旧制度の午前・午後と、2023年度以降の科目A・科目Bの公開問題を区別しています。現在の試験対策では現行シラバスと科目Bの形式を確認してください。公開問題は本試験の全出題を網羅する資料ではありません。
2009年度 春期 午前の概要
2進数レジスタのシフト演算と加算
テクノロジ系 · 基数 / シフト演算 / レジスタ
数値を2進数で格納するレジスタがある。このレジスタに正の整数xを設定した後、「レジスタの値を2ビット左にシフトして、xを加える」操作を行うと、レジスタの値はxの何倍になるか。ここで、あふれ(オーバフロー)は発生しないものとする。
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解答
ウ
解説
まず要点:2ビット左にシフトしてからxを加えると、値はxの5倍になります。左へ1ビット動かすと2倍、2ビットだと4倍になります。そこに元のxを足すので、4x+xで5倍になります。
解き方
- 正の整数xを2ビット左にシフトすると、値は元の値の2^2倍、すなわち4xになる。
- シフト後の値4xに元の整数xを加えるため、4x + x = 5xとなり、xの5倍になる。
- 選択肢 ア不正解
- 3倍は、1ビットだけ左に動かして2倍にし、そこへ元のxを足したときの値です。
- 選択肢 イ不正解
- 4倍は、2ビット左に動かしただけの値で、そのあとのxの足し算が入っていません。
- 選択肢 ウ正解
- 2ビット左に動かすと4倍になり、さらにxを足すので5倍となり正しいです。
- 選択肢 エ不正解
- 6倍にするには、4倍に2倍を足すなど別の操作を組み合わせる必要があります。
覚えるポイント
- 2進数の左nビットシフトは2^n倍、右nビットシフトは1/(2^n)倍になる。
間違えやすいところ
- 2ビット左シフトを「2倍」と誤認してしまうミスに注意する(1ビットで2倍、2ビットで4倍)。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前出題範囲(基数・シフト演算)
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.3 ↗(www.ipa.go.jp)
基数変換法によるハッシュアドレスの計算
テクノロジ系 · ハッシュ法 / 基数変換法 / 基数変換
0000〜4999のアドレスをもつハッシュ表があり、レコードのキー値からアドレスに変換するアルゴリズムとして基数変換法を用いる。キー値が55550のときのアドレスはどれか。ここで、基数変換法とは、キー値を11進数とみなし、10進数に変換した後、下4けたに対して0.5を乗じた結果(小数点以下は切捨て)をレコードのアドレスとする。
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解答
ア
解説
まず要点:基数変換法では、キーの一部を別の進数の数とみなして10進数に直し、そこからアドレスを作ります。ここでは55550を11進数として10進数に変換します。その下4けたに0.5を掛けてアドレスを求めます。
解き方
- キー値55550を11進数として10進数に展開変換する。5×11^4 + 5×11^3 + 5×11^2 + 5×11^1 + 0 = 5×(14641 + 1331 + 121 + 11) = 5×16104 = 80520 となる。
- 得られた値80520の下4けた「0520」(数値としては520)に0.5を掛けると、520 × 0.5 = 260 となるため、4けた表示で0260となる。
- 選択肢 ア正解
- 55550を11進数として10進数に直すと80520になり、下4けた0520に0.5を掛けると0260となり正しいです。
- 選択肢 イ不正解
- 11進数から10進数への変換を行わず、キー値にそのまま0.5を掛けた場合の誤った値です。
- 選択肢 ウ不正解
- 桁ごとの重みの掛け方や、下4けたの取り出し方を間違えたときに出る値です。
- 選択肢 エ不正解
- 計算の途中で掛ける数や進数の変換を間違えたときに出る誤った値です。
覚えるポイント
- n進数の数値d_k...d_0を10進数に変換するには、Σ(d_i × n^i) を計算する。
間違えやすいところ
- 「下4けた」を抽出する際に、元のキー値55550の下4けたに対して直接計算してしまう間違いに注意する。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前出題範囲(ハッシュ関数・基数変換法)
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.3 ↗(www.ipa.go.jp)
論理式の簡単化(ド・モルガンの法則)
テクノロジ系 · ブール代数 / 論理式 / ド・モルガンの法則
論理式 ((Ā + B)・(A + C̄)) 全体の否定、すなわち ¬((¬A ∨ B) ∧ (A ∨ ¬C)) と等しい論理式はどれか。ここで、「・」は論理積、「+」は論理和、文字の上の横線(および¬)は否定を表す。
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解答
ア
解説
まず要点:式全体の否定は、ド・モルガンの法則で積を和に、和を積に置き換えて計算します。否定を内側に配るときは、積と和が入れ替わります。二重否定は元に戻ることも使います。
解き方
- 式全体にド・モルガンの法則を適用し、積の否定を和の形に変形する:¬((¬A ∨ B) ∧ (A ∨ ¬C)) = ¬(¬A ∨ B) ∨ ¬(A ∨ ¬C)。
- それぞれの項に再びド・モルガンの法則を適用する:¬(¬A ∨ B) = ¬(¬A) ∧ ¬B = A ∧ ¬B(A・B̄)、および ¬(A ∨ ¬C) = ¬A ∧ ¬(¬C) = ¬A ∧ C(Ā・C)。
- 両項の論理和をとることで、A・B̄ + Ā・C と求まる。
- 選択肢 ア正解
- ド・モルガンの法則と二重否定を正しく使って変形した式です。
- 選択肢 イ不正解
- 否定のかけ方が逆になっており、全体の否定ではなく元の式に近い誤った形です。
- 選択肢 ウ不正解
- 積の否定を和に直さず、各括弧の中だけを反転させて積のままにした誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- 問題の式全体を否定する前の、元の内部の式そのものです。
覚えるポイント
- ド・モルガンの法則:¬(X・Y)=¬X+¬Y、¬(X+Y)=¬X・¬Y
間違えやすいところ
- 式全体の否定(オーバーライン)を見落とし、括弧内の積をそのまま展開してしまうミスに注意する。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前出題範囲(ブール代数・基本論理演算)
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.3 ↗(www.ipa.go.jp)
可逆圧縮アルゴリズム(ランレングス符号化)
テクノロジ系 · データ圧縮 / ランレングス符号化 / 可逆符号化
文字列中で同じ文字が繰り返される場合、繰返し部分をその反復回数と文字の組に置き換えて文字列を短くする方法はどれか。
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解答
エ
解説
まず要点:同じ文字が続く部分を「文字+回数」に置き換えて短くする方法はランレングス符号化です。たとえばAAAAABBBはA5B3のように表します。元に戻せる圧縮の方法です。
解き方
- 問題文に記載された「同じ文字の繰返し部分を反復回数と文字の組に置き換える」という特徴を確認する。
- 連続長(ランの長さ)を記録して圧縮する手法である「ランレングス符号化(連長圧縮)」を選択肢から特定する。
- 選択肢 ア不正解
- EBCDIC符号はIBMが作った汎用機向けの文字コードのしくみで、データを縮める方法ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 巡回符号は通信で誤りを見つけたり直したりする符号で、圧縮の方法ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- ハフマン符号は出てくる回数が多い文字に短い符号を割り当てる圧縮方法です。
- 選択肢 エ正解
- 続く同じ文字を回数と文字の組で表して縮める方法そのものです。
覚えるポイント
- ランレングス符号化=同一データの連続回数(連長)を用いた可逆圧縮方式。
間違えやすいところ
- 出現頻度に応じて可変長符号を割り当てる「ハフマン符号」と混同しないようにする。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前出題範囲(データ圧縮アルゴリズム)
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.3 ↗(www.ipa.go.jp)
サブルーチン呼出しとデータ構造
テクノロジ系 · データ構造 / スタック / サブルーチン呼出し
関数や手続を呼び出す際に、戻り番地や処理途中のデータを一時的に保存するのに適したデータ構造はどれか。
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解答
ウ
解説
まず要点:戻り番地や処理途中のデータを一時的に保存するのに合うのはスタックです。関数は後から呼び出したものが先に終わるので、後入れ先出しの構造が合います。このため呼び出しの記録の管理に使われます。
解き方
- 関数の呼出しと復帰の動作順序を整理する。関数Aが関数Bを呼び出した場合、復帰は後から呼び出されたBが先に行われる(LIFO動作)。
- 選択肢のデータ構造の中から、LIFO(後入れ先出し)構造を実現する「スタック」を選択する。
- 選択肢 ア不正解
- 2分探索木はデータを効率よく探したり追加したりする木構造で、戻り番地の管理には使いません。
- 選択肢 イ不正解
- キューは先に入れたものを先に出す構造で、印刷の待ち行列やイベント処理などに使います。
- 選択肢 ウ正解
- スタックは後入れ先出しであり、戻り番地や途中のデータをしまっておくのに最適です。
- 選択肢 エ不正解
- 双方向連結リストは前後どちらにもたどれる構造で、呼び出しの管理専用の構造ではありません。
覚えるポイント
- スタック=LIFO(後入れ先出し):関数の戻り番地、アンドゥ操作、深さ優先探索で使用。
間違えやすいところ
- キュー(FIFO:先入れ先出し)とスタック(LIFO:後入れ先出し)の用途を逆に取り違えないようにする。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前出題範囲(基本データ構造)
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.4 ↗(www.ipa.go.jp)
配列と連結リストの性能・特徴比較
テクノロジ系 · データ構造 / 連結リスト / 配列
配列と比較した場合の連結リストの特徴に関する記述として、適切なものはどれか。
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解答
エ
解説
まず要点:連結リストは要素を挿入するとき、前後のポインタ(つながりを示す印)を書き換えるだけで済みます。配列は要素が並んでいるので、間に割り込むには後ろをずらす必要があります。このため連結リストの挿入は短い時間でできます。
解き方
- 配列と連結リストの各操作(参照、挿入、削除、更新)における特徴と計算量を比較する。
- 要素の挿入について、連結リストは前後のポインタを書き換えるだけで挿入可能であり、要素の移動が不要であるため処理時間が短いというエの記述を正しいと判定する。
- 選択肢 ア不正解
- 連結リストで要素を更新するには先頭から順にたどる必要があり、配列と比べて時間がかかります。
- 選択肢 イ不正解
- 後ろの要素を全部前にずらすのは配列の特徴で、連結リストはポインタをつなぎ替えるだけです。
- 選択肢 ウ不正解
- どこへでも直接アクセスできるのは配列で、連結リストは先頭から順にたどる必要があります。
- 選択肢 エ正解
- 連結リストは前後のポインタを書き換えるだけで挿入でき、要素を動かさないので適切です。
覚えるポイント
- 連結リスト:挿入・削除が容易(ポインタつなぎ替えのみ)。ランダムアクセスは不可(O(n))。
間違えやすいところ
- 配列の特徴(ランダムアクセス可能、挿入・削除時にデータ移動が必要)と連結リストの特徴を混同しないようにする。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前出題範囲(配列とリスト構造)
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.4 ↗(www.ipa.go.jp)
2分探索法における比較回数の計算量
テクノロジ系 · 探索アルゴリズム / 2分探索法 / 計算量
昇順に整列されたn個のデータが配列に格納されている。探索したい値を2分探索法で探索するときの、およその比較回数を求める式はどれか。
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解答
ア
解説
まず要点:2分探索法では、真ん中の値と比べるたびに探す範囲が半分になります。範囲が1個になるまでの回数はおよそlog2 n回です。n個を順に調べる方法より速く、時間の量はO(log n)になります。
解き方
- 2分探索法において、比較を1回行うごとに探索対象の範囲が元の1/2になる性質を確認する。
- k回の比較を行った後の探索範囲は n / (2^k) となり、これが1以下になるまでの回数を解くと k ≒ log2 n と求まる。
- 選択肢 ア正解
- 2分探索法でかかる比較回数(計算量)はおよそlog2 nであり、正しいです。
- 選択肢 イ不正解
- このような式で比較回数を表す考え方は存在しません。
- 選択肢 ウ不正解
- n回やn/2回は、並んでいないデータを順に調べる線形探索法の比較回数です。
- 選択肢 エ不正解
- n^2はバブルソートなどの並べ替えの計算量で、探索の比較回数ではありません。
覚えるポイント
- 2分探索法の比較回数・計算量:O(log2 n)、線形探索法の比較回数:O(n)。
間違えやすいところ
- 2分探索法はデータが昇順または降順に整列(ソート)されていることが前提条件である点に注意する。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前出題範囲(探索アルゴリズム・計算量)
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.4 ↗(www.ipa.go.jp)
再帰的に定義された関数のトレース
テクノロジ系 · 再帰関数 / アルゴリズム / トレース
自然数nに対して、次のように再帰的に定義される関数f(n)を考える。f(5)の値はどれか。 f(n): if n ≦ 1 then return 1 else return n + f(n - 1)
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解答
ウ
解説
まず要点:この関数f(n)は1からnまでの和を求める再帰的な作りになっています。nが1以下になるまで自分を呼び出し続けます。終わりの条件まで行ったら、戻りながら順に足していきます。
解き方
- 関数定義に従って再帰呼び出しを展開する:f(5) = 5 + f(4) = 5 + (4 + f(3)) = 5 + 4 + (3 + f(2)) = 5 + 4 + 3 + (2 + f(1))。
- 基底条件 n ≦ 1 より f(1) = 1 となるため、数式は 5 + 4 + 3 + 2 + 1 となり、計算すると 15 が求まる。
- 選択肢 ア不正解
- f(3) = 3 + 2 + 1 = 6 を計算したときの値です。
- 選択肢 イ不正解
- 足し算の途中で展開や計算を取り違えたときの誤った値です。
- 選択肢 ウ正解
- 1から5までの和である 5 + 4 + 3 + 2 + 1 = 15 となり正しいです。
- 選択肢 エ不正解
- nの2乗(5^2 = 25)などと間違えて計算した値です。
覚えるポイント
- 再帰関数のトレースは基底条件(停止条件)を確認し、式を末端まで展開してから足し戻す。
間違えやすいところ
- 乗算の階乗 n!(120)と取り違えたり、再帰の停止条件 n ≦ 1 での戻り値(1)を足し忘れないように注意する。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前出題範囲(再帰呼出し・アルゴリズム)
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.4 ↗(www.ipa.go.jp)
平均命令実行時間からのMIPS値の計算
テクノロジ系 · プロセッサ性能評価 / MIPS
あるコンピュータの平均命令実行時間が20ナノ秒であるとき、このコンピュータの処理性能は何MIPSとなるか。
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解答
エ
解説
まず要点:MIPS(1秒間に何百万回命令を実行できるかを表す指標)は、平均命令実行時間の逆数から求めます。平均命令実行時間をT秒とすると、MIPS = 1 ÷(T × 10^6)です。時間が短いほど性能が高いので、MIPSの値は大きくなります。
解き方
- 1ナノ秒は10のマイナス9乗秒(10^-9秒)であることを確認し、平均命令実行時間を秒単位(20 × 10^-9秒)にします。
- 1秒間の実行可能命令数を計算するため、1 / (20 × 10^-9) = 10^9 / 20 = 50 × 10^6回を求め、百万単位(MIPS)に換算して50MIPSを得ます。
- 選択肢 ア不正解
- 平均命令実行時間が200ナノ秒のときの計算結果であり、誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 平均命令実行時間が100ナノ秒のときの計算結果であり、誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- 平均命令実行時間が50ナノ秒のときの計算結果であり、誤りです。
- 選択肢 エ正解
- 20ナノ秒は20×10^-9秒なので、1秒間に50×10^6回実行でき、50MIPSが正解です。
覚えるポイント
- MIPSは1秒あたりの命令実行回数(10^6単位)を表す。
間違えやすいところ
- ナノ(10^-9)とマイクロ(10^-6)の単位換算を取り違えること。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前(テクノロジ系・コンピュータシステム)
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.5 ↗(www.ipa.go.jp)
シングルチップマイコンの特徴
テクノロジ系 · 組込みシステム / シングルチップマイコン
シングルチップマイコンの特徴として、最も適切なものはどれか。
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解答
エ
解説
まず要点:シングルチップマイコンは、CPU(計算や制御を行う中心部品)とメモリ、入出力機能などを1つのチップにまとめた小さなコンピュータです。家電や産業機械などに組み込んで、その機器を制御するために使われます。部品点数を減らし、省スペースで安く作れるのが利点です。
解き方
- シングルチップマイコンの構成要素(CPU、ROM、RAM、入出力インターフェースなど)を確認します。
- PC用汎用プロセッサとの違いや、家電・産業機械などの組込み機器制御における役割と照らし合わせ、適切な選択肢を選定します。
- 選択肢 ア不正解
- PCのメインCPUには、メモリや入出力を外付けする汎用マイクロプロセッサが使われます。
- 選択肢 イ不正解
- 作業に使うデータを入れるRAMも、同じチップの中に内蔵されています。
- 選択肢 ウ不正解
- 小型で消費電力が少なくて済む、小中規模の組込み制御に適しています。
- 選択肢 エ正解
- 1つのチップにCPUやメモリに加えて入出力ポートが内蔵されている点が特徴です。
覚えるポイント
- シングルチップマイコンはCPU・ROM・RAM・入出力ポートが1チップに集約されている。
間違えやすいところ
- RAMは外付けであると誤解してしまうこと。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前(テクノロジ系・ハードウェア)
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.5 ↗(www.ipa.go.jp)
プロセッサのパイプライン処理方式
テクノロジ系 · プロセッサアーキテクチャ / パイプライン処理
プロセッサにおけるパイプライン処理方式を説明したものはどれか。
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解答
ウ
解説
まず要点:パイプライン処理方式は、1つの命令の処理をいくつもの段階に分け、別々の命令の段階を少しずつずらして同時に進める方式です。1つの命令を速くするのではなく、一定時間に終わる命令の数を増やします。工場の流れ作業のように、各段階を止めずに動かし続けるイメージです。
解き方
- パイプライン処理の基本動作である「命令の各処理段階をずらしながら並列処理する」メカニズムを確認します。
- フリンの分類(SIMD、MIMDなど)や単一命令短縮化との記述の違いを比較して、該当する説明を特定します。
- 選択肢 ア不正解
- 1つの命令で複数のデータを並列処理するSIMDの説明であり、誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 1命令あたりの時間を短くするのではなく、全体の処理量を増やす方式です。
- 選択肢 ウ正解
- 1つのプロセッサで複数の命令を段階ごとにずらして同時実行する説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 複数の命令で複数のデータを処理するMIMDの説明であり、誤りです。
覚えるポイント
- パイプライン処理は命令の段階をずらしながら並行実行してスループットを上げる。
間違えやすいところ
- 1つの命令自体の所要時間が短縮されると誤認してしまうこと。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前(テクノロジ系・プロセッサ)
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.5 ↗(www.ipa.go.jp)
キャッシュメモリの書込み方式
テクノロジ系 · メモリ階層 / キャッシュメモリの書込み制御
キャッシュメモリに関する記述のうち、適切なものはどれか。
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解答
ア
解説
まず要点:キャッシュメモリへの書き込み方には、キャッシュメモリと主記憶の両方を書き換えるライトスルー方式と、キャッシュだけを書き換えて追い出されるときに主記憶へ反映するライトバック方式があります。キャッシュメモリは、CPU(計算する部品)と主記憶の速度差を埋めて処理を速くするために使われます。
解き方
- ライトスルー方式とライトバック方式の動作仕様を思い出します。
- キャッシュミス時の動作(ハードウェア処理であり割込みではない)やキャッシュの目的(CPUと主記憶の速度差の吸収)と各選択肢を照合します。
- 選択肢 ア正解
- ライトスルー方式とライトバック方式の2通りの書き込み方を正しく説明しています。
- 選択肢 イ不正解
- キャッシュにないときの転送はハードウェアが自動で行い、割込みは使いません。
- 選択肢 ウ不正解
- 実記憶と仮想記憶の容量差を埋めるのは仮想記憶管理の役割です。
- 選択肢 エ不正解
- CPUと主記憶の速度差は今も大きく、キャッシュメモリは重要です。
覚えるポイント
- ライトスルーは両方同時に書き換え、ライトバックはブロック追い出し時に主記憶へ書き換える。
間違えやすいところ
- キャッシュミスによるデータ転送がOSのプログラムや割込みで行われると混同すること。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前(テクノロジ系・メモリ)
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.6 ↗(www.ipa.go.jp)
RAIDの分類基準
テクノロジ系 · 補助記憶装置 / RAIDの構成レベル
RAID 1〜5の各構成は、何に基づいて区別されるか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:RAID 1〜5の違いは、データと冗長ビット(故障に備えて付け加える情報)をどのように、どの位置に記録するかで決まります。複数の磁気ディスクを1つにまとめて、信頼性や速度を高める技術です。方式ごとに、ミラーリングやパリティの作り方、ディスクへの配置のしかたが異なります。
解き方
- RAID 1(ミラーリング)、RAID 2(ハミング符号)、RAID 3(ビット/バイト単位パリティ)、RAID 4(ブロック単位パリティ)、RAID 5(分散パリティ)の構成を確認します。
- これら各レベルを区別する要素が「冗長ビットの記録方法」と「記録位置」であると判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 磁気ディスクの回転速度やシーク時間などの性能で分けるものではありません。
- 選択肢 イ不正解
- SASやSATAなどの接続インターフェースの違いで分けるものではありません。
- 選択肢 ウ正解
- 冗長ビットの記録方法と、特定のディスクか分散かの配置位置の組合せで区別します。
- 選択肢 エ不正解
- 保証するMTBF(平均故障間隔)の数値で各レベルが定まるわけではありません。
覚えるポイント
- RAIDレベルはデータと冗長情報(ミラーやパリティ)の生成方式・配置位置の違いで決まる。
間違えやすいところ
- RAIDの数字の大きさがそのまま性能数値やMTBFの等級を表していると誤認すること。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前(テクノロジ系・補助記憶装置)
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.6 ↗(www.ipa.go.jp)
プラズマディスプレイの特徴
テクノロジ系 · ディスプレイ装置 / PDP
プラズマディスプレイの説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:プラズマディスプレイは、小さな部屋に閉じ込めたガスを放電させ、そのとき出る光で映像を映す自発光型の表示装置です。放電で生じた紫外線が蛍光体を光らせます。バックライトが不要で、自分で光るのが特徴です。
解き方
- プラズマディスプレイの発光原理(希ガスの放電現象)を整理します。
- 選択肢の各表示デバイス(液晶、有機EL、CRT)の原理と対比して適切なものを選択します。
- 選択肢 ア正解
- ガス放電で生じた光で蛍光体を光らせる、プラズマディスプレイの正しい説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 自分では光らずバックライトを使う液晶ディスプレイ(LCD)の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 電気を流すと有機化合物が自ら光る有機EL(OLED)の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 電子ビームを蛍光体に当てて光らせるブラウン管(CRT)の説明です。
覚えるポイント
- プラズマ=ガス放電、液晶=バックライト必須、有機EL=有機化合物の電界発光。
間違えやすいところ
- 自発光型であるプラズマディスプレイを有機ELや液晶と混同すること。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前(テクノロジ系・入出力装置)
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.6 ↗(www.ipa.go.jp)
フォールトトレラントシステムの概念
テクノロジ系 · 信頼性設計 / フォールトトレランス
フォールトトレラントシステムの説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:フォールトトレラントシステムは、一部が故障しても全体として必要な機能を維持し続ける、故障に強いシステムです。部品を複数用意する多重化などで、故障が起きても動き続けられるようにします。処理を止めないことが目的で、安全側に倒したり機能を減らしたりする方式とは区別されます。
解き方
- フォールトトレランス(耐障害性)の定義を確認し、部分的な故障に対する全体の機能維持という要素を捉えます。
- 他の信頼性設計概念(ディザスタリカバリ、分散システム、デュアルシステムなど)との違いを比較検討します。
- 選択肢 ア正解
- 故障が起きてもシステム全体の機能を維持する、フォールトトレラントの定義です。
- 選択肢 イ不正解
- 災害に備えて遠隔地に予備を置くディザスタリカバリの説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 複数のプロセッサがネットワークでつながり資源を共有する分散システムの説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 同じ処理を2系統で行い結果を照合するデュアルシステムの説明です。
覚えるポイント
- フォールトトレラントは部品が故障しても全体として処理を継続できる耐障害性設計。
間違えやすいところ
- フォールトセーフ(安全側に倒す)やフェールソフト(機能を縮退して継続)との混同に注意する。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前(テクノロジ系・システムの構成技術)
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.7 ↗(www.ipa.go.jp)
バックアップ回線新設による総合稼働率の計算
テクノロジ系 · 信頼性計算 / 稼働率
東京〜大阪及び東京〜名古屋がそれぞれ独立した通信回線で接続されている。東京〜大阪の稼働率は0.9、東京〜名古屋の稼働率は0.8である。東京〜大阪の稼働率を0.95以上に改善するために、大阪〜名古屋にバックアップ回線を新設することを計画している。新設される回線の稼働率は最低限幾ら必要か。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:並列につないだ系全体の故障率は、各経路の故障率をかけ合わせた値になります。直列につないだ経路の稼働率は、各回線の稼働率をかけ合わせます。東京〜大阪は、直通の回線と東京〜名古屋〜大阪の迂回経路が並列になった構成と考えます。
解き方
- 直通回線(東京〜大阪)の稼働率は0.9なので、故障率は 1 - 0.9 = 0.1 です。
- 新設する大阪〜名古屋回線の稼働率をxとすると、迂回経路(東京〜名古屋〜大阪)の稼働率は直列接続のため 0.8x、その故障率は 1 - 0.8x となります。
- 東京〜大阪間の総合稼働率は並列接続の合成式より 1 - 0.1 × (1 - 0.8x) と表され、これが0.95以上となる不等式を立てます。
- 1 - 0.1(1 - 0.8x) ≧ 0.95 を整理すると、0.9 + 0.08x ≧ 0.95、0.08x ≧ 0.05、x ≧ 0.05 / 0.08 = 5 / 8 = 0.625 となります。
- 選択肢 ア不正解
- 迂回経路全体の稼働率や直列・並列の関係を誤って式を立てた値です。
- 選択肢 イ不正解
- 計算の途中の値であり、確率のかけ算を取り違えた誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- 並列回線の合成で加算と乗算の処理を誤った値です。
- 選択肢 エ正解
- 新設回線の稼働率xについて 1 - 0.1(1 - 0.8x) ≧ 0.95 を解くと x ≧ 0.625 と求まります。
覚えるポイント
- 直列系の稼働率は各稼働率の積、並列系の稼働率は 1 - (非稼働率の積) で求める。
間違えやすいところ
- 東京〜名古屋と大阪〜名古屋が直列接続であることを忘れ、単純に並列計算してしまうこと。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前(テクノロジ系・システムの評価指標)
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.7 ↗(www.ipa.go.jp)
RASにおける可用性の尺度
テクノロジ系 · 信頼性指標 / RASIS / 稼働率
システムの信頼性を評価する指標であるRAS(Reliability, Availability, Serviceability)のうち、可用性(Availability)を表す尺度として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:可用性は「稼働率(MTBF ÷ (MTBF+MTTR))」で表します。RASはコンピュータシステムの評価を、信頼性(壊れにくさ)・可用性(いつでも使える度合い)・保守性(直しやすさ)の3つで見る考え方です。可用性は「必要なときに使えるか」を示すので、全時間のうち実際に動いていた時間の割合である稼働率が当てはまります。
解き方
- RASの3つの要素(信頼性は壊れにくさ、可用性は動き続ける度合い、保守性は直しやすさ)の意味を確かめます。
- 可用性を数値で表すものとして、動いていた時間の割合を示す稼働率が当てはまると判断します。
- 選択肢 ア正解
- 稼働率は全運用時間のうち使えた時間の割合を表すので、可用性の尺度として正しいです。
- 選択肢 イ不正解
- 全運転時間はMTBFとMTTRを足した1回分の長さで、使える度合いを示す値ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- MTBFは故障と故障の間の平均時間で、壊れにくさを示す信頼性の尺度です。
- 選択肢 エ不正解
- MTTRは壊れてから直るまでの平均時間で、直しやすさを示す保守性の尺度です。
覚えるポイント
- 可用性(Availability)の代表的な尺度は稼働率であること
- MTBFは信頼性(壊れにくさ)、MTTRは保守性(直りやすさ)の尺度であること
間違えやすいところ
- 信頼性を表すMTBFと、可用性を表す稼働率の意味を取り違えること
出題の前提:平成21年度春期基本情報技術者試験午前問17の公式発表解答に基づく。
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.7 ↗(www.ipa.go.jp)
ターンアラウンドタイム改善のための入出力時間
テクノロジ系 · システム性能評価 / ターンアラウンドタイム
プログラムのCPU実行時間が300ミリ秒、入出力時間が600ミリ秒、その他のオーバヘッドが100ミリ秒の場合、ターンアラウンドタイムを半分に改善するには、入出力時間を現在の何倍にすればよいか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:入出力時間を現在の1/6にすれば、ターンアラウンドタイムを半分にできます。ターンアラウンドタイムは、処理を頼んでから結果を受け取り終わるまでの合計時間で、ここではCPU実行時間・入出力時間・オーバヘッドの合計です。CPU実行時間とオーバヘッドは変わらないものとして、合計を半分にするのに必要な入出力時間を逆算します。
解き方
- 現在のターンアラウンドタイムを求めます:300ミリ秒+600ミリ秒+100ミリ秒=1,000ミリ秒です。
- 目標の時間を求めます:1,000ミリ秒÷2=500ミリ秒です。
- CPU実行時間300ミリ秒とオーバヘッド100ミリ秒は変わらないので、必要な入出力時間は500-(300+100)=100ミリ秒です。
- それが現在の何倍かを求めます:100ミリ秒÷600ミリ秒=1/6倍です。
- 選択肢 ア正解
- 入出力を1/6の100ミリ秒にすると合計は300+100+100=500ミリ秒で、元の半分になります。
- 選択肢 イ不正解
- 入出力を1/4の150ミリ秒にすると合計は550ミリ秒となり、目標の500ミリ秒に届きません。
- 選択肢 ウ不正解
- 入出力を1/3の200ミリ秒にすると合計は600ミリ秒となり、目標の500ミリ秒を満たしません。
- 選択肢 エ不正解
- 入出力を1/2の300ミリ秒にすると合計は700ミリ秒となり、3割しか短くなりません。
覚えるポイント
- ターンアラウンドタイムは処理全体の総所要時間であること
- 短縮対象以外の要素(CPU時間やオーバヘッド)は変化しない前提で方程式を立てること
間違えやすいところ
- 「全体を半分にする」を「入出力時間だけを半分にする」と勘違いすること
出題の前提:平成21年度春期基本情報技術者試験午前問18の公式発表解答に基づく。
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.8 ↗(www.ipa.go.jp)
リアルタイムシステムの分類
テクノロジ系 · リアルタイムシステム / ハードリアルタイム
リアルタイムシステムをハードリアルタイムシステムとソフトリアルタイムシステムとに分類したとき、ハードリアルタイムシステムに該当するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:エアバッグ制御システムがハードリアルタイムシステムにあたります。リアルタイムシステムは、決められた時間(デッドライン)を守れないときの影響で2つに分かれます。守れないと重大な事故や人命の危険につながるものがハードリアルタイム、遅れても不便になるだけのものがソフトリアルタイムです。
解き方
- ハードリアルタイムとソフトリアルタイムの違い(遅れが致命的かどうか)を確かめます。
- 各システムで遅れが起きたとき、人命や物理的な破壊につながるかを考えます。
- エアバッグ制御は制限時間を超えると乗員を守れず致命的なので、ハードリアルタイムと判断します。
- 選択肢 ア不正解
- Web配信システムは応答が遅れても表示が遅くなるだけなので、ソフトリアルタイムです。
- 選択肢 イ正解
- エアバッグは衝突を検知した後の決まった時間内に作動しないと命に関わるので、ハードリアルタイムです。
- 選択肢 ウ不正解
- 座席予約システムは即時性が必要でも、遅れが人命や安全の破綻にならないのでソフトリアルタイムです。
- 選択肢 エ不正解
- バンキングシステムは高い信頼性と即時性が要りますが、遅れが物理的な破綻にならないのでソフトリアルタイムです。
覚えるポイント
- ハードリアルタイム:デッドライン超過が致命的事故や人命危機をもたらす(自動車制御、航空機、医療機器など)
- ソフトリアルタイム:デッドライン超過がサービスの質低下にとどまる(動画配信、予約システム、決済など)
間違えやすいところ
- 応答が速いこと(リアルタイム)と、遅れが致命的であること(ハードリアルタイム)を混同すること
出題の前提:平成21年度春期基本情報技術者試験午前問19の公式発表解答に基づく。
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.8 ↗(www.ipa.go.jp)
キャッシュメモリのLRU置換え方式
テクノロジ系 · キャッシュメモリ / ページ置換えアルゴリズム / LRU
キャッシュメモリと主記憶との間でブロックを置き換える方式にLRU方式がある。この方式で置換えの対象になるブロックはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:LRU方式で置き換えるのは「最後に参照されてから最も長い時間が経過したブロック」です。キャッシュや仮想記憶では、どのブロックを追い出すかの決め方がいくつかあります。LRUは「最近使われていないもの」を選ぶ方式で、参照した時刻が一番古いブロックを追い出します。
解き方
- LRUの名前の意味「最近最も使われていない」を確かめます。
- 「最後に参照されてからの経過時間」が最大のブロックを選ぶ方式だと理解し、各選択肢と照らし合わせます。
- 選択肢 ア不正解
- 一定時間参照されていないかで決めるのではなく、参照時刻が最も古いものを選ぶ方式です。
- 選択肢 イ正解
- LRUは最後に参照されてから最も長い時間が経過したブロックを追い出す方式で、正しいです。
- 選択肢 ウ不正解
- 参照した回数が最も少ないブロックを追い出すのはLFUという別の方式です。
- 選択肢 エ不正解
- 読み込んでから最も時間が経ったブロックを追い出すのはFIFOという別の方式です。
覚えるポイント
- LRU(Least Recently Used):最後に参照されてから最も時間が経過したものを置き換える
- LFU(Least Frequently Used):参照回数が最も少ないものを置き換える
- FIFO(First-In First-Out):最初に読み込まれたものを置き換える
間違えやすいところ
- LRU(最終参照からの時間)とLFU(参照回数)やFIFO(読み込みからの時間)の定義を混同すること
出題の前提:平成21年度春期基本情報技術者試験午前問20の公式発表解答に基づく。
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.8 ↗(www.ipa.go.jp)
ディレクトリの相対パス指定
テクノロジ系 · ファイルシステム / 絶対パス / 相対パス
絶対パス名 \a\a\b\c をもつディレクトリがカレントディレクトリであるとき、相対パス名 ..\..\a\b\file をもつファイルを絶対パス名で表現したものはどれか。ここで、ディレクトリ及びファイルの指定方法は問題文に示された規則に従うものとする。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:相対パスの「..」の数だけ上の階層に戻ってから、後ろの名前をつなげます。ファイルシステムでは「.」が現在のディレクトリ、「..」が1つ上の親ディレクトリを表します。カレントディレクトリ \a\a\b\c から「..」を2回で \a\a に戻り、そのあとに a\b\file をつなげます。
解き方
- 出発点のカレントディレクトリ \a\a\b\c を確かめます。
- 最初の「..」で1つ上に移り、パスは \a\a\b になります。
- 2つ目の「..」でもう1つ上に移り、パスは \a\a になります。
- そこに後ろの a\b\file をつなげると \a\a\a\b\file になります。
- 選択肢 ア不正解
- 3階層上まで戻りすぎており、「..」を2回適用した位置より上に行っています。
- 選択肢 イ不正解
- 戻ったあとにサブディレクトリaをたどっていないので、正しい経路になっていません。
- 選択肢 ウ正解
- \a\a\b\c から2階層上って \a\a となり、そこに a\b\file をつなげるので \a\a\a\b\file で正しいです。
- 選択肢 エ不正解
- 1階層しか上に戻っておらず、「..」を1回しか使っていないときのパスです。
覚えるポイント
- 「.」はカレントディレクトリ(現在位置)
- 「..」は親ディレクトリ(1階層上)
- 「..」の回数分だけ末尾のディレクトリを取り除いてから後続パスを連結する
間違えやすいところ
- カレントディレクトリ名に含まれる「a」が重なる点を見落とし、階層を数え間違えること
出題の前提:平成21年度春期基本情報技術者試験午前問21の公式発表解答に基づく。
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.9 ↗(www.ipa.go.jp)
プログラムのコンパイル・リンク・ロードの流れ
テクノロジ系 · 言語プロセッサ / コンパイラ / リンカ / ローダ
プログラムを翻訳して実行するまでの流れを示した図において、コンパイラ、リンカ、ローダの入出力の組合せとして、図中の a、b、c に入る適切な用語の組合せはどれか。 〔図の流れ〕 原始プログラム → コンパイラ → [ a ] → リンカ(外部から [ b ] を入力) → [ c ] → ローダ
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:aは目的プログラム、bはライブラリモジュール、cはロードモジュールです。プログラムは、コンパイラがソース(原始プログラム)を機械語の目的プログラムに翻訳し、リンカが目的プログラムとライブラリモジュールをまとめて実行できるロードモジュールを作り、最後にローダが主記憶に読み込んで動かします。この順番どおりに当てはめます。
解き方
- コンパイラの出力は、原始プログラムから作られる機械語の「目的プログラム」なのでaは目的プログラムです。
- リンカが組み合わせる外部の部品は「ライブラリモジュール」なのでbはライブラリモジュールです。
- リンカの出力でローダが読み込むものは「ロードモジュール」なのでcはロードモジュールです。
- 選択肢 ア正解
- a=目的プログラム、b=ライブラリモジュール、c=ロードモジュールで、処理の順序と一致します。
- 選択肢 イ不正解
- aをライブラリモジュール、cを目的プログラムとしており、用語の対応が逆で誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- aをロードモジュール、cをライブラリモジュールとしており、順序が逆になっています。
- 選択肢 エ不正解
- aをロードモジュール、cを目的プログラムとしており、コンパイラの出力が誤っています。
覚えるポイント
- 原始プログラム →【コンパイル】→ 目的プログラム
- 目的プログラム + ライブラリモジュール →【リンク】→ ロードモジュール
- ロードモジュール →【ロード】→ 主記憶で実行
間違えやすいところ
- 目的プログラムとロードモジュールのできる順序を取り違えること
出題の前提:平成21年度春期基本情報技術者試験午前問22の公式発表解答に基づく。
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.9 ↗(www.ipa.go.jp)
オープンソースソフトウェア(OSD)の定義
テクノロジ系 · オープンソースソフトウェア / OSI / オープンソースの定義
OSI(Open Source Initiative)によるオープンソースソフトウェアの定義(OSD)に従うとき、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:再配布しないなら、改変部分のソースコードを公開しなくてもよいです。オープンソースの定義(OSD)では、自由な再配布や分野による差別の禁止などが決められています。ライセンスの義務は、基本的に第三者へソフトを配布・提供するときに生じるので、社内利用だけなら公開する必要はありません。
解き方
- OSDの原則(再配布の自由、差別の禁止、ソースコード公開の条件など)を振り返ります。
- 再配布せず組織の中で改変・利用するだけなら、ソースコードの公開が必要かを考えます。
- 差別の禁止や料金請求の禁止に反する選択肢を外し、正しい記述を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- OSDは利用分野による差別を禁じているので、特定の業界に公開範囲を限定できません。
- 選択肢 イ不正解
- BSDやMITのような許諾型ライセンスでは同じライセンスでの再配布を強制せず、これはコピーレフト型の特徴です。
- 選択肢 ウ不正解
- OSDは自由な再配布を定めているので、再配布のときにライセンス費を請求することは認められません。
- 選択肢 エ正解
- 第三者へ配布せず社内利用だけなら、改変部分のソースコードを公開する義務はなく、正しいです。
覚えるポイント
- OSSのソースコード開示義務は再配布・頒布時に発生し、内部利用だけなら公開義務はない
- OSDでは人やグループ、利用分野による差別を禁止している
- 同一ライセンスでの再配布を要求するのはGPLなどのコピーレフト型であり、すべてのOSSの要件ではない
間違えやすいところ
- 社内利用で改変しただけでも、必ずソースコードを公開しなければならないと誤解すること
- すべてのOSSが同じライセンスの再配布を強制する型だと思い込むこと
出題の前提:平成21年度春期基本情報技術者試験午前問23の公式発表解答に基づく。
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.10 ↗(www.ipa.go.jp)
論理回路の等価変換
テクノロジ系 · 論理回路 / ブール代数 / 論理式の簡単化
図の論理回路と同じ出力Xが得られる論理回路はどれか。ここで、問題で与えられた回路は、入力Aと入力BがANDゲートに入力され、さらに入力BがNOTゲートを通って反転され、ANDゲートの出力とNOTゲートの出力がORゲートに入力されて出力Xとなる回路である。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:問題の回路は A+B̄ と同じで、選択肢イが同じ出力になります。論理回路の出力はブール代数の式で表せ、式を簡単化すると少ないゲートの等価な回路に直せます。(A・B)+B̄ は、B̄+(B・A)=(B̄+B)・(B̄+A)=1・(B̄+A)=A+B̄ と変形できます。
解き方
- 問題図の回路から式を作ります:AとBのANDが A・B、BのNOTが B̄、それらをORに入れるので X=(A・B)+B̄ です。
- 式を簡単化します:B=0なら X=1、B=1なら X=A となり、これは A+B̄ と同じ結果です。
- X=A+B̄ を作る回路(AとNOT(B)をORに入れる)を選択肢から探すとイになります。
- 選択肢 ア不正解
- この回路の出力は NOT(A・B) で、A=0、B=1のとき1となり、元の回路の0と違います。
- 選択肢 イ正解
- この回路の出力は A+B̄ で、問題の式 (A・B)+B̄ を簡単化した結果と一致します。
- 選択肢 ウ不正解
- この回路の出力は A+B で、A=0・B=0のとき0となり、元の回路の1と合いません。
- 選択肢 エ不正解
- この回路の出力は NOT(A・B̄) で、A=1・B=0のとき0となり、元の回路の1と合いません。
覚えるポイント
- ブール代数の吸収・分配関係:(A・B)+B̄ = A+B̄
- 迷ったときは、(A, B)=(0,0), (0,1), (1,0), (1,1) の4通りの真理値表を作って比較すると確実
間違えやすいところ
- AND素子とOR素子の記号の形を見間違えること
- (A・B)+B̄ を単純にAだけに消してしまう計算の誤り
出題の前提:平成21年度春期基本情報技術者試験午前問24の公式発表解答に基づく。
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.2 ↗(www.ipa.go.jp) / 公式問題冊子 p.10 ↗(www.ipa.go.jp)
半加算器の回路構成
テクノロジ系 · 論理回路 / 加算器 / 排他的論理和
1ビットの2進数xとyを加算して、和の1けた目zおよびけた上げcを出力する半加算器がある。素子Aおよび素子Bの論理素子の組合せとして適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:1ビットの足し算では、和の1けた目は排他的論理和(XOR)、けた上げは論理積(AND)で作ります。0+1や1+0のときだけ和が1になり、1+1のときだけ繰り上がりが1になるからです。排他的論理和は「どちらか一方だけが1なら1」を返す素子、論理積は「両方とも1なら1」を返す素子です。
解き方
- 入力xとyの足し算で、和の1けた目zを真理値表にします。0+0=0、0+1=1、1+0=1、1+1=0となるので排他的論理和(XOR)だと分かります。
- けた上げcも真理値表にします。0+0=0、0+1=0、1+0=0、1+1=1となるので論理積(AND)だと分かり、当てはまる組合せを選びます。
- 選択肢 ア正解
- 和zを出すAが排他的論理和、けた上げcを出すBが論理積なので、正しい組み合わせです。
- 選択肢 イ不正解
- 否定論理積や否定論理和は、加算で必要な和やけた上げのビットを作れません。
- 選択肢 ウ不正解
- Aが否定論理和、Bが排他的論理和では、和とけた上げの論理と合いません。
- 選択肢 エ不正解
- Aが論理積、Bが論理和では、加算の出力ビットが逆になっていて適切ではありません。
覚えるポイント
- 半加算器は和(Sum)がXOR、桁上げ(Carry)がANDで構成される
間違えやすいところ
- 下位からの繰り上がりも足す全加算器と、繰り上がりを考えない半加算器の構成を混同しやすいので注意します。
出題の前提:平成21年春期 基本情報技術者試験 午前 問25
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.11 ↗(www.ipa.go.jp)
ラジオボタンの用途
テクノロジ系 · ユーザーインタフェース / GUI部品 / ラジオボタン
グラフィカルユーザインタフェース(GUI)の部品の一つであるラジオボタンの用途として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:ラジオボタンは、互いに排他的な(同時に1つしか選べない)複数の項目から1つを選ぶための部品です。GUI部品にはそれぞれ決まった役割があります。独立してオン・オフを選ぶ複数選択にはチェックボックスを使います。
解き方
- ラジオボタンの標準的な仕様(同じグループの中では常に1つだけを選べる)を確認します。
- 各選択肢と、チェックボックス・コンボボックス・リストボックスなどのGUI部品の役割を比べて判定します。
- 選択肢 ア不正解
- 各項目をそれぞれ選ぶかどうかを決める用途には、チェックボックスが向いています。
- 選択肢 イ不正解
- 一覧から選ぶことと自由に入力することを両方できる部品は、コンボボックスです。
- 選択肢 ウ正解
- 並んだ排他的な選択項目から1つだけを選ぶのが、ラジオボタンの用途です。
- 選択肢 エ不正解
- 項目を選ぶと一覧が開いてそこから選ぶ部品は、ドロップダウンリストやメニューです。
覚えるポイント
- ラジオボタンは単一選択(排他)、チェックボックスは複数選択可能
間違えやすいところ
- チェックボックスとラジオボタンの選択動作(複数選べるか1つだけか)を逆に覚えてしまう誤りに注意します。
出題の前提:平成21年春期 基本情報技術者試験 午前 問26
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.11 ↗(www.ipa.go.jp)
ユーザビリティの定義
テクノロジ系 · ヒューマンインタフェース / ユーザビリティ / アクセシビリティ
Webコンテンツのユーザビリティの説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:ユーザビリティとは、ある利用状況で利用者が目標を達成するときの、有効さ・効率・満足度のことです。使いやすさや使い勝手を表す言葉で、ISO 9241-11で定義されています。誰でも使えるようにするアクセシビリティやユニバーサルデザインとは別の考え方です。
解き方
- ユーザビリティ(使い勝手・使いやすさ)が何を指すかを思い出します。
- 障害の有無や年齢を問わず使えるようにすること(アクセシビリティやユニバーサルデザイン)と比べ、目標達成度や満足度に注目した選択肢を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 能力や環境にかかわらず誰でも使える設計は、ユニバーサルデザインの説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 高齢者や障がい者が支障なく使えるようにすることは、アクセシビリティの説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 負担を取り除く設計は、バリアフリーやアクセシビリティに関する説明です。
- 選択肢 エ正解
- 利用者がストレスを感じずに目標を達成できるかを表すので、ユーザビリティの説明として適切です。
覚えるポイント
- ユーザビリティは使いやすさ(有効さ・効率・満足度)、アクセシビリティは利用可能度
間違えやすいところ
- アクセシビリティ(アクセスのしやすさ)とユーザビリティ(使い勝手・利用品質)を混同しないようにします。
出題の前提:平成21年春期 基本情報技術者試験 午前 問27
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.11 ↗(www.ipa.go.jp)
ヒューマンインタフェースの操作の一貫性向上
テクノロジ系 · ヒューマンインタフェース / インタフェース設計 / 一貫性
ヒューマンインタフェース設計において、操作の一貫性向上を目的とするものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:操作の一貫性とは、システム全体で同じ操作や同じ見た目に同じ意味・結果を持たせることです。一貫していると利用者は覚えやすく、操作ミスも大きく減らせます。どの画面でもボタンの位置や形をそろえることが一貫性の向上につながります。
解き方
- 「操作の一貫性(どの画面でも同じルール・同じ動作であること)」の意味を確認します。
- 各選択肢が目指す目的(Undoは安全性、ショートカットは効率、ボタン統一は一貫性、進行状況表示はフィードバック)に分けます。
- 選択肢 ア不正解
- Undo機能は、誤操作から元に戻せるようにする回復性や安全性のための設計です。
- 選択肢 イ不正解
- ショートカットキーは、慣れた利用者の操作効率や速さを上げるための設計です。
- 選択肢 ウ正解
- どの画面でもボタンの位置や形を同じにすることは、操作の一貫性の向上に合っています。
- 選択肢 エ不正解
- 処理の進行状況の表示は、状態を見えるようにしてフィードバックを返す設計です。
覚えるポイント
- UIの一貫性向上は画面間やシステム間での配置・形状・用語・ルールの統一
間違えやすいところ
- 操作の効率化(ショートカット)や誤操作の防止(Undo)と、一貫性とを混同しないようにします。
出題の前提:平成21年春期 基本情報技術者試験 午前 問28
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.12 ↗(www.ipa.go.jp)
リレーショナルデータの集計可能性の判断
テクノロジ系 · データベース / データ構造 / 集計分析
企業において「顧客マスタ(顧客コード,名称,担当者コード,前月〜3か月前受注額、各顧客の担当者は1人)」「商品マスタ(商品コード,名称,前月〜3か月前受注額)」「担当者マスタ(担当者コード,氏名)」「当月受注ファイル(顧客コード,商品コード,受注額)」を管理している。これら4ファイルを用いて当月分と直前3か月分の出力が可能な受注実績はどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:当月分と直前3か月分の受注実績を出せるのは「担当者別の顧客別受注実績」です。過去3か月の受注額は顧客マスタと商品マスタに合計値としてのみ入っており、顧客×商品や担当者×商品のような組合せ別の過去データはありません。ただし各顧客の担当者は1人と決まっているので、顧客と担当者の組合せだけは過去分も分かります。
解き方
- 各ファイルの項目を確認します。過去の実績は顧客マスタと商品マスタに、それぞれの合計値としてだけ入っています。
- 商品×顧客、商品×担当者の組合せの過去データはないので、ア・イ・ウは出せないと判断します。
- 顧客マスタで顧客と担当者が1対1で結び付いているので、顧客単位の過去実績はそのまま担当者別の顧客別実績としてまとめられ、当月分も受注ファイルから集計できるのでエが適切です。
- 選択肢 ア不正解
- 顧客マスタにも商品マスタにも顧客×商品の組合せ別の過去3か月の額がないので出せません。
- 選択肢 イ不正解
- 商品ごとの顧客別の過去実績データが残っていないので出せません。
- 選択肢 ウ不正解
- 商品マスタに担当者別の過去受注額がないので出せません。
- 選択肢 エ正解
- 顧客マスタに担当者コードと過去3か月の受注額があり、当月分も顧客と担当者を結び付けて集計できるので出せます。
覚えるポイント
- マスタに保持されていないクロス集計(多対多の過去履歴)は出力できない
間違えやすいところ
- 当月受注ファイルに商品コードがあるから商品別の過去データも出せると、誤解してしまう点に注意します。
出題の前提:平成21年春期 基本情報技術者試験 午前 問29
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.12 ↗(www.ipa.go.jp)
静止画像データの国際圧縮標準規格
テクノロジ系 · マルチメディア / 画像圧縮 / JPEG
静止画データの圧縮符号化に関する国際標準はどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:静止画像の圧縮符号化の国際標準はJPEGです。JPEGはISO/IECとITU-Tが共同で定めた規格で、写真などの静止画像を圧縮するために使われます。MPEGは動画像の圧縮の国際標準で、BMPやGIFは特定の企業や団体に由来する画像形式です。
解き方
- 問題が聞いているのが「静止画」の「国際標準」であることを確認します。
- BMP(Windowsの画像形式)、GIF(CompuServe社の開発)、MPEG(動画像の国際標準)を外し、静止画の国際標準であるJPEGを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- BMPは主にWindowsで使われる画像形式で、国際標準の圧縮規格ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- GIFはCompuServe社が開発した画像形式で、国際標準規格ではありません。
- 選択肢 ウ正解
- JPEGはISO/IECとITU-Tが標準化した静止画像の圧縮符号化方式です。
- 選択肢 エ不正解
- MPEGは動画像の圧縮符号化に関する国際標準規格です。
覚えるポイント
- JPEGは静止画像の国際標準規格、MPEGは動画像の国際標準規格
間違えやすいところ
- MPEGとJPEGの対象(動画像か静止画像か)を取り違える誤りに注意します。
出題の前提:平成21年春期 基本情報技術者試験 午前 問30
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.12 ↗(www.ipa.go.jp)
ストアドプロシージャによる通信負荷軽減
テクノロジ系 · データベース / クライアントサーバシステム / ストアドプロシージャ
データベースサーバを利用したクライアントサーバシステムにおいて、大量のSQL文が発行されることによるクライアントとサーバ間の通信負荷が問題となった。このときの解決策として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:通信負荷を減らすには、ストアドプロシージャ(データベースサーバ側に保存したSQL手続き)を使います。クライアントが多数のSQL文を1つずつ送ると、通信の往復やデータ量が増えて負荷が大きくなります。ストアドプロシージャなら呼び出しを1回送るだけで、サーバ内部でまとめて処理できます。
解き方
- 問題のボトルネックが「クライアントとサーバ間の通信負荷(SQL送受信の多さ)」であることをつかみます。
- 個々のSQL送信をまとめ、クライアントとサーバ間の通信量を減らせる技術であるストアドプロシージャを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- インデックスの見直しはサーバ内部の検索速度を上げる策で、通信回線の負荷軽減には直結しません。
- 選択肢 イ正解
- ストアドプロシージャなら複数のSQL処理をサーバ側でまとめて実行でき、通信負荷を減らす策として最適です。
- 選択肢 ウ不正解
- データベースの再編成は、ディスクの断片化を解消してI/O性能を上げる施策です。
- 選択肢 エ不正解
- 動的SQLは実行時にSQLを組み立てる方法で、通信回数を減らすことにはなりません。
覚えるポイント
- ストアドプロシージャはサーバ側実行によりネットワークトラフィックを大幅削減する
間違えやすいところ
- サーバ内の処理速度の改善(インデックス)と、通信負荷の軽減策を混同しないようにします。
出題の前提:平成21年春期 基本情報技術者試験 午前 問31
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.13 ↗(www.ipa.go.jp)
リレーショナルデータベースの第3正規化
テクノロジ系 · データベース設計 / 正規化 / 第3正規形
非正規表「従業員(従業員番号,従業員氏名,{技能コード,技能名,技能経験年数})」({}は繰返しを表す)を第3正規形に分解したものとして、適切なものはどれか。なお、下線部は主キーを表す。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:第3正規形に分解すると、従業員技能・従業員・技能の3つの表になります。まず第1正規化で繰り返し項目をなくし、主キーを(従業員番号,技能コード)にします。次に第2正規化で主キーの一部だけで決まる項目(従業員番号→従業員氏名、技能コード→技能名)を別表に分けます。
解き方
- 第1正規化:繰り返しグループをなくし、主キーを(従業員番号,技能コード)にします。
- 第2正規化:主キーの一部だけで決まる「従業員氏名(従業員番号で決まる)」と「技能名(技能コードで決まる)」を別の表に分けます。
- 主キー全体で決まる「技能経験年数」は主キー(従業員番号,技能コード)を持つ関連表に残し、3つの表に分かれたウを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 技能経験年数は従業員と技能の組で決まる項目なので、技能マスタ側には置けません。
- 選択肢 イ不正解
- 従業員表の主キーを従業員番号だけにして技能経験年数を置くと、複数の技能を持つ従業員を表せません。
- 選択肢 ウ正解
- 主キー(従業員番号,技能コード)全体で決まる項目と、各マスタに分ける部分が正しく分離され、第3正規形を満たします。
- 選択肢 エ不正解
- 技能経験年数が従業員表にあり、どの技能の経験年数なのかが分からなくなってしまいます。
覚えるポイント
- 部分関数従属の排除が第2正規化、推移的関数従属の排除が第3正規化
間違えやすいところ
- 主キーの一部で決まる項目と、複合キー全体で決まる項目の分け方を間違えないようにします。
出題の前提:平成21年春期 基本情報技術者試験 午前 問32
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.13 ↗(www.ipa.go.jp)
SQLによるビュー表定義の構文
テクノロジ系 · データベース / SQL / データ定義言語(DDL) / CREATE VIEW
関係データベースの「製品」表および「売上」表をもとに、製品番号、製品名、納品数、売上年月日、売上金額(納品数×単価)からなるビュー表「売上報告」を定義するSQL文を作成する。空欄に入る適切なキーワードはどれか。 CREATE VIEW 売上報告(製品番号, 製品名, 納品数, 売上年月日, 売上金額) AS [ a ] 製品.製品番号, 製品.製品名, 売上.納品数, 売上.売上年月日, 売上.納品数 * 製品.単価 FROM 製品, 売上 WHERE 製品.製品番号 = 売上.製品番号
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:ビューの定義では、ASの直後にSELECT文を書きます。ビュー(実表から必要なデータを取り出して見せる仮想の表)は、既存の表や他のビューをもとに作られます。CREATE VIEW ビュー名 AS SELECT ... の形で、どの列をどのように取り出すかをSELECT文で指定します。
解き方
- ビューを定義する基本の形「CREATE VIEW ビュー名 AS SELECT ...」を確認します。
- ASの後ろに列の指定やFROM句、WHERE句が続くことに注目し、これらがSELECT文の一部だと判断します。
- 選択肢 ア不正解
- GRANT(権限を与える命令)は利用者にアクセス権限を付与するもので、ビューを定義するASの直後には入りません。
- 選択肢 イ不正解
- INSERT(行を追加する命令)は表にデータを追加する操作で、ビューが取り出す問い合わせを指定するキーワードではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- SCHEMA(データベースの枠組み)はCREATE SCHEMAなどで使う言葉で、ビューが参照する問い合わせを指定する箇所には合いません。
- 選択肢 エ正解
- ビューの定義はCREATE VIEW ビュー名 AS SELECT ...の形なので、ASの直後にはSELECTが入り、これが正解です。
覚えるポイント
- ビュー定義構文:CREATE VIEW ビュー名 AS SELECT文
- ビューは実体としてのデータを保持せず、参照時に元表から導出される仮想表である
間違えやすいところ
- INSERT INTO ... SELECT ... のように表へデータを追加する書き方と混同しないようにする
出題の前提:基本情報技術者試験シラバス・SQL規格(JIS X 3005 / ISO/IEC 9075)に基づく関係データベースのデータ定義
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.14 ↗(www.ipa.go.jp)
関係代数における関係演算の定義
テクノロジ系 · データベース / 関係モデル / 関係代数 / 関係演算
関係データベースにおける表の操作に関する記述のうち、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:結合は、複数の表を条件に従って行単位でつなぎ、一つの表にすることです。関係データベースの操作では、行を選ぶ「選択(Selection)」、列を選ぶ「射影(Projection)」、表と表を組み合わせる「結合(Join)」が代表的な演算です。どれも結果は表(関係)になります。
解き方
- 行を絞り込む「選択」と、列を絞り込む「射影」の意味をそれぞれ確かめます。
- 複数の表を組み合わせる操作と行を追加する操作を比べ、各選択肢の正しさを判断します。
- 選択肢 ア正解
- 結合(Join)は、複数の表を共通の列などを手がかりに対応づけ、一つの表にまとめる操作です。
- 選択肢 イ不正解
- 条件に合う「行」を取り出す操作は「選択」であり、射影の説明ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 指定した「列」を取り出す操作は「射影」であり、選択の説明ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- 挿入(INSERT)は行を追加する操作であり、列を追加するのは表の定義を変える操作(ALTER TABLEなど)です。
覚えるポイント
- 選択(Selection):条件に合う「行」を取り出す演算(水平方向の切り出し)
- 射影(Projection):指定した「列」を取り出す演算(垂直方向の切り出し)
- 結合(Join):共通の属性値を手掛かりに複数の表を連結する演算
間違えやすいところ
- 「選択」と「射影」は行と列を取り違えやすいので、縦(列)を切り出すのが射影、横(行)を選ぶのが選択と覚える
出題の前提:基本情報技術者試験シラバス・関係モデルの基礎理論
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.14 ↗(www.ipa.go.jp)
チェックポイント以降に完了したトランザクションの障害回復
テクノロジ系 · データベース / トランザクション管理 / 障害回復 / ロールフォワード
トランザクションTはチェックポイント取得後に正常終了(コミット)し、その後にシステム障害が発生した。データベースをトランザクションTの終了直後の状態に復旧するために用いられる回復技法はどれか。ここで、チェックポイントのバックアップのほかにトランザクションログが利用できるものとする。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:コミット済みのトランザクションはロールフォワード(前進復帰)で復旧します。DBMSは障害が起きると、チェックポイントの状態と更新ログ(処理の記録)を使ってデータベースを元に戻します。コミット(確定)済みの処理は耐久性を保つためログをたどって再現し、まだ確定していない処理は取り消します。
解き方
- 障害が起きた時点で、トランザクションTがコミット済みかどうかを確かめます(チェックポイント後に完了しています)。
- 確定済みの更新内容を反映させる復旧技法がロールフォワードだと導きます。
- 選択肢 ア不正解
- 2相ロックは複数の処理を安全に同時実行するための制御方式で、障害からの復旧手法ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- トランザクションスケジューリングは複数の処理の実行順序を決める仕組みで、復旧手法ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- ロールバック(後退復帰)は、障害時にまだコミットしていない処理を取り消して元の状態に戻す手法です。
- 選択肢 エ正解
- コミット済みの処理の更新をログの更新後情報で再現し、確定した状態まで進めるのがロールフォワードで、これが正解です。
覚えるポイント
- コミット済みトランザクションの障害回復=ロールフォワード(前進復帰・更新後ログ適用)
- コミット前(未完了)トランザクションの障害回復=ロールバック(後退復帰・更新前ログ適用)
間違えやすいところ
- コミット前はロールバック、コミット後はロールフォワードと、適用する回復処理を逆に覚えないように注意する
出題の前提:基本情報技術者試験シラバス・データベース管理システム(障害回復機能)
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.14 ↗(www.ipa.go.jp)
回線利用率を考慮したデータ伝送時間の計算
テクノロジ系 · ネットワーク / 通信回線 / データ伝送速度 / 伝送時間計算
通信速度が1.5Mビット/秒の伝送路を用いて、12Mバイトのデータを転送するために必要な伝送時間は何秒か。ここで、回線利用率は50%とする。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:伝送時間は「データ量(ビット)÷実効速度(ビット/秒)」で求めます。1バイトは8ビットなので、12Mバイトは96Mビットになります。回線利用率が50%なので実際の速度は半分の0.75Mビット/秒になり、96÷0.75で128秒です。
解き方
- 転送するデータ量をバイトからビットに直します:12Mバイト × 8 = 96Mビット。
- 回線利用率を考えた実際の速度を出します:1.5Mビット/秒 × 0.5 = 0.75Mビット/秒。
- 伝送時間を求めます:96Mビット ÷ 0.75Mビット/秒 = 128秒。
- 選択肢 ア不正解
- 16秒は、バイトをビットに直さずに(12 ÷ (1.5 × 0.5))計算したときの誤った値です。
- 選択肢 イ不正解
- 32秒は、回線利用率50%による時間2倍の補正をせず、速度を2倍にして計算したときなどの誤った値です。
- 選択肢 ウ不正解
- 64秒は、回線利用率50%を考えずに1.5Mビット/秒でそのまま計算した値(96 ÷ 1.5)で、誤りです。
- 選択肢 エ正解
- 96Mビットを実効速度0.75Mビット/秒で割ると128秒になり、これが正解です。
覚えるポイント
- 伝送時間 = 総データ量(ビット)÷ 実効通信速度(ビット/秒)
- 実効通信速度 = 回線速度 × 回線利用率
- 1バイト = 8ビット(単位の統一を最優先で行う)
間違えやすいところ
- バイトとビットの換算を忘れ、8を掛けずに計算してしまうミスが多いので注意する
出題の前提:基本情報技術者試験シラバス・ネットワークの性能計算
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.15 ↗(www.ipa.go.jp)
ネットワーク層で動作する接続装置
テクノロジ系 · ネットワーク / OSI基本参照モデル / ネットワーク層 / ルータ
複数のLAN同士を、OSI基本参照モデルのネットワーク層で相互に接続するのに使用する装置はどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:ネットワーク層(第3層)でLAN同士をつなぐ装置はルータです。OSI基本参照モデルでは、中継する層によって装置が分かれます。物理層(第1層)はリピータ、データリンク層(第2層)はブリッジやスイッチングハブ、ネットワーク層(第3層)はルータです。
解き方
- 問題で指定された接続層が「ネットワーク層(第3層)」であることを確かめます。
- 各装置が対応する階層を照合し、ネットワーク層に対応するルータを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- ハブのうちリピータハブは物理層(第1層)、スイッチングハブはデータリンク層(第2層)で働きます。
- 選択肢 イ不正解
- ブリッジはデータリンク層(第2層)でMACアドレスを見てフレームを中継・選別する装置です。
- 選択肢 ウ不正解
- リピータは物理層(第1層)で電気や光の信号を整え増幅し、伝送距離を延ばす装置です。
- 選択肢 エ正解
- ルータはネットワーク層(第3層)でIPアドレスを見て経路を選び、異なるネットワーク同士をつなぎます。
覚えるポイント
- 第1層(物理層):リピータ
- 第2層(データリンク層):ブリッジ、スイッチングハブ(MACアドレス識別)
- 第3層(ネットワーク層):ルータ(IPアドレス・経路制御)
- 第4層以上(上位層):ゲートウェイ
間違えやすいところ
- ルータ(第3層)とブリッジ(第2層)の対応する階層を取り違えないように注意する
出題の前提:基本情報技術者試験シラバス・通信プロトコルとネットワーク接続装置
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.15 ↗(www.ipa.go.jp)
IPv4アドレスのアドレスクラス判定
テクノロジ系 · ネットワーク / IPアドレス / IPv4 / アドレスクラス
IPアドレス 10.128.192.10 のアドレスクラスはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:アドレスクラスは第1オクテット(先頭8ビット)の値で決まります。クラスAは0〜127、クラスBは128〜191、クラスCは192〜223、クラスDは224〜239(マルチキャスト用)です。10.128.192.10は第1オクテットが10なのでクラスAです。
解き方
- IPアドレス「10.128.192.10」の第1オクテットである「10」に注目します。
- 第1オクテットの範囲(0〜127がクラスA)と照らし合わせ、クラスAだと判断します。
- 選択肢 ア正解
- 第1オクテットの10は0〜127の範囲なのでクラスAに当てはまります(10.0.0.0/8はプライベートIPとしても知られます)。
- 選択肢 イ不正解
- クラスBの第1オクテットの範囲は128〜191なので、今回は当てはまりません。
- 選択肢 ウ不正解
- クラスCの第1オクテットの範囲は192〜223なので、今回は当てはまりません。
- 選択肢 エ不正解
- クラスDの第1オクテットの範囲は224〜239で、マルチキャスト配信に使われます。
覚えるポイント
- クラスA:0〜127(先頭ビット0)
- クラスB:128〜191(先頭ビット10)
- クラスC:192〜223(先頭ビット110)
- クラスD:224〜239(マルチキャスト用)
間違えやすいところ
- 第2オクテットの128や第3オクテットの192に惑わされず、判定は必ず第1オクテットの値で行う
出題の前提:基本情報技術者試験シラバス・インターネットプロトコル(IPアドレッシング)
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.15 ↗(www.ipa.go.jp)
電子メール送受信・転送プロトコルの組み合わせ
テクノロジ系 · ネットワーク / アプリケーション層 / SMTP / POP3 / 電子メール
電子メールシステムにおいて利用されるプロトコルについて、次の図の①〜③に対応するプロトコルの適切な組合せはどれか。 ・① メールクライアントからメールサーバへの「メール送信」 ・② メールサーバからメールクライアントへの「メール受信」 ・③ メールサーバ間での「メール転送」
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:メールの送信とサーバ間の転送はSMTP、受信はPOP3です。クライアントからサーバへメールを送るとき、およびサーバからサーバへ転送するときはSMTPを使います。サーバのメールボックスにたまったメールをクライアントが取り出す受信にはPOP3やIMAP4を使います。
解き方
- 送信(①)と転送(③)が、メールを相手へ送り出すSMTPであることを見きわめます。
- 受信(②)が、たまったメールを引き出すPOP3であることを見きわめます。
- ①=SMTP、②=POP3、③=SMTPとなる組み合わせを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- ①のメール送信にはPOP3を使えません(POP3は受信専用のプロトコルです)。
- 選択肢 イ不正解
- ①の送信にPOP3、②の受信にSMTPが割り当てられており、役割が逆になっているので誤りです。
- 選択肢 ウ正解
- ①送信がSMTP、②受信がPOP3、③サーバ間転送がSMTPで、すべて正しい組み合わせです。
- 選択肢 エ不正解
- ②のクライアントによる受信はSMTPではなくPOP3(またはIMAP4)を使うので誤りです。
答えの内訳
- ①(メール送信):SMTP
- メールクライアントからメールサーバへのメール送信にはSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)が使用されます。
- ②(メール受信):POP3
- メールクライアントが自身のメールボックスからメールを受信(ダウンロード)するにはPOP3(Post Office Protocol version 3)が使用されます。
- ③(メール転送):SMTP
- メールサーバ相互間でメッセージを中継・転送する際にもSMTPが使用されます。
覚えるポイント
- SMTP(Simple Mail Transfer Protocol):メール送信およびサーバ間のメール中継・転送
- POP3(Post Office Protocol version 3):クライアントがサーバからメールを受信・取得
間違えやすいところ
- クライアントからサーバへの「送信」と「受信」で使うプロトコルが違う点に注意する(送信はSMTP、受信はPOP3/IMAP4)
出題の前提:基本情報技術者試験シラバス・ネットワークアプリケーション(電子メールプロトコル)
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.15 ↗(www.ipa.go.jp)
公開鍵暗号方式による注文メッセージの暗号化と復号
テクノロジ系 · セキュリティ / 暗号技術 / 公開鍵暗号方式 / 機密性の確保
ある商店が、顧客からネットワークを通じて注文(メッセージ)を受信するとき、公開鍵暗号方式を利用して、注文の内容が第三者に分からないように秘匿したい。商店、顧客のそれぞれが利用する、「商店の公開鍵」「商店の秘密鍵」の適切な組合せはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:内容を秘匿するときは、受信者の公開鍵で暗号化し、受信者の秘密鍵で復号します。注文の内容を第三者に分からせない(機密性を保つ)には、送る側が受信者である商店の公開鍵でデータを暗号化します。その暗号文は商店だけが持つ秘密鍵でしか元に戻せないため、他の人には読めません。
解き方
- 暗号化の目的が「第三者に内容を分からせない(機密性の確保)」であることを確かめます。
- 送る側の顧客は、受ける側の商店の公開鍵でメッセージを暗号化します。
- 受ける側の商店は、自分だけが持つ秘密鍵で暗号文を復号します。
- 「商店が使う:秘密鍵」「顧客が使う:公開鍵」の組み合わせを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 商店の公開鍵で暗号化したデータを商店の公開鍵で復号することはできず、数学的に成り立ちません。
- 選択肢 イ不正解
- 商店の秘密鍵を顧客に渡して使わせるのは秘密鍵の漏洩であり、公開鍵暗号方式の前提に反します。
- 選択肢 ウ正解
- 顧客が商店の公開鍵で暗号化して送り、商店が自分の秘密鍵で復号するので、注文内容の秘匿を保てます。
- 選択肢 エ不正解
- 商店の秘密鍵は商店だけが厳重に管理するもので、顧客が使うことはできません。
覚えるポイント
- 暗号化(機密性の確保):受信者の公開鍵で暗号化し、受信者の秘密鍵で復号する
- ディジタル署名(真正性の確保):送信者の秘密鍵で署名し、送信者の公開鍵で検証する
間違えやすいところ
- ディジタル署名での鍵の使い方(送信者の秘密鍵で作り、公開鍵で確かめる)と混同しないように整理する
出題の前提:基本情報技術者試験シラバス・情報セキュリティ(公開鍵暗号方式の仕組み)
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.16 ↗(www.ipa.go.jp)
リスクマネジメントにおけるリスク移転の定義
テクノロジ系 · リスクマネジメント / リスク移転 / 情報セキュリティ
リスクマネジメントにおけるリスク対応手法のうち、「リスク移転」を説明したものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:リスク移転とは、損失が起きたときの金銭的な負担を保険などで第三者に移すことです。自分で備えるのではなく、他者に引き受けてもらう考え方です。
解き方
- 各選択肢がどのリスク対応(低減・移転・回避など)を指すか見分けます。
- 保険で損失を第三者に負担してもらう対応がリスク移転だと確かめます。
- 選択肢 ア不正解
- 損失の発生率や損害の大きさを下げるのはリスク低減(軽減)にあたります。
- 選択肢 イ正解
- 保険に加入して損失時の資金負担を第三者に移すのがリスク移転です。
- 選択肢 ウ不正解
- リスクの原因そのものをなくす対応はリスク回避にあたります。
- 選択肢 エ不正解
- リスクを分解・集約して扱いやすくするのは分析の手法で、移転ではありません。
覚えるポイント
- リスク対応の4分類:回避、低減、移転(保険・委託)、保有
間違えやすいところ
- リスク低減(損失を小さくする)とリスク移転(負担を他者に移す)を混同しないこと。
出題の前提:JIS Q 31000(リスクマネジメント規格)および情報セキュリティマネジメント基準におけるリスク対応分類に基づく。
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.16 ↗(www.ipa.go.jp)
Webビーコンの機能と目的
テクノロジ系 · Webビーコン / アクセス解析 / トラッキング技術
Webビーコン(Webバグ)に該当する仕組みの説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:Webビーコンとは、Webページやメールに小さな画像を仕込み、見た人のアクセス状況を集める仕組みです。画像を読み込む通信が起きることを利用して、閲覧の日時や回数などを外部サーバへ送ります。
解き方
- Webビーコンが小さな画像の読み込みで閲覧を追跡する仕組みを確認します。
- 利用者のアクセス動向を集める仕組みを説明する選択肢を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 悪意あるスクリプトで攻撃する手口(クロスサイトスクリプティングなど)の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- ファイルを消すウイルスの説明で、Webビーコンの目的ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- Webアプリのプログラムに潜む誤り(バグ)の説明です。
- 選択肢 エ正解
- 小さな画像を埋め込み、利用者のアクセス動向を集める仕組みそのものです。
覚えるポイント
- Webビーコンは極小画像を埋め込んで閲覧動向を収集する手法
間違えやすいところ
- ウイルスなどの攻撃と混同せず、解析に使う追跡技術だと捉えること。
出題の前提:基本情報技術者試験におけるWebセキュリティおよびインターネットトラッキング技術の出題基準に基づく。
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.16 ↗(www.ipa.go.jp)
生体認証システムの評価指標と調整
テクノロジ系 · 生体認証 / 本人拒否率(FRR) / 他人受入率(FAR)
生体認証システム(バイオメトリクス認証)を導入するときに考慮すべき点として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:生体認証では、本人を誤って断る確率と他人を誤って通す確率の両方を見て装置を調整する必要があります。この2つは一方を小さくすると他方が大きくなる関係(トレードオフ)にあるからです。
解き方
- 生体認証ならではの、誤って判定する確率どうしの関係を思い出します。
- 本人拒否率と他人受入率の両方を見て調整する選択肢を正解と判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 入力データを無害化する処理の説明で、生体認証ならではの点ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- ウイルス検知の技術(ヒューリスティックなど)を組み合わせる説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- ディジタル証明書を使う認証(PKI)に関する説明です。
- 選択肢 エ正解
- 本人拒否率と他人受入率の両方を考えて装置を調整することが大切です。
覚えるポイント
- 本人拒否率(FRR)と他人受入率(FAR)はトレードオフの関係
間違えやすいところ
- 他人受入率を0にしようとすると本人拒否率が高くなり、使えなくなる点に注意すること。
出題の前提:基本情報技術者試験のユーザ認証・バイオメトリクス評価基準に基づく。
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.17 ↗(www.ipa.go.jp)
システム開発の初期工程(要件定義)における作業
テクノロジ系 · システム開発プロセス / 要件定義 / 共通フレーム
システム開発の最初の工程で行う作業として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:システム開発の最初の工程は要件定義で、現状の業務を調べて必要な機能を整理します。設計(外部設計や内部設計)はその後に来るため、最初に行うのは業務分析と要件整理です。
解き方
- 各作業がどの開発工程(内部設計・要件定義・詳細設計・外部設計)かを分類します。
- 開発の一番最初に来る要件定義の作業を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 各プログラムの内部構造の設計は、内部設計(詳細設計)の工程です。
- 選択肢 イ正解
- 今の業務を分析し、システムに必要な要件を整理するのが要件定義です。
- 選択肢 ウ不正解
- サブシステムをプログラム単位に分けて詳細を設計するのは後の工程です。
- 選択肢 エ不正解
- 画面などのユーザインタフェースの設計は外部設計(基本設計)の工程です。
覚えるポイント
- システム開発の順序:要件定義→外部設計→内部設計→実装→テスト
間違えやすいところ
- 外部設計(画面設計など)を最初の工程と混同しないこと。要件定義が先です。
出題の前提:共通フレーム(SLCP)に準拠したシステム開発プロセス定義に基づく。
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.17 ↗(www.ipa.go.jp)
ウォータフォールモデルの特徴
テクノロジ系 · ウォータフォールモデル / ソフトウェア開発モデル / 工程管理
システム開発におけるウォータフォールモデルの説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:ウォータフォールモデルは、設計・実装・テストなどの工程を上から順に進める開発手法です。前の工程が終わってから、その成果物を使って次の工程に進みます。
解き方
- 各選択肢がどの開発モデル(インクリメンタル・ウォータフォール・プロトタイピング・スパイラル)かを判別します。
- 前の工程の成果物で次の工程へ順に進む記述を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 機能の優先度に合わせて段階的に作るのはインクリメンタルモデルです。
- 選択肢 イ正解
- 前の工程の成果物を次へ渡して順に進むのがウォータフォールモデルです。
- 選択肢 ウ不正解
- 試作品を作って利用者の要求を確かめるのはプロトタイピングモデルです。
- 選択肢 エ不正解
- 小さく繰り返しながら開発範囲を広げるのはスパイラルモデルなどの反復型です。
覚えるポイント
- ウォータフォール:前工程の完了と成果物の承認を経て次工程へ進む手法
間違えやすいところ
- 反復型(アジャイル・スパイラル)やプロトタイプ型との違いをはっきり押さえておくこと。
出題の前提:基本情報技術者試験における各種ソフトウェア開発プロセスモデルの定義に基づく。
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.17 ↗(www.ipa.go.jp)
E-R図(実体関連図)の概念
テクノロジ系 · E-R図 / データモデリング / エンティティ / リレーションシップ
データモデリングで用いられるE-R図の説明として、適切なものはどれか。
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解答
ウ
解説
まず要点:E-R図は、対象となる世界を「実体」と「関連」の2つの概念で表す図です。データベース設計で、どんなモノがあり、それらがどう結びつくかを整理するときに使います。
解き方
- 各選択肢が示す図(クラス図・状態遷移図・E-R図・DFD)を特定します。
- 実体と関連の概念で対象世界を表すE-R図の説明を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- オブジェクト指向を表す図は、UMLのクラス図やオブジェクト図などです。
- 選択肢 イ不正解
- 時間やできごとで状態が変わる様子を表すのは状態遷移図です。
- 選択肢 ウ正解
- 実体と関連の2つの概念で対象世界を表すのがE-R図です。
- 選択肢 エ不正解
- データの流れを分かりやすく表す図はDFD(データフロー図)です。
覚えるポイント
- E-R図=実体(Entity)と関連(Relationship)で表現するデータモデル
間違えやすいところ
- DFD(データの流れ)や状態遷移図(状態の変化)と混同しないこと。
出題の前提:基本情報技術者試験におけるデータベース設計手法(概念データモデル)の定義に基づく。
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.18 ↗(www.ipa.go.jp)
オブジェクト指向の基本概念
テクノロジ系 · オブジェクト指向 / カプセル化 / 継承 / 抽象化 / クラス
オブジェクト指向の基本概念の組合せとして、適切なものはどれか。
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解答
エ
解説
まず要点:オブジェクト指向の基本概念は、抽象化・カプセル化・継承・クラスなどです。データとそれを扱う処理をまとめ、共通点を抜き出し、既存の性質を受け継ぐという考え方です。
解き方
- オブジェクト指向の主要な概念(クラス・カプセル化・継承・抽象化など)を挙げます。
- 別分野の用語がなく、すべてオブジェクト指向の概念でできた選択肢を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 仮想化や構造化、投影は別分野の用語で、オブジェクト指向の概念ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 構造化や連続は、オブジェクト指向ならではの基本概念ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 正規化は関係データベースの設計技法で、オブジェクト指向の概念ではありません。
- 選択肢 エ正解
- 抽象化・カプセル化・継承・クラスはどれもオブジェクト指向の中心的な概念です。
覚えるポイント
- オブジェクト指向の重要用語:クラス、抽象化、カプセル化、継承、多相性
間違えやすいところ
- 正規化(関係DB)や構造化(構造化プログラミング)など別分野の用語を選ばないこと。
出題の前提:基本情報技術者試験シラバスにおけるソフトウェア開発手法(オブジェクト指向技術)に基づく。
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.18 ↗(www.ipa.go.jp)
バグ管理図を用いたテスト進捗・品質判断
テクノロジ系 · バグ管理図 / ソフトウェアテスト / 品質管理 / 進捗管理
ソフトウェアのテスト工程において、バグ管理図を用いてテストの進捗状況とソフトウェアの品質を判断したい。このときの考え方のうち、最も適切なものはどれか。
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解答
ウ
解説
まず要点:バグ管理図では、テスト消化数・バグ摘出数・未解決バグ数の3つの動きを一緒に見ます。3つとも横ばいのときは、直せない不具合でテストが止まっていないかを確認する必要があります。
解き方
- バグ管理図の3つの曲線(テスト消化・バグ摘出・未解決バグ)が同時に横ばいになる原因を考えます。
- 難しいバグでテストが止まっていないか疑い、調べる判断が正しいと確認します。
- 選択肢 ア不正解
- バグの収束を見ずに、日程の遅れだけでテスト終了を決めるのは誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- テストを消化してもバグが出ない場合はテスト項目が足りない疑いがあり、品質が高いとは言えません。
- 選択肢 ウ正解
- 3つとも横ばいのときは、難しい不具合でテストが止まっていないか確認が必要です。
- 選択肢 エ不正解
- 未知のバグや修正で混入する新たなバグがあるため、終了時期を正確に予測できるとは言えません。
覚えるポイント
- 全指標が横ばいの時はテスト工程がクリティカルバグでストップしている疑いを持つ
間違えやすいところ
- 「バグが出ない=品質が良い」と短絡的に決めないこと。
出題の前提:基本情報技術者試験におけるソフトウェアテスト管理および信頼度成長モデルの解釈基準に基づく。
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.18 ↗(www.ipa.go.jp)
リバースエンジニアリングの特徴と用途
テクノロジ系 · ソフトウェア工学 / リバースエンジニアリング
モデリングツールを使用して、本稼働中のデータベースシステムの定義情報からE-R図などで表現した設計書を生成する手法として、適切なものはどれか。
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解答
エ
解説
まず要点:リバースエンジニアリング(逆工学)とは、完成した製品や既存のソフトを解析して、その設計書や仕様を逆に作り出す手法です。ふつうの開発は設計から製品を作りますが、これはその反対の向きに進めます。稼働中のデータベースの定義情報からE-R図などの設計書を作る場合も、この手法にあてはまります。
解き方
- 問題文の『本稼働中のデータベースの定義情報から設計書を作る』という処理の向きを確かめます。
- 完成したものから上流の設計書を導き出す進め方なので、リバースエンジニアリングだと判断します。
- 選択肢 ア不正解
- コンカレントエンジニアリング(同時並行開発)は、設計から製造までの工程を同時に進めて期間を短くする手法で、設計書を作る話ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- ソーシャルエンジニアリング(人の心の隙をつく手口)は、パスワードなどをだまし取る不正なやり方で、設計書の生成とは無関係です。
- 選択肢 ウ不正解
- フォワードエンジニアリング(順方向の開発)は、要件や設計をもとに順を追ってシステムを作る通常の手法で、逆向きではありません。
- 選択肢 エ正解
- 稼働中の定義情報という完成品から、設計書やE-R図を逆に導き出す方法なので正解です。
覚えるポイント
- リバースエンジニアリングは成果物から設計書を導き出す逆方向の手法
間違えやすいところ
- 設計から実装へ進むフォワードエンジニアリングと混同しないよう注意する
出題の前提:平成21年春期 基本情報技術者試験 午前 問49
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.19 ↗(www.ipa.go.jp)
組込みシステムの開発環境の維持管理
テクノロジ系 · 組込みシステム / 開発環境の保守管理
ある製品の開発に使用された組込みシステムの開発環境における維持管理に関する記述として、最も適切なものはどれか。
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解答
ウ
解説
まず要点:組込みシステムの開発環境は、製品を出荷した後も長く使えるように維持管理しておく必要があります。組込み製品は出荷後も不具合の修正や仕様変更などの保守が起こり、そのとき出荷時と同じ動作を再現できる環境が欠かせません。そのため、使う頻度にかかわらず定期的に動作確認をして、安定して使える状態を保ちます。
解き方
- 組込み製品のライフサイクルと、出荷後に起こりうる保守・修正作業の必要性を考えます。
- 開発環境をいつでも正常に使えるよう、定期的な動作確認と保守で維持管理すべき記述を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 最新の環境に更新すると、古いコンパイラとの互換性がなくなり、不具合の再現や再ビルドが難しくなるおそれがあります。
- 選択肢 イ不正解
- 製品の出荷後もバグ修正や仕様変更の保守が必要になるので、開発環境は捨てずに保持しなければなりません。
- 選択肢 ウ正解
- いつ保守が必要になっても確実に動くよう、使用頻度にかかわらず定期的な動作確認と維持管理を行うのが適切です。
- 選択肢 エ不正解
- レンタル機器の返却後の環境保持は借りた側の責任でバックアップなどを管理すべきで、レンタル会社任せにはできません。
覚えるポイント
- 組込みシステムの保守には開発当時の開発環境の定期的な維持管理が必須
間違えやすいところ
- 安易に最新環境へ更新すると、過去のプログラムが同じ動作でビルドできなくなる点に注意する
出題の前提:平成21年春期 基本情報技術者試験 午前 問50
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.19 ↗(www.ipa.go.jp)
アローダイアグラムのクリティカルパスと最早開始日
マネジメント系 · プロジェクト日程計画 / アローダイアグラム / クリティカルパス
アローダイアグラムにおいて、クリティカルパスと、結合点Hの最早開始日の適切な組合せはどれか。ここで、各作業の矢印の数字は所要日数を示し、Aの作業開始時を0日とする。 ・作業経路:A-(3)->B, A-(1)->C, A-(2)->F, B-(4)->E, C-(6)->D, F-(3)->G, D-(1)->E, D-(1)->H, G-(2)->H, E-(5)->I, H-(4)->I
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:アローダイアグラムの最早開始日は、前の作業がすべて終わる最も早い日で、合流点では各経路の日数のうち最大のものをとります。また、全体の所要日数が最も長くなる経路がクリティカルパスです。日数を経路ごとに足し合わせ、大きい方を選ぶことが大切です。
解き方
- 各ノードの最早結合点時刻を計算します:A=0、B=3、C=1、F=2、D=7、G=5です。
- EはB経由の7日とD経由の8日を比べて8日、HはD経由の8日とG経由の7日を比べて8日となります。
- IはE経由の13日とH経由の12日を比べて13日となり、最長経路は13日のA-C-D-E-Iです。
- 選択肢 ア不正解
- クリティカルパスはA-C-D-E-I(13日)で、Hの最早開始日も8日なので誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- Hの最早開始日は8日で合っていますが、A-B-E-Iの所要日数は12日でクリティカルパスではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- クリティカルパスはA-C-D-E-Iで合っていますが、Hの最早開始日はD経由の8日が律速なので7ではなく8日です。
- 選択肢 エ正解
- クリティカルパスがA-C-D-E-I、Hの最早開始日が8日となり、どちらの値も正しく一致しています。
覚えるポイント
- 合流ノードの最早開始日は各先行経路の所要日数の最大値(MAX)で決定する
間違えやすいところ
- 合流点Hで、G経由の7日だけを見てD経由の8日を見落とさないよう注意する
出題の前提:平成21年春期 基本情報技術者試験 午前 問51
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.20 ↗(www.ipa.go.jp)
ソフトウェア開発工数の見積もりに必要な情報
マネジメント系 · プロジェクトマネジメント / 工数見積もり / 生産性
ソフトウェアの開発規模から開発工数を見積もる際に、必要な情報はどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:開発規模から開発工数を見積もるには「生産性」が必要です。開発工数は「開発規模 ÷ 生産性」という式で求められ、規模を工数に換算する役割を生産性が担います。開発期間や要員数は、工数が決まった後にスケジュールや体制を考える段階で使う情報です。
解き方
- 開発規模から開発工数を求める式「工数 = 規模 / 生産性」を確認します。
- 開発期間や要員数は工数が決まった後に使う情報なので、規模から工数を導く要素は「生産性」だと分かります。
- 選択肢 ア不正解
- 開発期間は、求めた総工数と投入する要員数からスケジュールを決めるときに使う情報です。
- 選択肢 イ不正解
- 開発要員数は、工数を消化するためのチームの人数や工期を計算するときに使います。
- 選択肢 ウ不正解
- 工程ごとの工数配分比率は、全体工数が決まった後に設計やテストなどへ工数を分けるときに使います。
- 選択肢 エ正解
- 開発規模を工数に換算する指標は、単位時間あたりの成果物量である「生産性」なので適切です。
覚えるポイント
- 開発工数 = 開発規模 ÷ 生産性
間違えやすいところ
- 工数が決まった後に求める開発期間や要員数を、入力する情報と混同しないようにする
出題の前提:平成21年春期 基本情報技術者試験 午前 問52
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.20 ↗(www.ipa.go.jp)
進捗管理における残作業比率の計算
マネジメント系 · 進捗管理 / 日程計画 / 進捗率の計算
1人で行うプログラム開発の計画表(土日を除く週5日稼働)に基づき、6月1日に開始し、6月16日終了時点でコーディング作業の25%が終了した。この時点で残っている作業は全体の約何%か。 【計画工数】仕様書作成: 2日、プログラム設計: 5日、テスト計画書作成: 1日、コーディング: 4日、コンパイル: 2日、テスト: 3日
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:全体の残作業の割合は、計画工数の合計から完了した工数を引き、残りの工数を全体の工数で割って求めます。割合は「残工数 ÷ 全体工数 × 100」で計算します。完了率と残作業率を逆にしないよう注意しましょう。
解き方
- 全体の計画工数の合計を求めます:2 + 5 + 1 + 4 + 2 + 3 = 17日です。
- 6月16日終了時点で終わった工数を求めます:仕様書2日 + 設計5日 + テスト計画1日 + コーディングの25%(1日)= 9日です。
- 残っている工数を求めます:全体17日 - 完了9日 = 8日です(コーディング残り3日 + コンパイル2日 + テスト3日でも同じ)。
- 残作業の割合を計算します:(8 ÷ 17)× 100 ≒ 47.06%となり、約47%と求まります。
- 選択肢 ア不正解
- 約30%は計算結果から大きく離れており、正しくありません。
- 選択肢 イ正解
- 残工数8日を全体工数17日で割ると約47.06%となり、約47%になります。
- 選択肢 ウ不正解
- 52%は、完了した工数の割合(9÷17≒52.9%)と取り違えたときの値です。
- 選択肢 エ不正解
- 53%は完了工数の割合を四捨五入した値に近く、残作業の割合ではないので誤りです。
覚えるポイント
- 残作業比率は(残工数 ÷ 全体工数)× 100で計算する
間違えやすいところ
- 完了率(9/17≒53%)と残作業率(8/17≒47%)を混同しないよう確かめる
出題の前提:平成21年春期 基本情報技術者試験 午前 問53
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.21 ↗(www.ipa.go.jp)
市場構成比を表現する適切なグラフ
マネジメント系 · データ表現 / グラフの選定 / 帯グラフ
ある商品のメーカ別の市場構成比を表すのに適切なグラフはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:市場構成比のような割合を示すには帯グラフ(または円グラフ)が適しています。帯グラフは全体を100%とし、各要素の比率を帯の長さで表します。時系列の変化は折れ線グラフ、複数項目のバランスはレーダチャート、売上の総合分析はZグラフを使います。
解き方
- 問題文が求めるデータの性質が「メーカ別の市場構成比(割合)」であることを確かめます。
- 割合や内訳を表すのに向いたグラフとして「帯グラフ」を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- Zグラフは、単月売上・累計売上・移動年計の3つの動きを1つに表し、売上の傾向を分析するグラフです。
- 選択肢 イ正解
- 帯グラフは全体を100%として各要素の比率を帯に分けて示すので、市場構成比の表現に最も適しています。
- 選択肢 ウ不正解
- 折れ線グラフは、データの時間的な変化や推移を表すのに適しています。
- 選択肢 エ不正解
- レーダチャートは、複数の評価項目をクモの巣状に並べ、全体のバランスや特徴を比べるのに適しています。
覚えるポイント
- 構成比・割合の表示には帯グラフまたは円グラフが適している
間違えやすいところ
- 推移を見る折れ線グラフやバランスを見るレーダチャートと用途を混同しないようにする
出題の前提:平成21年春期 基本情報技術者試験 午前 問54
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.21 ↗(www.ipa.go.jp)
一斉移行方式の特徴
マネジメント系 · システム移行 / 移行方式 / 一斉移行方式
システムの移行方式のうち、一斉移行方式の特徴として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:一斉移行方式は、旧システムをまとめて止め、新しいシステムへ一度に切り替える方式です。並行して動かす二重のコストや、新旧をつなぐアプリケーションは不要です。その代わり、切り替え時に障害が起きると業務全体に大きな影響が出ます。
解き方
- 一斉移行方式のしくみ(ある時点で全システムをまとめて新システムへ切り替える)を確かめます。
- 並行運用や段階移行と比べた特徴(二重コストはかからないが、切り替え時の障害リスクが大きい)を考えます。
- 選択肢 ア不正解
- 新旧システム間をつなぐアプリケーションが必要になるのは、主に段階移行方式の特徴です。
- 選択肢 イ不正解
- 新旧の両方を並行して動かしてから切り替えるのは、並行運用移行方式の特徴です。
- 選択肢 ウ正解
- 一斉に切り替えるため、障害が起きたときは業務全体が止まるなど影響がとても大きくなります。
- 選択肢 エ不正解
- 並行して動かす二重の運用コストがかかるのは、並行運用移行方式の特徴です。
覚えるポイント
- 一斉移行は並行運用コストがかからない反面トラブル発生時の影響が最も大きい
間違えやすいところ
- 並行運用移行方式や段階移行方式の特徴と取り違えないように注意する
出題の前提:平成21年春期 基本情報技術者試験 午前 問55
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.21 ↗(www.ipa.go.jp)
信頼性評価のための稼働率測定時期
マネジメント系 · システム運用管理 / 信頼性評価 / 稼働率測定
システムの信頼性を比較する目的で稼働率を測定するのに適切な時期はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:システムの稼働率を比べるときは、初期のトラブルがおさまった安定した時期に測ります。故障率は一般に「バスタブ曲線」に従い、運用直後は初期不良で高く、その後は安定し、老朽化すると再び上がります。本来の信頼性を公平に比べるには、安定して動いている時期を選ぶ必要があります。
解き方
- システムの信頼性の指標(稼働率)を正しく評価するための前提を考えます。
- 初期不良期や老朽化期ではなく、安定した状態に達している時期を選ぶべきだと確かめます。
- 選択肢 ア正解
- 初期のトラブルがおさまり稼働が安定した時期に測ることで、システム本来の信頼性を客観的に比べられます。
- 選択肢 イ不正解
- 運用を始めた直後は初期不良や運用の不慣れでトラブルが多いため、客観的な信頼性評価には向きません。
- 選択肢 ウ不正解
- リリースの可否を判断するのはテスト工程の話で、実際の運用での稼働率を測る時期ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- 老朽化でトラブルが増える時期は摩耗故障期であり、ふつうの信頼性の比較には適しません。
覚えるポイント
- 信頼性の比較測定はバスタブ曲線の偶発故障期(安定稼働期)に行う
間違えやすいところ
- 初期故障期や摩耗故障期など、故障率が一時的に高い時期を選ばないこと
出題の前提:平成21年春期 基本情報技術者試験 午前 問56
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.22 ↗(www.ipa.go.jp)
サーバOSのバージョンアップ判断手順
マネジメント系 · システム運用管理 / 変更管理
データベースシステムおよび業務アプリケーションが稼働しているサーバにおいて、OSのバージョンアップ通知を受領した。このバージョンアップを実施するかどうかの判断として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:OSをバージョンアップするときは、その上で動くデータベース(DBMS:データを管理するソフト)だけでなく、業務アプリケーションまで含めて動作を確かめてから実施する。OSが変わるとソフトの動きが変わったり、不具合が出たりすることがある。だから段階的に検証するのが基本である。
解き方
- 更新するOSと、その上で動くデータベースの相性や動作を検証環境で確かめる。
- データベースが正常に動いた上で、業務アプリが期待どおりに動くかを確認し、問題がなければ本番に適用すると判断する。
- 選択肢 ア不正解
- 長く使っているアプリでも、OSが変われば動きが変わる恐れがあり、確認を省くことはできない。
- 選択肢 イ不正解
- サポート期限が迫っていても、検証を飛ばして更新すると業務が止まる大きな障害になりうる。
- 選択肢 ウ不正解
- 同じ会社の製品であっても、バージョンアップで合わなくなることがあるので検証は省けない。
- 選択肢 エ正解
- 新しいOSでDBMSを動かし、さらに業務アプリの正常な動きを確かめてから判断する手順は正しい。
覚えるポイント
- OSの変更時は、下位のミドルウェアから上位の業務アプリまで順次動作確認を行う。
間違えやすいところ
- 同じ会社の製品や、長く使って実績のあるアプリなら、相性の確認を省けると勘違いすること。
出題の前提:基本情報技術者試験における運用・変更管理基準に基づく。
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.22 ↗(www.ipa.go.jp)
システム監査人の役割と職責
マネジメント系 · システム監査 / システム監査人の役割
システム監査人の役割に関する記述として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:システム監査人は、監査される側から独立した立場で、情報システムの管理(コントロール)がきちんと整っているかを評価し、保証や助言を行う。自分で開発やテストを指揮する人ではない。それが監査の基本である。
解き方
- システム監査人の定義にある「独立した立場」「管理の評価」「保証や助言」という要素を確かめる。
- 開発現場でのテストや承認、直接の改善指示といった実行側の役割と混同していない選択肢を選ぶ。
- 選択肢 ア正解
- 監査される側から独立し、情報システムの管理の整備や運用について保証・助言をする説明は、監査人の定義どおりで正しい。
- 選択肢 イ不正解
- テストを行いリリースを承認するのは、開発の責任者や業務の担当者など実行する側の役割である。
- 選択肢 ウ不正解
- 監査報告書を出す相手は、監査を頼んだ経営者や取締役会などであり、一般の利用者ではない。
- 選択肢 エ不正解
- 現場の人に直接修正を指示すると監査人の独立性が失われる。監査人は経営者などに報告や助言をする。
覚えるポイント
- システム監査人のキーワードは「独立性」「客観性」「保証と助言」。直接の業務執行や改善指示は行わない。
間違えやすいところ
- 監査人が自分でバグの修正やテストの指揮をとる立場だと誤解すること。
出題の前提:経済産業省「システム監査基準」に基づく。
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.22 ↗(www.ipa.go.jp)
システム管理基準の位置付けと定義
マネジメント系 · システム監査 / システム管理基準
経済産業省が策定した“システム管理基準”の説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:経済産業省が作った「システム管理基準」は、情報システムの計画から運用までを対象に、IT投資の効果を高め、リスクを小さくするための管理の決まりをまとめたものである。
解き方
- 各選択肢が示しているセキュリティ基準や管理基準の内容を読み取る。
- IT投資の効果とリスクの管理を幅広く扱う基準が「システム管理基準」であることを照合する。
- 選択肢 ア不正解
- これはウイルスの被害を防ぎ、感染時の対処をまとめた「コンピュータウイルス対策基準」の説明である。
- 選択肢 イ不正解
- これは不正アクセスを防ぎ、その再発を防ぐ対策をまとめた「コンピュータ不正アクセス対策基準」の説明である。
- 選択肢 ウ正解
- 情報戦略の立案や効果的なIT投資、リスクを減らす管理の整備・運用の基準をまとめた「システム管理基準」の説明である。
- 選択肢 エ不正解
- これはソフトウェアの違法コピーを防ぐための「ソフトウェア管理ガイドライン」の説明である。
覚えるポイント
- システム管理基準=IT投資効果の最大化とリスク低減のためのコントロール(統制)基準。
間違えやすいところ
- ウイルス対策基準や不正アクセス対策基準など、他の情報セキュリティの基準と混同すること。
出題の前提:経済産業省「システム管理基準」に基づく。
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.23 ↗(www.ipa.go.jp)
IT統制における予防統制と発見統制の分類
マネジメント系 · IT統制 / 発見統制 / 予防統制
IT統制を「予防統制」と「発見統制」に分類したとき、データ入力の誤りや不正に対する「発見統制」に該当するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:業務の管理は、誤りや不正が起きる前に防ぐ「予防統制」と、起きた後に見つける「発見統制」に分けられる。後から見つける側が発見統制である。
解き方
- 各選択肢が「誤りが起きる前」に働くものか、「起きた後」に見つけるものかを区別する。
- 後から突き合わせて誤りを見つける選択肢イを、発見統制として選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 入力画面を誤りにくい作りにするのは、誤りが起きる前に防ぐ「予防統制」である。
- 選択肢 イ正解
- 入力した結果の一覧と元の伝票を照合し、間違いを見つける活動は「発見統制」である。
- 選択肢 ウ不正解
- 入力する人を限り、権限を決めるのは、不正や誤操作を前もって防ぐ「予防統制」である。
- 選択肢 エ不正解
- マニュアルを作り教育や研修を行うのは、ミスを前もって防ぐ「予防統制」である。
覚えるポイント
- 予防統制=発生を事前に防ぐ(入力制御、権限管理、教育等)。発見統制=発生後に見つける(ログ監視、照合、棚卸等)。
間違えやすいところ
- 入力エラーのチェック画面など、システム側で入力を制限するしくみを発見統制と取り違えること。
出題の前提:企業会計審議会「内部統制基準」およびITガバナンスフレームワークに基づく。
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.23 ↗(www.ipa.go.jp)
エンタープライズアーキテクチャ(EA)の概念
ストラテジ系 · 情報戦略 / エンタープライズアーキテクチャ / EA
エンタープライズアーキテクチャ(EA: Enterprise Architecture)を説明したものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:エンタープライズアーキテクチャ(EA)は、組織の業務と情報システムを4つの体系に分けて整理し、全体を最適化する設計の考え方である。
解き方
- EAの定義である「4つの体系(ビジネス・データ・アプリケーション・テクノロジー)」に注目する。
- UMLやE-R図、DFDと比べ、4層の構成で全体最適化を目指す技法を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- オブジェクト指向の設計を助ける、統一された表記法の説明であり、UML(Unified Modeling Language)のことである。
- 選択肢 イ不正解
- 実体(エンティティ)と関連(リレーションシップ)でデータの構造を表すE-R図(E-Rモデル)の説明である。
- 選択肢 ウ正解
- ビジネス・データ・アプリケーション・テクノロジーの4層で全体最適化を目指すEAの説明として正しい。
- 選択肢 エ不正解
- データフローやプロセスなどの4つの要素で処理の流れを表すDFD(データフローダイアグラム)の説明である。
覚えるポイント
- EAの4体系:BA(ビジネス)、DA(データ)、AA(アプリケーション)、TA(テクノロジー)。
間違えやすいところ
- DFD(データフロー図)やER図など、個別の分析・設計手法と混同すること。
出題の前提:経済産業省「エンタープライズアーキテクチャ策定ガイドライン」等に基づく。
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.24 ↗(www.ipa.go.jp)
全体計画立案時の業務モデル
ストラテジ系 · 情報化構想・計画立案 / 業務モデル / CRUDマトリクス
情報システムの全体計画立案時に策定される「業務モデル」の説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:全体計画を立てる段階の「業務モデル」は、会社の仕事の流れ(ビジネスプロセス)と、そこで扱うデータのまとまり(データクラス)を結び付けて表す。個別の細かい話ではなく、会社全体を高い視点でとらえる。
解き方
- 全体計画の段階での抽象度と対象範囲(会社全体を見渡すこと)をつかむ。
- 細かい設計の項目や物理的な構成ではなく、仕事の流れとデータクラスの関係を表すエを選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 個々の基幹システムの機能と細かいデータ項目の定義は、要件定義や基本設計の段階で行う作業である。
- 選択肢 イ不正解
- 既存システムとデータベースを物理的につなぐ関係を定めるのは、インフラ構成を決める作業にあたる。
- 選択肢 ウ不正解
- 部署と帳票を個別に対応づけるのは、業務フローの作成など個別の要件分析の作業である。
- 選択肢 エ正解
- 会社の仕事の流れとデータクラスを大きな視点で対応づけることが、全体計画時の業務モデルの本質である。
覚えるポイント
- 全体計画立案の業務モデル=ビジネスプロセスとデータクラスの関連付け(CRUD関係の整理)。
間違えやすいところ
- 細かいデータ項目の定義や個別の帳票設計など、後の要件定義の作業と混同すること。
出題の前提:共通フレーム(SLCP-JCF)におけるシステム化構想立案・企画プロセスに基づく。
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.24 ↗(www.ipa.go.jp)
業務改善の進め方とステップの順序
ストラテジ系 · 業務改善 / 問題解決プロセス
業務改善の進め方を次の6つのステップに分解したとき、ステップ4の「C」に該当する活動はどれか。 ・ステップ1: 改善目的の確認 ・ステップ2: A ・ステップ3: B ・ステップ4: C ・ステップ5: D ・ステップ6: 実施と効果の確認
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:業務改善は「目的の確認→問題の把握→目標の設定→改善案の策定→改善案の評価→実施と効果の確認」の順に進める。ステップ4のCは改善案の策定である。
解き方
- 示された4つの活動(問題の把握、改善目標の設定、改善案の策定、改善案の評価)を、筋道の通る順に並べる。
- 順序は「問題の把握(A)→改善目標の設定(B)→改善案の策定(C)→改善案の評価(D)」なので、Cは改善案の策定である。
- 選択肢 ア正解
- 目標を決めた後に、実行できる改善の案を作る段階なので、ステップ4(C)にあてはまる。
- 選択肢 イ不正解
- 作った複数の改善案の中から、実行しやすさや費用対効果で選ぶ活動であり、ステップ5(D)にあてはまる。
- 選択肢 ウ不正解
- 問題を把握した後で、達成すべき水準を数値などで決める活動であり、ステップ3(B)にあてはまる。
- 選択肢 エ不正解
- 目的の確認のすぐ後に、現状を調べて問題点を見つける活動であり、ステップ2(A)にあてはまる。
覚えるポイント
- 業務改善の手順:目的確認 → 問題把握 → 目標設定 → 改善案策定 → 改善案評価 → 実施・確認。
間違えやすいところ
- 問題を把握する前に改善案を作ろうとしたり、目標設定と案の策定の前後を逆にすること。
出題の前提:業務改善および問題解決の標準的プロセス(PDCAサイクル)に基づく。
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.25 ↗(www.ipa.go.jp)
スコアリングモデルによるシステム評価
ストラテジ系 · システム投資評価 / スコアリングモデル / 定性的評価
定性的な評価項目を定量化する手法であるスコアリングモデルにおいて、表の条件でシステム全体の目標達成度を算出した場合、何%になるか。 【評価項目・重み・判定内容】 ・省力化効果:重み 5、判定「予定どおりの効果があった」 ・期間の短縮:重み 8、判定「従来と変わらない」 ・情報の統合化:重み 12、判定「部分的には改善された」 【4段階評価点】 3点:予定どおり、2点:ほぼ予定どおり、1点:部分改善、0点:変わらず
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:スコアリングモデルでは、各項目の「重み」と「評価点」をかけ合わせ、その合計を満点でわって達成度(%)を出す。かけ算とわり算の順序をまちがえないことが大切である。
解き方
- 各項目の評価点を基準から読み取る:省力化効果=3点、期間の短縮=0点、情報の統合化=1点。
- 重みをかけた得点を計算する:(5×3)+(8×0)+(12×1)=15+0+12=27点。
- すべて満点(3点)の場合の最大の合計を求める:(5+8+12)×3=25×3=75点。
- 目標達成度を計算する:(27÷75)×100=36%。
- 選択肢 ア不正解
- 27は獲得した得点の合計であり、満点の75点に対する割合(%)にはなっていない。
- 選択肢 イ正解
- 獲得した27点を満点の75点でわると0.36になり、目標達成度は36%となる。
- 選択肢 ウ不正解
- 計算の手順か、重みのかけ方を間違えたために出た不正解である。
- 選択肢 エ不正解
- 獲得した得点と重みの計算が正しく行われていない。
覚えるポイント
- 達成度(%)= 実現した加重合計点 ÷ 最大可能加重合計点 × 100。
間違えやすいところ
- 重みをかけた合計「27点」をそのままパーセントだと思い込み、アを選んでしまうこと。
出題の前提:IT投資効果分析におけるスコアリングモデルの加重評価計算に基づく。
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.25 ↗(www.ipa.go.jp)
共通フレーム2007におけるシステム化計画立案の考慮事項
ストラテジ系 · 共通フレーム / システム化計画 / 投資対効果
共通フレーム2007に照らして、システム化計画を立案する際に考慮すべき事項として最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:システム化計画では、情報システムの有効性と投資効果をはっきり示すことが大切です。なぜなら、計画の段階では「そのシステムを導入する価値があるか」を判断する必要があるからです。経営の課題を解決できるか、費用に見合う効果が得られるか(費用対効果)を、金額と質の両面から評価します。
解き方
- 企画プロセスでシステム化計画を立てる目的と、検討すべき項目を確認します。
- 各選択肢を見て、経営上の妥当性や投資効果の明確化に当てはまる記述を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 自社の社員だけで開発することに決めるのは、計画段階の原則ではありません。外部に頼る方法も含めて最適な作り方を検討します。
- 選択肢 イ不正解
- 他社と同じシステムにすることが目的ではありません。自社の経営戦略や業務の課題に合ったシステムを計画する必要があります。
- 選択肢 ウ不正解
- 運用マニュアルや障害対策を具体的に決めるのは、計画より後の運用や開発の工程で行うことです。
- 選択肢 エ正解
- システムの導入が事業にどう役立つか、投資に見合う効果があるかを明らかにすることは、計画の重要な検討事項です。
覚えるポイント
- システム化計画立案では「システムの有効性と投資効果の明確化」が最重要事項です。
間違えやすいところ
- 運用マニュアルの作成のような後の工程の成果物を、計画段階で必要なものだと混同しないようにしましょう。
出題の前提:共通フレーム2007(企画プロセス システム化計画の立案)
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.26 ↗(www.ipa.go.jp)
共通フレーム2007における企画プロセスの目的
ストラテジ系 · 共通フレーム / 企画プロセス / SLCP
共通フレーム2007において定義されている、企画プロセスの目的として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:企画プロセスの目的は、経営の目的や目標を達成するために必要なシステム化の方針と実施計画を手に入れることです。ソフトウェアの一生(ライフサイクル)の中で、経営の要求を具体的なシステムの実現方針や計画につなげる役割を担います。
解き方
- 共通フレーム2007の各プロセス(企画、要件定義、開発、運用、保守、支援プロセス)の定義を確認します。
- 経営の目的達成に向けたシステム化方針や実施計画を立てるという企画プロセスの目的に合う記述を選びます。
- 選択肢 ア正解
- 経営事業の目的や目標を達成するためのシステム化の方針と実施計画を得るという、企画プロセスの定義と一致しています。
- 選択肢 イ不正解
- 作業の成果物やプロセスが計画どおりかを保証するのは、支援プロセスの「品質保証プロセス」の目的です。
- 選択肢 ウ不正解
- 見つかった問題を識別・分析・管理して解決するのは、支援プロセスの「問題解決プロセス」の目的です。
- 選択肢 エ不正解
- システムやソフトウェアの情報を文書にして保守するのは、支援プロセスの「文書化プロセス」の目的です。
覚えるポイント
- 企画プロセス=経営・事業目標達成のためのシステム化方針と実施計画の策定です。
間違えやすいところ
- 支援プロセス(品質保証、問題解決、文書化など)の目的と混同しないように整理しましょう。
出題の前提:共通フレーム2007(企画プロセス)
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.26 ↗(www.ipa.go.jp)
契約形態における一括請負契約の特徴
マネジメント系 · 契約タイプ / 一括請負契約 / 定額契約
プロジェクト調達マネジメントにおける契約タイプのうち、一括請負契約(定額契約)に分類されるものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:一括請負契約(定額契約)は、完成した成果物に対して、あらかじめ決めた価格を支払う契約です。請負契約は「仕事の完成」を目的とし、実際にかかった工数や費用ではなく、成果物を納めて検収されることが支払いの条件になります。価格は最初から固定されています。
解き方
- 請負契約の本質である「仕事の完成(成果物の納入)への対価」と、一括(確定した固定価格)の条件を確認します。
- 実費償還型(コストプラス)契約、労務提供型(委任・派遣)契約と、一括請負契約を見分けます。
- 選択肢 ア不正解
- かかった実費を払ったうえで、見積りに対する一定割合の固定フィーを受け取るのは、コストプラス定額手数料契約(CPFF)などの実費償還契約です。
- 選択肢 イ不正解
- 実費に加えて、達成度に応じたインセンティブを受け取るのは、コストプラス奨励金契約(CPIF)です。
- 選択肢 ウ不正解
- 成果物ではなく、行った労務や作業時間そのものに払う契約は、委任契約や準委任契約、労働者派遣契約にあたります。
- 選択肢 エ正解
- 決めた価格で、指定した期日までに完成した成果物に対して対価を払う形が、一括請負契約(固定価格契約)です。
覚えるポイント
- 請負契約は「仕事の完成・成果物に対する対価」、委任契約は「事務処理・役務の提供に対する対価」です。
間違えやすいところ
- コスト償還型契約(実費+フィー)と、成果物の完成を約束する一括請負契約を混同しないようにしましょう。
出題の前提:民法第632条(請負)およびPMBOK調達マネジメント契約類型
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.26 ↗(www.ipa.go.jp)
経営管理手法におけるベンチマーキングの定義
ストラテジ系 · ベンチマーキング / 経営戦略 / ベストプラクティス
企業経営で用いられる「ベンチマーキング」を説明した記述として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:ベンチマーキングは、優れた成果を上げている競合他社や先進企業と比べて、自社の弱みを見つけ改善する手法です。比較相手の製品やサービス、業務のやり方を、質と量の両面から測定して自社と比べます。そのうえで、自社の業務プロセスを良くしていきます。
解き方
- ベンチマーキングの中心である「他社の優れたやり方と比較・測定する」という点を確認します。
- 選択肢にある他の経営の考え方(ERP、BPR、コアコンピタンス)と見分けます。
- 選択肢 ア不正解
- 会社全体の経営資源を総合的に管理して配分を最適化する手法は、ERP(企業資源計画)の説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 業務プロセスを根本から作り直して会社の体質を変える手法は、BPR(業務改革)の説明です。
- 選択肢 ウ正解
- 競合相手や先進企業と比べて、製品や業務プロセスなどを質的・量的に測定して把握する手法で、ベンチマーキングの正しい説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 他社より優れた自社独自のスキルや技術に経営資源を集中するのは、コアコンピタンス経営の説明です。
覚えるポイント
- ベンチマーキング=先進企業や競合相手のベストプラクティスとの比較・測定です。
間違えやすいところ
- BPR(プロセスの根本的な作り直し)やコアコンピタンス経営の定義と混同しないようにしましょう。
出題の前提:経営戦略論・品質マネジメント用語
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.27 ↗(www.ipa.go.jp)
コトラーの競争地位別戦略におけるニッチ戦略
ストラテジ系 · 競争戦略 / ニッチャー / ニッチ戦略
マーケティングの競争戦略における「ニッチ戦略」の特徴として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:ニッチ戦略は、他社が入りにくい狭い特定市場にしぼって専門化し、高い利益を狙う戦略です。コトラーは企業を「リーダ」「チャレンジャ」「フォロワ」「ニッチャー」の4つに分けました。その中のニッチャーは、規模は小さくても独自性が高く、大手が手を出さない市場に集中します。
解き方
- コトラーの4つの競争地位(リーダ、チャレンジャ、フォロワ、ニッチャー)の戦略の特徴を整理します。
- ニッチャーのキーワードである「特定市場への特化・専門化」「高い利益率」を満たす記述を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 業界トップの座をねらって差別化戦略を進めるのは、チャレンジャ(挑戦者)の戦略の特徴です。
- 選択肢 イ不正解
- 市場全体を広げてトップシェアを保とうとするのは、リーダ(市場の支配者)の戦略の特徴です。
- 選択肢 ウ正解
- 他社が入りにくい特定市場に専門化して高い利益を確保するやり方で、ニッチ戦略(ニッチャーの戦略)の特徴です。
- 選択肢 エ不正解
- リーダの成功したやり方を見て真似し、低コストで追いかけるのは、フォロワ(追従者)の戦略の特徴です。
覚えるポイント
- ニッチャー=特定市場の専門化・集中化による高収益追求です。
間違えやすいところ
- フォロワの「真似して低コスト」やチャレンジャの「差別化でシェアを奪う」戦略と取り違えないようにしましょう。
出題の前提:コトラーの競争地位別戦略論
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.27 ↗(www.ipa.go.jp)
プロダクトライフサイクルにおける成長期の特徴
ストラテジ系 · プロダクトライフサイクル / 成長期 / マーケティング戦略
製品ライフサイクル(プロダクトライフサイクル)理論における「成長期」の特徴として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:成長期は、製品が市場に広く受け入れられて売上が急に伸びる段階です。しかし、シェアを取るために設備や販路の拡大へ大きな投資も必要になります。プロダクトライフサイクルは「導入期」「成長期」「成熟期」「衰退期」の4段階に分かれます。
解き方
- 製品ライフサイクルの各段階(導入期、成長期、成熟期、衰退期)の売上、競争、投資の特徴を比べます。
- 「売上が急に伸び、ラインや販売チャネルの拡大・投資が必要」という成長期の特徴に合う選択肢を選びます。
- 選択肢 ア正解
- 市場に受け入れられて売上が急成長し、販路や製品ラインの拡大のための積極的な投資が必要になる段階で、成長期の特徴に合っています。
- 選択肢 イ不正解
- 需要の伸びが鈍り、差別化や細分化、コストダウン競争が中心になるのは「成熟期」の特徴です。
- 選択肢 ウ不正解
- 製品全体の需要が減り、撤退や代替市場への進出が課題になるのは「衰退期」の特徴です。
- 選択肢 エ不正解
- 需要がまだ限られ、製品の認知を広げて特定の顧客を開拓する必要があるのは「導入期」の特徴です。
覚えるポイント
- 導入期=認知獲得、成長期=売上急増・販路拡大投資、成熟期=差別化・コスト競争、衰退期=撤退検討。
間違えやすいところ
- 成熟期(差別化とコストダウン競争)と成長期(売上急伸と販路拡大の投資)を混同しないように注意しましょう。
出題の前提:プロダクトライフサイクル理論
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.27 ↗(www.ipa.go.jp)
TLO法に基づく承認・認定事業者の役割
ストラテジ系 · TLO法 / 産学連携 / 技術移転
大学等技術移転促進法(TLO法)に基づき、承認または認定された事業者(TLO)の役割として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:TLOは、大学などの研究成果を特許にして、企業へ技術を移す仲介役です。大学等技術移転促進法(TLO法)は、大学や高専の研究成果を特許化し、民間企業へ円滑に移転するために作られました。TLOは、研究成果の権利化と企業へのライセンス供与を担う中心的な役割を持ちます。
解き方
- TLO(技術移転機関)の略称と、法令の趣旨(産学連携・技術移転)を確認します。
- 大学の研究成果の特許化と、民間企業への技術移転という仕事を表す選択肢を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 共同研究などの受け入れ調整も大学の産学連携の窓口が行いますが、TLO本来の役割は研究成果の「特許化と企業への技術移転(ライセンス)」です。
- 選択肢 イ不正解
- 研究の補助金を支給するのは、日本学術振興会(科研費)やNEDO、JSTなどの公的な助成機関の役割です。
- 選択肢 ウ正解
- 大学の研究成果を特許にし、民間企業へのライセンスなどを通じて技術移転を仲介することが、TLOの法律上の主な目的です。
- 選択肢 エ不正解
- 民間企業が持つ使われていない特許の活用ではなく、大学や研究機関の研究成果を民間へ移すことが対象です。
覚えるポイント
- TLO=大学の研究成果を特許化し民間企業へ技術移転(ライセンス)する組織です。
間違えやすいところ
- 研究補助金を出す機関や、単なる共同研究の受付窓口との役割の混同に注意しましょう。
出題の前提:大学等における技術に関する研究成果の民間事業者への移転の促進に関する法律(TLO法)
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.28 ↗(www.ipa.go.jp)
情報格差を表すディジタルディバイドの定義
ストラテジ系 · ディジタルディバイド / 情報格差 / IT社会
情報化社会における概念である「ディジタルディバイド(Digital Divide)」を説明したものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:ディジタルディバイドとは、情報通信技術を使う機会や能力の差によって生じる、経済的・社会的な格差のことです。年齢や学歴、住んでいる場所、所得、ITリテラシー(情報技術を使いこなす力)などの違いが原因になります。単なる格差ではなく、情報技術をめぐる差から生まれる格差を指します。
解き方
- ディジタルディバイド(情報格差)という言葉の意味と、対象(情報技術の利用格差とそれに伴う社会経済格差)をつかみます。
- 他のIT用語(e-デモクラシー、ユニバーサルサービス、ワンストップサービス)と比べて見分けます。
- 選択肢 ア正解
- 情報通信機器を使う機会や能力(リテラシー)の差によって生じる経済的・社会的な格差を指し、ディジタルディバイドの定義に合っています。
- 選択肢 イ不正解
- インターネットなどを使って住民が政策決定に直接参加する考えは、e-デモクラシー(電子民主主義)の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 国民がどこでも公平に、妥当な料金で使える基本的な通信サービスは、ユニバーサルサービスの説明です。
- 選択肢 エ不正解
- いろいろな行政の手続きやサービスを1つの窓口でまとめて提供する仕組みは、ワンストップサービスの説明です。
覚えるポイント
- ディジタルディバイド=情報通信機器の利用機会や能力の差により生じる社会・経済的格差です。
間違えやすいところ
- ユニバーサルサービス(みんなに公平なサービス)やワンストップサービスと混同しないようにしましょう。
出題の前提:情報社会論・IT社会の課題
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.28 ↗(www.ipa.go.jp)
デビットカードの決済方式
ストラテジ系 · 電子決済 / デビットカード
キャッシュカードなどを利用した決済手段であるデビットカードの特徴的な決済方式として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:デビットカードは、使った瞬間に銀行の口座からお金が引き落とされます。前払い(先にお金をチャージする方式)でも、後払い(あとでまとめて払う方式)でもありません。カードで支払うのと同時に、口座の残高から代金が引かれる即時払いのしくみです。
解き方
- デビットカードが、使った瞬間に口座から引き落とされる即時払いだと確認します。
- 選択肢のうち、預金口座からすぐ引き落とされるという説明を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- あとでまとめて払う後払い方式はクレジットカードのしくみで、デビットカードではありません。
- 選択肢 イ不正解
- カードの中に残高をためて財布のように使うのは、プリペイド型の電子マネーのしくみです。
- 選択肢 ウ不正解
- 先にお金をチャージして使う前払い方式は、電子マネーやプリペイドカードのしくみです。
- 選択肢 エ正解
- デビットカードは、支払ったその場で銀行口座から代金が引き落とされる即時払いのしくみです。
覚えるポイント
- デビットカード=口座即時決済(即時払い)、クレジットカード=後払い、電子マネー=前払い(プリペイド)。
間違えやすいところ
- 口座からお金が引かれる点は同じでも、後払いのクレジットカードとは違い、支払った瞬間に引き落とされる点に注意します。
出題の前提:平成21年度春期基本情報技術者試験午前問73の出題条件による。
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.28 ↗(www.ipa.go.jp)
組込みシステムの適用範囲
ストラテジ系 · 組込みシステム / 情報システム形態
組込みシステムの用途として、適切でないものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:組込みシステムは、機器の中に組み込まれて、その機器だけの動きを制御するコンピュータです。家電や産業機器、端末など、決まった役割のために作られた小さなコンピュータと言えます。全国の予約を一か所で管理するような大きなホストコンピュータは、これに当たりません。
解き方
- 組込みシステムとは、特定の機器の中に入って制御を担当するシステムだと確認します。
- 各選択肢が「機器の中の制御」か「大きなホストサーバ」かを見分けます。
- 選択肢 ア不正解
- 工場の設備(FA機器)や医療機器の動きを制御するのは、組込みシステムの代表的な例です。
- 選択肢 イ不正解
- テレビやオーディオなどの機器の中で動く制御のしくみは、組込みシステムです。
- 選択肢 ウ不正解
- 銀行のATM端末の中で、紙幣の搬送や画面の制御を行うしくみは組込みシステムです。
- 選択肢 エ正解
- 全国の座席予約を一か所でまとめて管理するホストシステムは、汎用の大きなサーバを使う情報システムで、組込みシステムではありません。
覚えるポイント
- 組込みシステムはハードウェア機器の内部に組み込まれて特定の制御・処理を行う専用システムである。
間違えやすいところ
- ATM端末も専用の制御装置を含む組込み端末ですが、中央で管理するホストコンピュータと混同しないよう注意します。
出題の前提:平成21年度春期基本情報技術者試験午前問74の出題条件による。
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.29 ↗(www.ipa.go.jp)
M&Aの利点
ストラテジ系 · 経営戦略 / M&A
企業の成長戦略や経営再編において活用されるM&A(Mergers and Acquisitions:企業の合併・買収)の利点として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:M&A(企業の合併・買収)は、ほしい技術やノウハウを持つ会社ごと取り込む戦略です。自分で一から開発するより、新規事業を短い期間で始められます。相手の顧客やブランドもいっしょに手に入るのが大きな利点です。
解き方
- M&Aの目的と利点(時間の節約、他社の経営資源の獲得、相乗効果)を思い出します。
- 選択肢の中から、M&Aならではの利点を述べたものを探します。
- 選択肢 ア不正解
- 仕事を機能ごとに分ける機能別組織の話であり、M&Aの利点ではありません。
- 選択肢 イ正解
- 他社の技術や人材、販売網を手に入れられるので、新規事業を短期間で始められるというM&Aの利点です。
- 選択肢 ウ不正解
- 社内ベンチャーや分社化など、組織の作り方による利点の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 事業ごとに分けて責任を明確にする事業部制組織の説明で、M&Aの利点ではありません。
覚えるポイント
- M&Aの最大の利点は、他社の持つ経営資源(技術・ノウハウ等)を活用して事業展開のスピードを速めることである。
間違えやすいところ
- 組織の形(機能別組織や事業部制)の長所と、経営戦略であるM&Aの利点を混同しないよう整理しましょう。
出題の前提:平成21年度春期基本情報技術者試験午前問75の出題条件による。
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.29 ↗(www.ipa.go.jp)
ABC分析による重点管理グループの選定
ストラテジ系 · ABC分析 / パレート分析 / 在庫管理
次の表に示す取扱商品1〜10をABC分析した場合、売上高の大きい順に構成比を累積した際にAグループ(最重点管理対象:一般に累積売上比率70〜80%程度)となる商品の番号の組合せはどれか。 【表】 商品番号 / 年間販売数 / 単価 / 年間売上高 1 / 110 / 2 / 220 2 / 60 / 40 / 2,400 3 / 10 / 4 / 40 4 / 130 / 1 / 130 5 / 50 / 12 / 600 6 / 1 / 25 / 25 7 / 10 / 2 / 20 8 / 150 / 2 / 300 9 / 20 / 2 / 40 10 / 50 / 1 / 50 合計 / 591 / - / 3,825
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:ABC分析は、売上などの大きいものから順に並べ、上位の品目を重点的に管理する手法です。全体のおよそ70〜80%を占めるまでがAグループになります。大きい順に積み上げて、どこまでで80%に届くかを数えるのがポイントです。
解き方
- 10商品の年間売上高を大きい順に並べます(商品2が2,400、商品5が600、商品8が300…)。
- 累積の割合を計算します。総売上高3,825のうち、商品2までで約62.7%、商品5までで約78.4%となり、上位約80%を占める「2と5」がAグループです。
- 選択肢 ア不正解
- 商品1は売上高が4番目で、2番目の商品5が入っていないため、Aグループではありません。
- 選択肢 イ正解
- 1位の商品2(2,400)と2位の商品5(600)を足すと3,000となり、全体の約78.4%を占めるのでAグループです。
- 選択肢 ウ不正解
- 商品6の売上高は25で下位の方にあるため、Aグループには入りません。
- 選択肢 エ不正解
- 商品4は130、商品8は300で、売上の上位ではないためAグループではありません。
覚えるポイント
- ABC分析では売上高等の累積構成比を計算し、上位70〜80%程度をAグループとして重点管理する。
間違えやすいところ
- 販売個数の多い順に並べてしまう間違いがあります。必ず金額(年間売上高)の大きい順で並べます。
出題の前提:平成21年度春期基本情報技術者試験午前問76の出題条件による。
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.30 ↗(www.ipa.go.jp)
先入先出法による払出単価の計算
ストラテジ系 · 先入先出法 / 棚卸資産評価 / 在庫管理
ある部品の受払記録が次の表のように示される場合、先入先出法(FIFO)を採用したときの4月10日の払出単価は何円か。 【受払記録】 取引日: 4月1日, 取引内容: 前月繰越, 数量: 2,000個, 単価: 100円, 金額: 200,000円 取引日: 4月5日, 取引内容: 購入, 数量: 3,000個, 単価: 130円, 金額: 390,000円 取引日: 4月10日, 取引内容: 払出, 数量: 3,000個
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:先入先出法(FIFO)は、先に仕入れたものから先に使ったと考える在庫の評価方法です。古い在庫の単価から順に払出しに使っていきます。今回も前月からの繰越分を先に使い、足りない分だけ新しく買った分を使います。
解き方
- 払出し3,000個を古い順に当てます。4月1日の繰越分2,000個(@100円)を全部使い、残り1,000個は4月5日購入分(@130円)から当てます。
- 払い出した金額を合計します。2,000個×100円+1,000個×130円=200,000円+130,000円=330,000円です。
- 合計を3,000個で割って平均単価を出します。330,000円÷3,000個=110円です。
- 選択肢 ア不正解
- 100円は前月繰越分の単価だけで、後から買った130円分が考えに入っていないため誤りです。
- 選択肢 イ正解
- 前月繰越分2,000個(@100円)と購入分1,000個(@130円)を合わせた330,000円を3,000個で割ると110円になります。
- 選択肢 ウ不正解
- 115円は100円と130円の単純な平均で、数量を考えた平均ではないため誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- 118円は全在庫の合計から出す総平均法の単価で、先入先出法の答えではありません。
覚えるポイント
- 先入先出法は「古いものから順に払い出す」ため、払出内訳を古い在庫から順に割り当てて合計額を求め単価を算出する。
間違えやすいところ
- 単価の単純平均(115円)や、全在庫から出す総平均法(118円)と混同しないよう注意します。
出題の前提:平成21年度春期基本情報技術者試験午前問77の出題条件による。
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.30 ↗(www.ipa.go.jp)
著作権法における保護の対象外
ストラテジ系 · 著作権法 / 知的財産権
著作権法において、保護の対象とならないものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:著作権法は、アイデアそのものではなく、創作的に表現したものを保護します。そのため、表現ではないプログラム言語や規約(通信の約束事)、アルゴリズム(問題の解き方)は保護の対象になりません。考え方やルールは誰でも使えるようにしているためです。
解き方
- 著作権法でプログラム関連の保護対象外とされるもの(言語、規約、解法)を思い出します。
- 選択肢の中から、保護対象外と明記されているものを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- フリーソフトでも、作者が権利を放棄していなければ著作権で保護されます。
- 選択肢 イ不正解
- ソフトの操作マニュアルは文章として書かれた著作物なので、著作権で保護されます。
- 選択肢 ウ不正解
- 情報の選び方や並べ方に工夫のあるデータベースは、著作物として保護されます。
- 選択肢 エ正解
- 著作権法第10条第3項で、プログラム言語・規約・解法(アルゴリズム)は保護の対象から外すと定められています。
覚えるポイント
- 著作権法で保護されないプログラム関連の3要素は「プログラム言語」「規約」「解法(アルゴリズム)」。
間違えやすいところ
- フリーソフトは「無料で使える」だけで、著作権そのものが無いわけではない点に注意します。
出題の前提:著作権法第10条第3項および平成21年度春期基本情報技術者試験午前問78の出題条件による。
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.31 ↗(www.ipa.go.jp)
特許権の定義
ストラテジ系 · 産業財産権 / 特許法 / 特許権
知的財産権の一つである特許権を説明したものとして、適切なものはどれか。
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解答
ア
解説
まず要点:特許権は、新しい発明を独占して使える権利です。特許庁に出願して審査を受け、認められて初めて与えられます。産業に役立つ新しい発明であることが条件です。
解き方
- 特許権が守るもの(産業に役立つ新しい発明)と、成立に必要なこと(出願・審査・登録)を確認します。
- 各選択肢が産業財産権(特許・商標・意匠)と著作権のどれに当たるか比べます。
- 選択肢 ア正解
- 新しく産業に役立つ発明について、特許庁への出願と審査を経て与えられる権利で、特許権の説明として正しいです。
- 選択肢 イ不正解
- 自分の商品を他の商品と区別するマークを独占して使う権利は、商標権の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 製品の形や色、模様などのデザインを保護する権利は、意匠権の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 文芸や学術、美術、音楽などの作品を保護する権利は著作権の説明です。出願や登録は必要なく、作った時に自然に生まれます。
覚えるポイント
- 特許権=発明(技術・アイデア)、実用新案権=考案(小発明)、意匠権=デザイン、商標権=マーク・ブランド。
間違えやすいところ
- 製品の見た目のデザインを守る意匠権や、ブランド名・ロゴを守る商標権と混同しないよう区別します。
出題の前提:特許法第2条・第29条および平成21年度春期基本情報技術者試験午前問79の出題条件による。
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.31 ↗(www.ipa.go.jp)
コンピュータ不正アクセス対策基準への適合
ストラテジ系 · 情報セキュリティ / コンピュータ不正アクセス対策基準 / アクセス管理
経済産業省が策定した“コンピュータ不正アクセス対策基準”に適合しているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:「コンピュータ不正アクセス対策基準」は、不正アクセスの被害を防ぎ早く見つけ、再発を防ぐために組織が守るべき決まりをまとめたものです。セキュリティの方針を文書にして、従業員に周知・教育することは基本の対策です。IDの共有や権限の使いすぎは、この基準に反します。
解き方
- コンピュータ不正アクセス対策基準の基本原則(最小権限、IDの個人ごとの付与、教育訓練、ネットワークの分離など)を整理します。
- 各選択肢の行動がセキュリティを危険にするものか、適切な管理策かを判定します。
- 選択肢 ア不正解
- すべてのネットワークをつなぐと被害が広がりやすいので、分離して必要な通信だけ通すべきです。
- 選択肢 イ不正解
- IDを共有すると誰の行動か分からなくなるため禁止で、IDは一人ずつ個別に配る必要があります。
- 選択肢 ウ不正解
- 管理者でも強い権限のIDをいつも使うのは避け、必要な作業のときだけ特権を使うべきです。
- 選択肢 エ正解
- セキュリティ方針を文書にして、従業員に定期的な教育・研修を行うことは、対策基準に合った正しい運用です。
覚えるポイント
- IDの個人別付与(共有禁止)、特権IDの利用制限(常時使用の禁止)、セキュリティ教育の実施が基本原則。
間違えやすいところ
- 管理者が便利だからと特権IDを使い続けたり、何人かで同じIDを共有したりするのは、セキュリティ管理で大きな間違いです。
出題の前提:経済産業省告示「コンピュータ不正アクセス対策基準」および平成21年度春期基本情報技術者試験午前問80の出題条件による。
出典:IPA『2009年度 春期 午前』
公式問題冊子 p.31 ↗(www.ipa.go.jp)
2009年度 春期 午前
参照した公式資料
IPAが公開した2009年度 春期 午前の問題・解答資料です。

