旧制度の午前・午後と、2023年度以降の科目A・科目Bの公開問題を区別しています。現在の試験対策では現行シラバスと科目Bの形式を確認してください。公開問題は本試験の全出題を網羅する資料ではありません。
2008年度 秋期 午前の概要
10進数から2進数への基数変換アルゴリズム
基礎理論 · 基数変換 / 流れ図 / アルゴリズム
次の流れ図は、10進整数 j (0 < j < 100) を8けたの2進数に変換する処理を表している。2進数は下位けたから順に、配列の要素 NISHIN(1) から NISHIN(8) に格納される。流れ図の a 及び b に入る処理の組合せとして、適切なものはどれか。ここで、j div 2 は j を2で割った商の整数部分を、j mod 2 は j を2で割った余りを表す。
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解答
エ
解説
まず要点:10進数を2進数にするには、2で割った余りを下の位から順に取り出します。1回の処理で、先に「余り」を取り出して配列に入れ、そのあとで「商」を次の値に更新します。順番を逆にすると、元の数の余りが計算できず、正しい2進数になりません。
解き方
- 今の値jを2で割った余り(j mod 2)を求め、配列NISHIN(k)に入れて最下位のけたを決めます。
- 次に、今の値jを2で割った商(j div 2)を新しいjにして、次のけたの計算に進みます。
- 選択肢 ア不正解
- aで先に商をjに入れると、次の余りが元の数ではなく商の余りになり、正しい2進数にならないから誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 各けたに入るのは余りなのに、商を配列NISHIN(k)に入れており、数の表し方に反するから誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- 余りを変数jに、商を配列に入れていて、けたの値と次の計算に使う値が逆になっているから誤りです。
- 選択肢 エ正解
- 今のjを2で割った余りを配列に入れ、そのあと商を新しいjにする、正しい順番だから正しいです。
覚えるポイント
- 10進数から2進数への変換は「2で割った余りを下位桁から順に記録し、商を次の値とする」操作を繰り返す。
間違えやすいところ
- 商を先に変数へ入れてしまい、余りの値がずれる間違いをしてしまうこと。
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(基数変換、流れ図と基本制御構造)
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.3 ↗(cdn.fe-siken.com)
基数変換と有限小数の性質
基礎理論 · 基数変換 / 有限小数 / 循環小数
基数変換に関する記述のうち、適切なものはどれか。
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解答
ア
解説
まず要点:ある分数が有限小数になるかは、約分した分母の素因数が基数の素因数だけでできているかで決まります。2進数は分母が2の累乗なので、2を素因数に持つ10進数では必ず有限小数になります。一方、10進数の0.1のように素因数5を含む値は、2進数や8進数では表しきれず循環小数になります。
解き方
- 2進の有限小数を a/2^n と表し、分母と分子に5^nを掛けると (a×5^n)/10^n となり、10進の有限小数になることを確かめます。
- 10進の有限小数(例:0.1=1/10=1/(2×5))は分母に素因数5を持つため、2進や8進では循環小数になることを確かめ、各選択肢を判断します。
- 選択肢 ア正解
- 2進の有限小数は分母が2の累乗で、10進の基数10は2で割り切れるので、10進でも必ず有限小数になる正解です。
- 選択肢 イ不正解
- 8は2の3乗で、8進の1けたは2進の3けたとそのまま対応するので、8進の有限小数は2進でも必ず有限小数になります。
- 選択肢 ウ不正解
- 8進の有限小数は分母が8の累乗(2の累乗)なので、10進にしても必ず有限小数になります。
- 選択肢 エ不正解
- たとえば10進の0.1は分母に素因数5を持つので、素因数2しかない8進では割り切れず循環小数になります。
覚えるポイント
- 2進数・8進数の有限小数は10進数で必ず有限小数になるが、10進数の有限小数は2進数・8進数で循環小数になり得る。
間違えやすいところ
- 10進の有限小数なら、コンピュータの中の2進数でも必ず有限のけたで表せる、と思い込むこと。
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(数値表現、基数変換、有限小数と循環小数)
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.3 ↗(cdn.fe-siken.com)
2の補数表現における負数の絶対値
基礎理論 · 2の補数 / 絶対値 / 数値表現
2の補数で表された負数 10101110 の絶対値はどれか。
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解答
ウ
解説
まず要点:2の補数で表された数の符号を反転するには、全ビットを反転してから1を足します。いま最上位ビットが1の負数なので、この操作で同じ大きさの正の数を求められます。それがそのまま負数の絶対値になります。
解き方
- 負数10101110の各ビットを反転(0は1、1は0)して、1の補数01010001を求めます。
- 01010001に1を足して01010010とし、これが求める絶対値になります。
- 選択肢 ア不正解
- 01010000はビットを反転した値からさらに1を引いたもので、正しい絶対値ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 01010001はビットを反転しただけの1の補数で、最後に1を足す手順が抜けています。
- 選択肢 ウ正解
- 10101110のビットを反転した01010001に1を足すと01010010になり、正しい絶対値になります。
- 選択肢 エ不正解
- 01010011は1ではなく2を足してしまった値なので誤りです。
覚えるポイント
- 2の補数の絶対値(符号反転)は「ビットを全て反転して1を足す」ことで求まる。
間違えやすいところ
- ビットを反転したあと、最後の「1を足す」のを忘れてしまうこと。
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(数値表現、負数の表現、2の補数)
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.4 ↗(cdn.fe-siken.com)
浮動小数点演算における情報落ち
基礎理論 · 浮動小数点数 / 数値演算の誤差 / 情報落ち
浮動小数点演算において、絶対値の大きな数と絶対値の小さな数の加減算を行ったとき、絶対値の小さな数の有効けたの一部又は全部が結果に反映されないことを何というか。
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解答
ウ
解説
まず要点:浮動小数点数のたし算・ひき算では、指数を大きい方にそろえてから計算します。このとき小さい数の仮数部を右にずらすため、2つの数の大きさの差がとても大きいと、小さい数の有効なけたが押し出されて結果に残りません。この現象を情報落ちといいます。
解き方
- 浮動小数点数のたし算・ひき算では、指数を大きい方に合わせる「けた合わせ」が行われることを確かめます。
- 小さい数の仮数が右にずれてビット幅を超え、失われる現象が情報落ちであることを選択肢から選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 打切り誤差は、円周率などの終わらない小数や級数を途中のけた・項で打ち切ることによる誤差です。
- 選択肢 イ不正解
- けた落ちは、大きさがほぼ等しい2数を引いたとき、上の有効なけたが消えて有効数字が大きく減る現象です。
- 選択肢 ウ正解
- 大きい数と小さい数の計算でけたをそろえるときに小さい数の有効なけたが抜け落ちる現象で、設問のとおりです。
- 選択肢 エ不正解
- 絶対誤差は、測った値や近似値と本当の値との差の大きさのことで、設問の現象の名前ではありません。
覚えるポイント
- 「大+小(または大−小)で小が消える」のが情報落ち、「ほぼ等しい数の引き算で有効桁が激減する」のがけた落ち。
間違えやすいところ
- 情報落ちとけた落ちの意味や起きる条件を混同してしまうこと。
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(浮動小数点表示、演算誤差の種類と性質)
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.4 ↗(cdn.fe-siken.com)
最大整数関数と実数の式表現
基礎理論 · 床関数 / 最大整数関数 / 数値演算
実数 a を引数とする関数 int(a) は、a を超えない最大の整数値を返す。例えば、int(8.9) = 8, int(-8.5) = -9 である。整数 b と正の小数 c (0 < c < 1) に対して、a = -(b + c) が成り立つとき、a - int(a) を c を使って表した式はどれか。
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解答
ウ
解説
まず要点:int(a)はaをこえない最大の整数を返す関数です。a=-(b+c)=-b-cで、0<c<1なので、aは-bより少し小さい値になります。よってint(a)=-b-1となり、a-int(a)は1-cになります。
解き方
- a=-(b+c)=-b-cと展開し、0<c<1より-b-1<a<-bなので、aをこえない最大の整数はint(a)=-b-1です。
- a-int(a)=(-b-c)-(-b-1)=-b-c+b+1=1-cを導きます(例:b=8,c=0.5ならa=-8.5、int(-8.5)=-9、a-int(a)=0.5=1-0.5で確認できます)。
- 選択肢 ア不正解
- cは正の数ですが、a-int(a)は0以上1未満の小数部分なので、cとは一般に一致しません。
- 選択肢 イ不正解
- a-int(a)はいつも0以上1未満の値なので、正のcに対して-c(負の値)にはなりません。
- 選択肢 ウ正解
- int(a)=-b-1なので、a-int(a)=(-b-c)-(-b-1)=1-cとなり、正しく一致します。
- 選択肢 エ不正解
- 0<c<1なのでc-1は負になり、a-int(a)が0以上であることと矛盾します。
覚えるポイント
- 負の数の床関数 ⌊-x⌋ は、絶対値の切り捨てではなく数直線上でより小さい側の整数(-9など)になる。
間違えやすいところ
- int(-8.5)を-8と間違えて、a-int(a)を-cやc-1と考えてしまうこと。
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(基礎理論、離散数学、数値関数)
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.4 ↗(cdn.fe-siken.com)
条件付き文字列の総数(場合の数)
基礎理論 · 場合の数 / 順列・組合せ / 離散数学
0~9の数字と空白文字を組み合わせて長さ3の文字列を作る。先頭1文字には数字を使えるが、空白文字は使えない。2文字目以降には空白文字も使えるが、空白文字の後に数字を並べることは許されない。何通りの文字列を作ることができるか。ここで、同じ数字の繰返し使用を許すものとする。
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解答
ア
解説
まず要点:条件に合う文字列の型をすべて書き出してから、それぞれの場合の数を積で求め、最後に足し合わせます。先頭は数字だけ、空白のあとは数字を置けないので、並びはDDD、DDS、DSSの3種類しかありません。それぞれの場合の数を足すと答えになります。
解き方
- 並びを書き出します。先頭は必ず数字(D)で、空白(S)のあとは空白しか置けないので、可能な並びはDDD、DDS、DSSの3つだけです。
- DDDは10×10×10=1000通り、DDSは10×10×1=100通り、DSSは10×1×1=10通りです。
- これらは同時に起こらないので、1000+100+10=1110通りと求めます。
- 選択肢 ア正解
- DDDが1000通り、DDSが100通り、DSSが10通りで、これらを足すと1110通りになるから正しいです。
- 選択肢 イ不正解
- 1111はどこかで1通り多く数えてしまった誤りの値です。
- 選択肢 ウ不正解
- 1210は2文字目以降を11通り(数字10+空白1)として単純に計算したなどの誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- 1331は11×11×11の計算結果で、先頭に空白を使えないことや空白の後の制限を無視しています。
覚えるポイント
- 制約のある文字列の総数は、空白と文字のパターン(DDD, DDS, DSSなど)に場合分けして数える。
間違えやすいところ
- 「空白のあとに数字を置けない」条件を忘れて、DSDのような並びを数えてしまうこと。
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(場合の数、順列・組合せ、数え上げ)
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.4 ↗(cdn.fe-siken.com)
格子状経路における最短経路数
基礎理論 · 場合の数 / 道順 / 順列・組合せ
図の線上で、点Pから点Rを通って、点Qに至る最短経路は何通りあるか。
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解答
エ
解説
まず要点:右にa区画、上にb区画進む最短経路の数は、(a+b)回の移動から上に進むb回を選ぶ組合せで求めます。決まった点Rを通る場合は、PからRまでの数とRからQまでの数を掛け合わせます。
解き方
- 図から座標を読み取ります。Pを(0,0)とすると、Rは右2・上2の(2,2)、Qは右5・上4の(5,4)です。
- PからRまでは右2・上2の計4区画なので、4C2=(4×3)/(2×1)=6通りです。
- RからQまでは右3・上2の計5区画なので、5C2=(5×4)/(2×1)=10通りです。
- 掛け合わせて、全体で6×10=60通りとなります。
- 選択肢 ア不正解
- 16はPからRへの6通りとRからQへの10通りを足してしまった値で、掛けるべきところを間違えています。
- 選択肢 イ不正解
- 24は区画の数え間違いや計算ミスによる値で、正しくありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 32は正しい経路数60とは一致しません。
- 選択肢 エ正解
- PからRへの6通りとRからQへの10通りを掛けた60通りになり、正しいです。
覚えるポイント
- 経由地のある最短道順問題は、「スタートから経由地」×「経由地からゴール」の積で求める。
間違えやすいところ
- P→RとR→Qの経路数を掛けるべきところで、足し算(6+10=16)にしてしまうこと。
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(順列・組合せ、最短経路問題)
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.5 ↗(cdn.fe-siken.com)
くじ引きにおける非復元抽出の確率
基礎理論 · 確率 / 組合せ / 離散数学
5本のくじがあり、そのうち2本が当たりである。くじを同時に2本引いたとき、2本とも当たりとなる確率は幾らか。
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解答
ウ
解説
まず要点:同時に2本引くときの確率は、全部の引き方の数に対する、当たりを引く引き方の数の割合で求めます。1本ずつ順に引くと考えて、1本目が当たる確率と2本目も当たる確率を掛けても同じ答えになります。
解き方
- 全部の場合を求めます。5本から2本を同時に引く引き方は5C2=(5×4)/(2×1)=10通りです。
- 当たり2本から2本とも引く引き方は2C2=1通りです。
- 確率は1/10です(1本ずつ引くと考えて(2/5)×(1/4)=2/20=1/10としても同じです)。
- 選択肢 ア不正解
- 1/25は引いたくじを戻す場合の(1/5)×(1/5)などの計算で、本問には合いません。
- 選択肢 イ不正解
- 1/20は確率の計算で分子の2を掛け忘れた誤りです。
- 選択肢 ウ正解
- 全部の引き方5C2=10通りのうち、当たり2本を引くのは2C2=1通りなので1/10で正しいです。
- 選択肢 エ不正解
- 4/25は引いたくじを戻す場合の(2/5)×(2/5)で、戻さない本問には使えません。
覚えるポイント
- 「同時に引く」非復元抽出では、2本目の確率は分母・分子ともに1減る(2/5 × 1/4)。
間違えやすいところ
- 引いたくじを戻さないのに、戻す場合と考えて(2/5)×(2/5)=4/25としてしまうこと。
出題の前提:基本情報技術者試験 シラバス(確率の基礎、組合せと事象の確率)
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.5 ↗(cdn.fe-siken.com)
等値判定関数の合成呼び出しにおける真理条件
基礎理論 · 論理演算 / 述語論理 / 条件判定
関数 eq(X, Y) は、引数 X と Y の値が等しければ 1 を返し、異なれば 0 を返す。整数 A, B, C について eq(eq(A, B), eq(B, C)) を呼び出したとき、戻り値が 1 になるための必要十分条件として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:eq(eq(A, B), eq(B, C)) が 1 になるのは、eq(A, B) と eq(B, C) の値が等しいときです。eq(X, Y) は X と Y が同じなら 1、ちがえば 0 を返す関数です。外側の eq は 2 つの結果をくらべるので、どちらも 1 の場合と、どちらも 0 の場合のどちらかになります。
解き方
- 外側の関数 eq(eq(A, B), eq(B, C)) が 1 を返す条件は、eq(A, B) と eq(B, C) が等しいことです。
- 戻り値は 0 か 1 のどちらかなので、両方が 1 になる条件と両方が 0 になる条件をあわせて考えます。
- 選択肢 ア正解
- eq(A, B) と eq(B, C) がどちらも 1、またはどちらも 0 になる条件なので正しいです。
- 選択肢 イ不正解
- 後半が「A ≠ B 又は B ≠ C」だと、片方だけ 1 で他方が 0 の場合も入ってしまうので誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- A=1, B=2, C=3 のときは A ≠ C でも eq は両方 0 となり 1 を返すので、条件を表せていません。
- 選択肢 エ不正解
- A=B かつ B ≠ C のとき(例えば A=1, B=1, C=2)は 1 と 0 になり戻り値は 0 なので誤りです。
覚えるポイント
- eq(X, Y) = 1 は X = Y と同値であること
- 真偽値が一致するケースは「両方とも真」または「両方とも偽」の 2 通りあること
間違えやすいところ
- 両方が 0 になる条件を「A ≠ B 又は B ≠ C」とまちがえてしまうこと
- A = C だけに気をとられ、A, B, C がすべて異なる場合を見落とすこと
出題の前提:基本情報技術者試験 午前(平成20年度秋期 問9)
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.5 ↗(cdn.fe-siken.com)
真理値表に対応する論理式の導出
基礎理論 · ブール代数 / 論理式 / 真理値表
次の真理値表の演算結果を表す論理式として、適切なものはどれか。ここで、+は論理和、・は論理積を表す。 [真理値表] x y z | 演算結果 0 0 0 | 0 0 0 1 | 0 0 1 0 | 0 0 1 1 | 0 1 0 0 | 0 1 0 1 | 1 1 1 0 | 1 1 1 1 | 1
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:真理値表から論理式を作るときは、結果が 1 になる行に注目します。今回は x = 1 の行だけが 1 になっており、その中でも y か z の少なくとも一方が 1 です。この共通点を式にまとめると x・(y+z) になります。
解き方
- 結果が 1 になる入力の行だけを集める((1, 0, 1), (1, 1, 0), (1, 1, 1) の 3 つ)。
- 共通する x をくくり出すと x・(NOT y・z + y・NOT z + y・z) となり、括弧の中は y+z にまとまるので x・(y+z) になります。
- 選択肢 ア不正解
- x=0, y=0, z=1 のとき表の結果は 0 ですが、(0・0)+1 = 1 となり合いません。
- 選択肢 イ不正解
- x=1, y=1, z=0 のとき表の結果は 1 ですが、(1+1)・0 = 0 となり合いません。
- 選択肢 ウ正解
- 表のすべての入力で計算結果が表と完全に一致するので、正しい論理式です。
- 選択肢 エ不正解
- x=1, y=0, z=0 のとき表の結果は 0 ですが、1+(0・0) = 1 となり合いません。
覚えるポイント
- 主加法標準形からの因数分解手順
- 論理和(+)は OR、論理積(・)は AND であること
間違えやすいところ
- + と ・ の意味や優先順位を、算数の足し算・掛け算と混同してしまうこと
- 1 つの行だけを代入して確かめ、答えを決めてしまうこと
出題の前提:基本情報技術者試験 午前(平成20年度秋期 問10)
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.6 ↗(cdn.fe-siken.com)
モジュロ演算を用いたチェックディジットの算出
アルゴリズムとプログラミング · チェックディジット / 剰余算 / 合同式
0〜6 の数 4 個で構成される数列 (N3, N2, N1, C) がある。C はチェックディジット(検査数字)であり、C = (N3×3 + N2×2 + N1×1) mod 7 を満たす。数列 (4, 2, [ ], 6) がこの条件を満たすとき、[ ] に当てはまる数はどれか。ここで、a mod b は、a を b で割った余りを表す。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:チェックディジット C は、各桁に決まった重みをかけて足し、7 で割った余りで求めます。わかっている値を先に計算し、7 で割った余りに直してから、当てはまる未知の桁をさがします。この式では 6 = (16 + N1) mod 7 を満たす数が答えです。
解き方
- 問題の数列の値を公式に代入する:6 = (4×3 + 2×2 + N1×1) mod 7。
- 数を計算して整理する:6 = (16 + N1) mod 7。16 を 7 で割った余りは 2 なので (2 + N1) mod 7 = 6 となる。
- 0 以上 6 以下の整数から 2 + N1 ≡ 6 (mod 7) を満たす値をさがし、N1 = 4 を求める。
- 選択肢 ア不正解
- N1 = 0 のとき (16 + 0) mod 7 = 2 となり、C = 6 に合いません。
- 選択肢 イ不正解
- N1 = 2 のとき (16 + 2) mod 7 = 4 となり、C = 6 に合いません。
- 選択肢 ウ正解
- N1 = 4 のとき (16 + 4) mod 7 = 20 mod 7 = 6 となり、条件に合います。
- 選択肢 エ不正解
- N1 = 6 のとき (16 + 6) mod 7 = 22 mod 7 = 1 となり、C = 6 に合いません。
覚えるポイント
- mod 演算(剰余算)の性質:(A + B) mod M = ((A mod M) + (B mod M)) mod M
- チェックディジットの計算手順と各係数の適用
間違えやすいところ
- N3, N2, N1 の並びと係数(3, 2, 1)の対応を逆にしてしまうこと
- 割り算の商と余りを混同してしまうこと
出題の前提:基本情報技術者試験 午前(平成20年度秋期 問11)
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.6 ↗(cdn.fe-siken.com)
ヒープへの要素追加と再構成アルゴリズム
アルゴリズムとプログラミング · ヒープ / データ構造 / 木構造
親の節の値が子の節の値より小さいヒープがある。このヒープへの挿入は、要素を最後部に追加し、その要素が親よりも小さい間、親と子を交換することを繰り返せばよい。図のヒープの*の位置に要素 7 を追加したとき、A の位置に来る要素はどれか。 [ヒープの構造] ・根: 9 ・9 の子: 11(左), 14(右) ・11 の子: 24(左), A=25(右) ・14 の子: 19(左), 28(右) ・24 の子: 29(左), 34(右) ・A=25 の子: *(左)
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:最小ヒープに要素を追加するときは、いちばん下に置いてから親とくらべ、自分が小さければ親と入れ替える操作を上へ向かって繰り返します。親より小さくなくなるか、根に着くまで続けます。今回 7 は小さいので、どんどん上に上がっていきます。
解き方
- 要素 7 をノード A(値 25)の左の子(* の位置)に追加する。
- 親であるノード A の値 25 と 7 をくらべる。7 < 25 なので入れ替え、A の位置に 7、元の子の位置に 25 が入る。
- 次にノード A(今は 7)と親の値 11 をくらべる。7 < 11 なので入れ替え、親に 7 が移り、A の位置には 11 が入る。
- 7 と根の値 9 をくらべる。7 < 9 なので入れ替わり、根が 7、その左の子が 9 となって操作が終わる。A の位置は 11 に確定する。
- 選択肢 ア不正解
- 7 は親の 11 や根の 9 よりも小さいので、さらに上へ交換され最終的に根まで移動します。
- 選択肢 イ正解
- 7 が親の 11 と入れ替わることで、11 が A の位置に移り確定するので正しいです。
- 選択肢 ウ不正解
- 24 は 11 の左の子で、A(11 の右の子)の場所の入れ替えには関わっていません。
- 選択肢 エ不正解
- 25 は最初 A の位置にありましたが、追加された 7 と入れ替わって最下部の葉へ移ります。
覚えるポイント
- ヒープの挿入アルゴリズム(末尾挿入から親との比較・交換を繰り返すシフトアップ)
- 最小ヒープでは根が最小値となること
間違えやすいところ
- 入れ替えを 1 回だけで終わり、A の位置に 7 が残ると早合点してしまうこと
- 親ではなく兄弟ノードと値をくらべてしまうこと
出題の前提:基本情報技術者試験 午前(平成20年度秋期 問12)
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.7 ↗(cdn.fe-siken.com)
2分探索法における最大比較回数
アルゴリズムとプログラミング · 2分探索 / 探索アルゴリズム / 計算量
2,000 個の相異なる要素が、キーの昇順に整列された表がある。外部から入力したキーによってこの表を 2 分探索して、該当するキーの要素を取り出す。該当するキーが必ず表中にあることが分かっているとき、キーの比較回数は最大何回か。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:2 分探索では、1 回比較するたびに調べる範囲がほぼ半分になります。要素数 2000 個のとき、2^11 = 2048 なので 11 回で足ります。2^10 = 1024 では 2000 個を分けきれないため、最大 11 回が答えです。
解き方
- 要素数 n = 2000 であることを確かめる。
- 2 の累乗を計算してくらべる:2^10 = 1024、2^11 = 2048。
- 1024 < 2000 <= 2048 なので、最大比較回数は 11 回になる。
- 選択肢 ア不正解
- 2^9 = 512 までしか分けられず、9 回では 2000 個を調べきれません。
- 選択肢 イ不正解
- 2^10 = 1024 までしか分けられず、10 回では 2000 個に足りません。
- 選択肢 ウ正解
- 2^10 (1024) < 2000 <= 2^11 (2048) なので、最大 11 回で必ず見つかります。
- 選択肢 エ不正解
- 12 回の比較が必要になるのは、要素数が 2049 個以上 4096 個以下のときです。
覚えるポイント
- 2分探索の最大比較回数は floor(log2 n) + 1 回(または 2^(k-1) < n <= 2^k の k)
- 2^10 = 1024, 2^11 = 2048 などの 2 のべき乗の基準値
間違えやすいところ
- log2(2000) ≈ 10.96 を切り捨てて 10 回と答えてしまうこと
- キーが必ずあるので比較回数が 1 回減ると誤解すること(最悪では葉まで進むので 11 回必要)
出題の前提:基本情報技術者試験 午前(平成20年度秋期 問13)
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.7 ↗(cdn.fe-siken.com)
階乗を計算する再帰関数の定義
アルゴリズムとプログラミング · 再帰呼出し / 階乗 / アルゴリズム
n の階乗を再帰的に計算する関数 F(n) の定義において、a に入れるべき式はどれか。ここで、n は非負の整数である。 n > 0 のとき、F(n) = [ a ] n = 0 のとき、F(n) = 1
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:再帰関数は、終わるための条件と、自分を小さい引数で呼ぶ式の 2 つを決めます。n の階乗は n! = n × (n-1)! という関係があるので、n > 0 のときは n × F(n-1) と書きます。0! = 1 が終わるための条件です。
解き方
- 階乗 n! の意味(n × (n-1) × … × 1)を確かめる。
- n! を 1 つ前の値 (n-1)! で表すと n! = n × (n-1)! となるので、F(n) = n × F(n-1) を導く。
- 選択肢 ア不正解
- これは 1 から n までの整数の和を求める式であり、階乗の計算ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 右辺で F(n) をそのまま呼び出しているため、止まらず無限に続いてしまいます。
- 選択肢 ウ正解
- n! = n × (n-1)! をそのまま式にした再帰式なので、適切です。
- 選択肢 エ不正解
- 右辺で F(n) を呼び出すため止まらず、式の形も階乗の関係とちがいます。
覚えるポイント
- 階乗の漸化式:F(n) = n × F(n - 1), F(0) = 1
- 再帰呼び出しでは基底条件に向けて引数を減少(または変化)させる必要があること
間違えやすいところ
- 和の計算(足し算)と階乗の計算(掛け算)を取り違えてアを選んでしまうこと
- F(n) の引数が小さくならない式(無限再帰)を見落とすこと
出題の前提:基本情報技術者試験 午前(平成20年度秋期 問14)
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.7 ↗(cdn.fe-siken.com)
決定表を用いた改善提案賞金の計算
ソフトウェア · 決定表 / デシジョンテーブル / 条件判定
業務の改善提案に対する賞金が、次の決定表で決められる。改善提案 1 と改善提案 2 に対する賞金の総額は何円か。 [決定表] 改善額 10 万円未満 : Y | Y | N | N 期間短縮 1 週間未満: Y | N | Y | N ----------------------------------- 賞金 : 500 円 : X | - | - | - 賞金 : 1,000 円 : - | X | X | - 賞金 : 3,000 円 : - | - | - | X 〔改善提案〕 改善提案 1 : 改善額 20 万円、期間短縮 3 日 改善提案 2 : 改善額 5 万円、期間短縮 2 週間
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:決定表は、条件の組み合わせ(Y/N)ごとに行う動作(X)を表にまとめたものです。各提案の数値を条件の Y/N に置きかえ、当てはまる列の賞金を読み取って足し合わせます。提案 1 と 2 はどちらも 1,000 円なので、合計は 2,000 円になります。
解き方
- 提案 1 を評価する:改善額 20 万円は 10 万円未満でないので N、期間短縮 3 日は 1 週間(7 日)未満なので Y。列 (N, Y) の賞金は 1,000 円。
- 提案 2 を評価する:改善額 5 万円は 10 万円未満なので Y、期間短縮 2 週間は 1 週間未満でないので N。列 (Y, N) の賞金は 1,000 円。
- 賞金を合計する:1,000 円 + 1,000 円 = 2,000 円。
- 選択肢 ア不正解
- 片方の賞金だけを答えたり、計算をまちがえたりした金額です。
- 選択肢 イ不正解
- 500 円と 1,000 円を足した金額ですが、両方の提案とも 1,000 円なので誤りです。
- 選択肢 ウ正解
- 提案 1 が 1,000 円、提案 2 も 1,000 円で、合計 2,000 円になるので正しいです。
- 選択肢 エ不正解
- 500 円と 3,000 円を足した金額であり、条件の読み取りが合っていません。
覚えるポイント
- 「未満」はその値を含まない(10万円未満は10万円を含まない)こと
- 1 週間=7 日間として期間の長短を正しく換算すること
間違えやすいところ
- 「未満」の判定を「以上」と混同して Y/N を逆にしてしまうこと
- 片方の提案の金額だけを答えて、2 つの合計を出し忘れること
出題の前提:基本情報技術者試験 午前(平成20年度秋期 問15)
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.8 ↗(cdn.fe-siken.com)
フラッシュメモリの特徴と消去単位
コンピュータシステム · 補助記憶装置 / フラッシュメモリ / 半導体メモリ
フラッシュメモリに関する記述として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:フラッシュメモリは電気で書き込み・消去ができ、電源を切っても内容が消えないメモリです。普通の EEPROM とちがい、まとまったブロック単位で電気的に消去します。1 バイトずつ消す方式ではありません。
解き方
- 各選択肢に書かれた半導体メモリの特徴を分けて考える。
- フラッシュメモリが電気でブロック単位の消去を行う不揮発性メモリである点と合う選択肢を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 速くてキャッシュに使われるのは、電源を切ると内容が消える SRAM です。
- 選択肢 イ不正解
- 紫外線を当てて内容を消すのは、UV-EPROM の特徴です。
- 選択肢 ウ不正解
- 定期的に書き直し(リフレッシュ)が必要なのは、DRAM です。
- 選択肢 エ正解
- フラッシュメモリはブロック(セクタ)単位で電気的に消去するので適切です。
覚えるポイント
- フラッシュメモリは電気的にブロック単位で消去する不揮発性メモリ
- SRAM=キャッシュ、DRAM=主記憶(リフレッシュ必要)、UV-EPROM=紫外線消去
間違えやすいところ
- 普通の EEPROM(バイト単位で消去)とフラッシュメモリ(ブロック単位で消去)を混同すること
- 紫外線で消す UV-EPROM と、電気で消すフラッシュメモリをとりちがえること
出題の前提:基本情報技術者試験 午前(平成20年度秋期 問16)
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.8 ↗(cdn.fe-siken.com)
4ビットパリティ生成回路の論理設計
テクノロジ系 · 論理回路 / 排他的論理和(XOR) / パリティ検査
4ビットの入力データに対し、1の入力数が0個又は偶数個のとき出力が1になり、奇数個のとき出力が0になる回路として、適切なものはどれか。ここで、回路図中の素子は問題文に定義されたAND素子、OR素子、XOR素子、NOT素子を表す。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:出力を反転させるNOT(反転素子)を使う選択肢エが正解です。XOR(排他的論理和)は、1の個数が奇数なら1、偶数なら0を出します。これを木のようにつないでも同じで、全体で1が偶数なら0になります。そこでNOTで反転すれば、1が0個か偶数個のとき1になります。
解き方
- 4ビットの入力を2つずつに分け、それぞれXOR素子に入力します。
- 2つのXORの出力をさらにXORに入れると、1が奇数個のとき1、偶数個や0個のとき0が出ます。
- 求める働きはこれと逆なので、NOTで反転した選択肢エが正解です。
- 選択肢 ア不正解
- 2つのXORの出力をAND(両方が1のときだけ1)に通すため、1が偶数個でも0になる場合があり、条件に合いません。
- 選択肢 イ不正解
- アの出力を反転した回路で、1が偶数個のときに0になってしまう場合があり、条件を満たしません。
- 選択肢 ウ不正解
- 4入力のXORそのもので、1が奇数個のとき1、偶数個や0個のとき0となり、求める働きと逆です。
- 選択肢 エ正解
- 4入力XORの出力をNOTで反転するので、1が0個か偶数個のとき1、奇数個のとき0となり、条件に合います。
覚えるポイント
- XORの多段接続は「1の個数が奇数なら1」を検出する回路になります。
- 奇数個で0・偶数個で1にするにはXOR出力にNOT(否定)を接続します。
間違えやすいところ
- XORそのものが偶数パリティを作る素子だと勘違いして、選択肢ウを選んでしまう間違いです。
出題の前提:平成20年度秋期基本情報技術者午前試験問題 問17
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.9 ↗(cdn.fe-siken.com)
内部割込みと外部割込みの分類
テクノロジ系 · 割込み処理 / 内部割込み / プログラム割込み
内部割込みに分類されるものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:内部割込みはCPUが命令を実行した結果、内部で起きる割込みです。たとえばゼロで割り算をしたときや、オーバフロー(扱える数値の範囲を超えること)のときに発生します。電源や外部の信号で起きるものは外部割込みと呼びます。
解き方
- それぞれの割込みがCPUの命令実行から起きるのか、外部の機器や故障から起きるのかを分けます。
- ゼロ除算は命令実行そのものが原因の内部割込みなので、イが正解です。
- 選択肢 ア不正解
- 電源の異常はハードウェアの故障によるもので、外部割込みに分類されます。
- 選択肢 イ正解
- ゼロ除算は命令の実行中に起きるので、内部割込みに分類されます。
- 選択肢 ウ不正解
- 入出力の完了は周辺機器からの知らせなので、外部割込みに分類されます。
- 選択肢 エ不正解
- メモリのパリティエラーはハードウェアの異常による外部割込みです。
覚えるポイント
- 内部割込みは命令実行に伴うもの(プログラム割込み、SVC割込み、ページフォールトなど)。
- 外部割込みはCPU外部の要因やハードウェア障害、タイマによるもの。
間違えやすいところ
- メモリのエラーや電源の異常を、CPUの内部で起きたことだと混同する間違いです。
出題の前提:平成20年度秋期基本情報技術者午前試験問題 問18
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.9 ↗(cdn.fe-siken.com)
キャッシュメモリの実効アクセス時間の比較
テクノロジ系 · キャッシュメモリ / 実効アクセス時間 / ヒット率
キャッシュメモリのアクセス時間及びヒット率と、主記憶のアクセス時間の組合せのうち、主記憶の実効アクセス時間が最も短くなるものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:実効アクセス時間は「キャッシュの時間×ヒット率+主記憶の時間×(1−ヒット率)」で求めます。ヒット率は、目的のデータがキャッシュに見つかる割合です。計算して一番小さい値になる組合せを選びます。
解き方
- アを計算すると、10×0.6+70×0.4=34ナノ秒です。
- イを計算すると、10×0.7+70×0.3=28ナノ秒です。
- ウを計算すると、20×0.7+50×0.3=29ナノ秒です。
- エを計算すると、20×0.8+50×0.2=26ナノ秒です。
- 一番小さい26ナノ秒のエを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 10×0.6+70×0.4=34ナノ秒となり、エより長くなります。
- 選択肢 イ不正解
- 10×0.7+70×0.3=28ナノ秒となり、エより長くなります。
- 選択肢 ウ不正解
- 20×0.7+50×0.3=29ナノ秒となり、エより長くなります。
- 選択肢 エ正解
- 20×0.8+50×0.2=26ナノ秒となり、4つの中で一番短くなります。
覚えるポイント
- 実効アクセス時間 = キャッシュ時間×ヒット率 + 主記憶時間×(1-ヒット率)。
間違えやすいところ
- 主記憶の時間にミス率ではなくヒット率を掛けてしまう計算間違いです。
出題の前提:平成20年度秋期基本情報技術者午前試験問題 問19
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.10 ↗(cdn.fe-siken.com)
メモリインタリーブの定義
テクノロジ系 · 主記憶装置 / メモリインタリーブ / 高速化技術
主記憶装置の高速化の技法として、主記憶を幾つかのアクセス単位に分割し、各アクセス単位をできるだけ並行動作させることによって、実効アクセス時間を短縮する方法を何というか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:主記憶を複数のまとまりに分けて並行して動かし、速くする方法をメモリインタリーブといいます。主記憶をバンクという単位に分け、続いたアドレスを別のバンクに順番に割り当てます。これにより、前の読み書きを待たずに次のバンクへ同時にアクセスできます。
解き方
- 「主記憶を幾つかの単位に分けて並行動作させる」という問題文の特徴に注目します。
- この方法にあてはまる用語はメモリインタリーブなので、エが正解です。
- 選択肢 ア不正解
- 仮想記憶は、補助記憶装置を使って主記憶より広いアドレス空間を使えるようにする仕組みです。
- 選択肢 イ不正解
- キャッシュメモリ方式は、CPUと主記憶の間に高速なメモリを置いて速くする方法です。
- 選択肢 ウ不正解
- ダイレクトメモリアクセスは、CPUを通さず入出力装置と主記憶の間でデータをやり取りする方式です。
- 選択肢 エ正解
- 主記憶を複数のバンクに分けて並行アクセスする方法の説明と一致します。
覚えるポイント
- メモリインタリーブは主記憶を複数バンクに分割し並行アクセスすることで高速化する技術。
間違えやすいところ
- キャッシュメモリ方式とメモリインタリーブという、よく似た高速化の用語を混同する間違いです。
出題の前提:平成20年度秋期基本情報技術者午前試験問題 問20
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.10 ↗(cdn.fe-siken.com)
磁気ディスクの平均アクセス時間の計算
テクノロジ系 · 補助記憶装置 / 磁気ディスク / 平均アクセス時間
回転速度が5,000回転/分、平均シーク時間が20ミリ秒の磁気ディスクがある。この磁気ディスクの1トラック当たりの記憶容量は、15,000バイトである。このとき、1ブロックが4,000バイトのデータを、1ブロック転送するために必要な平均アクセス時間は何ミリ秒か。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:平均アクセス時間は「平均シーク時間+平均回転待ち時間+データ転送時間」で求めます。平均シーク時間は、目的の場所までヘッドを動かす平均の時間です。1回転の時間は60,000ミリ秒を回転速度で割って求め、平均回転待ち時間はその半分です。
解き方
- 1回転の時間を求める:60,000ミリ秒÷5,000=12ミリ秒です。
- 平均回転待ち時間を求める:12ミリ秒÷2=6ミリ秒です。
- 転送時間を求める:12ミリ秒×(4,000÷15,000)=3.2ミリ秒です。
- 合計する:20+6+3.2=29.2ミリ秒になります。
- 選択肢 ア不正解
- 回転待ち時間を足し忘れたり転送時間を間違えたりした値で、正しくありません。
- 選択肢 イ正解
- 20+6+3.2=29.2ミリ秒で、3つの時間を正しく合計しています。
- 選択肢 ウ不正解
- 回転待ち時間の代わりに1回転分の12ミリ秒を足したときの値に近く、誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- 1回転分の12ミリ秒を待ち時間として足した20+12+3.2=35.2ミリ秒の誤りです。
覚えるポイント
- 平均アクセス時間 = 平均シーク時間 + 平均回転待ち時間 + データ転送時間。
- 平均回転待ち時間は1回転に要する時間の半分(1/2)。
間違えやすいところ
- 平均回転待ち時間として1回転分の12ミリ秒をそのまま足してしまう間違いです。
出題の前提:平成20年度秋期基本情報技術者午前試験問題 問21
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.10 ↗(cdn.fe-siken.com)
有機色素を用いた光ディスクの判別
テクノロジ系 · 光ディスク / CD-R / 記憶媒体
記録媒体の記録層として有機色素を使い、レーザ光によってピットと呼ばれる焦げ跡を作ってデータを記録する光ディスクはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:有機色素にレーザ光で焦げ跡を作って記録する追記型の光ディスクはCD-Rです。CD-Rは一度だけ書き込め、消したり書き換えたりはできません。CD-RWやDVD-RAMは合金の状態を変えて書き換えでき、DVD-ROMは工場でピットが作られた読み出し専用です。
解き方
- 「有機色素を使う」「焦げ跡を作って記録する」という問題文の言葉に注目します。
- 追記型のCD-R(ア)が当てはまり、書き換え型や読み出し専用のものは当てはまりません。
- 選択肢 ア正解
- CD-Rは有機色素を使い、レーザ光の熱で焦げ跡を作る追記型の光ディスクです。
- 選択肢 イ不正解
- CD-RWは合金の状態の変化を利用して書き換える光ディスクで、有機色素は使いません。
- 選択肢 ウ不正解
- DVD-RAMは状態を変えて書き換える方式で、有機色素の焦げ跡で記録するものではありません。
- 選択肢 エ不正解
- DVD-ROMは工場で凹凸のピットを作った読み出し専用のメディアです。
覚えるポイント
- 追記型(-R):有機色素の熱分解(焦げ跡)による不可逆記録。
- 書換型(-RW, -RAM):相変化(結晶/非晶質)による可逆記録。
間違えやすいところ
- 書き換えができるCD-RWにも有機色素が使われていると誤解する間違いです。
出題の前提:平成20年度秋期基本情報技術者午前試験問題 問22
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.11 ↗(cdn.fe-siken.com)
USBハブの仕様と接続可能台数
テクノロジ系 · 入出力インタフェース / USB / トポロジ
USBハブの説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:USBハブを使うと、ハブ自身も数えて最大127台まで機器を接続できます。USBは7ビットで機器を区別するため、2の7乗から1を引いた127台が上限です。USBは電源を入れたまま抜き差しできるホットプラグにも対応しています。
解き方
- USBの仕様について、それぞれの記述が正しいか確かめます。
- USBハブはコンピュータと周辺機器をつなぐもので、コンピュータ同士をつなぐ機能はありません。
- USBはホットプラグに対応しているので、必ず電源を切ってから接続する必要はありません。
- ハブを含めて最大127台というエが正しい記述です。
- 選択肢 ア不正解
- USBのケーブルは向きが決まっており、LANのようなクロスケーブルは使いません。
- 選択肢 イ不正解
- USBはホットプラグに対応しているので、電源を入れたままでも接続できます。
- 選択肢 ウ不正解
- USBハブは1台のコンピュータに複数の機器をつなぐもので、コンピュータ同士はつなげません。
- 選択肢 エ正解
- USBではハブを含めて最大127台まで接続できるので、この説明が正しいです。
覚えるポイント
- USBの最大接続台数はハブを含めて最大127台、階層は最大5段(ルート除く)。
- USBはホットプラグ(活線挿抜)やプラグアンドプレイに対応。
間違えやすいところ
- LANハブと混同して、コンピュータ同士をつなげると考えてしまう間違いです。
出題の前提:平成20年度秋期基本情報技術者午前試験問題 問23
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.11 ↗(cdn.fe-siken.com)
シリアルATA(SATA)の特徴
テクノロジ系 · シリアルATA / インタフェース / ホットスワップ
シリアルATAの特徴として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:シリアルATA(SATA)はホットスワップ(電源を入れたまま抜き差しすること)に対応しています。SATAは1つのポートに1台だけつなぐ方式で、細いケーブルと新しいコネクタを使います。従来のパラレルATAとはケーブルやコネクタの互換性がありません。
解き方
- SATAの主な特徴(シリアル転送、1ポート1台、細いケーブル、ホットスワップ対応など)を確かめます。
- アはSAS側からSATA機器が使える片方向の互換性なので誤りです。
- イの接続方式は1対1であり、デイジーチェーンではないので誤りです。
- ウはケーブルとコネクタが新しくなっており、互換性がないので誤りです。
- ホットスワップに対応するエが正しいと判断します。
- 選択肢 ア不正解
- SAS側にはSATA機器をつなげますが、その逆はできないので双方向の互換性ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- SATAは1つのポートに1台をつなぐ方式で、数珠つなぎのデイジーチェーンではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- パラレルATAとはケーブルもコネクタも形が異なるため、互換性はありません。
- 選択肢 エ正解
- SATAはホットスワップに対応できるので、電源を入れたまま機器を抜き差しできます。
覚えるポイント
- シリアルATA(SATA)はポイントツーポイント接続、ホットスワップ対応可能。
- SAS環境でSATA HDDは利用可能だが逆は不可(片方向互換)。
間違えやすいところ
- パラレルATAとケーブルや端子に互換性があると誤解してしまう間違いです。
出題の前提:平成20年度秋期基本情報技術者午前試験問題 問24
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.11 ↗(cdn.fe-siken.com)
プラズマディスプレイパネル(PDP)の発光方式
ハードウェア · ディスプレイ表示方式 / PDP
プラズマディスプレイパネル(PDP)の発光方式に関する記述として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:プラズマディスプレイ(PDP)は、小さな部屋の中のガスを放電させて光らせる方式です。放電で出る紫外線(目に見えない光)が蛍光体(光る塗料)を光らせます。自分から光るタイプの画面で、液晶とは仕組みが違います。
解き方
- PDPは『ガスの放電で出た紫外線によって蛍光体を光らせる』という仕組みだと確認します。
- 他の選択肢(液晶・有機EL・CRT)の仕組みと比べ、PDPに当てはまるものを選びます。
- 選択肢 ア正解
- セルの中のガスを放電させ、その紫外線で蛍光体を光らせる仕組みなので正しいです。
- 選択肢 イ不正解
- バックライトの光を通す量を制御するのは、液晶ディスプレイの説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- 電気を加えると光る有機物を使うのは、有機ELの説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 電子ビームを蛍光体に当てて光らせるのは、ブラウン管(CRT)の説明です。
覚えるポイント
- PDPは希ガスの放電発光、液晶は偏光と透過率制御、有機ELは有機化合物の電界発光を利用します。
間違えやすいところ
- 自分から光る点ではPDPと有機ELが似ているので、仕組みの違いを混同しないよう整理しましょう。
出題の前提:平成20年度秋期基本情報技術者午前試験 問25
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.11 ↗(cdn.fe-siken.com)
レーザプリンタの性能指標
ハードウェア · 入出力装置 / プリンタの性能指標
レーザプリンタの性能を表す指標として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:レーザプリンタはページ単位で印刷するので、性能は『dpi(1インチ当たりのドット数)』と『ppm(1分間に印刷できるページ数)』で表します。1ページ分の絵をまとめて作るページプリンタだからです。
解き方
- レーザプリンタが1ページ単位で印刷するページプリンタだと確認します。
- ページプリンタで使う主な指標がdpi(解像度)とppm(速度)だと確認し、当てはまる選択肢を選びます。
- 選択肢 ア正解
- 1インチ当たりのドット数(dpi)が解像度、1分間のページ数(ppm)が速度を表し、正しいです。
- 選択肢 イ不正解
- 縦横のドット数や1秒当たりの文字数(cps)は、1文字ずつ印刷するシリアルプリンタの指標です。
- 選択肢 ウ不正解
- 1秒当たりの行数(lps)は、1行ずつ印刷するラインプリンタの速度の指標です。
- 選択肢 エ不正解
- 使える書体の種類や1秒当たりの文字数(cps)は、文字単位で印刷するプリンタの指標です。
覚えるポイント
- ページプリンタはppm(ページ/分)、シリアルプリンタはcps(文字/秒)、ラインプリンタはlps(行/秒)で速度を測ります。
間違えやすいところ
- プリンタの方式(シリアル・ライン・ページ)と単位(cps・lps・ppm)の組み合わせを間違えないようにしましょう。
出題の前提:平成20年度秋期基本情報技術者午前試験 問26
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.12 ↗(cdn.fe-siken.com)
仮想記憶におけるページ不在時の処理順序
オペレーティングシステム · 仮想記憶 / ページング方式 / ページフォールト
ページング方式の仮想記憶において、主記憶に存在しないページをアクセスした場合の処理や状態の順番として、適切なものはどれか。ここで、主記憶には現在、空きのページ枠はないものとする。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:仮想記憶で必要なページが主記憶(メインメモリ)にないときは、①ページフォールト、②置換え対象ページの決定、③ページアウト、④ページインの順に処理します。空き枠がないので、先にどれかを追い出して場所を空ける必要があります。
解き方
- ないページにアクセスすると、まず『ページフォールト(割込み)』が起こると確認します。
- 空き枠がないので、次にアルゴリズムで『置換え対象ページの決定』を行います。
- 枠を空けるため、決めたページを補助記憶へ退避させる『ページアウト』を行います。
- 空いた枠に目的のページを補助記憶から読み込む『ページイン』を行います。
- 選択肢 ア不正解
- 処理はページフォールトの発生から始まるので、最初に置換え対象を決める順序は誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- ページフォールトの後に置換え対象を決めるのは正しいですが、ページアウトより先にページインしており誤りです。
- 選択肢 ウ正解
- ページフォールト→置換え対象の決定→ページアウト→ページインの順で、正しい流れです。
- 選択肢 エ不正解
- 空き枠がないので、ページインの前にページアウトして枠を空ける必要があり、この順序は誤りです。
覚えるポイント
- ページ不在時の流れ:ページフォールト発生 → 犠牲ページ決定 → ページアウト → ページイン。
間違えやすいところ
- 主記憶に空きがない前提を見落とし、ページアウトより先にページインできると勘違いしないようにしましょう。
出題の前提:平成20年度秋期基本情報技術者午前試験 問27
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.12 ↗(cdn.fe-siken.com)
タスク管理の役割
オペレーティングシステム · OSの機能 / タスク管理 / マルチプログラミング
OSにおけるタスク管理の役割として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:OSのタスク管理は、複数のプログラムにCPU(計算の実行役)を交代で使わせ、CPUをむだなく働かせる役割です。どのタスクをいつ実行するかを決めることをスケジューリングといいます。
解き方
- 各選択肢がOSのどの管理機能の説明かを1つずつ見分けます。
- 『マルチプログラミングを制御しCPUを有効利用する』がタスク管理の説明だと確認します。
- 選択肢 ア不正解
- 補助記憶装置へのアクセスを装置に依存しない形で提供するのは、ファイル管理の役割です。
- 選択肢 イ不正解
- 仮想記憶空間を提供し主記憶を有効に使うのは、記憶管理(メモリ管理)の役割です。
- 選択肢 ウ不正解
- 入出力装置を制御して正しく効率よく動かすのは、入出力管理の役割です。
- 選択肢 エ正解
- 複数のタスクを切り替えてCPUを有効に使うのは、タスク管理の役割で正しいです。
覚えるポイント
- タスク管理=CPUスケジューリングと実行制御、記憶管理=メモリ割当て、ファイル管理=データの格納と検索。
間違えやすいところ
- タスク管理と、入出力管理や記憶管理などの他の機能を混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成20年度秋期基本情報技術者午前試験 問28
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.12 ↗(cdn.fe-siken.com)
タスクの状態遷移(実行状態から実行可能状態)
オペレーティングシステム · タスク管理 / タスクの状態遷移 / プリエンプション
図はマルチタスクで動作するコンピュータにおけるタスクの状態遷移(実行可能状態・実行状態・待ち状態)を表したものである。実行状態のタスクが実行可能状態に遷移する契機はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:タスクの状態には実行可能・実行・待ちの3つがあります。実行状態から実行可能状態に移るのは、CPUの使用権を手放すときです。タイムクウォンタム(与えられた持ち時間)が終わったときや、より優先度の高いタスクが現れたときです。
解き方
- 生成時・I/O要求時・I/O完了時・横取り時など、各状態遷移が起こる原因を整理します。
- 実行状態→実行可能状態は、自分から止まるのではなくCPUの割当てが中断される場合だと確認します。
- 選択肢 ア正解
- 優先度の高いタスクが実行可能になると、実行中タスクはCPUを譲り実行可能状態へ移るので正しいです。
- 選択肢 イ不正解
- タスクが新しく作られたときは、待ち行列などに入って実行可能状態に直接なります。
- 選択肢 ウ不正解
- 入出力が完了したタスクは、待ち状態から実行可能状態へ移ります。
- 選択肢 エ不正解
- 入出力を要求したタスクは、完了を待つため実行状態から待ち状態へ移ります。
覚えるポイント
- 実行→待ち:I/O要求など事象待ち、待ち→実行可能:事象完了、実行→実行可能:時間切れや高優先度割り込み。
間違えやすいところ
- 実行可能状態へ移る前が実行状態なのか待ち状態なのかを、問題文から見落とさないようにしましょう。
出題の前提:平成20年度秋期基本情報技術者午前試験 問29
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.13 ↗(cdn.fe-siken.com)
ハッシュ法の定義
基礎理論 · データ構造とアルゴリズム / ハッシュ法 / 探索アルゴリズム
ハッシュ法の説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:ハッシュ法は、キー値(データを探す手がかり)に関数を当てはめて、格納場所のアドレスを計算する方法です。計算で場所がすぐ分かるので、速くアクセスできます。
解き方
- ハッシュ法の特徴である『キー値に関数を当てはめてアドレスを計算する』点に注目します。
- ポインタ、索引表、直接アドレスを使う他の方式の説明を切り分けます。
- 選択肢 ア正解
- 関数を使ってキー値から格納先アドレスを計算してアクセスする方法で、ハッシュ法の正しい説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 次のレコードのアドレスをたどって順にアクセスするのは、ポインタ法(リスト構造)の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- キー値と格納アドレスの対応表(索引)を使ってアクセスするのは、インデックス法の説明です。
- 選択肢 エ不正解
- キー値をそのまま格納アドレスとして使うのは、直接アドレス指定法(直接編成法)の説明です。
覚えるポイント
- ハッシュ法=ハッシュ関数でキーからアドレスを計算。衝突(シノニム)対策が必要。
間違えやすいところ
- 索引表を使うインデックス法や、キー値をそのままアドレスにする直接アドレス指定法と混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成20年度秋期基本情報技術者午前試験 問30
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.13 ↗(cdn.fe-siken.com)
グリッドコンピューティングの概要
システム構成技術 · 分散処理システム / グリッドコンピューティング
グリッドコンピューティングの説明として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:グリッドコンピューティングは、ネットワークでつないだ複数のコンピュータを協力させ、全体で高い処理能力を生み出す仕組みです。遠く離れたコンピュータの空いた力を集めて、大きな計算を行います。
解き方
- グリッドコンピューティングが『ネットワークで複数の計算資源をまとめ、大きな処理能力を得る』考えだと確認します。
- ユビキタス、ユーティリティコンピューティング、HAクラスタとの違いをはっきりさせます。
- 選択肢 ア不正解
- コンピュータの存在を意識させずどこでも使えるのは、ユビキタスコンピューティングの説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 計算資源を必要な分だけ従量制で購入するのは、ユーティリティコンピューティングの説明です。
- 選択肢 ウ正解
- ネットワークで複数のコンピュータを結び、高い処理能力のシステムを作るので正しいです。
- 選択肢 エ不正解
- 障害時に他のコンピュータが処理を肩代わりするのは、高可用性クラスタの説明です。
覚えるポイント
- グリッドコンピューティング=分散する多数の端末を束ねて仮想的な超高性能マシンとして動かす。
間違えやすいところ
- 耐障害性を目的とするクラスタリングや、従量課金のユーティリティコンピューティングと目的が違う点を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:平成20年度秋期基本情報技術者午前試験 問31
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.14 ↗(cdn.fe-siken.com)
ラウンドロビンスケジューリングにおけるジョブ終了時間
オペレーティングシステム · タスクスケジューリング / ラウンドロビン方式 / タイムクウォンタム
処理はすべてCPU処理である三つのジョブA,B,Cがある。それらを単独で実行したときの処理時間は、ジョブAが5分、ジョブBが10分、ジョブCが15分である。この三つのジョブを次のスケジューリング方式に基づいて同時に実行すると、ジョブBが終了するまでの経過時間はおよそ何分か。 〔スケジューリング方式〕 (1) 一定時間(これをタイムクウォンタムと呼ぶ)内に処理が終了しなければ、処理を中断させて、待ち行列の最後尾へ回す。 (2) 待ち行列に並んだ順に実行する。 (3) タイムクウォンタムは、ジョブの処理時間に比べて十分に小さい値とする。 (4) ジョブの切替え時間は考慮しないものとする。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:ラウンドロビン方式では、タイムクウォンタム(1回に使える短い時間)が十分小さいと、実行中の複数ジョブがCPUをほぼ均等に分け合います。ジョブが終わるたびに分け合う相手が減り、残りのジョブの進み方が速くなります。
解き方
- 開始時はA(5分)・B(10分)・C(15分)の3ジョブが均等に進みます。一番短いAが終わるまで各ジョブ5分ずつなので、5分×3=15分です。
- Aが終わった時点の残りはA:0分、B:5分、C:10分です。
- 次はBとCの2ジョブが均等に進みます。Bが終わるまで各5分ずつなので、5分×2=10分です。
- Bが終わるまでの合計は15分+10分=25分と求められます。
- 選択肢 ア不正解
- 15分はジョブAが終わる時点の時間で、このときジョブBはまだ5分残っており誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 20分は計算の誤りで、ジョブA終了後にBとCの2つで分け合う時間を正しく表していません。
- 選択肢 ウ正解
- A終了まで15分(5分×3)、その後B終了まで10分(5分×2)で、合計25分が正しいです。
- 選択肢 エ不正解
- 30分はジョブA・B・Cすべてが終わるまでの合計時間です。
覚えるポイント
- 極小タイムクウォンタムのラウンドロビンでは、ジョブ完了ごとに区切って(必要処理量 × 同時実行ジョブ数)を経過時間に積算します。
間違えやすいところ
- 最初から最後まで3ジョブで分け合うと考え、10分×3=30分などと計算してしまうこと。
出題の前提:平成20年度秋期基本情報技術者午前試験 問32
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.14 ↗(cdn.fe-siken.com)
スループットの定義と向上策
システム構成技術 · システムの性能指標 / スループット / スプーリング
コンピュータシステムにおけるスループットの説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:スループットとは、単位時間あたりに処理できるジョブの件数(仕事量)のことです。低速な入出力装置とのやり取りを、いったん高速なディスクなどにためて行うスプーリングという方法を使うと、CPUが待たされる時間が減り、スループットが上がります。
解き方
- スループットが「一定時間あたりにどれだけ処理できるか」を表す言葉だと確認します。
- スプーリングはCPUの待ち時間を減らして処理能力を高める方法なので、スループット向上に役立つと判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 「ジョブを投入してから結果が完全に得られるまでの経過時間」はターンアラウンドタイムの説明で、スループットではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 「稼働時間÷運用時間」で求めるのは稼働率の説明であり、スループットの定義ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 「同時に実行できるジョブの数」は多重度(マルチプログラミングの多重度)の説明で、スループットとは別の考え方です。
- 選択肢 エ正解
- 「単位時間あたりに処理したジョブの件数」というスループットの定義に合い、スプーリングが役立つ点も正しいです。
覚えるポイント
- スループットは単位時間当たりの仕事量、ターンアラウンドタイムは処理要求から出力完了までの時間です。
間違えやすいところ
- スループットとターンアラウンドタイム(結果が出るまでの時間)を混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成20年度秋期基本情報技術者午前問33
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.15 ↗(cdn.fe-siken.com)
システムの稼働モデルとMTBF・MTTRの計算式
システム構成技術 · 信頼性指標 / MTBF / MTTR
システムの稼働モデルにおいて、稼働時間を t_i、修理時間を r_i (i=1, 2, ..., n) とするとき、システムのMTBFとMTTRを表した式の組合せとして適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:MTBF(平均故障間隔)は故障せずに正常に動いている時間の平均、MTTR(平均修復時間)は壊れてから直るまでの修理時間の平均です。稼働時間 t_i の平均がMTBF、修理時間 r_i の平均がMTTRになります。
解き方
- MTBFは故障から次の故障までの稼働時間 t_i の平均なので、(1/n)Σ[i=1..n] t_i で求めます。
- MTTRは修理時間 r_i の平均なので、(1/n)Σ[i=1..n] r_i で求めます。
- 2つの式が正しく組み合わされた選択肢「イ」であることを特定します。
- 選択肢 ア不正解
- MTBFとMTTRに入れるデータ(稼働時間と修理時間)が逆になっており、式の対応が誤りです。
- 選択肢 イ正解
- MTBFは稼働時間の合計を故障回数nで割った値、MTTRは修理時間の合計を修理回数nで割った値で正しく表されています。
- 選択肢 ウ不正解
- MTTRを「稼働時間と修理時間を足した平均」としており、修理時間だけの平均になっていないため誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- MTBFを「稼働時間と修理時間を足した周期全体の平均」としており、純粋な稼働時間の平均でないため誤りです。
覚えるポイント
- MTBFは稼働時間(Operating Time)の平均、MTTRは修理時間(Repair Time)の平均です。
間違えやすいところ
- 稼働率の公式(MTBF ÷ (MTBF + MTTR))と混同して、分子や分母に合計時間を含めないように注意しましょう。
出題の前提:平成20年度秋期基本情報技術者午前問34
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.15 ↗(cdn.fe-siken.com)
TCP/IPにおけるDNSの役割
ネットワーク · DNS / 名前解決 / IPアドレス
TCP/IPネットワークにおいてDNSが果たす役割として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:DNS(Domain Name System)は、ドメイン名やホスト名とIPアドレスを対応付けて変換する仕組みです。人が覚えやすい名前を、コンピュータが使うIPアドレスに置き換える「名前解決」を行います。
解き方
- DNS(Domain Name System)がどんな仕組みかを確認します。
- DNSは名前とIPアドレスを対応付ける役割なので、選択肢エを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- IPアドレスを自動で割り当てる機能は、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)の役割です。
- 選択肢 イ不正解
- 遠くのコンピュータのプログラムを呼び出す機能は、RPC(Remote Procedure Call)などの説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスを相互に変換する機能は、NATやNAPTの説明です。
- 選択肢 エ正解
- ドメイン名やホスト名とIPアドレスを対応付けて変換(名前解決)すると述べており、DNSの正確な役割です。
覚えるポイント
- DNSは名前解決(ドメイン名・ホスト名 ⇔ IPアドレスの相互変換)を担うプロトコルです。
間違えやすいところ
- DHCP(IPアドレスの自動割当)やNAT(アドレス変換)とDNSの役割を混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成20年度秋期基本情報技術者午前問35
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.16 ↗(cdn.fe-siken.com)
電子メールの機密性確保技術
情報セキュリティ · 電子メールセキュリティ / 機密性 / S/MIME
インターネットにおける電子メールの機密性に関する記述のうち、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:電子メールの機密性を守るには、本文や添付ファイルを暗号化する必要があります。ふつうのメールは平文(暗号化していない状態)で送られるため途中で盗み見られるおそれがあり、S/MIMEなどの暗号化技術を使います。
解き方
- 情報セキュリティの「機密性(許可された人だけが内容を見られること)」の要件を確認します。
- メールを途中で盗み見されないようにするには暗号化(S/MIMEなど)が必要だと判断します。
- 選択肢 ア正解
- S/MIMEは公開鍵暗号を使ってメッセージを暗号化するため、通信の途中で盗み見られるのを防ぎ機密性を確保できます。
- 選択肢 イ不正解
- プロバイダに受信者IDを登録しても、インターネットを流れるメール本文の暗号化にはならず機密性を守れません。
- 選択肢 ウ不正解
- メーリングリスト宛てでも通信経路は平文のことが多く、登録メンバー全員に届くため機密性は確保されません。
- 選択肢 エ不正解
- CHAPはPPP接続などで使う認証のための仕組みであり、メールの添付ファイルを暗号化するものではありません。
覚えるポイント
- 電子メールの暗号化・署名にはS/MIMEやPGPが使われ、機密性と完全性を確保します。
間違えやすいところ
- 通信の認証に使うCHAPなどと、データそのものを暗号化するS/MIMEなどを混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成20年度秋期基本情報技術者午前問36
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.16 ↗(cdn.fe-siken.com)
データマイニングの概念
データベース · データマイニング / データウェアハウス / データ分析
大量に蓄積されたデータから、ビジネスなどに有効な情報を統計的手法などを用いて新たに見つけ出すプロセスはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:データマイニングとは、大量にためたデータを統計手法などで分析し、今まで気づかなかった規則性や役に立つ関係を見つけ出す手法です。データを採掘(マイニング)するように新しい知識を掘り出すことからこの名前が付いています。
解き方
- 問題文の「大量データから統計手法などで新しい有効な情報を見つけ出す」という定義を確認します。
- 採掘(発掘)を意味するデータマイニングが当てはまると判断します。
- 選択肢 ア不正解
- データウェアハウスは、意思決定のためにデータを時系列で整理して蓄積した統合型のデータベースです。
- 選択肢 イ不正解
- データディクショナリは、データベースのデータの定義や属性情報をまとめて管理する辞書です。
- 選択肢 ウ正解
- 大量のデータから統計解析などを使って新しい知見や規則性を見つけ出すプロセスそのものを指します。
- 選択肢 エ不正解
- メタデータは「データについてのデータ」で、作成日や形式、作成者などの属性情報のことです。
覚えるポイント
- データウェアハウスはデータの「保管庫」、データマイニングはそこから知識を「採掘」するプロセスです。
間違えやすいところ
- データをためる仕組み(データウェアハウス)と、データを分析する行為(データマイニング)を混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成20年度秋期基本情報技術者午前問37
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.16 ↗(cdn.fe-siken.com)
動的リンクライブラリ(DLL)の特徴
ソフトウェア · DLL / 動的リンク / リンカ
動的リンクライブラリ(DLL)の特徴として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:動的リンクライブラリ(DLL)は、アプリケーションの実行中に必要になった時点でOSが呼び出して連携させるものです。ビルド時にまとめて取り込む静的リンクと違い、実行ファイルを小さくでき、メモリの節約やライブラリ単体の更新がしやすくなります。
解き方
- 動的リンクの「動的(Dynamic)」が「実行時に結合される」という意味だと着目します。
- コンパイル時やロード時ではなく、実行中に必要に応じてOSが結合する記述(選択肢イ)を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- メモリに読み込むときにリンカが組み込むのは、ビルド時に取り込む静的リンクの説明です。
- 選択肢 イ正解
- DLLはアプリケーションの実行中に必要になった時点で、OSによって動的に結合・呼び出されます。
- 選択肢 ウ不正解
- コンパイラはソースコードを目的コード(オブジェクトファイル)へ変換する道具で、ライブラリのリンクを行うものではありません。
- 選択肢 エ不正解
- プリコンパイラ(プリプロセッサ)はコンパイル前のマクロ展開などを行うものであり、DLLの組み込みとは関係ありません。
覚えるポイント
- 静的リンクはビルド時(実行前)に組み込み、動的リンク(DLL)は実行時にOSが連携します。
間違えやすいところ
- 「メモリへのロード時」に結合する方式もありますが、DLLの代表的な特徴である実行時のOS連携を表した「イ」が正解です。
出題の前提:平成20年度秋期基本情報技術者午前問38
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.17 ↗(cdn.fe-siken.com)
関数呼出しにおける引数の性質
プログラム系 · 値呼出し / 参照呼出し / 実引数と仮引数
プログラム言語における関数呼出し時の引数の性質のうち、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:関数を呼び出すとき、呼び出す側が渡す値や変数を「実引数」、受け取る側で用意する変数を「仮引数」と呼びます。渡し方には値のコピーを渡す値呼出しと、アドレスを渡して同じ変数を指す参照呼出しがあります。
解き方
- 実引数(呼出す側)と仮引数(呼び出される側)の関係と、引数の渡し方を整理します。
- 値呼出し・参照呼出しが代表的な引数渡し方式だと述べた記述(選択肢イ)を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 値呼出しでは値のコピーが渡るため、仮引数を変えても呼出し側の実引数は変わりません(変わるのは参照呼出しです)。
- 選択肢 イ正解
- 引数の渡し方の代表例として、値呼出し(Call by Value)と参照呼出し(Call by Reference)があります。
- 選択肢 ウ不正解
- 実引数には定数や式も指定できますが、値を受け取る仮引数は必ず変数でなければなりません。
- 選択肢 エ不正解
- 有効範囲(スコープ)が逆です。仮引数は呼び出された関数の中だけで有効で、呼出し側からは参照できません。
覚えるポイント
- 実引数は呼出し側の値・変数、仮引数は受け取り側の変数です。値渡しはコピー、参照渡しはアドレス渡しです。
間違えやすいところ
- 実引数と仮引数の名前と有効範囲(スコープ)を逆にして覚えないようにしましょう。
出題の前提:平成20年度秋期基本情報技術者午前問39
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.17 ↗(cdn.fe-siken.com)
状態遷移図の適用に適したシステム
ソフトウェア · 状態遷移図 / 組み込みシステム / 制御システム
状態遷移図を用いて設計を行うことが最も適しているシステムはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:状態遷移図は、「状態」と、外部からのきっかけ(イベント)によって別の状態へ移り変わる様子を表す図です。きっかけに応じて状態を切り替えながら動く制御システムや組み込み機器、通信プロトコルの設計に適しています。
解き方
- 状態遷移図が、イベントによって状態を保ちながら変化する動的なシステムの設計に向く性質を確認します。
- バッチ処理や集計処理ではなく、センサ情報などの外部事象で状態が変わる制御システム(選択肢エ)を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 棚卸資産の集計は典型的なバッチ処理なので、状態遷移図よりデータフロー図(DFD)や流れ図が向いています。
- 選択肢 イ不正解
- 稼働状態を計測してレポートするのは監視や集計の処理であり、状態遷移モデルが最適とはいえません。
- 選択肢 ウ不正解
- 料金計算システムは入力に対する計算と帳票出力が中心で、決定表(デシジョンテーブル)や処理の流れで表すのが適しています。
- 選択肢 エ正解
- 温度や湿度などのセンサ情報に応じて動作モード(加熱、換気、加湿など)を切り替える制御システムに最も適しています。
覚えるポイント
- 状態遷移図は外部イベントに応じて動作モードが切り替わる制御系・組み込み系システムに最適です。
間違えやすいところ
- 「稼働状態」という言葉につられてイを選びがちですが、計測とレポートは集計処理であり、状態遷移を制御するエが最も適切です。
出題の前提:平成20年度秋期基本情報技術者午前問40
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.17 ↗(cdn.fe-siken.com)
オブジェクト指向における基底クラスと派生クラス
ソフトウェア · オブジェクト指向 / 継承 / is-a関係
オブジェクト指向において、基底クラス(スーパークラス)と派生クラス(サブクラス)の関係(is-a関係・汎化特化関係)にある組合せはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:基底クラスと派生クラスは「〜は…の一種である」というis-a関係(種類として含まれる関係)で結ばれる。図形と三角形のように、一方が他方の種類であるとき、広い方が基底クラス、狭い方が派生クラスになる。部品として持つ関係(has-a関係)とは別物だと覚えよう。
解き方
- 各選択肢について「BはAの一種である」という言い方が自然に成り立つかを確かめます。
- 「三角形は図形の一種」だけがis-a関係(基底クラスと派生クラスの関係)を満たすことを確認します。
- 選択肢 ア不正解
- 「社員は会社の一種」とは言えないので、これは所属の関係でありis-a関係ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 自動車はエンジンを部品として持つhas-a関係であり、派生関係ではありません。
- 選択肢 ウ正解
- 三角形は図形の一種なので、図形を基底、三角形を派生とする関係が成り立ちます。
- 選択肢 エ不正解
- 頭は人間の一部で「頭は人間の一種」とは言えないため、has-a関係です。
覚えるポイント
- 基底クラスと派生クラスは「is-a関係」、部品や構成要素の関係は「has-a関係」と識別します。
間違えやすいところ
- 全体と部分の関係(has-a関係)を派生関係と取り違えないように注意します。
出題の前提:平成20年度秋期基本情報技術者試験午前問41
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.18 ↗(cdn.fe-siken.com)
入力データのチェック手法(論理チェック)
システム開発技術 · データ入力検査 / 論理チェック / 妥当性確認
伝票番号、注文日、商品コード、数量、顧客コードからなる注文データが入力されたとき、「注文日」が「入力日以前の営業日」であるかどうかを検査するために行うチェックはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:注文日が入力日以前かどうかを調べるのは論理チェック(業務ルールに照らした妥当性の検査)である。値の書き方ではなく、日付の前後関係や項目どうしの矛盾がないかを確かめる検査だからだ。
解き方
- 「注文日が入力日以前の営業日か」という条件が、文字や桁数ではなく日付の前後関係に注目した条件であることを確かめます。
- それぞれの入力チェックの意味と比べ、論理的な正しさを調べる論理チェックを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- シーケンスチェックは、データが番号順や昇順など決まった順に並んでいるかを調べる方法です。
- 選択肢 イ不正解
- 重複チェックは、同じキーやレコードがすでに登録されていないかを調べる方法です。
- 選択肢 ウ不正解
- フォーマットチェックは、桁数や文字の種類など書き方が決まりどおりかを調べる方法です。
- 選択肢 エ正解
- 論理チェックは、入力値が業務のルールから見て正しいか、矛盾がないかを判定する検査です。
覚えるポイント
- 項目の型や桁数はフォーマットチェック、業務的な意味や相互の矛盾確認は論理チェックで行います。
間違えやすいところ
- 日付の書き方だけを調べるフォーマットチェックと混同しないように注意します。
出題の前提:平成20年度秋期基本情報技術者試験午前問42
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.18 ↗(cdn.fe-siken.com)
バグ埋込み法による残存バグ数の推定
システム開発技術 · ソフトウェアテスト / バグ埋込み法 / 品質管理
バグ埋込み法によってソフトウェア内に残存するバグを推定する。テストによって現在までに発見された元々のバグは48個であり、総埋込みバグ22個のうちテストによって発見されたものは16個であった。あと幾つのバグが潜在していると推定されるか。ここで、埋込みバグの発見割合とソフトウェアの潜在バグの発見割合は等しいものとする。
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解答
ウ
解説
まず要点:バグ埋込み法では、埋め込んだバグの発見率と本来のバグの発見率が同じとみなして残存バグ数を推定する。発見された埋込みバグ数÷埋込み総数=発見された本来のバグ数÷本来の総数という比例式を使い、全体のバグ数を求めてから発見済みを引く。
解き方
- 埋め込みバグの発見率を求めます:16 ÷ 22。
- 本来のバグ総数をNとおき、48 ÷ N = 16 ÷ 22 という比例式を立てます。
- N = 48 × (22 ÷ 16) = 66個と計算します。
- 残存バグ数は 66 − 48 = 18個となり、選択肢ウです。
- 選択肢 ア不正解
- 6個はまだ見つかっていない埋込みバグの数(22−16)で、残存バグ数ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 計算すると残存バグ数は18個になるので、10個は誤りです。
- 選択肢 ウ正解
- 本来のバグ総数66個から発見済みの48個を引くと18個となり、これが正しい残存バグ数です。
- 選択肢 エ不正解
- 22個は埋め込んだバグの総数であり、残存バグ数の推定値ではありません。
覚えるポイント
- バグ埋込み法では「未発見の元バグ数 = 発見された元バグ数 × (未発見の埋込数 / 発見埋込数)」でも直接計算できます。
間違えやすいところ
- 求めるのが「バグ総数(66個)」か「残存バグ数(18個)」かを読み間違えないようにします。
出題の前提:平成20年度秋期基本情報技術者試験午前問43
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.18 ↗(cdn.fe-siken.com)
ホワイトボックステスト(分岐網羅・判定条件網羅)
システム開発技術 · テストケース設計 / 判定条件網羅 / 分岐網羅
判定条件として「A OR B」を持つ分岐構造がある。真の分岐に進むと命令を実行し、偽の分岐は命令を迂回する。この部分を判定条件網羅(分岐網羅)でテストするときのテストケースとして適切なものはどれか。
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解答
ウ
解説
まず要点:判定条件網羅(分岐網羅)では、条件全体の結果である「真」と「偽」の両方を通すテストケースが必要である。個々の条件AやBの組合せを網羅するのではなく、A OR Bという判定全体が真になる場合と偽になる場合を作る。
解き方
- A OR B全体の結果を整理すると、(偽, 偽)のときだけ偽で、それ以外はすべて真になります。
- 判定条件網羅には全体が偽のケースと真のケースの両方が必要なため、それがそろう選択肢を探します。
- ウの(偽, 偽)と(真, 真)の組合せが条件を満たすことを確かめます。
- 選択肢 ア不正解
- (A=偽, B=真)だけではA OR Bがいつも真になり、偽の分岐を試せません。
- 選択肢 イ不正解
- どちらもA OR Bが真になるため、偽の分岐が実行されず不十分です。
- 選択肢 ウ正解
- (偽, 偽)で判定が偽、(真, 真)で真となり、全体の真と偽をどちらも通せます。
- 選択肢 エ不正解
- 3つともA OR Bが真になるので、偽の分岐が試されません。
覚えるポイント
- 判定条件網羅(分岐網羅)は判定式全体の結果の真偽、条件網羅は構成する各条件ごとの真偽を網羅します。
間違えやすいところ
- 条件網羅と判定条件網羅(分岐網羅)の違いに注意します。
出題の前提:平成20年度秋期基本情報技術者試験午前問44
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.19 ↗(cdn.fe-siken.com)
クリティカルパスの定義と特徴
プロジェクトマネジメント · 日程計画 / アローダイアグラム / クリティカルパス
システム開発プロジェクトの実施計画を作成し、アローダイアグラムからクリティカルパスを求めた。クリティカルパスによって把握できる作業はどれか。
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解答
ア
解説
まず要点:クリティカルパスは、開始から終了までの経路のうち所要日数が最も長い経路である。この経路上の作業には余裕時間(フロート)がなく、遅れるとプロジェクト全体の工期が遅れる。
解き方
- クリティカルパスが「最も長い経路」で「余裕時間がゼロ」という性質を思い出します。
- 余裕がゼロなので遅れが全体の遅れにつながる、選択肢アを選びます。
- 選択肢 ア正解
- クリティカルパス上の作業は余裕がなく、遅れが全体の完了日の遅れに直結します。
- 選択肢 イ不正解
- クリティカルパスは日数の経路を分析したもので、作業の難しさや品質の重要度を表すものではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- クリティカルパス上の作業は前後のつながりが強く、順序を自由に変えられません。
- 選択肢 エ不正解
- クリティカルパスは期間の長さで決まり、費用の多少とは関係ありません。
覚えるポイント
- クリティカルパスは「所要時間が最長」かつ「余裕時間(フロート)がゼロ」の作業経路です。
間違えやすいところ
- 一番重要、または一番費用がかかる経路だと誤解しないように注意します。
出題の前提:平成20年度秋期基本情報技術者試験午前問45
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.19 ↗(cdn.fe-siken.com)
プロジェクト工程配分に基づくピーク時要員の算出
プロジェクトマネジメント · 工数配分 / 要員計画 / プロジェクト管理
開発期間10か月、開発工数200人月のプロジェクトを計画する。各工程の工数配分と期間配分が次の表の通りであり、各工程の開始から終了までの要員数が一定であるとしたとき、ピーク時の要員は何人となるか。 〔配分表〕 ・要件定義: 工数16%, 期間20% ・設計: 工数33%, 期間30% ・開発・テスト: 工数42%, 期間40% ・システムテスト: 工数9%, 期間10%
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解答
エ
解説
まず要点:各工程の要員数は「工数(人月)÷期間(か月)」で求められる。すべての工程の要員数を計算し、その中で最大の値がピーク時の要員数になる。
解き方
- 各工程の工数(人月)と期間(月)を求めます。要件定義32人月・2か月、設計66人月・3か月、開発・テスト84人月・4か月、システムテスト18人月・1か月です。
- 各工程の要員数(工数÷期間)を計算します。要件定義16人、設計22人、開発・テスト21人、システムテスト18人です。
- 最も多い設計工程の22人がピーク時の要員数となり、選択肢エです。
- 選択肢 ア不正解
- 18人はシステムテスト工程の要員数(18人月÷1か月)で、ピーク時ではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 20人は全体の平均要員数(200人月÷10か月)であり、ピーク時の人数ではありません。
- 選択肢 ウ不正解
- 21人は開発・テスト工程の要員数(84人月÷4か月)で、設計工程の22人より少なくなります。
- 選択肢 エ正解
- 設計工程は66人月÷3か月=22人となり、全工程で最大のピーク時要員です。
覚えるポイント
- 要員数(人)=工数(人月)÷期間(月)であり、全体平均ではなく各工程の最大値を求めます。
間違えやすいところ
- 工数の配分比率が最大の開発・テストをそのままピークと決めつけて21人と誤らないようにします。
出題の前提:平成20年度秋期基本情報技術者試験午前問46
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.20 ↗(cdn.fe-siken.com)
アプリケーション保守の運用管理手順
サービスマネジメント · システム保守 / 変更管理 / 完了確認
アプリケーションの保守に関する記述として、適切なものはどれか。
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解答
ウ
解説
まず要点:アプリケーション保守では、変更要求から承認・テスト・本番反映・完了記録までを手順どおりに管理する。不正や操作ミスを防ぎ、後から経緯をたどれるようにするため、各段階の記録を残すことが大切だ。
解き方
- システム保守の変更管理の標準手順(承認、テスト、本番適用、記録)を確かめます。
- 事前承認の省略や直接更新、担当者だけで完了とする記述を除き、完了記録を定めたウを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 本番用ライブラリへの登録は、保守承認者の事前承認を受けてから行うべきで、事後報告は不適切です。
- 選択肢 イ不正解
- 変更が簡単でも本番環境を直接更新すると事故や不整合のもとになるため、行ってはいけません。
- 選択肢 ウ正解
- 作業が途中で放置されるのを防ぎ、記録を正しく残すため、保守の完了を記録することは大切です。
- 選択肢 エ不正解
- 担当者だけのテスト終了ではなく、利用部門の受入確認や承認、本番反映の確認までを終えて完了とします。
覚えるポイント
- 本番ライブラリへの適用は「事前承認」が原則であり、完了記録を残して放置・属人化を防ぎます。
間違えやすいところ
- 軽い修正だからと本番を直接更新する選択肢を選ばないようにします。
出題の前提:平成20年度秋期基本情報技術者試験午前問47
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.20 ↗(cdn.fe-siken.com)
運用開始後のネットワーク構成変更管理
サービスマネジメント · ネットワーク運用管理 / 構成管理 / 機器管理台帳
運用開始後のネットワーク構成の変更に関する記述のうち、最も適切なものはどれか。
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解答
エ
解説
まず要点:運用中のネットワーク構成管理では、機器管理台帳やネットワーク図などの文書を常に最新に保つことが基本である。変更履歴が正しく残っていれば、素早い変更や障害時の原因究明がしやすくなる。
解き方
- 運用での構成管理の目的と、文書を最新に保つ運用の大切さを考えます。
- 属人化、過剰な全面停止、変更の禁止といった方針を除き、台帳や図の更新を勧めるエを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 特定の熟練者に頼る属人化は運用のリスクを高めるため不適切で、標準化と文書化が必要です。
- 選択肢 イ不正解
- 業務への影響に応じた切替えや冗長構成の活用を行えばよく、関係する全業務を一律停止する必要はありません。
- 選択肢 ウ不正解
- オフィスの拡張や通信要件の変化で構成変更は避けられず、一切変えない前提は現実的ではありません。
- 選択肢 エ正解
- 構成変更や障害に円滑に対応するため、機器台帳やネットワーク図を常に最新に保つことが適切です。
覚えるポイント
- 構成管理の基本は、機器台帳やネットワーク構成図を常に現状と一致させておく(最新化)ことです。
間違えやすいところ
- 特定の熟練担当者への依存を認める選択肢を選ばないように注意します。
出題の前提:平成20年度秋期基本情報技術者試験午前問48
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.21 ↗(cdn.fe-siken.com)
会員IDの枯渇年度の予測計算
テクノロジ系 · 順列・組合せ / キャパシティプランニング
A社の会員登録処理では、「XXNNN」という形式のIDを発行している。ここで、Xには英大文字(A〜Zの26文字)、Nには数字(0〜9の10文字)が設定される。各年度末における発行済ID数(累積)の実績は、2004年度末が317,000、2005年度末が383,000、2006年度末が447,000、2007年度末が512,000である。今後もこの増加傾向が継続すると仮定した場合、この形式によるIDは何年度に使い尽くすと予想されるか。なお、退会した会員のIDは欠番として管理し、再利用は行わないものとする。
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解答
ウ
解説
まず要点:IDの数は、使える文字の組み合わせ(かけ算)で決まります。XXNNNでは、Xが26通り、Nが10通りずつ使えるので、26×26×10×10×10で676,000件が上限です。1年ごとの増え方をそのまま延ばしていけば、いつ上限に届くかを予測できます。
解き方
- XXNNNで作れるIDの最大数は、26×26×10×10×10で676,000件です。
- 2004年度末から2007年度末までの増え方は、1年あたり(512,000-317,000)÷3で65,000件です。
- 2007年度末からの累積は、2008年度末577,000件、2009年度末642,000件、2010年度末707,000件と予想されます。
- 累積が676,000件を超えるのは2010年度だと分かります。
- 選択肢 ア不正解
- 2008年度末は約577,000件で、まだ上限の676,000件に届きません。
- 選択肢 イ不正解
- 2009年度末は約642,000件で、上限の676,000件よりまだ少ないです。
- 選択肢 ウ正解
- 2010年度の途中で累積が676,000件を超えるので、これが正解です。
- 選択肢 エ不正解
- 2010年度中に上限を超えるので、2011年度までは使えません。
覚えるポイント
- ID総数は各桁の選択肢数の掛け算(積の法則)で求める
間違えやすいところ
- 1年ごとの増加の差(66,000件、64,000件、65,000件)の平均を使わず、1年分の差だけで計算を誤ること
出題の前提:問題文に示された発行規則および累積推移の実績に基づく計算
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.21 ↗(cdn.fe-siken.com)
ブロードキャストアドレスの算出
テクノロジ系 · IPアドレス / サブネットマスク / ブロードキャストアドレス
IPアドレスが192.168.0.xで、サブネットマスクが255.255.255.0のTCP/IPネットワークにおいて、ブロードキャストアドレスはどれか。
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解答
イ
解説
まず要点:ブロードキャストアドレスは、同じサブネット(区切られたネットワークの範囲)の全端末に届ける特別なアドレスです。ホスト部(端末を見分ける部分)のビットをすべて1にすると求められます。
解き方
- サブネットマスク255.255.255.0は、上位24ビットがネットワーク部、第4オクテット8ビットがホスト部です。
- ホスト部の8ビットをすべて1(2進数11111111、10進数255)にします。
- その結果、192.168.0.255が求まります。
- 選択肢 ア不正解
- ホスト部がすべて0のアドレスで、これはネットワーク自体を表します。
- 選択肢 イ正解
- 第4オクテット(ホスト部)をすべて1にした、正しいブロードキャストアドレスです。
- 選択肢 ウ不正解
- 第3オクテットが255で、指定されたサブネットの範囲の外です。
- 選択肢 エ不正解
- 第3と第4オクテットが255で、このサブネットのブロードキャストではありません。
覚えるポイント
- ホスト部オール0はネットワークアドレス、ホスト部オール1はブロードキャストアドレス
間違えやすいところ
- ネットワークアドレス(ホスト部0)とブロードキャストアドレス(ホスト部255)を逆に覚えること
出題の前提:IPv4アドレッシング標準規則
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.22 ↗(cdn.fe-siken.com)
電子メールプロトコルPOP3の役割
テクノロジ系 · 電子メール / POP3 / SMTP
電子メールシステムで使用されるプロトコルであるPOP3の説明として、適切なものはどれか。
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解答
ウ
解説
まず要点:POP3は、メールサーバのメールボックス(メールを保管する箱)から自分のメールを取り出すときに使うプロトコル(通信の決まりごと)です。メールの送信やサーバ同士の転送にはSMTPが使われます。
解き方
- 問われているPOP3が、メールの受信(取り出し)用だと確認します。
- 各選択肢の役割(認証、サーバ間転送、受信、送信)とプロトコル名を照らし合わせます。
- メールボックスからメールを取り出す説明をしている記述を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- PPPの接続後に利用者を認証するのは、PAPやCHAPという別のプロトコルです。
- 選択肢 イ不正解
- メールサーバ同士でメールをやり取りするときに使うのはSMTPです。
- 選択肢 ウ正解
- POP3は、メールボックスからメールを取り出す(受信する)ときのプロトコルです。
- 選択肢 エ不正解
- 利用者がメールを送るときに使うのは、主にSMTPです。
覚えるポイント
- 送信・転送はSMTP、受信(取り出し)はPOP3またはIMAP
間違えやすいところ
- メール送信のSMTPとメール受信のPOP3の役割を混同すること
出題の前提:インターネット標準プロトコル体系(RFC 1939など)
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.22 ↗(cdn.fe-siken.com)
パケット交換方式の特徴
テクノロジ系 · 伝送制御 / パケット交換方式 / 通信網
パケット交換方式に関する記述として、適切なものはどれか。
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解答
ア
解説
まず要点:パケット交換方式は、送るデータをパケット(小さく分けたデータ)という単位に分割し、あて先などの制御情報を付けて送る方式です。古い公衆パケット網では、網(ネットワーク)の中で誤りを検査・訂正します。
解き方
- パケット交換方式の基本(データをパケットに分割し、ヘッダなどの制御情報を付ける)を確認します。
- 従来のパケット交換網では、網側の交換機が誤り制御を行う点を確認します。
- 回線交換(イ)、ATM(ウ)、フレームリレー(エ)の説明を外します。
- 選択肢 ア正解
- データをパケットに分けて制御情報を付け、網側で誤りを訂正する説明で、正しいです。
- 選択肢 イ不正解
- 通信ごとに回線を占有するのは、回線交換方式の説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- セルという53バイトの固定長に分けて高速交換するのはATMの説明です。
- 選択肢 エ不正解
- 網での誤り制御を省き端末間に任せるのは、フレームリレーの説明です。
覚えるポイント
- パケット交換はデータをパケットに分割。X.25では網側で誤り制御を実施
間違えやすいところ
- 網側で誤り制御を行わないフレームリレーの特徴と混同しないこと
出題の前提:電気通信工学・パケット交換網の基本概念
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.22 ↗(cdn.fe-siken.com)
ルータのNAT機能
テクノロジ系 · ネットワーク機器 / NAT / IPアドレス変換
インターネット接続用ルータのNAT機能の説明として、適切なものはどれか。
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解答
エ
解説
まず要点:NATは、社内などで使うプライベートIPアドレスと、インターネットで使うグローバルIPアドレスを相互に変換する機能です。これにより、限られたグローバルアドレスでも多数の端末がインターネットに接続できます。
解き方
- NAT(Network Address Translation)が「ネットワークアドレス変換」という意味だと確認します。
- LAN側のプライベートアドレスとWAN側のグローバルアドレスを対応付けて変換する役割を押さえます。
- 各選択肢と照らし合わせ、アドレス変換を述べたエを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- アクセス内容をキャッシュして表示を速くするのは、プロキシサーバ(Webキャッシュ)の機能です。
- 選択肢 イ不正解
- 通信中のIPパケットから特定のビットパターンを検出するのは、IDSなどの機能です。
- 選択肢 ウ不正解
- 特定の端末あてのIPパケットだけを通すのは、パケットフィルタリング機能の説明です。
- 選択肢 エ正解
- プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスを相互に変換する、NATの正しい説明です。
覚えるポイント
- NATはIPアドレスを1対1で変換、NAPT(IPマスカレード)はポート番号も利用して多対1で変換
間違えやすいところ
- プロキシサーバのWebキャッシュ機能と、ルータのアドレス変換機能を混同すること
出題の前提:TCP/IPネットワーク仕様(RFC 1631など)
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.23 ↗(cdn.fe-siken.com)
物理層で中継を行うネットワーク装置
テクノロジ系 · OSI基本参照モデル / 物理層 / リピータ
LANにおいて、伝送距離を延長するために伝送路の途中でデータの信号波形を増幅・整形して、物理層での中継を行う装置はどれか。
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解答
ウ
解説
まず要点:中継装置は、OSI基本参照モデル(ネットワークの役割を7層に分けた考え方)のどの層で働くかで分類されます。物理層(第1層)はリピータ、データリンク層(第2層)はブリッジやスイッチングハブ、ネットワーク層(第3層)はルータです。
解き方
- 問題文の「物理層での中継」「信号波形の増幅・整形」という手がかりを確認します。
- 各階層と中継装置の対応(第1層=リピータ、第2層=ブリッジ、第3層=ルータ)を思い出します。
- 物理層で働くリピータを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- スイッチングハブは、データリンク層(レイヤ2)でMACアドレスを基に中継します。
- 選択肢 イ不正解
- ブリッジは、データリンク層(レイヤ2)でフレームを中継する装置です。
- 選択肢 ウ正解
- 物理層(レイヤ1)で弱まった信号を増幅・整形して中継するのはリピータです。
- 選択肢 エ不正解
- ルータは、ネットワーク層(レイヤ3)でIPアドレスを基に経路を選ぶ装置です。
覚えるポイント
- 物理層=リピータ、データリンク層=ブリッジ、ネットワーク層=ルータ、トランスポート層以上=ゲートウェイ
間違えやすいところ
- レイヤ2(データリンク層)で働くスイッチングハブやブリッジと混同すること
出題の前提:OSI基本参照モデルとネットワーク中継機器の定義
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.23 ↗(cdn.fe-siken.com)
ネットワーク管理プロトコルSNMP
テクノロジ系 · ネットワーク管理 / SNMP / MIB
TCP/IPの環境で使用されるプロトコルのうち、構成機器や障害時の情報収集を行うために使用されるネットワーク管理プロトコルはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:SNMPは、ネットワーク機器の状態を監視・管理するためのプロトコルです。管理する側(マネージャ)と管理される側(エージェント)が、機器の情報(MIB)をやり取りして、障害や通信量を一元的に把握します。
解き方
- 設問の「構成機器や障害時の情報収集」「ネットワーク管理プロトコル」という条件を確認します。
- 各略称の正式名称(NNTP:Network News、NTP:Time、SMTP:Mail、SNMP:Network Management)を思い出します。
- ネットワーク管理を担当するSNMPを選びます。
- 選択肢 ア不正解
- NNTPは、ネットニュース(Usenet)の記事をやり取りするプロトコルです。
- 選択肢 イ不正解
- NTPは、ネットワーク経由で機器の時計を正しく合わせるプロトコルです。
- 選択肢 ウ不正解
- SMTPは、電子メールを送信・転送するためのプロトコルです。
- 選択肢 エ正解
- SNMPは、ネットワーク機器の状態監視や管理を行うプロトコルで、正しいです。
覚えるポイント
- SNMP=ネットワーク管理(Management)、Trapによって異常を通知
間違えやすいところ
- 名前が似ているSMTP(メール送信)やNTP(時刻同期)と略称を混同すること
出題の前提:TCP/IP管理プロトコル標準(RFC 1157など)
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.23 ↗(cdn.fe-siken.com)
実体と関連によるE-Rモデル
テクノロジ系 · データベース設計 / 概念設計 / E-Rモデル
データベースの概念設計に用いられ、対象世界を、実体と実体間の関連という二つの概念で表現するデータモデルはどれか。
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解答
ア
解説
まず要点:E-Rモデルは、対象世界を実体(Entity、ものや人)と関連(Relationship、実体のつながり)の2つで表すデータモデルです。データベースの概念設計(全体像を考える段階)で使われます。
解き方
- 「概念設計に使う」「実体と実体間の関連という2つの概念で表す」という定義を確認します。
- 実体(Entity)と関連(Relationship)の頭文字からE-Rモデルだと分かります。
- 論理設計で使う関係モデルや階層モデルを外します。
- 選択肢 ア正解
- 実体(Entity)と関連(Relationship)で概念設計を行うモデルで、定義と一致します。
- 選択肢 イ不正解
- 階層モデルは、データを木構造(1対多の親子関係)で表す論理データモデルです。
- 選択肢 ウ不正解
- 関係モデルは、データを2次元の表(行と列)で表す論理データモデルです。
- 選択肢 エ不正解
- ネットワークモデルは、データを網構造(多対多の関係)で表す論理データモデルです。
覚えるポイント
- 概念設計=E-Rモデル、論理設計=関係モデル(リレーショナルモデル)
間違えやすいところ
- 概念設計のE-Rモデルと、論理設計の関係モデル(リレーショナルモデル)を逆に覚えること
出題の前提:データベース概念モデリング理論(ChenのE-Rモデル)
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.23 ↗(cdn.fe-siken.com)
関係データベースの正規化(第3正規形)
データベース · 正規化 / 第1正規形 / 第2正規形 / 第3正規形
伝票番号、日付、顧客コード、顧客名、住所、および商品コード・単位・数量・単価の繰返し構造をもつデータがある。下線部は主キーを表し、単位と単価は商品コードごとに決まるものとする。このデータを第3正規形に正規化した構成として適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:正規化とは、1つの表をデータの重複や矛盾が起きにくいように小さな表に分ける作業です。繰返しをなくしたものが第1正規形、主キーの一部だけで決まる項目を切り離したものが第2正規形、別の項目を通して間接的に決まる項目を切り離したものが第3正規形です。
解き方
- 繰返しになっている【商品コード, 単位, 数量, 単価】を別の表にし、伝票番号と商品コードを組にしたキーをもつ明細表と、伝票の親表に分けます(第1正規形)。
- 単位と単価は商品コードだけで決まるので、明細表から切り離して【商品コード(主キー), 単位, 単価】とし、明細表は【伝票番号, 商品コード(主キー), 数量】にします(第2正規形)。
- 伝票の親表【伝票番号(主キー), 日付, 顧客コード, 顧客名, 住所】で、顧客コードを通して顧客名・住所が決まる関係を別表【顧客コード(主キー), 顧客名, 住所】として切り出します(第3正規形)。
- 選択肢 ア不正解
- 日付が明細(伝票の中の1品ごとの行)側に入っており、伝票そのものの情報である日付が親表から抜けているので誤りです。
- 選択肢 イ正解
- 伝票・顧客・明細・商品の4つの表に正しく分けられ、主キーの一部で決まる項目も間接的に決まる項目も取り除かれています。
- 選択肢 ウ不正解
- 伝票表に顧客コード・顧客名・住所が残っており、顧客コードを通して間接的に決まる項目が切り離されていない第2正規形の状態です。
- 選択肢 エ不正解
- 明細表に単位や単価が残っており、商品コードだけで決まる項目が切り離されていない第1正規形の状態です。
覚えるポイント
- 第1正規化は繰返し項目の排除
- 第2正規化は部分関数従属の排除
- 第3正規化は推移的関数従属の排除
間違えやすいところ
- 顧客コードから顧客名・住所が決まる間接的な依存の切り離しを見落とし、第2正規形を選んでしまうミスに注意しましょう。
出題の前提:平成20年度秋期基本情報技術者試験午前問57
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.24 ↗(cdn.fe-siken.com)
リレーショナルデータベースにおける情報結合の可否
データベース · データモデル / 表の結合 / 属性の関連性
化粧品製造のA社では「顧客データ(顧客, 氏名, 性別, 生年月日)」「販売代理店の日別販売データ(販売代理店, 日付, 商品, 販売数量)」「顧客の商品購入データ(顧客, 販売代理店, 商品, 販売数量)」の3つの表を計画している。これらを用いるだけでは得ることのできない情報はどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:リレーショナルデータベースでは、表にない項目や、共通のキーで結び付けられない項目同士は組み合わせて集計できません。使えるのは、各表にもともとある列と、共通の列で表を結合して得られる列だけです。
解き方
- 各選択肢を求めるのに必要な項目(日付、顧客、販売代理店、商品、性別、生年月日など)を書き出します。
- 「顧客の商品購入データ」には日付がなく、「日別販売データ」には顧客がないため、顧客と日付を直接も間接にも結び付けられないことを確認します。
- よって「購入者(顧客)数」と「日別」を組み合わせた情報は得られないと判断します。
- 選択肢 ア不正解
- 「販売代理店の日別販売データ」に日付・商品・販売数量がそろっているので、商品ごとの日別の販売数量を集計できます。
- 選択肢 イ不正解
- 「顧客データ」と「顧客の商品購入データ」を顧客で結び付ければ、性別ごとの商品の売れ筋を集計できます。
- 選択肢 ウ正解
- 顧客ごとの購入データに日付がなく、日別販売データに顧客がないため、日と購入者数を結び付ける手がかりがありません。
- 選択肢 エ不正解
- 「顧客データ」の生年月日から年齢を計算し、「顧客の商品購入データ」と結び付ければ、代理店ごとの年齢分布が得られます。
覚えるポイント
- 表の結合によって得られる属性の組み合わせを冷静に追跡する
間違えやすいところ
- 日別販売データがあるので日別の集計は何でもできると思い込み、顧客とのつながりがない点を見落としやすいので注意しましょう。
出題の前提:平成20年度秋期基本情報技術者試験午前問58
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.25 ↗(cdn.fe-siken.com)
SQLのWHERE句による結合と条件抽出
データベース · SQL / WHERE句 / テーブル結合 / BETWEEN演算子
BUSHO表(BU_CODE, BU_NAME, BU_CHO)とSHAIN表(S_CODE, S_NAME, S_NENREI, S_SHOZOKU)から、SELECT S_CODE, S_NAME, BU_NAME FROM BUSHO, SHAIN WHERE a のSQL文を実行したところ、S_CODEが1001(山本 一平、システム1部)、1003(鈴木 隆夫、システム2部)、1005(山崎 ひとみ、システム2部)の3行が得られた。aに入れるべき適切な条件式はどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:FROM句に複数の表をカンマで並べたときは、WHERE句に結合条件(主キーと外部キーが一致するという条件)を書かないと、2つの表の全行を総当たりで組み合わせた直積(すべての行の組み合わせ)になってしまいます。結合条件と絞り込み条件はANDでつなぎます。
解き方
- 結果の3人(1001, 1003, 1005)の年齢をSHAIN表で確かめると、全員23歳です。
- BUSHO表とSHAIN表を所属コードで結び付けるには、結合条件「BU_CODE = S_SHOZOKU」が必要です。
- よって、結合条件と絞り込み条件をANDでつないだ「BU_CODE = S_SHOZOKU AND S_NENREI = 23」が正解です。
- 選択肢 ア正解
- 所属コードで正しく結合し、さらに年齢23歳で絞り込んでいるので、結果の3件と完全に一致します。
- 選択肢 イ不正解
- 年齢が25歳の人も含まれてしまい、結果の行数が増えてしまうので誤りです。
- 選択肢 ウ不正解
- BU_CHO = '1107' を付けるとシステム1部だけに限られ、システム2部の鈴木さんや山崎さんが出なくなります。
- 選択肢 エ不正解
- 結合条件がないため、2つの表の全行が総当たりで組み合わされ、余計な行が出てしまいます。
覚えるポイント
- 複数表の結合では外部キーと主キーの一致条件をWHERE句に忘れず書く
間違えやすいところ
- 結合条件(BU_CODE = S_SHOZOKU)を省いて絞り込み条件(S_NENREI = 23)だけにしてしまうミスに注意しましょう。
出題の前提:平成20年度秋期基本情報技術者試験午前問59
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.26 ↗(cdn.fe-siken.com)
データベースの排他制御(ロックの共存規則)
データベース · 排他制御 / 共有ロック / 占有ロック
データベースの排他制御に関する記述のうち、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ア
解説
まず要点:共有ロック(読み取り用のロック)はお互いに同時にかけられますが、占有ロック(書き換え用のロック)は、共有ロックでも占有ロックでも、ほかのロックと同時にかけられません。
解き方
- ロックの組み合わせ表を思い出します(共有どうしの組み合わせだけが可能で、ほかの組み合わせはすべて不可)。
- 共有ロックがかかっている資源に、別の共有ロックをかけられるという記述を探します。
- 記述アがこのルールに当てはまることを確認します。
- 選択肢 ア正解
- 共有ロック(読み取り用)どうしはぶつからないので、同時にかけることができます。
- 選択肢 イ不正解
- 共有ロックがかかっている資源に、占有ロックをかけることはできません。
- 選択肢 ウ不正解
- 占有ロックがかかっている資源に、共有ロックをかけることはできません。
- 選択肢 エ不正解
- 占有ロックがかかっている資源に、別の占有ロックをかけることはできません。
覚えるポイント
- 共有ロック×共有ロックのみ両立可能
- 占有ロックが絡む組み合わせはすべて共存不可
間違えやすいところ
- 読み取り(共有)と書き込み(占有)のどちらが優先かという話ではなく、同時に置けるかどうかの決まりを混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成20年度秋期基本情報技術者試験午前問60
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.27 ↗(cdn.fe-siken.com)
データベースの障害回復技法
データベース · 障害回復 / ロールフォワード / ロールバック / 媒体障害
データベースの障害復旧に関する記述のうち、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:ディスクの故障(媒体障害)では、バックアップに更新後ログを重ねて障害直前まで進めるロールフォワードで復旧します。プログラムの異常終了などのトランザクション障害では、更新前ログを使って開始前に戻すロールバックを行います。
解き方
- 障害の種類(媒体障害、システム障害、トランザクション障害)と、それぞれの回復技法を対応させます。
- 媒体障害では、バックアップを当てた後にジャーナルの更新後情報でロールフォワードするという記述イが正しいことを確認します。
- ほかの選択肢の誤り(ロールバックに更新後情報は使わない、デッドロックで単にロックを外すわけではないなど)を確認します。
- 選択肢 ア不正解
- システム障害(電源断など)ではチェックポイントの情報とログを使ってUNDO/REDO処理を行います。スナップショットから再開するのではありません。
- 選択肢 イ正解
- 媒体障害(ディスクの故障など)には、バックアップの復元後に更新後ログを使ってロールフォワードして復旧します。
- 選択肢 ウ不正解
- デッドロックが起きたときは、関係するトランザクションのどれかを強制終了してロックを解放します。単に排他制御を解除するわけではありません。
- 選択肢 エ不正解
- プログラムの異常終了時のロールバックには「更新前情報」を使います。更新後情報は使いません。
覚えるポイント
- ロールフォワード:バックアップ+更新後情報
- ロールバック:更新前情報で処理前の状態に戻す
間違えやすいところ
- ロールバックに更新後情報を使うという記述に気付かず、正解だと思い込んでしまうミスに注意しましょう。
出題の前提:平成20年度秋期基本情報技術者試験午前問61
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.27 ↗(cdn.fe-siken.com)
データベース管理者(DBA)の職務
データベース · DBA / データベース管理者 / 職責
データベース管理者(DBA)の職務に関する記述として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:データベース管理者(DBA=データベース全体を管理する担当者)は、データベースそのものの設計・保守・運用の監視・障害からの回復などを担います。アプリの作成や受入検査、開発の人員配置は別の役割です。
解き方
- 各選択肢が誰の役割か(プログラマ、発注者・利用者、DBA、プロジェクトマネージャ)を見分けます。
- 選択肢ウがDBAの仕事(設計・保守・運用監視・障害回復)に当てはまることを確認します。
- 選択肢 ア不正解
- アプリケーションを作るのはプログラマ(アプリ開発者)の仕事です。
- 選択肢 イ不正解
- 納入されたシステムが要求どおりか検査する受入検査は、発注者(利用する側)の仕事です。
- 選択肢 ウ正解
- データベースの設計・保守・運用の監視・障害回復は、DBAの標準的な仕事です。
- 選択肢 エ不正解
- 開発要員や資源を最適に配置し開発全体を管理するのは、プロジェクトマネージャ(PM)の仕事です。
覚えるポイント
- DBAの主業務はデータベースの設計・運用監視・セキュリティ・バックアップ・障害回復
間違えやすいところ
- プロジェクトマネージャやシステムエンジニアの一般的な仕事と、DBAの専門的な仕事を取り違えないようにしましょう。
出題の前提:平成20年度秋期基本情報技術者試験午前問62
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.28 ↗(cdn.fe-siken.com)
電子商取引におけるセキュリティ技術(ディジタル署名)
セキュリティ · ディジタル署名 / 改ざん検知 / なりすまし防止 / 否認防止
通信販売の電子商取引では、受発注における改ざん、なりすまし、否認によって販売業者又は利用者に被害が及ぶ危険性がある。この三つの防止に適用できるセキュリティ技術はどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:ディジタル署名は、送信者の秘密鍵で作った署名を付ける技術で、改ざんの検知・なりすましの防止・送信した事実の否認防止の3つを同時に実現できます。暗号化が守る「内容を読まれない」性質とは役割が違います。
解き方
- 問題文に挙げられた3つの条件(改ざん防止、なりすまし防止、否認防止)を確認します。
- 公開鍵暗号のしくみを使い、秘密鍵を持つ人しか作れない署名でこの3つをすべて満たす技術が「ディジタル署名」だと特定します。
- 選択肢 ア不正解
- コンピュータウイルスを見つけて取り除く技術で、否認防止などの機能はありません。
- 選択肢 イ不正解
- 迷惑メールを自動で判定して排除する技術で、電子商取引のなりすまし防止とは別物です。
- 選択肢 ウ正解
- ディジタル署名を使うと、改ざんの検知・送信者のなりすまし防止・送信事実の否認防止が実現できます。
- 選択肢 エ不正解
- ネットワークの通信をパケット単位などで制御する技術で、改ざん検知や否認防止の機能はありません。
覚えるポイント
- ディジタル署名の3大効果:改ざん検知、なりすまし防止、否認防止
間違えやすいところ
- データの暗号化(内容を秘密にする)とディジタル署名(本物かどうか・改ざんされていないか・否認できない)の役割を混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成20年度秋期基本情報技術者試験午前問63
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.28 ↗(cdn.fe-siken.com)
マルウェアの分類(トロイの木馬)
セキュリティ · トロイの木馬 / マルウェア / 不正プログラム
データの破壊、改ざんなどの不正な機能をプログラムの一部に組み込んだものを送ってインストールさせ、実行させるものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:トロイの木馬は、一見すると無害で便利なプログラムに見せかけて、ユーザー自身に導入・実行させ、裏でデータの破壊や情報の漏洩などを行う不正プログラムです。ウイルスと違い、自分で増える力はありません。
解き方
- 「不正な機能をプログラムの一部に組み込み、送ってインストールさせ、実行させる」という動きを確認します。
- 攻撃手法ではなく不正プログラムそのものの名前で、無害を装って実行させる「トロイの木馬」を選びます。
- 選択肢 ア不正解
- 標的のサーバやネットワークに大量の通信を送り、サービスを使えなくする攻撃手法です。
- 選択肢 イ不正解
- 辞書にある単語やよく使う文字列を順に試して、パスワードを割り出す攻撃手法です。
- 選択肢 ウ正解
- 無害なソフトに見せかけて、裏で不正な処理を行うプログラムで、説明と一致します。
- 選択肢 エ不正解
- 確保したメモリの範囲を超えてデータを書き込み、意図しない動作を起こさせる攻撃手法です。
覚えるポイント
- トロイの木馬:安全なプログラムを装って侵入・実行されるマルウェア(自己増殖はしない)
間違えやすいところ
- ワーム(自分で増える)やウイルス(他のファイルに寄生して増える)と、トロイの木馬(無害を装ってだまして実行させる)の違いを混同しないようにしましょう。
出題の前提:平成20年度秋期基本情報技術者試験午前問64
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.28 ↗(cdn.fe-siken.com)
ICカードおよびPINの安全な運用管理
セキュリティ · 二要素認証 / ICカード / PIN管理
利用者認証においてICカードを使用する際の運用方法として、最も適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:ICカードの認証では、カード(持っているもの)とPIN(本人だけが知る暗証番号)を別々に扱い、同じ経路で一緒に渡してはいけません。カードを盗まれてもPINが分からなければ使えず、PINが漏れてもカードがなければ使えないので、二つを分けて守ることが大切です。
解き方
- ICカードとPINを分けて管理し、配送する大切さを確認する。
- カードを送るときにPINを同封せず、別の経路で知らせる運用が安全だと判断する。
- 選択肢 ア不正解
- 全員同じPINにすると、他人のカードを手に入れただけで簡単に不正利用できてしまうので不適切です。
- 選択肢 イ不正解
- カード表面の刻印からPINを作ると、カードを拾った人や盗んだ人に見られてPINを推測されるので不適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- 紛失したカードは、新しく発行するのを待たず、すぐに失効(使えなくする)処理をする必要があります。
- 選択肢 エ正解
- カードとPINを別の経路で届ければ、配送中の盗難などで両方が同時に漏れて不正利用されるのを防げます。
覚えるポイント
- 二要素認証では所持情報と知識情報を分離して管理・通知する。
間違えやすいところ
- カードをなくしたときは、再発行の手続きより先に、失効処理をすぐ行うことが優先される点に注意する。
出題の前提:基本情報技術者試験における情報セキュリティ管理運用の出題基準に基づく。
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.29 ↗(cdn.fe-siken.com)
DMZの公開サーバとパケットフィルタリング
ネットワーク · ファイアウォール / パケットフィルタリング / DMZ / HTTP
社外に対してWebページの閲覧機能だけを提供するネットワーク構成において、ファイアウォールのパケットフィルタリングでインターネットからDMZへの通過を禁止できないプロトコルはどれか。
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:DMZ(外部に公開するサーバを置く区画)では、外部に見せたいサービスに必要な通信だけを通します。今回は社外に提供するのが「Webページの閲覧」だけなので、そのために必要なHTTP(Webページを送る決まり)は通す必要があり、禁止できません。それ以外の不要な通信は遮断します。
解き方
- 社外に提供するサービスが「Webページの閲覧」だけであることを確認する。
- Webページの閲覧に欠かせないのがHTTP(またはHTTPS)だと特定する。
- HTTPを禁止するとWebページが見られなくなるので、禁止できないのはHTTPだと導く。
- 選択肢 ア不正解
- FTP(ファイルを転送する決まり)はWebページの閲覧には不要なので、遮断して禁止すべきです。
- 選択肢 イ正解
- Webページを見せるには、外部からのHTTP通信を許可する必要があるので、禁止できません。
- 選択肢 ウ不正解
- SMTP(電子メールを送る決まり)はWeb閲覧だけのときは不要なので、外部からの通信を禁止できます。
- 選択肢 エ不正解
- SNMP(ネットワーク機器を監視・管理する決まり)は外部に公開する必要がなく、禁止すべきです。
覚えるポイント
- 公開サービスに必要なポートのみを許可し、不要なプロトコルはすべて遮断するのが最小権限の原則。
間違えやすいところ
- DMZにDNSサーバが描かれていても、問題の条件「Webページの閲覧だけを社外に提供」に合う通信を選ぶ必要がある。
出題の前提:基本情報技術者試験におけるネットワークセキュリティの出題基準に基づく。
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.29 ↗(cdn.fe-siken.com)
Webサーバ不正侵入・改ざん時のインシデント初動対応
セキュリティ · インシデントレスポンス / 不正アクセス対応 / ログ解析
外部から侵入されコンテンツが改ざんされたWebサーバに対する事後対応として、次の4つの作業を実施する適切な順序はどれか。 ① サーバ、IDS、ファイアウォールの各ログを解析し、不正アクセス手法、影響範囲、侵入経路を特定する。 ② システムを再構築し、最新のパッチやセキュリティ設定情報を適用する。 ③ サーバをネットワークから切り離す。 ④ ネットワークに接続後、しばらく監視する。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:不正アクセスを受けたときは、まず被害の拡大を防ぐためにネットワークから切り離します。次にログを調べて原因を突き止め、対策をしたうえで復旧し、最後に監視します。この「封じ込め→原因究明→復旧→監視」の順が基本です。
解き方
- 被害の拡大と遠隔操作を防ぐため、最初に③ネットワークから切り離す。
- 証拠を残したまま①ログを解析し、侵入経路や影響の範囲を突き止める。
- 見つけた弱点をふさぎ、②システムを再構築してパッチを当てて復旧する。
- 運用を再開したら④ネットワークにつないで監視し、正常に動くか確かめる。
- 選択肢 ア不正解
- ネットにつないだままログを調べると、攻撃者に証拠を消されたり、さらに被害が広がったりする恐れがあります。
- 選択肢 イ不正解
- 最優先で行うべき封じ込め(③ネットワークから切り離す)が後回しになっているので不適切です。
- 選択肢 ウ不正解
- 原因を調べる①より先に再構築②をすると、侵入の証拠やログが消えてしまいます。
- 選択肢 エ正解
- 切り離し③→ログ解析①→再構築とパッチ適用②→監視④という順番が適切です。
覚えるポイント
- 不正侵入対応の原則は「封じ込め(切断)→ 調査(ログ解析)→ 復旧(再構築)→ 監視」。
間違えやすいところ
- 原因を突き止める前に再構築すると、証拠が消えてしまう点に注意する。
出題の前提:基本情報技術者試験における情報セキュリティインシデント対応の出題基準に基づく。
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.30 ↗(cdn.fe-siken.com)
CORBAの基本概念と定義
ソフトウェア · CORBA / 分散オブジェクト / OMG / ミドルウェア
分散システム環境におけるCORBAの説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:CORBA(コルバ)は、分散システムでオブジェクト同士がやり取りするための共通の決まりです。OSやプログラミング言語が違っても、ORB(オブジェクト間の通信を取り次ぐ仕組み)を通して互いに呼び出せます。
解き方
- CORBAが分散オブジェクト連携の共通仕様であることを思い出す。
- 各選択肢の用語と照らし合わせ、「分散環境でオブジェクト同士がメッセージを交換する共通仕様」を正解とする。
- 選択肢 ア不正解
- Javaで部品化したプログラムを作る技術仕様は、JavaBeansやEJBなどの説明です。
- 選択肢 イ不正解
- 利用者がデータを多次元で分析するアプリの機能は、OLAPの説明です。
- 選択肢 ウ不正解
- メールや掲示板、ワークフローで共同作業を支えるソフトは、グループウェアの説明です。
- 選択肢 エ正解
- CORBAは、分散環境でオブジェクト同士がメッセージをやり取りするための共通仕様で、正しい説明です。
覚えるポイント
- CORBAはOMGが策定した異機種・異言語間をつなぐ分散オブジェクトの共通仕様。
間違えやすいところ
- Javaだけの仕様(JavaBeansなど)やWebサービスの仕組みと混同しないようにする。
出題の前提:基本情報技術者試験における分散システムおよびミドルウェアの出題基準に基づく。
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.30 ↗(cdn.fe-siken.com)
CSVデータ形式の仕様と特徴
データベース · CSV / データ形式 / テキストファイル
データ形式としてのCSV(Comma-Separated Values)に関する記述として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:CSVは、表のデータを文字だけで表すファイル形式で、項目をコンマ「,」で区切ります。行は改行で分け、コンマや改行を含む文字は引用符で囲みます。計算式や書式は保存できません。
解き方
- CSVが「Comma-Separated Values(コンマ区切りの値)」の略だと確認する。
- 項目はコンマ、行は改行、文字は場合により引用符で囲むという記述を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 計算式や書式を残せるのは表計算ソフトの専用形式です。タブで区切る形式はTSVです。
- 選択肢 イ不正解
- CSVで項目を区切る基本の記号はコンマで、空白やコロン、セミコロンではありません。
- 選択肢 ウ正解
- コンマで項目、改行で行を区切り、文字は引用符で囲むこともあるという正しい説明です。
- 選択肢 エ不正解
- タグを使って画像やプログラムを埋め込むのは、HTMLやXMLの説明です。
覚えるポイント
- CSVはコンマ(カンマ)区切り、改行でレコード区切り。テキスト形式のため書式情報は保持しない。
間違えやすいところ
- タブ区切りのTSVや、表計算ソフト独自の形式(計算式・書式を保持)と混同しないようにする。
出題の前提:基本情報技術者試験におけるデータ構造およびファイル形式の出題基準に基づく。
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.31 ↗(cdn.fe-siken.com)
ERPの基本概念と目的
経営戦略 · ERP / 経営情報システム / 経営資源
企業経営における手法・概念であるERPの説明として、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:ERP(企業資源計画)は、企業全体の経営資源をまとめて管理する考え方と仕組みです。会計・人事・生産・物流・販売などの基幹業務を一つに統合し、経営の効率を高めます。
解き方
- ERPの頭字語(Enterprise Resource Planning)の意味を整理する。
- 企業全体の経営資源をまとめて管理・計画して最適化する選択肢を選ぶ。
- 選択肢 ア不正解
- 営業活動をITで効率化する手法は、SFAやCRMの説明です。
- 選択肢 イ不正解
- メーカーや卸売業が小売店の経営を支えて販売を広げる手法は、リテールサポートの説明です。
- 選択肢 ウ正解
- 企業全体の経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)をまとめて管理し、経営効率を高めるというERPの正しい説明です。
- 選択肢 エ不正解
- ネットワークを使った電子商取引は、EC(電子商取引)の説明です。
覚えるポイント
- ERP(Enterprise Resource Planning)= 企業全体の経営資源を一元管理・最適配分する仕組み。
間違えやすいところ
- 営業支援システム(SFA)や顧客関係管理(CRM)と混同しないようにする。
出題の前提:基本情報技術者試験における経営情報システム・企業活動の出題基準に基づく。
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.31 ↗(cdn.fe-siken.com)
各種財務指標の定義と意味
経営戦略 · 財務指標 / 総資本利益率 / 流動比率 / 固定比率
企業の財務状況を分析するための財務指標に関する記述のうち、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:財務指標は、会社のお金の状態を見るための計算で、分子と分母を正しく覚えることが大切です。総資本利益率は「利益÷総資本」で、大きいほど収益性が高いという点が正解です。流動比率は「流動資産÷流動負債」で大きいほど安全、固定比率は「固定資産÷自己資本」、自己資本比率は「自己資本÷総資本」です。
解き方
- 各選択肢の計算式の分母・分子と、値の大小が示す安全・収益の向きを照合する。
- 総資本に対する利益の割合で、大きいほど収益性が高いとする「ウ」が正しいと判断する。
- 選択肢 ア不正解
- 固定比率は「固定資産÷自己資本」で計算し、分母は固定負債ではなく自己資本です。
- 選択肢 イ不正解
- 自己資本比率は「自己資本÷総資本」で計算し、分母は固定資産ではなく総資本です。
- 選択肢 ウ正解
- 総資本利益率は総資本に対する利益の割合で、大きいほど資本を効率よく使って利益を出しているので収益性が高いといえます。
- 選択肢 エ不正解
- 流動比率は「流動資産÷流動負債」で、短期的な支払能力を表すため、値が大きいほど安全性が高いです。
覚えるポイント
- 総資本利益率は利益/総資本で収益性の指標。流動比率は高いほど、固定比率は低いほど安全性が高い。
間違えやすいところ
- 固定比率の分母(自己資本)と固定長期適合率の分母(自己資本+固定負債)を取り違えやすい。
出題の前提:基本情報技術者試験における財務諸表分析の出題基準に基づく。
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.32 ↗(cdn.fe-siken.com)
先入先出法による月末在庫評価額の計算
経営戦略 · 先入先出法 / 棚卸資産 / 在庫評価額
次の取引記録に基づき、商品Aを先入先出法で評価した場合、当月末の在庫評価額は何円になるか。 〔商品Aの取引記録〕 ・1日:繰越在庫 10個、単価 100円 ・4日:購入 40個、単価 120円 ・5日:払出し 30個 ・7日:購入 30個、単価 140円 ・10日:購入 10個、単価 110円 ・30日:払出し 30個
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:先入先出法(FIFO)は、先に買った商品から先に出ていったと考える評価方法です。なので、月末に残るのは「一番新しく買ったもの」から順に残ります。
解き方
- 総受入数量と総払出数量から月末在庫を求める:(10+40+30+10)−(30+30)=90−60=30個。
- 先入先出法では、期末に残る30個が直近に買ったロットから順に残ることを確認する。
- 10日購入分の10個(110円)=1,100円、残り20個は7日購入分(140円)×20=2,800円。
- 合計を出す:1,100円+2,800円=3,900円。
- 選択肢 ア不正解
- 3,300円は単価の組み合わせを間違えた計算結果です。
- 選択肢 イ不正解
- 3,400円は移動平均法など別の方法で計算したときの数値です。
- 選択肢 ウ不正解
- 3,600円は購入単価を間違って当てはめたときの数値です。
- 選択肢 エ正解
- 月末の30個は、7日購入分20個(140円×20=2,800円)と10日購入分10個(110円×10=1,100円)で、合計3,900円になります。
覚えるポイント
- 先入先出法の期末在庫は「最も新しく仕入れたもの」から逆算して構成される。
間違えやすいところ
- 払出しのたびに古いものから引く計算で、残っているロットの単価を間違えないように注意する。
出題の前提:基本情報技術者試験における棚卸資産の評価方法(企業活動・会計)の出題基準に基づく。
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.32 ↗(cdn.fe-siken.com)
不良個数集計に基づくABC分析の製品分類
ストラテジ系 · ABC分析 / 品質管理 / パレート図
不良品の個数を製品別に集計したところ下表の結果となった。ABC分析に基づいて重点対策を行うべきA群の製品は何種類か。ここで、累積構成比が70%以上となる範囲をA群とする。 〔製品別不良個数〕 製品 P: 182個、Q: 136個、R: 120個、S: 98個、T: 91個、U: 83個、V: 70個、W: 60個、X: 35個、合計: 875個
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解答
ウ
解説
まず要点:ABC分析では、累積構成比(上から順に足し合わせた割合)が70%以上になる範囲までをA群とします。値の大きい順に並べ、上から順に足していくのがポイントです。重点的に対策すべき製品を見つけるのに使います。
解き方
- 不良個数の多い順に製品を並べ、上から順に足し合わせます。Pから順に182、318、438、536、627、710と増えていきます。
- 合計875個に対する累積の割合を求めます。Sまでで536÷875≒61.3%、Tまでで627÷875≒71.7%となります。
- 70%以上になるのはTまでなので、A群はP、Q、R、S、Tの5種類です。
- 選択肢 ア不正解
- 上位3種類(P、Q、R)までの累積は438個で、全体875個の約50.1%にすぎません。
- 選択肢 イ不正解
- 上位4種類(P、Q、R、S)までの累積は536個で約61.3%となり、70%に届きません。
- 選択肢 ウ正解
- 上位5種類(P、Q、R、S、T)までの累積は627個で約71.7%となり、70%を初めて超えます。
- 選択肢 エ不正解
- 上位6種類(Uまで)の累積は710個で約81.1%ですが、5種類目の時点ですでに70%を超えています。
覚えるポイント
- ABC分析では降順にソートした累積比率の境界値(本問では70%)を超えた時点までの項目数を数えます。
間違えやすいところ
- 一つ一つの製品の割合ではなく、上から順に足した累積の割合で考える点に注意しましょう。
出題の前提:品質管理および在庫管理における一般的なABC分析の手法に基づきます。
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.33 ↗(cdn.fe-siken.com)
新QC7つ道具におけるPDPCの説明
ストラテジ系 · 新QC7つ道具 / PDPC / 過程決定計画図
新QC7つ道具の一つであるPDPC(Process Decision Program Chart)を説明したものとして、適切なものはどれか。
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解答
ウ
解説
まず要点:PDPC(過程決定計画図)は、計画の途中で起こりうるトラブルをあらかじめ予想し、そのときの代替案を示しながら手順を時間に沿って図に表す手法です。思わぬ事態で計画が止まらないようにするために使います。
解き方
- それぞれの選択肢が、新QC7つ道具のどの手法を説明しているかを確認します。
- アは親和図法、イはアローダイアグラム法、ウはPDPC、エは系統図法の説明です。
- 不測の事態に備えた過程の計画を述べているウが正解です。
- 選択肢 ア不正解
- これは言語データを意味の近さでまとめる親和図法の説明なので誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- これは作業を矢印で結び、日程や最短経路を求めるアローダイアグラム法の説明なので誤りです。
- 選択肢 ウ正解
- これは不測の事態を予想し、代替案を含めて手順を時系列で示すPDPCの正しい説明です。
- 選択肢 エ不正解
- これは目的と手段を段階的に展開する系統図法の説明なので誤りです。
覚えるポイント
- PDPCは「不測の事態を予測」「代替案・プロセスを時系列展開」というキーワードで覚えます。
間違えやすいところ
- 日程計画のアローダイアグラムや、目的と手段を展開する系統図法と混同しないようにしましょう。
出題の前提:新QC7つ道具(親和図法、連関図法、系統図法、マトリックス図法、アローダイアグラム法、PDPC、マトリックスデータ解析法)の定義に基づきます。
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.33 ↗(cdn.fe-siken.com)
2変数間の相関関係を分析する品質管理図
ストラテジ系 · QC7つ道具 / 散布図 / 相関関係
プログラムのステップ数が多くなるほどステップ当たりのエラー数も多くなる傾向があるように見受けられたので、データを採って調べた。これを分析するのに最も適した図はどれか。
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解答
イ
解説
まず要点:2つの数値の間に関係があるかを調べるには散布図を使います。散布図は、一方の値を横軸、もう一方の値を縦軸にとって点を打つ図です。点の散らばり方から相関(関係の強さや向き)を読み取れます。
解き方
- 何を調べたいのかを確認します。ステップ数とエラー数という2つの値の関係を見たいのです。
- 2つの値の関係を点で表せる図は散布図なので、イが正解です。
- 選択肢 ア不正解
- 系統図は目的を達成する手段を体系的に展開する図なので誤りです。
- 選択肢 イ正解
- 散布図は2つの値を縦軸と横軸にとって点を打ち、相関の有無を調べるのに最適なので正解です。
- 選択肢 ウ不正解
- 特性要因図は結果に対する原因を魚の骨の形に整理する図なので誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- パレート図は項目別の頻度を棒グラフと折れ線で表し、重点項目を探す図なので誤りです。
覚えるポイント
- 2つの変数の関係性・相関関係を調べる図といえば散布図です。
間違えやすいところ
- 原因を探す特性要因図や、不良の重点項目を探すパレート図と目的を混同しないようにしましょう。
出題の前提:品質管理(QC7つ道具)における散布図の定義に基づきます。
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.33 ↗(cdn.fe-siken.com)
巡回セールスマン問題に基づく最短所要時間の計算
テクノロジ系 · グラフ理論 / 巡回セールスマン問題 / 最適化
A社の営業員がA社から出発して、取引先のB社、C社、D社を1回ずつ訪問してA社に戻りたい。各社間(From から To)の所要時間を表のとおりとするとき、最短の巡回時間は何分か。 〔各社間の所要時間(単位:分)〕 ・A社発:B社 20分、C社 35分、D社 40分 ・B社発:A社 20分、C社 50分、D社 25分 ・C社発:A社 35分、B社 50分、D社 30分 ・D社発:A社 40分、B社 25分、C社 30分
解答・解説を表示
解答
イ
解説
まず要点:すべての訪問先を1回ずつ回って出発地に戻る最短ルートを求める問題です。訪問先が少ないときは、回れるルートをすべて書き出して所要時間を比べます。4社なら逆回りを除いて3通りのルートを調べます。
解き方
- A社を出発してB、C、Dを回ってA社に戻るルートは、逆回りを除くと3通りあります。
- ルート1(A→B→C→D→A):20+50+30+40=140分です。
- ルート2(A→B→D→C→A):20+25+30+35=110分です。
- ルート3(A→C→B→D→A):35+50+25+40=150分です。
- 3つを比べると、ルート2の110分が最も短いことがわかります。
- 選択肢 ア不正解
- 95分になるルートは存在せず、計算が合いません。
- 選択肢 イ正解
- A→B→D→C→Aと回ると20+25+30+35=110分となり、これが最短なので正解です。
- 選択肢 ウ不正解
- A→B→C→D→Aは140分ですが、もっと短いルートがあるので誤りです。
- 選択肢 エ不正解
- A→C→B→D→Aは150分で、今回のルートの中で最も長いので誤りです。
覚えるポイント
- 3都市の巡回ルートは、逆周りを除けば3通り((3!)/2 = 3通り)だけを調べれば確実に正解を導けます。
間違えやすいところ
- 目の前で一番近い会社を選び続けるやり方では、最後に遠回りして最短ルートを逃すことがあります。
出題の前提:アルゴリズムおよびオペレーションズリサーチにおける巡回セールスマン問題に基づきます。
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.34 ↗(cdn.fe-siken.com)
線形計画法による販売利益最大化の計算
ストラテジ系 · 線形計画法 / 最適化問題 / 生産計画
製品M,Nを,機械P,Qによる2工程で生産している。表は,各製品を1単位生産するために要する各機械の所要時間,及び各製品の1単位当たりの販売利益を示す。機械P,Qの月間稼働可能時間はいずれも200時間である。販売利益が最大となるように製品M,Nを生産し,すべてを販売したときの販売利益は何万円か。ここで,製品M,Nともに生産工程の順番に制約はなく,どちらの機械を先に使用しても製品は生産できるものとする。 〔生産条件〕 製品M:機械P 30分、機械Q 20分、単位当たり販売利益 2,500円 製品N:機械P 15分、機械Q 30分、単位当たり販売利益 3,000円
解答・解説を表示
解答
ウ
解説
まず要点:線形計画法では、条件を満たす範囲を図に表し、利益などの目的が最大になる点を探します。最大や最小になるのは、範囲の角(境界線どうしの交点)のことが多いです。各交点で利益を計算して比べます。
解き方
- 製品Mの生産量をx、製品Nの生産量をyとします(どちらも0以上)。200時間は12,000分です。
- 機械Pの条件は30x+15y≦12,000、つまり2x+y≦800です。機械Qの条件は20x+30y≦12,000、つまり2x+3y≦1,200です。
- 2つの境界線の交点を連立方程式で求めます。2y=400よりy=200、2x+200=800よりx=300です。
- 各のかどで利益Z=2,500x+3,000yを計算します。(400,0)で100万円、(0,400)で120万円、(300,200)で135万円です。
- 最も大きいのは135万円なので、これが答えです。
- 選択肢 ア不正解
- 110万円は最適なときの利益より小さいので誤りです。
- 選択肢 イ不正解
- 製品Nだけを上限の400個作ったときの利益120万円ですが、交点での利益の方が大きいので誤りです。
- 選択肢 ウ正解
- 製品Mを300個、製品Nを200個作ると機械を余らせず使い切れ、利益は最大の135万円なので正解です。
- 選択肢 エ不正解
- 140万円は機械の稼働時間を超えてしまい、実現できません。
覚えるポイント
- 線形計画法の最大値は、制約式が交わる端点(頂点)のいずれかで発生します。
間違えやすいところ
- 時間と分の単位をそろえずに計算しないようにしましょう(200時間=12,000分)。
出題の前提:線形計画法(リニアプログラミング)の解法に基づきます。
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.34 ↗(cdn.fe-siken.com)
電子商取引(EC)におけるB to C取引の形態
ストラテジ系 · 電子商取引 / BtoC / バーチャルモール
EC(Electronic Commerce)におけるB to C(Business to Consumer)に該当するものはどれか。
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解答
エ
解説
まず要点:電子商取引の分類では、B to Cは企業が消費者(一般の個人)に商品やサービスを売る取引です。B to Bは企業どうし、C to Cは個人どうしの取引を指します。売る相手が個人かどうかで見分けます。
解き方
- それぞれの選択肢がどんな取引や仕組みを指すかを確認します。
- CALSやWeb-EDIは企業どうしの情報共有やデータ交換なのでB to Bです。
- バーチャルモールは企業が消費者に販売するB to Cの代表例なので、エが正解です。
- 選択肢 ア不正解
- CALSは製品の設計や調達のデータを企業間で共有する仕組みで、B to Bに当たります。
- 選択肢 イ不正解
- Web-EDIは企業間で受発注のデータをやり取りする仕組みで、B to Bに当たります。
- 選択肢 ウ不正解
- バーチャルカンパニーは複数の企業がネットワークで協力する組織の形で、取引の形態ではありません。
- 選択肢 エ正解
- バーチャルモールはネット上の商店街で企業が消費者に商品を売るため、B to Cに当たり正解です。
覚えるポイント
- B to Cは企業と一般消費者の間の取引形態を指し、オンラインショップやバーチャルモールが典型例です。
間違えやすいところ
- 企業間の受発注を扱うEDIなどの仕組み(B to B)と混同しないようにしましょう。
出題の前提:電子商取引(EC)の分類基準に基づきます。
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.35 ↗(cdn.fe-siken.com)
特許法における出願競合時の優先ルール(先願主義)
ストラテジ系 · 知的財産権 / 特許法 / 先願主義
特許権の付与に関して二つ以上の同一特許出願が競合した場合、我が国の特許法において優先的に取り扱われる者はどれか。
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解答
ウ
解説
まず要点:日本の特許法では、同じ発明について複数の出願が競合したとき、より先に出願した者が優先されます。これを先願主義といいます。発明した時期の早さは基準になりません。
解き方
- 日本の特許法の基本ルールは「先に出願した人を優先する」という先願主義です。
- 特許法第39条第1項では、同じ発明について違う日に2つ以上出願があると、最も早い出願人だけが特許を受けられます。
- よって「最も先に出願した者」のウが正解です。
- 選択肢 ア不正解
- 抽選で決めるのは同じ日に出願して話し合いがまとまらないときだけで、一般的な優先ルールではありません。
- 選択肢 イ不正解
- 出願の実績が多い人を優先するという決まりはありません。
- 選択肢 ウ正解
- 日本は先願主義なので、最も先に出願した人が優先して特許を受けられます。
- 選択肢 エ不正解
- 先に発明した人を優先するのは先発明主義で、日本の特許法では採用していません。
覚えるポイント
- 日本の特許法は「先願主義」(先に出願した者が勝ち)を採用しています。
間違えやすいところ
- 発明の早さで決める先発明主義(昔の米国などの方式)と混同しないようにしましょう。
出題の前提:特許法第39条(先願)の規定に基づきます。
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.35 ↗(cdn.fe-siken.com)
労働者派遣法における指揮命令関係と派遣のルール
ストラテジ系 · 労働者派遣法 / 労働法規 / 指揮命令権
A社で雇用しているオペレータのQ氏を、B社に派遣することになった。労働者派遣法で定められているものとして、適切なものはどれか。
解答・解説を表示
解答
エ
解説
まず要点:労働者派遣では、労働者を雇っているのは派遣元ですが、仕事の指示を出すのは派遣先です。つまり雇用関係は派遣元に、指揮命令(仕事の指示)は派遣先にあります。この役割の違いを押さえることが大切です。
解き方
- 労働者派遣法での派遣労働者の扱いと制限を確認します。
- アは派遣先への直接雇用を禁止する契約を結べないので誤りです。
- イは派遣先による面接や人物の特定が禁止されているので誤りです。
- ウは契約期間が一律で最長1年ではないので誤りです。
- エは「派遣先の指揮命令で働く」という派遣の基本に合っているので正解です。
- 選択肢 ア不正解
- 派遣が終わった後に派遣先へ直接雇われることを、派遣元が正当な理由なく禁じてはいけません。
- 選択肢 イ不正解
- 紹介予定派遣を除き、派遣先が特定の人を指名したり面接したりすることは禁止されています。
- 選択肢 ウ不正解
- 派遣契約の期間が一律で最長1年と決められているわけではありません。
- 選択肢 エ正解
- 派遣された人は、派遣先が定めた指揮命令者の下で働くことになっているので正解です。
覚えるポイント
- 労働者派遣法:雇用契約は派遣元(A社)、指揮命令権は派遣先(B社)。派遣先による労働者の事前特定・指名は禁止。
間違えやすいところ
- 業務委託(請負)と派遣の違いをはっきり区別しましょう。請負は受けた側が指示を出し、派遣は派遣先が指示を出します。
出題の前提:労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律に基づきます。
出典:IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)『2008年度 秋期 午前』
IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) p.35 ↗(cdn.fe-siken.com)
2008年度 秋期 午前
参照した公式資料
IPA(PDF保管先:基本情報技術者試験ドットコム)が公開した2008年度 秋期 午前の問題・解答資料です。
- IPA公式問題冊子(第三者保管の保存版) ↗ — cdn.fe-siken.com(PDF・36ページ)
- IPA公式解答例(第三者保管の保存版) ↗ — cdn.fe-siken.com(PDF・1ページ)

