者試験午前問14
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.10 ↗(www.ipa.go.jp)
並列システムの稼働率比較
テクノロジ系 · システム構成要素 / システムの評価指標 / 稼働率 / 並列システム
稼働率が最も高いシステム構成はどれか。ここで、並列に接続したシステムは、少なくともそのうちのどれか一つが稼働していればよいものとする。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:稼働率 a の装置を n 台並列につないだときの全体の稼働率は 1 - (1 - a)^n です。全部が同時に壊れる確率を1から引いて考えます。1台でも動いていればよいので、台数を増やすほど稼働率は1に近づきます。
解き方
- アの稼働率:1 - (1 - 0.7)^4 = 1 - 0.3^4 = 1 - 0.0081 = 0.9919。
- イの稼働率:1 - (1 - 0.8)^3 = 1 - 0.2^3 = 1 - 0.008 = 0.9920。
- ウの稼働率:1 - (1 - 0.9)^2 = 1 - 0.1^2 = 1 - 0.01 = 0.9900。
- エの稼働率は 0.9900 です。
- 比べると 0.9920(イ)> 0.9919(ア)> 0.9900(ウ、エ)で、イが最大です。
- 選択肢 ア不正解
- 稼働率は 1 - (1 - 0.70)^4 = 1 - 0.0081 = 0.9919 で、イ(0.9920)より少し低くなります。
- 選択肢 イ正解
- 稼働率は 1 - (1 - 0.80)^3 = 1 - 0.0080 = 0.9920 で、選択肢の中で最も高くなります。
- 選択肢 ウ不正解
- 稼働率は 1 - (1 - 0.90)^2 = 1 - 0.0100 = 0.9900 で、イより低くなります。
- 選択肢 エ不正解
- 単一システムの稼働率は 0.9900 で、イより低くなります。
覚えるポイント
- 並列システムの稼働率は「1 - (各システムの非稼働率の積)」で計算します。
間違えやすいところ
- 小数第4位のわずかな差(0.9919と0.9920)を比べるので、途中の計算を丁寧にしましょう。
出題の前提:平成27年度春期基本情報技術者試験午前問15
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.10 ↗(www.ipa.go.jp)
コンピュータシステムの信頼性・保守性指標
テクノロジ系 · システム構成要素 / システムの評価指標 / 信頼性 / MTBF / MTTR
コンピュータシステムの信頼性に関する記述のうち、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:予防保守は、故障が起きる前に点検や部品交換をしてMTBF(平均故障間隔)を長くするために行います。システムの稼働率は MTBF/(MTBF + MTTR) で表され、MTBF(平均故障間隔)を長くするか、MTTR(平均修復時間)を短くするほど高くなります。
解き方
- 各指標を確かめます(MTBFは平均故障間隔、MTTRは平均修復時間)。
- 予防保守の目的は、事前に異常を見つけて直して故障を防ぐことなので、MTBFを長くする活動に当てはまります。
- 他の選択肢は、遠隔保守がMTTRを短くすること、稼働率向上にはMTTRを短くすること、構成の複雑化がMTBFを短くすることを確かめて消します。
- 選択肢 ア不正解
- 遠隔保守(リモートメンテナンス)は現場への移動時間を減らし、MTTR(平均修復時間)を短くする効果があります。
- 選択肢 イ不正解
- 稼働率は MTBF/(MTBF + MTTR) なので、MTBFを長くし、MTTRを短くすると向上します。
- 選択肢 ウ不正解
- 構成要素が増えて複雑になるほど故障する原因が増えるので、システム全体のMTBFは短くなります。
- 選択肢 エ正解
- 予防保守は定期点検や消耗部品の交換で故障を未然に防ぎ、MTBF(平均故障間隔)を長くするため行われます。
覚えるポイント
- 予防保守はMTBFを長くし、事後保守の迅速化(遠隔保守等)はMTTRを短くします。
間違えやすいところ
- MTBF(故障間隔:長い方がよい)とMTTR(修復時間:短い方がよい)の意味を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:平成27年度春期基本情報技術者試験午前問16
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.11 ↗(www.ipa.go.jp)
スプーリングの機能と目的
テクノロジ系 · スプーリング / 入出力管理 / OS
OSの入出力管理機能の一つであるスプーリングの説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:スプーリングとは、プリンタなどの遅い装置への出力データを、いったん高速な磁気ディスクにためておき、後からゆっくり出力する仕組みです。CPUは遅い装置の処理が終わるのを待たずに次の仕事へ進めます。そのため、システム全体の処理が速くなります。
解き方
- CPUは遅い装置への出力要求を高速な磁気ディスクに一時的に書き込み、その仕事を終わらせます。
- スプーラというOSの機能が、CPUとは別に磁気ディスクからデータを読み出し、プリンタなどへ順番に出力します。
- 選択肢 ア不正解
- キーボードからの入力データをためておくのはキー入力バッファの説明で、スプーリングではありません。
- 選択肢 イ不正解
- ジョブの実行順序を特性や優先順位で決めるのは、ジョブスケジューリングの説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 通信データを直接相手に送らず代理へ送る仕組みは、プロキシやメールサーバなどの説明です。
- 選択肢 エ正解
- プリンタなど遅い装置への出力を、いったん高速な磁気ディスクにためて後から出力するのがスプーリングです。
覚えるポイント
- スプーリング=低速な入出力装置とCPUの速度差を埋めるため補助記憶に一時保存する仕組み
間違えやすいところ
- 通信のプロキシやキーボード入力のバッファと混同しないようにしましょう。
出題の前提:基本情報技術者試験 平成27年度春期 午前 問17
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.11 ↗(www.ipa.go.jp)
仮想記憶におけるスラッシング現象
テクノロジ系 · スラッシング / 仮想記憶 / ページング方式
仮想記憶方式のコンピュータシステムにおいて、マルチプログラミングの多重度を増やしたところ、ページインとページアウトが過度に多発し、システムの応答速度が急激に低下した。このような現象を何と呼ぶか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:スラッシングとは、主記憶が足りずにページの入れ替えが何度も起きて、処理が極端に遅くなる現象です。同時に動かすプログラムを増やしすぎると、1つあたりのメモリが足りなくなります。必要なページが主記憶になくて読み書きが何度も起き、待ち時間ばかりが増えてしまいます。
解き方
- 同時に動かすプログラムの数を増やすと、1つあたりに使える主記憶の量が減っていきます。
- 主記憶が足りずにページフォールトが多発し、ディスクの読み書きが急増してCPUがほとんど働けなくなるのがスラッシングです。
- 選択肢 ア不正解
- オーバレイは、大きすぎるプログラムを分割し、実行に必要な部分だけを同じ領域に読み込んで動かす方法です。
- 選択肢 イ正解
- ページの入れ替えが多発して処理速度が急に落ちる現象は、スラッシングです。
- 選択肢 ウ不正解
- メモリコンパクションは、主記憶に散らばった空き領域を集めて1つの大きな連続した空き領域にする操作です。
- 選択肢 エ不正解
- ロールアウトは、優先度の低いプログラムを補助記憶へ追い出し、優先度の高いプログラムに場所をゆずることです。
覚えるポイント
- スラッシング=ページフォルト多発によりページング処理にCPUが占有され性能が激減する現象
間違えやすいところ
- メモリの断片化を直すコンパクションや、プログラム技法のオーバレイと混同しないようにしましょう。
出題の前提:基本情報技術者試験 平成27年度春期 午前 問18
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.11 ↗(www.ipa.go.jp)
ノンプリエンプティブ方式の特徴
テクノロジ系 · ノンプリエンプティブ / タスクスケジューリング / OS
タスクスケジューリングにおける「ノンプリエンプティブ方式」の説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:ノンプリエンプティブ方式とは、実行中のタスクが自分から終わるか待ち状態になるまで、他のタスクにCPUをゆずらない方式です。反対に、OSが強制的にCPUを横取りする方式をプリエンプティブ方式といいます。
解き方
- プリエンプティブとノンプリエンプティブの意味を確認します(プリエンプト=横取り)。
- ノンプリエンプティブ方式では、タスク自身が終わるか待ち状態になるまでCPUが移らない選択肢を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 残り実行時間が短いタスクから実行する方式(SRT)の説明で、途中で切り替えるプリエンプティブ方式の一種です。
- 選択肢 イ不正解
- 一定時間が過ぎたらOSがタスクを中断する方式(ラウンドロビン)の説明で、プリエンプティブ方式です。
- 選択肢 ウ正解
- ノンプリエンプティブ方式では、実行中のタスクが自分から終わるか待ち状態になるまでCPUをゆずりません。
- 選択肢 エ不正解
- 優先度を比べて高い方に切り替える方式(優先度順)の説明で、プリエンプティブ方式です。
覚えるポイント
- ノンプリエンプティブ=CPUの横取りなし(タスクが自発的に手放すまで実行を継続)
間違えやすいところ
- プリエンプティブ(横取りあり)とノンプリエンプティブ(横取りなし)の意味を逆に覚えないようにしましょう。
出題の前提:基本情報技術者試験 平成27年度春期 午前 問19
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.12 ↗(www.ipa.go.jp)
LRUアルゴリズムによるページ置換え
テクノロジ系 · LRU / ページ置換えアルゴリズム / 仮想記憶
ページング方式の仮想記憶において、ページ置換えアルゴリズムにLRU(Least Recently Used)方式を採用する。主記憶に割り当てられるページ枠数が4のとき、ページ参照順が「1, 2, 3, 4, 5, 2, 1, 3, 2, 6」である場合、最後のページ「6」をアクセスする時点で置き換えられるページはどれか。なお、初期状態の主記憶枠はすべて空であるとする。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:LRU方式は、主記憶が満杯のときに「最後に使われてから最も長くたっているページ」を追い出して、新しいページを入れる方法です。最近使ったページは、またすぐ使われるだろうと考えて残します。
解き方
- 各アクセスでの主記憶を更新します:1→[1]、2→[1, 2]、3→[1, 2, 3]、4→[1, 2, 3, 4]。
- 5のとき:枠が満杯なので最も古い1を追い出して[2, 3, 4, 5]。2のとき:ヒットしたので最新へ移動して[3, 4, 5, 2]。
- 1のとき:最も古い3を追い出して[4, 5, 2, 1]。3のとき:最も古い4を追い出して[5, 2, 1, 3]。
- 2のとき:ヒットしたので最新へ移動して[5, 1, 3, 2]。
- 6のとき:主記憶の[5, 1, 3, 2]で最も昔に使われたのは5なので、追い出すのは5です。
- 選択肢 ア不正解
- ページ1は少し前に使われたばかりで、最も古いページではありません。
- 選択肢 イ不正解
- ページ2は直前に使われたばかりの、最も新しいページです。
- 選択肢 ウ不正解
- ページ4は途中ですでに追い出されて、主記憶に残っていません。
- 選択肢 エ正解
- ページ6を使う直前に主記憶にあるのは[5, 1, 3, 2]で、最も昔に使われたのがページ5です。
覚えるポイント
- LRUは最も長く参照されていないページを置換(ヒット時も最新順位に更新される点に注意)
間違えやすいところ
- FIFO(最初に入ったページを追い出す)と混同し、ヒットしたページの使用時刻を更新し忘れないようにしましょう。
出題の前提:基本情報技術者試験 平成27年度春期 午前 問20
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.12 ↗(www.ipa.go.jp)
複数台のプリンタへの印刷要求スケジューリング
テクノロジ系 · スケジューリング / 待ち行列 / リソース割当て
出力待ちの印刷要求を、同一性能の3台のプリンタA〜CのうちAから順に空いているプリンタに割り当てる(Cの次は再びAに戻る循環順)システムがある。印刷要求の印刷所要時間が出力待ちの順に 5, 12, 4, 3, 10, 4(単位:分)である場合、すべての印刷が完了した時点で、印刷に要した累積時間が長い順にプリンタを並べたものはどれか。初期状態では全プリンタが空いているものとする。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:複数のプリンタへ順番に仕事を割り当てるときは、各プリンタがいつ空くかを時間の流れに沿って追いかけると、それぞれの合計時間が分かります。実際に手を動かして順番に確かめるのが確実です。
解き方
- 0分の初期状態:要求1(5分)をAに割当(5分に終了、次はBから)。要求2(12分)をBに割当(12分に終了、次はCから)。要求3(4分)をCに割当(4分に終了、次はAから)。
- 4分:Cが空きます。次はAから探し、AとBは動いているので要求4(3分)をCに割当(7分に終了、次はAから)。
- 5分:Aが空きます。次はAから探し、要求5(10分)をAに割当(15分に終了、次はBから)。
- 7分:Cが空きます。次はBから探し、BとAは動いているので要求6(4分)をCに割当(11分に終了)。
- 各プリンタの合計を出します:A=5+10=15分、B=12分、C=4+3+4=11分。長い順はA>B>Cです。
- 選択肢 ア正解
- Aが15分、Bが12分、Cが11分となり、長い順に並べると「A, B, C」になります。
- 選択肢 イ不正解
- プリンタAの15分はプリンタBの12分より長いので、この順番は誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- 最も長く動くのはプリンタAなので、Aを先頭にしないこの順番は誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- プリンタCの11分は3台の中で最も短いので、Cを先頭にするこの順番は誤りです。
覚えるポイント
- 空きリソースの探索開始位置が直前に割り当てた次の装置から循環する点に注意して時系列に追跡する
間違えやすいところ
- 「Cの次はA」という探し始める位置の更新を忘れ、いつもAから空きを探してしまわないようにしましょう。
出題の前提:基本情報技術者試験 平成27年度春期 午前 問21
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.12 ↗(www.ipa.go.jp)
DRAMとSRAMの特性比較
テクノロジ系 · DRAM / SRAM / 半導体メモリ
SRAMと比較した場合における、DRAMの特徴として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:DRAMはコンデンサに電荷として情報をためるため、構造が簡単で安く、たくさん詰め込めます。ただし電気が自然に抜けるので、定期的に書き直すリフレッシュが必要です。一方SRAMはフリップフロップ回路を使うので速いですが、複雑で高価になります。
解き方
- DRAMの構造(トランジスタ+コンデンサ、リフレッシュ必要、遅いが安く大容量化できる)を思い出します。
- SRAMの構造(フリップフロップ回路、リフレッシュ不要、速いが高く小容量)と比べます。
- DRAMの特徴としてビット当たりの単価が安いと述べている選択肢ウを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- キャッシュメモリとして主に使われるのは、高速に動くSRAMです。
- 選択肢 イ不正解
- リフレッシュが不要なのはSRAMです。DRAMは電荷が抜けないよう定期的に書き直す必要があります。
- 選択肢 ウ正解
- DRAMはコンデンサを使った簡単なセルなので、高集積化できてビット当たりの単価が安くなります。
- 選択肢 エ不正解
- フリップフロップ回路でデータを保つのは、SRAMの特徴です。
覚えるポイント
- DRAM=コンデンサ蓄電・リフレッシュ必要・安価大容量(主記憶)/SRAM=フリップフロップ・高速・高価(キャッシュ)
間違えやすいところ
- DRAMとSRAMのセル構造(コンデンサかフリップフロップか)と、リフレッシュの要否を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:基本情報技術者試験 平成27年度春期 午前 問22
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.13 ↗(www.ipa.go.jp)
論理回路と等価な論理式
テクノロジ系 · 論理回路 / ブール代数 / 排他的論理和
問題図に示す論理回路と等価な論理式はどれか。ここで、論理式中の「・」は論理積、「+」は論理和、上線は否定を表す。回路は、入力A, BからそれぞれNOTゲートを経てORゲートに入力され、その出力がAとAND素子、BとAND素子にそれぞれ入力され、それら2つのAND素子の出力が最終段のOR素子に入力される構成である。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:論理回路の式は、NOT・AND・ORなどの素子を入力側から順番に式に書き出し、ブール代数の決まりで整理すると求められます。Aとその否定を掛けると0になる、といった基本のきまりを使って簡単にします。
解き方
- NOT素子の出力はそれぞれAバー、Bバーになります。
- 中央のOR素子の出力はAバー+Bバーになります。
- 上側のAND素子の出力はA・(Aバー+Bバー)=A・Aバー+A・Bバー=0+A・Bバー=A・Bバーになります。
- 下側のAND素子の出力は(Aバー+Bバー)・B=Aバー・B+Bバー・B=Aバー・B+0=Aバー・Bになります。
- 最後のOR素子で2つのANDの出力を足すと、X=A・Bバー+Aバー・Bになります。
- 選択肢 ア不正解
- 第1項はA・BバーになるはずなのにA・Bになっているので誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- これは同値(XNOR)の式で、この回路が表すXORの式とは異なります。
- 選択肢 ウ正解
- 回路の出力を整理するとX = A・Bバー + Aバー・B(排他的論理和)と完全に一致します。
- 選択肢 エ不正解
- 展開するとA・B + Aバー・Bバーとなり、XNORを表すので誤りです。
覚えるポイント
- A・(Aバー+Bバー)=A・Bバー、およびXOR=A・Bバー+Aバー・B
間違えやすいところ
- A・Aバーを1と間違えたり、OR素子とAND素子の形を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:基本情報技術者試験 平成27年度春期 午前 問23
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.13 ↗(www.ipa.go.jp)
アウトラインフォントの特徴と用途
テクノロジ系 · アウトラインフォント / ビットマップフォント / マルチメディア
ビットマップフォントと比較した場合における、アウトラインフォントの利用が適しているケースはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:文字の表し方には、点の集まりで表すビットマップフォントと、輪郭を線や数式で表すアウトラインフォントがあります。ビットマップは拡大するとギザギザになりますが、アウトラインは計算して描き直すので、拡大してもなめらかに表示できます。
解き方
- ビットマップフォント(点で表す:表示は速いが拡大するとギザギザ)と、アウトラインフォント(輪郭を数式で表す:計算が必要だが拡大してもなめらか)を比べます。
- 文字を拡大しても画質が落ちないという利点を生かせる用途を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 漢字を表示できるかは、そのフォントにどんな文字が入っているかで決まり、データ形式の違いとは関係ありません。
- 選択肢 イ不正解
- 文字の幅を一定にするのは等幅フォントの特徴で、アウトライン形式だけの利点ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 速く表示するのに向いているのは、輪郭計算が不要なビットマップフォントです。
- 選択肢 エ正解
- 輪郭を数式で持つアウトラインフォントは、何倍に拡大してもギザギザにならず、なめらかに表示できます。
覚えるポイント
- アウトラインフォント=数式・輪郭線データ、拡大縮小しても輪郭が滑らか(ベクター形式)
間違えやすいところ
- 表示が速いことはビットマップフォントの長所で、アウトラインフォントの長所ではない点に注意しましょう。
出題の前提:基本情報技術者試験 平成27年度春期 午前 問24
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.13 ↗(www.ipa.go.jp)
3DCGにおけるテクスチャマッピングの説明
テクノロジ系 · コンピュータグラフィックス / 3次元画像処理 / レンダリング
3次元コンピュータグラフィックス(3DCG)で用いられるテクスチャマッピングの説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:テクスチャマッピングは、立体の表面に画像を貼り付けて質感を表す技術です。木目や大理石のような見た目を作れます。
解き方
- テクスチャ(模様や質感を表す画像データ)を用意する。
- 立体のポリゴン表面にUV座標などで画像を貼り、描画する。
- 選択肢 ア不正解
- 光の反射や屈折、透過を計算して描く手法はレイトレーシングの説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 光源と面の向きから影の濃さを変えて立体感を出すのはシェーディングです。
- 選択肢 ウ不正解
- 画面からはみ出す図形を表示対象から外す処理はクリッピングです。
- 選択肢 エ正解
- 表面に画像を貼って質感を表すので、テクスチャマッピングの正しい説明です。
覚えるポイント
- テクスチャマッピング=物体の表面に画像を貼り付けて質感を表現する手法。
間違えやすいところ
- 影をつけるシェーディングや光を計算するレイトレーシングと混同しやすいです。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前試験 シラバス(コンピュータグラフィックス技術)
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.14 ↗(www.ipa.go.jp)
DBMSにおける3層スキーマアーキテクチャの目的
テクノロジ系 · データベース / 3層スキーマアーキテクチャ / データ独立性
DBMSが3層スキーマアーキテクチャを採用する目的として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:3層スキーマは、データの保存方法を変えてもアプリに影響が出ないようにする仕組みです。外部・概念・内部の3つのスキーマに分けて考えます。
解き方
- 3層スキーマの外部・概念・内部それぞれの役割を押さえる。
- 内部と概念が独立することで物理的データ独立性が保たれる点を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 関係演算で仮想的な表を作るのはビューの機能で、3層構造全体の目的ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- SQLをプログラムからも使えるようにするのは埋め込みSQLなどの機能で、主目的ではありません。
- 選択肢 ウ正解
- 物理的な保存構造を変えてもアプリに影響しない「物理的データ独立性」が目的で正しいです。
- 選択肢 エ不正解
- DBMSとアプリはゆるく結び付けるのが望ましく、密接に結合するのは目的ではありません。
覚えるポイント
- 3層スキーマの目的は論理的データ独立性および物理的データ独立性の確保です。
間違えやすいところ
- ビューの機能と3層スキーマ全体の導入目的を混同しないようにしましょう。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前試験 シラバス(データベースアーキテクチャ)
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.14 ↗(www.ipa.go.jp)
ストアドプロシージャ利用の利点
テクノロジ系 · データベース / ストアドプロシージャ / クライアントサーバシステム
クライアントサーバシステムにおいて、クライアント側からストアドプロシージャを利用したときの利点として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:ストアドプロシージャを使うと、クライアントとサーバの間の通信量を減らせます。よく使う処理をサーバ側にまとめて保存しておくからです。
解き方
- 通常のクライアントサーバ方式で複数のSQLを送る流れを確認する。
- ストアドプロシージャなら1回の呼び出しで処理がサーバ上で完結し、通信量が減る点に注目する。
- 選択肢 ア正解
- 呼び出しと結果だけをやり取りすればよいので、通信量を減らせます。
- 選択肢 イ不正解
- 実行するSQL自体は同じなので、サーバ内のファイルアクセス量は減りません。
- 選択肢 ウ不正解
- サーバ側で処理を実行・保持するため、サーバのメモリ使用量は減りません。
- 選択肢 エ不正解
- 表に入るデータの量は変わらないので、ファイルの格納領域は減りません。
覚えるポイント
- ストアドプロシージャ=ネットワークトラフィックの削減と処理の高速化。
間違えやすいところ
- 通信量の削減と、サーバ側の処理負荷やディスク使用量の削減を混同しないように注意します。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前試験 シラバス(データベース言語・ストアドプロシージャ)
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.14 ↗(www.ipa.go.jp)
データモデルと会計仕訳のテーブル実装
テクノロジ系 · データモデル / 関係データベース設計 / 複式簿記仕訳
図のデータモデルを「勘定」「移動」「会計取引」の3つの表で実装する。「A社への売上50,000円を、2015年4月4日に現金勘定に計上した」ことを記録する「移動」表の空欄 a、b に入る適切な組合せはどれか。 〔勘定表〕 ・勘定コード208:売上 ・勘定コード510:現金 ・勘定コード511:預金 ・勘定コード812:旅費 〔移動表〕 ・[a]、[b]、50,000、0122 ・208、貸方、50,000、0122 ・510、貸方、50,000、0124 ・812、借方、50,000、0124 〔会計取引表〕 ・取引番号0122:計上日 2015-04-04、摘要 A社 ・取引番号0124:計上日 2015-04-04、摘要 A社
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:複式簿記では、1つの取引を借方と貸方に同じ金額で記録します。現金が増えたら借方に現金、売上が出たら貸方に売上を書きます。
解き方
- 「A社への売上50,000円を現金で計上」の仕訳を作る:借方=現金50,000、貸方=売上50,000。
- 取引番号0122の既存の行を見ると、208(売上)・貸方・50,000がすでにある。
- よって空欄の行は借方の現金となり、aに510、bに「借方」が入る。
- 選択肢 ア不正解
- a=208、b=貸方だと既にある売上の行と同じになり、借方の現金の行が欠けてしまいます。
- 選択肢 イ不正解
- 売上は収益なので貸方に書くべきで、借方に書くのは誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- 現金の受け取りで資産が増えるので借方に書き、貸方にするのは誤りです。
- 選択肢 エ正解
- 現金の受け取りで資産が増えるので、コード510(現金)を借方に書くのが正しいです。
覚えるポイント
- 資産の増加・費用の発生は借方、資産の減少・収益の発生は貸方に記録します。
間違えやすいところ
- 借方と貸方の左右や、資産が増えるとき・収益が出るときの計上方向を取り違えやすいです。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前試験 シラバス(データモデルの実装、業務知識)
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.15 ↗(www.ipa.go.jp)
データ項目の命名規約で回避できない問題
テクノロジ系 · データベース設計 / データディクショナリ / 命名規約
新たにデータ項目の命名規約として、(1)末尾に「名」「コード」「数」「金額」「年月日」などの区分語を付与し区分語ごとに定めたデータ型にすること、(2)名称と意味を登録した辞書を作成し異音同義語や同音異義語を防止することを設けた。この命名規約だけでは回避できない問題はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:命名規約だけでは、各項目がとり得る値の範囲までは決められません。名前の統一やデータ型の統一には役立ちます。
解き方
- 規約(1)の効果を確認:区分語を付けるとデータ型がそろい、コードと名も区別できる。
- 規約(2)の効果を確認:辞書により異音同義語や同音異義語を防げる。
- どの選択肢がどちらの規約で防げるか照らし合わせ、防げない値の範囲(イ)を見つける。
- 選択肢 ア不正解
- 「年月日」ごとにデータ型を決める規約(1)で、型の混在は防げます。
- 選択肢 イ正解
- 値のとり得る範囲の統一は規約の対象外なので、この規約だけでは防げません。
- 選択肢 ウ不正解
- 名前と意味を登録する辞書を作る規約(2)で、異音同義語は防げます。
- 選択肢 エ不正解
- 末尾に「コード」や「名」を必ず付ける規約(1)で、区別できるようになります。
覚えるポイント
- 命名規約は名称・型・シノニムの統制を行い、値の範囲制御にはドメイン定義が必要です。
間違えやすいところ
- データ型の規定と、その型の中でとり得る数値範囲の規定を混同しないようにします。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前試験 シラバス(データ管理・データディクショナリ)
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.16 ↗(www.ipa.go.jp)
DBMSにおけるクエリ処理の流れ
テクノロジ系 · DBMS / クエリ処理系 / 構文解析 / オプティマイザ
DBMSが受け付けたクエリを実行するまでの処理の流れを表した図において、①〜③に入る処理の適切な組合せはどれか。 〔処理の流れ〕 クエリ → ① → ② → ③ → 実行
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:DBMSはクエリを構文解析→最適化→コード生成の順で処理してから実行します。コンパイラがプログラムを処理する流れと似ています。
解き方
- クエリを受け取った直後に、文法を確かめて構文木を作る(構文解析)のが第1段階。
- 構文木をもとに、最も効率のよいアクセス方法を検討する(最適化)のが第2段階。
- 最適化した計画を実行用の命令に変換する(コード生成)のが第3段階。
- 選択肢 ア不正解
- クエリを解析する前にコード生成を行うことはできません。
- 選択肢 イ不正解
- 構文解析より先にコード生成や最適化を行うことはできません。
- 選択肢 ウ不正解
- コード生成の後に最適化するのではなく、最適化した実行計画をもとにコードを作ります。
- 選択肢 エ正解
- 「構文解析」→「最適化」→「コード生成」の順が正しい処理の流れです。
覚えるポイント
- DBMSクエリ処理の流れ:構文解析 → 最適化(オプティマイザ) → コード生成 → 実行。
間違えやすいところ
- 最適化とコード生成の順序を逆にしてしまう間違いに注意しましょう。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前試験 シラバス(DBMSのクエリ処理機構)
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.16 ↗(www.ipa.go.jp)
回線のデータ転送時間の計算
テクノロジ系 · ネットワーク / 通信速度計算 / 伝送効率
10Mバイトのデータを100,000ビット/秒の回線を使って転送するとき、転送時間は何秒か。ここで、回線の伝送効率を50%とし、1Mバイト=10^6バイトとする。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:通信時間は、データ量と速度の単位をそろえ、効率をかけた実効速度で割って求めます。1バイト=8ビットの換算も必要です。
解き方
- 転送するデータ量をビットに直す:10×10^6×8=80,000,000ビット。
- 実効速度を出す:100,000ビット/秒×0.50=50,000ビット/秒。
- 転送時間を出す:80,000,000÷50,000=1,600秒。
- 選択肢 ア不正解
- バイトをビットに直さず、伝送効率も正しく考えていない誤った値です。
- 選択肢 イ不正解
- 伝送効率50%の反映を誤って計算した誤った値です。
- 選択肢 ウ不正解
- 伝送効率を考えず公称速度で計算した値(80,000,000÷100,000=800秒)です。
- 選択肢 エ正解
- 80,000,000ビットを実効速度50,000ビット/秒で割った1,600秒が正解です。
覚えるポイント
- 転送時間=データ量(bit) ÷ (回線速度(bps) × 伝送効率)。バイトからビットへの8倍変換を忘れないこと。
間違えやすいところ
- 1バイト=8ビットの換算を忘れるミスや、伝送効率50%を割ってしまうミスが多いです。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前試験 シラバス(回線速度・データ伝送計算)
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.17 ↗(www.ipa.go.jp)
CSMA/CD方式におけるノードの送信動作
テクノロジ系 · LAN / アクセス制御方式 / CSMA/CD / イーサネット
CSMA/CD方式のLANに接続されたノードの送信動作として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:CSMA/CDでは、送る前に回線が空いているか確かめ、衝突したらランダムな時間待って送り直します。送信権を回す方式ではありません。
解き方
- CSMA/CDという名から、搬送波感知と衝突検出という動作を整理する。
- 回線を見る→空いていれば送る→衝突したらランダム時間待って再送、という選択肢を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 順位に従って送信権を順番に渡す方式はトークンパッシングの説明です。
- 選択肢 イ正解
- 回線の空きを確認し、衝突時はランダムな時間待って再送するCSMA/CDの正しい説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 環状の回線で制御フレーム(トークン)を回す方式はトークンリングの説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 時間を区切って各ノードに割り当てる方式はTDMA(時分割多元接続)の説明です。
覚えるポイント
- CSMA/CD:搬送波感知(通信確認)+衝突検出+ランダム時間待機後に再送。
間違えやすいところ
- 送信権(トークン)を回すトークンリング方式と、アクセス制御方式を混同しないようにします。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前試験 シラバス(LAN・アクセス制御方式)
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.17 ↗(www.ipa.go.jp)
LAN間接続装置の機能と対応層
テクノロジ系 · ネットワーク / OSI参照モデル / ネットワーク接続装置
LAN間を接続するための装置に関する記述のうち、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:LAN間接続装置は、OSI基本参照モデル(通信機能を7つの層に分けた考え方)のどの層で中継するかによって分類されます。第1層(物理層)はリピータ、第2層(データリンク層)はブリッジ、第3層(ネットワーク層)はルータ、第4層以上(トランスポート層~アプリケーション層)はゲートウェイが担当します。
解き方
- 各接続装置がOSI基本参照モデルのどの階層で中継や変換を行うかを整理します。
- リピータは第1層・信号増幅、ブリッジは第2層・MACアドレス、ルータは第3層・IPアドレス、ゲートウェイは第4層以上・プロトコル変換と対応を確認します。
- 選択肢 ア不正解
- ゲートウェイは第4層(トランスポート層)以上で、異なるプロトコル(通信の約束事)を相互に変換する装置です。
- 選択肢 イ不正解
- ブリッジは第2層(データリンク層)で動き、MACアドレス(各機器固有の番号)を基にフレームを中継します。IPアドレスで中継するのはルータです。
- 選択肢 ウ正解
- リピータは第1層(物理層)で同種のセグメント間の信号を増幅し、伝送距離を延長する装置なので適切です。
- 選択肢 エ不正解
- ルータは第3層(ネットワーク層)で動き、IPアドレスなどのアドレスを基にパケットを中継します。
覚えるポイント
- リピータ=第1層(物理層・電気信号増幅)
- ブリッジ=第2層(データリンク層・MACアドレス中継)
- ルータ=第3層(ネットワーク層・IPアドレス中継)
- ゲートウェイ=第4層以上(上位プロトコル変換)
間違えやすいところ
- ブリッジ(MACアドレス)とルータ(IPアドレス)が扱うアドレスの違いを混同しやすいので注意します。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前出題基準(ネットワーク・通信プロトコル)
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.17 ↗(www.ipa.go.jp)
IPv6のアドレス長
テクノロジ系 · ネットワーク / IPアドレス / IPv6
IPv6におけるIPアドレスのビット長は何ビットか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:IPv6のIPアドレスは128ビットです。従来のIPv4は32ビット(約43億個)で足りなくなったため、より多くの機器に割り当てられるよう128ビットに拡張されました。
解き方
- IPv4のアドレス長である32ビットと、IPv6のアドレス長を比べて確認します。
- IPv6は16ビットずつ8組をコロンで区切って表す128ビットだと確認します。
- 選択肢 ア不正解
- 32ビットは従来のIPv4のアドレス長です。
- 選択肢 イ不正解
- 64ビットはIPv6で後半部分(インターフェースID)などによく使われますが、アドレス全体は128ビットです。
- 選択肢 ウ正解
- IPv6のアドレス長は128ビットであり、これが正解です。
- 選択肢 エ不正解
- IPv6のアドレス長は128ビットであり、256ビットではありません。
覚えるポイント
- IPv4のアドレス長は32ビット
- IPv6のアドレス長は128ビット(2の128乗個)
間違えやすいところ
- MACアドレスの48ビットやIPv4の32ビットと混同しないよう注意します。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前出題基準(ネットワークプロトコル・IPv6)
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.17 ↗(www.ipa.go.jp)
電子メールにおける添付ファイル拡張規格
テクノロジ系 · ネットワーク / 電子メール / MIME
TCP/IPを利用している環境において、電子メールに画像データなどを添付するための規格はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:電子メールに画像などを添付するための規格はMIMEです。昔の電子メールは7ビットのASCII文字(英数字などの基本文字)しか送れませんでした。そこで画像や音声などのデータをテキストに変換して送れるようにしたのがMIMEです。
解き方
- 電子メールでASCII文字以外のデータ(画像・音声など)を送るための規格を思い出します。
- MIME(Multipurpose Internet Mail Extensions)がそれに当たると確認します。
- 選択肢 ア不正解
- JPEGは静止画像の圧縮・符号化方式であり、メールに添付するための規格ではありません。
- 選択肢 イ正解
- MIMEは電子メールで画像や音声、日本語などの文字も扱えるように拡張した規格なので適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- MPEGは動画像や音声の圧縮・符号化方式であり、メール添付のための規格ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- SMTPは電子メールを送信・転送するためのプロトコル(手順の約束)であり、添付を可能にする規格はMIMEです。
覚えるポイント
- MIMEは電子メールでバイナリデータや日本語などを送るための拡張規格
- S/MIMEはMIMEに公開鍵暗号による暗号化とディジタル署名を追加した規格
間違えやすいところ
- メールを送るSMTPと、データ形式を広げるMIMEの役割の違いを混同しないようにします。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前出題基準(ネットワーク応用技術・電子メール)
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.18 ↗(www.ipa.go.jp)
グローバルIPアドレスの識別
テクノロジ系 · ネットワーク / IPアドレス / プライベートIPアドレス
示されたIPv4アドレスのうち、グローバルIPアドレスとして使用されるものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:プライベートIPアドレスや予約されたアドレス以外がグローバルIPアドレスです。プライベートIPアドレスは10.0.0.0~10.255.255.255、172.16.0.0~172.31.255.255、192.168.0.0~192.168.255.255の3つの範囲です。また127.0.0.0~127.255.255.255は自分自身を指すループバックアドレスとして予約されています。
解き方
- 各選択肢のアドレスがプライベートIPアドレスや予約アドレスの範囲に入るか確認します。
- 127から始まるものはループバック、172.22は172.16~172.31の範囲、192.168は192.168の範囲だと確認します。
- どれにも当てはまらない118.151.146.138がグローバルIPアドレスだと判断します。
- 選択肢 ア正解
- 118.151.146.138はプライベートや予約の範囲に入らないため、世界で一つだけのグローバルIPアドレスです。
- 選択肢 イ不正解
- 127.0.0.0~127.255.255.255の範囲は自分自身を指すループバックアドレスとして予約されています。
- 選択肢 ウ不正解
- 172.16.0.0~172.31.255.255の範囲に入るため、クラスBのプライベートIPアドレスです。
- 選択肢 エ不正解
- 192.168.0.0~192.168.255.255の範囲に入るため、クラスCのプライベートIPアドレスです。
覚えるポイント
- プライベートIP範囲:10.0.0.0/8、172.16.0.0/12、192.168.0.0/16
- ループバックアドレス:127.0.0.0/8
間違えやすいところ
- 172.16.0.0~172.31.255.255の第2オクテットの範囲(16~31)を忘れ、172.22をグローバルと間違えやすいです。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前出題基準(ネットワーク・IPアドレス体系)
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.18 ↗(www.ipa.go.jp)
キーロガーの悪用例
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / セキュリティ攻撃手法 / キーロガー
キーロガーの悪用例として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:キーロガーはキーボードの入力内容を記録する仕組みです。入力した文字をそのまま残すため、パスワードやクレジットカード番号などの秘密情報を盗み取るスパイウェア(情報を盗む不正なソフト)として悪用されます。正常な目的で使われることもあります。
解き方
- キーロガーがキーボードの入力操作の履歴を記録・収集する仕組みだと確認します。
- 選択肢の中で、キーボード入力であるパスワードを盗む手口に当たるものを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 通信の途中に割り込んで情報を盗み見たり書き換えたりする攻撃は、中間者攻撃と呼ばれます。
- 選択肢 イ正解
- キーボードの入力履歴を記録するキーロガーを悪用し、打ち込んだパスワードを盗む例なので適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- 利用者の意図しない広告を勝手に表示するのは、アドウェア(広告型の不正ソフト)の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 入れていないツールバーを勝手に表示するのは、ブラウザハイジャッカーなどの説明です。
覚えるポイント
- キーロガー=キーボード入力を記録・窃取するプログラム/装置
- ソフトウェア型と物理的に端子に挟むハードウェア型がある
間違えやすいところ
- 通信経路での盗聴(中間者攻撃)と、端末でのキー入力の盗み取り(キーロガー)の違いを混同しないようにします。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前出題基準(情報セキュリティ・脅威と攻撃手法)
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.18 ↗(www.ipa.go.jp)
ディジタル署名における署名鍵と目的
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / 公開鍵暗号基盤 / ディジタル署名
ディジタル署名における署名鍵の用い方と、ディジタル署名を行う目的のうち、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:ディジタル署名は、送信者だけが持つ秘密鍵で署名を作り、誰でも使える公開鍵で確かめる仕組みです。これにより、送信者が本人であることの確認、改ざんの検知、後から送信を否定できないこと(否認防止)を実現します。本文を暗号化して秘密にする仕組みではありません。
解き方
- ディジタル署名で使う署名鍵(送信者の秘密鍵)と検証鍵(送信者の公開鍵)の役割を確認します。
- ディジタル署名の目的が送信者の確認や改ざんの検知だと確認し、当てはまる選択肢を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 署名鍵は送信者が署名を作るための秘密鍵であり、受信者が本文を復号する鍵ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- ディジタル署名は改ざんの有無は分かりますが、どの部分が変わったかまでは特定できません。
- 選択肢 ウ正解
- 送信者が秘密鍵(署名鍵)で署名を作って付け、受信者が公開鍵で確かめることで送信者本人だと確認できるので適切です。
- 選択肢 エ不正解
- 本文を秘密にして盗聴を防ぐには、受信者の公開鍵で本文そのものを暗号化します。署名だけでは本文を隠せません。
覚えるポイント
- ディジタル署名:送信者の秘密鍵で署名作成、送信者の公開鍵で署名検証
- 公開鍵暗号による秘匿通信:受信者の公開鍵で暗号化、受信者の秘密鍵で復号
間違えやすいところ
- ディジタル署名の目的(本人確認・改ざん検知・否認防止)と、暗号化による盗聴防止(機密性)を混同しやすいです。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前出題基準(情報セキュリティ・暗号技術・ディジタル署名)
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.19 ↗(www.ipa.go.jp)
共通鍵暗号方式の識別
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / 暗号技術 / 共通鍵暗号方式
データベースで管理されるデータの暗号化に用いることができ、かつ、暗号化と復号とで同じ鍵を使用する暗号化方式はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:暗号化と復号に同じ鍵を使う方式を共通鍵暗号方式(対称暗号方式)と呼びます。代表例はAESやDESで、処理が速いため大量のデータやデータベースの暗号化に向いています。対して、対になる異なる鍵を使う方式は公開鍵暗号方式(非対称暗号方式)です。
解き方
- 「暗号化と復号で同じ鍵を使う」という条件から共通鍵暗号方式だと見当をつけます。
- 選択肢を分類します(AES=共通鍵暗号、PKI=公開鍵基盤、RSA=公開鍵暗号、SHA-256=ハッシュ関数)。
- 共通鍵暗号方式であるAESを選びます。
- 選択肢 ア正解
- AESは暗号化と復号に同じ鍵を使う共通鍵暗号方式の代表で、問題の条件に合います。
- 選択肢 イ不正解
- PKI(公開鍵基盤)は公開鍵の正しさを証明・管理する仕組みであり、暗号方式そのものではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- RSAは公開鍵と秘密鍵という異なる2つの鍵を使う公開鍵暗号方式です。
- 選択肢 エ不正解
- SHA-256は一方向のハッシュ関数(データを固定長に変換する関数)であり、復号できる暗号方式ではありません。
覚えるポイント
- 共通鍵暗号方式:AES, DES(暗号化と復号が同じ鍵、高速)
- 公開鍵暗号方式:RSA, 楕円曲線暗号(暗号化と復号が異なる鍵)
- ハッシュ関数:SHA-256, MD5(不可逆な要約値生成)
間違えやすいところ
- RSA(公開鍵暗号)やSHA-256(ハッシュ関数)と、共通鍵暗号であるAESの区別があいまいになりがちです。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前出題基準(情報セキュリティ・暗号技術)
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.19 ↗(www.ipa.go.jp)
公開鍵暗号方式による秘匿通信の暗号化鍵
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / 暗号技術 / 公開鍵暗号方式
公開鍵暗号方式を用いて、AさんからBさんへ他人に秘密にしておきたい文章をネットワーク経由で送る。図中の暗号化に用いる鍵Kとして適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:秘密の文章を公開鍵暗号方式で送るときは、受信者の公開鍵で暗号化します。暗号文は、対になる受信者の秘密鍵を持つ人だけが復号できます。そのため、通信の途中で第三者に見られても内容は読み取られません。
解き方
- 図から、復号にBさんの秘密鍵が使われていることを読み取ります。
- 公開鍵暗号方式では、対になる公開鍵で暗号化したデータだけを秘密鍵で復号できると当てはめます。
- したがって暗号化鍵KはBさんの公開鍵だと判断します。
- 選択肢 ア不正解
- Aさんの公開鍵で暗号化すると、復号できるのはAさんの秘密鍵を持つAさんだけになってしまいます。
- 選択肢 イ不正解
- Aさんの秘密鍵で暗号化するのはディジタル署名を作るときで、誰でも使える公開鍵で復号できてしまうため秘密の送信には向きません。
- 選択肢 ウ正解
- 受信者のBさんの公開鍵で暗号化すると、Bさんの秘密鍵を持つBさんだけが復号できるので適切です。
- 選択肢 エ不正解
- 問題文に「公開鍵暗号方式を用いて」とあり、復号もBさんの秘密鍵を使うので共通鍵ではありません。
覚えるポイント
- 秘匿通信(盗聴防止):受信者の公開鍵で暗号化し、受信者の秘密鍵で復号
- 本人認証(改ざん防止):送信者の秘密鍵で署名し、送信者の公開鍵で検証
間違えやすいところ
- 送信者の鍵で暗号化するのか受信者の鍵で暗号化するのか迷いやすいので、「誰が復号できるべきか」で考えます。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前出題基準(情報セキュリティ・暗号技術・公開鍵暗号)
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.20 ↗(www.ipa.go.jp)
バイオメトリクス認証における行動的特徴の識別
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / バイオメトリクス認証 / 生体認証技術
バイオメトリクス認証は、身体的特徴を抽出して認証する方式と、行動的特徴を抽出して認証する方式に大別されます。行動的特徴を用いているものはどれですか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:行動的特徴を使っているのは、署名の速度や筆圧を測る方式です。バイオメトリクス認証(体の一部や動きで本人を確かめるしくみ)には、指紋や静脈のような体の形を使う身体的特徴と、書き方のくせのような行動的特徴があります。動きやくせを使うものが行動的特徴です。
解き方
- 各選択肢が体の形(身体的特徴)を使うか、動きやくせ(行動的特徴)を使うかを見分けます。
- 署名の速さや筆圧を測る方式が行動的特徴に当てはまると確かめます。
- 選択肢 ア不正解
- 静脈認証の説明で、血管の配置や分岐という体の形(身体的特徴)を使っています。
- 選択肢 イ正解
- 動的署名認証(サインの書き方で本人を確かめる方式)で、書く速さや筆圧という行動的特徴を使っています。
- 選択肢 ウ不正解
- 虹彩認証の説明で、目の表面の模様という体の形(身体的特徴)を使っています。
- 選択肢 エ不正解
- 指紋認証の説明で、皮膚の隆線やマニューシャという体の形(身体的特徴)を使っています。
覚えるポイント
- バイオメトリクス認証は「身体的特徴(指紋・静脈・虹彩・顔・DNAなど)」と「行動的特徴(署名・歩行・キーストローク・音声など)」に大別されます。
間違えやすいところ
- 声紋は体の形と話し方の両方の面を持ちますが、筆圧や運筆の速さは行動的特徴だけに分類されます。
出題の前提:情報処理技術者試験シラバスにおけるバイオメトリクス認証の分類定義に基づきます。
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.20 ↗(www.ipa.go.jp)
SQLインジェクション攻撃の特徴
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / Webセキュリティ / SQLインジェクション
SQLインジェクション攻撃の説明として適切なものはどれですか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:SQLインジェクションは、入力欄に細工した文字を入れてデータベースを不正に操作する攻撃です。Webアプリが入力値をそのままSQL文(データベースへの命令文)に組み込んでしまうすきを突きます。その結果、データを盗まれたり書き換えられたりします。
解き方
- 各選択肢がどの攻撃を指し、何を狙っているかを比べます。
- データベースへの命令文そのものを注入するアの記述を正解として選びます。
- 選択肢 ア正解
- 入力値の確認が不十分なすきを突き、意図しないSQL文を実行させて情報を盗んだり書き換えたりする攻撃です。
- 選択肢 イ不正解
- これはクロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- これはSQL Slammerなどに代表される、自分自身を広めるタイプの攻撃(ワーム)の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- これはクロスサイトスクリプティング(XSS)の説明です。
覚えるポイント
- SQLインジェクションの根本的対策は「プレースホルダ(バインド機構)の利用」です。
間違えやすいところ
- 訪問者のブラウザでスクリプトを動かすXSSやCSRFと、サーバ側のデータベースを操作するSQLインジェクションを混同しないようにしましょう。
出題の前提:IPA「安全なウェブサイトの作り方」におけるSQLインジェクションの定義に準拠します。
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.21 ↗(www.ipa.go.jp)
Webコンテンツの改ざん検知手法
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / 改ざん検知 / ハッシュ関数
Webサーバのコンテンツの改ざんを検知する方法のうち、最も有効なものはどれですか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:改ざん検知に最も有効なのは、ファイルのハッシュ値(内容から計算した照合用の値)を比べる方法です。ハッシュ値は内容が少しでも変わると全く別の値になります。安全な場所に保存した正しい値と定期的に比べれば、変更を確実に見つけられます。
解き方
- ファイルの中身が不正に変わったことを確実に示せる手がかりを考えます。
- 更新日は偽装できますが、内容から計算するハッシュ値の比較は中身の正しさを保証できるので最も有効です。
- 選択肢 ア不正解
- 更新日(タイムスタンプ)は攻撃者が元の日時に偽装できるため、確かな手がかりになりません。
- 選択肢 イ正解
- ファイル全体のハッシュ値は内容が少し変わるだけでも一致しなくなるので、改変を確実に見つけられます。
- 選択肢 ウ不正解
- メモリ使用率を見ても、Webコンテンツのファイル自体が書き換えられたかは分かりません。
- 選択肢 エ不正解
- 正規のHTTP/HTTPS通信を使って改ざんされることが多いため、通信の種類を見るだけでは防げません。
覚えるポイント
- データの完全性(Integrity)の確認には暗号学的ハッシュ値(SHA-256など)の照合が標準的に用いられます。
間違えやすいところ
- ファイルの更新日時はコマンドで自由に書き換えられるため、改ざん検知の信頼できる手がかりにはなりません。
出題の前提:情報セキュリティにおける完全性の検証技術に基づく標準的な出題です。
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.21 ↗(www.ipa.go.jp)
8進数によるファイルアクセス権限のビット表現
テクノロジ系 · オペレーティングシステム / ファイル管理 / アクセス権限 / 基数変換
ファイルの属性情報として、ファイルに対する読取り、書込み、実行の権限を独立に設定できるOSがあります。この3種類の権限は、それぞれに1ビットを使って許可、不許可を設定します。この3ビットを8進数表現0〜7の数字で設定するとき、次の試行結果から考えて適切なものはどれですか。 〔試行結果〕 (1) 0を設定したら、読取り、書込み、実行ができなくなってしまった。 (2) 3を設定したら、読取りと書込みはできたが、実行ができなかった。 (3) 7を設定したら、読取り、書込み、実行ができるようになった。
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解答
イ
解説
まず要点:3つの権限は3ビットの2進数で表され、8進数1桁(0〜7)に対応します。8進数の3は2進数で「011」、7は「111」です。3で読み書きはできて実行はできないことから、重み4のビットが実行を表すと分かります。
解き方
- 試行結果(1) 0=000(2)で全不可、(3) 7=111(2)で全許可となることを確かめます。
- 試行結果(2) 3=011(2)で読み・書き可、実行不可なので、重み4のビットが実行、下位2ビットが読み・書きに対応すると分かります。
- 4は2進数で100となり重み4(実行)だけが1なので、「実行だけができる」イが正しいと分かります。
- 選択肢 ア不正解
- 2は2進数で010となり、重み4(実行)を含まないので実行権限は付きません。
- 選択肢 イ正解
- 4は2進数で100となり、実行を表す一番上のビットだけが1なので実行だけができます。
- 選択肢 ウ不正解
- 5は2進数で101となり、重み4(実行)を含むので、書込みだけができるという説明は誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- 6は2進数で110となり重み4(実行)を含むので誤りです(読みと書きは3=011です)。
覚えるポイント
- UNIX系OSのchmod等では通常4=r, 2=w, 1=xですが、本問では試行結果から3ビットの対応関係を論理的に導くパズル形式になっています。
間違えやすいところ
- 一般的なUNIXのパーミッション(r=4, w=2, x=1)の先入観で解くと、設問の試行結果(3で読み・書き)を見落とす危険があります。
出題の前提:問題文中に与えられた試行結果の条件規則に基づきます。
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.22 ↗(www.ipa.go.jp)
端末認証におけるクライアントディジタル証明書の役割
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / ディジタル証明書 / 端末認証 / PKI
社員が利用するスマートフォンにディジタル証明書を導入しておくことによって、当該スマートフォンから社内システムへアクセスがあったときに、社内システム側で確認できるようになることはどれですか。
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解答
イ
解説
まず要点:クライアント証明書で確認できるのは、その端末がアクセスを許可された正規のデバイスかどうかです。事前に許可した端末にだけ証明書と秘密鍵を配っておきます。接続時にそれを使った認証を行えば、正規の端末かどうかを確かめられます。
解き方
- ディジタル証明書が何を確認できるか(端末の身元・真正性)をはっきりさせます。
- 端末の中の状態(パッチ、ウイルス、アプリ版)は証明書からは分からないと確認し、正解をイに絞ります。
- 選択肢 ア不正解
- ディジタル証明書には、端末がウイルスに感染しているかを調べる機能はありません。
- 選択肢 イ正解
- 社内の認証局が発行したクライアント証明書を持つ端末だけを許可すれば、正当なデバイスだと確認できます。
- 選択肢 ウ不正解
- パッチが当たっているかは検疫ネットワークやMDMで確認するもので、証明書では分かりません。
- 選択肢 エ不正解
- アプリのバージョン確認はMDMや端末管理ソフトの役割で、証明書の機能ではありません。
覚えるポイント
- クライアント証明書は「その端末(または利用者)が正規に許可されたものであるか」を証明するために用いられます。
間違えやすいところ
- 証明書があれば端末のセキュリティ状態(ウイルス感染やパッチ適用など)まで保証される、と誤解しないようにしましょう。
出題の前提:公開鍵基盤(PKI)におけるクライアント認証技術に基づきます。
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.22 ↗(www.ipa.go.jp)
セキュリティ診断におけるペネトレーションテスト
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / セキュリティ評価 / ペネトレーションテスト
コンピュータやネットワークのセキュリティ上の脆弱性を発見するために、システムを実際に攻撃して侵入を試みる手法はどれですか。
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解答
ウ
解説
まず要点:実際に攻撃して侵入を試みる手法はペネトレーションテストです。セキュリティの専門家が攻撃者の立場で疑似攻撃を行います。これにより防御策が本当に効くか、弱点が残っていないかを確かめます。
解き方
- 設問の「実際に攻撃して侵入を試みる手法」という言葉に注目します。
- 侵入を意味する「ペネトレーション」を含む用語であるウを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 設計書やソースコードを参加者全員で読み進めて欠陥を探す、静的(実際に動かさない)なレビュー手法です。
- 選択肢 イ不正解
- 進行役の指示のもと、決められた手順やチェックリストに沿って成果物を検証する公式なレビュー手法です。
- 選択肢 ウ正解
- 実際に攻撃の手法を使ってシステムへの侵入を試み、弱点を見つけるテスト手法です。
- 選択肢 エ不正解
- 修正や変更によって、別の場所に悪い影響が出ていないかを確認する回帰テストです。
覚えるポイント
- ペネトレーションテスト=「侵入テスト」。実際に疑似攻撃を行い、システムの防御力や侵入経路を確かめる実践的な検査手法。
間違えやすいところ
- 道具で自動的に弱点を調べるスキャンと、人が攻撃者の立場で侵入を試すペネトレーションテストの違いを意識しましょう。
出題の前提:情報セキュリティ評価基準およびセキュリティテストの分類に基づきます。
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.23 ↗(www.ipa.go.jp)
E-R図(実体関連図)の概念定義
テクノロジ系 · データベース / データモデル / E-R図
E-R図の説明として適切なものはどれですか。
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解答
ウ
解説
まず要点:E-R図は、対象世界を実体(エンティティ)と関連(リレーションシップ)の2つの考えで表す図です。実体は管理したいもの、関連は実体どうしのつながりを指します。それぞれの詳しい情報は属性として表します。
解き方
- E-Rの頭文字であるEntity(実体)とRelationship(関連)の意味を確かめます。
- 実体と関連の2つの考えで表す図であるウを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- これはUML(統一モデリング言語)のクラス図などが当てはまります。
- 選択肢 イ不正解
- これは状態遷移図(時間とともに状態が変わる様子を表す図)の説明です。
- 選択肢 ウ正解
- 実体と関連の2つの考えでデータの構造を表す、E-R図の正しい説明です。
- 選択肢 エ不正解
- これはデータフロー図(DFD:データの流れを表す図)の説明です。
覚えるポイント
- E-R図の主要構成要素は「エンティティ(実体)」「リレーションシップ(関連)」「アトリビュート(属性)」の3つです。
間違えやすいところ
- データの流れを追うDFDと、データの静的な関係や構造を表すE-R図を混同しないようにしましょう。
出題の前提:データベース設計における概念モデリングの基本定義に基づきます。
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.23 ↗(www.ipa.go.jp)
オブジェクト指向におけるサブクラスと継承関係
テクノロジ系 · ソフトウェア工学 / オブジェクト指向 / 継承 / クラス関係
オブジェクト指向の考え方に基づき、一般に“自動車”のサブクラスといえるものはどれですか。
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解答
エ
解説
まず要点:自動車のサブクラスはトラックです。オブジェクト指向では、スーパークラスとサブクラスは「〜は一種である(is-a)」の関係になります。一方、部品は「〜の一部である(part-of)」の関係で、これは継承ではありません。
解き方
- 各選択肢と「自動車」の関係を「is-a(〜は自動車の一種)」と「part-of/has-a(自動車の部品・持ち物)」に分けます。
- 「トラックは自動車の一種」なので、トラックがサブクラスだと判断します。
- 選択肢 ア不正解
- エンジンは自動車を構成する部品(part-of、コンポジション)であり、サブクラスではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 製造番号は自動車を見分けるための属性(持ち物の情報)です。
- 選択肢 ウ不正解
- タイヤは自動車を構成する部品(part-of、集約)であり、サブクラスではありません。
- 選択肢 エ正解
- トラックは自動車の性質を受け継いで特別なものにしたもので、「トラックは自動車である(is-a)」が成り立つのでサブクラスです。
覚えるポイント
- スーパークラスとサブクラス(継承)=「is-a関係(汎化・特化)」、構成部品=「part-of関係(集約)」、保持する情報=「属性」。
間違えやすいところ
- 部品(エンジンやタイヤ)を「自動車に含まれるからサブクラス」と勘違いしがちですが、これは包含関係(集約)で継承関係ではありません。
出題の前提:オブジェクト指向分析・設計における汎化・特化およびis-a関係の定義に準拠します。
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.23 ↗(www.ipa.go.jp)
ソフトウェア信頼性成長曲線(バグ累積件数曲線)の評価
テクノロジ系 · ソフトウェアテスト / 信頼性成長モデル / バグ管理
図は、テスト項目消化件数 X において、目標値として設定したバグ累積件数に到達したことを示す。この図の状況の説明として、適切なものはどれか。
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解答
ウ
解説
まず要点:バグの累積曲線が終盤で急に増えているときは、まだ多くのバグが残っている可能性があります。品質が安定してくると、テストを進めても新しく見つかるバグは減り、累積の曲線は横ばい(飽和)に近づきます。逆に、終わりごろになってバグが見つかるペースが上がっているなら、隠れていたバグがまだ多く残っていると考えられます。
解き方
- 問題のグラフを見ると、テスト項目消化件数 X のあたりで曲線の傾きが急に大きくなっていることを確かめます。
- バグの目標件数には達していても、見つかるペースが落ち着いていないので、隠れたバグがまだ多数あると判断します。
- 選択肢 ア不正解
- テストの終わりごろにバグが見つかるペースがむしろ速くなっており、落ち着いて終われる状態ではないからです。
- 選択肢 イ不正解
- 事前の机上チェックが十分なら終盤にバグは減るはずですが、図では後半に急増しているからです。
- 選択肢 ウ正解
- 予定したテストを消化し切る前にバグの見つかるペースが上がっており、まだ多く残ると考えられるからです。
- 選択肢 エ不正解
- 目標件数に達してもバグの発見が収まっていないため、出荷後の不具合リスクは高いと考えられます。
覚えるポイント
- 信頼性成長曲線における収束は、曲線の傾きが緩やかになり横ばいに近づくことで判断する。
間違えやすいところ
- 目標値に達したという事実だけで、品質が確保できたと誤って考えないように注意すること。
出題の前提:平成27年度春期基本情報技術者試験午前問49
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.24 ↗(www.ipa.go.jp)
ホワイトボックステストの各種網羅基準のテストケース数比較
テクノロジ系 · ホワイトボックステスト / テスト網羅基準 / カバレッジ
図の構造をもつプログラムに対して、ホワイトボックステストのテストケースを設計するとき、少なくとも実施しなければならないテストケース数が最大になるテスト技法はどれか。 [構造] 判定条件:A > 0 かつ B = 1 真の場合:X ← X + 1 を実行 偽の場合:何もしない
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解答
ウ
解説
まず要点:テストケース数が最も多くなるのは、個別条件の真偽をすべて組み合わせる複数条件網羅です。ホワイトボックステストでは、何をどこまで網羅するかによって必要なテストの数が変わります。条件が2つあるとき、その真偽の組み合わせは2×2の4通りあり、これを全部試す複数条件網羅が最も多くなります。
解き方
- 判定条件「(A > 0) かつ (B = 1)」の中に、個別の条件が2つあることをつかみます。
- 命令網羅は1ケース、判定条件網羅と条件網羅は工夫すれば2ケースで満たせます。
- 複数条件網羅は (真,真)(真,偽)(偽,真)(偽,偽) の4通りすべてが必要で、これが最大となります。
- 選択肢 ア不正解
- 条件網羅は個々の条件の真と偽を1回ずつ満たせばよいので、2ケースで足り、最大ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 判定条件網羅は分岐全体の真と偽を1回ずつ通せばよいので、2ケースで足り、最大ではありません。
- 選択肢 ウ正解
- 複数条件網羅は2つの条件の真偽の全組み合わせ4通りを試す必要があり、テストケース数が最大になります。
- 選択肢 エ不正解
- 命令網羅は「X ← X + 1」を実行する真のケースが1つあればよく、最も少なくて済みます。
覚えるポイント
- 網羅基準の厳密さ:複数条件網羅 > 条件網羅/判定条件網羅 > 命令網羅
間違えやすいところ
- 条件網羅と複数条件網羅の違いを混同し、個別条件の数だけでテスト数を計算してしまうこと。
出題の前提:平成27年度春期基本情報技術者試験午前問50
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.25 ↗(www.ipa.go.jp)
エクストリームプログラミング(XP)の実践プラクティス
テクノロジ系 · アジャイル開発 / XP / ペアプログラミング
XP(Extreme Programming)において、実践することが提唱されているものはどれか。
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解答
ウ
解説
まず要点:XP(エクストリームプログラミング)では、ペアプログラミングが実践するものとして提唱されています。XPはアジャイル開発の一種で、変化に素早く対応することを目指します。2人1組で1台のコンピュータを使って開発するペアプログラミングなど、12の実践(プラクティス)が定められています。
解き方
- XPで提唱される中核的な12の実践を思い出します。
- 選択肢から、2人1組で1台のパソコンを使い協力して開発する「ペアプログラミング」を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 構造化設計はウォーターフォール開発などで使われる昔ながらの設計手法で、XPの実践ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- テスト駆動開発は提唱されていますが、「テストツールの活用」という形の実践ではありません。
- 選択肢 ウ正解
- ペアプログラミングはXPが提唱する12の実践の一つで、2人1組で開発を行うものです。
- 選択肢 エ不正解
- ユースケースの活用はUMLや統一プロセスで使われる手法で、XP独自の実践ではありません。
覚えるポイント
- XPの主要プラクティス:ペアプログラミング、テスト駆動開発、リファクタリング、CI(継続的インテグレーション)
間違えやすいところ
- 一般的なソフトウェア工学の手法と、アジャイルやXP独自の実践を混同すること。
出題の前提:平成27年度春期基本情報技術者試験午前問51
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.25 ↗(www.ipa.go.jp)
プロジェクトにおけるステークホルダの定義と特徴
マネジメント系 · プロジェクトマネジメント / PMBOK / ステークホルダ特定
プロジェクトに関わるステークホルダの説明のうち、適切なものはどれか。
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解答
ウ
解説
まず要点:ステークホルダ(利害関係者)とは、プロジェクトから利益を得る人も、不利益を受ける人も含みます。ステークホルダは、プロジェクトに関わる個人や組織、またその結果によって良い影響・悪い影響を受ける人たちすべてを指します。ですから利益を得る人もいれば、損をする人もいます。
解き方
- ステークホルダ(利害関係者)の意味を確認します。
- 利益だけでなく不利益を受ける立場も含まれるという点に照らし、当てはまる記述を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 顧客、取引先、規制機関、地域住民など、組織の外にもステークホルダはたくさんいます。
- 選択肢 イ不正解
- 直接参加せず、間接的に影響を受ける利用者や周辺組織もステークホルダに含まれます。
- 選択肢 ウ正解
- プロジェクトで利益を得る人もいれば、不利益を受ける人もいて、これが正しい説明です。
- 選択肢 エ不正解
- ステークホルダは個人だけでなく、部門や団体などの組織として特定されることもあります。
覚えるポイント
- ステークホルダにはプロジェクトによって不利益を被る(ネガティブな影響を受ける)関係者も含まれる。
間違えやすいところ
- ステークホルダをプロジェクトの味方や社内のメンバーだけだと考えてしまうこと。
出題の前提:PMBOKガイド 第5版 / 平成27年度春期基本情報技術者試験午前問52
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.26 ↗(www.ipa.go.jp)
プロジェクトスコープマネジメントにおけるWBS作成プロセス
マネジメント系 · プロジェクトスコープマネジメント / WBS / 要素分解
プロジェクトスコープマネジメントにおいて、WBS 作成のプロセスで行うことはどれか。
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解答
イ
解説
まず要点:WBS作成のプロセスでは、作業を階層的に細かく分けていきます。WBS(Work Breakdown Structure)は、プロジェクト全体の範囲を管理しやすい小さな作業のまとまりまで分解し、階層構造で表したものです。そのため作成時に中心となるのは、成果物や作業を要素分解(細分化)することです。
解き方
- WBSの目的と、作成の中心となる「要素分解(細かく分けること)」を思い出します。
- プロジェクトの範囲や成果物・作業を階層的に分ける記述を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 工数の算定やコストの見積もりは、コストマネジメントのプロセスで行うことです。
- 選択肢 イ正解
- WBS作成では成果物や作業を要素分解して階層的に細分化するため、これが正解です。
- 選択肢 ウ不正解
- 作業の順序付けやスケジュール作りは、タイムマネジメント(スケジュール管理)で行います。
- 選択肢 エ不正解
- アクティビティの定義は、タイムマネジメントの最初のプロセスで行うものです。
覚えるポイント
- WBS作成=スコープや作業を「階層的に細分化(要素分解)」すること。
間違えやすいところ
- アクティビティ定義や工数の見積もりと、WBS作成を混同すること。
出題の前提:PMBOKガイド 第5版 / 平成27年度春期基本情報技術者試験午前問53
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.26 ↗(www.ipa.go.jp)
アローダイアグラムにおけるクリティカルパスと最短日数計算
マネジメント系 · プロジェクトタイムマネジメント / アローダイアグラム / クリティカルパス
図は、あるプロジェクトの作業(A〜I)とその作業日数を表している。このプロジェクトが終了するまでに必要な最短日数は何日か。 [各作業と所要日数] 作業A: 3日 作業B: 6日、作業E: 5日、作業F: 14日、作業G: 11日、作業C: 8日、作業D: 6日、作業H: 15日、作業I: 5日 ※ダミー作業(点線矢印、所要日数0)が存在する。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:プロジェクト全体の最短日数は、始点から終点までの経路のうち、いちばん時間がかかる経路(クリティカルパス)の日数で決まります。複数の作業を並行して進めても、最も長い経路が終わらないとプロジェクトは終わりません。各結合点(ノード)ごとに、そこへ着くまでの最短時刻を始点から順に足し合わせて求めます。
解き方
- 各結合点(ノード)へ着くまでの最短時刻を、始点から順に求めます。
- 始点は0、作業Aの後の点は3です。
- Aの次の分かれ道では、Bの先は3+6=9、Eの先は3+5=8、Fの先は3+14=17となります。
- Eの先からBの先へダミー作業が入るので、Bの先は max(9, 8+0) = 9 です。
- Bの先からGとCが出ます。Gの先は9+11=20で、Gの先からFの先へダミーが入り、Fの先は max(17, 20+0)=20 です。
- Cの先は9+8=17です。HはEの先から出て、Hの先は8+15=23となります。
- Dに入る経路は、Fの先からダミーでDの開始点(20)に入りD(6)を経るので、Dの先は max(20+6, 23)=26です。
- Dの先からI(5)を経て終点に着くので、26+5=31日となります。
- 選択肢 ア不正解
- 計算したクリティカルパスの31日より短い日数なので誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 作業E(5)→H(15)→I(5)の28日などをクリティカルパスと取り違えた場合の値です。
- 選択肢 ウ不正解
- ダミー作業のつながりを計算し損ねたときに出る誤った値です。
- 選択肢 エ正解
- クリティカルパスの日数を合計すると 3 + 6 + 11 + 0 + 6 + 5 = 31日となり、これが正解です。
覚えるポイント
- クリティカルパス=最長経路の長さがプロジェクト全体の最短所要日数になる。
間違えやすいところ
- ダミー作業の向きと、最早時刻で大きい方(max)を選ぶ引き継ぎを見落とすこと。
出題の前提:平成27年度春期基本情報技術者試験午前問54
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.27 ↗(www.ipa.go.jp)
運用テストにおける利用部門側の優先確認事項
マネジメント系 · サービスマネジメント / 運用テスト / 受入テスト
システムが正常に稼働するかどうかを確認するために、システムの利用部門の利用者と情報システム部門の運用者が合同で、本稼働前に運用テストを実施することになった。利用者が優先して確認すべき事項はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:運用テストで利用者が優先して確認すべきは、決められた業務手順どおりにシステムが動くかどうかです。運用テストは、実際の運用環境で業務が問題なく回るかを確かめるテストです。情報システム部門の運用者はバックアップやジョブ運用などのシステム運用手順を確認し、利用部門の利用者は自分の仕事の流れに沿って動くかを優先して確認します。
解き方
- 合同で行うテストのうち、「利用者の視点」で最も確認すべき対象を区別します。
- 運用手順は運用者、仕様どおりは開発者、性能要件は非機能テストの担当であり、利用者が重視すべきは実際の業務手順です。
- 選択肢 ア不正解
- システム運用手順どおりの稼働確認は、主に情報システム部門の運用者が担当する事項です。
- 選択肢 イ正解
- 利用者は実際の業務を行う人なので、業務手順どおりにシステムが動くかを最優先で確認します。
- 選択肢 ウ不正解
- プログラムが仕様書どおりに動くかの確認は、主に開発側の単体・結合・システムテストで行います。
- 選択肢 エ不正解
- 性能要件を満たしているかの確認は、システムテストの段階でシステム部門や開発側が行います。
覚えるポイント
- 運用テストの分担:運用者は「運用手順(バックアップやバッチなど)」、利用者は「業務手順」を確認する。
間違えやすいところ
- 「運用テスト」という名前から運用手順の確認を選んでしまい、問題文の「利用者が優先して」という主語を見落とすこと。
出題の前提:平成27年度春期基本情報技術者試験午前問55
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.27 ↗(www.ipa.go.jp)
ITIL可用性管理におけるKPI(保守性指標)
マネジメント系 · サービスマネジメント / ITIL / 可用性管理 / 保守性 / MTRS
ITIL では、可用性管理における重要業績評価指標(KPI)の例として、保守性を表す指標値の短縮を挙げている。この指標に該当するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:ITILの可用性管理では、保守性を表す指標として平均サービス回復時間(MTRS)の短縮が挙げられます。可用性管理では、可用性・信頼性・保守性・サービス提供性を測ります。信頼性は故障しにくさを表すMTBFなどで、保守性は障害からどれだけ早く復旧できるかを表すMTRSなどで測ります。
解き方
- 保守性(障害が起きたとき、どれだけ早く直せるか)の意味を確認します。
- 保守性の指標は復旧までの時間で、短くすることを目指すため、平均サービス回復時間(MTRS)を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 中断の数は信頼性や安定性に関わる値で、保守性を短くする指標ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 平均故障間隔(MTBF)は故障せずに動き続ける信頼性の指標で、延ばすことを目指します。
- 選択肢 ウ正解
- 平均サービス回復時間(MTRS)は障害からの回復の速さを表す保守性の指標で、短縮がKPIになります。
- 選択肢 エ不正解
- 平均サービス・インシデント間隔(MTBSI)は信頼性の指標で、延ばすことを目指します。
覚えるポイント
- ITILの指標:信頼性はMTBF/MTBSI(伸ばす)、保守性はMTRS/MTTR(短縮する)。
間違えやすいところ
- 信頼性(故障しにくさ=間隔)と、保守性(直しやすさ=回復時間)を混同すること。
出題の前提:ITIL 2011 edition / 平成27年度春期基本情報技術者試験午前問56
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.28 ↗(www.ipa.go.jp)
インシデント管理プロセスで最初に実施する活動
サービスマネジメント · ITサービスマネジメント / インシデント及びサービス要求管理 / ITIL
ITサービスマネジメントのインシデント及びサービス要求管理プロセスにおいて、発生したインシデントに対して最初に実施する活動として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:インシデント管理では、発生した事象を最初に「記録」します。記録とは、いつ・どこで・何が起きたかを書き残すことです。ここで残した情報が、分類や優先度決め、対応の出発点になります。
解き方
- インシデント管理の標準的な流れ(記録・分類・優先度付け・対応など)を思い出す。
- 受け付けや検知の直後に最初に行う活動が「記録」であると見極める。
- 選択肢 ア正解
- インシデントを漏れなく追えるようにするため、受け付けた直後に行う最初の活動は記録(書き残すこと)です。
- 選択肢 イ不正解
- 段階的取扱い(エスカレーション)は、自分たちでは解決できないときに上位の組織や専門部署へ引き継ぐ活動で、最初には行いません。
- 選択肢 ウ不正解
- 分類は、記録したインシデントの種類や影響の広がりを見極める活動で、記録の後に行います。
- 選択肢 エ不正解
- 優先度の割当ては、影響の大きさや緊急度から対応の順番を決める活動で、記録や分類の後に行います。
覚えるポイント
- インシデント管理の初期手順は「記録(ロギング)→分類→優先度付け」の順であること。
間違えやすいところ
- 急ぎのトラブルだからと、記録より先に分類や優先度決めをしてよいと勘違いしやすいので注意します。
出題の前提:ITIL 2011 edition / JIS Q 20000
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.28 ↗(www.ipa.go.jp)
TCO(総所有費用)の定義
サービスマネジメント · システム企画 / システム投資評価 / TCO
システムの費用を表す指標であるTCO(Total Cost of Ownership:総所有費用)の意味として、適切なものはどれか。
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解答
イ
解説
まず要点:TCO(Total Cost of Ownership)は、システムにかかる費用を「買ってから捨てるまで」全部足したものです。買うときの費用だけでなく、導入後の保守・運用・障害対応・教育などの費用も含みます。
解き方
- TCOがどこまでを指すか(初期費用+運用費用)を思い出す。
- 導入時の費用だけでなく運用・維持管理までを含む総額を説明する選択肢を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 開発にかかる費用だけを指すのは初期費用であり、導入後の運用費が入っていません。
- 選択肢 イ正解
- 導入時の費用と、運用・維持・管理にかかる費用の両方を合わせた総額を表しています。
- 選択肢 ウ不正解
- 導入時の費用だけを指すのはイニシャルコスト(初期費用)です。
- 選択肢 エ不正解
- 通信やネットワークの運用費という一部だけに限られており、TCOの説明として足りません。
覚えるポイント
- TCOはイニシャルコスト(初期費用)とランニングコスト(運用・保守費用)の総和であること。
間違えやすいところ
- 買ったときの初期費用だけをTCOだと思い込まないようにします。
出題の前提:ITサービスマネジメントおよびIT投資評価の一般的定義
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.28 ↗(www.ipa.go.jp)
IT内部統制を検証するシステム監査の対象
システム監査 · システム監査 / ITガバナンス / IT統制
ITに係る内部統制を評価し検証するシステム監査の対象として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:ITに係る内部統制の評価・検証では、情報システムを使った仕事の決まりや処理が正しく行われているかを対象にします。特に、データ入力や更新の正確さを保つ仕組みはシステム監査の典型的な対象です。
解き方
- ITに係る内部統制(IT全般統制・IT業務処理統制)の範囲を確認する。
- 情報システムのデータ処理やITの管理手続きに当たる選択肢を見つける。
- 選択肢 ア不正解
- 中期経営計画の策定は経営戦略の話で、ITに係る内部統制の監査対象ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 人事考課の結果は人事労務の話であり、IT内部統制を評価する監査の対象ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 生産設備の見直しは生産管理や製造技術の話で、ITに係る内部統制の評価・検証ではありません。
- 選択肢 エ正解
- データベースの入力・更新で正確さを保つ方法は、IT業務処理統制の重要な活動で監査の対象です。
覚えるポイント
- システム監査におけるIT内部統制は、IT全般統制およびIT業務処理統制(データの正確性・網羅性確保など)を評価する。
間違えやすいところ
- 普通の経営監査や人事評価と、システム監査が対象にするものを混同しないようにします。
出題の前提:経済産業省 システム監査基準・システム管理基準
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.28 ↗(www.ipa.go.jp)
システム監査人の独立性の観点から避けるべき体制
システム監査 · システム監査 / システム監査基準 / 監査人の独立性
システム監査実施体制のうち、システム監査人の独立性の観点から避けるべきものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:システム監査を行う人は、調べられる側の仕事から切り離された立場でなければいけません。これを独立性といいます。自分が所属する部署や、自分が担当した仕事を自分で監査する「自己監査」は避けなければなりません。
解き方
- 監査人には「独立性の保持」と「自己監査の排除」が必要だと理解する。
- 各選択肢を見て、被監査部門の当事者が自部門を監査している例を探す。
- 選択肢 ア正解
- 総務部の人が自部門の入退室管理を監査するのは自己監査であり、客観性と独立性を欠くため避けるべきです。
- 選択肢 イ不正解
- 独立した監査部の人が外部委託先の管理状況を監査するのは、普通の監査体制として問題ありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 異動から5年たっており、対象も元の担当とは違うマーケティング部なので、独立性の問題は起きません。
- 選択肢 エ不正解
- 監査人が知見を補うために他部署の専門家(法務部員など)へ協力を求めることは認められています。
覚えるポイント
- 監査人が自部門や自身の担当業務を監査する自己監査は独立性の観点から認められない。
間違えやすいところ
- 他部署の専門家に協力を頼む「専門家の利用」を、独立性の侵害と取り違えないようにします。
出題の前提:経済産業省 システム監査基準
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.29 ↗(www.ipa.go.jp)
監査報告書記載事項における監査人の業務範囲
システム監査 · システム監査 / 監査報告書 / 監査人の権限と業務範囲
システム監査人が監査報告書に記載する事項のうち、監査人の業務範囲を逸脱するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:システム監査人は問題点を「指摘」し、改善を「勧告(助言)」することはできますが、改善を「命令」することはできません。監査人には仕事を執行する権限や指示命令権がないからです。命令や指示は経営者や業務の責任者が行います。
解き方
- システム監査人の役割(助言・勧告型)と持っている権限の範囲を確認する。
- 指摘・勧告・緊急性の判断は権限内だが、実行の命令は権限外だと見分ける。
- 選択肢 ア不正解
- 見つけた問題への改善策を「勧告(助言)」することは、監査報告書に書いてよい事項です。
- 選択肢 イ不正解
- 問題のリスクの大きさに応じて「改善の緊急性」を判断して報告するのは監査人の仕事の範囲内です。
- 選択肢 ウ不正解
- 監査結果から不備や気になる点を「指摘」することは、監査報告書の基本的な役割です。
- 選択肢 エ正解
- 監査人には指示命令の権限がないため、「改善の命令」は監査人の仕事の範囲を明確に超えています。
覚えるポイント
- システム監査人は「指摘」と「勧告(助言)」を行うが、「命令(指示)」はできない。
間違えやすいところ
- 監査人は強い権限を持ち、命令までできると勘違いしないようにします。
出題の前提:経済産業省 システム監査基準
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.29 ↗(www.ipa.go.jp)
BPM(Business Process Management)の目的
ストラテジ系 · ビジネスプロセス / BPM / 業務改善
企業活動におけるBPM(Business Process Management)の目的として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:BPM(Business Process Management)は、業務の流れを良くし続けるための管理手法です。仕事の流れを見える形にして、実行・監視・分析を繰り返し、PDCAサイクルで継続的に改善します。
解き方
- BPMの意味(Business Process Management)と中心となる考え(継続的改善)を思い出す。
- ERPやCRMなど他の手法の定義と混同しないよう選択肢を照らし合わせる。
- 選択肢 ア正解
- BPMは業務プロセスを見える化・分析し、PDCAサイクルで継続的な改善を進めることを目的とします。
- 選択肢 イ不正解
- 経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)を一元管理して活用するのは、主にERPの目的です。
- 選択肢 ウ不正解
- 顧客情報をまとめて管理・分析し、顧客との関係を強めるのはCRMの目的です。
- 選択肢 エ不正解
- 情報資源の分析・活用は、主にBIなどのデータ分析手法の目的です。
覚えるポイント
- BPM(Business Process Management)=業務プロセスの継続的改善・最適化。
間違えやすいところ
- 一度で抜本的に改革するBPRと、PDCAを回し続けるBPMの違いに注意します。
出題の前提:情報処理技術者試験 シラバス(ストラテジ系)
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.30 ↗(www.ipa.go.jp)
ワークフローシステムの導入効果
ストラテジ系 · 業務改善 / ワークフローシステム / オフィスオートメーション
ワークフローシステムを用いて業務改善を行ったとき、期待できる効果として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:ワークフローシステムは、紙で回していた申請・回覧・承認・決裁を電子化して処理する仕組みです。書類を運んだり押印を待ったりする手間がなくなり、手続きが速くなり、進み具合も見やすくなります。
解き方
- ワークフローシステムの機能(電子申請・電子承認・決裁ルートの自動回覧)を確認する。
- 紙の回覧から電子処理に変わることで得られる効果(承認処理の迅速化)を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 購入金額に応じた割引などは、販売管理システムやCRM、ECサイトなどの機能です。
- 選択肢 イ不正解
- 企業同士の電子データ交換の決まりを提供するのはEDIです。
- 選択肢 ウ正解
- 申請から承認・決裁までの回覧がネットワーク上で速く回るため、事務手続きの速度が上がります。
- 選択肢 エ不正解
- 倉庫内の搬入・搬出作業の自動化は、WMSや自動倉庫などの物流設備の効果です。
覚えるポイント
- ワークフローシステム=申請・承認・決裁などの社内事務手続きを電子化・迅速化する仕組み。
間違えやすいところ
- 企業間のデータ交換を行うEDIや、顧客対応のCRMと混同しないようにします。
出題の前提:情報処理技術者試験 シラバス(ストラテジ系)
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.30 ↗(www.ipa.go.jp)
営業支援システム導入に伴う業務時間の削減計算
ストラテジ系 · 業務分析 / 業務時間の削減 / 営業支援システム
ある営業部員の1日の業務活動を分析した結果は表のとおりである。営業支援システムの導入によって訪問準備時間が1件当たり0.1時間短縮できる。総業務時間と1件当たりの顧客訪問時間を変えずに、1日の顧客訪問件数を6件にするには、“その他業務時間”を何時間削減する必要があるか。 〔1日の業務活動の時間分析表〕 ・総業務時間:8.0時間 ・顧客訪問時間:5.0時間 ・社内業務時間:3.0時間(訪問準備時間:1.5時間、その他業務時間:1.5時間) ・1日の顧客訪問件数:5件
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:この計算では、まず現状の1件当たりの時間を求め、次に改善後の条件を当てはめて必要な時間を計算します。総業務時間という枠から、訪問と準備に使う時間を引いて、残りを「その他業務」に回せる時間を出します。
解き方
- 現状の1件当たりの時間を出す:顧客訪問は5.0時間÷5件=1.0時間、訪問準備は1.5時間÷5件=0.3時間。
- 改善後の1件当たりの訪問準備時間を出す:0.3時間 - 0.1時間=0.2時間。
- 6件訪問に必要な時間を出す:訪問1.0×6=6.0時間、準備0.2×6=1.2時間で、合わせて7.2時間。
- その他業務に回せる時間と削減量を出す:8.0 - 7.2=0.8時間。1.5 - 0.8=0.7時間が削減量。
- 選択肢 ア不正解
- 0.3時間は、削減後の社内業務時間全体(0.8時間)など、計算の一部の数字を取り違えた誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 0.5時間は、訪問準備時間が短くならないと仮定したときなどの誤った計算結果です。
- 選択肢 ウ正解
- 6件訪問のときのその他業務時間は0.8時間になるので、元の1.5時間から0.7時間削る必要があります。
- 選択肢 エ不正解
- 1.0時間は、訪問が1件増えた分の訪問時間(1.0時間)そのもので、準備時間の短縮を考えていません。
覚えるポイント
- 件数比例の時間(1件あたりの所要時間)と固定の枠(総業務時間)を整理して立式する。
間違えやすいところ
- 訪問準備時間の短縮(1件0.1時間×6件=0.6時間の節約)を数え忘れるミスが多いです。
出題の前提:平成27年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問64
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.31 ↗(www.ipa.go.jp)
バランススコアカードにおける学習と成長の視点のKPI
ストラテジ系 · バランススコアカード / BSC / KPI / 学習と成長の視点
ITベンダにおいてソリューションビジネスを推進するためにバランススコアカード(BSC)を導入する。ソリューションを「顧客の経営課題達成に向けて、情報技術と専門家によるプロフェッショナルサービスを通して支援すること」と定義したとき、「学習と成長の視点」に対応するKPIの目標例として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:バランススコアカード(BSC)では、「学習と成長の視点」で人材の育成や知識の蓄積といった将来の基盤づくりを測る。BSCは、経営の目標を「財務」「顧客」「業務プロセス」「学習と成長」の4つの視点に分けて管理する手法である。学習と成長の視点は、社員の能力や組織の力を高める活動を対象にする。
解き方
- BSCの4つの視点である財務・顧客・内部プロセス・学習と成長の意味を確認する。
- 各選択肢の指標が4つのどの視点に当てはまるかを一つずつ判定する。
- 社員の育成や能力開発を表す「学習と成長の視点」の選択肢を見つける。
- 選択肢 ア不正解
- 顧客の満足度を高める目標なので「顧客の視点」になる。
- 選択肢 イ不正解
- 事例の登録や提案の回数を増やす活動は「業務プロセスの視点」になる。
- 選択肢 ウ正解
- 社員を専門家として育てる取組は、人材や組織の力を高める「学習と成長の視点」に合う。
- 選択肢 エ不正解
- コンサルティングの受注金額は売上を測る「財務の視点」になる。
覚えるポイント
- BSCの4つの視点:財務、顧客、業務プロセス、学習と成長
- 学習と成長は従業員の能力向上、研修、知財・技術獲得を扱う
間違えやすいところ
- 業務プロセスの効率化や件数増加と、人材育成を目的とする学習と成長を混同しない。
出題の前提:共通フレーム2013および一般的な経営戦略マネジメント基準に基づく。
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.31 ↗(www.ipa.go.jp) / 公式解答例 p.1 ↗(www.ipa.go.jp)
共通フレームにおける企画プロセスの定義事項
ストラテジ系 · 共通フレーム2013 / 企画プロセス / 要件定義 / システム化構想
共通フレーム2013によれば、企画プロセスにおいて定義する内容として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:共通フレーム(SLCP-JCF)の企画プロセスでは、経営上のニーズや業務上の課題を明確にする。システムライフサイクルは「企画」「要件定義」「システム開発」「運用」「保守」などに分かれる。企画プロセスは、経営戦略に沿ってシステム化の構想や計画を立てる段階である。
解き方
- 共通フレームの各プロセス(企画、要件定義、システム開発など)の役割を整理する。
- 企画プロセスが扱う経営目的や業務課題と、要件定義プロセスが扱う業務・システム要件の違いを確認する。
- 経営上のニーズや課題の定義に触れている記述を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 新しい業務の手順や責任・権限、入出力情報の整理は「要件定義プロセスの業務要件定義」で行う。
- 選択肢 イ不正解
- システムの機能や開発方式、運用手順、復旧時間の設定は「要件定義プロセスのシステム要件定義」で行う。
- 選択肢 ウ正解
- 経営や事業の目標達成に必要なニーズや業務課題の明確化は、システム化の構想と計画を立てる「企画プロセス」で行う。
- 選択肢 エ不正解
- ソフトウェアの機能や能力、動作環境、外部インタフェースの要件は「開発プロセスのソフトウェア要件定義」で行う。
覚えるポイント
- 企画プロセス:経営ニーズ、業務課題、システム化構想・計画立案
- 要件定義プロセス:利害関係者要件の確立、業務要件、システム要件の定義
間違えやすいところ
- 業務の手順や帳票を決める業務要件定義を、企画プロセスと混同しないようにする。
出題の前提:共通フレーム2013に基づく。
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.32 ↗(www.ipa.go.jp) / 公式解答例 p.1 ↗(www.ipa.go.jp)
SWOT分析における外部要因の識別
ストラテジ系 · SWOT分析 / 内部要因 / 外部要因 / 機会と脅威
SWOT分析を用いて識別した要因のうち、自社製品に関する外部要因に該当するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:SWOT分析では「機会」と「脅威」が外部要因、「強み」と「弱み」が内部要因である。SWOT分析は、自社の経営資源や事業環境を強み(Strength)・弱み(Weakness)・機会(Opportunity)・脅威(Threat)の4つに分けて評価する手法である。外部要因は市場の動き・競合・法規制など、自社の外側の環境を指す。
解き方
- SWOTの4要素を内部要因(強み・弱み)と外部要因(機会・脅威)に分ける。
- 各選択肢の要因が内部と外部のどちらに属するかを判定する。
- 外部要因である「機会」または「脅威」に当たるものを選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 自社の営業力は自社が持つ資源なので「内部要因の強み」になる。
- 選択肢 イ不正解
- 製品の機能面の特徴は自社が持つ性質なので「内部要因の強み」になる。
- 選択肢 ウ正解
- 他社の新規参入は市場の外側の変化なので「外部要因の脅威」に当たる。
- 選択肢 エ不正解
- 自社製品の品質の低さは自社で直すべき課題なので「内部要因の弱み」になる。
覚えるポイント
- 内部要因:強み(Strengths)、弱み(Weaknesses)
- 外部要因:機会(Opportunities)、脅威(Threats)
間違えやすいところ
- 自社で制御できる製品の機能や品質を、外部要因と取り違えないようにする。
出題の前提:一般的な経営戦略分析手法に基づく。
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.32 ↗(www.ipa.go.jp) / 公式解答例 p.1 ↗(www.ipa.go.jp)
バリューチェーンにおける購買物流の活動
ストラテジ系 · バリューチェーン / 主活動 / 購買物流 / サプライチェーン
衣料品製造販売会社を対象にバリューチェーン分析を実施した。会社の活動を購買物流、製造、出荷物流、販売とマーケティング、サービスに分類した場合、購買物流の活動に該当するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:バリューチェーンの「購買物流」は、原材料などの受け入れ・保管・配分を担う活動である。M.ポーターが提唱したバリューチェーン(価値連鎖)では、主活動を「購買物流」「製造」「出荷物流」「販売・マーケティング」「サービス」の5つに分ける。購買物流は、製品を作る前に必要な材料を調達する段階を指す。
解き方
- バリューチェーンの主活動5分類それぞれの役割をつかむ。
- 各業務が原料の受け入れ、製造、完成品の配送、営業、保守のどれかを判別する。
- 原料の調達と受け入れ保管に当たる業務を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 完成した製品を顧客へ届ける活動は「出荷物流」になる。
- 選択肢 イ正解
- 製造に必要な生地を発注・検品し、保管する活動は「購買物流」に当たる。
- 選択肢 ウ不正解
- 広告宣伝などの販売促進の活動は「販売とマーケティング」になる。
- 選択肢 エ不正解
- 生地を加工して衣料品を作る縫製作業は「製造」になる。
覚えるポイント
- 購買物流:原材料の調達・受入・保管(製造の前工程)
- 出荷物流:完成品の保管・顧客への発送(製造の後工程)
間違えやすいところ
- 完成品を顧客へ届ける出荷物流と、原材料を受け入れる購買物流を間違えないようにする。
出題の前提:ポーターのバリューチェーン理論に基づく。
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.32 ↗(www.ipa.go.jp) / 公式解答例 p.1 ↗(www.ipa.go.jp)
コストプラス法による価格設定方法
ストラテジ系 · コストプラス法 / プライシング / 原価加算法 / 価格設定戦略
コストプラス法による価格設定方法を表したものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:コストプラス法は、かかった費用に希望する利益(マージン)を上乗せして価格を決める方法である。コストプラス法(原価加算法)は、製造原価や販売費・一般管理費などを基準にする原価志向型の価格決定手法である。利益は企業が自ら決めた希望分を加える。
解き方
- コストプラス法を「原価に利益をプラスする」方法としてとらえる。
- 各選択肢の価格の決め方(原価志向、競争志向、需要志向)を整理する。
- 原価と営業費を基準に利益を上乗せする記述を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 利益の最大化やリスクを考えて価格を調整する方法は、需要志向の価格設定などに近い。
- 選択肢 イ不正解
- 値引きを見込んであらかじめ上乗せするのは商談での駆け引きで、コストプラス法とは違う。
- 選択肢 ウ不正解
- 市場の競合状況を基準に価格を決める方法は「競争志向型価格設定法(市場追随法など)」である。
- 選択肢 エ正解
- 製造原価や営業費に希望マージンを加えて決める方法は、コストプラス法の定義のとおりである。
覚えるポイント
- コストプラス法 = 原価 + 希望利益(マージン)
- 原価志向の代表的な価格設定手法
間違えやすいところ
- 市場の競合価格を基準にする競争志向型と、コストプラス法を混同しないようにする。
出題の前提:一般的なマーケティングおよび経営管理理論に基づく。
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.33 ↗(www.ipa.go.jp) / 公式解答例 p.1 ↗(www.ipa.go.jp)
ナレッジマネジメントの説明
ストラテジ系 · ナレッジマネジメント / 知識経営 / 形式知 / 暗黙知
ナレッジマネジメントを説明したものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:ナレッジマネジメントは、社員の知識を組織全体で共有し活用して力を高める経営手法である。個人の経験やノウハウ(暗黙知)を文書やデータ(形式知)に変え、全社で共有・再利用する。これによって生産性や問題解決力、競争力の向上を目指す。
解き方
- ナレッジマネジメントの中心となる考え(個人の知識を組織で共有・活用)を確認する。
- 選択肢にある他の経営手法(フラット組織、ベンチマーキング、コアコンピタンス経営)を見分ける。
- 知識の共有と問題解決力の向上を書いている選択肢を選ぶ。
- 選択肢 ア正解
- 社員個人の知識を全社で共有して問題解決力を高める説明で、ナレッジマネジメントの内容である。
- 選択肢 イ不正解
- 組織の階層を減らして意思決定を速くする構造は「フラット型組織」の説明である。
- 選択肢 ウ不正解
- 優良企業と比べて自社を改善する手法は「ベンチマーキング」の説明である。
- 選択肢 エ不正解
- 他社にまねできない自社独自の強みを軸にする経営は「コアコンピタンス経営」の説明である。
覚えるポイント
- ナレッジマネジメント:個人の暗黙知を形式知化し、組織で共有・活用する
- ベンチマーキング:優良企業との比較・分析
- コアコンピタンス:他社が真似できない強み
間違えやすいところ
- ベンチマーキング(他社比較)やコアコンピタンス(独自技術の経営)と混同しないようにする。
出題の前提:一般的な経営戦略および組織論に基づく。
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.33 ↗(www.ipa.go.jp) / 公式解答例 p.1 ↗(www.ipa.go.jp)
ディジタルディバイドの説明
ストラテジ系 · ディジタルディバイド / 情報格差 / 情報リテラシ
ディジタルディバイドを説明したものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:ディジタルディバイドは、IT(情報通信技術)を使える人と使えない人の間に生じる社会的・経済的な格差である。パソコンやインターネットを利用できるかどうかで、所得・就職・教育などの差が生まれることを指す。地理や年齢、所得、身体の条件などが原因になる。
解き方
- ディジタルディバイド(Divide=分断・格差)の本来の意味を確認する。
- 人そのものを指す語、使いやすい環境、格差そのものの違いを区別する。
- ITの利用能力や環境の差から生じる「格差」を説明している選択肢を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 情報を入手しにくい人々そのものは「情報弱者(情報社会的弱者)」を指す。
- 選択肢 イ不正解
- 誰もが使えるように配慮された環境や考え方は「ディジタルインクルージョン」や「情報バリアフリー」を指す。
- 選択肢 ウ不正解
- 高齢者や障害者を含め誰にとっても使いやすい度合いは「アクセシビリティ」を指す。
- 選択肢 エ正解
- 情報リテラシやIT環境の差によって生じる社会的・経済的な格差を表す語として適切である。
覚えるポイント
- ディジタルディバイド:IT利用環境やスキルの差による社会的・経済的格差
- アクセシビリティ:利用しやすさ・到達可能性の度合い
- 情報バリアフリー:利用の妨げを取り除く施策
間違えやすいところ
- ディジタルディバイドは人や環境ではなく、格差そのものを指すと正しくおさえる。
出題の前提:一般的な情報社会論およびIT社会環境論に基づく。
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.33 ↗(www.ipa.go.jp) / 公式解答例 p.1 ↗(www.ipa.go.jp)
電子自治体におけるG to B取引の例
ストラテジ系 · 電子自治体 / G to B / 電子入札 / 行政形態
電子自治体において、G to B(Government to Business)に該当するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:電子自治体のG to B(Government to Business)は、自治体と企業の間の取引である。電子自治体の取引は、相手によってG to G(行政機関どうし)、G to B(自治体と企業)、G to C(自治体と住民)に分けられる。G to Bには、物品の電子調達や電子入札が当てはまる。
解き方
- 取引の主体(G=政府・自治体)と相手(B=企業、C=市民、G=行政機関)を分ける。
- 「G to B」が自治体と企業の間の取引・連携であることを確認する。
- 自治体が民間企業へ向けて行う電子調達・電子入札を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 自治体内部の決裁や文書管理は行政内部の仕事なので「G to G」などに分類される。
- 選択肢 イ正解
- 自治体(G)が企業(B)から資材を調達し入札を行う取引は「G to B」に当たる。
- 選択肢 ウ不正解
- 自治体どうしで住基ネットのデータを送受信するのは行政機関どうしの連携なので「G to G」である。
- 選択肢 エ不正解
- 住民が証明書の交付や届出を行う電子申請は自治体と住民の関係なので「G to C」である。
覚えるポイント
- G to B:行政(Government)と企業(Business)間の取引(電子入札・電子調達等)
- G to C:行政と住民(Citizen)間の手続き(電子申請・住民票等)
- G to G:行政機関同士のデータ連携や行政内部事務
間違えやすいところ
- 住民による電子申請(G to C)や自治体内部の事務処理(G to G)と取り違えないようにする。
出題の前提:電子自治体および電子商取引分類(GtoB, GtoC, GtoG)に基づく。
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.34 ↗(www.ipa.go.jp) / 公式解答例 p.1 ↗(www.ipa.go.jp)
CGM(消費者生成メディア)の定義
ストラテジ系 · CGM / ソーシャルメディア / コンテンツマーケティング
CGM(Consumer Generated Media)の説明として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:CGM(消費者生成メディア)は、一般の消費者が作った文章や写真、動画を中心に成り立つWebサービスのことです。ブログやSNS、口コミサイト、動画共有サイトなどが当てはまります。企業やプロだけが発信するのではなく、利用者自身が情報を発信する点が特徴です。
解き方
- CGMはConsumer Generated Mediaの略で、消費者が作り出すメディアという意味だと確認します。
- 選択肢の中で、消費者が作った内容を共有・配信するものを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- ネットオークションのように、消費者同士が品物を売買する取引の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- お店を集めて決済を代行する、オンラインショッピングモールの説明です。
- 選択肢 ウ正解
- 個人が作ったデジタルの作品を配信・共有できるしくみで、CGMの説明として正しいです。
- 選択肢 エ不正解
- メールマガジンのように、企業から情報を一方的に送るしくみの説明です。
覚えるポイント
- CGMは「ブログ・SNS・口コミサイトなど、一般消費者がコンテンツを作成・発信するメディア」
間違えやすいところ
- 品物を売買するネットオークションと、内容を作って共有するCGMを混同しないようにします。
出題の前提:平成27年度春期基本情報技術者試験午前問73の出題条件に基づく。
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.34 ↗(www.ipa.go.jp)
eマーケットプレイスの概要
ストラテジ系 · eマーケットプレイス / 電子商取引 / BtoB
eマーケットプレイスを説明したものとして、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:eマーケットプレイス(電子市場)は、インターネット上の市場に多くの売り手と買い手が集まって直接取引するしくみです。間に卸売業者などが入らないため、取引の費用を減らせます。新しく取引する相手を見つけやすいという利点もあります。
解き方
- eマーケットプレイスは、ネット上の市場で多くの売り手と買い手が取引する場だと理解します。
- O2O、eマーケットプレイス、SCM、EDIを比べて正しいものを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- ネットで宣伝して実際の店に客を呼び込む、O2O(オンラインからオフラインへの誘導)の説明です。
- 選択肢 イ正解
- ネット上の市場で売り手と買い手が直接取引する方法で、eマーケットプレイスの説明として正しいです。
- 選択肢 ウ不正解
- 調達から販売までを全体で最適化する、SCM(サプライチェーンマネジメント)の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 商取引のデータを決まった形式で電子的に交換する、EDI(電子データ交換)の説明です。
覚えるポイント
- eマーケットプレイスは「インターネット上に開かれた電子取引市場」
間違えやすいところ
- 企業間でデータをやり取りするEDIや、供給の流れを最適化するSCMと混同しないようにします。
出題の前提:平成27年度春期基本情報技術者試験午前問74の出題条件に基づく。
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.34 ↗(www.ipa.go.jp)
企業の社会的責任(CSR)と環境対策
ストラテジ系 · CSR / グリーン購入 / 環境経営
企業が社会的責任を果たすために採るべき施策のうち,環境対策の観点で実施するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:企業の社会的責任(CSR)のうち、環境対策にあたるのはグリーン購入です。グリーン購入とは、環境への負担が少ない品物やサービスを優先して買うことです。CSRには法令遵守や社会貢献なども含まれるため、環境に関わるものを見分ける必要があります。
解き方
- 問題文の「環境対策の観点」という条件に注目します。
- 各選択肢を企業統治・環境保全・社会貢献・企業倫理に分け、環境負担を減らすものを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 経営の内容を株主に公開する、情報公開や企業統治(コーポレートガバナンス)の施策です。
- 選択肢 イ正解
- 環境にやさしい品物を優先して買うグリーン購入の施策で、環境対策として正しいです。
- 選択肢 ウ不正解
- 災害時のボランティアを支える、社会貢献活動の施策です。
- 選択肢 エ不正解
- 社内の不正を相談できる窓口を設ける、法令遵守(コンプライアンス)の施策です。
覚えるポイント
- グリーン購入は「環境負荷の小さい製品を優先的に調達する環境対策活動」
間違えやすいところ
- どれもCSRに関係するので、「環境対策」という条件を読み飛ばさないようにします。
出題の前提:平成27年度春期基本情報技術者試験午前問75の出題条件に基づく。
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.35 ↗(www.ipa.go.jp)
人事管理・雇用制度(ワークシェアリング)
ストラテジ系 · ワークシェアリング / 雇用政策 / 人事労務管理
従業員1人当たりの勤務時間を減らして社会全体の雇用維持や雇用機会増加を図るものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:ワークシェアリングは、1人あたりの労働時間を短くして仕事を分け合うしくみです。これにより、不況のときでも雇用を守ったり、働く機会を増やしたりできます。仕事と私生活の調和を目指すワークライフバランスとは目的が違います。
解き方
- 「労働時間を減らして仕事を分け合い、雇用を守る」という問題文の定義を確認します。
- 選択肢の雇用や福利厚生の用語と照らし合わせて、合うものを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- カフェテリアプランは、決められた範囲で好きな福利厚生を選べる制度です。
- 選択肢 イ不正解
- フリーエージェント制は、自分の希望で異動や転職を申し出られる制度です。
- 選択肢 ウ正解
- 1人あたりの労働時間を短くして仕事を分け合い、雇用を守るしくみで正しいです。
- 選択肢 エ不正解
- ワークライフバランスは、仕事と家庭など私生活の調和を目指す考え方です。
覚えるポイント
- ワークシェアリングは「仕事を分け合い、労働時間を減らして雇用を維持・創出する制度」
間違えやすいところ
- 仕事と生活の調和を目指すワークライフバランスと、雇用を守るワークシェアリングを混同しないようにします。
出題の前提:平成27年度春期基本情報技術者試験午前問76の出題条件に基づく。
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.35 ↗(www.ipa.go.jp)
ABC分析手法の概要
ストラテジ系 · ABC分析 / パレート図 / 重点管理
ABC分析手法の説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:ABC分析は、品物を売上や利益の大きい順に並べ、その累計の割合でA・B・Cの3つのグループに分ける手法です。数の少ない一部の品物が全体の売上の大部分を生み出すという性質を利用します。重要なA群を重点的に管理して、効率よく管理するのが目的です。
解き方
- ABC分析の基本である、大きい順の並べ替え、累計の割合、ランク分けを確認します。
- それぞれの選択肢を見て、ABC分析の説明に合うものを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 地域を格子状に区切って分析する、メッシュ分析の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 同じ人に何度も調査する、パネル調査の説明です。
- 選択肢 ウ正解
- 大きい順に並べて累計の割合で階層に分け、重点管理する手法で、ABC分析として正しいです。
- 選択肢 エ不正解
- データをいくつかの属性ごとに分けて集計する、クロス集計の説明です。
覚えるポイント
- ABC分析は「売上順に並べて累積構成比によりランク分けし、重点管理する手法」
間違えやすいところ
- 格子状に分けるメッシュ分析や、同じ人を追うパネル調査と混同しないようにします。
出題の前提:平成27年度春期基本情報技術者試験午前問77の出題条件に基づく。
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.35 ↗(www.ipa.go.jp)
2台の機械によるジョブ順序づけ(ジョンソン法)
ストラテジ系 · ジョンソン法 / フローショップ・スケジューリング / 総処理時間(メイクスパン)
製品A,B,Cの3つを、機械M1、M2の順で加工する。各製品の加工所要時間は次のとおりである。 ・製品A:M1=7時間,M2=3時間 ・製品B:M1=5時間,M2=6時間 ・製品C:M1=4時間,M2=2時間 ある製品のM1での加工が完了した直後に、別製品を続けてM1で加工できるとしたとき、全製品の加工が終了するまでの時間が最も短くなる加工順序はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:2台の機械を順に通す仕事の順番は、ジョンソン法を使うと全体の終了時間を最短にできます。やり方は、残った仕事のうち最も短い時間に注目し、それが前の機械(M1)の作業なら先頭に、後の機械(M2)の作業なら末尾に置きます。これを繰り返して順番を決めます。
解き方
- 各製品の作業時間はA(7, 3)、B(5, 6)、C(4, 2)です。全体の最小値であるCのM2(2)に注目し、Cを最後に置きます。
- 残ったAとBでは、最小値がAのM2(3)なので、Aを後ろ側の2番目に置きます。
- 残ったBを先頭に置くと、順番はB→A→Cになります。
- 各順番の終了時刻を計算し、B→A→Cのときの18が最短だと確認します。
- 選択肢 ア不正解
- A→C→Bの順だと終了時刻は22になり、最も短くありません。
- 選択肢 イ正解
- B→A→Cの順だと終了時刻は18になり、最も短くなります。
- 選択肢 ウ不正解
- B→C→Aの順だと終了時刻は19になり、最も短くありません。
- 選択肢 エ不正解
- C→B→Aの順だと終了時刻は19になり、最も短くありません。
覚えるポイント
- 2台マシン順序づけのジョンソン法:「最小値が前工程なら先頭へ、後工程なら末尾へ配置」
間違えやすいところ
- M1の作業時間だけで順番を決めたり、M2を始められる時刻の計算を間違えたりしないようにします。
出題の前提:平成27年度春期基本情報技術者試験午前問78の出題条件に基づく。
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.36 ↗(www.ipa.go.jp)
不正指令電磁的記録に関する罪(コンピュータウイルス罪)
ストラテジ系 · 刑法 / 不正指令電磁的記録に関する罪 / ウイルス作成罪
刑法における,いわゆるコンピュータウイルスに関する罪(不正指令電磁的記録に関する罪)となるものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:刑法の不正指令電磁的記録に関する罪は、ウイルスのような不正な指令を、正当な理由なく作ったり保管したりすることを罰します。研究や対策など正当な理由がある場合は罪になりません。悪用する目的で保管した時点で罪が成立します。
解き方
- 不正指令電磁的記録に関する罪の要件と、正当な理由があるかどうかを確認します。
- 各選択肢の目的と行為を見て、不正に実行させる目的で保管しているものを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 対策ソフトの開発や試験という正当な目的で作った場合は、罪になりません。
- 選択肢 イ不正解
- ウイルスと知らずに転送したのは不注意であり、故意がないので罪になりません。
- 選択肢 ウ不正解
- 対策組織へウイルスと示して提供するのは正当な理由があり、罪になりません。
- 選択肢 エ正解
- 第三者のコンピュータで不正に動かす目的で保管した行為は、保管罪に当たります。
覚えるポイント
- 不正指令電磁的記録に関する罪は、作成・提供・供用だけでなく「不正な目的による取得・保管」も処罰対象
間違えやすいところ
- 自分でウイルスを作っていなくても、悪用目的で持っていた時点で罪になる点を見落とさないようにします。
出題の前提:平成27年度春期基本情報技術者試験午前問79の出題条件および刑法(不正指令電磁的記録に関する罪)に基づく。
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.36 ↗(www.ipa.go.jp)
日本工業標準調査会(JISC)の役割
ストラテジ系 · JISC / JIS / 標準化組織
日本工業標準調査会(JISC)を説明したものとして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:JISC(日本工業標準調査会)は、経済産業省に置かれた審議会で、JIS(日本産業規格)の制定や改正を審議する組織です。国の工業標準化を進める役割を担っています。民間の団体が作る規格とは区別して考えます。
解き方
- JISCがJISの制定や改正を担う国の審議会だと確認します。
- JIS、IEEE、JEC、JEITAの各説明と照らし合わせ、JISCに合うものを選びます。
- 選択肢 ア正解
- 経済産業省に置かれた審議会として、JISの制定や改正を審議する組織で、JISCの説明として正しいです。
- 選択肢 イ不正解
- 米国の電気電子の学会であるIEEE(アイトリプルイー)の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 電気規格調査会がJEC規格を定める説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 電子情報技術産業協会(JEITA)の説明です。
覚えるポイント
- JISCは「経済産業省に設置された審議会で、JISの調査・審議を行う組織」
間違えやすいところ
- 民間の業界団体であるJEITAや電気規格調査会と、国の審議会であるJISCを混同しないようにします。
出題の前提:平成27年度春期基本情報技術者試験午前問80(試験当時の工業標準化法準拠)に基づく。
出典:IPA『2015年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.37 ↗(www.ipa.go.jp)
2015年度 春期 午前
参照した公式資料
IPAが公開した2015年度 春期 午前の問題・解答資料です。

