旧制度の午前・午後と、2023年度以降の科目A・科目Bの公開問題を区別しています。現在の試験対策では現行シラバスと科目Bの形式を確認してください。公開問題は本試験の全出題を網羅する資料ではありません。
2009年度 秋期 午前の概要
観測値の平均値に対する四捨五入計算式
テクノロジ系 · 数値計算 / 四捨五入 / ガウス記号
正の合計値SをもつN個の観測値について、小数第1位を四捨五入して整数値の平均値を求める。実数Xに対してX以下の最大の整数を[X]で表すとき、正しい計算式はどれか。
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解答
エ
解説
まず要点:小数第1位で四捨五入するには、値に0.5を足してから小数点以下を切り捨てます。小数部分が0.5以上なら0.5を足すと整数部分が1増えるので切り上げになり、0.5未満なら増えないので切り捨てになります。[X]はX以下の最大の整数を表す記号(床関数)です。
解き方
- 観測値N個の平均は S/N という割り算で求められます。
- 小数第1位を四捨五入するため、平均に0.5を足します。
- 0.5を足した値 [S/N + 0.5] に床関数を当てると、四捨五入した整数が得られます。
- 選択肢 ア不正解
- 0.5を引いてしまうと、本当は切り上げる値まで小さく丸められてしまうので誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 0.4を引いても四捨五入の基準にならず、正しく丸められないので誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- 0.4を足すと、小数部分が0.5のときに切り上げられないので誤りです。
- 選択肢 エ正解
- 平均S/Nに0.5を足してから床関数を使うと、小数第1位の四捨五入が正しくできます。
覚えるポイント
- 正の実数の四捨五入は「0.5を足して切り捨てる(床関数)」が定石です。
間違えやすいところ
- 0.4を足すと、境目である小数0.5のときに切り上がらない点に注意しましょう。
出題の前提:平成21年度秋期基本情報技術者試験午前問1
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.3 ↗(www.ipa.go.jp)
浮動小数点表示の構成要素
テクノロジ系 · 基数 / 指数 / 仮数 / 浮動小数点表示
実数aを a = f × r^e の形式で表現する浮動小数点表示において、各要素 f、e、r の名称に関する記述として適切なものはどれか。
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解答
ア
解説
まず要点:a = f × r^e では、fが仮数、eが指数、rが基数です。仮数は有効数字(数の主要部分)を、指数は何乗するかを、基数は累乗の底(もとになる数)を表します。浮動小数点表示ではこれらを組み合わせて実数を表します。
解き方
- 数式 a = f × r^e に出てくる各記号の役割を確認します。
- 有効数字を表すfは仮数、何乗かを表すeは指数、累乗の底になるrは基数です。
- 記号と用語の組み合わせがすべて一致している選択肢を選びます。
- 選択肢 ア正解
- fが仮数、eが指数、rが基数という組み合わせは正しいです。
- 選択肢 イ不正解
- fを基数、eを仮数、rを指数としていて、対応が逆なので誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- fを基数、rを仮数としていて、対応が正しくないので誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- fを指数、eを基数、rを仮数としていて、対応が入れ替わっているので誤りです。
覚えるポイント
- 浮動小数点は「仮数 × 基数^指数」の形式で表現されます。
間違えやすいところ
- 基数(底)と指数という用語を取り違えないように注意しましょう。
出題の前提:平成21年度秋期基本情報技術者試験午前問2
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.3 ↗(www.ipa.go.jp)
逆ポーランド表記法の中置表記への変換
テクノロジ系 · 逆ポーランド記法 / 後置記法 / 中置記法 / スタック
逆ポーランド表記法(後置表記法)によって「EF-G÷CD-AB+÷+」と表現された式を、通常の演算子表記(中置表記法)に変換した式はどれか。
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解答
ウ
解説
まず要点:逆ポーランド表記法(後置表記法)は、値(被演算子)を先に書き、その直後に演算子を置く書き方です。演算子が出てくるたびに直前の2つの値を取り出して計算し、結果を戻す操作をスタック(後入れ先出しの箱)で繰り返すと、通常の中置表記に直せます。
解き方
- EF- を計算して部分式 (E-F) を作ります。
- 続いて G÷ を計算し、直前の結果と合わせて ((E-F)÷G) を作ります。
- 次に CD- から (C-D)、AB+ から (A+B) を作ります。
- その直後の ÷ で ((C-D)÷(A+B)) を作ります。
- 最後の演算子 + で2つを足し合わせ、((E-F)÷G)+((C-D)÷(A+B)) が完成します。
- 選択肢 ア不正解
- 演算の順序や演算子の組み合わせが、元の式の処理順と合っていないので誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 割り算の順序や項の並びが、スタック処理の結果と一致していないので誤りです。
- 選択肢 ウ正解
- スタックで順番に計算していくと、((E-F)÷G)+((C-D)÷(A+B)) になります。
- 選択肢 エ不正解
- 中央の演算子が割り算になっており、最後の演算子「+」と合わないので誤りです。
覚えるポイント
- 後置記法の演算子は直前の2つの項(または部分計算式)に対して適用されます。
間違えやすいところ
- A B ÷ は中置記法で (A ÷ B) となり、前後の項の順序を逆にしないように注意しましょう。
出題の前提:平成21年度秋期基本情報技術者試験午前問3
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.3 ↗(www.ipa.go.jp)
シーケンス制御の特徴と定義
テクノロジ系 · 制御工学 / シーケンス制御 / フィードバック制御
産業機器などの機器制御において広く用いられている「シーケンス制御」の説明として、適切なものはどれか。
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解答
ア
解説
まず要点:シーケンス制御とは、あらかじめ決められた順序や条件に従って、制御の各段階を順番に進めていく方式です。出力を測って直すフィードバック制御や、外乱を前もって予想して補正するフィードフォワード制御とは区別されます。
解き方
- シーケンス(sequence)には「順序」「逐次」という意味がある点に注目します。
- JIS規格の定義(順序や条件に従って順番に進める制御)と一致する記述を探します。
- 選択肢 ア正解
- 決められた順序や条件に従って順番に処理を進める方式で、シーケンス制御の正しい説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 外乱を前もって予想して修正する方式は、フィードフォワード制御の説明なので誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- 制御量を測って目標値に近づける方式は、フィードバック制御の説明なので誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- 「やや多い」などのあいまいさを使う方式は、ファジィ制御の説明なので誤りです。
覚えるポイント
- シーケンス制御=あらかじめ定められた順序・条件に従って逐次進める制御。
間違えやすいところ
- 出力を測って入力に戻すフィードバック制御と混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成21年度秋期基本情報技術者試験午前問4
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.4 ↗(www.ipa.go.jp)
スタック操作による残留データの追跡
テクノロジ系 · データ構造 / スタック / LIFO
初期状態で空のスタックに対し、「push 1 → push 2 → pop → push 3 → push 4 → pop → push 5 → pop」の順で操作を実行したとき、最終的にスタック内に残っているデータはどれか。ここで push x はデータ x の格納、pop はデータの取り出しを表す。
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解答
ア
解説
まず要点:スタックは後入れ先出し(LIFO)のデータ構造で、最後に入れたものを最初に取り出します。pushは一番上にデータを積む操作、popは一番上のデータを取り出す操作です。
解き方
- push 1 でスタックは [1] になります。
- push 2 で [1, 2] になり、すぐ後の pop で一番上の2が出て [1] に戻ります。
- push 3 で [1, 3]、push 4 で [1, 3, 4] になり、pop で4が出て [1, 3] に戻ります。
- push 5 で [1, 3, 5] になり、最後の pop で5が出て、[1, 3] が残ります。
- 選択肢 ア正解
- 2、4、5が順に取り出されるので、最後に残るのは1と3で正しいです。
- 選択肢 イ不正解
- 2と4はどちらもpopで取り出されているので、残ることはなく誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- 2と5はpopで取り出されているので、残ることはなく誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- 4と5はどちらもpopで取り出されているので、残ることはなく誤りです。
覚えるポイント
- スタックはLIFO(後入れ先出し)構造であり、最後に入れたものから取り出されます。
間違えやすいところ
- 先入れ先出しのキュー(待ち行列)と混同して、最初に入れたものを取り出さないようにしましょう。
出題の前提:平成21年度秋期基本情報技術者試験午前問5
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.4 ↗(www.ipa.go.jp)
クイックソートのアルゴリズム的特徴
テクノロジ系 · アルゴリズム / 整列 / クイックソート / 分割統治法
整列アルゴリズムの一つである「クイックソート」の処理方法を説明したものはどれか。
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解答
ウ
解説
まず要点:クイックソートは、基準となる値(ピボット)を1つ選び、それより小さいグループと大きいグループに分ける操作を繰り返して並べ替える方法です。分けた各グループでも同じように基準を選んで分ける処理を再帰的に繰り返します。平均の計算量は O(n log n) で高速です。
解き方
- 各選択肢がどの整列アルゴリズムを説明しているかを確認します。
- 基準値(ピボット)を選んで大小2つに分け、それを繰り返す記述を探します。
- 選択肢ウがクイックソートの分割統治の手順と一致します。
- 選択肢 ア不正解
- 整列済みの列の正しい位置にデータを挿し込む方法は、基本挿入法の説明なので誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 最小値を探して順に確定していく方法は、基本選択法の説明なので誤りです。
- 選択肢 ウ正解
- 基準値を選んで大小のグループに分ける処理を繰り返す方法で、クイックソートの正しい説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 隣り合うデータを比べて入れ替える方法は、基本交換法(バブルソート)の説明なので誤りです。
覚えるポイント
- クイックソート=基準値(ピボット)による大小2グループへの分割統治。
間違えやすいところ
- 基本選択法やバブルソートなどの基本ソートと特徴を混同しないように整理しましょう。
出題の前提:平成21年度秋期基本情報技術者試験午前問6
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.4 ↗(www.ipa.go.jp)
オブジェクト指向プログラミングの特徴
テクノロジ系 · オブジェクト指向 / カプセル化 / データ隠蔽 / メソッド
オブジェクト指向プログラムの特徴として、適切な記述はどれか。
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解答
ウ
解説
まず要点:オブジェクト指向プログラミングでは、データとその操作手順(メソッド)をひとまとまりの「オブジェクト」として扱います。データは外部から直接見えないように隠し(カプセル化)、メソッドを通して間接的に操作します。
解き方
- オブジェクト指向の中心であるカプセル化(データと手続きの一体化と隠蔽)の記述を探します。
- データフロー型、手続き型、関数型という他の方式の記述を見分けて外します。
- 選択肢 ア不正解
- データがそろったら命令が動く方式は、データフロープログラミングの説明なので誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 命令とデータを分けて順番に実行する方式は、従来の手続き型プログラミングの説明なので誤りです。
- 選択肢 ウ正解
- データを隠してメソッド経由で操作し、データとメソッドをひとまとまりにするオブジェクト指向の正しい説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 式の評価を中心に組み立てる方式は、関数型プログラミングの説明なので誤りです。
覚えるポイント
- オブジェクト指向の三大要素:カプセル化(データ隠蔽)、継承、多相性(ポリモーフィズム)。
間違えやすいところ
- 手続き型プログラミングとオブジェクト指向の違い(データと手続きを一体化するか)をはっきりさせましょう。
出題の前提:平成21年度秋期基本情報技術者試験午前問7
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.5 ↗(www.ipa.go.jp)
Ajax(Asynchronous JavaScript and XML)の定義と特徴
テクノロジ系 · Web技術 / Ajax / 非同期通信 / JavaScript
Webアプリケーション構築技術である「Ajax」の説明として、適切なものはどれか。
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解答
エ
解説
まず要点:Ajax(エイジャックス)は、ブラウザ上のJavaScriptでWebサーバと非同期(ほかの処理を止めずに通信すること)にやり取りし、ページの一部だけを動的に書き換える仕組みです。画面全体を読み込み直さなくてよいので、反応の速い操作感を実現できます。
解き方
- Ajaxの名前に含まれる「Asynchronous(非同期)」と「JavaScript and XML」を手がかりにします。
- 画面全体を読み込み直さず、裏で非同期に通信して必要な部分だけを書き換える記述を探します。
- 選択肢 ア不正解
- ファイアウォールを通す通信方式の説明で、Ajaxとは関係がないので誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- デザインを統一して保守性を高める仕組みは、CSSの説明なので誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- ブラウザとサーバがテキストや画像をやり取りする基本の仕組みは、通常のHTTP通信の説明なので誤りです。
- 選択肢 エ正解
- ブラウザとサーバがXMLなどで非同期に通信し、ページの一部を動的に書き換えるAjaxの正しい説明です。
覚えるポイント
- Ajax=JavaScriptを用いた非同期通信+画面の部分的・動的更新。
間違えやすいところ
- 通信の規格そのものではなく、ブラウザ側のJavaScriptを使った仕組みである点に注意しましょう。
出題の前提:平成21年度秋期基本情報技術者試験午前問8
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.5 ↗(www.ipa.go.jp)
ポータブル機器で利用される不揮発性記憶媒体
テクノロジ系 · 半導体メモリ / フラッシュメモリ
デジタルカメラに保存する画像データや、携帯型音楽プレーヤで再生する音楽データなどの記録媒体として一般に広く用いられているメモリはどれか。
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解答
ウ
解説
まず要点:携帯機器の記録媒体には、電源を切っても内容が消えないフラッシュメモリが使われます。メモリには、電源を切ると内容が消える揮発性(きはつせい)と、消えない不揮発性(ふきはつせい)があります。カメラや音楽プレーヤでは、自分で何度も書き換えられて、電源を切ってもデータが残る必要があるからです。
解き方
- デジタルカメラや音楽プレーヤの記録媒体に必要な条件(電源を切っても残る、書き換えられる)を整理します。
- それぞれの半導体メモリが電源を切ると消えるか、書き換えられるかを比べて、条件に合うものを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- DRAMは電源を切ると内容が消える揮発性メモリで、主にパソコンの主記憶に使われます。
- 選択肢 イ不正解
- SRAMは速く動く揮発性メモリで、主にCPUの中のキャッシュメモリに使われます。
- 選択肢 ウ正解
- フラッシュメモリは電気で書き換えられる不揮発性メモリで、SDカードや音楽プレーヤの記憶媒体にぴったりです。
- 選択肢 エ不正解
- マスクROMは製造時に内容を書き込むメモリで、後から書き換えたり更新したりできません。
覚えるポイント
- フラッシュメモリは電気的に一括消去・書換えが可能な不揮発性メモリであること。
間違えやすいところ
- マスクROMは電源を切っても消えませんが、後から内容を書き換えられない点に注意しましょう。
出題の前提:平成21年度秋期基本情報技術者試験午前問9
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.6 ↗(www.ipa.go.jp)
メモリインタリーブ方式の特徴
テクノロジ系 · メモリインタリーブ / 主記憶の高速化
主記憶装置へのアクセスを高速化する技術である「メモリインタリーブ」の説明として、適切なものはどれか。
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解答
イ
解説
まず要点:メモリインタリーブは、主記憶を複数のバンクに分けて並行に読み書きし、アクセスを速くする技術です。前のアクセスの完了を待たずに次のデータへ進めるため、実質的な速度が上がります。
解き方
- メモリインタリーブの基本である「複数のバンクに分ける」「並行してアクセスする」を思い出します。
- 各選択肢が説明している別の高速化手法(ライトスルー、キャッシュ、分離キャッシュ)と照らし合わせます。
- 選択肢 ア不正解
- キャッシュメモリと主記憶の両方に同時に書き込む方式は「ライトスルー方式」の説明です。
- 選択肢 イ正解
- 主記憶を複数のバンクに分けて並行にアクセスし、時間を短くするメモリインタリーブの正しい説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- CPUと主記憶の速度差を埋めるために速く小さいメモリを置くのは「キャッシュメモリ」の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- キャッシュを命令用とデータ用に分ける構造は「ハーバードアーキテクチャ(分離キャッシュ)」の説明です。
覚えるポイント
- メモリインタリーブは主記憶を複数バンクに分けて並列アクセスする高速化技術。
間違えやすいところ
- 主記憶とCPUの間に速く小さいメモリを置くキャッシュメモリと混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成21年度秋期基本情報技術者試験午前問10
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.6 ↗(www.ipa.go.jp)
USBインタフェースの接続形態と特徴
テクノロジ系 · 入出力インタフェース / USB
コンピュータと周辺機器を接続するインタフェース規格であるUSBに関する説明として、適切なものはどれか。
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解答
ウ
解説
まず要点:USBは、1本の線で1ビットずつ順にデータを送るシリアルインタフェース(接続規格)で、ハブを使うと木のような形でたくさんの機器をつなげます。パラレル(並列)ではなくシリアル(直列)なので、線が少なくて済みます。
解き方
- USBの特徴(シリアル方式、ハブで木状につなげる、差し込むだけで使える)を確認します。
- パラレル規格(IDEやSCSI)や赤外線通信(IrDA)を説明する誤った選択肢を外します。
- 選択肢 ア不正解
- 内蔵の光ディスク装置をつなぐ昔のパラレルインタフェースは、IDE(ATA/ATAPI)などの説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 機器を数珠つなぎにする代表的なパラレル規格はSCSIの説明で、USBはシリアルです。
- 選択肢 ウ正解
- USBはハブを使って木のような階層に機器をつなげるシリアルインタフェースなので適切です。
- 選択肢 エ不正解
- 赤外線でデータを送るシリアルインタフェースはIrDAなどの説明です。
覚えるポイント
- USBはハブを用いたツリー構造接続が可能なシリアルバス規格。
間違えやすいところ
- USBの「S」はSerial(直列)の略で、パラレル(並列)と混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成21年度秋期基本情報技術者試験午前問11
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.6 ↗(www.ipa.go.jp)
ディスクアレイにおけるストライピング技術
テクノロジ系 · RAID / ストライピング
データをブロックやビット等の単位に細分化し、複数台の磁気ディスク装置へ並行して分散格納する手法の名称はどれか(図ではb0〜b15のデータが各ディスクに順番に割り当てられている)。
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解答
ア
解説
まず要点:データを細かく分けて複数の磁気ディスクに順番に振り分ける方式をストライピングと呼びます。複数のディスクに同時にアクセスできるので、読み書きが速くなります。同じデータを2台に二重に書いて信頼性を高める方式はミラーリングです。
解き方
- 問題の図から、続くデータ(b0、b1、b2…)が複数のディスクに順番に分けられていることを確認します。
- ディスク構成の用語と比べて、分けて並行に使う方式がストライピングだと特定します。
- 選択肢 ア正解
- データを細かく分けて複数のディスクに散らして書き、速くする技術はストライピングです。
- 選択肢 イ不正解
- ディスクキャッシュは、ディスクと主記憶の間にキャッシュメモリを置いてアクセスを速くする仕組みです。
- 選択肢 ウ不正解
- ブロック化は、複数の論理レコードをまとめて1つの物理レコードとして扱う手法です。
- 選択肢 エ不正解
- ミラーリングは同じデータを複数のディスクに二重に書き、故障に強くする手法です。
覚えるポイント
- 複数ディスクへの分散書き込みによる高速化はストライピング(RAID 0)。
間違えやすいところ
- 二重に書いて冗長性を持たせるミラーリング(RAID 1)とストライピングを混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成21年度秋期基本情報技術者試験午前問12
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.7 ↗(www.ipa.go.jp)
ブロック管理システムにおける割当てセクタ数の計算
テクノロジ系 · ファイル管理 / セクタとブロック
1セクタあたり500バイトであり、8個のセクタを1ブロックとしてブロック単位で領域を割り当てて管理するファイルシステムがある。2,000バイトのファイルと9,000バイトのファイルの2つを格納するとき、両ファイルに割り当てられるセクタ数の合計は幾らか。管理領域は考慮しない。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:ファイルの領域はブロック(いくつかのセクタをまとめた単位)ごとに割り当てられ、はんぱが出ても切り上げて1ブロック分すべてを使います。そのため、実際のファイルサイズより多くのセクタが割り当てられることがあります。
解き方
- 1ブロックの容量を求めます:500バイト/セクタ × 8セクタ = 4,000バイト/ブロック。
- 2,000バイトのファイルに必要なブロック数を求めます:2,000 ≦ 4,000 なので1ブロック(8セクタ)です。
- 9,000バイトのファイルに必要なブロック数を求めます:9,000 ÷ 4,000 = 2 余り 1,000 で、切り上げて3ブロック(3 × 8 = 24セクタ)です。
- 合計セクタ数を計算します:8セクタ + 24セクタ = 32セクタです。
- 選択肢 ア不正解
- セクタ単位で単純に計算した場合(2000÷500=4、9000÷500=18で計22)の誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 2つのファイルの合計(11,000バイト)をまとめてブロック化した場合などに近い誤った数値です。
- 選択肢 ウ不正解
- 9,000バイトのファイルに必要なブロック数の切り上げを誤った場合の数値です。
- 選択肢 エ正解
- 2,000バイトに1ブロック(8セクタ)、9,000バイトに3ブロック(24セクタ)で、合計32セクタになります。
覚えるポイント
- ファイルへの領域割当てはブロック単位であり、ファイルごとに端数が切り上げられる。
間違えやすいところ
- セクタ単位で求めて合計したり、ファイル容量を先に合計してからブロック数を求めたりする誤りに注意しましょう。
出題の前提:平成21年度秋期基本情報技術者試験午前問13
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.7 ↗(www.ipa.go.jp)
クライアントサーバシステムの特徴
テクノロジ系 · システム構成技術 / クライアントサーバシステム
ネットワーク上で処理を分担するクライアントサーバシステムの特徴として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:クライアントサーバシステムは、処理を「お願いする側(クライアント)」と「サービスを提供する側(サーバ)」に分けて協力して行う分散処理(処理を分け合う)の形です。機器同士はネットワークでゆるくつながっている「疎結合(そけつごう)」です。
解き方
- クライアント(要求する側)とサーバ(提供する側)の役割の関係を整理します。
- 密結合と混同している選択肢や、クライアントとサーバの立場が逆になっている選択肢を外します。
- 選択肢 ア正解
- サービスを提供するサーバと、要求するクライアントに役割を分けて協力する分散処理の正しい説明です。
- 選択肢 イ不正解
- ネットワークで独立した機器同士が通信するので、構成としては「疎結合システム」になります。
- 選択肢 ウ不正解
- 普通はクライアントが要求しサーバが提供するので、要求側と提供側が逆になっています。
- 選択肢 エ不正解
- 共有のデータベースなどは主にサーバ側に置かれ、クライアント側ではありません。
覚えるポイント
- クライアントはサービス要求側、サーバはサービス提供側として協調する分散システム。
間違えやすいところ
- ネットワークで協力する構成は疎結合で、共有メモリを密に使う密結合システムと混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成21年度秋期基本情報技術者試験午前問14
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.8 ↗(www.ipa.go.jp)
高信頼化構成におけるホットスタンバイ方式の動作
テクノロジ系 · システム構成技術 / ホットスタンバイ
コンピュータシステムの信頼性を高めるホットスタンバイ方式に関する記述のうち、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:ホットスタンバイ方式は、待機系(予備のコンピュータ)をいつでも使える状態で待たせておき、現用系が止まったらすぐ処理を引き継ぐ方式です。待機系は現用系の動きを監視し、異常を見つけると引き継ぎます。
解き方
- ホットスタンバイの待機の状態と、障害時に素早く切り替わる動きを確認します。
- デュアルシステム(両系で常時同じ処理)や負荷分散の説明と区別します。
- 選択肢 ア正解
- 待機系が現用系をいつも監視し、止まったときにすぐ処理を引き継ぐホットスタンバイの正しい説明です。
- 選択肢 イ不正解
- ジョブの大きさで実行する側を分けるのは、負荷分散の説明でスタンバイ方式ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 過負荷のとき処理を分担するのは、動的な負荷分散(ロードバランシング)の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 2組で同時に同じ処理をして結果を照合するのは「デュアルシステム」の説明です。
覚えるポイント
- ホットスタンバイは待機系を即応状態で待機させ、現用系障害時に速やかに切り替える方式。
間違えやすいところ
- 常に2系統で同じ処理をして結果を照合する「デュアルシステム」と混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成21年度秋期基本情報技術者試験午前問15
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.8 ↗(www.ipa.go.jp)
直並列結合システムの稼働率の計算
テクノロジ系 · システムの評価指標 / 稼働率の計算
稼働率がすべて0.8である3台のコンピュータA、B、Cが図のように接続されている(コンピュータAとBが並列接続され、その並列部分に対してCが直列に直列接続されている)。AまたはBのいずれか1台でも稼働していれば並列部分は稼働しているとみなすとき、システム全体の稼働率は幾らか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:並列部分の稼働率は「1 - (1 - R)^n」、直列部分は各稼働率の積で求めます。複合した構成では、先に並列部分を1つの部品とみなして稼働率を出し、その後に直列部分を掛けます。
解き方
- 並列部分(AとB)が両方故障する確率を求めます:(1 - 0.8) × (1 - 0.8) = 0.2 × 0.2 = 0.04。
- 並列部分の稼働率を求めます:1 - 0.04 = 0.96。
- 並列部分と直列のCの稼働率を掛けます:0.96 × 0.8 = 0.768。
- 選択肢 ア不正解
- 3台すべて直列と仮定した場合の計算(0.8 × 0.8 × 0.8 = 0.512)です。
- 選択肢 イ正解
- 並列部分の0.96に、直列のCの0.8を掛けると0.768になり正しい値です。
- 選択肢 ウ不正解
- 計算の途中で符号や並列・直列の順序を間違えた場合に出る数値です。
- 選択肢 エ不正解
- 3台すべて並列と誤解した場合の計算(1 - 0.2^3 = 0.992)です。
覚えるポイント
- 直列接続は稼働率の掛け算、並列接続は「1 - (故障率の積)」で計算する。
間違えやすいところ
- 並列部分で稼働率を足し算したり、全体をすべて直列・並列と見誤るミスに注意しましょう。
出題の前提:平成21年度秋期基本情報技術者試験午前問16
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.9 ↗(www.ipa.go.jp)
オンライントランザクションの平均処理時間の計算
テクノロジ系 · 性能評価 / MIPS / トランザクション処理時間
あるオンライントランザクション処理システムにおいて、1トランザクションの処理に平均60万命令を実行し、平均2回のファイルアクセスを伴います。CPUの処理性能が30 MIPSで、ファイルの平均アクセス時間が30ミリ秒である場合、1トランザクションあたりの平均処理時間は何ミリ秒になるでしょうか。なお、該当トランザクション以外の処理は考慮しないものとします。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:合計の処理時間は、CPUが命令を実行する時間とファイルアクセスの時間を足して求めます。MIPSは1秒間に何百万命令を実行できるかを表す単位で、これを使ってCPUの時間を計算します。ファイルアクセスは2回分を足すのを忘れないようにします。
解き方
- CPUの実行時間を求める:60万命令 ÷ (30 × 10^6 命令/秒) = 0.02秒 = 20ミリ秒。
- ファイルアクセス時間を求める:2回 × 30ミリ秒 = 60ミリ秒。
- 二つの時間を足す:20ミリ秒 + 60ミリ秒 = 80ミリ秒。
- 選択肢 ア不正解
- 計算の手順や単位の直し方を間違えたときに出る値で、正しくありません。
- 選択肢 イ不正解
- ファイルアクセスを1回分だけで計算してしまった誤った値です。
- 選択肢 ウ不正解
- CPUの処理時間をミリ秒に直すところで間違えた値です。
- 選択肢 エ正解
- CPUの20ミリ秒とファイルアクセスの60ミリ秒を足した80ミリ秒で、正しいです。
覚えるポイント
- 1 MIPSは1秒間に100万命令(10^6命令)を実行できる性能を表します。
間違えやすいところ
- 命令数の単位(万は10^4、MIPSは10^6)や、秒からミリ秒への換算(1秒は1000ミリ秒)で桁を間違えないようにしましょう。
出題の前提:基本情報技術者試験 平成21年度秋期 午前 問17
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.9 ↗(www.ipa.go.jp)
リアルタイムOSにおける固定長メモリプール管理の特徴
テクノロジ系 · メモリ管理 / リアルタイムOS / 固定長メモリプール
様々なサイズのメモリ資源を使用するリアルタイムシステムにおいて、メモリプール管理を可変長方式と比較した場合の、固定長方式の特徴として適切なものはどれでしょうか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:固定長方式は、処理は速くて一定ですが、メモリのむだが出やすい方式です。固定長メモリプール管理では、メモリのブロックがすべて同じ大きさなので、空きを探す手間がかかりません。そのため獲得(取り出し)や返却が速く、いつも同じ時間で終わり、リアルタイムシステムに向いています。
解き方
- 可変長方式と固定長方式のメモリ効率を比べる:固定長方式はブロック内のむだが生じるため、必要な大きさがいろいろあると効率が悪くなります。
- 獲得・返却の処理速度を比べる:固定長方式は空きブロックのつながりをたどるだけなので、処理時間は速くていつも一定です。
- 選択肢 ア不正解
- 固定長方式はメモリのむだが出やすく、処理は速いので当てはまりません。
- 選択肢 イ不正解
- メモリ効率が良く処理が遅く一定でないのは、可変長方式の特徴です。
- 選択肢 ウ正解
- メモリ効率が悪く、獲得と返却が速く一定という固定長方式の特徴を正しく表しています。
- 選択肢 エ不正解
- 固定長方式は空きを探す必要がないため、処理時間は一定で不定ではありません。
覚えるポイント
- 固定長メモリプール管理は内部断片化によりメモリ効率は低下しますが、処理速度は高速かつ一定です。
間違えやすいところ
- 可変長方式(外側にむだができる、空きを探すので処理時間が一定でない)の特徴と混同しないようにしましょう。
出題の前提:基本情報技術者試験 平成21年度秋期 午前 問18
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.9 ↗(www.ipa.go.jp)
相対パス指定によるディレクトリ移動
テクノロジ系 · ファイルシステム / ディレクトリ構造 / パス指定
ディレクトリ構造が以下の階層関係で管理されているとします。 ルート直下にはディレクトリ「A」と「B」が存在します。 ルート直下の「A」の配下には「A」と「B」が存在し、その配下の「A」の下には「A」が、配下の「B」の下には「A」と「B」が存在します。 ルート直下の「B」の配下には「A」と「B」が存在します。 カレントディレクトリをルート直下の「A」配下の「B」(\A\B)から開始し、次の順に移動させました。 1. ".." 2. "..\B" 3. ".\A" 最終的なカレントディレクトリはどこになるでしょうか。 ここで、ディレクトリの指定ルールは次の通りです。 ・カレントディレクトリは "." で表す。 ・1階層上の親ディレクトリは ".." で表す。 ・区切り文字は "\" を使用する。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:"." は今いるディレクトリ、".." は一つ上の親ディレクトリを表します。相対パス(今いる場所を基準にした道順)は、移動するたびに新しい現在地を基準にして順にたどります。一歩ずつ現在地を確かめながら進めるのがコツです。
解き方
- 最初の場所「\A\B」を確認する。
- 1回目の移動 ".." で、一つ上の親ディレクトリ「\A」へ移動する。
- 2回目の移動 "..\B" をたどる。現在地「\A」から ".." でルートへ戻り、その下の「B」へ入るので、現在地は「\B」になる。
- 3回目の移動 ".\A" をたどる。現在地「\B」の下の「A」へ入るので、最後の場所は「\B\A」になる。
- 選択肢 ア不正解
- 1回目の移動 ".." が終わった時点の場所(\A)で、最後の場所ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 2回目の移動先を間違えて考えたときの経路です。
- 選択肢 ウ不正解
- 親ディレクトリに戻らず、下の子ディレクトリへ進んでしまった場合の誤った経路です。
- 選択肢 エ正解
- 順にたどると \A\B → \A → \B → \B\A となり、正しいです。
覚えるポイント
- "." はカレントディレクトリ、".." は1つ上の親ディレクトリを示します。
間違えやすいところ
- "..\B" のときに、親へ戻らず別の子ディレクトリだと勘違いしないようにしましょう。
出題の前提:基本情報技術者試験 平成21年度秋期 午前 問19
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.10 ↗(www.ipa.go.jp)
上流CASEツールの提供機能
テクノロジ系 · ソフトウェア開発ツール / CASEツール / 上流工程
CASEツールが提供する各種機能のうち、上流CASEツールに分類されるものはどれでしょうか。
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解答
ア
解説
まず要点:上流CASEツールは、要件定義や設計など開発の早い段階を助ける道具です。CASE(コンピュータでソフトウェア開発を助ける仕組み)ツールは、使う工程によって上流・下流・統合に分けられます。上流は「何を作るか」を決める段階を支えます。
解き方
- 上流工程(企画・要件定義・外部設計)で使う成果物や図を思い出す。
- DFD(データフロー図)の作成支援は要件分析や外部設計の工程に当たるので、上流CASEツールだと判断する。
- 選択肢 ア正解
- DFD(データの流れを表す図)の作成支援は、要件定義や基本設計などの上流工程を助けるので上流CASEです。
- 選択肢 イ不正解
- テストデータの作成支援は、テスト工程を助ける下流CASEツールの機能です。
- 選択肢 ウ不正解
- プログラムの自動生成は、実装(プログラミング)工程を助ける下流CASEツールの機能です。
- 選択肢 エ不正解
- ライブラリの管理支援は、主に下流工程や保守工程、統合ツールの機能です。
覚えるポイント
- 上流CASEツールは要件定義・設計(DFD、ER図など)、下流CASEツールは製造・テスト(コード生成、テストデータ作成など)を支援します。
間違えやすいところ
- プログラムの自動生成は立派に見えるので上流と間違えやすいですが、実装工程のための下流CASEツールです。
出題の前提:基本情報技術者試験 平成21年度秋期 午前 問20
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.11 ↗(www.ipa.go.jp)
GPLにおけるソースコード公開義務とライセンス違反
テクノロジ系 · オープンソースソフトウェア / GPL / ソフトウェアライセンス
GPL(GNU General Public License)のもとで公開されたオープンソースソフトウェア(OSS)を利用し、ソースコードを公開しなかった場合にライセンス違反となる行為はどれでしょうか。
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解答
ウ
解説
まず要点:GPLでは、改変したり取り込んだりしたソフトを第三者に配るとき、ソースコードも公開する義務があります。これをコピーレフト(公開の権利を引き継ぐ仕組み)と呼びます。自社の中だけで使う場合は公開しなくてよい点がポイントです。
解き方
- GPLの条件を確認する:第三者へ配る(販売・配布する)ときにソースコード公開の義務が生じる。
- 各選択肢を比べる:社内で改変して外部へ販売している「ウ」は配布に当たるので、ソースを非公開にするとライセンス違反になる。
- 選択肢 ア不正解
- 独立した別のインタフェースソフトを作って売るだけなら、GPLソフトの派生物と見なされなければ公開義務違反になりません。
- 選択肢 イ不正解
- 改変したソフトを社内だけで使い、第三者に配っていないので公開義務違反になりません。
- 選択肢 ウ正解
- GPLソフトを改変して第三者に販売(配布)しながらソースを公開しないので、明らかなライセンス違反です。
- 選択肢 エ不正解
- OSSをテストに使っただけで、売るソフトにOSSのコードが入っていなければ公開義務は生じません。
覚えるポイント
- GPLの著作物を改変して外部に頒布・販売する場合、ソースコードの公開義務(コピーレフト)が発生します。
間違えやすいところ
- 社内で使うだけの場合まで、ソースを外部に公開しなければならないと誤解しないようにしましょう。
出題の前提:基本情報技術者試験 平成21年度秋期 午前 問21
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.11 ↗(www.ipa.go.jp)
DRAMの仕組みと用途
テクノロジ系 · 半導体メモリ / DRAM / 主記憶
DRAM(Dynamic Random Access Memory)の説明として、適切なものはどれでしょうか。
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解答
ア
解説
まず要点:DRAMはコンデンサ(電気をためる部品)に電荷があるかどうかで1ビットを表し、主記憶によく使われます。半導体メモリは電源を切ると消えるRAMと消えないROMに分かれます。DRAMは電気が抜けるため定期的に書き直す(リフレッシュする)必要がありますが、安くて大容量にできます。
解き方
- DRAMの作り(コンデンサに電荷をためる)と主な用途(主記憶)の特徴を確認する。
- その説明に当てはまる記述がアだと判断して選ぶ。
- 選択肢 ア正解
- コンデンサの電荷で1ビットを表し、主記憶によく使われるというDRAMの正しい説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 製造時にデータを書き込むメモリはマスクROMの説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 専用装置で書き込み、紫外線で消せるのはUV-EPROMの説明です。
- 選択肢 エ不正解
- フリップフロップ(信号を保持する回路)で作られキャッシュメモリに使われるのはSRAMの説明です。
覚えるポイント
- DRAM=コンデンサ(リフレッシュ必要、大容量・安価、主記憶)。SRAM=フリップフロップ(高速、キャッシュメモリ)。
間違えやすいところ
- DRAMとSRAMの内部構造の違い(コンデンサかフリップフロップか)を間違えないようにしましょう。
出題の前提:基本情報技術者試験 平成21年度秋期 午前 問22
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.11 ↗(www.ipa.go.jp)
SoC(System on a Chip)の定義
テクノロジ系 · 集積回路 / SoC / 組込みシステム
SoC(System on a Chip)の説明として、適切なものはどれでしょうか。
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解答
ウ
解説
まず要点:SoCは、システムに必要な機能を全部同じ作り方(同一プロセス)で1つの半導体チップにまとめたものです。小さく・省電力・安くするために、今まで複数のチップに分かれていた回路を1つに集めます。別々の作り方のチップを1つのパッケージにまとめるのはSiPと呼ばれ、SoCとは別物です。
解き方
- SoCの意味(システム全体を1つの半導体チップに集める)を確認する。
- 同一プロセスで1チップに集めるという記述の「ウ」を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 電子回路基板(プリント基板)はマザーボードなどのことで、半導体チップではありません。
- 選択肢 イ不正解
- データの受け渡しを管理する回路群はチップセットの説明です。
- 選択肢 ウ正解
- 必要な機能をすべて同一プロセスで1つに集めた半導体チップというSoCの正しい説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 別々のプロセスで作った複数チップを1つのパッケージで配線するのはSiPの説明です。
覚えるポイント
- SoCは1つの半導体チップに全機能を集積。SiPは複数チップを1パッケージに封止。
間違えやすいところ
- SoCとSiPの作り方の違い(1チップに集めるか、パッケージにまとめるか)を混同しないようにしましょう。
出題の前提:基本情報技術者試験 平成21年度秋期 午前 問23
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.12 ↗(www.ipa.go.jp)
基本論理回路の真理値表(NAND回路)
テクノロジ系 · 論理回路 / 論理演算 / NAND
二つの入力A、Bと一つの出力Xをもつ論理回路において、二つの入力A、Bがともに1のときだけ出力Xが0になり、それ以外の場合は1を出力する論理回路はどれでしょうか。
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解答
イ
解説
まず要点:両方の入力が1のときだけ0、それ以外は1を出力するのはNAND回路です。AND(論理積)は両方が1のときだけ1になります。その結果を反転(0と1を入れ替え)したのがNAND(否定論理積)で、両方が1のときだけ0になります。
解き方
- 入力AとBの組み合わせごとの出力Xを表にする:(0,0)→1、(0,1)→1、(1,0)→1、(1,1)→0。
- この出力がAND回路の出力(0,0,0,1)を反転したものだと確かめ、NAND回路だと特定する。
- 選択肢 ア不正解
- AND回路はAとBがともに1のときだけ1になり、それ以外は0になります。
- 選択肢 イ正解
- AとBがともに1のときだけ出力が0になるので、NAND(否定論理積)回路に一致します。
- 選択肢 ウ不正解
- OR回路はAとBがともに0のときだけ0で、どちらかが1なら1を出力します。
- 選択肢 エ不正解
- XOR(排他的論理和)回路はAとBが違うときに1、同じときに0を出力します。
覚えるポイント
- NAND回路は「入力が両方とも1のときだけ出力が0(ANDの否定)」となります。
間違えやすいところ
- NOR回路(両方0のときだけ1)やXOR回路(入力が違うときだけ1)との違いに注意しましょう。
出題の前提:基本情報技術者試験 平成21年度秋期 午前 問24
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.12 ↗(www.ipa.go.jp)
全加算器の出力値
テクノロジ系 · 論理回路 / 加算器 / 2進数の演算
全加算器を表す論理回路において、入力端子 x に 1、y に 0、z に 1 を入力したとき、けた上げ数 c と和 s の出力値の組合せとして適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:全加算器は、同じ桁の2つ(x, y)と下の桁からのけた上げ(z)の3つを足して、和sとけた上げcを出す回路です。入力が1, 0, 1なら合計は2なので、2進数で10となり、c=1、s=0になります。
解き方
- x=1, y=0, z=1 を足すと 1+0+1=2 になります。
- 2を2進数2桁で表すと10なので、けた上げc=1、和s=0になります。
- 選択肢 ア不正解
- 和が0になるのはx=0, y=0, z=0のときなので、この組合せにはなりません。
- 選択肢 イ不正解
- 和が1だけになるのは1が1つだけのときなので、この組合せにはなりません。
- 選択肢 ウ正解
- 1+0+1=2で2進数の10になるので、けた上げc=1、和s=0となり正しいです。
- 選択肢 エ不正解
- c=1, s=1になるのは3つとも1で合計が3のときなので、この組合せにはなりません。
覚えるポイント
- 全加算器の出力は 2進数の和であり、入力が2個なら 10(2) なので c=1, s=0 となる。
間違えやすいところ
- 下の桁からのけた上げ入力を考えない半加算器と混同すること。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前出題基準(論理回路・コンピュータ構成要素)
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.13 ↗(www.ipa.go.jp)
頻繁に行う操作の効率化UI
テクノロジ系 · ユーザインタフェース / ショートカットキー / 操作性向上
頻繁に行う操作を効率よく行えるように設計されたユーザインタフェースはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:よく行う操作には、メニューを開かずにすぐ実行できるショートカットキーを用意すると効率が上がります。慣れた利用者ほどキー操作で速く作業できるからです。
解き方
- それぞれの選択肢が何のための機能かを整理します。
- よく行う操作の手順を短くし素早く実行できる「ショートカットキー」が当てはまります。
- 選択肢 ア不正解
- Undo(元に戻す)は直前の操作を取り消して誤りを直す機能で、よく行う操作を速くするものではありません。
- 選択肢 イ不正解
- オンラインヘルプは操作方法の説明を見るための支援機能で、操作そのものを速くするものではありません。
- 選択肢 ウ正解
- ショートカットキーはメニューから選ばずキーだけで機能を呼び出せるので、よく行う操作の効率化に向いています。
- 選択肢 エ不正解
- プログレスバーは処理の進み具合を見せて待つ不安を減らす表示で、操作を速くする機能ではありません。
覚えるポイント
- ショートカットキーは頻繁に行う操作の短縮・効率化のために用意されるUI機能である。
間違えやすいところ
- プログレスバーやアンドゥなど、別の便利機能と操作の手順短縮を混同すること。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前出題基準(ヒューマンインタフェース設計)
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.13 ↗(www.ipa.go.jp)
GUI画面設計の操作性配慮
テクノロジ系 · GUI設計 / ユーザビリティ / アクセシビリティ
GUI画面の設計において、キーボードの操作に慣れている利用者と、慣れていない利用者のどちらにも、操作性の良いユーザインタフェースを実現するための留意点のうち、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:利用者の習熟度(慣れの度合い)は様々なので、マウスとキーボードの両方の操作手段を用意するのが大切です。どちらの利用者も快適に使えるようにするためです。
解き方
- キーボードに慣れた人と慣れていない人、それぞれの要望を整理します。
- どちらか一方に限定せず、マウスとキーボードの両方で同じ操作をできるようにする必要があります。
- 選択肢 ア不正解
- マウスでの選択だけにすると、キーボード入力に慣れた人の効率が下がるので適切ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- ダブルクリックはマウスに慣れない人には難しく、よく使う操作に限るのは適切ではありません。
- 選択肢 ウ正解
- 同じ機能をマウスとキーボードの両方で操作できるようにすれば、初心者も熟練者も快適に使えます。
- 選択肢 エ不正解
- 入力画面は入力原票の並びや順序に合わせないと、目を動かす手間が増え入力ミスを招きます。
覚えるポイント
- 多様な利用者に適したUI設計では、マウスとキーボードの両方で同等操作ができるようにする。
間違えやすいところ
- 初心者に合わせてマウスだけに限定し、キーボードに慣れた人の効率を下げてしまうこと。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前出題基準(ユーザインタフェース設計指針)
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.13 ↗(www.ipa.go.jp)
パレート図による分析効果
テクノロジ系 · 品質管理 / QC七つ道具 / パレート図
システムの品質を向上させるために、発生した障害の原因についてパレート図を用いて分析した。この分析結果から分かることとして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:パレート図は、項目を多い順に並べた棒グラフと累積の割合を示す折れ線を重ねた図です。どの原因が全体の多くを占めるか(重点指向)が分かります。
解き方
- パレート図の作り(横軸に項目、縦軸に件数と累積比率、棒グラフと折れ線)を思い出します。
- 主な原因の順位と全体に占める割合が分かる、という特徴に合う選択肢を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 時間の変化を見るのは折れ線グラフや管理図で、パレート図ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 2つの量の関係(相関)を調べるのは散布図です。
- 選択肢 ウ正解
- パレート図では、多い順の原因と累積の割合から、優先して対策すべき原因と全体に占める割合が分かります。
- 選択肢 エ不正解
- 結果と原因の関係を体系的に整理するのは特性要因図(魚の骨図)です。
覚えるポイント
- パレート図=原因別件数の降順棒グラフ+累積比率の折れ線グラフ(重点管理に利用)。
間違えやすいところ
- 原因を整理する特性要因図や、相関を見る散布図とパレート図の目的を混同すること。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前出題基準(品質管理手法・QC七つ道具)
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.14 ↗(www.ipa.go.jp)
低速回線向け画像符号化方式
テクノロジ系 · マルチメディア / 動画像圧縮規格 / MPEG
64kビット/秒程度の低速回線用の動画像の符号化に用いられる画像符号化方式はどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:64kビット/秒のような低速回線の動画にはMPEG-4が使われます。MPEGは用途や伝送速度ごとに規格が分かれているからです。
解き方
- 各MPEG規格の目的と伝送速度のめやすを比べます。
- 64kビット/秒ほどの低速・携帯用途に対応する動画圧縮の「MPEG-4」が正解です。
- 選択肢 ア不正解
- MPEG-1は主にVideo-CDで使われ、約1.5Mビット/秒の速度を対象としています。
- 選択肢 イ不正解
- MPEG-2はDVDやデジタル放送で使われ、数M〜数十Mビット/秒の高画質向けです。
- 選択肢 ウ正解
- MPEG-4は64kビット/秒ほどの低速で携帯通信などに使うため開発された高圧縮方式です。
- 選択肢 エ不正解
- MPEG-7は画像や音声の内容を記述・検索する規格で、圧縮の規格ではありません。
覚えるポイント
- MPEG-1はCD-ROM(1.5Mbps)、MPEG-2はDVD/放送、MPEG-4は携帯・低速回線(64kbps〜)、MPEG-7はメタデータ記述。
間違えやすいところ
- MPEG-7を圧縮技術の最新版と誤解すること(内容記述用の規格です)。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前出題基準(マルチメディア技術・圧縮符号化技術)
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.14 ↗(www.ipa.go.jp)
音声データの録音可能時間の計算
テクノロジ系 · マルチメディア / サンプリング / データ容量計算
音声のサンプリングを1秒間に11,000回行い、サンプリングした値をそれぞれ8ビットのデータとして記録する。このとき、512×10^6 バイトの容量をもつフラッシュメモリに記録できる音声は最大何分か。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:非圧縮の音声のデータ量は「サンプリング回数×ビット数×時間」で求められます。容量から時間を出すときは、ビットとバイト、秒と分の単位をそろえて割り算します。
解き方
- 1秒あたりのデータ量をバイトで求めます:11,000 × (8 ÷ 8) = 11,000バイト/秒。
- 1分(60秒)あたりのデータ量を求めます:11,000 × 60 = 660,000バイト/分。
- 全体の容量を1分あたりの量で割ります:512,000,000 ÷ 660,000 ≒ 775.76分。
- 最大何分かを聞かれているので、切り捨てて775分になります。
- 選択肢 ア不正解
- 計算の途中で桁を1つ間違えたときの数値(約77分)なので誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 1分を60秒で割るなどの計算を誤ったときの数値です。
- 選択肢 ウ正解
- 512,000,000 ÷ (11,000 × 60) ≒ 775.76分なので、最大775分となります。
- 選択肢 エ不正解
- サンプリング回数やビット数の換算を誤ったときの数値です。
覚えるポイント
- 音声容量=サンプリング周波数 × 量子化ビット数 × 時間。8ビット=1バイトを活用して手早く計算する。
間違えやすいところ
- 秒で求めた後に60で割り忘れる、または8ビットを1バイトに直さず8倍のまま計算すること。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前出題基準(マルチメディア応用・データ量計算)
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.14 ↗(www.ipa.go.jp)
CG描画のアンチエイリアシング
テクノロジ系 · コンピュータグラフィックス / 画像処理 / アンチエイリアシング
コンピュータグラフィックスで図形を描画する際に、図形の境界近くの画素に変化する色彩の中間色を割り当てることで、境界に生じる階段状のギザギザを目立たなくする技術はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:図形の境界に中間色を割り当ててギザギザを目立たなくするのはアンチエイリアシングです。画素は四角いため斜線や曲線が階段状になるのを、境界をなめらかに見せて減らす技術です。
解き方
- 問題文の「境界の階段状のギザギザを目立たなくするために中間色を割り当てる」という特徴を確認します。
- CGのギザギザ(ジャギー)を減らす用語「アンチエイリアシング」を選びます。
- 選択肢 ア正解
- 中間色を使って境界のギザギザ(ジャギー)をなめらかに見せる処理で、これが正解です。
- 選択肢 イ不正解
- クリッピングは、描画領域の外にはみ出た部分を切り取って表示しない処理です。
- 選択肢 ウ不正解
- シェーディングは、3次元CGで光の当たり方に応じて影や陰影をつける処理です。
- 選択肢 エ不正解
- モーフィングは、ある形や画像を別の形や画像へ少しずつ変わらせる映像技術です。
覚えるポイント
- アンチエイリアシング=境界のギザギザ(ジャギー)を中間色で滑らかにする技術。
間違えやすいところ
- 影をつけるシェーディングや、範囲外を切り取るクリッピングと混同すること。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前出題基準(マルチメディア技術・画像処理)
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.14 ↗(www.ipa.go.jp)
関係データベースの主キーの性質
テクノロジ系 · データベース / 関係モデル / 主キー制約
関係データベースの主キーの性質として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:関係データベースの主キーは、表の中で値が重複しない一意性が求められます。同じ値の行が複数あってはいけない、という決まりです。
解き方
- 関係モデルでの主キーの定義と必要条件(一意性、NULLでないこと)を確認します。
- 各記述を照らし合わせ、「同じ値の行が複数存在しない」という一意性に合うものを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 主キー以外の列を条件に指定しても検索でき、条件なしで全行を検索することもできます。
- 選択肢 イ不正解
- 数値型の列を主キーにしても、SELECT文などで計算に使うことができます。
- 選択肢 ウ正解
- 主キーの一意性により、同じ表の中に主キーの値が同じ行が複数できることはありません。
- 選択肢 エ不正解
- 2つ以上の列を組み合わせた複合主キー(コンポジットキー)を作ることができます。
覚えるポイント
- 主キーの必須性質:一意性(重複不可)と非NULL(実体整合性制約)。複数列の複合主キーも可能。
間違えやすいところ
- 複数の列で主キーを作れない(複合キーが作れない)と思い込むこと。
出題の前提:基本情報技術者試験 午前出題基準(データベース・関係モデル)
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.15 ↗(www.ipa.go.jp)
SQL構文におけるGROUP BY句と集約関数の規則
テクノロジ系 · データベース / SQL / GROUP BY句 / 集約関数
SQLの構文として正しい記述はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:集約関数(複数の行をまとめて1つの値にする関数)を使うとき、SELECTに書けるのはGROUP BY句でまとめた列か集約関数だけです。GROUP BY句(同じ値の行をグループにまとめる命令)で指定していない普通の列は、そのままSELECTに書けません。また、集約した結果で絞り込む条件はWHERE句ではなくHAVING句に書きます。
解き方
- 選択肢アは集約関数AVGとまとめていない列の注文日が並んでいるのに、GROUP BY句がないので誤りです。
- 選択肢イは注文日で正しくグループ化しており、構文として適切です。
- 選択肢ウは集約関数の二重ネスト、エはWHERE句での集約関数の使用があり、どちらも誤りです。
- 選択肢 ア不正解
- GROUP BY句がないため、まとめていない列の注文日と集約関数AVGを同時に選ぶことはできません。
- 選択肢 イ正解
- 注文日ごとにグループ化し、各グループの数量の平均を求める正しい書き方です。
- 選択肢 ウ不正解
- 集約関数の中に別の集約関数を入れるAVG(SUM(数量))は、標準SQLでは書けません。
- 選択肢 エ不正解
- 集約関数を使った条件はWHERE句ではなくHAVING句に書く必要があります。
覚えるポイント
- WHERE句は行単位の抽出条件、HAVING句はグループ集約後の抽出条件に用います。
間違えやすいところ
- 集約した結果で絞り込む条件をWHERE句に書いてしまうミスが多いので注意します。
出題の前提:平成21年度秋期基本情報技術者試験午前問33
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.15 ↗(www.ipa.go.jp)
媒体障害発生時のデータベース復旧に使用するファイル
テクノロジ系 · データベース / 障害回復 / ロールフォワード / ログファイル
ハードディスクなどの媒体障害が発生した際、データベースを障害直前の状態まで復旧するために使用するファイルとして、バックアップファイルのほかに必要となる主たるファイルはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:媒体障害(ディスクが壊れる障害)から復旧するには、バックアップファイルに加えてログファイル(更新履歴を記録したファイル)を使います。ディスク上のデータが物理的に壊れるので、まず最後のバックアップからデータを戻します。その後、バックアップ以降に確定した更新をログファイルの更新後イメージで順に反映し、障害直前の状態まで戻します。
解き方
- 媒体障害の復旧では、まず直近のバックアップファイルを新しいディスクに戻す手順を確認します。
- バックアップ以降、障害直前までの確定した更新をログファイルの更新後イメージで順に反映することを導きます。
- 選択肢 ア不正解
- トランザクションファイルは業務の入力データなどをためるファイルで、DBMSの自動復旧で直接使うものではありません。
- 選択肢 イ不正解
- マスタファイルは基幹データを長く保存するファイルで、更新の履歴ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- ロールバックファイルという独立したファイルは一般的でなく、ロールバックはログファイルの更新前イメージで行います。
- 選択肢 エ正解
- 変更履歴を記録したログファイル(ジャーナル)を使えば、更新を順に反映して媒体障害から完全に復旧できます。
覚えるポイント
- 媒体障害の復旧はバックアップ+ログファイル(更新後イメージ)によるロールフォワードです。
間違えやすいところ
- 電源断などのシステム障害の復旧と、ディスク破損の媒体障害の復旧(バックアップ復元+ログ反映)を混同しないようにします。
出題の前提:平成21年度秋期基本情報技術者試験午前問34
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.15 ↗(www.ipa.go.jp)
分散データベースにおける透過性の定義
テクノロジ系 · データベース / 分散データベース / 透過性
分散データベースにおける透過性の説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:分散データベースの透過性とは、複数のサーバにデータが分かれていても、利用者やアプリから見ると1つのデータベースのように使えることです。データの置き場所や内部の作りを意識させず、集中型のデータベースと同じように操作できるようにします。位置透過性や分割透過性、重複透過性、障害透過性などがあります。
解き方
- 「透過性」が、分散した物理的な配置や内部構造を利用者やアプリから隠して見えなくする意味だと確認します。
- 複数サーバに分散していても、1つのサーバ上のデータベースとして扱える記述を選びます。
- 選択肢 ア正解
- 複数サーバのデータベースを、1つのサーバ上にあるかのように使えるとする説明は透過性に合っています。
- 選択肢 イ不正解
- どのサーバのデータかをアプリ側が知らなければならない状態は、位置透過性が満たされていません。
- 選択肢 ウ不正解
- 1つのサーバ上のデータベースを複数クライアントで共有するのは、普通の集中型データベースの説明です。
- 選択肢 エ不正解
- サーバ上のプログラムを介して1つのデータベースにアクセスするのは、3層クライアントサーバなどの説明です。
覚えるポイント
- 情報処理技術における「透過的」とは、「存在を意識せずに利用できる」ことを意味します。
間違えやすいところ
- 「透過性」を日常語のイメージから「中身が見える(知っている必要がある)」と逆に解釈しないよう注意します。
出題の前提:平成21年度秋期基本情報技術者試験午前問35
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.16 ↗(www.ipa.go.jp)
MACアドレスのビット構成
テクノロジ系 · ネットワーク / MACアドレス / OUI / ベンダーコード
ネットワーク機器に割り当てられている48ビットのMACアドレスの構成として、適切な組合せはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:48ビットのMACアドレスは、前半24ビットがOUI(ベンダID:製造元を表す番号)と後半24ビットの固有製造番号に分かれます。OUIはIEEEという団体が製造元ごとに割り当てる世界共通の番号です。後半24ビットは各メーカーが製品ごとに付ける番号で、全体で1台ごとに重複しないようになっています。
解き方
- MACアドレス全体が48ビットであることを確認します。
- 前半24ビットがIEEEから製造元に付与されるOUI(ベンダID)だと確認します。
- 後半24ビットが製造元が機器ごとに割り振る固有製造番号(シリアル番号)だと確認します。
- 選択肢 ア不正解
- MACアドレスの中にIPアドレスやグローバルエリアIDは含まれません。
- 選択肢 イ不正解
- 前半24ビットはグローバルエリアIDではなく、OUI(ベンダID)です。
- 選択肢 ウ不正解
- 後半24ビットはIPアドレスではなく、各メーカーが割り当てる固有製造番号です。
- 選択肢 エ正解
- 前半24ビットがOUI(ベンダID)、後半24ビットが固有製造番号なので正しいです。
覚えるポイント
- MACアドレスは48ビットで、前半24ビットがOUI(ベンダー識別子)、後半24ビットが個別製造番号です。
間違えやすいところ
- IPアドレス(32ビット)とMACアドレス(48ビット)を混同したり、MACアドレスの後半にIPアドレスが入ると誤解しないよう注意します。
出題の前提:平成21年度秋期基本情報技術者試験午前問36
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.16 ↗(www.ipa.go.jp)
OSI基本参照モデルにおけるルータの動作階層
テクノロジ系 · ネットワーク / OSI基本参照モデル / ルータ / ネットワーク層
LAN同士を接続する通信装置のうち、ルータについて述べたものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:ルータはネットワーク層(OSI参照モデルの第3層)でLAN同士を接続する装置です。IPアドレスなどの情報を見て、パケットをどの経路で送るかを選びます。同じ接続装置でも、リピータは第1層、ブリッジやL2スイッチは第2層、ゲートウェイは上位層を担当します。
解き方
- 問題で問われている装置が「ルータ」であることを確認します。
- ルータはIPパケットのヘッダ情報で経路を選ぶため、第3層のネットワーク層の装置だと導きます。
- 選択肢 ア不正解
- データリンク層でMACアドレスを見てフレームを中継するのは、ブリッジやL2スイッチです。
- 選択肢 イ正解
- ルータはネットワーク層(第3層)でパケットを中継し、経路を決める装置です。
- 選択肢 ウ不正解
- トランスポート層以上の異なるプロトコルを変換してつなぐのはゲートウェイです。
- 選択肢 エ不正解
- 物理層で信号を増幅し波形を整えて中継するのは、リピータ(リピータハブ)です。
覚えるポイント
- 物理層=リピータ、データリンク層=ブリッジ、ネットワーク層=ルータ、上位層=ゲートウェイ。
間違えやすいところ
- ブリッジ(第2層)とルータ(第3層)の担当階層を取り違えないよう整理しておきます。
出題の前提:平成21年度秋期基本情報技術者試験午前問37
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.16 ↗(www.ipa.go.jp)
電子メールでマルチメディアデータを扱う規格
テクノロジ系 · ネットワーク / 電子メール / MIME / マルチメディア
インターネットにおける電子メールの規約において、ヘッダフィールドの拡張を行い、英数字のテキストだけでなく、日本語などの多言語テキスト、音声、画像なども扱えるようにした規格はどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:電子メールで英数字のテキストだけでなく、日本語や音声・画像も扱えるようにした規格はMIMEです。もともとのSMTPは7ビットのASCII文字(英数字など)しか送れませんでした。MIMEはメールのヘッダを拡張し、Content-Typeなどで中身の種類を伝えることで、バイナリデータや多言語の文字も送れるようにしました。
解き方
- メールのヘッダを拡張し、テキスト以外の音声や画像などを扱える規格を探します。
- その規格がMIME(Multipurpose Internet Mail Extensions)の説明と一致すると確認します。
- 選択肢 ア不正解
- HTMLはWebページを書くためのマークアップ言語で、メールの拡張規格ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- MHS(Message Handling System)は、ITU-T勧告X.400シリーズで定められたメールの規格です。
- 選択肢 ウ正解
- MIMEはメールのヘッダを拡張し、音声や画像、多言語テキストを扱えるようにした規格です。
- 選択肢 エ不正解
- SMTPはメールを送る基本プロトコルで、本来は7ビットASCIIのテキストだけを前提としていました。
覚えるポイント
- MIMEは電子メールのマルチメディア化・バイナリ添付・多言語対応のための拡張規約です。
間違えやすいところ
- メールを送る基本プロトコルのSMTPと、扱えるデータを広げるMIMEを混同しないようにします。
出題の前提:平成21年度秋期基本情報技術者試験午前問38
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.17 ↗(www.ipa.go.jp)
IPアドレスとサブネットマスクからのネットワークアドレス計算
テクノロジ系 · ネットワーク / IPアドレス / サブネットマスク / プレフィックス長
IPアドレス 10.1.2.146、サブネットマスク 255.255.255.240 のホストが属するサブネットワークはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:サブネットワークアドレスは、IPアドレスとサブネットマスクを各ビットごとにAND演算(両方が1のときだけ1になる計算)して求めます。またCIDR表記の「/」の後の数字は、サブネットマスクの中で1が並ぶビット数のことです。マスク255.255.255.240は1が28個なので/28になります。
解き方
- マスク255.255.255.240を2進数にすると「11111111.11111111.11111111.11110000」で、1の数は8+8+8+4=28個なので/28です。
- 第4オクテットの146は2進数で「10010010」、マスク240は「11110000」で、ANDをとると「10010000」=144になります。
- 上位3オクテット(10.1.2)と合わせて、サブネットワークは10.1.2.144/28と求めます。
- 選択肢 ア不正解
- /26は255.255.255.192のことで、プレフィックス長もアドレスの計算も誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- プレフィックス長は/28で合っていますが、第4オクテットの計算が132で誤りです(正しくは144)。
- 選択肢 ウ不正解
- 第4オクテットは144で合っていますが、255.255.255.240は/28なので/26ではありません。
- 選択肢 エ正解
- 第4オクテットのAND演算が144になり、プレフィックス長も28ビットなので正しいです。
覚えるポイント
- サブネットマスクの240は上位4ビットが1(128+64+32+16)、したがって8×3+4=28ビットです。
間違えやすいところ
- 第4オクテットの10進数の計算を誤ったり、ビット数(240を26ビットと勘違いするなど)を間違えやすいので注意します。
出題の前提:平成21年度秋期基本情報技術者試験午前問39
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.17 ↗(www.ipa.go.jp)
ネットワーク接続における利用者認証システム
テクノロジ系 · セキュリティ / ネットワーク / 認証サーバ / RADIUS
無線LANやVPN接続などで広く利用され、利用者を一元的に認証するためのプロトコルおよびシステムはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:無線LANやVPN接続などで利用者を一元的に認証するプロトコルとシステムはRADIUSです。各アクセスポイントの認証情報を1か所の認証サーバでまとめて管理できます。認証(本人確認)、認可(できることの許可)、課金・監査(利用記録)のAAA機能を提供します。
解き方
- 問題文にある「無線LANやVPN接続などで使う認証システム」という条件を確認します。
- 各略称が表す技術を照らし合わせ、ネットワーク認証を一元管理するRADIUSを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- DES(Data Encryption Standard)は、共通鍵を使うブロック暗号のアルゴリズムです。
- 選択肢 イ不正解
- DNS(Domain Name System)は、ドメイン名とIPアドレスを対応させるシステムです。
- 選択肢 ウ不正解
- IDS(Intrusion Detection System)は、不正アクセスや不審な通信を検知して知らせる仕組みです。
- 選択肢 エ正解
- RADIUSは無線LANやリモート接続などで、利用者認証を1か所で集中管理するプロトコルです。
覚えるポイント
- RADIUSはネットワークアクセス時の「認証・認可・課金(AAA)」を一元管理するサーバシステムです。
間違えやすいところ
- IDS(不正侵入検知システム)など、似たセキュリティの略語と混同しないよう区別します。
出題の前提:平成21年度秋期基本情報技術者試験午前問40
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.17 ↗(www.ipa.go.jp)
IPv6におけるネットワーク層の暗号化プロトコル
テクノロジ系 · ネットワーク / セキュリティ / 暗号化 / IPsec
端末からサーバに対してIPv6を用いた通信を行う際に、OSI参照モデルのネットワーク層で通信の暗号化や改ざん防止を行うために利用される技術はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:ネットワーク層(通信の通り道を決める層)の暗号化にはIPsecを使います。OSI参照モデルでは、どの層で暗号化するかによって使う技術が決まります。ネットワーク層はIPsec、アプリケーション層はSSH、トランスポート層以上はSSL/TLSが担当します。
解き方
- 通信プロトコルがOSI参照モデルのどの層(ネットワーク層)で動くかを確認します。
- 各選択肢の動作階層を分類し、ネットワーク層で暗号化を担当するものを選びます。
- 選択肢 ア正解
- IPsecはIP(ネットワーク層)のパケット(データの小分け)を暗号化・認証する技術で、IPv6では標準で使えます。
- 選択肢 イ不正解
- PPPはデータリンク層(第2層)で2点間をつなぐプロトコル(通信の約束事)で、暗号化の主役ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- SSHはアプリケーション層(第7層)でリモートログインなどを安全にするプロトコルです。
- 選択肢 エ不正解
- SSL(現在はTLS)はトランスポート層(第4層)以上で動き、Web通信などを暗号化する技術です。
覚えるポイント
- IPsecはネットワーク層、SSL/TLSはトランスポート層、SSHはアプリケーション層で暗号化を行う。
間違えやすいところ
- Webでよく使うSSL/TLSをネットワーク層と取り違えないように注意しましょう。
出題の前提:平成21年度秋期基本情報技術者試験午前問41
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.17 ↗(www.ipa.go.jp)
公開鍵暗号方式による機密通信の暗号化鍵
テクノロジ系 · 情報セキュリティ / 公開鍵暗号方式 / 暗号化鍵
公開鍵暗号方式を用いて、送信者Aから受信者Bへ他人に内容を秘密にした文章を送信する。受信者Bが自身の秘密鍵によって復号する場合、送信者Aがメッセージの暗号化に用いる鍵Kとして適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:受信者Bの秘密鍵で復号するので、送信者AはBの公開鍵で暗号化します。公開鍵暗号方式(暗号化と復号に別々の鍵を使う方式)では、片方の鍵で暗号化したデータは対になるもう片方の鍵でのみ復号できます。Bだけが持つ秘密鍵で読めるように、誰でも手に入るBの公開鍵で暗号化します。
解き方
- 問題文から、復号するのが「Bさんの秘密鍵」であることを読み取ります。
- 鍵のペアの関係から、Bの秘密鍵で復号できるのはBの公開鍵で暗号化したデータだと判断します。
- 選択肢 ア不正解
- Aさんの公開鍵で暗号化すると、復号できるのはAさん自身の秘密鍵だけになってしまいます。
- 選択肢 イ不正解
- Aさんの秘密鍵で暗号化するのはデジタル署名(本物であることを示す仕組み)で、Aさんの公開鍵を持つ誰でも復号でき秘密通信になりません。
- 選択肢 ウ正解
- Bさんの公開鍵で暗号化すれば、Bさんだけが持つBさんの秘密鍵でのみ復号できるので適切です。
- 選択肢 エ不正解
- 共通の秘密鍵を使うのは共通鍵暗号方式(1つの鍵を共有する方式)で、公開鍵暗号方式の説明ではありません。
覚えるポイント
- 暗号化通信(機密性)は「受信者の公開鍵」で暗号化し、デジタル署名(完全性・認証)は「送信者の秘密鍵」で暗号化(署名作成)する。
間違えやすいところ
- デジタル署名と秘密通信で、暗号化に使う鍵(送信者か受信者か、公開鍵か秘密鍵か)を混同しやすいので注意します。
出題の前提:平成21年度秋期基本情報技術者試験午前問42
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.18 ↗(www.ipa.go.jp)
最小権限の原則に基づくデータベースアクセス権限
テクノロジ系 · セキュリティ管理 / データベースアクセス制御 / 最小権限の原則
利用者データベースを検索し、その結果を表示する機能のみを持つアプリケーションに対して付与するデータベースアクセス権限として、セキュリティ管理上最も適切なものはどれか。なお、定義された権限は以下の3通りとする。 ・参照権限:レコードの参照が可能 ・更新権限:レコードの登録、変更、削除が可能 ・管理者権限:テーブルの参照、登録、変更、削除が可能
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:検索して表示するだけの機能には、参照権限だけを与えるのが最も安全です。最小権限の原則とは、仕事に必要な最小限の権限だけを与えるという考え方です。更新や削除の権限まで与えると、誤操作や不正アクセスによる被害が大きくなります。
解き方
- アプリが行う処理が「データベースを検索して結果を表示する」だけであることを確認します。
- この処理を満たす最小の権限は「レコードの参照」だけなので、参照権限を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 管理者権限(テーブルを作り替えられる強い権限)を与えると、テーブルの削除や改変ができ、危険が大きくなります。
- 選択肢 イ不正解
- 更新権限は登録・変更・削除ができる権限で、検索して表示するだけの用途には不要で不適切です。
- 選択肢 ウ正解
- 検索・表示に必要なのは参照だけなので、参照権限だけを与えるのが最小権限の原則に合い最も適切です。
- 選択肢 エ不正解
- 参照権限に加えて更新権限まで与えると、データの改ざんや削除の危険が生まれます。
覚えるポイント
- セキュリティにおけるアクセス権限設定は常に「最小権限の原則(必要最小限の権限のみ付与)」を基準とする。
間違えやすいところ
- 便利だからと、不要な更新権限まで与えてしまう誤りに注意しましょう。
出題の前提:平成21年度秋期基本情報技術者試験午前問43
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.18 ↗(www.ipa.go.jp)
パケットフィルタリング型ファイアウォールの通信許可ルール
テクノロジ系 · ネットワークセキュリティ / パケットフィルタリング / ポート番号
社内ネットワーク上のPCからインターネット上のWebサーバ(ポート番号80)へアクセスできるようにするため、中間のパケットフィルタリング型ファイアウォールに設定すべき通信許可ルールの適切な組合せはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:発信はPCのポート1024以上からWebサーバの80番へ、応答はその逆になります。クライアント(利用者側のPC)が通信を始めるとき、PC側にはエフェメラルポート(一時的に使う1024以上の番号)が割り当てられます。サーバ側はHTTP(Webの通信)の80番という決まった番号を使います。応答では送信元とあて先が入れ替わります。
解き方
- PCからWebサーバへの発信方向を確認します。送信元はPC、あて先はWebサーバです。
- 発信のポート番号を確認します。PC側は1024以上、Webサーバ側は80番です。
- 応答パケットでは送信元がWebサーバの80番、あて先がPCの1024以上になる選択肢を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 発信のときのPC側ポートとWebサーバ側ポートの指定が逆になっています。
- 選択肢 イ正解
- 発信(PCの1024以上からWebサーバ80番へ)と応答(Webサーバ80番からPCの1024以上へ)が正しく設定されています。
- 選択肢 ウ不正解
- 社内PCからWebサーバへアクセスするので、発信の送信元はWebサーバではなくPCでなければなりません。
- 選択肢 エ不正解
- 発信元がWebサーバになっており、社内PCから始まる通信の条件に合っていません。
覚えるポイント
- クライアント側のポートは1024以上の動的ポート、サーバ側のポートはサービス固定のウェルノウンポート(HTTPは80)となる。
間違えやすいところ
- 発信と応答で送信元・あて先のアドレスやポートが反転する関係を混同しやすいので注意します。
出題の前提:平成21年度秋期基本情報技術者試験午前問44
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.19 ↗(www.ipa.go.jp)
UMLにおける動的な振る舞いを表現する図
テクノロジ系 · ソフトウェア工学 / オブジェクト指向 / UML
UML 2.0で定義されている図の中で、システムの動的な振る舞い(振る舞い図/相互作用図)を表現するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:システムの動きを表すのはシーケンス図です。UMLの図は、変わらない仕組みを表す「構造図」と、時間とともに変わる動きを表す「振る舞い図」に分かれます。シーケンス図は相互作用図の一つで、オブジェクト同士のメッセージのやり取りを時間の順に表します。
解き方
- 各選択肢の図が「静的な構造」か「動的な振る舞い」かを分類します。
- オブジェクト図・クラス図・パッケージ図は構造図、シーケンス図は時間順にメッセージを表す振る舞い図だと確認します。
- 選択肢 ア不正解
- オブジェクト図は、ある時点でのインスタンス(実際のデータ)同士の関係を示す静的な構造図です。
- 選択肢 イ不正解
- クラス図は、クラスの属性や操作、クラス同士の関係など静的な構造を表す図です。
- 選択肢 ウ正解
- シーケンス図は、オブジェクト間のメッセージのやり取りを時間の順に表す相互作用図(振る舞い図)です。
- 選択肢 エ不正解
- パッケージ図は、モデル要素をまとめたパッケージ同士の依存関係を表す静的な構造図です。
覚えるポイント
- 構造図(静的):クラス図、オブジェクト図、パッケージ図など/振る舞い図(動的):シーケンス図、コミュニケーション図、状態マシン図、アクティビティ図など。
間違えやすいところ
- オブジェクト図を「動きを表す図」と誤解しやすいですが、ある時点の構造を表す構造図です。
出題の前提:平成21年度秋期基本情報技術者試験午前問45
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.19 ↗(www.ipa.go.jp)
オブジェクト指向におけるカプセル化の効果
テクノロジ系 · ソフトウェア工学 / オブジェクト指向 / カプセル化
オブジェクト指向において、データとそれを操作するメソッドを一体化し内部詳細を隠蔽する「カプセル化」の効果として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:カプセル化は、内部の作りを隠して変更の影響を広げにくくします。カプセル化とは、データとそれを扱うメソッド(処理)をまとめ、内部の状態や処理を外部から直接触れないようにする考え方です。外部とは決められた入り口だけを通してやり取りするため、中身を変えても他の部分に影響しにくくなります。
解き方
- オブジェクト指向の3大特徴(カプセル化・継承・ポリモーフィズム)の意味を思い出します。
- 情報を隠し変更の影響を局所化する記述を、カプセル化の効果として選びます。
- 選択肢 ア正解
- 内部の実装を隠し、外部とのやり取りを決まった入り口に限るので、内部を変えても他への影響が小さくなります。
- 選択肢 イ不正解
- ユーザ定義型を追加できるという説明は、クラス定義による拡張性の話でカプセル化独自の効果ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 親クラスの属性やメソッドを子クラスが受け継ぐのは「継承(インヘリタンス)」の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 同じメッセージでも受け手によって動作が変わるのは「ポリモーフィズム(多様性)」の説明です。
覚えるポイント
- カプセル化=内部データや実装の隠蔽と影響局所化、継承=性質の引き継ぎ、ポリモーフィズム=同一メッセージに対する異なる振る舞い。
間違えやすいところ
- カプセル化・継承・ポリモーフィズムの説明を混同して選んでしまう間違いが多いです。
出題の前提:平成21年度秋期基本情報技術者試験午前問46
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.20 ↗(www.ipa.go.jp)
ソフトウェア方式設計で実施すべき作業
テクノロジ系 · システム開発技術 / 共通フレーム / ソフトウェア方式設計
共通フレーム等の開発プロセスにおいて、ソフトウェア方式設計(アーキテクチャ設計)で実施すべき作業として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:方式設計は「決まった要件をどう実現するか」を決める工程です。開発は「要件定義(何を作るか)」→「方式設計(全体の作りをどうするか)」→「詳細設計(中の処理の細部)」の順に進みます。方式設計では、要件を実現するための全体構造や外部とのつなぎ方を決めます。
解き方
- 開発プロセスの各段階(要件定義・方式設計・詳細設計)の仕事を整理します。
- 「ソフトウェア要件をどう実現するか(構造や方式を決める)」が方式設計の役割だと見極めます。
- 選択肢 ア不正解
- 顧客と相談して仕様を決めるのは、もっと上流の要件定義プロセスの仕事です。
- 選択肢 イ正解
- 要件定義で決めた内容を、どんな構造・方式で実現するかを決めるのがソフトウェア方式設計です。
- 選択肢 ウ不正解
- プログラムの内部処理を1行単位まで細かくするのは、ソフトウェア詳細設計プロセスの仕事です。
- 選択肢 エ不正解
- 要求内容を整理・分析して段階的に詳しくするのは、要件定義や要求分析の仕事です。
覚えるポイント
- 方式設計(基本設計)=要件をどう実現するか(最上位構造の決定)、詳細設計=モジュール内部や1行単位の具体的な処理の決定。
間違えやすいところ
- 方式設計と詳細設計の細かさの違い(全体構造か、コードに近い細部か)を混同しやすいので注意します。
出題の前提:平成21年度秋期基本情報技術者試験午前問47
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.20 ↗(www.ipa.go.jp)
システム適格性確認テストで用意すべきテストデータ
テクノロジ系 · システム開発技術 / ソフトウェアテスト / システム適格性確認テスト
システム開発において、システム適格性確認テスト(システムテスト)を実施する際に用意しておくべきテストデータとして適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:システム適格性確認テストでは、実際の業務に近いデータや例外データを用意します。テストは「単体テスト(部品の中)」「結合テスト(部品のつなぎ目)」「システムテスト(全体)」と進みます。システム全体が業務の要求を満たすかを確かめるので、本番に近い実データや例外のデータを使います。
解き方
- システム適格性確認テストの目的が、業務要件やシステム要件を満たすかの確認だと押さえます。
- 各選択肢のデータが、単体・結合・システムのどのテストに対応するかを見分けます。
- 業務データや例外データがシステム全体のテストに合うので選びます。
- 選択肢 ア正解
- システム全体が業務の要求を満たすか確かめるため、実際の業務データや想定される例外データを使います。
- 選択肢 イ不正解
- 部品間のつなぎ目のエラーを探すデータは、結合テスト(統合テスト)で用意するものです。
- 選択肢 ウ不正解
- すべての分岐を1回以上通るデータ(分岐網羅)は、単体テスト(ホワイトボックステスト)で使います。
- 選択肢 エ不正解
- すべての命令を1回以上実行するデータ(命令網羅)は、単体テスト(ホワイトボックステスト)で使います。
覚えるポイント
- 単体テスト=命令網羅・分岐網羅(ホワイトボックス)、結合テスト=モジュール間連携、システムテスト=実業務データ・例外データ(ブラックボックス)。
間違えやすいところ
- 単体テストの網羅基準(命令網羅・分岐網羅)と、システム適格性確認テストのデータを混同しないようにします。
出題の前提:平成21年度秋期基本情報技術者試験午前問48
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.20 ↗(www.ipa.go.jp)
ウォータフォールモデルの開発工程順序
テクノロジ系 · ソフトウェア開発工程 / ウォータフォールモデル
ウォータフォールモデルによるシステム開発工程において、作業内容 a〜f を実施する順序として適切なものはどれか。 〔作業内容〕 a 現状の問題点を調査・分析し、対象システムへの要求を定義する。 b システムとして必要な機能をプログラムに分割し、処理の流れを明確にする。 c 詳細な処理手順を設計し、コーディングする。 d テストを行う。 e 各プログラム内の構造設計を行う。 f システムの要求仕様を基に、システムとして必要な機能を定義する。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:ウォータフォールモデルは、開発を上流から下流へ順番に進める進め方です。最初に何を作るかを決め(要件定義)、次に外から見た機能を定め、その後でプログラムの分け方や内部の仕組みを細かく決めます。最後に作り(コーディング)、テストします。
解き方
- 作業内容を工程に分ける:aは要求分析・定義、fは外部設計(機能定義)、bは方式設計(プログラム分割)、eは内部設計(構造設計)、cは実装・コーディング、dはテストです。
- ウォータフォールの原則に従い、要求定義(a)→外部設計(f)→方式設計(b)→詳細設計(e)→コーディング(c)→テスト(d)の順に並べます。
- 選択肢 ア不正解
- 機能を決める(f)より先にプログラム分割(b)を行っているので、順序が逆で誤りです。
- 選択肢 イ正解
- 要求定義(a)→機能定義(f)→分割(b)→構造設計(e)→コーディング(c)→テスト(d)の順で正しいです。
- 選択肢 ウ不正解
- テスト(d)がコーディング(c)より前になり、作る前にテストする順序なので誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- プログラムの構造設計(e)が分割(b)より先で、設計の順序が逆転しているので誤りです。
覚えるポイント
- ウォータフォール工程は「要求定義→外部設計→内部設計→実装→テスト」の順に進む
間違えやすいところ
- プログラム構造設計(内部設計)と、プログラム分割(外部設計・方式設計)の上下関係を取り違えやすいです。
出題の前提:基本情報技術者試験 平成21年度秋期 午前 問49
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.21 ↗(www.ipa.go.jp)
ソフトウェア開発における構成管理
テクノロジ系 · 構成管理 / ソフトウェアエンジニアリング
ソフトウェア開発において、構成管理に起因しない問題はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:構成管理とは、仕様書や設計書、プログラムなどの成果物の版(バージョン)や変更履歴、成果物どうしの整合性を正しく保つ活動です。テストの実施不足や、プログラムの中身の品質問題はテスト管理や品質管理の話で、構成管理のせいではありません。
解き方
- 構成管理が扱う範囲(版の履歴管理、派生管理、成果物間の整合性の確保など)を整理します。
- 各選択肢の原因が、成果物の変更手順や整合性の不備か、テストの実施不足かを分けて考えます。
- 選択肢 ア不正解
- 決めた手続きに従わずに直して不具合が出るのは、変更管理という構成管理の不備によるものです。
- 選択肢 イ正解
- 単体テストのバグが多発するのはテストのやり方の不足が原因で、構成管理の不備ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 設計書とプログラムの版が合わないのは、成果物間の整合性を保つ構成管理の不備によるものです。
- 選択肢 エ不正解
- 派生元の修正が派生先に反映されないのは、派生の変更追跡という構成管理の不備によるものです。
覚えるポイント
- 構成管理は成果物の整合性・変更履歴・バージョン管理を担い、テストの網羅性不足は品質管理の範疇となる
間違えやすいところ
- 不具合が出ると何でも構成管理の問題だと考えず、変更や版の管理の欠陥によるものだけが構成管理の問題です。
出題の前提:基本情報技術者試験 平成21年度秋期 午前 問50
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.21 ↗(www.ipa.go.jp)
アローダイアグラムによる最短プロジェクト期間の計算
マネジメント系 · プロジェクトマネジメント / アローダイアグラム / クリティカルパス
図は、あるプロジェクトの作業(A〜I)とその作業日数を表している。このプロジェクトが終了するまでに必要な最短日数は何日か。 〔作業と依存関係〕 ・開始から作業A(3日)で結合点1へ至る。 ・結合点1から作業B(6日)で結合点2へ至る。 ・結合点1から作業E(5日)で結合点3へ至る。 ・結合点1から作業F(14日)で上部の結合点へ至る。 ・結合点3から結合点2へダミー作業(0日)がある。 ・結合点2から作業G(11日)で上部の結合点へ至る。 ・結合点2から作業C(8日)で結合点4へ至る。 ・上部の結合点から結合点4へダミー作業(0日)で合流する。 ・結合点4から作業D(6日)で結合点5へ至る。 ・結合点2から作業H(15日)で結合点5へ至る。 ・結合点5から作業I(5日)で終了結合点へ至る。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:アローダイアグラムでは、最短で終わる日数は一番長い経路(クリティカルパス)の日数と同じになります。複数の作業が合流する点では、そこに来る経路のうち一番長い日数を使います。
解き方
- 各結合点の最も早い時刻を順に計算します。結合点1=0+3=3日、結合点3=3+5=8日、結合点2=max(3+6, 8+0)=9日です。
- 上部の結合点の最も早い時刻を求めます。max(3+14, 9+11)=20日です。
- 結合点4の最も早い時刻を求めます。max(9+8, 20+0)=20日です。
- 結合点5の最も早い時刻を求めます。max(20+6, 9+15)=26日で、終了は26+5=31日です。
- 選択肢 ア不正解
- 27日は A→B→C→D→I のような、一番長くない経路をたどった場合の値なので誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 28日は A→F→D→I(ダミー経由)などを間違って計算した値で、足りません。
- 選択肢 ウ不正解
- 29日は A→B→H→I(3+6+15+5=29日)の経路ですが、Gを通る経路の方が長いので最短になりません。
- 選択肢 エ正解
- 一番長い経路は A(3)→B(6)→G(11)→ダミー(0)→D(6)→I(5) で、合計31日です。
覚えるポイント
- クリティカルパス計算では、合流する結合点ごとに最大値(max)を選択して前進計算する
間違えやすいところ
- 日数0のダミー作業や、結合点2から上へ向かう作業Gの合流を見落として計算を間違えやすいです。
出題の前提:基本情報技術者試験 平成21年度秋期 午前 問51
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.22 ↗(www.ipa.go.jp)
進捗遅延時の超過工数計算
マネジメント系 · プロジェクトマネジメント / 工数管理 / EVM / 生産性
あるシステムを開発するための工数を見積もったところ 150 人月であった。現在までの投入工数は 60 人月で、出来高は全体の3割であり、進捗に遅れが生じている。今後も同じ生産性が続くと想定したとき、このシステムの開発を完了させるためには何人月の工数が超過するか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:予測される総工数は「今まで使った工数 ÷ 出来高の割合」で求めます。超過工数は、その予測総工数から最初の見積もり工数を引いて求めます。
解き方
- 実績の生産性から、完了に必要な総工数を計算します:60人月 ÷ 0.3 = 200人月です。
- 予測総工数200人月から当初見積もり150人月を引いて超過工数を求めます:200-150=50人月です。
- 選択肢 ア正解
- 完了に必要な総工数200人月から見積もり150人月を引いた50人月が超過分です。
- 選択肢 イ不正解
- 90人月は150-60の残り工数で、生産性が下がったことが考えに入っていません。
- 選択肢 ウ不正解
- 105人月は見積もりの7割(150×0.7)であり、超過工数ではありません。
- 選択肢 エ不正解
- 140人月は今後必要な残り工数(200-60)で、見積もりからの超過分ではありません。
覚えるポイント
- 問題で問われているのは「残余工数」ではなく「見積もりからの超過工数」である点に注意する
間違えやすいところ
- 残り工数(140人月)をそのまま答えにしてしまう間違いが多いです。
出題の前提:基本情報技術者試験 平成21年度秋期 午前 問52
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.22 ↗(www.ipa.go.jp)
ファンクションポイント法の特徴
マネジメント系 · 工数見積り / ファンクションポイント法 / 規模見積り
入力、出力などを基に複雑さを加味してシステム規模を見積もる方法であり、開発工数の見積りにも使われるものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:入力や出力など利用者から見た機能の数と複雑さで規模を見積もるのがファンクションポイント法です。これは開発工数の見積もりにも使われます。
解き方
- 問題文の「入力、出力などを基に複雑さを加味して規模を見積もる」という説明を確認します。
- 外部入出力やファイルなどの機能数に複雑さの重みを掛けて数える方法がファンクションポイント法だと分かります。
- 選択肢 ア不正解
- COCOMOは、ソースコードの行数(KLOC)を基準に工数や期間を見積もるモデルです。
- 選択肢 イ不正解
- 標準タスク法は、WBSなどで分けた作業ごとに標準工数を割り当てて積み上げる方法です。
- 選択肢 ウ正解
- ファンクションポイント法は、外部入力や外部出力などの機能数と複雑さで規模を見積もる方法です。
- 選択肢 エ不正解
- プットナムモデルは、規模・期間・工数の関係を表すレイリー曲線を使う見積もりモデルです。
覚えるポイント
- ファンクションポイント法=機能(入力・出力・照会・内部ファイル・外部インターフェース)の数と複雑度から規模を算出
間違えやすいところ
- コード行数で見積もるCOCOMOと、機能や入出力の数で見積もるファンクションポイント法を混同しやすいです。
出題の前提:基本情報技術者試験 平成21年度秋期 午前 問53
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.23 ↗(www.ipa.go.jp)
システム開発における品質管理の対象
マネジメント系 · 品質管理 / ソフトウェア品質 / 成果物管理
システム開発における品質管理に関する記述のうち、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:品質管理は、プログラムだけでなく、設計書やマニュアルなどのすべての成果物と、性能・信頼性などの非機能要件も対象にします。利用者の要求を満たすために開発全体で行われます。
解き方
- 品質管理の対象範囲(プログラムだけでなく文書や非機能要件、外部購入品も含む)を確認します。
- 各選択肢を見て、対象を狭めたり間違った前提を置いたりしていない適切な記述(ウ)を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- サブシステム単体が良くても、結合時の食い違いや接続部分の不具合が出るので、全体での確認が必要です。
- 選択肢 イ不正解
- 応答時間や処理時間などの性能も、品質の重要な項目であり品質管理の対象に含まれます。
- 選択肢 ウ正解
- 機能が満たされているかだけでなく、仕様書やマニュアルなどの文書も含めたすべてが品質管理の対象です。
- 選択肢 エ不正解
- 市販製品を組み込む場合でも、システム全体の品質を保つため、その製品や連携部分の管理が必要です。
覚えるポイント
- 品質管理の対象は「ソースコードだけでなく、ドキュメントなどすべての成果物」である
間違えやすいところ
- 文書類や応答性能を品質管理の対象外だと考えてしまう誤解です。
出題の前提:基本情報技術者試験 平成21年度秋期 午前 問54
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.23 ↗(www.ipa.go.jp)
クライアント管理ツールのインベントリ収集機能
マネジメント系 · ITサービスマネジメント / クライアント管理 / インベントリ収集
クライアント管理ツールに備わっている機能のうち、業務に無関係なソフトウェアがインストールされていることを検出するのに最も有効なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:インベントリ収集機能は、ネットワーク越しに各パソコンのOSや導入済みソフトの一覧を集めて中央で管理する機能です。これで業務に関係ないソフトやライセンス違反を見つけられます。
解き方
- クライアント管理ツールの各機能(インベントリ収集、遠隔操作、稼働管理、ソフトウェア配信)の役割を整理します。
- 端末に入ったソフトの一覧を把握できる機能として、インベントリ収集を選びます。
- 選択肢 ア正解
- インベントリ収集なら、端末に入っているソフトの一覧を把握でき、業務無関係のソフトの検出に最も有効です。
- 選択肢 イ不正解
- 遠隔操作は、管理者が離れた場所から端末を操作して障害対応などをする機能で、一覧の検出には向きません。
- 選択肢 ウ不正解
- 稼働管理機能は、端末の電源状態や利用時間、CPU負荷などを監視・記録する機能です。
- 選択肢 エ不正解
- ソフトウェア配信は、管理サーバから端末へOSの修正や指定アプリを一括で配る機能です。
覚えるポイント
- インベントリ収集=クライアントのハードウェア情報やインストール済みソフトウェア一覧を自動収集・把握する機能
間違えやすいところ
- 稼働状況を記録する稼働管理機能と、導入済みソフトを一覧にするインベントリ収集機能を混同しやすいです。
出題の前提:基本情報技術者試験 平成21年度秋期 午前 問55
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.23 ↗(www.ipa.go.jp)
ITIL v2 サービスサポートにおける問題管理
マネジメント系 · ITサービスマネジメント / ITIL / サービスサポート / 問題管理
ITIL v2 において、日々の IT サービス運営手法を示したサービスサポートに分類されている 5 プロセスと 1 機能を一覧表にまとめたとき、表中の a に該当するプロセスはどれか。 〔表〕 ・インシデント管理:発生したインシデントに対し,可能な限り迅速に通常のサービス運用を回復して,ビジネスへの悪影響を最小限に抑える。 ・a:インシデントや問題の根本原因を特定し,事業に対する悪影響を最小限に抑制し,また再発を防止する。 ・構成管理:構成管理データベースを用いて IT サービス提供に必要な構成アイテム (CI) を常に正しく把握し,各プロセスに効果的な情報を提供する。 ・変更管理:変更要求 (RFC) の内容について,変更に伴う影響を検証してインパクトや優先度の評価を行い,認可又は却下を決定する。 ・リリース管理:承認の得られたコンポーネントを,正しい場所に,適切な時期にリリースする。 ・サービスデスク(機能):IT サービスを利用する顧客と IT サービスを提供する組織との間の一元的な窓口として活動する。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:ITIL v2のサービスサポートは、1つの機能(サービスデスク)と5つのプロセス(インシデント管理、問題管理、構成管理、変更管理、リリース管理)でできています。インシデント管理は「早く復旧させる」、問題管理は「原因を突き止めて再発を防ぐ」のが目的です。
解き方
- サービスサポートの5プロセス(インシデント管理、問題管理、構成管理、変更管理、リリース管理)を思い出します。
- 「根本原因の特定」「再発防止」という目的の説明から、該当するのが問題管理(エ)だと判断します。
- 選択肢 ア不正解
- ITサービス継続性管理は、災害時などにサービスを続けたり復旧させたりする管理で、サービスデリバリに分類されます。
- 選択肢 イ不正解
- 可用性管理は、決めた可用性の基準を満たすよう設計・維持するプロセスで、サービスデリバリに分類されます。
- 選択肢 ウ不正解
- サービスレベル管理は、SLAの合意・監視・改善を行うプロセスで、サービスデリバリに分類されます。
- 選択肢 エ正解
- 問題管理は、インシデントの根本原因を突き止め、再発を防ぐサービスサポートのプロセスです。
覚えるポイント
- インシデント管理=迅速な運用回復、問題管理=根本原因の特定と再発防止
間違えやすいところ
- インシデント管理と問題管理の役割(早い復旧か、原因の解決か)を取り違えやすいです。
出題の前提:基本情報技術者試験 平成21年度秋期 午前 問56
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.24 ↗(www.ipa.go.jp)
落雷による過電圧対策
マネジメント系 · ファシリティマネジメント / サージ保護デバイス / 雷サージ
情報システムを落雷によって発生する過電圧(雷サージ)の被害から防ぐための手段として、有効なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:落雷の過電圧(雷サージ)から機器を守るには、SPD(サージ保護デバイス)を使うのが有効です。落雷では通信線や電源線に瞬間的に高い電圧がかかり、つないだ機器が壊れることがあります。SPDは高い電圧を感じると、余分な電気をアース(地面)へ逃がして機器を守ります。
解き方
- 落雷で起きる問題が、瞬間的な過電圧(雷サージ)であることを押さえます。
- 余分な電気をアースへ逃がすSPDを使うアが正解だと判断します。
- 選択肢 ア正解
- SPDは雷サージのような過電圧から機器を守る装置なので、適切です。
- 選択肢 イ不正解
- 自家発電装置は停電のときに電気を送る設備で、瞬間的な過電圧は防げません。
- 選択肢 ウ不正解
- 通信線を2系統にしても、過電圧が機器に入るのを防ぐことはできません。
- 選択肢 エ不正解
- 制御回路をディジタル化しても、雷サージを防ぐ効果はありません。
覚えるポイント
- 雷サージ(過電圧)対策にはサージ保護デバイス(SPD)や避雷器を用いる。
間違えやすいところ
- 停電対策の自家発電装置やUPSと、過電圧対策のSPDを混同しないようにします。
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(マネジメント系 ファシリティマネジメント)
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.24 ↗(www.ipa.go.jp)
システム監査人の責任と権限
マネジメント系 · システム監査 / 監査報告 / 監査人の独立性
監査において発見した問題に対するシステム監査人の責任として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:システム監査人は、見つけた問題を監査依頼者に報告するのが責任です。監査人は独立した立場でシステムを調べ、その結果を依頼者に伝えます。自分で直したり、被監査部門に命令したりする権限はありません。
解き方
- システム監査人の責任(独立性と報告責任)を確認します。
- 命令や是正の権限はなく、依頼者への報告が義務だと押さえてアを選びます。
- 選択肢 ア正解
- 監査結果を監査依頼者に報告することは、監査人の基本的な責任です。
- 選択肢 イ不正解
- 監査人は利用部門へ直接通報せず、監査依頼者に報告します。
- 選択肢 ウ不正解
- 監査人には是正を命じる権限がなく、指示は経営者や管理者が行います。
- 選択肢 エ不正解
- 監査人が自分で直すと独立性・客観性が失われるため、行ってはいけません。
覚えるポイント
- システム監査人に業務改善の命令権や自ら是正する権限はなく、監査依頼者への報告責任を負う。
間違えやすいところ
- 監査人が被監査部門に改善を「命じられる」と誤解しやすいので注意します。
出題の前提:システム監査基準(経済産業省)
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.25 ↗(www.ipa.go.jp)
セキュリティコントロールの分類(復旧)
マネジメント系 · セキュリティ管理 / セキュリティコントロール / コンティンジェンシープラン
情報システムのセキュリティコントロールを予防、検知、復旧の三つに分けた場合、復旧に該当するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:復旧は、起きた被害から業務やシステムを元に戻す対策です。セキュリティ対策は、防ぐ「予防」、気づく「検知」、戻す「復旧」の3つに分けられます。復旧に当たるのは、事後の手順を決めておくコンティンジェンシープランです。
解き方
- 予防(発生前)、検知(発生時)、復旧(発生後)の違いを整理します。
- 復旧手順を定めるコンティンジェンシープランが復旧に当たると確認します。
- 選択肢 ア不正解
- 職務分離は不正や誤りを前もって防ぐので「予防」に当たります。
- 選択肢 イ正解
- コンティンジェンシープランは事後の復旧手順を決めた計画なので「復旧」です。
- 選択肢 ウ不正解
- パスワードは不正アクセスを防ぐ手段なので「予防」に当たります。
- 選択肢 エ不正解
- メッセージ認証は改ざんを防いだり見つけたりする仕組みです。
覚えるポイント
- 予防は発生前(パスワード・職務分離)、検知は発見(ログ監視・認証検知)、復旧は回復(コンティンジェンシープラン・バックアップ復元)。
間違えやすいところ
- 事前に作ることから「予防」と誤解しやすいが、目的は「事後の復旧」です。
出題の前提:情報セキュリティマネジメントシステム(JIS Q 27002など)
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.25 ↗(www.ipa.go.jp)
リスク対応の種類(リスク保有)
マネジメント系 · リスクマネジメント / リスク対応 / リスク保有
リスクが顕在化しても、その影響が小さいと想定されるので、損害の負担を受容するリスク対応はどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:影響が小さいリスクを、対策せずそのまま受け入れるのがリスク保有です。リスク対応には回避・低減・移転・保有の4つがあります。保有(受容)は、損害を自分で負担することを認める対応です。
解き方
- 問題文の「損害の負担を受容する」という条件を確認します。
- 受け入れる対応であるリスク保有(エ)を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- リスク移転は、保険などで第三者にリスクを移す対応です。
- 選択肢 イ不正解
- リスク回避は、原因となる活動をやめてリスクをなくす対応です。
- 選択肢 ウ不正解
- リスク低減は、対策により発生確率や損害を小さくする対応です。
- 選択肢 エ正解
- リスク保有(受容)は、損害をそのまま受け入れる対応です。
覚えるポイント
- リスク対応の4分類:回避(やめる)、低減(減らす)、移転(他に渡す)、保有(受け入れる)。
間違えやすいところ
- リスク低減とリスク保有を混同しない(保有は何もしないで受け入れること)ようにします。
出題の前提:JIS Q 31000 / JIS Q 27000(リスクマネジメント規格)
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.25 ↗(www.ipa.go.jp)
エンタープライズアーキテクチャの4つの体系
ストラテジ系 · エンタープライズアーキテクチャ / EA / テクノロジアーキテクチャ
エンタープライズアーキテクチャ(EA)に関する図において、各サービスを実現するための技術的構成要素(ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク等)の構成を示す a に当てはまるものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:技術的構成要素を示すのはテクノロジアーキテクチャ(TA)です。EAは組織の業務とシステムを全体で最適化するための体系です。上からビジネス(BA)、データ(DA)、アプリケーション(AA)、テクノロジ(TA)の4層になります。
解き方
- EAの4層(BA、DA、AA、TA)と階層の順番を確認します。
- 最下層の a は技術基盤を示す「テクノロジ(TA)」だと判断します。
- 選択肢 ア不正解
- アプリケーションアーキテクチャは、サービスのまとまりの構成を示します。
- 選択肢 イ不正解
- データアーキテクチャは、業務で使う情報の構成を示します。
- 選択肢 ウ正解
- テクノロジアーキテクチャ(TA)は、ハードやソフトなど技術基盤の構成を定めます。
- 選択肢 エ不正解
- EAの標準的な構成要素に「コンピュータアーキテクチャ」はありません。
覚えるポイント
- EAの4階層:BA(業務)、DA(データ)、AA(アプリケーション)、TA(テクノロジ)。
間違えやすいところ
- アプリケーションアーキテクチャとテクノロジアーキテクチャの定義を取り違えないようにします。
出題の前提:業務・システム最適化指針(経済産業省EAガイドライン)
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.26 ↗(www.ipa.go.jp)
BPR(Business Process Reengineering)の定義
ストラテジ系 · 経営戦略 / BPR / 業務改革
BPR(Business Process Reengineering)を説明したものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:BPRは、顧客視点で業務プロセスを根本から作り直すことです。従来のやり方にとらわれず、ITを活用して業務の流れを抜本的に変えます。コストや品質、スピードを大きく改善することを目指します。
解き方
- BPRの鍵となる「業務プロセス」「再設計」「抜本的改革」を確認します。
- 他の経営用語と比べ、定義に合うイを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 経営資源を総合的に計画・管理するのはERPの説明です。
- 選択肢 イ正解
- 顧客視点で業務プロセスを根本から再設計するBPRの正しい説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 優れた競合他社と比較分析するのはベンチマーキングの説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 他社にない自社の強みに集中するのはコアコンピタンス経営の説明です。
覚えるポイント
- BPRは「業務プロセスの抜本的な再設計(Reengineering)」を指す。
間違えやすいところ
- 部分的なカイゼンと、根本から作り直すBPRの違いを意識します。
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(ストラテジ系 経営戦略マネジメント)
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.26 ↗(www.ipa.go.jp)
ASP(Application Service Provider)の定義
ストラテジ系 · サービスマネジメント / ASP / クラウドサービス
ASP(Application Service Provider)とは、どのようなサービスを提供する事業者か。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:ASPは、アプリをネットワーク経由で提供する事業者です。事業者のサーバにある業務用ソフトを、複数の利用者がネットワーク越しに使えます。施設だけを貸すハウジングや、サーバを貸すホスティングとは違います。
解き方
- 「ASP」がアプリの機能を提供する事業者だと押さえます。
- ハウジング、BPO、ホスティングを外し、エを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- サーバを置く施設や回線を提供するのはハウジング(コロケーション)です。
- 選択肢 イ不正解
- 総務や給与計算などの業務を委託するのはBPOの説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 事業者のサーバを貸し出すのはホスティングサービス(レンタルサーバ)です。
- 選択肢 エ正解
- 汎用アプリの機能をネットワーク経由で複数に提供するASPの説明です。
覚えるポイント
- ASPは「アプリケーションの機能をネットワーク経由で提供する事業者」である。
間違えやすいところ
- 施設貸しのハウジング、サーバ貸しのホスティング、アプリ提供のASPを混同しないようにします。
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(ストラテジ系 システム戦略)
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.27 ↗(www.ipa.go.jp)
SOA(Service Oriented Architecture)の概念
ストラテジ系 · システムアーキテクチャ / SOA / サービス指向アーキテクチャ
SOA(Service Oriented Architecture)を説明したものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:SOAは、業務の処理をサービスとして組み合わせる考え方です。業務上の一処理を独立した「サービス」として作り、それらを組み合わせてシステム全体を組みます。これにより、変化に柔軟に対応できるシステムを作れます。
解き方
- 「業務処理をサービスに部品化し、組み合わせて全体を作る」点を確認します。
- OSI参照モデル、ITSM/SLA、SaaSを外し、イを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 通信を7層に分けて標準化するのはOSI基本参照モデルの説明です。
- 選択肢 イ正解
- 業務処理をサービスとして組み合わせてシステムを作るSOAの説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- SLAに基づきITサービスの品質を維持・改善するのはITサービスマネジメント(ITIL)です。
- 選択肢 エ不正解
- 必要な機能だけをネットワーク経由で提供するのはSaaSの説明です。
覚えるポイント
- SOAは「業務処理をサービスとして独立部品化し、連携・組み合わせて構築する」設計思想。
間違えやすいところ
- SOA(設計の考え方)とSaaS(ソフトの提供形態)の名前や説明を混同しないようにします。
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(ストラテジ系 システム戦略)
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.27 ↗(www.ipa.go.jp)
共通フレーム2007における企画プロセスの作業項目
ストラテジ系 · 共通フレーム / 企画プロセス / システム化構想立案
共通フレーム2007において、企画プロセスで実施すべき作業として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:企画プロセスは、新しいシステムの全体像(どんな仕組みを作るか)を考える工程です。経営の目標をもとに、システム化の構想や計画を立てます。ここでは細かい業務の決め方やテストの方法までは決めません。
解き方
- 共通フレームの各プロセス(企画、要件定義、開発、運用など)が何をするかを確かめます。
- 企画プロセスの目的である「システム化構想立案」と「システム化計画立案」に合う、新しいシステムの全体イメージを作る選択肢を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 仕事のやり方やルールを細かく決めるのは、要件定義プロセスの仕事です。
- 選択肢 イ不正解
- 移行の時期や手順を決めるのは、もっと後の工程(運用・移行など)で行います。
- 選択肢 ウ正解
- 仕事全体の新しい姿と、新しいシステムの全体イメージを作るのは企画プロセスで行うことです。
- 選択肢 エ不正解
- ソフトの部品のテスト内容や予定を決めるのは、開発プロセスの仕事です。
覚えるポイント
- 企画プロセスはシステム化構想立案とシステム化計画立案から構成されます。
間違えやすいところ
- 仕事のやり方を細かく決める要件定義プロセスと、全体の構想を考える企画プロセスを混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成21年度秋期基本情報技術者試験午前問65および共通フレーム2007の基準
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.27 ↗(www.ipa.go.jp)
システム管理基準における開発計画の定義
ストラテジ系 · システム管理基準 / 開発計画 / プロジェクトマネジメント
“システム管理基準”において、情報システムの費用、スケジュール、開発体制、投資効果などを明確にする計画として定義されているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:「システム管理基準」では、1つのシステムを導入するときの費用・スケジュール・開発体制・投資効果をまとめたものを「開発計画」と呼びます。何を作るか、いくらかかるか、いつまでに作るかをはっきりさせる計画です。
解き方
- システム管理基準に出てくる計画(全体最適化計画、開発計画、移行計画、年間運用計画など)が、それぞれ何を目的にしているかを整理します。
- 設問にある「費用、スケジュール、開発体制、投資効果」という、1つのシステム開発を表す言葉に合う計画として開発計画を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 移行計画は、古いシステムから新しいシステムへ、仕事やデータを安全に引っ越すための手順と日程を決める計画です。
- 選択肢 イ正解
- 開発計画は、1つのシステム開発について費用・スケジュール・開発体制・費用対効果をまとめた計画です。
- 選択肢 ウ不正解
- 全体最適化計画は、会社全体の経営戦略に合わせて、情報化の方向性や優先順位を決める大きな計画です。
- 選択肢 エ不正解
- 年間運用計画は、動いているシステムを1年間安定して使い続け、保守するための計画です。
覚えるポイント
- 開発計画は個別システムの費用・スケジュール・体制・投資効果を定義する計画です。
間違えやすいところ
- 会社全体の情報化の方向を決める全体最適化計画と、1つのシステム開発についての開発計画を混同しないように気をつけましょう。
出題の前提:平成21年度秋期基本情報技術者試験午前問66およびシステム管理基準
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.28 ↗(www.ipa.go.jp)
共通フレーム2007における非機能要件
ストラテジ系 · 共通フレーム / 要件定義 / 非機能要件
共通フレーム2007によれば、非機能要件に該当するものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:システムに求める条件は、仕事のやり方を表す「機能要件」と、品質や性能を表す「非機能要件」に分かれます。非機能要件は、信頼性や効率性など「どのくらい良いか」に関する条件です。
解き方
- 要件定義での業務要件・機能要件・非機能要件の分け方と意味を確かめます。
- 選択肢の中から、機能そのものではなく、品質や性能について書かれたものを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 新しい仕事のやり方をまとめて、仕事で実現したいことを表したものは「業務要件」です。
- 選択肢 イ不正解
- 仕事の手順や入出力、ルールなどの条件は、業務要件や機能要件の中身にあたります。
- 選択肢 ウ不正解
- 仕事の要求を実現するためにシステムが持つ機能の条件は「機能要件」です。
- 選択肢 エ正解
- ソフトの信頼性や効率性など品質に関する条件は、非機能要件の代表的なものです。
覚えるポイント
- 非機能要件は品質、性能、信頼性、セキュリティ、運用性などを定めます。
間違えやすいところ
- 仕事の要求やシステムの機能を表す要件と、それを支える品質の条件である非機能要件を混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成21年度秋期基本情報技術者試験午前問67および共通フレーム2007
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.28 ↗(www.ipa.go.jp)
ソフトウェア外注契約と瑕疵担保責任
ストラテジ系 · 契約形態 / 請負契約 / 瑕疵担保責任
システム開発を外部に発注する場合、受託側(ベンダー側)が瑕疵担保責任(契約不適合責任)を負う契約形態はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:作ったものの欠陥(きず)の責任を負うのは「請負(うけおい)契約」です。請負契約は、仕事を最後まで完成させる約束で、できた物が約束と合わないときは受注側が責任を負います。一方、委任(作業を進めるだけの契約)では完成の約束がないため、この責任は負いません。
解き方
- それぞれの契約(請負、委任、派遣、雇用)が、何を目的にするか(仕事の完成か、仕事を進めることか)を比べます。
- 仕事の完成と、できた物の欠陥に責任を負う契約として請負契約を見つけます。
- 選択肢 ア不正解
- 委任契約(準委任契約)は、決められた仕事を進める契約で、完成の約束や欠陥の責任はなく、丁寧に仕事をする義務だけを負います。
- 選択肢 イ正解
- 請負契約は、ものを作り上げることを目的とするので、納品物に欠陥があれば受注側が責任を負います。
- 選択肢 ウ不正解
- パート契約は、会社と働く人の間の直接の雇用契約(労働契約)で、外注の欠陥の責任とは関係ありません。
- 選択肢 エ不正解
- 派遣契約は、派遣会社が働く人を送り出し、送られた先の指示で働く契約で、欠陥の責任は生じません。
覚えるポイント
- 請負契約は仕事の完成が目的であり瑕疵担保責任(契約不適合責任)を負います。
間違えやすいところ
- 準委任契約と請負契約の違い(仕事を進めるだけか、仕事を完成させるか。欠陥の責任があるか)を混同しないように整理しましょう。
出題の前提:平成21年度秋期基本情報技術者試験午前問68および民法基準
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.28 ↗(www.ipa.go.jp)
価格と需要の1次方程式による需要予測計算
ストラテジ系 · 1次関数 / 需要予測 / 線形補間
ある製品の設定価格と期待需要の関係が1次式で表せるとき、aに入る適切な数値はどれか。 (1) 設定価格を3,000円にすると、需要は0になる。 (2) 設定価格を1,000円にすると、需要は60,000個になる。 (3) 設定価格を1,500円にすると、需要は a 個になる。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:価格と需要の関係が1次式(直線の式)で表せるとき、2つの点から式を作って3つ目の値を求めます。価格が上がると需要は下がるので、傾きはマイナスになります。
解き方
- 傾き m を求めます。m = (0 - 60,000) ÷ (3,000 - 1,000) = -60,000 ÷ 2,000 = -30。
- 切片 k を求めます。(3,000, 0) を入れると 0 = -30 × 3,000 + k なので k = 90,000。
- 需要の式 D = -30P + 90,000 に P = 1,500 を入れます。D = -30 × 1,500 + 90,000 = 45,000個。
- 選択肢 ア不正解
- 計算すると45,000個になるので、30,000は誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 計算すると45,000個になるので、35,000は誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- 計算すると45,000個になるので、40,000は誤りです。
- 選択肢 エ正解
- 1次式 D = -30P + 90,000 に P = 1,500 を入れると45,000個になるので正しいです。
覚えるポイント
- 1次式の傾きは (yの変化量)/(xの変化量) で求め、関係式を導出して代入します。
間違えやすいところ
- 価格が上がると需要は減るので、変化の向き(マイナスの傾き)を間違えないようにしましょう。
出題の前提:平成21年度秋期基本情報技術者試験午前問69
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.28 ↗(www.ipa.go.jp)
CRM(Customer Relationship Management)の定義
ストラテジ系 · CRM / 経営手法 / 顧客満足度
CRMを説明したものとして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:CRM(顧客関係管理)は、顧客の情報を1か所にまとめて共有し、一人ひとりに合わせた対応で満足度を高める考え方です。顧客に長く良い関係でいてもらい、会社の利益を増やすことを目指します。
解き方
- CRM、ERP、SCM、リテールサポートなどの経営手法が、それぞれ何を目指すかを整理します。
- 選択肢の中から、顧客満足度や顧客の愛着を高めるために顧客情報を使う説明を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 卸売業者やメーカーが小売店の経営を助けて、自社との取引を広げる方法はリテールサポートの説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 会社全体の経営資源をまとめて管理し、経営を効率化する方法はERP(企業資源計画)の説明です。
- 選択肢 ウ正解
- 顧客の情報を共有して満足度や愛着(ロイヤルティ)を高める考え方は、CRMの正しい説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 生産・在庫・購買・販売・物流などの情報をやり取りして、供給の流れ全体を効率化する方法はSCM(供給連鎖管理)の説明です。
覚えるポイント
- CRMは顧客関係管理であり顧客満足度やロイヤルティの向上を狙います。
間違えやすいところ
- 供給の流れ全体を管理するSCMや、会社全体の資源を管理するERPの説明と混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成21年度秋期基本情報技術者試験午前問70
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.29 ↗(www.ipa.go.jp)
WTO/TBT協定と国際規格(ISO規格)の採用
ストラテジ系 · 標準化 / WTO/TBT協定 / ISO規格
WTO(世界貿易機関)加盟国の政府関係機関での採用が見込まれる製品の開発に際して、準拠・採用すべき規格はどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:WTO(世界貿易機関)のTBT協定では、加盟国の政府機関が使う基準は「国際規格」をもとにする決まりです。そのため、採用すべきはISO(国際標準化機構)の規格です。国の規格や米国の規格は国際規格ではありません。
解き方
- それぞれの規格が国際規格か、国の規格か、学会の規格かを確かめます(ANSIやJISは国の規格、IEEEは米国の学会の規格、ISOは国際規格)。
- WTO加盟国の基準としてもとにすべき、国際標準化機関の規格(ISO規格)を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- ANSI規格は米国国家規格協会が作る米国の国内規格で、国際規格ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- IEEE規格は米国の学会が作る技術標準で、WTO協定がもとにする公的な国際規格(ISO/IEC)とは立場が違います。
- 選択肢 ウ正解
- ISO(国際標準化機構)規格は国際規格で、WTO/TBT協定で加盟国の基準として採用すべき規格です。
- 選択肢 エ不正解
- JIS規格は日本産業規格(日本の国内規格)で、WTO加盟国すべてに共通する国際規格ではありません。
覚えるポイント
- WTO/TBT協定では不要な貿易障害を防ぐため国際規格(ISO/IEC)を基礎とします。
間違えやすいところ
- 国の規格であるJISやANSIと、国際機関が作る国際規格であるISO/IECを混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成21年度秋期基本情報技術者試験午前問71およびWTO/TBT協定
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.29 ↗(www.ipa.go.jp)
制約条件下のプロダクトミックス(最大利益計算)
ストラテジ系 · プロダクトミックス / 線形計画法 / 限界利益
ある工場では表に示す3製品を製造している。実現可能な最大利益は何円か。ここで、各製品の月間需要量には上限があり、組立て工程に使える工場の時間は月間200時間までとする。 [製品X] 1個当たり利益: 1,800円、組立て所要時間: 6分、月間需要量上限: 1,000個 [製品Y] 1個当たり利益: 2,500円、組立て所要時間: 10分、月間需要量上限: 900個 [製品Z] 1個当たり利益: 3,000円、組立て所要時間: 15分、月間需要量上限: 500個
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:共通して使う資源(ここでは組立て時間)に限りがあるときは、資源1単位あたりの利益が大きい製品から作ると、全体の利益が最大になります。1個あたりの利益の大きさだけで選ぶと失敗します。
解き方
- 各製品の1分あたりの利益を出します。Xは 1,800円 ÷ 6分 = 300円/分、Yは 2,500円 ÷ 10分 = 250円/分、Zは 3,000円 ÷ 15分 = 200円/分なので、優先順位は X > Y > Z です。
- 工場の使える時間を分に直します。200時間 × 60分 = 12,000分です。
- 最優先の製品Xを上限の1,000個作ります。時間は 1,000個 × 6分 = 6,000分、利益は 1,000個 × 1,800円 = 1,800,000円です。残りは 12,000分 - 6,000分 = 6,000分です。
- 次に製品Yを作ります。残り6,000分で作れる数は 6,000分 ÷ 10分 = 600個(上限900個以内)です。利益は 600個 × 2,500円 = 1,500,000円です。時間が0分になるのでZは0個です。
- 合計利益を出します。1,800,000円 + 1,500,000円 = 3,300,000円です。
- 選択肢 ア不正解
- 時間あたりの利益を考えずに生産した場合などの、誤った計算結果です。
- 選択肢 イ不正解
- 1個あたりの利益が大きい順(Z→Y)など、優先順位を間違えた場合の金額です。
- 選択肢 ウ不正解
- 最適な組み合わせにならない作り方で計算した結果です。
- 選択肢 エ正解
- 時間あたりの利益が高い順(Xを1,000個、Yを600個)に作ったときの最大利益は3,300,000円です。
覚えるポイント
- 制約資源下では製品1個あたりの利益ではなく単位時間(資源)あたりの利益で優先度を決めます。
間違えやすいところ
- 1個あたりの利益が大きい製品Z(3,000円)から先に作ってしまうと、最大の利益が得られなくなります。
出題の前提:平成21年度秋期基本情報技術者試験午前問72
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.29 ↗(www.ipa.go.jp)
部品構成表と在庫に基づく部品の正味所要量計算
ストラテジ系 · MRP / 正味所要量 / 部品展開
ある製品Aを300個出荷する計画がある。製品Aおよび関連部品の部品構成と手持ち在庫量が以下の表で与えられているとき、部品bの正味所要量は何個となるか。なお、仕掛残、注文残、引当残などのその他の在庫条件は考慮しないものとする。 〔構成表〕 ・製品A 1個あたり:部品aが3個、部品bが2個必要 ・部品a 1個あたり:部品bが1個、部品cが2個必要 〔在庫表〕 ・製品A:100個 ・部品a:100個 ・部品b:300個 ・部品c:400個
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:正味所要量は、必要な総量から手持ち在庫を引いて求め、下の階層へ順に展開する。まず製品Aは在庫を引いた200個を作る必要がある。その分を部品a、部品bの順に展開し、それぞれの在庫を差し引いていく。
解き方
- いちばん上の製品Aの必要生産量を、300個から在庫100個を引いた200個と求めます。
- 製品Aを200個作るのに必要な部品aの量を200×3=600個とし、在庫100個を引いて500個とします。
- 部品bの総必要量を、製品A直属の200×2=400個と部品a経由の500×1=500個の合計900個とします。
- 部品bの正味所要量を、総量900個から手持ち在庫300個を引いた600個として求めます。
- 選択肢 ア不正解
- 製品Aに直接使う分だけを数え、部品aを通じて必要になる分を考えていない誤りです。
- 選択肢 イ正解
- 各階層で在庫を引いてから展開し、部品bの在庫300個も引いた結果の600個が正解です。
- 選択肢 ウ不正解
- 部品bの総必要量900個をそのまま答えており、在庫300個を引き忘れています。
- 選択肢 エ不正解
- 親や中間部品の在庫を引かずに総量だけで計算したときに出る誤った数値です。
覚えるポイント
- 正味所要量=総所要量-有効在庫量(親品目から順に階層展開して算出する)
間違えやすいところ
- 部品bが製品Aの直下と部品aの配下の2つの経路から必要になる点を見落とさないようにしましょう。
出題の前提:問題冊子問73記載の構成表および在庫表のデータに基づく。
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.30 ↗(www.ipa.go.jp)
企業間電子データ交換(EDI)の定義
ストラテジ系 · EDI / 電子商取引 / 通信プロトコル
電子商取引において広く利用される、商取引関連のデータを標準的な規約に基づいて企業間で電子的に交換する仕組みを表す用語はどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:EDI(電子データ交換)は、発注や請求などの商取引データを決まった形式にして企業間で電子的にやり取りする仕組み。共通のルールで送るので、人手を減らし間違いも防げる。
解き方
- 通信回線を使って企業同士が取引データをやり取りする仕組みを考えます。
- それぞれの用語の意味を比べ、企業間のデータ交換にあたるEDIを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- CA(認証局)は、デジタル証明書を発行して本人確認を支える機関です。
- 選択肢 イ正解
- EDIは受発注や請求のデータを企業間で標準化して自動交換する仕組みで、正解です。
- 選択肢 ウ不正解
- SSLは、インターネットの通信を暗号化して安全に送受信するための仕組みです。
- 選択肢 エ不正解
- XBRLは、財務諸表などの財務情報を記述して流通させるためのXMLベースの言語です。
覚えるポイント
- EDIは企業間の電子商取引データを標準形式で交換する仕組み
間違えやすいところ
- 財務諸表の記述に使うXBRLと、商取引データを交換するEDIを混同しないようにしましょう。
出題の前提:情報処理技術者試験ストラテジ系における標準的な用語定義による。
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.30 ↗(www.ipa.go.jp)
CIO(最高情報責任者)の役割
ストラテジ系 · CIO / ITガバナンス / 経営戦略
組織におけるCIO(Chief Information Officer:最高情報責任者)の果たすべき役割として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:CIO(最高情報責任者)は、会社全体の経営戦略と情報システムの戦略を一致させ、IT投資全体を最適化する役員クラスの責任者。現場の個別作業ではなく、全社的な方針を決めるのが仕事。
解き方
- CIOが経営戦略と直結する全社横断的な最高責任者だと押さえます。
- 個別プロジェクトの管理や一部門の要望まとめといった下位の役割と区別します。
- 選択肢 ア不正解
- 自部門のシステム化案をまとめて出すのは、各業務部門の責任者や担当者の役割です。
- 選択肢 イ不正解
- 技術の調査や社内教育は、情報システム部門の担当者などが行う役割です。
- 選択肢 ウ正解
- 全社の視点で経営戦略と合った情報化戦略を立て、評価まで行うのがCIOの仕事で正解です。
- 選択肢 エ不正解
- 個々の開発プロジェクトを現場でまとめるのは、プロジェクトマネージャ(PM)の役割です。
覚えるポイント
- CIOは経営戦略と整合した全社情報化戦略を立案・統括する経営責任者
間違えやすいところ
- 現場でプロジェクトをまとめるPMの仕事と、CIOの仕事を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:企業経営および情報化統括責任者(CIO)の職務定義に基づく。
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.30 ↗(www.ipa.go.jp)
散布図における相関関係の読み取り
ストラテジ系 · 散布図 / QC七つ道具 / 相関係数
ある要因の値xと品質特性の値yの関係をプロットした散布図において、xが増加するにつれてyが全体として減少していく右下がりの分布を示しているとき、読み取れる特徴として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:xが増えるほどyが減る右下がりの散布図では、2つの変数には負の相関があり、相関係数はマイナスになる。右上がりなら正の相関で、プラスになる。
解き方
- 点の散らばり方を見て、xが増えるとyが全体に下がる右下がりだと確認します。
- 右下がりは負の相関を表し、相関係数がマイナスになることを判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 直線的な傾向なので1次(線形)の回帰式で十分に推定でき、2次式は必須ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 最小二乗法で引く回帰直線は、どちらを推定するかで傾きが変わり、同じ式にはなりません。
- 選択肢 ウ不正解
- 相関係数が正になるのは、xが増えるとyも増える右上がりの分布のときです。
- 選択肢 エ正解
- 点が右下がりの帯状に並んでいるので、xとyには負の相関があり相関係数は負で正解です。
覚えるポイント
- 右下がりの散布図=負の相関(相関係数は負の値)
間違えやすいところ
- xからyを出す回帰式と、yからxを出す回帰式が同じになると誤解しないようにしましょう。
出題の前提:品質管理(QC手法)および統計分析の基本概念に基づく。
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.31 ↗(www.ipa.go.jp)
固定資産の減価償却方法
ストラテジ系 · 会計 / 減価償却 / 定率法
会計処理において、有形固定資産などの減価償却の計算方法として正式に認められているものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:固定資産の減価償却の方法には、毎年同じ額を費用にする定額法や、期首の残りの帳簿価額に一定率をかける定率法、生産高比例法などがある。棚卸資産の評価方法とは別のもの。
解き方
- 各用語が棚卸資産・固定資産・投資のどれに使うものかを分けます。
- 固定資産の価値の減少を期間ごとに配分する減価償却の方法として定率法を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 移動平均法は、製品や原材料などの棚卸資産の単価や評価額を計算する方法です。
- 選択肢 イ不正解
- 最終取得原価法(最終仕入原価法)は、期末の棚卸資産を評価するときの基準です。
- 選択肢 ウ正解
- 定率法は、期首の帳簿価額に一定の割合をかけて減価償却費を出す方法で、正解です。
- 選択肢 エ不正解
- 持分法は、関連会社などの投資株式に相手の損益を反映させる連結会計の方法です。
覚えるポイント
- 固定資産の減価償却方法の代表は「定額法」と「定率法」
間違えやすいところ
- 棚卸資産(在庫)の評価方法と、固定資産の減価償却方法を混同しないようにしましょう。
出題の前提:企業会計原則および税法上の減価償却基準に基づく。
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.31 ↗(www.ipa.go.jp)
プログラムのコード化表現を保護する法律
ストラテジ系 · 著作権法 / プログラム著作物 / 知的財産権
プログラムに含まれるアイデアやアルゴリズム自体は保護の対象とならないが、そのプログラムとして具体的に記述・コード化された表現を保護する法律はどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:プログラムのアイデアやアルゴリズムそのものは保護されず、具体的にコード化した表現が著作権法で守られる。著作権法は「創作的に表現したもの」を対象にするため。
解き方
- 問題文の「アイデアではなく表現を守る」という考え方を確認します。
- 知的財産の法律の中で、表現そのものを守る著作権法を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 意匠法は、物品の形や模様、色彩といった見た目のデザインを守る法律です。
- 選択肢 イ不正解
- 商標法は、商品やサービスを他社と区別するための文字やロゴマークを守る法律です。
- 選択肢 ウ正解
- 著作権法はコードなどの具体的な表現を守り、その元のアルゴリズムは対象外なので正解です。
- 選択肢 エ不正解
- 特許法は、自然法則を使った高度な技術のアイデア(発明)を守る法律です。
覚えるポイント
- 著作権法はプログラムの「表現」を保護し、「アイデア(アルゴリズム)」は保護しない
間違えやすいところ
- アルゴリズムや技術のアイデアが特許法の対象になり得る点と、著作権法の守る範囲を混同しないようにしましょう。
出題の前提:著作権法第10条(プログラムの著作物)および同法条約の規定に基づく。
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.31 ↗(www.ipa.go.jp)
不正アクセス行為を処罰する法律
ストラテジ系 · 不正アクセス禁止法 / セキュリティ法規 / 認証識別符号
他人の利用権限を不正に利用する目的で、IDやパスワードを無断入力してネットワーク経由でWebサーバ等に侵入し、データを不正取得しようとする行為を処罰対象として定めている法律はどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:他人のIDやパスワードを無断で使ってネットワーク越しにサーバへ侵入する行為は、不正アクセス禁止法で罰せられる。認証情報の不正な入力や、セキュリティの弱点を突いた侵入が対象。
解き方
- 問題文の行為が、他人の認証情報を悪用したネットワーク経由の侵入だと確認します。
- 不正侵入そのものを直接罰する特別法として、不正アクセス禁止法を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 刑法にも電磁的記録の不正作出などの罪はありますが、なりすまし侵入自体を専門に取り締まるのは特別法です。
- 選択肢 イ不正解
- 電気通信事業法は、通信の秘密を守ることや通信事業を円滑に運営することを定めた法律です。
- 選択肢 ウ正解
- 他人のIDとパスワードで認証を破ってサーバへ侵入する行為を直接禁じる法律で、正解です。
- 選択肢 エ不正解
- プロバイダ責任制限法は、投稿などによる権利侵害で通信業者の責任を制限する法律です。
覚えるポイント
- 他人のID・パスワード無断入力によるサーバ侵入=不正アクセス禁止法違反
間違えやすいところ
- プロバイダ責任制限法や電気通信事業法と、目的や対象が違うことを混同しないようにしましょう。
出題の前提:不正アクセス行為の禁止等に関する法律(不正アクセス禁止法)に基づく。
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.32 ↗(www.ipa.go.jp)
請負契約と労働者派遣契約における指揮命令権
ストラテジ系 · 労働者派遣法 / 請負契約 / 偽装請負
A社(発注元)とB社が「請負契約」を締結し、さらにB社とC社が「労働者派遣契約(C社が派遣元、B社が派遣先)」を締結して合同プロジェクトを行う場合、関係者間で行われる業務指示として適法なものはどれか。
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解答
ウ
解説
まず要点:請負契約では発注者に指揮命令権がなく、受注者が作業を指示する。労働者派遣契約では派遣先に指揮命令権が移るので、派遣先が派遣労働者へ業務を指示する。就業条件の決定は派遣元が行う。
解き方
- A社とB社は請負(A社に指揮命令権なし)、B社とC社は派遣(B社が派遣先で指揮命令権あり)と整理します。
- A社がB社やC社の要員へ直接指示すると「偽装請負」で違法になることを確認します。
- 派遣先のB社がC社要員へ日常の業務指示を出すのは、法的に問題ないと判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 請負の発注元であるA社が、受託側のB社要員へ直接指示するのは「偽装請負」で違法です。
- 選択肢 イ不正解
- 発注元のA社のリーダが、他社であるB社やC社のメンバーへ直接指示するのは違法です。
- 選択肢 ウ正解
- B社は派遣先として派遣労働者のC社要員に指揮命令できるので、業務指示を出すのは適法です。
- 選択肢 エ不正解
- 労働時間や賃金などの就業条件を決めて調整する権限は、雇用主である派遣元のC社にあります。
覚えるポイント
- 請負:発注者は指示できない/派遣:派遣先企業が作業指示(指揮命令)できる
間違えやすいところ
- 派遣先が労働条件や就業規則そのものまで変えられるわけではない点に注意しましょう。
出題の前提:労働者派遣法および民法(請負契約)の規定に基づく。
出典:IPA『2009年度 秋期 午前』
公式問題冊子 p.32 ↗(www.ipa.go.jp)
2009年度 秋期 午前
参照した公式資料
IPAが公開した2009年度 秋期 午前の問題・解答資料です。

