学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。
令和8年度第二種電気工事士上期技能試験(7月18日) 課題12の概要
候補問題No.12 PF管・アウトレットボックスを用いた電灯・コンセント回路の施工
実技施工 · 複線図の作成 / リングスリーブによる圧着接続 / 差込形コネクタによる接続 / 合成樹脂製可とう電線管(PF管)工事 / 埋込連用取付枠・極性配線
図に示す低圧屋内配線工事を、支給材料(予備品を除く)を使用して施工条件に従い完成させなさい。なお、電源は単相2線式100V(VVF 2.0-2C、青色シース)、VVF用ジョイントボックスA部分は差込形コネクタ接続、アウトレットボックスB部分はリングスリーブ接続とし、PF16可とう電線管を通じてスイッチ(ロ)およびコンセントへ配線する。アウトレットボックスには打抜き済みの4箇所ノックアウト穴をすべて使用し、管用コネクタを取り付ける箇所を除く3箇所にゴムブッシングを装着する。埋込連用取付枠はスイッチ(ロ)及びコンセント部分に使用すること。
解答・解説を表示
解答
ジョイントボックスB(アウトレットボックス内:リングスリーブ圧着)では、接地側(電源白2.0+A側白1.6+PF管白1.6)を刻印「小」、非接地側(電源黒2.0+スイッチイ黒1.6+PF管黒1.6)を刻印「小」、スイッチイ返り線(スイッチイ白1.6+A側1.6)を刻印「〇」、スイッチロ返り線(PF管赤1.6+A側1.6)を刻印「〇」で接続する。ジョイントボックスA内(差込形コネクタ接続)では、接地側(B側白+レセプタクル白+角形シーリング白)を3本用コネクタ、スイッチイ系統(B側からのイ連絡線+角形シーリング黒)を2本用コネクタ、スイッチロ系統(B側からのロ連絡線+レセプタクル黒)を2本用コネクタで接続する。コンセントには黒(非接地側)と白(W接地側)を結線し黒からスイッチ(ロ)へ渡り線を配線、スイッチ(ロ)もう一方に赤を結線する。
解説
電灯やコンセントの回路を図にするときは、まず接地側(白線)をすべての器具の接地側へつなぎます。次に非接地側(黒線)をスイッチとコンセントへ導き、スイッチと対応する器具の間を返り線で結びます。接続部では決められた工法と、電線の太さ・本数に合う圧着マーク(小・〇)を選ぶことが安全の決め手になります。
解き方
- 単線図(1本の線で書いた図)を複線図(実際の線の数を書いた図)に直し、電源の白線・黒線と器具・スイッチの線の色、つなぐ場所を決める。
- アウトレットボックスのノックアウト穴(あらかじめ抜ける穴)3か所にゴムブッシング(電線を守るゴム輪)を付け、右の穴にボックスコネクタを取り付けてPF管をつなぐ。
- ケーブルとIV線(絶縁電線)の外側の被覆をちょうどよい長さではがし、ランプレセプタクル(のの字曲げ)、引掛シーリング、スイッチ・コンセント(渡り線も含む)を結線する。
- アウトレットボックスB内はリングスリーブ(2.0+1.6+1.6は「小」を2か所、1.6+1.6は「〇」を2か所)で圧着し、ジョイントボックスA内は差込形コネクタ(3本用1個、2本用2個)でつなぐ。
小問ごとの答え
- 小問 1. アウトレットボックスB内の接続(リングスリーブ圧着):①接地側:電源白(2.0mm)+A側白(1.6mm)+PF管白(1.6mm) → リングスリーブ小・刻印「小」 ②非接地側:電源黒(2.0mm)+スイッチイ黒(1.6mm)+PF管黒(1.6mm) → リングスリーブ小・刻印「小」 ③スイッチイ返り線:スイッチイ白(1.6mm)+A側連絡線(1.6mm) → リングスリーブ小・刻印「〇」 ④スイッチロ返り線:PF管赤(1.6mm)+A側連絡線(1.6mm) → リングスリーブ小・刻印「〇」
- 電源線が2.0mmであるため、2.0mm1本+1.6mm2本の接続箇所(接地側・非接地側)は合計断面積からリングスリーブ小を用いて圧着マーク「小」で圧着します。1.6mm2本の接続箇所(スイッチイ・ロの各返り線)はリングスリーブ小を用いて圧着マーク「〇」で圧着します。
- 小問 2. ジョイントボックスA内の接続(差込形コネクタ):①接地側:B側白(1.6mm)+ランプレセプタクル白(1.6mm)+引掛シーリング白(1.6mm) → 3本用コネクタ1個 ②点滅回路イ:B側連絡線(1.6mm)+引掛シーリング黒(1.6mm) → 2本用コネクタ1個 ③点滅回路ロ:B側連絡線(1.6mm)+ランプレセプタクル黒(1.6mm) → 2本用コネクタ1個
- 施工条件によりA部分は差込形コネクタ接続です。電源B側から渡ってきた接地側白線と器具2台(受金ねじ部白・引掛シーリング接地側白)の計3本を3本用差込形コネクタで接続し、各スイッチからの返り線と器具の黒線をそれぞれ2本用差込形コネクタで接続します。
- 小問 3. 器具結線・極性および連用取付枠の施工:・ランプレセプタクル:受金ねじ部端子に白線、中心接触片側端子に黒線(ロ) ・引掛シーリング(角形):接地側極端子(接地側表示)に白線、反対側に黒線(イ) ・コンセント:接地側極端子(W表示)に白線、非接地側端子に黒線 ・タンブラスイッチ(ロ):片側にコンセント非接地側からの黒渡り線、反対側に赤線 ・埋込連用取付枠:スイッチ(ロ)及びコンセント部分に取り付ける
- 各器具の極性表示(受金ねじ部、W表示、接地側表示)に必ず白色線を結線します。スイッチ(ロ)とコンセントを連用取付枠へ正しく取り付け、支給された黒色IV線を用いてコンセント非接地側からスイッチへ渡り配線を行います。
- 小問 4. アウトレットボックス・PF管・ブッシングの施工:・アウトレットボックス:打抜き済みの4箇所ノックアウト穴のみをすべて使用 ・ゴムブッシング:電線管が接続されない3箇所のノックアウト穴に装着(十字切り込み加工) ・PF管用ボックスコネクタ:アウトレットボックスの右側ノックアウト穴にロックナットで固定し、PF管を確実に差し込む
- 施工条件によりボックスコネクタはジョイントボックス側に取り付けます。ブッシングは19mm用3個を管コネクタ以外の3箇所の打抜き穴に正しく装着してケーブル外傷を保護します。
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覚えるポイント
- 2.0mm電線1本と1.6mm電線2本のリングスリーブ接続は刻印「小」で行う
- 1.6mm電線2本のみのリングスリーブ接続は刻印「〇(極小)」で行う
- コンセントのW端子、引掛シーリングの接地側、ランプレセプタクルの受金ねじ部には必ず白線を接続する
間違えやすいところ
- 電源線が2.0mmであるのを見落とし、2.0mm+1.6mm+1.6mmの圧着を「〇」で誤って圧着してしまう。
- 埋込連用取付枠(スイッチやコンセントを付ける枠)をスイッチ(イ)側に間違えて付けてしまう(正しくはスイッチ(ロ)+コンセント側)。
- アウトレットボックスのノックアウト穴にゴムブッシングを付け忘れたり、コネクタの固定がゆるんだりする。
- ランプレセプタクルの受金ねじ部(受け側のねじ)と中心接触片(真ん中の接点)の極性を逆につないでしまう。
出題の前提:令和8年度第二種電気工事士上期技能試験(7月18日実施)候補問題No.12 施工条件・支給材料表および公式解答例
出典:電気技術者試験センター『令和8年度第二種電気工事士上期技能試験(7月18日) 課題12』
公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.3 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式解答例・完成図 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)
令和8年度第二種電気工事士上期技能試験(7月18日) 課題12
参照した公式資料
電気技術者試験センターが公開した令和8年度第二種電気工事士上期技能試験(7月18日) 課題12の問題・解答資料です。
- 公式技能課題・施工条件 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)
- 公式解答例・完成図 ↗ — www.shiken.or.jp(PDF・3ページ)

