旧制度の午前・午後と、2023年度以降の科目A・科目Bの公開問題を区別しています。現在の試験対策では現行シラバスと科目Bの形式を確認してください。公開問題は本試験の全出題を網羅する資料ではありません。
2014年度 春期 午前の概要
有限小数と無限小数(基数変換)
テクノロジ系 · 基数変換 / 有限小数 / 循環小数
次の10進小数のうち、2進数で表現したときに無限小数(循環小数)になるものはどれか。
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解答
ア
解説
まず要点:10進小数が2進数で有限小数になるのは、分数に直したときの分母が2の累乗だけのときです。分母に2以外の数(たとえば5)が残ると、2進数では割り切れず、循環する無限小数になります。
解き方
- 各選択肢の10進小数を、これ以上約分できない分数に直します。
- その分母を素因数分解し、2以外の数が含まれるか調べます。2以外が含まれるものが無限小数になります。
- 選択肢 ア正解
- 0.05は分数にすると1/20です。分母20には2以外の5が含まれるので、2進数では0.0000110011…と循環する無限小数になります。
- 選択肢 イ不正解
- 0.125は1/8で、分母は2を3回かけた数です。2進数では0.001と割り切れる有限小数になります。
- 選択肢 ウ不正解
- 0.375は3/8で、分母は2を3回かけた数です。2進数では0.011と割り切れる有限小数になります。
- 選択肢 エ不正解
- 0.5は1/2で、分母は2そのものです。2進数では0.1と割り切れる有限小数になります。
覚えるポイント
- 既約分数の分母が2の累乗のみであれば2進数で有限小数となる。
間違えやすいところ
- 10進数では割り切れる短い小数でも、2進数にすると割り切れず無限小数になる場合があることを見落としがちです。
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前問1の出題条件による。
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.4 ↗(www.ipa.go.jp)
ビット演算によるビットマスク処理
テクノロジ系 · 論理演算 / ビットマスク / AND演算
最上位ビットをパリティビットとする8ビット符号において、パリティビットを除いた下位7ビットを取り出すためのビット演算として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:あるビットだけを取り出すには、残したい桁を1、消したい桁を0にした数とAND(論理積)をとります。0とANDをとった桁は必ず0になり、1とANDをとった桁は元の値がそのまま残るからです。
解き方
- 8ビットのうち最上位を0にし、下位7ビットをそのまま残すマスクのビットパターン(2進数で01111111)を決めます。
- 01111111を4ビットずつ区切って16進数に直すと、上位が7、下位がFなので、16進数7FとのANDが適切と分かります。
- 選択肢 ア不正解
- 16進数0Fは2進数で00001111です。ANDをとると下位4ビットしか残らず、下位7ビットは取り出せません。
- 選択肢 イ不正解
- OR(論理和)をとると、マスクの1の桁が必ず1になってしまい、元のビットをそのまま取り出せません。
- 選択肢 ウ正解
- 16進数7Fは2進数で01111111です。最上位が0、下位7ビットが1なので、ANDをとると最上位だけ0になり下位7ビットがそのまま残ります。
- 選択肢 エ不正解
- 16進数FFとXORをとると8ビットすべてが反転するので、下位7ビットを正しく取り出せません。
覚えるポイント
- 特定ビットの抽出・クリアにはAND、セットにはOR、反転にはXORを用いる。
間違えやすいところ
- 下位7ビットを残すのに、7Fではなく0F(下位4ビットだけ)を選んでしまう誤りです。
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前問2の出題条件による。
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.4 ↗(www.ipa.go.jp)
ブール代数と論理式の簡単化
テクノロジ系 · 論理式 / ブール代数 / 簡単化
論理式 A・B・C + A・B・C + A・B・C + A・B・C(ここで、・は論理積、+は論理和、上線は否定を表す)と恒等的に等しいものはどれか。
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解答
エ
解説
まず要点:この式は、共通する部分でくくり出す分配法則と、X+X=1になる相補律を使うと、Cだけに簡単化できます。同じ文字とその否定を足すと必ず1になり、1とYの積はYのままになるからです。
解き方
- 式の中で共通する文字に着目して項をくくります。A・B・C + A・B・C から共通の B・C をくくり出すと (A+A)・B・C = B・C になります。
- もう一方の A・B・C + A・B・C からも共通の B・C をくくり出すと (A+A)・B・C = B・C になります。
- 出てきた2つの項を足し、共通の C をくくり出すと (B+B)・C = 1・C = C になります。
- 選択肢 ア不正解
- 与式を整理するとCだけの式になるため、A・B・Cだけでは表せません。
- 選択肢 イ不正解
- イは途中の式で、さらにくくり出しができてCまで簡単化できるため誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- 与式はAやBが真でも偽でも、Cが真のときだけ真になります。ウの式はそれと一致しません。
- 選択肢 エ正解
- AとBの組み合わせ4通り(00, 10, 01, 11)すべてでCとの積がそろうので、全体はCと同じになります。
覚えるポイント
- X + X = 1 や X・1 = X を使った共通因数の括り出しにより簡単化する。
間違えやすいところ
- 否定のバーを見落としたり、くくり出すときに共通でない文字まで消してしまう計算ミスです。
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前問3の出題条件による。
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.4 ↗(www.ipa.go.jp)
確率分布(正規分布の特徴)
テクノロジ系 · 正規分布 / 確率分布 / 連続確率分布
正規分布の特徴を説明したものとして、適切なものはどれか。
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解答
ウ
解説
まず要点:正規分布は、平均値を山の頂点とする左右対称の釣鐘型をした連続確率分布です。平均値から離れるほど確率が滑らかに小さくなる形をしています。
解き方
- 問題が尋ねているのが「正規分布」であることを確認します。
- 正規分布を表す「平均値を中心に左右対称で釣鐘型の連続確率分布」という記述を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- バスタブ曲線は機械の故障率が時間とともにどう変わるかを表す曲線で、正規分布の説明ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- すべての事象が同じ確率で起こることを表すのは一様分布の説明です。
- 選択肢 ウ正解
- 正規分布は平均値で最も高くなり、その左右に対称な釣鐘型の曲線になる連続確率分布です。
- 選択肢 エ不正解
- 一定の確率で飛び飛びに起こる現象を表すのはポアソン分布などの説明です。
覚えるポイント
- 正規分布は平均値を中心とする左右対称の釣鐘状の連続確率分布である。
間違えやすいところ
- 二項分布やポアソン分布のような離散確率分布と、連続確率分布を混同しないようにします。
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前問4の出題条件による。
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.4 ↗(www.ipa.go.jp)
状態遷移表による文字列検査
テクノロジ系 · 有限オートマトン / 状態遷移表 / 字句解析
文字列を検査するための状態遷移表がある。初期状態を a とし、文字列の検査中に状態が e になれば不合格とする。文字列を左端から1文字ずつ検査したとき、不合格となるものはどれか。ここで、△は空白を表す。 〔状態遷移表〕 現在の状態/文字:空白、数字、符号、小数点、その他 a:a、b、c、d、e b:a、b、e、d、e c:e、b、e、d、e d:a、e、e、e、e e:e、e、e、e、e
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:状態遷移表では、文字を1つ読むたびに表に従って現在の状態を変えていきます。途中で一度でも状態eになった文字列が不合格になります。
解き方
- 初期状態aから始め、各選択肢の文字列を左から1文字ずつ追います。
- ア(+0010):a → c(+) → b(0) → b(0) → b(1) → b(0) と進み合格です。
- イ(-1):a → c(-) → b(1) と進み合格です。
- ウ(12.2):a → b(1) → b(2) → d(.) → e(2) と進み、状態eになるので不合格です。
- エ(9.△):a → b(9) → d(.) → a(△) と進み合格です。
- 選択肢 ア不正解
- aから'+'でc、'0'でb、その後'0','1','0'ではbのままなので、eにならず合格です。
- 選択肢 イ不正解
- aから'-'でc、'1'でbになって終わるので、eにならず合格です。
- 選択肢 ウ正解
- aから'1'でb、'2'でb、'.'でdに移り、最後の'2'で状態eになるため不合格です。
- 選択肢 エ不正解
- aから'9'でb、'.'でd、空白'△'でaに戻るので、eにならず合格です。
覚えるポイント
- 状態遷移表のトレースは、1文字ごとの現在状態と入力文字の交点を正確に追う。
間違えやすいところ
- 小数点の後の数字を読むとき、状態dで数字が入るとeに変わる決まりを見落とすことです。
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前問5の出題条件による。
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.5 ↗(www.ipa.go.jp)
2分木の走査(後順走査・ポストオーダー)
テクノロジ系 · 2分木 / 後順走査 / 逆ポーランド表記法
2分木の各ノードがもつ記号を出力する再帰的なプログラム Proc(n) が次のように定義されている。 Proc(n) { n に左の子 l があれば Proc(l) を呼び出す。 n に右の子 r があれば Proc(r) を呼び出す。 n の記号を出力して終了する。 } このプログラムを、根を「+」とし、左の子に「a」、右の子に「*」を持ち、「*」の左の子に「-」(「-」の左の子は「b」、右の子は「c」)、右の子に「d」を持つ2分木の根に適用したときの出力はどれか。
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解答
ウ
解説
まず要点:このプログラムは、左の子、右の子を先に処理し、最後に親を出力する後順走査(帰りがけ順)です。左右の部分木を全部たどり終えてから親を出力するため、式の後置表記が得られます。
解き方
- Proc(n)が「左部分木 → 右部分木 → 自分」の順で処理する後順走査だと確認します。
- 各部分木を再帰的にたどります。ノード'-'は左の子b、右の子cの後に出力されるので「b, c, -」となります。
- ノード'*'は左部分木「b, c, -」、右の子「d」の後に出力されるので「b, c, -, d, *」となります。
- 根'+'は左の子「a」、右部分木「b, c, -, d, *」の後に出力されるので、全体で「a, b, c, -, d, *, +」となります。
- 選択肢 ア不正解
- 根を最初に出す前順走査の出力(+a*-bcd)なので誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 左、親、右の順にたどる通常の数式の書き方に近く、後順走査とは違います。
- 選択肢 ウ正解
- 後順走査(左→右→親)でたどると、a、b、c、-、d、*、+ の順に出力されます。
- 選択肢 エ不正解
- 左の子aを飛ばして右の部分木から始めているので誤りです。
覚えるポイント
- 左→右→根の順で処理する後順走査(ポストオーダー)は逆ポーランド表記法と一致する。
間違えやすいところ
- 前順走査(根→左→右)や間順走査(左→根→右)の出力順と混同しやすいです。
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前問6の出題条件による。
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.5 ↗(www.ipa.go.jp)
キューとスタックのデータ操作トレース
テクノロジ系 · データ構造 / スタック / キュー
空の状態のキューとスタックがある。次の手続を順に実行した場合、変数 x に代入されるデータはどれか。 ここで、関数の定義は以下の通りとする。 ・push(y): データ y をスタックに積む。 ・pop(): データをスタックから取り出して、その値を返す。 ・enq(y): データ y をキューに挿入する。 ・deq(): データをキューから取り出して、その値を返す。 〔手続〕 push(a) push(b) enq(pop()) enq(c) push(d) push(deq()) x ← pop()
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解答
イ
解説
まず要点:スタックは最後に入れたものを最初に出すLIFO方式、キューは最初に入れたものを最初に出すFIFO方式です。この違いを押さえて手続を順に追えば、最後に取り出される値が分かります。
解き方
- スタックSとキューQを空(S=[], Q=[])から始め、1行ずつ状態を追います。
- push(a) → S=[a]、push(b) → S=[a, b]。
- enq(pop()) → pop()は'b'を返すので enq(b) となり、S=[a], Q=[b]。
- enq(c) → Q=[b, c]。
- push(d) → S=[a, d]。
- push(deq()) → deq()は先頭の'b'を返すので push(b) となり、Q=[c], S=[a, d, b]。
- x ← pop() → Sの一番上にある'b'が取り出されて x に入ります。
- 選択肢 ア不正解
- データ'a'はスタックの一番底に残るので、最後のpop()では取り出されません。
- 選択肢 イ正解
- 手続を順にたどると、最後にスタックから取り出される値は'b'になります。
- 選択肢 ウ不正解
- データ'c'はキューの方に残ったままで、スタックには移されていません。
- 選択肢 エ不正解
- データ'd'をスタックに入れた後で'b'がさらに積まれるので、'd'は上から2番目になります。
覚えるポイント
- スタックは後入れ先出し(LIFO)、キューは先入れ先出し(FIFO)である。
間違えやすいところ
- deq()でキューから出る要素を、先頭のbではなく末尾のcと取り違える誤りです。
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前問7の出題条件による。
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.6 ↗(www.ipa.go.jp)
文字列連結のアルゴリズム(流れ図)
テクノロジ系 · 流れ図 / 配列操作 / 文字列連結
長さ m, n の文字列をそれぞれ格納した配列 X, Y がある。配列 X に格納した文字列の後ろに、配列 Y に格納した文字列を連結したものを、配列 Z に格納する流れ図において、図中の a, b に入れる処理として適切なものはどれか。ここで、1文字が一つの配列要素に格納されるものとする。 〔流れ図〕 ループ1: k: 1, 1, m [ a ] ループ1 終了 ループ2: k: 1, 1, n [ b ] ループ2 終了
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解答
ア
解説
まず要点:2つの配列をつなげるときは、1つ目の長さmをずらし幅(オフセット)として、2つ目の添字に足します。こうすると2つ目の文字がm+1番目から続けて並びます。
解き方
- 前半(ループ1)では、長さmの配列Xの先頭から末尾までを配列Zの1〜m番目に写すので、aは「X(k) → Z(k)」になります。
- 後半(ループ2)では、長さnの配列Yを配列Zのmの後ろ(m+1〜m+n番目)に入れます。kは1からnまで変わるので、Zの添字は「m + k」となり、bは「Y(k) → Z(m + k)」になります。
- 選択肢 ア正解
- 前半でXをZ(1)〜Z(m)に入れ、後半でYをmだけずらしたZ(m+1)〜Z(m+n)に入れるので適切です。
- 選択肢 イ不正解
- 後半のずらし幅がn(Yの長さ)になっていて、Xの長さmと合わないので正しくつながりません。
- 選択肢 ウ不正解
- aでY、bでXを入れており、「Xの後ろにY」という問題の条件と逆になっています。
- 選択肢 エ不正解
- 入れる順が逆で、ずらし幅も適切でないため誤りです。
覚えるポイント
- 配列連結では、先行する配列のサイズ分だけ格納先インデックスをシフト(オフセット加算)する。
間違えやすいところ
- ずらし幅として足すのがXの長さmかYの長さnかを取り違える誤りです。
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前問8の出題条件による。
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.7 ↗(www.ipa.go.jp)
プログラム実行制御方式(プログラム格納方式)
テクノロジ系 · コンピュータ構成要素 / プロセッサアーキテクチャ
主記憶に記憶されたプログラムを、CPUが順に読み出しながら実行する方式はどれか。
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解答
エ
解説
まず要点:主記憶にしまったプログラムをCPUが上から順に読み出して実行する方式を、プログラム格納方式といいます。プログラムとデータを同じ主記憶に置くので、命令を取り出しながら次々に実行できます。これは今のコンピュータの土台になっている考え方です。
解き方
- 設問が「主記憶のプログラムをCPUが順に読み出して実行する方式」を聞いていることを確かめます。
- それぞれの言葉の意味を比べ、コンピュータの基本であるプログラム格納方式(エ)を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- DMA制御方式は、CPUを通さずに主記憶と入出力装置の間で直接データをやり取りする方式です。
- 選択肢 イ不正解
- アドレス指定方式は、命令から実際に使うデータのある場所(実効アドレス)を求める方式です。
- 選択肢 ウ不正解
- 仮想記憶方式は、補助記憶も使って、実際より広い主記憶があるように見せる方式です。
- 選択肢 エ正解
- 主記憶に入れたプログラムをCPUが順に読み出して実行する方式で、正解です。
覚えるポイント
- プログラム格納方式(ノイマン型)=主記憶に置いたプログラムをCPUが逐次読み出して実行する方式
間違えやすいところ
- CPUを通さないDMA制御方式や、見かけのメモリを広げる仮想記憶方式と混同すること
出題の前提:平成26年度春期 基本情報技術者試験 午前 問9
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.8 ↗(www.ipa.go.jp)
キャッシュメモリの実効アクセス時間とヒット率の計算
テクノロジ系 · メモリシステム / キャッシュメモリ
主記憶のアクセス時間が60ナノ秒、キャッシュメモリのアクセス時間が10ナノ秒であるシステムがある。キャッシュメモリを介して主記憶にアクセスする場合の実効アクセス時間が15ナノ秒であるとき、キャッシュメモリのヒット率は幾らか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:キャッシュメモリの実効アクセス時間は「キャッシュの時間×ヒット率+主記憶の時間×(1−ヒット率)」で求めます。ヒット率とは、必要なデータがキャッシュにあった割合のことです。この式に値を当てはめて逆算すればヒット率が分かります。
解き方
- キャッシュの時間を10ナノ秒、主記憶の時間を60ナノ秒、実効アクセス時間を15ナノ秒、ヒット率をhとします。
- 実効アクセス時間の式「10h+60(1−h)=15」を立てます。
- 式を整理して−50h=−45、つまりh=45÷50=0.9と計算します。
- 選択肢 ア不正解
- 0.1はキャッシュに外れる割合(ミス率)で、求めたいヒット率ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 計算を間違えた値で、正しい式を使えば出てきません。
- 選択肢 ウ不正解
- 計算を間違えた値で、式の移項を誤ると出てきてしまいます。
- 選択肢 エ正解
- 10h+60(1−h)=15を解くと50h=45となり、h=0.9と正しく求まります。
覚えるポイント
- 実効アクセス時間 = キャッシュ時間 × ヒット率 + 主記憶時間 × (1 - ヒット率)
間違えやすいところ
- ヒット率ではなく、外れる割合(1−ヒット率=0.1)を選んでしまう誤り
出題の前提:平成26年度春期 基本情報技術者試験 午前 問10
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.8 ↗(www.ipa.go.jp)
パリティチェックの目的
テクノロジ系 · 信頼性 / 誤り検出方式
メモリモジュールのパリティチェックの目的として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:パリティチェックは、読み出したデータの誤りを見つけるための仕組みです。データに「1」が偶数個か奇数個かをそろえるための余分な1ビット(パリティビット)を付け、読み出し時に数が合うか確かめます。誤りを直す力はなく、見つけることだけができます。
解き方
- パリティビットは誤りを見つけるだけで、直すことはできないと覚えておきます。
- 選択肢を見比べ、誤りの検出を目的としているイを正解として選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 電源が来ているかを見るのは電源装置の役割で、パリティチェックの目的ではありません。
- 選択肢 イ正解
- 読み出しのときにエラーが起きていないかを見つける仕組みで、正解です。
- 選択肢 ウ不正解
- エラーを見つけるだけでなく直すのは、ECC(誤り訂正符号)の働きです。
- 選択肢 エ不正解
- パリティチェックはデータを暗号化するものではなく、誤りを見つけるための仕組みです。
覚えるポイント
- パリティチェックは誤り検出のみ可能。誤り検出と自動訂正の両方が可能なのはECC(ハミング符号等)。
間違えやすいところ
- 誤りを見つけるだけのパリティチェックと、誤りを直せるECCメモリを混同すること
出題の前提:平成26年度春期 基本情報技術者試験 午前 問11
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.8 ↗(www.ipa.go.jp)
磁気ディスク装置の性能特性
テクノロジ系 · ハードウェア / 補助記憶装置
磁気ディスク装置の性能に関する記述のうち、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:磁気ディスクのアクセス時間は、ヘッドを目標の位置へ動かす時間、回転を待つ時間、データをやり取りする時間の合計です。回転速度を上げると1回転が速くなるので待ち時間が減り、位置決め時間を短くするとアクセス時間も短くなります。
解き方
- 磁気ディスクのアクセス時間が、位置決め時間・回転待ち時間・データ転送時間から成ることを確かめます。
- 選択肢を比べ、回転速度や位置決め時間の短縮で速くなると正しく述べたアを選びます。
- 選択肢 ア正解
- 回転を速くすると待ち時間が減り、位置決めを速くすると移動時間が減るので、アクセス時間は短くなります。
- 選択肢 イ不正解
- アクセス時間はディスクが要求を受けてから転送を終えるまでで、CPU側の前後の処理時間は含みません。
- 選択肢 ウ不正解
- 全体の記憶容量は「トラック当たりの容量×円柱当たりのトラック数×円柱の数」で決まり、2つだけでは決まりません。
- 選択肢 エ不正解
- データ転送速度は主に記録密度と回転速度で決まり、回転待ち時間では決まりません。
覚えるポイント
- 磁気ディスクのアクセス時間 = 位置決め時間(シーク時間)+ 平均回転待ち時間 + データ転送時間
間違えやすいところ
- ディスクのアクセス時間に、ホスト側のCPU処理時間まで含まれると誤解すること
出題の前提:平成26年度春期 基本情報技術者試験 午前 問12
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.8 ↗(www.ipa.go.jp)
Web/DB連携における処理順序
テクノロジ系 · システム構成要素 / Webシステム
データベース(DB)へのアクセスを行うブラウザからのリクエスト処理を、Webサーバが受信し解読した後に行う一連の実行処理の順序はどれか。ここで、Webサーバはリクエスト処理ごとにDBへの接続と切断を行うものとする。 〔実行処理〕 ① DBの切断 ② DBへのアクセス ③ DBへの接続 ④ HTML文書の組立て ⑤ SQL文の組立て ⑥ ブラウザへの送信
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:動的なWebページは、DBに接続してからSQLを作り、DBを実行して結果を取り出し、HTMLを組み立てて送信し、最後に接続を切る順で処理します。データを使う前にHTMLを作ることはできません。使う順番を守ることが大切です。
解き方
- まずDBに接続し、SQLを組み立ててから、そのSQLでDBにアクセスします。
- 取り出したデータを使ってHTMLを組み立て、ブラウザへ送信します。
- 最後に接続を切るので、全体は③→⑤→②→④→⑥→①となります。
- 選択肢 ア不正解
- SQLを作る前にDBへアクセスすることはできないので、②が⑤より前にある順は誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- DBからデータを得る前にHTMLを組み立てることはできないので、④が②より前にある順は誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- DBへアクセスして結果を得る前にHTMLを組み立てることはできないので、④が②より前にある順は誤りです。
- 選択肢 エ正解
- 接続③→SQL作成⑤→DB実行②→HTML生成④→送信⑥→切断①の流れに正しく合っています。
覚えるポイント
- DB連携処理の手順:接続 → SQL組み立て → DBアクセス → HTML組み立て → 送信 → 切断
間違えやすいところ
- SQLを組み立てる前にDBへアクセスするという、順番の間違いを見落とすこと
出題の前提:平成26年度春期 基本情報技術者試験 午前 問13
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.9 ↗(www.ipa.go.jp)
スループットの定義と向上策
テクノロジ系 · システム性能評価 / スループット
スループットに関する記述のうち、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:スループットは、一定時間に処理できる仕事の量のことです。CPUの速さだけでなく、入出力の速さや待ち時間など、システム全体の効き具合で変わります。うまく並行して動かすほど、たくさんの仕事をこなせます。
解き方
- スループットが一定時間当たりの仕事量で、CPU・入出力・並行処理などに左右されることを整理します。
- スプーリングがCPUの待ち時間を減らしてスループットを上げる技術だと確かめ、エを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 待ち時間ができると一定時間に処理できる仕事が減るので、スループットは下がります。
- 選択肢 イ不正解
- スループットはシステム全体の処理能力を表し、入出力の速さや待ち時間にも大きく左右されます。
- 選択肢 ウ不正解
- 多重プログラミングはCPUと入出力を同時に動かして効率を上げるので、スループット向上に役立ちます。
- 選択肢 エ正解
- スプーリングでCPUが低速なプリンタの完了を待たずに済み、待ち時間が減ってスループットが上がります。
覚えるポイント
- スループット=単位時間当たりの処理量。スプーリングや多重プログラミングによって向上する。
間違えやすいところ
- スループットを、CPUのクロック周波数のような単独の演算能力だけの指標と混同すること
出題の前提:平成26年度春期 基本情報技術者試験 午前 問14
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.9 ↗(www.ipa.go.jp)
耐障害性設計(フェールセーフ)
テクノロジ系 · システム信頼性 / フォールトトレラントシステム
フェールセーフ設計の考え方に該当するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:フェールセーフは、機械が故障したときに、危険を最小にするよう安全な側(停止や遮断)へ制御する考え方です。人の操作ミスを防ぐのはフールプルーフ、性能を落としても動かし続けるのはフェールソフトと呼びます。
解き方
- フェールセーフ、フェールソフト、フールプルーフの意味をそれぞれ確かめます。
- 「安全な側へ止める」と書かれたアがフェールセーフに当たると判断します。
- 選択肢 ア正解
- センサ故障時にロボットアームを止めて安全を守る設計で、フェールセーフの代表例です。
- 選択肢 イ不正解
- 利用者の入力ミスを防ぐ設計なので、フールプルーフに当たります。
- 選択肢 ウ不正解
- 性能を落としても動かし続ける設計なので、フェールソフト(縮退運転)に当たります。
- 選択肢 エ不正解
- 障害時もできる処理だけ続けて運転を止めない設計なので、フェールソフトの考え方です。
覚えるポイント
- フェールセーフ=故障時に安全側へ倒す(停止等)。フェールソフト=能力低下しても稼働継続。フールプルーフ=誤操作防止。
間違えやすいところ
- 安全のため止めるフェールセーフと、機能を限定して続けるフェールソフトを混同すること
出題の前提:平成26年度春期 基本情報技術者試験 午前 問15
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.10 ↗(www.ipa.go.jp)
仮想記憶の仕組み(ページング方式)
テクノロジ系 · オペレーティングシステム / 記憶管理
ページング方式の仮想記憶を用いることによる効果はどれか。
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解答
イ
解説
まず要点:ページング方式の仮想記憶は、仮想の記憶も実際の主記憶も固定長のページに分けて扱います。全部を主記憶に置かなくてよく、実行に必要なページだけをその都度読み込むので、限られた主記憶をむだなく使えます。
解き方
- ページング方式が固定長で分け、必要になった分だけ動的に主記憶へ割り当てる特徴を確かめます。
- 選択肢を見比べ、主記憶を効率よく使えると述べているイを正解とします。
- 選択肢 ア不正解
- 仮想記憶は主記憶を広く見せる仕組みで、障害復旧時に内容を復元するためのものではありません。
- 選択肢 イ正解
- 実行に必要な分だけをその都度主記憶に割り当てるので、限られた主記憶を効率よく使えます。
- 選択肢 ウ不正解
- 補助記憶上の仮想記憶は主記憶よりずっと遅いので、よく使うページは主記憶に置く必要があります。
- 選択肢 エ不正解
- ページングのページは固定長です。大きさに応じて変えるのはセグメンテーション方式です。
覚えるポイント
- ページング方式=固定長。セグメンテーション方式=可変長。動的割当てにより主記憶を効率化。
間違えやすいところ
- 固定長のページング方式と、可変長のセグメンテーション方式の混同
出題の前提:平成26年度春期 基本情報技術者試験 午前 問16
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.10 ↗(www.ipa.go.jp)
アーカイバの機能
テクノロジ系 · アーカイバ / ユーティリティ / ファイル管理
データ管理ユーティリティの一つである,アーカイバの機能を説明したものはどれか。
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解答
イ
解説
まず要点:アーカイバは、複数のファイルを一つにまとめたり、必要に応じて元に戻したりする道具(ユーティリティ)です。バックアップや配布を楽にするために使います。多くの場合は、データを小さくする圧縮と、元に戻す伸張の機能も一緒に備えています。
解き方
- 問題の「アーカイバ」が、複数のファイルをまとめて管理し元に戻す道具だと思い出します。
- 各選択肢の内容を見て、ファイルをまとめる・元に戻すと書かれたものを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- これは磁気ディスクを初期化して、データを記録する領域と管理する領域を作るフォーマット(初期化)の説明です。
- 選択肢 イ正解
- 複数のファイルを一つにまとめたり、元に戻したりするというアーカイバの説明そのものです。
- 選択肢 ウ不正解
- これはパスワードなどでデータを不正使用や破壊から守る、保護機能の説明でアーカイバの機能ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- これは断片化したファイルを連続した領域に並べ直すデフラグ(最適化)の説明です。
覚えるポイント
- アーカイバは複数ファイルを1つにまとめる(アーカイブ化)および復元するユーティリティ
間違えやすいところ
- アーカイバと、圧縮だけの道具やデフラグの道具を混同しないよう注意します。
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前問17の出題条件に基づく
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.11 ↗(www.ipa.go.jp)
コンパイラにおける最適化
テクノロジ系 · コンパイラ / 最適化 / オブジェクトコード
コンパイラにおける最適化の説明として,適切なものはどれか。
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解答
ウ
解説
まず要点:コンパイラの最適化とは、プログラムの意味や実行結果を変えずに、むだな計算を省いたり速く動くように工夫することです。実行速度を上げたり、使うメモリを減らしたりするのが目的です。
解き方
- コンパイラの「最適化」が、実行速度やメモリの効率を良くする処理だと確認します。
- 各選択肢を見て、実行効率を高めたオブジェクトコードを作るという記述を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- これはオブジェクトコードの代わりに、インタプリタ用の中間コードを作る説明で、最適化ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- これはコンパイルする機種とは違う機種で動くコードを作る、クロスコンパイラの説明です。
- 選択肢 ウ正解
- ソースコードを解析して、実行効率を高めたオブジェクトコードを作るという最適化の説明に合っています。
- 選択肢 エ不正解
- これは実行時にサブプログラム名や変数の中身を表示する、デバッグを助ける機能の説明です。
覚えるポイント
- コンパイラの最適化はプログラムの意味を保ったまま実行時間や領域効率を高めるコードを生成すること
間違えやすいところ
- 別の機種向けに出力するクロスコンパイラや、中間コードの生成と最適化を混同しない。
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前問18の出題条件に基づく
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.11 ↗(www.ipa.go.jp)
静的テストツールの機能
テクノロジ系 · 静的テストツール / 静的解析 / ソフトウェアテスト
静的テストツールの機能に分類されるものはどれか。
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解答
ア
解説
まず要点:静的テストツールは、プログラムを実行せずにソースコードを解析し、誤りを見つける道具です。コーディングの決まり違反や、使う前に変数を使ってしまうミス、決して通らない部分などを実行前に見つけます。実際に動かして調べるのは動的テストです。
解き方
- 静的テストが、プログラムを実行しないで調べる方法だと確認します。
- 各選択肢から、実行せずにソースコードそのものを解析している記述を探します。
- 選択肢 ア正解
- ソースコードを実行せずに解析し、潜んでいる誤りを見つける静的テストツールの機能です。
- 選択肢 イ不正解
- これはテストを動かすために必要なドライバやスタブを作る、テスト用の道具の機能です。
- 選択肢 ウ不正解
- これはプログラムを実行して通った経路を数える、動的テスト向けの道具の機能です。
- 選択肢 エ不正解
- これは動的テストを実施するためのテストデータを作る道具の機能です。
覚えるポイント
- 静的テストはプログラムを実行せずコードを解析、動的テストは実際に実行して検証する
間違えやすいところ
- 実行して網羅度(カバレッジ)を測ることを、静的解析と間違えないよう注意します。
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前問19の出題条件に基づく
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.12 ↗(www.ipa.go.jp)
フリップフロップ回路を利用したメモリ
テクノロジ系 · SRAM / フリップフロップ / 半導体メモリ
メモリセルにフリップフロップ回路を利用したものはどれか。
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解答
エ
解説
まず要点:フリップフロップ回路で1ビットを覚えるメモリはSRAMです。SRAMは作り直す手間(リフレッシュ)が要らず速いですが、回路が大きく値段も高くなります。一方DRAMはコンデンサに電気をためるので小さく大容量にできますが、電気が抜けないよう定期的なリフレッシュが必要です。
解き方
- メモリセルにフリップフロップを使うのがSRAMだと思い出します。
- 選択肢の中からSRAMを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- DRAMはコンデンサに電気をためて情報を覚えるため、フリップフロップは使わずリフレッシュが必要です。
- 選択肢 イ不正解
- EEPROMは電気で書き換えられる不揮発性メモリで、フリップフロップではなく別のトランジスタ構造を使います。
- 選択肢 ウ不正解
- SDRAMはクロック信号に合わせて動くDRAMで、記憶のしくみはコンデンサです。
- 選択肢 エ正解
- SRAMはフリップフロップ回路でメモリセルを作るスタティックRAMです。
覚えるポイント
- SRAM=フリップフロップで高速・リフレッシュ不要(キャッシュメモリ向け)
- DRAM=コンデンサで高密度・リフレッシュ必要(主記憶向け)
間違えやすいところ
- SRAMとDRAMの記憶素子(フリップフロップとコンデンサ)を逆に覚えないよう注意します。
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前問20の出題条件に基づく
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.12 ↗(www.ipa.go.jp)
フラッシュメモリの特徴
テクノロジ系 · フラッシュメモリ / 不揮発性メモリ / 補助記憶装置
フラッシュメモリに関する記述として,適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:フラッシュメモリは、電気を使ってブロック(まとまった単位)ごとに内容を消せる不揮発性メモリです。ふつうのEEPROMが1バイトずつ消すのに対し、まとめて消すことで速く、大きく、安くなりました。USBメモリやSSD、SDカードなどに使われています。
解き方
- フラッシュメモリの特徴(電気で消せて、不揮発性で、ブロック単位で消す)を確認します。
- 各選択肢を見て、ブロック単位で電気的に消すと書かれたものを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 高速に書き換えられ、CPUのキャッシュメモリなどに使われるのはSRAMです。
- 選択肢 イ不正解
- 紫外線を当てて全内容を消去できるのはUV-EPROMです。
- 選択肢 ウ不正解
- 周期的にデータを書き直す(リフレッシュする)必要があるのはDRAMです。
- 選択肢 エ正解
- ブロック単位で電気的に内容を消せるという、フラッシュメモリの特徴を正しく説明しています。
覚えるポイント
- フラッシュメモリは電気的にブロック単位で一括消去可能な不揮発性メモリ
間違えやすいところ
- 紫外線で消すUV-EPROMや、1バイトずつ消す通常のEEPROMとの違いに注意します。
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前問21の出題条件に基づく
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.12 ↗(www.ipa.go.jp)
一致回路(XNOR回路)の論理回路構成
テクノロジ系 · 論理回路 / 一致回路 / 排他的論理和
入力XとYの値が同じときにだけ,出力Zに1を出力する回路はどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:XとYの値が同じときにだけ1を出す回路は、一致回路(XNOR)です。XとYが違うとき1になる回路(XOR)の答えを反対にしたものです。XORの式は (X・¬Y)+(¬X・Y) なので、その出力をNOR(論理和の否定)に入れると一致回路になります。
解き方
- 真理値表から、X=YのときZ=1、X≠YのときZ=0となる式がXNOR(¬(X⊕Y))だと導きます。
- 回路図を見ると、上段ゲートの入力はXと¬Y、下段ゲートの入力は¬XとYです。
- 上段・下段がAND素子なら、出力はそれぞれ X・¬Y と ¬X・Y(XORの材料)になります。
- アの最終段はOR素子なのでXORとなり、XとYが違うときに1になります。
- ウの最終段はNOR素子なので ¬(X・¬Y+¬X・Y) となり、XとYが同じときに1を出す一致回路です。
- 選択肢 ア不正解
- 最後がOR素子なので出力は (X・¬Y)+(¬X・Y) となり、XとYが違うときに1を出すXOR回路です。
- 選択肢 イ不正解
- 上段がOR素子になっているため、XとYが同じときだけ1を出す回路にはなりません。
- 選択肢 ウ正解
- 上下のANDの出力をNOR素子に入れることで、XORの反対であるXNOR(一致回路)になり正しいです。
- 選択肢 エ不正解
- 上段がOR素子になっているため、XとYが一致することを見つける回路にはなりません。
覚えるポイント
- 一致回路(XNOR)は排他的論理和(XOR)の否定であり、XとYの値が等しいときに1を出力する
間違えやすいところ
- XOR回路(ア)とXNOR回路(ウ)の最後のゲート(ORかNORか)を間違えやすいので注意します。
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前問22の出題条件に基づく
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.13 ↗(www.ipa.go.jp)
ヒューマンインタフェースにおけるマクロ機能
テクノロジ系 · マクロ機能 / ヒューマンインタフェース / 操作性向上
ヒューマンインタフェースの機能のうち,定型的な作業を頻繁に行う利用者の操作数を少なくする目的で用いるものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:マクロ機能は、よく行う決まった操作をあらかじめ登録し、一度の操作で自動的に再現する仕組みです。同じ作業を何度も繰り返す人の手間を減らし、入力ミスも防ぎます。
解き方
- 問題文の「決まった作業を繰り返す人の操作数を減らす」という目的に合う機能を考えます。
- 一連の手順を自動化して1回の操作にまとめるマクロ機能の記述を選びます。
- 選択肢 ア正解
- 一連のコマンドをまとめて自動実行するマクロ機能で、決まった作業の操作数を減らす目的に合っています。
- 選択肢 イ不正解
- これは入力エラーを最後にまとめて表示する機能で、操作の手間を減らす目的ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- これは今どこまで進んでいるかを表示する機能で、状況を知らせるためのものです。
- 選択肢 エ不正解
- これは操作を間違えたときに前の状態に戻すアンドゥ(やり直し)機能の説明です。
覚えるポイント
- マクロ機能は定型的な一連の操作を自動化・簡略化して操作手数を削減する機能
間違えやすいところ
- アンドゥ(間違いの取り消し)や進捗表示と、操作を簡単にするマクロを混同しない。
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前問23の出題条件に基づく
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.13 ↗(www.ipa.go.jp)
モーションキャプチャ
テクノロジ系 · モーションキャプチャ / コンピュータグラフィックス / アニメーション技法
アニメーションの作成過程で,センサやビデオカメラなどを用いて人間や動物の自然な動きを取り込む技法はどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:モーションキャプチャは、カメラやセンサを使って人や動物の自然な動きを取り込み、CGのキャラクターに反映させる技法です。手作業で動きを作るのは大変なので、実写の動きの座標データを時系列で記録し、骨格(ボーン)に当てはめてリアルな動きを効率よく作ります。
解き方
- 問題文の「センサやビデオカメラで実物の動きを取り込む」という言葉に注目します。
- CGの用語の中から、動き(モーション)の取り込み(キャプチャ)を表す言葉を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- キーフレーム法は、動きの要所となるコマを作り、その間のコマを計算で補って作る技法です。
- 選択肢 イ不正解
- ピクセルシェーダは、3DCGを描くときに画素ごとの影や質感を計算するプログラムです。
- 選択肢 ウ正解
- センサやカメラなどを使って人や動物の実際の動きを取り込む、モーションキャプチャの説明です。
- 選択肢 エ不正解
- モーフィングは、ある画像や形から別の画像や形へ滑らかに変えていく映像技法です。
覚えるポイント
- モーションキャプチャはセンサやカメラで現実の動きを取り込む技術
- キーフレーム法は主要なフレーム間を補間する技法、モーフィングは徐々に変形する技法
間違えやすいところ
- キーフレームで動きを作る方法と、実写から取り込むモーションキャプチャを混同しない。
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前問24の出題条件に基づく
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.14 ↗(www.ipa.go.jp)
SQL実行時のアクセス経路選択機能
テクノロジ系 · データベース / 関係データベース管理システム / オプティマイザ
SQL文を実行する際に、効率が良いと考えられる最適なアクセス経路(実行計画)を選択・決定する関係データベース管理システム(RDBMS)の機能として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:SQL文から最適なアクセス経路(実行計画)を選ぶのがオプティマイザです。関係データベース(RDBMS)では、利用者はデータの置き場所や取り出し順を指定しません。そのため、統計情報をもとにシステムが一番効率の良い取り出し方を自動で決める必要があります。
解き方
- SQL文が実行されるとき、システムの内部でどんな処理が行われるかを確認する。
- 統計情報などを使って複数の経路から最も安い実行計画を選ぶ機能がオプティマイザだと確認する。
- 選択肢 ア正解
- オプティマイザは、SQL文を効率良く実行するための最適なアクセス経路(実行計画)を決める機能です。
- 選択肢 イ不正解
- ガーベジコレクションは、使わなくなったメモリ領域を自動で解放して再利用できるようにする機能です。
- 選択肢 ウ不正解
- クラスタリングは、複数のコンピュータを連携させて1台のように使う技術か、データを似た特徴で分類する分析法です。
- 選択肢 エ不正解
- マージソートは、データを分割してそれぞれを並べ替えた後に併合する整列アルゴリズムです。
覚えるポイント
- オプティマイザ=SQL実行時の最適アクセス経路(実行計画)を選択・生成する機能
間違えやすいところ
- オプティマイザと、クラスタリングやインデックスそのものの役割を混同しないようにする。
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前問25
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.14 ↗(www.ipa.go.jp)
関数従属性に基づくテーブル定義
テクノロジ系 · データベース / 関数従属性 / 関係モデル / 正規化
項目aの値が決まれば項目bの値が一意に定まることを a → b で表す。図の関数従属関係(a→b, a→c, a→d, a→e, b→f, b→g, b→h, e→i, e→j)が成立している項目a〜jを、関係データベース上の三つのテーブルとして重複や矛盾なく定義する組合せとして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:決定項(矢印の元)を主キーとする単位でテーブルを分けます。関係データベースの正規化では、主キーに対して一意に決まる属性をまとめて1つのテーブルにします。決定項を主キーとして残し、外部キーで他のテーブルと結び付けることで、重複をなくし整合性を保ちます。
解き方
- 与えられた従属関係を決定項ごとにグループ分けする。aからはb,c,d,e、bからはf,g,h、eからはi,jが決まる。
- 各テーブルで主キーとそれに直接従属する属性をまとめる。テーブル1はaを持つ(a,b,c,d,e)、テーブル2はbを持つ(b,f,g,h)、テーブル3はeを持つ(e,i,j)となる。
- この構成に合う選択肢「イ」を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- テーブル2に決定項のaがなく、テーブル3も決定項bやeとの対応を保てないため不適切です。
- 選択肢 イ正解
- aを主キーとする(a,b,c,d,e)、bを主キーとする(b,f,g,h)、eを主キーとする(e,i,j)で、すべての従属関係を過不足なく表せます。
- 選択肢 ウ不正解
- テーブル1にaから直接決まらない属性が混ざり、テーブル2では主キーとなる決定項が欠けています。
- 選択肢 エ不正解
- テーブル1にbとeが含まれないため、テーブル2やテーブル3のデータと関連付けられません。
覚えるポイント
- 関数従属性X→Yでは、Xを主キーとしてテーブルを切り出すことで正規化を行う。
間違えやすいところ
- 決定項(矢印の元)を親テーブルに残さず、外部キー参照が失われる分解を選んでしまうミス。
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前問26
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.14 ↗(www.ipa.go.jp)
関係代数における射影の定義
テクノロジ系 · データベース / 関係代数 / 射影
関係データベースの演算(関係代数)のうち、「射影(projection)」の説明として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:射影は表から特定の列だけを取り出す操作です。関係代数には、行を絞る選択、列を取り出す射影、表を結び付ける結合などの基本演算があります。射影は表を縦方向に切り出す操作にあたります。
解き方
- 関係代数の代表的な操作(選択・射影・結合・和など)の意味を思い出す。
- 選択(selection)は行(横方向)の抽出、射影(projection)は列(縦方向)の抽出である。
- 「表の中から特定の列だけを取り出す」と書かれた選択肢「ウ」を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- これは複数の表をまとめる和集合(UNION)などの集合演算の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 表から条件に合う行を取り出す操作は「選択(selection)」の説明です。
- 選択肢 ウ正解
- 表から特定の列(属性)だけを取り出す操作は「射影(projection)」で、適切です。
- 選択肢 エ不正解
- 複数の表から条件に合う行同士を組み合わせて新しい表を作る操作は「結合(join)」の説明です。
覚えるポイント
- 射影(projection)=列の取り出し、選択(selection)=行の取り出し
間違えやすいところ
- 選択(行の絞り込み)と射影(列の絞り込み)の用語を取り違えてしまうこと。
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前問27
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.15 ↗(www.ipa.go.jp)
NOT IN句と同等なSQL文(NOT EXISTS)
テクノロジ系 · データベース / SQL / 副問合せ / NOT EXISTS
“商品”表、“在庫”表に対する次のSQL文の結果と同じ結果が得られるSQL文はどれか。ここで、下線部は主キーを表す。 〔SQL文〕 SELECT 商品番号 FROM 商品 WHERE 商品番号 NOT IN (SELECT 商品番号 FROM 在庫)
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:「NOT IN」は副問合せの結果に含まれない行を取り出します。SQLで「A NOT IN (SELECT B ...)」と書くと、主問合せの値が副問合せの結果にない行だけを選びます。これを相関副問合せの「NOT EXISTS」に書き換えるときは、商品と在庫を商品番号で結び、一致する行がないことを条件にします。
解き方
- 元のSQL文の意味を確認する。主問合せは「商品」表から商品番号を取り出し、「在庫」表にない商品番号を条件にしている。
- 各選択肢の主問合せの表を確認する。アとイは「在庫」表から取っているので除く。
- ウとエを比べる。ウはEXISTS(在庫にある商品)、エはNOT EXISTS(在庫にない商品)である。
- 元のNOT INと同じになるエが正解だと判断する。
- 選択肢 ア不正解
- 主問合せが「在庫」表になっていて、商品表から商品番号を取る元のSQLと結果が違います。
- 選択肢 イ不正解
- 主問合せが「在庫」表で、しかも副問合せとの結合条件がないため、結果が全く異なります。
- 選択肢 ウ不正解
- EXISTSを使うため、在庫がある商品の商品番号を取り出す文になり、NOT INと反対です。
- 選択肢 エ正解
- 「商品」表から商品番号を取り出し、同じ商品番号が「在庫」表にない(NOT EXISTS)行を選ぶので、元のSQLと同じ結果になります。
覚えるポイント
- NOT INは相関副問合せにおいてNOT EXISTS(キーの一致条件を内側に記述)で書き換え可能
間違えやすいところ
- 主問合せが商品表か在庫表かを見落とし、アやイを選んでしまうミス。
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前問28
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.15 ↗(www.ipa.go.jp)
トランザクションのACID特性(原子性)
テクノロジ系 · データベース / トランザクション処理 / ACID特性 / 原子性
トランザクションが、データベースに対する更新処理を完全に行うか、全く処理しなかったかのように取り消すか、のどちらかの結果になることを保証する特性はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:すべて実行するか全く実行しないかを保証するのが原子性です。トランザクションの信頼性を支える性質は「ACID特性」と呼ばれます。このうち原子性(atomicity)は、途中で失敗すると処理全体を取り消し、中途半端な状態を残さない性質です。
解き方
- 問題文の「完全に行うか、全く処理しなかったかのように取り消すか(All or Nothing)」という説明を確認する。
- ACID特性の各要素(原子性・一貫性・独立性・耐久性)の意味と照らし合わせる。
- 原子性(atomicity)が当てはまるので「イ」を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 一貫性(consistency)は、トランザクションの前後でデータベースの整合性の決まりが常に満たされることを保証する性質です。
- 選択肢 イ正解
- 原子性(atomicity)は、トランザクション内の処理が「すべて実行」か「すべて取り消し」のどちらかになることを保証する性質です。
- 選択肢 ウ不正解
- 耐久性(durability)は、正常に完了(コミット)した更新結果が、その後の障害でも失われないことを保証する性質です。
- 選択肢 エ不正解
- 独立性(isolation)は、同時に実行する複数のトランザクションが互いに影響せず、独立して処理されることを保証する性質です。
覚えるポイント
- 原子性(Atomicity)=All or Nothing(完全実行か完全取消か)
間違えやすいところ
- 原子性と一貫性の英単語や定義の対応を混同しないようにする。
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前問29
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.16 ↗(www.ipa.go.jp)
OSI基本参照モデルの各層と中継装置
テクノロジ系 · ネットワーク / OSI基本参照モデル / リピータ / ブリッジ / ルータ
OSI基本参照モデルの各層で中継する装置を、物理層で中継する装置、データリンク層で中継する装置、ネットワーク層で中継する装置の順に並べたものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:物理層はリピータ、データリンク層はブリッジ、ネットワーク層はルータが中継します。OSI基本参照モデルでは、層ごとに対応する中継装置が決まっています。リピータは電気信号を整え、ブリッジはMACアドレスでフレームを中継し、ルータはIPアドレスで経路を選びます。
解き方
- 物理層で中継する装置を確認する:リピータ。
- データリンク層で中継する装置を確認する:ブリッジ。
- ネットワーク層で中継する装置を確認する:ルータ。
- 「リピータ、ブリッジ、ルータ」の順に並ぶ選択肢「ウ」を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- ブリッジは第2層、リピータは第1層の中継装置なので、順序が逆になっています。
- 選択肢 イ不正解
- ブリッジ(第2層)、ルータ(第3層)、リピータ(第1層)の順で、適切ではありません。
- 選択肢 ウ正解
- 物理層(リピータ)、データリンク層(ブリッジ)、ネットワーク層(ルータ)の正しい順です。
- 選択肢 エ不正解
- ルータ(第3層)とブリッジ(第2層)の並び順が逆になっています。
覚えるポイント
- 第1層=リピータ、第2層=ブリッジ、第3層=ルータ、第4層以上=ゲートウェイ
間違えやすいところ
- 物理層とデータリンク層の装置(リピータとブリッジ)の順序を逆にしてしまうミス。
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前問30
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.16 ↗(www.ipa.go.jp)
DNSの役割
テクノロジ系 · ネットワーク / DNS / 名前解決 / IPアドレス
TCP/IPネットワークにおいて、DNS(Domain Name System)が果たす役割として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:DNSはドメイン名やホスト名とIPアドレスを対応付けます。通信にはIPアドレスが必要ですが、人は数字の羅列より文字のドメイン名の方が扱いやすいです。DNSは名前からIPアドレスを調べる正引きや、その逆の逆引きを行い、名前解決をします。
解き方
- DNS(Domain Name System)の主な機能が「名前解決」であることを思い出す。
- ドメイン名・ホスト名とIPアドレスを相互に変換・対応付ける記述を探す。
- 選択肢エが当てはまると確認し、他の選択肢(DHCP、RPC、NAT/NAPT)の機能と区別する。
- 選択肢 ア不正解
- 使われていないIPアドレスを自動で割り当てるのはDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)です。
- 選択肢 イ不正解
- ネットワーク上の別のサーバにあるプログラムを呼び出す仕組みはRPC(Remote Procedure Call)などの説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスを変換する技術はNAT(Network Address Translation)またはNAPTです。
- 選択肢 エ正解
- DNSはドメイン名やホスト名とIPアドレスを相互に対応付ける(名前解決する)サービスです。
覚えるポイント
- DNS=ドメイン名・ホスト名とIPアドレスの相互変換(名前解決)
間違えやすいところ
- IPアドレスを自動配布するDHCPや、アドレスを変換するNATと混同しないようにする。
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前問31
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.16 ↗(www.ipa.go.jp)
IPv6アドレスの特徴と表記法
テクノロジ系 · ネットワーク / IPv6 / IPアドレス表記
IPv6アドレスの特徴として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:IPv6のアドレス長は128ビットで、16進数4文字ずつコロンで区切って表します。IPv4の32ビットに比べて大幅に広げられています。基本の表記は16ビットごとに16進数4文字をコロン「:」で区切る8ブロックの形です。ほかにも先頭の0や連続する0ブロックを省略する書き方があります。
解き方
- IPv6のアドレス長を確認する:128ビット(96ビットではないのでアは誤り)。
- アドレスの種類を確認する:リンクローカルアドレスなどローカル用のアドレスもあるのでイは誤り。
- IPv4との関係を確認する:IPv4は32ビットで、IPv6は128ビットなので1対1の全対応はできずウは誤り。
- 表記方法を確認する:16進数4文字(16ビット)ごとにコロンで区切るのでエが適切である。
- 選択肢 ア不正解
- IPv6のアドレス長は128ビットです(96ビットではありません)。
- 選択肢 イ不正解
- 同じリンク内だけで有効なリンクローカルアドレスや、組織内だけで使うユニークローカルアドレスもあります。
- 選択肢 ウ不正解
- IPv4(32ビット)とIPv6(128ビット)では広さが全く違い、すべてを1対1で対応付けることはできません。
- 選択肢 エ正解
- IPv6アドレスは128ビットを16ビット(16進数4桁)ごとにコロン「:」で8分割して表すのが基本です。
覚えるポイント
- IPv6アドレス長=128ビット、16ビット(16進数4桁)ごとにコロン「:」で8つに区切る
間違えやすいところ
- IPv6のアドレス長(128ビット)をIPv4(32ビット)やMACアドレス(48ビット)と混同するミス。
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前問32
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.17 ↗(www.ipa.go.jp)
電子メールにおけるMIMEの役割
テクノロジ系 · ネットワーク / 電子メールプロトコル / MIME
インターネットにおける電子メールの規約で、ヘッダフィールドを拡張することにより、従来のテキストだけでなく音声や画像などのマルチメディアデータを扱えるようにした仕様はどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:電子メールで画像や音声などのマルチメディアデータを扱えるようにした仕様がMIMEです。もともとメールは英数字のテキストしか送れませんでした。そこでヘッダ(メールの付加情報)を拡張し、データを変換して送れるようにしたのがMIME(Multipurpose Internet Mail Extensions)です。
解き方
- 問題文の「電子メールの規約」「ヘッダの拡張」「音声や画像も扱える」という言葉に注目します。
- 文字だけを送るSMTPの制限をなくし、マルチメディアに対応したMIMEを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- HTMLはWebページを書くための言語で、電子メールの拡張規約ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- MHSはOSI参照モデルに基づいて作られたメッセージ配送システムの規格です。
- 選択肢 ウ正解
- MIMEはヘッダを拡張し、画像や音声などをメールで送れるようにした規約です。
- 選択肢 エ不正解
- SMTPはメールを送るためのプロトコルで、そのままでは文字以外のデータを扱えません。
覚えるポイント
- MIMEはSMTPヘッダを拡張して画像や音声などのマルチメディアデータを送信可能にする技術であること。
間違えやすいところ
- メールを送るSMTPと、画像などに対応させる拡張規格のMIMEを混同しないこと。
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前 問33
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.17 ↗(www.ipa.go.jp)
ICMPを用いた疎通確認コマンド
テクノロジ系 · ネットワーク / ネットワーク管理 / ICMP / ping
IPネットワークにおいて、ICMPのエコー要求、エコー応答、到達不能メッセージなどを利用して、通信相手との接続性を確認するコマンドはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:ICMPを使って通信相手とのつながりを確かめるコマンドはpingです。ICMP(Internet Control Message Protocol)は、IP通信のエラーを伝えたり制御したりするプロトコルです。pingはICMPのエコー要求を相手に送り、返ってくるエコー応答でつながりを確認します。
解き方
- 設問の「ICMPのエコー要求・エコー応答」「接続性を確認する」という部分に注目します。
- 各コマンドの役割を比べ、ICMPのエコーで疎通確認するpingを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- arpコマンドは、IPアドレスとMACアドレスの対応表を表示・更新するためのものです。
- 選択肢 イ不正解
- echoコマンドは、与えた文字列をそのまま画面に表示するだけのコマンドです。
- 選択肢 ウ不正解
- ipconfigコマンドは、自分の端末のIPアドレスなどのネットワーク設定を確認・更新するものです。
- 選択肢 エ正解
- pingコマンドは、ICMPのエコー要求と応答を使い、相手との通信ができるか確かめます。
覚えるポイント
- pingコマンドはICMP Echo Request/Replyを利用して疎通確認を行うコマンドであること。
間違えやすいところ
- 自分のIP設定を表示するipconfigやアドレス解決のarpと、疎通確認のpingを混同しないこと。
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前 問34
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.17 ↗(www.ipa.go.jp)
IPv4サブネット内の利用可能ホスト数計算
テクノロジ系 · ネットワーク / IPアドレス / サブネットマスク / ホストアドレス数
IPv4アドレスにおいて、192.168.30.32/28 のネットワークに接続可能なホストの最大数はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:192.168.30.32/28 で接続できるホストの最大数は14個です。IPv4アドレスは32ビットで、「/28」は前の28ビットがネットワーク部、残りの4ビットがホスト部を表します。ホスト部4ビットで表せる16個のうち、ネットワークアドレスとブロードキャストアドレスの2個は機器に割り当てられないため、16-2=14個になります。
解き方
- 「/28」からホスト部のビット数を求めます:32-28=4ビット。
- ホスト部4ビットで表せるアドレス数を求めます:2^4=16個。
- ネットワークアドレスとブロードキャストアドレスの2個を除きます:16-2=14個。
- 選択肢 ア正解
- ホスト部は4ビットなので全部で16個、そこから特殊な2個を引いた14個が最大数です。
- 選択肢 イ不正解
- 16はホスト部4ビットで表せるアドレスの総数で、特殊な2個を引いていないので誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- 28はネットワーク部のビット数(/28の28)であり、ホストの数ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- 30はホスト部が5ビットのときの数(2^5-2)で、この問題には当てはまりません。
覚えるポイント
- サブネット内の利用可能ホスト数は「2^(ホスト部ビット数) - 2」で計算すること。
間違えやすいところ
- 全体の数からネットワークアドレスとブロードキャストアドレスの2個を引き忘れること。
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前 問35
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.17 ↗(www.ipa.go.jp)
メッセージ認証符号におけるダイジェストの利用目的
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / メッセージ認証符号 / 完全性 / ハッシュ関数
メッセージ認証符号(MAC)において、メッセージダイジェストを利用する目的として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:メッセージダイジェストは、データが改ざんされていないか確かめるために使います。メッセージダイジェストとは、元のデータから一方向ハッシュ関数で計算した固定長の値です。1ビットでも内容が変わると値が大きく変わるため、送る側と受け取る側で値を比べれば改ざんを見つけられます。MACではこれに共通鍵を組み合わせ、送り主が本物かも確かめます。
解き方
- メッセージ認証符号とメッセージダイジェストの役割(改ざん検知・完全性の確認)を確かめます。
- 選択肢から「改ざんされていないことの確認」を表すものを選びます。
- 選択肢 ア正解
- メッセージダイジェストは、データが改ざんされていないこと(完全性)を確かめるために使います。
- 選択肢 イ不正解
- 暗号化方式の確認は通信の取り決めで行われ、ダイジェストの目的ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 「ダイジェスト」は要約という意味ですが、人が内容を把握するためのものではありません。
- 選択肢 エ不正解
- 内容を秘密にするのは暗号化の役割で、ダイジェストだけでは秘密にできません。
覚えるポイント
- メッセージダイジェスト(ハッシュ値)の主目的は「改ざん検知(完全性の確保)」であること。
間違えやすいところ
- 「秘密にする(暗号化)」と「改ざんを防ぐ(ハッシュ値・完全性)」の役割を混同すること。
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前 問36
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.18 ↗(www.ipa.go.jp)
PKIにおける認証局(CA)の役割
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / 公開鍵基盤 / 認証局 / CRL
PKI(公開鍵基盤)において、認証局(CA: Certification Authority)が果たす役割として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:認証局(CA)は、失効したディジタル証明書の一覧(CRL)を発行する役割を担います。認証局は、公開鍵の持ち主が本人か確かめてディジタル証明書を発行する第三者機関です。また、秘密鍵の漏えいなどで無効になった証明書のリストであるCRL(証明書失効リスト)を作り、公開します。
解き方
- PKIでの認証局の主な仕事(証明書の発行・更新・失効管理・CRLの公開)を整理します。
- 選択肢から、認証局が行う失効管理の記述に当てはまるものを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 共通鍵の生成は通信する本人どうしが行うもので、認証局の役割ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 公開鍵でデータを暗号化するのは送る側の利用者で、認証局の仕事ではありません。
- 選択肢 ウ正解
- 認証局は、無効になったディジタル証明書の一覧(CRL)を作って公開します。
- 選択肢 エ不正解
- データの改ざん検証は、ディジタル署名などを使って受け取った側が行います。
覚えるポイント
- 認証局(CA)の役割には「ディジタル証明書の発行」と「証明書失効リスト(CRL)の発行」があること。
間違えやすいところ
- 認証局がデータの暗号化や復号、改ざん検証まで代わりに行うと誤解すること。
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前 問37
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.18 ↗(www.ipa.go.jp)
ICカードとPINを用いた認証の適切な運用
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / 二要素認証 / ICカード / PIN管理
ICカードとPINを用いた利用者認証において、セキュリティ上の適切な運用はどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:ICカードとPINは、同封せず別の経路で利用者に届けるのが正しい運用です。ICカード(持っているもの)とPIN(覚えている情報)を組み合わせる認証は二要素認証です。この安全性を保つには、2つが同時に第三者へ渡らないよう別々に管理・伝えることが大切です。同封すると配送中に盗まれたときすぐ悪用されます。
解き方
- 二要素認証で、持っているものと覚えている情報を同時に漏らさない原則を確かめます。
- 各選択肢の運用が安全か、危険を高めていないかを比べて判断します。
- 選択肢 ア不正解
- PINを全員共通にすると、他人のカードを手に入れた人が簡単にログインでき、本人確認の意味がなくなります。
- 選択肢 イ不正解
- カード表面の数字をPINにすると、カードを拾った人にPINを推測されやすくなります。
- 選択肢 ウ不正解
- 紛失が分かったらすぐ失効させないと、再発行までの間に不正利用されるおそれがあります。
- 選択肢 エ正解
- ICカードとPINを同封せず別経路で送れば、配送中の事故や盗難で同時に漏れるのを防げます。
覚えるポイント
- カードとPIN(暗証番号)は配送や保管において同時に漏えいしないよう別経路・別管理とすること。
間違えやすいところ
- 紛失時に失効処理を後回しにして、再発行を先に進めてしまうこと。
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前 問38
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.18 ↗(www.ipa.go.jp)
情報セキュリティの完全性を脅かす攻撃
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / セキュリティの三大要素 / 完全性 / Web改ざん
情報セキュリティの3大要素(機密性、完全性、可用性)のうち、“完全性”を脅かす攻撃に該当するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:完全性を脅かすのはWebページの改ざんです。情報セキュリティの3要素は、機密性(許可された人だけが見られる)、完全性(情報が書き換えられず正しい)、可用性(必要なときに使える)です。改ざんは情報を勝手に書き換える行為なので、完全性を損ないます。盗聴や不正コピーは機密性、DoS攻撃は可用性を脅かします。
解き方
- 完全性の意味(情報が改ざんされず正しく保たれている状態)を確かめます。
- 各攻撃が機密性・完全性・可用性のどれを壊すかを分類します。
- 選択肢 ア正解
- Webページの改ざんは情報を勝手に書き換える行為で、完全性を脅かします。
- 選択肢 イ不正解
- データの不正コピーは情報が漏れることなので、機密性を脅かします。
- 選択肢 ウ不正解
- 過負荷にするDoS攻撃はシステムを使えなくするので、可用性を脅かします。
- 選択肢 エ不正解
- 通信の盗聴は第三者に内容を見られることなので、機密性を脅かします。
覚えるポイント
- 完全性の脅威は「改ざん」、機密性の脅威は「盗聴・情報漏えい」、可用性の脅威は「DoS攻撃・サービス停止」。
間違えやすいところ
- 機密性(見られないこと)と完全性(書き換えられないこと)の区別があいまいになること。
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前 問39
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.19 ↗(www.ipa.go.jp)
モバイル端末の一元管理システム(MDM)
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / モバイルセキュリティ / MDM
組織が従業員に貸与するスマートフォンに対して、セキュリティポリシに従った設定を行ったり、業務アプリケーションを配信したりして利用状況を一元管理する仕組みはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:貸与したスマートフォンを一元管理する仕組みはMDMです。MDM(Mobile Device Management:モバイル端末管理)は、組織が業務で使うスマートフォンやタブレットに設定を配ったり、業務アプリを配信したり、遠隔でロック・初期化したりする仕組みです。ネットワークを通じてまとめて管理できます。
解き方
- 問題文の「貸与するスマートフォン」「一元管理」「アプリ配信」を押さえます。
- モバイル端末の集中管理を表すMDMを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- BYODは、従業員が私物の端末を仕事に持ち込んで使う運用のことをいいます。
- 選択肢 イ不正解
- ECMは、会社の中の文書や画像などのデジタル内容をまとめて管理する仕組みです。
- 選択肢 ウ不正解
- LTEは、3Gを進化させた高速な無線通信の規格です。
- 選択肢 エ正解
- MDMは、貸与した端末の設定やアプリ配布、利用状況をまとめて管理する仕組みです。
覚えるポイント
- MDM(Mobile Device Management)はスマートフォンの設定やアプリの一元管理・遠隔制御を行う仕組み。
間違えやすいところ
- 私物端末を使うBYODと、端末を管理するMDMの言葉の違いを混同すること。
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前 問40
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.19 ↗(www.ipa.go.jp)
ソーシャルエンジニアリングの手法と特徴
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / ソーシャルエンジニアリング
組織の緊急事態や管理者などを装い、人間の心理的な隙や行動の油断を突いて内部関係者からパスワードや機密情報を聞き出したり詐取したりする攻撃行為の分類として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:ソーシャルエンジニアリングは、コンピュータの弱点ではなく人の心や油断を突く手口です。緊急事態や管理者を装って、パスワードなどの機密情報を聞き出したりだまし取ったりします。技術的な攻撃とは違い、相手を信じさせることで情報を手に入れます。
解き方
- 問題文の『緊急事態を装って組織内部の人間から情報を入手する』という、人をだます手口に注目します。
- 人の心理を突く情報搾取の手法であるソーシャルエンジニアリングを選びます。
- 選択肢 ア正解
- 人をだまして機密情報を聞き出す手口なので、問題文の説明と一致し正解です。
- 選択肢 イ不正解
- トロイの木馬は無害に見せかけた不正なプログラムで、人をだます手口ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- パスワードクラックは総当たりなどで技術的にパスワードを割り出す攻撃です。
- 選択肢 エ不正解
- 踏み台攻撃は他人のサーバを乗っ取り、別の標的への中継点にする攻撃です。
覚えるポイント
- ソーシャルエンジニアリングは人間の心理的隙や行動を狙う手口全般を指します。
間違えやすいところ
- マルウェアや総当たり攻撃のような技術的な攻撃と混同しないように注意します。
出題の前提:基本情報技術者試験シラバス・セキュリティ脅威分野
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.19 ↗(www.ipa.go.jp)
ハッシュ関数を用いたパスワード認証方式
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / ユーザ認証 / ハッシュ関数
パスワードによる利用者認証を行う方式のうち、セキュリティ上適切に管理・照合を行っているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:パスワードはハッシュ値(一方通行の変換で作った値)に変換して保存し、認証時は入力パスワードを同じ方法で変換して比べます。ハッシュ関数は元に戻せないので、万一漏れてもパスワードそのものは分かりません。比べるのは利用者IDではなくパスワードのハッシュ値です。
解き方
- サーバに保存しておくのはパスワードのハッシュ値であることを確認します。
- 認証時は入力パスワードを同じハッシュ関数で変換し、登録した値と比べる処理を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 利用者IDのハッシュ値とパスワードを比べても一致しないので誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 利用者IDだけを比べており、パスワードによる本人確認になっていないので誤りです。
- 選択肢 ウ正解
- パスワードのハッシュ値を保存し、入力パスワードのハッシュ値と比べるので適切です。
- 選択肢 エ不正解
- パスワードのハッシュ値と利用者IDを比べても一致しないので誤りです。
覚えるポイント
- パスワードは不可逆なハッシュ値で保持し認証時に入力値のハッシュ値と比較します。
間違えやすいところ
- 利用者IDとパスワードのどちらをハッシュ化して比べるのかを読み違えやすいので注意します。
出題の前提:基本情報技術者試験シラバス・認証技術分野
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.20 ↗(www.ipa.go.jp)
不正アクセスの侵入経路となるバックドア
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / 不正アクセス / バックドア
攻撃者が企業内ネットワークやサーバへ侵入した際、次回以降の侵入を容易にするために秘密裏に設置・組み込む仕組みはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:バックドアとは、攻撃者が次回から楽に侵入するために密かに仕掛ける裏口です。正規のセキュリティ検査や認証を避けて、遠隔から操作できるようにします。一度侵入したあとに、再侵入の入口として残されます。
解き方
- 攻撃者が再侵入しやすくするために仕掛けるもの、という定義を確認します。
- 選択肢の中から、裏口の侵入路を指すバックドアを見つけます。
- 選択肢 ア不正解
- シンクライアントエージェントは端末の管理などに使う正規のソフトで、誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- ストリクトルティングは送信元が指定した経路を通すパケット転送の技術で、誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- ディジタルフォレンジックスは不正アクセスの証拠を集めて分析する技術で、誤りです。
- 選択肢 エ正解
- バックドアは正規の認証を避けて再侵入しやすくする裏口であり、正解です。
覚えるポイント
- バックドアは侵入者が再侵入や遠隔操作のために秘密裏に組み込む裏口です。
間違えやすいところ
- 証拠分析などの防御・調査の用語と、攻撃の用語を取り違えないようにします。
出題の前提:基本情報技術者試験シラバス・情報セキュリティ脅威分野
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.20 ↗(www.ipa.go.jp)
マルウェアが宛先ポート80番を利用する理由
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / ネットワークセキュリティ / ポート番号
端末に侵入したマルウェアが外部の指令サーバ(C&Cサーバ)と通信を行う際、宛先ポートとしてTCPポート番号80を多用する理由はどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:TCPポート80番はWebサイトの閲覧(HTTP)に使われる標準の番号です。多くの会社のファイアウォールは、業務に必要なこの外向き通信を許可しています。そこでマルウェアは、遮断を避ける目的でこのポートを悪用して指令サーバと通信します。
解き方
- TCPポート80番がHTTP(Web閲覧)の標準ポートだと思い出します。
- 多くの会社のファイアウォールで外向きに許可されている点と結びつけます。
- 選択肢 ア不正解
- DNSのゾーン転送にはTCPポート53が使われ、80番ではないので誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- HTTPS通信の標準ポートは443番なので誤りです。
- 選択肢 ウ正解
- Web閲覧用の番号なので多くのファイアウォールで外向きに許可され、遮断されにくいため正解です。
- 選択肢 エ不正解
- ドメイン名の名前解決には主にUDPポート53が使われるので誤りです。
覚えるポイント
- HTTPはTCPポート80番、HTTPSはTCPポート443番を使用します。
間違えやすいところ
- DNSの53番やHTTPSの443番と、80番を混同しないように注意します。
出題の前提:基本情報技術者試験シラバス・ネットワークプロトコルとセキュリティ分野
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.20 ↗(www.ipa.go.jp)
生体認証システムの調整・導入時の考慮点
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / 生体認証 / 本人拒否率と他人受入率
生体認証(バイオメトリクス認証)システムを導入・運用する際に考慮すべき点として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:生体認証では、本人拒否率と他人受入率が反対に動く関係にあります。判定を厳しくすると他人は入りにくくなりますが本人も拒否されやすくなり、緩めるとその逆になります。そのため用途に合わせて両方を見て装置を調整する必要があります。
解き方
- 生体認証に特有の、本人拒否率と他人受入率の反対の関係を思い出します。
- 両方の誤判定を考えて感度やしきい値を調整する選択肢を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 入力データを安全にする対策の話であり、生体認証特有の調整の話ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- ウイルス対策ソフトの検知方法の話であり、生体認証とは関係ありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 公開鍵基盤(PKI)における電子証明書の話であり、誤りです。
- 選択肢 エ正解
- 本人拒否率と他人受入率は反対に動く関係にあり、用途に応じて両方を見て調整するため適切です。
覚えるポイント
- 本人拒否率(FRR)と他人受入率(FAR)は相反するトレードオフの関係にあります。
間違えやすいところ
- ウイルス対策やPKIなど、別分野のセキュリティ用語に惑わされないようにします。
出題の前提:基本情報技術者試験シラバス・生体認証評価基準
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.21 ↗(www.ipa.go.jp)
UMLクラス図における構成要素
テクノロジ系 · ソフトウェア開発技術 / オブジェクト指向 / UML / クラス図
提示されたUMLの図において、矩形(長方形の枠)の中に記述する要素として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:UMLクラス図では、クラスを長方形(矩形)で表し、その中にクラス名を書きます。属性や操作もこの長方形の中に記述します。クラス同士の関係は、実線や三角の矢印などの線で結んで表します。
解き方
- 図の形(長方形、白抜きの三角、関係の線)からUMLクラス図だと見分けます。
- クラス図で長方形の中に書く主な要素がクラス名だと判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 関連名はクラス同士を結ぶ線のそばに書くもので、長方形の中ではありません。
- 選択肢 イ正解
- クラス図の長方形にはクラスの名前を書くので正解です。
- 選択肢 ウ不正解
- 集約は線の端のひし形で表すもので、長方形の中に書く名前ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- ユースケース図ではユースケースを楕円で表すので、長方形のこの図とは違います。
覚えるポイント
- UMLクラス図ではクラスを長方形(矩形)で表し、最上段にクラス名を書きます。
間違えやすいところ
- ユースケース図(楕円)や関連名(線の上)と、書く場所を取り違えないようにします。
出題の前提:基本情報技術者試験シラバス・UMLモデリング技法
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.21 ↗(www.ipa.go.jp)
オブジェクト指向の基本概念(カプセル化)
テクノロジ系 · ソフトウェア開発技術 / オブジェクト指向 / カプセル化 / 情報隠蔽
オブジェクト指向において、データや内部構造の変更が利用側に影響を与えないように隠蔽し、利用者が内部の詳細を知らなくても公開された手続き(インターフェース)を通じて利用できるようにする概念を表す用語はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:カプセル化とは、データと処理をひとまとめにし、内部の詳細を外から隠す仕組みです。利用者は公開された手続き(インターフェース)を通してだけ使います。そのため内部構造を変えても、利用する側のプログラムに影響が出にくくなります。
解き方
- 問題文の『内部構造が変わっても利用者が影響を受けない』という特徴を確認します。
- 情報隠蔽と公開された手続きを実現するカプセル化を選びます。
- 選択肢 ア正解
- データと処理をまとめ、内部を隠して外部との結び付きを弱める考え方で、記述に合い正解です。
- 選択肢 イ不正解
- クラス化は共通の性質を持つオブジェクトの型を決めることで、内部を隠す考え方そのものではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 構造化はプログラムを順次・選択・反復の基本構造で整理する設計手法なので誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- モジュール化は機能ごとに分ける一般的な考え方で、設問が指す情報隠蔽の概念はカプセル化です。
覚えるポイント
- カプセル化は内部構造の隠蔽とインターフェースによる独立性の確保を意味します。
間違えやすいところ
- モジュール化やクラス化という広い意味の言葉と、カプセル化の定義を混同しないようにします。
出題の前提:基本情報技術者試験シラバス・オブジェクト指向設計概念
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.21 ↗(www.ipa.go.jp)
状態遷移図の特徴と役割
テクノロジ系 · ソフトウェア開発技術 / システム分析・設計 / 状態遷移図
要求の分析や設計の工程で用いられる「状態遷移図」の説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:状態遷移図は、きっかけ(イベント)によって状態がどう変わり、そのとき何をするかを表す図です。時間の経過や制御信号の変化などが、状態を変えるきっかけになります。要求分析や設計で、動きのあるシステムを表すのに使われます。
解き方
- 状態遷移図が状態、イベント(きっかけ)、遷移、動作を表す技法だと確認します。
- イベントによる状態変化と動作を書いている選択肢イを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 階層構造でプログラム全体を表すのはモジュール構造図などの説明なので誤りです。
- 選択肢 イ正解
- 状態を変えるきっかけと、それに伴う動作を書く図であり、状態遷移図の説明として適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- 機能を概要から詳細へ段階的に表すのは機能階層図などの説明なので誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- データの流れ、処理、データストア、外部の4記号を使うのはDFDの説明です。
覚えるポイント
- 状態遷移図は『状態』『イベント(きっかけ)』『アクション(動作)』を表現します。
間違えやすいところ
- DFD(データの流れ)や機能階層図(構造の分解)の説明と混同しないようにします。
出題の前提:基本情報技術者試験シラバス・要求分析・モデリング手法
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.22 ↗(www.ipa.go.jp)
ブラックボックステストの特徴と設計方法
テクノロジ系 · ソフトウェアテスト / ブラックボックステスト
ブラックボックステストにおけるテストケースの設計方法として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:ブラックボックステストは、プログラムの中身を見ずに、外から見た決まり(外部仕様)だけでテストを考える方法です。中身の作りは気にせず、どんな入力にどんな出力が出るべきかという約束に注目します。入力をいくつかのグループに分ける同値分割法や、境目を試す限界値分析などが代表例です。
解き方
- ブラックボックステストの決まり(中身を見ず、外から見た仕様だけで確かめる方法)を思い出します。
- それぞれの選択肢が何をもとにしているかを比べ、内部構造ではなく機能仕様やインタフェース仕様をもとにしているものを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- ソースリスト(プログラムの中身)を見てテストを考えるのは、中身を確認するホワイトボックステストのやり方です。
- 選択肢 イ正解
- 機能仕様や入出力の約束(インタフェース仕様)をもとにテストを考えるので、ブラックボックステストの説明として正しいです。
- 選択肢 ウ不正解
- プログラムの処理の手順や内部の作りをもとに考えるのは、ホワイトボックステストのやり方です。
- 選択肢 エ不正解
- 条件の真と偽を1回以上通す基準(分岐網羅など)で考えるのは、中身を見るホワイトボックステストの手法です。
覚えるポイント
- ブラックボックス=仕様・外部振る舞いに着目、ホワイトボックス=内部構造・コード網羅に着目
間違えやすいところ
- ソースコードを見て網羅率を調べるテストを、ブラックボックステストと取り違えないようにしましょう。
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前問49
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.22 ↗(www.ipa.go.jp)
リファクタリングの定義と目的
テクノロジ系 · ソフトウェア工学 / リファクタリング
ソフトウェア開発の活動のうち、リファクタリングに該当するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:リファクタリングは、外から見た動き(外部仕様)を変えずに、プログラムの中の作りをきれいに直す作業です。読みやすくしたり、後から直しやすくしたり、拡張しやすくすることをねらいます。動く結果を変えないのが大切な約束です。
解き方
- リファクタリングの大切な点である「外から見た動きを変えない」ことと「中の作りをよくする」ことを確かめます。
- 選択肢の中から、外から見た仕様を変えずに保守しやすさなどを高めるものを選び出します。
- 選択肢 ア不正解
- 2人のプログラマが1台の端末で協力してコードを書くのは、ペアプログラミングという別の手法です。
- 選択肢 イ正解
- 外から見た仕様を変えずに、保守しやすくするため内部の作りを直すので、リファクタリングの説明そのものです。
- 選択肢 ウ不正解
- 先にテストを書いてからプログラムを書くのは、テスト駆動開発(TDD)という別の開発手法です。
- 選択肢 エ不正解
- 利用者の意見を早く受け取るために試作品を作るのは、プロトタイピングという別の手法です。
覚えるポイント
- リファクタリング=外部の振る舞いを変えずに内部構造を整理して保守性を高める手法
間違えやすいところ
- 新しい機能を足したり、不具合(バグ)を直したりすること自体をリファクタリングと間違えないようにしましょう。
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前問50
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.23 ↗(www.ipa.go.jp)
PDCAサイクルの構成要素
マネジメント系 · プロジェクトマネジメント / PDCAサイクル
システム開発の進捗管理やソフトウェアの品質管理などで用いられるPDCAサイクルの“P”、“D”、“C”、“A”は、それぞれ英単語の頭文字をとったものである。3番目の文字“C”が表す単語はどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:PDCAサイクルの「C」はCheck(点検・評価)を表します。PDCAはPlan(計画)、Do(実行)、Check(点検・評価)、Act(改善)の4段階を順にくり返す、業務改善のための進め方です。3番目のCは、行った結果を確かめて評価する段階です。
解き方
- PDCAサイクルの各文字がどの英単語に対応するか(Plan, Do, Check, Act)を思い出します。
- 3番目の文字「C」が「Check」に対応することを確かめます。
- 選択肢 ア不正解
- Challenge(挑戦)はPDCAサイクルを作る言葉ではないので、当てはまりません。
- 選択肢 イ不正解
- Change(変更)はPDCAサイクルを作る言葉ではないので、当てはまりません。
- 選択肢 ウ正解
- PDCAの「C」はCheck(点検・評価)で、実行した結果を確かめて評価する段階を表します。
- 選択肢 エ不正解
- Control(統制)はPDCAの頭文字ではなく、4番目の文字はAct(改善)です。
覚えるポイント
- Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)
間違えやすいところ
- 「A」をActionやActと呼ぶことはありますが、「C」はControlやChangeではなくCheckです。
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前問51
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.24 ↗(www.ipa.go.jp)
作業分解構成図(WBS)の概念
マネジメント系 · プロジェクトスコープマネジメント / WBS
プロジェクトチームが実行すべき作業を上位の階層から下位の階層へ段階的に分解し、ツリー構造で整理したものを何と呼ぶか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:プロジェクトの作業を上位から下位へ段階的に分け、ツリー状に整理したものをWBS(Work Breakdown Structure:作業分解構成図)と呼びます。目的を達するために必要な作業を、小さく管理しやすい単位まで分けていきます。各作業の担当や期間を考えやすくするための表し方です。
解き方
- 問題文にある「作業を上位から下位へ段階的に分けた階層構造」という特徴を確かめます。
- それぞれの略語の意味を照らし合わせ、Work Breakdown StructureにあたるWBSを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- CPM(Critical Path Method)は、日程計画で余裕のない最長の経路を見つけて管理する日程管理の手法です。
- 選択肢 イ不正解
- EVM(Earned Value Management)は、進み具合とコストをお金の価値に置き換えてまとめて管理する手法です。
- 選択肢 ウ不正解
- PERTは、アローダイアグラムを使って日程計画や作業の順序関係を確かめる手法です。
- 選択肢 エ正解
- WBS(Work Breakdown Structure)は、全体の作業を上位から下位へ階層的に分けて整理するので正しいです。
覚えるポイント
- WBS(Work Breakdown Structure)=作業を階層的に細分化した構成図
間違えやすいところ
- 日程管理のアローダイアグラム(PERTやCPM)や進捗管理のEVMと、用語を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前問52
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.24 ↗(www.ipa.go.jp)
アローダイアグラムにおけるクリティカルパスの算出
マネジメント系 · プロジェクトタイムマネジメント / クリティカルパス法
図に示すプロジェクト活動において、クリティカルパスとなる経路はどれか。 〔ネットワークの接続関係と所要日数〕 ・開始ノードから作業A(2日) ・作業Aの終了ノードから作業B(3日)と作業C(3日)へ分岐 ・作業Cの終了ノードから作業Bの終了ノードへ作業D(1日)が上向きに結合 ・作業Bの終了ノードから作業E(1日)→作業H(3日)→作業K(2日)を経て終了ノードへ ・作業Cの終了ノードから作業F(3日)と作業G(4日)へ分岐 ・作業Fの終了ノードから作業I(2日)、作業Gの終了ノードから作業J(2日)へ進み、両者が合流したノードから作業L(3日)を経て終了ノードへ
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:クリティカルパスは、開始から終了までの全経路のうち、所要日数が最も長い経路です。そこにある作業が遅れると、プロジェクト全体の終わりも遅れてしまいます。だから一番注意して管理する必要があります。
解き方
- 開始から終了までの各経路を書き出し、それぞれの所要日数を計算します。A→B→E→H→Kは11日、A→C→D→E→H→Kは12日、A→C→F→I→Lは13日、A→C→G→J→Lは14日です。
- 日数を比べて一番大きい14日の経路(A→C→G→J→L)を、クリティカルパスと判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 作業Eの終わりの点から作業Iへ向かう矢印がないので、この経路は成り立ちません。
- 選択肢 イ不正解
- A→C→D→E→H→Kの日数は2+3+1+1+3+2=12日で、最長ではないので誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- A→C→F→I→Lの日数は2+3+3+2+3=13日で、最長ではないので誤りです。
- 選択肢 エ正解
- A→C→G→J→Lの日数は2+3+4+2+3=14日で、全体で最も長いクリティカルパスになります。
覚えるポイント
- クリティカルパス=プロジェクト全体の完了日数を決定する最長所要時間の経路
間違えやすいところ
- 矢印の向きを読み違え、作業DがCからBの合流点へ上向きである点を見落とさないようにしましょう。
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前問53
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.25 ↗(www.ipa.go.jp)
ファンクションポイント法を用いた開発工数の計算
マネジメント系 · プロジェクトコストマネジメント / ファンクションポイント法 / 工数計算
ある新規システムの開発規模を見積もったところ、500FP(ファンクションポイント)であった。このシステムを構築するプロジェクトには、開発工数の他にシステム導入や開発者教育の工数が10人月必要である。また、プロジェクト管理に、開発と導入・教育を合わせた工数の10%を要する。このプロジェクトに要する全工数は何人月か。ここで、開発の生産性は1人月当たり10FPとする。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:全体の工数は、各作業の工数を足し合わせたうえで、管理の工数を決められた割合で加えて求めます。ここでは開発工数だけでなく、導入・教育の工数も管理工数の計算に含めるのがポイントです。
解き方
- 開発工数を出します:500FP÷10FP/人月=50人月です。
- 開発工数と導入・教育工数を足します:50+10=60人月です。
- プロジェクト管理の工数を出します:60人月×10%=6人月です。
- 全体の工数を出します:60+6=66人月です。
- 選択肢 ア不正解
- 開発50人月に、導入・教育10人月の10%(1人月)だけを足した誤った値です。
- 選択肢 イ不正解
- 開発50人月と導入・教育10人月を足した60人月で、管理工数が入っていない誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- 開発50人月の10%(5人月)だけを管理工数として足した誤った値です。
- 選択肢 エ正解
- 開発50人月、導入・教育10人月、その合計60人月の10%にあたる管理6人月を全部足した66人月が正解です。
覚えるポイント
- 管理工数の計算基準(開発工数のみか、他工数も含めた合計値に対する割合か)を問題文から正確に読み取る
間違えやすいところ
- 管理工数のもとになるのが「開発工数だけ」ではなく「開発と導入・教育を合わせた工数」である点を見落としやすいです。
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前問54
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.25 ↗(www.ipa.go.jp)
システム移行方式(一斉移行方式)の特徴
マネジメント系 · システム移行 / 一斉移行方式
システムの移行方式の一つである一斉移行方式の特徴として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:一斉移行方式(ダイレクト移行)は、決めた日時に旧システムから新システムへ一度に切り替える方法です。新旧を同時に動かす二重のコストやデータ連携のプログラムが要らないのが利点です。ただし切り替え時に大きなトラブルが起きると、業務への影響がとても大きくなります。
解き方
- 一斉移行方式の特徴(短時間で一括して切り替え、並行期間なし、トラブル時の影響大)を確かめます。
- 並行移行方式や段階的移行方式の特徴(並行稼働のコスト、接続プログラムの開発など)と比べて合う記述を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 新旧システムをつなぐ接続用プログラムが必要なのは、段階的に移行する方式などの特徴です。
- 選択肢 イ不正解
- 新旧を同時に動かして途中で新システムへ移すのは、並行移行方式の説明です。
- 選択肢 ウ正解
- 一斉移行は旧システムをすぐ止めて全部切り替えるため、不具合が出ると業務全体に影響が及びます。
- 選択肢 エ不正解
- 新旧を同時に動かすための運用コストがかかるのは、並行移行方式の特徴です。
覚えるポイント
- 一斉移行=短期間・低移行コストだが、障害発生時のリスクが極大
間違えやすいところ
- 並行して動かしながら少しずつ切り替える「並行移行方式」や、機能ごとに切り替える「段階的移行方式」と取り違えないようにしましょう。
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前問55
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.25 ↗(www.ipa.go.jp)
ITサービスマネジメントにおける既知の誤り(Known Error)
マネジメント系 · ITサービスマネジメント / 問題管理 / 既知の誤り
ITサービスマネジメントにおける“既知の誤り(既知のエラー)”の説明はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:既知の誤り(Known Error)は、問題のうち、根本原因が分かっている、または回避策が決まっているものを指します。ITサービスマネジメントの問題管理で使われる考え方です。既知の誤りデータベース(KEDB)に登録し、再び起きたときの早い復旧に役立てます。
解き方
- ITILにおけるインシデント、問題、既知の誤りの関係と流れを整理します。
- 既知の誤りの条件(根本原因の特定、または回避策の存在)に当てはまる選択肢を探します。
- 選択肢 ア正解
- 根本原因が分かっている、または回避策(ワークアラウンド)が決まっている問題を既知の誤りと呼びます。
- 選択肢 イ不正解
- サービスデスクに報告された新しいできごとはインシデントで、既知の誤りではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 計画を作る段階の食い違いや抜けを指す言葉ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- ソースコードを調べて見つかった不具合(欠陥)を指すものではありません。
覚えるポイント
- 既知の誤り(Known Error)=根本原因が判明しているか回避策がある状態の問題
間違えやすいところ
- 起きた障害(インシデント)そのものと、原因や回避策が分かっている「既知の誤り」を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前問56
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.26 ↗(www.ipa.go.jp)
SLAに基づく最大許容サービス停止時間の計算
マネジメント系 · サービスレベル合意書(SLA) / サービスマネジメント / 稼働率・可用性
次の条件でITサービスを提供しているとき、SLAを満たすための1か月のサービス時間帯中における最大停止時間は何時間か。ここで、1か月の営業日は30日とし、サービス時間帯中は保守などのサービス計画停止を行わないものとする。 〔SLAの条件〕 ・サービス時間帯は、営業日の午前8時から午後10時までとする。 ・可用性を99.5%以上とする。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:SLAが決めた可用性を守るための最大停止時間は、サービスを提供する合計時間に「許容される停止の割合」をかけて求めます。可用性99.5%以上なら、止まってよいのは全体の0.5%までです。この割合を合計時間にかければ、止められる時間の上限が分かります。
解き方
- 1日あたりのサービス時間を出します。午前8時から午後10時までは14時間です。
- 1か月(30日)の合計を出します。14時間×30日で420時間になります。
- 止まってよい割合を出します。100%-99.5%で0.5%(0.005)です。
- 最大停止時間を出します。420時間×0.005で2.1時間となり、イが答えです。
- 選択肢 ア不正解
- 1日だけを基準にしたり、間違った停止率を使ったりしたときに出る値で、条件に合いません。
- 選択肢 イ正解
- 1か月の合計は420時間で、その0.5%は2.1時間なので、これが正しい最大停止時間です。
- 選択肢 ウ不正解
- 可用性を約99.3%と考えたときに近い値で、99.5%の条件で計算した結果とは違います。
- 選択肢 エ不正解
- 1日24時間・30日で720時間を基準にした値(720×0.005=3.6)で、サービス時間帯の条件と合いません。
覚えるポイント
- 可用性=(合意サービス時間-停止時間)÷合意サービス時間
- サービス提供時間帯の定義(何時から何時までか、日数)を必ず確認すること
間違えやすいところ
- 1日24時間で計算して3.6時間(720×0.5%)を選んでしまうミス
- 午前8時から午後10時までを12時間と間違えて計算してしまうミス
出題の前提:経済産業省 システム管理基準 / ITIL 2011 edition サービスレベル管理
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.26 ↗(www.ipa.go.jp)
システム監査の実施体制と独立性・報告責任
マネジメント系 · システム監査 / システム監査基準 / 監査報告
システム監査の実施体制に関する記述のうち、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:システム監査では、監査人は監査を依頼した人に結果を報告し、依頼した人が被監査部門へ改善を指示します。また、監査人は公正な判断をするため、監査される側から独立した立場でなければなりません。
解き方
- システム監査の報告の流れと、独立性の考え方を確認します。
- 監査人は公正さを保つため、監査される部門の人をチームに入れてはいけません。
- 外部の専門家に助けを求めても、結果に対する最終責任は監査人が負います。
- 結果は監査依頼者に報告され、依頼者が改善指示を行うので、アが適切です。
- 選択肢 ア正解
- 監査人は依頼者に結果を報告し、依頼者が被監査部門へ改善を指示するので適切です。
- 選択肢 イ不正解
- 利用部門の人が自分たちの部門に関わる監査をすると、独立した立場が保てないので不適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- 他の専門家の助けを借りても、監査結果を判断し結論を出す責任は監査人自身が負います。
- 選択肢 エ不正解
- 情報システム部門の人が自分の部門を監査すると、独立した立場が保てないので不適切です。
覚えるポイント
- システム監査人の独立性(外観上の独立性と精神的独立性)の保持
- 監査結果の最終責任は他の専門家を利用してもシステム監査人自身にあること
間違えやすいところ
- 業務に詳しい担当者を監査チームに入れた方がよいと誤解するミス
- 専門家に支援を頼むと責任まで移ると誤解するミス
出題の前提:経済産業省 システム監査基準(平成16年策定版)
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.26 ↗(www.ipa.go.jp)
利用部門要件を充足するための設計レビュー統制
マネジメント系 · システム監査 / 内部統制 / システム設計レビュー
システム設計の段階において、利用部門要件が充足されないリスクを低減するコントロールを監査するときのチェックポイントはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:利用部門の要件が設計にもれなく反映されないリスクを減らすには、要件を出した利用部門自身が設計のレビューや承認に参加することが最も効果的です。第三者が確認するだけでは、利用部門の本当の要望を確かめられません。
解き方
- 問題が示すリスク「利用部門の要件が充足されない」を押さえます。
- 各選択肢が、どの段階で誰に関わる決まりなのかを考えます。
- 利用部門自身が設計内容を確認・合意する手続きであるエを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 設計書と仕様書の整合を保つ社内の決まりで、利用部門の要望が満たされたかの確認ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- テスト計画の承認に関する決まりで、運用部門への引き継ぎに関わるものなので適切ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- プログラムの品質や保守性を保つための決まりで、利用要件の充足リスクを減らすものではありません。
- 選択肢 エ正解
- 利用部門が自分で設計書のレビューに参加すれば、要望のもれや誤解を早く見つけられるので適切です。
覚えるポイント
- 要件不一致のリスクには「利用部門(ユーザ)のレビュー・承認」が直接的な統制となる
- 統制(コントロール)と対象リスクの整合性を確認すること
間違えやすいところ
- テスト計画の承認(イ)を要件の確認と取り違えるミス
- 設計書と仕様書の対応づけ(ア)を要件充足と取り違えるミス
出題の前提:経済産業省 システム管理基準 / システム監査基準
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.27 ↗(www.ipa.go.jp)
システム管理基準に基づく安全性の検証項目
マネジメント系 · システム管理基準 / システム監査 / 情報セキュリティ(安全性)
“システム管理基準”に基づいて、システムの信頼性、安全性、効率性を監査する際に、システムが不正な使用から保護されているかどうかという安全性の検証項目として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:システム管理基準では、安全性は「不正な使用や情報漏えいから守られているか」という視点で監査します。一方、障害に強くする仕組み(フェールソフトやフォールトトレラント、リカバリ)は「信頼性」の視点です。
解き方
- 問題が求める視点「不正な使用からの保護」「安全性」を確認します。
- 各選択肢の機能が信頼性・安全性・効率性のどれに当たるかを分けます。
- フェールソフト、フォールトトレラント、リカバリは障害への強さに関わる信頼性です。
- 不正使用を防ぐアクセス管理機能が安全性に当たると判断します。
- 選択肢 ア正解
- 利用者を認証し、使える権限を制限するアクセス管理は、不正使用を防ぐ安全性の項目です。
- 選択肢 イ不正解
- フェールソフトは障害時に機能を一部に絞って動かし続ける機能で、信頼性の項目です。
- 選択肢 ウ不正解
- フォールトトレラントは障害が起きても全体を止めない設計で、信頼性の項目です。
- 選択肢 エ不正解
- リカバリは障害のあとに正常な状態へ戻す機能で、信頼性の項目です。
覚えるポイント
- 安全性=情報資産の機密性・完全性・不正使用対策(アクセス管理など)
- 信頼性=障害の予防・耐障害性・早期復旧(フォールトトレラント、フェールソフト、リカバリなど)
間違えやすいところ
- 障害対策のフォールトトレラントやリカバリを、安全を保つ意味と混同するミス
出題の前提:経済産業省 システム管理基準(平成16年策定版)
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.27 ↗(www.ipa.go.jp)
共通フレームにおけるシステム化構想立案の成果物
ストラテジ系 · 共通フレーム2013 / システム化構想立案プロセス / 業務の全体像
共通フレームによれば、システム化構想の立案で作成されるものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:共通フレームの「システム化構想立案」では、事業の方針に沿って、将来必要になる業務機能や組織の全体像を作ります。細かい業務手順や入出力、ハードウェア構成は、この後の段階で決めます。
解き方
- 共通フレームの流れ(構想立案→計画立案→要件定義→開発)を整理します。
- 構想立案では細かい仕様ではなく、経営目標や業務機能・組織の全体像を決めます。
- アが構想立案の成果物で、他は後続の段階に当たることを確認します。
- 選択肢 ア正解
- 経営戦略をもとに将来の業務組織や最上位の機能をまとめた全体像は、システム化構想立案の成果物です。
- 選択肢 イ不正解
- 実現すべき詳しい業務手順や入出力情報は、要件定義の段階で作られます。
- 選択肢 ウ不正解
- 日次や月次で行う具体的な運用の手順は、運用準備や要件定義の段階で作られます。
- 選択肢 エ不正解
- 最上位レベルのシステム方式(ハードウェアやソフトウェアの構成)は、システム方式設計で作られます。
覚えるポイント
- システム化構想立案:業務の全体像、経営戦略との整合性
- システム化計画立案:投資対効果、システム化範囲、移行方針などの具体計画
- 要件定義:業務手順や入出力など実現すべきシステム要件の明確化
間違えやすいところ
- 「システム化構想立案」と「システム化計画立案」の範囲を取り違えるミス
- 要件定義で扱う詳しい業務手順(イ)を構想の段階のものと誤解するミス
出題の前提:共通フレーム2013(SECBOOKS)
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.28 ↗(www.ipa.go.jp)
重み付け総合評価法による改善案の選定
ストラテジ系 · 重み付け総合評価法 / 意思決定手法 / 定量評価
改善の効果を定量的に評価するとき、複数の項目で評価した結果を統合し、定量化する方法として重み付け総合評価法がある。表の中で優先すべき改善案はどれか。 〔評価基準と得点〕 ・評価項目「省力化」:重み 4 ・評価項目「期間短縮」:重み 3 ・評価項目「資源削減」:重み 3 各案の評価得点: 案1:省力化 6、期間短縮 5、資源削減 6 案2:省力化 8、期間短縮 5、資源削減 4 案3:省力化 2、期間短縮 9、資源削減 7 案4:省力化 5、期間短縮 5、資源削減 6
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:重み付け総合評価法では、各項目の重みにその得点をかけ、その合計で案を比べます。重みが大きい項目は、結果に大きく影響します。合計が最も大きい案を優先します。
解き方
- 案1の合計を計算します:(4×6)+(3×5)+(3×6)=24+15+18=57点。
- 案2の合計を計算します:(4×8)+(3×5)+(3×4)=32+15+12=59点。
- 案3の合計を計算します:(4×2)+(3×9)+(3×7)=8+27+21=56点。
- 案4の合計を計算します:(4×5)+(3×5)+(3×6)=20+15+18=53点。
- 比べて最も高い「案2」(59点)を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 案1の合計は57点で、案2の59点より低いので選べません。
- 選択肢 イ正解
- 案2の合計は59点で、4つの案の中で最も高いので優先すべき案です。
- 選択肢 ウ不正解
- 案3の合計は56点で、案2より低いので選べません。
- 選択肢 エ不正解
- 案4の合計は53点で、案2より低いので選べません。
覚えるポイント
- 重み付け総合評価点 = Σ(評価項目の重み × 各項目の評価値)
- 単純合計ではなく重みを正しく掛け算してから加算すること
間違えやすいところ
- 重みを考えず、得点をそのまま足した合計だけで比べてしまうミス
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(意思決定手法・システム評価技法)
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.28 ↗(www.ipa.go.jp)
SOA(サービス指向アーキテクチャ)の概要
ストラテジ系 · SOA (Service Oriented Architecture) / ソフトウェアアーキテクチャ / 業務システム連携
SOA(Service Oriented Architecture)を説明したものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:SOAは、業務のまとまりを「サービス」という部品として作り、それらを組み合わせてシステムを作る考え方です。部品ごとに分かれているので、ビジネスの変化に合わせて直しやすいのが特長です。
解き方
- SOAの基本「業務機能をサービスという部品として扱い連携させる」を思い出します。
- アはEA、ウは構造化分析、エは構造化プログラミングだと確認します。
- サービス単位で組み立てて変化に対応するイを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 業務・データ・アプリケーション・技術の4体系で全体最適を目指すのは、エンタープライズアーキテクチャ(EA)の説明です。
- 選択肢 イ正解
- 独立した「サービス」を部品として組み合わせ、事業の変化に素早く対応するSOAの説明として適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- DFD(データフローダイアグラム)で処理の流れを表すのは、構造化分析手法の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 連接・選択・反復の3つの構造を使うのは、構造化プログラミングなどの説明です。
覚えるポイント
- SOA=サービス指向アーキテクチャ(独立したサービスを疎結合に組み合わせて変化に対応)
- EA=ビジネス・データ・アプリケーション・テクノロジの4階層で全体最適化を図る手法
間違えやすいところ
- エンタープライズアーキテクチャ(EA)の定義(ア)とSOA(イ)を混同するミス
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(システムアーキテクチャ)
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.29 ↗(www.ipa.go.jp)
ディジタルディバイドの解消に向けた取り組み
ストラテジ系 · ディジタルディバイド / 情報リテラシー / アクセシビリティ
ディジタルディバイドの解消のために取り組むべきことはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:ディジタルディバイド(情報格差)をなくすには、情報を使う力を学ぶ機会を増やし、機器やサービスを誰でも使いやすくする環境を整えることが大切です。年齢や住む場所、お金、体の事情などで情報技術を使える人と使えない人の差を埋める取組みです。
解き方
- 「ディジタルディバイド」が意味する課題(情報技術を使える人と使えない人の差)を押さえます。
- 差をなくす具体的な策(教育の機会、使いやすい機器や環境づくり)を選択肢から探します。
- ウがリテラシの学習機会の拡充と利用環境の整備を挙げており、合っていると確認します。
- 選択肢 ア不正解
- IT投資の見積りと効果の事前評価に関する話で、情報格差をなくす取組みではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 省エネルギーやテレワークでエネルギー消費を減らす取組みで、環境負荷の軽減に関する話です。
- 選択肢 ウ正解
- 情報リテラシを学ぶ機会を増やし、機器やサービスを使いやすくするのは、情報格差をなくす直接の取組みです。
- 選択肢 エ不正解
- ICタグで流通情報を追跡するのは、サプライチェーン管理やトレーサビリティの話です。
覚えるポイント
- ディジタルディバイド=情報格差(利用できる人とできない人の格差)
- 対策=リテラシ教育、利用環境の整備、アクセシビリティ向上
間違えやすいところ
- グリーンIT(イ)やトレーサビリティ(エ)など、ほかのIT用語と目的を取り違えるミス
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(情報社会と情報倫理)
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.29 ↗(www.ipa.go.jp)
システム管理基準における開発計画の定義
ストラテジ系 · システム管理基準 / 開発計画
経済産業省が策定した「システム管理基準」において、情報システムの費用、スケジュール、開発体制、投資効果などを明確にする計画として定義されているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:システム管理基準で費用・スケジュール・開発体制・投資効果を明確にするのは開発計画です。開発計画は個別の情報システムを作るときに作られ、関係者が納得して進めるために使われます。投資効果とは、かけたお金でどれだけの効果が得られるかを示すものです。
解き方
- 問題文にある費用、スケジュール、開発体制、投資効果という言葉に注目します。
- システム管理基準の4つの計画の意味と比べて、どれに当てはまるか判断します。
- 選択肢 ア正解
- 開発計画は、個別のシステム開発で費用やスケジュール、開発体制、投資効果を明確にする計画なので適切です。
- 選択肢 イ不正解
- 事業継続計画(BCP)は、災害や事故のときに中核事業を続けたり早く復旧させたりするための計画です。
- 選択肢 ウ不正解
- 全体最適化計画は、組織全体の経営戦略に沿って情報システム全体を最適化する中長期の基本計画です。
- 選択肢 エ不正解
- 年間運用計画は、年度ごとにシステムの運用手順や保守のスケジュール、体制などを決める計画です。
覚えるポイント
- 開発計画は費用・日程・体制・投資効果を個別の開発対象ごとに定める計画です。
間違えやすいところ
- 組織全体を対象にする全体最適化計画と、個別のシステムを対象にする開発計画を混同しないようにしましょう。
出題の前提:システム管理基準(平成16年策定版・基本情報技術者試験出題範囲)
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.29 ↗(www.ipa.go.jp)
サプライチェーンマネジメント(SCM)の目的
ストラテジ系 · SCM / 経営戦略手法
SCM(Supply Chain Management)を導入する目的として、適切な記述はどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:SCM(Supply Chain Management、供給連鎖管理)は、調達から販売までの企業をまたぐ流れを一体的に管理する手法です。原材料の仕入れから製品が消費者に届くまでを情報ネットワークでつなぎます。在庫やリードタイム(注文から納品までの時間)を減らし、需要の変化にすばやく対応します。
解き方
- SCMが対象とする範囲(原材料の調達から販売までのつながり)を確認します。
- CRM、SFA、ERP、SCMという4つの手法の意味と照らし合わせて選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 顧客情報や購買履歴を一元管理して顧客との関係を良くする手法は、CRM(顧客関係管理)の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 商談の進み具合や予定を管理して営業活動を助ける手法は、SFA(営業支援システム)の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 社内の基幹業務の情報をまとめて管理し経営効率を高める手法は、ERP(企業資源計画)の説明です。
- 選択肢 エ正解
- 調達から販売までの企業をまたぐ情報をまとめて管理し、コスト低減や納期短縮を図るのがSCMで適切です。
覚えるポイント
- SCMは調達・生産・物流・販売の連鎖全体を最適化し、在庫削減やリードタイム短縮を図る手法です。
間違えやすいところ
- 社内の業務をまとめるERPと、企業をまたいで調達・供給を管理するSCMの違いを整理しておきましょう。
出題の前提:基本情報技術者試験シラバス・経営戦略マネジメント用語
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.30 ↗(www.ipa.go.jp)
コトラーの競争地位戦略(ニッチャ)
ストラテジ系 · 競争戦略 / コトラーの競争地位戦略 / ニッチャ
コトラーの競争戦略によると、業界でのシェアは高くないが、特定の製品・サービスに経営資源を集中することで、収益を高め、独自の地位を獲得することを戦略目標とする企業はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:コトラーの競争地位戦略で、シェアは高くないが特定分野に集中して高い収益と独自の地位を目指すのはマーケットニッチャです。コトラーは企業をリーダ、チャレンジャ、フォロワ、ニッチャの4つに分けました。ニッチャは狭い市場(ニッチ市場)で他社にない強みを出します。
解き方
- 問題文の「シェアは高くない」「特定の製品に集中」「独自の地位」という条件を確認します。
- コトラーの4類型(リーダ、チャレンジャ、フォロワ、ニッチャ)の意味と比べます。
- 選択肢 ア不正解
- マーケットチャレンジャは、シェア2番手以下で差別化により首位のリーダに挑戦する企業です。
- 選択肢 イ正解
- マーケットニッチャは、特定の狭い市場に経営資源を集中して独自の強い地位を築く企業です。
- 選択肢 ウ不正解
- マーケットフォロワは、リーダの製品や戦略をまねて低コストで追従し、市場での存続を図る企業です。
- 選択肢 エ不正解
- マーケットリーダは、最大のシェアを持ち市場全体の拡大などで首位を守り続ける企業です。
覚えるポイント
- ニッチャは特定市場への集中化戦略、チャレンジャは差別化による挑戦、フォロワは模倣による追従、リーダは全方位戦略です。
間違えやすいところ
- フォロワ(まねして利益を出す)とニッチャ(特定分野で強みを出す)の目標を混同しないようにしましょう。
出題の前提:基本情報技術者試験シラバス・マーケティング戦略論
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.30 ↗(www.ipa.go.jp)
プロダクトライフサイクルにおける成長期の特徴
ストラテジ系 · プロダクトライフサイクル / 成長期
プロダクトライフサイクルの各段階のうち、成長期を説明したものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:プロダクトライフサイクルの成長期は、売上が急激に伸びる一方で新規参入が増え競争が激しくなる時期です。製品のサイクルは導入期、成長期、成熟期、衰退期の4段階に分かれます。成長期は製品の認知が広がり、需要が大きく拡大する段階です。
解き方
- プロダクトライフサイクルの4段階(導入期、成長期、成熟期、衰退期)の特徴を整理します。
- 各選択肢がどの段階を説明しているかを見分けます。
- 選択肢 ア正解
- 売上が急激に増え、新規参入企業によって競争が激しくなるという内容は成長期の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 売上と利益が減り、追加投資をやめて市場からの撤退を検討する段階は「衰退期」の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 需要の伸びが止まり、製品の改良や価格競争でシェア維持を図る段階は「成熟期」の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 先進的な消費者に販売し、まず製品の認知度を高める段階は「導入期」の説明です。
覚えるポイント
- プロダクトライフサイクルの4段階:導入期(認知向上)→成長期(急伸・競争激化)→成熟期(需要鈍化・シェア維持)→衰退期(売上減少・撤退検討)
間違えやすいところ
- 成熟期(需要の伸びが止まる)と成長期(売上が急に伸びる)の特徴を混同しないようにしましょう。
出題の前提:基本情報技術者試験シラバス・マーケティング戦略
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.30 ↗(www.ipa.go.jp)
製品価格と需要量の1次式による予測計算
ストラテジ系 · 価格弾力性 / 1次方程式 / 需要予測
ある製品の設定価格と需要との関係が1次式で表せるとき、aに入る適切な数値はどれか。 (1) 設定価格を3,000円にすると、需要は0個になる。 (2) 設定価格を1,000円にすると、需要は60,000個になる。 (3) 設定価格を1,500円にすると、需要は a 個になる。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:価格と需要量が1次式(まっすぐな直線の式)で表されるときは、2組の値から式を決めて当てはめれば求まります。価格が上がるほど需要は下がるので、直線は右下がりになります。求めた式に価格を代入すれば、そのときの需要量が分かります。
解き方
- 価格をP、需要量をDとして、1次式D=m×P+nの形で考えます。
- 2つの条件から傾きを求めます。m=(60,000-0)÷(1,000-3,000)=-30です。
- P=3,000のときD=0なので、切片nは-(-30)×3,000=90,000となります。
- P=1,500を代入し、a=-30×1,500+90,000=45,000と求めます。
- 選択肢 ア不正解
- アの30,000は、価格差や変化の割合の計算を間違えたときに出る数値で、正しくありません。
- 選択肢 イ不正解
- イの35,000は、直線の傾きや切片の計算を誤った場合に出る数値で、正しくありません。
- 選択肢 ウ不正解
- ウの40,000は、1,500円以外の価格で計算した場合に出る数値で、正しくありません。
- 選択肢 エ正解
- エの45,000は、式D=-30P+90,000にP=1,500を代入すると求まり、正しい値です。
覚えるポイント
- 1次式の線形関係では、2点の座標から傾きと切片を求めて方程式を完成させてから代入します。
間違えやすいところ
- 価格が上がると需要は下がるので、傾きが-30という負の数になる点に注意しましょう。
出題の前提:基本情報技術者試験 基礎理論・線形モデル
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.31 ↗(www.ipa.go.jp)
デルファイ法の特徴と手順
ストラテジ系 · デルファイ法 / 予測技法
他の技法では答えが得られにくい未来予測のような問題に多く用いられ、次の(1)〜(3)の手順に従って行われる予測技法はどれか。 (1) 複数の専門家を回答者として選定する。 (2) 質問に対する回答結果を集約してフィードバックし、再度質問を行う。 (3) 回答結果を統計的に処理し、分布とともに回答結果を示す。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:複数の専門家にアンケートを繰り返して意見をまとめる未来予測の技法はデルファイ法です。専門家の回答を集めて匿名でフィードバックし、もう一度質問することを何度か繰り返します。最後に回答を統計的に処理して、分布とともに結果を示します。
解き方
- 「複数の専門家を選ぶ」「結果をまとめて返し、もう一度質問する」「統計的に処理する」という特徴を確認します。
- 示された技法の中から、この特徴に合うデルファイ法を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- クロスセクション法(横断面分析)は、同じ時点の複数の対象のデータを集めて比べる統計手法です。
- 選択肢 イ不正解
- シナリオライティング法は、将来起こり得る複数の筋書きを文章で描いて戦略を考える手法です。
- 選択肢 ウ不正解
- 親和図法は、集めた言葉のデータを似ているもの同士でまとめ、問題を整理するQC手法です。
- 選択肢 エ正解
- 専門家への質問と結果のフィードバックを繰り返して合意を形成する手順は、デルファイ法そのものです。
覚えるポイント
- デルファイ法は「専門家」「匿名アンケート」「フィードバックの反復による意見収束」がキーワードです。
間違えやすいところ
- 将来の筋書きを文章で描くシナリオライティング法と、アンケートを繰り返すデルファイ法を混同しないようにしましょう。
出題の前提:基本情報技術者試験シラバス・予測手法・意思決定手法
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.31 ↗(www.ipa.go.jp)
制約条件下の最大利益の計算(線形計画法的思考)
ストラテジ系 · 線形計画問題 / 生産計画 / 利益最大化
ある工場では表に示す3製品を製造している。実現可能な最大利益は何円か。ここで、各製品の月間需要量には上限があり、また、組立て工程に使える工場の時間は月間200時間までで、複数種類の製品を同時に並行して組み立てることはできないものとする。 [製品データ] 製品X: 1個当たり利益 1,800円、組立て所要時間 6分、月間需要量上限 1,000個 製品Y: 1個当たり利益 2,500円、組立て所要時間 10分、月間需要量上限 900個 製品Z: 1個当たり利益 3,000円、組立て所要時間 15分、月間需要量上限 500個
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:使える時間が決まっているときは、1分あたりの利益が高い製品から作ると全体の利益が最大になります。ここでは組立て時間が月200時間という制約(守るべき条件)です。1個あたりの利益ではなく、時間あたりの効率で比べるのがポイントです。
解き方
- 各製品の1分あたりの利益を出します。Xは1,800÷6=300円、Yは2,500÷10=250円、Zは3,000÷15=200円です。
- 使える時間を分に直します。200時間×60分=12,000分です。
- 1分あたりの利益が一番高いXを上限の1,000個作ります。時間は6,000分、利益は1,800,000円です。残りは6,000分です。
- 次に効率の良いYを残り6,000分で作ります。6,000÷10=600個(上限900個以内)で、利益は1,500,000円です。
- 合計の利益は1,800,000+1,500,000=3,300,000円になります。
- 選択肢 ア不正解
- アの2,625,000は、1個あたりの利益が大きいZを優先して作った場合などの誤った金額です。
- 選択肢 イ不正解
- イの3,000,000は、各製品への時間の配分を間違えた場合に出る金額です。
- 選択肢 ウ不正解
- ウの3,150,000は、製品Yを上限まで作るなど最適でない配分をした場合の金額です。
- 選択肢 エ正解
- エの3,300,000は、1分あたりの利益が高いXを1,000個、Yを600個作った合計として正しい値です。
覚えるポイント
- ボトルネック資源がある場合の利益最大化は「制約資源1単位当たりの利益」が大きい順に割り当てます。
間違えやすいところ
- 1個あたりの利益が一番高いZ(3,000円)に惑わされず、1分あたりの利益で比べましょう。
出題の前提:基本情報技術者試験・オペレーションズリサーチ/生産計画
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.32 ↗(www.ipa.go.jp)
エスクローサービスにおける取引の流れ
ストラテジ系 · エスクローサービス / 電子商取引
インターネットオークションなどで利用されるエスクローサービスの取引モデルにおいて、図の⑤に当てはまる行為はどれか。ここで、①〜⑥は取引の順序を示し、③〜⑥は選択肢のいずれかに対応する。 [図の流れ] ①: 売り手と買い手の間で「売買の成立」 ②: 買い手からエスクローサービス会社へ「商品代金の払込み」 ③: エスクローサービス会社から売り手へ ④: 売り手から買い手へ ⑤: 買い手からエスクローサービス会社へ ⑥: エスクローサービス会社から売り手へ
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:エスクローサービスでは、買い手が商品を受け取ったことを知らせてから、売り手に代金が支払われます。買い手と売り手の間に中立な第三者(エスクロー会社)が入り、代金を一時的に預かります。これにより、商品が届かないのに代金を払ってしまう危険を防ぎます。
解き方
- エスクロー取引の流れを確認します。①売買成立→②買い手が入金→③入金通知→④商品発送→⑤受領通知→⑥代金支払、の順です。
- ⑤は「買い手からエスクロー会社」への連絡なので、商品を受け取ったことの通知だと分かります。
- 選択肢 ア正解
- ⑤は商品を受け取った買い手からエスクロー会社への連絡なので、「商品受領の通知」が正解です。
- 選択肢 イ不正解
- 「商品の発送」は売り手から買い手への行動なので、④に当てはまります。
- 選択肢 ウ不正解
- 「代金の支払」はエスクロー会社から売り手への送金なので、⑥に当てはまります。
- 選択肢 エ不正解
- 「代金の入金通知」は入金後にエスクロー会社から売り手へ送る連絡なので、③に当てはまります。
覚えるポイント
- エスクローサービスでは「買い手の入金→売り手へ入金通知→商品の発送→買い手による受領通知→売り手への送金」という順序で安全を確保します。
間違えやすいところ
- ③入金通知、④商品発送、⑤受領通知、⑥代金支払について、矢印の向きと誰から誰への行動かを正しく対応させましょう。
出題の前提:基本情報技術者試験シラバス・電子商取引(EC)セキュリティ・決済モデル
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.32 ↗(www.ipa.go.jp)
ロングテールの概念
ストラテジ系 · マーケティング / ロングテール / ECビジネス
インターネットショッピングなどのビジネスにおいて見られる「ロングテール」を説明したものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:ロングテールとは、ネット通販ではあまり売れない商品をたくさんそろえることで、その売上の合計が無視できない大きな割合になる現象です。実店舗(実際の店)は棚のスペースが限られるため、よく売れる上位2割の商品で売上の8割を稼ぐ「パレートの法則」が目立ちます。一方、ネット通販は棚の制約や在庫の負担が小さく品ぞろえを増やせるので、売れ筋以外の細かな需要(ニッチ)の積み重ねが大きな売上になります。
解き方
- まず「ロングテール」というマーケティング用語が何を指すかを、その意味の確認から始めます。
- 店舗とネット通販の棚・在庫の違いに注目し、売れにくい多くの商品の売上合計にふれている選択肢イを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- Webコンテンツをまとめて管理・配信する仕組みは、CMS(コンテンツ管理システム)の説明です。
- 選択肢 イ正解
- あまり売れない商品を多くそろえ、その売上合計が全体の中で無視できない割合になるというロングテールの説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- Webサイトやブログに企業のリンクを載せ、購入されると紹介料を得る仕組みは、アフィリエイト(成果報酬型広告)の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 受注後にメーカーなどから直接お客へ送ることで在庫を持たずに販売する方法は、ドロップシッピングの説明です。
覚えるポイント
- ロングテールはネット通販でニッチ商品の累積売上が大きな割合を占める現象を指す
間違えやすいところ
- よく売れる上位2割で売上の8割を上げるパレートの法則(20:80の法則)と混同しないように注意する
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前問73
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.33 ↗(www.ipa.go.jp)
テザリングの機能と役割
ストラテジ系 · モバイル技術 / 通信サービス / テザリング
携帯電話端末がもつ機能の一つである「テザリング」の説明として,適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:テザリングとは、スマートフォンなどの携帯電話端末をモデム(通信を仲介する機器)やWi-Fiアクセスポイントの代わりにして、パソコンやゲーム機など別の機器をインターネットにつなぐ機能です。端末が持つモバイル通信回線を、Wi-FiやBluetooth、USBで他の機器と分け合って使わせます。
解き方
- 「テザリング」がスマートフォンのモバイル回線を他の機器に分け与え、その機器をネットにつなぐ機能だと思い出します。
- 各選択肢を照らし合わせ、端末をモデムやアクセスポイントとして外部機器のデータ通信を行う選択肢イを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 別の通信会社のSIMカードを挿して使えるようにするのは、SIMロック解除(SIMフリー端末の利用)の説明です。
- 選択肢 イ正解
- 携帯電話端末をモデムやアクセスポイントのように使い、他の機器のデータ通信を中継するというテザリングの説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 自社のサービスエリア外で提携する他社の回線を使う仕組みは、ローミング(国際ローミングなど)の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 青少年に有害なサイトなどを見られないように制限する仕組みは、フィルタリングの説明です。
覚えるポイント
- テザリングはスマホを中継機(アクセスポイントやモデム)としてPC等をネット接続する機能
間違えやすいところ
- 別の通信会社の電波網を互いに使うローミングと混同しないようにする
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前問74
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.33 ↗(www.ipa.go.jp)
組織形態の特徴(プロジェクト組織)
ストラテジ系 · 組織構造 / プロジェクト組織 / タスクフォース
次の特徴(1)~(4)をもつ組織形態はどれか。 (1) 戦略的目标を達成するために,必要な専門家を各部門から集めて編成する。 (2) 環境の変化に適応する戦略的組織であり,職能部門などから独立している。 (3) 所期の目的を達成すれば解散する流動性をもつ。 (4) タスクフォースは,この組織形態に属する。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:プロジェクト組織とは、決められた目的を達成するために、各部門から必要な専門家を集めて作る一時的な組織です。目的が達成されると解散する点が特徴で、タスクフォース(特定の課題のために集められたチーム)もこの組織に含まれます。
解き方
- 条件を確かめます。(1)専門家を集める、(2)職能部門から独立、(3)目的達成で解散、(4)タスクフォースが属する、という特徴を整理します。
- ずっと続く組織ではなく「目的を達成すると解散する一時的な組織」という定義から、プロジェクト組織を答えとして導きます。
- 選択肢 ア不正解
- 事業部制組織は製品や地域ごとに分かれて独立採算で運営する常設の組織で、目的達成で解散する一時的な組織ではありません。
- 選択肢 イ正解
- 目的のために部門を横断して専門家を集め、終わると解散するプロジェクト組織(タスクフォースを含む)の説明に当てはまります。
- 選択肢 ウ不正解
- マトリックス組織は職能別と製品・プロジェクト別の2つの命令系統を組み合わせた常設の組織です。
- 選択肢 エ不正解
- ラインアンドスタッフ組織は、業務を直接行うライン部門と、専門知識でそれを助けるスタッフ部門からなる組織です。
覚えるポイント
- プロジェクト組織は特定目的のために編成され目的達成で解散する流動的・臨時的組織
間違えやすいところ
- 2つの命令系統を持つマトリックス組織と、目的達成で解散する臨時組織のプロジェクト組織を混同しないようにする
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前問75
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.34 ↗(www.ipa.go.jp)
ソフトウェアライセンスの最小購入費用計算
ストラテジ系 · ライセンス管理 / 最適購入計画 / 費用最小化
六つの部署に合計30台のPCがある。そのすべてのPCで使用するソフトウェアを購入したい。表に示す購入方法がある場合,最も安く購入すると何円になるか。ここで,各部署には最低1冊のマニュアルが必要であるものとする。 〔購入方法〕 ・単体で1本:使用権 1、マニュアル 1、価格 15,000円 ・1ライセンス:使用権 1、マニュアル 0、価格 12,000円 ・5ライセンス:使用権 5、マニュアル 0、価格 45,000円
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:必要なライセンスやマニュアルなどの条件を整理し、1台あたりの単価を比べて、総額が最も安くなる買い方を選びます。追加ライセンスの1台あたりの価格は、1ライセンスが12,000円、5ライセンスが45,000円÷5=9,000円なので、基本的には5ライセンス単位で買うのが安くなります。台数が少し余っても、小分けで買うよりまとめ買いの方が総額が安くなることがあります。
解き方
- 条件の確認:PCは合計30台、部署は6つ、各部署に最低1冊のマニュアルが必要です。マニュアルが付くのは「単体で1本」だけなので、まず単体を6本買います。費用は15,000円×6=90,000円、使用権は6台分です。
- 残りの必要な使用権は30台-6台=24台分です。この24台分を最も安く買う組み合わせを比べます。
- 案1(端数に合わせて購入):5ライセンス×4セット(20台分=180,000円)+1ライセンス×4本(4台分=48,000円)=228,000円。
- 案2(余っても5ライセンス単位で購入):5ライセンス×5セット(25台分=225,000円)。案2の方が228,000円より安いです。
- 総費用:単体6本(90,000円)+5ライセンス×5セット(225,000円)=315,000円となり、選択肢ウが最も安い購入額です。
- 選択肢 ア不正解
- 5ライセンス×6セット=270,000円の計算ですが、各部署に必要なマニュアルが1冊も含まれないため条件を満たしません。
- 選択肢 イ不正解
- 単体6本(90,000円)に残りの費用を正しく足せておらず、計算が誤っています。
- 選択肢 ウ正解
- 単体6本(90,000円、6台分・マニュアル6冊)と5ライセンス×5セット(225,000円、25台分)を合わせた315,000円が最も安い費用です。
- 選択肢 エ不正解
- 単体6本(90,000円)+5ライセンス×4セット(180,000円)+1ライセンス×4本(48,000円)=318,000円とした金額で、5ライセンスを5セット買う方が安くなります。
覚えるポイント
- まとめ買い割引がある場合、余剰分が出てもセット購入した方が総額が安くなることがある
間違えやすいところ
- ちょうど24台にしようと1ライセンスを4本足して318,000円(エ)を選んでしまう間違いに注意する
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前問76
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.34 ↗(www.ipa.go.jp)
散布図と相関係数
ストラテジ系 · 品質管理 / 散布図 / 相関係数
図は,製品の製造上のある要因の値xと品質特性の値yとの関係をプロットしたものである。この図から読み取れることはどれか。 〔図の状況〕 横軸をx、縦軸をyとする直交座標系において、原点から離れてxが増加するに従って、プロットされた点のyの値が全体として減少していく右下がりの楕円状の分布を示している。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:散布図は2つの値の関係を点で表した図で、一方が増えるともう一方も増えると「正の相関」、一方が増えるともう一方が減ると「負の相関」といいます。正の相関では相関係数が0より大きく1以下、負の相関では相関係数が-1以上0未満になります。
解き方
- 示された散布図の点の傾向を見ます。xが大きくなるほどyが全体的に小さくなる右下がりの分布になっています。
- 右下がりの分布は2つの値の間に「負の相関」があることを示すので、相関係数は負と判断し、選択肢エを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 点は直線的に右下がりになっているので、普通の直線の回帰式(1次式)で推定でき、2次回帰係数の計算は必須ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 最小二乗法の単回帰式は、目的変数と説明変数を入れ替えると残差の二乗和を最小にする向きが変わるため、ふつう一致しません。
- 選択肢 ウ不正解
- 散布図は右下がりなので、相関係数は正ではなく負になります。
- 選択肢 エ正解
- xが増えるとyが減る右下がりの傾向なので、xとyの相関係数は負であるという説明が正しいです。
覚えるポイント
- 散布図が右上がりのときは正の相関、右下がりのときは負の相関を表す
間違えやすいところ
- 元の選択肢は「相関係数」なので、「相関関数」と読み間違えたり書き間違えたりしないように注意する
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前問77
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.35 ↗(www.ipa.go.jp)
損益分岐点売上高の計算
ストラテジ系 · 損益分岐点 / CVP分析 / 固定費と変動費
表は,ある企業の損益計算書である。損益分岐点は何百万円か。 〔損益計算書(単位:百万円)〕 ・売上高:700 ・売上原価:変動費 100、固定費 200(計 300) ・売上総利益:400 ・販売費・一般管理費:変動費 40、固定費 300(計 340) ・営業利益:60
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:損益分岐点売上高は、利益がゼロ(売上高=費用合計)になる売上高です。費用は、売上に応じて増える変動費と、売上の多少にかかわらずかかる固定費に分けて考えます。式は「損益分岐点売上高=固定費合計÷限界利益率」で、限界利益率は「1-変動費÷売上高」で求めます。
解き方
- 費用を変動費と固定費に分けて集計します。変動費合計=売上原価の変動費100+販管費の変動費40=140百万円。固定費合計=売上原価の固定費200+販管費の固定費300=500百万円。
- 変動費率を求めます。変動費率=140÷700=0.2です。
- 限界利益率を求めます。限界利益率=1-0.2=0.8です。
- 損益分岐点売上高を求めます。損益分岐点売上高=固定費500÷0.8=625百万円なので、選択肢エが正解です。
- 選択肢 ア不正解
- 売上原価だけを考えた誤った計算で出る数値です。
- 選択肢 イ不正解
- 固定費や変動費の集計のしかたを間違えたときに出る不正解の選択肢です。
- 選択肢 ウ不正解
- 500百万円は固定費の合計そのもので、損益分岐点売上高ではありません。
- 選択肢 エ正解
- 固定費合計500百万円を限界利益率0.8で割った625百万円で、損益分岐点売上高として正しい値です。
覚えるポイント
- 損益分岐点売上高 = 固定費 ÷ (1 - 変動費率) = 固定費 ÷ 限界利益率
間違えやすいところ
- 売上原価の固定費(200)と販管費の固定費(300)の合計を忘れ、片方だけで計算してしまう間違いに注意する
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前問78
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.35 ↗(www.ipa.go.jp)
請負契約における瑕疵担保責任
ストラテジ系 · 法務 / 請負契約 / 瑕疵担保責任 / 契約不適合責任
ソフトウェア開発を外部業者へ委託する際に,納品後一定の期間内に発見された不具合を無償で修復してもらう根拠となる項目として,契約書に記載するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:請負契約(仕事の完成を約束する契約)で、納品された成果物に契約内容と合わない不具合があれば、発注者は請負人に無償での修理や損害賠償を求められます。出題当時の民法ではこれを「瑕疵担保責任(かしたんぽせきにん)」といい、2020年4月施行の改正民法では「契約不適合責任」に改められました。
解き方
- 問題文から「納品後一定期間に見つかった不具合を無償で直させる根拠」となる法的責任の名前を特定します。
- 完成した物の欠陥に対して無償修理を求める根拠である「瑕疵担保責任」を示す選択肢アを選びます。
- 選択肢 ア正解
- 目的物の欠陥に対する無償の修理や賠償を義務付ける条項で、出題当時の民法の「瑕疵担保責任」に当たります。
- 選択肢 イ不正解
- 善管注意義務は、委任契約などで受任者が職業や立場に応じて払う一般的な注意の義務で、請負契約の無償修理の直接の根拠ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 損害賠償責任は生じた損害を金銭で賠償する条項で、不具合そのものを無償で直させる根拠そのものではありません。
- 選択肢 エ不正解
- 秘密保持義務は、仕事で知った機密情報を第三者に漏らさないことを義務付ける条項です。
覚えるポイント
- 請負の目的物に不具合がある際の修補請求の根拠は瑕疵担保責任(現行法では契約不適合責任)
間違えやすいところ
- 準委任契約で求められる善管注意義務と、請負契約で成果物の完成・品質を保証する責任を混同しないようにする
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前問79(※民法改正前の用語基準)
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.36 ↗(www.ipa.go.jp)
労働者派遣における派遣元の責任
ストラテジ系 · 法務 / 労働者派遣法 / 派遣元と派遣先の責任分担
労働者派遣における派遣元の責任はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:労働者派遣では、労働者を雇っているのは派遣元で、実際に仕事を指示するのは派遣先です。賃金の支払いや36協定(時間外労働の協定)の締結・届出など、雇う側の責任は派遣元が負います。一方、日々の業務指示や休憩・休日の実際の管理、職場環境の整備は派遣先が負います。
解き方
- 派遣元(雇う側)と派遣先(指揮命令する側)の責任の分け方の原則を確かめます。
- 時間外労働を命じる前提となる36協定の締結と労働基準監督署への届出は、労働者を雇う派遣元の義務だと特定します。
- 日々の就業管理や職場環境の整備は派遣先の責任だと確かめ、選択肢アを選びます。
- 選択肢 ア正解
- 時間外労働に関する協定(36協定)の締結と、労働基準監督署への届出の義務は、雇用主である派遣元にあります。
- 選択肢 イ不正解
- 派遣労働者への日々の業務指示や遂行状況の管理は、指揮命令権を持つ派遣先の責任です。
- 選択肢 ウ不正解
- 日常の就業での休憩や休日の取得の管理は、直接指示する派遣先の責任です。
- 選択肢 エ不正解
- 働く場所での作業の安全や良い職場環境の整備は、受け入れる派遣先の責任です。
覚えるポイント
- 36協定の締結・届出や給与支払は雇用主である派遣元の責任、現場の安全や労働時間の現況管理は派遣先の責任
間違えやすいところ
- 「派遣先での時間外労働」という言葉から派遣先の届出義務と間違えやすいが、36協定の締結・届出をするのは労働者を雇う派遣元である
出題の前提:平成26年度春期基本情報技術者試験午前問80
出典:IPA『2014年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.36 ↗(www.ipa.go.jp)
2014年度 春期 午前
参照した公式資料
IPAが公開した2014年度 春期 午前の問題・解答資料です。

