旧制度の午前・午後と、2023年度以降の科目A・科目Bの公開問題を区別しています。現在の試験対策では現行シラバスと科目Bの形式を確認してください。公開問題は本試験の全出題を網羅する資料ではありません。
2010年度 春期 午前の概要
16進小数の基数変換
テクノロジ系 · 基数変換 / 数値表現
16進小数の 2A.4C を、2のべき乗の和として表した式として等しいものはどれか。
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解答
ア
解説
まず要点:16進数の各桁は、4けたの2進数にそのまま置き換えられます。16は2を4回かけた数なので、16進数の1桁がちょうど2進数の4桁分になります。だから各ビットの位置が、それぞれ決まった2のべき乗の重みを表します。
解き方
- 16進数の2Aの整数部を2進数に直すと 0010 1010 となり、2^5 + 2^3 + 2^1 に分けられます。
- 小数部の0.4Cを2進数に直すと 0.0100 1100 となり、2^-2 + 2^-5 + 2^-6 に分けられます。
- 2つを合わせると 2^5 + 2^3 + 2^1 + 2^-2 + 2^-5 + 2^-6 となり、選択肢アと一致します。
- 選択肢 ア正解
- 整数部と小数部をそれぞれ2進数に直し、重みを足し合わせた結果と完全に一致します。
- 選択肢 イ不正解
- 小数部の直し方が誤っていて、2^-1のような余分な項が入っているため誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- 整数部の重みが1ビットずつ左にずれており、2のべき乗が正しくありません。
- 選択肢 エ不正解
- 整数部も小数部も位取りの2のべき乗がずれているため、正しい値になりません。
覚えるポイント
- 16進数1桁は2進数4桁と1対1に対応することを覚えておくと素早く変換できます。
間違えやすいところ
- 16進数の「2」をそのまま2^6と取り違えるなど、各桁の位取りの掛け算を間違いやすいので注意します。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問題問1
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.3 ↗(www.ipa.go.jp)
真理値表からの論理演算の特定
テクノロジ系 · 論理演算 / 真理値表
X及びYはそれぞれ0又は1の値をとる変数である。演算「X□Y」に対して、X AND (X□Y) の値が(0,0,0,1)、X OR (X□Y) の値が(1,1,1,1)となるとき、X□Yの真理値表として正しいものはどれか。
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解答
ウ
解説
まず要点:Z = X□Y とおくと、ANDとORの決まりごとから、Zの値は1行ずつ順番に決められます。ANDは両方が1のときだけ1、ORはどちらかが1なら1になるという基本をおさえれば、X□Yの表を逆向きにたどって求められます。
解き方
- X=0のとき、0 OR Z = 1 なので、Yの値に関係なく Z = 1 と決まります。
- X=1かつY=0のとき、1 AND Z = 0 なので、Z = 0 と決まります。
- X=1かつY=1のとき、1 AND Z = 1 なので、Z = 1 と決まります。
- これを上から順に並べると 1, 1, 0, 1 となり、選択肢ウの表と一致します。
- 選択肢 ア不正解
- X=0のときの出力が0になっていて、X OR (X□Y) が1になるという条件に合いません。
- 選択肢 イ不正解
- X=0, Y=0のときに出力が0となっており、ORの条件を満たしていません。
- 選択肢 ウ正解
- 導き出した真理値の並び(1, 1, 0, 1)と、すべての行で一致しています。
- 選択肢 エ不正解
- X=1, Y=1のときに出力が0となっており、ANDの条件を満たしていません。
覚えるポイント
- 0 OR Z = Z、1 AND Z = Z というブール代数の基本等式を活用すると迅速に解けます。
間違えやすいところ
- X OR Z の条件だけで決めてしまい、X=1のときの条件の絞り込みを間違えやすいので注意します。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問題問2
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.3 ↗(www.ipa.go.jp)
逆ポーランド表記法の式評価
テクノロジ系 · 逆ポーランド表記法 / スタック
A=1, B=3, C=5, D=4, E=2 のとき、逆ポーランド表記法で表現された式「A B + C D E / - *」の演算結果はどれか。
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解答
ウ
解説
まず要点:逆ポーランド表記法(後置記法)は、演算子を被演算子の後に書く表し方です。左から順に見て、値はスタック(一時的に値を積む場所)に積み、演算子が来たら上から2つ取り出して計算します。
解き方
- A B + を計算すると 1 + 3 = 4 になります。
- D E / を計算すると 4 / 2 = 2 になります。
- Cから前の結果を引く C D E / - は 5 - 2 = 3 になります。
- 最後に2つを掛ける * により 4 * 3 = 12 が求まります。
- 選択肢 ア不正解
- 符号のプラスとマイナスを逆にして計算してしまっているため誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 演算の順番やスタックから値を取り出す順番を間違えて適用した結果です。
- 選択肢 ウ正解
- (1 + 3) * (5 - 4 / 2) = 4 * 3 = 12 となり、正しい計算結果です。
- 選択肢 エ不正解
- 掛け算と足し算の順番を取り違えて計算した場合の値であり誤りです。
覚えるポイント
- 逆ポーランド記法での減算や除算は、先にスタックに入った値から後に入った値を演算することに注意します。
間違えやすいところ
- 引き算「-」で、C - 2 ではなく 2 - C と順番を逆にして負の数にしてしまう間違いが多いです。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問題問3
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.4 ↗(www.ipa.go.jp)
フィードバック制御の特徴
テクノロジ系 · 制御理論 / フィードバック制御
フィードバック制御の説明として、適切なものはどれか。
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解答
ア
解説
まず要点:フィードバック制御は、結果を見てから直す制御です。制御したい対象の出力を測って目標値と比べ、そのずれを小さくするように入力を調整します。外乱(外部から加わる乱れ)の影響が実際に出てから修正する点が特徴です。
解き方
- フィードバック制御は、制御の結果と目標値を比べてずれを直す方式だと確認します。
- 外乱で実際に出力が乱れたことをセンサーなどで検知した後に直す、という性質に合う選択肢を選びます。
- 選択肢 ア正解
- 目標値とのずれが実際に現れた後で、それを打ち消すように直すため正しいです。
- 選択肢 イ不正解
- フィードバック制御は外乱の影響を小さくする仕組みなので、増幅させるという記述は誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- 外乱そのものを先に検知して影響を出さないようにするのはフィードフォワード制御の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 外乱を予測して前もって直すのはフィードフォワード制御の特徴です。
覚えるポイント
- 「結果を見てから修正」がフィードバック、「外乱を予測・先回りして修正」がフィードフォワードです。
間違えやすいところ
- 「前もって対処する」フィードフォワード制御と混同しやすいので注意します。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問題問4
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.4 ↗(www.ipa.go.jp)
双方向リストへの要素挿入とポインタ更新
テクノロジ系 · データ構造 / 双方向リスト
アドレス100の社員A(次:300, 前:0)、アドレス200の社員T(次:0, 前:300)、アドレス300の社員K(次:200, 前:100)からなる双方向リストがある。ここにアドレス400の社員Gを社員Aと社員Kの間に追加したとき、追加前の表と比べて値が変わるポインタ(a〜f)だけをすべて列記したものはどれか。
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解答
ウ
解説
まず要点:双方向リストのノードの間に新しいノードを入れるとき、書き換えるのは前のノードの「次ポインタ」と後ろのノードの「前ポインタ」の2か所だけです。それぞれが新しいノードを指すように向きを変えるだけで、他のノードのポインタはそのままです。
解き方
- 追加前の並びが「A(100) <-> K(300) <-> T(200)」であることを確かめます。
- AとKの間にG(400)を入れると、「A(100) <-> G(400) <-> K(300) <-> T(200)」になります。
- Aの次ポインタaは300から400に変わり、前ポインタbは0のままです。
- Kの前ポインタfは100から400に変わり、次ポインタeは200のままです。Tのc, dも変わりません。
- したがって変わるポインタはaとfの2つです。
- 選択肢 ア不正解
- b(Aの前ポインタ)とe(Kの次ポインタ)は変わらないため誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- e(Kの次ポインタ)はTを指したままなので誤りです。
- 選択肢 ウ正解
- 前にあたるAの次ポインタaと、後ろにあたるKの前ポインタfの2つだけが変わります。
- 選択肢 エ不正解
- bもeも書き換える対象ではないため誤りです。
覚えるポイント
- リストへの挿入・削除で書き換わるのは、直接隣接するノードのポインタのみです。
間違えやすいところ
- 新ノードGのポインタx, yは問われている「a〜f」に含まれないこと、他のポインタまで変わると思い込まないよう注意します。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問題問5
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.4 ↗(www.ipa.go.jp)
ハッシュ表探索と確率分布
テクノロジ系 · ハッシュ関数 / 確率分布 / 衝突
ハッシュ表探索において、同一のハッシュ値となる確率(シノニム発生確率)が最も低くなるのは、ハッシュ値がどの分布で近似されるときか。
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解答
イ
解説
まず要点:ハッシュ表では、ハッシュ値が偏りなく散らばるほど衝突が減ります。同じハッシュ値になることをシノニム(衝突)と呼びますが、すべての番地に同じ確率で値が散らばる一様分布のときに、この衝突が最も起こりにくくなります。
解き方
- ハッシュ表の衝突(シノニム)は、複数のキーが同じハッシュ値になる現象です。
- 正規分布やポアソン分布のように値が特定の場所に集まる分布では、衝突が起こりやすくなります。
- すべてのバケットに同じ確率で散らばる一様分布が、衝突の確率を最も低くします。
- 選択肢 ア不正解
- 中央付近の確率が高くなり、衝突が偏って多く起こるため適切ではありません。
- 選択肢 イ正解
- 値が全体に同じ確率でまんべんなく散らばるので、衝突の確率が最も低くなります。
- 選択肢 ウ不正解
- 平均の近くにデータが集まり、その範囲で衝突が多く起こるため適切ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- 特定の値に偏りが出る分布なので、衝突の確率を最も低くはできません。
覚えるポイント
- 理想的なハッシュ関数は、キーを「一様分布」に従ってハッシュ表全体に分散させます。
間違えやすいところ
- 自然によく現れる正規分布を理想だと思い込みやすいので注意します。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問題問6
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.5 ↗(www.ipa.go.jp)
Javaのプログラム形態
テクノロジ系 · Java / 実行環境 / JVM
Java VMが稼働している環境だけがあれば、WebブラウザやWebサーバがなくても単独で動作するプログラムはどれか。
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解答
イ
解説
まず要点:Javaのプログラムは、それぞれ動かすための土台が決まっています。JavaアプリケーションはJVM(Java仮想マシン)だけで動きますが、アプレットはブラウザ、サーブレットはWebサーバの仕組みを必要とします。
解き方
- それぞれのプログラム形態と、動かすのに必要な環境を整理します。
- JavaScriptはWebブラウザ上で動くスクリプト言語です。
- JavaアプレットはWebブラウザ(プラグイン)上で動きます。
- JavaサーブレットはWebサーバ側のサーブレットコンテナ上で動きます。
- JavaアプリケーションはJVMだけで動くので、選択肢イが当てはまります。
- 選択肢 ア不正解
- Javaとは別の言語で、主にWebブラウザなどのJavaScriptエンジン上で動きます。
- 選択肢 イ正解
- JVMだけで単独に動かせるスタンドアロン型のプログラム形態です。
- 選択肢 ウ不正解
- Webブラウザの上で動かすことを前提としたJavaプログラムです。
- 選択肢 エ不正解
- Webサーバ側(サーブレットコンテナ)で動くサーバ向けのJavaプログラムです。
覚えるポイント
- Javaアプリケーション=JVMのみ、アプレット=ブラウザ、サーブレット=Webサーバ(コンテナ)。
間違えやすいところ
- JavaアプレットとJavaアプリケーションの動作環境の条件を取り違えないよう注意します。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問題問7
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.5 ↗(www.ipa.go.jp)
プログラムの性質(再入可能性)
テクノロジ系 · リエントラント / プログラムの性質
あるプログラムAの処理が終了していないときに、別のプログラムから再度呼び出されても正しく動作するとき、このプログラムAの性質を何と呼ぶか。
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解答
ウ
解説
まず要点:処理が終わる前に別のプログラムから再び呼ばれても正しく動く性質を、再入可能(リエントラント)と呼びます。似た言葉に、自分自身を呼ぶ再帰的、終了後に再び使える再使用可能、どの番地に置いても動く再配置可能があります。
解き方
- 問題文の「処理が終わる前に別のプログラムから呼ばれても正しく動く」という条件を確認します。
- 共有するデータを局所変数やタスクごとのスタックに分けて実現するこの性質を「再入可能(リエントラント)」といいます。
- 選択肢 ア不正解
- 再帰的(リカーシブ)は、実行中に自分自身を呼び出す構造や性質です。
- 選択肢 イ不正解
- 再使用可能(リユーザブル)は、終了後に読み込み直さなくても再び正しく動く性質です。
- 選択肢 ウ正解
- 複数の処理から同時に呼ばれても正しく動く「再入可能(リエントラント)」の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 再配置可能(リロケータブル)は、主記憶上のどの番地に置いても正しく動く性質です。
覚えるポイント
- プログラムの4つの「再」:再入可能(並行実行可)、再使用可能(逐次再実行可)、再帰的(自己呼出し)、再配置可能(メモリ位置任意)。
間違えやすいところ
- 再入可能(実行中の同時呼び出し)と再使用可能(終了後の再呼び出し)を混同しやすいので注意します。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問題問8
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.5 ↗(www.ipa.go.jp)
プロセッサの平均CPIとプログラム実行時間の計算
テクノロジ系 · コンピュータ構成要素 / プロセッサの性能指標 / CPI
次の表に示すCPIと命令構成比率をもつ3種類の演算命令で構成され、合計1,000,000命令を実行するプログラムがある。クロック周波数が1GHzのプロセッサでこのプログラムを実行する場合、必要な処理時間は何ミリ秒か。 〔命令の種類とCPI・構成比率〕 ・浮動小数点加算:CPI 3、構成比率 20% ・浮動小数点乗算:CPI 5、構成比率 20% ・整数演算:CPI 2、構成比率 60%
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解答
イ
解説
まず要点:実行時間は「総命令数 × 平均CPI ÷ クロック周波数」で求めます。CPI(1命令を実行するのに必要なクロック数の平均)は命令ごとに違うので、それぞれのCPIに出現割合(構成比率)を掛けて足した加重平均を使います。
解き方
- 各命令のCPIに構成比率を掛けて足し合わせ、平均CPI(2.8)を求めます。
- 総命令数100万に平均CPIを掛けて、総クロック数280万を求めます。
- 280万クロックを1GHzで割り、秒をミリ秒に直して2.8ミリ秒とします。
- 選択肢 ア不正解
- 桁の取り違えや一部の命令だけを考えた場合に出る値で、正しい2.8にはなりません。
- 選択肢 イ正解
- 平均CPIは2.8、命令数は100万、周波数は1GHzなので、実行時間は2.8ミリ秒です。
- 選択肢 ウ不正解
- 構成比率を使わずCPIを単純平均した場合に出る誤った値です。
- 選択肢 エ不正解
- 秒とミリ秒の単位換算で小数点の位置を1桁ずらした誤った値です。
覚えるポイント
- プログラム実行時間 = 総命令数 × 平均CPI ÷ クロック周波数
- クロック周波数1GHzの周期は1ナノ秒(10^-9秒)、1ミリ秒は10^-3秒
間違えやすいところ
- 構成比率を掛けず、各命令のCPIを単純平均してしまうミス
- 秒・ミリ秒・マイクロ秒・ナノ秒の変換で桁を間違えるミス
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問9公式問題および解答例
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.5 ↗(www.ipa.go.jp)
キャッシュメモリの実効アクセス時間とヒット率の算出
テクノロジ系 · 記憶装置 / キャッシュメモリ / 実効アクセス時間
キャッシュメモリと主記憶のアクセス時間のみが異なり、その他の条件が同じ2種類のCPU XとCPU Yがある。アクセス時間が下表のとおりであるとき、あるプログラムをCPU XとCPU Yの双方で実行したところ処理時間が等しくなった。このときのキャッシュメモリのヒット率は幾らか。ただし、CPU処理以外の影響は考慮しないものとする。 〔アクセス時間(ナノ秒)〕 ・CPU X:キャッシュメモリ 40、主記憶 400 ・CPU Y:キャッシュメモリ 20、主記憶 580
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:処理時間が等しいので、CPU XとCPU Yの実効アクセス時間(1回のメモリアクセスの平均時間)が等しくなります。実効アクセス時間は「キャッシュ時間×ヒット率+主記憶時間×(1-ヒット率)」で求めます。
解き方
- ヒット率をh(0~1)とし、CPU XとCPU Yの実効アクセス時間の式を立てます。
- 40h+400(1-h)と20h+580(1-h)を等しいとおいて一次方程式を作ります。
- 方程式を解いてh=0.90を求めます。
- 選択肢 ア不正解
- 移項や係数の計算を途中で間違えた場合に出る値です。
- 選択肢 イ正解
- 400-360h=580-560hを解くとh=0.90となり、正しく合います。
- 選択肢 ウ不正解
- キャッシュと主記憶の比率の計算を誤った場合に出る不適当な値です。
- 選択肢 エ不正解
- 主記憶アクセス時間との差の関係を取り違えて出した誤った値です。
覚えるポイント
- 実効アクセス時間 = キャッシュ時間×h + 主記憶時間×(1-h)
- 処理時間が同一 = 実効アクセス時間が同一
間違えやすいところ
- 主記憶へのアクセス時にキャッシュ時間も足すのかで迷うこと(問題の定義に従う)
- 方程式を移項するときの計算ミス
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問10公式問題および解答例
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.6 ↗(www.ipa.go.jp)
命令キャッシュを有効活用するプログラム作成法
テクノロジ系 · プロセッサ / 命令キャッシュ / 参照の局所性
命令キャッシュを効果的に使用できるようにするためのプログラム作成方法として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:命令キャッシュを有効に使うには、よく実行される処理をまとめるのが効果的です。キャッシュは「参照の局所性」(同じ場所に何度もアクセスが集中すること)があるほどミスが減り、CPUの待ち時間が短くなります。
解き方
- 「命令キャッシュ」は実行するプログラムコードが対象だと確認します。
- キャッシュを活かすには参照の局所性(アクセスの集中)が必要だと当てはめます。
- よく実行される処理を近い場所にまとめる案が適切だと判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 作業領域の話はデータ用キャッシュに関係し、命令キャッシュの工夫とは別です。
- 選択肢 イ不正解
- 全体を平均的にアクセスすると局所性が失われ、ヒット率が大きく下がります。
- 選択肢 ウ正解
- よく実行されるコードをまとめると、命令キャッシュのヒット率を最も高められます。
- 選択肢 エ不正解
- プログラム全体を平均的に実行すると局所性がなくなり、キャッシュの効果が減ります。
覚えるポイント
- 命令キャッシュは「実行コード」、データキャッシュは「作業変数・配列」を保持する
- 局所性を高める(頻繁な処理をまとめる)ことでキャッシュヒット率が向上する
間違えやすいところ
- データ領域の工夫と命令コード領域の工夫を混同するミス
- 「均一・平均的アクセス」が良い設計だと思い込むこと
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問11公式問題および解答例
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.6 ↗(www.ipa.go.jp)
磁気ディスク装置の平均待ち時間の計算
テクノロジ系 · 補助記憶装置 / 磁気ディスク / 平均待ち時間
回転数が4,200回/分で、平均位置決め時間が5ミリ秒の磁気ディスク装置がある。この磁気ディスク装置の平均待ち時間は約何ミリ秒か。ここで、平均待ち時間は平均位置決め時間と平均回転待ち時間の合計とする。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:平均待ち時間は「平均位置決め時間(シーク時間)+平均回転待ち時間(サーチ時間)」で求めます。平均回転待ち時間は、ディスクが半回転する時間(1回転の時間÷2)です。
解き方
- 1回転の時間を計算します:60秒÷4,200回転=約0.01429秒=14.29ミリ秒です。
- 平均回転待ち時間はその半分で、14.29÷2≒7.14ミリ秒です。
- 問題の定義どおり位置決め時間5ミリ秒を足し、5+7.14≒12ミリ秒とします。
- 選択肢 ア不正解
- 平均回転待ち時間の約7ミリ秒だけを使い、位置決め時間の5ミリ秒を足し忘れた値です。
- 選択肢 イ不正解
- 計算の手順を間違えた場合に出る不適切な値です。
- 選択肢 ウ正解
- 位置決め時間5ミリ秒に半回転の約7.14ミリ秒を足すと約12ミリ秒となり正解です。
- 選択肢 エ不正解
- 1回転分の時間(約14.3ミリ秒)やそれに近い値をそのまま選んだ誤りです。
覚えるポイント
- 平均回転待ち時間 = 1回転に要する時間 ÷ 2
- 平均待ち時間 = 平均位置決め時間(シーク時間) + 平均回転待ち時間
間違えやすいところ
- 1回転の時間をそのまま平均回転待ち時間として足すミス
- 分から秒、秒からミリ秒への単位換算での計算間違い
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問12公式問題および解答例
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.6 ↗(www.ipa.go.jp)
ディスプレイ装置の分類と自発光型デバイス
テクノロジ系 · 入出力装置 / ディスプレイ / 有機EL
自発光型であり、発光ダイオードの一種に分類される表示装置はどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:自発光型で発光ダイオード(LED)の一種にあたるのは有機ELディスプレイです。ディスプレイは、自分で光る自発光型(有機EL・プラズマ・CRTなど)と、外の光を透過させる非自発光型(液晶など)に分けられます。
解き方
- 自発光型の候補から、非自発光型の液晶ディスプレイを外します。
- 残る自発光型(CRT・プラズマ・有機EL)から「LEDの一種」を探します。
- 有機化合物を使った発光ダイオードである有機EL(OLED)を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- CRTは電子ビームを蛍光体に当てて光らせる真空管で、LEDではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 液晶は光を通したり遮ったりする非自発光型で、バックライトが必要です。
- 選択肢 ウ不正解
- プラズマは放電の紫外線で蛍光体を光らせる自発光型ですが、LEDではありません。
- 選択肢 エ正解
- 有機ELは自分で光る自発光型で、OLEDと呼ばれる発光ダイオードの一種です。
覚えるポイント
- 有機EL = OLED(Organic Light Emitting Diode)で自発光型・薄型・高コントラスト
- 液晶ディスプレイは非自発光型でバックライトが必要
間違えやすいところ
- バックライトがあるため液晶を自発光型と誤解するミス
- プラズマと有機ELの発光のしくみの違いを混同すること
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問13公式問題および解答例
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.7 ↗(www.ipa.go.jp)
3層クライアントサーバシステムの物理構成
テクノロジ系 · システム構成技術 / クライアントサーバシステム / 3層アーキテクチャ
3層クライアントサーバシステムにおいて、クライアント以外の2つの層をそれぞれ1台ずつのサーバを用いて実装した場合のシステム構成として、適切なものはどれか。ここで、APはアプリケーション、DBはデータベースを表す。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:3層クライアントサーバシステムは、クライアント、AP(アプリケーション)サーバ、DB(データベース)サーバの3つを順につなぐ構成です。画面表示、業務処理、データ管理をそれぞれ独立した層に分けて役割を担わせます。
解き方
- 3層が「クライアント」「AP(アプリケーション)」「DB(データベース)」だと確認します。
- クライアントは直接DBに行かず、間にAPサーバをはさむ構造だと押さえます。
- クライアント→APサーバ→DBサーバの順を表すアの構成を選びます。
- 選択肢 ア正解
- クライアント→APサーバ→DBサーバと順につながる、標準的な3層構成です。
- 選択肢 イ不正解
- APサーバと認証サーバの並列接続で、データ管理を行うDB層がありません。
- 選択肢 ウ不正解
- プロキシサーバとAPサーバの組み合わせで、3層のDB層が含まれていません。
- 選択肢 エ不正解
- 部門APサーバと全社APサーバという同じ役割の階層で、DB層がありません。
覚えるポイント
- 3層クライアントサーバシステム = プレゼンテーション層 + ファンクション層(AP) + データベース層(DB)
- クライアントはAPサーバにアクセスし、APサーバがDBサーバにアクセスする
間違えやすいところ
- クライアントがDBに直接つなぐ2層モデルと混同すること
- プロキシやWebサーバなどの中継装置を3層と取り違えること
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問14公式問題および解答例
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.7 ↗(www.ipa.go.jp)
ジョブ処理時間とターンアラウンドタイムの関係式
テクノロジ系 · オペレーティングシステム / 処理時間 / ターンアラウンドタイム
一つのジョブについて、ターンアラウンドタイム、CPU時間、入出力時間、処理待ち時間の4つの時間の関係を表す式として、適切なものはどれか。ただし、その他のオーバヘッド時間は考慮しないものとする。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:処理待ち時間は「ターンアラウンドタイム(TAT)-CPU時間-入出力時間」で表せます。TATは処理を頼んでから完了するまでの全体の時間で、その中にCPUでの処理時間、入出力の待ち時間、実行できる状態で待つ処理待ち時間が含まれます。
解き方
- TATが「CPU時間+入出力時間+処理待ち時間」の合計だと定義します。
- 左辺が「処理待ち時間」になるように式を変形します。
- 「処理待ち時間=TAT-CPU時間-入出力時間」となるウを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 全体のTATにCPU時間や入出力時間を足しており、式が成り立ちません。
- 選択肢 イ不正解
- TATの符号が負になっていて、式の変形として誤りです。
- 選択肢 ウ正解
- 全体のTATから実際の処理時間(CPU時間と入出力時間)を引いたものが処理待ち時間です。
- 選択肢 エ不正解
- 入出力時間からTATを引くと負の値になり、不適当です。
覚えるポイント
- ターンアラウンドタイム = 処理待ち時間 + CPU時間 + 入出力時間
- レスポンスタイム(応答時間)は要求投入から最初の応答が出るまでの時間
間違えやすいところ
- ターンアラウンドタイムとレスポンスタイムの混同
- 入出力時間がCPU時間に含まれると勘違いすること
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問15公式問題および解答例
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.7 ↗(www.ipa.go.jp)
直並列接続システムの稼働率比較
テクノロジ系 · システム構成技術 / 信頼性設計 / 稼働率
稼働率が0.9の装置を複数個接続したシステムのうち、2番目に稼働率が高いシステムはどれか。ここで、並列接続部分については少なくとも一方が稼働していればよいものとする。 〔選択肢の構成〕 ア:装置2台の直列接続 イ:装置2台の並列接続 ウ:装置2台の直列接続を2系統並列に接続 エ:装置2台の並列接続を2組直列に接続
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解答
エ
解説
まず要点:装置2台を並列にしてから2組直列にしたエが2番目に高い稼働率になります。直列は稼働率の積、並列は「1-(1-R)²」で求まり、同じ台数なら並列にしてから直列につなぐほうが全体の稼働率は高くなります。
解き方
- 各接続の合成稼働率の式(直列は積、並列は1-故障率の積)を確認します。
- ア0.81、イ0.99、ウ0.9639、エ0.9801をそれぞれ正確に計算します。
- 高い順に並べ、2番目になるのがエだと確認します。
- 選択肢 ア不正解
- 稼働率は0.9×0.9=0.81で、4つの中で最も低くなります。
- 選択肢 イ不正解
- 稼働率は1-0.1²=0.99で、4つの中で最も高い値です。
- 選択肢 ウ不正解
- 稼働率は1-(1-0.81)²=0.9639で、3番目になります。
- 選択肢 エ正解
- 稼働率は(1-0.1²)²=0.99²=0.9801で、2番目に高い値です。
覚えるポイント
- 直列稼働率 = R1 × R2、並列稼働率 = 1 - (1-R1) × (1-R2)
- 直並列構成では「並列にしてから直列」のほうが「直列にしてから並列」よりも信頼性が高い
間違えやすいところ
- 「最も高い」と早合点してイを選んでしまうこと
- ウとエの接続構造(直列が先か並列が先か)を取り違えること
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問16公式問題および解答例
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.8 ↗(www.ipa.go.jp)
オンライントランザクション処理に必要な磁気ディスク装置の台数計算
テクノロジ系 · コンピュータシステム / システム構成要素 / 性能評価
あるオンラインリアルタイムシステムにおいて、1秒間に20件のトランザクションが発生する。各トランザクションではCPU処理とともに4回の磁気ディスク入出力処理が行われる。磁気ディスク装置の1回あたりの入出力処理時間が40ミリ秒であり、CPU処理時間は十分に短いものとする。各磁気ディスク装置に均等にアクセスが分散される場合、このトランザクション処理を遅延なく処理するために最低限必要な磁気ディスク装置の台数は何台か。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:必要なディスクの台数は、1秒間に必要な総処理時間を、1台が1秒間に処理できる時間で割り、端数は切り上げて求めます。磁気ディスク1台は1秒間に最大1秒分の入出力しか処理できないため、合計がその能力を超えると処理待ちが増えて遅くなります。
解き方
- 1件あたりの入出力回数4回と1回あたり0.04秒から、1秒間の20件分の総処理時間を求めます(20 × 4 × 0.04 = 3.2秒/秒)。
- 1台は1秒間に最大1秒分を処理できるので、3.2 ÷ 1 = 3.2 を計算し、端数を切り上げて最低4台と導きます。
- 選択肢 ア不正解
- 3台では1秒間に3秒分しか処理できず、必要となる3.2秒分に足りないため、処理待ちが増えて遅れが生じます。
- 選択肢 イ正解
- 必要量は3.2秒/秒で、1台は最大1秒分を処理できるので、4台なら4秒分となり足りるため正しいです。
- 選択肢 ウ不正解
- 5台でも能力は足りますが、「最低何台」という問いに対して最小の台数ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- 6台でも能力は足りますが、最低限必要な台数は4台なので正しくありません。
覚えるポイント
- 必要資源数 = 総要求時間 ÷ 機器1台あたりの稼働可能時間(端数は切り上げ)
間違えやすいところ
- ミリ秒を秒に直す計算(40ミリ秒=0.04秒)を間違えてしまうこと。
- 3.2台という結果を四捨五入して3台と切り下げてしまう誤り。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問17
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.8 ↗(www.ipa.go.jp)
ハードリアルタイムシステムにおけるリアルタイムOSの採用理由
テクノロジ系 · システム構成要素 / リアルタイムシステム / リアルタイムOS
自動車のエンジン制御やハードディスクのヘッド位置決め制御といった制御系ハードリアルタイムシステムにおいて、汎用OSではなくリアルタイムOS(RTOS)を活用する理由として、最も適切なものはどれか。
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解答
イ
解説
まず要点:ハードリアルタイムシステムでは、決められた時間内に必ず処理を終えることが最も大切です。期限を1度でも破ると重大な障害になるため、平均的な速さやスループットよりも、時間どおりに応答できる確実さが優先されます。
解き方
- 制御系ハードリアルタイムシステムで必ず守るべき要件が、期限を厳守することだと確認します。
- 各選択肢を見比べ、定められた時間内に処理を終えることを述べたイを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- メモリ保護機構は安全性を高める仕組みですが、リアルタイムOSを採用する主な目的ではありません。
- 選択肢 イ正解
- 期限(デッドライン)までに確実に処理を終えることが必要で、これを保証するためにリアルタイムOSを使います。
- 選択肢 ウ不正解
- スループットの向上は全体の処理量を増やす汎用OSの特徴で、個別の応答時間を保証する目的ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- 複数プログラムの並行動作は汎用OSでもできるため、リアルタイムOSを選ぶ決定的な理由にはなりません。
覚えるポイント
- ハードリアルタイムは「デッドラインの厳格な遵守(時間制約の保証)」が最重要要件
間違えやすいところ
- 「リアルタイム=速い・処理量が多い」と混同してしまうこと。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問18
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.8 ↗(www.ipa.go.jp)
入出力効率化のためのスプーリング技術
テクノロジ系 · オペレーティングシステム / 入出力管理 / スプーリング
コンピュータシステム全体のスループットを高めるために、CPUや主記憶装置と動作速度の遅いプリンタなどの出力装置との間のデータ転送を、高速な補助記憶装置を介して一時的にバッファリングしながら並行して行う方式はどれか。
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解答
ア
解説
まず要点:速度の遅い出力装置とCPUの間を、高速な補助記憶装置で一時的に仲介する方式をスプーリングといいます。CPUが遅い装置の終了を待たずに次の処理へ進めるため、システム全体の処理効率(スループット)が上がります。
解き方
- 低速な出力装置と主記憶の間を補助記憶装置で仲介し、効率を上げる仕組みの用語を思い出します。
- スプーリングの説明に合うことを確かめ、スワッピングやページングなどの用語と区別して正解を決めます。
- 選択肢 ア正解
- スプーリングは出力データを高速な補助記憶装置へ一時的に書き出し、CPUを早く解放して効率を高める方式です。
- 選択肢 イ不正解
- スワッピングは主記憶が足りないときに、プロセスを主記憶と補助記憶の間で退避・復帰させる手法です。
- 選択肢 ウ不正解
- ブロッキングは複数の論理レコードをまとめて1つの物理ブロックとして入出力する方式です。
- 選択肢 エ不正解
- ページングは仮想記憶で主記憶と仮想空間を固定長のページ単位に分けて管理する方式です。
覚えるポイント
- スプーリング:低速な入出力装置とCPUの間を補助記憶で仲介し、待ち時間を解消する技術
間違えやすいところ
- メモリ管理の技術であるスワッピングやページングと混同してしまうこと。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問19
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.9 ↗(www.ipa.go.jp)
仮想記憶システムにおける主記憶不足とスラッシング
テクノロジ系 · オペレーティングシステム / 記憶管理 / 仮想記憶
仮想記憶方式を採用したコンピュータにおけるアプリケーション利用に関する記述として、適切なものはどれか。
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解答
ウ
解説
まず要点:仮想記憶はOSとハードウェアが協力して実現する仕組みなので、アプリ側で特別な準備や設定は要りません。ただし実主記憶(実際のメモリ)が足りないと、ページの入れ替えで補助記憶へのアクセスが多発し、処理が著しく遅くなるスラッシングが起こります。
解き方
- 仮想記憶はアプリが意識せず使えるという性質から、アとエを誤りだと判断します。
- 仮想記憶は実行時のメモリ管理でインストール媒体に依存しないのでイを外し、主記憶不足によるスラッシングを述べたウを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 仮想記憶はOSとCPU(MMU)が自動で管理するので、アプリに専用モジュールを組み込む必要はありません。
- 選択肢 イ不正解
- 仮想記憶は実行時のアドレス空間を広げる仕組みで、SSDやネットワーク経由で起動したプログラムでも使えます。
- 選択肢 ウ正解
- 実主記憶が足りないとページフォールトが頻発し、ディスク入出力が続いてスループットが大きく下がります。
- 選択肢 エ不正解
- 仮想記憶の利用はOSが透過的に行うため、アプリごとに利用設定をする必要はありません。
覚えるポイント
- 仮想記憶は透過的(アプリ側は意識不要)、実主記憶不足時はスラッシングで性能低下
間違えやすいところ
- 「仮想記憶を使えば主記憶不足での性能低下は起こらない」と誤解してしまうこと。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問20
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.9 ↗(www.ipa.go.jp)
UNIXにおける一般利用者の最上位ディレクトリ
テクノロジ系 · オペレーティングシステム / ファイルシステム / UNIX
UNIXの階層的ファイルシステムにおいて、アカウントをもつ一般の利用者が自身のファイルの保存などに使用する、その利用者にとっての最上位ディレクトリはどれか。
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解答
ウ
解説
まず要点:一般利用者にとっての最上位ディレクトリはホームディレクトリです。UNIXではファイルシステム全体がルートディレクトリ(/)を頂点とする木構造になっており、利用者は自分に割り当てられたホームディレクトリの下を自由に使えます。
解き方
- ファイルシステム全体の最上位(ルート)と、特定利用者にとっての最上位領域を区別します。
- 一般利用者がログインの起点とし、自分のファイルを管理する最上位がホームディレクトリだと確かめます。
- 選択肢 ア不正解
- カレントディレクトリは今作業している場所を指すだけで、最上位という意味ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- デスクトップディレクトリはGUI上に表示されるファイルを置くフォルダにすぎず、利用者の最上位ではありません。
- 選択肢 ウ正解
- ホームディレクトリは利用者がログインしたときの起点で、その人が管理する領域の最上位ディレクトリです。
- 選択肢 エ不正解
- ルートディレクトリはファイルシステム全体の最上位であり、利用者ごとの最上位ディレクトリではありません。
覚えるポイント
- システム全体の頂点は「ルートディレクトリ(/)」、利用者ごとの頂点は「ホームディレクトリ(~)」
間違えやすいところ
- 「最上位」という言葉につられて、全体の頂点であるルートディレクトリ(エ)を選んでしまう誤り。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問21
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.9 ↗(www.ipa.go.jp)
3アドレス命令列の演算式の導出
テクノロジ系 · コンピュータ構成要素 / プロセッサアーキテクチャ / 命令形式
次の一連の3アドレス命令で得られる結果 x を表す式はどれか。ここで、3アドレス命令では「c = a op b」を「op(a, b, c)」と表記する。op は一つの演算子を表し、結果 x を表す式においては演算子の優先順位の高い順に「*」「/」「+」「-」とする。 /(c, d, w1) +(b, w1, w2) /(e, f, w3) -(w3, g, w4) *(w2, w4, x)
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:3アドレス命令 op(a, b, c) は「c = a op b」を表します。命令を上から順に実行し、一時変数(w1〜w4)を式に当てはめていけば、最終的な x の式が分かります。そのとき、乗除が加減より先に計算される優先順位に合わせて括弧を補う必要があります。
解き方
- 第1行「/(c, d, w1)」から、w1 = c / d となります。
- 第2行「+(b, w1, w2)」から、w2 = b + c / d となります。
- 第3行「/(e, f, w3)」から、w3 = e / f となります。
- 第4行「-(w3, g, w4)」から、w4 = e / f - g となります。
- 第5行「*(w2, w4, x)」から、x = (b + c / d) * (e / f - g) となり、乗算が加減より優先されるため両項に括弧を付けたエが正解です。
- 選択肢 ア不正解
- 括弧がないと乗除が先に計算され「b + ((c / d) * e / f) - g」の意味になり、命令の順序と合いません。
- 選択肢 イ不正解
- w2(b + c / d)に括弧がなく、(c / d) と (e / f - g) の積が先に出てから b が足されるため誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- w4(e / f - g)に括弧がなく、積と割り算の後に g が引かれる形になるため誤りです。
- 選択肢 エ正解
- w2(b + c / d)と w4(e / f - g)の積を表すため、両方の項を括弧で囲んだ形で正しいです。
覚えるポイント
- 3アドレス命令は第3オペランドに結果を格納。数式化する際は演算子の優先順位と括弧付けに注意
間違えやすいところ
- 一時変数を当てはめる際に、乗算の優先順位による括弧の必要性を見落としてしまうこと。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問22
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.10 ↗(www.ipa.go.jp)
7セグメントLED回路の点灯パターンの判別
テクノロジ系 · ハードウェア / 論理回路 / 入出力インターフェイス
7セグメントLED点灯回路において、出力ポートに16進数で「6D」を出力したときの表示状態はどれか。ここで、出力ポートのビット割り当てはP7を最上位ビット(MSB)、P0を最下位ビット(LSB)とし、各ビットはP0がa、P1がb、P2がc、P3がd、P4がe、P5がf、P6がg、P7がDt(ドット)に対応している。また、ポート出力が「1」のときに対応するLEDが点灯するものとする。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:16進数のデータを2進数のビット列に直し、各ビット(P7〜P0)と7セグメントLEDの各セグメント(a〜g、Dt)を対応させて、点灯(1)と消灯(0)を読み取ります。P7が最上位ビット、P0が最下位ビットである点に注意します。
解き方
- 16進数の「6D」を8ビットの2進数に直します。6=0110、D=1101 なので、全体で「01101101」となります。
- MSB(P7)からLSB(P0)への対応を確かめます:P7(Dt)=0、P6(g)=1、P5(f)=1、P4(e)=0、P3(d)=1、P2(c)=1、P1(b)=0、P0(a)=1です。
- 点灯するのは1の a, c, d, f, g で、b, e, Dt は0で消灯です。この形は数字の「5」(ドットなし)になるため、ウが正解です。
- 選択肢 ア不正解
- 全セグメントとドットが点灯する「8.」は、すべてのビットが1の「11111111(16進数FF)」を出力した状態です。
- 選択肢 イ不正解
- 数字の「1」はセグメント b, c だけが点灯するので、出力値は「00000110(16進数06)」になります。
- 選択肢 ウ正解
- 6D(16)=01101101(2) なので、点灯するのは a, c, d, f, g(ドットは消灯)となり、数字の「5」と一致します。
- 選択肢 エ不正解
- 「3.」はセグメント a, b, c, d, g とドットが点灯するので、出力値は「11001111(16進数CF)」になります。
覚えるポイント
- 16進数から2進数への変換(各桁4ビット)と、MSB/LSBのビット対応を慎重に突き合わせる
間違えやすいところ
- P7がMSBでP0がLSBという点を取り違え、ビットの並びを左右逆に読んでしまうこと。
- 16進数「D」の値を1101以外の値と間違えてしまうこと。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問23
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.11 ↗(www.ipa.go.jp)
フラッシュメモリの特徴と消去方式
テクノロジ系 · ハードウェア / 記憶素子 / 半導体メモリ
不揮発性半導体メモリであるフラッシュメモリの説明として、適切なものはどれか。
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解答
ウ
解説
まず要点:フラッシュメモリは、電気的に書込みと消去ができ、一括またはブロック単位で消去する不揮発性メモリです。電気で消せるEEPROMから発展し、ブロック単位の消去によって大容量化と低コストを実現しました。
解き方
- フラッシュメモリの基本(不揮発性、電気的な書込みと消去、ブロック単位の消去)を確かめます。
- 他の半導体メモリ(PROM、DRAM、UV-EPROMなど)の説明と比べ、ウが当てはまると確認します。
- 選択肢 ア不正解
- 1回だけ電気的に書込みができるのは「OTP ROM(一度だけ書けるROM)」の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 一定時間ごとに再書込み(リフレッシュ)が必要なのは、揮発性メモリである「DRAM」の特徴です。
- 選択肢 ウ正解
- フラッシュメモリは電気的に書込みと消去ができ、消去は一括またはブロック単位で行うため正しいです。
- 選択肢 エ不正解
- 書込みは電気で行い、消去に紫外線を当てるのは「UV-EPROM」の特徴です。
覚えるポイント
- フラッシュメモリ:電気的に書換え可能な不揮発性メモリ、消去は一括またはブロック単位
間違えやすいところ
- UV-EPROM(紫外線消去)や1バイト単位で消す通常のEEPROMと特徴を混同してしまうこと。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問24
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.11 ↗(www.ipa.go.jp)
SRAMの記憶セルを構成する順序回路
テクノロジ系 · SRAM / フリップフロップ / 半導体メモリ
二つの安定状態をもつ回路であり、SRAMの記憶セルに使用されている順序回路の基本構成要素はどれか。
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解答
エ
解説
まず要点:SRAMの記憶セルにはフリップフロップが使われます。フリップフロップは2つの安定状態をもつ順序回路で、1ビットの情報を覚えておけます。SRAMは電源を切らずに使う限り書き直し(リフレッシュ)が不要で高速ですが、回路が複雑でたくさん詰め込むのは苦手です。
解き方
- SRAMとDRAMの記憶の持ち方の違いを確認し、SRAMがフリップフロップ、DRAMがキャパシタであることを整理します。
- 問題文の「二つの安定状態をもつ回路」という順序回路の説明がフリップフロップに当てはまることを確かめて選びます。
- 選択肢 ア不正解
- ANDゲートは入力だけで出力が決まる組合せ回路で、状態を覚えておく働きはありません。
- 選択肢 イ不正解
- 加算器は二進数の足し算をする演算回路で、ふつうは組合せ回路で作られ、記憶セルそのものではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- キャパシタ(コンデンサ)に電荷をためて情報を保つのはDRAMの記憶素子です。
- 選択肢 エ正解
- フリップフロップは2つの安定状態をもち、1ビットを記憶できる順序回路で、SRAMの記憶セルを作ります。
覚えるポイント
- SRAMはフリップフロップ回路で構成されリフレッシュ不要
- DRAMはキャパシタに電荷を蓄えるため周期的なリフレッシュが必要
間違えやすいところ
- SRAMとDRAMの素子(フリップフロップとキャパシタ)を取り違えること
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問25
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.12 ↗(www.ipa.go.jp)
入力が一致したときに出力1となる論理回路(XNOR)
テクノロジ系 · 論理回路 / 一致回路 / XNOR
入力XとYの値が同じときにだけ、出力Zに1を出力する回路はどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:XとYが同じときにだけ1を出す回路は「一致回路(XNORゲート)」です。式で表すと (X・Y) + (NOT X・NOT Y) となり、両方1のときと両方0のときの2通りを拾います。
解き方
- 問題の条件(X=YのときZ=1、X≠YのときZ=0)を満たす真理値表と式 Z = (X AND Y) OR ((NOT X) AND (NOT Y)) を導きます。
- 各選択肢のゲート記号(AND・OR・NOT)を照合し、上段がAND、下段が反転入力AND、最終段がORのウを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- アは下段がORゲートなので、X=0でY=1のときも下段が1になり、最終出力Zが1になってしまいます。
- 選択肢 イ不正解
- イは排他的論理和(XOR)の構成で、XとYが異なるときに1を出すため、問題の条件と逆です。
- 選択肢 ウ正解
- 上段のANDでX=1,Y=1を、下段の反転入力ANDでX=0,Y=0を調べ、最後にORでまとめるので、XとYが等しいときだけ1になります。
- 選択肢 エ不正解
- エは上段も下段もORゲートなので、一致回路(XNOR)の真理値表を満たしません。
覚えるポイント
- XNOR(一致)の論理式は (X AND Y) OR (NOT X AND NOT Y)
- D型記号はANDゲート、先端が尖った曲線の記号はORゲート
間違えやすいところ
- XOR(異なるとき1)とXNOR(同じとき1)の条件を取り違えるミス
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問26(問題文2ページの表記ルールに基づく)
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.2 ↗(www.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.12 ↗(www.ipa.go.jp)
アウトラインフォントの特徴と適した用途
テクノロジ系 · フォント / アウトラインフォント / ビットマップフォント
ビットマップフォントよりも、アウトラインフォントの利用が適しているケースはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:文字を任意の倍率で拡大するときはアウトラインフォントが適しています。ビットマップフォントは点(ドット)の集まりで文字を表すため拡大するとギザギザになりますが、アウトラインフォントは輪郭を数式・座標で表すので、大きくしても滑らかさを保てます。
解き方
- アウトラインフォントが輪郭を数式や座標(ベクター)で持つ形式だと想起します。
- 拡大・縮小しても輪郭が滑らかに保てる利点に合う選択肢を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 漢字の表示はビットマップフォントでもアウトラインフォントでもでき、アウトラインフォントだけの利点ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 文字幅を一定にするかどうかは等幅・プロポーショナルの違いで、フォントの表し方の優劣とは関係ありません。
- 選択肢 ウ不正解
- アウトラインフォントは表示のたびに輪郭の計算と塗りが必要なので、ドットをそのまま出すビットマップフォントの方が速いです。
- 選択肢 エ正解
- 輪郭を数式データとして持つので、何倍に拡大してもギザギザ(ジャギー)が出ず、きれいに表示できます。
覚えるポイント
- アウトラインフォントはベクター形式のため拡大縮小に強い
- ビットマップフォントはラスタ形式で拡大するとジャギーが発生するが表示は高速
間違えやすいところ
- アウトラインフォントが表示速度でも優れていると誤解すること
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問27
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.13 ↗(www.ipa.go.jp)
3次元CGにおけるテクスチャマッピング
テクノロジ系 · コンピュータグラフィックス / テクスチャマッピング / レンダリング
画像処理技術の一つで、モデリングされた物体の表面に柄や模様などの2次元画像を張り付ける技法はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:3次元CGで物体の表面に柄や模様の2次元画像を張り付ける技法はテクスチャマッピングです。形を細かくモデリングするとデータが膨大になるため、模様の画像を貼って質感を表すことで、少ないデータでリアルに見せられます。
解き方
- 問題文の「物体の表面に柄や模様の2次元画像を張り付ける技法」という説明を確認します。
- テクスチャ(質感・模様)をマッピング(対応付け)するテクスチャマッピングを特定します。
- 選択肢 ア不正解
- アンチエイリアシングは、斜線や曲線の境目に中間色を入れてギザギザ(ジャギー)を目立たなくする技術です。
- 選択肢 イ正解
- テクスチャマッピングは、3次元の物体の表面に2次元の模様や画像を貼り付けて質感を出す技法です。
- 選択肢 ウ不正解
- ブレンディングは、複数の色や画像を透過度(アルファ値)などを使って重ね合わせる方法です。
- 選択肢 エ不正解
- レイトレーシングは、視点から光線を追いかけて反射や屈折を計算し、影やリアルな陰影を描く技法です。
覚えるポイント
- テクスチャマッピング:3D表面に2D画像を貼り付けて質感を再現
- レイトレーシング:光線を追跡して影や反射を計算
間違えやすいところ
- 光線追跡のレイトレーシングと混同すること
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問28
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.13 ↗(www.ipa.go.jp)
関係データベース(リレーショナルデータベース)の基本構造
テクノロジ系 · データベース / 関係データベース / データモデル
関係データベースの説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:関係データベースはデータを2次元の表で表します。表は「行(レコード)」と「列(属性)」からできており、表どうしの関係は列の値(主キーと外部キー)を一致させて結び付けます。ポインタ(場所を指す仕組み)は使いません。
解き方
- 関係データベース・階層型データベース・ネットワーク型データベースのデータ構造の違いを整理します。
- 関係データベースは「表構造」で、ポインタではなく「列の値」で関連付けるという記述を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 属性値とレコードの格納位置(ポインタ)を組にして管理するのは転置ファイル(索引)の説明です。
- 選択肢 イ正解
- 関係データベースはデータを2次元の表で表し、表どうしは主キーや外部キーの列の値で関連付けます。
- 選択肢 ウ不正解
- レコードをポインタで結び、1対多の親子関係(木構造)だけに限るのは階層型データベースの説明です。
- 選択肢 エ不正解
- ポインタ(リンク)で網構造を表せるのはネットワーク型(網型)データベースの説明です。
覚えるポイント
- 関係モデル:表形式で列の値により関連付け
- 階層型:木構造(親子関係)、ネットワーク型:網構造(多対多)
間違えやすいところ
- 関係モデルをポインタのリンク構造だと誤解すること
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問29
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.13 ↗(www.ipa.go.jp)
関係の正規化(第3正規形)
テクノロジ系 · データベース / 正規化 / 第3正規形
“発注伝票”表を第3正規形に書き換えたものはどれか。ここで、下線部は主キーを表す。 発注伝票(注文番号, 商品番号, 商品名, 注文数量)
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:第3正規形にするには、主キー以外の属性への関数従属(推移的関数従属)を取り除きます。もとの表の主キーは「注文番号+商品番号」で、商品名は商品番号だけで決まるため、商品名を商品表として切り離します。注文数量は主キー全体で決まるので発注表に残します。
解き方
- もとの表の主キーが{注文番号, 商品番号}の複合主キーであることを確認します。
- 関数従属を調べます。{注文番号, 商品番号} → 注文数量、商品番号 → 商品名 となります。
- 部分関数従属している「商品名」を「商品番号」とともに商品表に分け、発注表には主キー全体に従属する注文数量を残します。
- 選択肢 ア不正解
- 発注表の主キーが注文番号だけになり、どの商品を何個注文したかの情報が抜け落ちてしまいます。
- 選択肢 イ不正解
- 商品表に注文番号が入っており、正規化として適切ではありません。
- 選択肢 ウ正解
- 複合主キーへの部分関数従属(商品番号→商品名)がなくなり、情報を失わずに第3正規形を満たしています。
- 選択肢 エ不正解
- 注文数量が商品表にも重複して残っており、正規化できていません。
覚えるポイント
- 第2正規化:複合主キーに対する部分関数従属の排除
- 第3正規化:非キー属性間の推移的関数従属の排除
間違えやすいところ
- 注文数量が「注文番号」だけに従属すると誤解し、発注表から商品番号を外してしまうこと
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問30
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.14 ↗(www.ipa.go.jp)
SQLにおけるNOT IN句とNOT EXISTS句の等価変換
テクノロジ系 · SQL / NOT IN / NOT EXISTS / 相関副問合せ
“商品”表、“在庫”表に対する次のSQL文と、同じ結果が得られるSQL文はどれか。ここで、下線部は主キーを表す。 SELECT 商品番号 FROM 商品 WHERE 商品番号 NOT IN (SELECT 商品番号 FROM 在庫)
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:「NOT IN」は、ある行に対応する行が別の表に存在しないことを調べる命令です。これは「NOT EXISTS」を使った相関副問合せと論理的に同じ働きをします。ここでは商品表から、在庫表にない商品番号を取り出します。
解き方
- もとのSQLの意味をつかみます。「商品表の中から、在庫表に登録されていない商品の商品番号を取り出す」ことです。
- 主問合せの対象が「商品」表だと確認し、選択肢ア・イ(FROM 在庫)を外します。
- 「存在しない」を調べるには、相関副問合せの条件を伴うNOT EXISTSを使うエを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 主問合せが「在庫」表になっており、もとの問合せと取り出す対象の表が違います。
- 選択肢 イ不正解
- 主問合せが「在庫」表で、しかも相関関係のない副問合せなので適切ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- EXISTSを使うと「在庫表にある」商品番号を取り出すことになり、NOT INの結果と逆になります。
- 選択肢 エ正解
- 商品表の各行について、同じ商品番号の行が在庫表にない(NOT EXISTS)ものを取り出すので、もとのNOT IN文と一致します。
覚えるポイント
- A NOT IN (SELECT ...) は NOT EXISTS (SELECT ... WHERE 相関条件) に書き換え可能
- EXISTSは相関副問合せの行が1行でも存在すれば真を返す
間違えやすいところ
- 主問合せと副問合せの表(商品表と在庫表)を逆にしてしまうこと
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問31
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.14 ↗(www.ipa.go.jp)
DBMSにおける同時更新と排他制御
テクノロジ系 · DBMS / 排他制御 / トランザクション / 同時実行制御
DBMSにおいて、同じデータを複数のプログラムが同時に更新しようとしたときに、データの矛盾が起きないようにするための仕組みはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:同じデータを複数のプログラムが同時に更新して矛盾が起きないようにする仕組みは排他制御です。処理中はデータにロック(鍵)をかけて他の更新を待たせ、順番に処理させることで整合性を守ります。
解き方
- 問題文が求める「複数プログラムの同時更新によるデータ矛盾の防止」という要件を確認します。
- トランザクション処理のロックや同時実行制御を指す用語として「排他制御」を特定します。
- 選択肢 ア不正解
- アクセス権限は、利用者や役割ごとにデータの参照・更新・削除などの操作を制限する仕組みです。
- 選択肢 イ不正解
- 機密保護は、機密データの漏えいや不正利用を防ぐ暗号化や認証などの対策全体を指します。
- 選択肢 ウ正解
- 排他制御は、ロックなどで同じデータへの同時書き込みを制限し、整合性を保つ仕組みです。
- 選択肢 エ不正解
- リカバリ制御(障害回復制御)は、障害時にログを使ってコミット済みや障害前の状態に戻す仕組みです。
覚えるポイント
- 排他制御:同時アクセス時のデータ不整合(更新損失など)を防ぐロック機構
- リカバリ制御:ロールフォワードやロールバックによる障害復旧
間違えやすいところ
- 障害時の整合性を守る「リカバリ制御」と、同時実行時の整合性を守る「排他制御」の混同
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問32
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.15 ↗(www.ipa.go.jp)
データウェアハウスの定義と役割
テクノロジ系 · データベース / データウェアハウス
企業の様々な活動を通じて収集された多量のデータを、時系列に整理・統合して蓄積し、経営上の意思決定支援などに役立てるシステムや仕組みはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:データウェアハウスは、経営の意思決定に役立てるため、企業の大量データを蓄積する仕組みです。 集めたデータを主題ごとに統合し、時系列(時間の流れに沿った順序)で保存します。 一度蓄積したデータは基本的に書き換えず、分析用として何度も使い回せる点が特徴です。
解き方
- 業務で集めた大量のデータを整理・統合して蓄積し、意思決定に使う仕組みだという問題の条件を確かめます。
- それぞれの用語の意味を比べ、意思決定を助ける統合データベースであるデータウェアハウスを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- データアドミニストレーションは、組織のデータ資産をどう管理・運用するかのルールを決めて維持する活動です。
- 選択肢 イ正解
- 企業活動のデータを主題ごとに統合し、時系列で蓄積して意思決定に役立てる仕組みなので正解です。
- 選択肢 ウ不正解
- データディクショナリは、データベースで扱うデータの定義やメタデータ(データについてのデータ)をまとめた辞書です。
- 選択肢 エ不正解
- データマッピングは、異なるシステム間で対応するデータ項目を結び付ける作業のことです。
覚えるポイント
- データウェアハウス(DWH)は意思決定支援を目的とした統合・時系列蓄積データベースである。
間違えやすいところ
- メタデータを管理するデータディクショナリと、実データを大量に蓄えるデータウェアハウスを混同しないようにする。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問33
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.15 ↗(www.ipa.go.jp)
回線速度と処理時間を考慮した応答時間の計算
テクノロジ系 · ネットワーク / 回線利用率・伝送時間
遠隔地のクライアントとサーバ間で通信を行うとき、応答時間(秒)を計算せよ。クライアント側の処理時間は送受信合計0.4秒、サーバ側の処理時間は送受信合計0.4秒とする。回線速度は8Mビット/秒、伝送効率は60%であり、送信データ量は上りが1Mバイト、下りが2Mバイトである。距離による伝搬遅延は無視する。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:応答時間は、データを送るのにかかる時間と、端末やサーバが処理する時間を全部足したものです。 伝送時間は「送るデータ量 ÷ 実際に使える回線速度」で求めます。 回線速度は伝送効率(実際に使える割合)を掛けた値になり、バイトとビットの単位変換も必要です。
解き方
- 実際に使える伝送速度を求めます。8Mビット/秒 × 伝送効率60%(0.6)= 4.8Mビット/秒になります。
- 送るデータの合計ビット数を求めます。上り1Mバイト+下り2Mバイト=3Mバイトで、ビットに直すと 3 × 8 = 24Mビットです。
- 回線の伝送時間を求めます。24Mビット ÷ 4.8Mビット/秒 = 5.0秒になります。
- 応答時間を求めます。伝送時間5.0秒 + クライアント処理時間0.4秒 + サーバ処理時間0.4秒 = 5.8秒になります。
- 選択肢 ア不正解
- 伝送効率やビットとバイトの変換を間違え、伝送時間を実際より短く見積もった値です。
- 選択肢 イ不正解
- 下りのデータだけを計算するなど、送受信するデータ量を正しく全部足していない値です。
- 選択肢 ウ不正解
- 回線の伝送時間である5.0秒だけで、端末とサーバの処理時間の合計0.8秒を足していません。
- 選択肢 エ正解
- 伝送時間5.0秒に、端末とサーバの処理時間の合計0.8秒を足した5.8秒で、計算として正しいです。
覚えるポイント
- 応答時間は伝送時間と処理時間の合算であり、データ量はバイトからビット(8倍)に正しく直す。
間違えやすいところ
- 回線の伝送時間だけを計算してしまい、端末やサーバの処理時間を足し忘れる間違いが多い。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問34
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.15 ↗(www.ipa.go.jp)
ADSLにおけるスプリッタの役割
テクノロジ系 · ネットワーク / 通信機器・ADSL
アナログ電話回線を用いたADSL接続環境において、電話回線からの信号を高周波のデータ通信用信号と低周波の音声信号に分離し、それぞれADSLモデムと電話機へ振り分けて接続するための装置はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:スプリッタは、1本の電話回線の信号を音声とデータに分ける装置です。 ADSLは、音声通話で使わない高い周波数(波の速い電波)の帯域をデータ通信に使います。 音声とデータが混ざって邪魔し合わないよう、低い周波数と高い周波数に分けて振り分けます。
解き方
- 問題図の配置を確かめ、電話回線から電話機とADSLモデムへ分かれる位置にある装置Aを特定します。
- 音声信号と高周波のデータ信号を分ける働きを持つ機器として、スプリッタを選びます。
- 選択肢 ア正解
- スプリッタは電話回線の信号を低周波(通話用)と高周波(ADSL用)に分ける機器なので正解です。
- 選択肢 イ不正解
- ターミナルアダプタ(TA)は、ISDN回線にアナログ端末やパソコンをつなぐための信号変換機器です。
- 選択肢 ウ不正解
- ダイヤルアップルータは、公衆電話回線やISDNを通して必要時だけLAN同士をつなぐルータです。
- 選択肢 エ不正解
- ハブは複数のLANケーブルを集め、機器同士の通信を中継する集線装置です。
覚えるポイント
- ADSLのスプリッタは、同一回線内の音声信号(低周波)とデータ信号(高周波)を分離する装置である。
間違えやすいところ
- ISDNで使うターミナルアダプタ(TA)と、ADSLで使うスプリッタを間違えないようにする。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問35
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.16 ↗(www.ipa.go.jp)
NAT(Network Address Translation)の役割
テクノロジ系 · ネットワーク / NAT / IPアドレス
ルータなどに実装されているNAT(Network Address Translation)機能の説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:NATは、プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスを相互に変換する機能です。 インターネットでは世界中で重複しないグローバルIPアドレスが必要ですが、社内LANでは自由に使えるプライベートIPアドレスが広く使われます。 NATはパケットのIPアドレス部分を付け替えて、社内の端末と外部インターネットの通信を通します。
解き方
- NAT(Network Address Translation:ネットワークアドレス変換)の意味と目的を確かめます。
- プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスを相互に変換する記述を正解として選びます。
- 選択肢 ア不正解
- アクセスした内容を保存して表示を速くするのは、プロキシサーバのWebキャッシュ機能の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- パケットの中の特定のビット並びを検出するのは、IDS/IPS(侵入検知・防止システム)などの説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 条件に合う特定のパケットだけを通すのは、パケットフィルタリング(通信の選別)機能の説明です。
- 選択肢 エ正解
- プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスを相互に変換する機能なので適切です。
覚えるポイント
- NATはIPアドレスを1対1で変換し、ポート番号も含めて多対1変換する技術はNAPT(IPマスカレード)と呼ばれる。
間違えやすいところ
- プロキシのキャッシュ機能やパケットフィルタリングと、NATの役割を混同しないようにする。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問36
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.16 ↗(www.ipa.go.jp)
時刻同期プロトコル NTP
テクノロジ系 · ネットワーク / ネットワークプロトコル / NTP
TCP/IPネットワーク環境において、ネットワーク上のタイムサーバと通信し、複数のコンピュータの内蔵時計を正確な時刻に同期させるためのプロトコルはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:NTPは、ネットワーク上のコンピュータの時計を正確な時刻に合わせるプロトコルです。 ログを突き合わせたり認証を正しく行ったりするには、機器同士で同じ時刻を持つことが大切です。 NTPは階層構造(Stratum)のタイムサーバと通信し、伝送の遅れを補正してミリ秒単位の高精度で時刻を合わせます。
解き方
- 問題文に「タイムサーバの時刻を基に複数のコンピュータの時刻を同期させる」とある点に注目します。
- 時刻を合わせるプロトコルであるNTP(Network Time Protocol)を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- FTP(File Transfer Protocol)は、ネットワーク上でファイルを送受信するためのプロトコルです。
- 選択肢 イ不正解
- NNTP(Network News Transfer Protocol)は、ネットニュースの記事を転送・購読するためのプロトコルです。
- 選択肢 ウ正解
- NTP(Network Time Protocol)は、ネットワークを通してシステムの時刻を合わせるプロトコルなので正解です。
- 選択肢 エ不正解
- RTP(Real-time Transport Protocol)は、音声や動画などのマルチメディアをリアルタイムで配信するプロトコルです。
覚えるポイント
- NTPはUDPポート123番を使用し、階層構造(Stratum)で正確な時刻を同期する。
間違えやすいところ
- リアルタイム配信のRTPやネットニュースのNNTPなど、頭文字が似たプロトコル名と間違えないようにする。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問37
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.16 ↗(www.ipa.go.jp)
クラスCプライベートIPアドレスの範囲
テクノロジ系 · ネットワーク / IPアドレス / プライベートIPアドレス
RFC 1918で規定されているプライベートIPアドレスのうち、クラスCのアドレス範囲として割り当てられているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:クラスCのプライベートIPアドレスは「192.168.0.0 ~ 192.168.255.255」です。 RFC 1918では、インターネットに直接つながない社内LAN向けに、クラスA・B・Cそれぞれのアドレス範囲が決められています。 クラスAは10.0.0.0〜、クラスBは172.16.0.0〜172.31.255.255、クラスCは192.168.0.0〜です。
解き方
- クラスA、B、CそれぞれのプライベートIPアドレスの範囲を思い出します。
- クラスCの範囲として決められている「192.168.0.0 ~ 192.168.255.255」を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 10.0.0.0 ~ 10.255.255.255は、クラスAに割り当てられたプライベートIPアドレスの範囲です。
- 選択肢 イ不正解
- 128.0.0.0から始まる範囲は、インターネットで使うグローバルIPアドレスの領域で、プライベートアドレスではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 172.16.0.0 ~ 172.31.255.255は、クラスBに割り当てられたプライベートIPアドレスの範囲です。
- 選択肢 エ正解
- 192.168.0.0 ~ 192.168.255.255は、クラスCのプライベートIPアドレスの範囲として正しいです。
覚えるポイント
- プライベートIPの範囲:クラスAは10.0.0.0/8、クラスBは172.16.0.0/12、クラスCは192.168.0.0/16。
間違えやすいところ
- クラスBの範囲(172.16.0.0〜172.31.255.255)と、クラスCの範囲を間違えやすいので注意する。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問38
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.17 ↗(www.ipa.go.jp)
Webサーバと外部プログラムを連携するCGI
テクノロジ系 · Webシステム / CGI
WebサーバがWebブラウザからの要求に応じて外部のプログラムを起動・実行し、その処理結果を動的なWebページとしてブラウザに返すためのインタフェース仕様はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:CGIは、Webサーバが外部のプログラムを動かして、結果をWebページとして返すための決まりです。 静的なHTMLファイルを返すだけでなく、フォームの入力やデータベース検索などの動的な処理を行うために使います。 WebサーバはPerl、C言語、Pythonなどのプログラムを呼び出し、標準入出力を通してデータをやり取りします。
解き方
- Webサーバと外部プログラムを連携させ、動的なWebコンテンツを作る仕組みを問う設問だと理解します。
- 外部プログラム連携のインタフェースであるCGI(Common Gateway Interface)を選びます。
- 選択肢 ア正解
- CGIはWebサーバが外部プログラムを起動し、動的な処理結果をブラウザに返す仕組みなので正解です。
- 選択肢 イ不正解
- HTMLはWebページの構造や内容を書き表すためのマークアップ言語です。
- 選択肢 ウ不正解
- MIMEは電子メールなどで、文字以外の画像や音声など様々なデータを扱うための拡張規格です。
- 選択肢 エ不正解
- URLはインターネット上の情報の場所を一意に表すための書き方です。
覚えるポイント
- CGI(Common Gateway Interface)は、Webサーバと外部プログラムをつなぎ動的ページを実現する仕組み。
間違えやすいところ
- Webページを書くHTMLと、外部プログラムを実行するCGIを混同しないようにする。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問39
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.17 ↗(www.ipa.go.jp)
ディジタル署名による改ざん検知
テクノロジ系 · セキュリティ / 公開鍵暗号方式 / ディジタル署名
電子メールに付与されたディジタル署名を受信者が検証することによって、直接確認できる事項はどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:ディジタル署名を検証すると、メッセージが改ざんされていないことを確認できます。 送信者はメッセージのハッシュ値(内容を短くまとめた値)を自分の秘密鍵で暗号化して署名を作ります。 受信者は送信者の公開鍵で署名を戻し、本文から計算したハッシュ値と比べます。両者が一致すれば本人確認と改ざん検知ができます。
解き方
- ディジタル署名で実現できる機能(送信者の本人確認、メッセージの完全性・非改ざん性、否認防止)を確かめます。
- 選択肢の中から「改ざんされていないこと」が当てはまると確認し、ウを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 中継経路で不正中継されたかどうかは分かりません。署名は経路によらず本文の完全性だけを保証します。
- 選択肢 イ不正解
- ディジタル署名だけでは、通信を暗号化して内容の漏えいを防ぐ機密性は提供できません。
- 選択肢 ウ正解
- 本文のハッシュ値を確かめることで、途中で改ざんされていないこと(完全性)を確認できます。
- 選択肢 エ不正解
- ディジタル署名だけでは、メッセージが再送攻撃(リプレイ攻撃)されたかどうかまでは分かりません。
覚えるポイント
- ディジタル署名で確認できるのは「改ざんの検知(完全性)」と「送信者の真正性(なりすまし防止・否認防止)」。
間違えやすいところ
- ディジタル署名は機密性を保つものではなく、盗聴や漏えいを防ぐにはメッセージ全体の暗号化が必要な点に注意する。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問40
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.17 ↗(www.ipa.go.jp)
重複順列によるパスワード総数の算出
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / パスワード理論
使用可能な文字の種類数が M 種類であり、文字数が n 文字であるパスワードを設定するとき、理論上設定可能なパスワードの総数を表す計算式はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:設定できるパスワードの総数は M の n 乗(M^n)です。パスワードでは同じ文字を何度も使える(重複順列)ので、どの桁も M 種類から自由に選べます。n 文字分をかけ合わせるため、M を n 回かけた M^n になります。
解き方
- 1文字目は M 通りから選べ、2文字目以降も同じように M 通りの候補があることを確かめます。
- n 文字すべての選び方は M を n 回かけ合わせた数になるので、式として M^n を導きます。
- 選択肢 ア正解
- 同じ文字を何度使ってもよい並べ方(重複順列)の総数で、M を n 回かけるので正解です。
- 選択肢 イ不正解
- M 個から重複なしで n 個を選んで並べる順列(_M P_n)の計算式です。
- 選択肢 ウ不正解
- M 個から重複なしで n 個を選ぶ組み合わせ(_M C_n)の計算式です。
- 選択肢 エ不正解
- M 種類から重複を許して n 個を選ぶ重複組み合わせ(_M H_n)の計算式です。
覚えるポイント
- パスワード総数は(文字種数)の(桁数)乗で計算されます。
間違えやすいところ
- 同じ文字を使い回せる重複順列と、一度使った文字をもう使えない普通の順列を混同しないようにします。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問41
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.17 ↗(www.ipa.go.jp)
暗号化技術における公開鍵暗号方式の特徴
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / 公開鍵暗号方式
公開鍵暗号方式に関する説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:公開鍵暗号方式には RSA や楕円曲線暗号(ECC)があります。公開鍵暗号方式では、暗号化と復号で別々の対になる鍵(公開鍵と秘密鍵)を使います。暗号化用の鍵を公開できるので、あらかじめ安全な方法で鍵を渡す必要がありません。
解き方
- 公開鍵暗号方式は「暗号化の鍵と復号の鍵が異なる」「共通鍵を届ける必要がない」という特徴をもつことを思い出します。
- 代表的な方式を整理し、AES は共通鍵暗号方式、RSA や楕円曲線暗号は公開鍵暗号方式だと確かめます。
- 選択肢 ア不正解
- AES(Advanced Encryption Standard)は代表的な共通鍵暗号方式の規格です。
- 選択肢 イ正解
- RSA や楕円曲線暗号(ECC)は広く使われている公開鍵暗号方式なので適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- 暗号化する鍵と復号する鍵が同じなのは共通鍵暗号方式の特徴です。
- 選択肢 エ不正解
- 共通鍵を安全に届ける必要があるのは共通鍵暗号方式の課題です。
覚えるポイント
- RSAや楕円曲線暗号は公開鍵暗号方式、AESやDESは共通鍵暗号方式です。
間違えやすいところ
- 暗号化の鍵と復号の鍵が別々なのが公開鍵暗号の基本であり、同じ鍵を使う共通鍵暗号と混同しないようにします。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問42
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.18 ↗(www.ipa.go.jp)
ファイルアクセス権のビット割り当ての特定
テクノロジ系 · オペレーティングシステム / アクセス制御
ファイルの属性情報として読取り、書込み、実行の権限をそれぞれ独立した1ビットで設定できるOSがある。この3ビットの組み合わせを8進数(0〜7)で表現するとき、次の試行結果から導かれる適切な設定値の説明はどれか。 〔試行結果〕 ① 0 を設定したら、読取り、書込み、実行のすべてができなくなった。 ② 3 を設定したら、読取りと書込みはできたが、実行はできなかった。 ③ 7 を設定したら、読取り、書込み、実行のすべてができるようになった。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:8進数の各桁は3つの独立した2進数ビット(4、2、1)に対応します。試行結果から、どの権限がどのビットかを決められます。7で全部でき、3で読取りと書込みだけできることから、重み4のビットが実行だと分かります。
解き方
- 試行結果②の3を2進数3ビットにすると「011」で、読取りと書込みができて実行ができないことが分かります。
- 試行結果③の7は2進数で「111」で全部の操作ができるので、一番上のビット(重み4)が実行に対応すると分かります。
- 実行が4の位なので、4(2進数で100)を設定すると「実行だけができる」状態になります。
- 選択肢 ア不正解
- 実行の権限は重み4のビットなので、2(010)を設定しても実行はできません。
- 選択肢 イ正解
- 実行のビットは重み4(2進数で100)なので、4を設定すると実行だけができます。
- 選択肢 ウ不正解
- 5は2進数で101(4+1)であり、実行ともう1つ(読取りか書込み)の権限が使えます。
- 選択肢 エ不正解
- 読取りと書込みができるのは試行結果②から3(011)です。6(110)は実行を含みます。
覚えるポイント
- UNIX等のパーミッション表現(rwx)は各権限を独立したビット位置に対応させて数値化します。
間違えやすいところ
- UNIXの標準(r=4, w=2, x=1)をそのまま当てはめると間違えるので、問題文の試行結果から考えましょう。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問43
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.18 ↗(www.ipa.go.jp)
WAFの導入目的
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / ネットワークセキュリティ
WAF(Web Application Firewall)を利用する目的として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:WAFはWebアプリケーションへの攻撃を防ぐための仕組みです。ふつうのファイアウォールがIPアドレスやポート番号で制御するのに対し、WAFはアプリケーション層の通信内容を調べます。そしてWebアプリ特有の弱点を突く悪意あるリクエストを検知して遮断します。
解き方
- WAFがOSI参照モデルのアプリケーション層で動くファイアウォールだと確認します。
- Webアプリ層を狙う攻撃(SQLインジェクション、XSSなど)を防ぐことを述べた選択肢を選びます。
- 選択肢 ア正解
- WebサーバやWebアプリの弱点を突く攻撃の通信を検知・遮断する目的と合っています。
- 選択肢 イ不正解
- ワームの検知や自動駆除はアンチウイルスソフトなどの機能です。
- 選択肢 ウ不正解
- 開発・テスト時の弱点検出は、静的解析ツールや脆弱性診断ツールの役割です。
- 選択肢 エ不正解
- パッチの適用やセキュリティホールの発見は、パッチ管理や脆弱性検査ツールの機能です。
覚えるポイント
- WAFはWebアプリケーションの脆弱性を突く攻撃(SQLi、XSSなど)を通信レイヤで防ぐ仕組みです。
間違えやすいところ
- パケットフィルタ型ファイアウォール(L3/L4)とWAF(L7)で、見張る層が違うことを混同しないようにします。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問44
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.18 ↗(www.ipa.go.jp)
DFDにおける構成要素の記号
テクノロジ系 · システム開発技術 / 構造化分析法
構造化分析法で用いられるDFD(データフロー図)において、図中の「○」が表している構成要素はどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:DFDでは円(○)はプロセスを表します。DFDは業務やシステムでのデータの流れを絵で表す図です。プロセス(○)、データフロー(矢印)、データストア(2本の平行線)、データの発生源・行き先(四角形)の4つの記号を使います。
解き方
- DFDで使う代表的な記号(円、平行線、四角形、矢印)がそれぞれ何を表すか確認します。
- 問題の記号「○」が、データを加工・変換する「プロセス」に対応すると特定します。
- 選択肢 ア不正解
- アクティビティは主にUMLのアクティビティ図などで使われる考え方です。
- 選択肢 イ不正解
- データストアは2本の平行線で表されます。
- 選択肢 ウ不正解
- データフローはデータの進む向きを示す矢印で表されます。
- 選択肢 エ正解
- DFDでは円(○)はプロセス(処理)を表す記号と決められています。
覚えるポイント
- DFDの4大要素:プロセス=○、データフロー=矢印、データストア=平行線、外部実体=四角形。
間違えやすいところ
- UMLの記法やフローチャートの処理記号(長方形)と、DFDの記法(円)を混同しないようにします。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問45
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.19 ↗(www.ipa.go.jp)
E-R図の多重度と関連の解釈
テクノロジ系 · データベース / データモデル
エンティティ間の多重度が「1対多(0..*)」や「多対多(1..*対0..*)」などで表されたE-R図の解釈に関する記述のうち、適切なものはどれか。 〔表記法〕 A [1] ──── [0..*] B (A 1個に対し B が0個以上対応、B 1個に対し A が1個対応) 〔E-R図の関連〕 仕入先 [1] ──── [0..*] 発注 商品 [1] ──── [0..*] 発注明細 発注 [1] ──── [1..*] 発注明細 仕入先 [0..*] ──── [1..*] 商品 仕入先 [1] ──── [0..*] 納品 納品 [1] ──── [1..*] 納品明細 商品 [1] ──── [0..*] 納品明細
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:E-R図の多重度は、反対側の1個に対して何個が対応するかを示します。線の端が「1」なら、相手は必ず1つに決まります。たとえば仕入先側の端が「1」なら、1つの発注の仕入先は必ず1社です。
解き方
- 「仕入先」と「発注」の線の端を見ると、仕入先側が「1」、発注側が「0..*」だと読み取ります。
- これは1つの発注に対して仕入先がちょうど1件対応するという意味なので、「一つの発注で複数の仕入先に発注することはない」が正しいと判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 商品と仕入先は「1..*」対「0..*」の多対多なので、1つの商品を複数の仕入先から仕入れることができます。
- 選択肢 イ不正解
- 発注明細と納品明細の間には、直接の関連の線が引かれていません。
- 選択肢 ウ正解
- 発注から見た仕入先側の多重度が「1」なので、1つの発注の仕入先は必ず1社に限られます。
- 選択肢 エ不正解
- 発注と発注明細は「1」対「1..*」、発注明細と商品は「0..*」対「1」なので、1つの発注で複数の商品を発注できます。
覚えるポイント
- 多重度の記号において、対象エンティティ側の端にある数字がそのエンティティのインスタンス数を表します。
間違えやすいところ
- 線のどちら側が「1」でどちら側が「多」かを、主語のエンティティと反対側の端の数で読み間違えないようにします。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問46
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.20 ↗(www.ipa.go.jp)
オブジェクト指向におけるクラス間関係の特徴
テクノロジ系 · ソフトウェア開発技術 / オブジェクト指向
オブジェクト指向におけるクラス間の関係に関する記述のうち、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:サブクラスはスーパークラスの操作を再定義(オーバーライド)できます。オブジェクト指向の継承では、サブクラスがスーパークラスの属性や操作を引き継ぎます。さらに自分の用途に合わせて処理内容を上書きでき、これで多様性(ポリモーフィズム)が生まれます。
解き方
- オブジェクト指向の主な考え方であるカプセル化・継承・ポリモーフィズム(多態性)の意味を振り返ります。
- サブクラスで操作を再定義するオーバーライドができる点を確かめ、選択肢イの正しさを判断します。
- 選択肢 ア不正解
- クラス間の関連は2つだけでなく、自分自身への関連や3つ以上のクラス間の関連も定義できます。
- 選択肢 イ正解
- サブクラスでスーパークラスの操作を上書きして再定義するオーバーライドができるので適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- 継承によりスーパークラスの操作はサブクラス自身がもつので、別のスーパークラスのインスタンスに頼むのではありません。
- 選択肢 エ不正解
- 集約は全体と部分の関係を表すもので、属性や操作を直接引き継ぐ関係ではありません。
覚えるポイント
- サブクラスがスーパークラスのメソッドの振る舞いを上書きすることをオーバーライド(再定義)と呼びます。
間違えやすいところ
- 継承(is-a関係)による操作の再定義と、集約(has-a関係)による包含の関係を混同しないようにします。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問47
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.20 ↗(www.ipa.go.jp)
状態遷移図の適用に適したシステムの選定
テクノロジ系 · システム開発技術 / 要件定義・設計手法
設計するときに、状態遷移図を用いることが適切なシステムはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:状態遷移図は、状態が変化していくシステムの設計に使います。状態遷移図は、イベントや条件の変化によってある状態から別の状態へどう移るかを表す図です。イベントに反応して動く組み込み・制御システムの設計に向いています。
解き方
- 状態遷移図の目的(時間やイベントによる状態の変化を表すこと)を意識し、各システムの特徴を考えます。
- ア・イ・ウは定型的なバッチや計算の処理で、エはセンサ入力で機器の状態が次々と変わる制御システムだと見抜きます。
- 選択肢 ア不正解
- 入力データをまとめて集計するバッチ処理なので、データフロー図や処理の流れ図が適しています。
- 選択肢 イ不正解
- 計測データを集めて帳票にする処理で、イベントによる状態変化が中心のシステムではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 検針値から料金を計算する計算型の処理で、決定表や機能階層図などが適しています。
- 選択肢 エ正解
- 温室の環境を監視し、センサ入力や温度の変化に応じて加熱・散水・換気などの状態を切り替えるので、状態遷移図が最適です。
覚えるポイント
- 制御系システムやイベント駆動型システムでは、動作状態の推移を記述する状態遷移図が効果的です。
間違えやすいところ
- バッチ処理が中心の事務処理システムと、外部の刺激で状態が切り替わる制御システムの特徴を混同しないようにします。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問48
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.21 ↗(www.ipa.go.jp)
リバースエンジニアリングの定義
テクノロジ系 · ソフトウェア工学 / リバースエンジニアリング
ソースプログラムを解析してUMLのクラス図などの設計書を逆生成する技術や手法を指す用語として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:プログラムから設計書を逆に作り出す技術がリバースエンジニアリング(逆方向の開発)です。ふつうの開発は、要件や設計図からプログラムを作る向きに進みます。リバースはその逆向きで、できあがったプログラムを解析し、クラス図などの設計情報を取り出します。
解き方
- 問題が問うているのは、プログラム(下位の成果物)からクラス図(上位の設計書)を作る向きの処理だと確認します。
- 成果物から設計を逆の向きに取り出す手法である「リバースエンジニアリング」を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- バックトラッキング(行き詰まったら戻ってやり直す方法)は探索の手法で、設計書の逆生成とは関係ありません。
- 選択肢 イ不正解
- フォワードエンジニアリングは、要件や設計図からプログラムを作る普通の開発の進め方です。
- 選択肢 ウ不正解
- リエンジニアリングは、古いシステムを解析したうえで作り直す改修の手法です。
- 選択肢 エ正解
- できたプログラムを解析してクラス図を導くのは、リバースエンジニアリングに当てはまります。
覚えるポイント
- 下位成果物(ソースコード)から上位成果物(設計図)を起こすのがリバースエンジニアリングです。
間違えやすいところ
- リエンジニアリングは解析と作り直しをふくむ改修の流れ全体で、設計書を逆に作るだけとは区別します。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問49
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.21 ↗(www.ipa.go.jp)
プロトタイピングによる仕様確定の計算
テクノロジ系 · 開発プロセス / プロトタイピング
プロトタイプを1回作成するごとに未確定な仕様の50%が確定するとき、開始時点で未確定だった仕様全体の90%以上を確定させるために必要なプロトタイプの最小作成回数は何回か。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:1回ごとに未確定の仕様が半分に減るので、残りが10%以下になる回数を数えます。1回作ると未確定は0.5倍、2回で0.25倍と、どんどん半分になります。90%以上を確定させるには、未確定が10%(0.1)以下になればよいと考えるのがポイントです。
解き方
- n回作ったときに未確定で残る割合は、0.5 を n回かけた 0.5^n になります。
- 未確定が10%以下(0.5^n ≦ 0.1)になる最小のnを調べます。1回0.5、2回0.25、3回0.125、4回0.0625で、4回目で初めて10%以下になります。
- 選択肢 ア不正解
- 1回では半分の50%しか確定せず、90%にはとどきません。
- 選択肢 イ不正解
- 2回では 1 - 0.5×0.5 = 0.75 で、75%までしか確定しません。
- 選択肢 ウ不正解
- 3回では 1 - 0.5×0.5×0.5 = 0.875 で、87.5%となり90%に届きません。
- 選択肢 エ正解
- 4回では 1 - 0.5×0.5×0.5×0.5 = 0.9375 で、93.75%となり90%以上を達成します。
覚えるポイント
- 「残存する未確定割合」に変換して計算すると、掛け算だけで簡単に求められます。
間違えやすいところ
- 1回で50%だから2回で100%になると足し算してしまう間違いに注意します。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問50
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.21 ↗(www.ipa.go.jp)
アローダイアグラムにおけるクリティカルパスと短縮可能日数
マネジメント系 · プロジェクトマネジメント / 日程計画 / クリティカルパス法
9つの作業からなるプロジェクトのアローダイアグラムにおいて、各作業の所要日数が与えられている。作業Eの所要日数を9日から6日へ短縮した場合、プロジェクト全体の最短作業日数は何日短縮できるか。 作業と所要日数: A: 4日、B: 7日、C: 2日、D: 2日、E: 9日、F: 6日、G: 3日、H: 5日、I: 2日 結合点経路: 開始ノードからAを経て分岐。 A終了後からB→C、D→E、D→Fに分岐。 C終了後とE終了後が合流してGとHへ向かい、F終了後はH終了後と合流。 G終了後とH終了後の合流からIを経て終了。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:作業Eを短くしても、別の長い経路が残るため全体はその分しか縮みません。クリティカルパス(全体の日数を決める一番長い経路)がボトルネックになります。Eを3日短縮しても、20日かかる別の経路が新たな最長になるため、短縮は1日だけです。
解き方
- 短縮前の各経路の日数を求めます。経路1 (A-B-C-G-I) は18日、経路2 (A-B-C-H-I) は20日、経路3 (A-D-E-G-I) は20日、経路4 (A-D-E-H-I) は22日、経路5 (A-D-F-H-I) は19日で、当初の最短作業日数は一番長い経路4の22日です。
- 作業Eを9日から6日に短縮した後の経路3、経路4を計算し直すと、経路3は17日、経路4は19日になります。
- 全経路で一番長いのは経路2の20日なので、これが新しいクリティカルパスです。短縮日数は 22 - 20 = 1日となります。
- 選択肢 ア不正解
- 作業Eはもとの最長経路にあり、22日から20日になるので0日ではありません。
- 選択肢 イ正解
- Eを3日縮めても、経路A-B-C-H-Iの20日が残るため、全体は22日から20日へ1日だけ短縮されます。
- 選択肢 ウ不正解
- 2日縮めて20日未満にはできません。20日かかる並行経路が残るからです。
- 選択肢 エ不正解
- Eの短縮幅3日をそのまま全体の短縮と考えてはいけません。他の経路の日数に制限されます。
覚えるポイント
- クリティカルパス上の作業を短縮するときは、別の並行経路が新たなクリティカルパスにならないかを確認します。
間違えやすいところ
- 作業Eを3日縮めたので全体も3日縮むと勘違いしやすいので注意します。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問51
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.22 ↗(www.ipa.go.jp)
ソフトウェア品質特性における移植性の定義
マネジメント系 · ソフトウェアエンジニアリング / ソフトウェア品質特性 / ISO/IEC 9126
ソフトウェア品質特性の定義において、あるコンピュータ向けに作成されたプログラムを別のアーキテクチャのコンピュータで動作できるようにすることの容易さを表す特性はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:別のコンピュータへ移して動かすときの楽さを表すのが「移植性(別の環境へ移しやすい度合い)」です。ソフトウェアの品質は6つの特性で表され、その一つが移植性です。ハードウェアやOSが変わっても、そのまま動かせるほど移植性が高いといえます。
解き方
- 「別のアーキテクチャのコンピュータで動作できるようにする容易さ」という説明を確認します。
- 別の動作環境へ移しやすいことを表す主特性「移植性(Portability)」を選びます。
- 選択肢 ア正解
- 移植性は、別のハードウェアや実行環境へ移すときの楽さを表し、問題文の説明と一致します。
- 選択肢 イ不正解
- 使用性は、利用者が理解・習得・操作しやすいかどうかを表す品質特性です。
- 選択肢 ウ不正解
- 相互運用性は機能性の副特性で、他のシステムと連携して動ける能力を表します。
- 選択肢 エ不正解
- 変更性は保守性の副特性で、欠陥の修正や機能変更をしやすい度合いを表します。
覚えるポイント
- ISO/IEC 9126の6大特性:機能性、信頼性、使用性、効率性、保守性、移植性。
間違えやすいところ
- 相互運用性(他システムとの連携)や変更性(コードの直しやすさ)と混同しないよう注意します。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問52
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.22 ↗(www.ipa.go.jp)
Wake on LAN (WOL) の用途
マネジメント系 · サービスマネジメント / 運用管理 / ネットワーク技術
コンピュータをLAN経由で遠隔起動させる機能であるWake on LAN (WOL) を利用することで、最も効率よく実施できる業務はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:Wake on LAN(略してWOL、遠隔から電源を入れる仕組み)を使うと、電源の切れたPCをネットワーク経由で起動できます。これは現地へ行かずに保守作業をするときに役立ちます。夜間などにPCを起動して、ソフトの更新作業をまとめて行えるのが利点です。
解き方
- Wake on LANの機能(電源が切れた端末をネットワーク経由で起動する)を確認します。
- 選択肢のうち「電源オフの状態から端末を起動して行う作業」に当てはまるものを考えます。遠隔地の端末の夜間保守が該当します。
- 選択肢 ア正解
- 電源の切れた遠隔地のPCをWOLで起動すれば、夜間などにソフトの更新や保守をまとめて効率よく行えます。
- 選択肢 イ不正解
- システムの誤動作の検知はログ監視などで行うもので、WOLとは関係ありません。
- 選択肢 ウ不正解
- トラフィック状況の管理はSNMPなどの監視ツールで行うもので、WOLの用途ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- 不正アクセスの監視はIDS/IPSやファイアウォールで行うもので、WOLの機能ではありません。
覚えるポイント
- Wake on LAN (WOL) = マジックパケットで遠隔地の端末電源をONにする技術。
間違えやすいところ
- WOL自体には監視やデータ転送の機能はなく、あくまで「電源を入れるきっかけ」にすぎない点に注意します。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問53
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.23 ↗(www.ipa.go.jp)
ITサービスマネジメントにおけるインシデント管理の対象
マネジメント系 · サービスマネジメント / ITIL / インシデント管理
ITサービスマネジメント(ITIL)において、インシデント管理の対象として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:インシデント管理は、サービスの停止や品質低下をすばやく直すための活動です。ITILでは、サービスが止まったり質が落ちたりする出来事を「インシデント」と呼びます。ふだんの使い方の質問や新しいサービスの依頼は「サービスリクエスト」として分けます。
解き方
- インシデントの定義(サービスの停止や品質低下を起こす出来事)を確認します。
- 各選択肢を分けます。教育依頼や問合せ、新規提供の要求はサービスリクエストで、「アプリの応答の大幅な遅延」は品質低下なのでインシデントに当たります。
- 選択肢 ア不正解
- 新人への教育依頼は普通の支援の依頼で、サービスリクエストとして扱います。
- 選択肢 イ不正解
- 機能や使い方の問合せは障害や品質低下ではないので、サービスリクエストに分けます。
- 選択肢 ウ正解
- アプリの応答が大きく遅れるのは品質低下であり、インシデント管理の対象です。
- 選択肢 エ不正解
- 新設拠点へのサービス提供の要求は、変更管理やサービスリクエストの対象です。
覚えるポイント
- インシデント = サービスの停止またはサービス品質の低下を引き起こす事象。
間違えやすいところ
- 問合せやPCの追加要求などは障害ではないため「サービスリクエスト」で、インシデントとは区別します。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問54
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.23 ↗(www.ipa.go.jp)
ID体系の上限と発行枯渇年度の予測
マネジメント系 · システム管理 / キャパシティ管理 / 順列・組合せ
A社の会員ID形式は「XXNNN」(Xは英大文字A~Zの26種、Nは数字0~9の10種)で構成されている。退会者のIDは再利用しない。各年度末の発行済ID数累計の推移が以下の通りであるとき、この傾向が続くと仮定した場合、IDを発行し尽くすと予想される年度はどれか。 ・2006年度末:317,000 ・2007年度末:383,000 ・2008年度末:447,000 ・2009年度末:512,000
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:IDの総数は、使える文字の数を全部かけ合わせて求めます。発行済みの増え方から1年あたりの平均を出し、残りが何年でなくなるかを予測します。「XXNNN」なら 26 × 26 × 10 × 10 × 10 で676,000個です。
解き方
- 発行できるIDの総数を求めます:26 × 26 × 10 × 10 × 10 = 676,000個です。
- 年ごとの増加量を求めます。2007年度は66,000件、2008年度は64,000件、2009年度は65,000件で、年約65,000件ずつ増えています。
- 2009年度末の残りを求めます:676,000 - 512,000 = 164,000件です。
- 年ごとに試算します。2010年度末は577,000件、2011年度末は642,000件、2012年度末は707,000件となり676,000件を超えるため、2012年度中に発行し尽くします。
- 選択肢 ア不正解
- 2010年度末の発行累計は約577,000件で、上限の676,000件には達しません。
- 選択肢 イ不正解
- 2011年度末の発行累計は約642,000件で、まだ約34,000件の余裕があります。
- 選択肢 ウ正解
- 年約65,000件のペースなら、2012年度中に上限676,000件に達して発行し尽くします。
- 選択肢 エ不正解
- 2012年度の途中で上限を使い切るので、2013年度までは持ちません。
覚えるポイント
- 英字2桁+数字3桁の組み合わせ総数 = 26^2 × 10^3 = 676,000通り。
間違えやすいところ
- 英大文字を24文字などと間違えたり、年間の増加量を正しく求めないミスに注意します。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問55
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.24 ↗(www.ipa.go.jp)
SLAの可用性目標に基づく最大許容停止時間の計算
マネジメント系 · サービスマネジメント / SLA / 可用性
次のSLA条件でITサービスを提供しているとき、要件を満たすために許容されるサービス時間帯中の1か月あたりの最大停止時間は何時間以内か。なお、1か月の営業日は30日とする。 〔SLAの条件〕 ・サービス時間帯:営業日の午前6時から翌日午前1時まで ・可用性:99.5%以上
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:最大停止時間は「総サービス時間 ×(1 - 可用性)」で求めます。可用性とは、サービス時間のうち正常に動いていた割合のことです。整数時間で答えるときは、計算結果を切り捨てて選びます。
解き方
- 1営業日あたりのサービス時間を求めます:午前6時から翌日午前1時までは 24 - 6 + 1 = 19時間です。
- 1か月(30営業日)の総サービス時間を求めます:19時間 × 30日 = 570時間です。
- 許される停止率を求めます:1 - 0.995 = 0.005(0.5%)です。
- 最大停止時間は 570 × 0.005 = 2.85時間です。3時間止めると可用性は約99.47%となり99.5%を下回るので、条件を満たす最大の整数は2時間です。
- 選択肢 ア不正解
- 1時間以内でも条件は満たしますが、許される最大の整数は2時間なので最適ではありません。
- 選択肢 イ正解
- 停止の限界は2.85時間です。3時間止めると99.47%となり条件を満たさないので、最大は2時間です。
- 選択肢 ウ不正解
- 3時間止めると可用性は約99.47%となり、目標の99.5%を下回ります。
- 選択肢 エ不正解
- 4時間止めると可用性は約99.30%となり、SLAに大きく違反します。
覚えるポイント
- 許容停止時間 = 総サービス時間 × (1 - 可用性目標)。上限を超えない安全側の整数を選ぶ点に注意します。
間違えやすいところ
- 午前6時から翌午前1時までを18時間と間違えたり、2.85時間を四捨五入して3時間を選ぶミスが多いです。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問56
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.24 ↗(www.ipa.go.jp)
システム監査規程の承認者
マネジメント系 · システム監査 / システム監査規程 / ガバナンス
企業などにおけるシステム監査規程の最終的な承認者として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:システム監査規程をつくる最終的な承認者は経営者です。監査は会社全体に関わる決まりなので、会社全体を取りまとめる立場の人が認めないと実効性がありません。利用部門や情報システム部門の長は監査を受ける側なので、承認者にはなれません。
解き方
- システム監査規程の位置付けが全社的な組織方針・権限規定であることを確認する。
- 被監査対象や特定の部門長ではなく、全社統括権限を持つ経営者が承認者であると判断する。
- 選択肢 ア不正解
- 利用部門の長は監査を受ける側なので、監査規程を最終承認する権限はありません。
- 選択肢 イ正解
- 監査の独立性と実効性を守るため、システム監査規程は経営者が最終承認します。
- 選択肢 ウ不正解
- 情報システム部門の長も監査を受ける立場で、監査規程を承認することはできません。
- 選択肢 エ不正解
- 被監査部門の長が承認すると、監査の公平さや実効性が保てなくなります。
覚えるポイント
- システム監査規程の制定・改定および最終承認は経営者が行う。
間違えやすいところ
- 情報システム部門長や監査対象部門長が承認者であると誤解しやすい点。
出題の前提:経済産業省 システム監査基準(平成16年策定版など)の規定に基づく一般的な出題。
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.25 ↗(www.ipa.go.jp)
システム監査人の独立性
マネジメント系 · システム監査 / 監査人の独立性 / 内部監査
システム監査人の独立性が適切に保たれている状況を示した記述はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:システム監査人は、監査される仕事に直接関わったことがない人でなければいけません。自分の仕事を自分で監査すると公平な判断ができないからです。外から来た人で利害関係がないことが大切です。
解き方
- 各選択肢において監査人と監査対象業務との利害関係や過去・現在の関与状況を把握する。
- 被監査業務への直接的な関与や利害衝突が存在しない客観的な立場にある選択肢を特定する。
- 選択肢 ア不正解
- 営業部門の人が自分の部門を監査することになり、自分で自分をチェックする形で独立性が失われます。
- 選択肢 イ正解
- 外部の監査法人から来た人は社内システム開発に関わっていないので、独立した立場を保てます。
- 選択肢 ウ不正解
- 自分が開発に関わったシステムの保守を監査するのは自分で自分をチェックする形で、独立性が損なわれます。
- 選択肢 エ不正解
- 運用を任せているITベンダに自分の会社の運用監査を頼むと、利害関係ができて独立性が失われます。
覚えるポイント
- 監査人は被監査対象や過去に関与した業務から独立していなければならない。
間違えやすいところ
- 受託先ベンダの監査部門に依頼すれば客観的な外部監査になると誤解する点。
出題の前提:経済産業省 システム監査基準の一般基準(独立性・客観性の保持)に基づく。
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.25 ↗(www.ipa.go.jp)
マスタファイル管理と可用性
マネジメント系 · システム監査 / 情報セキュリティ / 可用性
マスタファイル管理に関するシステム監査項目のうち,可用性に該当するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:可用性(いつでも使えること)に当てはまるのは、サーバを二重にして障害に強くする対策です。可用性とは、使いたいときに確実に使える状態を保つことをいいます。検索機能やアクセス制限、入力チェックは可用性とは別の性質の対策です。
解き方
- 情報セキュリティの3要素(機密性・完全性・可用性)の定義と各選択肢の内容を対比する。
- 障害時でも継続してサービスを利用可能にする耐障害性・二重化が可用性に対応することを確認する。
- 選択肢 ア正解
- サーバを二重にして障害に強くすることは、障害が起きても使える状態を保つ可用性の対策です。
- 選択肢 イ不正解
- 検索や加工を便利にする機能は、可用性ではなく機能の便利さに関する項目です。
- 選択肢 ウ不正解
- 特権アカウントだけにメンテナンスを許すのは、不正を防ぐ機密性や完全性の対策です。
- 選択肢 エ不正解
- 入力チェックでデータの間違いを防ぐのは、正確さを保つ完全性の対策です。
覚えるポイント
- 可用性(Availability)はシステムの継続稼働・アクセス可能性を保つこと。
間違えやすいところ
- データ加工機能の利便性を可用性と混同しないようにする。
出題の前提:JIS Q 27000等の情報セキュリティマネジメントおよびシステム監査基準に基づく。
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.25 ↗(www.ipa.go.jp)
組織内の相互牽制とインテグリティの確保
マネジメント系 · 内部統制 / 相互牽制 / インテグリティ
内部統制の観点から,組織内の相互牽制の仕組みによってデータのインテグリティ(完全性)が確保できる体制として,適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:相互牽制(たがいにチェックすること)を働かせるには、仕事をする部門とチェックする部門を分けます。同じ人が開発も入力も行うと、間違いや不正が見つけにくくなるからです。情報システム部門と利用部門を独立させるのが適切です。
解き方
- 相互牽制を実現する「職務の分離(職務分掌)」の原則を確認する。
- システムの開発・運用部門とデータ入力・利用部門が独立して相互にチェックできる体制を選択する。
- 選択肢 ア不正解
- 開発した部門が自分でデータ入力まで行うと、仕事の分担が崩れてチェックが働きません。
- 選択肢 イ不正解
- 同じ人を同じ部署に長く固定すると、不正が起きやすくなり相互牽制が弱まります。
- 選択肢 ウ不正解
- 異動する人が業務の資料を持ち出すと、情報が漏れるおそれがあり適切ではありません。
- 選択肢 エ正解
- システム部門とデータ入力する利用部門を分けて独立させることで、相互チェックが働き完全性が保てます。
覚えるポイント
- 職務分掌(開発部門と利用部門の分離など)により相互牽制を働かせる。
間違えやすいところ
- 開発者が自ら入力作業も行ったほうが効率的で整合性が保てるという誤解。
出題の前提:ITガバナンスおよび内部統制基準(職務分掌・相互牽制)に基づく出題。
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.26 ↗(www.ipa.go.jp)
BPO(Business Process Outsourcing)の特徴
ストラテジ系 · BPO / アウトソーシング / 経営戦略
BPO(Business Process Outsourcing)を説明したものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:BPOは、管理部門やコールセンタなどの業務全体を外部の専門会社にまとめて任せることです。サーバやソフトを借りるクラウドや、人を派遣してもらう人材派遣とは別のものです。業務の流れごと任せる点が特徴です。
解き方
- BPO(Business Process Outsourcing)の定義(業務プロセス全体の委託)を確認する。
- ITリソース単体の利用(クラウド)や人材派遣と区別し、業務プロセスを丸ごと委託している選択肢を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- サーバの処理能力や記憶容量を借りる形態は、ホスティングやIaaS、PaaSの説明です。
- 選択肢 イ不正解
- ソフトの機能をネットワーク越しに使う形態は、SaaSやASPの説明です。
- 選択肢 ウ正解
- コールセンタなどの業務全体をシステム運用と一緒に外部へ任せるのがBPOです。
- 選択肢 エ不正解
- 人件費を下げるために派遣社員を使うのは人材派遣であり、BPOではありません。
覚えるポイント
- BPOは業務プロセスそのものをシステム運用ごと外部に委託すること。
間違えやすいところ
- SaaSやホスティングといったITインフラ・アプリの外部利用と混同する点。
出題の前提:企業経営・ストラテジ分野のアウトソーシング手法に関する標準的出題。
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.27 ↗(www.ipa.go.jp)
ビジネスプロセスリエンジニアリング(BPR)
ストラテジ系 · BPR / リエンジニアリング / 業務改革
ビジネスプロセスを根本的に考え直し,抜本的にデザインし直すことによって,企業のコスト,品質,サービス,スピードなどのパフォーマンスを劇的に改善する手法はどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:業務の流れを根本から作り直して大きく改善する手法はリエンジニアリング(BPR)です。今のやり方を少し直すのではなく、ゼロから考え直す点が特徴です。アライアンスやコアコンピタンスとは意味が違います。
解き方
- 問題文の「根本的に考え直し」「抜本的にデザインし直す」「劇的に改善」というキーワードを確認する。
- これらの定義に合致する用語がリエンジニアリング(BPR)であることを導き出す。
- 選択肢 ア不正解
- アライアンスは、複数の会社が協力して組む事業提携のことです。
- 選択肢 イ不正解
- コアコンピタンスは、他社にまねされにくい自社ならではの強みのことです。
- 選択肢 ウ不正解
- ゴーイングコンサーンは、会社がこれからも続くという前提のことです。
- 選択肢 エ正解
- 業務の流れを根本から作り直して大きく改善する手法がリエンジニアリング(BPR)です。
覚えるポイント
- リエンジニアリング=根本的・抜本的な業務プロセスの再設計と劇的改善。
間違えやすいところ
- 部分的な漸進的改善であるカイゼンと、抜本的・劇的改善であるBPRの違いに注意。
出題の前提:経営戦略・企業改革手法におけるBPRの定義に基づく出題。
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.27 ↗(www.ipa.go.jp)
重み付け総合評価法による改善案の選定
ストラテジ系 · 重み付け総合評価法 / 意思決定論 / 定量的評価
改善の効果を定量的に評価するため、評価項目の重み(省力化: 4、期間短縮: 3、資源削減: 3)を設定した。表の評価結果に基づき、重み付け総合評価法で優先すべき改善案はどれか。 〔評価項目と評価点〕 ・省力化(重み 4):案1=6、案2=8、案3=2、案4=5 ・期間短縮(重み 3):案1=5、案2=5、案3=9、案4=5 ・資源削減(重み 3):案1=6、案2=4、案3=7、案4=6
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:重み付け総合評価法では、各項目の重みと点をかけ合わせ、その合計が一番大きい案を選びます。重みをかけずに単純に足すと正しい順位になりません。計算した合計点を比べて決めます。
解き方
- 各案の各評価項目の得点に、それぞれの重み(4、3、3)を乗算する。
- 案1: 4×6 + 3×5 + 3×6 = 24 + 15 + 18 = 57点
- 案2: 4×8 + 3×5 + 3×4 = 32 + 15 + 12 = 59点
- 案3: 4×2 + 3×9 + 3×7 = 8 + 27 + 21 = 56点
- 案4: 4×5 + 3×5 + 3×6 = 20 + 15 + 18 = 53点
- 算出した総合得点を比較し、最大値である案2(59点)を優先案とする。
- 選択肢 ア不正解
- 案1の合計は 4×6+3×5+3×6=57点で、案2より低くなります。
- 選択肢 イ正解
- 案2の合計は 4×8+3×5+3×4=59点で、4案の中で一番高いので選ばれます。
- 選択肢 ウ不正解
- 案3の合計は 4×2+3×9+3×7=56点で、案2より低くなります。
- 選択肢 エ不正解
- 案4の合計は 4×5+3×5+3×6=53点で、4案の中で一番低くなります。
覚えるポイント
- 重み付け総合評価点 = Σ(評価点の重み × 各項目の評価点)
間違えやすいところ
- 重みを掛けずに単純合計してしまうと案3が18点で最高となってしまい誤る点。
出題の前提:意思決定分析における重み付け評価法の計算規則に基づく。
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.28 ↗(www.ipa.go.jp)
SaaS(Software as a Service)の特徴
ストラテジ系 · SaaS / クラウドコンピューティング / サービスモデル
利用者がインターネットを経由してサービスプロバイダ側のシステムに接続し,サービスプロバイダが提供するアプリケーションの必要な機能だけを必要なときにオンラインで利用する形態はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:インターネットを通して、必要なアプリの機能だけを必要なときに使う形態はSaaSです。ソフトを自分の会社に置かず、サービスとして借りて使うイメージです。ERPやSCMは業務を管理する考え方で、提供のしかたを表す言葉ではありません。
解き方
- 問題文の「インターネット経由」「アプリケーションの必要な機能だけを利用」という特徴を確認する。
- ソフトウェアをサービスとして提供するモデルであるSaaS(Software as a Service)を選択肢から特定する。
- 選択肢 ア不正解
- ERPは会社の基幹業務をまとめて管理する仕組みで、ソフトの提供形態ではありません。
- 選択肢 イ正解
- ネットワーク越しに提供されるアプリの機能を使うサービス形態がSaaSです。
- 選択肢 ウ不正解
- SCMは調達から販売までの供給の流れをまとめて管理する手法です。
- 選択肢 エ不正解
- XBRLは財務や会計の情報を記述するためのXMLベースの言語規格です。
覚えるポイント
- SaaSはソフトウェア機能をネットワーク経由で提供・利用する形態。
間違えやすいところ
- ERPやSCMなどの業務管理手法・基幹システム概念と、提供形態であるSaaSを混同する点。
出題の前提:クラウドコンピューティングのサービス分類(NIST定義等のSaaS)に基づく。
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.28 ↗(www.ipa.go.jp)
情報化投資における費用の分類
ストラテジ系 · IT投資評価 / TCO / ランニングコスト
情報化に関する費用のうち、システムの運用・維持管理に伴って継続的に発生するランニングコストに該当するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:ランニングコスト(継続的にかかる費用)は、システムを動かし続けるために繰り返し発生する費用です。情報システムにかかるお金は、最初だけに払う初期費用(イニシャルコスト)と、導入後ずっと払い続ける運用費用(ランニングコスト)に分けられます。機器の保守のように、動かし続けるために続けてかかるものがランニングコストです。
解き方
- システムが動いている間ずっと続けて払う費用はどれか、選択肢の中から探す。
- 企画や開発・導入のときだけに限ってかかる一時的な費用(初期費用)は外す。
- 選択肢 ア正解
- 情報機器(サーバなど)の保守費用は、システムを動かし続けるために継続してかかるランニングコストです。
- 選択肢 イ不正解
- 戦略立案のコンサルティング費用は、システムを作る前の検討段階で一度だけかかる初期費用です。
- 選択肢 ウ不正解
- ソフトウェアパッケージの導入費用は、システムを入れるときに一度だけ払う初期費用です。
- 選択肢 エ不正解
- 要件定義を担うシステムエンジニアの費用は、開発の早い段階で払う初期費用です。
覚えるポイント
- ランニングコストは運用・保守に伴い継続的に発生する費用(回線費、保守費、電気代など)。
- イニシャルコストは企画・開発・導入時に一時的に発生する初期費用。
間違えやすいところ
- 保守契約のように続けてかかる費用と、最初に一度だけ払う導入費用を混同しないこと。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問65
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.28 ↗(www.ipa.go.jp)
要件定義工程の作業内容
ストラテジ系 · 要件定義 / システム開発プロセス / 共通フレーム
共通フレームなどのシステムライフサイクルプロセスにおいて、要件定義の段階で行う作業として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:要件定義とは、作るシステムに必要な機能や範囲を決めて関係者と合意する工程です。利用者の要望(ニーズ)を整理し、どんな機能が必要か、システムでどこまでを対象にするかを明確にします。この段階では、まだプログラムを書いたり運用したりはしません。
解き方
- それぞれの作業が、企画・要件定義・開発・運用のどの工程に当たるかを見分ける。
- 業務とシステムの仕様を明確にし、システム化の範囲を決める記述を選ぶ。
- 選択肢 ア正解
- 業務とシステムの仕様をはっきりさせ、システム化する範囲を決めるのが要件定義の作業です。
- 選択肢 イ不正解
- ソフトウェアを実際に作る作業は、要件定義の後の開発(実装)工程で行います。
- 選択肢 ウ不正解
- 事業の目的を達成するための方針を立てるのは、要件定義より前の企画工程で行います。
- 選択肢 エ不正解
- ソフトウェアの運用や利用者の支援は、システムが動き始めた後の運用工程で行います。
覚えるポイント
- 企画プロセス:システム化構想・方針の立案
- 要件定義プロセス:業務とシステムの仕様・範囲の明確化
- 開発プロセス:設計・実装・テスト
- 運用プロセス:稼働・利用者支援
間違えやすいところ
- 企画工程(方針を立てる)と要件定義工程(仕様と範囲を決める)の違いを混同しないこと。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問66
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.29 ↗(www.ipa.go.jp)
調達プロセスの順序
ストラテジ系 · 調達プロセス / RFP / ベンダー選定
“提案評価方法の決定”に始まる調達プロセスを、調達先の選定、調達の実施、提案依頼書(RFP)の発行、提案評価の4つに分類して順番に並べたとき、cに入るものはどれか。 〔手順〕 提案評価方法の決定 → a → b → c → d
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:調達の流れは、評価方法を決める→提案依頼書(RFP)を出す→提案を評価する→調達先を選ぶ→契約して調達する、の順です。公正に比べるため、先に評価の基準を決めてから提案を募集します。評価した結果に基づいて、調達先(ベンダー)を選びます。
解き方
- 流れを並べる:RFPを出す(a)→提案を評価する(b)→調達先を選ぶ(c)→契約して調達する(d)。
- 問われているcに当てはまる項目を考え、調達先の選定だと分かる。
- 選択肢 ア正解
- 提案を評価した後に、最も良い提案をした供給者(ベンダー)を選ぶので、cは調達先の選定です。
- 選択肢 イ不正解
- 調達の実施は、調達先を選んで契約した後に来る最後の段階(d)です。
- 選択肢 ウ不正解
- 提案依頼書(RFP)の発行は、評価方法を決めた直後に行う最初の作業(a)です。
- 選択肢 エ不正解
- 提案評価は、RFPに対して出された提案書を比べる作業なので、bに入ります。
覚えるポイント
- 調達手順:評価方法決定 → RFP発行 → 提案評価 → 調達先選定 → 調達実施(契約)
間違えやすいところ
- 提案評価と調達先の選定は順番が逆にならないよう注意すること(評価した結果として選ぶ)。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問67
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.29 ↗(www.ipa.go.jp)
PPM(プロダクトポートフォリオマネジメント)の軸
ストラテジ系 · PPM / プロダクトポートフォリオマネジメント / 経営戦略手法
プロダクトポートフォリオマネジメント(PPM)マトリックスにおいて、縦軸の a と横軸の b に入る語句の適切な組合せはどれか。 マトリックスの4象限: 左上:花形 右上:問題児 左下:金のなる木 右下:負け犬 (縦軸の上側が高、下側が低;横軸の左側が高、右側が低)
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:PPMの縦軸は市場成長率、横軸は市場占有率(シェア)です。PPMは、事業や製品を「成長率が高いか低いか」と「シェアが高いか低いか」の2つの軸で分け、4つのグループに分類します。これにより、どの事業に人やお金を配るか判断します。
解き方
- 4象限の位置を見る。花形と問題児が上側なので、縦軸aは高いほど良い市場成長率。
- 花形と金のなる木が左側なので、横軸bは市場占有率(相対的シェア)。
- 選択肢 ア不正解
- PPMでは売上高利益率は使わず、縦軸aは市場成長率です。
- 選択肢 イ不正解
- 横軸bは売上高利益率ではなく、市場占有率(シェア)です。
- 選択肢 ウ正解
- 縦軸aが市場成長率、横軸bが市場占有率となっていて、PPMの定義のとおりです。
- 選択肢 エ不正解
- 縦軸と横軸が逆です。上側の高い方が市場成長率で、横軸は市場占有率です。
覚えるポイント
- 縦軸:市場成長率(高いと多額の資金が必要)
- 横軸:市場占有率(高いと多額の資金創出が可能)
- 4象限:花形、問題児、金のなる木、負け犬
間違えやすいところ
- 縦軸と横軸を取り違えないこと。花形・問題児が成長率高、花形・金のなる木が占有率高。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問68
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.30 ↗(www.ipa.go.jp)
ニッチ戦略の定義
ストラテジ系 · 競争戦略 / ポーターの基本戦略 / ニッチ戦略
企業経営における「ニッチ戦略」の説明として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:ニッチ戦略とは、大手が入りにくい小さな特定市場に的を絞る戦略です。市場全体で戦うのではなく、限られた顧客層や分野に経営資源を集中させます。その結果、小さな市場でも強い立場や高い利益を得ようとします。
解き方
- ニッチとは「すき間」のこと。特定の小さな市場を指すことを確認する。
- 対象の市場を限定して集中することを表す記述(市場の特定化)を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- キャッシュフローを重視するのはお金の管理の話で、ニッチ戦略という競争戦略の定義ではありません。
- 選択肢 イ正解
- 特定の市場だけに的を絞って集中する戦略なので、市場の特定化が当てはまります。
- 選択肢 ウ不正解
- 垂直統合は、仕入れや製造、販売などを自社グループに取り込む戦略で、ニッチ戦略とは別ものです。
- 選択肢 エ不正解
- リードタイムの短縮は生産や物流を効率化する目標で、ニッチ戦略の定義ではありません。
覚えるポイント
- ニッチャーの基本戦略は市場の特定化(特定市場への資源集中と独自化)。
- リーダー(全方位)、チャレンジャー(差別化)、フォロワー(模倣)、ニッチャー(特定化・専門化)。
間違えやすいところ
- ニッチ戦略を、単なる低コストや短納期などの業務改善と混同しないこと。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問69
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.30 ↗(www.ipa.go.jp)
顧客移行マトリックスの計算と分析
ストラテジ系 · 意思決定 / 販売計画 / データ分析
T社ではA,B,Cの3種類の商品を販売しており、現在の購入者数は毎月Aが10,000人、Bが20,000人、Cが80,000人である。来年からP,Q,R,Sの4種類の新商品を販売する予定であり、現在の顧客が新商品を購入する割合および新規顧客数が表のように試算されている。この試算について適切な記述はどれか。 〔試算データ〕 A(10,000人):P=0.5, Q=0.3, R=0.1, S=0.1 B(20,000人):P=0.1, Q=0.6, R=0.1, S=0.1 C(80,000人):P=0.1, Q=0.1, R=0.3, S=0.3 既存顧客人数:P=15,000, Q=23,000, R=27,000, S=27,000 新規顧客人数:P=5,000, Q=7,000, R=13,000, S=23,000
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:表の移行割合と顧客数をかけ合わせて、各新商品に何人が移るか計算します。ある商品の現購入者数に、その商品から新商品へ移る割合を掛けると、移る人数が分かります。それを新規顧客数と比べて、記述の正しさを確かめます。
解き方
- AからQに移る人数:10,000 × 0.3 = 3,000人(アの確認)。
- Bの移行割合の合計:0.1+0.6+0.1+0.1=0.9(90%)で全員ではない(イの確認)。
- 商品Pの購入見込者:既存15,000+新規5,000=20,000人。Aからの5,000人で25%(ウの確認)。
- 商品Sの新規23,000人に対し、CからSは80,000×0.3=24,000人で23,000<24,000(エの確認)。
- 選択肢 ア不正解
- 商品A(10,000人)から商品Qに移る割合は0.3なので、10,000×0.3=3,000人で、1,000人ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 商品Bの割合の合計は0.1+0.6+0.1+0.1=0.9(90%)なので、全員が買うわけではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 商品Pの購入見込者は既存15,000+新規5,000=20,000人、Aからは5,000人なので25%で、5割ではありません。
- 選択肢 エ正解
- 商品Sの新規顧客は23,000人、CからSに移るのは80,000×0.3=24,000人なので、新規の方が少ないです。
覚えるポイント
- 割合の合計が1.0に満たない場合、非購入者の存在を示唆する。
- 「購入見込者」を考える際は、既存顧客からの移行者と新規顧客人数の合計を分母にする点に注意する。
間違えやすいところ
- Pの割合を出すとき、既存顧客15,000人だけを分母にして5,000/15,000≒33%としたり、新規顧客を足し忘れたりするミス。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問70
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.31 ↗(www.ipa.go.jp)
ナレッジマネジメントの概要
ストラテジ系 · ナレッジマネジメント / 暗黙知と形式知 / SECIモデル
企業経営におけるナレッジマネジメントを説明したものとして適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:ナレッジマネジメントとは、個人の知識や経験を組織全体で共有して活かす経営方法です。社員が持つノウハウ(暗黙知)をみんなが使える形にし、新しい知識を生み出します。それによって組織全体の問題解決力を高めます。
解き方
- ナレッジ(知識)を管理・活用するとはどういうことかを確認する。
- 組織内で知識を共有し問題解決力を高める、という記述のアを選ぶ。
- 選択肢 ア正解
- 社内に散らばる個人の知識を共有し、組織全体の問題解決力を高める取り組みで、正しい説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 組織の階層を減らして平らにするのは「フラット型組織」の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 優れた他社と比べて経営を改善するのは「ベンチマーキング」の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 他社がまねできない独自の強みを核にするのは「コアコンピタンス経営」の説明です。
覚えるポイント
- ナレッジマネジメント:知識の共有・活用による問題解決力の向上
- ベンチマーキング:優良企業(ベストプラクティス)との比較による改善
- コアコンピタンス:他社が真似できない核となる強み
間違えやすいところ
- コアコンピタンス経営(独自の強み)やベンチマーキングと、言葉の意味を混同しないこと。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問71
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.31 ↗(www.ipa.go.jp)
アクセシビリティの概念
ストラテジ系 · アクセシビリティ / ユーザビリティ / ノーマライゼーション
IT分野や情報システムにおける「アクセシビリティ」を説明したものとして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:アクセシビリティとは、誰もが同じように情報やサービスを使える度合いのことです。年齢や障害の有無などに関係なく、情報機器やサービスを無理なく利用できるようにする配慮を指します。Webでの使いやすさを定めたJIS X 8341などが代表例です。
解き方
- アクセシビリティの対象が、高齢者や障害者を含むすべての利用者であることを確認する。
- 高齢者や障害者でも容易に利用できると説明している選択肢イを選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 移動しながら通信端末を使える環境は「モバイル環境(移動体通信)」の説明です。
- 選択肢 イ正解
- 高齢者や障害者も含め、誰もが情報機器やサービスを使える度合いを表すので正しいです。
- 選択肢 ウ不正解
- 通勤の時間や負担をなくす勤務形態は「テレワーク(在宅勤務)」の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 場所を選ばずコンピュータを使える環境は「ユビキタス環境」などの説明です。
覚えるポイント
- アクセシビリティ:高齢者や障害者を含め、誰でも利用できる度合い(利用機会の保証)。
- ユーザビリティ:特定の利用者が特定の利用状況で使いやすい度合い(使用性)。
間違えやすいところ
- アクセシビリティを、使い勝手(ユーザビリティ)や、どこでも使えるモバイル・ユビキタス環境と混同しないこと。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問72
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.32 ↗(www.ipa.go.jp)
資材所要量計画(MRP)の処理手順
ストラテジ系 · MRP / 生産管理 / 在庫管理
次の①〜③の手順に従って処理を行う生産管理・在庫管理手法はどれか。① 今後の一定期間に生産が予定されている製品の種類と数量及び部品構成表を基にして、その構成部品についての必要量を計算する。② 引当可能な在庫量から各構成部品の正味発注量を計算する。③ 製造/調達リードタイムを考慮して構成部品の発注時期を決定する。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:この①〜③の手順はMRP(資材所要量計画)という手法です。MRPは、これから作る製品の予定と部品構成表(製品を組み立てる部品の一覧表)をもとに、必要な部品の量を計算します。さらに今ある在庫を引き、足りない分をいつ発注すべきか、リードタイム(発注してから届くまでの日数)を考えて決めます。
解き方
- ①生産計画、②部品構成表による部品展開、③在庫引当とリードタイム逆算、という流れであることを確認します。
- 部品の正味所要量と発注時期を決めるMRP(資材所要量計画)を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- CAD(コンピュータで設計図を描く仕組み)は製品の設計や製図に使う道具であり、部品の必要量を計算する手順ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- CRP(能力所要量計画)は機械や人の生産能力が足りるかを計画する手法で、部品そのものの発注量を決めるものではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- JIT(ジャストインタイム)は「必要なものを必要な時に必要な分だけ」生産・供給する方式で、かんばんなどを使って在庫を減らします。
- 選択肢 エ正解
- MRPは部品構成表と生産計画から必要量を求め、在庫を考えて足りない分と発注時期を決めるため、①〜③の手順に一致します。
覚えるポイント
- MRPは部品構成表(BOM)と在庫・リードタイムから必要時期と発注量を計算する手法
間違えやすいところ
- 部品の量を計画するMRPと、設備や人の能力を計画するCRPを混同しない。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問73
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.32 ↗(www.ipa.go.jp)
RFID技術を利用した媒体
ストラテジ系 · RFID / ICタグ / 自動認識技術
RFIDを利用したものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:RFIDは無線電波を使って、離れた媒体の情報を読み書きする技術です。IC(小さな半導体チップ)とアンテナを入れたタグとリーダの間で、触れずに(非接触で)データをやり取りします。ICタグはこのRFIDを使った代表的な媒体です。
解き方
- 問われているのが、無線電波で自動的に識別する技術(RFID)だと確認します。
- 選択肢のうち、電波で触れずに通信するICタグを選びます。
- 選択肢 ア正解
- ICタグ(RFタグ)は、ICとアンテナを内蔵し、電波や電磁誘導で触れずに情報を読み書きするRFIDの媒体です。
- 選択肢 イ不正解
- 磁気カードは、磁気ストライプに情報を記録し、磁気ヘッドを触れさせて読み取る方式で、電波は使いません。
- 選択肢 ウ不正解
- バーコードは、太さの違う縞を光(スキャナの光やカメラ)で読み取る方式で、無線は使いません。
- 選択肢 エ不正解
- メモリカード(SDカードなど)は、フラッシュメモリを入れた接触型の記憶媒体で、端子を通じて通信します。
覚えるポイント
- RFIDは電波を用いた非接触認識技術でICタグ(RFタグ)に代表される
間違えやすいところ
- 光で読むバーコードやQRコード、磁気で読む磁気カードと、無線のRFIDを混同しない。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問74
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.32 ↗(www.ipa.go.jp)
組織構造:事業部制組織の特徴
ストラテジ系 · 事業部制組織 / 組織構造 / 独立採算制
事業部制組織を説明したものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:事業部制組織は、製品や地域ごとに分けた「事業部」に利益責任を持たせる組織です。事業部ごとに生産・販売・開発などの仕事をひとまとめにし、上の経営陣から権限を渡します。そのため各事業部は、もうけ(利益)に責任を負う独立採算の単位になります。
解き方
- 事業部制組織の要点である「事業単位で分ける」ことと「利益責任を持たせる」ことを思い出します。
- 製品や地域などの単位に利益責任を持たせると書いたウを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- ある問題の解決のため一時的に集まり、終わると解散するのは、プロジェクト組織(タスクフォース)の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 仕事を機能(職能)ごとに分け、各機能で命令・指導するのは、職能別組織(機能別組織)の説明です。
- 選択肢 ウ正解
- 製品や地域ごとに分けた事業部に、決定権と利益責任(独立採算)を持たせるのが事業部制組織の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 外部企業と提携や共同開発を行い、外部の資源を活用するのは、ネットワーク組織やバーチャル組織の説明です。
覚えるポイント
- 事業部制組織=製品別・地域別単位+独立採算制(利益責任)
間違えやすいところ
- 職能ごとにまとめる機能別組織や、一時的なプロジェクト組織との違いを区別する。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問75
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.33 ↗(www.ipa.go.jp)
回帰直線と相関関係の解釈
ストラテジ系 · 回帰分析 / 回帰直線 / 相関係数
昨年度と今年度の入社試験問題を比較するために、多数の社員に両年度の問題を解答させた。昨年度の問題の得点をx軸に、今年度の問題の得点をy軸にとって、相関係数と回帰直線を求めた。〔結果〕から分かることはどれか。 〔結果〕 相関係数は、0.8であった。 回帰直線の傾きは、1.1であった。 回帰直線のy切片の値は、10であった。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:回帰直線y = 1.1x + 10は、x(昨年度の得点)がどんな値でもy(今年度の得点)がxより大きくなることを示します。傾き1.1が1より大きく、切片10が正のためです。つまり今年度の問題の方が、同じ人でも高い点を取りやすい傾向があるといえます。
解き方
- 与えられた結果から回帰式 y = 1.1x + 10(xは昨年度、yは今年度の得点)を立てます。
- xが0以上のとき常に y = 1.1x + 10 > x となるので、今年度の方が得点しやすいと判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 切片10は「昨年度が0点(x=0)のとき、今年度の予測得点が10点」という意味で、主語と目的語が逆です。
- 選択肢 イ不正解
- 回帰直線は平均の点を通るので ȳ = 1.1x̄ + 10 となり、単純に1.1倍ではなく10が足されます。
- 選択肢 ウ正解
- 傾きが1より大きく切片も正なので、0点以上の範囲でいつもy > x となり、今年度の方が得点しやすいといえます。
- 選択肢 エ不正解
- 傾きや相関係数は得点どうしの関係の強さを表すだけで、問題の「質の高さ」を直接示すものではありません。
覚えるポイント
- 回帰直線 y = ax + b において、x ≧ 0 で a > 1 かつ b > 0 ならば常に y > x となる
間違えやすいところ
- y切片の意味(x=0のときのyの値)を、y=0のときのxの値と逆に覚えないこと。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問76
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.33 ↗(www.ipa.go.jp)
損益分岐点分析の特性
ストラテジ系 · 損益分岐点 / 固定費 / 変動費 / 管理会計
損益分岐点の特性を説明したものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:損益分岐点では利益が0なので、売上高と総費用(固定費+変動費)が等しくなります。損益分岐点売上高Sは S = F ÷ (1 − 変動費率)(Fは固定費)で求められます。固定費や変動費率が変わると、この式に沿って損益分岐点も変わります。
解き方
- 損益分岐点の定義「利益 = 売上高 − (固定費 + 変動費) = 0」を確認します。
- そこから「売上高 = 固定費 + 変動費」がいつでも成り立つことを導きます。
- 選択肢 ア不正解
- S = F ÷ (1 − 変動費率) で、変動費率が下がると (1 − 変動費率) が大きくなるので、損益分岐点は低くなります。
- 選択肢 イ不正解
- S = F ÷ (1 − 変動費率) は分数の形で、変動費率の変化に対して正比例にはなりません。
- 選択肢 ウ正解
- 損益分岐点では利益が0なので、売上高は総費用(固定費と変動費の和)と等しくなります。
- 選択肢 エ不正解
- S = F ÷ (1 − 変動費率) で、固定費Fが小さくなると分子が小さくなるので、損益分岐点は低くなります。
覚えるポイント
- 損益分岐点=売上高と総費用(固定費+変動費)が一致し利益がゼロになる点
間違えやすいところ
- 変動費率が下がると利益が出やすくなるので、損益分岐点は「低く」なることを逆に覚えない。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問77
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.34 ↗(www.ipa.go.jp)
著作権法:職務著作と委託開発におけるプログラムの著作権帰属
ストラテジ系 · 著作権法 / 職務著作 / 受託開発
A社は顧客管理システムの開発を,情報システム子会社であるB社に委託し,B社は要件定義を行った上で,設計・プログラミング・テストまでを協力会社であるC社に委託した。C社では優秀なD社員にその作業を担当させた。このとき,開発したプログラムの著作権はどこに帰属するか。ここで,関係者の間には,著作権の帰属に関する特段の取決めはないものとする。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:プログラムの著作権は、特約がなければ実際に作った法人に帰属します。著作権法第15条第2項では、法人の仕事として従業員が作ったプログラムの著作者は、その法人になると決めています。請負や委託でも、著作権を譲る契約がなければ、権利は作った側に残ります。
解き方
- D社員が作ったプログラムについて職務著作の条件を検討し、著作者が雇い主のC社になることを確認します。
- A社・B社との間に著作権の譲渡に関する特約がないため、著作権は作ったC社にそのまま残ると判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 発注元のA社でも、著作権を譲る契約がなければ、受託者が作った成果物の著作権は自動では移りません。
- 選択肢 イ不正解
- 中間で委託したB社でも、特約がなければ、再委託先が作ったプログラムの著作権は取得できません。
- 選択肢 ウ正解
- D社員が仕事として作ったプログラムの著作権は、職務著作の規定により最初からC社に帰属し、譲渡の取決めがないためC社に残ります。
- 選択肢 エ不正解
- 著作権法第15条第2項により、法人の仕事として作ったプログラムの権利は、作った個人ではなく法人(C社)に帰属します。
覚えるポイント
- 特約がなければプログラム著作権は作成した受託会社(職務著作により法人)に帰属する
間違えやすいところ
- お金を払って発注した側に自動的に著作権が移ると誤解しないように注意する。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問78、著作権法第15条第2項
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.34 ↗(www.ipa.go.jp)
労働者派遣法における契約関係の当事者
ストラテジ系 · 労働者派遣法 / 労働者派遣契約 / 雇用契約
労働者派遣法に基づいた労働者の派遣において,労働者派遣契約の関係が存在するのはどの当事者の間か。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:労働者派遣では、派遣元と派遣先の間に「労働者派遣契約」があります。派遣には三つの関係があり、派遣元と労働者の間は「雇用契約」、派遣元と派遣先の間は「労働者派遣契約」、派遣先と労働者の間は「指揮命令関係」です。契約という言葉が当てはまるのは、派遣元と派遣先の間だけです。
解き方
- 労働者派遣法での三つの関係(雇用契約、労働者派遣契約、指揮命令関係)を整理します。
- 問題で問われた「労働者派遣契約」を結ぶ組合せとして「派遣元事業主と派遣先事業主」を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 派遣先事業主と派遣労働者の間にあるのは契約ではなく、指揮命令権による「指揮命令関係」です。
- 選択肢 イ不正解
- 派遣先責任者は派遣先で仕事を管理する役職で、労働者と直接契約を結ぶ当事者ではありません。
- 選択肢 ウ正解
- 労働者派遣契約は、労働者を送り出す派遣元事業主と、受け入れる派遣先事業主の間で結ばれる契約です。
- 選択肢 エ不正解
- 派遣元事業主と派遣労働者の間で結ばれるのは、労働契約(雇用契約)です。
覚えるポイント
- 労働者派遣契約=派遣元と派遣先、雇用契約=派遣元と労働者、指揮命令=派遣先から労働者
間違えやすいところ
- 派遣元と労働者が結ぶ「雇用契約」と、企業間で結ぶ「労働者派遣契約」を取り違えないこと。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問79、労働者派遣法第26条
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.34 ↗(www.ipa.go.jp)
JIS Q 27001におけるISMS確立の実施順序
ストラテジ系 · JIS Q 27001 / ISMS / リスクアセスメント / 適用宣言書
JIS Q 27001:2006におけるISMSの確立に必要な事項①〜③の順序関係のうち,適切なものはどれか。 ① 適用宣言書の作成 ② リスク対応のための管理目的及び管理策の選択 ③ リスクの分析と評価
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:ISMS(情報セキュリティ管理の仕組み)を作る順序は、③リスクの分析と評価 → ②管理策の選択 → ①適用宣言書の作成です。まず何が危ないかを調べ、次にそのリスクへの対策を選び、最後に選んだ対策を文書にまとめます。
解き方
- ISMS確立の論理的な順序を追います。まず何が脅威・リスクかを調べる「③ リスクの分析と評価」が最初です。
- 分析したリスクの大きさに応じて対策を決める「② 管理目的及び管理策の選択」を行います。
- 決めた管理策の採否をまとめる「① 適用宣言書の作成」を最後に行うので、順序は ③→②→① です。
- 選択肢 ア不正解
- 適用宣言書は、選んだ管理策の結果を書く文書なので、リスク分析や管理策の選択より先には作れません。
- 選択肢 イ不正解
- 適用宣言書を最初に作ることはできません。順序が逆になっています。
- 選択肢 ウ不正解
- リスクを分析・評価する前に、管理目的や管理策を適切に選ぶことはできません。
- 選択肢 エ正解
- まずリスクを分析・評価(③)し、次に対策を選択(②)し、最後に適用宣言書を作成(①)する順序が正しいです。
覚えるポイント
- ISMS確立の順序:リスク分析・評価 → 管理目的・管理策の選択 → 適用宣言書の作成
間違えやすいところ
- 適用宣言書(Statement of Applicability)を、方針を決める初期段階の文書だと誤解しないようにする。
出題の前提:平成22年度春期基本情報技術者試験午前問80、JIS Q 27001:2006箇条4.2.1
出典:IPA『2010年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.35 ↗(www.ipa.go.jp)
2010年度 春期 午前
参照した公式資料
IPAが公開した2010年度 春期 午前の問題・解答資料です。

