旧制度の午前・午後と、2023年度以降の科目A・科目Bの公開問題を区別しています。現在の試験対策では現行シラバスと科目Bの形式を確認してください。公開問題は本試験の全出題を網羅する資料ではありません。
2011年度 特別試験 午前の概要
論理式の簡単化(ド・モルガンの法則)
テクノロジ系 · 論理演算 / ド・モルガンの法則 / ブール代数
論理式「(Aの否定 + B)・(A + Cの否定)」全体の否定と等しい論理式として、適切なものはどれか。ここで、「・」は論理積、「+」は論理和を表す。
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解答
ア
解説
まず要点:全体の否定は、各まとまりの否定に分けて「・」と「+」を入れ替える。これがド・モルガンの法則(否定を分配すると論理積と論理和が逆になる決まり)である。さらに、否定を2回重ねると元の値に戻るので、「Xの否定の否定」はXになる。
解き方
- 式全体の論理積(・)にド・モルガンの法則を使い、「(Aの否定+B)の否定 + (A+Cの否定)の否定」に変える。
- それぞれの論理和(+)にもド・モルガンの法則を使い、「(Aの否定の否定・Bの否定) + (Aの否定・Cの否定の否定)」にする。
- 二重否定を元の変数の形に戻し、「A・(Bの否定) + (Aの否定)・C」を導く。
- 選択肢 ア正解
- ド・モルガンの法則で式を変形し、二重否定(否定の否定)を元に戻すとこの式になるため正しい。
- 選択肢 イ不正解
- 各変数の否定と肯定の組み合わせが入れ替えの結果と合っておらず、誤り。
- 選択肢 ウ不正解
- 全体の否定を展開したのに、論理和になるべき部分が論理積のままなので誤り。
- 選択肢 エ不正解
- 問題の式をそのまま書いただけで、否定をまったく展開していないため誤り。
覚えるポイント
- ド・モルガンの法則:全体の否定を外すと論理積(AND)は論理和(OR)に、論理和(OR)は論理積(AND)に入れ替わる。
間違えやすいところ
- 否定を展開するとき、・と+を入れ替え忘れたり、二重否定をそのまま残したりするミスに注意。
出題の前提:基本情報技術者試験シラバス・テクノロジ系基礎理論(離散数学・論理演算)
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.3 ↗(www.ipa.go.jp)
相対誤差の比較
テクノロジ系 · 数値計算 / 絶対誤差 / 相対誤差
三つの実数 X〜Z とそれぞれの近似値が次の場合、相対誤差の小さい順に並べたものはどれか。 ・X:真の値 1.02、近似値 1 ・Y:真の値 1.97、近似値 2 ・Z:真の値 5.05、近似値 5
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:相対誤差は「絶対誤差(近似値と真の値の差の大きさ)÷真の値」で比べる。絶対誤差は「|近似値 - 真の値|」で求める。真の値で割ることで、大きさの違う数どうしでも公平に比べられる。
解き方
- 各数値の相対誤差を計算する。Xは0.02÷1.02≒0.0196、Yは0.03÷1.97≒0.0152、Zは0.05÷5.05≒0.0099になる。
- 結果を比べるとZ<Y<Xなので、小さい順にZ、Y、Xの順になる。
- 選択肢 ア不正解
- 相対誤差の大きい順に並んでいるので誤り。
- 選択肢 イ不正解
- Zの相対誤差が最も小さいので、Yから始まる並びは誤り。
- 選択肢 ウ不正解
- XとYの大小が逆で、実際はYの方がXより小さいため誤り。
- 選択肢 エ正解
- Z(約0.0099)< Y(約0.0152)< X(約0.0196)の小さい順に並んでいるので正しい。
覚えるポイント
- 相対誤差=|近似値-真の値|÷真の値。絶対誤差と混同しないようにする。
間違えやすいところ
- 絶対誤差(差の大きさそのもの)だけで比べてしまい、Zが最大だと勘違いするミスに注意。
出題の前提:基本情報技術者試験シラバス・数値計算における誤差
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.3 ↗(www.ipa.go.jp)
符号化における平均ビット数(期待値計算)
テクノロジ系 · 情報理論 / 符号化 / 平均情報量 / 期待値
文字 A〜E を符号化したときのビット表記とそれぞれの出現確率が次表で与えられているとき、1文字当たりの平均ビット数は幾らになるか。 ・A:ビット表記 0(1ビット)、出現確率 50% ・B:ビット表記 10(2ビット)、出現確率 30% ・C:ビット表記 110(3ビット)、出現確率 10% ・D:ビット表記 1110(4ビット)、出現確率 5% ・E:ビット表記 1111(4ビット)、出現確率 5%
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解答
イ
解説
まず要点:1文字当たりの平均ビット数は、各文字のビット長にその出現確率を掛けて、すべて足し合わせて求める。これを期待値(起こりやすさで重みをつけた平均)という。確率の高い文字のビット長ほど結果に大きく影響する。
解き方
- 各文字のビット長を確認する。Aは1、Bは2、Cは3、Dは4、Eは4ビットである。
- それぞれに確率を掛けて足す:1×0.50+2×0.30+3×0.10+4×0.05+4×0.05=0.50+0.60+0.30+0.20+0.20=1.80。
- 選択肢 ア不正解
- 正しい計算結果1.8とは異なる値なので誤り。
- 選択肢 イ正解
- 計算で求めた期待値1.8ビットと一致するので正しい。
- 選択肢 ウ不正解
- 確率を考えずビット長だけを単純平均した値などで、正しい値ではないため誤り。
- 選択肢 エ不正解
- 確率を無視してビット長を単純平均した2.8であり、誤り。
覚えるポイント
- 平均ビット数は、各文字の「符号長×出現確率」の合計(期待値)で求める。
間違えやすいところ
- 文字の出現確率を考えず、ビット長の単純な平均を出してしまう間違いに注意。
出題の前提:基本情報技術者試験シラバス・情報理論(データ符号化と圧縮)
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.3 ↗(www.ipa.go.jp)
有限オートマトンと状態遷移表による文字列検査
テクノロジ系 · オートマトン / 状態遷移表 / 文字列照合
文字列を検査するための状態遷移表がある。初期状態を a とし、文字列の左端から順に1文字ずつ検査したとき、途中で状態が e になれば不合格とする。選択肢の文字列のうち、不合格となるものはどれか。ここで、空白を △ で表す。 〔状態遷移表〕 現在の状態/入力(空白, 数字, 符号, 小数点, その他) ・状態a:空白→a, 数字→b, 符号→c, 小数点→d, その他→e ・状態b:空白→a, 数字→b, 符号→e, 小数点→d, その他→e ・状態c:空白→e, 数字→b, 符号→e, 小数点→d, その他→e ・状態d:空白→a, 数字→e, 符号→e, 小数点→e, その他→e
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解答
ウ
解説
まず要点:状態遷移表では、今の状態と入力する文字の種類で次の状態が1つに決まる。文字列を左端から1文字ずつ見ていきながら状態を移し、途中でeになれば不合格と判定する。
解き方
- 初期状態aから、各選択肢の文字の種類を左から順にたどる。
- 選択肢ウ「12.2」では、'1'でa→b、'2'でb→b、'.'でb→d、'2'でd→eとなり、eに到達するので不合格になる。
- 選択肢 ア不正解
- '+'(符号)でa→c、続く数字'0','0','1','0'でc→b→b→b→bと移り、eにならないので合格。
- 選択肢 イ不正解
- '-'(符号)でa→c、'1'(数字)でc→bと移り、eにならないので合格。
- 選択肢 ウ正解
- 小数点を読んだ状態dで数字を入れると状態eに移るので、不合格となる。
- 選択肢 エ不正解
- '9'(数字)でa→b、'.'(小数点)でb→d、'△'(空白)でd→aと移り、eにならないので合格。
覚えるポイント
- 状態遷移のシミュレーションは、表を見誤らないよう文字種別と現在の状態を1文字ずつ丁寧に追う。
間違えやすいところ
- 状態dの行で数字の入力がeになる点を見落とし、普通の数に見える「12.2」を合格と決めつけるミスに注意。
出題の前提:基本情報技術者試験シラバス・オートマトンと状態遷移
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.4 ↗(www.ipa.go.jp)
2分探索木の構築
テクノロジ系 · データ構造 / 木構造 / 2分探索木
空の2分探索木に、8, 12, 5, 3, 10, 7, 6 の順にデータを追加したときに完成する2分探索木はどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:2分探索木は、どのノードでも「左の子 < 親 < 右の子」を満たす木である。新しい値は、根から大小を比べながらたどり、空いている葉の位置に追加していく。値だけでなく追加する順番も木の形を決める。
解き方
- 8を根、12(8より大きい)を8の右、5(8より小さい)を8の左に置く。
- 3(5の左)、10(12の左)、7(5の右)、6(7の左)を順に追加する。この形と一致するのはエ。
- 選択肢 ア不正解
- 8の右の子が10になっており、12が右の子になるべきルールに反するため誤り。
- 選択肢 イ不正解
- アと同じく8の右の子が10になっているため誤り。
- 選択肢 ウ不正解
- 5の右に7ではなく6が置かれ、追加順と大小の比較結果に合わないため誤り。
- 選択肢 エ正解
- 8を根とし、5の左に3、右に7、7の左に6、12の左に10が正しくつながった木であるため正しい。
覚えるポイント
- 2分探索木の挿入:根から比較し、小さければ左、大きければ右へ進んで空いた位置に追加する。
間違えやすいところ
- 値の大小だけを見て、追加する順番で木の形が変わること(6と7の親子関係など)を考え忘れるミスがある。
出題の前提:基本情報技術者試験シラバス・データ構造(木構造)
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.4 ↗(www.ipa.go.jp)
再帰関数とユークリッドの互除法
テクノロジ系 · アルゴリズム / 再帰関数 / ユークリッドの互除法 / 最大公約数
関数 f(x, y) が次のように定義されているとき、f(775, 527) の値は幾らか。ここで、x mod y は x を y で割った余りを返す。 f(x, y): if y = 0 then return x else return f(y, x mod y)
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:この関数は2つの数の最大公約数(共通する一番大きな約数)を求めるユークリッドの互除法を、自分自身を呼び出す形で書いたもの。xをyで割った余りを新しいyに、元のyを新しいxにして呼び出しを繰り返し、余りが0になったときのxが答えになる。
解き方
- 1回目 f(775, 527):775÷527=1余り248なので、次はf(527, 248)を呼び出す。
- 2回目 f(527, 248):527÷248=2余り31なので、次はf(248, 31)を呼び出す。
- 3回目 f(248, 31):248÷31=8余り0なので、次はf(31, 0)を呼び出す。
- 4回目 f(31, 0):終了条件y=0を満たすので、xの値31がそのまま戻り値として返る。
- 選択肢 ア不正解
- 終了条件を満たしたときのyの値で、返されるのはxの値なので誤り。
- 選択肢 イ正解
- 775と527の最大公約数で、計算をたどった結果の31と一致するので正しい。
- 選択肢 ウ不正解
- 最初の余り775 mod 527=248にすぎず、最後の戻り値ではないため誤り。
- 選択肢 エ不正解
- 最初の呼び出しの2番目の引数yの値で、途中の値にすぎないため誤り。
覚えるポイント
- f(x, y) = f(y, x mod y) かつ y = 0 で x を返す形式は、ユークリッドの互除法(最大公約数)の典型パターンです。
間違えやすいところ
- 終了条件y=0のとき、返すのがxかyかを取り違えて0と答えてしまうミスに注意。
出題の前提:基本情報技術者試験シラバス・アルゴリズム設計(再帰的処理の追跡と最大公約数の算出)
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.5 ↗(www.ipa.go.jp)
整数の総和を求める流れ図のバグ修正
テクノロジ系 · 流れ図 / アルゴリズム / トレース / ループ処理
1から100までの整数の総和を変数 x に代入する流れ図がある。この流れ図には誤りがあるため意図した結果が得られない。正しく総和を求めるための訂正方法として適切なものはどれか。 〔元の処理〕 ① 1 → x 1 → i ② i : 100 の比較(i ≦ 100 ならループ内へ、i > 100 なら終了へ) ③ x + i → x ④ i + 1 → i (②へ戻る)
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:合計をためる変数は0から始めなければならない。はじめに別の値が入っていると、その分だけ多く足されて答えが大きくなる。1から100までの和を求めるなら、xの初期値は0にするのが正しい。
解き方
- 元の処理をたどる。x=1, i=1から始め、i=1の判定を通って③でx=1+1=2となり、最初から1が余分に足されている。
- 結局1+(1+2+…+100)=5051となり、正しい5050より1多くなる。
- そこで①でxの初期値を0(0→x)にすれば、最初の繰り返しでx=0+1=1となり、正しい和が求められる。
- 選択肢 ア正解
- 合計を入れるxの初期値を0に直すことで、1から100までの和を正しくためられるため正しい。
- 選択肢 イ不正解
- 条件を99にすると100が足されず、さらに誤った値になるため適切でない。
- 選択肢 ウ不正解
- 繰り返し回数を数えるiの値がおかしくなり、無限ループなどになるため誤り。
- 選択肢 エ不正解
- 繰り返し回数を数えるiが増えなくなり、正しい合計が求められないため誤り。
覚えるポイント
- 加算用の累計変数の初期化は 0、乗算用なら 1 が原則。
間違えやすいところ
- 繰り返し1回目(i=1)の結果を確かめず、終了条件だけを変えてしまうミスが多い。
出題の前提:基本情報技術者試験シラバス・プログラミング基礎(アルゴリズム表現とトレース)
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.5 ↗(www.ipa.go.jp)
クイックソートの特徴
テクノロジ系 · アルゴリズム / 整列 / クイックソート / 分割統治法
整列アルゴリズムの一つであるクイックソートの記述として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:クイックソートは、基準となる要素(ピボット)を1つ選び、それより小さい集まりと大きい集まりに分ける。この分ける作業をそれぞれの集まりで繰り返して並べ替える。分割統治法(問題を小さく分けて解く考え方)を使う。
解き方
- 問題文にある各整列アルゴリズムの手順を確認する。
- 選択肢アは、基準要素でグループに分ける処理を繰り返すクイックソートを正しく表しているので正解と判断する。
- 選択肢 ア正解
- 基準となる要素を決めて大小の集まりに分けることを繰り返す、クイックソートの説明なので正しい。
- 選択肢 イ不正解
- 未整列の中から最小の要素を順に選び出す「選択ソート」の説明である。
- 選択肢 ウ不正解
- 並んだ列の正しい位置に要素を順に差し込んでいく「挿入ソート」の説明である。
- 選択肢 エ不正解
- 隣り合う要素を比べ、逆なら入れ替えることを繰り返す「バブルソート」の説明である。
覚えるポイント
- クイックソート=ピボット(基準値)による大小分割と再帰処理(平均計算量は O(n log n))。
間違えやすいところ
- 選択ソート(最小値を取り出す)や挿入ソート(整列済みに差し込む)など、基本の並べ替え方と混同しないよう整理する。
出題の前提:平成23年度特別試験基本情報技術者午前問8、基本情報技術者試験シラバス(代表的な整列アルゴリズム)
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.6 ↗(www.ipa.go.jp)
外部割込みの要因
コンピュータシステム · 割込み処理 / 外部割込み / 内部割込み
CPUが処理を実行中に発生する割込みのうち、外部割込みに該当するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:割込みは、原因がCPUの内部にあるか外部にあるかで分けられます。実行中の命令に関係して起きるのが内部割込み、タイマや周辺機器などCPUの外側の出来事で起きるのが外部割込みです。外部割込みは命令の流れと関係なく非同期に発生します。
解き方
- それぞれの割込みが、CPUの内部で実行中の命令に同期して起きるか、外部から非同期に起きるかを見分けます。
- 入出力の完了やタイマ、電源異常など、CPUの外側の原因によるものを外部割込みとして選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 主記憶にないページにアクセスしたときに起きるページフォールトは、命令の実行にともなう内部割込みです。
- 選択肢 イ不正解
- OSの機能を呼び出すシステムコール命令の実行は、わざと起こす内部割込みです。
- 選択肢 ウ不正解
- ゼロで割り算をしたときなどのプログラムの誤りは、命令実行のエラーによる内部割込みです。
- 選択肢 エ正解
- 入出力装置の処理が終わったことを知らせる割込みは、CPUの外部要因による外部割込みです。
覚えるポイント
- 内部割込みはプログラムの命令実行に起因し、外部割込みは入出力やタイマなど外部信号に起因します。
間違えやすいところ
- ページフォールトをハードウェアの故障のような外部要因だと思い込み、外部割込みに分類してしまう間違いです。
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(プロセッサの割込み処理)
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.6 ↗(www.ipa.go.jp)
ベースアドレス指定方式によるデータロード
コンピュータシステム · アドレス修飾 / ベースアドレス指定 / 機械語命令
命令「LOAD GR, B, AD」は、アドレス値ADにベースレジスタBの内容を加算した値を有効アドレスとし、その有効アドレスが指す主記憶の内容を汎用レジスタGRに読み出す命令である。ベースレジスタ1の内容が100、主記憶の内容が与えられた表の状態において、「LOAD GR, 1, 200」を実行したときにGRにロードされるデータはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:ベースアドレス指定方式では、命令で示された変位(AD)にベースレジスタの値を足した番地が、実際に参照する有効アドレスになります。つまり、基準となる番地をレジスタで動かせるしくみです。
解き方
- 命令の引数からB=1、AD=200であることを確かめ、ベースレジスタ1の内容(100)を取り出します。
- 有効アドレスを計算します:200 + 100 = 300。
- 主記憶の300番地に格納されている値を見ると1300であることが分かります。
- 選択肢 ア不正解
- 201番地のデータなど、関係のない番地の内容なので誤りです。
- 選択肢 イ正解
- 有効アドレス300番地に格納されたデータは1300なので正しいです。
- 選択肢 ウ不正解
- 1200番地に格納された値であり、計算した有効アドレスと合いません。
- 選択肢 エ不正解
- 1300番地に格納された値であり、有効アドレスは300なので誤りです。
覚えるポイント
- ベースアドレス指定方式:有効アドレス = ベースレジスタの値 + 命令アドレス部の値(変位)
間違えやすいところ
- 計算で求めた有効アドレス(300)をデータそのものと混同したり、主記憶の番地と格納されたデータを逆に見てしまう間違いです。
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(命令の実行とアドレス指定方式)
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.7 ↗(www.ipa.go.jp)
キャッシュメモリの実効アクセス時間とヒット率の計算
コンピュータシステム · キャッシュメモリ / 実効アクセス時間 / ヒット率
主記憶のアクセス時間が60ナノ秒、キャッシュメモリのアクセス時間が10ナノ秒のシステムにおいて、キャッシュメモリを経由した実効アクセス時間が15ナノ秒であるとき、キャッシュメモリのヒット率は幾らか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:キャッシュの実効アクセス時間は「キャッシュの時間×ヒット率 + 主記憶の時間×(1-ヒット率)」で求めます。ヒット率とは、必要なデータがキャッシュに見つかる割合のことです。
解き方
- 求めるヒット率をhとおき、「15 = 10×h + 60×(1-h)」という式を立てます。
- 右辺を整理して「15 = 60 - 50h」とし、50h = 45を導きます。
- 両辺を50で割り、h = 45 / 50 = 0.9を求めます。
- 選択肢 ア不正解
- 0.1はキャッシュに当たらない割合(ミス率)であり、問われているヒット率ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 計算の手順や割合の取り方が違うため誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- 10/12のような正しくない計算をしたときの値であり誤りです。
- 選択肢 エ正解
- 式を解くとヒット率は0.9(90%)になり、正しいです。
覚えるポイント
- 実効アクセス時間 = キャッシュ時間×h + 主記憶時間×(1-h)
間違えやすいところ
- 式を解いて出たミス率0.1を、そのままヒット率と思い込んで答えてしまう間違いです。
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(記憶装置の性能評価)
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.7 ↗(www.ipa.go.jp)
メモリインタリーブの目的と特徴
コンピュータシステム · メモリインタリーブ / 主記憶装置 / アクセス高速化
コンピュータの主記憶装置のアクセスを高速化する手法である「メモリインタリーブ」の説明として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:メモリインタリーブは、主記憶を独立して動く複数の区画(バンク)に分け、続いた番地へのアクセスを別々のバンクに振り分けて同時に処理する方法です。これによりメモリの待ち時間を減らせます。
解き方
- メモリインタリーブの定義「主記憶を複数のバンクに分け、並行・交互にアクセスして速くする」を思い出します。
- 各選択肢を照らし合わせ、主記憶の複数グループ化と交互アクセスを述べているエを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- CPUと磁気ディスクの間に置くバッファはディスクキャッシュの説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 主記憶の一部を速いメモリに写して速度差を埋めるのはキャッシュメモリの説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 一つの処理が終わってから次へ進む逐次アクセスの説明で、高速化の説明ではありません。
- 選択肢 エ正解
- 主記憶を複数のバンクに分けて交互にアクセスし高速化する、メモリインタリーブの正しい説明です。
覚えるポイント
- メモリインタリーブ=主記憶を複数バンクに分割し、交互・並行アクセスして連続データ転送を高速化する方式。
間違えやすいところ
- CPUと主記憶の速度差を埋める「キャッシュメモリ」や、外部記憶との速度差を埋める「ディスクキャッシュ」と混同する間違いです。
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(主記憶の高速化技術)
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.8 ↗(www.ipa.go.jp)
RFIDタグの技術的特徴
コンピュータシステム · RFID / 入出力装置 / 近距離無線通信
RFIDタグの特徴として、適切な記述はどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:RFIDは電波や電磁誘導といった電磁波を使うため、物が見えなくても障害物を通り抜けて、非接触で一度に複数のタグを読み取れます。RFIDはRadio Frequency Identificationの略です。
解き方
- RFIDの名前(Radio Frequency Identification)から、RF(高周波の電磁波)を使う技術だと確認します。
- 相手との通信方法が「電磁波」で「非接触」である選択肢ウを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 磁性体の情報を接触して読むのは磁気カードリーダーの特徴です。
- 選択肢 イ不正解
- 赤外線通信(IrDAなど)の説明であり、電波を使うRFIDとは違います。
- 選択肢 ウ正解
- 電磁波(電波や電磁誘導)を使い非接触で通信する点がRFIDの特徴に合います。
- 選択肢 エ不正解
- バーコードリーダー(光学式スキャナ)の説明です。
覚えるポイント
- RFIDは電磁波(電波)を利用して非接触でタグの識別・データ通信を行う技術。
間違えやすいところ
- 赤外線通信や光学的なバーコード読み取りなど、別の非接触・識別技術と混同する間違いです。
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(入出力デバイス・センサ技術)
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.8 ↗(www.ipa.go.jp)
PCM方式における録音データ量の決定要素
コンピュータシステム · PCM方式 / ディジタル音声処理 / 量子化ビット数
アナログ音声信号をサンプリング周波数44.1kHzのPCM方式でディジタル録音するとき、単位時間あたりに録音されるデータ量を決定する要素はどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:PCM録音では、時間方向に区切る標本化(サンプリング)と、振幅を数値にする量子化を行います。データ量は「サンプリング周波数 × 量子化ビット数 × チャンネル数 × 時間」で決まります。サンプリング周波数が固定なら、量子化ビット数がデータ量を左右します。
解き方
- PCM音声のデータ量の式「サンプリング周波数 × 量子化ビット数 × チャンネル数 × 録音時間」を確認します。
- サンプリング周波数(44.1kHz)は決められているので、データ量に直接効く量子化ビット数を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 音声信号の周波数はサンプリング周波数を決める条件になりますが、データ量を直接決める値ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 最大振幅は音の大きさを表し、データ量の計算には影響しません。
- 選択肢 ウ不正解
- 再生周波数帯域は音質やサンプリング周波数に関係しますが、録音データ量の計算要素ではありません。
- 選択肢 エ正解
- 1サンプルあたりの情報量である量子化ビット数は、サンプリング周波数とともにデータ量を決める要素です。
覚えるポイント
- ディジタル音声のデータ量 = サンプリング周波数 × 量子化ビット数 × チャンネル数 × 時間
間違えやすいところ
- 標本化定理(最高周波数の2倍以上でサンプリングする)の知識と混同して「最高周波数」を選んでしまう間違いです。
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(マルチメディア技術・ディジタル化)
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.8 ↗(www.ipa.go.jp)
密結合マルチプロセッサシステムの特徴
コンピュータシステム · マルチプロセッサ / 密結合マルチプロセッサ / 疎結合マルチプロセッサ
コンピュータシステムの構成に関する記述のうち、密結合マルチプロセッサシステムを説明したものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:密結合マルチプロセッサは「主記憶を共有し、一つのOSで制御」されます。一方、疎結合マルチプロセッサは「プロセッサごとに主記憶とOSを持ち、磁気ディスクや通信回線で結ばれる」ものです。
解き方
- 密結合マルチプロセッサの定義である「主記憶の共有」「単一OS」「タスク単位の密な負荷分散」を確認します。
- 各選択肢の構成(待機系、疎結合、密結合、冗長系)を比べ、ウを正解と判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 稼働用と待機用を用意するホットスタンバイ構成(デュプレックスシステム)の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 磁気ディスクなどを共有し、各プロセッサが独立したOSを持つ構成は疎結合マルチプロセッサの説明です。
- 選択肢 ウ正解
- 主記憶を共有し、一つのOSの下で細かいタスク単位に負荷を分ける密結合マルチプロセッサの正しい説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 2台が同じ処理を行い結果を照合するデュアルシステムの説明です。
覚えるポイント
- 密結合=主記憶を共有+単一OSで制御、疎結合=主記憶は独立+それぞれ別OSで制御。
間違えやすいところ
- 疎結合マルチプロセッサ(磁気ディスクを共有・独立OS)と密結合マルチプロセッサの区別があいまいになることです。
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(プロセッサアーキテクチャ・システム構成)
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.9 ↗(www.ipa.go.jp)
直列接続システムの稼働率計算
コンピュータシステム · システムの信頼性 / MTBF / MTTR / 稼働率
装置a(MTBF: 80時間、MTTR: 20時間)と装置b(MTBF: 180時間、MTTR: 20時間)を直列に接続したシステムの全体の稼働率は幾らか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:装置の稼働率は「MTBF ÷ (MTBF + MTTR)」で求めます。直列接続では、すべての装置が動いていて初めて全体が動くので、全体の稼働率は各装置の稼働率の積になります。MTBFは故障までの平均時間、MTTRは復旧までの平均時間です。
解き方
- 装置aの稼働率を計算します:80 ÷ (80 + 20) = 80 ÷ 100 = 0.8。
- 装置bの稼働率を計算します:180 ÷ (180 + 20) = 180 ÷ 200 = 0.9。
- 直列接続なので、両者の積を計算します:0.8 × 0.9 = 0.72。
- 選択肢 ア正解
- 0.8 × 0.9 = 0.72 となり、計算結果と一致するので正しいです。
- 選択肢 イ不正解
- 装置aだけの稼働率(0.80)であり、直列システム全体の稼働率ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 2つの稼働率の平均値((0.8+0.9)/2=0.85)であり誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- 装置bだけの稼働率(0.90)であり、直列システム全体の稼働率ではありません。
覚えるポイント
- 稼働率 = MTBF / (MTBF + MTTR)、直列システムの稼働率 = 稼働率A × 稼働率B
間違えやすいところ
- 直列接続の稼働率を平均で求めてしまったり、並列システムの計算(1-(1-A)(1-B))と混同する間違いです。
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(システム信頼性評価)
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.9 ↗(www.ipa.go.jp)
信頼性設計手法(フールプルーフ)
テクノロジ系 · 信頼性設計 / フールプルーフ / フェールセーフ
システムの信頼性設計手法のうち、フールプルーフを採用した設計として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:フールプルーフ(Fool Proof)とは、人間の不注意や操作ミスがあっても重大な事故にならないようにする設計の考え方です。人は必ずミスをするものだと考え、間違った操作を受け付けない仕組みや、確認をうながす画面によってミスを防ぎます。
解き方
- 操作ミスを根本から防ぐ、または気づかせる作りがフールプルーフだと覚えておきましょう。
- 選択肢を比べ、人の操作ミスを防ぐ内容を述べているものを選びます。
- 選択肢 ア正解
- 利用者が操作を間違えないように確認をうながす設計で、フールプルーフの説明として正しいです。
- 選択肢 イ不正解
- 故障が起きたときに被害を小さくする設計はフェールセーフやフェールソフトの考え方です。
- 選択肢 ウ不正解
- 機器を定期的に点検して故障を防ぐ運用は予防保守の考え方です。
- 選択肢 エ不正解
- 装置を二重にして故障しても動かし続ける設計はフォールトトレランス(耐障害設計)です。
覚えるポイント
- フールプルーフは人間の誤操作を防止する設計思想です。
間違えやすいところ
- 故障時に安全側へ倒すフェールセーフと、操作ミスを防ぐフールプルーフを混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成23年度特別基本情報技術者試験午前問17
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.10 ↗(www.ipa.go.jp)
タスクスケジューリングとCPU使用率の計算
テクノロジ系 · タスクスケジューリング / 排他制御 / CPU使用率
CPUが1台、入出力装置(I/O)が1台あり、一つの要求だけを発生順に処理するシステムにおいて、タスクAとタスクBを実行する。タスクAは『CPU(1)→I/O(3)→CPU(2)→I/O(3)→CPU(2)』、タスクBは『CPU(1)→I/O(3)→CPU(1)→I/O(3)→CPU(2)』の処理を順次行う(括弧内は所要単位時間)。タスクAを先に開始し、タスクBは開始時点で到着しているものとする。両方のタスクが終了するまでのCPU使用率はおよそ何%か。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:CPUとI/O装置がそれぞれ1台だけのときは、同じ装置を使おうとした後の処理は順番待ちになり、全体の終了までの時間がのびます。そこで全体の経過時間とCPUが実際に働いた時間を正しく数え、わり算して使用率を求めます。
解き方
- t=0〜1でAがCPUを1単位時間使い、BはCPUの順番待ちになります。t=1〜4でAがI/Oを使い、Bはt=1〜2でCPUを使います。Bはt=2でI/Oを求めますが、AがI/Oを使っているため待ちます。
- t=4〜7でBがI/Oを使い、Aはt=4〜6でCPUを2単位時間使います。Aはt=6でI/Oを求めますが、Bが終わるt=7まで待ちます。
- t=7〜10でAがI/Oを使い、Bはt=7〜8でCPUを使ってからI/O待ちになります。t=10〜13でBがI/Oを使い、Aはt=10〜12でCPUを使い終えてAが完了します。
- t=13〜15で残ったBが最後のCPUを2単位時間使って全部終わります。全体は15単位時間、CPUの合計は9単位時間なので、使用率は9÷15=60%です。
- 選択肢 ア不正解
- 時間の見積もりを間違えて計算した結果で、正しい使用率ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- I/O待ちで全体の時間がのびることを正しく数えていない誤りです。
- 選択肢 ウ正解
- 全体15単位時間のうちCPUが9単位時間働くので、9÷15で60%となり正しいです。
- 選択肢 エ不正解
- I/OがCPUと同時に動けると考えた誤った計算(9÷12)の結果です。
覚えるポイント
- 共有資源が直列化される場合はタイムラインを時系列で追跡して全体の所要時間を求めます。
間違えやすいところ
- I/O装置が1台だけなのでI/O待ちが起きることを見落とさないようにしましょう。
出題の前提:平成23年度特別基本情報技術者試験午前問18
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.10 ↗(www.ipa.go.jp)
システムの最大処理能力(TPS)の算出
テクノロジ系 · 性能評価 / TPS / ボトルネック
Webサーバとデータベースサーバ各1台で構成されるシステムがある。次の条件を満たす場合、このシステムで処理可能な最大トランザクション数(TPS)は幾らか。ここで各サーバのCPUは1個とする。〔運用条件〕(1) トランザクションはWebサーバを経由し、データベースサーバでSQLが実行される。(2) Webサーバでは1トランザクション当たりCPU時間を1ミリ秒使用する。(3) データベースサーバでは1トランザクション当たり10データブロックにアクセスするSQLが実行され、1ブロックのアクセスに必要なCPU時間は0.2ミリ秒である。(4) CPU使用率の上限はWebサーバが70%、データベースサーバが80%である。(5) トランザクション処理はCPU時間だけに依存し、両サーバは互いに独立して処理を行う。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:サーバが何段もつながるシステムでは、全体の処理能力はいちばん余裕のないサーバ(ボトルネック)で決まります。各サーバが1秒に出せる件数(TPS:1秒間に処理できるトランザクション数)をそれぞれ計算し、その中の最小値がシステム全体の最大値になります。
解き方
- 1秒(1,000ミリ秒)で使えるCPU時間を求めます。Webサーバは1,000×0.7=700ミリ秒、DBサーバは1,000×0.8=800ミリ秒です。
- 1件の処理に必要なCPU時間を求めます。Webサーバは1ミリ秒、DBサーバは10×0.2=2.0ミリ秒です。
- 各サーバの最大TPSを計算します。Webサーバは700÷1=700TPS、DBサーバは800÷2.0=400TPSです。
- 全体は小さい方に合わせるので、ボトルネックの400TPSが答えになります。
- 選択肢 ア正解
- データベースサーバがボトルネックとなり、最大400TPSなので正解です。
- 選択肢 イ不正解
- 計算を誤った値で、データベースサーバの上限を超えてしまいます。
- 選択肢 ウ不正解
- Webサーバだけの上限で、データベースサーバが対応できません。
- 選択肢 エ不正解
- 2台のTPSを単純に足し合わせた誤った値です。
覚えるポイント
- 直列型システムの全体スループットは最も処理能力の低いサーバ(ボトルネック)によって制約されます。
間違えやすいところ
- 各サーバの処理能力を足し合わせてしまうミスに注意しましょう。
出題の前提:平成23年度特別基本情報技術者試験午前問19
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.11 ↗(www.ipa.go.jp)
ページング方式の概念
テクノロジ系 · 記憶管理 / 仮想記憶 / ページング方式
仮想記憶の管理手法であるページング方式の説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:ページング方式は、仮想記憶と実記憶をどちらも同じ大きさの固定長の区切り(ページ)に分け、対応づけて管理する方法です。仮想記憶の管理には、このページング方式のほかに、プログラムのまとまりごとに分けるセグメンテーション方式もあります。
解き方
- ページング方式の特徴が「固定長サイズで区切ること」だと覚えておきましょう。
- 選択肢を見比べ、固定長の区切りで対応づけると書いてあるものを選びます。
- 選択肢 ア正解
- 仮想記憶と実記憶を固定長のページに区切って対応づける、ページング方式の正しい説明です。
- 選択肢 イ不正解
- プログラムを主記憶の好きな位置で動かせるようにする再配置(リロケーション)の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 主記憶を複数のバンクに分けて同時に読み書きするメモリインタリーブの説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 補助記憶へ複数のレコードをまとめて読み書きするブロック化の説明です。
覚えるポイント
- ページング方式は固定長、セグメンテーション方式は可変長で領域を管理します。
間違えやすいところ
- 可変長で分けるセグメンテーション方式や、バンク分割のメモリインタリーブと混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成23年度特別基本情報技術者試験午前問20
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.11 ↗(www.ipa.go.jp)
LRUページ置換アルゴリズム
テクノロジ系 · 仮想記憶 / ページ置換えアルゴリズム / LRU
LRUアルゴリズムで、ページ置換えの判断基準に用いられる項目はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:LRUは、主記憶に空きがないときに「いちばん長い間使われていないページ」を追い出す方式です。使われていない長さは、最後に参照した時刻がどれだけ昔かで判断します。
解き方
- LRUは「Least Recently Used(いちばん最近使われていない)」の頭文字だと確認します。
- 判断のもとが「最後に参照した時刻」であることを見つけます。
- 選択肢 ア正解
- 最後に参照した時刻がいちばん古いページを選ぶので、LRUの基準として正しいです。
- 選択肢 イ不正解
- 最初に読み込んだ時刻がいちばん古いものを選ぶのはFIFO(先入れ先出し)です。
- 選択肢 ウ不正解
- 単位時間あたりの参照頻度はワーキングセットなどの考え方で、素のLRUの基準ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- 累積の参照回数がいちばん少ないページを選ぶのはLFU(Least Frequently Used)です。
覚えるポイント
- LRUは「最後に参照された時刻」、LFUは「参照頻度・回数」、FIFOは「最初に主記憶に入った時刻」を基準にします。
間違えやすいところ
- 参照時刻の古さで決めるLRUと、参照回数の少なさで決めるLFUを混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成23年度特別基本情報技術者試験午前問21
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.11 ↗(www.ipa.go.jp)
組込みシステムにおけるリアルタイムOSの採用理由
テクノロジ系 · リアルタイムシステム / リアルタイムOS / 応答時間
組込みシステムでリアルタイムOSが用いられる理由として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:リアルタイムOSは、決められた時間(制限時間)の中で必ず処理を終えるために使われます。速いこと自体が目的ではなく、間に合うことが大切で、優先度の高いタスクを先に処理する仕組みなどで実現します。
解き方
- リアルタイムOSの目的が応答時間や終了時間を守ることにあると確認します。
- 決められた時間内にタスクや割込みを処理する仕組みを挙げた選択肢イを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 故障してもデータを失わない仕組みは記憶装置の管理などによるもので、リアルタイムOSの理由ではありません。
- 選択肢 イ正解
- 決められた応答時間の中で確実に処理を終えられる仕組みを提供することが採用の主な理由です。
- 選択肢 ウ不正解
- 画面を使いやすくするGUIは普通のOSの特徴で、リアルタイムOSの主な目的ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- セキュリティを守るのはアクセス制御や暗号化の役目で、リアルタイムOSの採用理由とは直接関係ありません。
覚えるポイント
- リアルタイムOSの核となる特徴は、処理の「時間的確定性(デッドラインの遵守)」です。
間違えやすいところ
- リアルタイムOSを「速いOS」ではなく「決められた時間内に終えるOS」と理解しましょう。
出題の前提:平成23年度特別基本情報技術者試験午前問22
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.12 ↗(www.ipa.go.jp)
実行方式(インタプリタとコンパイラ)の所要時間比較
テクノロジ系 · 言語処理系 / インタプリタ / コンパイラ / 性能計算
Javaなどのバイトコードプログラムをインタプリタで実行する方法と、コンパイルしてから実行する方法を比較する。次の条件において、コンパイル方式の方がインタプリタ方式よりも処理時間(コンパイル時間を含む)が短くなるのは、およそ何行以上のバイトコードプログラムであるか。〔条件〕(1) 実行時間はプログラムの行数に比例する。(2) 100行のプログラムをインタプリタで実行すると0.2秒、コンパイル後に実行すると0.003秒掛かる。(3) コンパイル時間は100行当たり0.1秒掛かる。(4) コンパイル方式では行数に関係なくファイル入出力やコンパイラ起動等のオーバヘッドが常に0.15秒掛かる。(5) その他の時間は無視する。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:インタプリタ方式とコンパイル方式の合計時間を、行数nの式で表して比べます。コンパイル方式は速く動きますが、コンパイル時間と起動などの固定オーバヘッドがかかるため、行数が少ないうちはインタプリタ方式の方が短くなります。
解き方
- まずインタプリタ方式の1行あたりの時間を求めます。0.2秒÷100行=0.002秒/行なので、n行では0.002n秒です。
- 次にコンパイル方式を求めます。固定の0.15秒に、コンパイル0.001秒/行と実行0.00003秒/行を足して、合計は0.15+0.00103n秒です。
- 0.15+0.00103n<0.002nを解くと0.00097n>0.15となり、n>約154.6です。よっておよそ155行以上になります。
- 選択肢 ア不正解
- 50行ではインタプリタ約0.10秒、コンパイル約0.20秒で、インタプリタ方式が速いです。
- 選択肢 イ不正解
- 75行ではインタプリタ約0.15秒、コンパイル約0.23秒で、まだコンパイルの固定分を消せません。
- 選択肢 ウ不正解
- 125行ではインタプリタ約0.25秒、コンパイル約0.28秒で、まだインタプリタ方式が速いままです。
- 選択肢 エ正解
- 分かれ目が約154.6行なので、およそ155行以上でコンパイル方式が速くなります。
覚えるポイント
- コンパイル方式は固定オーバヘッドがあるため、プログラム規模が小さいときはインタプリタ、大きくなるとコンパイル方式が有利になります。
間違えやすいところ
- コンパイル時間だけでなく実行時間を計算に入れるのを忘れないようにしましょう。
出題の前提:平成23年度特別基本情報技術者試験午前問23
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.12 ↗(www.ipa.go.jp)
論理回路(パリティ生成回路)
テクノロジ系 · 論理回路 / 排他的論理和 / 偶数パリティ
4ビットの入力データに対し、1の入力数が0個又は偶数個のとき出力が1になり、奇数個のとき出力が0になる論理回路はどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:XOR回路は入力の1が奇数個のとき1、偶数個(0個を含む)のとき0を出力します。4入力のXOR回路では1が奇数個なら1になるので、その出力をNOTで反転すると、1が0個か偶数個のときに1を出せます。
解き方
- 4入力を2組に分けてXORし、その結果をさらにXORすると、1が奇数個なら1、偶数個や0個なら0になります。
- 求める条件は「0個か偶数個で1、奇数個で0」なので、この出力をNOTで反転した回路(XNOR)を探します。
- 選択肢 ア不正解
- 4入力XORそのもので、1が奇数個のとき1・偶数個のとき0となり、真理値が逆です。
- 選択肢 イ不正解
- 最終段がNORだと中間の2出力がどちらも0のときだけ1になり、1の総数の判定になりません。
- 選択肢 ウ不正解
- 最終段がNANDだと中間の2出力がどちらも1のときだけ0になり、求める条件を満たしません。
- 選択肢 エ正解
- 4入力XORの出力をNOTで反転しているので、1が0個か偶数個のとき1、奇数個のとき0となり正しいです。
覚えるポイント
- XORの多入力ツリーは「1の個数が奇数個か偶数個か(パリティ)」を判定する標準的な回路構成です。
間違えやすいところ
- XORそのもの(選択肢ア)と、それをNOTで反転した選択肢エでは0と1が逆になる点に注意しましょう。
出題の前提:平成23年度特別基本情報技術者試験午前問24
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.13 ↗(www.ipa.go.jp)
半加算器を構成する論理回路の組合せ
テクノロジ系 · 論理回路 / 半加算器 / 排他的論理和 / 論理積
1ビットの2進数xとyを加算して、和の1桁目zおよび桁上げ出力cを計算する半加算器において、素子Aと素子Bの適切な組合せはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:半加算器は、下位からの繰り上がりを考えずに1ビットの2進数xとyを足す回路です。和の1桁目zは、xとyが異なるときだけ1になるので排他的論理和(XOR:どちらか片方だけが1のとき1になる)で表せます。上の桁への繰り上がりcは、xとyがともに1のときだけ1になるので論理積(AND:両方が1のとき1になる)で表せます。
解き方
- 加算の真理値表を作り、(x,y)=(0,0)でz=0,c=0、(0,1)でz=1,c=0、(1,0)でz=1,c=0、(1,1)でz=0,c=1になることを確かめます。
- 出力zの値がXOR(排他的論理和)、出力cの値がAND(論理積)と一致するので、Aが排他的論理和、Bが論理積の組み合わせを選びます。
- 選択肢 ア正解
- 和zを出すAは排他的論理和(XOR)、繰り上がりcを出すBは論理積(AND)で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 イ不正解
- Aが否定論理積(NAND)、Bが否定論理和(NOR)では、加算の結果と合いません。
- 選択肢 ウ不正解
- Aが否定論理和(NOR)、Bが排他的論理和(XOR)では、和と繰り上がりを正しく出せません。
- 選択肢 エ不正解
- Aが論理積(AND)、Bが論理和(OR)では、和と繰り上がりの計算が逆になったり合わなくなったりします。
覚えるポイント
- 半加算器の和zはXOR素子、桁上げcはAND素子で構成される。
間違えやすいところ
- 全加算器(下位からの繰り上がりも含めて足す回路)と半加算器は回路構成が違うので、混同しないように注意します。
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(ハードウェア/論理回路)
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.13 ↗(www.ipa.go.jp)
スイッチ接点の物理現象(チャタリング)
テクノロジ系 · ハードウェア / スイッチ / チャタリング
機械式接点をもつ押しボタンスイッチを1回押した際に、微小時間内に細かなON・OFFが複数回連続して発生してしまう現象を表す用語はどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:機械式の接点をもつスイッチでは、金属片がぶつかる瞬間にバネの弾力や反発で小さく振動します。この振動で、ごく短い間にONとOFFが何度も続けて起きてしまいます。デジタル回路はそれを複数回の入力と誤って受け取ってしまいます。
解き方
- 問題文にある「スイッチを1回押すと数ミリ秒の間にON・OFFが何度も起きる」という特徴を確かめます。
- 接点が跳ねることで起きる振動現象を表す言葉「チャタリング」が正解だと判断します。
- 選択肢 ア不正解
- サンプリングは、連続したアナログ信号を一定の間隔で数値として取り出す標本化のことです。
- 選択肢 イ不正解
- シェアリングは、コンピュータの資源(リソース)を複数の利用者や処理で分け合うことです。
- 選択肢 ウ正解
- 接点が機械的に跳ね返って電気のつながりが繰り返し切れる現象をチャタリングと呼びます。
- 選択肢 エ不正解
- バッファリングは、処理速度の違う装置の間で一時的にデータをためてやり取りをなめらかにする技術です。
覚えるポイント
- 機械式接点の振動による誤動作現象はチャタリングと覚える。
間違えやすいところ
- チャタリングは、CRローパスフィルタという回路やソフトウェアの処理で防ぐ対象だと理解しておきます。
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(ハードウェア基礎)
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.14 ↗(www.ipa.go.jp)
マスタ・トランザクションファイルからの実績出力可能性の判定
テクノロジ系 · データベース設計 / ファイル設計 / データ分析
顧客マスタ(顧客コード, 名称, 担当者コード, 過去3か月分の各月受注額)、商品マスタ(商品コード, 名称, 過去3か月分の各月受注額)、担当者マスタ(担当者コード, 氏名)、当月受注ファイル(顧客コード, 商品コード, 受注額)の4つのファイルがある。各顧客の担当者は1人であるとき、当月分と直前3か月分の両方を出力可能な受注実績はどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:持っているデータの組み合わせから、どんな集計ができるかを考える問題です。過去3か月分の実績は、顧客マスタには「顧客ごとの合計」、商品マスタには「商品ごとの合計」としてしかなく、商品と他の項目を結びつける内訳は残っていません。そのため、顧客マスタの中で結びついている顧客と担当者の関係だけが、過去3か月分も含めて分析できます。
解き方
- 過去3か月の実績が各ファイルでどう持たれているかを確かめます。顧客マスタは顧客単位、商品マスタは商品単位の受注額しかありません。
- 商品と顧客、または商品と担当者を組み合わせた実績は過去データにないので、選択肢ア・イ・ウは直前3か月分を出せないと判断します。
- 顧客マスタに「担当者コード」があり、各顧客の担当者は1人と書かれているので、顧客と担当者は過去3か月分も結びつけられ、当月受注ファイルからも集計できるためエが成り立ちます。
- 選択肢 ア不正解
- 顧客マスタにも商品マスタにも過去月の顧客別・商品別の内訳がないので、出すことはできません。
- 選択肢 イ不正解
- 商品と顧客を組み合わせた過去月の内訳実績がないので、出すことはできません。
- 選択肢 ウ不正解
- 商品マスタに担当者の情報はなく、顧客マスタにも商品の内訳がないので、過去実績を出せません。
- 選択肢 エ正解
- 顧客マスタに担当者コードがあり、当月分も顧客コードから担当者が分かるので、担当者別の顧客別実績を出せます。
覚えるポイント
- マスタに保持される履歴データのキー項目に着目して集計可能範囲を見極める。
間違えやすいところ
- 当月受注ファイルには商品コードがあるので商品別の集計もできそうに思えますが、直前3か月分のデータの制約を忘れないようにします。
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(システム要件定義・ファイル仕様)
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.14 ↗(www.ipa.go.jp)
グラフィックソフトウェアの種類(ドローソフト)
テクノロジ系 · マルチメディア / ドローソフト / ベクターグラフィックス
コンピュータグラフィックスにおけるドロー系ソフトウェアの特徴として、適切な記述はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:グラフィックソフトは大きく「ペイント系」と「ドロー系」に分かれます。ペイント系は小さな点(ピクセル)の集まりで画像を表し、筆で色をぬったり写真を直したりするのに向いています。ドロー系は点や線、図形を数値(ベクター形式)で管理し、図面やロゴの変形・配置に向いています。
解き方
- ドローソフト(ベクター画像を編集するソフト)の特徴である「図形を数値で持つ」「変形や拡大縮小に強い」を思い出します。
- 各選択肢を見比べ、点や線の要素で描いたり変形したりする記述のイを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 複数の静止画の差分を変化させながら続けて表示して動画にするのは、アニメーションやモーフィングの説明です。
- 選択肢 イ正解
- 図形や線を始点・方向・長さなどの要素(ベクター形式)として管理し描くドローソフトの説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 筆先を動かしてビットマップ画像を作ったり編集したりするのはペイント系ソフトの説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 文字や静止画・動画・音声を組み合わせて作品を作るのはオーサリングツールの説明です。
覚えるポイント
- ドローソフト=ベクター形式(数式・図形部品)、ペイントソフト=ラスター形式(ピクセル集合)。
間違えやすいところ
- ペイントソフト(ビットマップを編集)とドローソフト(ベクターを編集)の特徴を混同しないようにします。
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(マルチメディア応用)
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.15 ↗(www.ipa.go.jp)
UMLクラス図における関連の多重度
テクノロジ系 · ソフトウェア工学 / UML / クラス図 / 多重度
UMLで表したクラス関連において、組織側に「1」、社員側に「1..*」の多重度が指定されているとき、このデータモデルの説明として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:UMLクラス図の多重度は、反対側のクラスの1つに対して、その端のクラスがいくつ対応するかを表します。「1」は必ず1つだけ対応すること、「1..*」は1つ以上が対応するという意味です。
解き方
- 1つの「組織」に対する「社員」の多重度は「1..*」です。1つの組織には1人以上の社員が対応し、0人(未所属)は許されないことを表します。
- 1人の「社員」に対する「組織」の多重度は「1」です。各社員は必ず1つの組織だけに属することを表します。
- 以上から、「社員が1人も所属しない組織は存在しない」とするアが適切です。
- 選択肢 ア正解
- 社員側の多重度が「1..*」なので、社員が0人の組織は存在できず、正しい記述です。
- 選択肢 イ不正解
- 組織側の多重度が「1」なので、社員は必ず1つの組織に属さなければなりません。
- 選択肢 ウ不正解
- 組織側の多重度が「1」なので、複数の組織に同時に属することはできません。
- 選択肢 エ不正解
- 社員側の多重度が「1..*」なので、1つの組織に複数の社員が所属できます。
覚えるポイント
- UMLの多重度は「相手のインスタンス1件に対して自分は何件対応するか」を端の記号で読み取る。
間違えやすいところ
- 組織側と社員側の多重度を左右逆に結びつけて解釈してしまう間違いに注意します。
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(システム開発技術/UML)
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.15 ↗(www.ipa.go.jp)
SQLの抽出条件(複数列の演算と論理積)
テクノロジ系 · データベース / SQL / WHERE句 / 論理演算子
販売実績表(第1期〜第4期の売上額が千円単位で格納)において、第1期〜第4期の販売金額の平均が4,000万円以上であり、かつすべての期で3,000万円以上販売している営業担当者の名前を抽出するSQL文として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:SQLの条件では、単位の換算とAND・ORの使い分けを正確にしなければなりません。表の単位は「千円」なので、4,000万円は「40,000千円」、3,000万円は「30,000千円」です。「4期の平均が40,000以上」は「4期の合計が160,000以上」と同じです。「どの期も〜以上」はすべての期が条件を満たす必要があるのでANDで結びます。
解き方
- 単位を千円に換算します。4,000万円は40,000千円、3,000万円は30,000千円です。
- 4期の平均が40,000以上という条件は「(第1期+第2期+第3期+第4期)/4 >= 40000」または「(第1期+第2期+第3期+第4期) >= 160000」です。
- 「どの期も3,000万円以上」は第1期から第4期のすべてが30000以上である必要があるので、「第1期 >= 30000 AND 第2期 >= 30000 AND 第3期 >= 30000 AND 第4期 >= 30000」となります。
- この2つの条件をANDで結んでいるSQL文を探すとエが当てはまります。
- 選択肢 ア不正解
- 条件がORで結ばれているので「どれか1つを満たせばよい」となり、条件に合いません。
- 選択肢 イ不正解
- 4期の合計が40000以上となっていて、平均が10,000千円以上(1,000万円以上)という判定になってしまっています。
- 選択肢 ウ不正解
- 平均の計算をしておらず、論理演算子もORが使われているので条件と一致しません。
- 選択肢 エ正解
- 4期の合計が160,000以上(平均40,000以上)で、全期が30,000以上という条件をすべてANDで正しく書いています。
覚えるポイント
- 「平均X以上」は「合計 >= X × N」と言い換え可能。単位の換算(千円単位)に注意。
間違えやすいところ
- 4期合計と比べる値を、4期で割るのを忘れた40000にしてしまうミスに注意します。
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(データベース言語SQL)
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.16 ↗(www.ipa.go.jp)
ビュー定義と基底テーブルの更新による行数変化
テクノロジ系 · データベース / ビュー / SQL / 更新処理
商品表(S001: 売値150000/仕入100000, S003: 売値200000/仕入170000, S005: 売値140000/仕入80000)があり、ビュー「収益商品」が「WHERE 売値 - 仕入値 >= 40000」と定義されている。このビューの行数が減少する更新処理はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:ビューは基底テーブルのデータを参照する仮の表です。基底テーブルが更新されると、ビューのSELECT文がその都度評価され、ビューに入る行や内容もすぐに変わります。ビューの行を減らすには、今ビューの条件を満たしているレコードの値を変えて、条件に当てはまらないようにする必要があります。
解き方
- 最初の各商品の利益(売値-仕入値)を計算します。S001は50,000(含む)、S003は30,000(含まない)、S005は60,000(含む)で、ビューの行数は2行です。
- アの更新をすると、S001の利益は130,000-100,000=30,000となり、40,000未満になるのでビューから外れ、行数は1行に減ります。
- イ〜エの更新では、S003が新たに加わる(増加)か、S005が引き続き条件を満たす(変化なし)ので、減ることはありません。
- 選択肢 ア正解
- S001の利益が50,000から30,000に減り、ビュー条件(>=40000)を満たさなくなるので、行数が2行から1行に減ります。
- 選択肢 イ不正解
- S003の利益が30,000から50,000になり、新たにビュー条件を満たすので、行数は2行から3行に増えます。
- 選択肢 ウ不正解
- S005の利益は130,000-80,000=50,000となり、引き続き40,000以上を満たすので行数は変わりません。
- 選択肢 エ不正解
- S005の利益は140,000-90,000=50,000となり、引き続き40,000以上を満たすので行数は変わりません。
覚えるポイント
- ビューは実体を持たず、基底テーブルの変更によって動的に検索結果(行数)が変わる。
間違えやすいところ
- もともとビューに含まれていない行(S003)を更新して条件を満たすと、行数は「増える」ことを見落とさないようにします。
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(データベース/ビュー)
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.17 ↗(www.ipa.go.jp)
Javaにおけるデータベース接続標準API
テクノロジ系 · データベース / Java / API / JDBC
JavaアプリケーションプログラムがリレーショナルデータベースにアクセスしてSQLを実行するための標準的なAPIはどれか。
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解答
ウ
解説
まず要点:Javaのプログラムから、いろいろな関係データベース(RDBMS)に同じ手順でアクセスできるように決められた標準のインターフェースがJDBC(Java Database Connectivity)です。各データベース会社が提供するJDBCドライバを通すことで、プログラム本体を変えずに別のデータベースとも通信できます。
解き方
- 問題文の「Javaのプログラムがデータベースにアクセスするための標準API」という言葉を確かめます。
- Java Database Connectivityの略であるJDBCを選択肢ウから見つけます。
- 選択肢 ア不正解
- HTMLはWebページを書くためのマークアップ言語で、データベースアクセスのAPIではありません。
- 選択肢 イ不正解
- Java VM(Java仮想マシン)は、コンパイルされたJavaのバイトコードを実行する仮想の実行環境です。
- 選択肢 ウ正解
- JDBC(Java Database Connectivity)は、Javaからデータベースに接続するための標準APIです。
- 選択肢 エ不正解
- SQLは関係データベースを操作する問い合わせ言語そのもので、JavaのAPIではありません。
覚えるポイント
- Javaからデータベースへアクセスする標準APIはJDBC。
間違えやすいところ
- データベースを操作する言語であるSQLと、それを発行・接続するJavaのAPIであるJDBCを取り違えないようにします。
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(ソフトウェア/データベース接続)
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.17 ↗(www.ipa.go.jp)
ログファイル(ジャーナルファイル)の役割
テクノロジ系 · データベース / トランザクション管理 / 障害回復
データベースの更新前や更新後の値を書き出して、データベースの更新記録として保存するファイルはどれか。
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解答
エ
解説
まず要点:更新前後の値を時系列に記録し、障害からの回復に使うファイルがログファイル(ジャーナルファイル)です。データベースが壊れたとき、記録をもとに更新をやり直したり取り消したりします。そのための更新の履歴を残しておくのが役割です。
解き方
- 問題文にある「更新前や更新後の値を書き出して更新記録として保存するファイル」の意味を確かめる。
- 選択肢の中から、更新前後の値を記録するログファイル(ジャーナルファイル)を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- ダンプファイルは、ある時点のメモリやデータベースの中身をそのまま別のファイルに書き出して保存したものです。
- 選択肢 イ不正解
- チェックポイントファイルは、メモリの内容をディスクに書き終えた時点を記録するもので、更新の履歴を残すファイルではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- バックアップファイルは、障害に備えてデータベース全体や一部を定期的に複製して保管したものです。
- 選択肢 エ正解
- ログファイル(ジャーナルファイル)は、更新前後の値を時系列で残すファイルで、更新記録を保存するという説明に合っています。
覚えるポイント
- ログファイル(ジャーナルファイル)=更新前後の値を記録し障害回復に利用するファイル
間違えやすいところ
- ある時点の全データを退避するバックアップファイルと、更新履歴を順に記録するログファイルを混同しないようにする。
出題の前提:平成23年度特別基本情報技術者試験午前 問33
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.17 ↗(www.ipa.go.jp)
関係データベースにおける外部キー定義の目的
テクノロジ系 · データベース / 関係データベース / 参照整合性制約
関係データベースにおいて、外部キー定義を行う目的として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:外部キーは、他のテーブルの主キーを参照する列に付け、テーブル間の参照の一貫性(参照整合性)を保つための制約です。参照先にない値は登録できなくなり、データのつながりが正しく保たれます。
解き方
- 関係データベースの外部キーの働き(参照整合性を保つこと)を確認する。
- 各選択肢を見比べ、テーブル間の参照の一貫性を保つと述べたものを正答とする。
- 選択肢 ア正解
- 外部キーを付けると、参照先のテーブルにある値しか入力できなくなり、レコード間の参照の一貫性が保たれます。
- 選択肢 イ不正解
- テーブルの格納場所を物理的に近づけて検索や更新を速くするのはクラスタリングなどの目的で、外部キーの目的ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 障害で壊れたレコードの復旧はバックアップやログファイルで行うもので、外部キーの目的ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- レコードの追加や削除でできる格納領域の虫食い状態の防止は、テーブルの再編成などの役割です。
覚えるポイント
- 外部キー制約の目的=テーブル間の参照整合性(参照一貫性)の維持
間違えやすいところ
- 外部キーはアクセス速度の向上や障害復旧の仕組みではなく、データの整合性を保つための制約である点に注意する。
出題の前提:平成23年度特別基本情報技術者試験午前 問34
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.18 ↗(www.ipa.go.jp)
データディクショナリの定義
テクノロジ系 · データベース / データディクショナリ / メタデータ
DBMSが管理するデータ、利用者、プログラムに関する情報、及びそれらの間の関係を保持するデータの集合体はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:DBMSが管理するデータや利用者、プログラムの情報と、それらの関係をまとめて持つデータの集まりがデータディクショナリ(データ辞書)です。データベース自体についての情報、つまりメタデータを一元管理するシステムカタログのようなものです。
解き方
- DBMSが管理するデータ・利用者・プログラムの定義情報と、それらの関係を保持する用語を思い出す。
- メタデータをまとめて管理する「データディクショナリ」を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- データウェアハウスは、経営の判断を支えるために業務データを時系列でまとめて蓄積した大規模なデータベースです。
- 選択肢 イ正解
- データディクショナリは、データの定義や利用者、プログラムなどの情報と、その間の関係を一元的に保持して管理する辞書です。
- 選択肢 ウ不正解
- データマートは、データウェアハウスから特定の部門や用途に必要なデータだけを取り出して作った小さなデータベースです。
- 選択肢 エ不正解
- データマイニングは、大量のデータから統計や機械学習の方法で隠れた規則や知識を見つけ出す技術です。
覚えるポイント
- データディクショナリ=データベースのメタデータ(定義情報・関係等)を管理する集合体
間違えやすいところ
- 分析用の大規模データベースであるデータウェアハウスやデータマートと、DBMSが内部で管理するデータディクショナリを混同しないようにする。
出題の前提:平成23年度特別基本情報技術者試験午前 問35
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.18 ↗(www.ipa.go.jp)
トランスポート層プロトコルにおけるポート番号の役割
テクノロジ系 · ネットワーク / トランスポート層 / ポート番号
TCP及びUDPのプロトコル処理において、通信相手のアプリケーションを識別するために使用されるものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:TCPやUDPでは、通信相手のアプリケーションを見分けるためにポート番号を使います。IPアドレスがネットワーク上の機器(ホスト)を識別するのに対し、ポート番号はその機器の中で動く個々のアプリやサービスを識別します。
解き方
- TCPとUDPが属するトランスポート層で使う識別子の役割を確認する。
- 機器内のアプリケーションを見分ける番号として「ポート番号」を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- MACアドレスは、データリンク層(レイヤ2)で同じLAN内のネットワーク機器を見分けるために使われます。
- 選択肢 イ不正解
- シーケンス番号は、TCPで送るデータの順番を管理し、抜けがないかを確かめるための通し番号です。
- 選択肢 ウ不正解
- プロトコル番号はIPヘッダにあり、上位のプロトコル(TCPやUDP、ICMPなど)の種類を見分けるために使われます。
- 選択肢 エ正解
- ポート番号はTCPやUDPのヘッダに設定され、端末の中で通信するアプリケーションを見分けるために使われます。
覚えるポイント
- ポート番号=トランスポート層で通信相手のアプリケーション(プロセス)を識別する番号
間違えやすいところ
- 上位プロトコル(TCP/UDPなど)を見分けるIPヘッダの「プロトコル番号」と、アプリケーションを見分ける「ポート番号」を混同しないようにする。
出題の前提:平成23年度特別基本情報技術者試験午前 問36
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.18 ↗(www.ipa.go.jp)
CSMA/CD方式の送信動作
テクノロジ系 · ネットワーク / LAN / CSMA/CD
CSMA/CD方式のLANに接続されたノードの送信動作に関する記述として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:CSMA/CDは、送る前に伝送路が空いているかを確かめ、空いていれば送信する方式です。同時に複数のノードが送って衝突が起きたら、ランダムな時間だけ待ってから送り直します。イーサネットなどで使われます。
解き方
- CSMA/CDの名前の要素(Carrier Sense、Multiple Access、Collision Detection)と動作の流れを整理する。
- 「伝送路の使用状況を確かめ、空いていれば送信、衝突検出時はランダムな時間待って再送」と書かれたイを選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 各ノードに順位を付けて送信権(トークン)を順番に渡す方式は、トークンバス方式の説明です。
- 選択肢 イ正解
- 空きを確かめて送信し、衝突を検出したらランダムな時間待って再送するというCSMA/CDの動作を正しく説明しています。
- 選択肢 ウ不正解
- 環状につないだネットワークで特殊なフレームを巡回させて送信を制御するのは、トークンリング方式の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- タイムスロットを割り当てられたノードだけが送信するのは、TDMA(時分割多元接続)などの説明です。
覚えるポイント
- CSMA/CD=搬送波感知(空き確認)+多重アクセス+衝突検出(ランダム時間待機後に再送)
間違えやすいところ
- トークンリング方式やトークンバス方式のようなトークンを巡回させる方式と、CSMA/CD方式を混同しないようにする。
出題の前提:平成23年度特別基本情報技術者試験午前 問37
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.19 ↗(www.ipa.go.jp)
物理層で信号波形を整形・中継する装置
テクノロジ系 · ネットワーク / ネットワーク機器 / リピータ
LANにおいて、伝送距離を延長するために伝送路の途中でデータの信号波形を増幅・整形して、物理層での中継を行う装置はどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:伝送路の途中で信号波形を増幅・整形して物理層で中継する装置はリピータです。中継装置はOSI基本参照モデルのどの層で働くかで分類され、物理層(第1層)がリピータ、データリンク層(第2層)がブリッジやスイッチングハブ、ネットワーク層(第3層)がルータです。
解き方
- 問題文の「信号波形を増幅・整形」「物理層での中継」という条件を確かめる。
- 各層の装置の中から、物理層(レイヤ1)で信号を中継する「リピータ」を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- スイッチングハブ(レイヤ2スイッチ)は、データリンク層(レイヤ2)でMACアドレスを基にフレームを振り分けます。
- 選択肢 イ不正解
- ブリッジは、データリンク層(レイヤ2)でMACアドレスを基にフレームを中継するか捨てるかを判断します。
- 選択肢 ウ正解
- リピータは、物理層(レイヤ1)で弱まったり乱れたりした信号を増幅・波形整形して中継する装置です。
- 選択肢 エ不正解
- ルータは、ネットワーク層(レイヤ3)でIPアドレスを基に最適な経路を選んでパケットを中継します。
覚えるポイント
- 物理層=リピータ、データリンク層=ブリッジ/L2スイッチ、ネットワーク層=ルータ
間違えやすいところ
- 物理層の信号波形の増幅・整形(リピータ)と、データリンク層のMACフレームの中継(ブリッジ・L2スイッチ)を混同しないようにする。
出題の前提:平成23年度特別基本情報技術者試験午前 問38
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.19 ↗(www.ipa.go.jp)
DHCPの機能と役割
テクノロジ系 · ネットワーク / プロトコル / DHCP
DHCPの説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:DHCPは、ネットワークにつながるコンピュータにIPアドレスなどの設定を自動で割り当てるプロトコルです。端末が起動して接続したときに、必要な通信設定を自動で配るため、手動設定の手間や間違いを減らせます。
解き方
- DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)の基本の働き(IPアドレスの自動設定)を確認する。
- 選択肢の中から「IPアドレスの設定を自動化する」と書かれたアを選ぶ。
- 選択肢 ア正解
- DHCPは、端末が接続したときにIPアドレスなどの通信設定を自動で配って設定するプロトコルです。
- 選択肢 イ不正解
- ディレクトリサービスにアクセスするプロトコルはLDAP(Lightweight Directory Access Protocol)などです。
- 選択肢 ウ不正解
- 電子メールを送信・転送するプロトコルはSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)です。
- 選択肢 エ不正解
- プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスを相互に変換する技術はNATやNAPTです。
覚えるポイント
- DHCP=クライアント端末へのIPアドレス自動割り当てプロトコル
間違えやすいところ
- IPアドレスを自動で割り当てるDHCPと、アドレスを変換するNAT/NAPTを混同しないようにする。
出題の前提:平成23年度特別基本情報技術者試験午前 問39
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.19 ↗(www.ipa.go.jp)
NTPの用途
テクノロジ系 · ネットワーク / プロトコル / NTP
NTP(Network Time Protocol)の用途に関する記述として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:NTPは、ネットワーク上の機器の時計を高い精度で合わせるためのプロトコルです。上位のタイムサーバ(NTPサーバ)と通信し、パケットの往復にかかる時間を考えて時刻を同期させます。UDPのポート123を使います。
解き方
- NTPの名称(Network Time Protocol)と主な用途(時刻合わせ)を確認する。
- タイムサーバを利用して各PCの時刻を合わせる記述のイを選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 業務プログラムの応答時間を測ること自体を目的にしたプロトコルではありません。
- 選択肢 イ正解
- NTPは、タイムサーバを利用してネットワーク上のコンピュータの時刻を正確に合わせるために使われます。
- 選択肢 ウ不正解
- ファイルの更新時刻で最新かどうかを判断するのはファイルシステムや同期ソフトの機能で、NTPの用途ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- 受信時刻を比べて未読メールを転送するのはメールソフトやサーバの転送設定で、NTPの用途ではありません。
覚えるポイント
- NTP(Network Time Protocol)=ネットワーク上の機器の時刻を正確に同期するプロトコル
間違えやすいところ
- NTPは時刻を合わせるプロトコルであり、ログの解析やプログラムの応答時間を測るアプリそのものではない点に注意する。
出題の前提:平成23年度特別基本情報技術者試験午前 問40
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.20 ↗(www.ipa.go.jp)
仮想端末プロトコル
テクノロジ系 · ネットワーク / アプリケーション層プロトコル
TCP/IPネットワークで利用されるプロトコルのうち、遠隔ホストにログインして端末エミュレーションや遠隔操作を行う機能を提供するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:遠隔ホストにログインして遠隔操作する仮想端末機能を提供するのはTELNETです。TCP/IPでは目的ごとに別のプロトコルを使い分けます。ファイル転送はFTP、Web閲覧はHTTP、メール送信はSMTPが担当します。
解き方
- 問題文が求める目的は「遠隔ログインと遠隔操作を行う仮想端末機能」だと確認します。
- 各選択肢のプロトコルの役割を照らし合わせ、仮想端末を提供するTELNETを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- FTP(ファイルを送受信するための決まりごと)はファイル転送用であり、遠隔操作の機能はありません。
- 選択肢 イ不正解
- HTTP(Webページをやり取りするための決まりごと)はWeb閲覧用であり、仮想端末の機能はありません。
- 選択肢 ウ不正解
- SMTP(電子メールを送るための決まりごと)はメール送信用であり、遠隔操作には使われません。
- 選択肢 エ正解
- TELNET(遠隔ログイン用のプロトコル)は仮想端末としてホストにログインし、遠隔操作を可能にします。
覚えるポイント
- TELNETは仮想端末プロトコル(ポート23)
- SSHは暗号化された安全な遠隔ログインプロトコル(ポート22)
間違えやすいところ
- FTP(ファイル転送)やSMTP(メール送信)など他のプロトコルと役割を混同しやすいので注意しましょう。
出題の前提:平成23年度特別基本情報技術者試験午前問41
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.20 ↗(www.ipa.go.jp)
素因数分解困難性に基づく公開鍵暗号
テクノロジ系 · セキュリティ / 公開鍵暗号方式
非常に大きな数の素因数分解が極めて困難であることを安全性の根拠として利用している公開鍵暗号方式はどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:非常に大きな数の素因数分解が難しいことを安全性の根拠にしている公開鍵暗号はRSAです。公開鍵暗号は、逆に計算するのが非常に難しい数学の問題を土台にしています。RSAは素因数分解の難しさ、DSAなどは離散対数問題(べき乗の逆算の難しさ)を使います。
解き方
- 設問が求める「非常に大きな数の素因数分解の難しさ」を使う暗号方式を確認します。
- 各選択肢の暗号の分類と数学的な根拠を比べ、RSAが素因数分解困難性に基づくと特定します。
- 選択肢 ア不正解
- AES(代表的な共通鍵暗号の規格)は共通鍵暗号であり、公開鍵暗号ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- DSA(ディジタル署名の規格)は離散対数問題の難しさを根拠にしており、素因数分解ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- IDEA(共通鍵暗号の一種)は共通鍵暗号であり、公開鍵暗号ではありません。
- 選択肢 エ正解
- RSAは巨大な数の素因数分解が難しいことを安全性の根拠にした公開鍵暗号です。
覚えるポイント
- RSA=巨大な数の素因数分解の困難性
- DSA=離散対数問題の困難性
- AES=共通鍵暗号方式(SPN構造)
間違えやすいところ
- 共通鍵暗号(AESなど)と公開鍵暗号の区別、素因数分解問題と離散対数問題の違いを混同しやすいので注意しましょう。
出題の前提:平成23年度特別基本情報技術者試験午前問42
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.20 ↗(www.ipa.go.jp)
バイオメトリクス認証・認証デバイスの特性
テクノロジ系 · セキュリティ / 生体認証
認証デバイスやバイオメトリクス認証に関する記述のうち、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:虹彩認証は成人後の経年変化がほとんどないため、登録パターンの更新がほとんど不要です。虹彩(瞳孔のまわりの膜)は2歳ごろまでに形が定まり、外傷や病気がなければ変化しにくく、認証精度が高いとされます。接触型ICカードは端子から直接給電でき、電波で受電する非接触型より安定した大きな電力を得られます。
解き方
- 各選択肢について、生体認証・カード・デバイスの物理的な性質や規格の記述の正誤を考えます。
- 虹彩認証は成人後の変化が少なく登録パターンの更新がほぼ不要という内容が正しいと判断します。
- 選択肢 ア不正解
- IEEE 802.1Xはネットワーク認証の規格であり、USBキーのメモリ容量を規定するものではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 非接触型ICカードは電力が小さく不安定なため、大電力と高度な処理には端子から給電する接触型が向いています。
- 選択肢 ウ正解
- 虹彩の模様は成人後にほとんど変化しないため、登録データの更新はごくわずかで済みます。
- 選択肢 エ不正解
- 静電容量方式は指先の電荷の変化を検知するため、LED照明などの光の影響を受けません。
覚えるポイント
- 虹彩認証は経年変化が極めて少なく精度が高い
- 接触型ICカードの方が非接触型より安定した給電が可能
間違えやすいところ
- 指紋センサの方式(光学式と静電容量方式)の性質を取り違えてしまう誤りに注意しましょう。
出題の前提:平成23年度特別基本情報技術者試験午前問43
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.20 ↗(www.ipa.go.jp)
パケットフィルタリング型FWのルール設定
テクノロジ系 · セキュリティ / ファイアウォール
社内ネットワーク上のPCからインターネット上のWebサーバ(ポート番号80)にHTTP接続して通信を行う場合、ファイアウォールで双方向の通信を許可するための送信元・宛先ポート番号の適切な組合せはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:行きはPC(送信元1024以上)からWebサーバ(宛先80)、戻りはWebサーバ(送信元80)からPC(宛先1024以上)の組合せが正しいです。TCP/IPでは、接続する側は宛先にウェルノウンポート(Webは80番)を、自分の送信元にはOSが自動で割り当てるエフェメラルポート(1024以上)を使います。戻りのパケットでは送信元と宛先が入れ替わります。
解き方
- 行き(PC→Webサーバ)は、PCが送信元1024以上、Webサーバが宛先80になります。
- 戻り(Webサーバ→PC)は、Webサーバが送信元80、PCが宛先1024以上になります。
- この二つの条件を同時に満たす選択肢ウを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- PCからサーバへの送信で送信元80・宛先1024以上となっており、ポートの向きが逆です。
- 選択肢 イ不正解
- 行きと戻りの両方でポートの割り当てが逆になっており、正しい通信を表していません。
- 選択肢 ウ正解
- 行きはPC(1024以上)からWebサーバ(80)、戻りはWebサーバ(80)からPC(1024以上)で正しい組合せです。
- 選択肢 エ不正解
- 戻りのパケットで送信元1024以上・宛先80となっており、向きが逆で誤りです。
覚えるポイント
- 通信元のクライアント側はエフェメラルポート(1024以上)
- 通信先サービス側は固定のサービスポート(HTTPは80番)
間違えやすいところ
- 戻りのパケットで送信元と宛先のアドレスやポート番号が入れ替わる点を見落としやすいので注意しましょう。
出題の前提:平成23年度特別基本情報技術者試験午前問44
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.21 ↗(www.ipa.go.jp)
ディジタル著作物の不正コピー判別対策
テクノロジ系 · セキュリティ / 電子透かし / 著作権保護
画像などのディジタルコンテンツが不正にコピーされて転売されたものであるかを判別・追跡するために埋め込まれる対策技術はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:不正コピーされたデータの出所を判別・追跡するために埋め込む技術は電子透かしです。画像や音声の中に、人の感覚では気づきにくい小さな変化として著作権者情報や番号を埋め込みます。これにより、不正にコピー・転売されたデータの流出元を特定できます。
解き方
- 問題文の「不正コピーされたかを判別する対策」という目的を確認します。
- 著作権情報をデータ内に気づきにくく埋め込む技術である電子透かしを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- タイムスタンプは、ある日時に文書が存在したことと、その後改ざんされていないことを証明する技術です。
- 選択肢 イ正解
- 電子透かしは画像や音楽に目立たない形で著作権情報を埋め込み、不正コピーの流出元を特定します。
- 選択肢 ウ不正解
- 電子保存は、紙の書類をスキャナで読み取り、ディジタルデータとして保存・管理することを指します。
- 選択肢 エ不正解
- 配達証明は、郵便物が受取人に確実に届いたことを証明する郵便局のサービスです。
覚えるポイント
- 電子透かし=コンテンツに著作権情報等を埋め込み不正コピーを判別・追跡する技術
- タイムスタンプ=存在証明と完全性(非改ざん)の証明
間違えやすいところ
- タイムスタンプ(日時の証明)と電子透かし(著作権者や不正コピーの判別)の目的の違いを混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成23年度特別基本情報技術者試験午前問45
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.21 ↗(www.ipa.go.jp)
E-R図の表現対象
テクノロジ系 · データベース / データモデリング / E-R図
E-R図(Entity-Relationship Diagram)で表すことができる対象として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:E-R図で表せるのはエンティティ(実体)間の関連です。E-R図は概念データモデルを設計するときの図法で、現実の対象を「実体(エンティティ)」として取り出します。実体どうしのつながりである「関連(リレーションシップ)」や、実体が持つ「属性」を表します。処理の流れを表すDFDとは別のものです。
解き方
- E-R図のE(実体)とR(関連)の意味を確認します。
- E-R図が「実体と実体の間の関連」を表す図法だと確認し、選択肢アを選びます。
- 選択肢 ア正解
- E-R図は「実体(エンティティ)」と「実体どうしの関連」を表す図法です。
- 選択肢 イ不正解
- E-R図は実体の型どうしの関連を表すもので、型と個々のデータの関係を表すものではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- データとプロセスの関連を表すには、CRUD図やDFDなどが使われます。
- 選択肢 エ不正解
- プロセス間の関連(処理の流れ)を表すには、フローチャートやアクティビティ図などが使われます。
覚えるポイント
- E-R図は実体(Entity)と関連(Relationship)を表す
- DFDはデータの流れとプロセス間の関係を表す
間違えやすいところ
- DFD(データとプロセスの流れ)やCRUD図とE-R図の役割を混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成23年度特別基本情報技術者試験午前問46
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.22 ↗(www.ipa.go.jp)
設計書の静的レビュー手法
テクノロジ系 · ソフトウェア開発管理技術 / デザインレビュー / ウォークスルー
設計上の誤りを早期に発見することを目的として、作成者と複数の関係者が設計書をレビューする方法はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:作成者と複数の関係者が設計書をレビューする方法はウォークスルーです。ウォークスルーは、成果物を作った人が主導し、同僚などの複数メンバーが集まって仕様書やコードを順に追いながら確認します。これにより設計上の誤りを早い段階で見つけられます。
解き方
- 設問の「誤りを早期発見する」「作成者と複数の関係者がレビューする」という特徴を確認します。
- 複数人で設計書やコードを順に検証するレビュー技法であるウォークスルーを選びます。
- 選択肢 ア正解
- ウォークスルーは作成者が主導し、複数の参加者が資料を順に検証して誤りを見つけるレビュー手法です。
- 選択肢 イ不正解
- 机上デバッグは、開発者自身が机上でプログラムを追いかけて確認する個人的な検証作業です。
- 選択肢 ウ不正解
- トップダウンテストは、上位のモジュールから下位へ順に組み合わせて行う動的なテスト手法です。
- 選択肢 エ不正解
- 並行シミュレーションは、新旧のシステムを同時に動かして結果を比較するテスト・監査手法です。
覚えるポイント
- ウォークスルー=作成者と関係者による順次追跡型の共同レビュー
- インスペクション=モデレータ主導の公式かつ測定基準のあるレビュー
間違えやすいところ
- 机上デバッグは主に一人で行う作業であり、複数人で行うウォークスルーとは異なる点に注意しましょう。
出題の前提:平成23年度特別基本情報技術者試験午前問47
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.22 ↗(www.ipa.go.jp)
オブジェクト指向の概念と特徴
テクノロジ系 · ソフトウェア開発技術 / オブジェクト指向 / 継承
オブジェクト指向の特徴に関する記述として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:継承によって、モデルの拡張や変更のときに変更箇所を局所化できます。オブジェクト指向の基本には、カプセル化(情報隠蔽)、継承、多態性があります。継承は既存のクラス(スーパークラス)のデータとメソッドを受け継ぎ、違う部分だけを下位クラス(サブクラス)で定義します。これにより再利用性が高まり、修正の影響範囲を限定できます。
解き方
- オブジェクト指向の各概念(カプセル化、継承、クラス階層)について、選択肢の記述を順に確認します。
- 選択肢エの「継承により変更箇所を局所化できる」が利点を正しく説明していると確認します。
- 選択肢 ア不正解
- オブジェクト指向では抽象化により操作の仕様と実装を分けるため、操作をあらかじめ固定する必要はありません。
- 選択肢 イ不正解
- カプセル化は内部の詳細を隠すので、オブジェクト間の依存を低くする(疎結合にする)役割を持ちます。
- 選択肢 ウ不正解
- 下位クラスを変更しても上位クラスに影響することは通常なく、上位クラスの変更は不要です。
- 選択肢 エ正解
- 継承を使うと既存のコードを再利用しつつ差分だけを定義でき、変更箇所を限定できます。
覚えるポイント
- カプセル化=独立性を高め結合度を弱める(相互依存性を下げる)
- 継承(インヘリタンス)=共通定義の再利用と変更の局所化
間違えやすいところ
- 「カプセル化によって相互依存性を高める」という逆の表現(正しくは低くする)にだまされないよう注意しましょう。
出題の前提:平成23年度特別基本情報技術者試験午前問48
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.22 ↗(www.ipa.go.jp)
ホワイトボックステストの特徴
マネジメント系 · ソフトウェアテスト / ホワイトボックステスト
ホワイトボックステストの説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:ホワイトボックステストは、プログラムの内部のしくみに着目してテストデータを作る方法です。プログラムの命令や分岐がどこまで実行されたか(カバレッジ)を基準に、テストデータを設計します。反対に、内部を考えず仕様書だけで入出力を確かめる方法はブラックボックステストと呼びます。
解き方
- ホワイトボックステストが、プログラムの内部構造をもとにテストデータを設計する方法だと確認します。
- 選択肢の中で、内部の構造に着目している記述を選び、それが選択肢ウだと特定します。
- 選択肢 ア不正解
- 外部仕様書をもとにテストデータを作るのは、中身を見ないブラックボックステストの方法です。
- 選択肢 イ不正解
- 同値分割や境界値分析は、中身を見ないブラックボックステストでよく使うテストデータの作り方です。
- 選択肢 ウ正解
- プログラムの内部の論理構造をもとにテストデータを作るので、ホワイトボックステストの説明として合っています。
- 選択肢 エ不正解
- 入力と出力の関係から仕様どおり動くかを確かめるのは、ブラックボックステストの特徴です。
覚えるポイント
- ホワイトボックスはプログラム内部構造に着目し、ブラックボックスは外部仕様(入出力)に着目する。
間違えやすいところ
- 同値分割や境界値分析を、ホワイトボックステストの方法だと間違えないよう注意します。
出題の前提:平成23年度特別 基本情報技術者試験 午前 問49
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.23 ↗(www.ipa.go.jp)
ソフトウェア構成管理の対象
マネジメント系 · プロジェクトマネジメント / 構成管理
ソフトウェア開発において、構成管理に起因しない問題はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:構成管理に起因しない問題は、単体テストのバグ多発による進捗の遅れです。構成管理とは、設計書やソースコードなどの成果物の版(バージョン)や変更履歴、成果物どうしの対応関係を正しく保つ活動です。改版手続き違反、版の不一致、派生プログラムへの反映漏れは構成管理の対象ですが、テストの網羅不足でバグを出し切れないのはテストや品質管理の領域です。
解き方
- それぞれの選択肢が、成果物の版や整合性の管理(構成管理)に関係しているかを考えます。
- 単体テストのバグ多発はテスト工程の品質管理の問題で、構成管理の不備が原因ではないと判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 決められた改版手続きを守らずに直してトラブルになったのは、変更管理(構成管理の一部)の不備が原因です。
- 選択肢 イ正解
- 単体テストの不具合が後で多く出るのはテストの網羅性や品質管理の問題で、構成管理が原因ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 仕様書・設計書とソースコードの版が合っていないのは、版の管理や追跡(トレーサビリティ)など構成管理の不備が原因です。
- 選択肢 エ不正解
- 派生プログラムへの変更反映漏れは、派生元の版の管理(構成管理)の不備が原因です。
覚えるポイント
- 構成管理は成果物の版数(バージョン)や変更履歴、成果物間の整合性を管理する活動である。
間違えやすいところ
- 開発のあらゆる品質トラブルを、すべて構成管理の問題と決めつけないよう区別が必要です。
出題の前提:平成23年度特別 基本情報技術者試験 午前 問50
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.23 ↗(www.ipa.go.jp)
ファストトラッキングによる日程短縮計算
マネジメント系 · プロジェクトマネジメント / アローダイアグラム / クリティカルパス
ファストトラッキング技法を用いてスケジュールの短縮を行う。当初の計画は図1のとおりである。作業Eを作業E1, E2, E3に分けて、図2のように計画を変更すると、スケジュールは全体で何日短縮できるか。 〔図1〕 ・A(5)から分岐:B(8)とC(7) ・Bの後:D(7)とE(9)が分岐 ・Dの後:G(7)を経て終了 ・Cの後:F(5)を実施 ・EとFが合流してH(4)を実施し、その後I(2)を経て終了 〔図2〕 ・A(5)から分岐:B(8)とC(7) ・Bの後:D(7)とE1(3)が分岐 ・E1の後:E2(4)とE3(2)に分岐 ・DとE2が合流してG(7)を経て終了 ・Cの後:F(5)を実施し、Fの終了点にE3が合流してH(4)、I(2)を経て終了
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:全体の所要日数は、開始から終了までの一番長い経路(クリティカルパス)の日数を合計して求めます。ファストトラッキングで作業を分けて同時に進めると、経路ごとの日数を計算し直し、新しいクリティカルパスの日数との差から短縮日数を求めます。
解き方
- 図1の各経路の日数を計算します。経路A-B-D-Gは5+8+7+7=27日、A-B-E-H-Iは5+8+9+4+2=28日、A-C-F-H-Iは5+7+5+4+2=23日なので、当初は28日です。
- 図2の各地点の最早時刻を計算します。A=5日、B=13日、C=12日、E1=16日、D=20日、E2=20日(合流点はmax(20,20)=20日)、G=27日、F=17日、E3=18日(合流点はmax(17,18)=18日)、H=22日、I=24日で、終了点はmax(27,24)=27日です。
- 短縮日数を28-27=1日と求めます。
- 選択肢 ア正解
- もとの所要日数28日から変更後の27日を引くと、短縮できるのは1日です。
- 選択肢 イ不正解
- 変更後の一番長い経路(A-B-D-G または A-B-E1-E2-G)は27日なので、2日は短縮できません。
- 選択肢 ウ不正解
- 3日短縮すると全体は25日になりますが、Gの完了に27日かかるので誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- 4日という短縮日数は、計算結果と合いません。
覚えるポイント
- 日程短縮時は、特定経路を短縮しても別の経路が新たなクリティカルパスになる点に注意する。
間違えやすいところ
- E3の合流先をFの開始前と間違えると、最早時刻の計算を誤るので注意します。
出題の前提:平成23年度特別 基本情報技術者試験 午前 問51
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.24 ↗(www.ipa.go.jp)
ファンクションポイント法の特徴
マネジメント系 · プロジェクトマネジメント / 見積手法 / ファンクションポイント法
ファンクションポイント法の説明はどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:ファンクションポイント法は、利用者から見たソフトウェアの機能の数と複雑さで規模を見積もる方法です。外部入力、外部出力、外部照会、内部論理ファイル、外部インタフェースファイルといった機能に着目します。プログラム言語や開発技術に左右されず、要件定義の段階から見積もれるのが特徴です。
解き方
- ソフトウェアの見積もり方法ごとの特徴(LOC法、WBS積算法、FP法、類推法)を整理します。
- 機能の要素(外部入出力、ファイル、照会など)の数と特性から規模を出す記述である選択肢ウを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- プログラムのステップ数を積み上げて見積もるのは、プログラムステップ法(LOC法)の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- WBSを作り作業ごとに工数を積み上げるのは、工数積算法(ボトムアップ見積法)の説明です。
- 選択肢 ウ正解
- 外部入出力や内部論理ファイルなどの機能の数と複雑さから規模を見積もるので、ファンクションポイント法の説明として合っています。
- 選択肢 エ不正解
- 過去の似た事例の実績と比べて見積もるのは、類推見積法(アナロジー法)の説明です。
覚えるポイント
- ファンクションポイント法は機能数(入出力・ファイル等)から計測し、言語に依存しない見積手法である。
間違えやすいところ
- プログラムの行数を使うLOC法と、機能の数を使うファンクションポイント法を混同しないようにします。
出題の前提:平成23年度特別 基本情報技術者試験 午前 問52
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.24 ↗(www.ipa.go.jp)
ウォータフォール型開発における誤り修復コスト
マネジメント系 · ソフトウェア工学 / ウォータフォールモデル / 品質管理
ウォータフォール型のソフトウェア開発において、運用テストで発見された誤りの修復に要するコストに関する記述のうち、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:上流工程の誤りほど、後で見つかったときの修復コストが高くなります。ウォータフォールモデルでは、要求定義や外部設計の誤りを運用テストで見つけると、それ以降に作った設計書、コード、テスト仕様書、マニュアルなども直す必要があります。そのため、後ろの工程の誤りより手戻りが大きくなります。
解き方
- 各工程の誤りが広げる修正の範囲と、手戻りのコストの大きさを比べます。
- 外部設計の誤りはコーディングだけの誤りより広く影響するので、コストが高いというアが妥当だと判断します。
- 選択肢 ア正解
- 上流の外部設計の誤りはプログラムやマニュアルなど多くの成果物に手戻りを広げるので、コーディングの誤りよりコストが高いです。
- 選択肢 イ不正解
- 要求定義の誤りは全工程の成果物に手戻りを広げるので、コーディングの誤りよりずっとコストが高いです。
- 選択肢 ウ不正解
- テストケースの誤りより、システムの構造に影響する外部設計の誤りの方が修復コストは高いです。
- 選択肢 エ不正解
- 内部設計の誤りはプログラムの広い修正につながるので、コーディング1か所の誤りよりコストが高いです。
覚えるポイント
- 不具合の混入工程が上流であるほど、後工程で発見された際の修正コスト・影響範囲は大きくなる。
間違えやすいところ
- コーディングの誤りが一番影響が大きいと考え、上流工程の設計ミスより重いと誤解しないようにします。
出題の前提:平成23年度特別 基本情報技術者試験 午前 問53
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.25 ↗(www.ipa.go.jp)
QC七つ道具の活用(パレート図)
マネジメント系 · プロジェクトマネジメント / 品質管理 / パレート図
品質問題を解決するために図を作成して原因の傾向を分析したところ、全体の80%以上が少数の原因で占められていることが判明した。作成した図はどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:全体の80%以上を少数の原因が占めるときに使う図がパレート図です。パレート図は、項目ごとの度数を多い順に並べた棒グラフと、その累積の割合を表す折れ線グラフを組み合わせた図です。問題の80%は20%の要素が原因という考え方をもとに、重点的に直す原因を見つけます。
解き方
- 問題文の「全体の80%以上が少数の原因で占められていることを分析した図」という条件を確認します。
- 項目ごとの度数と累積比率を表して重点項目をつかめるパレート図(選択肢エ)を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 管理図は、工程が安定した状態にあるかを時系列の折れ線と上下の管理限界線で見る図です。
- 選択肢 イ不正解
- 散布図は、2つの値の間に関係があるかどうかを点で表した図です。
- 選択肢 ウ不正解
- 特性要因図(魚の骨図)は、ある結果に対して原因を系統的に整理・分類する図です。
- 選択肢 エ正解
- 度数の棒グラフと累積比率の折れ線から少数の重点原因をつかめるので、パレート図が正解です。
覚えるポイント
- パレート図は棒グラフ+累積折れ線グラフで構成され、重要原因の絞り込み(ABC分析)に用いる。
間違えやすいところ
- 原因を洗い出す「特性要因図」と、度数や比率から重点項目を見つける「パレート図」を混同しないようにします。
出題の前提:平成23年度特別 基本情報技術者試験 午前 問54
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.25 ↗(www.ipa.go.jp)
データバックアップの運用方針
サービスマネジメント系 · サービスマネジメント / バックアップ運用 / 整合性確保
データのバックアップに関する記述のうち、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:バックアップでは、データの整合性(食い違いがない状態)を保つことが大切です。データの更新とバックアップを同時に行うと内容が食い違うので、夜間など業務を止めている時間にバックアップするなどの工夫が必要です。また、元の媒体が壊れても大丈夫なように、物理的に別の媒体に保管します。
解き方
- それぞれのバックアップ方法や媒体の特徴が妥当かどうかを考えます。
- データの整合性を保つには業務処理とバックアップを重ねない必要があるので、選択肢ウが正しいと特定します。
- 選択肢 ア不正解
- 差分バックアップからの復旧にはフルバックアップと各差分が必要で、一番速いのはフルバックアップだけから戻す方法です。
- 選択肢 イ不正解
- 磁気テープは順番にしか読めない(シーケンシャルアクセス)媒体なので、ランダムアクセスはできません。
- 選択肢 ウ正解
- バックアップ中にデータが書き換わって食い違うのを防ぐため、業務処理と重ならないように運用します。
- 選択肢 エ不正解
- 同じ記憶媒体にバックアップすると、その媒体が壊れたときに両方のデータを失うので不適切です。
覚えるポイント
- バックアップデータの整合性を担保するには、更新業務を停止するか静止点を確保する必要がある。
間違えやすいところ
- 差分バックアップはバックアップを取る時間を短くするもので、復旧(リストア)時間を短くするものではない点に注意します。
出題の前提:平成23年度特別 基本情報技術者試験 午前 問55
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.25 ↗(www.ipa.go.jp)
インシデント管理の役割と活動
サービスマネジメント系 · サービスマネジメント / ITIL / インシデント管理
ITサービスマネジメントの活動のうち、インシデント管理として行うものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:インシデント管理は、ITサービスの停止や品質低下が起きたとき、できるだけ早く正常な状態に戻す活動です。早く復旧するために、過去の事例や既知のエラーをまとめたデータベース(KEDB)と照合し、用意された回避策(ワークアラウンド)を使います。
解き方
- ITILの各プロセスの役割(SLM、容量管理、変更管理、インシデント管理)を比べます。
- 障害時に既知のエラーと照合して早い復旧を図る活動が、インシデント管理に当てはまると判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 顧客満足度やサービス品質が合意した水準を満たすかを評価するのは、サービスレベル管理(SLM)の活動です。
- 選択肢 イ不正解
- 資源の利用状況を監視し、容量不足への対策を考えるのは、キャパシティ(容量)管理の活動です。
- 選択肢 ウ不正解
- システム変更による影響やリスクを評価・承認するのは、変更管理の活動です。
- 選択肢 エ正解
- 障害報告を既知のエラーと照合して早い回復を図る活動は、インシデント管理に当てはまります。
覚えるポイント
- インシデント管理の目的は「迅速なサービス復旧」、問題管理の目的は「根本原因の究明と再発防止」。
間違えやすいところ
- 本当の原因を突き止める「問題管理」と、まず早く仮の復旧を優先する「インシデント管理」の役割を混同しないようにします。
出題の前提:平成23年度特別 基本情報技術者試験 午前 問56
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.26 ↗(www.ipa.go.jp)
通減課金方式の利用料金グラフ
サービスマネジメント · 料金体系 / 逓減課金方式 / サービス課金
コンピュータシステムの利用料金を、利用量の増加に伴って単位利用量あたりの単価が下がっていく「逓減(ていげん)課金方式」にしたときの、利用量と利用料金の関係を表すグラフとして適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:逓減(ていげん)課金方式では、使う量が増えるほど料金の増え方がゆるやかになります。逓減とは「だんだん減る」という意味で、使う量が多いほど1単位あたりの単価(1回分の値段)が安くなります。そのため合計の料金は増え続けますが、グラフの傾きは少しずつ小さくなり、上に凸の形になります。
解き方
- 逓減課金方式では「使う量が増えると1単位あたりの料金が安くなる」という決まりを確かめます。
- 使う量が増えると合計の料金は増えるのに、曲線の傾きがだんだんゆるやかになる上に凸の形(ウ)を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 使う量が増えるほど料金そのものが下がるグラフで、逓減課金の形ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 決まった量までは使った分だけ増え、上限に達すると一定になる上限付き従量課金のグラフです。
- 選択肢 ウ正解
- 使う量が増えると合計は増えますが、追加分の単価が下がるのでグラフの傾きがゆるやかになります。
- 選択肢 エ不正解
- 使う量が増えるほど1単位あたりの単価が高くなる逓増(ていぞう)課金のグラフです。
覚えるポイント
- 逓減課金は「使えば使うほど単価が安くなる」ためグラフの傾きが緩やかになる上に凸の形になります。
間違えやすいところ
- 「料金の合計が減る」と取り違えてアを選ばないよう、合計と単価の違いに気をつけましょう。
出題の前提:経済産業省のITサービスマネジメント等の基準および一般的な利用料金モデルに基づく。
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.26 ↗(www.ipa.go.jp)
システム管理基準におけるシステムライフサイクル
システム監査 · システム管理基準 / システムライフサイクル
“システム管理基準”にいうシステムライフサイクルとして適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:システム管理基準では、システムライフサイクルを「企画」「開発」「運用」「保守」の4つに分けています。ライフサイクルとは、システムが生まれてから使われ続けて終わるまでの流れのことです。この4段階ごとに、管理のしかたや点検の基準が決められています。
解き方
- システム管理基準のライフサイクルの分類を思い出します。
- 全体の流れが「企画」「開発」「運用」「保守」の4段階で定められていることを確かめ、アを選びます。
- 選択肢 ア正解
- システム管理基準が示す「企画、開発、運用、保守」の分類とそのまま一致しています。
- 選択肢 イ不正解
- これは計画・実行・点検・改善というPDCAサイクル(改善を繰り返す管理の流れ)の構成要素です。
- 選択肢 ウ不正解
- マネジメントの流れの一部ではありますが、システム管理基準が定めたライフサイクルではありません。
- 選択肢 エ不正解
- これは開発の中の細かい作業工程を並べたもので、システム全体のライフサイクルではありません。
覚えるポイント
- システム管理基準のライフサイクルは「企画」「開発」「運用」「保守」の4段階です。
間違えやすいところ
- PDCAサイクル(計画・実行・点検・改善)とシステムライフサイクルを混同しないようにしましょう。
出題の前提:経済産業省策定「システム管理基準」に準拠。
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.27 ↗(www.ipa.go.jp)
システム監査の実施体制
システム監査 · システム監査基準 / 監査実施体制 / 監査報告
システム監査の実施体制に関する記述のうち,適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:システム監査人は、監査の結果を監査依頼者(監査を頼んだ人)に報告し、改善の指示は監査依頼者が行います。システム監査人には、だれにも偏らない客観的で独立した立場が欠かせません。そのため自分で作ったものを自分で監査することは禁じられ、専門家に手伝ってもらう場合でも最終的な責任は監査人が負います。
解き方
- 各選択肢を、システム監査基準の「独立性」「責任」「報告の手続き」に照らして確かめます。
- 監査対象の関係者が監査チームに入るイ・エは自己監査で禁止され、判断責任を外部に任せるウも不適切なので、正しい報告体制を述べたアを選びます。
- 選択肢 ア正解
- 監査人は結果を監査依頼者に報告し、依頼者がそれをもとに改善を指示するので適切です。
- 選択肢 イ不正解
- 利用部門の人が自分たちに関係するシステムを監査すると、客観性や独立性が保てません。
- 選択肢 ウ不正解
- 専門家に手伝ってもらっても、結果の判断や結論の責任はシステム監査人が負います。
- 選択肢 エ不正解
- 開発した本人の部門が監査すると独立性が損なわれ、自分で自分の監査をすることになります。
覚えるポイント
- システム監査の基本原則:自己監査の禁止(独立性の保持)、最終責任は監査人自身が負う。
間違えやすいところ
- 専門家の意見を参考にしても、結果を判断する責任まで外部の専門家に任せることはできません。
出題の前提:経済産業省策定「システム監査基準」に準拠。
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.27 ↗(www.ipa.go.jp)
システム監査におけるヒアリングの留意点
システム監査 · システム監査手続 / ヒアリング / 監査証拠
システム監査で実施するヒアリングに関する記述のうち,適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:ヒアリング(口頭で話を聞くこと)だけでなく、それを裏付ける文書や記録も確かめる必要があります。口で話してもらった内容だけでは、監査の証拠としての確かさが足りないからです。また、監査人はその場で改善を指示する権限を持ちません。
解き方
- システム監査のヒアリングの特徴と、監査人の役割を確かめます。
- 聞いた情報の信頼性を高めるため、裏付けの文書や記録を集めて確認するという記述イが適切だと判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 管理者だけでなく、実際の仕事を担当している人も含めて、目的に合った対象者を広く選ぶ必要があります。
- 選択肢 イ正解
- 口頭の内容が正しいかを確かめ、監査の証拠にするため、裏付けとなる文書や記録を集めて確認します。
- 選択肢 ウ不正解
- 監査人にその場で改善を指示する権限はなく、改善の指示は監査依頼者が行います。
- 選択肢 エ不正解
- 記録の抜けや主観的な判断を防ぐため、ヒアリングは複数人で行うのがよいとされています。
覚えるポイント
- ヒアリングで得た情報は必ず関連文書・ログ等の客観的な証拠で裏付けを取る必要があります。
間違えやすいところ
- 監査人がその場で被監査部門に改善を指示できると勘違いしないようにしましょう。
出題の前提:経済産業省策定「システム監査基準」に準拠。
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.27 ↗(www.ipa.go.jp)
エンタープライズアーキテクチャの構成体系
ストラテジ系 · エンタープライズアーキテクチャ / EA / データアーキテクチャ
エンタープライズアーキテクチャ(EA)の“四つの分類体系”に含まれるアーキテクチャは,ビジネスアーキテクチャ,テクノロジーアーキテクチャ,アプリケーションアーキテクチャともう一つはどれか。
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解答
ウ
解説
まず要点:エンタープライズアーキテクチャ(EA)の四つの分類体系は、ビジネス、データ、アプリケーション、テクノロジーの各アーキテクチャです。EAとは、組織全体をうまくまとめるために、業務と情報システムを整理して見える形にする設計の考え方です。四つの分類のうち、設問にない残りはデータアーキテクチャになります。
解き方
- エンタープライズアーキテクチャの四つの基本層(業務、データ、アプリケーション、技術)を思い出します。
- 設問にあるビジネス、テクノロジー、アプリケーション以外の残り1つは「データアーキテクチャ」なので、ウを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- システムアーキテクチャは一般的な言葉で、EAの四つの分類には入りません。
- 選択肢 イ不正解
- ソフトウェアアーキテクチャはソフトの設計構造を指す一般的な言葉で、EAの分類には含まれません。
- 選択肢 ウ正解
- EAの四つの分類はビジネス、データ、アプリケーション、テクノロジーなので正解です。
- 選択肢 エ不正解
- バスアーキテクチャは主にハードウェアの設計で使う言葉で、EAの体系ではありません。
覚えるポイント
- EAの四体系:BA(ビジネス)、DA(データ)、AA(アプリケーション)、TA(テクノロジー)。
間違えやすいところ
- システムアーキテクチャやITアーキテクチャのような似た一般用語と混同しないようにしましょう。
出題の前提:情報処理技術者試験シラバス・EA(Enterprise Architecture)策定ガイドラインに準拠。
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.28 ↗(www.ipa.go.jp)
BPMの目的
ストラテジ系 · BPM / ビジネスプロセス管理 / 業務改善
BPM(Business Process Management)の目的として、最も適切なものはどれか。
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解答
ア
解説
まず要点:BPM(ビジネスプロセス管理)の目的は、業務の流れを継続的に改善することです。BPMでは、仕事の流れを図にして見えるようにし、実行・監視・分析を繰り返して少しずつよくしていきます。一度きりの大きな改革であるBPRとはちがい、改善を続けることが中心です。
解き方
- BPMの意味(Business Process Management)と、「業務プロセスを継続的に管理する」という中心を整理します。
- 選択肢の中から「業務プロセスの継続的な改善」と書かれたアを選びます。
- 選択肢 ア正解
- BPMは業務の流れを見えるようにし、PDCAサイクルで継続的に改善する手法なので適切です。
- 選択肢 イ不正解
- これはERP(企業の経営資源をまとめて管理する仕組み)などの目的の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- これはCRM(顧客との関係を管理する仕組み)の目的の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- これはナレッジマネジメント(知識を共有・活用する仕組み)や情報資源管理の目的の説明です。
覚えるポイント
- BPMは業務プロセス(Business Process)の「継続的な改善(PDCA)」を目的とします。
間違えやすいところ
- 抜本的に作り直すBPR(業務改革)と、継続的に改善するBPMの違いに注意しましょう。
出題の前提:情報処理技術者試験シラバス・経営戦略・ビジネスプロセスモデルに基づく。
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.28 ↗(www.ipa.go.jp)
共通フレーム2007における企画プロセスの作業
ストラテジ系 · 共通フレーム2007 / 企画プロセス / システム化計画
共通フレーム2007によれば,企画プロセスで実施することはどれか。
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解答
イ
解説
まず要点:共通フレーム2007では、企画プロセスで「システム化計画の立案」を行います。企画プロセスとは、開発の一番はじめに、何のためのシステムかという構想や計画をまとめる段階です。システム化構想の立案とシステム化計画の立案の2つが主な作業です。
解き方
- 共通フレーム2007の主なプロセス(企画、要件定義、開発、運用など)を押さえます。
- 企画プロセスの中身が「システム化構想の立案」と「システム化計画の立案」であることを確かめ、イを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 運用テストは、運用の段階や開発の最後に行う作業です。
- 選択肢 イ正解
- 共通フレーム2007では「システム化計画の立案」は企画プロセスで行う主な作業です。
- 選択肢 ウ不正解
- システム要件定義は、開発プロセスの最初の段階で行います。
- 選択肢 エ不正解
- 利害関係者要件の定義は、要件定義プロセスで行う作業です。
覚えるポイント
- 企画プロセスの2大作業は「システム化構想の立案」と「システム化計画の立案」です。
間違えやすいところ
- 「利害関係者要件の定義」は企画プロセスではなく「要件定義プロセス」で行う点に注意しましょう。
出題の前提:共通フレーム2007(SEC/IPA)に基づく。
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.28 ↗(www.ipa.go.jp)
情報システム調達におけるRFIの説明
ストラテジ系 · RFI / 情報提供依頼書 / 調達
情報システムの調達の際に作成されるRFI(Request for Information)の説明はどれか。
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解答
ア
解説
まず要点:RFI(情報提供依頼書)は、ベンダ(システムを作る会社)に情報の提供を依頼する文書です。RFIでは、システム化の目的や業務の内容を示して、技術や製品の情報を集めます。提案や見積もりの提出を頼む文書はRFP(提案依頼書)といい、RFIとは役割が違います。
解き方
- RFI(情報提供依頼書)の名前と目的(ベンダへの情報提供の依頼)を確かめます。
- 選択肢のうち、情報の提供を依頼している記述(ア)を見つけます。
- 選択肢 ア正解
- システム化の目的や業務内容を示して、ベンダから技術や製品の情報を集める文書なので適切です。
- 選択肢 イ不正解
- 提案書の提出を依頼する文書はRFP(提案依頼書)の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 契約を結んだ後に、取り決めた内容の変更を頼む場合の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 契約を結ぶ手続きの説明で、RFIの説明ではありません。
覚えるポイント
- RFIは情報提供依頼(Information)、RFPは提案依頼(Proposal)です。
間違えやすいところ
- RFI(情報提供依頼書)とRFP(提案依頼書)の役割や出すタイミングを混同しないようにしましょう。
出題の前提:情報処理技術者試験シラバス・調達マネジメントに準拠。
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.28 ↗(www.ipa.go.jp)
PPMにおける花形事業の特徴
ストラテジ系 · PPM (プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント) / 花形 (Star)
事業をPPMの4象限(縦軸:市場成長率、横軸:市場占有率)であるa〜dに分類した場合、b(市場成長率が高く、市場占有率が大きい象限)に該当する事業の特徴として適切なものはどれか。
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解答
ア
解説
まず要点:PPMでは市場成長率と市場占有率で事業を4種類に分け、bは「花形」で資金の流入も投下も大きい。花形は成長している市場で占有率が高い事業なので、多くの資金を稼ぐ一方で、地位を保つためにさらに資金を使う必要がある。
解き方
- 図の縦軸(市場成長率の高低)と横軸(市場占有率の大小)から、aは問題児、bは花形、cは負け犬、dは金のなる木と確認する。
- 花形は資金の流入が大きいが、成長市場で地位を保つため継続的な資金投下も必要だと分かり、選択肢アを選ぶ。
- 選択肢 ア正解
- 花形の特徴で、大きな資金が入ってくる一方、成長を続けるために多くの資金を投じる必要がある。
- 選択肢 イ不正解
- これは金のなる木(市場成長率が低く占有率が大きい事業)の特徴である。
- 選択肢 ウ不正解
- これは問題児(市場成長率が高いが占有率が小さい事業)の特徴である。
- 選択肢 エ不正解
- これは負け犬(市場成長率も占有率も小さい事業)の特徴である。
覚えるポイント
- 花形(Star):成長率高・シェア高。資金流入大だが投資も多額。
- 金のなる木(Cash Cow):成長率低・シェア高。投資不要で資金供給源。
間違えやすいところ
- 「金のなる木」と「花形」はどちらも占有率が大きいが、成長市場ではシェア防衛の投資が必要な点を混同しない。
出題の前提:平成23年度特別 基本情報技術者試験 午前 問65
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.29 ↗(www.ipa.go.jp)
SWOT分析の定義
ストラテジ系 · 経営戦略手法 / SWOT分析
SWOT分析を説明したものとして適切なものはどれか。
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解答
イ
解説
まず要点:SWOT分析は、自社の強み(S)と弱み(W)、外部の機会(O)と脅威(T)を整理して経営戦略を考える手法である。強みと弱みは自社の中の要因、機会と脅威は外の環境の要因であり、これらを組み合わせて戦略を導く。
解き方
- SWOTの4文字が、強み・弱み・機会・脅威を表すことを思い出す。
- 自社の中の強み・弱みと、外の機会・脅威を分析する手法だと書いた選択肢イを選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 財務諸表から収益性や安全性を分析するのは財務諸表分析の説明である。
- 選択肢 イ正解
- 自社の強み・弱みと、市場の機会・脅威を分析して戦略を立てる手法であり、SWOT分析の説明として正しい。
- 選択肢 ウ不正解
- 市場での製品やサービスの位置付けを明らかにするのは、ポジショニング分析などの説明である。
- 選択肢 エ不正解
- 価格設定のために競争力を分析するのは、価格戦略や競争分析の説明である。
覚えるポイント
- SWOT:内部環境(強み・弱み)× 外部環境(機会・脅威)
間違えやすいところ
- 自社の中の要因(内部環境)と、市場や競合などの外の要因(外部環境)を混同しない。
出題の前提:平成23年度特別 基本情報技術者試験 午前 問66
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.29 ↗(www.ipa.go.jp)
設定価格と期待需要の1次式関係による需要予測
ストラテジ系 · 需要関数 / 1次方程式の応用
ある製品の設定価格と期待需要の関係が1次式で表せるとき、aに入る適切な数値はどれか。 (1) 設定価格を3,000円にすると、需要は0個になる。 (2) 設定価格を1,000円にすると、需要は60,000個になる。 (3) 設定価格を1,500円にすると、需要は a 個になる。
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解答
エ
解説
まず要点:価格と需要の関係が1次式なら、2つの点から式を求めて他の価格の需要を計算できる。今回は価格3,000円で需要0個、1,000円で60,000個の2点を使い、直線の式を求めて1,500円のときの需要を出す。
解き方
- 条件から2点 (3000, 0) と (1000, 60000) を決める。
- 直線の傾きを求める:(0 - 60000) ÷ (3000 - 1000) = -60000 ÷ 2000 = -30。
- 1次式は y = -30x + 90000 となる。
- x = 1500 を入れて y = -30 × 1500 + 90000 = 45000 と計算する。
- 選択肢 ア不正解
- 計算すると45,000個になり、30,000個は誤りである。
- 選択肢 イ不正解
- 計算すると45,000個になり、35,000個は誤りである。
- 選択肢 ウ不正解
- 計算すると45,000個になり、40,000個は誤りである。
- 選択肢 エ正解
- 需要の式 y = -30x + 90000 に x = 1,500 を入れると45,000個になり、正しい。
覚えるポイント
- 1次式の傾き = (yの増加量) / (xの増加量) を素早く出して計算する。
間違えやすいところ
- 価格が上がると需要が減るので傾きがマイナスになる点を、符号の計算で間違えない。
出題の前提:平成23年度特別 基本情報技術者試験 午前 問67
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.30 ↗(www.ipa.go.jp)
SFAにおけるコンタクト管理
ストラテジ系 · SFA (Sales Force Automation) / コンタクト管理
SFA(Sales Force Automation)の基本機能の一つであるコンタクト管理について説明しているものはどれか。
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解答
ウ
解説
まず要点:SFAの中のコンタクト管理は、顧客との接触の記録を管理して営業活動に役立てる機能である。いつ訪問したか、商談がどうなったかなどの履歴を残し、見込客や既存客への効果的な営業に活かす。
解き方
- コンタクト管理が、顧客との接触(コンタクト)の履歴を管理することを意味すると確認する。
- 顧客訪問日や営業結果などの履歴を管理して営業活動に活かすと書いた選択肢ウを選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 営業担当者からの問合せに素早く答えるのは、ヘルプデスク機能やFAQ機能の説明である。
- 選択肢 イ不正解
- 顧客対応を営業組織全体で行うのは、チームセリングや組織営業の考え方の説明である。
- 選択肢 ウ正解
- 顧客訪問日や営業結果などの接触履歴を管理し、営業活動に活かす機能であり、コンタクト管理の説明として正しい。
- 選択肢 エ不正解
- 個人の営業ノウハウを共有するのは、ナレッジマネジメントの説明である。
覚えるポイント
- SFAのコンタクト管理 = 顧客との接触履歴(面談日、商談内容、結果等)の管理
間違えやすいところ
- 社内の営業ノウハウの共有やヘルプデスク対応と混同しない。
出題の前提:平成23年度特別 基本情報技術者試験 午前 問68
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.30 ↗(www.ipa.go.jp)
フランチャイズチェーンの定義
ストラテジ系 · 流通システム / フランチャイズチェーン
小売業におけるフランチャイズチェーンを説明したものはどれか。
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解答
エ
解説
まず要点:フランチャイズチェーンは、本部が加盟店に商標や経営ノウハウを使わせ、その対価を受け取る仕組みである。加盟店は独立した事業主として店を運営し、本部から指導や援助を受ける。
解き方
- フランチャイズチェーンの特徴である本部と加盟店の契約、商標の使用許諾、対価の徴収、経営指導を確認する。
- これらの特徴をすべて説明している選択肢エを選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 卸売業者が中心となり、独立した小売業者が自発的に参加するのはボランタリーチェーンの説明である。
- 選択肢 イ不正解
- 小売業者が中心となって共同仕入などを行うのは、ボランタリーチェーンや協同組合の説明である。
- 選択肢 ウ不正解
- 商業集積地域(ショッピングセンターなど)に集中して出店する形態の説明である。
- 選択肢 エ正解
- 本部が商標や標章の使用権を与え、加盟店から対価を取って指導する形態であり、フランチャイズチェーンの説明として正しい。
覚えるポイント
- フランチャイズチェーン:本部が商標・ノウハウ提供+指導、加盟店が対価(ロイヤルティ)支払い
- ボランタリーチェーン:独立した小売店が自発的に連携・共同化する組織形態
間違えやすいところ
- 加盟店が独立性を保ちながら共同仕入れを行うボランタリーチェーンと区別する。
出題の前提:平成23年度特別 基本情報技術者試験 午前 問69
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.31 ↗(www.ipa.go.jp)
電子自治体におけるG to B取引
ストラテジ系 · 電子自治体 / 電子商取引分類 (G to B)
電子自治体において,G to Bに該当するものはどれか。
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解答
イ
解説
まず要点:G to Bは、行政機関(Government)と企業(Business)の間のやり取りである。G to Gは行政同士、G to Cは行政と住民のやり取りを指す。
解き方
- G to Bが行政機関と企業の間の取引であることを確認する。
- 各選択肢の当事者を分ける:アは行政の中、イは行政と企業、ウは行政同士、エは住民と行政。
- 行政と企業の電子調達・電子入札を表す選択肢イを選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 自治体の中の事務処理なので、G to Gまたは行政の内部業務にあたる。
- 選択肢 イ正解
- 自治体と入札・納入する企業の間で行う電子調達や電子入札なので、G to Bにあたる。
- 選択肢 ウ不正解
- 自治体同士がネットワークで連携するものなので、G to Gにあたる。
- 選択肢 エ不正解
- 住民が自治体に申請する手続きなので、G to C(またはC to G)にあたる。
覚えるポイント
- G to B:政府/行政(Government)と企業(Business)間の取引(例:電子入札・電子調達)
- G to C:政府/行政と住民/市民(Citizen)間の手続き(例:オンライン住民票申請)
間違えやすいところ
- C(住民・市民)とB(企業)を取り違えない。
出題の前提:平成23年度特別 基本情報技術者試験 午前 問70
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.31 ↗(www.ipa.go.jp)
工程ごとの生産能力と必要工数の比較(ボトルネック分析)
ストラテジ系 · 生産管理 / 生産能力の計算
四つの工程 A, B, C, D を経て生産される製品を,1か月で 1,000 個作る必要がある。各工程の,製品1個当たりの製造時間,保有機械台数,機械1台当たりの生産能力が表のとおりであるとき,能力不足となる工程はどれか。 〔表〕 工程A: 1個製造時間 0.4時間, 保有台数 3台, 1台生産能力 150時間 工程B: 1個製造時間 0.3時間, 保有台数 2台, 1台生産能力 160時間 工程C: 1個製造時間 0.7時間, 保有台数 4台, 1台生産能力 170時間 工程D: 1個製造時間 1.2時間, 保有台数 7台, 1台生産能力 180時間
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解答
ウ
解説
まず要点:各工程で、1,000個作るのに必要な時間と、機械全体で使える時間を比べ、必要な時間の方が大きい工程が能力不足である。必要工数は「1個の製造時間 × 1,000」、総生産能力は「台数 × 1台の能力」で求める。
解き方
- 工程A:必要工数 0.4 × 1000 = 400時間、総生産能力 3 × 150 = 450時間で足りる。
- 工程B:必要工数 0.3 × 1000 = 300時間、総生産能力 2 × 160 = 320時間で足りる。
- 工程C:必要工数 0.7 × 1000 = 700時間、総生産能力 4 × 170 = 680時間で、700 > 680 なので足りない。
- 工程D:必要工数 1.2 × 1000 = 1200時間、総生産能力 7 × 180 = 1260時間で足りる。
- 能力不足となるのは工程Cである。
- 選択肢 ア不正解
- 工程Aは必要400時間に対し能力450時間なので、能力不足ではない。
- 選択肢 イ不正解
- 工程Bは必要300時間に対し能力320時間なので、能力不足ではない。
- 選択肢 ウ正解
- 工程Cは必要700時間に対し能力680時間しかなく20時間足りないので、正しい。
- 選択肢 エ不正解
- 工程Dは必要1200時間に対し能力1260時間なので、能力不足ではない。
覚えるポイント
- 生産能力不足の判定:必要工数(単価時間×数量)と利用可能能力(台数×稼働時間)を比較する。
間違えやすいところ
- 工程Cの 4 × 170 = 680 の計算や、1台あたりの能力に台数を掛けるのを忘れない。
出題の前提:平成23年度特別 基本情報技術者試験 午前 問71
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.31 ↗(www.ipa.go.jp)
EDIの定義と特徴
ストラテジ系 · 電子商取引 / EDI (Electronic Data Interchange)
EDIを説明したものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:EDIは、受発注や請求などの商取引データを、企業のコンピュータ同士で決まった規約に沿って電子的に交換する仕組みである。紙の伝票や手作業を減らし、取引を速く効率よくする。
解き方
- EDIが、決まった規約に基づいて企業間で商取引データを電子的に交換する仕組みだと確認する。
- 規約に基づくコンピュータ間の商取引データ交換を説明した選択肢ウを選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- OSI基本参照モデルに基づく電子メールの国際規格は、MHS(X.400勧告)の説明である。
- 選択肢 イ不正解
- データを蓄積したり形式を変換したりする付加価値の高い通信サービスは、VAN(付加価値通信網)の説明である。
- 選択肢 ウ正解
- 決まった規約に基づいてコンピュータ間で商取引データを交換するもので、EDIの説明として正しい。
- 選択肢 エ不正解
- 端末から発注情報を入力して送る仕組みは、EOS(電子発注システム)の説明である。
覚えるポイント
- EDI:標準的な規約に基づく、コンピュータ間での商取引データの電子交換
- EOS:電子発注システム(発注業務の電子化に特化)
- VAN:付加価値通信網
間違えやすいところ
- EDIとEOS(電子発注システム)、VAN(付加価値通信網)の違いに注意する。
出題の前提:平成23年度特別 基本情報技術者試験 午前 問72
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.32 ↗(www.ipa.go.jp)
組織構造の分類と特徴
ストラテジ系 · 経営組織 / 職能別組織
図のように、経営者のもとに「生産」「販売」「研究開発」「経理」「人事」といった業務の機能ごとに部門が分かれている企業組織の構造として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:業務の機能ごとに部門を分けた組織は「職能別組織」です。会社の仕事を生産・販売・研究開発・経理・人事のように機能で分け、それぞれを専門の部門に任せます。製品や地域ごとに分ける事業部制組織とは分け方が違います。
解き方
- 図の部門(生産、販売、研究開発、経理、人事)が、業務の機能ごとに分けられた単位であることを確かめます。
- 機能ごとに専門分化させた組織の定義に当てはまる「職能別組織」を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 事業部制組織は、製品や地域、顧客などのまとまりごとに事業部を作り、それぞれに生産や販売の機能を持たせる分け方です。
- 選択肢 イ正解
- 製造や販売、人事、財務といった業務の機能ごとに部門を作る形で、図の分け方と一致します。
- 選択肢 ウ不正解
- プロジェクト組織は、特定の課題を達成するために各部門から人を集めて期間を限って作る一時的な組織です。
- 選択肢 エ不正解
- マトリックス組織は、職能別と事業部制のような二つの命令系統を組み合わせた組織です。
覚えるポイント
- 職能別組織は機能(職能)ごと、事業部制組織は製品・地域ごとに分ける組織形態です。
間違えやすいところ
- 事業部制組織と混同しやすいですが、事業部制組織は製品や地域ごとの独立採算の単位を指します。
出題の前提:経済産業省制定の基本情報技術者試験シラバス(企業活動・経営組織)に準拠。
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.32 ↗(www.ipa.go.jp)
ABC分析の適用事例
ストラテジ系 · パレート分析 / ABC分析 / 重点管理
ABC分析を適用する事例として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:ABC分析(パレート分析)は、売上や在庫などの金額を大きい順に並べ、重点的に管理するものを見つける手法です。上位をA、中ほどをB、下位をCに分け、限られた手間を効果的に使えます。
解き方
- ABC分析が、累積の割合をもとに重点管理や売れ筋商品の特定に使う手法だと確かめます。
- 選択肢の中から、販売金額などの指標で売れ筋商品(Aランク商品)をつかむ記述を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 商品を一緒に買う組合せを調べる手法は、アソシエーション分析(バスケット分析)の説明です。
- 選択肢 イ正解
- 売上高や粗利益額の割合から、重点的に管理すべき売れ筋商品を見つけるのがABC分析の代表例です。
- 選択肢 ウ不正解
- 販売見込数量を細かく把握するのは、時系列分析や需要予測の手法が向いています。
- 選択肢 エ不正解
- オピニオンリーダーへのアンケートでニーズを調べるのは、定性的な市場調査の手法です。
覚えるポイント
- ABC分析はパレートの法則(80:20の法則)に基づき累積構成比でA・B・Cランクに分類する手法です。
間違えやすいところ
- 同時に買われる商品を調べるバスケット分析や、単なる需要予測と混同しないよう注意します。
出題の前提:経済産業省制定の基本情報技術者試験シラバス(OR・業務分析手法)に準拠。
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.32 ↗(www.ipa.go.jp)
受入検査における期待費用の計算
ストラテジ系 · 意思決定 / 期待値計算 / 受入検査
良品である確率が0.9、不良品である確率が0.1の外注部品について受入検査を行いたい。受入検査にはA〜Dの四つの案があり、それぞれの良品と不良品1個に掛かる諸費用は表のとおりである。1個当たりの期待費用が最も低い案はどれか。 [案と1個当たり諸費用] 案A: 良品 0円, 不良品 1,500円 案B: 良品 40円, 不良品 1,000円 案C: 良品 80円, 不良品 500円 案D: 良品 120円, 不良品 200円
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:期待費用は「かかる費用×その確率」を足し合わせて求め、いちばん小さい案を選びます。良品と不良品それぞれの確率を費用に掛けて合計します。不確実なときの意思決定で使う考え方です。
解き方
- 案Aの期待費用を求めます: 0 × 0.9 + 1,500 × 0.1 = 0 + 150 = 150円。
- 案Bの期待費用を求めます: 40 × 0.9 + 1,000 × 0.1 = 36 + 100 = 136円。
- 案Cの期待費用を求めます: 80 × 0.9 + 500 × 0.1 = 72 + 50 = 122円。
- 案Dの期待費用を求めます: 120 × 0.9 + 200 × 0.1 = 108 + 20 = 128円。
- 求めた期待費用(150円、136円、122円、128円)を比べ、いちばん低い案C(122円)を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 案Aの期待費用は 0×0.9+1500×0.1=150円で、最小ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 案Bの期待費用は 40×0.9+1000×0.1=136円で、最小ではありません。
- 選択肢 ウ正解
- 案Cの期待費用は 80×0.9+500×0.1=122円で、4案の中でもっとも低くなります。
- 選択肢 エ不正解
- 案Dの期待費用は 120×0.9+200×0.1=128円で、最小ではありません。
覚えるポイント
- 期待値=Σ(発生確率 × 発生時の値)を各選択肢ごとに正しく計算して比較します。
間違えやすいところ
- 良品と不良品の確率を掛け違えたり、掛け算や足し算を計算ミスしたりしないよう注意します。
出題の前提:経済産業省制定の基本情報技術者試験シラバス(意思決定論・期待値)に準拠。
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.33 ↗(www.ipa.go.jp)
先入先出法による期末在庫評価額の計算
ストラテジ系 · 棚卸資産評価 / 先入先出法 / 在庫管理
商品Aを先入先出法で評価した場合、当月末の在庫の評価額は何円か。 [受払データ] 1日 前月繰越: 受入10個, 単価100円 4日 仕入: 受入40個, 単価120円 5日 売上: 払出30個 7日 仕入: 受入30個, 単価130円 10日 仕入: 受入10個, 単価110円 30日 売上: 払出30個
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:先入先出法(FIFO)は、古くに仕入れた在庫から先に売れたと考えて払出単価を決める方法です。そのため期末に残るのは、直近に仕入れた新しい在庫になります。
解き方
- 受入総数と払出総数から月末在庫数量を求めます: 受入合計 10 + 40 + 30 + 10 = 90個、払出合計 30 + 30 = 60個なので、90 - 60 = 30個です。
- 払出の流れを追います: ・5日の売上30個: 1日前月繰越の10個(@100)と4日仕入の20個(@120)を払出(4日仕入残20個)。 ・30日の売上30個: 4日仕入残の20個(@120)と7日仕入の10個(@130)を払出(7日仕入残20個)。
- 月末に残っている30個の中身を確かめます: 7日仕入残の20個(単価130円)と、10日仕入の10個(単価110円)です。
- 期末在庫評価額を計算します: (20個 × 130円) + (10個 × 110円) = 2,600円 + 1,100円 = 3,700円。
- 選択肢 ア不正解
- 3,300円は在庫の構成を誤ったり、単純に平均して計算したりしたときの値です。
- 選択肢 イ不正解
- 3,600円は30個すべてを120円で評価するなどした誤った計算の値です。
- 選択肢 ウ不正解
- 3,660円は総平均法など別の評価方法を使った場合に近い誤った答えです。
- 選択肢 エ正解
- 先入先出法では直近仕入の7日分20個(@130)と10日分10個(@110)が残り、合計3,700円になります。
覚えるポイント
- 先入先出法の期末在庫は「最も新しく仕入れたもの」から順に残ります。
間違えやすいところ
- 移動平均法や総平均法と混同しないこと、払出の日付順に在庫を正確に減らすことが大切です。
出題の前提:経済産業省制定の基本情報技術者試験シラバス(財務・会計・在庫評価基準)に準拠。
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.33 ↗(www.ipa.go.jp)
売上総利益の計算式
ストラテジ系 · 損益計算書 / 売上総利益 / 企業会計
損益計算書における売上総利益の計算式として、正しいものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:売上総利益は「売上高-売上原価」で求めます。売上原価とは、売れた商品の仕入や製造に直接かかった費用のことです。ここから販売費や一般管理費を引くと営業利益になります。
解き方
- 損益計算書で最初に示される利益区分(売上総利益)の計算方法を確かめます。
- 売上高から売上原価を引いたものが売上総利益なので、選択肢アを選びます。
- 選択肢 ア正解
- 売上総利益は、売上高から商品の仕入や製造に直接かかった売上原価を引いて求めます。
- 選択肢 イ不正解
- 売上高から売上原価と販売費及び一般管理費を引いたものは「営業利益」です。
- 選択肢 ウ不正解
- 営業利益に営業外損益を足し引きしたものは「経常利益」です。
- 選択肢 エ不正解
- 経常利益に特別損益を足し引きしたものは「税引前当期純利益」です。
覚えるポイント
- 売上総利益=売上高-売上原価、営業利益=売上総利益-販管費の基本構成を暗記します。
間違えやすいところ
- 営業利益や経常利益の計算式と混同しないように、利益の階層の順番を整理しておきましょう。
出題の前提:経済産業省制定の基本情報技術者試験シラバス(財務会計・企業会計原則)に準拠。
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.33 ↗(www.ipa.go.jp)
著作権法における適法行為
ストラテジ系 · 著作権法 / 国等の著作物の転載 / 適法利用
著作権法に照らして、権利者の許諾を得ずに行っても適法となる行為はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:著作権法では、原則として著作権者の許諾が必要です。ただし、私的使用のための複製や引用、国や地方公共団体が作った白書などの転載は、出所を明示すれば許諾なしで行えます。
解き方
- 各選択肢の行為が、許諾なしで行える権利制限の規定に当てはまるか確かめます。
- 公庁が発行する「白書」の資料は、出所を明示すれば転載が認められる規定に当てはまると確認し、選択肢イを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 利用する目的や媒体が契約時と違う別のパンフレットに写真を流用するのは、撮影者の著作権侵害です。
- 選択肢 イ正解
- 著作権法第32条第2項により、国などの白書は出所を明示すれば、機関が禁止していない限り転載できます。
- 選択肢 ウ不正解
- 社外への提案書に新聞の写真を無断で取り込んで使う行為は私的使用の範囲を超え、著作権侵害です。
- 選択肢 エ不正解
- 研究会などの限られた人への雑誌記事の無断コピー配布は私的使用の範囲外で、著作権侵害です。
覚えるポイント
- 国や自治体が周知目的で発行する白書等は出所を明示すれば転載可能です。
間違えやすいところ
- 限られた人数の研究会でも、家庭内に近い狭い範囲でなければ私的使用には当たりません。
出題の前提:著作権法第32条第2項(裁判所等の公表資料・国の広報資料等の転載規定)に準拠。
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.34 ↗(www.ipa.go.jp)
特許法による保護対象の定義
ストラテジ系 · 知的財産権 / 特許法 / 発明の定義
特許法による保護の対象となるものの定義として、適切なものはどれか。
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解答
ア
解説
まず要点:特許法が保護するのは「発明」、つまり自然法則を使った技術的思想の創作のうち高度なものです。実用新案法は考案、意匠法は意匠、著作権法は著作物をそれぞれ保護し、対象が細かく分かれています。
解き方
- 特許法における「発明」の条文上の定義(自然法則を利用した技術的思想の創作のうち高度なもの)を確かめます。
- 他の選択肢が実用新案法、意匠法、著作権法の定義だと確認し、選択肢アを選びます。
- 選択肢 ア正解
- 特許法第2条第1項に定められた「発明」の定義そのものです。
- 選択肢 イ不正解
- 「思想又は感情を創作的に表現したもの」は、著作権法第2条第1項第1号の「著作物」の定義です。
- 選択肢 ウ不正解
- 「物品の形状、構造又は組合せに係る考案」は、実用新案法第2条第1項の「考案」の定義です。
- 選択肢 エ不正解
- 「物品の形状、模様若しくは色彩…視覚を通じて美感を起こさせるもの」は、意匠法第2条第1項の「意匠」の定義です。
覚えるポイント
- 特許=高度な技術的思想の創作、実用新案=物品形状等の考案、意匠=美感、著作=表現。
間違えやすいところ
- 特許と実用新案(考案、物品の形状に限る)の違いを混同しやすいので注意してください。
出題の前提:特許法第2条第1項(定義)に準拠。
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.34 ↗(www.ipa.go.jp)
不正アクセス禁止法における不正アクセス行為
ストラテジ系 · 法務 / 不正アクセス禁止法 / セキュリティ法規
不正アクセス禁止法において、「不正アクセス行為」に該当するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:不正アクセス禁止法が罰するのは、他人のIDやパスワードを使うなどして、アクセス制御で守られたコンピュータを無断で使う行為です。ネットワークを通じて制限を破る行為が対象になります。
解き方
- 各選択肢が、どの法律や罪名に違反するかを整理します。
- 他人の認証情報を無断入力してアクセス制御を破る行為が、不正アクセス禁止法第3条で禁じられる「不正アクセス行為」に当たると確認します。
- 選択肢 ア不正解
- 未公表の重要事実を知って株を売買する行為は、金融商品取引法が禁じるインサイダー取引です。
- 選択肢 イ不正解
- コンピュータウイルスを作ってばらまく行為は、刑法の不正指令電磁的記録作成罪などに当たります。
- 選択肢 ウ不正解
- 新聞の写真などを無断でWebサイトに載せる行為は、著作権法違反(公衆送信権侵害など)です。
- 選択肢 エ正解
- アクセス制御されたサイトに他人のIDやパスワードを不正に入力してアクセスする行為は、不正アクセス行為そのものです。
覚えるポイント
- 不正アクセス禁止法はアクセス制御機能の侵害(なりすましやセキュリティホール攻撃)を取り締まります。
間違えやすいところ
- ウイルス作成(刑法)やインサイダー取引(金商法)と、関係する法律を混同しないよう区別してください。
出題の前提:不正アクセス行為の禁止等に関する法律第2条及び第3条に準拠。
出典:IPA『2011年度 特別試験 午前』
公式問題冊子 p.34 ↗(www.ipa.go.jp)
2011年度 特別試験 午前
参照した公式資料
IPAが公開した2011年度 特別試験 午前の問題・解答資料です。

