旧制度の午前・午後と、2023年度以降の科目A・科目Bの公開問題を区別しています。現在の試験対策では現行シラバスと科目Bの形式を確認してください。公開問題は本試験の全出題を網羅する資料ではありません。
2012年度 春期 午前の概要
有限小数となる基数変換の条件
テクノロジ系 · 基数変換 / 基数 / 有限小数
次の10進小数のうち、8進数に変換したときに有限小数になるものはどれか。
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解答
ウ
解説
まず要点:8進数で有限小数になるのは、分数に直したときの分母の素因数が2だけのものです。8進数の基数8は2×2×2なので、分母が2だけでできていれば割り切れます。逆に分母に5が入ると、8進数では割り切れず永遠に続く小数になります。
解き方
- 各選択肢の小数を分数に直し、それ以上約分できない形にします。
- その分母の素因数が2だけのものを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 0.3は3/10で、分母10に素因数5が入るため、8進数にすると割り切れず循環します。
- 選択肢 イ不正解
- 0.4は2/5で、分母に素因数5が入るため、8進数では割り切れず循環します。
- 選択肢 ウ正解
- 0.5は1/2で、分母の素因数が2だけなので8進数では0.4と表せます。
- 選択肢 エ不正解
- 0.8は4/5で、分母に素因数5が入るため、8進数では割り切れず循環します。
覚えるポイント
- n進法で有限小数になるのは、既約分数の分母の素因数がnの素因数のみで構成される場合です。
間違えやすいところ
- 10進数で割り切れる小数でも、別の基数では割り切れないことがあると覚えておきます。
出題の前提:基本情報技術者試験の出題範囲(基礎理論・数値表現)に基づく判定。
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.3 ↗(www.ipa.go.jp)
2進数の算術演算とビットシフト
テクノロジ系 · 2進数 / 算術演算 / ビットシフト
非負の2進数 b1 b2 … bn を3倍にしたものを表す式はどれか。
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解答
ア
解説
まず要点:2進数の末尾に0を1つ付ける操作は、値を2倍することと同じです。3倍は「2倍+もとの数」に分けられます。だから、末尾に0を付けた数と、もとの数を足す式が3倍を表します。
解き方
- 数Xを3倍する計算を「2X+X」の形に分けます。
- 2進数の末尾に0を1つ付けると2倍になる性質を使って式を組み立てます。
- 選択肢 ア正解
- 末尾に0を付けた数はもとの数の2倍なので、それにもとの数を足すと3倍になります。
- 選択肢 イ不正解
- 末尾に00を付けた数は4倍で、そこから1を引いた式は4X-1となり3倍になりません。
- 選択肢 ウ不正解
- 末尾に000を付けた数はもとの数の8倍(2を3回かけた数)になります。
- 選択肢 エ不正解
- 末尾に1を付けた数は、もとの数を2倍して1を足した2X+1を表します。
覚えるポイント
- 2進数での左1ビットシフト(末尾に0追加)は2倍、右1ビットシフトは1/2倍を表します。
間違えやすいところ
- 末尾に文字を足す書き方を桁の連結と混同し、かけ算との対応を間違えないようにします。
出題の前提:基本情報技術者試験の出題範囲(基数と数値の演算)に基づく判定。
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.3 ↗(www.ipa.go.jp)
隣接行列に対応するグラフの特定
テクノロジ系 · グラフ理論 / 隣接行列
4行4列の隣接行列 A が与えられたとき、Aで表される無向グラフとして適切なものはどれか。ここで、隣接行列のi行j列およびj行i列の要素が1のとき節点ViとVjを結ぶ枝が存在し、0のときは存在しないものとする。 [隣接行列 A] 0 1 1 0 1 0 0 1 1 0 0 1 0 1 1 0
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解答
エ
解説
まず要点:無向グラフの隣接行列では、節点どうしをつなぐ枝があると、その行と列の両方の値が1になります。枝がないところは0です。また、各行の1の合計が、その節点につながる枝の本数(次数)を表します。
解き方
- 隣接行列Aの各行で値が1の場所を読み取り、つながっている節点の組を書き出します。
- 枝 (V1,V2)、(V1,V3)、(V4,V2)、(V4,V3) を持つ選択肢を探します。
- 選択肢 ア不正解
- アの図はV4がV1とつながっていますが、行列の1行4列(4行1列)は0なので合いません。
- 選択肢 イ不正解
- イの図はV1とV4、V2とV3にも枝があり、行列で0になっている部分と合いません。
- 選択肢 ウ不正解
- ウの図はV2とV3がつながっていますが、行列の2行3列(3行2列)は0なので合いません。
- 選択肢 エ正解
- エの図はV1がV2・V3と、V4がV2・V3とつながる4本だけで、行列Aとぴったり一致します。
覚えるポイント
- 無向グラフの隣接行列は主対角成分を軸に対称行列となり、各行の和はその節点の次数を表します。
間違えやすいところ
- 節点の番号の対応を読み間違え、1行と4行、2行と3行のつながりを取り違えないようにします。
出題の前提:基本情報技術者試験の出題範囲(データ構造・グラフ)に基づく判定。
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.4 ↗(www.ipa.go.jp)
中置記法から後置記法(逆ポーランド記法)への変換
テクノロジ系 · 逆ポーランド記法 / 後置記法 / データ構造
後置記法(逆ポーランド記法)では、例えば「Y=(A-B)×C」を「YAB-C×=」と表現する。次の式を後置記法で表現したものはどれか。 Y=(A+B)×(C-D÷E)
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解答
イ
解説
まず要点:後置記法(逆ポーランド記法)は、演算子を2つの値の後ろに置く書き方です。優先度が高い計算(かっこの中やかけ算・わり算)から順に、「左の値 右の値 演算子」の形に直していきます。
解き方
- かっこの中の計算を優先度の高い順に後置記法へ直します。(A+B)はAB+、(C-D÷E)はD÷EをDE÷としてC DE÷ -になります。
- 2つのかっこの結果をかけるので、[AB+][CDE÷-]×とつなげます。
- 最後にYへ代入するので、Y [AB+CDE÷-×] =と並べます。
- 選択肢 ア不正解
- C-DE÷の順では、Cから引くための減算記号の位置がおかしく、逆ポーランド記法の規則に合いません。
- 選択肢 イ正解
- D÷EはDE÷、C-(DE÷)はCDE÷-、(A+B)はAB+となり、その積をYに入れる形として正しいです。
- 選択肢 ウ不正解
- 値の並びがEDCとなっており、D÷EやCからの引き算の左右の順序が入れ替わっています。
- 選択肢 エ不正解
- 最初の足し算がBA+となっており、後半の計算の順序ももとの式と合っていません。
覚えるポイント
- 逆ポーランド記法はスタックを用いることで括弧を使わずに一意に演算順序を確定できる利点があります。
間違えやすいところ
- 引き算やわり算のように左右を入れ替えると答えが変わる計算で、順序を間違えないように注意します。
出題の前提:基本情報技術者試験の出題範囲(基礎理論・アルゴリズム)に基づく判定。
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.4 ↗(www.ipa.go.jp)
自動販売機の状態遷移図における遷移事象の解析
テクノロジ系 · 有限オートマトン / 状態遷移図
図は70円切符の自動販売機に硬貨が投入されたときの状態遷移を表している。状態Q4から状態Eへ遷移する事象はどれか。ここで、状態Q0は硬貨が投入されていない状態であり、硬貨が1枚投入されるたびに状態は矢印の方向へ遷移するものとする。なお、状態Eは投入された硬貨の合計が70円以上になった状態であり、自動販売機は切符を発行し、釣銭が必要な場合には釣銭を返す。また、自動販売機は10円硬貨、50円硬貨、100円硬貨だけを受け付けるようになっている。
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解答
エ
解説
まず要点:各状態Qiの番号iは、投入した金額が10円×iであることを表します。状態Eは合計が70円以上になった状態です。ある状態から硬貨1枚でEへ進むには、入れた後の合計が70円以上になる硬貨を選びます。
解き方
- 状態Q0〜Q6の番号が投入合計金額(10円単位)を表しており、Q4が40円投入済みだと確かめます。
- 40円の状態から硬貨を1枚(10円・50円・100円)入れたときの合計を計算します(10円→50円、50円→90円、100円→140円)。
- 70円以上になって状態Eへ進む硬貨の組み合わせ(50円硬貨または100円硬貨)を導きます。
- 選択肢 ア不正解
- 40円に10円を入れると50円(状態Q5)になるだけで、状態E(70円以上)には進みません。
- 選択肢 イ不正解
- 10円を入れると状態Q5になるだけなので、状態Eへは進みません。
- 選択肢 ウ不正解
- 10円を入れると50円にしかならず、状態Eには進みません。
- 選択肢 エ正解
- 40円の状態から50円を入れると90円、100円を入れると140円となり、どちらも70円以上で状態Eへ進みます。
覚えるポイント
- 状態遷移図では各状態の意味(保持している累計値や内部状態)を正確に読み取ることが解答の鍵です。
間違えやすいところ
- 状態Q4の「4」を枚数や別の金額と取り違えたり、10円硬貨でEへ進むと勘違いしないようにします。
出題の前提:基本情報技術者試験の出題範囲(オートマトン・状態遷移)に基づく判定。
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.5 ↗(www.ipa.go.jp)
配列とポインタを用いた基本データ構造の判別
テクノロジ系 · スタック / データ構造 / LIFO
十分な大きさの配列 A と初期値が0の変数 p に対して、関数 f(x) と g() が次のように定義されている。配列 A と変数 p は、関数 f(x) と g() だけでアクセス可能である。これらの関数が操作するデータ構造はどれか。 function f(x) { p = p + 1; A[p] = x; return None; } function g() { x = A[p]; p = p - 1; return x; }
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解答
イ
解説
まず要点:スタックは、最後に入れたデータを最初に取り出す後入れ先出し(LIFO)のデータ構造です。f(x)はpを増やしてから入れるpush、g()はpの位置のデータを取り出してからpを減らすpopにあたります。
解き方
- 関数f(x)の動きを見ます。pを1増やしてからA[p]にxを入れており、pushにあたります。
- 関数g()の動きを見ます。直前に入れたA[p]を読んでからpを1減らしており、popにあたります。
- 最後に入れたデータが最初に取り出されるLIFOなので、スタックと分かります。
- 選択肢 ア不正解
- キューは先入れ先出し(FIFO)で、入れる側と取り出す側で別々の位置を使います。
- 選択肢 イ正解
- f(x)がpush、g()がpopで、同じpを使ってLIFOを行っているのでスタックです。
- 選択肢 ウ不正解
- ハッシュはキーから計算した位置にデータをしまう構造で、このpの増減とは仕組みが違います。
- 選択肢 エ不正解
- ヒープは親と子の大小関係を保つ木の構造で、配列のpを足し引きするだけの処理とは違います。
覚えるポイント
- 1つのポインタを増減させてデータの挿入・取出しを行うデータ構造はスタック(LIFO)です。
間違えやすいところ
- キュー(FIFO)と混同しないよう、取り出すときにどの位置のデータを読むかを確かめることが大切です。
出題の前提:基本情報技術者試験の出題範囲(データ構造・スタック)に基づく判定。
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.6 ↗(www.ipa.go.jp)
単方向リストにおけるポインタ参照回数の比較
テクノロジ系 · 単方向リスト / ポインタ / 計算量
多数のデータが単方向リスト構造で格納されている。このリスト構造には、先頭ポインタとは別に、末尾のデータを指し示す末尾ポインタがある。次の操作のうち、ポインタを参照する回数が最も多いものはどれか。
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解答
エ
解説
まず要点:単方向リストは「次の要素へのポインタ」しか持たないため、末尾の削除だけは先頭から順にたどる必要があり、参照回数が最も多くなります。先頭の挿入・削除や、末尾ポインタを使った末尾への挿入は少ない回数(O(1))で済みます。
解き方
- それぞれの操作で必要なポインタの参照・更新の手順を確かめます。
- ア・イ・ウは先頭ポインタか末尾ポインタを使う数回の参照(O(1))で終わると分かります。
- エの末尾削除は、1つ前の要素を見つけるために先頭から末尾の手前まで全部たどる必要(O(n)回の参照)があると導きます。
- 選択肢 ア不正解
- 先頭ポインタを見て新要素の次ポインタを設定するだけで、参照回数はごくわずか(O(1))です。
- 選択肢 イ不正解
- 先頭ポインタが指す要素の次ポインタを見て先頭ポインタを更新するだけで、わずか(O(1))です。
- 選択肢 ウ不正解
- 末尾ポインタが指す要素の次ポインタを新要素に向けて末尾ポインタを更新するだけで、わずか(O(1))です。
- 選択肢 エ正解
- 単方向リストは後ろに戻れないので、末尾の1つ前を探すために先頭から多くの要素をたどる必要があり、参照回数が最多です。
覚えるポイント
- 末尾ポインタがあっても、単方向リストにおける末尾削除はO(n)の探索が必要になります。
間違えやすいところ
- 末尾ポインタがあるから末尾削除もO(1)でできると誤解しがちですが、1つ前の要素を探す必要があります。
出題の前提:基本情報技術者試験の出題範囲(データ構造・線形リスト)に基づく判定。
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.6 ↗(www.ipa.go.jp)
再帰呼び出し(再帰的処理)の定義
テクノロジ系 · 再帰呼び出し / アルゴリズム / プログラミング
再帰呼び出しの説明として、適切なものはどれか。
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解答
イ
解説
まず要点:再帰呼び出しは、ある関数がその処理の中で自分自身をもう一度呼び出すことです。終わる条件を用意しないと、無限に呼び出し続けてしまいます。階乗や木構造のたどり方などを短く書くときによく使われます。
解き方
- 再帰が「自分自身を再び呼び出す」という意味であることを確かめます。
- 各選択肢が説明する概念(イベント駆動、再帰呼び出し、メモリ常駐/キャッシュ、ロールバック)を比べて判定します。
- 選択肢 ア不正解
- 起きた出来事に応じて処理を行うのは「イベント駆動(イベントドリブン)」の説明です。
- 選択肢 イ正解
- 関数の定義の中で自分自身の関数を呼び出して処理することを再帰呼び出しといいます。
- 選択肢 ウ不正解
- メモリ上に関数を残しておいて何度も使う仕組み(常駐プログラムやキャッシュ)の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 失敗したときに直前の状態に戻す処理は「ロールバック」などの復旧処理の説明です。
覚えるポイント
- 再帰呼び出しとは「関数が自分自身を呼び出すこと」であり、基底条件(停止条件)が不可欠です。
間違えやすいところ
- リエントラント(再入可能)やリユーザブル(再使用可能)など、他に「再」が付く用語と混同しないようにします。
出題の前提:基本情報技術者試験の出題範囲(プログラミング・アルゴリズム)に基づく判定。
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.7 ↗(www.ipa.go.jp)
Webサーバ上で動作する動的処理プログラム
テクノロジ系 · Web技術 / サーバサイドプログラム / Javaサーブレット
Web環境において動的処理を実現するプログラムの中で、クライアント側ではなくWebサーバ上だけで動作するものはどれか。
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解答
ウ
解説
まず要点:Webサーバ上だけで動くのはJavaサーブレットです。Webの動的処理(その場で内容を変える処理)には、ブラウザ側で動くものとサーバ側で動くものがあります。データベース接続や業務処理は、利用者の環境に左右されないサーバ側で行います。
解き方
- 各選択肢がブラウザ側とサーバ側のどちらで動くかを分けます。
- サーバ側だけで動くJavaサーブレットを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- JavaScriptは主にブラウザ(クライアント)側で読み込まれて動く言語です。
- 選択肢 イ不正解
- Javaアプレットはサーバから取り込んだあと、ブラウザ側で動く技術です。
- 選択肢 ウ正解
- JavaサーブレットはWebサーバ上で動き、要求に応じて処理を行うサーバ側のプログラムです。
- 選択肢 エ不正解
- VBScriptは主にブラウザ側で動くスクリプト言語です。
覚えるポイント
- Javaアプレットはクライアント側、Javaサーブレットはサーバ側で動作します。
間違えやすいところ
- JavaアプレットとJavaサーブレットの動く場所を混同しやすいので注意します。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験午前問9の出題基準による。
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.7 ↗(www.ipa.go.jp)
マルチコアプロセッサの特徴
テクノロジ系 · プロセッサアーキテクチャ / マルチコア / 省電力性能
マルチコアプロセッサの特徴として適切なものはどれか。
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解答
イ
解説
まず要点:処理性能を高めながら消費電力を抑えられるのが特徴です。半導体は動作周波数(1秒間の動作回数)を上げるほど、消費電力と発熱が急に増えます。そこで低い周波数のコアを複数並べ、同時に処理させる設計が使われます。
解き方
- マルチコアが生まれた背景(発熱の限界と消費電力の増加)を確認します。
- 並列処理で性能を上げつつ消費電力を抑える選択肢を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- コア数をn倍にしても性能はn倍より少なく、n^2倍にはなりません。
- 選択肢 イ正解
- 周波数を抑えて複数のコアで同時に処理し、消費電力を抑えつつ性能を上げられます。
- 選択肢 ウ不正解
- キャッシュメモリやバスなど共有する資源は、複数コアで取り合い(競合)が起こります。
- 選択肢 エ不正解
- 発熱の制約から、各コアの周波数はシングルコアのときと同等かむしろ低くなります。
覚えるポイント
- マルチコア化はクロック上昇に伴う電力・発熱の壁を打破するための手法です。
間違えやすいところ
- コアを増やしても性能はn倍未満で、n^2倍にはならない点に注意します。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験午前問10の出題基準による。
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.7 ↗(www.ipa.go.jp)
割込みの種類と外部割込み
テクノロジ系 · コンピュータ構成要素 / 割込み処理 / 外部割込み
コンピュータの割込み処理のうち、外部割込みに分類されるものはどれか。
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解答
ア
解説
まず要点:外部割込みはCPUの外側の出来事で起こる割込みです。割込みは原因がCPU内部にある内部割込みと、外にある外部割込みに分けられます。タイマや入出力装置、電源異常などが外部の原因です。
解き方
- 各割込みの原因がCPUの内部か外部かを分けます。
- タイマからの通知であるインターバルタイマ割込みを選びます。
- 選択肢 ア正解
- インターバルタイマ割込みは、CPUの外にあるタイマ装置からの通知なので外部割込みです。
- 選択肢 イ不正解
- ゼロでの割り算やオーバーフローで起きるのは、命令実行に伴う内部割込みです。
- 選択肢 ウ不正解
- 存在しないページへのアクセスで起きるページフォールトは、内部割込みです。
- 選択肢 エ不正解
- ソフトウェア割込み命令の実行で起きる割込みは、内部割込みです。
覚えるポイント
- タイマ割込み、入出力割込み、機械チェック割込みは外部割込みに該当します。
間違えやすいところ
- タイマ割込みを内部割込みと間違えないように注意します。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験午前問11の出題基準による。
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.7 ↗(www.ipa.go.jp)
DRAMのリフレッシュ動作
テクノロジ系 · 主記憶装置 / DRAM / リフレッシュ
DRAM(Dynamic Random Access Memory)のリフレッシュ動作の説明として、適切なものはどれか。
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解答
ウ
解説
まず要点:一定時間ごとにアクセスし直して記憶を保つ動作です。DRAMは小さなコンデンサ(電気をためる部品)の電気の有無で1ビットを覚えます。電気は少しずつ抜けていくので、定期的に読み出して充電し直す必要があります。
解き方
- DRAMがコンデンサの電気で記憶し、時間とともに放電することを理解します。
- 電気を入れ直す定期的な読み出しと再充電の説明を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 外部記憶装置へ書き込むのはバックアップなどの動作で、リフレッシュではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 電源を入れたときの初期化は、リフレッシュとは関係ありません。
- 選択肢 ウ正解
- 電気が抜けるのを防ぐため、一定の間隔でアクセスして充電し直します。
- 選択肢 エ不正解
- 書き込む前に消去が必要なのはフラッシュメモリの特徴です。
覚えるポイント
- DRAM=コンデンサ利用=放電防止のためのリフレッシュ動作が必須です。
間違えやすいところ
- フラッシュメモリの消去や外部記憶への退避と混同しないようにします。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験午前問12の出題基準による。
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.8 ↗(www.ipa.go.jp)
キャッシュメモリの構成と効果
テクノロジ系 · メモリ階層 / キャッシュメモリ / 実効アクセス時間
キャッシュメモリに関する記述のうち、適切なものはどれか。
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解答
ウ
解説
まず要点:多段のキャッシュ構成にすると実効アクセス時間を短縮できます。CPUは主記憶よりずっと速いため、両者の速度差が問題になります。そこで速くて小さいキャッシュを段階的に置き、遅い主記憶へのアクセスを減らします。
解き方
- キャッシュの役割(CPUと主記憶の速度差を埋める)を確認します。
- 多段構成で実効アクセス時間を短縮するという記述を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- ページとキャッシュのブロックでは大きさの桁が違い、同じにするとかえって効率が下がります。
- 選択肢 イ不正解
- 汎用レジスタは演算のデータを直接持ち、キャッシュは主記憶のコピーを一時的に持ちます。
- 選択肢 ウ正解
- L1やL2など多段にすると、遅い主記憶へのアクセスを減らせます。
- 選択肢 エ不正解
- ミスが起きたときは必要なブロックだけ主記憶から運び、キャッシュ全体は消しません。
覚えるポイント
- 多段キャッシュ(L1, L2, L3)の目的はメモリの実効アクセス時間の短縮です。
間違えやすいところ
- キャッシュのブロックと仮想記憶のページは大きさが全く違う点に注意します。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験午前問13の出題基準による。
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.8 ↗(www.ipa.go.jp)
プラズマディスプレイの発光原理
テクノロジ系 · 入出力装置 / ディスプレイ装置 / プラズマディスプレイ
各種ディスプレイの特徴のうち、プラズマディスプレイの説明として適切なものはどれか。
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解答
ア
解説
まず要点:ガス放電で出る光を利用して映像を映します。プラズマディスプレイは、基板の間に閉じ込めたガスに電圧をかけて放電を起こし、その光で表示します。自分で光る自発光型のディスプレイです。
解き方
- 各選択肢がどの表示装置(液晶、有機EL、CRT、プラズマ)の説明かを考えます。
- ガスの放電を利用するプラズマディスプレイの記述を選びます。
- 選択肢 ア正解
- 閉じ込めたガスの放電で光を発生させ、映像を映します。
- 選択肢 イ不正解
- バックライト(背後の光)で映すのは液晶ディスプレイの説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 有機化合物に電圧をかけて光らせるのは有機ELディスプレイの説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 電子ビームを蛍光体に当てて光らせるのはブラウン管(CRT)の説明です。
覚えるポイント
- プラズマ=ガス放電、液晶=バックライト、有機EL=有機化合物の電界発光、CRT=電子銃です。
間違えやすいところ
- 自分で光るプラズマと、バックライトを使う液晶を混同しないようにします。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験午前問14の出題基準による。
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.8 ↗(www.ipa.go.jp)
クラウドコンピューティングの定義
テクノロジ系 · 情報システム / クラウドコンピューティング / ネットワークコンピューティング
クラウドコンピューティングの説明として、最も適切なものはどれか。
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解答
ウ
解説
まず要点:ネットワーク経由で計算資源を借りて使う仕組みです。サーバなどを自分で持たず、必要なときに必要な分だけネットワーク越しに利用します。利用者は拡張性(スケーラビリティ)と可用性(アベイラビリティ)の高いサービスを受けられます。
解き方
- 各選択肢が示すITの考え方(IoT、グリッド、クラウド、P2P)を見分けます。
- 資源のネット提供と拡張性・可用性に触れた選択肢を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 家電をネットにつないで遠隔操作するのは、IoTやユビキタスコンピューティングの説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 多数のPCの能力を集めて大規模な計算をするのは、グリッドコンピューティングの説明です。
- 選択肢 ウ正解
- 計算資源をネットワーク越しに提供し、高い拡張性と可用性を届けるのがクラウドです。
- 選択肢 エ不正解
- 中央のサーバを介さず端末同士が対等に通信するのは、P2Pの説明です。
覚えるポイント
- クラウドコンピューティング=ネットワーク経由のIT資源利用、オンデマンド性・高スケーラビリティ。
間違えやすいところ
- グリッドコンピューティングやP2Pと混同しないように整理します。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験午前問15の出題基準による。
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.9 ↗(www.ipa.go.jp)
フォールトトレラントシステムの実現手段
テクノロジ系 · 信頼性設計 / フォールトトレランス / 冗長構成
フォールトトレラントシステムを実現する上で不可欠な設計方針はどれか。
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解答
ア
解説
まず要点:構成に冗長性を持たせ、故障しても動き続けるのが不可欠です。フォールトトレランス(障害耐性)は、一部が壊れてもシステム全体を止めずに処理を続ける考え方です。そのためには部品を二重化する冗長構成が必要です。
解き方
- 信頼性設計の用語(フォールトトレラント、フールプルーフなど)の意味を確認します。
- 冗長性で故障時も稼働を続けるフォールトトレランスの記述を選びます。
- 選択肢 ア正解
- 構成を多重化して一部が壊れても止めずに処理を続けられ、フォールトトレラントの説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 変更履歴を記録するのは障害調査や復旧のための運用で、中核の要件ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 定期的なバックアップは、障害後の早期復旧に関する記述です。
- 選択肢 エ不正解
- 操作ミスを防ぐ設計はフールプルーフの説明です。
覚えるポイント
- フォールトトレラント=冗長化によって故障時もシステム稼働を維持・継続すること。
間違えやすいところ
- 操作ミスを防ぐフールプルーフや、安全に止めるフェールセーフと混同しないようにします。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験午前問16の出題基準による。
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.9 ↗(www.ipa.go.jp)
システムの複合稼働率の計算
テクノロジ系 · システム構成技術 / システムの信頼性 / 稼働率の計算
図に示す構成のシステム全体の稼働率を表す式として、適切なものはどれか。ここで、システムが正常稼働するためには、磁気ディスクは2台とも正常に稼働し、CPUは1台が稼働し、サイトa及びサイトbのそれぞれにおいて少なくとも1台の端末が正常に稼働していなければならない。各装置の1台あたりの稼働率は、磁気ディスクがD、CPUがC、端末がTとする。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:システム全体の稼働率は、直列の部分はかけ算、並列の部分は「1-(全部いっしょに壊れる確率)」で求め、最後にそれらを全部かけます。直列はすべてが動いて初めて動くので、各装置の稼働率をかけ算します。並列はどれか1つ動けばよいので、全部止まる確率を1から引いて求めます。
解き方
- 磁気ディスクは2台とも動く必要があるので、直列と考えて D × D = D^2 になります。
- 端末は各サイトで2台のうち1台が動けばよいので、1つのサイトの並列稼働率は 1-(1-T)^2 になります。
- 磁気ディスク、CPU、サイトa、サイトbが同時に動く必要があるので、それぞれをかけて D^2 × C × (1-(1-T)^2)^2 になります。
- 選択肢 ア不正解
- 端末の並列を計算するとき、引くべき「両方壊れる確率 (1-T)^2」ではなく「両方動く確率 T^2」を使っているので誤りです。
- 選択肢 イ正解
- 磁気ディスク2台の直列 D^2、CPUのC、2つのサイトの並列 (1-(1-T)^2) をすべてかけているので正しいです。
- 選択肢 ウ不正解
- 磁気ディスクの部分が (1-D)^2 になっており、さらに端末の並列の式も違っているので誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- 磁気ディスク2台が両方動く確率は D^2 なのに (1-D)^2 にしているので誤りです。
覚えるポイント
- 並列システムの稼働率は「1-(1-R)^n」で求めます。
間違えやすいところ
- 直列と並列の式を混同し、直列の部分に並列の計算を使ってしまう間違いがあります。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験 午前 問17
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.10 ↗(www.ipa.go.jp)
ベンチマークテストの定義
テクノロジ系 · システム構成技術 / 性能評価手法 / ベンチマークテスト
ベンチマークテストの説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:ベンチマークテストは、用途に合わせて選んだ標準的なプログラムを実際に動かして、その処理の速さを測る方法です。実際に動かした時間を測るので、機械やシステムの性能を客観的に比べることができます。
解き方
- 選択肢に書かれた性能評価の方法がそれぞれ何を指すかを確かめます。
- 「標準的なプログラムを動かして性能を測る」という記述がベンチマークテストと一致すると判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 監視や計測のプログラムで動きや資源の使用状況を調べる方法は、モニタリングの説明なので誤りです。
- 選択肢 イ正解
- 標準的なプログラムを実際に動かして処理性能を測る説明で、ベンチマークテストとして正しいです。
- 選択肢 ウ不正解
- モデルを作って模擬的に実験するのはシミュレーションの説明なので誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- 実際に動かさず机上で命令の回数から時間を見積もるのは、命令ミックスの説明なので誤りです。
覚えるポイント
- ベンチマークテストは標準プログラムを実際に動かして性能測定する手法です。
間違えやすいところ
- モデルを作って模擬的に動かすシミュレーションと混同しないように気をつけましょう。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験 午前 問18
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.10 ↗(www.ipa.go.jp)
オンラインリアルタイム処理におけるサーバ処理時間の算出式
テクノロジ系 · システム構成技術 / 性能指標 / 応答時間
オンラインリアルタイム処理における一つのトランザクションについて、端末側で応答時間、回線伝送時間、端末処理時間が測定できるとき、サーバ処理時間を求める式として適切なものはどれか。ここで、他のオーバヘッドは無視するものとする。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:サーバ処理時間は、応答時間から端末処理時間と回線伝送時間を引いて求めます。応答時間は「端末処理+回線伝送+サーバ処理」の合計なので、そこから余分な分を引けばサーバの分だけが残ります。
解き方
- 「応答時間 = 端末処理時間 + 回線伝送時間 + サーバ処理時間」という関係を立てます。
- この式をサーバ処理時間について解くと「サーバ処理時間 = 応答時間 - 回線伝送時間 - 端末処理時間」になります。
- 選択肢 ア不正解
- 応答時間に回線伝送時間と端末処理時間をたしているため、サーバ時間が全体より大きくなってしまい誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 回線伝送時間をたしてしまっているので、サーバ処理時間を求める式として誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- 端末処理時間をたしてしまっているので、サーバ処理時間を求める式として誤りです。
- 選択肢 エ正解
- 応答時間から端末処理時間と回線伝送時間を引いており、サーバ処理時間を正しく求める式です。
覚えるポイント
- 応答時間はクライアント処理時間、ネットワーク伝送時間、サーバ処理時間の和で表されます。
間違えやすいところ
- 応答時間の一部である伝送時間や端末処理時間を、応答時間にたしてしまう間違いがあります。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験 午前 問19
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.11 ↗(www.ipa.go.jp)
スプーリングとジョブ実行時間の計算
テクノロジ系 · オペレーティングシステム / スプーリング / ジョブ管理
次の条件で四つのジョブがCPU処理及び印刷を行う場合に、最初のCPU処理を開始してから最後の印刷が終了するまでの時間は何分か。 〔条件〕 (1) 多重度1で実行される。 (2) 各ジョブのCPU処理時間は20分である。 (3) 各ジョブはCPU処理終了時に400Mバイトの印刷データをスプーリングする。スプーリング終了後にOSの印刷機能が働き、プリンタで印刷される。 (4) プリンタは1台であり、印刷速度は100Mバイト当たり10分である。 (5) CPU処理と印刷機能は同時に動作可能で、互いに影響を及ぼさない。 (6) スプーリングに要する時間など、条件に記述されていない時間は無視できる。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:CPU処理と印刷は同時に進められますが、CPUは1つずつ、プリンタも1台ずつしか使えません。そのためCPU処理の待ち時間と印刷の待ち時間をそれぞれ考え、最後に終わる時刻を求めます。
解き方
- ジョブ1つ分の印刷時間は 400Mバイト ÷ 100Mバイト × 10分 = 40分になります。
- CPU処理はジョブ1が0〜20分、ジョブ2が20〜40分、ジョブ3が40〜60分、ジョブ4が60〜80分で終わります。
- プリンタは1台なので、ジョブ1の印刷が20〜60分、ジョブ2が60〜100分、ジョブ3が100〜140分、ジョブ4が140〜180分となります。
- ジョブ4のCPU処理は80分で終わっているので、印刷は140分から途切れずに始められ、終わりは180分になります。
- 選択肢 ア不正解
- CPU処理と印刷が重なって進む関係を正しく考えておらず、計算結果が合わない誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 印刷にかかる160分だけを見て、最初のCPU処理の20分をたし忘れたときの値です。
- 選択肢 ウ正解
- 最初のCPU処理20分のあと、40分の印刷が4回続くので 20+40×4=180分となり正しいです。
- 選択肢 エ不正解
- CPU処理と印刷を同時に進めず、すべてをたし合わせて240分にしてしまった誤りです。
覚えるポイント
- スプーリングによる並行処理では、ボトルネックとなる装置の稼働タイムチャートを作成して計算します。
間違えやすいところ
- 最初のジョブのCPU処理が終わるまで印刷を始められない点を見落としやすいです。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験 午前 問20
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.11 ↗(www.ipa.go.jp)
スラッシング現象の特徴
テクノロジ系 · オペレーティングシステム / 記憶管理 / 仮想記憶
仮想記憶システムにおいて主記憶の容量が十分でない場合、プログラムの多重度を増加させるとシステムのオーバヘッドが増加し、アプリケーションのプロセッサ使用率が減少する状態を表すものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:主記憶が足りないのに多重度を上げると、ページの入れ替えが増えて処理が追いつかなくなる現象をスラッシングといいます。使うページが多くて空きが足りず、ページフォールトが何度も起きてディスク待ちが増えるためです。
解き方
- 問題文の「主記憶不足」「多重度を上げるとオーバヘッド増加」「プロセッサ使用率の低下」という特徴を確かめます。
- 仮想記憶でページフォールトが増えすぎて起きるこの状態が「スラッシング」だと確認します。
- 選択肢 ア正解
- ページフォールトが多発して入出力待ちが増え、処理能力が大きく落ちる状態で、スラッシングの説明として正しいです。
- 選択肢 イ不正解
- フラグメンテーションは、メモリの空きが細切れになり連続した領域を取れなくなる現象です。
- 選択肢 ウ不正解
- ページングは、ページという単位で主記憶と補助記憶の間でデータをやり取りする仕組みのことです。
- 選択肢 エ不正解
- ボトルネックは、全体の性能をにぎっている特定の装置や処理のことを指す言葉です。
覚えるポイント
- スラッシングはページフォールト頻発によるCPU使用率の急激な低下現象です。
間違えやすいところ
- メモリが細切れになるフラグメンテーションと混同しないように注意しましょう。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験 午前 問21
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.12 ↗(www.ipa.go.jp)
ページ置換えアルゴリズム(LRU方式)
テクノロジ系 · オペレーティングシステム / 記憶管理 / ページ置換アルゴリズム
ページ置換えアルゴリズムにおけるLRU方式の説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:LRU方式は、最後に使われてから一番長く時間がたったページを置き換えます。最近使っていないページはこれからも使われにくい、という考え方にもとづいています。
解き方
- LRUが「Least Recently Used」の略だと確かめます。
- 「最近(Recently)使われた(Used)度合いが最も小さい(Least)」ので、最後に参照されてから一番時間がたったページを置き換えると判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 一番最近使ったページを置き換える方式は、MRU(Most Recently Used)の説明です。
- 選択肢 イ正解
- 最後に参照されてからの時間が最も長いページを置き換える方式で、LRUの正しい説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 参照回数が最も少ないページを置き換える方式は、LFU(Least Frequently Used)の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 主記憶に最も古くからあるページを置き換える方式は、FIFO(First-In First-Out)の説明です。
覚えるポイント
- LRUは「最後に参照されてからの経過時間が最長」、LFUは「参照頻度が最小」、FIFOは「最も古くロードされた」ページを置き換えます。
間違えやすいところ
- LFU(参照回数)やFIFO(読み込まれてからの時間)と定義を取り違える間違いが多いです。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験 午前 問22
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.12 ↗(www.ipa.go.jp)
固定長メモリプール管理方式の特徴
テクノロジ系 · リアルタイムシステム / 組込みシステム / メモリ管理
様々なサイズのメモリ資源を使用するリアルタイムシステムのメモリプール管理において、可変長方式と比べた場合の固定長方式の特徴として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:固定長方式は、メモリの使い効率は悪いですが、獲得と返却の処理が速く一定です。決まった大きさのブロックを配るので無駄が出ますが、空きを探す手間がいらないためです。
解き方
- メモリの使い効率を考えます。要求サイズに関係なく同じ大きさのブロックを配るので、使わない部分が出て効率は悪くなります。
- 処理時間を考えます。空きブロックの管理が単純なリストで済むので、獲得と返却は速く一定の時間でできます。
- 2つをまとめると「メモリ効率が悪く、獲得及び返却の処理速度は速く一定である」になります。
- 選択肢 ア不正解
- 固定長方式はメモリ効率が悪く、処理速度も遅くではなく速く一定なので誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- メモリ効率が良く処理が遅く不定というのは可変長方式の性質で、誤りです。
- 選択肢 ウ正解
- メモリ効率は悪いが、獲得と返却は速く一定で、固定長方式の特徴を正しく表しています。
- 選択肢 エ不正解
- 固定長方式は空きリストをたどるだけなので、処理時間は不定ではなく一定になります。
覚えるポイント
- 固定長メモリ管理は「処理時間が速く一定(リアルタイム向き)」ですが「メモリ効率は悪い」のが特徴です。
間違えやすいところ
- 可変長方式(メモリ効率は良いが、空きを探すため処理が遅く不定)の特徴と逆に覚えてしまう間違いがあります。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験 午前 問23
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.12 ↗(www.ipa.go.jp)
シェルのリダイレクト機能
テクノロジ系 · オペレーティングシステム / UNIX系OS / シェル機能
シェルのリダイレクト機能による実現の可否に関する記述のうち、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:シェルのリダイレクトでは、標準入力の切り替え、標準出力の切り替え、標準出力の追記のすべてができます。入出力の向き先をキーボードや画面ではなくファイルなどに変える仕組みだからです。
解き方
- 「< ファイル名」で、ファイルから標準入力を読み込めることを確かめます。
- 「> ファイル名」で、ファイルへ標準出力を上書き保存できることを確かめます。
- 「>> ファイル名」で、既存のファイルの末尾に標準出力を追記できることを確かめます。
- よって、標準入力と標準出力の切り替え、標準出力の追記のすべてができると判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 標準出力は「>」でファイルに切り替えられるので、切り替えられないという記述は誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 標準出力は「>>」でファイルに追記できるので、追記できないという記述は誤りです。
- 選択肢 ウ正解
- 標準入力の切替え(<)、標準出力の切替え(>)、追記(>>)のどれもでき、正しいです。
- 選択肢 エ不正解
- 標準入力は「<」でファイルから読み込めるので、切り替えられないという記述は誤りです。
覚えるポイント
- シェルリダイレクト記号:入力切り替え「<」、出力切り替え「>」、出力追加「>>」。
間違えやすいところ
- 「>」(上書き)と「>>」(追記)の違いや、標準入力も切り替えられる点を見落とさないようにします。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験 午前 問24
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.13 ↗(www.ipa.go.jp)
7セグメントLEDの点灯表示パターンの決定
テクノロジ系 · 組込みシステム / 7セグメントLED / 基数変換
7セグメントLED点灯回路において、出力ポートに16進数で'6D'を出力したときの表示状態として、適切なものはどれか。ここで、P7を最上位ビット(MSB)、P0を最下位ビット(LSB)とし、各ポートの出力が1のとき対応するLEDセグメントが点灯するものとする。各ビットとセグメントの対応は、P0からP7が順にa, b, c, d, e, f, g, Dt(小数点)である。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:16進数'6D'は2進数01101101で、P7〜P0の並びを各セグメントに当てはめると数字の'5'が表示されます。7セグメントLED(7本の線で数字を表す表示器)は、各ビットが1のときそのセグメントが点灯します。P7を最上位ビット、P0を最下位ビットとして順番に正しく対応させることが大切です。
解き方
- 16進数'6D'を8桁の2進数に直します('6'は0110、'D'は1101で、全体は01101101になります)。
- 最上位のP7から最下位のP0までを、それぞれDt, g, f, e, d, c, b, aのセグメントに対応付けます。
- 1になっているa, c, d, f, gだけが点灯し、b, e, Dtは消えるので数字の'5'の形になることを確かめます。
- 選択肢 ア不正解
- すべてのセグメントを点灯させるには16進数で'FF'(2進数11111111)が必要で、'6D'とは一致しません。
- 選択肢 イ不正解
- 数字の'4'はセグメントb, c, f, gを点灯させる必要があり、その値は16進数で'66'です。
- 選択肢 ウ正解
- 16進数'6D'(2進数01101101)ではセグメントa, c, d, f, gが点灯し、小数点のない数字の'5'になります。
- 選択肢 エ不正解
- 数字の'3'と小数点を一緒に点灯させるには、16進数で'CF'が必要です。
覚えるポイント
- 16進数1桁は2進数4桁(0〜Fを0000〜1111)に対応します。
- 7セグメントLEDの基本配置(aが上、bが右上、cが右下、dが下、eが左下、fが左上、gが中央)を正確に把握しておく必要があります。
間違えやすいところ
- P0を最上位、P7を最下位と逆に当てはめてしまう間違いが多いので、ビットの並び順に注意してください。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験午前問25
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.13 ↗(www.ipa.go.jp)
PCM方式による音声信号のデータ量計算
テクノロジ系 · マルチメディア / 音声ディジタル化 / PCM
60分の音声信号(モノラル)を、標本化周波数44.1kHz、量子化ビット数16ビットのPCM方式でディジタル化した場合、データ量はおよそ何Mバイトになるか。ここで、データの圧縮は行わず、1Mバイトは10^6バイトとして計算するものとする。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:非圧縮音声のデータ量は「標本化周波数×量子化ビット数×チャンネル数×時間」で求め、それを8で割ってバイトに直します。標本化周波数(1秒間に何回音を記録するかを表す回数)と量子化ビット数(1回あたり何ビットで表すか)をかけ合わせるのが基本です。時間は秒にそろえて計算します。
解き方
- 1秒あたりのデータ量を求めます。44.1kHz=44,100回/秒、16ビット=2バイトなので、44,100×2=88,200バイト/秒になります。
- 60分を秒に直します。60分×60秒=3,600秒です。
- 全体のデータ量は88,200バイト/秒×3,600秒=317,520,000バイトになります。
- Mバイトに概算すると約318Mバイトとなり、最も近い320Mバイトが答えです。
- 選択肢 ア不正解
- 約80Mバイトは、周波数やビット数を実際より小さく見積もった場合の値で、正しくありません。
- 選択肢 イ不正解
- 約160Mバイトは、量子化ビット数を8ビットとして計算したときなどに出る誤った値です。
- 選択肢 ウ正解
- 計算した約317.5Mバイトにいちばん近い近似値で、320Mバイトが正解です。
- 選択肢 エ不正解
- 約640Mバイトはステレオ(2チャンネル)の場合の量で、モノラルの本問では当てはまりません。
覚えるポイント
- 音声データ量=サンプリング周波数×量子化ビット数÷8×チャンネル数×時間(秒)の公式を定着させましょう。
間違えやすいところ
- モノラルなのにCDの音質をつい連想して、ステレオ(2倍)で計算してしまう間違いに気を付けてください。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験午前問26
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.14 ↗(www.ipa.go.jp)
3DCGにおけるポリゴンの定義
テクノロジ系 · コンピュータグラフィックス / ポリゴン / モデリング
3次元コンピュータグラフィックスに関する記述のうち、ポリゴンの説明として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:ポリゴンとは、立体を表す多面体(いくつもの平面で囲まれた立体)を構成する、一つ一つの多角形の面のことです。3DCGでは、立体物をたくさんの三角形や四角形に分けて表します。その最小単位となる多角形がポリゴンです。
解き方
- それぞれの選択肢がどのグラフィックス用語を指すかを確かめます。
- アはモーフィング、イはレンダリング、エはテクスチャマッピングの説明だと分かります。
- 多面体の構成や曲面の近似に使う最小の多角形要素を指すウが、ポリゴンの定義として正しいと判断します。
- 選択肢 ア不正解
- ある形から別の形へ滑らかに変形させる映像技法は「モーフィング」の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 3次元モデルを計算して2次元の画面に描き出す処理は「レンダリング」の説明です。
- 選択肢 ウ正解
- 多面体を組み立てたり曲面を近似したりするときに使う基本の多角形要素で、ポリゴンの正しい説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 物体の表面に柄や模様の画像を貼り付ける技法は「テクスチャマッピング」の説明です。
覚えるポイント
- ポリゴン=多角形メッシュ(3Dモデリングの基本構成要素)
- テクスチャマッピング=表面へのテクスチャ画像貼り付け
間違えやすいところ
- レンダリング(3次元から2次元画面への描画)と、ポリゴン(物体の形を作る要素)を混同しないようにしてください。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験午前問27
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.14 ↗(www.ipa.go.jp)
E-R図の特徴と目的
テクノロジ系 · データベース / データモデリング / E-R図
E-R図に関する記述として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:E-R図は、業務で扱う情報を「エンティティ(実体)」と「リレーションシップ(実体同士の関連)」で表す図です。設計の早い段階で、データの構造とつながりを整理するために使います。特定のデータベース製品への実装方法には依存しません。
解き方
- E-R図が「エンティティ(実体)」と「リレーションシップ(関連)」を定める静的なモデルだと確認します。
- 特定のデータベース製品を前提にせず、業務の流れやデータ操作を表すものでもないことから、誤った選択肢を外します。
- 選択肢 ア不正解
- E-R図は概念的なデータの姿を表すもので、関係データベースの表にすることを前提とはしていません。
- 選択肢 イ正解
- 業務で扱う情報をエンティティ(実体)とリレーションシップ(関連)で表す、正しい説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- データが生まれてから消えるまでの操作を表すのは、状態遷移図やCRUD図などです。
- 選択肢 エ不正解
- リレーションシップは実体同士の静的なつながり(1対多など)を表し、業務の手順を表すものではありません。
覚えるポイント
- E-R図=実体(Entity)と関連(Relationship)の静的関係を表す概念モデル。
間違えやすいところ
- リレーションシップを「業務処理の順番を示す矢印」と取り違えないように注意してください。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験午前問28
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.14 ↗(www.ipa.go.jp)
RDBMSにおけるビューの性質
テクノロジ系 · データベース / RDBMS / ビュー
関係データベース管理システム(RDBMS)におけるビューに関する記述のうち、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:ビューとは、名前を付けた導出表(実際のデータを持たず、問い合わせ結果として見える仮想的な表)のことです。ビュー自身はデータを保存せず、元になる表を参照して必要なときに結果を作ります。ビューを元にさらに別のビューを作ることも、1つの表から複数のビューを作ることもできます。
解き方
- ビューが物理的な表(基底表)から導かれる、名前付きの仮想的な表(導出表)だと確認します。
- 多重定義の可否、複数ビューの作成可否、基底表との依存関係について、各選択肢の正しさを確かめます。
- 選択肢 ア正解
- ビューはSQLの規格で、名前を付けた導出表(仮想の表)と定められており、正しい説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 既存のビューを参照して、さらに別のビューを重ねて定義することはできます。
- 選択肢 ウ不正解
- ビューは元になる基底表のデータを参照して作られるので、基底表の定義が先に必要です。
- 選択肢 エ不正解
- 1つの基底表に対して、列や条件を変えた複数のビューを自由に定義できます。
覚えるポイント
- ビュー=名前の付いた導出表(物理的な実体データは持たない仮想表)。
間違えやすいところ
- ビューを重ねて定義できないと誤解する人がいるので、入れ子にして定義できることを覚えておきましょう。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験午前問29
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.15 ↗(www.ipa.go.jp)
SQL結合問い合わせの実行結果
テクノロジ系 · データベース / SQL / 内部結合
“注文”表と“製品”表に対して、次のSQL文を実行したときに得られる結果はどれか。 SELECT 製品名, 数量 FROM 注文, 製品 WHERE 注文.製品コード = 製品.製品コード 〔注文表〕 日付 / 製品コード / 数量 2011-04-10 / P2 / 120 2011-04-15 / P1 / 100 2011-04-22 / P4 / 50 2011-04-30 / P8 / 80 2011-05-06 / P1 / 100 2011-05-08 / P3 / 70 〔製品表〕 製品コード / 製品名 P1 / PC P2 / テレビ P3 / 掃除機 P4 / 冷蔵庫 P5 / エアコン P6 / 電話機 P7 / 時計
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:WHERE句で等しい値どうしを結び付けるSQLは、内部結合として働き、両方の表に一致するキーがある行だけを出します。一致するキーがない行は結果に含まれません。またGROUP BY句がないので、同じ製品コードの行もまとめられず、そのまま1行ずつ出力されます。
解き方
- 注文表の行を上から順に見て、製品表の製品コードと一致する行を探します。
- 1行目(P2)は「テレビ, 120」、2行目(P1)は「PC, 100」、3行目(P4)は「冷蔵庫, 50」になります。
- 4行目(P8)は製品表に同じコードがないため、内部結合では対象外として捨てられます。
- 5行目(P1)は「PC, 100」、6行目(P3)は「掃除機, 70」になります。
- GROUP BYがないので行はまとめられず、5行がそのまま出るウが正解です。
- 選択肢 ア不正解
- 同じPC(P1)の行が1行足りません。GROUP BYやDISTINCTがない限り、重複した行もそのまま残ります。
- 選択肢 イ不正解
- PCの数量が200にまとめられていますが、SQL文にSUMやGROUP BYがないので合算されません。
- 選択肢 ウ正解
- P8を除いた注文表の5件が、それぞれ製品名と結び付いて出た正しい結果です。
- 選択肢 エ不正解
- 製品表にないP8をNULLとして出すのは外部結合の動きで、内部結合の本問には当てはまりません。
覚えるポイント
- WHERE 表1.キー = 表2.キー は内部結合であり、結合相手が存在しない行は除外されます。
- 集計関数(SUMなど)とGROUP BY句がない場合、行は勝手に集約されません。
間違えやすいところ
- 外部結合の指示がないのに、NULLの行まで含めてしまう間違いに注意してください。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験午前問30
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.16 ↗(www.ipa.go.jp)
SQLにおける関係代数演算(射影)
テクノロジ系 · データベース / 関係演算 / 射影
属性A1, A2, A3, A4, A5をもつ表Rに対する次のSQL文の操作は、関係モデルにおけるどの関係演算に該当するか。 〔SQL文〕 SELECT A1, A3, A5 FROM R
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:関係モデルでは、条件に合う行を取り出す操作を「選択」、指定した列を取り出す操作を「射影」と呼びます。SQL文のSELECT句で列を指定するのは、この射影にあたります。行を絞るWHERE句が選択、列を絞るSELECT句が射影と覚えると分かりやすいです。
解き方
- SQL文を見ると、表Rから特定の列(A1, A3, A5)だけを取り出しています。
- 関係代数で表の縦方向(列方向)の一部を取り出す演算が「射影」だと照合します。
- 選択肢 ア不正解
- 結合は、複数の表を共通の属性値で関連付けて1つの表にまとめる演算です。
- 選択肢 イ不正解
- 差は、ある表にあって別の表にない行を取り出す集合演算(EXCEPTなど)です。
- 選択肢 ウ正解
- 表から特定の属性(列)を取り出す操作は「射影」に当てはまります。
- 選択肢 エ不正解
- 直積は、2つの表の行のあらゆる組み合わせを作る演算(CROSS JOIN)です。
覚えるポイント
- 行を取り出す=選択(WHERE句に対応)
- 列を取り出す=射影(SELECT句の列指定に対応)
間違えやすいところ
- 「選択」と「射影」の違い(横方向の切り出しが行の選択、縦方向の切り出しが列の射影)を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験午前問31
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.17 ↗(www.ipa.go.jp)
DBMSにおけるログファイルの役割
テクノロジ系 · データベース / トランザクション管理 / 障害回復
DBMSにおけるログファイル(ジャーナルファイル)の説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:ログファイル(ジャーナルファイル)は、データベースの更新記録を時系列で書き残したものです。更新前の値は取り消し(ロールバック)に、更新後の値は障害からの復旧(ロールフォワード)に使います。これにより、障害が起きても正しい状態に戻せます。
解き方
- ログファイル(ジャーナル)が、障害復旧のために更新前後の履歴を記録したものだと確認します。
- 選択肢ア(チェックポイント)、イ(レプリケーション/ミラーリング)、ウ(フルバックアップ)を見分けて外します。
- 選択肢 ア不正解
- 主記憶の更新データを定期的にディスクへ書き出して同期する処理は「チェックポイント」の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 同じデータを別のディスクや遠隔地に複製・同期する方法は「ディスクミラーリング」や「レプリケーション」の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- データベースの内容を丸ごと複写して退避したものは「バックアップファイル」の説明です。
- 選択肢 エ正解
- 復旧のために更新前後の値を時系列で残すログファイル(ジャーナル)の正しい説明です。
覚えるポイント
- 更新前ログ=ロールバック(取り消し)に使用
- 更新後ログ=ロールフォワード(障害復旧)に使用
間違えやすいところ
- 定期的に取る「バックアップファイル」や「チェックポイント」と、時系列の履歴である「ログファイル」を混同しないように整理してください。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験午前問32
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.17 ↗(www.ipa.go.jp)
排他制御の目的と適用対象
テクノロジ系 · データベース / 排他制御 / 同時実行制御
データベース管理システム(DBMS)における排他制御に関する説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:排他制御(ロック)は、複数の処理が同じデータを同時に更新して内容が食い違うのを防ぐ仕組みです。同時に同じデータを書き換える可能性があるとき、片方の処理を待たせて順番に扱わせます。その結果、データの整合性(内容の正しさ)を保つことができます。
解き方
- 複数の処理が同時に同じデータを更新すると、更新の喪失や内容の食い違いが起きることを押さえる。
- 排他制御がその食い違いを防ぐ仕組みかどうかを、各選択肢と照らし合わせて判断する。
- 選択肢 ア不正解
- 排他制御は処理を速くする仕組みではなく、待ちが生じる分だけ遅くなることがあります。
- 選択肢 イ不正解
- 排他制御の範囲を大きくすると待ちが増えて、かえって処理の効率が下がります。
- 選択肢 ウ不正解
- デッドロック(互いに待ち合って止まる状態)は排他制御の競合から起きるもので、防ぐ仕組みではありません。
- 選択肢 エ正解
- 同じデータを同時に更新すると内容が食い違うので、それを防ぐために排他制御が必要です。
覚えるポイント
- 排他制御の目的はデータの一貫性・整合性の確保であり、処理速度の向上ではない。
間違えやすいところ
- ロックをかければデッドロックを防げると考えがちですが、実際にはロックの取り合いがデッドロックの原因になります。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験午前問33
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.17 ↗(www.ipa.go.jp)
回線利用時のデータ転送時間の計算
テクノロジ系 · ネットワーク / 通信速度 / 回線利用率
10Mバイトのデータを通信速度100,000ビット/秒の回線で送信するとき、所要時間は何秒か。ここで、回線の伝送効率は50%とし、1Mバイトは10の6乗バイトとして計算する。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:転送時間は「データ量(ビット)÷実際の伝送速度(ビット/秒)」で求めます。回線速度には伝送効率(実際に使える割合)を掛けた値を使います。1バイトは8ビットなので、バイトをビットに直すのを忘れないようにします。
解き方
- データ量をビットに直す:10Mバイト = 10 × 10^6 × 8 = 8 × 10^7 ビット。
- 実際の伝送速度を出す:100,000 ビット/秒 × 0.50 = 50,000 ビット/秒。
- 転送時間を求める:(8 × 10^7) ÷ (5 × 10^4) = 1,600 秒。
- 選択肢 ア不正解
- 8倍してビットに直すのを忘れて計算したときの値なので、正しくありません。
- 選択肢 イ不正解
- 伝送効率50%を考えず、さらに単位の直し方も誤った計算結果なので正しくありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 伝送効率50%を掛け忘れて計算したときの値なので、正しくありません。
- 選択肢 エ正解
- 80メガビットのデータを実際の50kビット/秒で送るので、1,600秒が正解です。
覚えるポイント
- 転送時間計算では、バイトとビットの単位換算(1バイト=8ビット)と伝送効率の掛け算を忘れないようにする。
間違えやすいところ
- 1Mバイトを1024×1024バイトで数えたり、8倍してビットに直すのを忘れたりする間違いが多いです。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験午前問34
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.18 ↗(www.ipa.go.jp)
LAN間接続装置の機能と動作層
テクノロジ系 · ネットワーク / OSI参照モデル / ネットワーク機器
LAN間接続装置に関する記述のうち、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:LAN間接続装置は、OSI参照モデル(通信の役割を7つの層に分けた考え方)のどの層で働くかで役割が決まります。物理層はリピータ、データリンク層はブリッジ(MACアドレスを見る)、ネットワーク層はルータ(IPアドレスを見る)、より上の層はゲートウェイが担当します。
解き方
- リピータ・ブリッジ・ルータ・ゲートウェイが、それぞれOSI参照モデルのどの層で働くか確認する。
- 各装置が何を見て(MACアドレス、IPアドレスなど)、何をするか(増幅、変換など)を照らし合わせる。
- 選択肢 ア不正解
- ゲートウェイは主に第4層(トランスポート層)より上も含め、異なる方式の通信を変換します。
- 選択肢 イ不正解
- ブリッジはデータリンク層の装置で、IPアドレスではなくMACアドレスを見て中継します。
- 選択肢 ウ正解
- リピータは物理層で弱った信号を整えて強め、伝送できる距離を延ばします。
- 選択肢 エ不正解
- ルータはネットワーク層の装置で、MACアドレスではなくIPアドレスを見て中継します。
覚えるポイント
- リピータ=第1層(信号増幅)、ブリッジ=第2層(MACアドレス)、ルータ=第3層(IPアドレス)、ゲートウェイ=第4層以上(プロトコル変換)。
間違えやすいところ
- ブリッジとルータが見るアドレス(MACアドレスとIPアドレス)を逆に覚えやすいので注意します。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験午前問35
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.18 ↗(www.ipa.go.jp)
電子メールの拡張規格MIME
テクノロジ系 · ネットワーク / 電子メール / MIME
インターネットの電子メール規格において、ヘッダフィールドを拡張し、テキストだけでなく音声や画像などのバイナリデータも扱えるようにしたものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:MIME(マイム)は、電子メールで文字だけでなく音声や画像などのバイナリデータも送れるようにする拡張規格です。昔の電子メールは7ビットのASCII文字しか使えない決まりでした。そこでMIMEは、データをbase64などで文字に変換し、ヘッダに形式の情報を付けて扱えるようにしました。
解き方
- 電子メールの規格で、ヘッダを広げて音声や画像などに対応したものを思い出す。
- 選択肢の各規格・プロトコルの役割(Web記述言語、通信規約など)を比べて考える。
- 選択肢 ア不正解
- HTMLはWebページを書くための言語で、メールのヘッダを広げる規格ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- MHSはOSI参照モデルに沿って作られたメッセージ通信の規格群(X.400など)です。
- 選択肢 ウ正解
- MIMEはメールのヘッダを広げ、音声・画像・動画や多言語の文字を扱えるようにしました。
- 選択肢 エ不正解
- SMTPはインターネットでメールを送る・転送するための基本となるプロトコルです。
覚えるポイント
- MIME=Multipurpose Internet Mail Extensions(マルチメディアや多言語対応のメール拡張規格)。
間違えやすいところ
- SMTPとMIMEの役割を混同し、送信用のSMTPを選んでしまわないように注意します。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験午前問36
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.18 ↗(www.ipa.go.jp)
IPアドレス変換技術NAPT(IPマスカレード)
テクノロジ系 · ネットワーク / IPアドレス / NAPT
複数のプライベートIPアドレスをもつ端末が、1つのグローバルIPアドレスを共有してインターネット接続を利用できるようにする仕組みはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:NAPT(IPマスカレード)は、1つのグローバルIPアドレスを複数の端末で共有できるようにする仕組みです。NATはIPアドレスを1対1で変換しますが、NAPTはポート番号(通信の窓口番号)も一緒に変換します。これにより1対多の通信が可能になります。
解き方
- 複数のプライベートIPアドレスを1つのグローバルIPアドレスにまとめる技術を確認する。
- IPアドレスの変換にポート番号の変換を組み合わせたNAPT(IPマスカレード)を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- DHCPは、端末にIPアドレスなどの設定情報を自動で配るプロトコルです。
- 選択肢 イ不正解
- DNSは、ドメイン名とIPアドレスを相互に変換する(名前解決する)仕組みです。
- 選択肢 ウ正解
- NAPTはポート番号とIPアドレスを組み合わせて変換し、1つのグローバルIPを複数端末で共有させます。
- 選択肢 エ不正解
- RADIUSは、ネットワーク利用の認証・許可・利用記録をまとめて管理するプロトコルです。
覚えるポイント
- NATは1対1のIP変換、NAPTはポート番号も使って1対多の同時接続を可能にする技術。
間違えやすいところ
- 複数端末で1つのグローバルIPを共有するには、ポート番号も扱うNAPTが必要というNATとの違いを意識します。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験午前問37
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.18 ↗(www.ipa.go.jp)
POP3プロトコルの機能と役割
テクノロジ系 · ネットワーク / 電子メール / POP3
電子メールシステムで使用されるプロトコルであるPOP3の説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:POP3は、メールサーバのメールボックスから自分のメールを取り出す(受信する)ためのプロトコルです。メールの送信やサーバ間の転送にはSMTPを使います。このように、メールは役割ごとに使うプロトコルが分かれています。
解き方
- POP3(Post Office Protocol version 3)の目的が「メールの受信(取り出し)」であることを思い出す。
- 送信・サーバ間配送(SMTP)やPPP認証用(PAP/CHAP)との違いを比べて判断する。
- 選択肢 ア不正解
- PPP接続後の利用者認証には、PAPやCHAPといった認証用のプロトコルを使います。
- 選択肢 イ不正解
- メールサーバ間でメールメッセージを転送するときにはSMTPを使います。
- 選択肢 ウ正解
- POP3は、メールサーバにたまったメールをクライアントが取り出すためのプロトコルです。
- 選択肢 エ不正解
- 利用者がメールを送るときには、ふつうSMTPを使います。
覚えるポイント
- POP3・IMAP4=メール受信・取得用、SMTP=メール送信・転送用。
間違えやすいところ
- 「メールを送る」SMTPと「メールを受け取る」POP3を混同しないようにします。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験午前問38
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.19 ↗(www.ipa.go.jp)
Webクライアント側で処理される装飾仕様CSS
テクノロジ系 · Web / CSS / マークアップ言語
HTMLやXMLの要素をどのように画面表示・装飾するかを指示するために用いられ、表示を行うクライアント側で処理されるものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:CSSは、HTMLやXMLの要素をどのように表示・装飾するかを指定する仕様で、ブラウザ(クライアント)側で処理されます。Webでは文書の構造(HTML/XML)と見た目(CSS)を分けて考えます。CGIやPHP、SSIはサーバ側でHTMLを作る技術なので区別します。
解き方
- 問題文の条件である「表示の指示」「クライアント側(ブラウザ側)で処理」を確かめる。
- サーバ側の技術(CGI、PHP、SSI)を外し、クライアント側で使うCSSを選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- CGIはWebサーバ上で外部プログラムを動かす仕組みで、サーバ側で処理されます。
- 選択肢 イ正解
- CSSは文書の見た目や装飾を指定する仕様で、ブラウザ(クライアント)側で解釈されます。
- 選択肢 ウ不正解
- PHPはWebサーバ上で動き、HTMLなどを動的に作るサーバ側の言語です。
- 選択肢 エ不正解
- SSIはWebサーバがHTMLを送る前に、命令の結果を文書に差し込む技術です。
覚えるポイント
- CSSはクライアント側で画面の装飾やレイアウトを行うスタイルシート言語。
間違えやすいところ
- PHPやCGI、SSIのようなサーバ側で動く技術と、ブラウザ側で表示に使うCSSを取り違えないようにします。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験午前問39
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.19 ↗(www.ipa.go.jp)
ハッシュ値による完全性検証(改ざん検知)
テクノロジ系 · セキュリティ / ハッシュ関数 / 完全性
受信者が電子メール本文と送信者からの正しいハッシュ値を受け取り、本文から算出したハッシュ値と比較することで実現できることはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:受信者が本文から計算したハッシュ値(データを短い値に変換したもの)と、送信者からもらった正しいハッシュ値を比べると、本文の改ざんの有無を検出できます。ハッシュ値は元のデータが少しでも変わると別の値になるためです。これによりデータの完全性(変わっていないこと)を確かめられます。
解き方
- 送信者のハッシュ値と、受信者が本文から計算したハッシュ値を比べる処理の内容を確認する。
- 本文が少しでも書き換わるとハッシュ値が合わなくなる性質から、改ざんを検知できると判断する。
- 選択肢 ア不正解
- メールが届いたかどうかの確認は、プロトコルの応答や開封確認の機能で行います。
- 選択肢 イ正解
- 本文のハッシュ値と正しいハッシュ値を比べれば、途中で本文が書き換えられていないか分かります。
- 選択肢 ウ不正解
- 盗聴を防ぐには本文の暗号化が必要で、ハッシュ値の比較では防げません。
- 選択肢 エ不正解
- なりすましを防ぐには、ディジタル署名や公開鍵証明書による認証が必要です。
覚えるポイント
- ハッシュ値の照合によって検証できるのは「完全性(改ざんの有無)」である。
間違えやすいところ
- ディジタル署名のない単なるハッシュ値の比較では、なりすましや送信元の真正性までは保証できない点に注意します。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験午前問40
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.19 ↗(www.ipa.go.jp)
公開鍵暗号方式における鍵と暗号アルゴリズムの公開性
テクノロジ系 · 公開鍵暗号方式 / セキュリティ技術
電子文書の機密性を保ちながら送受信を行う場合、公開鍵暗号方式で用いられる暗号化鍵、復号鍵、および暗号化アルゴリズムの取り扱いとして適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:公開鍵暗号方式の秘匿通信では、暗号化鍵(受信者の公開鍵)と暗号アルゴリズムは公開し、復号鍵(受信者の秘密鍵)だけを秘密にする。受信者は自分の公開鍵を相手に渡して暗号化してもらい、自分だけが持つ秘密鍵で復号する。暗号アルゴリズムは広く公開し、多くの人に安全性を評価してもらうのが標準である。
解き方
- 秘匿通信で暗号化に使う鍵は受信者の公開鍵なので、暗号化鍵は公開される。
- 暗号文を元に戻す復号鍵は受信者だけが持つ秘密鍵なので、厳重に秘密にする。
- 現代の暗号学ではアルゴリズムを公開し、鍵の機密性によって安全性を保つ。
- 選択肢 ア不正解
- 復号鍵まで公開すると、第三者が暗号文を解読できてしまうので誤りである。
- 選択肢 イ不正解
- 暗号アルゴリズムは公開されるのが普通で、秘密にする必要はない。
- 選択肢 ウ正解
- 暗号化鍵とアルゴリズムは公開し、復号鍵だけを受信者が秘密に管理する。
- 選択肢 エ不正解
- 復号鍵を公開して暗号化鍵を秘密にするのは、秘匿通信ではなくデジタル署名の形である。
覚えるポイント
- 秘匿通信は相手の公開鍵で暗号化し、受信者の秘密鍵で復号する
間違えやすいところ
- デジタル署名の仕組み(送信者の秘密鍵で署名し、公開鍵で検証する)と混同しやすい。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験午前問41
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.20 ↗(www.ipa.go.jp)
BCP策定におけるビジネスインパクト分析(BIA)の実施事項
テクノロジ系 · BCP / ビジネスインパクト分析 / サービスマネジメント
情報システムの障害を想定して事業継続計画(BCP)を策定する際、ビジネスインパクト分析(BIA)において実施する事項として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:ビジネスインパクト分析(BIA)では、業務やシステムが止まったときの損失や影響を分析し、重要業務の優先順位や目標復旧時間(RTO)などを決める。これはBCPを策定する段階の作業である。テスト・教育・見直しは、計画を作った後の運用の活動である。
解き方
- 業務が止まったときに事業全体へ与える金銭的・社会的な影響を分析する。
- 事業が続けられなくなる限界として、システムや業務に許容できる最大停止時間を決める。
- 選択肢 ア不正解
- BCPが有効かを確かめるテストは、計画を作った後の運用・維持の段階で行う。
- 選択肢 イ不正解
- 代替手順や復旧手順の教育・訓練は、計画を定着させる運用段階の活動である。
- 選択肢 ウ不正解
- 環境の変化に合わせたBCPの見直しは、策定後の継続的な改善(PDCAのAct)である。
- 選択肢 エ正解
- 業務が止まる影響を評価し、許容できる最大停止時間(MTDやRTO)を決めるのがBIAの中核である。
覚えるポイント
- ビジネスインパクト分析(BIA)は最大許容停止時間や目標復旧時間を決定する活動
間違えやすいところ
- 策定後の運用活動であるテストや教育訓練と、策定段階の分析作業を混同しない。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験午前問42
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.20 ↗(www.ipa.go.jp)
サーバ二重化構成による効果
テクノロジ系 · 高可用性 / フォールトトレランス / 二重化
稼働中のサーバ1が停止した場合でも、待機中のサーバ2へ自動的に切り替わってサービスを継続する二重化構成を導入することで、直接的に向上する特性はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:二重化構成は可用性(Availability)を高める。可用性とは、許可された利用者が使いたいときにサービスを利用できる割合である。サーバ1が止まってもサーバ2へ自動で切り替わり、サービスを続けられる。
解き方
- 問題文の構成(アクティブ/スタンバイの二重化と死活監視)の目的を確認する。
- 障害時でもサービスを止めずに続ける仕組みは、可用性の確保だと判断する。
- 選択肢 ア正解
- 障害が起きてもサービスを止めずに提供し続けられるので、可用性が上がる。
- 選択肢 イ不正解
- 完全性はデータが改ざんされず正確で完全であることで、二重化による継続とは直接関係ない。
- 選択肢 ウ不正解
- 機密性は許可された人だけが情報を見られることで、冗長化の直接の効果ではない。
- 選択肢 エ不正解
- 責任追跡性は操作履歴やログを追えることで、切り替え構成の直接の効果ではない。
覚えるポイント
- 可用性はサービスをいつでも利用可能にしておく特性(冗長化や二重化で向上)
間違えやすいところ
- 情報セキュリティの三大要素(機密性・完全性・可用性)の定義を混同しない。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験午前問43
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.21 ↗(www.ipa.go.jp)
ARPを利用した通信制御手法
テクノロジ系 · ネットワーク / ARP / 検疫ネットワーク / MACアドレス
ネットワークへの通信を要求してきたPCに対し、ARPプロトコルの仕組みを活用して実現できる通信可否の判定方式として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:ARPは同じLANの中でIPアドレスからMACアドレスを調べるプロトコルである。扱える情報はIPアドレスとMACアドレスの対応だけなので、端末内のソフトや更新状態はARPでは判定できない。よってMACアドレスを使った通信制御が向いている。
解き方
- ARPの機能がIPアドレスからMACアドレスを解決することだと確認する。
- ARPのパケットで分かるのはIPアドレスとMACアドレスなので、MACアドレスによる制御ができると考える。
- 選択肢 ア不正解
- 入っているソフトの確認には検疫エージェントなど上位の仕組みが必要で、ARPではできない。
- 選択肢 イ正解
- ARPで分かるMACアドレスを使い、登録済みの正しい端末かを判定して通信を制御できる。
- 選択肢 ウ不正解
- OSの更新状態の判定は検疫ネットワークなど上位のソフトが行うことで、ARPの範囲外である。
- 選択肢 エ不正解
- ウイルス定義ファイルの最新判定はアプリの機能で、ARPの仕組みではできない。
覚えるポイント
- ARPはIPアドレスからMACアドレスを解決するプロトコル
間違えやすいところ
- 検疫ネットワーク全体の機能と、ARP監視によるMACアドレス制限の機能を混同しない。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験午前問44
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.21 ↗(www.ipa.go.jp)
ディレクトリトラバーサル攻撃の特徴
テクノロジ系 · セキュリティ / Webアプリケーションセキュリティ / ディレクトリトラバーサル
Webアプリケーションに対するセキュリティ攻撃のうち、ディレクトリトラバーサル攻撃に該当する説明はどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:ディレクトリトラバーサルは、ファイルのパスの確認が不十分なWebアプリに、上位フォルダへ移動する記号(例:../)を入力し、本来見られないサーバ内のファイルを不正に見る攻撃である。
解き方
- 各選択肢が示す代表的なWeb攻撃の定義を確認する。
- ファイルパスを指定して本来見られないサーバ内ファイルを見る記述がディレクトリトラバーサルだと判断する。
- 選択肢 ア不正解
- これはSQLインジェクション攻撃の説明である。
- 選択肢 イ不正解
- これはクロスサイトスクリプティング(XSS)攻撃の説明である。
- 選択肢 ウ正解
- 想定していない相対パスを使って非公開ファイルを不正に見る行為で、ディレクトリトラバーサルである。
- 選択肢 エ不正解
- これはセッションハイジャックの説明である。
覚えるポイント
- ディレクトリトラバーサルは「../」などを用いて意図しないファイルへ不正アクセスする攻撃
間違えやすいところ
- SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングなど他のWeb脆弱性と混同しない。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験午前問45
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.22 ↗(www.ipa.go.jp)
オブジェクト指向プログラミングの特徴
テクノロジ系 · ソフトウェア開発 / オブジェクト指向 / メッセージパッシング
オブジェクト指向プログラミングの特徴を説明した記述として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:オブジェクト指向では、データと手続きをオブジェクトとしてまとめ(カプセル化)、外部とは決められた入り口を通じたメッセージのやり取りで連携する。これにより内部の作りを変えても外への影響が出にくくなる。
解き方
- オブジェクト指向の動作の考え方であるカプセル化とメッセージパッシングを確認する。
- 外部から内部データを直接変えるのはカプセル化に反するので除き、メッセージで協調するアを選ぶ。
- 選択肢 ア正解
- オブジェクトがメッセージを送受信して協力し合い処理を進めるのがオブジェクト指向の基本である。
- 選択肢 イ不正解
- 内部のデータはカプセル化で守られ、外部から直接書き換えないのが原則である。
- 選択肢 ウ不正解
- 下位クラスは上位クラスの性質を受け継いだうえで、独自の属性やメソッドを追加・特化する。
- 選択肢 エ不正解
- 属性の定義はクラス定義などで行い、事前にデータ辞書への登録が必須なわけではない。
覚えるポイント
- オブジェクト指向はカプセル化・継承・多相性とメッセージパッシングが特徴
間違えやすいところ
- カプセル化に反して「外部から内部データを自由に変えられる」と誤解しない。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験午前問46
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.22 ↗(www.ipa.go.jp)
トップダウンテストで使用するテスト用モジュール
テクノロジ系 · ソフトウェア開発 / 結合テスト / スタブ / ドライバ
階層構造を持つモジュール群の結合テストを上位モジュールから順に実施していく場合(トップダウンテスト)、未完成の下位モジュールの代わりとして用いるテスト用モジュールはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:トップダウンテストでは、未完成の下位モジュールの代わりにスタブを使う。逆に下位から上位へ進めるボトムアップテストでは、呼び出し元の上位モジュールの代わりにドライバを使う。位置づけを混同しないことが大切である。
解き方
- 問題文から、テスト手法が上位モジュールから行うトップダウンテストだと確認する。
- トップダウンで代わりが必要なのは下位モジュールで、その代替がスタブだと導く。
- 選択肢 ア不正解
- エミュレータは別のハードウェアやOSの動きを忠実に再現するソフト・ハードである。
- 選択肢 イ不正解
- シミュレータは特定システムの動きや特徴を模擬的に再現・計算する道具である。
- 選択肢 ウ正解
- トップダウンテストで未完成の下位モジュールを模擬し、決まった値を返す代替がスタブである。
- 選択肢 エ不正解
- ドライバはボトムアップテストで、未完成の上位モジュールの代わりに下位を呼び出すモジュールである。
覚えるポイント
- トップダウンテストはスタブ(下位の代役)、ボトムアップテストはドライバ(上位の代役)
間違えやすいところ
- スタブとドライバの役割(どちらが上位でどちらが下位か)を取り違えやすい。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験午前問47
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.22 ↗(www.ipa.go.jp)
ブラックボックステストの特徴
テクノロジ系 · ソフトウェア開発 / テスト手法 / ブラックボックステスト
ソフトウェア開発におけるテスト技法のうち、ブラックボックステストに関する記述として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:ブラックボックステストは、プログラムの中身やコードを意識せず、外部仕様に基づいて入力に対する出力が期待通りかを確かめる方法である。同値分割や境界値分析などの技法を使う。
解き方
- 内部構造に注目するホワイトボックスと、仕様と入出力に注目するブラックボックスの違いを整理する。
- 選択肢の中で機能や外部仕様に注目して行う内容を説明しているイを選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- コードの制御の流れやデータの流れを解析するテストはホワイトボックステストの特徴である。
- 選択肢 イ正解
- 内部の作りには立ち入らず、仕様どおりの機能ができているかを確かめるのがブラックボックステストである。
- 選択肢 ウ不正解
- すべての命令を1回以上実行する命令網羅はホワイトボックステストの基準である。
- 選択肢 エ不正解
- 内部仕様書や内部ロジックに基づくテストはホワイトボックステストに当たる。
覚えるポイント
- ブラックボックステストは外部仕様に基づく機能テスト、ホワイトボックステストは内部ロジックや網羅率に基づくテスト
間違えやすいところ
- 命令網羅や分岐網羅などのカバレッジ基準はホワイトボックスの考えなので混同に注意する。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験午前問48
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.23 ↗(www.ipa.go.jp)
サブルーチンの引数渡し方式
テクノロジ系 · プログラム構造 / 引数渡し方式 / 値呼出し
サブルーチンへの引数の渡し方のうち、実引数として変数を渡した場合であっても、サブルーチンの実行完了後に呼び出し側の変数の値が変更されないことが保証されているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:値呼出しを使うと呼び出し元の変数の値は変わりません。値呼出しでは、変数の値をコピーしてサブルーチン(呼び出される小さな処理のまとまり)に渡します。コピー先を書き換えても元の変数はそのままなので、値が保たれます。
解き方
- 各引数渡し方式で、実引数(呼び出す側の値)と仮引数(受け取る側の変数)がメモリをどう使うかを確認します。
- 呼び出し元の値が変わらないのは、値をコピーして渡す値呼出しだと見きわめます。
- 選択肢 ア正解
- 値呼出しは値をコピーして渡すので、呼び出し先で書き換えても呼び出し元の変数の値は変わりません。
- 選択肢 イ不正解
- 結果呼出しは、処理の終わりに仮引数(受け取る側の変数)の値を呼び出し元へ書き戻すため、値が変わります。
- 選択肢 ウ不正解
- 参照呼出しは変数の場所(アドレス)を渡すため、サブルーチン内の変更が呼び出し元の変数にそのまま反映されます。
- 選択肢 エ不正解
- 名前呼出しは仮引数を実引数の式や名前で置き換えて評価するため、呼び出し元の値が変わるおそれがあります。
覚えるポイント
- 値呼出し(call by value)は値のコピーを渡すため呼出元の変数値が変更されない
- 参照呼出し(call by reference)はアドレスを渡すため呼出元の変数値が変更され得る
間違えやすいところ
- 参照呼出しのほうが安全で値が変わらないと誤解しないように注意します。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前・テクノロジ系シラバス(データ構造およびアルゴリズム、手続き呼び出し)
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.23 ↗(www.ipa.go.jp)
リバースエンジニアリングの定義
テクノロジ系 · ソフトウェア工学 / リバースエンジニアリング
ソフトウェア開発におけるリバースエンジニアリングの説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:リバースエンジニアリングは、できあがったソフトウェアを解析して仕様や構造を明らかにする手法です。普通の開発(設計から作る)とは逆向きに調べます。外部の動きを変えずに中身を直すのはリファクタリング、全体を作り直すのはリエンジニアリングで、別のものです。
解き方
- リバースエンジニアリングが「作られたものから設計を逆に読み取る」手法だと確認します。
- リファクタリングやフォワードエンジニアリング、リエンジニアリングとの違いと照らし合わせて正誤を判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 設計情報からソースコードを自動生成するのは、設計から作るフォワードエンジニアリングの説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 外部から見た動きを変えずに内部構造を直すのは、リファクタリングの説明です。
- 選択肢 ウ正解
- 既存のソフトウェアを解析して、失われた仕様や構造を明らかにするのがリバースエンジニアリングで、正しい説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 既存のソフトウェアを理解したうえで全体を作り直すのは、リエンジニアリングの説明です。
覚えるポイント
- リバースエンジニアリング:成果物を解析して仕様や設計情報を逆抽出すること
- リファクタリング:外部の振る舞いを変えずに内部設計・コード構造を改善すること
間違えやすいところ
- リエンジニアリング(作り直し)とリバースエンジニアリング(仕様の解析・取り出し)を混同しやすいので注意します。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前・テクノロジ系シラバス(ソフトウェア工学)
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.23 ↗(www.ipa.go.jp)
構成管理の対象項目
マネジメント系 · プロジェクトマネジメント / 構成管理
ソフトウェア開発プロジェクトにおいて実施する構成管理の対象項目として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:構成管理が管理するのは、ソースコードや設計書などの成果物とそのバージョンです。成果物を一元管理し、変更の履歴や版数を記録して、いつでも同じ状態を再現できるようにします。進捗や組織の編成は、別の管理分野の対象です。
解き方
- 構成管理が成果物の整合性や版数を管理する活動だと確認します。
- 選択肢のうち、成果物の識別と変更の追跡に直接あてはまる「プログラムのバージョン」を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 開発作業の進み具合は、進捗管理という別の管理分野の対象です。
- 選択肢 イ不正解
- レビューの実施結果は、品質管理という別の管理分野の対象です。
- 選択肢 ウ正解
- プログラムのバージョンは、成果物の同一性を保つ構成管理の代表的な対象で、正しいものです。
- 選択肢 エ不正解
- プロジェクト組織の編成は、要員を管理する人的資源管理の対象です。
覚えるポイント
- 構成管理の対象=ソースコード、設計書、ライブラリ、バージョン、リリース構成などの成果物
- 進捗、レビュー結果、要員配置はそれぞれタイム、品質、人的資源の管理領域
間違えやすいところ
- 進捗やレビュー結果などプロジェクト管理の記録全般を、構成管理と広くとらえすぎないよう注意します。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前・マネジメント系シラバス(プロジェクト構成管理)
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.24 ↗(www.ipa.go.jp)
アローダイアグラムによるクリティカルパスの特定
マネジメント系 · タイムマネジメント / アローダイアグラム / クリティカルパス
プロジェクトのタイムマネジメントのために作成したアローダイアグラムにおいて、クリティカルパスとなる経路はどれか。ここで、作業A(1日)、B(5日)、C(3日)、D(3日)、E(4日)、F(5日)、G(4日)とし、点線矢印は所要日数0のダミー作業を表す。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:クリティカルパスは、開始から終了までの経路のうち所要日数の合計が最も長い経路です。ここが遅れるとプロジェクト全体が遅れます。ダミー作業(所要日数0日の点線矢印)は0日として各経路の長さを比べます。
解き方
- 開始から終了までの各経路を洗い出し、作業日数を合計します(A→D→G=8日、A→C→E→F=13日、B→E→F=14日、B→E→ダミー→G=13日)。
- 合計が最大の14日になる経路「B→E→F」をクリティカルパスと判定します。
- 選択肢 ア不正解
- A→C→E→F は 1+3+4+5=13日で、最も長い経路ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- A→D→G は 1+3+4=8日で、最も長い経路ではありません。
- 選択肢 ウ正解
- B→E→F は 5+4+5=14日で、全体で最も長い経路なのでクリティカルパスです。
- 選択肢 エ不正解
- B→E→G(ダミー作業経由)は 5+4+0+4=13日で、最も長い経路ではありません。
覚えるポイント
- クリティカルパス=プロジェクト全体の完了日数を決定する最長の経路
- ダミー作業は依存関係のみを表し、所要日数は0日として計算する
間違えやすいところ
- ダミー作業を通る経路を見落としたり、最短経路を選んでしまうミスに注意します。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前・マネジメント系シラバス(プロジェクト・タイムマネジメント)
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.24 ↗(www.ipa.go.jp)
設計書作成の残り工数計算
マネジメント系 · プロジェクト管理 / 工数管理 / 見積り計算
設計書の作成状況が表のとおりであるとき、3種類の設計書すべての作成を完了させるために必要な今後の工数(人時)は幾らか。 [表] ・基本設計書:作成枚数 80枚、1枚当たりの所要工数 5人時、現在までの作成済み枚数 80枚 ・概要設計書:作成枚数 300枚、1枚当たりの所要工数 2人時、現在までの作成済み枚数 200枚 ・詳細設計書:作成枚数 500枚、1枚当たりの所要工数 2人時、現在までの作成済み枚数 50枚
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:今後の工数は「まだ作っていない枚数」×「1枚あたりの工数」を設計書ごとに求めて合計します。作った分は除いて、残りだけを数えるのがポイントです。
解き方
- 設計書ごとに残りの枚数を求めます(基本80-80=0枚、概要300-200=100枚、詳細500-50=450枚)。
- 残りの枚数に単価工数を掛けて合計します(0×5+100×2+450×2=1100人時)。
- 選択肢 ア不正解
- 残りの枚数の合計100+450=550枚を、そのまま工数とした誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 詳細設計書の残り工数450×2=900人時だけを計算した誤りです。
- 選択肢 ウ正解
- 概要設計書の200人時と詳細設計書の900人時を合わせた1100人時が正しい工数です。
- 選択肢 エ不正解
- 全設計書の総工数(80×5+300×2+500×2=2000人時)を答えた誤りです。
覚えるポイント
- 今後の残工数=Σ(未完成作業量 × 単位作業工数)
- 作成済みの数量を除外して計算することを徹底する
間違えやすいところ
- 作成済みの枚数を引かずに、全体の総工数を計算してしまうミスに注意します。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前・マネジメント系シラバス(プロジェクト・コストマネジメント、工数見積り)
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.25 ↗(www.ipa.go.jp)
ソフトウェア品質の管理指標
マネジメント系 · 品質管理 / 管理指標 / レビュー時間
システム開発プロジェクトにおける、ソフトウェア品質の管理指標の一つとして、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:品質の管理指標には、レビューやテストの実施状況と結果を使います。レビュー時間や見つけた不具合の数で測ると、検証不足や品質のばらつきを早く見つけられます。進捗や要員、版数の指標とは分けて考えます。
解き方
- 品質管理にあたる定量的な指標と、進捗・要員・構成管理に属する指標を分けます。
- 成果物の検証が十分かを測る「成果物ごとのレビュー時間」を品質指標として選びます。
- 選択肢 ア不正解
- ワークパッケージの完了数は、作業の進み具合を測る進捗管理の指標です。
- 選択肢 イ不正解
- 個人別のプログラミングの生産性は、要員の能率を測る生産性管理の指標です。
- 選択肢 ウ正解
- 成果物ごとのレビュー時間は、品質の検証が十分かを確かめる適切な品質管理指標です。
- 選択肢 エ不正解
- プログラムのバージョンは、成果物の版数を管理する構成管理の情報です。
覚えるポイント
- 品質管理指標の代表例:レビュー時間・密度、バグ摘出数・密度、不具合修正率など
- 進捗管理指標(WBS完了数)や生産性指標(工数・ステップ数)と混同しない
間違えやすいところ
- 進捗の指標であるWBSの完了数を、品質の指標と混同しないよう注意します。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前・マネジメント系シラバス(プロジェクト品質マネジメント)
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.25 ↗(www.ipa.go.jp)
ITサービスマネジメントのプロセス
マネジメント系 · ITサービスマネジメント / ITIL / サービスレベル管理
ITサービスマネジメント(ITIL/JIS Q 20000)の管理プロセスとして定義されているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:ITサービスマネジメントの管理プロセスには、サービスレベル管理があります。ITサービスを安定して提供するため、SLA(サービス水準の約束)を定めて監視・評価します。スケジュール管理やリスク管理は、主にプロジェクトマネジメントの分野です。
解き方
- ITサービスマネジメント(ITSM/ITIL)の主要なプロセスの名前を思い出します。
- プロジェクトマネジメントの分野と区別して、ITSM固有の「サービスレベル管理」を選びます。
- 選択肢 ア正解
- サービスレベル管理は、SLAを定めて監視・評価するITサービスマネジメントの代表的なプロセスです。
- 選択肢 イ不正解
- スケジュール管理は、プロジェクトマネジメントの時間管理の分野です。
- 選択肢 ウ不正解
- 品質管理は一般的な管理の呼び名で、ITサービスマネジメント固有のプロセス名ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- リスク管理は、プロジェクトや情報セキュリティの管理で使われる分野です。
覚えるポイント
- ITサービスマネジメントの代表プロセス:サービスレベル管理、インシデント管理、問題管理、変更管理、構成管理、可用性管理など
- スケジュール・コスト・リスク管理はプロジェクトマネジメントの主要領域
間違えやすいところ
- ITサービスマネジメント(運用の管理)とプロジェクトマネジメント(期間を区切った目標の管理)を混同しやすいので注意します。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前・マネジメント系シラバス(ITサービスマネジメント・JIS Q 20000)
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.25 ↗(www.ipa.go.jp)
複数業務システムにおけるアクセス管理
マネジメント系 · システム監査・運用 / アクセス管理 / ロールベースアクセス制御
複数の業務システムが存在する場合におけるアクセス管理の方法のうち、セキュリティおよび運用の観点から最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:アクセス管理では、各人が担当する役割に必要な最小限の権限だけを与えます。これを最小権限の原則といい、個人を特定できるIDと、タイミングよく権限を更新することが欠かせません。役職が高いから全システムに権限を与える、という考えは誤りです。
解き方
- セキュリティ管理の基本原則(個別ID、最小権限、早めの権限更新)を確認します。
- 共通ID・権限更新の遅れ・不要な全権限付与を外し、役割に応じた権限設定を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- グループ共通IDを使うと、誰が操作したかを特定できず、責任の追跡ができないため不適切です。
- 選択肢 イ不正解
- 人事異動による権限変更は、不正利用を防ぐため異動のたびに速やかに行うべきで、年1回では不適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- 担当外のシステムまで全員を事前登録するのは、最小権限の原則に反し危険なため不適切です。
- 選択肢 エ正解
- 職位ではなく、システムごとの実際の役割に応じて必要な権限を設定するのが最も適切です。
覚えるポイント
- アクセス管理の鉄則:最小権限の原則、職務分掌、個人識別(ID共有の禁止)
- 人事異動や退職に伴う権限の変更・削除は即座に行う
間違えやすいところ
- 管理のしやすさ(共通IDや事前の一括登録)を優先する運用を、正しいと誤解しないように注意します。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前・マネジメント系/セキュリティシラバス(情報セキュリティ管理・アクセス統制)
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.26 ↗(www.ipa.go.jp)
チェックディジットの目的
マネジメント系 · データ入力管理 / 入力チェック手法
入力データのエラーを検出する手法の一つであるチェックディジットを利用する目的として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:チェックディジットは、入力したコードの値そのものの誤りを見つける仕組みです。コードの各桁から計算した検査用の数字をあらかじめ付けておき、入力された数字を計算し直して照合します。入力ミスや桁の入れ替わりなど、値の誤りを検出できます。
解き方
- チェックディジットが、コードの各桁から計算した検査用の数字を照合して誤りを見つける仕組みだと確認します。
- それぞれの選択肢が、文字の種類・桁数・範囲のどの検査に当たるかを見比べて、正しいものを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 数値の項目に英字や記号が混ざっていないか調べるのは、ニューメリックチェック(文字の種類を調べる検査)の役割です。
- 選択肢 イ正解
- チェックディジットは、計算して求めた検査用の数字と照合することで、コードの値の誤りを見つけ出します。
- 選択肢 ウ不正解
- コードの桁数が多すぎたり少なすぎたりしないか調べるのは、レングスチェック(桁数の検査)の役割です。
- 選択肢 エ不正解
- データが決められた範囲の中に収まっているか調べるのは、リミットチェック(範囲の検査)の役割です。
覚えるポイント
- チェックディジット=計算により算出された検査数字でコード値の誤りを検出する手法
間違えやすいところ
- 桁数だけを調べるレングスチェックや、文字の種類を調べるニューメリックチェックと混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験午前問題問57
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.26 ↗(www.ipa.go.jp)
システム監査人の独立性
マネジメント系 · システム監査基準 / 監査人の独立性
システム監査を実施する際、システム監査人の独立性が適切に保たれている状況はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:システム監査を行う人は、監査される仕事に関わっていない独立した立場でなければなりません。自分が関わった仕事を自分で監査すると、客観的な判断ができなくなるからです。委託元と委託先のように直接の利害関係がある相手に監査させることも認められません。
解き方
- システム監査人に求められる独立性(監査される部門や仕事の当事者でないこと)の条件を確認します。
- 各選択肢で、監査する人が監査される側の当事者(今の所属・過去の関与・委託関係)になっていないかを見ます。
- 選択肢 ア不正解
- 営業部門の人に自分の部門を監査させると、監査される側との利害関係ができて独立性が失われます。
- 選択肢 イ正解
- 監査法人出身の独立した内部監査人に、自分が関わっていない社内システム開発の監査をさせるので独立性は保たれています。
- 選択肢 ウ不正解
- 自分が開発に関わったシステムの保守を監査させるのは、自分で自分を監査することになり独立性に反します。
- 選択肢 エ不正解
- 運用を任せているITベンダに自社運用の監査を依頼するのは、利害関係があるので独立性が保てません。
覚えるポイント
- システム監査人は監査対象から外観的・精神的に独立していなければならない
間違えやすいところ
- 「外部の監査法人から採用した人」でも、監査される仕事に過去関わっていなければ内部監査人として独立性が保たれる点に注意しましょう。
出題の前提:経済産業省 システム監査基準
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.27 ↗(www.ipa.go.jp)
外部委託先に対する進捗管理の監査資料
マネジメント系 · システム監査 / 外部委託管理 / 監査証拠
システム開発を外部委託している部門が、委託先に対する「進捗管理」についてシステム監査を受ける場合に提出すべき資料はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:委託先の進捗管理の監査では、進み具合を確かめた記録を提出します。委託元が作業の進み具合や遅れを継続的に把握していることを示す資料が必要です。監査では、テーマに合った証拠(監査の根拠となる資料)が求められます。
解き方
- 監査のテーマが「委託先に対する進捗管理」であることを確かめます。
- 進捗管理の実際のようすと、委託元が行っている管理を直接示せる資料を選びます。
- 選択肢 ア正解
- 委託先からの定期的な業務報告と、それをもとに委託元が確認した結果は、進捗を正しく管理していることを示す直接の資料です。
- 選択肢 イ不正解
- 成果物の検収(受け取りの確認)方法を示す資料は、受け入れや検収の管理を調べる監査で使う資料です。
- 選択肢 ウ不正解
- ソフトウェアを第三者に預けること(エスクロー)を示す資料は、事業の継続や知的財産の保護を調べる監査資料です。
- 選択肢 エ不正解
- データや資料の回収・廃棄の方法を示す資料は、情報セキュリティや資産の管理を調べる監査資料です。
覚えるポイント
- 進捗管理の監査証拠には、定期的な進捗報告書や委託元での妥当性検証記録が該当する
間違えやすいところ
- 検収の資料やセキュリティ管理の資料など、委託管理の別の段階の資料と間違えないようにしましょう。
出題の前提:経済産業省 システム監査基準 / 管理基準
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.27 ↗(www.ipa.go.jp)
システム監査における監査証拠
マネジメント系 · システム監査基準 / 監査証拠
システム監査において、監査手続きの中で監査証拠となるものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:監査証拠とは、監査の判断や意見の土台になる客観的な資料です。監査計画書や監査チーム内の打合せ記録は「監査調書」(監査の作業記録)で、指摘事項は「監査結果」にあたります。監査される部門の活動を裏付けるデータや書類こそが監査証拠です。
解き方
- システム監査における「監査証拠」の意味(監査意見を支える事実や情報)を確認します。
- 監査人が自分で作る文書(調書・計画書)や結果(指摘事項)と、裏付けになる証拠資料を区別して選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 監査意見をまとめるための内部ミーティングの議事録は、監査人が行った作業を記録した監査調書の一部です。
- 選択肢 イ不正解
- 監査報告書に書かれた指摘事項は監査の結果や見解であり、それを裏付ける証拠そのものではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 個別監査計画書は監査の進め方を決めた文書であり、監査証拠ではありません。
- 選択肢 エ正解
- 監査される部門から入手した運用記録は、仕事が決まりどおり行われたかを確かめる監査証拠になります。
覚えるポイント
- 監査証拠=監査意見・結論の根拠となる客観的な事実・資料(ログや台帳など)
間違えやすいところ
- 監査人自身が作る計画書やミーティング記録(監査調書)と、監査の対象となる事実を裏付ける「監査証拠」を混同しないようにしましょう。
出題の前提:経済産業省 システム監査基準
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.27 ↗(www.ipa.go.jp)
ITポートフォリオの定義
ストラテジ系 · 情報化投資計画 / ITポートフォリオ
情報化投資において、リスクや投資価値の類似性で分けたカテゴリごとに最適な資源配分を行う手法はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:情報化投資をリスクや価値の似たグループに分け、最適に配分する手法がITポートフォリオです。金融の「ポートフォリオ」(資産を分散して持つ考え方)を情報化投資に当てはめたものです。限られた予算や人を、リスクと効果の観点から最適に配分します。
解き方
- 問題文の「投資の似た性質による分類」「最適な資源配分」という言葉に注目します。
- 3C分析・EA・ベンチマーキング・ITポートフォリオの意味を比べて、当てはまるものを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 3C分析は、顧客・競合・自社の3つの立場から環境を分析する考え方です。
- 選択肢 イ正解
- ITポートフォリオは、IT投資をリスクや効果の特徴で分類し、最適な投資の組み合わせや資源配分を決める手法です。
- 選択肢 ウ不正解
- エンタープライズアーキテクチャ(EA)は、組織の仕事とITシステムを全体として整理し最適化する設計手法です。
- 選択肢 エ不正解
- ベンチマーキングは、優れた他社や良い例を基準にして自社の仕事を比べて分析する手法です。
覚えるポイント
- ITポートフォリオ=IT投資をカテゴリ別に分類し、リスクと価値のバランスを最適化する手法
間違えやすいところ
- エンタープライズアーキテクチャ(仕事とシステムの全体最適化の枠組み)と目的を間違えないようにしましょう。
出題の前提:経済産業省 IT投資マネジメントガイダンス
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.28 ↗(www.ipa.go.jp)
情報戦略立案時の整合性対象
ストラテジ系 · 情報戦略 / 経営計画との整合性
情報戦略の立案時に、必ず整合性をとるべき対象はどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:情報戦略は、中長期の経営計画と必ず合わせなければなりません。情報戦略はそれだけで決まるものではなく、会社全体の方針や経営の目標を実現するために作られます。だから経営計画が上位で、情報戦略はその方向性とぴったり合っている必要があります。
解き方
- 情報戦略と経営計画の上下関係(経営計画 > 情報戦略 > 個別のシステム計画)を整理します。
- 戦略を立てるときに、まず合わせなければならない一番上位の方針を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 新しい情報技術は戦略を考える材料にはなりますが、必ず整合させる相手ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 基幹システムの改修計画は、情報戦略より下に位置する具体的な個別の計画です。
- 選択肢 ウ不正解
- システム部門の年度計画は、決めた情報戦略を実行するための短期的な下位計画です。
- 選択肢 エ正解
- 情報戦略は経営目標の達成を支えるために作るので、中長期の経営計画と合わせることが欠かせません。
覚えるポイント
- 情報戦略は常に「中長期の経営計画(経営戦略)」に整合させて立案する
間違えやすいところ
- 年度計画や個別システムの改修計画のような下位の計画と、上位の経営計画の主従関係を逆にしないようにしましょう。
出題の前提:共通フレーム(SLCP)システム化構想立案プロセス
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.28 ↗(www.ipa.go.jp)
ASP (Application Service Provider)
ストラテジ系 · アウトソーシング / クラウドサービス / ASP
ASP (Application Service Provider) とは、どのようなサービスを提供する事業者か。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:ASP(Application Service Provider)は、ネットワークを通してアプリケーションの機能を提供する事業者です。利用者は自分でハードウェアやソフトウェアを買って用意しなくても、必要な業務ソフトをネット経由で使えます。今広く使われているSaaS(Software as a Service)の先がけとなった考え方です。
解き方
- ASPという名前(Application Service Provider)から、アプリケーションの機能を提供するサービスだと確認します。
- 施設の提供(ハウジング)、業務の請負(BPO)、サーバの貸出(ホスティング)と区別します。
- 選択肢 ア不正解
- サーバや通信機器を置くための施設やラックスペースを提供するのは、ハウジング(コロケーション)サービスです。
- 選択肢 イ不正解
- 総務や人事などの仕事全体を外の事業者に任せるのは、BPO(Business Process Outsourcing)です。
- 選択肢 ウ不正解
- 事業者が持つサーバの一部を貸し出して自社のサーバのように使わせるのは、ホスティング(レンタルサーバ)サービスです。
- 選択肢 エ正解
- ASPは、ネットワークを通して汎用的なアプリケーションの機能を複数の利用者に使わせるサービス事業者です。
覚えるポイント
- ASP=ネットワーク経由でアプリケーションソフトウェア機能を提供する事業者
間違えやすいところ
- 設備を貸す「ハウジング」や「ホスティング」、業務を代わりに行う「BPO」と混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験午前問題問63
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.28 ↗(www.ipa.go.jp)
データマイニング
ストラテジ系 · ビジネスインテリジェンス / データマイニング
企業が保有する顧客や市場などの膨大なデータから、有用な情報や相関関係・規則性を見つけ出す手法はどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:大量のデータから役立つ情報や相関関係・規則性を見つける手法がデータマイニングです。データをためて保管するだけでなく、そこからまだ知られていない傾向やルールを自動的または半自動的に見つけ出します。代表例は「おむつとビール」の併売傾向のようなマーケットバスケット分析です。
解き方
- 問題文の「膨大なデータから役立つ情報や関係性を見つける手法」という説明に注目します。
- データをためる基盤(ウェアハウス)、メタデータ管理(ディクショナリ)、データフロー図(DFD)と、分析手法のマイニングを区別します。
- 選択肢 ア不正解
- データウェアハウス(DWH)は、分析や意思決定のために目的別に整理して時系列で保存した大規模なデータベースそのものです。
- 選択肢 イ不正解
- データディクショナリは、システムで扱うデータの定義や属性、形式などのメタデータを一元管理する辞書です。
- 選択肢 ウ不正解
- データフローダイアグラム(DFD)は、仕事やシステムでデータがどう流れて処理されるかを図で表したものです。
- 選択肢 エ正解
- データマイニングは、統計解析やAIなどの技術を使って大量データから相関関係やルールなどの役立つ知識を見つける手法です。
覚えるポイント
- データマイニング=膨大なデータから未知の規則性や有用な相関関係を発見・採掘する手法
間違えやすいところ
- データをためる入れ物である「データウェアハウス」と、分析手法である「データマイニング」の違いを混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験午前問題問64
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.29 ↗(www.ipa.go.jp)
サプライチェーンマネジメントの改善指標
ストラテジ系 · SCM / 業績評価指標
SCM(サプライチェーンマネジメント)の導入および適用によって直接的な改善効果を測定・評価するための指標として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:SCM(サプライチェーンマネジメント=仕入れから商品がお客様に届くまでの流れを一つにまとめて管理すること)の改善効果は、不良在庫の減少率で測ります。 モノと情報の流れを全体で見直すと、余分な在庫や品切れを減らせるからです。 そのため、在庫のムダがどれだけ減ったかが直接的な指標になります。
解き方
- SCMの目的が、仕入れから販売までの流れを最適化して在庫を適正にすることだと確認します。
- 選択肢の中で、流れ全体の見直しによって直接減らせる指標(不良在庫)を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 残業時間の減少率は、働き方や労務管理の改善を見る指標で、SCMの効果を直接表すものではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 販売単価下落の防止率は、値段の決め方やブランド力の話であり、SCMの改善効果を示す指標ではありません。
- 選択肢 ウ正解
- SCMでは需要と供給を全体で調整して余分な在庫を減らすので、不良在庫の減少率が中核的な指標になります。
- 選択肢 エ不正解
- 優良顧客数の増加率は、顧客との関係づくり(CRM)や販売施策の指標で、SCMの直接の効果ではありません。
覚えるポイント
- SCMの目的は在庫削減とリードタイム短縮による全体最適化です。
間違えやすいところ
- 顧客満足度や優良顧客数(CRMの指標)と、在庫の指標(SCM)を混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験午前問65
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.29 ↗(www.ipa.go.jp)
情報システム調達の手順と提案依頼書
ストラテジ系 · システム調達 / RFP / RFI
情報システムを調達する手順として、「a: 発注元が目的や業務内容を示して調達先に情報提供を依頼する」→「b: 発注元が対象システムや調達条件を示して提案書の提出を依頼する」→「c: 提案書や能力等に基づき調達先を決定する」→「d: 役割や責任分担などを文書で相互に確認する」と進行するとき、bに該当するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:bは「提案依頼書(RFP)」です。 RFPは、発注元が対象システムや調達条件を具体的に示して、調達先に提案書の提出を求める文書です。 調達は、情報を集める段階、提案を求める段階、相手を選ぶ段階、契約する段階の順に進みます。
解き方
- 調達の流れ(情報収集→提案依頼→調達先の選定→契約締結)を順に整理します。
- bの「調達条件を示して提案書の提出を頼む」行為がRFPの発行に当たると判断します。
- 選択肢 ア不正解
- RFI(情報提供依頼書)は、目的や業務内容を示して情報を集めるaの段階に当たります。
- 選択肢 イ正解
- RFP(提案依頼書)は、調達条件を示して提案書の提出を求める文書なので、bに当たります。
- 選択肢 ウ不正解
- 供給者の選定は、出された提案書を比べて調達先を決めるcの段階に当たります。
- 選択肢 エ不正解
- 契約の締結は、役割や責任を文書で確認し合うdの段階に当たります。
覚えるポイント
- RFIは情報提供依頼書、RFPは提案依頼書です。
間違えやすいところ
- RFIとRFPの順番を逆に覚えないように気をつけましょう。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験午前問66
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.29 ↗(www.ipa.go.jp)
PPMにおける「花形」の特徴
ストラテジ系 · PPM / プロダクトポートフォリオマネジメント
プロダクトポートフォリオマネジメント(PPM)のマトリクスにおいて、「花形(Star)」に位置付けられる製品の説明として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:PPMの「花形(Star)」は、市場成長率と市場占有率(市場でのシェア)がどちらも高い製品です。 成長を続けるには投資もたくさん必要なので、資金を生み出す力が大きいとは限りません。 PPMは2つの軸で事業を4つに分け、経営資源の配り方を決めます。
解き方
- PPMの4象限の定義(花形は高成長率・高占有率)を確認します。
- 花形は売上が大きい一方で、競争に勝ち続けるための投資も必要な点を押さえます。
- 選択肢 ア正解
- 成長率も占有率も高く、成長のための投資が必要で資金創出が大きいとは限らない、という花形の説明として正しいです。
- 選択肢 イ不正解
- 成長率も占有率も低い製品は「負け犬(Dog)」の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 成長率が高く占有率が低い製品は「問題児(Question Mark)」の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 成長率が低く占有率が高い製品は「金のなる木(Cash Cow)」の説明です。
覚えるポイント
- 花形は高成長・高シェアですが、成長投資がかさむため純現金創出は限定的です。
間違えやすいところ
- 「金のなる木」と「花形」の資金を生む力を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験午前問67
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.30 ↗(www.ipa.go.jp)
コアコンピタンス経営の定義
ストラテジ系 · コアコンピタンス / 経営戦略手法
コアコンピタンス経営を説明したものとして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:コアコンピタンス経営とは、他社がまねできない自社独自のノウハウや技術などの強みを核にした経営です。 強みを中心に事業を広げることで、競争で有利に立ちやすくなります。 「まねされにくい」「いろいろな市場に使える」「お客様の役に立つ」ことが条件です。
解き方
- コアコンピタンス(他社がまねできない中核的な強み)の意味を思い出します。
- それぞれの経営手法の定義(ナレッジマネジメント、フラット組織、ベンチマーキング)と比べて正解を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 社員の知識や経験を共有して組織全体の力を高めるのは「ナレッジマネジメント」の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 組織の階層を減らして意思決定を速くするのは「フラット型組織」の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 優れた他社と比べて自社を改善するのは「ベンチマーキング」の説明です。
- 選択肢 エ正解
- 他社がまねできない独自の強みを核に事業を進めるので、コアコンピタンス経営の説明として適切です。
覚えるポイント
- コアコンピタンスは他社が容易に模倣できない中核的競争力の源泉です。
間違えやすいところ
- ベンチマーキング(他社比較)やナレッジマネジメント(知識共有)との混同に注意しましょう。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験午前問68
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.30 ↗(www.ipa.go.jp)
バランススコアカードにおける顧客の視点
ストラテジ系 · バランススコアカード / 業績評価指標 / 顧客の視点
バランススコアカード(BSC)の4つの視点のうち、「顧客の視点」における戦略目標と業績評価指標の例として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:BSCの「顧客の視点」は、顧客満足や顧客との関係を目標とし、その達成度を測る指標を置きます。 BSCは会社の戦略を「財務」「顧客」「業務プロセス」「学習と成長」の4つの視点に分けて管理します。 顧客の視点では、クレーム件数や顧客満足度などが指標になります。
解き方
- BSCの4つの視点(財務、顧客、業務プロセス、学習と成長)の内容を確認します。
- 各選択肢の目標と指標がどの視点に入るかを考え、顧客に関わるものを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 持続的な成長や受注残(これから先の売上)は「財務の視点」に分類されます。
- 選択肢 イ正解
- 顧客満足を高め顧客との関係を保つことや、クレーム件数は「顧客の視点」に当たります。
- 選択肢 ウ不正解
- 社員の研修時間やスキル向上は「学習と成長の視点」に分類されます。
- 選択肢 エ不正解
- 製造期間の短縮や納期の遵守など社内の工程改善は「業務プロセスの視点」に分類されます。
覚えるポイント
- BSCの4視点:財務(株主)、顧客(満足度)、業務プロセス(工程効率)、学習と成長(従業員スキル)。
間違えやすいところ
- 製造期間の短縮など社内工程の指標を、顧客目線と勘違いしないようにしましょう。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験午前問69
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.30 ↗(www.ipa.go.jp)
ワンチップマイコンへのフラッシュメモリ採用理由
テクノロジ系 · 組込みシステム / フラッシュメモリ / ROM
ワンチップマイコンの内蔵メモリとしてフラッシュメモリが広く採用されている理由として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:ワンチップマイコンにフラッシュメモリが広く使われるのは、出荷後でもソフトウェアを書き換えられるからです。 昔のマスクROMは製造時にデータが固定され、後から直せませんでした。 フラッシュメモリは電気で消去・書き込みができるので、バグの修正や機能の更新ができます。
解き方
- フラッシュメモリの特徴(電気で消去・書き込みできる不揮発性メモリ)を整理します。
- マスクROMと比べたときの組込み機器での利点(出荷後にソフトを更新できるか)を判断します。
- 選択肢 ア不正解
- コードの大きさはコンパイラや命令の設計で決まり、メモリの種類で小さくなるわけではありません。
- 選択肢 イ正解
- 電気で消去・書き込みができるため、製品の出荷後でもソフトウェアを書き換えられる点が理由です。
- 選択肢 ウ不正解
- フラッシュメモリはSRAMなどより遅いこともあり、採用しても処理性能が上がるわけではありません。
- 選択肢 エ不正解
- マスクROMの方が書き換えによる劣化やデータ消失がなく、信頼性の面では優れています。
覚えるポイント
- フラッシュメモリは電気的に消去・書換えができる不揮発性メモリです。
間違えやすいところ
- フラッシュメモリには書き換え回数の制限があるため、信頼性向上が目的だと誤解しないようにしましょう。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験午前問70
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.31 ↗(www.ipa.go.jp)
資材所要量計画(MRP)の処理手順
ストラテジ系 · 生産管理 / MRP / 資材所要量計画
次の①〜③の手順に従って資材の調達計画を処理する手法はどれか。 ① 今後一定期間に生産予定の製品種類と数量および部品構成表に基づき、各構成部品の必要量を計算する。 ② 引当て可能な在庫量から各構成部品の正味発注量を計算する。 ③ 製造/調達リードタイムを考慮して各構成部品の発注時期を決定する。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:①〜③の手順は、MRP(資材所要量計画)の処理です。 MRPは生産計画と部品構成表(BOM=製品を作る部品の組み合わせ表)、在庫データから、必要な部品の量と発注時期を計算します。 「必要な部品を、必要なときに、必要な分だけ」そろえるための方法です。
解き方
- 示された3つの手順(必要量の展開、正味必要量の計算、発注時期の決定)を確認します。
- これが部品の必要量を計画・計算するMRPの定義に当てはまると判断します。
- 選択肢 ア不正解
- CADはコンピュータを使って設計や製図をするシステムで、資材の計画とは別のものです。
- 選択肢 イ不正解
- CRP(所要能力計画)は、MRPが出した負荷と工場の生産能力を調整する手法です。
- 選択肢 ウ不正解
- JIT(ジャストインタイム)は後工程が前工程から引き取る方式で、事前に計算するMRPとは考え方が違います。
- 選択肢 エ正解
- 生産計画・部品構成表・在庫・リードタイムから必要量と発注時期を求めるので、MRPの説明として正しいです。
覚えるポイント
- MRPは部品構成表(BOM)と生産計画から正味所要量と発注時期を逆算する手法です。
間違えやすいところ
- JIT(かんばん方式の引っ張り型)とMRP(計画で押し出す型)の違いを整理しましょう。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験午前問71
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.31 ↗(www.ipa.go.jp)
各種生産方式の特徴比較と個別生産
ストラテジ系 · 個別生産 / 生産管理 / 生産方式
個別生産、プロセス生産、連続生産、ロット生産の各生産方式の特徴を比較した表において、aに当てはまるものはどれか。 [比較表] ・生産方式a:生産量「少」、主な生産形態「受注生産」、生産品種「多」、段取り頻度「多」、処理(例)「組立て」 ・生産方式b:生産量「中」、主な生産形態「受注・見込生産」、生産品種「中」、段取り頻度「中」、処理(例)「組立て」 ・生産方式c:生産量「多」、主な生産形態「見込生産」、生産品種「少」、段取り頻度「少」、処理(例)「組立て」 ・生産方式d:生産量「多」、主な生産形態「受注・見込生産」、生産品種「少」、段取り頻度「極少」、処理(例)「化学的」
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:表のaは「個別生産」です。 個別生産は、注文ごとに製品を作るため生産量が少なく品種が多く、段取り(準備)の回数も多くなります。 生産方式は、品種の数と生産量の組み合わせで個別生産・ロット生産・連続生産などに分けられます。
解き方
- 表のaの特徴(生産量が少ない、受注生産、品種が多い、段取りが多い)を確認します。
- 注文ごとに1点ものや特注品を作る多品種少量型の「個別生産」に当てはまると判断します。
- 選択肢 ア正解
- 生産量が少なく品種が多く、注文ごとに段取りして作る方式は個別生産に当たります。
- 選択肢 イ不正解
- プロセス生産は石油や薬品などの流体を化学的に処理する方式で、表のdに当たります。
- 選択肢 ウ不正解
- 連続生産は少品種を専用ラインで大量に見込み生産する方式で、表のcに当たります。
- 選択肢 エ不正解
- ロット生産は同じ製品を一定のまとまりごとに作る中品種中量の方式で、表のbに当たります。
覚えるポイント
- 個別生産=多品種少量・受注生産、連続生産=少品種大量・見込生産です。
間違えやすいところ
- ロット生産(中量)や連続生産(大量)と混同しないよう、品種数と生産量の大小に注目しましょう。
出題の前提:平成24年度春期基本情報技術者試験午前問72
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.31 ↗(www.ipa.go.jp)
RFID(ICタグ)の特徴
ストラテジ系 · RFID / ICタグ / 自動認識技術
ICタグ(RFID)の特徴として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:ICタグ(RFID)は、電波を使って離れた場所から情報を読み書きできる技術です。タグの中には小さなICチップとアンテナが入っています。バーコードと違って光を必要としないので、汚れに強く、箱に入れたまま外側からでも読めます。
解き方
- ICタグが電波で離れた場所とやり取りでき、物を通しても読める性質を確かめる。
- 光を使うバーコードや磁気式との違いを比べ、梱包の外から非接触で読める特徴を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- GPS(人工衛星で現在地を測る仕組み)で位置を出すのはGPS受信機の説明であり、ICタグの特徴ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- カードを装置に差し込んで読むのは磁気カードなどの方式で、ICタグは電波で触れずに読み取ります。
- 選択肢 ウ不正解
- ICタグは中の半導体メモリ(記憶用のIC)に直接情報を覚えるので、外部の記憶装置は必須ではありません。
- 選択肢 エ正解
- 電波で触れずに読めるので、表面が汚れていても、箱などの外側からタグの情報を読み取れます。
覚えるポイント
- RFIDは電波を利用して非接触・一括で読み書き可能な識別技術
間違えやすいところ
- バーコードのように光や見えることが必要だと勘違いしないこと
出題の前提:平成24年度春期 基本情報技術者試験 午前
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.32 ↗(www.ipa.go.jp)
パレート図の定義と用途
ストラテジ系 · パレート図 / QC七つ道具 / ABC分析
QC七つ道具の一つであるパレート図を説明したものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:パレート図は、問題の件数を多い順に棒グラフで並べ、その累積(積み重ねた合計)を折れ線で重ねたグラフです。どの問題が全体に大きく影響するかを見つけるために使います。上位の少数が大きな割合を占めるというパレートの法則がもとになっています。
解き方
- 各選択肢が示す図の形(魚の骨、管理限界線、区間ごとの度数、降順の棒と累積の折れ線)を確かめる。
- 多い順の棒グラフと累積の折れ線を組み合わせて重点を絞り込むパレート図の説明を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 原因と結果の関係を魚の骨のような形に整理する図は「特性要因図」の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 時系列のデータのばらつきを折れ線と管理限界線で見る図は「管理図」の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- データを区間に分けて個数を棒グラフにした図は「ヒストグラム」の説明です。
- 選択肢 エ正解
- 出現頻度の多い順に棒グラフを並べ、累積の折れ線を重ねて重点を絞り込むのが「パレート図」です。
覚えるポイント
- パレート図=降順棒グラフ+累積比率の折れ線グラフ(重点管理)
間違えやすいところ
- ヒストグラム(度数分布)や特性要因図(魚の骨)とパレート図を取り違えやすい
出題の前提:平成24年度春期 基本情報技術者試験 午前
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.32 ↗(www.ipa.go.jp)
線形計画法による生産計画の定式化
ストラテジ系 · 線形計画法 / 制約条件 / 目的関数 / OR
ある工場で製品A, Bを生産している。製品Aを1トン生産するのに原料P, Qをそれぞれ4トン, 9トン必要とし、製品Bについてもそれぞれ8トン, 6トン必要とする。また、製品A, Bの1トン当たりの利益はそれぞれ2万円, 3万円である。原料Pが40トン, Qが54トンしかないとき、製品A, Bの合計の利益が最大となる生産量を求めるための線形計画問題として、定式化したものはどれか。ここで、製品A, Bの生産量をそれぞれxトン, yトンとする。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:線形計画法では、限られた資源の中で利益が最大になるよう、条件を式で表して考えます。使える量に上限がある資源は「以下」を表す「≦」で表します。製品Aの量をx、製品Bの量をyとして、利益の式を最大化する形にします。
解き方
- 原料Pは製品Aで4、製品Bで8使うので、上限40トンから「4x+8y≦40」を作る。
- 原料Qは製品Aで9、製品Bで6使うので、上限54トンから「9x+6y≦54」を作る。
- x≧0・y≧0の条件と利益「2x+3y」の最大化を組み合わせ、イが正しいと判断する。
- 選択肢 ア不正解
- 原料には上限があるので「≦」(以下)を使うべきなのに「≧」(以上)になっているため誤りです。
- 選択肢 イ正解
- 原料Pが4x+8y≦40、原料Qが9x+6y≦54、x≧0・y≧0、利益2x+3yの最大化がすべて正しく表されています。
- 選択肢 ウ不正解
- 原料ごとの係数の組み合わせが製品ごとに入れ替わっており、さらに「≧」になっているため誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- 製品AとBの必要な原料の係数が入れ替わり、原料Pの式にQの消費量(9y)が入っているため誤りです。
覚えるポイント
- 資源制約(在庫上限)は「≦」、最小達成目標は「≧」
間違えやすいところ
- 製品ごとの必要な量と原料ごとの式を行と列で取り違え、係数を組み合わせるミス
出題の前提:平成24年度春期 基本情報技術者試験 午前
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.33 ↗(www.ipa.go.jp)
損益計算書における経常利益の計算
ストラテジ系 · 損益計算書 / 売上総利益 / 営業利益 / 経常利益 / 財務会計
次の損益計算書における経常利益は何百万円か。 〔損益計算書〕(単位:百万円) Ⅰ 売上高:1,585 Ⅱ 売上原価:951 Ⅲ 販売費及び一般管理費:160 Ⅳ 営業外収益:80 Ⅴ 営業外費用:120 Ⅵ 特別利益:5 Ⅶ 特別損失:15
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:経常利益は、営業利益に営業外収益を足し、営業外費用を引いて求めます。順番は、売上高-売上原価=売上総利益、売上総利益-販売費及び一般管理費=営業利益です。特別利益と特別損失は経常利益より後に計算するので含めません。
解き方
- 売上高1,585から売上原価951を引いて売上総利益634百万円を求める。
- 売上総利益634から販売費及び一般管理費160を引いて営業利益474百万円を求める。
- 営業利益474に営業外収益80を足し営業外費用120を引いて経常利益434百万円を求める(特別損益は除く)。
- 選択肢 ア不正解
- 424百万円は経常利益434に特別利益5を足し特別損失15を引いた「税引前当期純利益」の値です。
- 選択肢 イ正解
- 営業利益474に営業外収益80を足し、営業外費用120を引くと434百万円になり、これが正しい経常利益です。
- 選択肢 ウ不正解
- 474百万円は売上総利益634から販売費及び一般管理費160を引いた「営業利益」の値です。
- 選択肢 エ不正解
- 634百万円は売上高1,585から売上原価951を引いた「売上総利益」の値です。
覚えるポイント
- 経常利益=営業利益+営業外収益-営業外費用(特別損益は含まない)
間違えやすいところ
- 経常利益の計算に特別利益や特別損失を入れてしまい、税引前当期純利益と混同する
出題の前提:平成24年度春期 基本情報技術者試験 午前
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.34 ↗(www.ipa.go.jp)
損益分岐点図の比較分析
ストラテジ系 · 損益分岐点 / 固定費 / 変動費率 / 限界利益率
損益分岐点を示した図において、A社とB社はともに損益分岐点の売上高が100である。A社は固定費が70で費用線の切片が70、売上高100で費用100。B社は固定費が30で費用線の切片が30、売上高100で費用100となっている。A社とB社の損益分岐分析に関する記述のうち、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:売上高が損益分岐点(利益が0になる売上高)を超えると、売上を1増やすごとに「1-変動費率」の分だけ利益が増えます。変動費率とは、売上に比例して増える費用の割合です。だから変動費率が小さい会社ほど、損益分岐点を超えた後の利益の増え方が大きくなります。
解き方
- A社とB社の固定費と変動費率を求める(A社は固定費70・変動費率0.3、B社は固定費30・変動費率0.7)。
- 損益分岐点(売上高100)を超えたときの利益の増え方=(売上高-100)×(1-変動費率)を比べる。
- 変動費率の小さいA社の方が超過後の利益が大きいので、同じ売上高ではA社の利益が上回ると確かめる。
- 選択肢 ア不正解
- 限界利益率(1-変動費率)が高いのは変動費率の低いA社なので、売上を増やしたときの利益はA社が大きくなります。
- 選択肢 イ正解
- A社の変動費率0.3はB社の0.7より小さく限界利益率が大きいので、損益分岐点を超えるとA社の利益が大きくなります。
- 選択肢 ウ不正解
- 利益の増え方の傾き(限界利益率)が違うので、同じ利益を出すのに必要な売上高は両社で異なります。
- 選択肢 エ不正解
- 図から固定費はA社が70、B社が30であり、等しくありません。
覚えるポイント
- 変動費率が低い企業=ハイリスク・ハイリターン(分岐点超過後の利益増大が急激)
間違えやすいところ
- 「固定費が小さい方がいつも得」と思い込む(損益分岐点を超えると変動費率・限界利益率が効いてくる)
出題の前提:平成24年度春期 基本情報技術者試験 午前
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.35 ↗(www.ipa.go.jp)
著作権法によるソフトウェアの保護範囲
ストラテジ系 · 著作権法 / プログラムの著作物 / ソースコード / オブジェクトコード
著作権法によるソフトウェアの保護範囲に関する記述のうち、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:著作権法は、気持ちや考えを創作的に表したものを守ります。プログラムも創作的な表現として、人が書いたソースプログラム(人間が読める形)と、それを機械向けに変換したオブジェクトプログラムの両方が守られます。一方、プログラム言語・規約・アルゴリズム(解法そのもの)は守られません。
解き方
- プログラムの著作権で守られる対象(ソースコードとオブジェクトコード)を確かめる。
- 著作権法で保護されないもの(プログラム言語・規約・解法/アルゴリズム)を確かめる。
- OSもアプリも同じく守られることをふまえ、エを正解と判断する。
- 選択肢 ア不正解
- OSなどの基本プログラムも、プログラムの著作物として著作権法で守られます。
- 選択肢 イ不正解
- 著作権法第10条第3項により、プログラム言語・規約・解法(アルゴリズム)は保護の対象になりません。
- 選択肢 ウ不正解
- プログラムそのものも「プログラムの著作物」として法律で保護の対象になっています。
- 選択肢 エ正解
- 人が読めるソースプログラムも機械語のオブジェクトプログラムも、ともにプログラムの著作物として守られます。
覚えるポイント
- 著作権法で保護されない3点:プログラム言語、規約(プロトコル)、解法(アルゴリズム)
間違えやすいところ
- アルゴリズム(解法の考えそのもの)まで著作権で守られると勘違いする誤り
出題の前提:著作権法第10条第1項第9号および第3項
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.36 ↗(www.ipa.go.jp)
識別標識を保護する法律(商標法)
ストラテジ系 · 商標法 / 知的財産権 / 識別標識 / トレードマーク
事業者の取り扱う商品やサービスを、他者の商品やサービスと区別するための文字、図形、記号など(識別標識)を保護する法律はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:商品やサービスを他と区別するための文字・図形・記号などの印(識別標識)を守るのは商標法です。似た法律でも守る対象が違い、特許法は発明、実用新案法は物品の考案、意匠法はデザイン、著作権法は創作物を守ります。
解き方
- 問題文にある保護対象「他者の商品やサービスと区別するための文字・図形・記号など(識別標識)」に注目する。
- 識別標識を守るのは商標法なので、イを選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 意匠法は、物品の形や模様、色などのデザイン(美しい外観)を守る法律です。
- 選択肢 イ正解
- 商標法は、自社の商品やサービスを他と区別するための印(商標)を守る法律です。
- 選択肢 ウ不正解
- 特許法は、自然法則を使った技術的な考えである「発明」を守る法律です。
- 選択肢 エ不正解
- 著作権法は、文芸・学術・美術・音楽・ソフトウェアなどの「著作物」を守る法律です。
覚えるポイント
- 商標法=自他の商品・サービスを識別する標識(ブランド・ロゴ)を保護
間違えやすいところ
- デザインを守る意匠法と、ブランドの印を守る商標法を取り違える
出題の前提:商標法第1条・第2条
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.36 ↗(www.ipa.go.jp)
製造物責任法(PL法)の適用対象
ストラテジ系 · 製造物責任法 / PL法 / 欠陥 / 組込みソフトウェア / 拡大損害
製造物責任法の対象となる制御用ソフトウェアの不具合はどれか。ここで、制御用ソフトウェアはエレベータの制御装置に組み込まれているものとする。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:製造物責任法(PL法)が対象にするのは、製品の欠陥によって人の命や体、他の財産に損害が出た場合です。ソフト単体は動産(動かせる物)ではありませんが、ハードウェアに組み込まれたソフトの不具合で人に被害が出れば対象になります。製品の性能低下や納期遅れだけでは対象外です。
解き方
- PL法の賠償の条件が「製造物の欠陥により他人の生命・身体・財産を侵害したこと(拡大損害)」だと確かめる。
- 単なる製品の不具合や納期遅れではなく、人の命や体に危害が出ている事象(エ)を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 待ち時間が長くなるのは性能の問題で、人の命や体、外部の財産への被害がないためPL法の対象外です。
- 選択肢 イ不正解
- 部品の交換が早まるのはエレベータ自体の損耗の問題で、PL法が救う「拡大損害」にはあたりません。
- 選択肢 ウ不正解
- 出荷作業の遅れによる損害は業務上の経済的な損失であり、PL法の対象外です。
- 選択肢 エ正解
- エレベータ制御ソフトの欠陥で人の命や体に被害が出た場合は、PL法による損害賠償の対象になります。
覚えるポイント
- PL法=製造物の欠陥による「人の生命・身体・他の財産」の損害(拡大損害)が対象
間違えやすいところ
- 製品自体の故障や経済的な損失(待ち時間の増加、納期遅延)もPL法の対象だと思い込む
出題の前提:製造物責任法第2条・第3条
出典:IPA『2012年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.36 ↗(www.ipa.go.jp)
2012年度 春期 午前
参照した公式資料
IPAが公開した2012年度 春期 午前の問題・解答資料です。

