学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
令和8年度第二種電気工事士上期技能試験(7月19日) 課題11の概要
アウトレットボックスと金属管配線を含む電灯・コンセント回路の施工
技能試験 · 金属管工事(ねじなし電線管E19) / アウトレットボックス内の電線接続 / リングスリーブ圧着 / 差込形コネクタ接続 / 埋込連用器具結線
配線図および施工条件に従い、支給材料を用いて単相2線式100V屋内配線工事を完成させなさい。 【主な配線・器具配置】 ・電源部:単相2線式100V(VVF 2.0-2C 青色シース、仕上がり寸法150mm) ・引掛シーリング(角形)「イ」(VVF 1.6-2C、仕上がり寸法150mm) ・ランプレセプタクル「ロ」(VVF 1.6-2C、仕上がり寸法250mm) ・タンブラスイッチ「ロ」(VVF 1.6-2C、仕上がり寸法250mm) ・金属管配線(E19・仕上がり寸法250mm、IV 1.6mm 黒・白・赤の計3本)を経由したタンブラスイッチ「イ」および埋込連用コンセント(取付枠使用) 【施工条件の要点】 1. 配線及び器具の配置は図に従うこと。 2. アウトレットボックスは打抜き済みの穴だけをすべて使用すること。 3. 電源からの接地側電線にはすべて白色、電源から点滅器及びコンセントまでの非接地側電線にはすべて黒色を使用すること。 4. コンセント接地側極(W端子)、ランプレセプタクル受金ねじ部端子、引掛シーリング接地側極端子には白色電線を結線すること。 5. ジョイントボックス内の接続は、電源側電線(青色シース)との接続箇所はリングスリーブ接続、その他の接続箇所は差込形コネクタ接続とすること。 6. ねじなしボックスコネクタはジョイントボックス側に取り付けること。 7. 埋込連用取付枠はタンブラスイッチ(イ)及びコンセント部分に使用すること。
解答・解説を表示
解答
アウトレットボックス内で電源側白電線を含む4本(2.0mm×1、1.6mm×3)をリングスリーブ中で「中」圧着、電源側黒電線を含む3本(2.0mm×1、1.6mm×2)をリングスリーブ小で「小」圧着。スイッチ「イ」からの赤電線と引掛シーリング「イ」の黒電線の2本(1.6mm×2)、スイッチ「ロ」からの白電線とランプレセプタクル「ロ」の黒電線の2本(1.6mm×2)をそれぞれ2本用差込形コネクタで接続する。金属管E19はコネクタの止めねじ頭をねじ切り、絶縁ブッシングをボックス内側に装着する。スイッチ「イ」とコンセントは連用枠に取り付け、非接地側(黒)の渡り配線と接地側(白)をコンセントW端子へ正しく結線する。
解説
この課題は、単相2線式100Vの回路で、コンセントには常に電気を送り、スイッチ「イ」「ロ」で引掛シーリング「イ」とランプレセプタクル「ロ」を点滅させる配線です。接地側の白線はコンセントと各器具へ直接つなぎます。非接地側の黒線は各スイッチとコンセントへ直接送ります。スイッチを通った返り線は、対応する器具の非接地側端子へつながります。アウトレットボックスの中では、電源線を含む組はリングスリーブ、その他の組は差込形コネクタと使い分けます。
解き方
- 単線図を見て複線図をかき、各器具の白・黒・赤の役割と、リングスリーブか差込形コネクタかを決めます。
- アウトレットボックスの打抜き穴にゴムブッシングを入れ、ねじなしボックスコネクタ(E19)をロックナットと絶縁ブッシングで取り付けます。
- 各ケーブルと管内電線(IV)を決められた寸法で切り、外側のシースと絶縁被覆を必要な長さだけむきます。
- ランプレセプタクル、引掛シーリング、埋込連用器具(スイッチ「イ」・コンセント・渡り線)を、極性と施工条件に合わせて結線します。
- 金属管(E19)にIV電線を3本通し、コネクタの止めねじの頭がねじ切れるまで締めます。
- アウトレットボックスの中で、電源側の白4本を「中」、電源側の黒3本を「小」でリングスリーブ圧着し、残りの返り線2組を差込形コネクタ(2本用)に差し込みます。
小問ごとの答え
- 小問 1. アウトレットボックス内の接続方法と圧着マーク:①電源接地側(白4本:2.0mm×1+1.6mm×3)=リングスリーブ中・刻印「中」 ②電源非接地側(黒3本:2.0mm×1+1.6mm×2)=リングスリーブ小・刻印「小」 ③スイッチ「イ」の返り線(赤1本+黒1本:1.6mm×2)=差込形コネクタ(2本用) ④スイッチ「ロ」の返り線(白1本+黒1本:1.6mm×2)=差込形コネクタ(2本用)
- 施工条件4により「電源側電線との接続はリングスリーブ」「その他の接続は差込形コネクタ」と指定されています。白4本の合計断面積は2.0mm(約3.14mm²)+1.6mm×3(約6.03mm²)=約9.17mm²で8mm²を超えるためリングスリーブ中・刻印「中」です。黒3本は2.0mm(約3.14mm²)+1.6mm×2(約4.02mm²)=約7.16mm²で8mm²以下のためリングスリーブ小・刻印「小」となります。器具間の返り線2箇所は差込形コネクタ(2本用)を用います。
- 小問 2. 金属管工事(E19)の施工:ボックスコネクタをアウトレットボックスにロックナットで固定し、内側に絶縁ブッシングを装着する。ねじなし電線管を挿入後、止めねじを回して頭部をねじ切る。
- 施工条件5に従いコネクタをアウトレットボックス側に取り付けます。管端による絶縁被覆の損傷を防ぐため絶縁ブッシングを確実に装着し、止めねじは頭部がねじ切れるまで締め付けます。また、アウトレットボックスの未使用の打抜き穴には支給されたゴムブッシング(19mm用および25mm用)を装着して電線貫通穴を保護します。
- 小問 3. 埋込連用器具(スイッチ「イ」・コンセント)の結線:上部にタンブラスイッチ(イ)、下部にコンセントを取付枠へ固定。金属管からの黒(非接地側)をコンセントへ接続し渡り線(黒)でスイッチ(イ)へ供給、白(接地側)をコンセントW端子へ接続、赤(点滅線)をスイッチ(イ)のもう一方の端子へ結線する。
- 施工条件3・6に基づき、電源からの非接地側黒電線をコンセントおよびスイッチへ接続し(片側から渡り線を使用)、接地側白電線をコンセントのW表示極へ接続します。スイッチ「イ」の負荷側端子に赤色電線を結線して引掛シーリング「イ」への電源供給線とします。
- 小問 4. 受電器具(ランプレセプタクル・引掛シーリング)の極性結線:ランプレセプタクルの受金ねじ部側端子に白、中心接触片側端子に黒を結線する。引掛シーリング(角形)の「接地側」と表示された端子に白、他方に黒を結線する。
- 施工条件3-③により、感電防止のためランプレセプタクルの受金ねじ部端子および引掛シーリングの接地側極端子には必ず白色電線を結線しなければならず、極性を誤ると重大欠陥となります。
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覚えるポイント
- 電源側白電線を含む接続は2.0mm×1+1.6mm×3本で合計断面積が8mm²を超えるため、リングスリーブ中・刻印「中」となる。
- ねじなしボックスコネクタの止めねじは完全に頭部をねじ切ること(締め付け不足は欠陥)。
- ランプレセプタクルの受金ねじ部端子、コンセントのW端子、引掛シーリングの接地側端子には必ず白線を接続すること。
間違えやすいところ
- 電源側の白電線(2.0mm×1+1.6mm×3)をリングスリーブ小で圧着したり、刻印「小」にしてしまうミスです。
- ねじなし電線管コネクタの内側に絶縁ブッシングを付け忘れるミスです。
- コンセントのW端子に非接地側(黒)をつないでしまう極性のミスです。
出題の前提:令和8年度第二種電気工事士技能試験候補問題No.11(電気技術者試験センター公表基準および施工条件)に基づく。
出典:電気技術者試験センター『令和8年度第二種電気工事士上期技能試験(7月19日) 課題11』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)
令和8年度第二種電気工事士上期技能試験(7月19日) 課題11
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した令和8年度第二種電気工事士上期技能試験(7月19日) 課題11の問題・解答資料です。
- 公式技能課題・施工条件 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)
- 公式解答例・完成図 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)

