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基本情報技術者試験 · 学習ガイド

2008年度 秋期 午後の問題・解答解説

旧制度の午前・午後と、2023年度以降の科目A・科目Bの公開問題を区別しています。現在の試験対策では現行シラバスと科目Bの形式を確認してください。公開問題は本試験の全出題を網羅する資料ではありません。

2008年度 秋期 午後の概要
30:00

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拠点間IP電話ネットワークにおけるトラフィック計算

ネットワーク · トラフィック理論 / VoIP / ルーティング

本社および3つの支店(X, Y, Z)からなるIP電話網において、通信経路および通信形態の違いによるトラフィック量の変化を求める問題である。各通話のビット速度は送話・受話ともに20kビット/秒とし、制御に伴う通信量は無視する。見直し前は支店間通話も本社ルータを経由し、見直し後は支店同士が直接通信する形態とする。

ア
[a]1/4、[b]400、[c]400、[d]1/4倍
イ
[a]1/2、[b]800、[c]1,200、[d]1/2倍
ウ
[a]2、[b]1,200、[c]1,800、[d]同じ
エ
[a]4、[b]2,400、[c]2,400、[d]2倍
オ
[d]4倍
解答・解説を表示

解答

設問1 a: ウ, b: イ / 設問2 c: イ, d: ウ

解説

まず要点:本社を中心に全拠点を放射状につなぐスター型(本社を真ん中にした形)の網では、本社の回線に各拠点どうしの通信が集まり、負荷が大きく増えます。支店同士が直接やり取りする形に変えると、本社を通る通信が減り、本社回線の負荷は下がります。一方、各支店の入り口の回線を通る通話の数は、発信と着信の合計で決まるため、見直しの前後で変わりません。

解き方

  1. それぞれの通話が通る道(上りと下り)をたどり、どの回線を何件の通話が通るか整理します。
  2. 拠点ごとの同時通話数の表から対象区間の通話数を集め、1通話あたり20kビット/秒をかけて帯域を求めます。

小問ごとの答え

小問 設問1 a:ウ
支店XとYの通話では、X→Y方向のパケットがxを上り、wを往復(上り+下り)してyを下ります。同時にY→X方向のパケットもyを上り、wを往復(上り+下り)してxを下ります。したがって、xを通るトラフィック(上り1通話分、下り1通話分)に対し、wを通るトラフィックは上り方向・下り方向のそれぞれで2通話分(X→YとY→X)が流れるため、wのトラフィックはxの2倍になります。
小問 設問1 b:イ
表より、支店Xが関与する同時通話数は、本社-支店X間が20通話、支店X-支店Y間が10通話、支店X-支店Z間が10通話で、合計40通話です。1通話あたり送話・受話ともに20kビット/秒であるため、アクセスポイント間xを流れるピーク時トラフィックは、上り・下りともに 40 × 20kビット/秒 = 800kビット/秒 となります。
小問 設問2 c:イ
通信形態の見直しにより支店間通話が本社ルータを経由しなくなるため、本社接続wを通過するのは本社と各支店間の通話のみになります。本社-支店間の通話数は本社-Xが20、本社-Yが20、本社-Zが20の計60通話です。したがって、wのトラフィックは上り下りともに 60 × 20kビット/秒 = 1,200kビット/秒 となります。
小問 設問2 d:ウ
支店間の通信経路が本社ルータ経由から直接通信へ変わっても、各支店(X, Y, Z)を発着する通話自体の本数は変化しません。支店Xを例にすると、本社向け20通話、支店向け20通話の計40通話の送受信トラフィックは同一のままであるため、見直し前と比べて「同じ」となります。

覚えるポイント

  • 中継ルータを経由する拠点間通信では、中継回線側で上りと下りの双方が往復して多重化される点に注意する。

間違えやすいところ

  • 支店同士が直接通信するようになると、支店側の回線の通信まで減ると勘違いしやすい点です。

出題の前提:問題文に提示された表「ピーク時における各拠点間の同時通話数」および1通話あたり20kビット/秒の条件に基づく。

出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午後』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.4 ↗(cdn.fe-siken.com) / IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.5 ↗(cdn.fe-siken.com)

2008年度 秋期 午後

参照した公式資料

IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)が公開した2008年度 秋期 午後の問題・解答資料です。