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電気工事士試験 · 学習ガイド

令和8年度第二種電気工事士上期技能試験(7月18日) 課題11の問題・解答解説

学科(旧称:筆記)の問題と公式解答を種別・年度・期・午前午後で区別しています。CBTの出題例は過去の筆記試験とは別種別です。技能の課題は学科と分けて収録しています。

令和8年度第二種電気工事士上期技能試験(7月18日) 課題11の概要
30:00

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金属管工事を含む低圧屋内配線工事(アウトレットボックスでの接続と器具配線)

技能試験 · 金属管配線 / ねじなし電線管 / リングスリーブ圧着 / 差込形コネクタ接続 / 埋込連用器具結線

配線図および施工条件に従って、支給材料を用いて低圧屋内配線工事を完成させなさい。 【主な条件】 1. 電源(単相2線式100V)からアウトレットボックス間はVVF2.0-2C(シース青色)を使用する。 2. ボックス下部への配管は、ねじなし電線管(E19)を用い、管内にIV1.6mm電線3本(黒・白・赤)を通線して、埋込連用取付枠に取り付けたタンブラスイッチ(イ)および埋込連用コンセントに接続する。 3. その他の負荷として、ランプレセプタクル(ロ)、引掛シーリングローゼット(角形)(イ)、埋込連用タンブラスイッチ(ロ)をそれぞれVVF1.6-2Cで接続する。 4. 接地側電線にはすべて白色、電源から点滅器・コンセントまでの非接地側電線にはすべて黒色を使用する。 5. コンセントの「W」極、ランプレセプタクルの受金ねじ部端子、引掛シーリングの接地側極端子には白色電線を結線する。 6. アウトレットボックス内の電線相互接続において、電源側電線(シース青色)が接続する箇所はリングスリーブにより接続し、その他の接続箇所は差込形コネクタ(2本用)を用いて接続する。 7. ねじなしボックスコネクタはボックス側に取り付け、管端には絶縁ブッシングを取り付ける。また、ボックスの管以外の電線引込口には打抜き穴に適合するゴムブッシングを取り付ける。

解答・解説を表示

解答

アウトレットボックス内接続:電源接地側(白2.0mm×1、白1.6mm×3の計4本)をリングスリーブ「中」で圧着。電源非接地側(黒2.0mm×1、黒1.6mm×2の計3本)をリングスリーブ「小」で圧着。スイッチ「イ」からの戻り線(赤1.6mm×1、引掛シーリングへの黒1.6mm×1の計2本)を差込形コネクタ(2本用)で接続。スイッチ「ロ」とランプレセプタクル「ロ」の線(黒1.6mm×1、黒1.6mm×1の計2本)を差込形コネクタ(2本用)で接続する。金属管E19側はボックスにコネクタ・絶縁ブッシングを装着し、ねじ頭をねじ切る。下部の埋込連用枠には上にスイッチ(イ)、下にコンセントを配置し、黒線をスイッチに給電後渡り線でコンセントへ、白線をコンセントW端子へ、赤線をスイッチの戻り線として結線する。

解説

屋内配線では、接地側(中性線・白)をすべての負荷とコンセントの接地極(W極)につなぎ、非接地側(電圧線・黒)は点滅器(スイッチ)とコンセントだけに送るのが安全の基本です。なぜなら、スイッチは非接地側を開閉するので、器具を止めても感電の危険が残らないからです。また、金属管の管端には絶縁ブッシングを付けて電線の被覆を守り、ボックス内の圧着は電線の太さと本数に合ったスリーブと刻印(〇・小・中)を選ぶことが決められています。

解き方

  1. 単線図(1本の線で表した図)から複線図(実際の電線本数を示した図)を起こし、電源の接地側(白)を各器具(コンセント・レセプタクル・引掛シーリング)へ、非接地側(黒)を各点滅器とコンセントへ配線する。
  2. 点滅器「イ」と「ロ」の二次側(戻り線)を、それぞれ対応する器具「イ」(引掛シーリング)と「ロ」(ランプレセプタクル)へ結線する。
  3. アウトレットボックスにねじなしボックスコネクタ・絶縁ブッシング・ゴムブッシングを取り付け、電線管と各ケーブルを通線する。
  4. 各器具(ランプレセプタクル・引掛シーリング・スイッチとコンセントの連用枠)を、極性(白と黒の向き)と被覆の寸法に注意して加工・結線する。
  5. ボックス内の電線どうしの接続で、電源線を含む2箇所をリングスリーブ(中と小)で刻印を間違えないよう圧着し、残りの2箇所を差込形コネクタで接続する。

答えの内訳

1. 電源接地側(白線)の接続:リングスリーブ中(刻印「中」):電源白(2.0mm)1本 + 各負荷・コンセント送り白(1.6mm)3本(計4本)
電源側からの接地側白線(2.0mm)1本に、ランプレセプタクルへの白線(1.6mm)、金属管経由コンセントへの白線(1.6mm)、引掛シーリングへの白線(1.6mm)の合計4本を接続します。施工条件4①により電源側電線が含まれるためリングスリーブ接続となり、合計断面積・本数基準(2.0mm 1本+1.6mm 3本)によりリングスリーブ中は刻印「中」で圧着します。
2. 電源非接地側(黒線)の接続:リングスリーブ小(刻印「小」):電源黒(2.0mm)1本 + スイッチ「ロ」送り黒(1.6mm)1本 + 金属管経由スイッチ「イ」・コンセント送り黒(1.6mm)1本(計3本)
電源からの非接地側黒線(2.0mm)1本に、スイッチ「ロ」への黒線(1.6mm)1本、および金属管内を通るスイッチ「イ」・コンセント用黒線(1.6mm)1本の合計3本を接続します。施工条件4①に基づきリングスリーブを用い、2.0mmが1本含まれるため刻印は「小」で圧着します。
3. スイッチ「イ」戻り線(負荷への接続):差込形コネクタ(2本用):金属管からの赤(1.6mm)1本 + 引掛シーリングからの黒(1.6mm)1本(計2本)
施工条件4②により電源側電線を含まない接続箇所は差込形コネクタを使用します。金属管内のスイッチ「イ」から立ち上がる赤線(1.6mm)と、引掛シーリング(イ)へ向かうケーブルの非接地側黒線(1.6mm)の2本を確実に奥まで差し込んで接続します。
4. スイッチ「ロ」戻り線(器具への接続):差込形コネクタ(2本用):スイッチ「ロ」からの白(1.6mm)1本 + ランプレセプタクル「ロ」からの黒(1.6mm)1本(計2本)
電源側を含まないため差込形コネクタ(2本用)を使用します。単極スイッチ「ロ」を経由して戻る電線(スイッチ側ケーブルの白線を使用)と、ランプレセプタクル(ロ)の端子へ向かう非接地側黒線(1.6mm)の2本を接続します。
5. 金属管工事・ボックス周りの施工:ねじなしボックスコネクタをアウトレットボックスにロックナットで固定し管端に絶縁ブッシングを装着。止めねじの頭部はねじ切る。使用するケーブル引込口にはゴムブッシングを装着する。
ねじなし電線管(E19)とアウトレットボックスはねじなしボックスコネクタで強固に接続し、内側に絶縁ブッシングを取り付けて電線被覆の損傷を防止します。コネクタの止めねじは頭部が破断するまで締め付けます。打抜き穴のうちケーブルを通す穴には適切なサイズ(19mm用・25mm用)のゴムブッシングに十字等の切れ込みを入れて装着します。
6. 器具の極性および連用器具の枠付け結線:レセプタクル受金ねじ部に白、引掛シーリング接地側端子に白、コンセントW端子に白を結線。連用取付枠にスイッチ(上)とコンセント(下)を固定し渡り線(黒)を配線する。
施工条件3に従い、ランプレセプタクルの受金ねじ部側端子および引掛シーリングローゼットの「接地側」表記端子には必ず白線を結線します。下部の枠にはスイッチ(イ)とコンセントを垂直方向正しく取り付け、黒線をスイッチに接続したうえで渡り線(黒)によりコンセントの非接地側端子へ給電し、コンセント接地側(W表示)端子に金属管からの白線を結線します。

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覚えるポイント

  • 電源線を含む接続はリングスリーブ、それ以外は差込形コネクタと施工条件で指定されている点。
  • 2.0mm×1本+1.6mm×3本の4本接続はリングスリーブ「中」を用い刻印「中」で圧着する点。
  • ねじなしボックスコネクタの止めねじは頭部をねじ切るまで回すこと。

間違えやすいところ

  • 電源の白線の接続(2.0mm×1本+1.6mm×3本)で、間違えてリングスリーブ「小」を選んだり「小」で圧着したりしてしまう。
  • ねじなしボックスコネクタの絶縁ブッシングを付け忘れたり、止めねじの頭部をねじ切るのを忘れたりする。
  • ランプレセプタクルの受金ねじ部端子やコンセントのW端子で、白と黒の極性を間違えて結線してしまう。

出題の前提:令和8年度第二種電気工事士技能試験候補問題No.11(電気設備技術基準・内線規程および技能試験判定基準に基づく)

出典:電気技術者試験センター『令和8年度第二種電気工事士上期技能試験(7月18日) 課題11』
公式技能課題・施工条件 p.1 ↗(www.shiken.or.jp) / 公式技能課題・施工条件 p.2 ↗(www.shiken.or.jp)

令和8年度第二種電気工事士上期技能試験(7月18日) 課題11

参照した公式資料

電気技術者試験センターが公開した令和8年度第二種電気工事士上期技能試験(7月18日) 課題11の問題・解答資料です。