旧制度の午前・午後と、2023年度以降の科目A・科目Bの公開問題を区別しています。現在の試験対策では現行シラバスと科目Bの形式を確認してください。公開問題は本試験の全出題を網羅する資料ではありません。
2010年度 秋期 午前の概要
16進小数の10進分数への基数変換
テクノロジ系 · 基数変換 / 16進数 / 浮動小数点・固定小数点
16進小数 3A.5C を10進数の分数で表現したものとして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:16進数の小数は、位ごとの重み(そのけたが表す大きさ)を分数にして足し合わせます。小数点より左は16倍ずつ大きくなり、右は1/16、1/256と16分の1ずつ小さくなります。
解き方
- 整数部(3A)16を10進数にします:3×16+10=58。
- 小数部(.5C)16を10進数の分数にします:5/16+12/256=80/256+12/256=92/256=23/64。
- 整数部と小数部を合わせて通分します:58+23/64=(58×64+23)/64=3735/64。
- 選択肢 ア不正解
- 939/16を小数にすると58.6875で、小数第2位のC(12/256)の分が正しく入っていません。
- 選択肢 イ正解
- 整数部58と小数部92/256(=23/64)を足して通分すると3735/64になり、正しいです。
- 選択肢 ウ不正解
- 分母を256にすると分子は58×256+92=14940になるはずで、14939は誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- 分子が14941なので、計算結果の14940/256と合いません。
覚えるポイント
- 16進数A〜Fは10進数で10〜15に対応し、小数第k位の重みは16^(-k)となる。
間違えやすいところ
- 16進数のCを11と取り違えたり、通分のときの掛け算を間違えたりしやすい。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問題 問1
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.3 ↗(www.ipa.go.jp)
数値計算における誤差(けた落ち)の定義
テクノロジ系 · 数値計算 / 浮動小数点 / 計算誤差
コンピュータにおける演算誤差のうち、「けた落ち」の説明として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:けた落ちとは、値がほぼ等しい浮動小数点数(小数点の位置が動く数の表し方)同士を引いたとき、有効なけた数が大きく減ってしまうことです。似た言葉に情報落ち(大きさの大きく違う数の足し算や引き算で、小さい方の値が結果に出ないこと)があるので区別しましょう。
解き方
- 各選択肢が説明している誤差と、計算誤差の用語(けた落ち、情報落ち、丸め誤差、オーバフロー)を照らし合わせます。
- アは「値がほぼ等しい浮動小数点数同士の引き算で有効なけた数が大きく減る」と述べているので、けた落ちの定義と一致します。
- 選択肢 ア正解
- ほぼ等しい浮動小数点数同士の引き算で有効なけた数が大きく失われる現象で、けた落ちの正しい説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 表せる最大の値を超えてしまう現象は「オーバフロー(あふれ)」の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 表せる最小のけたより小さい部分を四捨五入や切り捨てすることで生じる誤差は「丸め誤差」の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 大きさの大きく違う数の足し算などで、小さい方の下位のけたが結果に出ない現象は「情報落ち」の説明です。
覚えるポイント
- けた落ちはほぼ等しい数の引き算、情報落ちは大+小の足し算引き算で生じる。
間違えやすいところ
- けた落ちと情報落ちが起こる条件を混同してしまう。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問題 問2
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.3 ↗(www.ipa.go.jp)
単純マルコフ過程による天気の確率計算
テクノロジ系 · マルコフ過程 / 確率 / 状態遷移
ある地方の天気の移り変わりが単純マルコフ過程に従うとする。表の確率推移に基づき、雨の日の2日後が晴れである確率は何%か。 【翌日の天気の確率(%)】 当日晴れ:翌日晴れ40, 翌日曇り40, 翌日雨20 当日曇り:翌日晴れ30, 翌日曇り40, 翌日雨30 当日雨:翌日晴れ30, 翌日曇り50, 翌日雨20
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:マルコフ過程(次に何が起こるかが今の状態だけで決まる考え方)では、2日後の確率は1日後に起こり得るすべての天気を通る確率を足し合わせて求めます。各経路の確率は「1日目の確率×2日目の確率」で計算し、それらを合計します。
解き方
- 開始日(雨)から1日目の各天気の確率を読み取ります:晴れ30%、曇り50%、雨20%。
- 1日目の各天気から2日目に晴れになる確率を掛けます:晴れ経由は0.3×0.40=0.12、曇り経由は0.5×0.30=0.15、雨経由は0.2×0.30=0.06。
- 3つの確率を足します:0.12+0.15+0.06=0.33(33%)。
- 選択肢 ア不正解
- 1日後が曇りを通って2日後に晴れる確率(15%)だけを出した値で、誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 晴れ経由(12%)と曇り経由(15%)を足しただけの27%で、雨経由(6%)を足していません。
- 選択肢 ウ不正解
- 雨から翌日晴れになる1回分の確率(30%)をそのまま答えており誤りです。
- 選択肢 エ正解
- 1日目の晴れ・曇り・雨の3通りすべてを足した33%で、正しいです。
覚えるポイント
- 多段階のマルコフ連鎖は、中間状態の確率×次状態への遷移確率の総和で求める。
間違えやすいところ
- 1日目が雨のまま続くルートの計算を忘れてしまう。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問題 問3
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.3 ↗(www.ipa.go.jp)
巡回冗長検査(CRC方式)の特徴
テクノロジ系 · 誤り検出 / CRC / 生成多項式
送信側ではビット列をある生成多項式で割った余りをそのビット列に付加して送信し、受信側では受信したビット列が同じ生成多項式で割り切れるか否かで誤りの発生を判断する誤り検査方式はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:CRC方式は、データを生成多項式(あらかじめ決められたビット列)で割った余りを付け加えて送り、受け取った側で同じ式で割り切れるかを見て誤りを探す方式です。連続して誤るビット(バースト誤り)の検出に強いのが特長です。
解き方
- 問題文に書かれた誤り検査のやり方(生成多項式で割った余りを使う)を確認します。
- 生成多項式で余りを付けて確かめる方式はCRC方式だと分かります。
- 選択肢 ア正解
- 生成多項式で割った余りを使って誤りを探す方式で、問題文の説明と一致します。
- 選択肢 イ不正解
- 垂直パリティチェック方式は、文字などのデータ1つごとにパリティビット(誤り検査用の1ビット)を付ける方式です。
- 選択肢 ウ不正解
- 水平パリティチェック方式は、複数の文字の同じビット位置をまとめ、ブロック単位でパリティビットを付ける方式です。
- 選択肢 エ不正解
- ハミング符号方式は、情報ビットに複数の検査ビットを付けて、1ビットの誤り訂正と2ビットの誤り検出ができる方式です。
覚えるポイント
- 生成多項式で割った余りを付加して検査する方式はCRC(巡回冗長検査)。
間違えやすいところ
- 誤り訂正ができるハミング符号と、生成多項式で誤りを探すCRCを混同しないようにする。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問題 問4
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.4 ↗(www.ipa.go.jp)
スタック操作による出力可能なデータ列
テクノロジ系 · データ構造 / スタック / LIFO
A, B, C, Dの順に到着するデータに対して、一つのスタックだけを用いて出力可能なデータ列はどれか。
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解答
ウ
解説
まず要点:スタックは後入れ先出し(LIFO:最後に入れたものを最初に出す)のデータ構造です。出し入れのタイミングは自由に選べますが、スタックに残っているものは必ず最後に入れたものからしか出せません。
解き方
- 各選択肢の出力順について、push(入れる)とpop(出す)の動きを順に確かめます。
- ウの場合:A, B, Cを入れてCを出し、続けてBを出し、Dを入れてDを出し、最後にAを出せばC, B, D, Aとなり矛盾なく成り立ちます。
- 選択肢 ア不正解
- Aを出した後Dを出すと、スタックには下からB, Cの順で残るため次はCしか出せず、Bを先には出せません。
- 選択肢 イ不正解
- Bを出した後Dを出すと、スタックには下からA, Cの順で残るため次はCしか出せず、Aを先には出せません。
- 選択肢 ウ正解
- C, Bを出した後、Dを入れてすぐ出し、最後に底に残ったAを出せば実現できます。
- 選択肢 エ不正解
- D, Cを出した時点でスタックには下からA, Bの順で残るため次はBしか出せず、Aを先には出せません。
覚えるポイント
- スタックに残っている要素は逆順でしか取り出せない。
間違えやすいところ
- スタックに複数の要素が残っているとき、下にある要素を先に取り出せると誤解してしまう。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問題 問5
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.4 ↗(www.ipa.go.jp)
配列で表現された木の葉の数の算出
テクノロジ系 · 木構造 / データ構造 / 葉ノード
節点1, 2, …, nをもつ木を表現するために、大きさnの整数型配列A[1], A[2], …, A[n]を用意して、節点iの親の番号をA[i]に格納する。節点kが根の場合はA[k]=0とする。次の配列が表す木の葉の数は幾つか。 【配列の内容】 i: 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8 A[i]: 0, 1, 1, 3, 3, 5, 5, 5
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:木では、子を持つ節点は必ず「親」として配列に登場します。だから配列Aの値に一度も現れない節点は、子を1つも持たない節点、つまり葉になります。
解き方
- 配列A[1]〜A[8]の値(親番号)を取り出します:正の整数として出てくるのは1, 3, 5です。
- 全節点{1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8}のうち、親番号として出てこない節点を探します:{2, 4, 6, 7, 8}の5個です。
- 親番号として出てこない節点=子を持たない節点=葉なので、葉の数は5と分かります。
- 選択肢 ア不正解
- 根の数(節点1の1個)などと混同しており誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 親として出てくる節点の数(1, 3, 5の3個)を答えており誤りです。
- 選択肢 ウ正解
- 親として一度も出てこない節点2, 4, 6, 7, 8の5個が葉なので正解です。
- 選択肢 エ不正解
- 根以外の節点の数(7個)などと取り違えており誤りです。
覚えるポイント
- 親配列表現では、配列の値(親)として一度も登場しないノードが「葉」となる。
間違えやすいところ
- 親の数(内部節点の数)である3を、葉の数と勘違いしてしまう。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問題 問6
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.4 ↗(www.ipa.go.jp)
ハッシュ法による格納位置の計算
テクノロジ系 · ハッシュ法 / ハッシュ関数 / 剰余算
5けたの数 a1 a2 a3 a4 a5 をハッシュ法を用いて配列に格納したい。ハッシュ関数を mod(a1+a2+a3+a4+a5, 13) とし、求めたハッシュ値に対応する位置の配列要素に格納する場合、値「54321」は配列のどの位置(0〜12)に入るか。ここで、mod(x, 13)の値はxを13で割った余りとする。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:ハッシュ関数は、キーの値から格納する位置(番号)を決める関数です。割り算の余りを使う方法では、合計を13で割った余り(0〜12の整数)がそのまま格納位置になります。
解き方
- 与えられた数54321の各けたを足します:5+4+3+2+1=15。
- 各けたの和15を13で割った余りを求めます:15 mod 13=2。
- よって格納される配列の位置は2と決まります。
- 選択肢 ア不正解
- 割り算の商である1と、余りを混同した誤りです。
- 選択肢 イ正解
- 各けたの合計15を13で割った余りは2なので、正しいです。
- 選択肢 ウ不正解
- 計算のしかたや割る数を取り違えた誤った値です。
- 選択肢 エ不正解
- 13-2=11のように余りの反対の数を出してしまった誤りです。
覚えるポイント
- mod(x, m) は x を m で割った「余り」を求める演算である。
間違えやすいところ
- 商(15÷13=1)を答えとして選んでしまう。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問題 問7
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.5 ↗(www.ipa.go.jp)
Javaコンポーネント技術(JavaBeans)
テクノロジ系 · ソフトウェア開発 / Java / JavaBeans / コンポーネント
Javaのプログラムにおいて、よく使われる機能などを部品化し、再利用できるようにコンポーネント化するための仕様はどれか。
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解答
ア
解説
まず要点:JavaBeansは、Javaのプログラムでよく使う機能を部品にして、再利用できるようにするための仕様です。部品を組み合わせてアプリを作りやすくするのが目的です。
解き方
- 問題文が求めている「Javaプログラムを部品化・コンポーネント化するための仕様」を確認します。
- 選択肢の中から、部品の仕様にあたる用語としてJavaBeansを見つけます。
- 選択肢 ア正解
- Javaプログラムの機能を部品にして再利用しやすくするためのコンポーネント(部品)の仕様で、正解です。
- 選択肢 イ不正解
- JavaScriptは主にWebブラウザ上で動きをつくるためのスクリプト言語で、Javaの部品の仕様ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- Javaアプリケーションは、Java実行環境(JRE)上で単体で動くプログラム全体を指す言葉です。
- 選択肢 エ不正解
- Javaアプレットは、Webブラウザに組み込んで動かすJavaプログラムの形のことです。
覚えるポイント
- Javaの部品化・再利用のためのコンポーネント仕様はJavaBeans。
間違えやすいところ
- 名前が似ているJavaScript(スクリプト言語)やアプレットと混同してしまう。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問題 問8
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.5 ↗(www.ipa.go.jp)
平均命令実行時間からのMIPS値の計算
テクノロジ系 · プロセッサ性能評価 / MIPS
平均命令実行時間が20ナノ秒であるコンピュータがある。このコンピュータの処理性能は何MIPSとなるか。
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解答
エ
解説
まず要点:MIPSは1秒間に何百万回の命令を実行できるかを表すCPUの速さの指標です。命令1回にかかる時間の逆数を取ると、1秒間の命令数が分かります。1ナノ秒は10のマイナス9乗秒なので、20ナノ秒なら1秒間に5千万回実行できます。
解き方
- 20ナノ秒を秒に直すと、20×10^-9秒になります。
- 1秒を1命令の時間で割り、1秒間に実行できる命令数を求めます。1÷(20×10^-9)=50×10^6回です。
- 10^6(百万)で割ってMIPSに直すと、50 MIPSになります。
- 選択肢 ア不正解
- 200ナノ秒のときの値であり、20ナノ秒の答えではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 100ナノ秒のときの値であり、20ナノ秒の計算結果とは違います。
- 選択肢 ウ不正解
- 50ナノ秒のときの値であり、計算結果と一致しません。
- 選択肢 エ正解
- 1秒間に50×10^6回実行できるので、50 MIPSが正しい値です。
覚えるポイント
- MIPSは1秒あたりの百万命令数であり、1/(平均命令実行時間[マイクロ秒])でも直接計算できます。
間違えやすいところ
- ナノ秒(10^-9)とマイクロ秒(10^-6)やミリ秒(10^-3)を混同して桁を間違えるミスが多いです。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問9の出題条件に基づく計算。
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.5 ↗(www.ipa.go.jp)
パイプライン制御の特徴
テクノロジ系 · CPUアーキテクチャ / パイプライン処理
プロセッサの高速化技術であるパイプライン制御の特徴として、適切な記述はどれか。
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解答
ウ
解説
まず要点:パイプライン制御は、1つの命令の処理を複数の段階に分け、別々の命令の段階を重ねて並行に進めることで全体を速くする方法です。各段階を同時に動かすので、見かけ上いくつもの命令を並列に処理できます。
解き方
- パイプライン制御の考え方である「処理段階の細分化」と「複数命令の重なり実行」に合う説明を選びます。
- VLIW、スーパスカラ、マイクロプログラム制御という他の高速化技術の記述を見分けて外します。
- 選択肢 ア不正解
- コンパイラが事前に演算器の割当てを決める方式はVLIWの説明です。
- 選択肢 イ不正解
- ハードウェアが動的に命令を解析して演算器へ割り当てる方式はスーパスカラの説明です。
- 選択肢 ウ正解
- 命令の処理を複数段階に分けて並行実行する、パイプライン制御の正しい説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 機械語命令を下位のマイクロ命令列に展開して実行するのはマイクロプログラム制御です。
覚えるポイント
- パイプライン制御はステージをずらして並列実行、スーパスカラは複数パイプラインで動的並列、VLIWはコンパイラで静的並列です。
間違えやすいところ
- スーパスカラ、VLIW、パイプライン制御の並列化のしかたの違いを混同しないよう整理しましょう。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問10の出題条件に基づく判定。
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.6 ↗(www.ipa.go.jp)
内部割込みの分類
テクノロジ系 · 割込み処理 / 内部割込みと外部割込み
コンピュータにおける割込み要因のうち、内部割込みに分類されるものはどれか。
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解答
イ
解説
まず要点:割込みは、実行中のプログラムが直接の原因となる内部割込みと、外部の装置や環境の変化が原因の外部割込みに分けられます。ゼロ除算や桁あふれ、不正命令などのプログラム割込みは内部割込みです。
解き方
- 内部割込みと外部割込みの違いを確認します。実行中のプログラム自身が原因なら内部割込みです。
- 各選択肢の原因を調べ、装置や電源など外部が原因のものと、プログラムが原因のものを分けます。
- 選択肢 ア不正解
- 電源異常による割込みは外部の原因で起きる外部割込み(マシンチェック割込み)です。
- 選択肢 イ正解
- ゼロ除算は命令の実行で起きるプログラム割込みなので、内部割込みにあたります。
- 選択肢 ウ不正解
- 入出力の完了による割込みは周辺装置からの通知で起きる外部割込みです。
- 選択肢 エ不正解
- メモリパリティエラーはハードウェアの異常検知で起きる外部割込みです。
覚えるポイント
- 内部割込みはプログラム割込み・SVC(システムコール)割込み・ページフォールトなど、プログラム実行自体に起因するものです。
間違えやすいところ
- メモリパリティエラーのような筐体内の故障を内部割込みと誤解しがちですが、プログラム実行とは無関係なので外部割込みです。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問11の出題条件に基づく判定。
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.6 ↗(www.ipa.go.jp)
キャッシュメモリの方式と機能
テクノロジ系 · 記憶階層 / キャッシュメモリ / ライトスルー方式 / ライトバック方式
キャッシュメモリに関する記述として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:キャッシュメモリは、CPUと主記憶の速度差を埋めるための高速で小さなメモリです。書き込み方式には、キャッシュと主記憶の両方を書き換えるライトスルー方式と、キャッシュだけを書き換え、追い出されるときに主記憶へ書き戻すライトバック方式があります。
解き方
- キャッシュメモリの基本と、書込みの2方式(ライトスルー方式・ライトバック方式)を確認します。
- ミス時の動作(ハードウェアが自動制御)や目的(CPUと主記憶の速度差の補填)から誤りを外します。
- 選択肢 ア正解
- ライトスルー方式とライトバック方式の両方を正しく説明しています。
- 選択肢 イ不正解
- キャッシュミス時の転送はハードウェアが自動で行い、割込みやプログラム処理は起きません。
- 選択肢 ウ不正解
- 実記憶と仮想記憶の差ではなく、CPUと主記憶のアクセス速度の差を埋めるために使います。
- 選択肢 エ不正解
- 主記憶の速度向上はCPUほど急ではないため、キャッシュメモリの重要度はむしろ増しています。
覚えるポイント
- ライトスルーは整合性保持が容易で書き込みが遅く、ライトバックは高速だが追い出し時の書き戻し制御が必要です。
間違えやすいところ
- 仮想記憶による補助記憶との容量の補填と、キャッシュメモリによる速度差の補填を混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問12の出題条件に基づく判定。
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.6 ↗(www.ipa.go.jp)
デイジーチェーン接続の形態
テクノロジ系 · 入出力インターフェース / 接続トポロジ / デイジーチェーン
周辺機器の接続トポロジのうち、デイジーチェーン接続に該当するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:デイジーチェーン接続とは、機器を数珠つなぎ(直列)に接続していく配線の形です。ある機器の出力を次の機器の入力へつなぐ方式で、IEEE 1394やSCSIなどで使われます。
解き方
- デイジーチェーン接続は「機器同士を数珠つなぎに直列接続する方式」だと確認します。
- 各選択肢の形を見て、ハブを介したスター型(ツリー型)や個別接続(ポイントツーポイント)を外します。
- 選択肢 ア正解
- 複数のポートで機器同士を数珠つなぎに連結しており、デイジーチェーン接続の代表例です。
- 選択肢 イ不正解
- PCにそれぞれの機器を直接つなぐポイントツーポイント接続の組み合わせです。
- 選択肢 ウ不正解
- USBハブを中心に周辺機器を放射状につなぐスター型(ツリー型)接続です。
- 選択肢 エ不正解
- ネットワークハブを中心に各機器をつなぐスター型のネットワーク構成です。
覚えるポイント
- デイジーチェーン接続は「直列・数珠つなぎ接続」、ハブを介した接続は「スター型(ツリー型)接続」です。
間違えやすいところ
- USBの多段接続(ハブ経由)を数珠つなぎと誤解しがちですが、USBは物理的にはスター型です。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問13の出題条件に基づく判定。
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.7 ↗(www.ipa.go.jp)
磁気ディスク装置の平均アクセス時間計算
テクノロジ系 · 磁気ディスク / 平均アクセス時間 / 平均シーク時間 / 平均回転待ち時間
回転数6,000回転/分、平均シーク時間10ミリ秒、転送速度10Mバイト/秒の磁気ディスク装置において、1,000バイトのデータを読み取るのに要する平均時間は何ミリ秒か。なお、コントローラの処理時間は平均シーク時間に含まれるものとする。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:磁気ディスクの平均アクセス時間は「平均シーク時間+平均回転待ち時間+データ転送時間」で求めます。平均回転待ち時間は、1回転にかかる時間の半分になります。
解き方
- 1分(60秒)で6,000回転なので、1回転の時間は60秒÷6,000=0.01秒=10ミリ秒です。
- 平均回転待ち時間は1回転の半分なので、10ミリ秒÷2=5ミリ秒です。
- データ転送時間は1,000バイト÷(10×10^6バイト/秒)=0.0001秒=0.1ミリ秒です。
- 合計すると、10ミリ秒+5ミリ秒+0.1ミリ秒=15.1ミリ秒になります。
- 選択肢 ア正解
- 10ms+5ms+0.1ms=15.1msとなり、正しい平均アクセス時間です。
- 選択肢 イ不正解
- 1,000バイトの転送時間を1ミリ秒と大きく見積もりすぎた場合の値です。
- 選択肢 ウ不正解
- 平均回転待ち時間ではなく、1回転まるごとの時間10ミリ秒を足した場合の値です。
- 選択肢 エ不正解
- 1回転時間10ミリ秒をそのまま足し、さらに転送時間の桁も間違えた値です。
覚えるポイント
- 平均アクセス時間=平均シーク時間+平均回転待ち時間(1回転時間の1/2)+データ転送時間です。
間違えやすいところ
- 平均回転待ち時間を求めるとき、1回転時間を「半分」にするのを忘れるミスが多いです。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問14の出題条件に基づく計算。
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.7 ↗(www.ipa.go.jp)
NASの構成とファイルシステム配置
テクノロジ系 · ストレージシステム / NAS / SAN / ファイル共有
NAS(Network Attached Storage)の接続構成図として適切なものはどれか。ここで、丸印はストレージ管理専用のファイルシステムを、二重線はストレージアクセス用プロトコルを使用する専用ネットワークを表す。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:NASは通常のLANに直接つなぐファイルサーバ専用機で、ファイルシステムはNAS機器側にあります。一方SANは、ファイバチャネルなどの専用ネットワーク(二重線)でブロック単位にアクセスし、ファイルシステムはクライアント側に持ちます。
解き方
- NASの特徴である「LANに直接つなぐ」と「ファイルシステムをストレージ内部に持つ」の2点を確認します。
- 二重線の専用ネットワークを使うSANの構成や、クライアント側にファイルシステムがある構成を外します。
- 選択肢 ア不正解
- PC側にファイルシステムを持ち、二重線の専用ネットワークでつなぐSANの構成です。
- 選択肢 イ不正解
- LANの途中に専用プロトコルのネットワークが混ざる、適切でない構成です。
- 選択肢 ウ不正解
- ストレージとの接続に二重線の専用ネットワークを使っており、LAN直結のNASではありません。
- 選択肢 エ正解
- ストレージ内にファイルシステム(丸印)を持ち、PCと同じLANにつながるNASの正しい構成です。
覚えるポイント
- NASは「LAN接続」かつ「ファイル単位アクセス(機器側にファイルシステム保持)」です。
間違えやすいところ
- SAN(ブロック単位・専用線)とNAS(ファイル単位・LAN)の構成と役割の違いを混同しやすいです。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問15の出題条件に基づく判定。
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.8 ↗(www.ipa.go.jp)
事業継続計画におけるホットサイトの特徴
テクノロジ系 · システム運用管理 / 事業継続計画 / ホットサイト / ディザスタリカバリ
災害等の障害発生に備えたバックアップシステム構成における「ホットサイト」の説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:バックアップサイトは準備の度合いでホットサイト、ウォームサイト、コールドサイトに分けられます。ホットサイトは同じ機材を常時稼働させ、ネットワークで本番系と常にデータを同期するので、障害時でもすぐ切り替えて業務を続けられます。
解き方
- ホット・ウォーム・コールドの3形態で、機材の稼働状態とデータの同期・復元方法の違いを整理します。
- 「常時稼働かつネットワーク経由で常時更新」というホットサイトの特徴に合う記述を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 共同利用のサイトを使い障害時に媒体を搬入する形態で、コールドサイトなどの説明です。
- 選択肢 イ正解
- 待機系を常時稼働させ、ネットワーク越しに常時更新するホットサイトの正確な説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 機材を置き媒体を定期搬入して備えるウォームサイトの説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 場所や電源だけを確保し、障害後に機材と媒体を搬入して構築するコールドサイトです。
覚えるポイント
- ホットサイトは常時同期で即時切替、ウォームサイトは機材準備済みで媒体から復旧、コールドサイトは場所のみ確保です。
間違えやすいところ
- ウォームサイト(機器準備済み+媒体から復元)とホットサイト(常時稼働・常時同期)の即応性の差に注意しましょう。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問16の出題条件に基づく判定。
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.8 ↗(www.ipa.go.jp)
RASISにおける信頼性と可用性の指標
テクノロジ系 · RASIS / 信頼性 / 可用性 / MTBF / 稼働率
システムが稼働(時間 ti)と回復(時間 si)を繰り返している。稼働時間の平均を T=(1/n)Σti、修理・回復時間の平均を S=(1/n)Σsi と定義するとき、RASISの「信頼性(Reliability)」と「可用性(Availability)」を表す指標の組合せとして適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:信頼性は故障の起こりにくさを表す平均故障間隔(MTBF)で、可用性は利用できる割合を表す稼働率で測ります。信頼性は「どれだけ長く壊れずに動くか」、可用性は「使いたいときにどれだけ使えるか」の指標です。稼働時間の平均TがMTBFにあたり、T/(T+S)が稼働率になります。
解き方
- 問題文から、稼働時間の平均TがMTBF(平均故障間隔)、修理時間の平均SがMTTR(平均修復時間)にあたることを確かめます。
- 信頼性の指標には、故障せず動いていた平均時間であるT(MTBF)を選びます。
- 可用性の指標には、全体の時間に対する稼働時間の割合であるT/(T+S)を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 可用性は使える割合で表すもので、S(平均修復時間)は保守性の指標なので誤りです。
- 選択肢 イ正解
- 信頼性は稼働の平均時間T(MTBF)、可用性は稼働率T/(T+S)なので正しいです。
- 選択肢 ウ不正解
- T+Sは1回の故障周期の平均で、Sは保守性の指標なので誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- 可用性の式は合っていますが、信頼性にはT+Sではなく平均稼働時間Tを使うので誤りです。
覚えるポイント
- 信頼性=MTBF(故障しにくさ)
- 可用性=稼働率 MTBF/(MTBF+MTTR)
間違えやすいところ
- 可用性と、修理のしやすさを表す保守性(MTTR)を混同してしまうこと。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前 問17
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.9 ↗(www.ipa.go.jp)
スループットに関する記述
テクノロジ系 · スループット / スプーリング / システム性能評価
コンピュータシステムのスループットに関する記述のうち、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:スループットは、単位時間あたりに処理できる仕事量(ジョブや処理の数)のことです。CPUの性能だけで決まるものではなく、入出力の速度やOSの手間(オーバヘッド)、待ち時間にも左右されます。
解き方
- スループットが「単位時間あたりの仕事量」を表すことを確かめます。
- スプーリングがCPUの待ち時間を減らし、システム全体の処理能力を高めるかどうかを考えます。
- 選択肢 ア不正解
- 作業員が間に入ると待ち時間が生まれ、単位時間に終えられる仕事が減るのでスループットは下がります。
- 選択肢 イ不正解
- スループットはシステム全体の処理能力を表し、入出力の速度やオーバヘッドの影響を強く受けます。
- 選択肢 ウ不正解
- 多重プログラミングはCPUの空き時間を減らして全体の稼働率を高めるので、スループット向上に役立ちます。
- 選択肢 エ正解
- 遅い出力装置の処理を速い補助記憶に一時預け、CPUの占有時間を減らせるのでスループットが上がります。
覚えるポイント
- スループット=単位時間当たりの処理量
- スプーリング=低速I/Oを補助記憶に介して高速化
間違えやすいところ
- ターンアラウンドタイム(1つの処理の開始から終了までの時間)と、スループット(単位時間あたりの処理量)を混同すること。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前 問18
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.9 ↗(www.ipa.go.jp)
直並列システムの稼働率計算
テクノロジ系 · システムの信頼性 / 並列接続 / 直列接続 / 稼働率
4つの装置 A〜D で構成されるシステムがある。A と C が並列接続され、B と D が並列接続されており、この2つの並列部分が直列に接続されている。各装置の稼働率は A と C が 0.9、B と D が 0.8 であるとき、システム全体の稼働率として最も近いものはどれか。並列接続部分は少なくとも一方が稼働していれば稼働しているものとする。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:並列につないだ2台(稼働率R1、R2)の稼働率は1-(1-R1)(1-R2)、直列につないだ部分どうしは稼働率を掛け合わせて求めます。並列は「どちらかが動いていればよい」、直列は「すべてが動いている必要がある」という考え方です。
解き方
- AとCの並列部分の稼働率を求めます:1-(1-0.9)×(1-0.9)=1-0.01=0.99。
- BとDの並列部分の稼働率を求めます:1-(1-0.8)×(1-0.8)=1-0.04=0.96。
- 2つの部分を直列につないだ全体の稼働率を求めます:0.99×0.96=0.9504。最も近い0.95を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 0.9×0.8=0.72は装置を1台ずつ直列に計算した値で、並列の条件と合いません。
- 選択肢 イ不正解
- 正しい計算結果は0.9504なので、0.92は当てはまりません。
- 選択肢 ウ不正解
- 正しい計算結果は0.9504なので、0.93は当てはまりません。
- 選択肢 エ正解
- 並列部分がそれぞれ0.99と0.96、その積が0.9504なので最も近い0.95が正解です。
覚えるポイント
- 並列稼働率=1-(1-R1)(1-R2)
- 直列稼働率=R1×R2
間違えやすいところ
- 並列と直列の計算式を取り違えたり、四捨五入する前の細かい桁の計算でミスをすること。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前 問19
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.10 ↗(www.ipa.go.jp)
排他制御を伴う2タスクの処理完了時間
テクノロジ系 · 排他制御 / タスクスケジューリング / マルチプロセッサ
2台のCPUからなるシステムがあり、使用中でないCPUは実行要求のあったタスクに割り当てられる。二つのタスクA, Bを実行する際、共通の資源Rを排他的に使用する。各タスクの処理手順と所要時間は以下の通りである。 ・タスクA:CPU 10ミリ秒 → 資源R 50ミリ秒 → CPU 60ミリ秒 ・タスクB:CPU 40ミリ秒 → 資源R 50ミリ秒 → CPU 30ミリ秒 二つのタスクを同時に開始した場合、両方の処理が完了するまでの時間は何ミリ秒か。開始時点ではCPU、資源Rともに空いているものとする。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:CPUが複数あっても、同時に1つのタスクしか使えない共通資源があると、後から来たタスクは順番待ちになります。資源を先に取ったタスクが使い終わるまで、もう一方は待たされ、その待ち時間が全体の完了時間を延ばします。
解き方
- 時刻0:CPUが2台あるので、タスクAとタスクBは同時にCPUの処理を始めます。
- 時刻10:タスクAの最初のCPU処理(10ミリ秒)が終わり、資源Rが空いているのでそのまま使い始めます(時刻10〜60ミリ秒)。
- 時刻40:タスクBの最初のCPU処理(40ミリ秒)が終わり資源Rを求めますが、タスクAが使用中(〜時刻60ミリ秒)なので待ちます。
- 時刻60:タスクAが資源Rを手放し、2段目のCPU処理を開始(〜時刻120ミリ秒でタスクA完了)。タスクBは待ちを解かれ資源Rを使い始めます(時刻60〜110ミリ秒)。
- 時刻110:タスクBが資源Rを手放し、2段目のCPU処理を開始します(時刻110〜140ミリ秒)。
- 時刻140:タスクBが完了。両方のタスクが終わるのは時刻140ミリ秒です。
- 選択肢 ア不正解
- 120ミリ秒はタスクAが終わる時刻で、まだタスクBが残っているため誤りです。
- 選択肢 イ正解
- タスクBは資源Rの順番待ちをした後、すべての処理を終えるのが140ミリ秒後なので正しいです。
- 選択肢 ウ不正解
- 待ち時間と並行して動く部分を時間の流れで正しく追うと140ミリ秒になるので誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- 200ミリ秒は2つのタスクを1台のCPUで順番に処理した場合に近い値で、並行実行を考えていません。
覚えるポイント
- 共有資源の排他利用時はタイムチャートを描いて待ち時間を正確に把握する
間違えやすいところ
- CPUが空いていても、共通資源Rの取り合いによる待ち時間が生まれることを見落とすこと。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前 問20
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.10 ↗(www.ipa.go.jp)
仮想記憶におけるスラッシング
テクノロジ系 · 仮想記憶 / スラッシング / ページング方式
仮想記憶方式において、割り当てられる実記憶の容量が小さいためにページアウトとページインが頻発し、システムの処理能力が急速に低下する現象を何と呼ぶか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:実メモリが足りないと、ページの出し入れ(ページアウトとページイン)が何度も起こり、処理がほとんど進まなくなる現象をスラッシングと呼びます。ページとは仮想記憶で扱うデータのまとまりで、必要なページが実メモリにないと補助記憶から読み込む手間がかかります。
解き方
- 問題文の「実記憶の容量不足」「ページの出し入れが頻発」「処理能力が急に低下」という言葉に注目します。
- これらに当てはまる用語として「スラッシング」を選びます。
- 選択肢 ア正解
- ページの出し入れが頻発してCPUの働きが極端に落ちる現象はスラッシングです。
- 選択肢 イ不正解
- スワッピングはプログラム全体を主記憶と補助記憶の間で入れ替える方式で、現象の名前ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- フラグメンテーションは、領域の確保と解放を繰り返して空き領域が細かく分かれてしまう現象です。
- 選択肢 エ不正解
- メモリリークは、確保したメモリを解放し忘れて使えるメモリが少しずつ減る現象です。
覚えるポイント
- ページイン・ページアウトの多発による性能低下=スラッシング
間違えやすいところ
- メモリの断片化であるフラグメンテーションや、プログラム単位で出し入れするスワッピングと混同すること。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前 問21
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.11 ↗(www.ipa.go.jp)
コンパイラによる最適化の目的
テクノロジ系 · コンパイラ / 最適化 / 実行時間
コンパイラによる最適化の主な目的はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:コンパイラの最適化とは、プログラムの意味を変えずに、むだな処理を省いたりループを効率よくしたりして、作られた目的プログラムを速く動かすように変換する処理です。目的プログラムとは、コンパイラがソースコードから作り出す実行用のプログラムのことです。
解き方
- コンパイラの最適化が何を良くするのか(コンパイル時間ではなく、作られたプログラムの実行性能)を整理します。
- 最適化によって実行時間が短くなる、と述べた選択肢を選びます。
- 選択肢 ア正解
- 作られた目的プログラムの実行時間を短くして効率よく動かすことが最適化の主な目的です。
- 選択肢 イ不正解
- 最適化で命令の順番が入れ替わるなどして、かえってデバッグは難しくなる傾向があります。
- 選択肢 ウ不正解
- 保守性はソースコードの分かりやすさで決まるもので、コンパイラの最適化の目的ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- 最適化のための分析が増えるため、目的プログラムを作る時間はむしろ長くなります。
覚えるポイント
- コンパイラの最適化=目的プログラムの実行時間短縮・サイズ削減(コンパイル時間は増加)
間違えやすいところ
- コンパイル自体にかかる時間を短くすることと、目的プログラムの実行時間を短くすることを混同すること。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前 問22
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.11 ↗(www.ipa.go.jp)
静的解析ツールで検出できるもの
テクノロジ系 · 静的解析 / ソースコード解析 / ソフトウェアテスト
プログラムの静的解析ツールで検出できるものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:静的解析とは、プログラムを実行せずにソースコードの構造や流れを調べて問題を探す方法です。実際に動かして調べる方法は動的解析と呼び、この2つは役割がはっきり違います。
解き方
- 静的解析(実行しない)と動的解析(実行する)の違いをはっきりさせます。
- 各選択肢が、実行しないと分からないものか、コードだけで分かるものかを見分けます。
- 「後に使われない変数への代入」は、コードの解析だけで実行せずに見つけられることを確かめます。
- 選択肢 ア不正解
- 実行処理時間は、実際にプログラムを動かして計測する動的解析で分かります。
- 選択肢 イ正解
- 変数がどこで使われているかを、実行せずにソースコードを調べて見つけられます。
- 選択肢 ウ不正解
- 仕様書と実装の食い違い(記述漏れ)は仕様書のレビューやテスト設計で見つけるもので、静的ツールでは分かりません。
- 選択肢 エ不正解
- テストで実行されなかった命令(カバレッジ)は、テストを実際に動かす動的解析で調べます。
覚えるポイント
- 静的解析=実行せずに構文やデータフローをチェック
- 動的解析=実行して時間・網羅率・メモリ状態を測定
間違えやすいところ
- カバレッジ(テストで実行されたかどうか)の測定を、静的解析だと勘違いすること。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前 問23
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.11 ↗(www.ipa.go.jp)
論理回路と等価な論理式
テクノロジ系 · 論理回路 / 論理式 / 排他的論理和 / XOR
入力 A, B をもつディジタル回路がある。A と B の各入力はそれぞれ反転器(NOT)を通って一方はそのまま相手のNOT出力とともに論理積(AND)素子に入力される。すなわち、上のAND素子には A と not B、下のAND素子には not A と B が入力され、両AND素子の出力が論理和(OR)素子に入力されて出力 X となる。この回路と等価な論理式はどれか。ここで論理式中の・は論理積、+は論理和、Xの上に横線(表記上 Xバー)は X の否定を表す。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:この回路は、A・BバーとAバー・Bの論理和となり、排他的論理和(XOR:どちらか一方だけが1のとき1になる)を表します。論理積(AND)は「両方が1で1」、論理和(OR)は「どちらかが1で1」、否定(NOT)は「1と0を反転」する素子です。
解き方
- 回路の入り口を追います。入力Aは上のAND素子に直接つながると同時に、NOTを通って下のAND素子へAバーとして入ります。
- 入力Bは下のAND素子に直接つながると同時に、NOTを通って上のAND素子へBバーとして入ります。
- 上のAND素子の出力はA・Bバー、下のAND素子の出力はAバー・Bとなります。
- この2つの出力がOR素子に入るので、出力X=A・Bバー+Aバー・Bとなります。
- 選択肢 ア不正解
- これは同値(XNOR:両方同じとき1)の式で、この回路の排他的論理和とは違います。
- 選択肢 イ不正解
- 2項目がAバー・Bバーとなっていて、回路のつながりと一致しません。
- 選択肢 ウ正解
- 上の段の出力A・Bバーと、下の段の出力Aバー・Bの論理和で、回路とぴったり一致します。
- 選択肢 エ不正解
- 展開するとAバー・A+Aバー・Bバー+B・A+B・Bバー=A・B+Aバー・Bバー(XNOR)となり誤りです。
覚えるポイント
- XOR(排他的論理和)= A・Bバー + Aバー・B
- XNOR(論理一致)= A・B + Aバー・Bバー
間違えやすいところ
- NOTの線がどの素子につながっているかを読み間違えること。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前 問24
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.12 ↗(www.ipa.go.jp)
三路スイッチと論理回路の対応
テクノロジ系 · 論理回路 / 排他的論理和 / 三路スイッチ
階段の上下にある2か所のスイッチAおよびBによって、1つの照明の点灯および消灯を切り替える回路を考えます。一方のスイッチの現在の状態に関わらず、他方のスイッチを操作するだけで必ず照明の点灯と消灯の状態を反転させることができる論理回路はどれでしょうか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:2か所から1つの照明を切り替える階段のスイッチに合うのはXOR(排他的論理和)という回路です。XORは2つの入力が異なるときだけ1、同じときは0を出力します。だから片方の入力を変えれば、もう片方の状態に関係なく出力が必ず反転します。
解き方
- 階段のスイッチに求められる条件を確かめます。片方の入力が0でも1でも、もう片方を切り替えると出力が必ず反転する必要があります。
- それぞれの論理回路の入出力の決まりを調べ、どちらの入力でも反転が成り立つXORを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- AND回路は、片方の入力が0のとき、もう片方を反転しても出力が0のままで変わらないため適切ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- NAND回路は、片方の入力が0のとき、もう片方を反転しても出力が1のままで変わらないため適切ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- NOR回路は、片方の入力が1のとき、もう片方を反転しても出力が0のままで変わらないため適切ではありません。
- 選択肢 エ正解
- XOR回路は、片方の入力が0でも1でも、もう片方を反転すれば出力も必ず反転するため条件に合います。
覚えるポイント
- XOR回路は片方の入力を反転させると出力も必ず反転する特性を持ちます。
間違えやすいところ
- 片方の入力が決まると出力が固定されてしまうANDやORを選んでしまう間違いがあります。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問25
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.12 ↗(www.ipa.go.jp)
フラッシュメモリの書き換え特性
テクノロジ系 · 記憶装置 / フラッシュメモリ / ブロック消去
半導体メモリの一種であるフラッシュメモリの特徴に関する記述として、適切なものはどれでしょうか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:フラッシュメモリは、前のデータを消してからでないと新しいデータを書き込めません。電気で消去・書き込みができる不揮発性メモリ(電源を切っても内容が消えないメモリ)ですが、ビット単位で上書きはできず、ブロックというまとまり単位で先に消去が必要です。
解き方
- フラッシュメモリが、電気で消去・書き込みができる不揮発性の半導体メモリであることを確かめます。
- 既存の場所にそのまま上書きはできず、事前にブロック単位の消去が必要であることを示す選択肢を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- フラッシュメモリは書き換えを繰り返すと絶縁膜が劣化するため、書換え回数には寿命(上限)があります。
- 選択肢 イ不正解
- 電気的に消去・書込みができるので、基板に付けたままでも書き換えられます。
- 選択肢 ウ不正解
- リフレッシュ(定期的な再書き込み)が必要なのはDRAMという揮発性メモリで、フラッシュメモリには不要です。
- 選択肢 エ正解
- フラッシュメモリは上書きできず、ブロック単位で先に消去してから書き込むため、この記述が正しいです。
覚えるポイント
- フラッシュメモリは直接上書き不可でブロック消去後に書き込みを行います。
間違えやすいところ
- DRAMのリフレッシュや、紫外線で消すEPROMの専用ライタと混同しないよう注意します。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問26
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.12 ↗(www.ipa.go.jp)
ユーザビリティ評価手法(利用者の満足度)
テクノロジ系 · ヒューマンインタフェース / ユーザビリティ評価 / JIS Z 8521 / インタビュー法
JIS Z 8521における使用性(ユーザビリティ)の定義では、ある製品が特定の利用者によって特定の利用状況で用いられる際の「有効さ」「効率」「利用者の満足度」が挙げられています。このうち「利用者の満足度」を評価するのに最も適した手法はどれでしょうか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:利用者の満足度を調べるのに最も適した手法はインタビュー法です。JIS Z 8521の使用性(ユーザビリティ)は、有効さ・効率・利用者の満足度の3つで表されます。このうち満足度は使い心地などの主観的な評価(本人がどう感じたか)なので、利用者に直接たずねて集めます。
解き方
- ユーザビリティの3つの要素(有効さ・効率・満足度)を整理し、満足度が主観的な尺度だと押さえます。
- 示された手法のうち、利用者本人の意見や気持ちを直接聞けるインタビュー法を見つけます。
- 選択肢 ア正解
- 利用者の使い心地や意見を直接たずねられるので、満足度の評価に最も適しています。
- 選択肢 イ不正解
- 専門家が経験則に基づいて問題点を指摘する手法で、利用者本人の満足度を直接測るものではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 実際に課題をやってもらい、達成度や時間を測る手法で、主に有効さや効率の評価に向いています。
- 選択肢 エ不正解
- 操作の記録を数値で分析する手法で、作業時間やエラーの割合など効率や有効さの評価に適しています。
覚えるポイント
- 満足度は主観的尺度であるため、インタビュー法やアンケート等で直接収集します。
間違えやすいところ
- 専門家が行うヒューリスティック評価や、客観的な数値を測るテストと、主観的な評価の手法を混同しないようにします。
出題の前提:JIS Z 8521
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.13 ↗(www.ipa.go.jp)
3次元グラフィックスにおけるクリッピング
テクノロジ系 · マルチメディア / 3次元コンピュータグラフィックス / クリッピング
3次元コンピュータグラフィックスの描画処理過程における「クリッピング」の説明として、適切なものはどれでしょうか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:クリッピングとは、表示領域に入る部分だけを切り出して、外側の不要な部分を捨てる処理です。画面や視体積(カメラに映る空間の範囲)の内外を判定し、枠内に収まる図形だけを残します。その分、無駄な描画の計算を減らせます。
解き方
- クリッピングが「切り取る」という意味の画像処理用語だと想起します。
- 決めた表示領域の内側だけを取り出し、外側を捨てる処理を説明した選択肢を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 物体のデータから最終的な画像を作り出す処理はレンダリングの説明です。
- 選択肢 イ正解
- 表示領域を決め、その中に見える部分だけを取り出す処理なので、クリッピングの説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 物体の表面に柄や模様を貼って質感を出す処理はテクスチャマッピングの説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 立体感を出すために陰や明るさを付ける処理はシェーディングの説明です。
覚えるポイント
- クリッピングは視界・ウィンドウ枠外を切り捨て枠内のみを取り出す処理です。
間違えやすいところ
- テクスチャマッピング、シェーディング、レンダリングなど3DCGの用語の意味を取り違えないようにします。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問28
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.13 ↗(www.ipa.go.jp)
関係データベースの正規化と共通属性
テクノロジ系 · データベース / 関係データベース / 正規化 / 外部キー
主キーを注文番号とする「受注台帳」表(注文番号, 注文年月日, 顧客ID, 顧客名, 顧客住所, 品目, 数量, 送付先, 支払方法, 受注金額)を、「注文」表と「顧客」表に分解して第3正規形とするとき、両方の表に必要な共通の属性はどれでしょうか。ここで、送付先と支払方法は注文ごとに決まるものとします。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:注文表と顧客表の両方に必要な共通の属性は顧客IDです。受注台帳には「注文番号→顧客ID」「顧客ID→顧客名・顧客住所」という関係があり、顧客の情報は顧客IDで決まります。第3正規形にするには顧客表を分け、顧客IDを注文表の外部キー(他の表の行を指すキー)として持たせて両表を結びます。
解き方
- 受注台帳の中で、顧客IDが顧客名や顧客住所を1つに決める関係を確かめます。
- その関係を切り離して顧客表(主キーは顧客ID)を作り、注文表と結ぶ外部キーとして顧客IDを置き、両表の共通属性と判断します。
- 選択肢 ア正解
- 顧客表の主キーで、注文が誰のものかを結ぶ外部キーとして両方の表に必要です。
- 選択肢 イ不正解
- 顧客名は顧客表だけに置き、注文表に入れると同じ内容が重複して正規化に反します。
- 選択肢 ウ不正解
- 支払方法は注文ごとに決まるので注文表だけに必要で、顧客表には入れません。
- 選択肢 エ不正解
- 注文番号は注文表の主キーですが、1人の顧客が複数注文できるので顧客表には持ちません。
覚えるポイント
- 正規化で従属関係を別表に切り出す際、親表の主キーを子表の外部キーとして残します。
間違えやすいところ
- 顧客名などのキーでない属性まで注文表に残すと、正規化が不十分になる点を見落としがちです。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問29
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.13 ↗(www.ipa.go.jp)
関係代数における列の抽出操作
テクノロジ系 · データベース / 関係モデル / 関係代数 / 射影
関係データベースにおいて、関係(表)から特定の列(属性)を抽出して新しい表を得る関係代数演算はどれでしょうか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:表から特定の列だけを取り出す関係代数の操作は「射影」です。行(レコード)を条件で選ぶ操作は「選択」、複数の表を共通の属性で結ぶ操作は「結合」と呼びます。射影は列を縦に抜き出す操作だと覚えましょう。
解き方
- 求める操作が「表から特定の列を取り出す」ものだと確認します。
- 関係代数の基本操作を比べ、行を取り出す選択と、列を取り出す射影を区別して射影を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 結合は、2つ以上の表を共通の属性値で結び付けて1つにまとめる操作です。
- 選択肢 イ不正解
- 削除は表の行やデータを消す更新の操作で、関係代数の演算ではありません。
- 選択肢 ウ正解
- 射影は、表から特定の属性(列)だけを抜き出して新しい表を作る操作です。
- 選択肢 エ不正解
- 選択は、表から条件に合う行(タプル)を抜き出す操作です。
覚えるポイント
- 行を取り出すのが「選択」、列を取り出すのが「射影」です。
間違えやすいところ
- 「選択」を列の抽出だと勘違いしてしまう点に注意が必要です。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問30
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.14 ↗(www.ipa.go.jp)
SQLのUPDATE文と主キー制約
テクノロジ系 · データベース / SQL / 主キー制約 / UPDATE文
商品番号を主キーとする「商品」表(商品番号 CHAR(4), 商品名 CHAR(20), 仕入先番号 CHAR(6), 単価 INT)に、以下の5件のレコードが登録されています。 (S001, A, XX0001, 18000) (S002, A, YY0002, 20000) (S003, B, YY0002, 35000) (S004, C, ZZ0003, 40000) (S005, C, XX0001, 38000) このとき、制約違反を起こさず正しく実行できるUPDATE文はどれでしょうか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:主キーには、値が重複しないこと(一意性制約)と、NULL(値が空のこと)を入れないこと(非NULL制約)が求められます。主キーを更新するときは、既にある値と同じ値やNULLを入れるとエラーになります。また、更新する行が複数あるときに同じ主キー値を入れると、重複してエラーになります。
解き方
- 表の定義で「商品番号」が主キー(重複なし・NULLなし)だと確認します。
- 選択肢ア〜ウについて、既存の'S001'との重複、商品名'C'の2行に同じ主キーを入れる重複、NULLの代入という違反を順に探します。
- 選択肢エは主キー以外の普通の列を更新するだけで、違反が起きないことを確かめます。
- 選択肢 ア不正解
- 既に'S001'の行があるので、同じ値となり主キーの一意性制約に反してエラーになります。
- 選択肢 イ不正解
- 商品名が'C'の行は2件あり、どちらも'S006'となって主キーが重複しエラーになります。
- 選択肢 ウ不正解
- 主キーには非NULL制約が付くので、主キーをNULLに更新することはできません。
- 選択肢 エ正解
- 商品番号'S003'の行の商品名を'D'に変えるだけで、主キーの制約に触れず正しく実行できます。
覚えるポイント
- 主キーは「一意(重複不可)」かつ「NOT NULL(空値不可)」です。
間違えやすいところ
- WHEREで複数の行が対象になるとき(選択肢イ)、主キーが重複してエラーになる点を見落としがちです。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問31
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.14 ↗(www.ipa.go.jp)
データベースの保守と再編成
テクノロジ系 · データベース / データベース管理 / フラグメンテーション / 再編成
データベースにおいてデータの追加、更新、削除を繰り返すことによるアクセス効率の低下を防止・回復するために、定期的に実施する処理はどれでしょうか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:追加・更新・削除を繰り返して低下したアクセス効率を戻すため、定期的に行う処理は「再編成」です。長く使うと、記憶領域に空きが飛び飛びにできる断片化(フラグメンテーション)が起き、余分な読み書きで遅くなります。データを並べ直して連続した場所に置き、索引も作り直すことで性能を回復します。
解き方
- 長く運用すると記憶領域が断片化し、アクセス効率が下がる関係を確かめます。
- 断片化したデータを詰め直し、索引も作り直して効率を戻す処理の名前として「再編成」を選びます。
- 選択肢 ア正解
- 断片化したデータや索引を並べ直して配置し、アクセス効率の低下を防ぐ処理です。
- 選択肢 イ不正解
- データベースの中身をまるごと外部の媒体に書き出す処理で、性能を戻す目的ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 障害に備えてデータベースの複製を保存しておく処理です。
- 選択肢 エ不正解
- 障害のときに更新前のデータを使い、処理を始める前の状態に戻す処理です。
覚えるポイント
- 断片化(フラグメンテーション)による性能低下の解消には「再編成」を実施します。
間違えやすいところ
- 障害復旧のためのバックアップやダンプと、性能を保つための再編成を混同しないようにします。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問32
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.14 ↗(www.ipa.go.jp)
外部キーによる参照整合性制約
テクノロジ系 · データベース / 関係データベース / 参照整合性制約
関係データベースの“注文”表の“顧客番号”は、“顧客”表の主キー“顧客番号”に対応する外部キーである。このとき、参照整合性を損なうデータ操作はどれか。ここで、選択肢におけるデータの並びは各表の列の並びと同順とする。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:外部キーの値は、参照先の表の主キーに必ずある値でなければなりません。外部キー(他の表の主キーを指す列)は表どうしの結び付きを表し、参照整合性(結び付きが正しいこと)を保つ必要があります。参照先にない値を入れると、対応する行が分からずルール違反になります。
解き方
- 親表である顧客表にある顧客番号(C005、D010、K001、L035)を確認します。
- 各操作で外部キーが親表のどれかの値を指しているか照合します。
- ウは顧客表にないF020を注文表に追加するので、参照整合性を壊します。
- 選択肢 ア不正解
- 顧客番号L035は注文表から使われていないので、この行を消しても参照整合性は壊れません。
- 選択肢 イ不正解
- 顧客番号D010はすでに顧客表にあるので、注文表に追加してもルール違反になりません。
- 選択肢 ウ正解
- 顧客番号F020は顧客表にない値なので、注文表に追加すると参照整合性に違反します。
- 選択肢 エ不正解
- 参照する側の注文表から行を消すだけでは、参照整合性は壊れません。
覚えるポイント
- 外部キーの値は親表の主キーに必ず存在していなければならない(参照整合性制約)。
- 子表への未存在キーの追加や、参照されている親表レコードの削除は制約違反になる。
間違えやすいところ
- 参照されていない親表の行を消す操作(ア)を違反と勘違いしやすいです。
- 子表の行を消す操作(エ)は結び付きを壊さないと覚えましょう。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問題 問33
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.15 ↗(www.ipa.go.jp)
OSI基本参照モデルのネットワーク層の機能
テクノロジ系 · ネットワーク / OSI基本参照モデル / ネットワーク層
OSI基本参照モデルにおけるネットワーク層の説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:ネットワーク層(OSI基本参照モデルの第3層)は、離れた機器の間でデータを届けるために経路を選ぶ層です。IPアドレス(ネット上の住所)を使い、ルーティング(通り道の選択)や中継を行います。隣どうしの1区間を扱うデータリンク層より、広い範囲を受け持ちます。
解き方
- 問われているネットワーク層(第3層)の役割を思い出します。
- ネットワーク層の主な機能は論理アドレスと経路選択、中継です。
- 各記述がどの層の説明かを分類し、ネットワーク層のものを選びます。
- 選択肢 ア正解
- エンドシステム間でルーティングや中継を行うのはネットワーク層(第3層)の正しい説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 利用者に近くファイル転送やメールを実現するのはアプリケーション層(第7層)の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 通信媒体の違いを吸収しビットを信号として送るのは物理層(第1層)の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 隣り合うノード間で誤り検出や再送を行うのはデータリンク層(第2層)の説明です。
覚えるポイント
- 第3層ネットワーク層:エンドツーエンドの伝送、ルーティング、中継(代表例:IP、ルータ)。
- 第2層データリンク層:隣接ノード間の伝送制御(MACアドレス、ブリッジ/スイッチ)。
間違えやすいところ
- データリンク層(隣接ノード間)とネットワーク層(端末間)の範囲を混同しやすいです。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問題 問34
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.15 ↗(www.ipa.go.jp)
データリンク層の中継装置
テクノロジ系 · ネットワーク / ネットワーク接続装置 / ブリッジ
複数のLANを接続するために用いる装置で、OSI基本参照モデルのデータリンク層のプロトコル情報に基づいてデータを中継する装置はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:データリンク層の情報で中継する装置はブリッジです。中継装置は動く階層で分類され、物理層はリピータ、データリンク層(MACアドレスを扱う層)はブリッジ、ネットワーク層はルータ、第4〜7層はゲートウェイになります。
解き方
- 問題文から対象の階層がデータリンク層だと確認します。
- 各装置が担当するOSI基本参照モデルの階層を照合します。
- データリンク層で動くのはブリッジなので、これを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- ゲートウェイは主に第4〜7層でプロトコルを変換して中継する装置です。
- 選択肢 イ正解
- ブリッジはデータリンク層のMACアドレスを見てフレームを中継する装置です。
- 選択肢 ウ不正解
- リピータは物理層で信号の波形を整えたり増幅したりする装置です。
- 選択肢 エ不正解
- ルータはネットワーク層でIPアドレスに基づき経路を選ぶ装置です。
覚えるポイント
- リピータ:第1層(物理層)
- ブリッジ:第2層(データリンク層)
- ルータ:第3層(ネットワーク層)
- ゲートウェイ:第4層以上(トランスポート層〜アプリケーション層)
間違えやすいところ
- ブリッジ(第2層)とルータ(第3層)の階層を混同しないよう注意しましょう。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問題 問35
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.16 ↗(www.ipa.go.jp)
ルータによる経路決定情報
テクノロジ系 · ネットワーク / ルーティング / IPパケット
ルータがパケットの経路決定に用いる情報として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:ルータはパケットのあて先IPアドレスを見て経路を決めます。ルータは経路表(ルーティングテーブル)を持ち、あて先IPアドレスと登録されたネットワーク情報を照合して次の転送先を決めます。
解き方
- ルータの基本機能であるパケット転送(ルーティング)の仕組みを確認します。
- 中継の判断に使うのはあて先の情報(あて先IPアドレス)だと押さえます。
- MACアドレスや発信元アドレスは通常の経路決定に使わないので、あて先IPアドレスを選びます。
- 選択肢 ア正解
- ルータはパケットのあて先IPアドレスを見て、経路表から次の転送先を決めます。
- 選択肢 イ不正解
- あて先MACアドレスは、データリンク層のスイッチやブリッジが中継判断に使う情報です。
- 選択肢 ウ不正解
- 発信元IPアドレスは応答のあて先などに使いますが、通常の経路決定には使いません。
- 選択肢 エ不正解
- 発信元MACアドレスはスイッチの学習に使われ、経路決定の情報ではありません。
覚えるポイント
- ルータは「あて先IPアドレス」で経路表(ルーティングテーブル)を引き転送先を決める。
間違えやすいところ
- 発信元IPアドレスとあて先IPアドレスを読み違えないように注意しましょう。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問題 問36
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.16 ↗(www.ipa.go.jp)
サブネットマスクと同一サブネット判定
テクノロジ系 · ネットワーク / サブネットマスク / IPアドレス計算
TCP/IPネットワークにおいて、二つのLANセグメントをルータを経由して接続する。ルータの各ポート及び各端末のIPアドレスを図のとおりに設定し、サブネットマスクを全ネットワーク共通で255.255.255.128とする。ルータの各ポートのアドレス設定は正しいとした場合、IPアドレスの設定を正しく行っている端末の組合せはどれか。 ・ルータ左ポート:172.16.0.1 ・端末A:172.16.0.10 ・端末B:172.16.0.130 ・ルータ右ポート:172.16.1.5 ・端末C:172.16.1.140 ・端末D:172.16.1.20
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:サブネットマスク255.255.255.128では、同じLANに属するには第4オクテットが同じ範囲(0〜127か128〜255)でなければなりません。マスクの最上位ビットまでがネットワーク部(同じネットワークを表す部分)になるため、第4オクテットは0〜127と128〜255の二つに分かれます。
解き方
- マスク255.255.255.128より、第4オクテットは0〜127と128〜255の二つの区間に分かれます。
- 左ポート172.16.0.1は172.16.0.0の区間で、同じ区間の端末はA(172.16.0.10)だけです。
- 右ポート172.16.1.5は172.16.1.0の区間で、同じ区間の端末はD(172.16.1.20)だけです。
- よって正しい組合せは「AとD」になります。
- 選択肢 ア不正解
- 端末B(172.16.0.130)は第4オクテットが128以上の別サブネットなので、ルータ左ポートと同じ区間になりません。
- 選択肢 イ正解
- 端末Aは左ポートと同じ区間、端末Dは右ポートと同じ区間で、どちらも正しい設定です。
- 選択肢 ウ不正解
- 端末BとCは第4オクテットが128以上で、ルータの各ポートの区間(0〜127)と違います。
- 選択肢 エ不正解
- 端末C(172.16.1.140)は別サブネットなので、右ポート(172.16.1.5)と直接は通信できません。
覚えるポイント
- サブネットマスク255.255.255.128(/25)は、1つのクラスC空間を「0〜127」と「128〜255」の2つに分割する。
- ホストに割り当て可能な範囲はネットワークアドレスとブロードキャストアドレスを除く(例:1〜126)。
間違えやすいところ
- サブネットマスクを見ずに第3オクテットまでの一致だけで判断してしまうミスです。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問題 問37
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.16 ↗(www.ipa.go.jp)
NAPT(IPマスカレード)の機能
テクノロジ系 · ネットワーク / NAT/NAPT / IPアドレス変換
LANに接続されている複数のPCを、FTTHを使ってインターネットに接続するシステムがあり、装置AのWAN側インタフェースには1個のグローバルIPアドレスが割り当てられている。この1個のグローバルIPアドレスを使って複数のPCがインターネットを利用するのに必要となる装置Aの機能はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:1個のグローバルIPアドレスで複数のPCを同時に接続させる機能はNAPT(IPマスカレード)です。IPアドレスとポート番号(通信の窓口番号)を組み合わせて変換し、どのPCの通信かを区別します。NAT(1対1の変換)だけでは複数台を同時に使えません。
解き方
- 1個のグローバルIPでLAN内の複数PCが使うという条件を取り出します。
- IPアドレスだけでなくポート番号も使って多対1に変換する技術を探します。
- その機能がNAPT(IPマスカレード)だと確認します。
- 選択肢 ア不正解
- DHCPはLAN内のPCにIPアドレスなどを自動で配るプロトコルです。
- 選択肢 イ正解
- NAPT(IPマスカレード)はIPアドレスとポート番号を変換し、1個のグローバルIPを複数PCで共有させます。
- 選択肢 ウ不正解
- PPPoEはイーサネット上でPPPの認証や接続確立を実現するプロトコルです。
- 選択肢 エ不正解
- パケットフィルタリングはヘッダ情報で通信の通過や破棄を制御するセキュリティ機能です。
覚えるポイント
- NAT:プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスを1対1で変換する。
- NAPT(IPマスカレード):IPアドレス+ポート番号を用いて1対多(複数のプライベートIPを1つのグローバルIP)で変換する。
間違えやすいところ
- アドレスを配るDHCPと、アドレスとポートを変換するNAPTを混同しやすいです。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問題 問38
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.17 ↗(www.ipa.go.jp)
ディジタル署名に用いる鍵の種別
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / 暗号技術 / ディジタル署名
ディジタル署名に用いる鍵の種別に関する組合せのうち、適切なものはどれか。 〔選択肢表〕 ディジタル署名の作成に用いる鍵 / ディジタル署名の検証に用いる鍵
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:ディジタル署名は、作成に送信者の秘密鍵、検証に送信者の公開鍵を使います。秘密鍵でしか作れない署名を公開鍵で誰でも確かめられるため、改ざん検知と送信者本人の証明ができます。
解き方
- ディジタル署名の目的(本人証明・改ざん検知)を確認します。
- 本人だけが作れるように、署名作成には送信者の秘密鍵を使います。
- 誰でも検証できるように、署名検証には送信者の公開鍵を使います。
- よって作成に秘密鍵、検証に公開鍵の「エ」が正解です。
- 選択肢 ア不正解
- ディジタル署名は公開鍵暗号にもとづく技術で、作成に共通鍵は使いません。
- 選択肢 イ不正解
- 作成に公開鍵を使うと誰でも署名を作れてしまい、本人の証明になりません。
- 選択肢 ウ不正解
- 検証に共通鍵は使わず、公開鍵で誰もが検証できるようにします。
- 選択肢 エ正解
- 署名の作成には送信者の秘密鍵、検証には送信者の公開鍵を使います。
覚えるポイント
- データの暗号化通信:受信者の「公開鍵」で暗号化し、受信者の「秘密鍵」で復号する。
- ディジタル署名:送信者の「秘密鍵」で作成(暗号化)し、送信者の「公開鍵」で検証(復号)する。
間違えやすいところ
- 通信の暗号化(公開鍵で暗号化・秘密鍵で復号)と署名で鍵が逆になる点を混同しやすいです。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問題 問39
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.17 ↗(www.ipa.go.jp)
バイオメトリクス認証の行動的特徴
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / バイオメトリクス認証 / 生体認証
バイオメトリクス認証には身体的特徴を抽出して認証する方式と行動的特徴を抽出して認証する方式がある。行動的特徴を用いているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:行動的特徴を使うのは、署名の速度や筆圧のように体の動きの癖を測る方式です。バイオメトリクス認証は、指紋や静脈などの身体的特徴(生まれ持った体の形)と、筆跡や打鍵などの行動的特徴(動きの癖)に分けられます。
解き方
- バイオメトリクス認証の二大分類(身体的特徴と行動的特徴)を確認します。
- 各選択肢が体の形(静的)か動きの癖(動的)かを判断します。
- 署名時の速度や筆圧は動きの癖なので、行動的特徴と判定します。
- 選択肢 ア不正解
- 血管の分岐角度や長さを使う静脈認証は、体の構造を使う身体的特徴です。
- 選択肢 イ正解
- 署名の速度や筆圧という動きの癖を使う動的署名は、行動的特徴です。
- 選択肢 ウ不正解
- 瞳孔のまわりのしわを使う虹彩認証は、体の器官の形を使う身体的特徴です。
- 選択肢 エ不正解
- 指紋の隆線やマニューシャを使う指紋認証は、身体的特徴です。
覚えるポイント
- 身体的特徴:指紋、静脈、虹彩、顔、網膜など身体の構造・形態。
- 行動的特徴:筆跡・筆圧(動的署名)、キーストローク(打鍵リズム)、歩容(歩き方)など本人の行動・動作特性。
間違えやすいところ
- 署名でも文字の形(静的)ではなく、速度や筆圧という動きを測る点が行動的特徴の鍵だと押さえましょう。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問題 問40
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.18 ↗(www.ipa.go.jp)
ハイブリッド暗号方式による効果
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / ハイブリッド暗号方式 / 公開鍵暗号
電子メールの送受信において、送信者がメール本文を共通鍵暗号方式で暗号化し、その共通鍵を受信者の公開鍵暗号方式で暗号化して同封して送信する。受信者は自身の秘密鍵で共通鍵を復号し、その共通鍵で本文を復号する手順をとる。この処理によって直接得られるセキュリティ上の主たる効果はどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:この方法は、メールの本文が第三者に漏れないようにする(機密性)ためのものです。速く処理できる共通鍵暗号で本文を暗号化し、その共通鍵だけを受信者の公開鍵で暗号化して送ります。共通鍵を復号できるのは受信者の秘密鍵を持つ人だけなので、本文を読めるのは受信者に限られます。
解き方
- 問題文の手順で、誰のどの鍵が何のために使われているかを一つずつ確かめます。
- 受信者の公開鍵で暗号化し、受信者の秘密鍵だけで復号できることから、盗聴を防ぐ機密性(漏えい防止)が目的だと分かります。
- 選択肢 ア不正解
- 送達確認は相手に届いたかを確かめる仕組みで、メールの開封確認など別の機能が必要になります。
- 選択肢 イ不正解
- 送信者のなりすましを防ぐには、送信者だけが持つ秘密鍵で作るディジタル署名が必要です。
- 選択肢 ウ不正解
- 改ざんの有無を調べるには、ハッシュ関数やディジタル署名、メッセージ認証コード(MAC)などを使います。
- 選択肢 エ正解
- 受信者の秘密鍵を持つ人だけが共通鍵を復号でき、本文も読めるので、内容の漏えいを防げます。
覚えるポイント
- 受信者の公開鍵で暗号化=機密性の確保(漏えい防止)。
- 送信者の秘密鍵で暗号化(署名)=真正性の確保・改ざん検知。
間違えやすいところ
- 送信者の秘密鍵を使うディジタル署名と、受信者の公開鍵で本文を隠す目的を混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問41
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.18 ↗(www.ipa.go.jp)
ビジネスインパクト分析(BIA)の実施事項
テクノロジ系 · サービスマネジメント / BCP / ビジネスインパクト分析
災害などを想定した事業継続計画(BCP)を策定するプロセスにおいて実施される「ビジネスインパクト分析(BIA)」の説明として、適切な実施事項はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:BIA(ビジネスインパクト分析)は、災害などで仕事が止まったときの損害の大きさを調べ、どの仕事を優先して復旧するかや、止まってよい時間の上限を決める作業です。BCP(事業継続計画)を作る最初の段階で行います。
解き方
- BCPを策定する流れ(基本方針、影響度分析、対策立案、訓練、見直し)を順に整理します。
- 「仕事が止まったときの影響を評価する」「復旧の優先度や許容停止時間を決める」に当てはまる記述を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- BCPを作った後に有効性を確かめるテストや訓練の段階の話で、BIAの内容ではありません。
- 選択肢 イ正解
- 仕事が止まるとどれだけ困るかを評価し、許される最大の停止時間を決めることはBIAの代表的な内容です。
- 選択肢 ウ不正解
- 作ったBCPを組織に広める教育や訓練の段階の活動で、BIAとは別のものです。
- 選択肢 エ不正解
- BCPを運用した後に内容を見直す改善・保守(PDCAサイクル)の段階の記述です。
覚えるポイント
- BIAでは重要業務の特定、目標復旧時間(RTO)、最大許容停止時間(MTPD)を評価・決定する。
間違えやすいところ
- BCPの運用・改善の段階(訓練や見直し)と、策定の最初に行う影響度分析(BIA)を混同しないことです。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問42
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.19 ↗(www.ipa.go.jp)
リスクマネジメントにおけるリスク移転
テクノロジ系 · リスクマネジメント / リスク対応 / リスク移転
リスクマネジメントにおけるリスク対応戦略のうち、「リスク移転(リスク転嫁)」に該当するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:リスク移転(リスク転嫁)とは、損害が起きたときの負担を保険などで他の人や組織に移すことです。リスクへの対応は、回避・低減・移転・保有の4つに分けられます。
解き方
- リスク対応の4つの分類(回避、低減、移転、受容)の意味を思い出します。
- 保険への加入や外部への委託など、損失の負担を他者に移している記述を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 損失の発生率や損害の大きさを下げる対策は「リスク低減(軽減)」にあたります。
- 選択肢 イ正解
- 損害保険に入るなどして、損失が起きたときの負担を第三者に引き受けてもらうのが「リスク移転(転嫁)」です。
- 選択肢 ウ不正解
- リスクの原因となる仕事や活動そのものをやめたり取り除いたりするのは「リスク回避」です。
- 選択肢 エ不正解
- リスクを分析して分かりやすく整理する方法の話で、リスクの移転ではありません。
覚えるポイント
- リスク移転(転嫁):保険への加入、業務委託やアウトソーシングによる責任分担。
間違えやすいところ
- 発生確率を下げる安全対策(低減)と、起きたときの損害を保険で補う対策(移転)は区別しましょう。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問43
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.19 ↗(www.ipa.go.jp)
不正アクセスの侵入経路(バックドア)
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / サイバー攻撃 / バックドア
企業内ネットワークやサーバにおいて、攻撃者が通常の正規アクセス経路や認証を迂回して不正侵入を継続するために、ひそかに仕掛けておく秘密の抜け道となる仕組みはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:攻撃者が正規の認証を迂回して再び入れるように、こっそり仕掛ける秘密の抜け道をバックドア(裏口)と呼びます。一度侵入した後も居座り続けるために設置されます。
解き方
- 問題文にある「正規の経路以外で侵入するために組み込むもの」という定義を確認します。
- 提示されたセキュリティ用語の中から、裏口を意味するバックドアを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- シンクライアントの端末で動き、サーバーとの画面や入出力を中継する正規の常駐ソフトです。
- 選択肢 イ不正解
- パケットを送るとき、通るべきルーターを送信側がすべて指定するIPの経路制御の一種です。
- 選択肢 ウ正解
- 正規の認証やアクセス制限を迂回して不正侵入を続けやすくする裏口が、バックドアです。
- 選択肢 エ不正解
- フォレンジックは、犯罪や不正アクセスの証拠を保全・調査・分析する技術です。
覚えるポイント
- バックドア(裏口):侵入者が再侵入しやすくするために密かに組み込む抜け道。
間違えやすいところ
- フォレンジック(調査・分析の技術)のような防御側の用語と、侵入に使うバックドアを混同しないことです。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問44
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.19 ↗(www.ipa.go.jp)
DFDの表記ルール
テクノロジ系 · システム開発技術 / 要件定義 / DFD
業務やシステムのデータの流れを表すDFD(Data Flow Diagram)の表記方法として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:DFD(データの流れを表す図)の矢印はデータフローを表し、流れるデータの名前を付けます。DFDは円・矢印・2本の平行線・四角形の4つの記号で作られます。
解き方
- DFDの4つの構成要素(プロセス、データフロー、データストア、外部実体)の記号と意味を照合します。
- 矢印がデータフローで、そこにデータの名前を付けるという決まりに合うエを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 2本の平行線はファイルやデータベースなどのデータストアを表し、ファイル名などを付けます。
- 選択肢 イ不正解
- 円は処理(プロセス)を表し、そこで行う処理の内容を表す名前を付けます。
- 選択肢 ウ不正解
- 四角形はデータの発生元や行き先(外部実体)を表し、人や部門、外部システムの名前を付けます。
- 選択肢 エ正解
- 矢印はデータの流れる向きを示すデータフローで、流れていくデータの名前を付けます。
覚えるポイント
- DFDの4要素:○=プロセス、→=データフロー、==データストア、□=外部実体。
間違えやすいところ
- UMLのアクティビティ図の同期バー(太い平行線)と、DFDのデータストア(2本の平行線)を混同しないことです。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問45
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.19 ↗(www.ipa.go.jp)
オブジェクト指向におけるカプセル化
テクノロジ系 · ソフトウェア開発管理技術 / オブジェクト指向 / カプセル化
オブジェクト指向において、対象が持つ属性(データ)と振る舞い(メソッド・操作)を一体化してまとめ、外部から直接見えないように保護する構造にすることを何と呼ぶか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:データ(属性)とそれを扱う手続き(振る舞い)を一つにまとめ、外から直接触れないように隠して守ることをカプセル化と呼びます。公開した窓口を通してだけ操作させ、内部の不正な変更を防ぎます。
解き方
- 「属性と振る舞いを一つにまとめる」というオブジェクト指向の用語の定義を確認します。
- データとメソッドをまとめて情報を隠す概念である「カプセル化」を選びます。
- 選択肢 ア正解
- 属性(データ)と振る舞い(メソッド)をまとめ、外から直接見えなくして守るのがカプセル化です。
- 選択肢 イ不正解
- クラス化という言葉はクラスを定義することを指しますが、特性を表す用語としてはカプセル化が適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- 集約は、あるオブジェクトが別のオブジェクトを全体と部分の関係で持つことを指します。
- 選択肢 エ不正解
- 汎化は、複数のクラスに共通する性質を抜き出して上位のクラスにまとめることです。
覚えるポイント
- カプセル化:データと処理の一体化+情報隠蔽(外部への非公開)。
間違えやすいところ
- クラスを作る行為と混同して「クラス化」と答えないよう、オブジェクト指向の三大要素の定義を押さえましょう。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問46
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.20 ↗(www.ipa.go.jp)
クラスとインスタンスの関係
テクノロジ系 · ソフトウェア開発管理技術 / オブジェクト指向 / クラスとインスタンス
オブジェクト指向における「クラス」と「インスタンス」との関係性に関する記述として、適切なものはどれか。
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解答
イ
解説
まず要点:クラスはデータと処理を定義した「設計図(型)」で、その定義をもとに実際に作られた個々のものをインスタンス(実体)と呼びます。1つのクラスから複数のインスタンスを作ることができます。
解き方
- クラス(設計図)とインスタンス(実体)の役割の違いをはっきりさせます。
- 「クラスの定義をもとにインスタンスが作られる」という関係が正しいことを確かめ、イを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 仕様(設計図)を定義するのはクラスで、インスタンスはそれをもとに作られた実体です。
- 選択肢 イ正解
- クラスという設計図をもとに、具体的なデータを持つインスタンスが生成されます。
- 選択肢 ウ不正解
- インスタンスはふつう、1つのクラス(直接の生成元)をもとに作られます。
- 選択肢 エ不正解
- 1つのクラスの定義から、必要なだけ複数のインスタンスを作ることができます。
覚えるポイント
- クラス=設計図(型)、インスタンス=設計図から作られた実体(実オブジェクト)。
間違えやすいところ
- クラスとインスタンスの関係(どちらが定義で、どちらが作られる側か)を逆に考えないようにしましょう。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問47
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.20 ↗(www.ipa.go.jp)
ブラックボックステストのテストケース設計
テクノロジ系 · システム開発技術 / ソフトウェアテスト / ブラックボックステスト
ソフトウェアのテスト手法である「ブラックボックステスト」におけるテストケースの設計方法として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:ブラックボックステストは、プログラムの中身(ソースコード)を見ずに、外から見た仕様どおりに動くかを確かめる方法です。仕様書や画面・入出力の仕様をもとにテストケースを作ります。
解き方
- 内部のロジックを見る「ホワイトボックステスト」と、外部の仕様を見る「ブラックボックステスト」の違いを整理します。
- ソースコードや内部の経路を見ず、機能仕様や入出力仕様だけで設計している記述(イ)を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- ソースリスト(プログラムの中身)を見て内部構造を確かめながら設計するのは、ホワイトボックステストです。
- 選択肢 イ正解
- 内部を見ず、機能仕様やインターフェース仕様(正しい入力に正しい出力が返るか)をもとに設計します。
- 選択肢 ウ不正解
- 処理の手順やロジックの経路に基づいて設計するのはホワイトボックステストです。
- 選択肢 エ不正解
- 条件判定の真と偽を網羅する基準で設計するのは、内部を見るホワイトボックステストです。
覚えるポイント
- ブラックボックステスト:内部構造を無視し、機能仕様や入出力仕様から設計(同値分割、境界値分析)。
- ホワイトボックステスト:内部ロジックやソースコードを参照して網羅性を測定(命令網羅、分岐網羅など)。
間違えやすいところ
- 「仕様書」という言葉があっても、ソースコードを参照する記述があればホワイトボックステストの手順です。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問48
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.20 ↗(www.ipa.go.jp)
Ajaxの特徴と非同期通信
テクノロジ系 · Web技術 / Ajax / JavaScript
JavaScriptの非同期通信の機能を利用することで、Webブラウザの画面遷移を伴わずに動的なユーザインタフェースを実現する技術はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:Ajax(エイジャックス)は、Webページ全体を切り替えずに画面の一部だけを書き換える技術です。JavaScript(ブラウザで動くプログラミング言語)で裏側からサーバーと通信します。そのため、画面遷移がなくても内容を動的に変えられます。
解き方
- 画面全体を切り替えずに表示を動的に更新する技術の名前を確認する。
- JavaScriptで裏側から通信するAjax(ア)を選ぶ。
- 選択肢 ア正解
- AjaxはJavaScriptで裏側から通信し、画面全体を読み込み直さずに一部を動的に書き換える技術です。
- 選択肢 イ不正解
- CSSは、HTMLなどの見た目やレイアウトを整えるためのスタイル指定言語です。
- 選択肢 ウ不正解
- RSSは、Webサイトの更新情報や記事の見出しを配信するXML形式のデータ形式です。
- 選択肢 エ不正解
- SNSは、人と人のつながりや交流を支援するWebサービスのことです。
覚えるポイント
- AjaxはJavaScript+非同期通信で画面遷移なしにページを部分更新する技術
間違えやすいところ
- CSS(スタイルシート)やRSS(情報配信形式)と用途を混同しないこと
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問49
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.21 ↗(www.ipa.go.jp) / 公式解答例 p.1 ↗(www.ipa.go.jp)
組込みシステムにおける特許とライセンス
テクノロジ系 · 知的所有権 / 特許権 / ライセンス
組込みシステムの特許におけるライセンスに関する記述として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:製品の一部が他人の特許に触れる場合でも、その部分の実施にはライセンス(特許を使う許可)が必要です。特許権は一部でも侵害すると、製品全体の製造・販売を止められたり損害賠償を求められたりします。そのため、触れる部分ごとに許可を取らなければなりません。
解き方
- 特許権は製品の一部だけに触れる場合でも及ぶことをつかむ。
- ハード部分だけ触れても許可が必要だと述べる選択肢アを選ぶ。
- 選択肢 ア正解
- 自社製品のハードウェア部分だけが他社の特許に触れても、許可なく使えば侵害となるためライセンスが必要です。
- 選択肢 イ不正解
- 特許がハードとソフトの両方を含む場合は両方の許可が必要で、片方だけでは他方をまねできません。
- 選択肢 ウ不正解
- 特許の持ち主が別々であっても、双方から正しく許可を得れば製品化することは可能です。
- 選択肢 エ不正解
- 社内で独自に新しく開発したソフトでも、特許の条件を満たせば出願することは可能です。
覚えるポイント
- 特許権は一部の侵害でも製品全体の製造販売に影響し、ライセンス許諾が不可欠
間違えやすいところ
- 一部の許可を取れば製品全体が守られると誤解しないこと
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問50
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.21 ↗(www.ipa.go.jp) / 公式解答例 p.1 ↗(www.ipa.go.jp)
WBSの定義と構造
マネジメント系 · プロジェクトマネジメント / WBS
プロジェクトチームが実行すべき作業を上位の階層から下位の階層へ段階的に分解した図(システム開発を頂点とし、企画プロセス・要件定義プロセス等へと細分化する図)を何と呼ぶか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:プロジェクトの仕事を大きなまとまりから小さな作業へ段階的に分けた図をWBS(作業分解構成図)と呼びます。最上位の最終成果物から、これ以上は分けない作業単位までツリー状に分解します。こうすることで、やるべき仕事をもれなく重複なく管理できます。
解き方
- 全体の仕事を下位の作業へ木のように段階的に分けた図であることを確かめる。
- 作業分解構成図であるWBS(エ)を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- CPMは、日程計画で余裕のない最長の経路(クリティカルパス)を見つけて管理する手法です。
- 選択肢 イ不正解
- EVMは、プロジェクトの進み具合と費用をお金の価値に置き換えてまとめて管理する手法です。
- 選択肢 ウ不正解
- PERTは、矢印の図を使って作業の順番や日程計画を分析・管理する手法です。
- 選択肢 エ正解
- WBSは、プロジェクトの仕事を上位から下位へ段階的に分けて整理した階層図です。
覚えるポイント
- 作業を階層構造でブレークダウンして整理した図がWBS(Work Breakdown Structure)
間違えやすいところ
- 矢印図を使うPERTやCPMと、階層分解図のWBSを取り違えないこと
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問51
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.22 ↗(www.ipa.go.jp) / 公式解答例 p.1 ↗(www.ipa.go.jp)
アローダイアグラムによる最短所要日数の計算
マネジメント系 · プロジェクトマネジメント / アローダイアグラム / クリティカルパス
図のアローダイアグラムで表されるプロジェクトは、結合点1から結合点7まで完了するまでに最短で何日を要するか。 各作業の日数: (1→2): 30日 (2→3): 5日 (2→4): 30日 (2→5): 20日 (3→6): 40日 (4→5): ダミー作業(0日) (4→6): 25日 (5→6): 30日 (6→7): 30日
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:アローダイアグラムで全体が終わるまでの最短日数は、始点から終点までの経路のうち、日数の合計が最も長い経路(クリティカルパス)の日数と同じです。ダミー作業は日数が0日の作業です。長い経路が全体の期限を決めるので、他の短い経路が終わっていても待つ必要があります。
解き方
- 各結合点の最も早い時刻を順に求める:結合点1は0、結合点2は30。
- 結合点3は35、結合点4は60。結合点5はmax(50,60)=60。
- 結合点6はmax(75,85,90)=90。
- 結合点7は90+30=120日。よって最短所要日数は120日でイ。
- 選択肢 ア不正解
- 115日は経路1-2-4-6-7(30+30+25+30)の日数で、結合点5を通る作業が終わらないため不十分です。
- 選択肢 イ正解
- 最も長い経路は1→2→4→5→6→7で、30+30+0+30+30=120日になります。
- 選択肢 ウ不正解
- 125日は計算を間違えたときの数値で、正しい日数ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- 130日は計算を間違えたときの数値で、正しい日数ではありません。
覚えるポイント
- プロジェクトの最短完了日数はクリティカルパス(最長所要日数の経路)の長さ
間違えやすいところ
- ダミー作業(点線の矢印、0日)による4→5の合流計算を見落としやすい
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問52
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.23 ↗(www.ipa.go.jp) / 公式解答例 p.1 ↗(www.ipa.go.jp)
ソフトウェア開発に必要な要員数の計算
マネジメント系 · プロジェクトマネジメント / 工数計算 / 要員計画
システムを構成するプログラムの本数と1本当たりのコーディング所要工数が表のとき、システムを95日間で開発するには少なくとも何人の要員が必要か。ここで、コーディングのほかに設計やテストの作業が必要であり、それらの作業の遂行にはコーディング所要工数の8倍の工数がかかるものとする。 【表】 入力処理: 20本、1本当たり1人日 出力処理: 10本、1本当たり3人日 計算処理: 5本、1本当たり9人日
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:必要な要員数は、開発全体の総工数を開発できる日数で割って求めます。総工数はコーディングの工数に、その8倍の設計・テスト工数を足したものです。つまり総工数はコーディング工数の9倍になります。
解き方
- コーディング工数を計算する:20×1+10×3+5×9=20+30+45=95人日。
- 設計・テストはコーディングの8倍なので、総工数は95×9=855人日。
- 95日で終えるには855÷95=9人。よってイ。
- 選択肢 ア不正解
- 8人では8×95=760人日となり、総工数855人日に95人日足りません。
- 選択肢 イ正解
- 総工数855人日を95日で終えるには、855÷95=9人の要員が必要です。
- 選択肢 ウ不正解
- 12人では12×95=1140人日となり、必要な最小の人数より多すぎます。
- 選択肢 エ不正解
- 13人では13×95=1235人日となり、計算した結果と合いません。
覚えるポイント
- 「〜の8倍かかる」場合は全体工数はベースの(1+8)=9倍になる点に注意
間違えやすいところ
- 設計・テストの8倍だけを数えて、コーディングの1倍分を足し忘れる誤り
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問53
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.23 ↗(www.ipa.go.jp) / 公式解答例 p.1 ↗(www.ipa.go.jp)
リスク識別におけるデルファイ法
マネジメント系 · プロジェクトマネジメント / リスク管理 / デルファイ法
リスク識別に適用される技法の一つである「デルファイ法」の説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:デルファイ法は、複数の専門家の意見を匿名で集めて要約し、それを何度か配り直して意見をまとめる方法です。顔を合わせないので、えらい人の意見になびいたり遠慮したりする影響を減らせます。対面の話し合いではなく、アンケートの繰り返しで合意を目指します。
解き方
- デルファイ法の特徴である専門家の参加・匿名性・繰り返しのアンケートを確かめる。
- それらを正しく説明している選択肢エを選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 確率分布を使ったシミュレーションは、モンテカルロ法などの定量的な分析技法の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 過去の知識をまとめた一覧と見比べる方法は、チェックリスト分析の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 批判せずに自由にアイディアを出し合う方法は、ブレーンストーミングの説明です。
- 選択肢 エ正解
- 専門家から集めた匿名の意見を要約して配り直し、意見をまとめるのがデルファイ法です。
覚えるポイント
- デルファイ法は「専門家」「匿名」「回答集約・再配布の繰り返し」「意見の収束」がキーワード
間違えやすいところ
- 対面で自由に意見を出すブレーンストーミングと混同しないこと
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問54
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.24 ↗(www.ipa.go.jp) / 公式解答例 p.1 ↗(www.ipa.go.jp)
EUC(エンドユーザコンピューティング)の概念
マネジメント系 · サービスマネジメント / システム運用管理 / EUC
EUC(End User Computing)の説明として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:EUC(エンドユーザコンピューティング)は、利用者自身が表計算ソフトや簡単なデータベースソフトを使って仕事を進めることです。情報システム部門に開発を任せきりにせず、自分でデータ処理や簡単な道具作りを行います。その結果、自分の業務を効率よく進められます。
解き方
- EUC(利用者自らによるコンピュータの活用)の意味を整理する。
- 利用者が表計算ソフトなどで自ら業務を行うと述べる選択肢エを選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- プログラミング用の道具を1つの画面にまとめたものは、IDE(統合開発環境)の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 簡単な画面作成やウィザードでWebシステムを作るのは、RADなどの開発手法の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 早い段階で画面を作って操作性を確かめながら開発するのは、プロトタイピングの説明です。
- 選択肢 エ正解
- 利用者自身が表計算ソフトや簡単なデータベースを活用して業務を行うのがEUCです。
覚えるポイント
- EUCはシステム利用者(エンドユーザー)自身がITツールを使って業務を直接処理すること
間違えやすいところ
- IDE(統合開発環境)やプロトタイピングと混同しないこと
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問55
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.24 ↗(www.ipa.go.jp) / 公式解答例 p.1 ↗(www.ipa.go.jp)
データベースのロールバック処理
マネジメント系 · データベース / トランザクション管理 / ロールバック
データベースのロールバック処理の説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:ロールバックは、途中で中断したトランザクション(ひとまとまりの処理)の変更を取り消し、開始前の状態に戻す処理です。変更前のデータを記録した更新前ジャーナルを使います。開始前の状態に戻すので、処理はなかったことになります。なお、障害直前の状態まで進める処理はロールフォワード(前進復帰)で、更新後ジャーナルを使います。
解き方
- ロールバックで目指す状態(開始直前の状態に戻す)を確かめる。
- 開始前の状態に戻すのに必要な情報(更新前ジャーナル)を選び、エを導く。
- 選択肢 ア不正解
- 更新後ジャーナルを使って障害直前の状態に戻すのは、ロールフォワード(前進復帰)の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 開始前の状態に戻すには更新後ジャーナルではなく、更新前ジャーナルを使います。
- 選択肢 ウ不正解
- 更新前ジャーナルを使って障害直前(更新後)の状態にすることはできません。
- 選択肢 エ正解
- 更新前ジャーナルを使ってトランザクション開始直前の状態に戻す処理がロールバックです。
覚えるポイント
- ロールバックは「更新前ジャーナル」で「トランザクション開始直前の状態」に戻す処理
- ロールフォワードは「更新後ジャーナル」で「コミット済み障害直前」に進める処理
間違えやすいところ
- ロールバックとロールフォワードで使うジャーナル(更新前か更新後か)を取り違えないこと
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問56
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.25 ↗(www.ipa.go.jp) / 公式解答例 p.1 ↗(www.ipa.go.jp)
ニューメリックチェックの特徴
マネジメント系 · 入力データのチェック方式 / ニューメリックチェック
コンピュータシステムにおける入力データの検査手法のうち、ニューメリックチェックの説明として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:ニューメリックチェックとは、数値として扱う項目に数字以外の文字が入っていないかを調べる検査です。入力されるデータの種類(文字か数値か)を確かめることで、誤った入力を早い段階で見つけられます。似た検査に、値の範囲を調べるレンジチェックや、検査用の数字で誤りを探すチェックディジットがあるので区別しましょう。
解き方
- 問題で問われている『ニューメリックチェック』は、numeric(数値)という言葉から数値かどうかを調べる検査だと確認します。
- 各選択肢がどの検査を表すか(アはチェックディジット、イはニューメリック、ウはバランス、エは重複)を比べて、当てはまるものを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 計算で作った検査用の文字と照合する方法は、チェックディジット(検査数字)チェックの説明です。
- 選択肢 イ正解
- 数値であるべき項目に数字以外の文字が混ざっていないか確かめる検査で、ニューメリックチェックの正しい説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 関連する複数の項目の値につじつまが合っているかを確かめる方法は、バランスチェック(照合検査・論理チェック)の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 同じキーをもつレコードが重複していないかを確かめる方法は、重複チェック(一意性チェック)の説明です。
覚えるポイント
- ニューメリックチェックは文字属性が数字のみかを調べる数値チェック
- チェックディジットは計算で求めた検査数字と突き合わせる方式
間違えやすいところ
- 数値の範囲(上下限)を調べるレンジチェックと、数値かどうかを調べるニューメリックチェックを混同する。
出題の前提:基本情報技術者試験におけるシステム開発技術・入力データバリデーション基準に基づく。
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.25 ↗(www.ipa.go.jp)
システム監査におけるヒアリングの実施手順
マネジメント系 · システム監査基準 / 監査手続 / ヒアリング
システム監査において被監査部門に対するヒアリング(聞き取り調査)を実施する際、システム監査人の対処として最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:システム監査では、監査人がヒアリング(聞き取り調査)だけで判断せず、客観的な証拠(監査証拠)を集めて意見をまとめることが大切です。聞き取りで分かったことは、文書や記録、現場の確認などで裏付けを取らなければ証拠として十分とはいえません。また、監査人は独立性を保つため、その場で改善の相談に乗ったり、言い争ったりしないようにします。
解き方
- システム監査人は独立の立場を保ち、客観的な証拠(監査証拠)をもとに意見をまとめるという基本を確認します。
- 聞き取りで得た情報を、記録の入手や現場の確認で裏付けることが、監査の基準に合っているかを判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 監査の現場で直接、改善の相談に応じると、監査人の独立性や客観性が損なわれるおそれがあるため不適切です。
- 選択肢 イ正解
- 聞き取りで気づいた疑問点について、客観的な証拠資料を集めたり現場を確認したりして裏付ける行為は、監査の手続きとしてとても適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- ヒアリングは事実を把握する場であり、意見の違いを相手が納得するまで議論して決める場ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- 組織の上の人だけでなく、実際の業務を担当する人など、適切な立場の人から広く客観的に聞く必要があります。
覚えるポイント
- ヒアリング結果は必ず客観的な監査証拠(文書・ログ・現場確認)で裏付けを取る
- 監査人は被監査側の相談役・指導員ではなく独立した評価者
間違えやすいところ
- ヒアリングで聞いた内容を、そのまま事実として認めてしまう誤り。
- 監査のときに問題点を指摘して、相手と議論を戦わせてしまう誤り。
出題の前提:経済産業省告示のシステム監査基準に基づく。
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.26 ↗(www.ipa.go.jp)
社内システム監査人の外観上の独立性
マネジメント系 · システム監査基準 / システム監査人の独立性 / 外観上の独立性
経営者が社内のシステム監査人における「外観上の独立性」を担保するために講じる措置として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:外観上の独立性とは、監査する人が監査される部門から組織上・利害関係上独立していると、第三者が見ても分かる状態のことです。監査される情報システム部門や業務部門から命令を受けないよう、社長や取締役会の直轄の組織に置くことが基本の対策です。心の中で偏らないという精神的独立性とは別のものなので区別しましょう。
解き方
- 『外観上の独立性』と『専門的能力・適格性』の違いを確認します。
- 教育や経験の要件(ア・イ・ウ)は専門能力の施策であり、組織上の独立した配置(エ)が外観上の独立性に当たることを確認します。
- 選択肢 ア不正解
- ITに関する継続的な学習は、監査人の専門能力を保ち高めるための対策であり、外観上の独立性を確保するものではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 必要な知識や経験の基準を公表することは、監査人の適格性や信頼性に関する対策であり、外観上の独立性の対策ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 監査技法を身につける制度の整備は、監査人の専門能力や監査の品質を高めるための施策です。
- 選択肢 エ正解
- 監査される部門から独立した経営者直轄の組織にすることで、第三者から見ても客観的に監査できる体制(外観上の独立性)が確保されます。
覚えるポイント
- 外観上の独立性は第三者から見て独立している組織配置(社長直轄など)
- 専門的能力の維持(研修や経験)と独立性を混同しない
間違えやすいところ
- 精神的独立性(公正で偏らない態度)と外観上の独立性(組織上の配置)の違いを混同する。
- 専門知識を身につけさせる支援を、独立性の確保だと勘違いする。
出題の前提:経済産業省告示のシステム監査基準(一般基準:独立性と客観性)に基づく。
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.26 ↗(www.ipa.go.jp)
ユーザ受入れテストの監査における指摘事項
マネジメント系 · システム監査 / 受入れテスト / 職務分掌
ユーザ受入れテストに関する監査を実施した際、監査人の指摘事項(改善すべき不適切な運用)に該当するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:受入れテスト(UAT)は、システムを発注して使う業務部門(ユーザ)自身が、要求どおりにできているかを業務の目で確かめて受け入れるかどうかを決める工程です。単体テストや結合テストなどは開発部門が中心に行いますが、最終的な受入れの判定は開発部門だけで行ってはいけません。開発した側が自分で合格とするのは、チェックが働かない大きな問題です。
解き方
- 受入れテストを誰が行い、何のために行うか(業務部門が本番稼働を認めること)を確認します。
- 各選択肢の運用が望ましい管理のやり方か、それとも仕組み上の欠陥かを判断します。
- 選択肢 ア正解
- 受入れテストを利用部門を通さず開発部門だけで終わらせ、その責任者が承認するのは、受け入れ判定の独立性とチェックが欠けるため指摘事項になります。
- 選択肢 イ不正解
- 業務に詳しいユーザがテストに参加することは、実際の業務に合っているかを確かめる上でとても適切な対応です。
- 選択肢 ウ不正解
- 本番環境に思わぬ影響が出ないよう、テスト環境を本番環境から切り離すことは適切な運用です。
- 選択肢 エ不正解
- 要求事項をすべて含むテストケースを作って確認することは、受け入れの基準を満たすために望ましい対応です。
覚えるポイント
- 受入れテストの主体は利用部門(ユーザ部門)である
- システム部門だけで受入れテストを実施・承認するのは統制上の不備
間違えやすいところ
- 問題が「指摘事項(問題のある点)」を問うているのを見落とし、正しい運用を選んでしまう。
出題の前提:経済産業省告示のシステム管理基準・システム監査基準に基づく。
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.26 ↗(www.ipa.go.jp)
エンタープライズアーキテクチャの成果物
ストラテジ系 · エンタープライズアーキテクチャ / テクノロジーアーキテクチャ / 成果物体系
エンタープライズアーキテクチャ(EA)を構成する4つのアーキテクチャのうち、テクノロジーアーキテクチャ(TA)で作成される成果物はどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:エンタープライズアーキテクチャ(EA)は、企業の仕組みを4つの層に分けて整理したものです。ビジネス(業務)、データ、アプリケーション、テクノロジー(技術)の4つがあり、テクノロジーアーキテクチャ(TA)ではネットワーク構成図やソフトウェア・ハードウェア構成図を作ります。それぞれの層で作る成果物の違いを押さえましょう。
解き方
- EAの4つの体系(BA、DA、AA、TA)と、それぞれが担当する領域を整理します。
- 選択肢の成果物がどの体系に属するかを照らし合わせ、TA(技術の基盤)に当たるエを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 機能構成図(DMM)や機能情報関連図(DFD)は、ビジネスアーキテクチャ(BA)で作る成果物です。
- 選択肢 イ不正解
- 実体関連ダイアグラム(ERD)やデータ定義表は、データアーキテクチャ(DA)で作る成果物です。
- 選択肢 ウ不正解
- 情報システム関連図や情報システム機能構成図は、アプリケーションアーキテクチャ(AA)で作る成果物です。
- 選択肢 エ正解
- ネットワーク構成図やソフトウェア構成図、ハードウェア構成図は、テクノロジーアーキテクチャ(TA)を代表する成果物です。
覚えるポイント
- BA=業務(DMM, DFD)
- DA=データ(ERD)
- AA=アプリ(システム機能構成図)
- TA=技術(ハード・ソフト・ネットワーク構成図)
間違えやすいところ
- アプリケーションアーキテクチャ(AA)とテクノロジーアーキテクチャ(TA)の構成図を混同する。
出題の前提:経済産業省の「エンタープライズアーキテクチャ策定ガイドライン」に基づく。
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.27 ↗(www.ipa.go.jp)
システム管理基準における情報化投資計画の策定段階
ストラテジ系 · システム管理基準 / 情報戦略 / 情報化投資計画
経済産業省が策定した「システム管理基準」において、情報化投資計画を策定する段階として位置付けられている業務区分はどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:システム管理基準では、仕事の流れを「情報戦略」「企画業務」「開発業務」「運用業務」「保守業務」などに分けています。このうち、全社的な情報化投資計画は「情報戦略」の段階で作ります。情報戦略は経営戦略をもとに全体の計画を立てる段階で、個別のシステム化計画を作る「企画業務」とはレベルが違う点に注意しましょう。
解き方
- システム管理基準のライフサイクルの基本区分(情報戦略、企画、開発、運用、保守)を思い出します。
- 個別のシステム化計画(企画業務)と、会社全体の情報化投資計画(情報戦略)のレベルの違いを見分けます。
- 選択肢 ア不正解
- 運用業務は、本番の環境でシステムを安定して効率よく動かし、管理する段階です。
- 選択肢 イ不正解
- 開発業務は、要件定義から受入れテストまで、システムの設計と実装を行う段階です。
- 選択肢 ウ不正解
- 企画業務は、情報戦略をもとに個別の「システム化計画」や「調達計画」を作る段階です。
- 選択肢 エ正解
- システム管理基準では、中長期的で全社的な「情報化投資計画」を作るのは「情報戦略」の段階と定められています。
覚えるポイント
- 情報化投資計画の策定は「情報戦略」段階
- 個別のシステム化構想・計画策定は「企画業務」段階
間違えやすいところ
- 「企画業務」の段階で情報化投資計画を立てると勘違いしやすい(企画業務は個別のシステム化計画)。
出題の前提:経済産業省「システム管理基準」に基づく。
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.27 ↗(www.ipa.go.jp)
SOA(サービス指向アーキテクチャ)の概要
ストラテジ系 · SOA / サービス指向アーキテクチャ / ソフトウェア再利用
SOA(Service-Oriented Architecture:サービス指向アーキテクチャ)の説明として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:SOA(サービス指向アーキテクチャ)は、業務のまとまりごとの機能を「サービス」として部品のように作り、それらを自由に組み合わせてシステム全体を作る考え方です。サービスは何度も再利用でき、決まった通信の決まりごと(XML、SOAP、RESTなど)でつなぎます。業務が変わってもサービスを組み替えるだけで対応しやすくなります。
解き方
- SOAの大事な言葉である「サービス」「部品(コンポーネント)」「再利用・連携」に注目します。
- 選択肢ア(ERP)、イ(BPR/BPM)、ウ(SOA)、エ(BPO)をそれぞれ結び付けて、正解を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 経営資源を一つにまとめて管理し、全体の効率を高める考え方は、ERP(企業資源計画)の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 業務の流れを分析・作り直して、継続的に改善していく手法は、BPR(業務改革)やBPM(業務管理)の説明です。
- 選択肢 ウ正解
- 業務機能を再利用できるサービス部品として作り、組み合わせてシステムを構成する設計の考え方で、SOAの適切な説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 業務そのものを外部の専門企業にまとめて任せる手法は、BPO(業務委託)の説明です。
覚えるポイント
- SOA=再利用可能なサービス単位で機能を組み合わせて構築する設計思想
- ERPは全社資源統合、BPOは業務の外部委託
間違えやすいところ
- 「サービス」という言葉から、BPO(業務の受託サービス)やクラウドサービス(SaaS)と混同する。
出題の前提:基本情報技術者試験のシステムアーキテクチャ分野・シラバスに基づく。
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.27 ↗(www.ipa.go.jp)
非機能要件の定義内容
ストラテジ系 · 要件定義 / 機能要件 / 非機能要件
システムの要件定義において、「非機能要件」の定義に該当するものはどれか。
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解答
イ
解説
まず要点:要件定義は「機能要件」と「非機能要件」の2つに分かれます。機能要件は、システムが実現する業務の働きやデータの流れ、入出力など、業務に直接関係する要件です。非機能要件は、性能や信頼性、セキュリティ、使いやすさ、開発の基準など、機能以外の品質や制約に関する要件です。
解き方
- 各選択肢が「システムが行う業務の働き(機能要件)」か「品質・技術的な制約・開発基準(非機能要件)」かを見分けます。
- ア、ウ、エはいずれも業務機能やデータのやり取りに関する機能要件で、開発標準を決めるイが非機能要件(開発・技術要件)だと確認します。
- 選択肢 ア不正解
- 機能どうしでやり取りされるデータの流れを明らかにすることは、業務を実現するための「機能要件」に当たります。
- 選択肢 イ正解
- 開発に使う言語に合わせた開発基準やコーディング標準を作ることは、保守性や品質に関わる技術的な要件で、「非機能要件」に当たります。
- 選択肢 ウ不正解
- システムがどんな業務機能を提供するかの範囲を決めることは、「機能要件」の定義です。
- 選択肢 エ不正解
- 他のシステムとのデータのやり取りやつなぎ目の仕様を明らかにすることは、「機能要件」の一部として扱われます。
覚えるポイント
- 機能要件=何をするか(業務機能、入出力、データフロー、連携)
- 非機能要件=性能・可用性・セキュリティ・開発標準・移行運用
間違えやすいところ
- 他システムとの接続部分の定義(機能要件)を、技術的な仕様だからといって非機能要件だと勘違いしやすい点。
出題の前提:IPA共通フレームワークおよび非機能要件グレードに基づく。
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.28 ↗(www.ipa.go.jp)
要件のトレーサビリティ
ストラテジ系 · 要件定義 / トレーサビリティ
利害関係者要件の確認において、定義された要件に対して発生した変更要求の実装までの経過を追跡・確認できる性質を表す用語として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:要件がどう仕様・設計・実装・テストに反映され、変更要求がどう実装されたかを前後どちらにも追いかけられる性質をトレーサビリティ(追跡可能性)といいます。ものづくりの途中で「この部品はどの要求から来たのか」「この変更はどこまで反映されたのか」をたどれるということです。たどれないと、変更の抜けや作り忘れに気づけません。
解き方
- 問題文にある「要件に対して起きた変更要求が実装までどう進んだかを明らかにできること」という定義を確かめます。
- 追いかけて確かめられることを意味するトレーサビリティ(ウ)を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- インターオペラビリティ(相互運用性)は、ちがうシステムどうしがつながって正しく動ける能力のことです。
- 選択肢 イ不正解
- セキュリティは、情報の秘密・正しさ・使える状態を守り続けることを指します。
- 選択肢 ウ正解
- 要件から変更要求や実装までのつながりを追えることを表すので、これが正解です。
- 選択肢 エ不正解
- ユーザビリティは、利用者が目的をどれだけ楽に達成できるかの度合いです。
覚えるポイント
- 要件定義や変更管理において経緯を追跡・確認できる能力はトレーサビリティ(追跡可能性)です。
間違えやすいところ
- システム同士のつながりを表すインターオペラビリティ(相互運用性)と混同しないよう注意しましょう。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問65の出題条件による。
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.28 ↗(www.ipa.go.jp)
システムインテグレータの定義
ストラテジ系 · ITサービス / システムインテグレーション
システムインテグレータ(SIer)の説明として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:システムインテグレータ(SIer)とは、情報システムの企画から構築・運用までをまとめて請け負う会社のことです。お客様の希望を聞くところから、設計・開発・運用・保守までを一括で引き受けます。だから「情報システムの仕事を丸ごと任せる相手」という説明が当てはまります。
解き方
- システムインテグレータ(SIer)が請け負う範囲(企画から構築・運用までの一括受託)を確かめます。
- 各選択肢を見比べ、情報システムの仕事を一括で請け負うイを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 自社の業務の一部を外部の会社に任せるのは、BPOなどのアウトソーシングの説明です。
- 選択肢 イ正解
- 情報システムの企画・構築・運用を一括して請け負う説明なので、これが正解です。
- 選択肢 ウ不正解
- 必要な機能だけを選んで買うのは、ソフトウェアの部品を調達する話です。
- 選択肢 エ不正解
- 業務用ソフトをインターネットで借りる形は、ASPやSaaSの説明です。
覚えるポイント
- システムインテグレータ(SIer)は情報システムの企画・構築・運用を一括受託する企業です。
間違えやすいところ
- ASP/SaaSのようなクラウド型の提供や、業務そのものを任せるBPOと混同しないよう整理しましょう。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問66の出題条件による。
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.28 ↗(www.ipa.go.jp)
競争地位別戦略(フォロワ戦略)
ストラテジ系 · 経営戦略 / 競争地位別戦略
コトラーの競争上のポジションにおいて、フォロワの基本戦略として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:コトラーの競争地位別戦略で、フォロワ(先行企業を追う立場)の基本戦略は上位企業を素早くまねる模倣戦略です。自分で新しく開発するより、先に成功した他社のやり方をまねて、費用やリスクを抑えます。市場の変化に素早く乗るのがねらいです。
解き方
- コトラーの4つの競争地位(リーダ、チャレンジャ、フォロワ、ニッチャ)の基本戦略を思い出します。
- フォロワの戦略が「上位企業の成功を素早くまねる」ことだと確かめ、イを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 首位を攻めるために差別化するのは、チャレンジャの基本戦略です。
- 選択肢 イ正解
- 先行企業を素早くまねて市場の機会に乗るのは、フォロワの基本戦略なので正解です。
- 選択肢 ウ不正解
- 特定の小さな市場に集中するのは、ニッチャの基本戦略です。
- 選択肢 エ不正解
- 全市場をにらんで最大シェアを取る全方位戦略は、リーダの基本戦略です。
覚えるポイント
- コトラーの4類型:リーダ=全方位、チャレンジャ=差別化、フォロワ=模倣、ニッチャ=特定化(集中)。
間違えやすいところ
- チャレンジャの差別化戦略と、フォロワの模倣戦略を混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問67の出題条件による。
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.28 ↗(www.ipa.go.jp)
プロダクトライフサイクルの成長期
ストラテジ系 · マーケティング / プロダクトライフサイクル
プロダクトライフサイクルにおける成長期の特徴として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:プロダクトライフサイクルの成長期は、商品の価値が市場に伝わって売上が伸び、品ぞろえや販売ルートを広げるための投資が必要な時期です。導入期(需要を開拓する段階)を終え、売上がぐんと伸び始めます。ただし広げるためのお金もかかります。
解き方
- プロダクトライフサイクルの各段階(導入期・成長期・成熟期・衰退期)の特徴を整理します。
- アが成長期、イが成熟期、ウが衰退期、エが導入期にあてはまると確かめ、アを選びます。
- 選択肢 ア正解
- 価値が認められて売上が伸び、品ぞろえや販売ルートの拡大投資が必要になる成長期の特徴なので正解です。
- 選択肢 イ不正解
- 市場の伸びが止まり、差別化やコストダウンが中心になるのは成熟期の特徴です。
- 選択肢 ウ不正解
- 需要が減って撤退や別市場への進出を考えるのは、衰退期の特徴です。
- 選択肢 エ不正解
- 需要がまだ少なく、新しいお客様の開拓に力を入れるのは導入期の特徴です。
覚えるポイント
- プロダクトライフサイクルの4段階:導入期(開拓)、成長期(売上拡大・投資)、成熟期(差別化・コストダウン)、衰退期(撤退・代替市場)。
間違えやすいところ
- 成長期と成熟期を混同しないよう注意しましょう。競争が激しくなりコストダウンを重視するのは成熟期です。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問68の出題条件による。
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.29 ↗(www.ipa.go.jp)
バランススコアカードの4つの視点
ストラテジ系 · 経営戦略 / バランススコアカード
バランススコアカード(BSC)の四つの視点とは、「財務」「学習と成長」「内部ビジネスプロセス」と、もう一つはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:バランススコアカード(BSC)の4つの視点は「財務」「顧客」「内部ビジネスプロセス」「学習と成長」です。BSCは会社の戦略をいくつもの角度から評価する仕組みで、お金の数字だけを見ません。残る1つは「顧客」の視点です。
解き方
- バランススコアカード(BSC)を成す4つの視点を思い出します。
- 「財務」「学習と成長」「内部ビジネスプロセス」に加え、残りの1つが「顧客」だと確かめます。
- 選択肢 ア不正解
- ガバナンス(企業統治)は経営を管理する仕組みの言葉で、BSCの視点ではありません。
- 選択肢 イ正解
- 「顧客」の視点はBSCを成す4つの基本視点の1つなので、正解です。
- 選択肢 ウ不正解
- 自社の強みはSWOT分析などで使う言葉で、BSCの視点名ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- 遵法(コンプライアンス)は法令を守ることを意味し、BSCの視点ではありません。
覚えるポイント
- バランススコアカードの4つの視点:財務、顧客、内部ビジネスプロセス、学習と成長。
間違えやすいところ
- SWOT分析の強み・弱みやガバナンスのような一般用語と混同しないよう注意しましょう。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問69の出題条件による。
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.29 ↗(www.ipa.go.jp)
サプライチェーンマネジメントの概要
ストラテジ系 · ビジネスシステム / SCM
サプライチェーンマネジメント(SCM)の説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:サプライチェーンマネジメント(SCM)は、仕入れから生産・販売・物流までをつなぐ一連の流れを、関係する企業が協力して全体で最適化しようとする考え方です。全体で見直すことで、納期を短くし、在庫を減らします。部分ごとの得ではなく、流れ全体の良さを目指します。
解き方
- SCMが扱う範囲(調達・生産・物流・販売の一連の流れ)と目的(全体最適、在庫削減、納期短縮)を確かめます。
- 選択肢アがSCMの正しい説明になっていると確認します。
- 選択肢 ア正解
- 仕入れから販売・物流までを企業間で見直し、在庫削減や納期短縮を図るSCMの説明なので正解です。
- 選択肢 イ不正解
- 個人の知恵や経験を組織で共有するのは、ナレッジマネジメント(KM)の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 社員の能力を管理し人事に生かすのは、人材マネジメント(HRM)の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 顧客情報をまとめて顧客との関係を深めるのは、CRMの説明です。
覚えるポイント
- SCM=調達・生産・販売・物流の供給連鎖の全体最適化、在庫削減、納期短縮。
間違えやすいところ
- CRM、KM、ERPなど、よく似たアルファベットの略語と混同しないよう注意しましょう。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問70の出題条件による。
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.30 ↗(www.ipa.go.jp)
XBRL の特徴
ストラテジ系 · 標準化 / XBRL
XBRL(eXtensible Business Reporting Language)を説明したものとして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:XBRLは、財務情報をコンピュータでやり取りしやすくするために、XML(文書の構造をかき表すマークアップ言語)を財務報告に応用したデータ記述言語です。決算などの数字を機械が読み取れる形にします。EDINETなどの電子開示で広く使われています。
解き方
- XBRLの名前(eXtensible Business Reporting Language)と主な用途(財務・会計情報の交換)を確かめます。
- XMLを土台に財務情報向けに応用したエを正解と判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 画像や音声を含むWebページをかき表す言語は、HTMLの説明です。
- 選択肢 イ不正解
- レイアウトやフォントも保って表示する文書フォーマットは、PDFの説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 小型機向けに帳票作成を目的に作られた言語は、RPGの説明です。
- 選択肢 エ正解
- XMLを財務情報の交換に応用したデータ記述言語というXBRLの正しい説明なので正解です。
覚えるポイント
- XBRL(eXtensible Business Reporting Language)=XMLを基盤とした財務情報交換用の規格。
間違えやすいところ
- HTML(Web表現)、PDF(文書形式)、XML一般、XBRL(財務報告向け)を用途ごとに区別して覚えましょう。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問71の出題条件による。
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.30 ↗(www.ipa.go.jp)
ディジタルディバイドの定義
ストラテジ系 · 情報社会と法 / ディジタルディバイド
ディジタルディバイド(Digital Divide)を説明したものとして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:ディジタルディバイド(Digital Divide)は「情報格差」と訳し、ITを使えるかどうかや情報リテラシー(情報を使いこなす力)の差によって生じる社会的・経済的な格差のことです。たとえば機器を持てる人と持てない人の間で、得られる情報や機会に差がつきます。その結果、収入や就職の面でも差が広がります。
解き方
- ディジタルディバイドの「ディバイド(分断・格差)」という言葉の意味と概念を思い出します。
- 人そのものや環境の整備ではなく、「生じる社会的・経済的格差」を指すエを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 情報を得にくい人そのものを指す言い方で、格差そのものを表す定義としては不十分です。
- 選択肢 イ不正解
- 誰もが使えるよう整えられた環境や施策は、ディジタル・インクルージョンなどの説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 高齢者や障害者を含め誰もが使いやすい度合いは、アクセシビリティの説明です。
- 選択肢 エ正解
- 情報リテラシーや利用環境の違いから生じる社会的・経済的格差という定義に合うので正解です。
覚えるポイント
- ディジタルディバイド=IT利用能力や環境の差によって生じる社会的・経済的格差(情報格差)。
間違えやすいところ
- 格差そのものを指すディジタルディバイドと、使いやすさの度合いを表すアクセシビリティを混同しないよう注意しましょう。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問72の出題条件による。
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.31 ↗(www.ipa.go.jp)
セル生産方式の特徴
ストラテジ系 · 生産管理 / セル生産方式
製造業における生産管理方式の一つである「セル生産方式」の特徴として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:セル生産方式は、1人または数人のグループ(セル)が、部品の組立てから完成検査までの全工程を受け持つ方式です。ふつうのライン生産方式(ベルトコンベアで分業する方法)とは違い、まとめて受け持つため、多品種少量生産(種類が多く数が少ない生産)や需要の変化に柔軟に対応できます。
解き方
- セル生産方式の定義である「1人または数人で全工程を担当する」を思い出す。
- 組立てから検査までを1人で完結させている記述の「エ」を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 前の工程が作ったものを次の工程へ順に送る、押し出し型のライン生産方式の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- かんばんを使って工程の間の仕掛品を管理するのは、トヨタ生産方式の特徴です。
- 選択肢 ウ不正解
- 後の工程が必要な分だけ前の工程から受け取る、引き取り型の生産方式の特徴です。
- 選択肢 エ正解
- 1人または数人が組立てから完成検査までを受け持つ、セル生産方式の正しい説明です。
覚えるポイント
- セル生産方式は多品種少量生産向けで、1人または数人で全工程を担当する。
間違えやすいところ
- かんばん方式やジャストインタイム方式(引き取り型の生産方式)と定義を混同しないよう注意する。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問73
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.31 ↗(www.ipa.go.jp)
社内ベンチャ組織の形態
ストラテジ系 · 経営組織 / 社内ベンチャ組織
プロジェクトを準独立的な事業として遂行し、その成果に対して全面的な責任を負う起業者としての権限と責任を与えられる組織構造はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:社内ベンチャ組織は、会社の中にありながら準独立的な事業として新しい事業を進め、起業者(アントレプレナー)のような大きな権限と責任を与えられる組織です。親会社から資本や人材の支援を受けつつ、少人数で素早く革新的な事業を立ち上げるために使われます。
解き方
- 問題文の「準独立的な事業」「起業者としての権限と責任」に注目する。
- 新規事業立ち上げのための準独立組織である「社内ベンチャ組織」を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 事業部制組織は、製品や地域、市場ごとに分けて損益の責任を持たせる組織です。
- 選択肢 イ正解
- 新しい事業を育てるため、社内の起業家に準独立の事業と大きな権限・責任を与える組織です。
- 選択肢 ウ不正解
- 職能別組織は、研究・製造・営業・人事のように仕事の種類ごとに分けた組織です。
- 選択肢 エ不正解
- マトリックス組織は、職能別とプロジェクトの2つの指示系統を組み合わせた網の目の組織です。
覚えるポイント
- 社内ベンチャ組織は新事業創出のために起業者的な権限と責任を与える組織。
間違えやすいところ
- 独立採算という点では事業部制と似ているが、起業者として新規事業を起こす点で区別する。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問74
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.31 ↗(www.ipa.go.jp)
ABC分析における累積売上高グラフ
ストラテジ系 · 経営分析 / ABC分析 / パレート図
商品売上高を商品アイテム別にABC分析したグラフはどれか。ここで、縦軸は売上高(累積売上高)、横軸は商品アイテムを示す。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:ABC分析(パレート分析)のグラフは、売上高の多い品目から順に横軸へ並べ、その累積の割合を縦軸にとって折れ線で表したものです。売上を多く稼ぐ上位の品目で急激に立ち上がり、下位になるほど傾きがゆるやかになる、上に凸の曲線になります。
解き方
- ABC分析では売上高の大きい順に並べ、累積売上高を折れ線にすることを思い出す。
- 左で急に上がり、右へ行くほど増え方が小さくなる上に凸の曲線「ア」を選ぶ。
- 選択肢 ア正解
- 売上高の大きい順に並べて累積したときの形で、ABC分析のグラフとして正しいものです。
- 選択肢 イ不正解
- 累積売上高は品目を増やすほど増え続けるので、途中で減って再び増える形にはなりません。
- 選択肢 ウ不正解
- 山型の曲線は正規分布などを表すもので、累積をたどるABC分析の形ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- 左右が高く中央が低い形は、故障率を表すバスタブ曲線の形でABC分析ではありません。
覚えるポイント
- ABC分析の累積曲線は、売上の大きい品目から並べるため上に凸の単調増加曲線になる。
間違えやすいところ
- 累積売上高(パレート曲線)であることを見落とし、1品ごとの売上分布と混同しない。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問75
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.32 ↗(www.ipa.go.jp)
ヒストグラムの説明
ストラテジ系 · QC7つ道具 / ヒストグラム
QC7つ道具の一つであるヒストグラムを説明したものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:ヒストグラム(度数分布図)は、集めたデータをいくつかの区間(階級)に分け、各区間に入るデータの個数を柱の高さで表したグラフです。QC7つ道具の一つで、データ全体の中心やばらつきの広がり、偏りをつかむために使います。
解き方
- 各選択肢が示すQC手法を照合する(ア:特性要因図、イ:管理図、ウ:ヒストグラム、エ:パレート図)。
- データを区間(階級)に分けて度数を柱で表す「ウ」を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 魚の骨のような形で原因と結果のつながりを整理する、特性要因図の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 時系列のデータを折れ線で表し、管理限界線で異常を見つける管理図の説明です。
- 選択肢 ウ正解
- データをいくつかの区間に分け、区間ごとの個数を柱で示すヒストグラムの正しい説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 出現頻度の大きい順に柱を並べ、累積の割合を折れ線で重ねるパレート図の説明です。
覚えるポイント
- ヒストグラムはデータを区間(階級)に分けて度数を柱で表す度数分布図。
間違えやすいところ
- パレート図(項目を大きい順に並べ累積比率を重ねる)とヒストグラム(連続量を区間ごとに数える)を混同しない。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問76
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.32 ↗(www.ipa.go.jp)
散布図における負の相関
ストラテジ系 · 散布図 / 相関関係 / 統計手法
散布図のうち、“負の相関”を示すものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:負の相関とは、一方の値が増えるともう一方の値が減る関係のことをいいます。散布図では、点が全体として左上から右下へ下がる形(右下がり)になります。逆に右上がりは正の相関、はっきりした向きが見えないものは無相関です。
解き方
- 負の相関の定義(一方が増えると他方が減る=右下がり)を確認する。
- 4つの散布図から、右下がりの傾向を示す「イ」を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 点が座標軸に沿って十字に散らばっており、2つの量の間に直線的な関係は見られません。
- 選択肢 イ正解
- 横軸の値が増えるほど縦軸の値が減る右下がりの形で、負の相関を示しています。
- 選択肢 ウ不正解
- 中央を中心に円や菱形に均等に散らばっており、相関は見られません(無相関)。
- 選択肢 エ不正解
- 横軸の値が増えると縦軸の値も増える右上がりの形で、正の相関を示しています。
覚えるポイント
- 負の相関は右下がりの帯状、正の相関は右上がりの帯状のプロットになる。
間違えやすいところ
- 正の相関(右上がり)と負の相関(右下がり)の傾きの向きを取り違えないようにする。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問77
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.33 ↗(www.ipa.go.jp)
産業財産権の四つの権利
ストラテジ系 · 知的財産権 / 産業財産権 / 特許法
日本において、産業財産権(工業所有権)と総称される四つの権利はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:産業財産権は、産業の発展のために特許庁へ出願して認められる権利で、特許権・実用新案権・意匠権・商標権の4つです。特許権は発明、実用新案権は考案、意匠権はデザイン、商標権はマークやブランド名を守る権利です。著作権は創作した時点で自動的に発生し、産業財産権には含まれません。
解き方
- 産業財産権を作る4つの法律(特許法、実用新案法、意匠法、商標法)を思い出す。
- 著作権を含むイ・ウ・エを外し、4つとも正しい「ア」を選ぶ。
- 選択肢 ア正解
- 特許権・実用新案権・意匠権・商標権の4つがそろっており、すべて産業財産権なので正しいです。
- 選択肢 イ不正解
- 著作権は文化を守るための権利で、産業財産権には含まれないため誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- 著作権は産業財産権に含まれないため、これを含むので誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- 著作権は産業財産権に含まれないため、これを含むので誤りです。
覚えるポイント
- 産業財産権は特許権・実用新案権・意匠権・商標権の4つ。著作権は含まれない。
間違えやすいところ
- 知的財産権全体と産業財産権を混同し、著作権を産業財産権に含めてしまう間違いが多い。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問78
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.33 ↗(www.ipa.go.jp)
外部委託における契約形態と著作権・責任
ストラテジ系 · 契約形態 / 請負契約 / 著作権法
A社がシステム開発を行うに当たり、外部業者B社を利用する場合の契約に関する記述のうち、適切なものはどれか。
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解答
イ
解説
まず要点:請負契約でプログラムを開発させた場合、著作権は特に契約で決めない限り、作った側(受託者のB社)に帰属します。著作権は著作物を作った人に最初から発生するからです。また、請負や委任では発注者が相手の社員へ直接命令できず、派遣契約では派遣先が指示を出し、完成責任や契約不適合責任は負いません。
解き方
- 請負・委任・派遣それぞれの「指示命令」「完成責任」「責任の主体」を整理する。
- 著作権は原則として作った受託者に帰属するので、それが正しく書かれた「イ」を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 委任契約でA社がB社の社員へ直接命令すると、偽装請負(労働者派遣法違反)になります。
- 選択肢 イ正解
- 著作権は作ったB社に最初から発生するため、特約がなければB社に帰属します。
- 選択肢 ウ不正解
- 派遣契約ではB社は労働者を送るだけで、成果物の完成責任は負いません。
- 選択肢 エ不正解
- 派遣契約ではA社の指示で作業するため、B社は契約不適合責任を負いません。
覚えるポイント
- 請負契約で作成した著作権は、特約がない限り作成者(受託側)に帰属する。
間違えやすいところ
- 代金を払った発注者に自動で著作権が移ると思い込まない(譲渡の特約が必要)。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問79
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.34 ↗(www.ipa.go.jp)
労働者派遣における三者関係
ストラテジ系 · 法務 / 労働者派遣法 / 指揮命令関係
労働者派遣法に基づく、派遣元企業、派遣先企業、労働者の三者関係のうち、派遣先企業と労働者との関係(図の太線部分)に該当するものはどれか。
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解答
ウ
解説
まず要点:労働者派遣では、派遣先企業と労働者の関係は「指揮命令関係」です。派遣先が仕事の指示を直接出します。派遣元と労働者は雇用関係、派遣元と派遣先は労働者派遣契約関係になります。
解き方
- 派遣の三者関係の各辺(派遣元-労働者=雇用、派遣元-派遣先=派遣契約)を確認する。
- 派遣先から労働者への関係(太線部分)が「指揮命令関係」だと特定する。
- 選択肢 ア不正解
- 請負契約関係は発注企業と請負企業の間の関係で、派遣の三者関係には出てきません。
- 選択肢 イ不正解
- 雇用関係は労働者と「派遣元企業」の間に成立します。
- 選択肢 ウ正解
- 派遣先は来た労働者へ直接指示を出すため、両者の関係は「指揮命令関係」です。
- 選択肢 エ不正解
- 労働者派遣契約関係は「派遣元企業」と「派遣先企業」の間で結ばれる契約です。
覚えるポイント
- 労働者派遣では、派遣元と雇用関係、派遣先と指揮命令関係となる。
間違えやすいところ
- 派遣先と労働者の間に雇用契約や直接の契約があると勘違いしないようにする。
出題の前提:平成22年度秋期基本情報技術者試験午前問80
出典:IPA『2010年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.34 ↗(www.ipa.go.jp)
2010年度 秋期 午前
参照した公式資料
IPAが公開した2010年度 秋期 午前の問題・解答資料です。

