旧制度の午前・午後と、2023年度以降の科目A・科目Bの公開問題を区別しています。現在の試験対策では現行シラバスと科目Bの形式を確認してください。公開問題は本試験の全出題を網羅する資料ではありません。
2013年度 春期 午前の概要
基数変換とビット演算・シフト操作
テクノロジ系 · 基数変換 / ビット演算 / 論理シフト
16ビットの2進数 n を16進数の各桁に分け、下位の桁から順にスタックへ格納するために、次の手順を4回繰り返す。aとbに入る適切な字句の組合せはどれか。ここで、XXXX16 は16進数XXXXを表す。 〔手順〕 (1) [ a ] を x に代入する。 (2) x をスタックにプッシュする。 (3) n を [ b ] 論理シフトする。
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解答
イ
解説
まず要点:下位の桁から順に取り出すには、下位4ビットだけを残すマスク値との論理積(AND)で抜き出し、その後は右へ4ビット論理シフトします。16進数の1桁は2進数の4ビットに対応するためです。シフトの向きを逆にすると、次の下位桁を取り出せなくなります。
解き方
- 16進数の最下位1桁を抜き出すため、下位4ビットだけが1のマスク値 000F16 と n の論理積(n AND 000F16)を計算して x に入れます。
- 取り出した値をスタックに積んだあと、次の上位桁を下位4ビットの位置へ移すため、n を右に4ビット論理シフトします。
- 選択肢 ア不正解
- 左に4ビットシフトすると桁が上位へ動いてしまい、下位の桁を取り出せません。
- 選択肢 イ正解
- 下位4ビットを 000F16 との AND で取り出し、右に4ビットシフトして次の桁を下位へ送るため正しいです。
- 選択肢 ウ不正解
- FFF016 との AND では最下位の桁が0になり、さらに左シフトするため誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- FFF016 との AND では最下位4ビットが消えてしまい、下位桁を取り出せません。
答えの内訳
- 空欄a:n AND 000F16
- 16進数の最下位1桁(下位4ビット)を取り出すには、下位4ビットが1で上位12ビットが0であるマスク値 000F16 と論理積(AND)をとります。
- 空欄b:右に4ビット
- 次の桁を下位4ビットの位置に移動させるためには、2進数 n 全体を右へ4ビット論理シフトする必要があります。
覚えるポイント
- 16進数1桁は2進数4ビットに相当します。
- 特定ビットの抽出にはAND(論理積)、ビットの桁送りにはシフト演算を使用します。
間違えやすいところ
- 下位桁から処理するとき、右シフトと左シフトの向きを逆にしないよう注意してください。
出題の前提:平成25年度春期基本情報技術者試験午前問1出題条件
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.3 ↗(www.ipa.go.jp)
情報量と通信速度の計算
テクノロジ系 · 情報量 / 通信速度 / データ伝送
1秒間に一定間隔で16個のパルスを送ることができる通信路を使って、0~9、A~Fの16種類の文字を送るとき、1秒間に最大何文字を送ることができるか。ここで、1ビットは1個のパルスで表し、圧縮は行わないものとする。
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解答
ウ
解説
まず要点:16種類の文字を区別するには、1文字あたり log2(16) = 4ビットが必要です。1秒間に16個のパルス、つまり毎秒16ビット送れるので、16 ÷ 4 = 4文字となります。文字を表すのに何ビット必要かが計算の鍵です。
解き方
- 16種類を区別するのに必要なビット数を求めます。16 = 2^4 なので1文字あたり4ビットです。
- 1パルスが1ビットなので、1秒に16パルス送れる通信路の速度は毎秒16ビットです。
- 16ビット ÷ 4ビット = 4 より、1秒に送れる文字数は4文字です。
- 選択肢 ア不正解
- 各文字に16ビット使うと考えた値で、必要なビット数を過大に見積もっています。
- 選択肢 イ不正解
- 1文字を8ビットとした場合の値で、16種類を表すのに8ビットも要りません。
- 選択肢 ウ正解
- 1文字4ビット必要で、毎秒16ビット送れるので4文字となり正しいです。
- 選択肢 エ不正解
- 1文字を2ビットとすると4種類しか表せず、16種類を区別できません。
覚えるポイント
- 16種類の状態を区別するために必要な情報量は log2(16) = 4ビットです。
間違えやすいところ
- パルス数の16をそのまま文字数と混同したり、1文字に8ビット必要と思い込んだりしないよう注意します。
出題の前提:平成25年度春期基本情報技術者試験午前問2出題条件
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.3 ↗(www.ipa.go.jp)
PCM符号化とサンプリング周期の計算
テクノロジ系 · マルチメディア / 音声符号化 / PCM
アナログ音声をPCM符号化したとき、1秒当たりのデータ量は64,000ビットであった。量子化ビット数を8ビットとするとき、サンプリング間隔は何マイクロ秒か。
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解答
ウ
解説
まず要点:PCMでは、1秒あたりのデータ量=サンプリング周波数×量子化ビット数です。本問では 64,000 ÷ 8 = 8,000回/秒(8,000Hz)となり、その逆数がサンプリング間隔です。1秒は100万マイクロ秒なので、間隔は125マイクロ秒になります。
解き方
- 1秒あたりのサンプリング回数を求めます。64,000ビット ÷ 8ビット = 8,000回/秒です。
- サンプリング間隔はその逆数で、1 ÷ 8,000 = 0.000125秒です。
- 秒をマイクロ秒に直します。0.000125 × 1,000,000 = 125マイクロ秒です。
- 選択肢 ア不正解
- 0.125ミリ秒とマイクロ秒を混同した値で、単位変換が誤っています。
- 選択肢 イ不正解
- 8,000Hz という周波数の一部の数値で、間隔そのものではありません。
- 選択肢 ウ正解
- 8,000Hzの逆数0.000125秒をマイクロ秒に直すと125マイクロ秒となり正しいです。
- 選択肢 エ不正解
- 計算過程と関係のない値で、正しい間隔ではありません。
覚えるポイント
- サンプリング周波数(Hz) = データ量(bps) ÷ 量子化ビット数
- サンプリング間隔 = 1 ÷ サンプリング周波数 (1秒 = 10^6 マイクロ秒)
間違えやすいところ
- ミリ秒(10^-3秒)とマイクロ秒(10^-6秒)の桁を間違えないよう注意してください。
出題の前提:平成25年度春期基本情報技術者試験午前問3出題条件
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.3 ↗(www.ipa.go.jp)
パリティチェックによる誤り検出方式
テクノロジ系 · 伝送制御 / 誤り検出 / パリティチェック
通信回線の伝送誤りに対処するパリティチェック方式(垂直パリティ)の記述として、適切なものはどれか。
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解答
ア
解説
まず要点:垂直パリティチェックは、1のビットの個数が奇数(または偶数)になるよう冗長ビットを1つ足す方式です。1ビット反転すると偶奇が変わるので1ビットの誤りを検出できますが、2ビット反転では元に戻り検出できません。誤った位置は分からないため訂正もできません。
解き方
- パリティビットを1つ足すと奇数個のビット誤りを検出できますが、誤った位置は分からないため訂正はできません。
- 選択肢を照合すると、アは「1ビットの誤りを検出できる」と正しく述べています。
- 選択肢 ア正解
- 垂直パリティは1ビットの誤りを検出できる方式なので正しいです。
- 選択肢 イ不正解
- 1ビット訂正と2ビット検出ができるのはハミング符号などの特徴で、単純なパリティでは訂正できません。
- 選択肢 ウ不正解
- 奇数パリティでも偶数パリティでも、1ビットの誤りは同じように検出できます。
- 選択肢 エ不正解
- どちらの方式も奇数個の誤りを検出でき、偶数個の誤りは検出できません。
覚えるポイント
- パリティチェックは奇数個の誤り検出のみ可能(訂正不可、偶数個の誤りは検出不可)。
- 誤り訂正が可能なのはハミング符号などです。
間違えやすいところ
- 偶数パリティなら偶数個の誤りを検出できると誤解しやすいので注意してください。
出題の前提:平成25年度春期基本情報技術者試験午前問4出題条件
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.4 ↗(www.ipa.go.jp)
2分探索木のノード削除アルゴリズム
テクノロジ系 · データ構造 / 2分探索木 / 木構造
次の2分探索木から要素12を削除したとき、その位置に別の要素を移動するだけで2分探索木を再構成するには、削除された要素の位置にどの要素を移動すればよいか。 〔木構造〕 ・根は6 ・左部分木:根4、4の左2(2の左1、右3)、4の右5 ・右部分木:根8、8の左7、8の右12 ・12の左部分木:根10、10の左9、10の右11 ・12の右部分木:根14、14の左13、14の右15
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解答
ウ
解説
まず要点:子を左右に持つノードを削除するときは、左部分木の最大値か右部分木の最小値を削除位置へ移します。そうすれば大小関係(左は小さく右は大きい)を保ったまま木を組み直せるためです。本問の12は右部分木の最小値である13を移せばよいことになります。
解き方
- 削除する12は、左部分木(9,10,11)と右部分木(13,14,15)の両方を持っています。
- 移せる候補は、左部分木の最大値11か、右部分木の最小値13です。
- 選択肢9,10,13,14のうち当てはまるのは13です。
- 選択肢 ア不正解
- 9を12の位置に動かすと左の子の10や11より小さくなり、大小関係が崩れます。
- 選択肢 イ不正解
- 10を12の位置に動かすと左の子の11が親の10より大きくなり不適切です。
- 選択肢 ウ正解
- 13は右部分木の最小値で、12の位置に移しても左部分木より大きく右の残りより小さいため正しいです。
- 選択肢 エ不正解
- 14を移すと残った13が親の14より小さくなり、右の子に置けなくなります。
覚えるポイント
- 2つの子を持つノードの削除では、「左部分木の最大ノード」または「右部分木の最小ノード」を代入します。
間違えやすいところ
- 直接の子(10や14)をそのまま移すと、その下の部分木の順序が崩れることを見落とさないでください。
出題の前提:平成25年度春期基本情報技術者試験午前問5出題条件
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.4 ↗(www.ipa.go.jp)
逆ポーランド表記法とスタックの深さ
テクノロジ系 · データ構造 / スタック / 逆ポーランド表記法
図は、逆ポーランド表記法で書かれた式 abcd+++ をスタックで処理するときのスタックの変化の一部を表している。この場合、スタックの深さは最大で4となる。最大のスタックの深さが最も少ない逆ポーランド表記法の式はどれか。
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解答
ア
解説
まず要点:逆ポーランド記法(後置記法)では、値はスタックに積み、演算子が来たら2つ取り出して結果を1つ積みます。値を続けて積む個数が少ないほどスタックは浅くなります。各選択肢の式を順にたどり、最大の深さを比べれば最も浅い式が分かります。
解き方
- ア(ab+c+d+):a(1)→b(2)→+(1)→c(2)→+(1)→d(2)→+(1)。最大深さは2です。
- イ(ab+cd++):a(1)→b(2)→+(1)→c(2)→d(3)→+(2)→+(1)。最大深さは3です。
- ウ(abc++d+):a(1)→b(2)→c(3)→+(2)→+(1)→d(2)→+(1)。最大深さは3です。
- エ(abc+d++):a(1)→b(2)→c(3)→+(2)→d(3)→+(2)→+(1)。最大深さは3です。
- 比べると、最大深さが2のアが最も少ないと分かります。
- 選択肢 ア正解
- 計算途中の最大深さは2で、深さ3になる他の選択肢より小さいため正しいです。
- 選択肢 イ不正解
- 後半でcとdを続けて積むため、最大深さが3となりアより大きくなります。
- 選択肢 ウ不正解
- 最初にa,b,cを3つ続けて積むため、最大深さが3となりアより大きくなります。
- 選択肢 エ不正解
- 最初にa,b,cを続けて積み、dを積む段階でも深さ3になるためアより大きくなります。
覚えるポイント
- 逆ポーランド記法のスタック深さは、オペランドで+1、2項演算子で-1変化します。
間違えやすいところ
- 演算子で値が2つ取れて1つ積まれ、正味1つ減る計算を忘れないように注意してください。
出題の前提:平成25年度春期基本情報技術者試験午前問6出題条件
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.5 ↗(www.ipa.go.jp)
ハッシュ法による格納位置の計算
テクノロジ系 · アルゴリズム / ハッシュ法 / 剰余算
10進法で5桁の数 a1 a2 a3 a4 a5 を、ハッシュ法を用いて配列に格納したい。ハッシュ関数を mod(a1 + a2 + a3 + a4 + a5, 13) とし、求めたハッシュ値に対応する位置の配列要素に格納する場合、54321 は配列のどの位置に入るか。ここで、mod(x, 13) は、x を13で割った余りとする。
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解答
イ
解説
まず要点:ハッシュ関数は、データを配列の位置(インデックス)を表す値に変換する関数です。本問は各桁の数字の合計を13で割った余りを位置とします。54321は各桁の和が15、15を13で割った余りは2なので、位置2に格納されます。
解き方
- 54321の各桁を取り出します。a1=5, a2=4, a3=3, a4=2, a5=1です。
- 各桁を足します。5+4+3+2+1=15です。
- 15を13で割ると商1余り2なので、mod(15,13)=2となり位置2に入ります。
- 選択肢 ア不正解
- 商である1と余りを混同した誤りです。
- 選択肢 イ正解
- 各桁の和15を13で割った余りは2なので正しいです。
- 選択肢 ウ不正解
- 途中の足し算や割り算を誤った値です。
- 選択肢 エ不正解
- 13-2=11のように余りと関係ない数を選んだ誤りです。
覚えるポイント
- mod(x, y) は x を y で割った「余り(剰余)」を求める演算です。
間違えやすいところ
- 商(15÷13の1)と余り(2)を取り違えないよう注意してください。
出題の前提:平成25年度春期基本情報技術者試験午前問7出題条件
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.5 ↗(www.ipa.go.jp)
除算アルゴリズムの流れ図の解析
テクノロジ系 · アルゴリズム / 流れ図 / 除算処理
x と y を自然数とするとき、流れ図で表される手続を実行した結果として、適切なものはどれか。 〔流れ図の手順〕 ・開始 ・q ← 0, r ← x ・条件判定:r < y ・Yes の場合:終了 ・No の場合:r ← r - y, q ← q + 1 を実行して条件判定へ戻る
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解答
イ
解説
まず要点:この流れ図は、xからyを引ける回数と引けずに残った値を求める、繰り返しの引き算による割り算です。引いた回数qが x÷y の商に、残ったrが余りになります。xからyを引いているので、計算しているのは x÷y です。
解き方
- 最初にq=0、r=xと設定します。
- rからyを繰り返し引き(r←r-y)、引くたびにqを1増やします(q←q+1)。
- r<yになって引けなくなったら終了し、qが商、rが余りを表します。
- 選択肢 ア不正解
- qが商でrが余りなので、商と余りの対応が逆になっています。
- 選択肢 イ正解
- 引いた回数qが商、残ったrが余りとなり、x÷yを正しく表しているため適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- 「y÷x」となっているうえ、商と余りの位置も逆なので誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- xからyを引いているので計算はx÷yであり、y÷xではありません。
覚えるポイント
- 減算の繰り返しによる除算では、「減算回数=商」「残差=余り」となります。
間違えやすいところ
- x=7, y=3のような具体的な数で追うと、商と余りの取り違えを防げます。
出題の前提:平成25年度春期基本情報技術者試験午前問8出題条件
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.6 ↗(www.ipa.go.jp)
MIPS値に基づく平均命令実行時間の計算
テクノロジ系 · プロセッサ性能 / MIPS / 命令実行時間
処理性能が50 MIPSであるプロセッサにおける、1命令当たりの平均命令実行時間は何ナノ秒か。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:平均命令実行時間は、1秒間に実行できる命令数(MIPS)の逆数で求められます。MIPS(Million Instructions Per Second:毎秒何百万命令を実行できるかを表す指標)が50なら、1秒に5,000万命令を実行できます。1命令当たりの時間は1秒を5,000万で割った2×10^-8秒、つまり20ナノ秒です。
解き方
- 50 MIPSは1秒に5,000万命令(50×10^6回)を実行できることを意味します。
- 1秒を命令数50×10^6で割り、1命令当たり2×10^-8秒を求めます。
- 2×10^-8秒をナノ秒(10^-9秒)に直すと20ナノ秒になります。
- 選択肢 ア正解
- 計算結果の20ナノ秒(20×10^-9秒)とぴったり一致しています。
- 選択肢 イ不正解
- MIPSの値50をそのままナノ秒に置き換えただけで、逆数を取っていない誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- 正しい値0.02マイクロ秒を、マイクロ秒の桁で2桁大きく見積もった誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- 命令数と時間の桁の取り方や単位の換算が合っておらず、値が大きく外れています。
覚えるポイント
- 1 MIPSは毎秒100万回(10^6)の命令実行能力を表す指標です。
- 1秒=10^3ミリ秒=10^6マイクロ秒=10^9ナノ秒の単位変換を確実に把握しましょう。
間違えやすいところ
- 10^-8秒を2ナノ秒と取り違えるなど、小数点の位置や単位換算で桁を間違えやすいので注意しましょう。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前出題基準(プロセッサの性能評価指標)
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.6 ↗(www.ipa.go.jp)
主記憶参照のメモリアドレス指定方式
テクノロジ系 · アドレス指定方式 / 間接アドレス指定 / コンピュータアーキテクチャ
命令部とアドレス部からなる命令において、アドレス部の値(20)で主記憶を参照した結果格納されている値(25)を実効アドレスとし、その番地から目的のデータを読み出すアドレス指定方式はどれか。
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解答
ア
解説
まず要点:アドレス部の番地に書かれた値をさらにアドレスとして使う方式が、間接アドレス指定です。アドレス指定方式(アドレッシングモード)は、命令のアドレス部から、目的のデータが入った番地(実効アドレス)を求める手順のことです。直接アドレス指定なら番地そのものにデータがありますが、間接アドレス指定は番地の中に「本当の番地」が入っており、主記憶を2回参照します。
解き方
- 命令のアドレス部の値20が、主記憶の番地20を指していることを図で確かめます。
- 番地20の中身25が別の番地を指し、その番地25の中身が目的のデータになっている関係をつかみます。
- 主記憶を介して目的の番地を得る方式なので、間接アドレス指定だと判断します。
- 選択肢 ア正解
- アドレス部が指す番地の中身を実効アドレスとして使う方式で、説明の流れと一致します。
- 選択肢 イ不正解
- 指標(インデックス)レジスタの値とアドレス部の値を足して実効アドレスを作る方式です。
- 選択肢 ウ不正解
- プログラムカウンタの値とアドレス部の値を足して実効アドレスを作る方式です。
- 選択肢 エ不正解
- アドレス部が指す番地に目的のデータがそのまま入っている方式です。
覚えるポイント
- 間接アドレス指定はメモリを2回以上参照して目的のデータにアクセスします。
- 指標アドレス指定や相対アドレス指定はレジスタの値とアドレス部の加算によって実効アドレスを求めます。
間違えやすいところ
- 主記憶を1回だけ参照する直接アドレス指定と、2回参照する間接アドレス指定を、図の矢印の数で見分けましょう。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前出題基準(CPUのアーキテクチャ・アドレス指定方式)
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.7 ↗(www.ipa.go.jp)
MPUの外部割込み要因
テクノロジ系 · 割込み処理 / 外部割込み / 内部割込み
MPUの割込みには外部割込みと内部割込みがある。外部割込みに該当する例として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:タイマや入出力装置など、実行中の命令とは関係なく外から起こる割込みが外部割込みです。割込みは、命令の実行そのものが原因でCPU内部で起きる「内部割込み」と、外からの信号で非同期に起きる「外部割込み」に分けられます。0での除算や未定義命令などはプログラムの実行に起因するので内部割込みになります。
解き方
- 各事象が「命令そのものの誤り・例外」か「外からの信号やタイマによるもの」かに分けます。
- 0除算・未定義命令・不正なアドレスへのアクセスは、いずれも命令の実行に伴う内部割込みだと確認します。
- ウォッチドッグタイマのタイムアウトはハードウェアからの信号なので、外部割込み(タイマ割込み)と判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 0での除算は命令の実行が原因で起きるので、内部割込み(プログラム割込み)です。
- 選択肢 イ正解
- タイマが満了して起きるタイマ割込みは、命令とは関係なく外から通知される外部割込みです。
- 選択肢 ウ不正解
- 未定義命令の検出は命令を解読するときに起きるので、内部割込み(プログラム割込み)です。
- 選択肢 エ不正解
- 存在しない領域へのアクセスは命令の実行に伴って起きるので、内部割込みです。
覚えるポイント
- 内部割込み:プログラム割込み(ゼロ除算、桁あふれ等)、SVC(システムコール)割込み、ページフォールトなど。
- 外部割込み:タイマ割込み、入出力割込み、機械チェック割込み(ハードウェア障害)、コンソール割込みなど。
間違えやすいところ
- タイマがCPUチップの中にあっても、実行中のプログラムから見れば外からの非同期な出来事なので外部割込みになる点に注意しましょう。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前出題基準(プロセッサの割込み制御)
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.7 ↗(www.ipa.go.jp)
実行時間の等しいCPUにおけるキャッシュヒット率の計算
テクノロジ系 · キャッシュメモリ / 実効アクセス時間 / ヒット率
キャッシュメモリと主記憶のアクセス時間が異なる2種類のCPU XとYがある。あるプログラムを実行したところ、両者の処理時間が等しかった。CPU Xのアクセス時間はキャッシュ40ナノ秒・主記憶400ナノ秒、CPU Yはキャッシュ20ナノ秒・主記憶580ナノ秒であるとき、キャッシュメモリのヒット率は幾らか。なお、その他の条件やCPU処理以外の影響はないものとする。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:2台の処理時間が等しいときは、それぞれの実効アクセス時間(キャッシュと主記憶をまとめた平均の時間)を等号で結んで方程式を解きます。ヒット率をhとすると、実効アクセス時間は「h×キャッシュの時間+(1-h)×主記憶の時間」で表せます。XとYでこの式を立てて等しいと置けば、hが求まります。
解き方
- ヒット率をh(0以上1以下)とおき、CPU Xの実効アクセス時間を式にします:40h+400(1-h)=400-360h。
- CPU Yの実効アクセス時間も式にします:20h+580(1-h)=580-560h。
- 処理時間が等しいので両者を等号で結び、400-360h=580-560h を解きます。
- 移項すると200h=180となり、h=180÷200=0.90が求まります。
- 選択肢 ア不正解
- h=0.75のときXは130ナノ秒、Yは160ナノ秒となり、等しくなりません。
- 選択肢 イ正解
- h=0.90のときXは40×0.9+400×0.1=76ナノ秒、Yは20×0.9+580×0.1=76ナノ秒で等しくなります。
- 選択肢 ウ不正解
- h=0.95のときXは58ナノ秒、Yは48ナノ秒となり、等しくなりません。
- 選択肢 エ不正解
- h=0.96のときXは54.4ナノ秒、Yは42.4ナノ秒となり、一致しません。
覚えるポイント
- 実効アクセス時間 = ヒット率×キャッシュ時間 + (1-ヒット率)×主記憶時間
- 式を展開して整理すると「主記憶時間 - (主記憶時間-キャッシュ時間)×ヒット率」としても計算可能です。
間違えやすいところ
- 主記憶アクセス時間にキャッシュの時間を含めるかどうかで式が変わる場合がありますが、明記がない本問では単純な加重平均の式を使います。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前出題基準(記憶階層と実効アクセス時間)
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.8 ↗(www.ipa.go.jp)
Bluetoothの仕様と通信特性
テクノロジ系 · 近距離無線通信 / Bluetooth / ISMバンド
近距離無線通信規格であるBluetoothの説明として、適切なものはどれか。
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解答
エ
解説
まず要点:Bluetoothは、免許がいらない2.4 GHz帯の電波を使う近距離無線通信です。電波は全方向に届くので、機器を向かい合わせにする必要はありません。1台の親機(マスター)には最大7台の子機(スレーブ)が同時につながります。
解き方
- 各選択肢に書かれた仕様がBluetoothの特徴に当てはまるか確かめます。
- 最大127台はUSB、1,000m以上の遠距離は他の無線規格、向かい合わせる指向性は赤外線(IrDA)の特徴だと確認します。
- Bluetoothは2.4 GHz帯(ISMバンド)を使う無線技術なので、エが正解だと判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 1台のホストに最大127台つなげる仕様はUSB(Universal Serial Bus)の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- Bluetoothは数メートルから最大でも100m程度の近距離通信を想定した規格です。
- 選択肢 ウ不正解
- 向かい合わせる必要がある指向性は、IrDAなどの赤外線通信の特徴です。
- 選択肢 エ正解
- BluetoothはISMバンドと呼ばれる免許不要の2.4 GHz帯の電波で通信します。
覚えるポイント
- Bluetoothは2.4 GHz帯の電波を利用する無指向性の近距離無線通信です。
- ピコネットでは1台のマスターに対して最大7台のスレーブが同時接続可能です。
間違えやすいところ
- 赤外線通信(IrDA)の「見通しが必要で指向性がある」特徴と、電波を使うBluetooth(遮る物に強く無指向性)の特徴を混同しないようにしましょう。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前出題基準(インタフェース規格・無線LAN/PAN技術)
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.8 ↗(www.ipa.go.jp)
フォールトトレラントシステムの定義
テクノロジ系 · 高信頼性設計 / フォールトトレラント / システム構成
フォールトトレラントシステムの説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:フォールトトレラントシステムは、一部が故障してもシステム全体としては必要な機能を保ち続ける仕組みです。「フォールト(障害)」に「トレラント(耐える)」という意味のとおり、予備部品などを用意して障害時も動き続けます。人間の操作ミスを防ぐ設計はフールプルーフ、故障時に安全側へ動かす設計はフェールセーフと呼び、これらとは区別します。
解き方
- 「フォールト(障害)」に「トレラント(耐性がある)」という言葉の意味を確かめます。
- 部品の故障が起きても、予備の構成などで全体を止めずに動かし続ける設計だと照らし合わせます。
- 選択肢アがフォールトトレラントの定義に当てはまると確認します。
- 選択肢 ア正解
- 一部が故障しても全体として機能を保つ仕組みで、フォールトトレラントの定義そのものです。
- 選択肢 イ不正解
- 遠く離れた場所に予備を置く方式は、ディザスタリカバリ(災害復旧)の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 複数のプロセッサがネットワークでつながり資源を共有する仕組みは、分散処理システムの説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 2系統で同じ処理をして結果を照合する方式は、デュアルシステムの説明です。
覚えるポイント
- フォールトトレラント:障害が発生してもシステム全体を止めず稼働を継続させる。
- フェールセーフ:故障時は安全を最優先に停止・制御する。
- フールプルーフ:利用者が誤った操作をしても事故を起こさない設計。
間違えやすいところ
- デュアルシステムはフォールトトレラントを実現する構成の一例ですが、概念そのものの説明としてはアが適切です。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前出題基準(システムの信頼性設計手法)
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.9 ↗(www.ipa.go.jp)
直列接続された装置のシステム稼働率計算
テクノロジ系 · 稼働率 / MTBFとMTTR / 直列システム
MTBF(平均故障間隔)が45時間でMTTR(平均修復時間)が5時間の装置がある。この装置を二つ直列に接続したシステム全体の稼働率は幾らか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:直列接続のシステム稼働率は、各装置の稼働率を掛け合わせて求めます。装置の稼働率は「MTBF÷(MTBF+MTTR)」で計算します。直列では、どれか1つでも止まると全体が止まるため、稼働率は各装置の積になります。
解き方
- 装置1台の稼働率を求めます:45÷(45+5)=45÷50=0.90。
- 直列システムの稼働率の式(全体=A1×A2)を当てはめます。
- 0.90×0.90=0.81を計算します。
- 選択肢 ア正解
- 稼働率0.90の装置を2台直列につないだ値(0.90×0.90=0.81)として正しいです。
- 選択肢 イ不正解
- 装置1台だけの稼働率0.90をそのまま答えた値です。
- 選択肢 ウ不正解
- 直列接続の計算結果としては合わない値です。
- 選択肢 エ不正解
- 2台を並列につないだときの稼働率 1-(1-0.9)^2=0.99 の値です。
覚えるポイント
- 単体の稼働率 = MTBF / (MTBF + MTTR)
- 直列システムの稼働率 = A1 × A2
- 並列システムの稼働率 = 1 - (1 - A1)(1 - A2)
間違えやすいところ
- 直列は掛け算、並列は「1から非稼働率の積を引く」計算です。問題文の「直列」をよく確認して式を間違えないようにしましょう。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前出題基準(システムの信頼性計算)
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.9 ↗(www.ipa.go.jp)
単位時間当たりの処理能力を表す用語
テクノロジ系 · システム性能指標 / スループット / レスポンスタイム
コンピュータシステムにおいて、単位時間当たりに処理される仕事(トランザクションやジョブ)の量を表す用語はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:単位時間当たりに処理される仕事の量を表すのはスループットです。性能を表す用語には、処理量を表す「スループット」のほか、依頼してから最初の応答が返るまでの「レスポンスタイム(応答時間)」、依頼してから全ての結果を受け取るまでの「ターンアラウンドタイム」があります。
解き方
- 問題文の「単位時間当たりに処理される仕事の量」という言葉に注目します。
- 各用語が「時間の長さ」を表すのか「処理能力・処理量」を表すのかで分類します。
- スループットが単位時間当たりの処理量を表す用語だと特定します。
- 選択肢 ア正解
- 単位時間当たりに処理できる仕事やデータの量を指す用語で、問題文の定義と一致します。
- 選択肢 イ不正解
- ジョブを投入してからすべての結果を受け取るまでの所要時間を表します。
- 選択肢 ウ不正解
- ラウンドロビン方式などで各タスクに割り当てる、ごく短いCPU実行時間を表します。
- 選択肢 エ不正解
- 対話型システムで、入力を終えてから最初の応答が返るまでの時間を表します。
覚えるポイント
- スループット:単位時間当たりの処理量(量)。
- レスポンスタイム:入力完了から応答開始までの時間(時間)。
- ターンアラウンドタイム:処理依頼から完全終了までの全所要時間(時間)。
間違えやすいところ
- スループット(仕事量)と、レスポンスタイム・ターンアラウンドタイム(所要時間)を混同しないようにしましょう。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前出題基準(システムの性能指標)
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.9 ↗(www.ipa.go.jp)
データベース応答性能悪化の原因と調査項目
テクノロジ系 · データベース / 性能管理 / フラグメンテーション
アプリケーションの修正を行っていないにもかかわらず、サーバ上のデータベースの応答性能が徐々に悪化してきた。想定される原因とその特定のための調査項目を検討した際、想定原因「フラグメンテーションによるディスクI/Oの増加」に対応する調査項目 c として最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:フラグメンテーション(データの断片化)が疑われるときは、データの格納状況を確認します。 データを追加・更新・削除すると、ディスク上の空き領域が散らばり、データが不連続に分断されます。 その結果、同じ件数を読むのにも読み取るブロック数(ディスクI/O)が増え、応答が遅くなります。 断片化の程度は、テーブルやインデックスの格納状況を調べれば分かります。
解き方
- 原因がデータベース内部の物理的な格納状態に関する問題だと捉えます。
- 選択肢の中から、断片化の状況を直接調べられる「データの格納状況の確認」を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 遅い処理の特定は、処理に時間がかかるSQL文が原因の場合(項目b)を調べる項目です。
- 選択肢 イ不正解
- 外的要因の変化の確認は、同じマシンの他のシステムや接続数の増加(項目a)を調べる項目です。
- 選択肢 ウ不正解
- キャッシュメモリのヒット率の調査は、データベースバッファの容量不足(項目d)を調べる項目です。
- 選択肢 エ正解
- データの格納状況を確認すれば、フラグメンテーションの発生状況を調べられます。
覚えるポイント
- フラグメンテーション対策にはテーブルやインデックスの再構築(再配置)が有効である。
間違えやすいところ
- 遅いSQLの特定と断片化の調査を混同しないようにします。
出題の前提:平成25年度春期基本情報技術者試験午前 問17
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.10 ↗(www.ipa.go.jp)
タスクスケジューリングにおけるCPU遊休時間の算出
テクノロジ系 · 優先度順スケジューリング / プリエンプション / CPU遊休時間
優先度が異なる三つのタスクがあり、単独で実行した場合の処理順序と所要時間(ミリ秒)が次のように定義されている。 ・高優先度: CPU(3) → I/O(5) → CPU(2) ・中優先度: CPU(2) → I/O(6) → CPU(2) ・低優先度: CPU(1) → I/O(5) → CPU(1) これら三つのタスクが同時に実行可能状態になってから、すべてのタスクが終了するまでの間に発生するCPUの遊休時間(待ち時間)は何ミリ秒か。ここで、I/O装置は競合せず並行動作可能とし、OSのオーバーヘッドは考慮しない。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:CPUが遊休するのは、すべてのタスクがI/O待ちでCPUを要求していない時間です。 優先度順の方式では、CPUが空くと、実行できる中で最も優先度の高いタスクにCPUが割り当てられます。 I/Oを出したタスクは完了まで待ち状態になり、その間CPUを手放します。 そのような時間帯でだけCPUは遊休します。
解き方
- 0ミリ秒からCPUの割り当てを時間順に追います。0〜3msは高優先度タスクのCPU(3)が動き、3msでそのタスクはI/O待ち(完了予定8ms)になります。
- 3〜5msは中優先度タスクのCPU(2)が動き、5msでI/O待ち(完了予定11ms)になります。
- 5〜6msは低優先度タスクのCPU(1)が動き、6msでI/O待ち(完了予定11ms)になります。
- 6〜8msは3つのタスクがすべてI/O処理中で、CPUを実行できるタスクがないため2ミリ秒の遊休時間が生じます。
- 8msで高優先度タスクのI/Oが終わり、8〜10msはそのタスクの後半CPU(2)が動いて終了します。
- 10〜11msは中・低タスクがともにI/O処理中(完了予定11ms)なので、再び1ミリ秒の遊休時間が生じます。
- 11msで中と低のI/Oが終わり、中優先度タスクの後半CPU(2)が11〜13ms、続いて低優先度タスクの後半CPU(1)が13〜14msで動いて全タスクが終了します。
- 遊休時間は (8 - 6) + (11 - 10) = 2 + 1 = 3ミリ秒になります。
- 選択肢 ア不正解
- 6〜8ミリ秒の2ミリ秒と10〜11ミリ秒の1ミリ秒を合わせると3ミリ秒なので誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 最初の6〜8ミリ秒(2ミリ秒)だけを数え、10〜11ミリ秒(1ミリ秒)を見落としているので誤りです。
- 選択肢 ウ正解
- 遊休時間は6〜8ミリ秒の2ミリ秒と10〜11ミリ秒の1ミリ秒を合わせた3ミリ秒です。
- 選択肢 エ不正解
- 遊休時間を過大に計算しており、実際の合計は3ミリ秒なので誤りです。
覚えるポイント
- マルチプログラミング環境では全タスクがI/O待ちになった時間帯だけCPUがアイドル状態になる。
間違えやすいところ
- I/Oの完了時刻を間違えたり、優先度による実行順序を逆に考えたりしやすい点に注意します。
出題の前提:平成25年度春期基本情報技術者試験午前 問18
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.10 ↗(www.ipa.go.jp)
スラッシングが発生しやすい主記憶管理と多重度の条件
テクノロジ系 · 仮想記憶 / スラッシング / ページフォールト / マルチプログラミング
主記憶の管理方式とマルチプログラミングにおけるプログラムの多重度の組合せのうち、スラッシングが発生しやすいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:スラッシングが起きやすいのは、仮想記憶方式で多重度(同時に動かすプログラムの数)が大きい場合です。 多重度を上げすぎると、各プログラムに割り当てられるページ枠が足りなくなります。 すると主記憶と補助記憶の間でページの入れ替えが何度も起こり、CPUがあまり働けなくなります。 この現象をスラッシングと呼びます。
解き方
- スラッシングは仮想記憶方式に特有の現象(ページフォールトとページ入れ替えの多発)で、実記憶方式では起こらないと確認します。
- 同時に動かすプログラムの数が増えると、1つあたりの主記憶領域が減り、ページの入れ替えが増える関係を導きます。
- 選択肢 ア正解
- 仮想記憶方式で多重度を大きくすると、主記憶の容量を超えるページ要求が増え、スラッシングが起きやすくなります。
- 選択肢 イ不正解
- 多重度が小さいと各プログラムに十分な主記憶枠を確保できるため、スラッシングは起きにくくなります。
- 選択肢 ウ不正解
- 実記憶方式では仮想記憶のようなページ入れ替えを行わないため、スラッシングは起こりません。
- 選択肢 エ不正解
- 実記憶方式ではスラッシングは起こらず、多重度が小さければさらに起こりません。
覚えるポイント
- スラッシングは仮想記憶+多重度が過大のときにページフォールトが頻発する現象。
間違えやすいところ
- 実記憶方式でも性能は落ちることがありますが、スラッシングは仮想記憶のページ入れ替えの多発を指す用語です。
出題の前提:平成25年度春期基本情報技術者試験午前 問19
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.11 ↗(www.ipa.go.jp)
仮想記憶におけるLRUページ置換えアルゴリズム
テクノロジ系 · 仮想記憶 / ページ置換えアルゴリズム / LRU
仮想記憶管理におけるページ置換え方式のうち、LRU(Least Recently Used)制御方式の説明として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:LRUは「最も長い間参照されていないページ」を置き換える方式です。 ページ置換えは、空き枠がないときにどのページを補助記憶へ追い出すかを決める規則です。 LRU(Least Recently Used)は、最近使われていないページは今後も使われにくいという考え方に基づきます。 そこで最後に使われてからの時間が最も長いページを選んで置き換えます。
解き方
- LRUの意味(Least Recently Used=最も最近使われていないもの)を整理します。
- 「最も長く主記憶にあるページ(FIFO)」やランダム置換えと混同せず、最後に参照されてから最も古いページを選ぶ記述を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 参照フラグや変更フラグを使う方式は、NRU(Not Recently Used)やクロック(2次チャンス)の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 主記憶上のページから無作為に選んで置き換える方式は、ランダム置換えの説明です。
- 選択肢 ウ正解
- 最後に使われてから最も長い時間がたっているページを置き換えるのがLRU方式です。
- 選択肢 エ不正解
- 主記憶に読み込まれてからの時間が最も長いページを置き換えるのは、FIFO(先入先出し)方式の説明です。
覚えるポイント
- LRUは「最も長い間参照されていないページ」、FIFOは「最も長い間主記憶にあったページ」を追い出す。
間違えやすいところ
- 「主記憶に読み込まれてから」のFIFOと、「最後に参照されてから」のLRUの違いを混同しやすい点に注意します。
出題の前提:平成25年度春期基本情報技術者試験午前 問20
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.11 ↗(www.ipa.go.jp)
増分バックアップからのリストア所要時間の計算
テクノロジ系 · バックアップ / 増分バックアップ / リストア時間
次の仕様のバックアップシステムにおいて、金曜日に変更されたデータの増分バックアップを取得した直後に磁気ディスクが故障した。修理完了後、データを最新の状態に復元するのに必要な時間は何秒か。 ここで、増分バックアップは直前に行ったバックアップとの差分だけを取得する方式であり、金曜日に変更されたデータの増分バックアップを取得した磁気テープはドライブに取り付けられた状態にある。リストア時には磁気テープを1本ごとに取り替える必要があり、仕様に示された時間以外のオーバーヘッドは無視する。 〔仕様〕 ・バックアップ媒体: 磁気テープ(各曜日ごとの7本を使用) ・フルバックアップを行う曜日: 毎週日曜日 ・増分バックアップを行う曜日: 月曜日〜土曜日の毎日 ・フルバックアップのデータ量: 100Gバイト ・変更されるデータ量: 5Gバイト/日 ・磁気テープからのリストア時間: 10秒/Gバイト ・磁気テープの取替え時間: 100秒/本
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:増分バックアップからの復元は、直近のフルバックアップと、それ以降の増分バックアップをすべて順に適用します。 フルバックアップは日曜日に行い、月曜日から金曜日までの増分バックアップも必要です。 さらにテープを1本ずつ交換する時間も加わります。
解き方
- 復元するデータを求めます。日曜のフルバックアップ100GBに、月〜金の5日分の増分(5GB×5=25GB)を足すと、合計125GBです。
- データ読み出し時間を計算します。125GB × 10秒/GB = 1,250秒です。
- テープ交換の回数を求めます。最初は金曜テープが装着されており、日曜→月→火→水→木→金の順に並べるので、交換は合計6回です。
- テープ交換時間を計算します。6回 × 100秒/回 = 600秒です。
- 合計を求めます。1,250秒 + 600秒 = 1,850秒です。
- 選択肢 ア不正解
- 1,250秒はデータ読み出し時間(125GB×10秒)だけで、テープ交換時間が足されていません。
- 選択肢 イ不正解
- 1,450秒はテープ交換を2回分しか数えていない誤った値です。
- 選択肢 ウ不正解
- 1,750秒はテープ交換を5回と数えた誤った値です。
- 選択肢 エ正解
- データ復元の1,250秒とテープ交換6回分の600秒を合わせた1,850秒が正解です。
覚えるポイント
- 増分バックアップからの復旧は「フルバックアップ + すべての増分」を順次適用する。
間違えやすいところ
- 金曜のテープがすでに装着されているため、最初に日曜テープへ交換する1回目を忘れやすい点に注意します。
出題の前提:平成25年度春期基本情報技術者試験午前 問21
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.12 ↗(www.ipa.go.jp)
ホワイトボックステストにおける実行網羅度の評価ツール
テクノロジ系 · ソフトウェアテスト / ホワイトボックステスト / カバレージ分析
ホワイトボックステストにおいて、ソースコード中のどれだけの割合の部分を実行できたかを評価するために用いるものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:コードのうちどれだけ実行できたかの割合を調べるのは、テストカバレージ分析です。 ホワイトボックステストでは、命令網羅や分岐網羅などの基準を満たすかを確かめます。 そのために、テストで通った経路を記録し、コード全体のどの部分が実行されたかを測ります。
解き方
- 問題文の「コードのどれだけの割合を実行できたか」が網羅率(カバレージ)を指すと捉えます。
- 選択肢の中から、網羅率を測る「テストカバレージ分析」を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- アサーションチェッカは、プログラム中の表明(アサーション)が満たされているかを実行時に確かめるツールです。
- 選択肢 イ不正解
- シミュレータは、実機や対象環境をソフトウェア上で模擬して動作を確かめるツールです。
- 選択肢 ウ不正解
- 静的コード解析は、プログラムを実行せずにソースコードを調べ、誤りや規約違反を見つける手法です。
- 選択肢 エ正解
- テスト実行時にコードのどの部分が実行されたかの割合(網羅率)を測るのがテストカバレージ分析です。
覚えるポイント
- カバレージ(網羅率)は命令網羅(C0)や分岐網羅(C1)などでコードの実行割合を測る指標。
間違えやすいところ
- 実行せずに調べる静的解析と、テスト結果の網羅率を測るカバレージ分析を混同しないようにします。
出題の前提:平成25年度春期基本情報技術者試験午前 問22
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.12 ↗(www.ipa.go.jp)
DRAMの特徴
テクノロジ系 · 半導体メモリ / DRAM / SRAM / リフレッシュ動作
DRAM(Dynamic Random Access Memory)の特徴として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:DRAMは構造が簡単なので高集積化でき、ビット単価を安くできます。 DRAMはコンデンサにためた電荷の有無で情報を覚えます。 セルが1トランジスタと1コンデンサでできているため、大容量化しやすく、主記憶装置として広く使われます。 一方、時間がたつと電荷が抜けるので、一定ごとに充電し直すリフレッシュ動作が必要です。
解き方
- DRAMのセル構造(コンデンサ方式)と、主記憶に使われる理由(安価・大容量・高集積)を思い出します。
- 各選択肢を、フラッシュメモリ・SRAM・不揮発性メモリの特徴と比べて正誤を判断します。
- 選択肢 ア不正解
- ブロック単位で一括消去するのはフラッシュメモリの特徴で、DRAMはバイト単位などで読み書きできます。
- 選択肢 イ不正解
- リフレッシュ操作が不要なのはSRAMの特徴で、DRAMは電荷の放電を防ぐリフレッシュが欠かせません。
- 選択肢 ウ不正解
- 電源を切っても内容を保つのはROMやフラッシュメモリなどの不揮発性メモリで、DRAMは電源を切ると内容が消えます。
- 選択肢 エ正解
- DRAMは1トランジスタと1コンデンサでセルを作るため高集積化しやすく、大容量でビット単価も安くできます。
覚えるポイント
- DRAM=キャパシタ、安価・大容量(主記憶)、リフレッシュ必要。SRAM=フリップフロップ、高速・高価(キャッシュ)、リフレッシュ不要。
間違えやすいところ
- DRAMとSRAMのリフレッシュの要否や、集積度・コストの違いを混同しやすい点に注意します。
出題の前提:平成25年度春期基本情報技術者試験午前 問23
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.13 ↗(www.ipa.go.jp)
NAND素子のみで構成された回路と等価な論理ゲート
テクノロジ系 · 論理回路 / NAND回路 / 排他的論理和 / XOR
4つのNAND素子からなる図の論理回路と等価な基本論理素子はどれか。 回路の構成: 初段のNANDに2入力A, Bが入る。 2段目の上側NANDには入力Aと初段出力が、下側NANDには初段出力と入力Bが入る。 3段目のNANDには2段目の2つの出力が入力され、出力Yを得る。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:NAND素子を4つ組み合わせたこの回路は、XOR(排他的論理和)と同じ働きをします。 初段の出力を X=¬(A・B) とすると、最終出力は ¬(¬(A・X)・¬(X・B)) と表せます。 これを整理すると A・¬B + ¬A・B となり、AとBが異なるときだけ1を出すXORと一致します。
解き方
- 初段NANDの出力を X=NAND(A, B) と置きます。
- 入力(A,B)のすべての組合せで中間値と最終出力Yを追います。(0,0)ならY=0、(0,1)と(1,0)ならY=1、(1,1)ならY=0になります。
- 入力が異なるときに1、一致するときに0を出すので、排他的論理和(XOR)と分かります。
- 選択肢 ア不正解
- OR素子は(1,1)のとき1になりますが、この回路は0になるので異なります。
- 選択肢 イ不正解
- AND素子は(1,1)のときだけ1になりますが、この回路は0になるので異なります。
- 選択肢 ウ正解
- 4つのNANDによるこの回路の入出力は、AとBの排他的論理和(XOR)と同じです。
- 選択肢 エ不正解
- NOR素子は(0,0)のときだけ1になりますが、この回路は0になるので異なります。
覚えるポイント
- 4個のNAND素子で作る回路はXOR(排他的論理和)の代表的回路。
間違えやすいところ
- 論理記号のOR(二重円弧なし)とXOR(入力側に二重円弧あり)を図で見間違えないように注意します。
出題の前提:平成25年度春期基本情報技術者試験午前 問24
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.2 ↗(www.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.13 ↗(www.ipa.go.jp)
3次元グラフィックス処理におけるクリッピング
テクノロジ系 · コンピュータグラフィックス / クリッピング
3次元グラフィックス処理におけるクリッピングの説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:クリッピングとは、決められた表示範囲からはみ出した部分を切り捨てる処理です。画面に映す必要のない部分をあらかじめ取り除くので、ムダな計算が減り、表示が速くなります。範囲の外側は切り落とし、内側の見える部分だけを残します。
解き方
- クリッピング(clip=切り抜く・切り取る)という言葉の意味を確認する。
- 決められた表示範囲(ウィンドウ)の外側を除き、内側だけを取り出す処理だと見つける。
- 選択肢 ア不正解
- 物体の3次元データを画面に表示できる2次元画像へ変換する最終処理はレンダリング(描画)という別の処理です。
- 選択肢 イ正解
- ウィンドウという表示範囲の外側を切り捨て、内側の見える部分だけを取り出す処理で、クリッピングの正しい説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 画素が粗いために斜めの線などにできるギザギザを目立たなくする処理はアンチエイリアシング(ギザギザを減らす処理)です。
- 選択肢 エ不正解
- 光源の向きなどに合わせて物体の表面に影を付ける処理はシェーディング(陰影付け)という別の処理です。
覚えるポイント
- クリッピングは表示枠の外側を切り落として内側だけを抽出する処理。
間違えやすいところ
- レンダリング、シェーディング、アンチエイリアシングなど、似たCG用語と混同しないようにする。
出題の前提:平成25年度春期 基本情報技術者試験 午前 問25
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.13 ↗(www.ipa.go.jp)
UMLクラス図における多重度と制約の解釈
テクノロジ系 · UML / クラス図 / 多重度 / 関連クラス
UMLを用いて表した図のデータモデルに対する多重度の説明のうち、適切なものはどれか。 [モデル構成] ・「プロジェクト」と「社員」の多対多の関連に関連クラス「プロジェクト参画」が付いている(プロジェクト側多重度は1対0..*、社員側多重度は1対0..*)。 ・「プロジェクト参画」から「プロジェクト内役割分担」への関連は多重度が0..*対1である。 ・制約:「プロジェクト・社員・プロジェクト内役割分担で一意に定まる」 ・「社員」から「部門」へ「所属する」の関連があり、社員側は1..*、部門側は1である。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:多重度の「1」は必ず1つ、「0..*」は0個でもよく、「1..*」は1個以上という意味です。制約は、どの組み合わせでデータを1つに特定できるかを決めるルールです。図の数字を1つずつ確認すれば、正しい説明を選べます。
解き方
- 各クラス間の多重度と、注記されている制約を確認する。
- 社員から部門への多重度は「1」なので、社員が所属する部門は1つだけだと確認する。
- 社員からプロジェクト参画への多重度は「0..*」なので、参画が0個の社員もいると分かる。
- 制約より、同じプロジェクト・同じ社員でも役割分担が違えば複数の参画が可能だと判断する。
- 選択肢 ア不正解
- 社員ごとに役割分担が決まっているわけではなく、参画するたびに役割分担が結び付くので、プロジェクトごとに違う役割を担当できます。
- 選択肢 イ正解
- 制約より、同じ社員でも同じプロジェクトに役割分担が違えば複数の参画データを持てるため、この説明が正しいです。
- 選択肢 ウ不正解
- 社員からプロジェクト参画への多重度は「0..*」なので、どのプロジェクトにも参画していない社員がいてもかまいません。
- 選択肢 エ不正解
- 社員から見た部門側の多重度は「1」なので、社員が所属できる部門は必ずちょうど1つです。
覚えるポイント
- 関連クラスと制約の組み合わせにより、複合主キー(社員、プロジェクト、役割分担)の関係が成立する。
間違えやすいところ
- 社員側から部門側を見た多重度と、部門側から社員側を見た多重度(1..*)を逆にしないよう注意する。
出題の前提:平成25年度春期 基本情報技術者試験 午前 問26
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.14 ↗(www.ipa.go.jp)
SQL文と関係代数演算の対応
テクノロジ系 · データベース / 関係代数 / 選択 / 射影
列 A1〜A5 から成る R 表に対する次の SQL 文は,関係代数のどの演算に対応するか。 SELECT A1, A2, A3 FROM R WHERE A4 = 'a'
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:条件に合う行を取り出す演算を「選択」、指定した列だけを取り出す演算を「射影」といいます。行を選ぶのが選択、列を選ぶのが射影と覚えると分かりやすいです。WHERE句は行を絞り込むので選択、SELECT句は列を抜き出すので射影になります。
解き方
- WHERE句で行を絞り込む演算は「選択」に当たる。
- SELECT句で表から指定した列を取り出す演算は「射影」に当たる。
- 2つを合わせると「選択と射影」になる。
- 選択肢 ア不正解
- 結合は複数の表を共通の列で結び付ける演算ですが、このSQLは表Rを1つしか使っていません。
- 選択肢 イ不正解
- 差は2つの表の差の集合を求める演算ですが、このSQLではそのような計算をしていません。
- 選択肢 ウ正解
- WHERE句で行を絞り込む選択と、SELECT句で列を指定して取り出す射影を組み合わせたものです。
- 選択肢 エ不正解
- 和は2つの表の和の集合を求める演算ですが、このSQLではそのような計算をしていません。
覚えるポイント
- 行の絞り込み(WHERE句)=選択、列の抽出(SELECT句)=射影。
間違えやすいところ
- 日常の「選択(選ぶ)」という感覚でSELECT句を選択と間違えやすいが、SELECT句は列を抜き出す射影である点に注意する。
出題の前提:平成25年度春期 基本情報技術者試験 午前 問27
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.14 ↗(www.ipa.go.jp)
SQLの集約と並べ替え(GROUP BY / ORDER BY)
テクノロジ系 · データベース / SQL / GROUP BY / ORDER BY
"中間テスト" 表からクラスごと,教科ごとの平均点を求め,クラス名,教科名の昇順に表示する SQL 文中の a に入れるべき字句はどれか。 中間テスト(クラス名,教科名,学生番号,名前,点数) 〔SQL文〕 SELECT クラス名, 教科名, AVG(点数) AS 平均点 FROM 中間テスト [ a ]
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:グループごとに平均などを求めるときは、そのまとめる基準を GROUP BY に書きます。並べ替えの基準は ORDER BY に書きます。今回は「クラスごと・教科ごとの平均」なので、両方ともクラス名と教科名を指定します。
解き方
- 「クラスごと、教科ごとの平均点」なので、まとめる基準はクラス名と教科名であり、GROUP BY クラス名, 教科名 が必要になる。
- 「クラス名、教科名の昇順に表示」なので、並べ替えの基準はクラス名と教科名であり、ORDER BY クラス名, 教科名 が必要になる。
- この2つの条件をどちらも満たす字句を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- ORDER BY に AVG(点数) が指定されており、教科名の昇順で並べるという条件を満たしていません。
- 選択肢 イ正解
- GROUP BY にも ORDER BY にもクラス名と教科名を指定しており、問題の指示どおりです。
- 選択肢 ウ不正解
- GROUP BY に学生番号が入っているため生徒一人ずつの集計になり、クラス・教科ごとの平均になりません。
- 選択肢 エ不正解
- GROUP BY に集計結果の平均点を含めており誤りです。また教科名でグループ化もされていません。
覚えるポイント
- 「〜ごと」に相当する列を GROUP BY 句に並べる。
間違えやすいところ
- SELECT句に出てくる集約しない列は、すべて GROUP BY に含める必要がある。
出題の前提:平成25年度春期 基本情報技術者試験 午前 問28
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.15 ↗(www.ipa.go.jp)
SQLのパターンマッチング(LIKE演算子とワイルドカード)
テクノロジ系 · データベース / SQL / LIKE演算子 / ワイルドカード
"BOOKS" 表から書名に "UNIX" を含む行を全て探すために次の SQL 文を用いる。 a に指定する文字列として,適切なものはどれか。ここで,書名は "BOOKS" 表の "書名" 列に格納されている。 SELECT * FROM BOOKS WHERE 書名 LIKE '[ a ]'
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:「%」は0文字以上のどんな文字列にも合う記号です。「UNIX を含む」のように一部が一致すればよい検索では、文字列の前と後ろの両方に「%」を付けます。そのため「%UNIX%」が正解になります。
解き方
- 「書名に UNIX を含む行」は、一部が一致すればよい部分一致検索である。
- LIKEで0文字以上のどんな文字列にも合う記号は「%」である。
- UNIXが前・後ろ・途中のどこにあっても合うように、前後に%を付けた「%UNIX%」を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- %UNIX は UNIX で終わる文字列を探す後方一致のパターンです。
- 選択肢 イ正解
- %UNIX% は文字列のどこかに UNIX が含まれる行を探す部分一致のパターンです。
- 選択肢 ウ不正解
- ワイルドカードがないため、書名が UNIX と完全に一致する行しか探せません。
- 選択肢 エ不正解
- UNIX% は UNIX から始まる文字列を探す前方一致のパターンです。
覚えるポイント
- 部分一致は「%文字列%」、前方一致は「文字列%」、後方一致は「%文字列」。
間違えやすいところ
- どんな1文字にも合う「_」と、0文字以上に合う「%」の役割を混同しないようにする。
出題の前提:平成25年度春期 基本情報技術者試験 午前 問29
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.15 ↗(www.ipa.go.jp)
データベース排他制御におけるロックの両立性
テクノロジ系 · データベース / 排他制御 / 共有ロック / 専有ロック
データベースの排他制御のロック獲得の可能性のうち,適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:共有ロックは読み取り用で、同じデータに何個でも同時にかけられます。専有ロックは書き込み用で、ほかのロックは一切かけられません。書き込み中に別の人が読んだり書いたりすると内容がくずれるためです。
解き方
- 共有ロックと専有ロックの組み合わせごとに、かけられるかどうかを確認する。
- 共有ロック中:別のトランザクションは共有ロックだけ可能で、専有ロックは不可。
- 専有ロック中:別のトランザクションは共有ロックも専有ロックも不可。
- 両立できる唯一の組み合わせである「共有ロックに対して共有ロック」を選ぶ。
- 選択肢 ア正解
- 共有ロック中のデータは読むだけなので、別のトランザクションも同時に共有ロックをかけて読めます。
- 選択肢 イ不正解
- 共有ロック中のデータに、内容を変えるための専有ロックをかけることはできません。
- 選択肢 ウ不正解
- 専有ロック中のデータは更新中なので、別のトランザクションが読むための共有ロックをかけることはできません。
- 選択肢 エ不正解
- 専有ロック中のデータに、別のトランザクションがさらに専有ロックをかけることはできません。
覚えるポイント
- 共存できるのは「共有ロック同士」のみ。専有ロックが絡むとすべて共存不可。
間違えやすいところ
- 専有ロックがかかっていても参照なら大丈夫だと、間違って考えないようにする。
出題の前提:平成25年度春期 基本情報技術者試験 午前 問30
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.16 ↗(www.ipa.go.jp)
IPv4アドレスの表記規則
テクノロジ系 · ネットワーク / IPv4 / IPアドレス表記
IPv4 アドレス表記として,正しくないものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:IPv4アドレスは4つの数字をピリオドで区切って表し、それぞれ0〜255の範囲でなければなりません。8ビットで表せる最大値が255だからです。256以上の数字がある表記は正しくありません。
解き方
- 各選択肢のアドレスを、ピリオドで区切られた4つの数字に分けて確認する。
- 選択肢イの4つ目の数字は256である。
- 8ビットの最大値は255なので、256は使えない無効な値だと判断する。
- 選択肢 ア不正解
- どの数字も0〜255の範囲に収まっており、IPv4アドレスとして正しい表記です。
- 選択肢 イ正解
- 4つ目の数字が256で、8ビットで表せる範囲0〜255を超えているため、正しくない表記です。
- 選択肢 ウ不正解
- どの数字も0〜255の範囲に収まっており、IPv4アドレスとして正しい表記です。
- 選択肢 エ不正解
- どの数字も0〜255の範囲に収まっており、IPv4アドレスとして正しい表記です。
覚えるポイント
- IPv4の各オクテットの上限値は255(2^8 - 1)。
間違えやすいところ
- 0〜255の256通りと、最大値である256という数字を混同しないようにする。
出題の前提:平成25年度春期 基本情報技術者試験 午前 問31
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.16 ↗(www.ipa.go.jp)
回線利用率の計算
テクノロジ系 · ネットワーク / 回線利用率 / 伝送計算
本社と工場との間を専用線で接続してデータを伝送するシステムがある。このシステムでは 2,000 バイト/件の伝票データを 2 件ずつまとめ,それに 400 バイトのヘッダ情報を付加して送っている。伝票データは,1 時間に平均 100,000 件発生している。回線速度を 1M ビット/秒としたとき,回線利用率はおよそ何%か。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:回線利用率は、実際に送ったデータ量を、回線が送れる最大量で割って求めます。バイトをビットに直すときは8倍します。まとめて送るヘッダも忘れずに足すことが大切です。
解き方
- 1回に送る量を求める:2,000バイト×2件+400バイト=4,400バイト。
- 1時間の送信回数を求める:100,000件÷2件=50,000回。
- 1時間に送るビット数を求める:50,000回×4,400バイト×8=1,760Mビット。
- 1時間に回線が送れる量を求める:1Mビット/秒×3,600秒=3,600Mビット。
- 回線利用率を求める:1,760÷3,600≒約49%なので、選択肢ウが最も近い。
- 選択肢 ア不正解
- バイトをビットに直す8倍を忘れたときなどに出る値で、誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 今回は400バイトのヘッダを2件ごとに付けるのに、それを足さずに計算した値で、誤りです。
- 選択肢 ウ正解
- 1時間に50,000回×4,400バイト×8=1,760Mビットを送り、回線は1Mビット/秒×3,600秒=3,600Mビット送れるので、1,760÷3,600≒49%となります。
- 選択肢 エ不正解
- 1件ごとに400バイトのヘッダを足して計算した値で、今回は2件まとめて400バイトなので誤りです。
覚えるポイント
- 回線利用率 = 送信データ総ビット数 ÷ (回線速度 × 時間[秒])。バイトからビット(×8)への変換を忘れないこと。
間違えやすいところ
- 「2件まとめてヘッダ400バイト」を見落として1件ごとに足したり、ヘッダを足し忘れたりしないようにする。
出題の前提:平成25年度春期 基本情報技術者試験 午前 問32
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.16 ↗(www.ipa.go.jp)
OSI基本参照モデルにおけるネットワーク層の役割
テクノロジ系 · OSI基本参照モデル / ネットワーク層 / ルーティング
OSI基本参照モデルの第3層にあたるネットワーク層の機能に関する説明として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:ネットワーク層(第3層)は、離れた端末どうしをつなぐ経路を選び、データを中継する役割です。OSI基本参照モデルは通信の仕事を7つの層に分けています。第3層は、ネットワークをまたいで目的地まで届けるための道案内(ルーティング)を担当します。
解き方
- OSI基本参照モデルの各層が担当する範囲(隣の機器までか、端末どうしか)と主な仕事を思い出す。
- ネットワーク層の『ネットワークをまたいだ端末間の経路選び・中継』に当てはまる記述を選ぶ。
- 選択肢 ア正解
- 離れた端末の間で経路を選び、データを中継するのが第3層ネットワーク層の主な仕事です。
- 選択肢 イ不正解
- 利用者にメールやファイル転送などのサービスを直接提供するのは第7層アプリケーション層です。
- 選択肢 ウ不正解
- 物理的な伝送媒体の違いを吸収してビット列を送るのは第1層物理層の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 同じ回線で直接つながった隣の機器との間の伝送や誤り検出は第2層データリンク層です。
覚えるポイント
- ネットワーク層(第3層)はエンドツーエンドの経路選択(ルーティング)と中継を担当する
- データリンク層(第2層)は隣接ノード間の通信制御を担当する
間違えやすいところ
- データリンク層(MACアドレスで隣の機器と通信)とネットワーク層(IPアドレスで端末間を中継)の範囲を混同すること
出題の前提:平成25年度春期基本情報技術者試験午前問33
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.17 ↗(www.ipa.go.jp)
単一グローバルIPアドレスによる複数端末接続
テクノロジ系 · NAT / NAPT / IPマスカレード
社内LANに接続された複数のPCが、FTTH回線を経由してインターネットへアクセスする環境がある。回線終端装置側のルータ(装置A)のWAN側インタフェースに割り当てられているグローバルIPアドレスが1個のみである場合、複数のPCから同時にインターネット接続を行うために装置Aで稼働させる必要がある機能はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:グローバルIPアドレスが1個でも複数の端末が同時にインターネットへ出られるようにするのが、NAPT(IPマスカレード)です。普通のNATはプライベートIPとグローバルIPを1対1で対応させるので、IPが1個では足りません。NAPTはIPアドレスに加えてポート番号も変換し、1個のIPを使い回せるようにします。
解き方
- LAN側に端末が複数あり、WAN側のグローバルIPアドレスは1個だけという条件を確認する。
- 1つのIPアドレスをポート番号で分けて複数台とやり取りする技術がNAPT(IPマスカレード)だと導く。
- 選択肢 ア不正解
- DHCPはLAN内の端末にIPアドレスなどを自動で割り当てる仕組みで、アドレスを変換する機能ではありません。
- 選択肢 イ正解
- NAPT(IPマスカレード)は住所とポート番号の組を変換し、1個のグローバルIPで複数端末の同時通信を可能にします。
- 選択肢 ウ不正解
- PPPoEはイーサネット上でPPP接続を行い、認証や通信のやり取りを確立するための規格です。
- 選択肢 エ不正解
- パケットフィルタリングは通るパケットのヘッダ情報を見て、通すか止めるか判断するセキュリティ機能です。
覚えるポイント
- NAPTは1つのグローバルIPアドレスをポート番号を組み合わせて複数端末で共有する技術
- NAT(1対1変換)とNAPT(多対1変換)の違いを正確に区別する
間違えやすいところ
- IPアドレスを自動配布するDHCPと、通信時にアドレスを多重変換するNAPTを混同する誤り
出題の前提:平成25年度春期基本情報技術者試験午前問34
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.17 ↗(www.ipa.go.jp)
TCPコネクションを識別する情報
テクノロジ系 · TCP / ソケット / コネクション識別
TCP/IPネットワーク環境において、確立されたTCPコネクションを一意に識別するために必要な通信情報の組合せとして、適切なものはどれか。必要な項目を「○」、不要な項目を「×」とする。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:確立したTCPコネクションを見分けるには、送信元IP・宛先IP・送信元ポート・宛先ポートの4つが必要です。TCPコネクションは、トランスポート層で2つの端点(ソケット)をつなぐ仮想的な通り道です。ソケットはIPアドレスとポート番号の組で表され、MACアドレスはルータを通るたびに書き換わるため使えません。
解き方
- TCPがトランスポート層(第4層)のプロトコルで、IP(第3層)の上で動くことを確認する。
- MACアドレスはデータリンク層(第2層)で隣の機器とのやり取りに使われ、ルータを越えると変わるため不要(×)と判断する。
- 端末間の通信を一つに特定するには、送信元と宛先の両方のIPアドレスとTCPポート番号が必要(○)となる。
- 選択肢 ア不正解
- 送信元のIPアドレスと送信元のTCPポート番号がないと、どの端末のどの通信からの接続か見分けられません。
- 選択肢 イ不正解
- TCPポート番号が入っていないため、同じ端末で動く複数の通信を区別できません。
- 選択肢 ウ正解
- MACアドレスは不要(×)で、送信元・宛先のIPアドレスとTCPポート番号の4つが必要(○)です。
- 選択肢 エ不正解
- MACアドレスはルータを通るたびに書き換わるので、端末間のTCPコネクションの識別には使えません。
覚えるポイント
- TCPコネクションの識別要素は『送信元IP、宛先IP、送信元ポート、宛先ポート』の4つ
- MACアドレスはデータリンク層(隣接ノード間)でのみ有効な情報
間違えやすいところ
- パケットに入っているヘッダ項目はすべて必要だと誤解してしまうこと
出題の前提:平成25年度春期基本情報技術者試験午前問35
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.18 ↗(www.ipa.go.jp)
UDPを使用するプロトコル
テクノロジ系 · UDP / トランスポート層 / NTP
提示されたプロトコルのうち、トランスポート層の通信制御プロトコルとしてUDP(User Datagram Protocol)を使用しているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:トランスポート層のプロトコルには、信頼性の高いTCPと、軽くて速いUDPがあります。UDPは接続の確認をせず、遅延やムダがとても小さいのが特長です。ファイル転送やメール受信、遠隔操作はTCPを使いますが、時刻同期のように速さが大事なものはUDPを使います。
解き方
- 各プロトコルの用途と、何が求められるか(確実さか、速さか)を整理する。
- FTP、POP3、TELNETはデータの欠落が許されないのでTCPを使うと確認する。
- NTPは時刻のパケットを素早くやり取りする必要があり、UDPを使うと判断する。
- 選択肢 ア不正解
- FTP(ファイル転送の規格)は確実にファイルを送るため、制御とデータ転送にTCPを使います。
- 選択肢 イ正解
- NTP(時刻合わせの規格)は遅れを小さくしたいため、UDP(ポート123)を使います。
- 選択肢 ウ不正解
- POP3(メール受信の規格)はメールを確実に受け取るため、TCP(ポート110)を使います。
- 選択肢 エ不正解
- TELNET(遠隔操作の規格)は操作を確実に届けるため、TCP(ポート23)を使います。
覚えるポイント
- NTP、DNS、DHCP、SNMPなどはトランスポート層にUDPを使用する
- FTP、HTTP、POP3、SMTP、TELNETなどはTCPを使用する
間違えやすいところ
- 文字でやり取りするプロトコルはすべてTCPだと思い込み、NTPもTCPだと間違えること
出題の前提:平成25年度春期基本情報技術者試験午前問36
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.18 ↗(www.ipa.go.jp)
デジタル署名による真正性の確認
テクノロジ系 · デジタル署名 / 完全性 / 真正性
次の手順で処理を行うとき、受信者Bがメッセージの改ざん検知に加えてセキュリティ上確認できる事項として、適切なものはどれか。 〔送信者Aの処理〕 (1) メッセージからハッシュ関数を用いてメッセージダイジェストを作成する。 (2) 秘密に管理しているA自身の署名生成鍵を用いて、(1)のダイジェストからデジタル署名を生成する。 (3) メッセージ本文と、(2)で生成した署名データを受信者Bへ送信する。 〔受信者Bの処理〕 (4) 受信したメッセージ本文からハッシュ関数を用いてメッセージダイジェストを作成する。 (5) 受信した署名データ、(4)のダイジェスト、および送信者Aの署名検証鍵を用いて署名を検証する。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:デジタル署名を使うと、改ざんされていないこと(完全性)と、送信者が本人であること(真正性)を確かめられます。送信者は自分の秘密鍵で署名を作り、受信者は対応する公開鍵で検証します。本文は暗号化されないため、盗聴を防ぐこと(機密性)はできません。
解き方
- 署名生成鍵は送信者Aだけが持つ秘密鍵で、署名検証鍵は公開鍵だと確認する。
- Aの公開鍵で署名が正しく検証できれば、署名を作れたのはA本人しかいないと分かる。
- よって改ざん検知に加えて『送信者Aからのものであること(真正性)』が確認できると導く。
- 選択肢 ア正解
- 送信者Aの秘密鍵で作った署名をAの公開鍵で検証できるので、作成者がA本人だと確認できます。
- 選択肢 イ不正解
- ハッシュ値を比べれば改ざんの有無は分かりますが、どこが変わったかまでは特定できません。
- 選択肢 ウ不正解
- デジタル署名は完全性と真正性を守る技術で、盗聴されたかどうかを検知する機能はありません。
- 選択肢 エ不正解
- 本文は暗号化されていないので、盗聴や情報漏えいを防ぐことはできません。
覚えるポイント
- デジタル署名で実現できるのは『改ざん検知(完全性)』と『送信者の証明(真正性・否認防止)』
- メッセージの暗号化ではないため、盗聴検知や漏えい防止(機密性)は提供しない
間違えやすいところ
- 『署名』と『暗号化通信』を混同し、デジタル署名で盗聴や漏えいを防げると勘違いすること
出題の前提:平成25年度春期基本情報技術者試験午前問37
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.19 ↗(www.ipa.go.jp)
偽サイト誘導による認証情報詐取の手法
テクノロジ系 · ソーシャルエンジニアリング / フィッシング / 不正アクセス
次の手順で実行されるセキュリティ攻撃の手法として、最も適切なものはどれか。 (1) 攻撃者が実在する金融機関などの偽Webサイトを用意する。 (2) 金融機関の関係者を装い、偽Webサイトへ誘導するリンクURLを記載した電子メールを送信する。 (3) 受信者がメールを信じて本文のURLをクリックし、偽のWebサイトへ誘導される。 (4) 受信者が本物のサイトと誤認して認証情報を入力し、その情報が攻撃者に窃取される。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:実在する銀行などを装った偽メールで、偽サイトへ誘い込み、パスワードなど重要な情報を盗む攻撃がフィッシングです。偽サイトは本物にそっくりに作られ、利用者は騙されて認証情報を入力してしまいます。人の心理につけ込む手口なので、ソーシャルエンジニアリングの一種です。
解き方
- 手順(偽サイトの用意、偽メールの送信、リンクへの誘導、認証情報の詐取)を整理する。
- 利用者をだまして偽サイトで機密情報を盗む手口が『フィッシング』だと確認する。
- 選択肢 ア不正解
- DDoS攻撃(分散型サービス妨害攻撃)は、多くの端末から大量の通信を送ってサーバを止める攻撃です。
- 選択肢 イ正解
- 正規の組織を装った偽メールで偽サイトに誘い、パスワードなどをだまし取るのがフィッシングです。
- 選択肢 ウ不正解
- ボットは、攻撃者の遠隔指示でDDoS攻撃や迷惑メール送信などを自動で行う不正なプログラムです。
- 選択肢 エ不正解
- メールヘッダインジェクションは、入力欄に改行などを入れてメールヘッダを不正に書き換え、別の宛先へ送らせる攻撃です。
覚えるポイント
- フィッシング(Phishing):偽メールと偽サイトで認証情報を騙し取る攻撃
- DDoS攻撃:大量トラフィックによるサービス妨害攻撃
間違えやすいところ
- フィッシングとスパイウェア(端末に潜んで情報を盗む不正プログラム)の手順を混同すること
出題の前提:平成25年度春期基本情報技術者試験午前問38
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.20 ↗(www.ipa.go.jp)
公開鍵暗号方式による電子メール本文の暗号化
テクノロジ系 · 公開鍵暗号方式 / 電子メールの暗号化 / 機密性
送信者Xさんは受信者Yさんに向けて、インターネットを介して電子メールを送信しようとしている。メール本文を第三者に盗聴されないよう機密性を確保するため、公開鍵暗号方式を用いて暗号化して送信する場合、暗号化に使用する鍵はどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:メール本文を暗号化して盗聴を防ぐには、受信者Yさんの公開鍵を使います。受信者Yさんの秘密鍵でしか復号できないので、Yさん本人だけが中身を読めます。署名では鍵の使い方が逆になり、送信者Xさんの秘密鍵で署名し、Xさんの公開鍵で検証します。
解き方
- 目的が『メール内容を秘密にして盗聴を防ぐ(暗号化通信)』ことだと確認する。
- 暗号文を復号できるのは受信者Yさん一人だけに限られなければならない。
- Yさんだけが持つ『Yさんの秘密鍵』で復号できるよう、対になる『Yさんの公開鍵』で暗号化すると導く。
- 選択肢 ア不正解
- Xさんの公開鍵で暗号化すると、Xさん本人の秘密鍵でしか復号できず、受信者Yさんが読めなくなります。
- 選択肢 イ不正解
- Xさんの秘密鍵で暗号化(署名)すると、公開されているXさんの公開鍵で誰でも復号でき、機密性が保てません。
- 選択肢 ウ正解
- 受信者Yさんの公開鍵で暗号化すれば、Yさんの秘密鍵を持つYさん本人だけが復号でき、機密性が守られます。
- 選択肢 エ不正解
- Yさんの秘密鍵はYさん本人が厳重に持つもので、送信者Xさんが手に入れて使うことはできません。
覚えるポイント
- 暗号化通信(機密性):受信者の公開鍵で暗号化し、受信者の秘密鍵で復号する
- デジタル署名(真正性):送信者の秘密鍵で署名し、送信者の公開鍵で検証する
間違えやすいところ
- 暗号化の鍵とデジタル署名の鍵の使い分けを逆にして、送信者の鍵を選んでしまう誤り
出題の前提:平成25年度春期基本情報技術者試験午前問39
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.20 ↗(www.ipa.go.jp)
SQLインジェクション対策
テクノロジ系 · SQLインジェクション / プレースホルダ / エスケープ処理
データベースと連携するWebアプリケーションにおいて、SQLインジェクション攻撃を防ぐための根本的な対策として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:SQLインジェクションを防ぐには、入力データをSQL文の命令として解釈させないことが基本です。この攻撃は、入力の組み立て方のすきを突いて、悪意あるSQLの断片を混ぜ込む手口です。対策として、SQL文と値を分けるプレースホルダを使うか、引用符などの特別な文字を無効にするエスケープ処理を行います。
解き方
- SQLインジェクションが起きる原因(入力文字がSQL文の命令として意図せず解釈されること)を確認する。
- 根本対策は『入力値をデータとしてのみ扱い、SQLの特別な文字として解釈させないこと』だと導く。
- 選択肢 ア正解
- プレースホルダやエスケープ処理で入力文字を単なるデータとして扱い、SQL文の命令として解釈させないのが正しい対策です。
- 選択肢 イ不正解
- HTMLタグを無害な文字列に置き換えるのは、クロスサイトスクリプティング(XSS)への対策です。
- 選択肢 ウ不正解
- 親ディレクトリを指す文字列(../)を拒否するのは、ディレクトリトラバーサル攻撃への対策です。
- 選択肢 エ不正解
- 入力の文字数を制限しても、短いSQL文で成立するSQLインジェクションの根本対策にはなりません。
覚えるポイント
- SQLインジェクションの根本対策:プレースホルダによるバインド機構の利用、特殊文字のエスケープ
- HTMLタグの無害化はクロスサイトスクリプティング(XSS)対策
間違えやすいところ
- Webのセキュリティ対策を混同し、XSS対策(HTMLエスケープ)やディレクトリトラバーサル対策を選んでしまう誤り
出題の前提:平成25年度春期基本情報技術者試験午前問40
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.20 ↗(www.ipa.go.jp)
磁気ディスク廃棄時の情報漏えい防止対策
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / セキュリティ運用管理 / データ消去
機密データが保存されていた正常動作するPCの磁気ディスクを、廃棄処理業者へ引き渡して廃棄する際の情報漏えい対策として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:磁気ディスクを廃棄するときは、全領域を何度も上書きして消す。ファイルを消したり名前を変えたりするだけでは、中身のデータはディスクに残ったままである。ディスクには、どこに何があるかを管理する領域と、実際の中身が入った領域がある。消したように見えても中身の領域はそのままで、復元ツールを使えば簡単に戻せてしまう。
解き方
- 磁気ディスクは、管理の領域(MBRやファイルの一覧)と、実際のデータの領域に分かれていることを考える。
- OS上のファイル操作(圧縮や名前の変更)や管理領域の消去だけでは、実データが残ることを確かめる。
- 全領域に意味のないビット列を何度も上書きすれば実データを消せるので、「ウ」を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 圧縮しても、元に戻せば中のデータが読めてしまうので、漏えいを防げない。
- 選択肢 イ不正解
- MBR(起動や区画を管理する先頭の領域)だけ消しても、実際のデータの領域は残るので復元できる。
- 選択肢 ウ正解
- 決まった値や乱数のビット列で全領域を何度も上書きすると、磁気の残りからデータを復元できなくできる。
- 選択肢 エ不正解
- ファイル名を変えても中身はディスクに残ったままで、簡単に見られてしまう。
覚えるポイント
- 磁気ディスクのデータ完全消去には「全領域の上書き消去」「物理的破壊」「強磁気による消磁」がある
間違えやすいところ
- OSの初期化(クイックフォーマット)やMBRの消去だけで完全に消えたと間違えること
出題の前提:平成25年度春期 基本情報技術者試験 午前 問41
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.21 ↗(www.ipa.go.jp)
パケットフィルタリングの順序適用判断
テクノロジ系 · ネットワークセキュリティ / パケットフィルタリング / ファイアウォール
次のルール一覧を持つパケットフィルタリング型ファイアウォールにおいて、パケットAを受信したときの動作はどれか。ここで、ルールは番号1から順に評価され、最初に適合したルールが適用され、以降のルールは評価されない。注記の「*」は任意のパターンを表す。 〔ルール一覧〕 番号1: 送信元=10.1.2.3, 宛先=*, プロトコル=*, 送信元ポート=*, 宛先ポート=* → 通過禁止 番号2: 送信元=*, 宛先=10.2.3.*, プロトコル=TCP, 送信元ポート=*, 宛先ポート=25 → 通過許可 番号3: 送信元=*, 宛先=10.1.*, プロトコル=TCP, 送信元ポート=*, 宛先ポート=25 → 通過許可 番号4: 送信元=*, 宛先=*, プロトコル=*, 送信元ポート=*, 宛先ポート=* → 通過禁止 〔パケットA〕 送信元アドレス: 10.1.2.3 宛先アドレス: 10.2.3.4 プロトコル: TCP 送信元ポート番号: 2100 宛先ポート番号: 25
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:ルールは番号の小さい順に見て、最初に当てはまったものを適用し、その後のルールは見ない。パケットフィルタリング型のファイアウォールは、パケットのヘッダ情報(送信元・宛先のIPアドレスやポート番号、プロトコル)を上から順に照合する。下の方に当てはまりそうな許可ルールがあっても、先に上位の禁止ルールに当てはまれば、そちらが優先される。
解き方
- パケットAの情報(送信元10.1.2.3、宛先10.2.3.4、TCP、送信元ポート2100、宛先ポート25)を整理する。
- ルール1を調べる。送信元が「10.1.2.3」で一致し、他はすべて「*」なので当てはまる。
- ルールは上から順に適用され、当てはまった時点で後は見ないので、ルール1の「通過禁止」が適用される。
- 選択肢 ア正解
- パケットAは一番上のルール1の条件に当てはまるので、すぐに通過禁止になる。
- 選択肢 イ不正解
- パケットAはルール2にも当てはまるが、その上のルール1が先に当てはまるのでルール2は見られない。
- 選択肢 ウ不正解
- ルール1の時点で判定が終わるので、下のルール3が使われることはない。
- 選択肢 エ不正解
- 最後の禁止ルールであるルール4まで進む前に、ルール1で当てはまって止められる。
覚えるポイント
- ファイアウォールのフィルタリングルールは上から順に評価され、最初に適合したものが適用される
間違えやすいところ
- 細かい条件のルール2に気を取られ、上にあるルール1の一致を見落とすこと
出題の前提:平成25年度春期 基本情報技術者試験 午前 問42
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.21 ↗(www.ipa.go.jp)
電子メール暗号化方式の識別
テクノロジ系 · ネットワークセキュリティ / 電子メールセキュリティ / S/MIME
電子メールの本文や添付ファイルを暗号化し、改ざん検知や送信者認証を行うために使用される標準的な方式はどれか。
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解答
エ
解説
まず要点:メールを暗号化して改ざん検知や送信者の確認まで行う標準的な方式はS/MIMEである。S/MIMEはメールの標準形式MIMEを拡張し、公開鍵基盤(PKI)と電子証明書を使ってメッセージを暗号化し、デジタル署名を付ける。これにより、盗み見の防止、途中での改ざん検知、なりすましの防止ができる。
解き方
- それぞれの規格が主に何をするものかを考える。
- BASE64はデータを文字に変換する方式、GZIPはデータ圧縮、PNGは画像形式だと確かめる。
- 公開鍵暗号や電子証明書を使ってメールの暗号化・署名を行うのがS/MIMEだと見分ける。
- 選択肢 ア不正解
- BASE64はバイナリデータを64種類の文字に置き換える変換方式で、暗号化の機能はない。
- 選択肢 イ不正解
- GZIPはDeflateという方式を使ったデータ圧縮の形式である。
- 選択肢 ウ不正解
- PNGは元に戻せる圧縮を使った画像ファイルの形式である。
- 選択肢 エ正解
- S/MIMEは公開鍵暗号と電子証明書を使い、メールの暗号化と改ざん検知・送信者の確認を行う規格である。
覚えるポイント
- S/MIMEは公開鍵暗号技術を利用してメールの暗号化と電子署名を行う規格
間違えやすいところ
- BASE64を暗号化の技術と混同すること(ただの文字への変換・エンコード)
出題の前提:平成25年度春期 基本情報技術者試験 午前 問43
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.22 ↗(www.ipa.go.jp)
HTTPSによって実現される機能
テクノロジ系 · ネットワークセキュリティ / 通信プロトコル / HTTPS / SSL/TLS
Web通信においてHTTPSを用いることによって実現できる機能はどれか。
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解答
エ
解説
まず要点:HTTPSを使うと、電子証明書で接続先のWebサーバが本物かを確認できる。HTTPS(HTTP over SSL/TLS)は、HTTP通信をSSL/TLSで守る仕組みである。認証局(CA)が発行したサーバ証明書を確かめることで接続先のサーバが本物であることを認証し、通信の盗聴防止や、送信中データの改ざん検知も行う。サーバや端末の中にあるファイルを守ったり、ウイルスを調べたりするものではない。
解き方
- HTTPSの主な機能である通信の暗号化、改ざん防止、接続先の認証を思い出す。
- 端末内のファイル改ざん検知、ウイルス検査、クライアントの侵入検知は端末向け製品の機能だと確かめる。
- サーバ証明書で接続先サーバの身元を保証する「サーバ認証」が当てはまると判断する。
- 選択肢 ア不正解
- Webサーバ上のファイルの改ざん検知は、ファイルの状態を監視するツールの役割で、HTTPSの機能ではない。
- 選択肢 イ不正解
- クライアント端末のウイルス検査は、アンチウイルスソフトの機能である。
- 選択肢 ウ不正解
- クライアント端末への不正侵入の検知は、HIDS(ホスト型IDS)やパーソナルファイアウォールの機能である。
- 選択肢 エ正解
- HTTPSでは、SSL/TLSのやり取りのときに示されるサーバ証明書で、接続先が本物かを確認する。
覚えるポイント
- HTTPS(SSL/TLS)の三大機能は「通信の暗号化」「データの改ざん検知」「サーバ(相手先)の認証」
間違えやすいところ
- 送信中のデータの改ざん検知と、サーバ内に保存されたファイルの改ざん検知を混同すること
出題の前提:平成25年度春期 基本情報技術者試験 午前 問44
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.22 ↗(www.ipa.go.jp)
ソフトウェア方式設計における作業内容
テクノロジ系 · システム開発技術 / 共通フレーム / ソフトウェア方式設計
ソフトウェア開発プロセスのうち、ソフトウェア方式設計で行うべき作業として適切なものはどれか。
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解答
イ
解説
まず要点:ソフトウェア方式設計では、「何を作るか」が決まった後、それをどんな構造や技術で実現するかを決める。共通フレーム(SLCP)では、要件定義で何を作るか(What)を定め、ソフトウェア方式設計でその最上位の実現方法(構造、部品の分け方、外部との接続など)を設計する。各部品の中身や細かい処理の手順は、次のソフトウェア詳細設計で決める。
解き方
- ソフトウェア開発の各工程(要件定義、方式設計、詳細設計、実装)の役割を整理する。
- 「何を作るか」を決めるのが要件定義、「どう実現するか(構造・方式)」を決めるのが方式設計だと確かめる。
- 部品の中や1行ごとの詳細化は「詳細設計」だと照らし合わせ、「イ」を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 顧客に意見を聞いて必要な仕様を決めるのは「要件定義」の作業である。
- 選択肢 イ正解
- ソフトウェア要件を、最上位の構造(部品の構成や方式)にして実現方法を決めるのがソフトウェア方式設計である。
- 選択肢 ウ不正解
- プログラムの1行ごとの処理や細かいアルゴリズムを書くのは「詳細設計」や「コーディング」の作業である。
- 選択肢 エ不正解
- 要求を図表などでまとめ、段階的に詳しく分析するのは「要件定義(要求分析)」の作業である。
覚えるポイント
- ソフトウェア方式設計は「要件をどう実現するか(最上位の構造・方式設計)」を決める工程
間違えやすいところ
- ソフトウェア方式設計と詳細設計(部品の内部設計)の細かさの違いを混同すること
出題の前提:JIS X 0160 / 共通フレーム(SLCP)
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.22 ↗(www.ipa.go.jp)
状態遷移図の適用に適したシステムの選定
テクノロジ系 · システム開発技術 / モデリング / 状態遷移図 / 制御システム
設計において、状態遷移図を用いることが最も適切なシステムはどれか。
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解答
エ
解説
まず要点:状態遷移図は、外からの出来事で状態が次々と変わるシステムの設計に一番向いている。状態遷移図(ステートマシン図)は、有限個の「状態」と、外部からのイベント(きっかけ)で起こる「遷移」、それに伴う「動作」を表す図である。決まったデータをまとめて計算・出力するバッチ型の処理よりも、センサなどのイベントで動作モードが変わる制御システムや通信プロトコルの設計に適している。
解き方
- 状態遷移図の特徴(イベントで動く、状態が変わる、制御向き)を思い出す。
- ア・イ・ウは決まった入力に対し集計や計算をして結果を出す、バッチ処理やデータ処理が中心だと確かめる。
- エの温室制御システムは、センサ入力(イベント)によって加温中・換気中・待機中などの状態を変えるので、状態遷移図が最も適していると判断する。
- 選択肢 ア不正解
- 在庫棚卸システムは月末などにまとめて集計する処理が中心で、DFD(データフロー図)や流れ図が向いている。
- 選択肢 イ不正解
- 稼働状況レポート出力システムは集計して帳票を出すデータ処理が中心で、状態遷移図には向かない。
- 選択肢 ウ不正解
- 水道料金計算システムは、入力データを計算式で処理するのが中心で、業務の流れや決定表が向いている。
- 選択肢 エ正解
- 温室制御システムは、温度や湿度センサからのイベントで動作モード(状態)を切り替えるので、状態遷移図が最適である。
覚えるポイント
- 状態遷移図はイベント駆動型の組み込みシステム・制御システム・プロトコル設計に最適
間違えやすいところ
- バッチ処理・集計処理に向くDFD(データフロー図)と、制御系に向く状態遷移図の違いを見分けること
出題の前提:平成25年度春期 基本情報技術者試験 午前 問46
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.22 ↗(www.ipa.go.jp)
テストにおけるスタブの役割
テクノロジ系 · システム開発技術 / ソフトウェアテスト / スタブ / トップダウンテスト
結合テストなどにおいてスタブを使用したテストの説明として、適切なものはどれか。
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解答
イ
解説
まず要点:スタブとは、トップダウンのテストで使う「仮の下位モジュール」のことである。結合テストには、上のモジュールから順に進める「トップダウンテスト」と、下から積み上げる「ボトムアップテスト」がある。トップダウンテストでは、呼び出される下位モジュールがまだできていないので、代わりに決まった結果を返すスタブ(仮の下位モジュール)を使う。ボトムアップテストでは、下位を呼び出すためのドライバ(仮の上位モジュール)を使う。
解き方
- スタブとドライバの定義と使い方を整理する(スタブ=仮の下位、ドライバ=仮の上位)。
- 「トップダウンテスト」で下位モジュールがまだないときに「スタブ」を使うと確かめる。
- 選択肢イが「仮の下位モジュール」と一致するので正解と判断する。
- 選択肢 ア不正解
- 命令を実行するたびにレジスタやメモリの内容を出して追う技法は「トレーサ(命令トレース)」の説明である。
- 選択肢 イ正解
- トップダウンテストで、呼び出される未完成のモジュールの代わりに用意する仮の下位モジュールがスタブである。
- 選択肢 ウ不正解
- 実行中に変数の中身を見たり書き換えたりしてテストを続けるのは「デバッガ」の説明である。
- 選択肢 エ不正解
- テスト対象を呼び出して値を受け渡す仮の上位モジュールは「ドライバ」である。
覚えるポイント
- トップダウンテスト=スタブ(仮の下位)、ボトムアップテスト=ドライバ(仮の上位)
間違えやすいところ
- スタブ(下位の代わり)とドライバ(上位の代わり)の関係を逆に覚えてしまうこと
出題の前提:平成25年度春期 基本情報技術者試験 午前 問47
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.23 ↗(www.ipa.go.jp)
ストレステストの目的
テクノロジ系 · システム開発技術 / ソフトウェアテスト / ストレステスト / 非機能テスト
システムテストにおいて実施されるストレステストの目的として、適切なものはどれか。
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解答
ア
解説
まず要点:ストレステストは、限界を超える負荷をかけてシステムの動きを調べるテストである。ストレステストは非機能要件を確かめるシステムテストの一種で、想定される最大の負荷やそれを超える過負荷、資源が足りなくなる状態でも安全に動き続けられるか、安全に止まれるかを検証する。これにより、急な停止やメモリの漏れ、デッドロックなどの問題を見つけ出す。
解き方
- 各テスト種別の目的を整理する(負荷限界=ストレステスト、使いやすさ=ユーザビリティテスト、他機比較=ベンチマークテスト、影響確認=リグレッションテスト)。
- 「システムに要求されている処理能力の限界状態における動作を確認する」という記述がストレステストの定義そのものであることを確認する。
- 選択肢アを正解として選択する。
- 選択肢 ア正解
- 限界や許容量を超える負荷をかけ、性能の低下や障害時の動きを確認するのがストレステストの目的である。
- 選択肢 イ不正解
- 実際の利用者に使ってもらい使いやすさを評価するのは「ユーザビリティテスト(運用テスト)」の説明である。
- 選択肢 ウ不正解
- 標準的なプログラムで処理時間を測り性能を比べるのは「ベンチマークテスト」の説明である。
- 選択肢 エ不正解
- 修正後に他の機能に悪い影響が出ていないか確認するのは「リグレッションテスト(回帰テスト)」の説明である。
覚えるポイント
- ストレステストは過負荷・限界状態における耐久性や挙動を評価するテスト
間違えやすいところ
- 普通の負荷で処理量を測るロードテストと、限界を超える負荷をかけるストレステストの違い
出題の前提:平成25年度春期 基本情報技術者試験 午前 問48
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.23 ↗(www.ipa.go.jp)
包括的な特許クロスライセンスの定義
テクノロジ系 · 知的所有権 / 特許権 / クロスライセンス
包括的な特許クロスライセンスの説明として、適切なものはどれか。
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解答
イ
解説
まず要点:包括的な特許クロスライセンスとは、決められた技術分野や製品分野の特許を、複数の会社がお互いに使わせ合う契約のことです。ふつうは特許を1つずつ交渉しますが、この契約ではその分野の特許をまとめて許し合います。特許の争い(侵害訴訟)を減らし、製品づくりを進めやすくする効果があります。
解き方
- クロスライセンスが「特許を互いに使わせ合う契約」であることを思い出す。
- 「包括的」は特許1つずつでなく、特定の技術・製品分野全体をまとめて対象にすると理解して選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- ソースコードを無償で公開し、誰でも改良・再配布できるようにするオープンソースの説明です。
- 選択肢 イ正解
- 技術分野や製品分野を特定して、その分野の特許を互いに使わせ合うという正しい説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 相手の製造をやめさせる差止請求という、侵害を止める権利の行使についての説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 特許の登録にかかる費用を互いに分担する取り決めの説明で、クロスライセンスではありません。
覚えるポイント
- クロスライセンスは二者以上の特許権の相互許諾契約であること
間違えやすいところ
- 特許を相手に譲ることや共同で出願することと、クロスライセンスとを混同しないようにする。
出題の前提:特許法および知的財産管理におけるライセンス契約用語体系
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.23 ↗(www.ipa.go.jp)
構成管理に起因しない開発問題の識別
テクノロジ系 · 構成管理 / ソフトウェアテスト / 品質管理
ソフトウェア開発において、構成管理に起因しない問題はどれか。
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解答
イ
解説
まず要点:構成管理の不備で起きる問題ではないのは、テストの不足でバグ(プログラムの誤り)が残るケースです。構成管理とは、ソースコードや設計書などの成果物の版(バージョン)や変更履歴をそろえて管理する活動です。版のずれ、決まりを守らない修正、派生プログラムへの反映もれは構成管理の問題ですが、テスト段階でバグが多発するのはテストや品質管理の問題です。
解き方
- 構成管理が扱うもの(成果物の版、改版手順、版の対応づけ、派生関係)をはっきりさせる。
- それぞれの問題が構成管理の不備か、テストなど別の理由かを照らし合わせる。
- 選択肢 ア不正解
- 決められた改版の手順を守らずに修正したことによる構成管理上の問題です。
- 選択肢 イ正解
- 単体テストのバグが後で多く出るのはテスト不足が原因で、構成管理の問題ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 仕様書・設計書とプログラムの版が対応づいていない構成管理上の問題です。
- 選択肢 エ不正解
- 派生元の修正が全ての派生プログラムに反映されない構成管理上の問題です。
覚えるポイント
- 構成管理は成果物の版・変更履歴・整合性を管理する活動であること
間違えやすいところ
- バグが多く出るという結果だけで版のずれと決めつけず、原因がテストの不備にある点に注意する。
出題の前提:JIS X 0160(ソフトウェアライフサイクルプロセス)およびPMBOK構成管理概念
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.24 ↗(www.ipa.go.jp)
PMBOKにおけるWBSの定義内容
マネジメント系 · プロジェクトマネジメント / PMBOK / WBS / ワークパッケージ
PMBOKによれば、WBSで定義するものはどれか。
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解答
ア
解説
まず要点:WBS(Work Breakdown Structure:作業分解構成図)とは、プロジェクトで必要な成果物や作業を階層的に細かく分けたものです。いちばん下の小さなまとまりを「ワークパッケージ」と呼び、費用や期間を見積もる単位になります。
解き方
- WBSが作業を階層的に分解したもので、最下層がワークパッケージだと確認する。
- その内容と一致する選択肢を選ぶ。
- 選択肢 ア正解
- プロジェクトの作業を階層的に分解し、その最下層がワークパッケージになるので正しいです。
- 選択肢 イ不正解
- プロジェクトの実行や監視、終結の方法はプロジェクトマネジメント計画書に書く内容です。
- 選択肢 ウ不正解
- 成果物や除外事項、制約条件はプロジェクトスコープ記述書に書く内容です。
- 選択肢 エ不正解
- ワークパッケージをさらに細かく分けた作業がアクティビティで、WBSの説明ではありません。
覚えるポイント
- WBSの最下層の要素は「ワークパッケージ」であること
間違えやすいところ
- WBS(ワークパッケージ)と、その後に決めるアクティビティ(日程管理の作業単位)を混同しないようにする。
出題の前提:PMBOK第4版/第5版 プロジェクト・スコープ・マネジメント
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.25 ↗(www.ipa.go.jp)
プロジェクトの日程計画作成に適した技法
マネジメント系 · プロジェクトマネジメント / タイムマネジメント / PERT / アローダイアグラム
プロジェクトの日程計画を作成するのに適した技法はどれか。
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解答
ア
解説
まず要点:プロジェクトの日程計画にはPERT(パート)という技法が適しています。PERTは作業の順番やかかる日数を図(ネットワーク図)にまとめ、全体の進み方や最短の完了日数を考える方法です。回帰分析や時系列分析、線形計画法はデータの予測や最適化の手法で、日程計画には使いません。
解き方
- 日程計画で使う手法には何があるかを思い出す。
- それぞれの手法の用途を比べ、PERTを選ぶ。
- 選択肢 ア正解
- PERTは日程計画をつくり、進み具合や必要な期間を管理するための図を使う技法です。
- 選択肢 イ不正解
- 回帰分析は複数の変数の関係を式にして予測する統計の手法です。
- 選択肢 ウ不正解
- 時系列分析は時間によるデータの変化をとらえて将来を予測する手法です。
- 選択肢 エ不正解
- 線形計画法は条件の中で目的を最大・最小にする数理最適化の手法です。
覚えるポイント
- 日程計画・アローダイアグラム・クリティカルパスにはPERTを用いること
間違えやすいところ
- 線形計画法などのオペレーションズリサーチの手法と、日程管理の技法を混同しないようにする。
出題の前提:PMBOK タイムマネジメント(プロジェクト・スケジュール・マネジメント)
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.25 ↗(www.ipa.go.jp)
ファンクションポイント値の計算
マネジメント系 · ファンクションポイント法 / 開発工数見積り / ソフトウェアエンジニアリング
表の機能と特性をもったプログラムのファンクションポイント値は幾らか。ここで、複雑さの補正係数は0.75とする。 〔機能と特性の表〕 ・外部入力:個数 1、重み付け係数 4 ・外部出力:個数 2、重み付け係数 5 ・内部論理ファイル:個数 1、重み付け係数 10 ・外部インタフェースファイル:個数 0、重み付け係数 7 ・外部照会:個数 0、重み付け係数 4
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:ファンクションポイント法では、まず機能ごとの「個数×重み付け係数」を全部足して未調整FPを出し、最後に複雑さの補正係数を掛けます。今回は外部入力1×4=4、外部出力2×5=10、内部論理ファイル1×10=10で、未調整FPは24です。これに補正係数0.75を掛けると24×0.75=18になります。
解き方
- 各機能の「個数×重み付け係数」を計算する:外部入力1×4=4、外部出力2×5=10、内部論理ファイル1×10=10、その他は0。
- これらを足して未調整FPを求める:4+10+10=24。
- 未調整FPに補正係数0.75を掛ける:24×0.75=18。
- 選択肢 ア正解
- 24に0.75を掛けて18になるので正しい計算です。
- 選択肢 イ不正解
- 補正係数を掛ける前の未調整FPの24そのもので、0.75が反映されていません。
- 選択肢 ウ不正解
- 計算の手順を間違えた値で、正しい答えではありません。
- 選択肢 エ不正解
- 24を0.75で割って32とした誤りです。
覚えるポイント
- FP値 = 未調整FP(個数×重みの合計) × 補正係数
間違えやすいところ
- 最後に補正係数を掛けるのを忘れ、未調整FPの24をそのまま答えないようにする。
出題の前提:IFPUGファンクションポイント計測手法基準
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.25 ↗(www.ipa.go.jp)
プル型コミュニケーションの分類
マネジメント系 · プロジェクトマネジメント / コミュニケーションマネジメント / プル型コミュニケーション
プロジェクトにおけるコミュニケーション手段のうち、プル型コミュニケーションはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:プル型コミュニケーションとは、情報をあらかじめ置いておき、受け取る人が自分で取りに行く(引き出す)伝え方です。PMBOKでは、会議やテレビ会議のような双方向型、電子メールやFAXのような送りつけるプッシュ型、イントラネットサイトのようなプル型の3つに分けます。イントラネットサイトは利用者が自分で見に行くのでプル型です。
解き方
- プッシュ型(送る側が送る)、プル型(受け取る側が取りに行く)、双方向(互いにやり取りする)の違いを整理する。
- イントラネットサイトは利用者が自分で見に行く(プルする)手段だと確認する。
- 選択肢 ア正解
- イントラネットサイトは情報を見たい人が自分で取りに行くのでプル型です。
- 選択肢 イ不正解
- テレビ会議は参加者がその場でやり取りする双方向型です。
- 選択肢 ウ不正解
- 電子メールは送る人が相手へ一方的に送るプッシュ型です。
- 選択肢 エ不正解
- ファックスも送る人が相手へ送るプッシュ型です。
覚えるポイント
- プル型はポータル・Webサイトなど受信者が引き出す方式であること
間違えやすいところ
- 電子メールを自分で受信するからプル型と勘違いしないようにする(送る側が届けるのでプッシュ型)。
出題の前提:PMBOK コミュニケーション・マネジメント(コミュニケーション方法の分類)
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.26 ↗(www.ipa.go.jp)
ローカルサービスデスクの特徴
マネジメント系 · ITサービスマネジメント / ITIL / サービスデスク構造 / ローカルサービスデスク
サービスデスク組織の構造とその特徴のうち、ローカルサービスデスクのものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:ローカルサービスデスクとは、利用する人のすぐ近くにサービスデスクを置く形です。近くにあるので、言葉や文化の違う利用者への対応や、専用の担当者によるVIP対応がしやすくなります。一方、拠点を1か所に集めて効率化するのは中央サービスデスク、離れた拠点を通信技術で1つに見せるのはバーチャルサービスデスクです。
解き方
- サービスデスクの構造(ローカル、中央、バーチャルなど)の定義を確認する。
- 「利用者の近く」「言語・文化・VIP対応」というローカルサービスデスクの特徴と合う選択肢を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 拠点を集中して要員を効率化するのは中央サービスデスクの特徴です。
- 選択肢 イ正解
- 利用者の近くに置き、言語・文化やVIPへの対応がしやすいという正しい説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 要員が分かれていても1つのデスクのように見せるのはバーチャルサービスデスクの特徴です。
- 選択肢 エ不正解
- 中央で全体をまとめて管理する中央サービスデスクなどの特徴です。
覚えるポイント
- ローカルデスクは利用者の近くに置き地域特性やVIP対応に強みがあること
間違えやすいところ
- 通信技術で1つに見せるバーチャルサービスデスクと、ローカルの特徴を取り違えないようにする。
出題の前提:ITIL サービス運用(サービスデスク機能の組織構造)
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.26 ↗(www.ipa.go.jp)
落雷による過電圧被害の防止策(SPD)
マネジメント系 · システム運用管理 / ファシリティマネジメント / サージ保護デバイス / 雷対策
落雷によって発生する過電圧の被害から情報システムを守るための手段として、有効なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:落雷から情報システムを守るには、サージ保護デバイス(SPD)を通信ケーブルとコンピュータの間に取り付けます。落雷のときは雷サージという瞬間的な高い電圧(過電圧)が線を伝わって機器をこわします。SPDはこの過電圧を大地へ逃がして、機器を守ります。
解き方
- 落雷の被害の主な原因(雷サージによる過電圧・過電流)を確認する。
- 過電圧を逃がして機器を守る装置(SPD)を選ぶ。
- 選択肢 ア正解
- SPDは雷サージの過電圧を大地に逃がしてコンピュータを守るので有効です。
- 選択肢 イ不正解
- 自家発電装置は停電のときに電気を送る設備で、過電圧からは守れません。
- 選択肢 ウ不正解
- 通信線を2系統にすると回線障害には強いですが、過電圧の侵入は防げません。
- 選択肢 エ不正解
- 制御回路をディジタル化しても雷サージへの防護にはなりません。
覚えるポイント
- 落雷の過電圧(雷サージ)対策にはSPD(サージ保護デバイス)を使用すること
間違えやすいところ
- 自家発電装置やUPSは停電対策であり、雷の過電圧保護(SPD)とは目的が違う点に注意する。
出題の前提:JIS C 5381(低圧サージ防護デバイス規格)および安全対策基準
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.26 ↗(www.ipa.go.jp)
監査調書の定義
マネジメント系 · システム監査 / 監査調書
システム監査における「監査調書」の説明として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:監査調書とは、監査の仕事のやり方と結果を記録した書類です。監査の担当者がどのような手順で調べ、何を根拠に判断したかを書き残します。それによって、監査の意見が正しいことを後から確かめられます。
解き方
- 監査調書が、監査の手順と結果、判断のもとを記録したものだと気づく。
- 外部に公表する書類ではなく、誓約書や基準集とも違うと確認して答えを選ぶ。
- 選択肢 ア正解
- 監査の担当者が行った調べ方の記録で、監査の意見を裏付けるもとになります。
- 選択肢 イ不正解
- 調べる相手に出す誓約書をまとめたものは、監査調書とは違います。
- 選択肢 ウ不正解
- 監査で使った基準や手引きそのものを集めたものは、監査調書ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- 監査調書は監査の担当者の内部の資料であり、外部への公表は義務づけられていません。
覚えるポイント
- 監査調書は監査意見を裏付ける監査手続・監査証拠の作業記録である。
間違えやすいところ
- 監査調書を監査報告書と混同し、外部に公表する書類だと思い込むこと。
出題の前提:経済産業省「システム監査基準」における監査調書に関する規定に基づきます。
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.27 ↗(www.ipa.go.jp)
システム監査の実施目的
マネジメント系 · システム監査 / システム監査基準
「システム監査基準」において示されている、組織体がシステム監査を実施する目的として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:システム監査の目的は、情報システムのリスクを減らす仕組み(コントロール)がきちんと働いているかを、独立した立場で評価し、改善につなげることです。これによって、会社がITを適切に管理するITガバナンスの実現を助けます。
解き方
- システム監査基準が示す目的(ITガバナンスの実現、リスクのコントロールの評価・改善)を確かめる。
- 選択肢の中から、その目的に合う説明を探し出す。
- 選択肢 ア不正解
- システム部門が自分でテストして整備するのは内部の作業であり、独立した監査の目的ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 強み・弱み・機会・脅威を整理して経営戦略を決めるのは、経営計画の目的です。
- 選択肢 ウ正解
- コントロールの整備や運用を評価・改善し、ITガバナンスを実現する点が監査の目的に合います。
- 選択肢 エ不正解
- ソフトウェア開発の生産性を測って能力を高めるのは、開発のプロセス改善の目的です。
覚えるポイント
- システム監査の主目的はリスクに対するコントロールの評価・検証とITガバナンスの実現である。
間違えやすいところ
- システム監査を、運用テストや脆弱性診断のような技術的な作業そのものと混同すること。
出題の前提:経済産業省「システム監査基準」前文および基本理念に基づく出題です。
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.27 ↗(www.ipa.go.jp)
ソフトウェア資産管理の監査チェックポイント
マネジメント系 · システム監査 / ソフトウェア資産管理
ソフトウェア資産管理(SAM)に対するシステム監査のチェックポイントとして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:ソフトウェア資産管理(SAM)とは、会社が持っているソフトウェアの使用権(ライセンス)を正しく管理する活動です。使いすぎや権利侵害などの法的な問題や、無駄な費用を防ぐことを目的とします。監査では、ライセンスを持っていることを示す証拠がきちんと保管されているかを確かめます。
解き方
- ソフトウェア資産管理が、ライセンスの管理や利用状況の把握を対象とすることを確かめる。
- ライセンス証書や契約書などの証拠の保管を確認する項目が当てはまると判断する。
- 選択肢 ア不正解
- 提供元の開発体制を評価するのは、調達や委託先を選ぶときの監査項目です。
- 選択肢 イ正解
- ライセンスを正しく持っていることを示す証書などの証拠の保管を確認することは重要です。
- 選択肢 ウ不正解
- データベースを分割して障害の影響を小さくするのは、システムの信頼性に関する監査項目です。
- 選択肢 エ不正解
- 既存システムとの整合性を評価するのは、要件定義や開発・導入の計画に関する監査項目です。
覚えるポイント
- ソフトウェア資産管理の監査では、ライセンス保有の客観的証拠(証書・購入証明)の保管が鍵となる。
間違えやすいところ
- システム全体の調達管理や設計のチェック項目と、ソフトウェア資産管理の項目を混同すること。
出題の前提:ソフトウェア資産管理基準およびシステム監査基準の規定に基づきます。
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.27 ↗(www.ipa.go.jp)
機密情報のメール伝達における情報漏えい防止策
マネジメント系 · 情報セキュリティ管理 / 電子メールのセキュリティ
機密性が高い情報を、電子メールを使用して取引先に伝達する方法についての監査で確認した状況のうち、情報漏えい防止の観点から適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:電子メールで機密情報を送るときは、送り間違いや通信の盗み見による漏えいに備える必要があります。ファイル自体にパスワードをかけたうえで、そのパスワードはメールとは別の手段で伝えると安全です。
解き方
- 機密情報をそのまま送らず、第三者に見られにくい方法を考える。
- 添付ファイルを暗号化し、パスワードをメール以外の手段で送る選択肢を探す。
- 選択肢 ア不正解
- 公開Webサイトに機密情報を載せると誰でも見られてしまい、重大な情報漏えいになります。
- 選択肢 イ正解
- ファイルにパスワードをかけ、パスワードをメールとは別の手段で伝えるのは、漏えい防止として適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- ファイルとパスワードを同じメールで送ると、送り間違いのときに相手がすぐ開けてしまい、守れません。
- 選択肢 エ不正解
- 暗号化もせず本文に機密情報を書くと、送り間違いや盗み見でそのまま漏れます。
覚えるポイント
- 機密ファイルを保護する場合、復号パスワードはメールとは異なる別の伝達手段を用いる。
間違えやすいところ
- 添付ファイルのパスワードを同じメールで送る方法は、送り間違いのときに役に立たない点に注意する。
出題の前提:一般的な情報セキュリティ管理策およびシステム監査の運用確認項目に基づきます。
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.28 ↗(www.ipa.go.jp)
投資評価指標ROIの定義
ストラテジ系 · 情報化投資計画 / 投資効果評価 / ROI
情報化投資計画において、投資価値の評価指標であるROIを説明したものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:ROI(投資利益率)は、投資したお金に対してどれだけ利益が出たかを示す割合です。利益を投資額で割って計算し、値が大きいほど投資の効率が良いとされます。
解き方
- ROI(投資利益率)の計算式が、利益÷投資額であることを確かめる。
- 利益を投資額で割った割合を述べている選択肢を選ぶ。
- 選択肢 ア正解
- 利益を投資額で割ったものがROI(投資利益率)であり、説明と一致します。
- 選択肢 イ不正解
- 他社と比べる指標の説明であり、ROIの定義ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 将来の現金の現在価値から投資額を引いたものは、NPV(正味現在価値)です。
- 選択肢 エ不正解
- プロジェクトを行わないときの競争力を評価するのは機会の損失の分析であり、ROIではありません。
覚えるポイント
- ROI = 利益額 ÷ 投資額(投資利益率)
間違えやすいところ
- 現在価値の差で求めるNPV(正味現在価値)と、ROIの計算式を混同すること。
出題の前提:IT投資評価の財務指標(経済産業省IT投資評価ガイドライン等)に基づきます。
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.29 ↗(www.ipa.go.jp)
組織全体の情報システムのあるべき姿を明確にする計画
ストラテジ系 · システム管理基準 / 全体最適化計画
「システム管理基準」によれば、組織全体の情報システムのあるべき姿を明確にする計画はどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:組織全体の情報システムのあるべき姿を明確にするのは「全体最適化計画」です。経営戦略に基づいて全社の方向性を決め、それを基に個別の開発計画や運用計画が作られます。
解き方
- 「組織全体の情報システムのあるべき姿を明確にする計画」という定義を確かめる。
- システム管理基準でそれに当たる「全体最適化計画」を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 開発計画は、個々のシステム開発の日程や資源を具体的に定める計画です。
- 選択肢 イ不正解
- 事業継続計画(BCP)は、災害などが起きたときに重要な業務を続け復旧するための計画です。
- 選択肢 ウ正解
- 全体最適化計画は、組織全体の情報システムのあるべき姿を明確にする計画です。
- 選択肢 エ不正解
- 年間運用計画は、情報システムの日常の運用を1年間の単位で管理する計画です。
覚えるポイント
- 組織全体の情報システムのあるべき姿を明確にするのは「全体最適化計画」である。
間違えやすいところ
- 個別システムの内容や日程を決める「開発計画」と、全社的な「全体最適化計画」を混同すること。
出題の前提:経済産業省「システム管理基準」に基づきます。
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.29 ↗(www.ipa.go.jp)
SOAの概念と特徴
ストラテジ系 · システム戦略 / SOA / サービス指向アーキテクチャ
SOA(Service Oriented Architecture)の説明として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:SOA(サービス指向アーキテクチャ)は、ソフトウェアの機能を「サービス」という部品としてとらえ、それらを組み合わせてシステムを作る考え方です。部品を組み替えられるので、仕事の変化に柔軟で素早く対応できます。
解き方
- SOAが「サービス指向アーキテクチャ」の略であることを確かめる。
- ソフトウェアの機能をサービスの部品として組み合わせる考え方を述べた選択肢を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 営業活動をITで効率化・強化するのは、SFA(営業支援システム)の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 本業以外の業務を外部の会社に任せるのは、アウトソーシング(BPO)の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 業務の流れを根本から作り直して改善するのは、BPR(業務改革)の説明です。
- 選択肢 エ正解
- 機能を「サービス」という部品とみなし、組み合わせてシステムを作るというSOAの説明に一致します。
覚えるポイント
- SOA(サービス指向アーキテクチャ)= 機能をサービスという部品とみなして組み合わせる設計思想。
間違えやすいところ
- BPR(業務改革)やSFA(営業支援)など、似たアルファベットの略語と混同すること。
出題の前提:ソフトウェアアーキテクチャ設計手法に関する一般的な共通シラバスに基づきます。
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.29 ↗(www.ipa.go.jp)
ソフトウェアライフサイクルにおける企画プロセスの目的
ストラテジ系 · 共通フレーム / ソフトウェアライフサイクル / 企画プロセス
ソフトウェアライフサイクルを企画、要件定義、開発、運用、保守のプロセスに区分したとき、企画プロセスの目的として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:企画プロセスは、事業の目標を達成するために必要なシステムの要求事項や、システム化の方針、実施計画を決める段階です。何のために、どんな方針でシステムを作るのかを明らかにします。
解き方
- 企画・要件定義・開発の各プロセスの役割の違いを整理する。
- 企画プロセスが「システム化の方針や実施計画を決める」役割だととらえ、合う選択肢を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 新しい業務のあり方をまとめ、業務の要件を明らかにするのは「要件定義プロセス」です。
- 選択肢 イ正解
- 事業目標を達成するための要求事項・方針・実施計画を得るのは「企画プロセス」の目的です。
- 選択肢 ウ不正解
- 技術的に実現できるかを検証し、技術要件に変えるのは要件定義や開発の作業です。
- 選択肢 エ不正解
- IT化の範囲や具体的な機能・仕様を明示するのは「要件定義プロセス」です。
覚えるポイント
- 企画プロセスの主成果物は「システム化方針」と「システム化実施計画」である。
間違えやすいところ
- 業務の要件やシステムの機能を具体化する「要件定義プロセス」と混同しやすい点に注意する。
出題の前提:JIS X 0160およびSEC「共通フレーム(SLCP)」の企画プロセス規定に基づきます。
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.30 ↗(www.ipa.go.jp)
非機能要件の定義
ストラテジ系 · 非機能要件 / 要件定義
システム開発の要件定義において、非機能要件の定義に該当するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:非機能要件とは、システムが「何をするか」ではなく「どのくらいの品質で動くか」を決める要件です。機能要件が業務の処理や機能そのものを定めるのに対し、非機能要件は性能・信頼性・セキュリティ・使いやすさ・開発や運用の基準などを定めます。
解き方
- それぞれの選択肢が、業務の処理や機能そのものを決めているのか、品質や技術環境・開発の土台を決めているのかを見分けます。
- 開発基準や技術標準を決めるのはシステムの機能そのものではなく、品質を支える非機能要件なので正解と判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 業務を構成する機能の間で情報がどう流れるかを明確にするのは、業務処理の内容を決める機能要件です。
- 選択肢 イ正解
- 使う開発言語に合わせた開発基準や標準を決めるのは、品質や保守を支える非機能要件です。
- 選択肢 ウ不正解
- システムの機能として実現する範囲を決めるのは、業務の処理範囲を定める機能要件です。
- 選択肢 エ不正解
- 他システムとの間でやり取りするデータやインタフェースを決めるのは機能要件です。
覚えるポイント
- 機能要件は「何ができるか(業務機能)」、非機能要件は「品質・性能・運用・開発基準」です。
間違えやすいところ
- インタフェースの設計も、技術的な決めごとだからといって非機能要件と間違えやすいので注意しましょう。
出題の前提:平成25年度春期基本情報技術者試験午前問65
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.30 ↗(www.ipa.go.jp)
グリーン調達の定義
ストラテジ系 · グリーンIT / 環境マネジメント / グリーン調達
環境に配慮した調達方針であるグリーン調達の説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:グリーン調達とは、物やサービスを買うときに、値段や品質だけでなく環境への負担が小さいものを優先して買うことです。企業や役所が、環境に配慮して取り組む事業者から進んで購入する行動を指します。
解き方
- 「グリーン調達」という言葉が、環境への負担を減らすことを考えて物やサービスを買うことを意味すると確認します。
- 物を優先して買うという内容を正しく書いている選択肢エを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 環境を守る活動を広く知らせて、投資家からそのためのお金を集める仕組みは環境金融などの説明です。
- 選択肢 イ不正解
- エコマークのように第三者が環境に良い製品を認定する国際規格の説明で、実際に買う行動ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 自然エネルギーで作った電気の環境としての価値を証書にして売買する「グリーン電力証書」の説明です。
- 選択肢 エ正解
- 品質や価格の条件を満たしつつ、環境への負担が小さい製品を、環境に配慮する事業者から優先して買うことで正しいです。
覚えるポイント
- グリーン調達は「品質・価格に加えて環境負荷の低減を考慮して優先購入すること」です。
間違えやすいところ
- お金を集める仕組みや、電力の証書の売買と混同しないように区別しましょう。
出題の前提:平成25年度春期基本情報技術者試験午前問66
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.31 ↗(www.ipa.go.jp)
プロダクトポートフォリオマネジメント(PPM)
ストラテジ系 · PPM / 経営戦略 / 事業ポートフォリオ
経営管理手法であるプロダクトポートフォリオマネジメント(PPM)を説明したものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:PPMとは、事業ごとに「市場の成長率」と「自社の市場占有率」の2つの軸で評価し、会社全体の経営資源をどの事業にどれだけ配分するか決める手法です。ボストンコンサルティンググループが考え出した、事業の見取り図をつくるための枠組みです。
解き方
- PPMが使う2つの軸、「市場成長率」と「市場占有率(マーケットシェア)」に注目します。
- 事業を分類して経営資源の配分を決める手法として説明している選択肢ウを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 自社の強み・弱みと、市場の機会・脅威を並べて環境を分析する枠組みはSWOT分析です。
- 選択肢 イ不正解
- 製品と市場をそれぞれ既存か新規かで分け、成長の方向を4つに整理するのはアンゾフの成長マトリクスです。
- 選択肢 ウ正解
- 市場占有率と市場成長率の2つの軸で、それぞれの事業への経営資源の配分を決めるというPPMの正しい説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 導入期・成長期・成熟期・衰退期という段階ごとに戦略を考える考え方は製品ライフサイクル(PLC)です。
覚えるポイント
- PPMの2軸は「市場成長率」と「相対的市場占有率」であり、経営資源の最適配分を目的とします。
間違えやすいところ
- アンゾフの成長マトリクスや製品ライフサイクルの考え方と、内容を取り違えやすいので注意します。
出題の前提:平成25年度春期基本情報技術者試験午前問67
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.31 ↗(www.ipa.go.jp)
コアコンピタンスの概念
ストラテジ系 · コアコンピタンス / 経営戦略 / 競争優位
企業経営で用いられる「コアコンピタンス」を説明したものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:コアコンピタンスとは、他社が簡単にはまねできない、自社だけが持つ中核となる強みや技術のことです。それが競争で勝つための源になり、お客様に価値を届け続ける力になります。
解き方
- コアコンピタンスが、他社にまねできない自社の中核的な能力を意味することを確認します。
- 競争で優位に立つ源となる自社独自の力を指す選択肢イを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 会社全体の経営資源をまとめて管理し、経営の効率を高める手法はERPです。
- 選択肢 イ正解
- 競争で優位に立つ源となる、他社より優れた自社ならではの技能や技術を説明しているので正しいです。
- 選択肢 ウ不正解
- 業務の流れを根本から考え直して大きく改善する経営手法はBPRです。
- 選択肢 エ不正解
- 最も強い競合や先進企業と比べて、製品やサービスなどを分析する手法はベンチマーキングです。
覚えるポイント
- コアコンピタンスは「他社に真似できない、競争優位の源泉となる自社独自の技術や強み」です。
間違えやすいところ
- BPRやベンチマーキングの意味と混同しないように気をつけます。
出題の前提:平成25年度春期基本情報技術者試験午前問68
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.32 ↗(www.ipa.go.jp)
新商品移行割合と顧客数の試算
ストラテジ系 · データ分析 / 売上予測 / 確率・割合
T社では商品A, B, C(毎月10,000人, 20,000人, 80,000人)を販売している。来年から新商品P, Q, R, Sへ移行する割合と新規顧客数が表の通り試算されたとき、適切な記述はどれか。 〔表の抜粋〕 既存人数:A(10,000), B(20,000), C(80,000) Aからの移行割合:P(0.5), Q(0.3), R(0.1), S(0.1) Bからの移行割合:P(0.1), Q(0.6), R(0.1), S(0.1) Cからの移行割合:P(0.1), Q(0.1), R(0.3), S(0.3) 新規顧客数:P(5,000), Q(7,000), R(13,000), S(23,000)
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:既存の商品の購入者数に、新商品への移行割合をかけると、その新商品へ移る人数が求められます。さらに新規顧客数を足すと、新商品の購入者数の全体を計算できます。
解き方
- AからQへ移る人数は10,000×0.3=3,000人なのでアは誤りです。またBの移行割合の合計は0.1+0.6+0.1+0.1=0.9で、残り1割は買わないためイも誤りです。
- 新商品Pの購入見込みは、既存が10000×0.5+20000×0.1+80000×0.1=15,000人、これに新規5,000人を足して20,000人です。Aからの5,000人は25%なのでウは誤りです。
- 商品CからSへ移る人数は80,000×0.3=24,000人、新商品Sの新規顧客数は23,000人です。23,000人<24,000人なので、エの記述が正しいと決まります。
- 選択肢 ア不正解
- 商品Aの購入者10,000人のうち新商品Qを買うのは10,000×0.3=3,000人なので誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 商品Bの移行割合を全部足すと0.9(90%)で、残り10%はどれも買わないので全員が買うわけではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 新商品Pの購入見込みは既存15,000+新規5,000=20,000人で、Aからは5,000人(25%)なので5割ではありません。
- 選択肢 エ正解
- 商品CからSを買う人数は80,000×0.3=24,000人で、Sの新規顧客数23,000人より多いので正しいです。
覚えるポイント
- 行の合計が1.0にならない場合、残りは非購入者(離脱)となる点を見落とさないようにします。
間違えやすいところ
- 新商品Pの購入者を求めるときに新規顧客数を足し忘れ、既存客だけで割合を計算してしまうミスに注意します。
出題の前提:平成25年度春期基本情報技術者試験午前問69
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.32 ↗(www.ipa.go.jp)
サプライチェーンマネジメント(SCM)
ストラテジ系 · SCM / 経営工学 / ロジスティクス
サプライチェーンマネジメント(SCM)を説明したものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:SCMとは、材料の調達から製造・物流・販売まで、モノが届くまでの流れ全体を一つとしてとらえて管理する手法です。企業の間で情報を共有し、在庫を適正にして納期を短くすることを目指します。
解き方
- 「サプライチェーン(供給の連鎖)」が、仕入れ・生産・物流・販売という一連の流れを指すことを確認します。
- 供給の流れ全体を企業の間で最適化し、在庫削減や納期短縮を図ると説明している選択肢アを選びます。
- 選択肢 ア正解
- 仕入れから生産、販売、物流までの流れを企業の間で全体最適の視点から見直すSCMの正しい説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 個人が持つノウハウや経験などの知識を共有して活かす手法はナレッジマネジメントです。
- 選択肢 ウ不正解
- 社員の技能や行動の特徴を管理し、人事の観点から配置や評価を行うのはタレントマネジメントなどの説明です。
- 選択肢 エ不正解
- いろいろな経路で集めた顧客情報を一つにまとめ、顧客との関係を深める手法はCRMです。
覚えるポイント
- SCMは「調達から販売までの一連の業務全体を最適化し、在庫削減とリードタイム短縮を目指す」手法です。
間違えやすいところ
- CRMやナレッジマネジメントなど、似た略語や考え方と混同しないようにします。
出題の前提:平成25年度春期基本情報技術者試験午前問70
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.33 ↗(www.ipa.go.jp)
逆オークションの取引形態
ストラテジ系 · 電子商取引 / EC / オークション
インターネット上で、一般消費者が買いたい品物とその購入条件を提示し、単数又は複数の売り手がそれに応じる取引形態はどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:逆オークションとは、買いたい人が品物と購入の条件を先に示し、複数の売り手がそれに応じて価格などを競う取引の形です。ふつうのオークションとは、買い手と売り手の立場が逆になっています。
解き方
- 買い手の側が買いたい条件を先に出し、売り手の側がそれに応じるという取引の向きを確認します。
- ふつうのオークションとは逆の進み方なので、「逆オークション」が当てはまると確認します。
- 選択肢 ア不正解
- B to Bは企業どうしの取引全般を指す言葉で、買い手が条件を示して競わせる形のことではありません。
- 選択肢 イ不正解
- G to Cは行政と市民の間の電子サービスなどの取引を指します。
- 選択肢 ウ正解
- 買い手が買いたい品物や希望の条件を示し、売り手が入札して競い合う取引の形は逆オークションです。
- 選択肢 エ不正解
- バーチャルモールは、多くの店が集まっているインターネット上のショッピングモールのことです。
覚えるポイント
- 逆オークションは買い手が条件を提示し、複数の売り手が価格を競い合う仕組みです。
間違えやすいところ
- C to B(消費者から企業)という区分と混同しやすいですが、問われている取引の名前として「逆オークション」を選びます。
出題の前提:平成25年度春期基本情報技術者試験午前問71
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.33 ↗(www.ipa.go.jp)
RFIDの特徴
ストラテジ系 · RFID / ICタグ / 自動認識技術
電子荷札などに利用される技術であるRFIDを説明したものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:RFIDとは、小さなICチップとアンテナを組み合わせ、電波を使って離れた場所から情報を読み書きする技術です。バーコードと違って物に隠れていても読め、複数のタグをまとめて読める特徴があります。
解き方
- RFIDが、ICチップとアンテナからできていて、電波で対象を見分ける仕組みだと確認します。
- 電子荷札として、触れずに対象を識別する技術を説明している選択肢イを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- ICカードや携帯電話に記録したお金の価値で支払いをする、電子マネー(電子決済)の説明です。
- 選択肢 イ正解
- 小さなIC回路とアンテナからできていて、無線で対象を見分けるRFIDの正しい説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 白黒の格子状のパターンで、英数字や漢字も表せるQRコード(2次元コード)の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 指紋や静脈など体の特徴を使って本人確認をする生体認証の説明です。
覚えるポイント
- RFIDは電波を利用して非接触でタグの情報を読み書きする無線自動認識技術です。
間違えやすいところ
- QRコードのような光で読むコードや、電子マネーという使い方そのものと混同せず、技術の中身に注目します。
出題の前提:平成25年度春期基本情報技術者試験午前問72
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.33 ↗(www.ipa.go.jp)
ソーシャルメディアの定義
ストラテジ系 · ソーシャルメディア / Web2.0 / 情報発信
ソーシャルメディアの説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:ソーシャルメディアは、利用者同士のつながりを作り、利用者が発信する情報を多くの人へ広める仕組みです。新聞やテレビのような一方通行のメディアとは違い、受け取る側がそのまま発信者にもなれます。SNS(人と人をつなぐ会員制のWebサービス)やブログが代表例です。
解き方
- 各選択肢が示しているインターネットサービスや広告の種類を確認する。
- 利用者同士のつながりと情報の広がりを特徴とする選択肢エを選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 商品をWebページで紹介し、売れたら報酬を得る仕組みは「アフィリエイト(成果報酬型広告)」の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 位置情報を使って近くの店の広告をリアルタイムに届ける仕組みは「位置情報連動型広告」の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 検索キーワードに合わせて検索結果画面に出る広告は「検索連動型広告」の説明です。
- 選択肢 エ正解
- 利用者同士のつながりを促し、発信した情報を多数の人へ広める仕組みで、ソーシャルメディアの説明として正しいです。
覚えるポイント
- ソーシャルメディアは個人発信と双方向の情報共有・拡散が特徴であること
間違えやすいところ
- アフィリエイト広告や検索連動型広告などの用語と混同しないこと
出題の前提:平成25年度春期基本情報技術者試験午前問73の出題条件に基づく。
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.34 ↗(www.ipa.go.jp)
CIOの果たすべき役割
ストラテジ系 · CIO / ITガバナンス / 情報戦略
CIO(Chief Information Officer:最高情報責任者)が経営から求められる役割として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:CIO(最高情報責任者)は、会社の経営とIT(情報技術)の計画を結びつけ、ITを活用して会社の価値を高める役割を担います。経営陣の一員として、情報やITへの投資を会社全体の視点で管理します。
解き方
- CIOの役割がIT資源やIT戦略の活用にあることを確認する。
- 財務はCFO、研究開発はCTO、法令遵守はCCOと比べ、当てはまる選択肢を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- お金の計画を立てて実行する最高責任者は「CFO(最高財務責任者)」です。
- 選択肢 イ不正解
- 研究開発の方針を立てて実行する最高責任者は「CTO(最高技術責任者)」です。
- 選択肢 ウ不正解
- 法令を守る体制を作って運用する役職は「CCO(最高コンプライアンス責任者)」などです。
- 選択肢 エ正解
- 経営方針に沿ってITサービスの活用を進め、会社の価値を最大化することがCIOの役割です。
覚えるポイント
- CIOはIT戦略の統括役員であり経営価値最大化を目指すこと
間違えやすいところ
- 研究開発を担当するCTOや財務を担当するCFOの仕事と混同しないこと
出題の前提:平成25年度春期基本情報技術者試験午前問74の出題条件に基づく。
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.34 ↗(www.ipa.go.jp)
フィージビリティスタディの概念
ストラテジ系 · フィージビリティスタディ / 実行可能性調査 / プロジェクト計画
フィージビリティスタディの説明として、適切なものはどれか。
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解答
ア
解説
まず要点:フィージビリティスタディ(実現可能性調査)は、新しい事業や計画が本当に実行できるかを、お金や技術などの面から事前に調べる手法です。問題点を早く見つけ、本格的に始めるかどうかを判断するために行います。
解き方
- 「Feasibility(実現可能性)」という言葉の意味を確認する。
- 事業や計画の実現可能性を事前に調べる記述を選ぶ。
- 選択肢 ア正解
- 新しい事業や計画が実行できるかを、お金や技術の面から事前に調べることで、正しい説明です。
- 選択肢 イ不正解
- ある役割を実際に演じて学ぶ手法は「ロールプレイング」の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 理想のシステムを先に描き、現実をそれに合わせて変える手法は「ワークデザイン」の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 他人の意見を批判せず自由に意見を出し合う手法は「ブレインストーミング」の説明です。
覚えるポイント
- フィージビリティスタディは「実現可能性調査(F/S)」であること
間違えやすいところ
- ブレインストーミングやロールプレイングなど他の手法と混同しないこと
出題の前提:平成25年度春期基本情報技術者試験午前問75の出題条件に基づく。
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.34 ↗(www.ipa.go.jp)
制約条件下での最大利益の計算(線形計画法)
ストラテジ系 · 線形計画法 / 最適化 / 利益最大化
表に示す製品A、Bの原料使用量、設備使用時間、および制約条件の下で、製品Aの1単位当たり利益が5万円、製品Bが4万円であるとき、1日の最大利益は何万円になるか。 〔条件〕 ・原料(kg/製品):製品Aは2kg、製品Bは4kg。1日当たり合計16kgまで使用可能。 ・設備(時間/製品):製品Aは3時間、製品Bは2時間。1日当たり延べ12時間まで使用可能。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:原料や設備の時間のように使える量が限られているとき、利益が最大になる答えは線形計画法で求められます。利益を表す式が最も大きくなる点は、条件を満たす範囲の角(頂点)のどれかにあります。
解き方
- 製品Aの生産量をx、製品Bをyとし、2x+4y≦16、3x+2y≦12、x≧0、y≧0の式を立てる。
- 条件を満たす範囲の角の座標を求める:(0,0)、(4,0)、(0,4)、2直線の交点(2,3)。
- 各角での利益(5x+4y)を計算する:(4,0)は20万円、(0,4)は16万円、(2,3)は22万円。
- 最も大きい22万円を答えとする。
- 選択肢 ア不正解
- 製品Bだけを4単位作ったときの利益(4×4=16万円)で、最大ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 製品Aだけを4単位作ったときの利益(5×4=20万円)で、最大ではありません。
- 選択肢 ウ正解
- 製品Aを2単位、製品Bを3単位作ると原料も設備も使い切り、利益は5×2+4×3=22万円で最大です。
- 選択肢 エ不正解
- 原料や設備の条件を満たさない作り方で計算した誤った値です。
覚えるポイント
- 線形計画問題の最適解は実行可能領域の頂点のいずれかにあること
間違えやすいところ
- 片方の製品だけを限界まで作った場合だけで比べ、両方を組み合わせた交点の計算を忘れること
出題の前提:平成25年度春期基本情報技術者試験午前問76の出題条件に基づく。
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.35 ↗(www.ipa.go.jp)
貸借対照表の定義と特徴
ストラテジ系 · 財務諸表 / 貸借対照表 / 財務状態
財務諸表のうち、一定時点における企業の資産、負債及び純資産を表示し、企業の財政状態を明らかにするものはどれか。
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解答
エ
解説
まず要点:一定時点の資産・負債・純資産を並べて、会社の財政状態を示す財務諸表は貸借対照表です。貸借対照表は決算日など「ある一時点の状態」を表し、損益計算書は「一定期間の成績」を表します。
解き方
- 問題文の「一定時点」「資産、負債及び純資産」「財政状態」という言葉を確認する。
- これらに当てはまる財務諸表が貸借対照表であると特定する。
- 選択肢 ア不正解
- 株主資本等変動計算書は、純資産が一会計期間でどう増減したかを示す書類です。
- 選択肢 イ不正解
- キャッシュフロー計算書は、一会計期間の現金の入りと出(営業・投資・財務)を示す書類です。
- 選択肢 ウ不正解
- 損益計算書は、一会計期間の収益と費用を比べて経営成績を示す書類です。
- 選択肢 エ正解
- 決算日など一定時点の資産・負債・純資産の残高を並べ、財政状態を示す書類が貸借対照表です。
覚えるポイント
- 貸借対照表は「一定時点」の財政状態、損益計算書は「一定期間」の経営成績であること
間違えやすいところ
- 貸借対照表(一時点の状態)と損益計算書(一定期間の成績)を逆にしないこと
出題の前提:平成25年度春期基本情報技術者試験午前問77の出題条件に基づく。
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.35 ↗(www.ipa.go.jp)
不正競争防止法における営業秘密の要件
ストラテジ系 · 不正競争防止法 / 営業秘密 / 知的財産権
不正競争防止法によって保護される対象として規定されているものはどれか。
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解答
ウ
解説
まず要点:不正競争防止法で守られる「営業秘密(会社の大切な秘密の情報)」は、秘密として管理されていること、役に立つこと、世間に知られていないことの3つをすべて満たす必要があります。この法律は、こうした情報を不正に使われないように守ります。
解き方
- 不正競争防止法が守る代表的な対象が「営業秘密」だと覚えておく。
- 営業秘密の3条件(秘密管理性・有用性・非公知性)が書かれた選択肢ウを選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 「自然法則を利用した高度な技術の創作」は、特許法が定める「発明」の定義です。
- 選択肢 イ不正解
- 著作物を翻訳・変形・脚色して新しく作ったものは、著作権法の「二次的著作物」の定義です。
- 選択肢 ウ正解
- 秘密として管理され、役に立ち、世間に知られていない情報は、不正競争防止法が定める「営業秘密」の定義です。
- 選択肢 エ不正解
- 会社の方針で従業員が仕事上作った著作物は、著作権法第15条の「職務著作」の説明です。
覚えるポイント
- 営業秘密の3要件は「秘密管理性」「有用性」「非公知性」であること
間違えやすいところ
- 特許法の発明や著作権法の職務著作・二次的著作物の定義と混同しないこと
出題の前提:平成25年度春期基本情報技術者試験午前問78の出題条件に基づく。
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.35 ↗(www.ipa.go.jp)
請負と労働者派遣の区分(偽装請負)
ストラテジ系 · 請負契約 / 労働者派遣 / 偽装請負 / 労働関係法規
請負契約を締結していても、労働者派遣とみなされる受託者の行為はどれか。
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解答
ア
解説
まず要点:請負(仕事の完成を約束する契約)では、作業の指示や労働時間・休暇の管理、職場のルール決めは受託者(仕事を請け負う側)が自分で行います。発注者が労働者の休暇や仕事の指示に直接口を出すと、労働者派遣とみなされ違法になります(偽装請負)。
解き方
- 請負と労働者派遣の決定的な違いは、指揮命令権と労務管理を誰が持つかだと確認する。
- 発注者が受託者の労働者の休暇取得に指示を出している行為(選択肢ア)を見つける。
- 選択肢 ア正解
- 休暇のルールは雇用主である受託者が決めるべきもので、発注者の指示に従うと指揮命令関係があるとみなされ、労働者派遣とみなされます。
- 選択肢 イ不正解
- 業務の指導や評価を受託者自身が行うことは、請負として正しい運用です。
- 選択肢 ウ不正解
- 職場の規律や秩序の維持を受託者が自ら行うことは、独立した請負事業者として正しい行為です。
- 選択肢 エ不正解
- 発注者からの要請を受託者の責任者が窓口となって受け付けることは、請負として正しい手続きです。
覚えるポイント
- 請負では発注者から受託者労働者への直接の指揮命令・労務管理は禁止であること
間違えやすいところ
- 受託者の責任者が窓口となって業務要請を受ける正しい体制を、問題行為と勘違いしないこと
出題の前提:平成25年度春期基本情報技術者試験午前問79の出題条件に基づく。
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.36 ↗(www.ipa.go.jp)
商取引における売買契約の成立時点
ストラテジ系 · 契約成立 / 民法 / 申込みと承諾
S社が備品を購入するとき、購入先のK社と図の手順で取引を行っている。この取引手順の中で、売買契約が成立するのはどの時点か。ここで、取引の内容は見積書以降の取引手順を通じて変わらないものとする。 〔取引手順〕 見積り依頼 → 見積書 → ①注文書 → ②注文請書 → ③納品/納品書 → 受領書 → ④請求書 → 支払
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:売買契約は、一方が出した「申込み」と、相手方がそれを「承諾」した意思表示が合致したときに成立します。注文書の送付が申込み、注文請書の交付が承諾にあたります。
解き方
- 取引の流れで、注文書が「申込み」、注文請書が「承諾」にあたることを確認する。
- 相手が承諾を返した時点②で売買契約が成立すると判断する。
- 選択肢 ア不正解
- ①の注文書送付は契約の「申込み」にすぎず、まだ承諾がないので契約は成立していません。
- 選択肢 イ正解
- ②の注文請書で申込みに対する「承諾」が示され、双方の合意が一致して売買契約が成立します。
- 選択肢 ウ不正解
- ③の納品は成立した契約を実行する段階で、契約が成立した時点ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- ④の請求書送付は代金の支払いを求める段階で、契約が成立した時点ではありません。
覚えるポイント
- 売買契約は「申込み(注文書)」と「承諾(注文請書)」の合致で成立すること
間違えやすいところ
- 注文書を出した時点や、納品・支払いの段階と契約成立時点を混同しないこと
出題の前提:平成25年度春期基本情報技術者試験午前問80の出題条件に基づく。
出典:IPA『2013年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.36 ↗(www.ipa.go.jp)
2013年度 春期 午前
参照した公式資料
IPAが公開した2013年度 春期 午前の問題・解答資料です。

